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正義の女戦士クリスタルローズ 5

7舞方雅人 ◆8Yv6k4sIFg:2007/05/11(金) 21:09:03
「そこで何をしているの?」
 突然扉が開いて、声が響く。
 そこに立っていたのは三崎学園長だった。
「学園長?」
 サソリナが突然の招かれざる客をにらみつける。
「あなたは・・・地底帝国の魔獣ね?」
 学園長の言葉に私は驚いた。学園長は魔獣の存在を知っていたのか。
「私は魔獣ではないわ。妖女虫サソリナよ」
「そう・・・新種の化け物ってわけね。それにしても学園内に現れるとはね」
「お前はいったい何者なの?」
 サソリナの疑問は私の疑問だ。
「さあね・・・少なくともあなたの敵でしょうね」
「ふざけるな!」
 サソリナが飛び掛る。
 だが、学園長はサソリナの攻撃をかわすと部室の中に踊りこみ、しのぶに襲い掛かろうとしている男性教師たちの首筋に手刀をお見舞いする。
「ぐわっ」
「げへっ」
 二人の男性教師はあっという間にのされてしまった。
「えいっ」
「やあっ」
 美晴たち三人の奴隷人形も立ち向かったが、やはりすぐに倒される。
「ごめんなさい。しばらく寝ていてね」
 学園長はそう言ってサソリナに近寄っていく。
「くっ」
 これは強敵だわ。サソリナ一人では難しいかも。
 私はそう思い、サソリナに思念を送る。
 ・・・サソリナ、聞こえる?・・・
 ・・・はい、聞こえます。ブラックローズ様・・・
 ・・・ここは一時撤退しなさい。ただし、できるだけ学園長の戦闘力を確認し、ここから引き離すのです・・・
 ・・・かしこまりました。春川を確保するのですね?・・・
 ・・・ええ、予定がまるっきり狂ったけれど、このまましのぶを連れて行くわ・・・
 ・・・かしこまりました。学園長はお任せを・・・
 サソリナはにやりと笑みを浮かべると、学園長に背中を見せる。
「こちらよ、学園長」
「くっ、待ちなさい」
 学園長はサソリナを追い部室を出て行く。
 私はそっと表にまわって、部室の中に入り込んだ。
 そこには気を失った男たちと、倒れている女学生たち。それにあちこちを男たちにまさぐられ、陵辱一歩手前で救われた春川しのぶがいた。
「せ・・・先生・・・」
 麻痺毒と媚薬で朦朧となったしのぶは私の顔を見て微笑むと、そのまま意識を失った。


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