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正義の女戦士クリスタルローズ 4

9舞方雅人 ◆8Yv6k4sIFg:2006/12/23(土) 19:43:17
「そいつが聡美を・・・待ってて、すぐにそいつの洗脳から解放してあげるから」
「わかってないですね、先輩は。私そんなことして欲しくないんです。私はずっと奴隷人形で居たいの。それよりも先輩」
 聡美がすっと顔を近づけた。
「先輩も地底帝国の一員にしてあげるって言ってましたよ、ブラックローズ様が」
「ふざけないで! 聡美には言っていなかったけど、私は正義を守る戦士クリスタルピーチなんだ」
 姫菜はそう言って胸元に手を当てる。が・・・
「あれ、無い。ペンダントが無い!」
「だめですよ先輩。そんなものははずしちゃいました」
「は、はずした?」
 姫菜の顔に焦りが濃くなる。
「ど、どこへやったの?」
「ここよ」
 ゆっくりと私は部屋の隅から姿を現す。姫菜のペンダントは私の手に握られていた。
「君嶋センセ・・・違う・・・あなたは誰?」
 首をずらして私を見る姫菜。その目が驚愕に見開かれる。
「何を言っているんですか、先輩? このお方こそブラックローズ様。人間の姿のときは君嶋麻里子先生ですよ」
「え? うそ・・・」
 聡美の言葉に姫菜はショックを受けたようだ。
「うそ・・・センセが・・・ローズさんがそんなかっこして・・・黒と・・・赤で・・・うそだよ」
「驚くのも無理は無いわ。確かに以前の私は君嶋麻里子と名乗り、クリスタルローズなどとして戦ったわ。でも私は生まれ変わったの。今の私は地底帝国の女戦士ブラックローズなのよ」
 私は微笑んだ。この気持ちはまだ彼女にはわからないだろう。でも、彼女も妖女虫となればきっとわかるに違いない。
「うそだよ・・・センセが・・・あのセンセが」
「うそではないですよ先輩。君嶋先生はブラックローズ様なんです」
 耳元でささやく聡美。
「うっ・・・そんな・・・そんなのって・・・そんなの無いよぅ」
 姫菜の目からぽろぽろと涙が流れる。
「泣かなくてもいいですよ先輩。すぐにブラックローズ様が先輩を妖女虫にして下さるそうですよ。私・・・うらやましいです」
「妖女虫?」
 すすり上げながらも姫菜は何とか逃れようと身をよじる。
「はい。先輩に魔獣の核を植え付けて、身も心も地底帝国の一員にして下さるそうです」
「い、いやよ・・・そんなのはいや」
「私がそのお手伝いをするんですよ、先輩」
 聡美がベッドの上に乗りあがる。
「いやだ! 来ないで! 来ないでよ!」
「うふふ・・・先輩、可愛いです。気持ちよくしてあげますね」
 じたじたと逃げようとする姫菜を聡美はそっと押さえつける。
「いやだぁ!」
 姫菜の叫びが部屋に響いた。


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