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新馬場袋

1エルボー名無しさん:2004/12/12(日) 21:58
見てはならないものが、起こってはならないことが、
この世にあってはならないものが、
本書に収められた"怖い話"はすべて、
本当のことなのだろうか…。百話を語り終えると、
怪しきことが起こると古より言い伝えられる「馬場物語」。
私の独自の調査で収集した「馬場物語」を
某掲示板に掲載した「馬場袋」。
それを蘇らせた「新馬場袋」を堪能してください。

2エルボー名無しさん:2004/12/12(日) 21:59
「にちゃり」

昔、墓の近くに住んでいたKさんの話。
ある夜、帰宅の遅れたKさんは、
つい近道をと墓地を突っ切ってゆくことにした。

ある墓の前を通り過ぎようとした時、

に ち ゃ り 、 に ち ゃ り 

となにかを舐るような音がきこえる。
どうやら、その墓から聞こえるようだ。
気味悪く思ったさんは、逃げるように走り去った。

翌朝の出勤時、昨夜の音のことが、どうしても気にかかる。
気味は悪いが日中は化けて出ることもないだろうと、
その墓へ行ってみると、墓には

馬 場 正 平 之 墓 

と名があり。
墓には大きなうんこがお供えされていた。
そのうんこには、がぶりとかじった歯型が着いていた。

「今でもあの音が耳にこびりついて離れないんですよ」
とKさんは言う。

に ち ゃ り 、 に ち ゃ り 。

3エルボー名無しさん:2004/12/12(日) 22:01
「死んでも忘れんぞ」

今は地方で隠居暮らしを楽しむSさんの体験した話。

大晦日の夕暮れ、テレビを見ていたSさんの目の前に突然馬場が現れ、

「お前の所業

 死 ん で も 忘 れ ん ぞ ! !」

と恫喝し、あっという間に姿が掻き消えた。
その時は、何が何やら良く解らなかったSさんだが、
後日、報道で馬場の死亡を知る。
その死亡時刻が、ちょうど馬場がSさんの前に現れたころだった。
Sさんは、それで全て合点がいったという。

死んでも恨まれるようなような事は何ですか?
と聞いてみると。

Sさんは昔、清掃局員で、所謂バキュームカーの運転手だったそうだ。
そのSさんの勤めている清掃局に、

「僕 が 目 を つ け た
 美 少 年 の う ん こ を 、
 僕 が 食 べ な い う ち に 
 回 収 し や が っ て ! !」

という類の苦情の電話が毎日のようにあり、
そのこもった声は、誰がどう聞いても馬場のものだったそうだ。

4エルボー名無しさん:2004/12/12(日) 22:02
「四つん這い」

バキュームカーの運転手が、
後ろから物凄い速度でせまる影に気付く。

車にしては小さい。
よく見ると四つん這いの馬場で、
普段のスローモーションぶりが信じられない速度。
これが本来の馬場の姿なのかと疑うほど。、
驚いた運転手は速度をあげるが、
難なく馬場に追いつかれてしまう。

横に並んだ馬場は運転席を覗き込み鬼の形相で

「 こ の 車 じ ゃ な い 」

と言うと、車を抜き去り遥か彼方えと消え去った。

あまりに有名な、都市伝説と化したこの話。
馬場の探していた車は何であったのかが、
これまでの疑問であったがSさんに、
この話をしたところ、
 
「間違いなく私の車を捜していたのでしょう。
出会っていたらどうなっていたでしょう?」
今更ながらに馬場のうんこに対する執念に畏怖していた。

今も馬場は車を捜しているのだろうか?

5エルボー名無しさん:2004/12/12(日) 22:03
「知っとるわい」

昔、馬場ファンだったAさんの話。

農業を営むAさんが、その日の仕事を終えた帰り道、
馬場が野壺に入っていた。

馬場は嬉しそうに、うんこに浸かり、
うんこで顔を洗ったり、美味しそうに飲んでいた。

 ははぁ馬場さん、狐に騙されてるな。

そう思ったAさんは、馬場に声をかけた。

「馬場さん。そこは野壺だよ」

すると馬場はTVや雑誌に載っている柔和な顔からは、
想像できない険悪な凶相に変わり、
興が冷めたと言わんばかりに冷たくAさんに言い放った。

「知 っ と る わ い !」

そういうと馬場は忽然と消えた。

依頼Aさんは馬場ファンを止めた。

馬場は、その後も度々野壺に現れたそうだ。

6エルボー名無しさん:2004/12/12(日) 22:04
Aさんの、その後の話。

Aさんが、たずねて来た友人に近所を紹介していたら、
例の野壺にさしかかった。

「ここは生前、馬場がうんこを喰いに現われた野壺だ」
と簡単に説明して通り過ぎようとすると

「 今 で も 出 る ぞ う 」

という声が響いた。

驚いて慌てて振り返るが誰もいず、
野壺の乾いた表面には、ガブリと齧った歯型がついていた。

「友人も声を聞いてるので聞き間違いではないです」
とAさんは言う。

7エルボー名無しさん:2004/12/12(日) 22:06
「幽霊屋敷」

とある人里離れた山中に一軒の民家がある。
電気も無い、ガスもない、水道もない。
そのような所に一体誰が建てたのかは解らない。
今は当然のように空家になっている。
そして、お約束のように付いた異名が「幽霊屋敷」。
出るそうである。

Kさんは友人達と連れ立って、肝試しにこの屋敷に訪れた。
荒れ果ててはいるものの普通の民家で、
幽霊でも出そうな怪しげな雰囲気はない。
拍子抜けして帰りかけた時、地下室への入り口を見つけた。

地下室に入ると様相は一変した。
牢屋のような堅牢な重々しい鉄鍵が着けられた狭く汚い小さな小部屋で
主無き部屋には使われいない雑品が転がっていて、
なぜかイチジク浣腸の容器がやたら捨てられていたそうだ。
汲み取り式の便所が備え付けられていて、便器には蓋がちゃんと閉められていた。
不思議と汲み取り式にしては異臭は漂っていない。
蓋がきっちり閉まっているからかなと、蓋を外してみたが臭いは無い。

部屋の汚れに対して、便器に生活臭が無さ過ぎる。
部屋の住人はこの部屋で便器を使わずに生活したのか?
不可能だ。

8エルボー名無しさん:2004/12/12(日) 22:07
そして、なによりKさんが異様に感じたのは
壁に書かれた文字で、赤黒い塗料で大きく

 た す け て く れ

とだけ書き殴られていた。
血で書かれたものだ。
とKさんは直感したという。
誰彼も無く、すぐにここを出ようということになり、
友人達に続いて部屋を出ようとした時、

 コトン…。

Kさんの後ろで音がした。
振り返ると馬場が便器の蓋を載せたまま、
便器から顔を半分だし、注意深くこちらを伺っている。
振り返ったKさんと目が合うと馬場は、

 お 腹 す い た な ぁ 。

と寂しげにポツリ呟くと便器の中に静かに消えていった。

 コトン…。

と蓋が便器に当たる音が静かに響いた。
Kさんの叫びで駆けつけた友人達が、
便器の中を調べた時には馬場の影も無かったそうだ。

一体あの屋敷はどういう目的で建てられ、
そして馬場との関係は?


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