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中・長編SS投稿スレ その2
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第44話です。
『嗚呼、我ら地球防衛軍』 第44話
デスラー率いるガミラス帝国残党はビーメラ星に無差別攻撃を敢行した。
もはや嗜好品など嗜んでいられる余裕が無くなったガミラスにとって、この星を温存しておく意味などなかった。
革命によって体制をひっくり返した者たちは、かつて自分達を支配していた主人が帰ってきたことさえ知る事無く
ガミラス軍が無慈悲に落としてくる遊星爆弾によって消し炭と化していく。
「何故、このようなことが……」
漸く自由を勝ち取ったビーメラ星人たちは己の不幸を嘆くが、どうしようもなかった。
弱かった。それゆえに彼らは滅ぶのだ。
ヤマトクルーが何と言おうと、この世界は弱肉強食だった。
「所詮は通信機さえ使えない原始人と言うわけか。地球人とは比較にならん」
デスラーはそう嘲笑する。だがすぐに表情を引き締める。
「ビーメラ星人の遺伝子情報は残っているのだろう?」
「はい。いずれ余裕ができれば、『家畜』として復元させるのも可能でしょう」
タランは人類が考えている『人道』とはかけ離れた報告を平然と行う。だがそれを咎める者はいない。
「なら良い。今度は余計なことを考えることもなく、ただの食糧として生かしといてやろう。
環境改造をした後は、すぐに『臨時』帝都建設を行う。準備を急げ」
「了解しました」
降り注ぐ遊星爆弾によって吹き飛ばされ、直撃を免れても重度の放射能汚染によってビーメラ星人は次々に死に絶えていった。
そして瓦礫と死体(又は肉片)の上にガミラス艦隊は降下し、かつてあった文明の痕跡を消し去って新たな文明を構築していく。
「これなら、数ヶ月で仮帝都は建設できるな」
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