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トップ・オブ・お嬢様

10しおな:2013/02/02(土) 22:34:22 HOST:KD182250030211.au-net.ne.jp
いつの間にか寝てしまっていたみたい。

きっと隣に西山さんがいてくれたから
安心して寝ることができたんだと思う。

でももうさすがにいな…

あれ?な、なんで!?
あたしはとびおきた。

「に、西山さん!?」
「あ、お嬢様、目がさめましたか。
そんなに急に起き上がったらだめですよ」

なんでまだあたしの部屋にいるの!
仕事は?
あたしの面倒なんかみている暇ないでしょうが!!

「ちょ、仕事しなくていいの?
てか、あたしどのくらい寝てた!?」
「3時間くらいでしょうか。」
「さ、3時間!?その間ずっとここにいたの?」
「はい。可愛らしい寝顔でしたよw」

そ、それは、遠回しにひどかったといっているのか…。

西山さんはははっとはにかんであたしの顔を見た。

いやいや、恥ずかしすぎる、穴があったら入りたいっす。
なかったら掘りたいっす。

すると西山さんの携帯がなった。

西山さんはあたしに静かに「失礼します」と言って
電話にでた。

お仕事かな。

西山さんが仕事をせずあたしの面倒なんかをみていることを
心配したくせに、西山さんがお仕事をしているのをみると、
大人なんだな、と遠い存在な気がしてしまった。

「あ、はい。…かしこまりました。失礼します。」

西山さんは電話を切ると、あたしのことを見た。

「先程メールで社長にお嬢様の体調不良をお伝えしたところ、
2日間見ていてほしいと言われました。」
「は!?何考えてんの、あのクソ親父!
西山さん、無視していいから、そんな仕事!!」

あたしは西山さんの肩をつかんで説得しようとした。

うちのバカ親父の話なんて聞き流していいよ。
てか、西山さんは秘書として働いてるんだ。
あたしのお世話係じゃないんだよ(←とかいいつつめっちゃお世話になっとる。)

「いえ、私がしたいのでしてるんですよ。
お嬢様は、私に面倒みられるのは嫌ですか?」

う、な、なんでそんなしょげたような顔するの。
ちょっと、どきどきしちゃうよ。

嫌なはずがないじゃんか。

「い、嫌じゃない…けど、申し訳ないよ…。」
「それなら、全力でつとめさせていただきます。」

西山さんが微笑む。

その度、心臓がバクバク、鼓動がはやくなる。

今までずっと西山さんのそばにいたのに、
こんな感覚は初めてだから

何がなんだかわからない。

「西山さん、ありがと…。」
「え、何がですか?」
「西山さんがそばにいると、安心するの。」

あたしは遠慮がちに、少し視線を下にむけながら言った。

「そ、そんなこと言わないでください…(俺の心臓がもたないから)」


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