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第二外典:融合血戦世界『White World』

1 名無しさん :2019/04/07(日) 01:59:49


                       心眼                             
                                     聖王凱旋 

    終炎
                                 融合血戦世界『White World』   


                                    正義執行          
                                                      聖剣喰らうべし
       
                        ワンショット・カノン        
                                             神殺交響曲 

       鏡の如き心にて一太刀を閃く

2 名無しさん :2019/04/07(日) 02:08:07

彼は遂に最下層へと辿り着いた。

恐るべき者、神なる者、あらゆる脅威を、謀略と人智を以て、欺き、打倒し、この世界の最下層へと辿り着き、その根源へと至る人間であった。
歩いているのは白塗りの廊下だった。靴音がどこまでも続くかと錯覚する、或いは本当に無限に続いているだろうそこに小気味良く響き続けている。
外側では炎が燃え続けている。手に握るインカムは、未だに通信を受け取ろうと、ザァザァとノイズを響かせ続けている。
軍帽の奥は、緩やかな笑みを口元に浮かべているのであった。その瞳はいっとう正気の人間のそれであった。
倫理観や常識、そういうものに縛られて、そして理解し、その中で生きる人間のものである。しかしながらそれは、遥かにそれから外れた世界を歩いている。
狂気が支配する世界において、正気こそが最たる狂気であった。それは正しく、歴代の彼らも認める限りである。

やがてそこには、一つの白い扉が現れた。単純な作りで、鍵やその類はなく、ステンレスの如く輝きを放つドアノブだけがそこにある。
それに躊躇なく手をかけた。扉は、一般的なそれと大差ない手応えを返しながら、向こう側へと開いていく。

始まりの森。すべての魂が生まれ、そして還り着く場所。可能性世界に生きる命、その全ての旅路の終着点である。
神坐す領域、或いは死たる地獄。そういうもの全てを内包する可能性。ここでは、全てが始まり、全てが終わるというものであった。

無数の墓標が、どこまでも続く白い空間に立っている。彼はその墓標の一つへと向かった。
ただ静かに佇むそれは、幾つも存在する可能性世界の抽象存在であった。指先でそれをなぞったとて、それは指紋の一つすら残さず佇むのみである。
それはあくまでも可能性世界の内側に収まる可能性である。故に、この男が生まれ育った世界の一部ではなく、ただ、この世界の可能性を記録し続けるのみ。
あくまで手繰ることができるのはこの世界の可能性。しかし、そうにまで至らなければ、外部世界への接触、そして僅かながらの干渉すらも、現在は可能なものとしている。

そも、可能性世界、言い換えるならば白紙世界は、他世界を許容するに長けている。
この終端事象という特殊事象に際して、この特性はより大きく拡大されている緊急措置が発動している、すなわち観測範囲と収集世界の拡大である。
壊れかけた世界を繋ぎ止め、存続させる機構を作り上げた白紙世界。必然的に、他世界同士を行き来するパスが開かれることになる。

それに戦争の意思を乗せることこそが、この男の目的であった。誰にとも言われず、ただただ己の願うままに戦乱を求めること。
目に見える、知覚できる範囲全てを戦争の炎に沈めることこそが心の底から求める願いであった。
この世界の外側に世界があるならば、それらの世界全てを巻き込んでこそ楽しいものであろう。例えそれが理解に及ばぬものであろうとも。
理解が出来ぬまま巻き込んでしまえばいい。言語も概念も違えど、戦争、殺し合うというものはすなわち共通言語であり、どの世界にも存在して然るものである。

遂にその男は、感傷に耽るでもなく、その片手を広げて外側の世界へと接触せんとした。
外側は壊れゆくばかりであった。暗黒に呑まれていく可能性を遥か彼方から見下ろす。果たして彼は、所謂、再生者たちが有する権利をその手で掴みかけたのだ。

しかしながら、その瞬間、彼の視界は幾つも細切れにされていく。

神、或いは聖王と呼ばれる存在が用意したバックドラフト。
その使役者が、最悪の可能性を想定して、彼に対して、彼という存在に作用するように調整したプログラム。
或いは、彼らの概念に当て嵌めるならば魔術というべきか。

その肉体と精神は白く分解されていく。それは可能性世界に向けて無数に分解され、結果として、拡散した意思が漂うことになる。
有でもなければ、また無でもない。そうして、その男の戦いは、至極あっさりと、そして当然とばかりに決着へと至るのだ。

3 名無しさん :2019/04/07(日) 02:08:27






可能性世界はあらゆる世界を内包し、そしてそれらを同時に成立させることによって、維持することを選択した。
世界はそれを以て、完結に至る筈だった。人々は最初から、「そういうものだった」と解釈し、未来永劫を、安寧のゆりかごのなかで生きるはずだった。
然し乍ら、その世界の最果てに至る鍵が――――世界へと、散らばった。




蒼を有するものは、正義。

翠を有するものは、支配。

赤を有するものは、殺戮。

桃を有するものは、幻想。




何れも。嘗て、そして今も尚、何かを求める者達の元へ。
切っ掛けは狂奔と狂騒を生み出し、彼らを疾走らせる。そうとも、彼らは――――どうあれ、停滞を良しとせず、戦う者達なのだから。






4 名無しさん :2019/04/07(日) 02:08:44


では、天変地異を始めよう。





幾つにも分けられた外典の壱つ。此処に在るは融合と血戦の世界。





異能と魔法、人類と人外、普遍と狂気。その最果てまでの道程は。










――――――――この俺が、演出しよう。


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