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ここだけ能力者達の物語投下所part1
26
:
名無しさん
:2021/02/13(土) 09:11:31
◆
「サンキューな、あんたのおかげで助かったぜ。」
「僕からも、ありがとうございます。」
「礼を言われるようなことはしてないよ……じゃ、僕はこれで……」
戦いが終わり、一人と一匹に戻り礼を言う七郎と十夜。だが、鬼仮面は、そっけない態度で去って行ってしまった。
「あ、ちょっと待って……」
「おい、名前くらい……って行っちまったか……」
「仮面で顔も分からなかったし、何者だったんだろう。悪い人では無いと思うけど。」
「うーん……借りは返したいが、顔も名前も分かんねぇんじゃなぁ。何にせよ、不器用そうな奴だな……」
そんな鬼仮面を見て、一人と一匹はそう会話した。
◆
「……あの鬼も逃げてしまったか……」
その頃鬼仮面は、山を降りそう呟いた。倒した鬼を追い回収しようとしたが、完全に逃げられてしまったようだ。
いや、あえて逃したと言うべきか?何故なら、彼はこの後、“この世界に妖怪は居なかった”と機関に報告しようと考えているからだ。あの狐と少年を、機関が狙うのを避けたかった。そんな思いからだ。
「はぁ……調子狂うな。鬼になるって誓ったのに鬼退治までしちゃうなんて……」
もっと心を殺さなければ……でなければ、雛子は救えない。今回だけだ……別の世界では、何があっても任務を果たす……
そう決心すると、鬼仮面の姿はこの世界から消えていった……
◆
そして……
「ありゃ、俺の出る幕無かったな。」
十夜の悲鳴を聞き付け駆けつけた、鬼仮面とはまた別の少年が一人。どうやら、木陰から戦いを見ていたらしい。そんな彼も、仮面を被っていた。その名も妖怪仮面!
「カッコよく見参して、敵を蹴散らす予定だったんだけどなぁ。」
猿の頭蓋骨で作られた仮面にマフラーといった奇妙な格好の少年・妖怪仮面は、助太刀に入れなくて残念そうだ。だが……
「ま、襲われた奴らが無事なら良いか。それに……あいつイカす仮面だったな。俺もああいう仮面に変えてみようかな。」
十夜と七郎が無事だったことと、イカした仮面のヒーロー(妖怪仮面視点)を見れたことを一人嬉しく思うのだった。
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