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オリジナル企画モノ文章

10 :2007/02/10(土) 00:03:02
『えええええええええ!!??』

ブイモンと俺の声がシンクロする。どっちにせよ「驚愕」という叫びなのだが、ブイモンの方は心なしか

顔が嬉しそうだった。
いくらデジモンとはいえこんな子供のようなデジモンに・・・自分の身を任せていいのか?

「じっちゃん、俺旅にでていいの?こいつと!?」

「ああ、そうじゃよ。」

「やったぁ!!人間、よろしくぅ!!」

「ちょ・・・・・」

ブイモンは僕の手を握って、輝くまなざしをこちらに傾けてきた。ジジモンさん、そんな突然に!!って

言いたいところだったがその言葉はブイモンの明るいまなざしにかき消され、僕は口をもごもごさせるだ
けであった。エンジェウーモンはニコニコと微笑を浮かべながらこちらを眺めている。

「人間よ、わし達の代わりにコイツを旅の仲間につける。小さいからといって心配しているかもしれんが

何かがあったら守ってやれる位の強さはある。まあわしらには到底およばんがな・・・。」

ジジモンはヒソヒソ話でそういい、デジヴァイスをこちらに返した。どうやらデジヴァイスの用途が一つ

自分でも理解が出来た気がする。

使用用途No1:デジヴァイスはデジモンと人間を結びつける紐のようなもの。ゲームで言えば少し違う
気がするが召喚契約のようなものか。

でもやはり『旅に出たい』と向こう側が言っていただけなのにそれを初対面の人間のパートナーに・・・

・。考えることがとにかく無茶苦茶だよこの人…。

「じゃ、じっちゃん、俺荷造りしてくるよ!!」

ブイモンは輝く笑顔を浮かべながらどこかへと駆けていった。ジジモンはその後姿を見送って再びその場
に座り込んだ。

「そういえばまだ説明していなかったことがある。人間よ、疑問に思わなかったか?何故わしらのような未

確認生物がお前達人間の存在を知っているか…。」

確かに気になる。初対面の時点で人間と識別、人間がこの世界に送られる原因だって知っている。ジジモ

ンがデジタルワールドの全知全能の神とかそういう類の存在なら話は別だが、明らかにそういう柄じゃな

い。

「おぬし以外にも人間がこの世界に来ている、それも結構多く…な。」

「に・・・・人間が?」

僕以外にも人がいる…なんだか一瞬心が和らいだ。とにかく人がいるということになぜか安心感を覚えて

いた。どこにいるかも分からないのに…。

「おぬし以外にもこの町で最近何人か人を拾ったことがある。それも最近は特に多い…。そしてわしが見

た以外にも人間がいるとの情報もある。何を考えているのかな、この世界は…。」

ジジモンは空を見上げふぅとため息をつき、自分の手元にあった少量の湯飲みのお茶をグイッと飲み干し

た。ジジモンはいつまでも空を見ていた。人の思い…それに反応しこの世界にやってきた僕。そんな僕は

、腐りきった目をできるだけ開き、ジジモンと同じく青空を眺めた。




空・・・・




澄み切っていた。




しばらく時を忘れ、その空を眺めていた。



静かだった・・・・。



ひと時だけ…



すべての不安を忘れた。


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