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鏡の世界の迷子の旅路 無断転載

462 名無しさん :2018/12/09(日) 23:27:33
 そうして一息ついたところで、ふと気が付いたという風に恭也が口を開いた。

「ところで、未だに会敵すらしてない段階なんだが、この調子で進めるつもりか?
 一挙手一投足を取り上げていたら、キリが無いぞ。下手したら、今日中に帰れなくなる」
「・・・まあ、出来るだけ手早くいこう」
「期待出来るのか、それ?
 ・・・で、次は?」
「どうして後ろから隠れて近付いた僕に気付いたんだ?500m以上は距離があったから気配での探知とやらの範囲からは外れてると思ったんだが。
 そう言えば、今聞いた話では僕からの先制攻撃を許容する事を前提にして待ってたって事なのに気付いたって事は、何か特殊な探知を行っていたのか?」
「一歩しか進んでねぇ・・・
 モロに顔出した上で思い切り直視したくせに何を言っとるんだお前は。
 先制を許容するとは言ったが手を抜いていないとも言ったろうが。察知したのに行動を見過ごす理由なんぞあるか」
「え?いや、どうやって察知したかが知りたいんだが・・・」
「だから答えただろうが。
 お前だって、街中を歩いていれば視線を感じることくらいあるだろう?」
「そりゃあ、あるけど・・・。え?ちょっと待て。本当に視線なのか!?」
「そう言っている。まあ、あれだけ無遠慮に視線を寄こしたからには、視線で気付かれる可能性は考慮してない事は予想していたがな。
 魔導士に出来ないからと言って一般人に出来ないと考えるのは、流石に傲慢だと思うぞ」
「ああいや、そう言うつもりはなかったんだ。と言うか、さらっと自分を一般人扱いするのは止めてくれ。
 だが、まあ、驚いて良いのか呆れて良いのか。君たちはそんなものまで戦闘に活用してるのか」
「別に、視線を感知するのが有効だから戦闘に取り入れている訳じゃない。索敵のために感覚を研ぎ澄ませた結果、遠距離でも視線を感知出来ることが事が判明しただけだ。
 ついでに言うなら、今回の様に閑散とした状況だったから特に目立ったというのも要因の一つではあっただろう」
「人混みの中なら感知範囲はもっと狭いと?」
「さあな。
 仮に俺の検知範囲の限界がその程度だったとしても、他のやつが一緒だとは限らんだろう。
 何度も言わせるな。『魔導士に出来ないから一般人にも出来ない』などという考え方では遠からず死ぬぞ」
「確かに魔導士ではないけど一般人にも括られないからな、君は。
 まあ、それは兎も角、忠告には感謝するし、これでも承知はしているつもりだ。
 単に、警戒するべき行動が認識出来ていないだけだから、これからも気付いた時には指摘して貰えると助かる」
「手の内を曝せるか。とは流石に言えんか。俺だけ一方的に魔導士の情報を搾取するのは理不尽だと言う自覚はあるし、お前達が死ぬ可能性を看過するのも寝覚めが悪いしな。
 ・・・まあ、尤も、技術体系が違い過ぎて何を知らないのか想像もつかないのは俺も同じだ。フェイトやなのはには模擬戦の時に随時指摘しているから、今まで通りあいつらから情報を汲み上げてくれ」
「う〜ん、実はフェイトも意外とミットの標準から外れているところが多いし、なのはも正規の訓練は受けてないから、案外漏れが多いんだよ」
「そこまでは面倒見切れんぞ。まあ、気付いた事は伝えるからそっちも疑問に思ったら都度聞いてくれ。
 ・・・ん?なのはの訓練はレイジングハートが組んだものだろう?標準的な内容じゃないのか?少なくとも、差異は把握していそうなものだが・・・」
「いやー・・・
 感覚で魔法を組むなのはにベストマッチしているのが関係しているのかどうかは分からないんだけど、これが意外となぁ・・・。高度な自己判断が出来る人工知能ってそういうものなのかなぁ・・・?」
「いきなり年齢の離れた部下との感性の違いに付いていけずにコミュニケーションに苦労している中間管理職みたいな表情をされても困るんだが」
「何その嫌な具体例!?
 ・・・まあいいや、次に進めよう。
 ここからは映像を見ながらにしようか」
「先は長そうだなぁ、おい・・・」

 恭也の相槌を聞こえなかった事にして、空間投影ディスプレイに先程の模擬戦の模様を再生させる作業を行うクロノであった。





続く


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