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中・長編SS投稿スレ その2

844earth:2011/09/25(日) 11:12:57
ボラー軍大活躍(?)な第31話です。


 『嗚呼、我ら地球防衛軍』 第31話

 ディンギル帝国を名乗る国家と偶発的な戦闘を切っ掛けに大規模な戦闘に陥ったとの報告は即座に首都の中央政府と
そのトップであるべムラーゼにも届けられた。
 本来なら辺境の小国など気にもしないのだが、ガトランティス帝国に痛い目に合わされ、辺境の新興国がトンでもない
強敵であることを思い知った直後であったので、ボラー連邦政府首脳は事態を軽視しなかった。

「全力をもって叩き潰すのだ! 機動要塞、プロトンミサイル、それに新開発したワープミサイル。あらゆる物で潰せ!!」
「了解しました!」

 べムラーゼはディンギル帝国の殲滅を、そう制圧ではなく殲滅を命じた。
 また情報収集の結果、ディンギルが宗教国家であることが判明すると、べムラーゼはディンギルへの嫌悪を露にする。

「シャルバート教と結びついたら手を焼くだろう。
 狂信者共が神の名の下に戦うのなら、奴らの望むとおりに奴らが崇める神の御許に送ってくれる。女子供も容赦するな。
 生き残ったとしても、新たなテロリストになるだけだ」
「で、では捕虜はどうされます?」
「捕虜もいらん! ディンギルは見せしめのために民間人諸共、根こそぎ殲滅するのだ。何も残すな!!
 それと地球人共にボラー連邦の恐ろしさを見せ付けるのだ!!」
「防衛軍に参戦を要請すると?」
「参戦ではない。武官なり役人を機動要塞に搭乗させるか、それとも2、3隻の小艦隊をボラー艦隊に同行させるのだ!
 そして我がボラーの恐ろしさを直に見せ付けるのだ!!」
「了解しました!」

 べムラーゼの厳命は直ちに前線部隊に伝達された。
 地球防衛軍によって面子を潰されたこともあり、今度活躍しないと大粛清になることを理解している軍人達は本気だった。

「全軍出撃!!」

 小国と言えども、油断は出来ない。
 これが嫌と言うほど理解している男達は、悪戯に戦力を逐次導入することなく、機動要塞を中心とした大機動部隊を集結させ
それをもってディンギルの母星がある恒星系へ侵攻を開始する。




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