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レディミスト

1名無しさん:2006/01/10(火) 01:52:12
*注意点
このスレは基本的に『レディミスト』を書き込むだけの
スレです。
感想等は感想スレにお願いします。

2レディミスト通常版:2006/01/10(火) 01:53:49
私は鹿島瑞希(35)。夫と13歳になる息子を持つ主婦。そして実は悪の軍団「ヘルサタ
ン」と戦う、正義のヒロイン『レディミスト』でもあるのです。
無敵の力を持った私、レディミストは連戦連勝でした。

ところが、敵はついにレディミストの力を奪う兵器を開発し、私を襲ったのでした。怪し
げな光線を浴びせられ急に力の出なくなった私は、雑魚である戦闘員にも敵いません。
「ああ〜ん、どうしてぇ?」
「ひひひ、今までのお礼だ。たっぷり可愛がってやるぞ。よし! ひん剥け」
変身しなくても倒せていた雑魚たちに弄ばれる屈辱。胸を揉まれ股間に手を突っ込まれました。
そして戦闘服を着せたまま下着だけを剥ぎ取ると、雑魚たちは私の穴という穴にペニスを
入れてきます。ヴァギナはもちろん口そしてアヌスにまで……でもこんなことで屈するわ
けにはいきません。私は正義のヒロインなんだから。そう思って耐えていた私を、彼らは
秘密基地へと連れ去ったのです。
秘密基地では拷問に次ぐ拷問を繰り返されました。手足を拘束され鞭打たれます。私の肌
が真っ赤に染め上りました。ヴァギナとアヌスにバイブを突っ込まれ、クリトリスにピア
ノ線を付けられ吊り下げられたりとやりたい放題です。全裸に剥かれ首輪を嵌められ、犬
のように犯されました。さすがの私ももう駄目だ、と思いました。そして最後のとどめに
大量の浣腸をされ、雑魚どもの嘲笑を受けながら無様にも排泄してしまったのです。

このとき私の何かが壊れました。プライドも使命も、そして愛する家族との思い出も……
私は『ヘルサタン』の首領の前にひれ伏し、降伏しました。性欲処理用の牝奴隷として飼
われることとなったのです。

そして地球は征服されました。首領さまは私を人々の前に連れ出し、堕ちたヒロインの無
様な姿を見せつけたのです。土下座をさせられ「偉大なる首領さまに逆らった馬鹿な女を
お許しください。なんでもいたします」そう謝らせられました。
そして私は首領さまのペニスをうれしそうにくわえ、一生懸命フェラチオをします。四つ
ん這いになりお尻を向け淫猥におねだりです。かつてレディミストを羨望と憧れの目で見
ていた人々は、嘲笑と嘲り、そして憎しみの入り混じった顔で私を見ています。そしてそ
の中には夫や息子の顔も見えていました。
でもそんなことはもうどうでもよかったのです。首領さまのペニスは今まで経験したこと
のないほどの快感を私に与えてくれています。これに比べたら夫とのセックスなど稚技に
も等しいものでした。
首領さまのペニスがビクンと震え私の膣内にザーメンが流し込まれます。
私はこの方の子供を孕んでもいい、そう思いながら快感に身をまかせるのでした。

3レディミストMC版:2006/01/10(火) 01:54:37

正義のヒロイン、レディミスト。その実体である瑞希は、今やヘルサタンの下僕となり果てていた。
今日もまた、ヘルサタンに命じられるがまま地球のレジスタントを追い詰めると、今まで正義の
ために磨かれた戦闘技術と圧倒的なパワーでこれを壊滅していく。

「くッ、ここも嗅ぎつかれたか! みんな、逃げろ!」

銃声が轟き、レジスタンスの男が瑞希に発砲する。が、瑞希はひらりと華麗に空中に舞い上がり、
慌てふためく男の背後に降り立つ。

「はぁぁぁっ!!」
「ごきっ」

鋭い気合とともに、男のうなじに目にも留まらぬ速さで容赦のない回し蹴りを叩き込む。
耳を塞ぎたくなるような鈍い音とともに、男は崩れ落ちるように倒れる。

「あはははは! 死ね! 首領様に逆らう者は、このレディミストが生かしてはおかないわ」
「くそっ! 逃げろ!!」

散り散りに逃げようとするレジスタンスを、圧倒的な力の差で瑞希は斃していく。
あらゆる武術をマスターし、鍛え上げられた肉体を持つレディミストの前にレジスタンスは
敵ではなかった。

(愚かな者達…。偉大なる首領様に歯向かうなんて…)

一人、また一人と一方的にレジスタンスをねじ伏せていく。

「くくくっ。これだけお前たちを倒せば、あの方が喜んでくださる…。」

かつての瑞希を知る者がみたら別人のような、ぞっとするような笑みをその口元に浮かべる。

「はぁ…、首領様…」

血溜まりと全滅させたレジスタンス達を尻目に、胸元の大きく開いた露出度の高いスーツの上から
瑞希は満足げにその豊かな乳房を揉みあげる。今日の仕事のご褒美に首領様に可愛がって
いただけることを考えると瑞希の頬は上気し、その躰は淫らな期待に酔いしれてしまうのだった。

男なら誰しもしゃぶりつきたくなるような胸の果実を、羞恥心の欠片もなく揉んでいると、
自然ともう片方の手はV字に切れ込んだ股間へと伸びる。そこは既に今夜の見返りを
待ちきれない愛蜜が、だらしなく溢れ始めていた。

「だめ、あぁ。…はやく帰らねば…」

毒々しく塗られた赤紫のルージュを、瑞希はレロリと舌舐めずりする。

そこにはかつての慈悲に溢れた正義のヒロイン、レディミストの面影は全くなかった。
あるのはただ、淫らなご褒美を待ち望む、堕落した地獄の雌犬そのものであった。

4レディミストMC版:2006/01/10(火) 01:56:10

「ただいま戻りました」

ヘルサタンの基地に戻ったレディミストが、壇上の首領様に今日の成果を報告する。

「よくやったな、レディミスト。いや、瑞希よ」
「あ、ありがとうございます! あぁ、私のご主人様…」

わたくしの名を呼んで頂けるなんて…。嬉しさが心の底からこみ上げてくる。
瑞希は上気したような蕩けきった表情で、首領様を見上げた。その瞳は淫らな期待に
既に潤み始めている。

「よくやった。…では、下がってよい」

「えっ? そんな…、あの…?」

「どうした、瑞希? 何か不満かでもあるのか」

「いえ、そんな! このわたくしが首領様に不満などあるわけがありません。でも……」

そんな…。瑞希は首領様の御褒美をお待ちしておりましたのに…。
そんな言葉を首領様に対して漏らすこともできず、瑞希は首をうなだれる。

「ふふふふっ。分かっておるぞ、瑞希。だが、それにはお前がどれほど“それ”を待ち望んで
 いるのか、その様子をここでワタシに見せてもらおう」

え?…。そう、そうなのですね、分かりました!
首領様の意を察し顔を上げた、レディミストの表情が明るくなる。

「は、はい! わたくしは、瑞希は今、首領様のお情けが欲しくて堪りません。ご覧下さい…」

そう言うや否や、瑞希は羞恥心の欠片もなくボディスーツを脱ぎ捨てる。そこには均整のとれた、
成熟した女の肉体が露となる。三十路半ばの肉体は、日頃の厳しい鍛錬で無駄な贅肉など殆んどない。
例外と言えるのがFカップはあろうかと思われるたわわなバストであるが、その豊かな質感のまま
自然な紡錘形を描いている。くびれたお腹には、うっすらと腹筋による筋目がきれいに伸び、
肉付きの良いヒップは垂れもせず、健康的な両脚がすらりと伸びている。

肉感的な女神像を彷彿とさせる完成された女性の肉体であり、この肉体が既に一子をもうけた
とは信じられない程であった。

しかし瑞希の躰は“女”としての知る限りのありとあらゆる快楽の味を憶え、今また、際限のない
子宮の渇望は欲情のマグマとなって、その秘肉から溢れ始めていた。

……早く。わたくしはこんなにも首領様を待ち望んでおりますのに…!

「あぁぁ、首領様。瑞希はこんなにも、首領様のお情けを請うております」

何の躊躇もなく瑞希は己の肉襞を指で押し広げると、隠されたピンク色の肉芽を露出させる。
陰襞の内側では同じくピンク色の濡れた淫口が、ヒクヒクと挿入の期待に満ちた蠕動を
見せる。

5レディミストMC版:2006/01/10(火) 01:57:17

もっと、もっと!。瑞希はこんなになっているのです…。瑞希は中指と人差し指で肉芽を擦りたてる。

「あぁぁ、 いい!」

脳髄を痺れさすような快感が子宮から脊髄を走り、無意識のうちに腰が動いてしまう。

ごぽり、と秘口から待ちきれない愛蜜がこぼれ出し、肉付きの良い太腿に垂れ落ちる。
なんてはしたない…。いえ、瑞希は首領様のはしたない雌犬なんだから、構うものですか。
どんなにわたくしがイヤらしい女か、首領様に見て頂かなくては。

「あぐぅっ! はぁはぁ…。首領様、ご覧下さい」

騎乗位で責めたてる様に、瑞希はクリトリスをこすり上げながら腰を振りたくった。
快楽の壷を知り尽くした瑞希自身の責めで、かつて子をなした聖なる穴からは、とめども
なく淫蜜が溢れだす。

ご覧下さい、瑞希はこんなにも首領様のお情けをお待ちしているのです! 

銀のヘアーバンドで留めた黒髪を振り乱しながら、瑞希は狂ったように自慰に耽りながら、
己の愛液をポタポタと床の上に撒き散らす。瑞希が腰をくねらせる度、贅肉のないくびれた
ウエストはベリーダンサーのようにしなり、瑞希が快楽に耐えようと力を入れると、汗ばんだ肌に
うっすらと形のよい腹筋が浮かぶ。

「ああああぁ。首領様、首領様、首領様〜!」

あぁぁぁ、首領様がだらしなく自慰に溺れるわたくしを見ている。
わたくしを見て、満足そうに笑っている。
喜んでくださっている! もう、わたくしには首領様のことしか考えられない!
瑞希は己の緋肉に二本の指を突き立てると、焦らし尽くされた己の淫壷を思う存分、
掻き回す。ぬちゅ、ぐちゅぐちゅ、ぶじゅっ。淫靡な音を立てながら瑞希の肉壷から
欲望の涎が溢れ出す。

もっと、もっと! 

ためらいもなく瑞希は、もう一方の手で先ほどから愛撫に疼く乳房を鷲掴みにすると、
乱暴にこね回す。たわわな乳房に走る痛みも今は心地よい。そのまま下から搾り
上げるように乳房を持ち上げると、むしゃぶりつくように己の乳首に吸い付いていく。

じゅぅ、じゅる。ぷはぁ…。ねちょ、ん…、にちゅ。

先日のヘルサタン幹部会での乱交を思い出しながら、瑞希は思うがまま己の乳房を味わう。
もはや夫も子もなかった。今の瑞希はただ、暴走する雌肉の衝動のみに突き動かされていた。

正義のヒロイン、レディミストの完璧な肉体のもたらす圧倒的な快楽に、瑞希は理性を
失いかけていた。しかし瑞希の絶対的な主人である首領様の心に響くような声に、意識を取り戻す。

6レディミストMC版:2006/01/10(火) 01:58:27

(いけない、わたくしは首領様の肉奴隷なのに…。)

「欲しい。 欲しいです! どうか、憐れな雌犬にお情けを」

「くはははっ! よかろう。よく頑張った。さぁ、こちらに来て尻を出せ」

「は、はい!!」

嬉しい!!!

やっと、やっと首領様に抱いて頂ける。激しい自慰で朦朧としながらも、瑞希は雌犬のように四つん
這いになりながら階段を登ると、首領様の前に高々と白い大きな尻を突き出す。
手袋を外す衣擦れの音がする。さわ、さわわわ。敏感な瑞希の尻を、背後から首領様の手がゆっくり
撫でまわす触感が伝わると、その絶妙な愛撫に瑞希の全身の毛が逆立つ。

「ひっ、ひぃぃぃぃ!」

「くふふふっ。相変わらず、感度のいい尻だ。この尻をあの男にくれてやったのか?  
 惜しいものだ」

脂の乗った肉付きのいい瑞希の白い尻を撫で回しながら、首領様がつぶやく。

「そ、そんな!! 瑞希のお尻は首領様のものです」

「そして、その乳は息子に吸わせてやったのだろう?」

「あっっ…!」

四つ這いになると床につきそうなほどの乳房の先端を、首領様がブーツのつま先で軽く弄ぶ。
予想外の刺激に瑞希がびくんと痙攣すると、重く垂れ下がった二つの果実が弾むように
ブルンと揺れる。

――だめ、ちょっとだけ…。

自慰を中断されて肉欲に耐え切れなくなった瑞希は、愛撫に飢える豊満な乳肉を、
上半身を使って首領様の黒い革のブーツにこすり付けた。

「そ、そんな…。わたくしの尻もおっぱいも…。いえ、オマンコも、血の一滴までも
 全て首領様のものです!」

「しかし、お前は子をなしたであろう? この膣口に夫の精を受けたのであろう?」

ああ…! 首領様の言葉が胸に刺さるように痛む。

「あひぃぃ!! お、お許し下さい!! 。わたくしは、間違っておりました。
 分かっていなかったのです。首領様にお会いしていれば、こんな間違いは…!」

わたくしはなんという間違いをしてしまったのだろう。
首領様のものであるこの膣に下賤な男の精を受けるのみならず、子までなして
しまうとは…。あまつさえ、乳を与えて育ててしまったとは…。

後悔の念で気が狂いそうになる。許されるのならば、この穢れた乳首を喰い千切り、
己の子宮を指で掻き出してしまいたい思いに囚われる。

「よい。分かっておる。…ワタシがお前を許す!。ヘルサタンのために、日々戦って
 くれるお前を、何故ワタシが許さないと思うのだ。過去の全てを忘れるが良い。
 お前はワタシの可愛い雌犬なのだよ、瑞希。分かるな?」

「は、はい…!!!」

7レディミストMC版:2006/01/10(火) 01:59:14

――嬉しい!嬉しい!嬉しい!

心を切り刻むような不安から解放され、嬉しさと喜び、溢れる愛で瑞希の胸がいっぱいに
なる。ご主人様…、私のご主人様…! 無限の寛恕と愚かなわたしを受け入れてくださる
至高のお方!! 首領様にお会いできて、瑞希は幸せものでございます!!

「だからお前は、全てを棄てねばならぬ。よいか? お前の過去も、夫も、息子も…。
 全てを棄て、私に捧げるのだ」

「棄てます! わたくしには首領様が全て、首領様の下に置かせていただけるのならば、
 わたくしには何も要りません!」

一瞬の躊躇いもなく、瑞希は答えた。
しかし全能なる首領様は、わたくしをわたくし自身よりより深く、見抜いておられたのだった。

「そうだな。だが、お前の肉体はまだ、覚えておろう。夫に抱かれた夜を。息子を
 抱いた胸の感触を」

(そんな…、思い出させないで…!)

「だから、忘れるのだ!。ワタシに抱かれ、思う存分よがり狂え! お前の肉体はワタシの、
 ヘルサタンのものだ。ヘルサタンのために戦い、ワタシのために悶えよ。溺れよ。欲望に溺れよ。
 全てを忘れ、ワタシを悦ばせ、悦楽に狂うがよい。
 それこそお前の肉体が過去と決別する唯一の方法なのだ!!」

………………!!!!!!

首領様の言葉で、脳天を突き抜けるような啓示が、わたくし目の前に開けた。
わたくしは、なんと盲目だったのであろう。ここに至るまでなぜ気付かなかったのだろう。

正義の慈母、レディミストとしてのおぞましい過去の全てを。
そして愚かだったわたくしを誑かして犯した夫も、その過ちで作ってしまった我が子も…。

今までの全てを棄て、欲望の赴くまま快楽を貪ればいい。
首領様の雌犬てある私はもはや、首領様以外、誰に気兼ねする必要もないのだから。
首領様の愛撫に心の底まで溺れて、この肉体に刻まれた過去の過ちを忘れ去ればいい。

「さぁ、いくぞ」

低い声とともに犬の姿勢で突き上げたわたくしの淫らな穴に、熱く滾る首領様の男根が
ゆっくりと入ってくる! あぁぁぁ! 尻を押さえる首領様の両手が、そそり立つ肉棒と
膣肉の擦れる感覚が、欲望の虜になりつつあるわたくしを狂わせる。

「きて、きてきてきてきてぇぇぇ!!」

あられもなく、瑞希は獣のように叫びたてる。

欲しい!! 首領様の全てが欲しい!!

8レディミストMC版:2006/01/10(火) 02:00:15

瑞希は首領様の肉棒の全てを飲み込もうと、中腰で腰を浮かせて膣口を思い切り開く。
ズルズルと心地よい感触とともに、愛しい首領様の男根がわたくしの中に入ってくる。

もう…、堪らない! 
こんなにも熱い首領様の男根を入れて頂いて、正気でいられるほうがおかしいのだ。

「あひぃぃぃ! 首領様ぁぁぁ!」

瑞希は首領様の愛撫も待てず、はしたなく自分から腰を振りたてる。程好く脂の乗った
女盛りの肉付きのいい尻が震えながら、より深い結合と挿抽を求めて円を描くように
くねらされる。何度も女の悦びに焦らし尽くされた瑞希の肉壷はその中に満々と蜜を
溜め込んでおり、首領様が瑞希の秘壷へ己の情欲と叩きつける度、湿った音と共に
男女の結合口から悦びの蜜液が溢れ出す。

「あぁぁぁ! うぐっ、あひぃ!」

――あっ、だめ、だめぇ。首領様の下されたものは、全部わたくしのものなんだから!

背後位で責め立てられながら結合部より溢れ出す、ねっとり糸を引いて零れ落ちる二人の悦蜜を、
瑞希は片手で掬うと、己の太腿、尻と、処構わずなすりつけていった。

薄暗いヘルサタンの地下の一室に、生臭い雌の臭気が充満していく。
首領様の目の前で蝋燭に照らされた、粘液に濡れた艶かしい脾肉が妖しく蠢いている。

「あぁぁ。いい。いいのぉ」

「くはははっ。そうだ、可愛いぞ。それでこそワタシの可愛い、淫らな雌犬だ。
 もっと狂え、もっと乱れろ! その穢れた乳房はどうした? 全てを捧げるのでは
 なかったのか! 全身で悦しめ。全身で交われ!」

「はい゛ぃぃ!」

希薄になりかけた瑞希の理性の片隅に、首領様の言葉が遠くに響く。
均整の取れたその二つの大きな胸の果実は、瑞希が首領様に突き上げられるたびに
荒海の水母のようにだらしなく躍動を見せている。その人も羨む豊かな乳房を見たとき。

ほんの一瞬だけ、瑞希の脳裏を懐かしい我が子の面影が、ふと過ぎった。

――だめ、だめだめ!!! なんてこと! 

もう、わたくしの乳は首領様のものなんだから…!
早く、この穢れを清めたい!! 

獣の姿で首領様を受け入れながら、瑞希は己の穢れた乳房を憎々しげに愛液に濡れた手で
掻き毟るように揉みしだく。瑞希の片手に収まりきれない乳肉が餅のように、乳房を
鷲掴みにする指の間から逃げ場を求める。瑞希自身の手により、たわわな母性の象徴が
―右も左も―、ひしゃげられ、歪められ、凌辱されていく。

「うぐっ! くぅぅぅっ!」

瑞希が自虐的に荒々しく自らの左右の乳房を掻きしだいていると、背後から一際力強く、
子宮が砕けんばかり首領様の熱い肉棒が叩き込まれる。天に向かって反り返った、くびれた
淫茎が瑞希の秘肉を前後するたび膣壁が引きずり出されるような感覚に、瑞希は乳房を振り
乱しながら、悶え、よがり狂う。

9レディミストMC版:2006/01/10(火) 02:00:53

熱い、お腹の中が、熱い! 
首領様の一物で、瑞希がいっぱいになりそうです!

「あぐっ、え゛っ、あひぃ!!」

乱れ散った瑞希の黒髪が、激しい性交に汗ばんだ頬に、うなじに搦みつく。

もはや視界の焦点すら定まらず、瑞希は端正な美貌の艶かしい口の端から、文字通り犬の
ように涎を垂らす。粘り気を持った涎は瑞希の顎をつたうと、銀の糸を引きながら首領様の赤絨毯に
染みを作る。乳房を責め立てていた手は、いつの間にか熟れた肉体から快楽を引き出す動きへと
変わっている。

瑞希はたわわな肉塊を体の下から掬い上げるように持ち上げては、人差し指で先端の蕾を抓む。
乳首を押しつぶすようにこねまわしては、零れ落ちんばかり乳肉全体を揉みあげる。時折、
肉感豊かな己の乳房を持ち上げると、首を下に向けて右に左にと、自ら乳首を舐めまわしては、
その甘美な味覚に、もはや言葉にならない喘ぎ声を漏らす。

くちゅ、にちゃ。じゅる……。

湿った音を立てながら、瑞希が乳首、乳輪と、所構わず舐めまわす。

「あぁぁぁぁぁ!」

成熟した極上の女の欲望は、瑞希の理性を完全に吹き飛ばしていた。

かつて我が子を育てた瑞希の形のよい乳房は、もはや性の快楽を引き出すための
道具でしかなかった。自らの手で揉みしだいては、我が子に吸わせるべき乳首を
欲望に赴くまま、自分で吸いたてては、軽く歯を立てる。

「首領様ぁぁ!! あ゛ぁぁぁ…!」

正義のために鍛え上げられた肉体は今や貪欲に首領様との性交に悶え、そのためなら
羞恥の欠片もなくあられもない痴態を見せる。かつて一子をもうけた三十路半ばの
肉体であるが、まるで疲れることを知らずに、それどころか際限なく女体の欲望を吐き
出しては瑞希を狂わせる。

そのとき、瑞希を貫いていた首領様の肉棒が不意に引き抜かれた。

あっ……?!!

子宮の奥まで叩きつける様な激しい責めを中断され、瑞希は艶めいた声をあげ、前のめりに
崩れ落ちる。恨めしそうに瑞希が首領様を振り返ると、黒々と反り返った逞しいイチモツが
瑞希の目に入る。

「ああああぁ…。」

――欲しい、欲しい、あれが欲しい!!

瑞希は愛しい首領様の肉棒に手を伸ばそうと、手を差し伸べる。しかし、

パシッ!

首領様は差し出したその手を邪険に払いのける。
哀れな瑞希がもの欲しそうに見上げると、そこには首領様が軽蔑した視線で瑞希を
見下ろしていた。

10レディミストMC版:2006/01/10(火) 02:02:19

「…欲しいのか、コレが?」
「は、はぃっ! …欲しいです!」

問いかける首領様の言葉に間髪を入れず、仕込まれた狗(いぬ)のように瑞希は答える。

――欲しい。首領様の熱い肉棒が、逞しい抱擁と愛撫が――

「ならば誓え。このワタシ、ヘルサタンに絶対の忠誠を誓うと」

低く、そして厳かに首領様が瑞希に誓いの言葉を求める。

「誓います、誓いますっ!!」
「うむ。ワタシのために、これからも正義を自称するワタシの敵を倒してくれるな?」

先ほどとは違い、心に沁みる暖かい声で首領様が瑞希に確認する。

簡単なことだった。
これで愛しい首領様と一つになれるのであれば、瑞希に迷いはなかった。

「はいぃ! わたくしが、このレディミストが首領様のために、愚か者どもを叩き潰します」

欲しい、早くアレが欲しい!!
首領様に抱いて貰えるなら、世界中を敵にしても構わない。
このわたくしが、首領様をお守りいたします!

「よしよし愛いやつよ。さぁ、こちらを向いて股を開くがよい」

――嬉しい!!!

瑞希はおねだりをする雌犬のように仰向けになると、自ら太腿を抱え込むようにして
股座を開いて見せる。黒い茂みの中から、淫らな涎を垂らした赤黒い肉襞とピンク色の
肉壷が露となる。濡れそぼった剥き出しの疼く女肉が、淫猥に蠢いている。

「さぁ、ワタシの精を受けるがよい!」

天に向かって反り返った首領様の肉棹が、ずぶずぶと瑞希の女壷に突き込まれる。

「あぁぁぁぁぁ!!」

焦らされ飢えきった瑞希の女体が、首領様の男根のもたらす甘美な喜びにわななく。
三十路を過ぎ女の悦びを知り尽くした熟れた肉体は、もはや瑞希自身にも止める事は
出来なかった。

11レディミストMC版:2006/01/10(火) 02:03:43

「いくぞ、受け止めよ」
「ひぃぃ!、いぃぃ!!」

首領様の括れた男茎が、瑞希の肉壷を満たしながら出入りする。
感度の高まった瑞希のGスポットを、一際抉れたカリ首がぐりぐりと擦りあげる。
その先端が熟れきった女体の子宮を突き上げるたび、男性では決して味わうことの出来ない
甘美な刺激が、瑞希の子宮から脳髄を突き上げる。

「あひぃぃぃ、嬉しい!! 来てぇっ!」

喜悦の表情で涎をたらしながら、瑞希は首領様の男を受け止める。
熟れきった女体のもたらす快楽に瑞希の体が海老のように反り返ると、汗ばんだ肌に
形のよい腹筋がうっすらと浮かぶ。無駄のない均整の取れた肢体が、艶かしく蠢いては
悶える。

「いいぞ、瑞希。くはははっ!」

悦びにうち震える瑞希に首領様が追い討ちをかけるように、その抽挿の速度をあげる。
おぞましいほどに肉太の男性器が瑞希の膣口を出入りするたび、瑞希の肉襞がめくり
あがりピンク色の女肉が剥きだされた。

「ひぎぃぃっ!!」

かつての瑞希は妻としての勤めとしてのセックスしか知らなかった。
妻として夫の性欲の捌け口となり、穢れた精を受け、そして子をなしていた。

しかし、今は違う。
自分自身の理性さえ吹き飛ばし全てを棄てても構わない、そんな女としての至極の
悦び。このためなら、妻としての自分も、そして母である自分さえも棄ててしまえる。
こんな快楽があったことを、瑞希は首領様によって教えこまれていた。

「うぐぅぅぅっ!」

瑞希はブリッジの姿勢で悶え喘ぎながら、首領様のもたらす快楽に必死に耐える。
首領様より先に果ててしまわないよう、叩きつける様なピストン運動に波打つ乳房を
力任せに鷲掴みにする。

「くくくっ! 瑞希、いや、レディミストはもはやワタシのものだ!
 見よ! ワタシの可愛い改造人間たちの邪魔者であったレディミストが、
 今やこうしてワタシの部下となり、悦んで腰を振っておるわ! 見るがいい!!」

首領様は得意気に、壁につるされたモニターの向こう側の人物に語りかけた。

12レディミストMC版:2006/01/10(火) 02:04:23

明かりもないその部屋に囚われた男は、無言でモニターに写る光景を見つめている。
殺風景なその部屋には鉄格子と簡易トイレ、天井の片隅には小型の監視カメラが
据え付けられている。

男の唇は真一文字に噤まれ、両手は膝の上で固く握り締められている。よく見ると昂ぶる
感情を鎮めようとしてか、その拳が微かに震えているのが見て取れる。

「瑞希…。」

苦渋に満ちた声で、その男は絞り出す様につぶやいた。


男の名は鹿島修平。

世界平和を守る“ブルージャスティス”のリーダーであり、正義のヒロインである
レディミスト、すなわち鹿島瑞希の夫でもある。その彼は今、不覚にも虜囚の身として
ヘルサタン本部の地下基地に監禁されていた――。

今、修平が見つめるモニターには、かつて正義の守護母神としてヘルサタンの
改造人間を倒して来たレディミスト、すなわち鹿島瑞希がヘルサタンによって
凌辱されている姿が映し出されている。

「あぁぁぁぁ!!! あひぃ!」

モニターの画面には彼の妻である瑞希が、今まさにヘルサタンに辱めを受け、
凌辱を受けている。

いや、凌辱とは違う。
画面に写る彼女は、自ら進んであられもない姿でヘルサタンを誘い、命じられる
まま抱かれ、そして夫である修平が見たこともない性の狂乱に身を委ねていた。


修平の知る瑞希は、このような女性ではなかった。

清楚で落ち着きがあり、それでいながら芯の強い女性だった。
正義を愛するブルージャスティスのサブリーダーであり、仲間からも慕われ、修平の
心強いパートナーでもあった。そして修平の良き妻であり、やや過保護なところは
あったが一人息子の勇哉の良き母であった。

それがどうであろう。

正義の慈母と呼ばれた彼女は、今、理性の欠片もない淫欲の虜と成り果てて、
耳を覆いたくなるような淫語を叫び続けている。

「いくいくいくぅぅ!! 首領様ぁぁ!! もっと奥まで突いてぇぇ!
 欲しい!! もっと、もっと欲しいぃ!」

瑞希はヘルサタンの奴隷となり、自ら乳房を掻き毟るように揉みしだいては、
ヘルサタンと抱き合いながら夢中で腰を振っている。端整な顔立ちを淫靡に歪ませ、
艶のある黒髪を振り乱しながら夢中でヘルサタンの与える性の快楽に溺れていた。

13レディミストMC版:2006/01/10(火) 02:05:06

一子を産み落とした膣口は再び性の交わりの悦びに打ち震え、結合部からとめどもなく
熱い液を滴り落とす。女の悦びを知りつくしている濡れ湿った女襞は瑞希の腰の
動きに併せて、貪欲な両生類のように首領様の一物を丸呑みにして放そうとはしない。


瑞希のもたらす巧みな緋肉の快楽で、ヘルサタンもまた絶頂が近いことを感じていた。
ヘルサタンは瑞希の体位を後背位にすると、瑞希がモニターの正面となるように
位置を変える。

「うぐっ…! よし、瑞希よ。ワタシの愛が欲しければ、あのモニターに誓うがよい。
 全てを棄てて、私に仕えると!」
「誓う…、誓いますっ」

今の瑞希には首領様のもたらす快楽が全てであった。

もう、何も考えられない…。

瑞希はただ、首領様の命じられるまま条件反射のように言葉を返す。

「夫も子も棄て、ワタシに身も心も捧げるのだな?」
「はいっ」
「ならばあのモニターに向かって、お前がどんな女になったのか夫に教えてやれ!」

虚ろな表情で瑞希は顔を上げモニターに語りかける。

「はぁはぁ…。アナタ、ごめんなさい。私はもう、首領様無しでは生きていけない
 女なの。・・あ、…うん…。本当の私は淫らで、だらしのない女だったんです。
 首領様のおチンチンで悦ぶ雌犬なんです!」

「くはははっ! いいぞ、そうだ! もっと本当の自分を曝け出して見ろ!」

――首領様が喜んでいる!!

瑞希は自らの言葉に酔ったように、後背位でまぐわいながらモニターに向かって
自虐の言葉を吐き続けた。

「瑞希はもう、首領様のペニスのことしか考えられない…。アナタのふにゃふにゃの
 小さなペニスとは比べ物にならない。あン…ん…。首領様に抱いて貰えるなら、
 私は…ん…、なんでもするの。だって、私は首領様の、はぁ、雌狗なんですもの。
 首領様に害をなすものは、私が許さない。首領様には、指一本触れさせないわ…!」

「しっかりするんだ、瑞希っ…! くそっ!」

その言葉がモニターの向こう側にいる妻、瑞希に届くはずも無いことは修平自身が
一番良く理解していた。それでもなお、修平は画面に映し出された妻に向かって
叫ばずにはいられなかった。

14レディミストMC版:2006/01/10(火) 02:05:43

洗脳の基本は自己否定と刷り込み、この繰り返しである。これまでの自分の価値観を
“自分自身で”否定させること。それを何度も繰り返し口に出させ、行動で示させる。
示せば飴を与え、拒めば罰を与える。マインドコントロールの基本である。かつて、
深層心理学の若き専門家であった“彼”ならば、その方法論を熟知していることは
当然とも言える。

しかし現実に愛する妻の口からその言葉を聞かされることは、なによりも修平の精神を
消耗させた。知識として理解していても、人間は感情の生き物である。鋼の意志力を持つ
鹿島修平も、その例外ではなかった。愛する妻が目の前で体を、そしてなによりもその
清廉だった“心”を凌辱されていく様を見せ付けられる――。


既に今の瑞希の精神は完全にヘルサタンの掌中にあり、ここまでくれば彼女のこれまでの
人格を崩壊させるのも、あと一歩であると思われた。

「あはぁ…、はぁ…ん…。あ…、もっと…ん…」

天井に取り付けられたモニター脇のスピーカーからは、慣れ親しんだ妻の淫声が
絶え間なく漏れ、修平の神経を逆撫でする。

(ヘルサタンめ…!!!)

この光景を修平に見せつけることも、ヘルサタンの作戦なのであろう。

ヘルサタンに対する怒り、目前で愛する妻への洗脳が行われているにも係らず何もできない
焦燥感と無力感。それでいながら、彼女を救出する手がかりを見逃すことのないように
モニターからは目を離すことは出来ない。その画面の中では今も愛する妻が知性も理性も
かなぐり棄て、髪を振り乱しながらヘルサタンとの性交によがり狂っているでのある。


修平を精神的に疲労させ打ちのめし、最終的には屈服させる。当然、修平の心が折れて
しまえば、今度は天才科学者と言われた鹿島修平の洗脳を試みるであろう。

真綿で首を絞めるような巧妙で、それでいて逃れようの無い精神的拷問…・。
修平もまた、ヘルサタンとの苦しい精神戦を戦っているのであった。

15レディミストMC版:2006/01/10(火) 02:06:18

その一方――…。

(くくくっ。 素晴らしい! 予定通りじゃないか)

これまでレディミストの活躍に何度と無く苦渋の敗退を繰り返してきたヘルサタンに
とって、今のレディミストは夢にまで見た光景であった。会心の仕上がりにヘルサタンは
内心、勝利の快哉を叫びたいほどであった。


洗脳の原理は簡単なようで、実行するのは簡単ではない。

正義のヒロイン、レディミスト=鹿島瑞希は正義を心から愛していた。そして鋼のような
強い精神力を持っていた。ヘルサタンは初め虜囚となったレディミストに対し、拷問や苦痛に
よる洗脳を試みたが全くの無駄であった。次に薬物による洗脳も試みたが、レディミストに
施された肉体的防御は体内のあらゆる毒物・薬物にも発揮されているらしく徒労に終わった。

ヘルサタン自身、何度となくその解除を試みたが、どのようなプロテクトをされているのか
彼の知識・技術では鹿島博士が彼女に施した、その防御を破ることはできなかった。


しかし、そんな彼女にも弱点は存在したのだ。
それは皮肉にも正義を愛する心と、溢れんばかりの母性愛であった。

ヘルサタンの策謀に欺かれ我が子を救い出そうとして虜囚となった瑞希は、言葉にこそ
出しはしなかったが“悪”を憎んでいた。だが、かつて一流の深層心理研究者であった
ヘルサタンは、瑞希の心に芽生えた、その“否定する心“を見逃さなかった。

「ワタシも好きでこんなことをしているのでは無いのだ…。ヘルサタンとして立ち上がった
 以上、もうワタシには引き返すことはできない――。」

「…今からでも遅くはないわ。遅すぎる、ということはないのよ」

言葉巧みに瑞希に語りかけると、瑞希はヘルサタンを心を込めて説得しようとした。

ヘルサタンは瑞希の言葉に動かされているように見せかけながら、言葉巧みに彼女を誘導する。
瑞希の全てを包み込む優しさも、ここでは逆に仇になった。

いつの間にか瑞希はヘルサタンに油断し、心を開き、同情そして共感を憶えるようになるまでに
さしたる時間は掛からなかった。

瑞希の一人息子、勇哉もまた瑞希の心の隙となった。

ブルージャスティを監視するヘルサタンの隠しカメラは、常に勇哉を映し出していた。
まだ年端もゆかない勇哉には、常にブルージャスティスのメンバーが片時も離れず警護
していたため、手を出すことは出来なかった。しかし、不幸な偶然とヘルサタンの策略で囚われの
身となった瑞希にとって、我が子勇哉の無事は最大の関心事であった。

ヘルサタンは瑞希の子、勇哉に手を出せないことを知ると、これを瑞希洗脳の“飴”
とすることを思いついたのだ。

「見るがよい。お前の息子は今日も元気そうではないか」
「そうだな、せめてワタシの話だけでも聞いてくれるのなら、勇哉くんの無事は
 保証しよう。見たまえ、ワタシは彼には手を出してはおらん」

ヘルサタンは勇哉の監視モニターの映像を瑞希に見せ、安堵させる。
それと引き換えに、言葉巧みに瑞希を言葉の迷宮に誘い込んでいった。

通常の心理誘導では、こうは上手く行かない。
しかしヘルサタンもまた、かつては若き天才心理学者と言われたほどの男である。


…捕虜となった瑞希は2ヶ月で陥落し、その半年後にはヘルサタンの忠実な雌犬として
ブルージャスティスの前に現われたのだった。

16レディミストMC版:2006/01/10(火) 02:07:19

そして、現在――。

「くふあっっっ!! 首領さまっ! 首領さまぁっ! いくっ、私、いっちゃう!!」

瑞希は犬のように這いつくばったまま、黒髪を振り乱しながら首領様の注挿を受け入れていた。
もはやそこに正義の女神と言われた美貌も、慈母と讃えられた優しさもありはしない。
そこにいるのは半ば白目をむき柳眉を歪めた、調教された愚かな一匹の美獣であった。

(首領さま、首領さま、首領さま首領さまーっ!)

ヘルサタンに自虐隷属を誓わされ、瑞希の心の内に秘められたマゾヒスティックともいうべき
被虐性向は、既に完全に開花していた。もはやこうなると瑞希自身でもどうすることもできない。
使い込まれた膣肉がヘルサタンの肉棒を咥えこんだまま瑞希の意思に関係なく無意識に収縮し、
その肉棒を締め上げる。。

「だめ、あぁぁ、いぃ、い゛く、あぁぁーー!!」

肉茎を食いちぎらんばかりの圧倒的な瑞希の膣肉の圧力で、瑞希と交わるヘルサタンの
甘美な快楽への忍耐も、もはや限界であった。

「うぐっ、瑞希。 だっ、出すぞ!」

「中に、中にちょうだいっ! 瑞希の子宮(なか)に、いっぱい出してぇぇ!
 あぁぁぁっ、来てぇぇ!」

じゅぶぶぶっ、じゅ、じゅる、ぶじゅるるーー!!…

双臀に力を込めた瑞希が全身を硬直させ反り返ると、ヘルサタンは溜まらず瑞希の女陰に
己の精を放つ。長時間の性交にヘルサタンの膝も崩れ落ちそうになるが、瑞希の痙攣する
緋肉はそれを許さない。精液の最後の一滴まで搾り取らんとばかりに、別の生き物のように
蠕動しながら首領様の肉棒を締め上げ続けた。

「はぁ、はぁ。もういいであろう」

1、2分ほどもそうしていたであろうか。射精ですっかり力を失ったヘルサタンの
陰茎が瑞希の膣口からヌルリと引き出される。ゴポリ、という湿った音と共に
瑞希の肉襞から半透明の粘液が零れだす。瑞希は名残惜しそうに、その分泌物を
ひとさし指と中指で掬うと、淫靡極まる舌先でペロリと舐めとった。

17レディミストMC版:2006/01/10(火) 02:07:57

「はぁ、はぁ、はぁぁ……。おいしい。…これ、大好き。 堪らない…」

虚ろで満足げな、気だるい表情で瑞希はつぶやく。
更に自らのクリトリスを軽く弄ると、二度、三度と大胆にも自らの膣内に人指し指と中指を捻じ込み、
ヘルサタンの放った精を掻き出しては指先でもて遊ぶ。そして、さも愛おしいものでるかのように、
うっとりと目を細めてチュパチュパと赤子のようにその指を舐め回していた。

「随分と、嬉しそうだな…。 お前も、変わったものだ――。」

疲れきった様子でヘルサタンが声を掛けると、瑞希は艶然として微笑みを返す。

「えぇ。首領様の御蔭で瑞希は変わることができました。こんなにも素晴らしく、
 気持ちのよく楽しいことがあったなんて…。もっともっと、何度でも愉しみたいくらい
 ですわ」

名残惜しそうに片手で己の豊かな乳房を弄(もてあそ)びながら、瑞希は平然と答える。
まだ30代半ばではあるが、レディミストとしてこれまで錬りあげられてきた瑞希の
肉体は、長時間に渡る激しい性交にも疲れるということを知らぬようであった。

それでいて性の悦びに開花した熟れた肉体の欲望は、洗脳による価値観の崩壊で
ヘルサタン自身にも完全にはコントロールできないこともしばしばであった。


「…そうか。それではまた、ワタシのために戦ってくれるな?」

「もちろんですわ。ブルージャスティスの弱点は全て知っておりますから。
 首領様はご安心して世界征服をお進め下さい。」

重量感溢れる豊かな双胸をみせつけるかのごとく、背筋を伸ばして瑞希は答えた。

「よしよし、いい子だ。その折には、また可愛がってやろう」

「本当ですか!!」

(また首領様に抱いて頂ける!!)

将来の期待に震え思わず己の乳房を握る手に力が入る。鎮まりかけた瑞希の躰の奥が
再び熱くなりかける。

「これこれ、そうガッつくでない。今度は幹部共も呼んで、たっぷり愉しませてやろう。
 力強いヘルホースがいいか、それともデビルフィッシュの粘液まみれの触手で穴という穴を
 犯してやろうか…。いやいや…お前を拘束して、ワタシ自ら道具を使って徹底的に狂わせて
 みるのも面白いかもしれんな」

「はぁぁ、うふふ。とっても楽しみ。でも最後は首領様に抱いていただきたいですわ…」

恍惚とした表情で熱い吐息を漏らしながら、右に左にと瑞希は乳房を捏ね回している
再び頬は上気し、目元が潤む。

「ふふふ。よかろう。 だが、今日はここまでだ。 次回を楽しみにしておるぞ。
 これからもワタシのために励むがよい」

「はい、首領さま」

満面に喜色を浮かべつつ、瑞希は何度も首肯していた。

18レディミストMC版:2006/01/10(火) 02:12:41

プツン――。

ここでモニターの映像は途切れる。
残された部屋には冷え冷えとした空気と、拘束された修平のみが残された。
呆然として、修平は映像の途切れたモニターを見続けていた。

「…馬鹿な…。こんなことが…。」

信じられない映像であった。“彼”が天才的な深層心理の専門家であることは
認めていたが、あの瑞希を僅か半年でここまで完全に洗脳してしまうとは…。

そもそも完全ともいえる防御と攻撃力と兼ね備えたレディミスト、瑞希が
ヘルサタンに捕まることなど想定もしていなかった。事実、女性でありながら
レディミストの強さはブルージャスティスの中でもトップであり、ヘルサタン
の改造人間を全く寄せ付けなかった。

しかしそのレディミストがヘルサタンの下僕してブルージャスティス、そして
鹿島修平の前に立ちはだかった時から、全ての歯車が狂ってしまった、

何故、どうして――。

鹿島修平はヘルサタンの地下に監禁されたまま、いつまでも自問自答を繰り返していた。

19 レディミストMC版:2006/02/14(火) 00:42:56
――その時だった。

「気に入ってもらえたかね?」

突然、修平の背後から声を掛けてきたのは、まさにヘルサタン本人であった。

「これは…?!」

今までの映像は録画であったのだ。

衝撃的な映像に気を取られ、そんなことにも今更ながら気付かされた自分に
修平は驚いていた。

「ふっふっふ。ワタシと瑞希君の昨夜の愛の営みだよ。こんな殺風景な部屋に
 君一人きりでは寂しかろうと思ってね。どうだね、気に入って貰えたかね。
 くっ、くくくくっ。 くわぁっはっはっはっは!!」

信じられないという面持ちでヘルサタンを見上げる修平が可笑しくて堪らない、といった
風情でヘルサタンは哄笑する。

(そうだ…。俺は復讐を果たしたのだ!!)

ヘルサタンの胸中は今、満足感で一杯であった。

「…それで満足か? ヘルサタンよ。いや、“孝二”」

「その名前を口にするな!!!」

修平の言葉を聞いたヘルサタンの声色が一変する。
後ろでに拘束されたままの修平の頬を、ヘルサタンは裏拳で殴り倒した。

「うがっ!!」

身構えることもできず、修平はヘルサタンの拳をまともに喰らう。
唇の端が切れたのか、口の中に鉄臭い味が広がる。

「ワタシはもう、その名前は棄てたのだ。お前にブルージャスティスを追放された
 あの日から――。」

荒い息を落ち着けるようにヘルサタンは二度、深呼吸をする。

そのまま目を瞑ると、彼は己の姿を回想しているようだった。
ブルージャスティス、人間科学部主任だった時代の自分を…。

20 レディミストMC版:2006/02/14(火) 00:44:14

ヘルサタンこと瀬田孝二は、鹿島修平と並ぶブルージャスティスの双璧と謡われた
天才科学者だった。ややプライドが高い性格ではあったがその才能は衆目の認める
ところであり、修平と共に次期ブルージャスティスリーダーの有力候補でもあった。

彼はまた一人の女性を巡っても、修平のライバルであった。その女性の名はブルー
ジャスティス特務班、椎名瑞希。敵との最前線で戦う彼女を科学面でサポートした
のが鹿島修平であり、傷つきやすい繊細な彼女のメンタル面をサポートしたのが
瀬田孝二であった。

当時の所内では、瀬田が彼女の心を射止めるであろうと噂しあっていた。
瀬田自身も、そう信じていた。
しかし彼女が選んだのは、孝二ではなく修平であった。

まもなく瀬田は、ある特殊な技術操作を捕虜に行ったことが発覚する。

それは“心理操作”――。

捕虜の心を自由に操作し、敵の情報を聞き出そうとしたのだ。
このことが大きな問題となり、瀬田はブルージャスティス幹部と対立。辞表を
叩き付けるように修平と袂を分かち、いづことも知れず姿を消したのだった。

「…それでお前は、どうしようというのだ? 私を殺し、瑞希と共に世界を我が物に
 しようとでもいうのか?」

修平の言葉に、ヘルサタンは現実に戻される。

「殺す…? ふっ…。何を馬鹿な。」

修平の問いにヘルサタンは失笑をもって応える。
しかしその笑いに含まれる憎しみの棘は、隠しようは無かった。

「私は君と違い、屈辱を忘れぬ男だ。私が味わったあの苦しみ…。それを
 お前に返すまでは殺しはせんよ。もちろん、あの売女(ばいた)もな。」

先ほどまでの映像とは別人のような口ぶりで、ヘルサタンは瑞希にも怨嗟の言葉を
投げつける。

「あの女は私の気持ちを知りながら、私ではなくお前を選んだ――。この私が恥辱に
 貶められることを承知の上でな」

ヘルサタンは握りこぶしを固め、修平に背を向ける。
こみ上げる怒りでヘルサタンの肩が震えていた。

「私は許さない…。お前も…、瑞希も! お前たち2人には、死にも勝る恥辱を
 味あわせてやる。それが私の世界征服のメインディッシュなのだ!!」

振り返りながらヘルサタンは、修平を指差し復讐を宣言する。
その両目には狂気にも似た炎が燃え上がっているように、修平には思えた。

21レディミストMC版:2006/04/03(月) 22:14:01

今日もレディミスト、鹿島瑞希は戦っていた。
――偉大なる『首領様』のために…。


ドゴンッ!!

鈍い爆発音が響き、ヘルサタン中部支部の外壁に横穴が開く。

「今だ! みんな逃げろっ! 北部地区にはまだヘルサタンは手を出せない。
 みんなバラバラになって、逃げ込め!!急げ!!」

「きゃーー!!」

ブルージャスティスの市民の開放作戦が発動したのだ。ヘルサタンの支部ビルに
奴隷として囚われていた人々が、先を争うように逃亡を始める。

「さぁ、早く!!」

開放作戦のメンバーが、てきぱきと手分けをして市民の誘導をしていく。
中には長期の肉体労働で足元の覚束ないものもいた。だが、ブルージャスティスの
メンバーは一人の脱落者も出すまいと、懸命の救出作戦を敢行していく。


そのときだった。

「そうはさせないわ!」

凛とした声が当たりに響く。
振り返るとそこには、戦闘スーツに身を包んだ一人の女性の姿があった。

「…レディミスト!!」

風に流れる艶のある黒髪に、知性溢れる端麗な美貌。
レオタード様のコスチュームが、形のよい豊かなバストから括れたウェスト、
肉付きのよい臀部から筋肉ののった太股へと流れるようなボディラインを
浮き上がらせ、完成された女性美とともに男性を魅了する熟れた官能美をも
感じさせる。

それで彼女を甘く見るものがいれば、その者は自分の浅はかさを手酷く
思い知らされることになろう。

――ブルージャスティスの『元』リーダー、レディミスト。

かつては対ヘルサタン戦の最前線で戦っていた正義の女神が、今はその
最強の尖兵としてブルージャスティスのメンバーの前に立ちはだかっていた。

「首領様に刃向かう者は、この私が許さないわ! これでも食らいなさい!
 ブルー・ギャラクティカ・クラッシュ!!」

瑞希は背筋を伸ばし弓を射るポーズをとる。その姿は戦女神と称えられた
アテナの姿にも似た美しさである。その右手に青い光が輝き、次第に
その光度を増していく。


悪を滅する必殺の正義の雷、ブルー・ギャラクティカ・クラッシュ。

圧倒的な破壊力を有するレディミストの必殺技である。

しかしその矛先は、囚われた市民の開放を先導したかつての仲間、ブルージャスティス
工作班の一団に向けられていた。

「みんな伏せろーー!!!」

悲鳴にもにた叫びがあがる。

「ファイアー!!」

ズガーーーン!!!

巨大な閃光と爆発の轟音が辺りに轟く。
濛々とした土煙があがり、周囲の視界を塞ぐ。
この攻撃を受けて生きている人間がいるとは思われなかった。しかし…。

「ゲホゲホッ…。 助かった…のか?」

信じられない、という面持ちで工作班の班員が顔をあげる。
その脇の地面は20mほども大きく抉られ、跡形もなく吹き飛ばされていた。

狙いを外すことのないレディミストの一撃必殺の攻撃が、その目測を誤るなんて―。
その理由を確かめようと彼らが彼女の姿を確かめると、そこには苦しげに手首を
押さえてうずくまる彼女の姿があった。

22レディミストMC版:2006/04/03(月) 22:15:10

よく見ればその手の甲には、一輪の青い薔薇が突き刺さっている。
瑞希の傷口から鮮血が滲む。

「やってくれたわね…、レディローズ!」

レディミストはそれを引き抜くと開放工作員たちには目もくれず、くるりと背を向け
彼女に不意打ちを食らわせた相手を鋭く見つめる。

その視線の先には、薄水色を基調としたコスチュームに身を包む一人の少女。

ハーフなのだろうか。色白で整った顔立ちの、西洋の陶器人形をイメージさせる
可憐な美少女である。

身長は150cmあまりであろうか。上背があり肉感的なレディミストと比べると、
小柄で華奢な印象である。栗色の髪に同じく栗色の瞳。大きな二重の瞳に潤んだ
睫毛が、見るものにとって彼女の可憐な印象を際立たせている。すらりと伸びたその
右手には、瑞希の手に投げつけられたのと同じ青い薔薇が数本。

彼女こそブルージャスティスの5人のヒロインの一人、レディローズである。


「瑞希さん、もう止めて! 何をしようとしたか、分かっているの?」

無駄と分かっていても、悲しげに少女は敬愛するかつてのリーダーに呼びかける。

「分かっているわ…。偉大なる首領様を邪魔する悪を打ち倒すのが、私の使命!」

瑞希は少女に向かって宣言する。

今の瑞希にはヘルサタンこそが正義であり、それを阻むものは全て悪である。
ヘルサタンの執拗な洗脳攻撃により制御のおぼつかない瑞希の正義の怒りは、
かつての同胞である彼らブルージャスティスに向けられていた。


「そんなの、違うわ!! お願い、目を覚まして!」
「あなたも同じね…。降伏するならよし、刃向かうなら容赦はしないわ!
 いくわよ! 覚悟なさい!」

そういうや否やレディミストは、土を蹴って少女に向かって駆け出す。

「ごめんなさいっ! はっっ!!」

シュッシュッシュ!!!

繊細な少女の指先から青い薔薇が閃光のように、迫りくるレディミスト目がけて
矢継ぎ早に繰り出される。銃弾より早いその青い矢を、卓越した運動能力を
もつレディミストは流れるような体捌きでかわしつつ少女に突撃する。

ズガガガッ!!!

目的を外したレディローズの放った青薔薇が、瑞希の背後にあるコンクリートの壁を
粉々に打ち抜く。レディローズが放つ青い薔薇は、一見ただの瑞々しい青い花卉の
ようにも見えるが、その威力は厚さ5cmの鉄板をも打ち抜く威力をもつのだ。

しかし、その攻撃は一つとしてレディミストの躰を捕らえることはできない。
瑞希は華麗なステップでレディローズの攻撃を次々とかわしていく。

23レディミストMC版:2006/04/03(月) 22:16:03

「そんなっ…当たらない!」
「甘いわね! 投擲の際の肩の動きが丸見えよ!!」

肉弾戦に持ち込める距離まで間合いを詰めると、レディイストは渾身の回し蹴りを
放つ。まともに食らえば、戦車も吹き飛ばすレディミストの蹴りである。

「おイタはここまでよっ! ハァッ!!」

ブンッ!!

空気を切り裂くような旋風が巻き起こる。
が、その瞬間レディローズの姿はかき消え、瑞希の回し蹴りは虚しく空を切る。
と、同時に瑞希は体勢を崩すことなく、その頭上へと飛び上がる。

「そうくると思っていたわ!」
「しまった!!」

蹴りは誘いであったのだ。
レディミストの蹴りを間一髪、空中へ華麗に舞い上がりかわしたレディローズの動きは、
まさに瑞希の予想通りであった。レディローズの新体操で磨かれたあまりに完璧なその
回避運動は、逆にその先を予測するのは容易かった。


「きゃぁぁぁ!!」

ガスンッ!!

空中に華麗に舞い上がったレディローズは、獲物を狙う鷹のようなレディミストの
追撃によって空中で羽交い絞めにされ、甲高い悲鳴をあげながら無様に地面に叩き
つけられる。少女が気づいたときには既に瑞希に押さえ込まれ、逃げられぬよう
腕の関節をしっかりと決められてしまっていた。

「だから言ったでしょう、深雪ちゃん? 不用意に空中に逃れてはだめだって」

勝利を確信した瑞希が、形のよい口の端を歪めてニヤリと笑う。

かつてブルージャスティスの組み手でも、少女はしばしば同じ失敗を瑞希に指摘されていた。
その癖は直したつもりではいた。だが、手加減のないレディミストのスピードとパワーを
伴った攻撃に気をとられるあまり同じ失敗を繰り返してしまったのだ。

しかも今、彼女を押さえ込んでいるのは彼女のよく知っている、あの強くも優しかった
ブルージャスティスのリーダー、鹿島瑞希ではない…。


「私を…どうするんですか?」
「そうね。まずはその悪戯ができないように、腕の関節を抜かせて貰うわ」

残酷な笑みを口元に浮かべたまま、瑞希はまだあどけなさの残る自らの教え子の
左腕に手をかける。が、そのときだった。

「スワニー・ウィング!!」

二人を目がけて不可視の衝撃波が叩きつけられる。
その勢いで二人とも地面へ投げ出される。

「きゃぁぁ!」
「今よ!! こっちへ!!」

レディローズは瑞希の拘束を逃れた少女は、新たな救出者の下へと駆け出す。
そこにはもう一人、白と淡い水色と基調としたコスチュームに身を包む、
少女のよく知ったもう一人の女性がいた。

24レディミストMC版:2006/04/03(月) 22:17:25

「ごめんね。大丈夫だった? パワーは加減したのだけれど、私の技では
 あなたを確実に助け出す術がなくて…」

少女を労わるように、その女性は彼女を抱きしめる。

「いいえ、ありがとうございます…。 あっ、痛っ!」

心配させまいと気丈に応える少女であったが、レディミストに押さえ込まれた
際の左肩の負傷は隠せなかった。

「肩の筋を痛めたようね、無理はしないで後は私に任せて」


「あなたまで現れるとは、今日は随分と大掛かりな作戦なのね、和希」

レディミストは二人の勝負に割って入った、彼女もよく知るその女性に問いかけた。

「そうね。姉さん」

和希と呼ばれたその女性が、少女を庇うように二人の間に立ちはばかる。
20代後半であろうか。身長は瑞希とほぼ同じだが肉感的なレディミストと違い、
全体的に均整の取れた肉体はギリシャの彫像のような印象を感じさせる。


――現れたのはレディスワン。
ブルージャスティスの『現在』のリーダーである。

コスチュームはレディミストとほぼ同じ。
レオタード様の戦闘衣の淡い水色の柄がレディミストとは逆に描かれている。
二人は遠目には、まるで双子のように見えないこともない。

彼女の名は鹿島和希。
鹿島瑞希の実の妹でもあった。


「姉さん、今日こそはあなたを倒す!」

「あなたにそれができるかしら?」

不敵な口調で応えながらも、瑞希は戦いに備え慎重に足場を確かめる。

レディスワンこと鹿島和希の実力はブルージャスティスで唯一、自分に
匹敵することを実の姉である瑞希はよく知っていた。


「できるわ。それが……、あの子のためだから。」

「あの子…?」

「――勇哉くんよ。」

応えるレディスワンの声音に、複雑な悲しみの色が混じる。
一方、あらゆることに動じない精神力を持つレデイミストの表情にも、初めて
動揺するような感情らしいものが現れる。

「勇哉…。…笑わせないで頂戴。あの子は私の子なのよ。で、あの子は今、
 どうしているの?」

「まだそのことは忘れないでくれてはいるのね。勇哉くんは私が預かっているわ。
 あの子は周りには何も言わないけれど…、今の姉さんの姿を勇哉くんが一番
 悲しんでいるのよ。」

「あの子の名を使わないでっ!」

叫ぶように和希の言葉を遮る。
瑞希の最愛の一人息子、勇哉―――。

25レディミストMC版:2006/04/03(月) 22:18:13

「私はもう、全てを首領様に捧げたのよ。この体も命も…。かつての間違った自分は、
 もう全て捨ててしまったのだから」

「勇哉くんも間違いだったと言うの?! あの子はどうするつもりだったの、姉さん?」

「黙りなさいっ!!」

整った柳眉を吊り上げ、その両目には真実の怒りの焔が灯る。
端正な美貌が憎しみで歪む。しかし、その一方で忘れがたい恋慕の情が瑞希の
心の内からこみ上げてくる。首領様に全てを捧げた瑞希にとって、こんなことは
あってはならない、許されないことなのだ。百戦錬磨の瑞希の心を深い葛藤が
締めつける。

「私は…私は…、レディミスト。ヘルサタンのレディミスト。首領様の命令と
 あらば、何人であろうとも容赦はしない!」

自らに言い聞かせるように瑞希は応える。
――そう、私は首領様の忠実な番犬、雌犬なのだから。


「まさか、あの子にまで手をかけるというの?! あなたの息子なのよ?
 それすら捨ててしまえると言うの、姉さん?」

――私があの子を…?

そんな! そんなこと…あるわけ。でも…、私は…!!
勇哉は私の息子で、あの鹿島修平の息子で、あの男は首領様の敵で……。
私は……私は…、首領様の雌犬で……!!!

瑞希の思考が混乱する。
かけがえのない大事なことと、かけがえのない『はず』のことが瑞希の心の
中でせめぎあう。

「――お願い、黙って…」

「いいえ、黙らないわ。今のままでは姉さんを勇哉くんに会わせるわけには
 いかない。あの子の心を、もうこれ以上、傷つけさせたくはないから――。」

「黙れ黙れ黙れーーーっ!!」

瑞希の叫びは、もはや悲鳴にも近かった。
かぶりを振りながら両耳を押さえ、その場にうずくまる。


聞きたくない!。
このままでは心が…、心が二つに張り裂けてしまう!

「私は…、私はぁ…!!  敵! そう、あなたは敵!!
 消えてしまえ!! ブルー・ギャラクティカ・クラッシュ!!!」

この敵さえ、この女さえ消えてしまえば…!
瑞希は全霊を込めて必殺のエネルギーを充填する。

「スワン・ウォール!」
「ファイアー!!」

ズガーーン!!!

青い閃光と爆裂音。
瑞希が放った陽電子プラズマの高エネルギーにより辺りは破壊の焔に包まれる。

だが…。

両手を広げた和希の前には空気から素粒子レベルで再構築された、透明な
壁が立ちはだかり、瑞希が放った高エネルギー弾の炸裂から二人を守る。
そのバリアーには、傷ひとつついていなかった。

26レディミストMC版:2006/04/03(月) 22:19:10

「無駄よ、姉さん。そんなタイミングでは、私のバリアーは打ち破れないわ」

最強の攻撃力をもつレディミストと、最強の防御力をもつレディスワン。

本来、瑞希の攻撃と和希の防御は互角であり、ともに打ち合えばともに消滅
する。しかし和希の言葉に心を乱した瑞希は、エネルギー同期も待たずに
発射したため、充分な破壊力が得られなかったのだ。しかも、

「くそっ!! うっ!」

瑞希がガクリとその場に膝を突く。

必殺技の連射とタイミングを逸した攻撃で、レディミストのエネルギーは大幅に
消耗していた。一方の和希には傷ひとつなく、無傷のバリヤーの向こう側から一方的に
攻撃ができるのだ。しかも負傷したとはいえ、まだ戦闘力をもったレディローズが
サポートに廻るとなると…。

――これでは、勝てない。
瑞希は冷静に状況を判断し、敗北を認めざるを得なかった。


「仕方ないわね…。今回は見逃してあげるわ」

瑞希は不敵に笑いながら、間合いをとり後ずさる。
いつの間にかその右手の傷口は、レディミストの自己修復能力で
ほぼ塞がりつつある。

「私は見逃さないわ。今なら姉さんを取り戻し、元の姉さんに戻せるのよ」

「それはどうかしら。…甘いわね、和希。」

瑞希がチラリと横目で確認する先には、逃げ遅れた市民の一団がいた。

「いけない!! 深雪ちゃん、後、お願い!!」

瑞希の意図を悟った和希が脱兎のごとく、その間合いに入り込む。

「ブルー・ファイアー!」

レディミストの右腕から、青い稲妻のような光が煌く。
必殺技ほどではないが、一般人相手ならば数十人を撃ち斃すエネルギー弾が
市民の一団に向けて発射される。


バシュ!!

間一髪回り込んだレディスワンのバリアーで、硬質な甲高い音とともに光線は
白煙となって消えうせる。しかし、瑞希が土を蹴ってその場から離脱するのも
同時であった。

レディローズは負傷し、レディスワンもまたバリヤーを解除しないと高速には
動けない。無防備な市民への攻撃で無傷のレディスワンとの距離を確保し、
その絶妙なタイミングでレディミストは脱出に成功したのだった。

「逃げられたわね…」

ポツリと和希が口にする。
しかし、意外と残念がる風でもない。

「私だって、姉さんを倒したいわけではないのよ……」

27レディミストMC版:2006/04/03(月) 22:20:13

――ここはヘルサタン秘密地下本部。

「なんとかやつらを追い払えたようだが…、瑞希よ。またやつらを
 取り逃がしたな」

跪くレディミストを前に首領様は言葉をとぎる。

「はっ…申し訳ございません」

うなだれたまま、瑞希は顔をあげることすらできない。

「…やはり気になるのか?」
「えっ?」
「息子のことが、だ」

瑞希は首領様の言葉に衝撃を受ける。

「そ、そんな…。そんなことはございません。瑞希は首領様のご命令とあらば、
 なんでもいたします!!」

「そうかな。お前には勇哉を殺すことはできまい?」

「そ…、それは……っ」

偉大なる首領様の命令は絶対である。その言葉に従うことのみが真実であり、
瑞希の存在意義である。しかし…。


ヘルサタンはは片膝を突いたまま言葉を失い苦悩に煩悶する瑞希のもとへ
歩みよると、ぽんとその肩に手を置く。

「分かっておる。ワタシはお前を試したいわけではない。お前はワタシの
 かわいい部下ではないか。その忠誠を私が疑うとでも思うのか?」

「しゅ、首領様…」

瑞希が首領様の姿を見上げると、その両目が感涙で潤む。

やはり首領様は分かっておられた。
私の苦悩など完全にお見通しであられたのだ。
私などが案ずることは、何一つなかったのだ。

「しかし、今のままではお前も充分には戦えまい。そうだな…」

ヘルサタンはしばし何かを考え込み、そして思いついたように口にした。

「支部の再建はさておき、先ずはお前の息子を取り戻すことを考えようではないか」

「!!! 勇哉を、ですか」

首領様の予想外の言葉に、瑞希の脳裏に驚きと困惑が広がる。

私は全てを首領様に捧げた身。憎いあの男との間に生まれたあの子など必要ない。
それに立派に成長したあの子にも、もう私は必要ではない。
瑞希はそう自分に言い聞かせてきたのだ。

28レディミストMC版:2006/04/03(月) 22:20:59

「し、しかし! あの子はあの鹿島修平の息子です! 偉大なる首領様の
 元へ連れてくるわけには…」
「構わんよ。お前たちは親子ではないか」
「!!!!」

なんという寛大さ!!
あぁぁ、首領様はなんと偉大なのだろう!!!
絶対に両立しないはずの幸せの可能性を前に、瑞希の思考は完全に停止していた。

「そうだ。勇哉くんをここへ連れてくるのだ。そして、たっぷりと『可愛がって』
 やるといい。そう、たっぷりとな…。くっ。くくくっ。はっはっはっは!!」

ヘルサタンはそう言いながら笑いだす。
その意を瑞希は測りかねたが、彼女はまるで心配はしていなかった。
なぜなら偉大なる首領様の考えに間違いなどないのだから。

「はっはっ…。まぁ、よし。瑞希よ。今日はよくやった。下がってゆっくり
 休むがよい」
「ははぁ!」

瑞希は肩膝を突いたまま一礼すると、ヘルサタンの玉座を後にした。

一人残された部屋で、ヘルサタンはなおも笑いが止まらなかった。

「くくくくっ。見ものではないか…。あの瑞希がどんな風に息子を可愛がるのか。
 修平よ。お前の地獄はまだほんの入り口なのだぞ…」

29レディミストMC版:2006/04/03(月) 22:21:42

自室に戻った瑞希はほっと安堵のため息をつく。

首領様の圧倒的な存在感の前では、瑞希も自分を保っているために多大な緊張を
強いられる。ともすれば何も考えることなく、首領様の言葉にただ従っていたい、
そんな欲求さえこみ上げてくる。

――しかし…。

先ほどの予想もしなかった首領様の提案に、瑞希の混乱は今も続いていた。

我が子ではあるが首領様の宿敵の息子でもある、あの子と共に暮らす……。
そんなことが、わたしに許されるのか。

あの子を前にしたとき、自分はどうなってしまうのだろうか…。
憎しみ? 愛しさ? 
敵? 我が子――?

「…分からない」

思考が混乱するばかりで、何も考えたくはなかった。
ただ今は、熱いシャワーだけが欲せられた。


バスルームの更衣室で、瑞希は左手の薬指に嵌めたリングを回す。

シュッ!っという鋭い音と共に、瑞希の全身を覆っていた超硬化スーツが
解かれる。その仕組みは瑞希にも分からない。

レオタードにも似たスーツが解除されると、瑞々しい裸体が露となる。
戦闘でほんのりと汗ばんだ肌は、まだ微かに薄桜色に紅潮している。
日々のトレーニングで鍛えられ均整のとれた体には無駄な肉はついていない。

引き締まった後背筋、大臀筋から太股へのラインは健康的な肉体美そのもの
である。唯一の例外は大ぶりなそのバストであるが、その母性の象徴たる乳房は
型崩れもせず誇らしげに理想的な房錘形を描いている。

肉体美だけではない。スポーツ万能の瑞希はこの肉体を駆使する術を
知っており、その戦う姿はまさに戦女神とも言えるだろう。

ただ今の瑞希は、その肉体も精神もヘルサタンの意のままである。

ヘルサタンの命令さえあれば類まれなる運動神経と鍛え上げられた戦闘技術で
敵を打ち破り、同時にその非の打ち所のない完全な肉体を駆使して、目を覆う
ような堕落した淫行に惜しげもなく供するのだ。

30レディミストMC版:2006/04/03(月) 22:22:32

留めていた髪を解きバスルームに入ると、瑞希は熱いシャワーを全身に浴びる。

シャァァァーーッ!

肌を叩く水滴の律動が心地よい。
張りのある白い肌の上を、湯滴が玉のように滑り落ちる。

全身を満遍なく濡らしながら、瑞希は先ほどのヘルサタンの言葉を思い出していた。

『――まずは、お前の息子を取り戻すことを考えよう』
『――構わんよ。お前たちは親子ではないか。』


「勇哉と一緒に暮らすことができる…」

瑞希の心理には夫である修平を敵として認識し、憎むようにヘルサタンの洗脳が
徹底的に施されてはいる。だが息子の勇哉については、変わらぬ愛しさを今でも
瑞希は感じているのだった。

首領様の敵である憎いあの男との間に生まれた子ではあるが、あの子には罪はない。
私にとってかけがえのない、たった一人の息子…。

今の瑞希にとって、勇哉はそう認識されていた。

そう―。
本来の鹿島瑞希は強くもあるが、母性豊かな優しい女性でもあるのだ。


「勇哉……」

目を瞑ると懐かしい我が子の面影が脳裏をよぎる。

――今頃はもう、背も伸びたのであろうか。

幼い声でお母さん、と呼ばれたのはいつの事だったろうか。
小学校の運動会で一等賞の旗を持ち、嬉しそうに駆けてくる息子の姿が昨日の
ことのように思い出される。

シャワーを浴びながら、瑞希は愛しい我が子を胸元に抱きしめる光景を
イメージする。

だが…。

全身を抱きしめるようにしたその手が、そのまま豊かな己の乳房に伸ばされる。
それを鷲づかみにすると、手のひらに収まりきらないその柔らかな白い乳肉を
2度3度と捏ねるように揉み回し始める。指から零れ落ちる肉塊がひしゃげ、
歪められる。

「勇哉…勇哉…。私の勇哉…」

瑞希の端正な唇から、熱い吐息と共に我が子の名が紡ぎ出されていく。


――欲情。
瑞希は明らかに、欲情の吐息を漏らし始めていた。

31レディミストMC版:2006/04/10(月) 15:34:44

ヘルサタンはレディミスト、鹿島瑞希をその手に入れて以来、徹底的に彼女の
それまでの倫理観、価値感を破壊し改造し尽くしていた。

これにより今の瑞希にとって、愛とは情欲のことであり、肉体による快楽の交歓に
刷り替えられていたのだった。


それは瑞希の内から溢れ出す、我が子に対する母性ですら例外ではなかった。

「あっ…」

艶めいた声を漏らしつつ瑞希は我が子の面影を思い出しながら、ただ無心に己の
乳房を弄る。右に左に豊満な乳房を揉みしだくと、その手のひらの下で擦れ
押しつぶされた、かつて我が子の口に含ませた肉芽が次第に硬さを増していく。

抱きたい…、あの子を抱きしめたい…。

――母親ならば誰しも感じる当たり前の愛情。

それが瑞希の中で歪み捻じ曲げられ、その想いとはうらはらに肉欲という形で
彼女の熟れた躰を急速に熱くしていく。

抱きたい…。あの子を抱きたい…。
胸元にあの子を抱きしめ、この胸にその顔を埋めてあげたい。

――あの子にこの乳房を押し付け、こすりつけたい……。

シャーーー。

「あ、……ん。はぁ…。く……っ」
バスルームに響くシャワーの水音に、瑞希の淫声が幽かに混じる。


思えば勇哉と最後に一緒にお風呂に入ったのは、いつの頃だったろうか。

いつも勇哉と一緒にいた瑞希は全く気にしたことすらなかったが、いつの間にか
我が子はそれを恥ずかしがる年頃になっていた。瑞希が体を洗ってやろうとすると、
勇哉は、“いいよ、自分でするから”、と恥ずかしげに背を向けたものだった。

そんな一人息子の成長を微笑ましく思いながらも、一抹の寂しさを感じたのは
そう遠い昔のことではない。

(でも、今の私は違う…)

首領様に真の『愛』のあり方を教えて頂いたのだ。

年頃の男の子が女の躰に興味をもち興奮するのは当然ではないか。まして愛する
我が子が、母親である自分の裸体に女性を感じてくれるなど喜ぶべきこと。

瑞希は自分の肉体が男性の劣情を呼び起こすことを自覚しており、それをどう使えば
いいのかも充分理解していた。

32レディミストMC版:2006/04/10(月) 15:35:43

――そう。

息子勇哉のためならば、瑞希は己の肉体を駆使して彼を悦ばせてあげることが
できるのだ。瑞希は勇哉があのとき何を恥ずかしがっていたのかも理解していた。

だって男の子なんだもの…。当たり前じゃないの。

「勇哉…。母さんの……触っていいのよ…。」

照れて恥ずかしがる勇哉の、まだ小さな両手を己の乳房へと導く。
そんなあられもない空想に浸りながら、瑞希は両手で己の乳房をつかむ。
柔らかな白い肉に繊細な指が埋もれていく。

ね、大きいでしょ。母さん、胸には自信あるんだから。
勇哉の好きにしていいのよ……。

「はぁ…。勇哉、揉んで…。母さんの…」

むにゅ、ぐにゅ。

恍惚とした表情で両目を瞑り、瑞希はたわわに実った自らの果実を両手で思う存分に
揉みしだく。時にこね回し時に鷲掴みにし、時折、その溢れ出る乳肉を押しつめるように
して両の乳首同士を擦り合わせる。そのたびに張りのある形のよい乳房がひしゃげ、
深い谷間をつくる。その谷間に向かって、水滴が次々と滴り落ち姿を消してゆく

「…ん、はぁ、…そう」

両の乳房を擦り合わせるように瑞希は揉みしだく。
両手で己の乳房を揉みながら、親指と人差し指でその先端の蕾を摘み上げる。

「あっ…!!」

乳首を摘みあげると痺れるような快感が瑞希の脊髄を走り、電流に打たれたように
ビクッと全身が硬直する。

まだ胸しか弄っていないのに、勇哉のことを想うだけでこんなに感じるなんて。
なんて気持ちいい…。

瑞希はシャワーの浴びるのを止め、その先を自らの股間に向ける。

シャァァァーーッ!

程よい湯加減の微細な水流が瑞希の肉襞を掻き分け、その奥にある小さな肉芽を
刺激する。程よく感度の高まった淫芽に微細な水流が叩きつけられ、待ち焦がれた
その刺激に熟れきった瑞希の“女”の部分が悦びの声をあげる。

33レディミストMC版:2006/04/25(火) 12:35:10

「あぁ……! いい!!」

股間を焦らす熱いシャワーの刺激にたまらず身をよじりながら、無意識のうちに
片手で掴んだゴム製のシャワーのコードをたわわな乳房へグイと押し付ける。
上下同時の肉芽への刺激がたまらない。

叩きつけるようなその水流を己の秘所へあてがいながら、瑞希は夢中でシャワーの
ゴムホースを左右の乳房に擦りつけていく。より深く鋭い刺激を求めて、瑞希が
ホースを乳首を擦りつけようとするたび、その先にあるシャワーは微妙にその向きを
意地悪く変える。

「あっ! ん…、もぅ! 大人しくして」

瑞希は立ったままシャワーを肉付きのよい太股で押さえつけるように挟み込むと、
そのホースを柔らかな胸の谷間に挟み込む。湯の通った生温かいシャワーのゴム
ホースは、熱く滾った男根を乳房で挟んだときの感触を思い起こさせた。

(勇哉のも、これくらいにはなったのかしら…)

あの子のを挟んであげたら、こんな感じなのだろうか。
親指よりやや太いそのホースを見ながら瑞希は考える。

こんな風にしてあげたら、あの子は喜んでくれるだろうか?

――いえ、絶対に悦ばせてみせる。

瑞希は顔を斜めに傾けると、乳房に挟み込んだホースに舌先をのばす。

クチュ、ヌチュ…。ニチュ…。

端正な唇でさも愛しげにときにホースを咥え、ときに舌先を筋に沿って這わせていく。
口元から涎が滴り落ちるのも構わず、まるで愛する異性の男根にするのと同じように
舌先を搦めては舐め回し、丹念に口唇による愛撫を施していく。

それに併せて瑞希はホースを挟み込む乳肉を掴み上下に擦りあげる。
擦りながら指先で屹立したその先端を、たわわな柔肉に指先が埋もれるほど
押しつぶすように捏ね回す。手から零れ落ちそうなほどの、薄く静脈の透ける
乳肉が歪み、人工的な熱い管を締め上げていく。

それと同時に瑞希が股座に挟み込んだシャワーの金属表面は、その敏感な肉襞を
めくりあげ、剥き出しとなった肉芽に不規則なビートで温水を叩きつけていく。
感度の高まった瑞希の卑肉が悦びに戦慄き、獣じみた臭いの粘性の高い液が
瑞希の膣口からとめどもなく溢れ出す。


「あぁぁ、すご……いい。堪らない…。もう母さん、我慢できない。入れて、勇哉。
 母さんの中に入れていいのよ」

肉体のもたらる快楽に耐え切れずに、瑞希はそのままへたりこむようにしゃがみ
こむと、己の秘所へ乱暴に指を捻じ込んでいく。左手の中指と薬指がその根元まで
肉襞の間にずぶずぶと差し入れられる。

あぁぁ…、堪らない。
これよ、これが欲しいの。

「いい! 勇哉、いいのよ。愛してる、愛してるのっ!」

女体の快楽のツボを全てを知り尽くした白い指先が、瑞希の肉襞を掻き分けながら
その法悦の場所を容赦なくこすりあげる。ぐちゅ、くちゅり。湿った音を立てながら、
勇哉を産み落としたその女の聖なる産道を、より深い肉の快楽を求めて玩ぶ。

「あ、い、いぃ! そこ、そ、いや。もっと!」

痺れるような快感に、時折、ビクリと全身が仰け反るように痙攣する。その度に形の
良い豊かな乳房がブルンと弾むように揺れる。日頃から鍛えられ、体力のある
三十路前半の女の肉体のもたらす獣欲は、まるでとどまるところを知らなかった。

瑞希には分かっていた。
どうすればもっとこの快楽を愉しむことができるのかを。

そう。この肉体は既に首領様によって、開発されつくしているのだ。
もちろん、その愉しみに対して今の瑞希は羞恥も躊躇も感じることはない。
その肉体の求めるまま、秘所を掻き回しては痴女のように愛液を垂れ流していく。

それこそが瑞希にとって、『愛』なのだから…。

34レディミストMC版:2006/05/02(火) 14:41:04

シャァァァーー。

湯煙に霞むバスルームの中、放り出されたシャワーからは途切れる
ことなく温水が噴き出し続けている。湯はほんのりと湯気をたてながら
排水溝へと流れ、消えていく。

その湯煙の中、桜色に染まった女の裸体が蠢く。

形の良いたわわな乳房と引き締まったウエスト、程よく脂ののった臀と
筋肉質な太股の肉感さ。艶のある黒髪を軽く纏め上げている。

男性なら誰もが欲情を覚えずにはいられないであろう熟れた肉体を持つ
美しいその女は、羞恥の欠片もなく獣のような喘ぎ声を漏らしながら、
ただひたすら自慰に耽る痴態を晒していた。

――鹿島瑞希。

かつては正義の女神と謳われた彼女ではあるが、今やその瞳には
妖しげな光が宿り、女として非の打ち所のない完成された肉体を駆使して、
繊細な己の指先のもたらす快楽に溺れきっていた。

「あぁぁ…、いい…。気持ちいい……。勇哉、勇哉ぁ。……母さん、勇哉を
 愛してるの……。勇哉……んふぅ…、見ていいのよ。母さん、勇哉のためなら
 何でもしてあげるんだからっ…。」

――あの子に見せてあげたい。

あなたのために、こんなになってる母さんを見て欲しい。
こんなにも母さんは、あなたのことを愛しているのだから……。

「ん、あはぁ…。見て……見ていいんだから……。ン…あ…。」

瑞希は片手で自らの秘所を巧みに弄りながら、片手で形のよい乳房を下から
掬い上げるように持ち上げ揉んでは捏ね回す。重量感溢れる半球が手から
はみだし盛り上がる。右の乳房を充分に揉みしだくとそのまま左の乳房へ。
時にたっぷりと、時に荒々しく緩急をつけて自分の乳房を揉みしだきながら、
体全体を使ってブルンッと空いた乳房を揺する。

まるで見せ付けるかのような執拗なまでの乳房への愛撫。

「そう…、おっきい…でしょ、母さんのおっぱい…。ん…、あはぁ……。
 んふふふっ。見てたんでしょ…。たっぷり見せてあげるから」

そう。
母さんは知ってるんだから。

あなたが風邪を引いたとき、おでこでお熱を測って上げると恥ずかしそうに
母さんの胸元から目をそらしていたのを…。

いいのよ。見て。
もう恥ずかしがって遠慮することも、隠すこともないの。

(見て、勇哉。母さんのおっぱい見て。触って。吸って…)

35レディミストMC版:2006/05/02(火) 14:42:31

グジュグジュと左手の人差し指と中指で自らの女壷を指で掻き回しながら、瑞希は
その重い乳房を下から持ち上げるとその先端を口元へと運ぶ。

疼痛すら感じるその蕾に舌先を伸ばして、焦らすかのように己の乳首をゆっくりと
舐めまわしてゆく。

「はぁぁ。見て、勇哉…。勇哉が吸ってくれないから、母さん、自分で自分のおっぱい
 舐めているの。あぁぁ……勇哉……勇哉。 舐めて…吸って…!」

ジュブ…、ジュル。ヂュ…、クチュ。

はぁはぁと荒い息をつきながら、瑞希はまるで飢えた獣のように己の乳房に貪りつく。
片手は休むことなく膣肉を陵辱しながら、ぬらりとした舌先を伸ばして片手でぐいと
持ち上げたままの乳房の先端をチロチロと舐め回す。乳輪が自身の唾液でぬらぬらと
滑る。

「あふぅ。…うふふっ、見て。母さんのおっぱい、凄いでしょ? こんなことできるの、
 …ん…、母さんだけなんだから…。 あはぁ…、うふふふっ。一緒になったら勇哉にも、
 母さんが自分でおっぱい舐めるところ、いっぱい、お手本で見せてあげるからね。
 あン…。こ、こうするのがいいの…。ん……」
 
恍惚とした表情で己の乳首を軽く甘噛みする。火照った躰に甘美な痛覚が心地よい。
二度三度と繰り返し噛んでその痛みを悦しんでは、今度は舌を使って痛みの残る
その先端を労わるように丹念に舐めていく。

「ん…、はぁ…。ニチュ……、は…あひぃ……いい…」

もはや瑞希には周囲のことなど、どうでもよかった。
より深い己の快楽を求めて瑞希は立ち膝の姿勢のまま、女の部分と母親の部分を
熟れた女躰の求めるまま、思うがままに同時に味わっていく。

シャーーーーーッ。

くちゅ、にちゅ…。
あっ…、んふぅ…。もっと…いや…そこっ…!。
ぐちゅ…、ぶじゅぐちゅっ。

単調な水音に淫靡な喘ぎ声が混じりあう。
湿度の高い密閉された室内に、獣じみた濃密な雌の匂いが立ち込める。

「あひっ…ひぃ…。いい……。いくっ…!」

彼女は片手で休むことなく己の秘所を弄りながら、艶のある嬌声をあげながら自ら
その豊かな乳房を夢中で舐め回している。端正な美しい美貌は淫欲に歪み、口元
から涎が滴り落ちるのもまるで気にしない。いや、むしろ涎を乳房に垂らしては
舐めまわしてるというべきか。

かつて我が子を育てあげたそのたわわな乳房は、今の瑞希にとって己の快楽を
引き出し、満たすための道具でしかない。欲望の赴くまま思うがまま揉みしだき、
自ら口に咥える。愛する異性を思い浮かべながら…。

しかしそんなもので、三十路を過ぎた火のついた女の躰が満足するわけがない。

一方で乳房を愉しみながらも、己の女壷には白くほっそりとした人差し指と中指が
深々と捩じ込まれ、絶え間なくぐちゅぐちゅと淫靡な湿った音を立てている。
慣れた指使いで自らの肉壁をなぞり、淫肉を掻き分けていく。その度に瑞希の
女肉は悦びに震え、赤黒い肉襞の間を白い指が出入りするたびに溢れ出る
愛蜜が白濁した糸を引きながら滴り落ちる。

「あひぃぃ! 勇哉…早く…早く来てぇ…。母さんを喜ばせて。勇哉ぁ!
 早く勇哉を一緒になりたい。あっ…ん…ひとつになりたいのっ。
 母さんが勇哉を喜ばせてあげる。早く、母さんの中へ……勇哉ぁ…!」

もはや瑞希は己の快楽のことしか考えられない。

愛する異性、私の快楽、私のもの。
早く手に入れたい、早く悦しみたい。


だってあの子は私のものなんだから――!!

36レディミストMC版:2006/05/04(木) 09:28:55

「あ゛ぁぁ、だめ。もう、ダメ! い゛ぃぃ…あひぃ!」

ついに獣のように四つん這いになり、絶頂に向かって獣のような声を上げながら
激しく自慰を続ける瑞希。重い乳房は垂れ下がり、瑞希が夢中で股間を弄るたびに
ブルンブルンとぶつかり合っては揺れる。

「いい! いいのぉ! 母さん、勇哉ので気持ちよくなっちゃうんだからぁ。
 勇哉も、ね、一緒に気持ちよくなろう…。」

恍惚に身を委ねる瑞希の視線は、既に焦点もまともにあっていない。
熱病にうなされたように独語しながら臀部に力を入れ、自らの女壷を弄る己の指を
ぎゅっと締めつける。粘液に濡れそぼった生暖かい肉壁が、瑞希の白い指を包み込む。
これだけ長時間の挿入の後にこんな締め上げをされたら、耐えられる男は
いないであろう。

瑞希が膣肉を締め上げたことで感度の高まった淫肉が指で強く擦れ上げられ、
子宮に宿る女の本能が貪欲に更なる刺激を求めては疼く。

―――犯してあげる。

母さんが、勇哉を犯してあげる。

母さんのこの躰で毎日毎晩、何回でも何十回でも。
おっぱいでも子宮でも、好きな場所で好きなだけイカせてあげる。
勇哉が他の女とはセックスできなくなるくらい、気持ちよくて失神しちゃうくらい…。

だって母さん、こんなにも勇哉のこと、愛しているんだから―――。

「あぁぁぁ、もっと! もっと一杯、欲しいのぉ!」

無意識のうちに瑞希の膣肉を弄る指は2本から、更に人差し指を加えて3本。
捻り込むようにしながら思う存分に膣内をかき回しては女の欲望を貪る。
瑞希の女壷からは止め処もなく淫匂漂う愛蜜が糸を引きながら滴り落ち、赤く
充血した肉襞は貪欲な両生類のように瑞希の白い指を根元まで飲み込んでは、
ヌルヌルと粘液質の分泌物で絖らせてゆく。

「あっ、うぐ、いい! 気持ちいぃ! あっ、あひぃ、あふぅ、あ゛ぁ…。
 もっと、もっと!! 勇哉と一つになれるのなら、母さん、目茶目茶に
 なっちゃうんだからぁ!!」

瑞希は髪を振り乱しながら夢中で己の女を擦り上げては掻き回す。
欲情に溺れながらその視点は焦点も定まらず、口元からは涎が零れ垂れている
ことにも気づいていない。

狂気にも似た恍惚の笑みを浮かべながら、だひたすら絶頂に向かい己の大切な
“女”の部分を、快楽のツボを全て知り尽くした指先で責め立てる。

「あひぃぃ!! いぐ、いっちゃう!! 勇哉! 出して!! 母さんの
 中に出して!! 勇哉のが欲しいのぉぉ!!!」

愛する息子を犯し、ひとつになり、その精を子宮に受ける。
そんな…、たまらない……!!

「だめぇ、いぐ、母さん、いっちゃう。 勇哉のおチンチンでいっちゃう!!
 来てぇ!! 私の勇哉ぁ、来てぇぇぇぇ!! あ゛ぁぁぁぁぁ、いぃぃ!
 いぐぅっ!!」
ぶしゅぅぅっっっ!!

37レディミストMC版:2006/05/04(木) 09:29:49

電撃のような絶頂に躰を仰け反らせながら、瑞希の全身が硬直する。
その女壷からは噴水のように悦楽の愛蜜が勢いよく噴き出す。

ぶしゅ、じゅぶ、じゅ、じゅ、、じゅじゅうぅ。

ビクビクッと瑞希の全身が痙攣するたび、その肉襞の間から熱い淫汁が
断続的に溢れ出す。

「はぁはぁ……。ん……」

荒い息をついたまま瑞希はぐったりと心地よい脱力感に身を委ねる。

こんなにも燃え上がる自慰は久しぶりだった。
名残を惜しむかのように、愛液でべとつく割れ目を撫で回しながら、
快楽に燃え、先ほどまで思い切り掴み上げていた乳房を労わるように何度もさする。

1分ほど体を休めた後、のろのろと瑞希はその身を起こす。
火照った全身に温度を下げたシャワーを浴び、先ほどまでの粘液を洗い落とす。

バスルームを出た瑞希は、鏡の前で乱れた髪を整え直していた。
全身の汗を拭いながら、鏡に写る自分自身を見つめる。

ほんのり桜色に染まった白い肌に、肉付きのよい均整のとれた肢体。
型崩れのないバストとヒップ。そして流線型を描くくびれたウェスト。
形の良い柳眉にウイキョウのような唇の端正な美貌。長い睫毛、潤んだ瞳の
目元には、まだ皺と呼べるようなものはない。

瑞希は無言で鏡の中の自分を評価する。

――大丈夫。
この躰なら、あの子を心ゆくまで悦ばせることができる。

「早く来てね…、勇哉……。」

30分以上も激しい自慰に身を焦がし続けた瑞希だったが、その体力にはまだ余裕が
あった。それに指以外にも、ナイトデスクの引き出しには、首領様から頂いた瑞希の
お気に入りの玩具も揃っている。

まだ夜は長い。
愉しむ時間はたっぷりとある。

瑞希の部屋からは、むせび泣くような悦びの喘ぎ声が、それから深夜まで
更に2時間以上も漏れ続けていた。

38レディミストMC版:2006/08/14(月) 16:03:07

「…以上が今月のレポートです」
「ふむ、ご苦労」

報告を受けたヘルサタンは鷹揚に頷いてみせる。

ここはヘルサタン地下研究所。

ヘルサタンの開発する悪の科学技術はここから生み出されている。
対ブルージャスティスとの戦いは、ある意味、新たな新兵器開発の
戦いでもある。ヘルサタンにとって長期的に見ると基地攻略よりも、
より重要度の高い関心事である。

しかしヘルサタンの研究力はブルージャスティスに、かなり劣ると
言わざるを得ない。優秀な研究員の育成と囲い込みは、緊急性の
高い課題でもある。


ぱらぱらぱら…。

レポートをめくっていたヘルサタンの眼が留まる。

「…新規人格制御薬の開発。これは、お前か? アルケミストよ。」

ヘルサタンはまだ若い研究者に声をかける。彼はヘルサタンをチラリと
見るが、何も応えずただ片膝をつきかしこまっている。

その様子にヘルサタンは苦笑を浮かべてみせる。

「まだこだわっているのか? お互い、昔の名前は捨てたはずであろう。」


彼の名はアルケミスト。

その本当の名前を知るものは、ヘルサタン自身と鹿島瑞希しかいない。
なぜなら彼もまた、かつてはブルージャスティスの研究員であったからだ。

彼は極めて優秀な医薬研究部員であり、ヘルサタンの研究員の中でも
貴重な人材である。時折、つまらないこだわりを見せるところが癪に
触るが、その研究成果はヘルサタンのマインドコントロールと相乗的に
働く素晴らしいものである。

今もまた、彼はアルケミストと呼ばれることに抵抗を感じているらしい。
つまらないことだ、とヘルサタンは思う。

「よく出来ているではないか…。人間の性格を一時的に変貌させる
 医薬か。攻撃性、嗜虐性に被虐性。母性などもコントロールできるのか
 ふむ…。面白い。」

ヘルサタンの施すマインドコントロールは芸術的とも言えるが、なにぶん
時間と手間がかかる。一時的であればこの新薬と組み合わせて使うのも
悪くはない。下級兵士や彼らへの報奨となる“慰問奴隷”のコントロールには
これで充分であろう。

「よし、よくやった。アルケミストに褒美をとらす。レディミストよ!」
「はっ!」

赤と黒の羅紗のマントを翻しながらヘルサタンは立ち上がると、玉座近くに
控える瑞希に声をかける。ヘルサタンは口の端に笑みを浮かべながら
アルケミストに一瞥をくれると、そのまま瑞希に向かって言葉を続けた。

「今晩、アルケミストに褒美をとらす。よいな?」
「…ご命令とあらば」
「そうだ。これはお前しか出来ない仕事なのだ。彼はおまえ自身を望んで
 いるのだからな。そうであろう?」

皮肉な笑みをを口元に浮かべたまま、アルケミストに問いかける。
彼は俯いたまま応えようとはしなかったが、その耳元は真っ赤に紅潮している。
その事実が全てを物語っていた。

39レディミストMC版:2006/08/14(月) 16:04:19

「ふふふふ。分かっておる。お前はこのためにブルージャスティスを
 裏切ったのだからな。よい。私が愛するのは結果だけだ。個人的なことに
 干渉する気はない。」

そう。
この男は瑞希の体目当てに、ヘルサタンに身を寄せたのだ。

全く下らないことだ。
しかし、ヘルサタンにとってこれほど扱いやすい男もいない。

なんと言っても、今のレディミスト、鹿島瑞希はヘルサタンの命令であれば
なんでもするのだから。こんなことで貴重な研究成果が得られるのならば
安いものである。

「よし、レディミストよ。今晩はこのアルケミストを一晩中、時間をかけて
 たっぷりと愉しませてやるがよい。手早く終わらそうなどと考えるのでは
 ないぞ。私からの褒美なのだ。そこのところをよく考え、彼に奉仕する
 がよいぞ。」

分かったな?と云うように、ヘルサタンがレディミストに命じる。
それにレディミストも大きく頷く。

頭の回転の速い瑞希は、首領様の云わんとしていることを正確に
読み取っていた。

そう――。
首領様の代理として、わたくし自身が褒美となるのですね。
分かっております。 この男は私の躰が目当てなのですから。

彼はヘルサタンにとって貴重な人材。
首領様のために死ぬ気で働くよう、わたくしもこの男を徹底的に
悦ばせこの躰の虜にしてご覧にみせます。

それに、あと一点。

首領様の深遠な配慮に応えるため、すべきことがあった。

「はぃ。首領様のご命令とあらばこのレディミスト、おっぱいでも
 オマンコでも、アルケミストを悦ばせるためにこの肉体を存分に
 駆使してご覧にいれます。うふふふ、今から夜が楽しみですわ。
 アルケミスト、夜は長いのですから。わたくしは簡単にはイカせて
 あげませんことよ?」

妖艶な笑みを浮かべながら、潤んだ瞳で上目遣いにアルケミストを
見つめる。

瑞希が挑発的に躰をくねらせると、その均整のとれたボディラインの
はっきり浮き出る黒銀のレオタード様のコスチュームが男の劣情を
かきたてる。

その大きく開いた胸元からは零れんばかりの乳房が白く深い谷間を
作っているが、瑞希はその上から乳房をアルケミストに向かって
これ見よがしに数回、ゆっくりと揉んでみせつつ舌先で深紅の艶の
ある唇を舐め濡らして見せる。


「おぉ!」
「…ごくり」

居並ぶヘルサタンの研究員たちから好色そうな溜息が漏れる。
一方でアルケミストに向かって羨望とも妬みとも分からない、複雑な
視線を投げかけるものもいる。

(…ふふふふっ。瑞希よ、分かっているではないか)

そう。
こうやってヘルサタン研究所での競争を煽っていくのだ。

もちろん煽るだけではない。正当な成果には正当な報奨を。
研究者でもあるヘルサタンは、間違ったことをしているつもりはない。

それにしても私の意図を正確に読み、それを実行に移す瑞希の
頭の回転の速さはどうであろう。配下どもの前であえてその褒美を
口にした目的を正確に読み取り、なすべきことをしてのける。

我ながらよい飼い犬をもったものだ。
―この雌犬(ビッチ)が――。


「そうそう、ダークバイオよ。今月は惜しかったな。あの遺伝子
 兵器の培養に成功していれば、レディミストを抱けたのは
 お前だったかもしれなかったのだがな」

「はっ!ははぁーーー!!」

ダークバイオと呼ばれた、初老の小太りの研究員が悔しそうに平伏する。


ふふふふふ。
単純なやつらめ。これでよい。

これで来月は生物部門の成果が楽しみだ。

アルケミストへの嫉妬と熟れた瑞希の肉体への欲望に駆られ、寝食を
惜しんで研究に勤しむ部下たちを想像すると、ヘルサタンは軽蔑にも
似た満足げな笑みを口元に浮かべるのであった。


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