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結衣「ヒッキーがあたしの胸をチラ見してきて辛い」
1
:
名無しさん
:2017/01/07(土) 00:32:36 ID:8xbU0ZQQ
八幡「み、見てねぇよ」
結衣「絶対、見てる!」
八幡「見てねぇって」
結衣「噓ついても無駄だよ。女の子はそういう視線分かるんだから」
八幡「だから見てないって言ってるだろ」
結衣「じゃあ、さっきからチラチラどこ見てたのさ」
八幡「そ、それは……」
結衣「正直に言ったら怒らないからさ、ね?」
八幡「うっ……」
2
:
名無しさん
:2017/01/07(土) 00:33:17 ID:8xbU0ZQQ
結衣「ほらほら」
八幡「……」
結衣「ヒッキーはチラチラどこ見てたのかな?」
八幡「俺は由比ヶ浜の……」
結衣「うんうん、あたしの?」
八幡「由比ヶ浜のお団子を見てました」
結衣「そっか、あたしのお団子を見てたのか……へ?」
八幡「これで満足かよ」
3
:
名無しさん
:2017/01/07(土) 00:33:59 ID:8xbU0ZQQ
結衣「全然満足じゃないし!」
八幡「俺は正直に答えたぞ」
結衣「ウソだよ!」
八幡「嘘じゃない」
結衣「あれはどう考えても胸を見てたもん」
八幡「言いがかりはやめろ」
結衣「お団子なんか見るわけないじゃん!」
八幡「見る」
4
:
名無しさん
:2017/01/07(土) 00:34:41 ID:8xbU0ZQQ
結衣「普通お団子をチラ見なんてしないよ」
八幡「する」
結衣「なんでさ」
八幡「頭にふんわりほわほわのお団子がポコンとくっついてたら気になって見ちゃうだろ」
結衣「なにそれ……」
八幡「引くなよ」
結衣「ふんわりほわほわって……ポコンって……」
八幡「だから引くなよ」
5
:
名無しさん
:2017/01/07(土) 00:35:31 ID:8xbU0ZQQ
結衣「はぁ……」
八幡「んだよ」
結衣「あたしはね。ヒッキーに正直に言って欲しいだけなの」
八幡「……」
結衣「ヒッキーがあたしの胸を見てたとしても正直に言ってくれれば本当に怒らないつもりだったんだよ?」
八幡「……」
結衣「あたしだってさ、自分の胸が普通の人より大きいってのは自覚してる。ヒッキーが見ちゃうのもしょうがないと思ってる」
八幡「……」
6
:
名無しさん
:2017/01/07(土) 00:36:12 ID:8xbU0ZQQ
結衣「でも一日何十回もチラチラ見られると、さすがに恥ずかしいんだよね」
八幡「……」
結衣「あたしはヒッキーにチラ見の回数をもう少し抑えってって言いたかったの、でもヒッキーがチラ見してることを認めないと話が進まない、分かるよね?」
八幡「ああ」
結衣「なら、もう一回だけ聞くね。あたしの胸をチラ見してたよね?」
八幡「……はい、すみませんでした」
結衣「やっぱり見てた!ヒッキーの変態!セクハラ!視姦魔!」
八幡「お、怒らないんじゃなかったのかよ」
7
:
名無しさん
:2017/01/07(土) 00:37:16 ID:8xbU0ZQQ
結衣「正直に言えばって言ったよね?一回噓言ったからあれは無効ですぅ!」
八幡「は、はめやがったな」
結衣「ハメるとかヒッキーのえっち!」
八幡「えっちはお前だ!」
結衣「人の胸をチラ見してそのうえハメるだなんて……最低だよ。遊戯部と中二くらい最低だよ」
八幡「チラ見は認めるけどハメるは違うからな。それと俺はそこまでクズじゃない」
結衣「同じだよ。ゆきのんもそう思うよね」
八幡「違うよな」
8
:
名無しさん
:2017/01/07(土) 00:37:52 ID:8xbU0ZQQ
雪乃「……」
結衣「ゆきのん?」
雪乃「……」
八幡「雪ノ下?」
雪乃「ねぇ、比企谷くん」
八幡「なんだ?」
雪乃「どうして私の胸はチラ見しないの?」
八幡「えっ」
9
:
名無しさん
:2017/01/07(土) 00:38:37 ID:8xbU0ZQQ
雪乃「私、一度も比企谷くんに胸をチラ見されたことないのだけど」
八幡「いや、それは……」
雪乃「由比ヶ浜さんの胸はチラ見して私の胸はチラ見しないなんて不公平じゃないかしら?」
八幡「……」
雪乃「ねぇ、なぜ私の胸はチラ見しないの?」
八幡「……」
雪乃「なぜ?」
結衣「ゆ、ゆきの「黙って」はひ」
10
:
名無しさん
:2017/01/07(土) 00:39:20 ID:8xbU0ZQQ
雪乃「なぜ?」
八幡「み、見たら怒られそうだから」
雪乃「嘘ね」
八幡「う、嘘じゃねぇよ」
雪乃「ならなぜ私の太ももはチラ見するの?」
八幡「」
結衣「あちゃー」
雪乃「怒られそうだから胸はチラ見しないくせに太ももはチラ見するのね。これっておかしいと思わない?思うわよね?思いなさい!」
八幡「……は、はい!」
11
:
名無しさん
:2017/01/07(土) 00:39:57 ID:8xbU0ZQQ
雪乃「理由は何?」
八幡「……」
雪乃「黙ってないで私の胸をチラ見しない本当の理由を言いなさい。正直に言わないと後悔するわよ」
八幡「い、言えない」
雪乃「ふ、ふふふ……そう。もういいわ。今ので分かったから」
結衣「え!?今ので分かったの?あたし全然分かんなかったよ」
雪乃「……」
結衣「それでどういう理由なむぐっ」
12
:
名無しさん
:2017/01/07(土) 00:40:46 ID:8xbU0ZQQ
雪乃「どういう理由ですって?そんなに知りたい?いいわ、教えてあげる!私の胸が小さいからよ!」
結衣「むぐぐっ!」
雪乃「私は由比ヶ浜さんと違って胸が普通の人よりも小さいから見る価値がないのよ!」
八幡「そ、そこまでは言ってないぞ?」
雪乃「同じことよ!」
八幡「……」
雪乃「どうせ私の胸は小学生レベルよ。学校にブラを着け忘れてもなんの違和感もないくらい小さい胸よ」
八幡「……」
結衣「むぐぐぐぐっ」
13
:
名無しさん
:2017/01/07(土) 00:41:33 ID:8xbU0ZQQ
雪乃「下着売り場で小学生に馬鹿にされてしまうくらい小さい胸で悪かったわね」
雪乃「今でこそ小さいけれど小学生の時は誰よりも胸が膨らむのが早かったのよ?誰よりも先にブラを付けてみんなから流石雪ノ下さんだねって、将来はスタイル抜群なモデルさん間違いなしだねって言われるくらいだったのよ」
雪乃「まさかあれからほとんど大きさが変わらないなんて思わなかったわ」
八幡「……」
結衣「むぐっ……ぐぐぐぅ」
雪乃「……お母さんも姉さんも中学生の時には今の大きさだったって言うし……絶望よ」
結衣「むむっ、ぷはー、ゆきのん!」
雪乃「なに?」
14
:
名無しさん
:2017/01/07(土) 00:42:22 ID:8xbU0ZQQ
結衣「諦めちゃダメだよ。まだあたし達は成長期だからこれから大きくなるかもしれないじゃん!」
雪乃「小学生のときから今までほとんど変わらなかったのよ!もう私の成長は止まっているわ!」
結衣「そんなのまだ分かんないよ」
雪乃「わかるわ」
結衣「わかるよ」
雪乃「わからないわよ……」
結衣「ゆきのん、諦めたらそこで試合終了なんだよ」
雪乃「綺麗事は止めて、巨乳なあなたにはひんぬーな私の気持ちなんてわからないのよ」
15
:
名無しさん
:2017/01/07(土) 00:43:14 ID:8xbU0ZQQ
結衣「わかるよ……あたしも中学三年生まではひんぬーだったんだから」
雪乃「えっ……う、うそよ!」
結衣「ホントだよ。中学校を卒業するまでブラなんて付けたこともなかった。AAカップすらない真っ平らな胸だったんだよ。そのせいで中学生の時のあだ名はぺったんこ、まな板、絶壁、アホの子だったんだ」
雪乃「で、でも入学式のあなたは巨乳だったじゃない。クマさんパジャマの胸元が今にもはじけそうなくらい大きかったのを覚えているわ。春休みの短い期間でそんなに成長するなんてありえない」
結衣「ありえない、なんてことはありえないんだよ」
雪乃「っ!」
結衣「だから諦めないで人間の体には無限の可能性があるんだから」
雪乃「でもそれはあなたが特別だっただけよ。私はあなたとは違う」
16
:
名無しさん
:2017/01/07(土) 00:43:59 ID:8xbU0ZQQ
結衣「あたしは特別じゃない。特別なのは我が家に代々伝わる胸を大きくする秘伝だよ」
雪乃「秘伝?」
結衣「うん、それをゆきのんに教えてあげる」
雪乃「えっ、で、でもそれはあなたの家に伝わる秘伝なのでしょ?それを私なんかに教えていいの?」
結衣「本当はだめだけど、ゆきのんはあたしにとって特別な人だからお母さんに頼んで許して貰う」
雪乃「……どうして」
結衣「ん?」
雪乃「どうして私なんかのためにそこまでしてくれるの……」
17
:
名無しさん
:2017/01/07(土) 00:44:30 ID:8xbU0ZQQ
結衣「言ったじゃん。ゆきのんはあたしにとって特別な人、親友なんだよ」
雪乃「しんゆう?」
結衣「そう、親友だよ」
雪乃「ゆ、由比ヶ浜さん!」
結衣「おわっ、とと」
雪乃「嬉しい、胸が大きくなるよりもあなたに親友と言って貰えてすごく嬉しいわ」
結衣「ホント?」
雪乃「ええ、ずっと欲しかった。憧れてたの」
18
:
名無しさん
:2017/01/07(土) 00:45:11 ID:8xbU0ZQQ
結衣「あたしなんかがゆきのんの親友なんて誰かに怒られちゃうかもしれないけどね」
雪乃「そんなことない。由比ヶ浜さんと一緒にいると楽しくて安心できる。あなたのような素敵な人と親友なれて心から嬉しいわ」
結衣「そこまで言われると照れちゃうな」
雪乃「ホントのことよ?」
結衣「ふひひ♪」
雪乃「由比ヶ浜さん笑い方が気持ち悪い」
結衣「ひどっ」
雪乃「冗談よ」
19
:
名無しさん
:2017/01/07(土) 00:47:15 ID:8xbU0ZQQ
結衣「本気かと思ったじゃん」
雪乃「本気ではないわ。でも二度とあの笑い方はしないでね」
結衣「やっぱり思ってんじゃん!」
雪乃「ふふ」
結衣「まったく。それじゃあ、さっそくあたしの家に行こっか」
雪乃「今から?もう夕方だし明日の方がいいのではない?」
結衣「善は急げだよ。それにゆきのんともっと居たいし」
雪乃「由比ヶ浜さん」
結衣「えへへ」
雪乃「では行きましょうか」
結衣「うん!」
──ガラガラ──
八幡「……親友っていいな」
おわり
20
:
名無しさん
:2017/01/07(土) 04:08:53 ID:z8kV8pBk
乙です
いい雪結でした
21
:
名無しさん
:2017/01/07(土) 10:39:55 ID:fBBl50TQ
乙やで
22
:
名無しさん
:2017/01/11(水) 09:10:44 ID:XWKTGaB6
おつー
やさしい世界
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