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正義の女戦士クリスタルローズ 6

2舞方雅人 ◆8Yv6k4sIFg:2007/05/11(金) 21:12:27
 私は再びソファに腰を下ろして今後のことを考えていた。
 春川しのぶを犯させてその心を挫こうと思ったが、やはりそんな単純な手では上手く行かなかったようだ。
 それよりもしのぶの私への思いを攻める方が効果的かもしれない。
 何とかしのぶに人間への猜疑心を植えつけて、こちらのリードする方向へ導かなければ。
「たっだいま〜」
 玄関で声がする。あの明るい声は姫菜ちゃん・・・いえ、今は妖女虫ムカデナだったわね。
「たっだいま戻りましたー。ブラックローズ様」
「戻りました」
 居間に入ってきたのはムカデナと聡美の二人だ。なにやら楽しそうだ。
「聞いて聞いて、ブラックローズ様」
 ムカデナがやってくる。
「どうしたの? 騒がしいわね」
 私は苦笑した。ムカデナは妖女虫となっても性格が変わっていないらしい。
「今聡美と一緒に私の家族を殺してきたの。聡美ったら人を殺すの初めてなのに結構上手に殺すんだもん、驚いちゃった。・・・いったいどこであんな殺し方を覚えたの?」
「あ・・・そんな、実は初めてじゃないんです・・・」
 どこかで着替えたのか聡美は昨日と同じく黒いレオタード姿でかしこまっている。
「ふうん・・・さすがはブラックローズ様に直接魔力を注いでもらった奴隷人形というわけね・・・」
 ムカデナは意外そうに笑みを浮かべながら、聡美を小突いた。
「そんなこと・・・私はただの奴隷です」
 聡美はますますかしこまる。
「あらあら、ちゃんと死体は始末してきたの?」
「もちろんですブラックローズ様。あの、聡美を妖女虫が無理なら下僕虫にはできないのですか?」
 あら、それは考えたことが無かったわ。役に立ちそうな人間を下僕虫にする・・・か・・・
「今度ゲドラー様に聞いてみるわ。できたら面白いものね」
「はい、お願いします。はあ・・・お腹減ったぁ・・・何かありますか? ブラックローズ様」
 ムカデナがお腹をさする。
「下僕虫どもが居るから何か作らせるといいわ。私も食べたいし」
「はい。そうします」
 ムカデナは部屋を出て、控えている下僕虫に食事の用意を命じる。
 そういえばもう日も暮れた。しのぶが目を覚ます頃だろう。
「このままアジトへ連れ帰って、ゲドラー様と一緒にしのぶを洗脳する方がいいのかもしれないわね」
 私はしのぶをアジトに連れて行くことを考える。
「ん・・・」
 寝室で声がした。どうやら眠り姫のお目覚めらしい。


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