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【R-18】少女「おじ様……今、幸せですか?」男「……キミは?」

1 ◆vHwv81D.XU:2017/09/13(水) 21:25:23 ID:ofka0vcgO
父一人娘一人の家庭
母親は元々体が弱く、自分の命と引き換えに娘を産み落とす
男は娘を深く愛し懸命に育てていた

娘「お父さん」

男「ん?」

娘「明日は休みだよね?」

男「何だ?どこかに連れていって欲しいのか?」

娘「違うよ、家に友達呼んでいい?」

男「お前の友達って言うと……」

娘「あっ、お父さんは知らない子なの」

男「……新しい友達か?」

娘「一年生と二年生の時に同じクラスだった子でさ、三年と四年は違うクラスだったの」

娘「それでまた今年は同じクラスになってさ……こう……積もる話が……」

男「何が積もる話だよ……自分の部屋は自分で掃除しろよ?」

娘「はぁい♪」

男(……もう五年生なのにまだまだ子供だな……)

娘が友人を家に呼ぶという何の変哲もない行為
しかし、その友人は男の運命を大きく変える存在だった

3 ◆vHwv81D.XU:2017/09/13(水) 21:30:48 ID:ofka0vcgO
男が少しだけ距離を取った瞬間、少女の表情が一変する

少女「こんにちは、おじ様♪」

娘と同様に小学生らしい屈託のない笑顔
そこには先ほどのような恐怖は感じられなかった

男(……何だ……さっきのは……)

腰まで伸びた黒髪
大きな瞳に小さな唇
発育もよく顔立ちも整っていたが、その全てに子供らしさがあった

男「……」

最初に感じたイメージとかけ離れた可愛らしさ
男はそのギャップに戸惑いを隠せずにいた

少女「……おじ様?」

男「……」

娘「お父さん、どうしたの?」

男は娘の声で我に返る
目の前では娘と少女が心配そうに自分を見つめていた

4 ◆vHwv81D.XU:2017/09/13(水) 21:33:24 ID:ofka0vcgO
娘達の不安を取り除くように男は笑顔で答える

男「悪い、ちょっとボーッとしてた」

娘「お父さん……もしかして……」

イタズラっぽい表情で娘が男の顔を除きこむ

男「な……何だ……?」

娘「……少女ちゃんが可愛いから見とれてたんでしょ?」

男「バ……バカ言うなよ……」

娘「アレアレ?ひょっとして本当に……」

楽しそうに娘が男をからかう
すると後ろの方で少女が小さく笑った

少女「うふふっ♪」

娘「ん?……どうしたの?」

少女「ずいぶんと仲がいいのね?」

娘「あっ……ゴメン……」

少女「謝る必要は無いわ、悪い事はしてないんだから」

娘「そ……そうだね……」

男(……何の話してるんだ……?)

二人の奇妙なやり取りに疑問を感じつつも、男はそれを口にはできなかった

5 ◆vHwv81D.XU:2017/09/13(水) 21:36:34 ID:ofka0vcgO
挨拶を済ませた男は自室でパソコンをぼんやりと眺めていた
娘の連れてきた友人
その少女の事が頭からずっと離れずにいた

男「……」

最初に感じた毒のイメージ
そして実際に見せたあどけなさ
真逆の印象を合わせ持つ少女は男の心を強く捉える

男(一体……どっちが本当のあの子なんだ……?)

男(……)

答えの出せない自問自答を男はいつまでも続けていた

6 ◆vHwv81D.XU:2017/09/13(水) 21:39:52 ID:ofka0vcgO
それから数時間経ち、夕方になろうとする時刻に男が娘の部屋を訪ねる
部屋の扉を叩くと娘が顔を出した

娘「なぁに?」

男「夕飯はどうするんだ?良かったら友達も……」

娘「あっ……ちょっと待ってて」

そう言うと娘は室内の少女に声をかける

娘「ねぇ、ウチで夕飯食べていく?」

少女「……ご迷惑じゃないかしら?」

男「気にしなくていいよ、二人分も三人分も変わらないから」

少女「えっ……おじ様が作ってくれるんですか!?」

男「まぁ……そのつもりだけど……」

少女「……なら……迷惑でないなら……是非とも……」

男「そ……そうか……何か食べたい物はあるかな?」

少女「私……手作りハンバーグが食べたいです」

男「分かった、じゃあ買い物に行ってくるから少し待っててくれ」

少女「はい、ありがとうございます♪」

男が夕飯を作ると言った瞬間から、少女は熱を帯びた瞳で男を見つめる
その視線は無邪気さと淫猥さが混じり、男の胸を再びざわつかせていた

7 ◆vHwv81D.XU:2017/09/13(水) 21:42:54 ID:ofka0vcgO
その日の夕食は三人でとりとめの無い話をしながらの物だった
娘も少女も楽しそうに会話をし、男も笑顔で二人を見ている
そして夕食が終わり一休みしているとおもむろに少女が口を開いた

少女「そろそろ帰らないと……」

娘「えーっ、ウチに泊まっていきなよ」

少女「ダメよ、明日は学校があるでしょ?」

娘「それはそうだけど……」

少女「そんな顔しないの、また明日ね?」

娘「うぅっ……」

少女「うふふっ、その気持ちは嬉しいわよ♪」

まるで姉妹のような、ともすれば親子のようにも感じられる会話
どこか幼いところがある娘には良い友人だと男には感じられていた

8 ◆vHwv81D.XU:2017/09/13(水) 21:45:13 ID:ofka0vcgO
時刻は20時近く、小学生を一人で帰らせるには遅い時間
男は少女を家まで送って行くことした

少女「おじ様、今日はありがとうございました」

男「……家まで送って行くよ」

少女「そんな……一人で帰れますから……」

男「いや、少し遅い時間だ……女の子を一人で帰らせるわけにはいかない」

少女「では……お願いします……」

その言葉に男は小さく頷くと娘に告げる

男「そういう事だから、ちゃんと戸締まりしておけよ?」

娘「はぁい♪」

男「それじゃ……行こうか?」

少女「はい、お願いします」

男「……そう言えばキミの家はどこにあるんだ?」

少女「あの……」

娘「近所の高台に大きな家があるでしょ?」

男「あのお屋敷みたいな家か?」

娘「そう、あのお屋敷だよ」

男「そ……そうか……」

少女「はい……」

男の稼ぎでは手の届かないであろう豪邸
まさか目の前の少女がそこに住んでいるとは男の想像の埒外だった

9 ◆vHwv81D.XU:2017/09/13(水) 21:47:05 ID:ofka0vcgO
男と少女は並んで夜道を歩いている
言葉は無かったが男には少女からの溢れんばかりの喜びが感じられていた

男(不思議な子だな……)

男(娘とはまるで違う……いや……)

娘だけではなく、その少女は男が今まで出会った誰とも違っていた

男(この子は……)

何かがズレているような
シャツのボタンを一つかけ違えているような僅かな違和感
男にとってそれが少女を気にかけてしまう理由だった

少女「……じ様?」

男「……」

少女「おじ様、大丈夫ですか?」

ぼんやりと歩いていた男に少女が声をかける

男「んっ……あぁ……ごめん、考え事を……」

少女「着きました」

男「えっ?」

少女「送って下さり、ありがとうございます」

深々と頭を下げる少女
男はいつの間にか少女の家に着いていた

10 ◆vHwv81D.XU:2017/09/13(水) 21:48:49 ID:ofka0vcgO
男の前に建っているのは少女が住む家
しかしその家に明かりは無く、寒々しい印象を男に与えた

男「……ご両親はまだ帰ってないのかな?」

少女「はい……まだ帰ってきません……」

男「そうか……お母さんも遅いのか……」

少女「……父も母も帰りは遅いんです……」

悲しげな表情で少女は答える
その様子に男は自分の無神経さを悔やんだ

男(バカか俺は……相手の事情も知らずに……)

男は目を伏せた少女の前で片膝をつく
そして少女の両肩を掴むと正面から目を合わせた

男「キミさえ良ければ……また遊びに来なさい」

少女「……」

男「娘も俺も……いつでも歓迎するよ」

少女「おじ様……」

驚いた顔を少女は見せる
だがそれは一瞬で掻き消え、すぐに子供らしい笑顔に変わった

11 ◆vHwv81D.XU:2017/09/13(水) 21:50:17 ID:ofka0vcgO
少女は笑顔のまま男に一歩近づくとその体を抱きしめる

男「キ……キミ……何を……」

少女「お願いです……もう少しだけこのままで……」

誰も居ない家に帰る寂しさからか
それとも別の理由があるのか
少女は微かに震える腕で男を抱きしめる

男「……」

しかし少女から立ち香る甘い匂いと柔らかな体の感触
それはこの場にはそぐわぬ性欲を男に意識させた

男(いかん……俺は何を考えているんだ……)

必死になって男は性欲を理性で抑えようとする
理由は分からないが、自分を頼ってきた娘と同じ年齢の少女に性欲を向ける事はできなかった

少女「……すみませんでした」

そう呟くと少女は体を離す
そしてそのまま家の門に近づくと振り返り口を開いた

少女「おじ様……またお会いしましょう……」

男「あ……あぁ……」

少女「では……また……」

あの妖艶な笑みを見せると少女は家の中へと姿を消した

12 ◆vHwv81D.XU:2017/09/13(水) 21:52:01 ID:ofka0vcgO
ここまで

13このSSの登場人物は18歳以上です:2017/09/23(土) 08:57:10 ID:sRNl6B3c0
乙ー

14 ◆vHwv81D.XU:2017/10/11(水) 23:05:25 ID:WKH6t2aEO
それから数日、男は気がつけば少女の事ばかり考えていた
父性からか保護欲からか、男は別れ際に見せた少女の姿を忘れる事ができなかった

男(……いかんな)

男(どうも集中できない……)

いつもならある程度は残業して帰る男だったが、この日は早めに切り上げる事にした

男(……明日は休みだ、少し飲んでから帰るか……)

自宅のある駅を出た男は時計に目を落とす

男(20時か……中途半端だな……)

男(飲み過ぎも良くないし……どこかで時間を潰して……)

そんな事を考えていた男に背後から声がかかる

「おじ様?」

振り向いた男の前にはあの少女が立っていた

15 ◆vHwv81D.XU:2017/10/11(水) 23:06:58 ID:WKH6t2aEO
少女は初めて会った時と同じワンピースを着ており、男はあの日の事を鮮明に思い出す

男(また……会ってしまった……)

会いたいと思いながらも会う事を恐れていた男
心の準備ができないまま会ってしまった事で激しく動揺していた

少女「やっぱりおじ様だ♪」

男「キミ……」

少女「……お仕事帰りですか?」

男「あぁ……キミは……?」

少女「私は塾の帰りなんです」

そう言って少女は持っていた鞄を少し持ち上げる

男「そうか……」

少女「時間を……もて余してますからね……」

男「……」

少女「でも……おじ様と会えたから通ってて良かったです♪」

男(うっ……可愛いな……)

自分と会えた事を素直に喜ぶ少女を見て、男の胸は少年のように高鳴った

16 ◆vHwv81D.XU:2017/10/11(水) 23:08:50 ID:WKH6t2aEO
少女は小首を傾げて男を見つめる

少女「おじ様、何かお探しでしたか?」

男「いや、ちょっと食事ができる店をね……」

少女「……まだお済みじゃないんですか?」

男「あぁ、明日は休みだからついでに一杯飲もうかと……」

そこまで聞いた少女は目を輝かせ男に言った

少女「でしたら、ウチにいらっしゃいませんか?」

男「……えっ?」

少女「私も夕飯はまだですし……父のお酒もありますから♪」

男「いや、それは……」

少女「先日のお礼もしたいので……是非いらして下さい」

男「わ……分かった」

柔らかな顔つきからは想像できない強い意思
男は微かな不安を感じながらも少女に流されていった

17 ◆vHwv81D.XU:2017/10/11(水) 23:10:39 ID:WKH6t2aEO
男は少女に導かれるように歩みを進める
隣を歩く少女は楽しそうな表情で時おり男を見上げていた

男「……」

少女「うふふっ♪」

男「……楽しそうだね?」

少女「はい、おじ様が家に来てくれるなんて思ってませんでしたから」

男(やっぱり……寂しいのかな……?)

少女の家はこの日も暗く、それが男の胸を締め付ける

男「……」

少女「さぁ……おじ様、上がってください」

門扉を開き玄関に手をかけた少女が振り向く
その顔はあどけなく、男も思わず頬がゆるむ

少女「……おじ様?」

男「いや……それじゃ、お邪魔させてもらうよ」

少女「はい♪」

玄関の扉が開くと暗い廊下が見てとれる
楽し気な少女とは対称的に、重々しい雰囲気が家の中に満たされていた

18 ◆vHwv81D.XU:2017/10/11(水) 23:12:34 ID:WKH6t2aEO
家の中に入った少女はリビングに通じるドアを開ける
そして男の方を向くと声をかけた

少女「おじ様、少し待ってて下さい」

男「あぁ、分かった……」

軽く微笑んだ少女がリビングに姿を消すと同時に明かりが灯る
僅かだか暗闇ではなくなった事に男は安堵した

男(何か……緊張するな……)

少女の家に招かれた事自体も男に緊張を強いている
しかし、それ以上に少女の事を深く知れば戻れなくなるという予感が男にはあった

男「……」

その時リビングのドアが開かれ再び少女が姿を見せる
次に少女は持っていたスリッパを男の前に揃えて置いた

少女「どうぞお上がりください」

男「あ……あぁ……お邪魔します……」

少女「……こちらです」

リビングのドアを静かに開き、少女は妖しい笑みを見せた

19 ◆vHwv81D.XU:2017/10/11(水) 23:13:21 ID:WKH6t2aEO
ここまで

20 ◆vHwv81D.XU:2017/11/11(土) 22:28:33 ID:EVaKSbYUO
リビングに通された男は室内の様子を見て言葉を失う
床には塵一つ落ちておらず、部屋の中は全てが綺麗に整頓されていた

男「……」

まるで生活感が見えない部屋
そこは人が住んでいる方が不自然とさえ男には思えた

少女「おじ様、上着を……」

しばし呆然としていた男の背後から少女の声が聞こえる
振り返るとハンガーを片手に少女が笑っていた

男「……悪いね」

少女に促されるままに男は上着を脱ぐ
渡された上着をハンガーにかけると少女はもう一度男を見上げた

男「……どうしたの?」

少女「おじ様、ネクタイも外して下さい」

男「えっ?」

少女「どうぞ楽になさって下さい……」

男「そ……そうだな……」

ネクタイを外した男はそれを少女に渡す
少女は嬉しそうに受け取り、丁寧にハンガーへとかけた

21 ◆vHwv81D.XU:2017/11/11(土) 22:30:31 ID:EVaKSbYUO
男は少女が食事の用意をしている間、テーブルにつき室内を眺めていた
先ほどとは違い自分のスーツが壁にかかっていたが、逆にその事が生活感の無さを強調している

男「……」

キッチンに目を向けると少女が楽しそうに鍋を温め
近くの棚には高級そうな酒が何本も並べられていた

男(アレがお父さんのお酒ってヤツか……)

あちこち観察していると男の前に皿が置かれる

少女「お待たせしました」

男「んっ……」

皿にはロールキャベツが盛り付けられ、その横にはバゲットの入った籠があった

男「……パンで食べるの?」

少女「あっ……すみません、すぐにご飯を……」

男「いやいや、大丈夫だよ」

少女「でも……」

男「さぁ、キミも座って」

少女「……はい♪」

可愛らしく微笑んだ少女が男の隣に座ると、二人は少しの間見つめあった

22 ◆vHwv81D.XU:2017/11/11(土) 22:32:02 ID:EVaKSbYUO
夕飯を食べ終えると少女は席を立ちキッチンに向かう
そしてグラスと氷、水差しの乗ったトレイを持って戻ってきた

少女「おじ様、何を飲まれますか?」

男「いや、やっぱり勝手に飲んでしまうのは……」

少女「大丈夫です、こんなにあるから2〜3本無くなっても分かりませんよ」

男「でも……」

少女「それに父は集める方が好きで……あまり飲みはしませんから」

男が棚に目を向けると確かに封がされたままのボトルも見られ
中には箱に入ったまま置かれているものもあった

男(困ったな……飲まないと納得しなさそうだ……)

少女「……おじ様?」

男「じゃあ……ウイスキーを貰おうかな」

少女「はい、分かりました」

嬉しそうに笑った少女は棚に近づき、踏み台を使うとウイスキーのボトルを取り出した

23 ◆vHwv81D.XU:2017/11/11(土) 22:33:45 ID:EVaKSbYUO
席に戻った少女は手際よくウイスキーの水割りを作り男の前に置く

男「……ずいぶん慣れてるんだね?」

少女「父がお酒を飲む時は、いつも私が作っていたんです……」

男「……」

少女「たまにでしたけど……それで……」

男「そうか……」

少女「あっ……忘れてた……」

男「何をだい?」

少女「おじ様、少しだけお待ち下さい」

そう言い残すと少女はキッチンに向かい、チョコレートの盛られたガラスの器を手に戻ってくる

男「それは……?」

少女「チョコレートです」

男「……チョコレート?」

少女「そのウイスキーはちょっと甘いのでチョコレートが合うと……」

男「そ……そうなの?」

少女「もしかして……お嫌いでしたか……?」

男「いや、嫌いではないけど……ツマミには……」

少女「……では……ベーコンやソーセージにしますか?」

男「悪いね、せっかく用意してくれたのに……」

少女「いいえ、招待したのは私の方ですから」

軽く微笑みんだ少女は再びキッチンに姿を消し、しばらくすると肉の焼ける香ばしい匂いが漂い始めた

24 ◆vHwv81D.XU:2017/11/11(土) 22:35:29 ID:EVaKSbYUO
室内に満ちる肉の焼ける匂いと音
男はそれを感じながら手の内のグラスを見つめ、昔を思い出していた

男(……アイツもああやってよく作ってくれたな……)

今は亡き妻との思い出に浸り、男は懐かしさと悲しさを同じくらい感じていた

少女「お待たせしました」

男「……んっ?……あぁ……ありがとう……」

グラスを見つめ続ける男の前にベーコンとソーセージの乗った皿が差し出される
しかし男はどこか上の空といった様子だった

少女「おじ様……大丈夫ですか?」

男「……どうして?……俺は平気だよ?」

少女「でも……何だか泣きそうな顔を……」

男「……」

心配そうに男を見つめる少女
その瞳は小さく揺れ、不安と怯えが見てとれた

25 ◆vHwv81D.XU:2017/11/11(土) 22:36:29 ID:EVaKSbYUO
ここまで

26 ◆vHwv81D.XU:2017/12/10(日) 23:41:23 ID:dugZpvYIO
少女は男の隣に座ると小さな手をそっと伸ばす
そして少し躊躇った後に男の膝にその手を乗せた

少女「おじ様……」

男「アイツから……娘から母親の事は……?」

少女「……聞いています」

男「そうか……」

少女「思い出していたのですか……?」

男「俺は……アイツを幸せにできたのかな……」

遠い目で天井を見る男の隣で少女は黙りこむ
部屋の中にはやや重苦しい空気が流れていた

27 ◆vHwv81D.XU:2017/12/10(日) 23:44:10 ID:dugZpvYIO
少しの沈黙の後、意を決した少女が口を開く

少女「……どんな方だったんですか?」

男「……」

少女「おば様は……どんな方だったんでしょうか?」

その問いかけに男はウイスキーを半分ほど呷り答える

男「……とても強い人だったよ」

少女「……」

男「少し……長くなるよ?」

少女「聞かせて下さい……」

男「俺とアイツは高校の同級生でね……と言っても本当はアイツが二歳年上なんだ」

少女「……」

男「ずっと入退院を繰り返していてね……卒業してからは少し良くなったんだが……」

男「俺は……最初は子供を作る気は無かった……」

男「でも……アイツは……」

自分の膝に乗せられた手を無意識で男が握る
少女はその上から更に手を重ね、しっかりと握り返した

28 ◆vHwv81D.XU:2017/12/10(日) 23:46:01 ID:dugZpvYIO
男「……俺との子供が欲しいって……どうしても産みたいんだって……」

少女「……」

男「アイツだって妊娠や出産の危険性は分かってた……だけど……最初で最後の我が儘だと……」

少女「おじ様……」

男「……妊娠が分かった時のアイツは嬉しそうに笑ってた」

男「俺の子供が産めるって……笑ってた……」

少女「……辛いのでしたら……もう……」

男は少女の手を強く握り、弱々しい笑顔で答える

男「大丈夫……キミに……聞いて欲しい……」

少女「……」

その笑顔を見た少女もまた強く握り返し、真剣な眼差しで男を見上げた

29 ◆vHwv81D.XU:2017/12/10(日) 23:47:36 ID:dugZpvYIO
男「俺は考えが甘かった……アイツの笑顔を見て……」

男「もしかしたら、アイツも子供も……無事に生まれてくるんじゃないかって……」

少女「……」

男「でも……やっぱりダメだった……」

男「出産が近づくにつれ体調が悪くなってさ……」

男「子供か母体か……どっちか……選べって……」

辛い過去を思い出した男が涙をこぼす
その涙を指で拭った少女は男の体を優しく抱きしめた

男「……ごめん」

少女「……いいえ」

回された少女の腕に軽く手を重ね、男は話を続ける

男「俺……選べなかった……」

男「……選べないまま……時間だけが過ぎて……」

少女「……」

男「そうしたらアイツ……言ったんだ……」

男「私の……命と……引き換えにしても……産みます……って」

途切れ途切れの言葉で絞り出すように男は話続ける
その姿には後悔と自責が色濃く見てとれた

30 ◆vHwv81D.XU:2017/12/10(日) 23:49:46 ID:dugZpvYIO
少女「素晴らしいお方だったのですね……」

男「アイツ……幸せだったのかな……」

少女「……」

男「娘が生まれて……1週間後だった……」

男「私の分まで生きて下さい……娘と一緒に生きて下さい……」

男「私の事は……たまに思い出してくれればいいって……」

少女「……おば様は幸せだったと思います」

男「……」

少女「命をかけて子供を産みたいと思える相手と出会い……」

少女「……亡くなった後もこれほど愛されているのですから……」

男「……そうだと……いいな……」

寄り添うように男を抱きしめていた少女が不意に立ち上がる

男「……」

少女「おじ様……お風呂を用意しますのでお入り下さい」

男「えっ……」

少女「目を腫らして帰ればあの子が心配しますよ?」

男「そ……そうだね、キミの言う通りだ」

涙を流し娘と同じ年の少女に甘えてしまった
そう感じた男は照れ隠しのように少しだけ笑った

31 ◆vHwv81D.XU:2017/12/10(日) 23:50:40 ID:dugZpvYIO
ここまで

32 ◆vHwv81D.XU:2018/01/10(水) 23:46:38 ID:FqZDCss6O
少女がお風呂の用意をしている間、男は娘への連絡をしていない事を思いだした

男(しまった……もう22時か……)

慌てて携帯電話を取り出し娘にかける
すると少し眠そうな娘の声が聞こえた

娘『……どうしたの?』

男『いや……今日は帰りが遅くなりそうだから……』

娘『んー……じゃあ先に寝ちゃうね?』

男『ああ、ちゃんと戸締まりしておけよ?』

娘『はぁい……』

通話が終わったところでタイミングよく少女が姿を現す

少女「あの子に電話ですか?」

男「うっかりしてたよ……」

少女「ふふっ、あの子はお父さんが好きだから……頑張って起きてたんじゃないかしら?」

男「……悪い事しちゃったな……」

少女「なら……明日は可愛がってあげて下さい」

そう言って少女が男に着替えを差し出す

男「コレは……?」

少女「来客用の着替えです……おじ様のシャツと下着は洗って乾燥機に入れますので……」

男「でも……」

少女「いけません、お客様に洗ってない服をもう一度着せるなんて事はできません」

男「……分かった」

押しきられた形の男は着替えを手に取ると、少女の後を歩き浴室へ向かった

33 ◆vHwv81D.XU:2018/01/10(水) 23:48:08 ID:FqZDCss6O
入浴を終えた男は着替えの上に一枚のメモが置かれている事に気づいた
そこには二階に来てくださいと書かれ、男はそれに従い二階へと上がっていく
二階にはいくつか部屋があったが、その内の一つだけ扉が開かれ明かりが漏れていた

男(……この部屋かな?)

扉の隙間から中を覗くと少女がローテーブルの上にウイスキーとツマミを置いていた

男(あぁ……さっきの……)

軽くノックをした男が扉を開ける
少女は振り返り笑顔で迎え入れた

男「……ごめんね、飲みっぱなしで……」

少女「いいえ、私の部屋ですけれど飲み直して下さい」

男「……」

少女「おじ様のシャツと下着はまだ洗濯中なので……乾くまでには少し時間が……」

男「じゃあ……頂こうかな……」

少女「はい♪」

男の言葉に少女は嬉しそうに答えた

34 ◆vHwv81D.XU:2018/01/10(水) 23:49:22 ID:FqZDCss6O
ウイスキーを飲む男を見ながら、少女が遠慮がちに口を開く

少女「あの……おじ様?」

男「ん?」

少女「……その……私もシャワーを……」

男「あっ……そうだよね……」

少女「すみません……」

男「いやいや、キミの家なんだから謝る必要はないよ」

少女「でも……何だか失礼だと思って……」

男「女の子なんだし、お風呂入りたいのは当たり前だよ」

少女「……それでは……失礼して……」

男「ごゆっくりどうぞ」

少女「ふふっ……部屋の中は自由に見て下さって構いませんよ?」

男「……」

タンスから着替えを出した少女は少し笑いながら部屋を後にした

35 ◆vHwv81D.XU:2018/01/10(水) 23:50:34 ID:FqZDCss6O
一人になった男は悪いとは思いながらも少女の部屋を観察していた
一階と比べれば生活感は見られたものの、自分の娘の部屋よりは整頓されている

男(……几帳面な子なのかな……)

部屋の中をあちこち見ていた男の目が少女の使っている机で留まる

男(アレは何だ……?)

視線の先にあるのは机の上に伏せられた写真立て
無意識で立ち上がった男は写真立てを手に取る

男(コレ……あの子のお父さんか?)

写真には今より少し幼く見える少女と、その父親らしき人物が写っていた
少女が自分で撮影したのか、二人は頬を寄せあい仲睦まじい様子に感じられた

36 ◆vHwv81D.XU:2018/01/10(水) 23:51:53 ID:FqZDCss6O
写真を見る限りでは親子仲は良く、男が思っていたような問題はなさそうだった

男(……家族仲は悪くないのかな……?)

その時、机の上に置かれた時計が小さな電子音を立てた
つられるように時計を見た男は思わず声をあげる

男「……23時……?」

この時間になっても親は帰って来ず、何よりも少女に慌てる様子が無い事が男を混乱させる

男「どうなってんだ……この家は……?」

男がそんな事を考えていた時、部屋の扉が控えめにノックされ少女が顔を覗かせる

少女「あの……」

男「ど……どうしたの?」

少女「その……何と言いますか……」

男「ん?」

少女「つい……いつものクセで楽な格好をしてしまって……」

男「……なんだ、そんなの気にしなくていいのに」

少女「……でも……おじ様にだらしない姿をお見せするのは……」

男「さっきも言ったけど、キミの家なんだから遠慮する必要はないよ」

少女「では……失礼して……」

そう言って少し頬を赤くした少女がゆっくり扉を開いた

37 ◆vHwv81D.XU:2018/01/10(水) 23:52:42 ID:FqZDCss6O
ここまで

38 ◆vHwv81D.XU:2018/02/10(土) 23:09:41 ID:Ku4vmLIMO
部屋に入ってきた少女を見て、男は息を飲む
少女は男物のワイシャツを着ているだけで、その裾からは白く眩しい素足が見えていた

男「……」

少女「このワイシャツは父の物で……大きくて楽だからパジャマ代わりにしてるんです」

男「……」

少女「……」

男と少女はしばし無言で見つめ合う
そしてしばらくすると少女はベッドに座り男を見上げた

男(まただ……またこの目だ……)

少女は蠱惑的な表情を見せ、男にはまるで早く自分を抱けと言っているように思えた

少女「おじ様……?」

男は誘われる様に少女の隣に腰を下ろす
すると少女は男に腕を絡め、その小さな体を預けた

39 ◆vHwv81D.XU:2018/02/10(土) 23:11:45 ID:Ku4vmLIMO
自分に寄り添う様に座る少女に男が問いかける

男「……もしかして……ご両親は帰って来ないの?」

その言葉に少女が僅かに身を強張らせる
無言の肯定に男は胸が軋むような感覚を覚えた

少女「父も母も……帰ってきません……」

男「……」

少女「……でも……今日は寂しくありません……」

男「……どうして?」

少女「おじ様が……傍に居てくれますから……」

男(……あぁ……もうダメだ……)

潤んだ瞳に上気した頬、そしてワイシャツ越しに透けて見える体のライン
自分を見上げる少女のあまりに扇情的な姿に、男の理性はついに限界を迎えた

40 ◆vHwv81D.XU:2018/02/10(土) 23:13:44 ID:Ku4vmLIMO
本能のままに男が少女を押し倒す
一瞬だけ驚いた顔を見せた少女だったが、すぐに男に向けて微笑んだ

少女「……いいですよ……おじ様なら……」

男「……」

少女は押し倒されたまま手を伸ばし、枕元のリモコンで明かりを落とす
そして男を少しだけ見つめると静かに目を閉じた

男(……やっぱり初めてじゃないのか……)

薄々勘づいていた事が確信に変わる
少女はこれから何をされるのか明らかに理解していた

男「……」

少女「おじ様……きて下さい……」

瞳を閉じたまま少女が誘う
男はこの小さな妖婦に抗う事はできなかった

41 ◆vHwv81D.XU:2018/02/10(土) 23:15:12 ID:Ku4vmLIMO
薄明かりの灯る部屋で男はワイシャツの裾から少女の下着を抜き取る
次にボタンを一つずつ外し、ゆっくりシャツ開くとまだ幼い少女の裸体が現れた

少女「っ……」

男「……綺麗だよ」

恥ずかしさから、少女は顔を横に背ける
そんな少女に優しい言葉をかけた男が微笑む

少女「おじ様……」

その声に答える事なく男は少女の胸に手を伸ばす
小学生にしては発育がよいが、まだどこか硬さの残る胸は男に背徳感と興奮を与えた

男(本当に子供なんだな……)

少女「あっ……んっ……ダメ……」

体つきこそ幼かったが、男の愛撫に対する反応は女そのものだった
小さな体を捩り快楽を感じるその姿
それは男を狂わせるには十分な効果を持っていた

42 ◆vHwv81D.XU:2018/02/10(土) 23:16:59 ID:Ku4vmLIMO
男は夢中で少女の体を味わう
かつて妻にそうしていたように指や舌で責め、少女に可能な限りの快楽を与えようとしていた

少女「お……おじ様……んんっ……」

男「……」

少女は男から与えられる快楽にしばし酔っていたが、男の手を掴むとそっと押し戻す

男「……嫌だった?」

少女「違います……おじ様も……」

膝立ちになった少女が男のズボンに手をかけると、それに合わせるように男が上着を脱ぐ
そして男の下着も脱がせた少女は露出したペニスを見て唇の端を少し上げた

少女「凄い……大きい……」

そのまま顔を近づけると少女は目を閉じ、ペニスに頬を寄せる
そして体温を確かめるように手を添え頬に当てると顔全体を使い愛撫を始めた

43 ◆vHwv81D.XU:2018/02/10(土) 23:18:06 ID:Ku4vmLIMO
ここまで

44このSSの登場人物は18歳以上です:2018/02/25(日) 23:41:11 ID:vTTmXZMQ0
ここ使ってる人おったんやな…乙です

45 ◆vHwv81D.XU:2018/03/11(日) 23:43:41 ID:8qfOL4iEO
頬で、鼻で、唇で、少女は顔中にペニスの匂いを擦り込むように愛撫する
その様子は今まで見たどの女よりも淫靡であり、男のペニスは一層力強くそそり立つ

少女「……ふふっ♪」

ビクビクと脈打つ男の象徴
それは少女の自尊心を満たし、更なる奉仕への原動力となる

少女「おじ様……逞しいですね……」

唇をペニスに寄せた少女が舌を出し亀頭を舐める
しかしその次はペニス自体にキスをし、男を焦らし始めた

男「うっ……くっ……」

刺激そのものは小さく、決して射精へ導くものではない
だが小学生に奉仕されているという事実は男の性感を高め続けていた

46 ◆vHwv81D.XU:2018/03/11(日) 23:45:18 ID:8qfOL4iEO
次第に少女の瞳は熱を帯び始め、唇はペニスから下へと移動していく
ベッドに両手をつき四つん這いで男の脚や太ももに口をつけ、その体勢のまま舌を伸ばし睾丸も舐めあげる

男「っ……」

自らの痴態を見せつけるような少女
もどかしさも手伝い男は直接的な言葉を口にする

男「く……咥えて……」

少女「……」

男の言葉を聞いた少女が小さく笑う
そしてペニスを軽く握ると緩やかに扱き始めた

少女「いいですよ……おじ様がしろと仰るなら……」

手の動きを止めた少女は小さな口を精一杯開きペニスに寄せる
そして男の顔を見つめながらペニスを口内に収めた

47 ◆vHwv81D.XU:2018/03/11(日) 23:46:41 ID:8qfOL4iEO
愛らしい顔立ちの少女がペニスに吸い付いている
少女は頬をへこませ、ゆっくりと味わうように顔を動かす

男「うっ……んっ……」

少女の舌技は大人の女にも引けをとらず、男はその快感から声を漏らす
男の感じている様子を見た少女はペニスから口を離し男を見上げた

少女「おじ様……気持ちいいですか……?」

男「あぁ……気持ちいいよ……」

少女「では……もっと感じて下さい……」

再びペニスを咥えると、今度は喉の奥まで使って奉仕を始める

少女「んっ……ぐっ……」

ペニスが喉に当たる度に少女はえずき、その献身的な奉仕は男の嗜虐心を刺激する

男(このまま髪を掴んで……いや……ダメだ……)

力任せに少女を蹂躙する
そんな行ってはならない想像に、男は強い葛藤を覚えていた

48 ◆vHwv81D.XU:2018/03/11(日) 23:47:48 ID:8qfOL4iEO
喉の奥深くまでペニスを咥え込む少女の目に涙が浮かぶ
流石に可哀想だと思った男は少女を気遣い少し腰を引こうとする

男「……辛いでしょ……?」

少女「んんっ!!」

しかし少女は男の脚に両手を回し小さく首を振った
自らの意思で苦しい思いをする
それも、ただただ男に喜んで欲しい一心で
少女の思いは男に高い優越感と深い満足感を与え、その両方が射精を急がせる

男「くっ……出るぞ……」

少女「んっ……」

通常よりも遥かに粘度の高い唾液
そして亀頭に当たる喉の感触
今まで味わった事の無い快感で男は少女の口内に精を放つ

男「あぁ……くっ……イク……うっ!!」

少女「んぅっ!?」

男の射精を少女は黙って受け入れ、それが終わるまでペニスを離す事は無かった

49 ◆vHwv81D.XU:2018/03/11(日) 23:48:59 ID:8qfOL4iEO
射精が終わり、力を失ったペニスが少女の口から抜け落ちる
少女はやや惚けた様子だったが、唇から精液が零れると咄嗟に手で受け止めた

男「……大丈夫……?」

少女「……」

男の問いかけには答えず、自分の手のひらを見ていた少女はそこに溜まった精液を飲み干す

男「……」

少女「おじ様の……美味しい……」

男「キミ……」

少女「飲んじゃいましたよ……おじ様の精子……」

そう言って少女は大きく口を開け男に見せる
口内に見えるのは綺麗に並んだ歯と可愛らしい小さな舌
男が欲望のままに放った精液はどこにも見当たらなかった

50 ◆vHwv81D.XU:2018/03/11(日) 23:49:35 ID:8qfOL4iEO
ここまで

51このSSの登場人物は18歳以上です:2020/03/23(月) 18:17:04 ID:NyIsexdg0
待機

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