したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

聖母エンジェウーマン

1名無しさん:2017/05/27(土) 12:24:16
第0話

 僕の名前は荒川武。高校2年生……だった。
 ある日、帰宅途中の俺の前に現れた気味の悪いモンスターに吐きかけられた液体のせいで、小学1年生になってしまった。
 そのまま僕を食おうとする怪獣。だがその危機を救ってくれたのは母だった。
 母の正体は、昔この町を謎の異界生命体から守ってきた、聖女と謳われたエンジェウーマンその人だったのだ。


 私の荒川京子。
 十七年前まで、メロウガイストなる異世界生命体と戦うエンジェウーマンとして、日々この町を守ってきた。だが妊娠を機に引退。後輩にその座を譲った。
 だがここ最近、メロウガイストの動きが再び活発に。正義のヒロイン達が次々と敗れ命を散らす中、ついに息子の武にまで被害が及んでしまった。
 私は決心した。再びエンジェウーマンとして戦うことを。息子に正体を明かし、約束した。必ずもとの体に戻すことを。


気高く美しい巨乳聖女ヒロインが、再び立ち上がる――

2名無しさん:2017/10/30(月) 10:19:15
1話はまだかね

3名無しさん:2017/11/08(水) 11:59:33
第一話『聖女無惨』


「母さんって本当に強かったんだね」
 夕飯を食べながら俺は母さんに言った。
 夕飯前も、母さんはメロウガイストを赤子の手をひねるようにパパッと浄化してきた。他の変身ヒロインでは苦戦必至のメロウガイストも、母は余裕で退ける。
 まるで俺が子供の頃見ていたウルトラマンのように、基本スタイルはあるが敵に合わせてコスと身なりをスタイルチェンジしながら戦う。優雅かつ包容力に溢れるがメロウガイストには一切容赦なく、圧倒的な力で浄化する『豊穣の女神』。それが聖女エンジェウーマン、俺の母だ。
「当然よ。これでも私、昔は強い敵をいっぱい倒したんだから」
 母さんが微笑む。豊穣の女神と言うだけあり、スタイルは抜群だ。特に胸が。
「でも使い魔レベルだと、たけちゃんの戻し方知ってるのはいないわね……。やっぱり幹部級と戦わないと駄目かなぁ」
 その時、母さんのスマホがメロウガイストの出現を知らせるベルを鳴らす。
 母さんは急いで夕飯を食べ終えると、俺と一緒にスマホを見た。
「そこ、俺の小学校だ」
「なら案内よろしくね」




 この小学校に足を踏み入れるのも五年ぶりだ。なつかしの小学校だが、感慨に浸っている場合ではない。
「塾帰りの小学生たんペロペロ〜」
 体育館。女子小学生二人を手に取り、長い舌でベロベロ舐めまわしているメロウガイスト。背丈は4メートルはありそうな肥満体で動物型だ。
「その子たちを解放なさい!」
 体育館の扉をバンっと開け、母が毅然と言い放つ。ちなみに俺は体育館の入り口の下駄箱の隅で縮こまって震えている。
「なんだぁお前?」
 メロウガイストが少女二人を床に放り投げる。
「大人の、しかもおばさんには興味ないんだよね」
「あらそう?」
 母の体を光が包み込んだ。髪留めが消え、豊かな長い黒髪が金髪へと変化。服が消え、露出度の非常に高い白のレオタードとビキニが合わさったような衣装になる。手には天使の羽を模したようなランスが握られた。
「じゃあ大人のおばさんの良さ、理解させてあげる!」
 変身を終えた母さんが、一瞬でメロウガイストの背後の壇上に移動する。
「豊穣の女神エンジェウーマン。じゃあね、ぼうや」
そして必殺のランスの一撃をお見舞いする。だが、メロウガイストの硬い皮膚に弾かれ突き刺さらなかった。
「なっ……!?」
 驚愕する母さんの腹に、何か硬いものがめり込む。
――メリッ……!
「がっ……!?」
 それはメロウガイストの肉体に隠れていたもう一つの腕だった。目にも止まらぬ速さで伸び、母さんに腹パンをしたのだ。母さんの腹に拳がめり込んだ瞬間、突き抜けた衝撃で背後の壁がクレーターのように抉れる。
「おぐぉ……!!」
 目を限界まで見開き、体を九の字に曲げる母さん。いくら変身ヒロインと言えど、鉄筋まで大きく抉るほどの破壊力を持ったパンチを無防備な腹に受けて無事では済まない。だがそれでも白目を剥きかけながらも母さんは槍を握る拳に力を入れ、反撃しようとする。だが腹にめり込んだのと同じ無慈悲な連続パンチが母さんの体を襲った。
――ガッ! ガッ! ドカッ!
 メロウガイストの巨体に隠れて、俺からは母さんの姿は見えない。だが殴る音とそれに合わせて激しく踊る金髪が目に付いた。
――ドゴォッ!!!
 ひと際大きい音と共に、壇上から俺の頭上の壁に何かが吹き飛ばされてきた。
 恐る恐る見上げ、俺は驚愕した。
「母さん!?」
 セクシーな衣装に身を包んだ母さんが頭上の壁にめり込んでいる。しばらくすると、Gカップもある豊乳を揺らしながら、力なく母さんが崩れ落ちてくる。
「くっ……!」
 落下の途中で意識を取り戻した母さんが、華麗かつ優雅に着地する。

4名無しさん:2017/11/08(水) 12:00:09
「ぐっ……」
 だが殴られた腹を押さえ、前のめりになっている。
「母さん!? 大丈夫!?」
「えぇ、平気よ。あなたは隠れてなさい」
 母さんが気丈に微笑む。エンジェウーマンは高速自然治癒能力を持つ。だから体中殴られた痣はもうほとんど消えかかっている。だが体内のダメージは外傷に比べて治りが遅い。内臓へのダメージが母さんに鈍い痛みを与えているのだ。
「やっぱりおばさんなんて、たいしたことないね〜」
 メロウガイストの嘲笑に、母さんが悔し気にキッと睨み上げる。
「調子に乗るんじゃないわよ……!」
「おぉ、怖い怖い。なら僕をここから一歩でも動かしてみなよ〜」
 そう言うが早いか、再び高速のパンチが飛んでくる。
 母さんは俺を突き飛ばすと、ラッシュを腕や足、ランスで防いでいく。その合間にランスで攻撃を仕掛けていく。互角の攻防。母さんの方が優勢だ。だが拳を繰り出してくる腕が徐々に増え続けていくと、母さんは劣勢になっていく。
 そしてついに。
――ゴキッ。
「おごっ……!?」
 股間に痛烈な拳の一撃を受ける。
「およよ? 今のは股関節か恥骨が壊れた音かな?」
 痛みに悶える母さんの四肢を四本の腕で掴み、大の字に空中で拘束するメロウガイスト。
「もしかして卵巣と子宮も潰れちゃった?でもそんな感触はしなかったなぁ。まぁもうおばさんなんだから、子供産めなくなっても仕方ないか!」
 下卑た嘲笑をメロウガイストが母さんに浴びせる。しかし、母さんはメロウガイストの体に槍の一突きを入れた。
「……はっ! うるさいのよ、この変態……」
 不敵に笑う母さん。メロウガイストの表情が狂気に染まる。
――ドゴッ!バキッ!メキャッ!ゴキィ!!!!……
「あははははは! ははは! あはははは!」
 狂ったような笑い声をあげながら、母さんの股間に鉄筋をも破壊する高速パンチを何度も叩きこんでいく。
「あがっ!?ががががががががががっっっ!!!!!………」
 粉砕パンチを大切なところに食らい続け、ただ苦痛に絶叫するしかない母さん。恥骨は粉砕され、子宮を殴られ続ける地獄。
――ぶちゅっ。
「うぇっ……!?」
「あはは!いい音したねぇ!おばさん、どこが潰れたと思う?右の卵巣だよ!あ、おばさんから見たら左か!とーっても気持ちいい感触だったよぉ!!」
 メロウガイストの高笑いが体育館中に響いた。

5名無しさん:2017/11/10(金) 08:52:54
「がはっ、ハッ……ゲホッ、ごっほっ……!ハァッ、ハァッ、ハッ、ゼェぇ――――っ……!」
 私は卵巣を潰された苦痛と込み上げてくる嘔吐感に激しく咳き込んだ。
(――つ、強い……!)
 舐めてかかった一撃目は防がれたが、二撃目は普通にランスが突き刺さった。半分ほどの力でもこのメロウガイストを貫くことが出来る。
 問題は高速で繰り出されるパンチだ。鉄筋すら粉砕する拳は私の防御力を容易く上回る。
 いや、拳ではない。私がラッシュに為すすべなく嬲られている時、そして胸を揺らしながら戦っている時、このメロウガイストは私を痛めつけ興奮していた。それに合わせてパンチもガチガチに硬くなっていった。そう、拳ではない。
「むふふ〜、やっと気付いた〜?」
 メロウガイストがニヤニヤしながら、拳を私の頬にグリグリ押し付けてきた。触れた部分から、ぐちゅっと水音と深いな匂いが発生する。
「そう、これは僕のおちんちん。おばさんは僕の硬くなったおちんちんに殴られてたんだよ〜」
 頬を離れたペニスが糸を引く。私の頬に先走り汁とチンカスがべっとり付けられていた。
「本当に、とんだ変態ね……!」
「それは誉め言葉だよ〜」
 突然メロウガイストが四肢の拘束を解き、私は地面に落とされた。
「うぐっ……!」
 落下の衝撃が、恥骨と卵巣を粉砕された股間に響く。
「なんだか、おばさんを見てるとおちんちんがムズムズしてきたよ〜」
 舌なめずりに興じている。私は立ち上がろうとするが、恥骨が破壊された激痛でそれが叶わず四つん這いの屈辱的な姿勢になる。
じゅるりとよだれを啜った直後、メロウガイストの下半身に異変が生じる。
 めきめきめきっ、と肉がよじれる音。
 私の眼前、足の付け根から、凶悪な剛直がせり上がってきた。威容を誇るようにして天を衝く肉棒。長さは人間の腕ほどもあり、太さは私の足よりも太い肉棒。無数の血管がミミズの化物のように脈打ち、エラの張った亀頭が異臭を放っている。
 メロウガイストの股間でそそり立つグロテスクすぎる性器に、私は強い吐き気を覚えた。
「うえ、げ…………ぐええぇっ…………!」
 あれで私を犯すつもりだ。下級メロウガイストは情報を吐かせるための拷問などしない。ただ性欲のまま、女を犯し殺す。
「おちんちん変な気分だよ〜」
 ずりずりと近付いてくる肉棒から私は顔を咄嗟に顔を背ける。しかし逃げようとする私の頭を、メロウガイストは両手でがっちりと固定し、腰を突き出してきた。
――ずんっ……!!

6名無しさん:2017/11/10(金) 08:53:43
「んごおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!?」
一気に最奥まで貫かれた。凶悪すぎる肉の塊がごりっと音を立てて喉を抉ってくる。
「おがががががががががががががっ……!おごっ、ぢゅごっ……お゛お゛お゛お゛お゛…………!」
 ペニスが口内を埋め尽くしたにもかかわらず、さらに腰を進めてくる。喉どころか食道までもがずっぽりと犯され、焼けつくような痛みに私は悶絶する。
「ぢゅぼっ、おごっ、げええええええっ……!うげっ、おぼっ、ごおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ……!?」
喉が潰れたのではないかと思えるほどの衝撃。半分白目を剥いた私の頭をさらに強く掴んで、乱暴に腰を振り始める。
「うぐっ!?じゅごっ、ごっ、ごおおおおおおおおおおおおおおおっ!?おぐえっ、げっ、ごっ、じゅぼっ…………うぶっ……!?」
 喉奥を殴られ、胃から込み上げてくる。思わず背中を反らし、反動で肉棒が口から引き抜かれた瞬間
「おええええええええええええええええええええええええええええっ…………!!」
 嘔吐した。
 胃の中の物、消化しきっていないさっき食べたばかりの夕食を、体育館の床にぶちまけてしまう。
「げぼっ、ごぼっ……おっぼ…………はぁっ、はぁっ、はぁっ…………!」
「あ〜あ。吐いちゃったね、おばさん。汚いなあ」
 メロウガイストがこれ見よがしに鼻を摘まんで、からかうように顔をしかめた。
「はぁっ…………はぁっ…………はぁっ…………」
 耐えがたい悪臭を放つ吐瀉物を見詰め、肩で呼吸をする私をメロウガイストが髪を掴んで乱暴に上へ顔を向けさせる。
「んん〜? 何かなその目は〜?」
 吐かされてもなお鋭い目で睨み付ける私に興奮するメロウガイスト。
「もごぉっ!?」
 また喉奥まで極太チンポを突っ込まれる。しかもさっきよりも、さらに太く硬くなっている。
 腰を『の』の字を描くように動かしてきた。グリグリと喉奥をゆっくりとさらに奥を、執拗に抉ってくる……
「ごろ゛っ!?ごっ…………ごげえええええええええええええええええっ!!!!!」
 メロウガイストの腕を振りほどき、耐えきれず嘔吐。
「…………ん、グ…………ぐ……ぶ…………ぐげっ!?おげっ、げぼっ、おええええええええええええええっ……!!!!!!!!!!」
 ひとしきり吐いたあとに第二波が遅い、また盛大に嘔吐する。
(――し、死ぬ……!)
 嘔吐しきった瞬間を狙い、三度目のイラマチオ。
「おげっ、ぶぼっ……!うぼっ、ごぼっ、ごげえええええええええええええええええっ…………!!!!!」
 前後に数回揺らされた後、また嘔吐。
(つ、強すぎる……っ――!!)
 私が嘔吐する度に肉棒が太く、硬くなっている。このメロウガイストは興奮しているのだ。私が容赦のないイラマチオで嘔吐させられ、苦しむ様を見て欲情している。
「おッ、げっ…………げえええええええええええええええええっ……!!」

7名無しさん:2017/11/12(日) 07:12:39
 四度目のイラマでついに、胃の中の物全てを床にぶちまけてしまった。
「むふふ〜? もう全部出ちゃった? じゃあフィニッシュ行きまーす」
「おごっ、げっ、じゅごっ、げえええええっ……! おぼっ、ぶっ、じゅぼっ、ぼおおおおおおおおっ……!」
吐いたばかりの口内が犯され、喉が無茶苦茶に抉られていく。
そして激しいピストンの末、ペニスはどんどん膨れ上がっていき――、
 ――ぶびゅっ、ぶりゅりゅりゅりゅりゅりゅっ、ぶりゅうううううううっ!
「おごおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉっっっ――――――!!!!!?」
 喉の最奥で白濁液が弾けた。どろりとしたエグみのある液体がドバドバと口内に注がれる。先ほど吐き出した自身の吐しゃ物と白濁液が混じり合い、味は強烈だった。美しき聖女の苦悶を貪りながら肉棒はさらに肥大化し、濃厚な精液を容赦なく吐き出していく。
「んぶッ!ごぼぼぼぼぼッ!?んごォぼロォおおおおおッ!げェええェエエええぇッ!」
 目玉が飛び出るほどに目を剥いた京子が、頬を膨らませて拒絶の痙攣を始める。
「ォッぼォッ! ゴッ! んごッ! ごキュッ――んぐッ! ォげェッ――んぐッゥ!」
 精液で腹がGカップの胸と同じくらいにまでぼこんっと膨れ上がる。胃袋が限界まで膨張し、完全に瞳が裏返る。鼻の穴からも精液が噴き上がり、完全に呼吸ができなくなった。びくんびくんと痙攣するばかりの京子の体内で、メロウガイストはたっぷりと時間をかけて吐精し尽くす。
「ぼ………………お、ぼ…………ぉ………………お゛ぉっ…………」
 ――圧倒的なイラマと射精を前に、ついに京子は力尽きた。

8名無しさん:2018/02/20(火) 11:13:59
 ずるずると音を立て、京子の喉からチンコが引き抜かれると、体は、そのまま力なく後ろへ倒れた。
「ォ――ごッ――おげェッ! げぇええええええッ! ンぉゴォおおおおおッ――がふッ――」
 白目を向き、仰向けに倒れた京子の口と鼻から、精液が大量に嘔吐される。
「あっけないや。デカい口たたいといてこの程度?」
 白濁液の中に沈み、ひくひくと弱弱しく痙攣を続ける京子を見下ろしていたメロウガイストが、武の方に体を向けてきた。

「まぁ、いいや。僕はそこの君に用があるんだ」
「お、俺……?」
「そう、君。ゲインズ様から連れてこいって言われてるんだよねー。というわけで、おとなしく来てもらおうか」

 メロウガイストから触手が武へと伸ばされる。が、それを何者かが切断して拒んだ。
「……驚いたなぁ」
 メロウガイストが背後を振り返る。そこには、満身創痍の体で何とか立ちあがりながら、睨みつけてくる京子の姿があった。
「……わ、私の息子から――離れ――ぉッ! げェエエええええッ!」
 京子は体内に溜まった精液を嘔吐し、苦しむ。だが、その右手に光が集中し始める。
 メロウガイストがハッとなった。
「まさか、カウンター型の技!?」
 慌ててメロウガイストが反撃の触手を伸ばすが、既に京子は投擲の構えに入っていた。
「〝巨神の聖槍(グランマル・セイクリッドランス)〟!」
 母の手から離れた純白の巨大槍が、メロウガイストの体を串刺しにする。

「そ、そんな! 馬鹿な――ぐぼわっ!!!」
 醜い巨体が爆散する。
「はぁ……はぁ……はぁ…………」
 京子が荒い息をしながらも、武に駆け寄った。
「大丈夫だった?」
「母さんこそ……」
 京子の美しい体は精液と自身の吐瀉物に塗れ、耐えがたい異臭を放っている。京子は口元を手で拭い、微笑んで見せる。
「えぇ、大丈夫よ――」

「いやぁ、危なかった危なかった」
 母が振り向くと、宙に小型の肉塊が浮かんでいた。声はあのメロウガイストだ。
「万全の攻撃なら死んでいるところだったよ。ババアの攻撃なんて興奮しないしもう二度と喰らいたくないね――おっと! 今はこれ以上戦う気はないよ。お互い満身創痍だし」
 肉塊が空に消えていく。

「ま、待ちなさい――」
「さすがは豊穣の女神、凄い力だ。でもね、君たち四姉妹とそのお母さんはもう終わりだ。上級メロウガイストでもさらに上位種が動き出した。君たち全員、近いうちに僕らに犯し殺されることになる――!」

 そう高笑いを残して、メロウガイストは消え失せた。

9名無しさん:2018/03/15(木) 22:10:33
●京子の家族のエンジェウーマン達

寺泉 雛子(ひなこ)/『艶花の女神』
身長:???cm / 体重:???kg / スリーサイズ:??? / 年齢:75歳
 武の祖母で京子達四姉妹の母。実年齢に比べ見た目が40代と遙かに若い美魔女。
 かつて歴史上最強の変身ヒロインとして数多のメロウガイストを倒してきたが、メロウガイストの頂点に立つ支配種クイーンモネラに敗北。凄惨な拷問と調教を受け、その時のダメージが原因で五分しか全力を出せない。そのため普段は四人のブレインとして実家から指示を出している。それでもひとたび変身すれば詩鶴に引けを取らない強さを誇り、他の三人の娘たちを凌駕する。


寺泉 詩鶴(しづる)/『飛翔の女神』
身長:165cm / 体重:49kg / スリーサイズ:B92(G)/W60/H85 / 年齢:46歳 / 職業:教師
 長女。着やせするタイプで京子すら上回る豊満なバストと抜群のプロポーションの持ち主。京子と同じく母性の塊だが、敵には容赦がない。特に性的興奮を隠そうともしないメロウガイストが相手の場合、露骨に嫌悪と侮蔑を浮かべる。後述の理由から子供を産めない体となっており、そのため甥である武を我が子のように可愛がっている。そのためか武に対しては性的な挑発じみた言動をする。
 武器は弓。京子と同じく複数の変身を持ち、バランス型の巫女服、肉弾戦向きのビキニ風和服、退魔特化の天使コスの三つを使い分ける。後者二つは非常に露出度が高い。
 メロウガイストの上位種の中でもトップ3の強さを誇る三淫魔の一人を、過去に葬り去るほどの実力を持つ(ただし二度敗北している。一度目は圧倒的な力で完膚なきまでにボコボコにされ敗北。そこから復活するも本気を出され二度目の敗北を喫し囚われる。感度と痛覚を6000倍に人体改造され、穴という穴をメロウガイストの触手チンポにほじくられ、産む機械にされる。この時の凄惨な凌辱拷問により子供を産めない体となった)。


寺泉 彩音(あやね)/『闘嵐の女神』
身長:167cm / 体重:50kg / スリーサイズ:B89(E)/W62/H89 / 年齢:31歳 / 職業:OL
 三女。好戦的だがどこかポンコツ可愛いお姉さん。がっつきがちな性格から合コンで幾度ともなく失敗しており、アラサー婚活キャラを地で行く。
 武器は手甲と脚甲で、格闘戦では四姉妹随一の戦闘力を誇る。単純な殴り合いなら雛子や詩鶴さえをも凌駕すると評されている。


寺泉 紅葉(こうよう)/『繚乱の女神』
身長:161cm / 体重:49kg / スリーサイズ:B86(F)/W57/H88 / 年齢:26歳
末妹。ふんわりとしたボブカット風の髪型にややあどけない顔立ちの大学院生。四姉妹唯一の二十代で歳も一番近いため、武も『紅葉姉ちゃん』と呼んで仲がいい。
ミステリアスな言動も多い天才肌。あと十年も経てば雛子や詩鶴を越える聖力の使い手になると言われている。それゆえの好戦的かつ慢心がたまに傷。武器は大剣。



●幹部級の上位種メロウガイストたち

クイーンモネラ
 超巨大メロウガイストでメロウガイストの頂点に立つ存在。
身体の両側に左右6本ずつ、合計12本の触手を持っており、そこからは破壊光線テンタクルズボムを発射する。頭頂部から発射する拡散光線クラウンビームは周囲3kmをリング状に壊滅させる威力を持つ。地底から触手を伸ばして相手を絡めとることもできる。腹部に檻があり、そこに囚えられ縛り付けられた人物は、テンタクルズボムやクラウンビームを用いるたびに加熱する腹部と腹部を流れる高圧電流に焼かれる責め苦を受け続ける。

ジュニティ
 非常にグラマスな美女の姿をしたメロウガイスト。ドが付くほどのサディストで特技と趣味は調教。無駄にエロいことが若さの秘訣。

ブロブ
 背丈は四メートルはあろうかという肥満体型かつ醜悪な見た目のメロウガイスト。ロリコン。体表から無数に生える触手チンポの怪力とイラマで京子を敗北させた。

ロッティ
 ロリ。ジュニティに負けず劣らずS。

シェル
 ショタに擬態しているメロウガイスト

ペペト
 白衣を着込んだ科学者に擬態しているメロウガイスト。捕らえた変身ヒロイン達を人体実験のモルモットにしている。

ジェジ
 老人に擬態したメロウガイスト。スケベなエロジジイ。

10名無しさん:2018/07/16(月) 14:57:37
第二話『聖女集結』

「母さん……」
メロウガイストが消え去ったあと、俺は近所の祖母の家に連絡し、再び気を失った母と自分を祖母の家に連れ帰ってもらった。そして母は奥の部屋でベッドに寝かされ、祖母が治癒術を使って治療している。
武は応接間のソファに座り、母の容態を心配して待っていた。
 その隣でスーツ姿の長髪の妙齢の美女――叔母の彩音が肩に手を置いて笑って見せる。
「安心しなって!アンタのお祖母ちゃんの治癒術は私らエンジェウーモン一なんだから!」
「で、でもさ――」
「おーら、辛気臭い顔するなぁ〜〜!!」
「わぶっ!?」
 彩音に抱きしめられ、その豊かなバストに顔を埋めさせられ窒息しそうになる。
「――お止めなさい、彩音」
 その様子を見ていた伯母であり、寺泉家四姉妹の長女の詩鶴が嘆息する。
「たけちゃんは見た目はそれでも中身は高校生ですよ。そのようにみだりに抱き着くのは――」
「えぇー?ただ可愛い甥っ子とのスキンシップしてるだけだよん♪ねー?」
「う、うん……」
 股間はガッチガチに反応しちゃってるけど。
「はぁ……あなたといい、紅葉といい。もういい大人なんだからいい加減慎みや恥じらいといったものを覚えなさい。京子は大人しくなってくれたのに……」
「そ、そういえば、お母さんって昔は荒れてたって聞いたけど」
 彩音叔母さんのおっぱいの拘束から逃れた俺が二人に尋ねる。
「そうですよ。今では考えられませんが、彩音や紅葉より手がかかったものです」
「高校、大学とヤバかったもんね。ドSでヤンキーで女王様。手が付けられなかったけど、剛夫さんと付き合い始めてだんだん大人しくなっていったよね」
 荒川剛夫(かたお)。俺のオヤジだ。そういえば、母さんはたまに口調が荒くなることがあるけど、やっぱりそういうことだったのか。
「まっ、そんな人だからこの程度大丈夫だって。夜が明ける頃には全快で朝御飯作ってくれるよ」
 そう言ってウインクしてくる彩音叔母さん。正直色っぽくってエロい。
「万一を考えて当分は私達、姉さんのマンションにお邪魔することになるけど。家事もバンバン手伝っちゃうわよ」
「えっ!?伯母さん達、俺の家にしばらく泊まるんですか!?」
「そうよ。こんなおばさん三人じゃ嬉しくないでしょうけど」
 そう言って詩鶴は苦笑するが、俺は内心興奮しまくりだ。こんなムッチムチの巨乳美女達に囲まれて暮らせるだなんて!
「……あれ?紅葉お姉ちゃんは?」
「あの子なら『雑魚狩りなう。遅れるなうなう』ってメッセージがさっき来たわ。幹部級が本腰上げてきたっていうのに、あの子は本当に呑気ね……」
「まっ、私達にかかれば幹部級だろうがなんだろうが変態メロウガイスト共なんて余裕のよっちゃんよ!さぁ、さっそくビール買って帰るわよー!」
「……彩音。せめて京子が完治してからにしなさい」

11名無しさん:2018/07/22(日) 05:06:13
――同時刻。

 武たちがいる祖母の家から数駅離れた人通り少ない路上。
 そこに一人の小学生が電柱の影に隠れていた。
 塾帰りの彼を突如襲った気持ち悪い怪物――メロウガイストたちは路上に血まみれで倒れ絶命している。

「弱い。弱いなぁ〜」
 それを演出したのは、つまらなそうに、だが嗜虐的な笑みを浮かべる美女。
 華奢ながらも女性的に肉が付くべき場所には肉が付いている、抜群のプロポーション。
「ギギィッ!」
 涎を撒き散らしながら、巨大なかぎ爪とイチモツを勃起させたメロウガイストが突っ込んでくる。
 が、美女はそれをはらりと跳躍して宙に避ける。
「遅いですねぇ〜」
 身に纏ったフード付きの黒のローブがはためく。
 強さゆえの余裕からなのか、ローブから覗いている赤のチャイナドレス風の衣装は露出が多く、かなり大胆なものだ。
 体にピッチリヒットしており、ボディラインが丸分かりだ。えぐいほどのスリットが入った足の部分は丈が非常に短く、少し角度を変えるだけで下が見えてしまいそうだ。胸部も中央が大胆にバックリ割れていて、その重力を物ともしない存在感抜群な乳房と谷間が惜しげもなく披露され、揺れている。
「そんなに勃たせちゃうエッチな下等生物さんには……これでお仕置き♪」
 妖艶で挑発的な笑みを浮かべる美女が右手に持つ大剣で一閃。次の瞬間に、最後の生き残りは一瞬で肉塊と化した。
「数と性欲だけは無駄にありますねぇ。でも、弱いのが束になっても私は犯せませんよ〜」
 そう言って切り伏せてもなお勃起している男根をブーツで踏みつけて折ってトドメをさす。
「ふぅ〜……早く行かないと詩鶴お姉ちゃんに怒られちゃうなぁ」
 銀髪が夜風に靡く。
 寺泉紅葉。寺泉家四姉妹の末妹にして、彼女もまたエンジェウーモンの一人だ。

12名無しさん:2018/07/22(日) 06:05:57
***


「あぁもう!詩鶴姉さんは本当に人使いが荒いったら!」
 夜道。隣で並んで歩く彩音叔母さんがそうぼやく。
 夕飯途中でメロウガイストが出現したため、俺はまだ夕飯がまだだった。だがあれから時間が経っているため、帰宅しても料理は冷めてしまっているだろう。それでコンビニで弁当でも買って帰ろうかと思ったのだが、一人では危ないと彩音叔母さんを付き添わせたのだ。
「まっ、おかげでビール買えたからよかったけど。……あっ、これ姉さんには内緒だぞ?」
 そういって悪戯っぽくウィンクする叔母さんに、俺はドキッとしてしまう。
 パッツンパッツンのスーツは、彼女のムチムチボディとスーツでも大きく盛り上がっている胸をセクシーに強調している。
「んー?」
 顔を赤らめる俺に、叔母さんがますます悪戯っぽい笑みを深める。
「なーに?叔母さんの魅力にやられちゃった?」
「そ、そんなこと……いてっ!」
 額にデコピンされた。
「生意気に色気づいちゃって。お母さんに怒られちゃうぞ。……まっ、武にそういう反応されるのも悪くないけど。だから頑張っちゃおうかな」
 そう言って叔母さんは俺の体をぐいっと引き寄せると、右拳に光を溜めると空を叩いた。
 次の瞬間、周囲の景色がガラスのようにひび割れ落ちていく。今まで夜道にいたはずなのに、そこはさっきまで母さんが戦っていた小学校の廊下だった。東館と西館を繋ぐ、広く長い廊下だ。
 そこにソイツは立っていた。
「じ、人体模型……!?」
 それは四本の腕を背中から生やす、理科室に置いてあった人体模型。持つ俺の驚く声に、何か作業をしていた人体模型が振り返る。
「……あぁ、ようやく来たね」
 人体模型は血まみれだった。月光がそいつの周りを照らすと、周囲は血の海だった。複数の少女の遺体。ある者は体中の関節を折られ、ある者は全身を切り刻まれ。様々に加工され、死体が飾られている。まるで芸術品かのように。
「……あんたがやったの?」
 俺を庇うように前に立つ彩音叔母さんが底冷えするような声で尋ねる。
 よく見ると、少女の遺体はどれもコスプレのような華やかな衣装を身に纏っていた。彼女たちは、変身ヒロインだったのだ。
「当然。アトは芸術家。性欲を芸術にする偉大なる芸術家」
 アトと名乗る人体模型メロウガイストの六本の腕に握られたメスが月光で光る。
「だが、アトは不満。今日の奴ら、どいつもこいつも素材が悪い。至高の芸術品の創造にはいい素材でなければ。そう、女。お前のように美しく豊満な女でなければ」
 人体模型が性欲に塗れた笑顔を浮かべる。
「上等よ、この変態アーティストメロウガイスト。武、意識同調いくわよ」
 意識同調――それは俺だけが生まれつき備わっている力。同調している間、俺とエンジェウーマンの意識を共有できる、さらに俺の体はどんな攻撃に晒されようと無傷となる。使った後の疲労感が半端でなく、母さんはやりたがらないが、彩音叔母さんは別だ。なぜなら叔母さんの戦闘は、周囲に被害が及びまくるから。
「変身!!」
 彩音叔母さんの体が光に包まれたかと思うと、露出度の高い魔女のような姿に変身する。
 ぽってりと厚めの唇に、つややかなグロス。大胆なスリットから伸びる若干筋肉質ながらもスラリと白い足。大胆に肩が露出し、豊満な胸の上半球も丸出しだ。魔女の山高帽から伸びる茶髪の長い髪が夜風に靡く。
 大人の色気漂う絶世の魔女が、夜の学校の廊下に降臨する。
「闘嵐の女神エンジェウーモン。ぶっ壊される覚悟はいいかしら?」
「ククク……題名『魔女の最後の夜の始まり』
 杖を向けられた人体模型が、不敵に笑った。

13名無しさん:2018/08/11(土) 05:46:46
***


「ファイヤー!」
 杖から燃え盛る火の玉が無数に人体模型へ乱れ飛ぶ。
「題名『この程度?』」
 人体模型がメスを振るい、全て薙ぎ払う。が、その間に足元が凍り付く。
「ブリザード。からの……サンダー!」
 身動きを封じられた人体模型に稲妻が突き落とされる。
(……相変わらず技のネーミングセンスは壊滅的だね……)
「うるさいわね、シンプルイズザベストよ」
「題名」
 顔を顰める叔母さんの目の前にメスが光る。
「っ!」
 間一髪で避ける彩音に、黒焦げになりながらも間合いを一瞬で詰めてきた人体模型が凄まじいスピードで六本の上のメスを振るう。
「アトは99人の変身ヒロインを作品にした。肉弾戦、大得意。皆死んでいった」
「あらそう」
それを紙一重で避けていく彩音の拳に光が集まる。顎を蹴り上げた。
「奇遇ね。私も接近戦の方が得意なの――アサルト・インパクト!」
 拳を突き出すと共に聖力が爆発。人体模型が作品諸共粉々に砕け散る。
 だが。
――うじゅるうじゅる……
 気持ちの悪い水音を立て、剥き出しになった筋繊維らしきものが結合していく。
「ラスラパンネ種か……再生持ち、厄介ね。でも」
 余裕の笑みを浮かべ、彩音が杖を掲げ、無数の火の玉を生成。再生している人体模型目掛けて容赦なく打ち込んでいく。
(よ、容赦ねぇ……)
「キモイ化け物にはこれでも全然足りないくらいよ」
 ブーツをコツコツ鳴らしながら焼き焦げた人体模型に近付いた彩音叔母さんが頭部らしきものを踏みつけてグリグリとする。
「まーだ再生する気?しつこいわねぇ。まだ焼き足りないのかしら?」
「……くくく……さすがは闘嵐の女神。強いな。だがアトはアーティスト」
 その時突然、彩音の背後で影が動く。
(叔母さん!!)
 俺の声と共に察知した叔母さんが背後から振り下ろされた拳を杖で受け止める。
「っ!? これは……!?」
 攻撃してきたのは、まるで人形のように生気の籠っていない目をした巨漢の女だった。いや、顔は女だが体は男。体のあちこちに手術のようなツギハギの跡が見られ、体のパーツが乱雑に組み合わされている。
「題名『体育教師と怪力少女』」
 杖にヒビが入ったかと思うと、真っ二つに折れる。
「なっ……!?」
 彩音叔母さんは目を見開くが、追撃の一撃を躱し距離を取る。
「ダイヤモンド並みの強度を誇る杖よ……なんなのこのパワーッ……!?」
「首の女は己の筋力を増幅させる術の使い手だった変身ヒロインだ。この学校で見回りしていた体育教師にその首や色々なところを付け替え、付け足した」
 人体模型が嬉々と説明する。
「アトの能力は死人の生前の能力を生かしたまま、メロウガイストを作ること。女に暴力をふるうことで性的快感を覚える体育教師の鍛え抜かれた体が、この変身ヒロインの術によって飛躍的な筋力を手に入れたのだ」
「……要は死体を弄ぶっていうわけね、このゲス野郎」
「お前もそうなる、女」
 体育教師が拳を振るってくる。
「舐めんなよ。格闘戦はお手の物だってのっ!」
 激しい拳と蹴りの応酬が繰り広げられる。

14名無しさん:2018/10/22(月) 04:19:45
第三話『憂いの聖女』

私は荒川京子。

 私は幼い頃から乳房が発達していた。新体操をずっとやっているので普通なら胸が小さくなるはずだが小学四年生の頃にはDカップとそれが顕著となり、無敗の巨乳美少女戦士として名を馳せていた。私はかなりませていて、自分の子供離れしていたスタイルを見せつけるようにしていたせいか、彩音や紅葉と違って10歳にして『女神』と呼ぶに相応しい貫録を放っていたらしい。
 そしてそれに目を付けたシエル――私の因縁の相手となる、子供の幹部級の最上級メロウガイスト――と小6の夏に激突。様々なグロテスクなメロウガイストを操る彼の力の前に……私は生まれて初めて敗北をした。
 圧倒的だった。鎧を纏ったような人型メロウガイストに攻撃が一切通じず、顔や腹をボコボコに殴られ、最後はシンクロ用のプールの底に顔面を足で踏みつけながら沈められて敗北。
 次に目を覚ました私を待ち受けていたのは、シエルと彼の使役するメロウガイストによる凄惨な凌辱の数々だった。私が子供離れした胸を持つなら、彼は子供離れした――いや、人間離れした巨根の持ち主だった。何度も掘られた私のお尻の穴はポッカリと穴が空き、子宮の位置が上部にずれるほど何度も突かれた。奴が好んでしたのはイラマチオ。奴の巨根は食道を通り越し胃まで届き、何度も私を吐かせた。自分の嘔吐物で、大量に放出された精液で、はたまたその巨根で。何度も私を窒息させ、何度も死ぬ寸前まで追い込んだ。チンカスまみれの腐ったチーズのようなザーメン……歯の間にこびりつき、生ゴミのような腐臭が舌。
 奴のペット達は多種多様な生態のグロテスクな責めを行ってきた。巨大な蟲には尻穴・尿道・乳腺・子宮・胃袋に卵を大量に産み付けられ、巨大サイズの芋虫を体中の穴という穴から出産させられた。私が女神の体でなければとうのむかしに死んでいた。来る日も来る日も人型に、異形に犯され続け……ある時、私の脳味噌を無数の手術用の細い触手チンポが弄り、蟲が噛み付いて食べ、シエルの手がこねくり回した。情報を無理矢理喋らされた私を待っていたのは、イボ付き触手チンポドリルによる尻穴から口までの触手貫通だった。
 大便も精液も胃液も消化物も何もかも吹き出し、私は無様に敗北し、晒し者にされた。それが人生で初めての敗北。

15名無しさん:2018/10/22(月) 04:20:22
 それからだった、私が反抗期になって荒れ始めたのは。新体操では日本を代表するレベルの選手となり増長しきっていた私は、クラスのヒエラルキーの常にトップに君臨していた。今では口に出せないことも色々してきた。変身ヒロインとしては高校の時に二度ほど敗北したことがあったが、初めてのあれほどのものではなかった(それでも酷かったが)。いや、卒業式のあれは凄惨だった。二度目の大敗北だった。

 三度目の大敗北は、大学二回生19歳の時。大学は新体操の推薦で超有名名門私立に入った。正直な話、勉強も新体操の練習の合間合間で行っていたため(秀才と言われた詩鶴が家庭教師をしてくれたことが一番の要因だろうが)模試の結果も良く、頭で合格することもできただろう。文武両道。私は天狗になっていた。その矢先に、それだった。学祭のあの日に、シエルの眷属にまたもや凌辱の限りを尽くされた。

 そして四度目。忘れもしない、大学四回生。大学最後の冬。
 ハロウィンを過ぎたある日、突如としてメロウガイストの全勢力がこの町に総攻撃をしかけてきた。変身ヒロインと民間人に大きな犠牲が生まれた。私も戦った。幹部級も倒した。だが、クリスマスイブのあの夜――シエルに、またしても私は敗北した。そこから三月のある日まで、私は休む間もなく拷問と凌辱を受けた。私の体も成長し、女神としての耐久力も治癒力も飛躍的に上がっていた私に、奴らは想像を絶する苦しみを与えてきた。私は何か月も耐えた。だが、終わらない苦痛と快楽の地獄に――私はついに屈してしまった。無様に命乞いする私を嘲笑い、奴らは拷問と凌辱の手を止めようとしなかった。私の心と体は壊れる寸前だった。
 だが、私は諦めなかった。誇り高き豊穣の女神。それが私だ。隙を付いて奴らのアジトから抜け出し、幹部級一人を含む追手全てを全力で倒した。その時に新たな力も手に入れ、全快した。だが奴らのボス、クイーンモネラには全力さえも通じなかった。町のど真ん中で触手による凄惨な凌辱を受けた挙句、腹部の檻に閉じ込められ高圧電流を何度も何度も流され――私は、絶命した。

 詩鶴姉さんたちが何とかクイーンモネラを撤退まで追い込み、私を救出しお母さんが私を蘇生させた。だが身も心も私はもう限界だった。
 そして大学の卒業式で、私は変身ヒロインの引退を宣言した。表向きは妊娠を理由に、私は臆病にも逃げた。それからは新体操選手として活躍したが、それも卒業して五年ほど。三十路になる前にそれも引退。変身ヒロインと新体操。誇りに思っていたもの二つを失った私には、息子の武しかもういなかった。
 だから武がメロウガイストによって子供にされたあの時、私は誓った。この子のための変身ヒロインになろうと。あなただけの女神になると。

16名無しさん:2018/12/02(日) 05:29:22


「ちっ、本当どうなってんのよ……!」
 彩音叔母さんとアトによる戦闘は熾烈を極めていた。魔術の数々を受けながらも攻撃を止めない、無数のマネキンを連ねた異形の化け物。生み出した人形たちを次々と破られたアトが力を開放し変異したそれに対し、彩音叔母さんは攻めあぐねていた。
「どんだけタフなのよ、コイツっ!」
 かれこれ一時間以上も戦い続け、体力も聖力切れも起こしていない叔母さんが言えたセリフではない。といっても、徐々に、だが確実に体力と聖力が減り続けている彩音叔母さん。このままではいずれ底を付き、押し負けてしまう。彼女の顔に焦りが出始める。それが一瞬の油断を生んだ。
 手から弾き落とされる杖。反応する間もなく眼前に迫る触手――
 だが、それは彼女に届く間もなく斬り落とされた。
「あれあれあ〜れ? なんか強そうなメロウガイストの反応があると思ってきてみたら、彩音姉じゃん」
 そして場違いなほんわりした声色。漆黒のローブの下に露出度の高い中華服を着込んだ美女が剣を片手に彩音に小さく手を振る。
「紅葉……あんた、どこで道草食ってたのよ!」
「ん〜? スマホ電源切れちゃって道が分からなかったのです。あっ、武君もいるじゃん。動いてないけど。ホントにちっちゃくなってる。可愛い〜!」
 ビチビチとうねる斬り落とした触手の断片をブーツで踏み潰した紅葉叔母さんが精神が移動した俺の体にトコトコと近付く。
「『コウヨウ』……若いながらあの『艶花』と『飛翔』に並ぶとされる最強の『繚乱の女神』か。これはいい。アトの作品の素材として最高の――」
「おー、本当に小学生になってる。反抗期真っ盛りって感じの武君もいいけど、これはこれで――」
「無視するなあああああああああああぁぁぁぁぁっっっっ!!!!」
 激昂したアトが無数のマネキンの手を紅葉叔母さんに飛ばす。が、それが一瞬で全て切り裂かれた。
「無視も何も……もう終わってるし」
 アトの巨体が細切れになる。いや、なっていたのだ。紅葉叔母さんは指一本も動かしていない。最初に触手を斬り落としたその時に、彼女以外誰も気付けはしなかったが、アトの全身も斬っていたのだ。
「……相変わらず無茶苦茶ね、本当……」
 彩音が苦虫をかみつぶしたかのような顔になる。
「ちょっと! 武の前でいい格好しようと思っていたのに横取りしないでくれる?」
「えー。このぐらいの敵をさっさと仕留めきれない彩音姉が悪いと思いまーす」
「なんですってぇ!?」
「それよりももう一つさっきから強大な魔力をどこからか感じるんだけど――」
 その時だ。彼女たちの足元に魔方陣が広がったのは。彩音と紅葉が同時に気付く。細切れになったアトの右手に、懐中時計が握られていることに。針が逆回転する。彼女たちが阻止せんと動くよりも前に、辺りの景色が一瞬歪み……元に戻った。アトが肉片一つ残さず消失していること以外は。
「やられた……油断したわ」
「やられたって……一体何が?倒したんじゃないの?」
 顔を顰めた彩音に尋ねる俺。気付けば俺は元の肉体に戻っていた。
「あれは時間を逆行させる魔界の道具」
 紅葉が答えた。
「私達は、過去に飛ばされちゃったみたい」

17名無しさん:2018/12/02(日) 05:29:58

 俺が自らの二面性に気付いたのは、母が変身ヒロインとしての活動を再開してからだった。
 母を応援しながらも、その美しき姿が傷付き汚れていく様に興奮する矛盾。母だけでない、雛子・詩鶴・彩音・紅葉……全員が凄惨な凌辱を加えられる様を何度想像したことか。
 自分にメロウガイストの血が流れていることを知ったのは、身体を小さくされてから数日後。とあるメロウガイストに俺が幹部級の力を持っていること、そして他のメロウガイストと意識同調できる能力を持つことを伝えられた。この能力を使い、ブロブと意識同調を行い、母を気遣うフリをしながらイラマで死ぬ寸前まで追い込んでやった。今思い出しても射精してしまいそうだ。
俺の猟奇性を見抜いたそいつに幹部にならないかと誘われてたが、その時は断った。今はこの能力を使い特等席で彼女たちを犯し殺すと決めたからだ。
アトには感謝しなければならない。彩音叔母さんが触手にやられると思って興奮して漏れ出してしまった魔力を紅葉叔母さんに気付かれかけた。いいタイミングで横槍を入れてくれた。
過去に飛ばされたこの状況は厄介だが、逆に考えよう。この二人は二度と元の世界に帰ることはできない。俺が、彼女たちをこの時代で犯し殺してやる。

18名無しさん:2018/12/13(木) 16:33:11
まさか更新されてるとは!ブクマの整理もしてみるもんだなw

19名無しさん:2018/12/18(火) 07:29:03
こんな駄文に読者がいてくれていたとは……感激です(笑)
これからも不定期で更新しますが、感想とか要望とかもらえると嬉しいです



 術に詳しい紅葉によるとこうだ。

・少なくとも十年以上前に飛ばされている
・その時代の自分たちは時空の狭間に閉じ込められている
・術者であるアトも同じく過去に飛ばされており、術者を倒すことでこの術は解除され元の時代に戻れる

「ならあのキモイ人体模型を粗大ゴミにして、さっさと元の時代に帰るわよ!」
 血気盛んにそう宣う姉に、紅葉が嘆息する。
「そうもいかないってば。この術は術者諸共、対象者を過去には飛ばすけど、地点までは移動しない。だからあのメロウガイストが私達のすぐ近くにいないのはおかしいの」
「確かに姿かたちも、気配も感じないわね……。自力ですぐさま移動できる傷じゃなかったし、仲間でもいたのかしら?」
(正解)
 俺はほくそ笑んだ。まぁ俺は何も指示を出していないが、言葉に発さずとも俺の意思を組んで動く『優秀なしもべ』を一体持っているのだ。
 と、その時俺は同類の気配を感じ取った。それは彩音たちも同じだった。
「メロウガイスト! さてはあのマネキンもどき、性欲が抑えられず姿を現したわね!」
 彩音が変身し、魔力の発生源へと疾走する。
「うーん……魔力の気配があのメロウガイストと全然違うんだけどなぁ。まぁ、ほっとくわけにはいかないし、行こうか」
 そう言って俺を抱きかかえると、紅葉が彩音の後を追う。
 彩音と違い、感知能力に長ける紅葉は今出現したメロウガイストがアトとは違うことに感付いているようだ。
(やっぱり、紅葉叔母さんが難敵かな)
 まぁそういう女を壊して這いつくばえるのが楽しいのだが。
 紅葉の豊満な乳房と肌の艶めかしい香りを堪能しながら、俺は一人思案する。

 彩音に追いつき、その傍らに降り立った紅葉に降ろされた俺は目の前の光景を見て思わず呟いた。
「でかっ……」
 青紫色の体色をした大蛸だった。空き地に鎮座する胴体から伸びる巨大な触手が、閑静な住宅街の道という道を埋め尽くしていた。
 圧倒的なサイズ。だがメロウガイストは弱っていた。なぜなら、自分の頭上、宙を舞う人影に追い詰められていたから。
 彩音も紅葉も手出しをしない。する必要がないからだ。その人影は襲い来る触手をその柔らかな肢体をもって華麗に避ける。嘲笑うかのように大蛸のブヨブヨした体表を蹴り、軽やかに月夜を舞う。手にしたリボンがしなやかに、だがまるで鋼鉄であるかのように触手を切り裂いていく。
「あっけない」
 嘲笑と共にリボンが大蛸の体に巻き付き、締め上げ――押し潰した。
「今夜も歯ごたえのないやつばっか。まっ、でも今夜はたこ焼きで決まりね」
 メロウガイストの亡骸の上に降り立つ美女。
 歳は二十歳前後。夜に溶けるような艶やかな長い黒髪に、華の髪飾りと簪が月光に照らされキラリと輝く。まるで着物のような和風チックな奇抜なレオタード衣装は、身体にピッタリと張り付きその豊満なバストを惜しげもなく主張していた。
 女性が変身を解く。
 その姿に俺は目を見開いた。今とは違うが、写真に写っていた人物とそっくり。まさか――
「母さん!?」
『お姉ちゃん!?』

「……誰?」
 大学生の母が、怪訝な顔をして俺達を見下ろしていた。

20名無しさん:2018/12/20(木) 04:51:38
第四章『最強の聖女』


「はぁ……。つまり、あんた達は未来から来たと?」
 頑なに信じようとせず去ろうとする母に必死で説明して三十分、ようやく母も現実を認めた。
「そのOLのケバそうなおばさんが彩音で」
「こ・ろ・す・わ・よ、京子姉?」
「こっちのゆるふわ感たっぷりのが紅葉?」
「はいはーい、そうでーす」
「そして……」
 母が俺を殺気を込めた目で見下ろしてくる。
「このガキが私の子供だっていうの?」
「そう、今から数年後に出産してお姉ちゃんは母親になるの。おめでただね」
「めでたくないわよ」
 母が紅葉に食ってかかる。
「私は子供なんていらないし、必要ない。ガキなんてうるさいだけよ、絶対に作るわけないわ」
「そんな、母さん……」
「あんたに母と呼ばれる筋合いはないわ。今すぐ目の前から消えて」
 そう言って背を歩き出す母。その肩を彩音が掴む。
「ちょっと今のはないんじゃない?自分の子供に向かって」
「だから私の子供じゃないって何度言えば分かるのかしら?歳とって記憶に障害でも起きてる?――まぁ、私の家に少しの間居候するのはご勝手に。その術者のメロウガイストを倒すまでの間は我慢してあげるわ」
 肩を掴まれた手を乱暴にはがすと、母が再び歩みを進める。その後を彩音が我慢ならないと言った感じで追いかけていく。

「ごめんねぇ、この頃のお姉ちゃんってすっごく荒れてたから……」
 心配そうに覗き込んでくる紅葉に、俺は大丈夫だと笑い返す。
「話には聞いていたけど、本当に今とは大違いだね」
 俺の知る母は、温厚で、芯は強いが争いは好まない性格だ。怒った時は底冷えするような威圧感を持ってはいるが。最近で言えば変身ヒロインの活動を再開して戦ってる時は若干昔の感じだと言われたことはあるが、実際の過去の母とは若干どころか大違いだ。
 一言で表すなら、凛とした気の強い和風美人。茶髪に染めたのは残念だと嘆かれたというのも頷ける。
「お母さんと呼ばれるのが嫌みたいだから、『瑛里香さん』とか『瑛里香お姉ちゃん』って呼ぶといいと思うよ」
「瑛里香……?」
 思い出した。『田中瑛里香』。母さんが新体操選手としてこの偽名で大会に出場していたと聞いている。確か彩音叔母さんも偽名を使って水泳選手をやってたはずだ。
「お母さんや詩鶴お姉ちゃんと色々あって家を飛び出した時もお姉ちゃんはこの偽名を使ってたから」
 そういえば、と紅葉が母さんの背中に尋ねる。
「おーい、詩鶴お姉ちゃんはどこにいるのー?」

 しまった、と俺は己の浅はかさを恨んだ。
 寺泉詩鶴。この存在を忘れてしまっているとは。
俺の母さんの姉にして、現役の変身ヒロイン最強。40歳後半ながらいまだ現役で活動し続け、数多の強力なメロウガイストを打ち倒してきた生ける伝説。彩音や紅葉は勿論、母でさえ活動を再開して一か月足らずで犯され敗北を喫している。だが俺が物心ついた時から今まで、詩鶴伯母さんが敗北した時を俺は知らない。
 母さんが大学生ということは、伯母さんは29歳というところだろう。ということは、子供が産めない体にされたあの大敗北より前、つまり今は全盛期ということだ。
 メロウガイストの血に目覚めてから俺は幾人もの変身ヒロインを屠ってきて力を付けてきているが、詩鶴伯母さんと戦うにはまだ早すぎる。なんとかして彼女との戦闘は避けなければ。
(……いや、先に倒すべきか)
 そうでなければ、彩音や紅葉、それにこの時代の母を蹂躙して楽しむことなどできない。一人一人確実に消すと決めた以上、絶対に避けては通れない道だ。
 それに魔法で子宮・卵巣・卵管を補っているのより、生の方がずっといい。

21名無しさん:2018/12/20(木) 04:52:15
「なにこれかわいいーーっっっ!!!♡♡」
 一人暮らし先の母の家で、俺はこの時代の若い詩鶴伯母さんに抱きしめられていた。
 仕事帰りらしく、肌から凍り付くような寒さが伝わってくる。
 が、俺が知っている詩鶴伯母さんと違った。凄惨な拷問凌辱調教の果てに色の抜け落ちたはずの髪は豊かな栗色をしているし、何よりこんな体を密着させて頬をすりすりしてくるような女性ではなかった。茶目っ気はあれど年相応の落ち着きを常に見せてる現代とは大違いだ。ある意味、年相応ということなのかもしれないが。あと、その爆乳は相変わらずである。
「いいなー、私もこんな子供欲しいなぁ」
「……てか、なんでいるのよ」
 母さんがイライラして夜食を作りながら尋ねる。
「あなたが心配で来たんじゃない。もう何年も言い続けてるけど、いい加減戻ってきたら?」
「絶対にお断り」
「はぁ、頑固。それが未来では丸くなるなんて考えもつかないなぁ」
 詩鶴が未来から来た妹たちを見る。歴戦の猛者なだけあってメロウガイストの術についても詳しく、俺達がタイムスリップしてきたという事実をあっさり受け入れている。
「本当、信じられないわよねー。こんな性悪女がねー」
 彩音がわざとらしく答える。先程の一件で、母さんと彩音の中は険悪だ。

 その時、距離の離れた場所で高い魔力が生じた。
「……あいつだ」
 アトの出現を感じ取った彩音と紅葉が目配せして立ち上がろうとするが、それを詩鶴が制する。
「はいはい、二人共座ってなさい。京子と仲違いしたまま現代に戻るなんて気まずいでしょ?ちゃんと仲直りしておきなさい。紅葉はそれを手伝ってあげて」
「でも、それじゃあ一体誰があいつを――」
「私が出るわ。私がそのメロウガイストを倒してきてあげる」




 ドクン、と俺の心臓は高鳴った。
 まさか、こんなに早く機会が回ってくるとは。
(アルベド、来ているか)
 俺が声に出さずどこに向かってでもなく声をかけると、全身黒装束の人影が闇から姿を現した。だが母さん達が気付く気配はない。まぁ、精神世界なので当然だが。
(はっ、ここに)
 顔まで覆い隠しているベールの向こうから、透き通った艶やかな声が俺の耳に届く。
 俺の忠実なしもべである女型のメロウガイストだ。
(アトは私の支配下に置いてあります。取り込むつもりならいつでも)
 さすがだ。タイムスリップと同時に瞬時にアトを連れ去ったのも彼女だろう。
 意識同調を極限まで高めることで俺は他のメロウガイストと一体化することができる。アルベドから聞かされたアトの能力は中々に便利だ。有効に使わせてもらうとしよう。
(あぁ、そうする。詩鶴伯母さんと戦りあうんだが、お前も来い。母さん達には邪魔されたくない)
(心得ております。既に術は発動済みです)
 アドベルは他者の精神や感覚、知覚に関与する能力を持つ。歴戦のエンジェウーマン達でさえ彼女の能力の前には騙され翻弄される。彼女と知り合ってからまだ短い期間だが、その間にも著名な若い変身ヒロイン達を何人も屠ってきていることから単純な戦闘能力も恐らく高い。仮に母さん達にに気付かれても足止めくらいできるだろう。さすがに女神四人を相手にするのは俺にはまだキツイ。
 俺の善なる部分の精神と肉体をこの部屋に残し、悪なる――つまりメロウガイストとしての精神と肉体を解放し、外に出る。
 邪悪な存在が俺の小さな体から抜け出したことに母さん達が気付いた様子は少しもない。
「いつも済まないな」
「いえ、これが私の務めです。さぁ、狩りを楽しみに行きましょう」
これ程の実力で上級メロウガイストなのだから、最上級メロウガイストの集団である幹部級とはどんな化け物集団かよく分かる。それにそれと渡り合ってきた母さん達も。
(そんな強い女を嬲れるなんて最高じゃないか)
 俺は下卑た笑みを浮かべてアルベドと共にベランダから飛んだ――

22名無しさん:2019/01/03(木) 04:33:05
 アトは廃墟ビルですぐに見付けることができた。紅葉に斬り刻まれ息も絶え絶えのアトを取り込むことは容易かった。
「……足止めに向かわせたメロウガイスト99体、全て倒されました」
「ちょうどいい。俺もアトと同化し終わったところだ」
 傍らの立つアルベドに俺が答える。俺はアトを取り込んだことでマネキンのような姿になっていた。
「上級メロウガイストをこうも簡単に、しかも連戦も苦も無くやってのけるとは……さすがは飛翔の女神といったところです」
「ならその羽を捥いで地に伏せ差すとしよう――来たな」
 圧倒的な聖力が、崩れ落ちた床の眼下に現れる。
 大穴の開いた壁から飛び込んできたのは変身した詩鶴伯母さん。
 後ろでアンダーポニーに結んでいる、腰まであるウェーブのかかった明るい茶髪。肩甲骨のあたりから腰までの背部がざっくり開いたノースリーブの襟シャツ、下は白と緑のラインの入った赤いミニスカートを履き、白地に赤の縞模様が入ったニーソックスを白いガーターベルトで留めている。脇や肩、背中が完全に露出しており、その美しくも香しい肌を惜しげもなく晒している。さらにはノースリーブのせいで爆乳の横乳が少し動くたびに零れ落ちそうになっている。
「飛翔の女神だな。こんな真冬にそんな格好で寒くはないのか?」
「いいえ、道中に誰かさんが大量に置いてくれたお邪魔虫たちのせいで体はあったまっているわ」
 99体を相手してきて全く息があがっていないか。さすがとしか言いようがない。
「では百体目をプレゼントしてあげましょう」
 アルベドが指を鳴らすと、天井の大穴から怪獣とも呼ぶべき巨大な異形が詩鶴に襲い掛かる。
(おいおい、マジかよ)
 ゲランダ。マッハ9.6で飛び回り、怪力と強固な肌、それに怪光線を持つ戦闘特化のメロウガイストだ。手練れの変身ヒロイン数人がかりでも相手にならないという上級メロウガイストを相手に詩鶴は――拳と蹴りのみで瞬殺した。
 まさに圧倒的。だが
「これで完成した」
 俺はニヤリと笑った。何も足止めだけのために上級メロウガイスト百体を浪費したのではない。全てはアトの持つ特殊能力の一つのため。
 俺の体から細長い羽根が生える。それに均等にぶら下っている房の一つが膨張し、何かをべちゃっと産み落とす。ドロドロの粘液に覆われたそれがゆっくりと立ち上がる。全身鎧に覆われたような人間より少し大きい人型の泥人形。
「題名『デスクレイン』。鶴を殺す者、つまりお前を殺す人形だ」
 俺はデスクレインとも意識同調を行う。デスクレインが飛び降り、詩鶴に襲い掛かる。
「悪趣味よ」
 そう言って余裕の笑みでカウンターを仕掛ける詩鶴。完璧なタイミング。
 だが、デスクレインはそれを避けた。
「えっ……?」
 驚く詩鶴の頬に、強烈な拳が掠めかける。爆乳を揺らしてそれを避け、今度は彼女から攻撃をしかける。が、全て避けられる。
(ど、どういうこと……!?)
 先程の接触時に既に詩鶴と意識同調しているため、彼女の困惑も俺に流れ込んでくる。
「これがアトの能力。アト自身もしくは生み出したメロウガイストが戦った相手のデータをインプットした泥人形を生み出す。つまりお前の全ての戦闘データ全てがこいつの中に入ってる。もはや何をしても無駄だ」

23名無しさん:2019/01/03(木) 04:34:00
 詩鶴の美しい顔に一瞬、絶望の影が走る。が、さすがは歴戦の変身ヒロイン。すぐさま
「……そう、ならこうするまでよ」
 詩鶴の手に光り輝く弓矢が握られ、泥人形に構えられる。
「〝聖歌の矢〟」
 不浄を滅する最速の矢が泥人形目掛けて走る。直撃。が、
「なっ……!?」
 それも片手で受け止められていた。しかも泥人形はサイボーグのようなメカニックな外観に変貌していた。
「ククク……愚かな。使っていない技なら対処不能と思ったか女?このデスクレインはアトの自信作!お前から採取した僅かなデータから既存の技を読み取ることなど造作もない!」
 まぁ、嘘だ。実際はあの技を知っている俺の知識がデスクレインに入っているから見切れただけなのだが。てか、超痛い。カッコつけて避けずに手で受け止めたものの、痛いものは痛い。感触を楽しむために意識同調時は感覚を繋げているが、物凄く痛い。
「デスクレインは常に学習し、成長し続ける。お前に勝ち目はないよ」
 これは事実。アトの泥人形の恐るべき特性だ。心をへし折る一言のはずだったが。
「〝懺悔の聖雨〟」
 上空に放たれた矢が夜空に吸い込まれ、無数の光矢となって降り注ぐ。
「なにっ!?」
 今度はこちらが驚く番だ。無差別に襲い来る聖なる矢。これも知っている技だから僅かな隙間を塗って避けていく。が、彼女の狙いはデスクレインではなかった。
 光矢に気を取られている隙に、意識同調でほぼ体が動かせない俺の実体とそれを守るアルベドに彼女が迫る。術の攻略が至難なら、術者を叩く。それは鉄則だが、あの一瞬でそれを判断したというのか。しかもアルベドは光矢から俺と自身を守るので精一杯だ。詩鶴との臨戦態勢に臨んだ瞬間、降り注ぐ光矢に二人共貫かれる。が、言ったはずだ。こいつは俺の自信作だと。
 詩鶴と俺達の間に割って入るデスクレイン。さらに咆哮一つで光矢が消し飛んだ。
「……ふぅん。出力を抑えめで撃ったとはいえ、この術を消すなんてやるわねあなた」
「クレインにはお前のどんな技も通用しない」
「あら、喋れたの。言葉が通じるなら邪魔だからどいてくれないかな?」
「駄目だ。クレインはお前のデータの全てが欲しい。全てが」
 デスクレインの視線が詩鶴の豊満なボディを舐めまわすように向けられる。嫌悪の色を隠さない詩鶴の拳に聖力が集中し、デスクレインのボディに拳が叩き込まれる。
「〝憤激の聖拳〟!」
 叩き込まれた瞬間、詩鶴とデスクレインの周囲の地形が抉れた。そして次の瞬間、その地形を抉るほどの衝撃がデスクレインのボディを何度も襲った。
「ぐぉぉぉ……!!」
 鉄筋コンクリすら上回る強度のメタルボディが凹むほどの威力。思わず膝を付くデスクレイン。
「効いたかしら?〝憤激の聖拳〟は私が叩き込んだ拳があなたに触れている間、その衝撃が無限に高速で叩き込まれる技。学習する暇なんて与えない。あなたはここで壊れるのよ」
 そう言って再び叩き込まれる拳。たった一撃で無限に襲い来る衝撃にメタルボディが壊されていく。
「う……うおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉっっっっっ!!!!!?????」
「不浄なる人形よ、消し飛びなさい!」
 一秒が数時間に思えるほどの衝撃のラッシュ。それが十数秒も浴びせられる。
(こ、壊れる?この俺が)
 朦朧としそうな意識の中、俺は思った。いや、違う。壊すのは俺の方だ。俺がこの女を壊すのだ。
 そう決意すると、徐々に衝撃が弱まっているのを感じた。いや、弱まっていはいない。攻撃に晒され続けるデスクレインがデータを採取し、この技の耐性を学習したのだ。もう目を開けられる。痛みもそれほど感じない。ボディに触れ続けている詩鶴の拳を掴んだ。
「なっ……!?」
「効かない。もう学習した」
 詩鶴が拳を引き、再び叩き込んでくる。が、それも片手で受け止める。もう、衝撃も効かない。力を込め、無防備な詩鶴のドスケベボディに拳を叩き込む。
「ぶっっっっ!!!!!?」
 突き抜けた衝撃がはるか後方の鉄筋コンクリの壁を大きく抉るほどのパンチ。一撃で白目を剥きかけるほどの威力。拳を掴んだまま、さらに数発叩き込み、最後は蹴り飛ばした。

24名無しさん:2019/01/03(木) 04:34:37
 壁を突き破り、廃墟の外へ放り出される。
 吹き飛ばされながらもなんとか意識を保っていた詩鶴は着地。
「ぐっ……」
 一瞬よろめきかけるも、両足に力を込め、倒れるのを防ぐ。

「!? おい、あれって……」
「聖女だ!聖女様が戦ってるぞ!エンジェウーマンだ!」

 夜中に出歩いている不良少年たちやカップル、酔っ払いのサラリーマンたちの声が聞こえる。
(しまった――!)
 このままでは一般人が戦いに巻き込まれてしまう。避難を呼びかけようとするが
「よそ見している場合か?」
 不良グループの一人の胸に、光矢が突き刺さる。
 驚く詩鶴が目を向けるとアトが光り輝く弓矢を構えていた。
(まさか、このメロウガイスト――)
「〝懺悔の聖雨〟」
 上空に矢を放たず、散弾銃のように無数の矢が一般人に放たれる。あちこちで上がる悲鳴。一般人を守るため、襲い来る矢を全て腕や足で叩き落とす詩鶴。
「皆さん、逃げてください!今すぐ――」
「へっ、ここで逃げたら男が廃るってもんよ!」
「あぁ、女が戦っているっていうのにな!」
 逃げ惑う人々の中、無謀にもデスクレインに挑む二人の男。たまたまその場にいた格闘技のプロだ。なるほど筋骨隆々で、逞しい体をしている。人間としては。
「哀れ」
 デスクレインの拳がそれぞれ男のボディに叩き込まれる。
「お前たちのデータなど取るに値しない」
 その衝撃でアスファルトで舗装された道は抉られ、鉄筋コンクリートでできたビル群は遥か先まで粉々になった。それほどの威力を直に受けたか二人はただで済むはずもなく――無惨に爆散した。
「ひぃぃぃ!!!」
 逃げ遅れた年配のサラリーマンが一人。完全に腰を抜かしてしまっている。
「くっ……!」
 庇う様に前に出る詩鶴の腹に、デスクレインの拳が触れる。
「〝憤激の聖拳〟」
 鍛え抜かれた男の肉体ですら簡単に一撃で爆散する衝撃が、何度も何度も何度も詩鶴の肉体に叩き込まれる。
「ぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶっっっっっ!!!!!!!?????」
 悲鳴すら上げられない。体を突き抜ける衝撃が意識を確実に奪っていく。
(この……メロウガイスト……私の技まで、コピーを……――)
「っっっっ!………………」
 そしてついに目が完全に裏返った。両手が力なくだらんと下がる。
 失神し敗北した哀れな29歳の美女のボディに、無慈悲にも衝撃のラッシュは叩き込まれ続けていた――


「やれやれ、ようやく失神か」
 廃墟から俺は這い出て、無様に失神しながら殴られ続けている詩鶴を見てニヤリと笑う。その後ろにはアルベドが付き従う。
「おめでとうございます、我が主。最強の変身ヒロインを倒されるとは。ですが、これ以上殴り続けると、いくら頑丈な女神と言えどさすがにまずいのでは?後のお楽しみに響くかと」
「ん?あぁ、そうだな」
 デスクレインに命じて拳を詩鶴の体から離す。
「詩鶴伯母さんからは色々と情報を聞かないと」
 俺の視線は詩鶴伯母さんの豊満な肉体に注がれる。
「たーーーっぷりとね……」

25名無しさん:2019/01/08(火) 16:52:21
作者です。
登場キャラの誰をリョナってほしいとか、こういう責めをしてほしいとか要望あればどんどん書き込んで貰えると助かります

26名無しさん:2019/02/15(金) 09:11:36
いつも楽しませて頂きありがとうございます。
要望ですが、せっかくアルベドが他者の精神に関与する能力を持っているので、
捕まえたヒロインたちを逆に無限に子供を産める身体に改造した上で、
「武との近親相姦に異常に興奮し、武の子供を繰り返し妊娠・出産することを望む変態」に洗脳・調教する展開は如何でしょうか。
ご検討の程、何卒宜しくお願い致します。

27名無しさん:2019/02/17(日) 22:35:43
>>26
ご要望ありがとうございます!
ちなみに京子・詩鶴・彩音・紅葉・雛子のどのヒロインにその責めを受けさせたいですか?

28名無しさん:2019/02/18(月) 11:37:09
>>27
御返信ありがとうございます。
私の希望としましては、雛子でお願いしたいです。

詩鶴を除いた他の3人よりも強く、かつ最年長者であり京子たちにとっては母親でもある雛子が、
実の孫である武の子供を喜んで孕まされる変態に成り下がってしまう、
という展開の方がより絶望感が増して興奮するからです。

できれば、京子たちに気付かれないようひそかに雛子を洗脳・調教し、
京子たちが気付いたときには雛子の洗脳は完了しており、
武の子供も既に何人か高速妊娠・出産させられていて
もはや完全に手遅れ、という展開でお願いします。

長々と書いてすみません。
更新を楽しみにしておりますので、お体に気をつけて頑張って下さい。

29名無しさん:2019/02/18(月) 20:40:38
>>28
それは面白そうな案ですね
しかも雛子とは予想外でした(笑)まさか祖母ヒロインを選択されるとは……お目が高い(?)
今のストーリー展開でそれをさせるなら、過去に飛んでいるので雛子は50代、現代なら75歳です
どちらの雛子にそれをさせたいですか?

あと、今までのを見てもらったら気づかれてると思いますが、自分はかなりのハードリョナ・スカグロ好きです
ご要望の快楽重視より、書いてるうちに自然と閲覧注意な苦痛描写が多々盛り込まれるし、そっちに重きが置かれることになってしまうと思います。
それでもよろしいでしょうか?

30名無しさん:2019/02/18(月) 21:56:39
>>29
早速のご返信ありがとうございます。

希望する雛子の年齢ですが、武が自分の孫だという認識が実感としてある方が洗脳・調教に抵抗するだろうし、
最終的に実の孫である武の子供を喜んで妊娠するまでに堕ちたときに達成感があると思うので
現代に戻ったあとの75歳を希望します。

次にスカとリョナについてですが、まずスカ展開については全然抵抗ありませんし、
堕とした成果として武の命令なら普段なら絶対しないスカでも喜んでする、
みたいな展開だと面白いと思います。

次にリョナ展開ですが、四肢切断や内臓損壊のようなハードすぎるものはご容赦願いたいですが、
洗脳し易くする為に精神的に弱らせることを目的として肉体的に痛めつける、
みたいな展開であればリョナ展開も問題ありません。

お手数をおかけ致しますが何卒宜しくお願い致します。

31名無しさん:2019/02/19(火) 20:21:18
>>30
了解です。5人のヒロインとも自分の家族がモデル(というかほぼそのまま)なので、実は祖母もリアルで75歳だったり
スカが全然平気ならスカ要素もっと増やそうかな……w
リョナに関しては調教や拷問・バトルの一貫として痛々しい場面が出てくるかもですがそこは読み飛ばしていただければ。

それと、もしかしたらご存知なら気付いてるかもですが、『エンジェウーマン』はデジモンの『エンジェウーモン』から来てたりします。強敵で全力を出す場合には全員あのコスチュームになるという設定があります

32名無しさん:2019/02/23(土) 05:52:24

 その時だった。
 気を失った詩鶴に手を掛けようとしたその時、臍の内側から引っ張られる奇妙な感覚に襲われた。疑問を挟む暇もなく、視界が急激に反転。数回転したところで地面に投げ出された。
「……な、なんだ!?」
 起き上がった俺は訳も分からず辺りを見渡した。暗い。どこかの建物の中だ。ついさっきまで自分たちがいたはずの瓦礫の山はない。そして詩鶴の姿もない。
「どうなっている……!?」
「これは……どうやら、元の時代に戻されたようですね」
 傍らに立つアルベドがそう答える。普段は冷静沈着な彼女の声色が動揺の色を帯びていた。
「そんな馬鹿な!過去に飛ばした術者のアトは俺が取り込んだまま、誰も倒してないんだぞ!術が解けるはずが――」
 俺は、はっとなった。
 一人いる。術を無視して、しかも時を越えて生物を呼び寄せるなんて規格外のことをできる人物が。
「雛子お祖母ちゃんの『口寄せの術』か!」


***

「あらあら、何人?何匹?かも口寄せしてしまったようねぇ」
 街の西に位置する寺泉家の実家。場違いなほど立派な和風の屋敷の中の、庭園の石段に雛子は座していた。
 その後ろで詩鶴が呆れと驚嘆の表情で見下ろしている。いくら詩鶴が強力といえど、時の流れを無視するような術まで容易に扱えてしまうのはこの母ぐらいだ。だからこそ、75という高齢に関わらず、見た目は実年齢より三十も若く見え、しかも肌に至ってはさらに若い美貌を保ち続けられているわけなのだが。
「……お母さんって、たまに大雑把になるよね」
「まぁ、いいじゃない。彩音も紅葉も呼び戻せたことだしね……おやおや、武のところに強いメロウガイストの反応があるわねぇ――お待ちなさい、詩鶴」
 血相を変えて動こうとした詩鶴を、雛子が制す。
「あなたは京子の看病をしておやり。今が好機とメロウガイスト共が攻めてくるやもしれない。留守は任せました」
 そう言って立ち上がった雛子が一瞬で変身する。袖が翼のようになっている、鶴をイメージさせる着物に身を包んだ長い銀髪の美女が月明りの下に躍り出る。
「可愛い孫のお迎えといきましょう」


***


「……『艶花の女神』」
 周囲の気配を探っていたアルベドが、強大な聖力を感知した。
「こちらに向かっていますね。一分も猶予はないでしょう……どういうプランで行きますか?」
 彼女が俺の肩に触れる。次の瞬間、一気に魔力が回復した。
「プランも何もお祖母ちゃんが実際に戦っているのは一度しか見たことないな……技や術は、本人や母さん達から聞いてるけどね。まぁ、いつもの通り力尽くでいくさ。アトの力も存分に使わせてもらおう。そう上手くはいかないだろうが」
「先代の幹部のほとんどは彼女に狩られたほどですから。しかしながら、我が主の力はそれを遥かに凌駕しておいでです」
「お世辞でも嬉しいよ」
「いいえ、事実を述べたまでです。それに僭越ながら……私も、及ばずながら戦闘のサポートをいたしましょう」

33名無しさん:2019/02/23(土) 21:45:44
おおっ、いきなり雛子編ですか。
過去詩鶴編?が終わってからと思ってたので、メチャクチャ嬉しいです。
ありがとうございます。期待してます。

34名無しさん:2019/03/12(火) 04:32:41
第五章『艶花散華』


 『西町公園』。屋敷からそこそこ離れたその公園に、目的の者達はいた。
「こんばんは」
 屋根を飛び移りながら移動していた雛子が、着物の袖をはためかせながら公園の時計台の上に降り立ち、二匹のメロウガイストを見下ろした。
 一匹は黒光りする鎧のような皮膚をした屈強な男の人型。もう一匹は、漆黒の衣装に身を包み、顔をベールで覆い隠した――おそらく体型的に女の人型。
(異形化せずに人型のままで、この禍々しくも強大な魔力……どちらも幹部級。厄介ね)
「夜の公園で逢引きとは風情がありますね。お邪魔してごめんなさいね」
(武の姿は見えないけれど……気配はうっすらと感じる。あの二匹の能力か何かかしら?)
「デートじゃねぇよ、ババア」
 次の瞬間、雛子の眼前に拳が迫る。雛子はそれを宙返りして華麗にいなし、地面に着地する。
「……速いですね」
「てめぇもな、ババアのくせに。しかもそんなミルクタンク引っ提げててよぉ。ババアだがモロタイプだぜ」
 雛子の巨乳にいく男のメロウガイストの視線に、雛子が心底軽蔑しきった表情をする。
「お生憎様ですが、貴方のような口汚く性欲の権化のような男性は好みではありませんね」
「そう言うなって。何カップだよ、その胸?」
「さて?もう歳なので忘れました」
「つれねぇな。このアト様が気持ちよくしてやるぜぇ?苦痛と快楽でよぉ!」
 男のメロウガイストの内側からどす黒い魔力が噴き出す。その禍々しくも桁違いの魔力に雛子さえも気圧されそうになる。雛子は知る由もないが、アトは戦うたびに相手の力を吸収し格段に強くなる能力を持つ。先程の過去の詩鶴との戦闘で、武は以前とは比べ物にならないほどパワーアップしていた。
(……アト。このメロウガイストが……!恐らく、尋常でない強さ。しかし――)
「一つ質問があります。武という名の幼子はどうしました?」
「さぁな、俺も歳なので忘れちまった」
「ならば、思い出させてあげましょう。亡者を鎮める、この鎮魂の調べで」
 雛子の手が腰に差している篠笛に伸びる。が、その前に一瞬で間合いを詰めてきた武の拳に阻まれた。
「させるかよ!その技と術は危険そうだからな!」
 鉄筋コンクリすら容易に破壊する拳のラッシュを舞うように躱していく雛子。
「くそっ、ちょこまかと……!」
「動きが単調すぎますよ」
(とは言ったものの……今の状態では攻め手に欠けますね)
 雛子は大きく後ろに跳躍して距離を取ると、両腕を掲げポーズをとる。
(仕方ない……)
「変身」
 身に纏っていた着物が弾け飛ぶ。75とは思えぬ張りのある裸体を代わりに包み込むのは、武もよく知る衣装だった。
羽を模した金のブラ。生地が薄くピチピチの、純白のハイレグレオタード。しかもただのレオタードではなく、臍や背中など特定の場所は生地が大きく存在せず地肌が剥き出しになっている。さらにはブラより上も全て地肌だ。そのくせ、首回りや左の脚はレオタードの生地に覆われており、左腕も純白のロンググローブが指先から二の腕の半分までを覆っている。そして両の腕に巻き付けられ背中で靡いている桃色の披帛。
「『艶花の女神』エンジェウーマン」
ほぼ地肌が露出しているが隠れるところは隠れているフェチシズム溢れる、艶めかしい天女の姿がそこにはあった。武の母である京子と同じ、全力で戦う時の姿だ。
「オイオイ、大丈夫かよババア。その姿だと五分しか――」
 武が舐め切った態度を取った次の瞬間、彼の体は宙を舞っていた。
「――『全力を出せない』? いいえ、貴方を倒すのに五分も、ましてや全力を出すまでもありません。〝ホーリーアロー〟」
 桃色の聖なる矢が、受け身の取れない武の体を貫く。
「ぐぉぉっ!」
 さらに追撃の矢が何本も、何本も彼の体を貫いていく。武は反撃しようとするが
「か、身体が重い……っ!?」
「油断しましたね。〝鎮魂の調べ〟は聞く者の行動を抑制する術。そして私の変身ヒロインとしての聖力は『相手の悪しき心』が強ければ強いほど増していく。だから篠笛の音を吹かずとも、貴方のような邪悪な魂を篠笛に触れただけでこの術にはめることなど造作もないのですよ」
 そう雛子が説明する間も弓を放つ手を休めない。〝ホーリーアロー〟は単純に雛子の聖力を矢の形にして放つだけの技だが、彼女が今述べた特性によって、強敵であればあるほど威力が跳ね上がる。結果、武はついにまともな反撃すらできず膝を地に着くことになった。
「さて、戯れはここまでです。まずは貴方から浄化して差し上げましょう」
 両腕を大きく開いた雛子の体が、桃色と金色の光に包まれる。悪を浄化する、雛子の必殺技が放たれようとし――

35名無しさん:2019/03/12(火) 04:33:20
――光が消失した。
「……え?……」
 雛子が自身の体の異変に気付いた時にはもう遅かった。
「油断したのは、そちらのほうでしょう? 相手をはめる術というのは、逆に使う際に最も隙が生じるということを忘れていないかしら? 艶花の女神」
 妖艶な声が嘲りと共に聞こえてくる。今まで黙って観戦していたアルベドが、主の危機についに動いた。
「あら、今更警戒しても遅いわよ? 外見は若々しくてもやはり中身は老いているのね――もはや、あなたは私の術中よ」
(……くっ……体の動きが鈍い……。それに、体が……少し熱い?)
「私に何をしたのです……!?」
「感度を少々弄らせてもらったわ」
 アルベドが武の体から矢を引き抜いていき、治癒していく。
「今はほんの少しだけ常人より上げたぐらいだけれど……今からは貴方様の意志でご自由に感度を調整できますわ」
 アルベドが悪戯っぽく主人の耳に囁く。ホーリーアローの浄化の力で脆くなっていたアトの表皮が矢を抜いたことで砕け散り、武自身の肉体が露わになった。
「……っ!武……!!」
「……あんまり驚いてないようだね」
 雛子が想定していた中で最悪の結果だ。
 武は、次女の京子がメロウガイストの凌辱の末に産んだ子だ。メロウガイストの血を色濃く受け継いでいる可能性はじゅうぶんにあり、それがいつ発現してもおかしくはなかった。だが雛子の危惧をよそに、武はその兆候を見せずに今まで育ってきていたはずだ。だから杞憂だったと安心していたのに。
「いったい、いつから……!!」
「さぁ、いつからだろうね? そんなことよりさ……俺はメロウガイスト、お祖母ちゃんは変身ヒロイン。今から何をされるかは言わなくても分かるだろ?」

36名無しさん:2019/03/17(日) 08:31:56
(まさか家族の中で一番最初に、お祖母ちゃんを犯ることになるとはね)
 武は十八番の意識同調で京子の心と繋がりながら、ジーパンのファスナーをさげ中身を露出させる。
 近付いてくる武に、京子が距離を取ろうとしたのか反撃しようとしたのか、体を動かそうとするが
「『動くな』」
 アルベドの声で、だだでさえ鈍くなっていた体の動きがさらに鈍くなってしまった。
「……と、このように不完全ながらも強制的に体を支配することもできるようにしておきました。こちらも感度と合わせ、主の意志で自由にお使いできます」
「お前を配下にできて本当に良かったよ。……それにしても」
 雛子の前に立った武が舐めまわすように彼女の体を見る。
「すごい格好だよねお祖母ちゃん……。母さんや詩鶴伯母さんもその格好するけどさ。26歳の紅葉お姉ちゃんなら分かるけどさ――彩音叔母さんは、まぁギリギリかな――75歳でこの露出しまくりの格好はヤバいでしょ。まっ、見た目は40代、肌に至ってはもっと若く見えるけどさ」
 そう言って、武は地肌がほとんど見えている彼女の全身を嗅ぎまくり、その豊満な女の熟れた匂いを堪能する。
「くっ……!」
 感度が上げられているせいか、不快さに漏れる声に僅かに色っぽさが混じっている。
「凄くエッチな匂いだよ、お祖母ちゃん」
 ぎゅっと抱きしめ、その豊かすぎる胸に顔を埋める。ガチガチに勃起した性器を、純白のレオタードの生地に覆われた左足ではなく、地肌が剥き出しの雛子の右の太股に、グリグリと押し付ける。我慢汁があふれ出し、押し付ける度にニチャ、ヌチャという気持ちの悪い音を立てている。
「俺、包茎だからさ。チンカスもたまりまくってるし、臭いも凄いんだ。どう?地肌にチンポ押し付けられて、チンカス交じりの我慢汁で汚される気分は?」
 右太股の地肌に気持ちの悪い生暖かさと巨根の感触を感じ、不快そうに顔を歪める雛子。
「……くっ……こうやって汚すのが好きなの……!?」
「あぁ、大好きさ。『左手でしごけ』」
 武の言葉で雛子のロングローブに覆われた左手が、右太股をカウパー汁まみれにしていた孫の巨根をガッチリ掴むと、上下に動かし始める。
「おぅ、これヤバッ!……」
――ドピュッ、ビュルルルル!!
 既に我慢限界だった武の男根はすぐに射精し
「きゃっ!」
 ドバドバと、ドロドロの濃厚で臭い精液を雛子の左手から溢れかえるほど出しまくった。その時間、約一分。純白のロングローブがチンカス交じりのザーメンに汚される。
 その久方ぶりに感じるあまりの強烈なオスの臭い。雛子の体が僅かに疼きを覚える。それを武は見逃さなかった。
 武は雛子の股間に手を延ばすと、薄い純白の布越しに二本の指でクリトリスを正確に摘まみ上げる。
「あうっ!?」
 さらに残りの指を膣に入れ高速でかき回す!
 一秒で150回出し入れされる高速の膣内責めと鉄筋コンクリすら容易く破壊する筋力でのクリトリス摘まみ潰し。そんな破壊的な責めに女の体が耐えられるはずもなく。
「――――――――――――――っっ!〜〜〜〜〜〜〜〜」
 大きく仰け反ると声にならない悲鳴のようなものをあげて絶頂した。噴き出した潮が両の太股を伝い、地面に水たまりを作る。
「おっと、倒れるのにはまだ早いよ」
 崩れ落ちそうになった雛子の両手首を掴んで無理矢理立たせると、背後に周り込み、長く美しい銀髪を引っ張り、無理矢理顔を後ろに向けさせる。
「ひぐっ!?」
「あぁ、ごめんごめん。ちょっと力入れすぎたかな。首大丈夫?」
「……本当に……メロウガイストに成り下がってしまったのですね……」
「だからそうだって言ってるじゃん。ってか、イかされたばかりなのにその反抗的な目つき、まだまだ余裕そうだね。どうしよ、イラマでもしようか」
 イラマ。その言葉に雛子の目に若干の動揺が走った。
 メロウガイストの巨根によるイラマチオはそれだけで変身ヒロインすら氏に至らしめる技として成立するほど、強烈な物だ。現にあの京子ですら連続イラマにより生死の淵を彷徨っている。
「それとも、こっちにしようか」

37名無しさん:2019/03/17(日) 08:33:26
 武は雛子の髪から手を離すと、彼女の大きなお尻をパチンと叩いた。
「ひゃうっ!?」
「よしよし、一応感度は結構上げたから大丈夫だと思うけど……それでも死ぬほど痛いかなこの太さだと」
 雛子の視界の端で射精したばかりのはずの孫の逸物が再び勃起、しかも前よりもさらに太くごつくなっているのを捉えた。そして布地がずらされ、肛門にその先端があてがわれたのを感じた。立ちバックで、今から尻穴を犯されるのか。
「……貴方のような孫を持ったことを心の底から恥じますわ。この変態め」
「酷いなぁ、お祖母ちゃん。僕悲しくなっちゃた――だから、おしおきだ」
―― め き いぃ っ ……!!!
「んっぎいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいっ!!!!???」
 腰をガッシリ掴まれ後方からペニスの先端がねじ込まれ、そのまま一気に尻穴を貫かれた。
「ひっぎゃっっ……おっギいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい――――!!!」
 眼球が飛び出さんばかりに目を剥き、真っ赤な舌をビクンビクンと突き出す雛子。
「はぁッ、ゼッ、はっ、おおおおおおおおおおお゛……っ!?」
 あまりの巨根にお腹がぼっこりと膨らんでいた。
 引きしまっていた腹部がペニスの形に隆起し、ビクンビクンと脈動している。
 顔を下に向ければおへその上に亀頭の輪郭が浮き出ているという、世にもおぞましい光景。
「お、アっ……! ああああああああああ、あ゛……っ!」
 うまく呼吸ができない。体内からの圧迫が強すぎて、胃の中のものを吐き戻しそうだ。
 腰を掴む武の手を必死に叩くが、効果はない。
「あはは!凄い声だねお祖母ちゃん。そんな声出されたら僕もっと滅茶苦茶にしたくなってくるよ」
「おんぎいいいいいいいいいいいいいいいいいいぃぃぃぃぃっっっ!!!!!????」
 激しく抜き差しされる肉棒。挿入されれば腹を内側から激しく殴りつけられる苦痛を、逆に引き抜かれるときは臓器ごとずるずる引きずり出されているような苦痛を味合わされる。
(お、大ぎずぎる゛っ!!太ずぎる゛っ!!!)
 最年長なだけあってこれまで様々なメロウガイストと戦い、時には犯されもした。勿論、肛虐も一度や二度の話ではない。だが今、孫によって行われているこの肛虐はその巨根ゆえに今までで最も苦痛を感じさせる拷問凌辱になっていた。
「ひぎゃっ、はッ……! はギっ……ひっぎいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいぃぃぃぃっっ!!!!!!!!」
 武の手により感度は十倍にまで上げられていた。よがり狂うほどの快楽の波が雛子の脳に押し寄せているはずだが、それを遥かに上回る苦痛が上書きして体を支配していた。
(じ、死ぬ゛っ゛!し…………ぬっ…………!)
 永遠に続くかと思われていた地獄。だが、幸か不幸か。武はまだ凌辱の快感に慣れていない。ゆえに果てるのも早い。
「ぎっ……!!?」
 腹の中で肉の輪がむりむりと広がる。
いわゆる、早漏れだった。その出される量は人間の数十倍だが。
「さあ、いくよ……イ、ク!」

38名無しさん:2019/03/17(日) 08:34:17
 ――どぴゅっ……! どぴゅぶるぶびゅううううううううっ……!!
「おっべえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええぇぇぇぇぇっっっっ!!!!!????」
津波のようなチンカス交じりの白濁液が腹の中で溢れる。
 あまりにも膨大な欲望の奔流は、出口を求めて体内を逆流した。蛇行した腸を一瞬で駆け上がり、胃袋を埋め尽くして狭い食道へ。美女の隅々までを満遍なく汚し抜き、絶叫に押し出されるようにして口唇から噴射する。
「お、ぼっッ……!!? おっげええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ――――――!!!」
 目を剥き嘔吐した。
 白く濁った噴水が飛び散る。鼻と口から精液を逆噴射し、まともに呼吸さえできない。
「ぶっげええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ――――!!?」
 女のものとは思えない濁りきった悲鳴と同時に、白濁混じりのまだ消化されていなかった晩飯を地面にぶちまける。
「ぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼっ…………ぼっ、げっっ…………!」
 濁った吐瀉物に喉を詰まらせ、時折びくびくと痙攣する雛子。
(……まだ、しね……ない…………反撃、を……)
 メロウガイストが最も隙を作るのは射精終了後。雛子は朦朧とする意識の中でそれを待っていたが
「げぶっ!?」
 だが雛子を襲ったのは非常な現実だった。
 尻穴に刺さったままの肉棒が再び膨張し始めたのだ。あまりに早すぎる勃起の回復。そして肉棒が肛門から腸内へあるものを押し上げていた。
(ま、待って!それだけは――!!)
 胃の中身を嘔吐させられる辱めは今までも何度も受けてきた。だが、今からされるであろうことは。
 最近便秘気味で、たまりにたまりまくっていたそれを、まさか――
――どちゅっ……! どちゅりゅりゅびゅりゅううううううっ……!!!
「おげエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ――――!!!」
 再び圧倒的な射精。それは雛子の肛門や腸内に溜まっていた排泄物をドロドロに溶かし、押し上げ――
「おっぼ……! ぶげええええええええええええええええええええええええエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ――――――――!!!!」
 下痢便交じりの茶色に濁った白濁液を、口から嘔吐した。時折、固形の排泄物が口から押し出され地面に落ちる。瞳をぐるんとひっくり返し、白い汚物をびちゃびちゃと吐き続ける。
「おぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼ……! げええええええええええええええええええええええええええええええええ――…………」
「あらあら、さすがに下痢とウンチを口から吐き出すなんて、同じ女として引きますわ」
 嗜虐的な笑みを浮かべて顔を顰めるアルベド。
「ぼ………………お、ぼ…………ぉ………………お゛ぉっ…………」
 二度にもわたる夥しい量の白濁液の氾濫は、聖女の肉体を完全に破壊した。
 目から完全に光が消え、両腕が力なくだらんと垂れ下がる。
 やがて、長い長い放出が終わり尻穴から肉棒が引き抜かれる。
――べちゃっ……
 雛子の体が、自ら吐き出したザーメンと吐瀉物、下痢便・排泄物のまじりあった海に沈む。
「題名『聖母の死』。なんてね」
 肉感溢れる最強の聖女の亡骸を満足げに見下ろす武。
 寺泉雛子75歳。孫に滅茶苦茶に犯された挙句、その命を儚く散らしたのだった……

39名無しさん:2019/03/17(日) 08:48:19
作者です。
最強の巨乳お祖母ちゃん雛子死す…!
死んじゃいましたけど、このあとすぐまた生き返ってもらってさらなる凌辱を受けてもらいます(ゲス顔
冷静になってみるといくら美魔女だからって75歳がエンジェウーモンの格好ってかなりの痴女だなと。

普通の脱糞じゃ面白くないなと思った結果、こんな死に様に……
口から下痢便とウンチを嘔吐はさすがにやりすぎたかなと(笑) 雛子お祖母ちゃんもこんなスカトロで生涯を終えるとは思ってなかっただろうなぁ(他人事)

40名無しさん:2019/03/19(火) 05:44:08
>>39
エンジェウーモンの格好ってだけでぐう抜ける
晩飯全部ゲロは笑ったし、ひでぇw 何よりウンコと下痢便嘔吐はやべぇなw無様すぎるしエロすぎるw
もしまだ続き書いてないなら>>26の展開行く前に、もっとスカトロとバトルを見たい。全力で戦う雛子をスカトロ攻撃で嬲ってボコボコに

41名無しさん:2019/03/19(火) 10:17:06
いよいよ祖母が孫の繁殖用肉便器に!w
ここからどうやって「雛子が喜んで孫である武の子供を何人も産む」まで堕としていくのか、楽しみで仕方ありません
単純な暴力では、何回陵辱されようが、精神までは変えられないでしょうし、ね

42名無しさん:2019/03/21(木) 23:53:33
>>39
一度殺して蘇生させるのもアリなのか・・・。
雛子でも四姉妹の誰でもいいので、一度殺して脳を真っさらな状態にしたあとで武が逆に性教育をするのを見てみたい。

43名無しさん:2019/03/23(土) 06:45:22
>>39
ゲロさせるの本当に好きなんだなw
京子ママも雛子お祖母ちゃんも戦い始めの余裕たっぷりなセクシーっぷりとの落差がエロいw


にしても>>14、15の京子ママの過去壮絶すぎワロタw
元新体操選手とはまたエロい設定をぶっこんできたな
過去に戻ったら生意気な京子ママをイラマゲロで潰して欲しい
彩音・紅葉のお姉さま方も先輩ヒロインとしての格を見せながらも強敵に嬲られて欲しい。詩鶴伯母さんも勿論w

読んでると快楽系よりも苦痛系が好きなことがよく伝わってくるw この調子だと最終的に四姉妹は全員命を落とすのかな?
頑張れ四姉妹!

44名無しさん:2019/03/24(日) 06:17:38
作者です

>>40
下痢便嘔吐は勢いで書いたんですけど思いのほかハマってしまいました(笑)
続きの流れはもう決めちゃってるので、スカトロガチバトルは彩音か紅葉か大学生京子に任せます

>>41
暴力系のヒロピンしか書いてこなかったので、快楽描写に悪戦苦闘してますが頑張ります!

>>42
殺しちゃうほど凌辱するの好きなもので(笑) ただメロウガイストも気軽に蘇生できるわけではありませんが。
性教育系は、過去の紅葉が小学生程度なのでそれでしようかなと考えていたんですが、提案してもらった方法も面白そうですね!

>>43
ゲロとか口から飛び出させる系が大好きです、はい(笑)
京子ママも他のヒロイン達も皆壮絶な過去持ちです。それでも戦い続けるカッコいいヒロインを嬲るのがい気持ちいいです
過去組は雛子の話が終わったら順次、討伐していく予定です。詩鶴伯母さんが負けたままフェードアウトしてますが、決して忘れてませんよ(白目

最終的には四姉妹とも全員死にます。
雛子やメロウガイストの秘術で蘇生できますが、肉体のダメージが激しすぎるとそれも無理なので普通に死にます
一応、四姉妹のそれぞれの最期は最初の段階で考えてあるのですが当分先になると思います。

45名無しさん:2019/04/06(土) 05:34:20


『――注入します』
「………………………………ッ!」
 項垂れた肢体がビクンと跳ねた。
 触手によって空中に吊られている、美魔女――雛子。
「…………ぅ…………ぁ…………?」
 実の孫による壮絶すぎる凌辱によって命を失ったはずの彼女が、突然の刺激にゆっくりと覚醒する。
「毎度毎度思うんだけど、死んでからそれほど経過してないなら生き返らせられるって……お前本当に凄いな。でも魔力大丈夫か?」
「そう思うなら少しは自重してくださいな」
 目の前に立つ黒装束の女と、少し離れた位置に腰を下ろしている孫の会話。そして耐え難い腐臭と床に広がる夥しい茶色交じりの白濁液の海が、雛子の意識をハッキリとさせた。
「……わ、私は……」
「そう、死んだのよ。胃の中身と糞便と白濁液を盛大に嘔吐してね。同じ女としてみっともない、無様な死に様だったわ」
 アルベドの嘲笑。雛子が戦闘態勢に入ろうとしたが、動けない。彼女は自分が、触手によって宙に十字に磔にされているのに初めて気付いた。
「くっ……!」
「無駄よ。それは頑丈が取り柄なだけのメロウガイストの触手だから、引きちぎれはしない。無駄な抵抗はやめて光栄に思いなさい。これからお前は我が主の繁殖用の肉袋になるのよ」
 アルベドが自身の右手のロンググローブに手をやる。
「武の……!?」
「そうよ、羨ましいわ」
 脱ぎ捨てたロンググローブの下は、無数にうねる触手の腕だった。そのおぞましさに一瞬たじろぐ雛子の前で、アルベドの右腕が人間のそれに戻る。
 次の瞬間、その右手が雛子の腹を貫いた。
「ん"っ…?!」
 血は出ていない。切開されたわけでもない。まるで皮膚を通過するように、アルベドの右手が雛子の腹に収まっていた。
「素敵でしょう? この右手は、あらゆる物質をすり抜ける能力を持つメロウガイストから奪ったもの。傷一つ付けずに人体の中に入ることもできるのよ」
――ぐりゅ…ごりゅっ
「げえ"ぁ"あ"あ"…ッ!?あ"あ"あ"ッ!!!!!????」
「良い声…♪もっと聞かせて!」
――ごりゅっごりゅっごりゅっごりゅりゅッ!
頬を紅潮させたアルベドが、雛子の腹部の中身を掻き回して行く。
――ごりゅっごりゅごりゅっごりゅっ!!
「はあ"あ"あ"ッ"…!ぐ"ぁ"あ"あ"あ"あ"ッ"!!?」
凄まじい痛みに雛子は悶え、抵抗する事も出来ずにびくびくと身体を痙攣させる。
(い、痛"い"…っ!)
 変身ヒロインとしての異常なまでの耐久が仇となり、痛みで気絶することすらできない。
「や"…やめ"…はぐぁああッ…!?」
――ぐりゅぐりゅぐりゅぐりゅ……
「あらあら、可愛いわねぇ、びくびく跳ねちゃって……」
――ごりゅごりゅごぢゅ…
「内臓かき回されるのってどんな気分?」
――ずりゅぐりゅごりゅぐりゅぐりゅ……
「んぐ…げぉ…ぁ…っ」
――  ご り ゅ っ 
「あ"ッ"…?!」
――ごりゅごりゅごりゅごりゅっ
アルベドはしつこく、彼女のお腹を掻き回し続けた。
(痛い…力が…出な…が…)
「おい、アルベド。まだか」
「これは失礼いたしました。つい我を忘れて……今から取り掛かります」

46名無しさん:2019/04/06(土) 05:35:01
――ずぶずぶ…ずぶぶ…
彼女の右腕が、雛子の内臓をかき混ぜ何かを探す様な動きをする。
「お"っ…?!ぐぅぷ…え"ぁあッ…や…げぇっ」
――ぐりゅ…こりっ
「…!?」
「あぁ、これです見付かりました」
 アルベドが何かを掴んだ。雛子の臓器の、一つを。
――ずっ…ずずずっ!
「んぐぅ…?!」
さらなる猛烈な痛みが雛子を襲う。内臓を引っ張られるかの様な――いや、これは内臓を文字通り引っ張られる痛みだ。
「な、な"…にをして…!?」
――ゴキッ、ブチンッ。
「い"…?!」
何かが千切れる様な、感触。
とても、熱い。
――ずるずる...ぶちぶち...ぶづ...
「ぐぁ、お゛、あ゛あぁ…っ」
――ぬぽッ。ずるるる…びちゃ………
ようやく、アルベドの右腕が雛子の腹から引き抜かれた。
「あぁぅっ…はぁっっ……はぁ………!!!」
(ぬ……けた…?)
拷問とも呼べる内臓責めによって虚ろになった雛子の目。
「あらぁ、何かしら?これ」
アルベドがベールの向こうで嗜虐的な笑みを浮かべながら、彼女の身体から引きずり出した物を見せる。
彼女が掴んでいるのは、左右それぞれに一つずつの卵のような玉がぶらさがった洋ナシを逆さにしたような臓器。
雛子の顔が瞬時に青ざめた。
「ぇ……?な…え、それ…って……?」
「そう、子宮よ。女にとって大事なだーいじな、子宮と卵巣よ」
「そ、それ……か、返しなさい…!」
「ん?」
息が少し絶え絶えに成りながらも、雛子は必死にそれを取り返そうと、自身を磔にしている触手を引きちぎろうともがく。
「私のっ…それ…返し……!――」
――ぎゅうううううぅぅぅ
「はぎいいいいいいいぃぃぃぃぃぃっっっ!!!!!?????」
 子宮を強く握りしめられ、体を大きく跳ねて悶絶させる雛子。
「うふふふ! 神経は繋がったままだから、痛みもちゃーんと感じるでしょう? それとも……子宮だから気持ちいのかしら?」
――ぐにゅぐにゅっぎゅにゅっ……
「お゛っ゛!? ひぎいいいぃぃっっ!!!!!」
「ふふっ、いい声……。でもこれで我が主の繁殖用肉袋になる仕込みは万端よ」
「あぐあ゛あああ゛っ……!……な、なにを……」
「人間の雌は弱いわ。我らメロウガイストの子を孕んだ末の一度の出産で命を落とし、使い物にならなくなる。繁殖用の苗床にするのって意外と加減が難しいのよ。特にあなたも身に染みて分かった我が主のセックスの凄さと来たら……それに耐えられるだけの体にしなければ」
 雛子は、自身の子宮を弄ぶアルベドの右手に魔力が集中しているのに気付いた。
「ふふふ、ようやく気付いた? あなたの子宮を激しい交尾に耐えらえるように改造してるの。そしてこっちも――」
 アルベドの指先が、二つの卵巣をコリコリと弄ぶ。
「ひゃうんっ!?」
「ほーら、私の魔力を注入すれば、排卵が促進されて何度でも何度でも孕むことができるようになったわ――はい、おしまい。返して欲しいんだったわよね?返してあげる」
――ずちゅっ。
 再びアルベドの右腕が雛子の腹に沈み、卵巣付き子宮を元の場所に戻す。
「う゛げっ……!? ぜぇーっ……ぜぇーっ……」
 引き抜かれたアルベドの右手には、もう何も握られていなかった。雛子は自分の下腹部の内側から、じんじんと熱のこもった鈍い痛みを感じる。
「さて……仕上げよ」
 アルベドの右手が、雛子の頭に迫る。顔を逸らそうとするが、無駄な抵抗だった。

47名無しさん:2019/04/06(土) 05:36:33
――ずりゅっ
「お゛っ……!?」
 雛子の頭の中に物理的に侵入した右手は、脳を掴んでいた。
――ぐにゅぐにゅぶにゅっ……
「お゛っお゛っお゛っ!!???」
「本当は脳を弄ってこねくり回して遊び尽くしたいのですが……これ以上、主を待たせるわけにはいきません」
――ぎゅううううぅぅぅぅぅ!!!!
「お゛あ゛あ゛あ゛あああああああああああっっっっ!!!!!!???」
 脳を怪力で握り潰される。それと同時に彼女の右手から大量の魔力が流し込まれた。
「お待たせしました、我が主。どうぞお楽しみくださいませ」
 魔力を暫く流し終えた後、アルベドが右腕を引き抜き後ろへ下がる。入れ替わるように武が、頬を紅潮させ全身をビクンビクンと痙攣させている雛子の前へ出た。
「体中、熱いでしょ? お祖母ちゃん」
「た、武っ……! わ、私の体に、何をさせたの……!?」
「アルベドにお祖母ちゃんの感度を3000倍にしてもらったんだ」
「3……!?」
「普通の変身ヒロインなら呼吸するだけで快感で肉体が死んじゃうレベルらしいけど、お祖母ちゃんクラスの実力者なら肉体は耐えられるらしいよ。精神は壊れるだろうけど」
 武が指を鳴らすと、雛子を拘束していた触手が消える。そのまま地面に崩れ落ちそうになった彼女の肩を武が掴む。
「ひゃあぁっ!!??」
「うわっ、お祖母ちゃんってば肩を掴んだだけで感じちゃってオモシレー♪」
 キッと睨み返す雛子。だが既にその息はもう荒い。
「ん……ぅ……はぁ――くっ――」
 生暖かい吐息が漏れていた。苦し気な声。
 薄暗い光の下で、銀色の長髪が弱弱しく揺れていた。
(な、なんとかして、一旦この場から離脱しなければ――くっ……し、しかし……)
 感度3000倍の波が、雛子の体を厭らしくかき乱していた。
(ああっ……――身体が――身体が熱い――)
 股の間でぱっくりと口を広げる女性器。
 そこは蜜の水源のように、トロトロの愛液があふれ出している。
 むっちりと盛り上がる肉唇も、ひくひくと、もの欲しそうに震えていた。
 雛子の口から堪えるような吐息が漏れると、その体の上で爆乳が大きく揺れる。
 体は火照り、常に発情している状態。ほとんど露出している白い肌には、じっとりと汗が浮かんでいる。汗に濡れ、てらてらと輝く爆乳の上では、触ってもいないのに、乳首が充血し、勃起していた。
 普通の人間の女なら、間違いなく激しい自慰に耽っているだろう。ひたすらに身体の疼きに耐える雛子。
(このままだと、頭がおかしくなる……)
 歯を食いしばり、快楽に耐える。
 武はギラついた瞳で雛子の顔を見、続いて足を広げ股の間でひくひくと蠢く膣肉を眺める。
「見るのを、止めなさい……!」
 羞恥で顔を赤く染めながらも、雛子は気丈に武を見上げる。
「怖い怖い」
 武は下卑た笑みを浮かべると、雛子の肩を掴んでいる力を強め、その体を抱き寄せられる。
「あっ――!」
 銀髪が荒々しく揺れると、雛子の体は武の胸板へと捕らわれていた。
 身体をゆすり、必死に逃れようとする雛子だが、頭の片隅では別のことを考えていた。
 武に乱暴に掴まれる肩――そこにある指。素肌に触れる他人の感触が、もどかしい。

48名無しさん:2019/04/06(土) 05:37:12
(指――太い――そ、それで、ォ、オマンコ、かき混ぜてほしい――)
 いつの間にか、雛子は逃げ出すことよりも、そんなことを考えてしまっていた。
 が、頭を振り、即座に、淫らな妄想を消し去る。
(何を考えているの!……それに相手は孫よ、こんなところで、負けては――)
 雛子は自分に強く言い聞かせる。
 ここで快楽に流されてはならない。武の胸板に体を預けながらも、気丈な瞳で見返してくる雛子。武は、忌々し気に鼻で小さく笑う。
「ふん、その強がり、どこまで通用するかな」
 言いながら、再び武の逸物が勃起する。
(……あぁ……)
 思わず、雛子は武の股間を見入ってしまう。眼下でそそり立つ、細身の腕と見紛うほどの太さと長さを持つ、肉の竿。自分の尻穴を凌辱した、凶悪なペニス。
 本来であれば、冷めきった視線を向けていただろう。だが今の雛子には、それが出来なかった。
 感度を跳ね上げられ、激しい興奮と発情状態にある雛子は、音を立てて、唾を飲み込む。
(チンポ――孫の――あ、あれが、あれが私の中に――)
「さて、それじゃあ孕ませるとしようか。覚悟しなよお祖母ちゃん」
 武は雛子の太ももの間に肉棒を突っ込み、女性器の割れ目に硬くなった逸物を、ズリズリと押し当ててくる。
 乱暴な素股。
 だが、雛子は肉棒の熱い感触と、そこに浮き上がる太い血管の凹凸に、小さく甘い吐息を漏らす。
「くっ――ふぅぅ……や、やめっ……ぁ、ああああッ――」
 巨根が割れ目を擦るたび、背徳的な刺激が背筋を駆け抜ける。
 刺激はそのまま、脳みそを鋭く刺し突く。雛子の頭の中では正義の変身ヒロインとしてのプライドは薄れ、その思考は一人の雌として堕ちていく。
「何を言ってるんだい、興奮しているくせに。それじゃ、始めるよ」
「始めるって――、や、止めッ――んぁッ!? あ、あああああッ!」
 前戯は必要なかった。
 濡れそぼる雛子の膣穴は、突っ込まれた剛直を、あっさりと飲み込む。
 ズプリッと、濡れた肉同士が擦れ合う、生々しい音。
 雛子は立ったまま、バックからゆっくりとチンコを突き立てられていた。
「んんんっ――は、あっ、あうっ、あっ! ふ、深いッ――はっ、ああぁッ!」
 ゆっくりと膣肉をかき分けて進む、極太の亀頭。
 雛子の狭い産道は、ミチミチと音を立て押し広げられる。
 頭の中で火花が走る。ずっと疼き続けてきた秘部へ、ついに異物が挿入されたのだ。太く、長い男根は膣内を舐めるように、じっくりと奥へ侵攻。
 腹の奥から沸き上がる圧迫感に、酸素を求め、荒く呼吸を繰り返す。
「あれれ?デカいことを言ったくせに、感じているの?」
「か、感じて――ない――わ、私は――そんな――ぉうッ!」
 反抗的な態度の雛子に、武がわずかに腰をゆする。
 蜜穴に突っ込まれた肉棒が、その体内で揺れると、雛子の体が軽々と低く宙に浮く。
 雛子は背を海老反らせ、ひくひくとその体を痙攣。チンコを突っ込まれ、無様に開いた太ももは、電気を流されたようにガクガクと震えだす。銀髪が雛子の痙攣にあわせて力なく揺れる。
「ぁ――ううッ――止めて――止めなさい――そんなことをされたら――」
 口では拒絶するが、チンコを咥える膣からは、トロトロと愛液が止めどなく流れ出している。
 理性と本能の不一致。そんな雛子の様子に、バックからその体を押さえつける武は小さく笑い声を漏らした。
「チンコ突っ込まれて、喜んでるくせに、生意気なこと言ってんじゃねえぞ!」
 言葉と同時。
 ゆるゆると雛子へ突き立てていた腰を、一気に突き出す。
 媚肉を貫き、その腹の奥――子宮に、ズンッと衝撃が走る。
「おッ!? あッ! ァあああッ! んひゃぁあああああああああああああ!」
 白い歯の覗く口から、雄たけびじみた悲鳴が飛び出した。

49名無しさん:2019/04/06(土) 05:37:47
 突然の挿入と子宮に走る甘美な刺激。雛子の頭の中で、火花が散る。
 思考がホワイトアウト。身体からは力が抜けきり、数秒遅れて、身体の芯を揺さぶるような快感が雛子を襲う。強烈な一突きにより、なすすべもなく絶頂。
 気がつけば、口からは舌がダラリと垂れ落ち、涎が口の端を伝って流れ落ちていた。
「は――はがッ――ァ――はううっ――そ、そんな――いきなり、なんて――ぅっ」
 細い肩が大きく上下に揺れ、呼吸を整える。
 だが、下半身の違和感――女穴に差し込まれた肉棒の、逞しい硬さの前に、そんな努力も押し流されていく。
「イッたのか? 孫のチンコでイっちゃったの?」
「ぉ……う、ぅぅ――どうして――こんなことを――あぅッ――」
 孫に抱かれる形で極太のチンコに串刺しにされ、股から滂沱と愛液を流し、呆ける雛子の情けない姿に、離れて鑑賞していたアルベドからも蔑みの笑い声が聞こえてくる。
「ほら、休んでいる暇はないよ。孕んでもらわなきゃならないんだから」
 武は祖母の爆乳に手を回すと、力強く揉み始める。
「んあ! お、おっぱい――い、今、そんなに揉まれたら――あっ! んっ!」
 太く、汗に濡れた指が雛子の柔肌を力任せに揉む。
 爆乳は指に弄ばれ、むにむにとその形を変形。時折、乳首をぐりぐりと掴み、揉みしごくと、胸から電流を流されるような刺激が雛子を襲う。
雛子は抵抗できない。ただ、口から艶めかしい声を漏らし、銀髪を震わせながら快楽の波に吞み込まれるばかり。
「ほら、下も動くよ」
「ま、待って――そんな一度に両方なんて――んはァッ!  あっ! あぅッ! んッ! ん!」
 腰を大きくピストン。雛子の狭い女穴を、再び責め始めた。
 狭い部屋の中に、じゅぷじゅぷと、チンコが愛液を掻き混ぜる生暖かい音が響く。
「存分に味わえよお祖母ちゃん!」
「んああああっ! い、いやッ! 頭が――頭がおかしくッ――くッ! あうっ! んぉおおおッ!」
 ズンズンと、子宮を突き上げる衝撃。
 子宮口を亀頭が押し広げ、その中を巨根が蹂躙。引き抜かれる際には、亀頭のカリが子宮口へ引っかかり、内臓がめくれるような刺激が走る。
 と、快楽に意識を飛ばす瀬戸際で耐える雛子が、あることに気がつく。
「チンコが――オマンコの中で、太く――んぉおおッ! 太く、なってる!」
「ほら、そろそろ子種が欲しくなってきただろ?膣内に、たっぷりだしてあげるよ」
 武の腰使いが、小刻みになる。
「や、やらぁ――だ、ださない――で――んひィっ!? オマンコ、こ、壊れ――くふぅッ!」
 雛子は蕩けそうな頭で、一つの恐怖を感じていた。
 孫の子を孕む。近親相姦。おぞましい。
 恐怖が膨らみ、その顔は恐怖と快楽の狭間で歪んでいく。
 そんな雛子の苦悶の表情を上から眺めながら武は歯を見せて笑った。
「ほら、しっかり受け取ってよ俺の精液を!」
「や、やぁ――んはあっ! んんッ! あ、ああっ! いやぁぁあああああああッ!」 
 子宮に突っ込まれた剛直――それが、パンパンに膨れたかと思うと、ビクリと大きく脈動。
 一瞬おいて雛子の体の奥へ、熱く、粘り気のある液体が、怒涛の勢いで注ぎ込まれた。
「ぁッ――ああああああッ!?――な、なか――子宮が、熱い――ぉおおッ――んお、ァおおおおおっ!」
 子宮の中に流れ込む精液の感覚。
 それは、今まで雛子が味わってきた射精とは違う。精液は、まるで糊のような粘り気があり、子宮内にネットリと張り付き、子宮内へと留まった。しかも、その量も尋常ではない。一度の射精は長く、雛子の体を抱いたまま長時間に渡り射精を続けている。一分、二分――五分と経過したところで、ようやく、子宮に注ぎ込まれる精液の流れが止まる。
「あっ――ぉ、ぉおおお――お、お腹――が――パンパンで――んぅッ――ぉ、ぁ――ァ――」
 武の射精に合わせ、雛子もまた絶頂していた。
 白目を向き、痙攣する――その華奢な体において、精液を流し込まれた子宮は膨れ上がり、腹は妊婦のように膨れ上がっていた。
 数リットルもの濃厚なザーメン。それが、雛子の神聖な子宮へと一気に流し込まれた。
「どうだ、気持ちよかっただろう?」
「あぅ――ぁ――ぅぅ――ぉっ――ほっ――ごっ――ぉ……ぉ……」
 雛子から、まともな返事は返ってこない。
 敏感な体を犯され、精液を流し込まれ、意識が飛びかけている。武の胸に体を預け、ひくひくと体を震わせている。
「これで終わりだと思うなよ。これから何度も何度も、犯して孕ませて出産しなくちゃならないんだから」
 悍ましい台詞。だが、快感で塗りつぶされた雛子はすでに抵抗の意志すらなかった。
 壊される。徹底的に。僅かに残された理性の中で、雛子は懺悔した。
(詩鶴、京子、彩音、紅葉……ごめんなさい、私は――)

50名無しさん:2019/04/06(土) 05:38:19



 雛子の聖力の異変。
それを察知した詩鶴は急いで雛子の元へと向かっていた。途中、数多のメロウガイストの妨害を退けながらも一直線に向かう。
そこは公園だった。詩鶴が到着した瞬間、二つの強大な魔力が消えた。
 残っているのは雛子だけだった。
 今、倒したばかりなのだろうか。そう思い、詩鶴が声をかけようとして固まった。
 そこにいたのは雛子だった。だが――その姿は、彼女が知る母の姿ではなかった。
「チンポぉ……チンポォ……♡」
体中がドロドロした精液に塗れ、精液だまりの中に力なく腰を下ろしている。その桃色の乳首から、トロトロと母乳が流れ出している。
「……のチンポ……もっとぉ……」
 周囲には夥しい数の巨大な芋虫のような異形。
「……あ、しづるぅ……みてみて、これ私の赤ちゃんですよぉ……おとうとと、いもうとがいっぱいふえたねぇ……」
 そういって笑う雛子。そこに、気高く最強の変身ヒロインとしての力強さは無い。
 激しい凌辱の末に壊された母の姿だった。
「……そ、そんな……そんな……」
 詩鶴が泣き崩れる。
 悲痛な慟哭と壊れたような笑い声と産声が、夜の街にこだました――

51名無しさん:2019/04/07(日) 11:49:10
いいねェ!メッチャ興奮するわ!素晴らしい!ありがとう!
できれば、>>49>>50の間にどういう風に陵辱されたのかをもう少し詳しく知りたいな!

52名無しさん:2019/04/07(日) 15:51:10
3分間クッキングで、これから料理開始しますの直後にいきなり料理が出来上がったみたいでワロタw
俺も一番おいしいところで何があったのか知りたいわ

あと、詩鶴達の治療のおかげで正気に戻ったように見える雛子だが、実はそれは武の罠で、キーワード一つでいつでも肉便器状態に戻せるよう深層心理まで洗脳した上で解放した、みたいな展開が見たい

53名無しさん:2019/04/07(日) 16:34:07
俺はこのままの方がいいわ
何されたか色々と想像できて楽しいし、詳しくやられてもだれるし

54名無しさん:2019/04/07(日) 20:07:51
俺はエピソード補完についてはどっちでもいいけど、雛子編がこれで終わりならちょっと消化不良かな。
>>52さんが言うような仕掛けを何もせずに雛子を解放するなら、武の詰めが少し甘いように感じるし。

55名無しさん:2019/04/07(日) 22:09:22
つーか、武と雛子の子供って人型じゃないんだな
人型じゃなくメロウガイストを産むなら解放なんかせずにひたすらメロウガイストを量産する産む機械にしちまえばよかったのにな
栄養を口と肛門から補給して、胸からは常に母乳を垂れ流して幼獣に与え、そして膣には絶えず精液を供給してひたすら妊娠出産を繰り返すとか最高じゃね?

56名無しさん:2019/04/08(月) 09:43:14
読んだけど、>>49までの展開は最高だね
それだけにそこからいきなり>>50に飛んだのが惜しいかな
気になったのが、>「……のチンポ……もっとぉ……」と、あっさり武が黒幕とバレそうになってるね
ここで雛子を連れ去らず置き去りにした理由も含め、武側になんらかの思惑があるのか、今後の展開が楽しみ

57名無しさん:2019/04/12(金) 07:06:16
武が雛子の看護を買って出て、自宅でさらに洗脳調教していくスタイル

58名無しさん:2019/04/12(金) 15:52:15
>>57
「おばあちゃんの面倒はボクがみるよ」で調教継続か、いいね
最近街に増えてきたメロウガイストはすべて武が家族に隠れて雛子に産ませた子供だった、とかおもしろそう

59名無しさん:2019/04/15(月) 19:06:09
>>14の小中学生時代の京子ママの凌辱バトルを書いてほしい
外伝みたいな感じで本編の間にか、回想する形で挟んでほしいな

60名無しさん:2019/04/29(月) 11:39:38
第六章『襲撃』


『艶花の女神、敗北す――』
 そのショッキングなニュースは瞬く間に全世界に広がった。齢七十を過ぎながら現役でメロウガイストと戦っていた最強の変身ヒロインの敗北。正気を失うほど凌辱。そして倒したのはまだ名も通っていない新参の幹部級。それは人々を絶望させ、メロウガイストを勢いづかせるのに十分だった。
 この数日で、メロウガイストの動きは活発化していた――。


――某所。
 街の外れに位置する山奥。そこには変身ヒロイン達の秘密の療養地がある。特殊な結界が張られ、一般人とメロウガイストからは視認はおろか感知さえできない。優秀な医者と最新の医療設備、どんな傷も癒してしまうという秘湯を有するこの旅館は、重傷を負った変身ヒロイン達が傷を癒しに集まる場所だ。
 武は、その旅館の一室にいた。先の戦いで重傷及び重態となりここに搬送された京子と雛子の見舞いに来ているのだ。

61名無しさん:2019/04/29(月) 11:40:26
「ねぇねぇ、いいじゃん。行こうよ〜」
「だ、駄目だって!」
 その旅館の一室で、にじり寄ってくる紅葉から必死になって逃げようとしている武の姿があった。
 ちなみに、メロウガイストとしての彼は現在、武の意識の奥底で眠っている。
「ここの温泉、効能多くて入るとすっごい体にいいんだよ〜。もしかしたらその小さくなった体が治るかもだし、一緒に入ろうよ〜」
「は、入るなら俺、男湯行くから!」
「ここ女湯しないし。大丈夫だって、小学生の姿なんだから誰も騒がないよぉ」
「俺が駄目なんです!」
 部屋に備え付けの浴衣から今にもはだけて零れ落ちそうな胸元から必死に目を逸らす武。紅葉が頬を膨らませ、膨れっ面する。
「むぅ……仕方ない。なら、部屋に備え付けのお風呂で我慢してあげる」
「そういう問題じゃないよ!」
「大丈夫。備え付けの方も大浴場で露天風呂付き、しかも効能もバッチリだから体も治るかもだよ」
「だからそういう問題じゃないって!」
「まぁでも、体は小さくなってもそこはじゅうぶん大きいみたいだけど」
 紅葉の視線が武の熱く滾った股間に集中し、クスッと笑う。
「なになに〜? もしかして美人女子大院生の裸を想像して興奮しちゃった〜?」
「そんなんじゃ……うっ!?」
 反り立った逸物を、紅葉の右手がギュッと握った。
「男の子だもんね〜。浴衣姿より裸の方が好きでしょ?」
「そ、そんなこと……!」
 さらに握られる力が強くなった。
「ほぉら、こ・た・え・て? どっちが好き? その姿になってあげるから……」
 股間から伝わる手の温もりの快感と、耳元で甘ったるい声で囁かれたくすぐったさに、武は理性がほとんど抑えられなくなった。そして、彼は紅葉の一番好きな、そしてエロいと思った姿を口にする。
「へ、変身した姿が一番――」

「ふぅー。疲れた〜」
 そう言って部屋に入ってきてカバンを畳の床に置くのは詩鶴。
「……何やってるの、あなた達?」
こんな砕けた口調を伯母の口から出るのを武は聞いたことがなかったが彼は驚かなかった。
 それもそのはず、この詩鶴は武たちがアトの術で飛ばされた過去の世界にいた詩鶴だからだ。
 雛子の過去からの口寄せは今も効力を失っていなかった。だが重体となったことで術のコントロールに乱れが生じ、現代の詩鶴が過去に飛ばされてしまったのだ。
 よって現在、武の家族でこの時代に存在し変身ヒロインとして動いているのは、京子・彩音・紅葉。そして過去から来た若かりし京子と詩鶴の五人だ。
「お母さんの見舞いがあるから仕事早めに切り上げてきたのに、その帰りでメロウガイストに次から次へと襲われて結局この時間になっちゃった。勘弁してほしいわ本当」
 そのわりには彼女の綺麗な肌には傷一つ付いておらず、疲れも全く見えない。
 過去に飛ばされた武にボコボコにされたはずの彼女が、あれから数日経っているとはいえピンピンしている理由。それは彼が倒したのが彼女本人ではなく、彼女が作り出した精巧な分身だったからだ。
己の半分程度の力を持ち、かつ、アルベドのように感知に優れる者さえ容易に騙せるほどの精巧な分身体を作り出す術。後に知ったが、若かりし頃の詩鶴が得意としていた術だったそうだ。そうとも知らず、武たちは半分以下の実力しか持たない人形を相手にしていたのだ。
「で、二人で何揉めてるの?」
「聞いてよ〜。お風呂に一緒に入ろうって言ってるのに嫌がるんだよ?」
「お風呂かぁ。私もご一緒させて頂こうかしら」
 妹を止めるどころか詩鶴はコートを脱ぎ、服越しに紅葉以上の爆乳を露わにする。
「ちょ、ちょっと!伯母さんまで!」
「だって私達は家族だし、武も小学生の姿だし何の問題もないと思うけどなぁ。それに――変身ヒロイン二人の全裸、見たくないの?」
 そう言って悪戯っぽく微笑む詩鶴。
 下ネタとか嫌うわりに、武に対しては挑発じみた言動をする。それは今も昔も変わっていない。
(た、助けてくれ!母さん!!)
 理性と欲望のせめぎあいの中、治療室でまだ目を覚ましていないであろう母に助けを求めるのだった――

62名無しさん:2019/04/29(月) 11:41:48


 医療ベッドで眠る京子を、過去の京子――ややこしいので、彼女が名乗っている瑛里香と表記しよう――は見詰めていた。
「不思議な感覚でしょ?」
 背後から声。彩音がコートを脱ぎながら彼女の傍らに立った。
「未来の自分を見下ろすのって」
「別に……。ただ昏睡状態に陥るほど負けるなんて我ながら情けないと思ってるだけよ」
「武が言うには、相討ちだったらしいわよ?」
「それでも取り逃がしたのなら、敗北したのと同義よ。奴らはすぐに傷を癒してまた街を襲い、犠牲を出す」
 彩音が呆れたように瑛里香の横顔に目を向ける。
「……なんつーか姉さん、その妙に正義感が強いっていうか、シビアなとこは今も昔も変わってないよね――」
 その言葉に瑛里香が反論しようと口を開いた瞬間、建物全体が激しく揺れた。続いて響き渡る警報。
「っ!? 地震――じゃないわね、こりゃ」
 建物のあちこちで聖力と魔力がぶつかり合うのを二人共感じ取った。
 敵襲だ。
「ちょっと! ここは結界で完全に隔離されてるんじゃなかったの!?」
「さぁね、どうやってメロウガイストが入ってきたのかは知らないけど考えるのは後!」
 彩音がベッドに眠る京子と雛子に触れる。
 雛子と紅葉、武も部屋に飛び込んできた。
「ちょうどいいところに!紅葉、母さんを担いで逃げな! はい、姉さんは自分ね!」
 彩音の魔法で軽くなった二人を、紅葉と瑛里香に任せる。
「武も二人と一緒に逃げなさい。紅葉、脱出経路は分かってるわね?」
「お姉ちゃんはどうするの?」
「ここに残って敵を食い止める!」
 拳をパンと鳴らす彩音。
「一応このメンツでは私が一番年上だし、貧乏くじは引いてやるわよ」
「私も残りましょう」
 詩鶴が彼女の傍らに立つ。
「紅葉、瑛里香。例の場所で落ち合いましょう。三人を任せましたよ」
 武たちが離脱する。
「私一人で十分だったのに」
「あなた一人では不安――ということもあるけれど、どうやら想像以上に攻め込まれているようです。襲撃から一分も経っていないのに、こちらの被害は甚大のようよ。特に本館の東と別館の北側に敵が集中していて、被害が顕著ね」
「じゃあ、手分けしてそこに加勢に行きますか」
「一人で大丈夫?」
「年下に心配されるのは、紅葉だけでじゅうぶんよ」
「年下でも、あなたのお姉ちゃんですから。――では、お互いまた無事に会いましょう」

63名無しさん:2019/04/29(月) 11:42:55
***


「全員、突入しました」
 武たちがいる旅館を見下ろす崖の上に、アルベドは立っていた。
「結界は無事抜けられたようです。どうやら計画は上手く行ったようですね」
 前回の雛子の凌辱で子宮を弄った取った時に、己の位置を知らせる魔界蟲を雛子の子宮内に植え付けておいたのだ。正気を失うほど犯せば普通の治癒術での回復は見込めない。必ず秘湯に運ばれると踏んでいたが正解だった。
 結果、長年不明だった秘湯の位置を割り出すことに成功した。結界の解除方法も全て雛子に口を割らせている。
「さすがはアルベドなんだな!」
 その隣に立つは背丈は四メートルはあろうかという肥満体型かつ醜悪な見た目のメロウガイスト。様々な蟲や海洋生物が合わさったようなグロテスクな体構造をしている。
 ブロブ――京子を倒した幹部であり、最上級メロウガイストだ。
「今度、昇進の推薦状でも書いておいてあげるよぉ」
「ありがたいお言葉」
「ぐふふ……楽しみだなぁ」
「承知のことと思いますが、この襲撃の最優先事項は秘湯の完全なる破壊ですよ?」
「分かってるよぉ」
「それとくどいようですが万が一にも我が主に傷一つ付けることとなれば、いくらブロブ様といえど――」
「お、おぅ……もちろん、わかってるよぉ!」
 アルベドの体から漏れ出すただならぬ殺気にブロブが冷や汗をかく。
「ぐふふ……待っててねぇ、豊穣の女神ぃ」


***

64名無しさん:2019/04/29(月) 11:43:45

――本館東側。

「ぐっ……!」
 緋色の髪の少女が、傷付いた右腕を押さえ膝を付いた。
 眼前にはメロウガイストの大群。周囲には倒された仲間の変身ヒロイン達の数々。だが彼女を含め、誰もが私服だった。変身解除されたわけではない。
「なぜ変身できないの……!?」
「理由を知りたい?」
 人型のメロウガイストの一人が、その手に握る禍々しく光るキューブを見せる。
「お前らの変身を阻害する、ペペト様特製の結界だ。変身さえできなきゃお前らはただのメス、だ!」
 強烈な蹴りが少女を襲い、吐血。トドメをささんと振り下ろされる拳。
 だがその拳が少女に届く前に、強烈な跳び蹴りがメロウガイストを一瞬で粉砕した。
「無事……ではないけど、間に合ったみたいね」
 栗色の茶髪の、ビジネススーツ姿の長身の美女が華麗に着地する。
「彩音さん……!」
「よく頑張ったわね。さがっていなさい」
 彩音が優しく微笑む。その周囲をメロウガイストの大群が囲む。
「馬鹿な女だぜ。変身も出来ねぇのにノコノコ犯されに来やがって!」
 一斉に襲い掛かるメロウガイスト。だが彩音はそれに苛烈な拳と足捌きで応戦。
 メロウガイスト生身の人間。ましてや大群に対して、かたや唯の女一匹だ。その戦闘力は歴然。
であるはずのに、打ち倒されていくのはメロウガイストの方だった。尋常でない勢いでメロウガイストたちは打ち倒されていく。
「な、なんだこの女!? 変身もしてねぇのに!」
「あら、知らないの? 調べが足りないわね」
 彩音たち四姉妹は聖力の保有量が多いがゆえに、非変身状態でも変身時の数割程度の力なら出せる。中でも彩音はそれに特に長け、非変身状態でも七割近くもの力を引き出すことが出来るのだ。
「仕事ができない男はダサいわ……よ!」
 彩音のハイヒールが最後の一匹の顔面を砕いた。
 まさに圧倒的。汗一つかかず、数で勝る敵を『闘嵐』の二つ名にふさわしい戦いぶりで殲滅し終える。
 歯応えのない相手に詰まらなさそうに嘆息すると、彩音は倒れている少女たちに目を向ける。
「さて、と。あなた達を早く治療できる場所に運ばなきゃ――」
――グチャッ!
 瞬間、数名の少女たちが鮮血と肉片を撒き散らしながら潰れた。振り下ろされた巨大でイボだらけの醜悪な極太触手によって。
「おどど? 何か潰しちゃった?」
 闇より這い出てきたのは、背丈は四メートルはあろうかという肥満体型かつ醜悪な見た目のメロウガイスト。さらに様々な蟲や海洋生物が合わさったようなグロテスクな体構造をしている。
「豊穣の女神を探してたのに、なんだよ〜。チビばっかじゃんかぁ〜」

65名無しさん:2019/04/29(月) 11:45:21
 彩音はその言葉で気付いた。聞いていたより見た目が少し違うが、まさか。
「……あんたが姉さんを倒したメロウガイストね?」
「んん? そうだよ。ブロブっていうんだ〜。よろし――おぉっ!?」
 油断していたブロブの体に爆炎の拳が叩き込まれ、その巨体が吹き飛ばされた。
「ちょっとちょっと! まだ喋ってる最中なのにさ〜」
「うるさいわよ、デブ」
 彩音がチラリと煙を上げるブロブの体を見る。
(あまり効いてないか……姉さんの言う通り、かなり皮膚が硬いわね)
「自己紹介の続き。特技は人間の雌をボコボコにすることとイラマチオだよ〜。はい、次はおばさんの番だよ」
「……名乗る必要あるかしら?」
「あるよ〜。だって僕はおばさんに興味あるもん」
「あら?ロリコンだって聞いたけど?」
「最近、っていうか豊穣の女神のおかげで熟した肉体にも興味が出てきてさ。だから教えてよ。そのムチムチした肉体のスリーサイズとか、スーツの上からでも分かるぐらいの巨乳のカップサイズとかさ」
「目が血走ってるわよ、このスケベジジイ!」
 彩音が蹴りと拳を繰り出し、ブロブがそれを触手で防ぐ。
「ジジイは酷いなぁ〜。こーんな体になったけど、メロウガイスト化する前は引き篭もってゲームするのがだーい好きな中学生だったんだよ?」
「じゃあ訂正。キモオタ君」
 攻撃の手を休めない。徐々に触手で捌ききれなくなってきている。
 このまま押し切る。そう思った瞬間、腐ったチーズのような腐臭と精液の臭いが辺りに充満。ブロブの肉体から無数の極太触手が飛び出していた。
(しまっ――)
ドゴォッ!!
 触手の束が一気に押し寄せ、彩音を壁に押しつぶす。
「がはっ……!!」
(……さすがに、変身せずに倒せる相手じゃないわね)
 彩音の体が光のベールに包まれる。
「――変身!」
 光が弾け、追撃を加えようとしていた触手の束を纏めて消し飛ばした。
 変身が完了した彩音の姿は、アト戦で見せた通常の魔女のコスチュームではなかった。
 露出が非常に激しい、アラビアン風の衣装を身に纏っている。それは煽情的でありながら、同時に見る者に神々しさを感じさせる。
 『女神形態』。変身ヒロインとしての己の力を百パーセント引き出せる、熟練かつ選ばれた者のみが使えるまさに最強の姿。変身ヒロインとして実力・素質共に申し分ない彩音たち四姉妹は勿論のこと、その母である雛子もこの姿になることができる。先刻、武との戦いで見せた露出度の激しい天女の姿がそれだ。
「おどど!?」面食らうブロブ。「変身できないはずじゃ――」
「この結界を作った三流博士に言っておきなさい。こんな欠陥品を作るんじゃないわよ、ってね!」
 実際のところは、一般の変身ヒロインとは一線を画す彩音の膨大な魔力が結界装置を自壊させたのだ。
 その事実に面食らったブロブだが、すぐに余裕を取り戻した。
「……さすがは闘嵐の女神だねぇ、規格外だよぉ。でもだからこそ犯しがいが――」

66名無しさん:2019/04/29(月) 11:46:29
 だが、その余裕はすぐに消え去ることとなった。
 彼女が掲げた指先。その指先に、ブロブの巨体をも超える火球が出現したのだ。その火球から発せられる、距離を取っているにもかかわらず、身を焦がす熱。そして何よりも、ブロブが今まで感じたことがないほどの膨大な聖力。
 女神形態は、各々が守護星を持つ。彩音の守護星は火星。彼女は火星の力を召喚しているのだ。
「こ、こんな大技があるなんて聞いてない――」
「あんた、表皮が凄く硬いし生命力も相当なんでしょ? だったらこっちも手加減なしで行くわよ」
 彩音の指先が、ブロブに向けられる。
 まずい。この攻撃を喰らったら終わりだ。最上級メロウガイストであるブロブでさえ、そう感じてしまうほどの圧倒的な力。退避しようとするが、既に遅かった。
「撃ち抜け――『熒惑星の射手』」
 巨大な火球が指先の一点に収縮した次の瞬間、一筋の弾丸として撃ち出された。
 その小さく、だが圧倒的な熱量と聖力が凝縮させた弾丸は、正確無比にブロブの急所を貫いた。痛みを感じる間も、叫ぶ暇すらも与えない。貫通した穴から熱量と聖力が浸食。一瞬でブロブの体を溶かし、崩壊させた。
「まっ、ざっとこんなとこかしら」
 指先に息を吹きかけ、踵を返す彩音。だが倒れた少女の一人が弱弱しく背後を指差す。
「……あ、彩音さん……まだ……!」
 彩音が振り返ると、同時だった。
 数本の太い触手がその豊満な彼女の肢体に巻き付いた。
「っ! こいつ、まだ……!」
 抵抗しようと手足に力を込めた彩音。その乳房を触手が万力の力で締め上げる。
「あぐっ!!」
 ブロブはその腕力と生命力を買われ、幹部級となったメロウガイストだ。熒惑星の射手で貫かれたその瞬間、核の一部を自ら肉体から切り離した。細胞の一片すら残っていれば再生できる。そのために必要なものは人間の雌の苦痛と快楽。
 勃起した男根を彩音に見せつける。
(……なによ、あれ)
 見せつけられる逸物に、彩音は息を飲んだ。
 ブロブの図体のデカさに比例し、その生殖器もまた驚くほど巨大。彼女の顔程の大きさの肉塊になってなお、そのサイズの生殖器を維持していた。
 彩音の痴女のような格好を前に、巨大竿は血管を浮かび上がらせ、さらに太くそそり立っていた。
 さっさと済ませるかと言わんばかりに、コスチュームをずらし、毛で覆われた大淫唇に凶暴な大きさの亀頭を押しあてる。
「や、やめろ!んん……! い、痛い………」
 濡れてもいない秘部にいくら押し当てようとも、触手チンポを挿れることは不可能。
 ――なのだが。

67名無しさん:2019/04/29(月) 11:47:21
――ミチッ……ズボオッッ!!
 彩音の体が突然、沈んだ。
 テクニックも情けも無い、ただの力任せの行為。
 ブロブは彼女の体を叩きつけるように、自身の肉棒へと振り下ろし、強制的に挿入へと及んだのだ。
 膣口の避ける音、筋肉が千切れる音、恥骨が折れる音。さまざまな禍々しい音は、彩音の悲鳴によってかき消された。
「あっ! ぁああああっ! あぎゃあああアアぁあああァっ!」
 秘処の入り口から、一気に子宮の奥まで。
 彩音の体を串刺しにするように、ブロブの剛直が、その体を貫いた。
「んあっ! あっ! あっ! あっ!」
 彩音の全身を締め上げる触手が彼女の体を激しく上下運動させる。
 抵抗も出来ず、膣穴の全てでブロブの逸物をしごく彼女の姿は、さながら等身大のオナホールだった。
「あっ! や、やめっ!――はぅっ!」
 いつの間にか、彩音の秘部からは愛液がぐっしょりと溢れ出していた。
 男根が子宮へ打ち込まれる度、股からヘソまで、ぼっこりと皮膚が逸物の形に膨れ上がる。
 淫根が引き抜かれる度、膣肉が裏返りそうなほどの衝撃が下半身を襲う――いつの間にか、彩音は性行為を強要される苦痛よりも、自らの膣肉が擦りあげられる快楽に、口を半開きにして、だらしなく涎を垂らしていた。
「はっ、激しっ! 激しすぎる! 壊れるッ!」
 触手のピストンが、さらに速度を増す。
 彩音の中で連続で子宮を突き上げられる衝撃が、抗いようのない快楽へと変わっていく。
「しゅごい、しゅごすぎるぅ! オマンコが限界まで広がってぇ! 子宮が犯されてりゅう!」
 もはや呂律が回らなくなった彩音。
 秒速十回にも及ぶ、高速ストローク。彩音の頭の中を淫靡な悦楽で埋め尽くしていた。
「んぐぅぅっ! も、もう止めでぇ! じぬっ、じぬうっ!」
 頭の中で、羞恥と快楽がぶつかり合う。
 もはや、正常な思考は残されていなかった。ただ、自分の体が今まで感じたことの無い、激しい苦痛と悦楽に晒されていることだけは理解している。
(こ、このままじゃ、頭が狂っちゃう……! 何も分からなくなっちゃうぅぅっ)
 涙と涎で、端整な彩音の顔はぐしゃぐしゃに歪んでいた。
「あぐぅっ! 深いぃぃっ!」
 トドメとばかりに子宮へ淫棒が勢いよく打ちこまれ、
――どぴゅるるるるるる!!!
子宮へと大量の精液が一気に注入された。
「んほぉおオおおォおっ! 子宮ッ! 子宮がこわれりゅうううっ!」
 子宮がカッと熱を帯びる。
 射精されている――彩音の脳味噌に、快楽と敗北の烙印が押された瞬間だった。
 だが、敗者への洗礼は、それだけでは終わらない。
 男根を咥えただけで限界だった子宮に、全ての精液が入りきるわけはない。
 肉棒を差し込まれたままの、熱く火照る彩音の膣口。
「ひぎぃいいいぃいいいっ! せ、精子がっ! 納まりきらにゃいいいぃ!」
 子袋に収まりきらなかった精液が、一気にあふれ出した。
 全開にした蛇口の如く、膣内から白濁液が噴出――その足元に、白い影を落とすように液溜まりを作り上げた。
 三十秒にも及ぶ、徹底的な射精。
 彩音はもはや悲鳴すら上げることは出来なかった。
 白目を剥き、酸素を求めるように、天に向かって舌を突き出し、無様に痙攣するばかりだった。
「ふぅ……気持ちよかったぁ」
 彩音の淫靡な快楽を糧に、ブロブは喋れるまでに再生した。
「姉妹揃って名肉便器だねぇ〜。お姉さんの方は口便器だったけど」
「はぉっ……あぉぉ……うぐ――」
 ブロブの嘲りの言葉にも、ただ醜く広がった秘処から、無意識に精液を飛び散らせることしかできない彩音。

68名無しさん:2019/04/29(月) 11:48:32
「さて、さらに回復するために第二ラウンドと――おどっ?」
 再び挿入しようと触手をくねらせようとするブロブ。だが体が全く動かない。それどころか内側から熱が発生している。
 再生途中のブロブの体を、光が凝縮して生成された巨大な剣が貫いていた。体が、再び崩壊した。
 その剣を突き刺した主が、触手から解放された彩音を抱き起こす。
「油断したね。そういうところは昔から変わっていない。だからこの程度の相手に後れを取るんだよ」
「……今、説教聞く気分じゃないんだけど……」
 なんとか快楽の世界から意識を取り戻した彩音が、自分を介抱する詩鶴を見上げる。
「ていうか、そっちはどうしたのよ……北側の敵は――」
「あぁ、もう片付けてきたから大丈夫」
 平然と言ってのける若き姉に、彩音の顔が苦虫を噛み潰したような表情になる。
 幹部級が乱入したとはいえ、あちらの方が敵の数は遥かに多かったはずだ。
(相変わらず――)
「化け物じみた強さだねぇ」
 ブロブの声。
 二人が目を向けると、少し離れた場所に目と口だけのナメクジサイズの肉塊が弱弱しく蠢いていた。
 詩鶴が冷めた目でそれを見詰める。
「まだ残っていたのですか……。ゴキブリ並みの生命力ですがもう終わりです。あの剣は聖力を部屋全体に拡散させる――もはや再生もままなりませんよ」
「分かってるよぉ。今も喋るのだけで精一杯さぁ……」
「なら最期の短い時ぐらい、今までの行いを懺悔すればどうです?」
「懺悔……?ふふ、何を勝ち誇った気でいるんだい?僕は負けた、もう死ぬ……でも、まだだよぉ」
 その言葉に詩鶴の顔が引き攣る。
「まさか……!」
「そうさ……僕以外にも幹部級がここに来ているんだよ!」

***

――旅館の秘密の隠し通路
 そこを武と瑛里香、紅葉の三人は走っていた。眠ったままの京子と雛子を連れて。
 紅葉曰く、この先に裏口があるらしい。
「裏の玄関みたいなもので、表と変わりない大きなロビーがあるんだよ」
 走り抜けた先。紅葉の言葉通り、豪華なロビーに抜けることが出来た。一気に裏口まで駆け抜けようとしたその時。
 巨大な触手のムチが襲いかかる。瑛里香と紅葉は反応できたが、武は気付くことすらできない。とっさに瑛里香は彼を抱きかかえ攻撃を避けた。
 地面に叩き付けられる触手。裏口近くに紅葉、京子、雛子。その反対側に武と瑛里香。二手に分断される形になった。
「今の避けられるとは思わなかったわ。さすがねぇ」
 その触手の上に日傘を差した黒のゴスロリ衣装の10歳前後の少女が立ち塞がり、武と瑛里香を見下ろしていた。
「お姉ちゃ――」
「行って!すぐ追いつくから」
 瑛里香の言葉に一瞬戸惑う紅葉だが、眠ったままの二人を連れて裏口へと消える。ゴスロリの少女がその背中に追撃を放つが、見えない壁に阻まれた。
「っ、結界……? ここの結界は全て無効にしたはず――」
「私が今上書きしたのよ。だから向こうに行きたければ私を倒すことね。不可能だけど」
 瑛里香の言葉に、ゴスロリの少女は嗜虐的な笑みを浮かべ舌なめずりした。それだけでどす黒く禍々しい魔力が空間一帯に広がる。
 瑛里香はおろか、人間状態の武でさえ一瞬でこの少女の正体に行きついた。
 幹部級だ。
「ロッティよ。まぁこの名前を覚えてられないくらいぐちゃぐちゃにしてあげる。さぁ、楽しみましょう」

69作者です:2019/04/29(月) 11:52:50
第六章はここまでです。
要望や意見など色々ありがとうございます。どこかのタイミングでそれらを取り入れたいと思っています。

次章では若かりし頃の京子ママがやられちゃいます。

70名無しさん:2019/04/30(火) 15:55:01
>>60
乙です。いつも楽しませて頂きありがとうございます。
一気に話が盛り上がってきましたね。
まさか若かりし頃の京子と詩鶴が現代に来るとは思いませんでした。
過去から来た二人がやられちゃったら、二人の未来である現代の二人にも影響があるのでしょうか?

影響があるなら、若かりし頃の京子を捕らえて記憶と子宮をいじくった上で、「メロウガイストの武」が京子を妊娠させて過去に解放。
すると武という存在が、「メロウガイストの武」と「エンジェウーモンの京子」のあいだに生まれた子供へと過去が書き換えられた為、
現代の武が聖邪両方の強大な力を併せ持つ「スーパーメロウガイスト武」へとパワーアップ、みたいな展開も面白そうですが・・・。

71名無しさん:2019/05/06(月) 06:56:55

※今更かもしれませんが今回はちょいグロ注意です

第七章『散りゆく』


「変身」
 瑛里香の体が光に包まれ、シニヨンヘアに和風チックな競技レオタードの姿になる。
「へぇ……本当に過去の豊穣の女神のようね」
 ゴスロリの少女――ロッティが面白そうに言う。
「復帰してからはその新体操スタイルが使われたって情報はないし。確か、荒川京子じゃなくて田中瑛里香って名乗ってたのよね?」
「……随分私に詳しいのね。少なくとも私は元の時代でもあんたと戦った覚えはないんだけど」
「えぇ、そうでしょう。でも私のお兄様があなたの大ファンなの――私はシエルの妹よ」
 シエル。その名前を聞いた瞬間、瑛里香の顔が憤怒と嫌悪で染まった。
 大ファンと称して何度も求婚され、執拗に狙い続け、凌辱の限りを尽くされた幹部級。瑛里香は三度、彼の前に敗北している。
「あなたが羨ましいわ。お兄様の愛を一途に受けられるのだから。でもこんな痴女のどこがいいのかしら?」
「痴女ですって?」
「だってそうでしょう?あなた新体操選手だったわよね? 新体操なんて、人間の雄をいかに欲情・性的興奮させるかを競う競技。競技と呼ぶのもおこがましい、見られて興奮するような女がやる水商売的な踊りよ」
 そう言ってロッティがパチンと指を鳴らすと、瑛里香と武、ロッティを囲む様に顔だけ露出させた全身黒タイツの異様な集団が現れた。ショッカーかよ、と口に出さずに武はツッコんだ。
「ほら、観客がいる方が興奮するんじゃない?もう濡れてきた?」
「……今までそういう目で新体操を見てくる男は大勢いたけど、女で言ってきたのはあんたが初めてよ」
 瑛里香の手にリボンが握られる。
「あんたに新体操の美を教えてあげるわ」
「おぉ、こわいこわーい。やる気なのね……いいわ、あなたがお兄様にふさわしい女かテストしてあげる!」
 瑛里香とロッティ、両者が動き、リボンと日傘が激突する。
 リボンが巻き付き、ロッティの腕から日傘をもぎ取り放り捨てる。瑛里香がロッティにハイキック。ロッティはそれを避けるが、クラブによる追撃をモロに受ける。よろけたところをさらにフープの投擲による連続攻撃。
「す、すげぇ……」
 武は思わず呟いてしまう。感嘆の声を上げているのは敵であるはずの観客のメロウガイスト達も同じだった。新体操の手具型の武器を使い分け、さらに持ち前の柔軟性と身体能力によって幹部級を手玉に取っている。京子とはまた違った戦闘スタイルだ。
「くっ……!技も使ってこないなんて舐めた女……!!」
「使う必要ないでしょ、あんたみたいな雑魚に」
「調子に乗らないでくれるかし、ら!」
 ロッティが指をクイッとすると、瑛里香の背後から弾き飛ばした日傘が、鋭い先端を向けて彼女の背中目掛けて飛んでくる。が、それを見もせずに体を折り曲げ避ける瑛里香。
「ホントどれだけ柔らかいのよこの軟体生物、がっ!?」
 日傘をキャッチしたロッティの脳天に、強烈な踵落としが決まる。ロッティは地面に叩き付けられ、粉塵が舞い上がる。
「まさかこれで終わりなわけ?幹部も質が落ちたものね」

72名無しさん:2019/05/06(月) 06:58:01
 瓦礫の上に降り立つ瑛里香。その瞬間、粉塵の奥から黒く、巨大な物体が彼女の眼前に迫った。それは巨大な触手――電信柱ほどの太さのある極太触手だった。反射的に防御態勢に入るが間に合わない。
 直撃――果実が潰れるような背筋の寒くなるような音がした。
「あぎゃぁああああっっ!!!!」
 後方に吹き飛ばされる瑛里香。壁に激突する。
「ぐはっ……!」
 瑛里香は全身を襲う鈍い痛みに顔を歪めると、静かに目を開く。
「やっぱり頑丈ねぇ」
 粉塵を触手の一振りで振り払い、ロッティが姿を現す。そして彼女の背後の闇から複数の黒くて太い触手を召喚をして飛ばし、ガードしようとした瑛里香の四肢――程よく筋肉のついた腕と足に巻きついた。
 夜闇の奥から伸びる、細長く、弾力のある物体。その正体を知ったとき、カリンの全身に悪寒が走る。闇の奥に見えたのは、歪んだ球体の体と、白く濁った巨大な瞳。巨大な蛸を模したメロウガイストだ。
 瑛里香の四肢を拘束するのは、その触腕だった。
「こ、こいつは――!」
「そう、あなたにとってもなじみ深いわよね?」
 嗜虐的な笑みを浮かべるロッティ。
 忘れもしない。あの蛸は彼女の兄であるシエルのペットの中でも、特にお気に入りの一体。幼い頃から瑛里香は何度も凌辱されてきた。
 気付けばあれだけいたショッカーのようなメロウガイストも消えている。正確にはこの蛸はシエルのペットと同一個体ではない。正体は、ロッティの術によって無理矢理肉体を融合させられた、ショッカーたちの成れの果てだ。
「この子にいーっぱい可愛がってもらったのよね? どう? もう濡れてきたんじゃない?」
「そんなわけないでしょう、この色情魔!」
 瑛里香は全身に力を込め、なんとか拘束から逃れようと抵抗。
 しかし、いくらもがいても逃れることは不可能ということは彼女が一番よく知っていた。ただ豊満な双丘が虚しく揺れるばかり。
「そんなレオタード姿の露出狂女子大生に言われたくないわね」
 ロッティの微笑に合わせ、触腕がズルリと耳障りな音をたて、蠢いた。
 ねっとりと粘液に覆われた触腕――その一本が瑛里香の臀部へ迫る。
「ひっ! そ、そんなところ――ひゃう!」
 優しく、くすぐるように、触腕が瑛里香の尻穴を撫でまわす。
 普段、自分では触れることのない箇所。そこを弄られ、瑛里香は気恥ずかしさに体を震わせる。
「あら、可愛い声も出るじゃない。殺そうかと思ってたけど、嬲った方が面白そうね。殺さず、体が動かなくなるまで、犯しまくってあげる。脳味噌が蕩けるまで、イカせてあげる。ただし、お尻の穴だけでね」
 ロッティの嗜虐的な笑みが深まる。
 これから自分がされるであろう、拷問じみた行為。過去にこの蛸型メロウガイストに力所くされた数々の記憶がフラッシュバック。
顔を青ざめさせた瑛里香は、咄嗟に口が動いていた。
「や、やめ――」
「いやでーす」
 尻穴を撫でていた触腕が、大きく持ち上がる。
 瑛里香の豊満な胸――そこへ触腕が、ビッチリと巻きつく。
「――ひぐぅうううっ!」
 弾力のある胸を強引に締め上げられ、瑛里香の口から高い悲鳴が漏れた。
 瑛里香の乳房は痛々しいまでに変形。さらに、触腕の間からはみ出る桃色の乳首――そこへ、タコの吸盤が音を立てて吸いつく。
 強烈な痛みと、甘い刺激。
 瑛里香は口から声にならない悲鳴を漏らす。
「くぅ――や、やめろ――あぁっ――乳首、千切れるっ」
 触腕の動きに合わせ乳房も揺れる。
 がっちりと拘束される瑛里香は、表情を歪ませ、体をもどかしく動かすことしかできない。
 しかし、こんな状況でありながらも瑛里香の体は少しずつ火照りはじめていた。
「あらあら、こんなことされてるのに乳首勃たせてるの?お兄様もこんな淫乱女のどこがいいんだか。じゃ、はじめましょうか。簡単に死なないでね?」
その言葉が、合図だった。

73名無しさん:2019/05/06(月) 06:58:55
「止めろっ、そこは、何かを入れるところでは――はっ、はううううっ!」
 残ったタコの触腕が、瑛里香の肛門へ伸びる。
 皺の刻まれる菊門。汚物をひりだす不浄の穴。迫るのは、成人男性の腕よりも一回り太い触腕。
 今までも数えきれないほど尻穴凌辱を受けてきたせいか。ズルン、と音を立て、呆気無いほどすんなりと瑛里香の尻穴へと突っ込まれる。
幸いなことに、人間の内臓には感覚受容体は存在しない。
 襲うのはただただ、尻が太い異物を飲み込む、言葉にできない不快感のみ。
「おっ! ほっ! んおオおおォおおおッ!」
 尻から異物が入り込む感触――背筋がぞくぞくと震え、体がビクリと強張る。
「あっ――ォっ――尻が――あ、ああぁああっ……」
 太い触腕は、瑛里香の腸液を搾り取るように、尻穴を高速ピストンで犯し始めた。
「や、やめろォっ! こんなことをしてもっ、んぐっ! 私は――おっ! ほひイっ!」
 歯を食いしばり、必死に快楽に抗うカリン。
 これまで何度もその身に教え込まれてきた刺激と、耐え難い背徳感。瑛里香の理性が焼け、さらにその体を火照らせていく。
 触腕のピストンは、徐々に速度を増す。それに伴い、瑛里香の体内では大量に腸液が分泌――ローションの役割を果たし、さらに触腕の動きをスムーズにしていく。
「このっ、――ァひイっ! 絶対に、浄化してやるッ!」
「うるさいわねぇ。あなたのその無様な姿、録画してお兄様に見せて幻滅させてやるんだから。だから、さっささと堕ちちゃいなさい」
 そう言って、ロッティは闇の奥に控える蛸型メロウガイストに視線を飛ばす。
 ミッチリと触腕を咥え込む、瑛里香の尻穴。
 そこへ、さらに一本、新しい蛸の足が迫っていた。
「ま、まさか――二本、目……?」
 我が目を疑う。
 下品に広げる大股。そこへ、新たな触腕が迫っていた。
「そんな――入る、入るわけがないっ!」
「そうかもね、でも、気にする必要ないわよ。無理やり挿入れるから」
 先に瑛里香の肛門へ挿入されていた触腕が、ずっぽりと音を立てて抜かれる。
 広がり、ひくひくと震えるアナル。桃色の腸内が月明かりの下に、生々しく照らし出された。そこへ、新たな触腕が加わり、二本の太いタコ足が瑛里香の尻へと狙いを定める。
 本来であれば、完全に尻穴が裂けてもおかしくはない、触腕の太さ。
 ズン、と、瑛里香の腹に重い衝撃が走る。
 それは、瑛里香の体内に、二本の触腕がブチ込まれた破壊の音。
「う゛っぇ!? んぎぎぎっ――ひぎゃァあアああァあああっ!お、お尻っ、お尻ぃいいっ! 止めろ、止めろおおっ!」
 二本の触腕が、激しく肛門を責めたてたとき、瑛里香の口から絶叫が漏れた。
 頭を振り乱し、瞳孔見開いて、ひび割れた叫び声をあげる瑛里香。
 そこに、普段のクールな彼女の姿は無かった。
「お腹っ! やめ! やめてぇええええっ! んほっ! ほごオおおっ! ひぎィいいイいいい!」
 交互に尻を出入りする、二本の触腕。
 広がりきった尻の穴は、腸液でネトネトに汚れながらも、なんとか触腕の責めを受け入れていた。
「さあ、どこまで耐えられるかしらね」
 苦痛と屈辱に絶叫する瑛里香。
 ロッティはそんな痴態を眺めながら、冷たい笑みを浮かべた。
「ほっ――おごっ! だ、だめ――お尻、掻き回しちゃ――おほォおおおっ!」
 グチグチと肉と汁が擦れ合う、淫らな音が一定のリズムで響いていた。
執拗に菊門を責め続ける。排泄物の数倍もある、二本のタコ足が尻穴を強引に押し広げ、休むことなく出入りする。
 直腸にタコの吸盤が吸いつき、刺激が瑛里香の全身を突き抜ける。
「ひっ――ぐっ! や、止め――あぐっ! 広げ――ないでぇっ!」
 四肢に力を込め、必死に快楽に抗う瑛里香だったが責めは執拗。尻穴をほぐしながら、徐々に、その奥へと突き進む。。
「んぐッ! だめ――感じ、ちゃうっ――お尻の穴で――ぉぉッ!」
 ついに膣――肉丘の間から、勢いよく潮が噴き出した。
 絶頂。
 瑛里香は尻穴を犯される快楽に、陥落した。

74名無しさん:2019/05/06(月) 06:59:55
「あっはっは!! いい顔ねぇ!お尻を弄られているくせに、イっちゃうなんて!同じ雌としてみっともないったら!」
「ら、らめぇ――戻らなくなるぅ――んォっ! お尻が――戻らなくっんィいいいいイいいっ!」
 触腕は小腸を通り抜け、ついに瑛里香の胃袋へと到達。
「おえぇえええっ! お、腹――やめて――暴れない、で――ぐォええええッ!」
 ぼこぼこと音を立て、瑛里香の腹が膨らむ。
 タコ足は容赦なく胃袋を蹂躙――瑛里香の口からは胃液が一斉にあふれ出しそうになった。
 涙と胃液で顔をぐしゃぐしゃに汚し、瑛里香の呼吸は徐々にか細いものになっていく。肛門責めと何百回目かも分からない、内臓を押し上げる衝撃。
 ついに、瑛里香の膣から音をたて、黄色い液体が流れ出した。
 微かに漂うアンモニア臭。
 それは、瑛里香の理性が限界を迎えた合図でもあった。
「も――もォ――許し――て――んォぉぉ――お、おね――がい――」
「だーめ。死になさい、淫乱女」
 ――ぞりりりりりりっ……!ボコンボコンボコッ!!
「んぐっ!? んっ、ぷっ……んむうううううううううううううううううううううううううううううううう…………っ!」
 胃袋を内側から撫でられ、殴られ、さらなる嘔吐感が込み上げてきたのだろう。
 ビクンと激しく震えながらも、瑛里香は歯を食いしばって湧き上がるモノを堪えていた。
 だが触腕はお構いなしに前進する。
「んっぎっ……!? あぐっ、げっ、ぐげっ……があああああああああああああああああああああああああ…………っ!」
 嗚咽に痰が絡んだような声が交じり始める。肛門から押し上げられてきたモノが、口から溢れそうになっている証拠だ。
「ハァッ…………ハァッ…………ハァッ…………うっぷ…………!」
 瑛里香が虚ろな視線をロッティへと向ける。憎悪の視線。盛大に絶頂したことにより、理性が戻ってきたのだ。いや、性的興奮を塗りつぶすほどの苦痛と不快感により引きずり戻されたというべきか。
 だが今の彼女は嘔吐を堪えるために意識を繋ぎ止めておくことで精いっぱいで、怒りを振り絞るような気力もなかった。不幸にも、理性を取り戻したことで体内を蹂躙される苦痛がダイレクトに襲うこととなってしまった。
(……反撃……反撃、しないと……)
 ロッティはシエルに見えるためにこのおぞましい凌辱劇を録画していると言っていたが、十中八九、その映像は外に流され、今も日本中に生放送されているはずだ。
 変身ヒロイン達が犯され敗北する様を見せつけ人々を絶望させると共に、こういった凌辱を見て興奮する一定の層の性的興奮を集め、メロウガイストはエネルギーにしているのだ。
「最後はゆっくりゆっくり貫いてあげる。滅多にできる経験じゃない。たっぷり堪能していきなさいな」
「うっげ……ッ!」
 触腕がずりずりと前進を始める。体内の肉ごと巻き込むような、速度は遅いが力強い回転だった。
 今までと比べて動きが緩慢なぶん、下から徐々にせり上がってくる感覚を、長く長く味わう羽目になる。
「うぎゅ、ぐっ……! ぐえっ、ぐええええええええええ…………!」
 じわじわと上を目指す触手はほどなく食道に辿りつき、先端をくねらせながら強引な逆流を始める。
 口腔へと繋がる器官が塞がれたことで、瑛里香の呼吸も止まってしまった。
「おっご…………!? お、ぁ…………ゃ……………………」
 顔面がみるみる紫色に染まり、チアノーゼの兆候を見せ始める。不意に意識を失いかけたが、ロッティがそんな結末を許すはずもない。
 食道を貫く触手を器用に波打たせ、最低限の呼吸だけは確保させた。
「んっが…………!?んごごごごごっ……おっぼっ……おっげ…………!」
 気絶することは許されず、食道を蹂躙される苦痛だけを味わわされる。本来なら絶叫間違いなしの激痛に苛まれていたが、空気の通り道に触手があるため、まともな声さえ出せなかった。
 電気実験にかけられたカエルのような細かな痙攣だけが、瑛里香の苦悶のほどを表現している。
「おぼっ、ぼッ……! おげっ、げっお……おおおおおおおおお…………!」
「さあ、もうすぐよ。」
「おがっ、おっ……! おっげ……! お…………おっ、お……おっ…………!」
 食道を抜け、先端が喉に辿りつく。
 触手と同時に肛門からここまで押し上げられてきた"モノ"も、ついに喉奥まで込み上げて来ていた。
 吐く息から女子大生らしからぬ臭気が漂い始め、瑛里香の痙攣はさらに激しくなっていく。

75名無しさん:2019/05/06(月) 07:00:33
「おっ、おっ、おっ、おっ……! おあっ……おっ、げっ……! おっ、げっ、おっ、おっ……!」
「さあ、出るわよ。思いっきり出してあげなさい」
「おっぼっ……! おっおっおっおっおっおっおっおっおっ………………!」
 喉から脱出する直前で、あろうことか先端を膨らませはじめる触手。
 体内をみっちりと埋め尽くした肉蛇が、ぶるりと大きく身を震わせた。
 そして。
「――死ね、田中瑛里香。いえ、荒川京子!!」
 ――ぶちゅっ、ぶちゅぶちゅぶちゅっ! ぶちゃあああああああ…………っ!
「おげえええええエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエええええええええええええええええええええええええええええええええええええ――――――――――――!!!!!」
 日本の触腕が瑛里香の口腔から飛び出る。
 同時に彼女は盛大に嘔吐した。吐しゃ物どころか腸内に溜まっていた糞便さえも吐き出し、そこに触手の射精までもが加わる。
 女子大生の口から勢いよく放出される醜悪としか形容しようがないぐちゃぐちゃの汚物。凄まじい異臭を放つ濁流の中で、触手がびちびちと感極まるように踊っていた。
「おろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろ…………! おっぼ……! げええええええええええええええええええええええええエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ――――――――!!!!」
 絶え間ない射精と嘔吐は続く。
 瑛里香は大きく開いた口から触手と吐しゃ物と排泄物をぶちまけたまま、白目を剥いて気絶していた。
 体はぴくっ、ぴくっ、と断続的な震えを示し、限界まで開脚された足の間からは、ちょろちょろと黄金水が吹きこぼれている。
 華麗な新体操の技の数々で戦う美人女子大生変身ヒロインの姿はもはやどこにもない。
 そこには生物としての尊厳を徹底的に踏みにじられた、哀れな女子大生がいるだけだった。
「あははははははははははははっっ!!!!!!!! 大学生にもなってるのに人前で盛大に嘔吐してるわこの女!しかも大便も! ねぇねぇ、どんな気持ち? 触腕二つに尻穴から口まで貫通されて敗北ってどんな気持ち???ねぇねぇねぇ!?」
 顔を紅潮させながら煽ってくるロッティの声にも、ただ痙攣で返すのみ。
 やがて、長い長い放出が終わり、ようやく触手が引き抜かれていく。
 一本はすんなり口から尻へと引き抜かれた。だが。
「お゛お゛っ゛!!!!??? ごぼおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉっっ!!!!!!!!!」
 苦痛で再び瑛里香の意識が覚醒。もう一本が喉のあたりで引っかかって戻らないのだ。
触腕の頭頂部はペニスのような形状になっている。カリ首が喉のあたりで引っかかり、後退を止めているのだ。
触腕が強引に引っ張るほど、瑛里香は体を痙攣させ苦痛に悶える。
力任せに一気に引き抜く!
口、食道、胃、小腸、大腸、肛門……再び瑛里香を苦しませながら、逆流して引き抜かれていく。内臓さえ引っ張られる感覚。
 いや、違う。
 ミチミチブチブチブチッ――!!
 本当に、内臓が引っ張られている。食道の内側に引っかかった触手のカリ首によって、が内臓が引っ張られているのだ。
「おごごごごごごごごごごっ……!? ぼおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉっ!!!!」
(し、しぬ!しんじゃううううううぅぅぅぅぅぅっっ!!!!!)
「お゛っっ………………ぎょッ………………!!?」
 どこかでボキンと嫌な音がした。次いで何かが完全に千切れるような音。
 そして。
「おぶべえええええええええええええええええええええええええぇぇぇぇぇぇっっっ!!!!」
 内臓が、肛門から飛び出した。食道、胃、小腸、大腸、肛門。肛門。裏返った消化管がまるで一本の長いロープのように尻から引きずり出される。
「あが………………あ、………………ぅ………………」
 瞳が裏返り、変身が解け私服姿に戻る。
 白目を剥き、内臓を引きずり出されお腹がべっこり凹んだ瑛里香を見て、ロッティの高らかな笑い声がロビーに響く。
「へぇ、内臓って綺麗なピンク色なのね。さすがに死んじゃったかしら」
 瑛里香の裏返った瞳が、武を捉えた。
(……まだ、死ねない……せめて……)
 消えかける意識をなんとか奮い起こさせ、瑛里香が武に魔法を放つ。
 ロッティがそれに気付く前に、武の姿がこのロビーから消え失せる。
(……どうせ、死ぬなら……)
 さらに追加の魔法。蛸型のメロウガイストがさせまいと触腕で瑛里香を殴りつける。だが、瑛里香の魔法の発動の方が速かった。

76名無しさん:2019/05/06(月) 07:01:10
***

「もぉ、本当に鬱陶しいなぁ!」
 旅館の裏口を抜けた先の森。
 そこで変身した紅葉が、異形の蟲のメロウガイストの大群と戦闘を行っているところだった。
「なんで私の相手って蟲とかナメクジとかそういうのばっかなのかなぁ」
 倒しても倒しても次から次へ湧いてくる相手に紅葉がうんざりしたように言う。その顔にべちゃッと何かが付く。蟲の一体がカウパー汁を彼女の頬にぶっかけてきたのだ。
「……ホンマにええかげんにしときや……」
 紅葉の口から京都弁が漏れる。これは彼女がブチ切れた時の証だ。
 だが激昂した紅葉が剣を振るうよりも早く、彼女の前に出た人影が数体の蟲を消し飛ばした。
「……ごめん、紅葉。今どういう状況か教えてくれる?」
 そこに立っていたのは、昏睡状態から覚醒した京子の姿だった。



***

「……やってくれるじゃない。まだ息があったなんて。どういう体してるのかしら、本当に」
 殴り飛ばされた瑛里香は、ロッティの怒気の籠った足音が近付いてくるのを地に伏せながら聞いていた。
 武をこの場から離脱させることに成功した。そしてもう一つの魔法も――。
「最後に一つ、聞かせてちょうだい。なぜさっきの転移魔法で自分が逃げなかったの?」
「……愚問ね」
 膝に力を込め、消化管が奪われた体でふらつきながらも立ち上がり嘲笑を浮かべる。
 そして変身。
 おそらく、瑛里香にとって最後の変身――。
「私は豊穣の女神エンジェウーマン……自分の命より一般人の命を救うのは当然のことよ。それともう一つ」
 リボンを手にし、構える。
「最後じゃないわ。消えるのはあなたの方よ」
「……気高いのね。お兄様が惚れるのもほんの少し分かった気がしたわ」
 ロッティの背後の闇から大蛸が這いずり出てくる。
「いいことを教えてあげる。この大蛸は750体の雄の人型メロウガイストを融合させたもの――つまり、750体分の力があるのよ。もちろん、精力も精液もね」
 ロッティの体から禍々しいオーラが吹き荒れる。最初に戦った時とは比べ物にならない。
 本気で相手にされてなかったのだ。玩具のように、年下の少女に遊ばれてたのだ。
(……あぁ、悔しいなぁ……。こんなことならもっとしっかり稽古受けとくんだったかなぁ)
 思い出されるのは、修行をさぼる自分を叱りつける口うるさい母の姿。喧嘩別れしたまま、結局顔を合わせることはなかった。
 大蛸が動く。瑛里香も力を振り絞り、応戦する。
 力と力がぶつかり合う。
(……ごめんね、お母さん――――)



***

 数時間後。
 学校や会社帰りの人々でごった返す夕暮れ時。駅の近くの公園の時計台に、瑛里香の亡骸が磔にされ晒されていた。
ところどころ破れたレオタードから覗く瑛里香の肌は、タコの触腕で締めつけられた痣がいくつも出来ている。尻穴はタコの触腕の太さに広がりきっていた。
何よりも目を引いたのが、尻穴から入って口から飛び出している太い触腕だった。それだけでも衝撃的だが、その先端――そこには卵巣がぶら下がったままの子宮が引っかかっていた。
この亡骸が発見された数時間後にネット上に流された映像によって、彼女が受けた凄惨な凌辱が明らかとなった。
・全身の関節を外され、骨を折り砕かれる。
・膣、尻、口、乳腺、尿道、鼻、耳に至るまでありとあらゆる穴を何千回も犯される
・鼻と耳から入った触腕に脳を弄り回され、結界の解除方法を無理矢理喋らされる
・膣や尻、口に触手が何本入るか実験され、最終的には八本の足全てを突っ込まれる
・射精しきって飽きた大蛸によって子宮ごと口から触腕を飛び出させられ絶命させられる
 そこで映像は終了していた。だが磔にされて晒された彼女の遺体はその後さらに悪ガキやホームレス、DQNが面白がったり、興奮したりしてさらなる凌辱を加えられた。卵巣もその時に握り潰された。
 瑛里香の亡骸が晒されている情報を掴み、詩鶴たちが向かったが既に遅かった。見せしめは十分果たしたと判断したメロウガイストによって、遺体は回収されていた。
 メロウガイストのアジトに持ち帰られた瑛里香の遺体は、幹部級でマッドサイエンティストでもあるペペトとジュニティによって、変身ヒロインの情報収集のため解剖された後、蟲型下級メロウガイストの餌にされた。

 美人巨乳女子大生新体操選手として名を馳せた田中瑛里香は、こうして惨たらしくその命を散らしたのだった――……

77作者です:2019/05/06(月) 07:45:47
七章はここまでです。
さようなら、瑛里香……
というわけで、瑛里香死す!でした(笑) なんで750人なんて中途半端な数字にしてしまったんだろ……?
新体操って綺麗だけどエロくて、よくあんな格好晒して踊れるなとある意味尊敬してるスポーツです。知り合いでEカップもあるのに新体操ずっとやってた子いましたけど、まぁレオタードが凄いことになってましたね。だからこそ汚したくなるというか、そういう思いで今回書いてました。

>>70
影響がありますね。過去の二人が死ねば、現代の二人も死んでしまいます。
今回ラストで瑛里香が放った魔法は、自らが死んだときに本来あるはずだった寿命を他者に分け与える術。瑛里香は死んでしまいましたが、この魔法によって京子は彼女の寿命をもらったので生存しています。
妊娠させて過去に帰らせる展開も考えたのですが、とある男と京子の間に生まれた子が武なので不都合が生じてしまうと思い見送りました。

78名無しさん:2019/05/09(木) 08:56:52
なんつーか、ヒロイン側がメチャクチャ弱いんだな
なんで今まで全滅しなかったのか不思議なくらい
強すぎて正攻法では倒せないヒロイン達を文字通り獅子身中の虫である武が搦め手で堕としていく展開なのかと思ったら違うのね

79名無しさん:2021/06/18(金) 23:54:47
もう2年になるのか・・・
作者さん、続きまだですか?


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板