したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

母の蠢く巨大腹

13 える :2019/04/22(月) 23:54:42 ID:w.X/gP1c0
といってもこれはあくまで素人の判断。
それにずっととは言うが痛みはだいぶ、具体的には20〜30分ほど間隔が空いたものだったのでまだそうとも言えないだろう。
少なくとも、母はまだ動けるようだった。
現在は早朝の5時。少し早いが、朝食を作ろうか。
母と2人、台所に並ぶ。少し狭めの通路を母がそのお腹とともに独占するので、僕としてはやりづらいことこの上ないが、まあ仕方ない。
味噌汁と白米とお茶。これぞ朝食であると言わんばかりのメニューを、母はあいも変わらず相当量食べていた。
その食卓で、母とこんな会話を交わした。
「私は麻酔ができない体質ってのは知ってるでしょ?だからこの子は自然分娩で産まなきゃいけないのは分かるわよね。」
「まあそりゃ妊娠初期から聞かされてたわけだしそんくらいわかるよ」
「そりゃそうね。で、多分この張りは陣痛が始まったってことだから、
私は多分、このお腹の子の大きさからしても、何時間も、何日間も、ひょっとしたら命尽きるまで苦しんで、この子を産むことになる。
だから、私に陣痛が来てる間は起きておこうとか、そういう無理はしなさんな。」
母は、自分より胎児、そして僕のことを優先していた。
これには、素直に従っておいた方が母の為なんだろう。愛って多分そういうやつだ。
だが、僕にも愛はある。母の為に自分が多少身を削る覚悟くらいできていた。
「ははは、善処するよ…そんなことより母さん、この後2週間近く雨の予報だ、こりゃ異常気象だよ。」
シリアスな会話を他愛のない会話に戻しつつ、食器を片付けていく。
食器洗いを買って出た母は、時たまお腹を優しく撫で、深呼吸していた。
いつものような日常が一時的な終焉を迎え、先の見えない、増幅し続ける苦痛の序章が母に降り注ぎ始めたことを象徴するような光景だった。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

■ したらば のおすすめアイテム ■

レッドブルエナジードリンク 250ml×24本 - レッドブル・ジャパン

フルチャージ!

この欄のアイテムは掲示板管理メニューから自由に変更可能です。


掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板