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An side GENERATION 〜DARKNESS〜

4彗斗:2013/03/14(木) 16:28:38 HOST:opt-115-30-217-109.client.pikara.ne.jp
第ニ乃鍵 己ハ誰カ……
「……指令ニ基ヅキ視界ニ捉エタ動ク物ヲ徹底的ニ破壊スル……」
 雷輝は自身を収容していたカプセルを突き破り、姿を現すと鳥嵜に向ってそう言い放った。
「お…お前は……一体誰から………指令を……」
 苦しみ悶えながらも鳥嵜は貫かれた箇所を押さえて雷輝に問いかけた。
「……ゼウス…」
 そう言いながら彼は片手を上に掲げ、紫色に煌めく塊を生成した……
「ゼウス様からの指令…『紫塊 ハーベスト・ラグナリア』……」
 そう言った後、巨大になった塊を地面にたたき付けたその時……
――辺りに衝撃波と爆風が迸った……
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「……?」
 何も無くなってしまったこの街にある無数の瓦礫の上、彼の足もとに一枚の砂埃を被った紙切れが風に吹かれてそこに落ちた……
「緋神雷輝……? これが俺の名前か……」
 雷輝はその紙切れを見た後、何の惜しげも無く投げ捨て、その場に座り込んだ……
「ゼウス……指令を下したのは確かに彼だ。だが……」
――彼が俺にとって一体どういう存在だったのか…思い出せない……。
 雷輝の脳裏に浮かんだのは「これも未来を護るためだ……」と言っている男の姿しか思い浮かんでこない……
(今の俺には手掛かりが少なすぎる……取りあえず、この廃墟と化したこの国を出るか……)
 雷輝は瓦礫を掻き分けて裾や袖がボロボロになった黒地の長袖を来ている服の上に来てその場を去った……。


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