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魔人陣営SS置き場

6恐野 ティラ子:2017/09/22(金) 23:10:21
 ――破損した音声記録№4 
「例の被検体はどうなった?」

「はい。室長の予想通り着床まで確認しました」

「よろしい。魔人相手に常識が通じると思ってはおらん。
故に、我々が想像できる全てを試していく事が出来る」

「しかし本当によろしいのでしょうか? 魔人とは言え……」

「こいつはただの怪物で実験動物にすぎん。人の形をしていればこんな目に合わなかったのだよ」

「……」

「どうした、怪物に情でも湧いたか? バカバカしい。」



 ――破損した音声記録№6 

「陣痛始まりました!」

「培養器を持ってこい! 映像記録も撮れ」

「さぁ、誰が父親の子が出てくるのかな」

 (赤子の鳴き声) 

「室長……私は夢でも見ているんでしょうか。卵生の生き物が
人の子を産むなんて」

「魔人に常識は通用しない。その赤ん坊をGブロックに送れ! 
次は家畜共と交配させる」

 
 ――破損した音声記録№9

「ここまでに交配させた生き物で適合しなかった種類は?」

「0です。全て雄と同じ生き物が産まれています」

「こいつは絶滅危惧種の存続に大いに貢献してくれるだろう。
保護保護うるさい本部も我々を認めざるを得ないはずだ」

「あのエージェントに偽の指令を送って確保させたのは名案でしたね」

「表の連中はただの健康診断だって信じているからな。
しかし、毎回記憶消去をして帰すのは手間が掛かる。そろそろ我々の物にする時が来たか」

 ――映像記録№13

 研究室が警告灯で赤く染まり、モニターに映るのは希望崎学園と謎の生き物。
研究室の責任者らしき男が咳払いをすると、慌ただしかった研究員は一斉に静かになった。

「ついにボンテン様の討伐が始まった。この混乱に乗じて恐野ティラ子を捕えて
死亡、又は行方不明者として表舞台から消し、我々の物にする」

 責任者らしき男は机を強く叩き叱咤する。

「これよりハルマゲドンを開始する!!!」

 それに答えるように職員たちも叫ぶ。

「「世界の環境保全は我らの手に!!!」」


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