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正義の女戦士クリスタルローズ 8

5舞方雅人 ◆8Yv6k4sIFg:2007/05/13(日) 22:40:52
「お・・・お母さん・・・」
 雛美が恐怖の目を私に向ける。
「お母さんに何を・・・何をしたの?」
「ふふふ・・・次はあなたの番よ。捕まえなさい」
「ヒャッ、いやぁっ!」
 私の言葉に雛美は逃げ出そうとした。だが、それはかなわない。
 彼女の腕はつかまれていたのだ。
「えっ?」
「逃がさないわ・・・あなたも奴隷人形になるのよ」
「お母さん・・・」
 自分の腕を掴んでいる母親に愕然とする雛美。その表情には絶望が浮かんでいる。
「うふふふ・・・あなたも奴隷人形になるのよ・・・」
 うつろな笑みを浮かべる佳奈子は雛美を引き寄せるとがっちりと抱きしめてしまう。
「いやぁっ! たすけてっ! いやよぉっ!」
 首を振っていやいやをする雛美に私はそっと魔力を注ぎ込む。
 地上人の脳は脆弱なので強い魔力には耐えられないからだ。
「あ・・・ああ・・・いや・・・な・・・何・・・」
 ゆっくりと私は雛美の精神をゆがめていく。
 雛美の心に私への忠誠心を植えつけていくのだ。
「ああ・・・あは・・・ひあ・・・」
「ふふふ・・・あなたはもう私のもの。私の言いなりになるのがあなたの使命」
「あはあ・・・はい・・・私は・・・あなた様のもの・・・」
 雛美の表情がうっとりとしたものに変わってくる。
 逃げようとしてもがいていた動きも止まってしまう。
 もうこの娘の心は私の支配下。
 私に逆らうことなど考えられなくなっているのだ。
「私はあなた様の奴隷人形です・・・何なりとご命令を」
「うふふ、いい娘ね。それでいいのよ。では命令を与えるわ」
 私がそう言うと二人は私の前に跪いた。
「はい、何なりと」
「私たちにご命令を」
 私は笑みを浮かべた。


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