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あの作品のキャラがルイズに召喚されましたin避難所 4スレ目
420
:
ウルトラ5番目の使い魔 70話 (11/15)
◆213pT8BiCc
:2018/04/10(火) 08:30:20 ID:Duwr85eM
事の起こりをジルは思い出した。
ジルはフリーのハンターをして生計を立てている。いつからやっているかは覚えていないが、町や村に害を及ぼす獣を退治して報酬を得てきた。
そして今回、ジルはオルレアン公邸跡の近くの村から依頼を受けてやってきた。
「狩人様、お願いでございます。最近、このあたりの村で突然に魂を抜かれたようになる者が相次いでおります。これというのも、あの古屋敷にドラゴンが住み着いてからのことでございます。きっとあのドラゴンのせいに違いありません。なにとぞ、ドラゴンを退治して村をお救いくださいませ」
「ドラゴンですか……わかりました。その代わり、報酬は頼みますよ」
ドラゴンというところに不思議に引っかかるものを感じたが、ジルは依頼を承諾して出発した。
聞いた話では、オルレアン邸跡からときおり心地よい音が聞こえてくるという。村人たちは、それをドラゴンの鳴き声と思ったが、それが聞こえるたびに魂を抜かれたようになる者が出るとのことだったので、ジルは念のために耳栓を用意していた。
オルレアン邸跡は最近では気味悪がって地元の人間も近寄らなくなっており、途中の道は雑草が入り込んで荒廃していた。しかし、道のまま進んでオルレアン邸跡までたどり着くと、目的のドラゴンは意外にもあっさり見つかった。
「きゅいっ?」
「いたなドラゴン。お前に別に恨みはないが、退治させてもらうぞ」
「きゅいーっ!?」
思っていたよりも小さな奴だったが、それでもドラゴンはドラゴンだと、ジルは弓を構えて爆薬包み付きの矢をつがえた。
当たれば大型の幻獣にも大きな打撃を与えられる火薬矢は、緩やかな曲線を描いて青いドラゴンに向かった。しかし、そのドラゴンは意外にも敏捷に飛び上がると矢を回避してしまった。
「やるな。さて、飛んで逃げるか? それとも反撃してくるか?」
どちらにしても、熟練の狩人のジルにとっては想定内だ。しかし、ドラゴンはジルの姿を認めると、意外な行動に出た。きゅいきゅいわめきながら廃墟の影に飛び込んでいったのだ。
「バカな、その図体で隠れられるつもりか?」
ジルは呆れた。飛ばれてこそやっかいなドラゴンだが、地面に居れば少し大きな猛獣と変わりない。ブレスにさえ気を付ければ、もうジルにとって恐ろしい相手ではなかった。
「しかし、臆病なドラゴンだ。まだ幼体のようだが……」
警戒は忘れず、ジルはゆっくりと廃墟の影に隠れたドラゴンに近づいた。
だが、廃墟の奥にいたのはドラゴンではなく、きゅいきゅい言いながら怯えて縮こまっている全裸の女性だったのだ。
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