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ボツSS投下スレ
336
:
帰ってきたカミナァッー! 完結片
◆LXe12sNRSs
:2009/12/24(木) 02:09:07 ID:SeGLSaL20
「クロスミラージュは確かに、おまえにとって良き相棒だったろう。だが……!」
「おいおい……らしくねぇだろが、ドモン。まさか、妬いてんのか……?」
「ふざけるな……っ! おまえがあいつを忘れられないというのなら、俺が忘れさせてや――」
至近距離での言い合いに、ドモンはとうとう我慢が効かなくなった。
今、男と男が限界を突破する――と思われたそのとき、海上の方角から轟音が木霊した。
「なっ……!?」
驚きのあまり、ドモンはカミナから顔を離してしまった。
そして転ずる視線の先、崖の向こうの海からは、大きな影が浮かび上がってくる。
カミナの危機に反応し駆けつけてきたようなそれは、ドモンもよく知るモビルファイター――いや、ガンダムの姿をしていた。
「あーあ、変なタイミングでお披露目になっちまったな。ま、構わねーけどよ」
それはまるで、機体色を紅蓮の如き赤に染め上げた――真紅のゴッドガンダム。
実験場で戦ったグレンラガンを想起せざるを得ない、男らしい出で立ちだった。
「カミナ……この機体はいったい!?」
「聞いて驚くなよドモン。オレは――ガンダムファイターになる!」
カミナの宣言に、ドモンは言葉を失った。
数秒の間を置いてから、改めて尋ねる。
「カミナが、ファイターにだと? まさか、ここ数日レインと二人で作業をしていたのは……」
「おうよ! レインに協力してもらってこいつを組み立ててたのさ。この、グレンガンダムをな!」
「グレンガンダムだと!?」
名は体を表すとの言葉通り、目の前のガンダムは紅蓮に染まっている。
カミナは崖向こうを目指して跳躍、颯爽とグレンガンダムの肩口に跳び移った。
「……どうやら本気らしいな、カミナ」
「ああ。これでもまだ、オレがふぬけてるように見えるか?」
「ふっ、おまえというヤツは……いいだろう!」
カミナはふぬけてなどいなかった。
過去を過ぎ去り、現在を見据え、そして未来に挑もうとしている。
それがあの戦いを生き抜いた者の、あの戦いで死んだ者たちへの礼儀なのだと言わんばかりに。
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