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PERFECT YAJUE

2名無し君:2020/04/01(水) 00:27:04 ID:eRHzaRyM
野獣は疲れた顔でマンションに帰宅し、水槽で飼う大量のぷちどる先輩たちにエサを与える
野獣「お前ら、もっとおいしそうに食べろよ〜、もっと舌使って舌使って〜」
ぷちどる先輩たちを眺めながらファンレターを開封する野獣
野獣「えーと、『野獣ちゃんのイキスギター大好きです、ずっと歌い続けてください』……そうは行かないんだよなぁ。ハハハ……」
野獣「『いつも応援しています。Twitterの野獣先輩公式アカウントもフォローしちゃいました』……なにこれ? 俺ツイッターなんてやってないんだけど」
野獣「こっちの手紙は、っと…………ファッ!?」
そのファンレターにはびっしりと『裏切り者』の文字が書かれていた
野獣「怖ぁいですね、これは怖い……」
落ち込んだ様子の野獣


ドラマの現場、野獣は台本をじっと見ながら台詞を繰り返している
野獣「…………『やりますねぇ』…………『やりますねぇ』…………『やりますねぇ』…………『やりますねぇ』…………」
NSDR「野獣ちゃん、どう? 緊張してる?」
野獣「いや全然!!」
野獣の脚本には『やりますねぇ!』の部分にだけ赤線が引いてある
NSDR「……たった一言だけじゃ、緊張のしようもないか……」
野獣に聞こえないように小さくつぶやくNSDR
そこへ主演のGO・マジメ君の二人が現場に入ってくる
野獣「……あっ! お疲れさまです!」
マジメ君「どうも、お疲れさま」
GO「あ〜、君が野獣くんかぁ。俺の妹の役なんだっけ? まま、そう焦んないで。リラックス、リラックス」
野獣「ありがとうございます!」
深々と頭を下げる野獣だったが脚本家のKBTITがやってくるとGOもマジメ君もそちらへ駆け寄る
GO「あっ、久保先生こんちゃっす! いつもながら超おもしろい脚本っすね!」
マジメ君「犯人っていったい誰なんですか?」
KBTIT「それはねぇ、あとのお楽しみっ! にゃはははん♪」
KBTITは笑うが、GOとマジメ君から離れて冷や汗をかく
KBTIT「やっべえなぁ、犯人役なんてまだ決めてないんだよね……そろそろ決めないとマズいわよねぇ……」
そこへ平野がNSDRを伴ってもみ手をしながらやってくる
平野「先生、ウリ狂の新作みましたよ〜! 魅力的な登場人物に息もつかせぬ急展開、やっぱり先生の脚本は最高だぁ〜」
KBTIT「社長、ありがとナス!」
平野「先の展開はもう書き上げてらっしゃるんですか?」
KBTIT「い、いや、まだ完全には決めてないんすよ。俺の脚本はライブ感を重視するんでね〜」
平野「さっすが先生、天才肌だ〜! ……ところでどうですかな、この先でもっともっと野獣氏の出番を増やしてみると言うのは……」
KBTIT「でも、彼女アイドルでしょ? イメージもあって使いづらいんすよねぇ」
平野「だいじょうぶ、アイドルは卒業させましたから! な、NSDRくん!」
NSDR「……………………」
KBTIT「そうは言ってもねぇ……」
平野「そこをなんとか、ふぉーっふぉっふぉっふぉ〜!」
不満そうなNSDRをよそに平野らは盛り上がる
平野「そうそう、さっそくテレビ局のドラマ部門に野獣氏のファンレターが届いたんですよ。女優としての野獣氏が期待されてる証拠ですな」
一方その頃撮影セットの中にいる野獣。『やりますねぇ』を何度も口の中でつぶやく
野獣「…………『やりますねぇ』…………『やりますねぇ』…………『やりますねぇ』…………『やりますねぇ』…………」
しかし爆発音がして振り返る
GO「おいなんだ今の!?」
KBTIT「手紙が爆発したぞ!?」
ファンレターを開封した平野の手の中で小型の爆弾が破裂した。平野は手から血を流してうずくまるが「大丈夫じゃ」と言っている


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