放送リアクションスレ6 - 1280421634

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106：Mustang★：2010/08/25(水) 00:41:50: 円急騰、ＮＹで一時８３円６０銭台　１５年２カ月ぶり

　２４日の金融市場は円高が一気に進んだ。円相場は一時１ドル＝８３円６０銭台、１ユーロ＝１０５円４０銭台まで上がり、それぞれ１５年２カ月ぶりの円高ドル安、９年１カ月ぶりの円高ユーロ安水準。野田佳彦財務相は「足元の動きは明らかに一方的」と述べて「口先介入」したが、円高はさらに進み、事実上失敗に終わった。

　野田財務相による口先介入は１ドル＝８４円７０銭台になったのを受けて１２日に行って以来２度目。前回は円高を抑えたが、今回は効果がなく、今後、さらに円高が進めば、政府が円を売ってドルを買う「為替介入」や日本銀行による追加金融緩和など具体策を迫られる可能性が出てきた。

　東京外国為替市場では２４日午前、「欧米を中心に世界的な経済の減速感が強まった」（日興コーディアル証券の松本圭史・為替ストラテジスト）として、円が一時１ドル＝８４円台に上昇。欧米より景気が持ちこたえている日本の円を買って避難しようという投資家が多くなった。２３日、菅直人首相と日銀の白川方明（まさあき）総裁が電話協議したものの、具体的な円高対策が出なかったことも円買いドル売りに拍車をかけたとみられる。

　急激な円高を受け、午後に野田財務相が急きょ記者会見を開き、「相場の過度な変動は経済や金融の安定に悪影響を及ぼす。重大な関心をもって極めて注意深く見守っていく」と語った。しかし、為替介入の可能性については「コメントしない」と述べるにとどめた。市場では口先に過ぎないと見て円高が一段と進み、午後５時過ぎに一時１ドル＝８４円１０銭台、１ユーロ＝１０６円１０銭前後まで上昇した。

　その後開いたロンドン市場ではさらに円が買われて１ドル＝８３円７０銭台まで上昇。続くニューヨーク市場では８３円６０銭台をつけ、１９９５年６月以来の高値となった。対ユーロもロンドン市場で１ユーロ＝１０５円４０銭台となり、２００１年７月以来の円高水準まで値上がりした。

　みずほ証券の野地慎シニアマーケットアナリストは「期待外れの感が否めない。政府として日銀に追加緩和を求めるなど、明確な行動を打ち出すことを市場は求めている」と指摘。日興コーディアル証券の松本氏も「会見を開く意図がよく分からない。静観するなら静観、対策を出すなら出すで中途半端なことをすべきではない」。市場では野田財務相の発言に厳しい見方が相次いだ。

　東京株式市場では円高で輸出に悪影響が出るとみて輸出企業の株が売られ、日経平均株価は前日より１２１円５５銭安い８９９５円１４銭で取引を終えた。２日連続で今年最安値を更新し、１年４カ月ぶりに９０００円を割り込んだ。