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TSFのSS「Tatoo」

6luci★:2016/03/04(金) 23:30:11 ID:???0
 冷え切った身体を丸めて、いつの間にか微睡んでいた私の耳に不快な音が飛び込んできたのは、一体何日目の事だったのだろう。
 暗闇を照らす明かりに、喜びとか、隙をついて出ていくとか、そんなことは考えられなかった。ただ一つ、私の心を支配したのは、安堵、だった。
「はは、まだ生きてたな」
 あいつの声と臭い。それに吸い寄せられるように、私は暴力と冷えで衰弱した身体に鞭打ち、這い蹲ってあいつの足元へにじり寄り縋りついた。最早、男を倒して出ていくような体力など残っていなかったことに、その時気付いた。
「……た、助けて。なんでも――」
「何でもするって? ふぅん……なら股開け」
 見上げたあいつの身体は大きく、その目は蔑みと冷笑を湛えていた。それだけで暴力の記憶が蘇る。私は震えながら腿の裏を持ち、両足を広げ、身体とそして心も曝け出した。
「ちっ、冷てぇな。おまけに臭ぇ」
 圧し掛かりながら文句を言うあいつの顔を見ないように視線を逸らした。
「ぅぐっ――」
 私にも女性経験はあった。が、濡れていないというだけで、これ程苦痛を感じるとは思わなかった。ましてや、未使用だったのだから。
 身体の中心から裂かれているのだろうと思える程の痛み。叫び声を出しそうな口を二の腕を噛むことで何とか抑えつけた。それが反抗であるかのように。
 あいつの全てが私に収まった時、何故か「征服」という言葉が頭にこだましていた。生きたいが為に自分から身体を提供する。なんて屈辱だろう。
「あの、優越感に満ちた態度が、今はこれだ。君の生殺与奪権は俺が握ってるんだ。これからはいつでも俺の欲求に応えろよ」
 そう言うと思い切り腰を叩き付けてきた。私はあまりの痛みと肉体の衰弱からか、気を失っていた。


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