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テスト

15 名無しさん :2019/05/01(水) 22:49:36
<SS3> カルチャーギャップ


「それじゃあ、実際に作る前にもう一度おさらいするぞぉ」
「5年生にもなればカレーくらい、そんなに念押ししなくても作れるんじゃない?」
「バニングス、それは作れる奴だから言えるセリフだ。年を取るだけで出来なかった事が出来る様になる、なんてことは有り得ないんだぞ?
 家庭科の授業は初めてだからな、家で料理したことが無ければ作れんだろう。
 そうでなくても、初めて経験することは何だって怖いもんだ」
「まあ、そうだけど・・・」
「そういや、肝心な事を聞き忘れてたな。
 そもそも、この中に包丁を扱った事のある奴は、・・・いや、この際、包丁でなくても良い。食事の準備を手伝った事のある奴は手を挙げてみろ」
「今更それ聞く?」

 教師の言葉にやや呆れつつも挙手するアリサに合わせて、はやて達も手を挙げる。だが、裕福な家庭の子女が通う学校だからなのか、単純に年齢的な問題なのか、アリサ達の他に手を挙げたのは数名だった。

「え、こんだけなの!?」
「毎年こんなもんだぞ?酷い年には全員未経験だったこともある。
 どっちかってーと、バニングスと月村が料理したことがあるってことの方が意外だと思うがな。高町に触発された感じか?」
「まあ、無いとは言わないけどね。翠屋の手伝いしてるなのは、楽しそうだし。
 でも、そういうのと関係なく、やれるようにはなっておきたいのよ」
「良い心がけだとは思うんだが、なんでまた?お前たちの家ならコックとかメイドとか居るだろ?」
「学校の教師が授業の意義を否定しないでよ。
 出来なかったら『やる』『やらない』が選択出来ないでしょ」
「流石はバニングス、ナチュラルに志が高いな。
 そう言えば、さっきはスルーしたけど不破が料理出来るってのも意外、と言う気がせんでもないな」
「そうね。あんたの事だから、『男子厨房に入らず』とか古臭い事言うかと思ったわ」
「酷い偏見だな。・・・まあ、確かに調理中に台所には入らせては貰えなかったが。
 一応言っておきますが、『料理』と言えるほど高尚な事が出来る訳ではありませんよ。せいぜい、食材を消化吸収出来る様にするための『調理』程度です」
「台所に入れて貰えなかったのにどうやって『調理』したんだ?」
「無論、野営です」
「・・・アウトドア、じゃあ、ないんだろうな」
「でしょうね。バーベキューとかキャンプが目的じゃなくて、修行とか潜伏とか襲撃とかって方がピッタリだもん」
「・・・見てたのか?」
「は?・・・図星?どれのk」
「はい、そこまで。
 えーと、不破が野営って言うと、罠とか仕掛けて狩りまでしてそうだな、はは」
「いえ、獲物が罠に掛かるまで待っていられませんから、大抵はとばr、あー、刃物を投げて仕留めてます。肉は熟成させると美味いらしいんですが、同じく時間を掛けられないので血抜きだけして内臓を・・・」
「うん、俺が悪かった。
 よ〜し、どう転がしても危なくなるようだから話を戻すぞー」

 目を泳がせる教師に注がれる生徒の『やっちまったなー』と言う生温い視線。
 恭也の常識外れな経験談は多くが笑いを取れるのだが、低確率で笑うに笑えない物が含まれているのだ。低確率なのは、勿論恭也の自主規制の賜物なのだが、規制のラインが甘いため今回の様に本人が意図しないところで地雷となることがある。
 クラスメイトも慣れたもので、こういった場合には全員一致で聞こえなかった事になるのだった。





「〜で、このまま暫く煮込む訳だ。ルーを入れた後は焦げ付き易いから、ゆっくりかき混ぜ続ける事。で、飯が炊けたら完成だ。
 手順は分かったかー?」
『はーい』

 前回の授業の復習として手順をざっくり説明した教師に生徒の復唱が返る。教師の要領が良いのか、生徒のメリハリのお陰か、紆余曲折する割にはこのクラスの授業の進行は悪くなかった。


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