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【FATE/UNLOCK】ちょwww俺たちでfateの続編作ろうず2www- 1 : ◆7c5zTQwflo:2012/12/05(水) 04:06:44 ID:TsJA8GT60
- なんか作るwwwwwwwwwwwwwwwww
媒体未定wwwwww
まだ全然途中wwwwwww
まとめwwwww→ http://www50.atwiki.jp/fate_unlock/
- 2 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/05(水) 20:40:47 ID:TsJA8GT60
- さすがに丸投げ過ぎるのでプロローグをいきなり書くのは無理ッス
- 3 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/05(水) 21:41:07 ID:L25fRveE0
-
セイバー カルキ
ランサー ヒトラー
アーチャー シモ・ヘイヘ
キャスター アレイスター・クロウリー
ライダー ジョン・タイター
アサシン チェ・ゲバラ
バーサーカー 無銘(レプリカエミヤ)
近現代(と未来)の英雄をラインナップ
うん、オレ何やってんだろうね
- 4 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/06(木) 03:21:22 ID:/bTt3u7I0
- 丸投げするのもどうかとおもうけど
「じゃあ、お願いできるかな?」って押し付けるのもどうかと思うぞ
何か考えがあってなのかは知らないけども
前スレの主人公の能力説明の地底人ってくだりと
ちょっと前の人類自体がループのくだり
から考えたんだが
アルマゲドンとかの映画でよく人類がヤバイ時って地下に
シェルター作って避難するじゃん?それをうまく絡めようという考えから
主人公は『前回の周回』の人類の生き残りという設定を思いついた
人類はループしていて、似たような歴史を繰り返し
滅んではまた1から始めるを繰り返してた。
(理由については人類が一人残らず完全に滅びないように
既知の物語/歴史を人類に歩ませることで人類の永遠
を確定しようとした、とか)
そして主人公の先祖達は今回(天の梯子の戦争の周回)と同じように
人類が様々な問題を抱えた結果、滅びようとしてたので
そこから逃れる為、地下にシェルターを作りそこで暮らすことにした。
そして長く長く、気の遠くなるほど長く生きて地下の
人々が代を重ねるごとにシェルター内を快適に保つ装置の数々は
消耗し使い物にならなくなった。当初はあった
優れた知識、優秀な技術力は失われていき、バカになっていく
そうするうちに主人公の祖先は暗闇を生きる一族となり
前述の目の良い一族となりましたとさ。みたいな。
- 5 : ◆7c5zTQwflo:2012/12/06(木) 03:24:08 ID:DKk/KJ/k0
- お願いできるなら、ちゃんとお話し合いはするつもり…。
やってくれといわれればするけど、いきなり全部投げられると困ってしまいます。
ループとか話がいちいち壮大になるのう
まとめきれるだろうか
- 6 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/06(木) 03:26:49 ID:DKk/KJ/k0
- 話が書ける人、まとめられる人、そういうのは目下募集中であったり。
とりあえず今のところは、主人公の眼の詳細を決めるところでオーケーかな
- 7 : ◆7c5zTQwflo:2012/12/06(木) 03:33:13 ID:DKk/KJ/k0
- 議題:主人公の眼の詳細について
能力:
人間の本来持つ視力の弱点を全て克服した、異常な視野の広さと視力を持つ魔眼を持つ。
魔術の手ほどきは受けておらず、それが魔術的な能力だとも、その眼の真価も知らない。
眼の真価は「視よう」とし、「認識」することができれば、過去や未来、あらゆる真実を見通す神の眼。
ただし、自分自身だけは絶対に視ることができない。
案
前スレ>>971
地底人の末裔、進化しつづけた光によらない空間把握能力
【視たいもの、知りたいものを意識的に獲得する能力】
近親交配を繰り返し、その眼の力は代を負うごとに強くなっていった
前スレ>>974
地下=星の生命力に近すぎた事によって発生した突然変異の魔眼
究極の一は、全てを見通す星の視点>>972説に則る?
前スレ>>981
ホルスの眼
エジプト全土を旅して持ち主の元へと戻ってきたホルス神の眼
これを継承した、あるいは発現した?
- 8 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/06(木) 19:48:20 ID:/bTt3u7I0
- シックスセンスとか猿の惑星みたいな感じで上の地底人&ループ
ネタは仕込めるとキレイな形を描きそう
読者にはこの世界において月がなかったりするのは
「本来の世界ではない並行世界の一つ」、だったり「遥か未来」と
ミスリードさせてはどうか、と思った。
平行世界が出てくる作品って大抵の場合
顔が似てるけど性格が違う他人が登場したり
地形が違ったりするじゃん?
(プリヤとかフェアテとかどらえもんとかではそうだった)
それを活用して読者に遥か昔と看破されないようにする、というわけ。
遥か未来と誤認させるのも手法のひとつとして使えると思う
遥か未来と見せかけて実はこの天の梯子における戦争は
遥か昔のことだったんだよ!っていうオチ。
- 9 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/06(木) 19:56:52 ID:ZO8sI7tk0
- さすがにこの能力を話に組み込むと使い切れずに腐らせてしまうと思うんだけど。
自分以外何でも見れるよりはもっと限定的にしたほうがいいんじゃないの?
直死だって設定はすごいけど結果自体はいたってシンプルじゃん。
- 10 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/06(木) 20:10:34 ID:rj7M84fA0
- 型月的に考えると性能高すぎるとフィードバックが怖いな…情報の詰め込みすぎで眼球とか脳とか爆発しそうだ
- 11 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/06(木) 20:46:05 ID:031Yk0a20
- ループ設定採用するのか?
なら、一度定まりかけた方針はぶらさないよう進めようぜ
そうすればブレることも少ないだろうし
- 12 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/06(木) 20:46:51 ID:031Yk0a20
- >>11
日本語おかしいがそこはスルーで
- 13 : ◆7c5zTQwflo:2012/12/06(木) 21:31:36 ID:DKk/KJ/k0
- ループ設定は個人的にはナシ、というか
基本的にFateがあった世界から大きくはずらしたくないかな
- 14 : ◆7c5zTQwflo:2012/12/06(木) 21:36:07 ID:DKk/KJ/k0
- >>9
どこまでできて、どういう使い方ができるのか、というのも
詰めていきたいね。どういうのだったら面白いか?
話に使えるか?という感じのを。
- 15 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/06(木) 21:49:13 ID:031Yk0a20
- >>14
能力にこだわる意味もないし
EXTRAの主人公みたく大して秀でた設定を持たせなくても良いんじゃないか、主人公を傍観者に徹底させることも案の一つかと思う
(※ただし生い立ちは特殊なのでそれは除く)
- 16 : ◆7c5zTQwflo:2012/12/06(木) 21:51:39 ID:DKk/KJ/k0
- >>15
それもありかもしれないが、何もないとそれはそれでね
一応戦える人ではあるし
ただそこまで強力な能力にする必要もないかなとは思うかなー
- 17 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/06(木) 22:20:39 ID:031Yk0a20
- ~ぼくのかんがえた主人公の能力~
・視野が広く、空間把握能力に長ける。最大270°の視野を持つ(人間の視野は180°程度)
・特殊なワイヤーなどを活用する立体を生かした戦い方を得意とする
勝手にぼくのかんがえた能力を晒すけど、さほど強くないとかならこの程度?
ちなみに雑魚相手ならば複数と対峙しても強いというのがコンセプト
また、もうひとつ個人的に考えた特殊能力は「思考の分割」。
広い視野で認知した複数の敵個々に対する戦略を練る為に、特殊な手術とトレーニングにより半ば無理矢理獲得した、とか。
別に後天性じゃなくても天性の能力でも良いけど
無駄レスかもしれんねすまんね
- 18 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/06(木) 22:21:41 ID:/bTt3u7I0
- ループ設定は月夜に響くノクターンの旧世界的な感じといえばいいのか
まぁ、つまり、チラ見せする程度のレベルに留める感じをイメージしてた
- 19 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/06(木) 22:33:21 ID:/bTt3u7I0
- >>17
むしろガンガンレスしてくれ
今このスレに不足している人員は具体的な案を
出してくれる人だと思う
ヒマな人もガンガン案出してくれ
妄想でもアイディアでもなんでもいいから出しまくってくれ
- 20 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/06(木) 23:09:15 ID:031Yk0a20
- じゃあ人物(マスター、あるいは端役)案
名前…未定
性別…女性
概要…自称「ジョン・タイター」を名乗る♀。
謎の奇怪な機械、道具類を持ち、さらには
「君たちを救いに来た別の世界から来た。今まで同じ様な世界をみてきた」
「世界はループしている」
「タイムマシンが壊れたからさまよっていたら拘束されていた。なぜ」
とわけのわからないこと供述をしている。
- 21 : ◆7c5zTQwflo:2012/12/06(木) 23:40:27 ID:DKk/KJ/k0
- ただそういう風に出されてまとめられなくなった流れもあったので、うーん。
- 22 : ◆7c5zTQwflo:2012/12/06(木) 23:49:38 ID:DKk/KJ/k0
- 実際こっちでぐいぐい流れ作っちゃっていいかな?
素案だけでも固めていきたい、全体が固まってきてから細かいところを修正することもできるだろうし
- 23 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/06(木) 23:58:07 ID:rj7M84fA0
- いいんじゃないですかね
- 24 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/07(金) 08:02:17 ID:cm8fbGF60
- 流れ作る・・・ねぇ・・・
まぁ・・・どういうのを提示するかによるかな
- 25 : ◆7c5zTQwflo:2012/12/07(金) 13:59:55 ID:alxUV7as0
- 何を決めよう、ってしないと
いつまでも決まらないから…これを決めよう、っていうふうにしていきたい
物語や設定のオリジナリティや広いスケールは個人的にはあまり求めてなくて、
とりあえずFateシリーズの正伝(SN〜Zeroも含む?)の遠い未来に
軽くこういう事件がありましたみたいな風に食い込めたらいいなくらいで考えてる
作品としてひとつの形にすることをとりあえずの目標としていきたいと思います、こういう場所だしね
- 26 : ◆7c5zTQwflo:2012/12/07(金) 14:00:44 ID:alxUV7as0
- とりあえず、前スレまで推してたストーリーやキャラの流れで大枠は問題はない?
ないなら、次のことを決めていこうと思う
あるならまたそれを話しましょうということで
- 27 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/07(金) 17:35:53 ID:cm8fbGF60
- その1、基本設定の天の梯子で世界の命運と人類の存亡をかけて
聖杯戦争するって時点で壮大なスケールにならざるをえないような
その2、大枠も曖昧でなんとも言えないってのが本音
◆7c5zTQwfloの腹の中になにか勝算があるならそれでいいと思うけど
何もない空洞ならばみんながとっつきやすい展開に変えたほうがいい
のでは
というのが個人的な意見なんだが、どうだろ
- 28 : ◆7c5zTQwflo:2012/12/08(土) 01:12:06 ID:rwNrS9wY0
- >>27
だから基本的に、天の梯子以外の世界観には手を入れたくないということだね
ループとか、そういう新しい世界を構築するつもりもない感じ
あくまで元々ある世界観、Fate〜鋼の大地の間にちょんと入れる感じのが理想なんだよね
大枠もどのように詰めて行ったらいいのか
とある人が、なんとなく思いついた世界観を下地にしてここまで来たけど一旦仕切り直しの時期かな
勝算、何に対する勝利かはわからないけれどね…うーん、どうしたらいいのかな
どうしようね、個人的に書きたいのは主人公とタケルのペア
大勢より身近な人ひとりを選ぶ人間と、導いてくれるサーヴァント、というのは書きたいところ
やりたいこと、ないとモチベーションも保たないというかなんというかかな
- 29 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/08(土) 04:15:42 ID:XVMkOW4I0
- とりあえず主人公ペアについて設定固めていこうよ
個人的にはタケルには個有結界が欲しい
個有結界だったらわかりやすいインパクトもあるし設定も基礎はきのこが
固めてくれてるから見るほうも書くほうもわかりやすいんでない?
- 30 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/08(土) 05:56:06 ID:ugoUz83o0
- >>28
前スレに出てた大枠ってのには
勝算、つまり面白い話になるような算段が◆7c5zTQwflo
の頭の中にあるというのならそのまま採用すればいいと思うが
もし何もないスカスカの空っぽ、つまり何も考えてない
そこらへんもみんなで考えていきましょうってスタンスならば
あの大枠はとっつきやすいようなのに変更した方がいいんじゃないかな?
ちなみのどっちなの?空洞?勝算あり?
- 31 : ◆7c5zTQwflo:2012/12/08(土) 06:14:46 ID:rwNrS9wY0
- >>29
草薙の剣もあるけど…どうしようね、そういえば宝具はほとんどなにも決まってなかったんだっけ
>>30
そこまで求められると、はっきりはいとは言えないかなー
個人的にはこういうものなら書きたい・書ける、という流れで推しました
代替の案があるのであればそちらにシフトしても、というところはあります
- 32 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/09(日) 00:40:39 ID:hKAwlFXE0
- どうしようねー
- 33 : ◆7c5zTQwflo:2012/12/09(日) 01:33:42 ID:.zmxqmnk0
- 具体的にいまいる人にどうしたいか聞きたいな
- 34 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/09(日) 01:41:54 ID:cbOWH6CQ0
- 案を出してもそれを確定させることがここでの形式上不可能(ルールが定まっていない)なので、個人的には今ある設定を基盤に、書きたい人がFate/UNLOCKに関する文章を書いてもらうのが一番良いと思う
そうすれば皆のインスピレーションが沸いてスレ内の設定案が固まりやすくなるか…も?
- 35 : ◆7c5zTQwflo:2012/12/09(日) 02:12:02 ID:.zmxqmnk0
- うーん、雨降るのを待っていても、畑がたがやされていないからどっちにしろ…という感じがする。
というか、その決定するルールを決めるほうではだめ?
- 36 : ◆7c5zTQwflo:2012/12/09(日) 02:15:41 ID:.zmxqmnk0
- http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/995/1320327407/
前スレ
ちなみに一応いまのところ自分が仮ライターということになっていますが
我こそはという人を常に募集しております
- 37 : ◆7c5zTQwflo:2012/12/09(日) 02:19:05 ID:.zmxqmnk0
- 一応いまのところ、設定を詰める方針としては>>29
今ある大枠についての疑問を述べる意見が>>30
書きたい人募集な流れの>>34
などが動き
- 38 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/09(日) 02:20:37 ID:cbOWH6CQ0
- きちんと多数決出来るほど人居るかわからないからやりにくいし
だからと言って勝手に案を確定させるのもアレ(後続の参加者がやりづらい?)だから難しいかも
そして>>34についてだけれど、仮の設定という材料だけなら豊富だし、書きたい人が居るならとりあえず書いてもらっても悪くないと思ってだしてみたり…
つまり俺としては現状とはいえライター希望者がもう少し欲しいかも…俺じゃあ他のpixivや外部の掲示板のスレッドとかに宣伝するのも億劫だけどね
- 39 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/09(日) 02:22:05 ID:cbOWH6CQ0
- いちおう、>>38は>>35へアンカー
- 40 : ◆7c5zTQwflo:2012/12/09(日) 02:25:34 ID:.zmxqmnk0
- 書こうにもね……
材料が足りない、中心人物になにより主人公とセイバーが出来上がっていないのが致命的
個人的にはまず>>29の通りにしてみたいところがある。
そうすれば一応、軽いプロローグ的な形は作れる気がする。
ライターは欲しいね。とはいえ、書きたいと思わせる材料も足りないのではないかなぁと
思わないでもないんだ
- 41 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/09(日) 02:34:25 ID:cbOWH6CQ0
- 言われてみればそうであるかも…
しかしタケルちゃんは兎も角、主人公に関しては設定が現状だけでなら出尽くした感もあるし、設定の細かな点にも曖昧さが多くて纏めきれないので書き手の想像力に任せてみるのも一つ案かと思ってね
…んで、その辺りを踏まえて聞くけど
◆7c5zTQwfloが書きたい主人公像はどんな感じ? どんな感じで固まってる? もしかして殆ど固まってもいない?
- 42 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/09(日) 09:25:58 ID:hKAwlFXE0
- 前スレの◆7c5zTQwfloの主人公まとめ文
・主人公
女。年齢は20前後?所属はレジスタンスの一組織。
聖杯の人柱として大事な人を奪われ、復讐心のため西欧財閥を離れレジスタンスに所属するものの、
時を経るにつれ怒りや憎しみが風化してしまい、自覚するのは大事な人を失った虚無感ばかり。
任務を真面目にはこなしながらも周囲のテンションやレジスタンスの理念との温度差を感じ始めている。
人間の本来持つ視力の弱点を全て克服した、異常な視野の広さと視力を持つ魔眼を持つ。
魔術の手ほどきは受けておらず、それが魔術的な能力だとも、その眼の真価も知らない。
眼の真価は「視よう」とし、「認識」することができれば、過去や未来、あらゆる真実を見通す神の眼。
ただし、自分自身だけは絶対に視ることができない。
性格は暗め。真面目で律儀。破綻の度合いはそこまでひどくない。
ただ親しくない者、無関係な者の命の重みを全く感じず、理屈や倫理で大事だとは思っていても、
大事な一人と、見知らぬ百人であれば、迷わず前者を選び取れる視野の狭いやつ。それがたとえ敵でも。
聖杯に託す願いは、最初は無自覚だが、のちに大事な人を取り戻すことを固める。
- 43 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/09(日) 09:26:54 ID:hKAwlFXE0
- ただどういう風に他人と接するのか?
どういう行動をするのかまだ決定してないらしい
- 44 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/09(日) 09:54:34 ID:hKAwlFXE0
- 前スレのセイバーまとめ
・セイバー
女。ヤマトタケルノミコト、オウスノミコト。主人公のサーヴァント。
聖杯戦争に際して主人公に喚ばれる。聖杯に託す願いはなく、主人公を聖杯へと導いてくれる。
草薙剣の能力はまだ未定だったけど、
剣術の腕は当たり前に高く、手段を選ばない卑劣且つ冷酷な戦法。
他にも能力のネタには事欠かなさそうな感じ。
「後悔しない生き方を」という信念をマスターに託す。
身命を賭して国を拓いた英雄だが、大義に殉じた結果、
身近な大事な者たちを守れず犠牲にしてきてしまった生き方を悔いている。
鋼の大地となりゆく故国を見て、なおも悔やむ念を強めながらも、
主人公には「成し遂げなければならないこと」より、「成し遂げたいこと」を推してくれる。
最期は白鳥に。原典をなぞる。
と、セイバーがこれ。
- 45 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/09(日) 09:56:40 ID:hKAwlFXE0
- よくわからんけど上のまとめた文だけでは不足なのか
セイバーと主人公の設定ってのは、何が足りないのだろ
- 46 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/09(日) 10:07:26 ID:hKAwlFXE0
- 前スレでもセイバーや主人公について話す流れはあったから
同じ内容を繰り返すのは避けたいところ
上の◆7c5zTQwfloのまとめ文に書かれていないが
話されたこともあるし
やるなら前回とは違う結果が出るように
話し合いたい
- 47 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/09(日) 14:18:24 ID:cbOWH6CQ0
- 進まんねー本当に
- 48 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/09(日) 15:17:53 ID:hKAwlFXE0
- マジで進まないのは同意する
- 49 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/09(日) 23:29:10 ID:qGZWIol20
- 前スレ932だけども、大和猛はイラストも挙がってるので、
まぁ、こんな感じの人物かってアタリがつくけど、主人公は
イラストないからかどうかわからないけど、全く想像つかない。
俺がまだ、身内で祖母さんしか亡くなった事ないからかも知れないけど。
復讐者、ってどんな人物なんだ?
zeroの舞弥さんみたいな人?
決め台詞というか、一言メッセージから人物を決めるのか、
漠然としたイメージから人物を決めていくのか。
主人公像を7c5zさんに決めてもらいたい、てのは駄目かな。
- 50 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/10(月) 19:22:14 ID:IMppXUe.0
- もうだめぽ
- 51 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/10(月) 19:48:46 ID:tW16ZYAc0
- そして輝く
- 52 : ◆7c5zTQwflo:2012/12/10(月) 19:55:26 ID:b4mNpm0I0
- ちょっと待ってね
- 53 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/10(月) 21:00:41 ID:y0fQfKr60
- wktk
- 54 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/11(火) 18:40:53 ID:ojoRcrRU0
- ハァーイ!
- 55 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/12(水) 21:55:48 ID:6fbtPQwg0
- 人が来ないとアレだしage
- 56 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/13(木) 14:56:20 ID:2NlOIufw0
- 後でいいけど
決める方法を決めないとな、ほんと
>>34のが一番現実的だと思う
- 57 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/13(木) 20:53:22 ID:NHcMVc.Q0
- ランサー候補 ヘクトル
太陽神の加護により日中において不死身の体を持つ。
同格かそれ以上の神性を持つサーヴァントか、それ以上の神秘を宿す宝具でない
と打ち破れない。宝具はアイアスの楯の六枚の花弁を貫くといわれる大投擲。
槍は太陽神の属性を帯びており、目標に突き刺さるまで光速で飛来する。
- 58 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/13(木) 22:49:25 ID:JglJIsgc0
- ガチで強い奴は数体にとどめたほうがいいとおもう
- 59 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/13(木) 23:57:35 ID:NHcMVc.Q0
- 所詮強者(という名のかませ)だし…。それを引っくり返す一点特化のピーキー紙装甲。
- 60 :棒はね、名無しさんなんだ:2012/12/15(土) 16:25:14 ID:kKeRySaA0
- このスレ盛り上がって、続いているのはいいが
まとまり無さ過ぎだな、わけわからん。
- 61 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/15(土) 18:36:46 ID:sW/0UQ4.0
- まあ俺鯖戦争と似たようなもんだしな
- 62 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/15(土) 23:56:28 ID:28QShYzcO
- そういえば昔、
草薙は偽の刀身(火打ち石)で
真の刀身たる天叢雲を封じてるとか考えてた時期があった
んでクサナギ単体では刀身拡大+神炎
若かったなぁオレ…
- 63 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/16(日) 14:30:51 ID:0B2c2Jio0
- うーん、どうしようね
◆7c5zTQwflo氏、どんなもん?
まぁひとまず
この硬直状態に陥る原因を私なりに考えてみた
(原因を探れば解決策も出てくるのでは、という考えから)
・案を出したところで決定されることがないので無駄、よって
誰も案を出さなくなってしまった
・案を出しても無駄ならばライター募集し
がっとたくさん書いてもらおう、という話もあるがそれも
書いたとこでこのスレ全体から賛成意見をもらう必要があり
それも荒業である、つまりライターになるのも大変だから集まらない
(全体から好意的な意見をもらえない限り、決定せず不採用となる)
・がっとたくさん書いたとこで否定されたら労力の多大なる無駄になる
・じゃあみんなで一緒に相談しあいながら決めよう、と
みんなで責任を分担した口当たりのいい言葉に着地するわけだが
それも一向に決まらない(なんとなく意見を出し合うだけで
ふわふわしてるだけだから進まない?)
- 64 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/16(日) 22:25:26 ID:N.9rh3yY0
- 賛成意見とかいらないだろ
ライターが主導にならないと何時まで経っても始まらないし終わらないんじゃね
- 65 : ◆7c5zTQwflo:2012/12/17(月) 13:56:37 ID:LxOY/FOo0
- ちょっとPCが触れない状況に軟禁されていたのでごめんね
夜ごろ投下しますん
性格面、細かい仕草、能力面など軽く触れてみたけど、
何かあったら遠慮なく突っ込んで修正していこう
>>56
>>63
前に一度ライターを募集したりしてたんだ、最初の頃に
その時にも決まらなくて、いまライターを募集することを「手段」と考えているなら、
それは現実的でもなんでもない他力本願になってしまうと思う
ライターを募集するなら募集要項や参加したくなる下地を真面目に考えないといけないよ
>>64
だねぇ…
- 66 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/17(月) 15:03:32 ID:3Lz61EAg0
- ま、決定しないんだから
ぶっちゃけ無駄だし破綻してる、としか
- 67 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/17(月) 15:12:00 ID:LxOY/FOo0
- ネガるのはいいけど対案示せや
- 68 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/17(月) 15:25:18 ID:3Lz61EAg0
- >>67
対案とは?何に対する対案?
- 69 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/17(月) 17:04:22 ID:LxOY/FOo0
- 結局、そうやって無駄だとか破綻してるとかだけ言われても
こうしよう、とかがなければ あ、そっすね… で終わっちゃうよってこと
どうにかこうにかやってるから、ネガられても困っちゃうよ
- 70 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/17(月) 20:17:36 ID:3Lz61EAg0
- ネガる、というより状況説明かな
- 71 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/17(月) 23:11:08 ID:YMCn1vmM0
- ネガるというか、7c5zTQwfloが主人公投下するんだろ?
それを待ってればいいだけだ。
特にこんな奴がいい、なんてイメージも無いから
気楽にしていられるぜ。
- 72 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/18(火) 04:32:43 ID:qSqVDopoO
- こう言うスレにありがちだけど、盛り上がるのはいいが設定凝りすぎて手に負えなくなって消滅ってのがパターン
分かりやすすぎるくらいが丁度いいよな
今の主人公案とか世界観とかすら既にゴチャゴチャしすぎで何も知らん人に説明すんのめんどいレベルだし
- 73 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/19(水) 23:39:14 ID:kaSMrq7E0
- もう第三次物にしてしまえ
- 74 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/20(木) 09:17:19 ID:.tVVrGmo0
- どうしようかねぇ
- 75 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/20(木) 23:26:57 ID:oauMT9Io0
- ハサンが活躍するのもみたいわな
- 76 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/20(木) 23:41:57 ID:vc2i0QPo0
- 保安システムのハサン先生軍団の活躍に期待
- 77 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/20(木) 23:45:07 ID:ZUUamaekO
- 残り十六個もザバーニーヤ考えるのはキツくね?
- 78 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/20(木) 23:53:26 ID:vc2i0QPo0
- あ、fakeの『夢想髄液』(能力の詳細不明)入れて十五個な
まあ無理に十五のザバーニーヤを出す意味ないはず
保安システムのハサン先生達に追いかけられるモブを新規ザバーニーヤで殺すとか
ハサン先生軍団が逃げる主人公とかを暗器やザバーニーヤの集中砲火で追撃する
とかいう演出でいくつか出れば個人的に嬉しいところ
- 79 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/21(金) 01:13:08 ID:NRnbPnp.O
- fakeは公式扱いなのか?
まぁ、考えるなら長い腕よろしく
「類感呪術」「感染呪術」「共感呪術」みたいな実在する呪術原理とか
悪霊の特性から考えた方が格好いい気はする。
(軽く多重人格さんをディスってみる)
- 80 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/21(金) 23:51:37 ID:QWoQEg5A0
- 夢想髄液はよくわからんが5次ハサンの妄想心音と同じ一撃必殺の技っぽいけど
- 81 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/22(土) 23:10:51 ID:Kw9lH/sw0
- んん・・・。
おあずけか、それとも廃れたのか判断つかないな。
>>70
今回のアサシン候補はカインらしいが、このアサシンと
ハサン先生との関わり(本家よろしくどっちかが体ぶち破って出てくる
とか、或いは完全に独立してるとか)から、
だらだら垂れ流してみるか?
個人的には、ハサン軍団と主人公の追っかけっこ、て状況は
好きだ。
まだまだ支援してるぞ?
- 82 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/22(土) 23:49:51 ID:P69uHoHc0
- 前スレをハサンで検索!
参考にしてやろうぜ
- 83 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/23(日) 03:35:43 ID:fKCte1fw0
- どうしよう
決める方法考えてみる?
- 84 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/25(火) 00:10:01 ID:o31T5Z260
- 保安システム
ハサン先生ズ
第一段階の安全装置。
非正規の霊子ハッカーの侵入を防ぐ保安システムとして虚構世界内に召喚されている。
非正規の存在を世界の異物として探知し排除する。
ただし鯖と契約を果たしたマスターには手向かいできない。エージェントス●ス
キーパー
第二段階の安全装置。神霊と英霊の中間にある存在
聖杯の守護者。六騎を斃した英霊の前に立ちはだかる最後の壁。
主催者の思惑通りのマスターが勝ち残らなかった場合、そのペアを斃すために稼働する。
(ガチで倒せるのは英雄王ぐらい)
約三分の一の容量を切り離し、英霊に偽装する事も可能。
天の梯子内フィールド
マルクト 冬木市を模した都市群
イェソド アインツベルンの城、周囲に森や湖が拡がっており幻想種がウジャウジャ
ティファレト 霊子虚構世界の中枢であり、キーパーの座。人間の魂で稼働する。
ケテル 冬木の空に浮かぶ 千年城【聖杯の安置所】
- 85 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/25(火) 03:52:26 ID:ELu9n2Vk0
- 初期の案に近い設定だね
- 86 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/25(火) 12:22:34 ID:D3LUAWDU0
- この設定基礎にしたら良いんじゃない?
ムーンセルの前身って設定を取り入れても違和感がない
- 87 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/25(火) 12:45:20 ID:7swabLSA0
- ◆7c5zTQwfloはもう見てないんかね?
- 88 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/26(水) 03:00:18 ID:vDWOE/VI0
- 主催者の思惑通りにするってのをどういう方向にするかだよな
- 89 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/26(水) 03:19:22 ID:PtF4EYhE0
- 設定がダラダラ垂れ流されるだけで全然話が進まんな
- 90 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/26(水) 03:22:15 ID:.WwKXVMo0
- 進めるったって書き手、描き手が居ないようじゃあどうしようもないじゃない
- 91 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/26(水) 04:46:17 ID:vDWOE/VI0
- まずはとりあえず上の設定の疑問点やら詰めるべき所
詰めてけばいいんじゃね
- 92 : ◆7c5zTQwflo:2012/12/26(水) 05:10:02 ID:oORPx4Fo0
- 見てるよー
- 93 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/26(水) 05:10:33 ID:.WwKXVMo0
- >>84の疑問点? と言えば天の梯子のその他の階層(フィールド)や、階層の役目かな
なければ多少なりとも(その階層が)存在する理由や役割を持たせるとか
- 94 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/26(水) 06:50:57 ID:vDWOE/VI0
- 起点はかっこいいから、という言葉に尽きるんじゃね?
あとは
眠れる人造真祖の夢の世界だから人類の足跡を表すかのような
不思議な風景の世界なのです、って説明だけでもいいような
- 95 : ◆7c5zTQwflo:2012/12/26(水) 11:39:31 ID:oORPx4Fo0
- 梯子内に様々な世界観や施設があることは、
そこに多種多様なサーヴァントが喚べる理由にもなるし
(状況が多いほうが特定のサーヴァントにだけ有利、ということになりにくい)
あとはそこにアクセスしている時間の比率が多ければ多いほど色々あれば便利…なのかな
気軽にログイン・ログアウトできてしまうのか、
それとも何かイレギュラーがない限り戦争中はずっと梯子内に居っぱなしなのかで
色々ある・ない理由にも関わってきそうだけど
でもこういう世界観の設定は「あるだけ」のものがたくさんあってもいいところだと思う、遊ぶ余地のある場所というか
ところで遅れてごめん、多忙とモチベーション低下で止まってたけどできた
- 96 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/26(水) 13:16:00 ID:.WwKXVMo0
- 人造真祖の夢の世界(仮)なら納得、ロンドン橋や時計塔が見れたりするとか確かに面白そう
あとマスター(仮)にいた神父が監督役かつ安全装置(ハサン)のマスターとかどうだろう
マスターが六人現れた瞬間ハサンからカインを呼び出して暗躍するとか
あるいは8人目のマスターとして振る舞うとか(完全に言峰だけど)
- 97 : ◆7c5zTQwflo:2012/12/26(水) 13:20:41 ID:oORPx4Fo0
- 神父監督役はアリだね、原作の踏襲にも繋がるし
「アサシンの座」を監督役用の保安システムに流用することにより、
「キーパー」を正式な第八クラスのサーヴァントに据える理由としても上々か
- 98 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/26(水) 13:24:51 ID:.WwKXVMo0
- 「UNLOCK」をEXTRAのprotoみたいなイメージで進めてみるとかどうだろう
神父が監督役に就くというシステムはEXTRAに受け継がれたいる~みたいな
- 99 : ◆7c5zTQwflo:2012/12/26(水) 13:51:04 ID:oORPx4Fo0
- 一から考えなおすってことかい?
- 100 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/26(水) 14:08:29 ID:.WwKXVMo0
- ループ設定を掘り返してみただけ。いや、そういえば◆7c5zTQwfloはループ設定は原作に合わせたいとかで否定的だったか
- 101 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/26(水) 21:29:41 ID:o59InDoc0
- ?
この世界でも、教会は魔術儀式の監督を勤められるだけの
能力はあるのか?
時計塔、アトラス学院、在野の封印指定、教会、みなみな軒並み
神秘を失って、起死回生の策として、
ムーンセルの事象記録能力と聖杯の願望器(或いは魔力タンクか?)
としての能力をつぎはぎして「天の梯子」を作ったんじゃないのか?
どうやってかは知らないけれど。
そんでできたらできたで、利用法巡って奪い合い始めるのが
今回の舞台じゃないのか?
- 102 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/27(木) 13:56:56 ID:oBQWal6Y0
- 夢の世界だからムーンセルの(冬木の)再現だからって説明だけで
切り上げてもいいかもしれんけど
出来れば仕掛けを用意したいよね
ハガレンとかは錬金術という小道具が
国土練成陣という大仕掛けにつながるという仕掛けがあったし
それみたいなぐあいのやつ的な
- 103 : ◆7c5zTQwflo:2012/12/31(月) 04:13:48 ID:8spJJf5I0
- うーむ
- 104 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/31(月) 04:16:46 ID:kMybuOeQ0
- ん、むぅ…
- 105 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/31(月) 15:25:07 ID:qg7zFOYE0
- 次スレからは「俺鯖聖杯戦争の妄想を垂れ流すスレ」で行こうぜ
- 106 :僕はね、名無しさんなんだ:2012/12/31(月) 22:57:01 ID:KXH.aLdsO
- むしろ新年からそうしようぜ。
キリがよい
- 107 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/01/05(土) 18:46:58 ID:T/0/wnZM0
- ランサー
全身に拘束具をつけたボーイッシュな銀髪少女。髪の一部が犬耳になっている。
普段は口数が少なく極めて大人しいが血を見ると性格が豹変、目につくもの全てを殺戮する狂犬と化す。
マスターに対し強い依存心を持つ、わんこ属性で被虐趣味でヤンデレビッチ。
道化の魔神が産み落とした災厄の三怪物のうち一頭であり、かの北欧最高神を喰い殺した神殺しの魔狼。
終末の魔獣。サーヴァントの器に押し込められる事で、英霊に鋳直されたため霊格が著しく低下し、
人間の姿をとっている。体に絡みつく拘束具は彼女を捉えるために用いられた三つの枷であり、解放すること
でステータスが段違いに上昇する。最大の能力を発揮するバーサーカークラスでは2つ目の枷までが外される
が、最後の枷 グレイプニルだけは英霊の座にある内は決して外すことはできない。
宝具はそのの魔獣としての能力を一部移した 長大な骨杖 ヴァナルガンド・レーヴァテイン(神塁突き崩せし破城鎚)。
本来は北欧最高神オーディンを召喚する算段だった。真名はフェンリル。
- 108 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/01/05(土) 19:20:18 ID:PjQkMQk60
- >>107
タイトルにもなってるアンロックってコンセプトに沿った良い鯖かも
キリがない事を言っちゃ悪いが
いっそのこと全部の鯖を一新してみる?
それとも本当に俺鯖に…
- 109 : ◆7c5zTQwflo:2013/01/05(土) 23:44:02 ID:rcJLBAMI0
- むしろ決定してるのはタケルとソロモンくらいなものだと思ってたのだ
- 110 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/01/06(日) 01:41:16 ID:aV07gyJU0
- もういらないだろこのスレ
- 111 : ◆7c5zTQwflo:2013/01/06(日) 02:15:32 ID:jfWNpSEI0
- いらなくともそうそうスレが落ちる板でもなし
ひっそりのんびりと存続することでしょう…
絵描きの人はもう見てないかなさすがに
- 112 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/01/06(日) 02:18:04 ID:YksnMVfs0
- ちょwwwwwwwwwwww俺が立てたスレがwwwwwwwwwww
いつのまにか1000越えてるwwwwwwwwwお前らwwwwwwwwwwwwwどんだけwwwwwwwwwwwwwwww
しかも次スレとかwwwwwwwwwwwwwww
わろすwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
- 113 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/01/06(日) 02:22:34 ID:LCYEQ64g0
- 意気消沈自然消滅是盛者必衰之理
- 114 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/01/06(日) 02:23:54 ID:YksnMVfs0
- もう一年前かよwwwwwwwwwwww
お前らやっぱり作りたかったんだなwwwwwwwwwwww
かまわん続けてくれwwwwwwwwwwwwwww
- 115 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/01/06(日) 03:30:46 ID:USVDb53k0
- くさい
- 116 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/01/06(日) 04:56:45 ID:MKnOC0XA0
- かまわん続けてくれと言われてもな
- 117 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/01/07(月) 07:03:04 ID:up/3x8Eg0
- みんな飽きちゃったのかのう
みんなで決めていこうよ
- 118 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/01/07(月) 07:13:11 ID:hivFPGUU0
- みんなで決めるから決まらねーんだよ
- 119 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/01/07(月) 08:59:43 ID:up/3x8Eg0
- まーのんびり気長にやっていこうよ
- 120 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/01/09(水) 22:35:53 ID:n6fBhWwI0
- 主人公、真祖の片目が埋め込まれてるとか。代わりに主人公の目が真祖に入ってるの。
キャスター案
【魔術使いの霊子ハッカー】
キャスター(紺)のマスター。
魔術師の親戚にあたる少年で霊子ハッカーの資質を持つ。
実家が困窮しており、時計塔の魔術師に多額の借金をしている。それをネタに助手として
コキ使われている。その為か気難しい人間の扱いはお手の物。コンピューター面の業務は
彼がこなしていた。聖杯戦争は、すごいヴァーチャル空間程度にしか思っていない。
キャスターとは擬似的な師弟関係。
【キャスター 紺】
魔術使いのサーヴァント。
ローマ帝国の偉大なる桂冠詩人、後世では大魔術師とみなされた。
ヨーロッパ文学史上 ラテン文学において最も重視されている大文学者。歴史や詩作のみならず 修辞学・弁論術・医学
・天文学にも精通し、エピクロス学派の哲学も学んでいる。一大叙事詩を書いただけあって、ギリシア関係の文芸知識
は豊富でギリシア起源の英霊の正体なら喝破することができる。魔術能力は持たないが、魔術や古代秘教に関する知識
も豊富でギリシア・ローマやオリエントの魔術ならば大抵喝破することができる、生まれながらの解説役。
また医学にも長けており、当時の薬草による医薬治療や外科手術も可能。
善良だが捻くれた性格で 常に愚痴や小言が絶えない、また魔術師呼ばわりされると途端に不機嫌になる。
その宝具は彼の7つの魔術奥義を記したという魔術書で、各章に宿る七人のミューズ達がそれぞれの役割に沿った魔術
行使を行う。いわば「ジェバンニが一晩でやってくれました」。ガーデニングをこよなく愛し、宝具のミューズ達が
創り出した工房内に、畑や花壇を作って世話をしている。
真名はウェルギリウス(そういや美少年専門の掘られホモだったんだよな、ウェル先生)
- 121 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/01/09(水) 23:25:34 ID:n6fBhWwI0
- アサシン案
【盲目の少女】
アサシン(黒マント)のマスター。
服は白い検査服、眼には包帯、腕には読み取り用のバーコードが刻まれていて、背中には未発達の翼のような器官
がある。西欧財閥の研究所にいた何らかの実験用被験者で、エーテル塵の発生地域でも生存できるよう遺伝子操作
されているが、虚弱なため廃棄される予定だった。それをレジスタンスが収容した模様。
ナノマシンによる外科手術で超高密度の魔術回路を埋め込まれており、寿命はそう長くない。レジスタンスは
召喚したサーヴァントのバックアップ用魔力炉として彼女を虚構世界に連れてきた。
潜入時に保安システムの逆探知によってハサンが放たれ、レジスタンスチームに生贄の投げ餌として放り出される。
その時の彼女の生を渇望する祈りが、アサシンのマスターになる要因となった。
喜怒哀楽といった感情が擦り切れており、表情に乏しい少女。手を翳されると異常に怯えたり、眠ると悪夢を見て
錯乱するなど、重度のPTSD患者。アサシンが暗示をかけることではじめて、リラックスした状態で睡眠をとれる。
他者を見ると情緒不安定になるが、自身のサーヴァントにだけは唯一気を許している。
【アサシン 黒マント】
盲目の少女のサーヴァント。
レジスタンスに反逆者の象徴ガイ・フォークスとして召喚された、暗殺者の亡霊群。本来は彼らのイコンである
無銘の英雄を呼ぶ予定だったが、その怨念と憎悪の象徴としてこの姿が最適とされたらしい。
座の主導権を握っている英霊がいるらしく、彼の人格がベースになっている。
マスターの庇護者としてふるまい、彼女の食事の世話や日常生活のサポートをする。何故か家事に長けている。
時代がかった黒い衣装と帽子に外套を纏い、顔には戯曲化された白い仮面を被っている。武器は二本の短剣とフリント
ロック銃。どういう訳か現代の小火器や爆薬の扱いに長け、ゲリラ戦術や暗殺術、破壊工作なども可能。
何故か料理上手で、紅茶を入れるのがやたら上手い。その時々で口調や声色・態度が異なるが、どうやら多くの亡霊が
アサシンの座に押し込められているらしく、その記憶が混ざり合っているらしい。それが原因でたまに情緒不安定になる
事がある。自身の肉体を爆発させるという自爆宝具を持つが、座に固定された亡霊のうち何人かが犠牲になるのみで時間
を経れば再生可能。そのうえ明確な霊核を持たず、心臓を貫かれても短時間消滅するだけでそのうち再構築する。
召喚時に何か特殊な処理をされたらしく、本人いわく「聖杯の地獄が解放されるまで」彼が滅びる事はないらしい。
召喚陣起動時に自らの意思で少女をマスターに選ぶ。またマスター権を奪いに戻ってきたレジスタンス要員を
皆殺しにした。少女に対しては「セイギノミカタ」と名乗っている。
- 122 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/01/10(木) 01:25:25 ID:MShvFMOQ0
- もうお前が書け
- 123 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/01/10(木) 16:53:44 ID:CH.J4FI60
- 厳しい展開ですね
- 124 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/01/10(木) 19:43:32 ID:Q9vCw5M60
- ははははは
- 125 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/01/11(金) 07:23:38 ID:HtDcPn0E0
- これは本格的に末期
- 126 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/01/11(金) 21:16:26 ID:CpD1TPIc0
- 荒れてるゥ荒んでるよォ
- 127 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/01/11(金) 23:37:45 ID:rdirDcaw0
- ハサン先生が妄想心音で心臓うばいまくって強くなる展開
- 128 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/01/26(土) 15:44:38 ID:/RxGEJPc0
- もう誰かやる気のある奴が独断で書いてってもいいんじゃない
今更みんなで決めようとかのんびりとかいう奴はいない
もう遅い気もするが
- 129 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/01/26(土) 16:25:14 ID:OGjU9pakO
- 東出が書いてくれたじゃいかwww
- 130 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/01/26(土) 18:44:09 ID:Pgd0c83s0
- このまま無に返すのも勿体ないは
- 131 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/01/26(土) 20:17:22 ID:/RxGEJPc0
- ageない方がいいんじゃない
- 132 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/01/26(土) 20:37:30 ID:Q7/15NMk0
- 凛みたいな解説役←これが居ないと物語内での「当たり前」が解らない
慎二みたいな噛ませ役←これが居ないと各自様子見ばかりで話が進まない
言峰みたいな策謀役←これが居ないと物語の転換が唐突になる
ヘラクレスみたいな中ボス役←これが居ないと話が途中で中だるみする
ギルガメッシュみたいなラスボス役←これが居ないと今までやって来たことの意味が解らない
- 133 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/01/26(土) 20:55:50 ID:Q7/15NMk0
- 解説役←???????????
噛ませ役←????????????
策謀役←?????????
中ボス役←共通の強敵(キャスター?)
ラスボス役←????????
- 134 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/01/26(土) 21:00:16 ID:Pgd0c83s0
- 噛ませ役←時計塔組
策謀役←カインと神父
- 135 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/01/26(土) 21:41:10 ID:AofOSVzI0
- とりあえず鯖を一新しない?
バーサーカーとか公式で出ちゃったし
- 136 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/01/26(土) 21:49:13 ID:l6Ad5/gg0
- 【神父】
バーサーカーのマスター。
人口調整用の絶滅収容所に人間を選別して送る仕事していた。彼はその職務が人類全体の生存には重要な事と理解
しつつも、教義や罪への苦悩で狂気の領域に辿りつく。今は狂気の深淵より這い出して自らの過去の罪を悔い、
この滅びの時は人間すべてが受ける最後の審判だと思い込んでいる。
彼の罪は彼らが殺されるのを知っていながら、死の選別を行ったこと。そうせねば生きてゆけぬ人間たちもまた咎人
であり、皆等しく裁きを受けねばならないという結論に達した。犠牲にした人々の名を夜も眠らずに唱え続けている。
そんな彼の信心の姿に心打たれたカインは、共に贖罪の巡礼へと旅立つことを同意する。
そしてカインに呪毒の洗礼を受け、神の御心に適うべく狂気の行動に出る。人類すべてに審判を下すという願いを
胸に秘めて。
【バーサーカー】
神父のサーヴァント。
ノドの地に放逐されし、人類最初の殺人者。
全身に禍々しい刺青のある蓬髪痩身 血だらけの衣を纏った男で、常に神を呪う言葉をつぶやいている。
狂化レベルはかなり高いが、マスターとは魂の絆のようなもので結ばれており、以心伝心。
体から赤黒い呪詛の毒を撒き散らし、触れるものすべてを蝕み腐らせる。そして彼の手にしたものは全て呪詛の毒
を受け、凶悪な呪いの武具となる。
また彼を傷つけた者はその呪毒を浴びるという呪詛もかけられており、迂闊に手を出せない。
さらに自身が傷を負えば負うほどその肉体と呪毒が強化されていくという宝具を所持しており、ダメージを負えば
負うほどパワーアップするという厄介な性質を持つ。ただしパワーアップの度に魔力供給が莫大に膨れ上がり、
マスターを責め苛むという欠点がある。
- 137 : ◆7c5zTQwflo:2013/01/27(日) 03:03:22 ID:44WLJxuc0
- まだ動くのか…
- 138 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/01/27(日) 06:58:31 ID:2.KmxYfI0
- やる気のある奴が書けばいいと思うよ
今までに出た鯖とか細かい設定とかも自分では扱い切れない
と思ったら変えてもいいんじゃね
全部の設定を守って活用しろなんてのは難しいだろうし
- 139 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/01/27(日) 09:43:46 ID:2.KmxYfI0
- やっぱ書く奴が力を握らないとダメな気がする
書く奴がここに書いてある設定を拾うも拾わないも
判断を行って物語を書けばいい
書かれた設定も改変してもいいぐらい
- 140 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/01/27(日) 14:51:45 ID:dEnxGUT6O
- >>136
人間には殺せないのか。
- 141 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/01/27(日) 19:49:57 ID:HyyopSqg0
- テスト
- 142 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/01/27(日) 21:26:17 ID:wSeh8NUQ0
- 神父(仮)の設定だけは登場当初から一貫しているのが面白いな
カインはアサシンになったりバサカになったり忙しそうだけど
- 143 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/01/29(火) 12:15:39 ID:GIWDJj3s0
- SSを投下する場所って用意できないかな
- 144 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/01/29(火) 13:08:10 ID:TVkYovkQ0
- ここに直接投下で問題ないと思うけど
- 145 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/01/29(火) 17:22:29 ID:GIWDJj3s0
- 問題ある気がするんだよね、掲示板形式の場所だしさ
ここは投下する場所としては難しい場所じゃないかな
- 146 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/01/30(水) 21:40:09 ID:wBGdHGKk0
- ならロダに文章上げれば良いんじゃない
- 147 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/02/01(金) 06:33:51 ID:1YmH327E0
- 誰かまとめwikiでも作ればいいんじゃね
- 148 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/02/01(金) 07:23:56 ID:pfoFzyeM0
- >>147
>>1
- 149 :プロローグ ◆AWvm2QqdVs:2013/03/05(火) 02:16:21 ID:RWMSQHcM0
- この星は息絶えようとしている。
それが科学と魔術、双方の見地で一致している見解、いや周知の事実だった。
その長大な塔は、それを嫌でも意識させる。
全人類の技術的結晶だが、その造形は意外にもシンプルだ。地上から視認できる範囲では、
むしろ錬金術師が手を加えた金属の異様な光彩が目に付く。
それは神に挑むべく築かれたバベルの塔にも見えた。同時に人間の意志など解さず、ただそこにあるだけの孤峰ようにも見える。
軌道エレベータに連結された人類史最大の霊子演算器。
人造の救世、それは聖書に記された逸話に準え『天の梯子』と呼ばれた。
「眺めてても仕方ねえだろ? 俺達にとって重要なのは中身なんだ」
「それは、そうだけど……」
魅入られたかのように、その塔を見つめる少年を壮齢の男が現実に引き戻す。
元々、距離が距離だ。双眼鏡を通しても、さほど良く見える訳でもない。
近寄ることさえできないのだ。『天の梯子』はテロの標的となる恐れもあるため、西欧財閥は厳重な防備を敷いている。
相応の検査を受けなければ、半径数キロメートルにすら入れない。
そして、レジスタンスと言えば聞こえはいいが、彼らから見れば自分達はテロリストそのものだ。
現在の人類を大雑把に区分けすれば、二つの勢力の分類する事ができる。
西欧財閥とそれ以外。
2030年代の時点で、すでに西欧財閥は世界の財力の60%以上を牛耳り、
現在に至るまで平和と平等の下、人類に徹底的な管理を強いてきた。
古典的なSF小説に登場するディストピアとは似ているようで、一線を画する。
彼らがもたらした平和と平等はたしかに本物だったのだ。
しかし、代償も少なくないと考える人々も居る。封印された技術革新、階級によって軌道が敷かれた人生。
絶対の安心があっても、進歩も希望も無く、ただ生きるだけの人々。
人格が芽生えたコンピュータではなく、人に望まれ人によって運用されるユートピア。
動機は違えど、この勢力に反発する者達の総称がレジスタンスだ。
- 150 :プロローグ ◆AWvm2QqdVs:2013/03/05(火) 02:18:13 ID:RWMSQHcM0
- 「すべては滞りなしか。最悪だな」
「世界を救うプロジェクトだそうだからね」
資源が枯渇し、大地も生物が住むには適さないものへと変わりつつある。影響は地域にもよるが、
大気にも人体に有害な物質が混ざり始めているという。
そこで、西欧財閥の依頼によりアトラス院が一つの打開策を打ち出した。
特殊な霊子演算器でかつての地球を再現し、魔術理論・世界卵を以って、惑星規模で世界を塗り替える。
このコンセプト自体はすでに試され、ある種の失敗が想定されていたが現在ではかなり条件が違ってくるという。
もちろん、アトラス院や西欧財閥の技術を結集した所で、かつての地球を再現する事は容易い事ではない。
そこで星の触覚たる真祖をあらゆる手を尽くして複製し、演算器の核に据える。
その心象風景に宿る自然を、霊子演算器が紡ぐ霊子虚構世界と同期させる事で問題を克服した。
しかし、その処置は当然のごとく副作用をもたらした。
所詮は星が見る夢。時代は特定できず、人類が生きるのに適した環境とは限らない。
恐竜がまだ生きていた頃の環境かも知れないし、最悪は原初の地獄の再演だ。
よって霊子虚構世界の書き換えは必須で、送り込む戦力も人類最大でなければならない。
ここで、かつての魔術協会、時計塔の残党は英霊使役の手法を提供した。
こうして、世界を書き換える権利――願望機とサーヴァントが出揃う事となる。
「……D班も新たな情報はなし。本当に戦争になりそうだよ」
「聖杯戦争、だろ。噂には聞いていたが……」
利害が一致する場合もあれど、書き換えが開始されれば争いは不可避だ。
いずれの勢力も人類を救う事に異論はないが、書き換えたい世界の形はそれぞれ異なる。
西欧財閥は統治の継続と、それに伴う平和を求めた。
アトラス院はより長い世界の延命、そして救済を求めた。
時計塔残党は形はどうあれ、大源と魔術の復活を求めた。
レジスタンスは西欧財閥の打倒による、世界の解放を求めた。
そして、それ以外の人々もまた、それぞれ願いを抱いているのだろう。
「で、どうする? 現在の情報によれば儀式の決行日は半月後だけど」
「当然、うちも参戦だ。西欧財閥が現状維持で矛を収めるはずがねえからな」
たしかに西欧財閥が勝利すれば、より支配が強固な世界を望む事は目に見えている。
どの勢力が勝利しても多かれ少なかれ、そういった面は必ず存在するのだ。
仲良く手を携えて世界を救う、などという事は決してありえない。
自分達は違うとは口が裂けても言えないが、破滅を目前としても争う事が定められている、と考えると幾らか憂鬱になる。
少年は再び、『天の梯子』を見上げた。
塔は途中で灰色がかった空に霞んで見えなくなり、頂上を見る事は叶わない。
見ることも触れる事もできない頂点で一人、人造の真祖が微睡んでいるという。
彼/彼女にも、やはり世界に望むものはあるのだろうか。
- 151 : ◆AWvm2QqdVs:2013/03/05(火) 02:20:02 ID:RWMSQHcM0
- 止まってるし、こっそり勝手に書きはじめてみる
読み返すと、案は決定しようとは考えないで、一人で作ったのを適当に書き捨てるのが良い気がする
取捨選択すると考えるなら、マスター案もサーヴァント案もまだまだ少ない感じ
特に時計塔残党のマスターとか影が薄くて泣ける
- 152 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/03/05(火) 12:41:21 ID:j7YZLDhk0
- 一人で作ったのを書き捨てていくってのはいいね
前に比べればとにかく前進はするし
- 153 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/03/05(火) 13:35:02 ID:zLCl6EmE0
- 企画倒れ不可避かと思っていたが来たか…!
>>151
全力で応援する、頑張れ
- 154 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/03/05(火) 14:15:32 ID:zLCl6EmE0
- 【人物・勢力案】
桜花(インファー)
中華華僑の諜報要員として育てられた、才色兼備、妖姿媚態
と言うに相応しい美女・才女。
東アジアの人種で、格闘能力を含め(?)諜報員に必要なありとあらゆる技術を修めている。
それはまるで、スパイ映画に美人スパイ役で出演できるレベル。
「社長」を探るためのスパイとして「社長」の会社へ派遣されたが、「社長」にそれを看破され、言葉巧みに丸め込まれ秘書と言う役職に納まっている。ちなみに本人はまだスパイ活動を続けているつもり。
いちおうフルネームは桐 桜花(トン インファー)だが、諜報員としての偽名らしい。
本名についてはみなさまのご想像にお任せ(手抜き)。
社長(しゃちょう)
本名不明。西欧財閥に属さぬ世界有数の大会社の社長で、「天の梯子」計画の支持者。スポンサー。
自らの欲望には忠実で、自分の興味に惹かれるがままに行動を起こすが、その際には必ずと言っていいほど何らかの騒動が起きる。
敵味方の差別・区別を付けるような人物ではなく、かと言って中立を謳うような事をしない人物。
興味が惹かれた計画にはすぐにでも物資・技術・人員・金をありったけ差し出し「援助」を行う、迷惑で懐の深い(?)人物。
「天の梯子」計画へ最大限の援助をする一方で、レジスタンスの技術開発に協力しているという噂もある。
- 155 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/03/06(水) 18:16:07 ID:GbYJa8820
- きのこの真似するとかは無いのか
- 156 : ◆AWvm2QqdVs:2013/03/07(木) 01:19:49 ID:/nuvfQcI0
- 文体の事なら、真似は普通に難しい
ただでさえ見切り発車なので、やり易さを優先しようかなと
- 157 : ◆BDf8wXyk.s:2013/03/07(木) 03:32:43 ID:cgEIe.Yo0
- 好き勝手書いていいなら参加したいかも
前鳥つけてたひとがまだ見てるかわかんないけど主人公(仮)の設定とか勝手に使っちゃっていいかな?
- 158 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/03/07(木) 08:23:48 ID:i0B9JYNo0
- いまさら咎める人もいないだろうよ
好き勝手書いていいはず
各々自由に
- 159 :鍵 ◆AWvm2QqdVs:2013/03/11(月) 02:26:56 ID:3nuWLZBU0
-
少なくとも昔は理想か、それに似たものを胸に抱いていた。
理想の多くは経験か無知によって形作られる。自分の場合はきっと、後者だったのだろう。
その自覚すらない、幼い頃。見渡す限り純白が占める部屋で日々を過ごしていた。
当時、目にした事があれば病室を連想していたに違いない。
もしこの部屋が病室のような物だとすれば、ここで過ごした自分達は病人のような者なのだろうか。
――貴方達は鍵です。閉ざされた未来を開け放つ……
それは心中に生じた疑問に対する答えではなかった。ただの記憶に過ぎない。
この言葉を聞いてやっと、ああこれは夢だと認識する。
思い出すまでもない。記憶に焼き付くほど、繰り返し聞かされた言葉だった。
当代の、今では先代のアトラシア。細身ではあるが、その姿は朽ちた石像を想起させる。
自分はさほど優秀な方ではなかった、という言葉がこの人の口癖らしかった。
アトラシアの名を持つ以上、そんなはずは無いのだが。歴代の院長と比較しての話なのだろう。
さほど優秀でもない人間の生涯をかけた傑作、自分達は少なくともその一部であるらしい。
特に興味を抱かず、その事実を受け入れていた。ようは道具扱いなのだが、そういう世界しか知らなかったのだから仕方ない。
それに時折、愛しむように、同時に悲しむように眼を細めていたのも確かだ。
三人しか相手が居なかったとはいえ、本当にこの人とは色々な事を話した。
本当にただ一度だけ、疑問を抱いた事がある。
未来が閉ざされているのだとしたら、一体何が閉ざしているのだろう、と。
いかに世間知らずであっても、単純に扉や壁がある訳でない事は察していた。
その質問は意外だったに違いない、がアトラシアはなぜか微笑んだ。
思い返せば、笑っている所を見たのは、これが最初で最後かも知れない。
――話せば本当に長くなります。だから、また今度
と、約束したのだが、ついにその機会は訪れなかった。
ついに自分達が西欧財閥に引き渡される日が来たのだ。
元々、施設自体も財閥の管轄下で、いつかこうなる事は知っていた。
ただ、約束の事は残念だとしか言えない。
こうして、小さな施設で暮らしていた自分達はそれぞれの道を歩みだした。
たとえレールがアトラス院や西欧財閥に敷かれたものであったとしても、それは別れには違いない。
寂しくは思ったが、過程は違っても行き先は同じだと、三人で再会を誓い合った。
それぞれが、それぞれの鍵としての役割を果たす。
自分のそれは、霊子ハッカーの技術が大いに関わってくるらしい。
環境が変わってからは複数の師を付けられ、ひたすら訓練の日々だった。
基礎的な不正アクセス、セキュリティの構築、情報の改竄……
辛い事もなかった訳ではないが、意外とそれは楽しい日々だった。
師は変人揃いで見ていて飽きなかったし、純粋に知識や技術の蓄積に楽しみを覚えていた。
おそらく自分は出来が良い弟子だったのだろう。
上達したと見なされたらしく、ようやくアトラシアの計画の一端が明かされる事となった。
『天の梯子』、または天階の聖杯。Heaven's Link Cascade.
天をも穿つ塔の、そのおぞましい内実、そして鍵の役割を聞かされて。
なぜ、ここで心動かされたのか、それは自分でさえ未だに分からない。
……気が付けば、約束も誓いも、なにもかも投げ打って逃げ出していた。
誰にとっても想定外の逃走だ。
救世の部品の一つは、ただの凡人だった。これまでの人生にそうなる要素は、何一つ存在しなかったにも関わらず。
逃げ出したところで当てがあるはずもない。あるのは半端な技術と教養だけだ。
一度、軌道から外れた以上、徹底的に管理された西欧財閥の支配下ではそれすら役立てる事はできない。
望む望まないに関わらず、レジスタンス寄りの立場にならなければ、生きていけなかった。
皮肉にも、アトラシアへの質問の答えを理解できたのはこの頃だ。
未来を閉ざされるとは、こういう事なのだと。
要因は生まれた環境であり、教育であり、社会であり、自らの資質でもある。
話せば本当に長くなるのだ。挙げていけば際限がない。
だが、それが本当にアトラシアの答えと同一なのかは分からない。
たとえ希望がないものだとしても、あの人の答えが聞きたかった。
やがて、夢の終わりが近いと悟って。
頭に浮かんだのはつまらない皮肉だった。
病室を出た後に病んだのだから、本当に笑い話にもならない。
- 160 : ◆AWvm2QqdVs:2013/03/11(月) 02:28:19 ID:3nuWLZBU0
- 実質はプロローグ、その二。短いので前回と纏めてよかったかも
主人公の設定は、いくつかの案を統合
タイトルありきで色々と捏造して一つの形にしています
性別は男。別verの女主人公は他の方に任せる方向で
今のところ、投下時の文量が少ないですが、次回以降は増えていきます
- 161 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/03/11(月) 06:40:57 ID:CADyDdt.0
- イイ感じイイ感じ
- 162 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/03/11(月) 18:43:05 ID:Pi6Cb.0U0
- グッド!
- 163 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/03/18(月) 14:43:37 ID:pBxHhZr60
- 女主人公はどういう扱いになるの?
最初の性別選択でまったく違う話になるのか、ダブル主人公制で男と女が同時に行動してることになるのか
- 164 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/03/18(月) 15:21:37 ID:0NNu.4Y.0
- 女主人公とか中ボスにはソロモンとか
主人公は目の能力とかループしてる世界とかそういうのは
書き手次第、いままで出た設定すべてを満たした上で話を書け
なんてのはまず不可能だから実際に書く奴が好きなようにやればいい
って感じじゃない?
たとえば女主人公より男主人公のほうがやりやすいって書き手が
思ったなら変えてもOK
- 165 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/03/18(月) 17:23:56 ID:lHW9y/f60
- 結局ほとんどまとめられずに放置された案が散見されるので確たるルールすらひとつもないだろjk
- 166 : ◆AWvm2QqdVs:2013/03/19(火) 02:40:29 ID:ikGh6UJ60
- 開戦前夜
レジスタンス、と纏めて呼称されるが、これは総称であって単一の組織の名ではない。
北半球資源機構に属さない国家に支援された大組織も存在するが、逆に個人で抵抗活動を行いレジスタンスと呼ばれる事もある。
ここ百年以上、それらの勢力を糾合しようという動きは無かったし、仮に糾合していれば纏めて潰されていたに違いない。
そのあり方は昆虫や微生物に似ている。
潰しても潰しても、延々とわき続ける。途方も無い数と発生数で全滅を間逃れているのが現状だ。
そして、西欧財閥に反抗する理由も一つ一つが異なる。
例えば華僑と繋がりがある勢力なら経済停滞の打破、国家に支援されているのなら西欧財閥の資源独占は無視できない。
個人ならば単に自由を求めて、という冗談みたいな理由もあり得るだろう。
西欧財閥の掲げる一つの理想と、個々が抱く無数の思惑の激突は今日まで続いている。
それでは、自分は。と浅地高木(あさじ たかき)は考える。
はたして、惰性で戦場に立ち続けているだけなのだろうか。
西欧財閥の社会に属せないからというのは十分な理由だが、問題は本当にそれを理由としていいのか、という事だ。
あの場から逃げ出した理由は他にあるはずだ。その理由は自分にも分からないが……
頭を左右に振り、愚にもつかない考えを振り払う。
今更、理由を模索した所で意味が無い。もう戦争は明日にも始まるのだ。
おそらくは生き残れないし、万が一生き残る事があれば、くだらない事を考える時間はいくらでも得られるはずだった。
「やっぱり、眠れないか……」
思考の末に得られた進歩らしい進歩は、結局これだけだった。
過去に習得した分割思考も高速思考も錆び付いているし、九割が雑念を占めているのだから役に立たない。
寝所を後にし、ふらふらと出歩く。
ここは、いわゆるレジスタンスのアジトと言えばそうなのだが、ただの雑居ビルに過ぎない。
飲食店が入っている一階を除いた全階層を買い取って利用している。
雑然とした景色にすっかり溶け込んでいるし、注視された所で景気が良いIT企業か何かのようにしか見えないだろう。
西欧財閥の支配下にない国家でも、レジスタンスの活動は違法である事も多い。
黙認される事が慣習となっていても、最低限のカモフラージュは必要だ。でなければ、黙認する側も言い訳できない。
高木は狭い階段を駆け上がり、屋上へと向かう。
屋上は特定の利用者は定められていないが、レジスタンスの面子が喫煙している場合が大半だ。
夜風はまだ肌寒かったが、大気はそれなりに澄んでいる。意外に心地よい。
西欧財閥が作り上げた環境では、こうは行かない。
排気ガスのろ過や処理も技術向上あってのものだし、そもそも資源を独占された影響で自動車が少ないというのもある。
「あれ、タカキさんですよね? 眠れませんか?」
高木がぼんやりと星空や夜景に見入っていた所、背後から声が掛けられる。
もちろん聞き覚えはあった。この組織に所属している少女だ。
名前はたしか、ウィン・ルェイミン。少し小柄で、濡れ羽のような黒髪が目を引く。
各組織を転々としていた自分とは違って、かなりの古参だ。スポンサーである華僑組織との繋がりを持っている。
元は西欧財閥の一員で、結構な地位にあったと噂されているが、本人は黙して語らない。
「まあ、起きてる状態はこれで最後かも知れないし。しかし、よく俺の名前を覚えてたね」
「名前くらい全員覚えてますよ。それに、同じ東洋系だそうですから」
「そこで生まれた訳じゃないし、行った事も無いけど」
東洋系と言われても苦笑するしかない。たまたま、元の遺伝子がそうであっただけだ。
アトラシアからは、自分の出自はビアフラ連邦で製造されたクローンだと聞かされている。
おそらくは世界中に似た顔をした人間が居るだろうし、名前も遺伝子上の母国に合わせたものに過ぎない。
もっとも、アトラシアにはその辺りの知識が無かったのか、姓が二つ続いているような名前にされてしまったが。
- 167 : ◆AWvm2QqdVs:2013/03/19(火) 02:42:48 ID:ikGh6UJ60
-
「それでも自分のルーツは意識しませんか?」
「そういう人も多いけど、俺はそうじゃないから。それにルーツは出自や遺伝子だけじゃない」
「……そうですね。何はともあれ、私達は同じ陣営に居るのは別の理由でしょうから」
一声かけて屋内に戻る、という訳ではないのだろう。ウィンはそのまま、歩いて並ぶような位置で立ち止まった。
あるいは少し話して気が変わったのかもしれない。
彼女の口振りでは西欧財閥に居た頃の思い出話をしたいか、聞きたいか、その辺りだろう。
それでも、語るべき言葉を見出せず、黙って星空を眺めていると、ウィンが尋ねてきた。
「なぜ、あなたは今回の聖杯戦争に参加を? 命を失う公算が大きいはずですが」
「魔術師もレジスタンスも、本来はそういうものだよ。それにレジスタンスそのものに後が無い」
「それだけに絶望的な戦いです。戦争に参加するどころか、大半が戦場にたどり着く事なく保安システムに殺害されるでしょう。
西欧財閥にどんな不満があっても、それは生きているからこそ。自殺めいた戦いに参加する理由にはなりません」
それはその通りだろう。西欧財閥も今回ばかりは本気だ。アトラス院や時計塔の残党もシステム構築には手を貸している。
技術的には遅れている西欧財閥を相手取っていたレジスタンスは、急に優位を崩された形だ。
大半は優れた誰かが、事態を解決してくれるのを待つしかない。
それにも関わらず参戦するのは、よほど実力に自信があるか、または命よりも大事な理由があるかのどちらかだ。
参戦を決めているのは自分だけではなく、ウィンも同様のはずだ。
しかし、それを指摘する訳にはいかなかった。
もし、向こうから理由を打ち明けられたら、こちらも話さない訳にはいかなくなる。
「実際、大した理由は無いんだけどね。特別な理由があるように見えたかな」
「ええ、とても。元は西欧財閥側だった人間が、人類を救う計画に介入しようとしているのですから」
「なぜ、俺があちら側に居たと?」
「あなたの技術は……古くはありませんが、古い技術を学んだ癖があります」
西欧財閥は技術革新を封印している。月の聖杯戦争が行われた2030年代でも、相応に技術の遅れは存在していた。
それから、何百年か経った今では、ハード面はともかくソフト面での差はより顕著に現れている。
人が直接扱う技術も例外ではない。自分にも慣れる事ができず、困惑していた頃があった。
それでも片側だけで生きてきた人間は、あまり意識する事が無いかもしれない。
「つまり、同類だから見抜けたと。道理だね」
「……話が早いですね。そういうところは結構、好みですよ」
上手くやり返したつもりだったが、動揺する事も無く彼女は微笑んできた。
技術で競うならともかく、こういった駆け引きではとことん不利だ。
きっと教育者に問題があったのだろう。師の一人はアトラス院で引き篭もっていたし、残りは良く言って財閥の犬だ。
これでは弟子の対人能力が向上するはずもない。
推定ではあるが、相手は百戦錬磨のお嬢様らしいのだから。格差があるのも頷ける。
「いや、ここまでにして置こう。うちにも、過剰な詮索は禁じるってルールがあったはず」
「情報を引き出した後に、そのルールを持ち出すのは卑怯では?」
「そちらの発言も、カマかけが大半だった」
- 168 : ◆AWvm2QqdVs:2013/03/19(火) 02:45:18 ID:ikGh6UJ60
-
ウィンが肩をすくめて、ため息をついた。休戦の合図、ではなく相手を見逃す事にした、といった所だろう。
どちらにせよ、無理に足を踏み込んでこない点はありがたかった。
ここで話を打ち切ってしまっても良かったのだが、話題は聖杯戦争の事に移り、会話は続いた。
「すでに知っているとは思いますが、私達には正規のアクセス権限がないため、まずはセキュリティを破り侵入。
そこからマスター権を得なければなりません」
「つまり、障害は三つ。生きて侵入できるか、マスター権を得られるか、そして聖杯戦争を勝ち抜けるか。
一つでも失敗すれば、確実に死んでしまう。やっぱり無茶だね」
たしかに知ってはいたが、あらためて並べ立てると正気の沙汰ではない。一つ一つの成功率を考えても、五分ですらない。
これに対するレジスタンス側の対策はただ一つ。数の暴力だ。
大人数を送り込んで、無数の残骸の下、運良く生き残ったハッカーをマスターとして送り込む。
西欧財閥はこれを好機と捉えるに違いない。用意できる限り、最も危険な保安システムで狩猟を行うだろう。
電脳世界で行われた聖杯戦争はムーンセルのものが最も有名だが、これはそれ以上に凄惨となるかも知れない。
あれはムーンセル側がログインを容認していたが、今回は代わりに徹底的な妨害が存在している。
「なぜ、不必要であるはずの侵入経路が用意されているか、についてはあなたの方が詳しいはずでしたね」
「まあ……一枚岩でなかったんだよ。どうやっても、そうなる」
組織に侵入経路の情報を提供したのは高木自身だった。その事は公にされていないが、古参である彼女は知っていたのだろう。
『天の梯子』は複数の組織の協力があって、初めて完成した。
しかし、堅い信頼が築かれていた訳でもなければ、友好的な関係が結ばれていた訳でもない。
互いに出し抜こうとしたか、出し抜かれるのを恐れたか。様々な経緯があって、結果として『天の梯子』にはバックドアがある。
おそらくは携わった組織の数だけ、裏口が設けられているに違いない。
人類救済を前にした足の引っ張り合いは、こういう部分にも現れている。
高木が提供した情報も、西欧財閥の下に居た時に発見したまま、報告し損ねたものだ。
「直前となってしまいましたが、あなたと話せてよかったですよ」
「なんでまた?」
「最も信頼できる仲間の一人じゃないですか。互いに理解し合う事は大事です」
「君が言うと少し白々しいね。色々と噂は聞いているし、事実も何度か見せられた」
ウィン・ルェイミンの立ち位置は特殊だ。
通常、実力者は陣営を問わず、味方からは頼りにされ、敵からは恐怖の的となる。
しかし、彼女の場合は敵味方から共通した評価を得ていた。
酷薄で手段を選ばない毒婦である、と。
それがただの風評でない事を知ったのは、まだ出会ってから間もない頃だった。
レジスタンスの内紛。
元々、統一された思想の下で動いている訳ではないし、我の強い人間が集まっている。火種にも油にも困らない。
分裂しかけたメンバーを早々に始末して、被害を最小限に食い止めたのが彼女だった。
その手口は信頼や友情を得てから、いとも簡単にそれらを踏みにじるというもの。
親友を裏切り、不和の種を撒き、互いに憎み合うように仕向け、派閥を瓦解させた。
彼女はそこに愉悦も充足も見出していない。ただ、ひたすら的確であった事が恐れられた。
- 169 : ◆AWvm2QqdVs:2013/03/19(火) 02:48:18 ID:ikGh6UJ60
-
「それが、私にとっては最大の武器ですから。嫌われ役だとは自覚していますが……」
「嫌ってはいないよ。ただ、欠片も信用できないだけ」
「ああ、それなら……訂正の必要はありませんね。やはり、あなたは信頼できる仲間です」
つまり、一方的に見透かしていると宣言されたも同然だが。何か言い返してやろうという気にはなれかった。
しかるべき時に鼻を明かしてやれば、それで十分だ。
それに万が一、何か通じるものがあったのなら、それは頭ごなしに否定して良いものではないだろう。
結局、半分は誑かされたようなものだが、あまり悪い気はしなかった。
そろそろ話題の種も尽きてきた。眠れずに悶々とするにしても、それは毛布の中でも構わない。
踵を返して立ち去ろうとした所で、なんとなく予感していたがウィンが呼び止めてきた。
「やっぱり、理由、教えてはくれませんか」
「教えたくない訳じゃなくて、説明する自信が無いんだけどね。無理やり口にするなら……無くした答えを探すため、かな」
どれだけ過去に『天の梯子』と深く関わっていようとも、今ならそれを忘れて生きていく事もできるはずだった。
西欧財閥にも『天の梯子』にも縋る必要はない、はずなのだが胸に空洞ができた感触は長年おさまる事はなかった。
自分にとって最も重大な意味が欠落しているような気がして。
「話し相手になってくれたお礼に、無責任な忠告をしてもよろしいですか?」
「……無責任なんだ」
「あなたが曖昧すぎるので。さすがに責任までは」
それもそうか、と大真面目に納得してみせると、何がおかしかったのかウィンは口元を綻ばせた。
それを問い質すような真似はせず、ただ続きを促す。
「探しても見つからない答えは、自分で答えを出すしかない、という事もあります。自分を信じてみる事も大切ですよ」
無責任と言ったわりには、どこか神妙な調子で彼女は告げた。
あるいは、それは的を射た忠告なのかも知れなかった。
それでも、自分は知る限りでは最も信用ならない人間の一人だ。
自分にすら分からない理由に押されて、全てを裏切る事ができたのだから。
その度合いは場合によっては、目の前に居るウィンを上回る。少なくとも彼女は筋を通し、明確な目的に沿って裏切りを行う。
結局、なにより自分自身が無責任なのかも知れない。誤魔化すように、曖昧に頷きながら答える。
「……あー、まあ覚えとくよ」
「望み薄ですね。仕方ないとは思いますが」
それでも少しだけ整理できたような気がした。なぜ自分は戦おうとしているのか。
西欧財閥の下を去って、今日まで必死に生きていたが実は何一つ、生きる意味を見出せていなかったのだ。
『天の梯子』に何か都合がいい答えを求めている訳ではない。
ただ、とにかく自分が投げ出したものに向き合わなければならない。
衝動に駆られているのも確かだが、それ以上にそうしたいと思うから、命をかけて聖杯戦争に参加するのだろう。
おそらくは同等か、それ以上の覚悟を持つ者達が『天の梯子』に集うはずだった。
その中で掲げられるほど、自分の願いが価値があるかは分からないが。
自分はたしかにそれを選択したのだと思う。
- 170 : ◆AWvm2QqdVs:2013/03/19(火) 02:51:00 ID:ikGh6UJ60
- web小説とかを参考に、ところどころに行間を設定
上にある桜花(インファー)さんの案は……CCCで同じ顔が何人も出てくるので、手を出さない方向で
◆7c5zTQwflo氏のプロットはうまく扱える自信が無かったので、基本設定といくつかの案を参考にしています
同時に中心となる女主人公も暫定的に消滅。設定の再利用を考えてる状態です
その辺りは◆7c5zTQwflo氏の帰還か、◆BDf8wXyk.s氏に期待
後から出てくる案に対応する為に、今のところ未定が沢山あるのですが、
一応欲しい案を告知しておくべきでしょうか
- 171 : ◆scEpNWmRjQ:2013/03/19(火) 07:21:44 ID:RgvSMCOI0
- トリップなくしちゃった>>157です。
どうしよう。なんとなく考えてプロローグはできてきてるんだけど、
凡そ全部書き上げられる時間も筆力もないんだよね、いまのところ…
◆AWvm2QqdVsに乗っかる形でキャラ案だけ出すべきかどうなのか、
いちおう募集要項が提示されるまで待つべきかな
- 172 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/03/19(火) 07:22:11 ID:ucDtFiwQ0
- 乙
- 173 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/03/19(火) 20:56:51 ID:JsJz53jo0
- イイね
いや、ほんとイイじゃない
- 174 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/03/19(火) 21:16:31 ID:JsJz53jo0
- >>171
わからない
とりあえず腹の中で暖めて熟成しててくれてもいいと思うし
それとも突然変異とかインスピレーションとかそういう感じのものが
見てる人の頭の中に沸くの期待して未完成でも投下する
のもアリだと思う
>>170
欲しい案告知してもいいと思うで
バッチリハマるのがくるかは難しいかもしれんが
やってみてるだけならタダだし
- 175 : ◆AWvm2QqdVs:2013/03/21(木) 14:16:06 ID:XSrCcSC.0
- 大まかに募集中の案を
1.キャラ案
今のところ、聖杯戦争の中で確定している枠が、
セイバー陣営、キャスター陣営の二つだけ
残りの陣営は全て未定なので、マスター、サーヴァント共に募集中です
適当に組み合わせる事もできるので、片方だけの案でも構いません
出して欲しいサーヴァントの真名だけでも、挙げてもらえれば、こっちでどうにか作れるかも。その場合、優先順位は低くなりますが
一応、制限としてはランサー、アーチャーは西欧財閥側
反西欧財閥側はセイバーを含め、最大2騎(残り1枠)と考えています
エクストラ鯖は特に制限なし
クラスも設定もオリジナルで良し、元ネタありでも良し、という感じで
2.聖杯戦争のギミック案
まず、基本的な設定まとめ
『天の梯子』における聖杯戦争は本来、サーヴァントを戦力に人工真祖の心象風景を書き換えるというもの
各陣営が協力しなければ、書き換えは不可能だが、互いの目的が異なれば潰し合いが発生する
序盤は西欧財閥vsレジスタンスvs心象風景の抵抗、の三つ巴
平たく言えば、ステージクリア方式の聖杯戦争で、全ステージクリアで聖杯が機能し願いが叶う、という感じです
募集はステージの中身とクリア条件。各ステージの制限時間は1日で固定
登場させられる地形や幻想種なども、わりと自由。人工物も可
3.展開、イベント案
一番、曖昧な形の募集となりますが、これは各々の妄想を拾う感じで
他の設定が揃わないと、どうにもならないかも知れません
どの案もそれなりにアレンジされる可能性が高いので、それを承知の上でお願いします
- 176 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/03/21(木) 19:26:45 ID:DXBMNDwk0
- 安定の円卓枠&西欧財閥という強力なイメージから
アーチャーにトリスタン入れて欲しいです
あとTYPE-MOONエース8号きのこ氏のコメントに
正史から外れたIf未来の話で遠坂の血筋が主人公とかおもしろそう
など言っていたので主人公じゃなくてもいいから登場人物に遠坂血縁者を一人
- 177 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/03/21(木) 20:12:35 ID:xVO.rg7M0
- ランサーのサーヴァントにフェンリル(少女)を、マスター殺し&怪物化で
- 178 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/03/21(木) 20:51:23 ID:p3U7l7e60
- ひとつの勢力(西欧財閥)が複数の手駒を持っているところがなんか聖杯大戦ぽいな
マスター案がセイバーキャスター以外未定なのは既存の案に悩んで決まらないのか既存の案にハッとするものがなかったとか?
臥籐門守(ガトーカドモリ)
レジスタンス内の一大勢力、ガトー教一門の宗主であり巫女。
ガトー一門はとあるミラクル宗教家の教えを受け継いだ
“完璧な宗教”ガトー教の門徒とその人物の子孫で構成されている。
ちなみにカドモリはその人物の直系の子孫にあたる。
ガトー一門にはあらゆる宗教の信徒(元)が宗教の垣根を超え集まっている。すごい。
ガトー教は真祖を神として崇める宗教で、全人類の救済を目的とする宗教。
西欧財閥とは最終目的の違いにより対立関係にあるため、レジスタンスとして扱われている。
本人はお家の宗教に否定できる点はないものの、巫女として神道のワザに精通している。いちおう他教のワザも使えるとか。
今回の聖杯戦争においては他のレジスタンスの支援のするために、一門の代表として参加。
お家の期待を背に、いざゆくぞ聖杯戦争。
あとバーサーカーとしてシユウとか
わかりやすい強キャラにして狂キャラポジで
- 179 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/03/21(木) 22:11:30 ID:waUUbwbw0
- 2のギミック案で
1:西欧財閥は勝つために前準備というか
開始から強力なアドバンテージをもってそう
建設当初から関わってるわけだし
天の梯子はかつてあった月の聖杯戦争の模倣して作られた救世の杯。
天の梯子は模倣であるが、月の聖杯戦争もはるか昔にあった
魔法の杯を完成させる儀式を模倣したものであった。
原点とも言えるその儀式においては七組の使い魔と魔術師が
戦い、月の戦いにおいてはそのはるか上をいく百二十八組の使い魔と
魔術師が戦ったという。
天の梯子における聖杯戦争には過去の戦いと共通点がある。
原点の儀式と同じく、七組の使い魔と魔術師が覇を競う事。
天の梯子の戦争においては『座』より七体の英霊を召喚する。
月の戦争が百二十八体という膨大な使い魔を召喚せしめたのは
ひとえに原点の戦争と異なり『座』より召喚するのではなく
月、ムーンセルという観測機が桁違いの演算能力と莫大な人類史を
貯蔵していたことから、人類史、つまり記録から英霊の再現を
行ったからこそである。
加えて、人工真祖により世界を覆いつくす空想具現化による
世界改変を起動するにあたり燃料として英霊の魂を魔力として
使用する必要があるため、英霊を人類史から再現するのではなく
『座』より召喚するという方法がとられた。
- 180 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/03/21(木) 22:13:42 ID:waUUbwbw0
- 続き
次にマスターとなった魔術師にはその証として令呪が与えられる
これも過去の戦いと同様。
しかし今回の戦いにおいては過去の戦いと異なり
もうひとつ与えられるものがある『鍵(仮)』と呼ばれるものだ。
世界を覆いつくす空想具現化による世界改変にはひとつの問題が
あった、変えた世界が人類にとって適さないかもしれない
という可能性があったのだ。氷が覆いつくす世界、海ばかりの世界
果ては神話の世界までありうるかもしれない。
その解決策は空想具現化によって世界に転写される世界
を真祖の夢の風景、心象世界に固定するというものだった。
そしてその風景を人類に適した空間に改変する作業を担うのが
此度のマスターとサーヴァントというわけだ。
人工真祖が思い描く夢の世界、霊子虚構空間に侵入し
マスターは与えられた『鍵(仮)』を使用することで
そのエリアの支配権を得る事ができる。
そして『鍵(仮)』によってすべてのエリアの支配権を
獲得し、起動に必要な英霊の6体の魂を捧げた時
人工真祖の風景を勝者は思い描いたとおりに改変し
そしてその風景を現実世界に転写する、そうすることで
この聖杯戦争の儀式は成就する。
ア○スソフトの戦国ラ○スとか
ディスガ○アとかそんな感じのゲームが近いっぽいなと思った。
- 181 : ◆scEpNWmRjQ:2013/03/21(木) 22:32:46 ID:XTJFpfCQ0
- >>175
主人公の眼の能力設定は引き継いでる?
- 182 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/03/22(金) 00:02:10 ID:QY.M/OmU0
- マスター案
巫浄シキ
退魔の一族 巫浄の末裔で青い小袖を羽織る艶やかな美女。
たった一人で治安維持軍150人を殺害した稀代の殺人者、懲役798年と13日。
聖杯を手に入れてくれば釈放という条件で西欧財閥に飼われている。
武器はかつて最上大業物と呼ばれた孫六兼元で、かつて西欧財閥の博物館から強奪
したもの。縮地と呼ばれる高速移動体術と 禹歩・反閇・奇門遁甲の術理を応用した
独自の歩法により、死角から死角へと移動して標的に一切姿を見せずに斬り伏せる。
また純粋な技術のみで主力戦車の特殊装甲さえも斬り裂く事が可能。
本来双子で生まれる筈だった姉妹の嚢腫が神経回路に食い込んでおり、巫浄の異能
共感による相乗効果を引き起こし、人間をはるかに凌駕する身体能力をもたらしている。
常時発動している異能の過負荷で身体はズタボロ、いつ死んでもおかしくない状態。
アッパー系ノンフューチャー属性。
- 183 : ◆AWvm2QqdVs:2013/03/22(金) 00:13:04 ID:MqayIcVw0
- >>178
半分は出来る限り、企画に参加できる機会を増やそうという意図で未定に
もう半分は設定の都合や、ほとんど白紙状態の案しかない枠もあったので
既存だと西欧財閥の双子当主や、ビリー・ザ・キッドの主従は濃いですね
>>181
いえ、少なくとも主人公には引継ぎなしです
>各案
名前付きのキャラと、細かい設定案は地味に助かるな、と
結構、困っている部分だったりするので
新たにサーヴァントの候補に加わったのがトリスタンと蚩尤
たしかフェンリルは上の方にも案があったような
- 184 :女主人公(仮)再利用キャラ案 ◆scEpNWmRjQ:2013/03/22(金) 04:44:24 ID:UaJiZEFU0
- 砂雁 藍(さがん あい)
・設定
西欧財閥に連なる名家出身。あらゆる分野で優れた成績を収める才媛。
もともとは感情が希薄な人間だったが、たったひとりの肉親である妹を失ったショックで人間性が覚醒。
以後は妹を取り戻すことに執念を燃やし、『天の梯子』計画を自宅に居ながら『視』たことで聖杯戦争の参加を決意。
実力と『眼』の能力を用いて計画遂行者の一角に上り詰めた。
周囲を出し抜き、聖杯に妹の蘇生を願うことを虎視眈々と狙っている。
自分が魔術師の血筋であることも知らないまま、実力を磨き戦争に参加する。
起源は『喪失の回復』。癒しの魔術に適正がある。
・外見
見た目は地味。眼鏡。(切嗣の雰囲気の綾香、っていうイメージがあった)
当たり障りなく振る舞い、人と話すときには顔を合わせない。
裸眼で見つめ合った相手にはっきり記憶されるくらい眼力がある。
・性格
大抵の相手には心を閉ざし当たり障りなく接するが、
極めて限定的な相手に強い執着を抱くヤンデレ気質。
其のため普段は冷静に物事を遂行するが、
執着が時に、好悪問わず制御不能なほどの感情の暴走を引き起こす場合もある。
だがこれらは利他ではなくすべて利己。
『自分が認識する他人』つまり自分自身を愛し、それを自覚している。
妹の蘇生も、天の梯子計画を潰してまでの蘇生を願っていないと判りながらも、
自分の喪失を癒すためにそれを願っている。
自分と大事なもののために他のすべてを犠牲にできる『悪』。
『多数のために大事な人を含む少数を切り捨てる』思想を嫌悪する。
・能力
『神の眼』と呼ばれる人の手による魔術。
認識の射程に捉えたすべてを視覚で識ることができる。
対象は物質に留まらず、過去や未来、霊的存在にも及ぶ。
予知能力・透視能力・分析能力を兼ね備えた万能のレーダー。
純粋にそれを識ろうとするその意識が発動のトリガー。
有意識によって発動するもののため、直感とは遠くに位置する。
但し藍の『物事を自分の見たいようにしか見ない』性質から
使いこなせておらず、現在は本来の性能と比べ著しく劣化している。
魔術一門『目(さがん)』家が数代を経て完成させた魔術の結晶で、
網膜に刻まれるこの術は、『砂雁』となって久しい今も当主の目に受け継がれ続けている。
- 185 : ◆scEpNWmRjQ:2013/03/22(金) 04:48:32 ID:UaJiZEFU0
- 出てた案は結構いいなと思ったんだけど、主人公よりはやっぱり敵キャラ向きの設定だったとまとめてて思う
病み系のヒロイン(?)キャラとして
「世界を犠牲にしてでも自分の願いを叶える」っていうテーマの具現みたいな感じに
これ主人公にして書こうと思ったんだけどモチベも時間もないのでここに書きなぐってみる
サーヴァントはセイバーって考えてたから具体的な案はないんだけど
相手が間合いに居るときに、後の先を確実に取ることの出来る神速の抜刀技を持つ盲目のアサシン、なんて考えた
「抜いたのぁ、そっちが先だぜ」が決め台詞みたいな、某人気漫画にも出てきちゃったけど
- 186 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/03/22(金) 08:12:40 ID:aGfoibmI0
- 上に出てた神父の奴とかどうだろ
>人類滅す、上の案で言えばカインと神父が近いのだが
神父は「人類は贖罪せねばならない」みたいな感じで
人類が聖杯の奇跡によって救われる事を良しとせず
聖杯戦争の参加者を皆殺しにして聖杯を破壊しようとする
そんで主人公は
「ハッピーエンドで何が悪い、都合の良い救いを求めて何が悪い」
と開き直って神父を倒すっていうのはどうか
上の方の書き込みで今までの人類が生み出してきた負債の
尻拭いとして聖杯に頼ろうとするなんて都合が良すぎる話ではないか?
というのを意識してみた
>【神父】
バーサーカーのマスター。
人口調整用の絶滅収容所に人間を選別して送る仕事していた。彼はその職務が人類全体の生存には重要な事と理解
しつつも、教義や罪への苦悩で狂気の領域に辿りつく。今は狂気の深淵より這い出して自らの過去の罪を悔い、
この滅びの時は人間すべてが受ける最後の審判だと思い込んでいる。
彼の罪は彼らが殺されるのを知っていながら、死の選別を行ったこと。そうせねば生きてゆけぬ人間たちもまた咎人
であり、皆等しく裁きを受けねばならないという結論に達した。犠牲にした人々の名を夜も眠らずに唱え続けている。
そんな彼の信心の姿に心打たれたカインは、共に贖罪の巡礼へと旅立つことを同意する。
そしてカインに呪毒の洗礼を受け、神の御心に適うべく狂気の行動に出る。人類すべてに審判を下すという願いを
胸に秘めて。
【バーサーカー】
神父のサーヴァント。
ノドの地に放逐されし、人類最初の殺人者。
全身に禍々しい刺青のある蓬髪痩身 血だらけの衣を纏った男で、常に神を呪う言葉をつぶやいている。
狂化レベルはかなり高いが、マスターとは魂の絆のようなもので結ばれており、以心伝心。
体から赤黒い呪詛の毒を撒き散らし、触れるものすべてを蝕み腐らせる。そして彼の手にしたものは全て呪詛の毒
を受け、凶悪な呪いの武具となる。
また彼を傷つけた者はその呪毒を浴びるという呪詛もかけられており、迂闊に手を出せない。
さらに自身が傷を負えば負うほどその肉体と呪毒が強化されていくという宝具を所持しており、ダメージを負えば
負うほどパワーアップするという厄介な性質を持つ。ただしパワーアップの度に魔力供給が莫大に膨れ上がり、
マスターを責め苛むという欠点がある。
- 187 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/03/22(金) 15:55:58 ID:84nAjxP60
- これってEXTRA後の世界?stay night後の世界?
- 188 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/03/22(金) 21:01:50 ID:aGfoibmI0
- >>187
上のほう見るとわかるよ
- 189 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/03/23(土) 12:30:11 ID:k8C5XGJs0
- クリア条件考えた
クリア条件:ボスを倒す。
『強さ』がある一定のレベルに達するとモノには
自己保存、自己防衛能力が備わることはよくある。
組織、宗教、民族、などなど。
世界においてもそれは当てはまる。
生きているはずの人間が死ねば世界は矛盾を修正しようと
力を働かせる、異世界が発生すれば異なる世界を潰そうとする。
簡単に言えば前者は世界の人間でいうところの免疫機能で後者は浄化機能。
そういった機能のひとつとして世界の触覚として受肉した精霊が
生み出されることがある(アルクのこと)
人工真祖の夢の世界においてもそれと類似したことが起きており
その世界を書き換えようとする人間たちに対して対抗する精霊のような
存在がいる。それを倒すのがサーヴァントの役目。
そしてそれを倒したならばその付近の世界は書き換え可能になる。
みたいな感じ。
- 190 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/03/24(日) 12:10:26 ID:hx7Cnb2g0
- 精霊vs英霊とか胸が熱くなるな
- 191 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/03/25(月) 12:39:17 ID:xl4Ut9SQ0
- 暫定的な情報のまとめってない?
wikiは機能してないしここに書いてあるのもどれがどれだか
- 192 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/03/25(月) 20:04:19 ID:o1dUa9/Q0
- 過去ログの同じスレタイのを読んでみる、とか
まとめると言っても各々がバラバラに案を出してるだけだから
まとめるのが難しい
>>189
これに重ねると
ボスはプリズマ☆イリヤでいうところの劣化黒化英霊みたいな感じの
劣化幻想種(キメラ、インプ、ドラゴンとか)みたいな奴とかどうだろ
アルクっぽい人型の精霊でもいい
- 193 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/03/25(月) 23:50:43 ID:EEIiABZQ0
- キーパーの設定
【キーパー】
聖杯を守護する役割を持つサーヴァント。
聖杯を悪性による汚染を防ぐために存在する守護者。聖杯戦争終了前に聖杯に干渉したものに対して、ペナルティを
与える権限を持つ。西欧財閥は神霊に最も近しい存在である天使をこの座に固定している。
人に堕ちた天使、神の炎、神の御前に立つ四柱の天使が一柱、焔の剣を持ち 楽園の門の前に立つ守護者。
聖杯の"城"の門前に、神の器を纏い降臨している無我の人造神霊。
双子のサーヴァントであるキーパーは、人間に近しい自我と英霊の器を与えられた疑似サーヴァント。本来の三分の一
程度のスペックで稼働している。キーパーが真の意味で稼働する時、マスターは勝敗に関係なく命を失う事になる。
女性型のキーパーは騎士の姿をしており、徹底したルール至上主義者で一切融通が利かない。他者との共感能力が
著しく欠如しており、やたら論理的。ただやる事は凄くおおざっぱだったりする。
"懲罰の天使"という人々の「神への畏敬と神罰への恐怖」という想念が星の内部で結晶・精製された神造兵装として
の側面を現している。本来天使に性別はないが、マスターに呼応して性別を変える。
対して男性型のキーパーは修道士の姿をしており、理知的で慈悲深くかつ聡明だが、本質的な意味で他者と共感する
能力を持たない。不用意な言葉で他者を傷つけてしまうが、本人に他意は無い。
エノクに様々な知識を伝授し 最後は天の板の閲覧を許した「秘法の伝授者」としての側面を表している。
天の梯子の運営者であり、聖杯戦争の審判役を務めている。が、その裏でマスターの願いを叶えるために暗躍している。
彼女を通じて人間というものを知ろうとしているらしい。
【レオス】
かつての西欧財閥当主 レオのクローン体。
レオに何かあった時の"予備パーツ"であり、臓器提供や魂および記憶のダウンロードが行えるようになっている。
物腰や態度、性格はレオそっくり。レオという"王"の部品であるということに矜持を持っており、聖杯によって
自身の肉体にレオの魂を宿し、彼を現世に復活させることが望み。
本来は内向的な性格で、計画における幾多の非人道的な行いや重圧から、精神的に危うい均衡状態を保っている。
【レオナ】
かつての西欧財閥当主 レオの女性体クローン。
彼に何かあった時の"予備パーツ"であり、臓器提供以外に予備の魔術回路としての機能を持っている。
同時期に造られた"兄"を愛しており、また自分たちがレオという"王"の部品であるということに疑問を持っている。
サーヴァントの性質上、聖杯戦争における審判の役割を果たす。フェアな戦いを求める兄の意に反し、兄が有利に
なる為 暗躍することもしばしば。 自分でつけた名はグレーテル、兄はヘンゼルと呼ぶ。
- 194 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/03/26(火) 21:49:44 ID:yDt0D4ak0
- >>166
こっから始まる一連の流れを見るに
西欧財閥やら創設した組織たちは力を独占しようとしていたり
一枚岩じゃないからいくつも問題が起きているわけだ
バックドアがあるってことが秘密の入り口があるわけで。
イベント案(ギミック案)
西欧財閥は裏切りがあるのも織り込み済みで
大量に進入してきたハッカーたちを一掃するために
フェイクの開催を行う、ハッカーはありもしないマスター権を
獲得するためのコードを探し回る、が実は罠で
まだ聖杯は起動していなかった、とか。
そんで集まってきた有力な魔術師(ウィザード)の魂を一網打尽
にして聖杯起動の為の魔力として利用させてもらう、とか。
現実でいうところのハニーポットっていうIP抜くための手法とかと
似たような感じ。ウツボカヅラ、とか餌入りの仕掛け檻、みたいなの
- 195 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/03/28(木) 00:36:36 ID:AstKQKVw0
- 良い感じにまとまってきてるけど
それぞれ情報量が多すぎて新作をにおわせるってより
マテリアルの用語集じみてきたな
- 196 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/03/30(土) 00:22:01 ID:zOOGpo.20
- バックアップ要員に凛アバター(大人凛&少女凛)とか。
少女凛は初心者&控えめで、大人凛はプロっぽくてすれっからしな感じで。
途中どっちかが死んで、後任って感じでもう一人が主人公の前に現れるの。
- 197 : ◆AWvm2QqdVs:2013/04/07(日) 02:53:00 ID:pwzRpXQ.0
- 一日目・開戦直前
「君達は英雄だ」
それを聞かされた時、失笑を堪えるのに苦労しなければならかった。
二重の皮肉だ。死んでしまえば、それは死後の賞賛の前渡しとなる。生き残れば、死した正真正銘の英霊と顔を合わせる事となる。
無論、悪気などなく、そして本心でもない事は分かっていた。
どれだけ死亡が確実であっても、同時に英雄として帰還する可能性も存在している。
レジスタンスのスポンサーとしては、美辞麗句で友好的に送り出すしかないし、自分も彼らもその事情は弁えている。
互いの承知を前提とした、冷めた猿芝居だ。
準備が整い、いよいよ霊子ダイブを実行する段階になって逆にほっとする。ここからは自分の本領だ。
スポンサーに宛がわれた施設は病院だった。長時間、霊子ダイブを続けるならば放置される肉体の管理も必須だ。
病院は設備も整っているし、外部への情報も遮断し易い。まさにうってつけの場だった。
「肉体は帰還までこの病室に安置されます。電脳死が確認されてから、一週間が経過すれば破棄されるため注意してください」
「病室、ね」
「お気に召しませんでしたか?」
「いや、気に入ったよ」
看護師、というよりも看護師姿のレジスタンスに軽く首肯する。
案内された病室は白一面、用意されたベッドやシーツは清潔で、あまり意味はないが窓から窺える景色も申し分なかった。
ただ、過去を思い出して、懐かしさと苦々しさの双方を感じる。気に入ったというのも確かだが。
そして、ベッドのすぐ隣には場違いな機械が複数鎮座していた。それこそ、被験体を観察するか肉体改造でも行いそうな代物だ。
明らかに霊子ダイブに使用する物よりも規模が大きい、というよりも魔術回路以外は大した設備は必要ないはずだ。
「これは……いや、そうか。途中まではこっちにセキュリティの相手をさせる訳だ」
「はい。霊子ハッカーに比べれば限定的で柔軟性にも欠けますが、ある程度のフォローにはなるかと。
もちろん、肉体や脳波の観測を行う機器も混じっておりますが」
最新、ではないかも知れないがスーパーコンピュータ。これを用意してきたスポンサーも道楽ではなく、かなり本気らしい。
一般的なクラウド型のサービスより処理能力が高く、ラグの類も皆無。民間レベルのセキュリティであれば、これだけで事足りる。
霊子ハッカーや高度な電脳魔なら、言わば自在に自己改竄を行えるプログラムのようなもので、単なる処理速度だけでは勝ち目がない。
しかし、霊子ハッカーがフォローしてやれば、そこそこの戦力にはなる。
「それでは、ベッドに横になって霊子ダイブを開始してください。細かい点はこちらが合わせますので」
「了解。現実世界での事は全て任せたよ」
なるべく楽な姿勢でベッドの上に横たわる。
機器の稼動を確認すると、まず魔術回路を発起させ異常がないか確認する。習慣のようなものだが、生き残る為には重要だ。
少なくとも自覚できる異常は見られず、それなら十分にやっていけるだろう。
確信のようなものを抱き、霊子ダイブを開始する。
その技術は魂をクオリアとして捉え、無形のデータに変換し、直接電脳世界に干渉するものとされる。
それ以上の言語による説明は難しい。
ただ、脳ではなく意識を電子機器の内側に直結させてるような感覚で、出力装置や入力装置に比べ、遥かに直接的かつ直感的な操作が可能だ。
サイバーパンク小説にありがちな、電脳世界に降り立つという体験を味わえる事は少ない。
五感を保てるのは優れた虚構世界か、そういったサービスが存在する場合だけで大半は色のない夢、音のない夢、というのが実情だ。
ごく単純な、視覚だけの世界を一瞬で駆け抜ける。
- 198 : ◆AWvm2QqdVs:2013/04/07(日) 02:56:57 ID:pwzRpXQ.0
-
――国際協定404により、これより先の検閲外通信は禁止されています。INQ-EXITを介したネットワークを利用してください。
見慣れた警告を半ば無意識に読み飛ばす。
西欧財閥の領域であれば、問答無用で超法規的な処置が行われる、といった所だが、さすがに外部にまでは強制力を持たない。
警告で侵入者を追い返し、ルールに沿った通信のみを許可するというのが精々だ。
あっさりと、処理を把握済みのスーパーコンピュータの方に丸投げする。
それだけで警告が書かれた障壁は消滅し、西欧財閥下のネットワークへの道が開けた。
検閲の有無を誤認させたか、偽の情報をシステムに送ったか、不正に権限を入手したか。単純に、巧妙な改竄を行うという手もある。
手段こそ山ほどあるが、この程度は一瞬で処理して貰わなければ、到底戦力になりはしない。ひとまず、露払いとしては合格だ。
十重二十重のチェックも走るが、やはり処理はコンピュータの方に任せる。
簡単な見立てではあるが、どれも最初の障害よりはレベルが低い。これでは霊子ハッカーが出るまでもない。
この間にも、スーパーコンピュータ内部のクラックプログラムを見直し、幾つかの改良、さらに予備のシステムを構築する余裕すらあった。
(さて……喰い破るしかない、か)
一体、何を喰い食い破るのか。対象を把握できないまま結論を出す。
優れた分割思考と高速思考の持ち主なら、思考における開始・過程・結論は時間差を伴わない。
半端に錆び付いている今では、思考しようとする意思よりも先に、現状に沿った適切な回答が帰されるという事すらある。
現状は普段と同様、厳重な防備が敷かれていると言えるが、重大な計画の決行日に変化なしという事は本来ありえない。
想定される脅威からすれば、雇い入れた霊子ハッカー、電脳魔、霊子生命体でも投入しなければ、防備とすら言えないはずだ。
では、なぜそうしないかと考えれば、西欧財閥の意図が自ずと明らかになる。
『天の梯子』内で逃げ場のない侵入者達を一網打尽にする。そこに用意されている罠に絶対の自信があるなら、理想のプランだ。
対処法はない。分かって罠の中に飛び込み、実力で喰い破るしかない。
実の所、自分の演算能力は情けなくなる程、劣化していた。
意識より先に結論が出るほど、分かりきった事なら言語化する過程すら無駄のはずだ。
この事例に限れば、開始、仮定、言語化が省かれた余剰で、さらに先の先の――遥か先に思考を進めるのが処理としては妥当な所だろう。
それが分かっていても、検証や証明もできない思考が恐ろしくて仕方ない。
間違いは万に一つ、どころではなく確実にゼロだろう。
しかし同時に、机上の計算とは異なる、とも思う。
計算のために用意された前提は不変だが、現実はそうはいかない。完全な計算というものはあり得るが、今の自分には情報も設備もない。
そんな事を言っても、きりが無いのも確かな事で、どう折り合いを付けるかは個人の流儀や思想に寄る。
(この辺り、俺はもう錬金術師じゃなくて、ハッカー寄りなんだろうね)
どこか定まらない思考と平行しつつ、片手間で無数のセキュリティを打ち破り、ついに『天の梯子』の裏口に通じる階層まで到達する。
クラックプログラムは柔軟に弄り回したため、もう原型を留めていない。が、戦力としては申し分ない域に達しているはずだ。
霊子ハッカーである自分自身も消耗とは程遠い。大半、上の空でここまで来たのだから当然だ。
(状態は万全。引き返す要素はなし)
覚悟は決めてきたはずだ。それでも躊躇に似た緊張が走る。事実、ここからは本当に集中しなければ命取りだ。
検閲システム相手の処理や、様々な痕跡のカモフラージュはスーパーコンピュータのサポートに全て任せる。
まずは軽く、ここまで来た過程に配置してきた自動プログラムで軽く介入し、新たにトラップが設置されていないか観察する。
この手法なら完全に罠に嵌められても、命の危険はないし、身元の特定も困難極まる。
結果は無反応で、あっさりと途中までは介入できた。定められていた通り、自動プログラムが動作を中断し、自身を削除する。
電脳死を誘発させたり、意識を破壊したりする悪質な罠はなく、逆探知すら設置されていない。
いよいよ、『天の梯子』内の脅威が確実視されるが、侵入しなければ始まらない。
すでに裏口の内実は把握済み。零からアクセス権を捏造する事も容易だ。
堂々と、というものおかしいが、バックドアを通過し、『天の梯子』内部にアクセスする。
- 199 : ◆AWvm2QqdVs:2013/04/07(日) 02:59:17 ID:pwzRpXQ.0
-
(……っ!)
その瞬間、世界が激変した。
ただ視覚を持ち、見て思考するだけだった自分の存在が明確に変化する。
視野が広がり、足が地を擦る音が聞こえ、皮膚に大気や衣服が触れているのが分かる。鼻腔を行き来するそれは、澄んだ大気に限りなく近い。
まるで、夢から醒めたように、曖昧な世界が確かなものへと切り替わっていた。
もちろん、全て物理的には存在していない。五感や肉体的な自己認識も、霊子化された魂に直接、クオリアを投射して引き起こされた現象だ。
細胞の一片まで、というレベルのリアリティは無いが、規模も精巧さも霊子虚構世界と呼ぶに相応しい出来栄えだろう。
もっとも、ムーンセルのそれは唯一の生存者の記録でしか、触れる事は出来ないため、あまり正確な比較はできないが。
「何年ぶりだったかな。相変わらず、凄まじいな」
この世界での肉体は、双方の特徴を把握したうえで、霊子体ではなく、それを模したカスタムアバターを利用している。
発声を含め、軽くカスタムアバターの調子を点検するが、特に問題は見られない。
一応、いくつかの細工も施してあるが、この場所ではどれほど通用するか。
次に目を奪われたのは、周囲の光景だ。
虚空のような電子の海に浮かぶ、ガラス細工の箱庭。
無数に存在する半透明、正方形の板を組み合わせて巨大な広場や通路が構築されている。
美しく幾何学的な世界、しかし、だからこそ偽物だと意識させられる。
誰が始めた事かは分からないが、たしかにこれは電脳世界然としたデザインと言えるのだろう。
「手抜き……というより、新たに付け加えられた」
西欧財閥に居た頃、低層とはいえ『天の梯子』に出入りしていた自分も見知らぬ領域。
おそらくは新たに作られたものだろう。急造だからこそ、簡単な造りになる。
今更になって領域を拡張するとなると、その用途は唯一つだ。
聖杯戦争に誘き寄せられた、無数の侵入者を捕らえ葬る処刑場に他ならない。
ガラス細工の処刑場には何人もの先客の姿が窺え、点々と新たな人影が現れ続けている。
「ウィンと合流しようかな……いや、やめよう」
合理性とは関係のない感情が働いたようが気がしないでもないが、それ以上に時間が惜しい。
たまたま顔を合わせたら協力する、程度の方針で構わないはずだ。
侵入してきた霊子ハッカーの中にはかなり有名な顔ぶれも混じっている。
チート行為で悪名高い者も居れば、対西欧財閥の戦線に貢献した者も居る。特異な異称を持つ人物も、一人や二人ではない。
中にはなぜか、市販のアバターで突撃してきた者も混じっているが、あれは腕自慢ではなく命が惜しくないタイプなのだろう。
西欧財閥がどれほど頑丈な網を用意したかは分からないが、この面々を見る限りでは食い破られるのも時間の問題だ。
とはいえ、自分だけ見守る、という訳にもいかない。
正面からの解析はひとまず、スーパーコンピュータに任せ、自分自身は搦め手に専念することに決める。
「Sight.Silver Flyer!」(捕捉せよ、銀砂の蝶)
即興で術式を書き上げ、形だけの呪文を呟き起動させる。
魔術式を視覚情報として捉える電脳魔の複数生成。
周囲にぽつぽつと淡い冷光が灯り、数が五十前後に達すると一斉に八方に分散し、箱庭の中を駆け巡る。
簡単な話だ。誰かが模範解答を出してくれるなら、わざわざ車輪を再発明をする必要はなくなる。回答を盗み見ればいい。
たとえ、暗号化や数秘紋による高速化が為されていても、一瞬で読み解く自信があった。
解析と他の霊子ハッカーの観察、すでに二つのアプローチを試みているが、これは分割思考の一つで処理できる。
残った余裕は、両方が失敗した場合に備え、退路を確保するための解析につぎ込んでおくのが妥当だろう。
方針を確定させ、三つの処理を同時に走らせる。
退路、ログアウトの制限については強固ではあったが、短時間で破壊できる程度のものだった。急造したのが災いしたのだろうか。
破壊用の術式を構築し、起動は後回しにしておく。
厄介なのは、この階層を突破するための通路だ。五十に達する、魔術的な視覚が伝えたのは霊子ハッカー達の苦戦だった。
- 200 : ◆AWvm2QqdVs:2013/04/07(日) 03:07:07 ID:pwzRpXQ.0
-
「ここで力技、とはね」
想像はしていたが、実行に移されれば、やはり堅牢な防備だ。
障害はごく単純。正規のアクセス権を判定し、それを通過した後に人間の思考をトレースした判定がアクセス権を何重にも再審する。
アクセス権がないか、アクセス権が偽造だと判断されれば侵入を遮断。
当然ながら人間の模倣は、電脳世界では効率が良いとは言えない。本来なら、むしろ付け込む隙になるような処理だ。
しかし、それを『天の梯子』が有する処理速度が補えば話は異なる。
非効率な処理をしている内に、偽の情報を噛ませる事もできないし、その内実は柔軟極まるため、技術的な突破は確実性がない。
同時に防御としても絶対性も失うが、運で突破するために要する試行回数は天文学的な数値になる。
いわば百パーセントを捨てたが故の、擬似的な絶対防御だ。
(となると、判定用のプログラムの脆弱性を探すべきか。それとも……)
プログラムを騙そうとは考えず、人間を騙す方向にシフトすべきか。よほど強力な礼装でもあれば、力付くでも叩き壊せるかも知れない。
他の霊子ハッカーも同様の方法か、もっと別の手段を試している。一筋縄ではいかない、という事だ。
自分でも可能な突破手段をいくつか想定するが、まずは技術的な攻撃を試みる。ただし、あまり褒められた手法ではない。
電脳魔により拾い集めた式を解析、編集、統合し一つの攻撃手段として再構成する。
元は他人から盗んだものではあるが、案外出来は悪くない。機材があれば礼装にでも保存しておきたいくらいだ。
攻撃を実行しようとした瞬間。
このガラス細工に似た領域に集う、霊子ハッカー達に不自然なざわめきが走った。
一瞬、術式の盗用が見抜かれたのかと焦ったが、それは違う。そもそも、そんなヘマはしていない。
「……上だ!」
響(どよめ)きの中から聞き取れた、その言葉に従って上空を見上げると、そこには映像が投射されていた。
ホログラムではなく、平面状のスクリーン。かなり距離があるにも関わらず、はっきりと詳細も視認でるほど巨大だ。
そこには、あまりにも有名な人物が映し出されていた。
陽光で織られたかのような金髪、どこか人形めいた美貌を持つ少年。だが、それ以上に血統に裏付けられた品格に気圧される。
通常なら俗悪に見えかねない、橙色を基調した礼服を着こなす様は、名画の構図のように完成されていた。
「ようこそ、招かざる客人の皆さん。第一の催し物は堪能して頂けているようで幸いです。
本来なら歓迎する義理もありませんが、ハーウェイ家にも格式や見栄というものがあります。
形はどうあれ、客人となった以上は相応の持て成しを受けて貰わねばなりません」
屈託無いすら言える口調だが、その態度は屠殺場の家畜を哀れむ様に似ているように思えた。
西欧財閥の共同当主の一人。かつて、ハーウェイ家において理想の王と称され、そして当主になる事無く、命を落とした少年のクローン体。
本来、予備の部品でしかなかったが、オリジナルの霊子が破壊され、用途を失ったまま放棄されるはずだった。
しかし、数百年を経た今になって、クローン体は本来とは異なる形で稼動する事となった。
息絶えようとする星に、滅びようとしている人類に、行き詰まりを感じた西欧財閥は実現する事がなかった理想に縋る事を選択したのだ。
あまりにも非合理、そして感傷的な選択だった。遺伝子的には一致していても、魂の複製までは行われなかったのだから。
しかし、彼は所詮クローン体だという周囲の目、針の筵(むしろ)と化した当主の座、悪化している条件の中、一定の成果を上げるに至る。
少なくとも財閥の抱えた問題や矛盾には応急処置が施され、希望となる『天の梯子』計画の推進が為された。
贋作の太陽。あるいは日没の残光に過ぎなかったが、多くの人々にとって彼は貴重な光明だった。
そして、優れた統治者であるが故、下手な暴君よりもレジスタンスにとっては恐るべき敵手でもある。
- 201 : ◆AWvm2QqdVs:2013/04/07(日) 03:08:24 ID:pwzRpXQ.0
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「レオス・ハーウェイ……!」
思わず呟くが、それは誰もが同じだった。誰の耳に届く事も無く、声は喧騒に呑まれていく。
自分が大勢の中の一人である事をつい意識する。あのレオスもまた、こちらを鼠の群れとしか見ていないだろう。
「さて、呼ばれもせず、ここに訪れた目的は聖杯戦争の参加か、その妨害であると認識していますが、生憎と席までは用意できていません。
遺憾ながら門前払いとなる所ですが、それはあまりにも不躾な対応でしょう。そこで、ですが……
諸氏のために特別な余興を用意させてもらいました」
レオスの発した、特別な余興という言葉を聞いて、ついに来たかと身構える。
西欧財閥に仇なす霊子ハッカーを一箇所に集めたのだ。閉じ込めたり、追い返したりするだけで良しとするはずがない。
本命とも言うべき処刑手段が存在しているはずだった。
対軍規模の攻性呪文で全員の脳を一気に焼き切るか、単純に情報量をぶつけて魂を破壊してしまうか。
すでにこの空間が、クラウド型コンピュータのサポートを受けた財閥側のハッカーに包囲されているという事もありうる。
それでも、この場に居る全員を仕留める事は容易ではないはずだが……
- 202 : ◆AWvm2QqdVs:2013/04/07(日) 03:10:34 ID:pwzRpXQ.0
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財閥当主が妙に慣れた手付きで、指を鳴らした瞬間、それは始まった。
最初に目にしたのは血飛沫。
不可視の斬撃、紫電の如く飛来する短刀、常人の理解を超えた異様な呪術。
その一つ一つ、全てが必殺。逃れられた標的は存在するはずもない。
霊子ハッカー達は抵抗する間もなく、自らが作り出した血溜まりに沈んでいった。
予想外の直接的な攻撃だが、凶行の主は姿すら見せていない。
(何かが現れた。いや、最初から潜んでいた……!? それも一人や二人じゃない)
それが事実であるとすれば、想像を絶する手際だ。壁も床も透明で、潜むような場所は存在せず、ハッカー達も厳重な調査を行っていた。
西欧財閥が暗殺者を飼っている事は知っていたし、遭遇した事もある。しかし、これは次元が異なっているように思えた。
よく目を凝らして見れば、疾風のように黒い影が駆け抜け、次々と犠牲者の数を増やしている。しかし、見えた所で対処まではできない。
「聖杯戦争は英霊を、少なくともその一部をサーヴァントとしてマスターが使役します。
参加が叶わない以上、せめてサーヴァントを以って屠るのが手向けでしょう。あなた方は今、恐るべき伝説と対峙しています。
西欧財閥最大の保安システム、英霊ハサン・サッバーハと」
サーヴァント、その単語を聞いて戦慄を禁じ得なかった。聖杯戦争において、魔術師達に与えられる七騎の使い魔を特にそう呼ぶ。
その正体は人々の理想によって編まれた上位の霊格、英霊の分身だ。
勝てるはずがない。西欧財閥はたかが鼠狩りに最高峰の怪物を駆り出したのだ。
幸い、戦慄で行動までが凍てつく事はなかった。
即座にログアウトの封鎖に対して用意していた術式を起動し、これを破壊。脱出可能な状態にする。
(……ウィン、退路だけ確保したけど、脱出するかの判断はそちらに任せる)
スーパーコンピュータを通して、ウィンに一方的に連絡を送っておく。
この状況で本人を探す事は難しいが、肉体は同じ病院にあるため、ローカルネットワークは同一。通信だけはかなり安全に行える。
これで思い残す事もない。危険な賭けに出ても、他人に迷惑をかける事はないだろう。
「さてと……」
まだ、皆殺しにされるまでは時間がある。
一瞬だけスクリーンの方に視線を向けるが、すでに消えていた。すでに霊子ハッカーは全て始末したものだと思っているらしい。
承知の上での挑発か、単に迂闊なのかは分からないが、少なくともレオスがわざわざ顔を出して、声まで聞かせたのは失敗だった。
混乱の中、目立たないように慎重に、奥の階層に繋がる通路に近づく。
通路自体は複数あるが、同一のセキュリティに守護されている。
このセキュリティの最大の特徴は、人間の模倣と介入の隙を与えない高速処理だ。
人間は極めて柔軟な判断を行えるため、対システムの偽装では騙しにくい。しかし、人間だからこそ過ちを犯す状況も存在する。
「欠点その一。脳と器官の不一致」
最初のアクセス権認証だけは、単なる偽装で突破し、人の思考による再審に向かうが、そこで――支離滅裂な情報を叩きつける。
単なるジャミングでは済まない。思考だけは人をトレースしているが、情報の入力は繊細な検査機器のそれに等しく、そこが間隙となる。
通常の五感よりも多くの情報を拾ってしまうが故に、常人なら脳がクラッシュする量の情報を流し込むのも容易だ。
再審システムはアクセスする気があるかすら分からない、意味不明な情報を受け取り、激しく困惑するが偽装と判断。これを遮断する。
「欠点その二。経験の蓄積」
過去の情報を元に、柔軟に対応を変えるのも人間らしい判断だ。例えば、連続で不正アクセスを試みられたら、基準は引き上げられる。
しかし、毎回基準が変わってしまうのだから、安定はしない。
対人間用のジャミングを受けても、ただの機械なら変わらず同じ判断が可能だが、経験が引き継がれるのなら前回の影響を強く受けてしまう。
それに、経験があるからこそ、凝り固まった判断をしてしまう事もある。
- 203 : ◆AWvm2QqdVs:2013/04/07(日) 03:12:24 ID:pwzRpXQ.0
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「Disguise.Pyrite Snake!」(擬態せよ、黄鉄の蛇)
呟く間の短時間で、アバターに一時的な改変を施す術式を組み上げる。
それに平行し、ごく限られた情報を元に対象の容姿を、声を、態度を補完し、本物とも見紛う程の完成度を実現。
呪文が終わると同時に、作成したプログラムを起動させる。
あくまで外付けの感覚でしかなかったが、体格と体重が変化し、それに伴いあらゆる感覚に違和感が生じる。
レオス・ハーウェイ、正規のアクセス権を持っているに違いない人物の、姿や声を完全に模倣した。
「欠点その三。鍵の形が知れ渡っている」
レオスの声で「通せ」と命じると、面白いほど簡単に再審システムが道を開いた。
単に騙された訳でもなく、ジャミングで混乱している所に、明確な問いが来たのだから、つい飛びついてしまった、という面もある。
これで突破できた再審システムは六十パーセント強。
残りはジャミングの影響を受けていない。この状況でレオスがここに居るのはおかしい、と判断する程度の能は残っているらしい。
――false(偽造)と応答が返されるまでの間隙はナノ秒単位でしかない。
その僅か、とすら言えない好機を正確に捉え、すでに組み上げた攻撃命令を実行する。
それは霊子ハッカー達が、すでに仕掛けた攻撃を統合し、一つに纏め上げたもの。
ジャミングやシステムの破壊、脆弱性の利用や情報偽造、他の様々なアプローチを含んだ総合攻撃。
残り半数以下の防備システムが、今度は完全に打ち破られ、道を開く。
「マスターキーが無いのなら、複数の鍵を……終わってみれば、当たり前の攻略法だったかな」
偽造したアクセス権が完全に認証されたのだろう。
半透明の壁に貼られていたテクスチャが崩れ、構造を無視して扉が配置された。
数多くの悲鳴を黙殺し、『天の梯子』のさらに奥に向かう。
多少の後ろめたさはあったが、躊躇はしなかった。留まっていても、サーヴァントを倒す手段など存在しないのだから。
- 204 : ◆AWvm2QqdVs:2013/04/07(日) 03:14:22 ID:pwzRpXQ.0
-
新たに目の前に広がった世界は、電子回路の塊のように見えた。天井も床も無数の紅い配線が通り、複雑な紋様が描かれている。
魔術師ならば魔術回路や刻印、と言ったほうが分かり易いかもしれない。この配線を流れているのも、電流よりは魔力に近い。
しかし、この紅い紋様を眺めていると、どうしようもなく、眩暈がする。
「いや、今は、それどころじゃない」
不調になりつつあるのを自覚し、自らを叱咤する。
先程とは違い、ここはすでに知っている場所だが、それだけに平静ではいられなかった。
しかし、思い出に浸っている時間はない。侵入に成功しても、次はマスター権の獲得に向かわなければならない。
基本的に聖杯戦争に参加する七人のマスターは、大聖杯の魔術式によって選出される。
基準は聖杯戦争に臨む意思、願いの強さ、触媒や資質。そんなところだ。
かつては聖杯の意思、などと外来の魔術師には説明されていたが、数百年経過した現在では、さすがに種は割れている。
『天の梯子』のそれも、本家と違いはないはずだ。
「まずは魔術式の有効範囲に入って……後は運任せ」
といっても、勝算がない訳ではない。『天の梯子』と関わりが深いという意味では、自分は最有力候補の一人だ。
方針を定め、歩みだそうとした所で、背後からデータの波を感じ取った。
一瞬、遅れて閃光と衝撃、そして凄まじい爆音が鼓膜に突き刺さる。
「……!」
電脳空間が激しく揺れる。立ってはいられない。
これは純粋な爆発とは異なる。ジャミングやデータの不正改竄を伴ったロジックボム。それも、類を見ないほどの強力な代物だ。
衝撃が収まっても、五感の乱れが止まり、体勢を整えるまでは時間を要した。
振り返って爆心地を見てみれば、階層を繋いでいた扉が開き、というよりも防御ごと無残に破壊されている。
今だ、不正なデータが散乱しているのか、爆破を行った者の姿までは見えない。
「おっと、先客が居たか。ずいぶん腕が良いんだな」
ジャミングによって引き起こされた靄が、ようやく消えると、そこには一人の男が佇んでいた。
やや大柄で、快活な印象。霊子ハッカーの中では、滅多に見られない重装備に身を纏っている。
その顔を知っているような気がして、記憶を探ると、大して間も置かず答えは出た。
「たしか『爆弾魔』……だったかな。異名しか知らないけど」
「そういうお前は……見ない顔だな。あれを突破できるなら、有名になっていてもおかしくないんだが」
「目立つのは三流。古臭い流儀だけど、とりあえず師の教えは守る事にしててね」
「手厳しいな。本来は対サーヴァントを想定したコードだが……さすがに緊急事態だったからな」
苦労して突破したセキュリティが、あっさりと爆破された所を見れば、さすがに不機嫌にもなる。
しかし、あれほど派手に破壊されたのなら、『天の梯子』も修復を始める。
仮に後追いだったとしても、爆破に乗じて楽に突破できたとも限らないので、努力が無駄になった訳でもないのだが。
この『爆弾魔』とは手法においては合いそうにも無かったが、あの火力一つ取っても、味方に出来るのなら心強い。
交渉のために口を開こうとするが、その機会は訪れなかった。
「がっ……!?」
不意に銀光が迸り、『爆弾魔』の首に突き立つ。
ダーク。その暗器(ダーク)の名に相応しく、暗殺用の短剣として洗練された得物だ。
反応しようもない速度で放たれたそれは、いとも簡単に『爆弾魔』を絶命させていた。遅れて『爆弾魔』の霊子体が崩れ始め、消滅していく。
抜け落ちたダークが通路の床に落ち、金属音が冷たく響いた。
「ハサン・サッバーハ……」
危険ではあったのだろうが、魅入られたかのように、その真名を呟く。
紅い回路に照らされた、暗い通路の中に白面が浮かび上がる。
無論、白面だけの存在という訳ではない。全身を隠す黒いローブと、卓越した気配遮断の技能がそう錯覚させている。
英雄に相応しい口上はない。ただ死に直結する不吉さを抱いて、暗い影はそこで揺らめいていた。
- 205 : ◆AWvm2QqdVs:2013/04/07(日) 03:17:24 ID:pwzRpXQ.0
- 投下終了です
実は週一ペースを狙っていましたが、無理でした。今までの文量の合計超えてます
セイバー召喚まで一気に行きたかったのに、余計なところに手間をかけ過ぎたというか
今回で新たに確定したのが、西欧財閥の双子当主。登場したのは兄の方ですね
>>193と過去の案を元に設定させてもらいました
- 206 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/04/07(日) 03:27:38 ID:wVPPpqNw0
- 乙ー、無理せずにね!書いてくれるだけで嬉しい
話自体の展開もだけど、いったいどこまで採用されてどこまで書き手のオリジナルなのかも気になるね
結構な大作になりそうかな
wikiいじっていいなら、いままでの掲載分とか載せても良いかい?
- 207 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/04/08(月) 00:05:30 ID:hPOcZNNI0
- えがったえがった
- 208 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/04/09(火) 21:58:12 ID:L4BebqNM0
- いまさら見たが良いね
スパコンと高速思考と分割思考を組み合わせた
サイバーな描写もそれっぽいし
『爆弾魔』がサイバーゴーストとして蘇生するとかどうだろう
ありすと同じくいずれ焼ききれるとしても無限魔力は相当強い
宝具を乱発できる
- 209 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/04/09(火) 22:53:34 ID:2Aex/UT60
- なにか一人バゼットくらいかそれ以上に戦力として強いマスター欲しい
きのこ世界って案外設定上じゃあ鯖じゃなくても鯖と防戦ぐらいは余裕でできる奴ごろごろしてるし。
- 210 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/04/10(水) 21:07:43 ID:WJ8REPfc0
- たぶんギミック案
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%94%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%B9
ウィキペディアのコンピューターウィルスの記事なんだが
トロイとかワームとかコードキャストみたいに使えないかな
あとは上の記事で載ってないのは『ゾンビコンピューター』とか
第三者のCPを乗っ取って思うままに使えるようにして
迷惑メールの中継点として利用させてもらったりっていうアレなんだが
なんかに使えないかな
CCCでもアイドルランサーがAIとかウィザードのリソース?を引き抜いて
自己の能力を高めたりしてるし、敗者を資源として利用するってのは
なんかおもしろい
- 211 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/04/11(木) 00:04:45 ID:tXSJztG20
- マスター案
【死徒魔術師】
数少ない吸血種 死徒の生き残り。比較的新しい存在で、錬金術と近代科学の融合によって死徒となった変わり種。
明確な実体を持たず、血液を媒体として肉体から肉体へと乗り移る異能力を持つ。
乗り移られた人間はその人格が消えるわけではなく思考・記憶・経験・感情等のパーソナルを残したまま融合する。
彼にとって他者は尽きせぬ興味の対象であり、その相手自身になる事でその存在をさらに深く識ることを命題とする。
肉体を捨てて電脳世界に魂を遷すことで、神秘の潰えたこの惑星で今なお生き永らえている。
- 212 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/04/11(木) 17:27:37 ID:l7aDMNCs0
- 流れ的には主人公ピンチで絶体絶命→セイバーが召還される
ハサンを消滅or撃退っていうステイナイトを模倣した流れになるっぽいね
前にもあったが都合のいい救いを否定する話がステイナイトで
今回はすがらざるをえない話がこのお話になりそうだから
対比というかあえて似せるのはイイね
あと設定案で
今回の聖杯戦争の案内役というかサポート役というか
聖杯戦争を円滑に進めるためのサポーターがいる、とかどうだろう
残りのステージの数とか残りのマスターの数とか
誰がステージをクリアしているか、とか
聖杯戦争を円滑に進める上で必要な情報を
開示してくれたり、聖杯戦争の進行に差し障りが起きた場合などに
原因に対してペナルティを与えたりする。
というか根本的にハサン撃退後、主人公は誰かにルール説明を
受けなければ話が成り立たないだろうし
その『説明役』をセイバーにするか、サポート役にするかの違いだと思う
サポート役はエクストラのAIみたいな奴
平和男みたいに音声案内するだけの奴でもいいし
人型で主人公に常に同伴するような奴でもいいし
一定の場所で動かないのもいいと思う
- 213 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/04/11(木) 20:30:22 ID:.FAxf5AM0
- そこでシンプそん
- 214 : ◆AWvm2QqdVs:2013/04/12(金) 01:22:58 ID:e4vx4Q6I0
- 所々、思考が読まれつつある恐怖
神父案内役はマスター以外で人間の採用枠を増やせるな、と言う理由で考えていたり
マスター間でどの程度、情報共有が為されるべきか悩み所ですが
>>206
載せること自体は大丈夫です、というかお願いしたいです
管理者じゃないので断定できませんが、wikiの用途としては間違ってないはず
- 215 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/04/12(金) 01:54:42 ID:gOaFSunk0
- ◆AWvm2QqdVsの作品用wikiを作るか>>1のwikiに追記するのかで変わるけど
wikiはいじれるのでやっても良いならやるよー
ちなみにマスターとかサーヴァントは基本的には◆AWvm2QqdVsが考えて足りないところを案で補充するのかな
- 216 : ◆AWvm2QqdVs:2013/04/12(金) 13:15:22 ID:e4vx4Q6I0
- 今の所、やるなら>>1のwikiですね。自分専用、となるとwiki作る程でもないので
キャラクターに限らず、スレが原案、自分が決定案、という流れです
- 217 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/04/12(金) 19:56:43 ID:v/Djmgek0
- サポート役は聖杯戦争を円滑に進める上で必要な情報を考えると
ルール説明
英霊が七体、ステージクリア方式、心象風景の塗り替え、令呪
霊子虚構世界と一般的な電脳世界との違い
うんぬんの話は最低限してくれてもいいはず
あとの残りマスター数とか残りステージ数とかは必須ではない
だろうけど、なんかネタになりそうなら材料があったら追加してもいいんじゃね
映画のマトリックスみたいに猫が二度デジャブして
空間そのものを書き換えて罠にハメるみたいなのも面白いんじゃと思った
- 218 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/04/15(月) 00:06:05 ID:GszQOkWc0
- 謀略担当の双子妹、兄には一切汚れ仕事を見せずに暗躍。
タケルが「自分は一切手を汚さずにキレイなままか」とキレる。
で、本当に何も知らなくて動揺する兄とか。
- 219 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/04/15(月) 00:53:12 ID:jA8k7BVY0
- 身体を売ってたりもするわけか…ゴクリ
- 220 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/04/15(月) 08:37:03 ID:bvyHBgHU0
- ルール説明については人に教えてもらわなくても
サーヴァントが聖杯から知識をもらえるのと同じように
マスターにも同じような流れで知識をもらえるって感じでもいいような
つまり説明役はそもそも必須というほどでもない
地の文で知識が頭の中に流れ込んできた、みたいな描写とともに
ルール説明をすればいい
- 221 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/04/15(月) 22:56:19 ID:GszQOkWc0
- 「四つん這いになれば、兄を助けていただけるのですね…!」 ……違う、違う。
溺愛する兄の為に 自己の許容量ギリギリの高密度な魔術回路を組み込んだり、
展開を有利に進めるため保安システムに干渉したり、意図的にルールを歪めたりするの。
本当の願いは「大儀」ではなく「兄の生存」。
- 222 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/04/15(月) 23:14:34 ID:1Q1vOpcI0
- あ、つーか「大義」じゃなくて「大儀」だったんだな、西欧財閥の兄妹の願いって
意味としては間違ってないとは思うがなんか勘違いしてたわ
- 223 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/04/19(金) 23:56:57 ID:g4ifErqM0
- ヤマトタケルは、共闘持ちかけてくる相手の思惑を読んで「信用するな」と
言って主人公に釘刺したり、えげつない作戦立てて主人公に却下されたりとか。
騎士道とかを「自己陶酔」と馬鹿にするけど、武人としての礼は持っている。
悪辣で偽悪的だけど、外道までには踏み込めないような性格とか。
だからキリーみたいなマスターは近親憎悪を抱いて反発すんの。相性は最高にいいけど。
- 224 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/04/20(土) 15:22:54 ID:TXoVDhvo0
- 衛宮姓のキャラがでてくると個人的にはうれしいな
旧姓とかでもいいから
- 225 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/04/20(土) 15:53:14 ID:uzx03aE.0
- 現姓:言峰か…
- 226 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/04/21(日) 19:02:48 ID:4j.DAazI0
- つづきまだーチンチンポロリ
- 227 : ◆AWvm2QqdVs:2013/04/24(水) 02:51:52 ID:FogLmaLY0
-
聖杯戦争において聖杯を奪い合うのはマスターだが、あくまで戦闘はサーヴァントの領分とされる。
マスターたる魔術師に戦闘能力がない、という事ではない。その定石はサーヴァントが別格の実力を持つ事に起因している。
ハサン・サッバーハ。イスラムの伝承に残る暗殺教団の長。
怪物退治の勇士でもなければ、軍事的指導者でもない。おそらく、英霊としての格は決して高くはないのだろう。
しかし、目にも止まらぬ高速移動、銃弾を超えるダーツの威力に、光学迷彩の類に匹敵する気配遮断。
それらに加え、まだ見せていないサーヴァントの最終武装である宝具。
本来、一介の霊子ハッカーが挑むべき相手でない事は、嫌というほど理解できる。
「まさか、不法侵入者相手にサーヴァントが狩り出されるとは思わなかったよ。もうすでに聖杯戦争は始まっていたりするのかな」
返答は期待せずに、ただ白面に語りかける。
その意図は自分ですら曖昧だ。時間稼ぎか情報収集か、単に緊迫した状況に耐えられなかったという可能性もある。
白面を透して表情を窺う事はできない。
その身体を覆う黒衣は、この薄暗い通路では周辺によく溶け込む。その下は、はたしてヒトの形状をしているのか。
「違うな。我らも貴様ら同様、部外者に過ぎん。この世の富と権勢を一身に受けた者が、好んで暗殺者(アサシン)を選ぶ道理も無かろう」
勝手に寡黙な印象を抱いていたのだが、意外にもハサンは雄弁に語り返してきた。
しかも、その言葉は決して無視し得ない情報を含んでいる。
思わず反射的に尋ね返す。
「サーヴァントが、部外者……?」
その反応はまさにハサンの思う壺だったのだろう。
虚を突かれ、生じた僅かな思考の間隙。
黒衣が無音の風となり通路を駆け抜ける。その瞬間、ハサンは床を蹴る音すら立てずに視界から姿を消していた。
「く……っ!」
目で追う暇(いとま)もない。完全に姿を見失った。
無論、消滅した訳でも透明化した訳でもない。確実に視野の外で必殺の投擲を放とうとしている。
ハサンの姿を捜索――論外。見つけるより先に殺される。
撹乱、攻撃の妨害――危険。有効な手が把握できない。
短刀の射線を計測――不可能。完全に情報不足。
魔術による防御壁――望み薄。即席で展開するなら、強度は望めない。
運頼りの乱数回避――
半瞬にも満たない思考を終える余裕すら与えられなかった。
鋭く飛来する必殺の二閃。
双方は避けられない。咄嗟に体を捻る。
上腕に凍り付くような激痛が走り、血液が飛散する。もう一つは床と激突し、激しく火花を散らしていた。
かろうじて致命傷は避ける事ができたが、これは演算ではなく本能の為せる技だった。
「……!」
脳の二割程度を塗り潰しかねない苦痛を、異物として遮断。全思考をハサンへの対処へ集中させる。
初撃での死は避けられたが、これで終わるはずも無い。
それに対して有効かつ確実な対処は唯一つ。短刀の射線を計測をするのが不可能ならば、計測の範囲を変えてしまえばいい。
薄暗い通路で走り始める。相手から見れば、無様な逃走としか解釈できないはずだ。
- 228 : ◆AWvm2QqdVs:2013/04/24(水) 02:53:40 ID:FogLmaLY0
-
「どうした? 打つ手もなく、相対する事すら不可能か」
嘲りの声と共に、視野の外から急所に向けて放たれる二射。
威力は軽火器、速度は紫電。針の穴を通す正確さで飛翔する刃は、抵抗する余地すら与えず標的を仕留める筈だった。
通常であれば。
しかし、ハサンが投擲した短刀(ダーク)は虚空を裂くだけに留まった。獲物の体には掠りすらしない。
「――――」
機械の如き正確さで、続けて短刀(ダーク)が投じられる。
先程と変わらぬ殺傷性と精度を持ち、そして結果も同様に変わる事がなかった。いや、悪化したとも言える。
動脈から数ミリ、死から紙一重の回避。それにも関わらず、標的が動揺どころか瞬き一つしないのだから。
さすがにその異常性を無視できなくなったのだろう。ハサンが一時、攻撃の手を止める。
「――ほう。流れ矢の加護でもなければ、第六感の類でもない。ましてや、その様では見切りには程遠い。さては未来予測の類か。
その多くは視認が条件になると聞いてはいたが」
「演算で真似ているだけだよ。異能であっても原理は情報処理。思考速度次第で模倣ぐらいはできる。
さすがに初動すら見えない、位置も分からない攻撃の予測はできないけど……
移動経路や攻撃のタイミング――それに伴う意思決定も、全て演算してしまえば概ね解決はする。間違えさえしなければね」
「……なるほど、演算の怪物、それが貴様の本性という訳か」
反論はしない。出来れば技術者でありたかったが、スペックでゴリ押しする様では、この言われようも仕方が無い。
互いの声が通路に何重にも反響する。この音だけ取っても、位置関係の計測は可能だが、把握すべきなのは未来における位置関係だ。
『爆弾魔』を仕留めた一撃、最初に視界から逃れた手口、そして何度か自分に向けられた二撃。後は自身の経験と知識量。
これらから導き出された計測は、今の所は完璧に機能していた。
すでに命が秒読みという事はない。ただ、刃を投じられるだけなら、どうにか対処も間に合いそうだ。
(といっても、向こうに焦る理由はないか。こちらは既に手負い。避け続けても、いつかは出血で倒れる)
あらためて、血が滴る腕の傷口を意識する。ただ時間を稼ぎ、体力を消耗させるだけでハサンは目的を達する事ができる。
それにサーヴァントを倒しうる火力を用意できない、という根本的な問題も残っていた。
要は無事逃げ切る事ができれば解決するのだが、それがなかなか難しい。
結論が出ないうちに、ハサンが再び疾風の如く駆け始める。
次に放たれた白閃は三つ。
ノーモーション、完全な死角、それらは既に問題ですらない。が、今度はこちらの身体能力を考慮した避けえない連撃。
必死。どう動こうと一つは必ず命を奪う。そうなるように投擲された刃だ。
二つまでなら問題はない。予見していた通り、体を動かせば空を切る。
しかし、やや遅れた残りの一閃。
辛うじて二つを避けた体の心臓へ、真っ直ぐ向かってくる。回避は間に合わないし、仮に別の動きをしていれば前の二つで絶命していた。
刹那の逡巡も抱かず、傷口に刺さったままの短刀を抜き放ち、刀身を迫り来る投刃に叩きつける。
「……っ!」
星のような火花が散り、短刀(ダーク)は短刀に弾かれた。
砲弾が直撃したかのような衝撃。刃を握った腕は、瞬く間もなく痺れや激痛を通り越し、麻酔のような無感触へと変わる。
体は吹き飛ばされ、二間の後退を強要された。体勢を保てたのは衝撃を予期していたからだろう。
小振りな短刀としては信じがたい程の威力。だが、これがサーヴァントなのだ。
もし敵が三騎士であれば、腕ごと千切れていたか、短刀による防御など意味を為さなかったに違いない。
- 229 : ◆AWvm2QqdVs:2013/04/24(水) 02:58:45 ID:FogLmaLY0
-
(だけど、捌けるのなら……!)
あまりに安い代償だ。腕の感覚に、短刀を引き抜いた際の出血。
霊子がデータ化したクオリアである以上、感覚の消失は後遺症が残るかも知れないが……最悪の場合でも、等価交換ですらない。
たとえ生涯感覚が戻る事がなくとも、動きはすると考えれば気は楽だ。
後は反撃の糸口、いや逃げる為に撹乱や拘束の手段が欲しい。倒すのは諦めた、というよりも、そもそも可能とは思えない。
「Trace――」(投影――)
空のオブジェクトを生成。霊子ハッカー流の投影魔術。
形だけの借り物。一切の機能を持たないが、中身は独自に拵えたいのだから逆に都合がいい。
幼少時に手に取った事がある『銃身』を模倣し――数秒後にハサンが到達する位置に銃口を向ける。
内部機構を構築、当然ながら撃鉄も遊底も不要。ただ、攻性呪文で弾丸を発射すればいい。
並行して五感情報へのジャミングを搭載したロジックボムを生成、銃弾状にして装填。
そこで反撃を察したのだろう、ハサンがさらに刃を投じる。前回と同じく雷光の如き三連。
二つは予め演算した通り、ミリ単位の精度で避ける。
そして最後の一本は、短刀の軌跡とハサンの位置、そして銃口が垂直に並んでいた。
「――Barrel Replica!」(――バレル・レプリカッ!)
引き金を引き、ロジックボムを射出する。
もし投影元であれば、凄まじい反動が体を襲う。まともに使おうとするなら上に向かって撃つか、体を固定するかだ。
しかし、中身を別物に書き換えたこれは、反動もまた存在しない。
即興の礼装から放たれた弾丸は光芒の如く直進。接触した短刀の軌道を逸らし、ハサンの身に到達しようとしていた。
そこで、ばさりと布が解かれる音がした。
「……!?」
超音速で迫る銃弾を、ハサンは体を逸らすだけで容易く躱(かわ)し、さらに踏み込んでくる。
危険を感じた時には既に手遅れだ。元より、先読みなしで太刀打ちできる相手ではない。
「――終わりだ」
黒いローブの下から、異様に長い〝何か〟が翼のように広げられた。
解かれた布は包帯、翼と錯覚したそれは、ハサン自身の身長よりも長大な右腕。
宝具『妄想心音』(サバーニーヤ)。シャイターンより授かりし、呪殺の力を持つ魔性の腕。
その詳細は、触れた者の心臓と互いに影響し合う鏡面存在を作り出すというもの。
過程はどうあれ、その腕は逃れうる物ではない。死神の鎌のように腕は振り下ろされ、抵抗の間もなく心臓は引きずり出される。
ハサンは偽りの心臓を手中に収めると間髪入れず、それを握りつぶした。
「ぐ……ふっ!」
形容しがたい圧力を受け、心臓が、ぐしゃりと潰れる。
胸の奥から焼け付くような熱と激痛が逆流する。その一瞬で気を失ったのは、おそらく幸運だったのだろう。
わずかに意識が引き伸ばされた所で、血を吐きながら、のた打ち回る事しか出来ないのだから。
レジスタンス側より参戦した霊子ハッカー、浅地高木は心臓の破壊という、否定しようの無い致命傷を確かに負っていた。
- 230 : ◆AWvm2QqdVs:2013/04/24(水) 03:00:04 ID:FogLmaLY0
-
――想定パターン502に該当
――特殊権限保有者を確認
――霊子情報のバックアップを参照、比較……
――訂正。バックアップを更新、年数経過の処理を実行
――霊子情報のバックアップを参照、比較
――致命的損傷の復元
――対象に正規マスター権を付与
――サーヴァント、ルーラーの召喚処理……中断
――サーヴァント、キャスターの召喚処理……エラー
――第二の触媒に以降
――サーヴァント、セイバーの召喚処理
- 231 : ◆AWvm2QqdVs:2013/04/24(水) 03:06:18 ID:FogLmaLY0
- 予想外に時間が掛かっているので、今回は中途半端な所で
複雑な言い回しをする割に参考にできる台詞が少ない為か、ハサン先生の口調は諦め気味です
実質、書き溜めがあるため、次回は少し早くなると思います
>>224
衛宮姓……能力は後世まで残るんでしょうか。なんとなく厳しそうですが
あと双子妹。出番まだ先になりますが、微妙に登場が楽しみになってきました
- 232 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/04/24(水) 20:49:38 ID:98Lfsvp.0
- gj
- 233 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/04/24(水) 22:23:31 ID:QYCVSdrA0
- GJ
次はいよいよ召喚か
主人公はラーニング系の能力なのかな
力にはなれないかもだが考えて欲しいこととかあるなら
いつでも歓迎ですぜ
- 234 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/04/29(月) 20:06:10 ID:mtIp5kOY0
- これ二次創作サイトとかにもアップしてみてはどうだろうか?
無論あってもまだ先の話だろうけど
- 235 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/04/30(火) 12:25:35 ID:PGbdVwWc0
- キャラの詳しいデザインとかプロフィールとか書いて欲しい
描くかもしれんから
- 236 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/04/30(火) 15:26:18 ID:Q5FVg6F60
- >>235
ピクシブでやってる聖杯戦争の企画に興味あるか?
- 237 : ◆J16Q1cpdcM:2013/04/30(火) 21:00:34 ID:CzIBUOKQ0
- 235だけど、興味はあるけど今就活中で落書き以上の物はやれる気がしない...
- 238 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/04/30(火) 22:38:16 ID:xs6s0wOE0
- 詳しい設定つってもまだぼちぼち始めたばっかりだから
たぶんまだ詳しいところまで決まってない感じじゃ
ただプロローグとかを見ると主人公は先代のアトラシアに作られた
ホムンクルスか何かの存在なのかな?とは思う
そんで天の梯子の計画がおぞましいものと知って
逃げ出した、という感じだと思われる。
深読みすると浅地高木の魂を乗っ取って(ネロアさんの転生魔術みたいな感じで)
成り代わった中身はホムンクルス、肉体は浅地高木なのかも、とかも考えたりした。
これに関連して某ゲームの二重人格叙述トリックみたいなのが仕掛けられたらすごいと思う
主人公のラーニング能力がかなり強そうな感じなのも
ラニみたいに演算に相当特化した存在の特別製だからって言う
理由付けがあれば納得いくし
- 239 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/05/02(木) 00:41:08 ID:44v4.nsI0
- ソロモンの必殺技案
統一言語根源術式・創世再現(リバース・オブ・バベル)
統一言語によって創世記の神の御業を限定空間(神殿内)で再現する。
"光在れ"と言うと世界が始原の光に包まれたり、"大空の上と下とに水を分けた"と言うと重力変換現象が
起きたりと言ったような感じで。七日目は星の未来の姿(星の滅亡)を再現して、すべて無に帰す。
神霊もしくは魔法クラスの大魔術の連続詠唱。
- 240 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/05/02(木) 23:09:37 ID:UNowpbYY0
- 主人公は元々は人口的に作られたサイバーゴーストみたいな存在とかどうだろう
サイバーゴーストっぽい存在だから魂が焼ききれるまで魔力だかリソースだかを供給できて
霊子で構成されたまったく新しいホムンクルスとして作成され
電脳世界においては尋常ではない性能を発揮する
ただし、頑張りすぎると死滅する
- 241 : ◆AWvm2QqdVs:2013/05/09(木) 02:53:05 ID:aC0OWbZc0
- 一日目 デッドライン/スタートライン
電脳空間での死は、必ずしも現実世界の死を意味しない。通常なら、強制切断や情報制限など、安全措置はいくらでも存在する。
しかし、ここは敵地の奥深く。霊子化した魂を攻撃されたという事実は重い。呪術で心臓を潰されたのなら、なおさらだ。
フィードバックによる肉体停止、負担による脳死、激痛によるショック死。複数の死因が待ち構えている。
それらの常識と照らし合わせるのなら、この瞬間に起きた蘇生は、まさしく異常だった。
体が、精神が、鉛のように重い。
脳機能に強烈な負担が掛っている事、それが極めて危険な状態である事は漠然と理解できていた。
しかし、それこそ死んだ様に危機感も、解決の為の思考も働かない。
「なぜ、生きている? ――いや、稀有だとしても魔術師ならば有り得る、か。では、脳を潰させてもらおうか」
魔術回路を統括する脳さえ破壊してしまえば、電脳世界に存在する為の機能は完全に失われ、同時に蘇生も妨害できる。
それは精神状態がどうあれ、聞き逃して良い台詞ではなかった。
無防備の代償は、確実な死。
新たに飛翔した白刃は稲妻にも匹敵した。それは確実に眼球を砕き、奥にある脳髄をも破壊するだろう。
短刀の形をした死が、文字通り目前に迫る。すでに距離は意味をもたない。避け得ないのなら、すでに貫いたも同然だ。
しかし。
死はあまりにも清冽な一閃により打ち払われた。
鈴音を響かせながら、短刀が宙を舞う。
その一幕は当事者にとっては、正気に返っても余りある程の衝撃だった。
「一体、何が……?」
圧倒的な魔力の高まりと、吹き抜けるような風。
それらが静まった時、新たにその場に現れていたのは一人の少女だった。
通路の暗闇が、ハサンの黒衣が、死を纏っているすれば、同じ黒であっても、彼女の黒髪は瑞々しく生気に溢れたものだ。
小柄な身には東洋風の民族衣装を纏っている。無論、普段着という訳ではなく、戦闘用に補強が為されていた。
携えている獲物は剣、であって剣ではない。
堅く黒葛で封印された鞘に収められている。抜き放たれてない以上は、それは剣としての役割は果たせない。
彼女は砲撃にも等しいハサンの短刀を、木製の鞘で弾き返したのだ。
「ここは範囲外のはずだが……聖杯から与えられた情報に不備があったか」
ハサンが忌々しげに吐き捨てる。暗殺者(アサシン)たる身が、反則そのものの不意打ちを受けたという様子で。
事態はまるで把握できていなかったが、この推測は概ね正しいのだろう。
言い終わるや否や、ハサンは飛び退き、三つの短刀を紫電の如く疾らせる。
少女も動く。紫電を迎え撃つは、息が詰まる程の迫力を秘めた壮絶な一閃。
「ハッ――!」
ハサンの投擲は先程と変わらず、視認すら難しい神業の域だ。
それにも関わらず、ただ無造作な一薙ぎで全てが弾き返されていた。
飛び散る火花の一つ一つが閃光のように目を奪う。
光量の多寡ではない。次元違いの攻防そのものが、直視しがたい輝きを放っていた。
(これが、サーヴァント同士の戦い……!)
状況から完全に取り残されていたが、漠然と少女とハサンの力量差は理解できる。
あくまで正面からの激突に限ればだが、信じがたい事に小柄な少女の方が大きく上回っていた。
機関銃のように繰り出される投刃を、少女は鞘付きの刀と体捌きを駆使し、余裕を持って捌いている。
- 242 : ◆AWvm2QqdVs:2013/05/09(木) 02:55:42 ID:aC0OWbZc0
-
(あれがサーヴァントだとして……仮に、俺がマスターに選ばれたのなら、令呪やマスターの眼が得られる筈だけど)
そこで、ハサンの短刀を受けた際に、利き腕の感覚が麻痺した事を思い出す。これでは仮に痛みや感触があっても、気付く事はできない。
慌てて袖を捲くってみれば、どこか崩れた幾何学模様が三重に刻まれていた。
まさしく、令呪。サーヴァントを従える者の証だ。
一度、確信さえ得られれば、後は要領を得たも同然だった。
次はマスターの眼を使い、まず敵であるハサンのステータスを確認する。
「追い詰めましたよ、アサシン。クラス名の推測が当たっていればの話ですが」
短時間で戦闘は終盤を迎えていた。それほど戦闘能力に差があったという事か。
少女はハサンの攻撃を尽く無力化し、巧妙に壁際へと追い込んでいた。
「ああ、進退窮まったようだ。やはり名有りの英霊は違う……正面から衝突した時点で、勝敗は決していたか」
ハサンは自嘲交じりに語る。その真偽は見透かせないが、仮に偽りだとしても何の意味があるだろうか。
逃げようと逃げまいと、一刀で勝負を決せられる間合い。すでに必至、どう足掻こうと結果は変わらないように思える。
ハサンのステータス確認は無駄に終わる。半ば、そう確信していた。
(……!?)
そこで、信じがたいステータス表記を見て、絶句する。
本来ならば叫んででも、少女に警告を発するべきだった。しかし、その絶句した一瞬により致命的な時が訪れる。
「だが――クラス名は外れだ」
白面による宣告が通路中で、不気味に木霊する。それに呼応するかのように『コードキャスト』が起動していた。
地形改竄。少女の足場が陥没し、必殺の間合いと瞬間が失われる。
「これは……!?」
一瞬にも満たない動揺。しかし、彼らの攻防の中でそれは状況を覆すに足る隙だった。
少女は強引に鞘付きの刀を振り抜くが、ハサンは易々と避け、壁を蹴り少女の死角へと回り込む。
間髪入れずに再び補足し直すが、ハサンの方はすでに第二のコードキャストを発動していた。
「与えられた知識が、次はこちらに味方したようだ。この身は聖杯戦争前に消え去るもの。
あくまで、本戦を舞台とするお前には、保安システムの知識が与えられてはいなかった」
――loss_mgi(128);
ハサンが使用したのは魔力低下の攻性呪文。その効果は申し分も無く発揮され、少女の力を蝕み低下させる。
不味い展開だった。遅れを承知で叫び、少女に情報を与えようとする。
「それはアサシンじゃない。エクストラクラス、保安者(セキュリティ)のサーヴァント。特徴は――」
クラス別スキルは気配遮断C、攻性呪文A++。
おそらくは暗殺者(アサシン)の枠を改変して作り出されたクラスなのだろう。
狂戦士(バーサーカー)と狂化と同じく、英霊の限定的な再現に留まらず、新たに能力を付与している。
奇抜なようで理に適っていた。相手がサーヴァントではなく霊子ハッカーであるのなら、高ランクの気配遮断は必要ない。
逆に搦め手に対処するなら、同じ攻性呪文。それも『天の梯子』内での、極めて高い権限を与えれば確実だ。
- 243 : ◆AWvm2QqdVs:2013/05/09(木) 02:57:38 ID:aC0OWbZc0
-
(つまり、コードキャストで戦っていれば瞬殺されてた、と)
笑えない話だ。基本、演算能力だけで対処していたから助かったものの、常にコードキャストは常に選択肢として存在していた。
過去を顧みるのに、分割思考一つを食い潰していたが、残りは状況判断の為に稼動している。
ハサン――セキュリティは少女の魔力を低下させた。
そこから想起する勝ち筋は一つだ。一度は、この身の心臓を潰した呪いの長腕。
呪殺である以上、標的の魔力が障害となる可能性は高い。まず障害を取り除き、一撃必殺。その辺りが最善手だろう。
すでに少女の魔力は削がれ、後は機会さえあれば終わる状況だ。
「右の長腕に気をつけろ。触れれば呪術で心臓が潰される」
当然といえば当然だが、少女は振り向きもしない。
戦場は凍てついたかのように静止していた。硬直状態だ。
実力では少女が上回っているため、ハサンは迂闊に動けない。逆に少女もまた、ハサンの宝具を警戒している。
次に動けば、確実に勝敗が決する。それ故の静止であり、警戒だ。
不動無言でありながら、気迫と殺気が激突し、人では立ち入り難い空間が生じていた。
だが、それでも一石投じなければならない。出来る限り、少女が有利になるように。
『地形改竄か直接攻撃かは分からないけど、相手は君の動きを止めてから宝具を使用するはずだ。
そこで提案があるんだけど、聞いてくれるかな?』
『……念話が可能なら、なぜ先程は口頭で忠告を?』
初めての接触。ここで少女は問いを問いで返してきた。
この戦闘には関係がないが、サーヴァントが発した最初の質問だ。無下にする訳にはいかない。
今後の信頼関係を左右する可能性も、十分にあるのだから。
『敵にはこちらが無策だと思わせておきたい。まあ、気付かれてるだろうけど、一応はね』
『……なるほど。それで、私はどうすれば?』
『話が早いね。ただ、真っ直ぐ突っ込んで敵を切り伏せて欲しい。コードキャストと宝具は全てこちらが引き受ける。
俺の方を狙ってきた時も、無視してくれて構わない』
少女の方がどう評価したまでは分からないが、マスターとして、この答弁は満足できるものだった。
策の内容までは聞こうとせず、指示だけを要求した。それは最善の対応ではないが、緊急時に見合った最速の対応だった。
マスターの手並みを拝見、また令呪があるため、一応は主導権は譲っておく、という考えもあるのだろう。
必ずしも信用できる訳ではないが、短時間で聖杯戦争の特徴を捉えているようだ。
さて、打てる手は全て打った。後は少女が動く、その瞬間に合わせればいい。
「――――ッ!」
声にもならない、疾風(はやて)にも似た息吹。それが火蓋を切る合図だった。
少女は踏み込み、弾丸のように直進した。ただ一足で通路を揺るがし、二足で衝撃を撒き散らす。
それに対して、ハサンは軽やかに後退。無論、それだけでは加速した少女から逃れる事はできない。
第三のコードキャストを発動、同時に空いた手で短刀(ダーク)をこちらに向かって放つ。
(やはり、双方――!)
マスターとサーヴァントへの同時攻撃。
マスターへの守りに入れば、サーヴァントが倒れ、無視すればマスターが倒れる、という筋書きだろう。
しかし、読まれている以上、策は意味を為さない。
銃弾のように迫り来る短刀(ダーク)を、視線すら向けずに回避する。射線は投擲前から、すでに読めていた。
- 244 : ◆AWvm2QqdVs:2013/05/09(木) 03:02:26 ID:aC0OWbZc0
-
「Crack.Apatite Rat!」(侵食せよ、燐灰の鼠)
集中も乱される事はなく、魔術式を脳裏で書き上げ、ハサンのコードキャストに対応する。
こちらはゼロからプログラムを書き上げるようなもの、相手はすでに用意した関数を呼び出すだけだ。
手間には絶望的な差があったが、演算速度だけは負ける気がしない。
圧倒的な不利を覆して、発動時間は互角。
しかし、強度においては劣っていた。下位とはいえ英霊の魔力、『天の梯子』から与えられた権限を有するハサンには敵わない。
ハサンのコードキャストが、力場による斬撃を形成する。刀身は存在しないが、合金を容易く切り裂き、サーヴァントを屠るに足る。
妨害は無為に終わった。少なくとも、向こうはそう信じたはずだ。
「……っ!」
魔術による斬撃が対魔力を打ち破り、少女に直撃した。
場を震わせ、実体を持つ魔力が散乱する。それほどの破壊が一見、華奢に見える身体に叩き込まれたのだ。
少女もサーヴァントである以上、一撃で体が引き裂かれる事はない。対魔力が減衰させたか、高い耐久故か。被害は軽傷に留まった。
しかし、少女にとっては致命的な隙が、ハサンにとっては恰好の機会が生じる事となった。
宝具『妄想心音』。毒蛇のように呪いの長腕が伸びる。
触れれば最期。コードキャストで魔力が削がれた少女には、その呪いに抗う事はできない。
「――読み違えたな、霊子ハッカー!」
「いや、そうでもない」
今回用意した想定は数百通り。勝とうが負けようが、読み違いだけは決してない。
その上で全力を尽くした。それでも最悪の可能性だけは忘れないが……
期待と不安、全ての感情を押し殺して決定的な瞬間を待ち受ける。
「グ……ッ!」
策は成った。目論見通り、呪いの長腕は少女に到達する半ばで停止していた。
『妄想心音』は触れさえすれば、どれほど堅牢な鎧や頑強な肉体に守られようと、それらを無視して心臓を掴み出す。
だが、触れる事も出来なければ、ただ長いだけの腕に過ぎない。
「キ……サ……マ……――ナニヲ……シタッ!」
ハサンの黒い痩身が乱れた映像のように震え、ノイズが走る。
事実、振動して居る訳ではなく、視覚情報に不具合が生じ、そう見えているだけだ。
話す事すら困難であるらしく、短い質問ですら途切れ途切れになっていた。
「コードキャストの脆弱性を利用して、処理を外部に飛ばしたんだけど……これだけで分かるかな。
サーヴァントは魔力(データ)量が桁違いだからね。こういう弱点もある訳だ」
どれだけ精巧であっても、ここは電脳空間。サーヴァントも霊子ハッカーのアバターもデータと処理される事で稼動している。
さて、『天の梯子』は人類史では最高峰の霊子演算器だ。サーヴァントが活動できるのも、次元が違う処理速度があってこそ。
それを外部に飛ばせば、一体どうなるのかと言えば。
最新のゲームを骨董品のPCで動かした場合と同じ現象が起きる。処理落ち、フリーズ、強制終了、これらの嵐だ。
通常ならメモリやモニターに反映される現象だが、電脳空間では肉体や行動速度への影響という形で現れている。
「敗因は全て手札を晒してしまった事。それに、自分より劣った相手の経験を奪ったのも拙かった」
マスターの眼で漠然とハサンの能力は把握できた。『妄想心音』で奪った心臓を使い、スキル『肉体改造』で自身を強化する。
慣れない電脳空間上の戦い。地理による不利を意識して霊子ハッカーの心臓を奪ったようだが、それは戦闘様式に悪い影響を与えた。
本来、使い慣れないはずのコードキャストを過信してしまったのも、そのためだろう。
「動けぬ相手ですが……」
気乗りしない口調で少女は呟くが、その剣筋は情け容赦ない。ハサンの投擲が紫電ならば、こちらは雷の激流だ。
人が大河に飲まれれば、一溜まりも無いのと同様、少女の苛烈な一撃はハサンを撃砕する。
ハサンは痩身といっても、自分や少女よりは遥かに優れた体躯だ。
それが切り裂かれ、ゴム鞠のように弾き飛ばされた様はどこか現実味を欠いていた。
- 245 : ◆AWvm2QqdVs:2013/05/09(木) 03:04:21 ID:aC0OWbZc0
-
まだ、切り札があるのかも知れない、と万が一の警戒は捨てないが、それでも完全に勝負は決しているように思えた。
ハサンの霊子情報の削除が始まっている。仮想の肉体が崩れ始め、霊子として拡散していく。
それでも、消滅までは若干の猶予があるらしかった。
「教える義理はないだろうけど、一応聞いておくよ。貴方は『部外者』と名乗った。本戦前に消える存在だとも。
なぜ、願望器も得られないのに西欧財閥に協力を? 報酬もなしに手を貸すような英霊には見えない」
本来、サーヴァントは報酬となる聖杯があるからこそ、召喚に応え、格下の魔術師に令呪で使役される事を承知する。
もちろん、全ての英霊がそうであるとは限らない。
他の英霊との戦闘そのものも報酬となり得るし、肉体を持って現世に戻るというのも、彼らにとっては魅力的な条件だ。
しかし、このハサンはそうではない。厳格な契約、確かな報酬。それがあって、初めて主と認める性根の持ち主だ。
それが、何も得る事のない走狗の立場に徹するだろうか。
「確かに教える義理はない……が、私の疑問に答えるのなら、こちらも答えを返そう。
貴様は心臓を潰されたはずだ。不発でもなければ防いだ訳でもなく、な。どのような手で蘇った?」
「それは分からない。でも、心当たりならある。
『天の梯子』のシステム構築者、それも中枢に近い人間とは、それなりに親しい関係だった。
俺の知らない所で優遇措置が仕込まれていたとしても、不思議じゃない」
自分にもまったく想定外の事だ。返答するとしても、この程度にしかならない。
ハサンの質問によって、不可解な蘇生の記憶が呼び起こされる。
心臓を潰された時もそうだが、生涯忘れようも無い不気味な感触だった。直接、霊子を書き換えられたかのような。
いや、たしかにその手法で蘇生が施されたのかも知れない。
「つまり、性質の悪い反則だよ。実際、一度殺されるまでは、そちらのミスはほとんど無かった。
本来ならあそこで終わっていたし……」
ちらりと、傍らで警戒を続ける少女に視線を向ける。
一応、この『天の梯子』の聖杯戦争はオリジナルである冬木のものと同様のシステムが用いられている。
召喚陣も詠唱もなく、おそらくは定められた戦争の範囲も逸脱していた。
「サーヴァントの召喚もありえなかった筈だ」
「そう、か。そちらが答えた以上は、私も答えねばな。とはいえ、財閥に使役される理由など知れた事だ。
『人類を救う』、この願いに同意しただけの事。我が望みも、人の世が続いてこそ意味を為す」
人類を救う、か。
胸の内でハサンの言葉を繰り返す。
英霊。その名に相応しい生涯を経て、世界の外側で永遠を手にした者たち。彼らは時間軸や因果律からも外れた存在とされる。
しかし、人類から輩出されている以上、やはり彼らにとっても人類の救済は無視し得ない願いなのだろうか。
それを邪魔しかねない人間が、ここに立っているのをどう考えるのだろうか。
「しか、し……落ち度も無く、敗れたと……なると……やはり、無念だな……」
明瞭な言葉はやがて呟きとなり、最後は掠れて消えていく。これが、ハサンの最後の言葉だった。
残されたのは、消滅後の輝く粒子のみ。それすら、初めから何もなかったかのように消えていく。
ひとまず、この場での戦闘は完全に終了した。
次に為すべき事は――
「さて――疑う訳ではありませんが、貴方が私のマスターですね」
サーヴァントとの意思疎通、と結論を出したところで、黒髪の少女が無愛想に問い掛けてきた。
考えてみれば、妥当な質問だった。いきなり戦闘に入ったのだから、そんな事すら確認できていなかったのだから。
とはいえ、この状況にはまだ困惑している。気の利いた返答は期待しないで欲しかった。
おそらく、いや確実に口に出す返答は、少し情けない事になるのだから。
「一応。そういう事になったらしいね、〝セイバー〟」
頷きながらも右腕を掲げ、証となる令呪を見せる。
それでも、課題は山積みだ。令呪だけでは、仕えるべき対象とは認められない、という事もありうる。
まだ名前すら名乗っていないし、それに真名を教えて貰えるほどの信用は確保できているとは思えない。
意見の食い違いがあれば最悪、一刀両断。ハサンと同じ運命を辿る事になるだろう。
そして、ハサンの言葉が正しければ、ここはまだ聖杯戦争の舞台ですらない。
だからここは、何歩も遅れているにせよ、ただ二人だけの始まりの地。
ここから通じる道が、勝利と敗北、いずれに通じているか。それはまだ、誰もが知り得ない事だった。
- 246 : ◆AWvm2QqdVs:2013/05/09(木) 03:07:36 ID:aC0OWbZc0
- 結局、微妙に遅くなりました
速度自体は上がってるのに、割ける時間が徐々に……
やっと次回から描写される人物が増えそうな感じです
>>234
基本的に、オリ聖杯戦争は需要なさそうなので
やるとしたら完結の目処が立った辺りでしょうか。先は長いです
>>235
その辺りはペースダウンした辺りに、繋ぎで書こうかなと思っていたり
指摘されている通り、細部は空白にしていたりしますが
- 247 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/05/09(木) 11:10:01 ID:gQe7.vdA0
- おつかれさま!
最初からいい感じに利害一致というか、
そういう関係を築けてるのがいいね…
続きも楽しみにしてる
- 248 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/05/09(木) 23:12:18 ID:xDETqppY0
- 乙カレサマー
- 249 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/05/11(土) 08:27:06 ID:TEWmAiyk0
- ハサン先生の妄想心音で無双する展開
- 250 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/05/11(土) 22:42:31 ID:7EkysS2I0
- 日本の神話のあらすじを説明すると
超偉い神様である天之御中主神とか色々様々な偉い神様が生まれて
最後の生まれたのがイザナギ(男の神)とイザナミ(女神)
この二人が偉い神様から日本を作ってと依頼されて日本が作られる。
イザナミとイザナギはたくさん神様を産む、その際、火の神を産んだ時に
イザナミが火傷で黄泉の国(死者の国)の住人になってしまう
イザナギが助けに行くがイザナミは死者の穢れに毒されていた。
んでイザナギが逃げ帰る。
ここからわかる事は日本はアミニズム(精霊信仰)で多神教(八百万の神)
の国であるということ。伝統的に死を嫌っている事。
イザナギは逃げ帰り自分の身についた穢れを落とした。
その際に天照大神やスサノヲが生まれる。
天照は天(高天原)、スサノヲは海原を収める事になった。
ここからわかる事は死を嫌うを反面、死は別の命に循環するという
農業っぽい考えが入ってる。
スサノヲはある日、高天原へ天照に会いに遊びに行った。
そんで高天原で暴れまわり天照の仕事であった祭祀を妨げてしまう。
ここからわかる事は日本は農業国だから自然をコントロールするための
儀式であった祭祀は非常に重要であったという事。
政も祭事も両方まつりごとと読むのはここから来ているらしい。
そんでキレた天照が天岩戸に引きこもってしまったので
世界には夜しかなくなってしまった。それを打開するため
神様達はドンチャン楽しそうに騒ぎまくって天岩戸から
天照を誘い出しましたとさって話。
全体から見通せることは
・天は神、黄泉の国は死者、人間は現世しかなく
極楽浄土などといった考えは仏教が伝来してからの考え方であって
現世重視の考え方が古代の日本人であったらしい。
・死の穢れを意外とサッと落とせたり、暴れまわったりしたのに
意外とあっさり許される描写が多く、楽天的であることも読み取れる
参考、はコレとあとウィキペディア
ttp://www15.plala.or.jp/kojiki/index.html
ヤマトタケルのキャラ作りで普通に武士道娘っぽいキャラでも
いいと思うが当時の時代背景を絡めた人格設定にすると
深みが増すかなーと思ったり
- 251 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/05/15(水) 20:45:46 ID:wM5W0JIY0
- キャラのイラストとかいる?
作中描写以外に何か指定があれば教えてください
- 252 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/05/16(木) 17:50:29 ID:PCDfwdoA0
- ハサン全部を生贄にしてシャイターン召喚
的な展開を入れれそうならお願いします
ハサン先生って代ごとに各パーツを伝承してそうだから合体じゃないけど
エクゾディアスみたいな感じで
- 253 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/05/17(金) 00:57:49 ID:BarTwEy.0
- ステージ案
「天の梯子」が宇宙へ向かう起動エレベータでキリスト教由来の用語であること
四大天使の一角であるキーパーの設定にあわせて、各ステージの名称を
ダンテの神曲に出てくる天国界から採ってはどうか
以下wikipediaより、
天国界の構造
火焔天 - 地球と月の間にある火の本源。焔が上へ上へと向かうのは、この天へ帰らんとするためと考えられた。
第一天 月天 - 天国の最下層で、生前、神への請願を必ずしも満たしきれなかった者が置かれる。
第二天 水星天 - 徳功を積みはしたものの、現世的な野心や名声の執着を断ち切れなかった者が置かれる。
第三天 金星天 - まだ生命あった頃、激しい愛の情熱に駆られた者が置かれる。
第四天 太陽天 - 聖トマス・アクィナスら智恵深き魂が置かれる。
第五天 火星天 - ダンテの先祖カッチャグイダをはじめとする、キリスト教を護るために戦った戦士たちが置かれる。
第六天 木星天 - 地上にあって大いなる名声を得た正義ある統治者の魂が置かれる。
第七天 土星天 - 信仰ひとすじに生きた清廉な魂が置かれる。
第八天 恒星天 - 七つの遊星の天球を内包し、十二宮が置かれている天。聖ペトロら諸聖人が列する。
第九天 原動天 - 諸天の一切を動かす根源となる天。
第十天 至高天 - エンピレオ。諸天使、諸聖人が「天上の薔薇」に集い、ダンテは永遠なる存在を前にして刹那、見神の域に達する。
火焔天=電脳世界で言うところのファイヤーウォールってことにして
一〜七天はキリスト教とか関係なしに今まで出てきたようなそれぞれのテーマに沿って作られたステージ
各ステージをクリアして手に入れた「鍵」を使って第八天で儀式を行うことで、
「根源」である第九天への扉が開かれる。ここで願い事をすれば「天の梯子」計画は完了。
なんだけど、実はその先の第十天の中枢「天上の薔薇」に人造真祖が眠っていて
ここでまさかの人造真祖ヒロインルートに突入
つまり人類を救うノーマルルートか、桜を救うCCCルートかって言うアレ。
とりあえず勝手な妄想を垂れ流してみたんで扱いに困ったら無視してくれ
- 254 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/05/18(土) 00:26:29 ID:b7U7.kXQ0
- セイバーは神殺しの逸話(あれだけ神獣や神霊屠ったのに呪詛喰らわなかった)
で呪詛に強いから、カインみたいなタイプには強いとか。
- 255 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/05/18(土) 10:53:35 ID:.2wA3sN20
- 呪詛耐性スキルは面白そうだ
- 256 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/05/18(土) 23:30:29 ID:yb0GboMg0
- 中々の高クオリティでオラ続きが待ちきれねえぞ
- 257 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/05/18(土) 23:53:58 ID:eoNUdfIg0
- ハサン・サッバーハ全改造でシャイターンって妄想心音がかわいいな
そろったら相手全滅か
- 258 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/05/19(日) 06:34:09 ID:ZVbI2zUU0
- テセウスの船か
- 259 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/05/19(日) 23:21:23 ID:TNePtaTA0
- 2週間ずつくらいできてるから、木曜日くらいに更新されるかな
なんにしても期待
- 260 : ◆AWvm2QqdVs:2013/05/20(月) 02:30:47 ID:M1VAcNpM0
- 幕間 選別終了
『天の梯子』の内部に存在する、広大な電脳世界を奥へ奥へと進み続ければ、いつかは断崖にたどり着くはずだ。
人工的な空間が途切れ、代わりに底知れない虚無が広がっているのだ。
この崖は自然によるものではない、が人造としても有り得ない規模だ。
虚構世界、境界域。
人造の空間と、新たな星の雛形を繋ぐ場所。
霊子虚構世界、などと大仰な言葉を使っていても、ここまでは電脳空間をただ高度にしたものに過ぎない。
この虚無に橋が掛けられ、人造真祖の心象風景への介入が可能となった時、初めて『天の梯子』の真価が発揮される。
その名の通り、人が天に通じる階梯を歩む事となる。
今はまだ、渡るべき橋もなく、歩むべき道も無い断崖でただ一人。レオス・ハーウェイは報告を待ち受けていた。
感じられるような風はなく、周辺は静寂に包まれている。故に、できる事と言えば待つ事だけだ。
「お兄様……『選別』は滞りなく終了いたしました」
鈴を転がすような声色と共に、レオスの背後にあたる空間が水面のように揺れる。
水面から現れたのは、レオス自身とよく似た顔立ちの少女だ。鏡写しのような美貌。同じ色の瞳と金糸に似た髪。
ただ、髪型や美貌の質がやや女性的である事と、どこか影を秘めた仕草と雰囲気が明確な差異といえる。
レオナ・ハーウェイ。
ハーウェイ家、もう一人の共同当主。厳密には異なるが、レオスの双子の妹という扱いを受けている。
「詳細を」
言わずとも報告を続けたに違いないが、レオスはあえて先を促す。
忠誠は無償であるべきではない。最低限、能力には期待を、忠勤には関心を。それがレオスの統治者としての流儀だった。
レオナはスカートの裾を軽く摘み、優雅に一礼すると続けた。
「有力な反財閥のハッカー達の処分については、多大な成果が得られたと存じますわ。
『仮面細工』『爆弾魔』『灰の帽子』……著名な者となると、この辺りでしょうか」
挙げられた三つの異称は、いずれも聞き及んでいた。派手に声明を出した者も居れば、幾度も財閥の情報を流出させた者も居る。
しかし、彼らが西欧財閥に逆らう事は二度と無い。
「正規の突破者は一名。名高いハッカーではありませんが、匿名での活動が相当なものであった事は確実かと思われます。
それだけ、今回の『選別』における彼の活躍は比類ないものでした」
まず侵入には、財閥側が把握できいない裏口を使っていた。これは他にいくらでも例があったが、問題はその後だ。
ログアウト制限の破壊では、重要な一翼を担った。また、力押しではなく、純技術的に障壁を突破した。
レオナはどこか忌々しげに言葉を連ねた。ほとんど、賞賛を並べるような形になってしまったのが気に障ったようだ。
彼女が真に評価しているのは、この世で自分自身と兄だけなのだから。
「――そして、セイバー召喚による保安者(セキュリティ)の撃破」
そして、ついに最重要の項目を触れる。
彼が『選別』を突破した最大の要因であり、現状における最大のイレギュラーだった。
こればかりは、想定内と言わんばかりに頷いていたレオスも目を見張らずには居られなかった。
- 261 : ◆AWvm2QqdVs:2013/05/20(月) 02:34:00 ID:M1VAcNpM0
-
数秒の黙考の後、慎重に情報の整理を始める。
「……俄かには信じがたい事柄ですね。稼動していたのは、予備システムを元にしたセキュリティだけだ。
本体となる天階の聖杯は今だ、動き出してはいませんが……」
「私達の想像を超えたテクノロジーによって、システムへの介入を可能としたか……
あるいは、本家であるアインツベルンに接触し、ルール違反の手段を得たか。
どちらも現実的とは思えませんが、可能性としてはこの辺りかと」
「いえ、もう一つ現実的かつ有力な説がありますよ。
元より、聖杯のシステム自体に侵入者を呼び込む命令が組み込まれていた。これなら辻褄が合う」
レオスは穏やかに、しかし同時に断定のそれに限りなく近い口調で告げた。
そもそも稼動すらしていないシステムに介入は不可能。ならば、偶然や奇跡を除けば、内部に問題があったと見るべきだろう。
そして、この仮定は前提として一つの事実を要していた。
「……先代のアトラシアが裏切りを働いた、と?」
「元より、あれは自らの計画にのみ忠実でした。協力関係も、たまたま我々と利害が一致したからに過ぎない。
独自の思惑を持って、システムに細工を残していたとしても不思議ではないでしょう」
レオナのそれは異論でなければ、疑問でさえない。仮説を補強する為の確認。
同様に、レオスもまた事実を羅列した程度にしか考えていなかった。
元来、魔術師とはそういう人種だ。根本的に秘匿が必須である神秘を扱う以上、他者は利用するか警戒するか、でしかない。
そういった意味では、アトラス院の魔術師には変り種も多い。人類の滅亡を予見してしまったが故に、使命感に取り付かれるのだ。
神秘の絶えた今もなお、滅びを撃ち砕く為の兵器を製造し続け、その兵器は滅びをさらに過酷なものに変えているという。
その点、先代のアトラシアは異なる道を歩んだようだが、だからと言って信用できる訳ではない。
アトラス院は西欧財閥を滅びの要因の一つとして見ていた。長年、決裂しなかったのは、まだ人類に猶予があったからに過ぎない。
アトラシアが西欧財閥とはまた、別の形の救済を目指していたとすれば……
そして、その条件の一つに西欧財閥の排除が含まれていたとすれば……
断定はできないが、妨害にも等しいシステムからの介入も説明できるのだ。
「それらを推し量るにも対処するにも、現段階では情報が足りない。今は対策の方に労力を割くべきでしょうね。
最優の枠(クラス)を奪われた以上、せめて残りの三騎士は確実な味方として確保しておきたい……」
あるいは想像以上に『天の梯子』計画の全貌は広く、その闇は濃く深いのかも知れない。
本当にこの梯子は額面通り天に、人類救済に通じているのだろうか。
現段階では情報が足りない。そう口にしたにも関わらず、レオスは不気味な予感を抱いていた。
とはいえ、予感などに煩わされている訳にもいかない。
報告が来た以上、全ては動き出すのだ。実務に全力を傾けねばならない。ただ、警戒は必要かも知れないが……
思考を切り替えたところで、レオスは報告に一つ、不可解な点があった事に思い至った。
「……たしか〝正規〟の突破者と言いましたね。それは別に〝非正規〟の突破者が存在している、という事ですか?」
「お察しの通りですわ、お兄様。姿こそ確認されておりませんが、痕跡が発見されました。
保安システムによる殺害が確認されたハッカーの内、何名かのアカウントが稼動し続けています。
これは何者かが途中でアカウントを奪い取り、死人を装ったまま難を逃れたものです」
こちらはシステムの域で異常が生じている訳ではない。しかし、それだけに実力による結果である事は明白だ。
サーヴァントの目を潜り抜けたのならば……かなり高位の魔術師(メイガス)。
それも、こういった特殊な手口の使用者となると、ほぼ一名に限られる。
- 262 : ◆AWvm2QqdVs:2013/05/20(月) 02:39:46 ID:M1VAcNpM0
-
「……死徒グラウルング、たしか異称は『電脳癌』(キャンサー)といいましたか」
格や実力の上下はさておき、この時代では最も悪名高い死徒の一人。
血液から遺伝情報を摂取するのではなく、血液を霊子に変換し摂取する事で肉体と魂を保つ変り種だ。
その性質から電脳空間が普及した、この時代に爆発的な進化を遂げた。
長い時を経て消滅した十一位の座を受け継がんとしている、とも囁かれており教会からは警戒されている。
「はい。死徒勢力の残党が本気であれば、眷属ではなくグラウルング自身を送り出して来たのは確実……
そして、彼らには確固たる動機もありますわ。『天の梯子』は、かの大儀式の結末をも改竄する可能性を有しているのですから」
一九七〇年代、大源(マナ)が枯渇し、地上から多くの魔術が失われた。
その影響で三つあった魔術協会の内、二つが消滅し、裏の世界における勢力図は大きく塗り替えられた。
まさに歴史の分岐点とも呼ぶべき大事件だ。
大源の枯渇には死徒達によって主導された、とある儀式が関係しているという。
儀式の規模か性質か、それとも死徒自体を敵視していたのか、諸勢力の介入を招き、その結果として一大決戦が行われた。
その詳細には諸説あるが……確かなのは結果的に魔術師達が破滅した事と、何も変わらず表の世界は回っている事だ。
おそらく儀式は失敗に終わり、その影響として大源が失われたのだろう。
当時を生きた死徒の多くは無に還ったか、大きく勢力を減じたか。しかし、かの大望を再び、というのもあり得る話だった。
「不可解な優遇を受けた無名のハッカー、二十七祖に迫る死徒。『選別』としては大成果と言うべきでしょうね。
もし手綱を握る事ができれば、これ以上の戦力は無い。最悪の敵を呼び込んだとも言えますが……
無力なマスターよりは、よほど役に立つ」
それが狩猟でも排除でもなく、『選別』たる所以だった。
この聖杯戦争における最大の敵は他のマスターでも、それに属するサーヴァントでもない。
土足で人造真祖の心象風景に上がり込み、都合よく弄り回す際に生じる、様々な抵抗こそ真に警戒すべき要因。
それこそ、性質の悪い妖精郷や、死徒が住まう魔城を越えた異界が待ち受けていてもおかしくはない。
それに挑むのであれば、敵味方問わず人類最大級の戦力をかき集めねばならない。
だからこそ、主導権の確保に徹するのであれば、不要であるはずの敵を集め、振るいに掛ける真似もした。
「レオナ、報告はこれで全てですね?」
レオスが報告の終わりを確認すると、彼の妹が一礼し、それを肯定する。
反西欧財閥からの勢力からは二人、であるならば西欧財閥側のマスターは五人。正確には六人になるが……
剣の英霊を奪われた事はともかく、人数差は想定内。理想的ですらある。
「では、この地より聖杯戦争を始めましょう。そう、かつての王が掴み損ねた未来を掴み取るのは、僕達でなければならない」
こうして、行く先のない断崖。その先に広がる虚無に、一点の光が灯される事になる。
それが人類にとっての光明となるか、それとも決して届かない星の瞬きとなるか。
この時点で確固たる回答は存在しない。全ては、この先にある戦いで決せられる。
- 263 : ◆AWvm2QqdVs:2013/05/20(月) 02:43:19 ID:M1VAcNpM0
- 今回は短いので、少しだけ早いです
とりあえず、登場するマスター&サーヴァントは全て決定。よって、この案は締め切りとなります
今回、名前だけ出たのは>>211の死徒案をいくらか弄繰り回したものです
トールキン用語ですが、ミスリルの聖外套ぐらいにはセーフ
ハサン先生は出番作っただけで精一杯というか……エグゾの如く、海に捨てる事になりそうです
ちなみに19人全員が呼ばれて侵入者を撃退した訳ですが、おそらく撃墜スコアトップは百の貌のハサン
>>251
あったら凄く嬉しい
毎度の事ですが、描写以上の事はあまり決めていません
強いて言うなら、主人公は遺伝子上は純日本人でも、人体改造の影響で沙条家ぐらいには日本人離れしているとか
>>253
何かに準えるのは、分かり易くて良いかも知れません。考えてみます
- 264 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/05/20(月) 11:58:27 ID:fLTum1To0
- 【ハッカー】
浅地高木(あさじ たかき) サーヴァント:セイバー
『電脳癌』グラウルング(>>211) サーヴァント:不明
【西欧財閥】
レオス・ハーウェイ/レオナ・ハーウェイ サーヴァント:不明
?
?
?
?
こんな感じなのかな
ハーウェイ兄妹は財閥側5人には含まれてない?
これからどうなるのか楽しみだな、他のマスターとサーヴァント達も気になる
- 265 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/05/20(月) 12:28:05 ID:fLTum1To0
- あ、ちなみに勝手ながらいままでの掲載分をwikiに転記させてもらいました
よろしくなかったりこういうふうなレイアウトにしたらどうかーとかあったらいってください
- 266 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/05/20(月) 18:43:14 ID:xr6QQf8IO
- ハサン「諸君、私は暗殺が好きだ。我々は19人と99人」
- 267 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/05/20(月) 19:56:28 ID:qkqNoD8E0
- 電脳癌か。実体が無いから ジジイでもナイスミドルでもナイスバディのお姉さん
でもロリ娘でも何でもありだな。餌はオンラインゲーの廃人?
- 268 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/05/20(月) 23:59:45 ID:j2viklM.0
- 電脳癌・・・イメージ的には死徒=悪役なイメージだが
いったいどんなキャラなんだろう
先代のアトラシアさんはプロローグに出ていたホムンクルス?
未来が閉じられるとはこういうことなのか、と思ったホムンクルスは
先代のアトラシアさんに惚れていて天の梯子の計画で
先代のアトラシアさんが冬木の聖杯における冬の聖女のように
自身の肉体を捧げて天の梯子が作られる事を知り
少しでも計画を遅延するために逃げ出した、とかどうだろ
ホムンクルスは先代のアトラシアさんとけっこうイイカンジになったりして
仲がよくなった、そんで一緒に逃げよう、と計画を知ったホムンクルスはアトラシアさんに
言い出すがこれが私の務めだから、とアトラシアさんを説得することは
できず、悩んだ末に色々あって逃げ出すことに、みたいな
それにしてもウィンちゃんはどうなったんだ
ミステリアスで強引そうなところが好きだったんだが
- 269 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/05/24(金) 22:08:07 ID:bshqdJZ20
- 電脳癌は、サーヴァントに謀殺されても新しいカラダで優雅に再登場してきそう。
鯖に殺されても、それはそれで愉しいみたいな。
- 270 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/05/24(金) 23:14:49 ID:DtofGAbA0
- 電脳癌は異名通りの特性にあるキャラクターがいいね
たとえば特別製のコードキャストを操って
癌と同じように一度くらえば治癒不能だったり
被害者をバグらせて徐々に全体に侵食して機能停止に追い込んだり、とか
あとは癌といえば再発したり転移したりとしつこいイメージがあるから
とにかくしつこいキャラクターにしてみるとか
- 271 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/05/25(土) 05:41:46 ID:B7E9Yh1I0
- 続編でもいいから真アサシンの呪腕もアニメで見たい
- 272 : ◆XksB4AwhxU:2013/05/26(日) 05:14:09 ID:aFjcGqWY0
- >>251です
とりあえず俺のイメージで勝手に描いたラフを見てもらって
スレのみんなの意見を聞きながら修正してくスタイルでいこうと思います
まずはタケルちゃんお試し版
髪型とかカラーリングとか注文あったら言ってくれ
ttp://www1.axfc.net/uploader/so/2914781
指摘される前に白状しとくと英雄戦姫や神咒神威神楽から
色々パクってるんだけど、結局昇華できなかった感はある
タケルちゃんはちょっと煮詰めすぎたんでほかのキャラはもっとラフな状態で上げます
- 273 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/05/26(日) 05:20:04 ID:z4OUis0Y0
- >>272
どっちかというとポーズを工夫した方がいいかも
- 274 : ◆XksB4AwhxU:2013/05/26(日) 05:26:53 ID:aFjcGqWY0
- >>273
まあ英雄戦姫のタケルちゃんとおんなじポーズだからね・・・
デザイン段階なんであえて動きをつけずに全体が見えるように描いてるんで
決定稿はポーズも凝ろうと思ってます
- 275 : ◆IO/jvs2O9g:2013/05/26(日) 05:33:31 ID:aFjcGqWY0
- 後すいませんトリップ使うの初めてで名前欄に#passってそのまんま入れてた
今からこの鳥でいきますんでよろしく
- 276 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/05/26(日) 05:40:12 ID:z4OUis0Y0
- 英雄戦姫のランスロットが完全にネタキャラでワロタ
Fateの英霊も結構居るねこのゲーム
- 277 : ◆IO/jvs2O9g:2013/05/27(月) 01:56:07 ID:3V7yNy7g0
- 現時点でのレギュラーキャラのラフ
セイバー+草薙剣
ttp://www1.axfc.net/uploader/so/2915958
高木・レオナ・レオス
ttp://www1.axfc.net/uploader/so/2915962
双子当主はレオのクローンって設定上髪型と服装で差別化するしかないんだけど
今はとりあえずハーウェイスーツを燕尾服風にしただけに留めてます
高木は割りと大人びた印象があったんで年齢高めに描いたけど違ったらごめんなさい
- 278 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/05/27(月) 05:00:31 ID:T8Tk9JRY0
- 高木くん骸殻纏いそうなナリしとるな
かっこいいね
- 279 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/05/28(火) 21:00:25 ID:P3AZwzlE0
- 先の展開を読むに
本格的に霊子虚構世界(真祖の夢の世界)
に入って聖杯戦争が始まるの・・・・のかな。
ステージクリア方式が実際どんなカンジなのかは知らんが
第一ステージを森にしてみるとかどうだろ。
ゲームのはじまりとダンジョンといえば森か洞窟だし
- 280 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/05/30(木) 21:44:51 ID:1LeRHuWs0
- ダンテの地獄めぐりみたく、「この門をくぐる者は一切の希望を捨てよ」からスタートとか?
- 281 : ◆IO/jvs2O9g:2013/06/02(日) 03:41:46 ID:ZtC0sJPw0
- 上で描いた高木のデザインがいまいちしっくり来なかったので
もう少しパターン作ってみた
ttp://www1.axfc.net/uploader/so/2921530
◆AWvm2QqdVsさん的に一番しっくり来たやつを選んでくだしあ
- 282 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/06/05(水) 00:05:56 ID:V4hMO.z20
- 書いてる人がどこらへんイメージしてるのかは気になるな
- 283 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/06/07(金) 23:48:34 ID:qA494Wy60
- このスレ初めてきたけど、クオリティ高くてビビったわww
- 284 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/06/08(土) 16:30:54 ID:zKRrxs5U0
- 荒らしのたてたクソスレからすごいものがうまれつつあるな。
蓮は泥沼に咲くということか
- 285 : ◆AWvm2QqdVs:2013/06/09(日) 02:19:02 ID:iC1I8j0E0
- 一日目 これから
回路のような紅い紋様が、通路の至る所で明滅を繰り返している。
それらには確かな規則性がある。しかし、同時にどこか人体に似ているような、そういった印象も抱かされた。
最初こそ眩暈を催したものの、慣れたのか影響は失われている。
今は新たに現れた同行者、セイバーと共に、先を目指して歩みを進めている。当てはないが、留まっていても事態は進まない。
二人の間での会話も自然と、向き合うのも最低限、歩きながらのものとなった。
「さて、自己紹介ぐらいはしておくかな。俺は浅地高木、そこそこの霊子ハッカーであるとは自負している。
で、まず確認して置きたいのが、この時代の現状や聖杯戦争について、どの程度の知識を与えられているか、だけど」
自分の所属や目的は、あえて口にしなかった。
基本的にサーヴァントは願いを叶える聖杯を目的として、召喚に応じる。
しかし、今回は人類救済の計画に手を貸す、という側面も少なからず英霊達の判断に影響を与えているはずだ。
そこに所属がレジスタンスで、少なくとも計画を主導する西欧財閥とは敵対している、などと言ってしまえば、命の保証はない。
一撃で命を奪い、魂を喰らう事で魔力を補給。西欧財閥側にマスターを求める、という展開もありうる。
まだ心臓を握りつぶされるよりは、楽な死に方といえるだろうか。どこか無愛想な少女の横顔を見て、つい苦笑する。
「浅地、高木ですか……時代はかなり異なりますが、私と同郷の名でしょうか」
こくりと頷くと、気に入ったのか何度か名を呟く。同郷の名、と予想外の要素で好感を得られたらしい。
アトラシアの命名に、生まれて初めて感謝した瞬間だった。
それはさておき。
さりげない態度だが、これは真名のヒントでもあった。彼女が真実を告げたのであれば、彼女の出身は日本に絞られる。
ある程度の信頼を得られた証であり、同時に直接、真名を教える気が無い事を言外に告げていた。
「……この時代については、常識の範疇までなら。資源の枯渇や環境の変化により、人類の生存が徐々に困難になってきている。
それを打開する可能性を秘めているのが、此度の『天の梯子』ですね」
やはり、聖杯から与えられる知識は、原典となる冬木の聖杯とは異なる。
それとも、弄るまでも無く、元から融通が利く魔術式だったのだろうか。
一人の霊子ハッカーとしては興味が尽きないが、目下の問題は他にある。
最初こそ、一方的に情報を引き出す事ができたが、それだけを延々と続ける訳にはいかない。
それ以前にセイバーは真名のヒントまで出したというのに、こちらが応えないのでは信義に悖(もと)る。
共に戦う、少なくとも自分にそのつもりがあるのだから、それだけは避けたかった。
「あくまで予想ではあるけど……マスターは全員が人類救済を前提としている。もちろん、俺もだけど。
ただ、どのような形で人類を救うのか、あるいは救済にどのような要素を付加するのか。そういった所で揉めていてね。
それが結果的に、聖杯の本来の役割を損なう事になるかも知れない」
一般論、と並べて自分の立場を匂わせておく。ヒントなら、これで等価交換にはなるだろうか。
あたかも西欧財閥と自分が同列の地位で争っているかのような、印象操作も兼ねてはいたが。
まるで麻雀のように、手持ちの情報を慎重に切っていく。そんな気分だ。
賭け金が命なのだから、そうなるのも無理ないと思いたい。
一応、互いを知る事で信頼関係を作るための会話のつもりだったが、どうも迂遠な事になってきている。
セイバーは気付いていないのか、それとも装っているだけなのか。少なくとも、疑う素振りはまったく存在しなかった。
- 286 : ◆AWvm2QqdVs:2013/06/09(日) 02:22:20 ID:iC1I8j0E0
-
「それは理解しているつもりです。いつの時代も同じく……と、英霊なら皆こう言うかも知れませんね。
重要なのは時勢ではなく、貴方が何を目的に聖杯戦争に参戦し、何を為すかでしょう。
今、全て話せと言うつもりはありません。それでも、可能な限りマスターの思惑を知っておきたいのですが……」
(配慮は嬉しいんだけど、何を話せばいいのか……)
この黒髪の少女が、物分りの良いサーヴァントである事を、誰にとは言わないが感謝する。
まだ心情的な距離があることを理解できているのだろう。尋ねるべき事は尋ねるが、それ以上は踏み込まない。そんな態度だ。
ただ、この場合は駆け引きの余地はあまりなく、覚悟を決めるしかないのが困りものだった。
「一応、俺はレジスタンス側、つまり西欧財閥に敵対する立場の人間として参戦している。
ここに来るまで、沢山の支援や犠牲があったし、よほどの事がない限り宗旨替えはできない。
だから、人類救済を別にすれば、どうしても西欧財閥の打倒は優先順位が高い目標になると思う」
「背後の組織だけでなく、貴方自身にも命を懸けて、それを為す動機があるという事ですか?」
「いや……」
軽くセイバーの問いを否定するが、続く言葉を見出す事はできなかった。
一応、アウトローまっしぐらな身としては、西欧財閥とその社会が抱える問題を多く見ているつもりだ。
平和と平等の為に、そこから一歩外れた人々を虐げる矛盾。人類の未来の為に、その可能性を摘んでしまう矛盾。
しかし、それらを命に代えてまで正そうと思えるかというと、そうではない。
そして、個人が命を懸けた所でどうにかなる問題でもないし、どうにかしていい問題なのかも分からない。
「セイバー」
ゆっくりと視線を向けて、迷いながらも呼びかける。結局、口にできるのは別の話題だ。
しかし、まるで無関係という訳でもなかった。
「辺り一帯に描かれている紅い紋様、いや回路か。これが何か分かるかな」
「いえ、そもそも主流である魔術には造詣はありませんから、常識的な事柄以上の事は……」
かなり露骨だった。さすがに話題を逸らした事には、気付かれたはずだ。
しかし、セイバーはあくまで律儀に答えてくる。
魔術の知識が深くない事については、やはりと言うべきだろう。
東洋の魔術基盤は呪術的な面が濃く、主流の魔術協会とは交流がない。
それ以前に時代によっては、文化圏自体が隔絶していた、という事もあり得る。
「ただ、強いて言えば魔術回路、それに血流に似たものを感じます」
床に、壁に、天井に張り巡らされた紅い線を見据え、セイバーはどこか緊張を湛えて推測を口にした。
彼女の勘の鋭さに舌を巻く。あるいは、それ以上の事も予感しているのかも知れない。
- 287 : ◆AWvm2QqdVs:2013/06/09(日) 02:24:24 ID:iC1I8j0E0
-
「半分正解。この回路を通る赤は魔力であり血液……正確には液状化した賢者の石。あまり純度は高くないけどね。
不思議だと思わないか。この時代は普通の自然干渉すら難しいのに、どうやって英霊の召喚という奇跡を成し遂げたのか」
月で行われた聖杯戦争では、ムーンセルの内部に存在する記録から英霊を再現した、と生存者の記録では綴られている。
もちろん、『天の梯子』には地球を観測するような機能はなく、従って英霊の記録も存在しない。
必然的にオリジナルである冬木の聖杯を、電脳世界上で稼動するようにコンバートする手法を取らなければならないのだが……
改竄したシステムを稼動させるにも、やはり現実と同じ燃料が必要となる。つまり、膨大な魔力だ。
それも優れた霊地から五十年かけて汲み上げなければ、ならないほどの。
大源(マナ)が枯渇している以上、この惑星上には『天の梯子』を動かす程の魔力は存在しない。そのはずだった。
その矛盾をどうやって整合させたか。セイバーは思い当たったようだ。
「この塔は人造の大源……いえ、小源(オド)たる生体を大規模にしたもの。
いわば、規格外の巨大さを誇るホムンクルスですか。これで聖杯が要する魔力を賄っている、と」
「あー、ホムンクルスほど上等ではないかも。素材が素材だし、このサイズのを作ろうとすると財閥でも七度破産するというか。
せいぜい、魔術回路だけを遺した人体程度に思ってくれたらいい」
大源が枯渇したのならば、小源をその域まで拡張すればいい、とは誰が考えた事だろうか。
昔ならともかく、人並みの倫理を得た今では複雑としか言い様がない。
第二の故郷として、なんとなく懐かしんでいた物の本質がこれなのだから。
「犠牲になったのは創られた命だけじゃない。天階の聖杯(ヘブンスリンク・カスケード)、なんて呼び名もあるけど、
これは実際に血液のカスケードが天まで続いているんだ」
どこか陰鬱な響きで、言葉を結ぶ。我ながら、どこか感傷的になっている。
こちらが何を間接的に語ろうとしているのか、セイバーは何処となく察したようだった。
おそらくは理解できたはずだ。自分のマスターが、『天の梯子』に関わりがある人間だと言う事を。
「ずいぶんと詳しいのですね。それが真実であれば、『天の梯子』は屍の塔も同然。規模でいえば人類最高峰の外法でしょう。
では、貴方はこの計画そのものに反発を抱いて……」
「それはあり得ない」
セイバーが言い終える間もなく否定する。思いのほか、強い口調になってしまった。
かなり意外そうな眼で、少女に見つめられて。今度はこちらが困惑してしまう。
「マスター……?」
「あ、いやごめん。確かに全肯定できる訳じゃないけど、その必要性は……」
誰よりも理解できている。しかし、肯定と否定、そして必要性の問題で片をつけていいものか。
幼い頃、自分は『天の梯子』の内実、そして〝鍵〟の役割。それらを聞かされて逃げ出したはずだが……
それこそあり得ない。その時はまだ『天の梯子』の内実がどうあれ、忌諱するほどの価値観が備わっていないはずなのだから。
当時の記憶は曖昧で、それを誰から聞かされたのかも覚えていない。
しかし、その時知った『天の梯子』の真実とは、今セイバーに語ったものとは完全に別物ではないのかと。そんな気がした。
「……この話はここで終わりにしましょう。今の貴方はどこか無理しているように見えます」
「すまないね。どうも、『天の梯子』の話になると不調になって……」
セイバーの心配げな表情を見て、ようやく自覚する。よほど自分は悪い顔色をしていたのだろう。
話を変えても不調が続けば、休憩でも提案されるかも知れない。少し情けないので、それは避けたかったが……
『――――』
その〝声〟が聞こえたのは、セイバーの提案に乗ろうとした直後だった。
一瞬、不調から生まれた幻聴と思えたが違う。正規の回線から放たれた心話だ。
心話と幻聴を間違えかけるとは、よほど集中力に欠いていた、という事でもあった。
- 288 : ◆AWvm2QqdVs:2013/06/09(日) 02:27:55 ID:iC1I8j0E0
-
「大丈夫ですか? やはり、体調が……」
「いや、そうじゃなくて……認めがたいけど吉報かな。まあ見た方が早い」
どう情報を共有すべきが迷ったが、ひとまず単純に音声と映像を繋ぐ事にした。
瞬間的にコードを書き上げて起動。空中に外部の映像を写し出すスクリーンを投射する。
映像が乱れるにしても、それは一瞬だけの事。次の瞬間には鮮明に、その姿が映し出された。
「あ……っと。そちらからも視覚情報は繋がってますよね? 一瞬でこれを書いてしまうとは、相変わらずの早業ですね」
彼女は雰囲気が隔絶している事を除けば、セイバーとよく似た外見的な特徴を有していた。
つまりは小柄で黒髪の東洋人だ。ただ、こちらの方が少し社交的で、身なりにも気を使っているだろうか。
「あの……彼女は一体?」
「刑法の上では、共犯者に該当するんじゃないかな」
「人聞きが悪い事を吹き込まないでください! 間違ってはいませんけど、それはともかく……」
こほん、と仕切り直すかのように咳払い。年齢以上に幼く見える少女には、あまり似合った仕草とは言えない。
するとたちまち、彼女は見慣れた表情に切り替わる。同僚によく見せていた、本性を覆い隠す類の微笑みだ。
「正規のマスター権の獲得、おめでとうございます。代表者という事でレジスタンスは、今後も貴方の活躍を期待しています。
初めまして、セイバーさん。私は彼のナビゲートを務めるウィン・ルェイミンと申します。
以後、それなりに顔を見せる事となるので、お見知り置きください」
「それはご丁寧に。こちらこそ、よろしくお願いします」
「いや、ちょっと待って。何時から君が俺のナビゲーターに!?」
わざわざ映像に一礼するセイバーを制して、慌てて質問を発する。
そもそも、ウィンは同陣営から参加した霊子ハッカーであって、味方であっても補助役ではなかったはずだ。
正直、彼女には諸事情により苦手意識を抱いているため、この展開には焦らざるを得ない。
こちらの気も知らず、いや知った上で面白がっているのか、変わらず笑顔で彼女は決定打を投げかけてきた。
「ついさっきです。どうせなら、同年代の異性が良いだろうと、スポンサーの意向で」
「うわ……余計なお世話ってレベルじゃない」
正規のマスター権を得た時点で、『天の梯子』内ではそれなりの権限が保証される。
同時に外部とのやり取りも容易になるので、外部からの支援を行う顔役が現れる事は予想できていた。
予想はできていたが、もう少し人選に気を使って欲しかった。いや、気を使った結果がこれか。これなのか。
「そんな事よりも……前もって合流の予定まで立てていたのに、先程の騒ぎでは連絡一つで丸投げされました。
これより、私も貴方の支援を行う身です。しかし、普通ならその前に何か一言ありますよね?」
どこか拗ねたように、そんな可愛げがあったらの話だが、ウィンはそんな要求を突きつけてくる。
もちろん、なんの一言も無しという訳にもいかない。挨拶ぐらいはあって然るべきだが、彼女はまた別の事に言及しているらしい。
しかし、挨拶以外の言うべき事は、特に思いつかないので……
「ごく最近、絶滅種であるジャイアントパンダのクローン蘇生が成功したらしい」
「良いニュースじゃないですか。絶滅は私達が生まれる前なので、写真でしか見た事ありませんし――じゃなくてっ!」
雑学を披露したら、なぜか怒られた。かといって、無難に『これからよろしく』以外に言っておく事があるのだろうか。
生真面目に考え込んでいるふりをして時間を稼ぐが、ウィンは諦めることなく、こちらを軽く睨み続けている。
- 289 : ◆AWvm2QqdVs:2013/06/09(日) 02:32:29 ID:iC1I8j0E0
-
「全力で誤魔化さないでください。そこまで、謝りたくありませんか」
「いや、ちゃんと退路は確保してたし、そもそも連絡以上に干渉するような権限は互いに無かったよね」
「この件については忘れませんからね。あなたの本体はこっちで確保していますし、なんなら一つや二つ悪戯してみても……」
これは洒落にならない。肉体ごと霊子化している訳でもないため、現実世界の体は無防備に横たわっている。
ある程度のログアウトが可能になった今では、命の危険があれば目覚めるが、顔に落書きされる程度では反応しない。
対抗手段が無いでもなかったが、こんな所で披露する訳にもいかない。
「そこまでするか……まあ、そうだね。合流について無視したのは悪かったよ。
ただ、あそこは広かったし、とにかく時間が惜しかった。こちらの落ち度だけじゃ無い事は分かって欲しい」
「そんな事は、とっくに分かっていますよ。そういう事じゃなくて、なんというか……
私から距離を置くのも、ほどほどにして欲しいです。ほら、色々と支障がありそうですから。
今はとにかく謝ったので、良しとしますけど」
素直に心情を語るのが相当苦手なのか、ウィンはどこか、たどたどしい口調だ。
元から親しく話はするが、それ以上は近づこうとはしない。そんな関係で上手く回っていただけに、彼女の願いは意外だった。
なぜ、距離を置いていたかは、本人が十分過ぎるほど理解していたはずだ。心境の変化があったか、それとも単なる気まぐれか。
気にはかかったものの、この場は良しとします、という言葉に甘えて返答は保留する。
論理ではなく感性が、安易に答えてはいけない、と訴えかけている様に思えたのだ。
この間のセイバーといえば、横からウィンとのやり取りを眺めていて、なぜか好意的な感想を持ったらしい。
「レジスタンス、と聞いた時には完全に孤立無援でないかと覚悟しましたが……
マスターにも気兼ねなく接する事ができる味方が居たようですね」
「そう見えた? いや、確かに気兼ねはないんだけど……」
少なくともセイバーからは、親しい友人のように見えたのだろう。それでも、気を許しているかは、また別の話だ。
孤立無援でない事は、確かに感謝すべき事なのかもしれないが。
「それで、後は実務的な話になりますけど、援助や現実世界の情報は必要としていませんか?
なんと言っても代表選手ですからね。人材以外なら大抵の要求は通ると思いますよ」
「ナビゲーターの代わりを……」
「人材以外です。あのセキュリティ、ハサンのせいで西欧財閥に盾突けるハッカーが多く倒れる事になりましたから、
本当に余裕がないんですよ。新たに協力者を得るにも、時間は必要でしょうし」
たとえ人材不足といっても、頭の挿げ替えぐらいは出来るはずだ。ナビゲーターといっても実質は伝言役なのだから。
ここで理由を付けてまで交代を拒むとは案外、彼女の抜擢にはスポンサー以上に本人の意思が関わっているのかも知れない。
問題となるのはその動機と、それを隠す理由だが。
頭を振って、その思考を中断する。
ウィンの事情を詮索するよりも、今はまだ優先すべき事柄は多いはずだった。
「じゃあ、それそろ真面目に。欲しいのがこっちに送れそうな令装のリスト、それと君が使っていたスーパーコンピュータ。
俺の方はもう壊れてるんじゃないかな。下手したら火花でも散ってたかも」
「あれ、完全に焼き切れてましたよ。一応、相場が一千万ユーロ。日本円なら十億ほどの機械なんですけどね。
一体、どんな使い方をしたら、ああなるんですか? 普通、コードキャストなんかで酷使しても壊れたりはしませんよ」
色々と緊急事態だったんだよ、と濁して適当に答える。
実際はハサン、サーヴァントの処理を飛ばして、処理の遅延を利用して相手を討ち取る、といった使い方をしたのだが。
意図的に壊したも同然なので、後から損害額を請求される可能性もある。
と、なれば今は具体的な事は伏せて、適当に不可抗力で壊れたと事情をでっち上げるのが妥当な手だ。
その辺りを承知しているのか、単に興味がないのか、ウィンが詮索してくる事はなかった。
- 290 : ◆AWvm2QqdVs:2013/06/09(日) 02:36:07 ID:iC1I8j0E0
-
「それにもう一つ。俺の体は厳重に護衛して欲しい。西欧財閥からリアルPK喰らったら、笑えないからね」
「……リアル、PK?」
首を傾げる者が一人。無造作に束ねられた黒髪の一部が、揺れて頬に影を落とした。
知識は与えられていても、この時代に馴染んでいるとは言えないセイバーだ。
ゲーム用語を元にしたネットスラング、となると、さすがに聖杯もフォローしていなかったか。
「あ、セイバーには通じないか。簡単に言えば、電脳世界上のトラブルで現実の人間を殺害する事……
本来はゲーム用語の変形だけど、今回は喩えで使った」
「なるほど、今回は各勢力による代理戦争という側面もある以上……盤外での争いもまた、必然なのですね。
現実世界での戦いや、組織単位の力関係も視野に入れておくべきでしょうか」
できれば、サーヴァントは聖杯戦争自体に専念を、という考えもあったが、それは表に出さずに、たた頷き返す。
まだ、彼女の実力は完全に把握できていない。この状態で活躍の幅を狭めるべきではないだろう。
そうでなくとも、英霊の見識や知恵の多くが参考になるはずだ。
「護衛と令装のリストの件は承知しました。えーと、スーパーコンピュータも作業に時間は掛かると思いますが可能です。
今の所はこれだけで良かったですよね?」
「後は……ここから聖杯戦争の舞台までの距離も聞きたい。極端に道のりが長いなら、セイバーに抱えてもらって全力疾走、
という手も考えないといけないし」
「ビジュアル的にどうなんですか、それ。移動手段はともかく、距離データは存在していません。
情報不足で分からない訳ではなくて、開戦と同時に舞台が生成され、参加者が召喚される方式みたいです」
たしかに、そんなシステムだと聞かされた記憶もある。
当時受けた説明は本戦から参加を想定していたので、飛び入りの人間がどうなるかは、知る由もなかったが。
悪いニュースという訳でもないが、緊張を保って歩みを進めていただけに、どうしようもない徒労感に襲われてしまう。
「という事は、今までのは歩き損と……セイバー、せっかく時間があるんだし、休憩にしようか」
「いえ、それほど時間はないようです。まだ、最奥の辺りですが空間の質が変わり始めています」
セイバーにつられて、通路の奥に眼を向けるが、何一つ感じ取れない。
残念ながら、空間の質などと、よく分からないものを把握する感性は持ち合わせていなかった。
彼女の発言が事実とするのなら、英霊特有の感性か、それとも彼女個人が特別鋭敏なのか。
どちらにせよ、しばらく遅れて認識できたのが、物体描画のラグらしき乱れだ。
『天の梯子』が他の事に大きくリソースを割いている証拠。セイバーの言う、空間の乱れというものに関与しているのだろう。
「時間が無い、というのなら、私も急いで仕事しないといけませんよね。まだ、セイバーさんの真名も聞いていませんけど……
ここで一度、失礼させてもらいますね」
ウィンが一礼すると、プツリと空中のスクリーンの映像が途切れ、何も映し出さない銀幕だけが残った。
それに応じて、並列思考の一つで維持していたコードキャストを終了。スクリーン自体も消滅する。
一気に場の空気が重くなったが、どこか安堵してしまったのも事実だった。
- 291 : ◆AWvm2QqdVs:2013/06/09(日) 02:41:47 ID:iC1I8j0E0
-
おそらくは機会を待ち続けていたのだろうが、セイバーが控えめな態度で語り掛けてくる。
やはりと言うべきか、それはウィンと自分の事だった。
「マスター、彼女とはその……どうも複雑な関係のようですね。気安く接している割には、妙に本心を出そうとしない。
実際の所、貴方はどう考えているのですか? 彼女の方は少なくとも、貴方への好意は嘘ではないように見えましたが……」
暢気に構えて居る様子だったが、案外、見るべきものは見ていたのだろうか。
初対面としては、セイバーはかなり正確に人間関係を把握していた。
「たしかにウィンは確かに頼れる味方だし、友人というのも間違いじゃない。
ただ、本心を語らないほうが、かえって気心が通じる人間も居る……というのは、冗談にして置きたいけどね」
肩を竦めて、セイバーの質問に答える。
が、ウィンとの付き合いは、単純に味方や友人という物差しでは測れない面も多分に含んでいた。
これは複雑な関係と称されても、仕方ないか。
「ただ、ウィンは目的の為になら、際限なく自分の心情と行動を切り離してしまう所がある。
平気かどうかは、また別なんだろうけど、俺が知る限りだと、それを躊躇った事は過去に一度もないかな。
だから、どれほど親しくて付き合いが長くとも……それは、何の保証にもならない」
ノイズが走り、続いて空間が歪曲する。不思議と危機感を覚える事はなかった。セイバーも警告を発する事がない。
『天の梯子』が聖杯戦争開始に伴う、処理を行っているのだろうか。
「いや、もしかしたら英雄にとっては、実感の無い話だったかな。多かれ少なかれ、大局に我をぶつけて名を残しているんだし」
「……そうでもありません。友や家族を斬った英雄の数を知れば、おそらく貴方は驚くでしょうから。
この『天の梯子』と英雄は、よく似ています。表層は理想や栄光に彩られていても、必ずどこか暗い側面が存在している。
私自身もやはり、その例から漏れないのでしょうね」
そう語るセイバーの横顔は、済ましたものであるにも関わらず、どこか背筋が凍るような印象を残した。
一筋縄ではいかない所がある、というのはウィンだけでなく、彼女にも言える事らしい。
だからといって、自分自身も全面的に当てになる訳でもないのだが。
「我を通す事で名を馳せた英雄も居れば、我を殺して役割に徹した事で名を残した英雄も同じぐらい、数多く存在します。
ウィン・ルェイミン、彼女は英雄ではないですが、あえて当てはめれば後者に該当する人間なのでしょうね」
遠い場所に居る、赤の他人として見るのなら、それはどちらも気高く尊い生き方だ。
だが、身近な人間にとっては、どうだろう。あるいは人の心を解しない怪物も同然ではないだろうか。
少なくとも、自分はそれを察してウィンから距離を取っていたし、彼女もまたそれを承知した。
「しかし、それらを承知した上で、彼女の友人で居るのなら……それはきっと、価値も意味も確かに在るのでしょう」
続くセイバーの言葉は――巫女の告げる信託のように、強く胸に響いた。たとえ、一時にせよ、迷いや不安が拭われたような。
指導者の証たるカリスマか、それに類似した神職が保有するスキル、か。
でも結局は、容赦なく茨の道を薦めていないだろうか、それ。
どうも、自分の周りには無責任な忠告をする人間が集まりつつあるらしい。
- 292 : ◆AWvm2QqdVs:2013/06/09(日) 02:45:20 ID:iC1I8j0E0
-
聖杯戦争開始に伴う召喚が、いよいよ近づいてきたのだろう。激しく周囲の光景が振動し、魔力が激流を形作っている。
明滅し歪む空間の中で、今更ながら一つ気が付いた事があった。
「……それなりに話し込んだけど、結局。互いの方針も聖杯で叶えたい願いも、あまり話せなかったね。
セイバーもまだ、真名を話す気は無さそうだし」
「はい。しかし、これはこれで良かったのではないでしょうか。方針も願いも、相手を測る指針に過ぎませんが……
ほんの一部であっても、今回は貴方の人柄を知る事ができました。
最初から全てを明かす必要はないのです。互いが大事に抱えているものは、これから知っていけばいい。そうは思いませんか?」
「異存はないけど……正直、採点が怖くて仕方ない。セイバーは厳しそうだからね」
これから知っていけばいい、と。そう語った時のセイバーの微笑みは、初めて年相応のものに見えた。
それに対して、つい素直でない反応を返してしまったのは、おそらく照れ隠しなのだろう。
もしかすれば、少し子供っぽいと、そんな感想を抱かれたかも知れない。
本格的に周辺の歪みと輝きが強くなり、目も開けて居られなくなる。
マスターとサーヴァント、互いを見る事も叶わないが、存在だけは経路(パス)を通して、確かに感じ取る事ができた。
次に目を開いたとき、そこはおそらく戦場に違いない。恐怖がなかった訳ではないが、自然とそれを受け入れる事ができた。
- 293 : ◆AWvm2QqdVs:2013/06/09(日) 02:52:06 ID:iC1I8j0E0
- 今回は大幅遅れ
文量はそれなりですが、話を進めたというより、設定整理も兼ねて、味方陣営の総まとめみたいな感じです
次回からやっと二日目で本番に入りますが、そろそろテンポ良くする事も考えないと……
>◆IO/jvs2O9g氏
全力で保存しました
レオス、レオナは外見的には、確かに弄るところがあまり無いですよね
書く側としては考える事が少なくて、楽な設定ではありましたが
>外見
読者の印象か書いてくれる人に任せたい、という所があって、あまり外見的印象は固めていません
それが、外見描写不足に繋がっていたりするのですが
セイバー:
とりあえず、書いた時は前スレ辺りで出てきたデザインが元。今は見れないせいで、わりと曖昧
描写上は『堅く黒葛で封印された鞘』を持っている。実は本命の草薙剣とは、別物で、そちらはまだ一度も実体化してなかったり……
高木:
一人称で書いてるせいか、脳内ではシルエットな人。自己認識も曖昧な人なので、しっくりさせ難い所はありそう
台詞と内面の剥離があるのも問題なのかな、と
選ぶとすれば、最初かA、D?
- 294 : ◆IO/jvs2O9g:2013/06/09(日) 04:07:08 ID:uivDet3I0
- GJ
ウィンちゃんはてっきり敵マスターとして出てくると思ってたから
オペレーター参戦は嬉しい誤算。裏切りフラグはきっちり立ててるけど
外見のご意見どうもです
セイバーと高木はぼちぼち決定稿を練ろうと思います
- 295 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/06/09(日) 09:45:47 ID:RL0DlOhI0
- 更新おつ
ウィン復活キタコレ
ウィンが死にかけている所で電脳癌に寄生されて蘇生して
今描写されているウィンは電脳癌の傀儡だったのさ、みたいな展開を妄想した
- 296 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/06/09(日) 17:41:43 ID:/uRyyg2k0
- 更新乙ー
- 297 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/06/09(日) 21:54:17 ID:4tqLUI.g0
- 生贄の供給口である天の梯子の最下層には何百万もの犠牲者達の
怨念の残り滓や末期の呪いのようなモノが溜まってるだろうね。
皮肉にもガイアに接している部分がもっとも不浄で、母なる大地から
離れれば離れるほど清浄になっていく。
ダンテも、地獄の最下層に座すルシファーの体を攀じ登って天界に
到達したから、ある意味正しいかもね。
- 298 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/06/11(火) 21:37:08 ID:zOKbJfsU0
- >この黒髪の少女が、物分りの良いサーヴァントである事を、誰にとは言わないが感謝する
この一文からだと扱いやすくコントロールしやすいサーヴァントでラッキーと思っているとも取れて怖いな
感謝してる対象がセイバーに対してなのか自分の幸運に対してなのかで
変わってくるね、セイバーに対して感謝してないとすれば
自害させる算段まで整えてそうで怖い
素直に読めばセイバーに感謝してるのだろうけども。
普通の電脳空間ではなく夢の世界だから
食事イベントだったり本来ならありえない人工物があってもおかしくなさそうだし
自由にイベント作れそうだな、と思った
- 299 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/06/12(水) 19:53:59 ID:9RkIl6xA0
- 粗食なんだけどウワバミなんだよ、きっと。
コペンハーゲンの酒蔵が一晩で空っぽになるぐらいの。
ミニゲームは、お酌するとドンドン服が乱れて…
- 300 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/06/13(木) 19:50:52 ID:Fkg9M.Ew0
- 時計塔連中はケイネス先生クラスのマスターと、補佐の魔術師が複数付いてるとか。
護衛担当とか、戦闘補佐担当とか、魔力タンク担当とか、後方・索敵担当と役割分担で。
プロフェッシュナルな霊子ハッカーの護衛たちと、昔気質な上司魔術師の軋轢と対立。
- 301 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/06/13(木) 21:57:58 ID:gdGy6jMI0
- マスター以外も虚構世界にいけるんだろか?
- 302 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/06/15(土) 23:45:31 ID:lR.09j9Q0
- アーチャーにトリスタンが候補が上がったが、やはり万能改造弓フェイルノートが武器かしら?
ガッツの連射クロスボウや、アーヴァインの魔長弓に変形すんの。矢は精密誘導機能つき。
必殺技は龍殺しの剣を弾にしたビーム弓で。
あと弓が竪琴に変形して、イズーへの愛の歌を湿っぽく歌ったりとか。
屈折マゾならぬ自己陶酔マゾ。
- 303 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/06/16(日) 00:35:25 ID:GQ1w1Oos0
- トリスタンの幸運はきっとEランク
- 304 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/06/17(月) 20:06:34 ID:rfXrjEOo0
- いいなぁ、これ。
前スレから見てたけど、本家やzero、前スレとはまた違った
付き合い方で新鮮だ。
お互いが、特にこのセイバーはきっちり自己が確立されてて
すごくスタイリッシュに見えるよ。
五次凛と五次ランサーのペアを彷彿とさせる。
- 305 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/06/20(木) 00:10:22 ID:wtzrTZVc0
- ヤマトタケルは肉体自体が魔術回路とか。
- 306 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/06/21(金) 18:55:29 ID:7RjwhPFIO
- 呼吸や歩行みたいな行動そのものが神秘学的な意味を持つに至る存在もいるらしいからな
- 307 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/06/28(金) 19:33:00 ID:PGM/uB8E0
- 続きはまだかなー
- 308 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/06/30(日) 19:08:50 ID:Y1e6RZPM0
- 各エリアごとの定められた位置での決闘で 抑止の怪物(ガイア)か英霊が1体斃れれば、
聖杯への道が開く…とか。
意図的にライバル英霊潰すか、他の連中と共闘して抑止の怪物を殺害するかを選択。
ガイアが優勢になれば黙示録の獣のような怪物が…。
- 309 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/07/05(金) 00:17:13 ID:Gm6Lf.ng0
- マスター案
【西欧貴族】
ドイツ系の青年貴族。西欧財閥幹部のひとりで、党首の座を狙う野心家。
アーリア人種至上主義者で、自身こそが世界を支配するに相応しいと自負し、世界の王となるべく聖杯を
求めている。北欧最高神オーディンを信仰しており、自身のサーヴァントとして召喚しようする。
ハズレ鯖引いて、八つ当たりにイビってたら鯖に裏切られ死ぬという小物なヒト、見た目だけ立派。
- 310 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/07/07(日) 23:10:03 ID:AI0TkGQM0
- レオス 西欧財閥の王のイコンであるレオの依り代、魂の容れ物として価値が認められている。
レオナ レオンの予備、使い捨て前提で高密度の魔術回路を搭載されている。兄への愛が行動原理。
電脳癌に「同一の霊質を持ちながら、性差によって思考形態がこうも異なるのか」とか研究対象に
されたりして。
- 311 : ◆AWvm2QqdVs:2013/07/10(水) 02:26:23 ID:bGeLcoYo0
- 日が開いてしまったので一応生存報告だけ
今の所は適当に張っていた伏線の処理考えたり、全体のプロットを作っていたりしています
さすがに今月中には再開できそうなので、気長に待って頂ければと
- 312 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/07/10(水) 03:35:05 ID:g.fDfG220
- お疲れ!気長に楽しみにしてるよ
- 313 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/07/10(水) 20:48:07 ID:6o/SmdOg0
- なにもできんが見てはいるよ
- 314 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/07/10(水) 23:51:03 ID:xq.khCTM0
- 桜が最初から目立ってるようなのがいい
- 315 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/07/11(木) 00:06:01 ID:FDmr.aA20
- 楽しみにしてるよ
リアルに支障がないようにね
- 316 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/07/14(日) 00:09:35 ID:fXNrDaxg0
- 無銘はレジスタンスの英雄だが、桜は…? エミヤは崇拝とか嫌がるだろうな。
- 317 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/07/15(月) 23:58:23 ID:gnfs5Vag0
- ヤマトタケルの願いは、自身の武によるヤマト平定ではない和平による統一とかかしら。
- 318 : ◆IO/jvs2O9g:2013/07/16(火) 02:51:19 ID:c6GhW2aI0
- セイバーの最終デザイン完成
ついでに人物紹介っぽくまとめてみました
ttp://www1.axfc.net/uploader/so/2966013
カラーリングは紅白のジャパンカラーに貴人の紫と太陽の橙色で統一
甲冑はセイバーとなにかと縁の深い蛇をモチーフに時代背景無視でそれっぽくデザイン
昔退治した九頭竜の骨を削って作ったという脳内設定です
神話礼装がもし出るのなら白鳥モチーフがいいなあと思ったり
髪型は前回の飛鳥文化ヘアーがいまいちかわいくなかったので
前スレで出てたデザインと同じポニテにしました
身長体重3サイズは独断と偏見なので異論は認める
- 319 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/07/16(火) 04:47:04 ID:/hWZoIdM0
-
セイバー決定か。絵が描ける人ってホント器用だ。
個人的には、足甲から覗く生足指にアクセントを見出していたので
ちょっと残念。
でも元気でたー。何もできないけど今日も水泳頑張ってくるよ!
- 320 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/07/16(火) 10:12:29 ID:kO7JKGR.0
- この鉄壁ぶりがいいな
脱がしたい
- 321 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/07/16(火) 23:20:33 ID:GpS5zvOg0
- セイバーのライバルは、やはり兄妹のサーヴァントかしら。
- 322 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/07/19(金) 14:56:57 ID:P7GqFhLg0
- 原作絵とは違う感じだがイイネ
- 323 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/07/19(金) 17:47:36 ID:QparHjGA0
- 個人的にヤマタケのイメージは
空色勾玉の稚羽矢
まあ男なんだけどね!
- 324 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/07/19(金) 23:06:46 ID:e5JNF25YO
- 安定の女装
- 325 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/07/20(土) 01:36:53 ID:5lCLbF8o0
- 本編が更新される前に聞いておきたいんだけど、
今回の聖杯の名前が「天の梯子」?それとも主人公がアトラシアから
聞かされた計画が「天の梯子」?
なんか混じってる気がする。
それとも主人公だけのダブルミーニング?
- 326 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/07/20(土) 08:59:53 ID:bpjf255gO
- 面白そうですね。頑張って下さい。
- 327 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/07/20(土) 14:36:09 ID:LsLV9n1.0
- とりあえずスレタイでも考える?まだまだまだまだまだ先だろうけど
このスレタイで大分損している気がする
- 328 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/07/21(日) 11:54:03 ID:cjveqHJo0
- 天の梯子
大聖杯=魔術回路の因子ある奴を片っ端から集めて生体部品に、
足りなきゃ遺伝子操作とクローニングで部品量産。
魔力=マナがないなら、小源(人間)くべればいいじゃない。
炉心=人造真祖? これもなんかやらかしてそう。
発想自体がゲスすぎる、まさに人柱。
- 329 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/07/22(月) 20:50:22 ID:7jFlCErs0
- まだやってたのか、何げに期待してるぜ
- 330 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/07/23(火) 23:42:05 ID:bWCgioN60
- 設定案
【スパルトイ】
時計塔陣営の魔術師の使い魔のコードキャスト。NPCを自身の手駒
に変える。デザインはサングラス&スーツ姿の屈強な白人男性。
元の外装を被っての偽装も可能。
斥候、戦闘時のサポート、護衛等多岐にわたる。サーヴァント相手でも
複数いれば足止めぐらいにはなる。イメージは●ージェント・ス●ス。
- 331 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/07/25(木) 22:52:10 ID:GVjtA7NA0
- 濾過層から濾し取られた悪性霊子を溜め込んである汚染層に、犠牲者数億人分の
怨念やら情念が溜め込まれているとか。
- 332 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/07/25(木) 23:00:47 ID:yFdw.DCE0
- 生体部品を使う際に
生物から燃料へ変換する時に
不純物として数億人分の残留思念が発生したってかんじか
- 333 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/07/26(金) 20:48:19 ID:.XDOixYo0
- 無銘の某英霊がこの汚染層の亡霊たちと直結してて、彼を核にした亡霊群体英霊
なんてのを妄想してた。
怨霊たちは自分たちを解放してくれる英雄として彼に縋りつき、たとえ霊核破壊され
ても汚染層の怨念が消えない限り、復活し続けるとか。
- 334 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/07/26(金) 21:32:46 ID:moBDaCqs0
- なんだそのアヴェンジャーっぽいの
- 335 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/07/28(日) 22:19:50 ID:5i1mNmoo0
- 時計塔の魔術師はメインの魔術師と、予備の魔術回路を兼ねるサポート要員から
成るチーム型とか。サーヴァントも宝具やスキルの関係で規模がでかいヤツ。
で、端末通して電脳癌に徐々に乗っ取られていくとか。
- 336 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/07/29(月) 01:51:17 ID:k0pSEM3M0
- 電脳癌はテンション高いヤツで
犯行予告とか大規模な事件とかを連発する面白いヤツで
対象者には殺害予告代わりのドクロのアスキーアートのメールを送りつける、とか
それか正体はハーウェイの暗殺者代わりの存在で
無作為に殺していると見せて実はハーウェイに敵対するモノを始末する
自動索敵&処刑装置とか
- 337 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/07/29(月) 12:03:03 ID:5IfF7IXg0
- レジスタンスのマスターとサーヴァントの案出していいかな?
ランサーってもう決まってる?
- 338 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/07/29(月) 20:57:25 ID:F8Q27k9w0
- レジスタンス枠は主人公だけ、じゃなかったっけ
浅地高木、グラウルング以外は全員財閥側の存在だったような
- 339 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/07/29(月) 23:46:07 ID:5IfF7IXg0
- マジか……レジスタンス側で提案したかったんだけど
サーヴァントだけ出してみるにもランサーも早い段階でフェンリルでてるな
まだ目があるなら晒すんだが
- 340 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/07/30(火) 00:14:39 ID:0pxdGItY0
- もう7月終わっちゃうけど生きてるのかな
- 341 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/07/30(火) 01:03:11 ID:caaiq5qs0
- まぁこういうことにありがちなこととして
ギリギリ間に合いました(俺の中ではまだ7月は終わっていない(キリッ
ってことはわりとよくあることだから
もしかするとまだ何も進んでいないということも十分考えられる
そんなわけなので気長に待つのが良いかと
- 342 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/07/31(水) 19:08:36 ID:lLSZbdqA0
- 電脳癌の設定を考えてみた。
死徒、いわゆる吸血鬼であり電子の世界でどうやって血を吸うのか?と疑問が生じるが
死徒が必要としているのは、朽ちる体を維持するための補強材であり
血でなくても他の生物の遺伝子情報などを奪えればそれで十分
電脳癌は魂を霊子化し電子の海へ潜るウィザードを、電子の世界で捕獲しそれを喰らうことで生き長らえる
他に彼の名が広く知れ渡る原因は死徒であるが故に通常ならば電脳死に至る状況であっても
存命するほどのタフさの他に犯行予告や大規模犯罪を平然と行うことにある
本人の性格はとにかく派手好きで普段の犯罪やウィザードを狩る時も
相手に殺害予告を行ったり、相手にSAWみたいなデスゲームを仕掛けたりする
今回の聖杯戦争も面白そうなゲームと思っている
ただワカメと違い命がけのゲームだという事はわかってる
頭のネジが飛んでいるため自分の命が危険になるとしても
大して頓着せず面白そうなゲームには何が何でも参戦したい、そんなノリで
聖杯戦争に参戦した。
主人公にゲームをしようと誘いをかけられ
ルールを聞き、当初はつっぱねようとおもっていたが圧倒的に優位な条件だったので
承諾する、そんで聖杯戦争とは別にゲームをやりはじまる、みたいな展開を妄想した
- 343 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/08/01(木) 21:49:08 ID://DnGFPo0
- 電脳癌は威厳ある老紳士姿(鷲●様)、両性的なオカマっぽい男の姿、
あざとい幼女姿など多数、たぶん気分次第で変わる。
で、ディルムッドやトリスタンみたいな悩める忠義の騎士系の英霊を
イヂりながら策略を練るとか…ヴァルハラ温泉では、美女の姿をとって
酌させるようなヤツ。
- 344 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/08/01(木) 23:17:54 ID:q/K9BVJw0
- >>341
正直書き手として立ち上がった人がいたこと自体奇跡だし
この過疎っぷりから見てもこのままバックれても文句いえないんだよなぁ……
- 345 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/08/02(金) 00:32:54 ID:mvFwJ9cI0
- 今まで食った人間に化けれるって設定でもいいかもね
生体認証でのセキュリティに対して
化けの皮として食った人間を利用するとか
- 346 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/08/02(金) 02:34:33 ID:mvFwJ9cI0
- 難しそうな気配だがどうする?
- 347 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/08/02(金) 03:57:39 ID:Nsii2OLw0
- どうするもこうするも待つ以外なかろう
そもそも◆AWvm2QqdVsさん以外にも話書く人がいてもいいんやで?
- 348 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/08/02(金) 12:11:06 ID:mvFwJ9cI0
- 流れとしては>>311を応援していく?感じになってたけど
厳しそうな雰囲気だし
上で言われてた通り、誰でもいいから書きたい人が物語を書き捨てていく方式にするか
(・・・というか元からそんな感じだったと思うし)
そうすりゃ前進はできるし
前回と同じくこれまでの設定や文章を引き継いでもいいし
自分には扱いづらい、と思ったのなら変更してもイイって感じで
- 349 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/08/03(土) 13:34:39 ID:Bksj4z520
- まだ慌てるような時間じゃないとおもうが
1ヶ月2ヶ月間が空くようなのは普通だろ
書き手にも都合というものがあるのだし
あと話を書く人が増えてくれるのはありがたいけど
その場合は文章は一からはじめるべきだろう
勝手に他人に続きを書かれるとか嫌でしょ
- 350 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/08/03(土) 14:04:51 ID:0jTMUMLc0
- じゃあこうしよう
1、基本的な設定やこれまで出た設定に関しては扱いづらいと思ったら
改変してよい
2、文章に関しては書く人が増えるのは歓迎
ただし文章は原則としては一から人が書いたのを流用するのではなく
一から書き始めるのを原則とする。
ただし続きが投下されるのが絶望的だと判断される状況
になった場合のみ続きを書いてよい
(30日間音沙汰無しだったら絶望的でイイと思う)
- 351 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/08/03(土) 16:12:29 ID:WgbKtm3Y0
- じゃあこうしようもなにも、今はのんびり待ってりゃいいだろ
30日とか短すぎる、義務じゃないんだ
三、四ヶ月くらいでいいだろ
- 352 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/08/03(土) 16:25:35 ID:WgbKtm3Y0
- というか続きを書くのは原則NGでもいいと思うが…著作権発生しないものだとしても
なんかこういきなり何もしてない感じの>>350が横暴に仕切り始めたんでちょっとカッとなった、すまん
筆者は引き続き、書けるとき書きたいときにのんびりやってくれ
- 353 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/08/03(土) 19:09:40 ID:5wPY2vDg0
- ネタや設定はともかく、よそ様の書いたお話を使うのはNGですよ。
- 354 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/08/03(土) 23:03:55 ID:5wPY2vDg0
- 【妄想設定】天の梯子 機動実験
天の梯子に移送されたS級電脳犯罪者たち。
彼らが明日を掴むには、恩赦をかけて聖杯戦争を勝ち抜かなければならない。
生き延びるのはただ独り、とか。
セイバー ベオウルフ マスター ゲームチャンプの少年 厨房
アーチャー 体が病毒で腐敗している弓使い マスター シリアルキラー(人斬り)
ランサー 赤い槍を振るう黒衣の女戦士 マスター レジスタンスの末端員
ライダー 燃え盛る戦車を駆る古代王 マスター 優雅な詐欺師 名門魔術師の家系
キャスター 魔術王ソロモン マスター 浅地によく似た青年
アサシン スキュラ マスター 電脳癌に感染した半死徒少女
バーサーカー 全身武器の少年 マスター 新興宗教教祖
審判役 レオナ
("残念! 聖杯はまだ用意してありませんでした、糞して寝ろ!" まさに外道!!ってヲチ)
- 355 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/08/04(日) 00:22:25 ID:xxqhkTik0
- >>352
さすがに変じゃないか?本末転倒というか
横暴だかなんだか知らないがカッとなって感情のままに
口を開いてるのだとしたら考え直したほうがいいんじゃないか?
なんか前提をすっとばしてるような
- 356 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/08/04(日) 01:34:57 ID:HzK/XVjY0
- 他人の書きかけに勝手に手を加えるってのは何にせよ止めた方がいいと思うぞ
- 357 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/08/04(日) 02:09:13 ID:mMYmVmyg0
- >>355
前提って何かね?
たとえ基本的な設定がスレ全体で考えたものでも、シナリオを自由にする権利は筆者にあるよ
俺たちは金を払っているわけじゃないし、プロットをまとめきれずに筆者に丸投げしてるんだから
好意で書いてくれてる人を勝手に死亡認定した上に筆者の了解もなしに誰か続きを書けなんて言われたら
そりゃ頭にくる気持ちもわかる
- 358 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/08/04(日) 03:23:43 ID:xxqhkTik0
- >>357
その1
各々自由に書き捨てていくって方式は
「とりあえず前進するから」ってことで有力視されたってのは
ずっと上の方のレス見返せばわかると思う
で、続きを書くのは永久禁止ってやっちゃったら
いちいち振り出しに戻っていくわけで1センチも前進しないような
むしろ選択肢がどんどん減っていくといくから縛りがきつくなっていって
書きづらくなる可能性まである
その2
なんで続きを書かれたら腹立つなんて決め付けるんだ?
更新が絶望的ってことは筆者はモチベとかアイディアとかなんかの問題が
発生しててもう続きはでてこないってことだろ?
それなら別の人が引き継いでキチンと形にしてくれればむしろ嬉しいのでは?
そもそもの話だが別の人が続きを書き始めたら元々の人が書いてはいけないなんてルールは
ないわけでモチベとかの問題が解消されたら投下すればいいと思うよ
言い訳をさせてもらうと横暴うんぬんの下りだが
じゃあこうしないか?とかの疑問系だったり
やんわり提案してもこの人が少ない現状から考えると
なあなあで何も決まらないまま流れていくパターンになるから
ああいう感じにならざるをえないってのを汲み取って欲しいかな
- 359 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/08/04(日) 12:28:05 ID:mMYmVmyg0
- >>358
最初からそういうルールを共有してやってるならいいだろうけど
筆者の知らないところで勝手に進めちゃだめでしょ
引き継いでほしかったらそれこそリアルで死にでもしない限り本人から言うよ
>>352が横暴だといったのは君の書き方ではなく考え方に対してだと思うけど
- 360 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/08/04(日) 12:29:58 ID:HzK/XVjY0
- >>358はもうちょっと書く側のこと考えてあげてほしい
続きを書くとかどうこうは書く人、書いた本人が決めることであって俺たちが決めることじゃない
俺たちが出来るのは応援とか設定出すことだけだよ
この意味がわかるまで暫く口閉じててくれ
こんな話してたら職人が投下できるものも投下できなくなるからね
- 361 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/08/04(日) 12:39:11 ID:HzK/XVjY0
- なんか凄いタイミングで被ったな
こういう心ない奴がたまに仕切り始めたりもする不安定なスレだが見放さないでほしいところ
忙しくなる時期だろうし盆もあるし、のんびりやっていってほしいもんだな
- 362 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/08/04(日) 18:02:19 ID:xxqhkTik0
- はぁ・・・ブーメラン投げるのが上手だね、君
- 363 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/08/04(日) 23:59:27 ID:ZVmVH1bk0
- 天の梯子
七界の聖杯、ヘブンスリンク・カスケード。
静止軌道にまで到達する人類史上最大の巨大建造物。
西欧財閥が宇宙開拓事業をカバーとして、ムーンセル・オートマトンの再現として建造された人造の聖杯。
死につつある惑星を救うという大儀の元、西欧財閥・アトラス・時計塔の残党によって建造された。
巨大量子コンピューターを基盤とし、さらに魔術師の遺伝子を持つ数千人の人間を生体部品を繋ぎ合わせ、
大聖杯を構築している。
また起動するための魔力として、数億人規模もの人間の血液から錬成された"賢者の石"を用いている。
人類史上最悪の外法、魔術と科学の不貞が生んだ鬼子である。
人造真祖
アトラスの造り出した真祖の複製品。
天の梯子の炉心であり、天の梯子内に霊子虚構世界を生み出している本体。
演算能力がムーンセルに遥かに劣る天の梯子が、まがりなりにも霊子虚構世界を構築しているのは彼女の力による。
天の梯子の霊子世界は彼女の夢の世界であり、聖杯の奇跡が成った暁には、霊子虚構世界を現実に裏返らせて
地球環境を塗り替えることができるとシュミレートされている。
悪性霊子
犠牲者の死の記憶、断末魔の怨念が乗り移った賢者の石。
天の梯子内の 静止軌道まで伸びる濾過槽で99.99999999985%まで浄化される。
これらは汚染層に溜め込まれる。人体に著しい悪影響を及ぼし、放置しておくと怨霊・亡霊と呼ばれるものが発生する。
- 364 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/08/05(月) 00:34:04 ID:bkk6m5zo0
- 天の梯子はステージクリア形式なんだっけ?それとも従来通りの奪い合い?
- 365 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/08/05(月) 05:20:40 ID:ebvIGR160
- 初期案どおりならステージクリア方式
- 366 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/08/05(月) 05:25:51 ID:ebvIGR160
- あ、でも変更されてるかもしれないからアテにしないでね
- 367 : ◆AWvm2QqdVs:2013/08/07(水) 02:39:13 ID:fghc0Xvc0
- 二日目 戦争開始
こうして、聖杯戦争の火蓋は切って落とされた。
次に目を開いたとき、そこは戦場であると違いない。そう覚悟を決めはしたのだが……なかなか、その時は訪れない。
両足はすでに全身の体重を支え、足場の硬さを伝えているし、触感は湿度と適度な冷気を孕んだ大気を捉えている。
聖杯戦争の舞台はすでに完成している、それにも関わらず一向に瞼の裏から眩しいものを感じ取れないのは、つまりそういう事らしい。
「――Set.」
初歩中の初歩に該当する構文を書き上げ発動する。
ぽつりと、暗闇の中に一点の明かりが灯された。指定した座標に光源を作り出すコードキャスト。
宙に浮くランタンのような物だ。持ち歩く訳ではないため、手が塞がる事はないが若干、維持には負担が生じる。
照らし出され、視界に現れたのは湿った岩石の足場であり、数メートル先の頭上にある同素材の天井であり、
光源を以ってなお見通せない深淵だった。
どうも聖杯を巡る闘争、英霊達の激突、といったキーワードから想起できるイメージとは随分とかけ離れた戦場であるらしい。
「真っ暗な地下洞窟とは……初っ端から陰気な舞台だね」
「よほどの僻地でもない限り、聖杯戦争は夜に行われる。それも誰もが寝静まるような深夜に、です。
それを思えば戦場が無明の闇というのも、それほど前例から外れた事ではないのでしょう」
彼女の外観は武装していたとしても、自分よりも幼く背丈の低い東洋人の少女に過ぎない。
それが暗中で至極冷静な態度を保ち、しかもそれが様になっている。
予備知識を棚上げし、外面だけ見てみれば、ずいぶんと奇妙な光景であるはずだった。
原則、魔術師は社会の影に潜むべき存在である。となれば、多少なりとも、その在り方が陰気を帯びるのも当然だろうか。
セイバーが語る前例とは、根本的に時代が異なるのだが、それは構わない。暗闇は恐れるに値しない、という点に違いはないのだから。
警戒すべき危険は他にある。場の空気を切り替えるつもりで、軽く息をついてから話題を切り出した。
「この戦場の厄介な点、思いつくだけ挙げてみてもいいかな」
「まず、そこから始めるのが妥当な所でしょう。私もマスターの見解を知っておきたいですから」
セイバーの採点は厳しそうだ、と言ったのは自分自身だが、どうもそれが現実になりそうな状況だった。
渋面を作って見せるが、この暗がりの中、どの程度相手に見せる事ができただろうか。
この落ち着いた様子は案外、夜目が利くか、ある程度は視覚に頼らず行動できるのかも知れない。
仮にそうだとしても、明かりを絶やす訳にはいかない。自分の目が見えなくなるし、常にセイバーに手を引いてもらう事もできない。
「先にセイバーの考えを聞いておいた方が良かったかな? まあ、いいか。
一つ目、この光は維持しなければならないし、その間は分割思考の一部が占拠される。常駐プログラム、と言えば分かるかな。
そのせいで、僅かに魔術の発動が遅れたり、制限が出来たりする。こうなると礼装の準備を後回しにしたのが祟るね」
結果論ではあるが、肩を竦めて落ち度を認めて見せる。
完全にセイバーがどのような人物か、読み切れてはいないが、少なくとも現状ではマスターに歩み寄る姿勢を見せている。
こうして弱味を見せた理由の一つとしては、この程度で軽視されるという事は無いという計算があった。
- 368 : ◆AWvm2QqdVs:2013/08/07(水) 02:41:33 ID:fghc0Xvc0
-
「マスターの能力に制約がかかる、という事ですか。手並みを拝見できないというのは残念ですが……
それでも、戦力的な問題は存在しません。マスター、サーヴァント共に上位に該当する相手でも、私一人で討ち果たす事は可能です」
六組存在する敵対者、その何れの実力もまだ未知数だが、これは大言壮語、実力に値しない放言とは言い切れない。
単純にパラメータだけ見ても、彼女の近接戦闘における能力にはBが並び、魔力に至ってはA。
最高位のサーヴァントとなればAが並ぶが、それに劣るとしても上位の実力者であるはずだ。
過去の聖杯戦争の資料を省みれば、サーヴァントの本領とは宝具のランクや効力であり、基礎能力の差は覆り得るものでしかない。
故に過信は禁物だが、英霊の格を測る物差しとしては万全に機能していた。
前例に基づき、セイバーの格を測るとするなら、マイナーではあるが一級。おそらく元の文化圏では上位三名に入る。
しかし、残念ながら二つ目の問題点はサーヴァントの全力を制するものだった。
「その言葉は心強いけど……制約はマスターだけにじゃない。
二つ目は対軍以上の規模の宝具も制限を受けるという事。崩落させたら、マスターが無事では済まない。
よほど制御に自信があるなら、話は違ってくるけど」
この地下洞窟の材質も地盤も、あまり強固であるようには見えない。
言うまでも無くセイバーも承知しているとは思うが、単にサーヴァントが戦うだけでも、凄まじい衝撃が一帯に走るのだ。
洞窟内に関しては慎重に慎重を重ねても、度が過ぎるという事はないだろう。
「なるほど、私が保有する宝具の一つは対人宝具ですが……強力であっても、使い所が難しい。
同じ対人宝具の保有者で、しかも取り回しに優れる、という敵手が居れば、この戦場は著しく不利に働くでしょうね」
「そもそも、ここでは出来る限り戦いは避けて欲しいけど」
「それについては全面的に同意します。むしろ、この洞窟は暗殺者(アサシン)向けの戦場でしょう。姿を隠す闇には事欠かない……」
セイバーが最も警戒しているのは、その点であり、おそらくそれは正しい。
今ですら目と鼻の先でアサシンが隙を窺っていても、おかしくない状況であり、地勢でもある。
真に熟練した暗殺者であれば、警戒した所でそれを掻い潜る事も可能だろう。
「この二つで打ち止めにして置きたい所だけど、まだ一つある。戦場の問題じゃなくて、どちらかと言えば状況の問題か。
三つ目、ここは何処で、敵は何処に居るか。洞窟を脱出しようにも、出口の存在すら怪しい所だ。
どうしていいか分からない、というよりも、どうも手探り以外の方針しか無さそうなのが厄介でね」
おそらく人間としては最高峰の演算能力、それに加えサーヴァントという一城を落とす戦力を従えたとしても、限界はある。
根本的に無軌道、無計画、そしてそこに甘んじなければならない、とすれば宝の持ち腐れだ。
効率と言うものはあるだろうが、ただ右往左往する事に変わりはない。
困難でも待ち受けていれば腹の括りようもあるが、ただ遅滞と作業量が待ち受けている今は、うんざりと現状を再確認するだけだ。
と、匙を投げた状態だったが、意外にも現状を打開する道筋は存在していた。
「いえ、それについては近いうちに進行役から情報が入るはずです」
「……進行役?」
その単語自体はそれほど奇異ではないが、思わず聞き返す。
聖杯戦争における進行役とは、神秘の隠蔽や敗退したマスターの保護を行うなど、ルールを運営する監督、あるいは監視役だ。
建前としては公平中立だが、過去においては特定勢力と密約を結んでいたり、自身がマスターとなった例がある。
- 369 : ◆AWvm2QqdVs:2013/08/07(水) 02:43:12 ID:fghc0Xvc0
-
「マスターには恐らくは、私以上に聖杯戦争の知識がある、と考えていましたが……
進行役についての知識は存在していませんでしたか?」
「過去の知識としては知っているけど、『天の梯子』にも進行役が居るとは思いもしなかった。
初期、と言わないまでも建造段階から『天の梯子』に関わってるけど、進行役なんて聞いたことがない」
――そうだ、本来は進行役は用意する必要がないはずだ。なぜなら……
軽く思考に痺れが走り、中断を余儀なくされる。とはいえ、続けていたとしても結論はないはずだ。なぜなら、何だというのか。
奇妙な違和感を振り払うように、頭を軽く動かすと情報を得るべく、セイバーに詳しい説明を求める。
「今回の進行役は前例に則って、教会から招かれています。魔術師と西欧財閥とでは、立場も教会を介入させる理由も異なりますが、
勢力のパワーバランスに配慮する必要があった、という点では同様のようです」
「『天の梯子』は世界を巻き込んだ大事業……関わりが少なくとも、世界最大の宗教勢力を無視する訳にもいかないか」
教会の基準では偽者には違いないが、『天の梯子』が聖杯の名を冠している以上、聖堂教会の妨害や介入は容易に想像できる。
ならば、あらかじめ儀式における役割を与えておく事で、介入を行わせると同時にその幅を制限する。
こうして事実上の黙認を得る事が、西欧財閥の意図だろう。
「でも、そうなると今回の場合は進行役が中立である理由はまったくない、という事でいいかな?」
「そうですね。たしかに『理由』はありません。西欧財閥寄りである可能性が高いのは確かでしょう。
ですが、一つや二つの例外はあって当然、という考え方もあります。この点ではマスターの方が詳しいのでは?」
セイバーから水を向けられるが、もちろん詳しい。というよりも、幼い頃にも参戦直前にも徹底的に調べた。
オリジナルである冬木の聖杯戦争から無数の模倣が生まれ、その舞台はアメリカやルーマニア、そして月にまで及ぶ。
現状、人類史が終わりかけている以上、後にも先にも自分達に以上に聖杯戦争の記録を保有している者は居ないかも知れない。
その上で、あくまで仮にではあるが進行役についての傾向を纏める。
「別に統計を取った訳ではないけど、教会から派遣された人物の何割かは曲者だったという記録はあるね。
場合によっては傭兵紛いの魔術使いよりも余程……期待はできないにせよ、まったく絶望的ではない、のかな」
何らかの私心を秘めているか、聖堂教会の独自の意図で動いているか。
少なくとも西欧財閥の操り人形でなければ、何らかの間隙は存在するはずだった。
極端な話、味方でなくとも一部利害が一致すればそれで構わない。
自分以外の全勢力が敵で、同盟を組んでいる、というのが前提からすれば、それだけでも随分とありがたい話だ。
口にした通り、この段階での期待は禁物ではあるのだが……
こうして進行役の介入があるまで待つ、という方針は定められた。
方針は定められたのだが、もちろん座して待つという訳にもいかない。効果が薄くとも布石を惜しむべきでないのだ。
複数の使い魔を形成し、敵を探索すると共に周囲の地形を確認。
明かりを作り出すコードキャストを何度も見直し、効率化、自律化を何重にも試みる。
各クラスの特徴を持つ仮想敵を設定し、立ち回りを考察。戦闘の事はセイバーに任せるが、令呪の的確な使用法だけは確立しておく。
その他、幾つもの瑣末事もあったが、頭脳労働においては並列思考は圧倒的な効果をもたらす。
それら全てを同時にこなした所で、脳の稼働率は五割に満たない。
サーヴァント相手に先読みでも仕掛けない限り、余裕を無くす事はありそうにもなかった。
この間、意外にもセイバーは時間を持て余していた。
戦闘にならず、マスターの元を離れて哨戒も出来ないため、準備段階で実力を発揮する余地は無さそうだ。
たしかにこの辺りはクラスで言えばキャスターの領分であり、マスターが補わなければならない箇所でもあった。
- 370 : ◆AWvm2QqdVs:2013/08/07(水) 02:45:05 ID:fghc0Xvc0
-
待ち受けていた瞬間がやって来たのは、二十分ほど後の事だった。
レオスが使用したプログラムを再利用しているらしく、若干のノイズと共に空中にスクリーンが描かれ映像が投射された。
映像の中央から、こちらを見据えているのは神父服の男性だった。
ごく機能的に整えられた薄いブロンドに、その顔付きにはどこか陰鬱な表情が張り付いていた。
細身ではあったが貧弱な印象は受けない。むしろ逆、衣服に隠れているだけで意外に筋肉質なのではないかと疑う。
(ずいぶんと若い……)
外見年齢は二十代前半。自分自身は十代後半なのだが、この際、相対的な年齢差はあまり意味を持たない。
あくまで地位を基準とした上での評価だ。神父、いわゆる司教の叙階から、ほとんど間が無いのではないか。
もっとも教会の裏側、代行者としての都合が絡むのであれば、その限りではないし、地位自体が非正式である事もあり得る。
要するに教会から曲者が来る、というジンクスは九割がた的中したと見て良さそうだ。
『大半の方にとっては、お初にお目にかかる事になりますが、私はベータ・クレイナー。此度の聖杯戦争の進行役を勤める事となりました。
役割等は説明、連絡程度のものですが、人類救済のため微力を尽くさせていただきます』
慇懃な物言いに反して、目礼程度に頭を下げる。映像に写る範疇に影響されての事ではあるだろうが。
しかし、その表情は西欧財閥の正義、というよりも『天の梯子』による人類救済の正義を、さほど信用していない様子だ。
完全に仕事であると割り切っているのか、それとも組織、あるいは個人的な事情が存在しているのか。
この段階で読み取る事はできなかった。
『まず、今回の聖杯戦争の概要を説明させていただきます。おそらく、マスターの方々は既に知った事柄でしょうが、どうかご確認願います』
クレイナー神父が語りだしたのは、『天の梯子』の基礎的なルールだった。
この辺りは既に知っているものと相違ない。進行役が存在する事を除けば、の話であったが。
人工的に複製された真祖の心象風景の内、七つ存在する階層を制圧し、その中身を都合よく改竄し、
魔術理論・世界卵を以って地球環境を上書きする。
こうして、地球は人類にとっては都合が良い、自然や資源溢れる星へ戻る事となる、というのがこの計画の筋書きだ。
オリジナルの聖杯戦争と最も異なる点は、願望機を完成させるためにサーヴァントの死は必須ではないということ。
云わば願望機はすでに完成しており、サーヴァントは願いの受理を行う為の戦力であるに過ぎない。
もし、サーヴァント同士の戦闘が行われるとすれば、それは完全に各勢力の都合によるものだ。
(ただ、誰かが聖杯の器を持ち込めば、話は変わってくるけど)
『天の梯子』のシステムに反して、オリジナルと同じ手順で聖杯を完成させる。その可能性を想定した事もある。
何通りもの考え方はあるが、基本的にそれは愚かな考えである、という一点は共通していた。
利用されている聖杯戦争のシステム自体、時計塔が保管していたものの再利用だ。
元を辿ればオリジナルに行き着くが、どれだけ不完全なのか。どれだけ、改竄に改竄を重ねられているか分かったものではない。
『魔法』は当然ながら不可能、願望機の完成にすら不安は少なくない。
- 371 : ◆AWvm2QqdVs:2013/08/07(水) 02:47:49 ID:fghc0Xvc0
-
『次に各陣営の内訳。マスターの内、五名が西欧財閥側として参戦しており、残り二名が部外者です。
サーヴァントのクラスは標準的なものであり、イレギュラーは混在していないようです。
部外者の二名には早まった行為は慎んでいただきたいと望みます。確執は存じておりますが、人類が滅んでは元も子もありません』
西欧財閥からは五人、部外者が二名。それは自分以外にもう一人の侵入者が存在している事を示していた。
これは部外者二名にとって、一方的に有利な情報だ。西欧財閥側は当然、自分達の人数は把握済み。新たに情報を公開する利点はない。
つまり、これは進行役の公平性を演出する為の情報公開だろうか。
実効性はないが、続く言葉の方は西欧財閥側に立った発言である事が分かる。
しかし、公平と中立はまた異なるものであるし、真に公平であるなら演出は不要である、という解釈も成り立つ。
完全にはクレイナー神父の意図が読み取れないまま、彼の言葉は別の事柄に移った。
『七つの階層には、開戦前の空洞もまた含まれます。これについては、聖杯戦争の開始と同時に制圧が終わっています。
つまり、すでにここは第二階層という事です。
この階層の地形は、際限のない地下洞窟といって差し支えありません。出口はなく、一定距離進めば空間が循環します』
ここで、ようやく地形情報が明らかにされた。出口も何もない、洞窟だけの世界、それがこの階層の正体という訳だ。
地理的な制約の解消は難しいが、第二階層に居る限りは多様な地形に対処しなくても良い、という事でもあった。
「でも、洞窟の天井をぶち抜いたら、どこかに繋がるんじゃないかな」
「好奇心の為だけに、それを試すというのはリスクが釣り合いません」
いちいち、茶々を入れたくなるのは単なる性格だが。生真面目なセイバーが間髪入れずに、その提案を退ける。
映像情報も視覚情報も一方通行であるらしく、クレイナー神父はこちらの疑問に答えることなく話を続けた。
『第二階層の制圧条件は〝階層の核である怪物〟の撃破です。数はそれほど多くはなく、せいぜい数匹程度でしょう。
ですが、サーヴァントでしか対抗できない程の強力な個体である可能性が高いと思われます』
沈痛な面持ちでクレイナー神父は頭を下げると、顔が一時的に隠れその表情が読めなくなる。
『これで進行役としての連絡は以上です。
各マスターが協力するにせよ、距離を置くにせよ……全ての階層を制圧しない限り、我々に未来はありません。
人造の救世が皆様の手で、真なる救世に至る事を祈ります』
顔を上げた神父の顔に表情は無かった。ただ、厳粛に目を閉じ、湧き出る万感を押さえつけているようだ。
あえて教会流に祈る動作を行わなかったのは、異なる宗派の人間にも配慮したと言う事だろうか。
宙に浮かぶ映像が消え去り、それに伴いクレイナー神父の姿も確認する事が叶わなくなる。
一方通行であり、その人格を理解できたわけでもないが、これが『天の梯子』の進行役との邂逅だった。
「真なる救世、か……本物と偽者の差はどこにあるんだろうね」
「彼の意図は私には分かりかねます、が人によって認識の差異があるのは確かでしょう。
誰がどのような正義を掲げようと、私達は私達なりに最良の答えを模索していけばいい。
また、そうでなければ今ここに居る意味も無くなるのではありませんか」
「だろうね。まったくこれだから、頭が回るだけじゃ、どうにもならない問いは苦手だ」
聖杯を握れば世界を左右する事ができる。元より、その為に生み出された杯だ。それは環境や資源の復活に留まらない。
西欧財閥の支配がより強固になった世界を救済とする、この主張を退けるまではいい。
しかし、現状の西欧財閥の在り方は良しとするのか、否定するとしてもそれは世界がより良くなるための道なのか。
気の早すぎる話だが、もし聖杯を手にすれば、逃れられない問いとして目の前に現れる事だろう。
世の中、世界の始めから終わりまで弾き出してくれる演算機も、究極的な真理も幻ではなく実在するとされている。
ただ、どんな答えも出してくれる万能の数式だけが存在しない。
欲しい答えを求めたければ、正しい情報に基づいて、正しく判断を行わなければならない。
それは閉ざされた扉と鍵のような関係だ。必要なのは『優れた』鍵ではなく、錠前にあった唯一の鍵なのだ。
- 372 : ◆AWvm2QqdVs:2013/08/07(水) 02:50:00 ID:fghc0Xvc0
-
「まあ、考えておくよ。それよりもまずは、この階層の制圧からだ。条件は怪物退治らしいけど、俺達がどう動くべきか……
セイバーに何か意見はないかな」
疑問提起だけ済ませると、真っ先にセイバーに答えを求めた。
地形における不利の考察は、こちらが先に切り出したのだから、この程度は尋ねる資格もあるだろう。
「七騎のサーヴァントを全て戦力と見なすのであれば……私(セイバー)はやはり積極的に打って出るべきでしょう。
私に限らず、戦闘に向いたクラスが打って出て、他のクラスが脇を固めるのが最良の布陣です。
しかし、現実には我々は一枚岩ではありません。怪物と戦っている隙に、キャスターやアサシンが漁夫の利をせしめる、
という展開こそが、私達がもっとも警戒すべき事柄ではないでしょうか」
「階層の制圧には協力しないと、全人類ごと共倒れになるけど、だからといって無警戒で協力すれば後ろから刺される、か。
もっともな見解すぎて否定の余地はないけど、問題はそのうえで俺達がどう行動すべきか、だね」
「アサシン、キャスターへの警戒を最優先とし、余裕があれば怪物を相手取る、という辺りが妥当ではないでしょうか。
協力を前提とするなら、同盟を条件に令呪を使わせ、敵対行動を封じるというのが安全な道ですが……
状況による要因が濃すぎますし、現段階でそこまで求めるのも不可能です」
西欧財閥と反西欧財閥、という図式が成り立つなら、人類と人造真祖という図式も同時に成り立つ。
そして、後者を適用すれば全てのサーヴァントを味方と見なす事もできるのだ。
こちらだけでなく、レオス・ハーウェイ達にも言えることで、だからこそ最序盤から最優(セイバー)を倒すのはリスクが高い。
もしセイバーを倒すとすれば、存分に利用し尽くしてから、そして利用価値が無くなった瞬間こそが最も好ましい時期だ。
逆に西欧財閥の戦闘能力が激減した場合、セイバーの能力を以って極めて有利な形で同盟を結ぶ事も可能になるだろう。
剣兵のサーヴァントとは、それだけで戦況を左右するほど強力かつ希少な手札なのだ。
しかし、それだけにアサシンでマスターを始末して、令呪とセイバーを奪い取るという道も考慮せざるを得ない。
強大な戦力を得た以上、それに見合った警戒も必要だ。
「俺にも、それ以上の答えは出せそうにない。どうせ、まだ第二階層だし。
怪物退治は背後に気をつける必要がない西欧財閥の連中に……」
軽口を交えつつも、マスターとしてセイバーが提案した方針を受け入れようとするが。
言い終える間もなく、場の雰囲気が急転した。
遠方から感じる例え様もない戦慄の類、それは半瞬で弾丸として姿を現し、獲物に向けて牙を剥いた。
「――マスターッ!」
悲鳴じみた警告の声。あるいは、警鐘ではなく自身を駆り立てる声だったのかも知れない。
どちらにせよ、銃弾に反応しえたのはセイバーただ一人だった。
黒葛で封印された鞘が滑らかな弧を描き、直進してくる銃弾を打ち落とす。
膨大なエネルギーか、有り余る魔力によるものか、激しい火花が地下洞窟を照らし出し、余波だけで強風を引き起こす。
その迫力に本能が凍てつくが、理性はどこまでも健在だった。急いで回り込み、セイバーが守り易い位置に移動する。
「この攻撃……弓兵(アーチャー)――!?」
- 373 : ◆AWvm2QqdVs:2013/08/07(水) 02:51:48 ID:fghc0Xvc0
-
距離が離れているからだろう、暗闇で恐るべき射手の姿は視認できない。
ただ、見通せない暗黒の奥底から意地の悪い、しかしどこか快活な台詞が笑い声に混じり響き渡る。
「よくぞ防いだ、セイバー……と褒めてはやりたいんだが、最初の一撃で死なれちゃ興醒め、といった気分でね。
まあ期待は裏切られなかったから、ありがたいとだけ言っておこうか」
上からものを見た挑発的な物言い。しかし、その内面には深刻な危険も孕んでいた。
内心の期待に応えたにも関わらず、褒めてはやれない。それは、今の一撃で仕留める気は無かったという事だ。
敵は強烈極まりない一撃を放ったにも関わらず、まだ手加減をしているという。
「マスター、ご安心を。恐ろしく速い、そして正確な射撃ではありましたが、それが極まろうと、その身に矢が届く事はあり得ません」
セイバーは戦慄そのものを打ち払うかのように、軽く木製の鞘を一振りすると右下に得物を留め、射撃に備え構える。
サーヴァント同士の戦闘において、いかに技巧で上回ろうと完全な決め手とはならない。
この戦いにおいて最も警戒すべき決め手とは、技の比べ合いから逸脱した、真に対処不能の一撃のみだ。
もはや非現実的なまでの迫力に押されていたが、セイバーの言葉でようやく自身を取り戻す。
おそらく戦闘においては、手を出す余地はない。それでもマスターとしての自分は決して無力ではないのだ。
「弾丸の形状と射線から演算すれば、武器はサンダラーM1877、射線は低め、おそらく利き腕は左……真名探しの材料はこれで十分。
やってくれたな、『ビリー・ザ・キッド』!」
ただ一撃、それだけの情報で、恐るべき弓兵の真名を見抜き暴露する。
時に武器は、口先よりも雄弁に持ち主の事を語るという。大半の場合、それは間違いだが、今回に限っては稀有の例に該当した。
ビリー・ザ・キッド、アメリカ西部開拓時代を生きたアウトローの象徴的人物。
特徴的な通称を始めとし、その人生は幾つもの伝説に彩られ、彼を主題とした映画や歌も一つや二つではない。
しかし、後世に英雄視されたとしても、彼の本質は自由人、そしてそれ以上に一人の悪漢であったと伝えられている。
アーチャーは真名を指摘されても動揺はせず、はぐらかす素振りすら見せなかった。
ただ、まるで曲芸でも賞賛するかのように、軽く口笛を吹いて見せた。
「へえ、俺ほど外見に特徴がある英霊はそう多くはないが……一撃で見抜かれるとは思わなかったな。
だが真名が分かった所で、大した弱点もないし、宝具も特定できるとは思えんね。
それともサインが所望かな? 生憎と不器用でね。鉛弾に刻めるのはインシャル程度だが……」
向こうからは、こちらが見えてるのか暗闇の先からペラペラと軽口を叩いてくる。
台詞が途中で途切れたのは、銃声にかき消されたからだ。
サンダラーの名に相応しく、雷光の如き三連射撃。
一度目の銃声が消える間もなく、三つの銃弾が放たれ、それぞれが異なる射線で一点を目掛けて飛翔する。
「届きはしないと言ったはずですよ、アーチャー!」
「別に試してみても損は無いんでね。セイバー、お前の物言いは余計なお世話という奴さ」
言葉が交わされた時には、既に攻防は終わっていた。
拳銃はサーヴァントの武装として再現されても、機構と火薬によって稼動する兵器である事に変わりない。
が、それらが魔力で再現されている事も並行して存在する事実だ。
元の性能が再現される事はもちろん、さらに魔力量やステータスに応じた程度の威力を発揮する事ができる。
すなわち、アーチャーの射撃は武装の限界に縛られたものでは決して無い。
一撃で最新の戦車装甲をぶち抜き、跡形も無く破砕する。人の域を越えた英霊に相応しき猛威を振るうのだ。
速度も音速の倍を凌駕する。それぞれが異なる軌跡を辿り、ただ一人の頭部を撃ち砕く三つの魔弾。
それら全てが、ただ一息で鞘に弾き返され、その残滓は無害な魔力として大気中に拡散してしまった。
大気が激しく引き裂かれ、絶叫にも似た爆音が響き渡る。
それは途方も無い絶技と絶技の衝突であり、それ以上に膨大な破壊力の激突でもあった。
間に大岩や装甲車を配置しようと、残骸が増える以外の影響を与えたかどうか。
- 374 : ◆AWvm2QqdVs:2013/08/07(水) 02:53:13 ID:fghc0Xvc0
-
「とはいえ、流石は剣の英霊だ。たしかに、ただ狙い撃つだけじゃ埒が開きそうにもない、か。
いいだろう。真名が知られたからには、これ以上宝具を出し惜しむ理由もない……
まあ、すぐに看破されちまったから、惜しむも何も無いが」
冗談のような語り口に秘められていたのは、紛れもない本気だった。
幾つもの死が飛来してきた闇の奥から、かつて無い魔力の奔流を感じ取る。宝具の真名解放に備えているのだろう。
『……マスター』
戦意と緊張が高まる中、セイバーが念話で語り掛けてくる。
敵に知られない為に、という事はおそらく用件は吉報ではない。
『この戦いは不利です。現状では距離を詰める事は難しく、今使用できる宝具はここからでは届きません』
だからと言って、アーチャー程の射撃者と対峙した現状では、離脱するも容易ではない。
背を向ければ即座に狙い撃たれる。そこから、さらに防ぐ事が出来るほど敵は甘くないだろう。
もしアーチャーに付け入る隙があるとすれば、それはほんの一瞬だ。
途惑っている余裕はない。どれだけ困難でも活路が見出せたのなら、即座に決断する。
『コードキャストで耐久を強化して、アーチャーの宝具を耐え凌ぐ。その後の間隙に乗じて、戦場から離脱する』
『……承知しました』
セイバーからは特に異論が無い。元々、撤退の指示を求めて現状の不利を指摘したのだ。
しかし、そのタイミングこそが最大の問題だった。宝具を使わせた上で、その直後の僅かな隙に退く。
悪条件の上にさらに悪条件を重ねたような条件だ。
まるで勝算が無いわけではない。アーチャーは真名からは宝具を特定できないと言った。厳密にはそれは異なる。
その一部であるのなら特定はできるし、それだけでもある程度の対処は可能だ。
例えば、ビリー・ザ・キッドには軍勢を打ち滅ぼした逸話も、甚大な被害をもたらした逸話も存在しない。
基本、彼の武勇は対個人のもの、従って宝具の規模も対人に限られる。威力や範囲には然るべき限度があるはずだった。
「Survey.Jade Bird!」(観測せよ、翡翠の鳥)
攻性呪文。術式を書き上げ、それに従う魔力がセイバーに流れ込み、耐久力を一つ上の位階に引き上げる。
おそらくそれは、暗闇の向こう側に居るアーチャーにも感じ取る事ができたはずだ。こちらの出方を間違いなく応戦と見て取るだろう。
- 375 : ◆AWvm2QqdVs:2013/08/07(水) 02:55:37 ID:fghc0Xvc0
-
「おっと、そちらもやる気かい。戦うにせよ、退くにせよ、覚悟を決めたというのなら、応えないわけにはいかないな。
安心しろ。どう足掻こうと、ここできっちり仕留めてやるさ。〝二十一の――」(サンダラー――)
雷鳴にも等しい銃声が響き渡る。しかし、放たれた銃弾は驚異的な威力である事に変わりはないが、切り札と呼べる程ではない。
セイバーは黒葛の鞘を奔(はし)らせ、これを難なく撃墜した。
(宝具、じゃない。真名解放を遅らせて、間を外してきたか)
となれば、セイバーに初弾を落とさせた隙に放たれる、第二射こそが真の宝具なのだろうか。
仮にそうだとすれば、それは浅はかな考えであると言う他ない。
どれほど精密で強力であろうと、ただの射撃でセイバーに隙を作る事は叶わない。
ここから唯一無二の切り札を出そうと、返す刃で宝具の威力も減殺するだけの事――
「――――ッ!?」
必殺を意図したはずの第二射。しかし、それもあまりに呆気なくセイバーの鞘に阻まれる。
セイバーの整った顔立ちに意外そうな表情が走った。
この期に及んで、さらに重ねてアーチャーはただの銃撃でセイバーを射抜こうと試みたのだ。
しかし、半ばまで真名を解放した以上、中断は容易な事ではない。次に来るのは本命の宝具か、さらなる牽制か。
それぞれの可能性にセイバーの意識が分散する。
ごく微かな間隙。百に一、いや万に一の隙ですら無かったが、アーチャーの業はそれを致命的なものに変えることを可能とした。
「――銃殺〟」(――キリングスコア)
真名を唱えられた宝具が神速のクイックドロウで解き放たれる。
姿形だけであるなら、その銃弾は先立った二射と大きな差異はない。
しかし、その銃弾からは形を破りかねない程の魔力が漏れ出し、独特の光を纏っていた。
それを迎え撃つセイバーは集中力を欠いていた。人と人との争いであれば本来、無視されて然るべきの微量。
しかし、時に超人はあるべき道理を凌駕する。アーチャーはその微量を的確に読み取り、撃ち抜いていた。
剣の英霊が振るう鞘は間に合わない。間に合ったとしても、鞘ごと撃ち砕かれる。
技巧でも力量でも避けられない危機の中、セイバーは黒葛の鞘を逆手に持ち替え、先端で洞窟の足場を軽く打つ。
ほぼ同時に、呼吸を整え、何らかの律動と一致させる。目を閉じ、外界を遮断。
ただ、それだけで――
(魔力の質が、変わった……?)
瞬間の中の、さらに切れ端で、高速思考はただ事実を拾い上げた。そこに感想を抱く時間など存在しない。
魔力が増大した訳ではない。運用に変化が生じた訳でもない。厳密には性質すら同様の事だった。
ただ、その在り方の純度を増したというべきか。わずかな仕草で、少女は地下洞窟に溶け込み、そして地下洞窟は神殿と化していた。
魔術理論とは似て異なる、彼女特有の神秘が働いているのだろうか。
そこにアーチャーの放った魔弾が直撃し――秘められた宝具の効力が顕現する。
弾丸が黒葛の鞘に触れた刹那、膨大な魔力が迸り、指向性を持つ衝撃が百倍近くの規模で拡大強化された。
その威力は戦車砲を大きく凌駕する。範囲こそ対個人レベルに限られるが、対象に迫る破滅は戦略兵器のそれに迫る。
もっとも標的が人間であれば、肉片を残して消し飛ぶか、跡形も無く消し飛ぶかの違いでしかないが。
莫大な魔力の発露により閃光が生じ、余波が広大な洞窟を揺るがした。
宝具〝二十一の銃殺〟(サンダラー・キリングスコア)は岩盤を大きく砕き、削り取った。
限りなく地表と水平に隕石が落ちるような事があれば、似たような光景を見る事ができるかも知れない。
- 376 : ◆AWvm2QqdVs:2013/08/07(水) 02:57:56 ID:fghc0Xvc0
-
兵器、災害。そうとしか例えようのない、圧倒的な破壊の中で。
セイバーは膝を折ることなく、佇んでいた。衝撃で後退を強要されたものの、戦闘能力は失っておらず健在。
それどころか――
「無傷、だと……!?」
暗闇から覇気を欠いた呻き声が漏れた。おそらくは、今回の聖杯戦争でアーチャーが見せた初めての同様であったに違いない。
それを小気味よく思う事はできなかった。
マスターである自分もまた、アーチャー同様、あるいはそれ以上に驚愕していたのだから。
「マスター! 今です、撤退を」
濡れたような黒髪を翻し、セイバーが決断を求めた。
彼女の様子を見る限りでは、厳密には無傷とは異なる。戦闘用に補強された衣装には細かな傷があり、
魔力が減じている事も経路を通して把握できた。
セイバーの叱咤を受けても、役立たずとなった精神は呆然としたままだ。変わりに理性が脳と肉体を支配し、行動を開始する。
瞬く間にジャミング機能を搭載した、三つのロジックボムを生成。
間髪入れずに射出し、三つとも炸裂させる。三重に五感情報が歪曲され、上下が消滅し、音階が捻じ曲がり、極彩色が視野を覆う。
サーヴァントの感覚がいかに優れていようと、根本的な情報を歪められた中では、それが機能する事はない。
アーチャーの追撃を封じたはいいが、ここからどう撤退するか。
思考を開始しようとした所で、小振りな手が胴に巻き付き、持ち上げられる。
セイバーに片手で抱えられたと気付いた時には、すでに音速と見紛う速度で疾駆していた。死にはしないため、加減はしているようだ。
以前、ウィンに指摘された通り。これは恰好が付かないな、と。
ついそんな事を考えてしまったのは、安堵した証拠であるらしかった。
- 377 : ◆AWvm2QqdVs:2013/08/07(水) 02:58:55 ID:fghc0Xvc0
-
「ち……やっぱり、最優恐るべし、という事かね。さすがに無傷で取り逃がしたのは予想外だが。
それでも、仕事は済ませたぜ、ジェイミー。あの方向なら……連中は遠からず怪物の巣の中さ」
暗闇と撹乱情報の二重の幕の先で、そんな言葉が響いた気がした。
- 378 : ◆AWvm2QqdVs:2013/08/07(水) 03:01:18 ID:fghc0Xvc0
- たいへん長くお待たせしました。8月に入って以降は完全に認識の甘さから来た遅滞です。申し訳ない
とりあえず、アーチャー枠はジェイミー & ビリー・ザ・キッドに決定しました。前日談もあったので、色々と楽ではあります
候補の一人、トリスタンはFateの展開が続けば、そのうち公式で来るんじゃね、という考えで外れました
期待していた人はすみません
>>279
最初は洞窟、という案を貰いました。崩れるという理由で、お約束の宝具禁止令に使えたので
神父さんは公式で言峰、サンクレイド、シロウと何人も居るので、どう被せないかが課題になりそうです
>>各議論
スレのルールはともかく、個人的には続き書くのは構いません
目処が立たないなりに書きはじめた理由の一つに、誰か続いてくれたら、というのもありましたし、
自分の思惑と外れても、IFとか別ルートぐらいの感覚で楽しめますから
- 379 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/08/07(水) 07:43:31 ID:Mo1h08XE0
- 乙 よかったよ
- 380 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/08/07(水) 22:25:27 ID:9U3UMBgg0
- おお、ついに続き来たか。
さすがセイバー、堅い。
- 381 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/08/07(水) 22:35:16 ID:rWCOSuL20
- 乙です!
高木君有能やなあ
公式が士郎やザビエルな分余計にそう感じるw
前スレの前日談通りならジェイミーは女性体なのかな
あの話書いた人も上手かったよね
- 382 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/08/08(木) 04:46:52 ID:RiVWhBVM0
- まとめっぽいもの(うまくいかなかった)
まず、西欧財閥側は5人でそれ以外が2人
財閥側はレオスとレオナがほぼ確定で参加(たぶんボス級の強さ)
((変則2体使役【アタラクシアのセイバー型】
二人で一騎を従えている【ケイネスとソラウ型】
一人が使役していてもう一人はサポート役
それぞれが別々に異なる鯖を従えている型、のどれか、かな?))
あとはジェイミーがスパイだったっけ?だけど財閥側で確定
(スパイだから財閥側を裏切ったりして物語の展開に幅を作れそう)
のこりの西欧財閥側の面々は建設に関わった
時計塔、アトラス院、から一人ずつってカンジか
((キャラ案を振り返ると、時計塔、アトラス院、軍人、神父、ヤンデレ
ガイア側、あたりが候補にあがってたからそこから出るのかも))
それ以外の面々は主人公となんらかの方法で潜入してたらしい電脳癌
次に、セイバーが防御系の宝具?を使ったっぽい
すこしずつセイバーの能力が開示されていってそれと同時に
戦いにかける想いや生前の生き様とかが明らかになっていき
主人公と良好な関係を築ければいいな、と思いました(願望)
どうでもいい小言なんだが必殺技の発動は発動時の周囲の景色や
キャラクターの心情を考慮するとよくなるかもよ
(ビルの屋上で星空の下でエクスカリバーだったり
士郎の心境が吹っ切れた後でUBWだったり)
RPGで考えるなら洞窟→森→火山→沼川海など→遺跡→魔王城
だけど・・・雰囲気に合わないね、魔王城て
クリア条件を核となる怪物の撃破以外のモノを考えてみた
ステージの基点を破壊する(五次ライダーの結界の基点みたいなノリ)
ステージに散らばる特定のアイテムを集める、サーヴァントの魂を捧げる
一定量の魔力を装置に送る、対象の捕獲、討伐、撃退
物語の展開を考えると
ジェイミーが非財閥側に条件付で財閥側のマスターやサーヴァントの
情報を流したり、非財閥側が情報を共有する展開、とか
とりあえず非財閥側も財閥側も優位に戦いを進めるためにも
他の陣営のスペックは調べていきたいだろうね
ただあんまいがみ合い過ぎると世界の救済がうまくいかなくなってしまう
から匙加減が難しい
アーチャーもセイバーの手腕を見るために怪物の巣へ
主人公たちを誘導したんだろうし
アーチャーが素早く敵を発見したのは
もしかして財閥側がキャスターのサーヴァントを従えているマスター
がいてそいつの索敵魔術で敵の位置を教えていたのだろうか
財閥は一枚岩じゃないんだろうが互いに戦闘を行わないと協定したり
非財閥側への牽制の強力や情報の共有ぐらいはしてるのかな、と推理
士郎じゃないが主人公にはなんかかっこいい必殺技とかあったらよくないか
- 383 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/08/08(木) 13:07:12 ID:.dHVMpCY0
- セイバー:ヤマトタケル マスター:浅地高木
アーチャー:ビリー・ザ・キッド マスター:ジェイミー・バウンド
ランサー:
ライダー:
キャスター:
アサシン:
バーサーカー:
話が進むごとにこれが埋まっていくのが楽しみだねぇ
ゆっくりな、投下してくれててテンション上がったよ
- 384 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/08/08(木) 21:43:15 ID:5Y2rp3Hg0
- リクエストが通るなら、魔物相手に実力発揮する、
英雄らしいシーンが見たい。
雑魚散らしとか大破壊じゃなくて、特効だったり唯一専用だったから
こそ逸話になったって言う、由来を目の当たりする瞬間とか。
楽しみだ。
- 385 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/08/08(木) 21:55:49 ID:iYRcEJM20
- >>382
人工でも真祖が夢を見ている場所なんだから城になると思う
- 386 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/08/09(金) 01:27:19 ID:waItrj4s0
- 真祖の根城に千年城ってあったね
最終ステージのボスは人工真祖が出たりとか妄想した
- 387 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/08/09(金) 20:26:07 ID:bI3NQqOM0
- やはりヴァ●キリープ●ファイルのアレみたく培養槽(はこ)入りなのかしら?
- 388 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/08/10(土) 02:50:46 ID:6/V5fjqw0
- 核となる怪物、で
ナイトメアという黒い馬だったり
エンプーサという夢魔だったりしてはどうだろう
人工真祖の夢の世界を守る衛兵、というか
- 389 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/08/10(土) 03:03:01 ID:6/V5fjqw0
- 人工真祖の夢の世界なんだし
真祖のコピー品みたいな怪物でもいいね
ボス版の人工真祖は吸血衝動を押さえ込まない真祖としての力を振るえる、とかどうだろう
最終ステージでは吸血衝動を開放できる特別仕様のステージ、とか
あとエンプーサは正体はキメラっぽい姿だけど変身能力があって
相手の好きな相手に化けれる、だったり
ハッグっていう夢魔の一種の怪物は相手に悪夢を見せるって言うらしいから
そこから主人公やセイバーの過去について触れてみるってのはどうだろう
たとえば変身能力だったら主人公の最も大切な人間に化け
悪夢だったらセイバーの最悪の思い出を見せて
隙を作ろう、とする、みたいな
あとステージ案として迷路とかどうだろう
遊戯王の闇遊戯の心の世界が迷路だったりしたからそんなカンジのイメージ
- 390 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/08/10(土) 20:47:53 ID:zeIMDMIo0
- エネミーとして世界の神話の怪物とかが出てくるとかいいね
- 391 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/08/10(土) 22:15:52 ID:2Z8vg96U0
- サーヴァントだけでなく幻想種ともバトルってのは初期設定にもあったな
- 392 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/08/11(日) 06:38:22 ID:qthORPCY0
- サイバーな世界観だし
どういう見た目なのかが気になる>怪物
extraのエネミーっぽい外見でどことなく神話の怪物の意匠をしたようなキャラなのかどうか
それともまんまファンタジックな外見なのか
- 393 : ◆J16Q1cpdcM:2013/08/11(日) 07:26:52 ID:zm2GwouA0
- ジェイミーの設定と前日譚を書いたものです
あえて言おう、ありがとうございます、フォルテッシモありがとう
- 394 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/08/11(日) 20:22:28 ID:t9IUP7MkO
- エネミーの見た目は鋼の大地に出てきたような亜人類を連想させるのとかどうだろうか
世界観を匂わせられるし、「来るべき未来に向けた新人類を仮想世界でシミュレーションしたモノのナレノハテ」とかそれっぽくね?
- 395 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/08/12(月) 05:01:42 ID:U5U68Odc0
- もし西欧財閥側が連携プレーをしてるのなら
その包囲網を抜けるのは難しいどころのレベルじゃないな
まぁ主人公が世界を救うことだけが目的なら
包囲網を作られてて危険の立場や不利な状況になってもただ黙々と戦うだけなんだろうけども
- 396 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/08/12(月) 05:24:45 ID:U5U68Odc0
- 足引っ張り合いはあかんよなぁー
まともに考えればサーヴァント全員で連携をとって戦えば
怪物なんで余裕で討伐できそうだけど
アーチャーの行動はスパイとしての行動なのか
それとも財閥側と非財閥側を対立させて漁夫の利を得るためなのか
- 397 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/08/12(月) 22:09:36 ID:5QZsC7sk0
- ジェイミーは二重三重スパイ 当たり前な謀略と諜報に漬かり過ぎて、自分がどっち側か
時々分からなくなるような状況とか。自分含めて信じられるものがない。
- 398 : ◆AWvm2QqdVs:2013/08/13(火) 02:27:46 ID:b9Ucelro0
- 感想や案等、色々と反応ありがとうございます
ジェイミーの立ち位置は、女王陛下がおられる国が西欧財閥側なので、自然と西欧財閥側となりましたが……
同じ陣営でも、片や国益最重視、片や全体主義で決裂する可能性が無い訳ではない、と今の所は考えています
>>◆J16Q1cpdcM氏
あの前日譚もあって、キャラも立っていたようなので案を使わせてもらいました
なかなか情報量が多い人物なので、うまく扱いきれるか微妙な所ですが、見守っていただけたら幸いです
>>上の方のランサー案の話
実はランサー、アサシン辺りはまだプロットに組み込んでいないので、
一応、採用の余地はあったり。ランサーは一番可能性が高いかも
>>318
反応が遅れましたが、最終デザイン来てた!
これはそろそろ、セイバーの描写にも力入れないと……
- 399 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/08/14(水) 23:29:55 ID:VZBdBqqk0
- ビリーは基本的にマスターには忠実だが、やりすぎちまうんだなきっと。
- 400 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/08/15(木) 22:16:57 ID:IMTbWl620
- 洞窟で無限に広がる場所で真っ暗な場所
そこで怪物を数体狩ればいい・・・シチュエーションを妄想するがうまい
のが思いつかないな、明かりのコードキャストを使ってるみたいだから
それを活かせるようの妄想をできないかと思ってたんだが無理だった
怪物は巣をはっているみたいで
世界の基点みたいな場所(魔術で言うところの霊脈の中心のような場所)
を守っている、とか考えた
そこを守ってる怪物を駆除できれば改変可能、みたいな具合
- 401 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/08/16(金) 21:11:44 ID:SKIUUPXk0
- チェザーレ・ボルジア
アサシン、毒と謀略の梟雄。ソロモンと腹黒世界一決定戦とか
- 402 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/08/17(土) 17:59:59 ID:rZltVuLY0
- EXTRAの正史だとラニの師匠が最後のアトラスなんだな
まあ月から帰ったラニがアトラスを継ぐ可能性もあるし大した問題でもないか
- 403 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/08/17(土) 19:19:47 ID:uLLQdk6s0
- そういや真祖もホムンクルスも"自然の触覚"なんだよね。
製造主、用途・目的はかなり違うけど。
- 404 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/08/17(土) 21:38:13 ID:uLLQdk6s0
- サーヴァント候補
【ランサー】
真名はミトラス。墜ちた神霊、太陽神・英雄神として崇められた。
イラン神話に登場し、英雄神として西アジアからギリシア・ローマに至る広い範囲で崇められた神。
インド神話の神ミトラと起源を同じくする、インド・イラン共通時代にまで遡る古い神格。
その名は本来「契約」を意味する。ユダヤ教の天使メタトロンの起源もミスラであるという説がある。
また弥勒菩薩(マイトレーヤ)は、名の語源を同じくする事から、ミスラを起源とする説も唱えられている。
キリスト教はミトラ教の儀式を「悪魔的な模倣」と呼んで非難、排斥したが、逆にミトラ神話のさまざまな
要素がキリストに結び付けられた。
光と炎熱のオーラを身に纏い、属性の異なる相手に制約と強制を施すスキルを持つ。
宝具は、時間を司る王杖 ズルワーン・アカラナ(永劫螺旋・無間回帰)
【アサシン】
真名はチェザーレ・ボルジア。イタリア・ルネサンス期の軍人・政治家。
イタリアにおいては単にチェーザレは一般にカエサルを指すため、現地ではヴァレンティーノ公と呼ばれる。
ローマ教皇アレクサンデル6世の息子として生まれ、成長後は教皇軍総司令官に就任。父の地位と財産を
足がかりに、知略謀略を張り巡らしながら戦国乱世のイタリア半島統一に乗り出す。権謀術数と豪胆な戦略
によって、破竹の勢いで次々と領土を広げ地位と権力を高めていくが原因不明の重病にかかり、領地の大半
を失い、転落の一途を辿る。義兄の治めていたナバラ王国に落ち延びるが、ナバラ軍とスペイン軍との戦闘
に一部隊を率いて参戦して戦死。31歳という若さだった。
毒と謀略の梟雄、相手に一切悟られずに毒を盛る宝具を保有する。
- 405 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/08/18(日) 12:01:50 ID:mkl7SmQw0
- 神霊とか出るとやばすぎるだろwww
ってなる気もするが冬木の聖杯をベースにしているとはいえ
アーチャーの弓のように謎の未来技術によって可能となってるって設定ならいけそう
真祖を出すなら、やっぱ空想具現化っぽい能力出して欲しい
自然現象を操るらしいので
竜巻、暴風、雷、マグマ、火山ガス、地割れ、吹雪、地震、霧、雹
落盤、土石流、鉄砲水、間欠泉、とかが攻撃手段候補
あとエクストラでアルクが空間の裂け目を作ってそこから脱出してた
- 406 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/08/18(日) 14:25:32 ID:/faaXSgY0
- 【ランサー】
真名はペドロ一世
カスティーリャ王国の国王。彼の死後貴族達の流した悪評によって定着した残酷王という異名
と民衆によって付けられた正義王という二つの異名を持つ。
善人を愛し、悪人に憎悪する潔癖にして狭量、公平な英霊で大の為に小を犠牲にする人物であ
り重度の断罪癖の持ち主。
裁くべき悪を欲してはいるものの善悪の審議に偏見が入るのを嫌っており公平であろうとする
態度は崩さない。
彼がその狭量をそのまま発揮していたならばただの暴君として名を残しただろう。
自分を含めこの世全ての不義理不道徳を憎んでおり戦いに参加するのも死後の余興と捉え分か
りやすい悪である反英霊の断罪を最大の楽しみとしている。
彼がもっとも憎む罪の名は裏切りである。
宝具
狂奔たるや断罪の刻 ロクラ コンビクション
体内で展開させる固有結界、外界に展開することも可能だが速度が遅く最大一人しか取り込めず彼の世界が狭い事を示している。
霧状の黒い魔力が全身から溢れ出てある程度コントロールすることが可能で武器を覆い刺撃や斬撃で飛ばすことも出来る。
触れることで対象に吸収され重罰として対象を縛る錘となる。
万が一結界内に取り込まれ尚且つランサーが悪と認めた者ならば身動き一つ出来ず意思を保つことさえ困難になる。
- 407 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/08/18(日) 14:56:17 ID:mkl7SmQw0
- EXマテの魔術師の項目とか参考になりそう
- 408 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/08/18(日) 22:26:46 ID:dOl5hAfA0
- >>405
カ●ナに匹敵する腐れチートでライバルキャラというコンセプトで煮詰めたら、
エライ方向に大暴投した、今では反省している。いくら零落したとはいえ
ミトラはヤヴァイか…
たぶん必殺技は外道照身霊破光線。
- 409 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/08/19(月) 18:15:08 ID:JcmSjVgM0
- セイバーがヤマトタケルなら邪神とか荒ぶる神とかを鎮めたり討ったり、という
伝承をもつらしいから神話の再現をするというのならいいんじゃね
神殺しの逸話を再現する、とかかっこいい
- 410 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/08/19(月) 18:25:21 ID:mpNK8.wI0
- 素朴な疑問なんだけど何を持って“続編”と銘打ってるの?
- 411 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/08/19(月) 18:27:15 ID:mpNK8.wI0
- 持って→以って
- 412 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/08/19(月) 18:28:39 ID:JcmSjVgM0
- 言葉の綾
ちょwww俺たちでfateの二次創作作ろうずwwwの言い換え
誰も本当のところはわかっていない
どれか、じゃないか
- 413 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/08/19(月) 18:30:09 ID:mpNK8.wI0
- なるほどサンクス
- 414 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/08/19(月) 19:39:22 ID:CZdp74Y.0
- 前スレ>>1が出現しない限り真実は闇の中
- 415 :404:2013/08/20(火) 20:29:36 ID:bRTUuy3.0
- >>404の続き、調子乗って宝具も考えてみた。
【アサシン】
甘き死よ、来たれ(バーチ・ディ・ダーマ・カンタレラ)
アサシンがその身に纏う毒。アサシンの任意で超極小の鱗紛となって拡がり、周囲の大気、水、物体すべてに
毒が潜伏する。無味無臭、一切存在を感じさせない。毒に触れた時点では一切無害だが、アサシンの任意で
毒性を発動、神経を徐々に麻痺させながら死に至らしめ、犠牲者は眠るように死んでいく。
死にいたる時間はアサシンの任意で決定する。ただ魔術に近いため、高い対魔力で効果をキャンセルできる。
また自身の武器に纏わせたり、鱗紛を凝集して最愛の妹 ルクレツィアの形をした猛毒の渦を放つこともできる。
(キモウト特攻爆弾、夜●姫伝の秀蘭だな…)
【ランサー】
永劫螺旋・無間回帰(ズルヴァーン・アカラナ)
時間を司る黄金の王杖。二匹の蛇が螺旋に絡みついた意匠、杖先には十二星座が刻まれた黄金円盤を戴いている。
局所もしくは辺り一帯の時間を操作することが可能。
その効果は、時間遅延、時間加速、時間停止、さらには時間をある程度巻き戻すことさえも可能。
また時間操作能力を代償に、すべての時を断つ金剛の鎌を顕現させることができる。
(いわゆるタ●ムベント。どう見てもゴ●トバイザーです、本当にありがとうございました)
- 416 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/08/23(金) 03:32:38 ID:D35YLjkU0
- ランサーはやっぱり最初の頃に出てた関羽がいいな
ほかの鯖候補とのバランスを考えると、漢分が足りてない気がするし
桃園の誓いと、劉備への忠義から曹操の元を去った逸話をモチーフにした
アンチギアススキルで、ソロモンのあらゆる霊を隷属させる指輪に打ち勝ったり
関聖帝君としての信仰に加えて龍種の転生体という俗説もあるし
神仙と龍という型月2大チート属性で無双した末に神殺し&龍殺しの
ヤマトタケルに討たれるとか、色々動かしようはあるかと
- 417 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/08/23(金) 09:58:30 ID:onDB3n8I0
- 漢キャラで思いついたんだが
西欧財閥がおそらくある程度は強力してて
セイバーや非財閥側に負担を強いる立ち回りをしてるんだろ?
そんで露骨に卑怯で姑息な財閥側の戦法をうすうす不満に思ってた
西欧財閥側のサーヴァントの一人がなんらかのキッカケで
ついにキレて非西欧財閥側に寝返るってどうだろう
「お前らよりこっちの方が面白そうだわ」ってカンジで
- 418 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/08/23(金) 22:50:22 ID:AmUAy5860
- ライダー枠に、神話の魔物のラミアとかどうだろう。
クリーチャーが当たり前にいる舞台だから召喚できた存在ってことで。
特に宝具は無いけど存在そのものが神秘だし、素のステータスで
戦うスタイルで。
上の方にもあったけど、これから先、リーダーのカリスマより奇形でも
個人で生き抜ければ良し、な時代になって行くみたいだし。
人間が別の存在に乗って能力を拡大した、をひねくれて考えたって
ことで一つ。
騎乗としての華々しさが無くなるけど。
マスターは、ラニみたいな年少魔術枠。
キャスターがソロモン王だと指輪に負けるかな?
マスターの立場が決定済みみたいだし、もう遅いかもだけど。
- 419 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/08/26(月) 22:43:48 ID:RKq/RDug0
- ソロモンはマスターに併せて行動しそう。
高慢なヤツには従順で、自信のないヤツには自信を引き出すような感じで。
最初は協力的だけど、マスターが破滅していくような方向に持っていく、とか。
士郎がマスターだとVP2のレザードのように誠実な振りをし、
龍ちゃんは趣味に付き合いまくり、慎二には貴方の忠実な下僕って振りで。
ケリィの場合は意図的に被害者増大させるような真似して曇らせまくり、
オヂサンは暴走するように煽りまくる。
- 420 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/08/26(月) 22:45:19 ID:RKq/RDug0
- ソロモンはマスターに併せて行動しそう。
高慢なヤツには従順で、自信のないヤツには自信を引き出すような感じで。
最初は協力的だけど、マスターが破滅していくような方向に持っていく、とか。
士郎がマスターだとVP2のレザードのように誠実な振りをし、
龍ちゃんは趣味に付き合いまくり、慎二には貴方の忠実な下僕って振りで。
ケリィの場合は意図的に被害者増大させるような真似して曇らせまくり、
オヂサンは暴走するように煽りまくる。
- 421 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/08/28(水) 15:27:57 ID:lBanDdEk0
- 原作のサーヴァントを一体ぐらい出すとかどうだろ
- 422 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/08/29(木) 22:51:37 ID:tEp8Az8E0
- ヤマトタケルの敵(妄想)
→クマソタケル 双子戦士、二つの肉体にひとつの魂。ツープラントンが真骨頂。
二人相手では勝てないので、不意打ちで一人片付けてから
もうひとりと一騎打ち。弟は「美しい女だ」と言い、兄は「強いオグナだ」
と呼ぶ。初めて双子の意見が分かれた。
→イズモタケル 王の資質・徳を併せ持つ偉大な君主。その王道に心打たれる。
タケル以上の武人でもあり、一騎打ちで自分が敗れることで父王が和議を結ぶ
ことを望むが、彼女を助けるべくオトタチバナが呪詛でイズモの剣を封じ勝利する。
卑劣な手段によって勝利を得たという汚名をあえて被り、以降ヤマト統一まで不敗を誓う。
- 423 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/08/30(金) 00:36:30 ID:Bwe9lPLk0
- >>422
修羅の刻を読んだだろw
- 424 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/09/01(日) 00:01:42 ID:W/Ue0M7k0
- ウィンチェスターやランダル装備した、アーチャー重武装タイプ。
右手にはスリーブガン仕様のデリンジャーが…
……あんまり強そうに見えないな。
- 425 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/09/05(木) 23:56:16 ID:KgHJmRkk0
- ソロモンが聖杯戦争システム利用してサーヴァント召喚とかありそうだな。
- 426 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/09/05(木) 23:57:25 ID:KgHJmRkk0
- ソロモンが聖杯戦争システム利用してサーヴァント召喚とかありそうだな。
- 427 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/09/06(金) 18:43:15 ID:XUDUWlfo0
- 二重投稿してまっせ
- 428 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/09/06(金) 20:57:02 ID:iLiN1R0o0
- ほらアレだ、アーチャーは低コストだから。
あと、今回こそ正統派びっくりクラスだから。
決してイロモノとか、色つきの方がキャラが立つとか、そんなことはない、
よ?
- 429 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/09/06(金) 23:58:37 ID:zUgeKU360
- セイバー →掟破りの国産メイン鯖ヒロイン
ランサー →????
アーチャー→メリケンのイロモノ近代鯖
ライダー →ギリシアおっぱいさん?
キャスター →イスラエルの最終鬼畜魔道兵器?
アサシン →????
バーサーカー→弟殺し祟り神?
うん、みんなイロモノだ
- 430 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/09/07(土) 23:47:13 ID:Illjq/NE0
- やはりライダーは、エウロペさんなのかしら?
だとしたらフ●ンダーや巨大ロボとか、アーチャーさんキッツイな。
キャスターはアレだろうし…。
まさにホ●ホースポジション、ジェイミー共々上手く立ち回っていくしかない。
- 431 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/09/11(水) 02:38:01 ID:FII2nKOk0
- そろそろ続きクルー?
- 432 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/09/12(木) 23:28:04 ID:RHnFEL4E0
- セイバーは剣術以外にも体術とかでも戦って欲しい。
手首掴んで投げ飛ばしたり、華麗な足技で蹴り飛ばしたり、
巨漢の振り下ろした巨大武器の上に、グリフィスよろしく飛び乗ったりとか。
- 433 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/09/13(金) 19:14:12 ID:buYxvCIA0
- 東洋系のサーヴァントだしな
八極拳と同じく古武術には骨子術とか秘孔とか色々ありそう
剣持ってても足技とかならいけそう
- 434 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/09/13(金) 21:18:37 ID:oP1XznX20
- 当麻蹴速さんのような足技以外にも、縮地や透かし、遠当ての原型技とか
二指真空把のような返し矢技とか、ドラゴンブレスのような息吹含み針とか。
騎士王のような正統派なパワー型ではなく、テクニカルファイターっぽい感じで。
- 435 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/09/16(月) 08:38:18 ID:tfqNeJao0
- カイン変身、妄想
第一段階 痩せた壮年の男、粗末なローブ一枚。体にはアンリマユのような紋様がチラホラ
第二段階 紋様が全身を覆う。肉体は強靭になり、紋様が一部肉体から離れて展開、手にしたものは呪いの武器に
第三段階 紋様そのものが実体化、蜘蛛のような怪物になる(祟り神モード)
最終形態 巨人化、無差別に呪いをまき散らす(ダイダラボッチモード)、タロスと殴り合いとか面白いかも
しかもパワーアップするたびにマスターがズタズタのボロボロになんの、魔力供給だけじゃなくてライン通して
呪毒汚染。マゾ…否、殉教者専用
- 436 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/09/16(月) 09:06:11 ID:tfqNeJao0
- カイン変身、妄想
第一段階 痩せた壮年の男、粗末なローブ一枚。体にはアンリマユのような紋様がチラホラ
第二段階 紋様が全身を覆う。肉体は強靭になり、紋様が一部肉体から離れて展開、手にしたものは呪いの武器に
第三段階 紋様そのものが実体化、蜘蛛のような怪物になる(祟り神モード)
最終形態 巨人化、無差別に呪いをまき散らす(ダイダラボッチモード)、タロスと殴り合いとか面白いかも
しかもパワーアップするたびにマスターがズタズタのボロボロになんの、魔力供給だけじゃなくてライン通して
呪毒汚染。マゾ…否、殉教者専用
- 437 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/09/16(月) 09:09:49 ID:21UcLnNA0
- 二重投稿する奴同一人物か?
- 438 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/09/16(月) 10:38:56 ID:1ZROuC820
- あれか、新しいブラウザにして
勝手がわからない、とかそういうオチじゃね
- 439 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/09/19(木) 21:22:20 ID:POvrEZLo0
- 戦闘スタイル案
タケルちゃん 神話・伝承に出てくる神技を使う(当麻蹴速の足技、高木神の天之返矢等)
エウロペ? ヘパイストゥスが作ったということで、タロスを始めロボ宝具とか
カイン 最初弱わっちいけど、攻撃受けるほどパワーアップしていく(相手の攻撃特性を学習して次回から無効化とか)
ソロモン 魔術なら何でも使える腐れチート、魔力無制限(FF3の賢者ジョブ(容量無制限)みたいなもん)
何度か二重投稿のヘマやった者ですが原因分かりました、もう二度とやりませんごめんなさい
(画面戻ると勝手に投稿しちゃうとか…鬱だ)
- 440 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/09/24(火) 23:19:25 ID:54WTV8Rg0
- ステージ案
ステージは土星天→木星天→火星天→太陽天→金星天→水星天→月天、と逆をたどる感じで、
暗い洞窟〜霧溢れる渓谷〜燃え上がる火山〜堅固な城塞(もしくは街・学校)〜緑なす密林〜水晶渓谷〜…
で、最終の月ステージは千年城に酷似。
各ステージにいるガイアの怪物たちは、アリストテレスに酷似しているとか。勿論そのもの
ではなくムーンセルに残っていたデータか何かから ガイアが最強の存在として夢見た存在
(ワラキア見たく、実力は一〜三割弱)。
それと火星(未登場)・太陽(設定なし)は他の鯖(ソロモン?)が倒した事にする。
もしくは太陽の座にいるのは聖杯戦争の審判役(レオナ?)
- 441 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/09/25(水) 23:28:30 ID:YcxAxzA.0
- 続き読みたい(願望)
- 442 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/09/29(日) 21:26:12 ID:E1ay8xq20
- 続き読みたい(切実)
- 443 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/09/29(日) 22:49:32 ID:eTZc8jDw0
- 呪詛祓いの剣舞でカインを切り刻むセイバー。
幻想種や英雄の食い合いで漁夫の利を狙うアーチャー。
巨大な幻想種と闘うタロスinエウロペ。
- 444 : ◆AWvm2QqdVs:2013/09/30(月) 01:20:56 ID:Q9bK6quU0
- 二日目 魔獣襲来〜セイバーについて
それから、どれほどの時間が経ったか。おそらく体感時間とはズレが生じているに違いない。
セイバーに抱えられたまま、ただ洞窟の暗闇の中を直進。野外ではないというのに、風が吹きつけ、衝撃が襲いかかる。
ほとんど、ジェット機に括りつけられて飛行したような様なもので、意識と正気の二つを保つだけでも困難だ。
ようやく解放された直後には、大嵐が去ったような落差を感じていた。まともな状況に戻ったというのに、まだ呼吸器官が狂っている。
倒れ込まなかっただけでも、自分の頑丈さは大したものなのだろう。
きっと、どこか改造されているに違いない……というか、そういえばアトラシアに色々と改造されていた。
それでも、根幹は人間として設計され、人間としての機能が優先されているので、多くの点で各分野のホムンクルスには及ばない。
今回のような戦闘用ホムンクルスの如き扱いは、なるべく避けて欲しいものだった。
「ハァ……ハァ……ッ!」
「しまった……! 負荷を掛けすぎたようです。無事ですか、マスター!」
こちらの様子を見て、セイバーが声を荒げた。
いや平気、と手を振ったつもりだったが、セイバーからは苦しくて、もがいているようにしか見えなかったのかもしれない。
それでも無理やり呼吸を整え、発声できる条件を整える。一瞬だけでも、まともに声を出せれば手はあるのだ。
「――State……reload……!」(生体……再起……!)
肉体はともかく、頭は完全に無事、となれば状況が整えば攻性呪文は問題なく使用することができる。
この電脳世界で変遷したアバターの情報を一部強引に初期化し、本来の肉体の情報の再読み込み。
本体は寝ているし、肉体精神ともにコンディションは水準以上に保たれている。それを読み取れば……
「ゲホッ……! いやよし、これで大体の所は回復したよ」
急激に肉体の状態が切り替わり咳き込むが、それに慣れれば後はこの通りだ。
危なげの無い歩調でセイバーに向き直り、調子が戻った事を告げた。
セイバーの方は、コードキャストを利用して回復した様を見て、何らかの感銘を受けたようだった。
「良かった……しかし、加減が上手くいかなかったようですね。次の機会があれば、雑な扱いは控える事にします。
それにしても、コードキャストとは随分便利なのですね」
「便利だけど、意外にリスクもあるから運用には気をつけないといけない。それはいいとして……
あのアーチャーと、セイバーが使ったスキルについて話せるかな?」
軽く返答すると、即座に雑談から戦術談義へと踏み込んだ。
多少、せっかちであると自分で思わなくも無いが、遠からず話さなければならない事だ。
セイバーをそれを察したのだろう。比較的、穏やかな態度を戦場に臨むそれへと一変させる。
あの戦いでは状況を把握し続ける事が限界だったが、それでもマスターとしての眼はサーヴァントの能力を解析していた。
アーチャーの宝具〝二十一の銃殺〟を正面から受けたのは防御宝具ではなく、セイバーのスキルでしかなかったのだ。
「『巫術』ランクA。善悪問わず神秘的な存在と交流し恩恵を受ける。魔術的には降霊に該当する――ここまでは、いいかな」
「はい、大まかには」
セイバーがこくりと頷く。大まかと限定的な返答をしたのは、おそらく交流の対象に制約がある、といった所か。
その辺りは話の主旨には関わらない。気になる点は後で聞けばいいので、今は話を進める。
- 445 : ◆AWvm2QqdVs:2013/09/30(月) 01:23:25 ID:Q9bK6quU0
-
降霊とは……極めて大雑把な分類としか言えない。基本的には、霊的な存在に接触するために用いる魔術全般を指す。
対象はそれこそ何でもよく、精霊や悪魔、亡霊に起源に連なる自身の前世でも構わない。手段も同様にレパートリー豊かだ。
世間にも知れ渡る主要な魔術書の大半は、これについて記しており、ある種の花形とも言える分類の一つだろう。
世界各地の精霊信仰、神懸り、そして悪魔崇拝。死体ではなく霊を扱う死霊魔術もこの領分だ。挙げていけば、きりが無い。
条件さえ整えば、人の手に余る神秘に踏み込む事すら可能だが、大体の場合は身の破滅を招く事になる。
聖杯戦争におけるサーヴァントも、その特徴が最も極端な形で現れた一例だ。
「まず聞きたいのは、具体的にはどんな事が出来るか、かな。
こちらから見えるパラメータだと、ランクA相当の『巫術』の行使が可能としか分からなくてね。具体的な中身はさっぱりだ」
マスターの透視能力にも限度はあると言う事か、それとも優先順位が設定されているのか。
同じランクで強弱が表されていても、宝具、スキル、基礎ステータスの順で詳細が判別できなくなっていく。
過去の記録によれば、これに加えスキルや宝具にも現れない能力が存在している場合もあるらしいのだから、非常にややこしい。
「それなりに多岐に渡りますから、用途を全て説明するのは難しいかも知れません。
ただ、生前では祭祀や自然霊との交信が本分でした。古来の精霊崇拝、に分類されるのでしょうね。
この用途は自然災害を予知し、時には祭礼を以ってそれを予防する……つまり、大概は対自然に特化しています」
「えーと、つまりセイバーは生前、巫女さんだったって事?」
我ながら場違いな感想だと思ったが、セイバーの姿をしみじみと眺めてしまう。
束ねられた流麗な黒髪に、やや幼く見えるが独特の静粛さを帯びた面持ち、と無骨な武装を除けば、似合っているのかも知れない。
何か気に障ったのか、セイバーの表情は堅くなったように見えた。
「……請われれば真似事もしました。しかし、その程度の話です」
「それでランクAというのも、無茶な話だと思うけど」
「師と当時使用していた礼装が優秀だった、というのが大きかったのでしょう。
セイバーのクラスに該当する事から分かると思いますが、私の本領は武勇にあります。
少なくとも本職の巫女や呪術師ではありません」
謙虚というよりも、むきになっている様子だがセイバーの言葉に嘘は無さそうだ。
しかし、サーヴァントはクラスに応じた形で英雄を再現した存在、逆に言えばクラスの範疇にその能力は制限される。
ランクAは数多くの英霊を見渡しても一流の域。それこそ、本職の魔術師であってもB止まり、というのもあり得る話だ。
セイバーでありながら、どちらかと言えばキャスターに相応しいスキルも持ち合わせているという事は、複数の道を極めているか、
あるいはその武功そのもの、例えば怪物の討伐などに神秘的な意味合いが存在していたのかも知れない。
おそらく、彼女の真名を見定める為の情報は出揃いつつある。
英雄というのは女性であるだけで、有数ではあるし、パラメータからの推測が正しければ、二流三流の英霊ではない。
ただ、今一つ確信にまでは至らない。せめて、鞘に隠された武器を見る事ができれば、時代を特定できそうなのだが。
「……話を戻そうか。対自然が本分といっても、アーチャーの宝具は当然、天災には該当しない。
聖杯戦争、つまりサーヴァントとの戦いでは、本分でない使い方が主流になる訳だ」
「その通りです。アーチャーの宝具を耐えた際は、武神――いえ製鉄の神でしょうか。その権限の一端を借り受けました。
ここが基盤から遠く離れた土地であるため、それほど魔力の効率は良くありませんでしたが」
ごく当然の事のように語るセイバーだが、何やら無茶苦茶いわれたような気にしかならなかった。
英霊や神霊の分身を呼び出すならともかく、その力を借り受けたり、準えたりするだけなら、それほど逸脱した事例ではない。
しかし、宝具に正面から耐えるとなると、さすがに桁違いの出力だ。
- 446 : ◆AWvm2QqdVs:2013/09/30(月) 01:26:36 ID:Q9bK6quU0
-
「端的に言えば、防御動作を誇張したダメージ削減、それに筋力や耐久の上乗せです。
後は自然干渉も可能ですが……大半の場合は直接攻撃した方が効率的でしょうね」
強化(バフ)を掛けて、後は殴るだけ。要は補助を兼ねた脳筋という事らしい。
とはいえ、単純に強ければこれほど合理的な方針はない。
魔術を発動する一工程の間に、接近して数発凶悪な一撃を放てるなら、当然ながら魔術の方が回りくどいという話になる。
おまけに効率で劣ると言うだけで、必要となれば自然干渉系の攻撃も可能という隙のなさだ。
ただし、隙が無いというのはあくまで正面対決に限れば、の話であるが。
「器用なようで、立ち回り自体は限定されている。ある意味、あのアーチャーとは逆だね」
「逆、ですか。あのアーチャーが?」
「そうだよ、真名を晒したうえに宝具まで使ったんだ。アーチャーの実力の全貌は見えていると言っていい。
西部のガンマン、という括りならトップクラス。にも関わらず、そのパラメータは高くはない。これは活躍した時代の影響だろうけど……
あいつの強みは純粋な強さじゃない」
まず、宝具〝二十一の銃殺〟(サンダラー・キリングスコア)が代表例だ。
二十一人を殺害し、自身は二十一歳で殺害された。超人的な技量と、無数の誇張と逸話に彩られた人生。
ビリー・ザ・キッドの生涯、そして英雄性そのものが具現した二十一の銃弾。それが宝具の正体だ。
宝具には伝説の再現を行うものがあると聞くが、これもその一つ。後世に誇張または歪曲された逸話を現実のものとしてしまう。
この銃弾を使用した場合に限り、銃撃の範疇から外れなければ一定の魔力の範疇で、様々な強化や変化を行う事ができる。
用途の限定された令呪のようなもので、単純に威力を上げる事も出来れば、銃弾の軌道を自在に変える事も可能だ。
ランクはC。三騎士であり弓兵の特徴は強力な宝具である事を考えると、平均よりは劣る宝具、という評は避けられない。
しかし、理解できた所で、実際にどう運用してくるかは予想できない。
いや、膨大な予想を羅列する事はできるが、常に全ての手に備え続ける事は不可能だ。
「それに加えて戦闘スキル二つに話術、騎乗、ここまで来ると立ち回りの幅が最大の長所だ。
バックが西欧財閥である事を考えると、騎乗が死んだままというも、考えづらいし……」
マスターにも格差が存在する。実力で劣るとは思わないが、向こうの財力は底なしだ。数世紀前には、実在しなかった規模だろう。
たとえ、ここが電脳世界であっても戦車や戦闘機などは、いくらでも調達してくるはずだ。
西欧財閥が技術的進歩を放棄しているため、現在最新の戦闘機相手でもサーヴァントでは勝てない、という事はないが……
「では、先程交戦したアーチャーは本気ではなかった可能性が高い、と?」
「そうだね……ビリーは二丁拳銃の使い手だったという逸話もあるし、瞬時に弾倉を空にする高速射撃も見せなかった。
まだまだ、底があると考えるのが妥当じゃないかな」
セイバーに問われ、西欧財閥からアーチャーに注意を引き戻す。
もし、あそこでアーチャーが本気であれば、負けたとは言わないが、たいした被害も無く離脱はできなかっただろう。
「では、一体何を目的に……殺そうとしなかった事は分かりますが、それなら、そもそも接触しなければいい。
短時間で私達の位置を突き止め、攻撃を仕掛けてきたのには、何か意味があったのでしょうか……?」
「単なる威力偵察の線もある、というより目的の一つなのは確かだと思う。リーチの長さに、真名が悟られ易い事を考えても適役だ。
向こうの偵察役、この速度はキャスターか西欧財閥の特権だろうけど、こちらの位置は完全に把握されているみたいだし……」
こちらがアーチャーの能力を見抜いたように、敵もまたセイバーの能力を多少は見抜いたはずだ。
容易ならざる相手、と見て取れば、もう今後は一対一の機会もないかも知れない。
ただでさえ、西欧財閥側に情報アドバンテージがあるのだ。分断してからの各個撃破はよほどの状況でなければ不可能だ。
もっとも、この程度は想定していた事柄で、方針に変更はない。
キャスターやアサシンを警戒しつつ、階層の制圧への協力は状況を見て判断する。
- 447 : ◆AWvm2QqdVs:2013/09/30(月) 01:28:36 ID:Q9bK6quU0
-
しかし、改めて自分達の最善手を思い返せば、かちりと思考の歯車が噛み合ってしまう。
つまりは、都合の悪い結論に行き着いてしまった。そう簡単に、思惑通りに物事は動かないものだ。
「いや……そういう事か。向こうにだって、こちらの思惑は読めるし、それなら目的は一つだ。
もう準備は出来ている、だろうね。セイバー」
「はい」
あるいは疑問提起をした時点で気付いていたのか、それとも直感していたのか。どちらにせよ、セイバーは短く応え、頷いた。
彼女はマスターに対して常に一歩引いて、相手を立てようとする。
ただ、演技が下手なのか、騙すような形を嫌っているのか、相手から見れば譲っている事が容易く分かってしまうのだ。
方針についての意思決定にせよ、アーチャーの戦力分析にせよ、彼女が主導権を握る事もできたはずだ。
あえてそれをしないのは、共闘者を尊重しているとも言えるのだろうが……
「……?」
「細かい事は後。今は襲撃に備えないと」
悩んでいる素振りを見せると、不思議そうにセイバーが首を傾げてきた。
かなり素の少女の表情に近く、おそらくこれは心からの疑問なのだろう。
とはいえ、今は彼女を観察している時間があるかどうか。
もし、アーチャーを含む西欧財閥側がこちらの方針を知悉し、この階層の位置関係を正確に把握しているとしたら。
彼らのやる事は一つだ。こちらが戦いを避けようとすれば、逆に誘導して負担を押し付けてくる可能性が高い。
いや、すでに可能性を測る段階ではない。おそらくは、すでにアーチャーの手により西欧財閥側の策に陥っている。
敵との接触はもう確定事項なのだろう。後は早いか、それより若干遅いかの違いでしかない。
(暗闇の中では、照明が必要になる分、視覚の拡張は効率が悪い……それなら、今は魔力感知か)
逃げ出せば、逃げ出したでアーチャーが待ち構えている、となると腰を据えて撃退するしかない。
短く呟く事で、コードキャストを起動させる。
ぽつりぽつりと周囲に光点が灯るが、これは照明用のものではない。探知機能を備えた簡素な使い魔だ。
波長の異なる多重のセンサーがそれぞれ敵を捉え、複数の不確実な情報を照らし合わせる事で比較的、確実な情報を得る。
「近い……! 残り十秒もない。四体の幻想種、形状は不安定だが馬に似ている」
嘶きが暗中に響き渡り、どこか不確かな馬蹄が地面を叩いている。
タイミングを計り、既に作成済みの照明の範囲を広げると、暗がりから突進してくる四頭の魔馬の姿がそこにあった。
標準よりも一回りは巨大な漆黒の体躯に、暗い影のような魔力が放出され鬣と尾毛を形作っている。
馬の姿をしているにも関わらず、それは肉食獣のような獰猛さで標的を睨み、牙を剥いていた。
(水馬の類でなければ、夢魔だとは思ったけど……当たりか)
ナイトメア。北欧の民間伝承で語られる、悪夢を体現する漆黒の馬だ。
その歴史は個体によってまちまちだ。その起源はMareという単語、霊と雌馬の二つの意味の取り違えにあるとされるが、
古来から夢魔自体が動物を模り、また馬に跨るという伝承もある。外見だけでは、どの起源に由来する個体か分かったものではない。
もっとも、この時代にこの場所で遭遇するという時点で、その位階は高いものではないだろう。おそらく、魔獣の域を出ないはずだ。
セイバーへの援護はなく、そして出すべき指示もない。なぜなら――
- 448 : ◆AWvm2QqdVs:2013/09/30(月) 01:32:07 ID:Q9bK6quU0
-
「ハ――ッ!」
馬蹄が騒音を撒き散らす中、鋭い掛け声と共に、セイバーが一歩踏み込んだ。
黒馬の姿をしており、また霊体であるが故に肉体的な制約が稀薄な為か、ナイトメアの直進の速度はサーヴァントにも匹敵する。
大気の壁そのものを砕きかねない速力を以って、夢魔の集団は瞬く間に標的に襲い掛かろうとし――
そして、その全てが瞬く間に打ち倒された。
暴風を伴う剣閃が二度、三度。ただそれだけで、魔獣が尽く胴体や頭部を砕かれ絶命していた。
恐怖や激痛で足を止める間すらない。首から上を失った魔馬の肉体は駆け続け、ようやく均衡を崩した所で霧散する。
「根本的に負けるはずがない組み合わせだからね。同じ魂喰らいで、格は圧倒的に上、相性でも優位……
っと、新手が来る! 数は十四、方角は同じだ」
幻想種に共通する通常の生物から逸脱した身体能力、生きた年月に比例した神秘性。
それらに加え、ナイトメアという種は電脳世界においては、高い能力を発揮する。
現実世界で肉体を得た夢魔が成立する事は稀だが、こちらは元より霊子ハッカーが見る夢の世界のようなもの。
簡単に擬似的な肉体を得る事ができるし、種族特有の精神に干渉し、それらを喰らう能力も猛威を振るう。
しかし、それはあくまで標的が単なる人間だった場合の話だ。
英霊、サーヴァントは元より霊体であるし、魔力も魂の格も圧倒的に上だ。
例外的な怪物を除いて、数多存在する夢魔が喰らえるような存在ではない。
サーヴァントを倒したければ、それこそ竜種やそれに匹敵する存在を持ち出すしかない。
十四の魔馬、その先鋒である数体を、セイバーがただ一撃で撃滅すると、あまりにも強大な敵だと察したのだろう。
ナイトメアは剣の間合いの直前で留まり、威嚇を続けている。
一目散に逃げ出すか、一斉に襲い掛かるか、事態は微妙な均衡の上に成り立っていた。
一方、セイバーにはそれほど緊張感はない。一斉に襲われた所で脅威はたかが知れている。
こちらに視線を向けて、相談を始める余裕さえあった。
「この幻想種が〝階層の核〟なのでしょうか? それにしては……」
「たぶん違う。ここのセキュリティだと本来はあり得ない事なんだろうけど、運用がよほど拙かったんだろうね。
大源が枯渇して神秘が絶えるなか、行き場を無くして住み着いた、って所だと思う。
現実世界に肉体を持たない生物なら、こういう事もあるんじゃないか」
ここは霊子虚構世界であると同時に、人造真祖の内面とリンクしている。
要は夢魔にとって、人造真祖の見る夢は魅力的な住処だったという事か。もっと深い階層では、拒絶もされただろうが。
結局は骨折り損、という事になりそうだった。セイバーにとっては、さほどの苦労ですらないだろうが。
「では、この獣達はどうするべきと考えますか?」
「倒す必要は無いし、害獣とはいえ絶滅寸前だし……適当に脅して、逃がして欲しい。
後は自分達の裁量で生きていけると思う。他のサーヴァントに倒されるなら、それまでだ。俺達が関わる事じゃない」
特に考えがあって出した意見ではない。ただ、必然性もなく殺すのは憚られた。
魔法でも使わない限りは、死は不可逆の現象だ。後で間違いに気付いても、取り返しが付かない。
甘かっただろうか、と思わないでもない。セイバーの顔色を窺ってみるのだが、彼女は別段、不満はない様子だった。
生かしておいた所で脅威ではない、という事もあるのだろうが。
- 449 : ◆AWvm2QqdVs:2013/09/30(月) 01:34:32 ID:Q9bK6quU0
-
「承知しました。では――」
距離を置いてはいたが、ナイトメア達は鼻を鳴らし、しきりに耳を動かしながら威嚇を続けている。
一触即発の状態だが、セイバーは恐れる事無く、そして事実、恐れる余地など無く、魔獣の群に向かって一歩踏み出した。
静寂が波紋のようにナイトメア達の中に広がった。
それに対して、セイバーは大きく魔力を消費し、身体に行き渡らせた。形だけでも本気になったという事か。
マスターである自分は経路(パス)から凄い勢いで魔力が奪われていた。
彼女の魔力量はすでに見れば分かる域だ。すでに溢れんばかりの純白を、セイバーは衣のように纏っている。
そこから一閃。黒葛の鞘が洞窟内の闇を切り裂き、篭った大気を無音の衝撃で轟かせた。
背後から見守っていた自分でさえ、その迫力には気圧されていた。
ましてや正面から対峙した、ただの魔獣に耐えられるはずも無い。
突如、獰猛な肉食獣と遭遇したかのように……実際似たようなものではあったが、ナイトメア達が半瞬ほど硬直すると、
次の瞬間には旋回し、全力疾走で離脱を図っていた。
相手は逃げ去り、こちらが追うことはない。これで決着だ。
悲鳴のような嘶きも、慌ただしい馬蹄の音も、やがて遠くなり耳に入らなくなる。
「これで良かったのかな……?」
ナイトメア達を見送り、静寂が戻った洞窟の中で、ぽつりと呟いた。
「私だけであったのなら、いずれ人に害を成すと知っていながら逃がす、という選択は無かったでしょう。
この『天の梯子』が真作の聖杯に成ろうが成るまいが、あの魔獣達は今の住処を失うはずですから」
セイバーの感想は存外、厳しいものだった。しかし筋は通っている。
どれだけ通常の生態から掛け離れていようと、自然の中で生きられなくなった獣が取る行動は同じだ。
山に食料が無くなった猿や熊のように、人里に下りて行くしかない。
それ以前に、ナイトメア達の主食は人の精神であるのだが。
「なるほど、良いか悪いかで判断すれば悪かったんだ。少なくとも人類にとっては。
それなら、なんでセイバーは黙認を? 良い選択を知っていたのに」
「私の方には大した理由はありません。ただマスターの方針に従っただけの事です。
むしろ、貴方の方にこそ理由があったのではありませんか?
良かったのかと自問していましたが、貴方がこの程度の道理に至らなかったはずがありません」
少しずるくはないかな、とそんな眼を向けながら、溜息交じりでセイバーを見つめ返した。
自分は大した理由がないと流したくせに、続くのは相手の退路を断つかのような問いだ。
セイバーに自覚は無さそうだった。溜息や視線の理由もよく分からない、という顔をしている。
まあ、この場は譲る事にする。帳尻は聖杯戦争が終わる前に合わせればいい。
「さっきも言ったけど、必要か不必要かで判断しただけだよ。確かにあれを始末して置けば、人が襲われる可能性はゼロにできた。
でも、絶対に襲われる訳ではないし、俺達の目的からすれば、それは関係無い事でもある」
「不必要だから積極的に討ち滅ぼさない、というのなら理解できます。しかし、今回襲ってきたのは彼らの方です。
障害の排除、後顧の憂いを断つ、という意味では、あの場で倒しておく理由もあったのではないでしょうか」
「正直、セイバーが居れば障害にすらならない、と思った事も大きい。本当に俺の方にも大した理由はないんだ。
それでも、強いて言えば、人に仇名す魔物を倒さなかった理由は――」
- 450 : ◆AWvm2QqdVs:2013/09/30(月) 01:37:47 ID:Q9bK6quU0
-
そうやって言葉を続けようとして……見事に空回りした。言うべき事を、何も見出せなかったのだ。
頭が回らなかった訳ではない。平時にそんな状態になる事はありえない。
ただ、頭脳を働かせるだけでは、なぜか口に出来ない類の言葉もあるのだ。
「……理由は?」
「あ、いや。とりあえず、一般論としては意に沿わない奴を片っ端から殺していくのはスマートなやり方じゃないよ。
だって、他にいくらでも方法はありそうじゃないか」
かなり苦し紛れの返答しか出来なかった。おおむね事実ではあるのだが、理由としては不足だろう。
アトラス製の頭脳はどこいった。アトラシアがこの様子を見ていたら、呆れるだろうか、それとも笑うだろうか。
無表情で性能評価を一段下げる、というが一番ありそうで悲しい所だが。
一方、セイバーの反応はそれほど冷酷ではなかった。むしろ、何かツボに嵌ってしまったのか、興味深げな表情をしている。
「あるのでしょうか。先送りでもなく、甘受でもない方法が」
「先送りも甘受も、一種の方法だとは思うけど。今の話で言えば、夢魔を追い払うのはいいけど、根絶する必要はないって事」
効率が悪いというよりも、余分に思える。まるで獣一匹狩る為に、山ごと焼き払うようなものだ。
いっそ、そうしてしまえば、数百年単位で山から人里に獣は下りてこなくなるのだろう。
人の領域を造るという事は、少なからずそういった面はある。しかし……
「セイバー。君は生前、生き急いでいたというか、かなり忙(せわ)しい人生を送っていたみたいだね」
「なっ――!」
それを口にすると、案の定、図星であったらしい。不意を撃たれた様子で、セイバーは丸く目を見開いている。
推理の結果というよりも、ふと悟ったというか、答えが目の前にぶら下がっていたというか。
「なぜ、そのような事を……!?」
「なぜも何も。そういう価値観に見えたから、そうなんだろうなと」
このサーヴァントは視野は広いが、思考の結果はなぜか内的に終わってしまうのだ。
自分が一度でも関わった事柄には、大なり小なり自分にも必ず責任があるものだと、第一にそれを考えてしまう。
外的な要因か、内的な要因か分からないが、自分が自分が、と考える事が染み付いているのなら、生前のあり方は知れたものだった。
「たしかに事実ではありますが……好きで買った苦労という訳ではありません。
その点だけは弁えておいてください」
「そんな昔から、Noと言えない日本人、というフレーズが」
「ありません。そういう事はまったく無かったのですが……状況や立場がそれを許さなかった、という場合がほとんどでした」
どこか遠い風景を見ているかのように、セイバーは目を細めて見せた。
そこにあったのは、悲嘆や後悔ではない。自らの生涯への誇りでもない。しかし、それらの成分が皆無という訳でもなかった。
ただ、あまりにも多くの事を通り過ぎた者だけに湧き出る無名の感情、なのだろう。
きっと、自分が彼女のような表情をする事は生涯ないはずだ。歴史と経験の壁に隔てられながらも、漠然とそんな事を悟った。
「なるほど。で、今はサーヴァントとして俺に仕えている、と」
「一応は」
あまり自身が無かったから、確認したのだが『一応』などと微妙な返答をされると、さすがに少し凹む。
たしかに主(マスター)と従者(サーヴァント)として、認め合ったと言うには保留中の案件が多すぎる。
いまさらだが、真名も互いの切り札も、そして目的すら語り合っていないのだ。
- 451 : ◆AWvm2QqdVs:2013/09/30(月) 01:40:39 ID:Q9bK6quU0
-
それでも、たとえ『一応』だとしても、マスターとして言わなければならない事があった。
「それなら、マスターとして今からセイバーに異論を許す事にする。強要じゃなくて、容認だから令呪も要らないはずだ」
「異論を許す、ですか? いきなり、なぜ」
「主従かも知れないけど、それ以前に共闘相手でもあるんだ。互いを補うのなら、意見は遠慮なく言って貰わないと。
セイバーにはセイバーの思惑があるんだろうけど、現状では引きすぎているように見える」
その意見を常に優先できる、という訳でもないが、彼女を活用するには最善の判断のはずだ。
無論、これは本心から告げた言葉だったが、他にも思惑はある。
セイバーは正直なところ、際限なく苦労を抱え込んで破滅するタイプに見えたのだ。その可能性は出来る限り減らしたい。
過去同様に聖杯戦争は甘くはない。多少の不満があっても黙って従う、という図はいずれ破局を招くはずだ。
セイバー側にも、それを頑なに続ける理由はない、と踏んでいる。
「……困りました。私は従者という立場で、目上に異論を唱えた経験がまったくありません」
セイバーはこちらを凝視して考え込んだ後、少し俯いてこんな返答をしてきた。残念ながら、良くも悪く大真面目だ。
互いの事が分からないから、一線引いていた、と考えていたのだが、単に苦手な事を後に回していた、という面もあったのだろうか。
なんとなく脱力しながらも、ここは多少の妥協も必要だと判断する。
「そんな気はしてた。慣れないのなら、最初は努力だけでもいいから頼むよ」
「承知しました。ですが、結果は確約できそうにもありません……」
承知、の一言に込められた力は、ナイトメア達を追い払った時の一割にも満たない。
つい出そうになる、別にいいよ、という言葉をどうにか飲み込む。口にしてしまえば、さらに恐縮してしまいそうだ。
それにしても、と思う。こんなセイバーの一面を見たのは初めてだ。
出会って半日経つか、経たないかなので、計りきれない所があるのも当然ではあるのだが。
苦手は人の側面を引き出すという事か。自分もウィンと会話している時は、普段とかなり調子が変わってしまう。
「さて、これは今後の課題にするしかないし、セイバーの弱点が分かっただけでも良しとしようか」
「その……弱点と呼べるほどのものでしょうか……?」
「うん、かなり」
この件に関しては議論しても時間の無駄だ。わりと容赦なく切り捨てる。
セイバーはかなり愕然とした様子になったが、後に尾を引くほど精神面は脆くはないだろう。
物理的に切り捨てられた夢魔達よりは、マシな扱いだと思って欲しい。
先程のように、ほんの雑談や信条を語り合う事は有意義だが、それも潮時だろう。
だからこそ、話を一度打ち切った。
「とにかく、今は方針を洗い直したい。現状のものが間違いだとは思わないけど、西欧財閥側の動き次第では、
警戒する以上の対処が可能かも知れない」
「西欧財閥……取り分け、アーチャーの行動についての思惑は理解できます。
私達をナイトメア達の領域へ誘導したのでしょう。力量を測る為、でもあるのでしょうが、
一種の警告であったとも取れます」
「警告、というと何を警告していたのかな?」
促してはみるものの、見え透いていると言えば、見え透いている事柄だ。
要は現状を省みれば、嫌でも理解できるのだから。
- 452 : ◆AWvm2QqdVs:2013/09/30(月) 01:43:46 ID:Q9bK6quU0
-
「まずは情報的優位の示威です。私達だけでなく、魔獣、いえ階層全ての存在の位置関係を把握していると伝えている。
次に戦いを避けて消耗を抑える気で居れば、力付くで戦わせるという意思。そんな所ではないでしょうか」
位置情報が把握されているという事は、こちらから奇襲は不可能で逆は可能という事。この情報はそのまま地の利にも繋がる。
ついつい嘆息を漏らしたくなる。それには、まだ早い状況ではあるのだが。
さらにアーチャーの立ち回りは、消耗を抑え漁夫の利を得るという、こちらの方針を読み取り、さらに潰そうと試みている。
西欧財閥も潰し合いを避ける、という見通しは甘かったのだろう。
相手は複数のサーヴァントを揃えているのだから、潰し合いというカードを出されては、こちらが折れるしかない。
「うん……厄介だね。立ち止まればアーチャーと、そこから逃げれば〝階層の核〟との戦いは避けられない。
つまり、二択を迫られている。そして選ぶとしたら当然だけど……」
「〝階層の核〟の方ですね。アーチャーを倒せば、次は別のサーヴァントが来る。それも一人とは限りません。
対して、〝階層の核〟を破れば事態は進展する」
「……そして、その戦いの最中か、終わった瞬間かは分からないけど、背後をアーチャーに狙われる訳だ」
「その可能性は低いですが……完全には否定できません」
当然の事だが、〝階層の核〟と戦う事を選んでも西欧財閥に背後から撃たれないとは限らない。
今回の聖杯戦争はサーヴァントは全て共闘関係にあるため、同志討ちは最後の手段だが、すでにアーチャーとは交戦している。
これで甘い手は取らない、妥協はしない、と西欧財閥が告げたも同然だ。
自分達、レジスタンス側の陣営を容赦なく使い捨てる為なら、おそらく手段を選ぼうとはしないだろう。
「それでは、あえて事態に反発してアーチャーと戦いますか? あまり賢明とは思えない選択ですが」
「相手の策については〝階層の核〟を倒しても解決しないと思う。ここで策に乗るようだと、
今後も延々と負担を強いられるんじゃないかな」
セイバーは流れに逆らう事を良しとはしない様子だった。ここで、あえて拙速とも言える意見を提示する。
この場合、もちろんセイバーの意見が正しい。階層が変われば状況も変わり得る、つまり変化を待つというのも妥当な判断なのだ。
これは、許可された異論を実践する機会ではあったのだろうが……
マスターを説き伏せる為か、セイバーが身構えて口を開こうとする。が、その素振りだけで確認には十分だった。
このサーヴァントとは上手くやっていける。自分がどうしようもないドジを踏んでも、いくらかフォローはしてくれるだろう。
軽く手を振って、セイバーを抑えた。
「……なんてね。今のは、あくまで西欧財閥側が出した二択に則った場合の話だ。そうしてやる義務はないよ。
でも、当面はセイバーの方針、〝階層の核〟の探索に集中しよう。その方が有意義だし、失敗しても無駄にはならない」
「なにか腹案があるようですね、マスター」
試されたのを悟ったのか、ややセイバーの態度は堅かった。幸い、怒りを覚えた、という程ではない。
この無礼については今から挽回の機会があるだろうし、無いとすれば、それはどちらかが倒れている時だ。
セイバーの探るような視線を流しつつも、コードキャストによる探索網に集中する。
すでに去った魔獣の例外化、範囲の向上、魔力探知の精密化、ノイズの除去。この程度の改良なら、会話中にも可能だ。
致命的なエラーが無いのであれば、ある方位から膨大な魔力が検知されている。これは複数のサーヴァントの集合ではない。
あくまで単体の生物のものだ。
この魔力を辿った先に、最大級の幻想種、おそらくは〝階層の核〟が待ち受けているはずだった。
- 453 : ◆AWvm2QqdVs:2013/09/30(月) 01:47:02 ID:Q9bK6quU0
-
概して、この『天の梯子』第二階層は岩石で構成された洞窟、そして光源がないが故の闇が延々と続く単純な構造だ。
変化といえば地形の起伏と、天井を支えるかのように柱の役割を果たす岩ぐらいのものだった。
しかし一点、この第二階層において最重要の位置には例外が存在する。
そこにはクレーター、まるで天体衝突でも起きたかのような窪地が唐突に開いていた。
工具で抉られたかのように、岩石の起伏や凹凸が綺麗に消え去っている。露出しているのは、なだらかな曲面のみだ。
これを目にした者は、通常であれば疑問を持つはずだ。どのような理由で、如何にして、この地形が出来上がったのか、と。
事実、階層における異常は発見次第、調査をすべきだ。階層に存在する重要な法則が、そこにあるに違いないのだから。
だが、その選択を取った者は悠長である、と指摘されても否定はできない。
クレーターの中央に巨大な質量が存在している。それは半ば眠りつつも、巨体をくねらせ蠢き、その度に洞窟内を揺るがしていた。
明かりを持ち、それを目視する事が叶えば、異常な地形もその背景も投げ捨てる事となる、いや投げ捨てざるを得ない。
それが吐息を漏らすだけで、漏れた魔力が発光し、その一部を照らし出した。
眠っている為、その眼は閉ざされている。大きく頑強な顎と、恐ろしく長大な牙を持つ。
幾多の伝承で語られる通り、その鱗は異様に堅く、岩肌に接触しただけで、その表面を削り粉末に変えた。
挙げられた幾つかの特徴。いや、それが無くとも、寝息から漏れるほど魔力を持て余している存在は稀有である。
僅かであっても、神秘の知識がある者なら……いっそ、絵本を手に取る幼児でもその正体を判別する事が出来るかも知れない。
幻獣や魔獣のカテゴリの中でも最大の知名度を有し、それは最大の格と強大さから齎(もたら)されている。
ドラゴン・ワーム。古来、北欧に生息していた足を持たず、蛇のように細長い体を持つ竜の一形態、亜竜とも称される。
内に秘めた破壊力は伝承如く、災厄そのもの。街を灰燼に還し、国を傾け、英雄一歩手前の勇士百人を塵芥のように薙ぎ払う。
すでに、この世界には現存しないはずの最高位の幻想種は、他に存在する意義も持たず、ただ屠るべき侵入者を待ち受けていた。
- 454 : ◆AWvm2QqdVs:2013/09/30(月) 01:49:56 ID:Q9bK6quU0
- また遅くなりました、と言うよりも、どうにも二ヶ月ペースになりつつあります
どこかでペース上げないと、終わりそうにないのですが、キャラが増えて、やる事も増えると、どこか難航してしまうという
主役陣営の二人、実はわりと思想的に噛み合う事なく、衝突もしないからか、
下手したら交流ゼロ、作戦会議オンリーで勝ち抜きかねないので、色々と梃入れを狙っています
>>鯖案とか色々
提案ありがとうございます
ミトラスさんは場合によっては主神格で、零落したと言うには、格が高すぎて……
後は色々と照らし合わせて考えてみる事にします
ソロモンは下手したら出ている案より、酷い事になるかも
- 455 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/09/30(月) 02:32:47 ID:2NJoZaIs0
- 乙!大作の予感
でもこれで出てるマスターが主人公、双子、ジェイミー、グラウルングで4/7?あと不明の鯖5体とマスター三人ってとこかな
話術スキルとキリングスコアが火力キャラって印象のアーチャーらしからぬ搦め手使いっぽくて期待
- 456 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/09/30(月) 22:07:39 ID:RgZSnpF60
- 乙です!今回も面白かった!
宝具設定とかも上手く考えられてていいね
完結まで2・3年かかっても余裕で追いかけれるから焦らなくていいのよ
- 457 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/10/03(木) 22:30:54 ID:I7nFT.Ww0
- きた!まってたぜ
- 458 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/10/03(木) 23:54:36 ID:I7nFT.Ww0
- なるほろ
洞窟のボスっつったらドラゴンがいてもおかしくない、RPG的に
人間の魔術師が英霊を召喚できるのならば
英霊は神霊の力を借りることが出来るってのは良いね
アーチャーと士郎の一戦とかSN序盤の凛さんの解説講座で
言われてた降霊魔術をこういう風に使ってくるとは唸らされた
竜との一戦か、セイバーが生前鎮めてた『神』が
竜や精霊や幻獣も指すのなら倒し慣れている相手ということになるのか
- 459 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/10/04(金) 00:03:58 ID:bF3/F7rk0
- 主人公と西欧財閥側の位置把握能力持ちとハッキングバトルみたいなの
やってほしい(マンガのEDENとか鬼哭街みたいなヤツ)
主人公は相手の索敵使い魔を全て乗っ取って、誤情報を送り込む
空の境界で相手に張られていると認識させない結界が
もっとも強いとかそんなセリフがあったからそんなイメージで
それか索敵使い魔を統制する機器に対して
ウィルスを打ち込んで狂わすとか
主人公は敵の位置を把握する使い魔に対しておちょくるように
セイバーや主人公が分身しているように見せるジャミングやらハッキングやら
ダミー情報やらを送り込みまくり
敵は本物探しをする、とかそんなん・・・・まんまEDENだな
神代の魔術師が相手だろうと
未来の魔術師のお家芸である霊子ハッキング戦でならば
一日の長があるだろうし、裏を掻くのも不可能ではない、といいな
- 460 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/10/05(土) 00:21:26 ID:NYOFA6E20
- ソロモン「ところがどっこい‥‥‥‥裏は搔けません‥‥‥‥!」
魔術王、魔術なら古今東西何でもアリアリなチートなんだろうね。
- 461 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/10/05(土) 09:26:54 ID:8sPQebvo0
- いいじゃん
- 462 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/10/05(土) 22:36:59 ID:NYOFA6E20
- ミトラス書いたものだが、アレは正直やり過ぎた。
……コハエースで最初に召喚された斉天大聖みたいなもんだと思っていただければ…
- 463 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/10/08(火) 23:13:44 ID:NHUigf0E0
- 【ランサー候補】
真名 ハムラビ王
律法王、都市国家バビロン第6代王。後に、メソポタミアに勢力を拡大しバビロニア帝国の初代王となる。
ウル・ナンム法典に次ぐ人類最古の記録された法律、ハンムラビ法典の整備で知られる。
学者の中には、ハンムラビと『旧約聖書』の『創世記』に登場するバビロンの王ニムロデを結びつけるもの
もいる。ハンムラビの名は「偉大なるハム」とも解釈可能である。ニムロデはノアの三男、ハムの孫にあたり、
バベルの塔の建設者とされる。
宝具 王の審判(ウトゥ・エ・バッバル)
太陽神シャマシュより授かりし神鎚。かの名高きハムラビの法典が刻まれし 最古より二番目の律法魔杖。
相手が持つ罪悪・無法に応じ審判を下す、峻厳なる審判礼装。相手の属性が秩序・善より離れれば離れるほど、
その威力は倍加する。マスターは生まれてから今までの、サーヴァント達は生前の罪を問われることになる。
旧約聖書つながりで、ソロモン王やカインと戦えば面白いかな?ってなイメージで書きました。
言峰と同じトラウマ抉り、愉悦なし。タケルちゃんやアーチャーはキツイ相手かもしれない。
(英雄王がウル・ナンム法典出してドヤ顔しそう……)
- 464 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/10/09(水) 21:56:38 ID:C0XNiNkM0
- セイバーに騎乗のスキルがあれば
ナイトメアに乗ったセイバーが今後出てくるであろう
ライダーと騎馬戦をやったりできる像を思い浮かべた
黒い馬に乗ったセイバーがドラゴンと戦うっていうシチュエーションが
fateにおける
白い天馬に乗ったライダーがブリテンの赤き竜ことアーサーペンドラゴン
と戦うってシチュエーションと対比が発生しててなんか美味しい気がする
(むしろこれはHFにおけるローアイアス+ベルレのシーンと重なりそうかな?)
うまくやれば技巧的かつアクロバティックなシーンになりそう
ゼロでも四次ライダーとカリバーと突進宝具のぶつかり合いを演じて
それとなくSNの五次ライダーとの一戦を匂わせる感じになってたし
うまくやればそれと同じ演出が可能かもしれん
- 465 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/10/09(水) 22:08:33 ID:C0XNiNkM0
- セイバーはきっとMUKASHIのNIHONでもののけ姫に出てくるような怪物と
バトルしてたんやろうな
- 466 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/10/09(水) 22:09:28 ID:C0XNiNkM0
- セイバーはきっとMUKASHIのNIHONでもののけ姫に出てくるような怪物と
バトルしてたんやろうな
- 467 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/10/09(水) 22:10:33 ID:C0XNiNkM0
- ごめんなさい二重投稿してしまった
- 468 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/10/09(水) 23:56:19 ID:Ns3M25Ws0
- 乗騎の経絡を両腿で突いて超強化・精密制御するセイバーとか。
星方武侠アウトロースターの宇宙船鍼強化の理論で、さらにバイクや機械仕掛け
の乗り物も蝶強化。
- 469 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/10/10(木) 23:54:36 ID:KHYsgKy60
- 騎馬戦といえばワンダと巨像で砂場に潜る超デカイ砂ヘビとバトルしてりしてたな
追われまくったところで岩にぶつけて倒てた
あとゼルダの伝説トワイライトプリンセスでもガノンと騎馬戦してた
- 470 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/10/11(金) 23:29:45 ID:8OpiWFdU0
- セイバーは目的のための道具として使い潰しそうだな、騎乗獣。
邪魔になればヨッシーのように棄てられるナイトメア…
対してアーチャーはスティール・ボールランのように、馬の持ち味を
最大限発揮させ、姑息かつ器用に戦うの。
- 471 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/10/12(土) 00:28:23 ID:HcjD4REM0
- アシタカみたいに流鏑馬もできるぐらいに器用に乗りこなすアーチャー
(そういやアーチャーも馬乗れそうだよね、西部劇なわけだし)
と華麗に乗りこなすセイバーが銃撃を剣で弾きながら突進したりしそう
- 472 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/10/12(土) 00:34:59 ID:7DlcJJ4w0
- レジスタンス組織には、正義の味方を名乗る"無銘の英雄"の伝承が伝わっている。
組織もまた銘はなく、彼らは自らを"セイギノミカタ"と称する、とか。
組織の実情を知る者は、内心自嘲しつつ"セイギノミカタ"を名乗る。
- 473 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/10/12(土) 10:02:51 ID:7DlcJJ4w0
- セイバーや他の英霊、巨大幻想種が激突するさなか、
ウィンチェスターライフルや旧式散弾銃で武装した、フル装備騎乗アーチャーが…
駄目だ! ターンシリーズが激突する最中に、初代ガンダムで特攻するようなもんだ!
まあ他の英霊との圧倒的な戦力差を、駆け引きと人間力で埋めるのがビリーの持ち味
になるんだろうし…。
- 474 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/10/12(土) 16:54:42 ID:HcjD4REM0
- いつか上がってたエウロペの宝具候補だった
火炎の巨像を出してアグロ(ナイトメア)と騎乗したセイバーが
バトルする、とかどうだろw
ワンダと巨像かゼル伝のボス戦みたいな
- 475 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/10/12(土) 18:22:08 ID:7DlcJJ4w0
- セイバーに魔術レベルの神代騎馬術による酷使で、血の泡吐きながら
限界を超えた機動力を発揮するナイトメア。
- 476 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/10/14(月) 22:11:53 ID:V4oW9OPM0
- エウロペが出るとしたら、ガイアの怪物をタロスブ●ーカーで叩き潰す展開になるね。
悪意も緊張感のない天然金髪おっぱい……セイバーとか苦手そうだ。
- 477 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/10/15(火) 23:06:43 ID:z34plRPE0
- 巫術によってナイトメアを媒介にセイバーが生前乗っていた愛馬
もしくは神代の名馬の霊?もしくは権能を憑依させて超強化
それにプラスして
神代操馬術も加わった事でトンデモないスペックとなった
ナイトメア(強化)にまたがるセイバーが戦ってる図が思い浮かんだ
巫術って汎用性広くていいね
あんま強すぎるとなんでも憑依させまくりゃええねん
になるから縛りが必要かもしれんね
- 478 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/10/19(土) 19:14:39 ID:vE7IjbHk0
- カインはダメージ受けると呪いが撒き散らされる上にパワーアップ。
しかも千切れた体の一部が独立した怪物となって襲いかかってくるとか。
- 479 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/10/20(日) 00:19:29 ID:ksqdbO.k0
- ラニにとっての師父は育ての親であり創造者であり造物主であり
神様みたいな存在であったのとおおよそ同じように
主人公にとってアトラシアは育ての親であり造物主であり神様で
人形としてではなく人として育ててくれたアトラシアに恩義と情を感じており
加えて幼い頃からずっと一緒で他の大人たちはモノを見る目か
実験動物のような目でしか主人公のことを見ないので
主人公はごく自然にアトラシアを慕うようになる。
そして男としてごく自然にアトラシアに惚れるようになる。
主人公「ねぇ、アトラシア、アトラシアっておかあさんなの?
それかボクのおかあさんなの?」
アトラシア「定義によるわね、というかこんな若いのに
子持ちなわけないでしょう、なんでそんなことを聞くの?」
主「だってアトラシアがおかあさんだったらボクはアトラシアと結婚できない」
主人公が様々な実験や調整や教育や訓練や実習を耐え突破したのは
ひとえにアトラシアに喜んでもらうためであり
彼女のそばにいるため、それだけだった、が
実際は主人公が完成に近づくにつれて
アトラシアを犠牲にすることによって完成する天の梯子の計画も
完成に近づくのであった、というような妄想をした
- 480 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/10/20(日) 12:03:13 ID:yzJykNrY0
- セイバーも父のために屍山血河を築いてきたから、ある意味似た者同士になるな。
- 481 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/10/22(火) 23:25:10 ID:JLJ40THg0
- エウロペ、ゴッドブル戦車持ってそうだな。
- 482 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/10/23(水) 19:44:11 ID:1LLuqr6I0
- 主人公の必殺技ってなんか案ある?
- 483 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/11/03(日) 15:43:15 ID:weJho5xM0
- タケルちゃんの宝具って鉄●牙みたいなイメージがある。
対人宝具では暴風の剣圧、真名解放は対城クラスのカウンター技みたいな。
- 484 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/11/04(月) 14:33:15 ID:wtaEj8lI0
- エウロペがライダーで出るとしたら
・犬によるオート迎撃&反撃
・投げ槍による物理&電撃攻撃
・ゴッドブル戦車
・青銅タロス、死ねぇ!
完全宝具だより耐久力キャス娘以下。凛なら物理で葬れるレベル。
無限コスモガン投げ槍攻撃がアーチャーよりアーチャーっぽい。
- 485 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/11/05(火) 12:42:38 ID:.sIUa8TA0
- エウロペが話題になる度思うんだけど宝具大杉だろ…ランサーのでるむっどさんを見ならえ!!
- 486 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/11/05(火) 23:51:31 ID:6DxBuOSs0
- だって宝具無しだと三次アンリより弱いんだぞ、エウロペちゃん。
でるむっどさんに勝ってる点といえば、運と宝具ぐらいだ。
まさに「女の子は戦っちゃだめ」状態。
- 487 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/11/06(水) 14:03:23 ID:qxosKi0c0
- その発想だと槍はないほうがいいんじゃ…
- 488 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/11/06(水) 14:06:39 ID:qxosKi0c0
- sage忘れたスマソ
- 489 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/11/06(水) 19:55:46 ID:SrH9IQ620
- 終盤になり、戦いが激化してパワーインフレしていくなか
ほとんど蚊帳の外で味方内でも戦力外的な扱いになっていくアーチャー。
「いいよ、いいよ、俺なんて」と一人拗ねてジメジメしていると。
マスターが「あそこに乗り込めば?」と提案する
あそこ、とは今まさに激戦をくりひろげ今回の戦いでも最強と疑いようのない
連中が刃を交えている場所だった。
「あんな華やかな英霊様達が戦ってる場所に行ったところで頭数にすらならねえよ」とブツクサ言うアーチャー。
「手を伸ばさなければ永遠に届かない、とよくいうじゃないか、今回は変わるかもしれないよ?」
とマスターは言う。
アーチャーのマスターは生前のアーチャーの人生を夢として見ていた。
アーチャーは生前、義憤にかられ、性質の悪い有力者が雇ったヤクザモノから
主人とその家族を守る為に不利な戦いに身を投じ、奮戦するも凶弾に倒れた、という
人生を辿った。
彼のどこか投げやりな態度は
自分は英雄足りえなかった、何も守ることが出来なかった、という考えによりもので
そういった考えの持ち主なのでスパイ行為もセイバーに負担を強いる西欧財閥の作戦も
それを実行する自分にもそれほど感慨は浮かばず、適任として威力偵察を任された。
つまるところ、アーチャーは自分を過小評価していて
どうせ俺が頑張った所で何も変わらない、という態度はパワーインフレした戦場で表面化しただけで
心のどこかで常に抱いていた。
だがアーチャーはマスターの気の利いた言葉で奮起し
勝ち目の無い戦いと知りつつもいつのまにか失っていた熱意を胸に燃やしつつ
晴れやかな表情で戦場へ飛び込んでいくのであった。
みたいな妄想をした。
サーヴァントの中に一人ぐらいは超人というより
ダメ人間寄りな思考をもったキャラがいてもいいんじゃないかと思ったのでこんな感じに。
- 490 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/11/06(水) 20:29:39 ID:V8aSOuJ.0
- アーチャーは勝てない相手なら躊躇なく逃げるし、相手に確実に勝てる時には
きっちりトドメ刺していく。乱戦時には厄介な伏兵になる。
騎士道や武人の誇りがないので、マスター殺しも平然と行うのでヤバい。
どっちかというと玄人向き。
- 491 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/11/06(水) 21:09:05 ID:SrH9IQ620
- 今更思ったがエクストラの方の緑アーチャーとカブった感
- 492 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/11/06(水) 21:30:04 ID:VqTFnGyc0
- ビリーは性格的にはドレイクねーさん、力量的には緑茶に近しい印象
悪いルパン三世みたいな?
- 493 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/11/06(水) 21:46:17 ID:V8aSOuJ.0
- 利害で西欧に牙剥いたり、一時的に主人公たちと協力したりするが
決して味方にはならないホルホースみたいな奴かな、ビリー?
- 494 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/11/06(水) 22:17:40 ID:SrH9IQ620
- 昔のアーチャー「無謀と命知らずとイカレ野郎は褒め言葉!」
↓
現在のアーチャー「はぁー英雄サマは勇敢ですなぁ」
- 495 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/11/07(木) 22:31:32 ID:.RmfQFa60
- アーチャー「あのセイバー、俺の宝具をスキルでガードしてるんごwwwwww」
アーチャー「巨大ロボ宝具!? 何それふざけてるの!?」
アーチャー「魔術王とか……もう本編逝けよ!!」
- 496 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/11/08(金) 20:18:21 ID:nbYwFc1c0
- セイバーと主人公は関係的に良好というか
このままだとスーッと勝ち抜いていきそうだが
ギャルゲ的には、こうー衝突したり
苦境に立たされたり、乗り越えたりなんのかんのあったりして
乗り越えることで絆が深まったり
最終的には絆の力で乗り越えることが出来たりする
からそういうイベントを盛り込んではどうだろうか(提案)
けど、この物語の主人公とくっつきうるヒロインとして
セイバーは存在してるのかがわからんところ
主眼は聖杯戦争すること、なんだろうし
ギャルゲすることではないだろうしな
- 497 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/11/09(土) 09:33:46 ID:ggOInS.E0
- 恋愛枠
レオナ(お兄ちゃん大好き腹黒妹、一方通行フルスロットル)
エウロペマスター(象牙の塔にいた魔術師の初恋、アッパー系 アイドル崇拝新興宗教)
神父様とカイン(神様に永遠の片思い、ドM巡礼珍道中)
- 498 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/11/09(土) 18:45:51 ID:ggOInS.E0
- セイバーは日本統一のためにまつろわぬ民や神霊と戦い続けてきたけど、
父親に我が子として認められたいってエゴの為に、屍山血河を築いたという負い目。
さらに誇りをかけて挑んできた強者たちを、不本意にも騙し討ちにして勝利したことで、
武人としての矜持すら持てない立場(ゼロセイバーのように呪いの詞吐かれた事もあるだろうね)。
で、自分の部下やオトタチバナを犠牲にして辿り着いた結果は、自身の武力と王者の風格、
異能を畏れる父王の猜疑。彼女は「こんなに頑張ったのに…何で嫌われるの!?」状態。
イスカンダルやギルには「何で王位簒奪しなかったのww」って言われそう。
聖杯への願いは「自分のやったこと全部チャラにして、歴史から消えてしまいたい」
→自分さえいなくなれば、みんな幸せになれる というネガティブ発想だったりして。
正義の味方とかには長々と説教されそうだが。
切嗣とは相性最高だが、凄まじい近親憎悪抱きそう。
- 499 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/11/09(土) 21:21:43 ID:/SQ9t8vw0
- ビリー・ザ・キッドは個人的には
緑アーチャーみたいな感じの後悔とか悲哀とかとは無縁で
もっとヒャッハー!って感じのキャラだと思ってた
すでに言われてるけどルパン三世的なかんじ
それかアイシールド21に出てた方のキッドとか
>>404
一応あってるっちゃあってるけど
ビリーも牛泥棒したり強盗をしたり決闘で殺したりしてるから
ミドチャさんとはかなり雰囲気違うと思う、キャラ的に
無法者にも法はある(キリッって感じで主人とその家族を守るのが
彼にとって大切な意味を持ってたとしたらアリになるけど
(それか四次ライダーの背丈の件についてみたいにフォローを入れる、とか)
- 500 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/11/09(土) 22:25:32 ID:/SQ9t8vw0
- >>404→>>489
- 501 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/11/10(日) 01:32:12 ID:QwtZ2UYA0
- 型月においてインフレについていけない一点特化キャラとは即ちジャイアントキルの法則……!
- 502 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/11/10(日) 12:00:14 ID:TRPQQYhI0
- ジェイミーが西欧財閥裏切ろうとしてたことが露見して四面楚歌、
戦闘能力がはるかに上のサーヴァント相手に命懸けでマスターを守る
アーチャーとか。
強鯖のマスター殺し、エウロペの犬破壊とかの快挙をあげたりして。
リークしたのは電脳癌で、死んだマスターの権利獲得したり、
面白おかしく人間悲喜劇を楽しんだりと。
- 503 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/11/10(日) 21:54:39 ID:TRPQQYhI0
- セイバー
目的のためには手段を選ばない、後顧の憂いは断つ。
功利主義者ではなく、武人の矜持や自分の意志を捨てての滅私奉公が本質。
冷徹だが残忍ではないので、非戦闘員や無関係な者の巻き添えを嫌う。
甘ちゃんマスターにはそれとなく諫言するが、仕方ないと溜息まじりに従う。
実はホッとしていたりする。ただ冷酷or非道なマスターには、過去思い出し
て瞳が曇る。
アーチャー
今が楽しければそれでいいという刹那的な享楽主義者。
生来の無頼と反骨からあらゆる権威や権力を笑い飛ばし反抗する。故に権力
を基盤とするあらゆる法を拒むが、自身に課した無法の掟は忠実に守る。
今に殉じ明日を夢見ないために、深慮遠謀の策略を絵空事と嘲笑う。
マスターを雇い主とみなす。基本ビジネスライクだが、仲間や家族と
みなした者には損得抜きで行動する。
エウロペ
おっとり箱入りお嬢様、聖杯戦争自体理解していない。
- 504 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/11/10(日) 22:51:16 ID:HTaUaxVU0
- アウトローは外道とは違うってのがポイントか
どれくらいの度合いで違ってるんだろ
- 505 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/11/10(日) 23:41:10 ID:TRPQQYhI0
- 楽しむためだけに女子供殺したり、必要のない殺しをやったり、
身内を裏切るとかのマフィア的な仁義を守るか否か。
龍ちゃんとか即射殺しそう。あと言峰とか大っ嫌いだろうな。
- 506 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/11/12(火) 17:32:59 ID:xU1jgQMkO
- ヤマトタケルって、記紀で随分違うんだな。
- 507 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/11/13(水) 22:56:25 ID:Qyt29KF60
- 古事記のタケルちゃんの方がドラマティックだからね。
父親に認められたいが為に、東西股にかけての連戦に次ぐ連戦、滅私奉公。
最愛の妻を喪い満身創痍、最後の最期で白鳥になって飛んでいくから美しい
んじゃないか。
- 508 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/11/16(土) 23:40:42 ID:T/IufBcI0
- アウトローってout lawなんだな
なんかフックとかストレートとかパンチの撃ち方とか
ボールの投げ方みたいなのかと思ってた
- 509 : ◆IO/jvs2O9g:2013/11/17(日) 01:01:56 ID:ou1sbWms0
- だいぶ時間が空いたけど高木のデザイン完成だよ!
ttp://www1.axfc.net/u/3090103
ラフのパターンAをベースに、士郎やザビより気持ち大人びたイメージで描いてみました
イメージカラーはアトラスの先達に倣ってパープル系統ということで深紫
服装は兵士っぽさを重視、ジャケットの裏に色んなガジェットを隠してる感じで
金の腕輪はシオンのエーテライトを出すアレと同じものです
令呪はエジプト十字のシルエットに太陽・月・剣の三種の神器モチーフを混ぜてみた
次は弓陣営・・・と行きたいところですがもうちょっと描写が増えてから
描こうと思うので、ウェンちゃんあたりを先に描くかもです
- 510 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/11/17(日) 09:07:31 ID:IXrZY9ec0
- >>509
とりあえず乙・・・なのだが画像が開けない
俺だけ?
- 511 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/11/17(日) 10:23:23 ID:IXrZY9ec0
- ごめん、時間をあけたら開けたよ、そして見た
とてもよいとおもいました(小学並感)
令呪イイネ
こういうところでもサーヴァント真名の伏線を張るってのは
今までになかったからおもしろい
- 512 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/11/17(日) 21:39:22 ID:NRS4xB4w0
- そういやジェイミーって男か女かさえ分かんないんだよな。
ジェイミー殺されて、かつて牧場主殺されたトラウマが爆発、狂犬モードに
なったビリーが西欧の連中道連れにするとか。
- 513 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/11/21(木) 11:47:38 ID:muoywx2g0
- 人が来ないとあれだしage
今はアイディア募集中なのかも
次回はドラゴンワームと戦闘(推測)なので
それに伴ったアイディアとか募集だと思われる
- 514 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/11/21(木) 13:34:50 ID:laWKjDNo0
- 単純に忙しいんじゃないの
- 515 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/11/21(木) 19:33:10 ID:muoywx2g0
- あーいやね
アイディアが出てないから続きがないってニュアンスではなく
とりあえず募集中ってニュアンスで
- 516 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/11/21(木) 21:08:30 ID:AJphb3PI0
- ドラゴンワーム=蛇、つまりはウロボロスやヨルムンガンド。
ヒンドゥー教では、世界の淵は大蛇で取り囲まれている。
幻造世界の根幹である象徴としては相応しいかも。
あとグノーシスでウロボロスは物質世界の限界を象徴するものとされた。
錬金術的な世界を、聖杯を求めて昇っていくとか。
サーヴァントがア・バオア・クー的な何かで。
(アーサー王の聖杯探求を錬金術的な寓意として読み解く解釈もあるし)
話変わるけど例のセイバーは、千葉の鬼泪山で九頭龍退治してるんだよね。
- 517 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/11/22(金) 22:00:15 ID:eNLoEfxA0
- 人造真祖が思い描く守り手(龍)
人造とはいえ自然の触覚であり受肉した精霊であった彼女が思い描いた
幻想種の頂上にしてガイア側における最強の存在を
守り手として配置した
しかし、夢は所詮夢、妄想では、空想では映し身の英霊には敵わず、とか
ここまで書いて人造真祖は♂♀どっちなのか気になった
- 518 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/11/22(金) 22:55:47 ID:HFvrTjNY0
- 月の城に眠っているのはお姫様の方がいいな。
見た目はアイリとアルクが混ざったような感じ。要は色素の薄いアルク。
- 519 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/11/23(土) 07:10:21 ID:qcwUsDFo0
- か弱そうな女真祖ならヒロインフラグ
男の真祖なら心置きなく倒せるしラスボスフラグだなw
- 520 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/11/23(土) 08:49:43 ID:cghc5u5Y0
- どっちかというと凌辱要員だね、人造真祖
・カインの呪毒で汚染し穢し尽くそうとする神父
・真祖ボディを乗っ取ろうとする電脳癌
・暇つぶしに血でも飲ませて魔王化させようとするソロモン
やだわ…レ●パーが三人もいるわ。
- 521 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/11/23(土) 13:08:18 ID:zrJ3/MPA0
- 型月的には女の方がラスボスフラグではなかろうか
- 522 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/11/23(土) 22:46:56 ID:cghc5u5Y0
- ある意味人間時代のメレムと似た状況だな人造真祖。
ガイアの意思が思い描く、人類を屠る最強の怪物を空想具現化。
にも拘らず英霊は勝利の塔を昇ってゆく、と……
変な電波が混線して、ナイフ持った学生服のメガネにーちゃんが
出て来なきゃいいが。
- 523 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/11/24(日) 07:37:54 ID:4tnwUHBw0
- 九頭龍殺しの逸話通り、ドラゴンワームの内部から破壊か。アベンジャーズ
でアイアンマンがヨブの逸話話しながら、チタウリの生体戦艦引き裂いたように。
他の鯖が突っ込んできて、共闘もしくはバトロワ状態というのも面白いかも。
にしてもタケルちゃん、怪物殺し、竜殺し、神殺し、敵英雄殺し、兄殺しと
フルコンプだな。場坂に匹敵するわ。
- 524 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/11/24(日) 12:33:51 ID:8N4vgocw0
- 電脳癌って死徒のようだし
それなら世界の最期に真祖へと挑戦するため、戦いに参加したってのもいいかも>参戦理由
- 525 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/11/24(日) 23:05:07 ID:4tnwUHBw0
- 電脳癌「真祖の目で見、耳で聞く世界はどうなのだろう?」
- 526 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/11/25(月) 20:29:38 ID:TLvXfeZ60
- 電脳癌の命題は"ラプラスの魔"になる事とか。
この魔物は自然界のあらゆる運動状態と宇宙全体のある時点における状態を完全に把握する
ことができ、かつこれらの要素を完璧に解析するとされる。
その為に自身の死徒を単位(観測者)とした、巨大ネットワークを構築する。それで個を捨てて、
ネットワーク存在になったとか。
侵入の理由は天の梯子の量子コンピューター、人造真祖という地球規模のCPUを得ることで
自身の命題を完成せんとしているの。
ただその行為は目的のための手段ではなく、すでに手段のための目的になっている人格破綻者。
彼を突き動かすのは永遠への妄執ではなく 飽くことなき好奇心。例えそれが基で自身が滅びて
も一切後悔しないの。
- 527 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/11/27(水) 19:40:00 ID:7I/WZCfY0
- 設定:電脳癌
好奇心旺盛で霊子の存在になり、不死となることで
大量の時間を手に入れ、高速で経験を得ることができるようになる
常人の何万倍の人生経験を積み、知識を蓄えた
ほとんど電脳世界では無敵に等しい存在になったものの
未知が失われ、彼にとって世界はどんどんと色彩を失っていった
言うなれば彼にとって世界がコンプリートしたRPGゲームのようなものになった
そんで現状は知恵の探求や研究よりも娯楽に走り
吸血行為にひっかけた遊び(デスゲーム)を繰り返しては無柳を慰めていたが
面白そうなゲームとして聖杯戦争に参加した
ヴァーチャルのゲームじゃ満足できなくなって
刺激を求めるゲーム中毒者みたいなキャラ
- 528 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/11/27(水) 20:30:53 ID:S9JyHL..0
- そういやソロモンも暇人だったよな………最悪の愉悦コンビ。
生まれた頃から全能のソロモンと、発展途上の電脳癌では異なるだろうが。
- 529 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/11/28(木) 23:36:56 ID:fsN0Hnbg0
- 【ライダー候補】
フェニキア王女エウロペ、テュロスのフェニキア王アゲーノールとテーレパッサの娘。
当代随一の美貌を誇った。彼女を見染めた主神ゼウスは誘惑するために自身を白い牡牛に変え、
クレタ島へと連れ去った。彼女はゼウスとの間に、初代ミーノースを始めとする三子をもうける。
婚姻の後、ゼウスは彼女に青銅の巨人タロスと必ず獲物をとらえる猟犬ラエラプス、尽きる事の
無い投槍の3つの贈り物を与える。
金髪巻毛巨乳のおっとりとしたお嬢様。マイペースで聖杯戦争のルールを理解していない。
願いは「おうちに帰りたい」とかそういうの
白いギリシア風のドレスに花輪をモチーフにした黄金の腕輪やネックレスを身につけている。
腕輪は犬、腰帯はゴッドブル戦車召喚の媒体。ちなみに牛の偶像を冠する冠は、タロス召喚の媒体。
- 530 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/11/29(金) 19:53:50 ID:FZ6QEbqw0
- 【電脳癌】
電脳世界を荒らしまわり、吸血行為で次々と魂を奪い取ったことで
無数のアバターを組み合わせ、寄り合わせることで変身能力を身につけている
さらに本人の趣味なのか、彼が使うアバターは
人間型ではなくマンガから飛び出てきたような姿をしている
つまり正常な等身ではなく体のパーツの大きさも異常である。
(外見でキャラを立てていってはどうか、個性をつけてみてはどうか、と
思って発案、珍しいカスタムアバターを使用しており、人型の外見ではない
という設定)
外見候補は{アニメキャラ、ピエロ、着ぐるみ、死神
ミッキーっぽい人形、SAWに出てくるあの人形、などなど
それか『呪いの人形 カラパイア』でググると出てくる
ロバート、アベナル、マンディーとかも不気味で面白いかも
- 531 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/11/30(土) 23:54:32 ID:9GK.jzOU0
- 電脳癌はアバターやプログラムを媒体に、感染者が死徒化する霊子ウィルスを
ばらまくのが能力とか。ウィルスは潜伏したり、ワーム化したりと状況に応じて形
を変える性質が悪い奴。
エロ画像だと思ったら感染、共有ソフト使ってたら金タマ感染、ネトゲやってたら
感染……こんな奴いたら怖くてパソコンできなくなるな、天敵はたぶん凛。
- 532 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/12/01(日) 00:20:14 ID:GMEGhZcA0
- 時計塔魔術師。
魔術師でも名門中の名門に生まれながら、神秘の消失によって割を喰らった
没落貴族。一族の遺産と大学の非常勤講師としての収入で何とか食っている。
コンピューター全盛にも拘らずアナログを地でいってる為、ウィザードとしても
活躍できない。彼の持つ知識と魔術特性が天の梯子建造において重要な役割
を果たすため西欧財閥にスカウトされた。
またアトラスの作り上げた魔術翻訳システムによって、天の梯子内では使えた
筈の魔術を自在に行使できる。魔術師としては超一流。
キャライメージは人生の辛酸を舐め尽し、面白い感じに捻くれたケイネス先生。
聖杯の奇跡によって神秘の復権を目指していたが、エウロペへの遅咲きの恋
がますます駄目な方向に開花させてしまった。この惑星を「女神のアルカディア」
に変えるのが現在の願い。
- 533 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/12/01(日) 07:23:53 ID:GMEGhZcA0
- ギル様の蔵には、タロスの原典(ウルリクムミ?)とかありそうで困る。
もしくは神話どおりにエアに斬り倒されそう。
- 534 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/12/01(日) 15:31:00 ID:sS2ZIMnA0
- >>527
刺激を求めて禁忌に触れるって点ではリュウノスケに似てるね
- 535 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/12/05(木) 19:46:32 ID:vpGWspgs0
- 直死の魔眼を見たら、好奇心故に極点ぶっ刺されてみたくなるとか電脳癌。
- 536 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/12/06(金) 19:46:17 ID:.IRfGnoE0
- アーチャーのウィンチェスター銃による超長距離間接照準射撃。
ターゲットが敵と対峙している時に、しかも宝具のキリングスコア発動。
計二十一の必殺の銃撃がセイバーに襲いかかる…的な。
射殺す百頭のように銃器選ばなかったら応用力高いだろーなー…
- 537 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/12/08(日) 23:37:30 ID:/ZKHOB0c0
- まだ決まってないが、やっぱりランサーは不幸枠なのかね?
- 538 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/12/09(月) 13:08:51 ID:/lIOXOdY0
- 今のところ、登場してるのは
セイバーとアーチャーだけだからね
- 539 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/12/10(火) 12:15:24 ID:OBRP8HGo0
- 【設定案】
実のところ、西欧財閥が唱えるような
天の梯子による人類救済計画は嘘っぱちで
地球全体を理想的な環境に反転させるなんてのは不可能
しかし、一応できる事はある
↓実際に天の梯子ができる事の案
・ちょっとした人類の延命
・人類のうち、優勝者が選ぶ、いらない人間達
(西欧財閥側から見ればレジスタンス)を賢者の石に変換する
これによって大量の資源を手に入れ、資源を自由に食らう人を消滅させる。
要は、口減らし&リサイクル
(メルブラのオシリスの砂のシオンみたいなヤツ
よくわかんなかったら動画とかを参照してね)
・ここで頑張って環境を富めるものにしたとしても
またいつか資源が尽きる時が来て
そしてまた天の梯子が出来て、を繰り返しいつかは必ず
失敗し、そして滅びる日が来る、という考えから
人類をすべて洗脳し、人類の寿命を永遠にすることを
念頭に置いた行動をするように、という暗示を人類のすべての魂に
刻み付ける(ナルトの月の眼みたいなヤツ)
「人は学ぶが、忘れる生き物だ、だから永遠に忘れないように焼き付ける」
というような感じ
などなど、SNから引っ張ってきた『実は聖杯は紛い物だったんだ』という設定
他には
・賢者の石による特定人物の完全不死身化(ハガレンのお父様)
・天の梯子をコンピューターとして人類すべてを操る
ごめん、あんま思いつかないのでこれくらいでおわり
よく考えればもっといい案あると思う
ただ人類の寿命を永遠にしたとしても
マキリの外道じいさんを見てるとうまくいかないんだろうなぁって思う
人類を永遠にするにあたり最も穏当な案は
表向きは天の梯子により環境が最適化されました〜って言っておいて
実情は人類すべてに暗示を行って洗脳する
もしくは霊子の世界でさも豊かな環境にいる幻を見せ続ける(マトリックス方式)
こうすれば嘘の世界とはいえ永遠に平和になるし
無限に豊かな環境で生活できる
人類にとっては完全に洗脳されてるので幻とは思えないのでやさしい世界になる
- 540 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/12/10(火) 23:42:48 ID:GPRSSd.o0
- 西欧 =人類の存続
時計塔 =神秘の復興
アトラス =滅びの運命の回避
レジスタンス=とにかく西欧の邪魔を
ガイア =在りし日の星の姿
- 541 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/12/11(水) 21:41:52 ID:L.9im48k0
- 西欧財閥は自身の支配体制を完全なものにした上で、地球を人間にとって都合の
よい環境にして再生させる。ある意味、地球を完全に人工化させるつもり。
レオスは自身のオリジナルならばこうするであろうと、理想の王を演技している傀儡。
財閥にとって都合よく動いている。対してレオナはこの惑星が滅んでも、自分と兄が
生きていければいいと思っている。その為には手段を選ばない(彼の権勢は妹の暗躍の賜物)。
西欧財閥でレオスをライバル視している名門貴族(00の小物大使みたいなの)とか面白いかも。
時計塔は衰えた地球を再生させたうえで"神秘の復権"を望んでいる。
根源に辿り着く学究を再開させるため、枯渇したマナを回復させ再び魔術を行使できる
ようにすることが第一義。この来る日のために魔術師の血統のDNAをサンプリング
しており、天の梯子建造にはこれを提供した。
参加した魔術師は、一族の名誉と誇りを賭けて挑むが、サーヴァントとの運命の出会い
が彼を崇拝にも似た恋慕に目覚める。そして愛する女神のため、この大地をエリュシオンの野
に変えるのが目的となった(突っ込み役の副官とかいれば面白いかも)。
アトラスは、どんな方法を用いても滅びの運命は避けられないと認識しており、何らかの形で
人類の存続を望んでいる。その最終結果が主人公と天の梯子?
レジスタンスは西欧の専制に抵抗する勢力。
西欧の他勢力に依頼を受けての雇われテロな現実派、前世紀の遺物の革命マニア、スリルを
求めるハッカー、絶滅キャンプの生き残りで復讐に燃える武闘派。西欧の専制を防ぐため
入り込んだ他国のスパイ等いろいろ。無銘の英雄に救われた絶滅キャンプの少年達が創始者
となっている。
他は財閥の真意を探るべく大英帝国のスパイであるジェイミー、すでに形骸化した教会から
派遣されてきたという形でやってきた狂人神父、最期の大物死徒"電脳癌"ってトコか。
- 542 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/12/14(土) 21:39:57 ID:bEtp7hY.0
- 間桐慎二もゲームチャンプって設定だったんだよね、そういえば
設定
電脳癌は世界の荒廃以前のまだゲーム大会などが
行われていた時代にいた最高峰にして伝説のゲームチャンプ
ゲームの腕前はまさに神がかり的と言われる
主人公に当時のニックネームを言い当てられ
その上でゲーム勝負を持ちかけられる
(幽々白書の蔵馬vs海藤のやり取りみたいなヤツ)
相手の得意とする土俵で戦い、しかも
相手にハンデまで与えて挑発交じりで勝負を持ちかけるってシチュエーション
- 543 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/12/14(土) 22:22:16 ID:HyqGsa9U0
- 年内に続きが来る可能性は低いかのう・・・
いかんせんこうも過疎ってちゃあモチベーションも上がらんよな
- 544 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/12/15(日) 07:47:10 ID:3xwYsJYY0
- やれることは悲観することではなく待つ、もしくはアイディア出すことぐらいだよ
んなこと言っても何も始まらない
- 545 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/12/15(日) 10:14:28 ID:qMnnt5.20
- 体に聖遺物とか概念武装をしこたま埋め込んでいるとか、キチガイ神父。
それのお陰でカインの呪詛をかろうじて防いでいるの。
それでサーヴァントの攻撃を耐えたり、腕に仕込んだ危険な聖遺物で逆に
刺したり…で、カソックの下には心霊手術の痕がびっしり。
- 546 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/12/15(日) 10:44:56 ID:PFutIuIAO
- 体は聖人でできている
肉はパンで、血潮はワイン
- 547 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/12/15(日) 17:59:17 ID:qMnnt5.20
- 神父はバーサーカーを「我が師」と呼ぶとか。
召喚時には洗礼者ヨハネとキリストのように、呪毒で洗礼を受けて恍惚とした
表情を浮かべる。パスがつながってる時点で、カインの呪いはマスターを侵食
するんだけど、神父は自分からそれを受けて、神が与えた試練とか抜かすの。
叔父さん以上にマゾ、というより精神異常者。
で、セイバーがバーサーカー追いつめたら、自身の体を楯に師を守るの。
腕はグチャグチャになるけど、体内の聖遺物が刃を受け止めるとか。
- 548 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/12/15(日) 18:10:18 ID:qMnnt5.20
- セバスティアヌスとかバルトロマイとか、惨たらしい殉教をした聖人たち
の聖遺物が体内にあり、お陰で死ににくい体になっているの。
切り札はラザロの聖遺物で、殺されても一度は甦る能力があるとか。
- 549 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/12/16(月) 13:03:44 ID:Ksv3y3OoO
- ラザロ
死んだ後、誰かが大声で名前を呼んでくれたら復活
- 550 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/12/16(月) 23:51:01 ID:UGejcDCw0
- 殺されたと見せかけて後ろからグサリ…右腕に仕込んでいるのはノドの隕鉄。
千人長の槍の材料となった金属でカインの子孫であるトバルカインが鍛えた。
聖遺物であり強力な概念武装、これがカイン召喚につながった。
- 551 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/12/17(火) 21:58:47 ID:.74PXprg0
- いいね>神父の案
全身に聖遺物ってのは空の境界のが
腕に仏舎利の骨を埋め込んで「死」を薄めたヤツのオマージュみたいだし
今まで出てた、神父の最後の審判計画と荒耶宗蓮の
人への救いを求めて死を蒐集した、って行動が
いい感じのパロディになりそう
極端に走った聖人キャラって意味で
- 552 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/12/17(火) 22:39:03 ID:vdFepTqQ0
- 【時計塔魔術師案】
降霊術・屍霊術を得意とする。一族の特性として、血縁者の持つ魔術回路の系譜を辿り、
既に故人となった魔術師の記憶や知識、さらには魔術師そのものの知識を持った存在を
作り出せる。(チャールズ・ウォードの奇妙な事件見たく、死者蘇生ではなくあくまでもデータ)
アインツベルンのホムンクルスを利用してユスティーツィアの代まで遡り、天の梯子の
システムの土台を作り出した。また天の梯子のサーヴァントが西洋縛りでないのは、
生贄に捧げた億単位の人間達の民族の記憶を用いて"七天の聖杯"として復元しているため。
大学では紋章学や貴族の系譜等を専門としている…とか
神秘が無事な頃は、なんか失われた魔術の復元とかやってそうだな…あと魔法とかも
- 553 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/12/18(水) 19:29:08 ID:cFJP5iTs0
- キチガイ神父は代行者としての能力は並以下で耐久力だけ突き抜けている。
本来は一般の聖職者で事務方。一念発起して代行者に転向というあり得ない
真似をやってのけた。精神が肉体を凌駕しており、強固な信仰心は一切揺らぎ
がない。肉体に外科および僅かに残った心霊手術の秘術で多数の聖遺物を
肉体に移植しており、"縫合聖人"(パッチワークド・セイント)と呼ばれている。
ちなみに彼は人類を滅ぼすのではなく、自分を含めた人類すべてに罪への審判
を下し、そのうえで生き残った者だけが"神に許された義人"であると考えている。
- 554 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/12/19(木) 12:25:38 ID:bVGd6Y3EO
- >>553
最後の審判を地上でやるのか。
- 555 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/12/19(木) 20:03:42 ID:ddbvZovA0
- 一部の選ばれた人間だけ救うという西欧財閥の体制に対して、すべての人間
に平等に救われる機会(審判の時)を与えたいという感じで。
「どうぞ・・・御存分に神への救済をお祈りください・・・! 我々は・・・その尊い姿を
心から・・・応援するものです・・・・・・!」(マジキチスマイル)
狂気の果てに辿り着いた掛け値なしの善意、
自分が『悪』だと気付いていない、最もドス黒い『悪』
- 556 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/12/19(木) 22:25:33 ID:IeQ2rRks0
- プッチとはまた違うドス黒さだな
- 557 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/12/20(金) 21:36:50 ID:tdfudbws0
- 【ソロモンのマスター案】
ドイツ系の青年貴族。西欧財閥の最高幹部のひとりで、党首の座を狙う野心家。
アーリア人種至上主義者で、自身こそが世界を支配するに相応しいと自負し、世界の王となるべく
聖杯を求めている。自身を生まれながらの支配者と自負しており、自己顕示欲が強く傲岸不遜な性格。
統治者に相応しいずば抜けた能力と才覚を持ち合わせ、常に正面からの正々堂々の力押しを好む。
キャライメージは某小●大使。
- 558 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/12/20(金) 22:06:34 ID:Md3TjIh60
- 聖遺物の力で護りの加護を無数につけてる、とか
矢避けだったり、風除けだったり火避けだったり
「無駄だ、私は今、因果をも捻じ曲げる神意に護られている」
と、どや顔で言い放つ、神父さん
- 559 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/12/20(金) 23:10:14 ID:tdfudbws0
- 拒絶反応で血を吐いたり、過負荷で末端神経や毛細血管が焼け焦げたり、
それ以上の神秘であるサーヴァントの攻撃を受けて秘孔突かれたように
手足が弾けたり……でも本人は「主の背負われた苦しみに比べれば…」
と苦しそうな素ぶりさえ見せないの。信仰の加護:A+++ぐらいあるな。
- 560 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/12/21(土) 12:26:22 ID:ktD/yItkO
- >>559
素で聖痕出てそうだな。
- 561 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/12/21(土) 14:52:29 ID:MuVLQkIY0
- 【アサシン候補】
シャルル=アンリ・サンソン
フランス革命期の死刑執行人で、パリの死刑執行人を勤めたサンソン家の4代目当主。
ルイ16世やマリー・アントワネット、エベール、デムーラン、ダントン、ラヴォアジエ、
ロベスピエール、サン=ジュスト、クートンといった著名人の処刑のほとんどに関わった。
死刑執行人という立場でありながら、熱心な死刑廃止論者だった。
人体の破壊と治療に長け、生前の罪の重さによって威力が変化する宝具を持つ。
- 562 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/12/21(土) 23:11:52 ID:MuVLQkIY0
- 実はウィンちゃんがソロモンのマスターと繋がっていて、ソロモンのイカサマで
関羽さん特殊召喚(ランサーとライダーのダブル)してもらってるとか。
で、真ランサーのマスターはアトラシアで、高木君に闘いを挑み何らかの理由で
自分を倒させるの。
ソロモンはマスターに忠義を尽くす振りをしながら各マスターたちの願いや大義で、
どれが一番の傑作かと物色中。兄妹はつまらん、魔術師はスイーツ杉、神父のは
なかなかの傑作。主人公は特に目的のないつまらん奴と見てたが、途中で興味を
持つようになる(師匠殺害でピーク「創造主まで殺して叶えたい願いって何だい?」
ってな感じで)
- 563 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/12/22(日) 14:59:15 ID:HQU91Ho20
- タケルちゃん
長所:ステータス、スキル共に優秀
短所:全能力が脳筋仕様、近接戦特化?
ビリー
長所:立ち回りが上手い、燃費良い、射撃宝具便利
短所:ステータス低い、火力弱い
エウロペ
長所:宝具多い&宝具優秀過ぎ、最大規模の火力
短所:本体弱すぎ、魔力大喰い
ソロモン
長所:魔術&知略パネェ、魔力も自力調達、英雄王並の反則存在
短所:性格悪い、マスター見捨てかねない
カイン
長所:攻防一体の呪詛宝具、際限なきパワーアップ
短所:マスターまで呪詛汚染、魔力喰い
- 564 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/12/23(月) 09:16:21 ID:tCEZvuuQ0
- ジェイミー
遠隔視・透視のコードキャストを多数所持。
礼装はボンド的なスパイアイテムでトリッキーなものが多い。本人いわく無駄が
多くて使いにくいため、正直うんざりしている。彼(彼女)本人ではなく技術部の趣味だとか。
戦闘用礼装のデザインをワルサーPPKかP99にするかで、マジで揉めたらしい。
フィールド上に地雷や迫撃砲型のコードキャストを仕掛けたりする。
切り札は霊子ハッカーの魂を破壊するワーム起源弾(ソウルブレイク・オリジン)。
- 565 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/12/23(月) 22:24:52 ID:HKyl8fyM0
- マスターはコードで戦うのかな?
霊子の世界だから銃とか剣とかで戦うのかはよくわからんけど
剣とか銃がありなら神父の武装は黒鍵じゃなくてたまには銃とかがいいな
銀の弾丸とか真銀の弾丸とか
- 566 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/12/24(火) 23:30:17 ID:TIFphPNM0
- 【アサシン候補】
ロボ
獣臭と王者の風格を漂わせる、野性的な少女。
高い気配遮断能力と野生の獣のような直観力を兼ね備える。
博物学者アーネスト・トンプソン・シートンの創作物語に出てくる古狼。
ニューメキシコの一地区カランポーの砂漠地帯に生息し、現地の人々から「魔物」と
呼ばれ恐れられた巨躯の狼で、自分の倍以上もある体重の牛を引きずり倒す体力と
「悪魔が知恵を授けた」とさえ称される知性を持ち合わせていた。
- 567 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/12/25(水) 10:25:15 ID:0Nr/2axc0
- ロボか、狼男ならぬ、狼少女だったっていう設定で変身できる能力があると
楽しそうだね。ケモ耳娘
でもロボの逸話のカッコイイポイントは妻の白狼のブランカを
捕獲されて、それを罠と知りつつ助けに行くのがかっこよかったから
そこはオスにするか、メスにするかでかなり変わりますね
ブランカとの関係を妻と夫じゃなくて幼馴染の親友にするとか?
- 568 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/12/25(水) 13:56:35 ID:UQntMnPEO
- >>567
ブランカをダメ夫にすればいいんじゃないの?
- 569 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/12/25(水) 18:34:50 ID:ATrBpEOE0
- ブランカとは姉妹、とか。ロボより獣に近く頭が良くない、とか。
本来は血の薄まった幻想種の末裔だったけど、何らかの原因で人間に
近しい存在になってしまった。例えばインディアン部族の守護獣となった時
に先祖が結んだ契約とか何かで。必要以上に狩りを続けたのは、一族の
聖地を奪った白人達への復讐、とか。
宝具は固有結界に近い砂漠フィールドで、フィールド内に一族の群霊と共に
潜伏しての奇襲や不意打ちが真骨頂。彼女の一族が血のなかに共有する
心象風景みたいな感じで。
マスターは電脳癌で、かつて自分を捕えた白人の猟師のように自分を観察
することに不快感を憶えている。
- 570 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/12/25(水) 18:59:01 ID:UQntMnPEO
- ロボは体が大きかったので、オスと間違われたとか。
- 571 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/12/25(水) 20:04:58 ID:ATrBpEOE0
- ロボは獣化スキル持ってそう。
エウロペの猟犬ラエラプスと闘ったり、狼の群れ率いて奇襲や波状攻撃かけたりとか。
あとヤマトタケルは伝承で狼に助けられたことがあるため、兄貴と同じような誓いに
縛られてて狼は傷つけられないから天敵とか。
代わりに、先住民や野生動物を狩る銃器の申し子であるアーチャーが苦手とか。
- 572 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/12/25(水) 21:09:07 ID:0Nr/2axc0
- そういや狼男ではないが人狼としてルゥ・ベオウルフがいたね
魔法使いの夜に出てる
- 573 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/12/25(水) 22:51:19 ID:ATrBpEOE0
- 野獣以上魔獣未満だと思う、ロボ。あと人間と近しい思考を持つ為、自然から外れている存在とか。
犬耳なのは勿論として、ショートとロングどっちがいいと思う?
- 574 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/12/26(木) 12:04:31 ID:NWn/zWeE0
- 獣耳娘
臭い、とか、野生の勘、とか、視力、とか、五感はもちろん第六感にもすぐれる
スキル:変身、怪力、動物言語
個人的にはショート>髪型
- 575 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/12/26(木) 19:56:39 ID:.HQxtvKI0
- ロボは人間の善悪や観念に囚われない為、残虐な行為や悪辣な真似も躊躇せず
に行える。彼女にとって闘いは純然たる生存競争、故に魂食いも禁忌ではない。
(必要以上の家畜殺しも生存圏を守るための口減らし&聖域の守護)
ただし愉悦や快楽殺人は、理解できない無駄な行為と捉える。
人間の価値観全否定、ディルムッドさんにはケダモノ呼ばわりされる事間違いなし。
(一番戦闘力の低い者を最初に狙う、魔力足りなきゃ一般人の魂を食う等)
- 576 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/12/28(土) 12:26:35 ID:SeTdTWjw0
- マスターとの絆では、カインと神父組がトップか?
あとソロモンはマスターが小物なほど輝く、相手を乗せるだけ乗せといて梯子はずし。
エウロペはお互い基本的に噛み合ってないけど、何故か絶妙の連携が可能。
ビリーは相手次第、誰でもドレイク姉さんみたくそれなりに愉しみそうだが。
タケルちゃんはマトモ過ぎるが…どうなる事やら。
- 577 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/12/28(土) 18:44:49 ID:EGJMVejU0
- なんかプリズマイリヤがこれに似た設定になってきたな
- 578 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/12/28(土) 21:48:43 ID:SeTdTWjw0
- >>577
ロリヒロインならいないよ…って、そっちじゃなく? 偶然って怖いね
そういやUNLOCKのヒロインって誰だろう……最萌は神父様一択だが。
- 579 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/12/28(土) 22:11:16 ID:LnV.5yMc0
- タケルちゃんか人造真祖じゃないかな
- 580 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/12/28(土) 23:45:09 ID:kOD40jBs0
- >>552
今更だけどいいね
技術提供者としての能力が戦闘用の能力になってるってのは
伏線になってて良い
- 581 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/12/28(土) 23:54:38 ID:SeTdTWjw0
- 正ヒロイン:タケルちゃん
裏ヒロイン:ウィンちゃん
真ヒロイン:人造真祖
モブヒロイン:エウロペ
ソラウ臭:レオナ
レズ要員:ジェイミー
オーディション待ち:ロボ
- 582 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/12/29(日) 02:12:11 ID:D7/8YQoE0
- 没主人公が出るなら桜枠なんだろうか
- 583 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/12/29(日) 04:27:05 ID:AwuOWcdU0
- 竜はあんまりにも強いのが出ると描写が難しくなると思うから
あくまで紛い物ってことにするか、中堅ぐらいの強さってことにするとか
竜の特性(すべての竜にあてはまるかはわからん)
血を浴びると不死になる
竜の吐息が切り札
呼吸するだけで魔力を補充できたり
これぐらいかな
- 584 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/12/29(日) 11:46:49 ID:AkKC3ZhwO
- 強いんだけど、燃費が悪すぎて、この時代では弱い方とか。
- 585 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/12/29(日) 13:47:53 ID:AwuOWcdU0
- 神秘の弱体化を暗に告げるかのように最強と謳われた竜もこの時代では
過去のモノでしかない、とか
それかいくら強いといっても妄想であり妄想の産物にすぎない、とか
- 586 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/12/29(日) 21:31:35 ID:SVRZeScE0
- サーヴァントシステムのように
蛇竜(ワーム)、翼竜(ワイバーン)、海竜(サーペント)、毒竜(バジリスク)、
多頭竜(ハイドラ)、人竜(ドラゴニュート)とクラス分けする?
七層目にドラゴンがいないのは、霊長の敵対者である真祖(人造だけど)
がいるから。
- 587 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/12/29(日) 22:01:41 ID:SVRZeScE0
- 【マスター案】
先代アトラシア
高木の創造主。既に肉体は滅び、天の梯子の魔術回路と一体化している。
聖杯による惑星の延命も、所詮は破滅の時の先送りにすぎないと考えており、
西欧財閥に協力しつつもアトラス独自の計画を進めている。
その計画は数十億人分の人造霊子を賢者の石に錬成して一つの生命体となって、
この惑星より旅立つこと。
ただこれはあくまでアトラスの意思であり、彼女のシナリオはその計画からも逸脱して
いる。聖杯戦争を通して、高木に何かを託そうとしているようだが…?
- 588 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/12/29(日) 22:49:27 ID:xSPrgmBo0
- extraの世界だとアトラスの錬金術師はラニの師匠で途絶えてるんだよね
この時代のアトラシアはラニ以降は自作のホムンクルスに継がせていったか
ラニの子孫(ホムンクルスに生殖能力があるかは疑問だが)ってことになるのかな
- 589 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/12/29(日) 23:41:10 ID:SVRZeScE0
- ラニ以降ホムンクルスで、時代を経るごとにシュミレートに多様性を持たせる
ためホムンクルスを複数体作るようになったとか。
そして彼女らの並列思考の結果人類救済の答えのひとつとして、天の梯子計画
を構想。計画実行を唯一可能とする西欧財閥に話を持ちかけたとか。
聖杯炉心および人造真祖はブラックボックス、歴代アトラシアのホムンクルス達が
中央演算回路として聖杯に組み込まれる…と。
その後は時計塔が、冬木およびムーンセルの聖杯を模して聖杯システムを構築。
ハード面は西欧財閥が建造、中国華僑に金借りる&クローン等の最新違法技術
の援助。その時にレジスタンスへ情報がリークされた、とか。
- 590 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/12/30(月) 17:43:36 ID:khzBi9Hg0
- 草薙が真価を発揮したのが火責めのときだったから、竜の火炎に特攻って
ことで良くないかな?
風向き変えたことから宝具逆流とか言う案を出していた人もいたけれど。
個人的には上にもいたラミアをサーヴァントに希望。
バーサーカーだけど。
元は、赤子殺された上に狂乱して、あげく神の呪いで夢でもあえないように
眠りも剥奪されたお母さんらしいんだ。
心象風景の書き換えが主眼の物語にふさわしいかな、なんて思ったりした。
子供マスターは必ず一人は出るらしいし。
- 591 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/12/30(月) 18:22:57 ID:boI/nkOY0
- よくよく考えたらアイリがイリヤを産んでるんだから
ホムンクルスが子供を産む方法は普通にあるんだよな
アインツベルン製とアトラス製の違いはあるとはいえ
あの師匠ならラニが人間として全うに生きれる機能は大体与えてそうだし
先代アトラシアはラニとザビの子孫の可能性も微レ存?
- 592 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/12/30(月) 21:20:57 ID:u01Hlc3s0
- 愛する人と自分のDNAで子供を……って何処のビッグママ?
人間絶滅工場で霊子作って少源確保とか、魔術師やホムンクルス材料の
魔術回路バイオコンピューターとか、なんかいい感じにひとでなしな話に
なってきたな、うふへ
- 593 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/12/31(火) 01:01:41 ID:Vzn.tmDs0
- 今のところ財閥との小競り合いが強くなってるけど
なんらかの形で一致団結できるといいね
電脳癌がとんでもない破滅願望者でそれに対抗する形で一致団結するとか
キチガイ神父に対抗して一致団結するとか
それか真祖の世界の守り手が予想以上に強力でそれに対応するために団結するとか
- 594 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/12/31(火) 11:19:50 ID:jzuBQfCU0
- タケルちゃん 竜殺しの逸話あり、神殺し・英雄殺し何でもアリ
ビリー 絶対無理、俺死ぬ、俺死ぬの嫌
エウロペ タロスブリーカー、死ねぇ!
ソロモン 魔術王に不可能は無い、むしろドラゴン手なづけそうで怖い
カイン しぶとく戦いそうだが、ドラゴンに力で押し切られる
- 595 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/12/31(火) 12:16:27 ID:ludeA8N6O
- >>592
ネロ・カオスみたいな感じで、複数の魔術士を連結してスパコン的に魔術回路を強化とか。
- 596 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/12/31(火) 14:21:03 ID:n9x.X8b20
- 今回の戦争の形式って半分真祖の元に誰が早くたどり着けるかのレースゲーム、
半分は何らかの形(真祖殺しによる心象書き換え?)になってるということでOK?
今回だけのマスターやサーヴァント、クリーチャーを積極的に殺すことによるメリットが欲しいね。
そうすれば陣地作成やクラス・スキル特性が描写的に生きそうだし。
従来の聖杯に7騎の魂を放り込むことと、自分達の願いを叶えることとは別に、
人造真祖の心象風景を書き換えるっていうおまけつきが、unlockって意味の
ギミックの一つなんでしょ?
心象風景?って書き換えるの大変なんでしょうし。
どいつもがんばれー。
- 597 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/12/31(火) 18:54:43 ID:jzuBQfCU0
- 七騎全滅=ガイアに聖杯が委ねられる
一騎到着=聖杯は人類側のものになる
でも聖杯の前にはキーパーという西欧財閥のペテンが…といったところ?
ガイアか生き残りにキーパーが勝利すれば、地球環境は復元可能。
神父様は勝てば全人類審判計画、負けが込んだらカインの呪詛で七騎
全滅させるつもり。
- 598 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/12/31(火) 21:36:09 ID:Vzn.tmDs0
- 小競り合いや衝突をしつつも七騎すべて団結
そしてもはや敵ナシ、世界平和は目の前と思われたが
真祖が本気出してきて主人公達は七つの階層を制覇しようとひとつずつ攻略していくも
ひとつまたひとつと脱落していき
最期の階層では財閥の王者が主人公にすべてを託して脱落
そして主人公は真祖と最期の対決に臨むのであった・・・と妄想した
- 599 :僕はね、名無しさんなんだ:2013/12/31(火) 22:50:03 ID:jzuBQfCU0
- 【ステージ案】
洞窟 蛇竜(ワーム)
海洋 海竜(サーペント)
砂漠 毒竜(バジリスク)
森林 多頭竜(ハイドラ)
山岳 翼竜(ワイバーン)
階段 人竜(ドラゴニュート)
城 ゴール(キーパー?)
第5ステージの山岳地帯の頂上に天の逆月を昇った時のような階段があり、昇っていく。
第6ステージはエッシャーのだまし絵の回廊のようになっている迷宮ステージ。
第7ステージはウテナの決闘場にあるような逆さまの城。天にある巨大な月からせり出して
いるように見える。
- 600 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/01/01(水) 12:48:37 ID:5I24iriQ0
- みんな団結とかステージクリアが前提(EXTRAの影響)だけど、本家みたいに
殺伐と殺しあってもいいと思う。
一騎(一人?)たどり着けばいいんだから。
上でハサンが本来の人類守護と星の守護の間で悔しがってたし、
SGじゃないけど、いっそ階層キーパー戦は過去とか相方サーヴァントのとかの
心象舞台になるとか。
ネイキッド・ギルの時代でうっかりエアに巻き込まれてバッド即死しそうだけど。
というか階層とキーパー設定辛くない?
- 601 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/01/01(水) 19:25:19 ID:bht0w/7.0
- 団結しすぎると、七人+マスターを常に書く必要あるわけで
財閥側の中でも序列があってキャスターみたいに戦略的な意味合いから
重用される人もいればアーチャーみたいに斥候や工作員みたいな
下請けみたいなあまり楽しくない仕事をやらされる組もおり
それによって内部分裂して主人公側+2組vs残り財閥組みみたいに
完全一致団結じゃなくて部分的に分かれて団結してもいいかもしれない
- 602 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/01/01(水) 20:32:43 ID:IMtnEbXE0
- ???? 双子 西欧の主催者
ライダー? 魔術師 西欧側(神秘の復権という大義名分のため協力しているに過ぎない)
アーチャー ジェイミー 西欧側(二重スパイ。レジスタンスの情報流す。祖国の為 いずれ財閥を出し抜くつもり)
カイン 神父 監視役、一応中立(キチガイ)
セイバー 主人公 レジスタンス
???? 電脳癌 死徒
現時点でドラゴンと渡り合えるのは、セイバーとランサー ライダーと見なされていて、
敵であるセイバーの実力を量るのと 西欧側の戦力温存のために、あまり強くないアーチャーで追い込み
かけるってとこかな? 多分ソロモンは周りは愚かマスターにさえ真の実力を見せず、忠実な参謀役として
立ち回っているとか。目が節穴でピエロなマスターほど輝くな、ソロモンは。後半マスター換えしそう。
アーチャーは外れと見なされているけど、ジェイミーは単独行動スキルや省エネといった利点を生かして
上手く立ち回るつもり(裏切り粛清フラグ)。
でもってランサーはカ●ナさんのような凶キャラにするか、地味でパッとしないけど強い奴にするか?
- 603 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/01/02(木) 19:42:27 ID:y8n2EqMI0
- 父ちゃんも娘2人も主人公や誰かとコンビ組んでくれる遠坂家はロール
作りに便利過ぎ。
今回は居ないだろうが、さてどうする。
あと、この時代の死徒ってどんな存在?
親は誰?
それと真祖達はガイアの緊急要請でブーストされてるの?
立ち位置がわからないキャラだ。
- 604 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/01/02(木) 20:05:28 ID:65jMEHMY0
- 【エウロペ キャラ案】
一言でいえば純粋無垢。その慈愛と寛容さは、自らを故郷から誘拐した主神の身勝手な愛
さえも難なく受け入れ、嫉妬深い彼の妃さえも彼女には手出ししなかった。
善悪を問わず すべての人間を愛する博愛主義者であり、故に敵味方という概念が無く、
困っている人がいれば自分を殺そうとした暗殺者であろうと手を差し伸べ、不幸な境遇に
ある人があれば心から同情し涙する。
神より贈られた数々の宝具は、その無垢なる魂の護り手である。
逆を言えば、誰ひとり特別な存在というものがなく、マスターが向けてくる激しい恋情さえ
も本当の意味で理解していない。
セイバーさんと違い、天然で人の心が分からないヒト。
ただ困ってるという理由で、何の見返りも無く主人公を助ける可能性がある。
殺伐とした世界を生きてきたタケルちゃんには理解できない存在。
- 605 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/01/02(木) 21:34:39 ID:D6DGIW/.0
- >>603
そこらへんも決まってないから随時案募集中なんだと思われる
- 606 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/01/02(木) 23:36:31 ID:65jMEHMY0
- 【人造真祖】
何らかの方法で真祖の因子を埋め込んだホムンクルス?
材料はアインツベルンのホムンクルスの失敗作と、日本の退魔機関が
回収した某真祖の肉片(十七分割の残り)、とか。
見た目は某あーぱーと貴腐人ホムンクルスを足して二で割った感じ。
起動実験によって空想具現化を発動、現実に彼女が居るエリアには
物理的に接近不可能、とか。一応設計通りに動いていて問題ない
はずだけど、西欧の思い通りにならない聖域が幾つもあり、幾分不安
を憶えている、とか。
- 607 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/01/03(金) 00:23:09 ID:ROY0eyHQ0
- ・天の梯子の地上部分
マナ枯渇前に行われた魔術儀式によって、他の場所よりもマナが
残っている霊地。(電脳癌が関わっている?)
・人造真祖
人の手で造られた為に朱い月よりガイアの影響が強く、ガイアの意志
に強く影響を受ける、とか。ガイアの影響を極力排する為に地上から離されている?
・ガイアの心境
お前らそれ未認可の薬だろ? 俺の許可も無くやめ…qあwせdrftgyふじこlp
- 608 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/01/03(金) 10:15:02 ID:ndMpBFIA0
- 人造真祖って言葉どうしても使いたいなら>>606あたりが妥当じゃないか?
真祖全員が空想具現化できるわけでもないし、かといってアルク回収なんてしたら
死力ハードストーリー1本できてしまう。
あーぱーって言葉は少し嫌いだから、普通に夢見る(空想具現化の欠片)
機能を持っただけのただの、人形(要変更)、とか。
そこに総力放り込んで、ようやく聖杯化させてある、とか。
主人公がそこまで聖杯に執着する理由はなんだろね。
聖杯のつなぎに妹使ってるって案は廃案になったみたいだし。
他の弟子のうちの一人が使ってあるとか?
- 609 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/01/03(金) 11:04:09 ID:d6FDNsJIO
- >>604
タケルちゃん、お父さんには怖がられたけど女にはモテたんだよなあ。
- 610 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/01/03(金) 13:02:19 ID:ROY0eyHQ0
- それ以前にアルクなんて捕獲できるわけないじゃないですか、ヤダー!
人造真祖はたぶんアルクの二〜三割性能ぐらい。
ガイアに干渉する為に、真祖という星の端末が必要だった為、炉心となる
ホムンクルスに真祖の因子を埋め込んだとか。
眠れる真祖は星の意志を受けて、霊子世界に現在のステージを構築。
西欧VSその他VSガイアというややこしい事態になったとか。
- 611 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/01/03(金) 13:31:47 ID:ndMpBFIA0
- >>610
それだと収まりいいやね。ただ、ガイアも本気だしとるってことは、
きっとこの舞台以外の場所ではガイアVS英霊&守護者の争いが頻発し取る
んだろうなぁ。
それが原因で余計地球が荒廃しとるんじゃないだろか、この世界。
笑撃!鋼の大地の原因は守護者にあった、なんてなったら、性質・善の
英霊、座で憤死・悶死必定やね。反英雄でもひくわ。
- 612 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/01/03(金) 20:42:43 ID:ROY0eyHQ0
- エウロペは、父母も 兄弟姉妹も 臣民も 他国の民も 善人も悪人も 動物も
神々も 妖精も 異形の怪物さえも等しく慈しみ愛している。
だからゼウスでさえも彼女の心だけは奪う事ができなかった。ヘラはそれを
知って手出しを控えた、とか(この女ショウジキナイワー! ってな感じで)。
「我が女神よ、貴女は美しい、愛している!」
「はい! 私もマスターが(他の皆さまと同じくらい)大好きです!」ってな感じで
- 613 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/01/03(金) 21:24:09 ID:ROY0eyHQ0
- 父王 「●●の民族服属させて来い」(無理に決まってんだろ、早く討死しろバーカ)
タケル「はい、わかりました」(父上の期待に応えないと)
タケル「いつもなら三日で落とすところでしたが、一週間もかかってしまいました」(褒めて褒めて)
父王 「あ…え、うん」(こ、こいつヤベエ…こいつ謀反起こしたら俺ワンパンじゃね?)
文武両道、知略に長け、翳のある美貌の皇子様。モテないわけがない……女だけどな!
まぁ彼女と関わった乙女はすべからく白い花の修羅道に落ちるから、セイバーさんのようなややこしい
問題は起きないけど(しかもタケルちゃんはノンケ)。
- 614 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/01/05(日) 09:17:19 ID:dwHUvBzc0
- 【ドラゴン・ワーム案】
真名:メスター・ストゥアワーム
ブリテン島と北欧の伝説に登場する大蛇、体がスカンディナヴィア全域を覆うほど大きかった
この怪物が出現するとブリテン島全てが洪水になり、宥める為に人身御供が行われた。
アシパトルという若者が、怪物が口を開けた隙に燃える泥炭を次から次へと投げ込み殺す。
その際、のたうち回った跡がデンマーク、スウェーデン、ノルウェーの国境となりスカゲラク
海峡も作り出した。飛び散った歯が北海に飛び込んでオークニー諸島、フェロー諸島、
シェットランド諸島になった。燃える身体が縮んで球状となり、現在のアイスランドになった。
強靭な外皮と再生能力によって死ににくい、内部からの破壊が唯一の攻略法。
- 615 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/01/05(日) 19:47:22 ID:dwHUvBzc0
- 【ドラゴン・ワーム案 その2】
真名:ウロボロス
ヘビはその生命力などから、「死と再生」「不老不死」などの象徴とされる。自らの尾を食べることで、
始まりも終わりも無い完全なものとしての象徴的意味が備わった。ヘレニズム文化圏では、世界創造が
全であり一であるといった思想や、完全性、世界の霊などを表した。錬金術では、相反する陰陽などの
統一を象徴するものとして用いられた。
北欧神話のミッドガルドを取り巻き、みずからの尾をくわえて眠る「ヨルムンガンド」と相似し、
キリスト教や一部のグノーシス主義では、ウロボロスは物質世界の限界を象徴するものとされた。
その概念ゆえに完全に近い不死を体現している、とか。殺すには不死殺しの概念を持つ武器が必要。
あとは、ファブニールぐらいかな?
メジュリーヌ(人竜)とか、ニーズホッグ(翼竜)とかってな感じでクラス別で出てきたら面白いかも。
エリザの宝具の元になっているサーカニィとかもドラゴンやし。
- 616 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/01/05(日) 20:46:33 ID:Dl2iKORA0
- ガチでウロボロスなら神獣の最上位だろうな
- 617 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/01/05(日) 22:38:09 ID:dwHUvBzc0
- 【コードキャスト案】
洗礼詠唱・第九交響(アドスンプティオ)
対サーヴァント用コードキャスト。
教会が秘密裏に開発した 対電脳癌用コードキャストを基に作られた。
スパコンを使用しての超超高速計算により、並列多重圧縮詠唱=数十万規模の魔術師を動員した場合
に発動するであろう儀礼呪法規模の洗礼詠唱を浴びせる。また並の魂ならば、交互に反転した音律の呪力
波長差で魂まで破壊される。
流石にサーヴァントを破壊するまでには至らなかったが異教徒の英霊ならば、一定時間 全ての能力を
1ランク低下させる「重圧」の負荷にさらされる。
神父様用。ウィンちゃんは石兵八陣とか思想魔術系のコードキャスト持ってそう。
ウロボロス殺せそうなのって英雄王ぐらいか…
ミトラスなら鎌で真っ二つだが (一説には、ローマ系ミトラスはペルセウスと習合したらしい)
- 618 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/01/05(日) 23:09:20 ID:Dl2iKORA0
- 空想であり贋作であり偽者なのでオリジナルとは程遠いって設定つければいけるかな?
HFのセイバーvsライダー戦をパロするなら
竜がブレスする
↓
ナイトメアに乗ったセイバーが降霊しつつ突進
↓
主人公が盾のコードキャストで補助
↓
なんらかの攻撃で勝利?って感じかな?
できればなんらかの次回の戦闘や物語についての伏線を盛り込めればいいと思う
- 619 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/01/06(月) 18:48:23 ID:FrU1iML6O
- 処理落ち対策で、上限が設定されてるとか。
- 620 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/01/06(月) 19:45:47 ID:EmIcwvqw0
- ドラゴンは人造真祖の空想具現化だから聖杯以上の出力は出ない。
ある意味ガイア側のサーヴァント。
聖杯アシストがあるとはいえ、同時6体も出撃させてるんだから凄い奴なの
かもしれない、人造神祖。ネコアルク2匹未満ぐらいなのに頑張り過ぎ。
- 621 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/01/06(月) 23:21:57 ID:EmIcwvqw0
- ドラゴンたちは明確な弱点がある、オリジナルより弱いってな感じで。
- 622 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/01/07(火) 17:57:40 ID:Q.S5d4R6O
- あるドラゴンはセイバーに弱く、あるドラゴンはアーチャーに弱いとか。
それぞれのサーヴァントが弱点になってる。
- 623 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/01/07(火) 19:42:03 ID:R0p2ABoA0
- セイバー、実力を隠したままドラゴンワームと善戦。
↓
安全圏で「今なら狙撃出来るんだが」とぼやくアーチャー、
でもセイバーの策略で戦わざる得ない状況に
↓
ワームの餌にされるアーチャー、セイバーを呪いながら彼女の作戦に乗る
このあたりで騎馬戦?(気配探知スキルで一度ロックオンされたら逃げられない、とか)
↓
何だかんだあって致命傷負わすも、最期の悪あがきで襲いかかるワーム
ここでレオス登場、彼のサーヴァントの圧倒的な力で消滅するワーム。
「貴女の真名は大方見当がつきました」と言い、姿を消す。
↓
「へたすりゃ俺まで消し飛んでた」とアーチャー悪態をつき、姿を消す。
(ここでアーチャー組の裏切りフラグ?)
- 624 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/01/07(火) 22:20:19 ID:R0p2ABoA0
- 【ドラゴンワーム案 その3】
真名:ニーズヘッグ
北欧神話に登場する冥界の蛇。「死体を裂く者」、「悪意の打撃者」、「憎悪に満ちて打つ者」と言われる。
ニヴルヘイムのフヴェルゲルミルの泉に多くの蛇と共に棲み、世界樹ユグドラシルの三つめの根を齧っている。
栗鼠のラタトスクを介して樹上の大鷲フレースヴェルグと罵り合っている。ナーストレンドで死者の血をすする
ことが書かれている。
これが一番それっぽいかな? 北欧系だし大地の底のドラゴンだし。
- 625 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/01/07(火) 23:22:41 ID:/ab5xrzU0
- 話自体を北欧神話にかぶせる、とか
ラグナロクで神々の戦いを起き、さいごは炎の剣で世界が焼かれるって話が北欧神話
エクストラが海だったので今度は樹(ユグドラシル)を上っていくイメージにする、とか
最下層である洞窟にドラゴンワームがいるのはニーズヘックのこと
↓それぞれ北欧神話における九つの世界
アースガルズ - アース神族の世界。(聖杯のコントロール権のある神の座)
ヴァナヘイム - ヴァン神族の世界。(戦闘ステージ)
ミズガルズ - 死を免れない人間の地。(????)
ムスペルヘイム - 炎とスルトの世界。(????)
ニヴルヘイム - 氷に覆われた世界。(????)
アルフヘイム &スヴァルトアルフヘイム - エルフ/黒いエルフの世界(????)
ニダヴェリール - ドワーフや小人達の世界。(????)
ヨトゥンヘイム - 霜の巨人ヨトゥンを含む巨人の世界。(ドラゴンワームがいるところ)
ラグナロクで善悪に分かれて戦って次々に強力な神様は死んでしまい
最終的にはスルトが炎の剣ですべて焼いてしまってすべては滅びたってオチ
つまり今回の聖杯戦争も財閥側vsレジスタンス側で互いの正義をぶつけあって
対立して衝突しているうちにガイア側のスルト的存在がすべてを破壊しちゃうって展開
- 626 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/01/08(水) 00:46:42 ID:5gisi9Xs0
- ロボの設定はセブン(シエルの概念武装の守護精霊)の設定が流用できるかもしれない
セブンはたしか強力な幻獣の角か何かのご神体と
人間の少女を捧げたことで人間にとっての守護者にしたって設定だったような気がする
- 627 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/01/08(水) 19:56:05 ID:Xdx621m20
- 狼をトーテムとする先住民が人身御供に捧げた少女と、彼らに神(祖霊)と
して祭られた狼の幻想種の融合体、とか?(互いを兄弟とする血の盟約みたいな)
第七聖典のように器物としてではなく、狼の群れの血統のうちに魂が受け継がれ、
人間の部族にも何らかの魔力のような恩恵を与えていた、とか。
(スノーフィールド見たく、特定の地のみに働く魔力みたいな)
その後、白人たちによって部族が滅ぼされ零落した後も、群れを率いて一族の
聖地を護るべく戦っていたと。嫌いなものは白人だな。でも肉牛は好き。
- 628 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/01/08(水) 20:21:42 ID:Xdx621m20
- そういやエウロペって牛属性なんだよな……。
牛さんが大好きで、ステーキ見ると泣き出すとか。で、牛肉大好き
なロボ(狼)とか性格的に苦手かも。
ゴッドブル戦車見て「うまそう」と思うロボ、エウロペも牛っぽくて
旨そうだから、食ってしまいたかったりして(物理的な意味で)
- 629 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/01/09(木) 05:42:53 ID:8WvgM0Xs0
- ヤマトタケルの能力案
既出:巫術(憑依させることで色々と強化できたりする)
【案】
合気:八極拳と同じく森羅万象と一体となり気を操ることで色々とできるようになる
合気の開祖を呼ばれているらしい>ヤマトタケル
透化:日本鯖繋がりでアサ小次郎より
天叢雲剣(草薙剣・都牟刈大刀・都牟羽大刀・八重垣剣など異称多数)
・草薙の剣と同じ三種の神器のひとつであるヤタの鏡はキャス狐が持ってる
・野火の難を払った
・蛇の姿をしたヤマタノオロチの尾から出て来ている
・武力と霊威の象徴
・ヤマタノオロチは山神だったり水神だったり、死んだら河になったらしい
なんとなくもののけ姫のダイダラボッチを出す技を脳内でイメージしてたけど
防御系の能力ありの宝具?っぽいのと(アーチャーの銃撃を防いだ描写から)
呪いを防ぐ加護があるっぽいので
風か水で防御かカウンター系の宝具でもいいかもね
あと日本各地の英雄譚をすべて一人のものにしたっていう説もあるらしいから
本編に出てるヤマトタケルもハサンやロビンフッドと同じく群体の英雄の一人ってことにするのもアリだと思った
- 630 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/01/09(木) 11:44:06 ID:wxN9l5Z6O
- アメリカ大陸の馬は一回全滅してて、ヨーロッパ人が持ち込んだものが殖えた。
肉牛や斧も、ヨーロッパ人が持ち込んだ。
- 631 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/01/09(木) 19:00:04 ID:FMeSxgvQ0
- 【ヤマトタケル スキル案】
【角力】ランク:A
武の最源流に近しい神域の武術。構えや動作全てが神秘を内包する限りなく魔術に近い技術。
大陸で言う神仙に至るための修練法。タケルは生まれながらに魔術師以上の神秘に身をおく存在であり、存在自体が神意
を為す純粋な魔術回路を保有する。
斎宮に追放された後、伊勢の神仙に師事し修練を積んだことによってその才能が開花した。結果、六神通のうち神足通を開き、
息吹をするだけで大量のマナを体内に取り込み、拍手を打てば魔を祓い、四股で地脈すらも断つに至った。
生来の異常筋力、細身に似合わぬ剛腕もまたこの魔術回路が影響しており、瞬間的な力なら神獣にすら引けを取らない。
【巫術:A】派生スキル "剣舞"
巫術の一流派、タケルの剣の流儀。巫女舞や祓い太刀と呼ばれる儀式剣舞がその元となっている。
舞踏のごとき華麗な太刀筋と体捌きで、流水と呼ばれる武術の究極形を体現している。
ちなみに剣舞には十種神宝の神霊に因んだ型と体現法が存在し、タケルは自らに神霊を依り憑かせるまでの域に到達している。
巫術の師を凌駕した、唯一の技能。
体現法も神霊降ろしも全部戦技にカスタマイズ。
仙道・神降ろし…ありあまる才能をすべて武に費やした いろんな意味で残念な娘、とか。
- 632 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/01/09(木) 21:47:34 ID:8WvgM0Xs0
- 【天叢雲剣の案】セイバーらしい切り札
【案その1:無効化系】
霊威と武力の象徴であり、あらゆる神々を鎮め、狩り、征した、神殺しの霊剣
そして神を殺したことによる呪い避けの守り刀としての側面もあり、これらから
神秘に寄った攻撃(宝具)を無効化する浄化の水を放つことができる
干将莫耶と同じく装備してるだけで防御力をあげる効果がある
(ちょっと強すぎるかな?)
(使用例、相手の切り札のビーム系の攻撃に対して発動
水のバリアを張って攻撃を無効、そしてそのまま間合いをつめて
相手の宝具使用による硬直を突いて首をスパッっとやる)
【案その2:ビームor大火力系】
バオウザケルガっぽい感じヤマタノオロチっぽい形状の
ホーミングドラゴンを放つ
【案その3:自己強化系】
竜っぽいオーラをまといすごくパワーアップする
オーラを飛ばすことでビームも撃てる
(あまりにも中二すぎるがドラゴンの翼っぽいオーラ)
今はこれぐらいしか思いつかない
- 633 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/01/09(木) 22:17:56 ID:FMeSxgvQ0
- 【セイバーの宝具案】
【都牟刈之太刀 草那藝(ツムガリノタチ クサナギノツルギ)】
ランク:A++ 種別:防衛宝具 レンジ:敵次第 最大補足:敵次第
草薙剱がセイバーの手にある時はじめて可能となる奥義にして宝具、絶対の後手。
一の太刀で相手の一撃を絡めとり、二の太刀で自らの力を上乗せして逆流させる。
彼女が東国にて賊に謀られ火攻めの謀略に遭った際、佩いていた草薙の剣で周囲の草を薙ぎ、
それを逆手に取って逆に賊を焼き殺したという逸話から派生した宝具。
敵より放たれたあらゆる攻撃をそっくりそのまま撃ち返す、絶対防衛の迎撃礼装。
イメージは鉄砕牙の爆流波。エクスカリバー返しとかカッコいいなぁという薄っぺらい発想。
通常攻撃は風の傷みたく暴風の斬撃、巫術で布津御魂降ろして威力上乗せ&瘴気祓いとか。
さらに建御雷降ろして 魔力放出(雷)をプラスして雷の追加ダメージ、なんか遊●王見たい…
- 634 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/01/09(木) 22:35:03 ID:FMeSxgvQ0
- 【キーパー案】
天の梯子の聖杯のみに存在する、聖杯を守護する役割を持つ特殊サーヴァント。
人造真祖を炉心にした事で、ガイアもまた聖杯を得る権利を得たが故に、人間と惑星双方が
不当な手段で聖杯を得ぬよう監視する、抑止の天秤を司る存在。
英霊といえど人間霊では務まらず、人間の身に堕ちた神霊がこのクラスに該当する。
西欧はこのキーパーを分霊化させてサーヴァントに偽装している。
万一聖杯が西欧側の手に渡らぬ場合、マスターの魂は特殊コードキャストを持ってキーパーと
融合、融合前の令呪でもって勝ち残った相手を倒し 聖杯戦争の勝者が存在しないようにする。
西欧財閥が聖杯戦争に仕掛けた最大のペテンである。
(予備であるレオナがその役割を果たすことになっている、魔術回路がレオスより多いのはその為)
キーパーが真の意味で稼働する時、マスターは勝敗に関係なく命を失う事になる。
レオス(正式名 レオ・アインス)
レオナ(正式名 レオ・ヌル)
最終術式 "解き放たれし久遠の劫火" (ラストコード アポカリプス・ナウ)→キーパー起動コード
- 635 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/01/10(金) 20:49:53 ID:uOz6CiPQ0
- 【マスター案】
西欧貴族
ソロモンのマスター、ドイツ系の青年貴族。ハーヴェイに匹敵する家柄の生まれ。
西欧財閥の最高幹部のひとりで、現在空席となっている西欧財閥党首の座を狙う野心家。
アーリア人種至上主義者で、オーディンを信仰している。
自身を生まれながらの支配者と自負しており、自己顕示欲が強く傲岸不遜な性格。
肉体にプリントされた復古魔術回路と 礼装である"元帥魔杖 ガルバンテイン"によって、
原型に近しい古代ルーン魔術を再現行使することができる。
人を人と思わぬ傲岸不遜さで「虫けらごときと対等の地におりていけるか 無礼者がッ!」
を地で行くヒト。暫定の党首であるレオスを傀儡と呼び、かの偉大なるソロモン王をあご
で使っている。地位や家柄に相応しい類まれな能力と頭脳を持つが、自身以外を過小評価
しているきらいがあり、それによって足元を掬われるタイプ。
またソロモンは表向き忠実な軍師として仕えているが、彼の愚かしさや自惚れ、俗物ぶり
をとても気に入っており、彼に相応しい豪華絢爛な破滅への道を辿らせようとしている。
ちなみにレオナには「器の小さな薄っぺらい男」と評価されている。
- 636 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/01/10(金) 21:16:47 ID:7WXL/Bu20
- なんというケイネス先生臭
- 637 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/01/10(金) 22:44:24 ID:uOz6CiPQ0
- ソロモンをあごで使っているつもりだけど、良いように操られているという
のが実態。ウィンちゃんとかレオナと、マスターに内緒で裏取引とかしそう。
ソロモンは表向き柔順だけど、マスターに飽きると見捨てるという最悪な
ヤツ、とか。生前最初は善政を行っていたのに、後年暗愚になったのも
政治に飽きたから。で、国が栄えるのよりも滅ぶのを見たくなった、とか。
遊び半分で政治しても国は栄えるから、今度は崩壊プレイやってみっか
ってゲス野郎。騎士王さんとかマヂキレするかも。
- 638 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/01/11(土) 12:08:43 ID:.j1kcv5M0
- >>636
ケイネス先生のように婚約者に頭が上がらないという可愛げすらない。
レイシストのうえ極度のマチズモなので、レオナを「これだから女はつまらん」と切って捨てる。
ソロモンもアレなので、とらぶるでディルムッドさんと主従構築するような機会すら無い。
(仮にとらぶるに出たとしたら、ソロモンに慇懃無礼かつ面白おかしく弄られ続けると思う)
自己顕示欲が強く 過剰な装飾が大好きですごい悪趣味。でもってとにかく目立ちたがり。
もうこれは華々しく無様に散るしかないよね……
- 639 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/01/12(日) 00:46:01 ID:NCdR7DoA0
- 【前書いたアレなランサー、ミトラス設定】
褐色の肌で金色の巻毛の青年。
獅子の兜と煌びやかな戦装束で、黄金の王杖を持つ。堕ちた神霊で、劣化した権能を
スキルや宝具にしている。マスターの意向で戦うたびに宝具やスキルを失っていき、
どんどん弱体化していく。マスターは先代アトラシア?
魔力放出(閃光):A
全身より放出される魔力。太陽神として崇拝されていたミトラスの場合、眩い閃光が
魔力となって使用武器に宿る。また矢のような閃光を全身から放つことも可能。
浄玻璃の神眼:EX
神眼、神としての権能の劣化。遠距離視や動体視力の向上。
透視・未来視の類でもあり、エリア内すべてを俯瞰することが可能。
永劫螺旋・無間回帰(ズルヴァーン・アカラナ)
時間を司る黄金の王杖。二匹の蛇が螺旋に絡みついた意匠、杖先には十二星座が刻まれた
黄金円盤を戴いている。時空流を操り局所もしくは辺り一帯の時間を操作することが可能。
時間遅延、時間加速、時間停止、さらには時間をある程度巻き戻すことさえも可能。
蛇を全身に巻き付けた神像が存在し、これは十二宮の象徴が見られる例が多い。
時間神でもあったミトラスの権能が劣化し、宝具にまで堕ちたもの。
刻よ、終焉を標せ(コスモクラトール・マイトレーヤ)
ズルヴァーン・アカラナの時間操作能力を代償に顕現する、すべての時を断つ金剛の鎌。
鎌の刃に触れた存在時間を終了させ、無へと帰しめる【終局】の概念武装。
その軌道上にあるものはすべて、物理・概念・次元間、すべての加護を無視して消滅させる。
かつてクロノスが父ウラノスの生殖器を断ったアダマスと同起源の宝具であり、時の翁の
持つ鎌やハルペーとも関わりがある。
- 640 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/01/12(日) 06:16:19 ID:Z34726LM0
- 強さがやばいなw
- 641 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/01/12(日) 10:55:20 ID:NCdR7DoA0
- でもエルキドゥ→バビロンのコンボで即死ぬ。
- 642 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/01/12(日) 20:24:29 ID:NCdR7DoA0
- 【プロット案】
ドラゴンワーム以降、レオナは策略を持ってセイバー組を葬ろうとしてくる。
ちなみにレオスは、先代のように彼と正々堂々と闘い決着をつけようとしている。
セイバー組の前にアーチャー、バーサーカー、ライダーが刺客として立ちはだかる。
ソロモンは前線に出ずに、天の梯子について調べる。やがて"高木"に興味を持つ。
高木、セイバーとはぐれて落下。お花畑でエウロペと出会い、成り行きで彼女を救う
ことに。以降エウロペは命の恩人として好意を示す。
エウロペのマスター、彼女の"お願い"には逆らえずに高木と共闘する事が何度か。
"エウロペにちょっかい出さない"という紳士協定を約束させられる。
ジェイミーが諜報活動の傍ら、神父が悪性情報で真祖を汚染しようとしていることが
露見。神父も徐々にその異常性を晒していく。粛清対象となり全員が共闘することに。
カインと神父組、しぶとく転戦。ついにはパワーアップ宝具によって人間の形を喪う。
遂にはドラゴンのうち一匹と融合して襲ってくる。神父のせいで天の梯子半壊する。
ジェイミーの裏切り露見して粛清対象になって、イタチの最後っ屁に霊子破壊ワーム弾
を誰かに打ち込んで死亡。単独行動スキルで生き延び、西欧に復讐を誓うアーチャー。
タロスはドラゴンのうち何体かを撃破、その後セイバーとの戦いでタロス半壊する。
(業を煮やしたサポートがエウロペを強制令呪で支配?)猟犬はアーチャーかアサシンが破壊。
電脳癌は自身のサーヴァントを放し飼いにしている、その後ソロモンに近づく。
ソロモンは最初のマスターを見捨てる。
神父は主人公の過去と関わっている? ウィンちゃんが火星ゴキの中国班見たく非公式鯖召喚?
先代アトラシア参戦?
- 643 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/01/13(月) 18:11:10 ID:Na1TcYVQ0
- 【プロット案 その2】
レオナが他のマスターと裏取引で同盟を構築。
ムーンセルと異なり天の梯子は抜け道がある為 マスターは死ぬことは無い。だから第七層到達時、
レオスに勝ちを譲る代わりに 相応の代価を引き渡すとの事(これは嘘、一度入れば出られるのは一人だけ)
西欧全体の意志としては、レオスを器に理想の王であったレオの魂を招魂、黄金時代を望んでいる。
レオナはレオスのままで一緒に地上に戻ることを望む(本当の望みはル●リーのアレだったりする)。
ジェイミー、時計塔魔術師、西欧幹部らは表向き受け入れている、西欧幹部とジェイミーは聖杯を奪うつもり。
時計塔は、シュミレートによってマナの再生と神秘の復権が可能と認識しており、出来レースの生贄として
功労者である魔術師を差し出す。だが彼はエウロペへの恋心によって、独自に動き出す事となった。
女神のためのエリュシオンの園=この惑星の神代への回帰である。
ジェイミーは聖杯を祖国にもたらすという任務のみ、なんの望みも無い彼(彼女)にアーチャーはつっかかる。
「どでかいチャンスが転がってるのに、おまえは馬鹿か?」と言った感じで。
西欧幹部、レオナの作戦を女の浅知恵と馬鹿にしきって戦場に自ら出る。ソロモンの悪魔が造った強力な
アイテムを身に纏い颯爽と登場、好き勝手に前線を引っかき回す。失敗は他人(ソロモン、レオナ)のせいに。
あとウィンがレオナと通じていて、彼女の作ったセキュリティホール通ってアクセス参戦…とか
- 644 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/01/14(火) 09:25:25 ID:iyT4R7f60
- そろそろ続き読みたいな〜(チラッ
セイバーの宝具はドラクエのいてつくはどうっぽい能力にしてはだろう
それか
能力強化+宝具無効化
(宝具を無効化できる上にセイバーの基本先頭能力は
トップクラスなのでかなり強力な宝具になる)
- 645 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/01/14(火) 20:58:04 ID:o5as47hI0
- 【双子設定案】
【レオス】
身体能力、頭脳、遺伝子、霊質すべてにおいてレオと限りなく近く造られている。
また考え得る限り同一の環境での 同一の教育を受けている。
"放課後のカリスマ"の偉人クローン達のように、常に理想の王"レオ"として行動している。
血を吐くようなたゆまぬ努力と、レオというイコンへの盲目なまでの崇拝によって理想の王
を演じてきた。本来は繊細で感受性の強い 心優しい少年であるため、周囲から掛かる凄ま
じいまでの重圧や 大義のためとはいえ 自身が行ってきた数々の無慈悲な行いに心が折れ
そうになっている。灼熱ではなく 黄昏のように暖かな光を投げかける薄明の王。
今まで耐えてこられたのは 妹レオナの精神的な支えが大きい。妹と二人だけの秘密の暗号
や呼び名がある。せめて妹だけは、この運命から自由になって欲しいと願っている。
王としての役に疲れ、真の主役に全てを引き渡して この世界から退場してしまいたい。
それが彼の真の望み。
【レオナ】
身体能力、頭脳、遺伝子、霊質すべてにおいてレオと限りなく近く造られている。
女性体のため欠陥品とされたが、これは意図的なミスである。その真の役割は王の影。
理想の王が持ち得ぬ 暗き部分を務める、血に濡れた左手。権謀術数を尽くし敵を欺き
味方に毒を盛る影の女王。いわばふたりで一つの玉座を占めている。
環境や教育 遺伝特性で、兄に強く惹かれるよう設計されている。本人はそれを知った
上で、兄を自分の意志で愛していると認識している。冷酷非情かつ百戦錬磨の戦略家で
あり、個人的な感情で躓くことは決してない。
関係ないけど、何かあると 怖い顔して爪噛んでるイメージがある。
- 646 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/01/16(木) 21:35:41 ID:b7xNgBsQ0
- 【無視していい設定案】
ウィン・ルェイミン
アジア圏に広い版図を持つ中華華僑グループの一員。
龍頭(当主)の数ある子の一人で、蠱毒の壷の住人。一族にとって物心ついた時 兄弟姉妹は
敵か利用する駒である。西欧財閥に人質として差し出されていた時期があり、生き残った兄弟
の仲で唯一勢力基盤を持たない。自身の才覚と舌先三寸のみで修羅の巷を生き延びてきた。
聖杯を手に入れることで、次期党首の座を約束されている。
[関羽雲長]
ウィンのサーヴァント 必勝を期すため ランサーとライダーの二属性持ちで召喚された。
蜀五虎将軍筆頭、見事な鬚髯をたくわえていたため美髯公などとも呼ばれる。その武勇と曹操が
義理堅いと評したその徳の高さから、後世の人間が神格化し関聖帝君と号し、47人目の神となった。
信義に厚い事などから、現在では商売の神として世界中の中華街で祭られている。さらにはそろばん
を発明したという伝説までもある。立派な髭の中華系豪傑。計算と乗馬と身辺警護が得意。
義に厚い侠客と劉備と春秋左氏伝が好きで嘘や無茶な願掛けが苦手。金勘定は得意だが商売自体は下手、
天敵は諸葛了孔明、呂蒙。
大破蚩尤(ドラゴン・ネスツ)ランク:B
関羽雲長の主武器として知れ渡っている、青龍戟・冷艶鋸のもう一つの真名。
彼の死後、五斗米道の歴代張天師の秘術と千年に渡る祈りと信仰によって神性を与えられた人造神器。
真名解放することで自然界からマナを無制限に吸収して力に変える。荒ぶる自然は成りをひそめ、
代わりに関羽がパワーアップしてゆく。張天師達は義を背負いさらなる高みへと昇りつめる関羽に龍、
悪神蚩尤を屠った応龍の姿を見た。このイメージを関羽に被せ、天地の気を集約する神器を考案した。
千里望侠(フェルガナ・ブラッドロード)ランク:A+
青龍戟・冷艶鋸からの六斬撃から成る神速の連撃で、その一撃は文字どおり一軍団をも薙ぎ払う。
大陸最強の英霊馬に騎乗し馬上から前進しながら繰り出す突進技だが、状況・対象によってある程度
カタチを変えることが可能。関羽の武術・流派ともいえる万能型宝具で、青龍戟だけでなくあらゆる
武器で使用可能。かつて義兄弟であり主君の二人の夫人を連れ返った折に五つの関を破り、立ち塞が
った六人の武将を次々と斬って血路を開いたという武勇譚が、宝具にまで昇華されたもの。
そろそろアイデア案も尽きてきたようだ、そろそろ本編…(チラッ
- 647 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/01/16(木) 22:56:28 ID:b7xNgBsQ0
- 【ウィンちゃん 心のぜい肉】
レジスタンス→高木の提供
レオナ →バックドアとサーヴァント所有権(ハッキング前 すでに選定の間で契約)
中華華僑 →スパコン及び軍事コードキャスト(対西欧 思想魔術礼装)
二枚舌三枚舌で各陣営から物資提供を受けて独自に動いてるとか。高木にはアバターに
特殊プログラム走らせるとかで姿を見せないの、地上にいるというアリバイのために。
でもって高木が彼女にとってのジョーカー、とか。
- 648 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/01/17(金) 23:13:04 ID:xUXQdajM0
- 【無かったことにしていい設定】
ミトラス
ムーンセルに遺された情報を基に、アトラスが英霊以上の存在=人類を救う救世主を降臨させよう
とした結果呼び出されたサーヴァント。ローマのミトラ教にある救世主として"生誕の石"より生まれた
救世主ミトラスである。劣化した神霊であり、英霊の鋳型に嵌めこまれ権能が宝具やスキルの域にまで
堕ちている。マスターであるアトラス院と何らかの契約を交わしており、一時的に神霊クラスに匹敵する
力を振るえる。ただ英霊レベルを逸脱した力を発揮するたびに、その力や宝具は喪われていく。
この実験によって西欧はキーパーの召喚に成功……とか
あと真祖は召喚したドラゴンや悪性情報取りこんで、疑似神霊ティフォンに変身するとか…
- 649 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/01/22(水) 13:59:30 ID:4U1ZSAHE0
- ゼロにおけるエクスカリバーの発動シーンみたいに
ポエムっぽい宝具の解説を入れつつ発動できればステキだよな〜って思った
発動シーン例
――――彼の者の剣、神を裂き、呪いより彼の者を護りし
セイバーが剣を構える、正眼の構え。
その時、ふと走馬灯のように夢で見た言葉が頭をよぎる
その言葉は武勇を称える英雄譚
敵の宝具が迫る。
――――あらゆる災禍、あらゆる呪詛を消し返しけり
セイバーの宝具の魔力の膨大さ故か、それともその剣の持つ特性故か
彼女の周囲はとても静かで
――――ある時、彼の者が灼熱によって焼かれし時
―――その剣振るわれ、炎の野原は瞬く間に切り刈られ
わずかな燐光を帯び、まるで迫りくる敵の破壊は
遠い世界のことのよう
――――彼の者を焼こうとした者こそが炎に包まれし
光風霽月、まるで写し返す湖面のような魔力が満ち
――――剣の名は
「食らえ、天叢雲剣(あめのむらくも)!」
そうしてセイバーの宝具は解放された。
ポエムは思いつかなかったので古文を意識した文章で書いてみた
なんとなくヤマタノオロチとか神獣をうつイメージだった
食らえは相手に食らわすのとオロチに食べさせるヤツの同時の掛け声
前もって主人公に夢をみさせて伏線を張るのもいいかも↓
唄が聞こえた、英雄を讃える唱。
不思議な歌だった。
いつの時代とも知れない古い言葉。遠い国の名も知らないしらべのよう。
それなのに。
それなのにその歌で崇められた伝説と讃えられる武勇だけは知ることができた。
あとはまた上の文みたいに古文っぽい文章で↓
人と神の現す地あり
ある時、人の強き者、その地の王となり
人を束ね、神を倒し、治め、鎮めし
神を滅し者の名、日の本の武の尊ぶなり〜〜
みたいに書いとけばいいかな、とおもた
- 650 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/01/23(木) 23:32:31 ID:QtfjPicc0
- "汝殺めし者は 七倍の復讐を与えん" 最初の殺人者に授けられし原罪の呪い(祝福)
咎人殺めしは、七の七倍の報い(トバルカイン・オリジン)
神々より賜りし三つの贈り物がひとつ 難攻不落のクレタの守護者
守護造神 曙光偶像(オレイカルコス・ヘーロース)
- 651 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/01/24(金) 20:08:26 ID:q.UZKlAE0
-
─── 1人、また1人と脱落する中、残る魔術師達は最悪の敵と遭遇していた。
『一度はこの人生も、間違ってなんかいなかった、そんな風に思ったはずなんだがな。』
─── それは魔の系譜でもなければ、神の眷属でもない。
『ぬかせ。雑種が生き延び、蔓延る。その結末が、これだ。』
─── 何度も視線を潜り抜けた、その先に待っていたモノは、
『あと、何人だ? いや、もう、数は無意味か。』
『そうとも。聖杯が知れ渡った、今となっては、な。』
─── 全人類からの、際限無き欲望と敵意。
『いつかこうなるって事は、どこかでは理解っていたさ。』
─── 激戦を勝ち抜いた者達が、刃向かうことすらできずに葬られていく。
『せめてもの手向けだ。我が開陳を赦す。その目に焼き付けて行け。 』
─── 遂に最後の1人となり、
『ああ、もうこれで最後か。』
『今はな。どうせすぐに次が選ばれる。七人ずつ、貴様が言う通りの、最後までな。』
─── 彼の者が倒れ伏した時、
『おや?』
『む?』
─── 新たな2人が現れる。
『数え間違えたか、弓兵。その目は曇ったか?』
『その様だな。』
『─── 剣(つるぎ)の前では善悪は二つに分かたれます。即ち、斬る者が善、
斬られる者が悪です。
今この場において、剣のサーヴァントの名において、マスター、貴方を善と認めます。』
『なに。那由多の刃が迫ろうと、全て切り伏せ、薙ぎ払って見せますよ。』
『それでは、ご武運を。』
─── 1人は立ち止まり、1人は駆け出す。
『 ・・・・・・。 』
『 ・・・・・・。 』
─── 共にその手に刃を握り締め、
『お2人とも、感謝します。』
─── 運命を
『では、 』
『良かろう。』
『ふむ。』
─── 切り開く為に ────── !
『『『 いざ !!! 』』』
次回、Fate/unlock 第124話「剣の前に」
観てくれないならば、その両目、切り捨てます。
乞うご期待。
嘘予告で支援。
- 652 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/01/24(金) 20:46:06 ID:oc2.K9FY0
- この身は滅び一族終局えても尚 夢見るは無窮の荒野 いかなる軛も我が魂 縛るにあたわぬ
"夢馳せるかな 果てなき荒野"(ロード・オブ・カランボー)
これぞ魔術王が叡智の精華 神に捧げられし大神殿 神の御技をも再現せし奇跡の工房
"王の秘法・大鍵方陣"(グレーター・キー・オブ・ソロモン)
千里を駆ける英霊馬 敗走の主君を求め 義侠は中原を駆ける
"千里望侠"(フェルガナ・ブラッドロード)
タケルちゃんは巫術通して、魔力の性質変化ができるとか。
迦具土や八雷神降ろして火や雷を纏ったり、魔力を物質化させ砲弾のようにして吹き出したり…
騎士王さんが放出系よりの強化系なら、タケルちゃんは変化系よりの強化系みたいな感じで。
- 653 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/01/25(土) 19:17:15 ID:zhUkR0mI0
- 嘘予告ワロタ。キーパーが英霊ってのに吹いた。
電脳癌、と死徒が称されるのは、バグだからとして、この人造真祖の死徒なんだろうか。
だからシステムに入り込めたんだろうか。
だとしたら人造真祖はいつ死徒を作り、これとどんな繋がりを持ってるんだろうか。
そして死徒は何を考えて乗り込んできたんだろうか。
こういう解釈でいいだろうか?
そろそろ垂れ流しやめて決めないかい、皆さん。
- 654 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/01/26(日) 00:09:23 ID:MudjObe.0
- 最終的に決めるのは話書いてる中のヒトだからなぁ…勝手に決められんのよ。
外野のオイラはネタの叩き売りしかできんのさ。
[もしEXTRAに死徒出るとしたら、電子ドラッグ型に増殖する死徒がまず最初に
思い浮かぶわな、誰の死徒かというとやっぱり魔術師(ウィザード)上がりなんだ
ろうけどね、もしくは1970年代前の新しいタイプの死徒]
- 655 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/01/26(日) 00:48:36 ID:BYXwVkSY0
- つまるところそれなんだよな>書く人がセレクト
書いてくれてた人、いろいろアイディア上がって
なんとなくハードル上がったような気持ちになって書き込みづらいとしたら
ぜんぜん気にせず書き込んでくれていいのよ?
- 656 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/01/26(日) 00:53:26 ID:BYXwVkSY0
- 電脳癌はゲーマー案、真祖への挑戦者案、があるね
育てた者への愛、アトラシアと主人公の関係とダブらせるなら
人造真祖を救い出すため全霊を尽くすヤンデレ死徒というのもアリだと思った
(アトラシアと主人公の関係性はいまだ不鮮明ではあるのだが)
- 657 :653:2014/01/26(日) 10:10:37 ID:JnSxq17w0
- >>654 >>655
まだ見てる人他にもいたんだ。
もう書き手さんも飽きちゃったのかな、って思ってさ。
嘘予告面白かったです。
他のSSみたいに気長に待ってることにします。
- 658 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/01/26(日) 13:03:13 ID:BYXwVkSY0
- あれだ、投稿の間隔があいてしまって今更、投下しづらいって思ってるなら
遠慮しなくていいんでっせ、書いてくれてた人
- 659 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/01/26(日) 21:26:44 ID:MudjObe.0
- 起動エレベーター【天の梯子】、衛星軌道にまで到達するそれは さながらバベルの塔
その正体は万能の願望機 閉ざされた未来を切り開く ヒトという種の最期の祈り
滅びつつあるこの惑星を、再生させるただひとつの希望
人の祈りにあらがうは星の遺思、戦争は人類と星の代理戦争へと姿を変えた。
天に座すは七騎 地に蟠すは七頭
汝 全ての試練を打ち破れ
- 660 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/01/29(水) 23:27:16 ID:ltP3RXEM0
- 中華華僑グループの違法研究で、常人への安全な魔術回路の移植・拡張技術が確立。
結果ウィザード人口は大幅に増加、結果的に相対価値が下がってしまった魔術師たちは
西欧財閥への身売りを開始、とか。
レオスとレオナはレオのオリジナルDNAをリデザイン、魔術回路を改造。
(レオスはレオの魂のダウンロード、レオナは最終戦力として限界まで戦闘用改造)とか
- 661 :僕はね名無しさんなんだ:2014/01/30(木) 13:22:03 ID:9wZg71pM0
- エクストラが「魂なんかなくたってここにいる」、って内容だったことから考えると
今回の主人公たちは何だろか。
「代理としての矜持」、だろか。
何かを成した誰かの代理って凄くプレッシャーになるし、受け継ぐってことは
尊いことだと思います。
まぁ、全員が全員、そういう意味で矜持をもつ必要はキャラクター的にも
いらないとは思いますが。ソロモンのマスター案みたいに。
誰かから受け継いだことを結実させるというのも、立派な成果の一つなんだけど、
これはunlockというタイトル的にどうですか?
ちょっと華々しさが足りないかな?
どのマスターもその足りない面を補うために、今回、無意識に自分を
打破させてくれるサーヴァントを選んでいる、という背景までを妄想したんだけど。
- 662 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/01/30(木) 14:32:59 ID:AHBQh5Zc0
- snでは借り物だったり引き継ぐだったりしてたね
足りないものを補ってくれる鯖ってのは良いかも
北欧神話にかぶせる案から連想したんだけど
・スルト「炎の巨人」=ウリエル「炎の天使」=野火の難
ってことして敗北してすべてを焼き払おうとするキーパー(ウリエル)を
カウンター宝具のアメノムラクモで逆に焼き尽くすってのはどうだろ
- 663 :僕はね名無しさんなんだ:2014/01/30(木) 14:42:22 ID:9wZg71pM0
- 個人的には、タイトルの解釈が3つあって、1つは未来を切り開くunlock、1つは自己のunlock、
1つは聖杯の秘密のunlock、という解釈なのだけれど。
上の「代理としての矜持」は、自己のunlockに含まれ、サーヴァントの力を借りて、
自分の矜持を研磨して、世界に向けて開放するイメージのつもり、なのですが。
もともと師がいたり、誰かの代理だったり、成り代わりだったりで、それなりの矜持は
備えていました。
それにいま1つの不足や疑念を抱いていたところに(大義、という言葉に知らず
寄りかかっていたところに)、聖杯の暴露という一石が投じられ、マスター達は大きくその精神面を削られます。
そこからのサーヴァントの力を借りた成長が裏のテーマ、だったりしませんかね?
- 664 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/01/30(木) 17:21:44 ID:oqTd4rikO
- >>662
草薙=燃えるものを消す、ってところから、天の梯子を消滅させて地上まで火が及ばないようにするとか。
- 665 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/01/30(木) 22:22:20 ID:kCpZvkMQ0
- 互いを補い合う…ね。
ジェイミー=国家の命運→ビリー(自由な生き方)
魔術師=神秘の復権→エウロペ(激しい恋情)
神父=自らと人類すべての罪の贖罪→カイン(罰そのもの)
双子兄=人類を救うという大義→ウリエル(機械仕掛けの神)
- 666 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/01/30(木) 23:48:03 ID:kCpZvkMQ0
- ソロモンは誘惑者かな? 持たざる者に甘言をもって巧みに近づき破滅させる。
- 667 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/01(土) 12:48:56 ID:tB0TMoow0
- 【ロボの宝具案】
夢馳せるかな 無窮の荒野(ロード・オブ・カランボー)
ランク:E 種別:結界宝具 レンジ:4‐30 最大捕捉:1‐100人
ロボの宝具。厳密には英霊の象徴であるアイテムとしての宝具ではなく、彼女の精霊・
幻想種としての特性である固有結界の亜種。彼女の一族が血のなかに共有する心象風景。
フィールド内にカランボーの砂漠地帯にあった荒野を再現し、内部にいる一族の群霊と
共に潜伏しての奇襲や不意打ちが真骨頂。内部はロボの体内といってもよく気配察知
スキル等で彼女の居場所を探知することができない。
異界ではなく自然の延長線上なので、固有結界と異なって自然環境に異物と見なされず
長時間の展開が可能、出入り自由。また結界を希釈して自然環境に溶け込ませてることで、
何もない場所から、突然不意打ちをかけることも可能。
宝具ランクが最低なのはアルクと同じ理由。逃げ道にしたり奇襲用の抜け穴にしたりと、
正規の固有結界と違い使い勝手がいい。真名解放すると砂漠フィールド展開した後、
無数の狼が殺到してくるの、ロボも在りし日の狼王に戻って突撃(負けフラグ)。
- 668 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/01(土) 19:01:12 ID:6jzkk.7g0
- 群体の英霊だったハサン+アイオニオンヘタイロイみたいな感じか
他にもアルクの血の姉妹と絡めてあっていいかんじだね
- 669 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/01(土) 22:32:30 ID:tB0TMoow0
- 復讐するは我にあり(トバルカイン・オリジン)
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1-10 最大捕捉:1〜20人
カインに刻まれた罪過の刻印、原初の殺人者に与えられた神の呪詛(祝福)。
彼を殺す者には七倍の復讐があるといわれ、彼を傷つけた者はその呪毒を浴びるという厄介な呪詛、
迂闊に手を出せない。体から赤黒い呪詛の毒を撒き散らし、触れるものすべてを蝕み腐らせる。
また彼の手にしたものは全て呪詛の毒を受け、凶悪な呪いの武具となる。
咎人殺めしは、七の七倍の報い(ブラッドルーツ・トバルカイン)
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:0人
カインの子孫レメクの誓い。カインのための復讐が七倍ならば、レメクのための復讐は七十七倍。
つまりカイン自身が傷を負えば負うほどその肉体と呪毒が強化され、パワーアップしていくというもの。
肉体は強靭かつ異形に変形してゆき、飛び散った血肉は怪物と化す。怪物の始祖たるカインの血統そのもの。
ただしパワーアップの度に魔力供給が莫大に膨れ上がり、マスターを責め苛むという欠点がある。
- 670 :僕はね名無しさんなんだ:2014/02/02(日) 09:56:51 ID:2uzTPcfM0
- >>665
あや。それは言葉の綾。そこまではまだ考えれていないです。
まだサーヴァントの選定も、人物背景も決められていませんからねー。
ただ、マスターの年齢が高く、初っ端から片方に任せてコードキャストを使える、
きちんと目的にそって育てられた過去がある(物語開始時は少しぶれてる?)
ので、なんとなく主人公二人組みはパートナーライクな付き合いなんだろうなぁ
と、思ったのです。
胸襟は開いてるけど、SGは類推するような付き合い、、みたいな。
(もしくは稀に相手から語られる形でしか発生しない、主人公からは踏み込まない、みたいな。)
本編の更新がなかったので、個人的にツボに入った嘘予告の関係も少し
参考にしてあります。相手に任せてしまえるところとか。
- 671 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/02(日) 10:13:35 ID:YX6..vY60
- ソロモン王のマスター適正
好きそうなマスター
士郎(正義の味方弄るの愉しい)、ケリィ(曇ってくの愉しい)、竜ちゃん(猟奇愉しい)
大好きなマスター
おじさん(思い出レイプ)、ケイネス先生(転落人生サイコー)、慎二(近年稀に見る逸材)
良い酒が飲めそうなマスター
言峰(コイツよく分かってる)
嫌いなマスター
凛(ダメだコイツ全然曇らない)、桜(最初っから曇ってるとか…)
- 672 :僕はね名無しさんなんだ:2014/02/02(日) 10:27:31 ID:2uzTPcfM0
- 仮にソロモン王を使うとして、人物造詣はどうなるんですかねー。
1−1、神の贈り物にに「知恵」と答え、大岡裁きめいたこともした聡明、公平な人
1−2、その聡明さから、魔術的に意義のある惑星の理を解き明かした人(宝具:大きな鍵)
2−1、あのバビロニアの宮殿を築いた偉大な人
2−2、あのバビロニアの宮殿を奴隷労働で築いた人
2−3、あのバビロニアの宮殿を悪魔の力で築いた人(宝具:小さな鍵)
3−1、宮殿築いてからはは奥さんたくさん娶って淫蕩に耽った人
前にぱぱっと見た限りだと、こんなの出てきましたけど。
- 673 :僕はね名無しさんなんだ:2014/02/02(日) 11:42:48 ID:2uzTPcfM0
- >>672
違った。イスラエルに築いたエルサレム宮殿だった。訂正。
- 674 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/02(日) 12:01:00 ID:YX6..vY60
- 型月基準だと数多くの魔神や悪魔を統べる破格の王だっけ?
そもそも型月の魔術師って倫理面でアレだったり人格破綻者が大半だからマトモじゃない。しかも破格の神代魔術師
なら なおさら……倫理道徳はストームブリンガーのメルニボネ王族並のアレだと思う。
あと何でも識っている=根源と意識が繋がってたりして。
だから物事の限界がおのずと解かる、だからどんなに富を掻き集めても享楽にふけっても人生愉しくない。
で、最初の頃は名君としてその知を用い偉大な国家を築きあげるも、実際完成してみると途端につまらなくなった。
戦争も外交も自分に対峙するような智者がいないので愉しくない、美酒・美食・美女等の享楽にふけっても愉しくない、
裁判も狡猾な悪人を追い詰めるゲームとして愉しんだが、やはり推理小説の犯人を前もって知っているようで愉しくない。
勇次郎と同じ、規格外の魔力と全知の為に、出来ない事が無いから人生が閉ざされてしまう。
故に根源を憎んでて、手腕は魔法の領域に達していても魔法そのものは使えないとか。
で、自分の国に綻びが見え始めた時、未知の期待に胸が高まった。自分の作り上げた完璧なはずのシステムに
陰りが見え始めた。「そうだ! 自分の国を滅ぼしてみよう」
手間暇惜しまずに豪華絢爛な積み木の城を積み上げて、爆弾で跡形も無く吹き飛ばすようなヤツ。
- 675 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/02(日) 13:05:01 ID:AvOCL6ac0
- 惑星の理からアルテミットワン(昔は悪魔だと見なされたという設定)的な存在を呼び出す能力ってかんじでもいいし
プレラーティの海魔みたいにクトゥルーっぽいのを呼び出したり
サタンとかアスモデウスみたいなそのまんま聖書の悪魔を呼び出すのもいいし
型月式悪魔の固有結界を操るらしい悪魔でもいいね
- 676 :僕はね名無しさんなんだ:2014/02/02(日) 14:30:35 ID:2uzTPcfM0
- >>674、>>675
はー、なるほどー。
じゃあ、あとは、最後の聖杯戦争に相応しいサーヴァントってどんなだ?
これでいいのか?ってのを並べていくんですかねー。
いちおう、ずいぶん前に鋼の大地前の聖杯戦争、という大枠が出ていましたけど。
ちなみにまだ「こいつのここがイイ!」っていう、サーヴァントに対するこだわりはないです。
みんな鯖も参考にさせてもらってるんですけどねー。
みんな鯖の人たち来てくれないかなー。
- 677 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/02(日) 15:52:18 ID:AvOCL6ac0
- もし書いてくれてた人ならコテつけてくれ
どれくらい書けてる?
半端でもいいから投下してくれてくれー
- 678 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/02(日) 16:49:17 ID:szAnLINM0
- 文面みるに別の人じゃね
自分なりに世界観を考察したりまとめようとしてくれてる人のように思える
つまり第二の書き手ってことだよ
- 679 :僕はね名無しさんなんだ:2014/02/02(日) 18:40:42 ID:2uzTPcfM0
- >>677、>>678
期待裏切って申し訳ないです。
元書いてた人でもないし、第2の書き手にもなれません。
人増やそうと画策してるだけの人です。
- 680 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/02(日) 22:10:04 ID:YX6..vY60
- コードキャスト:バルトアンデルス
高木のみが持つ特殊コードキャスト、眼を通してミラーニューロン系から得た
コードキャスト情報を即時解析、自らの魔術回路に反映させてコードキャストを
再現複製する能力。
- 681 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/04(火) 20:02:02 ID:UlEZLyvs0
- 【ソロモン王の宝具案】
王の秘法・小鍵方陣(レッサー・キー・オブ・ソロモン)
ランク:E〜A++
神授の指輪より展開する魔術印章を媒介に、一工程で従僕にした悪魔・魔神を召喚、実体化させる。
実体化した悪魔の肉体はサーヴァントと同じく架空第六元素で形成されており、悪魔の器であると
同時にソロモンの魔杖としての役割を果たし、キャスターに取り込まれる前に持っていた職能や神性
を基にした能力を行使し、またソロモンの魔術行使を支援する。また悪魔たちの中には、魔術礼装や
魔術品・乗り物、さらに道具作成や陣地作成能力を保有している。その総数は72柱、中には神霊クラス
の力を有する魔神もまた存在する。
王の秘法・大鍵方陣(グレーター・キー・オブ・ソロモン)
ランク:EX
神授の指輪より自身の大神殿であるエルサレム大神殿への扉を開き、周囲にあるもの全てを世界ごと
自身の異界へと引きずり込む。大神殿の内部はソロモンの魔術法則に支配されており、この中において
ソロモンは全能に近い存在となる。また72柱の悪魔・魔神は完全に実体化し、何の制約も受ける事なく
その能力を十全に振るうことが出来る。神殿内は世界から隔絶された異界であり、世界からの修正を
受ける事なく展開維持が可能。ソロモンが自身の意思で術を解くか、世界そのものを切り裂くような
宝具で異界そのものを破壊しない限り脱出は不可能。
マスターの為に、ア●ヴァトーレみたいな空飛ぶ素敵戦車を作ってやったりして…
- 682 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/05(水) 19:57:50 ID:7zV7WhDk0
- タケルちゃんって忙しない生き方してたって高木に看破されたけど、やっぱり
生前はワーカーホリックだったのかな? 働かないで休んでるとおかしくなるとか。
ご飯も「飯食ってる場合じゃねえ!」だろうから、とても粗食だろうし(好物は漬け物)。
深夜にひとりでご飯よそって、お漬物おかずにモキュモキュ……働き詰めのOLだな。
- 683 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/05(水) 21:10:13 ID:37PVCMa60
- アメノムラクモをバオウザケルガみたいなドラゴンビームキャノンにして
ドラゴンワームVSヤマタノオロチ型ビームとか燃える
ただこんな序盤で切り札開放はまずい気もする
限定開放ってことにして出てくる竜の頭を一匹にするとか
- 684 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/06(木) 03:27:57 ID:jYfV2c8c0
- 個人的にタケルちゃんには実はトンデモで凄い事やってるけどビーム的な派手さは無いみたいなのを期待してるわ
- 685 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/06(木) 12:53:31 ID:PoreP5e.O
- >>684
レベルを上げて、物理で斬る!
神霊喚べるのに、自己強化にばっか使ってたってSSで言ってるしな。
- 686 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/06(木) 19:16:52 ID:i3bOR5Qw0
- 風王結界と同じように
オロチのオーラっぽいモノを纏って能力上昇する
そんで開放するとストライクエアみたいに飛び道具として使うこともできるってことにしてはどうだろ
イメージカラーは青
たしか赤が魔で青が退魔の象徴って設定あったし
でも逆をついて赤でもいい気もする
- 687 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/06(木) 19:17:54 ID:i3bOR5Qw0
- アメノムラクモを媒介にして
オロチを喚んだり
オロチの力を借りて能力強化的なノリ
- 688 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/06(木) 19:22:33 ID:i3bOR5Qw0
- ドラゴンワームを八岐大蛇にダブらせて
電脳世界の近未来で神話再現するとか
八岐大蛇vsスサノオ=ドラゴンワームvsヤマトタケル
- 689 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/06(木) 20:54:41 ID:TR4V1ZUY0
- タケルちゃんは流麗な剣捌きやタオローばりの内功による変態技能と、
息吹や神降ろしによる脳筋的な強化のふたつを使い分ける変則スイッチタイプとか。
でもって、宝具もカウンター型で剣からビーム出すような奴がカモ。
(FF8の斬鉄剣返し見たく)
ただヘラクレスみたいなパワーで押し切れる剛タイプが苦手、とか。
- 690 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/06(木) 21:52:20 ID:i3bOR5Qw0
- いっそ剣術よりも殴り合いでも強いって設定でもワイルドでいい気がする
魔拳士みたいなノリで
角力でも合気からの格闘技でもいいし
- 691 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/06(木) 22:07:02 ID:TR4V1ZUY0
- タオローがSUV飛び石にしたように、ガーゴイルみたいな空飛ぶ幻想種踏み台にしたり、
Gガンのキラル・メキレルよろしく、海上に飛び散った船の小さな木片につま先立ちで
チャンバラやったりとか、タケルちゃん。
銃弾とか飛び道具は剣で真空二指把。
- 692 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/06(木) 22:48:20 ID:i3bOR5Qw0
- ヤマトタケルが出す魔力の触手(オロチの首、蛇)
を使って剣をムチみたいに蛇腹剣みたいに振るうことができる、とか
触手+タケルの腕力で振るえばとんでもなく強力な斬撃を打てる
触手だけで剣を振って本体のタケルは格闘技を使って攻撃する、とか
- 693 :僕はね名無しさんなんだ:2014/02/07(金) 19:12:36 ID:qEzwcuIo0
- ちょwwwスサノヲとタケルの逸話ごっちゃになってきとるwww
十拳剣で大蛇退治したのはスサノヲ、尻尾から出たのがクサナギ。
タケルちゃんが下賜されたのがクサナギ。
タケルちゃんが打ち立てた伝説の1つが焼津伝承。
ビーム派と剛力派がいるから落ち着こうずwww
- 694 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/07(金) 19:35:51 ID:5GpJWCTk0
- 野火にまぎれて地を這うような縮地の歩法からつなぐ必殺の斬り上げ、蛇比礼とか。
奥義は高速移動で八方から斬り刻む"八俣比礼"、要はホージュンの分身斬撃。
- 695 :僕はね名無しさんなんだ:2014/02/07(金) 20:29:11 ID:qEzwcuIo0
- まぁ、ビームには不賛成だが、カウンターの迎え火はありだと思ってるんですが。
ちな、剛力派。
SS中で巫術は採用されたけど、角力はどうかね?
タケルちゃん魔力放出のスキルは無いみたいだけど。
ステ更新してみるか?
- 696 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/07(金) 20:52:17 ID:5GpJWCTk0
- 戦闘スタイルはトリッキー、魔力の大半は攻撃に固定、宝具は逆転カウンター。
ある意味騎士王とは真逆のスタイル。
青王が正統派のオーソドックススタイルなら、タケルちゃんはデトロイトスタイル
(カウンター狙い)みたいな。
- 697 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/07(金) 23:43:40 ID:bbjeEtAg0
- カウンター宝具っつってもどんな風にカウンターするん?
盾とかだったら反射鏡みたいな感じなのかなって思うけど
剣のカウンター能力ってどんなのよ
- 698 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/07(金) 23:57:22 ID:5GpJWCTk0
- 真名解放と共にまず一の太刀で相手の魔術や宝具での攻撃を薙ぐ、
薙いだ魔力はタケルの周りを渦を巻く様にして滞留。さらに続く二の太刀で
自分の魔力を上乗せして相手の攻撃を倍化して逆流させる、とか。
- 699 :僕はね名無しさんなんだ:2014/02/08(土) 09:52:04 ID:MwPpo6ys0
- >>698
そんな感じ。対放出型特化で、放出とか投射には強いけど、
ベルレフォーンとかゲイジャルクみたいなのには弱いってピーキーさが
あってもいいと思う。
筆者コメントにタケルは太刀2本佩きと書いてあったから、
1本はこれを押したい。
どうも戦闘能力保有したマスターみたいだから、うかつにタケル最良すぎると
マスターが戦えない気がする。
シロウみたいに投影魔術習っててかつ「女の子は守るものだ」なら、弱くても
戦闘に突っ込んでく理由づけになるけど、このマスターアトラシア製の合理性は
どこ行った、って自分で突っ込みいれるような人物だから、ある程度戦力に
カウントされないと、サーヴァント任せにしてしまう気がする。
- 700 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/08(土) 10:37:30 ID:Zp.SoSZY0
- ソロモンの72柱レラジエが作成した"カスパールの魔弾"で手傷追うとか、タケルちゃん。
神秘的には低いアーチャーが戦えるように追加装備で与えられんの。
レラジエは必中の弓で不治の矢傷負わせるらしいから、必中&不治エンチャントで。
主人公がドラゴン退治の際に西欧勢と交渉して、傷の回復をさせるとか。
で、ビリーは裏切り後、魔弾の7発目の伝承で致命傷を負う、とか。
- 701 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/08(土) 10:50:14 ID:75t/gTF6O
- 迎え火の逸話をカウンター宝具にするなら、
例えば、ビームが来た場合→空間を切り払ってビームを遮断→行き場を無くしたビームが相手に跳ね返る。とか
- 702 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/08(土) 11:04:39 ID:Zp.SoSZY0
- タケルちゃんの得手不得手
カモ
・タロスの閃熱攻撃
・ソロモンの真っ当な攻撃魔術
・ウリエルの炎の剣
・カインの呪詛攻撃(神殺しの伝承で、返しの呪詛が効かない)
苦手
・エウロペのゴッドブル戦車
・ロボ(狼神に助けられた伝承から、兄貴のようなゲッシュ発動)
・海神の伝承により水中戦(僅かな足場で奮戦することになりそう)
天敵
・吹雪、息吹山の伝承(ソロモンの悪魔プロケル?)
- 703 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/08(土) 11:14:20 ID:tXKJ65XA0
- セイバーって剣二本もってたのか
ついに二刀流セイバーが出現するとか胸熱
- 704 :僕はね名無しさんなんだ:2014/02/08(土) 11:16:48 ID:MwPpo6ys0
- >>701
そうですね。こちらも火をつけて火勢を迎えうって、自分達は安全確保、
相手は逆に行き場をなくした炎に飲まれた、とありますし、そちらの方が
らしいのかもしれないです。
しかし本編竜種が出たところで止まってますけど、受験生さんなんですかね。
まだ遠いとはいえ、パソコン軟禁生活とかするみたいですし。
- 705 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/08(土) 11:25:35 ID:Zp.SoSZY0
- 主人公は交渉とか後方支援担当だろうね。タケルちゃんが戦闘に
徹していられるように。あと障害は先制攻撃で確実に叩き潰すのを
モットーとする忙しない彼女に対して、柔軟なソフト路線で。
あとジョルノみたく、相手の計略読んで 詰みになりそうになったところ
をひっくり返す役。
- 706 :僕はね名無しさんなんだ:2014/02/08(土) 11:31:45 ID:MwPpo6ys0
- >>703
いや、昨日ざーっと読んだだけなんですが、>>293に剣について描写が
あったので少し。
- 707 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/08(土) 15:28:01 ID:tXKJ65XA0
- 主人公は作戦立てたり、サポートで活躍したりするのもいいが
マスター同士のバトルでも活躍してもいい気がする
切嗣vsケイネスみたいに。
・主人公は人工的に作られたサイバーゴーストのような存在
霊子で構成されたホムンクルスのような存在。
普段はセーブされてるが魂が焼ききれるまで魔力を無限に使うこともできる
・固有結界を使える。主人公の超強力な解析能力&学習能力はこれに端を発する。
(士郎のUBWが剣を記録、貯蔵、複製できるのと同じようにコードキャストを解析できる)
技名→コードラプラス(ラプラスの魔)(全知の知性)(code:Laplacescher)
人工的に作られた固有結界
古典物理学において、世界のすべてを観測し強力な計算能力を持つものは
過去も未来もすべて見通せると言われていた。
(例として、物体の運動の初速や加速度がわかれば数秒後の物体の位置を特定できる。
脳内物質の分泌や量や速度を測定できれば、人間の意志すら計算可能。とされてきた。)
(現在では不確定性原理がどうたらとか、科学的に考えてそんなにすごい計算能力を
もつ存在は実現不可能だからってことでありえないということになっている)
この固有結界は結界内にあるすべてを観測し記録し常識外れの計算能力で演算を行えるようになる。
(科学的に不可能という前提や不確定性原理などの本来の法則を塗り潰し、計算可能という法則に塗り変える)
敵が次に出す手を先読みすることも、何から何まですべてわかる。
ゲームにおけるTASのように理論上可能なことは主人公にとってほぼすべて可能になる。
理論上可能なことが可能になるだけで勝率0%の相手に勝つことはできないし
計算上可能と結論が下されても主人公自身がその肉体で完全な精度で行動を行えないと
計算どおりの結果が出ず、机上の空論で終わることもある。
例えば計算上勝つとわかっていて主人公は機械的に勝つための方法を淡々と選ぶことが出来れば
計算どおりに勝つことができる、しかし例えば相手が主人公の愛人だったりすると
人間的な情念によって機械的な行動が狂ってしまい敗北することもある。
圧倒的に実力差のある相手にも勝つことは難しい。
強いには強いが隙や弱点のある相手に付け入ることで勝つことが出来るが
攻防ともに強く隙も弱点もない相手に勝つことは難しい。
いくら理論上可能でも針の穴を通すような精度で行動し続けないといけないから。
いろいろ考え不足だと思うが足りない部分はよりかっこよくて筋の通る形へ埋めていく感じで頼む
ラプラスの魔はすべてを観測しすべてのデータを計算する能力があれば
未来と過去をすべて見通せるという物理学の考えだったような気がする
詳しくはググってくれ
- 708 :僕はね名無しさんなんだ:2014/02/08(土) 16:17:27 ID:MwPpo6ys0
- そういうのやっぱりちょっぴりとは期待したいですけど、なかなか大変そうですよね。
ベオカウンターにしろ、無限の剣製にしろ、型月の技って、境地に踏み込んでしまった者だけが
完成させた技、みたいなところがあるじゃないですか。
シロウがかっこいい技を使えるのも、アーチャーという未来が保証されていたからこその
投影魔術でしたし。
高木さん、今はまだ、どこかブレてて使いにくそう。
>>450にタケルを見て「歴史と経験に隔てられた〜」とか、「彼女のような顔をすることは生涯ない」とか
コメント出てましたし。
- 709 :僕はね名無しさんなんだ:2014/02/08(土) 17:19:46 ID:MwPpo6ys0
- タイトルに鍵(仮称)、とある通り、それが意味するところが明らかになった時が
高木さん真骨頂始まるよ、の幕開けかと。
とりあえず竜種とはどんな決着つくんですかね?
タケル宝具開放か、というところで横からランサーorライダー出てきて
首を跳ね飛ばしていく→そのまま騎兵戦(タケルonナイトメア)、になったら
格好いいなぁ、と思ってみたり。
- 710 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/08(土) 18:48:46 ID:tXKJ65XA0
- 書き手次第、としか言えない・・・かな
竜との戦闘の内容はもちろんソロモンやロボや固有結界や
ナイトメアに乗ったりするのも、神父が全身聖遺物で固めているかどうかも
まだ不確定なわけだし
- 711 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/08(土) 18:55:36 ID:tXKJ65XA0
- ぶっちゃけ鍵(仮称)についてもこのスレ立てた人と
書き手はおそらくは別人なんだろうし
そこに大きく意味づけを求めるのは難しい話だと思います
- 712 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/08(土) 18:59:06 ID:Zp.SoSZY0
- あくまでネタだからね、書き手が没にしても問題なし。
【シャミール】(weapon)
魔神アスモダイよりの戦利品、あらゆる物を切断する石剣。優れた武器であると同時にソロモンの魔杖
でもある。緑色の透き通った結晶の刃を持ち、柄は黄金と見事なエメラルドで華美に装飾されている。
全ての石を切る伝説の石、もしくは虫でエルサレム神殿を建築するために必要な道具。魔神アスモダイ
のみがその所在を知っていたとされる。
イランの英雄叙事詩「アミール・アルサラーネ・ナームダール」ではアルスラーン王の手に渡り、
鋼の鎧という名の悪魔を滅ぼした。
【アッピンの赤い本】(weapon)
魔神バアルの魔術礼装。ソロモンの魔神や悪魔たちへの支配権をマスター及び他者に一部委譲できる。
あくまで偽物の命令権であるため、魔神本来の性能は発揮できない。限度を超えたり、悪魔・魔神が
消滅すると焼失してしまう。
【ベリアルの偽メルカバ】(weapon)
魔神ベリアルの魔術礼装。美しい装飾が施された 燃え上がる黄金の戦車で、神の戦車を
揶揄して華美に造られている。眩い光による幻惑と飛翔能力、さらに炎の追加攻撃を持つ。
【キメリエスの甲冑】(weapon)
悪魔キメリエスの魔術礼装。漆黒の全身甲冑でありとあらゆる戦闘経験が蓄積されており、
装着すれば素人でも熟練の戦士になれる。
【カスパールの魔弾】(weapon)
悪魔レライエの加護を得た魔術品。7発中6発は射手の望むところに必ず命中するが、
残りの1発は悪魔の望む箇所へ命中するとされる。
【オセの王冠】(weapon)
悪魔オセの魔術礼装。一日・一時間のみ皇帝特権スキルA+を発動できる。
- 713 :僕はね名無しさんなんだ:2014/02/08(土) 19:15:22 ID:MwPpo6ys0
- >>711
そうですね。展開はあくまでただの希望です。
ただ、鍵ってタイトルはAWvm2QqdVsさんの名前の前にちゃんとついてました。
なので、鍵って呼んでます。(冒頭の、お前は鍵だ─── のとこです。)
あと、ナイトメア追い払ってましたから、また出るかなぁ、って思いました。
>>712
そんなの装備してきたら確かに厄介というか、手に負えないって言わしめさせただけ
ありますね。
- 714 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/08(土) 19:26:28 ID:tXKJ65XA0
- 鍵か
閉じ込められてるってのは人類の未来なんだろか
なら主人公は未来への扉を開く鍵ってことになるのかな
善悪二論やら新資本主義や新自由主義とか脱近代とか脱出とか
そういうのを意識するのもいいかもしれない
- 715 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/08(土) 19:50:16 ID:Zp.SoSZY0
- >>713
いやだな、100%善意(大ウソ)で仲間鯖に貸し出したり、マスターおだてて
装備させたうえで出撃させるに決まってるじゃないですか。
- 716 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/08(土) 19:53:39 ID:7LmZqLG.0
- つーかwikiでは鍵が作品名みたいに書かれてるけど
あれってチャプター名じゃないの?
あと誰かそろそろwiki更新しませんか
- 717 :僕はね名無しさんなんだ:2014/02/09(日) 18:01:06 ID:AiOGej0M0
- ごめんなさい・・・。
昨日から首っ引きで見てるのに編集の仕方わからないです・・・。
- 718 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/10(月) 23:01:46 ID:eJj8HJM60
- ごめん使い方分かんないや、下手に弄ってエラい事になったら困るし。
タケルちゃん 風
エウロペ 閃熱&雷
ウリエル 炎
カイン 呪詛
攻撃追加属性はこんな感じでOK? 仮にミトラさんが出るとしたらビ〜ム、
黄猿のオジキッぽい感じで。関さんの場合は圧倒的物理。
- 719 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/11(火) 11:10:13 ID:Db1uzYDI0
- ほとんどのことが書き手次第なのは確かだが
案を出すのは出来る
- 720 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/11(火) 17:42:16 ID:NMziIxkg0
- まぁ、事実上お喋りスレッドと化してますし、1000までに復帰なかったら、
落ちても良いんでないです?
- 721 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/11(火) 20:43:43 ID:Db1uzYDI0
- 良くないだろ
上の書き込みを見る限りいくらでも待つという意見もあるし
最低でも一年は待つべきだという意見もある
- 722 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/12(水) 03:13:30 ID:gWVhwF9c0
- とりあえずwiki更新しといた
他の項目も暇を見て充実させる予定
- 723 :717:2014/02/12(水) 19:19:58 ID:vj/hle2U0
- 念の為スレしときますけど、>>720は僕ではないです。
まだまだ見てますよー。
あと、1個だけ質問。
人造真祖、なんて言葉が飛び出すってことは、この時代は「吸血鬼」
というものを、その特性を構成する要素全て解析済みってことで
いいんでしょうか。
「空想具現化があるからポチっちゃえ」より、こういう考え方の方が
アトラス院らしいかと思いました。
なんか煮詰まってるんだったら、少しでも助けになるといいなー、と
スレ支援します。
- 724 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/12(水) 20:32:11 ID:IGCebnls0
- それはわからんけど
切嗣の父親だったり、魔術師上がりの死徒だったりと
魔術的に研究を行うことで死徒化したり
吸血衝動を抑えたまま死徒化する研究は昔から行われてるようだし
魔術師は死徒、ひいては真祖について研究してたっぽい
聖堂教会も敵を倒すために敵を知る必要があっただろうから研究してただろうし
だから未来のこの世界では再現できるかどうかは別として
研究は相当進んでいると考えていいはず
全て解析済みかどうかはわからんが
少なくとも人造とはいえ真祖を作れるぐらいの解析はできてるみたい
アルクも朱い月を再現しようとして生み出された真祖だったし
生み出す技術はあったんだろう、真祖の生態は本編で明らかになってないから
なんとも言えないけどね
- 725 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/12(水) 20:35:57 ID:c5QKiox.0
- 完璧なホムンクルスとは人の手によって作られた自然の触覚だから、
星の触覚である真祖(天然)と存在的に近いという発想から、ホムンクルス
の技術で真祖のパチモンが作れるんじゃ? という結果生み出されたもの。
ぶっちゃけると真祖因子埋め込んだホムンクルス。
言うなればS2機関搭載したエヴァンゲリオン四号機みたいなもん。
- 726 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/13(木) 21:12:47 ID:SHvHKFHk0
- 真祖の食料(動力源)として、人間の血液から錬成された賢者の石を一部供給。
天の梯子の起動エレベーターで濾過しているものを、地球と月の遠心力を利用して
さらに浄化。真祖に影響を与えるであろう毒性(悪性霊子)は完全に取り除かれて
いる(アインナッシュの果実みたいなもの、エリクシル?)。
人造神祖はこれで吸血衝動が抑えられているため、ほぼ100%に近い状態で稼働。
フォトニック結晶の量子コンピューター、大聖杯のバイオ素材魔術回路によるバック
アップで"聖杯"を形成している?(魔力源は億単位の人間の小源=血液の賢者の石)
- 727 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/14(金) 23:16:06 ID:siENxQB20
- (キーパー 設定案】
「管理者」の英霊。いわゆる、エクストラクラスの一つ。
聖杯を維持・管理し、正規の手続きで勝者の手に渡るのを見届ける事を目的とするクラス。
今回の聖杯戦争では星の意思が直接関わり、英霊七騎ではこれを御せないとして 不当な干渉から
聖杯を守護する中立の存在として召喚された。その役割は部外者、もしくはマスターおよびサーヴァント
が聖杯戦争のシステムに不正干渉しないかを監視したり、聖杯戦争が正常運行できなくなるような突発
的なアクシデントを喰い止めるための強権を所持している。
そのため現界するのにマスターを必要とせず、本来は「中立の審判」として基本的にどの陣営にも組さない。
【命令権限】
「管理者」のクラス特性。
聖杯のシステムに干渉した違反マスターを罰する為のスキルで、自動的に発動するスキル。
各サーヴァントに、マスター権限を飛び越えて抵抗不可の絶対命令を下す上位令呪を持つ。
行動不能にする以外に、ペナルティとしてサーヴァントの能力を低下させたり マスターを殺害させる
ことも可能。令呪と同じく三画の令呪から成るが、三画すべて使い切るとそのサーヴァントは消滅する
ことになる。あくまで聖杯戦争の中立性を保つものであり、マスターであっても干渉は不可能。
【防衛機構】
「管理者」のクラス特性。
聖杯のシステムを想定外のバグや外部からの干渉から守る為のスキルで、ある程度自己任意で使用可能。
霊子虚構世界全フィールドの情報収集と監視、また防衛システムのサーヴァントであるハサンを召喚しての
侵入者狩り、霊子汚染やシステム自体破壊しかねない異変等に対応する為のエリアレベルの隔離等の権限を
持つ。あくまで聖杯戦争の中立性を保つものであり、マスターであっても干渉は不可能。
ただサーヴァントの任意で、正常な運行を阻害しない程度の見逃しや情報を漏らすことは可能。
- 728 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/15(土) 09:50:44 ID:Rr8qUuKYO
- >>727
イエローカードな令呪w
- 729 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/15(土) 10:28:10 ID:5YCSzTes0
- アイディアやプロットなどの案を募集中
- 730 :717:2014/02/15(土) 12:39:04 ID:omAx7O4Y0
- 募集中と言われるとちょっと困ったちゃいます。
この間まで書いてたライターさんの縛りが結構キツくて・・・。
1、主人公を含め三人の人物がアトラシア下で聖杯戦争に参加させられ
ようとしていた。(多分全員出るはず。)
2、主人公は逃げ出した。逃げ出したことに引け目を感じている。
(うかつに続き書けない)
3、ルーラーという単語が既出済み、アサシンはエクストラで出演済み。
(サーヴァント何騎まで出るのか不明。らいぶ感、って奴でいいんでしょうか?)
って感じでして・・・。
- 731 :717:2014/02/15(土) 12:45:35 ID:omAx7O4Y0
- もうちょっと付け足し。
4、レオスはレオのクローンと、立ち位置確定済み。
5、死徒が結構な鳴り物入りで存在感を匂わせている。
6、セイバー&アーチャーコンビ確定。キャスター召喚済み。
なかなかむつかしいです・・・。
- 732 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/15(土) 21:33:47 ID:9DkT0Pgo0
- カインが宝具でドラゴンの一柱と融合するとか、怪物はすべてカインの末裔ということで
ドラゴンを支配。で、キーパーがペナルティ以外で上位令呪潰す事で、サーヴァントの
強制排除が不可能になるという交換条件で全サーヴァントがカインと闘う。
- 733 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/16(日) 09:32:14 ID:P8YN2MPo0
- タケルにこういう設定をつけるのはどうでしょう。
スキル
変幻 B;2つの姿で偉業を打ち立てた者が習得する。サーヴァントのクラスを
一時的に変更可能。
クラス→キャスター時
筋力E− 耐久E− 敏捷E− 魔力E− 幸運A 宝具A
スキル;なし
宝具 :女官の外装(オトタチバナノヒメミコノイ)
結界型宝具。
クラスキャスター時に使用可能。結界を展開し、自身の姿をタケルのもう1つの姿、
女性の姿へと変え、相手の姿をクマソノタケルの姿へと強制転換する。
この際、タケルの身体能力は常人レベルに落ち込むが、代わりに相手に強力な
幻惑効果を付加する。
高い確率で相手自身のスキルと宝具を封印する。
カインとの戦闘で使用。タケルが髪をほどいたら宝具展開開始。
タケルは辛勝、マスター同士はこれまた高木の勝ち、みたいな展開とか。
- 734 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/16(日) 10:10:37 ID:P8YN2MPo0
- 問題は、英雄を討った程度の逸話で、神の呪いを封印できてしまって良いのか?
ってところです。
もう1つの案はやっぱりキャスター化して、今度は草薙の別の側面を引き出す、
というもの。
クラス→キャスター時
筋力E 耐久E 敏捷E 魔力A 幸運A 宝具EX
宝具 :八塩折・八甕蛇酊(シュセイオロチヲヨワス)
レンジ:1〜8人
草薙のもう1つの逸話、八岐大蛇討伐を再現する結界宝具。
どこからともなく酒精を呼び寄せ、相手を酔い潰す。
酒の香りに包まれたものは、瞬く間に前後不覚に陥り、術者に隙を見せることになる。
術者が1つ手を打つ度に酔いが一段階進行し、八度手を打つと、結界内のいかなる
者をも、文字通りの酒の海に沈め、泥酔させる。
なお、発動中は術者は常人と変わらない身体能力まで落ち込み、結界の完了か
崩壊まで他のアクションをとることができない。
と、いうものです。
やっぱりカイン戦で、七倍の呪いに触れずして足止めする、ということを
追求したら、丁度よい書き込みがあったので。
問題はやっぱり、オロチの逸話はスサノヲの逸話ということです。
でもやっぱり、髪をほどいてキャスター化→宝具使用の流れは色っぽいかなぁ
、と思いましたので両方挙げときます。
- 735 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/16(日) 14:15:01 ID:GLaJNF1c0
- (タケルちゃんスキル案】
巫術:A
神代の体現法、Aクラスは神降ろしさえも可能。肉体自体が魔術回路たるセイバーは、
生まれながらに奥義を体得している。ただ修行の偏重によって武に偏っている。
舞踊と武術は共通するところがあるので、パンクラチオンのような神代武術や剣舞も
ここに含まれるとか。巫女か仙人としての修行すれば別方面の可能性が開けたけど
武将になる事にこだわり過ぎた少女の末路……
心眼(偽):A
直感・第六感による危険回避。自身に迫る死の刃を感じ取る、巫女的な霊能に近い。
意識外の攻撃によって不覚を取ることが無い。
某サラリーマン得意の水の心みたいなもの、敵の殺気の射線を見切ることで不覚を
取らない。背後にも目がついているような超反応仕様とか。
- 736 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/16(日) 19:08:56 ID:KZaxVX2cO
- タケルちゃんが真名解放できるのは草薙剣としての側面だけで、天叢雲は無理だろうな。
- 737 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/16(日) 20:43:48 ID:GLaJNF1c0
- 天叢雲発動は、理性を失い スサノオの巫女として神懸かった状態じゃないと無理だろうね。
タケルちゃんをバーサーカーのクラスで召喚すればそうなるかも。
でも適正クラスで一番総合値高いクラスはセイバーだから、セイバーで呼ぶべきだろうね。
次点でアサシン、ケリィがタケルちゃんをアサシンで召喚したら、誰にも止められない。
ふたり仲良くマッハで曇るけど。
- 738 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/17(月) 13:15:13 ID:dBHaAk4g0
- ここで高木やレオスの設定を使った別ルート書いてもいいですか
- 739 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/17(月) 16:24:06 ID:BxP823T.0
- >>378の書き込みを見るに書いてくれてた人的には続きを書いてくれても
IFや別ルートとして楽しめるからOKだそうだ
細かく話し合ったほうがいいかな?
新書き手になるとしたら、その人が書いた話の設定や展開は
第一書き手はもちろんまた別の新書き手が続きを書いたり流用したりしてよいか?、とか
源泉が同じだから図らずも似てしまったり、必然的に似た展開になるだろうから
そこらへんが神経質になったりこんがらがるとにっちもさっちもいかなくなる危険があるし
他にはっきりさせたほうがいいことってあるかな
でも個人的には新書き手が立ってくれるのは歓迎したい
- 740 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/17(月) 18:00:59 ID:BxP823T.0
- >>738
いいんじゃね?(個人的な感想)
- 741 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/17(月) 18:09:11 ID:YdsaDIUU0
- >>738
良いと思いますよー。>>739に書かれてる通りですし。
>>736 >>737
やっぱりですかー。前に草薙使用時にオロチビームが出るとか出ない
とかあったので書いてみたんですが。
- 742 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/17(月) 18:21:27 ID:BxP823T.0
- 草薙の剣って名前は天叢雲剣の別名なわけだし
別にいいんじゃない?オロチビーム出しても
名前のつき方で様々な側面があり英霊によってどの側面を引き出せるかは異なる
って考え方を採用すれば草薙の剣の側面のみって縛りがつく
ぶっちゃけ、書き手の自由
- 743 :プロローグ:2014/02/17(月) 18:26:30 ID:dBHaAk4g0
- 『天の梯子』第三層…沼の世界
此処で取れる魚は骨が多く泥臭い。
だからまずは炎の剣で泥水を沸騰・蒸留した水で泥を落とし骨を取ってから寄生虫を避けるため焼いて食べる。
その作業をしながら浅地高木は考える…どうしてこうなった。
「高木さん、さぼらないでくださいね」
と魚を洗いながらレオス・ハーウェイが
「皆がやるべきことをしているのですから」
と水を蒸留しながらキーパーが
「高木、考え事は刃物を手に持ってやるもんじゃない」
と魚を串にさし焼き加減を見ながらセイバーが言う。
それを聞き流し考え込みながらなんの問題もなく分割思考の一つで魚の骨を取っていると
「あの、やっぱり手伝おうか」
と、少女が勇気を振り絞って告げる。
「気持ちは嬉しいが」
と少し手伝おうとしただけで傷だらけになった彼女の手に視線を向ける。
結局彼女の血が付いた魚は食べるわけにもいかず捨てるしかなかった。
- 744 :プロローグ:2014/02/17(月) 18:27:29 ID:dBHaAk4g0
-
「ご、ごめんなさい」
「いや、気にしてない」
周囲からの温い視線を感じる、やりづらいと思いながら―
振動。
「なんだ」
原因は明白。異形の魚がこちらに向かっている。
「あれはまさか―さっきの魚が彼女の血で死徒と化したか!」
迫りくる大怪魚を前にセイバー達が戦闘態勢に入り、自分も周囲を警戒しながら改めて考える。
どうしてこうなった。
その答えを得るにはまず初めに数日前、この聖杯戦争開戦の直前まで遡らなくてはならない。
- 745 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/17(月) 18:30:53 ID:dBHaAk4g0
- プロローグ終わり
ヒロインを人工真祖の少女にまとめたからこのセイバーは男
たぶん最終決戦は少女に恋をした高木と恋と気付かないまま焦がれたレオスの決戦
月姫漫画でしか知らないけど
- 746 :準備:2014/02/17(月) 19:56:18 ID:dBHaAk4g0
- かつて日本と呼ばれた場所で浅地高木は準備を進めていた。
霊子ダイブ用の機材…よし
肉体保護のための人工冬眠ベッド…旧式の冷蔵庫に見えるがよし
連絡用機材…あと少し持てばそれでよし
此処でダイブすることにした理由はいくつかあるが、一番大きな物は感傷だ。
かつて師が始まりの聖杯戦争はこの国で起こったと言っていた。
それを思い出したからここにした。
ここに置いていける物はすべて置いていく。
感傷、絶望、失敗、敗北。
忘れられるものではないが、少しでも影響を小さくしておきたい。
なぜならこれからダイブする場所は軌道エレベーターに設置され、それに重なるようにして存在する霊子演算器にして彼の過去そのもの。
『天の梯子』
そこに設置された人造の星の意識体―真祖の力で滅びようとする星を書き換える。
その星の環境を都合よく整えるためにサーヴァント―かつて伝説に謳われた英雄を呼び、その力で持って願いをかなえる計画。
聖杯戦争。
そんな冗談としか思えない計画であるが、西欧財閥のトップの参加という事実がこの計画を本気でやろうとしていることを物語っている。
そして自分もまた違った理由ではあるがこの計画が事実であると知っている。
しかし、今も分からないことがある。
自分はなぜ、そんなことに挑もうとしているのか。
いや、なぜ参加しないという選択に納得できないのか、それが判らない。
- 747 :準備:2014/02/17(月) 19:59:21 ID:dBHaAk4g0
-
過去など忘れればいい、逃げだせばいい。
かつてそうやって全てを捨てた、なのに今はそれができない。
今聖杯戦争が始まろうとしているからか。
それは逃げない理由ではない。
かつての師に何か思い知らせたいことがあるのか。
それならば参加しなくてもよい。
今もまだ、感傷に縛られているのか。
何か分からないが違う気がする。
なぜ違うのか。
分からない。
ただ、かつてのように分からないまま終わりたくないと思う。
きっと、自分の向かう理由は『天の梯子』で初めて分かるのだろう。
そう確信し、浅地高木は戦場へと向かう。
問いを失わないために。
答えを得るために。
- 748 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/17(月) 20:17:51 ID:dBHaAk4g0
- 準備終了
続きは後で書く
- 749 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/17(月) 23:30:55 ID:BxP823T.0
- とりあえず乙
- 750 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/17(月) 23:39:36 ID:BxP823T.0
- なるほど
つまり、西欧財閥側と協力して虚構世界のダンジョンを攻略していこうぜ
ってルートか
- 751 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/21(金) 22:57:51 ID:Y/tdTO1k0
- 手持無沙汰だから、ネタ張る
【バーサーカー】
ウィン・ルェイミンが関羽を召喚しそこねた場合、召喚されるサーヴァント。
関羽と同じく中国起源のサーヴァントで、少年の姿をし銅の環や槍、剣に弓と、複数の宝具を装備している。
狂化の影響で宝具の真名解放はできないが、元々強力な武具の為、戦闘にそれほどの影響はない。
出自の影響で魂を持たず精神干渉の類は通じない。
- 752 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/22(土) 11:14:33 ID:ggDGqnNA0
-
もしかして→ナタク
- 753 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/22(土) 13:15:02 ID:tPg557Pg0
- ご名答、ウィンちゃんはサーヴァントに振り回されるイメージがあるんだ。
策略巡らすけど、鯖にちゃぶ台ひっくり返されるような感じで。
関さんやナタ太子はなんか人の話聞かなそうだし。
- 754 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/22(土) 19:26:45 ID:zAX2//H6O
- 三面六臂
- 755 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/22(土) 22:58:33 ID:tPg557Pg0
- 通常地は少年の姿、戦闘モードでは肉体が裂けて宝具出現。
狂えバーサーカーで怪物化。
CCCでランルー君がヴラド公ではなくエリザちゃん召喚したような感じで。
まぁウィンちゃんがマスターになるかどうかすら分かんないんだけどね。
(所有している中華コードキャストの影響で、関さんの場合は石兵八陣で
太子の場合は八卦炉とか)
- 756 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/23(日) 12:29:21 ID:zYa.RUic0
- 西欧財閥はセイバークラスで最強と名高い騎士王呼ぶつもりだった、とか。
マスターになる予定だったのはレオスだった、とか。
でも高木がセイバー枠奪ったことで、タケルちゃんが召喚される、と。
- 757 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/24(月) 17:33:10 ID:N86Y4JMM0
- 終盤ぽいものの一部が書けていたんだけど、整合性とれなくなって潰れた。
今回の聖杯は、なんで聖杯としての機能持てているの?
超演算能力で、仮想空間に疑似的にサーヴァントを再現しているまでは
よかったけど、それからどう発展して願望器としての性能を獲得できるのかが
分からなくなった。
西欧財閥最後のあがきで、サーヴァントを演算可能なスパコンを造れた、
良し。
そのサーヴァントが座に還る時の穴から魔力引っ張り出す(冬木式だ)から
願望器として使える、良し。(地球に魔力残ってなくても関係ない)
でもそうなると人造真祖が要らなくなる。
どうしたものか。
- 758 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/24(月) 20:07:33 ID:N86Y4JMM0
- >>757
こまけぇこたぁ、いいんだよ。
俺なんかランサー・関羽の相棒に、遠坂・凛太郎(ガチムチ)考えてたしな。
特技はガントじゃなくて一本拳だ。
もちろんツインテール、ではなく、流石に首の後ろで1つ縛りだが。
マナが枯渇したからこそ、宝石の中にだけマナが眠る、ということで
地質学者兼トレジャーハンターという設定だ。
得意料理はやはり中華で、だからこそ割と何でも食べる。ジンに触れて変性した生き物でも。
これでも微妙に練ったんだぜ?
もっと肩の力を抜くがいい。
- 759 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/24(月) 20:12:16 ID:NdEhRy6w0
- 【天の梯子の聖杯】
大聖杯
フォトニック結晶による量子コンピューター、神秘が潰えた世界で神秘を再現するための基盤。
赤道をなぞる軌道リングおよび、軌道エレベーター全てに張り巡らされる"蜘蛛の糸"。
中枢部はホムンクルスを利用したバイオ素材。ライダーのマスターである魔術師が、この時代まで僅かに
残っていたアインツベルン謹製のホムンクルス(廃棄アイリ)を基にユスティーツァの代にまで遡り大聖杯を
復元、これを基盤としている。その後 アトラスのホムンクルス達が自身の肉体をバイオ素材として提供、
聖杯とは独立した運営システムの基盤となった(保安システム、令呪・マスターの選抜等)。
少聖杯
冬木の聖杯に習いホムンクルスを使用。地球再生という目的の為に機能特化しているが、願望機としても機能。
まがいものの聖杯を真正の聖杯として機動させるため、また滅びつつある星の意思そのものに干渉するために、
星の触覚である真祖(アルクの一部?)の因子を、炉心となるホムンクルスに組み込んだ。ホムンクルスは人間
が作り上げた自然の触覚であるため、ガイアの抑止力を欺瞞することが可能と予想された。
ムーンセルよりはるかに演算能力の劣る天の梯子が、霊子虚構世界を再現できるのは彼女の空想具現化による
もの。七騎の英霊の魂を得たとき、その空想具現化(ゆめ)が世界法則を塗り替えることになる。
魔力源
既に神秘が潰え、星からマナが枯渇しつつあるため、人間の小源をエネルギー源としている。
数十億単位の人間を絶滅キャンプで殺害し、その血液を"賢者の石"に錬成して魔力源としている。
起動エレベーター 天の梯子はそれを吸い上げて濾過・浄化することで魔力源としている。
また天の梯子のサーヴァントが西洋縛りでないのは、生贄に捧げた億単位の人間達の民族の記憶を用い
"七天の聖杯"として復元しているため。
要は他機種をタコ足回線で繋げ、ソフトをエミュレートしまくった違法改造聖杯ってこと。
真祖ブチ込んだ結果、ガイア側までもが干渉できるようになった。
- 760 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/24(月) 20:21:19 ID:N86Y4JMM0
- はずい。友達に見られてた・・・。
パソコンつけっぱにしてたらなんか打ってるし・・・。
回答ありがたいけどマジはずい・・・。
- 761 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/24(月) 20:54:22 ID:N86Y4JMM0
- ちょっと一生分笑われた・・・。
億単位の血を死徒に吸わせたら、空想具現化できるくらいに強化されませんかね?
その空想具現化によってできたのが天の梯子そのもので、その死徒はアトラシア。
直接世界そのものを書き換えなかったのは、世界そのもの全てを知覚するには
足りなかったので、超演算機の体裁を一旦採るしかなかった。
その上で外部から自分にアクセスして、演算力任せに世界を書き換えてくれる人を
待っていた・・・という設定で考えていたんですが、空想具現化に必要な力がわからなかったんです。
ちくしょう。
レオスの目的は高木のアクセスしか受け付けない様な造りにした
- 762 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/24(月) 21:00:45 ID:N86Y4JMM0
- 変な風になりました。
それでレオスの目的は、演算任せにサーヴァントは召喚できても、実質高速思考の者の
アクセスしか受け付けないような天の梯子の作りから、高速演算可能なマスターを
探し出すことであった、と考えたんですが。
- 763 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/24(月) 21:46:04 ID:NdEhRy6w0
- 空想具現化できるのは、真祖と一部の特殊な死徒(スミレ・アルトルージュ?)だからなぁ。
人造真祖はマーブル・ファンタズムならぬセリグラフィ・ファンタズム(偽造された幻想)って
とこかな?
- 764 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/24(月) 22:01:51 ID:Sy9AwHV.0
- CCCのサクラメントの設定見て思いついたけどこの戦いで手に入れているのは天の梯子のメモリ
聖杯はそれを貯めるための装置で実際には手に入れた容量での演算で人工真祖の夢を改変し
具現化される世界を変化させることで願いを叶える
これはサーヴァント全員が知った上で参加しているがマスターには知らないものもいる
キーパーの役割は聖杯をガイアの勢力に奪われないように守ること
- 765 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/24(月) 22:37:43 ID:Sy9AwHV.0
- そうやって手に入れた容量を使って礼装を作ったり魂の改竄をやったりして強くしたい
正直ある程度完成した強さを持ってる主人公は本人がそれ以上どうやって強くなるのか
解らないからやりづらそうだけど後天的にサーヴァントの長所を伸ばし短所を補う手段があれば
負けてからの反撃もやりやすくなると思う
- 766 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/25(火) 17:16:35 ID:s5WJI6TM0
- 昨日の続き。
それで調べてみたら、空想具現化は自然霊しか使えない、顕現対象も
自然に満ちたもの限定、という縛りがあったもんで。
例え死徒二十七祖に迫ろうとも、死徒では空想具現化だけは絶対に
使えない、みたいだったんで、潰えました。
- 767 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/25(火) 20:48:03 ID:ulkMGAvE0
- 【どうでもいい裏設定】
ハーウェイの管理は地球の8割近くを占めるようになったが、地球環境の
劣悪化は進行。各地で異常な寒波が発生、砂漠化が進みジンという悪性
物質が発生。生物の住めない環境が、地球の1割近くを占めるようになった。
アトラスによって"天の梯子"計画が始動。それはかつて狂気に陥る前の
ズェピア・エルトナム・オベローンが構想し、棄却にしたものだった。
地球と月のジャイアントインパクト時に遺されたフォトニック結晶の大鉱床
を西欧財閥が発見、これを天の梯子の量子コンピューターの材料にする。
霊子虚構世界構築のみならず、機能停止したムーンセルからデータ回収
するのにも役立った(演算能力はムーンセルの5%強)。
天の梯子建造費用は天文学的数値に及び、欧州を含む幾つかの国が
死滅を余儀なくされたほど。ハーウェイは人類救済の大義の下計画を強行、
難民や反乱分子は絶滅キャンプで処刑・解体され、天の梯子の材料となった。
レジスタンスは活動を激化、血で血を洗う内戦が勃発するようになった。
- 768 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/26(水) 21:52:18 ID:sdcg8ULM0
- 【大日霊 (おおひるむち)】
アマテラス神が、スサノオ神と誓約を行った際に纏っていた荒魂を宿す神造の甲冑。
同時に和魂を宿す御衣御裳でもある。本来は神霊を降ろすための礼装。
別名 反転の衣とも呼ばれ、タケルの性別を男に見せかけていた。性別のみならず姿形
さえも偽装することができ暗殺に向くが、その能力は本人の意思によって封印されている。
【黄金の首飾り】
エウロペの保有スキル。ランクはEX。
ヘファイストスの造った黄金の首飾り、とてつもなく高価。何らかの呪詛が込められて
いるが彼女は呪いの対象外なので効果はない。
【天の梯子懺悔室】
十字架に架けられた真祖さまと、マーボー片手に懺悔を強要する神父のいる懺悔室。
聴衆席にはネコアルクの会衆たちがいて、野次を飛ばす始末。
彼女が両手を交差させるように「バツ」のジェスチャーをして大量の悪性霊子を浴びせられる。
抗議するなど反省していないと見なされた場合、ハサン達のいる階層にまで突き落とされてしまう。
- 769 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/27(木) 17:27:08 ID:S5Y18I5s0
- 人造真祖の案だけど、死徒というのは、常に力が強力過ぎて生命が
欠けていってる≒魂が欠けていってる≒霊子が崩壊して行ってる、
んだと思う。
だから多量の血液接種→霊子補う→余った霊子で霊子虚構世界作成
(魂を再現する世界)する、のは、魂操るメイガスあがりなら無理はないん
じゃないかと思う。
それが可能な今作の死徒を、「人造真祖」と呼ぶ、というのは?
- 770 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/28(金) 12:54:27 ID:pKUpdJ0A0
- それもいいね
整合性がつけば多少は設定いじくってもいいと思うで
- 771 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/28(金) 18:11:50 ID:drsC1rzY0
- 今回の裏設定
<天の梯子>
アトラス+西欧財閥製。
無差別に霊子を具現化する固有結界を保有した死徒と、それに接続
された7つの高速演算器。
建造目的は、ここに血液を流し込んだ者の魂を改竄して肉体に還す
事で、魂レベルから人体改造を行い、徐々に滅びゆく環境に合わせて
徐々に肉体を作り変えていく、というもの。
集めた血液から有益な環境適合個体を割り出しては、その個体に似る
様に、少しずつ人々の魂を改竄していっている。
<天の梯子が聖杯戦争の形をとった訳>
人体改造の果てに待っているのは、現在の人類とは似ても似つかない
モノへの変貌、と判断した西欧財閥が、集めた魔力の使い道を変更する
ことを企図。
その過程で冬木の聖杯戦争にたどり着き、冬木式の聖杯召喚を決行、
7つの演算機器を憑代にサーヴァントを召喚した。
固有結界の中で召喚されたサーヴァントが自我を持っているのは
演算器が憑代だから。
マスターは言わずもがな、身体憑代にハッキングしているだけだから。
整合性、とれた?
小聖杯はまあ真祖だとして、大聖杯がどうなっているかが問題なんだけど。
- 772 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/02/28(金) 19:22:09 ID:drsC1rzY0
- あ、一応、集める血液は動物の物も含む、という設定です。
だから人外、というか動物亜麗の前身も密かに生んでます。
また、聖杯召喚に必要な魔力は、霊脈から60年らしいですが、
減少したとはいえ、財閥下のあらゆる生き物から毎日少しずつ集めた
小源があれば、一回はいけるかな、と。
大聖杯の術式は・・・ウェイバーから時計塔残党が盗んでたりしないかなぁ。
- 773 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/03/01(土) 21:16:16 ID:NSi8Ef120
- 大聖杯? そりゃ歴代アインツベルンの死体やホムの残骸ほじくり返したに…
- 774 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/03/02(日) 12:41:09 ID:7t9tN2BM0
- 大聖杯は冬木モデル。ライダーのマスターの時計塔魔術師が歴代アインツベルンの遺骸
やホムンクルスの残骸を基に、その血統・魔術回路を通して、冬の聖女ユスティーツァの代
にまで遡り、彼女の知識・記憶を元に再現したもの。大聖杯炉心となったユスティーツァに
代わり、十二体のアインツベルン製ホムンクルスをバイオ素材CPUとして使用(アイリモデル)
再現された大聖杯システムは、量子コンピューターが虚構世界メモリー内でデータとして
保存、運用されている。
- 775 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/03/03(月) 20:00:37 ID:TQB.886w0
- 見直したけど、やっぱりこの固有結界に機械を接続、って言うのは突飛過ぎたかな。
機械に魔術使わせるのと同じことだから、「神秘は神秘的故に神秘として
成立する」っていう型月法則に違反してるしなぁ。
あと、無差別に霊子を具現化できるなら、魂さえ特定できれば大聖杯
要らないことになるし。
おまけに霊子の具現化は、魂とセットになってるから、死んでるサーヴァント
は魂が失われて久しいから、召喚できないし。
せっかく補助するような案を出してもらったのに、棄却してごめんなさい。
設定考えるのって大変だなぁ。
- 776 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/03/03(月) 22:34:22 ID:jCSMmYec0
- 舞台設定は大分作れてきたっぽいよね
- 777 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/03/04(火) 00:24:15 ID:5UPf3RUY0
- 人造真祖の夢=星の記憶を刻む世界卵
フォトニック結晶群=演算機能により観測結果を現実に変える
冬木の模造聖杯=燃料となる魂を集める、聖杯戦争のシステムモデル基盤
ってな感じで考えていた。
神秘が失われ、ムーンセルも機能停止したあとに遺された遺産を継ぎ足して
造り上げたってな感じで。真祖を採用したのは、現実世界の事象を書き換える
ほどの強力な観測者であるため(仮想空間内では神秘再現可能)。
システムや機械はその意思を調節して、人間の都合のいい世界にするため。
中枢がバイオ素材なのは、魔術回路はナマモノなので。
- 778 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/03/04(火) 20:10:45 ID:ytcKvwQ60
- >>777
七倍の呪いがかかってる。
- 779 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/03/05(水) 11:25:49 ID:bBDfkn6s0
- <裏設定変更>
総アトラス製。
アトラス院は苦心の末、霊子を具現化する固有結界の担い手の製造に成功。
その中に莫大な量の血液≒霊子を送り込み、霊子レベルから人々の肉体を書き換えることを企図。
書き換えに反発した西欧財閥は、別のあり方を模索。
即ち半信半疑ながらも、固有結界内に集められた魔力を凝縮させることで根源へ通じる穴を開き、膨大な魔力を呼び込もうというもの。
その為に結界ハッキング役として集められたのがハッカー達。
・サーヴァントについて
サーヴァント達は、ハッキングに際して西欧財閥が余った霊子を集め、一つの形に押し込んだもの。攻性プログラムに人の形を与えただけのもの。
要するに趣味。
但し、魂の領域での「カタチ」は現代に残された数少ない神秘 ─── 類感・相似の神秘を帯びる。
たった一人のハッカーによって「そうあれ」と形作られた名もなき魂の集合体は、しかし、霊子の吸収、プログラムの改竄を繰り返すことによって、徐々に原型へと近づいていくことになる。
物語の後半、サーヴァント達が霊性を帯びるに従って宝具の使用を「思い出す」に至って、固有結界の書き換えは本当に聖杯戦争の争奪戦へと姿を変える。
(固有結界内なのでサーヴァント自身が小聖杯の役割)
これにいち早く気付いた西欧財閥陣営は、既にそれによって瓦解し始めている。
また。タケルのみは固有結界の担い手によって予め用意されている。
・固有結界内部について
結界内部は、基本、人々の魂の改竄のためだけの構造をしている。
その為、基礎は、縦横に血液の通るパイプの張り巡らされた通路状。
また、結界内は荒廃した世界にあって尚残る神秘の場。通常ではありえない出力によって
常時維持されている結界は、霊域と化しており、主の作った防性プログラム以外に、野生の幻想種が逃げ込んできている。
常時実体化している彼らは非常に強力であり、また、倒せば有用な魂の成長要素となる。
風邪ひいてる時ほど妄想がはかどるってホントだ。
- 780 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/03/05(水) 21:14:22 ID:Ls1fYvMI0
- 西欧財閥の当初の予定
・セイバーで騎士王か円卓の騎士(最強の騎士 ガラハッド)を呼ぶ予定だった。
・ソロモンのマスターは、本人の趣味でオーディンを呼ぶつもりだったが智者繋がりで
最強(最悪)のキャスタークラスを召喚する。
アトラス院のサーヴァント
・ムーンセルのメモリーからセイヴァーの記憶を収集。人類救済のため
もう一人のセイヴァーを呼ぶつもりだったが失敗し、堕ちた神霊を召喚。
西欧はこの計画を再利用し、キーパーのクラスを召喚する。
・エウロペちゃん、マジ巨乳。
- 781 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/03/07(金) 17:39:05 ID:BwSTSJYI0
- ロリ巨乳なエウロペちゃんを絵にする人はいないのかなっと
- 782 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/03/08(土) 19:43:18 ID:YtDkVB6E0
- エウロペちゃんの容姿ってどんなイメージ? 自分は勝手に金髪オッパイだと思ってるんだが。
- 783 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/03/09(日) 00:17:49 ID:GgYVnkXk0
- 【エウロペ装備品案】
黄金の腕輪(大小ふたつ) ラプラエス召喚用の礼装、大きな方は猟犬の首輪になる。小さな腕輪で制御。
花飾り状の黄金のレーサー ゴッドブル戦車召喚用の礼装、放り投げると広がって、環の間から戦車出現。
黄金の雄牛の偶像 上記の三つのほか、冠やベルト等を組み合わせると出来上がる、タロス召喚の礼装であり魔力炉心
ヘーパイストスの首飾り 身に着けた者に抗いがたい魅力を付与する
- 784 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/03/11(火) 18:46:17 ID:GsmZTAa60
- エウロペのマスターってどんな人となり?
- 785 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/03/12(水) 20:29:54 ID:oRMHUeKA0
- 一応エウロペマスターの候補者は元時計塔の魔術師、
自身のサーヴァントに恋をして、女神のように崇めているという設定。
- 786 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/03/13(木) 00:10:31 ID:ujuNQbtY0
- 降霊術・屍霊術を得意にしていて、死者の肉体から血族のルーツを辿り、
既に故人となった魔術師の記憶や知識、さらには魔術師そのものの知識を持ったアンデッド
のようなものを作り出せる。
また招魂した魔術師の肉体を礼装のように扱い、その魔術師が生前操れた魔術を行使する事も可能。
あと魔術回路がすごく優秀。
- 787 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/03/15(土) 08:45:33 ID:wWMvgeMA0
- 温度差があり過ぎてワロチ。
2人?はライダー?をどうやって操るんだぜ?
- 788 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/03/15(土) 18:14:14 ID:eZJC.Qgk0
- マスターがベタ惚れなので、エウロペがしたいということはすべて容認、
自由行動も許す。でも何かあるといけないからと、ゴーレムや使い魔
を多数配備。猟犬ラプラエスがいるから問題ないんだけど。
ライダー組の無軌道にレオナはブチ切れ気味。
ただエウロペはともかく、その宝具は一大戦力なのであまり強く出れない。
マスターもエウロペが西欧に利用されて早々潰されるのを避けるため、
温存する腹積もり、それは打算ではなく純粋にエウロペLOVEなため。
- 789 : ◆AWvm2QqdVs:2014/03/30(日) 03:02:46 ID:xTAUwK.w0
- 幕間 ジェイミー・バウンドの回想
おそらくは参加候補者の数、という一点において『天の梯子』は過去の聖杯戦争全てを上回っていた。
なにしろ、西欧財閥とそれ以外の、事実上の世界大戦の縮図だ。魔術もまた神秘の探究から争いの道具へと主流を変えてから久しい。
過去の時代とは規模と表に出た魔術師の総数自体が異なるのだ。
顔触れも銃弾のような使い捨てから、現在まで埋もれていた超一流まで様々。
西欧財閥陣営として参戦したとしても、それぞれが己に課した使命もまた、多岐に渡っている。
某国の伝説的なスパイ、ジェイミー・バウンドもまた、一国家の利益を背負い、過去最大級の戦場に立つマスター候補の一人だった。
「雑と貶すべきか、それとも、よく完成に漕ぎ着けたというべきか迷う所だな」
電子の海での独白は、一人の女性が発したものだった。老人のそれとは異なる白髪、白磁器のような肌。そして色素の薄い赤眼。
多少、魔術師の界隈に知識がある者が見れば、典型的なホムンクルスがもつ身体的特徴と察する事が出来るだろう。
彼は任務上、都合によっては常人に扮する事もあったが、今回に限ってはそれも完全に廃していた。
その発言は『天の梯子』の魔術式を大まかに調べた感想だ。
規模が規模だ。個人で全貌を暴こうと思えば、途方も無い時間も掛かるが、大まかな傾向を把握する程度であれば、短時間で事足りる。
原理は大雑把なエミュレーターだ。膨大な魔術式とそれを維持する魔術回路を内包し、それを外付けの装置で電脳世界に還元する。
ルールの改竄の手法も同様のもの。神秘の秘匿を旨とした過去の魔術師には不可能とも言える規模の力技だ。
全世界に拡散し、無数の亜種を生んだ聖杯戦争の術式だが、事前情報によれば今は亡き時計塔が保管していた、
最もオリジナルに近いものが利用されている、とされる。
ならば、変更点を除いた、細部においては過去の事例の大半が参考になると考えて良いだろう。
と、そこでジェイミーは先走った思考を、あくまで冷静に制した。
(私らしくも無いな。まだ、マスター権も保有していないというのに)
幾つか存在しているルールの変更点には、マスターの選定も含まれていた。
膨大な候補者が存在している以上、従来の魔術式では対応に限界がある。
強引に選定したとしても、ランダム性が過剰に強くなり、要は胴元とも言える西欧財閥にとって、都合が悪い事になるのだ。
変更後のルールは単純。一定の時間に儀式を行った者達から、より実力に優れ、より英霊との縁が強い触媒の保有者が選ばれる。
よほどのイレギュラーが起こらない限りは、部外者が巻き込まれる事はないし、早い者勝ちの概念もかなり薄い。
ジェイミーは自身の実力にも触媒にも、何一つ疑いは抱いていない。ただ、同程度の候補者も数多く存在しているはずだった。
「…………」
そろそろ、ハーウェイの共同当主達が告げた刻限に近づいている。
ジェイミーはいくつかの礼装と同じ要領で持ち込んだ触媒を、ケースから取り出した。
アメリカ合衆国内での『墓荒らし』の成果と言うべきか。それはライフル銃の一部、銃床に当たる部品だった。
木造かつ、大半の触媒がそうであるように、かなりの年代品だ。所々、腐食が進んでおり、それを薬品で誤魔化した形跡がある。
長く博物館の片隅を飾り、時代を経て遺品として墓に返され、今は墓を掘り起こしてた盗掘者の手にそれはあった。
儀式自体の大半は聖杯が代行してくれる。今回の場合、電脳世界で魔法陣を描く意味すら薄いのだが、
ジェイミーはあえて形通り儀式を実行した。
大まかに資料をなぞり、予め用意した水銀を使って、円を中心に複雑な紋様を描いていく。
別に拘りでも無ければ、魔術師としての主義がある訳でもない。
聖杯戦闘、という戦場に立つのであれば、型どおりの儀式がマインドセットに有用だろうと。単に判断したにすぎない。
それに、国家の駒がさらに争いの道具を使役するという、空虚な関係に意味を持たせるものがあるとすれば……
それは、きっと無意味な儀式なのだろう。
結局の所、突き詰めれば拘りや主義のようなものかも知れない。
「素に銀と鉄。礎に石と契約の大公――」
斯くして、『天の梯子』の聖杯戦争は一人のマスターを迎える事となる。
ジェイミー・バウンドが銃、もとい弓の英霊と邂逅するのも、この直後の事だった。
- 790 : ◆AWvm2QqdVs:2014/03/30(日) 03:03:43 ID:xTAUwK.w0
- 二日目 風の火蓋
『天の梯子』第二階層。人造と心象風景の狭間に存在する、暗く極めて広大な洞窟の中で。
そこには一点の光も差さず、従って到底人間が生活していけるような環境ではない。
しかし、洞窟の広大さと比べれば小さな灯りを掲げ、確かな目的を胸に秘めて暗闇の中を進む者達は、確かに存在していた。
「ハハッ、夢魔共には荷が重過ぎる相手だったな」
「ずいぶんと嬉しそうじゃないか、アーチャー」
サーヴァントが発した、無法者じみた稚気の溢れる声に、ジェイミー・バウンドは冷ややかに応じた。
少なくとも第三者には、そうとしか見えない態度だった。
しかし、アーチャー……ビリー・ザ・キッドは慣れた様子で、おどけたように手を振って話を続けた。
「無傷で宝具を凌がれた相手だからなぁ……魔獣如きに負けるようじゃ、してやられた俺の立場がない。ほっとしたぜ」
霊体化を解き、暗闇のフィルターを透かしてみれば、彼の姿形が明らかとなる。
キッドの名が示すとおり、いやそれ以上だろうか。今の時代に伝わる写真よりも数段若い、というよりも幼い姿だ。
陽気な笑顔が印象に残る、人目を引く容貌の少年だ。美形とは言えないが、よく知られた伊達男の片鱗が各部に見られる。
服装もカウボーイハットにウェスタンシャツと、やり過ぎなぐらい明確に時代性を主張している。
典型から外れる点もある。極めて小柄だからだろう。シャツは女物であったし、幾つかの装飾も体型に合わず、だぶついていた。
しかし、その姿と食い違う事無く、彼は西部開拓時代に生きたガンマンであり、その時代を象徴する英雄の一人だった。
そのマスターたる、ジェイミー・バウンドは呆れたような視線を彼に向けた。
「いちいち、芝居がかった物言いをしないと気が済まないのか? 正直、あまり良い趣味だとは思えないな」
「おいおい、ジェイミー。相棒に向かってそれはないだろう。せっかく、再戦に向けて場を盛り上げてやってるんだぜ?
それに……悪趣味がどうのは、お前の方も相当だろ」
衝撃でも受けたかのように、大げさにアーチャーは不安を態度に表して見せた。 マスターから指摘されたように、かなり演技じみてはいたが。
真面目に相手をしても仕方ない、と悟ったのか、ジェイミーは肩を竦めただけで、それらを無視。
しかし、それでも疑問が残ったのか、眉を潜めて一つだけ問い質そうとする。
「……私のどこが悪趣味なのだろうか」
「男の癖に女の体使ってる時点で悪趣味過ぎて、その道を三周はしてるだろうよ。レッドカードを三枚進呈してやりたいぐらいだ」
一切、その点に思い当たらないジェイミーに対して、順序で言えば、今度はアーチャーが呆れる番という事だろうか。
幼い風貌のガンマンはハットを下げて目を隠し、仕草で「俺は引いている」と主張した。
「なるほど。実は私も友人――レベッカも、ドクターが変態ではないかと一度疑いつつ、話し合った事があったんだ。
あの時は言い繕ったが、案外それが真相だったのかも知れない」
「ほう、そんな事がな……って、おい。他人の所為かよ」
「そう言われても、事実だから仕方ない。肉体は親から貰った物ではないし、記憶の大半も借り物だ。
私の全ては、お前の触媒と同じような盗掘品だよ」
ジェイミー・バウンドは神秘の賜物であるホムンクルスにして、諜報機関とはいえ表側の政府に属している。
つまりは、こういう事だ。彼の属する国家は、少なくともその一部は英雄を造り出そうとしていた。
伝説上や史上に名を残した、それらとはまた異なる、極めて優秀な人材として。または使い勝手の利く道具として。
その回答の一つが、魔術ではなく科学による転生。記憶転写による不死性であり、生物的な死を超えた経験の蓄積だった。
ジェイミー・バウンドが殺されようと、次のホムンクルスに記憶が写され、屍の上で造られた英雄は生き続ける。
ただし、転生は完璧とは到底言えず、そして道具としては最低限の出来でも構わなかった。
- 791 : ◆AWvm2QqdVs:2014/03/30(日) 03:04:31 ID:xTAUwK.w0
-
死を迎え、記憶を他の個体に写される度、記憶は色褪せ、人格が崩れていくのだ。
それが幾度と繰り返された現在、初代ジェイミー・バウンドの原型が残っているとは言えない。
むしろ、一人一人が別人の記憶を受け継ぎ、同じ名前を使っているようなものだ。
かくして、今も死者の存在と記憶は掘り起こされ続けている。個を鋳潰し、全たるジェイミー・バウンドが在り続けるために。
それが彼が自称する盗掘の所以であり、存在基盤でもあるのだろう。
アーチャーはこれらの事情を、すでに聞かされている。ほぼサーヴァント召喚直後の事だった。
隠し事はしない、という姿勢は相棒として評価できる。しかし、その一方で隠す素振りもない、というのは人間味に欠ける、
という危惧も同時にアーチャーの内側には存在していた。
「『自分を墓荒らしだと思っている』、それがお前の持論だったな。
だが、お前は悪党としては未熟だよ。一流か二流か、とはまったく別の話だがな」
「どうかな。多くの死者の記憶を暴き、それを道具にしている。
それに何代ものジェイミー・バウンドを使い捨てた果てに、今の私がある。きっと、世界中で私だった残骸が朽ちている。
罪であり、業というやつさ。今の教皇庁の基準で言えば、何度地獄に落ちれば清算できるか分かったものじゃない」
神も世間的な死後の世界も信じている訳ではない。しかし、ジェイミーはどこか達観した様子で自嘲してみせる。
根本は道義によって規程された罪ではないのだ。過去や今の自身によって積み上げられ、そして未来の自身に跳ね返る罪。
他の世界を差し挟む余地のない、だからこそ揺るぎようの無い事実だった。
何一つ拒絶の意思を示していないというのに、他人には超えようの無い壁がそこにある。
しかし、アーチャーはあきれた様に首を左右に振ると、壁を無視して口を挟んだ。
それは決して否定ではないが、批評交じりの本心の吐露だった。
「地獄なんぞ知るかよ。俺は世紀の悪党だが、そこに落ちた事は無いし、今後もその予定はないね。
いいか、ジェイミー。自分で盗んだ物ぐらいは自分の物だと思えよ。それが悪党なりの自負で矜持、それに美学だ。
でなけりゃ、最初から盗まないか……お前には選択の余地がないけどな」
「自負に矜持、か。そのどれも、私には欠けている。そんな事は分かっているさ。だが、それが仮にあった所で何一つ変わりはしない」
「ああ、そうだ。変わりたいと思っていない奴が変わる事はないだろうよ。
だけどな、最後の最後には、半端者の手には何一つ残らねーぞ」
「それなら問題ないさ。私が求めているのは、自分の手に残るような物ではないのだから。
……仮に求める物があったとしたら、の話ではあるけど」
「どうだかな。俺にはもっと込み入っているように見える」
ジェイミーは理解できない、とでも言いたげに肩をすくめて見せた。アーチャーの方も、それ以上は話を続けようとしない。
わずかな時間でしかないのだろうが、二人の間に静寂が訪れる。
双方とも相手の言葉を反芻する必要があり、そしてそれを理解できる程度には二人は大人だった。
二人にとって珍しい事ではあるのだが、沈黙を破ったのジェイミーの方だった。
困難に直面した時、特有の冷静さを浮かべて、頭を上げる。
「……アーチャー。君との哲学的な話はそれなりに面白く思う。しかし、そろそろ仕事の件も、進めなければならないみたいだ」
「ん、何か進展でもあったのか? それともセイバー達が妙な動きでも?」
「こういう時は、どう切り出すべきか……ひとまず、良いニュースと悪いニュースがある。どちらを先に聞きたい?」
まるで性質の悪いジョークみたいだと、内心そう思い、アーチャーは陽気な笑みを浮かべた。
- 792 : ◆AWvm2QqdVs:2014/03/30(日) 03:05:31 ID:xTAUwK.w0
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「素晴らしいぞ、ジェイミー。最悪の切り出し方だ。とりあえず、オチの方を後に持ってくるのが、お約束なんじゃないか」
「言っておくが、私はジョークには疎いし、王室を揶揄した事は一度もない。そういった事は期待しないで欲しいな」
ジェイミーの祖国では文化に関わる、あるいは風刺の利いた特徴的なジョークが存在するが、彼にその心得はない。
冷たく応じるが、少なくともオチを後にするという要求には応えるつもりだ。
小さく首を縦に振ると、ジェイミーは気を取り直して本題を切り出した。
「まず、セイバー陣営が階層の探索を開始した。〝階層の核〟を捜索している、と見て間違いない。
おそらくは階層の移行を以って、現状の打破を考えている」
「良いニュース、らしいな。セイバーと〝階層の核〟が潰し合えば、俺達の当面の目的には合致するんじゃないか?
もっとも、悪いニュース次第でいくらでも覆りそうだが……ジェイミー、続きを聞かせてくれ」
すでに悪いニュースを知っているからか、無感動にアーチャーの感想を受け止めると、
ジェイミーはただ作業的に、悪いニュースの方に取り掛かった。
「キャスターからの心話が途切れた。これで、地形やセイバー達の情報も途絶えた事になる。
予備の通信網も同じだ。敵側のマスターか、サーヴァントの能力か……
私達に広範囲かつ徹底的なジャミングを仕掛けているらしい」
彼らが階層移行直後にセイバー陣営の位置を把握し、襲撃を行い、魔獣をけしかけて見せた仕掛けの種がここにある。
西欧財閥陣営に属するサーヴァントの一騎、キャスターが『天の梯子』をクラックし、造り出した魔力感知網。
この洞窟に張り巡らされた神秘の業は、現代の魔術師の上限を超え、名うての霊子ハッカーですら、その網から逃れる事はできない。
しかし、たとえ感知網が完全だとしても、埋め難い落とし穴は存在していた。
あくまで情報を得られるのはキャスターなのだ。他者と情報を共有するには、何らかの手段で伝達する必要がある。
側に居れば口頭で済むが、別行動であれば幾らか複雑な手順が必要となる。魔術的な心話や、電子的な通信などだ。
それを潰してしまえば……キャスターの魔術と直接対決する事無く、実質は感知網を無力化する事が可能だった。
具体的には、無数に偽の情報や無意味な情報を流して、受け手を撹乱する手法だ。
霊子ハッカーの技巧というよりは、単なる嫌がらせ。技術的な障壁はあっても、やる事は掲示板を荒らすとの変わらない。
だが、凶悪な規模で仕掛けられれば、被害者側は堪ったものではなかった。
「おい、それは……かなり深刻みたいだな。俺達は、このだだっ広い穴倉で孤立した事になる」
「それだけじゃない。単純に〝階層の核〟との戦いを邪魔されるか、戦闘後に襲われるのを警戒しただけなら、まだいい。
こうなると直前の探索自体が擬態かも知れないし、今頃こちらを襲う準備を整えている可能性もある」
意図したという事もないのだろうが、良いニュースと悪いニュースの定番通り。完全に良いニュースの方が打ち消されている。
アーチャーは冷徹、というよりも、鈍感に事実を告げるジェイミーを見て、小さくため息をついた。
「それで、どうする? とりあえず、俺は方向感覚には自信がある。逃げ帰るならお手の物だ。
手ぶらで帰るのも癪だがな……それとも、何か対策でもあるのか」
「いや。しかし、キャスターもこの程度の事は想定しているさ。魔術的な通信も科学的な通信の潰されているのなら、
次は原始的な連絡網を利用する順序だ」
ジェイミーが薄い色素の美貌に、自信の表情を浮かべて断言すると、偶然ではあったが、
それに応えるかのように特徴的な羽音が響いた。
洞窟の奥から、光源が照らす範囲に飛び込んできたのは歪な鳥だった。
実際は生物ですらない。魔術によって作り出された、ごく簡素な使い魔なのだろう。
キャスターの趣味か、魔術基盤に関係するのか、書物を変形させた鳥類のような姿をしている。
元はページだったと思しき、無数の翼を羽ばたかせ、紙のそれに似た奇妙な羽音を奏でていた。
- 793 : ◆AWvm2QqdVs:2014/03/30(日) 03:06:41 ID:xTAUwK.w0
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「来たみたいだ。スクリプトによるジャミングでは伝書鳩までは防げない」
「なるほどねぇ。キャスターも仕事が早い……が、今回に限っては敵さんの方が上手らしいぜ」
ばさりと、乾いた紙のような羽音がさらに増える。書物の鳥は一羽ではなかった。
二羽、三羽、四羽と増え、やがて鳥達は群となり、ジェイミー達の周囲を取り囲む。
無論、メッセンジャーであれば、これほどの数は不要だ。元が書物であれば情報は幾らでも中身に書き込める。
「で、ジェイミー、どれが本物だと思う?」
アーチャーが皮肉っぽく尋ねる。おそらく、二人を取り巻く使い魔の大半が偽者。本物は一匹、多くも二匹がせいぜい。
使い魔を判別困難な域まで模倣するぐらいに手間を掛けているのなら、中身の情報も周到に偽装されているはずだ。
判別は不可能。仮に可能だとしても分析に数日は要する。
「……分かって聞いてるだろう? やってみてもいいが、時間が掛かりすぎる。
仕方ない。ひとまず、本隊からの指示や情報は切り捨てる。最低限の退路は把握して、単独行動に切り替えよう。
方針は変更しない。セイバー達は手探りで捜索、発見次第、ジャミングの解除か〝階層の核〟の元へ追いたてる」
「そんな所だろうな。オーケイ、それで行こう。洞窟探検の経験はないが、セイバーよりはマシだろうよ」
アーチャーは親指を立てて賛意を示すと、ハットの位置を直した。
地形の事もあって、確かとも言えないが、アーチャーの内にはそれなりの自信が存在していた。
元より荒野を身一つで駆けた人間だ。それに得意の銃撃戦では索敵が物を言う。場合によっては、射撃の腕よりも。
景気付けに何度か銃声を響かせ、その回数だけ書物の鳥を墜落させる。
本物が混じってた可能性もあるが、役に立たないのなら同じ事だ。
無駄弾だが、ジェイミーはそれを咎める事なく、アーチャーに先導を任せ、洞窟の闇へと足を踏み入れていく。
こうして一つの情報戦は区切りを迎え、第二階層の戦いは本格的な攻略へと移行しようとしていた。
- 794 : ◆AWvm2QqdVs:2014/03/30(日) 03:07:59 ID:xTAUwK.w0
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「つまり……感知網や連絡を妨害しただけじゃ、手持ちの情報まで無効にする事はできない。
特に〝階層の核〟は不動らしいから、過去のデータが役に立たなくなる、という事はないんだ。
そこがネックであり、活路でもある。要はアーチャー達も同じ事を考えるだろう、というのが肝心でね」
それなりに頭は冴えている、と浅地高木は自覚していた。といっても、無駄に回転だけ速いのも考え物だった。
はっきりとした結論に対して、思考過程は恐ろしく曖昧な印象しかない。
慎重に遡り、考察してみれば、つまりはそういう事だった。
手元から『書物』を滑らせ、地面に落とし、さらにコードキャストによる攻撃を加えて完全に破壊する。
本人認証を突破し、すでに情報を引き出し終えた使い魔。元は鳥のような形状で空中を飛び回っていたものだ。
理解を超えた魔術式からして魔術師(キャスター)が使役する使い魔だろう。
仮に認証を突破できず、情報の取得に解析が必要となったのなら、おそらくは手も足も出なかったはずだ。
「英語圏……古くてもルネサンス期以降。でも現代まで伝わる有名な魔術書(グリモワール)の多くは、この時代が出典だから、
大した情報とは言えない。メジャーな候補者だけで十人超えそうな勢いだし、偽装としても手頃な辺りだし。
確かな事と言えば、いわゆる電子的な防諜に関しては、まるっきり素人という事なんだろうけど」
あるいは、それすらも偽装かと残骸となったデータの破片に目を向ける。
書物の背表紙や文字、文法から手当たり次第にキャスターについての情報を並べているが、実質は魔術師だという事しか分からなかった。
近年や未来の英霊ではない、口伝の魔術基盤ではない、といった否定の情報はあるが、消去法をするには情報が少なすぎる。
少なくとも、キャスターは自身の真名については守り通せた、という事だ。あるいは味方同士でも秘匿しているのかも知れない。
「あの、マスター……現状では何をしていて、どう方針を固めたのか、そろそろお話願えるでしょうか?」
「まだ、話してなかったっけ。だとしたら、迂闊だったね……嫌がら、じゃなくて、情報戦に夢中になりすぎた」
誤魔化すように髪を押さえる動作をすると、セイバーに向き直る。
ほとんど不説明とはいえ、彼女も黙って見ていた訳ではない。広域にジャミングを行う時、彼女の巫術の補助を受けていた。
魔力供給を行っている、明かりを維持しなければならない、礼装は持ち込めていない等の悪条件が重なっている。
その上で大規模に攻性呪文を使うのなら、サーヴァントの補助でも受けなければ、相当辛いものがあった。
(それにしても……神道系の術に見えたけど、ほぼ一工程(シングルアクション)。祝詞に拝や拍手のような動作が無かった。
単に熟達しているからなのか、それとも他に刻印みたいな働きをする物があるのか)
振り返り、セイバーについての違和感を思い起こす。アーチャーの宝具と対峙した時も同様だ。
二回という事は、たまたま動作を要しない魔術だった、という線は薄い。
並大抵の術であれば、それこそ息をする程の容易さで発動できる。そういった手札を持っているのかも知れない。
その辺りの推定も決して重要でないとは言えないが……
ひとまず、疑問から意識を引き戻し、元の話題へと思考の舵を切り直す。
- 795 : ◆AWvm2QqdVs:2014/03/30(日) 03:09:24 ID:xTAUwK.w0
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「まずはアーチャー達の方針と、その影響で俺達が置かれた状況を一言で言い表すなら……」
「さしずめ、前門の虎、後門の狼、といった所でしょうか」
「正解。厳密にいえば、前門を塞げている訳じゃないから、原典とは意味合いが異なるけどね。
この苦境の主因は情報的な優劣だ。位置情報で劣っているから、相手に主導権を握られてしまっている、という事」
「なるほど。不必要に手間に手間を重ねて、何らかの工作を行っているように見えましたが、
それは個人的な嗜好によるものではなく、細心の注意を払って現状の打破を試みていた訳ですね」
「……うん。まあ、一応」
たっぷり間を置いてから、自信なさげに答える。なんというか鋭いが、どこか鈍い。
視力はとても素晴らしいのだが、自分が何を見ているかあまり自覚できていない、そういう性質だ。
ひとまず、この場は好意的な解釈に甘えるとして、話を進める。
「情報戦においては一時的な勝利は得たよ。ただし、人数もリソースもあちらが上で、さらに霊子ハッカーとしての技能すらも、
絶対にこちらが上回っているとは言えない。
なにせ、相手は西欧財閥が集めた精鋭。例外級のが何人か居るかも知れない。おそらくは、すぐ劣勢を覆してくるんだと思う」
「では、その前にこの階層での決着を付けてしまう必要がありますね」
「その通り。一時の優勢を最大限活かすには、それが一番だ。ただし、決着を急ぐあまり、優勢を活かせないというのも拙い。
だから、手段も重要になる。この場合、なるべく楽で被害が少ない手段という話だけど」
迅速に事を進め、状況を最大限活用し、労力も損害も抑える。
虫が良い話、と言えばそうなのだが、計画とはそういうものだ。実現性さえあれば問題はない。
セイバーは頷く事で理解を示した。
「つまり先程の喩えで言えば、虎と狼を食い合わせたい、という事ですね」
「贅沢を言えばね。でも、狼が虎と互角になる為には群れなければいけない。
例え話を廃するなら、〝階層の核〟を倒すにはアーチャーを助ける必要がある」
もし、強大な幻想種とアーチャーが激突する事になれば、恐らくアーチャーが勝つ事はない。
戦い方次第という面はあるとはいえ、基本的には大物を倒す決定力が欠けている、というのが二人の認識だった。
事実、セイバーはアーチャーの宝具をほぼ無傷で凌ぐ事ができた。
「そもそも、それ以前にアーチャー達の現在地が分からないのでは、喰い合せる事すら不可能ではないでしょうか」
「いや、位置が分からなくとも、それは簡単。彼らの視点で考えてみればいい。
敵や地形の情報が真っ白、唯一分かるのは〝階層の核〟だけ。そして、敵は〝階層の核〟を捜索していた……さあ、どうする?」
「〝階層の核〟の付近で待ち伏せ、でしょうね。情報収集に留めるのか、
罠でも張って、より積極的な行動に出るかまでは、判断が難しいですが……
では、そこを狙って奇襲を仕掛け、〝階層の核〟の元へ追い立てると?」
大まかに想定可能なアーチャー達の方針と、自分達の方針を並べる。
が、セイバーは噛み合わない点を見出したらしく、眉を潜めた。
それも当然の事だった。もし、この通りであれば奇襲と言っても、不意を突く事は不可能なのだ。
「……少々、雑に思えます。彼らも、こちらが攻めてくる事を理解して、待ち受けているはずですが」
「あ、いや、分かってるよ。そこまではアーチャー達も読んでるという事は。
ここで出来れば意表を突いておきたい。そこで相談なんだけど……」
- 796 : ◆AWvm2QqdVs:2014/03/30(日) 03:12:32 ID:xTAUwK.w0
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本来、変化の起こり様もない洞窟の上部で、大気が慟哭した。所々で突き出た岩盤を砕き、それは直進を続ける。
通常の自然現象としては考え難い程の、密度が高い突風が翔け抜けたのだ。
常理外の自然現象は、常理外の余波を伴った。
突風に静止していた大気も引き摺られ、周囲一帯に強風を巻き起こしたのだ。小さな岩石や粉塵を巻き上げ、洞窟内で荒れ狂う。
洞窟内を進んでいたマスターとそのサーヴァントも、その影響を無視する事はできなかった。
「っと……おい、これは何か分かるかジェイミー? ああ、ハリケーンか! この時代の異常気象は、ここまで影響しているのか!」
「軽口も程々にして欲しいな! 毎度の事ながら、つい本気で説明をしたくなる!」
アーチャーとジェイミーは顔を庇いながらも、怒鳴りあうように言葉を交し合う。
騒音の中だ。怒鳴りでもしなければ、互いの声を聞く事はできない。
当然の事ながら、自然災害の類でない事は分かりきっている。
ハリケーンも異常気象も、予めそう設定していない限りは、電子空間に影響を及ぼすという事はありえない。
つまりは部外者の仕業だ。自分達の同類、聖杯戦争の参加者。
巻き起こった突風と、余波の強風は長期的な天候操作によるものではない。
ほんの少し耐えれば、通り過ぎ平常に戻る程度のものに過ぎなかった。
風が止み、安全が確認できれば、顔を庇っていた腕を下ろし、二人は顔を見合わせた。
「ひとまず、止んだな。被害もゼロ。俺達への攻撃ではなかった訳だ……まあ、嫌がらせにはなったがな」
「アーチャー、仮にもう少し風が強ければ、君程度の体格なら吹き飛ばされていたかも知れない」
「余計なお世話だ。ガキみたいな体格には慣れてるし、的自体が小さいんだ。受ける力も大した事ねーよ」
素で見下ろした様子のジェイミーを、アーチャーはやや強めに睨み返す。もちろん、本気ではなかったが。
結局の所は子供の姿で現界しているのだ。威圧感、存在感はともかく、外見的な迫力はどうせ埋める事はできない。
「雑談は置くとして、今の風は何だったんだろう。サーヴァントが何かを仕掛けた事は確かだとは思うが」
「ついでに言えば、ちょうど〝階層の核〟とは逆方向からだったぜ。俺の記憶と感覚が確かなら、の話だがな」
風が発せられたのが〝階層の核〟とは逆方向、という事は風が向かう先は〝階層の核〟という事になる。
理性も直感も警鐘を鳴らしていた。この風は先触れに過ぎない。何か、途方も無い事を引き起こす為の一手なのだと。
では、具体的には何者が何事を引き起こすつもりで居たのか。
それを疑問に思う時間は、二人には与えられなかった。
「――――ッ!?」
その瞬間、近代以降の自然界では決して有り得ない咆哮が轟いたのだ。
物理的には洞窟を振動させ、遠くまで衝撃を齎した。
そして、概念的には――精神を直接打ち砕き、恐慌に陥れる魔の音響。聞くだけで全身が震え、理性的な抵抗などできなくなる。
魔術回路を持つ生物や、常人を遥かに超えた英霊には万全の効果を発揮するとは言い難い。
しかし、それは紛れもなく、英雄譚でも聖人伝でも幾度と描写された『竜』の咆哮だった。
- 797 : ◆AWvm2QqdVs:2014/03/30(日) 03:13:46 ID:xTAUwK.w0
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洞窟を吹き抜けた風を遡れば、無骨ながらも清廉な少女剣士の姿と若い霊子ハッカーの姿を確認する事が出来た。
無論、洞窟の暗闇と電子戦によるジャミングを透視し得る者は決して多くは無かったが。
「誤差は3m以内……もちろん、人間やサーヴァント相手には論外な精度だけど、幻想種の巨体相手なら十分」
自分で仕掛けたジャミングの間を縫って、どうにか情報を取得し、ひとまずは満足して呟く。
アーチャー達を出し抜く一手として選んだのは、魔術による長距離からの狙撃だった。
位置を把握できている。しかし、万全の状態で待ち構えるアーチャーの射程に飛び込む事は賢明とは言えない。
そのジレンマを解消する手段が、相手のさらに認識外から攻撃を仕掛けるというものだ。
もちろん、容易な事ではなかったが、面と向かった戦闘でなければ必然的に取れる選択肢も増える事になる。
令呪でも同等以上の事が可能だったが、それはあくまで緊急手段。時間と手間で済むのなら、それに越した事はない。
セイバーは今回の聖杯戦争で現界して以来、初めて瞬間契約に迫る長詠唱を行い、リソースを全て射程と威力保持に注いだ。
マスター側は実際に狙撃する時の制御と計算を全て担当する。
そこまでして、ようやく実現するかしないかの強引な手法なのだ。
距離、重力、気温、気圧、湿度、と計算における大半の要素は銃による狙撃と酷似していた。
しかし、銃弾と風属性の魔術とでは、複雑性には大きな隔たりがある。魔力の性質や拡散などの要素も考慮しなければならない。
式を組み立てる事自体、地獄の作業であったし、恐ろしい事に完成した計算式も下手な魔術の奥義書よりも難解だ。
数年ぶりに知恵熱を出して、しかし数分で計算を終えてしまえば……残りはセイバーの領分。
彼女の実力については、疑う余地はない。
「掛けましくも畏き志那都比古神の大前に恐み恐みも白さく――」
祝詞、魔術的な見地では基盤に則った詠唱に分類されるが、それを口にするセイバーを見たのは初めてだ。
術の規模の為か、あるいは戦闘中ではないため消耗が少ない手段を選んでいるのか。
どちらにせよ、歩法か拍手の代替なのか黒葛の鞘でトンと足場を突けば、魔力が放たれ足元から波紋のように広がり始める。
まず大気が揺れ、やがて風が吹き、彼女の声に応えるかのように周囲を取り巻いた。
神風。神意によって引き起こされる風だ。風神の系譜を遡れば、イザナミが朝霧を払った吐息に由来する。
神道系の術において、最大の射程を誇る攻撃の一つだ。
「タイミングは任せる。ひとまず、方向さえ正しければ後はこちらで修正するから……強烈なのを頼んだよ」
すでに集中した状態のセイバーに、その一言が届いたかどうか。たとえ、届かなかったとしても動作に寸分の狂いはない。
セイバーは鋭い踏み込みで、洞窟の足場を打ち砕き、空気撃ちの要領で鞘を一閃。
吹き起こった風を、目に映らぬ標的目掛けて射出する。
轟音が周辺を揺らした。通常では有り得ないほどの密度を持つ風が貪欲に牙を剥き、洞窟の天井付近を直進する。
突風もここまで来れば、もはや大気で構成された破城槌だ。仮に至近距離で受ければ、一溜まりもない。
最大の障害は物質的な強度ではなく、距離の暴力。拡散と減衰を超えて、どこまで威力を維持できるか。
とはいえ、諸所の事項はすでに計算済み。計算ミスも途中で霧散する事も、決して起こらない事だ。
神風の槌は1km以上の長距離を隔て、〝階層の核〟ドラゴン・ワームに到達する。
その威力自体は半減していたものの、無視できる威力ではない。
- 798 : ◆AWvm2QqdVs:2014/03/30(日) 03:15:09 ID:xTAUwK.w0
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極限か、それ以上に圧縮された大気が衝突し、ドラゴン・ワームは僅かに身動ぎした。
なにしろ、竜鱗に包まれた10メートルを超える巨体だ。
この程度で揺らぐとまでは行かない。だが、攻撃として認識にするには、これだけで十分だった。
階層の守護者としての役割を果たすべく、巨竜は長い胴を引き摺りつつも活動を開始する。
鋭敏に五感を働かせ、さらに周辺の魔力も感知し始める。生物の頂点に立つ竜の機能は尋常ではない。
ドラゴン・ワームが敵を見出すのは時間の問題であり、それも大して時間は要しないのだろう。
以上、ほぼ全てを理解した上での満足であり、頷きでもあった。
強いて減点する箇所を決めるのならば、〝階層の核〟に与えたダメージ量が少なすぎる事ぐらいだろうか。
それでも、他の条件を考えるなら贅沢な望みと言える点だろう。
セイバーは鞘を振り抜いた姿勢から変わらず、暗闇を見透かすかのように、風を放った方角を見つめていた。
「マスター、風は届きましたか?」
「全部とは言わないけど、半分程度は届いたみたいだ。ひとまず、期待には達したかな」
「それは良かった……次は期待以上になるよう励む事にします」
「一応、忠告しておくけど、俺の期待以上は相当高いハードルだよ」
期待に達したという言葉を聞き、セイバーは僅かに気を緩ませ、次の瞬間には忙しく気を引き締めている。
その様をなんとなく微笑ましく思うも、それについては一言忠告するだけに留めて、目前の戦いに心理的な視線を向ける。
「狙撃したのは俺達だけど、先に補足されるのは距離が近いアーチャーの方だ。
これから追いついて、共闘に……最悪でも乱戦に持ち込む事にする。
行こうセイバー。この先には策らしい策もないけど、全力を出し切れば、決して勝てない戦いじゃない」
竜が活動を開始し、その咆哮が響き渡る。とはいえ、かなりの遠距離であるため、その音量も影響力も大した事はない。
しかし、皮膚を刺されたかのような感触を受けたのも、確かな事だった。
緊張を保ちながらも、不安は大きなものではない。戦場と、そして一時の決着に向けて歩みだす。
- 799 : ◆AWvm2QqdVs:2014/03/30(日) 03:20:02 ID:xTAUwK.w0
- もう、半年程ですか……ちょっと色々あったり、他に書くものが出来たり、でした。すみません
型月関連は冬眠状態で、ほぼ浦島太郎。ようやく積んでいたcccをプレイし始めた辺りです
各案はまだ全部、目を通せていませんが、設定、プロットや前スレ辺りで話題が少なかった魔術師は色々と助かりそうです
後は別ルート書く人へのサポート的な
>>730-731
1.『天の梯子』完成で、もう用済みになったでOK。どうとでも、応用が利くようにしていたり
2.自由に決めていいような。理由が一つとは限らないので。いっそ、主役を変えてしまってもいいかも
3.普通に七騎。ただ、Apocryphaで登場した予備システムが改竄済みなので、実際は何でも有り
4〜5.開戦まで各陣営は完全に伏せているので、その時点から分岐させると勝手が利くかも知れない
>>757
大本の案を見て、同じような疑問を抱いたのですが、こんな感じでこじつけています
願望機としての効果は、実は霊子演算器ヘルメスみたいなもの
人造真祖は空想具現化で過去の地球環境を作り出すのに必要(メルブラの逆をやろうという話)
サーヴァントは単に、人造真祖を御する戦力として呼んだだけ。小聖杯が用意されているかは不明
人造真祖が具体的にどんな存在かについては、これから考える状態です
- 800 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/03/30(日) 11:21:06 ID:CTyyoFhsO
- 投下乙です。
誉められて喜び、気を引き締めるタケルちゃん可愛い。
生前は、お父さんの予想以上の働きをして期待を裏切り、しかし表面を取り繕った言葉を真に受けて精進するという悪循環だったからなあ。報われねぇ人生だぜ。
- 801 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/03/30(日) 18:44:23 ID:icOgJY1Q0
- 乙です!待っててよかった!
相変わらずキャラの描写とか文章力がダンチで面白い!
ジェイミーとキッドのコンビも海外ドラマっぽい軽妙さでいいですね
キャスターが機械音痴っぽいのには笑ったw
- 802 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/03/31(月) 23:51:27 ID:kHyVAHEs0
- 乙です、お帰りなさいませ。
不在の間にスレの寿命を無為に削ってしまいました、ゴメンなさい。
やはりジェイミーはアレなのか…でも心が男なんだからしょうがないよね!
- 803 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/04/01(火) 19:28:40 ID:q7.hEOyc0
- ジェイミーの正装はやはりタキシードなのかな? ダンディズム溢れる所作で葉巻くわえたり、
ウォッカ・マティーニ飲んだり……ビリーに茶々入れられそうだが。
- 804 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/04/01(火) 23:55:45 ID:zAAXLjN20
- 今気づいたけどwiki消えてませんかねえ
- 805 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/04/02(水) 21:30:09 ID:ooYjvPNM0
- ホントだ、消えてる。そこの鯖はタイムリミットとかあるのかしら?
ジェイミーのとこの技術部、アストンマーチンの礼装とか用意してたかも。
腕時計はオメガで、いろんな機能がついてそう。
- 806 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/04/04(金) 01:28:59 ID:miKClP8s0
- 読んだ、よかった、乙
- 807 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/04/05(土) 10:41:37 ID:1KVXzTes0
- つまりジェイミーとビリーはおねショタなのか
- 808 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/04/05(土) 19:26:10 ID:ME15nfhw0
- 中身:英国キザおっさんとアメリカ最凶アウトロー。
これ以上無いほどの凸凹コンビ。
- 809 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/04/06(日) 18:28:44 ID:VebSnahk0
- ワロタ
- 810 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/04/07(月) 20:37:39 ID:nLcg2L1U0
- 電脳癌、高木に同盟申し入れてきそう。
- 811 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/04/10(木) 23:39:17 ID:252/ZeXU0
- 桜さんが漆黒女帝に上り詰めるエピソード希望
- 812 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/04/10(木) 23:50:36 ID:uJNEVd060
- 桜さんはCCCで完全燃焼したから…(震え声)
ハサン先生やアトラシア、ハーウェイといったところか原作キャラ&その系譜。
あと無銘(エミヤ)はレジェンド。いうなればコントラやビッグボスみたいなもん。
- 813 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/04/11(金) 20:24:44 ID:hUm3Cq.Y0
- 天の梯子はムーンセルのような大出力では無いので、メガ林桜子(ゴールドヒロイン)化させる
ことはできない。せいぜい悪の幹部系アルクモドキ(シルバーヒロイン)が関の山。
ヒロインといえばウィンちゃんといい、レオナといい悪女系揃いだね。
エウロペは某あまがみの裏表のない人の、本当に裏表のないお姉さんみたいなヒトだと思う。
- 814 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/04/12(土) 05:59:33 ID:02KB/nmw0
- >>812
あ・・あの桜さんは同じ姿と名前をした別人というか別AIだから
薄幸さと腹黒さがたりないから・・・
- 815 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/04/12(土) 21:30:21 ID:giZ/azPQ0
- なんか考え得る設定はすべて吐き出しちまったにゃあ。
時計塔 =復古魔術回路プログラム→より魔術に近いコードキャスト
中華財閥=クローニングとか違法科学技術→安易かつ高密度の魔術回路の移植
より強大でより魔術師に近いウィザードを量産できるように。
レオナは超高密度の魔力回路持ち、味覚や視覚の一部を喪っていたりして。
某ほむのように「愛よ」の一言で乗り切っていると…
- 816 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/04/13(日) 13:25:35 ID:1C3/x22k0
- あとはランサーとアサシンかしら?まだ候補とか募集中?
- 817 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/04/17(木) 20:23:18 ID:M0WLpUYE0
- >>811
一度エクストラクラス/パンドラマスターの桜ブラック考えたが、CCC見て即没にした。
あのインパクトを超えることはできない。
- 818 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/04/17(木) 23:23:31 ID:W/laME4U0
- たぶんだけどサーヴァントやマスター候補はいくらあっても良いはずだと思うよ
各クラスごとにサーヴァント案を複数用意して
組ませるマスター案も複数用意して
後から決めるのもありかも
- 819 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/04/26(土) 23:12:16 ID:MyZxzA1I0
- タケルちゃん万能だね、スキルの運用法が脳筋だけど。
- 820 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/04/27(日) 08:44:23 ID:8Qwt5oWM0
- カインのスキル案
原初の罪業:EX
人類の原罪ともいえる罪を象徴し、多くの災禍をもたらした者に与えられる特殊スキル。
人類最初の殺人の罪業、対峙する相手が人間である限りその命に手が届く。
天性の肉体:B
生まれながらに生物として完全な肉体を持つ。原人アダム直系の息子。
本来の機能に満たされた完全な人体、このスキルの所有者はいかなる状況でも肉体的影響を受けない。
- 821 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/04/27(日) 13:11:00 ID:VmDadVasO
- ホムンクルスは人間に入りますか?
- 822 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/04/27(日) 14:45:39 ID:8Qwt5oWM0
- 人間が材料もしくは魂が人間ならスキルの範囲内。
半神なら50%は緩和、怪物起源や堕ちた神霊なら効果範囲外。
スキル効果は攻撃による致命傷、もしくはクリティカル率の増加と
いった感じでいい?
- 823 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/04/28(月) 20:37:16 ID:AGjL8ydQ0
- いいんじゃないか
キャラ案はまだまだ出してもOKだと思うで
- 824 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/05/01(木) 21:35:25 ID:eeg2gygI0
- 調子に乗って狼王(アサシン?)のスキル案も出す。
荒野の狼王:A+
群れを率いる王者の資質。野戦やゲリラ戦、特に砂漠地帯での戦闘に有利な補正が得られる。
軍略、カリスマの効果も兼ね備えた特殊スキル。
古狼の狡智:B
人間や野生動物を相手に積み上げた、野獣としての戦闘経験。
獣本来の鋭敏な五感に加え、心眼(真)や気配察知を兼ね備えた特殊スキル。
言語理解:C
獣たちの言葉を理解することができ、意思疎通が可能。
幻想種であるロボにとって、こちらの方が本来の言語である。
- 825 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/05/06(火) 22:33:24 ID:eiRJpCL.0
- サーヴァントが一体倒れるたびにガイア強化、ドラゴン退治するたびに聖杯への道が開ける。
でも聖杯を手にできるのはたった一人だけ。
- 826 : ◆IO/jvs2O9g:2014/05/06(火) 22:39:22 ID:jUMsFDhI0
- wiki消えてからほったらかしだけども
良ければ新しいの作ろうか?
- 827 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/05/07(水) 12:11:47 ID:UrtzfUHM0
- いいね
でももし良ければ初心者でも編集しやすいサイトだとうれしい
- 828 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/05/09(金) 22:45:03 ID:2EfSZVMM0
- 鯖・属性案
タケル 秩序・中庸
社会的・公共的ルールを優先。常に命令に従う兵士(無双仕様)。
強い倫理規定を持つが、常に上位者からの命令を優先する。道徳的考慮はそれより遙かに
優先度が低い。よってどんな非情な命令であろうと決行する。ただし性根の部分は繊細な
少女であり自罰的な性格、自らの行いを誰のせいにもできず自身の行いを悔い続ける。
だからケリィや言峰のようなマスターだと、マッハで曇るので注意。
ビリー 混沌・中庸
現在の社会に対する否定的な姿勢。天衣無縫のアウトロー。
自分自身の関心や欲求に従う個人主義者で、生来の無頼と反骨からあらゆる権威や権力を
笑い飛ばして反抗する。故に権力を基盤とするあらゆる法を拒むが、ただひとつ自身に
課した無法の掟だけは忠実に守る。気まぐれかつ自己の欲求には非常に利己的。
その反面、自身の身内と見なした者には、すべてを投げ出してでも尽くそうとする。
エウロペ 混沌・善
現在の社会とは全く異なる価値観を持つ。白痴系ぐう聖女。
曇りなき無垢な魂の持ち主で、人の自由意志を肯定し、善悪貴賤関係なくすべての幸せを
願い、善悪問わず全てを慈しみ愛してしまう。彼女の中にあるのは無限の愛と赦しのみで
あり、欲情に滾る主神も 嫉妬に狂う女神さえも 彼女の前では無力になってしまう。
同時に罪の意識や倫理というものを理解しておらず、ガチで人の心が分からないヒト。
ソロモン 秩序・悪
自身の目的のために秩序や法を利用する。黒幕系裏ボス属性。
その叡智で持って白を黒と言い包み、あらゆる物事や人の感情・思惑さえも予定調和の如く
操る卓越した手腕を持つ。多くの人間は、彼が悪を為している事さえ気づかせない。
その半面 自己顕示欲が強く、同時に破滅願望を抱いているため「それもすべて私だ!」系
のネタばらしをやる悪癖がある。マスターは玩具扱いの為、飽きると捨てる。
- 829 : ◆IO/jvs2O9g:2014/05/12(月) 05:52:39 ID:Ca2BJY3k0
- とりあえず新しいwikiを作ってみた
http://fateunlock.wiki.fc2.com/
まだ色々足りないけど随時追加していきます
誰でも編集できるはずだからどしどし書き込んでってね!
- 830 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/05/15(木) 21:00:11 ID:vP0GkxWA0
- 魔術工房(笑)やるのは、エウロペマスター(仮)だと思う。
馬車か999な列車の移動要塞。カインの大暴れかジェイミーの破壊工作
でメタ糞にぶっ壊されんの。
- 831 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/05/18(日) 01:28:41 ID:xlLE7Ihc0
- ミトラス
アトラス院長が世界救済のために、かつてムーンセルに召喚されたセイヴァーと同格の救世主
望んだ結果、召喚された槍の英霊。かつて古代ローマにおいて、キリスト教と勢力を二分した
ミトラス教の主神。生誕の石より誕生した、救世主であり人間としてのミトラス。
人類の滅亡は避け得ぬものと予言しながらも、人間への慈愛のためマスターに手を貸す。
手に持つ王杖は時間を司る神としての職能が、宝具の域にまで零落したもの。
それは溺れる者に見せる酸素の絵、杖が戴く十二の星宮は人類終末へのカウントダウンを刻む。
- 832 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/05/19(月) 20:22:40 ID:P3lt3a8IO
- 逆に魔術工房がヤバ過ぎてヤバいってネタはどうか
- 833 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/05/21(水) 20:43:03 ID:RLm6dzE.0
- ソロモンの魔術工房=エルサレム神殿、悪魔と魔神がウジャウジャ。
引きずり込まれたら洒落にならない、英霊複数でもフルボッコ祭りってトコかな?
あとは魔眼収集列車(レールツェッペリン)あたりを原型にした、スリーナイン
な移動魔術工房とか。移動してる間は存在確率があやふやになるので、
発見は不可能。ただし移動の際にあらかじめ決められた停止ポイント(駅)
を設定しておかなければならない。で、食堂車あたりで西欧連中と会議すんの。
エウロペには車両ひとつ使った専用個室とか。
- 834 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/05/29(木) 22:56:12 ID:KLxZEsV20
- 書くこと無いから、かつての没案「SAKURA暗黒女帝編」貼る。
SAKURA
天の梯子内に出現した非正規霊子ハッカー。外見は間桐桜の姿を取っている。
複数の変質サーヴァントを使役し、他の霊子ハッカーを攻撃してサーヴァントを奪い取る。
破戒者というエクストラクラスのサーヴァントのマスター。
リビングデッド
SAKURAに霊子ハッキングを受けた霊子ハッカーのなれの果て。
犠牲者は首筋に№Ⅸという魔術刻印が刻まれる。明確な自我は存在せず変質サーヴァントの
魔力供給源としてのみ機能する。
"破戒者"
ムーンセル内にエクストラクラス"破戒者"のサーヴァントとして現界した英霊。
真名はパンドラ。人間がこのようなものがあって欲しくないと願った結果生まれた最悪の神造兵装、
この星のあらゆる災厄を封じ込められた人型の入れ物。悪縁仏母。
第三次聖杯戦争のシュミレートで最初に起こったバグ。アンリマユでなく彼女が召喚された事が
全ての発端。
生まれた時から呪われた存在で"滅び"そのものの概念であるが故に、星からも拒絶された生ける禍い。
聖杯に対する願いを持たず、マスターであるSAKURAの記憶から抽出しそれを悪意を持って歪めた
願いである「億土の地獄と引き替えに、マスターだけのためだけのエリュシオンを築く」ことが
行動目的。仮に彼女が聖杯に取り込まれて受肉すれば、世界そのものが滅びる。
その正体は、人間の"あらゆる災禍から逃れたい"という願いから生まれた少女の姿をした神造兵装
であり、人間にとってのあらゆる災いを受け止めてきた救世主であった。
ある日、彼女を愛してしまった青年が"境界から出してはならない"という禁忌を破り外に連れ出して
しまい、今まで彼女が封じていた災禍が流出させてしまった。結果として彼女は、この世に幾多の
災禍をもたらした根源として殺害されてしまう。
アルトルージュが遺した呪詛かなんかが、電脳世界に残留してというのが骨子。
EXTRA出た時、桜が大人しすぎたから大暴れすればいいのにという思いを胸に考えた。
でも本家の桜(AI)がはっちゃけ過ぎたので、即没にした。
- 835 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/06/07(土) 20:01:15 ID:4m8Nn93Y0
- 魔術協会側人物案
【補佐官】
魔術協会側の霊子ハッカー、エウロペのマスターの補佐のために派遣された。
魔術属性は水、特性は流転。エウロペの魔力供給パスラインを分割し、予備の燃料タンクの役目を果たしている。
ダナイデスと呼ばれる特殊な霊子ハッカーで、50人の人格を有した上位個体とその3乗の演算処理・魔術回路役
の下位個体が存在する。彼女達はクローニング技術によって0.000000001%誤差の同一存在であり、上位個体は
それぞれ思考に偏りがあるものの、ひとつの意思の元に思考し行動する。
エウロペのマスターが、野心を抱いて独自行動を起こした場合、彼を粛正する役割を与えられている。
霊子虚構世界で外部にラインが繋がっている、唯一の存在。
この事が可能なのは肉体は端末に過ぎず、魂はあくまでひとつという特性のため。
- 836 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/06/18(水) 00:13:25 ID:/Mxdq9n20
- ビリーは単体では弱いから、ソロモンのエンチャント系魔術で宝具ブーストとか。
悪魔の作った魔弾とかそういう奴で命中率/攻撃力強化。
あとは不可視になる魔術とかでヤマタケ組に奇襲かけてきたりとか。
マスター、悪魔の職能&礼装ブースト強化で出撃。
- 837 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/06/19(木) 22:15:58 ID:f2YETZqo0
- ソロモン王は、どうもアスモデウスだけは唯一御せなかったらしい。
神殿作る際に必要な知識得るために縛り上げてこき使ったのだが、その後
知的好奇心くすぐられて、言葉巧みに指輪奪われて王城から追い出されて
乞食にまで身を落としたことがある。
- 838 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/06/20(金) 00:17:26 ID:MeDz7VTQ0
- 草薙剣は劉邦の斬蛇剣(竜殺し)と近しいという話を聞いたことがあるけど、
原典を同じくすると思われる竜殺しの十握剣の刃が欠けさせたのが草薙剣
の前身である天叢雲剣。いわば竜殺し以上の存在といえる。
しかもタケルちゃんは竜殺し(九頭竜殺し)もやったので、竜殺し属性付き。
しかも天皇家代々の王権の象徴でもあるから、何でもアリですな。
関羽が出たら、その点で言及したりして(劉備持ってた剣が蛇斬剣だったりとか)。
- 839 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/06/22(日) 14:37:34 ID:Bah6Fp7U0
- 設定だけの没英霊
アサシン
爆弾魔がマスター権を獲得した場合、召喚されたサーヴァント。
自爆能力を持つ分身を生み出す宝具を持つ。その正体は1605年にイングランドで発覚した
火薬陰謀事件の実行責任者として知られる人物。
????
灰の帽子がマスター権を獲得した場合、召喚されたサーヴァント。
アシェンプテル、チェネレントラ、サンドリヨンと各国で名を変えて語られてきたおとぎ話の概念が、
英雄としてサーヴァントになったという特殊な存在。
キャスター
仮面細工がマスター権を獲得した場合、召喚されたサーヴァント。
孤島に住む神代の魔女で、島に訪れる男達を動物に変えていたといわれている。
神の呪いによって流浪の身となった英雄と恋に落ちた。
- 840 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/06/23(月) 21:33:46 ID:JZEJW5xE0
- タケルちゃん、そういやド直系の天孫なんだよね…
アマテラスがあの狐だとすると……いや、まさかそんな……!?
三国志以来皇帝の守護神である関さんには、あの狐は敵だろうな。
- 841 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/06/25(水) 22:50:10 ID:duYq/mrI0
- タケルちゃんの草薙剣は、柳生新陰流の斬釘截鉄みたいな感じでカウンター決めるとか。
ついでに相手の魔力とか絡め取りながら斬撃。
- 842 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/06/29(日) 01:36:29 ID:IvZ35qv60
- 電脳癌はステージごとに違う体で登場とか。サーヴァントと折り合いが悪く
度々マスター殺しされるの。死徒である以上にその退廃した思考から
サーヴァントに嫌われているの。でも本人はその反応そのものを愉しんでいる。
彼にとって正義や理想という言葉は、「目的のために為す悪を為す矛盾を
隠す仮面」であると考えており、観察対象の仮面=「正義の象(かたち)」を知り
それを剥ぎ取ることが、その人間の本質に迫る第一歩だと考えている。
好奇心の赴くままに、人間の魂を切開し分解し組み立て直す魂解体屋。
- 843 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/07/01(火) 21:26:13 ID:zyqRtqPQ0
- 臥藤が「神は人間への究極の罰」と言っていたが、そういやキーパーは人間への
神の懲罰の具現化だね。人間レベル(守護聖人)に堕ちてるけど。
- 844 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/07/01(火) 23:01:07 ID:zyqRtqPQ0
- もしCCCみたいなことになったら…やっぱり人造真祖がアルターエゴ化するとか?
真祖と関わりの深い月の女神との複合体で。
【妄想例】
内気な文学少女アルク(セレネ)
ボンテージ女王様アルク(ヘカーテ)
男装宝塚風な騎士アルク(アリアン・ロッド)
そういやエウロペも、月の女神を起源とするらしい。
- 845 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/07/10(木) 05:25:06 ID:UozqF4ZA0
- 誰も期待してないだろうが
ワカメが真アサシンハサン先生を使って頑張るストーリーを希望
き忠義者のハサン先生ならワカメを成長させられるかも切り札もランクCって低いけど一発逆転兵器で敵を倒す話作りやすそう
- 846 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/07/10(木) 22:20:28 ID:dVQoW05k0
- CCC化すると、レオナが「愛と誠」の影の番長化しかねないな…。
- 847 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/07/13(日) 23:15:13 ID:TLPlpKFY0
- 関羽は二重召喚スキル持ち、もしくはシステム干渉でランサーとライダー兼ねるとか。
ランサーの高ステータスと伽藍神としての職能、さらにライダーとしての宝具(赤兎馬召喚)と
人間時代の武将としての技能。ズルしてる感じが、狡猾な中華財閥っぽさを表現とか。
- 848 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/07/15(火) 20:10:13 ID:8GgTf1RE0
- 西欧による選別の最中、無名の霊子ハッカー シンジ少年が、天の梯子の大聖杯に組み込まれて
いた予備システムを起動とか。
聖杯はチェスボード状のフィールドに変化、7対7の聖杯大戦が幕を開く…と。
セイバー組
双剣を佩く屈強な巨漢。触媒はマスターが突入前に検索した神話サイトのデータ。
絵にかいたような豪傑で好き勝手な行動をとり、マスターを振り回す。マスターはシンジという
無名の霊子ハッカー、自分の名を電脳世界に轟かせる為に天の梯子をハッキングした。
また大聖杯の旧システムに組み込まれていた、予備システムを起動させた張本人でもある。
ランサー組
赤い槍を振るう黒衣の精悍な女戦士。触媒は海獣の骨のかけら。
武芸百般であらゆる闘技に長け、原初のルーンをはじめとしてさまざまな魔術に精通している。
一流の戦士であるだけではなく、師としての才にも恵まれている。細かいことにはこだわらない女傑。
マスターは巫淨シキというシリアルキラー(コハッキー似 刀使い)、ランサーを師匠と呼ぶ。
アサシン組
その場に跪きたくなるほど美しく妖艶な美女。触媒はマスターが初めて発した、救いを求める叫び。
人体に黄金律を適用したような完璧な肉体を持ち、夢を媒介に人間の精神を操作するスキルを持つ。
マスターは盲目の少女で背中に翼のような器官がある。膨大な魔術回路を有し、レジスタンス側が
破壊工作用の魔力炉として持ち込んだ。マスターに深い母性愛を抱き、母のように接している。
- 849 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/07/17(木) 21:37:25 ID:zN5KWOrI0
- 【アサシン候補】
原初の人間アダムと共に創られた最初の女、夢を媒介に人間の精神を操るスキルを持つ。
夫を拒絶した為に「毎日無数の子を産み、その内の100人が死ぬ」という呪いを掛けられた。
「夜の魔女」「女悪魔」とも言われ、男児を害すると信じられていた。
カナン人の安産の女神であり、目やフクロウをシンボルとする大地母神であったとする説がある。
またラビのユダはサムエルを引用し「もしも流産がリリスのようであったら、母親は誕生によって
穢れている。なぜなら子供であるが翼があるからである」
亜麗らしき少女のサーヴァントにはふさわしいと思う。
- 850 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/07/26(土) 23:46:14 ID:ciDHjEZ20
- 【ソロモンの必殺技案】
統一言語根源術式・創世再現(ベレシート オブ バベル)
統一言語によって創世記の神の御業を限定空間(神殿内)で再現する。
第一日 "光在れ"
天地開闢の光、対魔力の低いものは霊子レベルにまで分解される。
第二日 "大空の上と下とに水を分けた"
時空断層、天地を切り裂いた奇跡の再現。
第三日 "天の下の水はひとつところに集まり、乾いたところが現われよ"
地球環境化、それに伴う重力変換現象。
第四日 "天の大空に光る物があって、昼と夜を分け、季節のしるし、日や年のしるしとなれ"
時間流を操作してすべてを灰燼に帰す、定命の者には避け得ぬ死をもたらす。
第五日 "産めよ、増えよ、満ちよ"
混沌まで遡る生命の系統図、地球起源の種は全て混沌に回帰する。
第六日 "地に満ちて地を従わせ、全ての生き物を支配せよ"
神人アダムの創造
安息日 "主は第7の日を祝福し、聖別した"
世界の終局、星の未来の姿(星の滅亡)を再現して、エントロピーの極限状態に持ち込む。
一撃一撃がオーバーキル必至の連続魔攻撃。開幕の"光在れ"で壊滅の危機。
- 851 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/07/27(日) 09:39:35 ID:8BwAx1WgO
- >>850
六→五→四→三→二→一
って順番だと、規模がデカくなっていっていい感じ。
- 852 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/07/27(日) 23:21:20 ID:iNqF5d0c0
- 魔力絶大に喰いまくるから、イリヤクラスのマスターじゃないと無理だろうな
ソロモン。そういや魔力タンクな女の子マスターがいたな確か…
で、詠唱中は某ナチ厨二エロゲの黒幕ニートみたいなかんじにうさったらしく。
- 853 : ◆AWvm2QqdVs:2014/07/31(木) 22:49:00 ID:RzS5BDnk0
- 二日目 vsドラゴン・ワーム ブレス&ロアー
幻想種、特に竜種ほど強大な存在であれば世界の裏側に移行し、現実世界からは遠ざかるのが大半だ。
例外があったとしても、せいぜいそれは二十世紀まで。多くの神秘が途絶えた、この時代において現存する事は、まず有り得ない。
では、例外という言葉すら及ばない、この現状はどう表現すべきだろうか。
その魔獣の外観は、現実味が欠しくなる程の巨体を誇る蛇だった。人間どころか、納屋や大型車両を丸呑みできる。
無論、その生体には異なる点も少なくない。標的を噛み砕く牙を持ち、水中での活動も可能なのか背鰭も窺える。
そして、通常の生物が持ち得ない、竜最大の特徴をも保有していた。
ドラゴン・ワームがその巨体に見合った、巨大な顎を開く。それは標的を噛み砕く為でも、飲み込む為でもなかった。
呼吸だ。霊子空間上で定義された大気を吸い込み、肺を満たそうとしている。
それだけなら、大気と共に呑まれない限り危険はない。しかし……
「竜の息吹(ドラゴンブレス)が来るぞ! ジェイミー、死にたくなかったら下がっとけよ!」
魔力炉心が稼動し、途方も無い規模でドラゴン・ワームの体内が魔力で満たされる。
吐息と共に放たれるのは、灼熱に還元されたマナの奔流。竜を最強たらしめる一撃だ。
体躯や魔力量から推察すれば、その威力は下手な対軍宝具を上回る。
息吹が放たれたのは、アーチャーが警告を発した直後だった。
暴風と膨大な火炎が吐き出され、広大な暗闇を一瞬にして真紅に染め上げる。視野に入れるだけで、目を焼きかねない炎光。
ジェイミーが術式(プログラム)で維持している光源とは比較にもならない。
その威力は標的を焼き尽くす程度では留まらない。洞窟を構成する岩石を容易く溶解させ、地形ごとレンジ内を一掃した。
頭を巡らせながら放たれたブレスは、並の速度で避けられる規模ではない。
アーチャーの敏捷は、と言えば逸脱している程ではないにせよ、サーヴァントの標準値を上回っている。
加えて、ブレスの効果範囲も心眼スキルによる天性の読みで捉えていた。
先んじて後退し、前方を埋め尽くす炎から逃れようと試みる。
破壊の余波や熱の伝播の影響は皆無ではない。しかし、一軍を屠るに足る灼熱の吐息の後にも、アーチャーは健在だった。
それどころか、炎熱の壁を快足で迂回しつつ、神速で愛銃――サンダラーM1877を抜き放ち、立て続けに三度の銃声を響かせる。
凡そ、銃弾一つ一つに秘められたエネルギーは近代兵器による砲撃に匹敵する。大型獣を肉片に変え、鋼材を打ち砕く威力だ。
ドラゴン・ワームは巨大な標的。銃の名手であるアーチャーが外す要素は何一つ無い。
射出された三つの銃弾は一つ残らず直撃し、洞窟内に破滅的な衝撃音が響き渡る。
「ちっ、この化物が――いや、最初から分かってた事だがな!」
しかし、銃撃は全て竜鱗に阻まれていた。十分な威力を発揮したにも関わらず、ダメージどころか身動ぎさせる事すら出来ない。
強固な竜鱗を前に、弾丸は尽く砕け散り、微細な魔力となり大気中に散っていく。
予想通りとはいえ、ここまで防御力を見せ付けられては、失意を抑える事は難しかった。
とはいえ、それだけで行動を止めている暇はない。
竜の息吹の直撃範囲、ドラゴン・ワームの鼻先から逃れようと、アーチャーはその周囲を旋回する。
その足は決して遅くはない。それどころか、荒野の風の如く空洞の中を駆け抜けていた。
常人であれば目で追うことすら困難。しかし、対峙する魔獣、ドラゴン・ワームはその括りから掛け離れている。
そも通常の生物から逸脱した幻想種に、巨体ゆえに鈍重、巨体ゆえに小回りが利かない等という常識は通用しない。
ドラゴン・ワームは頭部を持ち上げ、槍の穂先のような危険性を秘め、駆け回るアーチャーの姿を追っている。
- 854 : ◆AWvm2QqdVs:2014/07/31(木) 22:50:47 ID:RzS5BDnk0
-
「アーチャー、眼球を狙え。そこなら、竜鱗ほどの堅さは無いはずだ」
「捻りは無いが、セオリーだな。指示通りにさせてもらうぜ、マスター!」
牽制として散発的な射撃を行うだけのアーチャーだったが、そのやり取り一つで方針を定めた。
あるいは回り込んでからの射撃が、最も賢明な一手であるのかも知れない。
しかし、巨体に見合わない運動性を持つ、ドラゴン・ワームの側面や背後に立つ事は困難だ。
それを覆す為には、危険な賭けに出なければならない――そう悟ったアーチャーは快活な笑みを浮かべて見せた。
万が一、最悪の結果が出たとしても宝具(切り札)がある。
実際、どれだけ危険であっても分が悪い賭けという訳ではない。
待機しているドラゴン・ワームの側面を突く事は困難だが、隙があるとすれば攻撃を仕掛けてくる瞬間。
どの道、危険と機会が隣り合わせである以上、博打は避けようが無い。
高速移動の最中ではあったが、騎射よりは遥かに楽な条件だ。アーチャーは正確にドラゴン・ワームの右目に銃口を向ける。
ドラゴン・ワームもまた、アーチャーの殺意を本能的に嗅ぎ取っていた。牙を剥き、巨大な矢の如く飛び掛る。
それでも、最速の早撃ちを誇るアーチャー、ビリー・ザ・キッドの速度には及ばない。
銃口と竜の眼球の二点間を、瞬時に銃弾が駆け抜け、着弾点に破壊が解き放たれた。
魔力の光芒が闇を突きぬけ、衝撃が空間を掻き毟る。炎を伴わない一種の爆発が、竜の右目に炸裂していた。
如何に竜といえども、これで無事に済むはずがない。
竜の眼球は砕かれていた。後に残るのは、体液とも魔力とも付かない噴出物だけだ。
多大な苦痛にドラゴン・ワームは憎悪の咆哮を漏らし、全身を震わせる。
しかし――与えた被害は単にそれだけ、とも言えた。
一瞬遅れて飛び掛ってきた、ドラゴン・ワームの動きを止められた訳ではない。
竜は人智を超えた災厄の化身、とされる事がある。それは過去の事例はどうあれ、この瞬間は紛れもない現実だった。
動作自体は蛇の噛み付きと変わらないが、その規模は雪崩か津波か。到底、個人で太刀打ちできる規模の攻撃ではない。
この時点でドラゴン・ワームが止まっていない以上、アーチャーは賭けに敗れたのだ。
(……だが、イカサマ有りなら、ここからが勝負だぜ?)
敵はロイヤル・フラッシュ、こちらはノーペア。ゲームは終わりであっても、勝敗は定まらない。逆も然りだ。
不正を指摘するなり、ケチを付けるなり、銃で眉間に風穴を開けるなり……手段を挙げればキリが無い。
巨大な竜に呑まれ、噛み砕かれるまでの一瞬。それだけでも、アーチャーにとっては十分な時間だった。
それこそ半瞬でホルスターから、二丁目の拳銃が引き抜かれ、即座に膨大な魔力が弾倉に収束していく。
「〝二十一の――」(サンダラー――)
波乱に溢れた生涯と虚実混じった魔技の結晶とも言うべき二十一の銃弾。
それは、ビリー・ザ・キッドのみが保有し得る宝具に他ならない。
弾丸の形状をした伝説そのものが放たれようと、鋭い輝きを発し――
それは間に合わなかった。速度で上回ろうと、公平な競争でなければ、物を言うのはタイミングだ。
アーチャーの射撃よりも早く、そしてドラゴン・ワームの顎(あぎと)さえも置き去りにして――風が吹き抜ける。
- 855 : ◆AWvm2QqdVs:2014/07/31(木) 22:53:39 ID:RzS5BDnk0
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「――――!?」
その跳躍は軽やかに、と表現するには、鋭く速度があり過ぎた。
アーチャーのそれには劣るが、弾丸の如く飛翔してきたのは、飾り気のない少女の姿。
ドラゴン・ワームと真っ向から衝突する軌跡。即ち、最も危険な立ち位置で戦場に乱入する。
そうなれば、少女と亜竜の衝突は避けようがない。銃弾の如く現れたのなら、銃弾同様に散る、それが道理のように見えた。
しかし、跳躍してきたのは、ただの少女ではない。聖杯戦争において最優とされる剣の英霊だ。
並大抵の道理など、ただ一撃で切り伏せる。
その手に握られているのは、黒葛で封印された鞘。
木製ではあるが、この瞬間に限っては、製鉄の神の力を受け、名剣の域まで強化されている。
荒れ狂う風を払うかのように、黒葛の鞘を翻し、目前に迫るドラゴン・ワームの頭部に強烈極まりない一撃を叩き込む。
双方の方向性は違えど、人を超えた力と力の激突だ。竜の巨体と洞窟を振動させ、盛大に火花を撒き散らす。
ほんの一瞬ではあるが、両者は拮抗しているようにも見えた。
しかし、如何に剣の英霊の実力と長距離加速を以ってしても、絶対的な体格の差は埋め難い。小山と戦うようなものなのだ。
結局は少女の側が弾き返され、数十メートル以上も宙を舞い、中途で体勢を立て直し着地する。
その岩の足場は破砕され、小型のクレーターが出来上がっていた。が、両足で降りた以上は着地だ。
当然の結果と言うべきか、力勝負ではドラゴン・ワームが上回った。圧倒と言っても良い。
だが、その見上げるほどの体躯は静止していた。
ほんの一動作の話ではあるが、確かに少女との衝突が、それ以上の前進を押し留めたのだ。
まだ、場の空気は先程の攻防から受けた衝撃から、立ち直れてはいない。
感心したかのようにアーチャーは口笛を吹くと、二丁拳銃の内、新たに抜き放った片方を、器用に回転させホルスターに戻した。
ドラゴン・ワームへの警戒は怠っては居ないが、まず何よりも優先して、場の新参者に双眸を向ける。
「マジで止めやがったか……相変わらずの化け物ぶりだな、セイバー。お前、たぶんアレのワイフになれるぞ」
「安易な言霊は災いを招きますよ、アーチャー。その様だから、早逝したのでしょうね」
「真名は知らんが、絶対お前も早死にしてるだろ。自分の事を棚に上げるのは見苦しいぞ」
根拠はないが、それほど的外れな反論でもない。基本、英雄だの偉人だのは長生きする人種ではないのだ。
と、アーチャーの言葉に対して、そんな感想を抱いたのはセイバーのマスターである浅地高木だった。
今現在、この場には到着していない。というよりも、先程の移動に付いていこうにも、それは無理というのものだ。
同速度で引っ張られた経験を思い起こせば、ほとんど死の体感のようなものであったし、そもそも竜に直撃するコースでもある。
『セイバー。言い合いもいいけど、ほどほどに。なにも舌戦をしにきた訳じゃないからね』
現状では、やや離れた所からセイバーを中心として周辺の様子をモニタリング。
似たような仕組みを使って、声を送り出している状態だった。
そこから、真っ先にする事と言えば、状況の把握とそれに次いで、短時間ながら一度は交戦したアーチャーの観察だ。
『射線も妙に低かったし、ビリー最大の特徴という事は分かる。そんな事だろうとは思っていたけど。
しかし、なんか予想よりも小さいな。いくら子供(キッド)なんて異名を持っていても、もっとこう……』
「ま、伝承について調べれば分かる事なんだが、実の所、死ぬ直前も大差ない体格だったのさ。
この姿で現界した理由に心当たりはあるが……セイバーのマスター。
お前に無料で教えてやる義理は無い。ついでに言えば、対価を払うほどの情報でもないだろ?」
最初に気を留めた点と言えば、アーチャーの肉体年齢、それに体格についてだった。
時代や食生活の問題か、セイバーも現代の基準では小柄な女性だが、アーチャーはそれと同じか、少し低いぐらいの身長だ。
頭で推測はできていても、実際目にしてしまうと、意外な印象を受けてしまう。
- 856 : ◆AWvm2QqdVs:2014/07/31(木) 22:54:46 ID:RzS5BDnk0
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とはいえ、気にしていても仕方ない事柄でもあった。アーチャーの拒絶に首肯すると、それ以上は踏み込まない事にする。
『その通りだ。俺だって、この局面で暢気に情報収集したいとは思わないよ。
アーチャー、こちらの用件は一つ。一時的な共闘を申し出たい。
この竜は〝階層の核〟。全マスター共通の敵だ。単独撃破が困難な以上、悪い話ではないはずだけど』
「そう言われてもな。俺は所詮サーヴァント、そいつはマスターの領分だ。それを曲げて依頼すらなら、相応の報酬を……」
「アーチャー。君のマスターなら、ここに居る。マスターの領分と言うのなら、勝手な交渉は避けてもらいたいな」
抜け目無く、交渉の成果を釣り上げようとするアーチャーだったが、それは彼自身のマスターによって遮られる。
それは遠方からの通信ではなかった。歴とした肉声だ。
突き出た岩の影から女性が姿を表し、軽く服の埃を払う動作をした。
先天的な白髪に、同じく新雪のように白い肌。僅かな照明の中でくっきり映えるのは赤い瞳だ。
おそらくは戦闘の巻き添えになるのを避けるために、隠れていたのだろう。
『まさか、ホムンクルス? 方式は西洋錬金術の亜流みたいだけど、この時代には……』
「詮索は結構。むしろ、質問に答えるべきなのは君の方だろう。これは質問というよりも、確認になるが……
先にドラゴン・ワームを攻撃して、私達に嗾(けしか)けたのは君達か」
つい動揺から口に出してしまった疑問を、ばっさりと切り捨てられる。
自分のサーヴァントほど巧みな話術は持たないが、的確に事実を突きつける、それがアーチャーのマスターの論法であるらしい。
取り様によっては宣戦布告にも繋がりかねない。が、ここはあっさり肯定する事にした。
『概ね、正解。嗾けた、という程の事はしていないけど、俺達の仕業以外にないだろう?
それとも、他の犯人候補でも居るのかな』
「さて……仮に居たとすれば、まず君に接触を図るはずさ。しかし、君はこちらに探りを入れている。つまりは、そういう事だ」
詰問めいた確認から始まり、続いて互いの腹を探り合っている。傍から見れば、斬り合いの様な対話だ。
だが、当人達としては案外、内心は穏やかなものだった。
実際は会話の内容自体は重視しておらず、対応から相手の値踏みをする事が主な目的だ。
ひとまず、こちらの応対は相手の関心を買ったらしい。表面だけに留まるが、白い女性は態度を軟化させたように見えた。
「アーチャー、警戒はドラゴン・ワームに限定してくれないか。交渉の最中に仕掛けてくる程、礼儀を知らない連中ではないらしい」
『セイバー、アーチャーの前に。前衛は君が向いているはずだ。それ以上の判断はそちらに任せる』
まず、アーチャーのマスターが切り出し、こちらもそれに追従する。
これは、共闘に前向きになった訳ではない。交渉を続けるにしても、ドラゴン・ワームを放置できない、という現実があるだけだ。
双方のサーヴァントは指示に従い、当面はドラゴン・ワームのみを敵と定め、その巨体に対峙する。
一方、ドラゴン・ワームはと言えば、セイバーに止められた後は頭を高く持ち上げ、こちらの様子を窺っていた。
敵が増えたため、警戒しているという面もあるが、同時に再び攻撃を繰り出すための姿勢でもある。
あまり、猶予があるとは言えない。
『それじゃ、手早く。そちらの条件は?』
「この場に姿を現し、名を名乗って欲しい。それ以上の譲歩はなしだ」
率直に尋ねてみれば、アーチャーのマスターは冷厳に、しかし甘いと言えば甘い条件を提示した。
西欧財閥側にとっては、敵対するマスターの情報は重要な要素の一つに違いないが、共闘者としては当然の要求でもある。
一方が前線に立ち、情報を晒している。もう一方が後方で情報を隠しているようでは、協力関係は成り立たない。
無論、厳密にいえば、西欧財閥側には複数のマスターが属しているため、同じ一人の情報でも重要性の比は異なる。
しかし、当人も言うように、あくまで譲歩するのは彼らで、それを引き出したいのはこちらなのだ。
- 857 : ◆AWvm2QqdVs:2014/07/31(木) 22:55:46 ID:RzS5BDnk0
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純粋に交渉戦術で考えるのなら、ここで即答するのは拙い。が、この局面で返答を出し渋るのは愚者のする事ではある。
となれば検討するのは、ほんの一瞬だけだ。次の瞬間には快諾する。
『条件については承知したよ。早速、ドラゴン・ワームの対策に取り掛かろう。
ただし、移動――データ転送には少し時間が掛かるけど、それは構わないね』
「意図的に遅らせなければ構わないさ。短い間だが頼りにさせてもらう。セイバーのマスター、いや……
名乗ってもらうのも条件の内だった」
『匿名での活動が大半だったから、それほど名乗る意味があるとは思えないけど……浅地高木。
遺伝子だけなら日系、でも習慣も国籍も日本じゃない』
「電子上では匿名であってもリアルでは、その名前を使っていたな。ニ、三の心当たりがある。
……いや、今は関係がないな。浅地高木。改めて、よろしく頼む」
アーチャーのマスター、白い女性は頬に手を当て、記憶を手繰り寄せる素振りを見せたが、すぐに中断した。
まだ、今は互いの素性を探る時ではない。竜という共通する、強大な敵が存在しているのだ。
二人の合意はサーヴァント達にも影響を与えた。双方の間に存在していた、ある種の警戒は薄れ、共通の敵により集中する。
「もう少し婉曲的に出れば、色々と有利な交渉ができたんだろうが……この際、時間の方が貴重かね。
なんにせよ、話は纏まったんだ。出来る限り、誠意を持って協力するとしようぜ。
で、セイバー。生憎と俺には怪物退治の経験はないが、お前はどうだ?」
「多少なら。あれは巨大ではありますが、格が高い竜ではありません。鱗のない腹を狙えば、十分なダメージは期待できます。
もしくは逆鱗ですが……これは東洋の竜の概念。北欧の竜に存在しているかは、五分という所でしょう」
「なるほど、弱点は二つ。確実なのは一つだけか。他には無いんだな?」
「あるにはありますが、分の悪い賭けを伴います。着実に倒すのが、妥当でしょうね」
二騎のサーヴァントは短く視線を交わし、タイミングを計ると攻勢に転じるべく駆け出した。
人間同士であれば射撃の距離。しかし、疾風の如き快足を誇る彼らにとっては、数歩で詰められる間合いだ。
接敵まで、ほんの数秒。この瞬間、場に居る誰もが同じ考えを抱いていた。
対して、本能からかドラゴン・ワームは、英雄達の敵意を敏感に感じ取っている。
強固な岩戸のような顎を開き、その喉奥から大音響を発する。吐息(ブレス)ではなく、咆哮(ロアー)だ。
耳にした者の精神を打ち砕く、生態の頂点により磨かれた対精神攻撃。
通常の軍勢であれば、たとえ万の数を揃えようと一声で瓦解させる。至近距離であれば、衝撃だけで岩をも粉砕するだろう。
しかし、それだけでは一騎当千を体現する英雄相手には不足だ。
凡百の勇士とは、それこそ途方もない格差がある。たとえ巨竜と言えども、ただ吠え掛かるだけでは、怯ませる事はできない。
竜の咆哮(ドラゴン・ロアー)は長く尾を引き――その間、二騎のサーヴァントは何一つ影響を受ける事なく突き進む。
揺れ動くのは広大な空洞のみだ。
(マスターに対しては有効ではある……が、なんだ、この違和感は)
ドラゴン・ワームの行動に、真っ先に不審を抱いたのはアーチャーのマスター。ジェイミー・バウンドだった。
複数の相手を無力化する咆哮は、ドラゴン・ワームにとって取り回しの良い武装ではあるのだろう。
現に彼自身も思考や発声は可能でも、思考が掻き乱され、アーチャーへの補助はかなり制限されている。
しかし、だ。他に有効な攻撃手段は幾らでも存在しているはずだ。
最初のように、あの灼熱の吐息を掛けても良い。
その巨躯を存分に活かして、二騎のサーヴァントを薙ぎ払うのも、難しい事はないだろう。
そうしないのは、なぜか。あのドラゴン・ワームは動物的ではあっても、決して知能は低くはない。
サーヴァントにも有効な、他の攻撃手段に優先して、わざわざ咆哮を選んだ理由が存在しているはずだった。
- 858 : ◆AWvm2QqdVs:2014/07/31(木) 22:57:03 ID:RzS5BDnk0
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「――今すぐ、そこから離れろ! 崩落するぞ!」
鋭い警告が発せられる。その声は不思議と、竜の咆哮の中でもよく通っていた。
先程のアーチャーとの交戦、それに巨体を用いた行動は洞窟そのものに、大きな負担を与えていた。
そこに、大音響によるダメ押しだ。
天井や石床に亀裂が入ったかと思えば、瞬く間にそれらは広がり、所々で地形が崩壊していく。
アーチャーのマスターが警告を受けて、回避行動に移った時点で、すでに事態は手遅れとなっていた。
頭上から迫る岩石の回避は、予期さえしていれば、それほど難しくはない。
だが、足場の崩壊は話が別だ。足と密着し、常に体重を掛けている以上、その距離はゼロ。予期していなければ回避不可能だ。
被害の程は氷河のクレバスとは異なる。地中に呑まれる事はない。せいぜい、足を取られる程度の崩壊だ。
しかし、上方から岩石が降り注いでいる現状では、その些細な一点が命取りとなる。
「……っ! こっちも迂闊だったか」
所々が派手に砕け、形状を変えていく足場に、警告を発した浅地高木も姿勢を崩し、動き辛い状態となる。
転送の直後に、この状況だ。倒れていないだけ、僥倖とも言えるのかも知れないが。
指折り幸運を数えた所で、所詮は巨大な不運に押しつぶされる程度のものでしかない。
二人のマスターが上方に光源を向ければ、それぞれの頭上から降り注ぐ巨石が、はっきりと照らし出された。
言うまでもなく、人体を押しつぶすには十分過ぎる質量を有している。
現状、外部の協力なしでは強制ログアウトの類も困難。
おそらく、苦痛は一瞬で終わる。瞬く間に、洞窟の染みと肉片、続いて霊子の塵に変化しているのだろう。
「一セントにもならん義理だが……呼び付けておいて危険に晒すのも、筋が通らないな。
お詫びに一つ、曲芸を披露しようか」
アーチャーは不敵に笑うが、竜に向かう足を止めようとはしない。それどころか、振り向きすらしなかった。
ただ、右脇から後方に向けて銃を突き出すと、無造作に何度か発砲しただけだ。
振り向いた所で、足場が不安定な今、まともに狙いをつける事すら叶わない。さらに多数の落石が射線を阻んでいる。
まして、狙いさえ付けない背面射撃。悪環境が無くとも、狙撃の名手ですら届かない難事なのだ。
故に、それは神技の域に値した。
まず、一つも外れる事なく銃弾が虚空を貫き、降り注ぐ岩石を破壊する。これだけでも相当な腕前だが、まだ布石に過ぎない。
真に通すべきは最後の二弾。他の全ては、その射線確保に費やされていた。
残り二つ。銃声が雷鳴に似ているとすれば、放たれた魔弾は雷光そのものだ。
岩を砕き確保された、しかしまだ零に等しい射線に、想像を絶する精密さで弾丸が通される。
ほんの一ミリでも外れれば、落石に止められるか、軌道を変えられる。そんな状況の中で、二つの魔弾はそれぞれ到達していた。
標的は二人のマスターを襲う、大岩二つ。かなりの体積だったが、真横から光芒のように銃弾が差し込まれ――
着弾した一点から爆散し、粉々に砕け散る。
無論、破片が少なからず降り注ぐが、これは命中した所で些細な怪我にしか至らない。
「助かった……かなり、大雑把だけど。さすが弓兵」
粉塵と石片の雨から腕で体を庇いつつ、浅地高木は急ぎ崩落の激しい範囲から脱出する。
ジェイミー・バウンドも、それと若干距離を置きつつも、続いて離れた。
- 859 : ◆AWvm2QqdVs:2014/07/31(木) 22:58:25 ID:RzS5BDnk0
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「ああ、確かに助けられた……だが、何のつもりだ、アーチャー。普通に狙えば、より確実に落石を破壊できていた」
「生きてるんだから、別にいいだろ。細かい事を気にしているとハゲるぞ」
「……ホムンクルスに脱毛症は起こりうるのだろうか?」
大源の枯渇が進行した現在、完璧に鋳造されたホムンクルスであっても、自然の触覚としては成立し難い。
もちろん、筐体にもよるが、大気上のマナの恩恵を受ける事は出来ず、老衰による脱毛は起こり得る。
逆に生命としての機能は薄弱であるため、ホルモンによる脱毛は少ないと考察できる。
以上、これが高木の分割思考によって齎された結論だった。本人の感想は、だからどうした、というものになったが。
気を取り直して、逸れかけた思考を軌道修正する。
完全に余裕を持って、そのうえで曲芸と公言したのだ。アーチャーの動機については、考えるの馬鹿馬鹿しいぐらいに明白だ。
完全に娯楽、アーチャーは愉しみの為だけに、あえて困難な手段を取ったのだ。
「スリルか、それとも射的自体が好きなのかは知らないけど……
他人の命を賭けて、曲芸に走るのは、正直ぞっとしないね」
「ハッ――財産を他人に委ねる、というのは、そういう事だ。気に食わないなら、自分の命は自分で守るんだな」
命を救われた直後ではあるが、間髪入れず鼻で笑うアーチャーの態度に、さすがにイラッとする。
そこそこ容姿の良い少年の姿ではあるが、憎らしい態度が恐ろしく似合うのだ。
一時の共闘でしかない事を念頭に置けば、ごく当然の正論でもあったが。
「アーチャー、貴方という人は……」
「俺にしては珍しく、良識ある行動と言動だったと思うぜ。お前のマスターを見捨てる事も出来たんだからな」
セイバーに非難の視線を投げかけられても、アーチャーは平然と嘯いた。
事実、共闘者への援護という意味ではアーチャーは完璧にこなしている。ただ、態度が必要以上に露悪的なだけだ。
それを両者が理解しているからだろう。一瞬で視線を逸らし、目前の敵に集中する。
二騎のサーヴァントに対する、落石と地形崩壊の影響はと言えば、ほぼ皆無か無視できる程度のものだった。
落石程度、尽く迎撃する能力を備えており、崩壊した地形は迂回する事も強引に突破する事もできる。
それらは、あくまで孤立したマスターにのみ有効な攻撃だ。
サーヴァント達は順調にドラゴン・ワームに接近しており、双方の攻撃範囲(レンジ)が重なりつつある。
それが、より激しい攻防が始まる瞬間だ。
「浅地高木、ここは役割分担といこうか。あの竜は必要があれば、マスターを狙う理性を備えている」
「一人がサーヴァント達の援護、もう一人がマスターの防衛か。まあ、筋は通っているけど。
こっちはオールラウンダー、得手不得手はない。そちらは?」
「私の専門は対人さ。要はアーチャーと同じで、ああも巨大な怪物相手だと役には立てない。
が、サーヴァントの援護なら差し支えないはずだ。基本的に防御はそちらに任せる。後はケースバイで判断していこう」
白い女性の返答に、了解したと頷くと即座に集中状態に入り、術式による防壁を構築する。
最優先するのは、対質量防御。先程の咆哮と同じ手に引っかかるようでは、勝負にならない。
程なくして、サーヴァント達とドラゴン・ワームが交戦状態へと突入する。
つまりは、彼女が提案したタイミングは絶妙だった、という事だ。
やはりと言うべきか、最初の一撃は射程に優れるアーチャーのものだった。
雷鳴が二度響き渡り、同じ数だけ魔弾が射出される。
サーヴァントの攻撃といえども、並の攻撃では竜鱗を貫けない。それ自体はアーチャー自身も体験した事実だった。
しかし、何も正面から防御を打ち破る事だけが攻撃という訳でもない。
そして、アーチャーの超人的な技巧は、柔軟な攻撃手段を保証するに十分なものだった。
鉄壁と思われた竜鱗が剥がれ、宙を舞う。鱗と鱗の隙間に、的確な角度で銃弾を打ち込み、引き剥がしたのだ。
間髪入れず、二発目の銃弾が露出した表皮に直撃する。
魔力とその量に伴う衝撃が弾け、ドラゴン・ワームの皮膚を破壊した。潰された右眼に続く、第二のダメージだ。
- 860 : ◆AWvm2QqdVs:2014/07/31(木) 22:59:51 ID:RzS5BDnk0
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一方、セイバーはその一撃が作った隙に乗じ、疾風の如き速度でドラゴン・ワームに接近していた。
眼球が潰されている右側、つまりは死角へと潜り込む。これなら、簡単には反撃できない。
アーチャーとは違い、セイバーの攻撃は単純なものだ。強化された黒葛の鞘を振り上げ、正面から竜に叩き込む。
当然ではあるが、たかが木製の鞘で竜鱗を砕く事はできない。
だが、全身が竜鱗に覆われている訳でもない。懐に入れば、大半が地面に接している腹部付近への攻撃も可能だ。
剣の英霊、サーヴァントの中でも上位に相当する一撃は、単なる打撃では済まされない。人外の筋肉繊維を着実に引き裂いていた。
セイバーが何度か攻撃を加えていけば、やがて所々で皮膚が裂け始める。
その調子で、一見すれば一方的に見える攻撃は続いていた。二騎のサーヴァントの攻勢は迅速にして的確だ。
それでも、竜を仕留めるには及ばない。
耐久力自体が尋常ではないのだ。それどころか超越的とすら言えた。
そして、ドラゴン・ワームは未だに恐るべき攻撃能力も備えている。
「――――!?」
言葉にもならない驚愕は、マスターとサーヴァント双方に共通していた。
ドラゴン・ワームは蛇の如き胴体を持ち上げ、そのまま天井付近の高所からセイバーとアーチャーを睥睨する。
その顎(あぎと)からは紅い光芒と、膨大な魔力が溢れ出ていた。
次の瞬間には、致命的な破滅が齎されていた。竜の息吹――膨大なマナが紅蓮の乱流と化し、場の全てを薙ぎ払う。
極端な熱を受けた大気は荒れ狂い、大地は即座に溶解、蒸発し、煮えたぎった溶岩と不可視のガスへと変じていく。
自然現象には無い、しかしそれと同格以上の災厄だ。比喩では済まされない、本物の地獄絵図が完成しようとしていた。
「……っ! 引き受けた以上、仕事は完遂させて貰う」
しかし、その悪夢の数瞬前にジェイミーのコードキャストが成立していた。
術式(プログラム)がセイバーとジェイミーの周囲を囲い、一時的にCランクの対炎スキルを付与する。
サーヴァント達の対処も完全ではないにせよ、最善を尽くしたものだった。
息吹の直撃範囲から離脱したのは勿論の事、それぞれが魔力を削った攻撃を放ち、自身に降りかかる威力を減殺していた。
一瞬で地形は変貌していたものの、こちらが受けた被害は戦線が崩壊する程のものではない。
セイバーとアーチャーは再度の攻撃に向けて駆け出した。
サーヴァント達はダメージを負ったものの、良くも悪くも状況が変化していない。
セイバーは着実な打撃によりダメージを蓄積させ、アーチャーは小規模ながらも何度もドラゴン・ワームに出血を強いている。
時折、ドラゴン・ワームが巨体を活かした攻撃を繰り出すも、セイバーは消耗しつつも、それを捌き続けており、
アーチャーは射程外に逃れ、双方がほぼ無傷を保っていた。
決して劣勢ではない。しかし、同時に勝負の趨勢はどちらにも傾いていなかった。
強いて言えば、戦闘継続力による激突だ。先に力が底を尽きた方が敗れる。
(そして結局、不利なのは俺達か。よりにもよって、竜が相手なんだから当然だろうけど)
英霊自身がどうなのかは分からないが、現状のセイバー達はあくまでサーヴァント。マスターが使役する使い魔に過ぎない。
魔力を供給しているのがマスターである以上、その持続力は少なからずマスターの影響を受けている。
聖杯の補助が存在しているとしても、状況は不利としか言えない。
- 861 : ◆AWvm2QqdVs:2014/07/31(木) 23:01:13 ID:RzS5BDnk0
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激しい攻防は、やがて一度目の限界を迎え、弾かれたように二騎の英霊と一体の竜は距離を置き睨み合う。
背後から観察しているマスターだけではなく、当人達も状況を察しているのだろう。軽く視線を交差させる。
「さて――セイバー。俺達は見事な攻勢を続けているらしいが、どうにも状況は芳しくない。
今の調子が続けば、あの竜を屠るのに何年掛かるかな?」
「強大な竜は災害のようなもの。体力に限りはないと聞きます。目前の竜はそれほどでもないでしょうが……
このままでは、埒が開かないのは確かでしょうね」
両雄に動きはない、が視線一つ向けなくとも、マスターの指示を待っている事は察する事ができた。
(手っ取り早く、状況を打破できる手段があるとすれば、宝具。それも対軍以上の。
でも、セイバーからは何も聞き出せてないうえ、厄介な事に地形条件が最悪と来ている)
怪物のものとはいえ、咆哮一つで崩壊する地盤の脆さだ。まともに対軍宝具を放てば、周囲一帯を崩壊させてしまうかも知れない。
もちろん、令呪を使えば影響を最少に抑える事は可能だが、現時点で使うべきかという問題もある。
「一応、聞いておくけど、アーチャーに対軍以上の宝具は無いんだろうね」
「一時だけの味方に、打ち明けられるような事柄じゃない、が察しは付いているだろう?」
アーチャーのマスターは冷たく、しかし事実を仄めかした。
高木自身が考察したように、ビリー・ザ・キッドには軍勢を打ち破った逸話も、怪物を退治した逸話もない。
単純な威力において、強大な宝具を保有する要素は皆無といっても良いだろう。
こちらは竜を倒す火力を持ち合わせていない。しかし、苦境ではあったが、かといって判断に困る状況でもなかった。
「でも、これだけ手段が限られていれば、簡単に結論が出るね。要は急所をピンポイントで撃ち抜けばいい」
「あれに急所があるとは思えない。それとも、逆鱗でも見つけたのか?」
「いや、逆鱗は探したけど見つからなくてね。素直に心臓あたりを、ぶち抜かせてもらおうかと思っている」
それを可能とする武装は存在していない、と反応しかけた所で、ジェイミーは高木の発言のニュアンスに気が付いた。
竜麟は砕けず、竜の体躯は貫けない。しかし、心臓を破壊する手段。
謎かけのような話だが、しかし該当する攻撃手段は存在しているのだ。
「なるほど……そういう腹積もりか」
「さすが弓兵のマスター。察しが良くて助かるね」
「だが、アーチャーの技量を以ってしても、成功率は乏しい。回数を重ねれば、私達だけが消耗する事になる」
「そう、成功率が問題なんだ。その解決はこちらがリスクを負いたい所だけど、今の所、良い案がなくて……」
頭を冷やすかのように息を吐くと、高木は初めて言葉を濁した。
無論、成功率自体は試行回数を増やせば解決する事柄ではある。しかし、それでは共闘としては拙いやり方だ。
しかし、こちらに何が出来るのかと言えば、せいぜいドラゴン・ワームの注意を引き付けるのが限度だろう。
早くも思考の袋小路が見えてきたが、そこで予期せぬ助け舟が来た。
『マスター、一つ提案があります』
「セイバー……?」
突然の心話に思わず呟く。利便上、あまり思考の遮断はしていない。
マスターの悩みを察して、声を掛けてくる事自体はそれほど不思議では無いのだが。
- 862 : ◆AWvm2QqdVs:2014/07/31(木) 23:02:29 ID:RzS5BDnk0
-
『外部からの攻撃では、強靭な鱗と皮膚に守られ効果に欠しい。
体内に侵入して、内側から肉体を突き破る、というのはどうでしょうか。
大穴を穿てば、アーチャーに対する大きな支援にもなります』
『あの顎に飛び込む、という事か。かなり危険のようだけど……それが竜に通用するという根拠は?』
『……生前に実証済みです』
セイバーの告白は控えめだったが、そこから受けた衝撃は小さなものではなかった。
竜殺しの英雄(ドラゴンスレイヤー)。広い世界を見渡しても、最上位とされる武勲の一つと言えるだろう。
しかも、文化的な差異からか、東洋出身の竜殺しは特に珍しい。
驚愕しつつも、並行して高木は冷静にセイバーの提案を吟味した。
『……まず、その提案は承知できない。リスクが高すぎるのが問題だし、あいつの性質からして自殺行為でもある。
おそらく、生前のセイバーには竜に呑まれても無事に済むような加護か、体質があったのだと思うけど、
サーヴァントになった今、文化圏もまるで違う竜を相手に、同じ結果を出せるかは分からない……違うか?』
『ですが……!』
『大丈夫、代案は用意できた。今の提案のおかげで、少し光明が見えたからね。
危険なのは同じだけど……腹に飛び込むよりは、大分マシになる』
思念で纏め上げた作戦の概要を伝えると、セイバーは一瞬だけ硬直した。どうも盲点を突かれたらしい。
立ち直ると、ずいぶんと簡単に済ませてしまうのですね、と感想を告げて、承知してくる。
高木に言わせれば、危険度が少ないだけでよほど困難だ、という事になるが、この時点では議論には発展しなかった。
「えっと、アーチャーのマスター」
と、ここで急に会話を打ち切り、心話に専念してしまった事を思い出し、気まずげに白い女性に目を向ける。
もっとも、当人はまるで気にしていないように見えたが。
「表情を見れば分かる。考えが纏まったみたいだな」
「ああ、入り口はこちらで抉じ開けるし、道案内も勤めさせてもらう。成功率も百パーセント近くまで上がっている。
もちろん、そちらがミスをしない前提での数値だけどね」
「それは前提とは言えないな。単なる事実さ。なんなら、軽く証明して見せてもいい」
それは心強いとは、あえて口に出さずに、軽く頷くと目前の敵に意識を集中する。
正反対なようで、逆境でも不敵さを失わない所は良く似ている。妙な主従だった。
一方、サーヴァント達もマスターが策を定めた事を察していた。遠いかと思われた決着が目前にある。
独特の高揚を抱えつつも、セイバーとアーチャーは言葉を交わしていた。
「俺達のマスターは優秀らしいが、それもどの程度か――まあ、お手並み拝見、と行くか」
「その点については、私にも関心があります。竜に届き得るのは英雄の剣のみか、それとも――」
そこで言葉を区切り、沈黙する。この続きは問わずとも、答えを得られるはずだった。
さほど待つ事もなく、その瞬間が訪れる。
- 863 : ◆AWvm2QqdVs:2014/07/31(木) 23:03:56 ID:RzS5BDnk0
-
『セイバー、アーチャー側の同意も得られた。これから、あのドラゴン・ワームを攻略する』
『アーチャー、作戦の要は遺憾ながら君という事になる。最善を尽くして欲しい』
『承知しました。次いで指示を願います』
『オーケイ、痛快な筋書きを期待しているぜ』
それぞれのマスターが最後の戦端を開くことを告げ、それぞれのサーヴァントが己に相応しい言葉でそれに応じた。
サーヴァントと竜、双方の緊張は限界まで高まっている。前置きはこのやり取りだけで十分だ。
「先鋒は俺とセイバーが勤める。セイバー、まず距離を保ち自然干渉系の魔術で牽制を。
ダメージは無くてもいい、が一応は傷口を狙ってくれ」
「はいっ!」
セイバーは首肯すると単騎で、ドラゴン・ワームに目掛けて駆け出した。
マスターの指示通り、ある程度の地点で旋回に切り替え、速度を保ちつつ間合いも維持する。
「風よ! 氷よ!」
セイバーのごく短い言葉は、魔術基盤に応じた詠唱と呼べるようなものではない。
しかし、適切な韻を踏み、音階を並べ、空気を備えれば、それは紛れもない神秘、〝言霊〟となる。
そして、セイバーのそれは達人どころか、史上有数の域にまで達していた。
琴を奏でるが如く、一音一音が重なり響き渡れば、自然は彼女の言葉に応え変容しようとしていた。
セイバーの近辺で、風と氷が鋭利な刃を形作り、巨大な竜に目掛けて飛来する。
ドラゴン・ワームは外見や体躯以上に敏捷だったが、かといって肉体の体積を無視できる訳ではない。
風刃が通過し、氷刃が煌けば、幾つもの小さな傷口がさらに抉られる。
(さてと、動物的であっても知性を有しているなら、かなり鬱陶しく感じるはずだけど……
一応、座標計算ぐらいはやっておいた方がいいか)
セイバーの魔術による攻撃は威力に乏しい。当人が言うように、接近して斬撃を放った方が遥かに効率が良いのだろう。
しかし、今回の目的は牽制を兼ねた挑発だ。何も、多大な被害を与える必要はない。
竜が痺れを切らして仕掛けてくるまで、姑息にダメージを積み重ねるつもりだった。仕掛けてこないなら、挑発を続けるだけの事。
炎による攻撃は、さすがに無意味だと認識しているのか、セイバーは他の属性による飛び道具で、攻撃を繰り返している。
傷口に命中すれば痛みはあるだろうし、被害がなくとも一方的に攻撃される事自体が不快だろう。
ドラゴン・ワームは意外に、というべきか慎重な対応だった。あからさまな挑発に、かえって冷静になっているらしい。
だが、慎重に状況を見定めれば解決するような事柄ではない。行動を躊躇えば、傷が増えるだけだ。
それほど長い時間も掛からず、竜も同じ結論に達した。しかし、対応そのものは極めて大胆なものだった。
ドラゴン・ワームが岩石のような顎を開くと、喉奥が紅く激しく明滅する――災害にも等しい竜の息吹の前兆だ。
「……そう、敵が挑発してくるけど、意図が分からないから迂闊には動けない。
となれば、広域攻撃で状況をリセットしたくなるだろうね。
タスク再開――変色せよ、水晶の羽!」
攻性呪文が起動すると同時に、霊子空間における大気が改竄される。
劇的な変化ではない。濃度と空気の組合比率を変えただけだ。
まず、いかに幻想種が異常な生態を持っているとしても、莫大な炎熱を吐き出す為には、大気を吸い込まなければならない。
息吹(ブレス)と名が付く以上、その本質は呼吸の延長線上にある機能だからだ。
条理外の肺活量や、灼熱の魔力を生成する性質を備えていたとしても、その一点だけは覆せない。
- 864 : ◆AWvm2QqdVs:2014/07/31(木) 23:05:59 ID:RzS5BDnk0
-
吸い込んだ空気から酸素を打ち消せば、マナによる燃焼は起きるにしても、物理的な破壊力は大きく減殺される――
が、それは例の一つでしかない。高木が選んだ手段は、完全に逆の道を行っていた。
ドラゴン・ワーム周辺で大気が改竄された結果、現れたのは限界まで濃縮された〝酸素と水素の混合ガス〟だ。
火に油どころか、爆発物を叩き込む暴挙。それを他者の体内で再現したのだから、結果は推して知るべし。
≪――――ッ!?≫
改竄された大気を吸い込んだ瞬間、ドラゴン・ワームの肉体はかつて無い衝撃と爆熱に貫かれた。
巨躯と竜麟が透けて見える、と錯覚するほどの紅蓮が体内で膨れ上がり、弾ける。
その様は、体内爆破以上に自滅の影響が強かった。化学による現象で、竜という神秘に対抗するには限度がある。
しかし、結果として竜自身の攻撃の制御を奪い、体内で暴発させる事に成功すれば……竜炎を以って、竜を討ったという事だ。
小山にも等しい体躯が地震のように揺れ、のた打ち回り、吐き出された息には、どこか定まらない炎と血液が入り混じっている。
内部から解き放たれた破壊は、ドラゴン・ワームの皮膚を突き破り、幾つもの穴を作っていた。
重態、致命傷。その領域を超えて、生体はただの死体に変じようとしていた。
それでも、なお――
「倒れない、か。分かってはいた事だけど、竜殺しになり損ねたみたいだね」
ドラゴン・ワームは初遭遇の時点と比較すれば、もはや見る影もない。
それどころか、肉体の機能が完全に停止しつつあると高木は見ていた。事実、臓器が破壊され、体内から皮膚が破られている。
だが、竜は死亡することなく、鎌首をもたげ戦闘態勢に入っていた。
肉体的に死しているのなら、竜を生かしているのは形而上の要素、いわゆる概念だろう。
不死に等しい長寿である、その血液には不死身の力がある……その神秘性は普遍的な憧憬ともなっていた。
仮にそれが事実であるとすれば、同等以上の神秘で終止符を打たなければならない。
「セイバー、手筈どおりに」
未だに竜の脅威は存在している。しかし、それも想定内の事だ。今更、新たに告げることはない。
この一言を聞けば、セイバーは今まで置いていた距離を瞬時に踏破し、ドラゴン・ワームへと接近する。
すでに余裕が無くなって来ているのか、ドラゴン・ワームの攻撃は迅速だった。
射程に入るや否や、即座に首を伸ばし、セイバーに向けて牙を剥く。恐るべき事に、その速度は微塵も損なわれてはいなかった。
しかし、それは完全に読まれている。というよりも、呼吸器官を破壊された今、攻撃手段が限られているのだろう。
セイバーは寸前に地を蹴ると跳躍して、それを回避。勢い余った亜竜の頭部が衝突し、地表を削ったところで回り込む。
完全な隙だった。セイバーが数撃を加え、ドラゴン・ワームをその体勢のまま押し留める。
「マスター! 今です!」
「了解、第二タスク再開――捕捉せよ、銀砂の蝶!」
電脳魔(ファミリア)の複数生成。セイバーの位置情報を参考に、ぽつりぽつりと銀光が灯り、目まぐるしく動き始める。
この使い魔は物理的な影響力は皆無に近い、が術者と視界を共有するという、基礎的な特徴を備えていた。
高木が構文で指示を出せば、一斉に指向性を持って動き始める。ドラゴン・ワームの口元に、そして体内へと侵入する。
あくまで視覚的な情報に限るが、これでドラゴン・ワームの体内を把握することが可能となった。
これで、全ての布石は整った。自分達の役割は終わりだ。
- 865 : ◆AWvm2QqdVs:2014/07/31(木) 23:07:36 ID:RzS5BDnk0
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「後は任せたよ」
「ああ、裏口(バックドア)からのアクセス――電脳魔の支配権を奪取する」
直後、アーチャーのマスターが高木のコードキャストに介入し、乗っ取りを仕掛ける。
もちろん妨害ではない。電脳魔を共有する為に、わざと作られた裏口から介入しただけだ。
マスターが竜の体内情報を得れば、それを経路を通してサーヴァントに伝えるのは容易い。
アーチャーに電脳魔の視覚情報を齎すという事も、一瞬で済む出来事だった。
もっとも、彼にとってそれは、体内構造ではなく〝弾道〟を意味する情報であったが。
「ま、派手な見世物だったぜ。さすがに、霊子ハッカーがここまでやらかすとは思わなかったな。
アンカーらしく奮闘に応えて……きっちり幕を引いてやるよ。〝二十一の――」(サンダラー――)
アーチャーは愉しげに笑みを浮かべると、流れるような動作で愛銃を抜き放った。
状況相応の真剣味がまるでないが、どのような難事を前にしても、態度を変えない。それが彼の流儀なのだろう。
宝具の真名解放に応じて、膨大な魔力が渦巻き、弾倉に収束していく。
ビリー・ザ・キッドのみが保持する唯一無二にして、死闘の最後を飾るに相応しい最終武装――
「――銃殺〟ッ!」(――キリングスコアッ!)
大胆にして不敵、悪漢にして無頼。それでも尚、己の道から逸れる事はない。それは、彼の短い生涯が残した輝きだった。
本来、少年の肉体の許容を遥かに超えた反動を残し、銃口から恐るべき魔弾が解き放たれる。
眩く見える程の濃密な魔力を纏い、幻想によって織られた銃弾は有り得べかざる軌道を描き、巨竜に迫った。
身動ぎ抵抗する竜に、着弾する事無く、その口内に潜り込む。
宝具〝二十一の銃殺〟――その真価は虚実混じった、ビリー・ザ・キッドの超人的な技巧を事実に変えるという物だ。
単一、固定された逸話が具現化した訳ではないため、その性質は令呪にも通じている。
ビリー・ザ・キッドは、如何に困難な射撃であっても成し遂げる、と。
伝承が語り、己が望むのであれば、それは奇跡を通して現実となる。
実際、電脳魔からマスターに、そしてサーヴァント。伝言ゲームのような形で持ち込まれた情報を元に、標的を打ち抜くというのは、
アーチャーの生涯を通しても、稀有の難事だった。
竜炎を元にした爆発によって、幾つもの道が開けていたが、それでも生体の構造は単なる屋内の比ではない。
すでに破壊された竜の体内を突き進み、破損した臓器を通過し、魔弾は肉体の深奥に向かっていく。
この瞬間だけは、緊張もなければ高揚もない。
極限まで精神を集中させれば、銃と標的以外の全てが消え去り、手応え所か着弾の瞬間まで、
手に取るような鮮明さで把握する事ができた。
対象を狙い、射抜くのではない。過程から結果までの全てを俯瞰し、引き金を引くことで、望む事象を手繰り寄せるのだ。
努力の地平には存在しない領域。才だけでも及ばない、選ばれた者のみが到達する射撃の究極形。
純技術にも関わらず、これに抗するには最初から撃たせないか、運命を捻じ曲げるしかない。
そして、ドラゴン・ワームは、その機会も幸運も持たなかった。
魔弾が竜の心臓に達し、到達まで残した魔力全てを解き放ち炸裂させる。
この瞬間、ドラゴン・ワームの口内や傷口から、淡い輝きが発せられたかのように見えた。
竜炎には遠く及ばない。しかし〝二十一の銃殺〟は確かに心臓を打ち砕いていた。
- 866 : ◆AWvm2QqdVs:2014/07/31(木) 23:10:46 ID:RzS5BDnk0
-
「悪くない終幕だ。ギャラリーでも居れば、完璧だったんだがな」
困難な射撃の直後であっても、台詞はいつもの軽口だった。
アーチャーは手先で拳銃を回転させると、そのまま勢いを殺さずホルスターに仕舞い込む。
竜の巨躯が、ゆっくりと崩れ落ちたのは、ほぼ同時の事だった。
ずしりと洞窟内の大地に、巨体が横たわる。意外な事に断末魔はなかった。
いかに弱った状況で、存在意義とも言える戦いに力を注ぎ込んだか。それが一つの証左とも言えた。
霊子で構成されていた、というよりも、人造真祖の抗体を霊子で再現し、同期させていた存在だからだろう。
争いに敗れ、存在意義を失えば、霊子単位に分解され空間上に散っていく。
その光景こそが、紛れもない勝利の証だった。
戦いに参加した両陣営共に、独特の虚脱感を胸にその様を見守っていた。
だが、それも永遠には続かない。やがては調子を取り戻し、各々の本来の役割へと戻っていく。
「ビリー・ザ・キッドの竜退治。さて、マネージャーとしては観客動員数を、どう見積もる?」
「主題がチープで幼稚。集計圏外だろう」
「主演男優は完璧にビリーを演じたんだがなぁ……」
アーチャーの陽気さに、そのマスターは冷淡に応えている。これが揺らぐ事のない、この主従の形なのだろう。
女性と子供、一見すれば緊張感の欠片もないコンビであり、やりとりではあったが……
「――セイバー」
高木は落ち着き払った様子で、自身のサーヴァントを呼ぶと飛び退いた。
一瞬で竜に向かって突出していたセイバーが舞い戻り、空中目掛けて黒葛の鞘を一閃させる。
火花が飛散する。木製の鞘が、確かな手応えをセイバーの腕に伝えていた。
「共闘直後に襲い掛かるとは、大した倫理観ですね、アーチャー」
空中で迎撃された物か、アーチャーの銃弾が地面に転がり落ちる。
セイバーに冷たい敵意を向けられたアーチャーは、射撃直後の姿勢のまま口笛を吹いて見せた。
「なに、今回の興行成績には脚本家の責任が重いと思ってな」
「いつまで続けるつもりだ、アーチャー……元々、階層の核を仕留めるまでの、共闘関係だ。
倫理をどうこう言われる筋合いは無いし、戦場ではノーカウントになるのも世の常さ」
両者とも、悪びれた様子すら見せない。漫才をしていると見せかけて、不意打ちの機会を狙っていた、という事なのだろう。
本来、敵とはいえ、この変わり身の速さは大したものだと言えた。
もっとも、それ自体は計算できていた事でもあった。
とっくに避けられないと結論を出していたからこそ、飛び退く事でアーチャーの銃撃のタイミングを調整、
セイバーによる迎撃に繋げる事ができたのだ。
「俺は部外者だし、舞台をプロデュースした西欧財閥が一番、悪いと思うんだけど……」
「マスター、彼らの調子に飲まれぬように願います。気勢が削がれるので」
アーチャーからの攻撃を警戒し、セイバーはマスターの傍らで鞘を構える。
守勢であると同時に、補助を受け、一気に切り込める位置取りだ。
竜退治は結末を迎え、聖杯戦争の本筋。剣と弓の激突は、第二幕を迎えようとしていた。
- 867 : ◆AWvm2QqdVs:2014/07/31(木) 23:14:32 ID:RzS5BDnk0
- 話題性的には、さっさと登場人物の顔見せを済ませておけば良かったかも、と今更構成の事を考えたのですが、
この更新頻度だと、どうしようも無さそうですね。幕間とかを分割して公開しようかと、思案中
という訳で、毎回遅くなっていますが、続きとなります。おそらくは過去最長
>>ドラゴンワーム
名有りは強すぎぃ……という訳で、まったく拾えませんでした
手の内隠した状態で勝たせるのは、流石に無理っぽかったので
>>509
拝見したのは大分前で、今更になって申し訳ないのですが……
想定外に素晴らしいものが……!
描写に反映させるのはアーチャー戦後に、日数経過した辺りになりそうです
>>ソロモン
電脳癌もそうだけど、この人も凄い話題性
仮にGrandOrderに出てきたら、まんま登場させるにしても、差別化するにしても、やり易くなりそうです
>>サーヴァント案
未だに迷ってるんですが、とりあえずランサー確定(?)かな、と
>>設定、プロット案
汎用的な設定案、細かい人物設定とか、コードキャストとかプロット案とかは、そこそこ拾えそうかなと
人物とサーヴァントは拾いすぎると大変な事になると気が付きましたが、拾う時は拾う事になりそうです
ちなみに今は、次の階層あたりで使えそうなプロットとかを特に募集しています
>>シンジ
むしろ、シンジタンク(パッションリップ並の性能)を引き連れて無双して欲しい
- 868 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/08/01(金) 03:17:33 ID:1RLnCJes0
- 待ってました!
マスターがここまで有能な聖杯戦争って公式でも今までなかったんじゃなかろうか・・・
ジェイミーとキッドのコンビも相変わらず筋の通った悪漢ぶりで魅力的ですね
しかしこんだけ出来がいいともっとたくさんの人に見てほしくなるなあ
公式でFakeやGOが動いたらオリ鯖界隈ももうちょっと活気付いてくれるかしら
あとWiki更新しときました
http://fateunlock.wiki.fc2.com/
- 869 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/08/01(金) 12:59:47 ID:gjW2qa6g0
- ラフでもなんでもイラストはwikiに全部載せないの?
というか絵師本人は生きてるの?
- 870 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/08/01(金) 14:29:50 ID:XrMTQpSc0
- 【シンジタンク MK.2】
ソロモンの暫定マスターになったシンジプロデュース、72柱の魔神がイヤイヤ
開発したロマン兵装。見た目はビ●ザム、もしくは夢見るおじいさん監督の
撮った、なんちゃらの動くアレみたいな感じ。
複数の魔神たちの礼装を組み込んであり、その戦闘能力は桁違い。また組み込
んである四基の魔力炉は無限のエネルギア…でもよく暴走する。
主任開発者の悪魔は「もう勘弁してくれ」との事。
コックピットは某宇宙世紀ロボっぽいつくり、あとソロモンの意向でモニター
が自爆スイッチになっている。
- 871 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/08/01(金) 15:33:41 ID:gjW2qa6g0
- グラウルングのサーヴァントはまだ決まってないんだっけ?
と言うかサーヴァントはセイバーとアーチャー以外決まってない?
取りあえず第2階層のボスは飛竜系希望。空中戦っていいよね!
海中でもいいけど
第2階層に向かうまでの展開としては、
ウィンとの会話とか、進行役の神父(ベータ・クレイナー)の案内とか
幕間でキャスター登場とかレオナの報告とか電脳癌登場とか
のどれかは入れてほしい
神父は案で出ている様なキチガイっぷりが階層攻略・突入時の顔見せで
徐々に見えてくる感じだと良いな
- 872 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/08/01(金) 15:35:05 ID:gjW2qa6g0
- あ、>>871ミスった。次の階層は第2じゃなくて第3階層だった
- 873 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/08/01(金) 18:53:25 ID:XrMTQpSc0
- 時計塔の魔術師マスターは、考え方は魔術師そのものだけど人並みの
倫理観や常識も持ち合わせている、とか。
思想的にはガチガチの魔術師だけど、人間性はケイネスや時臣よりも
凜やウェイバーに近いの。それと家が没落してるので倹約生活をしており、
小市民的な生活臭を匂わすことがしばしば…。
だからゴージャスな英雄王は苦手、散財家なドレイク姉さんは恐怖の対象。
あとエウロペにお願いされれば、惚れた弱みで何でも聞いてしまうの。
- 874 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/08/01(金) 19:33:35 ID:Yvj6dvz.0
- >>869
絵描きの一人だけど見てるよ
- 875 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/08/01(金) 20:15:29 ID:XrMTQpSc0
- 【海ステージ】
無限に広がる海洋、ボスは水中で無類の戦闘力を発揮する海竜(セルピエンテ)?
過去の逸話からセイバーにとっては鬼門となるステージ。
海洋か空を航行できる乗り物を持つライダーか、泳げる能力をもつサーヴァントが有利。
戦車持ってそうなエウロペが大活躍しそう。あとドレイク姉さんには独壇場だと思う。
- 876 : ◆IO/jvs2O9g:2014/08/01(金) 22:47:23 ID:1RLnCJes0
- >>869
ラフは恥ずかしいんで勘弁して下さい
- 877 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/08/02(土) 19:37:58 ID:VdRBFdrE0
- ソロモンがああなったのは、某大型新人声優が声当てた 某小物ラスボスのせい。
UNLOCKのテーマである解放と言う意味で、ソロモンは全知という呪いに囚われて
いる、とか? 何でも知っている為に道に遭遇して心ときめかしたり、何かに情熱を
傾けることもできず、淡々とパーフェクトプレイ。全てを与えることで 彼を束縛して
いる根源を憎んでいる、と…
生まれおちてすぐに、根源に至れるような魔術回路を保持したソロモン王。
でも、根源という つまらない場所に召し上げられたくない為に、悪魔や魔神に肉体を
与えてまで汚猥に満ちた不完全な地上に居残ったのに、そこでの愉しみさえ奪う
根源を憎む…みたいな。
- 878 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/08/03(日) 08:48:44 ID:CbElKpSs0
- 【海洋】
タケルちゃんの苦手とするステージ、多分ライダーが有利。
ボスは海竜(潜水)。
【砂漠】
射撃能力持つ奴やアサシンが得意とするステージ。
ボスはバジリクス?
【山岳】
足場がメチャクチャ悪い、ライダー有利?
ボスは翼竜。
- 879 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/08/03(日) 19:21:35 ID:CbElKpSs0
- 【海ステージ案】
工房か何かで、レオナが議長役で今後の作戦会議。足並みが揃わない?
(レオナたちの主導権を認めないマスターが強硬に反対? アーチャーが混ぜっかえしてゴネる、
神父は自身が監視役であり中立を表明 さらに高木の作戦会議参加を申請する)
↓
時計塔は会議に参加してないorサーヴァントがいない?
(エウロペ、島が故郷によく似てるから お花摘みしたいと言って遊びにいっちゃった。
レオナブチ切れ寸前。レオスがいさめて 今後の行動方針を示唆)
↓
双子と神父だけになって、電脳癌について話し合う。
双子と神父の内密事項になる。
エウロペちゃん お花畑モード、高木と出会う?
- 880 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/08/05(火) 23:24:33 ID:/7HE2drA0
- AUOが不死を求めたときの冒険譚で、マーシュの山(洞窟)→大海原→ウトナシュピテムってな感じで
続きとしては、粘土版12の話を採用して 聖なる園(森林)→砂漠(リリトの逃げた先)→山岳(ズーの逃げた先 須弥山のような山)
ってな感じで…山の上は迷宮都市、月の城ステージへと続くと。
洞窟ステージで竜が倒された為、階層の門が砕かれて太陽の道(光の筋)が差し脱出と。
洞窟と海の階層の分岐点で、宝石の植物とかが茂っててもいいかも。
- 881 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/08/06(水) 00:03:58 ID:57e043Ps0
- キーパー ルーラーの相違点
ルーラー
大聖杯に召喚され、聖杯戦争を運営する役割をもつサーヴァント。
ルーラーのサーヴァントは聖杯戦争を管轄する絶対的な特権を有しており、魔術に関わりのない
部外者を巻き込むなどの規律に違反する者には注意を促し、場合によってはペナルティを与える
こともある。
キーパー
同じく大聖杯に召喚され、聖杯戦争を運営する役割をもつサーヴァント。
聖杯戦争より、聖杯そのものを守護する役割を持つ。いわば聖杯側の抗体。ガイアや 聖杯起動の
外法による悪性霊子の為に召喚された。聖杯の汚染もしくは聖杯自体が破壊されるような危機が
陥った場合に行動を起こす。ぶっちゃけると聖杯に影響さえ出なければ、誰が何しようが放置する。
ルーラーが気苦労の多い管理人なら、キーパーは有無を言わさない削除人みたいなもの。
下手なことすると、警告なしでアク禁される。
- 882 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/08/06(水) 20:30:02 ID:k44rOhDA0
- ヒーラー・ルーラーでナイチンゲール
- 883 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/08/06(水) 21:12:28 ID:57e043Ps0
- キーパー「お前いると荒れるから、永久にアク禁な」ガシッ
アヴェ「え? ちょ…!」
キーパー「汚物は消毒(棒)」ボーッ
ジャック「キャ〜〜!」
アタランテ「わあああッ!?」
キーパー「魂喰い? やってもいいけど変なもん食うなよ」
セイバー「なッ!!?」 ライダー「え…」 キャス子「い…いいの?」
キャス子「あ…あの」
キーパー「チート? 大聖杯の負担にならん程度ならいいよ」
聖杯戦争が終了するまで聖杯を管理維持し、正規の手続きで引き渡す
ことがキーパーの目的。無色の魔力を汚染するような魂を選別する役割
も持つので、アンリマユや悪霊の類は聖杯にくべることさえ許さない。
もし七人分の英霊の魂が揃わなければ、自身を聖杯にくべる。
- 884 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/08/06(水) 22:07:20 ID:k44rOhDA0
- マスター案とかサーヴァント案とかまだ出していい感じですかね?
- 885 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/08/07(木) 00:10:43 ID:otaWy6uk0
- ええんやない?
実際の所キャスター以外は確定していないはず
- 886 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/08/07(木) 01:41:07 ID:o1X2hzIc0
- じゃあ、遠慮なく
ヒーラー
ナース服に身を包む美女
普段は相手の意見を尊重する温厚な性格だが、自らがこれと決めたことは絶対に譲らず、自分の意見を相手に強要する。
宝具は彼女に由来する夜回りを欠かさなかった説話が宝具へと昇華したランプ。
これを発動している間は如何なる怪我、病気、精神汚染の進行を防ぎ、徐々に癒していく。
願いは自らが救えなかったすべての命の救済
真名は「クリミアの天使」ナイチンゲール
本来、召喚することの出来ないエクストラクラス・ヒーラーに割り当てられる
ヒーラー自身の攻撃力は皆無であるためマスターや同盟相手のサポートに回る
ヒーラーは癒すことはできても、傷つけることができないため、万が一にも聖杯を手にすることはできない
- 887 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/08/07(木) 02:06:31 ID:o1X2hzIc0
- セイバー(偽)
擬似的な召喚儀式により召喚されたサーヴァント
緊急時の代役に過ぎず、セイバーが召喚されるとクラス未定のサーヴァントになる。
感情に乏しく、作業のように人を襲い続ける。
真名はジャック・ザ・リッパー。
「セイバーのジャック・ザ・リッパー」として召喚された彼は
本人ではなく、英霊としての格を背負わされた一般人にすぎない
願いは「ジャック・ザ・リッパーとなる前の自分を知ること」
宝具は相手の霊核を表面上に引きずり出すメス
- 888 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/08/07(木) 02:21:51 ID:fpQvPueo0
- 引きずり出してる暇があれば普通に核潰したほうが早いという悲しみを背負ってるな
- 889 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/08/07(木) 02:30:39 ID:o1X2hzIc0
- 殺した女の臓物を引きずりだしてたみたいなこと書いてあったからそれイメージした
- 890 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/08/07(木) 12:17:40 ID:KWzebMEkO
- 宝具はアサシン向きなのに、セイバーにされちゃった可哀相な子。
- 891 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/08/07(木) 20:00:00 ID:o1X2hzIc0
- マスター案も出しておく
トニー・ディアブロ(仮)
イタ公チンピラ
生き別れになった父の言葉を信じ、聖杯戦争に参加する。
魔力自体は限りなく少ないが父の残した魔宝石を使うことでなんとかやりくりしている。
父と別れてからは喧嘩に明け暮れていたため、ルール無用のスラム街格闘術を会得しており
戦闘能力は高い
また、手に取ったもの(鉄パイプとか)に魔力を宿らせ魔術礼装とする魔術を扱う。
- 892 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/08/07(木) 20:54:44 ID:de0FF01c0
- 【天の梯子 聖杯大戦編】
セイバー
バイキング風の装いをした金髪碧眼の少女で、巨乳ロリ体系。
見た目によらず怪力で、身の丈をはるかに超える無骨かつ巨大な斧を振り回す。
腰には華美な装飾が施された剣を下げているが、回数制限があり滅多に抜くこと
はない。斃した相手の血を啜る事で、相手のスキルをひとつ吸収するスキルを持つ。
ただ脳筋のうえに学習能力がないので、搦め手に異常に弱い。
しかもバカの上に正直なので、毎回マスターの悪巧みを暴露してしまう。
シンジ
現在売り出し中の霊子ハッカー、ユーラシアでは結構有名らしい。
日系ロシア人、曾祖父が日本人で 元ルポライターの戦場カメラマンだったらしい。
勝利時には、何故か右手の令呪を掲げる変なポーズをとる。
霊子ハッカーとしての腕はただの一流だが 恐ろしく運が良く、INQ-EXITVer.07の
プロテクトを安全だが 天文学的な確率でしか成功しない方法で成功させている。
自身のサーヴァントを「駄目英霊」呼ばわりするが、何だかんだでいいコンビ。
このセイバーの真名は秘密、TSって軽々しくやるもんじゃないよね!
- 893 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/08/08(金) 10:26:07 ID:FFrKMX4o0
- >>885
セイバーはタケルちゃん(愛称)で異論なく決まってる
他は確定じゃないけど前スレまででは
ランサーは関羽、アーチャーはビリー・ザ・キッド、
ライダーはエウロペ、アサシンはカイン、バーサーカーは人造エミヤ
とか言われてたりする
- 894 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/08/08(金) 18:14:30 ID:7lq5sscs0
- >>889
コンセプト的にもキーパーホイホイの可哀想な子だから
- 895 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/08/08(金) 20:54:24 ID:vo0aOqwU0
- >>893
もちセイバーとアーチャーは今のでいいと思ってるよ
>>885はまだ出てきてない鯖はって意味で書いた
- 896 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/08/08(金) 20:58:36 ID:7lq5sscs0
- >>891
追記
父は運営の方に関わってる魔術師で、ディアブロの一族も西欧と縁のある魔術師の一族である
しかし、魔術回路が絶えかけ、不安を抱いた当主が魔術回路の再生を目的に聖杯に不正アクセスしようとし、バレて殺される
だが、当主は自らが失敗した時の保険として息子に望みを託していた
- 897 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/08/08(金) 22:05:46 ID:l/BjL3PM0
- 【ソロモンの王道】
王は国家という統治システムの部品に過ぎない。王も民も所詮はシステムを維持する為の歯車である。
そして収奪が少なければ民は王を名君と呼び、多ければ暴君と呼ぶ。王もまた奴隷に過ぎない。
【タケルちゃんの王道】
王は民と共に立つもの。たとえ王が斃れ 国が滅んでも、民が再び立つ標(しるべ)となればいい。
かつて刃にかけた王が 彼女に示した"王としての在り方" そして彼女は自身に王の資格はないとする。
- 898 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/08/08(金) 22:08:11 ID:vo0aOqwU0
- >>896
extraの延長線上にある世界観で普通に魔術師やってるのはなんか違和感があるんだが
- 899 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/08/10(日) 15:33:07 ID:mI2dfPZ20
- ああ、メデューサさん? あなた吸血種だったね、でも怪物に
なる前だから大丈夫だよ。
あ、魂食いならやってもいいよ。でも霊脈あんまり傷つけないでね。
メディアさんも? どうぞどうぞやっちゃって。
ジルドレさん? 大規模な儀式魔術やるから人間狩りやりたい?
ま、宝具の都合上しょうがないね。
ん? そのついでにマスターの手すさびで人間オルガン作りたい?
どうぞどうぞ、ご自由にやってくれ。
ジャック・ザ・リッパー? あんた英霊じゃなくて悪霊だろ?
聖杯戦争やっていいのは、ギリギリハサンまでだから。
アヴェンジャー? ダメに決まってんでしょ。アンタ来ると荒れるから。
キーパーってこんなヤツ。
- 900 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/08/10(日) 22:21:26 ID:7djVcKt2O
- >>899
「正しい聖杯戦争」に拘ってるけど、魔術の秘匿とかの「一般常識」はどうでもいい感じ?
- 901 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/08/10(日) 23:11:21 ID:mI2dfPZ20
- キーパー「神秘の秘匿? それは人間の問題だろ、お前らで何とかすれば?」
キーパーに選ばれるのは 神としての資格を剥奪された神霊であり、人間性が薄く
基本聖杯と聖杯戦争に対する義務しか果たさない。
逆を言えば、たとえ世界が滅ぶことになっても聖杯戦争を継続させようとする。
- 902 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/08/10(日) 23:15:29 ID:A8bBekmA0
- >>901
だったらジャックとかアヴェンジャーに文句付けるのはおかしくないか?
聖杯によって招かれた以上正当な参加者なんだし
- 903 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/08/10(日) 23:45:38 ID:mI2dfPZ20
- キーパーの役目は聖杯の内部管理
・聖杯の汚染を防ぎ、中身の魔力が無色の魔力であることを保つこと
・聖杯のシステムを破壊するような存在を撃退すること
・聖杯をルールに則り勝者に引き渡す。
天の梯子自体が外法で建造された。悪性の霊子やガイアの意思の介在に晒されている。
その結果、キーパーは聖杯の抗体として召喚された。
でもって悪霊の類やアンリマユのような、聖杯内を汚染する可能性のある不純物は、脅威
として排除の対象となる。英霊が足りない場合は、自分をくべればいいだけの事。
ただし聖杯に影響を及ぼさない範囲で裏技使う連中や、四郎やギルガメッシュのような
受肉組には、彼等が聖杯破壊にでも乗り出さない限りは何もしないしできない。
- 904 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/08/11(月) 00:09:37 ID:Q7YdtUyQ0
- 今回の聖杯戦争天の梯子を上って人工真祖に辿り着いて夢の改編を可能にするのが目的で
最終的に残った組がどのように改編するか決められるから殺し合って
じゃあキーパーの役割ってなんだ?サーヴァントの召喚・維持を行う聖杯システムの保護か?
- 905 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/08/11(月) 02:07:47 ID:gVYK/Bps0
- そもそもこの聖杯戦争が英霊を燃料として焚べる冬木型か
あくまでマスターの戦力として貸し与えるムーンセル型かも決まってないよね
ムーンセル型なら聖杯の汚染という概念はなくなるわけだが
- 906 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/08/11(月) 10:21:07 ID:Q7YdtUyQ0
- 冬木型だったらわざわざ上る必要もないし電脳世界で穴あけるのかって話にもなるからムーンセル型なんじゃないかな
なにより冬木型なら世界を救うために殺し合わなくてはならないが
ムーンセル型だと別に殺し合う必要はないのに自分たちの望みのためにこの期に及んで殺し合う話になるからこっちだと思ってた
- 907 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/08/11(月) 16:02:22 ID:irqC3s/o0
- ランサー
蒼き武装で身を固める女騎士
一人称は私(ワタクシ)。恋愛至上主義、口癖は「愛は勝つ」
魔を打ち払う聖槍、ロンギヌスを所持している
真名はアーサー王の娘メローナ
- 908 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/08/17(日) 20:43:12 ID:cZNDwDAU0
- 海洋ステージがあるなら船で渡る、それとも島伝い?
青王や●これみたいに海の上突っ走るってのもありだとは思うが…。
- 909 : ◆AWvm2QqdVs:2014/08/20(水) 02:08:22 ID:wOuS3k.w0
- 幕間 各々の戦場
それは正(まさ)しく、神話に等しい光景だった。見上げるほどの巨躯が激突し、延々と続く空洞を振動させている。
広いだけの洞窟は今や強大な神秘が渡り合う戦場であり、伝承の世界や異界にも似た異質の重圧を帯びていた。
たった二頭でありながら、軍勢によるものと同等の戦場を構成する者達。一方は欧州の伝承にも見られる亜竜ワーム。
外観こそ蛇にも似ているが、丘ほどもある体躯を持ち、灼熱の吐息を吐くという、通常の生態系には存在し得ない怪物だった。
竜は幻想種の中でも最高位に位置付けられる。若年ではあっても、このワームも例外ではない。
もう一方、その怪物と相対し、互角の闘争を繰り広げる巨大な影。
それは青銅で形作られた巨人のように見えた。その体躯は、逞しい青年のものであり有翼の異形でもある。
タロス、ギリシャ神話における神作の自動人形(オートマトン)。
かつてクレタ島を守護し、アルゴナウタイと交戦した怪物と同じ個体ではないが、同型の存在であった。
巨体と巨体の対決は互角、または青銅巨人が若干竜を押しているようにも見えた。が、今の所は決定打には程遠い。
ワームがその巨大な牙で喰いかかれば、タロスは途方も無い体格を活かして、それを引き剥がし、続けてワームを打ち据えた。
タロスがその拳で襲い掛かれば、ワームは巨体でありながら、それを巧みに回避し、逆に長大な胴体で巻き付き、締め上げようとする。
これほどの戦闘で洞窟が持つはずがない。激震につぐ激震に、洞窟は悲鳴をあげるかのように音を立て、亀裂が広がっていく。
無論、洞窟が崩れ、生き埋めになった程度で二頭の怪物が倒れる事はない。それどころか、戦闘を続行する可能性も高いだろう。
しかし、それを観察する者達にとって、崩落は死活問題と言えた。
「やはり、ライダーの宝具は凄まじいものがありますね。対軍レベルの攻防で彼女に頼る事は多くなりそうだ。
もっとも、今回は時間の猶予が無いようですが……」
金糸の如き髪、中性的な美貌。しかし、それ以上に彼の存在を強く印象付けているのは、品であり格式でもあるのだろう。
一挙一動に優雅さと余裕があり、その完璧さが見る者にある種の圧迫感を抱かせた。
レオス・ハーウェイ。現在の西欧財閥における、共同当主の一人にして実質の頂点だった。
彼の前にあるのは強大な存在から齎される、精神的な重圧だけではない。
巨躯が荒れ狂い、岩石が破砕する。巻き込まれれば、一瞬で命を失う暴威もまた確かに実在しているのだ。
それを前にしても尚、彼は平静さを崩そうとはしなかった。
その対価か、あるいは単なる必然か。激しく争う二頭の狭間で、巨岩が一つ弾き飛ばされた。
それだけであれば、珍しい事ではない。が、その岩はレオスを狙い済ましたかのような軌道を描いて投げ出されてた。
容易に人体を押し潰し、破壊できる質量を持った岩石だ。
しかし、命の危機が迫ったレオスの反応といえば、無関心に岩を一瞥しただけだった。まるで、それが無害であるかのように。
いよいよ、避ける余裕すらない位置に巨岩が迫った所で、その間に槍を携えた戦士が跳躍し、割って入った。
槍が瞬時に紫電と化し、巨岩を刺し貫く。穴を穿っただけではない。岩の勢いも押し留められた。
直後には、ほんの一点の穴から全体に裂け目が広がり、巨岩が崩れ去る。
もちろん、これほどの絶技を成し遂げた者が常人であるはずもない。
槍兵(ランサー)のサーヴァントはレオスの傍らに降り立つと、涼しい表情で鷹揚に語りかけた。
「大望を抱く身としては、少々無防備ではないかな? レオス・ハーウェイ、貴公は前に出過ぎているようだ」
「いえ、ランサー。貴方が傍に控えているので、無防備には程遠いでしょう」
レオスが見返した槍の英霊は長身、壮年期の男性だった。鋼鉄の鎧と外套を身に纏い、良質な槍を地に立てている。
身形や品格から察するに、王侯か少なくとも上級の貴族であるらしい。
しかし、表面上の明朗な態度に反して、どこか猜疑に曇った双眸が不吉な印象を漂わせていた。
- 910 : ◆AWvm2QqdVs:2014/08/20(水) 02:09:54 ID:wOuS3k.w0
-
「信頼して貰えるのは光栄だが、かの黒太子には劣る身だ。サーヴァントとしては平凡の域は出ないだろう。
過大な期待には応えられないぞ」
「金言ですね。マスターとして、そして、なにより人の上に立つ者として、肝に銘じておきましょう。
確かに並のサーヴァントでは、この攻防に割り込む事は難しい」
ランサーの言葉は単なる謙遜ではない。少なくとも、一時代の主役であった英霊に劣る事はまったくの事実だ。
レオスは謙虚に頷くが、その知性は単なる自制とは異なる結論を出していた。
「しかし、困難を承知で頼みたい事があります」
「分かっている。亜竜を仕留めろと命じたいのだろう。主命ならば是非も無い、が理由だけでも聞かせてもらいたいものだ」
「一言で表すなら、政治です。それこそ、分かっている事なのでは?」
レオスは仄めかすだけで応対を済ませると、そこから反問する。
生前、陰惨な権力闘争に身を置いていた相手だ。したり顔で釈迦に説法をする気にはなれなかった。
英霊相手では純粋な知恵や見識で劣る、と考えている訳ではない。
しかし、自身が英才教育の結晶であると同時に、十代の未熟な若者でもあるという程度の自覚は持っていた。
優劣とは別の次元で、ランサーから見れば察し易い部分もあるのだろう、と。
「陣営における頂点などと言っても、所詮は対等な同盟の纏め役。座して待てば、立場が悪くなり後に影響が出る、か。
実質上は世界の王だというのに、難儀な事だな」
「慣れています。凡そ全ての王座は針の筵でもありますから。国力が大きければ、大きいほど針も鋭くなる。
……さて、改めて命じます。ランサー、宝具を開帳し〝階層の核〟を撃破せよ」
「しかと承った。これより我が悪名を以って、かの竜を誅戮させてもらう」
ランサーの敏捷値は平凡なものだが、それでも人の基準からは掛け離れている。
放たれた矢の様に駆け出すと、今も巨大な規模で戦闘を続けるタロスとワームに接近する。
この場合、下手に距離を詰める事は死を意味するが、接近するのは宝具の射程までで十分だった。
「ワームよ、この世に顕現したばかりのお前が罪を犯しているとは思えん。
だが、我らが大義の障害として生まれ出でた、その事実こそが覆しようの無い罪悪なのだ。
我々を恨むのは良い。この世を恨む資格もあるだろう。だが――今ここで逝くがいい」
この宣言は明晰で張りがある。これも演説力の一種なのだろう。
激しい争いで発せられる雑音の中でも、ランサーの声はよく通っていた。
(よく信じてもいない正義を声高に語れますね……)
大衆の心を打つ声明も、レオスの心を動かす事は無かった。
単純に共感する事も出来ず、逆に独善を批判するという素直な発想も持てない。
日常的に権力者の思考に触れていれば、彼の主張を率直に受け取る自体、難しい事なのだ。
政務にしても戦争にしても、事を起こすには正当性が必要だ。厳密には、多数に正当と信じさせる事が。
それを雄弁に語るのであれば、少なからず演技(パフォーマンス)が必要となる。
聴衆は必ずしも必要ではない。騙すのは、まず己自身であり、後世に伝わる歴史でもあるからだ。
レオスとしては、その滑稽さと切実さを理解しているだけに、肯定も皮肉も口には出来なかった。
「手向けとして、その眼に焼き付けよ。我が暗き宝具――〝惨劇宮廷〟(エル・クルエル)を!」
高らかに宝具の真名が告げられた直後、起きた異変は劇的なものだった。世界という名の画布に、何かが塗り加えられていく。
容易くドラゴン・ワームとタロスを収納する程の規模で出現したのは、欧州の様式とは趣の異なる宮殿風景だった。
華美な飾り布や壁画、そして多様に組み込まれた幾何学模様が異彩と壮麗さを放っている。
一城という規模で形成された、史上の芸術品。しかし、その全てが薄闇に沈んでいた。
固有結界とは似て異なる大魔術。有利な戦場を展開する、という類の宝具だ。
そして、この〝惨劇宮廷〟は決して輝かしい伝説の具現などではない。
この異変を認識し、ドラゴン・ワームが激しく咆哮する。岩を砕き、地を揺さぶるほどの大声量。
叙事詩であれば暴虐の嵐として書かれたのだろうか。しかし、今はただ暗い宮廷の奥底へ、虚しく吸い込まれていくだけだ。
つまるところ、亜竜の強大な力を以ってしても、手遅れの事態が到来しつつあった。
- 911 : ◆AWvm2QqdVs:2014/08/20(水) 02:11:05 ID:wOuS3k.w0
-
――幾ばくかの時を挟んで。
宝具の幕切れと同時に宙を舞ったのは、ドラゴン・ワームの巨大な頭部だった。
すでに胴体から切り離され、無数に刻まれた苦痛から、その眼と顎は開かれている。
竜頭が地面に墜落し、轟きと土埃を発したのは、さらに数秒後の事だ。
すでに亡骸となった竜を前に、猛威を振るっていたタロスも動きを止めている。
次いで始まるのは、この空間の仕様としての死亡者の分解だが、その時点ですでにレオスとランサーは竜を見てはいなかった。
「終わりましたね。かなりの魔力を消耗する事になりましたが……」
「あの規模で宝具を展開したのだからな。その後の補助も含め、並のマスターであれば、何度も干乾びるほどの消耗だろう。
だが、見合う成果はあったのではないか?」
「ほんの面目に過ぎませんが、確かに。これで軽んじられる事は、まず無いでしょう」
レオスは首肯する事で成果を認めると、ランサーを労った。宝具の借用元であるライダー主従にも、何らかの礼は必要だろう。
と、それだけを決めると、レオスは認識を第二階層の攻略状況に向けた。
クレイナー神父の分析によれば、〝階層の核〟は数体程度。レオスは個体の強力さから見て、四体と推定していた。
この推測は、アーチャーの捜索やキャスターの探査。それに主催者としての特権的な情報源も、事実であると裏付けている。
まず、ここでランサーによって一体が倒れた。
得体の知れないキャスターとバーサーカーも、おそらく遅れを取る事は無いだろう。
タロスの本来の所有者である、ライダーは単独での討伐を決行していたが、こちらも心配はしていない。
ここで強大な力を示したタロスを上回る宝具を有しているからだ。
ライダー自身に不安要素はあるが、それはおそらくマスターがフォローする事だろう。
そして、残った最後の一体を担当するのはアーチャー。これだけは不確定要素が大きい。
アーチャー自身は幻獣狩りには向かず、同意の上でセイバーを利用する計画を任せた。
彼らは要領の良く立ち回れる主従だ。最悪の事態だけは避けてくれるだろうが……
そこまで思い起こした所で、レオスの脳裏から囁く声があった。もちろん、空耳の類ではない。
双子の妹、厳密には同型のクローン……のレオナ・ハーウェイからの心話による通信だ。
即座に重要な話であると察して、レオスは内心で身構えた。
というのも、レオナが彼女の側から、しかも謝罪や許可を求める言葉も省いて通信を入れるというのは、
平時では考えられない事だからだ。
『お兄様、火急の用件が御座います。キャスターからアーチャー陣営との通信が遮断された、との報告を受けました』
レオナの報告は簡潔だったが、複数の重大な事実が提示されている。
しかし、それらが指し示すのは一つ。単に順調だっただけの現状が動き始めた、という事だ。
「セイバー……いえ、この場合はそのマスターが仕掛けてきたと言うべきでしょうか。
彼らが数に劣る以上、分断し確固撃破を狙ってくるのは妥当な展開ですが」
これは予期していた事ではある。だからこそ、情報網を敷き、キャスターに複数の連絡網を構築させたのだ。
実の所、一介のマスターでは西欧財閥側の情報網を陥落させる事は、不可能に等しい。
計画の実行者としての権限を幾つも保持しており、他の切り札もある。そのうえで、キャスターにも情報収集を依頼していた。
しかし、西欧財閥側に属する者達がタイムラグ無しに、その情報を共有できている訳ではない。
侵入者であるマスターは、その弱点を突いたのだろう。
いくら情報収集が完璧であっても、情報を活かすべき人物に伝達できなければ意味を為さない。
事実、現状のアーチャー達は西欧財閥側でありながら、情報的には孤立している。
- 912 : ◆AWvm2QqdVs:2014/08/20(水) 02:12:44 ID:wOuS3k.w0
-
「さて、キャスターめが意図的に遮断したか、手を抜いたという事もあり得るが。
セイバーのマスターが優秀だとしても、奴の裏をかけるとは考えにくい」
経路(パス)を通じて、情報を共有していたランサーはどこか冷酷な笑みを浮かべ、キャスターの不審な点を指摘する。
元からキャスターに好感を抱いてはいないのだ。
レオスとしては立場上、共感する訳にはいかないが、理解はせざるを得ない。という、やや複雑な心境だった。
これも重大な意見には違いない、がレオスはあえて首を左右に振った。
「その辺りの追求は優先順位が低い。どちらにせよ、早急に対処が必要な事には変わりありません。
最悪、アーチャーを無為に脱落させる事になる。
ランサー、この状況について何か意見はありますか?」
「さしたる策は無いだろう。迅速に、最大の戦力を以ってアーチャーと合流、援護する他無い」
「提案の段階では、確かに正道にして最善の選択ではありますが……」
ランサーの見解は正しい。というよりも、当人の言うように大した選択肢は無い状態だ。
必要に駆られて戦力を分散している現状だが、さらに戦力を安易に投入すれば、自陣を二重の不利に追い込みかねない。
かといって、容易く最大戦力を動かせるのかと言えば……レオスは悟られないよう内心で溜息をついた。
想定の内とはいえ、この段階で重要な手札を晒す事になる。とはいえ、躊躇っていられる状況ではない。
「やはり、味方にしても敵にしても脱落は時期早々ですね。
――レオナ、貴女に事態の収拾を命じます。一時、『門番』に課せられた制限を外しますが、慎重に」
『承知いたしました。必ずや、お兄様のご期待に添えて見せますわ』
これは通信であって面と向かった会話ではないが、それでもレオナは淑やかに一礼しているのだろうか。
レオスは頃合と知れば、即座に彼女との通信を遮断した。
一方的だが、向こう側から遮断する事は無く、会話の終わりを必要とする素振りも見せないのだから、この形になるのも必然だ。
一連の会話を聞き届けたランサーは、当然と言うべきか『門番』という用語に興味を抱いたらしい。
レオスに意味深な視線を向けながらも、言葉を投げかける。
「ほう、私が知らぬ切り札を握っているようだ。心強い事だな、レオス・ハーウェイ」
「ランサー、まさか責めているのではありませんよね?」
「無論だ。従者に隠し事すら出来ぬ主人というのも、少々情けない。かといって、不満が無い訳でもないがな」
「それは失礼しました。この無礼については、いずれ成果で返させて貰うとしましょう」
露骨に猜疑を向けながらも、それ以上は追求しないランサーに、レオスは幾ばくかの感謝を込めて微笑した。
このサーヴァントは他者に不審を向ける事、夥(おびただ)しいが、それが狭量に繋がっている訳でもないのだ。
「それで、だ。マスター、あのジェイミー・バウンドについては、どう評価しているのだ?
我々は、現世におけるマスター達の評価も名声も知らぬ立場にある。この機に知っておきたい所だが」
一度、あえて問い詰めはしないと決めたからだろう。ランサーはわざとらしく咳き込むと、あっさりと話題を転じてきた。
この状況だ。話の方向は自然と、激突しつつあるセイバーとアーチャー、そして二人のマスターの実力へと向いていた。
- 913 : ◆AWvm2QqdVs:2014/08/20(水) 02:14:22 ID:wOuS3k.w0
-
「そうですね……侵入者に劣る、と考えているのなら、単独で送り出したりはしませんよ。
伝説的なスパイ、という名声を持つ事もありますが、彼の精神性の無さは旧い時代の魔術使いに近いものがある。
手段を選ばず、目的を遂げるという一点においては、他のマスターの比ではないでしょう」
レオスの見立てでは、ジェイミー・バウンドの方法論はハッカー寄りではないが、傭兵のものとも異なる。
強いて言えば、厳格な狂信者が精神的な同類として挙げられるだろう。
国家の為に従事しながら、法的な正義とも個人的な倫理とも、無縁で居なければならない。
となれば、アイデンティティとして保持できるのは国家に対する信望だけだ。
見方を変えれば、それ以外の全てを捨てて目的に邁進できるという事でもある。
「汚れ役という訳か。……まあよい、どうせ誰かが就かねばならん役目だ。嫌悪しても始まらんのだろうな。
では、重ねて問わせて貰おう。その口振りでは、逆に侵入者より優れている、とも考えていないようだな」
用心深く質問を重ねるランサーに、レオスは顔色一つ変えずに応対した。これは別に、深く尋ねられても困る事ではない。
「現状では、『天の梯子』から特別な扱いを受けているという事、最優のサーヴァント、セイバーを使役している事。
霊子ハッカーとしての実力が相当な事も判明していますが、全てが計算を狂わせる類の要素です。
純然な殺し合いでは、おそらくジェイミーが優る。しかし、楽観はできないというのが正直な所ですね」
「それにしては、余裕のある態度だ。それほど、あのレオナ・ハーウェイと『門番』とやらを信頼している訳か」
「いえ、あくまで彼女は最善(ベスト)を得る為の処置です。そもそも、間に合わないという可能性もありますから」
ランサーの言及に対して、やんわりと否定を返す。いくら強力な切り札と言えども、全ての結果を預ける気までは無いのだ。
ではなぜ、と視線で問い掛けるランサーに対して、レオスは頷くと自身の見解を披露した。
「優劣ではなく勝敗を語るのなら――間違いなく、勝利するのはジェイミー・バウンドだからです。
我々と現在の侵入者とでは、根本的に手札が異なりますから。よほどの格差が無い限りは、それが覆る事はないでしょう」
二人の会話の間に、倒されたドラゴン・ワームは完全に霊子単位まで分解されつつあった。
それに呼応するかのように、一律の振動が第二階層全体を走り抜けた。
例えばワームとタロスのような、激しい戦闘によって起こる振動とは、また異なる揺れだ。
霊子空間の位相が変動する事によって、起きた揺れであるらしい。
〝階層の核〟が全て滅ぼされ、第二階層が終わりを迎えつつあるのだ。
各々の戦場で、サーヴァント達が勝利を治めたのだろう。
しかし、未だ結末には達していない。余白にはセイバーとアーチャーの決着が綴られるのだろうか。
すでに人事尽くしたレオスは、静かにその結末と次の戦場の到来を待ち受けていた。
- 914 : ◆AWvm2QqdVs:2014/08/20(水) 02:16:41 ID:wOuS3k.w0
- 短めの幕間。ランサー登場です。スレ案が元になっているので、真名は割愛
最も話題性があり期待されていたのは、おそらく関羽なのですが、彼はバランス的に不都合になったので、ひとまず不採用に
>>877
某俺ガンですね。序盤は案に頼れる部分が少なかった事もあって、ちょくちょく影響を受けています
>>ステージ案、プロット等
やっぱ、水系ステージが案としては人気みたいですね
ただクリア条件は単純なボス撃破からは弄ろうかと思っています
>>キーパー
そういえば、かなりの重要枠なのに詳細はまるで決まってなかったりします
だいぶ案や議論も出揃ってるので、書き易い部類だとは思うのですが
>>マスター、サーヴァント案
発案自体は自由、というか特にルールは無いのですが、自分の書いている小説に限っては、そろそろ採用は厳しくなっています
完全に未確定なのが、現状アサシンだけ。また、話題の量も考慮している影響で、旧い案が有利という事もあります
あと地味に次スレが近付いているので、今の内にそれに関する提案を
・スレタイ、>>1のテンプレを真っ当な感じに変更するべきか、という事
・一作でスレ一つ引っ張るのは、限度があるので、もう少し汎用性のあるスレッドにしないか、という事
具体的には、型月二次創作企画スレか、二次創作設定を丸投げするスレ、みたいな形に
発案として、最も人気があるのはキャラ設定なのですが、やっぱりキャパには限度があるので
- 915 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/08/20(水) 14:33:04 ID:vTfad9TAO
- 投下乙です。
ランサーは猜疑心の塊だけど、レオスとは相性良さそう。
- 916 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/08/20(水) 18:59:46 ID:20V22rOU0
- 等価乙です。
なんか悲惨なことになりそうだなこのランサー、主にキャスターのせいで。
あとやっぱりライダー問題児なのか…どういう子なのかしら?
- 917 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/08/21(木) 20:53:30 ID:YExLNxSk0
- >>914
じゃあ提案に応えて、丸投げ企画をひとつ。
企画と言うのは口実の、没鯖投げ込み寺(某ランサーの知り合いさんが主役で)
【没鯖の墓地(仮) Fate/Asylum】
アポ世界の聖杯大戦世界、
世界中で小規模な亜種の聖杯戦争が行われる世界、中東某国に聖杯が自然発生。
だがそれは、戦争の惨禍と虐殺の血、地に溢れる怨念に満たされし黒き聖杯だった…
(甲賀忍法帖のような感じで鯖も人も死にまくる、途中で主人公死んでもいいや)
セイバー:エドワード黒太子
プランタジネット家の宝剣 エクスカリバー・コルレオニスを宝具とする。
彼の手に在るそれは魔剣と化し、黒き極光を放つ。苛烈かつ冷酷な暴君。
フランスの地を我が物とするため、召喚に応じる。
マスターを道具のように扱い虐げている。
主人公
セイバーのマスター。七代前の半死徒の魔術師に肉体を乗っ取られそうになり、
相手を逆に殺害する。すでに魔術回路を移植されており、拒絶反応と死徒化の副作用
で苦しんでいる。聖杯の奇跡で元の人間に戻ることを望んでいる。
ルーラー:ジロラモ・サヴォナローラ
かつてフィレンツェで神権政治を行った、狂気の預言者。
64年と1527年に続く、三度目のローマ大火の再来を望んでいる。
神と教会に仇なす者とされ、聖堂教会の代行者達に狙われている。
- 918 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/08/22(金) 20:47:49 ID:5OSWczrQ0
- 黒い聖杯 自然発生した聖杯、戦争の惨禍と虐殺の血、地に溢れる怨念に満ちた聖杯。
廃都ケラゼ 救世主に見捨てられし地コラジン、聖杯顕現の場所。
アサシン 廃王ニザーム。ハサンを率いる暗殺者達の王。セイバーのライバル。
マスター殺しや近代兵器もありあり、魔術師や代行者のみならず、テロリスト・諜報員・
殺し屋・武器商人…何でも登場。
- 919 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/08/22(金) 23:31:55 ID:Z.dFZZCY0
- アサシン
共和制ローマ末期の政治家 マルクス・ユニウス・ブルトゥス
ガイウス・ユリウス・カエサル暗殺の実行犯の一人として有名。
「ブルータスお前もか」でも有名。
高めの反骨の相を持つ。また、裏切りの逸話からマスターとの仲も険悪気味
宝具はカリスマや神性といった権力・血統由来のスキルに追加ダメージを与える『斯き刺し抜く専制(シク・センペル・ティラニス)』
対象に友好的に近づき信頼を得てから相手の背中を刺す戦法を得意とする
宝具の性質上ソロモンやタケルとは非常に相性がいい
- 920 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/08/23(土) 18:15:07 ID:/nRomKwA0
- ついにタロス登場! ってアレ以上の宝具があるの!?
やっぱりレオスは銀メダルなんだな…元祖レオに比べるととても控えめなサーヴァント。
しかもサーヴァントと悲哀と苦悩のようなもので通じあってる。
で、レオナの方が腕っぷし数段上なんだな……。
- 921 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/08/25(月) 20:36:53 ID:gnyxDhXY0
- 電脳癌がマスターに憑依していて、二重人格状態だとか。
で、アサシンはマスターが大好きで電脳癌が完全に融合しないのを条件に
渋々従ってるアサシンとか…
- 922 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/08/27(水) 21:15:44 ID:1LZ2hZBg0
- ランサーはやっぱり心眼(真)持ちかな?
- 923 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/01(月) 19:00:40 ID:UTwhw6Qo0
- ランサーとタケルちゃん戦、愉しみだな。
法と正義を守り 信念を貫いたにもかかわらず、残虐な暴君としての汚名を受けたランサーと
どんなに己が手を血に染めても輝きを喪わず、国家と民族を背負う英雄であるタケルちゃん。
黒太子といいタケルちゃんといい、何故己とはかくも違うのかという憧憬と憎悪みたいな。
で、それを見てニヤニヤするキャスター。
- 924 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/01(月) 23:36:38 ID:lZVnRW1I0
- だいぶ屈折というか鬱屈してそうな奴だなランサー
マイナーだし一々疑いかけてくるとかこれからレオス大変そう
- 925 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/02(火) 15:17:12 ID:sx6kSqJI0
- ちゃんといい書き手もいるのにこの過疎っぷりは悲しい……
自分も新しいスレタイには賛成だけど型月二次創作〜とかだと
月姫とか範囲が広くなりすぎるのでfate関連だと分かるようにした方がやりやすいと思う
自分が思いつくのは
【FATE】オリジナル聖杯戦争作成スレ【UNLOCK】
【設定】オリ聖杯戦争平行創作【丸投げ】
とか
まともなスレタイに変えたらもっと人増えてくれると思う……思いたい
- 926 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/02(火) 19:58:32 ID:G8OCJw6.O
- スレタイにUNLOCK入れると、それだけに限定してるイメージになっちゃうから、外した方がいいと思う。
- 927 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/02(火) 20:38:59 ID:bFZd6LzU0
- UNLOCKはテンプレだね、上のほうの。
- 928 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/05(金) 17:20:21 ID:rQCL2wEw0
- 読んだけどかなり良いじゃん
- 929 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/05(金) 20:17:41 ID:kvwfjuoM0
- アサシン
布切れを纏ったみすぼらしい姿の男
真名はスコットランドの食人鬼、ソニー・ビーン
宝具は女を媒介として妻を召喚し、子供を繁殖させる『食人繁栄(カーニバル)』
イメージとしては四次ハサン。低めの情報抹消を持つ
とにかく人を食うことにこだわり、狂化したない分ヘタなバーサーカーより扱いが面倒
- 930 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/06(土) 22:07:31 ID:XYbm3tQcO
- なんもできないけど応援
- 931 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/07(日) 20:18:37 ID:VDjs1EHw0
- Fate/UNLOCK DPP(Dining Philosophers Problem)
UNLOCK版CCC、何ひとつネタがないんだが…シンジが主役以外は。
- 932 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/07(日) 20:46:55 ID:hVAwaY/w0
- まず完結してからだな(白目)
- 933 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/08(月) 00:01:53 ID:NEW7HQxM0
- 【アサシン候補】
その場に跪きたくなるほど美しく妖艶な美女。触媒はマスターが初めて発した、救いを求める叫び。
人体に黄金律を適用したような完璧な肉体を持ち、夢を媒介に人間の精神を操作するスキルを持つ。
原初の人間アダムと共に創られた最初の女、夢を媒介に人間の精神を操るスキルを持つ。
夫を拒絶した為に「毎日無数の子を産み、その内の100人が死ぬ」という呪いを掛けられた。
「夜の魔女」「女悪魔」とも言われ、男児を害すると信じられていた。
【マスターは盲目の少女】
服は白い検査服、眼には包帯、腕には読み取り用のバーコードが刻まれていて、背中には未発達の翼
のような器官がある。西欧財閥の研究所にいた何らかの実験用被験者で、エーテル塵の発生地域でも
生存できるよう遺伝子操作されているが、虚弱なため廃棄される予定だった。
喜怒哀楽といった感情が擦り切れており、表情に乏しい。手を翳されると異常に怯えたり、眠ると悪夢
を見て錯乱するなど、重度のPTSD患者。アサシンが暗示をかけることではじめて、リラックスした状態
で睡眠をとれる。他者を見ると情緒不安定になるが、自身のサーヴァントにだけには気を許している。
ナノマシンによる外科手術で超高密度の魔術回路を埋め込まれており、寿命はそう長くない。
レジスタンス側が破壊工作用の運搬可能な魔力炉として持ち込んだ。アサシンはマスターに深い愛情を
抱き、母親のように接している。
【電脳癌】
瀕死状態の少女の命を救うと言う名目で半死徒化させる(実は本体の器として使っている)
少女と電脳癌の二重人格。アサシンは電脳癌が完全に融合しないのを条件に渋々従っている。
他にも死徒化させたアカウントを複数保持している。
- 934 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/08(月) 04:36:39 ID:e7rnRFPw0
- 【アサシン候補】
風邪用マスクをつけた長い黒髪を持った美人
無口なうえ、マスク着用で表情が読めず何を考えているのか分からない
ただし、褒められると少し顔が赤くなる
真名は口裂け女。英霊ではなく亡霊、怨霊の集合体であり、不朽の美を求める。
宝具はステータスを隠匿するマスクと醜いと扱われたときに自動で発動する怪物化
『私、きれい?』口は耳元まで裂け、時速120㎞の俊足、精神異常を獲得する
- 935 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/08(月) 17:48:37 ID:QuTUJGwk0
- 主人公の設定が初期?どおり大勢より一人を選ぶみたいなのなら。
レオス陣営とはいい対比というかライバルになれそうだな
ただ兄のサーヴァントがマイナーすぎてレオナの胃がヤバそうw
- 936 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/08(月) 20:13:25 ID:NEW7HQxM0
- 例のキャスター引き当てなかった分だけ運が良い、セイバー逃したのは痛かったけど。
間違いなくアイツは、某金ピカより非道いヤツだから。
- 937 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/09(火) 18:50:20 ID:xdOVJF0M0
- 改めてソロモンチートすぎるわ、誇張なく金ぴか並じゃん
キーパーもチート級にして終盤あてがい消耗させるとか色々倒し方考えなあかんレベル
- 938 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/09(火) 19:47:33 ID:ESj8qCY.0
- 慢心王並みに慢心した状態じゃないと倒しようがないな……
- 939 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/09(火) 19:59:49 ID:hzNMVHwEO
- 金ピカの宝具を、悪魔にしたようなもんだからな。
- 940 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/09(火) 20:16:41 ID:CzOA7VZ20
- 金ピカさんは気に入った相手は裏切らないけど、コイツは……
・暗躍大好き。正面からの実力行使をせず、策を弄し続ける。
・マスターや他人が破滅していくのを見物して大喜び。
・全知なので、自分の予想を越えるような事態には夢中になる。
・愉悦の為にはたとえ自分が破滅しようとも、お構いなし。
たぶん本気になるのは、イスカンダルとか金ピカみたいな自分の予測
をも越えかねない覇者タイプ。
- 941 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/09(火) 21:07:15 ID:HLQfUxLE0
- 愉悦云々が覇者系以外の勝機かな
個人的には何かに夢中になり過ぎて死亡とかが面白そうだが
- 942 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/09(火) 22:01:42 ID:xdOVJF0M0
- セイヴァーの慈悲やギルの慢心
カルナや青セイバーみたいな宝具差し押さえとかブレーキ効く設定あってもいいと思う
- 943 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/09(火) 22:43:32 ID:CzOA7VZ20
- 【ソロモン王のうっかりエピソード】
エルサレム神殿を作るための道具シャミール入手の為に、アスモデウスを捕える。
↓
クエスト終了後、アスモデウスに「魔神が人間より優れてる点ってどこwww」と煽る。
アスモさん「縛め解いて、てめえの指輪よこしてくれたら教えてやるわ」と挑発返し。
↓
「いいけどwww」と挑発に乗って言う通りにするソロモン。アスモさんソロモン呑み込んで、
遥か彼方の町まで吐き飛ばす。その後ソロモンに化けて好き放題暴れ回る。
↓
ソロモン乞食ライフを送りながら帰国、家臣の協力で指輪を奪還しアスモさん縛った鎖
持って王宮に殴りこむ。
↓
アスモさん、ケツまくって逃げる。
- 944 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/10(水) 00:14:30 ID:LUjXFQDQO
- ソロモン出すなら、柱の悪魔達を普通にポンポン召喚できたら強すぎだから
一体でも召喚すると魔力消費がヤバかったり、悪魔に対応した誓約と制約がある、とか
召喚するたびにリスクを負う、だったり、対価として寿命や大切なものを支払う必要がある、とかどうだろ
- 945 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/10(水) 00:18:45 ID:1voh.WnsO
- 一度召喚すると消せないので、ガンガンブロークンされる悪魔達。
- 946 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/10(水) 01:45:51 ID:LUjXFQDQO
- 悪魔の力を喚べるキャスターと神の力を宿らせるセイバーの対決みたい
- 947 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/10(水) 17:33:07 ID:bhrDeiA20
- >>934
得物は鎌で
- 948 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/10(水) 19:49:42 ID:HRqBLHEM0
- ソロモンは悪魔一柱を完全召喚するだけでマスターに凄まじい負荷になるので、
悪魔の礼装やリミッターつきの悪魔を使い魔として召喚。
七十二柱全員召喚とかイリヤクラスのツワモノじゃないと無理だと思われ。
凛ちゃんさんならかなりいい線行くけど、ソロモンが苦手なタイプ(曇らない)ので
相性が悪い。桜の場合は、先輩絡みで地雷踏んで喰われんの。
- 949 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/10(水) 21:00:26 ID:lTyaijyw0
- 強いのをどうするかってので初めから能力制限したり小物化するのもな……
ギルやキアラみたいなどうすんだこいつみたいな絶望感は欲しい
ラスボスと決まってる訳じゃないんだろうけど
- 950 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/10(水) 21:21:47 ID:LUjXFQDQO
- 下手すれば英霊より遥かに強そう、なのがウヨウヨ居そうな柱の悪魔達を
72体同時に出すってやばすぎだから、ソロモンの性格
に気まぐれ属性いれたり能力に制約入れないと不味くない?
ソロモン自身にはノーリスクだが、悪魔を間接的に呼んだ事によりマスターに呪いや災いが入る、とか、マナがほぼないから魔力の補給回復が微妙で実力を発揮できない、とか
- 951 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/10(水) 21:22:38 ID:bhrDeiA20
- 欠点があるとしたら挑発に弱いかな
- 952 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/10(水) 21:34:01 ID:LUjXFQDQO
- Wikipediaのタロットカードの悪魔の項目を見ると悪魔は意味不明で不規則で理解不能で無秩序の象徴的存在みたいだよ
- 953 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/10(水) 22:27:25 ID:QAjX2ElQ0
- 全知であるが故に何事にも本気になれないみたいな部分はあるかも
聖書の一節でソロモン著とされる伝道の書とか、一言目から
「空の空。すべては空」(ああ虚しい虚しい、世の中虚しいことばかりですわ)
とか、賢者モード通り越して鬱入ってるし
- 954 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/10(水) 23:01:00 ID:HRqBLHEM0
- 裏技使えばマスターに負荷かけずに悪魔を次々召喚できるけど、わざと
出来ない振りをしている(縛りプレイ派)。
自分が本気出すとゲームがつまらなくなる、だから裏で暗躍しようって感じで。
ただ面白い事態になると夢中になりすぎて、気づいたら詰んでるタイプ。
あと金ぴかみたいな自身の予測を覆すような存在と出会うと、ようやく本気を
出せる相手を見つけたみたいな感じで全力で挑む。
- 955 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/10(水) 23:08:16 ID:LUjXFQDQO
- ソロモンは能力を縛らず弱体化せずに出すなら、気まぐれな性格にして
負けようが勝とうがどうでもいいって感じにするとか。
負けても、ふーん、あっそう、で済ましたり。
気まぐれに負けたりする、とか。
- 956 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/10(水) 23:22:11 ID:LUjXFQDQO
- 自らの中で禁じ手を設定してて、
悪魔召喚や宝具は自ら縛ってるって形の縛りプレイでもいくね
縛りプレイした上で最善を尽くすみたいに
- 957 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/10(水) 23:29:57 ID:HRqBLHEM0
- マスターには基本的に忠実な臣下の振りだろうね、ソロモン。
パ●ストンや●ボンズ並に胡散臭いけど。
- 958 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/11(木) 14:30:44 ID:tw7gyXKkO
- 忠臣ロールプレイ
- 959 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/11(木) 16:38:48 ID:BOusS9is0
- または平均鯖ロールプレイ
- 960 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/12(金) 14:01:58 ID:uxf4q7HQ0
- 門番誰になるんだろ
- 961 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/12(金) 19:09:22 ID:IZ3nuc1M0
- セイヴァーの相方のセコムさん?
- 962 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/12(金) 23:24:47 ID:IZ3nuc1M0
- ランサーの評価ではキャスターは信用が置けないらしいが、ライダーやアーチャー
バーサーカーの評価はどうなるんだろうか。
- 963 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/13(土) 16:24:45 ID:z1ufrl.s0
- アーチャーとは馬が合わんやろなぁ……
- 964 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/13(土) 20:35:51 ID:pJUhuxyc0
- マスターと漫談するアーチャー、胡散臭すぎるキャスター、天然ボケなライダー…。
マスターはともかく仲間にはまったく恵まれないランサー。
ある意味ブラド公とは真逆の立場。
- 965 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/13(土) 21:00:22 ID:z1ufrl.s0
- ヴラドの逆ってそれはひょっとして良いことなのかもしれない
でも宝具の能力とかにてそう
- 966 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/14(日) 06:58:22 ID:C/XYJTb20
- 五次の真アサシンハサン先生とは忠義者同士&ダーク投げる遠距離派で相性もいいから馬が合うかもしれんて思ったが
よく考えたら妄心でとった心臓を改造で取り入れたからハサン人格が近くなってるから当然だった
- 967 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/16(火) 16:59:21 ID:jn1UE88M0
- >>917
サーヴァントは正英雄反英雄問わないけど必ず邪悪な属性を持ってる奴らが呼ばれて
マスターも碌でもない奴らが黒い聖杯によって選出されるとかおもしろそう
その中で主人公だけが善人(まとも?)だけど死徒化に伴って
殺害した魔術師の性格が浸食してきてそのせいで黒い聖杯に選ばれたとか
- 968 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/16(火) 18:58:03 ID:7EpaNs2w0
- >>967
ヒロインが黒桜みたいな感じなのか……
- 969 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/16(火) 19:32:51 ID:VDZrS96AO
- アルトリアを召喚すると、必ずオルタで出てくるのか。
- 970 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/16(火) 21:19:11 ID:236ShGN60
- >>967
セイバー「ほら餌(人間の生き餌:幼女)だ。勘違いするなよ、私はお前に死なれたら困るからなww」
マスター「」
そんな(憎悪で)心温まる、セイバーとマスターの心の交流。
「返礼だ、自害しろセイバー」
- 971 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/16(火) 22:00:24 ID:R9d5nOW20
- そろそろ真面目に次スレの方針を決めようや
とりあえずテンプレ案作ってみたけどどうかしら
【Fate】オリジナル聖杯戦争作成スレ【二次創作】
このスレははFateシリーズの世界観を土台として
オリジナル聖杯戦争の設定・ストーリーを妄想する二次創作スレです。
妄想設定・小ネタの丸投げからSS・イラスト投稿まで、基本何でもあり。
ただし、Fate以外は簡便な。
次スレは>>980辺りでお願いします。
【注意事項】
1 投下されたネタの採用・不採用はライター・絵描きに一任する。
自分の出したネタを使ってもらえなくても泣かない、怒らない。
2 スレ内作品の話題を他所のスレに持っていかない。
3 インフレや高CQ、最低は程々に抑える。
【製作の流れ】
1 世界観設定 : 物語の時代背景、聖杯戦争に至る経緯、聖杯を争う陣営等を設定する。
2 登場人物設定 : マスター・サーヴァント等のキャラクターを設定する。
3 タイトル決定 : 物語のタイトルを決める。原則として『Fate/〇〇』の形式を守ること。
4 プロット作成 : 物語のおおまかな流れを考える。見たいシーンを出しあうだけでもOK。
5 SS・イラスト作成 : 集まったネタを元にストーリーやイラストを制作する。スレで決まりきらない部分は投稿者の裁量に任せる。
【進行中の物語】
FATE/UNLOCK http://fateunlock.wiki.fc2.com/
新しい物語を始める場合は、まず世界観を提示しスレ内で議論を行って下さい。
既にストーリーが進んでいる物語でIFルート等を作る場合は副題(UBWやHFに当たる部分)をつけて下さい。
- 972 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/16(火) 22:58:07 ID:jn1UE88M0
- 概ねええと思うぞ
- 973 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/16(火) 23:55:55 ID:3WHkDqho0
- 今wiki見てきたんだけどセイバーとアーチャーとソロモン?以外って鯖まだ決定してないん
- 974 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/17(水) 16:50:01 ID:HG9RE9XY0
- いやサーヴァントはアサシン以外ほぼ決まってるっぽいぞ
- 975 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/17(水) 18:31:35 ID:xy7WE7.g0
- ランサー 残酷王?
ライダー タロスのオーナー
キャスター 例の蝶魔術師
バーサーカー 罪人?
アサシン 未定
門番 ????
まだ殆ど出てきてないだけ。
ランサーはちょっと調べてみたが、某少女漫画と某ネトゲにいた。
絵面が違い過ぎてイメージが固まらない、絵師さん頑張れ!
- 976 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/17(水) 21:24:16 ID:HG9RE9XY0
- そういや主人公とセイバーの絵があったよな
探したけど消えてて悲しい
次スレで人増えてくれればいいな……
- 977 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/17(水) 22:02:10 ID:sArgyFxg0
- >>976
wikiにあるんやで(ニッコリ)
- 978 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/17(水) 22:55:31 ID:HG9RE9XY0
- >>977
thx
前見た時見落としてたのかね
レオナレオスの絵もあったと思うがそれはないのか
- 979 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/18(木) 00:35:39 ID:aYNKtD6cO
- 登場済み・ほぼ確定はアーチャー、キャスター、セイバー、ライダー、ランサー、あとエクストラクラスのキーパー
未登場はアサシン、バーサーカー
- 980 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/20(土) 16:58:16 ID:TGIEtb3Q0
- 【アサシン候補】
ボサボサな髪に乱れた服装という堕落したような風貌
ロングスカートを履いているが、それは失われた下半身を隠すためである
普段は車いすに乗っているか、マスターに背負ってもらっている
真名は都市伝説に登場する失われた下半身を求め、人を引き裂いて殺すという妖怪・テケテケ
宝具は触れた状態で真名解放することで相手の下半身をうばう『奪いし失われた亡者(テケテケ)』
自己改造スキルによって、奪い取った下半身を自らと融合する。
ヘタしたらドラゴンワームやタロスの下半身を奪って怪物になるかもしれない
- 981 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/20(土) 17:53:53 ID:Ae0mYWQE0
- 次スレどうする?
- 982 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/20(土) 17:58:59 ID:TGIEtb3Q0
- ちょっくら建ててくる
- 983 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/20(土) 18:02:12 ID:QshCgweQ0
- >>971のテンプレとして、タイトルどないしよう?
【Fate】オリジナル聖杯戦争作成スレ【二次創作】、
それとも【Fate】オリジナル聖杯戦争作成スレ【二次創作】その3?
現スレと新WIKIも張るべきだろうしなぁ。
- 984 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/20(土) 18:04:36 ID:TGIEtb3Q0
- すまん建ててきちまった
次スレ
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/995/1411203774/
- 985 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/20(土) 22:48:33 ID:QshCgweQ0
- >>984乙
例のライダーってどんな感じの娘だと思う?
個人的には金髪でロリ巨乳(某太陽の騎士好み)だと思うけど。
- 986 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/21(日) 01:48:12 ID:LoYXztkEO
- エウロペはわからん
スレでは頭の中お花畑キャラだったり
あらあらまぁまぁ系キャラだったり
天然系キャラクターみたいな感じだったが
とりあえず本体は手習い程度に魔術を知ってる程度という
設定案もあった気がする、宝具が最強クラスって感じかな?
あとは父アゲーノールはポセイドンの子だから神性もありそう
ついでに青銅の巨人はメディアの奸計で死んだみたい
宝具は魅了の首飾り、青銅の巨人、必ず獲物を捕らえる猟犬、無限の投げ槍あたり(全て最高神ゼウスにもらったもの)
神に愛されまくりなキャラクター
- 987 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/21(日) 02:03:52 ID:LoYXztkEO
- エウロペは逸話で語られる話が美しい姫
がゼウスに贈り物もらって結婚しましたって内容だから
エウロペがどういう一生を送ったのか?現在な滅びかけの世界をどう思ってるのか?が気になる。
ランサーやキッドやセイバーはマスターに従ってる所を
見ると世界を正常化するために戦う事に依存はないみたいだけど
- 988 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/21(日) 02:14:39 ID:LoYXztkEO
- エウロペもだがまだまだ決まってないだろうから
思いつくまま案を出しまくればいい
- 989 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/21(日) 18:55:26 ID:B7vQ818o0
- 宝具は最強クラス、本人は三次アンリ以下。
本人は対して魔力そんないらないけど、宝具起動すると魔力馬鹿食い。
タロスなんて出した時点で、並の魔術師は一瞬で干からびる。
士郎やおじさんはまず無理、ケイネスでもソラウいないと運用キツイかも。
遠坂姉妹やイリヤみたいに魔力有り余ってるような連中じゃないと無理。
ある意味金のかかる女。クラスがライダーでなければファニーヴァンプ。
- 990 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/21(日) 20:02:03 ID:LoYXztkEO
- あえて天然系と思わせて案外、思慮深いキャラクターでもいいし
萌え特化でもいいし
逆に聡明なキャラクターでもいい
- 991 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/21(日) 21:56:28 ID:B7vQ818o0
- エウロペの名は、満月の同意語である「ひろい顔」の意味で、クレタの古い月の女神を起源に持つ。
また「ひろい顔」は、地母神デメテルやアスタルテの異名でもある。
ミノス王朝は「月の生物」の意。ミノス王、すなわち歴代のクレタ王は月女神と結婚し、月の雄牛
ミノタウロスとして周期的に死と再生(要は生贄)を繰り返す。
これはイシュタルとタンムーズの"聖王と女神の聖婚"にまで遡る思想。
ついでにエウロパの母の名はテレパッサで「白い顔の女」「遠くまで輝く女」と、これも月と関連ある。
そういや性悪女神のギル様への嫌がらせも、天の雄牛だったな…何か繋がりがあるのかも。
- 992 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/21(日) 22:35:32 ID:.rThHpNk0
- 主人公側に寝返れば輝かしいヒロイン候補になるな
- 993 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/22(月) 20:21:42 ID:t7v5BqUk0
- 猟犬は相手の攻撃を追跡して捉えることで、ガードできるとか。
某FF6の黒い用心棒の愛犬のように、魔弾でも銃撃でも口キャッチすんの。
普段は亜空間に潜んでいて、エウロペが攻撃されるとオートガード。
彼女の攻撃対象を追跡している限り、ガンド連射もCIWSの至近距離からの
斉射でさえ全弾キャッチできる。ゲイボルグ? 槍と一緒に石になるんじゃね?
ただし、犬を斥候に出すと彼女は丸腰状態。安全な場所が必要になる。
- 994 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/23(火) 08:30:37 ID:9PGybJCA0
- なんと、まだあったとは。
- 995 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/23(火) 17:16:21 ID:/ElKRoTs0
- 無限投げ槍があるとしたら、ヴァジュラみたいな使い捨て宝具。
雷撃効果ありの、所有者の魔力とは関係なくダメージ数値を出すお手軽兵装。
数が無尽蔵でバビロンみたく連射できれば、低威力でも脅威かも。
- 996 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/23(火) 21:16:19 ID:NEXTgFl20
- バビロンみたいに空中に浮くのか
それともエウロペが投げるのか
- 997 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/23(火) 21:18:51 ID:WiL84xNE0
- スレ立てから埋めるまで結構かかったし
次スレは>>990くらいで立ててもいいかもな
- 998 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/23(火) 23:06:35 ID:/ElKRoTs0
- >>996
槍投げって意外に難しいので、やっぱり空中に浮いてから射出って感じかな?
通常時は一発発射、複数攻撃時はマミられたヒトみたいに周囲から無数の槍が
出現・発射みたいな。宝具としてはせいぜいランクD〜C。
騎士王や幸運ランクEのケルト槍使いズは、斬り飛ばしながら突っ込めるだろう。
- 999 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/24(水) 18:34:11 ID:mi3UOrLk0
- >>996
筋力なさそうだし射出っぽいかな
- 1000 :僕はね、名無しさんなんだ:2014/09/24(水) 21:20:15 ID:Li8LPz3.0
- >>1000なら、エウロペルート。
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