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テスト

10小閑者:2018/09/27(木) 00:07:21
「そもそも、身体が成長すれば体重は増えるんだぞ。10年後なら兎も角、今気にしてどうするんだ?今の体型が理想という訳ではないんだろう?・・・いやまあ、今が理想通りだと言うなら、それが悪いと言うつもりはないんだが、維持するのは難しいと思うぞ」
「いやいや、最後のフォローはいらんて」
「うん、流石にもっと大人っぽく・・・、あれ、ひょっとして恭也君は今くらいが」
「俺の意見を挟むな。俺の女の好みなぞ俺自身把握しとらんわ」
「え〜〜・・・」
「あはは・・・。でも、なのはの言う通り、もっとスタイルは良くなりたいよね」
「むう、フェイトちゃんはもう十分スタイル良いのに・・・」
「そ、そんなことないよ?」
「そやねぇ、なのはちゃんも中2の平均位には育って来とるけど、フェイトちゃんは今からでもグラビアに出られそうな膨らみ具合やからなあ」
「ちょっ、はやて!?」

 恭也の前で何言い出すの!?と言わんばかりに驚愕と羞恥に赤らめた顔でフェイトがはやてを睨みつつチラチラ恭也の反応を窺うが、既にこの手の話題はちょくちょく出ているので恭也は無反応だ。
 恭也の反応に苦笑しつつ、からかっていたはやて自身が話題を修正する。

「まあ、恭也さんの言う事もわからんではないんやけどね。でも、いくら理屈が正しいて理解できとっても受け入れられへんねん」
「むう。分かっていた事ではあるし今更でもあるんだが、やはり、この手の話は互いに歩み寄れんな」

 分かり易く顔を顰める恭也に少女達が苦笑を漏らす。ファッション誌を熟読する恭也など想像も出来ない。
 まあ、体重に関しては余程太っていなければ一般的な中学生男子であっても痩せたいという願望など、そうは持たないだろう。

「そうは言っても、あんただって理想像くらいあるんじゃないの?もっと筋肉が欲しいとか」
「まあ、な。肉体面で言うなら、全力を出しても壊れない身体は欲しいところだな」
「え・・・?全力出すと壊れるの?」

 ある種物騒な願望を口にする恭也に、スプラッタな光景を想像してドン引きするアリサ。
 その様子を苦笑に止めて見せたなのはではあるが、恭也の回答には不満の声を上げた。

「う〜ん、でもそれだとちょっとニュアンスが違うよね?恭也君の場合、かっこよくなるためとかじゃないし」
「そうだよね。
 恭也にとって筋肉は戦うために必要なものだけど、女の子にとっての体重は絶対では・・・、えと、生死に関わるレベルで必要にはならないから、・・・う〜ん、真剣みが違う、のかな?」

 ダイエットを軽んじるような言い回しになった瞬間、眼光が鋭くなったアリサに、慌てて言葉を選び直して顔色を窺うフェイトに、荒く鼻息を吐き出しながらアリサが応じる。

「女の子にとってダイエットは真剣勝負よ!・・・まあ、死活問題じゃないのは認めるけど」
「そうだね。
 恭也君が練習に取り組む姿勢は、中学生のダイエットとは違うよね。職業、それも世界のトップモデルのレベルかな?」
「むう・・・」

 アリサとすずかも参加こそしていないが、何度か恭也達4人の鍛錬を見学している。魔法の練習という、地球人にとっては心躍る風景の中で、地味さ故に埋没していてもおかしくないはずの肉体鍛錬が何の遜色もなく印象に残っているくらいには、苛烈かつ鬼気迫る鍛錬だった。

「真剣さの度合いって言うよりは、方向性だよね。生きるためとか生活のためじゃないことにどこまで真剣に取り組めるかっていう。
 う〜ん、やっぱりわかってもらうには男の子が気にする容姿関連じゃないと・・・」
「どうしたの?なのは。何だか、ずいぶん拘ってるみたいだけど」
「だって、何だか悔しいんだもん。
 私達がこんなに身体測定に不安でドキドキしてるのに、恭也君だけ平然としてるなんて不公平だよ!」
「なんだその謎理論は?ようは、道連れが欲しいのか?」

 憤慨しているなのはに呆れたように恭也がツッコむが、はやて達は静かに視線を逸らした。なのはの発言内容の理不尽さは自覚しながらも、心情的には応援したくて援護射撃になる様な例を探しているのだ。


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