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中・長編SS投稿スレ その2
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転生者たちが密談のために使っている部屋で大声が響く。
「『ねんがんのはどうえんじん』を手に入れたぞ!」
火星から帰還した古代達が提出したカプセルから波動エンジンの設計図があることを知った参謀は小躍りした。
「これで勝てる!!」
やっと反撃の時だ、参謀は燃えた。
一方的に撃ち減らされていく友軍を見続けてきた男はこのときを待ち望んでいた。同時に彼は自分達のような原作の
モブキャラがヤマト発進を支えるという状況にテンションを上げていた。
「確かに歴史では目立たないだろう! だが数十年後にはプロジ○クトXのような作品で紹介されて見せる!!」
参謀の意見に他の名無しキャラが頷く。
一部の原作では死亡確定組の人物(例:ヒペリオン艦隊司令)はさらに気合が入っていた。何しろガミラスに負けても
死亡。原作どおりでも歴史を改変しないと自分が死ぬのだからより切実だった。
「ショックカノンは他の宇宙戦闘艦にも搭載できます。早急に改装するのがいいでしょう」
「そうです。戦艦の建造は無理ですが小型艦なら建造できる余裕はあります」
「いやここは航空戦力を増強するべきだ」
だがここで文官たちは首を横に振る。
「ヤマトで冥王星基地を叩いた後は温存していたプラントで、各惑星、特に木星などの資源地帯からエネルギー資源を
得るべきだ。何しろヤマト建造には金と物資が掛かりすぎる」
「市民達の不満を多少は軽減する必要がある」
この言葉に軍人組みはムッという顔をするが、市民が暴動を起こしてはたまらない。
何しろ地下都市を建設した良いものの、市民同士の仲違いで自滅した地下都市も少なくないのだ。
「まぁ狸の皮算用をしていたも仕方ない。今はヤマト建造に全力を注ごう」
参謀の言葉によって会議は終わりを告げた。
そして後にヤマトは日本がほぼ単独で建造した、地球初の波動エンジンを搭載した戦艦として生まれることになる。
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