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中・長編SS投稿スレ

1earth:2011/02/01(火) 18:51:32
中編、長編のSSを書くスレです。
オリジナル、二次創作どちらでもどうぞ。

2earth:2011/02/01(火) 18:56:23
ネタスレに書き込んだ『未来人の多元世界見聞録』をこちらに纏めたい
と思います。

3earth:2011/02/01(火) 18:57:06
 未来人の多元世界見聞録 第1話

 誰もが一度は経験したことのある歴史の授業。興味がない人間にとっては眠気との戦いとなるその時間で
一人の少年が先生の授業を興味深く聞いていた。
 少年の名は桜坂耕平。このたびめでたく志望した高校に入学した高校一年生だ。しかしその彼にはある
秘密があった。

(まさか、生まれ変わったら1000年以上も経っていたなんて、まるで浦島太郎だな)
 
 彼は前世の記憶があったのだ。彼が死んだのは西暦2010年の日本。死因は交通事故であった。

(この世界で覚醒したときには混乱したけど、いまじゃすっかり馴染んじまったな。まぁ馴染まないと
 生活できなかったからな)
 
 彼がこの世界で覚醒したのは3歳のときだ。当初はあまりの状況に混乱したが、今では何とか普通に
生活している。
 当初は昔の家族のことを思い出すこともあったが、今では完全に割り切って、今の家族を大切に思っていた。

(それにしても、まるでSFだよな。まぁ俺の存在が一番、SFみたいだけど。いやむしろオカルトか?)

 22世紀中盤に開発された超光速航行技術、21世紀のSF風に言えばワープ航法によって人類の生存圏は
拡大した。止まることのない人口の増加、そして資源の枯渇という問題に頭を悩ませていた人類はあらたな
フロンティアを求めて太陽系の外、銀河系のあちこちに進出していった。
 そして彼が今、生活しているのは地球から3000年光年離れた植民地惑星アルカディアだ。
 大航海時代の初期に日米主導の下で開発された殖民惑星であり、現在は周辺宙域の経済の中心地として機能している。
 1000年前だったら、妄想として切り捨てられるような状況が、現実として目の前に存在している。それを思うと
少年は苦笑せざるを得なかった。

4earth:2011/02/01(火) 18:57:46
(前世で長生きはできなかったけど、こういう人生というのも貴重だな。せいぜい、今を楽しむとしよう)

 そんなことを考えていると、授業が終る。
 その日の授業は歴史の授業で終わりであったので、生徒の誰もが帰り支度をする。そんな中、友人達が話しかけてきた。

「コーはこの連休、どっかいくのか?」
「特に予定はないな……お前らは?」
「家族と一緒に異世界旅行さ。この前、親父が新しく次元航行船を買って張り切っているんだ」
「へ〜、それって敷島重工の新型?」
「そうそう。親父の奴、奮発して買っちゃったんだ」

 ワープ航法が開発されてから800年余りがたち、人類の生存圏は銀河系から他銀河、さらには並行世界にまで
広がりつつあった。そして今では個人で異世界へ旅行することさえできるようになっていた。
 
「アグレッシブだな」
「まぁな。お前も少しは外に出たらどうだよ」
「俺の趣味はわかっているだろう?」
「はいはい、お前もすき物だよな。あんなやたら金の掛かる上に、マニア向けのゲームをするなんて。
 おまけにパソコンをあんなレトロな形にするなんて」
「うるせーよ」

 そういうと、耕平は教室を後にした。

5earth:2011/02/01(火) 18:58:46
 家に戻るや否や、耕平は自分の部屋に戻りPCを起動させる。だが何故か彼のPCは21世紀初期のPCそっくり
だった。

「やっぱりPCはこうじゃないと」

 昔の記憶のせいか、どうもこの時代のPCが好きになれない耕平はPCを自作して、昔つかっていたPCと同じ
形をしたものを作ったのだ。尤もその性能は段違いであったが。
 鼻歌をうたいながら、彼は最近嵌っているゲームを起動させる。同時にゴーグルのようなものを被り、さらに
水晶のような形をした機器に手をかざす。
 
「さてさて、急いで宇宙艦隊を編成しないと」

 ゲームの名は『航空宇宙軍の興亡』。10年ほど前にでたゲームでたもので、当時はそれなりに流行ったゲームなの
だが、今では廃れてしまい、プレイヤーの数も大幅に減少している。
 ゲーム内容はいたってシンプルだ。プレイヤーは与えられた物資と資金をもちいて惑星を開拓し、工場を建設する。
そして工場で宇宙戦艦を建造して宇宙艦隊を編成。そのあと対戦相手のプレイヤーの根拠地を攻め落とすというものだ。
 ただしこのゲームは仮想空間で戦うのではなく、ゲーム会社が構築した並行世界の人工の宇宙空間で実際に宇宙艦隊を
PCから操作して戦い合わせるのだ。実に豪勢なゲームと言える。
 無論、豪勢な分、ゲーム会社に支払う金も高い。さらに昨今、数え切れないほどの娯楽があるために、このゲーム
に熱狂的にはまるプレイヤーもそう多くはない。
 だが桜坂はその数少ないゲームプレイヤーの一人だった。そして彼はそのプレイヤーの中では懐古主義者として
有名であった。
 何しろ彼は自前の宇宙艦隊を20世紀から21世紀のアニメや漫画、小説に出てきた兵器で編成していたからだ。
他のプレイヤーはあまりのセンスの古さに、桜坂が本当に高1なのか疑っている。
 しかしそんな疑惑の視線や声にめげるほど、彼はへタレではなく、今日も今日とてお気に入りの兵器を量産して
宇宙に浮かべては悦に浸っていた。

(これぞ未来世界の醍醐味だよな〜。ふふふ、色々とアルバイトした甲斐もある)

 ゲーム代金が高いために、彼はアルバイトをして小遣いを稼いでいた。
 自分が遊ぶ金を親にせびるほど、彼の性根は腐っていないのだ。

6earth:2011/02/01(火) 18:59:23
 彼が今勤しんでいるのが、宇宙戦艦ヤマトに出てきた地球防衛艦隊の再現だった。
 現在、戦艦ヤマト、アンドロメダ級戦艦2隻、主力戦艦36隻、巡洋艦81隻が就航してプレイヤーの根拠地
惑星上空に遊弋している。
 宇宙艦隊総旗艦・アンドロメダの艦橋のメインモニターには、堂々たる宇宙艦隊が映し出されている。
 この光景をみた一人の老人がニヤリと笑いながら言う。

「ああ、やっぱりアンドロメダ級は良い。それに主力戦艦も。ヤマトもいいけど、やっぱり量産型戦艦って
 いうのは軍オタの浪漫だよな〜」

 この老人、いや老人に見えるアンドロイドは、この人工的に構築された世界における桜坂の代理人であった。
 このゲームではプレイヤーは総司令官として用意されたアンドロイドと五感をある程度リンクさせる
ことができる。このためこのゲームではまるで自分がその場にいるような臨場感を味わうことが出来るのだ。
 勿論、老人のモデルは土方艦長だ。アンドロメダに乗るのはこの人物以外にない。
 ちなみにヤマトならば沖田艦長、バーミンガムに乗るときは、ワイアット大将と、乗る船によって彼は
アンドロイドの外見を変えている。マニアなりのこだわりと言えよう。

「どうせ、連休前に対戦相手なんて現れないだろうし、今日も今日とて艦隊整備と工場建設、それに資源惑星
 の探索に勤しむとしようか。はやくヤマト完結編の戦艦を作りたいしな」

 そういうと、彼は指揮下の宇宙艦隊から偵察艦隊を編成して周辺宙域の探索に出撃させた。
 それは普段と何ら変わることのない作業。そう思っていた。偵察艦隊が『それ』を発見するまでは。

「何だ、これは?」

 偵察艦隊から寄せられた映像に、桜坂は眉を顰めた。

「ブラックホール? まさか。そんなものがでるって情報はルールブックにはなかったぞ。
 それにそんなものが出たなら、ゲーム会社から障害メールが来るはずだし」

 ブラックホールと思われた『穴』。しかし詳しく調査するとブラックホールとは異なるものが明らかになった。

「……何なんだ、これは?」

 ゲーム会社に異常ということで報告するべきかどうか悩んだものの、彼は自分でこの穴の向こうがどうなって
いるのかを調べてみることにした。

7earth:2011/02/01(火) 19:00:23
「まぁこの人工宇宙そのものが古くなっているからな。でも、人工宇宙が古くなったらどうなるかは興味深い」

 そういうと彼は早期警戒機仕様のコスモタイガー2を穴の中に突っ込ませた。
 
「さてさて、どうなることやら」

 うきうきしながら待つ桜坂。だが、10分後に寄せられた映像に彼は絶句することになる。
 映像には穴の先に、さらに多数の穴が存在している光景が広がっていたのだ。

「……ええい。一番右の穴に突っ込ませるか」

 彼はそう指示した。

「さて鬼が出るか蛇が出るか」

 ひさしぶりに味わう緊張感と気分の高揚。彼は偵察機から何が齎されるかを楽しみにして待つ。
 そしてさらに20分後、待望の映像がメインモニターに映し出される。

「赤い星……?」

 赤い星。だがそれはどこかで見たことのある星であった。それも前世の、1000年前の世界で。
 だがどこかは思い出せない。

「惑星にもっと近づかせてみるか」

 コスモタイガー2はさらにその赤い惑星に近づき、惑星地表の映像をアンドロメダに送る。
 その映像の中に、彼は信じられないものを目にすることになる。

「あ、あれは……まさか、そんな馬鹿な」

 思わずよろめく桜坂。目の錯覚かと頭をふり、目をこするがその光景は変わらない。

「何故だ、何故ハイヴがある?」

 かつて前世でプレイしたことのあるゲーム。あいとゆうきのおとぎばなし……マブラヴ。
 そのゲーム世界に存在した敵、BETAの巣窟ハイヴ。それがメインモニターに映し出されていた。

8earth:2011/02/01(火) 19:02:58
 未来人の多元世界見聞録 第2話『史上最短の作戦』

 コスモタイガー2からの報告によって、その星が火星であることが確認されると、桜坂はこの世界が
マブラヴ、いや正確に言えばマブラヴ世界に類似した世界であることを悟った。

「何と言うことだ……」

 メインモニターに映し出される映像から目を背けて、桜坂は思考をまとめる。

「落ち着け、俺。実はこれもゲーム会社のイベントかも知れないじゃないか。何しろ俺は数少ないお得意様
 だからな」

 そういうと、桜坂はメールボックスを確認する。だがそこには何の告知メールも無かった。
 見落としがないか何度もボックスを見渡すが、結果は同じだった。
 
「……ということはゲーム会社は、このことを関知していないということか。
 しかしこんな大きな異常があるのに、何も言ってこないなんて……ゲーム会社の怠慢のような気がするな」

 だがこれはある意味、好機でもあった。自分の手元には地球防衛艦隊だけでなく、マクロスやガンダムと
言った作品の艦隊もある。これらを送りつければBETAを撃破することは難しくないだろう。
 むこうの世界が何年かはわからないが、仮に月にBETAが進出していない時代なら、これから起こる
悲劇を食い止めることができるだろう。もし地球にまで攻め込まれていても、第5計画が発動されていなければ
人類を救うことは出来る。彼の手元にはそれを可能にするだけの軍事力が存在する。
 しかし問題もあった。

9earth:2011/02/01(火) 19:03:34
「連休明けには、学力テストがある。あんまり長々と遊んで、いや介入していたら勉強時間が削られて成績が下がる……」

 切実な問題だった。
 いくらマブラヴ世界の人間からすれば、神に等しい力を持っている桜坂とは言え、リアルでは一学生に過ぎない。
 そして学生の本分は勉強なのだ。
 異世界救いに行って赤点とりました、何て洒落にならないのだ。

「それに幾ら、軍事力や科学力で圧倒していても、俺に魔女と交渉ができるとは思えん」

 前世では幾ばくかの社会人経験もあった。しかしながらそんな経験だけであの悪名高い横浜の魔女とやりあえる
と楽観できるほど彼は愚かではなかった。交渉には才能以上に経験と度胸が必要なのだ。
 あの魔女と遣り合うには、少なくとも老練な外交官クラスの交渉術が要るだろう。しかし一介の学生に過ぎない
彼にそんなスキルはない。
 確かに原作知識と圧倒的軍事力があれば多少はやりあえるだろうが、最終的には出し抜かれる可能性があるし
色々と痛くもない腹を探られるかも知れない。美女との歓談は大歓迎だが、そんな精神が蝕まれる会話は御免だった。
 
「……まぁ地球の様子を確認してからでも遅くは無いか」 

 取り越し苦労かも知れないし、そう自分を説得するかのように呟くと、彼は偵察艦隊を地球に向けて送りつけた。
パトロール艦3隻、駆逐艦6隻の9隻から構成される小艦隊はただちに地球に向けてワープを行った。
 ただし地球人類に発見されたら攻撃されかねないので、彼は慎重に艦隊を地球に近づけて情報収集に当たった。
 光学観測から通信傍受と様々な方法で情報を収集する。そしてそれらはタキオン通信で人工宇宙のアンドロメダに
届けられる。アンドロメダではそれがコンピュータによって解析されていく。
 そして1時間後、すべての情報の収集と解析が終了し、その結果が艦長席にある端末に表示される。

「……西暦1997年。日本本土がBETAに侵攻される前で、状況はほぼ原作と同じか」

10earth:2011/02/01(火) 19:04:08
 さてさて、どうするかと彼は悩んだ。
 このままなにもしなければ、何も見なかったことにすれば彼は日常を続行できる。
 普段どおりに艦隊を浮かべて悦に入り、時折やってくる対戦相手を相手に大会戦を繰り広げ、華々しい宇宙戦争
を満喫できる。
 彼からすれば、たとえマブラヴに似た世界であったとしても、そこに多くの人間がいたとしても仮想上の存在と
変わらないのだ。そこで人類が滅亡しようと自分は痛くも痒くもない。映画を見る感覚で要られるだろう。
 頭の片隅で囁く声がする。見捨ててしまえ、恋愛原子核もちのリア充野郎に任せておけば良い、と。
 しかし前世でお気に入りの作品とそっくりの世界を、史実(?)準拠にするというのも面白くなかった。 

「……ふむ。あの魔女や、オルタネイティブ5推進派の度肝を抜いてやるというのも一興かも知れないな」

 まるで悪戯を思いついたような顔をした桜坂は、如何にして介入するかと考える。
 そして暫くの熟考の末、とんでもない方法を思いついた。

「金も掛からないし、手間も掛からない。時間も要らない。それにあちらの人死も少なくて済む。
 まぁ先生が涙目になりそうだが、良いだろう」

 そういうと彼は軍需工廠の管理AIに幾つかの兵器の改良とその生産を命じた。

「私は極力無駄なことをしない主義でね。一気に勝負を決めさせてもらうぞ」

11earth:2011/02/01(火) 19:04:44
 西暦1998年の元旦に桜坂は動いた。
 戦艦アンドロメダ、主力戦艦3隻、巡洋艦6隻、駆逐艦12隻、戦闘空母1隻を中心とした打撃部隊が
地球からやや離れた位置に展開していた。地球環境を考えなければ、これらの艦隊だけで地球にあるハイブを
すべて潰すことが出来る破壊力を持っていた。
 しかしながら今回の作戦では、これらの艦隊は脇役。真打の護衛にしか過ぎなかった。

「宇宙用BETAなんて出てきたら厄介だと思って、護衛艦隊を連れてきたが、杞憂だったか」

 桜坂は周辺に敵影なしとの報告をオペレータ(アンドロイド)から聞いて安堵の息をつく。

「さて、敵がいないのなら、さっさと始めるとするか」

 そういうと、彼は横を見た。そこには何とデスラー艦(二代目)があった。
 
「作戦開始」
 
 彼がそう命じるや否や、デスラー艦は艦首に装備している瞬間物質位相装置を作動させ、デスラー艦の
前方に布陣していた物体群を次々にワープさせる。

「『この一撃が世界を変える』とでも言えば良いか? いやそれには風情がないか」

 だが彼が行おうとする攻撃は、まさに世界を変えるものであった。
 位相装置によって地球の衛星軌道周辺にとばされた彼らは、事前に組まれたプログラムどおりに目標に向けて
突き進んだ。 
 これに慌てたのは、BETAではなく、地球人類であった。何しろ対宙監視システムには直前まで何も不審な
物体は映っていなかったのだ。
 国連軍、アメリカ合衆国軍首脳部は突然現れた物体に大混乱に陥った。あわてて迎撃しようとするもそれらの
物体はその巨体に似つかぬ高速で地球に落下していく。

「また新たなハイブが築かれるのか」

 誰もが悲惨な結末を思い浮かべて悲観にくれた。
 しかしその落下ポイントが、ユーラシア大陸各地にあるハイブであることが算出されると、それは戸惑いに
変わった。

「何が起こっている?」

12earth:2011/02/01(火) 19:05:16
 人類に続いてBETA側もハイブに落下してくる物体に気付いたのか、重光線級、光線級が迎撃に出る。
人類から空を奪った光線属種がハイブを未知なる災害から守るべく、大量のレーザーを物体に浴びせる。
だがそれらはレーザーをすべて弾いて尚も落下を続ける。
 あ号標的と呼ばれるソレは、未知なる災害としてさらに多くの光線属種を迎撃に向かわせた。
 しかしそれでも尚、彼らは落ちない。すでに弩級戦艦でさえ蒸発させることができるほどのレーザーを浴びせ
ているにも関わらず、それらは落下を止めない。
 その様子を見て桜坂はニヤリと笑う。
 
「それにレーザーは効かんよ」

 物体の正体、それはヤマト第1期で出てきたガミラスの超大型ミサイルだ。
 かつてヤマトを地上で撃破しようとして、ガミラスが冥王星から発射したそれは、ハイブに向かって落下を
続けていた。しかしさしもの超大型ミサイルでもレーザーの集中攻撃を受ければ撃破されるのは確実。
 このために桜坂は反則ともいうべき改造を行ったのだ。

「そのミサイル表面は空間磁力メッキをした装甲で覆った。波動砲でさえ弾けるものを、たかがレーザーで
 抜けると思うなよ」

 空間磁力メッキ。あまりの反則振りに原作では無きものにされた対レーザー防御兵器だ。
 ヤマトの決戦兵器である波動砲さえ無力化してしまうのだから、いかにチートな存在かがよく判る。
 
「さて、第二段階の用意だ」

 そういうと、彼は先の超大型ミサイルとは違って、スマートな形の物体をデスラー艦の前に並べる。
 それらこそがハイブ攻略の切り札とも言うべきものだった。

「地表部分や深度の浅い領域のBETAを、超大型ミサイルで潰す。そしてこれで反応炉や大深度の
 生き残りを潰す。うん、まるで無駄がない作戦だな」

 そう言って自画自賛すると、彼は艦橋のメインモニターに視線を向ける。

「さて、もうそろそろ着弾の時間だな」

13earth:2011/02/01(火) 19:05:46
 BETAの必死の抵抗も空しく、1998年現在の時点でユーラシア各地に点在するハイブに次々に
超大型ミサイルが命中していった。
 直撃さえすれば、あのヤマトでさえ沈めうる力を持ったミサイルの破壊力に無傷で耐えうる耐久力をもった
ハイブなど存在するはずがなかった。
 一瞬のうちに、地上のモニュメントは崩壊。さらに地表部分や浅い深度にいたBETAたちは纏めて根こそぎ
蒸発していった。かのオリジナルハイブには念のために3発もの超大型ミサイルが撃ちこまれ、巨大なクレーター
が空くことになった。
 それは第5計画を発動しない限り、この世界の人類ではなしえない大戦果であった。
 しかしそれで終わりではなかった。
 地上やその近くにいたレーザー種が消滅したために、BETAの鉄壁とも言えた対空防衛網に大穴が開いた
状況を桜坂が見逃すはずが無かった。
 彼はBETAが体制を立て直す前に、とどめの一撃を放ったのだ。

「7gfaga0u0gahugfthaogtiaht8953045930dfagaagaga」

 自身がいるハイブどころか、この星中に置いたすべてのハイブのユニットが甚大な被害を受けたことを理解した
あ号は、作業を再開するために何をしたらよいのかを検討した。 
 そこには動揺も恐怖もない。彼にそんな感情はなかったのだ。
 だがその演算の最中、さらなる異変が彼(?)を襲った。
 
「gaite;taei853969e0wurao?!」

 突然壁を突き破って現れたもの。人がみたら間違いなくいうだろう「ドリル」と。
 しかしそんな表現方法を知らないあ号は速やかにそれを排除しようとする。だがそれが適うことはなかった。
 あ号が動き出した直後、それは内部に溜め込まれていた波動エネルギーを解放した。 
 慌てて防御しようとするあ号であったが、波動砲の50分の1程度のエネルギーを前にそれは徒労であった。
 50分の1、たかが50分の1かも知れないが、戦艦級の波動砲はその一撃でオーストラリア大陸を消滅させ
る威力をもつのだ。それを間近で受けて耐えられるわけがなかった。
 かくしてあ号は消滅。さらに反応炉もまとめて吹き飛んだ。 
 この光景は地球上にある全てのハイブでも起こっていた。

14earth:2011/02/01(火) 19:06:16
「作戦は成功だな」

 すべてのハイブと反応炉が消滅したことを確認した、桜坂は満足げに頷いた。
 彼が最後のトドメとして放ったのは、ドリルミサイルだ。かつてヤマトの波動砲を潰し、ヤマトを撃沈寸前に
追いやった兵器を、彼はハイブを潰すためのバンカーバスターに使ったのだ。
 この兵器は惑星内部に打ち込むこともできるので、この用途はもってこいと言えた。
 さらに確実にハイブの奥深くにある反応炉を潰すために、ドリルミサイルには波動エネルギーを溜め込ませて
いた。このため各地のハイブは超小型の波動砲の直撃を受けたような状態となったのだ。
 いくら頑丈さがとりえのハイブとは言え、恒星間戦争で扱われるような大破壊兵器の直撃に耐える力がある
わけがなかった。
 
「すべてのハイブは潰えた以上、オルタ4もオルタ5も中止。
 それに横浜が落ちていないし、G弾もおちていないから、あの武が来ることもない。原作蹂躙ってレベルじゃないな。
 しかしわずか8分で介入終了って、ある意味爆笑ものだな。さて、さっさと戻るとするか」

 そういって笑いながら、彼は自分の世界に艦隊を引き上げさせた。
 こうして1998年1月1日をもって、地球上での対BETA戦争は終結することとなる。
 勿論、この世界の人類が何者が、どのようにハイブを全て消滅させたのか知る由も無かった。
 このため、不審物体が発見されて全てのハイブが消滅するまでの8分間のことを、人類史上最大の謎として扱う
ことになる。

15earth:2011/02/01(火) 19:06:56
 未来人の多元世界見聞録 第3話『The Day After』  
 
 マブラヴに似た並行世界で、地球上に建設されていたハイヴをわずか8分で片付けた後、耕平は再び宇宙艦隊の
整備に没頭した。彼にとっての重要性は『ぼくのかんがえたさいきょうの宇宙艦隊の整備』>『マブラヴ世界』で
あった。ゆえに問題が片付いたと感じたら、彼はその後の世界の情勢など目もくれなかった。

「『しゅんらん』の建造は順調。それに新型の戦闘空母も建造開始。
 何も問題ないな。あとは永遠編の無人艦と完結編の戦艦、巡洋艦の整備を進めないと……ふっふっふ。
 いや、ここは空母群の整備をもっと進めるべきか? 何しろ原作では空母の出番があまり無かったからな」

 原作のヤマト世界では地球防衛軍の空母というのは活躍の機会が少なかった。
 彗星帝国との戦いでは活躍の機会があったものの、他の作品では出番がなかった。これはかの世界で地球が
受けた人的被害が影響していると耕平は考えていた。 

「あれだけ短期間の間に侵略者にボコボコにされたら、いくら人的資源があってもすぐに枯渇するよ」
 
 ガミラス艦隊によって地球防衛艦隊は一度壊滅。さらに地表には雨霰と遊星爆弾が降り注ぎ、100億以上の
人口を誇ったはずの人類は瞬く間に激減した。そんな状況で防衛軍、とくに宇宙艦隊を再建するとなれば人的資源が
苦しくなる。
 さらに言えば短期間で何度も強大な侵略者を敵に回した結果、防衛艦隊は戦役のごとに壊滅的打撃を受けている。
これでは箱物である軍艦を建造しても、それを操る将兵(作中では宇宙戦士)が絶望的に足りないのは間違いない。
そんな状況ではマンパワーを必要とする空母の整備など難しいだろう。 

「だがこの世界は違う。そんな制約はない。ふっふっふ。最強の空母機動部隊を整備してやるぜ……工廠を建設
 するたびに金が取られるのは痛いけど」

 銀行口座の残高を思い浮かべて、少し遠い目をする耕平。

「小遣い、節約しないとな」

 世の中、金だった。

16earth:2011/02/01(火) 19:08:21
 そんな世知辛いことを思いつつも、彼は趣味に没頭。その後、連休明けにあるであろう学力テストの勉強に
取り掛かった。さらに勉強の合間を縫ってバイトにも励んだ。遊ぶ金くらいは自分で稼がなければならないのだ。
 そして学力テストである程度の手応えを感じたあと、彼は久しぶりに『航空宇宙軍の興亡』にログインした。
 それまでの疲れを癒すため、アルバイトで稼いだ金を費やして新たな工廠を購入することを考えていた。

「さぁ〜張り切って新しい工廠を買うぞ」

 このゲームでは保有できる艦隊の規模は工廠の数に影響される。
 何しろゲーム世界(人工宇宙)で作ったとはいえ、実物の宇宙戦艦なのだ。その整備には細心の注意が必要だ。 
 このためプレイヤーは工廠の整備能力を超える数の宇宙船を整備できないとされている。現状でさらに新たな宇宙戦艦を
多数建造したければ、既存の艦を廃棄するしかない。
 しかしそんなことをするつもりは耕平にはさらさらなかった。
 
「親に棄てられる心配がないコレクションを、自分で棄てるか!」

 1000年前の前世で、勝手にコレクションを棄てられたことを未だに根に持っているのか、まずゲームで使うことは
ないであろう艦隊(例:ガンダムのバーミンガム級戦艦、マゼラン級戦艦、サラミス級巡洋艦で構成される連邦艦隊)を
いまだに後生大事に保管している。
 
「さて、次はどんな工廠を買うか。連休中に頑張って稼いだからな……やっぱり、超大型の工廠を買うか。 
 すべて全自動の船もいいけど、やっぱり軍艦っていうのは人(ゲーム中のアンドロイド)が操作してなんぼだし」

 アンドロメダの艦橋の艦長席でニヤニヤしながら、画面に映し出される工廠の情報を眺める耕平。
 ただし外見は土方なので、違和感が凄いと言える。第三者がいたら『違和感、仕事しすぎ』と言うに違いない。
 そんな中、彼はふと『マブラヴ』世界のことを思い出した。

「そういや、結構時間が経っていたよな」

17earth:2011/02/01(火) 19:09:05
 ゲーム世界と現実世界では時間の流れが異なる。このルールをそのままマブラヴ世界に当てはめるなら
6年以上は経っているはずだった。

「ふむ。地球上からBETAは完全に駆逐されているだろうし、うまくやれば今は月奪還作戦の最中かも知れない。
 ひょっとしたらオルタ5の移民船団が宇宙空母に改造されて、戦術機をのせて月に向かっているかも……」
 
 暫く黙り込む耕平。

「戦術機なんて、俺達からすれば超旧式の骨董品だけど、あれが宇宙で戦う姿にはロマンはある。観戦するのも一興か?」

 そう考えると、彼はとりあえず現状を確認するためにパトロール艦と駆逐艦をマブラヴ世界の地球に向かわせた。 
 
「さてさてどうなっていることやら」

 耕平個人としては、あの世界はどんなに諸外国がアメリカを毛嫌いしても、アメリカを頼らざるを得ず、史実以上の
アメリカ一極支配体制が構築されるだろうと思っていた。
 まぁ原作とは違って本土が健在な日本ならある程度は張り合うことが出来るだろうが、それでも地力が違いすぎる。

「TOPがアメリカ、それに日本、ソ連、EUが続くって感じかな?
 まぁユーラシア解放後に、人類同士で戦争をしているってことも考えられるけど……まぁ人型兵器同士の戦いを
 眺めるのも一興だろう」

 そういって報告を待ち侘びる耕平。しかし30分後、アンドロメダの艦橋に信じられない映像が寄せられる。

「何なんだ、これは……」

 アンドロメダの艦橋のメインモニターには、変わり果てた姿で本来の軌道を外れている月と、分厚い雲に覆われた
地球の姿があった。

「一体、何が起こったんだ?」

18earth:2011/02/01(火) 19:09:38
 慌てた耕平は、周辺の情報収集を急いだ。すると大まかながら原因が推測できるようになった。

「月周辺で常識では考えられない規模の重力異常。それに砕けた月。そして大量のBETAの死体。
 まさか、アメリカ軍の連中、月を攻略するのにG弾を大量に打ち込んだのか?」

 耕平の考えはあたっていた。この世界の人類は月奪還のためにG弾を大量運用したのだ。  
 だがそれは耕平がやったBETA駆逐作戦も大きく影響していた。 
 1998年1月1日に行われた大気圏外からの攻撃によって、すべてのハイヴは根こそぎ消滅した。
 何者かがどのような兵器を用いて行ったかは判らないが、大量破壊兵器を用いてハイヴを叩くという戦略が
妥当であるということが証明されたとアメリカ合衆国首脳部、特にオルタ5派は判断した。
 ゆえに彼らはG弾の整備とその運用を強力に推し進めていった。勿論、すでに地上にBETAはいない。
G弾を使うとなると同じ人類に向けてということになる。
 しかしBETA大戦が終って間もない状況で、アメリカがG弾を同じ人類に向けて使うのは些か問題が
多く、さらに汚染の問題もあり地球上での使用は難しかった。
 かと言ってG弾の運用を進めていた派閥、特にバビロン作戦を推進していた人間達がG弾の使用を諦める
ことはなかった。
 彼らはアメリカの力、いや正確に言えば自分達の力を見せ付けるための場を求めた。
 それが2004年に行われた月奪還作戦だった。
 彼らはユーラシアをG弾で焼き尽くす代わりに、月をG弾で焼き尽くすオルタネイティブ6を立ち上げた。
 そしてオルタ5で建造された移民船団を宇宙艦隊に仕立て上げたあと、月に攻め込んだ。多数のG弾を携えて。
 彼らの目論見は当初、的中したと思われた。月にいたBETAはアメリカ戦略宇宙軍艦隊が撃ちこんだG弾に
よって大打撃を受ける。
 これによって同行していた国連軍も勢いづいた。彼らは一気に月を奪い返そうとした。
 しかし悲劇はそこで起きた。原作のオルタ5発動後に起こった悲劇が、月で形を変えて起こったのだ。
  
「ユーラシアが水没する代わりに、月の一部が砕け、軌道から逸れた。そしてその破片が地表に降り注いだと
 いうわけか」

 月の破砕と軌道の変化だけでも地球環境に甚大な影響がでた。そこにさらに少なからざる数の隕石が降り
注いだのだ。人類は溜まったものではなかった。
 もはや地球は人間が生存可能な環境ではなくなりつつあった。
 人類はBETAではなく、激変した地球環境によって滅びようとしていた。

19earth:2011/02/01(火) 19:10:11
 未来人の多元世界見聞録 第4話『状況分析』
 

「何? つまり結局、この世界の連中って自滅したってこと?」

 自分が導き出した結論に、耕平は頭を抱えた。
 しかし同時にアメリカがG弾に頼りたがっている理由もよく判る。何しろ通常兵器や核兵器ではハイヴに大きな
損害を与えられないのだ。さらに言えばBETAの無限とも思える物量。
 これらに対抗するには尋常ならざる破壊力を持つ兵器が必要と考えるのは当たり前と言える。 
 しかしかといって多用したらどんな悪影響がでるかも判らないものを、わざわざ追い詰められた状況でもない
時に使うというのは馬鹿げている……少なくとも耕平はそう思った。

「ULアフターならイザ知らず、ここで使うか?」

 ため息をついて、この世界のアメリカの無謀振りを嘆くが、嘆いたところで目の前の現実が変わるわけでもない。
 彼は思考を切り替えてどうするかを考える。しかし答えなど簡単に出なかった。
 
「つまり、この世界の未来を切り開こうとするなら、最低でもオルタ4を成功させ、反オルタ5派と協力しつつ
 G弾を多用することなくユーラシアを奪還。そのあと人類を纏めて月の奪還をしなければならなかったと?
 ……無理ゲーにも限界があるぞ。いや無理ではないかも知れないが、きついぞ」

 確かに軍事力と技術力は自分が圧倒している。工廠だって設定を変えれば兵器以外の物資だって生産は出来る。
 これらの物資をこの世界につぎ込めば、そんなシナリオも不可能ではなかったかも知れない。

20earth:2011/02/01(火) 19:10:43
 しかしそれを行うということは、この世界にどっぷり浸かるということに他ならない。面倒な折衝をする必要も
あるだろうし、恨みやつらみを買うこともあるだろう。何しろ圧倒的な力で乗り込むのだ。既存の勢力とぶつかる
のは間違いない。
 人類を救いうる力があったとしても、実際にその力を適切な形で行使するというのは難しいのだ。そしてその
力をもって偉業を成し遂げたものこそが英雄となる。

「俺は英雄じゃない。単なるチート野郎だからな……」 
 
 ふっと自嘲する。尤も彼の場合、自身の能力をきちんと自覚しているだけマシだったと言えるが……。
 
「それに全力でこの世界を救っても、俺に現実的メリットって無いんだよな……小遣いの残高と勉強時間が
 減るだけだし」

 学生の本分は勉強。それは前世からの経験から自分に言い聞かせていることであった。
  
「まぁしかしここで何もせずに見て見ぬ振りをするというのは、目覚めが悪いからな」

 そういうと彼は、さらなる情報収集を行うべく、ステルス性能に優れた潜宙艦(ガトランティス帝国製を参考に建造)を
送り込むことにした。さすがにこれ以上地球に艦を近づけるとなると、ステルス性能に優れた艦が必要だった。

「さてさて、どうなるか」

 軽口を叩く耕平。だが潜宙艦が報告した内容に、彼は再び頭を抱えることになる。

21earth:2011/02/01(火) 19:11:16
「……月の破砕の影響で人類の航宙戦力は壊滅。地球は月の軌道の変化と隕石の落下で大打撃。どうしろと?」

 月の軌道が変化したことで、地球では異常気象や火山の噴火が起こっていた。加えて隕石の落下によって 
各国は大打撃を受けていた。
 世界経済を支えてきたアメリカは半ば灰燼と帰し、BETA大戦において後背地として機能していたアフリカや
オーストラリアも大都市の幾つかが吹き飛ばされた。 
 日本は直撃こそ免れたものの、朝鮮半島に落着した隕石の影響で日本海沿岸が津波に襲われ、甚大な被害を
受けていた。
 さらに大量の粉塵が空中に舞い上がり、世界を氷河期もかくやという状況に追いやっている。
 これだけでも十二分に拙い状況と言える。だが悪い報告はそれで終わりではなかった。
 これまで辛うじて降下ユニットを迎撃してきた米軍中心の防衛網が壊滅していた。おかげでBETAは再び地上に降下
してハイヴを建設していた。それも北米ロスアラモスに。
 これを押さえるための戦力はすでに北米に存在しなかった。 

「現地時間が西暦2005年1月27日。月周辺宙域に浮かぶ残骸から回収したデータから月が崩壊したのは
 2004年6月12日。あの惨劇から約7ヶ月。どれだけの人類が生き残っているのやら」

 ため息をつきながら、耕平はメインモニターの向こう側に映る地球に視線をやった。

22earth:2011/02/01(火) 19:11:52
未来人の多元世界見聞録 第5話『最後の希望』


 大日本帝国帝都京都。長い歴史と伝統を持つ帝国の首都であったが、その首都を行き交う人々の顔色は悪かった。
 あの忌々しいオルタ6の発動とその後の『大崩壊』によって、日本は大打撃を被った。幸い隕石の直撃こそなかった
ものの世界経済の破綻、気象変動と津波の被害は大日本帝国を蝕んでいた。
 さらに大混乱の中、北米に新たなハイヴが建設されたとの情報が、国民の士気をさらに下げていた。

「何でこんなことになったんだろうか……」

 世界の誰もが一度はそう呟く。
 1998年1月1日、天空より飛来した未確認物体群は、光線属種の執拗な迎撃をものともせずに全てがハイヴに
落着。そのあと、ハイヴは全て消滅した。
 この報告を聞き、そしてそれが真実であると知った人類の多くは歓喜した。何しろあの忌々しいBETAがこの星から
消え去ったのだ。これほど喜ばしいことはなかっただろう。
 だがBETAが消えたからと言って、平和が訪れることはなかった。
 BETAの脅威を理由に押さえ込まれていた様々な問題が噴出した。さらに一気にユーラシアが解放されたことで
ユーラシア諸国がその後の国境線や残された資源を巡り対立を開始した。
 そんな状況下で、アメリカは自国の圧倒的な宇宙戦力を持って各国を威圧し、事態の沈静化に動いた。
 米軍の圧倒的武力やBETAを駆逐した謎の存在への対応のために各国は一旦矛を収めたものの、いつ戦火が再びあがるか
判らない状況だった。
 そんな中、アメリカは各国をまとめて月の奪還を主張した。彼らからすれば宇宙、特に近場の月から来るであろう
BETAを迎え撃ちつつ、地上の各国の相手をするのは面倒だった。故に彼らはG弾によって一気にBETAを片付け
地球の問題にじっくり取り掛かることを考えたのだ。また同時に月から速やかにBETAを駆逐することで、BETAを
駆逐した謎の存在(恐らく異星人)にも備えようと考えいてた。
 しかしそれはさらなる悲劇の始まりであった。
 G弾を集中して使用した結果、月の一部が崩壊。これにより月が本来の軌道を外れた結果、地球は未曽有の異変に襲われた。
そして月から落ちてきた隕石がトドメを刺した。地球の総人口はすでに6億人を切っている。
 そんな混乱の中、再び現れたBETA。それは人類に滅亡を予感させるに十分なものであった。

23earth:2011/02/01(火) 19:12:26
 そんな中、帝国は状況を逆転させるべく、あらたなオルタネイティブ計画を計画していた。
 オルタネイティブ7。それはオルタネイティブ6によって荒廃し滅亡に向かっている地球人類を救う計画とされていた。
 だが計画の実態を知る人間達は、計画が成功するかについて疑問を抱かずには居られなかった。
 しかしそれでも尚、その計画に頼らざるを得ないというのが人類の窮状を示していた。

「BETAと敵対しているであろう『異星人』に救援を頼む……これしか手がないとはな」

 自宅の書斎でオルタ7に関する報告を部下から聞いていた前総理大臣榊是親は自嘲した。
 そんな是親を、同席していた帝国陸軍大将・彩峰萩閣が慰める。

「ですが、敵の敵は戦術的には味方という話もあります。計画が成功すれば、7年前と同じようにBETAを
 地球上から掃討することも不可能ではないでしょう」

 1998年1月1日。たった8分でハイヴと周辺のBETAは根こそぎ消滅した。
 一般人はこの結果に歓喜したが、各国政府や軍部はこの事態に衝撃を受けた。
 何しろ人類はこの攻撃を直前まで察知できなかったのだ。もしもBETAを駆逐した存在が気を変えて自分達に矛先を
変えれば、駆逐されるのは自分達となる。
 彼らは必死になって謎の存在を解明しようとしたが、どのように衛星軌道に物体(恐らくミサイルのようなもの)を
送り込んだかも判らなかった。
 ただしそれを成した存在は、自分達とは隔絶した技術力を持った存在であることは容易に推測できた。
 そして同時に各国は、この攻撃を実施した存在はBETAと敵対しているとも考えた。BETAが他の惑星で地球と
同じようなことをしているのなら、戦争になるのは間違いないからだ。
 そしてオルタネイティブ7とは、この存在に助けを求めるというものだった。 
 あまりに無謀。運任せ。否定的な言葉しか出てこないものであったが、現状ではそれしか手が無かった。
 軍事的にも、経済的にも人類はすでに末期だったのだ。

24earth:2011/02/01(火) 19:13:00
「だがそのあと、異星人たちが地球人類に対して友好的である理由もない……それに」
 
 そこまで言うと彼は口を閉ざした。それ以降の台詞は政治家である彼が口に出してよい言葉ではなかった。

(仮にBETAを駆逐できたとしても、帝国を再建できるのだろうか?)

 彼の考える通り、仮にBETAを駆逐できたとしても、地球環境の激変によって人類は生存できるかさえ判らなかった。
 氷河期のような気温の低下、相次ぐ火山の噴火、地震の多発。天変地異の数々に人類は痛めつけられていた。
 そして日本にとってさらに頭の痛いことに、隕石の落下によって、ユーラシア大陸の汚染された土壌が大量に大気中に
巻き上げられ、それが日本に降り注いでいたのだ。
 放射能や重金属によって汚染されたそれらは森や水源を汚染し、日本列島を生存不可能な土地へと変貌させつつある。
 日本政府は必死に浄化を行っているものの、森林や田畑は次々に汚染され荒廃している。食糧生産は絶望的だった。
 頼みの綱の合成食さえもはや作ることが難しくなっている。何しろ環境の激変によって海中のプランクトンが激減したからだ。
 残された道は外国からの輸入しかないのだが、それも今の状況では不可能だった。余裕のある国などどこにもない。
 合法的に食糧や水を手に入れることができないとなれば、あとは戦争しかない。
 帝国軍内部では、すでに戦争計画が策定中であった。このまま事態が打開できなければ本当に人類同士で戦争となる。
 たとえBETAを再び駆逐できても、このままでは人類は同士討ちをした挙句に滅亡するしかないと言えた。 
 
(帝国を再建するには、あの攻撃を行った存在と取引を行い、何らかの援助を得るしかない)

 それはあまりにも非現実的なことだったが、それくらいしか手は無かった。
 尤もあれだけの攻撃を実行できる存在に対価として差し出せるものなど、今の人類にはなく、現状ではただの
夢想に過ぎない。しかしそれを考えざるを得ないほど彼らは追い込まれていた。

25earth:2011/02/01(火) 19:13:33
 オルタネイティブ7の開始に伴い、日本政府は可能な限り優秀な技術者を集めた。
 大気圏や周辺宙域の環境の激変によって、電波状況は最悪といってよかった。そんな中、恐らく地球を監視して
いるであろう異星人に届くような、そして彼らが自分達の意図を理解できるようなメッセージを作成しなければ
ならないのだ。
 優秀な頭脳はいくらあっても足りなかった。
 最後の希望として日本中から集められた頭脳の中に、オルタ4の責任者であった香月夕呼の姿があった。
 研究者や技術者がせわしく行き来する研究所の様子を見ながら彼女は自嘲した。
 
「まさか、またオルタネイティブ計画に関わることになるとはね」

 地上のハイヴが全て消滅してから3ヵ月後の4月1日に、オルタネイティブ4の中止が決定された。
 当初、誰もが反発するであろうと思っていた彼女は、その決定を受容れ、1999年には国連軍を退役して
隠棲した。
 彼女がすべてを注ぎ込んだ第4計画の中止と、異星人の大量破壊兵器によるハイヴ掃討戦略が成功したことが
彼女からすべての気力を奪い去ったのだ。
 しかしこの逼迫した状況は、彼女の隠棲を許さなかった。
 日本政府は天才香月夕呼を復帰させ、オルタネイティブ7に加えたのだ。
 当初は誰もが彼女が役に立つのかどうか疑問視したが、彼女はその持ち前のバイタリティと能力をもって一気に
現場の人間の信用を勝ち取った。人類の危機に際して、彼女は再び立ち上がったのだ。
 
「まぁ良いわ。あのふざけた攻撃をやってくれた連中の顔を拝んでやろうじゃないの」

26earth:2011/02/01(火) 19:14:07
 未来人の多元世界見聞録 第6話『未来人の二者択一』
 
 マブラヴ世界の日本が藁にも縋る思いでオルタ7を推進している頃、耕平は滅びかけているこの世界に
どのように手を差し伸べるかで頭を抱えていた。
 BETAの駆逐自体は簡単だが、駆逐したとしても人類が今後もこの星で生存できるとは到底思えない。
まぁ極少数の人間は何とか生き残れるかも知れないが……。
 
「……少なくとも人類がこの星で生き残れるようにするには、月と地球の環境を回復しないといけないな。
 おまけに人類が力を回復するまで、BETAの侵攻を水際で阻止しなければならない。
 ……面倒だな」
 
 BETAのような害獣の駆逐は比較的簡単だが、自然環境の再生となると結構手間であった。
 このゲームは曲がりなりにも戦争ゲームであり、環境の再生や整備に関する装備は余り考えられていない。
尤も一部のマニア向けのためにテラフォーミングの技術は一応存在するが……。
 
「環境再生技術は、それ専用の工場が要るんだよ。それに結構値が張るんだ。あれを買うと今度買おうと
 思っている新型の大型工廠が買えなくなる」

 切実だった。地球環境の回復は出来なくはないが、買えば彼の連休中の苦労が水の泡となる。
 目の前の世界を取るか、それとも艦隊の整備(本来のゲームの目的)をとるか、彼は悩んだ。

「あとはマクロス艦みたいな移民船を供給して、別の星で幸せになってもらう方法もあるけど……
 果たしてうまくいくかどうか」

 移民船を供給するにしても、まさか無造作に地上に船を置くわけにはいかない。
 現地政府と接触し、信頼関係を築き、かつ最終的に移民に同意してもらわなければならない。
 しかしそこにいくまでが困難であった。

27earth:2011/02/01(火) 19:14:38
「まぁ普通は信用できないよな〜」

 追い詰められたとは言え、いきなり現れた存在(異世界人)に宇宙の彼方に移民するための船を与えましょう
と言われてホイホイ信用するだろうか……答えは否だろう。
 まぁあれだけ追い詰められていれば、多少は乗り気になってくれるだろうが、それでも彼らを説得するのは
一大事と彼は考えた

「それに生き残った国々で主導権争いが起こるのは間違いないからな……巻き込まれると面倒なことになる」

 BETA大戦の中でも、激しい主導権争いをやらかした国々が、簡単に大人しくなるとは思えない。
 何らかの形で、自国をより優位な立場にしようと画策するのは間違いない。
 そしてその場合、移民船を供給する立場である耕平が巻き込まれるのは確定だった。

「こっちは善意でやっているのに、痛くもない腹を探られ、恨まれ、色々と物品を要求されるかも知れない
 と思うと乗り気がしないな」

 そうぼやくものの、耕平はこのままでは何も決まらないことに気付く。

「まぁ今のところ、こっちが取り得る方法は2つ。
 『地球環境の回復並びに防衛線構築』または『人類の地球圏脱出』。
 力技で推し進められて面倒なことがなくて済むのは前者だけど、新型工廠が買えなくなるのがネック。
 後者はすでに存在するマクロス船団を流用できるからコストが少なくて済むけど、各国との折衝がネック。
 さてさてどうするか?」
 
 さてさてどうするか、と悩んでいると、パトロール艦隊から自軍の勢力圏に向かっている敵艦隊を発見した
との報告が寄せられる。

28earth:2011/02/01(火) 19:16:00
「久しぶりの対戦相手か」

 そう呟いたとき、艦隊旗艦アンドロメダに接近しつつある敵艦隊から通信が入る。

『久しぶりだな。《トリッパー》』

 メインモニターに26世紀の宇宙戦争のときに活躍した某提督が映し出される。
 勿論、それは対戦相手のプレイヤーが、このゲーム世界においている代理人だ。このゲームでは自身の分身を
好きな姿にできるので、誰もが好き勝手に容姿を設定している。
 ちなみにトリッパーとは、耕平のゲーム世界でのネームだ。さすがに本名でゲームをするわけにも
いかない。

「《JP》か。お前も暇だな」
『お前に言われる筋合いはないと思うぞ。で、どうだ。久しぶりに一戦しないか?』
「今からか?」
『どうした? 何か立て込んでいるのか?』
「……ああ、ちょっとな」

 少し言葉を濁す耕平。しかしここであることを思いついた。

「ちょっと聞きたいんだが、お前って環境技術に必要な工廠って持ってる?」
『いや、俺は持っていない』
「そうか……」
『だけど、俺の友人なら持っている。どうした、あんなマニアックな工廠が要るのか?』
「そ、そうなんだ。でもあれって高いだろ? だからどうするか悩んでたんだ」
『そうか。なら譲ってもらえるように俺が話してやろうか?』
「ありがとう、頼むよ」
『だけど引き換えに、この会戦に』
「判っているって。あと、そっちの艦隊と戦えるタイプの艦隊を用意するから」

 かくして、耕平は環境技術工廠を手に入れた。
 尤も引き換えに保有している艦隊のいくつかが甚大な損害を被ることになったが。

29earth:2011/02/01(火) 19:16:35
 未来人の多元世界見聞録 閑話『絶望の大地』
 
 耕平が別次元の宇宙で大規模な艦隊決戦(ただしゲーム)を繰り広げている頃、マブラヴ世界の
地球では各地で絶望的な光景が広がっていた。

「純夏、純夏!!」
  
 病院の一室で白銀武は、ベットに横たわる幼馴染の鑑純夏に必死に呼びかけた。
 しかしながら彼女は苦しむばかりで、武の問いかけに答える余裕は無かった。
   
「先生、純夏は治るんですか?!」

 彼は傍に居る医師に尋ねるが、医師は無情にも首を横に振る。

「今の状態では満足な医療はできない。精々、今の症状が悪化しないように手を打つだけで手一杯だ」
「そんな……」

 ユーラシア大陸から流れてくる汚染された粉塵は、日本列島の自然環境だけでなく、そこに生きる 
人々をも苦しめていた。
 環境の著しい悪化によって、どこの病院も病人で満席、いやベットすら足りず、廊下に寝かされる
患者さえ居る。
 それを考えればベットの上で治療を受けられる純夏はまだ幸運と言えただろう。
 何しろ医薬品すら不足し、何の手当ても受けることが出来ず、苦しんで死ぬ人間さえ居るのだから。

「何で、何でこんなことに。折角、BETAがいなくなったって言うのに……畜生」

 1998年1月1日に、全世界のハイヴがほぼ同時に消滅したとのニュースが世界を駆け巡ると 
世界中の人々は狂喜した。これでBETAの恐怖に怯えなくて済む、そう考えれば無理も無かった。
 勿論、喜んだ人間の中に武や純夏もいた。何しろ当時は次の戦場は日本列島と思われていたのだ。
日本帝国も学徒動員を推し進めており、世相は決して明るいものではなかった。
 『本土決戦』が現実味を帯びてきたのだ。
 故にその暗い将来図が取り除かれたときに彼らは歓喜した。一部の人間は神風が吹いたとまで言った。

30earth:2011/02/01(火) 19:17:08
 1999年以降、ユーラシア大陸各国の思惑の隔たりが明らかになり、国際情勢が緊迫していく
に連れて、さすがに浮ついた気分はなくなった。それでも、これから明るい未来が待っていると誰もが思った。
いや、思っていた。あの忌々しい『大崩壊』の日までは。
 2004年6月12日。オルタネイティブ6の発動による月面総攻撃により、月は引き裂かれ、引き裂かれた
月の一部は崩壊しつつ、地球各地に降り注いだ。この日以降、人類はBETA大戦よりも遥かに厳しい戦いを
強要されている。

「米軍が余計なことさえしなければ……」

 武の呟きは、日本人、いやアメリカ人以外の地球人類なら誰もが一度は呟いたものだった。
 そして偶然にも武と同じ時間に、似たような言葉を吐いた人間がいた。それも帝都京都の中枢で。

「米軍が余計なことをしたおかげでこの様か!」

 彼女の名は月詠真耶。
 彼女は仕える主である煌武院悠陽の執務室に向かう中、窓の外の光景を見て歯を食いしばる。
 現将軍・煌武院悠陽の忠臣である彼女は、国民が苦しむ姿を見て、心を痛める主君にかける言葉がなかった。
 何しろどこをどうみても明るい要素などないのだから。
 故にこの事態を引き起こした張本人たちに憎悪の念を抱いていた。故に彼女は忌々しく呟く。

「あのような者達を守らなければならないとは」

 生き残った人々はこの危機を引き起こしたアメリカとアメリカ軍を憎悪した。帝都の大使館では投石騒ぎは
日常茶飯事となっている。帝国軍が警備をしていなければ、焼き討ちにあってもおかしくなかった。
 尤も警備している軍人達さえ、本当はアメリカ人に対して憎悪を抱いているのだから、アメリカ人は生きた
心地がしなかった。  

(オルタネイティブ7。あの計画が最後の頼みの綱か)

 彼女は誰もが眉唾ものと思いながら、最後の希望をかける計画のことを思い出す。
 
(殿下も、オルタネイティブ7が成果を見せれば、多少は……)

 淡い希望を抱きつつ、彼女は主君の待つ部屋に向かった。

31earth:2011/02/01(火) 19:17:44
 帝国本土が荒廃しつつある頃、北海道とその周辺地域では人類同士の戦いが起こっていた。
 ソ連軍製戦術機の集団と帝国軍戦術機甲部隊があちこちで火花を散らしていた。 
  
「カール3、フォックス3!!」
「カール4、フォックス2!!」

 帝国軍戦術機甲部隊は統制された動きでソ連製戦術機を迎え撃つ。

「くそったれ、ロスケの盗人供が!!」

 撃震のパイロットは突撃銃を撃ちながら、毒づく。

「陸続きになったからって、やりたい放題やりやがって!!」

 大崩壊とそれに伴う気象変動で、地球は氷河期同然の状態となった。これによって北海道は樺太経由で
ユーラシア大陸と陸続きとなった。このため大陸の住人は船を使うことなく日本列島に来れるようになった。
 そして目の前にいるソ連製戦術機は、大陸からの来訪者であった。ただし招かざる、歓迎できない客だが。
 
「毒づくのはその辺りにしろ!」
「判っている!」

 2機の撃震は互いをフォローしつつ、ソ連製戦術機の群れに立ち向かう。彼らは搭乗機が旧式機でありながら
 2機のMiG−21に加え、第二世代機であるMiG−29を1機撃墜する。
 その傍らで、部隊を指揮しつつ、不知火を操って3機のSu−27を撃墜した女性が何かを確信したかのよう
に呟く。

「連中、最初に来ていた奴らと違って、まともに統制が取れていない。やはり……」

 そんな中、彼女の部下によって1機のMiG−27が撃墜される。
 この光景を見て、彼女、神宮寺まりもは断言するように言った。

「奴ら、満足に補給や訓練を受けていない」

 大崩壊によって世界各国は大打撃を受けた。
 世界の盟主であったアメリカは国土に多数の隕石が降り注ぎ半ば灰燼と帰し、現在はBETAによる侵攻と
異常気象によって混乱の真っ只中だった。市民の暴動、そして市民と難民の衝突も相次いでおり、国家体制は
崩壊寸前と言えた。
 一方、かつてはアメリカのライバルであり、共産主義の総本山でもあったソ連は国家ごと崩壊した。

32earth:2011/02/01(火) 19:18:21
 ユーラシア大陸に落下した隕石は復興途上の都市を壊滅させ、さらにこの異常気象によってソ連首脳部が
いたアラスカは文字通り氷に閉ざされた。アメリカからの支援があれば何とかなっただろうが、そのアメリカも
他国の支援どころではなかった。
 そして国民を養えなくなった国家の行き着く先はひとつ。崩壊だった。
 ソビエト連邦は見るも無残に崩壊した。これまで支配されてきた民族は、次々に叛旗を翻した。
 彼らはこれまで受けた屈辱を晴らすかのごとく、ソ連支配層やそれに従って甘い汁を吸っていた人間達に
攻撃を加えた。
 勿論、支配層も反撃を行うが、すべてを押さえることはできなかった。何より産業、政府中枢であった
アラスカ自体が異常気象によって完全に氷に閉ざされてしまったのが痛かった。 
 食糧、資源の両方を絶たれた彼らは最終的に反乱軍によって蹂躙された。一部の人間は逃亡に成功したものの
大半のエリートは処刑されることになった。
 しかし反乱軍の団結もそこまでであった。彼らは数少ない資源と食糧を巡って対立し、内ゲバに勤しんだ。
 そしてその余波で、一部の旧ソ連軍が頻繁に北海道に押し寄せることになったのだ。
 食糧や資源を求めて南下してくる彼らを迎え撃つのは帝国軍の仕事と化していた。

「落ち着いて対処すれば問題ない。連中はひよっこ同然だ」

 半ば盗賊と貸した旧ソ連軍部隊を迎え撃つ仕事。相手は練度が低下している上、補給も途絶えがちなので
大した脅威ではないが、それでも気分が高揚するような仕事ではない。
 かつて人類の未来のために、絶望的なBETAとの戦いに臨んでいた時のほうがまだ士気も高かっただろう。 

(いつまでこんなことが続く?)

 自問自答するまりもだったが、答えはでなかった。
 激変した地球環境、そして再度現れたBETAを前に、今日も人類は絶望的な戦いを続けていた。

33earth:2011/02/01(火) 19:21:57
まとめて見ると、結構長いですね。
試験的に書いてみた主人公最強(笑)SSなのに……。
それにしても改めて見ると原作ブレイクにもほどがあるような(汗)。

34名無しさん:2011/02/01(火) 20:16:50
イインダヨー、グリーンダヨー。
スレ立て乙です。

35ヒーヌ:2011/02/01(火) 21:07:39
全く問題なし、ドンドンキテ━ヽ(゜∀゜)/━♪

36名無しさん:2011/02/01(火) 21:38:19
乙でした。

面白いから問題ありませんw

37earth:2011/02/02(水) 22:27:16
『提督たちの憂鬱』が進まないのに、何故かこちらの筆が進んでしまう(笑)。
まぁ駄文ですが、どうぞお付き合いください。短めですが妄想と勢いで突っ走る第7話です。


 未来人の多元世界見聞録 第7話『未来人の対BETA戦略』


 絶望的な戦いがマブラヴ世界で繰り広げられている頃……耕平は宿題に勤しんでいた。

「くそ……難しいな。やっぱり高校となると習う内容が」

 といいつつ、PCを使って参考になる文献をネットで探す。
 遥か昔から本は完全に電子化されており、ネットワーク上で閲覧することが可能だった。
 お目当ての本を探し当てると、彼はすぐに画面上に開いて読み始めるが、すぐにため息をついた。

「31世紀ともなると習う内容が半端ないな。1000年前だったら、こんなの学生が習う内容じゃないぞ」 

 文明の著しい進化によって、子供が学校で習う内容は著しく高度なものとなっていた。 
 今の知識量でも、彼がマブラヴ世界に行けばすぐに天才科学者としてもてはやされること間違いなしだ。
 そのことに気付いた耕平は、一瞬黙り込んだ後、気まずそうに呟く。
  
「……というか、この世界の技術情報を一部でも夕呼先生にでも渡しておけば、あの世界ってあんなことに
 ならなかったんじゃね?」

 耕平の額に少し冷や汗が流れた。

「……いやいや結局、あの2週目の武が来ない限りは理論完成しないから意味がないだろう」

 そう言って彼は自分を納得させる。

「まぁアホなことを言ってないで、さっさと宿題済ませないとゲームの時間が減る。
 折角、環境技術の工廠を入手したんだから、有効に使わないと」
 
 相変わらず『リアル』優先思考の耕平だった。

38earth:2011/02/02(水) 22:27:54
 宿題を終えた耕平は、すぐにゲーム世界に直行すると環境技術工廠(ただしお古)を起動させて
地球環境再生に必要な物資の生産を開始させた。

「地球環境を再生するには、まず月を元に戻さないと……」

 耕平は月を元の形状に修復するのと並行して、人工天体技術を使った引力、重力制御を行う予定であった。
 G弾による重力異常も段階的に解消していくつもりだ。これにより月は元の状態に戻るはずだ。   
 この作業に必要な各種ユニットを生産するのが今のところ第一の目標だ。

「次は地球の海、大気と土壌をある程度もとに戻す」

 次にテラフォーミング用のナノマシンをばら撒き、海や大気、そして土壌の浄化を行う。
 これによって汚染された物質が地球を循環するという状況を改善できる。
 さらに大気中に漂う塵などを取り除き、氷河期同然となっている地上表面に太陽の光が届くようにする。

「そして最後に破壊された自然環境の修復だな。まぁユーラシアはどうしようもないけど、他の地域の
 ならまだ何とかなる」

 ユーラシアはBETAによって綺麗さっぱり平地にされてしまい、環境が激変している。
 これを元に戻すのはさすがに難しい。時間と金をかければ出来ないことはないかも知れないが、そこまで
やる必要性を耕平は感じなかった。

「あとはこの世界の人類で何とかしてもらおう」

 これだけ至れり尽くせりでやるんだから、あとのことは知ったことじゃない……耕平はそう思った。

「俺は神様じゃないんだから」

39earth:2011/02/02(水) 22:28:50
 勿論、地球環境の再生に力を注ぐ一方で、耕平は人類を新たなBETAの脅威から守るための
準備も進めていた。

「最初の標的は火星だな」

 地球人類が力を取り戻すにはかなりの時間が必要となる。その間に新たなハイヴを築かれたら
彼の苦労が水の泡となる。
 そんな事態を避けるためには、火星の奪還は必要不可欠だった。

「火星を奪い返したら、順次、太陽系のほかの惑星をこちらの支配下に置く。
 最終的には太陽系を中心とした3000光年の領域をBETAから奪い返しておけば問題ないだろう。
 あとは太陽系外周部には防衛艦隊でも配備しておけば安全は確保できるだろうし」

 さすがに銀河系全域のBETAを駆逐するのは耕平単独では難しい。 
 ゆえにある程度の領域の奪還にとどめることにしたのだ。しかしBETAには原作に出てこない未知の
種類がいる可能性が存在する。これに対応するために耕平はとんでもない手を打った。

「ジオイド弾の大量配備を急がないとな」

 それは20世紀から21世紀にまたいで長く続いた超人を主人公にした漫画に出てきた兵器だ。
 その兵器の特徴を一言で言えば『地球破壊爆弾』といったところだろう。
 実際、数発で地球サイズの惑星を文字通り木っ端微塵にする破壊力がある。
 耕平は超大型ミサイルとドリルミサイルでは対応できないようなBETAが住んでいる惑星が確認された
場合は、この兵器を容赦なく撃ち込むつもりだった。
 波動砲の一斉発射をするというのも手だったが、BETA、又は珪素生命体が波動砲に対応したら面倒
なので、最後の最後まで切り札として温存するつもりだ。

「あとは派遣艦隊の編成だな。補給艦隊もつれていかないと。
 ……戦闘で戦術機の『せ』の字も出てこないが、あの膨大な数のBETAとわざわざ地上でガチ勝負を
 してやる理由はないからな。というかあんな連中に細かく対応していたら幾ら時間があっても足りない」
 
 こうして彼は物騒な準備を推し進めた。

40earth:2011/02/02(水) 22:30:45
 あとがき
 介入が本格化する前の主人公の戦略立案のお話でした。
 それにしてもマブラヴSSなのに、この主人公は地上戦をしようとしない……。
 というかこの人、面倒な敵がでてきたら本当に恒星系ごと破壊しかねません。
 原作が影も形もない(笑)。浪漫と金と余暇があったら主人公も地上戦に付き合ったのでしょうけど。

41New ◆QTlJyklQpI:2011/02/02(水) 22:45:18
片手間での介入故にざっくばらんな対応にw。
てめえ俺らの星なんだと思ってやがる!と抗議が来ないことを祈る。

42名無しさん:2011/02/02(水) 23:11:12

確かに地上でうじゃついてるやつらより対処が簡単そう

43名無しさん:2011/02/03(木) 00:37:48
なんか、主人公がある意味、Rtypeの地球軍な思考になっちゃっている

ところでジオイド弾の元ネタって何ですか?

44PHS:2011/02/03(木) 00:40:56
超人ロックじゃないですかね

45名無しさん:2011/02/03(木) 01:01:35
この主人公、そのうちカルネアデス計画始めそうだ。

46名無しさん:2011/02/03(木) 01:16:34
また、アメリカがアホな事することがないように日本に贈り物(VFやMSなどの艦載機)して強化させた方がいいのかな?

47New ◆QTlJyklQpI:2011/02/03(木) 01:19:29
まだクーデターが起こってないから軍部が暴走しそうだし「兵器より食糧を!」
という政府筋との意見衝突が起こるでしょう。

48名無しさん:2011/02/03(木) 01:35:10
>>43
超人ロックの惑星破壊兵器
しかも量産が効く、運用が簡単と言う悪夢。

とある科学者がその思想の初手として作成した

49名無しさん:2011/02/03(木) 03:32:26
>それは20世紀から21世紀にまたいで長く続いた超人を主人公にした漫画に出てきた兵器だ。
それゲームの運営会社が倒産するフラグだ。

テスト後、準備が終えて戻ったら又何年経っているんだろうか?

50earth:2011/02/03(木) 22:00:28
皆様、感想ありがとうございます。
ジオイド弾、というか超人ロックを知っている方が結構多くて驚きました。
まぁアワーズやフラッパーでも今掲載していますからね……。
あの2つの雑誌がつぶれないか心配です(笑)。
それでは、相変わらず妄想と勢いで進む第8話です。
拙作ですが、お付き合いしていただけたら幸いです。

51earth:2011/02/03(木) 22:01:20
 未来人の多元世界見聞録 第8話『状況開始』

「派遣艦隊出撃せよ!!」

 耕平の命令と共に総数で400隻に迫る数の派遣艦隊が根拠地から出撃していく。
 総旗艦アンドロメダ以外にエリス、アルテミス、しゅんらん、ネメシスのアンドロメダ級戦艦5隻に加え
主力戦艦40隻、巡洋艦90隻、駆逐艦150隻、戦闘空母16隻、潜宙艦40隻を中心とした打撃部隊に
加え、これらの打撃部隊を支えるための支援艦隊やデスラー戦法に使うためのデスラー艦も付き添っている。
 打撃部隊だけでも太陽系を完全に破壊して余りある力を持っているのに、さらにこの艦隊は300発もの
ジオイド弾を搭載していた。
 1惑星につき3発を撃ち込んだとしても、実に100個もの地球サイズの惑星を粉砕できるのだ。
 マブラヴ世界の人間達からすれば、BETAよりも遥かに凶悪な存在であった。彼らの実力を知ったら
卒倒する人間がでるのは間違いない。
 しかしそんな大艦隊を率いる人間は、焦っていた。

「拙いな。急がなければ……」

 何しろムダに費やせる時間はなかった……そう、彼のリアルの事情から。

「今週のバイトのシフトが急に変わるって……そりゃないだろうよ」 

 アンドロメダの艦橋にある艦長席でそうぼやく耕平。
 
「バイト代を弾んでくれるのは良いが……もう少しゆっくり介入したかったな。
 まぁ良い。ジオイド弾の定数は揃っている。それに北米もBETAの増殖が酷い。さっさと潰して回ろう。
 環境修復用の機材は十分とは言えないけど、そうも言ってられない。生産と修復を同時並行するしかないか。
 それに戦闘も地上のBETAの掃討程度ならAIに委任していても問題ないだろう」

52earth:2011/02/03(木) 22:02:02
 耕平は地球派遣艦隊旗艦『長門』との通信回線を開かせた。するとメインモニターに小柄のショートヘアの
女性型アンドロイドが司令官席に座っていた。彼女こそ地球派遣艦隊司令官に抜擢されたアンドロイドであった。
 わざわざメインモニターに映像を回さなくても指令なら出せるのだが、こういったやり取りを重視する癖が耕平
にはあった。

「というわけで頼むぞ、長門中将」
『了解』
 
 そう返事をしたのは21世紀の少しオタが入った人間なら誰もが知っている、どこぞのインターフェースの
宇宙人の少女(眼鏡非装備)であった。
 プレイヤーの分身であるアンドロイドをデザインできるのだから、艦隊に配属できるアンドロイドを自分好みに
作れるのは当然だった。 
 ちなみに地球派遣艦隊は《長門》艦隊と耕平は呼んでいる。

「参謀長も、どうか頼む」
『了解しました』

 そう返事をしたのは長い髪の少女だ。彼女のことを見れば誰もがこういうだろう。《朝倉》と。 
 2人の美少女が敬礼をした直後、通信回線は切られた。

「あの2人はやっぱり絵になる。戦場にも華がいるから作ったんだが、うん、正解だったな」

 その気になれば2人を自分の傍にはべらせることもできるのだが、耕平はそんなことをするつもりはない。 

「戦争ゲームで設計した美少女アンドロイドをはべらせるって……どんな痛い人間だよ」

 前世は多少オタが入った人間であった耕平だが、さすがにハーレム願望はない。
 というかむしろハーレムって世界征服と同じで、メリットあまり無いだろうと思っている現実的な人間だった。 

「英雄、色を好むっていうけど、女性関係で破滅した男が如何に多かったことか」

53earth:2011/02/03(木) 22:02:46
 そう嘆息した後、彼はすぐに艦隊の指揮に戻る。
 彼の直卒する第1艦隊は火星のBETA掃討後、順次他の太陽系の各惑星を制圧する予定だ。その後は
太陽系外に出撃する第2艦隊、第3艦隊、第7艦隊の後詰めとして太陽系内に待機することになっている。
長門艦隊は第1艦隊の分艦隊として地球に張り付いて、地上のBETAの掃討と月の修復に取り掛かる。

「まぁあの死に掛けの人類が何かできるとは思わないけど、アホな連中がG弾で特攻をかけてきたら
 堪らないからな」

 長門艦隊は新たなBETAの襲来に対する備えであるのと同時に、人類がこちらを敵性宇宙人と見做して
攻撃してきた場合に備えての護衛だった。
 尤もあの世界の再突入駆逐艦くらいの船なら、戦艦どころか駆逐艦でも対応できるが……。

「排水量が5万トンを超える大型戦艦が宇宙に浮いていれば、アホなことを考える人間も減るだろう」

 耕平は砲艦外交をこの世界の人類に仕掛けるつもりだった。

「さて、さっさと掃討に取り掛かるか。時間もないし」

 そう言うと、彼は指揮する第1艦隊をさっさとマブラヴ世界の火星宙域に進出させた。
 そして艦隊陣形を整え終わると、耕平は即座に前回どおりデスラー艦の前に超大型ミサイルを並べる。
 こちらの動きに対して、BETAは何の反応も見せない。

「ルーチン作業、というか信長の野望とかHOI2のラストみたいな色塗り作業のような気がするが
 始めるとしようか」

 かくして火星のBETAは滅亡を宣告される。

「作戦開始」

 その言葉と同時に、デスラー艦の瞬間物質位相装置によって多数の超大型ミサイルが次々と火星上空に
送り込まれた。
 火星にいたBETAには光線属種がいなかったためか、超大型ミサイルは何の妨害も受けることなく
火星各地のハイヴに降り注いだ。

54earth:2011/02/03(木) 22:03:17
「まぁ火星には地球以上の数のBETAがいるけど……前(2話)の3倍の数の超大型ミサイルを
 撃ち込めば掃討は可能だろう」

 耕平は実に情け容赦なかった。
 火星にいたBETAは、何が起きたかを知るまでも無く、いきなり現れ落下してきた大量破壊兵器に
よってまずモニュメントを吹き飛ばされた。
 マーズゼロの重頭脳級が何が起きたのかを理解する間もないうちに、第二射の超大型ミサイルが瓦礫の山
とかした各地のハイヴに降り注ぐ。
 続く爆発によって超高熱がハイヴの中を駆け巡り、中に居た無数のBETAを燃やし尽くしていく。
 そして最深部に残された反応炉も、波動カートリッジ弾を内臓したドリルミサイルによって次々に
木っ端微塵にされていった。
 マーズゼロを筆頭にして、大規模なハイヴが乱立していたはずの火星表面は瞬く間にBETAの死骸
と瓦礫の山によって埋め尽くされた。
 
「連中は何が起きたのかも判らないだろう。まぁそれこそ、こちらの狙いなんだけどね」

 BETAがこちらの正体や戦術を知ったら、どんな手を打つか判らない。
 まぁ所詮は資源採掘ユニットに過ぎないので、そこまで進化するとは思えないが、それでも手札は
隠したほうがよい。何事も用心に越したことはない

「さて火星の奪還は終了。あとは基地でも作っておくか」

 こうして僅か12分で火星奪還作戦は終了した。

「そういえば、地球はどうなっているんだ? まぁたかが数個のハイヴだから大して手間は取らない
 と思うけど」

 耕平がそんなことを呟いている頃、地球周辺宙域にたどり着いた長門艦隊は、地球から宇宙に
向けて放たれた電波を受信していた。

55earth:2011/02/03(木) 22:03:56
あとがき
 というわけで長門&朝倉ペア登場です。
 宇宙人でロボットといったら彼女達は外せません(笑)。
 まぁオリジナルと違って、あんな怪物じみた能力はさすがに持っていませんが、常人よりかは
 はるかに強いです。性格は原作準拠を考えています。
 気が向いたら他のキャラも出してみるか……。
 さて火星のBETAはわずか12分で全滅です……地球のBETAとあわせて20分しか掛かってない(爆)。
 この主人公に対抗するには珪素生命体が登場するしかないか?
 それではこの辺りで失礼します。

56名無しさん:2011/02/03(木) 22:10:27
乙でした。

ああ、いい所で!
長門さんの交渉術は次回か…
どこと交渉するのかな?

57名無しさん:2011/02/03(木) 22:34:50
乙〜

長門に朝倉w 何というか、交渉失敗の予感w

58New ◆QTlJyklQpI:2011/02/03(木) 23:06:10
>眼鏡非装備
なん・・だと!

59New ◆QTlJyklQpI:2011/02/03(木) 23:11:10
>アホな連中がG弾で特攻をかけてきたら
もう地上のハイブに仕掛けていそうだが・・・。

60名無しさん:2011/02/03(木) 23:53:30
この主人公、全く地球と交渉する気がないなあ。
交渉相手をロボットに丸投げで本人は地球の近所に近づく予定さえないとか。

だが、それがいい。
本人にとってなんの利益にもならないのに無駄に精神的な負担を味わいに行く必要はないよね。

61名無しさん:2011/02/04(金) 00:30:29
先方が交渉を求めていることを知らないしね。
どうせこっちに好意的であるはずが無いから、一方的にやりたい事をやっちゃおうという発想で動いているし。

オルタ7が動いて、話し合いを求めていることが分かれば、相応のリアクションをとるかも。

62earth:2011/02/04(金) 23:57:39
仕事で失敗して、後始末に追われて精神的にヤバイ状態のearthです。
……まぁ何とかなりそうですが、もうボロボロです(涙)。
そんな状態なのに何故か書いてしまいました。
というわけで、勢いと妄想とその他もろもろの感情の赴くままに
書いた第9話をどうぞ。

63earth:2011/02/04(金) 23:58:10
 未来人の多元世界見聞録 第9話『消去法的選択』

火星奪還作戦が開始される直前、地球派遣艦隊、通称《長門》艦隊の旗艦長門(主力戦艦)の艦橋では地球圏
の環境修復についての全権を委ねられた2人のアンドロイドがいかに効率的に環境を修復するかを馬鹿でかい
モニターが床の代わりにある作戦室で話し合っていた。
 尤も見た目が可憐な少女2人が、不釣合いな軍服(長門は黒コート。朝倉は青コート)を着て色々と
小難しい話をしているのは違和感を拭えないが……。
 床に映し出される月や地球周辺の映像や分析結果を見て彼女達は最善の道を探る。

「やはり月周辺の重力異常が問題」
「そうね。G弾で飽和攻撃なんてしてくれたから、月周辺の環境が滅茶苦茶。デブリも多いし。
 おまけに何の因果かは知らないけど、重力異常の影響で、質量が減った月が何とか地球の回りを
 回っているんだから、手がつけにくいったら無いわね。下手に質量を回復させると月が地球に落下するし」

 原作のような超常の能力こそないものの、彼女達の演算能力は00ユニットに準ずる程度のものだった。
 その彼女達からしても、今の地球圏の環境修復は面倒なものだった。

「でもこのまま放置することはできない」
「ええ。かなりデリケートな作業になるけど……全く(あの大将は面倒だからこっちに投げたんでしょうけど)」
「故に周辺宙域の安全確保は絶対不可欠。可能性はゼロに近いが、米国の残存部隊がG弾をこちらに
 撃ってこないとも限らない」
「確かに重力異常の解消中にG弾なんて撃たれたら溜まったものじゃないわね。《伊勢》のコスモタイガーⅡを
 早期警戒のために常に飛ばしておく必要があるか」

 この意見に長門は頷く。 
 このあとも彼女達はあくまでも地球環境回復のことだけを議論し、BETAの話題は全くでなかった。
 彼女達にとって地球のBETAとはその程度の存在、地上と地中を這いずり回る害獣でしかなかった。
まぁ宇宙空間で戦いを挑んでくるようなBETAが出てくれば彼女達も本気を出すだろうが……。

「さて、それでは到着次第、始めましょうか。地球環境修復作戦《オペレーション・グリーンピース》を」

64earth:2011/02/04(金) 23:58:42
 準備を整えて地球圏に到着した長門艦隊だったが、彼らは作戦開始直前に地球から外宇宙に向けて放たれた
電波を受信する。

「発信源は?」

 朝倉の問いかけに、オペレータのアンドロイドがきびきび答える。

「極東。日本列島です」
「内容は?」
「現在解読中です……でました。メインモニターに解析結果を出します」

 メインモニターに映された結果を見て、朝倉は何とも言えない顔をする。

「……これって神頼みならぬ、宇宙人頼みって奴かしら?」

 この感想に、艦長席(艦橋後ろ側の一段高い場所にある)の長門は頷く。

「ユニーク」

 メインモニターに映し出された電波の内容は一言で言えば『地球人類は宇宙からの侵略者に滅ぼされかけている
 ので助けてください』というものだった。まぁ他にも色々とあったが、端的に言えばそれに尽きる。

「むしろ滅びかけているのは、彼らの自業自得のような気がするけど」

 これからG弾によって滅茶苦茶になった月を修復しなければならない朝倉は呆れた。
 これはさすがの長門も否定できず、人類を擁護する言葉は出てこない。 

「バカにつける薬が欲しいところね。尤も31世紀世界でもバカを治すのは不可能だけど」

 31世紀でもさすがにバカを治す薬はない。発明されたらノーベル賞ものだが、人類はそこまで到達していない。
 いくら知識や技術をもっても、バカはバカだった

65earth:2011/02/04(金) 23:59:19
 朝倉は気分を切り換えて、これからどうするかを考える。

「問題はどうするか、ね。無視するっていうのも手だけど」
 
 正直言って無視したいというのが本音だろう。実際、無視しても害はない。  
 どちらにせよ、彼女達は真っ先に北米のハイヴを潰して回る。これで人類の要求は満たしたことになる。
 あとは地球環境を修復するだけだ。わざわざ面倒な交渉をする必要などない。 

「………」
「どうしたの?」

 長門が熟考する姿を見て、朝倉はまさかと思い尋ねる。

「もしかして彼らを助けるつもり?」
「……その選択肢は排除するべきではない」
「あんな愚かな連中を救う必要なんてあるのかしら?」
「総司令は、この世界の人類の滅亡は望んでいない。現状では環境の修復が終るまでに人類の文明が存続する
 可能性は低い」
「……総司令、あの大将閣下の意思に沿うように動くと? でもあの人も人類と積極的に関わりたいとは
 思っていないようだけど」
「だけどこちらの独断で無視することもできない。火星の総司令の指示を仰ぐべき」

 長門の言葉を聞いて黙り込む朝倉。 
 しかし最終的に彼女は頷いた。
 
「わかったわ。火星の総旗艦に指示を仰ぎましょう」
「お願い」
「はいはい。私はあなたのバックアップだからね」

 そう言いつつ朝倉は、地球上の様子をさらに細かく探らせ、その情報も旗艦アンドロメダに送った。

66earth:2011/02/05(土) 00:00:16
 地球からSOS信号が放たれているとの報告を聞いて耕平は、どうするべきか悩んだ。

「どうするべきか?」

 正直にいえば面倒。その一言に尽きる。
 地球に生き残っている国など、耕平が少しその気になれば数分もかけることなく根こそぎ灰燼に帰すことが
できる程度の、ふけば飛ぶ程度の存在でしかない。
 しかしそれはあくまでもまともに戦争した場合だ。ネゴシエーションのテーブルに立てば、どんな目に
あうか判らない。

(霞とかの第三計画の遺児がでてきたら面倒だしな。まぁ思考を根こそぎ読まれることはないだろうけど)

 このゲームでは諜報戦というのも存在している。その中には俗に言う超能力を使ったものもある。
 そして耕平はこの諜報戦に対応するために自軍のアンドロイドを改造していた。
 どこぞのレベル7とか超人と言ったようなトンでもない能力を持つアンドロイドはさすがに保有して
いないが、リーディングをブロックする程度の能力は全てのアンドロイドが常備している。

(腹の探りあいなんて面倒なんだよな。面倒な人間付き合いなんてリアルだけで十分だ)

 そうぼやくものの、最新の報告で寄せられた地球の現状を考慮すれば、人類文明の完全崩壊を
避けるためには現地への支援は必要だった。
 耕平はいつまでもこの世界の人類の守護者を気取る気はない。さっさと国力を回復して自立して
もらいたいというのが本音だった。故に完全に見て見ぬ振りは現状では難しい。尤も今から救援した
からといってどこまで体制を再建できるかは微妙だったが。

「現地時間は西暦2005年6月8日。あの惨劇から1年。ソ連は事実上消滅。米国は崩壊寸前。
 南米は北米大陸からの難民と食糧危機、経済危機で内乱状態。欧州は再建途中だったのが隕石ですべてオジャン。
 アフリカは欧州再建のために一気に資本が流れたせいで経済が失速して民族紛争が多発してたところにあの
 隕石で国家の大半が瓦解。一部は生き残っているけど、余裕は無し……」

 眩暈がするほどの被害だった。

67earth:2011/02/05(土) 00:00:47
「バイトのシフト変更に対応するために早めに介入したけど……もっと早めに手を打つべきだったか?」

 深い深いため息をつく耕平。さらに彼を憂鬱にさせたのは、この危機においても人類は争うばかりだった
ということだ。人類同士の戦いでは核兵器さえ使用されていた。
 さすがにここまで仲が悪いとは耕平も思っていなかった。
 大崩壊後、残った国々の大半は協力することなく争い続けた。おかげで本来は救えるはずの人間が大勢
犠牲になっていた。すでに地球の総人口は4億人前後に落ち込んでいる。
 彼が何もしなければ、死人は加速度的に増えていき、あと1年ほどで人類は激変した地球環境とBETA
によって滅亡するだろう。

「しかしソ連が消滅で、欧州も崩壊か。TEとかユーロフロントとかって根こそぎぶち壊しだな。
 あの姉妹とか七英雄とかってどうなっているんだろう? 碌なことにはなってないだろうな……。
 まぁどうでもいいか。どうせ98年の段階でハイヴ掃討した時点で原作崩壊したんだし」

 そういうと耕平は気分を切り換えた。本編はプレイしたが、外伝についてはあまり興味がなかった
彼にとって外伝キャラの生き死には重要ではなかった。

「オーストラリアは辛うじて持ち堪えているが、このままでは瓦解は避けられない。
 統一中華や大東亜連合は絶賛戦争中……もう救いようが無いな。何か疲れてきた。

 だが彼にとって興味深い報告もあった。

「日本帝国は軍閥化した旧ソ連軍と韓国、北朝鮮との戦争の真っ最中……。
 しかし異星人に人類救援を求めるだけの余力があった、か。ふむ」
  
 この世界の日本人の犠牲者も無視し得ない数になっているが、いまだに秩序を維持したままの
有力国家として辛うじて存続している。帝国を梃入れすれば、BETAとある程度は戦えるように
なる可能性はあった。

「皇帝、将軍、内閣という三重構造。統帥権の不透明さ。他にも色々と問題だらけだが止むを得ないのか?」

 彼の呟きは、アンドロメダの艦橋に消えていった。

68earth:2011/02/05(土) 00:03:05
あとがき
 拙作ですかお付き合いしていただきありがとうとざいました。
 主人公決断の時です。もはや人類は自助努力で何とかできるレベルではなくなりました。
 かといって積極的に接触するかは不明ですけど……まぁ何らかの支援はするかも。
 主人公陣営の技術で魔改造された戦術機を出すのも面白そうですけど。
 それにしても長門とか朝倉とかうまく書けただろうか?
 勢いのままで書いているので、色々とぶっ飛んだ展開になっています。
 原作ブレイクといっても限界ってものがあるだろうに(爆)。

69New ◆QTlJyklQpI:2011/02/05(土) 00:13:58
返答は2つに1つですね。「やたらめんどいし嫌だけどある程度はいいよ」か
「自業自得だろうが他力本願するんじゃない」か。後者の返答をしたら日本側も
ぐうの音も出ないが。

70名無しさん:2011/02/05(土) 04:51:49
異星人相手の通信だから国中の学者をかき集めて意味が通じるような通信を頑張って作ったら
対応したのが日本名を名乗る見た目日本人の美少女二人で日本語が通じた
……ポルナレフの出番だな

71名無しさん:2011/02/05(土) 08:24:00
面倒を無くすのには「余計な手出しをするな」か「同志討ちを止めて帝国を中心に支援物資を配れ」と上から目線で要求を突き付けるだけで夕呼先生と接触しないのが一番かな?

又はガッハ=ガラガラを作って対BETA交渉用に渡すとか。夕呼先生が更にヤサグレるだろうけれど。

72名無しさん:2011/02/05(土) 08:25:04
まんま、対人類用インターフェイスとして作成されましたと名乗らせてでいいかも。
コンタクトを取るのならば、だけど。
交渉が面倒ならば、一方的な条件通達だけでもいいのか?
あるいは、対BETA用のバーサーカーマシンのごとく人類を無視してやることやってさよならでも。
マクロスの移民船から航行機能を削って二本の近場の海にでも降ろせば環境回復までの避難所ぐらいにはなるだろう。
ナデシコのチューリップが使えるのなら、チューリップを地上に降ろしてそこから戦力や物資を投入できるけど、相手はチューリップを通じてやってこようにもディストーションフィールドを張れなければやってこれないし。
まあ、主人公の使えるユニット次第で取れる対応も変わるんだろうけど。

73ham ◆sneo5SWWRw:2011/02/05(土) 08:32:02
もうSS部屋に置かれては?

74ham ◆sneo5SWWRw:2011/02/05(土) 08:34:14
>>73
また、途中でenterを・・・orz

もうSS部屋に置かれては?
結構面白いですし、更新を楽しみにしている人もいそうですし。

75名無しさん:2011/02/05(土) 08:52:49
戦闘行為を止めたところから支援を開始すると通達して、
戦争してない地域や、防衛してるだけの国家に
一方的に宇宙から支援物資を投下するだけでいい気がする

76名無しさん:2011/02/05(土) 10:02:24
>皇帝、将軍、内閣という三重構造
 って言いますけど、本編じゃ皇帝なんて名前しか出てませんからね
 事実上の立憲君主で将軍、内閣の二重構造では

>どうするか
 ぶっちゃけこれだけダメな状態なら一方的な命令を与えるだけでいいんじゃないかな
 変な事をしたら叩くというペットの躾みたいな感じでさ
 逆らう奴らに地獄を見せれば当分の間は大丈夫でしょ

77名無しさん:2011/02/05(土) 11:12:22
確かに二人にインターフェイス発言させて自分はノータッチの方が楽だよね
バイトも学業もあるんだから、本人はリアル優先じゃないといかん

それと、BETAから助けて地球環境と月を直してやってもいいが、お前らその後のビジョンあるの?
今回の危機も実際は自業自得だよね? 目先のことだけクレクレ言ってたら何度でも繰り返すよね?
くらいは聞くのも面白そうだがw

78名無しさん:2011/02/05(土) 11:39:35
環境を変えたり、月を修復したり、圧倒的な力で介入するけど、細かい交渉
はやらないってなんだかシムアースみたいな感じだな

79名無しさん:2011/02/05(土) 17:33:49
「コスモクリーナーあげるんで自分でなんとかしてください」だと一瞬でオワル
だが読者としては終わってほしくはないw

80New ◆QTlJyklQpI:2011/02/05(土) 18:41:19
世界が滅茶苦茶になってしまったから政治家の特に外交筋が大幅縮小されそうですね。
代わりに軍部が増強されて将軍蔑ろになってしまうかも。

81名無しさん:2011/02/05(土) 18:49:15
主人公側の交渉カード。
主人公側は交渉が決裂してもかまわない、地球側は絶対に交渉を成立させなければならない、
圧倒的な軍事力、地球と月の環境を回復させることが可能な科学力。

こんだけあったら地球側が多少駆け引きうまくてもなにも主張できんでしょう。
気に入らない内容で決まりそうだったら席立てばいいんだし。
問題は地球側にどんな要求を飲ませるか。……交渉する必要ないような気が(汗)

82名無しさん:2011/02/05(土) 18:57:41
端的に言って
「こっちがお前達の不始末をどうにかしてやる間おとなしくしてろ、何もするな!」
位しか要請することが無いというw

83名無しさん:2011/02/05(土) 19:07:27
個人としては、欲しいものが何一つ無いからなw
ただ、きちんと自助努力で復興繁栄してくれんとまた手間取らされて学業とバイトとゲームに差し支えるから(笑)
その辺の青写真きっちり描かせないと話にならん

84New ◆QTlJyklQpI:2011/02/05(土) 19:56:52
環境を回復するにしてもどこからするかで争いになりそう

85名無しさん:2011/02/05(土) 20:03:39
いっそ、先生を代表者にして、細かい調整を丸投げするのもいいかもしれん。

86名無しさん:2011/02/05(土) 20:20:33
いっそ旧式の宇宙船でも日本に落着させて丸投げすればw

87名無しさん:2011/02/05(土) 20:22:04
うわ。書きこむ前に更新しなかったから変にかぶってる

88名無しさん:2011/02/05(土) 20:47:44
いっそ助ける国か民族ひとつ決めて、あとは見捨てるかジェノサイド。
平和とは争いがないことを指すのですよ……フフフ……

89名無しさん:2011/02/05(土) 20:50:56
表向きはオルタ7,あるいは8ってことにしてまず試験的に帝国を再生、その成果を盾に
他国に対して譲歩やら切り崩しやらをするって手もない訳じゃないが……
この世界の人類国家、自業自得に定評があるからなあw
いっそ強権的に上から頭押さえ込んだ方がマシかもしれん

90名無しさん:2011/02/05(土) 20:52:42
いっそ民間害虫駆除業者だと主張して、交渉や支援は管轄外だと主張する手も。

「当社は害虫駆除の業務許可しかないので、それ以外の行為は触法行為になってしまいます。
・・・不要資材等を現地にて廃棄する、という名目で地上に投下しますので、それで何とかしてください」

「支援の要請等に関しては政府関係機関に書類を提出してください。この近所だと、さんかく座銀河に出張所があります。
なお、書類の提出に関しては、自力でそこまで行くことが、提出資格になっておりますので、他者が代行することはできません」

「当社は環境に配慮した害虫駆除を行っているのですが、同業他社の中には
手っ取り早く恒星系ごと爆破しているような業者も居るんですよ。そちらの方が早くて安くて確実ですし」

とか。

91名無しさん:2011/02/05(土) 21:18:33
一定期間、開発独裁かまして後は知りませんでよくない?

92名無しさん:2011/02/05(土) 21:36:45
それだと気が向いたときに覗いたら、リアルがデスマーチで放置してた水槽の熱帯魚みたいに共食いで全滅してそうw

93名無しさん:2011/02/05(土) 21:51:25
まぁそれはそれで彼らの選択ってことでw
熱帯魚と違って知性があるわけだしw

94名無しさん:2011/02/05(土) 22:51:00
ストーリーの先読みとか、自分の考えたこれからの展開とかはマナー違反だと思うぞ? 
作者の人が続きを書きにくくなって、最悪打ち切りになることもあるし、
そういうのは自分の中だけで考えて、ここに書くべきではないと私は思うな。

95名無しさん:2011/02/06(日) 01:37:20
>>94
作者が嫌だと言わん限り、そんなマナーは無いぞ?
イヤだという人も多いが、同じぐらい展開予想や考察を歓迎する人も多いしな。

96名無しさん:2011/02/06(日) 01:54:01
あー作者が嫌だと思う可能性がある限り、明言されていない場所では自重したほうがいいのか
すまんかった

97名無しさん:2011/02/06(日) 02:16:05
>>1の二次創作というカテゴリーには俺展開も含まれると思うが…

98名無しさん:2011/02/06(日) 03:58:28
わざわざ「やれ」というのは、作者側からは言いにくいだろう。
盛り上がっているところで、「やめろ」というのも、同じように言いにくいだろうとも思うが。
結局、空気を読みながら、作者がどちらを望んでいるか探っていくしかないんじゃね?

今までの対応を見る限り、それを嫌っている可能性はゼロに等しいとしか考えられんがな。
わざわざ考察用の掲示板を用意するような人なんだし。


俺ルールを押し付けるのはやめた方がいい。

99名無しさん:2011/02/06(日) 07:30:18
そこらの裁量は個人に任せるしかないけどな
俺はリクスを回避したいから、これからはやめとくよ

100earth:2011/02/06(日) 14:06:24
色々と忙しくてグロッキーな状態ですが、何故か書けてしまう不思議(爆)。
提督たちの憂鬱も完成率30%で、何とか2月中には載せれそうです。
精神的に参っているはずなのに、何故だろうか?
それではノリと勢いと妄想と、その他もろもろの感情のままで突っ走る
第10話です。

101earth:2011/02/06(日) 14:06:59
 未来人の多元世界見聞録 第10話『決断』

 気が進まないな、と言わんばかりのため息をつきながら耕平は決断する。

「……止むを得ないが、残った国々を、特にまだ力を残している日本帝国を支援するしかないか。
 このまま放置して全滅したら堪ったものじゃない」

 さすがにここで人類が全滅したら夢見が悪すぎる。それに曲がりなりにも前世でお気に入りの
ゲームに似た世界を破滅させるのは気が進まない。
 あいとゆうきのおとぎばなしを最初にぶち壊しにしたのは、他ならぬ自分なのだ。自分がやった
ことは最後まで責任を持たなければならない。

「最低でも人類が立ち直る、いや、立ち直る目処がたつまでは支援するしかないな」

 そう決断すると、耕平は地球圏の人類を救出するにはどの程度の物資が必要かを算出するように
参謀のアンドロイドや工廠のAIに命じた。

「どの程度の物資が必要になることやら……手持ちの生産力で不足ならサニーフラワーや
 スリースターでも量産するしかないか」

 サニーフラワー、スリースターはともに『マクロス7』に出てきた艦であり、前者が食糧生産艦、
後者が工業施設が集約されたコンビナート艦だ。
 マクロス7船団を支えるために相応の生産力を持っている艦であるが、かなりの巨体であり
量産にはそれなりの手間が掛かった。
 まぁ全長が5キロ近くあるこの2艦を量産するという時点で、マブラヴ世界の人類からすれば
とんでもない話であったが。
 自身が考えている艦隊整備計画が大幅に遅滞しそうだな、とぼやきながらも、耕平は戦艦長門との
通信回線を開かせた。
 するとすぐにメインモニターに長門の姿が映る。

102earth:2011/02/06(日) 14:07:30
「長門中将、君を全権大使に任命する。帝国との交渉に当たってくれ」
『了解。交渉の目的は?』 
「まずは最低限の交渉の窓口を確保してくれ。その後、地球並びに月の環境修復、BETAの駆逐と困窮する人類へ
 支援を行う用意があると伝えてくれ」
『了解した。しかし、こちら側から名乗る以上、名前が必要になるのでは?』
「名前か……」

 長門の言葉に耕平は黙った。何しろゲーム内で、自軍の名前など決めていなかったのだ。
 周辺からはプレイヤーである耕平のネームであるトリッパーから、《トリッパー軍》と呼ばれて
いるが、それを名乗るのは憚れた。
 それに通信内容を見る限り、彼らはこちらのことを異星人と考えている。ここで並行世界の31世紀の
地球人類、それも学生ですなんて名乗っても、向こう側が混乱するだけではないかと思われた。
 しかし丸っきり嘘をいうのも気が進まないし、ばれた時が怖い。何より嘘を言うときにはある程度真実を
混ぜていたほうがよいのだ。

(……適当な名前はないだろうか?)

 暫く黙り込んだ後、彼は決めた。

「……私設軍隊、《黒旗軍》とでも名乗っておこう。少なくとも、この艦隊は俺の私費(小遣い)で
 揃えた物だから嘘は言っていない。今後はそれで統一する」

 宇宙の彼方(正確には異世界)にある物好きが私費で揃えた軍隊。正直言って無理がある設定だが
少なくとも並行世界の学生が小遣いでゲームのために揃えた艦隊なんていうよりかはまだ説得力があった。
 それに何より嘘は言っていない。ただ伝えていないことが多々あるだけだ。

「あと、人型アンドロイドは異星人が人類と交流を行うために作成した対人類用インターフェースと
 名乗ってくれ。これで窓口は君達に集約できるはずだ」
『了解した』

103earth:2011/02/06(日) 14:08:03
 必要な指示を出し終わった後、耕平はため息をついた。

「本当は接触なんてしたくなかったんだが……」

 現在の絶望的状況下で何もしないという選択肢はなかった。それに地球を復興させるだけの意思
と力があること、そしてそれを成せる勢力が人類に対して友好的であることを示さなければ、地球側は
疑心暗鬼になるかも知れない……耕平はそう判断した。 

(姿を見せると、見せないでは、信頼感に大きな隔たりがあるからな)

 それに人類に対して友好的な異星人がいて、それが実際に地上に使者を派遣したとなれば政府だけで
なく国民にも安心感を与えることが出来る。
 この絶望しかない状況下で、何かしらの希望を人に与えることは重要であった。
 尤も彼自身がそれをするのは難しい。何しろ彼にはリアルの事情があった。いつもこのゲームをやって
いるわけではないのだ。
 まぁ交渉ごとが面倒というのもあったため、彼は面倒なことをすべてアンドロイドに丸投げした。

(交渉については彼女達に任せよう。これだけ圧倒的な状況なら、多少はごり押しできる。
 それに……それで恨まれるのも、俺じゃないし。
 恐らく朝倉あたりは不満たらたらだろうな……まぁそんな人格に設定したのは俺だけど)

 戦艦長門の艦橋で不満を漏らしている朝倉の姿を思い浮かべて、耕平は苦笑する。

「さて、地球圏の復興はあの2人に押し付けておいて、俺はBETAの駆逐に集中するか。
 今のところはジオイド弾を使うまでもないが、いつまでそれが続くか判らないからな」

 太陽系外に進出した第2、第3、第7艦隊はBETAのいる惑星を見つけては攻撃を開始していた。 
 すでに3つの惑星を奪還することに成功している。
 しかしこの快進撃もいつまで続くかわからない。宇宙空間での大規模戦闘を考慮したタイプのBETAが
現れれば面倒なことになる。

「イザとなれば、さらに強力なユニットを作ってぶつける必要があるな」

104earth:2011/02/06(日) 14:08:47
 一方、対応を事実上丸投げされた長門と朝倉は、早速、日本帝国に返事を出していた。

「やれやれ、あの大将閣下は私達にすべての面倒ごとを丸投げするみたいね」

 朝倉はため息をつきながら不満を漏らす。
 月や地球環境の修復だけでも面倒なのに、さらに対人類の交渉をしなければならないのだ。感情をもって
いるならば、多少なりともウンザリするだろう。
 
「仕方ない。我々の存在意義は総司令の命令を遂行すること」 
 
 長門の言葉に、朝倉は「はいはい」と言ってぼやくのを止める。

「さて、人類はどんな反応を示すかしら?」

 彼女はそう言うと、メインモニターに映されている地球に視線を向けた。
   
「大騒ぎになっていそうな気もするけど」 

 朝倉の言うとおり、宇宙から返事が返ってきたとの情報は、瞬く間に帝国中枢を混乱に陥れていた。
 帝都では将軍をはじめ、主だった内閣の閣僚が集まって、どのように対処するかで揉めていた。

「あちら側は交渉の場を持ちたいと言っているのだ。すぐに来てもらえばいい」
「だがこれが偽装でないと言い切れん! BETAの同類だったらどうする気だ?!」
「それに北米のBETAを駆逐するとなればアメリカも混ぜて協議する必要がある。彼の国はソ連のように
 政府が瓦解したわけではない!!」
「そんなことを言っている場合か?! このままでは来年にはBETAがユーラシアにやってくるぞ!!」
「この事態を招いたのはアメリカなのだ。連中のことなど聞いてやる必要はない!!」

 藁にもすがる思いでオルタネイティブ7を実行した彼らであったが、実際に異星人からコンタクト、
それも日本語で行われたとなると混乱するのは仕方なかった。
 しかし混乱すればするほど、それだけ黄金よりも貴重な時間が浪費される。それが判らないほど
彼らは無能ではない。

「いきなり彼らを京都に迎えるのは難しい。だがあまり無碍な扱いもできない。
 彼らには一度、横浜に来てもらい、そこで会見するというのはどうだろうか?」

 最終的に閣僚の一人の意見が採用されることになる。
 かくして日本帝国と《黒旗軍》との会見が行われることになる。
 本来は、あいとゆうきのおとぎばなしの舞台であった横浜の地で。

105earth:2011/02/06(日) 14:11:06
 あとがき
 というわけで第10話です。
 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
 次回で、長門、朝倉(もしくはどちらか一方)が交渉のために横浜にやってきます。
 一方の主人公は地球に近寄る気配すらない……果たしてお前は主人公なのかと小一時間(笑)。
 それにしてもこの話で、武は戦術機に乗ることがあるのだろうか……。

106名無しさん:2011/02/06(日) 14:14:59
黒旗軍、ブラックフラッグフォースなんてまたマイナーな名前を、銀英伝かよ

107名無しさん:2011/02/06(日) 15:25:50
最後の[京都に来られると怖いから横浜で]って発言が小役人っぽいw
地球人を滅ぼす気なら、とっくに滅ぼしてるって気付いてないのかな?
いまさら騙し撃ちしなくても、1年後には全滅しそうなのにw

108名無しさん:2011/02/06(日) 15:32:17
かつて白人が北南米大陸の先住民を蹂躙したときとは比べものにならない、一方的に地球側が殲滅されるほどの
技術格差があるのはわかりきってるんだから、偽装とかBETAの同類かもとかいう発言がものすごいバカに見える。
相手がBETAの同類なら対話なんかせずに人類をさくっと滅ぼしてるだろうにw

109名無しさん:2011/02/06(日) 16:23:45
>>100
>>色々と忙しくてグロッキーな状態ですが、何故か書けてしまう不思議(爆)。
それはテストが近づくと部屋の中が綺麗になってゆく現象と同じです

110名無しさん:2011/02/06(日) 16:50:25
代理人として人形を、しかも10代の女の子の外見のものを送りこまれたら、
下手すると気分を悪くしそうな気もするなぁ。
「この外見は、この国の人間の趣味嗜好における、
 『好感を持てる人型』をベースに統計学的に形作ったもので、他意は無い」
とかいってみるか?

どうしても本人が濃いと言われたら、
無駄にタイムスケールの誤差を前面に出したりすると面白いかも。

「上位者に直接の対談を申請……
 許可が下りた。 すぐに席を設けると言っている」
−すぐとはどの程度か?
「この星の時間で3公転周期前後、誤差は0.3%以内」

111名無しさん:2011/02/06(日) 17:11:16
まあ、地球側としては自分たちには相手に色々企んで貰える程度の価値があると思いたいんだろう
前回の八分で、お前らの意志なんて基本どうでも良いしどうとでもなるって見せつけられているとしても

112名無しさん:2011/02/06(日) 17:13:13
>>110
日本のトップも女の子だ、文句は言えまいw

113名無しさん:2011/02/06(日) 18:17:01
この手の作品ではよくある事としかw

あの世界は絶望的な消耗戦が続いたせいで、男性の人口が減ってますし、
第二次大戦以前に送り込むなら兎も角、
不自然では無いかもですね。

114名無しさん:2011/02/06(日) 19:14:39
この世界の記録映像の中で大多数を占めるユニットをもとに、私たちの外見は設計
されたとか言えば異星人ぽいな

115名無しさん:2011/02/06(日) 22:53:49
なんだかアナキストみたいな名前だな黒旗って

116名無しさん:2011/02/06(日) 22:55:20
最初はこの星から出された電波を参考にする案があったとかで
映画コンタクト見たいにナチスの電波映像をバックに元にヒトラー姿になる案もあった。とか出来そうだな

117名無しさん:2011/02/06(日) 23:17:40
むしろシリウスからやってきて地球を再起不能にしそうな名前だ

118名無しさん:2011/02/06(日) 23:48:03
>>117
おれも同じこと思った

119名無しさん:2011/02/07(月) 00:57:33
>>117
元ネタの分かる人が何人いる?と思っていたが結構いるもんだね銀英伝って・・・

120名無しさん:2011/02/07(月) 10:01:32
まぁ、日本で一番売れているスペースオペラだしなぁ、むしれ流星旗軍の方が…

121名無しさん:2011/02/07(月) 10:21:58
え、黒旗軍ってベトナムをフランスが植民地にしようと
戦争したときに出た中国人が率いた軍のことなのでは…?

122名無しさん:2011/02/07(月) 12:00:38
主人公からして多分銀英伝からじゃないか?
史実の方はあんま有名じゃないと思うし

123名無しさん:2011/02/07(月) 12:18:10
銀英伝がそもそも、史実から名称とか持ってきてるからねえ

124名無しさん:2011/02/07(月) 19:11:07
そういえばマブラヴ時空ってことは宇宙のどっかに
珪素生命体とかいたりするのかな。

125名無しさん:2011/02/07(月) 19:27:23
 つか、直接対面する意味が無いよね。

 ”SOUND ONLY”で、一方的に通告して

・ハイブは、潰します。
・地球環境は、改善させます。
・後は、頑張って生き残って下さい。

でも、良い様な気がする。今までも、そんなに気に掛けてる訳でも無いし。
 シムシリーズみたいな、神の視点で良いんだと思う。
 時間軸が違うから、何年かしたら文明が追い付かれる、
それまでに、縁切りしとかないと、自分所の世界が侵略されるかも。

126名無しさん:2011/02/07(月) 23:42:51
でも長門と対面した時の偉いさん方の衝撃を予想した方が面白いじゃないですか

127名無しさん:2011/02/08(火) 02:27:35
信用できねえw
回復させてもG弾まで使って味方同士で世界滅ぼしそう、月という前例があるし
それなら一国を強化して安定させた方が良いんじゃないかな

128New ◆QTlJyklQpI:2011/02/08(火) 10:15:43
一国強化でも核使ったテロとかで泥沼が起こりそう。

129名無しさん:2011/02/08(火) 11:11:41
先の展望が一切無いからねえ
まあ、絶滅戦争をくぐり抜けたらメリケンがやらかしてくれましただからそんな余裕欠片もないのはわかるが

130名無しさん:2011/02/08(火) 11:13:58
どういう手をとっても民族的な憎悪を煽りあうんじゃね。
植民地支配的な支配を行って高圧的に開発独裁によるインフラ整備にかかり、
食料問題を解決をしないことには話にならないんじゃないかな。
とにかく、安心して飯を食えるようにならんことにはどうしようもないと思う。

131名無しさん:2011/02/08(火) 12:56:11
取り敢えず、ハイブは出来次第(コッチの都合の良い時に)潰すから暴れるな
      今のままだと美観を損ねるので地球環境と月は直してやる

位で良いんじゃないかな〜

可能ならボールズみたいな勝手に物作って太陽系防衛するAI放置した方が良いと思う

132名無しさん:2011/02/08(火) 13:23:36
こっちのアメリカマジ救えねぇw
原作じゃまだエゴイスティックながら合理的な思想行動してたのに、完全に自爆しとる。
こりゃ世界中から排斥されても文句言えねぇわ。せめて一度に運用するG弾の数を減らせとw

133名無しさん:2011/02/08(火) 13:38:30
正直言ってあの世界の日本帝国も含め国家を支援すると結局同じこと繰り返して自滅しかねないだろうし。
文字通りGHQ方式?の統治方法で思想から教育から政治体制も徹底的に支配し変えさせるぐらいなことをしないと
暴走して自滅しかねないだろうし。

134名無しさん:2011/02/08(火) 15:36:25
アンドロイドに丸投げで主人公は方針伝えるだけで関わらないようにするのスタンスで問題無いと思うよ
人が死にまくってる所なんてありもしない責任問われる事もありそうだし

135名無しさん:2011/02/08(火) 16:43:47
>>131
バスター軍団ですね

136名無しさん:2011/02/08(火) 17:07:21
>>134
BETAだって、どうやって意思の疎通を図っているのかよくわからないと解釈されているんだし、
アンドロイドが仲介しないと、まともに会話できない種族がいても不思議ではない、とは分析してくれるかもしれん。

けど、こういうものは感情論の世界だからなぁ。

137名無しさん:2011/02/08(火) 21:08:59
1 中身を明かさず、超リアルなミッ○ーマウスの着ぐるみで入場
2 入場の際、テーマソングをド派手に鳴らしまくる
3 交渉に入る直前に着ぐるみを脱いで二度度肝を抜く

これで帝国側の感情を和らげることが

138名無しさん:2011/02/08(火) 21:59:57
こんな状況でも、ディ○ニーは著作権料を請求にきそう

139名無しさん:2011/02/08(火) 22:04:22
別にそれで金を稼いでいるわけでも、不特定多数に対して発信しているわけでもないんだから、
日米双方の著作権法には引っかからないぞ?

卒業制作の〜というのだって、描いたことが悪いんじゃなくて、
それを入学案内に乗せて、学校の「売り」として活用したことが問題だったんだし。

140名無しさん:2011/02/08(火) 22:11:46
ディ○ニーは著作権に厳しいというのは、無人島に遭難した男の話とかみたいにネタにされることも多い
今回の書き込みもそれ。

説明させんな恥ずかしい

141earth:2011/02/08(火) 23:42:54
会社で先輩に叱責され凹みまくっているearthです。
……掲示板で愚痴をいうのもアレですが、社会人って辛いですね〜。
そんなどん底の精神状態にも関わらず何故か書いてしまう(爆)。
ノリと勢いと妄想、それにその他諸々の感情のままに書いた第11話です。

142earth:2011/02/08(火) 23:43:33
 未来人の多元世界見聞録 第11話『接触』

 帝国から横浜で交渉を行いたいとの返信を受けた朝倉は肩をすくめた。

「横浜での会談か。連中は余程、首都に私達を入れたくないようね」

 そんな朝倉に長門は淡々と自身の意見を述べる。

「……彼らはつい7年前まで異星人相手に絶滅戦争を繰り広げていた。
 そのことを考慮すれば、未知の存在をまずは首都ではない場所で迎えるという選択はあり得る」
「私達が本気で滅亡寸前の人類を殲滅するつもりなら、何も伝えずに殲滅している。それさえ理解
 できないのかしら?」
「……民心を重視したのかも知れない。彼らは宇宙からの来訪者によい感情を抱いていない」
「彼我の戦力差を考慮すればどこで交渉しても変わらないと思うけど……まぁ人間の感情を考慮
 すればそんなものからしら」
 
 長門は朝倉の言葉に対して何も言わなかった。
 
「ま、良いわ。あの連中が横浜で交渉するって言うなら行ってやりましょう。 
 横浜に行くのは、どの船にする?」
「……この船、それに護衛に巡洋艦3隻を連れて行く。彼らが敵対行動に出たときに備えて4隻は
 第二種戦闘配置とする」
「万が一、帝国軍がこの船を撃沈、或いは私達を『破壊』した場合は?」
「派遣艦隊の指揮を一時的に戦艦エルザスの艦長に継承させ、火星の総司令の指示を仰がせる」

 彼女達は仮に現在のボディが破壊されても、破壊直前の全データを根拠地のデータベースに転送され
そこで再生される。つまり破壊=死ではない。
 しかしそれでも艦隊の指揮は執れなくなる。そのために指揮権を誰に継承させるかはきちんと決める
必要がある。 
 長門の提案を聞いた朝倉は暫し考えた後、賛同した。

「手ぬるい気もするけど、それで行きましょうか」

 かくして戦艦《長門》を含む4隻の船団は指定された海域に向けて降下を開始した。

143earth:2011/02/08(火) 23:44:09
 4隻の船団を海上で迎えたのは、戦艦大和、武蔵を中核とした12隻の帝国海軍艦隊だった。
 彼らは仮に降下してくる船団が不穏な動きを見せた場合には、これを撃破するように指示を内々に
受けていた。
 しかしながら5万トンもの巨体が空に浮いている姿を見た将兵達は、目の前に存在する船が想像も
できない超技術で作られていることを悟る。

「アレが話に聞いた新たな異星人の船か」
「大きい……」
「しかし宇宙船にも関わらず、まるで水上艦艇のような構造だな」

 大和の艦橋では軍人達が目の前に浮かぶ異星人の宇宙船を見た感想を言い合っていた。
 秩序を重んじる彼らであっても、目の前の船を見ては、落ち着いてはいられなかった。
 そんな喧騒の中、オペレータから報告が入る。

「前方の艦より入電。『出迎え、感謝す。引き続き先導を頼む』」
「了解した、と伝えろ」
「はっ!」
「ああ、それと、もう一つ打電しろ」

 大和から打電された内容を見た朝倉は笑った。

「この船の名前を聞いてくるとはね。まぁいつまでも未確認艦じゃあ呼びづらいか。
 教えてもいいかしら? 派遣艦隊司令官殿?」
「問題ない」
「驚くでしょうね。まさか宇宙の彼方からやってきた船が日本語で、しかも日本語名を名乗るんだから」

 意地悪そうな顔をして、朝倉はオペレータに伝える。

「当艦の名は《長門》。戦艦《長門》と伝えなさい」

144earth:2011/02/08(火) 23:44:46
 太平洋上で両勢力がランデブーを果たしていた頃、BETAを排除した火星、そしてBETAの存在が
確認されていない木星、土星周辺宙域では太陽系防衛のための拠点作りと並行して資源採掘が行われていた。
 さすがにこの世界での軍事行動をすべて人工宇宙の自軍勢力圏の資源だけで賄うのはキツイ。勿論、不可能で
はないのだが、持ち出しが増えすぎれば自軍勢力圏の防衛に必要なユニットの生産に支障が出る。
 マブラヴ世界にかまけているうちにゲームオーバーになったら目も当てられないのだ。

「火星の資源はかなり掘り返されていたせいで、望み薄だが、土星や木星周辺宙域の開発は望みがあるか」

 ナデシコの無人兵器バッタをモデルにして作成した作業ユニット群からの報告を見て、耕平は安堵した。
 
「……まぁ後の世の地球人類の皆さんには悪いが、これも地球防衛のためと思って我慢してもらおう」
 
 尤もあそこまで荒廃した世界の人類が、宇宙に進出できるのは何時の時代になることか判らないが。
 耕平は開発状況をさらに確認した後、太陽系外に進出した3個艦隊の戦況を確認する。

「今のところはドリルミサイルと超大型ミサイルの組み合わせでうまくいっているようだな」

 各艦隊は1つの惑星にいるBETAをだいたい10分で掃討している。
 3個艦隊はこれまでに20の惑星を奪還している。潰したハイヴの数は400を超えていた。

「……地球人類が、あれだけ犠牲を払っても制圧できなかったハイヴを10分前後でまとめて撃滅。
 原作の武やヒロイン達、それにA−01の努力が空しくなるな。佐渡島攻略戦とか結構燃えたんだが」

 彼に暇と余暇があれば、水上艦艇(あるいは陸上戦艦)と高性能戦術機を揃え、正面からハイヴを
攻略することもできた。マブラヴ世界の世界観を維持できたかも知れない。しかし現実は残酷だった。

「……悲しいことに、俺は金が無い学生なのよね。おまけに余暇の時間もあまりないし」

 哀愁が漂う台詞だった。

145earth:2011/02/08(火) 23:45:22
 そんな哀愁を漂わせる耕平に、第3艦隊から報告が緊急報告が入る。
 アンドロメダの艦橋のメインスクリーンに第3艦隊司令官ムバラク・スターン提督が映し出される。
 ヤマト世界の将官を使うべきなのだろうが、何故かヤマト世界では防衛軍艦隊=全滅という謎のジンクスが
あるので、耕平は敢えて彼を司令官に任じた。
 まぁ原作では彼も最終的には壮絶な戦死を遂げているのだが、少なくとも敵には甚大な被害を与えている。
 彼が自身の指揮能力に相応しい部隊(装備等含めて)を率いていれば話はもっと別なものになった筈だ。

(Vガンダムの時代は、連邦が弱体化していたからな〜)

 と、前世で見たアニメの内容を思い出した後、彼は尋ねる。

「どうした?」
『ハイヴの中に、超大型ミサイルを迎撃するものが現れました』
「光線属種のようなBETAではなく、ハイヴが迎撃する?」
『はい。ハイヴから質量物体が超大型ミサイルに向けて発射されました。超大型ミサイルはこの物体と
 の衝突によって軌道をそらされました』
「その惑星は?」
『電子戦を仕掛け、さらにダミーのミサイルを含めて超大型ミサイルの飽和攻撃を実施しました。
 この結果、45分ほどで制圧を完了しました』

 対応策をとってきてBETAを相手にして尚、この時間で攻略を完了できるあたり第3艦隊の実力が
どれほどが垣間見える。
 しかしここでは、彼らの実力よりも遂にBETAが対応策をとってきたという方が問題だった。

「ふむ……BETAも学習しているということか。だが問題は」
『はい。彼らがどのようにその教訓を学んだかです。仮にBETAに星間ネットワークのようなものが
 あるとすれば脅威となります』
「確かに……ふむ、これからは周辺宙域の索敵をより密にしよう。怪しげなものがあれば調査するように」
『進撃速度は落ちますが?』
「ここで足元を掬われるよりはマシですよ」
『了解しました』

 かくして地球で人類との接触が行われている頃、耕平たちの対BETA戦も新たな局面を迎えつつあった。

146earth:2011/02/08(火) 23:48:24
あとがき
拙作にも関わらず最後まで読んでくださりありがとうございました。
スターン提督登場です。本当は銀英伝のパエッタ中将にするか悩んだのですが
こういう形になりました。
Vガンダムは小さい頃にみたにも関わらず未だに記憶に残っています。
……色々とインパクトが強かったせいか(笑)。
いよいよ次回で横浜会談です。
帝国のお偉方、それに夕呼先生のSAN値がどうなることやら。

147New ◆QTlJyklQpI:2011/02/08(火) 23:57:54
てか日本名の戦闘艦でやってきた宇宙人となると余計に頭が痛くなりそうですね。
しかもある意味道楽で助けているとなると自分らの能力に泣きたくなりそうw。

148名無しさん:2011/02/09(水) 01:09:31
これは 異星人は船の名前という固有名詞すら情報として与えるつもりがない
情報を隠蔽するのが目的である という勘違いフラグか

149名無しさん:2011/02/09(水) 01:10:10
パエッタか、無能無能って言われているけどランテマリオみると結構優秀なんだよな彼、ヤンや7元帥登場フラグ?

ムバラクか、またマイナーな、ティアンムやヒースロゥ出すかと思っていましたけど

150名無しさん:2011/02/09(水) 03:19:58
>>148
正式な名前は地球人類に知覚できない、というのはとっても良くある設定ですぜ?
無理やり表記して、現場の混乱を招くよりはマシでしょう。

NYARLATHOTEPとか、正確に読める人間はいないしな。

151名無しさん:2011/02/09(水) 06:14:11
>>150
日露の時はアレクサンドル三世=呆れ三太で艦形識別やってたそうなので、
そんな感じになるかと。

もしくは、NATOコードのように、適当なコードを付けるか。

152名無しさん:2011/02/09(水) 07:59:23
接触してくれるインターフェイスすら日本人名、外見も日本人ですから
明らかに向こう側がこちらの流儀に合わせてくれましたw

153名無しさん:2011/02/09(水) 18:16:17
>>152
朝倉はともかく、長門の外見は日本人か?
とも思ったが、ピンク髪の日本人がいる世界だし、アッシュブロンドはまだまともな方か。

154名無しさん:2011/02/09(水) 23:17:32
特一級打撃戦艦長門有希

155名無しさん:2011/02/10(木) 00:02:31
>>154

山本の方はどんな最終回だったんだ?

156名無しさん:2011/02/10(木) 11:11:33
>>155
文庫は未完のままで最近になって完全版とか言うのが新書で出はじめてなかったっけ?

157名無しさん:2011/02/10(木) 12:36:28
>>155
YES、でいよいよ最後まで終わらせる気になった「らしい」お

158earth:2011/02/10(木) 20:18:27
長くなってしまったので、分割せざるを得なくなりました。
色々と立て込んでいますが、何とか書きました。
それでは相変わらず妄想と勢いとその他諸々の感情の成分で突っ走る
第12話です。

159earth:2011/02/10(木) 20:19:18
未来人の多元世界見聞録 第12話『横浜会談 前編』

 指定された海域に着水した戦艦長門以下4隻の船団は、帝国海軍に先導されながら横浜港に入港した。
 入港した横浜港は帝国軍による厳戒態勢下にあった。陸軍は港の周辺を封鎖し、戦術機や機械化歩兵を展開させ
周辺地域の警備に当たっていた。
 帝都からもお偉いさんが多数やってきて出迎えの準備に余念がない。何しろようやく見つかった人類にとって
友好的と思われる異星人なのだ。ここで彼らを怒らせて第二のBETAにしてしまったら堪らない。
 まして相手は98年にハイヴを掃討した異星人との情報もあるのだ。ことは慎重に運ぶ必要があった。

「さて鬼がでるか蛇が出るか」

 外務省から横浜港に派遣された鎧衣は、入港してきた戦艦長門を見ても余裕を崩さぬ態度で笑った。 
 誰もが緊張する中、それだけの余裕を保てるのは、さすがとしか言いようがない。
 しかし内心ではこれから顔見せする異星人たちとどう渡り合うかを考えていた。
 
(それにしても《長門》とは。さてさて何の意図があるのやら……情報を与えたくないからか、それとも
 地球人の我々に判るような名前を名乗ったのか。出来れば後者でありたいものだ)

 そんなことを考えているうちに、いよいよ戦艦長門が接岸する。
 まるで水上戦艦のような3連装砲塔や艦橋らしきものを持つそれは、人類に近い文化、技術を持つ存在が
建造したのではないかとさえ感じさせる。 
 誰もが見守る中、接岸した戦艦長門のハッチが開かれタラップが降ろされる。そして開放されたハッチに
小柄な人影が現れる。
 それは黒いコートのような服、それに純白の白帽をまとっていた。 

「は?」

 続いて現れた人影は先ほどよりは大きかったが、それも大柄とは言えないものだった。
 加えてそれは青いコート、そして先に現れた人影と同じような白帽を被っている。さらに帽子に収まらない
ほどの長い髪をたなびかせている。
 つづけて現れた如何にもロボットという感じの物体群も十分な驚きを与えるものであったが、最初に現れた
人物に比べればどうということはなかった。
 何しろ現れた人物は、その場の誰もが想像だにしなかった容姿をもっていたのだから。
 
「人間? いや少女?」 

 多くの人間が固まるのを長門は不思議そうに、そして朝倉は愉快そうに見ていた。

160earth:2011/02/10(木) 20:19:58
 多くの人間が予想外の現実を前に固まる中、いち早く現実に回帰した鎧衣はすばやく他の外務省の官僚達
を促して長門と朝倉を歓迎する。
 歓迎の意を伝えられるのを聞きつつ、長門と朝倉は密かに通信回線をつなげ、声を出さず会話をする。

(よっぽどびっくりしたみたいね。兵士の中には間抜け面で固まるのもいたわ)
(想定の範囲内)

 そうこうしている間に、2人は迎えの車に乗せられて、会談の場である帝国陸軍白陵駐屯地に向かった。
 道中、あたりには多数の護衛の車両が展開し、物々しい様子であった。

(……さて彼らが手荒な真似をしなければ良いけど。まぁイザとなれば護衛部隊を暴れさせてその隙に逃げるか)

 朝倉の呟きどおり、会談へ向かったのは2人だけではない。2人の護衛のために派遣されてきた護衛の
戦闘用ロボットを30体ほどトラックに載せて、後ろからついて来させた。
 ちなみに彼らの外見は某鉄人兵団の人型戦闘ロボ(雑魚)だ。本当は空間騎兵隊をモデルにする案もあったの
だが、曲がりなりにも戦闘を考慮するとなるとかなりの数がいる。仮に長門たちのように顔を用意するとなると相応の
顔の数を用意しなければならない。
 しかしそれを耕平は面倒と考えた。そんな耕平が考え付いたのが鉄人兵団のロボだった。
 故に空間騎兵隊代わりに、地上戦、それも白兵戦の主力は鉄人兵団のロボ(雑魚)が努めることになっている。  
 勿論、顔を持った空間騎兵隊もいるが少数であり、根拠地防衛や観閲式程度でしか出番は無い。

(あとは交渉の行方ね。連中がこちらの申し出を素直に受ければ良いんだけど)

 朝倉は、この世界のBETA大戦での人類の苦戦、そして大崩壊の原因から、この世界の人類を全く信用して
いなかった。

(イザとなったら、力ずくで頭ごなしに押さえるしかないか……でも、その場合、壮大な恨みを買いそうね)

 しかし朝倉には、相手に精神状態を操る能力はない。故に彼らの負の感情を正面から受けることになる。

(本当、面倒な仕事ね)

161earth:2011/02/10(木) 20:20:32
 会談の場所として選ばれたのは帝国陸軍白陵駐屯地だ。
 原作なら、色々と重要な場所だったが、この世界では1998年1月の段階でBETAが地球上から消滅したので
大したイベントは発生していなかった。
 しかしそんな地味な歴史も2005年6月18日をもって終止符を打った。
 そう、はじめて異星人を友好的に迎えた場所として……。
 尤も出迎えた帝国のお偉いさんも、やってきたのがどうみても自分達の娘や孫程度の少女の外見をしていた
のは度肝を抜かれた。

「彼らは本当に異星人なのか?」
「長門有希に、朝倉涼子だと? どうみても日本人の名前だろう」
「何で宇宙人があんなに流暢な日本語を話せるんだ?」

 歓迎式典で最低限の自己紹介(名前を名乗った程度)を終えた後、出席した帝国側のお偉いさんは
 誰かが自分達を担いでいるのではないかと疑った。それほど目の前の現実は想定していたものとかけ離れていた。
 しかし相手はあの謎の宇宙船から出てきた存在であり、1998年の攻撃を実施したとも言っているのだ。
 無碍な扱いは絶対に出来ない。
 お偉いさん達が、予期せぬ外見をもつ来訪者にあたふたしている頃、夕呼は長門と朝倉の姿をモニター越しに
見ていた。

「何ともまぁ、可愛らしい外見をもった連中ね……」

 そう呟きつつも、彼女は何故、黒旗軍と名乗る存在は、こんな外見をした使者を送ってきたのかを考えた。 

(BETAと違って、こちら側の流儀に沿って対話をするという意思を示したのかしら?
 でも、それなら、別の外見をさせたほうがよいはず……それとも、このような外見を選ばざるを得なかった?)

 優秀な頭脳で色々と考える夕呼。しかしその考えは悉く真実から外れていた。
 まぁ黒旗軍のオーナーとも言うべき存在が、単なる趣味で彼女達を設計し、さらに自分達の交渉が面倒だから
全てを彼女達に丸投げしたとは神ならぬ身では想像することは出来ないだろう。
  
(どちらにせよ、気は抜けないわね……何とか北米のBETAだけでも潰してもらわないと)

 オルタネイティブ7を担った人間として、彼女は会談に出席することになっている。
 その席で日本政府関係者と共に対BETA戦への協力を取り付けるつもりだ。
 彼女としては外部協力者に頼りきるようなことはしたくないのだが、現状では贅沢は言っていられない。 
 帝国には、いや人類には独力でこの事態に対処する力は残されていないのだから……。

162earth:2011/02/10(木) 20:21:03
 様々な思惑が交差する中、白陵駐屯地の会議室の一室で黒旗軍と日本帝国との会談が開かれた。
 まずは最初に長門と朝倉が自分達の正体を語り始める。

「先の通信で開示したように、我々は貴方方の言葉で表現すれば『黒旗軍』と呼ばれる存在。
 そして我々は対人類用インターフェースとして製造されたアンドロイド」

 この言葉を聞いて帝国側の出席者達はざわめく。
 目の前の、どうみても人間の少女にしか見えない存在が、自分が人間ではないと断言したのだ。
 普通なら精神病院送りにするところだ。黙り込む帝国側交渉団を見て、長門は話を続ける。

「私は対人類用のインターフェースとしての機能を与えられているが、同時に地球派遣艦隊の指揮権と
 地球圏での全ての交渉に関する権限を上位存在から委譲されている。階級は、貴国で中将に相当する」

 この言葉を聞いた外務大臣は尋ねる。

「つまり、貴方が黒旗軍の窓口になると?」

 この問いに、長門は首を縦に振ることで答える。
 このあと朝倉が自分のことを話し始める。

「私は派遣艦隊参謀長。階級は少将に相当します。職務は司令のサポートです。
 それでここまでで、何か質問はありますか?」

 ここで先の外務大臣が質問をぶつける。

「黒旗軍というのはどのような組織なのですか?」

 これに朝倉が答える。

「高度な文明を持つ種族の一部が作った軍隊。この星の分類では私設軍隊ですね」
「私設軍隊?」

 この言葉に出席者の多くが度肝を抜かれる。

「種族の本拠地はどこにあるのですか? 我々としては正式な国交を持ちたいと思っているのですが」
「上位者の世界(ゲーム世界)に明確な国家という存在はありません。国家が無くとも個体で生きていけますし
 我々のような軍を編成することも容易なので」
「……」
 
 あまりのトンデモ発言に誰もが内心で驚愕した。
 仮に目の前の少女(?)の言うことが真実なら、BETAをあっという間に片付けることができる軍事力を
一個人が持てると言う事になる。
 あまりに現実離れした事実に、彼らの常識は崩壊の危機に立たされようとしていた。

163earth:2011/02/10(木) 20:23:18
あとがき
拙作ですが最後まで付き合っていただきありがとうございました。
……少しすっ飛ばしすぎたか(爆)。
次回以降、さらに帝国側出席者は度肝を抜かれる予定です。
というかすでに太陽系全域を押さえているどころか太陽系外にまで
進出しているなんて聞いたらどう思うことやら(汗)。
それでは失礼します。

164ヒーヌ:2011/02/10(木) 20:35:45
未だまだこれからこれから(・∀・)ニヤニヤ

更新おつ 後編以降も一層楽しみでございます

165名無しさん:2011/02/10(木) 21:17:49
すでに現時点でハードSF作家を連れてきた方が話が通りやすいレベルにw

166New ◆QTlJyklQpI:2011/02/10(木) 21:36:40
見事なくらいに伝統とメンツバリバリの首脳陣の常識壊してますね。
てか国民から「なんでもっと早く接触しなかったのだろうか・・」と呆けた世論が生まれそう。

167名無しさん:2011/02/10(木) 21:40:52
更新乙であります。
度肝を抜いたほうがこの世界は安定すると思います。
マブラヴ世界ってBETAという大きすぎる外圧の所為で
内部の不満が噴出しつつも我慢せざる得ない社会だったのが、
急に外圧がなくなったために偏った力が暴走した結果がこの世界と思えました。
ある程度危機感を煽ることで自律・自立の意識を持たせ
暴走しない程度に過不足なく援助する必要がありそうです。
暴れる余裕・切迫は無く・少なくして、不信や不満を政権から肩代わりしてやる必要がありそうです。

168New ◆QTlJyklQpI:2011/02/10(木) 22:07:14
下手に武器を供給すると抵抗感がないせいで盛大に対人類戦でもつかってしまいそう。

169名無しさん:2011/02/10(木) 23:03:46
ほんとハードSFに造形の深い人を呼ぶべきw
なにせ彼らのロマンが具現化してやってきたんだし、話も通じやすいことでしょう。

170名無しさん:2011/02/10(木) 23:28:55
個人が恒星系の運命を左右できる世界のことなんざ、SF作家じゃなけりゃ推測できるかいw

171New ◆QTlJyklQpI:2011/02/10(木) 23:36:37
ゲームとかの娯楽も少ない日本でSFはほぼ皆無でしょう。しかも唯一娯楽に余裕がありそうな
アメリカは崩壊してるからSFマニアはおそらく彼の世界では皆無。

172名無しさん:2011/02/11(金) 00:30:15
現時点でも大抵( ゜д゜)なのに更に上を行くとかカワイソスw
SFがなくてもかぐや姫を考えた日本人なら、日本人なら…!

ところで上位世界=ゲームなら現在のリアルや前世はどういった位置づけになるのやら、とか思ってしまった

173名無しさん:2011/02/11(金) 01:33:43
とりあえず、人類と価値観を共有できる存在じゃないということを前面に出すのは正しい交渉方法かな?
ぶっちゃけ、人類と協力する必要はないんだし。


会話はできるし、誠意をもって対応してくれるけど、決して分かり合えない存在を、どう評価するやら。

174名無しさん:2011/02/11(金) 03:51:42
とりあえず、AL計画を行ってるんだから、会談を行う場所は国連基地であるべきではないだろうか?

175名無しさん:2011/02/11(金) 05:16:06
国連が機能していないというか崩壊してるんじゃね?

176名無しさん:2011/02/11(金) 10:28:23
さて、この状態でお米の国が何やってくるか
余裕がないからこそ、なりふり構わずとんでもないことやらかしそう

177名無しさん:2011/02/11(金) 10:58:50
メリケンは失敗を叩かれ続けて反省するタイプじゃないからなあ
ま、でもその辺含めて朝倉さんとかは自分で頑張れオルタ世界の人類って放り出したい気持ちかもw

178名無しさん:2011/02/11(金) 14:06:30
メリケンは国外で手痛い失敗をすると、
幼児化して国内に引きこもる…とか昔軍事研究で書かれてましたね。
これは反省とはまた違うんでしょうが、で失敗を糧にするという点では凄い国です。

まあ日本人が創造したオルタの仮想米国は救いようが無いというのは確かかもw

179名無しさん:2011/02/11(金) 15:03:52
米国って泣き喚きながら手に持った拳銃をぶっ放す餓鬼だからなw
自分がすべてだから相手のことなんか一度も見てないんだよ

現実どころかオルタのはさらに酷いw

180名無しさん:2011/02/11(金) 15:45:33
結果論でいけばアメリカが悪いになるけど
当時の状況をかんがえればあながちG弾の飽和攻撃による月奪還は間違ってはいないと思う
異星人と思われる謎の存在の攻撃より地球上のハイブ消滅なんて事が起きたわけだし

181New ◆QTlJyklQpI:2011/02/11(金) 16:46:39
確かに大量破壊兵器で一掃は間違ってないけどもっとデータ取りすべき不安定な
兵器使って自国どころか世界中巻き添えにした時点でBETA≒米国と認識されてるし
おまけに碌に学習出来うる環境でもないから米国のせいだと広まれば抑える勢力がいない。

182名無しさん:2011/02/11(金) 16:47:51
それ、本文中で語られてるから今更言う事でもないだろ。
副作用を考慮せずに乱発したあげくに、ろくでもない結果になったから責められているわけだし。

183New ◆QTlJyklQpI:2011/02/11(金) 17:45:07
改めてまとめただけ。でも一番不幸なのは大統領でしょうね。生きてるかはわからないけど
ほぼ賭けに負けたかG弾派に騙された的な状況になってそうだし。

184名無しさん:2011/02/11(金) 18:13:36
原作の登場人物ではユウヤが可愛そうな事に…
と思ったが、この世界でのTE組はほとんどのメンバーが碌な事になってなさそう。

185New ◆QTlJyklQpI:2011/02/11(金) 18:28:43
TE組どころかユーコン基地は絶賛猛吹雪をサヴァイヴァル中でしょうね。

186名無しさん:2011/02/11(金) 18:49:26
TE組はユーコン基地に集結する理由ないし。
この状態だと日本帝国の方が立場が上なのでユウヤは父親を頼って来てる可能性もあるし、
人材として価値がある超能力者は引き取られて(買われて)来てるかもしれない。

187名無しさん:2011/02/11(金) 19:38:51
そういやBETAの創造主ってこの手の
「自分たちの資源回収システムが、高レベルの文明に敵対行動をとってしまう」
という危険性をどう認識してるんでしょうね?

介入者が色々超越した存在とかだとかなり厄介
お人よしの光の巨人族とか…、多次元生命体とか…

188名無しさん:2011/02/11(金) 19:45:16
確かに、炭素系が生命体なわけがない、て言っても、
実際は自分と同じように作業機械として使用してるかもしれんよね。

189名無しさん:2011/02/11(金) 19:53:39
創造主にとっての知的生命体がいる星では、BETAは活動を停止するようになってる

190名無しさん:2011/02/11(金) 20:17:44
まあBETAの創造主認識がどうあれ、宇宙に存在するであろう生命は多様だからね

確かそんな感じで高度文明にBETAを送り込んだ創造主は、反撃されて母星ごと滅亡、
そのためBETAは制御を失い絶賛暴走中という説がw

191名無しさん:2011/02/11(金) 20:38:09
私達程度の文明レベルの炭素系生命体が珪素系生命体の存在する可能性について認識できるのだから、恒星間航行が可能なレベルの珪素系生命体が炭素系生命体の存在する可能性について認識できないってのも不思議な話だしね

192名無しさん:2011/02/11(金) 20:43:08
彼らなりのタイムスケジュールで資源問題が差し迫ってるんじゃないかね
その辺を想定したモラルを無視する必要があるくらいには
そうでないと、あまりにも手を広げすぎている

193名無しさん:2011/02/11(金) 20:44:20
創造主がまだ存在してるとして、今回の違和感ありまくりの介入をしったら
逆に話し合いを持ちかけてくる可能性もあるかも?

194名無しさん:2011/02/11(金) 20:47:50
あ号の認識パターン同様、星系規模の大災害としか認識してないんじゃないかな

195名無しさん:2011/02/11(金) 20:51:25
>>191
「地球が静止する日」(古典版)
の全銀河的連合組織と接触したら警告後に無慈悲な反撃システムで滅ぼされてしまうレベル

196名無しさん:2011/02/11(金) 21:08:18
解ってる範囲だけでも効率が悪そうな文明だから滅んでるんじゃないのBETA創造主?
非常に大量の資源を食いつぶすBETA。
地球に存在しない元素生成に到達しているのに宇宙に多い水素やヘリウムは資源扱いしてないし。

197名無しさん:2011/02/11(金) 21:14:37
災害なら災害で原因等の調査くらい行うと思うけどな〜。
それとも完全にBETAまかせの引き篭もり種族になっちゃったのかね?

198New ◆QTlJyklQpI:2011/02/11(金) 21:18:29
文明や技術が進んでても宗教とかに縛られてるんでは?
島戦争みたいにやたら片っ苦しい宗教観持ってたら主人公も頭を抱えそう。

199名無しさん:2011/02/11(金) 21:19:58
長期に渡る恒星間戦争に使う資源を回収する為に創造され、
その後、創造主が滅亡したので意味の無い資源回収を続けているのかもね。

で今のところ創造主以上の文明に接触してないから運良く増殖中とか
障害に対して効率的な対抗策を行使出来るといってもBETAの能力の範囲内での事だろうし

200名無しさん:2011/02/11(金) 21:22:18
>>190
うわ、ありえるw しかも造ったのが一部の独断なら洒落にならんw
そいつらが真っ先に消えたせいで停止できなくなってるとか

201名無しさん:2011/02/11(金) 21:31:40
浸食速度の速さに比して大本との情報やりとりが皆無に近いほど緩慢、と言うのもおかしな話だしねえ。
超光速は達成してない→資源回収自体に意味がない
超光速通信だけ達成してない→伝令出せよ
よし、超光速技術あるけどやりとりしてないんだよ→何考えてんだ馬鹿
うっせ、とにかく俺らスタイルはこうなんだ!文句あるならかかってこいや!→ではそうします(byオーバーロード)
こんな流れが妄想できたw

202名無しさん:2011/02/11(金) 21:38:29
珪素生命体の時間は炭素生命体にとっては永遠に等しいくらい長くて
ほとんど止まってるように見えるというSFもあるから、緩慢な事自体は
おかしくはないな。

203名無しさん:2011/02/11(金) 21:48:11
分かった、ガイバーの降臨者と気の長い宇宙戦争をやってるのがBETAの創造主なんだよ!!

204名無しさん:2011/02/11(金) 22:53:38
>>190
歴代スパロボの全戦力や樹雷、グレン団、銀河帝国等の連合軍に滅ぼされたり、
人工並行世界に引きこもっていたら『管理者』に吹き飛ばされたりもしている

行方不明だが、『菊池世界観』に喧嘩売って、狩人や医者に捜し人といった連中に
滅ぼされたことも
BETA?あの連中を認識した途端、機能停止しましたが何か?

205名無しさん:2011/02/11(金) 22:59:54
樹雷がこの世界にあったらBETAは間違いなく鷲羽・津名魅・訪希深+天地の誰かに滅ぼされてるなw
連中なら楽勝だろう。

206名無しさん:2011/02/11(金) 23:09:04
BETAも物理法則とかを超越してる相手だとなぁ
特に超絶美形の無敵耽美変態領域たる菊池世界では1行もつか…

207名無しさん:2011/02/11(金) 23:18:29
いつの間にかあ号標的に糸が巻かれてバラバラになって終わるw

208名無しさん:2011/02/11(金) 23:19:16
少なくともOSBよりは弱そうだしな・・・

209名無しさん:2011/02/11(金) 23:28:07
考察してみるとBETAってSF戦力としては割と微妙だよね
モビルスーツ開発前の地球連邦にすら滅ぼされるんじゃないかな

210名無しさん:2011/02/11(金) 23:37:25
所詮、あれは資源採掘用の機械ですもん
兵器じゃない

211名無しさん:2011/02/11(金) 23:41:28
MS以前の連邦軍って宇宙艦隊以外マブラヴの軍と大差ないような…

212名無しさん:2011/02/11(金) 23:52:25
とても面白かったですー

213名無しさん:2011/02/11(金) 23:52:46
いやいや、基礎技術力が違い過ぎるわw

214名無しさん:2011/02/11(金) 23:55:06
レーザー属種いなければマブラヴ世界の軍でもそこそこ対応できるからねえ
ミノフスキーさんの不思議な粒子が実用化されないちときつかろう

215名無しさん:2011/02/11(金) 23:55:46
あと人口に≒国力もかけ離れてるな
人類統一国家もあるし
結構内部に火種多いけど

216名無しさん:2011/02/11(金) 23:57:23
ミノ粉でレーダーや誘導兵器が弱体化していない連邦軍相手にBETAが戦えるとは思えないな。
むしろBETAという共通の敵が出来るってのは、UC世界的にはいいことなんじゃないのか?
1年戦争よりも対BETA戦争の方が犠牲も少ないでしょ。

217名無しさん:2011/02/12(土) 00:01:26
地上にハイブ作られたらレーザー属種で詰むが(ミノ粉が頑張るまでは対処方法無いはず)
迎撃されまくるから大丈夫な気もw
多分ハイブ作れるのは火星までで、月面辺りから対処されるだろう

218earth:2011/02/12(土) 00:53:10
色々とご意見、ご感想ありがとうございます。
ネタで書いてみた主人公最強(笑)SSなのに中々好評のようで幸いです。
それでは続けて、会社のストレスでハイになった頭で、ノリと妄想とその他
もろもろの感情の赴くままに書いた第13話です。

219earth:2011/02/12(土) 00:53:43
 未来人の多元世界見聞録 第13話『横浜会談 中編』


 衝撃の真実から辛うじて立ち直った帝国政府高官たちは話し合いを続けることにした。
 正直に言えば、何も聞かなかったことにして自宅の布団の中で不貞寝したいと思っていたが……。

「……では黒旗軍を作ったお方は、我々の言葉で言えば《個人的》にこの世界に関わると?」

 外務大臣の言葉に長門、朝倉両名は頷く。
 そして黙り込んでいた長門が口を開いてしゃべり始める。 

「上位存在、貴方達の言葉で判りやすく言い換えれば《総司令官》は、個人的にこの世界に干渉している」

 トンでもない話だった。

「総司令官と直接対話を行えないのですか?」
「……総司令官は地球人類と直接会って話をすることが出来ない。故に我々のようなインターフェースが作られた」
「………」

 そう耕平は彼らと直接会うことは出来ない。自身の分身であるアンドロイドを使えば話すことはできるが
それは直接話している訳ではない。彼女は少なくとも《嘘》は言っていない。
 しかし真実を言っているわけでもない。そのことを自覚している朝倉は内心で苦笑いする。

(詭弁よね……)

 そんな彼女とは対称的に、夕呼はあり得る話だと考えた。

(BETAのような存在がいるのだから、アンドロイドを使わなければ人類とコミュニケーションが
 取れない種族がいてもおかしくない)

 朝倉が聞けば爆笑しそうな考えにいたる夕呼は、そのまま頭を回転させ続ける。

(でも個人的に介入しているとなると、総司令官とやらの目的は何? あれほどの宇宙船を独力で建造し
 さらに宇宙の彼方からやってくるとなると、何か欲するものがあるはず……)

 相手が何を欲しているのか、それを理解しようとする夕呼。
 そんな彼女を尻目に話し合いは続く。

220earth:2011/02/12(土) 00:54:17
「我々がこのような容姿をしているのは、この日本帝国と友好的な接触を果たすため。情報収集の結果、
 この姿が望ましいと総司令官が判断された」

 長門の台詞に、帝国側の高官達は内心で絶叫した。

(((一体、どんな調査をしたんだー!?))) 

 ひょっとして、自分達日本人は異星人にとんでもない誤解を受けているのではないかという疑惑が彼らの
中に生じる。
 しかしここでそんな突っ込みをしても時間の無駄なので、彼らは敢えて話を進めた。

「そ、それで黒旗軍は地球のBETAを駆逐してくださると? 8年前のように」
「その予定だった」

 過去形の言葉を聞いて誰もが緊張する。だが次に長門の口から出た言葉は予想をさらに超えるものだった。

「だが地球人類が自滅に近い形で滅亡寸前に陥っている状況から、総司令官はBETAの駆逐だけでは人類の
 滅亡は免れないと判断。そこでBETAの駆逐と並行して、地球環境の修復、そして人類社会再建のための
 支援を行うことを決定した」
「「「………は?」」」

 帝国側の出席者達は誰もが自分の耳を疑った。
 中には幻覚でも聞こえたのかと錯覚した者もいる。そんな様子の帝国側にダメ押しするように朝倉が言う。

「一言で言えば、地球人類が生き残れるように援助する。そういうことです」
「「「………」」」

 目の前の異星人が何を考えているのかさっぱり判らない帝国側の人間は混乱するばかりだった。
 まぁいきなり現れた異星人に「お前ら、このままだと滅ぶから助けてやろう」なんて言われても即座に反応
できないのが普通だろう。
 帝国側が混乱しているのを見て、朝倉が支援する理由(実質はでっち上げ)を説明し始める。

221earth:2011/02/12(土) 00:54:52
「総司令官は人類が、BETAのような醜悪で、非生産的な存在によって滅ぼされるのは好ましくないと
 判断しています。炭素生命体でありながら、高度な文明と文化を持つ存在が滅ぶのは大きな損失なのです。
 加えて地球という炭素生命体が進化できる貴重な環境を持つ星が失われるのは惜しいですし、この青い
 美しい星がBETAによって単なる泥の塊に変えられるのも面白くない、とも仰られています」

 あれだけの宇宙船を建造できる存在に「高度な文明を持つ」といわれても嫌味にしか聞こえないものの
帝国側の人間は何も言わず朝倉の説明を聞き続ける。

「総司令官はそんな考えで、8年前にこの星にあったBETAの巣であるハイヴを掃討しました。
 その際、人類と交流を開くことも考えたのですが、当時はハイヴを潰して、あとは観察すれば十分だと
 判断されました。ですがまた観察してみれば、人類は滅亡寸前。さらに地球環境は滅茶苦茶。
 もはやBETAを潰すだけでは人類は存続できず、仮にBETAを駆逐した後に地球環境を修復したと
 しても、それまでに人類が存続できる可能性は低い。辛うじて存続できたとしても文化と文明は失われると
 総司令官は判断されました。そしてそんな折に日本帝国から救援を要請する通信が届いたのです」

 そこまで言うと、朝倉は一呼吸おく。

「そこで総司令官は、これを機会にして人類と接触。彼らの文明の存続を支援することに決めたのです」

 あまりに現実離れ、そしてあまりに人類にとって都合のよすぎる話に、出席者達は信じられないと
ばかりにざわめく。
 ここで先ほどから黙り込んでいた夕呼が挙手をして発言を求める。これを見た朝倉は首肯して発言を促した。

「どうぞ」
「まず自己紹介を。私は異星人、いえ黒旗軍に支援を求めるプロジェクト、オルタネイティブ7の指揮を執って
 いた香月夕呼と申します。
 支援の申し出は確かに有難いのですが……今の我々は支援を受けても、それに報いるための対価を払う能力は
 ありません」
「それは承知しています。ですがそれは人類が心配する必要のないことです」
「……まさか」
「はい。我々は基本的に無償で支援を行う予定です」
「しかしそれでは……」

222earth:2011/02/12(土) 00:55:28
「総司令官のお考えです。それに貴方達からすれば、莫大な支援になるかも知れませんが、黒旗軍の生産力から
 すれば高々4億人の人類の生活を支えることは不可能ではありません。
 まぁそれなりに労力が必要でしょうが、わざわざ滅亡寸前の地球人類から対価を受け取らなければならないほど
 のものではありません」

 朝倉の言葉に誰もが絶句した。
 彼女の言葉が真実ならば、黒旗軍はBETAを駆逐し、さらにこの滅茶苦茶になった地球環境を修復し
なおかつ現在生存している人類の生活を余裕で支える力があることを意味するのだ。

「まぁそうは言っても、中々信用はされないと思います。ですので、我々の言葉が真実であることを証明する
 ために早速、北米に展開するBETAとハイヴを潰して回ろうかと思っています」 

 朝倉の言葉に帝国側の出席者は驚愕する。

「い、今からですか?」

 軍を代表して出席している陸軍中将は、恐る恐る尋ねた。それに長門は即答する。

「そう、今から。もともとハイヴははやめに潰すつもりだった」

 これに慌てたように外務大臣が割り込む。

「し、しかし曲がりなりにもアメリカ合衆国の領土を攻撃するとなれば、かの国との協議が必要に」
「なら正当防衛という形にすれば良い」
「は?」
「『たまたま機関トラブルを抱えた黒旗軍の戦艦が高度を落した際に北米のBETAから攻撃を受けた。
 これに対して黒旗軍は全力で応戦した』。これで問題ない」
「そんな無茶な」
「……では、正当防衛ということで、ロスアラモスに作られたオリジナルハイヴのみを潰すことにする」

 これ以上は帝国側も何も言えなかった。
 そして彼らはすぐに8年前と同様の報告を受け取ることになる。

223earth:2011/02/12(土) 00:59:05
あとがき
拙作ですが最後まで読んでくださりありがとうございました。
と言うわけで中編をお送りしました。
帝国の驚愕はまだまだ続きます。ええ、終りません。
それにしてもデモンストレーション代わりに潰されるオリジナルハイヴ……
一山幾らでハイヴが潰されたら、人類の立つ瀬がないですね……
それでは失礼します。
……もうそろそろ提督たちの憂鬱も仕上げないと拙いかな(汗)。

224名無しさん:2011/02/12(土) 01:10:44
乙〜

隔絶っぷりに詮索する気力もなかろう……

225名無しさん:2011/02/12(土) 01:13:36
>……もうそろそろ提督たちの憂鬱も仕上げないと拙いかな(汗)。

実を言うと、読んで得られる快感は双方遜色ないので、早く読めるのならどっちでもおkなんですよこれが。
もっともっとー!!

226New ◆QTlJyklQpI:2011/02/12(土) 01:25:47
見聞録か憂鬱か・・・う〜ん悩む!気分次第で行ってください。

227名無しさん:2011/02/12(土) 01:39:17
憂鬱の続きと対米戦後の続編(第2部)が気になりますが見聞録も面白いです。
それにearth氏の気分転換にもなりますし、書いている途中でいいアイディアが浮ぶかも知れません。

228名無しさん:2011/02/12(土) 01:47:43
まあ趣味で野生動物の観察をしてる金持ちと思えば
地球環境の再生他の支援も納得できるのか?

観察される側の人類は逆に納得できないでしょうけど
そういう余裕が育つ余地が日本帝国は特に無いからわかんないかもな

大規模水族館兼動物園『地球』の保護に乗り出した常連の客ってだけの話なんだよね
PCゲームマブラブのプレイヤーだった前世的に

229225:2011/02/12(土) 01:47:51
あ、でも憂鬱の辻〜んの嫁とりがどうなったかは、かなり興味深いw

実は、マリみての祥子様くらいの嫁が貰えたのなら、それは外伝でもいいから見たいです。

230名無しさん:2011/02/12(土) 02:06:30
使用できるリソースと、使用しているテクノロジーの水準に差がありすぎだもんねぇ。
人間的に言えば、道端で見かけた死に掛けの野良犬に餌とかやって助ける程度の認識なのかと、人類側は思いそうだ。
対話ができることと、交渉ができることとはイコールでないし。
そもそも、地球側には交渉に出せるカードが無いしね。

231名無しさん:2011/02/12(土) 02:26:10
田中光二の「超空シリーズ」に出てくるミスターグレイもこんな感じで介入してるんだろうなぁw

232名無しさん:2011/02/12(土) 04:19:33
>>とんでもない誤解
そりゃあ例の強化装備を採用してるんだし、ねぇ?w

人類はあれですよ、あれ
アントクアリウム並に思われている、と考えれば
社会性のある動きしてるのを見ていて楽しい
そしてBETAは巣を壊す害虫扱いと
…超上から目線なので人類を無礼るなーと言われそうだなぁww

233名無しさん:2011/02/12(土) 04:19:57
思いっきり「BETAは生命体ではない」と発言しているんだが、この辺に対してどう判断するかねぇ。
落ち着いて情報を整理すれば、BETAが「機械」だということに気がつくはずなんだが。

自分たちの希少性がどの程度だと判断するかは、重要視する発言によって微妙に異なるけど。

234名無しさん:2011/02/12(土) 04:37:44
一応、長門や朝倉のような存在が好印象をもたれるという分析は間違っちゃいないんだよな。
小柄で真面目そうな文芸少女と、闊達でいかにも世話好きな少女というのは、
性別年齢問わずにあんまり反感や拒絶感を抱く外観じゃない。
道を歩いている一般人としてなら、その分析は間違っていないけど、
全権大使、前線指揮官、というそれなり以上の権限を持った役職についている人間、という意味だと、
長門や朝倉のような外見には疑問を感じざるを得ないだけで。

穿った見解をするなら、その辺の微妙につじつまの合わない分析と行動こそが、
「地球人類を『興味深い観察対象』と判断させた、メンタリティの違い」と分析することもできるが。

235名無しさん:2011/02/12(土) 04:48:41
>>一体、どんな調査をしたんだー!?
もちろん美少女将軍をトップに頂く帝国の流儀にあわせた結果ですよ。謎で表に出ない皇帝も含めてそっくりじゃないですか
黒旗軍=斯衛軍な私軍といいそっくりじゃないですか。

236名無しさん:2011/02/12(土) 06:41:18
懲りずにと言うかそれしか頼るものが無くなった米国がG弾を作りそうだな。
月を潰すほどのG弾に使うG元素はおそらくハイブ後を漁って収集したものだろう。
北米のハイブとなれば衰えた兵力でも確保できるだろうし。

237名無しさん:2011/02/12(土) 08:07:44
メリケン政府立場なし
G弾は最早使用どころか製造、所有すらばれたら世界中から非難されるだろう月壊し、
地球殺しの悪魔の兵器と思われてもおかしくないが……

238名無しさん:2011/02/12(土) 09:05:57
さすがに自国の領土には躊躇すると思うが。
移民船という逃げ場も無いだろうし。
本土にG弾撃ち込めるんなら、ある意味G弾派もたいしたものだと思えるw

239名無しさん:2011/02/12(土) 09:08:06
作ったのばれたら当然「誰に使うつもり?」と聞かれるよなw
月を壊した兵器を地球上で使うとかマジありえんとせせら笑われるだろうし

240名無しさん:2011/02/12(土) 09:21:14
G弾製造がばれた時点で世界の敵扱い、周りがよってたかって地球の
破滅を防ぐためという大義名分で攻め寄せてきますな

241名無しさん:2011/02/12(土) 09:27:25
BETA相手ならまだ無理矢理大義名分も作れたが、宇宙人がタダで8分で処理してくれるって申し出てくれてるのに
わざわざ自国内で使うとかないわ
と言うか、それで歪んだ空間は宇宙人さんに後始末して貰うつもりでちゅか? とかいわれるなw

242名無しさん:2011/02/12(土) 10:37:02
絶滅危惧種の保護だなこれは

「一時的に保護」して「怪我が治ったら自然に返す」んですね
自然観察するときはできるだけ手を触れないようにして、
自然のままに生きられるようにするのがマナーなんですね

243名無しさん:2011/02/12(土) 11:34:59
なるほど。
人類から見たら「上位存在」は紛れもなく絶滅危惧種保護活動家。
たしかに無償なのは当然。絶滅危惧種から見返りなんて求めないわw

244名無しさん:2011/02/12(土) 11:36:15
やばい、なにもかもするっと納得いって反論の余地もないw

245名無しさん:2011/02/12(土) 11:44:38
でBETAは不作為で増殖してしまったブラックバスみたいなもんですねw

246名無しさん:2011/02/12(土) 11:48:38
アメリカは群れの中で危険行為に没頭するちょっとヤバイ絶滅危惧種、とw

247名無しさん:2011/02/12(土) 11:48:44
>>236-241
このフルボッコっぷりが今のG弾派の立場を表しているようで笑ったw

248名無しさん:2011/02/12(土) 12:07:28
>>242-243
それだ!

249名無しさん:2011/02/12(土) 12:13:48
なんというか長門艦隊が日本の交渉相手に選んだのは本当に幸い…
米国首脳部相手では理性面では兎も角、感情面で軋轢を生む可能性大ですね。

「折角助け舟出したのに、イラン事して滅亡寸前のお前らですが、
希少種の保存という観点で、保護します」
(オブラートを溶かして説明してます)

とか言われるんだろうし

250名無しさん:2011/02/12(土) 14:01:08
待て、溶かしたら意味がないw<オブラート
そこは包めよっ!

251名無しさん:2011/02/12(土) 16:55:52
 いやいや、オブラートには服薬補助ゼリーという種類もあるから、あながち間違いじゃない。

 まあ、この世界の米国じゃあ、『おくすり飲めたね(株式会社龍角散が販売している幼児向け服薬補助ゼリー)』
を使っても拒否しそうだがなw

252名無しさん:2011/02/12(土) 17:02:55
>>242-243
なんという納得感

253名無しさん:2011/02/12(土) 19:18:31
生態系保護の理由の一つに人類が自己の生存が不可能になるほど自滅的行動をとるユニークな生物だからとか言ったら皮肉がキツすぎるかな

254名無しさん:2011/02/12(土) 19:37:42
そこまで必要以上にマブラブ人類を煽る必要はないかと
相手の自尊心を考慮(時に利用)するのも文明人の嗜み

交渉窓口が日本政府だという点だけでも関係各国にとっちゃ
面白く無い事態だろうし

255名無しさん:2011/02/12(土) 19:58:43
BETAという外敵を前にしてすら、ナショナリズム(民族・国家・国民主義)というレベルで留まっている世界。

誰かが言わなければいけないんでしょうね。
「人類の名においてのみ”われわれ”という言葉は存在します!」
そんな、海江田四郎の演説並の、既成概念を破壊する一撃が。

――どういう台詞だったか思い出せなくて検索していたら、これが「SF名文句」のサイトにあったのは笑いました。
確かに『人類の すごい 未来(フューチャー)』だ。沈黙の艦隊はSF視点だったんだw


蛇足:>>249-250 そのノリツッコミにクソワロタ

256名無しさん:2011/02/12(土) 20:10:55
もしこの世界が憂鬱世界なら、長門の説明の後に辻ーんやMMJメンバーに批難の視線が飛んだかも。

長門の思考シールドが不完全で上位存在がテスト勉強で来れないとか、私設軍隊ではなく実質玩具の軍隊と知ったら発狂するだろうな〜。

257名無しさん:2011/02/12(土) 20:15:19
藤子不二雄のSFであったなあ。

チキューケナシザルが円形脱毛症に効くという迷信を信じて、
ハンティングに来て人間を全滅させそうになった宇宙人と、
希少動物保護のために来た宇宙人の話。

258名無しさん:2011/02/12(土) 20:23:16
憂鬱世界なら「やべぇ、情報統合思念体がきやがった」と誰か思うかもw

259名無しさん:2011/02/12(土) 21:17:37
憂鬱世界なら
「リアルで長門と朝倉を見れた! やべえ可愛い!」 とか
「眼鏡なしって事はキョンか!? 総司令部はキョンなのか!?」とか
「次回の同人誌は長門×朝倉の下克上プレイで決まり!」とか
そういう方向しか浮かばないのは何故だろう……

260名無しさん:2011/02/12(土) 21:20:50
確かにこの甘い介入っぷりと長門が長門に載ってくるネタっぷりを見たら、
ハルヒ主催後始末キョンのイベントに見えるなw

261名無しさん:2011/02/12(土) 23:49:48
マブラヴオルタの世界って確かにとんでもないよなぁ、人類滅亡寸前なのに内輪もめ、何考えているんだか、イレブンソウルもそうなりかけているけど

RTYPEなんか本当に人類が一致団結してるというのに

262名無しさん:2011/02/13(日) 00:01:10
>>256
「マブラヴオルタの次はハルヒですか? しかも艦船はどう見ても宇宙船艦ヤマトの世界のものですよ。
どういうクロスものなんですか、この世界は・・・」
「BETAを潰したミサイルの形状でまさかと思っていましたが・・・」

と、頭を抱えるしかないと思うな。

263名無しさん:2011/02/13(日) 00:04:19
>>261
あの世界がまとまれないのはしょうがない気もするけどね
冷戦の真っ只中なのに加え、アメリカ以外はナショナリズム全開な上に国力低下って状況なんだし
アメリカからすると俺達中心に世界がまとまるか従って当然って立場だろうしね。

それにしても絶滅危惧種の保護って表現に納得してしまったww

264New ◆QTlJyklQpI:2011/02/13(日) 00:22:09
ベトナムもキューバ危機も経験してなくて文字通り自分らの経済で世界が回ってるとなったら
どんな国だって傲慢にはなるね。
「絶滅危惧種の保護だ?人類無礼な!」A国
「・・・なら、さよなら」
「おい!あの馬鹿黙らせろ!」周辺各国
という構図が冗談ではなく起こりそうだ。

265名無しさん:2011/02/13(日) 00:36:10
>>261
だって、神様が
「末期戦を!絶望的な末期戦を!
後にあいとゆうきのおとぎばなしを!」
という勢いで延期を繰り返しつつ宇宙を創造なされたのですw

266earth:2011/02/13(日) 01:17:23
後編ですが若干長くなってしまいました。
提督たちの憂鬱と並行して書いていると時間がとられますね。
それでは相変わらずノリと妄想で突っ走る第14話です。

267earth:2011/02/13(日) 01:17:59
 未来人の多元世界見聞録 第14話『横浜会談 後編』

 ロスアラモスに築かれていたはずのオリジナルハイヴが消滅したとの報告を受けて、帝国は休憩をとる
ことを提案した。
 本当に消滅したかについて再確認する必要があったし、何より驚きの連続によって帝国側交渉団はあらゆる
意味で疲弊していた。このまま話し合っていたら、彼らの頭がどうにかなりそうだった。
 懇願にも近い申し出を受けて、長門は頷く。
 
「了承した」

 かくして横浜会談は休憩を挟むことになった。  
 
「「「………疲れた」」」

 休憩室に入った帝国側交渉団の人間達はそういって机に突っ伏した。
 すでにこれまでの話し合いで、彼らのSAN値は激減していた。元ネタのゲームでは怪異をのぞきこむ
たびにSAN値が減っていたが、彼らの場合、あの2人の少女(?)の言葉を聞くたびにSAN値がガリガリ
削られていた。
 しかしいつまでも机に突っ伏したままではいられない。彼らには無駄な時間がないのだ。
 外務大臣は何とか頭を切り換えて、天才と名高い夕呼に尋ねる。

「……香月博士、彼らの話をどう思う?」
「少なくとも嘘は言っていないかと。実際にオリジナルハイヴが消滅したとの報告もあります。
 まぁ再度確認しなければいけませんが、彼らが前回と同様の方法でハイヴを消し去ったと考えるのが筋でしょう」
「ということは、益々彼らを、いや黒旗軍を無碍に出来ないな。人類に友好的で、かつBETAと敵対してくる存在だ。
 下手に機嫌を損なえばどうなるか判らない……しかし問題は」

 外務大臣が言葉を濁す。それを見た夕呼は付け足すように言う。

「彼らのメンタルが理解できない、ことですね」
「……そうだ。正直に言って、彼らは確かにBETAと違って対話してくれるし、誠意を持った対応をしてくれる。
 しかし彼らの価値観や思考といったものが理解できない」

 この意見に出席者達は暗い顔で同意する。
 あまりに価値観が離れすぎる存在。それでいてその気になれば人類をあっという間に消滅させることができる
存在と圧倒的不利な条件下で話し合うというのはトンでもないストレスを彼らに与えていた。
 これならまだあの米国の人間と話をしていたほうが気楽だった……殆どの人間がそう思っていた。

268earth:2011/02/13(日) 01:18:33
 そんな中、夕呼はそんなに落ち込む必要はないと言い放つ。

「確かに彼らは圧倒的軍事力と科学力、そして生産力を持ち、我らの死命を容易に決する力があります。
 しかし彼らは曲がりなりにもこちらを支援すると言ってきているのです。ここはそれを最大限利用するべき
 でしょう」
「つまり彼らの申し出を無条件で受容れろ、と?」
「それしか道はありません。帝国に、いえ人類に彼らの申し出を退けたり、何か条件をつけることができますか?」

 外務大臣、いや交渉団全員が沈黙した。それこそが答えを物語っていた。 
 彼らに、いや人類に彼らの申し出を断ることはできなかった。それどころか、これから生き残るために積極的に
黒旗軍に協力していくしか道はない。

「だがこのまま彼らの申し出をそのまま呑めば最終的に我々は彼らの保護国となるぞ。
 確かに無償で支援してくれるのは有難いが……我々は完全に彼らに頭が上がらなくなる」
 
 陸軍中将がそういって懸念を示す。しかしそれを夕呼は鼻で笑う。

「保護国でも構わないでしょう。このままでは人類は文字通り破滅です。それなら一時的に保護国にされても
 生き残ることを優先するべきです。生きていれば何らかの形でチャンスは巡ってきます」
「「「………」」」
 
 黒旗軍と人類の実力は天と地、いやそれ以上に離れており、まともな交渉すら難しい。
 向こう側はロイヤルストレートフラッシュ、こちらのカードはカス、いやカスどころか手元にカードすらない
という状況だ。カスのカードでもあればブラフにでも使えるのだが、そんなカスカードさえないのだ。
 正直に言って、勝負にすらならない。

(今までの向こうの発言を聞く限り、彼らは、いえ《上位存在》は地球のことを宇宙の片隅に浮かぶ動物園、
 我々人類はその動物園に住む珍しい生き物という感覚でいる。舐めてくれるじゃない!)
 
 ある意味、人類を舐めきったような態度。彼らはたとえ人類が復興したとしても、自分達の脅威にはなりえない
と考えている……彼女はそう結論付けた。

(ならその思い上がり、存分に利用させてもらうわ。何としても人類を復興させて、上位存在とやらにほえ面を
 かかせてやる!)

269earth:2011/02/13(日) 01:19:07
 ロスアラモスのハイヴが完全に消滅したとの報告を改めて受けた交渉団は会談を再開した。

「ロスアラモスのオリジナルハイヴの消滅が確認されました。人類を代表して黒旗軍に感謝します」 

 外務大臣の感謝の言葉を聞いた朝倉は笑みを浮かべながら言う。

「どういたしまして。ですが我々としては、他の惑星と同様に早めに他のハイヴの掃討も急ぎたいのですが」

 朝倉の言葉に帝国側の交渉団は怪訝な顔をする。

「他の惑星ですか?」
「ええ。火星や太陽系外の惑星のように、ハイヴを早めに潰しておきたいのです。黒旗軍は別に地球だけに
 艦隊を送ったわけではありません」

 この新事実に帝国側は驚愕した。

「で、では他の惑星では?」
「ええ。すでに太陽系では地球を除く全惑星からBETAは駆逐済みです。現在周辺宙域のBETAの掃討に
 取り掛かっています」

 この言葉を聞いて交渉団のSAN値は再び激減した。火星にはマーズゼロを初めとして多数の巨大ハイヴが
あったはずなのだ。それをいとも簡単に駆逐したとなると、どれだけの戦力が太陽系を中心に展開しているか
判ったものではない。いや正確に言えば判りたくもないといのが本音だろう。世の中には知らないほうが幸せな
時もある。

(((絶対に彼らに喧嘩は売れないな……)))

 交渉団は冷や汗をかきつつも、何とか交渉を再開する。

「これ以上、北米のハイヴを潰すとなると米国との協議が必要になります。黒旗軍としても、人類を支援する際に
 アメリカとの関係が拗れていては問題があるのでは?」
「確かに」
「それでですが、我が国としては黒旗軍と他国との交渉の仲介役を引き受けたいと思っています」
「それは有難いことです」

 帝国は数少ない人類の有力国家だ。その帝国が仲介するとなれば、外交ルートの構築は早まる。
 まぁその気になれば外交ルートなどわざわざ構築しなくとも強引にものごとを推し進めるだけの
力を長門艦隊は保有していたが……。

(まぁ多少は相手の顔を立ててやるか)

 朝倉は口では感謝しつつも、内心では仕方がないとぼやいた。
 本音で言えば面倒だが、仕方なかった。人間とは感情によって行動を左右される生き物であり、人間の
自尊心や面子というものをある程度尊重しなければまた自滅的行動に出る可能性がある。
  
(人間っていうのは面倒ね)

270earth:2011/02/13(日) 01:19:42
 一方で帝国側は、うまく交渉の仲介を担うことで黒旗軍と他の国々の両方に恩を売れると思っていた。
 曲がりなりにも正面から戦うことができない以上、帝国としては外交でポイントを稼ぐ必要があるのだ。
 さらに言えば何とか黒旗軍の歓心を買っておき、他の国よりも優遇してもらいたいとの思いもあった。

「それと各国と交渉するにいたって、必要となるものがあります」
「……大使館ですね?」
「はい」

 外務大臣は頷いた。

「我が国、そして他の人類国家と交渉するにしても出先機関というものが必要です。
 我々としましては、その大使館を提供する用意があります」

 外務大臣は大使館を日本に置くことで、日本と黒旗軍との関係をより強固なものにしようと考えていた。
 地球環境が回復した際に、黒旗軍と特別な関係にあるということは、それだけ大きな発言力を有すること
にもなる……彼らはそう考えた。
 実際、オルタネイティブ7を成功させ、地球人類の再建に貢献したことも考慮すれば、米国を抜いて日本が
世界の頂点に立つことさえ不可能ではない。
 だがそんな目論見を朝倉と長門は見抜いていた。  

(人間の業と言うのは度し難いわね……)

 半ば呆れる朝倉だった。しかしここで面白い提案をすることを思いつく。
 朝倉は長門に秘匿通信回線をつなげてそのことを伝える。すると長門はそれに同意する。
 同時に彼女は自分でそのことを帝国側に告げることを朝倉に伝える。 
 朝倉はそれに同意すると、まずは先ほどの大使館の件について回答する。

「それではお願いします。大使館に派遣するインターフェースのアンドロイドは後ほど
 決めさせていただきます」

 これを聞いて帝国側交渉団は安堵した。しかしこのあと長門がトンでもない提案をする。

「我々としてはこれから地上での活動を活発化させるが、そのための拠点を必要。
 可能であれば、必要な土地を提供していただきたい」
「と、土地の租借ですか。それはこの場で即答するのは」
「不可能ならば、移動が可能な人工島を建造する。ただ多少手間がかかる」

 この提案を聞いた夕呼は即座に質問する。

271earth:2011/02/13(日) 01:20:22
「どのような拠点を建造されるのですか?」
「宇宙港及び宇宙船の補修ドック。それに幾つかの物資の生産ラインを拠点内に建設する予定。
 また宇宙空間から降下させる支援物資の集積場も兼ねる」

 この言葉に夕呼を除く帝国側の交渉団は目を見開く。
 これらのラインが帝国本土に建設されるとなれば、今後暫く黒旗軍の拠点は帝国に固定される。
 さらにうまくやれば黒旗軍の超絶技術がつまった工廠のラインを貰い受ける、或いは技術を供与して
もらえるかも知れない。それを考えれば、ある程度のデメリットに目を瞑っても頷くべく提案だった。
 だが本土の土地を貸すというのは、彼らの権限では決められるものではない。
 故に外務大臣は言葉を濁す。

「し、しかし、それほどの案件は我々では」
「不可能ならばそれでも構わない。先ほども言ったが、我々は独自に人工島を建造するだけ。
 多少手間はかかるが、必要な時間は許容範囲に収まる」
「て、帝都に連絡をとっても構わないでしょうか」
「構わない」

 これを聞いて外務大臣は転びながら慌てて会議室を後にする。
 帝都のVIP達にこの提案を認めさせるために。
 これを見た朝倉は内心でニヤリと笑う。

(……まぁ本当はそこまで地上拠点に拘る必要はないんだけどね。一応、目に見える形で拠点を
 構えておかないと連中も安心できないでしょう。それに《餌》にもなるし)
 
 専用の軍需工廠なしで生産できると言っても精々、艦載機(例:コスモタイガー、MS等)程度
なのだが、それでもこの世界の人類にとっては大きな餌となるのは間違いない。
 この黒旗軍からの申し出を受けた帝国政府は混乱するが、最終的に政威大将軍の決断によって
この申し出を受けることを決定する。
 後に横浜会談と呼ばれるこの会談を境に、日本列島を中心にした人類社会再建の動きが加速して
いくことになる。

272earth:2011/02/13(日) 01:26:40
あとがき
拙作ですが最後まで読んでくださりありがとうございました。
次回以降、地球環境の回復、及び各国との折衝が開始される予定です。
とりあえず長門たちは数少ない有力国家である帝国を中心に梃入れを
開始します。
お米の国や他の国がどうでることやら……。
それにしても主人公最強(笑)SSなのに、主人公があんまり最強って
感じがしないのは何故だろう(苦笑)。
提督たちの憂鬱は完成率50%。何とか2月中には掲載できると思います。

273名無しさん:2011/02/13(日) 01:28:42
乙乙ん

これで大崩壊前ならスパイ天国に為りそうだが、現在はそんな余力あるまいてw

274New ◆QTlJyklQpI:2011/02/13(日) 01:29:40
大使にはオーベルシュタインとかやったら面白そう。それか香月夕呼そのままコピーw。

275名無しさん:2011/02/13(日) 01:54:34
乙ですー

>>主人公最強(笑)SS
え、神の如き高次元存在に右往左往する人類を見て楽しむSSでは?
SAN値ガリガリ削られていく人達見てるの超楽しいですしw

そういう意味では先生には是非とも頑張ってほしい
現状は動物園なんて上等な扱いですらないので、せめて娯楽施設と思われる程度にはw
…見ていて楽しいどころか「面倒いけど見捨てるのは後味悪いし」レベルですもんねぇ

276名無しさん:2011/02/13(日) 02:26:25
乙です。

高次元存在に右往左往する人類は端から見てて楽しいなw

夕子先生、その気概は立派だけど無理ですって。
連中は太陽系からBETAをさくっと駆逐して人類4億を子どものお小遣いで余裕で養えるらち外の存在。

加えて現状あなたたちは動物園の生き物なんて上等な物じゃなく、
極めて過酷な環境に身を置かれた見捨てると後味が悪い今にも絶滅しそうな種なのよ。

277名無しさん:2011/02/13(日) 03:35:47
そもそも、マブラヴ世界からゲーム世界へ侵攻することまでは、
技術力や資源の問題を全て無視すれば理論上可能だろうけど、
そこから現実世界に侵攻することは不可能だろうしなぁ。

並行宇宙(ゲーム世界)の創造神(ゲーム会社)の眷属(プレイヤー)相手にどうやって喧嘩を売るのやら。

278名無しさん:2011/02/13(日) 04:30:55
>並行宇宙(ゲーム世界)の創造神(ゲーム会社)の眷属(プレイヤー)相手にどうやって喧嘩を売るのやら。

一例:スターオーシャン3

279名無しさん:2011/02/13(日) 05:16:00
タケルを転移させた平行世界移動技術だって結局はタケルの特異性頼りだしなぁ

280名無しさん:2011/02/13(日) 07:01:59
>>278
SO3は、最終的に勝ったわけじゃなくて、単純に創造主から切り離されただけだぞ?

281名無しさん:2011/02/13(日) 07:42:11
夕呼先生、確かに人類最高の天才だけれど、タケルちゃんがいないと成功しない計画に
それ知らずに大量に生け贄ぶっ込んでた前科あるからなあw

282名無しさん:2011/02/13(日) 09:10:30
悪役である米国だけど夕呼先生もやってることはあんまり変わらないですからねぇ。傲慢さも甲乙つけがたいしw

283名無しさん:2011/02/13(日) 09:28:07
ループの度に人類を最低限存続可能な数、とりあえず脱出成功して生き残らせているのは
常に僕らの大嫌いなアメリカ主導のオルタ5ですから
結局巻き戻されるからご破算になってるがw

284名無しさん:2011/02/13(日) 09:48:09
あれ、生き残ってるかどうかは激しく謎だけどね

285名無しさん:2011/02/13(日) 09:49:12
他は確実にアウトだけれどナー

286名無しさん:2011/02/13(日) 09:52:00
ま、オルタ4が「二周目」タケルちゃん来ないと「絶対に」成功しないよりは遥かにましなんじゃない?
それいうと最後はリセットだからどっちの計画もオルタ本編以外は最終的には失敗に終わるけれどね

287名無しさん:2011/02/13(日) 11:10:02
>284
冥夜ルートで移住先からタケルの子供と共に地球のことを思い浮かべてるシーンがなかったっけ。
ついでにいえばタケルの死亡と共にリセットされるので人類が脱出成功して生き残ってる時間はすべてタケルも生きているそうで。
公式ラジオでBETAに捕獲されて脳味噌のまま生き続けていると説明されてたけど。

288名無しさん:2011/02/13(日) 11:13:46
アンリミテッドで、冥夜が移住先から地球について思いを向けてるエピローグがあった気がする。
とりあえず、人類の移住そのものは成功するんだろう。
BETAが移住先にまでやってきたらおしまいの気がするが。


先生の場合は、傲慢というより覚悟を決めて修羅の道を突き進んでる印象だったな。

289名無しさん:2011/02/13(日) 11:57:57
夕呼先生もどんな道に進んでも報われることは無いだろうけどねww

290名無しさん:2011/02/13(日) 12:01:42
覚悟の集大成00ユニットも相手は好みの容姿で艦隊に配備できるという
更に最終兵器な彼女的戦闘力を隠し持ってても、俺は不思議に思わないよ…

291名無しさん:2011/02/13(日) 12:10:35
……あー、それもあったか。先生マジ不憫w

292名無しさん:2011/02/13(日) 12:33:17
夕呼先生なら人類を無礼た上位存在の横っ面を、何千何万年かけてでも
はりとばしてやると闘志を燃やすような気がする。

293名無しさん:2011/02/13(日) 12:39:27
途中で送信してしまった。

そのために不要になった00ユニットに自分がなるとかやりそう。
先生も適正はあるだろうし。

294名無しさん:2011/02/13(日) 12:48:58
そもそも、00ユニットなんて作らせてもらえるのか?
ここまで力の差が明確だと日本政府もどんなに不愉快だろうが耐える以外選択肢がないだろうし
つーより、00ユニットが役に立つのか?wwここまで明確にあらゆる面で差があるとただのコンピューターどまりな気がする。

295名無しさん:2011/02/13(日) 12:49:05
ゆーこ先生もBETAが居なけりゃただの変人でいられたのになw
へたに大義名分と実験材料(人類およびBETA)が転がってるからなあw
箍の外れ方が無限の欲望レベルだもんw

296名無しさん:2011/02/13(日) 12:56:24
00ユニットの維持に必要な『生きたハイブ』が確保できるかG元素に頼らない技術革新でも無いと00ユニット化に利点が無い罠
本来の目的のハッキング機材としても(有効かどうかは別として)止めるよな周りが、怒らせる可能性を考えれば当然の話

297名無しさん:2011/02/13(日) 12:58:29
00ユニット化して例のブラックホールに突入するくらいの段階まで来たら
「おお、さすが魔女」
と感心されるんじゃないかな
穴の先もゲームの人工宇宙という超えられない壁広がってるけど

298名無しさん:2011/02/13(日) 12:59:19
そもそも00ユニットを誰相手のなにに使うのか
わざわざ自分たちより遥かに文明の進んでる、友好的な相手に使おうとしたら身内に始末されるわw

299名無しさん:2011/02/13(日) 13:19:46
292と293が続きみたいだから、データー生命体化により寿命を超越して上位者をひっぱたく為の努力をし続けるって事かと
00ユニット化って脳まで含めた完全サイボーグ化だから……

300名無しさん:2011/02/13(日) 13:25:42
……奇跡の大安売りで悲願達成する頃には成人してゲーム卒業orゲームがサービス終了してる気も

301名無しさん:2011/02/13(日) 13:34:38
むしろ真実(ごめんね、ゲームのついでに君たち助けてゴメンね)に到達しない方が幸せとか、先生……

302名無しさん:2011/02/13(日) 13:40:52
人類の滅亡の危機であるという状況だからこその修羅の道だからな。
他に解決方法があると分かれば、当然そちらを選択するだろうに。

303名無しさん:2011/02/13(日) 13:47:51
ちなみに米国が横浜にG弾勝手に使わないと、タケルちゃん呼ばれないから人類滅びる罠
XG-70シリーズもメリケン製だし、嫌われ者だが意外と頑張ってるぞ米国!

本人の意志と関係ない方向でw

304名無しさん:2011/02/13(日) 13:51:48
>>299
個人のワガママで00ユニット作れる余裕はなさそうだけどね、
そもそも、生きたハイブ無いと作れないし、生きたハイブを
確保するには主人公側に「壊さないでベータだけ殺して」と
頼まなきゃだし、 ムリっぽ

305名無しさん:2011/02/13(日) 13:55:27
別にゲーム世界が終了してもこのマブラヴ世界はそのまま存続するからいいんじゃね?
あくまでゲームの人工宇宙から偶然繋がった別の宇宙ってだけだし

306名無しさん:2011/02/13(日) 14:33:51
考えてみれば別に上位存在の横面を引っ叩く事に固執する必要はないもんな
技術を得て地球復興して防衛体制築いて「オメーの援助はもういらねーから!」
と言えるようになれば十分じゃね?

307名無しさん:2011/02/13(日) 14:35:57
ゲーム世界終了したら先生の意趣返しは不可能になる。

308名無しさん:2011/02/13(日) 14:41:20
もしも、ゲームの人工宇宙が消滅してもマブラヴ世界に持ち出した分は自由に
コントロール出来たりしたら凄いな。
ゲーム内の他のプレイヤーの資産も譲り受けてマブラヴ世界に持ち出せたら
本当に神のごとく行動できそうだ。

309名無しさん:2011/02/13(日) 14:50:41
しかしゲーム世界の神よりリアルの方が大切な主人公
最強()モノなら●●は俺の嫁とか言っちゃってハーレムするんだと思うぜ

310名無しさん:2011/02/13(日) 14:57:05
憑依と違って所詮仮想現実だし、そこまで入れ込まないと思う

311名無しさん:2011/02/13(日) 17:11:45
多分、世界丸ごと絶対神ゲーとかは別にあるんだよ、こんだけ進んでる世界ならあり得る

312名無しさん:2011/02/13(日) 17:33:44
「そういう厨房向けはなあ……そりゃそれを楽しむことを否定する気はないけど、もうちょっと歯ごたえのあるゲームの方が楽しいんだが」
とこんなのがゲーマー達のコンセンサスだったりするかも。

313名無しさん:2011/02/13(日) 17:41:59
シヴァライゼーションみたいに文明を率いる指導者になるゲームとかなw
今日も弓矢で戦闘ヘリを撃ち落とす作業がはじまるお

314名無しさん:2011/02/13(日) 18:28:14
なるほど、主人公がマゾゲーマーなら地球発見時に迷わず単身で地球に降下してたと

315名無しさん:2011/02/13(日) 18:43:51
工具片手にハイブに突入とか。

セーブ? んなもんねぇーよ。
な感じの超絶難易度マゾ仕様でな。

316名無しさん:2011/02/13(日) 18:54:41
>>何としても人類を復興させて、上位存在とやらにほえ面をかかせてやる!

だからドリルは取れと言ったのだ

317名無しさん:2011/02/13(日) 18:57:22
>何としても人類を復興させて、上位存在とやらにほえ面をかかせてやる!
主人公にとってはそうして貰えるとそっち気にせず学業やバイト、ゲームに時間が割けて助かりますというw

318名無しさん:2011/02/13(日) 19:26:44
宇宙進出して辛うじて戦闘が可能になれば熟練度上げの標的位は出来そうか?w

319名無しさん:2011/02/13(日) 21:17:26
>>318
なんで敵対することになってんの?

320名無しさん:2011/02/13(日) 21:34:38
>>319
緑豆「おでんのコロってちょ〜美味くね?」
みたいな

321名無しさん:2011/02/14(月) 00:22:57
>>318
遠隔操作装置は必須だな
できればワンマンシップで
事故以外では人死にの起こらない戦争くらい簡単にできそうだ

322名無しさん:2011/02/14(月) 00:38:04
ヤマモト・ヨーコの世界を思い出した。
あの世界よりずっと進んでるけど、人死にの起こらない戦争は普通に起きてそうw
なにせ仮想宇宙作るレベルだし。

323名無しさん:2011/02/14(月) 00:47:31
>>316
そうか……この私もただのゲームの駒だったか……

324名無しさん:2011/02/14(月) 02:27:10
主人公が倒されて蒼の混沌のHPが表示されて
ゲーム型転生主人公は駄目だったが複数転生型歴史改変物はうまくやるでしょうって流れるんですね
……なんかいろいろ混じった

325名無しさん:2011/02/14(月) 03:16:27
更新が早いおかげで日に3回はこのスレを確認してしまう
襲ってきたのがBETAじゃなくてバイドだったら皆で協力してたのかなあ?

326名無しさん:2011/02/14(月) 04:50:29
協力もへったくれも、それをこなす前に全部喰われておしまいでしょ、マヴラブ世界では。
テクノロジーが足りてなさすぎる。

327名無しさん:2011/02/14(月) 11:20:55
ふと思ったんだが、強硬姿勢を崩さないアメリカ用のインターフェースとしてハートマン軍曹を用意したらどうなるんだろう?
アメリカのSAN値が激減ってレベルじゃなくなるのは想像できるが……

328名無しさん:2011/02/14(月) 12:03:53
そんな悲しい事言うなよ…。

329名無しさん:2011/02/14(月) 13:04:17
>>アメリカ用のインターフェース
C-3POとかT-800型とか

330名無しさん:2011/02/14(月) 20:14:13
「BETAの手先のおフェラ豚め!人類を愛してますと言え!」

331New ◆QTlJyklQpI:2011/02/14(月) 22:00:13
>アメリカ用のインターフェースとしてハートマン軍曹
交渉どころではなくなるw。「ああ、日本帝国と話すほうがよかった・・・」と
後悔することになりそう。

332名無しさん:2011/02/14(月) 22:47:42
アメリカ虐めコメが多いな

333名無しさん:2011/02/14(月) 23:01:25
まあ、この世界だと憎まれ役だろうし。
つーか、マジでどうなるんだろうね?
まだ政府は健在みたいだけど。

334名無しさん:2011/02/14(月) 23:13:54
まともな大統領を推薦してあげるのはどうだろうか…
例えば、マイケル・ウィルソン・Jrとかwww

335名無しさん:2011/02/14(月) 23:14:38
バランスをとるためにアメリカ用のインターフェースに
最強の米国大統領を…

『オゥケェェイ、レッッツパァリィィィー!!!』
『BETAどもっ!!これが“大統領魂”だーーーーー!!!!!』

336New ◆QTlJyklQpI:2011/02/14(月) 23:21:42
うん、めっちゃ部下に優しくない大統領だ。

337名無しさん:2011/02/14(月) 23:27:34
なら最強のコックでどうよ

338名無しさん:2011/02/14(月) 23:43:43
>>331

英語読みの『ハートマン』な軍曹でなく、
ドイツ読みの『ハルトマン』のエーリカ・ハルトマンを送ったらどうだ?

ズボンは履くけど

339New ◆QTlJyklQpI:2011/02/15(火) 00:01:52
大使館に派遣するインターフェイスはどうしようか?
鎧衣と香月の狸狐に対抗してチャーチル吉田茂を用意するとか?

340名無しさん:2011/02/15(火) 00:01:58
本気でマブラヴ世界の住人のSAN値を削りたければ、クトゥルー神話に関係してそうな外見のインターフェースに使うのはどうだろう?

341名無しさん:2011/02/15(火) 00:04:05
なんで「に」と「を」打ち間違えちゃんたんだろ?
(´・ω・`)

342earth:2011/02/15(火) 00:28:14
ご意見、ご感想ありがとうございます。
第15話ですが何とか完成しました。少し短めですけど(爆)。
それでは相変わらずノリと勢い(今回は余り勢いがないかも(爆))と
妄想で突き進む第15話です。

343earth:2011/02/15(火) 00:28:51
 未来人の多元世界見聞録 第15話『墨俣城』

 長門と朝倉は会談終了後、早速会談で合意した内容を総司令官たる耕平に報告した。 
 耕平はメインスクリーンに映る2人から会談で合意した内容を聞くと胸を撫で下ろした。

「なるほど、さすがの連中もあまり無茶なことは言わなかったみたいだな」 
『彼らも自分達の状況を認識していると思われる』
「しかし油断は禁物だ。特に香月夕呼。彼女には細心の注意を払う必要がある」
 
 この言葉に朝倉は疑問を投げかける。

『そうでしょうか? 確かに彼女は天才と誉れ高いようですが、所詮は一人の人間に
 過ぎません。過大評価しすぎでは?』

 しかし耕平は首を横に振って言う。

「……あの女は蛇だ。それも猛毒を持った毒蛇だ。執念深く、それでいて老獪。
 油断していれば、痛い目に合う」
『ならば排除しますか?』
「非常に残念なことに彼女は人類再建に必要な人材だ。ここで簡単に排除は出来ない。
 だから言っているんだ。気をつけろ、とね」
『我々にとって毒蛇でも、人類にとっては薬になり得る人材、そういうことですか』
「そういうこと。全く、本当なら関わりたくない相手だよ」

 天才科学者でありながら、同時に陰謀家としての素質も持つ。おまけに政治工作や根回しだって
やってのけるのだ。おまけに容姿も並外れた美女で、スタイル抜群というトンデモ振り。
 一般人でしかない耕平から見れば「それなんてバグキャラ?」というレベルだ。
 黒旗軍の圧倒的軍事力、生産力、科学力を使って力押しすれば耕平が交渉で彼女に勝つことも
できるだろう。しかしそんな真似をしらた後が怖すぎる。
  
(下手やって恨まれたら後が面倒なんだよな〜。というか慈善活動に来て恨みを買うなんてこと
 したくないし。面倒ごとは他人に丸投げにするに限る)

 彼がこの世界を支援するのは、見捨てたら夢見が悪いから、それだけなのだ。

(原作ヒロインがどうなったかは少しは気になるけど、そのためにわざわざ自分で地球に行こう
 とは思わないし)

 ここで自ら乗り込んで原作ヒロインを囲ってハーレムを作るというのも出来なくはないが
そんな非生産的かつ時間の無駄、そして相手に弱みを見せるような真似をするつもりは耕平には
さらさら無かった。

「人類支援に必要な物資、艦船の生産はすでに始めている。そちらに送れるだけの物資はすぐに
 送るから後はそちらで調整してくれ。それと外交官用のアンドロイドも送るから。
 私は当面は火星に司令部を置いて、太陽系周辺宙域のBETA掃討の指揮を執るからそっちは宜しく」

344earth:2011/02/15(火) 00:29:38
 相変わらず地球圏に関する全権を丸投げされた2人は黙々と人類再建のための準備を進めた。
 手始めとして行う予定の月の修復作業の準備に着手する傍らで大使館を設置した。そして大使館に
勤める人物として耕平は一人の女性型アンドロイドを派遣した。
 長門に代わって交渉を纏める人物(?)は、横浜に停泊中の戦艦長門の艦橋で朝倉の歓迎を受けた。

「それではよろしくお願いしますね、カナーバ女史」
「お任せください。朝倉少将」

 火星からやってきたのは、アイリーン・カナーバ(をモデルにしたアンドロイド)だった。
 耕平としては原作で信じられないほどの外交手腕を発揮し、一部のファンからミラクル・カナーバとまで
呼ばれた彼女にあやかりたかった、それが理由だった。
 尤もそんな理由など知る由も無い朝倉は、総司令官の趣味を疑いつつあった。 

「それにしても地球に派遣されてくるのは、女性型アンドロイドばっかりね」
「何かお考えがあるのでしょう」

 カナーバはそう言って耕平を庇うものの、朝倉はどうかしら、とばかりに嘆息する。
 
「まぁ大将閣下がどんな趣味の持ち主であってもやることは変わらないか。
 カナーバ女史には大使を勤めてもらいます。長門中将は、艦隊指揮もあるためにそうそう交渉の場に
 赴けませんので」
「判りました」

 カナーバを含めて複数のアンドロイド達は帝都に用意された大使館に移動するや否や、早速活発な
活動を開始する。
 カナーバはまず帝国政府と基地建設に関する交渉を行った。政威大将軍の決断によって自国内に基地建設を
認めたとは言え、異星人に本土の土地を貸し出すのは中々抵抗が強かったのだ。
 さらに帝国本土がBETAの侵攻によって晒されていないこともあり、宇宙港を含む大規模な拠点建設を
建設できるような余分な土地は少なかった。このため交渉はいきなり難航した。
 これを受けてカナーバは長門たちと協議の上で方針を変更し、本土から離れた島に基地を建設することを提案した。 
 本音から言えば「もう人工島で良いんじゃない?」とも思っていたが……。
 最終的に小笠原諸島の島嶼の一つである南鳥島を黒旗軍が租借し、そこに大規模な軍事拠点を建設する
ことで落ち着いた。

345earth:2011/02/15(火) 00:30:11
 勿論、これに内心慌てたのは帝国政府の基地建設賛成派や、黒旗軍との格差を思い知られている
交渉団の面々であった。
 土地を提供することに合意しておいて自国内の取りまとめをすることが間に合わず、挙句の果てに
黒旗軍に提供できたのが離れ小島なのだ。
 普通なら喧嘩を売っているとしか思われない。さらに恐ろしいのは彼らがあっさり本土の土地を諦めて
南鳥島などという辺鄙な土地を選んだことだった。

「実はかなり怒っているのでは?」

 外務大臣は顔面蒼白で、カナーバに平身低頭して謝罪して、何とか本土に土地を提供できるように
するので少し時間が欲しいと申し出た。
 しかしながらカナーバは「問題ありません」と言って取り合わなかった。そして実際に問題がなかったことを
彼らは後日思い知ることになる。

「じゃあ、建設を始めましょうか」
 
 朝倉はそう言って戦艦長門の通信オペレータに、軌道上に待機していた船団に向けて指令を出させた。
 この指令を受け、軌道上に待機していた輸送船団が次々に南鳥島周辺に建設資材を投下していく。 
 同時に大量の工作艦が大気圏に突入し、そのまま南鳥島に直行。大量に投下された資材を回収するや
否や、大量の工事用ロボット(バッタや鉄人兵団のロボット等)を射出して、即座に工事を開始する。
 
「な、何という工事のスピードだ……」

 周辺で黒旗軍を監視していた帝国海軍の将兵達は、見る見る巨大なメガフロートが建設されていく
のを見て目を見開いた。大崩壊前の米国であっても、到底同様のスピードで工事を行うことは出来ない。

「これが異星人の技術力と言う奴か………」

 かくして3日もたたないうちに、南鳥島を中心に巨大なメガフロートが完成した。
 そして1週間以内には、宇宙港、そして宇宙船ドックを含め多数の軍事施設が立ち並ぶ一大軍事拠点へ
と変貌していくことになる。
 あまりに短期間にこの巨大な軍事拠点が建設されたことから、事情を知る人間達は『小笠原の墨俣城』と
呼ぶことになる。

346earth:2011/02/15(火) 00:32:15
あとがき
拙作ですが最後まで読んでくださりありがとうございました。
今回、かなり短めで、出来が良くないかも……。
というか今回の話は閑話ですませるべきだったか(爆)。
次回以降、外交の場になる予定です。
皆様の大好きな(笑)米国も登場する予定です。

347New ◆QTlJyklQpI:2011/02/15(火) 00:35:21
人類の危機に国内をまとめられない日本に絶望した(汗)。一遍いくつかのスペースを
見学させないと危機感持たない気がする。

348名無しさん:2011/02/15(火) 00:44:28
取りあえず、お米の国が、どんな『命令』を黒旗軍に突きつけるかを期待w

349名無しさん:2011/02/15(火) 01:12:58
建設だったら、勇者王○オガイガーのカーペンターズでも出てくるかな、と期待したけど……
割と懐古趣味?

350名無しさん:2011/02/15(火) 01:31:51
マヴラブって原作はよく読んでみると帝国より米国のほうが遥かにまともな気がするけど
このssの米国は月を勢いで吹っ飛ばすくらいマッチョな米国だからな。どうなるんだろw

351名無しさん:2011/02/15(火) 01:50:04
そもそも一致団結できていたら、BETA相手にここまで押し込まれていないお。
人類は過去を振り返って生きる生き物なのです……
多分どれだけ技術力に差があろうとも、団結は無理なんだろうなぁ。
そして解体に手をつけると関係者部外者全員から恨まれるのも常。

352名無しさん:2011/02/15(火) 01:55:16
今回の展開、総論賛成各論反対を思い出したな。

353名無しさん:2011/02/15(火) 01:57:45
北米のハイブを潰したければ、
・うちに大使館置け
・食料・燃料・武器弾薬を無償で渡せ
・各国への支援はウチに割り振らせろ
・要求する技術は全て渡せ

くらいは平気で言うと予想

354名無しさん:2011/02/15(火) 02:19:50
それ、電波ジャックして公開されたら暴動起きる

355名無しさん:2011/02/15(火) 02:38:35
無茶な条件つけて、自国の政府がハイブ潰すの邪魔してるとアメリカ国民にばれたら、政府が倒れるな。

356名無しさん:2011/02/15(火) 02:42:49
表向きだけでもアメリカンジャスティスで包まないと駄目なくらい米政府が弱体化してるだろうからその条件は無いんじゃないかな?
ここは異星からの新たな友人と同盟を結びたいとか
……帝国?アメリカと黒旗軍同盟には関係無いよ

357356:2011/02/15(火) 02:46:34
ソ連が崩壊してる以上租借条約が終了したアラスカが黒旗軍を待ってます。ぐらい言いそうだしね米政府
日本帝国はその辺小心だけどあの世界のアメリカ大胆だからな
……大胆が過ぎて月が崩壊したり別な世界じゃ大西洋が干上がったんだが

358名無しさん:2011/02/15(火) 05:25:28
全面的な援助を行う現状で夕呼先生が人類再建に必要不可欠な人材とは思えないけどなあ。
必要性で言ったら米軍のG弾関係の科学者と同じくらいの必要性じゃないかと。

支援計画を含めた今後に影響が出るような行動したら排除してもいいんじゃないですかね。

359名無しさん:2011/02/15(火) 07:06:58
>夕呼先生
earth氏が必要と言えばそれが設定なんだと思って欲しい
設定されてない部分をいろいろ考えるのはOKだけどね

あと彼らにとっての生存競争をしている憂鬱の夢幻会と違ってこちらの主人公は原作ゲームに思い入れが有るだけのゲーマーでしかない
主役級キャラの排除なんて、背景でしかないオーストラリアの去就よりよっぽど重要視すると思われる

RPGをプレイしていてもう使わないのに回復アイテムをカンストしてみたり、最強装備が揃ってるのにレア装備探しをしたりみたいな感覚で原作キャラを優遇しても俺は驚かないよ

360名無しさん:2011/02/15(火) 07:27:50
主人公は完全な好意から支援してるんだし、既に巨費を投じてハイヴをぶっつぶしてくれてる訳で
上層部の馬鹿が下手に要求ぶっこいたら「救世主様に何やってるんだ無能ども!」って国民がブチギレる危険が非常に大きそうだ

あれこれ口を出そうとして「じゃあ使ったミサイルの代金ちょうだいよ。1つ1000億円で400発分」とか言われたらアウトだし……
外交官頑張れ。超頑張れ

361名無しさん:2011/02/15(火) 07:58:05
黒旗軍が世界中に物資援助始めると米国本気で困るからなあ
G弾の件で「月を見る度思い出せ」クラスの大ポカしでかしている以上、実利という名のアドバンテージが失われたら
本気で世界中から白眼視が固定されかねない
軍事分野でもG弾は鬼子、戦術機とは規格の違う新型兵器が主流になって各国がそれを導入し始めたら兵器のシェアも
消え失せるし
出来るだけ早くハイブを始末して貰わないと国の再建にも差し支えるが、自力で処理できないと他の国と同様に黒旗軍に
対して援助されるだけの泡沫存在としての地位が確定するし

362名無しさん:2011/02/15(火) 08:00:03
00ユニットて攻殻機動隊のゴーストがある全身擬態のサイボーグみたいなもんだよね
オルタ世界じゃハイブ関連の技術をとりいれてなんとか作れたわけですし
この世界の人類じゃどう考えても作れないと思う

363名無しさん:2011/02/15(火) 09:38:04
つーかもうパクスアメリカーナは崩壊しているんじゃなかったっけ?
現在のアメリカの状況が正直よく分からんので、にんともかんとも。
まぁ色々とドラマを作れそうな部分ではあるな。

364名無しさん:2011/02/15(火) 10:34:41
>>359
原作キャラだから優遇なら話はわかるんですよ。

ただ、現状で少しばかり賢いだけの手段を選ばん科学者って
人類のために必要ですか、って話で。
必要なのはオーバーテクノロジーの産物を注意書き守って
安全に運用・分配出来る人じゃないの、という疑問です。

個人的な疑問なので、こういう意見もある、と流して頂ければ幸いです。

365名無しさん:2011/02/15(火) 10:45:59
ぶっちゃけ、直接的な脅威にはならないからじゃね?
なので排除という後味悪くなりそうな手段もとらない、と
ある意味、何処までも見下されてるんだと思う
毒蛇と言ってもゲームで言えば
「○○で盗賊が発生しました」「○○で反乱が起きました」
レベルのウザさ?w

366名無しさん:2011/02/15(火) 11:55:50
まあ、帝国が先生を見張るでしょ
相手がどこまで出来るかわからないのに独断で手を出そうとしたらやばすぎる
それを理由に別の国にコンタクト取られたり、最悪見捨てられたら破滅しますしね

367名無しさん:2011/02/15(火) 12:03:25
日本が選ばれた理由も比較的国として機能しているから、だもんなぁ
アメリカが健在、もしくは日本より先に復興したらそっちに移りそうな気すらする
地球が再生できればいい訳だし

368名無しさん:2011/02/15(火) 12:18:17
無償で助けてくれる人のポケットに手を突っ込んだら、ぶち殺されても先生文句はいえんよねえ

369名無しさん:2011/02/15(火) 12:27:02
夕呼先生だってアメリカや帝国相手に交渉して各種機材を手に入れてたのに黒旗軍相手に無礼を働くのが規定みたいな発言してる人がいるが、何故?
マジカルカナーバ相手の絶望的な交渉って戦場に立つ夕呼先生を応援する人間はいないのか

370名無しさん:2011/02/15(火) 12:32:28
帝国側も先生を好き勝手やらせる気はないでしょ
文字通り機嫌を損ねたら自国だけじゃなく人類滅亡って状況なわけだしね。

アメリカも案外おとなしいんじゃないかな?
さすがに自国の国力の低下した状況下で無茶やらかす連中じゃないし、
G弾使用を推進した連中も排斥されてるだろからね。
もちろん、黒旗軍にアラスカや国内のどこかを差し出して復興を急ぎその後の世界の覇権を再び!
ってぐらいしそうだけどなww

371名無しさん:2011/02/15(火) 12:33:36
>(ならその思い上がり、存分に利用させてもらうわ。何としても人類を復興させて、上位存在とやらにほえ面をかかせてやる!)
これを敵対的意味で取ってるんじゃない?
援助して貰う立場でそう考えるのはどうよ、とか
後はマブラヴ本編での印象?

善意で解釈すれば「みてろよー、お前からの援助を有効活用して速攻で人類復興成し遂げて驚かせてやるからナァ!」と
取れなくもない、が

372名無しさん:2011/02/15(火) 12:33:51
先生でも黒旗軍にはカードがないから交渉の仕様がないですけど、今回のような地球側の
問題をとりまとめることはできそうですね。異星人の手先とかおもいっきり言われそうです

373名無しさん:2011/02/15(火) 12:35:40
原作を蹂躙したい人が騒いでるだけに見えますがね。
ぶっ飛んでるところもあるけれど、それ以上に聡明な人ですし普通は>>369さんの通りだと思います。

374名無しさん:2011/02/15(火) 12:40:02
なんで科学者が交渉で辣腕をふるうんだ?
AL6は成功に終わってもうお役ごめんじゃないの?
原作キャラだと珠瀬国連事務次官あたりが交渉して
先生の出番はむしろ技術解析じゃないかな。

375名無しさん:2011/02/15(火) 12:41:18
完璧に敵対しているBETA相手ならともかく、まがりなりにも自分より遥かに強くて
友好的な相手に妙な真似はしないしさせないでしょう
相手にどこまでのことが出来るのか、把握するまでは危険すぎる

376名無しさん:2011/02/15(火) 12:44:11
つーより、完全に夕呼先生の仕事って終わっちゃったよねww
AL7だっけ?も終わっちゃったわけだし、もう支援をしてもらえることになったわけだし
後は全て外交官の仕事だろうし、優秀な技術者として頑張る以外することないだろうね

377名無しさん:2011/02/15(火) 12:47:02
黒旗軍の好きなようにやらせるのが一番いいと理性ではわかってても、自分達の国で
よそ者が好き勝手やってていい気分になる人間はいないから、地球側の感情的な
反発を抑える汚れ役に、魔女の悪名は便利だろ。それが地球には必要なんだから、
先生は引き受けるだろうし。

378名無しさん:2011/02/15(火) 12:51:57
>>377
>>魔女の悪名は便利だろ
というか、そもそも魔女って呼ばれてるのか?悪名って言ったってAL4もろくに始まる前に終わっちゃったわけだし

379名無しさん:2011/02/15(火) 12:53:10
見下されたことに対する反発と、実際の問題行動は直結しないからね
頭のなかでどんだけ悪巧みしてても、それが実際に行われなきゃ問題じゃない

それに 「人類側における国旗軍に対する分析」 ができる唯一の権威とも言える人だ
宇宙人が作ったアンドロイドをすぐに信用することはできないだろうが
 「人類の天才科学者の判断」 なら受け入れやすいだろう
分析をさせるためにも交渉の場から排除することはできないでしょう

どこまで現場の判断で発言する許可を与えるかは知りませんけど

380New ◆QTlJyklQpI:2011/02/15(火) 12:58:26
香月博士には上位存在らの思考を分析するという重要任務が与えられそう。

381名無しさん:2011/02/15(火) 13:03:49
その取っ掛かりが00ユニット並のアンドロとか無理ゲー臭い件

382名無しさん:2011/02/15(火) 13:04:33
個人的には夕呼先生による 交渉から導き出された 合理的で 矛盾のない 説得力のある 盛大な勘違いを見てみたい

炭素系で文化を持つのが貴重という発言から 上位存在は珪素系生物ではないかとか
国家を持たず個体で存在するという発言、人類と直接会話ができないという点
ここから導かれる可能性として 伝承族のような惑星規模の存在という可能性が高いとか

383名無しさん:2011/02/15(火) 15:21:42
次はコメリカか…… これ以上の失態は許されないから、案外融和協力姿勢ですり寄って来そうな気が……
後、先生は盛大に勘違いして自爆する気がしてならないのは気のせいかな(´・Ω・`)?

384名無しさん:2011/02/15(火) 16:03:33
 しかし、どこにせよ、交渉相手がマジカルカナーバだからなぁ……。
 原作のアレって、何の正統性もない状態で無差別虐殺攻撃行ってほぼ地球全体の怒りを買った状態で、
自分達は最終防衛線まで抜かれて無条件降伏するような状況なのに、
何故かほぼ対等の講和条約を結んだ(どころか、所期の戦争目的を交渉で達成している)超チート交渉人だよな。
 ブルコススレですら、ZAFT全軍より彼女一人のほうが恐ろしいと賞賛する……。

 もし、設定通りに完全再現されてたら、横浜の魔女だろうがなんだろうが、追随できる相手じゃねーぞ.

385名無しさん:2011/02/15(火) 16:35:17
カナーバが奇跡の交渉術をみせるのが前提なの?
外交担当のアンドロイド名を、カナーバの実績に肖って名付けただけであって
種割れ的ミラクル要素までアンドロイドで再現出来るって、どんな技術?
ストーリー上必要な、救済のデウスエクスマギナみたいな物だから無理そうだと思うんだけどな。

あと、月が欠けて地球滅亡のお知らせ出てるのよね?
魔女狩り(米人=魔女)が起こりうる状況で、
虐待から救済しないと米国人が全滅して当たり前のような……
あれ? 米国=プラント?? カナーバ誰の味方だ???

386名無しさん:2011/02/15(火) 16:37:06
香月博士は科学者であって政治家でも外交官でもないから
科学者として意見を言うことはできても決定権はないよ
優秀なのは確かだけどみんな二次設定に毒されてる気がする

387名無しさん:2011/02/15(火) 17:03:50
決定権無しのところを謀略やら裏取引やらで何とかしてきたから魔女扱いではあるんだろうけど……それはあくまで人間同士の話だしねえ。
接点無し力隔絶情報皆無の超越存在(笑)相手にどうできるかというと……マジで地球側のとりまとめくらいしか出番ないよね。
技術解析に関してはあまりに隔絶しすぎ接点無さ過ぎで手が出ないと言うか。
テクノロジーで言ったらアメリカ軍総体を火を発見したばかりの石器時代人が理解しようとするに近い気が。

388New ◆QTlJyklQpI:2011/02/15(火) 18:30:29
魔女が狸と手を組んだらある程度決定権を得られるのでは?正確には決定に介入・誘導するとか?

389名無しさん:2011/02/15(火) 18:36:28
そもそも、通信を使ったら内容が全部漏れるぐらいは想定できる技術差があるし、
もっと言ってしまえば、密室での会話さえ盗聴されてもおかしくない連中だからなぁ。
当然、人類もその程度の技術格差があることは想定しているだろうけど、
後方との連絡にいちいち伝令を使っていたら、挙動が遅くなるだろうしねぇ。


超能力持ちのアンドロイドは作れるらしいし、
交渉専門のマジカル☆カナーバはテレパス辺りにしてある可能性は高いし。
まともな交渉になるとは思えんよ。

390名無しさん:2011/02/15(火) 18:56:51
技術格差の程度が人類側からはわからないのと、機嫌損ねられた瞬間に人類絶滅の引き金を引くことになる(と思ってるだろう)から、
頭が良ければ良いほど迂闊な真似は出来ない可能性が
仮の話、00ユニット完成していたとしても、「現時点で」黒旗軍相手に使用したら判断下した人は軽率としかいえん

391名無しさん:2011/02/15(火) 19:05:00
まあ、なんだ
香月博士自身は確かに、「今の」段階ではそこまで必要な人材ではないかもしれないけれど、物語で言われている通り、人類のその後には必要な人材なんですよ
「上位存在」はずっとこの世界に関わるつもりもありませんからね
「保護国」となると思ってたら、「それじゃ地球環境復活したから私達は帰ります。もう、壊さないで下さいね」「は?」って時が何時か来る
その時に、生き残ってた人類同士の駆け引き、黒旗軍が残していくであろう技術の解析に彼女は必要
そういう事だろうさね

392名無しさん:2011/02/15(火) 19:09:42
正直、日本政府の役人らもそうだけど、いずれも共通して陥ってるミスとして……
「国家や組織の概念で考えている」
事が、大きいんですよね
規模がでかいから、錯覚してしまってるんでしょうが、人間でも個人レベルでなら
「困ってるみたいだから、助けてあげよう」
と、打算とかなしに、純粋な善意から助けることはあるはず
そう思って理解すれば、上位存在らのメンタルも理解できるはず
私設で、個人レベルで介入ってのはそういう事な訳だし

……ただ、規模が余りにでかすぎて、可能性は思いつくかもしれんけど、そう解釈は無理だろうなあ
外れた時が怖すぎる

393名無しさん:2011/02/15(火) 19:54:45
皆何故か嫌っているけれど、月破壊は失敗だけど原作の政治ごっこでクーデターを起こす帝国軍より米国は理性的だと思うよ。
難民支援に軍事支援、国力をすり減らしても感謝されずに頑張っているのに可哀そう。
主人公も個人的感情だけでバイト代を費やして支援しても報われなくて米国に共感しそうですね。
理想郷のSRWのクロスでも違った意味で夕呼先生達の常識がゴリゴリ削られていたけれど、こう云うのを楽しむのも良いのでは。

美少女型アンドロイドではないが、眉村卓氏の司政官シリーズの統治ロボットを思い出しました。
たった一人の人間がロボット群を使って植民地の統治を行なう世界。

394New ◆QTlJyklQpI:2011/02/15(火) 20:02:38
確かに帝国はクーデター起こしたし、米国は頑張ってるというのは事実だけど
クーデター煽る勢力を抱えたり、G弾月にぶち込むなど失点が致命的なんだね。
なんというか国家的にみたら多重人格のような感じで明日やったことと今日やることが真逆に
見えてしまう感じなのかも。

395名無しさん:2011/02/15(火) 20:26:05
でも米の国ってそんな感じじゃね?
自国の正義と利益の為なら手段は選ばない所とか

396名無しさん:2011/02/15(火) 20:29:33
あのクーデター事件当時は日本も相当問題のある国家だったからねぇ。
米さんの問題は、煽った結果親米政権を作れなかったことが問題だったりする。

とはいえ、月の件は致命的だよね確かに。

397名無しさん:2011/02/15(火) 20:35:38
米の国はオルタも4と5に分裂してたり、派閥争いが酷いんだろう
後、本土が無事だから今一危機感が足りない可能性も
逆に言うと今のお米さん、酷いヒステリー状態かもしれん

398名無しさん:2011/02/15(火) 20:43:32
>>396
どんな議論してても相手が月の話題出したら米国人終了のお知らせだからなあ

399名無しさん:2011/02/15(火) 20:47:12
>後、本土が無事だから今一危機感が足りない可能性も
この世界だと日本も本土にハイブ築かれないで無事だから
島国根性と合わせるとアメリカより危機感薄いと思う

400名無しさん:2011/02/15(火) 20:48:44
確かに現状のお米の国は真珠湾攻撃直後か9.11直後の状態かもしれん。
一神教の強い国より融通の利く日本の方が宗教観からも美少女アンドロイドが来ても揉めないか。

米の国用インターフェースとして美少女キャラで適当なのがいるかな?

401名無しさん:2011/02/15(火) 20:50:31
つモニカ

402名無しさん:2011/02/15(火) 20:57:58
いっそハルゼーの顔したアンドロイドを送り込んでやれば如何でしょうかね。
他のことはいい!とにかくモア・キル・ベーツ!……余計悪化するかな

403名無しさん:2011/02/15(火) 20:59:33
>>400
具体的に犯人として糾弾できる相手が「自国のG弾派」という状況なので更に詰んでるかも
情報統制しようにも月壊れて破片が落ちてきたあげく、ハイブが鎮座したからなあw
頑張れアメリカ!

404名無しさん:2011/02/15(火) 21:03:57
>米の国用インターフェースとして美少女キャラで適当なのがいるかな?
フルメタル・パニック!のテレサ・テスタロッサ
ナイトウィザードのアンゼロット
なんてどうよ

405名無しさん:2011/02/15(火) 21:10:33
美少女キャラじゃないが、アンクルサムを送り込んでやったら面白そう。
アメリカの今までの行動をプロファイルして作った擬似人格とか搭載してさ。

406New ◆QTlJyklQpI:2011/02/15(火) 21:22:35
攻殻の米帝CIAのワタナベ・タナカ、サトウ・スズキ
とかは?

407名無しさん:2011/02/15(火) 21:26:07
別にアンドロイドをあちこちに派遣しなくてもいいんじゃないか?

408New ◆QTlJyklQpI:2011/02/15(火) 21:42:28
理屈では確かにそうだけど生き残ってる国が日本が仲介するのを利益の独占を狙ってる
と勘違いしてこっちにも大使を、と言いださないかな?

409名無しさん:2011/02/15(火) 22:26:08
いっそ夢の国のネズミとか電気鼠辺り送ればよくね?
「リサーチの結果、この外装が癒し効果を発揮する様だ」
とか異星人マジ理解不能っぽい演出してw

410名無しさん:2011/02/15(火) 22:32:54
>>409
そしてディ〇ニーがエイリアン相手に著作権料の支払い求めるイベント発生か。胸が熱くなるなw

411名無しさん:2011/02/15(火) 22:49:45
>>408
宿題を片づける気軽さで人類を絶滅可能な存在に
そう簡単に我儘言えるかなぁ
人類とは違う価値観で機嫌を損ねて一触即発なんてスタトレでは良くある事、
ファーストコンタクトを経ないと疑心暗鬼になるんじゃないですかね?

412名無しさん:2011/02/15(火) 22:54:49
黒旗軍に直接ものは言えないかもしれないが、
南鳥島の地上拠点については国家間でエゲツない取り合いになりそうだ。
裏で争ってるはずが、いつの間にか表に出てしまって呆れられる破目に。

朝倉も、それを狙ってるッぽいしな。

413名無しさん:2011/02/15(火) 23:19:17
南鳥島が南アタリア島になってBEAT駆除後にマクロス艦が一隻取り残されていて統合戦争が勃発だったりして。
人材不足の時、技術解析で夕呼先生は確かに必要だな。
それともUSSエンタープライズを渡すとか。反物質エンジンだからまだ理解しやすそう。

414名無しさん:2011/02/15(火) 23:56:16
思ったんだけど、黒旗軍の技術って解析したら、複数の技術体系の混合体になるのか
艦船はヤマト系しか確認出来ないだろうけど
艦載機のコスモタイガー・各種MS・白兵戦用の鉄人兵団とか、超光速関連技術やテラフォーミング技術
・・・・・・黒旗軍・技術解析班は大変だwww

415New ◆QTlJyklQpI:2011/02/16(水) 00:00:13
空間騎兵隊を作りたいみたいだったけど自分的には銀英伝のオフレッサーのほうが
迫力あるから威圧効果高そう。

416名無しさん:2011/02/16(水) 00:04:04
あれ戦闘力は微妙じゃないかな
見た目も普通の宇宙服な感じだし

417名無しさん:2011/02/16(水) 00:09:49
被弾面積が戦術機よりもはるかに小さく、操縦も容易な「宇宙の戦士」の機動歩兵とかも
いい感じかも
核兵器はアレだから、装備火器は他のSFからもってくるとか

そういえば宇宙戦艦やまとには次元潜航艦みたいなチートもありましたね

418名無しさん:2011/02/16(水) 01:02:41
>>411
価値観読めずにトラブル起こしまくるスタトレはメリケン人の性格を大変良く表現した作品だと思うのだがw

419名無しさん:2011/02/16(水) 08:02:52
スタトレか・・・
アメリカ用大使は悪魔艦長が適任じゃないかな?

420名無しさん:2011/02/16(水) 09:35:31
Qマジオススメ

421名無しさん:2011/02/16(水) 14:26:40
パルパティーン議長とドロイド兵とかどうだろ

422名無しさん:2011/02/16(水) 14:36:14
パルパレーパに見えた

423名無しさん:2011/02/16(水) 15:41:05
最低でもWW2以前から存在してるキャラじゃないとアメリカ側は理解できんかもしれんなぁ
って事でクラーク・ケントとかどうよ

424名無しさん:2011/02/16(水) 15:52:29
アメリカ人が理解できるかというより、主人公のオタク知識の中から選ばれるから、
アニメやエロゲのアメリカ人が選ばれるんじゃないかな

425名無しさん:2011/02/16(水) 16:27:18
マイケル・ウィルソン・Jr.で

426名無しさん:2011/02/16(水) 17:03:57
>>424
理解できる奴をチョイスすると日本向けのはのらくろになってしまうしな

427名無しさん:2011/02/16(水) 17:05:09
火星の大統領ジミー・カーター

428名無しさん:2011/02/16(水) 17:10:27
とりあえず供給する兵器はテキサスマックとかどうだろう

429名無しさん:2011/02/16(水) 19:42:33
地球にゃBETAほぼおらんのだし兵器はいらないんじゃない?
下手に武器もたせると反抗する馬鹿が出かねないわけで……。威力高すぎるとお互いにアレして自滅するかもだし
そもそも整備できる能力がないと……。いや整備と修理は握っておいた方がいいだろうしそれもありか

というか手っ取り早く支援のための食料ばら撒いちゃうのが早いと思う
合成じゃない美味い飯を腹いっぱい食わせれば、民意なんざ一発で黒旗軍だいしゅきもーどになると思うのよね。過去にもハイヴ潰しまくった功績があるわけだしさ……
民意が黒旗軍マンセーになれば各国とも下手なことは出来ないと思う。軍人にも家族は居るしね
失敗してバレたら民衆からリンチされるかもだしさ

430名無しさん:2011/02/16(水) 20:14:46
物資食料を配ろうとしても奪う奴らが居るからねえ
そいつらを物理的に黙らせる力が必要なのでございますよ

431名無しさん:2011/02/16(水) 20:24:07
そうなると個々の家々に食料を配るロボット軍団が現れそうだ

432名無しさん:2011/02/16(水) 20:31:21
>>429
衣食住が足りたら人間冷静になるもんだからね、言えてる

433名無しさん:2011/02/16(水) 21:12:52
いっそ最初のうちは軍備どころか生産に必要な工作機械・設備・重機も供給しない方が良いかも?
衣食住の全てを供給して尚、堕落せず、略奪せず、差別せずに復興に努力した連中なら任せ得ると思う。

434名無しさん:2011/02/16(水) 21:27:29
少なくとも国家レベルの組織が行う略奪は、
供給者の事を考えると危険極まりない
何処の国が、どれだけの装備を持って行おうと、
管理の行き届いた難民キャンプで、棒を振り回し、女子供から食料を奪うのと同じ

435New ◆QTlJyklQpI:2011/02/16(水) 21:35:52
食糧・医薬品を配り供給を手綱にすれば確かに頭が上がらなくなる。
工作機械・設備・重機などは技術体系や費用対効果の差を要因に断ればいい。

436名無しさん:2011/02/16(水) 21:44:28
>>食料配布
宇宙から来た得体のしれない奴がバラ撒いた食料を、ホイホイ食べるとも思いにくいですけども。
アフガンあたりで米軍がレーション撒いた時も、怪しんで食べられませんでしたし。

437名無しさん:2011/02/16(水) 21:44:50
それは、喰うモノがある人が言う台詞かと

438名無しさん:2011/02/16(水) 21:45:52
今日食える飯もない人が、BETAから世界を救った異星人のくれた飯を食わずに飢えて死ぬほうを選ぶとは到底……

439名無しさん:2011/02/16(水) 22:15:15
怪しくても食い物があるのに怪しいからと言って飢え死にすることを選ぶ人間のほうが少ないだろうね
そこまで精神的にも余裕ないだろうし

440名無しさん:2011/02/16(水) 22:26:44
これが、実際に食べるものがあるのに、文化の違いなどの理由で口にせずに、
殺し合いを始めたという例は結構あったりするんだ。
いくら食い物が無くても、Gを食すのはなかなかに勇気がいるだろうけど。

441名無しさん:2011/02/16(水) 22:31:36
>>436
米国市民からの贈り物は
女性が回収してるニュース映像や
当時の記事でも「口に合うものだけ残してポイ」
みたいなのが当時流れてたよ。

「怪しんで食べられませんでした」

はそういう人もいたレベルの話っしょ

442名無しさん:2011/02/16(水) 22:33:58
>>439
タイムラグはあっても
異星人の援助で復興する勢力(日本とか)を見てなお
死を選ぶ人がどれだけいるか…

443名無しさん:2011/02/16(水) 23:00:48
胃袋掴むのは基本だけど、BETAという異星人に攻められたトラウマはあるだろうしなぁ
いきなりバラまいても抵抗感あるだろうから、信頼を得られるまでは控えめで良いんじゃね?
それまでに餓死する人は御愁傷様だけどそこまでは知った事じゃないだろ
此方はあくまで善意でやってるし疑うのは御自由にって事で

444名無しさん:2011/02/16(水) 23:06:34
日本帝国なら、征夷大将軍が食べる映像流せば、臣民は食うだろ
それで、日本人が食ってるのを知れば、毒ではないと信用して他の国の人間も食うんじゃね。

445名無しさん:2011/02/16(水) 23:12:21
トラウマとか援助に対する抵抗感ってそれこそ
喰うモノがある人が言う台詞じゃないかなぁ

それに黒旗軍の兵器は何処か人類文化に近いものも感じられそうだし、
既に人類を助けてるから、BETAとは真逆の存在と民衆は認識するんじゃないかと

446名無しさん:2011/02/16(水) 23:18:10
「BETA襲来からこの援助まで異星人のマッチポンプじゃね?」
とか勘ぐりつつも縋るしかない状況では確かにあるかw

447名無しさん:2011/02/16(水) 23:21:44
炊き出し用アンドロイドでも用意して調理風景見せながら提供するのはどうだろ?

448名無しさん:2011/02/16(水) 23:26:48
食いたい奴だけ食え。
飢え死にしたけりゃご自由に。

に、なるんじゃないかなぁ。
美少女アンドロイドコンビは、結構、ドライっぽいし。
上位存在(笑)も、そこまで気を使わないだろ。

449名無しさん:2011/02/16(水) 23:28:17
口開けさせて飯をぶち込む所までやる義務はないよなあ

450名無しさん:2011/02/16(水) 23:30:56
そうだ、秋山ジャン型アンドロで地球に残った素材(昆虫他)で調理した物を配給すれば!

451名無しさん:2011/02/16(水) 23:31:03
>>447
原材料のまま渡して
「信じられないなら、成分分析や遺伝子解析をしても良いよべつに」
で良いかと
物資の援助やBETAの駆逐、地峡環境の回復をするが、
人類同士の問題には興味ないよ(テンパって自滅しない限りは)
で良いと思う

力は貸すが、それをどう生かすかまでは自分達で考えて〜
と、怪我が治ったキタキツネを自然に帰す気持ちで

452名無しさん:2011/02/16(水) 23:34:36
上空から爆撃するがごとくばら撒けばいいんじゃないかな?もちろんパラシュートつけて
武器持ったやつが独占とかの問題は起きそうだけど、一番手間かからないんじゃないかと

453名無しさん:2011/02/16(水) 23:38:31
BETAが新しいことを始めたとしか見えないと思うな。時間はかかるけど
人類側に渡して、そこから分配は自分達でやれで良いと思う。独占や不公平が
あってもアンドロイドも上位存在も気にしないだろ

454名無しさん:2011/02/16(水) 23:41:46
難民キャンプに行って活躍する未来の炊飯車が出てきそうですねw
現実の自衛隊装備 野外炊飯具1号が10世紀の進化を遂げ、
1台で1000人分のご飯を30分でとか出来そうw
しかも天然の米が出るので大人気になりそうです。

455名無しさん:2011/02/16(水) 23:42:40
まあ、色々と禁止事項の多い文化や宗教とは関わったことないし、限界寸前まで飢えたこともないんでわからんが、
多分俺がそういう状況になったら、どうせ死ぬならせめて腹一杯で死にたいと思う

456New ◆QTlJyklQpI:2011/02/16(水) 23:45:01
ユーラシアのほうは人肉食うほどのバイタリティがあるから普通にガツガツ食うでしょうね。
アメリカはよほど宗教か思想でも染まってない限り食って独占してを行いそう。

457名無しさん:2011/02/16(水) 23:46:04
いっそ如何にも宇宙食っぽいビスケット的なの送るとか
これ一つで10日持ちますみたいな

458名無しさん:2011/02/16(水) 23:46:24
餓死は人間の死に方の中でも、一番苦しいとか言われてるからな。
なにせ長時間苦しんだ挙句、死ぬ訳だから。

手の届くところに食い物があって、それでも餓死を選ぶなんぞ、
よっぽど強い意思とそれを支える動機が無いと出来んだろ。

459名無しさん:2011/02/16(水) 23:46:50
宇宙戦艦大和にでてきた自動給食機を配りそうですね、上位存在(笑)は大和オタだし

460New ◆QTlJyklQpI:2011/02/16(水) 23:47:55
北海道攻めてる奴らも食糧・医薬品やるから帰れっていったら帰るかな?

461名無しさん:2011/02/16(水) 23:48:34
>>459
大和オタの上位存在(笑)なら、おにぎりという可能性も捨て難いのでは。

462名無しさん:2011/02/16(水) 23:51:19
つ仙豆

463earth:2011/02/16(水) 23:52:46
ご意見、ご感想ありがとうございます。
中々書くのが大変でしたが、何とか仕上げました。
それでは相変わらずノリと勢いと妄想とその他諸々の感情で
突っ走っる第16話です。

464earth:2011/02/16(水) 23:53:22
未来人の多元世界見聞録 第16話『認識のズレ』

 南鳥島及びその周辺に建設されたメガフロートが黒旗軍の拠点として機能し始めるのと前後して
長門達は月の修復作業に取り掛かった。
 一応、人類が基地を作っていたということから、人類の主権が及ぶ地域と言えなくともないのだが
月を現状で放置したまま人類と交渉するのは論外、と長門達は結論付けた。

「月が何とか地球の回りを回っているのは偶然の産物に過ぎない。何らかの拍子で軌道を外れる
 ことは考えられる」

 耕平がその気になれば月に代わる衛星を持ってくるくらいは可能だが、さすがにそれをやるのは
手間が掛かるし、その間に地球環境が激変してしまう。
 勿論、それから元に戻すのも不可能ではないが、時間が掛かりすぎる。その間に人類の数がさらに
減ってしまうのは間違いない。そうなれば人類社会の再建は困難になってしまう。
 故に彼女達は強引だが、月の修復を開始した。
 火星の第1艦隊から送られてきた人工天体に関する技術を使って、異常重力の解消を行いつつ
周辺宙域にあった月の岩盤を溶岩状にしたあとに、欠損している部分に溶着させることで質量を
回復していった。勿論、足りない分は他所から持ってきている。
 かくして月は比較的短期間で元の質量を回復することになる。だがよく見てみれば明らかに
以前の月とは違うことが判る。
 
「継ぎ接ぎだらけの月か。風情がないが、まぁ我慢してもらうしかないな」

 メインモニター越しに月の様子を見た耕平はそう言って肩をすくめた。そしてその直後に机に
座って色々と何かを端末に入力し始める。
 そんな耕平を見て朝倉は疑問を抱き尋ねる。

『総司令は何をなされているんです?』
「……抜き打ちテストの勉強だ。あのクソッタレの柿崎の野郎が抜き打ちテストを目論んでいる
 って、さっき知り合いからメールが来た」
『……ここでやりますか?』
「こっちだって好きでやっているんじゃない。ゲーム世界に現実の問題なんて持ち込みたくも無い。
 だけど背に腹は帰られない。幸い、ここは現実時間とは流れが違うから、勉強にはもってこいだ」
『……現実世界から物を持ち込めましたっけ?』
「電子データなら裏技を使えば持ち込める。ゲーム会社も半ば黙認している」
『………ゲーム世界は予備校か塾の自習室代わりですか』
「締め切りに追われる漫画家や作家もいるよ。知り合いのゲーマーにはそういうのも居る」

 世知辛い世界だった。

465名無しさん:2011/02/16(水) 23:53:23
>>460
酒と煙草と女を寄越せと図に乗る方に一票。

466earth:2011/02/16(水) 23:54:04
『……そういう人はどうやって艦隊を指揮しているんです?』
「基本的にはアンドロイドやAI任せ。普段は、というか大抵は亀みたいに閉じこもっている。
 それにそういうのは交通の要所や資源地帯にあまり手を出さないから、主なプレイヤーも見て見ぬ
 振りをしているよ。ああいうのに構っている隙に攻撃されたら堪らないし」
『総司令は大丈夫なんです?』
「今の状態なら十分に戦線は維持できるよ。まぁ太陽系を中心に3000光年のBETAを駆逐して
 人類を復興させつつ、満足な防御体制を整えるには太陽系の資源地帯を開発しなくちゃいけないど。
 どうしても無理なら戦線を一時的に縮小するだけだよ」
  
 この世界のケリがついたら、すぐに取り戻せば良いし、と嘯く耕平。

「それじゃ、こっちは忙しいから」

 色々とやる気がそがれる通信をした後、長門達は続いて月を正しい軌道に戻すための準備を進めた。
 彼女達は大出力のトラクタービームを持ち込み、月を移動させるつもりだった。勿論、その前に艦隊の
スーパーコンピュータを使って最善の出力やタイミングをシミュレーションすることは忘れない。
 
「さくさく進めましょうか」

 もはや達観の域に達しつつある朝倉は、現実逃避とばかりに己の仕事を進めた。
 そんなやり取りが黒旗軍内部でやり取りされているとは露も知らない人類側は、目の前に出現した新たな
異星人にどう対応するかで頭を悩めていた。 
 尤もオリジナルハイヴを一瞬で消滅させることができるような存在に、正面から立ち向かうなどという
選択肢は最初から無かったが……。

「話はしてみよう」

 各国はとりあえず、帝国外務省の人間の仲介で黒旗軍の大使館を訪れた。
 交渉用に作られたカナーバは自分達があくまでもBETAを駆逐し、人類を救援するために訪れたと
いうことを強調した。加えて地球への野心がないことも伝える。
 実際にその通りであり、それ以外に何も無いのだが、各国大使は額面どおりには受け取らない。
 
(((何が狙いなのだ?)))

 ここまで大規模な行動をしている以上、何らかの意図があるのではないか、誰もがそう考えた。
 何しろ介入してくる規模があまりにも大きすぎる。恒星間航行が可能な宇宙船を多数送りつけ、さらに
地球環境をただで回復させて人類復興を無償で支援してくれるなどどう考えても胡散臭い。
 故に彼らはあるはずも無い黒旗軍の真の目的に悩むことになる。

467earth:2011/02/16(水) 23:54:46
 勿論、そんな人類の悩みを長門達が知らないはずが無かった。
 黒旗軍の技術力をもってすればこの世界の人類の通信などただ漏れであり、たとえ暗号化されていたと
してもすぐに解けるレベルのものだった。
 故に彼女達は各国が自分達に正面から敵対するつもりはないものの、真の目的を話していないと思い
警戒していることを知る。
 これを知った朝倉は「ああ、もう何もかも面倒だわ」とばかりに不平と不満を漏らし、長門も些か
呆れた顔をした。
 暫く頭を抱えていた朝倉は、何とか精神を立て直すと決断する。
 
「こうなったら、こちらが本気で地球環境を回復させるつもりでいることを、連中に知らしめましょう。
 それで少なくともこちら側へ協力すれば利益があると思わせておけば、少しはマシになるわ」

 かくして彼女達はトラクタービームを使って月の移動を開始させると、その旨を各国に伝えた。
 これに驚いた各国政府は慌てて月の軌道を確認する。すると確かに月が元の軌道に戻りつつあること
確認された。月がこの短期間でほぼ元の形状(地上から見る限り)になっていることだけでも驚きなのに
天体の運行(それも地球に悪影響を出すことなく)まで行うその力に各国は震え上がった。
 特に帝国政府はそれが顕著だった。何しろ先の交渉の結果、彼らは本土からかけ離れた辺鄙な小島に
黒旗軍を押し込んだようなものだった。

「お前が反対したから!」
「何だと、お前だって乗り気じゃなかったじゃないか!!」
「何?!」

 政府内は揉めに揉めた。いくら相手があっさり引き下がったのが原因とは言え、黒旗軍をそうさせた
のは他ならぬ自分達であることは彼らもよく承知していた。
 故に彼らは責任の擦り付け合いを行った。結局、この混乱を収拾するために元総理でありながら政財界に
強い影響力を持つ前総理大臣榊是親が出張ることになった。
 尤も本人はこの現状に強い危機感を抱く。 

「このままでは帝国は滅んでしまう」

 内憂外患とはまさにこのことだった。北海道や日本海沿岸での旧ソ連軍や韓国軍、北朝鮮軍残党との
消耗戦。友好的とは言え、いつ豹変するかわからない第二のBETAと言っても過言ではない異星人。
このような状況下に置かれても内輪もめを止められない帝国政府。それでいて刻一刻と悪化していく国内事情。
 このままいけば帝国は崩壊するのは間違いない。

468earth:2011/02/16(水) 23:55:22
 そんな帝国政府に対して黒旗軍は食糧、医薬品、さらに化石燃料を含めた資源の援助を行う準備が完了した
ことを告げた。
 黒旗軍からすれば帝国政府へ与える飴程度の感覚だったのだが、帝国政府はこれを黒旗軍が帝国に突きつけた
リトマス試験紙と見做した。
 つまり「こちらを信用して援助を受けるか、それとも信用せずに独力で歩むかを決めろ」という意図があると
思ったのだ。朝倉たちからすればトンでもない誤解なのだが、当時の政府は本気でそう考えた。
 勿論、帝国政府はいくらBETAを駆逐してくれた存在とは言え、食料や医薬品を供給されるというのは些か
抵抗があった。
 政府の一部では資源の援助だけに留めるべきだとの意見もあったが、ここで政威大将軍である煌武院悠陽は
援助を受ける決断を下した。
 さらに自身が食糧や医薬品の安全性を確かめるとまで言い放つ。

「殿下! 危険です!!」

 忠臣である月詠真耶はそういって主を諌めたが、彼女は首を横に振る。

「すでに帝国は一度、彼らとの約束を事実上反古にしています。その状況で色々と注文をつければ、我々は
 かの存在の機嫌を損なうことは間違いないでしょう」

 この言葉に月詠真耶は言葉を詰まらせる。彼我の実力差は天と地ほど開いており、まともにやりあうことは
到底不可能。相手はその気になればいつでも人類を絶滅させられると言っても過言ではないのだ。

「香月博士の分析では、上位存在とやらは人類とは全く異なる種族のようです。そんな存在が怒ればどれ程の
 禍が帝国に降り注ぐが検討もつきません」
「でしたら、私めが!」
「いえ、私がすることに意味があるのです。私自身が安全性を確認し、それを臣民に公表すれば誰もが黒旗軍の
 援助を受け取れるでしょう」
「殿下……」
「これ以上、臣民を苦しめるわけにはいきません」
 
 気高い意思をもって決断を下す悠陽。
 かくして帝国政府は覚悟をもって黒旗軍の支援を受けることをカナーバに伝えることになる。
 支援をする側からすれば、コントといっても過言ではないやり取りの末に。

469earth:2011/02/16(水) 23:59:15
あとがき
拙作ですが最後まで読んでくださりありがとうございました。
今回はお互いの認識の差の話になってしまいました。
米国の出番は次回以降に持ち越しになりました。申し訳ございません。
やっぱりノリと勢いで書いているせいか(爆)。
あと提督たちの憂鬱ですが、諸事情により少しテンションがダウンしまして
少し書くのが遅れています。
それでも何とか2月中には掲載したいと思っていますので、そちらもよろしく
お願いします。
それでは。

470名無しさん:2011/02/17(木) 00:06:19
更新乙です

やはり殿下自らが毒味()を決意しましたか
まあそれくらい疑ってかからないとダメですよね、国の指導者層は
そして清々しいくらい原住民放置で自分達の目的を果たしていく黒旗軍がステキです
あっさり月修復とかww

471名無しさん:2011/02/17(木) 00:09:30
月修復は高度に計算された地球人類に対する示威行動
こちら側からは感謝の言葉以外口に出来ないように仕向けつつ、実際には月すら半ば作り上げ、動かす技術力と
いつでもその力で宇宙空間から一方的に地球の環境を自在に操り、月を落として絶滅させることも容易だと、
我々に思い知らせようとしているのだ!

陰謀論楽しいなあw

472名無しさん:2011/02/17(木) 00:09:51
待ってました。

なんというか、好意が素直に受け取ってもらえない黒旗軍。
そして、悲壮な覚悟で援助(?)に望む殿下以下の帝国の面々。

スレ違いまくってますね。
夕呼先生が、妙な分析してるのもその一因か。
最後までスレ違ったまま、終わりそうな両者ですが……ソコがイイ!

473名無しさん:2011/02/17(木) 00:13:59
更新キターーー

これって黒旗軍が「これで地球は大丈夫ですので帰ります」と言って普通に帰っても
人類側は「いつ取り立てに来る! ある程度復興や人類の人口が増えてからか!?」
って感じで戦々恐々しそうですねw

可哀想だから炊き出ししたら、殿下と忠臣が悲壮な覚悟をしたでゴザルの巻w

474New ◆QTlJyklQpI:2011/02/17(木) 00:18:15
榊引退してたのね。でも彼でもこの事態を解決することは難しいでしょう。
てか援助断ろうとした奴らが国民に恨まれそうな予感。

475名無しさん:2011/02/17(木) 00:19:20
長門たちが任務を終えて帰った後も、BETAではなく黒旗軍を仮想敵としてピリピリしてる人類が想像できてしまう。

476名無しさん:2011/02/17(木) 00:21:11
もうそんな個人が屯してる外宇宙に進出する気にはなれないなw
太陽系に引き籠るんじゃなかろうか

477New ◆QTlJyklQpI:2011/02/17(木) 00:23:11
というよりずっとBETA使って安定してた世界だからそうやすやすと変えられない現実。
まおゆうとかいう作品でも魔王軍との退治で人類団結していたからそれと同じ状態なのかも。

478名無しさん:2011/02/17(木) 00:23:39
ある意味自分たちの専売特許をやられちゃう米の国の反応が楽しみだw

479名無しさん:2011/02/17(木) 00:25:37
ある意味それでも良いんじゃないか?
>黒旗軍を仮想敵としてピリピリ

BETAが問題にならないレベルの脅威が外宇宙には存在しているという認識の下でなら、
今度こそ人類を一つにまとめられるかも知れないし。

480名無しさん:2011/02/17(木) 00:27:38
>>479
案外、黒旗軍に取り入って、代官的存在として地球の覇者になることを望む国がゾロゾロ出てきてかえって四分五裂する可能性も。

481名無しさん:2011/02/17(木) 00:36:37
>>480
現状だと帝国がそのポジに見えるかもね、他国からは

482名無しさん:2011/02/17(木) 00:42:19
パワーゲーム云々より怖いものがある。
「人類がピンチになったら黒旗様が助けてくれる」という“宗教(思考停止)”の発生。

実際、ゆーこ先生くらいの気概(いまに見ていろこん畜生!!)を持てる人類って、かなり希少だと思う。

483名無しさん:2011/02/17(木) 00:42:33
>>481
その誤解を上手く利用できれば、帝国が世界の頂点に立てるな。

でも……
人類を滅亡寸前に追い込んだBETAは、実は侵略者なんて上等なものではなく、どっかの異星人が造った資源採掘まし〜んなんですよ、とか。
人類が逆立ちしても勝てないと思い込んでいる上位存在(笑)は、抜き打ちテストに追われてるんですよ、とか。

知られた瞬間、全人類が絶望するかも。

484名無しさん:2011/02/17(木) 01:09:20
>「電子データなら裏技を使えば持ち込める。ゲーム会社も半ば黙認している」〜

10年ほど前のゲームが残ってる理由がよく分かったww
コミケ(ってか同人即売会)の締め切りに間に合わせるために、年末やお盆の前に合同演習や観艦式が頻発してそう。

485名無しさん:2011/02/17(木) 01:19:24
おつおつです。
人は自分の物差しでしか物を見ることが出来ないんだから仕方が無い。
というか、その認識のズレこそ、この物語の核みたいなもんだしな。

支援で難しいのは、アフリカやら東南アジアやらの国に支援を投下すると
7割近くが支配者階級の懐に入るのがざらで、
3割程度のピンはねは逆に良心的なくらいだったりするということだったりするw
まぁ流石にこの状況じゃやらんと思うけど……やらんよな?

486名無しさん:2011/02/17(木) 01:30:37
>その誤解を上手く利用できれば、帝国が世界の頂点に立てるな。
誤解も何も狙ってるだろ陛下はともかく将軍や政府官僚は

487名無しさん:2011/02/17(木) 01:32:37
やらない理由がないというより、
その手の国がやらないほうがおかしい

秩序崩壊した国が多いというし
現時点でもう修羅の国だろ

488名無しさん:2011/02/17(木) 01:36:00
モヒカンな殿下を想像してしまったw

489名無しさん:2011/02/17(木) 03:30:37
とことん泥沼な世界だなこれはw
ガンダム世界以上に人々が分かり合えない世界がココにあるw

490名無しさん:2011/02/17(木) 05:12:41
人口4億まで減ってる世界なんだから米ソの転落ぶりでは帝国が(圧倒的)最強。
災害に関しても日本海側が津波で壊滅していても太平洋側がマシだったんなら
工業基盤も残ってるだろう。
自国内に資源がないから他国を救う余裕までなかったけど貰えることになったし
使い方に口出しされないなら毒味は殿下だけじゃなく
難民に食わせて様子を見ることも出来るし。
国内や周辺は一息つけそうだけど世界的に見れば先行き真っ暗だな。

491名無しさん:2011/02/17(木) 07:04:20
しかし、スレ違いまくっているこの状況で、中途半端に復興とか進むと、
攘夷ならぬ攘異(星人)とかやり出す連中が出てきそうだ。

492名無しさん:2011/02/17(木) 08:06:54
BETAもあるから攘異とか本当にありえそうだね。

493名無しさん:2011/02/17(木) 08:25:35
米国という万人が躊躇いなく憎める弾避けがあるからまだマシだけれどね

494名無しさん:2011/02/17(木) 08:44:20
この状況で攘夷やった所で、民も上層部からも賛同全く得られないでしょうけれど
黒旗軍が「そう、じゃあ帰ります」って嫌気がさしてさっさと帰っちゃったら、憎悪の的

495名無しさん:2011/02/17(木) 10:05:42
下手に刺激すると帰るどころかデビルガンダム的に
「地球環境復活に人類は不要。汚物は抹殺だー!」
とかなったら洒落にならないもんなー

496名無しさん:2011/02/17(木) 10:13:01
そういえば日本における種痘は種痘苗を入手した佐賀藩において
殿や姫が率先して行った事からまず佐賀から広まったそうですね

地球でも、生きてればマイコーとかが黒旗印の食料食べれば受け入れられるかも

あとイギリス女王とかダライ・ラマとかが率先して手本を見せれば

497New ◆QTlJyklQpI:2011/02/17(木) 13:00:28
榊とかも攘異派利用して12・5事件の真似でもしてきそう。

498名無しさん:2011/02/17(木) 16:15:13
将軍様に「耐えがたきを耐え〜」とか言わせておけば、表面上は収まるだろう。
内心では色々と考えているんだろうけど、黒旗軍からすればどうでもいいですしね。

それ以外の国となると難しいんだよなぁ。
まともな社会システムが残っている国の方が珍しいし、統一政府が存在しない国も多いだろうしね。

ちゃんとした統一政府があれば、ソ連と半島との戦争は終結しているだろうし。
日本に活動拠点を置く以上、日本と国交のない国はどう考えても不利だもん。

499名無しさん:2011/02/17(木) 16:34:39
この世界にこだわる理由の一つが資源なんだな。
誰も押さえていない資源地帯を独占できればかなりおいしいだろうけど、
明らかにバグ技というか、仕様にない機能だし、やばくないか?
この世界の資源で作ったものをゲーム世界に持ち込まなければ、ばれないかもだけど。

500名無しさん:2011/02/17(木) 17:01:27
>>76
亀で悪いけど
将軍が完全な権威者になりえていないのって
三重構造が根本的な原因じゃないかな?

501名無しさん:2011/02/17(木) 17:12:17
全くの余談だがウチには東郷平八郎の「連合艦隊解散の儀」肉声テープがある

まあちいちゃくてかすれてて殆ど聞こえないんだけどね

502名無しさん:2011/02/17(木) 18:21:02
資源的に美味しいんだろうか?
むしろマヴラブ世界に関わっただけマイナスな気が
それでもここで見捨てると目覚め悪いから、が理由じゃね

503名無しさん:2011/02/17(木) 18:34:18
きっとアメリカの天才科学者が副作用の無い薬が短期間に現れたりしたのを見て人類が長期間保護ないし協力している勢力があると分析。
そしてガニメデで木星のヘリウムを回収したりタイタンでコスモナイトを採掘しているのを見てガニメディアンやタイタニアと命名。
更に内宇宙の争いにも介入と夕呼先生顔負けの活躍をするに違いない。

毒味をして天然食材のようだと発言したら、豪州に逃げている新聞記者があんな物が天然食材の味では無いとクレームを付け不敬罪で投獄されたりして。

504名無しさん:2011/02/17(木) 18:38:22
レアメタルってかなり地中深くの地層にあるから
表面が削られた場所のほうが資源として得やすい気がする

505New ◆QTlJyklQpI:2011/02/17(木) 18:39:18
てか日本帝国政府が仲介するとか言ってるが内輪もめしてるのに出来るんか?

506名無しさん:2011/02/17(木) 18:51:54
できる「つもり」なんじゃないかと
本土の土地借款も約束したときはできる「つもり」だったのだろうし
とはいえ借款の責任問題のこともあるし、これ以上見捨てられる危険を犯さないように今回の仲介は上手くやろうと努力するかも

507名無しさん:2011/02/17(木) 19:03:08
そこでまた遅れたら「じゃあ今回も勝手にやるから」で実行される恐れあるしなぁw

508名無しさん:2011/02/17(木) 19:10:49
さすがに以後は悠陽が厳命するだろうし、前回で立場悪くなった人たちも自己保身は大切なので責任取らされるよりは
人に責任押しつけられる政威大将軍からの命令遵守の方を選ぶんじゃないかな?

509名無しさん:2011/02/17(木) 19:18:13
また勝手にやられたら、日本いなくてもよくね、黒旗に直接頼めばいいんじゃね
とよその国も気づくしな。

510名無しさん:2011/02/17(木) 19:35:08
難民が南米に押しかけるくらい北米酷いことになってるらしいんで、どの程度アメリカに力が残っているのか……
国際評価は最悪通り越してるだろうし、頑張れアメリカ!

511名無しさん:2011/02/17(木) 20:08:16
現状で先進国としての体裁を保っているのが日本ぐらいという世界だしな。
隣国が日本に流れてきた結果の戦争ならともかく、
遠隔地からしてみたら、黒旗軍も怖いけど日本に喧嘩売るのもイヤだという意識はあるんじゃないかと。

512名無しさん:2011/02/17(木) 21:09:19
結局のところマブラブ宇宙の人類が警戒してるのは、自分達や地球になんらかの価値があると思い込んでるからだろ。
その思い込みを、完膚なきまでに砕いてやって、上位存在(笑)は人類にも地球にもなんの意味も見出していないと理解させてやれば落ち着くと思う。

513名無しさん:2011/02/17(木) 21:27:46
それはそれでへそ曲げるか逆恨みするから難しい
事実ゆーこ先生がそんな感じだし

514名無しさん:2011/02/17(木) 21:29:49
>>512
ラリー・二―ヴンの短編でありましたね。
航行中の宇宙船を拾って地球に戻した謎の宇宙人。
その宇宙船のパイロットが子供が毛虫を木に戻したのを見てその宇宙人は実は子供だったのではと悟ったというオチ。
(大人なら毛虫を踏みつぶした筈)

人類もそのうちに悟ってショックを受けるかも。

515名無しさん:2011/02/17(木) 21:36:17
>>513,514
ああ、ゆーこ先生が居たな。
歯牙にもかけられて無い事を悟って、逆にファイトを燃やしちゃったから。
そこら辺を、ちゃんと帝国政府に説明しとけば良いのに。

「全く、完璧に、眼中にありません。
 人類を助けるのは、溺れた毛虫をちょっと哀れに思って掬い上げてやる程度の感覚です」と。

516名無しさん:2011/02/17(木) 21:40:08
>先進国としての体裁を保っているのが日本ぐらい
たしか英国とオーストラリアは健在だったはずだが

517名無しさん:2011/02/17(木) 21:41:59
一応助けた理由は伝えたじゃないか
「BETAによって美しい星が泥の塊になるのが許せず、また高度な知的生命体によって築かれた文明が滅ぶのは惜しい」
と立派なアリ塚を壊すのが勿体ないと感じる人間のような感性で

518名無しさん:2011/02/17(木) 21:44:00
あるいは、でかいスズメバチの巣を取っておきたがる感覚といえば理解してもらえるか?

519名無しさん:2011/02/17(木) 21:45:02
>>516
オーストラリアは月のかけらが降ってきて、大都市が何個も消し飛んでいるし、
英国は凍りついていると思うぞ。

520New ◆QTlJyklQpI:2011/02/17(木) 21:50:53
オーストラリアは後方だったから難民とかも交えて大混乱してそうだし
英国は海流の恩恵もなくなって気温低下で芬蘭並みになってるかも。
一応欧州に帰ってる国もソ連の崩壊で日本以上に軍団が押し寄せてるかも。

521名無しさん:2011/02/17(木) 22:00:04
さすが人類残り四億は伊達じゃない
って難民とかこの状況で生きのこってるのかすら不安

522名無しさん:2011/02/17(木) 22:01:50
異星生物とのコンタクトで四行原則って古典だよね?

523名無しさん:2011/02/17(木) 22:09:14
>>522
いきなり何も言わずに超技術で地上に攻撃仕掛けてきた
(ただし、地上に築かれた別の敵対的異星人基地へ)
というのは、友好的ととらえていいのか非友好的ととらえていいのか激しく悩むぞ。

それに、とりあえず友好的に接するという方針ではある。
友好的関係を持続させるためには、win-winの関係であることが望ましいし、
そのためには相手の目的を推し量ることが必要不可欠。

実際、表面的な「善意」しか感じ取ってない人は友好的に接しているし、
本音に近い「興味本位」という消極的な悪意を感じ取った先生は非友好的だ。

524名無しさん:2011/02/17(木) 22:14:14
ここは一発、《上位存在》同士のゲームである宇宙戦争を観戦させてやれば大人しくなるよ。
文字通り、星をも砕く兵器のぶつかり合いを目の当たりにすれば、自分達との違いが肌で実感できるし、地球程度に野心を持つはずも無いことも分かるだろ。

525名無しさん:2011/02/17(木) 22:17:37
この宇宙戦争も遊びに過ぎないけど、とかポロッと零したらどうなることやら…

526名無しさん:2011/02/17(木) 22:20:55
そのほうがあきらめも付くんでね?
上位者どうしが
「戦争やろうぜ〜○日からな」
「おk 久々だな」
とかやってるの見たらどうでもよくなるだろw

527名無しさん:2011/02/17(木) 22:22:53
どうも人類は「上位存在」のやるスケールがでかすぎて
相手が「個人」ってことを忘れてるみたい。

宇宙の中に宇宙を作ってその中でゲームをするような連中の一人なんだよって
そういうことを言ったら自分たちを助けるのもゲーム感覚かとか変な反発を招きそうだなあ。

528名無しさん:2011/02/17(木) 22:23:22
人類総引き篭もり時代の幕開けだな。

「こんな物騒な宇宙になんか出られるか!」だわw

529名無しさん:2011/02/17(木) 22:24:44
>>519
なんかそれ聞いてメトロ2033の世界思い出したわ。
あれと同じように一部の人類は地下鉄暮らしになってたりするんかなぁ……。

530名無しさん:2011/02/17(木) 22:27:39
>>526
中世ヨーロッパの感覚だな。
「○月×日にどこどこで戦争をしたい。
こちらの兵力は△、そちらは▲程度を想定しているがどうか?
布陣の関係上そちらが不利なので、こちらは弓兵の仕様を制限することにする。

追伸.上物のワインが手に入ったので、戦争が終わったら二人で飲みたいと思う」
というようなやり取りが実際に会ったらしい。

531名無しさん:2011/02/17(木) 22:41:13
中世ヨーロッパの戦闘って、退屈な日常の気晴らし、死人も出ることがある危険な
スポーツぐらいの感覚だったからな。参加人数も普通は10数人、王が招集しても数十人が
せいぜい、数百も参加すれば子々孫々語り継ぐ大激戦だった。

532名無しさん:2011/02/17(木) 22:45:49
「アイツらは、退屈しのぎのゲームで星を砕き、数光年に及ぶ戦陣を組み、一番安いチップのように無造作に恒星系を取り合うんだ。」

うわ〜、な連中だと思われる罠。

533名無しさん:2011/02/17(木) 23:13:34
映画のMIBのラストみたいだな… あれは銀河がビー玉で上位存在が遊んでたけど

534名無しさん:2011/02/17(木) 23:13:51
「BETAのせいで気候変動が起きて寒くなった?
 じゃあ木星でも点火しますか」

535名無しさん:2011/02/17(木) 23:20:54
「いっそ木星を吹き飛ばして、地球型の可住惑星を量産してあげましょうか?
 資源と住処に当分不自由しませんよ」

536名無しさん:2011/02/17(木) 23:31:20
いやいや、さすがに故郷の星を捨てさせるのは
ここは普通にマクロス級でいいんじゃないかな

「地球の環境が回復するまでこっちで過ごしてね。あ、それとも月面都市とかがいいかな?」

537名無しさん:2011/02/17(木) 23:32:03
>535
田中芳樹の「灼熱の竜騎兵」の世界だなw

538名無しさん:2011/02/17(木) 23:36:42
いや、全人類が地球を離れるなら、アレよりはまともな世界になるかも。

539名無しさん:2011/02/17(木) 23:54:42
異星人主導によるオルタ5の焼き直しとか先生涙目過ぎるw

540名無しさん:2011/02/17(木) 23:59:44
しかし、地球環境が回復するまで人類を地球から離しておくのは有効だと思う。
人類の生活をそのまま営ませつつ、環境を回復させるよりも遥かに効率的だろ。

541earth:2011/02/18(金) 00:01:10
ご意見、ご感想ありがとうございます。
原作ブレイクにも程がある作品なのですが好評のようで幸いです。
……もう少しマブラヴさを出したほうが良いだろうかと悩みます。
尤もBETAなぞ8分で駆逐できるので、あいとゆうきのおとぎばなしには
どうやってもらなない気がしますが。ヒロインも特に必要ないですし。
というかそもそもゲームのウリである戦術機の出番すらない。
それにしても自分が書く主人公最強主義はなんでこんなぶっ飛んだ話になる
のか不思議です(笑)。少し頭を冷やしたほうが良いかも(爆)。

現在、某小説投稿サイトを巡るトラブルのせいでテンションが急降下中です
が何とか提督たちの憂鬱、未来人の多元世界見聞録ともに書き続けていこう
と思っています。
今後とも両作品をよろしくお願いします。

542名無しさん:2011/02/18(金) 00:02:36
乙乙、感想板見て驚いた
ご自愛くだされ

543名無しさん:2011/02/18(金) 00:03:24
主人公は飢え死にしそうな動物園のサルに餌投げるぐらいの期待しかしてなくて
そもそも見返り以前の文明レベルの差だから、死体を見せ付けられて不快にならなきゃそれでいいとしか思ってない

この事実は知った方が幸せなのか、知らないほうが幸せなのか……

544名無しさん:2011/02/18(金) 00:06:30
ゆーこ先生はオルタ5が嫌いというわけじゃないぞ。
オルタ5の発動=オルタ4の凍結で、自分の不利益を誘発する計画だったから迎撃していただけだろ。

一部の特権階級のみ逃げるという選民思想的な感覚は、タケルちゃんは嫌いだろうけど、ゆーこ先生は割と普通に受け入れそうだし。
日本人にしては珍しく、G弾に関しても「効率的な兵器」として受け入れていたっぽい。
アメリカの、自国の立場から見た正義を絶対視する態度には反感を感じていたっぽいけど、
その正義に従って、ロジカルでシステマチックに事を進める態度は嫌いじゃなさそうだし。

545名無しさん:2011/02/18(金) 00:17:30
乙です
作者はちょっとやり過ぎた程度の認識で、その信者も……
氏の作品は毎日楽しみにしていますが、どうかお体を御自愛ください

546名無しさん:2011/02/18(金) 00:18:06
>>541
アレはねぇ。
ちょっとねぇ、参考の域を完全に超えてましたから。
相手の対応もなんというか、常識的で無かったですし……テンション下がるのは仕方ないですよ。
運が悪かったと言うか、なんというか……言い様が無い状態ですよね。

ちょっと一息入れて、もう一度、テンションが自然にわきあがってくるのを待つのも良いかも。
良い作品が再開されるのを、お待ちしております。

547名無しさん:2011/02/18(金) 00:22:04
個人的にはマブラヴらしさはどうでもいいかな
それよりも原作キャラにスポット浴びせたエピソードなんかはちょっと欲しいかも
やっぱり個人単位だと結構思うところがあるだろうし

548名無しさん:2011/02/18(金) 00:34:47
マブラヴというか、同じ現象を観測しても立場によって捉え方が違うよ!
なすれ違いを眺める面白さがあって良いと思う。

549名無しさん:2011/02/18(金) 02:59:07
洋画の隕石が降ってくる奴を思い出して思ったんだが
日本の場合隕石落下で大津波とかおきて壊滅的打撃を受けていそうなのに横浜とかよく無事だったよね
運よくある意味運悪くふってきた月の破片ぜんぶ大陸にでも落ちたのかな?

550名無しさん:2011/02/18(金) 09:24:25
なろう界隈はああいった人間が群雄割拠してる場所なので、
何をしても無限に続くモグラたたき。
よほど世間に認知されだすのでない限り、
ヘタに関わって労力を浪費してほしくないなあ、などと思う次第。

551名無しさん:2011/02/18(金) 10:00:57
なろうは魔窟
素晴らしい作品もある一方で、盗作問題なんかが未だに数多く存在してる。

552名無しさん:2011/02/18(金) 12:19:58
そのうち「あなたが神か!」と勘違いした信者が出てきそう。
地球や人類を作ったのも上位存在かその同種の異星人ではないのかとか。

553名無しさん:2011/02/18(金) 12:37:41
BETAは上位存在によるマッチポンプだと考える人もいそうだね。

554名無しさん:2011/02/18(金) 12:44:58
みんな大好き陰謀論

555名無しさん:2011/02/18(金) 12:46:07
マッチポンプに手間ひまをかけるほどの価値が地球にあるのか?

556名無しさん:2011/02/18(金) 12:46:28
さすがにそれはないだろ
その気になれば自然災害に偽装して攻撃できそうな連中なのに、わざわざ警戒されるような事って思うだろうし

武ちゃんが単細胞発揮して「異星人すげぇ!」とか言ってる所想像したw

557名無しさん:2011/02/18(金) 12:51:22
それでもメリケンにとってはそれくらいしか自己正当化できそうな論理がw
自分が間違っているとか、自分が元凶とか、自分が馬鹿だったとか、そういう現実を突きつけられて反論できないのは
彼らにとってすごいストレスだと思うんだ

558名無しさん:2011/02/18(金) 13:17:05
アメリカはベトナム戦争で負けても立ち直ってる
イラクの大量破壊兵器疑惑が間違っていたと公表してるが凹んでない
サブプライム問題の火種になって経済的に落ち込んだけど立て直してる
間違いを認めて立て直す自浄能力はかなり高い国だぞ
甘く見てたら足元救われるぞ

559名無しさん:2011/02/18(金) 13:17:55
月とともにアメリカ人のプライドとナショナリズムも木端微塵。
自虐感半端ないだろうなあ。
他国はまだアメリカのせいでと憎める対象があるが彼らは自国を憎まにゃならん。
当時の政治家とかオルタネイティブ6を支持した人間とか生きてるんだろうか。

560名無しさん:2011/02/18(金) 13:26:23
自分らのG弾で月が砕け、自分らが砕いた月の欠片が自分らの領土に降り注ぎ、
挙げ句の果てに自分らの土地にハイブが建ちました
異星人が八分で救った世界が自分のせいでこの有様だよ! しかも自国も含めて!

561名無しさん:2011/02/18(金) 13:31:26
純夏が治るかもしれない医薬品をくれる異星人を、武がどう見ているか興味ありますな。
医薬品不足で治療もままならない人にとっては異星人でもなんでも縋りたいだろうし政府の及び腰は民衆に反発されるかも。

562名無しさん:2011/02/18(金) 13:49:21
ちょっと気になるのは、重力変動で動植物が何処まで死滅するかって部分。
BETAの侵攻の時点で生態系は崩壊してるだろうけど、
重力変動となると生態系は完全崩壊になってそう。
大気浄化出来ない(又は追いつかない)状態で兵器運用とか自殺行為確定っぽくない?
食料とか何年もつんだろ。
それを踏まえての話だけど、米はAL5関係で遺伝子保存してそうではあるから、
箱舟絡みで生き延びれそうなのが皮肉だな。

563New ◆QTlJyklQpI:2011/02/18(金) 16:17:58
>アメリカはベトナム戦争で負けても立ち直ってる
でもこの世界ではベトナム戦ないし難民がかなり入ってるからメンタルが若干違ってるんじゃないかな?

564名無しさん:2011/02/18(金) 16:40:07
米国の移民同化能力と自浄能力を馬鹿にし過ぎかと
なんだかんだ言って地球最強の覇権国家になった国だから

565名無しさん:2011/02/18(金) 16:45:26
思うにストレートに人類を見下すキャラを派遣した方が、
邪推されずにかえって交渉が円滑に進むんじゃないでしょうかね?

リボンズなんか結構いいと思う。
原作どおりの発言しても違和感がないどころか反論が難しい状況という・・・。

566名無しさん:2011/02/18(金) 16:46:12
そりゃあ立ち直る土壌があればの話だろ?
月の欠片が降り注ぎハイヴが立てられ環境も激変とかライフライン断絶ってレベルじゃねーぞ

567名無しさん:2011/02/18(金) 16:49:54
最近お米の国も「人権団体」の活躍で移民同化能力が落ちてきているけどね。
アメリカは今まで「アメリカン英語」が出来ない移民や労働者は来るなとしてきたが
英語を差別するのはよくないと、各国独自に広がった英語を許容したり
果ては一部例外として極少数の人にスペイン語さえ出来ていれば働く権利を認めたら
「此処はアメリカだスペイン語をしゃべれ」等と言い出す地域が出てきたりと…

568名無しさん:2011/02/18(金) 17:12:11
>運よくある意味運悪くふってきた月の破片ぜんぶ大陸にでも落ちたのかな?

月の破片による大津波か地球の七割は海だし大陸だけにおちるなんて普通はありえない
ただ海面に落ちてたら紙片の大きさにもよるけど数百メートル〜数キロメートルの大津波が発生して
日本なんか確実に消滅するからなにかすごい奇跡が起きたのかもしれん

569名無しさん:2011/02/18(金) 17:15:19
異常気象に隕石、さらには自国内にハイブが作られて、
それでなお国家を維持して組織的に抵抗し続ける
どう考えてもバケモノ国家です

570名無しさん:2011/02/18(金) 17:36:49
きっと月の大部分はカナリア諸島に落ちたんだよ!

571名無しさん:2011/02/18(金) 18:38:53
なんやかやで強い国でありますよ
ただし、対BETAは遠距離射撃重視&ハイヴはG弾でやっちまおうぜドクトリンを採用してるから、
自国内にできちゃうと手も足も出ないw
新しく何か用意する余裕はなさそうだしね〜
(まあ、そうならないように大枚払って宇宙空間で迎撃してたわけなのですが)

572名無しさん:2011/02/18(金) 19:06:42
マブラヴ世界の花形、戦術機を最初に開発したのも米国。
一応最強とされてる戦術機もアメリカ製。
但し対戦術機戦用(対BETAに非ず)というコンセプトらしい。
米国のエースは優秀な筈の機体に乗ってた所為でかえって
レーザー種に撃墜されてるかもしれん。

573名無しさん:2011/02/18(金) 19:30:09
>>537
それ以前にブライガーという作品があってだな(ry

574名無しさん:2011/02/18(金) 19:32:48
>>565
警察の取り調べで宥め役と脅し役がいるようなもんですねw

575名無しさん:2011/02/18(金) 19:34:50
>>573
インスパイアの連鎖はかなり過去まで遡ることが多いよなあw

576New ◆QTlJyklQpI:2011/02/18(金) 19:40:10
おまけに後方だからこその物量と経済を隕石+BETAのコンボのせいでほぼ無力化してるし
下手に中央政府がポシャってると個別対応というおまけ付き。

577名無しさん:2011/02/18(金) 19:44:42
大本になった発想はダイソン天球殻だしな。
作ろうと思えばそういったステキ恒星系も作れるんだろう。

578名無しさん:2011/02/18(金) 19:47:42
それまで米国が支援してた援助先がかなりの数消滅しただろうことはいいのか悪いのか
さすがに今のメリケンに他国を助ける力はないだろうし

579名無しさん:2011/02/18(金) 19:52:31
落ちたて&できたてほやほやでフェイズも低いハイヴを「押さえるための戦力はすでに北米に存在しなかった。」
だからなあ……

580名無しさん:2011/02/18(金) 19:56:40
>>578
崩壊した国もあろうけど、まだ生き残っている国も多かろう。
自国最優先なのは当然といえば当然だが、
勝手な都合で支援の約束を反故にしていいという理屈にはならないし、
恨まれたり敵視されたりするのは当然ではあるんだよね。


まぁ原作からして、安保条約を一方的に即日破棄できるような世界だから、
支援の一方的な打ち切りも合法なのかもしれないけど、どちらにせよ恨まれるわな。

581名無しさん:2011/02/18(金) 19:57:36
>落ちたて&できたてほやほやでフェイズも低いハイヴを「押さえるための戦力はすでに北米に存在しなかった。」
だからなあ……

武器弾薬てアメリカ頼みだったし
日本の保有弾薬てロシアや中国や朝鮮との小競り合いでもう残ってないんじゃね

582名無しさん:2011/02/18(金) 20:05:23
そもそもアメリカが今現在立派に国としてやっていける実力を保持しているなら、難民が南米に押しかけたりはしないわけで
本当に、アメリカ人の心のケアが心配
世界の守護者が一転、月破壊、人類滅亡の引き金引いちゃった有史以来の犯罪実行国だからねえ
自殺者多そうだ

583名無しさん:2011/02/18(金) 20:08:10
>>581
この世界の日本は、BETAに上陸されたことが無いからな。
公式でも、朝鮮半島にBETAがやってくるまでは、日本はいろんな国に援助したり、軍を派遣したりしていたし、
武器弾薬の生産はある程度以上できただろ。

弾薬や燃料の問題を言うのなら、ソ連や半島のほうが悲惨だろうし。
輸入の目途も生産の目途も無いだろうし、備蓄を食いつぶしつつ共食い整備の日々、泣ける。

584名無しさん:2011/02/18(金) 20:16:31
人間同士の戦闘だと戦術機て的だと思うのだがなぜ戦術機で防衛してるんだろ

585名無しさん:2011/02/18(金) 20:16:37
4話5話見たところ日本も津波の被害受けてるね
大きな破片じゃなくてもかなりの被害出てそう

586名無しさん:2011/02/18(金) 20:25:23
ぶっちゃけ、4億人のうちわけってどんな感じなんだろ?
俺の想像としては朝鮮半島とかソ連は国としての体裁なしてないみたいだし、日本襲わないと食っていけないってレベル+内輪もめやってそうな雰囲気だし、軍人ですらも餓死者大量に出てるんじゃないかな?
そうなると現在進行形で数を急激に減らしているだろうし、そもそもアメリカがG弾月に撃ってメテオ起こす前にBETAから身を守れずに滅んだ国もあっただろうから第二次世界大戦時の先進国の国民が大半しめるんじゃないかな〜。
そこの辺考えて9割先進国で、残りの一割が滅んだ国の人とゴキブリよりもしぶとい民族くらいかな?と、想像します。

587名無しさん:2011/02/18(金) 20:25:39
ロボット物に人型兵器の有用性を問うのはナンセンスだろw
どんだけ設定こね回そうと結局それより有効な兵器ってのはあるんだから
そういう作品なんだからそういうものだって事で納得するしかない

588名無しさん:2011/02/18(金) 20:32:43
>ロボット物に人型兵器の有用性を問うのはナンセンスだろw
>どんだけ設定こね回そうと結局それより有効な兵器ってのはあるんだから
>そういう作品なんだからそういうものだって事で納得するしかない
マヴラブではベータ相手だから有利て設定で人間同士だとただの的て言われてるぞ
クーデターのとき戦闘機で戦術機ふるぼっこもやってたぞ

589名無しさん:2011/02/18(金) 20:34:06
>>584
新しく戦車や戦闘機を造る余裕がないから、今まで使っていた物を使ってるんじゃない?

590名無しさん:2011/02/18(金) 20:34:26
使用可能な兵器が戦術機くらいしか残ってないんだよ
戦車や戦闘機の生産施設は津波に全部飲まれたとかで

591名無しさん:2011/02/18(金) 20:41:26
輸送機は有るみたいだったけど、戦闘機や攻撃機の類は、日本が保有していなくてもおかしくないぞ。
戦車と戦術機は基本的には戦車優位だろうけど、運用する場所にもよる。
山岳地帯とかなら、三次元に動ける戦術機が圧倒的に優位だろうし。
戦場になるのはおそらく元々海底だった場所だろうけど、
戦車が自由に動けるような場所なんだろうか?

592名無しさん:2011/02/18(金) 20:44:50
現在地球は氷河期中で、ソ連は海が氷結して出来たところを渡ってきているから戦車では通行出来ないのでは。
戦闘機なども環境が常時吹雪で出撃できないとか。

帝国側が戦車を使っていないのは降雪し続けるので道路が閉鎖され戦場に移動できないとか。
戦術機は雪に埋もれても跳躍移動できるけど戦車は雪に埋没してしまうからとか。

593名無しさん:2011/02/18(金) 20:52:01
重金属を含んだ大量の粒子が空中を舞ってて、それで氷河期になってるんだから
飛行機は、エンジンが塵吸い込んで飛べないだろ。

594名無しさん:2011/02/18(金) 20:52:37
補給の問題から最も余裕がある戦術機が使われているのでは?
燃料弾薬ともに余裕なんかまるでないでしょうから、
戦術機以外の兵器は備蓄している分がすでに尽きてしまい、
BETA戦の主役である戦術機しか戦力にならない状態なのでは。

595名無しさん:2011/02/18(金) 20:53:27
戦術機は火力と機動力が両立してるし、離着陸の場所も要らない
ついでにいうと優秀なパイロットも多いから、大規模戦闘ならともかく散発的な略奪者の撃退なら
悪くない選択肢だと思われる
他の通常兵器だとこの状況で敵が使ってる戦術機に対して対応するには一長一短かと
と言うか、なにを使えば戦術機より現在の条件で有効に作用するか思いつかんし

596辺境人:2011/02/18(金) 21:00:53
しかしBETAの心配が不要だからとここで戦術機の開発と生産を止める
決断は難しいでしょうな。BETAにしか使えないとわかっていても
これまで戦術機中心でやってきた編成をすぐ方向転換するのは難しいし
かといって黒旗軍に対応した兵器なんて何をどうしろと……w
この天変地異では衛星網などもほぼ全滅してるだろうから宇宙ロケットや
宇宙用兵器どころじゃないでしょうしね。つか黒旗軍に衛星を渡して
衛星軌道に配備してもらうようにお願いしなければいけない状況だろうしw

597名無しさん:2011/02/18(金) 21:05:34
金も人もモノもないんだから、どれもこれもあるもので対処するしかないんだろう

598名無しさん:2011/02/18(金) 21:06:52
ついさっきまで、北米にはBETAがいたわけだし、戦術機の生産を止めるのは不可能でしょうね。
まぁ、ゲームの状況ですら戦車が使われていたんだから、戦車が全く配備されていないというのはおかしいとは思うけど。

599名無しさん:2011/02/18(金) 21:09:44
戦車の速度じゃ戦術機には追随できんからなあ
多分大都市には防衛隊として配備されてて、遊撃的に戦術機を運用してるから
戦術機同士の戦闘が頻繁してるんじゃない?

600名無しさん:2011/02/18(金) 21:21:27
しかし考えれば考えるほど問題が出てくるな
食料然り平気然り
主人公が数日気付くの遅れてたら人類滅んでたよねコレ

601名無しさん:2011/02/18(金) 21:25:06
んー
アメリカの執れる手段としてはあの世界では事実上アメリカ軍な、世界中の国連基地から兵力と物資をかき集めて
本土に持ち帰るくらい? 元々自国の物資と兵力だし、心理的抵抗は少ないかもしれん
安保一日ブッチの国だし、それくらいはする可能性が

602New ◆QTlJyklQpI:2011/02/18(金) 21:25:49
今まで対BETAなら戦車などの車両もノウハウあるけど対戦術機戦闘のノウハウがないのかな?
本土戦回避&ハイブ消滅で今までの国家負債を賄うために大幅削減受けたとか?

603名無しさん:2011/02/18(金) 21:29:22
数日遅れて滅んでたら「何でこんな事になってるんだ!?」って原因調べて、自滅に呆れて終わりだったから主人公としては面倒事抱えなくてベストEDだったんじゃね?w

604名無しさん:2011/02/18(金) 21:30:46
何故、戦術機を使い続けるのか?

簡単な事だ。
あのボディライン丸見えの装備を、美女・美少女に公然と強要できるからだろうが!

その証拠に、この作品の戦術機登場シーンで、まともにセリフがあったのは、まりもちゃんだけだw

605名無しさん:2011/02/18(金) 21:42:29
人類存亡の危機でもエロゲの誇りを貫くマブラヴ世界パネェ
そしてファーストコンタクトが長門という選択も間違ってなかったな!

606名無しさん:2011/02/18(金) 22:12:55
エロは人が生きる上でかかせないものなんだよっ!

607名無しさん:2011/02/18(金) 22:16:42
そりゃああのエロスーツの理由が戦場では「男も女も関係ないから」(そういう覚悟をするための服)なんだからww

オルタ世界の人間の行動がみんなぶっ飛んでるのは「どうせ死ぬなら好き勝手してやるZE!」
な末期的思考になってるからだろ。本気でBETEに勝てるわけないとおもってるからね

だから誇りとかでクーデター起こしてみたり避難しなかったり趣味で専用機作ってみたり美少女を生産してみたり…etc
そんな状況で危機が去ったら適合できずにオロオロするのも仕方ないよw

608名無しさん:2011/02/18(金) 22:25:06
>>本気でBETEに勝てるわけないとおもってるからね
まぁあの世界は真面目にやる気あるの?勝つ気があるの?
って真面目に言いたくなる部分が多すぎるよな

609名無しさん:2011/02/18(金) 22:28:15
酒でも飲まなきゃやってらんねー!的なヤケクソ感があるのかもなぁ

610名無しさん:2011/02/18(金) 22:35:43
深く真面目に考察すると、その手の結論に達するから、
浅く、浅くw

611名無しさん:2011/02/18(金) 23:00:25
そういや、オルタ設定の本によるとアージェの社長自身がインタビューで
もう少し現実的な世界観ならあそこまで戦術機のバリエーションは
増えないみたいな事を言ってたそうですね
あと理想郷にあったマブラヴのSSででこぽんという人が書いた
そういう粗を突っ込みまくったのがあったのを思い出した

612名無しさん:2011/02/18(金) 23:02:49
人型兵器主役にしといて今更現実的もなにもあるかw

613名無しさん:2011/02/18(金) 23:18:32
それを言っちゃあ、おしまいよ。

614名無しさん:2011/02/18(金) 23:20:53
神は自分に模して人を創造したという、
神秘の力を振るうにはどうしても人型でないと…

とかいうぶっ飛んだ設定とかなら存在しえる

615名無しさん:2011/02/18(金) 23:37:10
ハイブ落とすなら核爆発を地上で起こしてベータ吹き飛ばすか
重金属雲散布したとで空中核爆発しかない。
その後順次、核爆発で地面を削ってくと。

616名無しさん:2011/02/18(金) 23:46:13
光線級に迎撃されなければその手もあるかもね〜

617名無しさん:2011/02/18(金) 23:46:33
汎用性だけ見れば人型が一番でしょう
あと戦術機ってハイブ戦を相当意識した兵器だったはず
そういう意味では地上からハイブが消えた段階で段階的な開発縮小してるか
もしくは月面と火星ハイブを意識して低重力環境用に改造してるとか

あとはあの状況から戦術機の需要がなくなるのを嫌ったお米の国の軍需産業が暗躍したとか
いくらでもこじつけできらーね

618名無しさん:2011/02/18(金) 23:47:39
そんな環境破壊しなくても黒旗軍なら蟻の巣に水を流し込む感覚で除去してくれるぜ

619名無しさん:2011/02/18(金) 23:50:00
問題は、自国内のハイブを自国で処理するか、他者にお願いして排除して貰うか
その後の相手との上下関係が確定するからなあ
米の国の場合、自分の不始末で壊した月を直して貰った時点で永劫に風下確定な気もしますがw

620名無しさん:2011/02/19(土) 00:00:45
いや、滅亡の危機を救ってくれる訳だから地球の生命は須らく頭上がらないと思うがw

621名無しさん:2011/02/19(土) 00:02:19
>>617
同じ技術なら低シルエット高機動多脚戦車の方がいいかもです。
歩兵さんの大事な技術に匍匐前進があるくらい
人型はそのままの態勢では戦場では危険極まりないです。

>>619
心に棚を作って
「方向性ま違ってなかった、問題は技術面にあった、だから異星人さん、米国優先で技術状態をくれないか?」
とか言い出したりしてw

622名無しさん:2011/02/19(土) 00:05:00
将軍さまは、毒を食らわば皿までと開き直っているな。
この期に及んでは何をしようと立場が好転するわけもない。

623名無しさん:2011/02/19(土) 00:20:45
まず社長自身のインタビューに対して
現実路線なら戦術機いらないよという意見ですよ

光線級が地上目標も全撃破なら戦術機も全撃破だろ。
自陣よりでも起爆さえすれば地上爆発で有効範囲が狭くなるが、
迎撃できない爆圧で潰せる方法が現実路線だよ。

もう一つは、重金属雲散布後再突入駆逐艦の代わりに核爆弾打ち込むだけ、
もちろん重金属雲は吹き飛ぶんで繰り返しが必要。

エロゲ+核万歳は社会的にやばくて作れなかったということだと思う。

624名無しさん:2011/02/19(土) 00:24:00
たしか設定上は初期のハイブを核で吹っ飛ばしてたりするがなw
中国が(当たり前だが)自国内で使いたくないっていってオリジナルハイブ爆誕! だったような

625名無しさん:2011/02/19(土) 00:24:56
戦術機存続させるためとしてVF-0提供してやったほうがいいかもな(汗

626名無しさん:2011/02/19(土) 00:25:54
>>620
でもなんか、頭上がる気でいるみたいですよ本編に出てきてる各国代表w

627名無しさん:2011/02/19(土) 00:30:13
その冷静なようで確実にトチ狂ってる政治がマブラヴクオリティだからなw

628名無しさん:2011/02/19(土) 00:31:25
人類絶滅も時間の問題という絶望的状況だから、とち狂わないほうがある意味おかしい

629名無しさん:2011/02/19(土) 00:38:20
>>623
現実路線だと光線級は存在しえない
という話も聞いた事がw

630名無しさん:2011/02/19(土) 00:51:19
>>624
土木工事な感覚でやってもよさそうなものでしょうになー、かの国なんだから。

631名無しさん:2011/02/19(土) 00:56:13
中共なら国内で核を使うことをためらうことはありえなそうだけどなw

632名無しさん:2011/02/19(土) 00:59:50
単に核兵器を使ってハイブが壊れたりしたらハイブから何も手に入らなくなると思ったんじゃね?

633earth:2011/02/19(土) 01:24:25
ご意見、ご感想ありがとうございます。
色々とトラブルがありましたが、何とか第17話を書き上げました。
皆様の大好きな(笑)米国の登場です。
それと今回はタイトルが思い浮かばなかったので、サブタイトルはなしです。

634earth:2011/02/19(土) 01:24:57
 未来人の多元世界見聞録 第17話


 帝国政府がある意味悲壮な覚悟で、黒旗軍からの支援を受けることを決断した頃、黒旗軍による月の修復と
元の軌道への復帰作業を知った各国政府は、新たな異星人の圧倒的な力に恐怖すると同時に、その力を如何に
自国のために利用するかで頭を悩めていた。
 何しろ生き残っている国々は青息吐息を通り越して、断末魔の叫びを挙げる寸前(一部の国は挙げている)で
あった。
 もはや異星人だろうが、悪魔だろうが自国を立て直すことができる力を持った存在が現れたのなら利用しない
手はなかった。
 勿論、反対したり慎重論を唱える人間も居る。

「彼らこそがBETAを操っていたのではないか?」
「この行為はマッチポンプではないのか?」

 彼らはそう言って異星人に近寄ろうとする人々を諫言するが、そんな諫言は大した効果が無い。
 何しろ人類はまさに今日、食べるものさえ事欠いているのだ。たとえ相手が悪魔だろうが、BETAの親玉
だろうが縋らざるを得ない。 
 さらに冷静に彼我の実力差を考慮できる人々は、黒旗軍がBETAの親玉である可能性は低いと判断していた。
 
「彼らの実力なら、BETAを送りつけるような非効率的な行為などしなくても、人類を絶滅させて地球を
 手に入れることくらい可能だろう」

 黒旗軍への接近を推進する某国高官は会議の席でそう言い放った。
 しかし、かといって各国首脳が黒旗軍を完全に信用したわけでもなかった。

「彼らを100%信用はできん。油断していたら、頭から丸かじり、という事態だけは避けなければならない」

 高官たちは長門が聞けば呆れた表情(殆ど無表情だが)をし、朝倉が聞いたら、鼻で笑いそうな台詞を吐いて
部下達を戒める。

635earth:2011/02/19(土) 01:25:46
 各国首脳は自分達を即死させかねない劇薬である異星人・黒旗軍を存分に利用するべく動く一方で、アメリカ
への警戒を強めていた。

「あの犯罪国家が黒旗軍に無礼なことをしないように気をつけなければ」

 今の人類にとって黒旗軍の上位存在、通称《総司令官》は神のごとき絶対者であり、絶対逆らってはならない
存在であった。それは同時に地球の新たな盟主の誕生を意味していた。そしてその盟主は日本と関係を持っている。
 下手をすれば日本が黒旗軍の代理人という形で世界の覇を唱えることになりかねない。そんなことをアメリカが
認めるはずが無い、誰もがそう思っていた。
 故に彼らは恐れた。相手の価値観を考慮しないあのならず者が、上位存在の逆鱗に触れることを。かつて月を
砕いたときのように無作法で身勝手な行為に出ることを。 
 アメリカ合衆国。かつて世界の守護者を自称し、そして他称された国家は、オルタネイティブ5の焼き直しで
あるオルタネイティブ6の発動をさせたことによって、人類を破滅に追いやった《史上最悪の犯罪国家》との烙印を
押されていた。
 大崩壊から生き残った人々は、アメリカ人を徹底的に敵視した。BETA相手の絶望的な絶滅戦争がやっと終わり
復興に向けて頑張ろうと思っていた人間達が、自分達の未来を文字通り消し去った米国を憎悪するのは当然だった。
 各国ではアメリカ人の排斥運動が常態化した。世界の守護者を気取ったアメリカ軍はいつしか、世界を破滅に
追いやる悪魔の軍団のような扱いを受けることになった。
 自国が主導したオルタネイティブ6が世界を文字通り破滅に追いやったことを知る米軍軍人達は各国の人間から
浴びせられる憎悪の視線に耐えるしかなかった。
 心ある一部の米軍の高級将校は、救助活動を支援することを考えたが、その目論見はすぐに水泡と喫した。
 本国に隕石の直撃を受け、さらにハイヴを築かれた米政府は恐慌状態となり、世界中に展開していた軍の引き上げ
を命令したのだ。 
 さらにこれまで行ってきた各国への支援も全て打ち切った。各国政府はこれに抗議したが、本国が隕石によって
大打撃を受けた上に、BETAの脅威に晒されている米国は聞く耳も待たなかった。
 故に彼らは世界を破滅させた上に、約束破り上等のならず者、犯罪者扱いされ、世界から孤立した。
 だからこそ、各国は恐怖したのだ。あの、ならず者の元地球の盟主が、新たな盟主に喧嘩を売ることを。
 そんな心配をされるアメリカ首脳部は、臨時首都アトランタで新たな異星人へどのように対処するかを
冷静に検討していた。

636earth:2011/02/19(土) 01:26:18
「黒旗軍に対抗するのは不可能どころか自殺行為。現状では彼らに平身低頭して取り入るしかない、か」

 オルタネイティブ6を主導した大統領が昨日拳銃自殺を遂げたために急遽、大統領に昇格した元副大統領は
ため息をつきながら結論づけた。これに渋々とだが閣僚達は頷く。
 出席している統合幕僚会議議長はくらい顔で報告する。

「BETAの侵攻を食い止めることは現状では不可能です。このままでは1年以内に北米全土がBETAに
 埋め尽くされます。軍人として言いたくはありませんが、黒旗軍による速やかなハイヴの掃討を要請するべき
 段階と思われます」
  
 G弾への信仰が強かった米国でも、現在G弾は禁断の兵器扱いであった。
 実際、月を砕いた兵器を自国内で使用することなど出来るわけがなかった。自国内で核兵器を使うことも
検討されたが、今後のことを考えれば二の足を踏むものだった。

「ますます黒旗軍に頭が上がらなくなりますな」

 国務長官はそういってため息をつくが、大統領は首を横に振る。

「すでに我が国が仕出かした大失態を尻拭いしてもらったんだ。今でも頭は上がらんよ」
「確かに」

 そこには各国が懸念するようなやり取りはなかった。伊達に米国は世界の覇権国家になったわけではない。
 彼らは彼我の実力差を正確に把握し、そして最善の道を選ぼうとしていた。 

「彼らに頭を下げて支援を受け、さらに黒旗軍にうまく取り入ることで、彼らをバックに少しずつ国際社会に
 復帰する。これしか道は無いだろう」

 大統領の決断に誰も異を唱えなかった。
 東部は隕石によって大打撃を受け、さらに北部は寒冷化によって凍土と化しつつある。ワシントンDCさえ
首都として機能しなくなり、アトランタに首都を移さざるを得なかったほどだ。
 さらに西部はBETAが跳梁跋扈しており、今現在も多数の市民がBETAの犠牲となっている。BETA
によって東部へ避難することが適わない住民達は中南米へ避難しているが、そこでは悲惨な目にあっている。
 手段を選んでいられなかった。

637earth:2011/02/19(土) 01:26:48
「しかしすでに黒旗軍は日本と交流をもっている。出遅れたのが痛いな」

 大統領の言葉に、国務長官が胸を張って答える。

「土地の租借問題を見る限り、日本政府は黒旗軍とうまく交流ができているとは言えないようです。
 確かに日本を仲介にしなければならないのは痛いですが、いずれは日本を出し抜き、我が国へ彼らを招致して
 見せます」
「どこを貸し出すのだ?」
「フロリダです。この氷河期といってもよい世界で数少ない温暖な土地です。そして臨時首都であるアトランタの
 目と鼻の先にあるこの州を差し出すとなれば、彼らも我が国がどれほど本気かを理解してくれるはずです」
「だが我々の真意が彼らに伝わるかね? 彼らは随分、こちらと感性が違うようだが」

 地球派遣艦隊司令官の姿を思い浮かべて尋ねる大統領に、国務長官は断言する。

「何とかして見せます。合衆国のために」

 すでに国務長官はアメリカに残された最良の頭脳集団を呼び寄せて、黒旗軍、そしてその上位存在に関する
分析を開始させていた。

「確かに感性や価値観、考え方が異なる相手ですが、その思考方法は論理的(地球人のものとは違うとは言え)で
 あるはずです。そうでなければあのような科学力を持つはずがありません」
「それを解析する、か。時間は?」
「情報が少ないために時間が掛かります。ですがこれから日本の仲介のもと、黒旗軍と積極的に接触していけば」
「判った。頼む」  

 そういうと大統領は閣僚達を見渡して言う。

「諸君、確かに我々は現在非常に苦しい立場にある。史上最悪の犯罪国家として後ろ指を差され、さらに前大統領
 の行いによって約束さえ守らないならず者とされ、国際的信用は地に落ちている。
 だが決して諦めてはならない。我々が諦めてしまえばアメリカの理想も、正義も復活する事なく、悪の
 レッテルを貼られ歴史に葬られることになる。そして国民とこれから生まれる子供達は永久に苦しむ
 ことになるだろう。それだけは絶対に避けなければならない。我々の命を差し出してでもだ」

 絶対に諦めない、その決意を聞いた閣僚達は力強く頷き、それぞれの仕事に戻っていった。
 かくしてアメリカは動き出す。

638earth:2011/02/19(土) 01:30:58
あとがき
拙作ですが最後まで読んでくださりありがとうございました。
今回、色々とトラブルを抱える中で書いたので、出来が不安なのですが
どうでしょうか?
大人気(笑)の米国は結構冷静な態度で黒旗軍との交渉に臨みます。
まぁかなりの崖っぷちですけど……この米国が国際社会に復帰できるのは
何時の日になることやら。

639New ◆QTlJyklQpI:2011/02/19(土) 01:31:51
その行動が余計に後ろ指どころか文字通り刺される結果を招きかねないけど・・・。

640名無しさん:2011/02/19(土) 01:31:57
アメリカの交渉相手はマイケル・ウィルソンあたりで


さすがにアメリカも冷静思考だな

641名無しさん:2011/02/19(土) 01:56:35
乙でした。

642名無しさん:2011/02/19(土) 01:58:08
ハートマン軍曹型インターフェイスを派遣して『オレの尻を舐めろ!』と言ったら本当に舐めそうですねw
帝国もアメリカも冷静だと、黒旗軍に喧嘩を売る相手っていますかね? ソ連・ロシアは内ゲバ状態だし・・・中華か欧州か?
どこかがバカやってくれる事を期待します。

643名無しさん:2011/02/19(土) 02:01:28
このバイタリティは間違いなくアメリカだ
しかもマブラヴのなんかおかしいアメリカじゃなくて現実のw

644名無しさん:2011/02/19(土) 02:17:49
地球の新たな盟主扱いとは、どんどん話がややこしくw

地球の復興とBETAの掃討が完了して、
「仕事が終わったので帰ります。念のため太陽系外周部に防衛艦隊を置いておきます。では後はよろしく」
とばかりに黒旗軍があっさり去っていったら、
「え?帰っちゃうの?」という感じで地球人は全員ポカーン状態になりそうだな。

645名無しさん:2011/02/19(土) 02:31:53
なんというか神様扱いされちゃったな、《上位存在》
ここは期待に応えるべく、超越存在っぽい演出でもしてみたらどうか?

長門と朝倉の呼びかけに応え、巨大な光の塊りが地球の近辺に出現するとか。
当然、呼び出し時には、巫女衣装着用という事でw

646名無しさん:2011/02/19(土) 03:00:01
後先考えずに抜け駆けしようとするミンジョクが出てきそうだが

647名無しさん:2011/02/19(土) 03:04:36
>後先考えずに抜け駆けしようとするミンジョクが出てきそうだが
とことか追い詰められてるからどこの国が抜け駆けをはかってもおかしくないよ

648名無しさん:2011/02/19(土) 03:12:12
とりあえず、日本を経由しないでアメリカと黒旗軍が対話交渉はじめられたら、日本は切り捨てられてもおかしくないかな?
上位存在的には、色んな意味で面倒な事になりそうな日本より、比較的冷静なアメリカと交渉して支援したほうが楽だろうし……こりゃ日本の目的(黒旗軍との交渉などのアドバンテージ)は潰えるかな?

649名無しさん:2011/02/19(土) 04:19:12
というよりこの期に及んでまだ利権争いかよ……
自分たちが保護動物程度でしかないことを一度思い知らせてやればいいのに

650名無しさん:2011/02/19(土) 07:40:20
アメリカの暴走より、アメリカの暴走を畏れた他国の暴走の方があり得る事態になってきたw

651名無しさん:2011/02/19(土) 08:46:18
交渉なんてどうでもいいだろ、月なおしたように
勝手に修復して回るだけだよ。
だめ押しは、交渉が大事ならなおのこと世界に恨まれている米とは協力できません。

交渉したよという事実が重要で、主人公が納得できれば
日本政府も米政府もまともに相手にはしないでしょう。

652名無しさん:2011/02/19(土) 08:50:34
主人公が自分で結果に納得できればそれで良いって話だからな

653辺境人:2011/02/19(土) 09:24:05
投稿乙でした!

単に国家が生き残る、ということ単純なことにもいちいち正義とか持ち出す
あたりがいかにもアメリカだなぁw どんな大きな失敗をしてもアメリカの
理念は絶対に正しいというあたりが外国人から見れば不気味で恐ろしく見えて
しまうのですが……嫌われてる自覚があるならもうちょい反省しろよと言いたく
なります。どう見ても今度はうまくやると言ってるようにしか見えないしw

654名無しさん:2011/02/19(土) 09:32:44
黒旗軍との距離が現時点で一番違い帝國が思いのほか間抜けだし
下手をすれば他国に出し抜かれかねないよな。

655名無しさん:2011/02/19(土) 09:58:20
最新話をよむかぎりアメリカはいまでも最大勢力っぽいね

656名無しさん:2011/02/19(土) 10:15:43
そうやって既存のシステムに潜り込んだりするのではなく、
既存のシステムを出し抜こうとするから、いつまでたっても「無作法な田舎者」にすぎないんだがなぁ。
日本の場合、曲がりなりにもオルタ7を成功させて黒旗軍を招待したんだから、
最も深く結び付いているのも理解できるし、納得できるから、他国も一歩譲るだろうけど、
アメリカがそれをかすめ取ったら、今まで以上に世界中から恨みを買うわけで。
他国が国外にちょっかいをだせるようになるまでに、世界中を相手に戦争できる力を手に入れられる自信でもあるのだろうか。
黒旗軍は、日本とソ連・朝鮮との紛争に積極的にかかわっていないし、戦争が始まったら仲介してくれる保証はないんだが。

そもそも、恒星間ネットワークを持つ異星人に、惑星上の距離がどの程度意味を持つのか。
この辺は、日本も誤解しているからアメリカだけのミスじゃないけどね。

657名無しさん:2011/02/19(土) 10:33:46
乙乙

米国が真っ当だー!
内輪もめして機嫌損ねた(と思ってる)帝国とは偉い違いだ…
犯罪国家という烙印が逆に一致団結させてるとか?w

658名無しさん:2011/02/19(土) 10:39:16
アメリカとしても第二のユダヤとしてイエスを裏切るどころか世界を滅ぼしかけたと未来永劫迫害されるのは避けたいでしょうね。
移民国家としてアメリカ人は消えても問題ないけれど。
60年代から戦争を続けていると人権意識もデタントといった外交感覚も発達していないからこういう行動も無理も無いか。

659名無しさん:2011/02/19(土) 10:41:02
>東部へ避難することが適わない住民達は中南米へ避難しているが、そこでは悲惨な目にあっている。
だからねえ。なにげに中南米ではアメリカ難民迫害&虐殺祭り開催中と見た

660名無しさん:2011/02/19(土) 11:03:36
乙です〜
指導層が帝国より冷静で、責任感も強そうですね。
自分達の世代では負債を返し切れないが、次の世代…駄目なら次の次の世代には…
という感じで

なんか敗戦直後、なんとか日本を立て直そうとした人達がオーバーラップしますね。

661New ◆QTlJyklQpI:2011/02/19(土) 11:12:21
皮肉ながら無能がやらかした事態で正常な思考をアメリカは取り戻せたけど
あらゆる意味で遅いですね。まだオルタ5・6主導したやつ等が生き残ってれば
黒旗軍の技術でまた暴走をしそうだが。てかオルタ6やった大統領が拳銃自殺って
どんだけ無責任なんだよ・・・・。
でもアメリカも所詮選挙で選ぶから冷静な臨時の大統領の後トンでもな奴が後釜に座ったら
ペテン国家の名を新たに追加しそう。
トウモロコシ栽培教えた先住民絶滅させた要領でこられたらウザイから技術は渡さない方向で。

662名無しさん:2011/02/19(土) 11:19:48
瀕死状態でもアメリカ舐めちゃいかんのが良く解った
技術提供はなしにせんと、最低限度からでも飛躍的に発展させそうだ
なにしろG元素手に入れただけでG弾やらXG-70シリーズやら作っちゃうお国ですし

663名無しさん:2011/02/19(土) 11:29:34
首都のまん前を差し出す覚悟がどう取られるか、だな
過去の罪を悔いて本気で地球の為に身を削ります!
と取られたら帝国からあっさり乗り換えるかもしれないし

664名無しさん:2011/02/19(土) 11:30:47
こういうアメリカなら、
判官贔屓的感情を持ってしまいますよ。
しかし、オルタ6は米国にとってベトナムを遥かに超えるトラウマでしょうね。
(この世界では建国以来最大の挫折になるのかなぁ)
それを教訓にできるかどうかが米国復興のカギかも。

665名無しさん:2011/02/19(土) 11:35:36
>>663
米国が生き残る為には、今度こそ地球の為に滅私奉公するしかないでしょう。
手遅れと言われようが、合衆国国民はまだそこに生きてますし…
こんな時に指導層がマトモなのは、この国の強さなのかぁ
まあ上手くいっても国威を回復されるには最短でも50年以上はかかるでしょうが

666名無しさん:2011/02/19(土) 11:38:37
確かに、首都の目前でしかも良い土地を提供し、その上で自らの身を削ってでも世界の為に働きだしたら
訳が解らない帝国よりもアメリカの方をあっさりとるかもしれませんね。

667名無しさん:2011/02/19(土) 11:49:36
首脳陣が自分の命投げ出してもと覚悟してるところとか、強いよねえ

668名無しさん:2011/02/19(土) 12:02:10
自分たちの罪すら交渉のカードにする強かさを持ってそうだしなー
こういう時はやっぱ命令系統が一本で意思統一出来てる方が強いね

669名無しさん:2011/02/19(土) 12:06:51
問題は、黒旗軍にとって地上拠点は、そこまで重要な場所というわけでもないという点。
むしろ宇宙から物資を投下するのなら、孤島に拠点を構えていた方が色々と便利だという。
その気になれば、陸上にピンポイントでコンテナを投下したうえで衝撃を完全に殺すことも可能でしょうけど、
大雑把に投下&海を緩衝材に利用の方が圧倒的に効率的だし。

フロリダ沖にも海はあるけど、太平洋のど真ん中の方が便利だろうしなぁ。

670名無しさん:2011/02/19(土) 12:12:31
実際、移動能力付きの人工島にした方がやりやすかったんだろうなあ

671名無しさん:2011/02/19(土) 12:13:50
恐らく内部のG弾派をきっちり排除・監視して暴走予防もしてるだろう
いかん、自分の中のアメリカ株が上がっていくw

672名無しさん:2011/02/19(土) 12:16:35
物資投下の衝撃なんか慣性、重力制御なんかを簡単に駆使するであろう、
黒旗軍には些細な事、逆に言えば、提供する場所が何処であろうが問題無いと

後は感情面とかメンタルな話
そういう面では帝国は、黒旗軍の最高司令官に多少なりと思い入れがある
本編の主要人物が多数いる事がアドバンテージ
米国はその点において圧倒的不利だから、もう平身低頭、誠意を尽くすしかないだろう

673名無しさん:2011/02/19(土) 12:16:36
地上拠点に拘る必要はなく、人類を安心させる為なので。
借りた土地の利便性は、支援物資を多分運ぶ国にとっての問題。
主人公は別に気にしないと考えられる

674名無しさん:2011/02/19(土) 12:20:55
思い入れも毒蛇扱いの先生のせいでマイナス補正がかかりそうな気も
「やっぱあの先生とは関わるの面倒だわ」
と思われたら扱いやすそうな米に傾きそうな予感

675名無しさん:2011/02/19(土) 12:23:47
アメリカにとってはG弾と月の件は一生残るトラウマだろうな
世界を支えた偉大なる国で世界の中心から史上最悪の悪行をやり人類を滅ぼしかけた史上最悪の国に様変わりだもんなw
もう黒旗軍に我が国を犬とおよびくださいって気分かな?www

676名無しさん:2011/02/19(土) 12:25:12
周辺もBETA駆除済みだからっていえば
「地球にいるといじめられるからバーナード星まで送って」って言いそうな気が
上位存在(笑)の手間は一時的に増えるけど人類の生存って点ではその方が良い。
人類の密度が下がるので落ち込んでる太陽系のキャパシティの面からも良いし、
文明は援助を早期に止めたら衰退しそうだけど。

677名無しさん:2011/02/19(土) 12:28:45
>>672
そりゃ、必要があるんならマスキャッチャーを作るだろうけど、
そういう施設を作らなくてもいいという点で、南鳥島はフロリダよりも優れているわけで。

黒旗軍にとって、町の近くにあることで得られるものが有るわけでもないし。
首都にビルでも借りて、そこにカナーバを置いておけば、政治的な利便性は完全にクリアされる。

他国へ向けたパフォーマンスとしての意味はあるだろうけど、黒旗軍的にはフロリダに拠点を移すメリットは無いような。

678名無しさん:2011/02/19(土) 12:33:43
善意でやってる事だから誠意を見せれば案外あっさり答えてくれる気もする

679名無しさん:2011/02/19(土) 12:36:30
「面倒くさい」と思われたら帝国終わりだろうなあ
利害ではなく気分的問題で介入してるから、そういう意味では厄介な相手である
何しろ相手の機嫌を損ねる要因も、どの程度まで許容範囲かもわからない状態で、
積極的に最大限の利益を得ようと活動しないと国が困るわけだから

680名無しさん:2011/02/19(土) 12:36:41
>>677
北米大陸での復興活動を行うには便利でしょう。
というかw
地域的な有利不利は恒星間航行可能で、多くの超技術を持つ黒旗軍にとっては
ほんと些細な問題でしょう。

まあフロリダに援助物資集積所を作るとしたら、
「どんな国でも本気で地球を復興させる気なら、思い切って援助するかもよ」
(近所のスーパーが500円以上の買い物に卵一パックおまけする感覚で)
という政治的意図で行われるとかかな?

681名無しさん:2011/02/19(土) 12:40:07
いっそアメリカを復興させる展開もありかも

682名無しさん:2011/02/19(土) 12:42:18
それこそシムシリーズをやる感覚で、こっちに介入したらどうなるかなとか
そんな感じでやりそうだ。それに振り回されて、どんな意図があるのかと深読みするとか

683名無しさん:2011/02/19(土) 12:43:38
アメリカ復興させて、後全部丸投げするのが楽っちゃ楽よね
またなにかやらかして振り出しに戻るイヤな予感さえ無視すればw

684名無しさん:2011/02/19(土) 12:49:14
それだと地球復興後にアメvs世界になるな多分w
大量破壊兵器を使わない、戦術機とかでの戦争なら上位存在は楽しく観戦できるよー

685名無しさん:2011/02/19(土) 12:50:17
>>679
一番面倒が少ない方法は、先生辺りに黒旗軍が可能なことの一覧を送りつけた上で窓口に任命して、
政治的な交渉や復興の順序、援助物資の量と内容を全部決めてもらうことだけどな。
もちろん、窓口に任命した人に近い人が優遇されるだろうけど、そんなことはどうでもいいと割り切れればだが。

>>680
さすがに黒旗軍でも、惑星上と宇宙の違いは有ると思うのですよ。
だから、宇宙から物を下すのに便利な場所が一番都合がいいと言っているわけで。

686名無しさん:2011/02/19(土) 12:52:43
G元素取り上げてしまえばG弾作れないから、援助と引換にG元素ださせればいいかも。
人型兵器同士の戦い観戦したいから、ルール押し付けて、これ守って戦争やるならいいよ
とか言い出しそうだな、

687名無しさん:2011/02/19(土) 12:54:22
そーいや、人類同士で戦争しているんなら、それを眺めるのも一興とか言ってたな。
別にどうしても戦争をみたいわけじゃないだろうけど、どういう方針で事を進めるつもりなのやら。

シムというよりは、civに近いのか?

688名無しさん:2011/02/19(土) 12:57:43
人類すべてをコロニー等に移住させて戦術機ファイト開幕ですね、わかります

689名無しさん:2011/02/19(土) 12:59:17
>>685
宇宙戦艦ヤマト的には翼を出すか出さないかの差ですからw
スタトレ的には大規模転送装置を設置とか
ナデシコ的にはナノマシン散布
マクロス的にはなんでしょう?

690名無しさん:2011/02/19(土) 13:02:34
地球環境再生のために環境系ナノマシンを散布してくれるんで、何とか解析できれば
太陽系各惑星への植民が可能になるな! 特に火星!

……は、今酷いことになってたっけ?

691名無しさん:2011/02/19(土) 13:07:36
デスラー艦によるミサイル釣瓶打ちでフルボッコにされてたような
G元素だけなら腐るほど余ってんじゃね?

692名無しさん:2011/02/19(土) 13:16:34
G元素、波動エネルギーによる飽和攻撃の後に回収可能な形で残ってるかねぇ……

693名無しさん:2011/02/19(土) 13:38:38
>>689
マクロス的には、地上と宇宙の差は大きいぞ?
ヴァルキリーは大気中だと推進剤がいらないからな。

そして、どの世界でも宇宙から地上に物を下すのはやっぱりそれなりに手間取っていたり。
なんとでもなる問題なので、始めにフロリダに基地を作ったのなら、動かさないでしょうけど、
基地を動かす+面倒な作業を増やすというデメリットを考えるとなぁ。

694名無しさん:2011/02/19(土) 13:41:14
交渉するのなら、女性型の擬体で月をバックに「私は黒旗軍のス(ry」とか
男性型の擬体で高笑いしながら「宇宙の絶対者は私だ。私こそ宇宙の法であり、秩序なのだ!」とか
かまして欲しい。

695名無しさん:2011/02/19(土) 15:00:13
というか、黒旗軍の技術力なら軌道エレベータぐらい作れそうだな。

696名無しさん:2011/02/19(土) 15:03:33
ボソンジャンプもどきで解決しないかな?
火星に演算ユニット器設置して

697名無しさん:2011/02/19(土) 15:36:51
>>695
軌道エレベータは赤道近くじゃないと駄目じゃなかったっけ?
南鳥島だと、北過ぎるから無理っぽい。

698名無しさん:2011/02/19(土) 16:01:24
輸送力の問題もあるんじゃね?
瞬間物質位相装置は有るんだし、地上に物質を転移させるのは可能だろう。
そのに気になれば軌道エレベータもマスキャッチャーもできるだろうし、
宇宙と大気中の両方で運用できる大型輸送艦を量産するのもできるだろう。
だけど、コンテナに詰めてそのまま落とすのが一番たくさん下ろせる訳で。
軌道エレベータは、地上から宇宙に行くのならものすごく効率がいいけど、逆はあんまり効率よくないしな。

地上に積み上がったコンテナをどうするかという問題もあるけど。

699名無しさん:2011/02/19(土) 16:08:26
大量のコンテナに窓付けてドア付けてコンテナハウスにして難民キャンプへ

700名無しさん:2011/02/19(土) 16:09:49
どっかにコンテナを重ねて作ったアパートあるのを思い出したw

701名無しさん:2011/02/19(土) 16:43:48
超巨大なコンテナにバッテリーとモーターもつけてやって、自航可能な文字通りの意味のコンテナ船に
してやればいいんじゃね。そうすれば無駄なく使える。

702名無しさん:2011/02/19(土) 16:50:55
異星人が作ったコンテナとか調査資料としても資源としても唾涎なのでは

703名無しさん:2011/02/19(土) 16:57:58
強化プラスチックもどきを材料にするとか。
使用後は、化石燃料の原料にできるとかだと無駄が無いな。

704名無しさん:2011/02/19(土) 17:51:17
>コンテナに詰めてそのまま落とすのが一番たくさん下ろせる

大気圏突入に耐える特殊コンテナを作らなきゃならん事と
下したコンテナを上げる手間を考えたら、
他と比較して、そう効率の良い手段とは思えないなあ

一度作れば貨物用転送ゲートが一番効率よくね?
作るのめんどくさければ移動式のゲートシップを建造するとか?

705名無しさん:2011/02/19(土) 18:01:00
黒旗軍はオンラインゲームのなかのって設定だし
ゲームバランス壊すようなのはなんらかの制限かかってそうなんだが

706名無しさん:2011/02/19(土) 18:05:19
たとえばアンドロイドや有機ヒューマノイド提督を生み出す時に
エロ過ぎる衣装を着せたり、性的対象にするとかは制限がかかってるかもw

707名無しさん:2011/02/19(土) 18:11:20
>>704
真空空間と直結する穴開けたらヤバイだろ。 逐一エアハッチを開け閉めするのも面倒だろうし。

資源採掘用惑星の環境も多種多様だろうし、いろんなところで使うことを考えるなら、
デフォルトで作れるコンテナは一通りの、耐衝撃・耐熱・耐酸・耐アルカリ強度は持っていると思うが。
もちろん、その辺の設定も変えられるだろうけど、量産効果と環境ごとに最適化することのコスト削減効果を比較して、
どっちがより優れているかというのは、状況次第としか言えん。

708名無しさん:2011/02/19(土) 18:11:38
主人公てマヴラブ世界に行くとしてもゲーム内の自キャラでいくことになるよね

709名無しさん:2011/02/19(土) 18:18:29
>>707
宇宙空間にエアハッチ付きの大型艦(トップをねらえクラスとかw)
地上はゲートのみとかね

710名無しさん:2011/02/19(土) 18:22:41
>>697
wikiによれば、赤道からかなり離れててもOKだそうだ。
適正を赤道を100%とすると南北35度は50%、そこから先は急速に適正が減少するのだそうだ。

711名無しさん:2011/02/19(土) 18:53:22
>>708
>勿論、老人のモデルは土方艦長だ。アンドロメダに乗るのはこの人物以外にない。
> ちなみにヤマトならば沖田艦長、バーミンガムに乗るときは、ワイアット大将と、乗る船によって彼は
>アンドロイドの外見を変えている。マニアなりのこだわりと言えよう。

ってことなんで、その気ならどんな外見の自キャラでも作れそう

712名無しさん:2011/02/19(土) 18:56:16
いっそ空飛ぶスパゲッティ・モンスターにでもすれば下手につつかれないんじゃね?

713名無しさん:2011/02/19(土) 19:27:28
>>712 それだ!

もしくは、スライムになって「ぼく わるいスライムじゃないよ!」と言ってみる。

714名無しさん:2011/02/19(土) 19:34:24
みんな自己設定の披露が好きだなw

715名無しさん:2011/02/19(土) 19:35:03
グレイ型宇宙人や発光体なども良さそう

716名無しさん:2011/02/19(土) 19:59:21
>>714
理屈と軟膏はどこにでもつくからな。
設定からいじくれるのなら、どっちが正しいと結論付けられるようなもんじゃない。

だからこそ、水掛け論じみたSF考察が続くわけだが。

717名無しさん:2011/02/19(土) 20:58:46
>>710
『あそびにいくヨ!』では沖縄に設置してたしな。
あれに登場するキャーティア側の技術がゲーム内で使えるのなら、今のベースに直接建てた方が面倒がないと思う。

718名無しさん:2011/02/20(日) 00:42:26
まあ、主人公はシムシティ……つかシムアースみたいなノリなんだろうし

719名無しさん:2011/02/20(日) 02:50:19
変なプライドが邪魔して折角のチャンスをうまく生かせない日本。
崖から滑り落ちても身を犠牲にしてまで這い上がろうとするアメリカ。
互いに追い詰められメッキが剥がれたからここまで差がでたのではないかと。
米国贔屓と言われちゃそこまでだけど、
「自分が死んでも国としてのプライドが残ればいい」的な日本と
「自分が死んでも国が生き延びられればそれでもいい」なアメリカな感じなのかな。
原作でも感情優先して後先考えずクーデター起こして勝手に死んだバカいたしなぁ。
やっぱり大国ってだけでそれだけで恵まれるんだろうなぁ……羨ましい。

720名無しさん:2011/02/20(日) 03:02:20
日本はねぇ……
国民を守るためにある帝国軍と、将軍を守る斯衛軍というように
向いている方向からして分裂状態だからなぁ……

721名無しさん:2011/02/20(日) 07:13:35
クーデターが起きていないという事は、帝国政府や議会に蔓延っていた親米派は、未だ健在という事に。
米国の現状から、看板に『元』が付いているだろうけど、色々後ろ暗いところを相手に握られているのは間違いない。
そちら側から、土地の租借に対してお米の国が色々やったと邪推はできるな。

原作でも現政権を倒して親米傀儡政権を作るため、クーデターを起こさせる連中だからCIAとかDIAとかがやってても不思議は無い。

722名無しさん:2011/02/20(日) 08:09:50
>>720
史実も陸軍と海軍が戦争を行なってその余力で対米戦を実施と皮肉られましたね。
黒旗軍を外圧に利用して国内改革が正しい日本の姿かも。

723名無しさん:2011/02/20(日) 09:32:19
この原作と違いこの世界の日本はな…
本土にBETAが来てないから完全に国内の政治も軍も完全にバラバラだろうからな
逆にもう後が完全に無く黒旗軍に土下座しなきゃ生き残れないと自覚のあるアメリカの方が政治も軍もまとまってるだろうな。

724辺境人:2011/02/20(日) 11:24:25
いちいち許可を得なければハイブを潰せないという現状だと非効率的すぎますからねぇ。
好き勝手やっていいなら30分以内に世界中のハイブを潰せるのに……と、朝倉さん
なんかは不満を感じてそうです。ましてや許可を出す度に派閥抗争が起きてるんじゃ
それこそクーデターを考える短絡バカが出そうな気もする

725名無しさん:2011/02/20(日) 11:32:06
米国が「どうぞうちのハイヴは好きなようにしてください!」
と言えばあっさり片付くのでむしろ帝国はそうならないように妨害するんじゃね?

726名無しさん:2011/02/20(日) 11:33:27
どうせ三千光年以内を掃討して最低限のアフターサービス用の艦隊を置いたら去るんだし、
アホどもに地球は上位存在≪総司令官≫殿の一時的な保護に入り
地球生命体は自力で文明・文化が存続できるようになるまで保護指定にするとか露骨に言って
最低限の外交だけやってがりがり地球環境を復活させていっていい気がしてきたw

727名無しさん:2011/02/20(日) 12:31:28
というか、開発独裁的に武力で押し通して自然復興させて
そのままさようならしてしまえばよかったんだと思うんだ。
下手に外交チャンネルなんて開かないで……今更だけど。

728名無しさん:2011/02/20(日) 12:35:06
この世界の地球人類自滅大好きだからなあw

729名無しさん:2011/02/20(日) 12:37:11
開発独裁で復旧するより、戦争や飢餓、疫病や凍死で絶滅する方が先になりそうだったんでしょ。
すげーめんどくさい

730名無しさん:2011/02/20(日) 12:40:27
めんどくさいならもう放置てのも一つの手だね
しったことか勝手に滅べで

731名無しさん:2011/02/20(日) 12:45:32
「見捨てるのも心苦しい」って気持ちを「めんどくさい」が上回るとそうなりかねないからな。
それがどっちに傾いていくかも今後の見どころじゃないか?

732名無しさん:2011/02/20(日) 12:53:37
主人公は遠方で宿題とBETA潰しに勤しんでるから、今の所は面倒と感じないんじゃね?
もしBETAの上位存在を発見できれば良い感じの敵として遊べるかもしれないし
面倒と感じてるのは丸投げされた朝倉と長門だと思うw

733名無しさん:2011/02/20(日) 13:57:34
黒旗軍の生産力なら、ほぼタイムラグなしで各国に支援出来そうな気がするし
精々、順番待ちしても1〜2ヶ月っぽくない?
窓口が何処に有っても行動の是非を決めるのは黒旗軍だし、テーブル置いて
『席に着きたいならご自由に、でも行動予定の告知しかしないよ』
というのが一番平等なキガスル。
どの国も平等に扱うなら、環境回復後は放置がベストっぽいけど
ゆうこりんが追跡してきそうだよなー。あの人、大概チートだし。
変に技術与えると、イデ○ンとか普通に作りそうで怖い。
……コリン星でも与えてしまえ。

ふと、朝倉の食糧援助が“おでん缶”オンリーの妄想が……。
悪戯・嫌がらせ支援が大好評で頭を抱える朝倉が目に浮かぶ。

734名無しさん:2011/02/20(日) 15:57:05
先生がチートといえども、限界があるだろう。
石器時代の頭脳チートにコンピューターチップを渡したって、模倣できない。
生産に必要な膨大な基礎技術と機械の全てが必要になるわけで、どういうものか理解できてもどうしようもないだろう。

むしろ、上位存在をどんなのかと考えてるのか気になるね。
地球人類と直接コンタクトが困難そうなのというと
1.正体は銀河中心ブラックホール(byサイバーナイト)
 ブラックホールとその周辺の時空構造からなる知性体
 自分が存在する時間領域と、存在しうる平行宇宙を等価に知覚し干渉可能で事実上の全知全能。
 銀河の生命体を創造した創造主。

2.中性子星上の核子生命体(by竜の卵)
 縮退物質で構成され、化学反応よりも圧倒的に早い核子反応依存のためタイムスケールが圧倒的に早い。
 人間の一生に文明が何度か発展して滅びることができるくらいのタイムスケールの差と、宇宙はおろか普通の惑星の重力環境でも重力が弱すぎて生存不可能のため、人類との直接コンタクトは不可能。

3.暗黒物質生命体(byジーリー・クロニクル)
 通常物質とは重力以外の相互作用がないため、直接コンタクトは不可能。

4.プラズマ生命体(byサンダイバー、他多数)
 太陽に生息し、高温プラズマで体が構成されている。
 マップスにも出てきてたね。

5.惑星規模サイズ(byマップス、他多数)
 有名どころは銀河伝承族。
 サイズがサイズなので、うかつに(ロシュの限界内に)近寄られると重力干渉で地球が砕ける。
 低温環境での超伝導状態で自然発生したネットワークが、惑星規模の知性になった連中も。

6.実体を持たない情報生命(by出典多数)
 SF系作品では、割と昔からポピュラーなコンピューターに精神を移植した連中。
 天然物もちらほらみかける。

7.単体でなく複数で知性を持つ集合知性(by出典多数)
 音波や電波。フェロモンなどの化学物質などで情報をやり取りして、総体として知性を持つ連中。
 他の種が、個体レベルで知性を持つとは考えてないのが多い気がする。


他にも、温度や気圧などの生存環境が違いすぎるとか、液体や気体の乱流構造の生命体だとか、SFだと色々の生命体が描かれてからネタには困らんけど……
SFとか娯楽に余力を割いてなさそうだから、マブラヴ世界だとSFも充実してないだろうし、どうなるんだろう。

735名無しさん:2011/02/20(日) 16:07:25
先生がいくら天才だろうと、いくら技術を与えようと作り方すらわからんだろうから無理だろうなあ。
一般相対性理論とか素粒子論とか大統一理論を形作る数学が存在せず、理論を算数だけで理解しろっていうレベル。
普通にそういう理論が使われてそうだしw
加えてマザーマシンと巨大な基礎技術力がないとどうしようもないだろうしね。

マブラヴはSFなさそうだから、想像もつかない。
先生なら情報統合思念体みたいなのを想像できそうだw

736名無しさん:2011/02/20(日) 16:08:05
宇宙戦争に登場したタコ型宇宙人レベルじゃね?

737名無しさん:2011/02/20(日) 16:37:58
設定解説用TFEIに黄緑さんを召還すればええんや
というかそもそも正確に正しいことを教える必要もないし
なんか都合がよさそうなのを考えてもらえばいい(←丸投げ)

738名無しさん:2011/02/20(日) 17:35:32
>>735
科学技術が高度化、複雑化する程、一人の天才が出来る事が少なくなり、
研究がチームプレイなってしまうのは仕方ないと思う反面、
岸和田博士的マットサイエンティストの活躍も見たいと思ってしまうジレンマ

739名無しさん:2011/02/20(日) 17:43:00
黒旗軍からの食料援助が始まると、どうなるか考えてみる。

マブラブ世界は慢性的な食料不足で、一般の人は一日二食に切り詰めている状態。
衛士は三食だけど、やはりカロリー的にはほぼギリギリ。
こういう状況下で、いきなり充分な食料が供給されるとどうなるか?

長期間ダイエットを行っていた状態から、一気にそれを止めたことになる訳だ。
つまり……リバウンド!

まりもちゃんが、まるもちゃんになってちょっとエッチな装備をつけられなくなったり、
夕呼せんせいが、はけなくなったスカート片手に冷や汗を流す。

と、面白いと思うw

740名無しさん:2011/02/20(日) 18:01:14
>734
俺の心のバイブル、サイバーナイトの文字がががが。
どっかにサイバーナイトのSSないかなぁ…

741名無しさん:2011/02/20(日) 18:14:19
つか、夕呼先生が下手な動きしたらよってたかって謀殺されそうな気が。
もはや空の上の存在の機嫌損ねないのが第一だろうから。

742名無しさん:2011/02/20(日) 18:22:33
人類としては異星人の超科学を分析したいしすべきだが、今機嫌損ねたら地球アウトだから
ばれたら確実に起こらせる技術窃盗は慎重に慎重を重ねないといかんよね

743名無しさん:2011/02/20(日) 18:24:05
>>734
時間の感覚が全然違うというのが、一番簡単で想定しやすいかも。
現に、「8年間ちょっとよそ見をしていた」訳だし、
上位存在にとっては「地球の1年が1日ぐらいの感覚」という解釈はあり得る。
実際に顔を合わせて話をするのは、理論的には可能であっても、
365分の1の速度で動く生物と話をするのは、事実上無理だろ。

744名無しさん:2011/02/20(日) 18:26:30
援助段階で供与してくれるであろう技術だけでも、
天佑、恵みの雨、暇を持て余した灰色紳士の遊びレベルだろうし、
でも読者の視点から見れば
本編主要人物に対する排除行動は上位存在の機嫌を損ねる可能性もあり
あまりお勧めできないかも

745名無しさん:2011/02/20(日) 19:05:27
最大の問題点は、黒旗軍に「何がどこまでできるか地球側に分かってない」ことかと
完璧だと自負する方法で調査しようとしてもそれが月すら操る異星系技術でバレバレって可能性を考えたら、
失敗≒破滅な以上、頭のいい人や国ほど迂闊に行動できない
逆に言うと馬鹿やアホや切羽詰まってそれどころじゃない国とかは愚行に走りかねないんですが

746名無しさん:2011/02/20(日) 19:15:15
馬鹿やアホや切羽詰まってそれどころじゃない国に愚行を行う
組織的能力があるか?
それを理性と国力を保った勢力が察知出来ない間に行えるか?

という問題があるかと

747名無しさん:2011/02/20(日) 20:03:02
仮にテロやらクーデター起こしたとして、だ
BETAにとっての自然災害以下の些細な問題にならない気もする

748New ◆QTlJyklQpI:2011/02/20(日) 20:11:14
>理性と国力を保った勢力
今の状況だとかなり厳しいかも。国力はあるけど理性がないとか理性あるけど国力ない
勢力がほとんどだし。

749名無しさん:2011/02/20(日) 22:11:18
>逆に言うと馬鹿やアホや切羽詰まってそれどころじゃない国とかは愚行に走りかねないんですが
それに当てはまらない国は残念ながらマヴラブの世界には存在しないと思うが

750名無しさん:2011/02/20(日) 22:19:50
アメリカも挙国一致に見えるが、自暴自棄や起死回生のつもりでG弾派が何かしでかさない保証はないしな
大統領自殺してるからある意味歯止め無くなってるし

751名無しさん:2011/02/20(日) 22:50:52
その後副大統領が指揮取ってなかった?
あとG弾派とか生きのこってるんだろうか
社会的どころか物理的に抹消されてそうな

752名無しさん:2011/02/20(日) 22:58:51
G弾派とか生き残ってないんじゃね?
G弾派のやらかした事はちょっとした汚職とか失策とかそういうレベルじゃないしね
G弾派の影響力も残ってないだろうし、当事者たちも良くて保護されてるか逮捕されてるかで普通ならなぶり殺しにあっててもおかしくない。

753名無しさん:2011/02/20(日) 23:00:49
あの手の奴らはしぶといからねえ
根絶やしにできてればいいが

754名無しさん:2011/02/20(日) 23:01:01
罪を償わせるために確保しておきたい気がするけどなぁ。
スケープゴートに利用できるだろうし、政治的にも外交的にも使い道はあるはず。

755名無しさん:2011/02/20(日) 23:06:33
問題はG弾派も不屈で正義なメリケーンだと言うこと
素直に全滅してくれたとは到底……

756New ◆QTlJyklQpI:2011/02/20(日) 23:34:19
G弾の代わりに宇宙人らの技術を収奪し完璧な効率的兵器を作ろうと画策しだすかも。
しかも重力偏差がないクリーンな兵器ならいいだろう?的な感じで進めそう。
アメリカも所詮は臨時で大統領やってる国家だから馬鹿らしいことをデカイ声で
で演説する候補が出たらヒトラーのノリで選挙で選ばれる可能性もある。
アメリカの覇権取り戻すためにある程度地球環境が回復したら悪役に仕立てるくらいはやりそう。

757名無しさん:2011/02/21(月) 00:15:41
あれだけの力の差を見せつけられて、
そこまでするかなぁ〜やるとしたら相当リスク管理が甘いとしか
つかメリケンにヘンケン持ち過ぎな気も…
正義云々も日本語で考えるとあれだけど、
向こうは表現がジャンクフード的にどぎついだけだし

758名無しさん:2011/02/21(月) 00:26:51
G弾派が生き残ってて、行動開始したら、
アメリカ国内で
「種死のロゴス幹部をリンチする大衆」
みたいな現象が発生するかも
米国市民的にも分かりやす過ぎる程の悪役だから

759名無しさん:2011/02/21(月) 00:40:18
G弾派には諸々の責任取って貰わないといかんから潰してないかもね

760名無しさん:2011/02/21(月) 01:01:47
アメリカ憎しフルボッコだぜてコメばかりでちょと萎えるな

761名無しさん:2011/02/21(月) 01:02:41
G弾派は一般的なアメリカ人から見ても、偉大なる祖国を私利私欲と保身の為に破滅に導いたって扱いだろうな。

そもそも、G弾派は何か具体的な行動がとれるほどの組織や人材が生き残ってるのか?

762New ◆QTlJyklQpI:2011/02/21(月) 01:06:35
オルタ5なら宇宙船で移民派とごちゃ混ぜで責任分散ができたけど、オルタ6は
純粋なG弾使用だったから言い訳もできないね。

763名無しさん:2011/02/21(月) 01:55:28
今更G弾派が権力握る要素は考えられないだろうな
現大統領が上手く黒旗軍と話付けて、充分な援助を得たら
それこそ米国復興の父として歴史の名を残すかもしれんし、
再選間違い無いだろう。
そんななか効率的戦略兵器を作って、手を差し伸べた異星人を悪役に…
って、どんだけ〜
まず米国内の良識派に排除されるだろう。

764New ◆QTlJyklQpI:2011/02/21(月) 01:59:00
でも逆に言うと異星人に頼り過ぎていると言ってもいいし。
BETAによって異星人アレルギーもあるだろうからどう転ぶかわからないと思う。

765名無しさん:2011/02/21(月) 02:06:42
BETAは異星人と定義するには異質すぎますよw
ろくにコミュニケーションもとれないし、むしろ「宇宙怪獣」でしょ
それに比べれば人型インターフェイスを用い、人類文明に近いものが感じられる
宇宙船でやって来た黒旗軍は、人によっては外国人みたいに感じる可能性も…

あと頼り過ぎと言いますが、現状は頼らないと人類滅亡5秒前状態。
人類の自立、誇りも衣食住が充足してから問題になるんじゃないかなぁ

766名無しさん:2011/02/21(月) 02:10:44
G弾派ていうけどそれが正しいと思ってやってたんだろし
当時の考えでは他に手立てなんかなかったんだが

767名無しさん:2011/02/21(月) 02:18:06
善意で地球に致命的な損害を与え、
文字通り生き地獄に変えてしまったんだから、
勢力が温存されたとして
「もう一度やらせて!」
は通じないと思う、他のどの国ではなく自国民が許さないだろう。

768名無しさん:2011/02/21(月) 04:29:11
アメリカ自身に、史実の戦後日本のような核アレルギーすら超える
強烈極まりないG弾アレルギーが猛威を振るいそうだ

それこそ口にだすだけで人類の裏切り者扱いされるようなレベルで

769名無しさん:2011/02/21(月) 07:25:43
月を見る度思い出すから、月壊したのは致命的だったな
イメージ悪すぎる

770名無しさん:2011/02/21(月) 10:16:57
多分アメリカだけでなく、他国でもG弾の使用は言い出せない状況だったでしょう。
そういう意味で、最悪G弾を使って殲滅するドクトリンが消滅したことは
人類上とんでもないピンチだったわけですが、介入のお陰で助かりました。
地球上にG弾を使用すべき相手(BETA)もいませんし、
明らかに要らない機能バリバリのG弾は破棄扱いになるでしょう。
核でも十分人類的な自殺的効能を発揮できますしね(ぇ?

771名無しさん:2011/02/21(月) 10:42:08
>>768
米国内でG弾擁護したらG弾派扱いでアメリカの国際的地位と正義を地に墜とした「アメリカの敵」認定だろうなあ

772名無しさん:2011/02/21(月) 10:43:07
黒旗軍に対する対抗手段としてこっそり研究を続けるのはあり得るかもしれんが。
当面は服従するしかないということはわかっているだろうけど、将来的には対等以上の関係を持ちたいと考えているだろうし。

G元素の量に縛られるG弾にそこまでの価値があると見るか否かは、人それぞれだろうけど。

773名無しさん:2011/02/21(月) 11:03:35
ジオイド弾>>>>ドリルミサイル>G弾

これを知って時、G弾に固執するだろうか…

774名無しさん:2011/02/21(月) 11:09:50
本編内描写の破壊方法でどの程度ハイヴからG元素が回収できたやら
下手すると原作より少なくない?

775名無しさん:2011/02/21(月) 11:15:41
>>772
どこの国が研究するにせよ、
バレた場合のリスクが大きすぎると思う。

G弾というだけで世界中から白眼視なのに、
黒旗軍に対する対抗手段という動機がバレたら
間違いなく世界の敵として世界中から袋叩きに合うのでは?

776名無しさん:2011/02/21(月) 12:09:24
頭脳級の居る最下層までドリルミサイル送り込んで吹き飛ばしてる以上、
アトリエも爆圧に巻き込んで粉砕した上でkm単位の地の底に封印済み
おまけにハイヴのマップデータも無いので、何処がアトリエ跡かも分からず
難易度高過ぎ

777名無しさん:2011/02/21(月) 12:18:52
その上、月にG弾連打したからただでさえ少ないG元素が更に浪費されてると

778名無しさん:2011/02/21(月) 12:25:28
G弾は使えなくてもG元素は貴重だよ。
恒星間移民船が作れたのもG元素のおかげ。
亜光速or超光速に一応到達している世界でもある。
BETAにしても輸送コストが無視できるほど効率化してるのかもしれんし。

779名無しさん:2011/02/21(月) 12:29:28
そういや月が壊れたとき、船団も結構吹っ飛んでたな
やめて、もう地球人類の持ってる備蓄G元素のライフはゼロよ

780名無しさん:2011/02/21(月) 14:08:08
そういや狭霧は原作で親米的な政権が嫌になって、火山の件が引き金になってクーデターしたんだよな。
だったら、黒旗軍に日本の領地を明け渡したり国防関係を任せることをしたことが気に食わなくなってクーデター起こすかもしれん。
「BETAと同じ宇宙人に、頭をさげるなどできるものか!」とか言って。
……待てよ、将軍が毒見役で出てきたってことはこれからも出るんだよな?
毒見役させるなんてとか主権を侵害されたとかいって近衛が出てくることはないよな?
ま、まさかね……。

781名無しさん:2011/02/21(月) 14:11:52
その辺は見てのお楽しみ、だろうw

782名無しさん:2011/02/21(月) 14:11:53
原作のあの下りは、登場人物の頭がおかしくなったとしか思えんが、このSSの状況だと狭霧
がそんなコト言い出しても、だれも同調しないだろう。うるさいこというからお前らに
食い物与えるのやめると言い出されれば、日本人全員死ぬんだからな。

783名無しさん:2011/02/21(月) 14:12:08
そんな展開になったらアメリカ始め他国は死ぬほど喜びますな。

「そんな国に援助も拠点も不要でしょうから、こちらへどうぞ」
とニコニコしながら提案するでしょう。

784名無しさん:2011/02/21(月) 14:14:55
なんやかやで8分間でハイヴ駆除の実績と、月直しましたの奇跡は大きかろう

785名無しさん:2011/02/21(月) 15:04:37
>>780
避難拒否=生産性皆無な連中を救出するために、総司令部壊滅させたり、
貴重な第三世代機2機潰したり、強制避難がクーデターのフラグだったり、
いっそ滅びてしまえとしか言いようの無い、無能な働き者だらけだからな
むしろ、馬鹿やらないほうが不思議だ

786名無しさん:2011/02/21(月) 15:28:48
有能なのは対BETA戦で全滅して無能が臨時昇進しまくったんだろうなあってくらいの頭のおかしさだったしなあ。
この世界じゃBETAに侵攻されていないから、有能なのが残ってるかもしれない……っ

787名無しさん:2011/02/21(月) 15:34:05
綾峰中将も生き残っているはずだし、狭霧を押さえつけられる人材には困らないだろう。

788名無しさん:2011/02/21(月) 15:55:15
中将が司令部陥落させた張本人なんだけどね
思想から言って今回は余計な事はしないだろうけど

789名無しさん:2011/02/21(月) 16:06:23
原作以上に外交無力な国なんだけどね、この日本。
欧米中ソに加えてオーストラリアやアフリカまで大打撃を受けた中で
国際社会をリードできないどころか周辺と戦争状態になるとか。

790名無しさん:2011/02/21(月) 16:12:36
まあどこの国も自分の所で手いっぱい
外交自体ほとんど停止状態だったのでは

791名無しさん:2011/02/21(月) 16:13:30
あれも十分以上に、無能な働き者
国連軍壊滅のA級戦犯で、狭霧を憂国の志士(笑)にした張本人
本当に国を思うなら、物議を醸す前に自決していればよかった

そもそも、絶滅戦争を、しかも極めて劣勢なそれをやっているというのに、
あの世界の連中はイカレすぎている
火山でも光州でも避難しなかったのは、囮にも出来ず如何な物資も生産しない、
それどころか貴重な食料とエネルギーを浪費する、まさに足手纏い
それを助けるために、補充の当てなどない正面戦力とガタガタの支援体制を
磨り潰さなくては、精鋭(笑)に後ろから刺される
理不尽にも程がある

792名無しさん:2011/02/21(月) 16:17:20
世界中の国が、自国が今日を生き長らえることに必死という世界だしな。
比較的余裕がある国に流れ込むのは当然だし、
それを無視する余裕が無ければ、戦争というか難民狩りが起こるのも当然だ。

現実のアメリカだって、メヒコからの流民が社会問題になっているぐらいだ。
余裕があるから、黙認に近い穏健的処置で済ませているけど。

793New ◆QTlJyklQpI:2011/02/21(月) 16:54:19
TEのブリッジズ祖父とかを見る限りかなり人種差別とかもBETA戦でおざなりに
なってる感じだから難民狩りはかなり激しいでしょうね。

794名無しさん:2011/02/21(月) 17:05:38
難民の流入は現代でも問題視されているわけで。
余裕の無いこの世界じゃそりゃ問題になるわな。

795名無しさん:2011/02/21(月) 17:20:31
第6発動後のこの世界じゃあ難民は真っ先に…

796名無しさん:2011/02/21(月) 17:26:30
つまりリアル三国志状態なわけだ

797名無しさん:2011/02/21(月) 17:34:43
むしろ北斗の拳じゃね

798名無しさん:2011/02/21(月) 17:41:46
日本はまだ政府が一応機能しているし、
異常気象で陸続きになったといっても入国できるルートは限られているから、
まだマシな方なんだろうけど、南米諸国の方は酷いことになっているだろうな。

799名無しさん:2011/02/21(月) 17:49:58
南米の場合、北からアメリカ人の難民が流れ込んでる時点で……

800名無しさん:2011/02/21(月) 17:58:55
南米の前にメキシコとかの中米でえらいことになってるって本編にあったよ。

801名無しさん:2011/02/21(月) 18:00:39
この状況で保護されてないアメリカ人が目の前に来たら殴るよなあ

802名無しさん:2011/02/21(月) 18:21:32
殴らなくとも罵るか、白眼視はするだろう

803名無しさん:2011/02/21(月) 20:28:15
ユウヤどうしてるんだろ

804名無しさん:2011/02/21(月) 20:30:17
外伝組は絶滅してそうな予感

805名無しさん:2011/02/21(月) 20:37:48
むしろアンリミアフタークロニクル組が気になる。
ウィルバートとか。特にメルヴィナ。
確か彼女は難民出だからアメリカ国籍を取る為に頑張ってただけに
現時点はどうなってるのやら気になる所。

806名無しさん:2011/02/21(月) 20:54:12
エロゲ世界らしくエロゲな展開の果てにエロゲらしくBADENDを迎えたんだろうなぁ、きっと

807名無しさん:2011/02/21(月) 20:59:07
貴重なタンパク源だな>難民

808名無しさん:2011/02/21(月) 21:14:07
>>807
さすがにないと思いたいが、やってても不思議じゃないかも。
世紀末な世界だ

809名無しさん:2011/02/21(月) 21:16:34
>>805
メルヴィナは確かアメリカ国籍を取るとかじゃなかったはず、普通にオーストラリアの国籍持ってなかった?
インド人だけどオーストラリアのなんかの政策?か何かで欧州風の名前になったっていってなかった?

810名無しさん:2011/02/21(月) 21:16:43
クソ不味い合成食料の素も取れなくなってきてるそうだからな

811名無しさん:2011/02/21(月) 21:17:23
食う物ってもう人間かBETAくらいしかない世界ですしね

812名無しさん:2011/02/21(月) 21:20:00
そういえば、BETAって食えるのか?

813名無しさん:2011/02/21(月) 21:23:49
BETAから合成食料作ればいいんじゃね?とは思ってしまう
兵士級はタンパク質豊富だろうし

814名無しさん:2011/02/21(月) 21:44:48
タンパク質が豊富だとしても、弾丸を盛大にぶち込んでるから…
金属をきれいに除去できなきゃ危ないと思うんだが。

815名無しさん:2011/02/21(月) 21:48:05
カーボンブレードで斬ったやつならいいわけか。

816New ◆QTlJyklQpI:2011/02/21(月) 21:50:06
>>807 中国人やロシア人なら過去があるから市場をひらいてるかも。
特にソ連は崩壊してわずかな食糧・資源めぐって内ゲバだからこういうのはかなり横行してるかも。

817名無しさん:2011/02/21(月) 22:02:19
BETAは人間を食う。
それを食うとなると心理的抵抗は強いんじゃないかな。
それでもやるとすれば、消費者には知らせずに、コソッとやるんじゃね?

818名無しさん:2011/02/21(月) 22:08:37
あー、確かに弾丸とか金属他にも汚染とかされてそうだなBETA肉
しかし共食いするよりはマシだと思うけど

819名無しさん:2011/02/21(月) 22:09:00
そういやBETAって珪素でできてたっけ?
食うとしたらどうやって食えるようにするんだろうかw

820名無しさん:2011/02/21(月) 22:11:23
>>819
珪素生物なのはBETA造った連中な

821名無しさん:2011/02/21(月) 22:14:02
しかし、珪素でなければ生物生まれないってのも凄い理論だなあ。
連中にとって「生物」の定義ってどういう物なんだろう?
つか、コンピュータやアンドロイドと生物をどう区別するのか。
案外、長門や朝倉とかを「生物」と認識したりしてw

822名無しさん:2011/02/21(月) 22:21:31
お前らが珪素系主で有機物なように、有機物主で我々珪素系がしもべなんです、とか長門達に言われたらどうするんだろうw

823名無しさん:2011/02/21(月) 22:22:33
BETAの行動をプログラムした連中がヤバい創造論者だったんじゃない?w
神聖にして不可侵な神は珪素を使い生命を創りたもうたから炭素で構成されるものは生き物にあらずとか。

824名無しさん:2011/02/21(月) 22:25:13
>>822
エラー出すんじゃない。あいつら機械でしかないから

825名無しさん:2011/02/21(月) 22:30:08
神聖だとかは考えてないんじゃないか?
ただ単に邪魔な自然物として排除する感覚だと思うんだが。
例えば人間が農地を開拓するとして
そこにある邪魔な石やなんかを排除する感覚。

826名無しさん:2011/02/21(月) 22:40:17
造物者側は有機生命体が知性持つ可能性自体は想定してるけれどあえて無視した可能性も
あんだけ無差別に資源採掘行為に出てるのって、奴らの文明が恐ろしく資源消耗するってことだろうから
自分らと同じ珪素生物だけ例外にしたのは、有機生物の概念で例えると内部の穏健派への配慮とか、そんな感じで

827名無しさん:2011/02/21(月) 22:41:36
あ号は、人間による抵抗を災害として認識してた。
人間は炭素生命体だから、BETAの創造主が作成した別用途の機械が暴走してる認識。

それから行くと、仕事の邪魔する壊れた道具を廃棄する程度の感覚かな。

828名無しさん:2011/02/21(月) 22:44:02
地球のSF作家ですら想定できることを計算に入れない珪素生命体の人たちって……

829名無しさん:2011/02/21(月) 22:47:28
珪素生命体も直接間接の違いはあれどBETAのせいで絶滅してるんじゃね?
というところまでが議論テンプレ

830名無しさん:2011/02/21(月) 22:50:17
BETAは珪素生命体の居る星では活動を停止するんだから、単細胞でもいいから珪素生命体を合成して、
連中の周りにばらまけば、勝手に止まるんじゃないかな?

831名無しさん:2011/02/21(月) 23:12:54
アージュてBETAの創造主の設定何も考えてないだろ
金のなる木で終わらせるつもりないだろうし

832名無しさん:2011/02/21(月) 23:20:08
創造主関連どころか、政治もキャラの動きも何もかもがノリと勢いと話の都合としか思えないぞ

833名無しさん:2011/02/21(月) 23:20:22
実は方便なんじゃね?
先住民が炭素系なら珪素系と、珪素系なら炭素系と使い分けてるとか
どっちにしろオメーらに人権はねーから!と

834名無しさん:2011/02/21(月) 23:32:25
>>833
あり得る話だ。

>>831-832
それを言っちゃw 所詮エロゲからね。各登場人物・各組織もろもろ基本頭からっぽだし。

835名無しさん:2011/02/22(火) 00:37:04
そういや、BETAって攻撃情報が全体に伝達されて対応されちゃう設定ですよね。
それって某バジュラ……いや、ふと思っただけなんで。

836名無しさん:2011/02/22(火) 01:29:42
狭霧のクーデター後の演説にぶちぎれた日本軍の兵士が仲間集めて「国も将軍も滅びてしまえ」とクーデター起こす短編思い出したな

そういやこの作品の狭霧やウォーケンなにしてんだろ?

837名無しさん:2011/02/22(火) 01:40:21
狭霧は生きてれば帝都防衛連隊所属の衛士だろう。
ウォーケンは、わからんな。

838名無しさん:2011/02/22(火) 08:58:27
まだ生命体というカテゴリーがわかるあいてなだけましだよな。
太陽の簒奪者系統だと絶望的

839名無しさん:2011/02/22(火) 09:33:18
旧支配者でも絶望しかないぞ。

840名無しさん:2011/02/22(火) 10:02:40
えー、ツアトゥグアとか良い神様ですよ?

841名無しさん:2011/02/22(火) 10:29:21
SAN値チェック入るからなぁ
太陽ノ使者辺りでどうよ

842名無しさん:2011/02/22(火) 10:56:21
それなら星の戦士にしたら?あれって、もろウルトラマンだし。

843名無しさん:2011/02/22(火) 11:03:12
M78星雲から来た恒星間移民船を南極の地下から掘り出すのですね。
日本海に沈めた方でもいいけど。

844名無しさん:2011/02/22(火) 15:34:05
素朴な疑問として異星人がBETAでマッチポンプやってないかを恐れているのであれば
真実を話すかどうかはともかくBETAってなんだったの?とか異星人は他にどんなのがいるのか?
等をとりあえず聞いてみる気にはならないんでしょうか?
真実や能力の格差に絶望はするでしょうが逆に地球人を騙す気すらないことがちょっとは判りそうな。

845earth:2011/02/22(火) 23:49:35
皆様、ご意見、ご感想ありがとうございます。
先輩に「お前は幾ら怪我してもいいから、会社の設備だけは壊すな」と嫌味を
言われブルーになっていますが、何とか書き上げました。
短めですが、第18話です。今回もサブタイトルはなしです。

846earth:2011/02/22(火) 23:50:06
 未来人の多元世界見聞録 第18話

 政威大将軍が自ら毒見を行うとの決断を下したとの情報は、帝国軍の一部の軍人、そして斯衛軍の人間を激怒
させた。将軍への忠義が厚い者達からすれば、将軍自らの毒見など言語道断であり、然るべき調査をすれば問題
ないと主張した。
 またカナーバや、朝倉、長門といった面々も「満足するまで調べてもらっても構わない」と言ってサンプルを
送りつけていた。さすがの彼女達も、見ず知らずの異星人が送りつけた食料を日本人がほいほい食べるとは思って
いなかった。
 故に科学的な手法で帝国側が安全性を立証し、向こう側が納得してから食べればいいと判断していた。

「イザとなれば難民に食べさせて経過を見るってやり方をするかもね」 
「……援助が行き届くまで多少ロスがうまれるが止むを得ない」

 アンドロイド2人組みも、検査はするだろうと予測していた。故にこの予想外の事態に驚いた。
 戦艦長門の艦長室で二人は帝国政府、いや将軍がどんな意図をもってこの決断を下したのかを考えていた。

「……何考えているのかしら?」
「ユニーク」
「……まぁ送るのはサニーフラワーで生産した天然物の食糧ばっかりだし、医薬品も使い古されたものばかり
 だから問題ないけど」

 医薬品といっても31世紀世界ではまず生産されることのない昔のものである。それでもこの世界の人間から
すれば驚きの効能をもっているが……。

「……将軍自らの毒見というのポーズの可能性もある」
「国内向けの?」
「そう。この世界の日本は将軍が強い影響力を持っている。その将軍自らが口にし安全性を確認したとなれば
 国民はすんなり受容れる可能性が高い」
「なるほど。でも私達としては都合がいいわね。援助が早く行き届くようになるし」
「それと将軍がリーダーシップを発揮して素早く対応してくれるようになれば、こちらとしてもやり易い」
「確かに。土地問題でのゴタゴタが繰り返されるようなら、他の国に乗り換えざるを得ないしね」

 一定の結論を下すと同時に、彼女達はこの決断を降した悠陽を評価した。

847earth:2011/02/22(火) 23:50:36
 黒旗軍内部(といっても実際には2人だが)で評価を得たものの、国内では悠陽の決断へ不満を持つ者達が
蠢いていた。

「殿下を翻意させることはできないのですか?!」

 陸軍省の一室で、彩峰大将にそう問い詰めているのは、沙霧尚哉少佐だ。
 だが彩峰大将は首を横に振る。

「無理だ。殿下の決意は固い。殿下は自らの手で黒旗軍の支援物資が安全であることを証明し、臣民全体が
 黒旗軍の援助を受容れやすいようにするおつもりなのだ」
「ですが、曲がりなりにも異星人の食べ物などを」
「判っている。だが他に道は無いのだ。異常気象、大陸から押し寄せる汚染物質、国際経済の崩壊によって
 まともに食糧を手に入れる方法は消滅した。我々には合成食糧を作る力すらない。
 その状態で異星人が無償で食糧を供給すると言っているのだ。多少の危険には目を瞑るべきと殿下は
 考えておられる」
「……」 

 沙霧にも判っていた。すでに日本は崖っぷちであることを。
 彼が黙ったのを見て、彩峰が畳み掛けるように言う。

「それに支援には食糧だけでなく医薬品もある。先行していくつかのサンプルが送られてきているが
 その多くが、既存の医薬品より遥かに優れているものだったそうだ。
 副作用については調査中だが、今のところは何の問題もないらしい。食糧の安全性の発表と同時に
 医薬品も安全宣言を出し、国内に流通させる予定だ。
 彼らが支援物資として送るつもりの医薬品は帝国での不足を十分に補える量だ。判ってくれ」
「………」

 沙霧はうつむいた。確かに反発はある。だがもしもその医薬品があれば彼の妻は助かるかも知れない。
 そう考えると彼はそれ以上は言えなくなった。そして目の前の彩峰が沙霧の妻であり、自分の娘のことを
心配していることも。 
 この日、沙霧は渋々とだが引き下がった。だが彼のように引き下がった人間は多くなかった。
 特に忠義心の厚い人間達は、将軍自ら毒見をせざるを得なくなったのは基地問題で仕出かした失敗を糊塗する
ためだとして、現政権を攻撃するものさえ現れていた。特に斯衛軍はその傾向が強かった。

848earth:2011/02/22(火) 23:51:11
 日本帝国内部でゴタゴタが生じている頃、日本の外交官達は必死にカナーバに接触して情報収集に当たった。
 彼らは黒旗軍の上位者の正体、それがどこに居るのか、他に異星人はいるのか、そして黒旗軍はBETAについて
どれほど知っているのかを聞き出そうとする。
 BETAについての情報は欲しいし、それに上位存在がどのような存在かを知ることは今後の帝国の舵取りに
必要不可欠だからだ。
 何しろ相手はその気になればいとも簡単に人類を絶滅させることができる存在。その存在の機微を知ることが
できなければ、話し合いなどできるわけが無い。故に彼らは必死だ。
 帝国側が懸命に上位存在について知ろうと考えているのを、カナーバは理解していたが、さすがに素直に正体を
言うわけにはいかない。故に彼女は幾つかのポイントをぼかして彼らに話をした。
 まぁBETAについては大まかに炭素で作られたロボットと教えたが。
 外交官達が得た情報は逐一、上位存在研究室に届けられた。ここではあらゆる分野の学者が集められ、日夜
上位存在について研究を行っている。
 だが彼らは知れば知るほど、上位存在が人類とはかけ離れた存在であると結論づけざるを得なかった。

「もとからかけ離れた存在とは思っていたけど、ここまでとはね」

 夕呼は研究室にある自分の机で書き上げたレポートを見てため息を漏らす。

「上位存在は炭素系生命体ではないことはわかっていたけど」

 レポートでは上位存在とは非炭素系生命体であるどころか、幽霊のように実体すらない可能性があることを
示唆していた。これはカナーバが上位存在の本体は宇宙には存在しないと言ったことが原因だ。
 一部の宗教学者には、彼らこそが人類がこれまで神と呼んでいた存在であり、その本体は高次元(天界?)に
存在するのではないかと言っていたが、これには夕呼は賛同しなかった。
 また個体でありながら多数の宇宙船に加え、高度な科学技術を持っていることから、論理的思考能力は人類を
超えることが断定された。
 ただ単一の思考パターンだけであれだけの科学力を持ちえたとは考えられないために、その思考パターンは
複数存在する、つまり人間で言えば多重人格の可能性があるとレポートの中では推測されている。

「奴らは個体で存在する。でも、その中身までもが一つとは限らない。厄介な存在ね」

 単に一つの思考しかないなら、行動パターンから行動を読み取れるかも知れない。
 だがもしも複数の思考がせめぎ合っているとしたら、その予想は容易ではない。
 かといって彼女は諦めるつもりはない。人類を舐めきったような態度を見せる連中をうまく利用して人類を
一刻も早く復興し、自分達が無力な存在ではないことを示すつもりだった。

「人類を舐めんじゃ無いわよ」

849earth:2011/02/22(火) 23:53:27
あとがき
というわけで短めですが、お付き合いしていただきありがとうございました。
今回は閑話みたいな内容でした。あと一部メインキャラの話が出ましたが。
さて、次回はいよいよ援助開始です。
武の出番があるかも知れません。まぁ次回でなくともいずれ出る予定ですが。
それでは失礼します。

850名無しさん:2011/02/23(水) 00:00:22
乙乙です
さり気なく沙霧結婚してたw
まあ守るものが増えたらそうそう馬鹿な真似はできなくなりますよね

上位存在考察、頑張れ夕呼先生
どんな結論に達するのか楽しみにしていますww

851New ◆QTlJyklQpI:2011/02/23(水) 00:03:12
まあ、素晴らしき深読みもとい勘違いw。主人公が神扱いとは・・・。
いよいよ、日本を切り捨ててアメリカへ移転する準備とかもしなきゃならんか。
しかし香月博士なら異次元くらいは想定出来そうだけど。

852辺境人:2011/02/23(水) 00:04:08
投稿乙でしたー。

うむ、間違ってはいないがわざと誤解しやすいように誘導してるなw
夕呼先生なら因果律量子論から複数の異世界にまたがって存在する
ニャルラトテップみたいな存在とか考え付きそうw

狭霧は何気にすでに彩峰と結婚してるみたいで嫁の病気を治すために
クーデターに賛同はできないみたいだけどやっぱりクーデターは
起きそうですね。起きたらそれが日本の最後になりそうだから鎧衣
課長あたりが殲滅計画を立ててそうですが

853名無しさん:2011/02/23(水) 00:04:10
更新お疲れ様です。

しかし、慧が沙霧の嫁さんになってたとは。
光州作戦がなかったので、彩峰中将が失脚しなかったからこうなった。
これも、黒旗軍の介入の影響ですね。

さて、他の原作メンバーにはどんな影響が出てるやら?
正負両面の影響が出てそうですが、非常に期待大です。

854New ◆QTlJyklQpI:2011/02/23(水) 00:16:32
冥夜とか必死に自分が代わりに毒味するとか言いそう。
食糧と医薬品の生産現場を見学させればある程度の信頼はできるのだが。

855名無しさん:2011/02/23(水) 00:17:15
医薬品より焼きそばパンの方が効きそうw

856New ◆QTlJyklQpI:2011/02/23(水) 00:22:26
彩峰が危篤状態になったら近くに焼きそばパンを配備すればいいのだw。

857名無しさん:2011/02/23(水) 00:22:53
朝倉発言:「炭素系生命体が珍しい」=上位存在は、非炭素系生命体
カナーバ発言:「本体はこの宇宙に存在しない」=神様!

どこまで誤解が進むやら。
順番から行けば、次は長門だな。

858名無しさん:2011/02/23(水) 00:27:52
面倒だな……よし、アメリカ行こう!
な未来しか浮かばないw

いっそのこと、上位存在は銀河星系間での戦争という名のゲームをしていて忙しいとか言ってやったらどうかな?
後は、上位存在はまだ子供だから色々と忙しいとかw

関係者のSAN値が怒涛の勢いで急落するだろうな……

859名無しさん:2011/02/23(水) 00:29:20
乙なりよ。
日本も不穏だけど、アメリカが日本以上に一枚岩だとも思えんしねぇ。
将軍様を中心にまとまってくれるのなら、クーデターごっこに付き合うのも悪くは無いか?

>>852
ニャーラソテプは複数の世界にまたがって存在できないはず。
クトゥルフ神話体系における「世界」というのは時空連続体と呼ばれているんだけど、
その外側は、門の神ヨグ・ソトースの領域というかヨグ・ソトースそのもので、
ヨグ・トソースの中を通らなければ異世界への移動はできないという設定だ。

860名無しさん:2011/02/23(水) 00:29:58
うひょー、更新きてるー!
今はまだ反発とかがあるみたいだけど、食料が配られたら上から下から挟まれて馬鹿な行動は絶対に起こせなくなるだろうなあ
ただでさえ終末感が漂ってた地球なのに、空から蜘蛛の糸どころか軌道エレベーターが降りてきたようなもんだし
自分が食べる食料をさじ加減一つで調整できる相手に阿呆言えるほど馬鹿な政治家はいない、と信じたいところw

861New ◆QTlJyklQpI:2011/02/23(水) 00:37:42
面倒だから将軍の前に不満タラタラの軍一同で毒味だ!
アメリカに移っても似たような反発がおこりそうだな。なにせ銃がわんさかあるから
行動しやすいという問題が・・。

862名無しさん:2011/02/23(水) 00:39:07
何かすっごいめんどくさくなってる。不思議な政治構造の帝国よりもう
アメリカに行ったほうがすべてがはかどりそうな気がする

863名無しさん:2011/02/23(水) 00:43:42
あと何回か不祥事というか、善意を無碍にするようなことしたら
仏の顔も三度までってことでアメリカに行っていい気がする。
朝倉と長門もうんざりしつつあるしなあ。

864名無しさん:2011/02/23(水) 00:50:10
>ニャーラソテプは複数の世界にまたがって存在できないはず。

一つの実体はね
ただ、ニャルは「千の顕現」が複数、同一時代・同一箇所に集まっても、問題ないから
根元一つで、自分が「千の顕現」の一つだと知らない存在すら居るし

865名無しさん:2011/02/23(水) 00:52:41
You!もうアメリカ一チャイナYO!
まあアメリカはアメリカで面倒満載だろうけど

866名無しさん:2011/02/23(水) 00:53:05
個人的には、こいつらの分析結果を整理して、統合情報思念体のイメージで突き進んでほしい。
ここまで前フリを整えられた以上、オタの名にかけて全力でノらなければなるまい。

867名無しさん:2011/02/23(水) 00:56:42
とりあえずアメリカなら国民にハーゲンダッツでもばら撒いとけば上手くいきそうな気がするなw

868名無しさん:2011/02/23(水) 00:58:38
そもそも夕呼せんせー、上位者を見返すことだけが目的化してないか?w

869名無しさん:2011/02/23(水) 01:07:20
アメリカ押しの人が多いけど、ここで席を立ったりすると、今後もそういうことをすると思われるわけで、
交渉が余計にシビアで不安定なものになりそうなんだけどなぁ。
そういう意趣返しをするような知性体の好意を無条件で受け取るようなお人よしが、政府上層にいるとも思えんし。

>>864
複数のニャーラソテプが存在することはできるけど、次元にまたがって存在できるわけじゃないんだよ。
分身の一つをヨグ・ソトースの許可を得たうえで外世界に送り込むことはできるかもしれんけど、
外世界に自由に行くことはおろか、分身を送り込んだ世界のことだって自由に知ることも、メッセージを送ることすらできないわけで。

870New ◆QTlJyklQpI:2011/02/23(水) 01:08:52
このままアメリカに移転したら日本は人類危機の時に内ゲバ起こして復興を遅らせたうえ
宇宙人にあきれられた国家とレッテルが・・・。

871名無しさん:2011/02/23(水) 01:17:44
>>869
そもそも交渉なんて上等なものじゃないんだけどな、施してやるから受け取れって言ってるだけで
それに利害に影響しないんなら余計に一々グダグダする所よりも、身内に強引でも素早く対応してくれる所を選ぼうと思うのはそうおかしくないし
第一無条件で受け入れなきゃ破綻するって分かってる上でグダグダやってるんじゃ、評価下がるのはなぞの知性体じゃなくて確実に日本だろ

872名無しさん:2011/02/23(水) 01:17:53
>868
確かに、本来の目的から外れてしまってる気はしますね

しかし、色々と出てきたなあw
軍も分かってはいるんですね、現政権を攻めてるのが土地の件とか言ってるのを見ると、黒旗軍に対しては不満を出してない
もちろん、完全な信頼はしてないだろうけれど、黒旗軍の救援がなければ滅ぶしかないのも理解してる
やり場のない怒りをぶつけてるっぽいなあ
けど……沙霧、奥さんは慧かあ。……光州作戦もなく、白銀とも出会ってないからですね
どんな病気なんだろう、矢張り重金属汚染とかが原因なんだろか

873名無しさん:2011/02/23(水) 01:18:36
これ以上ゴタゴタを起こすならばアメリカに行っちゃうよ。と脅せば内ゲバも
ある程度減るのでは?

874名無しさん:2011/02/23(水) 01:22:05
軍が政権襲撃、打倒
「日本が内乱起こして、食糧とか配送が遅れるから、他の国に移転して送ります」
他の国(ラッキー!)「是非うちに!」
日本「ちょ!」<そして、反乱起こした軍は民衆に袋叩き

875名無しさん:2011/02/23(水) 01:23:07
>>868
まあ他にやることないし

876名無しさん:2011/02/23(水) 01:26:09
>>871
評価が下がろうと、別に困りはせんけど、
都合が悪くなったら、力ずくで今までの交渉をなかったことにするような連中を信用しろというのは無理だろ。

それこそ、どっかの島国の現政権か、あるいはその島国の70年ぐらい前の政府ぐらい、信用ならん存在だぞ?

877876:2011/02/23(水) 01:30:22
途中で送っちまった。

約束を反故にするような信用ならん集団として認識された状態で相手をするのは、
現状の日本を相手にして交渉するのよりも、はるかにめんどくさい交渉になる。


契約は満了してから、以後の相手をしないというのであれば、納得もしてくれようけどさ。

878名無しさん:2011/02/23(水) 01:32:11
>>868
だってせんせー、現状他にモチベーションないしw

879名無しさん:2011/02/23(水) 01:32:15
上位存在は炭素系生命体ではないことはわかったのって00ユニット完成の後かオリジナルハイブ攻略の時だとおもうのだが

880名無しさん:2011/02/23(水) 01:36:03
>>879
ここで言う上位存在というのは、BETAの上位存在でなくて、黒旗軍の上位存在だと思う。
ついでに、「炭素生命体は珍しい」というセリフから、BETAが生命体にカテゴライズされないことと、
BETAという機械を作った奴らも、炭素生命体である可能性が低いことは予想できる。

881名無しさん:2011/02/23(水) 01:36:33
宗教学者的には相手を神と断定した方が気が楽だよなあ
神が愚かな人類に救いの手をさしのべてくれたなら、悩むことなく受け取れる
対価も感謝の祈りと信仰心ですむしw

882名無しさん:2011/02/23(水) 01:44:37
>>881
黒旗教の始まりだなw
でも、具象化された神様が、天からマナを降らせてくれるということで納得できるのか。
そうすると朝倉と長門には、シスター服でも着せとけば良いし。

883名無しさん:2011/02/23(水) 01:46:03
そういえばキリスト教恭順主義なんてものが原作にありましたね。
最もスムーズに援助を受け入れてくれるのは彼らなのかもしれません。

884名無しさん:2011/02/23(水) 02:11:25
しかし、この状況で
 夕呼先生は交渉の現場から外せない重要人物で
 人類が一番信頼できる優秀なシンクタンク
なんだよな

裏側知ってたら大笑いだけど

885名無しさん:2011/02/23(水) 02:15:50
>夕呼先生は交渉の現場から外せない重要人物で
>人類が一番信頼できる優秀なシンクタンク
残念ながらあまり信用されてないよ先生

886名無しさん:2011/02/23(水) 02:44:48
黒旗軍の戦艦もなにもかも人類に合わせて作っただけとか言ってもっと混乱させたいな

887名無しさん:2011/02/23(水) 02:50:45
長門達の例もあるので普通に「人間にわかりやすいようにリサーチ(失敗)してこの形にしたんだろう」と考えると思う
戦線、明らかに宇宙向けのかたちしてないからw

888名無しさん:2011/02/23(水) 02:51:42
戦艦、で
しかし、懐古趣味丸出しの機能性無視が、こういう風に受け取られる土壌になる可能性があるとは……

889名無しさん:2011/02/23(水) 03:01:14
何か感想がマイナス面(日本にとって)ばかり偏っている責いか物語に登場する人も組織も醜い所ばかり
強調されていて物語が進むにつれ段々暗くなって行く感じがします。
マブラヴ オルタネイティヴは”あいとゆうきのおとぎばなし”ですから明るい話(マブラヴの地球人類にとって)
も有っても良いのでないでしょうか。

890名無しさん:2011/02/23(水) 03:03:21
>何か感想がマイナス面(日本にとって)ばかり偏っている責いか物語に登場する人も組織も醜い所ばかり
>強調されていて物語が進むにつれ段々暗くなって行く感じがします。
>マブラヴ オルタネイティヴは”あいとゆうきのおとぎばなし”ですから明るい話(マブラヴの地球人類にとって)
>も有っても良いのでないでしょうか。
アメリカにもその言葉を言ってあげてくださいよ

891辺境人:2011/02/23(水) 08:07:31
ニャルも色々制約があるんですねぇ。作品によってはニャル同士が
戦うこともあったりとどこにでもいそうなイメージがあったけどw

あと科学技術については上位存在のものじゃないという仮説もありかも。
異世界を自由に行き来できる存在がその世界の技術や知識を吸収しながら
移動してる自立行動できる夜天の書みたいな存在とか

892名無しさん:2011/02/23(水) 08:19:39
やったね悠陽ちゃん、地味に黒旗軍からの評価があがったよ!
自称忠実な人たちが足を引っ張らないとイイネ

893名無しさん:2011/02/23(水) 08:56:56
でも乗り換えフラグも地味に立ってるんだよね
クーデター起きたら本当にヤバいよ帝国

894名無しさん:2011/02/23(水) 08:57:50
オルタの世界の日本って本当に面倒な連中だもんなぁ…
烈士(笑)な人たちのさむらいごっこで、マヌケな醜態を晒すのも面白そうだが、
長門達からすればマジで面倒な奴らだよなww

895名無しさん:2011/02/23(水) 09:35:59
でも科学技術に関してはこっちの地球より発達速度速いんだよね
2000年以前に月に基地作ってたり、BETAがこなかったら黒旗軍が1000年後の地球なら、それ並みの戦力まで500年ぐらいで到達してたかもね
でも書いてて思ったがBETAが居なくても発展する前に核戦争で滅んでそうだわ

896名無しさん:2011/02/23(水) 09:57:43
>869

ニャルは、時空連続体全体(=異世界全体)にバラまかれてるし
相互に矛盾した行動をとりつつ、なお一つの目標に向かって行動する存在
そのニャル個体が他世界の「自分」の情報を送受信できるかどうかも、作品設定に拠る

出来ないとか断言出来んよ、出来るとも断言出来ないけどね
そのヘンが、クトゥルフ神話の複雑怪奇な所

897896:2011/02/23(水) 10:05:29
追加
作品にも拠るが、異世界移動や時間移動とか、ヨグの子供だからOK出来るよとかもある

同一世界や、異世界に散在する個体は「分身」なので
「本体(仮)」はそいつらと情報を送受信したり、倒されても別個体に移動するだけだったり
合体したり、「本体(仮)」が去ったら「分身」みんな消えたりとか
したい放題してる気がする(笑
さすが、ニャル様

898名無しさん:2011/02/23(水) 10:13:41
主人公もある意味ゲームという本体から拡散した分身みたいなものか?w

899名無しさん:2011/02/23(水) 10:16:33
別宇宙の存在ですからね

900名無しさん:2011/02/23(水) 10:29:15
アメリカはG弾で月壊して破片地球に落としちまって全世界から恨み買ってしまい
日本なんか目じゃないほど崖っぷち
プライド捨て泥を啜っり長門おカナーバの足の裏を舐めてでも(羨ましい)
国際社会に復帰しようとするだろうから
無駄にブライトがあり頭が固い日本よりはやりやすそうだね

901名無しさん:2011/02/23(水) 10:33:06
ブライトさんは頭固くないよ

902名無しさん:2011/02/23(水) 10:33:38
どの国も「黒旗軍から可能な限り自国の利益を引き出す」という基本方針は変わらない
その方法が違うだけで
ただ、受け手が長門達の時と主人公が直接知ったときで大きく変わってくるから、せんせーの
多重人格説もあながち間違ってないw

903900:2011/02/23(水) 10:43:30
>>900
誤字多数ですまん
確認してから書き込むべきだった

904名無しさん:2011/02/23(水) 13:05:51
>>897
ニャル様はアザトートの子供で、ヨグ・ソトースの子供じゃないんだが。
むしろ、ヨグ・ソトースから見ると、ニャル様は伯父に当たる。

905名無しさん:2011/02/23(水) 13:14:46
やろうと思えば出来るだろう
それが楽しいと思えばやるだろう
でも、実際やったかどうかは最後までわからない
分かってもそれが事実かどうか定かではない
ニャル様はそんなお方

906名無しさん:2011/02/23(水) 13:28:29
日本以外は他国の足引っ張ってるだけだけど日本は自分の足も引っ張っり合ってるのがヤバイ

907名無しさん:2011/02/23(水) 13:46:38
日本は中途半端に余力があるのがマヅい。
絶体絶命崖っぷちの方がイザという時には身軽に行動が出来る。

908名無しさん:2011/02/23(水) 15:18:12
先生もプライドで妙な方向に進みそうだしねえ。
変なこと考えず、国内まとめて末端までの流通体制と治安維持に力注ぐのが一番だと思うけど。

少なくとも、クーデター騒ぎ起こしたら、見捨てられてもどこからも文句でないと思う。

909名無しさん:2011/02/23(水) 15:39:33
工作員に載せられて暴走する馬鹿が出るかどうか

少しでも目が見える国なら、黒旗軍のお膝元でやらないと思うが
そういう口実を作ってでも日本を追い落としたい国なが暴走しないとも限らない

910900:2011/02/23(水) 15:48:27
工作員に乗せられなくてもクーデターはもともと計画されてたのよ

911名無しさん:2011/02/23(水) 16:16:38
軍部の脳筋が官僚以上に国政を回せると思って(妄想して)いるのが もうね

912名無しさん:2011/02/23(水) 16:37:37
「おれならもっと上手くやれる」とか思う奴はほぼ間違いなく「無能な働き者」だからな

913名無しさん:2011/02/23(水) 16:37:41
しかし、アメリカはアメリカで、軍部とか一般市民とかの描写が入ったら、
絶望するしかないステキな人々であふれかえっていると思うがなぁ。
他人のことを気にかける余裕が無い世界だしなぁ。

914辺境人:2011/02/23(水) 18:05:15
まぁ自称憂国の烈士とかは何の根拠もなく将軍が独裁体制を敷けば日本は
すべて良くなるという狂信者が多いですからね。それが現状ではある意味
間違ってないあたりが日本のダメダメなところなんですが……派閥抗争の
合間に黒旗軍と交渉してるようじゃねぇ。

その意味では追い詰められた米国の方がよほど効率的に黒旗軍の支援を
さばいてみせるんじゃないでしょうか。元から組織運営において米国を
超える国は存在しないわけですしそれが滅亡の危機で民主主義などの
縛りも無視して超法規的措置も辞さずともなれば効率のみを優先した
最良の独裁体制を見せてくれるかもw

915名無しさん:2011/02/23(水) 18:18:15
本来なら軍人さんが一番彼我の実力の差に敏感にならなけりゃいけないと思うけどねえ。

そういう意味では、G弾月に撃ち込んだ米軍の方がまだ理解出来るんだよね。
BETAへの恐怖による大威力兵器による敵拠点への全力攻撃ってあり得る行動だから。
実際、冷戦時代にはガチで考えられていた戦術だし。

帝国の方は、理念優先というか、将軍が食べる前に斯衛が食べればいいじゃない。
激怒するくらいなら。

916名無しさん:2011/02/23(水) 18:30:30
帝國酷士様が考えも無く黒旗軍を追い払ったら笑うわw

917New ◆QTlJyklQpI:2011/02/23(水) 18:30:58
戦術というより文字通り戦略的力押しって感じですね。
内乱鎮圧のために支援要請されたらどうしようか?勝手に大臣らが勅命出したりとか原作ではしてたから
こっちでもそいつらが要請してきそうだが。

918名無しさん:2011/02/23(水) 18:36:29
支援は相手の慈悲だからともかく、身内の恥までどうにかしてくれってのは国としてどうよ

919New ◆QTlJyklQpI:2011/02/23(水) 18:41:33
勅命なら恥は将軍に押しつけろという奴が現れないとも限らない。
まあ、長門らが受けるかどうかは別だが。

920名無しさん:2011/02/23(水) 18:54:43
追い詰められたアメリカはもし黒旗軍に敵対しようとする奴らがいたら、自国民であろうと役員だろうとそいつら一族もろとも皆殺しにする覚悟があるだろう。
一方の日本の問題点は「将軍」「近衛」という象徴的存在がいて、あるのは別に問題ないがそいつらがそれにプライドを持っていること。
そして政府はそいつらが敵になればいつでも切り捨てるポーズを取っていないことが問題。
狭霧だって本来格安(タダに近い)条件で妻が救えるのならそれこそ黒旗軍を神とも仰いで感謝しなきゃならんだろうに。
状況が状況だから、ということで受け入れている、つまりは納得していない、それどころか反発すらしてるし……。
もし妻が病気じゃなかったらコイツは原作通りクーデターを起こしていたんだろうな。
さらに何故か助けに来た相手に敵対心を燃やし、それこそ相手を舐めきった態度を見せるバカ博士。
主人公の考えはともかく、こんなマッド博士政府は早急に交渉関係から隔離すべきだろうに。
流石に殺すのは日本の損失だけど、交渉の場で変な条件持ち出して全てをぶち壊すよりはましな気がする。

921名無しさん:2011/02/23(水) 18:59:21
いや、さすがにこの状況で黒旗軍まで敵に回すヤツはいないだろ、内心はともかく
近衛とかも反感持ってるのはグタグダやってる政府にだし

922名無しさん:2011/02/23(水) 19:12:25
>>915
米国は国益と同時に人類救済を考えての行動だからな。
G弾の副作用が予想不可能なほど甚大なのは話の都合的なものなので同情してしまう。

923名無しさん:2011/02/23(水) 19:20:02
まあ月のBETAを討ち滅ぼすために大規模破壊兵器をどかっと打ち込むのは方針として間違いじゃないからな。
とりあえず打ち込んだG弾幕は強すぎたのだ。

924名無しさん:2011/02/23(水) 19:31:42
G弾の威力を測定せずに打ち込んだみたいだからね。
もっとも、原作でも横浜で2発使って被害範囲と効果の実証をやっていたのにもかかわらず。
オルタ5で大西洋を干上がらしていたけど。

925New ◆QTlJyklQpI:2011/02/23(水) 19:33:22
米国はもはや自国のレッテル回復のためにはそれしか方法がないからね。
不満分子は軽く排除するでしょう。下手に軍部だと難しいけど。
将軍は直接声明を発表していればなんとかなったが今からでは無理。
榊ならなんとかなっただろうが今は別の政権みたいだし。
もしも内乱が本格化したら異星人との交渉も実質ストップしてしまうから
かなり国益どころか信用のがた落ちですね。

926名無しさん:2011/02/23(水) 19:34:56
>>920
クーデターと白色テロに有意な差があるとは思えんが。
そもそも、正規軍側が勝てるという保証もない。
政府の命令系統から外れた軍の数は、日本よりアメリカの方が多いだろう。


とりあえず、黒旗軍が伊達と酔狂で動いている事を理解させないと。
ちょっとうまくいかないからといって、アプローチをかえるような、
行き当たりばったりな方法が、政治や外交の分野で通用するはずもないし。
政治や外交、営利目的ではなく、「趣味」でやっていると理解してもらえれば、多少感情的な行為でも、受け入れられるだろうが、
そうでなければ、深読みされるだけで、なおのことこっちが動きにくくなるだけだ。

感情を満足させるために、政治や外交を歪めようというのは、それこそクーデター軍と変わらんぞ。

927名無しさん:2011/02/23(水) 19:41:02
頼りの綱のせんせーが国旗軍上位存在の正体について妙な仮説立ててるからなあ
あれが突き進んじゃうと正確な分析どころの騒ぎじゃなくなるw

928名無しさん:2011/02/23(水) 19:45:41
小才子よりより山岡鉄舟とか西郷南州みたいな、
金もいらぬ、名もいらぬ、命もいらぬ、みたいな腹の据わった人材でないと駄目かもね。

わからんものはわからんと割り切って、長門と朝倉見て、只信じる、
相手の要望を聞く、自分たちで超えてはならない一線を決める。

これくらいの方が上手く行くような気がする。

929名無しさん:2011/02/23(水) 19:52:05
日本人は食に煩いから検査でOKでも納得出来ないのは理解できる。
上位存在が日本人ではなくてメリケンで天然食材でも初期MREを供給したら暴動が起きるだろう。
そしてアフリカの様に援助に慣れきって自立心を失わう事も無く技術を盗もうというのも状況しだいでは好感を得るのだが、今の現政権と同様理念だけで現実を見ていないから厄介だな。
特に将軍に忠誠を誓うと言いながら暴走する前近代軍が帝国と自身も認識していないから動きが読めない。

文句を言うならまず自分が毒味や薬の人体実験に参加しないでクーデター。
原作が幕末をイメージして作ったみたいに思えるから、アメリカを悪と表現しても納得出来なくなってしまう。

930名無しさん:2011/02/23(水) 20:06:07
>>924
横浜や佐渡島の効果に比べて異常すぎるからな。
オルタ5の結果は必ずしも責められまい。

月への攻撃でも全面攻撃の前に二、三発撃ち込んで実験はしてるんじゃないかな?

931名無しさん:2011/02/23(水) 20:08:55
ああ、相乗効果で想定以上の破壊力発揮した可能性もあるか

932名無しさん:2011/02/23(水) 20:10:18
月のオリジナルハイヴにはかなりG元素たまってて反応したとか、そんな可能性もあるかもね

933名無しさん:2011/02/23(水) 20:15:16
>>932
確かに火薬庫にミサイル撃ちこんだようなもんかもしれん

934名無しさん:2011/02/23(水) 20:42:59
そういえば、この世界だと主人公の介入の影響で横浜でG弾は使ってないって事だよね?
だとすると重力異常とかもわからんかったのかもな、原子爆弾みたいに簡単に実験出来るようなものじゃないだろうし。

935名無しさん:2011/02/23(水) 20:50:09
月のBETAがG弾に対応されたらという恐怖があるから、実験する余裕ないと思うぜ。
BETAの学習機構もわかってないし、BETAの対応できる限界もわかってない。
航空攻撃に対する、光線種みたいな新種がでてきてG弾が無効化されたらという
あせりがあるんだから、月全ハイブを破壊するために、過剰攻撃を
選んだのは責められまい。

936名無しさん:2011/02/23(水) 20:52:53
結果に責任はつきものだがな
成功してれば地球盟主の座が確定してたわけだし

937名無しさん:2011/02/23(水) 21:28:49
ていうかなんでG弾使ったんだ?核ミサイル祭りじゃだめなん?

938名無しさん:2011/02/23(水) 21:32:06
そりゃG弾の方が核より威力上だったからじゃね?

939名無しさん:2011/02/23(水) 21:35:49
アメリカのみが保有する絶対的な力としてのアピールのためでは。

940名無しさん:2011/02/23(水) 21:35:50
G弾派としては、これ逃したらG弾使えないまま終わるじゃないかw

941名無しさん:2011/02/23(水) 21:41:04
兵器はその効果が実証されなきゃ使用しないでしょ
原爆も水爆も一応テストしてるから

942名無しさん:2011/02/23(水) 21:46:16
>>937
核ミサイルは光線級に打ち落とされるという設定がある
G弾は厳密に言うと爆弾じゃなくてML(ムアコックレヒテ機関)というエンジンを暴走させるもの
これがラザーフォート場(バリアみたいなもん)を展開しつつ目標に向うので迎撃できない

細かいことは気にしちゃいかん
ステルス性を持った人型兵器とか突っ込みどころはたくさんあるようにしてあるとスタッフも言ってるしw

943名無しさん:2011/02/23(水) 21:46:56
いや実験で重力異常の存在は知ってた筈ですよ
ただ複数のG弾を使うと重力異常の連鎖反応が起きて、想定外の被害が生じる事が分からなかっただけ

G弾って確かラザフォード場で守られているからレーザーでも実体弾でも迎撃不可能…ただしG弾みたいな重力兵器は除く

944名無しさん:2011/02/23(水) 21:47:50
原作で、アサバスカに落着した降下ユニットに、カナダ全土が人が住めない地帯になるくらい
核ミサイルの飽和攻撃かけても、G元素回収できたくらい原型残ってたからだろ
ユニットでもだめなのに、ハイブとなれば核じゃ威力たりない。

945名無しさん:2011/02/23(水) 21:49:00
チマチマG弾使ってれば月は無事だったかもしれないが、最悪グラビティブラスト照射するレーザー亜種参戦と

946名無しさん:2011/02/23(水) 21:57:53
地球以外のハイヴには光線級はいないのではないのかな。

光線級は地球での航空攻撃に対応して生まれたので地球以外の(別の重頭脳級の支配地域にある)ハイヴには存在しないのでは?
10の37乗もBETAが存在しており宇宙に存在するハイヴ間で全て情報をやり取りしているのなら(地球にくるまで一度も航空攻撃にあった事がないとは思えないので)地球に到着した段階で最初から光線級は存在しただろうし。

全宇宙で地球以外に知的生命体が存在しないという設定なら仕方がないけど。

947名無しさん:2011/02/23(水) 22:02:41
太陽系に来たBETAは初期設定の新品だったんじゃね?
大本から発射されて宇宙漂ってる間はシステム更新できなかったとかで

948名無しさん:2011/02/23(水) 22:10:17
その星の状況に応じて必要なユニットを生産してるだけで
大元は基本形だけだったんじゃないかな

航空機がない星についたときに光線級を作る意味はないしね

949名無しさん:2011/02/23(水) 22:15:27
光線級は、岩盤を融解させて地面を掘り進むユニットを転用したという
設定だから、地球外のハイブにも存在はするはず。

950名無しさん:2011/02/23(水) 22:16:52
光線級ってもともといた岩盤溶解用のを改造しただけじゃなかったっけ?

951名無しさん:2011/02/23(水) 22:18:17
BETAは兵器じゃないというのがBETA上位存在の公式見解ですから

952名無しさん:2011/02/23(水) 22:20:43
穴を掘るためのスコップがあったから戦闘に転用しましたレベルw

953名無しさん:2011/02/23(水) 22:25:54
BETAの指揮系統は箒型という原則からすると
オリジナルハイヴ間での情報伝達は珪素生命体を介する必要があると思われる。

月でより大規模な戦闘をやっていたら地球に光線級が
最初から居たという話もあるから射出時の情報ぐらいは引き継ぐようだけど。

954名無しさん:2011/02/23(水) 22:34:16
BETAの上位存在も情報を細かくチェックしてられないとかありそうで困る
工作機械からの情報を纏めて処理する仕事とか絶対ブラックだと思う

955名無しさん:2011/02/23(水) 22:35:42
>>937,942
もうちょっと付け加えると、核はハイブの外壁とかで効果が遮断される恐れがある。
反応炉は地下数キロの場所にあるから、普通に核を使っても届かないんだよ。
G弾が切札といわれる一番のポイントは、物理的な障壁を無視できるという特性があるからだったりする。

ついでに、核は大気圏外だと効果が薄いしな。

956名無しさん:2011/02/23(水) 22:37:35
>>952
スコップを無礼るな。
突いて良し叩いて良し掘って良し、ww1で最も多くの敵を屠ったといわれる優秀な兵器なんだぞ。

957900:2011/02/23(水) 22:39:38
でもさまともの考えると月奪還てG弾でも使わない限り不可能だとおもうのよ
G弾無しだとロケット打ち上げて月まで戦術機などを運んで攻撃だろムリだろ

958名無しさん:2011/02/23(水) 22:40:40
「もう生命体の可能性を環境ごとに設定して更新する仕事はいやだお」

「珪素生命以外いるわけないよなw」
「SFの読みすぎだろw細かいこと考えずに判定簡略化しよーぜ」

「Beta惑星資源開発社は環境保全法令に違反したとして本社の家宅捜索を…」

959名無しさん:2011/02/23(水) 22:49:41
『未来人の多元世界見聞録』では最初は8分でハイヴを殲滅できていたのに今ではハイヴ自体が迎撃してきて45分ほど時間がかかるようになっています。

つまり、ハイヴが恒星系間で何らかの連絡を(常時か定期連絡かは別として)取り合っていたことになります。
BETAは人間の攻撃を自然災害と認識していたことから突然複数の恒星系からの連絡が途絶えたことからBETA視点では鳥インフルエンザが発生して出入り禁止や消毒を行うように周囲にある他のハイヴに連絡して対処方法の構築と作成の指示を出していると考えられます。

そして、太陽系を中心として半径3000光年の奪回を目指しているわけですがここで一つ気になることが。

アメリカにまだ存在しているハイヴが半径3000光年内にあるハイヴと《黒旗軍》の全ての戦闘情報から学習して異常な進化を遂げていないのかと。
スパロボのごとく変形するハイヴ、合体するハイヴ、飛行するハイヴなどに。

960名無しさん:2011/02/23(水) 22:52:00
オリジナル潰したから、地球上のハイブはもう学習しないよ。

961900:2011/02/23(水) 22:53:46
>アメリカにまだ存在しているハイヴが半径3000光年内にあるハイヴと《黒旗軍》の全ての戦闘情報から学習して異常な進化を遂げていないのかと。
>スパロボのごとく変形するハイヴ、合体するハイヴ、飛行するハイヴなどに。
ガンバスターを作ればいいのよ

962名無しさん:2011/02/23(水) 22:53:48
地球上に残ったすべてのハイヴが合体してキングハイヴに!
という可能性はないのか、残念だ

963900:2011/02/23(水) 22:56:44
ビックハイブなるハイブの母船型をですね

964名無しさん:2011/02/23(水) 22:57:10
後、BETAも能力限界があるだろうし
創造主のテクノロジーを超える事は出来なそう

965名無しさん:2011/02/23(水) 23:08:36
所詮機械だし応用以上の事は無理なイメージ

966名無しさん:2011/02/23(水) 23:12:55
機械はちゃんと性能の範囲内なら何でもできる
性能以上のことをやらせても壊れるだけ
機械は自分で進化しない

967名無しさん:2011/02/23(水) 23:19:58
迎撃方法も質量弾をぶつけて軌道を逸らしただけだからなぁ。
まあ、自身の機能の中で創意工夫する機械というのも凄いといえば凄い。

…ふと思ったが、光線属種がスコップの転用なら、他のBETAは何の転用なんだろ?
突撃級とかはブルドーザーかなんかか?
要塞級はダンプか?

968名無しさん:2011/02/23(水) 23:26:00
黒旗艦隊がハイブ攻撃にデスラー戦法使いだしたら…
対処は無理っぽい感じがする

969名無しさん:2011/02/23(水) 23:34:04
通信手段も光速超えてないと、このSSの中では変化無いのでは?
ハイブ降下ユニット自体のんびり慣性移動なんだしな。
ワープできないと意味無いよ。

50光年だって伝達に50年かかって、
恒星間で情報が箒型伝達経路を上がっていって
また下るのに何百年もかかるでしょ。

970名無しさん:2011/02/23(水) 23:35:59
>959
いや、別の宇宙人が大昔にそのBETAにちょっかい出した可能性も

つまり第三者によって学習済みのBETAを踏んだ可能性がある。

971896:2011/02/23(水) 23:46:18
>904
アザトースが「無名の霧」と「闇」そしてニャルラトテップを生み出し
「無名の霧」からヨグ=ソトースが生まれ、闇からシュブ=ニグラス生まれたって設定のね

ただこれも、異説があって
「無名の霧」からヨグ=ソトース、「闇」=ニャルラトテップで、シュブ=ニグラスは直接とか
アザトースがシュブ=ニグラス・ヨグ=ソトースを生んで、そのヨグ=ソトースの子がニャルとか
アザトース・シュブ=ニグラス(「闇」)・ヨグ=ソトース(「無名の霧」)が自然発生して、その交配で生まれたとか
アザトースが生んだのはシュブ=ニグラス・ヨグ=ソトースの二柱で、ニャルは自然発生したorアザトースの意思の結晶とか

作品に拠って変わるんですよ
私が言ったのはニャルがヨグの息子バージョンのやつ

972名無しさん:2011/02/23(水) 23:47:30
本編のBETAがやった事って
・既存の物を改造して光線級に
・戦術を使用(人類の真似)
・AL弾を迎撃しなかった
まあ大した事はやってないよね

973900:2011/02/23(水) 23:52:33
人間を材料にBETA製造とかやってるよ

974名無しさん:2011/02/24(木) 00:01:58
人間というより分子・原子としての材料でしょ。
炭と水、海水をちょっと加えれば人間を構成する材料はそろうわけで。

・既存の物を改造して光線級に
ができる時点で"人間を材料に"は可能でしょ。
炭素C、ケイ素Si同族だしね。

975名無しさん:2011/02/24(木) 00:05:56
BETA「珪素主体の低炭素社会を目指します!」

976900:2011/02/24(木) 00:06:03
>・既存の物を改造して光線級に
>ができる時点で"人間を材料に"は可能でしょ。
>炭素C、ケイ素Si同族だしね。
そういった小難しいの無いから人間を材料に兵士級を作っているって設定なのよ
生きたままだから人の意識があるとも言われてるのよ

977名無しさん:2011/02/24(木) 00:14:23
最初が中国だったからかな。
資源人>森林・化石燃料

>>そういった小難しいの無いから人間を材料に兵士級を作っているって設定なのよ
誰が作った設定?

978900:2011/02/24(木) 00:15:37
>>そういった小難しいの無いから人間を材料に兵士級を作っているって設定なのよ
>誰が作った設定?
公式設定くらい理解してくれ

979名無しさん:2011/02/24(木) 00:17:15
ここまでくると

「こまけえ事はいいんだよ!」

でw

980名無しさん:2011/02/24(木) 00:19:09
「まりもちゃん! BETAに頭かじられたはずじゃあ!!」
「細けェ事ァいいんだよ!!!!」

981名無しさん:2011/02/24(木) 00:24:34
>>900
ゲーム本編、どこかの記事?
オフィシャルサイトには載ってなかったけど?

ゲーム本編だと読み飛ばしてるかも。

982名無しさん:2011/02/24(木) 00:30:11
小説版で桜花作戦時に、あ号標的がたまの死体を取り出して、兵士級に再利用される標本とか言ってたな。

983名無しさん:2011/02/24(木) 00:31:38
ネタバレになるような情報は公式サイトには載ってないと思う。

984名無しさん:2011/02/24(木) 00:33:17
>ゲーム本編、どこかの記事?
>オフィシャルサイトには載ってなかったけど?

>ゲーム本編だと読み飛ばしてるかも。
自分で調べるてことをしないの?

985名無しさん:2011/02/24(木) 00:34:48
小説版の設定か。
小説板は持ってないわ。

986名無しさん:2011/02/24(木) 00:35:43
>小説版の設定か。
>小説板は持ってないわ。
読まなくても調べれば分かることなのに

987名無しさん:2011/02/24(木) 00:38:12
小説版のオリジナル設定って事は無いと思うぞ。

988名無しさん:2011/02/24(木) 00:39:40
>>人間を材料に兵士級を作っているって設定
あれ、あ号との対峙時に向こう側が説明してなかったっけ?

989名無しさん:2011/02/24(木) 00:40:15
公式というなら原典をだすべきだよ。

「ゲーム本編に書いてあった」でもいいから原典が出せない場合は
公式ではなく、自己補完設定じゃん。

>>982
が小説版と書いてくれたけど。

990名無しさん:2011/02/24(木) 00:43:15
wikiにはのってるけど公式では無いでしょ。

公式はアージュが関与してるものだけでしょ。
小説も公式だけど、ネット上に内容までは載ってないし。

991名無しさん:2011/02/24(木) 00:49:05
>wikiにはのってるけど公式では無いでしょ。
基本公式設定をまとめてある所なんだが

992名無しさん:2011/02/24(木) 00:53:02
>>988
有り難う、確認しました。確かに公式ですね。
お騒がせしました。

993名無しさん:2011/02/24(木) 00:53:56
>wikiにはのってるけど公式では無いでしょ。
公式設定をまとめてあるわけで何が納得いかないのか理解できないよ

994名無しさん:2011/02/24(木) 00:57:16
>「ゲーム本編に書いてあった」でもいいから原典が出せない場合は
>公式ではなく、自己補完設定じゃん。

995名無しさん:2011/02/24(木) 01:57:07
をい、もしかしてやってない奴が大半なのか?
本編にもあったぞ。
オリジナルハイヴの中枢が、タマと尊の死体持ち上げて、
この兵士級の材料使って人間が知的生命体である事を証明しろとか言い出すシーン。
嘘だと思ったら見てみろよ、
ギャラリー見れば、BETAが二人の遺骸掲げてるCGあるから。

996名無しさん:2011/02/24(木) 02:06:27
あいにくと限定解除版は手元にない。

データ消しちゃったし、一から始めるのも時間かかるしなぁ

997名無しさん:2011/02/24(木) 02:22:55
確かに、兵士級の材料云々を知らないって事は原作やってない人が大半みたいだね……

998名無しさん:2011/02/24(木) 02:27:21
限定解除版からの設定じゃないと思うが
俺初期のしかやった事ないがBETAが人間を材料に云々って見た覚えあるし>>995のシーンも覚えある
まとめwikiの内容はほとんど公式設定だけでできてると思うよ

999名無しさん:2011/02/24(木) 02:45:30
1000目前のため立てました

中・長編SS投稿スレ その2
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/9191/1298483078/

1000名無しさん:2011/02/24(木) 02:47:54
>>998
初期版は、ギャラリーとかそういうのないし




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