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ショートショート作品

70 beebeetomxxx :2015/08/10(月) 23:39:16
『取り替えっこ  誘拐』


「パパ助けて!」
「麗華!・・・・無事か?」
「どう?これで少しはホッとしたかしら。」
「麗華に手荒な真似はしてないだろうな。」
「今のところは無事よ。ただこれからの対応次第では
どうなるかわからないけど・・・・。」
「娘を返してくれ。」
「ただという訳にはいかないわ。」
「いくら欲しいんだ。」
「取りあえず、1億円を明日までに用意くれるかしら。」
「1]億だって、そんな大金ある訳ないだろう。」
「天下の大麟産業の経理部長さんがない訳ないじゃない。」
「私は持ってない。」
「でも毎日そのくらいのお金は動かしてるでしょ。」
「それは会社の金だ。」
「それを麗華ちゃんのために動かせばいいのよ。」
「無茶を言うな。」
「あら?断るの?そんなことをして麗華ちゃんがどうなってもいいの?」
「そうじゃない。ちょっと待ってくれ。」
「ちょっとって・・・・?あら・・・・・・・・あ!?・・・。」
「どうした?おい・・・・。麗華に手を出すな!」
「おじちゃん、何言ってるの?」
「おじちゃん?・・・え?」
「真由子、お菓子を買うお金がほしいだけなの。」
「お菓子を買うって・・・どうしてそこに子供がいるんだ?」
「あたし子供じゃないもん。」




事件はとんでもない形で決着を迎えた。
森田麗華は事件から1時間後に無事保護された。
しかし誘拐された時5歳だった麗華は
子供服から手足や胸を突き出した25歳の大人の姿で
椅子に縛られていたのだ。
そのためはじめに現場に到着した刑事はその姿に思わず悩殺されそうになった。
そして誘拐を企てた大麟産業の下請け会社の社員、笠原真由子(25)は
逆にぶかぶかの服を着た5歳の幼児の姿で泣いているところを発見された。
だからどっちが誘拐犯なのか、すぐには判別できなかった。

もちろん取り調べも難航した。
犯行の詳しい経緯を今の真由子から聞き出すことはできず
また留置場に入れるにも幼すぎて検察官も困り果てた。
そして麗華の父親の森田恒也も変わり果てた娘の姿に混乱を隠し切れなかった。
『妻よりも何倍も色っぽい・・・。』
縛られていなくても25歳の麗華は言葉にできないほど色っぽく美しかった。


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あさっての方向。 1 (1) (BLADE COMICS) / 山田 J太



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