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★☆ 九州の温泉ニュース ☆★

89もぐさ:2005/04/17(日) 09:57:10
[火の国をゆく]日奈久温泉の金波楼
http://mytown.asahi.com/kumamoto/news01.asp?c=5&kiji=774

 95年の歳月を経た木造3階建ての温泉宿は、木のしなやかさで持ちこたえているように見える。
八代市の日奈久温泉にある金波楼(きん・ぱ・ろう)本館。風情を醸すたたずまいは旅行ガイドなど
で紹介されているが、館内の細かな様子は? 長寿の素顔を探った。(倉成篤実)

 温泉街の通路から山門のような入り口をくぐる。玄関は開け放たれていた。「開放感を持たせるた
め1年を通して戸をたてていません」。3代目当主の松本寛三さん(51)が説明する。

 上がり框(かまち)は幅4・6メートルとゆったり。框に続く床材はサクラで、薄墨色の淡い光沢
を放つ。磨かれ続けた歴史を感じた。

 この床面を傷つけないように自動販売機やキャスター付きの旅行カバンは毛布を敷いて動かすなど
の注意を払う。毎日モップがけをし、定期的にぬかぞうきんやワックスで磨いているという。

 明治43(1910)年の創業。これまで大がかりな改修はしておらず、当時の面影をとどめてい
る。延べ約2千平方メートル。部屋数は15室で、2階には大広間もある。

 各部屋と廊下は昔から木製のガラス戸だけで、雨戸はまったくない。夜には、廊下の壁に和紙でく
るんだ電球のやわらかな明かりがともる。浴場の脱衣場からフロントへの連絡は、指で回す黒いダイ
ヤル式電話だ。雰囲気作りへのこだわりが見える。

 1泊して帰り際だった福岡県大牟田市の自営業前原昭彦さん(57)と長男の会社員佳さん(25)
に話を聞いた。

 昭彦さんは「落ち着きますね。感動しました。文化財的な価値があるのではないですか」。佳さん
は「幻想的で、アニメ映画『千と千尋の神隠し』(宮崎駿監督)に出てくる木造の湯屋を思い起こし
ました」。

 ギャラリーに備えたノートに昭彦さんはこう記していた。「息子と親父(おやじ)の二人旅。仕事
の事、女性観、人生の事、お酒を交わしつつ語りました。人生の旅の場所を提供していただき有りが
とうございました」(原文のまま)

 1世紀近くを経て、さすがに老いも目につく。屋根の南側の一部に青いビニールシートがかけられ
ていた。「昨年秋の台風で瓦が少し飛びました。古い特殊な瓦で手に入りにくく、ようやく補修を始
めたところです」と松本さん。

 冷暖房は部屋ごとのエアコンや石油ストーブだ。スプリンクラーや防火扉などの取り付けは構造的
に難しいため、各階に屋内消火栓を設け、消火器も20本余り。

 八代広域消防本部予防課は「消火訓練の実施や避難はしごの備えなど、点検上の問題はとくに見当
たりません」。

 近代的なホテルに比べ、決して居心地がよいとはいえない。それでも県内外から老若の客がやって
来る。時間が止まったようなひとときに安らぎを求め、感じているのだろうか。(4/16)


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