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ダーク雁主従×朱衡

1名無しさん:2008/02/16(土) 19:02:54
「六太の災難」シリーズの続きでも書くかとひねくり回していたら、
狙いとはまったく違う妙なエロができてしまいました。
尚六がベースとはいうものの、朱衡を加えた3Pです。それもリバあり。
この手の設定が苦手なかたはご注意ください。

朱衡主役で、ちょっとダークな尚隆と六太に彼が弄ばれます。
ただしいつもながら語彙が少ない上に表現力が低いとあって、
くどい割には、エロの描写自体は大したことはないと思います。

なお途中まではシリアスな朱衡×六太に見えるため、
尚六前提の朱衡×六太に抵抗がない場合は、
今回載せた前半部分までは大丈夫かもしれません。
(念のため、ダークになる後半については別の日に投稿します)

2ダーク雁主従×朱衡(1/13):2008/02/16(土) 19:05:12
 暗い臥牀の上で朱衡はあえいでいた。自分の股間に添えた手をひっきりなし
に動かして一物をしごく。
「は、あ、ああ……!」
 枕に顔を埋め、腰を震わせて快楽に身を委ねる。
 そのとき。
「――衡。朱衡」
 密やかな声が牀榻の中にとどき、同時に遠慮がちに房室の扉を叩く音がした。
時間を置いてそれが繰り返される。どこか聞き覚えのある声に朱衡ははっとな
り、臥牀の上に起きあがった。じっとしていると、また扉を叩く音がする。
 朱衡は乱れた被衫を手早く整え、単衫を肩に羽織ると牀榻を出た。房室の扉
をそっと開くと、思ったとおり、こちらも被衫姿の延麒六太の姿があった。
 朱衡の私邸のこんな奥にまで、六太が誰にも見とがめられずに来られたこと
自体は不思議ではない。使令に見張らせていれば、警護の者を出し抜くことな
ど朝飯前だからだ。
「台輔……。いかがなさいました?」
 何とか平静を保って尋ねる。とはいえ今し方まで自慰に耽っていただけに、
朱衡は内心でうろたえざるを得なかった。
 六太はちょっと困ったように笑うと、遠慮がちに「入っていい?」と尋ねた。
朱衡は「どうぞ」と言いさして後ろに下がった。
「何かあったのですか?」
 そう言いながら朱衡は、単衫を脱いで六太の細い肩にかけた。すると六太は
うつむいて「尚隆がいないんだ……」と答えた。
「ああ……。三日ほど前からおられませんでしたね。でも、そろそろ戻って来
られる時分――」
 いきなり六太が胸にしがみついてきたので、朱衡は驚いて言葉を切った。ど
うしよう、と思いながらもはねのけるようなことはせず、慰めるように六太の
両肩にそっと手を置く。
 玄英宮ではある程度の位の官なら知っていることだが、六太は延王尚隆の愛
人だ。しかしもともと女好きで多情な尚隆は、ちょくちょく町に降りては女を
あさる。その間、六太はひとり、王の臥牀で淋しい思いをしていることだろう。
「眠れないんだ……」朱衡の被衫に顔をうずめた六太は、いっそう強く抱きつ
くと言った。「眠れないんだ。朱衡……」

3ダーク雁主従×朱衡(2/13):2008/02/16(土) 19:10:02
「た――いほ……」
 六太に求められた朱衡は、今度こそ本当にうろたえた。宰輔に、それも王の
愛人になど、一介の官吏が手を出せるはずもない。
「い、いけません、台輔。拙は……」
 しかし六太は、朱衡にしがみついたまま艶っぽい目で見上げると腰を密着さ
せ、やけになまめかしい仕草で朱衡の体の線をなぞりはじめた。
「ねえ……。俺ってそんなに魅力ない? そりゃ、女とは違うけど、尚隆はい
つも褒めてくれるよ。俺ってけっこういいんだよ……」
 もともと六太は、外見の年齢のせいもあって中性的だ。昼間の元気の良い悪
がき顔のときならまだしも、あまり男という感じがしない。しかも見目が良い
上に、王に日常的に抱かれているとあって、こういうときは幼さの残る顔から
は想像できないほどの色気を醸し出す。
 そんな彼に、ほとんど灯りを落とした暗い房室で被衫姿ですがりつかれると、
さすがの朱衡も平静ではいられなかった。しかも先ほどまで自慰に耽っていた
朱衡の体は、まだ完全には達していなかったとあって欲情にほてったままだ。
甘い吐息混じりの六太のささやきに、股間はつい激しく反応してしまう。
 それに気づいたのだろう、六太はほんのりと笑うと、「尚隆には言わないか
ら……。ね?」と誘惑した。肩にかけられた単衫の下でみずから被衫の帯を解
き、首元をそっとゆるめる。夜目にも白いなめらかな肌が、朱衡の目に晒され
た。
 それだけなら、朱衡も思いきって相手をはねつけたかもしれない。しかし六
太は淋しそうに顔を伏せると、「だって眠れないんだ……」と消え入るような
声でつぶやいた。その様子があまりにも哀れに思えて、朱衡にはどうしても彼
を拒むことはできなかった。
「一度だけでいいから……」
 そう言っていっそう強くしがみつく六太に、朱衡は観念したように目をつむ
った。
「……一度だけですよ」

 傷心の六太を慰めるため、朱衡はできるだけ優しく愛撫しようとした。しか
し当の六太はむしろ激しい行為を望んだ。あるいはそのことによって尚隆の不
在を忘れようとしたのかもしれない。

4ダーク雁主従×朱衡(3/13):2008/02/16(土) 19:12:41
 六太の一物は外見の年齢から想像したよりもずっと立派で、そこを大胆に刺
激すると、嬌声を上げてあられもなく乱れた。幼い美少年が快楽に激しく身も
だえる姿はとてつもなく淫らで、朱衡はごくりと唾を飲み込んだ。六太を手で
導いてやるだけで自分は挿入しない心づもりだったが、先ほどから朱衡のもの
は逞しく勃起し、この少年を犯したくてたまらなくなってしまっている。最奥
まで深々と貫き、さらなる快楽の声を上げさせてみたい。きっと六太は夢中に
なって「もっと、もっと!」と叫ぶだろう。美しい金髪を振り乱し、顎をのけ
ぞらせて白い喉を見せ、朱衡の腰に脚をからめ、激しく腰を振り――。
 そんな妄想を必死に振り払おうとした朱衡だったが、彼の手で一度達した六
太はやがて臥牀に仰向けになると、みずから股を開いて朱衡に向けた。そのま
ま脚を自分で抱えるようにして押さえたため腰が持ち上がり、秘所が丸見えに
なる。ほとんど灯りを落とした牀榻の中でかろうじて浮かび上がるその姿は、
あまりにも淫らだった。
「朱衡……。早く挿れて……」
 なまめかしいあえぎ声に、先ほどからびくびくと脈動していた朱衡の一物は
いっそう刺激され、今にも爆発しそうだった。
「で、ですが」
 劣情に駆られながらも、いまだためらう朱衡を前に、六太はほんのりと笑っ
た。いっそう脚を開いて大胆な姿勢で誘う。
「男とやったことない? でも女よりずっと気持ちいいって尚隆は言ってたよ
……。ね、朱衡の、さっきからすごく大きくなってるよ。本当は俺の中に挿れ
たいんだよね? 奥まで挿れて激しくこすりたいんだよね? 何してもいいか
ら……。中にたくさん出していいから……。朱衡……」
 普段の六太からは想像もつかないほど甘く卑猥な響きに、朱衡はつい、誘わ
れるまま六太にのしかかってしまった。いけないと思いつつも六太の腰を引き
寄せ、彼を待ち受けている秘所に先端をあてがう。まだ引き返せると思いつつ
も、ぐいっと腰を入れて、とうとう挿入してしまった。硬くなったものが、六
太の中にずぶずぶとめり込んでいく。
「あっ……!」
 そのあまりの狭さと思いがけない具合の良さに、朱衡はあえいでのけぞった。
その瞬間、理性が本能に負け、彼は一気に根元まで身を沈めた。そうしてから
おもむろに腰を動かして、激しく抜き差しを始める。

5ダーク雁主従×朱衡(4/13):2008/02/16(土) 19:15:58
「あっ、ああっ……! 朱衡、朱衡――!」
 六太も激しく身もだえし、腰をなまめかしくくねらせて行為に応える。
 朱衡はそれほど女に詳しいわけではないし、何より男を抱くのは初めてだっ
たが、これほどの名器に出会ったことはなかった。快楽にのめりこみながらも
頭の片隅で、道理であの多情な尚隆が、六太だけはいつまでも離さないわけだ
と納得する。六太と関係ができてからも尚隆は女遊びをやめないが、おそらく
つまみ食いのつもりなのだろう。確かに毎日毎日ご馳走ばかりでは、それも飽
きるというものだ。
 いつのまにか行為に夢中になり、思いがけない悦楽に身を委ねてしまった朱
衡は、やがて自分の体の下で乱れる六太を楽しむ余裕さえ出てきた。
 朱衡の肩に手をかけた六太は、体を弓なりに反らせてひっきりなしに腰を振
っている。すっかり没頭しているようで、激しく貫かれるたび、悦楽の叫びを
上げてさらなる行為をせがむ。
 その淫猥さに刺激された朱衡は、もう何も考えずに幾度も幾度も最奥まで突
き上げた。牀榻の中に、卑猥なあえぎと嬌声、臥牀のきしむ音が満ちる。
 やがて六太は絶頂に達し、朱衡のものをそれまで以上にきつく締めつけてき
た。その素晴らしい刺激に朱衡も耐えきれず、ついに六太の中に大量に放出し
た。
「う、あ……!」
 自慰よりもはるかに凄まじい快感がほとばしり、脳天まで突き抜ける。
 一物を入れたまま六太の上にぐったりと覆い被さった朱衡は、しばらくして
はっとなって体を起こした。つい遠慮なく小柄な六太の上に乗ってしまったが、
重くはなかっただろうかと気遣う。精液にまみれた一物を抜き、達したあとの
余韻で呆けたままらしい六太の頬に手を添えて、そっと声をかける。
「……台輔。台輔」
 六太はぼんやりとした目を朱衡に向けた。物憂げだが、どこか満ちたりて艶
めいた表情。
「朱衡……」六太は手を伸ばして朱衡の首にしがみつくと、甘ったるい声でさ
さやいた。「もっと……して」
「た、台輔」
「それとも俺、良くなかった……?」
 そんなふうにささやきながらも六太は、朱衡の首筋から胸元にかけて唇を這
わせ、また腰に脚をからめてくる。

6ダーク雁主従×朱衡(5/13):2008/02/16(土) 19:20:34
「い、いえ、良かった、です、が……」
「じゃあ、もう一回……。また俺の中に出していいから……。もっといっぱい
出していいから……。ね?」
 しがみついて甘え声でねだる六太に、朱衡はもうどうしていいのかわからな
くなった。股間が早くも硬度を取り戻し、熱を帯びてびくびくと脈動する。一
度六太を慰めたら早めに仁重殿に帰すつもりだったが、この調子ではそうもい
かないようだった。

 翌日も尚隆は宮城には帰って来なかった。数日から十日程度の不在はよくあ
ることとはいえ、六太の心情を考え、朱衡は胸が痛んだ。六太は普段は強がっ
てしまうたちだから、これまであまり思わなかったが、いつも淋しい夜を耐え
ていたのだろう。朱衡の元を訪れたのは、我慢がとうとう限界を超えてしまっ
たからに違いない。
 だからその夜、また六太がこっそり朱衡の私邸を訪れても彼は驚かなかった。
むしろ頭の隅では心待ちにしていたのかもしれない。
「朱衡、ごめん……。また来ちゃった」
 昨夜のように淋しげな空気をまとったまま甘えてしがみついてくる六太が、
朱衡には不憫で可愛かった。実は朱衡には男同士の関係で暗い過去があるのだ
が、今はそんなことはまったく気にならない。
「またこんな薄着で……。だめですよ、台輔」
 そう言いながら優しく牀榻に導いて、被衫の帯を解いてやる。六太は照れた
ように笑った。
「平気。だって朱衡があたためてくれるから」
 まったく可愛いことを言う。こんな一途な六太を放っておいて、よくも尚隆
は何日も宮城を離れていられるものだと、妙なところで感心する朱衡だった。
 その反面、王の帰還が六太との関係の終わりだともわかっていた。何と言っ
ても六太は麒麟であり宰輔。王の半身であり愛人。このままずるずると関係を
続けていいわけがない。
 昨夜よりずっと丹念に六太の体を愛撫しながら、あくまでも一時的なものゆ
えに、朱衡はこの逢瀬を楽しんでもいいだろうと思った。明日からは昼間のう
ちに、何か六太の気が紛れるような遊びを探してやろう。何なら一緒に町に降
りて、その辺の店を巡ってやってもいい。六太は麒麟だから、民の幸せそうな
顔を身近に見れば、それだけでかなりの部分で満足を覚えるだろう。

7ダーク雁主従×朱衡(6/13):2008/02/16(土) 19:24:04
 六太のなめらかな肌を大胆にさぐり、なめまわして堪能したあとで、いった
ん手で導いていかせてやる。そうしてからあおむけに寝かせて脚を開かせる。
六太も自分で脚を押さえて、朱衡が挿入しやすいように体勢を整えた。
 何しろ昨夜、この少年をさんざん貫いて歓喜の声を上げさせたあとだ、今さ
ら朱衡に抵抗はない。むしろその先に待つ激しい快感を体が覚えているだけに
気が急くほどだった。
 それでも乱暴にならないよう気遣って、六太の反応を見ながらゆっくり挿入
する。
「うっ……!」
 途端に一物を強く締めつけられ、根元まで挿入しないうちに危うく精を放っ
てしまうところだった。
「まだ、だめです、台輔……」
 ますます締めつけを強める六太に、朱衡はあえぎながら咎めた。彼の役目は
この少年を快楽に導いて淋しさを忘れさせてやること。自分のほうばかり楽し
んでしまってはいけない。
 だが六太は、牀榻の中だけで見せる艶っぽい表情で妖しくささやいた。
「朱衡が先にいってもいいのに……。俺、何度でも朱衡をよくしてあげるから
――ね? さっきいかせてもらったし、今度は朱衡がたくさん出していいよ…
…」
「た、台輔……」
 一物を締めつけたまま淫靡に腰を振る六太に、朱衡はどんどん高みへと導か
れていった。たまりかねていったん半分ほど抜き、おもむろに最奥まで突き上
げる。
「――あう!」
 六太は激しくのけぞった。締めつけはきついままだが、不意の貫きに技巧を
凝らす余裕をなくした六太を、今度は朱衡が追いあげる。
「あ、あぁっ! 朱衡、朱衡――!」
 朱衡自身も限界が近かったが、自分が達する前に何とか六太をいかせようと、
ひっきりなしに腰を動かす。彼の体の下で六太は、とてつもない快感の嵐に見
舞われて激しく乱れ、昨夜のようにあられもなく歓喜の声を上げはじめた。

81:2008/02/17(日) 20:23:05
後半です。前半とはうってかわって、
ここからいきなりダークになるのでご注意を。

ただし前半の雰囲気のままで、
尚隆の帰還とともに自然に朱衡から離れた六太を、
一抹の淋しさとともに遠くで見守る朱衡というのもいいかな、
とは思ってます。

9ダーク雁主従×朱衡(7/13):2008/02/17(日) 20:26:36
 そのとき。
「おまえでもここまで乱れるのだな、朱衡」
 聞き覚えのある声が響くなり牀榻の扉が開かれたので、全裸で六太と絡み合
っていた朱衡は臥牀の上で凍りついた。躊躇なく牀榻に踏み込んできた尚隆は、
開け放した扉にもたれかかると、六太を組み敷いたまま首だけ巡らせて王を見
た朱衡を眺めやってにやりとした。
「ほう。なかなかいい眺めだ。ほのかな灯りの中というのが、逆になかなかそ
そる」
「しゅ、しゅ――」
 あっという間に朱衡のものは萎え、体を起こした拍子に六太の中からずるり
と抜ける。頭の中が真っ白になってしまい、ただその場で硬直しているしかな
かった。
 それでも無駄とは知りながら、とっさに六太の姿を隠そうとする。自分はど
うなってもいいが、淋しさに耐えかねて浮気をしてしまった六太が尚隆に責め
られては、哀れ以外の何物でもない。何より六太自身が、この状況に愕然とし
ていることだろう……。
 しかし今し方まで激しく責められて悦楽にあえいでいた六太は、何を気にす
るふうもなかった。大きく吐息をついたかと思うと、汗ばんだ額の髪をかきあ
げ、あおむけのまま目をつむってぼやく。
「ひでー。俺、まだいってねえのに。おまえ、早く出て来すぎ」
 先ほどまでの妙に甘い声調子も、淋しげな空気も既に消え失せている。六太
の発した言葉の意味がわからずに、朱衡は茫然として少年を凝視した。尚隆が
にやりとした。
「それは悪かったな。とはいえ随分いい思いをしたようではないか。どうやら
朱衡もかなりの技巧派と見える。おまえのあられもない声が、臥室の外にまで
漏れていたぞ」
「だから、それでもまだいってねえんだってば。おまえのせいで寸止めくらっ
たんだから、責任取って俺をいかせろよ」
「わかった、わかった」

10ダーク雁主従×朱衡(8/13):2008/02/17(日) 20:30:39
 苦笑した尚隆はさっさと装束を脱ぎ捨てると、逞しい裸体をさらして臥牀に
上がった。王の臥室にあるものよりはやや小さいものの、朱衡の臥牀も三人が
乗っても充分な広さがある。
 状況を呑み込めずに茫然としながらも朱衡は、いざり寄ってくる尚隆を避け
て臥牀からおりようとした。それを当の尚隆が強い調子で制止する。
「ここにいろ、朱衡。牀榻から出ることはおろか、臥牀からおりることも許さ
ん。服を着ることもな」
「し、しかし」
「王の愛人に手を出したということは、それなりの覚悟があってのことだろう
が。そこにいて、俺と六太の交わりをしっかりと目に焼きつけておけ」
 声こそ笑いを含んでいるものの獲物を捉えた鷹のような視線を向けられ、い
まだ動揺から脱せられない朱衡は言葉を呑み込んだ。尚隆がこんな目をするこ
とは滅多にない。愛人を寝取られた憤りゆえと判断せざるを得なかった彼は、
いたたまれない思いでそこに留まるしかなかった。
 尚隆は自分の大きな一物をひとしきり激しくしごくと、前戯もなしで、即座
に六太に挿入した。乱暴とさえ思えるやり方だったが、もともと朱衡との行為
で充分すぎるほど刺激されていた六太は、すぐに反応して嬌声を上げはじめた。
尚隆の荒々しい腰の動きに合わせて、六太も激しく腰を振ってはひっきりなし
に悦びの声を上げる。
 つい先ほどまで朱衡に貫かれて快楽にもだえていた六太が、今は本来の愛人
である尚隆に犯される悦びに乱れている。そんなさまを見たくはないと思うの
に、なぜか目をそらすこともできず、朱衡はつい凝視してしまった。
 その目を意識してのことなのかどうか、尚隆の行為はやけに激しかった。臥
牀の上で六太の肢体が波打つほど正常位で責めたてたかと思うと、体を起こし
て対面座位になり、下から六太をがんがん突き上げる。その激しさに六太はま
ともに声を上げることもできず、なかば脱力しながら、悦楽の果てのうわずっ
たかすれ声を漏らすばかりだった。
 そうして幾度も最奥まで貫かれた六太は、ほどなく絶頂に達した。顎をのけ
ぞらせて、はかない声を上げ、ついでぐったりと臥牀に横たわる。同時に尚隆
も射精し、満足のうめきを上げた。

11ダーク雁主従×朱衡(9/13):2008/02/17(日) 20:36:14
 情交の余韻のままにしばらく牀榻の壁にもたれていた尚隆は、やがて傍らで
座りこんでいる朱衡を見やると卑猥に言った。
「どうやら六太も満足したようだな。どうだ、おまえも興奮したか?」
「しゅ――主上――」
「何をうろたえている。さんざんこれを犯して悦んでいたのはおまえだろうが」
 尚隆は舌なめずりをすると、片手を伸ばして朱衡の股間をつかんだ。無礼を
斟酌する余裕もなく、反射的に腰を引こうとした朱衡だったが、尚隆がもう一
方の腕で彼の片方の太腿を抱えるように押さえてこんでしまったため果たせな
い。
「なんだ、すっかり萎えておるではないか。情けないな、朱衡。それでも俺の
臣か」
「主上、お許しを――」
 動揺のまま懸命に上体をそむけて尚隆から離れようとした朱衡は、結果的に
主君に背を向ける格好になった。それを見た尚隆は、朱衡の股間から手を離し
たものの、今度は羽交い締めにするように後ろから朱衡を押さえつけ、そのま
ま体重をのせて臥牀に押し倒した。体を支えようと慌てて手をついて四つんば
いの姿勢になった朱衡の腰を無理やり引き寄せる。思いがけず無防備に尻をさ
らしてしまったことに気づき、朱衡はさらなる恐慌に陥った。
「ほう、みずから俺に体を開くとはな。なかなか」
 朱衡の腰をしっかりと捉えたまま、尚隆は卑猥な声調子で言った。朱衡の秘
所に、熱く猛ったものがあてがわれる。
「主上!」
「そう、おびえるな。すぐに良くなる」
 明らかに劣情に駆られた荒い呼吸であっさりと言うや否や、尚隆は躊躇なく
腰を入れて朱衡に侵入してきた。巨大な異物感に朱衡は小さな悲鳴を上げ、必
死に逃れようとしたが、慣れている尚隆はあっという間に根元まで挿入してし
まった。
「あっ……!」
 途端に下半身に走る心地よい痺れ。下肢から力が抜けそうになった朱衡の腰
をしっかりとつかんだまま、尚隆はすぐに激しく抜き差しを始めた。

12ダーク雁主従×朱衡(10/13):2008/02/17(日) 20:40:25
「あ――ああっ……!」
 まるで頭の芯に熱湯をそそぎこまれたかのよう。尚隆の荒々しい腰の動きに
合わせて全身に走る凄まじい快感に、力の抜けてしまった朱衡は抵抗するすべ
もなく、幾度となく最奥まで貫かれた。
 まだ尚隆の登極前。下吏に過ぎなかった頃に嫌がらせを受けて、上役や同僚
から何度も犯された忌まわしい記憶が蘇る。男を抱くのは確かに六太が初めて
だったが、抱かれた――というより犯された――ことなら幾度もあるのだった。
しかし遠い屈辱の記憶とは裏腹に、肉体に刻まれた別の記憶は、新たな激しい
愛撫を受けて敏感に反応していた。
「――ほう。随分感じているではないか」尚隆が感嘆したように言った。「い
きなりぶちこまれてここまで感じるということは、何度も男にやられたことが
あるな。六太ほど狭くはないが、なかなか具合もいい。これは楽しめそうだ」
 すると絶頂による放心状態から脱したらしい六太が、呆れたように声をかけ
てきた。
「んなこと、わかってんじゃん。朱衡はいろいろあったんだよ。昔、龍陽の寵
なんて陰口をたたかれていたのはそのせいもあるんだから、ちゃんと悦ばせて
やれよ。普段はたまってても自分で慰めてんだから、可哀想だろ」
 朱衡は驚愕に目を見開いて、六太を見た。いつの間にか臥牀の上に座りこん
でいた六太は、後ろから尚隆に犯されている朱衡を悋気の様子もなく見守って
いる。
「たい……ほ……」
「朱衡の格好、すげえ色っぽいぜ。なんか俺もまた興奮してきた」
「待て待て。まず俺がこいつをいかせてやってからだろうが」
 含み笑いのまま六太を咎めた尚隆は、いっそう激しく朱衡を責めたてた。朱
衡はもう何が何だかわからず、ただ主君に弄ばれているしかなかった。快感の
あまり力が入らずに上体を突っ伏してしまい、尻だけを高く掲げるような姿勢
になる。尚隆は精力的に出し入れを繰り返し、やがて朱衡は前を刺激されるこ
となく後ろだけで達した。
 硬直するように背をのけぞらせた朱衡は、完全に脱力して臥牀に伸びてしま
った。気の遠くなるような快感の中で、尚隆が腰を震わせて射精したのを感じ
る。

13ダーク雁主従×朱衡(11/13):2008/02/17(日) 20:43:34
 そのまま離してもらえるのかと思いきや、尚隆は体を起こすと力のない朱衡
を抱え、一物を挿入したまま自分の膝の上に乗せた。ぐったりと尚隆に背をも
たれた朱衡の両脚に後ろから腕を回し、左右に大きく開く。後ろで達すると同
時に放出して、みずからの精液にまみれていた朱衡の股間があらわになった。
「いいぞ、六太。やってやれ」
 かろうじて残る意識の残骸の中で、朱衡は今度は何をされるのだろうとうろ
たえたが、六太が彼の股間に顔を埋めてきたとあってさすがに驚愕する。
「あ……!」
 ただでさえ力が抜けているというのに、後ろに挿入されたままなので動くに
動けない。動揺する朱衡にはかまわず、六太は慣れたふうに一物を小さな口に
含み、絶妙な舌使いで大胆になめはじめた。
「だ、だめ、です、台輔……!」
 首を激しく振って快感をやりすごそうとする朱衡。何よりも麒麟である六太
に、精液などをなめさせてしまってはまずい。ここまで弄ばれながらも、彼は
六太の体を気遣わずにはいられなかった。
「ま、また――出て――しまい、ます――そ、んな、ものを――飲んでは――」
「案ずるな、朱衡。血や肉と違ってこれは害ではないようだぞ。その証拠に六
太は俺のを何度も飲んでいるが、一度も具合が悪くなった試しはない。安心し
て出せ」
「しゅ――じょう――」
 尚隆に後ろから脚をがっしりと押さえられ、六太に前を執拗に舐められた朱
衡は、いつのまにかみずから腰を揺らしはじめていた。その動きで挿入された
ままの秘所も刺激され、快楽の度合いがいや増す。
「あ――ああっ――」
「どうだ、六太もなかなかうまいだろう」朱衡の耳元に口を寄せ、尚隆が卑猥
にささやく。「何しろ俺がしつけたのだからな、そこらの妓女などより、よっ
ぽどいいぞ。おまけに女を悦ばせるのもうまい。こいつとふたりで妓女を代わ
る代わる犯すのもなかなか乙なものだ」
「え……」

14ダーク雁主従×朱衡(12/13):2008/02/17(日) 20:47:38
 尚隆が何を言ったのか、即座には意味がつかめず、朱衡は問い返すともなく
声を発した。そんな彼にかまわず、六太はいっそう激しく朱衡のものをなめ回
したので、朱衡は快感にのけぞり、ついに六太の口の中に放出してしまった。
六太は顔を上げ、満足そうな笑みを浮かべると、口の端から垂れた白濁液を手
でぬぐった。
 朱衡は既に抵抗の気力もなく、なされるがままだ。やがて臥牀の上にうつぶ
せに寝かせられたとき、やっと尚隆が一物を抜いたが、朱衡の腰は高く掲げら
れたままだった。その腰に、尚隆のものよりずっと小さな手が添えられる。
「今度は俺が慰めてやるから」
 六太の声が聞こえるなり、尚隆が放ったものでまみれていた秘所に、また熱
く固いものがあてがわれる。まさか、と思った朱衡だったが、ついで侵入して
きた一物は充分な存在感こそあったものの、先ほどまでに比べれば小さな質感
ではあった。
「た、台輔……!」
 何とか腰を引こうとした朱衡だったが、その思いとは裏腹に、脱力した体は
まったく動かなかった。激しく抜き差しされ、えも言えぬ快感にまた侵されて
いく。
 六太はこういう行為に慣れているらしく、腰を何度も回すように動かしては、
確実に朱衡が感じる箇所を責めてきた。貫かれるたびに、尚隆のときとは異な
る快感が全身をめぐり、ふたたび絶頂へと駆け上がっていく。
「ほんとだ……。朱衡のここも、すごくいい……!」ひっきりなしに腰を動か
しながら、六太が感極まったように声を上げた。「朱衡にやられるのも良かっ
たけど……挿れるのも、すごくいい……!」
 六太に犯されて茫然としながらも、いつのまにか朱衡はまた腰を振り始めて
いた。快感に侵された体は、既に理性の言うことをきかなくなっている。もは
やこの悦楽に身を委ねるしかなかった。
「どうだ、朱衡。自慰などより、よっぽど良かろうが」尚隆がまた淫靡に低く
ささやいてきた。「淋しければ、いくらでも六太を貸すぞ。何なら俺がまた犯
してやろう。何しろこれだけ長く生きると、俺も六太も大抵の行為は飽きが来
ているとあって、たまには変わったことをせんと新鮮味に欠けるからな」
 ついで尚隆が体を動かす気配がし、朱衡の腰にかかる重みが増えた。六太が
「ああっ!」と微妙に異なるあえぎを上げる。

15ダーク雁主従×朱衡(13/E):2008/02/17(日) 20:51:41
「わかるか、朱衡。俺はな、今六太に入れたのだ。おまえは俺に犯されている
六太に犯されているわけだ。想像すると興奮せんか?」
 尚隆が六太を突き上げる反動でだろう、一挙に臥牀の軋みの音が増し、朱衡
もますます深く六太に貫かれた。「あっ、あっ……」と艶っぽいあえぎを上げ
る六太は、もう自発的に腰を動かさずとも、尚隆の責めの反動がそのまま朱衡
まで達する。
 朱衡はようやく、この主従にはめられたことを悟った。六太の誘いは、そし
て情交の場に踏み込んだ尚隆が見せた態度は、こうして朱衡の抵抗を封じてふ
たりがかりで犯すため。おそらく今回の尚隆の不在すら、この状況を作り出す
ための作為に違いない。
 だが情けない思いをかみしめながらも、もはや体は快感から逃れられない。
長い時間が経ってようやく解放された朱衡は、失神寸前で臥牀に長々と伸びて
しまった。尚隆が満足そうに低く忍び笑いをもらす傍らで、六太が優しく背に
手をかけてくる。
「俺、朱衡が自分で慰めてばかりなの、知ってたんだ。陰伏できる使令がいる
からな。そりゃ、自慰は自慰で別の楽しみだし、俺も好きだけど、こういう乱
交みたいなのもすごく興奮していいだろう? それに俺を抱かせてやってもい
いけど、男にやられる快感を知っている体なら、それだけじゃ物足りないはず
だ。だから尚隆にやってもらうのが一番いい。こいつのは俺のよりでかいし、
やっぱりうまいからな」
 麒麟の歪んだ慈悲――。心身ともに疲れ果てた朱衡はもう何を喋る気力もな
く、六太が彼の汚れた体を拭いてくれるのに任せた。
 茫然としたままぼんやりと横たわっていた朱衡は、やがて主従の気配が扉の
向こうに消えたことを感じた。ようやくほっとした彼は、疲れ切った体を臥牀
に横たえてしばらくじっとしていた。
 うとうとしかけながも、明日からあの主従にどう接すれば良いのだろうと途
方に暮れる。それと同時に、尚隆に犯されたときの凄まじい快感の記憶が蘇り、
それが自分の肉体にくっきりと刻まれてしまったことも感じていた。
 朱衡の肉体年齢は若いままだから、いくら自分を律しても、性的な欲求自体
が消えることはない。何日も経ってこの激しい性交の余韻が薄れ、また欲求が
高まれば、いつものように自分は自慰にふけってしまうだろう。尚隆に、そし
て六太に犯されたことを劣情とともに思い出しながら。
 そんなことを考えながら股間に手を添えた朱衡は、やがて深い眠りに落ちて
いった。

16名無しさん:2021/08/05(木) 08:47:09
すごく良かった!


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