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中・長編SS投稿スレ その2
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しかし波動砲の火力は必要だった。耕平は第6世界では有数のプレイヤーではあるが、時たま現れる上位世界の
プレイヤーと戦うのは大変だった。故に波動砲の一斉発射は防衛側の戦術として棄てがたい。
「……艦隊を危険に晒さないようにするには超アウトレンジ攻撃が必要になるかも知れないな」
耕平が脳裏に浮かべたのは、ガトランティス帝国軍が使っていた火炎直撃砲だった。
「瞬間エネルギー位相装置を作って、一部の艦の波動砲と連動して長遠距離から発射という戦術が使えるか?
あとは波動エンジンを暴走させた大型無人戦艦でも位相装置で送り込んで自爆させるというのも良いかも知れない」
無人兵器ばかりなので、耕平は普通は使えないような戦術を口にする。
「あとは波動砲の機能をオミットした戦艦だな。波動砲の変わりに防御装置を満載しておけば、波動砲搭載艦の盾に
なるし、砲撃戦でも打たれ強い艦は役に立つ」
戦艦を護衛する戦艦というのも変な話であったが、モデラーの血が騒ぐのか、耕平のテンションが上がる。
「必要な消耗品はすぐに送る。あと勉強が終ったら、すぐに新兵器の製作に取り掛かるから」
『……まぁ頑張ってください』
脱力したような顔で朝倉は通信を切った。
「さて勉強勉強」
勉強後の楽しみを夢想して笑みを浮かべながら、耕平は勉学に勤しんだ。
ちなみにこの時、耕平はマブラヴ人類の様子に関心を払っていなかった。何しろあれだけ色々と刺激したにも関わらず
内輪もめに力を注いでいるのを見ていれば飽きるのは当然だった。
(ソ連軍がどんな変態的な進化を遂げるかは興味がわくけど、一々チェックしようって気にはならないな)
しかし完全に無視はしない。新型戦術機登場に備えて情報の収集は怠っていない。
(宇宙空母や宇宙用戦術機、はやくでないかな〜)
今や、耕平にとってマブラヴ人類は遠い星のマイナー玩具メーカー程度の存在だった。
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