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>>34です ◆etzth.OPxc  作品

1名無しさん:2005/05/26(木) 15:16:54
「あ〜あ・・・最近ずっと暇だ」
学校から帰る途中いつもつぶやく同じ言葉
こんな事言ったって暇じゃ無くならない事は知ってる
なのにいつも呪文のように口から漏れる
「あ、あの・・・」
後方から微かな声が聞こえてきた
声から察するに女の子
すぐさま俺は颯爽と振り返った
「何でしょう?」
自分が出来る最高にカッコ良い表情で答える
声をかけきたのはやはり女の子
顔は可愛く出るとこもちゃんと出てる
「あ、あの・・・ずっと、ストーカーしてました!ごめんなさい!」
と言い凄い勢いで頭を下げる
「はい?」
俺は何がなんだか分からず問いかける
「ずっと、その・・・後つけたりとか写真撮ったりとかしてました・・・」
と泣きそうな顔をして告白してきた
俺はこんな可愛い娘なら全然許せた
「他は何もしてないんスか?」
一応聞いてみる
「他には・・・盗聴器仕掛けたぐらいです」
前言撤回
怖くなってきた・・・
「あ、いや、でもっ!付け方よく分かんなくて、まともに音なんて聞けなかったです!」
俺の表情を察してかすかさずフォローをしてきた
「あはは・・・そうっスか・・・」
魂が抜けたような返事をした
もう帰ろうと思った時に彼女がまた話しかけてきた
「あの、その、いきなりなんですけど・・・一緒に暮らしませんか?」
突然、意味の分からない事を言い出した
「は、はい?」

2名無しさん:2005/05/26(木) 15:17:11
「いや、だから一緒に暮らしませんか?」
最近の若い娘はなんて事を言いだすんだと心で思いつつ
「本気で言ってんスか?」
当然過ぎる問いかけをしてみる
「本気です!もっと貴方の事知りたいから・・・」
と言うと顔を赤くして下を向いた
そんなセリフを初めて聞いた俺はどうすれば良いか内心アタフタしていた
「あ、あの!で、暮らすんですか?暮らさないんですか?」
ぱっと俺の方を向き聞いてきた
俺は暇で仕方無い毎日でも彼女と暮らせば少しはマシになるかなと思い承諾した
「良いっスよ、俺は」
そう言うと彼女は満面の笑みで
「ホントですか!じゃあコレに携帯番号と名前書いてますから、用意が出来たら連絡してください!」
そういうと一枚の紙を渡し一礼して帰っていった
紙を開き中を見ると女の子が書きそうな文字で「松浦亜弥」と書いてあった
下には携帯の電話番号
早く帰って用意でもしようかな?

3名無しさん:2005/05/28(土) 17:33:51
用意が済んだので、電話をしてみる。
貰った紙を見ながら、番号を押す。
プルルルルルルと無機質な音が流れる。
しばらくすると、松浦亜弥が電話に出た。
「もしもし、どなたですか?」
誰かは、まだ気付いて無い様子。
「俺です。○○です」
言っても判るかな?と思いながらも、一応名前を言ってみる。
「あっ、○○くんですか!用意出来たんですか?」
「えぇまぁ、ベッドとか、どうしたらいいっスか?」
「あっ、それはこっちにあるから、いいですよ」
「何で、あるんっスか?」
「えっと、それはねぇ〜・・・」
松浦さんの話によると、前に中澤裕子という女の人と一緒に暮らしていたらしい。
その人が、結婚するにあたって、家を出て行ったのでベッドなどの物はあるらしい。
今でも松浦さんは、後藤真希と藤本美貴っていう女の人と一緒に暮らしてるらしい。

4名無しさん:2005/05/28(土) 17:34:05
「俺がいきなり住んで、大丈夫なんっスか?」
当然の質問。
女の園に、いきなり男が行っていいものか?
「それは大丈夫です。もう皆にはお話しましたから」
「なら、いいんですけど・・・」
「あ、じゃあ私、今からそっち行きますから、待っててください」
「あっ、はい、判りました」
と言いうと、通話が切れた。
彼女が来る前に、一つ片付けなければいけない事がある。

5名無しさん:2005/05/28(土) 17:34:21
「・・・もしもし、親父?」
同居するのを、一応親には、伝えとかなければならないと思い、電話する
親父は、赴任中なんで、家には居ない。
お袋は、俺が小さい時、離婚して居ない。
「おぉ、お前から電話してくるなんて、珍しいやないか」
ちなみに、親父は関西人。
俺は、生まれも育ちも関東。
「いやまぁ、用事あるから」
「用事ってなんや?」
「友達の所で、同居する事なったから」
「おぉ、同居するんか、女ん所か?」
こういう時だけ、親父は鋭い。
「ちげーよ、男の所」
あまり意味の無い、嘘をつく。
「まぁどっちでもええわ、とりあえず仕送りは今のまんまでええか?」
「あぁ、あれで良いよ」
「そうか、じゃ同居楽しめや」
電話の奥で、笑ってる親父が、想像できた。
「楽しんでくるよ」
そう笑いながら、言って電話を切った。
切ってすぐ、ピンポーンと聞こえてきた。
扉を開けると、そこには可愛らしい服を着た、松浦さんが立っていた。
「○○くん、家まで案内します」
「ってか、何で家、知ってんっスか?」
「何回か、家までつけた事あるから」
ストーカーの恐怖を、再度確認。
それより、彼女がこれを言った後の、無邪気な笑顔が最高だった。
「じゃ、行きますか?」
そう言い、荷物を取り、家の扉を閉める。

6同居人募集中。。。:2005/05/31(火) 12:52:12
「家には、一人で住んでるんですか?」
松浦さんが、急に話しかけてきた。
「今は、親が赴任中で・・・・」
「お母さんは?」
「俺が、幼稚園くらいの時に、離婚して」
「あ・・・ごめんなさい。なんか変な事聞いちゃって・・・」
その時の松浦さんの顔は、どことなく、申し訳なさそうな顔をしていた。
「別に良いっスよ。あんま覚えて無いし」
すかさず、フォローをいれる。
「ありがと・・・・」
まだ、しょんぼりしてる様な返事だった。

7同居人募集中。。。:2005/05/31(火) 12:52:27
「松浦さんて、元々こっちの人なんスか?」
次は、俺から、話かけた。
「ん?違うよ。元々は兵庫に居たんです」
「へぇ〜、じゃなんでここに?」
「まぁ、憧れてたから」
「今、一緒に住んでる人達って、こっちに来てから知り合ったんっスか?」
「うん、そう。元々同じバイト先だったんです。その頃は、中澤さんに世話になったなぁ」
「へぇ〜、そうなんスか」
「って、ちゃんと人の話聞いてます?」
松浦さんから、注意が入った。
相槌だけ打って、後はどうでもよさそうな返事をする。
俺の悪いクセだ。
「聞いてますよ、もちろん」
「ふ〜ん、ならいいですけど・・・ってかさぁ、その松浦さんって言うのやめてくれません?」
「なんでっスか?」
「なんかこう、他人行儀で嫌なんです」
「じゃあ、なんて呼べば・・・」
「亜弥って、呼んでください・・・」
顔を赤くしながら、言った。
「へ?」
俺は、思わず、聞き返した。
「こ、これからは一緒に暮らすんだし・・・あ、嫌ならいいですよ!」
「別に嫌じゃないっスよ、亜弥さん」
早速、使ってみた。
「へ?」
今度は、亜弥さんが聞き返してきた。
「だから、別に嫌じゃないっスから、亜弥さん」
「ありがと・・・」
今度は照れながら、うつむきながら、言った。

8同居人募集中。。。:2005/05/31(火) 12:52:41
「俺からも、一つ、お願いがあるんスけど」
「なんですか?」
「敬語で話すの、やめてもらえません?」
「何でですか?」
「俺、あんまそういうの慣れてなくて・・・」
「分かりました」
「いや、分かりましたじゃなくて、分かったで」
「あ、うん。分かった・・・」
「それで、良しっス」
俺は、笑いながら言った。
亜弥さんも、笑ってくれた。
笑顔が、これまたキュートで可愛らしかった。
「あっ、着いたよ。ここが私達の家」
と、目の前には、設備バッチリそうな、デカイマンションが建っていた。


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