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【1999年】煌月の鎮魂歌【ユリウス×アルカード】

28煌月の鎮魂歌 3 3/7:2015/04/06(月) 07:44:14
 突然のことに青年がむせ、反射的に顔をそむけようとするのを強引に引きつける。
小さい頭、片手で握りつぶしてしまえそうな繊細な頭に鉤爪のように指を食い込ませ、
前後にゆさぶり、腰を叩きつけんばかりに奥へ突っ込む。
 期待したような抵抗はない。青年の動きはまったく反射的なもので、抗おうとした
手からもじきに力が抜ける。喉の奥を突かれるたびに身体がひくつき、咽せる息が
わずかに漏れるが、うすく開いたままの目にうっすらと滲んだ涙以外、なにひとつ
変わりはない。
「くそっ」押し殺した声でユリウスは呻いた。「くそっ、くそっ、くそっ、くそっ」
 全身を電流が走り、目がくらんだ。手を離し、ユリウスは溺れかけた者のように空気
を飲み込みながらベッドに身を沈めた。
 離された青年はその場に倒れ込み、両手をついて起きあがった。掴まれていいように
振り回された髪は雨のように散り、床に乱れて輝いている。美しく。何にも触れられる
ことなく。
「終わったのか」
 月が言う。天の高みの月が。何にも触れられない、孤高の月が。
「まだ、するか」
 その口もとにわずかにこびりついた白いものに気づいたとき、ユリウスの腹の底で
赤い潮が弾けた。
 獣のような叫び声をあげながら彼は相手を突き倒し、腕をひねりあげて床に這わせ
た。
「何を……」
 腰を上げさせられ、ズボンとベルトを引きちぎるように脱がされるのに一瞬の抵抗が
あったが、頬を数発張るとすぐに力は抜けた。光る海のような銀髪が汚れた床を
覆った。犬のような姿勢をとらされ、むきだしにされた臀を高く上げさせられても、
髪に覆われた白い顔はなんの感情も伺えなかった。
 慣らしもせずに突きいれたとき、背中がびくりと反り、手足がこわばったが、
それだけだった。そらせた白い喉は息をのむように一度上下しただけで、床の上に
ふたたび俯せた。
 狭くてきつい内部をユリウスは強引にかき混ぜ、突き上げ、揺さぶった。これまで
どんなクスリも酒も与えてくれなかった強烈な、吐き気のするような快楽だった。
熱くやわらかく、地獄の娼婦のあそこのように絡みついてくるそこは煮え立つ陶酔
の沼だった。


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