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没BB先輩劇場

2しゃくかえせ:2016/10/07(金) 21:39:33 ID:tqLCvApQ
ホラー淫夢『てんでんご』

没理由
①面白くない
②演出ができない

「これが目的の祠か。本当にあるんだな」

道路の脇にポツンと小さな祠がある。俺が探していたものだ。

「どうされたかな?」

長身痩躯、ちょっと時代錯誤感もある作務衣を纏った中年の男に話しかけられた。

「いえ、私大学の卒業研究で過去の津波被害について調べているのですが、ここに祠があると知ってやってきた鴻野昴という者です。
失礼ですが貴方は?」

「私、平野源五郎と申します。その祠に興味を持つ人が珍しくてつい声をかけてしまったよ。」

「そうなんですか。祠があるということはここに津波被害があったというのは本当なのですか?」

「熱心なんだね。」

「ハハァ・・・。先人が残したものを正しく伝えるのは私たちの責務ですから」

「真面目な子だねぇ。祠の中を覗いてごらん。当時津波被害で亡くなられた方々の名前が記されているよ。」

祠の中を覗いてみると20名程度だろうか、津波被害で亡くなられたであろう方々の名前が連なっている。

「確かに。でも妙なんです。立地的にも津波が来るとは考えにくいですし、そもそも何時作られたものかも定かじゃない。
公の津波想定にも記されていない。」

「そうなのか。」

「あと気になったんですけど、半分の10名程「平野」という性の方が連なっているのですが、源五郎さんとゆかりがあるのですか?」

「当時は大家族も珍しくなくてね。君が言う通り立地的な油断もあったんだろう。平野家は津波で皆死んだんだ。」


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