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命の泉と呼ばれた施設の中で(リレー小説)

1Shouki M.@管理者 ◆93GCE9hnmM:2018/02/08(木) 20:13:50
とある大国で、ある意味狂気ともいえる目的のために設立された施設が複数存在していた
その施設の目的は、未婚の女性の出産を支援し、産まれた子供達を軍人として育てる事であった
通称、「命の泉」と呼ばれていたこの施設の名目は、少子化対策と言われていた

しかし、実際には身体検査などで選ばれた無数の女性達が施設に在籍していた
彼女達の仕事は、選ばれた男性、特に軍関係者と関係を結び、彼らの子を産みことであった

軍、特に兵士達にとって、「命の泉」は特別な軍人だけが足を踏み入る事が許された慰安所という認識であった
それゆえに、命の泉に所属する女性に自分の子を産ませた事は形のない勲章だと評価されていた

命の泉に所属する女性達も産んだ子供の数が増えるほど、報酬も増えるので積極的に男達に体を委ね、身ごもった

これは、世界を二分する大戦が勃発する10年前に、19歳で命の泉に所属する母体となったアンネの物語である

※軍人を出産、養成するための施設に所属するアンネが妊娠と出産を繰り返す話です
 尚、アンネ以外の施設に所属する妊婦達は、流産、死産という結果になっても構いません

(スムースな進行を促す為以前立てたスレを管理者権限で新たに立て直しました
 尚、元となったスレは削除致しました)

2名も無き生命を讃える者:2018/02/09(金) 01:07:13
窓から差し込む月の光に照らされた部屋に置かれたベッドの上で私は目を覚ました
横を向くと空軍の軍服に身を包んだ私よりも年上の軍人さんが部屋から出て行こうとしていた

「起こしたか?」
私は首を横に振るうと彼は黙って部屋を出て行った
部屋の中には、男の人の匂いがまだしっかりと残っていた
そして、私の胎内にも彼の子種がしっかりと注ぎ込まれていた
彼と交わるのは痛かったが、これも私の「軍人の子を身籠り、産み落とす」という勤めのための行為だ

ここに来て半年で、いろんな軍人さんに体を委ねてきた
もうそろそろ、私に子供が宿ってもおかしくないはずだったが、未だに私は妊娠を経験しいなかった
娼館と違って、ここは軍人さんの子供を身籠り、出産するための施設だ
いい加減、妊娠していないと資格無しとここの管理人に判断されてしまう
もし、そうなったら身寄りのない私は凍え死ぬしかないだろう

「神様、そろそろ私に子供を授けてください」
私は、彼の子種で汚れたまま、一人呟き、天井を見た

この時、私の祈りが届いたのか、私の胎内に漂っていた卵子と彼の精子が結びつこうとしていたのだ
けど、私はこの時はそのことを知らず、妊娠しているか気になっていた

この時、私は19歳……私の人生が一変するあの大戦が起こる10年前の晩春のある日の晩の出来事だ

※この話の技術水準は大体WW2相当だと思ってください

3Jony:2018/02/11(日) 12:25:32
(数ヶ月後…)

いつものように起床し、朝食を食べようと食堂に向かった時、
「!?うっ、うぷっ…」
突如吐き気がして、私はトイレに駆け込んだ

「うぇっ オエェー……」
一体何が起きたのか分からなかった
だがこのままではマズいと思い、すぐに医師に相談しにいった

4名も無き生命を讃える者:2018/02/12(月) 00:52:18
「ふむ……吐き気がするね……毎日の体温も高い状態が続いて、生理も遅れているわよね?」
「はい……今も吐き気がします……こんな事は初めてです」

私は吐き気を抑えながら、この施設の医者であるアンネ先生に自分の症状について話した
アンネ先生は、15年前から始まった命の泉計画の参加者で、今は40歳だがそうだと思えないほど若々しい

20年前の国境紛争では、軍医として従軍経験があり、さらに施設の女性達の健康を管理してる凄腕の医師だ
そして、彼女自身も施設の母体として、2人の子供を出産した事もある経産婦でもある

「さきほどの尿検査の結果を待つ必要があるけど、医者と経産婦としての経験から考えると……」
アンネ先生は少し、黙ってからこう断言した

「間違いなく、あなたは妊娠している可能性が高いわ」
「本当ですか!?」

私はアンネ先生の言葉に笑みを浮かべた

5名も無き生命を讃える者:2018/02/13(火) 00:47:54
その翌日、私の元に国の医療機関から私が妊娠している事が伝えられた
そして、私は施設の未妊棟から妊婦棟に部屋が変わり、出産もしくは流産するまでの間、勤労が免除されることになった

施設の女性は、毎晩軍人の子を身籠るための抱かれるが、娼婦ではないために個別の仕事を持っている者も多い
正確には、生活を保障する代わりに、軍人の子を出産する事が条件だ

私の場合は、この施設から少し離れた弾薬工場で、小銃の弾を作る仕事を割り当てられていた
勿論、身寄りもない私には衣住食と職が保障されるのは魅力的で、そのために男に抱かれても良かった

だが、今は私に宿った新しい命を産み落とすのが、私の役割だ
「この中に赤ちゃんが……私の中に……」

私は出産と妊娠に若干の不安を抱きつつ、出産するまでの間に過ごす妊婦棟に向かった

6ニューダ:2018/02/13(火) 01:07:01
妊婦棟に入ると、すぐに三人の妊婦が私を出迎えてくれた。
「あ、アンネひさしぶり!」
一人は、同じ工場で働いていたディーナ。
私より一足先に妊娠したとは聞いてたけど、まさかまた会えるなんて。
「本当に久しぶりね、ディーナ。すっかり妊婦さんになって」
えへへ、と笑う彼女は、以前とあまり変わりないように見えた。
「貴方が新しく入ってきた人?私はマルグリット、よろしくね」
優しい笑顔の女性、マルグリットさん。
「マルグリットさんはね、ここのリーダーみたいなもんなの。もう何人も産んでるベテランだし」
「ディーナの言うとおりよ。もう5人目だもの」
そこまでくれば、かなりの報奨金がもらえるだろう。
できればこの人を目指したいと、私は思った。
「……」
そして最後の一人。
明らかに私より年下で、お腹もまだ目立っていない様子の、手帳を持った子。
「えっと、あなたは……?」
話しかけると、女の子はペンを取り出して手帳に書き始めた。
「わたし タニア」
たどたどしい文字でそう書いてあった。
「……タニアはね、この国の出身じゃないの。血筋は父母ともにこの国なんだけど」

7名も無き生命を讃える者:2018/02/13(火) 01:48:20
ディーナが困ったように言うとタニアが手帳に書き込み、私に見せた

「うまれ タワン」
「タワンって、あのソビロに近い国じゃない」

私はタニアの出身地がタワンと聞いて驚いた
私達が住む国、ホーンベッドと海を隔てた仮想敵国であるソビロに近い場所にある内陸国だ
今もとソビロと衝突寸前というほど、緊張関係が続いていると新聞に書いていた
そして、タワンがソビロと軍事衝突に至った時、近いうちに我が国も参戦するであろうと世間では噂されている

「まぁ、タニアに何があったのか分からないけど、一人でこの国に来て施設の母体に志願したのさ」
「でも、あなたは何歳なの?」

私が彼女に尋ねるとマルグリットさんは肩をすくめていった
「17歳よ……出産時は帝王切開になるかもしれないって」
「17歳……若すぎるわ」

私は未だ発達途上でありながら、母になろうとする彼女を見る
彼女は無言ながら、すべてを覚悟していると私につたえるかのように私を見つめていた

8名も無き生命を讃える者:2018/02/18(日) 00:33:14
そして、私はマルグリットさんに案内されるように妊婦棟の自分に割り当てられた部屋へ向かった
マルグリットさんは、5度目の妊娠だからか、大きなお腹に苦になってないように見えた
「そうそう、あなたの荷物は職員の人がすでに運び終えているから」
「ありがとうございます……今で五人目なんですよね?」
「そうだよ……それがどうしたんだい?」

マルグリットさんは首を傾げて、私を見る
今で5人目ということは、すでにこの世に生を受けたマルグリットさんの子供が存在するはずである
それなのに、ここに来てからこの施設の中で子供の姿を見ていない

「あなたが今まで産んだ赤ちゃんはどこにいるのか気になって」
「子供達はこの隣にある児童用の施設で育てられているよ……その気になったら、会いにいけるよ」
「そうですか……じゃあ、わたしのお腹の子が産まれたらそこで育てられるという事ですか?」
「そう……軍人として育てられるのさ……このな時勢にも関わらずね」

そう言って、マルグリットの表情が曇ったが私はその理由が理解できた
世間では、近いうちに戦争が起きると噂されているからだ……そして、軍人と育てられた彼女の子はその最前線に向かう事も容易に想像できた

9名も無き生命を讃える者:2018/03/25(日) 00:08:03
「でも、私は胎内にいる子を産むつもりだし、子宮が壊れるまで、軍人さんに抱かれ、身籠るつもりさ」
マルグリットは笑いながら、膨らんだ腹部をさする

例え戦争が起きて、子供達が戦死することも覚悟している……軍人の母としての彼女がそこにいた

もし、噂通り戦争が起きて、産まれた子供達が出陣した際、彼女と同じように笑えるのだろうか
私はそう自分自身に問いかけていた


私が妊婦棟に移ってから数ヵ月が経った
私のお腹は、目立ってはいないが全裸になれば、すぐに妊婦だと分かるほどに膨らみ帯びていた
胎動とかは、まだ感じる事はできないがアンネ先生は、もう胎盤が完成していもおかしくない時期だと言っていた
その証拠に、妊婦棟に移った当初に襲った悪阻は、今じゃほとんど収まっていた

しかし、ここに移ってから私達妊婦は軍人の子を身籠っていても平等ではないと実感するようになった
マルグリットさんみたいに何人も出産した女性と流産を繰り返した女性じゃ周りの目が違うと思った

実を言うとディーナも今の妊娠の前に、一回流産を経験したことがあった
そして、流れた子の父親となる軍人に酷い暴力を受けた事があると聞いた
それと、暴力を受けても周りの女性達が助けてくれなかったことも

10Jony:2018/05/08(火) 23:02:14
その事を知って、私は嘆いた。
何故そんなに酷い事が出来るのかと、ディーナさんは悪くないじゃないかと、
それを聞いていた妊婦の一人が言った。

「あいつらにとってアタシたちは、戦力を増やすためだけの道具にすぎない。
あの件についても、大事な赤子(兵士)をダメにしちまったんだから、罰を受けても仕方のない事なのさ…」

11名も無き生命を讃える者:2018/05/09(水) 19:25:09
「アタシも二度も赤子をダメしちゃったから、今度こそ元気な子を産まないとけないんだよ」
その妊婦は臨月間近と思わせるほど大きなお腹をさすりながら言う

その時の彼女の表情は暗かった

「二度もダメにしちゃったって?」
「最初は流産で、二度目は死産だったよ……自分の命と引き換えにあの子達を産み落とせたらどんなによかったか」

12Jony:2018/09/19(水) 20:39:29
「お、落ち込まないでください。そんなに暗い顔してたら、お腹の赤ちゃんにも悪いです!」

「アンネ…」

その妊婦は、しばらく自身の腹を見つめ―――

「…確かにそうだな、過去を引きずってても仕方ねぇ。
今のアタシに出来ることは、この子たちを無事に産むことだ。」

―――と、明るい表情で言った。

13名も無き生命を讃える者:2019/01/19(土) 16:46:31
そして、その晩に私は自室のベッドの上で自分の胎内に宿る子供のことを思った
もし、何かがあって胎の子が流れたり、死産してしまったら腹の子の父親となる軍人さん達はどう思うのだろうか

正直、命の泉に所属していなかったら淫乱と呼ばれてもおかしくない人数の軍人達に抱かれた末に身ごもった
実を言うと胎の子の父親が誰かまったく分からない

子供の死を嘆いてくれるのか、ダメにした私に怒りをぶつけるのか

「あなたのお父さんがどう思うともあなたは私の子供だからね」
私はわずかに膨らみを帯びた我が子が宿る子宮がある下腹部を撫でた

14Jony:2019/02/28(木) 22:09:59
(それからしばらくは穏やかな日常が続き・・・)




ある日、ドタドタと騒がしい音で目が覚めた

部屋を出ると、年配らしき女性が慌ただしく廊下を走り回っていた

「あの…どうかなさったんですか?」

「え?、あっ、あんたちょうどいい所に!
さっき○○号室で産気づいた子がいるって連絡が入ってね。
悪いが先にこれ持って行ってくれないかい」

と、出会い頭に救急箱みたいなものを渡してきた


お腹を気遣いつつ、なるべく早足で○○号室へ
扉を開けると、部屋にいたのは――――

15名も無き生命を讃える者:2019/03/07(木) 20:31:01
自分と同じくらいの女性がベッドの上で自分よりも大きく膨らんだお腹を抱えていた
彼女の艶やかな黒髪は、よほど四苦八苦したせいか大きく乱れており、顔には汗がにじんでいた
そして、彼女の股座からは水のような物……羊水が溢れ出していた

「あ…あなたは…アンナさんよね?」
「そうですけど、破水しているじゃない、いつから陣痛が起きていたの?」
「さっき、股座が水が溢れて……その直後に…あぁ!?」


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