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避難所用SS投下スレ11冊目

640ウルトラマンゼロの使い魔 ◆5i.kSdufLc:2017/03/14(火) 05:20:33 ID:arnE2TOs
 ではどうしてあんな話をし出したのか……皆目見当がつかなかった。
『確かに……。だが俺は、そもそもの最初の図書館に出るって言ってた幽霊がヒントなんじゃ
ねぇかって考えてる』
「幽霊が?」
『まぁ勘だが、リーヴルは完全にデタラメを言ってたんじゃないと思うぜ。たとえば……
実体を持たない存在っていう意味だとか』
「実体を持たない存在か……」
 才人は夢の中に存在していた怪獣やガンQ、ビゾームなどを思い出した。
『はっきりとした実体を持たない生き物ってのも、広い宇宙にはいくつか存在してる。だが
いくつかはいるから、それだけじゃ絞り切るのは難しいな……』
『そもそも、我々が知っているものとは限らない。そうだったら、事前知識は役には立たないぞ』
 ジャンボットもそう言った。
 結局今回の相談ではこれ以上の成果は出ず、五冊目の本の攻略を行う時間となった。

 いつものように魔法の支度をしたリーヴルが、才人に尋ねかける。
「準備はよろしいですか?」
「ああ……」
 才人はリーヴルの様子を観察するが、例によって淡々としているばかりで、その挙動から
考えを読むことは出来なかった。本当に彼女は何かを隠しているのか、背後に別の誰かが
いるのか……今の才人では見通せなかった。
 今の彼に出来ることは、五冊目の本を選ぶことだ。
『いよいよ後二冊だ……。次に攻略する本より、最後に回すのをどっちにするかって選択になるな』
 ゼロは少し考えてから、結論を出した。
『右の奴は、少し込み入った内容になりそうだ。そっちを最後にしよう』
『よし。じゃあ、五冊目はこいつだな』
 本の選択をして、いざ旅立とうとする。
 しかしその直前、ルイズが才人の元に駆け込んできた。
「あ、あの!」
「ルイズ! 寝てなくていいのか!?」
「せめて、見送らせてほしいと思って……。どうか、無事に戻ってきて下さい」
 必死な表情で頼んでくるルイズ。自分のために才人が危険な旅を続けていることに後ろめたさを
覚えているのだろう。
 才人はそんな彼女を元気づけるために、力強く返答した。
「任せとけって! 絶対、元のお前に戻してやるからな!」
 そして才人とゼロは、五冊目の本の世界に向かっていった……。

   ‐ウルトラCLIMAX‐

 ある晩、街を突如どこからともなく出現した奇怪な外見の巨大ロボットが襲った!
 ロボットは強固な装甲でDASHの攻撃を物ともせず暴れ、ダッシュバードを両肩からの
光線で返り討ちする。しかし墜落しかかるダッシュバードを、トウマ・カイトが変身した
赤き巨人が受け止めて救う。
「シュアッ!」
 彼は異常気象により怪獣が連続して出現するようになってしまった地球に降り立ち、カイトと
ともに数々の敵を打ち倒してきた光の戦士、ウルトラマンマックスだ!
 マックスはロボットと激しく戦い、最後にはギャラクシーカノンの一撃によって見事粉砕し、
街には平和な夜が戻った。
 ……しかし巨大ロボットの正体は、戦った相手の能力を全て解析してどこかへと送信する
斥候、スカウトバーサークだった。本当の事件発生の前触れでしかなかったのだ。


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