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TSFのSS「白と黒の羽」※再掲、修正・加筆

4luci★:2015/09/05(土) 01:18:56 ID:???0
軽い金属の触れる音した方向に目を移す。その先に下半身をさらけ出した弟の姿。

足、開かせろ。 そんな言葉は女に遣えばいい。俺に使う必要はない。夢中で身体を暴れさせるけれど腕も足も掴まれ動けなかった。そして、間抜けにも、その時初めて何かが違うことに気づく。

暴れる俺の頬には汗で付いた長い髪があった。近づく弟の姿が正面に見えたとき、胸の膨らみが目に入る。これは一体なんだっていうんだ?

頭の中で言葉のイメージが踊り狂い、的確な判断ができなくなっていた。俺の踊る視線は、弟が自身のペニスに唾液を塗っている場面も認識できていなかった。

灼熱。そんな言葉が瞬間浮かび上がり、消えた。何が起こったのか想像も難くない筈なのに、俺の身に起きる筈のない出来事を想像することすらできなかった。

やめろ。 そう叫んでも弟には届かなかった。身を引き裂くという形容詞はこんなとき使うんだと、初めて知った。これまで経験の無い痛みが全身を貫く。

力を振り絞ってもびくともしない男たちの力。そして覗き込む情欲にまみれた、顔と目。心の底から湧き出る恐怖と悔しさに、身体が震える。涙がこぼれ落ち頬を濡らす。それが髪に絡み益々頬に髪がついた。

おお、すげぇ締まるっ。 聞きたくない言葉。それが次から次へと浴びせかけられる。痛みの渦の中で、俺は俺の身体があの人外のモノと等しくなった事を受け容れざるを得なかった。

乾いた音と、弟の息遣いと、男達の嚥下の音。そして俺の口元以上には出ない叫び。ガランとした室内にそれが響いていた。俺に腰を打ち付ける弟の姿など視たくもなく、まして喜悦の表情で口をだらしなく開いてる顔など反吐が出そうだった。涙に濡れる睫毛を閉じ今だけでも耐えようとした。

おら、見て見ろよ。 髪を乱暴に掴まれ下を向かされ、俺の身体にしっかりと突き刺さった部分を見るように促された。

鮮血。それが肉棒を赤く染め、ぬらぬらと光っていた。抽送が繰り返されると痛みと同時に心の底に何かが沸き上がっていた。否定したくても否定できない、それに戸惑いを覚えた。

男の身体。生理現象。それは良く判っていた。裂けている股間も、限界まで開かれた間接も痛かった。もう終わって欲しいと願っていた。やがて、弟の身体がブルっと震える。

身体の中で脈動を繰り返すペニス。呻きながら恍惚の表情を見せる弟。注ぎ込まれた精。全てが夢なんだと思いたかった。緊張していた身体が脱力していく。弟が俺に対して何事か言ったけれど、俺の耳は聞くことを拒否していた。


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