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ヤムチャ「プーアル! プロレス団体でやっていくのは難しいぞ!」
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ベガ「……お疲れ様でした」
ザンギエフ「あだだだだ……少々、無茶をしすぎてしまったかな……? 首が痛むよ……」
ベガ「……いい試合でしたよ」
ザンギエフ「あぁ、チャンピオンとしては当然の事だ。今日は派手な試合が続いたからな……メインイベントはそれ以上の試合に、せなばならんのは当然の事だ……リュウもよく応えてくれたよ……」
ベガ「リュウだけじゃなく、ケンやナッシュ達も、上手くやってくれましたね……きっかけは、ディージェイとヤムチャでしょうね……」
ザンギエフ「……全く、ダルシムとブランカは何をやっているんだ」
ベガ「あんな事を続けられたら……ザンギエフさんの身体も、持ちませんからね……」
ザンギエフ「……その事は別にいい。チャンピオンとして、その日最高の試合を見せるのは、最高の喜びだ。今日の試合で、まだまだ自分はやれるんだなと感じたよ」
ベガ「……無茶しすぎですよ」
ザンギエフ「……おいおい、考えても見ろよ?」
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ザンギエフ「お前だけではない……ファンも、このザンギエフはとっくの昔に全盛期を過ぎた身体だと知っている……」
ベガ「……えぇ」
ザンギエフ「だがしかし、それでもだ……それでも、ザンギエフならまだ出来る……若い連中に負けないような、最高の試合を見せてくれると、期待してくれているんだ」
ベガ「……はい」
ザンギエフ「ファンの声援に応える事が、レスラーとしての最大の喜び、そして義務だ。こんな私に声援を送ってくれる……これ以上に嬉しい事はないよ」
ベガ「……」
ザンギエフ「それさえあれば、こんな首の痛みなど……何処かに吹き飛んでしまうよ」ニヤリ
ベガ「……無理はなさらずに」
ザンギエフ「リュウに上がって貰いたいのは事実だが……ファンの声援にも、応えならねばならん……この辺りは、難しい所だな……」
ベガ「……まだ、支持はザンギエフさんの方が多いですからね」
ザンギエフ「……あぁ、裏切るわけにはいかんよ」
ベガ「まぁ、明日はオフです……業務は私がこなしますので、ザンギエフさんはゆっくり身体を休めて下さい」
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ヤムチャ「プーアル! プロレス団体から俺にオファーが来たぞ!」
http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1410868068/l50
ヤムチャ「プーアル!俺はプロレス団体に就職して頑張るぞ!」
http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1414760702/l50
ヤムチャ「プーアル! プロレス団体に就職したのは失敗だったぞ!」
http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1419080190/l50
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居酒屋ーー
サガット「さぁ、反省会だが……誰からいく……?」
ヤムチャ「あっ、じゃあ俺から行かせてもらってもいいですか……!?」
ダン「……なんだなんだ、えらく気合が入ってるじゃねぇか? どうした、ヤムチャ」
ヤムチャ「と、いうか……先に謝らせておいて下さい……」
ダン「……謝る?」
ヤムチャ「いや〜、俺の試合のせいでね……今日、派手な試合ばかりやる事になっちゃったじゃないですか……? なんか、すいませんねぇ……」
ダン「まぁ、色々あったけど……ありゃ、ディージェイにも責任はあるだろう。あまり気にすんなや」
サガット「そうだな。反省するのはいい事だが……反省しすぎはよくないぞ、ヤムチャ君……?」
ヤムチャ「いや、でも……今日、来るはずだったキャミィさんが来てないのって……そのせいだと、思うんですよね……?」
ダン「おめぇ、キャミィの話は皆が触れないように、触れないように……って、ここまで上手く持って来ただろが! 何で、おめぇがここで切り開いちゃうんだよ、馬鹿野郎っ!」
ヤムチャ「……あれ?」
バイソン「ガハハハハ! バルログちゃんと、同じミスだな! ヤムチャ君!」
バルログ「……バイソン、蒸し返さないで下さい。 私はそういうキャラではありません」
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さくら「まぁ、今、ヤムチャさんの試合と、キャミィさんの事を平行して話す必要はないっすよ。キャミィさんの話は、女子部の反省のテーマっすね。というか、女子部の話はそれがメインになりそうっす」
サガット「……そうだな。女子部の試合自体は良かったと思うよ」
さくら「だから、今はヤムチャさんの試合の反省会をしましょう。終わった事を、蒸し返しても……いい事はないっすよ、ヤムチャさん?」
ヤムチャ「あっ、そう……じゃあ、俺の試合の反省会をしようか……」
サガット「……まぁ、その様子からするに、自分でも荒れた試合にしてしまっという、自覚はあるようだな」
ヤムチャ「そうっすね……やっぱり、第二試合であれだけ盛り上がっちゃいましたし……やっぱり、サガットさん達の目にも荒れた試合に映ってました?」
サガット「う〜ん……まぁ、いい部分もあったし……勿論、悪い部分もあった……ある意味、評価するのは難しい試合だよ……」
ヤムチャ「……難しい?」
サガット「あの盛り上がりは……第五試合だったら満点だったが、それをした場所が第二試合だったからな……その辺が評価するに、難しい点だ……」
ヤムチャ「……なる程」
サガット「と言っても、大半の行動はディージェイ君がきっかけになってた様に見えたが……自分では、どう思う? 試合中に、こうした方が良かったんじゃないか……アレはいけなかったんじゃないか……? なんて、思った点はあるかな……?」
ヤムチャ「あ〜、え〜っと……それはですね……」
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ヤムチャ「結構、試合の序盤ぐらいは、アイツ邪魔だな〜……なんて思う事が結構あったんですよ。俺が、何か行動起こして動きを止めなきゃいけないと思ってた部分があったんですけどね?」
サガット「……ふむ」
ヤムチャ「でも、ダルシムさんだったり……ダンさんが、スッと入って、アイツの動きを止めてくれたんですよ。やっぱり、見習うべきはあの辺の行動の早さですかねぇ……?」
ダン「……いや、そうでもねぇぞ、ヤムチャ?」
ヤムチャ「……ん?」
ダン「確か、試合中にもチラッと言ったが、おめぇとディージェイが組み合ってる時……俺が割り込んで入って、おめぇらが互いの陣営に下がるように指示しただろう……?」
ヤムチャ「あっ、はい……」
ダン「ありゃ、おめぇらが組み合ってモゾモゾ動いてる最中だから出来た行動だ。俺が真っ先に行動したら……ディージェイの蹴り売ってる所に割り込んで入って……尚且つ、おめぇやブランカにも指示しなきゃいけねぇだろ?」
ヤムチャ「そうですね……」
ダン「ありゃ、おめぇがディージェイの動き止めようとしている行動に……俺は乗っかったワケだ」
ヤムチャ「……ふむ」
ダン「基本的に、ディージェイの動きを止めたいってのは……俺もおめぇも、ダルシムも、ジミーも……皆が共有している思いだ。何でもかんでも、自分が行動すればいいってもんじゃねぇ」
ヤムチャ「……はぁ」
ダルシム「誰が行動するのが、一番ベストか……一番自然な流れになるのか……自分の行動の優先順位を考えねぇとな?」
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待ってました
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ダン「あの時、レフェリーの俺は、自分よりおめぇやダルシムの行動の優先順位が高いと判断したからこそ……おめぇの行動を待ったワケだ」
ヤムチャ「ほうほう」
ダン「そして、おめぇがその通り、動いてくれた……だけど、それでもディージェイの奴のには伝わらなかった……こりゃ、誰かがヤムチャをサポートしなきゃいけねぇ……」
ヤムチャ「……そこで、ダンさんの出番と」
ダン「あぁ、そういうワケだな。ジミーやダルシムが加勢すると、二対一になっちまうからな。ディージェイの動きを止めたいってのは、同じ思いなんだが、試合形式なんだから」
ヤムチャ「……ふむ」
ダン「それよりかは、中立の立場であるレフェリーの方が最適だろう。ヤムチャチーム・ディージェイチーム・どちらにも属さないレフェリーの俺……それぞれ、出来る行動も違うだろうしな。やっぱり、その場その場で動くに最適な人間ってのが、何処かにいるもんなんだよ」
ヤムチャ「……なる程」
ダン「おめぇがあの時、ディージェイの動きを止めようとしないで……俺が『ヤムチャの野郎、何してんだよ。ここはおめぇが動く場面なのに、何で動かねぇんだよ』なんて思って、我慢の限界がきたら……」
ヤムチャ「……ふむ」
ダン「俺は、きっと蹴り打ち続けてるディージェイの間に割って入って……まぁ、無理矢理にでも状況を収めただろうな。行動するタイミングってのは、ここだよ」
ヤムチャ「……なる程」
ダン「まぁ、今日のおめぇは良かったと思うぞ? 『ヤムチャの野郎、何で動かねぇんだよ』なんて思う事も『ヤムチャの野郎、何で勝手に動いているんだよ』なんて思う事は、俺はなかったね」
ヤムチャ「……ほ〜う」
ダン「状況、状況に合わせて……動く時には動く……我慢する時には我慢する……そういった動きが出来てる様に思えたぜ?」
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ヤムチャ「じゃあ、例えば俺が、あの時ダンさんの力を借りずに……一人で場を丸く収める方法って、ありましたかね……?」
ダン「……ん?」
ヤムチャ「サガットさん達なら……アイツの事を、ダンさんの力を借りずに、一人でなんとか出来たんじゃないですかね? 実際、ああいった場合の最適な対処法、知りたいです」
サガット「……ディージェイ君相手に最適な方法などないぞ? ディージェイ君は特別だよ。あんな事が常日頃、起こってたまるものか」
ヤムチャ「えぇ……? 対処法、ないんですか……? 俺、またアイツとやる事、ありそうなのに……困ったなぁ……」
サガット「だから、評価に難しい試合だと言ったんだ……ヤムチャ君の行動が、ベストだったかもしれないし……他に、もっといい行動があったかもしれないしな……」
ヤムチャ「……ふむ」
サガット「まぁ、酒のつまみにはなる話題だな……バルログ、バイソン、さくらちゃん……皆なら、あの場面……どういう対処法で切り抜けた? あそこまでイレギュラーな場面……それぞれ、各自で行動も違ってくるだろう」
ヤムチャ「あっ、ソレ、聞いてみたいっす! 他にどんな選択肢があったのか、ちょっと気になります!」
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バルログ「私の場合は、なんとか場外に押し込んで……場外戦に持っていきますかね……? 場外ダイブ技で、魅せれる可能性もありますしね」
サガット「……第二試合で派手な場外ダイブ技か? それに、確かあの時、ダルシムさんはダメージを受けてなかったか? リング上に残ったジミーさんにやられてしまうぞ?」
バルログ「あっ、そっか……第二試合でしたね……ダルシムさんがやられるのは、まぁ上手くリングインすればなんとかなると思いましたが……派手な乱戦になっちゃいますよねぇ……?」
バイソン「俺はよぉ、ガツンと急所攻撃にいくぜ! 正々堂々と、後ろからディージェイの急所を攻撃して、動きを止めるね!」
ヤムチャ「正々堂々と、急所攻撃って……もう、めちゃくちゃだな、この人……」
バイソン「ガハハハハ! バイソン様にとっちゃ、これが正義だ! 急所とは、殴る為にあるものだ!」
さくら「も〜う、バイソンさん……一応、自分、女性っすよ……?」
サガット「そうだぞ、バイソン……? さくらちゃんも、いるんだぞ? ちなみに、さくらちゃんならどうする……?」
さくら「う〜ん……自分だったら、もうディージェイさんに、好きに暴れてもらうっすけど……相手がディージェイさんだし、第二試合っすからねぇ……サガットさんなら、どうします?」
サガット「俺なら、ドカンと一発、投げるさ。ハイアングルのボディスラムで溜めて……時間を稼ぐね」
ヤムチャ「おぉ、皆、違う答えなんだなぁ……」
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そういや、ストリートファイターでプロレスキャラって
ザンギ、エル、ミカ位だっけ?
バーディーもやってたような気もするけど案外少ない気がするなぁ
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サガット「まぁ、というワケで……皆、バラバラな答えだし……これがレスラーとしての個性だな」
ヤムチャ「……ほ〜う」
サガット「俺達シャドルーのように、自らガンガン責めるタイプもいれば……さくらちゃんやダルシムさんのように、相手にガンガン責めてもらうタイプもいる……」
さくら「普段の自分は、結構ガンガンいってますけどね。まぁ、ディージェイさんに相手に、ガンガンいく自信はないっすね」
サガット「それぞれファイトスタイルも違うんだ。『これが答えだ』というものはない。だから、この答えは、俺達ならこうするかも……と、いうだけで、参考程度にしておいてくれ」
ヤムチャ「あ〜、でも確か……あの時、バックドロップした方が良かったかも……なんて考えが頭をよぎりましたねぇ……やっぱり、サガットさんみたいに、ぶん投げた方が良かったんですかねぇ?」
サガット「……それは、わからんぞ? 案外、バックドロップをしたらもっと大事になったかもしれない。逆上したディージェイ君が、すぐに起き上がり、もっと激しい攻撃をヤムチャ君に仕掛けてくるとかな?」
ヤムチャ「ちょっと、ちょっと……サガットさん、おっかない事言わないで下さいよ……俺、アイツとまた試合するかもしれないのに……」
サガット「ハハハ、悪かったな。まぁ、だから……俺達とヤムチャ君に違いがあるとすれば……それは経験の差じゃないか?」
ヤムチャ「……ほう、経験の差?」
サガット「投げる……場外に押し込む……急所を攻撃する……やられる……そして、動きを止めてダンさんの助けを待つ……ここにいるメンバーの答えは、それぞれ違った物だが……」
ヤムチャ「……ふむ」
サガット「他にも選択肢はあるかもしれないな……例えば、ディージェイ君を無視して、ジミーさんに攻撃を仕掛けるとか……自分がやられているダルシムさんの盾になって、攻撃を受けてあげる、とかな……?」
ヤムチャ「なんだかんだで、結構、選択肢はあったんですね。 でも、そうなってくると、どれが正解だったのか……どれがベストだったのか、全くわかんねぇな……」
サガット「こうやって反省会では、色んなパターンをじっくり皆で考えて、どれがいいか考える為の時間があるが、試合中はそうではない」
ヤムチャ「あ〜、そうっすね……瞬時に考えないといけませんね……」
サガット「経験の差が出るのなら、そこだろう……ヤムチャ君が三つ選択肢を、思いつくとしたら……俺達は四つや五つ、選択肢を思いつけるんだと思う」
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ヤムチャ「三つの選択肢と、四つや五つの選択肢……この差は、小さく見えて……以外と大きいんだろうな……ちくしょう……」
サガット「まぁ、順調に成長してると思うよ、ヤムチャ君は。今日のディージェイ君への対応……自分の選択肢の中から、一番ベストな物を選んで、しっかりとした対応をしていたと、俺は思う」
ヤムチャ「おっ、そうっすか……?」
サガット「決して間違った行動ではなかった。だが……」
ヤムチャ「……ん?」
サガット「今のように、もっといい選択肢があったのではないか……もっとベストな行動があったのではないか……なんて、追求心のようなものは忘れないでいてくれ」
ヤムチャ「なる程、確かに間違ってはないと思うけど……ベストだったのか……と、言われると自信はないですね……」
サガット「まぁ、そこを皆で話し合っていくのが、反省会だ。基本的に答えはないよ……酒のつまみには、ぴったりだろう?」
ヤムチャ「なる程ねぇ……あ〜、そういやね……あの時、ディージェイの野郎をとっ捕まえて、動きを封じたのは、アレで良かったのかなって思うようになってきましたけど……」
サガット「……ふむ」
ヤムチャ「ラストの攻防……打撃の打ち合いになっちまった時は……その自分の選択肢の少なさを感じましたよ……」
サガット「……ほ〜う、どういう事だ? 聞いてみたいな」
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ヤムチャ「いやねぇ……あの時、凄くヤムチャコールが起こってたじゃないですか? まぁ、後から聞いたら、ディージェイの野郎が作ったらしいんですけどね?」
サガット「あぁ、確かに……ヤムチャコールが沸き起こってたな」
ヤムチャ「それで、俺……やっぱり、コールに応えなきゃいけないと、思って……それで、打撃攻撃のラッシュ仕掛けたんですけどね……?」
サガット「……間違ってないぞ? あのコールに応えるには、今のヤムチャ君なら、打撃攻撃で責めるしかないだろう」
ヤムチャ「そうなんですよ、でもね……? 後から、聞いたら、その打撃攻撃を……ディージェイの野郎は、俺が本気で仕掛けてると勘違いしちゃったんですって……?」
バイソン「……なぁ〜に、考えてやがる、あの野郎。バカか」
バルログ「……それで、ラストにあんな事、したんですね」
ヤムチャ「あの声援に応えるには、俺には打撃で責めるしかなかったんすよ……! でも、そうなっちまった結果を踏まえると……やっぱり、ドカンと投げ技でもかました方が良かったのかと、思いますねぇ……」
サガット「……まぁ、そうだな。ラッシュ時の攻め方が、打撃攻撃だけってのは、いけないな。もう少しバリエーションを増やしていかないといけないな」
ヤムチャ「あそこの部分は……違う責め方をしたら、もう少し違った展開になったかもしれませんねぇ……」
バイソン「……でもよぉ? ラストのフィニッシュホールドは、そのおかげで出来たんだろ? あそこで、投げ仕掛けたら、あれは生まれなかったんじゃねぇか?」
バルログ「あっ、そうそう! ヤムチャ君、覚えたスパインバスター、試合本番で改良しましたよねぇ?」
ヤムチャ「あ〜、あれは、打撃合戦がずっと続いてましたから……ラストは格好良く決めなきゃいけないと思って……とりあえず、高く持ち上げて……それで、ぶん回してみました……」
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まってましたー
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ダン「お〜い、ヤムチャ……その事で、実況の人からおめぇに伝言がある……」
ヤムチャ「えっ……? なんか、俺やっちまってました……アレ……?」
ダン「いや、逆だ……今までのおめぇのボディスラムは、ボディスラムになってねぇから名前を呼んでもらえねぇ事があったろ……?」
ヤムチャ「ま、まぁ……最近は出来るようになってきましたよ……? 最近はね……?」
ダン「で、今回……あの技は『スパインバスター』と呼ぶには勿体ねぇ……スパインバスターの域を越えているって、おめぇが投げた後、実況席で盛り上がっちまったらしい」
ヤムチャ「えっ……! マジっすか……!?」
ダン「まぁ、早い話がオリジナルの技名をつけろって催促されてるワケだな」
サガット「……ほ〜う、どうやらスパインバスターを教えたのは正解だったみたいだな」
ヤムチャ「オリジナルの技名か〜、どうしようかな〜? 『スーパーヤムチャスープレックス』とかいいんじゃねぇかな? コレ、格好いいんじゃねぇかな?」ウキウキ
バイソン「……『スーパーヤムチャスープレックス』って、ダサくね?」
バルログ「……えぇ、とってもダサいです」
さくら「会場から失笑が聞こえそうっすよ」
ヤムチャ「あれ……何、その反応!? 『スーパーヤムチャスープレックス』格好良くないですか!?」
プーアル「……ヤムチャ様のセンスのなさには、呆れるばかりです。『プーアル・ボム』とか、どうですかねぇ?」
ヤムチャ「何で、プーアルの名前が出てくるんだよ!? あの技、プーアル関係ねぇじゃねぇかよ!?」
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プーアルwww
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サガット「……少し、センスが斜め上すぎるな。もっと他のはないのか、折角の技なんだから」
ヤムチャ「そんな事、言われましてもねぇ……『ファイナルかめはめ排球光殺法』……とか……?」
プーアル「……うわ、色んな人に怒られますよ、ソレ」
ヤムチャ「困ったねぇ……だって、話が急だもん……いきなり言われても、そんなの出てこねぇよ……」
ダン「……こりゃ、ダメだね。アイツらの案採用させてもらうか。オイ、ヤムチャ!」
ヤムチャ「……ん?」
ダン「新技の名前は……『トルネードスパイン』か『ウルフバスター』どっちかにしろ」
ヤムチャ「あっ、それいいっすね『プーアル・ボム』より格好いいじゃないですか!?」
プーアル「『スーパーヤムチャスープレックス』に言われたくありませんけどね」
ダン「トルネードスパインは、実況の人が考えてくれてて……ウルフバスターは、ホークが考えてくれたよ。おめぇのセンスには期待出来そうにねぇから……もう、どっちかの案、採用させてもらえ!」
ヤムチャ「う〜ん、どっちもいいなぁ……どうしようかねぇ……皆さんは、どう思います……?」
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ウルフバスターに一票
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バイソン「俺は、ウルフバスターかな?」
バルログ「私はトルネードスパインですね。振り回して落とすのが、竜巻みたいでいいじゃないですか」
サガット「……俺も、トルネードスパインかな? 技のイメージ的には、こっちの方が似合うだろう」
ダン「俺は、どっちでもいいよ。 まぁ、ホークは可愛い奴だし、ホークの出した案の、ウルフバスター採用してやるか!」
ヤムチャ「あらら、半々に別れちゃったねぇ……じゃあ、さくらちゃんは……?」
さくら「う〜ん、ちょっと思ったんですけどね……? ヤムチャさんって必殺技に『狼牙風風拳』あるじゃないですか?」
ヤムチャ「うん、狼牙風風拳あるね。それが、どうしたの?」
さくら「だから、新技の名前は……『ウルフバスター』にして……これから、新技が出来たら『狼』……もしくは『ウルフ』って技の名前に入れて、統一していくってのは、どうっすかねぇ?」
ヤムチャ「あっ、それ、いいかも!」
ダン「あ〜、そりゃいいな! それだったら、次に新技出来た時、名前決めるのが楽そうでいいじゃねぇか!」
バルログ「もう、センスのない候補名を聞かなくて済みますからね」
バイソン「毎回毎回、あんな斜め上の発想でこられちゃ、こっちも対処できねぇよ!」
サガット「ヤムチャ君のネーミングセンス力は……ディージェイ君並みの、予想外の行動でこられるからな……」
ヤムチャ「ちょっと、皆さん、酷くないですかねぇ!?」
プーアル「……スーパーヤムチャスープレックスが、何を言ってるんですよ」
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今日はここまで
トルネードスパインも凄く魅力的な名前で拾いたかったけど、これは決めてたから拾えなかったよ
でも考えてくれてありがとうね
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スーパーベジータスープレックス
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続き楽しみにしています!
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乙
前スレでトルネードスパイン書いた者だけど、ここまで話題に出してくれて嬉しい
ウルフバスターの方がカッコいいし、狼シリーズを増やしていってください
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乙!待ってた
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やっぱり面白いな
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首を長くして待ってました。批判しか出来ないアンチは気にせず頑張って下さいましw
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キターー!!待ってました!
やっぱり面白いですね!毎日楽しみにしてます!
みんな応援していますのでまたよろしくお願いしますっ
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反省会になるとどうも必要ない相槌が多すぎる気がするな。
…ふむ?とか、…ん?って一体何回言うんだって感じ。
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乙っした
このスレのスルー力高杉w
後は試合の主導権の反省やね
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乙!
ウルフバスター、いいね。
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まってたー
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待ってたぞ!
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待ってました!
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やっぱ面白いな!
酒が入ってるからかお叱りが少なくて安心した。
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待ってました。
前スレにリンク貼ってくれた人ありがと
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ダン「じゃあ、新技の名前は『ウルフバスター』にするか! 俺が実況の人と話つけておいてやるぜ」
ヤムチャ「そうですね。お願いします」
ダン「あ〜、そうだそうだ……ところでよぉ、ヤムチャよぉ……?」
ヤムチャ「どうかしたんですか?」
ダン「おめぇ、ウルフバスター仕掛ける直前に……ディージェイの野郎に、いいパンチ貰ってただろ? アレ、大丈夫だったのか?」
バイソン「あ〜、アレ、シュート気味のパンチだったよな!? 全く、プロレスであんなパンチ打ち込むだなんて、アイツ信じられねぇ奴だよ!」
バルログ「……バイソンも、ヤムチャ君の初戦で仕掛けましたけどね。人の事、言えませんよ」
バイソン「ガハハ! これまたバルログ君、御冗談を!」
ダン「多分、ディージェイの野郎も、こっ酷くジミーに叱られてると思うよ……とにかく、ヤムチャ……怪我とかはしてねぇか……?」
ヤムチャ「あぁ、アレはまぁ、大丈夫っすよ……俺、頑丈さには自信あるんで……この通り、ピンピンしてますよ」
サガット「そういえば、ヤムチャ君は確かセルゲームにも参加していたんだったな。あんな得体の知れない化け物と戦えるような力を持っているだったら……ひょっとしたら、俺達とは何処か身体の作りが違うのかもしれんな……」
プーアル「実際は戦いもせずに、見物に行っただけですよ……」
ヤムチャ「あそこまで強いとは思ってなかったんだよ! 俺だって、もうちょっとやれると思ってたさ! もうちょっとよぉ!」
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サガット「まぁしかし、ヤムチャ君……例え、ヤムチャ君がどれだけ頑丈さに自信があるとしても、だ……」
ヤムチャ「あっ、サガットさん……急に真面目な顔して、どうしたんですか……?」
サガット「……これからは、あぁいった全力で殴り合うような攻防はやめてくれ」
バイソン「……でも、仕掛けたのはディージェイだぜ、サガット?」
サガット「まぁ、そうだがな……ヤムチャ君はあぁいった攻撃を耐えれるだけの頑丈さに自信があるのかもしれんが……とてもじゃないが、俺はあんな攻撃……受け切れる自信はない……」
ヤムチャ「そうっすよね……あれは、やりすぎでしたね……」
サガット「日常的にあんな事を繰り返してたら……顔面に本気のストレートを喰らうのが当たり前になって……盛り上げる為には、それ以上の過激な事が要求されてしまう……」
ヤムチャ(そうだよな、腐っても俺はZ戦士だけど……サガットさん達は生身の人間なんだ……プロレスをZ戦士レベルの戦いに引き上げちまったら……とてもじゃねぇが、サガットさん達はついてこれねぇ……)
サガット「プロレスのルールの範囲の中で……技術で魅せていこう。技術でな」
ヤムチャ(でも、どうなんだろうな……? この人達、ちょっと本格的な気の修行したら、武空術とか使えそうな気もするなぁ……今度、コツとか教えてみようかな……? 案外、いけるんじゃねぇの……?)
-
武空術使ったら大ウケだろうなw
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サガット「……どうした、ヤムチャ君?」
ヤムチャ「あ〜、いえいえ、聞いてます聞いてます! わかりました……あんな過激な攻防は、もう二度とやりません。 プロレスのルールの中で、俺はやっていきますよ」
サガット「そうしてくれると、ありがたいな。まぁ、ヤムチャ君の試合で気になったのは、こんなモノかな……? 悪い所もあったが……いい所もあった……その経験を、是非次の試合で生かしてくれ……」
ヤムチャ「上手くいけば、次はディージェイとのシングル……下手したら、ダルシムさんか、ブランカさんとのシングルに逆戻り……」
サガット「……まぁ、現場監督がどう判断するかだな」
ヤムチャ「とにかく、相手がディージェイであれ……ブランカさんであれ……次の試合の課題は、もうとっくに出来てますよ……」
サガット「……ほう、聞かせてもらいたいな?」
ヤムチャ「次の試合は……俺が中心となって、正しい流れで試合を動かしていく事ですよ」
サガット「うむ、そうだな……今日の試合と、ジミーさんとの試合は……相手に動かしてもらっていた部分も多かった試合だからな……何か、プランはあるのか、ヤムチャ君?」
ヤムチャ「相手にいい所を作って貰うんじゃなくて……相手にいい所を作ってあげるぐらいの懐の深さっすよ。信頼っす、例え、ディージェイみたいな野郎でも……相手の事を信頼してやる事っす」
サガット「なる程な、では、次の試合……その結果を出すのを期待してるぞ?」
ヤムチャ「うっす! すぐにそっちに戻ってやりますよ!」
ダン「おい、ヤムチャ? 一応、言っておいてやるけどよぉ……? ディージェイの野郎は、一応おめぇより半年先輩なんだぞ? 信頼するんだったら……先ずは、言葉使いからじゃねぇのか?」
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ディージェイが先輩に見えなさすぎるよなぁ
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年齢的にはヤムチャはロートルやしな
多少上から口調も仕方なかろう
元々盗賊やし
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ーーー
ベガ「……ヤムチャの事ですが」
ザンギエフ「あぁ、随分と力をつけて来た様だな。その力を正しい方向に持っていければいいのだが、まぁ相手はディージェイ、か……」
ベガ「……人気も出てきたんじゃないでしょうか?」
ザンギエフ「怪我の功名、というヤツだな……ディージェイが好き放題暴れてくれたおかげで……ヤムチャの格の違いを見せつける事が出来たよ」
ベガ「そうですね。ヤムチャにあれ以上の試合をさせる事は……現状では難しいんじゃないですか?」
ザンギエフ「う〜ん……第五試合に戻してみるか……?」
ベガ「……その位置で、シングルでやらせるんですか?」
ザンギエフ「いや、流石にシングルはまだ早いだろう……空手軍団と合流だ。シングルは、空手軍団の一員として、結果を残し……ファンに受け入れられてからだろう」
ベガ「自分の力を見せつつ……上のリュウやケンの格上げもこなし……空手軍団の価値を上げる、と……彼を何年選手だと思ってるんですか?」
ザンギエフ「ちんたらちんたら、第二試合に埋めておくのは、勿体無さすぎる。ダメな時は、また第二試合に戻って……派手な試合をやって貰えばいいさ」
ベガ「……今日みたいな第二試合を続けていると、そのうち選手達の不満が募り、貴方の立場が危うくなりますよ?」
ザンギエフ「じゃあ、タッグベルトに挑戦させるのも、いいんじゃないか? ヤムチャとダルシムのコンビ……意外と良かったじゃないか」
ベガ「ナッシュとガイルに対抗出来るコンビが、現状ユンとヤンしかいませんからね……こちらもまた、手詰まり気味です……」
ザンギエフ「ソドムだ。ソドムとロレント……奴らに何とかしてもらおう……」
-
ーーー
サガット「さて、じゃあ、そろそろ女子部……というか、キャミィの話をしようか……?」
さくら「そうっすね。お願いします」
サガット「現状のキャミィは、どういった感じなんだ? 何か、言ってたか?」
さくら「う〜ん、チャンピオン辞めたい……なんて言ってましたね……自分がベルト巻くのが、正しい選択なんすかねぇ……」
バイソン「……勿体ねぇなぁ。 俺なんてよぉ、ベルト巻きたくても負けないんだぜ? チャンピオン出来るんだったら、やればいいじゃねぇか!」
バルログ「バイソン……キャミィさんは、ベルトを巻くだけじゃなくて……春麗さんの穴埋めの立場もあるんですよ? 貴方に、ザンギエフさんの代わりが出来ますか?」
バイソン「あぁ、そっか……ベルトを巻くだけじゃともかく……ザンギエフさんの代わりになるんだったら、ちょっと難しいかもな……バイソンちゃんらしい事が出せねぇぜ……」
バルログ「……キャミィさんは、そういった状況なのです。そういった軽はずみな発言が、キャミィさんを追い詰めていくんですよ?」
ヤムチャ「……ベルトを持つって事も大変なんですねぇ」
さくら「まぁ、一番責任を負うポジションになりますからね……男子部と女子部で規模は違うっすけど……」
サガット「そうか……? もし、俺にそういう話が来たら、俺は迷わずベルトを巻くぞ? まぁ、話が来るとしたら、俺よりリュウの方が先だろうがな」
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期待
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バイソン「おいおい、サガットちゃん大きく出たな? おめぇにザンギエフさんの代わりが出来るのか?」
サガット「そりゃ、最初はザンギエフさん並みの支持は得られないだろう……だが、きっと続けていく事で……支持は得られるさ……」
バルログ「そりゃ、長く続けていれば、ね……? でも、現状の女子部は春麗さんが抜けた状況なんですよ……?」
サガット「皆、少し短期的なスパンで物事を考えすぎだ。一試合、二試合で、皆が認めるチャンピオンになろうとするから、そうなる」
ヤムチャ「ほうほう……長期的なスパンで物事を考えろと……?」
サガット「そうだ。五試合、六試合かければ……チャンピオンになる為の、何かを掴む事ぐらい出来るんじゃないか? そして、十試合、二十試合……それを続けていれば、チャンピオンらしさも出てくるんじゃないか?」
さくら「まぁ、そうっすよね……」
サガット「キャミィが二十試合、チャンピオンを続けるとして……ようやく、チャンピオンらしさが出てきた所で……春麗が復帰するわけだ。春麗の離脱は一ヶ月程度だからな」
プーアル「という事は……強くなったキャミィさんと、復帰した元チャンピオンの春麗さんの試合が、始まるワケですね?」
サガット「春麗は第三試合から抜け出したがっていて、女子部も同じ様な思いだったかも、知れないが……この試合なら、どうだ? 俺は第五試合だとしても見てみたいぞ?」
さくら「あ〜、それいいかもしれないっす……上手く出来れば、春麗さんも喜んでくれそうっす」
-
続きキタ!!
問題は女子部の他メンバーにもある気が
-
サガット「これを直接、キャミィに言ってやりたいが……何故、この場にキャミィがいないっ!」
バルログ「大声張り上げないで下さい……お店に迷惑がかかりますよ、サガット……」
サガット「少し、酔ってきたかも知れないな……今日の酒は、つまみが美味いおかげで、えらく進むよ」
ダン「だったら、明日はオフなんだから、おめぇらもキャミィと付き合ってやれ。皆で何処かに遊びに連れてってやれよ。今のキャミィには、気分転換も必要だろ」
サガット「うむ、どちらにしても付き合うつもりでしたからね……それも悪くありません……」
ダン「猫カフェって、知ってるか? なんか、猫に囲まれた喫茶店みたいなのが、あるんだってよ? キャミィの奴、猫好きだから、そこに連れて行ったら喜ぶんじゃねぇか?」
さくら「猫カフェって……この辺、そういうお店、あるんすかねぇ……?」
ダン「それは、知らねぇ。俺ぁ、雑誌でチラッと見ただけだから。そこまでは、把握してねぇ」
さくら「も〜う……ダンさんは、役に立たないんっすから……」
バイソン「だったらよぉ、皆でケーキバイキング行かねぇか!? 俺、場所知ってるし……割引チケットも持ってるんだよ!」
バルログ「……出ました、バイソンの乙女趣味」
-
バイソン「乙女趣味で何が悪ィんだ!? 期限が迫ってんだよ、期限がよぉ! さくらちゃんもケーキ好きだろ? だから、皆でケーキバイキングに行こうぜ?」
さくら「いや、まぁ……自分もキャミィさんも……甘い物は嫌いじゃないっすが……」
バイソン「だったら、決定だな! サガットとバルログも連れてってやるよ、皆で仲良く、ケーキバイキングに行こう!」
サガット「……俺は、あまり甘い物は得意ではないのだが」
バルログ「ケーキバイキング……私のイメージには合いそうですが……サガットは、どうなんですかねぇ……?」
バイソン「文句ばかり言ってんじゃねぇよ! ケーキを食べつつ、プロレスの話をする……こ〜んな、最高の一日はねぇだろが!?」
ダン「ケーキを食べつつ、プロレスの話をする……おめぇ、今、自分がめちゃくちゃな事言ってるの、わかってんのか? バイソン?」
さくら「あ、あの〜、話が進んでるのは、いいっすけど……ちょっと、ちょっと、いいっすか……?」
バイソン「おう! どうした、さくらちゃん!?」
さくら「こ、このメンバーで……ケーキバイキングに行くんすか……?」
バイソン「……ん?」
-
さくら「サガットさんと、バルログさんと、バイソンさん……こんな、ゴツい人達を連れて……ケーキバイキングに行くんすか……?」
ダン「ハハハ! 見てる分には、面白ぇが、関わりたくはないな!」
サガット「……別に場所はどうだっていいだろう。俺は、とにかく今のキャミィと話してみたい」
バイソン「そうだよ、キャミィに必要なのは、リフレッシュする事と話し合う事じゃねぇか! 美味しいケーキを食べれて、リフレッシュ! それが大切だぜ」
バルログ「……はぁ、無頓着な二人に振り回されるのは、本当に疲れます」
さくら「……というか、キャミィさんには、今、シャドルー加入の話も出てるんすよ? この三人が勢ぞろいって……ちょっと、マズくないですかねぇ?」
サガット「……どうなんだろうな、バイソン?」
バイソン「さぁ……? 俺は、わかんねぇよ、それよりケーキが食いたい」
バルログ「……全く、本当にこの二人は」
さくら「あっ、そうだ! ヤムチャさんも、一緒に行きませんか……? ヤムチャさんだったら、まぁ見た目もそんなにゴツくないですし……何とか、なりそうっす!」
ヤムチャ「……ん、俺?」
-
さくら「ねっ、ヤムチャさんも一緒に来て下さいよ!? お願いっす! これは、心からのお願いっす!」
ヤムチャ「でも、俺が行ったって……俺は、サガットさん達みたいに、具体的なアドバイスしてあげれそうにないよ?」
さくら「ヤムチャさんは、その場にいるだけでいいんです! その場にいるだけで……本当にお願いします……ヤムチャさんも来て下さいっす……!」
ヤムチャ「なんで、そこまで必死になって頼むんだよ、さくらちゃん……も〜う、困ったなぁ……」
プーアル「……どうせ、ヤムチャ様は暇なんでしょ。ここまで、さくらさんが頼んでるんだから、行けばいいじゃないですか?」
ヤムチャ「まぁ、そりゃ暇だけどね? でもケーキだろ?」
さくら「お願いしますよ、ヤムチャさ〜ん……」
ヤムチャ(な〜んで、さくらちゃんは、ここまで必死に頼むんだよ……ん……? あれ……?)
ダン「付き合ってやっても、いいじゃねぇかヤムチャよぉ? おめぇがゴツい男達とキャミィ達のクッションになってやれ。プロレスでは、そういった場面もあるんだぞ〜」
ヤムチャ(これって……もしかして……)
ダン「……お〜い、お〜い? ヤムチャ、話聞いてんのか? 人の話を聞いたら、返事ぐらいしましょう! 返事ぐらいをよぉ!」
-
ヤムチャの勘違いに期待w
第2試合は脱出できそうで良かったよ
ダルシムさんも昔は後の方でやってたのかな
-
プーアル「……ヤムチャ様? ヤムチャ様は、普段皆様にお世話になってるんだから、こういう時は付き合うべきですよ」
ヤムチャ「よし、わかった……俺も参加しよう!」
さくら「助かりましたよ……本当、ありがとございます……」
バルログ「まぁ、ヤムチャ君がいたらね……多少はマシになるでしょう……多少は……」
さくら「ダンさんも……一緒に来ませんかね?」
ダン「あ〜、ダメダメ! 俺ぁ、明日はジミーと釣りだ! 朝からジミーと釣り行く約束してるんだよ」
さくら「……ダンさんも、なんだかんだで、毎日エンジョイしてるんすね」
ダン「いいじゃねぇかよ。俺じゃなくて、ゴツい男達がボディガードについてるんだからよぉ? 思う存分、荷物持ちにさせちまえばいいんだよ」
さくら「……まぁ、確かに、ボディガードには最適っすね。絶対ナンパとかされなさそうです」
-
ダルシムさんは全日の渕さんとかみちのくの沼二郎さん的な役割で基本第2試合だけど人数が足りないときのみ後の方で試合と言う感じなのでわ?
何はともあれ復活おめでとうございます!
-
サガット「じゃあ、キャミィの件は明日、皆で話し合うとして……」
バイソン「ケーキバイキングでな! ケーキバイキングで楽しく話し合おう!」
さくら「……ヤムチャさん、本当、明日はよろしくお願いします」
ヤムチャ「お、おう……! 俺に任せておけよ、さくらちゃん!」
プーアル「……どうしたんですか、ヤムチャ様。そんなに張り切っちゃって」
ヤムチャ「な、なんでもねぇよ、プーアル君! ま、まぁ後で話すよ、後で、ね……?」
プーアル「……はぁ」
サガット「よし、じゃあ、女子部の件はこんなもんかな……? じゃあ、次は俺とバイソンの試合の件についてでいいかな……?」
バイソン「おう、そうだな! いい試合だっただろ! バルログちゃん、思う存分褒めてくれてもいいんだぜ!?」
バルログ「いや、意外と問題点はありましたよ……? 私が思ったのは、先ずですねぇ……」
ヤムチャ(これは、絶対にそうだ……間違いない……絶対にそうだ……)
プーアル「ヤムチャ様、話聞いてます……? ちゃんと聞いてないと、一人前には、なれませんよ……?」
-
そしてーー
プーアル「いやぁ、今日も有意義な一日でしたね! 今まで、修行をサボってダラダラしていた生活が、まるで嘘のようです」
ヤムチャ「……」
プーアル「明日は、さくらさん達のボディガードですよ? ヤムチャ様、いつもみたいにヘマしないで下さいね?」
ヤムチャ「……あぁ」
プーアル「まぁ、僕に出来る範囲の事だったら……なんだって、フォローはしますんで、ヤムチャ様は全力で行動して下さい!」
ヤムチャ「……なぁ、プーアル?」
プーアル「……ん、ヤムチャ様、どうしましたか?」
ヤムチャ「明日の一件なんだけどさぁ……? プーアル、お前は悪いけど留守番しててくれないか……?」
プーアル「なんで、僕が留守番なんですよ!? 僕も連れていってくれてもいいじゃないですか!?」
ヤムチャ「いや、明日は俺にとって、大切な日なんだ……だから、プーアル……俺一人の力で、やらせてくれないか……?」
プーアル「大切な日って……どういう事ですか、ヤムチャ様……?」
ヤムチャ「以前、プーアルには話したと思うが……うん、もう一度、ここで言おう」
プーアル「……はぁ」
ヤムチャ「……俺は、結婚というものに憧れている」
プーアル「……はぁ?」
-
ヤムチャ「少し、昔話しようか……プーアル……」
プーアル「……ヤムチャ様、どうしたんですか?」
ヤムチャ「以前、俺には結婚を考えていた女性がいたんだ……彼女と過ごした時間、戦いに明け暮れていた俺に安らぎを与え続けてくれた彼女……彼女は本当にいい女性だった……」
プーアル「……」
ヤムチャ「きっと、俺は彼女と暖かい家庭を築くものだと思っていた……だがしかし、些細な喧嘩でその関係は崩れてしまったんだ……今となっては、何が原因か思い出せない……それくらいのくだらない喧嘩で、全ては崩れてしまった……」
プーアル「……はぁ」
ヤムチャ「そして彼女は他の男性と結婚して、子供も作り、暖かい家庭を持つ事になった……俺は、孤高の狼として、戦いに明け暮れる日常に戻った……お互いが別々の道を歩み始めたんだな、と実感したよ……」
プーアル「何が、孤高の狼ですよ!? まともに戦った事なんて、一回もないじゃないですか」
ヤムチャ「だがしかし、どうだ!? 俺と彼女は別々の道を歩み始めたのに、彼女はずっと変わらない態度で俺に接してくれるんだ! あの時と変わらない、笑顔を俺に見せて! あの時と変わらない、優しい言葉を俺にかけてくれて!」
プーアル「……」
ヤムチャ「だったら、俺でも良かったんじゃねぇの!? なんで、よりにもよってベジータなんだよ! 絶対、俺の方が家庭を大事にするタイプだって! 以前と変わらない態度なら、相手は俺でも良かったんじゃねぇの? 俺の何が、いけねぇんだよ、ちくしょう!」
プーアル「まぁまぁ……ブルマさんには、ブルマさんなりの考えがあるんですよ、きっと……」
ヤムチャ「名前を出すのは、やめてくれっ! 涙が出てきちまう!」
-
そりゃ、ヤムチャって浮気性で惚れっぽくて弱いもの…
-
ヤムチャ「そこからよぉ……? 俺は、また女心ってのが、わかんなくなって、やっぱり自分には、結婚は無理なんだな……って、諦めちまったんだけどよ……」
プーアル(相当、トラウマになってるみたいですね。ヤムチャ様)
ヤムチャ「俺もよぉ、もう、35だぜ……? 何年間かは、死んでたから……その辺計算に入れねぇとしたら、32か33だよ……それでも、三十路は越えてんだよ」
プーアル「まぁ、確かに現世にいたのは33年間ぐらいかもしれませんが……それは、サバ読みになるんじゃないですかねぇ、ヤムチャ様……?」
ヤムチャ「ここでさぁ……? 結婚出来なかったら、もう二度と俺、チャンスはないと思うんだよねぇ……」
プーアル「……そんな事ないですって、ヤムチャ様」
ヤムチャ「そりゃ、ここ何年間は、グータラグータラしてたけどさ? ここ最近は、俺プロレスやって、頑張ってんじゃん。色々、問題はあるけどさ……あそこで、なんとかやっていけそうじゃん……?」
プーアル「まぁ、まぁ……最近のヤムチャ様は、確かに頑張っています! 本当の本当に毎日毎日、努力してます! 僕もそこは、しっかりと見てます!」
ヤムチャ「そうなって来るとさぁ……やっぱり、俺だって結婚には憧れるよ……だって、クリリンはまぁ、別として……あの悟空とベジータが結婚してやがるんだぜ? 一番、結婚なんて無理だと思ってただろ、プーアルもよぉ?」
プーアル「ま、まぁ……確かに……」
-
これはアカン兆候www
-
ヤムチャ「悟空なんて、見てみろよ? 結婚するだけじゃなくて……悟飯の事を、し〜っかりと、育ててるじゃねぇか!?」
プーアル「本当、チチさんって、凄いですよね」
ヤムチャ「ピッコロに連れ去れてよぉ……? 絶対、グレるかバトルマニアみたいになっちまうと、心配してたよ。それが、どうだ! 礼儀も正しいし……おまけに強い! 本当、ビックリする程、真面目に育ってるじゃねぇか!」
プーアル「……ねぇ、本当。悟飯さんは、礼儀正しいですよね」
ヤムチャ「セルゲームの時、悟飯が戦ってんの見たか!? ピッコロの野郎は『早い……目で追うのがやっとだ……』なんて言ってたけど、馬鹿言ってんじゃねぇ! 俺なんて、何やってるか全く見えなかったっての!」
プーアル「……まぁまぁ、ヤムチャ様」
ヤムチャ「そりゃ、悟空はサイヤ人だから、戦闘力じゃ勝てねぇもんがあると思うよ? 俺は、地球人なんだからよ? でもよぉ、あぁやって、しっかり子供を育ててるのを見るとさぁ……」
プーアル「……まぁまぁ、まぁまぁ」
ヤムチャ「男として、負けてる気がするじゃん……俺、凄ぇ悔しいよ……」
プーアル「大丈夫ですって! ヤムチャ様だって、結婚ぐらい簡単にできますよ!」
ヤムチャ「ずっと一緒にドラゴンボールを集める為に……一緒にやってたのにさぁ……俺と、悟空……何処で違いがついちまったんだろうな……」
プーアル「も〜う……! ヤムチャ様、落ち込まない!」
-
ヤムチャ「本当、プーアル……これは、俺にとって最後のチャンスかもしれねぇんだ……! だからさ……? 明日は、プーアル留守番しててくれねぇかな……? 頼むっ、この通りだっ……!」
プーアル「……ヤムチャ様は、さくらさんを狙っているんですか?」
ヤムチャ「あぁ! あの、さくらちゃんの、俺を見る瞳をプーアルも見たろ!? これは、イケる……これは、脈ありだ……! そう、俺の野生の勘が反応しているんだ」
プーアル(なぁ〜んか、勘違いしてるでしょうねぇ……ヤムチャ様らしいです……)
ヤムチャ「なっ、頼むよ、プーアル! 俺だって幸せになりたいんだよ! 家に帰ればさぁ、子供の笑い声と、可愛い奥さんが俺の帰りを待っていてくれてさ……そこには、あったかぁ〜い、ご飯があったりするんだよ!」
プーアル「……最近は飲み会で、食事を済ませてますが、今まではずっとインスタントでしたもんね」
ヤムチャ「勿論、俺が結婚して家庭を持ったとしても……プーアル、お前はずとずっと俺と一緒だ! 俺の幸せには、プーアル、お前の存在も欠けてはならない」
プーアル「ヤムチャ様が、そう言ってくれて僕も嬉しいですよ。まぁ、ヤムチャ様の幸せは……僕の幸せでもありますから……」
ヤムチャ「そして、プーアル! お前の幸せは……俺の幸せにでもあるっ!」
プーアル「……わかりましたよ。じゃあ、明日は僕、お留守番しておきます」
ヤムチャ「本当か、プーアル!? あ、ありがとうっ……!」
-
ヤムチャ「よっしゃあ! デート、デート♪ 明日はデート♪」ウキウキ
プーアル「……グループデートですよ? 失敗しないで下さいね、ヤムチャ様」
ヤムチャ「何、言ってんだよ、俺が失敗するわけねぇじゃねぇか、プーアル! とりあえず、何着て行こうかなぁ……? やっぱり、お洒落して格好良い所見せないとなぁ」
プーアル(はぁ、心配だ……)
ヤムチャ「こっちの服がいいかな……? んっ、それともこっちかな……?」ウキウキ
プーアル「あっ、ヤムチャ様……?」
ヤムチャ「おっ、どうした、プーアル?」
プーアル「もし、結婚して……お子さんが生まれた時の話ですけど……名前とかって、もう決めてあったりするんですか……?」
ヤムチャ「あったりめぇだろ! そんなもの、とっくの昔に決めてるぜ!」
プーアル「……へ〜、聞いてみたいです」
ヤムチャ「女の子だったら……『ジャスミン』だ!」
プーアル「……へ〜」
ヤムチャ「そして、男の子だった場合は……『ドクダミ』だ!」
プーアル「……女のお子さんだと、いいですね。男の子だったら、ソレ絶対グレますよ」
-
今日はここまで
-
おい、いいか、弱いアプローチで反応を見てから大技に入るんだぞw
-
おつでした!
ブルマと別れたのはヤムチャの浮気が原因だったような…
それと悟り飯が良い子なのはピッコロさんのお陰な
-
乙!
バイソンさんかわいいwww
ヤムチャにはうまくいってほしいと思う反面、ヤムチャらしさ(?)を期待してしまうなw
-
乙
ヤムチャの第4、5試合が楽しみ
早めに玉砕してプロレスに打ち込んでくださいw
逆にそこそこ上手くいっても面白いかもしれないがw
-
なんだろう、嫌な予感しかしない
-
まさかのラブコメ化
本心ではこっちがメインの可能性が
-
乙っした
もうプーアルさんと結婚しちまえよ
男の子だけど
-
くっつけばドタバタのラブコメか...
いや、逆に玉砕したヤムチャと自棄になってるキャミイがくっつく可能性が微レ存?
-
おつ
-
乙
ヤムチャとさくらのタッグも面白そうじゃん!
-
おつ
復活おめ
「ヤムチャには幸せになってほしい」と思う心は抜きにして、うまくいくと思えるかは怪しいwww
-
レスの中で出た意見を物語に反映させてくれるから嬉しいよな。
しかも物語を破綻させないようにさりげなく反映させてくれてるし。
-
どうしてもヤムチャの「ほう…」に違和感
-
>>77
先輩に対して「ほう」や「ふむ」は良くないよな、普通。
-
あの世界ではブルマやトランクスとかいるからドクダミでも別にいいだろwww
さくらちゃんダメっぽいし、こっそりローズさん(推定アラサー)狙おう
-
翌日ーーー
さくら「も〜う、キャミィさん、何渋ってんっすか。今日は皆でパーっと楽しく遊んじゃいましょうよ! パーっと、パーっと!」
キャミィ「シャドルーさんも、いるんですよね……?」
さくら「それは言ったじゃないっすか? 昨日の飲み会で、バイソンさんがケーキバイキングの割引チケットを持っていて……男だけで行くのは恥ずかしいから、どうしても付き合ってくれって言われて、断りきれなかったんすよ……」
キャミィ「……」
さくら「あんまり、しつこいから……だったら、一日荷物持ちさせる事を条件に……オッケーしたっすよ。流石に、あのメンバーに自分一人じゃ……小っ恥ずかしいっすよ。だから、キャミィさんも付き合って下さいよ……」
キャミィ「シャドルーさんと……さくらさんと……私、ですか……」
さくら「いやいや、ヤムチャさんも来ますよ? いつもの飲み会のメンバーっす。今日は本当に、飲み会のメンバーだけで、遊びに行こうって話になっただけっすよ」
キャミィ「ヤムチャさん……ですか……新しく入った方ですよね……」
さくら「キャミィさんは、ヤムチャさんと顔合わせはまだっすよね? まぁ、長い付き合いになるんだし……それも兼ねて、って事っす」
キャミィ「……そうですか」
バイソン「おっ? さくらちゃんとキャミィが来たみてぇだな! お〜い、こっちだよ〜、こっちこっち〜!」
バルログ「……バイソン、大声を出さないで下さい。恥かしいです」
-
バイソン「ガハハ! さくらちゃん、キャミィちゃん、今日はよろしくな! 俺はケーキは大好きなんだが、流石に野郎だけでケーキバイキングに行く勇気はなくてよぉ、まぁ、悪いけど付き合ってくれ!」
さくら「……その代わり、荷物持ちしてもらうっすよ、バイソンさん」
バイソン「オーケー、オーケー! 荷物持ちなら、任せておけい! このバイソン様が、いくらでも持ってやるから、今日は何百着でも好きなだけ服を買うがいいさ!」
バルログ「コーディネートは、私の美しいセンスに任せて下さい……男性ならではの目線で……お二人のファッションセンスに磨きをかけてさしあげましょう……」
さくら「いやいや、いいっす。大丈夫っす。自分の好きな服を、買いたいっす。遠慮しておきます……」
バルログ「あら、酷い! 私は、センスあるのに!」
サガット「まぁ、俺達は長い付き合いだが……こういったプライベートで触れ合う機会は、そう多くはない……男子部と女子部の交流会……そういったものは、もっとあってもいいと思う……」
さくら「そうっすね!」
サガット「今日は二人だが、次回は春麗やローズなんかも誘ってもいいんじゃないか? まぁ、とにかく……今日は、楽しい一日にしよう……なっ、キャミィちゃん?」
キャミィ「……はい、よろしくお願いします」
さくら「あの〜? ところでヤムチャさんは、どうしたんですか……? まだ、来てないみたいっすけど……」
バルログ「時間にルーズな人は……それだけで、信頼を失いますよ……? まぁ、もう来るとは思うんですがねぇ……」
ヤムチャ「いやぁ〜! ごめんなさい、ごめんなさい! ちょっと、身支度してたら、遅れちゃいました。本当に、ごめんなさい!」
さくら「あっ、ヤムチャさんが、来たみたいっすね! って、ん……?」
-
ヤムチャ「ちょっと、洋服選ぶのに時間かかりすぎちゃいましたよ……でも、ギリギリセーフっすね! いやぁ、皆さん……本当に申し訳ないっ!」
さくら「……ヤムチャさん?」
ヤムチャ「おっ! どうしたんだい、さくらちゃん!?」
さくら「……ヤムチャさんって、普段からそういう格好してるんすか?」
ヤムチャ「おう! 今日はスーツでビシッと、決めてみました! なんてね」
バルログ「あ〜、いやぁ……私は悪くないと思いますよ……? そのチョイス……結構、好きです……」
ヤムチャ「バルログさん、悪いないって、どういう事ですよ……俺はビシッと決めるつもりで、このスーツを……ん……?」
サガット「……」
バルログ「……」
バイソン「……」
さくら「……」
キャミィ「……」
ヤムチャ「……あり? どうして、皆さん、そんなにカジュアルな御格好で?」
サガット「……ケーキバイキングに、スーツで行くという発想は、ちょっと俺にはなかったかもしれない」
-
スーツwww
-
スーツかよww
-
ヤムチャ「……これ、俺、浮いてね?」
バルログ「まぁ、浮いてると言っちゃ……浮いてますね……」
ヤムチャ「ですよねぇ!? 俺、浮いてますよねぇ!? あれぇ、おっかしいなぁ……俺、何処で、間違えたんだろ……」
バルログ「……だから、服のチョイスの所を間違えたんでしょ?」
ヤムチャ「い、いやっ……そうっすけど、そうっすけど……うわぁ、何だか、恥ずかしくなってきたぞ……」
サガット「……別に素っ裸で歩き回ってる訳ではないんだ。俺は気にしないよ、ヤムチャ君」
ヤムチャ「その言い方だったら、やっぱり気になってるって事ですよねぇ!? やめて下さいよ、サガットさん!」
キャミィ「クスッ」
ヤムチャ「あっ、キャミィさんまで……酷いっ! 殆ど初対面だってのに……! 先ずは自己紹介をしましょうよ、自己紹介から」
さくら「大丈夫っす。自己紹介を越える程のインパクトを頂きましたよ、ヤムチャさん」
ヤムチャ「……うわぁ、さくらちゃんにまで、そう言われると、ヘコんじゃうなぁ」
バイソン「あっ、わかった! バイソンちゃん……ヤムチャ君が、どうしてそんなスーツで来たのか……ピーンと来ちゃったぜ?」
ヤムチャ(何……俺がさくらちゃんを狙っている事に、このスーツのチョイスだけで、もう気づいたのか!? バイソンさん……何て、鋭い人なんだ!?)
-
スイーツだからというだじゃれ
-
バイソン「……ウケ狙いだろ?」ニヤニヤ
ヤムチャ「……ん?」
バイソン「やっぱり、初めての男子部と女子部の交流会だからな! お互い緊張してる部分もあるからな。ヤムチャ君はそこに……こうやって、身体を張ったギャクを、ブチこんでくれたわけだ!」
ヤムチャ「ウケ狙いって……バイソンさん、俺、結構マジで選んだんすよ……!?」
バイソン「あ〜、あ〜、わかってるわかってる……みなまで言うなよ、ヤムチャ君の漢気は充分に伝わった……よし、一同、身体を張ったヤムチャ君に対して……敬意のある拍手を送ろうではないか!」パチパチ
バルログ「そうですね。ヤムチャ君に拍手を送りましょう」パチパチ
サガット「こんな事は、俺には出来ないからな……流石、ヤムチャ君だ……素晴らしい」パチパチ
ヤムチャ「やめろぉ、やめろぉ! 拍手をやめるんだ、拍手をよぉ! どうして、こうなっちまったんだ、どうしてよぉ!?」
キャミィ「クスクス」
さくら「……とまぁ、これが男子部の方達っすよ。キャミィさん」
キャミィ「賑やかな方達ですね」
さくら「プライベートでは……馬鹿な事ばかり、やってるっすよ……そんなに堅苦しい人達でもないっす。まぁ、今日は一日、皆で仲良くやりましょう」
-
バイソン「よし、じゃあ皆、揃った事だし……そろそろ、出発するか!」
さくら「そうっすね! 先ずは、こっちの買い物に付き合ってもらうっすよ、バイソンさん」
バイソン「オーケー、オーケー。じゃあ、先ずはショッピングだったな……じゃあ、皆で仲良く行くか……ただし……!」
さくら「……ただし?」
バイソン「ヤムチャ君と、サガットは……俺達の後ろを三メートル離れて歩きな……他人に振りしながら、こっそり近づいて来い……」ニヤニヤ
ヤムチャ「そこまで、恥ずかしい事ではないでしょう! この服のチョイスは!」
サガット「……なんで、俺まで離れて歩かないといけないんだ。俺は関係ないだろう」
バイソン「そりゃまぁ、ヤムチャ君はアレだし……サガットは、見た目がさぁ……アレだろ……? なっ、キャミィちゃん?」
キャミィ「えっ……? そういう事、言ってもいいんですか……? 殆ど、初対面みたいなものなのに……」
バルログ「……いいんですよ、キャミィさん。『バイソン、お前だってガラは悪いだろ。お前は5メートル後ろを歩け』なんて、言ってやって下さい」
バイソン「ガハハ! これまたバルログ君、御冗談を!」
さくら「も〜う、いつまでやってんっすか……? あんまり騒ぎ立てると、目立つんすから……ほら、とっとと服買いに行くっすよ!」
バイソン「それもそうだな! じゃあ、そろそろ行くか! それじゃあ、出発〜!」
サガット「……これは、本当に俺達は三メートル後ろからついていかねばならんのか? どう、思う? ヤムチャ君」
ヤムチャ「あ〜、なんかヘコんで来たよ……俺も、服買おうかなぁ……やっちまったなぁ、コレ……」
サガット「……聞いてないな」
-
ヤムチャwwwwww
-
ーーー
ヤムチャ「ねぇねぇ、サガットさん、サガットさん……?」
サガット「どうした、ヤムチャ君……? バイソンが勝手に言ってるだけだから、別に律儀に約束を守る必要などないぞ。三メートル先にいる、皆の輪の中に加わればいいさ」
ヤムチャ「いや、それはもういいっすよ……それより、キャミィさんと話をしなくても、いいんすかね……?」
サガット「あぁ、キャミィか……いや、それは今、機をうかがっている所だ……」
ヤムチャ「……機をうかがう?」
サガット「流石に、このタイミングのオフ日に……男子部と女子部の交流会……そんな都合のいい事は起きないだろう……俺達が、何かを言いに来た……そんな事はキャミィだって、とっくに気づいているさ……」
ヤムチャ「キャミィさんが、気づいてるんだったら、もう言っちゃえばいいじゃないっすか?」
サガット「それで、伝わるのなら言うよ。だが、キャミィは今、気丈な素振りを見せているが……やはり、精神的には辛い物を抱えているだろう……」
ヤムチャ「……う〜ん。まぁ、そうっすよね」
サガット「先ずは……キャミィが、こちらの話を聞けるだけの、状況を作ってやらんとな……話をするのは、ショッピングでご機嫌を取って……それからだ……そうでないと、また追い詰めてしまうだけだ……だから、今皆でその状況を作ろうとしている、という訳だ……」
ヤムチャ「え〜、何だかそれ……キャミィさんを騙しているみたいですねぇ……」
-
サガット「そんな事などない。キャミィだって、その事には、とっくに気づいてるさ」
ヤムチャ「あれ……? もう、キャミィさん気づいてるんですか……?」
サガット「俺達が自分に何かを言うつもりだという事は……そこから考えれば、今やってる事は、その為のご機嫌取り……それくらい、わかっている……今はお互い建前だけの会話を繰り返して……何処で本音の会話を、仕掛けるかを探り合っている状態だな……」
ヤムチャ「なんか、プロレスみたいですね……大技仕掛ける為に……小技の攻防を繰り返す……みたいな事っすよね……?」
サガット「実際、その通りだよ。プロレスと同じだよ。プロレスは空気が読めないと出来ないからな……勿論ただ、上っ面の建前の会話を繰り返すだけでなく……その上っ面の会話でも、お互い今日は楽しかったな……と思わせる、会話をしていかなければな……」
ヤムチャ「……その上で、何処かで昨日の事を言うワケっすね?」
サガット「そうだ。建前だけで会話をしていると言えば、言い方は悪いが……楽しい一日にしようという思いは、皆同じだ……今はお互いが、相手を刺激しないように……手探りで会話してるというワケだな……」
ヤムチャ「ディージェイの野郎にも、今度ソレ教えてやらねぇといけませんかもね」
サガット「……少し、焦れったい部分もあるがな。まぁ、状況が状況だ、仕方がない。もっと男子部と女子部の、交流をして、下地を作っておくべきだったよ。これは、反省だな」
-
サガット「まぁ、でもヤムチャ君が、ど頭に大技をかましてくれたおかげで……助かったよ……ありがとうな……」
ヤムチャ「……俺、何にもしてませんよ? 何、言ってるんですか、サガットさん?」
サガット「……何を言ってるんだ? ワザワザ、スーツを着て、受け狙いをしてくれたじゃないか?」
ヤムチャ「ウケ狙いって……いやいやいや……!」
サガット「バイソンが上手く拾ってくれたなぁ。あれでキャミィの緊張も少しは解けたんじゃないかな? ずっと、険しい顔で……何処か、警戒してたように思えたからな……ヤムチャ君も、ナイスリアクションだったよ」
ヤムチャ(あ〜、怪我の功名とでも言えばいいのかなぁ……そういうつもりじゃなかったのに……なんか、複雑……)
サガット「……しかし、どうするんだ? 本当に、今日は一日、そのスーツでいくのか?」
ヤムチャ(いや、待てよ……? 偶然だとはいえ……サガットさん達は、受け狙いって思って、俺の事、評価していてくれてるんだ……だったら、もうソレに乗っかって、ウケ狙いって事にしておいたらいいんじゃないの……? そしたら、さくらちゃんの評価もアップだろ!?)
サガット「……ヤムチャ君?」
ヤムチャ「あっ、聞いてますよ、聞いてますよ! どうやら、俺の先制攻撃は成功したみたいですね!? だったら、この流れに乗って……最後まで責め続けてやりますよ!」
サガット「そうだな……強目の攻撃で先制攻撃を仕掛け、そのまま押し切る……それは、ヤムチャ君も戦い方の一つとして、使えるんじゃないかな?」
バイソン「お〜い! おめぇら、何チンタラチンタラ、歩いてやがるんだよ! もう、店に着いちまったぞ! 何やってんだ、このタコ!」
キャミィ「クスクス」
ヤムチャ「バイソンさん、自分が指示したくせに……な〜に、勝手な事ばかり言ってるんすよ……」
サガット「いいじゃないか。キャミィが笑っているんだから、それで」
-
ーーー
サガット「……最近の洋服屋というのは、やけにお洒落なのだなぁ」キョロキョロ
バルログ「……サガット、貴方はただでさえ目立つ体格なんだから、あまりキョロキョロしない方がいいですよ? 不審者に思われます」
サガット「お、おい……バルログ……この服の値段、見てみろよ……? 桁が一つ間違ってないか……? 間違ってるぞ、コレ……」
バルログ「サガットは、もうちょっとお洒落した方がいいんじゃないですかね……? リングコスチュームとか、変えてみたらどうですか? これを機会に……」
サガット「裸一貫で臨むのが、レスラーというものだろう。己の筋肉こそが、最大ファッション……それは、ザンギエフさんも、言ってる事じゃないか」
バルログ「……ダーメだ、この人は」
さくら「あっ、皆さん、皆さん……ちょ〜っと、意見も貰ってもいいっすか……?」
キャミィ「お願いします」
バイソン「おっ、何だ何だ、二人とも! やっぱり、男性目線の意見を聞いてみたいのか!?」
さくら「まぁ、そんな感じっすね……せっかくの機会になんだし……どうせなら、皆さんのアドバイスを聞いてみようと、思いましてね……」
バイソン「オーケー、オーケー任せな! このバイソン様の、素晴らしいセンスを見せてやるぜ!」
ヤムチャ(来たぜ来たぜ、洋服屋でのお決まりのイベント……俺も散々昔は、ブルマに、どっちの服が似合いそう? なんて、聞かれたぜ……だが、こういう時の対処法は……完璧に出来てるぜ……)
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さくら「結構、候補はあったんすけどね……今回は、この赤と青の服の二択まで、なんとか持ち込みました!」
キャミィ「私は……緑と黄色です」
さくら「さぁ、クエスチョン! 今、この場にいる絶世の美女二人は……どちらの服を着た方が……より一層、美人になるでしょうか!?」
キャミィ「お願いします」
サガット「それ、値段いくらなんだ……? ちょっと、値段確認させてくれないか、二人とも……」マジマジ
さくら「やめて下さいよ、サガットさん……! ここで、値段確認しちゃったら……決心が揺らいじゃうっすよ……こっちだって、一大決心してるんすから」
サガット「……やっぱり、結構高いのか?」
さくら「値段はいいから……どっちが似合うか、答えりゃいいんすよ! ほらほら、とっとと答えた答えた」
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今日はここまで
ちょっとプロレス以外の事で長くなってるけど……許しておくれ
コレ終わったらすぐプロレス再開してもらいます
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乙!
こういうオフショットも大歓迎よ。
ニヤニヤして読んでるから是非続けてくれ。
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乙!
プロレス部分ももちろん面白いけど、こちらも負けず劣らず面白いから気のすむまでやって欲しい
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乙
スーツは笑った
まずは試合表を楽しみに待ってます
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おつ
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くそーキャミィ可愛い
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日常とプロレスの対比でいいと思う
派手な試合だったしインターバルは長めで正解かも
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乙っした
1P色と2P色か…
さくらは2P、キャミーは1Pを推したい
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畑から見たらかなりのイロモノ集団だろうな
キャミーは可愛いけど顔の傷が目立つやろし、バイソンはどう見てもチンビラ、サガットにいたっては眼帯に白目…
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サガット「どっちが似合うって……さくらちゃんと、キャミィちゃんに一番似合うのはジャージと、レオタードだろう? 道場では、いつもその姿じゃないか?」
バイソン「あ〜ぁ、サガットちゃんは、わかってないね……」
さくら「本当、サガットさんに聞いたのは間違いでした……街中をジャージやレオタード姿で歩き回るんすか? それじゃあ、晒しもんっすよ」
サガット「どうせ毎日毎日、興行興行の日々なんだぞ? 道場にその服でやってくるのか……?」
バルログ「毎日毎日、同じ服ばっかり着てるからこそ……たまにある休日は、とびきりお洒落を楽しみたいんじゃないですか。サガットはわかってませんねぇ……」
サガット「はぁ……そういうものなのか……?」
キャミィ「……えぇ、そういうものだと思います」
バルログ「たまにしかない休日で、同じものを着続けて……『その服、この前の休日も着てませんでした?』なんて、言われたらどうしますよ? 立ち直れませんよ。サガット……言いたくないですが、その服、この前の休日も着ていたでしょう……?」
サガット「あ〜、そういえば、そうだったかもしれんなぁ……でも、そんな事言うなら、バイソンだってこの前と同じ服じゃないか……?」
バイソン「馬鹿野郎、一緒にすんじゃねぇよ! この前のは、もうちょっと薄い青だろうが! 今日のタンクトップは、ちょっと濃い青だ! よく見ろ、この前のよりちょっと濃いだろうが!」
さくら「……どうやら、サガットさんに聞いたのは、間違いだったみたいですね、キャミィさん?」
キャミィ「そうみたいですね」クスクス
ヤムチャ(よし、先ずは一人……脱落だ……!)
-
サガット「……どうやら俺は、この場では、完全に戦力外のようだ。まぁ、もう少しお洒落の事を勉強するよ」
バイソン「第二回の交流会のテーマは『サガットちゃんにお洒落を勉強してもらう会』で決定だな! サガット弄り倒せる機会なんて、なかなかねぇから……こいつは楽しみだぜ!」
さくら「その時は、是非ローズさん達も誘いますよ。ローズさんも、結構お洒落ですからね」
サガット「まぁ、お手柔らかに頼むよ……では、次は我らがお洒落チャンピオン……ヤムチャ君の意見を聞いてみようか……?」
ヤムチャ「おっ、俺の意見っすか……?」
サガット「スーツとビシッと決めてくるような、ヤムチャ君なんだからな……俺と違って、センスはあるだろう」
ヤムチャ(サガットさ〜ん……それ、ちょっとキラーパスじゃねぇの……?)
バイソン「ヤムチャ君がお洒落チャンピオンなのか……だったら、俺、お洒落チャンピオンのベルト、あんまり欲しくねぇなぁ……」
バルログ「いや、我々の格好の中では、浮いているだけで……アレ、単体で見たら結構センスはあると思いますよ、私は」
さくら「じゃあ、次はヤムチャさんに聞いてみましょうか。コレはふざけないで、ちゃんと選んで下さいよ〜? さぁ、どっちの服が似合うでしょうか!?」
キャミィ「お願いします」
ヤムチャ(ふざけてるって……ちょっと、さくらちゃん、酷ぇなぁ……まぁ、ギャグでやった様に思われてるみたいだし……上手く、立て直すか……この辺りの勉強は、昔の経験で予習済みだぜ……!)
-
ヤムチャ「まぁ、ね……? 今日の服装は、ちょっとネタに走っちゃった所があるけど……今回は、さくらちゃんとキャミィさんの服なんだから、ちゃんとするよ」
さくら「期待してますよ〜?」
ヤムチャ「やっぱりね、俺が思うのは……さくらちゃんも、キャミィさんも、元が可愛いからさぁ?」
さくら「……えっ?」
ヤムチャ「俺は、どっちの服を選んだとしても……凄く可愛くなると思うよ! 元がいいからね、元が!」
キャミィ「……あ、ありがとうございます」
ヤムチャ「本当に、赤い服も青い服も……緑の服も黄色の服も……どれ着たって可愛くなると思うよ! 元がいいから! 元がいいから、ね!」
サガット「……なる程、俺もそういう風に言えばよかったのか」
ヤムチャ「まぁ、時間はたっぷりあるしさ? ゆっくり考えなよ! 俺達は、気が済むまで付き合うからさ」
さくら「……ヤムチャさん」
-
やっぱりキャミイルートなのか?そうなのか?
-
ヤムチャ「とまぁ、これが俺の意見だね! 参考になったかな!?」
さくら「……ヤムチャさんって、結構、女慣れしてるんすか?」
ヤムチャ「……えっ?」
さくら「なんか、今の言い方……凄く、いやらしかったっすよ? ねぇ?」
キャミィ「まぁ、そうでしたけど……一応、褒めてくれてるんですし……」
ヤムチャ「一応……!? ちょっと、待って下さいよ……俺は、本心から二人の事を……可愛いと思ったから……」アセアセ
バルログ「……そういや、ヤムチャ君の過去の女性関係とか、どうなんでしょうねぇ? あまり、そういう話はしてませんよね、私達」
バイソン「……それは第三回の交流会のテーマだな。『皆でヤムチャ君の女性関係を聞いてみよう』だ」
ヤムチャ(可笑しいぞ……何故、こうなった……! 何処で俺は、間違えた……! ブルマはいつも、こう言えば喜んでくれたはずなのに……何故、こうなってしまう……!)
さくら「うわぁ……ヤムチャさんって、や〜らしい。スケベ〜」ニヤニヤ
-
ヤムチャ「ち、違うんだ……聞いてくれっ……! 俺は二人の事を、本当に心から……」
さくら「可愛いのは、もうとっくにわかってます〜。ね〜ぇ? キャミィさん?」
キャミィ「……そういう事は、自分で言う事なんですかね?」
ヤムチャ「そうだろ……? だからこそ、俺は二人には、どっちの服でも似合いそうって言ったんだよ……ねっ、俺、間違ってないよね……ねっ、ねっ……?」
さくら「な〜に、言ってんっすか。結局の所、お茶濁しただけで……肝心の部分は、全く答えてないじゃないっすか、ヤムチャさん」
キャミィ「……ヤムチャさんって、結構優柔不断なタイプなんですか?」
ヤムチャ「いや、優柔不断では……ないんじゃないかなぁ……? 俺はやる時は、ビシッと決めるタイプだと思うよ……? うん、そうだと思う……」
さくら「優柔不断じゃないんだら……ビシッと決めて下さいよ……ほら、赤と青……どっちっ!?」ニヤニヤ
キャミィ「ふふ、緑と黄色……どっちですか?」クスクス
ヤムチャ「いやぁ、だから言ったじゃん……二人は元がいいからさぁ……アレ……? 俺、コレ……言ったよね……?」
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よし!もごう!!
-
サガット「おい、バルログ……? 今のヤムチャ君の解答……何が間違ってたんだ……?」
バルログ「いやぁ、間違っているワケではないと思いますよ……? あぁいった答えを望んでいる女性だって、いますからね」
バイソン「まぁ、恋人関係とかだったら、お世辞でも喜んでくれるんじゃねぇか? 『も〜う……ヤムチャったら、上手い事、言っちゃって……肝心な部分は答えてないじゃない……』な〜んて、優しく言って貰えるだろう」
サガット「……お洒落と女心とは、難しいものなんだな。だが、それは切っても切れない関係なんだろうな」
バルログ「いいんじゃないですか……? サガットはそのままで……下手に勉強しても……サガットらしくありませんよ……?」
サガット「……そうなのかね?」
バイソン「なぁなぁ、サガットサガット! ヤムチャ君達が盛り上がってるうちに、俺のコーディネートしてくれよ! 俺だったら、赤いタンクトップと黄色いタンクトップ……どっちが似合うと思う!?」
サガット「……お前のタンクトップなど、どうでもいいわ! それくらい、自分で選びやがれ!」
バルログ「……ほら、そっちの方がサガットらしいですよ」
さくら「ほらほら、ヤムチャさ〜ん……早く選んで下さいよ〜?」ニヤニヤ
キャミィ「ふふ、お願いします」クスクス
ヤムチャ(何故だぁ、何故だぁ……ブルマはいつも、こう答えると喜んでくれたじゃないか……! 何故、さくらちゃんには通用しないんだ……!? それに、何故、キャミィさんまで連携攻撃を仕掛けてくる……!?)
-
ヤムチャ、いじられキャラ定着
す
-
ーーー
さくら「結局、バイソンさんの選んでくれた、赤にしましたよ。ありがとうございます」
バイソン「ガハハ! さくらちゃんは、いつも元気で明るいイメージだからな! 情熱の赤だ! バイソン様のセンスは、素晴らしいだろ!?」
キャミィ「バルログさん、ありがとうございます。参考になりました」
バルログ「えぇ、キャミィさんは大人っぽい緑の方がお似合いですよ。まぁ、機会があったら声を掛けて下さい。私も付き合いますよ」
サガット「……どうやら、俺達はプロレス以外の事も勉強していかないと、いけないようだなぁ、ヤムチャ君?」
ヤムチャ(あぁ、結婚への道……俺の結婚への道が、確実に遠のいていっている……プーアル、心が折れそうだよ……)
サガット「……ヤムチャ君?」
ヤムチャ(ケーキバイキング……そこで、巻き返せるか……!? さくらちゃんの好みのケーキはなんだ……? ショートケーキか、モンブランか……? そこはしくじれねぇぞ……!)
サガット「……お〜い」
ヤムチャ(頬っぺにクリームをつけたら『ヤムチャさ〜ん、頬っぺにクリームついてるっすよ』なんて、やりとりは来るのか……? これも、プロレスと同じだ……自然な流れ……自然な流れで頬っぺにクリームをつけるんだ……!)
サガット「……聞いてるのか?」
バイソン「さぁさぁさぁ! ここが……バイソン様、お勧めのケーキバイキングだ! 今日は皆でたらふく食ってやろうぜ!」
-
さくら「へぇ、お洒落な店っすね……」
バルログ「……バイソン、どうしてこんな店、知ってるんですよ? 乙女趣味が過ぎませんか?」
キャミィ「……ちょっと、意外なイメージです」
バイソン「俺はケーキが大好きなんだよ! 前から前から、ずっとずっと行きたかったんだっ……! この熱い想い……皆ならわかってくれるだろ……? なっ……?」
さくら「まぁ、想いは伝わったっすけど……ちょ〜っと、暑苦しすぎなっすかねぇ〜?」
バルログ「バイソン、ここ何処だと思ってるんですか……? ケーキバイキングですよ?」
キャミィ「まぁまぁ、いいじゃないですか」クスクス
バイソン「俺は、今日、この店のケーキを食い尽くすつもりでここにやってきたんだ……! さぁ、皆の者……いざ、出陣じゃ!」
バルログ「……お店に迷惑が掛からない範疇で、頂きましょうね? バイソン」
-
バイソン「そんな事知ったこっちゃねぇ! 食い尽くしてやるっ! おい、ヤムチャ君!?」
ヤムチャ「……ん?」
バイソン「大食い勝負しようぜ、大食い勝負をよぉ!? 二人でどっちが、いっぱい食べれるか……俺と勝負だ!」
ヤムチャ「えっ、いやっ……あのっ……! ちょっと待って下さいよ……俺は大食い勝負より……大切な事が、あるんですって……!」
バイソン「な〜に、言ってんだ、ヤムチャ君! シャドルーのナンバー3と空手軍団のナンバー3……お互いナンバー3なんだ……こういう所で、普段から勝負していこう!」
ヤムチャ「ケーキの大食い勝負で勝って……なんになるんですか、バイソンさん……!?」
バイソン「いいじゃねぇか、いいじゃねぇか、ヤムチャ君……さぁ、出陣じゃ〜!」グイグイ
ヤムチャ「うおおっ……引っ張らないで下さいよ……バイソンさん……!?」
バルログ「……バイソン、張り切りすぎですよ。全く」
さくら「あっ、そうだそうだ! バルログさん?」
バルログ「ん、どうしましたか……? さくらさん……?」
-
さくら「バルログさんって、確かスペイン語、出来るんですよねぇ?」
バルログ「えぇ、私は昔メキシコの方でやってましたからね?」
さくら「実はね……? 今度助っ人で、そっちの方を呼ぶかも……って話がチラッと出てるんすけど……」
バルログ「はいはい。ルチャ系の……エル・フォルテ選手とかですか……? ベガ様が、話題に出してるのチラッと聞きましたよ……?」
さくら「あっ、まだ決定事項じゃないんで……まだ、内密に進めたい話なんですよ……コレ……」
バルログ「おっと、失礼……でも、そんな話……私に言ってもいいんですかね……?」
さくら「まぁ、確定するなら……スペイン語の出来る、バルログさんに通訳とか、間に入ってもらう事になりそうなんですけどね……だから、バルログさんとも、話を進めておきたいっすよ……」
バルログ「あ〜、そういう事ですか……じゃあ、まぁ……話を聞かせてもらいますよ……」
さくら「あっ、というワケで……ちょっと、バルログさんの事、借りてもいいっすか……? あっ、サガットさんにキャミィさん! 二人は今の話……聞いてない……聞いてないっすよ〜!」
サガット(バイソンに、さくらちゃん……二人して、仕掛けてきたか……だがしかし、少し荒すぎやしないか……? もう少し、やりようはあったと思うが……)
キャミィ(……本題ですね。何言われるんでしょう)
-
サガット「……全く、バイソンは張り切りすぎだ。困ったもんだよ」
キャミィ「……さくらさんも、ワザワザこんな所で、そんな話しなくてもいいですのに」
サガット「まぁ、ここで……俺達が、突っ立っていても仕方がない……俺達もケーキバイキングに行くか……?」
キャミィ「……そうですね」
サガット「まぁ、気楽にいこう……キャミィちゃんよ……」
キャミィ「……はい」
サガット「初めての男子部と女子部の交流会なんだ……俺も、今日一日はいい日にしたい……」
キャミィ「……私もです」
サガット「では、俺達も入店するか……こんなゴツい男と一緒で大丈夫か……? 恥ずかしくないか……?」
キャミィ「大丈夫です。今日一日、付き合ってもらって慣れましたよ」
サガット「……その言い方だと、やはり最初は気にしていたのか? そういう風に聞こえるぞ?」
キャミィ「ふふ、そんな事ないですよ。サガットさん、行きましょう」クスクス
-
ーーー
キャミィ「結構、色んな種類があるんですね。サガットさん、何か取ってきましょうか……?」
サガット「……別に、俺に気を使う必要はない」
キャミィ「私の方が、後輩ですし……気も使いますよ。当然です」
サガット「いや、俺は甘いモノがそんなに得意ではないんだよ……まぁ、だったらコーヒーだけでも頼もうかな……?」
キャミィ「コーヒーですね。でも、ケーキバイキングでそれだけというのも寂しいですね。チーズケーキとかだったら、そんなに甘くないと思うんですが、どうでしょう?」
サガット「……チーズケーキか。そうだな、挑戦してもいいかな? じゃあ、それも頼むよ」
キャミィ「はい、じゃあチーズケーキとコーヒーですね? では、今、持ってきます」
サガット「……おう。ありがとう」
サガット(ふ〜む……少し、他人行儀に戻ってしまったかな……? 困ったぁ、どう切り出すか……)
-
まさかミカやヒューゴーより先にフォルテの名前が出てくるとは
-
ーーー
バイソン「おい、ヤムチャ君……? 何やってんだよ……もっと、食えよ……? ここのケーキ上手ぇぞ?」バクバク
ヤムチャ「なんで、バイソンさんみたいなゴツい方と、ケーキバイキングなんですよ……? おっかしいなぁ……どうして、こうなったんだろ……?」
バイソン「こっちだって、スーツの男と二人なんて、寂しすぎるよ! とにかく、食って忘れよう、なっ?」
ヤムチャ「まぁ、じゃあ、頂きますよ……あっ、コレ、美味ぇな……」
バイソン「だろ、美味ぇだろ!? こういうのは、可愛い女の子と二人で来たら……も〜っと、美味く感じると思うぜ!?」
ヤムチャ「……そうっすよねぇ」
バイソン「折角、いいデートスポット教えてやったんだ! ヤムチャ君も、今度彼女と来たらいいんじゃねぇか……?」
ヤムチャ「……残念ながら、俺彼女いないんすよね」
バイソン「なぁ〜んだ……ヤムチャ君、彼女いねぇのかよ……俺と一緒じゃねぇか! 人間、顔だけじゃねぇんだな! 俺もちょっと、自信が出てきたよ」
ヤムチャ「……独り身ってのは、寂しいもんですよねぇ」
バイソン「あぁ、わかるっ……! その気持ち……非常によくわかるっ……! 俺だって、寂しい毎日を過ごしてるんだっ……!」
ヤムチャ「……そうっすよねぇ」
-
ちくしょうキャミイかわいい
-
バイソン「だってよぉ……? 毎日毎日、試合が終わって、家に帰ると……そこは、誰もいない……冷た〜い、空間があるんだもんな!?」
ヤムチャ「そうっす! 冬場とか、凄く寒いっすよねぇ!?」
バイソン「で、そっからよぉ……? 風呂場に干してある選択物取り込んで……風呂掃除、トイレ掃除もしねぇといけねぇだろ……? 料理に入る前の工程が多すぎるんだよ! 飯も食えねぇよ!」
ヤムチャ「えっ……? バイソンさん、掃除とかするんすか、意外……」
バイソン「そりゃ、風呂・トイレは毎日使う空間なんだから……毎日掃除するのは、当然だろ!? でもよぉ……やぁ〜っぱり、リビングは追いつかねぇんだな……休日に持ち越しだよ……」
ヤムチャ「……マメなんですねぇ、バイソンさん」
バイソン「帰って、風呂掃除してる時とか……休日に朝から、掃除してる時なんか……本当、つくづく考えちまうよ……温かい家庭が欲しいな……別に綺麗とか、可愛いじゃなくていいんだよ……優しい奥さんが欲しいな……なんてよぉ……?」
ヤムチャ「そうっすよね……温かい家庭が欲しいっすよねぇ……本当、たまに不安感に押し潰されそうな時ってありますよねぇ!? そういう時って、どうしてます?」
バイソン「そんなもん、どうしようもねぇよ! なんとか、プロレスの事を考えて、乗り切るしかねぇ!」
ヤムチャ「……やっぱり、皆、同じような思いはしてるんすね」
サガット(……アイツらは、ケーキバイキングで何の話をしているんだ)
-
バイソン「だってよぉ……? 毎日毎日、試合が終わって、家に帰ると……そこは、誰もいない……冷た〜い、空間があるんだもんな!?」
ヤムチャ「そうっす! 冬場とか、凄く寒いっすよねぇ!?」
バイソン「で、そっからよぉ……? 風呂場に干してある選択物取り込んで……風呂掃除、トイレ掃除もしねぇといけねぇだろ……? 料理に入る前の工程が多すぎるんだよ! 飯も食えねぇよ!」
ヤムチャ「えっ……? バイソンさん、掃除とかするんすか、意外……」
バイソン「そりゃ、風呂・トイレは毎日使う空間なんだから……毎日掃除するのは、当然だろ!? でもよぉ……やぁ〜っぱり、リビングは追いつかねぇんだな……休日に持ち越しだよ……」
ヤムチャ「……マメなんですねぇ、バイソンさん」
バイソン「帰って、風呂掃除してる時とか……休日に朝から、掃除してる時なんか……本当、つくづく考えちまうよ……温かい家庭が欲しいな……別に綺麗とか、可愛いじゃなくていいんだよ……優しい奥さんが欲しいな……なんてよぉ……?」
ヤムチャ「そうっすよね……温かい家庭が欲しいっすよねぇ……本当、たまに不安感に押し潰されそうな時ってありますよねぇ!? そういう時って、どうしてます?」
バイソン「そんなもん、どうしようもねぇよ! なんとか、プロレスの事を考えて、乗り切るしかねぇ!」
ヤムチャ「……やっぱり、皆、同じような思いはしてるんすね」
サガット(……アイツらは、ケーキバイキングで何の話をしているんだ)
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キャミィ「サガットさん、持って来ましたよ?」
サガット「おう、ありがとう。意外と自分の分も持って来たんだな……ショートケーキに……モンブラン……その、端っこのは何だ……?」
キャミィ「これは、メープルシフォンです」
サガット「メープルシフォン……聞いた事、ないな……そういうのもあるのか……」
キャミィ「シフォンケーキって、結構定番ですよ? サガットさんは、御存知ないんですか?」
サガット「定番なのか……聞いたことなかったな……まぁ、それなら勉強しておくよ」
キャミィ「サガットさんって、服屋さんでも、そういう所ありましたし……そういうのって、ウトいタイプですか?」
サガット「ハハハ、そうかもな……ウトいタイプ……かもしれん……」
キャミィ「やっぱり、趣味は……プロレスだけ……みたいな感じですか……?」
サガット(ん……? キャミィの奴から……仕掛けてきたのか……?)
キャミィ(どうせ、いつかは仕掛けられるんだ……だったら、こっちから仕掛けてみよう……!)
-
今日ここまで
-
乙
ついにプロレスの話だね
試合が待ち遠しいな
-
乙!
読んでてニヤニヤしてしまうわwww
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おつ
どうしよう、ケーキ食いたい。
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プロレスラーはいいなぁ。食っても太らない。
しかし、キャミイにヘッドシザーズされたいな。あ、滞空式パワーボムしかけるのもいいなぁ(笑)
-
乙っした
とりまサガットとバルログはもげろ
バイソンさんは許した
あと、服の色は拾ってくれたんかな?サンクス
-
おつ!
-
キャミィノ、クスクスが、可愛すぎて爆発したい
-
サガット「そうかもな……俺の趣味はプロレスだけかもしれん……俺は脳ミソも筋肉だ」
キャミィ「……だったら、聞きたい事があるんですけど」
サガット(……責めてくるな。まぁ、受けよう)
キャミィ「……いいですか?」
サガット「……どうぞ。俺に応えれる事なら、何でも応えようではないか」
キャミィ「今、私に……シャドルー加入の話が、出てるのは……御存知ですよね……?」
サガット「あぁ、聞いているよ……ベガ様からも聞いたし、さくらちゃんからも聞いたよ。聞いたのは……先日の飲み会でだったかな……? それで……?」
キャミィ「……どうやったら、上手いヒールになれますか? それが、聞きたいです」
サガット「なる程……上手いヒールか……」
キャミィ(これが本題ですよね……サガットさん、話題を振りましたよ……さぁ、どう答えます……? 上っ面の会話は……もう、やめましょう……)
サガット「う〜ん、なかなか、難しい質問かもれんな……それは……」
-
サガット「……と、言うのもだ。おそらく、俺と君では状況が違うだろう」
キャミィ「そうですね……私はヒールになって、春麗さんの……」
サガット「いや、そういう事ではないのだ……話を聞いてもらいたい……」
キャミィ「そういう事では、ない……?」
サガット「俺は、元々ヒール志望だったからな……豪鬼さんに、憧れてこの世界に入って来た部分もある。君とは状況が違うだろう……」
キャミィ「……」
サガット「喰わないのか……? 手が止まっているぞ? その、え〜っと……メープル……何だったけな……?」
キャミィ「メープルシフォンですよ。サガットさんも、手が止まってますよ? チーズケーキ……召し上がったら、いかがですか……?」
サガット「……そうだな。俺も食うとするか。わざわざキャミィちゃんが、選んでくれたんだからな」
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サガット「話を続けようか……ヒール転向の話が来た時……? 『来たか』と、思ったよ。ようやく、ここで自分の好きな事が出来る……自分の思い描くプロレスが、制限される事なく出来る……そう、思ったよ……」
キャミィ「そう、ですか……」
サガット「キャミィちゃんとは、状況が違うだろう……? 俺は好きでヒールをやっているんだ……大したアドバイスにならなくて、すまないな……」
キャミィ「いえ、大丈夫ですよ。確かに、私とサガットさんでは、状況は違いもんね……」
サガット(……下地は出来てきたかな? 話を聞いてくれる状態に、持っていけたかもしれん)
キャミィ「……」
サガット(ここで欲しい言葉は、『じゃあ、サガットさんが私の立場だったらどうしますか?』だ……さぁ、キャミィ、仕掛けてこい……)
キャミィ「……」
サガット(くっ、来ない、か……間が出来るのも辛いな……仕方がない、俺から仕掛けよう……)
-
サガット「まぁ、俺で例えるなら……もし、今からベビー転向の話が来たら……どうするか……って、事になるのかな……?」
キャミィ「シャドルーナンバー2のサガットさんに……ですか……?」
サガット「もしの、話だよ……そんな事は確かに、ないだろうが……キャミィちゃんと、似た状況になったら……自分なら、どうするか……? それなら、こういう状況が、一番似てるんじゃないか……?」
キャミィ(……仕掛けてきましたね)
サガット(さぁ、キャミィよ……乗ってこい……気づいてはいるんだろう……?)
キャミィ「そうかもしれませんね。では、そういう状況になったら……サガットさんは、どうします……?」
サガット「自分で言っておいて何だが……これは、難しい質問だな……それより、このチーズケーキは美味いな……どうやら、食わず嫌いだったようだ……」
キャミィ(……仕掛けて来ない?)
サガット「ケーキというものも、案外悪くないものだな……少し、取りに行ってくよ……待っていてくれ……」
キャミィ「あっ、それなら、私が取ってきますよ……」
サガット「いやいや、大丈夫だ、大丈夫……自分でやるよ……少し、ケーキにも興味が湧いてきた……他にどんな種類があるのかも見てみたい……それじゃあ、取ってくるよ……」
キャミィ(サガットさんは、何が言いたいんでしょう……? 本当にケーキに興味が出てきた……? いや、そんな訳はない……)
サガット(じっくり行こう、じっくりな……ケーキバイキングは一時間ある……60分一本勝負だ……ゆっくり、回り道をして……最後に伝わればそれでいい……会話を楽しみつつ、な……)
-
ーーー
バイソン「そういや、ヤムチャ君……俺、昨日洗濯物畳んでる時に、フッと閃いちまったんだけどよぉ……?」
ヤムチャ「……洗濯物畳んでる時に?」
バイソン「ホラ、ヤムチャ君さぁ……昨日、ディージェイの右ストレート受けた後……ディージェイに反撃したじゃん?」
ヤムチャ「大丈夫っす。もう、二度とあんな事はしませんよ!」
バイソン「まぁ、アレは流石に使えねぇけど……俺、アレは、応用出来ると思ったんだよね? バイソンちゃん、ピーンと閃いちゃった!」
ヤムチャ「応用って……何ですか……? 自分の頑丈さ自慢する訳じゃないですけど、あんな過激な事応用したら、いつか絶対怪我人が出ますよ!?」
バイソン「あ〜、いやいやいや……違う違う……攻撃自体を応用させるんじゃねぇ……その後のヤムチャ君の対応を、応用するんだよ……」
ヤムチャ「その後の俺の対応……って、どういう風に……?」
バイソン「ほら、昨日……オリジナルの技名に、クソダサい名前つけただろ? 『スーパーヤムチャスープレックス』って……ほら、洗濯物畳んでたら……俺も、そういう面白い事考えなけりゃ、やりきれなかったんだな……」
ヤムチャ「なんだろなぁ……家に持って帰られてまで、笑われてるんだぁ……結構、マジだったのになぁ……」
バイソン「だが、そのおかげで、このバイソン様は閃いた! 名付けて『超ヤムチャ』だ!」
ヤムチャ「……超ヤムチャ? なんだ、そりゃ」
-
ーーー
サガット「お待たせ。ほら、チーズケーキ……それに、メープルシフォンも取ってきたよ……」
キャミィ「……サガットさん、甘い物得意じゃなかったんですか?」
サガット「まぁ、チーズケーキは美味かったからな……折角来たんだから、挑戦させてもらうよ。キャミィちゃんが、食べているのを見たら……自分も食べたくなった……」
キャミィ「……これも、美味しいですよ?」
サガット「では、いただくとしよう……さぁ、これはどんな味がするのかな、っと……」
キャミィ「……クスッ」
サガット「笑う事はないだろう……? 確かに、こんなゴツい男がケーキ食べてる姿は、滑稽かもしれんが……」
キャミィ「大丈夫ですよ」クスクス
サガット「バイソンの乙女趣味が移ってきたのかな……? 嫌な物だ……」
キャミィ「でも、お二人はいい関係だと思いますよ。勿論、バルログさんも」
サガット(少し、笑ってくれたかな……それに、いいパスも来た……よし、ここから責めてみるか……)
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超wwwヤムチャwwww
バイソンお前天才やwwwwww
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サガット「そんな事はない……バイソンとは、ただの腐れ縁だよ……あいつには、いつも振り回されている……」
キャミィ「バイソンさんとは、プライベートでも、ずっと仲がいいんですか?」
サガット「まぁ、若手時代からの付き合いだからな……ほら、やっぱりずっと第一試合や、第二試合でやってると……ストレスも溜まるだろう……?」
キャミィ(……仕掛けてきた?)
サガット「それで、そういう時には、決まってバイソンが声を掛けて来るんだ……『サガットちゃ〜ん、一緒にナンパに行こうぜ? もうこんな所でやってられねぇよ!』なんて、言いながらな……?」
キャミィ「サガットさんも、そういう事するんですね? 結構、硬派なイメージだと思ってたんですが……」
サガット「まぁ、当時は若かったからな……そういう事もあるだろう……だが、街にナンパに行ったのはいいんだが……」
キャミィ(……仕掛けて来ない?)
サガット「ほら、俺もバイソンも……こ〜んな、ゴツくて、ガラの悪い二人だろう? 声を掛けた女性は皆、悲鳴をあげて逃げて行ってしまったよ」
キャミィ「あ〜、そうなっちゃうかもしれませんね……」クスッ
サガット「そして、バルログがやってきて……バイソンのナンパの相棒はバルログになったってワケさ……バルログは俺と違って、ガラは悪くない……それに、男前だ……」
キャミィ「……三人で一緒には行かなかったんですか?」
サガット「俺は、いつもお留守番だ……『サガットが来ると、女が逃げちまう』なんて、バイソンの奴が騒ぎ立てるからな……自分の事を棚に上げて、いつも好き放題言ってたよ、バイソンは……」
キャミィ「でも、バイソンさんらしいですね」クスクス
-
サガット「まぁ、今ではいい思い出だよ。そういう事を含めてね」
キャミィ「いい関係じゃないですか。羨ましいです」
サガット「いつもいつも、早く上に上がりたいな……なんて愚痴ってた……だけど、楽しかった……上に上がる為に、三人で試行錯誤してたのは、いい思い出だよ……」
キャミィ「それで、念願のヒールになれたんですね」
サガット「まぁ、念願のヒール……と言えば、聞こえはいいが……実際はジョバーだ……リュウの格上げ為に使われる毎日だよ……自分の思い描いていた、豪鬼さんのような、ヒール像はそこにはなかった……俺も、まだ理想のヒールにはなれていない……」
キャミィ「……そうですか」
サガット「それでも、やっぱり毎日楽しいよ。自分の理想のヒール像になる為に、毎日試行錯誤しているんだからな……今でも新しい発見があったりする。不思議なものだな……何年も続けているのに……」
キャミィ「サガットさんも……同じなんですね……」
サガット「あぁ、同じだ……まだまだ理想のヒール像に慣れてはいないからな……さて、理想のヒール像にまだなっていない俺が……ここで、ベビー転向の話が来たら、どうするか……だったな……?」
キャミィ(……仕掛けて、来た?)
サガット「俺は、多分受けるだろうな……自分の理想から、遠ざかる事になるかもしれないが……きっと、そこには新しい発見と、それを見つける喜びあるだろう……これが、俺の答えだ……」
キャミィ「……」
サガット(少し、戸惑ったか……? だが、押そう……)
キャミィ「……」
サガット「……キャミィちゃんは、今、プロレスをやっていて楽しいか?」
キャミィ「……それは」
-
ーーー
バイソン「だからね……? ヤムチャ君が、ディージェイの凄ぇ攻撃受けて……反撃したじゃん? あれが、『超ヤムチャ』なワケなんだよ」
ヤムチャ「あの時、俺は超ヤムチャだったワケなんすか?」
バイソン「あぁ、超ヤムチャってのは、こう……なんて言うかねぇ……? 試合中、相手に攻撃されて、ヤムチャ君の中の怒りのボルテージみたいなのが、ある程度溜まったら、発動するわけだ!」
ヤムチャ「発動したら、どうなるんですよ?」
バイソン「そりゃ、もうその瞬間は無敵ですよ。相手の攻撃も全く効かねぇし……自分の攻撃は、普段の三倍ぐらいの力になるんですよ!」
ヤムチャ「そんな、滅茶苦茶な事、やっていいんですかねぇ?」
バイソン「そこを上手く見せるのが、レスラーってもんなんじゃねぇのか!? それによぉ……俺は反則技使って、リュウやケンに対抗できるけど……ヤムチャ君は、そうでもねぇだろ? そういう事、していかなきゃ」
ヤムチャ「あぁ、確かに……いつもと違う戦い方……サガットさん達と戦うには、そういう事も必要ですしねぇ……」
バイソン「俺は昨日のディージェイ戦……まぁ、荒れた試合になってはいたが、可能性を感じたぜ!?」
ヤムチャ「超ヤムチャ……それ、やってみる価値はありそうですね……」
バイソン「ディージェイなんてよぉ? 怒りのボルテージを溜める練習の実験台には、最適なんじゃねぇか? ほら、なんとかとハサミは使い用って言うだろ? 次の試合で、ちょっと練習してみろよ、超ヤムチャをよぉ?」
ヤムチャ「バイソンさんも、何気に酷いですね……いや、でも……何かいいヒントを貰ったような気がします……ありがとうございました!」
バイソン「まぁ、やり過ぎには気をつけろよ! あそこでやりすぎると……キャミィちゃんなんかに迷惑もかかっちまうしな!」
ヤムチャ「そうっすね、気をつけます。というか……サガットさん達、やけに長話してるけど……大丈夫なのかなぁ……?」
バイソン「……まぁ、サガットも慎重に言葉を選んでるんだろうな。うん」
-
くそおもしろい
-
ーーー
キャミィ「……楽しくないです」
サガット「だろうな……急激に、環境が変化してしまったし……周りに、好き放題言われるんだからな……」
キャミィ「……はい」
サガット「人はそんなに強くはないからな……俺も君の立場なら、きっと同じようになると思う……」
キャミィ「……はい」
サガット「春麗を越えろ……シャドルーに加入しろ……チャンピオンらしく振る舞え……きっと、君は沢山を事を言われてるだろうと思うが……俺だって、同じように言われ続けて……混乱して……泣いた夜だってある……」
キャミィ「サガットさんも……?」
サガット「あぁ、俺は泣き虫だ……毎日毎日泣いていたよ……帝王に涙は似合わんかな……?」
キャミィ「……いえ、人間らしくていいと思いますよ」
サガット「ありがとう。まぁ、俺から君に送れるアドバイスは……そんなに大それたものと思うが……それでも、聞いてほしい……」
キャミィ「……はい、聞かせて下さい」
サガット「チャンピオンだから、今までより、細かい部分を見られるかもしれんが……逆に言えば、細かい部分の表現を見て貰えるんだ……」
キャミィ「……はい」
サガット「小さな部分でも、いいよ……自分にしか、わからないような表現でもいいよ……でも、それをする事を、楽しんでいこう。それは、今までの環境では出来なかった事だ」
-
キャミィ「わかりました。サガットさん、ありがとうございます」ニコッ
サガット「笑ってくれてよかったよ……君は笑顔の方が、可愛らしいと思うよ」
キャミィ「え、えっ……!?」
サガット「その笑顔をリングで見せたらいいんだよ……笑顔が素敵なチャンピオン……いいじゃないか……案外、春麗じゃ出せないかもしれんぞ、それは」
キャミィ「も、もうっ……! からかわないで下さいよ、サガットさん……!」プイッ
サガット「おっ……? 何だ、クールキャラでいくのか……? まぁ、そっちでもいいんじゃないか、俺は可愛いと思うよ」
キャミィ「もうっ! 結局、サガットさんだって、ああしろだこうしろだって言ってるじゃないですか!? もう、私、ケーキ取ってきます!」
サガット「ハハハ! 冗談だよ、冗談。悪かったな……お〜い、ケーキ取りに行くんだったら、あのメープルシフォンってヤツ、もう一回取ってきてくれないか? あれは、美味かったな……たまには、甘いモノも悪くない……」
キャミィ「……メープルシフォンですね。わかりました、取ってきます」
サガット「ついでに、適当に二三個見繕ってきてくれ。次は、君が俺にケーキの魅力をアドバイスする番だ」
サガット(今日、俺が出来るのはここまでだろう……きっと、また力にならないといけない時が来る……だから、その日の為に……後は全力で今日一日を楽しもう……上っ面の会話ではなく、本音の会話でな……)
-
照れるキャミィかわいい
-
サガットちゃんももげろ
-
よかった、前スレからずっとキャミさん心配だったからホッとしたよ。
-
そしてーー
キャミィ「皆さん、今日はありがとうございました! 楽しかったです!」
バイソン「また、皆で行こうぜ! 今度は他の女子部の奴らも連れて来いよ!」
バルログ「次回は『サガットにお洒落を教える会』ですからね……しっかりと勉強してもらいましょう」
サガット「……おいおいおい、マジでやるのか? その企画」
さくら「なぁ〜に、行ってんすか! 当たり前じゃないですか! こ〜んな、特殊な体格をしてる人のコーディネートなんて……やりがいありそうっすよ!」
サガット「俺の着れる服なんて、限られているんだぞ? それでも、お洒落なんて出来るのか、この俺が……?」
さくら「まぁ、その辺を考えるのが、こっちの仕事っすね! キャミィさんも、一緒にサガットさんを弄り倒してやりましょう!」
キャミィ「そうさせてもらいます」クスクス
サガット「キャミィちゃんまで酷いなぁ。まぁ、第一回交流会は、大成功という事で……今日はここらでお開きとしますか? 明日もあるんだしな……」
さくら「そうっすね! じゃあ、サガットさん、バルログさん、バイソンさん、ヤムチャさん……今日はありがとうございました!」
キャミィ「ありがとうございました。第二回を楽しみにしています」ペコッ
サガット「おう、じゃあ、明日また道場でな」
-
バルログ「さて、皆さん……これからどうします……? 飲みに行って、交流会の反省会でもします?」
バイソン「……今日は家の掃除してぇんだけどな。休日ぐらい、掃除させてくれよ」
サガット「まぁ、今日の交流会は、反省点もなかったんじゃないかな……? いい一日だったよ……たまには、酒も控えんとな……」
バルログ「じゃあ、まぁ今日は控えて……明日から、気合入れてまた頑張りますか……」
バイソン「……よっしゃ、帰って掃除だ! 頑固な汚れから、今日こそ3カウントを取ってやる」
サガット「……あ〜、ところでだ」
バルログ「……どうしました?」
バイソン「なんだなんだぁ?」
ヤムチャ「ダ〜メだ……何にも結果を残せなかった……何にも結果を残せなかったよ、ちくしょう……」ブツブツ
サガット「……ヤムチャ君はどうしたんだ?」
バルログ「さぁ……? ずっと、あの調子なんですよねぇ……?」
バイソン「どうやら、俺のアドバイスが、かなり参考になったみたいだな! ヤムチャ君は今、超ヤムチャになる事を考えているんだろう!」
-
ーーー
プーアル「そろそろ、ヤムチャ様も帰ってくるんじゃないですかね……? まぐれ当たりのホームラン……期待したいですけど……あぁ、やっぱり、そうそう上手くはいきませんよね……」
ヤムチャ「……ただいまぁ〜」ガチャ
プーアル「あっ、ヤムチャ様! お帰りなさい!」
ヤムチャ「プーアル……今、帰ったよ〜」
プーアル(……あっ、こりゃダメな顔だ)
ヤムチャ「……プーアル、君を抱きしめてもいいか? 俺の心は、今とても寒い」
プーアル「構いませんよ、ヤムチャ様」
ヤムチャ「プーアル……ありがとう……! お前だけだ……やっぱり、俺にはお前だけだなんだ……! ちくしょう! どうして俺はこう、いつもいつも大一番で失敗してしまうんだっ……!」ギュッ
プーアル「ヤムチャ様が、チャンピオンになったら……きっと、さくらさんも振り向いてくれますよ。ねっ、だから今はプロレス頑張りましょう。ねっ、ヤムチャ様?」
ヤムチャ「そうだ、その通りだ、プーアルよ! 俺にはプロレスしかねぇんだ! 俺は超ヤムチャだ! 俺は超ヤムチャなんだ、うおおおぉぉっ!」ボロボロ
プーアル(超ヤムチャ……? ヤムチャ様、何言い出してるんですかね……ヤムチャ様はサイヤ人じゃないのに……ついに、ボケちゃいましたかね……?)
-
今日はここまで
-
プーアルいい奴すぎる笑
-
乙
一日ダメなくらいで泣くなw
プーアルも心の声が酷いw
-
乙!
クールなキャミィちゃんも良いけど笑顔のキャミィちゃんがいいなあ
あと、頑張れヤムチャ!
-
乙っした
さてヤムチャは戻れるのか
DJともう一試合、タッグでベルト?
-
乙でした
キャミィは解説やさくら戦で無口クールキャラやっちゃったけど
女子部との戦いでホットで笑顔を見せてくれるキャラになってくのもいいと思うんだ
キン肉マンのウォーズマンみたいな感じでさ
-
翌日ーー
ヤムチャ「さぁ、今日も一日、張り切って頑張るか! 俺にはプロレスしかねぇんだ、プロレスしかよぉ!」グイグイ
バルログ「あらら、今日のヤムチャ君……やけに張り切ってますねぇ……どうしたんでしょう?」
バイソン「まぁ、やる気になる事は、いいじゃねぇか! まぁ、昨日のアドバイス……今日の試合で上手く生かしてくれや!」
ヤムチャ「任せておいて下さいよ、バイソンさん……今日の試合……目にもの見せてやりますよぉ、俺は!」
サガット「気合が入るのは、いい事だが……まぁ、あまり空回りしすぎないように、気をつけてくれ」
ヤムチャ「わかってますよ。前みたいな激しい試合にしてしまったら……他の人にも迷惑がかかりますからね……出る所は出て……我慢する所は我慢する……そして、その上で結果を残す……!」
サガット「それだけ、わかっていれば充分だ。では、今日の試合……結果を出してくれよ?」
ヤムチャ「うっす!」
プーアル「皆さ〜ん! ザンギエフさんから、今日の試合予定表、貰って来ましたよ〜」
サガット「うむ、プーアル君、いつもありがとう。では、早速見てみるか」
ヤムチャ「かかってこいやぁ! どいつもこいつも、纏めてぶっ飛ばしてやる!」
-
本日の予定試合
第一試合(10分決着)
×コーディ ー E本田◯
第二試合(10分決着)
×ダルシム ー ディージェイ◯
第三試合(15分決着)
◯ローズ ー かりん×
第四試合(20分決着)
ソドム ー ガイル◯
×ロレント ナッシュ
第五試合(20分決着)
ヤムチャ バイソン
× ケン ー バルログ◯
リュウ サガット
第六試合(30分決着)
×ベガ ー ザンギエフ◯
-
第五試合復帰キタ!
まずはおめでとう!
-
ヤムチャ「……んっ?」マジマジ
バイソン「おぉ、やったじゃねぇか! ヤムチャ君!」
バルログ「やったじゃないですか! 今日は第五試合ですよ、第五試合!」
ヤムチャ「うおお、やったじゃねぇか、空手軍団に合流だ! しかも、今日の負け役は俺じゃなくて、ケンさんになってるよ!」
サガット「……まぁ、バルログも空手軍団に連敗続きだからな。この辺りで、いい所を見せておかないといかん」
ヤムチャ「やったぜ、これで第二試合は卒業だ! もう、ディージェイの野郎やブランカさんと戦わなくて済むぜ!」
サガット「……そうなれば、まぁ、いいんだがな」
ブランカ「失礼しま〜す。ヤムチャ君……あっ、やはりここでしたね……?」
プーアル「あっ、ブランカさん! おはようございます!」
-
ヤムチャ「あっ、ブランカさん、おはようございます! 今まで色々とご指導、ありがとうございました!」ペコッ
ブランカ「……なぁ〜に、言ってるんですよ、ヤムチャ君。ヤムチャ君は、まだまだですよ……まだまだです……」
ヤムチャ「いや、でも……俺、第五試合に戻ってるじゃないですか……? ほら、これ……」
ブランカ「……現場監督からの指示を伝えましょう」
サガット「ふむ、ヤムチャ君がこの位置に戻ってきたという事は、彼と戦う俺達にも関係ありそうな事ですからね……是非、お聞かせ下さい」
ブランカ「先日の試合で、ヤムチャ君は……まぁ、ディージェイ君大半の責任はあるとはいえ、荒れた試合を作ってしまいました……その件は、自覚はありますよね? 私が言っている、まだまだという点は、ここです」
ヤムチャ「あっ、はい……わかってます……」
ブランカ「私としては、もう少しヤムチャ君には、この位置でやってもらいたい……ここで、試合の動かし方……流れなどを学んで貰いたい……と、いうのが本音です……」
ヤムチャ「……」
ブランカ「……だが、ヤムチャ君が、先日の試合で結果を出したのも、事実です」
ヤムチャ「……結果?」
-
ブランカ「まぁ、天狗になられると困るので、敢えて伏せておきましたが……ディージェイ君との試合で、多くの声援を貰ったでしょう……?」
ヤムチャ「あっ、はい。貰いました」
ブランカ「ダルシムさんから、聞きましたが……中には『空手軍団に合流しろ』そういった声援も、あったらしいですね?」
ヤムチャ「あ〜、そういや……言われましたねぇ……」
ブランカ「では、その声援に……応えましょう……お客さんの声援に応えて、空手軍団に合流しましょう……」
ヤムチャ「それで、合流して……今日は第五試合って事ですか……!?」
ブランカ「えぇ、そうです。ディージェイ君に圧倒的な格の違いを見せつけて……今のヤムチャ君なら、シャドルー相手でも戦えるんじゃないか……? そういった想いは、多くのお客さんが思っています。なんせ、あれだけの声援を貰えた試合なんですからね」
ヤムチャ「うおお、なんだよなんだよ……上手く行く時は、トントン拍子に話が進むもんなんだな……こりゃ、ディージェイにも感謝しなきゃいけねぇんじゃねぇの……?」
ブランカ「ヤムチャ君……あの試合は、本来行ってはいけない試合……それは、忘れてはいけませんよ……? 肝に銘じておいて下さい」ギロリ
ヤムチャ「あっ、うおっ……すいません……! ちょっと、調子に乗りました……すいません……!」
ブランカ「まぁ、とにかく……ヤムチャ君は先日の試合で、結果を残し……そしてチャンスがやってきました」
-
ブランカ「今日の試合で、空手軍団にはヤムチャ君が必要……そういった事を、お客さんに感じさせる事が出来れば、見事第二試合は卒業……第五試合……空手軍団の一員として、やっていけるでしょうね……」
ヤムチャ「おっしゃ! 今日は空手軍団の一員として、暴れまわってやればいいんですね! やってやりますよ!」
ブランカ「ヤムチャ君、だけど忘れないで下さいね……?」
ヤムチャ「……ん?」
ブランカ「今のヤムチャ君の役割は『空手軍団の三番弟子』なのです。ディージェイ君との試合は、その役割がプラスに働いた部分もありますが……」
ヤムチャ「あっ、そっか……」
ブランカ「今日の試合……君は、リュウ君、ケン君、そしてシャドルーの皆さん……その中で、一番弱い存在なのです。ディージェイ君との試合のように、しっちゃかめっちゃか暴れ回ってはいけませんよ……?」
ヤムチャ「……三番弟子が一番弟子より、強いとおかしな話になりますもんね」
ブランカ「そうです。『この三番弟子は空手軍団にとって必要な存在だ』……自分の役割を守りつつ、お客さんにそう思わせる事が、今日のヤムチャ君の課題ですね」
ヤムチャ「……ちょっと難易度上がりましたね。勝つ、負けるの他に、別の要素が出てきましたよ」
ブランカ「その位置は、そういう場所です。まぁ、その事を踏まえたからこそ、今日の負け役はケン君なんでしょうね……第二試合で圧勝したヤムチャ君が、シャドルーにあっさり負けては……最悪の展開も考えられるでしょうから」
ヤムチャ「……結構、俺って丁重に扱われてるんですねぇ」
ブランカ「そうですよ、ヤムチャ君は恵まれたポジションでやってますよ〜? だから、ね……今日の試合は、偶然ではなく、計算で……結果を出して下さい」
-
サガット「……ジミーさん、期限は?」
ブランカ「二試合……はありそうですね……こっちは、第二試合でディージェイ君とのシングルがありますからね……まぁ、今日と明日は、こちらにもヤムチャ君の居場所はないでしょう」
サガット「二試合か……まぁ、チャンスを貰えただけ、ありがたい話だな……」
ブランカ「そちらの抗争を盛り上げるのと、ヤムチャ君の成長……同時に出来る場所があるのなら、そこでやってもらうのが、ベストですからね……」
サガット「わかりました、ジミーさん。まぁ、二試合でなんとか結果を残してみせますよ」
ブランカ「ヤムチャ君ばかりに気を使わずに……自分達の事も考えて下さいよ……? ヤムチャ君の場合、こっちでやってまた機会を伺えばいいのですが……貴方達はそうでもありませんからね……?」
ヤムチャ「なんか、俺……居場所がないって言うか……俺の居場所ふわふわしてませんかね……? 空手軍団でもないし……第二試合要員でもないし……」
ブランカ「……だから、その居場所を勝ち取る為の今日の試合なんですよ。ヤムチャ君の居場所を第二試合要員にしてあげましょうか? 私は別に構いませんよ」
ヤムチャ「あっ……いや、大丈夫っす……俺、空手軍団でやっていきたいっす……」
ブランカ「……でしょ? だから、今日の試合で、なんとか結果を残して下さい」
ヤムチャ「うっす! やってやります!」
ブランカ「……では、私はディージェイ君の指導に戻ります。シャドルーさん、お願いします」
サガット「はい、任せて下さい。ジミーさん」
-
来てたー!!第五試合復活オメ!!
キャミイはあえてクールキャラで通す方がいいなあ。
-
ヤムチャ「やってやります……とは、言ったものの……」
プーアル「ヤムチャ様、ちょっと自信なさげですね……? 折角、第五試合に戻れたんですよ? 頑張りましょうよ」
ヤムチャ「いや、勿論頑張るよ……? でも、これはプロレスじゃん……? 俺一人が頑張って、サガットさん、バルログさん、バイソンさん……纏めてぶっ飛ばすとかは……また違うでしょ……?」
プーアル「……そうですね。そうしたら、またリュウさん達に怒られちゃいそうですもんね」
ヤムチャ「頑張りたいのは山々だけど……どういった形で頑張らないと、いけねぇか……そいつを、今、考えてるワケだな……」
バイソン「さぁ、どうするヤムチャ君? 今日の試合……ヤムチャ君はどういった試合にしたい? 俺はヤムチャ君に合わせて戦ってやってもいいぜ?」
ヤムチャ「う〜ん、難しいな……ちょっとキャミィさんの気持ちがわかったよ……結果を残さなきゃいけねぇんだけど……どうやって結果を残せばいいのか、だ……」
サガット「考えすぎるのは良くない。キャミィもそうだった。第五試合に来る事によって……第二試合で出来ない事が出来るようになったんだ……ヤムチャ君は、何がしたい……?」
ヤムチャ「う〜ん、やっぱり、激しい戦い……とかですかねぇ……?」
サガット「……そこ突き詰めていったら、お客さんには認めて貰えるんじゃないかな?」
ヤムチャ「そうっすね。ここでは、声援貰っちゃいけないって事は、ないんですもんね……」
-
ーーー
ケン「あっ、ジミーさん、お疲れ様っす」
ブランカ「あら、ケン君……これから打ち合わせですか……?」
ケン「まぁ、今日はヤムチャの奴もこっちにいるみたいだし……顔だけ出しておこうと思いましてね……」
ブランカ「……リュウ君は?」
ケン「篭って、トレーニングやってます……先日のザンギエフとの試合……納得いってないみたいですね……」
ブランカ「気持ちはわからない事もないですが……ヤムチャ君とも、連携取った方がいいんじゃないですかねぇ……?」
ケン「……自分がプロレスで築き上げて来たポジションに、ポッと出の格闘技かじった野郎がやってきて、仲良く一緒にやれと?」
ブランカ「……まだ、彼の事を認めてないと?」
ケン「そりゃそうでしょう……俺だって思う時はありますよ……ジミーさんで思ったりする事ぐらい、あるでしょう……? この前のディージェイとの試合とか……」
ブランカ「まぁ、そうですね……まぁ、現場監督の指示ですから……」
ケン「ザンギエフの野郎も……もうちょっと、リュウに好きにやらせてやってもいいんじゃねぇかと、思いますよ、俺は……」
ブランカ「……それも親心なんじゃないですかね?」
-
ブランカ「……ケン君は、どうなんです?」
ケン「……ん?」
ブランカ「ヤムチャ君の事……」
ケン「う〜ん、俺はねぇ……どうなんでしょ……?」
ブランカ「……」
ケン「前の試合で……ブーイングされちまうような事しちまったし……まぁ、ある意味、爆弾抱えてやってるようなもんですよ……」
ブランカ「……そうですね」
ケン「まぁ、でもね……? アイツがいねぇと……シャドルーへの負け役は俺になっちまいますからね!? やっぱり、俺もリュウの下でやってますけど……いい所ぐらい見せたいんですよ」
ブランカ「そうですね」
ケン「今日の試合はアイツが負けるべき試合なんじゃねぇのか!? まぁ、確かに、一昨日バルログからいい勝ち方しちまったけど……ザンギエフの野郎、余韻にも浸らせてくれねぇのかよ!」
ブランカ「まぁ、バルログさんにも、いい所見せてあげませんと」
ケン「まぁ、俺は……ヤムチャの野郎を利用できるうちは、利用してやりますよ……アイツがダメなら、ガイ辺りにでも声かけりゃいいんじゃないですかね……? ガイだって結構、空手軍団向きなんじゃないですかね?」
ブランカ「空手軍団四番弟子ですか……そんな、とっかえひっかえしてたら……そのうち脱退空手軍団なんて、チームが出来ますよ……?」
ケン「……じゃあ、ヤムチャに頑張ってもらいましょう。現場監督だけじゃなく……俺やリュウにも認められるよう……結果を残してもらいましょう」
-
ーーー
ヤムチャ「結局、サガットさん、バルログさん、バイソンさんと戦う相手は多いですが……俺は、バイソンさんとメインで戦う事になるじゃないっすか……?」
バイソン「まぁ、そうなるね。お互いナンバー3なんだしな!」
ヤムチャ「だからね……俺はね、がっつりバイソンさんとやり合いたいっす。ディージェイの時みたいな……お客さんが熱狂するような戦いを……今度はこの位置で……ディージェイより強いバイソンさんとやってみたいです」
バイソン「俺とヤムチャ君の……お客さんが熱狂するような戦いねぇ……? でも、それって……」
ケン「おぉ〜い、わざわざ、このケンさんが来てやったんだぞ〜。茶ぐらい出して歓迎しろ〜」
ヤムチャ「あっ、ケンさん……おはようございます!」
バイソン「おう、ケンじゃねぇか! おめぇも来たか!」
バルログ「最近、よく打ち合わせに来てくれますね。ありがとうございます」
サガット「……打ち合わせに来るのは、当然の事だ。何を自慢気に」
ケン「うるせぇ! 打ち合わせに来たのに、なんで文句ばかり言われなきゃいけんねぇんだよ! いいじゃねぇか、ヤムチャの面倒見に来てやったんだからよぉ」
-
悪態はつくけど、やっぱケンっていいヤツだな
-
やっぱり、リュウとヤムチャの間の溝は深そう!
リュウ対ヤムチャの同門対決をして和解みたいな流れも見てみたいが団体的になさそうだし、
リーグ戦的なのがあれば良いのだが……
続きに期待!!
-
サガット「……そもそも、リュウはどうしたんだ?」
ケン「篭ってトレーニングしてるよ……まぁ、だから俺も手が空いたワケだな……」
サガット「大方、先日の試合でザンギエフさんに喰われた事を、根に持っているんだろうな……まぁ、今日の試合で、いい所を作ってやるか……」
ケン「おう、そうしてやってくれ……で、今打ち合わせは何処まで進んでるの……?」
バルログ「今、始まったばかりですよ」
ケン「ふ〜ん……じゃあ、まぁ、先ずはヤムチャの動きからだな……? ヤムチャ、お前はどうしたいの?」
ヤムチャ「あっ、そこはもう決めました。今日は、バイソンさんと激しい戦いをして……お客さんを熱狂させてみたいな、と思います」
ケン「……激しい戦い? そりゃ、どういう事だ?」
ヤムチャ「俺がこの位置に戻れたのは、まぁ偶然でしたけど、ディージェイと激しい戦いをしたからだそうで……だから、今度はここで、同じような戦いをしたら……成功出来るんじゃないかな、と」
ケン「……おめぇ、ブチ殺すぞ?」
-
ケン「おめぇがバイソンと激しい戦いをする……? 舐めてんじゃねぇよ、10年早ぇよ、ボケが」
バルログ「まぁまぁ、ケン君ケン君……」
ケン「そんなもんはシングルでやれや、シングルでよぉ!?」
バイソン「それも、言おうとしてたよ……それを言おうとした所に……おめぇが丁度いいタイミングで入ってきたんじゃねぇか……」
ケン「おめぇが激しい戦いをしたらどうなる!? お前より上の俺とバルログはもっと、激しい事をしねぇといけねぇじゃねぇか! それより上のリュウとサガットはもっともっとだよ!」
サガット「……輪を乱すぐらいなら、参加するな。ケン」
ケン「ラストは俺とバルログだぞ? リュウとサガットが盛り上げきった所で、格下の俺達で決着だ。試合はそれで締まるのか? 締まんねぇだろが、えぇ!?」
ヤムチャ「あっ、ちょっと、間違えちゃったようですね……」
ケン「ちょっとじゃねぇよ! てめぇ、第二試合で何、学んで来たんだ。自分がいい格好ばかりしようとしてんじゃねぇよ、このタコが!」
ヤムチャ「あっ、うっ……す、すいません……」
ケン「……って、リュウなら言うと思うよ〜。リュウがいなくて、助かったな? ヤムチャ?」
ヤムチャ「あれ……? ケンさん、怒ってない……?」
-
最後のでホッとしたわ
ケンさん優しいな
-
ケン「この位置でやっていくには、悪態つくのも必要だ。へへ、お前らのビビってる顔、見ものだったぜ」ニヤニヤ
サガット「……悪い冗談はよせ、ケン」
ケン「ヤムチャ、今のお前に必要なもんはなんだ……? よくよく、考えてみろ……? 結果を残す為に焦る事じゃねぇだろ……? 今までの試合で学んだ事を思い出せ……」
ヤムチャ「俺がやらなきゃいけない事……」
ケン「格闘技には自信はあるかもしれねぇが、おめぇはここではヘボだ……ヘボ中のヘボだ……ヘボいなりに、背伸びせず、何が出来るかを考えろ……」
ヤムチャ「弱いけど……弱いなりに、リュウさんやケンさんの力になる事……?」
ケン「そうだ。てめぇがメインになる事なんて、今は考えるな……おめぇはまだまだだ……俺達のかゆいけど手が届かない所……そういった所を見逃すな」
ヤムチャ「リュウさんや、ケンさんの手足になれ、と」
ケン「今日は、フォールや関節技でカットの機会を多めにした方が、いいんじゃねぇか? それに場外乱闘……そういった物も混ぜていこう……そっちの方が、こいつも動きやすいだろう」
サガット「結構、動きっぱなしの試合になるな……リュウがついてこれるか心配だが……まぁ、打ち合わせに来ない自分が悪いんだ……責任はとってもらおう……」
-
レジェンドレスラーのハルク・ホーガンのハルクアップですね
-
そしてーー
プーアル「あっ、ロレントさんが……ガイルさんの攻撃でギブアップしましたよ!? 次は、ヤムチャ様達の試合の番です、頑張って下さい!」
ヤムチャ「あ〜、打ち合わせである程度決めたといえども……やっぱり緊張するなぁ……」
ケン「……おめぇの為の打ち合わせをしてやったってのに、情けねぇ事、言ってんじゃねぇよ」
ヤムチャ「まぁ、そうっすよね。頑張って、結果を残します!」
ケン「結果を追い求めんなって……お前、俺とリュウがこの位置でやる為に、何年かけたと思ってんだよ……? お前みたいな新米が……いきなり結果を残すだなんて……それ自体が滅茶苦茶なんだよ……」
ヤムチャ「……あっ、すいません」
ケン「……リュウには、打ち合わせの内容、黙ってろよ? 皆でお前を持ち上げる展開にしようなんて決めてたのバレたら、なんで自分にしねぇんだって、怒られちまうからな?」
ヤムチャ「……そうっすね。じゃあ、黙っておきます」
ケン「サガット達が、お前の動きをテストする為に、勝手に仕掛けて来たって事にしておこう……俺達は知らん顔してればいいんだよ……」
ヤムチャ「なんか、サガットさん達に悪いですね……?」
ケン「……おめぇが結果を出したら許してくれるだろうが、まぁ、無理なら無理で、第二試合でまたチャンスを待ちな」
ヤムチャ「う〜ん、結果は、出したいけど……そればかり追い求めるのも、ダメな事か……」
ケン「おっと、リュウが来たみたいだな……ヤムチャ君、迂闊に口開いちゃたら、ボッコボコになるぞ〜、気をつけろよ〜」
ヤムチャ「う、うっす……!」
-
今日はここまで
-
結果を出したいって事はともすれば自分の事しか考えてないって事だからな。
下っ端はそれが権利でもあるだろうけど。
-
乙
ヤムチャが難しい役割をどうこなすか楽しみ
-
乙
なんだかんだケンはヤムチャ大事にしてくれてるな
リュウはなんというか余裕がないからあんな感じなんだろうなたぶん
-
乙っした
殺意の波動に目覚めてリュウをボコって上下関係はっきりさせた上で三番弟子やるのもありやな
ヤムチャのキャラぢゃねえけど
-
殺意に目覚めたリュウはヒールかな
孤高の一匹狼で、ケンとヤムチャが倒しに行く
うーん、そうなるとシャドルーいらんしな
どうなるんやろ
楽しみやで
-
自己主張もやりすぎると果てはディージェイだしなあ
-
乙です
殺意の波動リュウがヒールになってシャドルー相手に無双やって
ヤムチャが超ヤムチャでリュウを抑えつつ、リュウとヤムチャがボロボロになった所をケンが持ってく
その後リュウはベビーに復帰
こんな感じもいいかも
とにかく今後が楽しみでしかたない
-
乙!
なんだかんだでケンは優しいな
-
回を追うごとにケンの好感度が光る雲を突き抜けFly Away!
-
サタンだけはガチ
-
やっぱりいいな
ちゃんと毎回難しい段取りになるんだよなあ
-
リュウ「……遅くなったな」
ケン「リュウ、ひょっとして、今までトレーニングしてたのか……? やめておけよ、身体壊しちまうぜ?」
リュウ「……今日の試合内容は?」
ケン「聞いてねぇよ……あぁ、結構乱戦になっちまうらしいよ、まぁ上手く対応してくれ……」
リュウ「……乱戦、ね」
ケン「ラストは俺とバルログだからよ……? 俺とバルログのやり合いを中心に……乱戦にしたいそうだ……サガットには、チャンス作らせる事は約束したからよぉ……? そこは見逃さないでくれ」
リュウ「あぁ、わかってるよ……こいつはどう動くつもりだ?」
ヤムチャ「あっ、俺はですねぇ……」
ケン「最初にちょこっと活躍させて……後は、いつも通りだ。こいつには、小難しい事は無理そうだからな……場外辺りで遊んでおいてもらうよ……」
リュウ「……それが、いいだろうな」
ヤムチャ(やっぱり、まだ俺、リュウさんには認められてねぇんだな……まぁ、でもそうだよ……俺より、上の人なんてこの団体にはまだ沢山いるだろ……新米の俺がお客さんに認められるには、空手軍団の看板借りなきゃいけなかったんだよな……)
ケン「よっしゃ、そろそろ時間だ。行こうか、入場だ」
プーアル「リュウさん、ケンさん、ヤムチャ様! 頑張って下さい!」
-
ーーー
ダン「さぁ、試合はいよいよ第五試合……空手軍団対シャドルー軍団……波乱のスペシャルマッチでございますっ!」
ワー、ワーワー
ダン「女性の皆様、お待たせしましたっ! 我らがヒーロー、空手軍団っ……!」
キャー、キャーキャー
ダン「リュウ選手! ケン選手! ヤムチャ選手の入場ですっ!」
キャー、キャーキャー
リュウ「よしっ! 行くぞ、ケンっ! ヤムチャ!」
ケン「今日は俺に任せておきな。今日の俺は乗ってるからよぉ……? サガットだろうが、バルログだろうが……やってやるぜ!」
ヤムチャ「うっしゃ! 俺も頑張って、兄さん達の力になってやりますよ!」
ワー、ワーワー
-
実況「さぁ、空手軍団の入場であります! 今日は三体三のスペシャルマッチ! 互いのメンバーが勢ぞろいだぁ!」
リュウ「よしっ、行くぜっ! 今日こそは、シャドルーを完全に潰してやる!」
実況「先ずは一番弟子のリュウ! 先日のザンギエフ戦ではいい物を見せてくれました! 本日もシャドルー相手に、その力を発揮できるか!?」
ケン「まぁまぁ、気合入れすぎずに……俺にも、やらせてくれや……空手軍団からはリュウだけじゃねぇって所も、見せていかねぇとなぁ……?」
実況「そして二番弟子のケン! 先日のバルログ戦で見事な勝利を勝ち取り……今、ノリに乗っているか!? 表情から、自信が見て捉えられます!」
ヤムチャ「うっしゃ、俺だっていくぜ!」
実況「最後に三番弟子のヤムチャ! ここ数試合は、戦いの場を移して、己の力を磨く事に集中してきました」
ヤムチャ(最初にリュウさん達と一緒に戦った時は、右も左もわからなかった……だけど、今は違う……うっすらだけど、なんとなく見えてきたんだ……)
実況「さぁ、その試合で何かを掴んだか!? 空手軍団に合流です! 今日は、シャドルー相手に活躍出来るのか!?」
ヤムチャ(俺だって、あの時とはもう違うだろ……だからここで、やれる事をやって……本当の空手軍団三番弟子になってやる……!)
実況「さぁ、空手軍団勢ぞろい! 三人揃って……今、リングイ〜ンっ!」
ワー、ワーワー
-
ダン「続きましては……プロレス界から世界征服の狙う……シャドルー軍団……」
ダン「サガット選手! バルログ選手! バイソン選手の入場ですっ!」
サガット「……」
バルログ「……」
バイソン「……」
ブー、ブーブー
実況「さぁ、先程の声援がまるで嘘のようだ! 会場から一斉にブーイングが飛び交います! ルール無用の極悪集団、シャドルー軍団には当然の報いか!? 今、揃って入場します!」
-
ブー、ブーブー
バイソン「うるせぇ! おめぇらの目は節穴か!? どう考えても、空手軍団より、シャドルーの方が優れてんだろうが! お前ら目ぇ、腐ってんのか!?」
ブー、ブーブー
バイソン「やかましいわっ! そんなにブーイングがしてぇなら、あいつらの事、ボッコボコにして……も〜っと、ブーイングさせてやるよ! 覚悟しておけ!」
バルログ「……本当、ブーイングばかりで、イライラしますよ」
サガット「……気にするな、言いたい奴には好きに言わせておいたらいい」
バルログ、キモイー
バルログ「あぁ!? 今、私の事をキモいと言った愚か者は誰だ!? この美しい私に向かって……いい根性してますねぇ、あぁ!?」
サガット「……おいおい、バルログ落ち着け。別に気にするような事ではないだろう」
実況「さぁさぁ、いつもの様にバイソンがお客さんに噛みつきながら……お〜っと、今日はバルログは随分と荒れています……お客さんは大丈夫ですかねぇ? 今、何とかシャドルー軍団がリングイ〜ンっ!」
-
実況「では、解説の元さん、よろしくお願いしますっ!」
元「はい、よろしくお願いします」
実況「今回の試合、元さんはどういった点に注目しますか?」
元「うん、先ず、今日は賑やかな試合だよね。空手軍団も勢ぞろいだし」
実況「そうですね、ヤムチャの合流によって……今日の一戦は三対三のスペシャルマッチです」
元「空手軍団にヤムチャ君が合流したのは、大きい事だし……それに、ケン君も勢いに乗ってるように、思える……先日、バルログ君から、見事な勝利を勝ち取ったしね?」
実況「確かにケンも、乗っているように思えますねぇ。表情が自信に満ち溢れてるような気がします!」
元「でもねぇ……やっぱり、シングル戦だったら、自分一人で動いて何とかなるかもしれないんだけど……? まぁ、これはチーム戦じゃない?」
実況「確かに……! これはチーム戦ですね」
元「自分一人が、いきり立って突っ走ってしまうと……かえってそれが、足を引っ張る事になってしまう事にもなる可能性はあるよね……?」
実況「確かに……! 連携を取れ……そいつはいつも元さんが口を酸っぱくして言っているお言葉だと思います」
元「……やっぱり、結局の所は、互いの司令塔であるリュウ君とサガット君だよ」
-
元「この二人が、互いの陣営の人間をどう使っていくかが……ポイントになりそうな気がするね」
実況「なるほど! 確かに戦う相手によって、相性みたいな物もありますもんね? その辺りも一つの駆け引きとなりそうです!」
ヤムチャ「先ずは、一番下っぱの俺が切り込んでやりますよ……」
ケン「……まぁ、程々にしときな。あまり無茶はするなよ?」
リュウ「……よし、ヤムチャ、行って来い」
実況「さぁ、空手軍団の先発はヤムチャ! 先ずはヤムチャが行きます! 対するシャドルーは……」
サガット「……よし、バイソン、行ってこい」
バイソン「オーケー、オーケー、任せておきな! このバイソン様が、やってやるぜ!」
実況「さぁ、先発は……バイソンです! 先ずは、ヤムチャ対バイソンだ!」
-
バルログ「……待って下さい、サガット、バイソン」
サガット「……ん?」
バイソン「……どうした、バルログ?」
実況「おぉ〜と、バルログが……これは、サガットに何か声をかけています」
バルログ「私を先発で行かせて下さい……前回の試合で、ケンにやられた恨み……まだ、忘れてませんよ……この美しい私に、舐めた真似をしてくれた、あの方を、一秒でも早く、同じ目に合わせてやりたいのです……」
バイソン「おいおい、そんなに怒ってんのか? まぁ、気持ちはわかるけどよぉ……?」
バルログ「お願いします。私に行かせて下さい」
サガット「まぁ、どちみちバルログにはケンと戦ってもらうつもりだったが……どうするかな……?」
実況「お〜っと、これは……バルログは自分を先発にしてくれと、要求しているのか……? シャドルー、なかなか意見が纏まりません……」
元「うん、入場の時にね……バルログ君、いつもと違って荒れてた感じだったから……やっぱり、前の試合でケン君に負けた事……根に持ってるんじゃないの……?」
-
ブー、ブーブー
ダン「おい、何やってんだよ? 先発ぐらい、ちゃっちゃと決めろや!」
実況「さぁ、なかなか決まらないシャドルーに対して……会場から、少々ブーイングが飛び交います。レフェリーも、シャドルーに警告だ」
サガット「……チッ、仕方がない。じゃあ、バルログ、お前が先発行け!」
バルログ「……ありがとうございます。ケンだけじゃなく、空手軍団纏めて私一人で始末してやりますよ」
バイソン「……まぁ、無茶すんじゃねぇぞ」
実況「おっと、ここでバイソン引き下がります。どうやら、シャドルーの先発は、バルログに決まったようだ!」
ヤムチャ「……俺は、バイソン相手だと予想してたんすけどね。ケンさん、コレどうしましょ?」
ケン「まぁ、ヤムチャにバルログの奴相手は厳しいかもな……どうする、リュウ……?」
リュウ「先ずは、ケンが行ってくれ。相手の策に乗るようで、気に入らないが……仕方ない……」
-
ケン「まぁ、それがベストだろうな……じゃあ、ヤムチャ……先発は俺が行ってやる……戻りな……」
ヤムチャ「うっす」
実況「おっと、それに合わせて空手軍団もヤムチャからケンにスイッチだ」
元「相手の出方に対して、変えてきたね。決断早かったね」
実況「奇しくも、先日シングルで戦った二人が先発となりました」
元「なんだかんだで、バルログ君も恨みつらみは残してたんじゃないの……? まぁ、ヤムチャ君でバルログ君相手は……ちょっと心配な部分もあるしね……」
ザワ……ザワ……
実況「さぁ、先日の恨みを晴らそうとしているバルログと、それを真っ向から受けて立つケン! これは遺言試合か!? 少々会場が騒めいております!」
バルログ「……今日は貴方の、醜い姿を皆さんに見てもらいましょうね?」
ケン「真っ向から、返り討ちにしてやんよ……? 再び笑い者になるのは、バルログ……てめぇだ……」
ダン「よしっ、準備はいいな、ゴング鳴らせ、ゴングをよぉ! ファイっ!」
カーン
実況「さぁ、今戦いの鐘の音が響き渡ったぁ! 先ずはケン対バルログ! ケン対バルログであります!」
-
先発決めるだけでも引き込まれる
やっぱり第五試合は違うな
-
バルログ「さぁ、行きますよ! ケンっ……!」
ケン「……へへ」クイクイ
バルログ「……ぬっ?」
ケン「何処からでもいいぜ……? ほらほら、かかってこいよ、バルログちゃんよぉ?」クイクイ
実況「おっと、試合開始と同時に、ケンが不敵に挑発だ! ニヒルな笑みを浮かべながら、左手でバルログを手招きしている! これは、何処からでもかかってこいという意思表示か!?」
ケン「さぁさぁ、かかってこいよ……? そして、笑い者になるんだ……バルログちゃ〜ん……」
バルログ「……この糞が、舐めやがって」
イイゾー、ケーン!
ケン「どうするよ……? 力比べでもしてみるか……? ホレ、かかってこいよ……?」
バルログ「……たった一度の勝利で調子に乗りやがって、後悔させてやりましょう」
実況「さぁ、そしてケンが両腕を前に差し出して……これは力比べをしようという事か? バルログを誘っているぞ!?」
-
バルログ「面白いっ! 乗ってやりましょうっ!」ガシッ
ケン「その意気だ! いいぞ、バルログちゃん!」ガシッ
実況「さぁ、バルログも誘いに乗ったぁ! リング中央で相撲の手四つの体勢だぁ! 互いが互いの手と手をがっしりと組み合って、力比べが始まったぁ!」
バルログ「……うおおおぉぉっ!」ググッ
ケン「どうしたぁ! そんなもんかぁ! かかって来いや!」ググッ
実況「さぁ、両者の力比べ! 勝つのはケンか!? それともバルログか!?」
バイソン「……バルログの奴よぉ、何やってんだよ。やっぱり俺が行った方が良かったんじゃねぇの?」
サガット「少し、様子を見てみよう……だが、バイソン……準備だけはしておいてくれ……」
-
バルログ「うおおおぉぉっ!」ググッ
ケン「ヤワな野郎だぜ……その程度の力じゃ……俺には通用しねぇぜ……ホラ、押し込むぞ……バルログちゃん……?」グイッ
バルログ「……くっ、うおっ!」
実況「おっと、力比べは……ケンの方が優勢か? ケンの力に押され……バルログ上半身がエビ反り状に押し込まれていく!」
リュウ「いいぞ、ケン! 先ずはそのままスタミナを奪ってやれ!」
ヤムチャ「いいっすよ! 押し込んじゃいましょう! そのまま、そのいけすかねぇ野郎をよぉ!」
イイゾー! ケーン!
ケン「……任せておきな! ほらほらぁ、どんどん押し込むぜ! バルログちゃんよぉ?」ググッ
バルログ「くっ……この馬鹿力め……」
実況「コーナーにいる、リュウとヤムチャも乗ってきたぁ! ケンが力比べで、どんどんバルログの身体を押し込んで上半身を反らして行く! バルログは殆どブリッヂの様な体勢だ!」
元「まぁ、力比べでは、ケン君が有利でしょうね」
-
ケン「お前は一度じゃねぇ……これからずっとずっと、俺に負け続けるんだ……こうやって、な……?」グイッ
バルログ「……ぐっ!」
ケン「ほれ、ここが、終点だ……俺の完全勝利だな……?」
バルログ「!」
イイゾー! ケーン!
実況「さぁ、バルログの頭がマットについて、綺麗なブリッヂの完成だぁ! ケンが完全に押し込んだぁ! 手四つの力比べを制したのは、ケンだぁ!」
ケン「いやぁ、お前のブリッヂは、綺麗で美しいと思うよ? 格好いい所見せれて、よかったじゃねぇか、バルログ?」
バルログ「……この野郎」プルプル
ケン「いやぁ、こんな格好いい所、見せる勇気はとてもじゃねぇが、俺にはねぇ……感謝してくれよ、バルログちゃん……?」ニヤニヤ
バイソン「何やってんだよ……アイツら相手にまともに戦う必要なんて一切ねぇんだよ。おい、サガット……バルログ、大丈夫か……?」
サガット「……困ったヤツだ。まぁ、どちみち状況が状況だ。今は、様子を見るしかない」
-
バルログ「……お前のような、醜き者に舐められてたまるか、うおおぉぉっ!」ググッ
ケン「……んっ?」
バルログ「うおおおぉぉっ……! ここから……押し戻してやる……!」ググッ
ケン「う、うおっ……! こいつ、こんな無茶な体勢から……!」
実況「おぉ〜っと、だがしかし! バルログもやられたまま収まるような男ではない! なんと、ブリッヂの体勢から……そのまま力を入れて……ケンの身体を押し戻す……!」
バルログ「うおおおぉぉっ……! 舐めるなぁ……!」ググッ
ケン「……うおっ、まだコイツ、こんなパワーが残っていたのか」
バルログ「醜き者め……この私をこんな目に合わせて……!」ググッ
実況「さぁ、エビ反りになっていたバルログの上半身が、どんどんと元の状態に戻っていくっ! ケンの身体を押し戻し……上半身を立てていく!」
バルログ「はぁ、はぁ……思い知らせてやるぞ、ケンっ……!」ガシッ
ケン「……火事場の馬鹿力ってヤツかな? なかなか、やるじゃねぇか」
実況「さぁ、そして押し込まれていたバルログの体勢が完全に元に戻ったぁ! 一度は押し込まれたが……そこから粘って、再び五分と五分の体勢に持ち込んだぁ!」
-
バルログ「……うおおっ! このまま身体ごと!」ググッ
ケン「うおっ……! 縺れてくるんじゃねぇよ、この野郎……!」
実況「さぁ、上半身を起こした勢いのまま……バルログが身体ごとぶつかって、ケンをロープ方向に押しやっていきます! ケンは縺れたまま、後退だ!」
ケン「わかったよ……ロープブレイクさせてやるからよぉ……? ほれ、ロープブレイクだ……とっとと離れな……?」
バルログ「ロープブレイクなど狙ってはいないっ……! ここまで押しやったのは……お前を、ロープ振る為だっ……!」ググッ
ケン「……ん?」
バルログ「うおおおぉぉっ……! 今度はこちらが仕掛けるっ! ケン、ロープへ走れっ!」ブンッ
ケン「ったく……めちゃくちゃしやがって……まぁ、いい……その勝負、受けてやるよ……」
実況「さぁ、そしてロープの反動を利用して……逆方向へのロープへとケンの身体を振ったぁ! バルログ、ここから何を狙う!?」
-
ケン「上等だ……! 上手くやったつもりだろうが……こっちだって、カウンター攻撃狙ってやる……行くぜっ……!」
実況「さぁ、ロープの反動をつけたケンが戻ってきた! バルログ、ここから何を狙う!?」
バルログ「……ヒャオっ!」シュタッ
ケン「……うおっと、危ねっ!」ピョンッ
実況「おっと、バルログはケンの目の前に腹這いの状態で伏せます! こいつは、ケンも肩透かしを喰らってしまったか!? 反射的にジャンプで飛び越え、バルログの身体を飛び越え、逆側のロープへ!」
バルログ「私は、貴方のような、野蛮な力で責めるのではなく……技術で責めるのです……さぁ、来なさい……私の技術をお見せしましょう……」
ケン「まぁ、そうやって……戦ってくれるのは、有り難いね……じゃあ、まぁ付き合ってやるよ……」
実況「さぁ、ケンの身体がロープを一往復! 再び、ロープの反動をつけてバルログの元に向かっていく!」
-
ケン「ヘイヘイ、バルログちゃん……突っ込むぜ……?」
バルログ「……来なさい」
ケン「……うおおおぉぉっ!」
バルログ「……ヒョオオォッ!」ピョンッ
実況「さぁ、そして再び戻ってきたケンの身体を、タイミングを合わせてバルログが開脚ジャンプで飛び越える! なんて、高さだ! バルログが身体能力を見せつけたぁ!」
元「リープ・フロッグですね。ようやく、バルログ君らしさが出てきました」
実況「再び、ケンの身体が、逆側のロープへ! ケンはリング上を走り回っているぞ! さぁ、ここから、どうする!?」
ケン「……そろそろ、こっちの番だな? 最後にぶっ倒れて、情けない姿で締めな、バルログちゃんよ?」
バルログ「……来なさいっ! ケン!」
-
実況「さぁ、ロープの反動をつけたケンの身体がバルログ目掛けて一直線っ! そしてそして!」
ケン「……うるあぁぁっ!」ガスッ
バルログ「……フンっ!」
実況「そのまま、ショルダータックルをバルログに仕掛ける! だが、バルログはビクともしないっ!」
ワー、ワーワー
バルログ「……効きませんねぇ、ケン君。なんですか、その野蛮なタックルは?」
ケン「……おめぇだって、何もしてねぇじゃねぇかよ? ただただ、俺の身体を飛び越えただけだ」
バルログ「いいえ……私の身体能力の高さをアピールすると同時に……貴方のヤワなタックルなど、効かぬという事をアピールしたのですよ……先ずは、貴方のプライドをへし折る所からです……」
ケン「あんな、チンケな攻撃……俺にだって出来るよ……なぁ〜にを自慢気に……」
バルログ「……試してみますか?」
ケン「……やってやろうじゃねぇか」
実況「さぁ、バルログは両手を広げて大アピールだ! そんなヤワなタックルなど、効いていない! そうアピールしている!」
-
ケン「俺にだって、出来るんだよぉ……おらぁ、ロープに行ってこいやぁ……!」ブンッ
バルログ「……まぁ、無茶はしないで下さいよ、ケン君」
実況「さぁ、そして……今度は今度はケンがバルログの身体を、ロープへと振ったぁ! ロープから返ってくるバルログに対して、何を狙う!?」
バルログ「手際よくやって下さいね……貴方はヘマしそうで怖いです……」
ケン「そんなワケねぇだろが……! オラっ、先ずは伏せる!」シュタッ
ケーン! イイゾー!
実況「さぁ、そしてケンもバルログと同じように、リングに腹這いになって伏せた!」
バイソン「よし、そこだ! 踏んづけちまえ!」
バルログ「ヒャオっ!」ピョンッ
ケン「よしっ……次は、返ってきたアイツを……」
実況「バルログがケンの身体を飛び越えて、逆側のロープへと向う! そして勢いをつけて、再びケンの元へ向かってきたぁ!」
バイソン「なぁ〜んで、踏みつけねぇんだよ……今、無防備に伏せてたから、踏みつけてやればよかったじゃねぇか……バルログの野郎、何考えてるんだよ!?」
-
バルログ「まぁ、貴方には、私程の跳躍力はないでしょうね……」
ケン「ゴタゴタ言ってんじゃねぇよ……! 見えてから、モノを言えやぁ!」
バルログ「まぁ、付き合って差し上げましょう……」
サガット「ケンは間違いなく跳ぶ! それがわかってるなら、何か仕掛けろ、バルログ!」
ケン「……うるあぁぁっ!」ピョンッ
バルログ「……おっと」ヒョイッ
実況「さぁ、そしてケンの同じようにバルログの身体を開脚ジャンプで飛び越えるっ! 目には目を! 歯には歯を! そしてリープ・フロッグにはリープ・フロッグだぁ!」
元「ケン君もね、身体能力はあるからね」
実況「バルログは再びロープへと向かう! さぁ、そしてロープのつけたバルログがケン目掛けて一直線に突っ込んできたぁ!」
サガット「……くそっ! 何をやってるんだ、バルログは! 奴らとまともに勝負する必要なんてないんだ! くそっ、やはり先発で出したのは間違いだったか?」
-
バルログ「ここのタックルで派手にダウンして頂ければ……台無しですよ……うおおぉぉっ!」
ケン「来いやぁ! このナルシスト野郎が!」
バルログ「……うおおぉぉっ、だぁっ!」ガスッ
ケン「……ぐっ!」
実況「さぁ、そしてバルログがケンにショルダータックルを仕掛ける! だが、ケン……これを耐えるっ……!」
ケン「……効かねぇなぁ、バルログちゃんよぉ?」
バルログ「……手加減してあげたんですよ。自惚れないで下さい」
ワー、ワーワー
リュウ「いいぞ、ケン! お前のペースだぞ!」
ヤムチャ「あの野郎、慌ててますよ! 俺には、そう見えます!」
実況「さぁ、空手軍団も乗って来ました! コーナーからリュウとヤムチャの二人がケンに必死に声をかけています!」
元「……それに比べて、シャドルーのコーナー方は元気がないね?」
実況「ん……? そういえば……?」
-
今日はここまで
-
乙
気になる終わり方だなあ
バイソンが既に背後に回ってる、とか?
何にせよ続きが楽しみ
-
乙
wktkする
-
乙!
最初の力比べを想像したらバルログさん凄すぎた!
-
はよ!
バンバンバンバンバンバン
-
今更だけどこいつら試合結果知ってるのにいちいち戦いならがら会話してんの?
舌噛んじゃうよ?会話が観客に聞こえないとして試合中に勝負の結果知ってるのに勝つ負けるの会話するのはおかしくない?ブック破りするなら話は別だけど
-
何言ってるんだ、チミは
-
そら演出として少なくとも前列の客には聞こえる程度の声量で話してるに決まってるだろ
実際のプロレスはほとんど見たことないが、多分軽く挑発しあう感じだろうが、地の文がないSSだから会話で説明してるんだろ
-
乙っした
>>219はキン肉マン見てくるといい
-
>>219
SSは絵も地の文もないから、台詞で説明するしかない。
よって、必然的に台詞が長く、説明臭くなる。
それは仕方のない事。
-
描写細かいから仕方ないかもしれんけど、ヤムチャ成長早過ぎだと思う。試合と試合の間に数試合やってる設定とか、無難な短い試合で反省会必要ない試合があってもいいかもしらん
-
会話はあってもいいと思いますが私も勝負の結果が分かってるのに結果は決まってないような会話が非常に違和感があります。
ただ会話が観客相手のアピールなら納得?できるのですが…
あとせっかく女子レスラーも居るのならタッグなり男女混合での試合あってもいいなぁと毎回第三試合は違和感がありまくりです。
-
>>219
なぜ「会話が観客に聞こえないとしたら試合中に勝つ負けるの会話するのはおかしい→じゃあ会話は観客に聞こえてるんだろう」と自分で考えられないんだ…
>>225
女子レスラーの数からして女子タッグベルトはないし、ベルトがなければ試合する理由付けもないよ?男女混合はキャミィが軍団入りすればあるかもしれないけど、現状誰と誰が組むの?
女子に与えられたストーリーが「全員シングルのベルトが欲しい」だけだから、シングル戦しか組めないんでしょ
-
てか会話はアピールって結構最初に書いてあったが
-
>>219 >>225
会話に関しては、俺の代わりに補足してくれた人もいるけど、やっぱり映像や絵がないから「驚いている顔」「ちょっと強めに打ったキック」そういったものを表現していくには、ある程度は台詞回しでなんとかするしかないと思うんだよね
実際、クドい台詞はチョイスしてると思う。でも、こういった形でやらないと(次は蹴りが来るから、ガードして……そして、俺が仕掛ける……!)みたいな台詞ばかりになって『戦ってる感』はどうしても出せなくなると思うよ
上手い理由をつけるなら、観客(ここで読んでくれている皆)へのアピールなんだと思う。多分、こればかりはやっていく上でどうしようもないと思う。許してくれ
女子部に関しては、まぁさくらちゃんも色々と考えてる部分があるんじゃないかな? 俺が書いてない場面できっとそういう企画考えてザンギエフに持ち込んだりもしてるんじゃないかな? この先すぐ動きがあるかどうかまでは断言できないけど
>>224
やっぱり、ある程度技を制限してリアル思考気味にやってるけど、やっぱり現実では何年もかけてやってたり、それでも出来なかったりする事だからね。『ご都合展開』の一言で済ませれるお話だとしても、ちょっと早いかもしれないね
多分、最終的にはそのスタイルに持っていくと思う。好意的にその意見を捉えて『一日一日じゃなくて、そういうスタイルでやってもいいよ』って意見は素直にありがたいよ。
ひょっとしたら、この内容は今回の反省会で触れるかもしれない。上手く書けるかはわかんないけど
長くなったね、申し訳ない。それじゃあ、ボチボチやっていきます
-
バイソン「おいおいおい……サガットちゃん、バルログの野郎、大丈夫か……?」
サガット「……まぁ、様子見だ」
実況「コーナで乗っている空手軍団に対して……こちらは、随分と深刻そうな顔で、何やら話し合っています。バルログを見る表情も、何処か不安気に感じます」
元「う〜ん、ちょっと元気ないねぇ。乗ってないねぇ……」
実況「これは、どういった事でしょうか、元さん……? おっと、ケンが仕掛けたぁ!」
ケン「身体は温まってきたかい……? ホレ、仕掛けるぜ! オラァっ!」ガスッ
バルログ「……グッ!」
ケン「ほれほれ……連発で仕掛けてやるぜ……その自称美しい顔面に、喰らいなっ……!」ガスガス
バルログ「自称だと……? 舐め……ぐっ……!」
実況「さぁ、エルボーバット、ワンツー! リズムよく、バルログの顔面に肘をお見舞いしていきます!」
-
バルログ「この糞がっ……! 舐めやがってっ……!」ググッ
ケン「……うおっと!」
バルログ「ふんっ……お返しだ、ケンっ……! その脳天に……ヒャオっ、ヒャオっ!」ゴスゴスッ
ケン「うおおっ……くっ……うおっ……!」
実況「だがしかし、バルログも黙ってはいないっ! すぐ様ケンに掴みかかり、お返しと言わんばかりに、その脳天にエルボースタンプ落としていく! 二発、三発……そして、四発っ!」
リュウ「ケン! しっかりしろ、まだまだお前のペースだ!」
ヤムチャ「そんなナルシスト野郎、ぶっ倒して下さいっ!」
ケン「あぁ、わかってるよ……! こんな攻撃……効いちゃいねぇぜっ……!」
バルログ「くそっ……! くそっ……! 舐めやがってっ……!」ゴスッ
ケン「へへ、いい感じだぜ……さぁ、そろそろ、格の違いってヤツを見せてあげましょうか……?」
-
ケン「……オラァっ!」ゴスッ
バルログ「……うぐっ!」
実況「おっと、組み合った状態から、強引にケンが膝蹴りっ! 連発のエルボースタンプの合間に上手く打ち込んだ! バルログ、ここで動きが止まる!」
ケン「ほらほら、バルログちゃん……リングの中央に戻りましょうね……」ググッ
バルログ「……う、うおっ」ヨロヨロ
実況「さぁそして、そのままバルログをリングの中央に押し戻していく! そのままバルログの頭を脇に抱えて……おっと、こいつはブレーンバスターを狙っているんでしょうかね?」
元「うん、そうだね」
ケン「そらそら……バルログちゃん、いくぜ……? うおおおぉぉっ!」ググッ
バルログ「うおおっ……こ、こいつ……馬鹿力め……!」
実況「さぁ、ケンが仕掛けた! ブレーンバスター! バルログの身体を持ち上げる!」
-
ケン「……よっと」ピタッ
バルログ「……ぬっ?」
実況「おぉ〜っと、ブレーンバスターを仕掛けたケンは、そのまますぐには落とさないっ! バルログの身体を持ち上げたままの状態で静止しております!」
元「滞空式ブレーンバスターですね。受身も取り辛いし……それに、どのタイミングで落とされるかわからないってのは、結構怖いんですよ……」
ワー、ワーワー
実況「さぁ、ケンの滞空式ブレーンバスター! ケンの身体の上に、逆さまのバルログがそびえ立つその姿はまさに、筋肉のトーテムポール!」
バイソン「……ったく、バルログの野郎、いいようにやられてんじゃねぇよ」
サガット「……困った奴だ」
元「……あっ、そうだ。今の間に、さっき言いかけた事を言うけどね?」
実況「あっ、どうぞどうぞ元さん」
元「今日のバルログ君ねぇ……結構、いきり立っているというか……私怨に走ってるみたいな所、あると思うんだよねぇ……」
実況「ほ〜う、まぁ今日はバイソンじゃなくて、バルログが先発でしたからねぇ、そういう所もあるでしょう!」
-
元「やっぱり、バルログ君って、プライドが高い所があるじゃん……? だから、前のケン君との試合の報復をしたいって気持ちはあると思うんだけどね……?」
実況「確かに、バルログはプライドが高い所があります! それに、ナルシスト!」
元「そういった事も戦いの上では重要な事だと思います。そういった気持ちは何処かで絶対に必要となってきます。バルログ君の戦い方、私は好きです……ただ……」
イイゾー! ケーン!
ケン「へへ、いいザマだなぁ……バルログちゃんよぉ……?」
バルログ「くっ……! 落とすなら、早く落としなさいっ……!」
実況「さぁ、ケンが焦らす焦らす焦らす! 長滞空だ! バルログの身体を持ち上げたまま、まだ溜めている! あっ、元さん、続けてどうぞ?」
元「……シャドルーの二人は、どうなんでしょう? バルログ君の戦い方、どう思ってるんでしょう?」
実況「……ほう!」
元「そもそもシャドルーって、そんな正々堂々と戦うチームじゃないじゃない? 汚い手段を使ってやりたい放題するチームじゃない?」
実況「確かに……! シャドルーとは、反則・乱入・凶器攻撃! 勝利の為なら、なんでもアリのチームです!」
元「バルログ君が正々堂々と、前の借りを返したいって気持ちはわかりますよ……? でも、シャドルーの二人にとっては、どうなんでしょうねぇ? これ、下手したら、不協和音が流れている可能性だってありますよ?」
-
リュウ「いいぞ、ケン! やってやれ!」
ヤムチャ「もっと、溜めてやりましょう! もっともっと!」
ケン「へへ、任せておきな……!」
実況「しかしそれは、空手軍団にとってはチャンスなんではないでしょうか?」
元「ええ、そうですよ。ケン君も気づいてると思いますよ。バルログ君の神経を敢えて、逆撫でするような事をしかけているんですから。シャドルー全体を切り崩す為に……先ずは冷静でないバルログ君から……と、いう事です」
バイソン「……ったく」
サガット「……チッ」
バルログ「くそっ、くそっ……舐めやがって……私の力を見せてやる……!」
元「そもそもバルログ君は、力比べしたり……打撃の打ち合い……そういった事で力を発揮するタイプではないでしょ?」
実況「確かに、バルログは、バネを使った打点の高い攻撃……ロープワークを使ったトリッキーな技……そういったもので、普段は責めていますね!」
元「これは、チームプレイです。一人で突っ走るより、三人足並みを揃える方が大切です。でないと……下手したら三体一になっちゃいますよ……? チームプレイの恐ろしい所は、ここですよ」
-
プロレスってなんかすごいとこの小説見始めて思ってる
今度見に行こうかな
これもプロレス?
https://31.media.tumblr.com/1d0061eb08a8f5f82db1269b91972d92/tumblr_n0eog2OI8y1rsem6jo1_250.gif
-
ケン「さぁ、そろそろ落としてやるぜ……?」
バルログ「落とすなら、早く落とせっ……! この醜き者がっ……!」
ケン「じゃあ、お言葉に甘えて……そ〜らよっ……!」ドシーンッ
バルログ「……うぐああぁぁっ!」
イイゾー! ケーン!
実況「さぁ、長い長い溜めを作り……ようやく、ケンが落としたぁ! 滞空式ブレーンバスター! バルログの背中がマットに打ち付けられます!」
元「……いいんじゃないですか? ダメージあったと思いますよ?」
バルログ「くっ、くそっ……ケンめ……」
ケン「いやぁ〜、派手に落ちたね……いい音がしたよ、いい音が……」ファサッ
キャー! ケーン! カッコイイー!
実況「おっと、ケンは追い討ちには行かず、自慢の金色の髪をかきあげ、余裕綽々の表情を見せています! こいつも、バルログの神経を逆撫でしようとしているんですかねぇ、元さん?」
元「そうだと思います」
-
ケン「さぁ〜て……おいヤムチャ……?」
ヤムチャ「うっす、どうしたんですか、ケンさん?」
実況「おっと、ここでケンは自軍コーナーへと引き下がります」
ケン「ある程度、ダメージは与えてやったからよぉ……? 今のアイツなら、お前でも充分だろ……? ホレ、だから行ってこい、タッチだ……」パシッ
ヤムチャ「……バルログが相手っすか」
実況「そしてヤムチャにタッチだ! 試合権はヤムチャに移りました! ケンは余力を残して引き下がります!」
ヤムチャ「バルログが相手かぁ……ちょっと不安だなぁ……まぁ、やってみます……!」
ケン「不安そうな顔してんじゃねぇよ、バカ! 仕方がねぇ、おまけだ、おまけ! ちょっとついて来い!」
実況「おっと、ケンはコーナーには戻らず……ヤムチャと二人で、ダウンしているバルログの元へと近づきます!」
-
ケン「ほら、先ずはバルログを引き起こせ……もたもたしてんじゃねぇよ……」ググッ
ヤムチャ「うっす!」
バルログ「……ううっ」フラッ
実況「そして、二人掛かりでバルログの身体を引き起こし……」
ケン「ロープに振るぞ……! タイミングはわかってるな、ヤムチャ!」ブンッ
ヤムチャ「……勿論っす!」
バルログ「……うおおおっ!」ダダッ
実況「そして二人掛かりでバルログの身体をロープへと振ったぁ!」
元「連携攻撃ですね。いいですよ、チームプレイがなっています」
バルログ「この、ケン……ケンっ……! 舐めやがって……!」ダダッ
ケン「俺ばかり、見てると、痛い目に合うぜ……? さぁ、いくぜ、ヤムチャ……いち、にの……さんっ……!」ググッ
実況「ロープに振られたバルログの身体が返ってくる! そして、ケンとヤムチャは、それに狙いを定めたぁ!」
-
ダブルトラースキックきた!
-
ケン「ダブルっ……!」
ヤムチャ「トラースキックだっ!」
スパーンッ
バルログ「う、うぐああぁっ……!」バターンッ
イイゾー! ケーン! ヤムチャモナー!
実況「そして二人掛かりで仕掛けた! ダブルトラースキックっ! カウンター気味にタイミングを合わせて完璧に打ち込んだ!」
元「結構、空手軍団の流れになってるんじゃないですか? いいと思いますよ」
ケン「ほれ、おまけでダメージ与えてやったんだ……ここまでやりゃ、いくらなんでも、お前でもいけるだろ?」
ヤムチャ「ありがとうございます! これだったら、いけそうです! 俺でも、勝てます!」
-
ダン「お〜い、ケン……? ロスタイムは、もうお終いだぞ〜? タッチしたんだったら、大人しくコーナーに控えてな」
ケン「わかってますよ。俺達は、卑怯な事はしません……それじゃあ、ヤムチャ、後は任せるぞ!」
ヤムチャ「任せて下さい! やってやりますよ!」
ケン「……んで、もってバルログちゃん?」
バルログ「くっ、くっ……くそっ……」
ケン「バイバ〜イ。今日も、俺の圧勝だったね……?」ヒラヒラ
バルログ「!」
イイゾー! ケーン! コケニシチマエー!
実況「お〜っと、ケンはここで、バルログに手を振って、またもや神経を逆撫でしていきます! 不敵な挑発だ!」
元「シャドルー応援する訳じゃないけど……あまり、気にしない方がいいと思うよ。でないと、ヤムチャ君相手だとしても……足元救われるかもしれない……まぁ、ケン君はそこまで計算してたんだと思うけどね」
-
ヤムチャ(ここからは、俺一人で暫くやらなきゃいけない攻防だけど……相手はダメージを受けているバルログさん……ケンさんが、少しづつ激しい攻防が出来る状況を立ち上げてくれたんだ……)
ケン(……激しい攻防がしたいだぁ? そんなもんは、いくらでも出来るんだよ、バカが。何言ってやがる)
バルログ「ううっ……くそっ、くそっ、ケンめ……」ググッ
ヤムチャ(格上のバルログさん相手でも……この状態なら、大技かけても大丈夫だ……先ずは、ここが見せ所だ……だけど、俺の役割忘れちゃいけねぇぞ……打ち合わせはしたんだ……慌てるな……)
ケン(……ここで結果を残してみな。俺やリュウが認めるような結果をよぉ)
実況「しかし、挑発は逆効果だったか!? バルログがゆっくりとケンの方を睨みながら、起き上がります!」
元「判断力を鈍らせるという意味でなら、効果は出てると思いますよ?」
バルログ「ケンめ……くそっ、くそっ……! 許さんぞ……!」
ヤムチャ「何処見てやがる、この野郎! お前の相手は、俺だ! 行くぞっ!」ダダッ
バルログ「くっ……! 邪魔者めがっ……!」
実況「さぁ、そしてヤムチャが大きく吠え、正面からバルログに仕掛けたっ!」
-
ケン「ふう、疲れたぜ……まぁ、まだ出番はあるからな……ここでゆっくりさせてもらうか……」
リュウ「……なぁ、ケン?」
ケン「どうした、リュウ……?」
リュウ「……お前、アイツと仲良くやっていく気なのか?」
ケン「……あぁ?」
リュウ「だから、ヤムチャの野郎と……」
ケン「おいおいおい……勘弁してくれよ……今のは、あいつが大した事出来そうにねぇからさぁ……あぁでもしなきゃどうしようもねぇだろ……?」
リュウ「……」
ケン「俺だって、あんな事するのは、お前としたいよ? お前が打ち合わせに来ないからよぉ? そういう部分を決めていけねぇんじゃねぇか?」
リュウ「……ザンギエフの野郎、滅茶苦茶だな」
ケン「……本当、そう思うよ、なぁ? サガット相手に、チャンス来るからよぉ? そん時はリュウ一人でもいいし、俺誘ってくれりゃ、乗るぜ?」
-
ヤムチャ「オラァっ……!」ガシッ
バルログ「……ぐっ!」
実況「さぁ、ヤムチャが突っ込んだ! 走りこんで、バルログの首筋を掴み……!」
ヤムチャ「オラァっ! そのまま、喰らえっ……!」ガスッ
バルログ「……うぐっ!」
実況「そのままジャンピングしての膝蹴りを打ち込む! バルログの腹部へと叩き込んだぁ!」
ヤムチャ「まだまだだっ……! 連続で打ち込むぜ……! オラオラオラっ……!」ガスガス
バルログ「くっ、ケンだけではなく、こんな雑魚に……! この私……この美しい私がやられるなんてっ……!」
実況「さぁさぁ、二発三発と、連続でバルログに打ち込んでいく! ケンが呼び込んだ流れに、ヤムチャも乗ったかぁ!?」
-
バルログ「調子に乗るなっ……! この雑魚がっ! ヒャオッ!」バシッ
ヤムチャ「……うおっと」
バルログ「私の相手ケンなのだ……醜い邪魔者の、お前は引っ込んでろっ!」シュッ
実況「おっと、だがバルログも負けてはいない! 素早く、ヤムチャの手を振り払い、そしてローキックっ! 鋭い蹴りを打ち込みます!」
ヤムチャ「痛ぇ……お前の邪魔するのが、三番弟子の役割なんだよぉ……?」
バルログ「減らず口を……邪魔者が……! 消えなさい……ヒャオッ!」ゴスッ
ヤムチャ「……うぐっ!」
実況「お次はクルリと身体を回転させながらのローリングソバット! 私怨の矛先のケンが下がった事で、ようやくバルログも冷静になってきたか? ヤムチャを攻めます!」
元「ここ大事な場面だと思うよ。やっぱり、寝ている子は無理に起こさずに……出来る事なら、寝たままでいてほしいしね」
-
ヤムチャ「舐めんじゃねぇっ……! こっちだって、やってやるよ、オラァ!」ガスッ
バルログ「……くっ!」
実況「ヤムチャも負けてはいないっ! ミドルキックだ! バルログの脇腹に強烈な蹴り打ち込む」
元「そうです、今は責めましょう。バルログ君もダメージは残っているんだから」
ヤムチャ「ラッシュかけてやるぜ……! うるあぁっ! だあぁっ!」ガスガス
バルログ「醜き者め……邪魔だ、退けっ……! ヒャオッ!」ゴスッ
イイゾー! ヤムチャー、イケー!
実況「二発三発……と、ヤムチャが打ち込んでいます! だが、バルログだって負けてはいない! 綺麗なフォームのローリングソバットをヤムチャに打ち込む!」
元「……打撃勝負に持ち込めれば、ヤムチャ君にも勝機はあると思いますね」
-
ヤムチャ「得意の打撃戦に持ち込んでやるぜ……この野郎……!」
バルログ「野蛮な攻防ばかり……やはり、空手軍団というのは、醜い者の集まりなんですね……私はそんな事に興味はありません……」
ヤムチャ「……空手軍団、見下してるんじゃねぇぞ、この野郎っ!」
バルログ「……もう終わらせましょう。こんな事」スッ
ヤムチャ「……ん?」
実況「おっと、ここでバルログがヤムチャにスッと近づき……そのままヤムチャの顔に自分の手を添えたぞ?」
バルログ「……えい」ガリガリ
ヤムチャ「あっ、がっ……! い、痛ぇっ……!」
実況「おっと、そして爪を立てて、ヤムチャの顔面を引っ掻いた! 掻き毟り攻撃だ、掻き毟り攻撃!」
元「……反則ですね。反則です」
-
バルログ「……バカめ」
ヤムチャ「う、うおお……てめぇ、何しやがる……」
ブー、ブーブー
実況「さぁ、バルログ反則攻撃で……ヤムチャは両手で顔を抑えて苦しんでいます! 場内からはバルログへのブーイングだ!」
元「……折角、いい感じで仕掛けてたのにねぇ? 動きが止まっちゃったよ」
ヤムチャ「がっ、ぐっ……くそっ、この野郎……!」
バルログ「……両手で顔を塞いでいては、前が見えません」
ヤムチャ「……あぁ?」
バルログ「……つまり、相手が何かを仕掛けてきても、見えないという事です。ヤムチャ君?」
ヤムチャ「てめぇ、この野郎……まだ、何か仕掛けてくるつもりか……」
バルログ「……ヒャオオォッ!」ドスッ
ヤムチャ「う、うおおおぉぉっ……!」バターンッ
実況「そして苦しんでいるヤムチャに対して、バルログがドロップキックだ! 綺麗なフォームでヤムチャに打ち込んだぁ!」
バルログ「……私の美しいフォームを見てもらえなくて残念ですよ。まぁ、そのやられてる姿は貴方には、お似合いですがね」
ヤムチャ「……ち、ちくしょう」
-
ブー、ブーブー
実況「ヤムチャはダウンしてしまいます! バルログに対して場内からは大ブーイングだ! おっと、ここでレフェリーがバルログの元に、警告に行ったか?」
ダン「おい、バルログ! おめぇ、今コイツの顔面を掻き毟っただろ? なぁ、掻き毟っただろ?」
バルログ「知りませんよ、ダンさん……見間違いなんじゃないですか……? ダンさんの勘違いで、試合を中断させてもいいんですか……?」
ダン「……いけしゃあしゃあと言いやがって、この野郎。おい、二度目はねぇからな! これは警告だぞ、わかってんのか!?」
バルログ「……わかってますよ。ほら、今絶好のチャンスなんですよ。邪魔しないで下さい」
ダン「……現行犯じゃねぇと、逮捕出来ねぇからな。ちくしょう、コイツらは詐欺師みてぇな集団だ」
ヤムチャ「ううっ……くそっ、負けてたまるかよっ……!」ムクッ
バルログ「そうです、起き上がりなさい……ヤムチャ君……次に起き上がった時が……君の最後です……」
バイソン「……バルログの奴、ちょっとは調子出てきたんじゃねぇか?」
サガット「……相手が雑魚なだけだろう。まだわからん」
-
今日はここまで
>>235
人に寄って定義は違うと思うけどね。自分の好きなプロレスラーがこれと同じ投げ方をしてたら俺は嫌だな
-
>>235
これはプロレスじゃなく総合格闘技じゃない?
-
235の画像は選手がオープンフィンガーグローブらしきものつけてるしリングロープがプロレスのそれとは違うから総合?じゃないかな。あとプロレスにしては投げが汚い、技名もつかないただ投げただけって感じ
-
乙
えいw バルログひでえw
-
>>235はPRIDEですよ。確か投げてるのがケビンランデルマンで食らってるのはヒョードル。
関東ならテレ朝で新日本、テレ玉でDDT、千葉テレでKAIENTAIのTV中継やってるから、まずこの辺り見てみたらどうでしょう?
-
乙!
これはリュウが孤立してくフラグなのか?
-
PRIDEはプロレスと違って勝敗が決まった上でのエンターテイメントではなく1対1の状態でのリアルファイトなので相手を倒すために本気でパンチ キック 関節技を使うので達人たちの喧嘩みたいな感じで別物ですね
-
乙っした
回を増すごとに観客(おれら)も濃くなってるような…
番外解説も見所やね
-
バルログキモイー(笑)
総合格闘技は安心して見られないからあんまり好きじゃないなぁ。
見てる層としては、
喧嘩馴れしてる人→総合格闘技、ボクシング
そうでもない人→プロレス
なイメージできない
-
イメージ。で(笑)
ヤムチャは身体つかうムーンサルトとかも出来そうだな。バルログからパクるみたいな展開も...
-
一度リュウにプロレスとは関係なくヤムチャが力の差見せたらどんな反応するのか気になるww
デコピンで岩破壊とかリュウ先輩だからってかなり天狗になってるから裏側でちょっとヤムチャが脅したら面白そう
-
>259 ムーンサルトもなにも舞空術使えるからさヤムチャさルチャ覚えたら半端ないんじゃ…
360度スプラッシュどころか何回転でもできちゃうよw
ザンギエフもびっくりのコークスクリューパイルドライバーも…いつもより多く回転しておりまーすって
-
リュウさんは一度シャドルーの皆さんと飲み会してちょっと心の氷を溶かすべきw
第5試合となるとやっぱ熱いね
-
というかケンが1の予定よりイイ人になってるから
リュウがその分被ってる気がする
何にせよ続きが気になって仕方ない
-
ストリートファイターのキャラもプロレスの枠に嵌められて耐久が落ちてたり極端に現実離れした技が使えなくなってるっぽいが、DB世界なんだし修行したら原作性能で色々できるんじゃね?
高耐久力故に出来る派手なアクションとか波動拳みたいな飛び道具とかを交えた超次元プロレスとか絶対興奮するわ
-
どうかザンギエフに仙豆を
-
まぁむしろ世界観は現実に近いと考えた方がいいと思うね。つーかそうであるからリアリティが増すし、プロレス感あるからね(*^_^*)
キャラは育ってきたからヤムチャ中心は当然としても、別ルート掘り下げでヤムチャは端役的なシナリオを増やせるね。毎日楽しみ!
-
乙!
ヤムチャ頑張れ!
-
マッスルボマーみたいになっていくのか?
-
ここの観客になってシャドルー帰れコールしてみたい(新日のタイチは帰れ風に)!!
-
>>264
>>波動拳みたいな飛び道具とかを交えた超次元プロレス
俺は今までどおりの現実路線が良いわ。
>>1がせっかくここまでプロレス愛に溢れた作風で来てる分、余計にね。
すまんね、決してあんたと口喧嘩しようなんてつもりじゃないんだが、
現実路線支持派の意見も述べさせて欲しいなぁと思ったんだ。
-
波動拳なら現実の選手でもケニー・オメガが使ってるよ。
まあ、実質ダブル掌底だけど。
飯伏幸太とのタッグなら波動拳→ジャーマンスープレックスの連携もやってるね。
-
シリーズ通して見てるけど、リュウのヤムチャに対する反応って当然だと思うわ。
むしろヤムチャの入団事情を知ってるにしてもシャドルー組達はヤムチャに対して心広すぎな気がする。
ぽっと出の未経験者がメインイベント飾るスター選手と一緒に試合して自分が良いところ観せたいとか言ってたら
俺だったらぶん殴ると思う…
プロレスの強さ≠喧嘩の強さって作中でも言ってるんだから、>>260のような事をするのはお門違いだと思うよ。
仮に実行してもそれがどうしたの?って反応で終わると思うし。
ヤムチャにはあくまでプロレスラーとしてリュウに認められて欲しいな。
-
俺もどっちかっていうと現実路線派だな、もっというとMr.サタン以下の戦いであってほしい
格闘系の派手な技はどんと来いだけど波動拳や繰気弾みたいな飛び道具や舞空術や残像拳みたいなトンデモ技は観客置いてけぼりになりそうで嫌
-
ところでどんな格好してんの?
普通に浮かぶキャラのファッションなのかパンツ一枚なのか
-
>>274
それについては確か前スレか前々スレで「皆の想像に任せるからあえて服装は設定しない」って>>1が言ってたよ。
-
そもそも俺がダルシムの立場で30後半未経験者(近い業種の経験はあるので半端にプライドがある)
の奴にあいつ(ディージェイ)俺より仕事できないからクビにしろよ、とか言われたら絶対殴らないっていう自信はないぞw
最低でも上司(ザンギ)に報告して、始末書とまではいかんが反省文くらいは書かせて積極的にかかわらんわ。
-
ダルシムさんは自分で温厚で強く言うのは苦手って言ってるし
ジミーさんが大暴れした(下手したら下積み時代のリュウ・ケンも暴れてるかもしれない)ってのを体験してるし
そういうのには慣れっこなのかもしれないね。まぁ>>276の言う通り上司に報告しないのは変だと思うけど
-
女子レスラーが絡む試合はもっと増やして欲しいかな?シングル戦一試合ってあんまりなんじゃ。
タイトルに絡む選手以外試合ないのかよってっ試合しないことには選手も成長しないんだしさ。
どなたかが女子のタイトルがシングルしか〜ストーリーが〜って言われてましたがストーリーとかシングルのベルトしかないからタッグの試合したらダメとかそんなきまりないですすからね?
逆にストーリー重視の試合の方が少ないでしょての。
wweみたいな団体なら別ですがね。
空手とシャドルー系以外は正規軍みたいなんだからそこでいろんな男女混合での試合して良いと思うけどなぁ。
-
俺はミックスドマッチは嫌だなぁ。華名とかでもエロ目というか、そういう目でみられた訳だし。あくまでも王道的であって欲しいが…。
やっぱバリバリやってたころの全女は男子より華のあるわざが
-
途中で送信しちゃった…。
男子より華のある技が多かったし、危険度も難易度も高かったから面白かった。女子にしか出来ない事はあるし、魅せられる事や懐の深さとかを見せてもらえればなぁ
-
見た感じ、この団体に所属してる女子レスラー自体が少ないって感じかな
ガイやコーディもいるし、ストⅡキャラだけじゃなくてマキとかFFキャラも入れたらどうかな
後は斜め上でDBからチチさんとか
-
バルログ「さぁ、行きますよ……!」ダダッ
ヤムチャ「……くそっ!」
実況「さぁ、そしてバルログがロープに走ったぁ! ヤムチャの起き上がりに合わせて……何かを狙っているっ!」
元「うん、ちょっとバルログ君も乗ってきたかな?」
バルログ「私の美しい技をご覧なさい……ヒャオッ……!」ガシッ
ヤムチャ「う、うおっ……!」
バルログ「……ヒョオオオォォッ!」ブンッ
ヤムチャ「う、うおっ……なんだなんだ……!」
実況「さぁ、そして走り込んだ勢いのまま、ヤムチャの頭を抱えて跳び、そのまま旋回っ! ヤムチャの身体を軸として自らの身体を大きくスイングさせるっ!」
バルログ「……ヒャオッ!」ドスッ
ヤムチャ「……うぐっ!」
実況「その勢いのまま、ヤムチャの頭をマットに叩きつけるっ! これはバルログのスイングDDTっ! ヤムチャの頭がマットへと、めり込んだぁ!」
-
ミックスドも見てみたいけど、女子の試合を増やすには圧倒的に人数が少ないと思う。
欠場中の春麗含めても5〜6人だから扱い的に女子部提供試合と言う感じだし、菊タロウ的なイジリが出来る男子選手もいないのがなぁ(汗)
真面目試合したら男子が圧倒って感じか乱入時以外の場面が、男対男、女対女になりそうで試合の組み立てを綺麗にしないと微妙そう
-
ヤムチャ「ううっ……くそっ……! やっぱり、俺じゃ勝てねぇのか……」ガクッ
バルログ「……当然だ。お前のような雑魚など相手になるか」
実況「ヤムチャはガクッとうつ伏せにダウンだぁ! バルログのスイングDDT! こいつは大ダメージか!?」
元「……うん、結構ダメージあったと思うよ」
実況「バルログが再び、流れを引き戻したか!? 得意の身軽な身体を使った技で、ヤムチャを攻め立てます!」
ヤムチャ「くそっ……くそっ……負けねぇぞ……! 絶対に負けねぇぞ……!」
バルログ「……うるさいんだよ。身の程をわきまえない醜き者め」ドスッ
ヤムチャ「……うぐっ!」
バルログ「私の狙いはケンだけだ……お前など、相手にならないのだよ……」グリグリ
ヤムチャ「う、うぐぐっ……!」
実況「おっと、そしてバルログはうつ伏せのヤムチャの背中を踏みつけ、そのままグリグリとヤムチャの背中を踏みにじっています!」
ブー、ブーブー
実況「少々、行為が行き過ぎではないか、バルログ!? 場内からはブーイングだぁ!」
-
バルログ「……こいつじゃ、相手にならないんですよ。ほら、戻って来なさい」チラッ
ケン「……んあ?」
実況「おっと、ここでバルログは、ケンの方を見ているように思えますが……?」
元「いや、見てますね。ケン君と、よっぽどやり合いたいんでしょうね?」
バルログ「……まだ、私達の勝負はついていないでしょう、ケン? ほら、戦いましょうよ?」
ケン「なぁ〜に、言ってんだ……俺の圧勝だったじゃねぇか……顔だけじゃなくて、目も腐ってやがるんだな、お前……?」
バルログ「貴方が私の力に怖気づいて勝手に逃げたんでしょう……? この、彼のように、情けない姿を見せる事になるのが、怖いんでしょう……?」グリグリ
ヤムチャ(舐めやがって……怒りパワー……20%ぐらい、溜まったぞ……!)
-
ケーン! イッテヤレー!
ケン「……ん?」
バルログ「ほらほら、ケン君……呼ばれてますよ……早く来なさいよ……そして、コイツのような惨めな姿を晒しましょう……」グリグリ
ヤムチャ(怒りパワー……40%……!)
実況「おっと、ここはケンが行った方がいいんでしょうかねぇ、元さん? やはり、ヤムチャにバルログ相手は辛かったか……!?」
元「さっきも、言いましたけど……これ、バルログ君、私怨に走りすぎです。ちょっとケン君の事、意識しすぎです」
ヤムチャ(怒りパワー……60%……!)
ケン「チッ、面倒臭ぇなぁ……まぁ、そこまで情けない自分の情けない姿を、見てもらいたいんだったら、仕方がねぇかな……?」
バルログ「リュウと同じ空手軍団だからって、自惚れないで下さい……貴方達は、リュウのおこぼれにあやかる、醜い小判鮫でしょう……? カスです……貴方達はカスです……」グリグリ
ヤムチャ(怒りパワー……80%……!)
元「ここは、絶対にヤムチャ君に追い打ちを仕掛けた方がいい場面です。ヤムチャ君にだって、バルログと同じように、プライドがありますからね」
実況「ヤムチャにも……バルログと同じように、プライドと意地……! そして、誇りがあると!?」
元「……あんな事ばかりしてたら、手痛い反撃喰らっちゃいますよ?」
ヤムチャ(きたぞきたぞ……ついに100%だ……! 超ヤムチャ……発動だっ……!)
-
ケン「仕方ねぇなぁ……じゃあまた遊んで……」
ヤムチャ「……うおおおぉぉぉっ!」ガバッ
バルログ「……ぬっ!?」
ケン「おっ、なんだ……やっぱり、ヤムチャでいいじゃん……」
実況「おっと、ここでやはりヤムチャもトサカに来たのでしょうが!? バルログに踏みつけられていた足を押しのけ、力強く起き上がりますっ!」
元「ほら、やっぱりこうなった」
ヤムチャ「さっきから舐めた事ばかり言いやがって……! 一発入れたぐらいで、デカイ顔してんじゃねぇぞ!」
バルログ「醜い根性論だ……お前など、この私の相手になる訳ないだろう……? いいから、ケンに代われ……」
ヤムチャ「うるせぇ! 目にもの見せてやるぜ、この野郎……!」
ケン「ヘイヘイ、俺の代わりにヤムチャがやってくれるってよ〜! あのいけ好かない、ナルシスト野郎、ぶっ飛ばしてくれるってさ〜」
イイゾー! ヤムチャー! イケー!
-
イッケー!ヤッチマエ!
-
ヤムチャ「うおおおぉぉぉっ! フンッ……! オラっ!」グイッ
バルログ「うっ……! 何っ、この野郎っ……!」
実況「さぁ、ヤムチャは正面からバルログを掴み……そして素早く背後を取ったぁ!」
ヤムチャ「このまま、ぶん投げてやる……! 行くぜ、うおおおぉぉっ……!」ググッ
バルログ「う、うおおっ……うおおぉっ……!」
実況「そして、そのままバルログの身体を持ち上げるっ! バックドロップか!?」
ヤムチャ「うるああぁぁっ……! 舐めてんじゃねぇぞ、この野郎っ……!」ドスーンッ
バルログ「……うぐああぁぁっ!」
ワー! ワーワー!
実況「そしてバルログの身体をマットに突き刺すバ〜ックドロップだあぁ!」
元「……痛いのもらっちゃいましたね、バルログ君。結構ダメージあると思いますよ」
バイソン(違うんだよ……確かに1.2倍ぐらいにはなってると思うが、違うんだよ……あの時のヤムチャ君は、もっとだ……もっと爆発力みたいなモノを、俺は感じたんだ……)
-
バルログ「うっ、くっ……少しばかり油断したか……」
ヤムチャ「まだまだ、仕掛けるぜ……! ほら、起きろっ……!」グイッ
バルログ「……ううっ」ヨロッ
実況「さぁ、ヤムチャがまだまだ仕掛ける! バルログに近づいて……その身体を引き起こしたぁ!」
ヤムチャ「うるぁっ! 行くぜっ!」シュッ
バルログ「……何っ!?」
ヤムチャ「ロック完了っ……! 後は、ここから引き伸ばすだけだぁ!」
実況「さぁ、そして素早く手と足を絡めてコブラツイストの体勢に持っていったぁ!」
元「おっ、関節技で攻めてきたね」
ヤムチャ「後は身体を引き伸ばすだけだ……! いくぜ、うおおぉぉっ……!」ググッ
バルログ「うっ、ううっ……うおおおぉぉっ……!」
イイゾー、ヤムチャー
実況「さぁ、ヤムチャがバルログの身体を引き伸ばすっ! ロックの方は、いかがでしょう、元さん?」
元「いいですよ。結構、がっつり入ってますね」
-
ヤムチャ「うるぁっ! どうだ、ナルシスト野郎っ!」ググッ
ダン「おい、バルログどうすんだ? ギブアップするのか!?」
バルログ「するわけないでしょう……! 私はまだ出来ますっ……!」
ヤムチャ「……強がってんじゃねぇぞ、うるぁっ!」ググッ
バルログ「うぐっ……!」
実況「さぁ、ヤムチャがコブラツイストでバルログを締め付ける! じわりじわりとダメージを与えていきます!」
バイソン「……おいおいおい、バルログの奴、大丈夫なのか? いくら、相手が雑魚だといえどもよぉ?」
サガット「……我慢していたが、そろそろ限界だ。俺が行く。バイソンはそこで待っていていくれ」
バイソン「OK!」
実況「さぁさぁ、ヤムチャが締め付けているぞ! コブラツイストでバルログにダメージを与えていく!」
元「……あっ、サガット君が、リングインしてカットに来たねぇ」
-
サガット「……」ユラーリ
ダン「お、おい……サガット……」
サガット「……カットに来ただけだ。バルログがピンチなのは、見てわかるだろう? 邪魔だ、退け」
ダン「……おかしな事、するんじゃねぇぞ?」
ヤムチャ「チッ……邪魔者が来やがったか……」
サガット「……おい、そこの雑魚」ググッ
ヤムチャ「……ん?」
実況「さぁ、サガットがカットに入りました。ゆったりとした動きでヤムチャに近づき……」
元「……あっ、何か大振りに構えたよ?」
サガット「……フンッ!」ゴスッ
ヤムチャ「……うぐおっ!」
実況「そのままヤムチャの額目掛けて、拳を振り抜く! 大振りのナックルパートだ!」
元「……あそこまで、乱暴なカットは僕、感心しないなぁ」
実況「がっつりと決まった、ロックは外れ……ヤムチャはダウンしてしまう! サガット、一撃で仕留めたぁ!」
-
ブー、ブーブー
ダン「バカ、てめぇ……おかしな事するなって言ったよなぁ!?」
実況「さぁ、場内からは大ブーイング! だが、サガットは気にする素振りすら見せてはいません! レフェリーも慌てて警告にいく!」
ダン「おい、聞いてんのかコラ! あぁ!?」
サガット「……バルログと話があるんだ。少し、お前は黙ってろ」
ダン「黙ってろって……レフェリーに向かって、お前なんて口きいてるんだ、てめぇ……!」
サガット「……こういう鬱陶しい蝿は無視に限るな。おい、バルログ大丈夫か?」
バルログ「う、ううっ……サガット……余計な事を……」フラッ
ダン「おい、誰が蝿だ! レフェリーに向かってなんて事を言ってるんだ!」
サガット「……随分とフラついているようだな? ここはバイソンと交代しよう」
バルログ「いえ、大丈夫です……私はまだ出来ます……」
ダン「じっくり、話し込んでんじゃねぇよ、この野郎! 俺の話を聞けよ、この野郎! 俺、レフェリーなんだぞ!?」
実況「おっと、サガットは警告しているレフェリーを気にする事なく……何やら、バルログに話しかけています」
元「……まぁ、いいんじゃない? あのカットは感心できないけど、状況が状況だからね」
-
サガット「バイソンに変われ、バルログ! これは命令だ!」
バルログ「!」ビクッ
ザワ……ザワ……
実況「おっと、ここでサガットがバルログに強い口調で何やら言っております」
サガット「私怨に走るな……一人相撲をするな……俺達の目的は何だ? ケンを潰す事……? そんな、チンケなモノではないだろう……?」
バルログ「……」
サガット「……空手軍団を纏めて倒す事だろう? 違うか?」
バルログ「……」
サガット「ここはバイソンに任せるぞ。お前が引き下がらないのなら、俺は殴ってでもお前の事を引き下がらせるぞ……?」
バイソン「ヘイヘイ、こっちだよ〜! そろそろバイソン様にも出番くれよ!」
サガット「一度下がって頭を冷やしてくれ……勿論、その状況になったら、お前にはケンを始末してもらうさ……」
バルログ「……わかりましたよ。下がります」
-
実況「おっと、ここでサガット、バルログの両者が揃って、自軍コーナーへ引き下がります。これは交代でしょうか?」
元「うん、まぁバルログ君も結構ダメージもらってるしね。ここは交代した方がいいでしょ」
実況「少しばかり嫌なタイミングで交代されてしまいましたね?」
元「まぁね、うん……まぁ、サガット君がバルログ君説得でもしてたんじゃないかなぁ? 上手いタイミングだと思うよ、僕は」
バイソン「ヘイヘイ、バルログ! 交代だ、交代! 早くタッチしてくれ!」
バルログ「……お願いします」パシッ
バイソン「よ〜し、このバイソン様に任せておきな! 必ず敵討ちはしてやるからよぉ? 行ってくるぜ」パシッ
実況「さぁ、ここでタッチが成立して試合権はバイソンに移りました! バルログは引き下がり……そしてバイソンが生き生きとしながらリングインします!」
-
バイソン「さぁさぁ、ようやくバイソン様の出番だ……待ちくたびれたぜ……」シュシュッ
実況「さぁ、バイソンもやる気充分と言った所でしょうか? 軽やかなステップ踏んで、シャドーボクシングなんかをしています」
バイソン「よ〜し、皆〜! よく見ておけ〜! 今日も元気にイケメンをボコボコにしていこう! イエーイっ!」
ブー、ブーブー
バイソン「……あり?」
実況「そして、拳を突き上げ大アピール! だがしかし、残念っ! そのアピールに返ってくるのは声援ではなく、ブーイングだぁ!」
バイソン「……おっかしいなぁ? 皆、自分の気持ちに正直になってもいいんだぜ? もう一回いこう、さぁ、今日も元気にイケメンをボコボコにしていこう! イエーイ!」
ブー、ブーブー
バイソン「……なんで、ブーイングなんだよ。まさか、会場全員が美男美女ってわけじゃねぇだろうし」キョロキョロ
実況「二度目のアピールも大失敗っ! そりゃ、当然だ! 何故ならバイソン、お前はそんなに格好良くないからだ! そう、不細工!」
元「……そういう事、言うのやめときなよ。あの人達に絡まれると怖いよ?」
-
ヤムチャ「ううっ、くそっ……呑気にあんな事してるって事は、俺完全に舐められてるんだろうな……」ムクッ
バイソン「あれ……あれ……? おかしいな……? 会場見渡す限り……どいつもこいつも美男美女しかいねぇじゃねぇか……?」キョロキョロ
実況「ここでようやく、ヤムチャが立ち上がります。だがしかし、ダメージは残っているのだろうか? 少々、辛そうです!」
バイソン「……って事は、何だ!? こんだけ、人がいる中での一番不細工は俺だって、事か!? なんだよ、それ……このやり場のない、怒りは何処に持っていけばいいんだよ……? んっ……?」キョロキョロ
ヤムチャ「……だけど、油断しているみたいだ。ここが俺の、狙い目だ、きっと」
バイソン「……あっ、目の前にいたや」
ヤムチャ「……ん?」
バイソン「おめぇをボッコボコにしてよぉ、このやり場のねぇ怒りを晴らしてやるよ! うおおおぉぉぉっ! 今日はハナから全力で行くぜっ!」ダダッ
実況「おっと、だがしかしバイソンが猛スピードで突っ込んできたっ!」
元「……意外と冷静に周りを見ていますね。バイソン君」
-
バイソン「……死ねや、イケメンっ! ゴラッ!」ガスッ
ヤムチャ「……うぐっ!」
バイソン「……まだまだっ!」ダダッ
ヤムチャ「くそっ……倒れてたまるかっ……!」ググッ
実況「さぁ、バイソンが走り込んできて、ヤムチャの顔面にエルボーバット! おっと、だがヤムチャは上手くか堪えたか! 必死に踏ん張って、何とかダウンは間逃れました!」
元「油断しちゃダメ! バイソン君、走り込んだ勢いのまま、逆側のロープまで行っているよ!? 今度は後ろから狙ってます!」
バイソン「よっしゃ! 後頭部は、ボクシングじゃ反則だけどな……こいつは、プロレスだからな……好き放題出来るぜ……」
ヤムチャ「ううっ……くそっ、負けて……たまるかっ……!」
バイソン「ラビットパンチならぬ……ラビットエルボーだ……! くたばりやがれ……てめぇの面も気に入らねぇんだよ……!」ダダッ
実況「ロープの反動で勢いをつけたバイソンが、再びヤムチャに迫ってくるっ! 今度は背後からだぁ!」
-
バイソン「オラオラ! 頑張って堪えな、ヤムチャよぉ!」ガスッ
ヤムチャ「ぐああぁっ……! く、くそぉっ! 負けねぇぞ……!」ググッ
実況「そしてヤムチャの後頭部に再び、ランニングエルボーバットをお見舞いするっ! だが、しかしヤムチャも意地を見せる! 何とか踏ん張り堪える!」
バイソン「へへ、そうでなくちゃ、こっちもやりがいはねぇよ……まだまだ行くぜ……?」ダダッ
ヤムチャ「く、くそっ……!」
バイソン「次で最後だ……止めは勿論……コレだ……!」グルグル
実況「だがしかし、バイソンはまだ、勢いを殺さずロープに向かっている! そして、右腕をグルグルと回してアピールしているぞ!? これはこれはこれは!?」
元「バイソン式アックスボンバー、狙っていますね」
-
バイソン「とどめだ……死にやがれっ……!」ダダッ
ヤムチャ「くそっ……!」ブルブル
実況「さぁ、三度バイソンがヤムチャに向かって来る! その姿はまさに、狂った猛牛! クレイジーバッファロー!」
バイソン「いい夢見ろよっ! これで終いだっ!」
ヤムチャ「……うおおおぉぉぉっ!」
バイソン「行くぜっ! バイソン式アックス……」
ヤムチャ「スパインバスターだっ! カウンターで仕掛けているやるっ!」ググッ
バイソン「うおっ……! 何っ……!?」
実況「おっと、だがしかし、これはヤムチャが狙っていたか!? 走り込んできたバイソンの懐に潜り込み……そのまま持ち上げたぁ!」
元「上手く、見てましたね! いい対応です!」
ヤムチャ「その走り込んだ勢いを……自分の身で味わいなっ! うおおおぉぉぉっ!」ドシーンッ
バイソン「う、うがっ……!」
ワー、ワーワー
実況「カウンターで決めたぁ! ヤムチャのスパインバスター! バイソンの身体が背中からマットに激しく打ちつけられます!」
元「今の一発もらったら、危なかったでしょうからね。ヤムチャ君、よく返しました」
-
今日はここまで
-
おつ
-
おつ!
まぁ、ヤムチャだって一応前職地球の英雄なんだしこの態度も仕方ないんじゃないかな?
-
乙
ヤムチャのターンか、そろそろ交代か…
明日を楽しみに待ってます
-
乙!
ヤムチャのバックドロップにまだ不安ありか
-
乙
要望のレスが多いみたいだけど無理に風呂敷を広げず>>1のやりたいようにやってくれ
-
おつおつ
超ヤムチャはまだ未完みたいだな
言うなれば、スーパーサイヤ人ではなく界王拳2倍くらいか
ディージェイのことかー!!くらいの怒りパワーがほしいところだな
-
乙っした
せっかく超サイヤ人ってお手本見てきたんだし
参考にしちまえば超ヤムチャ開花するかもな
超化専用技とか
-
ヤムチャが気解放したら会場消滅するだろw
-
イメージとしては『不覚はとるがそのたび強くなる不屈の戦士』が近い気がする
-
ヤムチャよホーガンの試合をみてアプローチの仕方、タイミングを学ぶん
だ。
ホーガンがスリーパーされて意識が落ちる!って所からの指振りアピールは最高に痺れる
-
超ヤムチャをするなら、相手をたじろかせる演出は欲しいかな
怒りがたまる状態で発動、凄みを見せながらゆっくり近づく
相手からの攻撃を受けてもノーリアクションで効かないアピール
戸惑う相手をしっかり捕らえてヘッドバットからのウルフバスター
こんな感じなら普段の動き回るスタイルとの差別化が出来るのでは?
今回のはあっさり投げたから少し物足りなかったのだろうと推測
長々とすまんね
-
バイソン「ちくしょう……やりやがったな、こいつ……」
ヤムチャ「はぁ、はぁ……ざまぁみやがれ……」ムクッ
実況「さぁ、何とか返したヤムチャっ! しかし、精一杯の一撃……といった所でしょうか? 随分と自身もダメージを受けている模様です! 立ち上がるその姿に、何処か力がありません!」
ヤムチャ「ここから、押し切ってやるっ……!」
バイソン「あ〜、いでで……調子に乗ってんじゃねぇぞ、馬鹿野郎……」ムクッ
実況「お〜っと、そうこうしているうちに、バイソンも立ち上がったっ!」
元「あ〜、ヤムチャ君……いけなかったねぇ……」
バイソン「……オイコラ糞が。舐めてんじゃねぇぞ、この野郎っ!」ガスッ
ヤムチャ「……ぐっ!」
実況「バイソンは悠々とヤムチャに近づき……そのままフックを浴びせます! ヤムチャの頭部がグラついたかぁ!?」
-
バイソン「オラっ、もう一丁だ、喰らいなっ!」ガスッ
ヤムチャ「……くそっ!」
ダン「おいっ、バイソン! 拳は反則だぞ、拳はよぉっ!」
実況「そしてフックを連発、もう一発っ! レフェリーの警告が入ります!」
バイソン「……わ〜ってるよ、馬鹿野郎。ちっと動きを止めてるだけだ。 ここからは、ちゃんとやるよ! ちゃんとよぉ!?」
ダン「ここからは……じゃくて! 毎回、ちゃんとしろ、毎回よぉ!?」
バイソン「……うるせぇな。まぁいい! いくぜ、オラっ!」ググッ
ヤムチャ「……うおっ!」
実況「そして、強引にヤムチャの身体を掴んだっ! ヤムチャの頭を自分の股下に押し込んで……こいつはパワーボムの体勢だぁ!」
バイソン「さぁさぁ、これでお前もおしまいだっ……! ヤムチャ……!」
ヤムチャ「うっ、くそっ……負けてたまるかっ……!」
-
実況「ヤムチャも必死に踏ん張り、堪えようとしているが……!」
バイソン「……ほ〜らよっ! 生意気なんだよ、てめぇは!」グイッ
ヤムチャ「……うおっ!」
実況「そのまま強引に持ち上げたぁ! ヤムチャの身体を自らの頭上まで、強引に持ち上げる!」
バイソン「……ちっと、乱暴にいくぜ!? 俺様は荒っぽい性格だからな!?」
ヤムチャ「ううっ……くそっ……何とか、しねぇと……!」
バイソン「ほ〜れっ! 投げっぱなしだっ……! マットに眠りな……この糞ヤムチャっ……!」ブンッ
ヤムチャ「……う、うおおおっ!」
実況「おっと、そこから強引にヤムチャの身体を放り投げたっ! バイソンの投げっぱなしパワーボムだっ!」
元「……乱暴に投げるねぇ」
ドシーンッ
ヤムチャ「……うぐああぁぁっ!」
-
サガット「……終わったな。バルログ行こうか」
バルログ「……フン」
実況「ヤムチャの身体がマットに叩きつけられるっ! そしてここでサガットとバルログがリングインっ!」
サガット「バイソンの援護に行くぞっ……! リュウとケンを止めるんだっ!」ダダッ
バルログ「……私はケンに行きます! サガットはリュウを!」ダダッ
サガット「……バルログ」
実況「両者は、敵軍コーナーにへと一直線っ! 分担作戦だぁ!」
元「ちょっとヤムチャ君、ダメージ受けすぎてるからねぇ……ここは何とかして欲しいけど……」
ケン「……リュウ、わかってんな?」
リュウ「心配な部分もあるが……まぁ、従ってやるよ……」
-
バルログ「ヒャオっ!」ガスッ
ケン「……ぐっ!」
サガット「……オラァっ!」ガスッ
リュウ「……ぐっ!」
実況「さぁ、分担作戦成功っ! エプロンサイドにいるリュウとケンに攻撃を仕掛け、場外へと突き落としたぁ!」
ケン「……あぁ、くそっ。やりやがったな、この野郎」ムクッ
バルログ「……まだまだ、逃がしませんよ、ケンっ! ヒャオっ!」
サガット「……おいっ、バルログ!」
実況「おっと、そのままバルログが、コーナーポストに駆け上がるっ! そして場外にいるケンの姿をその目に捉えたっ!」
バルログ「……ヒョオオオォォッ! ヒャオっ!」シュタッ
ケン「……しつけぇ野郎だっ! くそっ、降って来やがったっ!」
実況「バルログはさらに追撃にいったぁ! コーナーポストからの、後ろ宙返りしてのボディプレスをケンに仕掛ける! 上半身から真っ逆さまに落ちていくその独特のフォーム! バルログのフライングバルセロナアタックだぁ!」
-
バルログ「……ヒョオオオォォッ!」ドスッ
ケン「……うおぉぉっ!」
実況「バルログのフライングバルセロナアタックがケンに直撃っ! 場外で縺れ合うように、お互いダウンしますっ!」
サガット「バルログめ、勝手な事を……オイ、バイソン! もう決めちまえっ! 俺はリュウをここで見張っておくっ!」
リュウ「ううっ、くそっ、サガットめ……」ムクッ
バイソン「アイアイサーっと……オイ、レフェリー、ちゃんと仕事しろよ! ほれっ」ググッ
ヤムチャ「……ううっ」
実況「さぁ、そしてここでバイソンがヤムチャの身体に覆いかぶさり、フォールの体勢に入りますっ!」
元「……ちょっとマズいねぇ」
-
リュウ「……くそっ! ヤムチャがマズいっ!」
サガット「おっと、リュウ……ここは通さんぞ……? そこで大人しく仲間がやられてるのを見てな……」
ケン「あっ、くそっ、痛ぇ……ちくしょう……ヤムチャを助けに行かねぇと……」ムクッ
バルログ「おっと、ケン君……逃がしませんよ……ヒャオっ!」シュッ
ケン「うぐっ……! 邪魔だ、退けぇ、バルログっ!」
実況「リュウは、サガットに睨まれリングイン出来ないっ! そしてケンも、場外でバルログに掴まっているっ!」
元「……こりゃマズいねぇ」
実況「さぁ、そしてレフェリーが今、カウントをとったぁ!」
ダン「よしっ、カウント行くぜっ!」
バイソン「……早くしろ。早くよぉ」
ヤムチャ「……ううっ」
-
ダン「ワンっ……!」
カラテグンダン、ガンバレー!
ダン「ツーっ……!」
ヤムチャー! イジミセロー!
ダン「……スリ」
ヤムチャ「……うおおっ!」グイッ
バイソン「……何っ!?」
実況「いやっ、ヤムチャも力を振り絞るっ! カウントは2.8だ! 2.8! ギリギリの所で何とか返したぁ!」
元「よく、粘った。危なかった」
ダン「カウントはツーだ! カウントツー! まだ、終わっちゃいねぇぞ!」
ワー! ワーワー!
ヤムチャ「うっ、ううっ……負けてたまるかっ……!」
バイソン「……チッ、死に損ないがウザってぇなぁ」
-
サガット「構わん、バイソンっ! どうせ、ソイツは虫の息だ! 楽にトドメを刺してやれ!」
バイソン「……了解っと」
サガット「……俺はリュウの動きを止めておく。任せたぞ、バイソン」
リュウ「……来るか、サガット」
実況「何とか返したヤムチャだが……今のが最後の力だったのか!? おっと、ここでサガットはリュウを追って、場外へと行ったぁ!」
ダン「おい、サガットっ! 何やってんだ、場外行くんじゃねぇよ! 自軍コーナーで大人しく控えてろ!」
サガット「さぁ、ここで戦おうか、リュウよ……今日こそ、お前達を潰してやる……」
リュウ「……来い、サガット!」
-
サガット「フンっ……!」ガスッ
リュウ「くっ……! くそっ、はぁっ……!」シュッ
サガット「うおっと……! いい蹴りではないか……」
ダン「やりあってんじゃねぇよ、この糞ボケ! 話聞いてんのか、レフェリーの俺の話をよぉ!?」
実況「さぁ、何とか返したヤムチャだが、以前ピンチは続いている! 場外では、リュウとサガット! そしてケンとバルログが、やりあっています! レフェリーの警告は今は耳に入らない状況か!?」
ケン「ヤムチャは何とか返したか……だけど、このままじゃヤベぇだろ……」
バルログ「何処を見ているんですか……? 貴方の相手は私ですよ、ヒャオっ!」ガスッ
ケン「あぁ、クソっ……! しつけぇ野郎だな……このタコがっ……!」
ダン「お前ら、話聞けよ! ノーコンテストにするぞ!? ノーコンテストでもいいのか、この野郎っ!」
-
バイソン「お〜、お〜、上手い具合にサガット達が引きつけてくれてるな……では、その隙にっと……」
ヤムチャ「……ううっ」
バイソン「よっと……ほ〜れ、ヤムチャ君〜? 覚悟は出来てるかな……?」ニヤニヤ
実況「おっと、ここでバイソンがゆっくりとヤムチャに近づき、仰向けの体勢の上にずっしりと乗っかったぁ! マウントポジションの体勢だぁ!」
バイソン「ヘイヘイヘ〜イ……覚悟はいいかい……? オラっ……!」ゴスッ
ヤムチャ「……くあぁっ」
バイソン「ホレホレ……ボクシング仕込みのパンチを……味わいなっ……!」ガスッ
ヤムチャ「……あがっ」
実況「そして、そのままヤムチャの顔面にパンチ攻撃っ! ラフ殺法です! マウントポジションからのパンチ連打を浴びせていきます!」
元「……パンチは反則です」
ブー、ブーブー
実況「これには場内からも大ブーイングっ! だがしかし、バイソンは気にする事なく、ヤムチャにパンチの連打を浴びせていく!」
バイソン「へへへ、こいつはいいサンドバッグだなぁ、オイっ!」ガスガス
ヤムチャ「あぁっ……うあぁっ……」
-
レフェリー、ナニヤッテンダ! バイソンヲトメロー!
ダン「……んっ?」
バイソン「オラオラオラっ! くたばりやがれ、このカスがっ!」ガスガス
ヤムチャ「ううっ……うあぁっ……」
ダン「おい、何やってんだ、バイソンっ! 拳は反則だろ、拳はよぉ!」
実況「さぁ、ここでレフェリーが気づいたっ! 慌てて、バイソンを止めに入ります!」
バイソン「うるせぇ! これがバイソン様のやり方だ! 邪魔するんじゃねぇよ!」
ダン「拳は反則なんだって……! いいからやめろっ!」
バイソン「こいつが、さっきので大人しくやられてれば、こんな目に合わなくて済むんだよぉ! 大人しく、やられなかった自分を呪いな!」
ダン「だからって、反則を使っていい理由にはならないっ! いいから、やめろっ!」
バイソン「うるせぇっ! お前はもう、黙ってろっ!」ドンッ
ダン「……う、うおぉっ!」ドテーンッ
実況「おっと、だがしかしバイソンも止まらないっ! 静止に来たレフェリーを突き飛ばしました!」
元「うわぁ、あぁもう……危ないよ、レフェリーの人も大丈夫……?」
実況「派手に突き飛ばされ……レフェリーも立ち上がる事が出来ません! 少しばかりバイソンも暴走気味か!?」
-
バイソン「さぁさぁ、これは邪魔者はいなくなった……それじゃあ、続けていくぜ……?」
ヤムチャ「……ううっ」
バイソン「オラッ……!」ガスッ
ヤムチャ「……くあっ」
バイソン「もう一丁っ……!」ゴスッ
ヤムチャ「……うあっ」
ブー、ブーブー
実況「さぁ、リングの上は完全に無法地帯と化してしまったぁ! 容赦なく、ヤムチャにパンチを浴びせるバイソン!」
元「……ヤムチャ君も危ないねぇ」
実況「ヤムチャも大ダメージでグロッキー状態か!? なす術なく、バイソンにやられています!」
バイソン「へへへ、いい様だなぁ……? ヤムチャよぉ……?」ガスガス
ヤムチャ「うっ……ううっ……」
-
サガット「いいぞ、バイソン……もっとやってやれ……」
リュウ「……はぁっ!」シュッ
サガット「うぐっ……! おっと、危ない……こっちにも集中せんとな……なんせ、相手はリュウだ……」
リュウ「はぁっ……! たあっ……!」シュッシュ
サガット「しなやかでいい蹴りだ……だが、肝心のパワーが足りんな……今度はこっちの番だ……!」
リュウ「柔よく剛を制す……! 言葉の意味、知ってるか、サガット……!?」
サガット「……知らんな。興味もない」
リュウ「そうだろうな……だったら、その身を持って教えてやるっ! 次は柔道技だっ……!」シュンッ
サガット「素早いっ……! くっ、リュウ……下かっ……!?」
リュウ「……その通りだっ! さぁ、いくぞ、うおおおぉぉぉっ!」グイッ
サガット「柔道技……う、うおっ……! しまった、巴投げか……!?」
-
ブー、ブーブー
バイソン「ヘッ、ブーイングなんて知ったこっちゃねぇ! オラオラっ!」ガスガス
ヤムチャ「ううっ……くあぁっ……」
実況「バイソンがヤムチャをタコ殴り! こいつは空手軍団、絶対絶命か!?」
元「……いやっ、リュウ君がいい動きしてるよ?」
実況「……ん?」
リュウ「……うおおおぉぉっ!」
サガット「……うぐっ!」ドスッ
実況「おっと、リュウが場外でサガットに対して、モンキーフリップ! 柔道の巴投げのようにサガットを後方へ投げ飛ばしました!」
元「……あそこで投げられるのは痛いよ〜? マットが敷いてるだけだからね」
サガット「うっ、くそっ……少々、油断したか……」
リュウ「よしっ、これで邪魔者はいなくなった……! 今、行くぞっ!」
ワー! ワーワー!
実況「さぁ、ここでリュウが素早くリングインっ! ヤムチャの救出へと走るっ!」
-
バイソン「オラオラオラっ! くたばりなっ!」ガスガス
ヤムチャ「ううっ……うあぁ……」
リュウ「……バイソンっ!」
バイソン「……んっ?」
リュウ「汚い事ばかりしてるんじゃないぞっ……! だああぁぁぁっ!」バスーンッ
バイソン「おぉっ……うおおっ……!」バターン
ワー! ワーワー!
実況「そしてバイソンの胸元に熱〜いキックをお見舞いだぁ! これにはバイソンもダーウンっ! ヤムチャを救出したぁ!」
元「ヤムチャ君も危なかったでしょうからね……よく入ってきてくれましたよ、リュウ君」
リュウ「まだまだ、こんな物じゃないぞ、バイソンっ! 立てっ!」グイッ
バイソン「あががが……くっ、くそっ……舐めやがって、タコが……」
実況「リュウはそのままバイソンを引き起こします! 行けっ! やりたい放題のバイソンに制裁を与えてしまえっ!」
-
リュウ「いくぞっ! 昇龍拳っ!」ガスッ
バイソン「……う、うがああぁぁっ!」
イイゾー! リュウー!
実況「さぁ、決まったぁ! 昇龍拳っ! 的確にバイソンの顎を捉え……そして打ち抜いたぁ!」
バイソン「ううっ……くそっ……リュウの野郎が出てくるとは……ここは逃げるが勝ちだ……!」ゴロゴロ
実況「バイソンは大きくダウンします! いや、おっと……! そのまま転がるようにしながら場外へとエスケープ! 一旦、逃げます!」
元「……逃げ足早いねぇ」
リュウ「ヤムチャ! しっかりしろ!」
ヤムチャ「うっ、ううっ……リュウさん……ありがとうございます……」
リュウ「後は俺に任せろっ! 次は俺が行くっ!」
ヤムチャ「そうっすね……俺も、もう……限界っす……」
実況「リュウも必死にリングの上でヤムチャに声を掛けているっ!」
元「……うん、これ以上ヤムチャ君を引っ張るのは、危ないと思うよ。僕も」
-
リュウ「俺は、コーナーにいるから……! ゆっくりでもいい! なんとか、こっちまで来いっ!」
ヤムチャ「うっ、ううっ……そうします……」
リュウ「……おい、レフェリー、あんたも大丈夫か? しっかりしろ」
ダン「くそっ……滅茶苦茶やりやがって……バイソンの野郎……」ムクッ
リュウ「怪我はないか? しっかりしろ、今から交代するから……そこだけは、しっかり見ておいてくれよ、レフェリー!」
ダン「おう……頭打ってまだクラクラするけどよぉ……? そこだけは、しっかり見ておいてやるぜ……? ちゃんと俺が見てねぇと、試合が成立しねぇからな……」
リュウ「よしっ、ヤムチャ……! 最後の力を振り絞るんだ、あと少しだ!」
ヤムチャ「う、うっす……!」ズルズル
実況「さぁ、リュウはレフェリーにも声を掛け……そしてコーナーへと引き下がります! ヤムチャも何とか、ここで交代したいっ!」
リュウ「ケン、バルログは任せるぞ! 今は邪魔されたくない! 何とか抑えておいてくれ!」
ケン「任せておきな……こんな野郎……俺の手にかかれば、ちょちょいのちょいだぜ……」
バルログ「フン……舐めた真似を……」
-
リュウ「ヤムチャ、もう少しだ! 頑張れっ!」
ヤムチャ「うっす……わかってます……!」ズルズル
ヤムチャー! ガンバレー!
ヤムチャ「くそっ……俺じゃあ、何も出来なかった……」ズルズル
リュウ「……」
ヤムチャ「悔しいけど……後はリュウさんに、任せます……今そっちに行きますよ……」ズルズル
ヤムチャー! モウスコシダー!
ヤムチャ「俺の……仇、打って下さい……リュウさんっ……!」ズルズル
リュウ「……」
-
リュウは何を思ってるか気になるな
-
剛拳『リュウ! 何をやっとる! 早くこっちに来いっ!』
リュウ『はい、師匠……今、行きます……』ズルズル
リュウー! ガンバレー!
リュウ『くっ……師匠、俺じゃあ力不足でした……』ズルズル
剛拳『この戯け者めっ! 何を情けない事を抜かしておるっ! お前はよくやったわ!』
リュウ『くそっ……後は師匠に任せます……今、そちらに向かいます……』ズルズル
リュウー! モウスコシダー!
リュウ『自分の……仇、打って下さい……師匠っ……!』ズルズル
剛拳『当たり前じゃ! 自分の弟子がやられて黙っておる師匠がいるか! 早く来いっ! そして、師の背を見て学べっ!』
リュウ『……はいっ!』ズルズル
剛拳『おい、何をボケっと見ておる! お前も声を出さんかぁ! リュウを応援しろっ!』ゴチン
ケン『……痛ぇ、殴る事ないでしょう、師匠? 今、試合中ですよ?』
-
リュウ「……」
ヤムチャ「……ううっ、後少しだ!」ズルズル
実況「さぁ、ヤムチャが懸命に自軍コーナーへと近づく! 交代出来るのか!?」
元「……おっ、ケン君もいい動き」
ケン「……邪魔なんだよ! ほら、しばらく寝てなっ!」グイッ
バルログ「……うおおっ!」ドシーンッ
ケン「おらあぁっ! また圧勝だな! こっちはお前ごときに構って暇はねぇんだ……! それじゃあな!」
実況「おっと、ケンも場外でジャンピングネックブリーカードロップを仕掛け、バルログの身体を固いマットへと叩きつけたぁ! バルログは場外で大の字!」
元「これで邪魔者はいなくなりましたね」
ケン「よっと、ヤムチャ! 何してやがる、早くこっちに来いっ!」ピョン
ヤムチャ「うっす……! わかってます、ケンさん……!」
ケン「おい、リュウ! 何やってんだ、おめぇも声出せや!」
リュウ「……あぁ」
実況「そしてエプロンサイドにピョンと飛び乗り、ヤムチャに声を掛けます! さぁ、その距離残り30センチといった所か!?」
-
ヤムチャー! ガンバレー!
ヤムチャ「これが、最後の力だ、うおおおぉぉっ……!」ググッ
ケン「リュウ、お前の出番だ。好き放題暴れてくれ」
実況「さぁ、ヤムチャが最後の力を振り絞ったか!? 手を伸ばしたぁ!」
リュウ「……よし、行こう! やってやる!」パシッ
ヤムチャ「後は、頼みますっ……!」パシッ
実況「そして、リュウもそれに応えたぁ! ここでタッチが成立! 試合権はリュウへと移りましたぁ!」
元「まぁ、ヤムチャ君も頑張ったんじゃない?」
ワー! ワーワー!
リュウ「……行くか」
実況「さぁ、リュウがロープを跨いで、今リングイ〜ン!」
-
今日はここまで
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おつ〜面白くなってきたな〜
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wktk
-
乙!
熱い展開だ!!
-
乙
試合権ある状態のヤムチャはおしまいかな
残りでどれだけアピールできるか楽しみ
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リュウの下積み(?)時代みたいなのがちょっと垣間見えて面白かったな
こっから熱い展開…!
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これでヤムチャの実力のなさ(試合の設定上)を明確にした訳だし、今後の第5試合での立ち回りは少し考えやすくなったな。
しかし裏を返せばディージェイ戦での圧倒的な強さを見せつけてからのこれだから、第5試合の敷居の高さを明確にしたことにもなるから、今後のキャミィのシャドルー参入も一癖出てきそうだな
楽しみだ
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フライングバルセロナかっこよすぎだろ
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乙っした
ここで師匠登場!
ん?なんで今居ないんだ?
まさかこrウワナニヲスルー
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怪我か加齢で引退やろ
弟の豪鬼が今ギリギリ現役ってところだったと思うし
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後はヤムチャが場外乱闘やカットでどのくらい存在感がだせるか
ここまでは声援貰えたし、元さんの言う通りよくやったと思う
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駆け出しのリュウも控え室で剛拳にフルボッコにされてたのかなwww
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リ・ュ・ウ! リ・ュ・ウ!
リュウ(背を見て学べ、か……技は確かに、マスターした……だが、何かが違う……何かが違う気がする……)
実況「さぁ、ようやくリュウが出てきたぁ! 会場からは待ってましたと言わんばかりのリュウコールっ!」
バイソン「うるせぇんだよ、糞が! バイソンコールをしろ、バイソンコールをよぉ!」
実況「さぁ、場外にいるバイソンも、リュウの威圧感に圧されているのでしょうか!? 私には、戸惑っているようにも、思えますっ!」
バイソン「糞実況が、好き放題言いやがって……上等じゃねぇか、リュウ相手でもやってやるよ……! オイっ、サガット、バルログっ!」
サガット「……ううっ」
バルログ「……くっ!」
バイソン「何、寝てやがるっ! とっととコーナーに戻ってくれ! 出来る限りやってやるが……リュウ相手じゃ、このバイソン様もいつまでも持たねぇぞ!」
サガット「ううっ……くそっ、リュウに代わられたか……」ムクッ
バルログ「くそっ……後、少しだったのに……」ムクッ
バイソン「よしっ、行くぜっ……! 俺の後ろには、サガットが控えてるんだっ! やれる所まで、やってやるよっ!」
実況「さぁ、バイソンも覚悟を決めたかぁ!? 素早くリングインしますっ!」
-
リ・ュ・ウ! リ・ュ・ウ!
バイソン「ピーピーギャーギャーうるせぇんだよ、この野郎! うおおっ、行くぜ、リュウっ!」ダダッ
リュウ「来い、バイソン!」
実況「さぁ、リングインしたバイソンが猛スピードでリュウに突っ込むっ!」
バイソン「うおおぉぉっ! 行くぜええぇぇっ、リュウっ!」
リュウ「……フンッ!」
実況「何というバイソンの表情だっ! バイソンが鬼の様な形相で、リュウに向かってくるっ!」
元「……いや、でもリュウ君、臆してませんよ」
実況「おっと、リュウもカウンターで狙っているか!? 身体ごと大振りに構えたぁ!」
バイソン「行くぜっ! バイソン式アックス……」
リュウ「……はああぁぁぁっ!」ゴスッ
バイソン「あっ……うぐっ……!」ヨロッ
実況「おっと、タイミングを合わせて、大振りの正拳付きをカウンターでバイソンのボディにヒットさせるっ! バイソンの身体が大きく大きくフラつきます!」
-
イイゾー! リュウー!
バイソン「う、うぐっ……くそっ……」ヨロヨロ
リュウ「まだまだだ、バイソンっ!」
実況「さぁ、そしてリュウはフラついているバイソンに、素早く距離を詰めて……」
リュウ「鳩尾砕きだっ! うおおおっ!」ガスッ
バイソン「……うぐっ!」
実況「攻撃の手を休めないっ! 踏み込みつつのボディブロー!」
リュウ「まだまだっ! はぁっ!」ガスッ
バイソン「……うがっ!」
実況「そして、低い体勢からの肘打ちィ! エルボーバットだぁ!」
リュウ「うおおぉぉっ! はああぁっ!」ゴスッ
バイソン「……うごおぉぉっ!」グラッ
実況「さらに、カチ上げ式のエルボーバットっ! 身体を伸ばす勢いも利用して、打ち込んだぁ! 顎にヒットしたか!? バイソンは大きくぐらつきます!」
元「カウンターから、うまくラッシュに持っていきましたね。このまま、大きいのいっちゃいましょう」
-
イイゾー! リュウー!
リュウ「……フンッ!」ググッ
バイソン「……うおっ!」
実況「さぁ、リュウは横から、大きくグラついたバイソンの腰回りに手を回してクラッチさせるっ!」
リュウ「いくぞっ! うおおおっ!」ググッ
バイソン「うおおっ……うおおおっ……!」
実況「さぁ、持ち上げたぁ! そのまま後方へとバイソンの身体を、落としていくっ!」
元「サイドスープレックスですね。いいですよ」
リュウ「うおおぉぉっ……! だああぁぁぁっ!」ドシーンッ
バイソン「……うぐううぅぅっ!」
実況「流れるような連続攻撃から、そのままスープレックスへと持っていったぁ! バイソン、大きくダーウンっ!」
元「いいですよ。ダメージ大きいと思います」
-
ワー! ワーワー!
リュウ「まだまだだ! いくぞっ!」
実況「おっと、そしてリュウは素早くコーナーまで移動して……コーナポストへと登ります!」
元「いいですよ、一気に決めちゃいましょう!」
イケー! リュウー!
リュウ「ミサイル竜巻旋風脚だ……バイソン、次にお前が立ち上がった時が最後だ……!」
バイソン「……うっ、ううっ」
バルログ「……くっ、リュウの奴まで調子に乗り始めたか!」
サガット「フン……今のうちにせいぜい暴れ回ってスタミナを消費しておくがいいさ、リュウ……お前の相手はこの俺だ……」
-
ケン「おい、ヤムチャ! ここでリュウに決めてもらうぞ。俺はバルログが邪魔しねぇように、見張っておくから……お前はサガットの野郎を見張っておきな……!」
ヤムチャ「うっす……! 頑張りますよ……!」
ワー! ワーワー!
リュウ「さぁ、バイソン……早く、起き上がれ……」
バイソン「ううっ……ううっ……」
実況「さぁ、空手軍団もここで決めに行ったか!? コーナーにいるケン、そしてヤムチャも、場外にいるサガットとバルログの動きを警戒している模様です!」
ヤムチャ「結構、やられてるけど……必ず、お前の動き止めてやるからよぉ……?」
サガット「……安心しろ、お前みたいな死にぞこないに興味はない。バイソンは必ず立ち上がるさ」
ヤムチャ「……あいつ、仲間の事、心配すらしてねぇのか」
サガット「勿論、心配してるよ……だから、交代の準備をしているんじゃないか……」
-
バイソン「……ううっ、くそっ! リュウの野郎め」ムクッ
リュウ「……よしっ!」
実況「さぁ、今バイソンがゆっくり起き上がったぁ! そして、リュウも狙いを定めたか!?」
バイソン「ありゃ……? ありゃ……? リュウの野郎は何処行った……?」キョロキョロ
リュウ「後ろだっ! バイソンっ!」
バイソン「……んっ?」クルッ
イイゾー! リュウー! イケー!
実況「さぁ、そしてリュウが跳んだああぁぁぁっ!」
リュウ「これで終わりだっ! ミサイル竜巻旋風脚っ! うおおおぉぉっ!」ズガアアァァ
バイソン「……う、うおおおぉぉっ!」バターン
実況「コーナーポストからのミサイル竜巻旋風脚がバイソンにクリーンヒットォ! バイソンは大きくダウンします!」
-
ワー! ワーワー!
リュウ「さぁ、これで終わりだ! レフェリー、カウントを取ってくれ!」
ダン「オーケー! 任せておきな!」
実況「さぁ、そしてリュウがフォールに入ったぁ! これで決まりかぁ!?」
バルログ「くっ、バイソンが危ないっ! 助けに行かないと!」
ケン「ヘイヘイ、そこでお前は控えてな! 雑魚が!」
バルログ「……雑魚だと、この野郎」
実況「さぁ、場外にいるバルログもバイソンの救出に走ろうとしているが……そこは、ケンが睨みを効かせている! リングインさせませんっ!」
ダン「よっしゃ、カウント行くぜっ!」
実況「そして、今レフェリーがカウントを取り始めたぁ!」
-
ダン「ワンっ……!」
ワー! ワーワー!
ダン「ツーっ……!」
ワー! ワーワー!
サガット「……よっと」ガシッ
ダン「スリ……んっ……?」
サガット「お前は、少しこっちへ来い……ほれほれ……」グイグイ
ダン「う、うおっ……! 何しやがる……引っ張るんじゃねぇよっ……!」
リュウ「……レフェリー!?」
サガット「ほれほれ……お前も場外で寝ておきな……! お前に仕事をされては、こっちは困るんだよ……!」
ダン「う、うわあああっ! 助けてくれええぇぇっ!」ズルズル
実況「お〜っと、何という事だ!? サガットが、場外からレフェリーの足を掴み……そのまま場外へと引きずり出しました! これではカウントが取れませんっ!」
元「もう、これは反則とかいう次元ではありませんね」
-
なるほど、その手があったかw
プロレス以外なら一発退場だな
-
バルログ「いいですよ、サガット! ナイスです!」
ケン「ん……? お、おい……! ありゃ、どうなってんだ、ヤムチャ!?」
ヤムチャ「い、いやぁ……俺にもさっぱり……」
ケン「さっぱりじゃねぇよ! サガットの事見張っておけって言ったよなぁ!?」
ヤムチャ「言われましたけど……まさか、あんな事するとは、思ってもなかったんですよ!?」
実況「おっと、コーナーでケンとヤムチャも慌てているんでしょうか? これは、サガットの強引なカット……成功と言ってもいいんですかね?」
元「まぁ、成功じゃない? 反則だけど……」
サガット「……フンッ!」ズルッ
ダン「うおおおぉっ……! んがっ!」ガンッ
サガット「こいつがリングの上にいなければ……いくらバイソンがダメージ受けていようとも、3カウントは取れんさ……」
実況「サガットが乱暴にレフェリーを場外へと放り出します! おっと、今レフェリーで鉄柵で頭を打ったか?」
ダン「痛ぇ……また、頭打った……今日、俺二回目……」
リュウ「おいっ、レフェリー! 大丈夫か!?」
-
ブー、ブーブー
実況「さぁ、勝負に水を差したサガットに対して、場内から大ブーイング! リュウをロープに足をかけ、リング内から場外にいるサガットに対して、何やら言っております!」
リュウ「いい加減にしろっ! サガット!」
サガット「……何を言ってるのか、さっぱりわからんなぁ?」ニヤニヤ
リュウ「レフェリーにまで、手を出す事はないだろう!?」
サガット「これが俺のやり方だ……どうやら、お前とはウマが合わん様だな……」
リュウ「戦うなら、正々堂々と戦え!」
サガット「これが、シャドルーのやり方だ……」
リュウ「……何だと!?」
実況「さぁ、リュウかなり苛立ってるんでしょうか? どうやら、サガットに対してかなりの文句言っている模様です!」
元「もう、サガット君は無視した方がいいよ。ほら、バイソン君が……」
バイソン「へへへ、サガットちゃん……ありがとよ……このチャンス……生かさせてもらうぜ……」ユラーリ
-
サガット「そして、これもシャドルーのやり方だ……今から見せてやる……」
リュウ「……何?」
バイソン「うおおおぉぉぉっ! バイソン、いっきまぁ〜す!」ダダッ
実況「バイソンがリュウに突っ込んだぁ! リュウはサガットを気にして、完全に背後を見せている! これは危ないっ!」
ケン「リュウ! 危ないっ!」
ヤムチャ「後ろから来てますっ!」
バイソン「一緒に場外で仲良くやりましょう! うおおおっ! 全体重乗せていくぜええぇぇっ!」ズガアアアッ
リュウ「……うぐあああぁぁっ!」グラッ
バイソン「うおっと、勢いつけ過ぎちまったか……! だが、これも計算済みだっ!」グラッ
実況「そして、後ろから体重を乗せたアックスボンバー! おっと危ない! リュウとバイソンの身体がもつれるようにして、場外へと揃って落下しましたぁ!」
リュウ「……ぐっ!」ドスッ
バイソン「……ぐえっ!」ドスッ
サガット「さぁ、リュウ……今は、レフェリーがいなく、ノールールだ。ここで思う存分やり合おうか……?」
-
サガット「おい、そこの君……? 少し椅子を借りるぞ……?」
男「えっ……? 俺っすか……!?」
サガット「遠慮する事はない……これで君もシャドルーの一員だ……ほら、早くしろ……」
男「あっ、はい……」
実況「落下した場外にはサガットが待っていたぁ! 早速、パイプ椅子を手に取ります!」
サガット「さぁ、いくぞ……? リュウ……」
リュウ「く、くそっ……」
サガット「……フンッ!」バチーンッ
リュウ「……ぐああああぁぁっ!」
実況「早速、ダウンしているリュウにパイプ椅子攻撃を一発っ! その背中に打ち込みます!」
-
ケン「やべぇ、リュウがサガットに捕まってやがる……! ヤムチャ、助けに行くぞ!」
ヤムチャ「うっすっ!」
バルログ「そうはさせませんよ! ヒャオッ!」ガスッ
ケン「あっ、くそっ……こいつ、また絡んできたか……しつけぇ野郎だな……」
ヤムチャ「ケンさんっ!」
ケン「ここは、俺一人に任せておきな……! おめぇは、リュウの事助けに行ってやれ……! ほら、早く!」
バルログ「大した自信ですねぇ……? 貴方一人で私に勝てるとでも思っているんですか……? ヒャオッ!」ガスッ
ケン「自信じゃねぇよ、確信だ! オラ、ヤムチャ! とっとと助けに行けっ!」
ヤムチャ「わかりました……! そいつの事は任せますっ……!」
ケン「おう、こっちの事は俺に……任せておきな……! うるぁっ!」ガスッ
バルログ「……ぐっ!」
ヤムチャ(今日の打ち合わせはリュウさんの場面は、あってなかったようなもんだからな……この攻防は想定外だ……だから出たとこ勝負するしかねぇ……さぁ、どうする……場外での、四人の乱戦……そこで、どういった行動をするか……)
-
サガット「オラっ! もう一発っ!」バチーンッ
リュウ「……うぐっ!」
ブー、ブーブー
実況「さぁ、レフェリーが負傷中なので、場外カウントが取られる事もなければ……反則行為が咎められる事もない、完全な無法地帯だ! それをいい事に、サガットはリュウの背中にパイプ椅子攻撃を、もう一発!」
元「あら、知らない内にケン君とバルログ君も、やりあってるよ……」
ケン「オラオラ、行くぜっ!」ガスガス
バルログ「ヒャオッ……! ヒャオッ……!」
実況「おっと、捕まっているリュウの逆サイドの場外で、いつの間にやらケンとバルログもやりあっている模様です。こいつは、リュウ助けに行けないか!?」
元「……いや、ヤムチャ君は向かっています」
実況「……んっ?」
ヤムチャ「くっ……くそっ……! 今、助けに行きますよ……!」
実況「おっと、ヤムチャ場外から回り込みリュウの元へと向かっています! しかし、その足取りは何処か重そうだ! やはり、バイソンからの攻撃でのダメージが残っているのか!?」
元「おそらく、そうでしょうけど……ここで踏ん張らないと、リュウ君がもっと危なくなります。頑張りましょう」
-
バイソン「へへへ、サガットちゃん、調子いいじゃねぇか?」ムクッ
サガット「おう、バイソン……ようやく起きたか……お前も早く、椅子を持って来い……二人でコイツをタコ殴りにしよう……」
バイソン「了解っと! じゃあ、今すぐ椅子を……」
ヤムチャ「お前ら、何やってんだ、この野郎っ!」
サガット「……ん?」
バイソン「……何だぁ?」
実況「さぁ、ここでヤムチャがリュウの元へと駆けつけたっ! 兄弟子の救出に駆けつけたぁ!」
ヤムチャ「男だったらなぁ……! 正々堂々と戦いやがれこの野郎!」
バイソン「何だコイツ……まだ殴られ足りねぇのか、馬鹿野郎……」
サガット「……フン、バイソン相手してやれ」
リュウ(おいおい……場外で大丈夫なのかよ……? ちゃんと出来るのかよ、こいつ……?)
-
ヤムチャ「うるああぁぁっ! バイソン行くぜっ!」ダダッ
バイソン(……多分、ヤムチャ君の考えてる事は)
実況「さぁ、ヤムチャが突っ込んだ! 狙いはバイソンか!? 猛スピードで突っ込んでいくっ!」
バイソン「オラッ! カウンターだっ! アックスボンバーだっ!」ガスッ
ヤムチャ「……うげっ!」バターン
実況「おっと、だがしかしカウンターでのバイソンのアックスボンバー! ヤムチャ、リュウを助けれませんっ!」
元「……まぁ、やっぱりダメージも多かったんだろうね」
ヤムチャー! シッカリシロヨー!
ヤムチャ(これでいいんだ……俺は、今日のメンバーの中で一番弱い存在……だから、こうやってやられよう……)
バイソン「……ケッ、何だ。相手にもなんねぇよ」
ヤムチャ(あれだけタコ殴りにされたんだから……もう、俺には殆ど体力も残ってねぇだろ……だから、ここではこうやって、あっさりやられた方がいいだろう……)
-
今日はここまで
-
乙
べジータがマジレスしに来ないかな
-
乙
悲しいけど、これは正解かな?
向かっていく姿勢は見せて欲しいね
-
乙っした
後はリュウとサガットに見せ場作ってケンとバルログに交代か
もう少し盛り沢山やな
-
乙!
ヤムチャもプロレスがわかってきたね
-
気弾は流石に撃てないよなあ・・・
-
やられまくって体力がないとこからの怒りパワーによる超ヤムチャ
良い流れが見えるな
-
リアリティなくね
-
しっかりジョバーできてるじゃん!!
これならリュウさんも…
-
ヤムチャの成長がわかるww
おもろいわー
兄弟子を助けに行く姿とかええんちゃうか
-
乙!
ここでしっかりリュウの見せ場作って、リュウとのわだかまりが少しでも埋まると良いな。
-
ヤムチャは少しだけ時間を稼いだ(短すぎる気もする)
リュウはこの隙に何とかして欲しいところ
無理ならダンさんが起きるのを待つしかないかな
-
今回の試合終盤に全員が順番に大技を出して、全員がリングに大の字で倒れる展開はやりそう。(まだ過去の試合ではやってなかったはず)
-
>>378
シャドルーはやってないが、空手軍団はやってるな。
ヤムチャのミスでやらなきゃって流れだったが。
団体としてはリュウの人気と(観客からみた)強さをあげたいわけだから、シャドルーの完全勝利みたいな形はまずいんじゃないかな
-
リュウが2人がかりでやられると、空手軍団が負ける理由ができる。
ヤムチャは期を見てレフェリーを起こしに行けば充分だろう。
ところで、今試合開始10分くらいの感覚なんだけど大丈夫??
-
>>379
どちらかと言うとシャドルー→空手→シャドルー→空手→シャドルー→空手みたいな順番に大技を出して全員が大の字って言う感じ
(表現が下手ですいませんm(__)m)
で起き上がったケンとバルログが軽い攻防があってフィニッシュみたいな……
新日本の年末最終興業のメインで良くある攻防 でこの流れが好きなので(笑)
-
ヤムチャ(……だけど、これで終わりじゃねぇぞ)ガシッ
バイソン「さて、じゃあ、二人掛かりでリュウの野郎を……ん……?」
ヤムチャ「まだだ……まだ、俺は終わっちゃいねぇぞ……バイソンっ……!」
バイソン「……惨めったらしく、足掴んでんじゃねぇよ。椅子、取りに行けねぇだろうが」
ヤムチャ「させるか……! バイソンっ……!」ググッ
バイソン「あ〜、ウザってぇなぁ! いいから、とっととその手を離しやがれっ! 馬鹿野郎っ!」ブンブン
ヤムチャ「逃がさないっ……逃がさないぞ、バイソンっ……!」
バイソン「だぁ〜、ウザってぇ! おい、サガット! ちょっとこいつを何とかしてくれよ! 俺の、足掴んで離さねぇんだよ!」
サガット「……何をやっている、バイソン。仕方がない、助けてやるよ」
実況「おっと、場外でのバイソンの様子が……?」
元「あ〜、ヤムチャ君が足掴んでるね」
実況「おっと、だがしかし、サガットがパイプ椅子を持って、ヤムチャの方へと向かう……サガットが場外でパイプ椅子を持って大暴れだ!」
元「まぁ、反則なんだけどね……シャドルーは上手く二対一の状況を作ってると思うよ。反則なんだけどね」
-
バイソン「ヘイヘイ、サガット! 早く早く!」
サガット「そう急かすな……よし、行くぞ、フンッ……!」ガスッ
ヤムチャ「……うごっ!」
実況「さぁ、そしてサガットはヤムチャにもパイプ椅子攻撃っ! パイプ椅子の角でダウンしているヤムチャの土手っ腹を突いていきます! サガット、大暴れだ!」
バイソン「おいおい、サガット……こいつのやられ方、なかなか面白ぇな! もう一発いこう! もう一発っ!」
サガット「ハハハ! よ〜し……もう一発いこうか……ホラ、死ねヤムチャっ!」ガスッ
ヤムチャ「……うぐっ!」
ヤムチャー! ナニヤッテンダー!
ヤムチャ(悔しい声援だが仕方ない……ここでは俺は、まだまだ新米なんだからよぉ……だけど、ただやられてるワケじゃねぇぞ……!)
リュウー! シッカリシテー!
ヤムチャ(そうだ、これは囮だっ……! さぁ、リュウさん……声援、来てますよ……! 立ち上がって……そして、俺を助けて下さいっ……!)
-
リュウ(……こいつ)ムクッ
バイソン「さぁさぁ、サガットっ! とどめの一発は派手に行こうぜ! ド派手によぉ!?」
サガット「そうだな……では、叩きつけてやろう……!」ググッ
ヤムチャ「……くそっ!」
リュウ(おっと、マズいっ……! 俺が動かないと……!)
実況「おっと、そしてサガットが今度は大きくパイプ椅子を振り上げたぁ! 今度は叩きつける気か!?」
元「いやっ、リュウ君が後ろから行った!」
リュウ「何やってるサガットっ! そんな物、使ってんじゃねぇっ!」グイッ
サガット「う、うおっ……リュウか……!?」
実況「そして後ろから、サガットの振り上げたパイプ椅子を、強引にぶん取ります!」
元「そうそう。凶器なんか使っちゃダメなんですよ。あんな物、使っちゃいけません」
-
リュウ「こんな物、使わずに……正々堂々と戦えっ!」ガシャーン
サガット「……楽に勝てるなら、それに越した事はないだろう? これも立派な作戦だ」
リュウ「サガット、何を言う!」
実況「さぁ、そしてリュウはパイプ椅子を放り捨てる! そして、振り向き様サガットに……仕掛けたぁ!」
リュウ「……うおおぉぉっ!」ググッ
サガット「……何っ!?」
リュウ「昇龍拳っ!」ズガアアァァ
サガット「……うおおぉぉっ!」バターン
イイゾー! リュウー!
実況「さぁ、場外で仕掛けた、昇龍拳っ! サガットをダウンさせる!」
ヤムチャ「へへ……リュウさんが、復活したら……俺の役目はもう、終わりだ……バイソン、お前もやられてこい……」ガスッ
バイソン「……この野郎。舐めやがって」
リュウ「バイソン、来いっ!」
ダン「ううっ、ちくしょう……やるなら、リングの上でやり合えってんだ……何やってやがる……」ムクッ
-
バイソン「行くぜええぇぇっ! リュウっ!」
リュウ「……フンッ!」ガシッ
バイソン「……あり?」
リュウ「お前は……あっちに行ってろっ! うおおぉぉっ!」ブンッ
バイソン「うおおぉぉっ……! お、おいっ……! 鉄柵だって……鉄柵だってよぉ!?」
実況「さぁ、そしてリュウはバイソンの身体を鉄柵の方へと振り投げる! お客さん、注意して下さいっ!」
元「うん、とにかく今は、あぁやって二対一の状況を切り崩していかないとね」
バイソン「……ぐおおおぉぉっ!」ガシャーン
キャー、キャーキャー
リュウ「……よしっ!」
ダン「あぁ、もう滅茶苦茶じゃねぇか……とにかく、俺がなんとかしねぇと……!」
実況「さぁ、バイソンの身体が激しく鉄柵にぶつかる! おっと、ここでレフェリーが起き上がり、急いでリングへと戻った!」
-
ダン「あぁ、くそっ……1……2……」
実況「ようやく、ここで場外カウントが取られ始めました!」
元「まぁ、遅かったけどね……とにかく、戦うならリングの中で戦いましょう。リングの中で」
ダン「早く戻って来い……! 3……4……」
サガット「あぁ、くそ……してやられたな……」ムクッ
リュウ「……サガット」
ダン「何やってんだ、オラっ! 5……6……」
サガット「……続きは、リングの中だな。リュウ、かかって来い」
リュウ「……」
ヤムチャ(……ふう、上手くやれたかなぁ? やっぱり、出たとこ勝負は緊張するな)
-
バイソン「あぁ、くそ……場外カウントかよ……面倒臭いな……」ムクッ
バルログ「チッ……レフェリーが復活してしまいましたか……」
ケン「……早く、戻った方がいいんじゃねぇの? このままじゃ、ノーコンテストになっちまうぞ?」
バルログ「……フン。言われなくとも」
実況「さぁ、レフェリーの復活によって、ようやく試合も落ち着いてきたか? 場外で暴れていた各々がそれぞれの陣営に、戻ろっていきます。バイソンはフラつきながらもリングインしたぁ!」
ダン「オラっ、何やってんだ、リュウ、お前もだ! 7……8……」
リュウ「……」
-
サガット「……バイソン、まだやれるか?」
バイソン「正直、もう限界……サガットちゃん、交代しよう……」
サガット「まぁ、よくやってくれたよ……よし、交代するか……」
実況「さぁ、リュウは中々リングインをしない……! その間にシャドルーは作戦会議でしょうか? コーナーにもたれ掛かっているバイソンとサガットが、何やら話しています」
元「まぁ、代えてくるんじゃない? シャドルーも、サガット君に」
ダン「おい、リュウ、何やってんだ! 早くリングインしろっ! 9……10……」
リュウ「……おい、ヤムチャ。大丈夫か?」
ヤムチャ(……ん?)
実況「おっと、リュウはその場に屈みこんで何やら、ヤムチャに声を掛けております!」
元「……まぁ、ねぇ、ヤムチャ君の事も気がかりなんでしょう」
実況「しかし、場外カウントは、もう10だ! あまり長々とヤムチャに構っている時間もないぞ!?」
-
剛拳『ほら、リュウ、 立たんか! 情けない姿を見せるんではないっ! それでも我が弟子か!』
リュウ『師匠……場外カウントが取られてます……早く、戻って下さい……』
剛拳『まだ、半分残っておる! お前を放っておけるか!』
リュウ『自分に構ってたら……場外負けになってしまいます……』
剛拳『19までは、問題無しっ! ほれ、とっとと立たんか……!』
リュウ『……俺は、大丈夫です。早く行って下さい!』
剛拳『まぁ、もう少し、ここにいてやるとするかの……休憩じゃ。休憩、休憩』
リュウ『師匠……!』
-
リュウ(……何をやってるんだ、俺は)
ヤムチャ「リュウさん……カウントが取られてますよ……戻らないと……」
リュウ「……あぁ、わかってる」
ヤムチャ「俺なんかに構ってたら……場外負けでいい所、見せれませんよ……?」
リュウ(違うんだ……ここのセリフはそうじゃない……そうじゃない……)
ヤムチャ「……俺の代わりに、格好良くアイツらぶっ飛ばして下さいよ」
リュウ(少なくても、あの時の俺は……こいつより、もっと出来てたし……技術も、技もあった……)
ヤムチャ「リュウさん……!」
リュウ(こいつはレスラーとしては、まだまだ役立たずだ……だけど、そのおかげで何かが見えてきたかもしれない……)
-
ダン「15……16……!」
実況「さぁ、場外カウントはもう16! おっと、ケンが慌ててリュウとヤムチャの元へ駆け寄ります!」
ケン「おい、リュウ……とりあえず、こいつは俺に任せて……リングインしちまえよ……?」
リュウ「あぁ、わかっている。20カウントが取られる前には戻るさ」
ケン「おう、それがわかってりゃ、いいんだよ」
リュウ(……ケンには、すぐ言葉が出てくるんだけどな。まぁ、ケンとはずっと長くやってるからな)
ダン「17……18……!」
リュウ(まぁそりゃ……いきなりのポッと出が、自分と同じ位置でやってるんだ……そりゃ、認めるわけにはいかねぇよ……)
ケン「おいコラ、ヤムチャ! 情けねぇ姿見せてんじゃねぇよ」
ヤムチャ「いやぁ……まだまだ頑張りますよ……やれるだけの事はやります……」
リュウ(だが、師匠と俺とでは、やはり何かが違う……技のキレなんかは、全てあの時の師匠を越えた自信はある……それでも、何かが違う……)
-
ダン「……19!」
リュウ「よし、じゃあケン、ヤムチャ……行ってくるぜ!」
ケン「おう! 張り切って行ってこい!」
ヤムチャ「……お願いします!」
実況「さぁ、カウント19でようやくリュウがリングイン! ヤムチャの事はケンに託します!」
ワー、ワーワー
リュウ「さぁ、行くぞっ……!」
バイソン「……へっ、ようやく戻ってきたか。まぁ、でも俺は引き下がらせてもらうとするぜ。サガット、後は任せたぜ?」パシッ
サガット「おう、任せておけ」パシッ
実況「そして、このタイミングでバイソンはサガットにタッチ! 試合権はサガットに移ります! サガットが今、リングインっ!」
-
リュウー! ヤッチマエー!
サガット「……フンッ、大将戦だ。行くぞ」
リュウ「……来いっ!」
実況「さぁ、リング上にはリュウとサガット! リュウとサガットが対峙しております!」
元「ちょっと、ケン君とヤムチャ君が、コーナーにいない状況なんでね……まぁ、リュウ君も気をつけた方がいいでしょう」
ケン「ほれ、肩貸してやるよ……とりあえず、コーナーまで戻るぞ……?」
ヤムチャ「う、うっす……! お願いします……!」
実況「そうですねぇ、ケンはヤムチャに肩を貸しながら、ゆっくりと自軍コーナーに戻っています」
元「この状況……サガット君が見逃すワケないよ……」
実況「また、卑怯な手を使うって事ですかねぇ、元さん?」
元「まぁ、断言は出来ないけどね。だからね、そうならないように……いきなりのラッシュ仕掛けた方がいいんじゃないかな?」
-
サガット「さぁ、いくぞ、リュウっ! フンッ!」ガシッ
リュウ「……くっ!」ガシッ
実況「おっと、いきなりサガットがロックアップっ! 組みついてきた! これは、やはり体格差を生かしたパワーで攻めようとしているのでしょうか?」
元「まぁ、そうでしょう」
サガット「フンッ……行くぞっ……!」
リュウ「くっ……させるか……!」ブルブル
実況「強引に行こうとするサガットっ! そして、それを堪えるリュウっ!」
サガット「ハッハッハ! 馬鹿めっ!」クルッ
リュウ「……何っ!?」
実況「いや、そのままサガットはリュウの背後を取ったぁ!」
元「サガット君はねぇ……パワーだけじゃなくて、テクニックもあるからねぇ……」
-
サガット「死ねええぇぇっ! バックドロップだああぁぁっ!」ググッ
リュウ「……させるかっ!」
実況「そして、そのままリュウを抱え上げ、バックドロップっ! お、おっとぉ!?」
リュウ「うおおおぉぉっ!」クルンッ
サガット「何っ……!?」
実況「いやっ、これはリュウが上手く返した! 投げられるタイミングに合わせ、上手くバク宙で後方へ飛んで逃げたぁ! サガットの背後に上手く着地します!」
元「いいですよ! リュウ君、身体能力の高さで返しました!」
リュウー! イイゾー!
ケン「よっしゃ! いいぞ、リュウ!」
ヤムチャ(……アレ? あの動き、ベガさんもしてなかったかな?)
-
サガット「くそっ、小癪な真似を……」ムクッ
リュウ「……うおおおぉぉっ!」ダダッ
実況「さぁ、慌ててサガットが起き上がるが……その背後から、リュウがすでに突っ込んで来ている!」
リュウ「……はあっ!」ガシッ
サガット「……うおっ!」
実況「さぁ、そして勢いをつけて、サガットの後頭部を掴むっ! そのまま走り込んだ勢いをつけたまま……」
リュウ「……はああぁぁっ!」ズガーッ
サガット「う、うおおおぉぉっ……!」
ワー! ワーワー!
実況「自分自身も飛び込みながら、サガットの顔面をマットに叩きつける! サガットを巨体をも打ち付けるフェイスクラッシャー!」
-
ワー! ワーワー!
リュウ「まだだ、まだ終わらせないっ……!」ググッ
サガット「ううっ……うおっ……」
実況「さぁ、リュウはまだまだ終わらない! ダウンしているサガットを引き起こします!」
元「いいですよ、ラッシュかけちゃいましょう」
実況「流石のサガットも、顔面は鍛える事は出来ないか!? 前屈みの状態で苦しそうです!」
リュウ「……さぁ、もう一発だ! はぁっ!」ガシッ
サガット「……うぐっ!」
実況「さぁ、リュウはサガットの脇の下から両腕を通し、その両腕をサガットの背後でロックっ! 同時に頭も股下に挟み込み、サガットの動きを完全にロックしたぁ!」
元「……狙ってますねぇ」
実況「さぁ、後は上から押し潰すだけだぁ! リュウ! やってしまえっ!」
リュウ「サガット、覚悟はいいか!? はああぁぁっ!」ググッ
サガット「くっ、くそっ……! くそっ……!」
-
リュウ「……はああぁぁっ!」ズドーンッ
サガット「……ぐわああぁぁっ!」
イイゾー! リュウー!
実況「さぁ、そのまま自ら飛んで上から体重を乗せて、サガットの顔面を再びマットに打ち付ける! ペディグリーだ! 今度はペディグリーだっ!」
元「流石にこれはサガット君にも効いたでしょう。だって、顔への連打ですもん」
実況「流石のサガットも、苦しんでいる! うつ伏せのまま、必死に顔面を抑えて苦しんでいる!」
リュウ「サガット、これはプロレス技だ! お前の汚い反則技とは違うぞ!」
サガット「ううっ……くそっ……くそっ……」
-
リュウ「さぁ、これで終わりにしてやる……!」ググッ
サガット「ううっ……くそっ、リュウめ……」
実況「さぁ、そしてリュウがそのまま、うつ伏せの状態のサガットの背中にまたがったぁ!」
ワー、ワーワー
リュウ「さぁ、いくぞっ……! うおおおぉぉっ!」ググッ
サガット「ううっ……うおおおっ……!」
実況「背中に乗りサガットの身体を固定して、そのまま上半身を海老反り状に敷き起こして行くっ! こいつはキャメルクラッチだぁ! サガットの背骨が大きく軋む!」
元「……いや、よく見て下さい」
実況「……ん?」
リュウ「フェイスロックをかけながら……同時に、この上半身を引き起こすっ……!」ググッ
サガット「うおおっ……う、うおおおっ……」
実況「おっと、これは同時にフェイスロックも仕掛けているぞ!? 背骨だけではなく、先程攻撃した顔面をも、同時に攻撃だぁ!」
-
ダン「よし、じゃあギブアップするかどうか、サガットに確認を……」
バルログ「……その必要はありません! ヒャオッ!」シュタッ
実況「おっと、しかし、ここはバルログがすぐ様リングイン! トップロープを飛び込えすぐ様、サガットの救出に向かう!」
リュウ「……うおおおぉぉっ!」ググッ
サガット「ううっ……うおおおっ……!」
バルログ「フンッ……いつまでやっているんです……ヒャオッ!」スパーンッ
リュウ「が、がはっ……!」
実況「そして、リュウの背中に鋭い蹴りをお見舞いする! これには、リュウも手を離してしまう!」
元「……まぁ、いい対応だったね」
バルログ「……フン、サガット頑張って下さいよ」
サガット「フン、悪いな……助かったよ……」
実況「さぁ、そしてバルログは何事もなかったかのように、自軍コーナーへと引き下がっていく!」
-
今日はここまで
>>380
今回の試合、事は書いてないけど一応大まかには計算しながらやってる
まぁ、リュウ・ケンやシャドルーが勝手に調整してくれてる部分もあるし、まぁ大丈夫でしょう
-
乙
ヤムチャ、ナイス囮だったね
リュウも何か掴んだかな
こういう他キャラの成長も楽しみ
-
リュウが殺意の波動に目覚めてからて軍団から独り立ち。
新たな独立ヒールとしての立ち位置を確立し、からて軍団はディージェイを加えた新生チームでシャドルーとの抗争と、かつての同胞との宿命対決に奮闘する。
という個人的なストーリーで楽しんでる。
-
乙!
リュウの中で何かが変わろうとしてるか
-
乙っした
リュウに足りないのは親心?
ヤムチャを導く指導者的な深さってことやろか
難しい
-
実況「さぁ、これはナイスカットとでも呼べばいいでしょうか、元さん?」
元「そうですね、いいカットです。ケン君とヤムチャ君がフォローに行ければよかったんですが……」
ケン「オラ、ヤムチャ……ここまで来れば、もう大丈夫だろ……後は、ロープにでも寄っ掛かっておきな……」
ヤムチャ「……うっす」
実況「ケンとヤムチャはようやく、このタイミングで自軍コーナーに戻ってきたぁ!」
元「……一手、遅かったですね。勿体ない」
サガット「あ〜、いてて……リュウめ……よくもやってくれたな……」ムクッ
リュウ「く、くそっ……」
リュウー! ガンバレー!
実況「さぁ、そうこうしているうちに、サガットが立ち上がる! だがしかし、少しばかり顔を気にしている様子! まだ、ダメージは残っているか!?」
-
サガット「じっくりいくか……よっと!」ピョンッ
リュウ「ううっ……」
サガット「……オラオラ、リュウっ! くたばりなっ!」ズドーン
リュウ「……ぐっ!」
実況「サガットはその場で飛び上がり、ギロチンドロップっ! リュウの首筋に自信の太腿落としていくっ!」
サガット「まだまだだ! オラっ、もう一発だっ!」ズドーン
リュウ「……ガッ!」
実況「さぁ、ゆったりとした動きで立ち上がり、もう一発っ! ギロチンドロップ二連発だっ!」
元「うん。サガット君も、じっくりと自分のペースに持っていこうとしているね」
-
サガット「さぁ、リュウ……起きろっ!」グイッ
リュウ「ううっ……くっ……」
実況「さぁ、そしてサガットはリュウを引き起こす!」
サガット「さぁ、ロープへ行ってこいっ……! ほらよっ……!」ブンッ
リュウ「……ぐっ!」ダダッ
実況「さぁ、そしてそのままリュウの身体をロープへと振ったぁ! サガットはリング中央で、カウンターを狙うっ!」
リュウ「……くっ!」ダダッ
サガット「さぁ、戻って来い、リュウ……! その時がお前の最後だっ……!」
実況「ロープの反動つけたリュウの身体がサガットの元へと返ってきたぁ! さぁ、サガットここから何を仕掛ける!?」
-
サガット「……フンッ!」ガシッ
リュウ「うおっ……!」
サガット「……うおおおぉぉっ!」ググッ
リュウ「くっ……くそっ……!」
実況「さぁ、サガットはリュウの両太腿に手を掛け、そのまま持ち上げたぁ!」
ヤムチャ(おっ、あの持ち上げ方はスパインバスターかな……?)
サガット「ハッハッハ! 死ねええぇぇっ! リュウっ!」ドスッ
リュウ「……うぐっ!」
実況「サガットはそのまま右膝を突き出し、片足立ちの状態になりながら垂直に落として、リュウの股間を自らの突き出した足に打ち付けたぁ!」
元「……あ〜、痛い」
実況「マンハッタンドロップっ! 股間攻撃だぁ!」
ヤムチャ(スパインバスターじゃねぇ……おいおい、急所への攻撃かよ……!)
-
ブー、ブーブー
ヤムチャ「おい! なんて事してんだよ!」
実況「さぁ、場内からは大ブーイング! コーナーにいるヤムチャもこれには怒っている様子!」
ケン「……なんだ、いいタイミングで声出すじゃねぇか? どうした?」ボソッ
ヤムチャ「あっ、いや……予想外の行動だったというか……いや、魂の叫びみたいな物が……出ちゃったんすよ……?」ボソッ
ケン「……はぁ? 何、言ってんだお前?」
サガット「言い様だな……リュウよ……」
リュウ「くっ、くそっ……」ブルブル
実況「さぁ、リュウも股間を抑えて動けませんっ! こいつは辛そうだ!」
元「……うん、そうだね」
ヤムチャ(あっ……リュウさんでも、股間を攻撃されたら、ああいう事するんだ……リュウさんは打ち合わせをしてないアドリブなのに……やっぱり、やる事はしっかりとしてるんだ……)
-
サガット「そこで、股間を抑えてうずくまってな……今、楽にしてやるよ……」
リュウ「くそっ……卑怯な手を……」ブルブル
サガット「ハッハッハ! これがシャドルーのやり方だ! うおおおぉぉっ!」ダダッ
実況「さぁ、そしてサガットは今度は自らがロープへと走ったぁ! 動けないリュウを狙い撃ちだぁ!」
サガット「さぁ、いくぞ、リュウ……! これで終わりにしてやる……!」ダダッ
リュウ「くそっ……くそっ……サガットめ……!」
実況「さぁ、ロープの反動をつけたサガットがリュウに突っ込んでくるっ!」
サガット「うおおおぉぉっ! タイガーアッパーカットだぁ!」ズガアアァァッ
リュウ「……ぐわああぁぁっ!」
実況「出たぁ、タイガーアッパーカットだぁ! 走り込んで勢いをもつけて……リュウの顎にヒットさせたぁ!」
-
サガット「……フン、これで終わっただろう」
リュウ「あぁっ……うああっ……」バターン
ブー、ブーブー
実況「さぁ、この攻撃にはリュウも大きくダーウンっ!」
サガット「さぁ、フォールだ……終わりにしてやるか……」ググッ
リュウ「……ううっ」
実況「さぁ、そしてサガットがリュウの身体に覆いかぶさるっ! フォールに入ったぁ!」
サガット「おい、糞レフェリー! 早くカウントを取れ! お前の仕事だろ!」
ダン「……都合のいい時だけ、レフェリー扱いしやがって。ちくしょう」
ケン「……ここは、俺が行くっ! お前はまだ休んでろっ!」
ヤムチャ「うっす、任せます!」
-
実況「さぁ、今レフェリーがカウントに入ったぁ!」
ダン「ワンっ……!」
リュウー! タッテー!
ダン「ツーっ……!」
ケーン! イイゾー!
サガット「……ケン?」
ケン「オラァっ!」ガスッ
サガット「……ぐっ!」
ダン「カット成立っ! カウントはツーだ! カウントツー!」
実況「おっと、ここはケンの動きがよかったっ! 素早くリングインして、サガットの背中にストンピグ! 踏みつけて、カットしていきます」
元「うん、いい動きだね」
ケン「てめぇにリュウは、やらせねぇよ……サガットっ……!」
サガット「くそっ……邪魔な奴め……」
バルログ「フフフ、ケン……出てきましたね……ヒャオッ!」ピョンッ
バイソン「おい、バルログっ……! まぁ、いいや……俺も行こう……!」
-
実況「さぁ、ケンのカットがなんとか……おっと! ここでバルログがトップロープを飛び越えて、リングに乱入してきたぁ!」
元「……あっ、続いてバイソン君も入って来たよ」
バルログ「……ケン、これは先程の仕返しです! ヒョオォッ!」ガシッ
ケン「……ん?」
バルログ「……ヒャオッ!」ドシーンッ
ケン「ぐえっ!」
実況「バルログはケンに突っ込んでいき、そのままジャンピングネックブリーカードロップを不意打ち気味にケンに喰らわせます! ケンの身体がマットに叩きつけられます!」
バルログ「……フンッ、ざまぁみなさい、ケン」
ケン「……うおおっ、くそっ」ゴロゴロ
実況「不意打ち気味で喰らったケンも堪らず、場内へエスケープ! 転がりながら、一度リング外へと避難します」
-
バイソン「ヒャッハー! バイソン、いっきま〜す!」ダダッ
ヤムチャ「……来やがったっ!」
バイソン「うるぁ! 死にな、雑魚がっ!」ガスッ
ヤムチャ「……うおっ!」バタッ
実況「さぁ、そしてバイソンもコーナー付近で待機しているヤムチャ目掛けて突っ込んでいき、エルボーバットっ! ヤムチャを場外に突き落とします!」
元「……あ〜、ちょっとマズいタイミングで分担作戦されちゃったね」
実況「リング上には、シャドルーが勢揃いっ! 対する空手軍団は、ダメージを受けているリュウ! これはピンチか!?」
バルログ「ケン、まだまだですよ……もう一度、フライングバルセロナアタックを仕掛けて差し上げましょう……」シュタッ
ケン「ううっ……くそっ、あの野郎……」
実況「さぁ、そしてバルログがコーナーポストへと昇ったぞ!?」
-
バルログ「さぁ、いきますよ……ケン……」
サガット「……もう一度言うぞ、バルログっ! 私怨に走るな! 一人相撲をするな!」
バルログ「……サガット?」
実況「おっと、ここでサガットがコーナーポストの上へといるバルログに対して、何か指示をしております」
サガット「今はケンの事など、どうでもいいだろう……? お前の攻撃で、アイツはもう上がっては来れないさ……」
バルログ「……」
サガット「リュウは強い……こいつに勝つには、俺達三人でのチームプレイ必要だ……お前の力が必要なんだ……」
バルログ「……」
サガット「バイソン、来い……! 連携攻撃だ……三人がかりで、こいつを仕留めよう……」
バイソン「オーケー。よし、バルログはそのまま、そこにいやがれ……一番美味しい所は譲ってやるからよぉ……?」
実況「おっと、そしてサガットはバイソンにも声をかけたぞ? バイソンを自分の元へと呼び寄せます!」
元「……何か、狙ってるね」
-
サガット「さぁ、バイソン……リュウを引き起こすぞ……」ググッ
バイソン「アイアイサーっと……」ググッ
リュウ「……ううっ」
実況「さぁ、そしてサガットとバイソンが二人がかりで、リュウの身体を引き起こしていく!」
サガット「この位置じゃ、バルログも厳しいだろう……」
バイソン「あぁ、もうちょっと、バルログの近くに運ばねぇとな!」
リュウ「……ううっ」ヨロッ
実況「さぁ、そしてコーナーポストの上で待機しているバルログの付近へと、リュウの身体を押しやっていく!」
サガット「さぁ、締めはお前に任せるぞ……バルログ……」
バイソン「バルログちゃん、格好いい所見せてくれよな! 周りはブーイングでも……俺達は褒めてやるからよぉ!」
バルログ「サガット……バイソン……」
実況「そして、サガットとバイソンは二人掛かりでリュウの頭を脇に抱え……ダブルブレーンバスターの体勢だっ!」
-
サガット「行くぞ、バイソンっ……! フンッ!」ググッ
バイソン「オーケー、サガット! うおおおぉぉっ!」ググッ
リュウ「う、うおおおっ……!」
実況「さぁ、そして二人掛かりでリュウの身体を持ち上げるっ! リュウの身体が、逆さまのまま垂直に天高くそびえ立つ!」
サガット「さぁ、バルログ……いけぇっ!」
バイソン「バルログ! そこから、蹴っちまいな!」
バルログ「……わかりました」スッ
実況「さぁ、そしてバルログもコーナーポストの上で、バランスよく立ったぁ! リュウに狙いを定めたか!?」
バルログ「サガット……バイソン……私も貴方達の力になりましょう! ヒョオオオォォッ!」
リュウ「……くっ!」
実況「そして、バルログはリュウの身体を目掛けて……跳んだああぁぁっ!」
-
バルログ「……ヒャオッ!」ドスッ
リュウ「……ぐっ!」
サガット「うおおおぉぉっ……!」
バイソン「オラアアアァァッ……!」
ドシーンッ
実況「さぁ、ブレーンバスターで持ち上げたリュウの身体に、バルログがミサイルキックを打ち込み! さらに勢いをつけてリュウの身体をマットに叩きつける! シャドルー三人がかりでの連携攻撃だぁ!」
元「……あぁ、これはマズい」
キャー、リュウー、シッカリシテー
実況「マットが大きく大きく軋むっ! 場内からは悲鳴にも似た声が聞こえるぞ!?」
バイソン「へへへ、バルログちゃん、ナイスだぜ! やっぱり、お前格好良いじゃねぇか!」
サガット「これで、終わったな……バルログよ、ありがとうな……」
バルログ「……フッ、こちらこそ」
-
サガット「さぁ、これで終わりだっ! レフェリーよ、フォールに入るぞ!」ググッ
ダン「……チッ、わかったよ」
実況「さぁ、そしてサガットがここでリュウの身体に覆いかぶさる! フォールに入ったぁ!」
元「……これは、マズいねぇ。リュウ君返せるかな?」
ヤムチャ(選択肢は三つ……リュウさんが自力で返すか……ケンさんがカットに入るか……それとも、俺がカットに入るか……)
リュウ(ケンとアイツは場外だな……って事は、ここは俺が自力で返す場面か……)
ヤムチャ(多分、優先順位をつけるなら……俺はラストだ……リュウさんは強いし……ケンさんは、ここまで大きなダメージを喰らってない……俺は弱い上に、大ダメージを受けているんだからな……)
ケン(まぁ、ここは俺がカットに入る場面だな……上手いタイミングでリングインするか……)
ヤムチャ(だけど、ここで俺がカットに入るのも、アリなんじゃねぇか……? だって、俺は弱いんだろ……? 上手く出来れば、きっと出来るっ……!)
実況「さぁ、今レフェリーがカウントを取り始めたぁ!」
-
ダン「ワンっ……!」
リュウー! ガンバレー!
バイソン「へへへ、バルログちゃん、今日も圧勝だったな!」
バルログ「ええ、そうですね」
ケン「リュウっ! 今、助けてやるぜっ!」
ヤムチャ「うおおおぉぉっ! リュウさん、今行きますよ!」
ダン「ツーっ……!」
ワー! ワーワー!
リュウ(歓声……? って事は、ケンが来たのか……って事は、ケンに任せないと……)
ヤムチャ「うおおおぉぉっ!」
ケン(おいおい、お前も来るのかよ、ヤムチャっ……!)
リュウ(お、おいっ……! あの野郎も来てやがるっ……! もう、試合の終盤なんだよ……余計な事するんじゃねぇよ……!)
実況「さぁ、リュウのピンチに、ケンとヤムチャが駆けつける! さぁ、カットは間に合うか!?」
-
ヤムチャ「……うらぁっ!」ガスッ
ケン「……うおおっ!」ガスッ
サガット「……ぐっ!」
ダン「カット成立だっ! カウントはツー! まだ終わっちゃいねぇぞ!」
ワー! ワーワー!
実況「さぁ、ギリギリ所でなんとかカットが間に合いました! ケンとヤムチャ! 二人はほぼ同時にサガットの身体にスレッジハンマーをお見舞いします!」
バルログ「……チッ、ケンの奴、まだ生きてましたか」
バイソン「あの、糞ヤムチャもだ……生意気な野郎だぜ……」
ヤムチャ(まだだ……カットは間に合ったけど……ここで休んじゃいけないっ……! 俺が行動しないと……!)
-
ヤムチャ「はぁっ、はぁっ……バイソン……お前も下がりやがれっ……!」
リュウ(おいおい、何やってんだよ、あいつ……)
ケン(……あっ、なる程。そういう事ね)
実況「さぁ、そしてヤムチャは、そのままバイソンにも仕掛ける!」
ヤムチャ「いくぞ……バイソン……!」
バイソン(……あの目)
ヤムチャ「う、うるあぁっ!」シュッ
バイソン「……おっと」ヒョイッ
実況「お〜っと、だがしかし、何処と無く力のないキック! これはバイソンにあっさり避けられてしまいます!」
元「ここは、キツいけど頑張りましょう。おっと、ケン君もバルログ君に仕掛けましたよ」
ケン「オラオラ、バルログっ! お前も邪魔なんだよ! 消えなっ!」
バルログ「……来なさい、ケンっ!」
-
バイソン「そんな、ズタボロの状態でこのバイソン様とやり合おうなんて、100万年早いんだよっ!」
ヤムチャ「うるせぇ……やってみなくちゃ、わかんねぇだろが!」
バイソン「い〜や、わかるね! ホラホラ、ロープの方へ行きましょうね、ヤムチャ君〜!」グイグイ
ヤムチャ「う、うおっ……!」ヨロッ
実況「さぁ、リュウを救うために、ケンとヤムチャが頑張るが……おっと、ヤムチャの方はバイソンに押されているか!?」
元「う〜ん……やっぱり、ヤムチャ君も結構ダメージ受けてるからね」
実況「バイソンは、組み合ってヤムチャをロープ際まで、押し込みます! おっと、そのまま強引に場外に落とそうとしているぞ!?」
バイソン「ほ〜ら、ほ〜ら……落ちなよ、ヤムチャ君……」グイグイ
ヤムチャ「う、うおっ……! くそっ……!」
実況「なんとか、落ちないようにとロープを必死に掴んで抵抗するヤムチャだが……おっと、危ない! 身体が大きくグラついた!」
-
ケン「オラオラっ!」ガスガス
バルログ「フン、甘いです……」
実況「さぁ、一方、ケンの方は善戦といった所か!?」
元「……あっ、でも」
サガット「なるほど……バイソンの方は大丈夫みたいだな……では、ターゲットはケンだな……」ムクッ
ケン「オラオラ、どうしたどうした! 防戦一方じゃねぇか! さっきまでの勢いは何処行ったんだ、バルログよぉ!」ガスガス
バルログ「周りを見ない……なる程、先程までの私は、こんな状態だったのか……これは、醜い……」
ケン「あぁ!? 何、言ってやがる!」ガスガス
サガット「……フフフ」ユラーリ
実況「お〜っと、ケンの背後から……サガットがゆっくりと近づいてきているぞ!?」
元「ケン君、気づいていません! これは、危ないです!」
-
サガット「……オラっ! 捕まえたぞ!」ガシッ
ケン「……うぐっ!」
実況「そして背後から、スリーパーホールド! ケンの首に手を回し、頸動脈を締め上げるっ!」
サガット「ホラホラホラァ! どうだ、ケンよっ!」ググッ
ケン「ガッ……グッ……」
バイソン「サガットナイスですよ! これがチームプレイです、ヒャオッ!」ガスッ
ケン「……ガッ!」
実況「背後からサガットに首を絞められ、身動きの取れないケンに対して……正面から、バルログがその腹部にナックルパンチを喰らわせていくっ! これは少しばかりマズい状況か!?」
-
ダン「おい、試合権のない奴はリングで暴れてんじゃねぇよ!」
サガット「だから、こうやって場外に出すのを手伝ってやってるんじゃねぇか! 文句あるのかコラァ!」
バイソン「ヒャオッ……! ヒャオッ……!」ガスガス
ケン「ぐっ……うぐっ……」
ケーン! シッカリー!
実況「レフェリーも必死にシャドルーを制止しようとしているが……そんな事はシャドルーにはお構いなしだぁ! 以前空手軍団のピンチは続いてる!」
元「……そうだね、マズいね」
リュウー! タチアガッテー!
リュウ(……こいつら)
-
リュウー! ガンバッテー!
リュウ(ケン……ヤムチャ……こいつら、俺の為に……)
リ・ュ・ウ! リ・ュ・ウ!
実況「会場からはリュウコールが聞こえる! そうだ、この状況を打破出来るのはリュウしかいないっ!」
元「リュウ君もね……苦しいけど、頑張りましょう!」
リュウ(二人だけじゃない……サガット……バルログ……バイソン……あいつらもだ……)
リ・ュ・ウ! リ・ュ・ウ!
リュウ(全ての人間が、俺の活躍を望んでいる……ファンも……あのアナウンサーも……元さんも……)
実況「立てぇ〜! 立つんだ、リュウ! ここでなんとか出来るのは、リュウだけだぁ!」
リュウ(俺は寝ていただけなのに……こいつら、俺の為にそこまで……)
-
今日はここまで
-
乙
ヤムチャ、やらかしたと思ったw
リュウの格上げに貢献できてるね
-
乙!
さぁ盛り上がってまいりました!
これ見てるとこう言っちゃなんだけど、「観客とかも含めたその場にいる全員で試合(ドラマ)を作る」んだなーって思う
-
最後の2ヶ所のバイソンのバルログじゃね?
-
乙!
これはヤムチャやらかしたか!と思ったけど、成長したなあ
-
ヤムチャやらかしたかと思ってドキドキしたわw
瞬時にヤムチャの意図汲み取ったケンもさすがだわ
-
おつおつ!
ヤムチャの成長に涙目
何か子どもを見る親の心境だわ
-
リュウはなんか自分だけで何とかしようと思ってる感じだから
これを機会に周りを利用するやり方を覚えた方がいいかもね。まずは試合の打ち合わせする事かな
ケンもヤムチャがヘマしないようにもあるだろうけど、ヤムチャを利用しやすくする為に打ち合わせに来るようになったっぽいし
まぁ殺意の波動に目覚めてスタンドプレーってのもいいかもしれないけど
-
ヤムチャの行動はバイソンを引きつけてケンにサガバルをつけてケンにダメージを与えて自分がボロボロなのに兄弟子を助けに行くことでリュウへの絶対の信頼を置いている事を見せる
こんな感じ?
ドラマやなぁ
-
乙っした
アナウンサー…名前呼んでやれよ…
ジャスティス学園辺りによさ気なん居ないか?
-
リュウがヤムチャの心の中ででも呼んだのがいいね
-
今更だけど、なんで基本ZEROシリーズまでのキャラしか出ないのかな
ここでの反応見る限り3以降はあまり知名度ないんだろうか
-
過去スレ見ろよ
-
リ・ュ・ウ! リ・ュ・ウ!
リュウ(だったら……俺が何とかしないと……)ググッ
バイソン「そ〜れ、どっこいしょ〜! 場外で寝てな、このタコが!」
ヤムチャ「う、うおっ……!」ドスッ
実況「ここでヤムチャがバイソンに場外へと、突き落とされてしまうっ! やはり、もうスタミナが残っていないかっ!?」
元「いやっ! リュウ君の時間稼ぎとしては充分な働きです!」
リ・ュ・ウ! リ・ュ・ウ!
実況「おっとおっとぉ! ここでリュウが立ち上がったぁ! リュウもかなりのダメージを受けているが……ここはリュウしかいない! 何とかしてくれっ!」
バイソン「へっ、無理して起き上がりやがって……もう一度寝てな、うおおおぉぉっ!」ダダッ
リュウ(このチャンス……! 逃さないっ……!)
実況「だがしかし、すぐさまバイソンが突っ込む! これは、バイソン式アックスボンバーか!?」
-
バイソン「うおおおぉぉっ……! バイソン式アックス……」
リュウ「……フンッ!」ガシッ
実況「いや、だがしかしリュウはバイソン式アックスボンバーに来たバイソンの右腕を両腕でブロックっ! 掴んだ!」
元「上手いです」
リュウ「このまま、投げ飛ばしてやる……」クルッ
バイソン「おいっ、離せ……! 離せよ、この馬鹿野郎っ!」
リュウ「うおおおぉぉっ……! はあぁっ!」ググッ
実況「さぁ、そのまま身体を反転させ、バイソンの身体を投げていく! カウンターの一本背負いだぁ!」
イイゾー! リュウー!
リュウ「……はああぁぁっ!」ドシーンッ
バイソン「あっ、ガッ……くそっ……この野郎……!」ゴロゴロ
リュウ「よしっ、次は、ケンを助けないと……」
実況「猛スピードで突っ込んだバイソンの勢いをそのまま利用して叩きつけたぁ! これは効いたか!? バイソンも転がりながら、場外へとエスケープします!」
-
サガット「ほ〜ら、ほらほら……ケン、苦しかろう……」ググッ
バルログ「その醜い姿……貴方にはお似合いですよ……ヒャオッ!」ガスガス
ケン「ううっ……くあっ……」
リュウ「その手を離せ、サガット! お前の相手は、俺のはずだ!」
サガット「……ん?」
リュウ「無理矢理にでも止めてやるっ! うおおおぉぉっ!」ガシッ
サガット「う、うおっと……」
実況「さぁ、リュウはケンの救出に走るっ! 強引にサガットの身体を背後から掴むっ! そして持ち上げたぁ! バックドロップか!?」
サガット「や、やばい……投げられる……!」パッ
ケン「ガッ……ゲホッ……おう、やっと手を離してくれたぜ……」
リュウ「うおおおぉぉっ! サガット、バックドロップだっ!」ドシーン
サガット「……うぐぅっ!」
リュウー! イイゾー!
実況「そして、滞空時間の長いバーックドロップ! サガットの巨体を物ともせず、投げ飛ばしたぁ!」
-
ケン「ゲホッ……ゲホッ……リュウ、助かったぜ……」
バルログ「……安心するのはまだ、早いですよ!」
ケン「……んっ?」
バルログ「ヒョオォォ……ヒャオッ……!」ドスッ
ケン「……うおっ!」バターン
実況「おっと、ここでバルログがケンに打点の高いドロップキック! これを喰らい、ケンはダウンしてしまいます!」
バルログ「さぁ、次はリュウです……」ムクッ
リュウ「……待っていたぞ、バルログっ!」
バルログ「何っ……!? もう目の前に……!」
リュウ「これはケンの分だっ……! はああぁぁっ!」ドスッ
バルログ「……う、うおおおぉぉっ!」バターン
実況「だが、リュウがそのバルログの起き上がりに合わせて、ドロップキック! こちらも打点が高いっ! バルログをダウンさせます!」
-
リュウー! イイゾー!
リュウ「はぁっ……はぁっ……」
バルログ「くそっ、ここは一度引きましょう……」ゴロゴロ
実況「バルログは、そのまま転がって場外へとエスケープ! さぁ、あれだけ荒れていたリングが、正常な状態へと戻っていきます!」
ケン「……ううっ」
サガット「……くそっ」
リュウ「よし……バルログとバイソンはいなくなったな……」
実況「なんとか絶対絶命のピンチから逃れたぁ! リュウ一人でシャドルーの三人を蹴散らしました!」
リ・ュ・ウ! リ・ュ・ウ!
実況「さぁ、リュウの粘りに場内からはコールが沸き起こる!」
-
サガット「……フン、気に食わんな」ムクッ
実況「おっと、だがここでサガットが起き上がる!」
元「うん、ちょっとねぇ……サガット君には、ダメージ薄かったような気がする……」
サガット「オイ、リュウ……こっちを向け……!」
リュウ「……サガット!」クルッ
実況「さぁ、そしてサガットは背後からリュウの肩に手を掛け……リュウを振り向かせてからの……」
サガット「……うおおおぉぉっ!」ゴスッ
リュウ「……ぐっ!」
実況「リュウの額目掛けて、拳を打ち込んでいくっ! 大振りのナックルパート!」
-
ダン「おい、サガット! だから、拳は反則なんだって!」
サガット「知らんっ! それよりお前は、そこの倒れている金髪をなんとかしてやれ!」
ケン「……ううっ」
ダン「あぁ、もうちくしょう……! やる事が多すぎるぞ、何だよもう……!」
サガット「ほ〜ら、リュウ……! もう一発だっ!」ゴスッ
リュウ「……グッ!」グラッ
実況「サガットは、続けてもう一発、ナックルパートっ! リュウの頭部がグラつきます!」
元「リュウ君に、この勢いのまま……もう一踏ん張りしてもらいたいけど……」
サガット「お前が流血するまで、打ち込んでやる……! うおおおぉぉっ!」
リュウ「うおおおぉぉっ……! 負けるかああぁぁっ!」
実況「さぁ、サガットが大きく振りかぶって、再び打ち込んだぁ!」
-
サガット「……うおおおぉぉっ!」ブンッ
リュウ「……はああぁぁっ!」バシッ
実況「おっと、だがしかしリュウが上手くナックルパートに来たサガットの右腕を左手払い退けたっ!」
サガット「……何っ!?」
リュウ「うおおおぉぉっ……! 真……!」ドスッ
サガット「……ウゴッ!」
実況「そして、カウンターでそのまま強烈なボディブローをサガットの腹部に打ち込むっ! サガットの身体が『く』の字に折れ曲がるっ!」
元「狙ってましたね! 真・昇龍拳ですね!」
リュウ「昇龍拳っ!」ズガアアァァッ
サガット「……うごおおおぉぉっ!」
実況「そしてサガットの顎先に打ち込む、真・昇龍拳だぁ! リュウがここで決めにいったぁ!」
-
ワー! ワーワー!
サガット「くっ、あっ……く、くそっ……!」バターン
実況「サガット、大きくダーウンっ! さぁ、後はスリーカウント取るだけだ!」
リュウ(俺も、ここで決めちまっていい場面だと思うよ……)クラッ
実況「おっと、だがしかしリュウの様子が……?」
リュウ(だけど……違うんだ……ちくしょう……)バターン
実況「何という事だ! リュウも最後の力を使いきってしまったか!? ダウンしてしまいます! フォールに入れませんっ!」
元「う〜ん……まぁ、シャドルー三人をいっぺんに相手したからねぇ……」
リュウー! ガンバレー!
ケン「うっ、ううっ……」ムクッ
リュウ(くそっ……交代か……)
-
リ・ュ・ウ! リ・ュ・ウ!
実況「さぁ、リング上ではサガットが大の字だが……リュウもダウンしている! フォールに行けないっ! おっと、ここでケンが立ち上がる!」
ケン「はぁっ、はぁっ……おい、リュウ! アイツには、もう返す力なんて残っちゃいねぇ! ここが最後の踏ん張り所だ!」
リュウ「ううっ……ケン……」
実況「さぁ、ここでケンがリュウに声を掛ける! 後はサガットをフォールに行くだけだ!」
リュウ「わかったよ……頑張るよ……」ズルズル
ケン「そうだ、その意気だ! リュウっ!」
リュウー! ガンバレー!
実況「さぁ、リュウは這いずりながらもサガットに近づいていく! ここでフォールに入れるかぁ!?」
リュウ「フォールだ……レフェリー……頼むっ……!」パシッ
ダン「よっしゃあ! 任せておけ!」
実況「流石に、身体全体では入れないが……それでも、サガットの身体の上に手を置いたぁ! これが、背一杯だ! さぁ、ここで決めれるか!?」
-
ダン「ワンっ……!」
リュウー! キメロー!
ダン「ツーっ……!」
ガンバレー! リュウー!
ダン「……スリ」
サガット「……フン」パシッ
リュウ「……くそっ」
ダン「カウントはツーだ! カウントツー! まだ決まっちゃいねぇぞ!」
実況「おっと、だがしかしサガットも、リュウの手を払いのけて、何とか返していきました! まだ決着はつかずです!」
元「うん、もうちょっとね……ガシッと身体全体で押さえ込んでいかないと……」
実況「サガットには、まだまだ体力は残っているのでしょうか、元さん」
元「いや、流石にもうないでしょう。サガット君もアレが精一杯の行動だったと思います。リュウ君も、サガット君も……お互いに、ちょっと限界ですね」
-
バルログ「サガットこっちです! 早く来て下さいっ!」
サガット「……バルログ」
バルログ「後は私に任せて下さい……サガット、貴方が限界なのは、もう目に見えてわかります!」
実況「おっと、ここでバルログが自軍コーナーエプロンサイドにピョンと飛び乗り、慌ててサガットを呼んでいます」
元「……嫌なタイミングでやってきたねぇ」
バルログ「サガット早くっ……! これは、チームプレイでしょう! ならば、貴方より、まだダメージの軽い私が出るべきです! ほら、早く……!」
サガット「フフ、言うようになったなぁ……そうだ、その通りだ、バルログ……待ってろ、今そっちへ行く……」ズルズル
実況「おっと、ここでサガットは最後の力を振り絞り、自軍コーナーにいる、バルログの元へと向かっていきます!」
元「……まぁ、引き時がわかってるね」
-
ケン「あぁ、ちくしょう、交代か……だったら……!」
実況「おっと、それを見たケンも……慌てて自軍コーナーへと引き下がって行く!」
元「……それがいいと思います」
ケン「リュウ! こっちも交代だ、後は俺に任せてくれ!」
リュウ「……ケン、わかったよ」ズルズル
実況「さぁ、そしてケンもコーナーからリュウを呼ぶ! リュウも身体を引きずりながらも、そちらへ向かって行くっ!」
元「うん、空手軍団の中では、ケン君がまだ一番体力が残ってると思うよ」
リュウ「ううっ、ケン……後は任せるぞ……」ズルズル
ケン「あぁ、任せておけ! バルログぐらい、俺一人で充分だ!」
実況「さぁさぁ、リュウの身体がコーナーにいるケンの元へと近づいて行く! その距離、残り僅かだぁ!」
元「……サガット君もね」
-
リュウ「ケン……頼んだっ……! もう俺は、限界だ……」パシッ
ケン「あぁ、任せておけっ……!」
サガット「バルログ、頼んだぞ……何かあったら、すぐにバイソンを向かわせる……!」パシッ
バルログ「……待ってますよ。では、行ってきます」
実況「さぁ、ほぼ同時にタッチが成立っ! 試合権はケンとバルログに移りました!」
ヤムチャ「ケンさん……頑張って下さい……!」
バイソン「よしよし、バルログちゃんの為に、準備しておくか……」
実況「ヤムチャとバイソンも、今互いの陣営に戻っています。さぁ、ケンとバルログ……この勝負、どうなるか!?」
-
ケン「後は、お前だけだ……! 全力で行くぜっ……!」
バルログ「行きますよ……ヒョオォォッ……!」
ワー! ワーワー!
実況「いきなり、ケンもバルログも突っ込んだ! お互いが相手に全力で、向かっていく!」
ケン「オラオラ、行くぜっ……! ウラッ……!」フワッ
バルログ「……くっ!」
ケン「フライングニールキックだ! 喰らいなっ!」ガスッ
バルログ「……ガッ!」バタッ
実況「先に仕掛けたのはケンっ! フワリと跳び上がり、身体を旋回しつつ蹴りをバルログの側頭部へと当てていくっ!」
元「フライングニールキックですね」
実況「ケンのフライングニールキック! バルログはこれを喰らい、ダウンします!」
ケン「よし、ここから……」
バルログ「……フンっ!」シュタッ
-
ザワ……ザワ……
実況「おっと、こいつは驚きだ! なんと、攻撃を仕掛けたケンよりも早く、攻撃を受けたバルログが起き上がりましたっ!」
バルログ「……フフフ」
ケン「……何だと?」ムクッ
バルログ「……その背中に喰らえっ! ヒャオッ!」ガスッ
ケン「……ぐっ!」
実況「そして、ケンの背中に打ち込んでいく! ドロップキックだ! ケンは背後から、これを喰らいダウンします!」
バルログ「どうだっ!?」
ケン「……させねぇぞ、この野郎っ!」シュタッ
オー! ケーン!
実況「おっと、だがしかし、今度はドロップキックを仕掛けたバルログよりも早く、攻撃を受けたケンが早く立ち上がる! ケンも負けていません!」
元「……うん、そうだね」
-
実況「そして、ケンが仕掛けた! あっと、今度はバルログが先に立ち上がったぞ!?」
元「うん、ここ大事な場面でしょう」
実況「今度はバルログが仕掛けた! おっと、今度はケンが先に立ち上がった! これは、どういう事でしょうか、元さん?」
元「うん、まぁ変な言い方になっちゃうかもしれないけど……もう、お互い駒が残ってない訳じゃない……?」
実況「さぁさぁ、ケンとバルログの激しい攻防! 両者一歩も引きません! あっ、元さん続けてどうぞ……?」
元「ほら、コーナーにいる、空手軍団も……シャドルーも……もう皆、辛そうでしょ……?」
実況「え〜、コーナーにいる両軍ですか……?」
リュウ「はぁっ、はぁっ……ケン……やってくれ……」
ヤムチャ「はぁっ、はぁっ……ケンさん、頼みます……」
バイソン「……バルログちゃ〜ん、頑張ってくれよ」
サガット「はぁっ、はぁっ……ここまで苦戦するとは思ってなかったな……」
-
実況「あ〜、確かに……両軍、ロープにもたれかかるよにして、かなり辛そうですね。サガットはもう、完全にエプロンサイドに座り混んでいます」
元「皆、色々と大きな攻撃喰らってたからね……もう、動ける人間がケン君とバルログ君しか残ってないんだよ……」
実況「……なるほど」
元「無茶な事はしてると思うよ、二人ともね……だって、攻撃仕掛けてきた相手より早く立ち上がる……みたいな事をしてるんだもん……」
実況「おっと、今度はケンが仕掛けたっ! だがすぐ様、バルログが起き上がる!」
元「もう動ける人間が残っていないからこそ……ここで先に試合の主導権を握って有利に進めていかなきゃいけない事を……二人はよく、わかってるんだと思うよ?」
バルログ「ヒャオッ!」ドスッ
ケン「……くそっ、させるかっ!」シュタッ
ワー! ワーワー!
実況「さぁ、再びバルログが仕掛けたが……今度はケンがすぐ様起き上がったっ!」
元「まぁ、でもね……あんまり無茶しすぎると……後で纏めてきちゃうよ……?」
-
ワー! ワーワー!
ケン「根性あるのは認めてやるよ、バルログっ……! だが、もう付き合いきれねぇぜ……!」グイッ
バルログ「……ぐっ!」
実況「おっと、ここでケンが掴みにかかった! バルログの頭部を脇に抱え、ヘッドロックのような体勢に!」
元「そうですね。意地の張り合いも時には大事ですが……こうやって、相手の不得意な分野で責めるのも、大切です。バルログ君は、力比べなんかするタイプではありませんからね」
バルログ「くっ……くっ……離しなさいっ……!」
ケン「うおっと……! 逃げんじゃねぇよ……!」ジタバタ
実況「これは、バルログも嫌がっているか!? すぐ様、ケンの身体ごとロープまで引き下がり、ロープブレイクを狙います!」
元「……いやっ」
バルログ「ロープの反動をつけて……貴方の身体を引き離す……! ヒャオッ!」ググッ
ケン「……う、うおっ!」
実況「おっと、ここはバルログがロープの反動を利用して……逆側のロープへとケンの身体を、振り離したぁ! ケンが、ロープに走るっ! そして、ロープの反動でまた戻って来るっ!」
バルログ「……さぁ、行きますよ! ケンっ!」ググッ
実況「さぁ、そしてバルログ自身もロープの反動をつけ……勢いよく、ケンに向かっていきます!」
元「……狙ってますね」
-
今日はここまで
-
うおっと!いいところで切るなぁ。
おつおつ!
結果わかってても燃える展開だな!
-
乙
いよいよクライマックス!
ラストの大技も、決着後の語りも楽しみ
-
乙!
もう!いいところで切るんだもんなあwww
-
乙っした
ヤムチャさん今日は空気やったな
きっちり3番目やってるやん
-
大技フィニッシュかそれとも意表を付く丸め込みか?
続きに期待!!
-
過去スレでも出てたけど
ジャス学ならさくら繋がりで太陽と五輪の面子くらいかなぁ
アキラ好きだけど流石に外道は接点がなさそやし
スカロマニアとかすごい第二試合に向きそう
-
乙!
ヤムチャ、上手く立ちまわれるようになってきたな。
-
ほんといつもいいところで次回へ続くなぁww
次も楽しみだ!
-
バルログ「……ヒョオォォッ!」
ケン「……くそっ!」
実況「さぁ、今ケンの身体とバルログの身体が、正面衝突寸前っ! ここから、バルログ何を仕掛けるっ!?」
バルログ「……フフッ」スッ
ケン「……何、仕掛けて来ねぇ!?」
実況「いやっ、バルログはそのままケンの横を通り過ぎ、そのまま逆側のロープへと走ったっ! さらさらに加速して勢いをつけようという事か!?」
バルログ「私の狙いは……このロープだっ……! ヒャオッ!」ピョンッ
ケン「……なんだと!?」クルッ
実況「いやっ、バルログはそのままセカンドへロープと飛び乗ったっ! そして、ロープの反動を利用して……身体を捻らせながら、後方へと大きく跳んだぁ!」
バルログ「……ヒョオォォッ!」
ケン「く、くそっ……!」
-
バルログ「……ヒャオッ!」ガシッ
ケン「……ぐっ!」
実況「そして、そのまま両足でケンの頭挟み込みロックっ!」
元「……うおお、ロープから直接、ケン君の頭部に飛びつきましたね」
バルログ「そして……このまま、この反動を利用して……!」ググッ
ケン「う、うおっ……! くそっ……堪えきれねぇ……!」
実況「バルログの上半身が、大きく振り子のように旋回される! 得意のルチャ殺法! ロープの反動を利用して、勢いをつけていくっ!」
バルログ「このまま、死になさいっ……! ヒャオッ!」ブゥンッ
ケン「う、うおおぉぉっ……!」
実況「その勢いのまま、ケンの身体をホイップさせて、投げていったぁ!」
元「……ハリケーン・ラナですね」
実況「バルログのハリケーン・ラナ! ハリケーン・ラナァ! ケンの身体を吹っ飛ばしていったぁ!」
-
ザワ……ザワ……
ケン「ぐっ、うおっ……くそっ……!」ドスッ
バルログ「フハハ……いい位置に転がりました……ナイスです……!」
実況「あまりの衝撃に、吹っ飛ばされたケンの身体が二回、三回と大きく転がったぁ! ようやく、勢いが止まったか!? ケンは仰向けにダーウンっ!」
バルログ「……さぁ、とどめです、ケンっ!」シュッ
ケン「ぐっ……ちくしょうっ……!」
実況「さぁ、そしてバルログは、素早くコーナーポストの方へ! こいつは……ムーンサルトプレスを狙っているのかぁ!?」
元「……狙ってますね。バルログ君も、勝負賭けてきました」
バルログ「さぁ、終わりにしましょう……! ケンっ……!」
-
ケーン! ガンバレー!
ケン「うおおぉぉっ! まだ負けちゃいねぇぞっ!」ググッ
バルログ「……何っ!?」
実況「いやっ! だが、ケンも負けてはいないっ! すぐ様、起き上がったぁ!」
元「おおっ! ケン君、根性見せました!」
イイゾー! ケーン!
ケン「勝ちを焦ったなぁ、バルログ!? この野郎……うおおおぉぉっ!」ガシッ
バルログ「……くっ!」
実況「そして、ムーンサルトプレスを仕掛けようと、コーナーポスト上で背を向けているバルログに向かって行き、その背中を掴んだぁ!」
元「雪崩式攻撃いきましょう!」
実況「コーナーに昇った事が、仇となってしまったか、バルログっ! さぁ、ケンが踏ん張ったぁ!」
ケン「うおおおぉぉっ……! そこから、落ちな、バルログっ……!」ググッ
バルログ「くっ、くそおおぉっ!」
-
ケン「……うらああぁぁっ!」ドシーンッ
バルログ「……うぐううぅぅっ!」
実況「さぁ、コーナーポストからバルログの身体をマットに叩きつけていったぁ! 雪崩式バックドロップっ!」
ケーン! キメロー!
ケン「はぁっ、はぁっ……あぁ、わかってるぜ! これでフィニッシュだっ!」
実況「ケンも勝負を賭けて来たぁ! 拳を突き上げフィニッシュ宣言! フィニッシュ宣言ですっ!」
ケン「……さぁ、バルログ! これで終わりにしてやるっ!」ググッ
バルログ「……ううっ」
ケン「オラっ……! いくぜ、覚悟しろっ!」ガシッ
バルログ「……グッ」
実況「さぁ、そしてバルログの身体を引き起こし、ブレーンバスターへの体勢へと組み合うっ!」
ケ・ン! ケ・ン!
実況「さぁ、ここから何を仕掛ける!? 垂直落下か、それともファルコンアローか!?」
-
バイソン「ヒャッハー! バイソン様、ただいま参上っ!」ダダッ
ケン「バイソン……!?」
実況「いや、ここでバイソンが入ってきたぁ! バルログをブレーンバスターの体勢に組んでいるケンの背後から、猛スピードで迫ってきたっ!」
バイソン「後ろががら空きなんだよ、次からはもっと注意しな!まぁ、次はもうねぇけどな……! オラァっ……!」ドスッ
ケン「……うぐっ!」ガクッ
実況「さぁ、そしてケンの背中にダブルスレッジハンマーを叩きつけたぁ! ケンは片膝をついてしまう!」
ケン「……くそっ!」
バルログ「バイソン……助かりましたよ……!」
バイソン「あの二人は、俺に任せな! バルログ、お前は決めちまえ、うおおおぉぉっ!」ダダッ
バルログ「……そのつもりです!」
実況「さぁ、そのままバイソンはコーナーにいるリュウとヤムチャの元へと突っ込んでいったぁ! バイソンにはまだ、スタミナが残っていたか!? これは、空手軍団大ピンチ!」
-
バイソン「邪魔だっ! カス共、場外に落ちな!」ガスッ
リュウ「……ぐっ!」
ヤムチャ「……うおっ!」
バルログ「下手に、回復されると厄介ですからね……ここは素早く……ヒャオッ!」シュッ
ケン「……ぐっ!」ドスッ
実況「さぁ、バルログはコーナーにいるリュウとヤムチャに対して、両腕を使い同時にラリアットを仕掛けたぁ! リュウとヤムチャが場外に落下してしまったぁ!」
元「……あ〜、反撃いけなかったねぇ」
実況「そしてバルログはケンに高速ボディスラム! ケンをダウンさせ……自身は素早くコーナーポストへと昇ったぁ! もう一発……狙っているか……!?」
ケン「……ううっ、くそっ、何とかしねぇと」
バルログ「回復する暇は一切与えませんっ……! ヒョオォォッ!」シュタッ
実況「そして、間髪入れずにバルログが跳んだぁ! ムーンサルトプレス! ムーンサルトプレスだっ!」
-
バルログ「ヒャアアァオッ!」ズドーンッ
ケン「……うぐあああぁぁっ!」
バルログ「さぁ、フォールです! レフェリー、カウントを取りなさい!」
実況「コーナーポストからバルログの身体が、半回転しながら弧を描いてケンの上に落ちてきたぁ! そして、そのままバルログが固めたぁ! レフェリーがやってきます!」
元「あぁ、う〜ん……これは……返せるかなぁ……?」
バイソン「リュウとヤムチャは、ここで俺が見張っておいてやる……さぁ、バルログ、決めちまえっ!」
リュウ「……う、ううっ」
ヤムチャ「……く、くそっ」
サガット「……フフ、どうやら俺の出番はないようだな」
実況「リュウとヤムチャは場外でまだ、倒れている! ここはケンが自力で返すしかない! おっとぉ、今、レフェリーによってカウントが取られ始めます!」
-
ダン「ワンっ……!」
ケーン! ガンバレー!
ダン「ツーっ……!」
ケーン! タッテー!
ダン「……スリーっ!」
バルログ「……よしっ!」
実況「あ〜っと、だがしかし、返せない! 流石のケンもこれは返す事出来ないかぁ〜!」
元「あぁ……」
実況「ここでスリーカウントっ! 試合が決着してしまったぁ! バルログのムーンサルトプレスで試合は決着です!」
バルログ「フハハハ、借りは返しましたよ。ケン君……」ムクッ
ケン「……うっ、ううっ」
実況「さぁ、バルログは起き上がって……倒れているケンを見て高笑い。高笑いしております!」
-
バイソン「やったな! バルログ!」
サガット「借りは返せた様だな……どうだ、満足したか……?」
バルログ「えぇ、満足です……とても満足です……まぁ、二人のおかげですけどね……」
実況「さぁ今、勝ち名乗りを受けているバルログの元へ、バイソンが……おっと、エプロンサイドで座り込んでいたサガットのやってきました」
ケン「……ううっ」
バルログ「フフ、ケン君……」
実況「おっと、そして……? 倒れているケンの顔を覗き込むようにしながら……バルログが何か言っているんでしょうかねぇ?」
バルログ「リターンマッチ……いつでも受けますよ……? まぁ、また同じような、醜い姿にしてあげますがね……」スーッ
ケン「ううっ……くそっ……!」
実況「おっとぉ! そしてケンの顔を、覗き込むようにしながら……自身の首を、ゆっくりと掻っ切るポーズをして挑発行為っ! いや、これは侮辱行為か!?」
元「……どうして、あぁいう事するんだろうねぇ」
-
ブー、ブーブー
実況「案の定、この行為には大ブーイング! バルログに対して、場内からは大ブーイングですっ!」
バルログ「ハハハ、何故、ブーイングなのですか? わかってない方達ですねぇ」
バイソン「おいおい、バルログ……ちょっと、はしゃぎすぎじゃねぇか……?」
実況「だが、バルログは気にする事なく、高笑いっ! どちらかと言えば、神経質だと思っていたが、意外と図太い野郎だ!」
バルログ「ハハハ、まぁ、今日の試合は満足しました! さぁ、サガット、バイソン……退場しましょうか……?」
サガット「……あまり、浮かれすぎるのもよくないぞ、バルログ?」
バルログ「わかってますよ、わかってますって」
実況「さぁ、そして今、シャドルーの三人がゾロゾロと退場していきます! おっと、バルログはかなり浮かれているようですねぇ? 投げキッスなんかもしておりますよ」
-
投げキッスw
バルログおちゃめw
-
バルログ、キモイー
バルログ「ハハハ、いずれ貴方も、私の美しさの虜となるのです! また、来て下さいね……次は、もっと私の美しい姿をお見せして差し上げましょう……」
コノ、ナルシストヤロウー!
バルログ「自分に自身も持つのはいい事ですよ〜! 貴方も自分に自身を持ちましょう! そうすれば、私のように美しくなれます!」
ブー、ブーブー
バルログ「ハハハ、ま〜た、ブーイングですか! まぁ、私は気分がいいです。許してあげましょう!」
ブー、ブーブー
バイソン「……おいおい、サガット? バルログ、ちょっとはしゃぎすぎじゃねぇか?」
サガット「まぁ、いいじゃないか……ケンへの借りを返せたんだからな……」
ブー、ブーブー
バルログ「ハハハ! ハハハハハ!」
-
バルログさんも素晴らしくヒールだな!
-
リュウ「……ううっ、くそっ」ムクッ
ヤムチャ(う〜ん……こりゃ、俺はワンテンポ遅れて立ち上がった方がいいかな……? まだ、寝ておくか……)
リュウ「うっ、くそっ……ケンっ……!」
実況「さぁ、今リュウが起き上がり……リングで倒れているケンの元へと駆け寄ります!」
ケン「……ううっ」
リュウ「おいっ、おいっ……! ケン、しっかりしろっ!」
ヤムチャ(よし……じゃあ、そろそろ俺も起き上がるか……)
実況「リュウに倒れているケンに、必死に声をかけています。おっと、ここでヤムチャも起き上がって、ケンの元へと駆け寄ります」
-
派手な試合だったねえ
-
リュウ「ケン、大丈夫か!?」
ヤムチャ「ケンさん、しっかりして下さいっ!」
ケン「あぁ、ううっ……あぁ、くそっ……最後の最後で油断しちまったよ、ちくしょう……」
実況「おっとぉ、ここでケンの意識も回復してきたか?」
リュウ「……気にする事はない。次があるさ、次が」
ケン「あぁ、そう言ってもらえるのは、ありがてぇよ……でも、折角ヤムチャが合流したばかりの試合だってのに……俺が、しくじっちまって悪ィな……」
リュウ(……ヤムチャ)
ヤムチャ「いやいや……! 元はと言えば、俺が大して役に立てなかったせいっすよ……! 俺のせいっす、俺のせい」
リュウ(締めるのは、俺か……さぁ、どうする……? 何を言えばいい……何を言うのが正しいんだ……)
-
リュウ「……レフェリー、マイクを」
ダン「おう、手短にやれよ」
実況「おっと、ここでリュウがマイクを手にした! さぁ、何を言うのか?」
リュウ「二人とも、あまり気にするな」
ケン「……ん?」
リュウ「終わった事は仕方ない……俺達は始まったばかりだろ?」
ソウダー! ツギハカテヨー!
リュウ「この負けを……次の戦いに生かそう……ただ、それだけだ……!」
ソウダ、ソウダー!
リュウ「こんなもんで空手軍団が終わりだと思うなよ、シャドルーっ! 次こそは必ず、俺達が勝ってやるからなっ!」
ワー! ワーワー!
実況「さぁ、リュウがリング上で声高々にシャドルーへのリベンジ宣言! 力強い言葉です!」
リュウ(これで、よかったのか……? もっと別の言葉もあったんじゃないか……? 今日は、ヤムチャだっているんだし……本当にこれでよかったのか……?)
ケン「あぁ、くそっ……今日はやられちまったけど……そうだな、次は必ずリベンジしよう……じゃあ、そろそろ退場すっか……」
実況「さぁ、そして今、空手軍団が揃って退場していきます!」
-
ほう、リュウの内面が変わったかな
-
実況「さぁ、本日の試合はシャドルー軍団の勝利に終わってしまいました……」
元「う〜ん……惜しかったね……バイソン君が生き残ってた」
実況「そうですねぇ、ラストはバイソンの乱入からの、奇襲のような、決め方でした」
元「実はねぇ、今日の試合……僕は空手軍団の圧勝になるんじゃないかと、予想してたんだよ?」
実況「おっと、元さんの予想が外れましたね? それは、またどういった理由で?」
元「ほら、最初に言ったじゃない? バルログ君が私怨に走ってるとか」
実況「あ〜、はいはい! 確かに言っておりました」
元「でも、やっぱりサガット君に声かけられて、バイソン君に交代した時ぐらいからかな? バルログ君は落ち着き取り戻してきたように思えたからね、そこから予想が外れちゃったよ」
実況「なるほど!」
元「基本的にシャドルーって、反則ばかりしてるけど……やっぱり、三人がかりで有利に試合を進めていこうって点だけは、評価できるよ。そこだけは。バルログ君が冷静さを取り戻したのが痛かった」
実況「なるほど、確かに元さんはチームプレイの重要さをいつも口を酸っぱくして、おっしゃってますもんね?」
元「まぁ、そこ以外はシャドルーの事を僕は評価してないけどね……で、一方空手軍団は……」
-
元「やっぱり、リュウ君に頼りすぎてる部分があると、思う」
実況「あ〜、確かに……今日も、ピンチの状況をなんとかしたのは、リュウでしたしねぇ?」
元「だから、ケン君と……まぁ、大きな部分はヤムチャ君だね……ヤムチャ君には、もうちょっとバイソン君相手に善戦して欲しかった」
実況「確かに……結局、最後の決め手にもなったのはバイソンでしたしねぇ……」
元「でも、やっぱりヤムチャ君も合流したばかりだからね。これからですよ、これから」
実況「そうですね! ヤムチャもまだまだです!」
元「ここの力を高めていくのと同時にね、チームとしての力をこれから強くしていきましょう。リュウ君も言ってたけど、このチームはまだまだ始まったばかりです」
実況「確かに、空手軍団は個々の力では、シャドルーには負けてはいませんからね!」
元「まぁ、これからどうなっていくかが、楽しみなチームですね。僕も期待しています」
実況「なる程、元さんありがとうございました! さぁ、残念ながら、ここらでお時間でございます! という事で、第五試合の中継はこの辺りで終了させていただきま〜す!」
-
リュウー! カッコウヨカッタヨー!
リュウ(格好いい……そうだ、俺に問題はない……支持はされている……)
ケーン! ツギハカッテネー!
ケン「おう、任せておけ! 次こそは勝ってやるぜ!」
リュウ(……ケンは、勝つ事を求められている。まぁ、今日は負けたんだしな)
ヤムチャ、モットガンバレヨー!
ヤムチャ「次はやります……! 次は絶対にやります……!」
リュウ(こいつは、まぁそうだな……大して活躍してないんだし……)
リュウ(期待には全て応えたと思う……だけど、それでもまだ何かが足りてない……だが、課題がない……俺は何をすればいいんだ……)
-
今日はここまで
-
乙!
やっと追いつけたぜ。
-
乙
面白い試合でした
リュウに足りないもの…難しいね
ヤムチャがきっかけになれば良いな
-
乙!
リュウの悩み、これは難しいね
-
乙っした
超リュウ、超ケン、超ヤムチャでシャドルーに対抗だ!
-
乙!
元さんも言ってたけど、「空手軍団」というチームとしての力を高めるようにするってのが課題なんだろうなとは思う
とは言っても、リュウがどうすればいいかってなるとよく分からないし、難しい所だね
-
乙っした
リュウの課題は連携かな
空気は読んだり読ませたりはしてるけど、もう少し突っ込んだ連携がケン以外と欲しい
ツープラトン、スリープラトン、果ては3対3の同時アタック…まだまだ魅所あるわい
-
おつおつ
俺にもリュウの課題わからんけど、先ずは打ち合わせにでることかねぇ…?
-
おつ〜
ヤムチャの魂の叫び良いね〜
リュウも上っ面だけじゃなくそういうのがあると良さげだけど、課題は何になるのかね
-
素人目にはリュウは上手くやってたように見えるけど…>>1はどんな課題を構想してるんだろ?
楽しみだな。
-
真の格闘家を目指して頑張れ
-
ーーー
プーアル「リュウさん、ケンさん、お疲れ様でした! 凄く盛り上がってた試合でしたよ。僕も見ててワクワクしました!」
ヤムチャ「おう、プーアルただいま〜。ありがとう」
ケン「いや〜、疲れた疲れた……どうよ、プーアル君? 俺、バルログにやられちまったけど、そこん所どうよ……? 格好悪くなかったか?」
プーアル「そんな事、ありませんよ。凄く、格好良かったです! 僕、最後ケンさんが勝っちゃうんじゃないかって、思っちゃいましたよ」
ケン「いやぁ、そう言って貰えるのは、ありがたいね……あぁ、そうだ……悪いけどさぁ、プーアル君、小銭渡すから……」
プーアル「飲み物ですね。わかりました、買ってきますよ!」
ケン「あ〜、じゃあ、俺の分と、リュウの分と、ヤムチャの分と……後、プーアル君のプーアル茶……」
リュウ「……いや、俺はいい」
ケン「……ん?」
リュウ「少し、考えたい事がある……もう一汗、流してくるとするよ……」
ケン「……もう一汗って、おい? お前、試合終わったばかりだってのに、またトレーニングするつもりなのか!?」
リュウ「……心配するな。軽めの内容にはしておくさ」スタスタ
ケン「軽めの内容って……おい、おいっ……! リュウ、待てよ……! そんな事してたら、身体ぶっ壊れちまうぞ、おいっ……!」
-
プーアル「……あらぁ〜、リュウさん行ってしまいましたねぇ?」
ヤムチャ「……これ、俺、また何かやっちゃいましたかねぇ、ケンさん?」
ケン「あ〜、いやぁ……まぁ、お前は大丈夫だと、思うけどなぁ……」
ヤムチャ「おぉ、よかったよかった……」
ケン「まぁ、身の程わきまえてたと言うかよ……? まぁ、今日は大した活躍もしなかったんだし、上手くやってたんじゃねぇか……?」
ヤムチャ「おっ、ありがとうございます……!」
ケン「自分の役割、わかってきた事は褒めてやる。それで、どうよ……? 今日の試合、結果を出せたと、自分では思う……?」
ヤムチャ「いや〜、もっと頑張れなんて言われてましたからねぇ……結局、俺やられてばかりでしたし……」
ケン「……まぁ、そうだろうな。まぁ、そういうポジションでやってるから、仕方ねぇが、やっぱりただただやられてるだけじゃな」
-
ケン「ヤムチャは弱いけど……それでも、空手軍団にとっては必要……そういう事をしていかなきゃならねぇ……もっと、目に見えてわかる行動でな……?」
ヤムチャ「結構、頑張ってたつもりなんですけどねぇ……」
ケン「いやぁ、そこは認めてやる。認めてやるよ。リュウの囮になったりしてたんだしよぉ……? だけど、リュウの囮役がわざわざ空手軍団に必要か、って言われたら、そうでもねぇだろ?」
ヤムチャ「う〜ん……そうですよねぇ……」
ケン「囮役ってのは、いいポジション見つけたと思うよ? だから、その調子で、もっと他の役割を見つけたらいいんだよ。そうしたら、お前も空手軍団に必要な人間になって、認められるんじゃねぇか?」
ヤムチャ「囮役の他に、いいポジションかぁ……自分が一番弱い存在だという事を守りつつ……ですよね……?」
ケン「まぁ、お前は色々と学んでるからな……明日の試合は、今日の試合より役に立つ役立たずになりましょうって所かな?」
ヤムチャ「難しいなぁ……役に立つ役立たずかぁ……」
ケン「まぁ、あまり焦らねぇ事だな……無理なら無理で、また第二試合でチャンスを待てばいいんだしな……」
ヤムチャ「行ったり来たりを繰り返すのもなぁ……明日は結果残したいですねぇ……」
ケン「お前より長くやってる、ガイ達はずっと第一試合なんだぞ? いいじゃねぇか、第二試合でやってて、たま〜にこっちで試合出来るってのでもよぉ? お前は、充分恵まれてるよ」
ヤムチャ「あぁ、そう言われれば、そうですよねぇ……」
ケン「とにかく、下手な事だけはするな? お前が下手な事して、こっちに戻って来れないようになるのが、一番迷惑なんだよ」
-
ケン「第二試合に戻るって言っても、一ヶ月もすればこっちにまた戻ってこれるようになるだろ? チャンスはまた、来るからよ?」
ヤムチャ「はい、そうですね」
ケン「今日出来なかった事を明日して……明日、出来なかった事を、一ヶ月後にでもすればいいんだよ……あっ、そうだ! いい事考えた!」
ヤムチャ「……いい事?」
ケン「お前、明日の試合は第二試合に戻る事、前提でやってみろよ?」
ヤムチャ「……えっ!?」
ケン「そしたらよぉ、何か出てくるんじゃねぇか? 一ヶ月間、第五試合で出来ないんだぞ〜? さぁ、最後の第五試合……何かやり残した事はないか……?」ニヤニヤ
ヤムチャ「いや、それはいっぱいありますよ……というか、殆ど何もしてませんよ、俺……!」
ケン「じゃあ、後悔しないような、一試合にしましょう。でも、出しゃばりすぎると、本当に二度と戻って来れないようになるからな?」
ヤムチャ「え〜、どうっすかなぁ……?」
ケン「明日までに、自分のやりたい事を纏めておきな……多分、今日の内容だったら、ザンギエフもこっちにしてくれると思うからよぉ……? その次はわかんねぇけど」
ヤムチャ「俺のやりたい事……何だろうなぁ……」
ケン「じゃあ、まぁ俺はリュウを追いかけてくるよ……ったく、アイツ本当に身体パンクしちまうぞ……」
プーアル「あっ、ケンさん! 今日はありがとうございました!」
-
ヤムチャ「……困った。急に追い詰められた気分だ」
プーアル「いいんじゃないですか? ヤムチャ様には、危機感が足りません、危機感が」
ヤムチャ「やり残した事ねぇ……そりゃ、バイソンさんをぶっ倒してみたいよ……でも、俺がバイソンさんにやられてた方が、何かと都合がいいんだよねぇ……」
プーアル「う〜ん……じゃあ、どうしましょうか……?」
ヤムチャ「どうっすかねぇ……色々、何かはあるとは思うんだよね……? 第五試合でしか出来ない事が……やっぱり、その辺をなんとかしていかないと……」
プーアル「……サガットさん達に、相談してみます?」
ヤムチャ「まぁ、そうだろうね……程よく活躍しつつ、上手い具合に足を引っ張る……」
プーアル「……それ、凄く難しくないですか?」
ヤムチャ「そうだろ、プーアル!? プロレスって難しいんだよ、好き放題に暴れりゃいいってもんじゃねぇんだよ!」
さくら「ヤ〜ムチャさん、お疲れ様っす」
ヤムチャ「おっ、さくらちゃん」
さくら「試合、お疲れ様っす! 第五試合……どうでしたか?」
-
ヤムチャ「急激にやる事が増えたような気がするよ。キャミィさんの気持ちも、ちょっとわかったかな……?」
さくら「でも、今日の試合のヤムチャさんは、良かったと思うっすよ!」
ヤムチャ「いや〜、ケンさんには厳しく言われた。まだまだだよ……俺は、まだまだだね……」
さくら「謙虚な姿勢でいられる事は、成長に繋がるっすよ。ヤムチャさん、頑張ってそのポジション、勝ち取りましょう!」
ヤムチャ「う〜ん……さくらちゃんに、そう言って貰えるのは、ありがたいんだけど……何か、ゴメンね……?」
さくら「……何で、ヤムチャさんが謝るんすか?」
ヤムチャ「いや〜、だって……何年もやってる、さくらちゃんとか、他の人達いきなり追い抜いて、俺はこの位置でしょ……?」
さくら「まぁ、それはこっちの団体の都合もあるっすからね……言いっこなしっすよ」
ヤムチャ「まだまだ、俺がここに来てくれて良かった……とは、皆に思われてないとは思う……でも、やっぱりこうやって空手軍団に入ったんだんからね……」
さくら「はい」
ヤムチャ「俺が来てくれて、良かったと思う……そう思って貰えるようにならないとダメだよね」
さくら「その通りっす!」
ヤムチャ「とにかく、何か明日、爪痕を残さないとな……反省会のお誘いだよね……?」
さくら「どうします? メインイベントは見ていくっすか?」
ヤムチャ「まぁ、折角だから見ていくとするか……勉強にもなりそうだしね。ついでにダンさんも誘って行こうよ」
さくら「あはは、ついでにダンさんって……そんな言い方したら、ダンさんに怒られるっすよ?」
ヤムチャ「あっ、やべ……今のはなしっ……! 秘密ね。ここだけの秘密にしておこう」
-
居酒屋ーー
ヤムチャ「う〜っす。お疲れ様〜っす」
ダン「う〜っす。姉ちゃん、いつもの焼酎くれや」
さくら「お疲れ様〜っす。自分はビールで!」
サガット「おう、来たか来たか。よし、皆揃ったな……」
バルログ「そういや、今日はさくらさんは試合なしでしたし……私達の試合だけですねぇ……」
バイソン「キャミィはどうした? キャミィは来てねぇのか?」
さくら「キャミィさんは、今日はゆっくり、明日の試合の事を考えたいそうっすよ」
サガット「……大丈夫なのか? 考えすぎは良くないぞ?」
さくら「まぁ、皆さんと話して、表情も柔らかくなってたから、大丈夫とは思うっす。下手にここに連れてくるのも、またプレッシャーになるんじゃないかって思って……まぁ、今日の所は」
サガット「まぁ、明日……キャミィがどういう試合をするか、だな……」
-
サガット「さぁ、今日の試合……皆、それぞれどうだったかな……?」
ダン「おめぇらは、暴れすぎなんだよ、馬鹿野郎! 一番、仕事量の多い試合だったよ、この野郎!」
サガット「いや〜、ダンさん、ありがとうございました」
ダン「何度、頭打てばいいんだよ、この野郎。この極悪集団が!」
サガット「……少し、やりすぎましたかね?」
ダン「いや、そんな事はねぇ。レフェリー冥利につきるってもんだ」
サガット「ヤムチャ君は、どうだったかな?」
ヤムチャ「まぁ、打ち合わせしてたってのも、ありますけど……今日は、やりやすい試合でしたね」
サガット「そうだな。まぁ、打ち合わせをしてたのが大きいな」
ヤムチャ「序盤の緩やかな攻防を、全部ケンさんが引き受けてくれたおかげで、俺は最初から全力でいけましたよ。その辺はケンさんとバルログさんに感謝です」
バルログ「えぇ、ヤムチャ君、感謝して下さいよ〜?」
ヤムチャ「バルログさん相手にも、やりたい事は全部出来たと思うし……あっ、そうだ! バイソンさん、超ヤムチャはどうでしたか?」
ダン「……超ヤムチャ? なんだ、そりゃ?」
-
バイソン「……ダメだね。三倍には程遠いよ。せいぜい、1.2倍って所だ」
ヤムチャ「そんなに低かったっすか? 俺の超ヤムチャ?」
さくら「……超ヤムチャ?」
バイソン「だから、あの時はもっと爆発力があったんだって! 本当、もっとあったよ、あの時のヤムチャ君は、もっともっと!」
ヤムチャ「……えぇ、超ヤムチャはまだ未完成なのかぁ」
バイソン「まぁ、引き続き継続して頑張っていきな……偶然ではあれ、一度は出来た事だ……きっと、計算で使う事だって、出来るだろう……」
ヤムチャ「……うっす。わかりました」
ダン「おい、さくら……超ヤムチャって何だ……?」ヒソヒソ
さくら「いや、わかんないっす……」ヒソヒソ
プーアル「ヤムチャ様って、たまに訳のわからない事を言い出すんですよ……どうか、触れないであげて下さい……」ヒソヒソ
ヤムチャ「……プーアル、聞こえてるぞ、コラ!」
-
ヤムチャ「それで、リュウさんの出番になった時からですかねぇ……打ち合わせにない行動が増えてきたのは……」
サガット「……まぁ、そうだな。結構、ヤムチャ君も動いていたな」
バイソン「上手い具合に俺にやられてくれたじゃねぇか。あれはあれで良かったんだよな?」
ヤムチャ「あぁ、そうです。それが狙いでした。やっぱり、俺は一番弱いですからね」
バイソン「真顔で、言うのは悲しいもんがあるぞ、ヤムチャ君?」
ヤムチャ「そこなんですよ……結局ね、自分が足を引っ張ってる、なんて事は出来たと思うんですが……俺って、そこだけですよねぇ? 空手軍団の力にはなってませんよねぇ?」
サガット「……まぁ、確かにそうかもしれないな」
ヤムチャ「ケンさんは、他にももっと行動があるんじゃないか? なんて、言ってましたけど……何か、ありますかねぇ? そこが、明日の課題になりそうです」
サガット「……そうだなぁ。どうするか」
ヤムチャ「バルログさんとか、上手い具合に足を引っ張りつつ、やってたじゃないですか? 孤軍奮闘なんかして……俺も、そういう事やればいいんですかね?」
バルログ「……それは、やめた方がいいと思いますよ、ヤムチャ君。多分、自分で自分の首を絞める事になります」
-
バルログ「私は、ヤムチャ君と違って、もう強いのです。あの行動は強い人間が、どうやったら弱くなるか……チームの足を引っ張る事が出来るのか……そこからの答えなんです」
ヤムチャ「……俺は、強くないですもんねぇ」
バルログ「そうです。弱いヤムチャ君が、孤軍奮闘なんかしたら……弱い癖に出しゃばるんじゃねぇ……最悪、そんなブーイングが飛んできますよ?」
ヤムチャ「あぁ、ブーイングはもう嫌だ……もう嫌だなぁ……」
バルログ「チームの一員が足を引っ張るのも、いいですが……本来のヤムチャ君の役割は足を引っ張り続ける……という事でしょう?」
ヤムチャ「……言葉で聞くと悲しくなってきました」
バルログ「まぁまぁ、ヤムチャ君……だから、ヤムチャ君の場合は、弱い人間がどうやってチームの力になるか……どうやったら、より強くなるかを考えた方がいいと思いますよ?」
ヤムチャ「……なる程。ここから強くなっていかないといけないのか」
バルログ「ヤムチャ君、強くなるって、どういう事かわかりますか?」
ヤムチャ「えっ……? そりゃ、色んな技打って……相手を倒していく事でしょう……?」
-
バルログ「……色んな技を打って、相手を倒していく。でも、ヤムチャ君は今はそういう事は出来ませんよね?」
ヤムチャ「……そうですね」
バルログ「何故、そういう事が出来ないか……? お客さんに、求められていないからなんですよ」
ヤムチャ「求められていない……」
バルログ「ヤムチャ君の活躍より……皆、リュウ君やケン君の活躍が見たいのです……」
ヤムチャ「……そうですねぇ」
バルログ「支持されてないから、技が打てない……技が打てないから……活躍出来ずに、必然的に弱くなる……」
ヤムチャ「……って、事はお客さんの支持をまず、掴めと」
バルログ「そうです。弱い人間だという役割を守りつつ……お客さんに支持される行動を考えましょう」
ヤムチャ「……それって、いきなりドカンと支持されたりするものなんですかね?」
-
(ヤムチャさん足引っ張るの得意ですやん…20号にエネルギー吸われたとことか)
-
サガット「……まぁ、正直な話、難しい所だな。普通は何年もかけてやるもんだよ」
ヤムチャ「そうですよねぇ……」
サガット「ヤムチャ君の場合は、俺達と違って、いきなり第五試合スタートだからな……まぁ、俺達の中では一番弱い存在だが、それでもこの団体の中では上から数えた方が早いポジションにいるだろう……」
ヤムチャ「ブランカさんや、ダルシムさん……ディージェイなんかもいますもんね……」
サガット「今日の試合、戻ってこれたという事は、ある程度はお客さんの支持を得たという事だ」
ヤムチャ「ある程度……ですか……」
サガット「やはり、特例のような形で入ったヤムチャ君には色んな意見があるだろうからな……第二試合でやらせろ……第五試合の弱い存在ならやらせてもいい……そういった意見がな?」
ヤムチャ「確かに……第二試合に行った時は、ブーイングされたからそうなりましたもんね……」
サガット「一度、第二試合に落ちて、そして今日再び、第五試合に戻って来た……これは、未経験のヤムチャ君が、ようやくスタートラインに立てたと言い換えてもいい」
ヤムチャ「特例の俺を受け入れてくれる、準備が出来たと……」
サガット「そうだ。勿論、まだ早いという意見もあると思う……ここからだ……ここからお客さんの支持を得ていかないとな……?」
-
今日はここまで
-
乙乙
ヤムチャがグングン成長してて良いわ〜
DB勢は皆ナメプするからプロレス向きかもなw
-
乙っした
セルゲーム後だと天下一のヤムチャ覚えてる人おらんやろうし「は?何こいつ?いきなり第5?ふざくんな!」状態やろうな
プロレスファンは鳴り物入りを嫌う言うし
ところでスト2の車破壊みたいなデモンストレーションならヤムチャ大活躍できないか?
-
乙
初戦、狼牙風風拳でお客さんの心を掴んだ
それが使える状況を作れれば良いけどねぇ
空手軍団勝ちなら使いやすいかも
-
乙!
気になる女の子との秘密の共有wはナイスだヤムチャ!
-
乙
超ヤムチャ時の狼牙風風拳とウルフバスターの合わせ技でならサガットにもダメージを与えられるってなれば
「ヤムチャは普段使えないけど極限状態ならけっこうやるっぽいし、空手軍団に必要かもなー」
ってなるかもしれないね。まぁお客さんにそういう認識を与えるのは凄く難しいだろうけど
-
乙
面白くなってきたな
ヤムチャは初期のポップみたいな位置って感じかな
戦力的にはアレだけどやるときはやるっていう
-
課題がどんどん難しくなってくなー
バルログのルチャ生で見てみたいww
-
やっぱりケンは良い奴だな。
-
負けるにしても狼牙風風拳やってフォールまで行きたいね
カットされた直後に交代されて、後はやられる展開で
過去3回中2回、足元お留守で技自体が破られてるし、第二試合では封印
技の価値がちょっと怪しくなってる気がする
-
ヤムチャ「ようやくスタートラインか……まぁ、第五試合からスタート出来るんだから、それでも幸運な事だよなぁ……」
サガット「ただ、気をつけてくれよヤムチャ君……? 俺達は、長い年月をかけて、お客さんの支持を得て、この位置でやる事を許されたワケだが……ヤムチャ君はそうではない……」
ヤムチャ「そうですね……まだ俺は数えれる程しか試合してませんもんね……」
サガット「……落ちる時は、急激に落ちるぞ?」
ヤムチャ「うっ……! こ、怖ぇなぁ……」
サガット「もっと、ヤムチャ君の戦いが見たくなるような、ドラマを作るんだ。ドラマをな」
ヤムチャ「空手軍団に、弱い三番弟子が入りました……さぁ、その三番弟子は、これからどうなっていくでしょうか……? ってのが、今の状況ですよね」
サガット「そうだな。現状のヤムチャ君はそんな感じだ」
ヤムチャ「確かに……結局、毎回毎回足を引っ張るだけの役立たずでした……じゃあダメですよね……」
サガット「あぁ、そうなれば打ち切りだな」
ヤムチャ「う〜ん……何か、していかなきゃいけねぇなぁ……何かねぇかなぁ……」
-
ヤムチャ「あっ、そうだそうだ! 思い出した!」
サガット「……ん? 何か閃いたのか?」
ヤムチャ「あの〜、リュウさんがサガットさんと戦ってた時、サガットさんのバックドロップをバク宙で上手く、避けたじゃないですか?」
サガット「あぁ、確かに、あったな……」
ヤムチャ「……あれって、ベガさんも前にやってませんでしたっけ?」
サガット「あぁ、そうだな……ベガさんもやってたな……アレは、バックドロップや、ジャーマンスープレックスを避ける時の定番のムーブでもある……」
ヤムチャ「……定番って事は、俺もやってもいいんですかね?」
サガット「……ヤムチャ君はバク宙出来るのか?」
ヤムチャ「あっ、出来ますよ……? 今、ここでやりましょうか……?」
プーアル「……居酒屋で何を言ってるんですよ、ヤムチャ様。お店に迷惑がかかるから、やめて下さい」
ヤムチャ「俺があれをやったら、格好いい所見せれるんじゃないですかね? 俺も、やっていいですか、アレ」
ダン「あんまり、やりすぎると膝いわすから気をつけろよ、ヤムチャ?」
-
サガット「……どうだろうなぁ? まぁ、ケンに相談してみる事だな」
ヤムチャ「……ケンさんにですか?」
サガット「あのムーブを使うのは……ベガ様に、リュウ、バルログ、それに、春麗ぐらいか……」
ヤムチャ「結構、使ってる人、いるんですね」
サガット「俺は、単純にバク宙が出来ないから、していない。だけど、ケンは違う……アイツはバク宙が出来るが、意図的に使っていないんだ」
ヤムチャ「……ケンさんがしていない事を、俺がするわけにはいかないか」
サガット「あぁ、ケンは空手軍団で、あんなかわし方出来るのはリュウだけ……という事で意図的に封印しているワケだな……ケンがそうやってるのに、三番弟子のヤムチャ君が使うのは、どうかな……?」
バイソン「超ヤムチャが完成したら、その時は使ってもいいと思うぜ? まぁ、状況によっては、いいんじゃねぇか? 聞くだけ聞いてみろよ、ケンに」
ヤムチャ「う〜ん……まぁ、聞くだけ聞いてみましょうかねぇ……怒られたら、やらなきゃいいんだし……明日までにやりたい事を纏めておけって言われたしなぁ……第二試合に戻る前提でやれ、なんて言われたし……」
サガット「……ケンもなかなかキツいなぁ。まぁ、発破をかけているんだろう。期待に応えてやれ」
-
ヤムチャ「まぁね……第二試合に戻ったら、リュウさんやサガットさん達とも出来なくなるんだし……また、ダルシムさんとタッグ組んで、ディージェイの野郎と戦わないと、いけませんからね……」
サガット「まぁ、ダルシムさんと組んでいる場合ではないな……ヤムチャ君は……」
ヤムチャ「……あっ」
サガット「ん、どうした……?」
ヤムチャ「そうだそうだ……閃いた……閃いたぞ……!」
サガット「……おっ、何か閃いたのか?」
ヤムチャ「とりあえず、明日ケンさんに相談してみます! コレ、いいポジション……見つけたんじゃねぇか……!」
サガット「まぁ、新しい発見はいい事だ……それで、何を思いついたんだ?」
ヤムチャ「まぁまぁ、それは明日明日……また明日話しますよ、ケンさんの許可が出ないと、どうせ出来ないんですし!」
サガット「ふ〜む……勿体振るなぁ……」
-
最近冴えてるし、大丈夫だとは思うけど、ヤムチャだから心配w
-
先輩を野郎呼ばわりしてるんだから誰か咎めるくらいしろよ…
ヤムチャに甘いのはいつもの事だが。
-
翌日ーー
ヤムチャ「ほらほら、バク宙っすよ、バク宙っす」クルッ
バルログ「……あら、予想以上に綺麗でした」
バイソン「……わかったから、もうドタバタするんじゃねぇ。やかましいよ」
ヤムチャ「はは、ちょっと、調子に乗りすぎましたかねぇ……?」
バイソン「試合中、そのテンションだったら、リュウやケンにぶっ飛ばされちまうぞ?」
ヤムチャ「あ〜、大丈夫っす! その辺はわかってます、その辺は!」
バルログ「サガット、これだったら、ムーンサルトプレスや、ミサイル技もヤムチャ君は使えるんじゃないですか……?」
サガット「フォール技は結構揃っているからなぁ……狼牙風風拳もあるし……ウルフバスターや、スパイン・ボムもある……」
バルログ「……ミサイル技が候補ですかね?」
プーアル「皆さ〜ん! ザンギエフさんから、今日の予定試合表、貰ってきましたよ〜!」
サガット「ふむ。プーアル君、いつもありがとう。では、早速見てみるか」
ヤムチャ「よっしゃ! 今日は第五試合から外されてるなんて、オチはありませんように……っと!」
-
本日の予定試合
第一試合(10分決着)
×コーディ ー ガイ◯
第二試合(10分決着)
◯ブランカ ー ディージェイ×
第三試合(10分決着)
×ローズ ー キャミィ◯
第四試合(15分決着)
◯ T.ホーク ー ガイル×
フェイロン ナッシュ
第五試合(20分決着)
ヤムチャ バイソン×
ケン ー サガット
◯リュウ ベガ
第六試合(40分決着)
×ヒューゴー ー ザンギエフ◯
-
メイン40分か、ザンギエフも大変だなぁ…
-
ヤムチャ「よ〜し! とりあえず、今日も第五試合だ……バルログさんは、今日はいないんですね。ちょっと、予想が外れたかな?」
バルログ「……昨日、いい勝ち方したと思ったんですが。まぁ、ケン君との再戦は持ち越しですかね?」
バイソン「リュウが、メインの時に、シングル組まれるんじゃねぇか? まぁ、今日は身体休めておけよ」
サガット「ホークとフェイロンがついにタッグチャンピオンか……防衛記録を何処まで伸ばせるか、だな……」
バルログ「……キャミィさんの試合は、10分ですか。いつもより、短いですが、結果を残してもらいたいですねぇ」
バイソン「まぁ、ヒューゴーさんがゲストで来てるからな……ある程度は削られるのも、仕方ねぇだろ」
バルログ「……というか、ゲストはエル・フォルテ選手じゃなかったんですね」
サガット「あれはさくらちゃんのでまかせじゃないのか……? まぁ、ヒューゴーさんにも、頑張ってもらいたいなぁ……」
ヤムチャ「このヒューゴーさんって人は、今まで見た事ないっすけど……前の豪鬼さんみたいに、他の団体の人なんですか?」
サガット「ヒューゴーさんは、団体に所属してはいない……まぁ、フリーの立場だ。こうやって、色々な団体にゲストとして呼ばれてやっている」
ヤムチャ「へ〜、そういうのもあるんですねぇ……どんな人なんですか……?」
-
サガット「デカい人だ。俺よりふた回りデカい。身長が240cmに……体重が200キロだったかな……?」
ヤムチャ「うわっ、でけぇっ……!」
プーアル「……大巨人って感じですねぇ? もう、立ってるだけで迫力がありそうです」
バイソン「実際『ジャイアントレスラー』なんて呼ばれてるよ……ただ、運がねぇっていうかなぁ……凄ぇ、苦労人なんだよ、ヒューゴーさんは……」
ヤムチャ「苦労人って……どういう事ですか……?」
バイソン「あぁ、それはだな……ヒューゴーさんは昔……」
バルログ「……バイソン、他人の話をそうやって、ベラベラと喋るのは、どうなんでしょう?」
バイソン「いいじゃねぇか、皆、知ってる事なんだからよぉ……ヤムチャ君だって、ちょっと調べりゃ、すぐにわかるだろ……」
バルログ「……まぁ、あれは有名でしたからねぇ」
ヤムチャ「えっ、なんですか……? もしかして、200キロの体重を相手にかけちゃって、再起不能の大怪我をさせちゃったとか……?」
サガット「そういう事ではない……まぁ、気は進まないが……突然、自分より上の位置でやれる人間がやって来たんだ……少し、調べればわかる事だろうし、教えてやるか……ただし、この話は自分で調べたって事にしておいてくれ……」
ヤムチャ「あっ、はい……わかりました……」
-
サガット「まぁ、ヒューゴーさんはとにかくデカい。さっきもプーアル君が言ったように、その場に立っているだけで迫力がある」
ヤムチャ「そりゃねぇ、240cmもあれば……俺だって、それだけで見てみたいっすよ」
サガット「だが、そのデカさがアダになってしまったんだ……それだけデカいんだったら、もっと凄い事をしろよ……見た目の割には、地味なファイトだな……そういった声が大半だった……」
ヤムチャ「……あらら。デカすぎるってのも、問題なんだなぁ」
サガット「最初は誰だって、上手くはいかないさ……基本的にお客さんは、そういった目でレスラーの成長を見てくれるが……ヒューゴーさんの場合は、もっと激しい事をしろよ……なんて意見が大半だった……」
ヤムチャ「う〜ん……まぁ、それだけデカいと期待しちゃう気持ちはわかりますけどねぇ……」
サガット「そこで、ヒューゴーさんの当時所属していた団体『H.W.A』はヒューゴーさんを、じっくり育てている暇はないと、判断して……なんとか、即戦力……エース候補にしようとしたんだ」
ヤムチャ「……いきなり、エース候補って、そんな事出来るんですか?」
サガット「当時、その団体に所属していた女子レスラー……『ポイズン』という女性をセコンドにつけたんだ」
ヤムチャ「……セコンドがついて、急激に変わるもんなんですか?」
サガット「あぁ、上手くいったんだよ、それが……」
-
サガット「セコンドでポイズンさんが大袈裟に手を叩きながら言うんだよ……『ヒューゴーがパイルドライバーをするよ。よく見ておきな!』なんてな……?」
ヤムチャ「ほうほう、お客さんを煽るんですね……」
サガット「ヒューゴーさんは、それに合わせて行動するんだ……あぁ、ここはパイルドライバー打つ場面なんだな……だったら、パイルドライバーを打とう……なんてな?」
ヤムチャ「いいですねぇ、それ! 俺もセコンド欲しいっすよ!」
サガット「そうやって、ヒューゴーさんに試合中に合法的に指示をする……それと同時にお客さんへのアピール……ポイズンさんという名セコンドが加わったことによって、ヒューゴーさんとポイズンさんのコンビの人気は、爆発的に上がっていった」
ヤムチャ「ほ〜う……人気が上がるってのは、羨ましい話ですねぇ……」
サガット「セコンドだって、試合の一員だ……ポイズンさんは、昨日の俺のようにレフェリーを妨害したり……バイソンのように、試合中乱入して、相手に不意打ちをしていたんだ……」
ヤムチャ(俺のセコンドに、さくらちゃん……そういう事って無理かなぁ……まぁ、無理だろうなぁ……)
サガット「……だが、そこである事件が起きる」
ヤムチャ「ん……? 事件……?」
-
サガット「ポイズンさんが乱入して……試合中、相手の股間を蹴り飛ばして、ヒューゴーさんに、チャンスを作る……それは、セコンドとしての当たり前の仕事だ」
ヤムチャ「そうですねぇ。ヒューゴーさんを勝たせるのが、役目ですもんねぇ」
サガット「そして、相手の股間を攻撃したポイズンさんは……相手の反撃を喰らい、ダウンしてしまう……名セコンドがダウンしている間のヒューゴーさんは、一時的に大きく戦力が落ちてしまう……これも、レスラーとしての当たり前の仕事だ」
ヤムチャ「まぁ、そうなりますね」
サガット「ポイズンさんは、あくまでプロレスの範囲内で殴られたんだ……そして相手も、プロレスの範囲内で殴ったんだ……だが、そこで一つの声があがった……」
ヤムチャ「……ん」
サガット「男が女を殴っていいのか……? それは女性への暴力の助長なんじゃないか……? ってね」
ヤムチャ「……はぁ?」
-
ファイナルファイトの実話じゃねーかwwww
-
サガット「実際、大半の方達はそんな事は気にしてなかった……勿論、ポイズンさんもな?」
ヤムチャ「……まぁ、わかってて殴られてますもんね」
サガット「だが、その声は日に日に大きくなっていった……お前達の団体は、女性への暴力助長を進めているのか……? なんて、団体への抗議へと、声は大きくなっていったんだ……」
ヤムチャ「え〜、でも……それは別にねぇ……?」
サガット「まさか、怪我しない程度のパンチです。これは女性への暴力助長ではありません……なんて言う訳にはいかんだろう……?」
ヤムチャ「……まぁ、それもそうですねぇ」
サガット「ただ、そこで団体の出した結論が最悪だったんだよ……」
ヤムチャ「最悪って……何を言ったんですよ……?」
サガット「ポイズンは、女性に見えますが、実はニューハーフです。だから、彼女を殴る蹴る事には、何の問題もありません……と、いう答えだった」
ヤムチャ「……はぁ!?」
-
サガット「皆、ヤムチャ君と同じ反応だったよ……だって、ポイズンさんはどこからどう見ても女性なんだ……それをニューハーフだなんて……いくら何でもやりすぎだ……」
バルログ「……あれで、H.W.Aの信用は、地に落ちちゃいましたよねぇ」
サガット「完全に火に油を注ぐ結果となってしまった……暴力助長だと声をあげていた人達は、余計騒ぎ立てる事になってしまったし……ポイズンさんのファンからも、怒りを買ってしまった……なんで、ポイズンさんをニューハーフにするんだよ……なんてな?」
ヤムチャ「う、うわぁ……それで、どうなったんですか……?」
サガット「結局、ポイズンさんを使い続ける事は、団体にとってデメリットしないと判断したんだろう……ポイズンはヒューゴーさんのセコンドから外れ……殆ど出場機会がなくなってしまったよ……」
ヤムチャ「うわぁ……でも、そこまでいっちゃったら、そうするしかないんですかねぇ……?」
サガット「そうなってくると、今度はヒューゴーさんにも被害は出てくる……ヒューゴーさんとポイズンさんの名コンビで売り出していたんだ……団体の都合でヒューゴーさんの片羽根はもがれてしまった……」
ヤムチャ「えぇ……って、事はやっぱり……」
サガット「あぁ、爆発的だった人気は急激に下がって……出場機会も、みるみる減っていったんだ……」
ヤムチャ「……なんか、俺の現状考えたら、笑えない話っすよ、それ」
サガット「そして、ヒューゴーさんとポイズンさんは、二人揃って退団……フリーの立場となったという訳だ……」
ヤムチャ「……その二人のコンビで出場機会をくれる団体を渡り歩いてるって事ですか?」
サガット「まぁ、そうだろうな……H.W.Aであの二人が組む試合は……もう組まれないだろうからな……」
-
サガット「突然、解散となってしまったチームだが……やっぱり、ファンもその事は知っているからな……期待してたりするんだよ……」
ヤムチャ「こう、二人揃っての……強くなっていく姿を見てみたいと……」
サガット「ヒューゴーさんとポイズンさんのコンビが見られるなら……どんな場所だろうが、応援するぜ! なんて、ファンもいるんだ。勿論、俺もその一人だ」
ヤムチャ「まぁ、そうですよねぇ……人気がなくなってクビになったってワケではないんですもんねぇ……」
サガット「ヒューゴーさんも……ポイズンさんも……その期待に応えたいんだろうな……だが、やはり毎回何処の団体でもゲストだからな……あまりいい役割はもらえてないよ……」
ヤムチャ「……今日の試合も負けですもんね」
サガット「試合を通じてドラマ作る……なんて、生易しいものではないよ……あの人達は人生そのものがドラマだ……」
ヤムチャ「それだったら、もうザンギエフさんとやってもらいましょうよ。ベルトを掛けた一戦で……そのヒューゴーさんとポイズンさんのコンビを見たがってるお客さんに、最高の試合を見せてあげましょうよ」
サガット「……そうだな。今日の試合、頑張ってもらいたいな」
-
>>533
格上な上に年上やししかたないと思うぞ
肝心のプロレスですらヤムチャが上やし
-
ーーー
ヒューゴー「……なぁ、ポイズン?」
ポイズン「……どうしたんだい?」
ヒューゴー「この、ストリートプロレス……女子部のチャンピオンが、離脱しているそうだ……」
ポイズン「……勿体ぶった言い方だねぇ? 言いたい事があるなら、はっきり言いな」
ヒューゴー「相変わらず、お前はキツいな……どうだ? この団体にしばらくお世話になるってのは……」
ポイズン「……フン、興味ないね」
ヒューゴー「お世話になっている団体なんだぞ……? そんな口の聞き方は……」
ポイズン「あたしと、あんたは二つで一つ……そうじゃないのかい……?」
ヒューゴー「……俺も、もう長くはないよ」
ポイズン「長くはないけど……やり残した事はあるだろう……?」
ヒューゴー「……」
ポイズン「あたしは、そんなに器用じゃないんだ……二つの事をいっぺんにやる……そんな事は無理だよ……それに、あたしが一人でやった所で、誰が喜ぶんだい……」
ヒューゴー「……すまないな。ポイズン」
ポイズン「あんたのせいじゃない、あの糞団体のせいだ……先ずは、あんたとあたしでチャンピオンになる……場所は何処だっていい……その後の人生はそれからだよ……」
ヒューゴー「……すまないな、ポイズン。もしもの時は、俺が責任を取るよ。一緒に運送屋でも始めよう」
ポイズン「……あんたみたいなデカ物に求愛されても、嬉しかないよ。結果を出しな。まだまだあたし達を求めているファンだっているんだから」
ヒューゴー「……すまない」
-
今日はここまで
-
乙っした
空気読めない外野の口出し
どこの世界もあるよなぁ
-
乙
ヤムチャの閃きは試合を見てのお楽しみかな
ちなみにベガさん負けすぎな気が…
-
乙!
なんだかしんみりするドラマが、またこの話を面白くする
続き楽しみだ
-
乙です!
ニューハーフwプロレスでも無理のある設定なんですねwww
今回は第6試合もしっかり読みたいなあ(チラッチラッ
-
乙です
しかしヒューゴーの体格見てて、ザンギ投げるの大変そうだなと思った
投げ技の時とか仕掛けられる側が舞空術使って仕掛ける側の負担を減らすとか
飛び技の耐空時間を少しだけ伸ばすとかって出来ないかな
さすがに気弾とか空中サーカスはあれだろうけど
-
乙!
こりゃまたドラマチックな新キャラが出てきたねぇ!
本編にどう絡んでくるのか楽しみ!
-
>>546
格上だとヤムチャが(勝手に)思う分には構わないけど
先輩に形の上でも敬意を払わせないってのは全員揃って社会人としてアウトだろ。
ディージェイだからほっといてもいいやって思ってるなら、むしろそっちの方が
サガット達のどこが人がいいんだよって話だし。
そもそも2回戦に落とされて試合内容が気に入らないから、一度辞めようとした前科持ちだぞ。
ほっといたらザンギエフにすら暴言はきかねないと周りが注意してそうなもんだが。
-
>>555
同僚に愚痴るときはハゲ上司クソソソ食らえぐらい
言ってても本人には言わんやろw
抑えきれんほどディージェイが酷かったんやね
-
相手が超人ヤムチャだったから良かったけど、他の奴が相手だったとしたらマジ殴りでKOしてた上に下手したら怪我までさせてたからな
軽く扱われてしまうのもしょうがない
-
つーか先輩云々で粘着してる人は自分の境遇と重ねちゃってるとしか思えない…
-
>>555
プロレス団体と一般企業を一緒にしていいか分からんが、
何回戦の選手かってのを役職に変換するとそんなに違和感ないんだが。
サガット等は5回戦要員として呼んだってことで特に言わないのかなと。
入ったばかりだからって課長に対して敬語つかえとは言わんだろうし。
-
>>555
プロレス団体と一般企業を一緒にしていいか分からんが、
何回戦の選手かってのを役職に変換するとそんなに違和感ないんだが。
サガット等は5回戦要員として呼んだってことで特に言わないのかなと。
入ったばかりだからって課長に対して敬語つかえとは言わんだろうし。
-
>>560
連投すまん
-
>>555
本人に向かって「テメーこの野郎」とか言ってたらアウトだけど、気を許した先輩方に愚痴を吐く時ぐらいは言葉汚く言うのもありだろ。
-
>>559
その考え方ってさ、ヤムチャじゃなくてサガットが嫌な奴の考え方なんだよ。
ド素人でもヤムチャの方が偉いんだから、ディージェイの気持ちなんて考えなくていい、っていう事でしょ。
少なくともディージェイにだってヤムチャよりはできるというプライドはある訳で。
別にヤムチャが偉かろうが偉くなかろうがそれはいいけど、それを止めないサガット達って本当にいい人なの?っていう。
>>556 >>562
愚痴ではあるけど、話の流れでディージェイ自体はそんなに重要な要素じゃないんだよね。
あくまで愚痴の主題は2回戦に落ちるってことなので。
それでもディージェイは不遜な言い方しかしない、もうそれが癖づいてるってことでしょ。
>>558
体育会系モノで口のきき方って言うのは重要な要素の一つでしょ。
むしろ酒の席云々言う人の方が俺よりよっぽど重ねてそうw
そんなに酒の席で悪口ばっか言ってるのか、と思うよ。
-
ディージェイに失礼、ありえないって感じる
のは555の感性だからそう書き込むのもまあ
解るけど、ヤムチャがディージェイのこと
バカにしても仕方ない自然である、と大半の
読者は思ってるわけさ。
リアリティーが無いとか嫌ならそっ閉じで
お願いいたします。
このSS大好きだから1のモチベが下がって
エタったら嫌なんよ。
-
言葉遣いは、ヤムチャが明らかに悪い。
ディージェイを悪者扱いしてフルボッコにするなら「いいぞもっとやれ」になるけど、
これから信頼関係を築こうって、ヤムチャが明言した相手だぜ。
何より>>40で、一度ダンがヤムチャに注意している。
なのに直していない時点で、ヤムチャに問題アリだろう。
ヤムチャ「皆さんやディージェイと信頼関係を築きます!」
ダン「信頼関係築くなら、まずは言葉使いからじゃないのか」
ヤムチャ「ディージェイの野郎(陰口)」 ←それから何があった訳でも無いのに愚痴る
って流れだから、お前本当に信頼関係築く気あるの?ってなる。
これで仕方が無いなんて言ってる内は、ヤムチャの方からディージェイとの信頼関係築くなんて一生無理。
俺としては、何でも完璧にこなすより、
こういった欠点ありきのヤムチャの方が人間臭くて好きだけどね。
プロレス方面では学習能力が高過ぎるし、
業界慣れしてないヤムチャの個性として上手く表せてると思う。
-
サガット達にとってはヤムチャもディージェイも同じ一年生の同期って認識だと思ってた
むしろ俺はリュウケンコンビの方がザンギへの態度が目についたな
-
言葉遣いなら、ダルシムやブランカへの言葉遣いの方がほぼ初対面と先輩っていうこともあって気になってたけどね。
どのキャラへとかの愛着とかじゃなくて
でも、それって議論するレベルのことじゃないかと‥。みんなで楽しく読もうぜ。
-
悪態をつきながら仲良くなるって感覚が分からないと気になるのかもね。ソリが合う合わないと、信頼云々は別問題で、同居できないもんでもない。
クソ上司と罵りながらも有能さは認めているから信頼は厚いなんて良くあることだ。逆に丁寧に接しているけど見下しているなんて事も多々ある。
ヤムチャの発言にしても、初めは事情が解らず本気で嫌っていたから注意された。
でも現状は事情を知って、口汚いけど悪意はないのでスルーされているんだろ。
-
なんだかんだ、ストリートプロレスに引き込まれてんな。
サイドスープレックスとか、古典的な技が出てくるのはオールドファンのおっさんには嬉しい。
-
結構長くなったから一行で言うと
ヤムチャとスレ住人の反応が同じっておかしいだろうって事。
>>564
メタ視点でディージェイがバカにされて当然である事と、
ヤムチャがディージェイをバカにして当然である事がイコールであると思う事がおかしいのよ。
ディージェイとのタッグ戦は意思疎通ができていないお互いが悪い、という落としどころで終わった。
そして問題とされている、ディージェイがヤムチャに本気で仕掛けてきた事。
これ、初戦でヤムチャもバイソンにやって、少なくともさくらにシュートしかけた、って怒られるレベルでやらかしてるんだよ。
だから、普通ならあの試合はヤムチャもディージェイも、ブランカもダルシムも悪かった。
俺(ヤムチャ)も昔同じ事やったし仕方ないかな、位の落としどころならわかる。
なのに話の中ではヤムチャはいつまでもディージェイの野郎、と悪しざまに思っている訳で。
怒るってことは、相手もできて当然だと思ってるって事でしょ。
つまり先輩か、低く見積もっても同格程度の相手だと思って、甘えている訳で。
都合のいい時は先輩扱いして、悪いときはしない。
自分がやって怒られたことは許されたからいい。相手がやったらずっと許さん。
これをヤムチャはずっと考えてることになる訳だが。それがおかしいのよ。
>>565
うん、ヤムチャが完璧超人になれとは言わんし、アホの方が矯正する事で話の中で活かせるだろう。
だから最初から誰か咎めろって言ってる訳で。
>>568
そんな描写ないし、馬鹿にされてもしょうがないってレスが散見する中で
罵ってるけど信頼してる、って解釈する方が無理があると思うけど。
-
>>570
ちゃんと読んでるかい?
「馬鹿にする」云々はお前さんが言い出したことで、他の人はそれを受けて「まぁ馬鹿にされても仕方ないね」って返してるんだよ?
基本的に作中描写で「ヤムチャがディージェイを馬鹿にしている、下に見ている」と書かれているとは読み取っていないんだよ、皆。
まぁ少し頭冷やそうや。
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IDでない板でお前さんって言われても、エスパーか何か、としか…。
いつ俺が言い出したの?
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>>572
>>533とか>>555とかはお前さんじゃないのか、そいつは済まない。
まぁ、言いたいのは本編とは関係ないコメに対して反応しているだけだよって事さ。
ちゃんと本編読んでいればヤムチャはお調子者で失言もあるけど、自分を棚に上げているわけでもなく、
先輩を軽んじているわけでもないと分かるから口調云々位は気にならないよって事だね。
感性の違いもあるから色々と気になることもあるだろうが、変に熱くならずに物語を楽しもうや。
-
説明受けてないド素人が初戦でやらかした大ミスを先輩がやったから先輩を先輩としてたてて
ってもうどういう主張なのかわかんねえなこれ
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>>573
それは俺だけど、口のきき方が先輩に対するものじゃない、
それを咎めないサガット達が問題だろってレスだったんだと
>>570で誰か咎めろって言った、とまで説明したし、
>>555でもヤムチャでなく、サガット達の方にディージェイだから放っておいても問題ないっていうなら、って言ってるのに。
>>574
だから、先輩がミスやった、って怒ってるんなら先輩として立てとけ、、
そもそも相手をバカにするんならミスされて怒るなよ、って事よ。
ダブルスタンダードとるなって事。
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伸びてるから更新かと思ったのに……
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言葉足らんかったが、議論したいんじゃなく、ほかの考え方もあるから俺らがいっても仕方ないって言いたかったんだ。
そもそも言葉遣いが正しいかじゃなく、それでなにを表現したいかだと思う。特に会話のみだし、話の流れで仕方ない部分もあるんじゃないかな。リュウがザンギエフに切れたとこもああだからこそいらだちの強さがでるだろうし。逆にディージェイ戦の後文句ばっかのヤムチャにはブランカが窘めてる部分もあった。間違えた発言はほかのキャラが止めるし、止めてないとこは別の意図があるようになってると思う。
ダンが作中で言ってたプロレスの反則に近い気がする。観客もリュウが拳使っても反則だって言わないだろうし、俺らも筆者の意図を考えようぜって話。
女性への暴力とか問題にしてヒューゴーたちがいなくなったみたいに、変に突っ込んで筆者が書くのイヤになっても誰も得しないだろと
長文すまんm(_ _)m
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愛されてんなあ
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さすがに熱くなりすぎだろ
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>>577が俺の代わりに上手く纏めてくれたかな? ありがとう
やっぱり、キャラの心情ってのを俺が「このキャラはこういう風に考えてますよ」なんて言っちゃうのは違うと思うし
俺としては、一枚岩の団体をあまり書きたくないのよ。やっぱり何処かでトラブルの火種を持っている団体の話が書きたい
まぁ、この世界は悟空の馴れ馴れしさみたいなものでも、結構立ち回れる所があるし、あまり社会人として……みたいな事をがっつり書く気はないかな?
キャラの心情を俺が話すってのは、最後の手段にしておくよ
ほんじゃ、ボチボチやっていきます
-
ーーー
ケン「……でもよぉ? 俺は、ヒューゴーさんに同情してる暇なんて、あるのかって思うぜ?」
サガット「おっ、ケンじゃないか」
ヤムチャ「あっ、ケンさん、おはようございます!」
ケン「フリーの選手の格を上げてる場合かっての、こっちはリュウの格を上げる方が先だろ……そりゃ、ヒューゴーさんも可哀想だとは、俺も思うよ? でもなぁ……」
サガット「まぁまぁ、一試合ぐらい、いいじゃないか……それに、今日のリュウはベガ様に勝てるんだから……文句はないだろ……?」
ケン「……負け役はバイソンじゃねぇか。大丈夫なのかよ」
サガット「まぁ、そこを何とかするのが、俺達の役目だ……それで、リュウはまた来てないのか……?」
ケン「なんか、昨日から考え込んじまってんだよ……ったく、らしくねぇなぁ……アイツ、どうしちまったんだよ……」
サガット「……まぁ、ケンだけでも来てくれたから、よしとするか。いつもの事だしな」
ケン「最近、俺打ち合わせには参加してるのに、お前毎回文句言ってねぇか、サガット?」
サガット「だから、参加するのは当然の事だと、いつも言ってるだろう。その調子で毎回参加してくれ」
-
ケン「……で、ヤムチャ、お前、何か考えてきたのか? 今日の試合はどうしたいんだ?」
ヤムチャ「あ〜、え〜っと、ですね……昨日、考えた事と今日の試合内容照らし合わせてみたんですけどね……?」
ケン「おう、ちゃんと考えてきたのか……聞かせてみな……?」
ヤムチャ「今日の試合って……総合力では、シャドルーの方が強いじゃないですか……?」
ケン「……ほう」
ヤムチャ「リュウさんとベガさんだったら、ベガさんの方が強いし……ケンさんとサガットさんなら、サガットさん……それに、俺とバイソンさんじゃバイソンさんです」
ケン「……まぁ、そうだな」
ヤムチャ「だからこれ、まともに戦っても勝てないと思うんですよ。シャドルーの中で一番弱い、バイソンさんを、どうやって集中的に攻撃するか……って、内容にした方がいいですよね? ここまでは、合ってます?」
バイソン「ガハハ、切り込み隊長の辛い所だな! まぁ、そういう展開にした方がいいかな」
ケン「まぁ、間違ってねぇよ。それで……お前が、先ずバイソンといい勝負をするのか?」
ヤムチャ「いや、そこはもう負けようと思います。最初の緩やかな攻防で、ボコボコにされて、足を引っ張りたいと思います」
-
ケン「……なんだ、お前、負けんのか?」
ヤムチャ「やっぱり、バイソンさんを狙うのは、リュウさんとケンさんの方がいいと思うんですよね……? 俺より、強いですし……」
ケン「まぁ、構わねぇけどよぉ……それで、お前はまたリュウの囮か?」
ヤムチャ「それも、出来るならしたいですけど……これ、もしもですよ……? 俺の体力全部使ったとしても、それでサガットさんの体力を半分ぐらい削る事が出来たら……これって、俺、いい働きしてると思いませんか? 三番弟子の役割の中では」
サガット「ほ〜う……ターゲットは俺か……」
ケン「サガットの体力を半分か……まぁ、妥当な線かな……? でも、大丈夫なのか、最初にバイソンに負けるなら、お前だってダメージは喰らってるだろう……万全の状態で、サガット相手ってわけにはいかねぇんだぞ?」
ヤムチャ「だからね……ここで、ケンさんの力を借りたいんですよ……?」
ケン「……ん、俺?」
-
来たか!
-
ヤムチャ「何か、サガットさんにも大ダメージ与えれるような合体攻撃したいです。こう、タイミングを合わせてドカンと……」
ケン「……新しい合体攻撃ね」
ヤムチャ「ほら、それだったら俺の力+ケンさんの力で、多少は何とかなりませんかね……?」
ケン「……それが、お前の出した結論か?」
ヤムチャ「やっぱり、第二試合でダルシムさんと、そういう事するより……俺だって、ここでリュウさんやケンさんと、そういう事してみたいっすよ」
サガット「昨日の閃きとは、そういう事だったのか……確かに、ケンの許可が出ないと、これは出来んな……」
ヤムチャ「弱い三番弟子のね……力になってくれても、いいじゃないですか……ケンさん、ちょっとでいいから、力を貸してもらえませんかねぇ……?」
ケン「……そんな事、言ったって、お前技少ねぇもん。俺にどうしろってんだよ」
ヤムチャ「お願いしますよ、ケンさん……同じ、空手軍団でやってる仲じゃないっすか……」
-
バルログ「……いいじゃないですか、ケン君? こうやって、ヤムチャ君が頼んでいるんですから」
バイソン「そうだよ、サガット相手にお前だって勝てねぇんだから……ウインウインの関係じゃねぇか……」
ケン「バーカ、そうじゃねぇよ! 問題なのは、こいつの技の少なさだっての! 何打つんだ、何打てばいいんだよ。あのなぁ、ヤムチャ……?」
ヤムチャ「あっ、はい……」
ケン「そういう事は昨日のうちに言いやがれ、馬鹿野郎! なんで、本番直前にそんな事、言い出すんだよ、馬鹿野郎!」
サガット「……何か、新技でも覚えてもらうか。ヤムチャ君に」
ケン「あまり、時間掛けれねぇぞ……? 合体攻撃打つなら打つで……打ち合わせもがっつり必要だろ……?」
ヤムチャ「おっ、って事は……合体技してもらえるんですか、ケンさん……!?」
ケン「お前が物覚え悪かったら、しねぇよ! だから、今から死ぬ気で覚えやがれ!」
ヤムチャ「うっす! ありがとございます、ケンさん!」
-
ケン「まぁ、サガット相手だったら、流石に投げ技は怖ぇな……流石にブレーンバスター一緒にやるのは怖いよ……」
サガット「それは、受ける俺も怖いよ……まぁ、打撃技だな……」
ケン「打撃技か……だったら、トラースキックでいいんじゃねぇか……?」
サガット「いや、丁度ヤムチャ君に新しい技を教えようとしていた所なんだ……」
ケン「……何の技だ?」
サガット「ミサイルキックだ……第五試合でやるなら、使えてもいい技だろう。俺達はヤムチャ君に、それを教える……悪いが、ケン……お前は、それをどういう風に応用すればいいか、考えてくれないか……?」
ケン「……一番、面倒臭い作業は俺かよ。ちくしょう、ヤムチャの面倒見るのも、楽じゃねぇな」
サガット「そう言うな。お前の為にもなる……お前だって、俺を倒したいんだろう……ケン……?」
ケン「ちくしょう……おい、30分で終わらせろよ……? 打ち合わせの時間だって、あるんだからよぉ……?」
-
サガット「さぁ、ではヤムチャ君……タイムリミットは30分だ……それ以内に、技を覚えれなかったら、この話はなしだ……」
ヤムチャ「30分……いや、やってやりますよ……! 今回は、得意の打撃技っす!」
サガット「今回、ヤムチャ君に教える技は『ミサイルキック』だ……まぁ、バク宙が出来るなぐらいだからな……なんとかなるとは思うんだが……」
ヤムチャ「ミサイルキック……それは、どんな技なんですか……?」
サガット「ほら、試合中、コーナーポストに昇って……そこから、ジャンプしながら、相手に攻撃を食らわせる技があっただろう……? あの手の技は、大抵ミサイル技と呼ぶ」
ヤムチャ「あ〜、リュウさんの身体をグルグル回転しながらの回し蹴り……とかありましたねぇ……」
サガット「あれは、リュウの竜巻旋風脚とミサイル技を組み合わせたから、ミサイル竜巻旋風脚……という、ワケだ……」
ヤムチャ「……って事は、俺はそこからキックをすればいいんですね?」
サガット「あぁ、コーナーポストからのドロップキックだ……不安定な足場から、飛ばなくてはいけないからな……気をつけてくれよ……? そして、勿論、綺麗に見せなければいけない……ただ、飛んで蹴りをするだけじゃ、ダメだ」
ヤムチャ「あそこから飛んで……綺麗な蹴りを見せればいいんですね……あっ、これねぇ……俺、結構自信ありますよ……?」マジマジ
サガット「おいおい、自信過剰は怪我の元だぞ……? 甘く見るんじゃない、ヤムチャ君……」
-
ヤムチャ「それじゃあ……とりあえず、昇ってみまぁ〜す……」
バルログ「……やめて下さいよ。足滑らして怪我とか。無理なら無理でいいんですからね?」
サガット「ほら……実際、昇ってみると結構、高いだろ……? あまり無茶はするなよ……とりあえず、受け身だけは失敗しないでくれ……」
ヤムチャ「いや、この程度の高さなら、大丈夫ですよ……いけますいけます!」
バイソン「なんとかと煙は高い所が好きって言うからなぁ……ヤムチャ君もバカなのかな……?」
プーアル「……あっ、この技に関しては、ヤムチャ様は大丈夫だと思いますよ? 皆さん、心配しないで下さい。マネージャーの僕が保証します」
サガット「……ん?」
バルログ「……どうしてですか?」
バイソン「やっぱり、ヤムチャ君はバカなのか!?」
プーアル「あっ、え〜っとですねぇ……そうです、ヤムチャ様はバカなのです! 毎日毎日、高い所から飛び降りるのが、ヤムチャ様の日課です!」
バイソン「……なんだ、そりゃ」
ヤムチャ(まぁ、俺は武空術使えるからな……この程度の高さなら、楽勝だろう……昔は、崖の上から飛び降りてたりしてたしな……恐怖なんて感じねぇよ……問題は、蹴りを綺麗に見せれるか、だな……)
プーアル(……も〜う、ヤムチャ様ったら、調子に乗っちゃって。とりあえず、武空術の事は、皆さんには黙っておきましょうかねぇ)
-
ヤムチャ「じゃあ、ここから跳んで……綺麗なドロップキックを見せればいいんですよねぇ……?」
サガット「……受け身だけは、失敗するなよ?」
ヤムチャ「大丈夫っす! 延髄斬りの時と、同じ要領ですよね?」
バルログ「……なんで、あんなに自信持ってるんでしょう? とりあえず、バイソン行ってあげなさい」
バイソン「……無茶するんじゃねぇぞ、ヤムチャ君。どうする、距離はこのくらいでいいか? それとも、もっと近づいた方がいいか?」
ヤムチャ「う〜ん……まぁ、その辺で大丈夫っす……じゃあ、飛びますよ〜?」
サガット「よし、じゃあ始めろっ!」
ヤムチャ(威力じゃねぇんだ……どれだけ綺麗に見せれるかが、ポイントだ……それと、自分の身体に負担を掛けない落ち方……それだけ、わかってりゃ充分だろ……!)
バイソン「よっしゃ、じゃあ、来いや、ヤムチャ君っ! 怪我だけはするんじゃねぇぞっ!?」
ヤムチャ「うっす! じゃあ、いきますっ! うおおぉぉっ!」ピョンッ
-
相変わらずプーアルがいい仕事するな
-
ヤムチャ「……おらああぁぁっ!」ドスッ
バイソン「……うおおおおぉぉっ!」バターンッ
ヤムチャ「……んでもって、受け身っ!」バシッ
サガット「……おぉ」
バルログ「あっ、いい感じじゃないですか?」
ヤムチャ「こんな感じで、どうですかね……? 自分では、結構、綺麗な蹴り打てたんじゃないかと思うんですけど……」
サガット「……どうやら、自信は本物だったようだな。フォームも良かったし、受け身も完璧だった」
バルログ「この技、まだまだアレンジ出来そうですね……ヤムチャ君のポテンシャルだったら……」
バイソン「……あだだだ、一発成功かよ。ヤムチャ君、マジで高い所から飛び降りるのが日課なのか?」
ヤムチャ「いや〜、まぁ、日課ってワケではないですけど……若い頃は、結構辺鄙な場所に住んでましたし……昔は日課みたいなもんでしたよ」
バイソン「……どんな所に、住んでたんだ、ヤムチャ君は?」
ヤムチャ「う〜ん……まぁ、砂漠とか、山籠りとかしてましたねぇ……ほら、そこでバランス感覚は鍛えられたんじゃないですかね? あぁいう所って、不安定な足場ばかりですから」
バイソン「はぁ、やっぱり天下一武道会で活躍出来るようなヤツは、発想からして違うんだな! でも、そこまでしてもベスト8だろ……? やっぱり、上には上がいるんだなぁ……そういうヤツは何してるんだろうな?」
ヤムチャ「……バイソンさん、その話はやめましょう。その話は。俺は過去に縛られない男っす」
-
ヤムチャが一回戦負けした相手のほとんどはその大会の優勝者なんだけどな
-
サガット「まぁ、思ってた以上に早くマスター出来たんじゃないかな? 後は、ケンが、上手い具合にこれを生かす連携を考えてくれれば……」
ケン「うるせぇ、馬鹿野郎っ! 人が必死に考えてるってのに、そっちでトントン拍子で話進めてるんじゃねぇよ!」イライラ
サガット「お、おぉ……すまないな、ケン……」
ケン「喉元まで、出かかってるんだ……喉元まで、出かかってる……後、5分だ……5分だけ寄越せ……!」
サガット「……よし、五分だな。期待してるぞ」
ケン「それまでに、そのミサイルキックのフォーム、ガッツリ固めておけ! 今日はぶっつけ本番なんだ、スタミナが多い時でも……少ない時でも……100回やって100回同じフォームで打てるようにしろよ、ヤムチャっ!」
ヤムチャ「うっす、わかりました! ケンさん、5分で完璧にものにしてやりますよ!」
ケン「その意気だ! よ〜し……え〜っと……だから、先ずはサガットをコーナーに振るだろ……で、それからそれから……」
ヤムチャ「よっしゃ、じゃあバイソンさん、もう一丁、お願いします!」
バルログ「いや、バイソンは試合もありますからね……今日は試合のない、私がお付き合いしましょう……しっかり、フォームを固めて下さいよ、ヤムチャ君?」
バイソン「ガハハ! バイソンちゃんは、横から小煩い姑さんのように口出ししてやるよ!」
ヤムチャ「うっす!」
サガット(空手軍団とシャドルーが一つになる……いいじゃないか……リュウがこの場にいれば、もっといいんだがな……)
-
なんだかんだでヤムチャは男前!
-
ヤムチャ「……うるああぁぁっ!」ドスッ
バルログ「……うぐっ!」バターンッ
ヤムチャ「……んでもって、受け身!」バシッ
バイソン「……まぁ、今は安定したフォームで打ててるけど、20分走り回って体力を使った後、同じフォームで打てるかといったら、心配ザマス」
ヤムチャ「確かに、そこも、ポイントですよね……ところで、そのキャラは何ですか? バイソンさん……」
バイソン「……口煩い姑さんじゃねぇかよ?」
ケン「よ〜しっ、流石、ケンさん、 五分で閃いたぜ! 五分きっかりだろ!」
サガット「……いや、43秒、オーバーだな」
ケン「……おめぇも、口煩い姑さんか? サガットよ?」
サガット「ハハハ、冗談だ……では、打ち合わせを始めるとするか……思ってたより全然早かったな。もっと早めにミサイルキックを教えておいてもよかったよ……」
ケン「よ〜し、じゃあ、全員集合! 連携部分も含めて……細かい打ち合わせをしていくぞ!」
バイソン「よっしゃ、今日の試合……頑張っていきましょう!」
ヤムチャ「えぇ、やってやりましょう!」
バルログ「……私も応援してますよ」
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今日はここまで
-
おつ!
-
乙!
ケンがどんなこと閃いたか楽しみ
-
おつ〜
舞空術なんてなくてもヤムチャの戦闘力ならミサイル技くらい楽勝だろうなぁ
チャパ王の八手拳みたいな技はこのSSだとギリギリアウトかな?
-
乙!
武空術のくだりはニヤニヤしてしまったわ
この試合でハンドスプリングとミサイルキックに期待!
あと、本編には関係ないが、ここで下げる必要はあるのか??
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そもそもヤムチャの耐久力考えたらフォームの綺麗さ派手さとあとは相手にかかる負荷だけ考えてりゃいい気もする、本人はまず怪我せんだろうし
まあ客目線でそれが当たり前になったらほかのレスラーにもソレを求められるかもしれないという大きな問題があるから結局は常識の範囲内でやらにゃならんが
-
乙
派手にやって欲しいね
願わくは今後も第五試合で…
-
昇竜拳かな?と思ったけどフラグ回収だったね
トリプル昇竜拳とかベガでも倒せそうとか妄想しちゃったぜ
-
乙っした
DBワールドの化け物っぷりを上手く活かし初めて先が楽しみ
てかプーアルさんが浮いてるのはみんなスルーなんかね
あと、昨日はすまぬ
なんとなく絡んだのが大事になってたようだ
今見てビックリしたわ
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乙かれさま!
ヤムチャの身体能力考えたら動きは速いが攻撃が軽いキャラで行くのが
一番立ち位置的に無理なく(負け役としても)活躍できる様な気がするけど
安易な方向には行かないみたいなんだよね
ともかく先が楽しみ
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乙です!
ヤムチャは頑張って成長してて一安心だけどリュウさんが心配になってきたよ
二人のフォローしてるケンさんが居てくれて良かった
-
ポストからの天空ペケ字拳ならいけるかもな
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今日のアメトーク、ストツー芸人らしいぞ
このスレの影響でヤムチャいないのが変に感じてくるwww
-
ダブルインパクト式のミサイルキックか、ケンのパワーボムにミサイルキックっていうのを妄想した!
個人的にミサイルキックはドラゴンゲートの吉野選手式のスローに見えて、当たった瞬間に吹っ飛ぶようなスタイルが好きです!!
-
ーーー
プーアル「お〜、凄いっ! やっぱり大きい人が投げると、迫力が違いますね! ホークさんが、ガイルさんを投げましたよ!」
ヤムチャ「って、事はヒューゴーさんだったら、もっとド派手に見えるのかな……? まぁ、これで3カウント……そろそろ俺達の出番だ……」
ケン「……あ〜、そうだそうだ。ヤムチャ、一つ言っておくぞ? 合体攻撃の件なんだけどよぉ?」
ヤムチャ「どうしたんですか、ケンさん? 大丈夫っす、今回はトチったりしませんよ」
ケン「いや、そうじゃなくて……あの、合体攻撃……考えたのは、俺だよな……? お前は、ただ技を覚えただけだよな……?」
ヤムチャ「えっ……? あっ、はい……そうですね……」
ケン「って事はだ……あの技は、俺のもんだ……この先、俺がどう使おうと、文句はないよな……?」
ヤムチャ「……でも、アレ一人じゃ出来ませんよ?」
ケン「だからよ……? 俺が、お前以外の誰かと使ったとしても、文句は言うんじゃねぇぞ?」
ヤムチャ「えっ、それって、どういう……」
ケン「……俺にも、立場ってもんがあるんだ。おっと、リュウが来たみてぇだな。もう、無駄口は叩くんじゃねぇぞ?」
ヤムチャ「あっ、はい……」
-
試合直前ってことは、書かれてないけど何度か合体攻撃練習した後なのね
-
リュウ「……遅くなったな」
ケン「おい、リュウ……? また、トレーニングかよ……いい加減にしておけよ……」
リュウ「……いや、今日は少し、考えたい事があっただけだ」
ケン「……はぁ?」
リュウ「……ところで、今日の試合内容は?」
ケン「まぁ、ベガに上手くやられつつ……バイソンを狙っていく、って感じだな……今日は、サガット相手じゃなくて、ベガにしてくれ……」
リュウ「……また、ベガの引き立て役か」
ケン「まぁまぁ、そう言うなよ……それと、サガットの件なんだけど……アイツはなんとか、俺が上手く処理をするから……」
リュウ「……サガット相手に、何かプランはあるのか?」
ケン「最近、温めてた合体攻撃があるんだけどよぉ……? そいつを、テストがてら、ヤムチャと二人でサガットに仕掛けてみる……後は、場内の反応次第だな……」
リュウ「……ヤムチャと?」
ケン「あぁ、基本的には、今日のコイツはやられまくりだ……まぁ、使えるもんは使っておこうと、思ってね……コイツの動きが、お前の動きになるな……使えるかどうかは、見て判断してくれ……」
ヤムチャ(なる程……立場って、こういう事だったのね……こりゃ、俺は迂闊な事は言わねぇ方がいいかもなぁ……)
ケン「最終判断はお前に任せるよ、リュウ……見て、ダメそうだったのなら……こっちも、また別のを考えてみるよ」
-
リュウ「……おい、ヤムチャ?」
ヤムチャ「あっ、はいっ……!」
リュウ「大丈夫なのか? 結構、重要な役割だぞ?」
ヤムチャ「う、うっす……! 頑張ります……!」
リュウ「……まぁ、しっかりやってくれ。お前に足を引っ張られては、こっちが困る」
ケン「おっ、なんだなんだ……? 今日はコイツに寛容じゃねぇか、本当にどうしちまったんだ、お前?」
リュウ「まぁ、俺も若い頃は、師匠にある程度は、好きにさせてもらってたし……役割の中でやる分には、文句は言わねぇよ……コイツ、それ以外は本当に活躍しないんだよな?」
ヤムチャ「大丈夫っす! バイソンさんに、ボッコボッコにされます!」
リュウ「もう、ザンギエフの野郎も完全にここでやらせる気なんじゃねぇか……二試合、連続だろ? だったら、もう文句垂れても無駄だよ……昨日、今日と、それを考えてたワケだよ……」
ケン「……なぁ? 現場監督の権限使いすぎなんだよ、ザンギエフは」
リュウ「……だったら、俺もこいつを利用していかねぇと、いけねぇよな」
-
リュウ「とにかく、お前が失敗したら……こっちの立場が危うくなる……そこだけは注意しろ……」
ケン「そうだぞ〜? ミスしたら、リングの上だけじゃなくて、ここでもボッコボッコだぞ〜?」
ヤムチャ「しっかり、やります! 俺、頑張ります!」
リュウ「……よし、じゃあ、そろそろ入場だ。行こうか」
ケン「よし、じゃあ、行くぞ!」
ヤムチャ「うっす!」
プーアル「リュウさん、ケンさん、ヤムチャ様! 頑張って下さいね!」
リュウ(師匠は、俺の立場でも、あっさり受け入れるもんなのかねぇ……あの時の俺とコイツでは、経験が違いすぎるだろ……ただ、違いはそこだ……何か課題を探していかないと……)
-
さあ楽しみだ!
-
ーーー
ダン「さぁ、試合はいよいよ第五試合……空手軍団対シャドルー軍団……因縁のスペシャルマッチでございますっ!」
ワー、ワーワー!
ダン「女性の皆様、お待たせしましたっ! 我らがヒーロー、空手軍団っ……!」
キャー、キャーキャー
ダン「リュウ選手! ケン選手! ヤムチャ選手の入場ですっ!」
キャー、キャーキャー
リュウ「よし、行くぞっ! 今日こそは、必ず勝とう、シャドルーに!」
ケン「あぁ、今日はヤツらの大将が出てくるんだ……絶対に、負けられねぇ!」
ヤムチャ「よしっ、俺も今日こそは役に立ってみせますよ!」
ワー、ワーワー
-
実況「さぁ、空手軍団の入場であります! 三人揃っての入場! 今日こそはシャドルーを壊滅させる事が出来るのかぁ!?」
リュウ「さぁ、ベガっ……待っていろよっ……! 今日こそは必ず勝つ!」
実況「さぁ、先ずは一番弟子のリュウ、空手軍団のナンバーワン! シャドルー壊滅にはお前の力が必要だ! その力を見せてくれ!」
ケン「よしよし、行くぞっ! 今日がシャドルーの命日だ……やってやるぜっ!」
実況「次に二番弟子のケン! 先日の試合では、バルログ相手に驚異的な粘りを見せてくれました! 今日もその、粘りを見せて頑張ってくれ!」
ヤムチャ「よっしゃ、俺も行くぜっ!」
実況「最後に三番弟子のヤムチャ! 先日の試合では、バイソン相手に何もできないという、悔しい結果でした。だが、空手軍団は負けたまま終わるような男達ではないっ!」
ヤムチャ(自分に許された行動の中で全力を出す……リュウさんとケンさんの力になる……! そうすれば、きっと結果はついてくるだろう……!)
実況「さぁ、ヤムチャ! 今日はその悔しさをバネに一矢報いる事が出来るのかっ!?」
ヤムチャ(まだまだ、道のりは長そうだけどよぉ……日に日に、新しい事が出来るようになってるって、自覚はあるぜ……!)
実況「さぁ、空手軍団、その力を見せろっ! 三人揃って……今、リングイ〜ンっ!」
ワー、ワーワー
-
ダンさんも可愛がってくれてるなあ(感涙
-
ダン「続きましては……プロレス界から世界征服を狙う……シャドルー軍団……」
ダン「ベガ選手! サガット選手! バイソン選手の入場ですっ!」
ベガ「……フッ」
サガット「……」
バイソン「オラオラ、今日はベガ様がいるんだ! 空手軍団、覚悟しておきな!」
ブー、ブーブー
実況「さぁ、そして場内がブーイングに包まれます! シャドルー軍団の入場だ! 今日はベガの姿がそこにはある! さぁさぁ、シャドルー軍団、本日はベガが姿を現してきたぁ!」
-
ブー、ブーブー
バイソン「うるせぇ、この野郎っ! 今日は、ベガ様がいるんだ! ブーイングなんてしてるんじゃねぇよ!」
サガット「……全く、いつまでたっても、わからんヤツらだ」
ブー、ブーブー
ベガ「ふ〜む、わからんな……我々は、会場のゴミ掃除にやってきたというのに……何故、ここまでブーイングをされるのか……」
バイソン「そうだ、そうだ! 俺達がしてるのは、ゴミ掃除だ! 文句を言われる筋合いなんて、一つもねぇよ!」
ベガ「……きっと、モラルの低い方達が、我々に対して、ブーイングをしているのだな。きっと、彼らは平気でポイ捨てをするような、愚かな人間なのだ」
サガット「ハハハ、そうかもしれませんね。ベガ様」
ベガ「諸君……会場でゴミをポイ捨てするのは、よくない事だぞ? 我々シャドルーを見習い……ゴミはキチンとゴミ箱に捨てる事だ。ハハハハ!」
バイソン「おいっ、ベガ様が言ってるぞ! お前ら、わかってんのか、この野郎っ! ガハハハハ!」
ブー、ブーブー
実況「さぁ、今日のシャドルーはベガがいる事で安心しきっているのでしょうか? 何やら、そのような雰囲気が伺えます! さぁさぁ、そして今シャドルーが、三人揃ってリングイ〜ンっ!」
-
実況「では、解説の元さん、よろしくお願いしますっ!」
元「はい、よろしくお願いします。今日はベガ君が出てきたね。まぁ、キツい相手だとは思うけどね……直接叩けるチャンスでもあります。頑張りましょう」
実況「そうですねぇ。本日はシャドルーはベガ、サガット、バイソンの三人です。バルログの姿は今、ここにはありません」
元「まぁ、バルログ君もね……この前の試合で、凄かったけど……今日はバイソン君だね……」
実況「……この辺りに、何かシャドルーの意図というものは、あるんでしょうかねぇ?」
元「うん、まぁそうだろうねぇ……単純に、強いものから並べていったら、ベガ君、サガット君、バルログ君の三人になるだろうからね。まぁ、バイソン君のラフファイトに期待して……って、所じゃない?」
実況「ほ〜う、ラフファイトですか!?」
元「やっぱり、バイソン君はね、一気に自分のペースに持ち込む能力みたいなものは、基本的に高いと思うよ? まぁ、基本的に反則技だけどね……」
実況「確かに……バイソンはシャドルー中で、一番反則攻撃を多用しているんではないですかねぇ?」
元「メインで戦うのは、ベガ君とサガット君の、二人じゃないかな? そこにバイソン君の、自分達のペースに持っていくような戦い方をどう絡ませていくかだろうね。役割分担です」
実況「なる程! では、空手軍団の方はどうでしょう、元さん!?」
-
シャドルー軍団で一番弱いバイソンさんの特色が反則攻撃ってことだね
-
元「こっちも結構、役割ははっきりしているよね。やっぱり、リュウ君に繋ぐ為に、ケン君とヤムチャ君が出てどこまで戦えるかでしょう」
実況「なる程!」
元「やっぱり、リュウ君はベガ君に、ぶつけたいからね。少しでも有利な状況で、持っていければ……相手がベガ君だろうが、勝機はあると思います。その状況に、どうやって持っていくか……だろうね」
リュウ「よし、先ずはヤムチャ……頼むぞ……!」
ケン「よ〜し、行ってこいっ!」
ヤムチャ(試合序盤から、激しい攻防するワケにはいかねぇからな……ここを俺が引き受ければ……他の人達は、好き放題自由に戦えるってワケだ……!)
実況「さぁ、空手軍団の先発はヤムチャでしょうか? 先ず、ヤムチャを出してきました! 対するシャドルーは……」
サガット「あれが相手なら、バイソンで充分だろう……ベガ様、ここはバイソンですね……」
ベガ「……ふむ、そうだな。そうするか」
バイソン「よ〜し! じゃあ、先発はバイソン様だ!」
実況「先発はバイソン! 先発はバイソンで、あります! 先ずは、ヤムチャ対バイソンだ!」
-
ダン「よ〜し、じゃあ準備はいいか……? バイソン、ゴングが鳴る前に攻撃するんじゃねぇぞぉ……?」
バイソン「へへへ、わかってるよ……こんな雑魚相手に、そんな事しても、こっちだって面白味はねぇからな!」
ヤムチャ「……舐めやがって、この野郎」
実況「さぁ両軍、自軍のコーナーに引き下がり……リング上には先発のヤムチャとバイソンの二人です!」
バイソン「へいへい、ヤムチャ君〜? 今日もボコボコだぜ、俺はイケメンが気にくわねぇからな……覚悟しておけよ……?」
ヤムチャ「……上等だ、この野郎!」
ダン「よしっ、準備はいいな、ゴング鳴らせ、ゴングをよぉ! ファイっ!」
カーン
実況「さぁ、今戦いの鐘の音が響き渡ったぁ! 先ずはヤムチャ対バイソン! ヤムチャ対バイソンであります!」
-
バイソン「よっしゃ、行くぜっ!」
ヤムチャ「……よっと!」スッ
バイソン「……あぁ?」
実況「おっと、試合が始まったと同時に……ヤムチャが、距離とった! 一歩、下り、少しバイソンと距離をとります!」
バイソン「おいおい、何やってんだよ……もっと、来いよ……? こっち来いよ……?」
ヤムチャ「……いや、この距離で戦おう。俺はこっちの方が、好きだ」
バイソン「……ビビって逃げてるのを、格好つけて言ってるんじゃねぇよ?」
実況「さぁ、そしてヤムチャは、バイソンの様子を伺ってる……と言った所でしょうか? 構えを崩す事なく……じっくりとバイソンの様子を伺っている!」
元「まぁ、やっぱり最初に流れを掴みたいからね……慎重にいくのも、一つの手ですよね」
-
バイソン「……面倒臭ぇヤツだな、この野郎」
ヤムチャ「そこだぁ!」
バイソン「……ん?」
ヤムチャ「……オラッ!」シュッ
バイソン「……うおっと」
実況「おっと、ヤムチャが一歩踏み出し、ローキック! そして、また一歩下り、距離を取ります!」
ヤムチャ「よしよし……いい感じだ……」
バイソン「……お前は、そんなチンケな蹴りを当てて満足なのか? えぇ?」
ヤムチャ「よしっ、そこだ……もう一丁! オラッ!」シュッ
バイソン「あぁ、くそっ……面倒臭ぇ……!」
実況「さぁ、そしてもう一度、一歩踏み出し、ローキック! そして、再びバイソンから距離を取る! ヒットアンドアウェイだ!」
元「うん、自分の距離と、自分のタイミングで戦う……ヤムチャ君みたいなタイプには、こういった戦法もいいんじゃないかな?」
-
プロレス的には地味じゃないのかな?
-
ケン「よしよし、ヤムチャいいぞ! 慎重にいけっ!」
リュウ「自分のペースでいい! 落ち着いていけ!」
ヤムチャ「うっす、オラッ! もう一発!」シュッ
バイソン「この野郎。みみっちい戦い方しやがって……金玉ついてるのかよ、お前……」
ヤムチャ「……なんとでも言え、バイソン!」
実況「さぁ、再び蹴りを打ってヒットアンドアウェイ! バイソン相手に、慎重に得意の蹴りを当てていくっ!」
元「……先ずは、リズムを作っていく所からです。慎重にいきましょう。徐々にですが、ヤムチャ君のリズムが作れてきています」
ヤムチャ「……よし、この距離のまま、蹴りを打ち続ければ」
バイソン「舐めてんじゃねぇよ、糞がっ! だったら、強引にお前をぶん投げてやるよ!」グンッ
ヤムチャ「……う、うおっ!」
実況「おぉ〜っと、だがしかし、バイソンもそうはさせない! 強引に踏み込み……これは、ヤムチャを掴みにかかったか!?」
-
今日はここまで
-
乙!
またまたいいところで続くかww
-
乙
この一戦で第五試合に残れるか決まる…
狼牙風風拳なしでお客さんの支持を得られるか
-
乙っした
ヤムチャはベガ様とは初めてか
一発くらいは入れたいとこ
狼牙決めて無傷とかもありか
-
>>633
ヤムチャ2戦目で当たってる
リュウケンヤムチャーベガサガットバルログ(セコンドバイソン)
直接対決はなかったし、今回もなさそうだけど
-
ヤムチャをベガにまともに当てるとダメージ受けるだけになって(足を引っ張りすぎて)リュウがバイソンに勝つの難くなりそうって思う。
確かに一発入れてもらいたいから、フォールのカットとか良いかも?
ベガがリュウにフォール、ケンとダブルトーラスでカット、リュウ助け起こして三人同時攻撃とか妄想した。
なんにせよ、ヤムチャの打ち合わせ内容が隠されたのって今回が初な気がするし、今までとまた違った感じで今後の展開が楽しみだ。
-
時期的には短髪のときなんだろうけど、なぜか初期の長髪のヤムチャをイメージしてしまう…
-
>>636
まさか同じ考えの人がいるとは……
しかも空手軍団だから亀仙流の胴着が正しいのだろうが、初期の山賊衣装で脳内再生されている!!
-
一番活躍してたのがその時期だったからかな
-
ヤムチャ「……危ねぇっ!」スッ
バイソン「……チッ、逃したか」
実況「おっと、だがこれはヤムチャが上手くかわす! 闘牛士のマタドールのようにヒラリと、掴みにきたバイソンを受け流した!」」
ヤムチャ「よしよし、いくぜ……オラッ!」シュッ
バイソン「……チイッ!」
実況「そして、すかさず打ち込むローキックっ! ヤムチャは自分のペースで戦っていきます!」
バイソン「おい、コラ……蚊トンボが調子に乗ってんじゃねぇぞ……? あまり舐めた真似してると……お仕置きしちゃうぞ……?」ニヤニヤ
ヤムチャ「……来いっ!」
実況「しかし、バイソンはまだまだ余裕綽々といった所か? さぁ、ヤムチャ、ここはなんとか、その表情を砕きたい!」
-
バイソン「ハハハ、こりゃ、鬼ごっこか!? だったら……上手に逃げな……! 上手く逃げねぇと……ぶん投げられちまうぞっ!?」グイッ
ヤムチャ「う、うおっと……!」スッ
実況「おっと、危ない! 掴みにきたバイソンを、なんとか受け流したヤムチャだが……先程に比べると、やや危ない動き! ギリギリで逃れた……と言った所でしょうか?」
ヤムチャ「よし、なんとか……オラッ!」シュッ
バイソン「貧乏臭ぇ戦い方してるなぁ、オイっ! まぁ、お前にはそれがお似合いだけどな!」
実況「そして、再び打ち込むローキック! さぁさぁ、徐々にヤムチャのペースになってきたんじゃ、ありませんかねぇ、元さん?」
元「……いやぁ、そうでもないと思うよ?」
実況「……そうでもない?」
元「だってさ……ヤムチャ君と、バイソンの表情見てみなよ……?」
-
バイソン「へへへ、どうしたどうした……? 掴んじゃうぞ、おい……? ホレ、仕掛けてこいよ……?」ニヤニヤ
ヤムチャ「迂闊に仕掛けず……先ずは、慎重にいきたいが……」
実況「お〜っと、これは……? バイソンは余裕の表情に対して、ヤムチャは少し焦っているようにも、見えるでしょうか……?」
元「やっぱりねぇ……まぁ、上手く当ててるけど、攻撃が軽いよ。慎重……と言えば、聞こえはいいけど……まぁ、逃げ腰とも言えるね」
実況「おっと、これはヤムチャ……少々、慎重になりすぎてしまったか!?」
元「……リズムは、正直作れてないと思います」
バイソン「ハッハッハっ! よ〜し、行くぞっ……! オラッ、ぶん投げてやるっ!」グイッ
ヤムチャ「……ちくしょうっ!」
-
バイソン「……ほ〜ら、掴まえたぁ〜!」ガシッ
ヤムチャ「くそっ、もうチマチマやってんのは終わりだ……こうなりゃ、正面突破だ!」ガシッ
実況「再びバイソンが掴みにかかり……おっと、ヤムチャもここで組みかかったっ!」
元「……そうですね。この辺で戦略も変えた方がいいでしょう」
実況「正面から、両者が組み合うっ! ロックアップ! リングの中央でがっしりと組み合ったぁ!」
バイソン「へへへ、投げちゃうぞ、 投げちゃうぞ〜?」ググッ
ヤムチャ「くそっ……負けるかっ……!」ググッ
実況「リングの中央で、両者が力比べ! さぁ、ここで先ずは、一つでも相手より優位に立ちたいっ!」
-
バイソン「オラオラっ、甘ぇよっ……!」ググッ
ヤムチャ「う、うおっ……!」
実況「おっと、ここでバイソンがヤムチャの股下に手を入れて、そのまま持ち上げた!」
バイソン「ほ〜ら、お前は結局の所、何やっても、俺には勝てねぇんだよ! これが答えだ!」ドシーンッ
ヤムチャ「……ぐっ!」
実況「そして、ヤムチャをマットに叩きつける! バイソンがボディスラムを仕掛ける!」
バイソン「ハッハッハ〜! バイソン様の勝ちィ〜! 楽勝だぜ〜!」
ヤムチャ「くそっ……」
実況「さぁ、バイソンは拳を突き上げアピールしています! これは、まだまだ余裕綽々といった所か!? それとも、ヤムチャの事を、舐めきっているとでも言えばいいのか!?」
元「……う〜ん、でもまぁ、バイソン君のペースには、なってきているんじゃない?」
-
ヤムチャー、ガンバレー
ヤムチャ「ちくしょう……だけど、この程度だったら、まだまだ俺だって……」ググッ
バイソン「……おっ、まだやる気なのか? わかんねぇ奴だな」
実況「さぁ、しかしヤムチャもそこまでのダメージは受けてないか!? 軽く首を振りながら、すぐ様立ち上がる!」
バイソン「さぁさぁ、どうするどうするヤムチャ君よぉ……? ま〜た、貧乏臭ぇ、戦いを始めちゃうのかな……?」
ヤムチャ「うるせぇ、この野郎っ! チマチマやるのは、もう終わりだ。正面突破に変わりなしっ! いくぜ……オラッ……!」シュッ
バイソン「おっ……? うぐっ……!」
実況「そして、すぐ様、バイソンに仕掛けるミドルキック! 上手く脇腹に突き刺さったか!?」
バイソン「……お〜っと、今のはいい蹴りだったな」
ヤムチャ「連続でいくぜ……この野郎っ……!」
-
ヤムチャ「オラッ、もう一発だっ!」シュッ
バイソン「おぉ〜っと、危ない……また、ミドルキックか……」
実況「さぁ、そして、すかさずもう一発仕掛けるミドルキック! おっと、しかし、これはバイソン上手く腕を使いブロックっ!」
ヤムチャ「だったら……こっちだ……! オラッ!」シュッ
バイソン「なるほど……今度は上か……」
実況「得意の蹴りで責めるヤムチャだが……また、ブロックされてしまった! バイソンは、ハイキックもガードします」
ヤムチャ「くそっ……もう一発だ……!」シュッ
バイソン「来るってわかってりゃ、対応出来ない事もなねぇな……残念だな……」
実況「さぁ、得意の蹴り技で責めたいヤムチャだが……ここはバイソン、よく見てます! 簡単にはいかせてもらえませんっ!」
-
ヤムチャ「ちくしょう……! 今度は、その脇腹だ、オラッ!」シュッ
バイソン「おぉ〜っと、サービスタイムは、もうお終いだぜ……?」ガシッ
ヤムチャ「う、うおっと……」
実況「おっと、ミドルキックにいったヤムチャの足を……バイソンはそのまま、キャッチしたぁ! バイソン、よく見ています! ヤムチャは、片足立ちのまま、動けません!」
元「……ちょっと、焦っちゃったかな? 攻めが単調になりすぎちゃったね」
バイソン「……バカが。ほれ、お前見たいな雑魚はマットに寝てる方がお似合いだよ。よっと」
ヤムチャ「……う、うおっ」ドテッ
実況「バイソンは、足を捉えたまま……逆側の足を払って、ヤムチャをダウンさせていきます!」
バイソン「ほ〜れ、おまけだ、受け取りな〜! どっこいしょ〜っと!」ドスッ
ヤムチャ「……ぐっ!」
実況「さらに、ヤムチャの足を捉えたまま、自身も倒れ込んで、エルボードロップ! 足に付け根辺りに打ち込んでいったぁ!」
-
ヤムチャガンバレー
-
バイソン「後は、この捉えた足を……っと……」ググッ
ヤムチャ「……うぐぐっ!」
実況「そのまま、捉えた足を捻り、レッグロックに持っていきます! ヤムチャの足にダメージを与えていくっ!」
バイソン「ほ〜ら、ほ〜ら……捻ってやるよ……足を痛めつければ、お前もオイタは出来ねぇだろ、なぁ……?」ググッ
ヤムチャ「ちくしょう……! ふざけんな……!」グイグイ
実況「しかし、これはロープまでの距離が近かったか!? ヤムチャは、上手く上体を使い、足を捉えているバイソンごと引きずって、ロープまで向かっていく!」
ヤムチャ「……オラッ、ロープ掴んだぞ! 何時までも、足持ってるんじゃねぇよ、話せよ!」ガシッ
バイソン「……ロープブレイク、なんだそりゃ? 悪いなぁ、俺はプロレスのルール分かんないからなぁ? 説明してもらえねぇかな?」ニヤニヤ
ヤムチャ「この野郎……ふざけやがって……!」
実況「しかし、案の定……とでも言えばいいのでしょうか? バイソン、その手を離しません! ロープブレイクに応じません!」
元「……ルールは守りましょう」
ブー、ブーブー
実況「おっと、ここで手を離さないバイソンに対して、場内からのブーイングだ! そして、レフェリーがバイソンの元へと駆け寄って来ました!」
-
ダン「1……2……3……4……!」
バイソン「うおっと、危ねぇ! カウント早ぇよ……5カウントの反則負けになっちまうじゃねぇか……?」パッ
ヤムチャ「……知ってんじゃねぇか、ルールをよぉ」
実況「さぁ、レフェリーが反則カウントを取り……バイソンも、カウント4で手を離します!」
元「……でも、4カウントまでは粘るんだね」
バイソン「おいおい、レフェリーよぉ……? カウント早くなかったか……? もっと、ゆっくり数えろよ……危うく、反則負けになっちまう所だったじゃねぇか……?」
ダン「……お前、やっぱり、わかってて反則してんだな? なぁ、その言い方だったら、そうだよな?」
バイソン「あっ、やべ……違う違う……! これは、ヤムチャ君に、社会の厳しさを教えてあげようと思いましてねぇ……?」
ヤムチャ「……ちくしょう、ふざけやがって」ムクッ
実況「さぁ、バイソンがレフェリーに警告を受けています。その間に、ヤムチャが立ち上がる! しかし、その表情は何処か苛立ちを感じているようにも、私には思えます!」
元「……まぁ、結構、バイソン君にいいようにしてやられているからね」
-
ヤムチャ「くそっ……こうなったら、玉砕覚悟で……」
リュウ「ヤムチャ! ここは、一度下がれ!」
ケン「ほら、こっちだ! 戻って来い!」
ヤムチャ「……んっ?」
実況「おっと、ここでコーナーにいるリュウが、ヤムチャに声を掛けたぞ? そして、ケンも手を伸ばして、タッチを要求している」
元「そうですねぇ……結構、バイソン君のペースになってきてますし……このままヤムチャ君に、出てもらっていてもねぇ……あまり、いい結果は望めないんじゃないですかねぇ?」
実況「ここで、交代するのも一つの策と?」
元「リュウ君も、いいタイミングで声を掛けたんじゃないかな? ここは、リュウ君やケン君に任せて……流れを引き戻した方が、いいと思うよ」
バイソン「おいおい、どうしたどうした、ヤムチャよぉ!? まだ、3分も戦ってねぇんじゃねぇか!? もう逃げちまうのかよ、苛められてお兄ちゃん達に泣きつくのか、えぇっ!?」
ヤムチャ「……くそっ、バイソン!」
リュウ「挑発に乗るな、ヤムチャ! ここはケンに任せろ!」
ケン「ほら、こっちだ! 早く来い!」
-
ヤムチャ「……くそっ!」
実況「おっと、ヤムチャは渋々……と言った感じでしょうか? コーナーに引き下がっていきます」
元「まぁ、納得出来ない部分はあるとは思いますがね……これは個人戦ではなくて、チーム戦です。また出番は来ますよ」
バイソン「おいおい……お前、なぁ〜んにもしてねぇぞ……? 今ん所、いい所無しだぞ、オイっ! わかってんのか!?」
ヤムチャ(わかってますよ、バイソンさん……今の所、俺はマイナスです……だから、次の出番で、取り返さないといけませんね……)
ケン「よし、ヤムチャ……交代だ、タッチしろ!」
ヤムチャ「……後は、任せます」パシッ
ケン「ここで、暫くは悔しそうな表情でもしておきな……それじゃあ、まぁ、行ってくるぜ……!」パシッ
実況「さぁ、そして、ヤムチャはケンにタッチします! 試合権はケンに移りました。さぁ、ケン……シャドルーに、傾き掛けた流れを引き戻せるか!?」
-
そんなにボコボコじゃなかったね
これならサガット戦も体力の心配はなさそう
-
ケン「よ〜し、行くぜっ……! よっと!」ピョン
実況「さぁ、ケンはトップロープを飛び越えてリングインっ!」
バイソン「ここからは……遊んでられねぇなぁ……」
実況「さぁ、バイソンもケン相手に警戒しているのでしょうか? 軽く身体をほぐすような動作をしながら……ケンを迎え討とうと、その瞳で鋭く睨んでいます!」
ケン「さぁさぁ、ケンさんの出番だぜ。ここからは、ずっと俺達のペースだ! 今日こそはシャドルー壊滅だ! その目にしっかりと焼き付けておいてくれよな!」パチパチ
イイゾー、ケーン、イケー
実況「さぁケンは大きく手を叩き、場内を煽っていきます! さぁ、ここから流れを作りたいっ!」
元「うん、ここからだね。さぁ、どういくか……」
-
ケン「さぁさぁ、いくぜ、バイソン……! うおおおぉぉっ!」
バイソン「来やがれ、ケンっ……!」
ケン「……おらあぁっ!」バチーンッ
バイソン「……ぐっ!」
実況「さぁ、いきなりケンが仕掛けたぁ! 逆水平チョップ! バイソンの胸元に打ち込んでいく! 大きな大きな音が、場内に響き渡ったぁ!」
ケン「さぁさぁ、もう一発だぁ! 今度は、もっと強くいくぜ……!」パチパチ
バイソン「くそっ……この野郎……」
イイゾー、ケーン
実況「さぁさぁ、ケンが手を叩き、また煽っている! これは、積極的に自分達の流れ作ろうとしているのでしょうかねぇ、元さん?」
元「そうですね。やっぱり、バイソン君のペースになりそうでしたからね。ここは一気に攻める方がいいと思います」
ケン「オラッ、もう一発だっ! うるあぁぁっ!」バチーン
バイソン「……うぐっ!」
実況「さぁ、そしてもう一発、逆水平チョップをバイソンの胸元に打ち込むっ! ここで一気に責めたいぞ、ケンっ!」
-
ケン「ほらほら、バイソン……! 一気に行くぜっ!」シュッ
バイソン「……ぐっ!」
ケン「まだまだぁ! オラッ、喰らいなっ!」クルッ
バイソン「……ウゴッ!」
実況「さぁ、ケンが一気にラッシュを掛けているか? 先ずはミドルキック。バイソンの脇腹へと打ち込みます! そして身体をクルッと回転させてのスピンキック。バイソンの腹部へと打ち込みます!」
ケン「そこで、腹抱えて苦しんでな……バイソンよぉ……?」
バイソン「……うぐぐ、ちくしょう」
ケン「よしっ……! じゃあ、決めさせてもらうぜっ……!」ダダッ
実況「さぁさぁ、蹴りがいい所に入ったか!? バイソンは腹を抱えて前のめりの体勢で苦しんでいる! さぁ、そんなバイソンを尻目に……ケンはロープへと走ったぁ!」
-
バイソン「う、ううっ……」
ケン「よ〜し、その体勢だ……いいぞ、バイソンちゃん……」ダダッ
イケー、ケーン
実況「さぁ、ロープの反動をつけたケンの身体が返って来たっ! さぁ、ケンっ! ここから何を狙うっ!?」
ケン「よっと……! オラッ!」ピョンッ
バイソン「……んあ?」
実況「おっと、ケンはそのまま高くジャンプして……前のめりになっている、バイソンの首筋に、自身の足を上から添えたぁ!」
ケン「このまま……押し潰すっ……! お前の顔も、整形してやるよ……うおおおっ!」ググッ
バイソン「う、うおおおっ……!」
ケン「……おらあぁっ!」ズドーンッ
バイソン「……う、うぐああぁぁぁっ!」
実況「そして、上から自身の体重掛けて、バイソンを押し潰すっ! 変形のフェイスクラッシャーとでも呼べばいいか!? バイソンの顔面がマットに叩きつけられたぁ!」
元「いいんじゃないですか、効いてると思いますよ?」
-
ワー、ワーワー
ケン「超・楽・勝!」ビシッ
イイゾー! ケーン!
実況「さぁ、そしてケンは大きく手を広げ、大アピール! これはケンの流れになって来たか!? バイソンに傾きかけた嫌な流れを、払拭出来たか!?」
元「そうですね。ケン君が持っていったんじゃないですか?」
バイソン「ガッ、ちくしょう……調子に乗りやがって……」ゴロゴロ
ケン「……ん?」
ダン「お〜い、バイソン……お前、何処行くんだよ……!?」
実況「お〜っと、しかしバイソンは、そのまま転がるようにしながら、場外へとエスケープ! ここは、一旦逃げます!」
元「う〜ん、大きいの喰らったら、すぐ間を取りに行っちゃうよねぇ……ケン君も、アピールするより、追い打ちした方がよかったかな……?」
-
今日はここまで
-
乙!
実況は放送局の人で、元さんはストリートプロレスの人?
それとも放送局がゲストで招いてる?
-
乙
バイソンの定番、ゴロゴロが出たね
まだ交代してないし、何か狙ってるのかな
-
おつ
-
乙っした
序盤のロー当て逃げはバイソンさんの格上げのためなんかな?
にしても、「世界制服企むシャドルー」に対して「空手軍団」ってチトインパクト弱いような…しかも二人しかいなかったし
ザンギのセンスなんだろうか?
-
おつ〜
>>662
剛拳が引退したからからなぁ。ダンや豪鬼も元空手軍団でシャドルーを圧倒していたが、相次ぐ離脱で現在はシャドルーに押されてるってとこまで妄想した。
-
豪鬼は他団体だけどダンさんは元レスラーでもおかしくないな
もうちょい進んだらサブキャラの過去話も読みたいなあ
-
バイソン「だぁ〜っ! ちくしょうっ!」
サガット「……バイソン、大丈夫か?」
ベガ「……まだ、やれるか?」
実況「さぁ〜、場外でバイソンは顔を抑えながら、悔しそうにしています! おっと、ベガとサガットもバイソンに駆け寄ってきたぞ?」
バイソン「まぁ、一発いいのもらっちまったけど……大丈夫っすよ……まだまだ、出来ます……」
サガット「落ち着いていけ、バイソン」
ベガ「……フン、ケンもなかなかやるではないか」
バイソン「オイコラ、ケンっ! 調子こいてんじゃねぇぞ、この野郎っ! こっちに降りて来いよ! 場外戦だ、場外戦で決着をつけようぜ!」クイクイ
ケン「……あぁ?」
実況「おっと、ここでバイソンは場外戦から、ケンを呼び寄せています! 降りてこいとでも、言っているんでしょうか? 手招きをしながら、ケンを呼び寄せています」
-
ケン「……あのなぁ?」
バイソン「オイコラ、何やってんだ! 早くこっちに来いよ!」クイクイ
実況「しかし、これには……ケンもただただ、苦笑いしか出来ません!」
元「まぁね……わざわざ、敵陣の中に飛び込んでいく必要はないよね……?」
バイソン「ほら、来いよっ! 三体一で、ボコボコにしてやるよ、降りて来いや!」
サガット「……パイプ椅子の準備もしませんとね、ベガ様」
ベガ「……あぁ、そうだな」
ケン「……はぁ、面倒臭い奴だな」
バイソン「何、やってんだ、ケンっ! オラッ、早く降りてこい!」
バイソン、リングニアガレー
実況「さぁ、なかなかリングに上がらないバイソンに対して、ブーイングでしょうか? バイソンは場外戦を誘っているようですが……ケンはその手には乗りません!」
元「まぁ、でも間は取れてるよね? ほら、折角ケン君がいい感じで攻めてたのに……ちょっと、勿体無いね」
-
ブー、ブーブー
ケン「おい、レフェリー……あいつ、もう上がって来ねぇぞ……? カウント取っちまえよ……」
ダン「おう、そうだな……1……2……!」
実況「さぁ、ここでレフェリーがカウントを取り始めます!」
バイソン「ケッ、チキン野郎が……降りてこねぇのかよ……だったら、もういいよ……ベガ様、サガット……戻って下さい……」
サガット「……まぁ、無理はするなよ。ヤバくなったら、すぐに交代しろ」
ベガ「……バイソンよ、期待しているぞ」
ダン「3……4……」
実況「場外カウントが取られ始めた所で……ようやくバイソンも腹をくくったか!? ベガとサガットも自軍コーナーへと戻っていきます!」
バイソン「まぁ、少し休めたからな……もう、てめぇの好きにはさせねぇぜ……よしっ、ケン、行くぜっ……!」
ケン「……来やがれ、バイソンっ!」
実況「さぁ、そしてバイソンがリングイン! 再びリングに戻ってきたぁ!」
-
バイソン「よっしゃよっしゃ、ここからはバイソン様のペースだぜ……いくぜ、ケンっ……!」ムクッ
ケン「そうは、させねぇぜ!」
実況「さぁ、バイソンが素早くリングインし……すぐ様、立ち上がるっ! そして、拳をクルクルと回転させながらケンに近づいて行ってるぞ!?」
バイソン「ナックルパート、いっきまぁ〜す! オラァッ!」ゴスッ
ケン「……うおっ!」グラッ
実況「おぉ〜っと、そしてケンの額目掛けてナックルパート! 大きく振りかぶった拳を打ち付けていきます! ケンの頭部が大きくグラついたぁ!」
バイソン「へっへっへ……やっぱり、バイソン様は、こうでなくっちゃな……」
ケン「……うおおぉぉっ! 舐めんなっ!」ググッ
バイソン「……んっ?」
実況「おっと! だが、ケンはこれを踏ん張って耐えるっ! そして、バイソン同じように大きく振りかぶり……」
ケン「そっちが、その気なら……こっちだって……オラッ、お返しだっ!」ガスッ
バイソン「……うおっと!」グラッ
実況「バイソンの額目掛けてナックルパートっ! 同じように打ち付けていったぁ!」
元「……いきなり仕掛けられて、カチンときちゃったかな? でも、こういう攻撃はケン君らしくないよね」
-
バイソン「まぁ、三回戦ボーイって所だな……効かねぇよ……もう一発いくぜ、オラッ!」ゴスッ
ケン「……うおっ!」バターンッ
実況「おっと、しかしバイソンもまた踏ん張って耐えるっ! そして、再び打ち付けるナックルパートっ! 今度はケンは仰向けに、大きく倒れてしまったぁ!」
ケン「くそっ、痛ぇ……」
バイソン「よしよし……ここから、一気に攻めていくぜ……!」ダダッ
実況「さぁ、そしてバイソンはダウンしているケンを尻目に、ロープへと走ったぁ! ロープの反動を利用しての、ダウン攻撃を狙っているのか!?」
バイソン「オラオラっ! 行くぜ、ケンっ……!」ダダッ
ケン「あだだだ……ちくしょう……」
実況「さぁ、ロープの反動をつけたバイソンの身体が戻って来たぁ! その視線の先にはケンの姿を捉えているかぁ!?」
-
バイソン「いくぜっ、この野郎っ!」
ケン「……させるかっ!」クルッ
バイソン「うおっと……危ねっ……!」ピョンッ
実況「おっと、しかしケンはクルっと身体を回転させ、バイソンの目の前へ、うち伏せの状態へと、体勢を入れ替えた! バイソンは、そのままケンの身体を飛び込え、逆側のロープへと走っていきます!」
バイソン「ちくしょう……面倒臭ぇ奴だな……ゴキブリみてぇに、ちょこまかしやがって……!」ダダッ
ケン「よしよし……いいぞいいぞ……!」ムクッ
実況「さぁ、ロープの反動をつけたバイソンの身体が再び戻ってくる! だがしかし、それを迎え撃つように、ケンも素早く起き上がる!」
バイソン「うおおおぉぉっ……! こうなりゃ、バイソン式アックスボンバーだっ!」
ケン「させるか、この野郎っ……! オラッっ!」シュッ
バイソン「……うおっ!」
ケン「ドロップキックだ! くたばりなっ!」ドスッ
バイソン「……う、うおおおぉぉっ!」バターンッ
-
実況「さぁ、そしてケンが仕掛けた! 打点の高いドロップキックっ! これを喰らい、バイソンは大きくダウンします!」
元「うん。やっぱり、こっちの方がケン君らしいよ」
イイゾー、ケーン
ケン「へへ、やっぱり慣れねぇ事はするもんじゃねぇな……こっちの方が、俺には性に合ってるぜ……」
バイソン「ううっ……ちくしょう……」
実況「さぁ、ケンは軽めに両手を広げ、アピールして、すぐ様ダウンしている、バイソンの元へと近づきます!」
元「うん、さっきはね……アピールしている間に逃げられちゃったからね……ここは、自分のリズムに持っていきたいなら、どんどん仕掛けるべきだね」
ケン「オラオラ、バイソン……寝てんじゃねぇぞっ……!」ググッ
バイソン「……ううっ」ヨロッ
実況「さぁ、そしてダウンしているバイソンの身体を、引き起こします! ケン、ここから何を仕掛けるっ!?」
-
ケン「オラッ、いくぜっ……!」ガシッ
バイソン「……ううっ」
実況「さぁ、ケンはバイソンとガッシリ組み合った! バイソンの頭を、自身の脇の下へと抱え込んで、これはブレーンバスターの体勢だ!」
元「……うん、先ずは一発投げて、大きなダメージ与えちゃいましょう」
実況「垂直落下か!? ファルコンアローか!? さぁ、今、ケンが大きく踏ん張って……」
ケン「うおおおっ! いくぜ、バイソンっ!」ググッ
バイソン「う、うおおっ……!」
実況「そのまま、バイソンの身体を高々と逆さまに持ち上げたぁ!」
-
ケン「オラッ、いくぜっ……!」ガシッ
バイソン「……ううっ」
実況「さぁ、ケンはバイソンとガッシリ組み合った! バイソンの頭を、自身の脇の下へと抱え込んで、これはブレーンバスターの体勢だ!」
元「……うん、先ずは一発投げて、大きなダメージ与えちゃいましょう」
実況「垂直落下か!? ファルコンアローか!? さぁ、今、ケンが大きく踏ん張って……」
ケン「うおおおっ! いくぜ、バイソンっ!」ググッ
バイソン「う、うおおっ……!」
実況「そのまま、バイソンの身体を高々と逆さまに持ち上げたぁ!」
-
ケン「……おい、ヤムチャっ!」ビシッ
ヤムチャ(……んっ?)
実況「おっと、ここでケンは、コーナーいるヤムチャに対して、指を指しました」
元「連携攻撃……ですかね……?」
バイソン(アドリブか……? 交代間際に、そんな事するの、ちょっと怖いぞ、オイ……)
ヤムチャ(何だろな……? ここは、バイソンさんに関節技決めて交代の場面だったはずだけど……俺が、出る場面なのかね……? もう、合体攻撃するのかな……?)
ケン「兄弟子の戦い方を……そこで、よく見ておいて勉強しておきな……! お前の仇も取ってやるよっ!」ググッ
ヤムチャ(んっ……あの構え……?)
実況「おっと、そしてここでケンは身体を少し屈めて、構えたっ! これは、バイソンの起き上がりに合わせて……何か、狙っているのか!?」
元「あっ、トラースキックだ。ほら、ヤムチャ君に指を指してたし……あのフォーム……間違いないよ」
実況「おぉ〜っと、そういえば、このフォームは、何処と無くヤムチャのフォームと似ております!」
-
ケン「ヘイヘイ、バイソン……早く起きやがれ……! 俺がヤムチャの代わりに……おめぇの顔面を蹴ってやるからよぉ……? 怪我しねぇように、気をつけろよ……?」
バイソン(過剰すぎだっての! そこまで言わなくても、わかるっての! まぁ、ここまで、言ってくれてるんだし……相手はケンだからな……大丈夫だろ……付き合ってやるか……)
ケン「さぁ、バイソン起きろ……! ゆっくりだ……ゆっくりと起きるんだっ……!」
バイソン「ううっ……くそっ……ケン……」ムクッ
実況「さぁ、そしてバイソンがゆっくりと起き上がって来たぁ! ケンはそのバイソンに狙いを定めているっ!」
ケン「……うるあぁっ、トラースキックだっ! 喰らいなっ!」スパーンッ
バイソン「……う、うがああぁぁっ!」
ワー! ワーワー!
実況「そして、起き上がりのバイソンの顔面に仕掛けるトラースキックっ! これはヤムチャの分と、言った所かぁ!? ケンがバイソンの顔面を打ち抜いたぁ!」
元「まぁ、これでね……ヤムチャ君の鬱憤も多少は晴れたんじゃないかな?」
実況「バイソンの身体が、激しく吹っ飛びます! 今日のバイソンは完全に厄日か!? アンラッキーアイテムは空手軍団! 自身の顔面に気をつけましょうだっ!」
-
なるほどお手本なら兄弟子がやっても不自然じゃないな
-
バイソン「……うおおおっ!」
サガット「チッ、バイソンっ……! もういい……! 交代しろっ!」
バイソン「ううっ、サガット……すまねぇ……」
実況「おっと、だが吹っ飛んだ位置が幸運だったか? 運良く自軍コーナー付近だ! サガットが何やら、バイソンに声を掛けています!」
元「……ラッキーアイテムは、サガット君だったみたいだね」
ケン「まぁ、交代させてやるか……バイソン、お前はヤムチャ相手によくやってたかもしれねぇが……俺の前では、その程度だ……井の中の蛙、ってヤツだよ……」
ヤムチャ「ケンさん、ナイスっす! 俺の代わりにやってくれて、ありがとうございます!」
バイソン「ううっ、ちくしょう……ケンの奴、調子に乗りやがって……サガット頼むよ……」パシッ
サガット「任せておけ、バイソン……奴も同じ、井の中の蛙だという事を……その身をもって、教えてやるとするか……」パシッ
実況「さぁ、そしてバイソンはサガットにタッチして、試合権はサガットへと移ります! さぁ、今サガットがゆっくりとリングインしてきました!」
元「まぁ、今、空手軍団は乗ってきてるからね。この勢いのまま、何処までサガット君と戦えるか……だろうね」
-
サガット「さぁ、ケン……やろうか……? 手加減してやってもいいぞ……? お前は、弱いからな……リュウ相手じゃないと、俺は楽しめん……」
ケン「バイソン相手で、身体はとっくに温まってるからよぉ……? そんな事、言わずに、全力でかかってこいや……?」
サガット「全力、か……まぁ、いい……フンッ!」シュッ
ケン「う、うおっと……危ねぇ……!」
実況「おぉ〜っと、ゆったりとした動きで近づいていったサガットだったが……突然、素早い蹴りをケンに仕掛けました! しかし、ケンはなんとか、それをガードします!」
サガット「いい反応だな……だが、まだまだだ……オラッ!」シュッ
ケン「う、うおっ……!」
サガット「フン、次はこっちだっ!」シュッ
ケン「……おぐっ!」
実況「おっと、そしてサガットも蹴りのラッシュを仕掛けていくっ! ケンは、なんとか耐えしのいで……いや、脇腹にヒットしたか!?」
-
サガット「オラオラオラッ! どうしたっ、ケンっ!?」シュッシュ
ケン「くそっ、早いっ……それに重いっ……うぐっ……!」
実況「おっとおっと、サガットが蹴りのラッシュを仕掛けていくっ! ケンは、耐えるの精一杯という所か? 徐々にロープ際まで、押し込まれていくっ!」
ケーン、ガンバレー
サガット「ハッハッハ! どうした、ケンっ! 俺はまだ、半分の力も出してないぞ!?」シュッシュ
ケン「くそっ……舐めやがって……」
サガット「ほ〜ら、そこだっ!」ドスッ
ケン「……うぐっ!」
実況「おっとおっと、空手軍団のケンが打撃攻撃で押されているか!?」
元「……サガット君も、ムエタイベースで蹴り技は得意だからね。それと、やっぱり体格だね。あの体格はそれだけで、もう強みだよ」
実況「ケンが、完全にロープ際まで押し込まれてしまったぁ! おっと、そしてここでサガットの蹴りが、クリーンヒットしたか? ケンの身体が大きくグラつきます!」
-
サガット「そ〜ら、ロープに走って来い……! ケンっ!」ブンッ
ケン「……うおっ!」
実況「さぁ、そしてロープの反動もつけて、一歩二歩前進しながら、サガットがケンの身体を強引にロープへと振っていったぁ!」
サガット「……まぁ、リュウが出てくるまでの、準備運動にさせてもらうとするよ。俺もな」
ケン「……ちくしょう、舐めやがって」
実況「さぁ、ケンがロープ反動で戻ってきたっ! そしてサガットも、リングの中央付近まで移動して、その場で微塵も動かず、ジッとケンの様子を見ている!」
元「……何、狙ってんだろ? ちょっと、不気味だね?」
サガット「うおおおおぉぉぉぉっ!」ブンッ
実況「うおっと、これは殆どノーモーションのラリアットだっ!」
ケン「うおっ、危ねっ……!」ククッ
実況「いや、だがしかし、ケンも頭を屈めて、これを避ける! 打ったサガットもサガットだが、避けたケンも避けたケンだっ! お互い、相手をよく見ていますっ!」
-
ケーン、イイゾー
サガット「……チッ、惜しかったな」
ケン「おぉ、今のは危なかったぜ……」
実況「さぁ、そしてラリアットを避けたケンは逆側のロープへと走ります! そして、反動をつけて再びサガット元へと突っ込んでいくっ!」
ケン「今度は、こっちの番だっ……! これだけ、勢いをつければ、お前みたいなデカ物相手だろうが……!」
サガット「……ほ〜う」
ケン「うおおおぉぉっ! 行くぜっ!」フワッ
サガット「……来いっ!」
ケン「フライングニールキックだっ! うおおおぉぉっ!」
実況「ケンはそのまま、フワリと飛び上がり、旋回しての蹴りを打ち込む! フライングニールキックだっ! フライングニールキックっ!」
-
サガット「甘いわっ、バカめっ! うおおおぉぉっ!」
ケン「何っ……! うおっ……!」ドスッ
実況「おっと、だがしかし、サガットは飛び込んで来たケンの身体を、まるでバスケットのブロックかのように、強引に両手で叩き落していく! 強引すぎる蝿叩きっ!」
元「……おぉ、流石のパワーだね」
ザワ……ザワ……
実況「飛び上がったケンの身体が、サガットによってマットに叩きつけられます! 万有引力の法則だっ! サガットの桁外れのパワーに、場内はざわめきます!」
サガット「どうしたどうした……? 準備運動にもならないぞ、ケン……?」
ケン「くそっ……無茶苦茶な奴だな、コイツ……」
-
今日はここまで
>>659
実況は完全に放送局の人。わかる人にはわかるかもしれないけど、一応この人には完全にモデルとなってる人がいて、ストリートプロレスの人ではない
設定上の名前なんかは決めてるけど、多分出す機会はないと思う
>>663 >>664
今の所、その辺の世代関係としては
剛拳=元>豪鬼>ザンギエフ=ベガ=ヒューゴー>現メンバーって感じかな?
サブキャラの過去を掘り下げるのは、俺もやりたい部分もあるし、皆の想像に任せておくのも面白いかもしれないね
今までもそうだったけど、何気ないタイミングで書くことになるかもしれない。まぁ、あまり期待はしないでおいてくれ
-
乙でした!
ケンも上手いけどサガットは格が違うな
ベガも残ってるしこの先の攻防が楽しみすぎる
-
乙
いよいよヤムチャの見せ場かな
果たしてどうなるか…
-
乙!
ケンが兄弟子としてアピールするのはいいね!
-
今さらだけど、672と673が同じだね
673でバイソンを叩きつけたことはわかるから問題ないけど
-
乙っした
新合体技の出番は近いかな?
-
>>656
これって、ビリー・ガンが使ってた「フェイマサー」に近い技なのかな?
-
>>689
自分はセス・ローリンズのカーブストンプを想像してた。
-
>>689
「フェイマサー」だね。ちょっと技名失念してたよ、申し訳ない。
補足ありがとうね
>>687
気をつけてたつもりだけど、またやっちゃったよ
まぁ、皆脳内補足してくれてると思うけど、>>673に入れる内容だったモノを次のレスに書いておきます
ここ、飛ばすとか 結構やらかしちゃったよ
-
ケン「よしっ! ここまま落としてやるっ……!」
バイソン「ううっ……くそっ……!」
ケン「いくぜっ、バイソンっ! ただし、落とすのは、後ろじゃなくて……前だっ……!」
バイソン「……何っ!?」
ケン「うおおおぉぉっ! くたばりなっ!」ズドーンッ
実況「おっと、ここケンはブレーンバスターの体勢で抱え上げたバイソンを、後ろではなく、そのまま前へと落としていったぁ! バイソンが正面から、マットに叩きつけられていくっ!」
元「フェースバスターですね」
実況「ケンのフェースバスター! フェースバスターだぁ! バイソンの顔面がマットに叩きつけられたぁ! 顔面を強打したバイソンは、うつ伏せのまま激しく苦しんでいます!」
ワー、ワーワー
ケン「どうだ、バイソンっ!」
バイソン「ぐおおっ……くそっ……」ジタバタ
ケン(さぁ、ここはフェイロックを仕掛ける場面だが……待てよ……? ちょっと、閃いちまったぞ……)
-
ここから、いつも通りやっていきます
ほんじゃ、ボチボチ書いていきます
-
ケン「ちくしょう、負けねぇぞ……!」ムクッ
サガット「……無駄な足掻きを」
ケン「うるせぇっ、この野郎っ! オラっ!」シュッ
実況「しかし、ケンも負けてはいないっ! すぐ様、起き上がり蹴りを仕掛けますっ! サガットの胸元に熱い蹴りををお見舞いだっ!」
サガット「……ほ〜う、そんな物か」
ケン「くそっ……効いてねぇ……!」
サガット「どうしたどうした……もう、お終いか……? もっと、打ってきてもいいんだぞ……?」
実況「おぉ〜っと、だがサガットは余裕の表情だ! 蹴りを喰らっても微動だにしませんっ!」
ケン「……ちくしょう、だったら、もう一発だっ! オラッ!」シュッ
サガット「フンッ……! 効かんよ……」
実況「さぁ、ケンがサガットにもう一度仕掛ける! 得意の蹴り攻撃だ! サガットの余裕の表情を打ち砕けるか!?」
-
ケン「連続だっ! オラオラオラっ!」シュッシュ
サガット「ハハハ、無駄な足掻きを……」
ケーン、ガンバレー
実況「さぁさぁ、ケンがスピードを上げたぁ! 連続の蹴りをリズム良く打ち込んでいっている、が……」
元「今は、あまり手を休めない方がいいかもしれないね……おっと、手じゃなくて、足でしたね……?」
実況「サガットは、微動だにしないっ! その表情に以前変わりなしっ!」
ケン「ちくしょう……だったら、強めに打ち込むぜ……! 今度は、全力だっ……!」
サガット「……お前の全力を、見せてもらおうか」
ケン「……うおおぉぉぉっ! オラァ!」バシッ
実況「さぁ、ここで大振り気味の蹴りを打ち込んだぁ! どうだ、これは効いたか!?」
-
サガット「これが、全力か……ガッカリだよ、ケン……」
ケン「ダ、ダメだ……効いちゃいねぇ……」
実況「おっと、だがしかし、これもサガットには、効いていないか!? ケンの大振りの蹴りを喰らったはずなのに、サガットはビクともしていませんっ! こいつは化け物だ!」
元「手を止めちゃダメだよ。もっと、動いて!」
サガット「よし……ではそろそろ、こっちからもいかせて貰うか……?」
ケン「……くっ!」
サガット「そ〜ら、ケン……いくぞっ……!」ググッ
実況「お〜っと、そして動きが止まったケンに対して……サガットは掴みかかってきたっ!」
元「……ほら、サガット君は、ケン君の動きが止まるのをジッと待ってたんだよ。もっと、ちょこまか動いて、捕まらないようにしなきゃ」
-
格が違うといってもサガットさんは化け物か
-
サガット「フンッ……!」グイッ
ケン「うおっ……!」
実況「さぁ、そしてサガットがケンの身体をボディスラムの体勢で持ち上げたっ! 得意の長身から叩きつけるハイアングルボディスラムか!? サガットはケンを持ち上げたまま、溜めを作っています!」
サガット「ただ、叩きつけるのも、面白味はないな……よし……」ノッシノッシ
ケン「う、うおっ……!」
実況「おっと……サガットは、ケンを担ぎ上げたまま状態で、そのまま歩いて移動しています! ロープの方へと移動しているぞ……? これは、何か良からぬ事を狙っているのか!?」
元「……うん、狙ってるね」
ケーン、ニゲロー
実況「さぁ、そしてロープの目の前でサガットの姿がピタっと止まったぁ! こいつは少々危険な香りがするぞ!?」
-
サガット「そ〜ら、ほらよっ……!」ポイッ
ケン「……う、うおっ!」
実況「さぁ、そしてケンの身体を、ロープ目掛けて放り投げたぁ!」
ケン「……うぐっ!」
サガット「ハハハ、いい様だな、ケンっ!」
実況「ケンの喉をトップロープにぶつけていくっ! サガットのギロチンホイップだ! サガットがラフファイトで責めますっ!
元「……呼吸が止まっちゃいますからね。苦しいです」
ブー、ブーブー
ケン「うぐっ……ゴ、ゴホッ……」
サガット「いい様だな……だが、まだ終わらないぞ……」ダダッ
実況「ケンはセカンドロープに倒れこむ様な体勢のまま動けませんっ! おっと、そんなケンを尻目に、サガットはロープへと走ったぁ!」
-
ケン「うぐっ……」
サガット「さぁさぁ、ケン……もっと、苦しめてやろう……」ダダッ
実況「さぁ、ロープの反動をつけたサガットが、セカンドロープに倒れこんでいるケンの背後から、迫ってきたぁ!」
サガット「そ〜ら、いくぞっ……!」ピョンッ
ケン「……ううっ」
サガット「……オラァっ!」ドスッ
ケン「……ガッ!」
実況「サガットは、そのままフワリと飛び込んで、片膝をケンの背に落とし、上から体重をかけていくっ! セカンドロープがぐにゃりと曲がる! ケンの喉元にロープが食い込んでいくっ!」
ブー、ブーブー
サガット「ハハハ、どうだ、ケンっ!」
ケン「ガッ、グッ……ゴホッ……」
-
サガット「これだけ痛めつければ、ケンも動けんだろう……さぁ、ケンよ、起きろ……!」グイッ
ケン「ゲホッ……ううっ……」
実況「さぁ、サガットはケンの身体を引き起こし、組み合っていくっ! ケンの頭を自身脇に抱え、これはブレーンバスターの体勢だ!」
サガット「お前は、ゆったりと痛めつけてやろう……そ〜ら、よっと……」ググッ
ケン「くそっ……う、うおっ……!」
実況「そのまま、ケンの身体を持ち上げたぁ! ケンが逆さまに、持ち上げられていくっ!」
サガット「……おおおおぉぉぉっ!」ドシーンッ
ケン「……うぐううぅぅっ!」
実況「さぁそして、そのままブレーンバスター! ケンの身体をリング中央へと叩きつけていきますっ!」
元「サガット君は長身だから、他の人より高い位置から落とす事になるからね……シンプルなブレーンバスターだけど……これが、強いんですよ」
-
バイソン「いいぞ、サガットっ! 嬲り殺してやれっ!」
ベガ「……どうやら、私の出番はないようだな。その調子でいけ、サガット」
実況「さぁ、少しサガットのペースになってきたか? コーナーにいるバイソンも、乗ってきました」
元「うん、そうだね……ちょっと、サガット君にいいようにやられてるね……」
サガット「そうだな……嬲ってやるのも悪くはない……オラッ!」ドスッ
ケン「……ぐっ!」
実況「サガットはストンピングっ! ダウンしているケンの腹部を踏みつけます!」
サガット「お前を痛めつければ痛めつける程、後が楽になるからな……さぁ、ケン、じわりじわりといこうか……起きなよ……」ググッ
ケン「ううっ……くそったれ……」
実況「さぁ、そしてサガットはケンの身体を引き起こします! さぁ、ここからどうする!?」
-
ケン「……ちくしょう、させるかっ! うおおおぉぉっ!」ガシッ
サガット「……ぬっ!?」
実況「おっと、だがケンも負けてはいないっ! 両手でガシッとサガットの頭部を掴み……」
ケン「うるああぁぁっ! その顎に……喰らいなっ……!」ガスッ
サガット「……うぐっ!」ヨロッ
実況「そのまま、ジャンピングしてのニーアタックをサガットにお見舞いします! 上手く顎にヒットしたか!? サガットの巨体がフラつきます!」
ケン「流石に顎、狙えば効くだろ……ざまぁ、みやがれ……ゲホッ……」
サガット「……おっと、今のは効いたぞ、ケン」
実況「さぁ、ここで流れを取り戻せるか、ケンっ!」
元「う〜ん……でも、やっぱり呼吸止めらてたからねぇ……もう一歩が出ませんね……」
実況「しかし、ここは強引でもいいから、いきたい場面! さぁ、ケン! なんとか踏ん張ってくれ!」
-
ケーン、ガンバレー!
ケン「わかってるよ……うおおおぉぉっ!」バシッ
サガット「……おっと」
実況「あぁ、何処となく力のない逆水平チョップ! サガットの胸元に仕掛けるが、いつものような、激しい音が鳴り響きませんっ!」
ケン「うるぁ! スピンキックだっ!」ガスッ
サガット「……おっと」
実況「今度は身体をクルッと回転させてのスピンキックっ! どうだ、これは効いたか!?」
元「……いや、普段のケン君は、もっとキレがあります」
サガット「どうやら、痛めつけておいて正解だったようだな……? どうした、そんな物か……?」
ケン「……ちくしょう」
サガット「そんなひ弱な攻撃では、俺は倒せんぞ……? さぁ、ケン……お前には、やられている姿の方がお似合いだ……いくぞ……」グイグイ
ケン「う、うおっ……」
実況「サガットは強引に攻めていくっ! ケンに取っ組み合うようにしながら……ケンの身体をロープ際へと、どんどん押し込んでいくっ!」
-
サガット「さぁ、ケン……いくぞっ……!」
ケン「くそっ……!」
実況「ロープ際までケンの身体を押し込んだサガットは、そのままロープの反動利用して……」
サガット「……さぁ、ケン! 行ってこいっ!」ブンッ
ケン「……させるかぁっ!」グッ
実況「そのまま、ケンの身体を振り投げ……! いやっ、ここは踏ん張って堪えた! ロープに振られかけた所を、グッと堪えてピタリと止まります!」
ケン「ロープに行くのは……てめぇだっ……! うおおおっ!」ブンッ
サガット「……くそっ!」
実況「そして、そのまま振り子の容量で、自身を軸としてサガット身体を逆にロープに振っていくっ! ケン、なんとか返しました!」
-
サガット「くそっ……まだ、体力が残っていたか……しぶとい奴だ……」
ケン「この反撃のチャンス……逃さねぇ……行くぜっ……!」ダダッ
実況「さぁ、ロープの反動をつけたサガットの身体が返ってくるっ! そして、ケンもロープの反動をつけてサガットへと向かっていくっ!」
サガット「……まぁ、いい。カウンターのタイガーニーでも、お見舞いしてやろう」
ケン「おらっ、行くぜ、サガットっ! うおおおぉぉっ!」シュッ
サガット「……何っ!? 下かっ!」
実況「そしてケンの低空ドロップキック……いや、これはどちらからと言えば、スライディングか!?」
ケン「いくぜ、サガットっ!」ズザーッ
サガット「……チイッ、みみっちい戦い方を!」
-
ケン「狙いは、ここだっ……! うおおおっ!」ズザーッ
サガット「……んっ?」
実況「いや、ケンはスライディングで、サガットの股下を潜り抜けます! そして、サガットの背後で急ブレーキ!」
元「……おっと、トリッキーに攻めてきたね」
オー、ケン、イイゾー
ケン「みみっちい戦い方……? あぁ、そうだな……そんな戦い方は、俺の性に合っちゃいねぇ……狙いは初めからこっちだっ!」ムクッ
サガット「……何だと!?」
ケン「初めから、狙いはこの無防備な背中だっ! オラ、いくぜっ!」ガシッ
実況「さぁ、そして、サガットの背後に回ったケンは、すぐ様起き上がり、そのまま振り向きつつサガットの背後を掴んだぁ!」
元「うまくバックをとりましたよ! そのまま、一気にいきましょう!」
ケン「おらっ、踏ん張る時間はねぇぜっ! サガットよぉ!」ググッ
サガット「う、うおっ……!」
実況「さぁ、そしてサガットの身体を持ち上げていくっ! ケンが仕掛けたぁ!」
-
ケン「オラァ! マットに眠りなっ!ドスーンッ
サガット「……うぐっ!」
ワー! ワーワー!
実況「そして、即座に仕掛けた、バックドロップっ! サガットをマットに打ち付けていく!」
元「サガット君の投げに比べると、高さはないですけどね、やっぱりサガット君は大きい分、自分の体重も一気にかかっちゃうからね。効いてると思います。大きい体格も考え物だね」
実況「この辺りは、ケンが上手くやりましたかね?」
元「そうだね。サガット君みたいな相手に、正面から危険だからね。やっぱり、なんとか横とか背後とか、自分が有利に責めれる場所からいかないと」
サガット「くそっ、味な真似を……ケンめ……」
ケン「はぁ、ようやく一撃か……でも、今日はベガがいるんだ……もうちょっと、俺が頑張らねぇとなぁ……先は長いな……」
-
今日はここまで
-
乙
ヤムチャ、声だしでも登場せず
合体技にむけ体力回復中……
-
乙っした
ケンさん一人舞台ですな
ヤムチャはおろはリュウも空気w
-
乙!
-
サガット「してやられたか……だが、まだまだだ……」ムクッ
ケン「あぁ、くそっ、もう立ち上がってきやがった……でもまぁ、ちっとは効いたみたいかな……?」
実況「さぁ、サガットが起き上がりますが、少々頭を抑えている模様。さぁさぁ、ケン……リズムを作っていきたいっ!」
ケン「よし、じゃあ、行くぜっ! オラっ!」バチーンッ
サガット「うぉっと……」
ケン「もう一丁っ! そらよっ!」バチーンッ
サガット「……うおっと」
実況「起き上がったサガットに対して、ケンが逆水平チョップを仕掛けていく! ケンも調子が出てきたか? 今度は激しい音が鳴り響くっ! さぁ、二発続けて打ち込んでいったぁ!」
ケン「今度はこうだっ! オラッ!」シュッ
サガット「……くっ!」
実況「さぁ、そして次は袈裟斬りチョップ! 手刀のように、上から振り下ろし、サガットの首筋へと打ち込んでいく! ケンがチョップでリズムを作っていっているか!?」
-
イイゾー、ケーン
サガット「……チィ、舐めるなよ、オラッ!」シュッ
ケン「……うおっと」
実況「おっと、しかしサガットも黙ってやられてはいない! ここで反撃に出た! 蹴りをケンの肩口辺りに打ち込みます!」
ケン「ちくしょう、馬鹿力め……負けるか、うおおおぉぉっ!」バチーンッ
サガット「フン、甘いわ……オラァっ!」シュッ
実況「さぁ、再びケンが打ち込むっ! だがしかし、サガットもすぐ返す! こいつは打撃合戦が始まったか!?」
元「……サガット君相手に打撃合戦は危険だと思いますがね」
ケーン! イケー!
ケン「オラオラっ! 行くぜっ!」ガスガス
サガット「甘いわ、うおおおぉぉっ!」ガスガス
実況「さぁ、両者の打撃合戦っ! ケンはチョップで……そしてサガットは蹴りで攻めている!」
-
ワー、ワーワー
サガット「フンッ……!」ガスッ
ケン「……ぐおっ!」グラッ
実況「おっと、ここでサガットのミドルキックがケンの脇腹辺りにクリーンヒットしたか!? ケンの動きが止まってしまいます!」
サガット「お前と俺では、一撃一番の重さが違うんだよ……オラッ、 もう一丁っ!」ガスッ
ケン「……ガッ!」
実況「さぁ、サガットは容赦しませんっ! 動きが止まってしまったケンに対して、もう一発ミドルキックっ!」
リュウ「ケン、動きを止めるな! 来るぞっ!」
ヤムチャ「ケンさん、頑張って下さいっ!」
ケーン! ガンバレー!
ケン「ううっ、くそっ……わかってるよ……くそっ……!」
サガット「さぁ、止めだ……行くぞ、ケンっ……!」ググッ
-
サガット「これでTKOだなっ! 死ねええぇぇっ!」ブンッ
ケン「……来るっ!」
実況「さぁ、サガットが打ち込む、大振りのハイキックっ! 狙いは側頭部か!?」
ケン「うおおおぉぉっ!」ブンッ
サガット「……何っ!?」スカッ
実況「おっとだが、ケンは上手く身体を沈みこませるようにしながら、身体を屈めて、その蹴りをかわしたぁ!」
ケン「よしっ……このまま……」クルッ
サガット「くそっ……!」
実況「さぁ、そしてケンはそのまま屈み込んだ体勢のまま、クルッと身体を回転させて……」
ケン「うるああぁぁっ! その無防備な足を払ってやるっ!」
サガット「う、うおおぉぉっ!」バターンッ
実況「カウンターで仕掛けた水面蹴りっ! サガットの軸足を払っていく!」
元「ここで、得意の蹴り技を出してきましたか。うん、よく見てました」
実況「攻防の一体の攻撃だぁ! ケンの得意の蹴り技で、サガット、ダーウンっ!」
-
リュウ「いいぞ、ケンっ!」
ヤムチャ「ナイスですっ!」
ワー! ワーワー!
ケン「ここらで、一発大技いっておきてぇな……だが、念には念を入れてっと……オラッ!」ピョンッ
サガット「……ううっ」
ケン「オラッ、追い討ちだっ!」ドスッ
サガット「……うぐっ!」
実況「さぁ、ケンはその場でジャンピングしてのエルボードロップをサガットに落としていきます! ケンの肘がサガットにめり込むっ!」
ケン「さぁ、サガット……そろそろ決めてやるぜ……覚悟しな……!」ググッ
サガット「うぐっ、くそっ……」
実況「さぁ、そしてケンは、サガットの身体を引き起こしていきます。おっと、これはバックを取りながら引き起こしていますね、元さん?」
元「そうですね、サガット君みたいな人はね……後ろから攻めましょう。後ろから」
-
ケン「……オラァっ!」ガシッ
サガット「……んっ?」
実況「おっと、そして背後を捉えたケンは、サガットの脇下から自身の両腕を通して、背中辺りでその手を組んでロック! フルネルソンの体勢だ! サガットの両腕の自由を奪う!」
ケン「このまま……ぶん投げてやるっ……!」ググッ
サガット「……ほ〜う」
実況「おっと、ケンはそのまま踏ん張っているぞ!? これは、ドラゴンスープレックスを狙っているのか!?」
元「……でしょうねぇ。でも相手は巨体のサガット君です」
ケーン! モチアゲロー!
ケン「あぁ、ここでデカいの、決めてやる……! うおおおぉぉっ!」
サガット「……技の選択ミスだったんじゃないかな? お前じゃ、俺は持ち上げれんよ」
ケン「うるせぇ、ちくしょうっ! ここからだ、ここからっ……!」
実況「さぁ、ケンはサガットの身体を持ち上げようとしているが……やはり、相手はサガット! これは持ち上げるのも、一苦労だ!」
-
ケーン! ガンバレー!
サガット「フン、残念だったな……いつまでも、背中に張り付かれるとウザったいのでな……そろそろ、逃れさせてもらうか……」モゾモゾ
ケン「くそっ、このままじゃ、逃げられちまう……! ちくしょう、リュウ手伝ってくれっ!」
リュウ「よしっ、任せろ! ケンっ!」
実況「さぁ、サガットは身体を左右に振って、フルネルソンの体勢から逃れようと……おっと、ここでリュウが素早くリングインしてきました!」
元「そうですね。モタモタしてると逃げられちゃうし、ここはフォローにいった方がいいです」
リュウ「……うおおおぉぉっ!」ダダッ
サガット「くっ、リュウが来やがったか……!」
ケン(下のヤムチャと合体攻撃するなら……上のリュウとも、合体攻撃しなくちゃいけねぇからな……この辺は、真ん中の人間の辛い所だな……まぁ、リュウ……格好良く決めてくれや……)
実況「さぁ、フルネルソンの体勢で捕らえられているサガットの元にリュウが向かっていく! 走り込んで勢いをつけて向かっていくっ!」
-
ワー! ワーワー!
リュウ「ケン、いくぞ、 俺が勢いをつけてやるっ! オラァっ!」ドスッ
サガット「……うぐっ!」
実況「そして、リュウがランニングドロップキックでサガットの身体を押し込み……」
ケン「よっしゃ、来たぜっ! うおおおぉぉっ!」ググッ
サガット「く、くそっ……!」
実況「その勢いを利用してケンがサガットの身体を、後方へと反り投げていくっ! サガットの巨体が持ち上がったぁ!」
ケン「うらああぁぁっ!」ドシーン
サガット「……う、うぐううぅぅっ!」
ワー! ワーワー!
実況「さぁ、決まったぁ! 二人掛かりでのドラゴンスープレックスっ! そして、ケンはブリッジの体勢のまま、サガットをフォールの体勢に入っている! 今、レフェリーがカウントを取りに近づきます!」
-
ベガ「……やれやれだ」
バイソン「……よし、俺も行きましょう!」
実況「おっと、だがここはベガの動いが早い! すぐ様、リングインしますっ!」
ダン「よし、カウント行くぜ! ワンっ……!」
ベガ「……カウントなどいらん。フンっ!」ドスッ
ケン「……うぐっ!」
ダン「おっと、カット成立だな……カット成立だっ!」
実況「ベガはケンの腹部を踏みつけて、カットしていきます! サガットをフォールにいったケンでしたが……ここは仕留めきれません!」
バイソン「うおおおぉぉっ! バイソン、いっきまぁ〜す!」ダダッ
ヤムチャ「やべ……アイツ、突っ込んで来やがった……」
実況「おっと、そしてバイソンもリングインしているぞ!? バイソンはコーナーにいるヤムチャ対して突っ込んでいる!」
-
バイソン「オラオラァっ! 雑魚は場外でお寝んねしておきなっ!」ガスッ
ヤムチャ「……うおっ!」ドスッ
実況「そのまま、バイソンはヤムチャに一撃っ! ヤムチャを場外へと突き落とします!」
ベガ「ふむ、私はリュウだな……」
リュウ「くっ、ベガが来てやがるっ……!」
ベガ「お前も、場外に行くんだ……この場所は我々シャドルーのリングだ……」グイグイ
リュウ「くそっ……」
実況「そして、ベガはドロップキック打って、起き上がろうとしていたリュウに即座に組みかかり、そのままロープ際へと押し込んでいきます!」
ベガ「ほらほら、落ちろっ……! リュウっ……!」
リュウ「う、うおっ……!」ドスッ
実況「さぁ、そしてリュウの身体を場外へと突き落としていきます! ベガがリュウを場外へと突き落としたぁ!」
-
バイソン「ヘイヘイ、サガットちゃん……助けに来てやったぜ? 感謝しろよ?」
サガット「フン、余計な事を……あれくらい自力で返せたさ……」
ベガ「……まぁ、そう言うな」
ケン「……おいおい、ちょっとマズい状況じゃねぇか?」
実況「何という事だっ! 合体攻撃でチャンスを作った空手軍団だが……今の、リングの上にはシャドルー三人とケン一人! これは、マズい状況じゃないですかねぇ、元さん?」
元「……うん、マズいねぇ。シャドルーも行動が的確だね」
バイソン「まぁ、折角来たんだ。今から、三人でこいつをボッコボッコにしてやろうぜ?」
サガット「そうだな……このチャンス、生かさないとな……」
ベガ「……いや、ケン一人ぐらいなら、お前達二人で大丈夫だろう。私は行かせてもらうよ」ダダッ
バイソン「……あれ、ベガ様、どうしたんですか? 三人でコイツをボコボコにしましょうよ」
実況「おっと、ベガはロープへと走ったぞ!? ロープの反動をつけて、勢いをつけたぁ!」
元「ベガ君の狙いは……場外にいる、リュウ君だね……」
リュウ「うっ、ううっ……」ムクッ
ベガ「さぁ、いくぞ……リュウ……」ダダッ
-
ベガ「死ね、リュウっ! サイコクラッシャーっ!」ゴオオォォォッ
リュウ「……うぐううぅぅっ!」
実況「さぁ、ベガはリングの中から、セカンドロープとトップロープの間を潜り抜けて、場外にいるリュウにサイコクラッシャーアタックを仕掛けていきました!」
元「トペ・スイシーダならぬ……サイコ・スイシーダですね」
実況「ベガのサイコ・スイシーダっ! ベガは場外へとリュウを追いかけていったぁ!」
サガット「なる程……ベガ様はリュウを引き受けて下さるってワケか……」
バイソン「まぁ、それでも二対一だ! サガット、やっちまおうぜ?」
実況「さぁ、ベガはリュウを追って場外にいきましたが……それでもリングの上にはサガットとバイソンがケンに対して目を光らせています」
元「というか、三体一より、マズいんじゃないかなぁ……? リュウ君が、動き止められてるから……」
ベガ「さぁ、リュウ、起きろっ……! 場外戦だ……!」
リュウ「う、ううっ……」
-
バイソン「ヘイヘイ、ケン君……起きな……」ググッ
ケン「……うおっ」
実況「さぁ、リング上のケンがバイソンに寄って引き起こされます! サガットとバイソンはケンを挟み込む様にしています! ケンの前方にはバイソン、そして後方にはサガットだ!」
バイソン「よ〜し、サガットちゃん、リズム良くいこうっ! せ〜のっ!」ゴスッ
ケン「……うぐっ」グラッ
実況「そして、バイソンがケンの額目掛けて拳を打ち込んだ! ナックルパートです! ケンの頭部が、後方へとグラつきます!」
サガット「よし、俺は後ろからだ……そ〜らよっ!」ゴスッ
ケン「……うごっ!」グラッ
実況「そして、そのグラついた後頭部目掛けて、今度はサガットが後ろからナックルパートを仕掛けます! ケンの頭部が今度は、前方のバイソン方へとグラつくっ! そしてバイソンも狙いを定めているっ!」
-
バイソン「そ〜らよっ!」ゴスッ
サガット「今度は、後ろだっ! オラッ!」ゴスッ
ケン「うっ……ううっ……」
ブー、ブーブー
実況「サガットとバイソンが挟み込んでの、交互のナックルパートをケンにお見舞いするっ! ケンの頭部がその衝撃で、まるで振り子の様に振られる! もしくは、メトロノームか!?」
元「……酷い攻撃をするもんだ」
ベガ「ほ〜ら、リュウ……鉄柱攻撃だっ……!」ガスッ
リュウ「……うぐっ!」
実況「おっと、一方、場外ではベガがコーナーポストにリュウの顔を打ち付けています! 鉄柱攻撃だ! こちらもまた、ラフファイト!」
元「ラフファイトというか……反則だよ……」
バイソン「ほらほら、ケン……! 死になっ……!」ガスッ
サガット「そ〜ら、後頭部だ!」ガスッ
ケン「ガッ……グッ……」
-
ダン「おいっ、てめぇら、何やってる! やめろっ!」
バイソン「合体攻撃やってんだよ! 邪魔すんじゃねぇよ!」
ダン「拳は反則だっての! それに、バイソン、お前は試合権利を持ってねぇだろが!」
バイソン「いちいち絡んでくるなよ、ウザってなぁ……」
実況「おっと、ここでレフェリーがバイソンの制止にいったでしょうか? バイソンを何とかコーナーへと引き下がらせようと、説得しています!」
元「……でも、あの人、話聞かない人だから」
バイソン「うるせぇんだよ、おめぇはよぉ!」
ダン「いいから、下がれ……! バイソン、お前は下がれ……!」
ケン「いや、レフェリー、大丈夫だ……自分で何とかするよ……攻撃の手が休まってくれたからな……」
サガット「バイソン、レフェリーに構うな! 攻撃の手を休めるな!」
バイソン「……んっ?」クルッ
ケン「この野郎、好き放題やりやがって……これは仕返しだ……喰らえっ!」ゴスッ
バイソン「……あいだぁ!」バターン
実況「おっと、ここでケンがバイソンへ、お返しと言わんばかりのナックルパート! これを喰らい、バイソン、ダウンします!」
-
イイゾー! ケーン!
ケン「次はサガット……てめぇだ、うおおおぉぉっ!」
サガット「……フンっ!」ガシッ
実況「そして、ケンは振り返り、後方いるサガットにもナックルパート……いやっ、これはサガットがガードした! ケンの拳をガシッと掴んだ!」
ケン「……何っ!?」
サガット「どうした、スタミナ切れか……? いつものキレがないぞ……フンっ!」ググッ
ケン「うぐっ……ゴ、ゴホっ……」
実況「そして、そのままサガットは片腕でケンの首を掴むっ! たったままケンの首を片腕で締めている!」
ケン「うっ、ぐっ……ゴホっ……離しやがれ……」
サガット「……大丈夫だ。すぐに離してやるさ。うおおおぉぉっ!」グイッ
ケン「う、うおっ……!」
実況「そして、首を掴んだまま、サガットはケンの身体を持ち上げたっ! これは高いっ! 高さがあるぞ!?」
-
サガット「うおおおぉぉっ! 死ねええぇぇっ!」ドシーンッ
ケン「……うぐううぅぅっ!」
実況「そして、そのままケンの身体をマットに叩きつけたぁ! 喉輪落としだ! サガットが喉輪落としを決めていったぁ!」
ケーン、ガンバレー! リュウー、タスケニイッテー! ヤムチャー、ハタラケー!
実況「さぁ、この攻撃には、場内から悲鳴が飛び交いますっ! バイソンは、何とか仕留めたが……やはり、サガットはそう簡単にはいかなかったっ!」
サガット「さぁさぁ、止めにしようか、ケン……お前の負ける姿を、皆さんは望んでいるからな……」ググッ
ケン「……ううっ」
実況「さぁ、サガットはそのまま、ケンを引き起こし……前屈みの体勢にして、ケンの頭部を自身の股下に持っていったぁ! これはパワーボムの体勢だ!」
サガット「……これは、フィニッシュ宣言だ」スーッ
ケン「くそっ……くそっ……!」
実況「そして、首を掻っ切るポーズをして、フィニッシュ宣言っ! サガットのフィニッシュ宣言だっ!」
元「うん。ケン君、ダメージ受けすぎているからね……マズいよ……」
-
今日はここまで
-
乙!
ヤムチャ今がチャンスだ!
-
おつ
> ヤムチャー、ハタラケー!
ツボって笑いがとまらんw
-
乙
ハタラケ-←厳しいなw
目一杯働いてもらいましょう
-
乙っした
ハタラケーはひどいw
魅せ場来る?
-
世iv虎にこのSS見せてやりたいわー。
-
あれは傷害事件だ
業界の健全な発展のためにも、きっちり立件した方がいい
プロレスから夢や楽しさがなくなる
-
ggったけどプロレスの範疇越えた暴力沙汰起こしたのね
嫌な事件だけどここで話す内容ではないかな
-
サガット「さぁ止めだ、ケンっ! うおおおおぉぉぉっ!」ググッ
ケン「……くそおおぉぉぉっ!」
実況「さぁ、そしてサガットが、パワーボムの体勢でケンの身体を自身の頭上まで高く持ち上げたぁ!」
サガット「叩きつけてやるっ! うおおおぉぉっ!」
ケン「まだだっ……! まだ終わらねぇっ……!」クルッ
サガット「……何っ!?」
実況「そして、叩きつけ……いやっ、ケンが返したっ! 叩きつけられる勢いを上手く利用し、サガットの頭を足でロックしたまま、股下に潜り込んで丸めていくっ!」
元「ウラカン・ラナですね! よく、返しましたっ! 今の一撃喰らったら危なかったですからね!」
実況「ケンがウラカン・ラナ・インベルティダで返したぁ! サガットを丸め込んだぁ! 素早い切り替えし! さぁ、カウントはどうだっ!?」
オー! ケン、イイゾー!
サガット「なんだ……何がどうなっている……?」
ケン「レフェリー、カウントだっ! 早くしてくれっ!」
ダン「よっしゃっ! 任せろっ!」
-
2
ダン「ワンっ……!」
イイゾー! ケーン!
ダン「ツー……!」
ワー! ワーワー!
ダン「……スリ」
バイソン「はい、残念……」ガスッ
ケン「……うおっ」
ダン「カット成立だ、カウントはツー! カウントはツーだぞ!」
実況「おっと、だがしかし、リング上にはバイソンが残っていたっ! 素早く起き上がり、丸め込んでいるケンに対してフックのような攻撃をしてカットしていきます!」
元「……乱暴なカットだねぇ。ケン君、上手く返したんだけど、状況が悪かったね」
ケン「く、くそっ……なんで、バイソンがまだいるんだよ……」ガクッ
バイソン「オラオラっ! ケン、お前は長髪のイケメンだから気にくわねぇんだよ! 坊主にしろ、坊主によぉ!」ドスッ
ケン「……うぐっ!」
実況「さぁさぁ、さらにケンに対してストンピング攻撃を連続で繰り出していきますっ! バイソン、やりたい放題だ!」
-
ブー、ブーブー
ダン「もう、いい加減にしろっ! お前は試合権利、持ってねぇだろがっ!」ググッ
バイソン「何すんだよ……! お前が掴みかかって来るんじゃねぇよ……!」
ダン「うるせぇ、ボケっ! 俺だって、多少は戦えるんだぞ!? こうなりゃ、力づくでお前をコーナーに下がらせてやるっ!」
実況「おっと、ここでレフェリーがバイソンと取っ組み合うようにして、バイソンの行き過ぎた行為を制止しております!」
元「……そうだよ。試合権利を持ってないバイソン君が、ずっとリング上にいるのが、そもそも可笑しいんだよ」
ダン「ほら、下がれ! この糞がっ!」グイグイ
バイソン「邪魔すんじゃねぇよ! だったら、お前からぶん殴ってやろうか!?」
ダン「殴んのか、俺を殴んのか、あぁ!? 構わねぇぞ? だけど、俺を殴った瞬間、お前は反則負けだ。そこ理解した上で俺に文句言ってんだよな、あぁ!?」
実況「さぁさぁ、レフェリーは、かなり強引にバイソンをコーナーの方へと引き下がらせていきます! これで試合が、落ち着いてくれればいいんですが……」
元「バイソン君はなんとか引き下がったけど……ケン君はやっぱり、ダメージ受けているからね……リュウ君とベガ君はまだ場外で戦ってる……事態は好転したけど、ピンチには変わりないね」
-
ヤムチャ「ケンさん、俺が行きます! 俺に交代して下さいっ!」ピョンッ
ケン「……遅ぇよ、馬鹿野郎」
実況「いや、しかし、ここでヤムチャが戻ってきたっ! 自軍エプロンサイドにピョンと飛び乗り、手を伸ばしてケンに交代を要求しています!」
元「うん、ケン君は今マズい状況だし、リュウ君は場外でベガ君に捕まってる……ヤムチャ君しか、いないね」
ヨーシ、ヤムチャー! イケー!
ヤムチャ「俺、ここまで何にもしてませんっ! 相手がサガットだろうが……俺はやってやりますっ! だから、俺に交代して下さいっ!」
ケン「よ〜し……わかった、今交代しに行くからよぉ……ちっと待っておけ……」ズルズル
ケーン! ガンバレー!
実況「さぁ、ヤムチャが必死にケンに声をかけている! そして、それに応える様にケンも自軍コーナーへと向かって行く! この辺りは師弟愛か!?」
-
ケン「はぁっ……はぁっ……」ズルズル
サガット「……おぉ〜っと、そうはさせん」ムクッ
実況「おぉ〜っと、だが、ここでサガットが立ち上がる!」
元「……うわぁ、嫌なタイミング」
サガット「……俺は、ここであっさり逃がしてやる様な、甘い男ではないぞ? ケン?」ググッ
ケン「うあっ……くそっ……!」
ヤムチャ「……ケンさんっ!」
実況「さぁ、そしてサガットはケンに近づいて引き起こしますっ! そして組み合ったっ!」
サガット「よ〜し……もう一丁投げてやろう……いくぞ……」ググッ
ケン「……ううっ、もう少しだったってのに」
ヤムチャ「ケンさん、もう少しっす! なんとか……なんとかして下さいっ!」
実況「さぁ、そしてケンの頭を自身の脇に抱え……ブレーンバスターの体勢だ! 非常に嫌なタイミングでのサガットの復活です!」
-
サガット「そ〜れ、いくぞ……」グイッ
ケーン! タエテー!
ケン「あぁ、わかってるっ……! ここで投げられてたまるかよっ!」
実況「さぁ、サガットが持ち上げようとしますが……ケン、これをなんとか踏ん張って耐えます!」
ケン「……うおおおぉぉっ!」ググッ
サガット「……うおっ、こいつまだ、そんな力が」
実況「おっと、そしてケンがサガットにフロントネックロックか!? 首筋に手を回し、逆側の手で下からロック! ブレーンバスターをフロントネックロックで耐えます!」
元「ここが踏ん張り所です。頑張りましょう!」
ケン「オイ、ヤムチャ! そっちまで、後何歩ぐらいでいける!? この体勢じゃ見えねぇんだ……俺に教えろっ!」
ヤムチャ「後、5歩って所っす! ケンさん、頑張って下さいっ!」
ケン「よし、後五歩ぐらいなら、なんとか行けそうだ……よし、じゃあ、今そっちに行くぜ……!」ドスッ
サガット「くそっ……粘る奴め……」
ケン「よし、うおおっ……! もう一歩だっ……!」ドスッ
実況「さぁ、ケンはサガットをフロントネックロックで捉えたまま、一歩ずつ後ろに下がり、自軍コーナーにいるヤムチャの方へと近づいていきます! ここは交代したい場面だっ!」
-
ケーン! ガンバレー!
ヤムチャ「ケンさん、頑張って下さいっ! 後、三歩っ!」
ケン「よしよしっ! 任せろっ!」ドスッ
バイソン「おい、邪魔だよ、糞ボケ! 交代されちまうだろうが! そこ退けよ!」
ダン「あの行為は、何の問題もない! お前はそこで邪魔をせず、大人しくしておきなっ!」
実況「さぁ、バイソンはまだレフェリーと揉めているようだ!? コーナー付近で激しく言い争っています!」
元「これは、好都合だね。後は……ケン君の意地だけだ……」
実況「さぁ、ケンが一歩一歩交代して、コーナーにいるヤムチャの元へと近づいていくっ! その距離、後僅か!」
ケン「よし、五歩目っ……って、オイ……! まだ、距離あるじゃねぇか! 目測誤ってんじゃねぇよ……!」
ヤムチャ「いやっ……! 俺が目一杯、手を伸ばせばギリギリ届きます……! うおおおっ、よっと……!」パシッ
実況「さぁ、そしてヤムチャもロープから身を乗り出すようにして、ケンのフォローをするっ! ケンの背中にタッチっ! ここでタッチが成立だ、試合権利はヤムチャへと移りましたぁ!」
元「さぁ、サガット君相手だけど……ケン君も、意地見せたんだから、ヤムチャ君も頑張りましょう」
-
ヤムチャ、イッケー
-
ヨーシ! ヤムチャー! アバレロー!
バイソン「あ〜、ほら、タッチされちまったじゃん……お前のせいだよ……責任取れよ、この糞レフェリー……」
ダン「……おっ、本当だ。どうやらタッチは成立したみたいだな。試合権はヤムチャか」
リュウ「はぁっ……はぁっ……」
ベガ「おっと、タッチされてしまったか……ならば、リュウを無理に深追いする必要はないな……」
リュウ「……おい、ベガ、待てよ!?」
ベガ「……お前は、リング上での正々堂々とした戦いを私と望んでいるのではないのか? そうだろ?」
リュウ「好き放題やりやがって……」
ベガ「……ここらが潮時だ。続きは、リングの上でだな」
ヤムチャー! ガンバレヨー!
ヤムチャ「あぁ、任せておいて下さいっ! 俺だって空手軍団ですっ!」
実況「さぁ、そして交代したヤムチャが意気揚々とリングインしたぁ!」
-
ヤムチャ「ケンさん、もうちょっとだけ、抑えておいて下さいっ! オラッ!」ドスッ
サガット「……おっと」
実況「さぁ、そしてヤムチャはサガットの背中にスレッジハンマーをお見舞いだぁ!」
ヤムチャ「もう一発っ! オラッ!」ドスッ
サガット「……うおっ」
ケン「よしっ、じゃあ、俺は下から蹴ってやるよ……オラッ……!」ガスッ
サガット「……うぐっ!」
実況「さぁ、そして背中にスレッジハンマーをもう一発っ! ケンも下から蹴り上げるっ!」
サガット「……ひ弱な、連携攻撃を繰り出したって、俺には効かんぞ?」
ケン「ひ弱な連携攻撃……もっと、見せてやろうじゃねぇか……サガット……! ヤムチャ、準備はいいなっ……!」
ヤムチャ(今日の俺は何もしていない……だから、マイナスだ……! ここだ……ここで、ガッチリ決めねぇと、いけねぇぞ……!)
-
ケン「よしっ、ヤムチャ……! お前は、そっちの腕を掴めっ! 俺はこっちだ!」ガシッ
ヤムチャ「了解っすっ!」ガシッ
サガット「……ぬっ?」
実況「おっと、ここでケンとヤムチャがサガットの腕を互いに片方ずつ掴んだっ!」
元「……合体攻撃ですかね?」
ケン「狙いは、対角線のコーナーだっ! わかってんな……! いち、にの、さんっ……オラッ!」ブンッ
ヤムチャ「わかってますっ……! オラッ……!」ブンッ
サガット「……うおっ!」
実況「さぁ、そして二人掛かりで、サガットを対角線のコーナーへ振っていくっ! おっと、そしてケンは……!?」
ケン「お前も、行って来いっ! そ〜らっ!」ブンッ
ヤムチャ「よっしゃっ……! 行ってきますっ!」
実況「ヤムチャの身体も対角線コーナーへと振っていくっ! ヤムチャがケンの力を借りて、コーナーに振られたサガットの後を追うっ!」
リュウ(おっ、言ってたのは、アレか……まぁ、見させてもらうとするか……)
-
ダン「うおっ、危ねっ……! こっち来やがった、避けねぇと……」サッ
サガット「……うぐっ!」ドスッ
実況「さぁ、サガットの身体がコーナーマットに激しくぶつかるっ! そしてそして、間髪入れずに、ヤムチャも突っ込んで来ているぞ!?」
ヤムチャー! イケー!
ヤムチャ「うおおおぉぉっ! いくぜええぇぇっ!」フワッ
サガット「……くっ、間髪入れずに来たかっ!?」
ヤムチャ「うるあああぁぁぁっ!」ガスッ
実況「そして、フワリと飛び込んでのエルボーバットっ! フライングフォーアームを、サガットに当てていきます! おっと、そしてまだまだ動くっ! 走ってケンの元へと戻っていくのか!?」
元「今度は、ヤムチャ君が、ケン君を振るのかな?」
ヤムチャ「……ここで、いいっすか!?」ピタッ
ケン「よ〜し、そこだぁっ! タイミング、間違えんじゃねぇぞ!?」
実況「おっと……いやっ、ヤムチャはリングの中央付近でピタリとストップ! そして、片膝をついてしゃがみ込んだぞ!? これは何か狙っているのか!?」
元「……あっ、わかった。アレ、踏み台にするんだ。ほら、膝の上に両手を添えてるし、間違いないよ?」
-
オー! イイゾイイゾー!
ケン「よしっ、ヤムチャ……行くぞっ……! うおおおっ!」ダダッ
ヤムチャ「……来て下さいっ!」
実況「さぁ、そして今度は、ケンが走り込んだっ! さぁ、サガットに狙いを定めて……」
ケン「よしっ、ヤムチャ、乗るぞっ! 俺を持ち上げろっ!」
ヤムチャ「……うおおおぉぉっ!」ググッ
実況「そして、ヤムチャの片膝を踏み台にして……ジャンプっ! ヤムチャも下から、ケンの身体を押し上げるっ! 」
オー! スゲー!タケー!
実況「ちょっと待てちょっと待て! これは高いぞ! 非常に高いぞ!? ケンが物凄く高く跳んだぁ!」
元「下から、ヤムチャ君も、持ち上げらていますからね。ヤムチャ君もパワーありますね」
ワー! ワーワー!
ケン「うるああぁぁっ! いくぜええぇぇっ! サガットっ!」
サガット「な、なんて、高さだ……!」
ヤムチャ「よしっ……後は……」
-
数十分前ーー
ケン「お前さぁ……結構、身体能力あるのはわかったよ……だから、そのミサイルキック……とにかく、高く跳べ、高く跳ぶんだ……」
ヤムチャ「……高くですか? また、フォーム変えていかなきゃ、いけないのか」
バルログ「まぁ、付き合いますよ、ヤムチャ君。まだ時間もありますし……」
ケン「やっぱり、打撃攻撃ってのは、同時に繰り出すか……リズム良く、打ち出すか……ぐらいしか、ないからな……だから、今回はリズム良く打ち出す方法で徐々に高さを作っていこう」
ヤムチャ「……リズム良く、高さを作る?」
ケン「あぁ、ミサイルキックはコーナーポストの一番高い位置から攻撃するだろ? だから、それを繰り出す前に、マットの上で高く跳んで攻撃を作っていこう」
ヤムチャ「高く跳んで……もっと高く跳んで……コーナーポストの上から、最大限に高く跳んで……ドン……」
ケン「そうそう。まぁ、動きの説明はしてやるけどよ……結構走り回る事になるから、気をつけろよ?」
ヤムチャ「了解っす、わかりました!」
ケン「で、それが終わったら……お前、アレやれ、アレ……」
ヤムチャ「……アレ?」
ケン「アレだよ、アレ……」
-
ーーー
ワー! ワーワー!
ケン「……うるああぁぁっ!」ドゴォッ
サガット「……うぐうぅっ!」
実況「さぁ、ヤムチャのアシストも受け取ったケンが空中から降って来たぁ! 勢いのあるエルボーバット! フライングフォーアームをサガットにお見舞いだぁ!」
元「……うん、いい合体攻撃だね。サガット君にも効いたんじゃないかな?」
ヤムチャ「……よし、後はこっちだっ!」ダダッ
実況「いや、ヤムチャは、走り込んで元の位置……自軍コーナーサイドへと戻っているぞ!? これは、まだ続きがあるんですかねぇ、元さん?」
元「……あぁ、何かありそうだねぇ」
オー! オーオー!
ヤムチャ「よしっ、後はここから……」
ケン「準備はいいな、ヤムチャっ! こっちの準備はとっくに出来てるぜ!」
ヤムチャ「はいっ! 準備、オッケーっす!」
実況「そして、ヤムチャは素早くコーナーポストに昇ったぁ! おっと、そしてケンも、コーナーマットに倒れ込んでいるサガットを……ヤムチャの方へと再び、振り投げる準備をしているぞ!?」
-
ヤムチャ(正直、ケンさんが思ってた以上に高く跳んだ……これは、予想外だった……)
ケン「よし、ヤムチャ……行くぜっ……オラッ! サガット、行って来いっ!」ブンッ
サガット「……う、うおっ!」
ヤムチャ(だから、これ一発でも……綺麗に見えるような、ミサイルキックを打たないと……走ってくるサガットさんに、タイミング良く当てないといけないからな……早めに跳ぶかっ!)
実況「さぁ、そしてケンはコーナーポストの上で待機しているヤムチャの元へとサガットの身体を振り投げたぁ!」
ワー! ワーワー!
ヤムチャ「今だっ! うおおおぉぉっ!」シュタッ
実況「そしてヤムチャが走り込んでくるサガットにタイミングを合わせて……跳んだあああぁぁっ!」
元「おっ、ミサイルキックだね」
-
16
オー! ヤムチャー! イイゾー!
ヤムチャ「……うるああぁぁっ!」ドスッ
サガット「……うがああぁぁっ!」バターンッ
ケン「よし、いい感じにサガットがダウンしたじゃねぇか……後はっと……」
ワー! ワーワー!
実況「さぁ、ヤムチャのミサイルキックがカウンター気味にサガットに命中! これにはサガットもダーウンっ!」
元「跳躍時間も長いし、高さもある……ゆったりとした、いいミサイルキックですね」
サガット「……ううっ、くそっ」
ヤムチャ「……よっとっ!」シュタッ
実況「おっと、そしてヤムチャが素早くハンドスプリングで起き上がるっ!」
ケン「上手くいったなぁ、ヤムチャ? 思ってた以上に良かったよ、ホレっ」ガシッ
ヤムチャ「うっす!」ガシッ
イイゾー! ケーン! ヤムチャー!
実況「おっと、そしてヤムチャの側まで歩みを進めていたケンと、ガッチリ腕を組み合うっ! これは、ケンとヤムチャの合体攻撃だっ! 上手く互いの身体能力を組み合わせたコンビネーションっ!」
元「ダウンしている、サガット君のちょうど真上で腕を組まれているね。これ、サガット君にとっては、屈辱的なんじゃない?」
-
ケン「おまけいっとくか、ヤムチャ! せーのっ!」
ヤムチャ「せーのっ!」
ドスッ
サガット「……うぐっ!」
ワー! ワーワー!
実況「あっ、いや違うっ! ケンとヤムチャは手を組み合った状態で、二人揃ってダウンしているサガットにエルボードロップを落としていきます!」
元「……あっ、これも連携攻撃だったのね。なるほど」
ダン「……お〜い、ケン。ちょっと、はしゃぎすぎじゃねぇか? お前は試合権持ってるのか? あぁ?」
ケン「わかってますよ……じゃあ、俺は下がります……ヤムチャ、後は任せたぞ!」
ヤムチャ「うっす! 任せて下さいっ!」
-
実況「さぁ、ここでケンは引き下がります! 今の合体攻撃……いかがでしたか、元さん?」
元「うん、流石にあれだけ間髪入れずに、バンバン来られたらねぇ、サガット君も効いてると思うよ」
リュウ「……あれが、言ってたヤツか?」
ケン「あぁ、お前が使うなら、ミサイルキックはミサイル竜巻旋風脚になるな……」
バイソン「おいおい、サガット大丈夫かよ……」
ベガ「まぁ、相手は雑魚だし大丈夫だろう……だが、万が一もある……私も準備をしておこう……」
元「コーナーとリュウ君と、ベガ君も戻って来たね……特にベガ君……彼が戻って来たのは厄介です」
実況「ベガは何をしでかすかわかりませんからねぇ!?」
元「いや、それもあるけどね……やっぱり、ベガ君に交代されて、サガット君を逃がしちゃうのが、一番マズいです」
実況「なるほど!」
元「サガット君も、先程の合体攻撃でダメージを受けてるでしょう。ここ、ヤムチャ君でも勝機はある場面だと、思いますよ?」
-
今日はここまで
-
乙
カッコよく決まったな!
ケンの言ったアレは、ハンドスプリングじゃないはず
ウルフバスターくるか?
-
乙!
ヤムチャやったな!
-
おつおつ!
ミサイルキックからのハンドスプリングの希望を聞いてくれてありがとう!!
胸熱です
-
おつおつ!
なんだよデッカイ見せ場あるじゃない!
-
乙っした
連続技で来たか
同時攻撃で想像してたからすげー新鮮
-
ここでトレイン攻撃とは……
やられた!
しかもかなり素早いので見栄えが良いだろうな!!
-
乙!
ケンとの息がピッタリ合ってきてるのが見ててニヤけてくるわwww
良いコンビだな♪
-
乙!
そういえば、ダルシムやベガは舞空術使えるな
エネルギー弾も撃てるし
車破壊も出来るくらいだからSF 勢も、悟空子供時代位の戦闘力はあるのかな?
http://rocketnews24.com/2015/02/05/541958/
-
悟空子供時代より弱いと思います…
片手でデカイ岩ドーン
ライフルで撃たれてもアイタタとデコピンでもされたかのような頑丈さ…
そしてヤムチャなんかサイバイマンの自爆攻撃受けてもあれだけの名シーンのやられ方を創意工夫できる余裕があるんですよ。
-
ウル4でヒューゴーメインの俺はメインの試合が気になる!
-
DB勢はそのまんまだけど、SF勢はスターシステムのキャラだと勝手に思ってる。
-
実際それが一番しっくりくる
本人その物と思うから違和感あるんだよな
-
ヨーシ! イケー! ヤムチャー!
ヤムチャ(声援が来てる……って事は、まだまだ俺が活躍していい場面だ……試合序盤に作っておいたマイナス……それが、今の合体攻撃でプラマイ零か、少しプラスになったって所か……)
ヤ・ム・チャ! ヤ・ム・チャ!
実況「さぁ、場内からはヤムチャコール! ヤムチャ、ここはサガットを逃さずに仕留めたい場面だっ!」
元「一気に責めちゃいましょう!」
ヤムチャ(ここで俺がサガットさんを痛めつけて、残り体力を全部奪っちまうのが、理想だ……だけど、俺は大きな活躍じゃなくていい……トータルでちょっとだけプラスになっていればいいんだ……)
サガット「……うぐぐ」
ヤムチャ「それだけ、わかってりゃ充分だっ! いくぜ、サガットっ! とどめにしてやるよっ!」ググッ
実況「さぁ、そしてヤムチャがサガットを引き起こすっ! ここで仕留めてしまいたいっ!」
-
イケー! ヤムチャー!
ヤムチャ「うおおおっ……! ロープに、走りやがれっ……!」ブンッ
サガット「……うおっ!」
実況「さぁ、そしてヤムチャはサガットをロープへと振り投げるっ!」
ヤムチャ「よしよしっ! これで決めちまうぜっ!」パチパチ
ケン「よしっ、お前が決めちまえっ! ヤムチャっ!」
リュウ「行けっ、ヤムチャっ!」
イイゾイイゾー! キメチマエー!
実況「さぁ、リングの中央でヤムチャが手を叩きながら、ロープに振られたサガットが返ってくるのを待っているっ! ここが大チャンス! ヤムチャ、いけえっ!」
サガット「……くそっ、雑魚が調子に乗りやがってっ!」
ヤムチャ「いくぜっ……! うおおおぉぉっ!」ガシッ
実況「来たぞ来たぞ、サガットの身体が返って来たぁ! そしてヤムチャがカウンター攻撃を仕掛けたぁ!」
-
ヤムチャ「……うおおぉぉっ!」ググッ
サガット「……うおっと」
イイゾー! ヤムチャー!
実況「さぁ、ヤムチャがサガットの両太腿を抱え……そして持ち上げたっ!」
元「いいよいいよ、サガット君の巨体をよく持ち上げた!」
ヤムチャ「……おらあぁっ!」ピョンッ
サガット「うおっ!」
実況「さらにさらに、そのまま、サガットの巨体を持ちつつ、その場でジャンプっ! そして、両脚を開脚しながら、落下していって……!」
ヤムチャ「スパイン・ボムだっ! これで終わりだ、サガットっ!」ドスッ
サガット「……うぐうぅぅっ!」
ワー! ワーワー!
実況「そのまま、サガットの身体をマットに叩きつけていったぁ! ヤムチャのスパイン・ボム! さぁ、フォールの体勢に入ったぞ! ここで決めれるか!?」
元「……あっ、いや、バイソン君が」
バイソン「……チッ、雑魚が調子に乗りやがって、面倒臭ぇなぁ」
-
ヤムチャ「レフェリー、フォールに入ってるぞ! カウントを取ってくれっ!」
ダン「オーケー、オーケー任せて起きなっ!」
バイソン「……その必要はねぇよっ!」ズガズガ
ダン「……んっ?」
バイソン「オラッ、カットだっ! ヤムチャ、くたばりなっ!」ガスッ
ヤムチャ「……うがっ!」バタッ
実況「おっと、ここはバイソンの動きが早い早いっ! レフェリーがカウントするよりも早く、リングインし……ヤムチャの顎にフックを繰り出し、カットしていきます!」
元「動きは良かったと思う。投げを仕掛けるとほぼ同時に、カットの準備をしてたんだからね。やっぱり、シャドルーもヤムチャ君の対策とか研究してるのかね?」
バイソン「……クソが、調子に乗ってんじゃねぇよ、ボケが」ズガズガ
ブー、ブーブー
実況「さぁ、そしてヤムチャに一撃喰らわせたバイソンは、何事もなかったかのように、自軍コーナーへと引き下がっていきます!」
元「ただね、カットの方法が気に喰わないよ、僕は……どうして、あんなに乱暴なカットしちゃうかねぇ? 動きは良かったんだから、普通にカットすればいいじゃない? こういう事やってるから、こんな風にブーイングされちゃうんだよ……」
-
ヤムチャ「ちくしょう……おい、待てよ、バイソン……!」ムクッ
バイソン「……ん?」
実況「おっと、ここでヤムチャもすぐに起き上がるっ!」
ヤムチャ「邪魔してんじゃねぇよ、この野郎っ……! ふざけんじゃねぇ……!」
バイソン「邪魔すんのは、当然じゃねぇか、この野郎……どうしたどうしたぁ? 文句あんのか、だったら、俺とやり合うかい……?」ニヤニヤ
ヤムチャ「……上等じゃねぇか!」
実況「おぉ〜っと、ヤムチャはバイソンに向かって、何やら言っております! これは、やはり先程の一撃が、ヤムチャのトサカに来たんでしょうかね?」
元「まぁ、気持ちはわかるけどね……ただね、今はバイソン君に構ってる場合ではない。僕はそう思う。ヤムチャ君も、少し冷静になりましょう」
-
リュウ「おいっ、ヤムチャ! 落ち着け、違うだろっ!」
ヤムチャ「……ん?」
ケン「見え見えの囮に引っかかってんじゃねぇよ! お前の相手は、そこに寝転がっているサガットだ!」ビシッ
実況「おっと、しかしここでコーナーにいるリュウとケンが、ヤムチャに向かって、何やら言っております! まぁ、ケンはサガットに指を指しているんですし……これは、サガットと戦えという事なんでしょうか?」
元「いいですよ。こういう時は、声を掛けてあげましょう。こういう何気無いプレイが大切です。これはチーム戦ですからね」
ヤムチャ「……おっと、アイツ囮だったのか」
バイソン「……なんだよ、ケン! バラしてんじゃねぇよ、もうちょっとで完全に釣れたのに」
ダン「はいはい、バイソン……自軍コーナーに戻りましょうね……試合権利、貴方は持っていませんから……」
バイソン「ちくしょう、クソっ……! わかってるよ! サガット、踏ん張りやがれっ!」
実況「さぁ、レフェリーもバイソンを引き下がらせます! この辺りは対応が早い!」
元「まぁ、さっきまで散々暴れてたからね。目をつけられちゃったんじゃない? ツケが回ってきたんでしょう。下手にバイソン君に突っかかって、大事になると、また荒れちゃうからね……リュウ君達が声を掛けたのは正解でしょう」
-
リュウーケンーナイスダー!!
-
ヤムチャ「よし、じゃあ……改めて、サガットを……ほら、起きろっ……!」ググッ
サガット「くっ、うおっ……」
実況「さぁ、ヤムチャも冷静になったか!? ダウンしているサガットの身体を引き起こします!」
元「ここは、押せ押せの場面でしょう。サガット君も、結構ダメージ受けてるみたいだしね」
サガット「ううっ……くそっ、身体が動かん……」フラッ
ヤムチャ「よしっ……その体勢がベストっ……!」ググッ
ヨーシ! ヤムチャー! シカケロー!
実況「おっと、そしてヤムチャはフラついているサガットの目の前で深く腰を落として構えますっ! これは狙っているか!?」
元「ん……? 僕、あの構えは見た事ないね。あれは、何だろ……トラースキックではないよね……?」
実況「恐らく、ウルフバスターでしょうっ! ヤムチャが己磨きの修行の旅で身につけた新必殺技です! サガット相手に狙っているんでしょう!」
元「あ〜、あの零距離のハイアングルの……ヤツだね。こりゃ、失礼しました」
ヤムチャ「……うるああぁぁっ! サガット、いくぜっ!」ガシッ
サガット「……ぐっ!」
実況「さぁ、ヤムチャが仕掛けたぁっ! ウルフバスターっ!」
-
ヤムチャ「うっ、くそっ……持ち上がらねぇ……」ググッ
サガット「……ふう、相手がひ弱な小僧で助かった」
ヤムチャー! シッカリ、モチアゲロー!
実況「おっとおっと……! だがしかし、ヤムチャはサガットの両太腿を掴んだはいいが……持ち上げれないっ! 持ち上げれないぞ!?」
元「あ〜、くそっ……ここで、体格が生きたか……」
実況「元さん……ヤムチャは先程のスパイン・ボムでは、ヤムチャは持ち上げて……しかもジャンプまでしてたではありませんか!?」
元「あれはねぇ、やっぱりサガット君のロープから返ってくる勢いも利用してたからね……でも、ウルフバスターは、零距離で……仕掛けないといけないからね……ちょっと、勢いが足りないかなぁ……?」
実況「ここで、サガットのデカいデカい巨体が生きたと!?」
元「さっきのスパイン・ボムもね……まぁ、すぐにバイソン君が入って来ちゃったから、言えなかったけど、やっぱりそこまでの高さはなかった……ズドーンって派手に叩きつけるような、スパイン・ボムではなかった」
実況「おっと、ここでヤムチャに大誤算か……!?」
元「うん、誤算かもしれないね……相手がサガット君じゃなく、バイソン君やベガ君だったら……さっきのスパイン・ボムも、もっといいのが決まってたと思うし……このウルフバスターもいけたと思う……」
ヤムチャー! ガンバレー!
ヤムチャ「ううっ、くそっ……ここで決めてぇのに……!」ブルブル
サガット「首の皮一枚繋がったよ……相手が雑魚のお前で助かった……」
-
イッケー! ウルフバスター!
-
サガット「さぁ、反撃だ……そ〜らよっ!」ドスッ
ヤムチャ「……うぐっ!」
ヤムチャー! シッカリシロー!
実況「おっと、そしてサガットは掴み掛っているヤムチャの背中へとゆったりとしたパンチ! 背中に攻撃を繰り出していきます!」
元「あ〜、くそっ……ここ、押したい場面なのに……」
サガット「さぁ、もう一発いこうか……力づくで引き離してやる……」
ヤムチャ「ちくしょう……このままじゃ、やられるだけだっ……!」スッ
サガット「……んっ?」
実況「おっと、しかし、ここでヤムチャが掴んでいた手を離し……一歩距離をとった!」
元「そうですね、一つの技に固執している事は、よくありません。ウルフバスター仕掛けれなかった事は悔しいですがね……ここは気持ちを切り替えて、違う攻め方をしていきましょう!」
ヤムチャ「くそっ、こうなりゃ蹴りだっ! いくぞっ!」シュッ
サガット「……ぐっ!」
実況「さぁ、そして一歩踏み出しながらのハイキックっ! サガットの肩口辺りに打ち込んでいく!」
元「インファイトになっちゃいますが、あのまま固執してるよりかは、いいでしょう。サガット君だって、ダメージは受けているんです! ここ、勝機はある場面だと思いますよ、僕は!」
-
ヤムチャ「うるぁ、らぁっ、オラァっ!」ガスガス
サガット「うっ、ぐっ……くそっ……!」
実況「さぁ、ヤムチャが切り替えて、得意の蹴りで攻めていったぁ! 右、左、右ィっ! 軽やかなステップを踏みながら、サガットの身体に打ち込んでいくっ!」
サガット「くそっ……こっちもだ、オラァっ!」バスッ
ヤムチャ「……うぐっ!」
実況「だが、サガットも負けてはいないっ! 力を振り絞るようにしながら、重い蹴りをヤムチャに打ち込んでいくっ!」
マケルナー! ヤムチャー!
ヤムチャ「負けねぇぞ……! オラオラオラっ!」ガスガス
サガット「うぐっ、くそっ……うおおっ……」
実況「さぁ、場内の声援もヤムチャの力となるかぁ!? ヤムチャとサガットの打撃合戦っ! 打撃合戦であります!」
元「手数では、完全にヤムチャ君が勝ってます! ここは押し勝ちましょう!」
-
ヤムチャ「……うおおぉっ! 行くぜっ!」ググッ
サガット「くっ……くるかっ……!?」
ヤムチャ「うるあああぁぁっ!」ブンッ
実況「さぁ、そしてヤムチャが大振り気味に構えて……打ったぁ、ミドルキックだっ!」
サガット「……フンっ!」ガシッ
ヤムチャ「……何っ!?」
実況「いやっ、しかし、その大振りの蹴りをサガットが掴んだっ! ヤムチャの足をガッチリと掴んで、受け止めますっ!」
元「……あ〜、サガット君、よく見てたね」
サガット「……ふう、危なかった」
ヤムチャ「うおおおぉぉっ! 負けるかぁ!」ピョンッ
サガット「……何っ!?」
オー! オーオー!
実況「いやっ! だがしかし、ヤムチャは足を取られながらも……そのままジャーンプっ!」
元「おぉ、ヤムチャ君はもっと見てました! いいですよ!」
-
延髄斬り!
-
ヤムチャ「その、側頭部に……喰らいなっ!」ガスッ
サガット「……うおっ」
イイゾー!ヤムチャー!
実況「そしてジャンピングしての延髄斬りィ! これはいいのが決まったか!? 長身のサガットの側頭部に上手く、打ち込みました!」
元「いいバネしてるね」
ヤムチャ「どうだっ……! この野郎っ……!」ドスッ
サガット「……」
実況「さぁ、上手く切り返したヤムチャだが、マットに倒れ込みます! だがしかし、サガットはまだ、立っているぞ!?」
元「……いや」
サガット「……うぅっ」フラッ
ヤムチャ「……よしっ!」
サガット「……くそっ」バターンッ
イイゾー! ヤムチャー!
実況「おぉ〜っと、そのままフラついて……前のめりに大きくダーウンっ! ヤムチャが打撃勝負で打ち勝ったぁ!」
-
ヤムチャ(よし、サガットさんは、もう終わりだ……ここで俺が決めて最後なんだけど……)
サガット「うっ、ううっ……」
ヤムチャ(俺も……ちょっと、アドリブやってみてぇな……大丈夫だよなぁ、大丈夫だ……そんなに、外れた事じゃないはずだ……だから、大目に見てもらえるよなぁ……折角なんだから、やってみるか……)
サガット「くそっ、こんな雑魚に……この帝王が……」ググッ
実況「おっと……! だが、サガットはまだ動いている! 起き上がろうとしているぞ!?」
元「……おぉ、凄いスタミナだね」
実況「なんだコイツは、不死身の化物か!? 底なしのスタミナのモンスター! もしくは、筋肉質なゾンビ!」
ヤムチャ「リュウさん、ケンさん、見てて下さいっ! さっきのお手本通りにやってみせますっ!」ビシッ
リュウ「……よしっ! やってやれ!」
ケン「おうおう、乗って来たじゃねぇか……いいねぇいいねぇ……」
実況「おっと、そしてヤムチャはコーナーにいるリュウとケンの方を指差したぁ!」
ヤムチャ「さぁ、トラースキックだ……サガット、立てっ……!」ググッ
イイゾイイゾ! ヤムチャー! ヤッテヤレー!
実況「おぉ〜っと、そしてヤムチャが構えたっ! コイツはトラースキックの構えだ!」
元「そうだね。ケン君にがお手本見せてくれたんだからね……ここは、やっぱり期待に応えないといけませんね」
-
ワー! ワーワー!
ヤムチャ(大丈夫だよね……? お客さんも盛り上がってるし……俺、間違ってないよね……?)
サガット(打ち合わせでは、この場面にアピールはなかったぞ……という事はアドリブか……)
ケン(ハハハ、被せてきやがったか、あの野郎……)
実況「さぁ、サガットが、不死身のモンスターのように、起き上がろうとしている! だがしかし、いくらモンスターでも、スタミナは無限ではないっ!」
元「さぁ、ここで決めましょう」
実況「気力を振り絞って起き上がろうとしているが……その鈍い動きは、狙いを定めているヤムチャに対しては、ただの大きな大きな的でしかないっ!」
サガット「こんな雑魚に……帝王が……くそぉっ……!」ギロリ
ヤムチャ「その顔だ……いくぜっ……!」
サガット「……何っ!?」
実況「さぁ、サガットが今、ゆっくりと立ち上がり、ヤムチャを睨みつけるっ! だが、ヤムチャはその顔に狙いを定めていたぁ!」
-
ヤムチャ「トラースキックだ! うおおおぉぉっ!」スパーンッ
サガット「……うがああぁぁっ!」バターンッ
イイゾー! ヤムチャー!
実況「そして、起き上がりに合わせて、サガットの顔面を打ち抜いたっ! ヤムチャのトラースキックっ! ヤムチャのトラースキックだぁ!」
元「いいですね。ケン君もお手本見せた甲斐がありますね!」
実況「これを喰らい、サガットは今度は仰向けに大きくダーウンっ!」
ヤムチャ「よしっ、完全に決まったぜ! フォールにいくから……カウント頼むぜっ! レフェリーさんよぉ!」
ダン「よっしゃ! 任せておきなっ!」
実況「さぁ、そしてヤムチャはそのまま、サガットの身体を押さえ込み……フォールの体勢だっ! これはどうだ!? ヤムチャが決めるか!?」
元「いいの入ったと思うからね。どうでしょうか?」
実況「おっとおっと、だがここで両軍陣営が一斉にリングになだれ込んで来たぁ! どうなる!? ここから、一波乱またあるのか!?」
-
リュウ「俺はベガにいく! ケンは、バイソンを!」
ケン「あぁ、任せておきなっ!」
ベガ「チィッ……サガットめ……」
バイソン「とにかく、助けにいきましょう……!」
ダン「ワンっ……!」
ワー! ワーワー!
ダン「……ツー」
ベガ「……フンっ!」ガスッ
ヤムチャ「……うぐっ!」
ダン「おぉ〜っと、カット成立だ! まだ決まっちゃいねぇぞ!」
実況「これは、ベガが一歩早かったか!? ヤムチャの背中を踏みつけてカットしていきます!」
元「……ちょっと、シャドルー陣営に近い位置でのフォールだったね。リュウ君達は、数歩分遠い」
実況「これは、少々勿体無かったですかねぇ、元さん?」
元「いや、でもねぇ、上手い具合に全員集合してるからね……ここでリュウ君達が、ベガ君達を、放り出せれば……チャンスはすぐ来ます」
-
ケン「カットはされちまったが……ここで邪魔なお前達を止めれたら……勝利はもうそこだっ……! 行くぜっ!」ガシッ
バイソン「……うおっ!?」
ケン「オラァっ、行くぜ、バイソンっ……! うおおおぉぉっ……!」ズドーンッ
バイソン「あだぁ……! 今日、俺、顔ばっか……」
実況「ケンは走り込みつつ、バイソンの頭をヘッドロックの体勢に捉え……そして、自らジャンピングしてバイソンの顔面をマットに叩きつけたぁ! ブルドッキング・ヘッドロックだっ!」
リュウ「ベガ、いくぞっ……!」
ベガ「……フン、甘い」スルッ
リュウ「……何っ!?」
ベガ「私は楽をして勝ちたい……お前の勢いを利用させてもらうか……よっと……」フワッ
リュウ「くそっ……うぐっ……!」ドシーンッ
実況「おっと、一方ベガは、走り込んでくるリュウの脇下に自身の手を差し込み、そのままリュウの勢いを受け流すように、ホイップさせていったぁ! アープホイップです! リュウの身体がクルリと回転されながら、マットに叩きつけられます!」
バイソン「うおっ……くそっ……!」
リュウ「くっ、ベガめ……してやられたか……!」
実況「バイソンとリュウは、一度場外へとエスケープします!」
-
ケン「うっ……くそっ、リュウがやられたか……じゃあ、俺が何とかベガを止めねぇと……!」ムクッ
ベガ「……乱戦で、そのような技は感心しないぞ? 起き上がるまでに、間ができる」
ケン「やべっ……もう来てやがる……!」
ベガ「当たり前だよ……私はお前みたいに、体勢が崩れるような技はしていないんだからな……よっと……」ガシッ
実況「おっと、そして、ベガは起き上がりのケンにも、掴みかかったぁ!」
ベガ「こういう時は……クイックの技をするもんだ……フンっ!」ドスッ
ケン「……うぐっ!」
実況「さぁ、そしてベガがケンにも仕掛ける! 高速ブレーンバスター! これを喰らい、ケンも場外へとエスケープします! リング上に残ったのは、ベガだ!」
元「やっぱり、ベガ君は強いからね……でも、ベガ君だったら、バイソン君と違って大人しく帰ってくれるんじゃない? 結構、やる気あるのかないのか、わからない人だから……」
ベガ「さぁ、残るは……この一番下っ端のコイツだけか……」
ヤムチャ(ベガさんとも、打ち合わせはしてないからな……この人ともアドリブだ……この人、結構偉いさんなんだろ……? 下手な事出来ねぇぞ……ちょっと、緊張してきたぞ……)
-
今日はここまで
-
乙
ヤムチャ大活躍!
ここさえ凌げば第五試合の座は安泰か?
やられるだけでも良さそうだけど、果たして…
-
むしろここまで活躍しちゃうと格が上がりすぎちゃわないかな
バイソンバルログを跳び越してサガットに優勢だし
-
乙!
ヤムチャこれはもうちゃんとプロレスラーになったね!
ベガさんとの絡み楽しみだなあ
-
おつ
初のvsベガ様か
こっちまで緊張してきたぞ
-
乙
ベガさんとのアドリブ次第でヤムチャの評価が決まりそうだね
うまくいって第五試合の座を勝ち取ってもらいたいもんだ
>>793
ケンとやりあった後に合体攻撃で大ダメージの状態でだから多分大丈夫でしょ
お客から見れば「ケン+ヤムチャ(合体攻撃要員)≧サガット」な感じだと思うよ
-
>>793
ケンがダメージ与えてたし、半分ぐらいはケンとの合同作業だから大丈夫だろ
兄弟子のお手本見習ってって形でとどめ技いったし
-
乙っした
ウルフバスター失敗したりサガットさんの株は下げないように調整できてるな
あそこで狼牙だったら!なんて期待感とイマイチも持たせられるし
ベガ様には格的に瞬殺される感じかな?
-
乙!
ヤムチャがアドリブに行こうとした場面はちょっと心配でヒヤッとしたけど、杞憂だったなwww
しっかり活躍しつつもサガットの格は下げず、おまけにケンの顔も立てた。
素晴らしいじゃない。
-
ベガ「……調子に乗るなっ! この小僧!」ドスッ
ヤムチャ「……うぐっ!」
実況「おっと、だがしかし、ベガは引き下がらないっ! ヤムチャにストンピング! 踏みつけ攻撃だ!」
ベガ「死ねぃ……死ねぃ……死ねえぇっ!」ドスドス
ヤムチャ「うっ……ぐっ……くそっ……」
ブー、ブーブー
実況「さぁ、早いテンポで何度も何度も、ヤムチャを踏みつけるっ! 連続ストンピング攻撃っ!」
元「う〜ん……まぁ、ヤムチャ君に流れが来てたのもあるけど……ちょっと、やりすぎじゃないかなぁ?」
実況「いや、だが、ここでレフェリーが、ベガの元に近づくっ! 少々、やり過ぎているベガの制止に入ります!」
ダン「おいコラ、ベガ……やりすぎじゃねぇのか……? お前は試合権を持って……」
ベガ「……黙ってろっ!」ドンッ
ダン「……う、うおおっ」ドテッ
実況「おっと、だがしかし、制止に来たレフェリーをベガは突き飛ばしたぁ! こうなってくると、もう歯止めがききませんっ!」
-
ブー、ブーブー
ベガ「……フン、知るか」
実況「さぁ、レフェリーを突き飛ばしてベガはやりたい放題っ! そして、再びヤムチャを……おっと、いや……!」
ベガ「お前もいつまで寝ているっ! とっとと起きろっ!」ドスッ
サガット「……うぐっ!」
ザワ……ザワ……
実況「いや、ベガはダウンしているサガットへのストンピングだ! これは、どういう事なんでしょう……? シャドルーの仲間割れ……という事で、いいんですかねぇ、元さん?」
元「いや、そうじゃないでしょう。多分、喝を入れてるんでしょう」
ベガ「もう一発、踏まれたいか……早く起きろ、サガット……」
サガット「ううっ、ベガ様……申し訳ありません……」ムクッ
ヤムチャ(あっ、サガットさんが起き上がった……って、事は後は二人でコーナーにまで戻ってタッチして交代だな……俺も交代の準備しておくか……)
実況「さぁ、そして、サガットが立ち上がるっ! しかし、随分とダメージを受けている模様! 少しばかり、フラついているような気がします!」
ヤムチャ(まぁ、ベガさん相手に下手な事は出来ねぇからな……これでいいだろ……踏みつけられただけってのは、ちっと寂しいものがあるけどね……)
-
ベガ「しっかりしろ、サガット!」バシッ
サガット「くっ……! 申し訳ありませんっ……!」
実況「さぁ、そしてベガは立ち上がったサガットの顔に、ビンタを一発っ! 再び喝を入れていきます! これで仲間割れが始まったりしないですかねぇ、元さん?」
元「……ないでしょ。そこまで本気のビンタじゃないし。まぁ、サガット君もベガ君に気合入れられて、ちょっとは復活してきたんじゃない?」
ベガ「フン、その目だ……その目でいい……ちょっとは、マシな顔になってきたではないか、サガット……」
サガット「……ありがとうございますっ!」
ベガ「よ〜し、では二人で決めるぞ……サガット、そこの雑魚を引き起こせ!」ビシッ
サガット「わかりました、ベガ様っ……! オラッ、この糞野郎、起きろっ……!」ググッ
ヤムチャ「ん……? なんだなんだ……」
実況「おっと、そしてベガはサガットに指示をして……サガットはヤムチャの身体を引き起こしますっ! 仲間割れならずっ……!」
元「……うん。だから、シャドルーの結束ってのは、こういう感じなんだろうね」
-
サガット「オラァっ……フンっ……」ガシッ
ヤムチャ「……うおっ!」
実況「さぁ、サガットがヤムチャを引き起こし……その背後から羽交い締めっ! リングに中央でヤムチャの身動きを、封じます!」
ヤムチャ「くそっ……なんだよ、離せよ……」モガモガ
サガット「……俺からは、逃げられんさ」
実況「さぁ、懸命に、もがくヤムチャだが……やはり相手は巨体のサガットっ!」
元「う〜ん……ちょっと、これは逃げるの辛いねぇ……」
実況「おっと、そして……ベガがヤムチャの正面から、近づいてきたぁ!」
ベガ「……確か、ヤムチャとか言ったなぁ、小僧?」ガシッ
ヤムチャ「……うぐっ!」
実況「おっと、そしてヤムチャの口元を片手でガシッと掴み……ヤムチャに顔を近づけて、何かを言っております!」
-
ベガ「サガット相手に、よく頑張ったなぁ……? だが、少々頑張りすぎではないか……? お前の出番は、もういいな……?」ニヤニヤ
ヤムチャ(うおぉ、近くで見ると、やっぱり威圧感あるなぁ……オーラみたいなもんがあるのかね……? って、そうじゃねぇ、こんな事考えてる場合じゃねぇよ。俺の出番は、もうお終いって事だな)
ベガ「まぁ、その努力を認めて、私から君にプレゼントをあげよう……」
ヤムチャ(プレゼント……? なんだなんだ……?)
実況「さぁ、ベガはニヤついた表情で、ヤムチャに何やら、言っております! これは挑発でもしているんでしょうかねぇ?」
元「……挑発してるんでしょうねぇ」
ベガ「私の必殺技……サイコクラッシャーだ……今から、ロープの反動つけて、君の土手っ腹に突っ込む……」
ヤムチャ(あっ、サイコクラッシャーね……見た事あるから、知ってます……それをしてくれるんですね……)
ベガ「綺麗な死に様を見せてくれよ……?」スーッ
ヤムチャ(凄ぇな……この人、全く慌ててねぇ……試合中だってのに、堂々と打ち合わせしてくれるもん……)
実況「さぁ、そしてベガがヤムチャの目の前で、ゆ〜っくりと、首を掻っ切るポーズだ! これは、ひょっとすると狙っているか!? ヤムチャ、ピンチだ!」
元「……うん、ピンチだね」
-
ベガ「ハーッハッハっ! それでは、いくぞっ……!」ダダッ
ヤムチャ(俺にはわかる……この人、いい人だ……絶対に、いい人だ……)
実況「さぁ、そしてベガがロープへと走ったぁ! 恐らく、狙いはサイコクラッシャーアタック!」
ヤムチャー! ニゲロー!
サガット「……サイコクラッシャーはわかるな? 大丈夫だよな?」ボソッ
ヤムチャ「……大丈夫っす。わかるっす」ボソッ
サガット「よし、ならいい……」ボソッ
ヤムチャ(なるほどねぇ……サガットさんが、俺を捕まえてるのも……保険って事だね……そこまでしてくれなくてもいいのに……あ〜、やっぱり俺って丁重に扱われてるんだねぇ……)
実況「さぁ、そしてロープの反動をつけたベガが、ヤムチャの元へ突っ込んできたぁ!」
元「何とか、逃げれれば……これ、後ろのサガット君に、同士討ちさせたいっ……!」
ヤムチャー! ニゲロー!
ベガ「ハーッハッハっ! いくぞ、小僧っ……!」
ヤムチャ(まぁ、その辺は……これから、評価されていくしかねぇ……! あれだけ指示されたんだ……今は、とにかく、ド派手にやられましょう!)
-
ベガ「フンっ……! サイコクラッシャーっ!」ゴオオォォォッ
実況「そして、ベガが仕掛けたっ! サイコクラッシャーアタックっ!」
元「……逃げろっ!」
ヤムチャ「……うぐああぁぁっ!」
実況「いやっ、ダメだっ! 直撃を喰らってしまったぁ! ベガのサイコクラッシャーアタックがヤムチャに直撃っ!」
元「……あぁ」
ベガ「ハーッハッハっ! 先ずは、一人……仕留めたっ!」スーッ
ヤムチャ「うっ……がっ……」バターンッ
サガット「よし……これで、終わりですね! フォールにいきます、ベガ様!」
実況「ヤムチャは大きくダーウンっ! ベガは仕留めたと言わんばかりに首を素早く掻っ切ったぁ! これは、決まってしまったかぁ!」
元「まだです、ヤムチャ君は厳しいですが……まだ、リュウ君とケン君は、生きています!」
実況「サガットの身体が、ヤムチャに覆い被さるっ! ここはリュウとケンに助けて貰いたい場面っ! さぁ、リュウ、ケン! 踏ん張ってくれ!」
-
サガット「オラッ、フォールだっ!」
ヤムチャ「……ううっ」
サガット「オイ、フォールしているぞ!? カウントを取れ!」
実況「あっ……これ、カウントが取られませんね……?」
元「……あっ、そっか」
ダン「いてぇ、くそっ……なんで、こいつらの試合では、毎回突き飛ばされるんだよ……」
実況「レフェリーは、まだリング上で倒れ込んでいます! これは、フォールの体勢に入っても、カウントが取られない!」
元「……助かったね」
実況「これは、ヤムチャは九死に一生を得たと言ったといいですね、元さん?」
元「……と言うより、シャドルーの自業自得でしょう。だって、レフェリーを突き飛ばしたのは、ベガ君自身なんだし」
-
サガット「おいコラ糞が、こっちはフォールしてるんだ! 何でお前が寝てるんだ、仕事しろ、仕事をよぉ!?」ズガズガ
ダン「んな事、言ったってよぉ……頭、打ったんだよ、頭をよぉ……」
サガット「お前の都合なんて知らねぇよ! オラッ、早く起きろ! お前にも喝を入れてやろうか、あぁ!?」
実況「さぁ、サガットはヤムチャの身体から離れ、レフェリーに近づきます! そして、レフェリーに向かって怒号を浴びせています!」
元「『北風と太陽』って童話、知ってる? 気持ちはわかるけどね、言い方考えた方がいいね。あんな悪態ばかりついていたらね……また、目をつけられちゃうよ?」
実況「確か、旅人の服を脱がせる勝負で……力任せの強引な手段を選んだ北風は負け……ゆっくりと、攻めていった太陽が勝者となった! そんな、お話でしたよね?」
元「そうそう、サガット君は完全に北風だね。そもそも、自分達が酷い事したのにさぁ……その上、あんな風な言い方されちゃったら……僕がレフェリーなら、頑張って立ち上がろうって気持ちには、なれないよ」
サガット「オイコラ、糞レフェリー……起きやがれっ……!」
ダン「わかってるよ、も〜う……うるせぇなぁ……」
-
サガット「この糞が……こうなりゃ、強引に起こして……」
ベガ「……もう、遅い。サガット」
リュウ「おい、ヤムチャっ! しっかりしろ、俺に交代だ!」
ケン「よしよし……よくわかんねぇが、助かってるみたいだな……」
実況「おっと、ここでリュウとケンが復活! 自軍コーナーサイドのエプロンサイドに飛び乗り、リュウは手を伸ばして、交代を求めています!」
元「うん。ここ、リュウ君いきたいね」
実況「この辺りは、シャドルーサイドは、裏目裏目な結果になっているような気がします!」
ベガ「今さら、フォールに入った所で、またカットに来られるだろう……時間切れ……という、所だな……」
サガット「チィ……」
ヤムチャ(おっ、こりゃ交代だな……俺は、滅茶苦茶強いベガさんの必殺技を受けてるんだから、その辺も踏まえつつ、っと……)ズルズル
サガット「……チィ、レフェリーの糞が動かないせいで、こいつも回復してきたじゃないか。だが、這いずって移動するなら、止めるのは容易いな」
-
ヤムチャー、ガンバレー!リュウー、イケー!
リュウ「ヤムチャ、頑張れっ! ほら、こっちだ!」
ヤムチャ「わかってます……今、行きます……」ズルズル
実況「さぁ、ヤムチャは交代しようとコーナーに向かっていますが……やはり、ダメージが大きいっ! 這いずるのが精一杯の行動だ! そんなヤムチャに、サガットが歩みを進める!」
ヤムチャー! ガンバレー!
サガット「……フン、見逃してやると、思うなよ?」
ベガ「いいじゃないか、サガット……見逃してやっても……」スッ
サガット「……んっ?」
実況「おぉ〜っと、しかし、そのサガットをベガが制します! サガットの前に手をスッと差し出し、ヤムチャを止めようとしているサガットの動きを制します!」
ベガ「どうせ、空手軍団を潰すには、リュウを潰さねば、いかん……こんな虫一匹、踏み潰した所で何になる……」
サガット「……まぁ、そうですが」
ベガ「リュウを出させてやればいいさ……この期待の歓声が、絶望の悲鳴に変わる瞬間……それは、こんな虫一匹潰すより、遥かに魅力的な事だぞ?」
サガット「フッ、そうかもしれませんね……」
ベガ「お前も、ダメージを受けているだろう……私がいこう、交代だ……リュウとは、リングの上でやり合うと約束したしな……私は律儀な男だ……」
-
ザワ……ザワ……
実況「おぉ〜っと、これは……? 這いずって、リュウの元へと戻っていくヤムチャの後ろ姿を、ベガとサガットは黙って見ています! これは見逃している……と、いう事でしょうか……?」
元「まぁ、そうなるね。狙いは、リュウ君……って事だよね……まぁ、ベガ君はリュウ君相手でも勝てる……なんて、自信があるんだろうね」
リュウー! ヤッチマエー!
リュウ「完全に、舐めているって事か……だが、その自信を打ち砕いてやる、ベガっ……!」
ヤムチャ「うっ、ううっ……もう少しだ……」ズルズル
ダン「あ〜、痛た……ったく、よし、そろそろ大丈夫かな……」
バイソン「おっ、なんだなんだ……? ベガ様は、リュウ狙いって事かな……?」
実況「さぁ、ヤムチャがリュウに近づく……その距離、残り30センチィ!」
元「レフェリーも、起き上がって来たね……バイソン君も、復活して自軍コーナーへ戻って行ってる。役者が揃ってきたね」
ヤムチャ「リュウさん、後は頼みます……!」パシッ
リュウ「よしっ、任せろっ! 行くぜっ!」パシッ
実況「さぁ、そしてここでタッチが成立っ! 試合権はリュウへと移りました、リュウが、今リングイーンっ!」
-
リ・ュ・ウ ! リ・ュ・ウ !
実況「さぁ、空手軍団一番弟子……リュウが、ようやく登場だ! 場内からは、待ちくたびれたと言わんばかりのコールが起きます!」
元「結構、場外でゴチャゴチャやられてたけどね……まぁ、時間も経ってるし、ほぼ万全……って、感じで出てこれたんじゃない?」
実況「これは、ケンとヤムチャが、奮闘しましたかね?」
元「うん、奮闘奮闘、大奮闘。思ってた以上に頑張ってくれた。これ、今日は勝機は大いにあります」
サガット「……フン、ようやくお出ましか」
ベガ「……潰してやろう」
リュウ「お前達も、交代しろ……ベガ、勝負だ……!」
実況「さぁ、リュウはまだ仕掛けず、お前達も交代しろと言わんばかりの表情で、ベガとサガットを睨んでいます! リュウの狙いは、シャドルーの親玉、ベガだぁ!」
元「まぁ、この辺はお互い様でしょう。シャドルーだって、ヤムチャ君の事を見逃したんですし……リュウ君も、ここでね……ダメージを受けているサガット君を見逃すのも、アリだと思います」
実況「目先の勝利より、大切なものが時にはあるという事ですね、元さん!?」
元「そうです。やっぱり、シャドルー倒したいなら、ベガ君を何処かで倒しておく事は、その後の戦いで大いに影響力が出ますからね……まぁ、これは逆も同じで、空手軍団の場合は、リュウ君です」
-
ベガー、デテコーイ
ベガ「うるさいなぁ……わかってるよ……」
サガット「では、ベガ様……後は任せます……」
実況「さぁ、そしてベガとサガットは二人揃って、自軍コーナーに戻り……セカンドロープの外に、ほんの少しだけ足を掛けたベガにサガットがタッチ! 殆ど形式上だけのタッチだ!」
元「さぁ、これで大将戦だ……」
実況「サガットは、自軍コーナーへと戻ります! 試合権はベガへと移ったぁ! ベガへと移ったぁ!」
リュウ「……ベガ」ギロリ
ベガ「フン、熱苦しい男だ……もっとリラックスした方がいいぞ、リラッ〜クス」ニヤニヤ
実況「さぁ、グッとベガを睨むリュウと、そんなリュウを余裕綽々の表情で受け流すベガっ! 対象的な二人だ! これはある意味対象的な二人っ!」
-
バイソン「よっしゃよっしゃ、ベガ様の出番だっ! お前らよく見ておけよ。お前らの、だ〜い好きなリュウ君が、今からボッコボコにされちまうからよぉ!」パチパチ
サガット「さぁ、ベガ様……後は、そいつを仕留めるだけです……!」
リュウー! イケー!
ヤムチャ「俺の仇……とって下さい、リュウさんっ……!」
ケン「臆する事はねぇ、リュウっ! ベガが相手だろうが、ブチかましてやれ! オラ、リ・ュ・ウ ! リ・ュ・ウ !」
リ・ュ・ウ ! リ・ュ・ウ !
実況「さぁ、両軍の大将の登場に両軍コーナーもヒートアップしてきたか!? 場内の声援も、大きくなってきたぁ! そして、その殆どがリュウコール!」
リュウ「さぁ、行くぞ、ベガっ……! うおおおぉぉっ!」ダダッ
ベガ「フハハハ! 来いっ、リュウ……!」
実況「さぁ、そしてリュウが仕掛けたぁ! 走り込んで、ベガに向かって一直線っ! 突っ込んで行くっ!」
-
今日はここまで
-
乙
ヤムチャは完璧だったね
ここからどうやってリュウがバイソンに勝つ場面を作るか、わからないし楽しみ
-
乙っした
「プレゼントをあげよう」
つサイコクラッシャー
絶対嫌だわorz
-
サイコクラッシャーの迫力やべぇなwww
-
乙!
ベガさんいい人なんだろうなあw
第5試合がすごく盛り上がってて、なんか次の試合の心配までしてしまうわww
-
三下相手に必殺技使ったりレフェリー突き飛ばしたり超良い人
-
乙です
よく考えてみたら、ベガさんって誰とも打ち合わせしてないから、完全にアドリブだよね
なのに、あたかもみんなと打ち合わせしてるかのように場を動かしてるってのは凄い
ヤムチャへのフォローもしっかりやってるし
同じくアドリブなリュウは、場に合わせる動きは出来ても場そのものを動かす事は出来てない
その辺が『何かが足りない』って言われる所以なのかな?
-
リュウ「うおおぉぉっ! ベガ、喰らえっ……!」ググッ
ベガ「……フンっ」
リュウー! イケー!
実況「さぁ、リュウが走り込みながら、拳をグッと構えたぁ! そして、狙っているぞ!?」
元「おっ、昇龍拳だね」
リュウ「昇龍拳だっ! はあぁっ!」
ベガ「……甘いわっ!」クルッ
リュウ「……何っ!?」スカッ
実況「いきなり仕掛けた、昇龍拳っ! いや、おっと……! だがしかし、ベガは前方にクルッと回転して、仕掛けてきたリュウから上手く逃げる!」
元「……タイミング上手く合わせたねぇ、ベガ君」
実況「リュウの昇龍拳が、空を切るっ! そして、前方にクルッと回転して避けたベガは素早く立ち上がるっ!」
ベガ「動きが単純なんだよ、バカめ……そらっ!」ドスッ
リュウ「……くそっ」ヨロッ
実況「昇龍拳で、飛び上がったリュウの身体が落ちてくるのに、タイミングを合わせてドロップキックっ! リュウの身体が大きくフラつきます!」
-
ベガ「おっと、耐えたか……ダウンまでは、いかなかったか……」
リュウ「うおっと、くそっ……」ヨロヨロ
実況「さぁ、そのままリュウはフラつきながら、大きく後退っ! 後退りします!」
リュウ「危ない危ない……ここまで、くれば……よしっ!」ググッ
ベガ「……粘る奴め」
実況「おっと、だが後退しつつ……上手くロープまで下り、ロープを背にして、一度体勢を立て直したぁ!」
リュウ「……このまま、行くぞ! うおおぉぉっ!」ダダッ
ベガ「面倒臭い奴だ……何度やっても、同じだよ……」ムクッ
イケー! リュウー!
実況「さぁ、そしてそのままロープの反動を利用して……ドロップキックを仕掛けて起き上がり様のベガに向かって突っ込んでいくっ! さぁさぁ、再びリュウが仕掛ける!」
-
リュウ「……うおおぉぉっ!」
ベガ「また、同じ事の繰り返しか……」
リュウ「……ラリアットだぁ!」ガスッ
ベガ「何っ……うおっ……!」ヨロッ
実況「おっと、ここは昇龍拳ではなく、カチ上げ式のラリアットっ! 左腕でベガの首筋辺りに打ち込んでいったぁ!」
元「まぁ、確実に当ててきたね。ベガ君はさっき、リュウ君の左横を通って避けたからね……この辺りは読みと判断能力でしょう」
実況「だがしかし、左腕でのラリアットですからねぇ……流石に、フラつきはしますが、ダウンまでは持っていませんっ!」
元「いやぁ、まぁ、これで終わりではないでしょう」
リュウ「まだまだ、終わらないぞ……! オラッ!」ブンッ
ベガ「……うおっと」
実況「おっと、確かにその通りだ! リュウは素早くベガを掴み……そのままロープへと振り投げるっ! ベガの身体がロープへと向かって行くっ!」
-
ベガ「……少しは、やるようだな。リュウ」
リュウ「……さぁ、行くぞ。ベガ!」
実況「さぁ、そしてリュウはリング中央で、ベガに狙い定めているっ! カウンター攻撃を狙っているっ!」
ベガ「やれやれ……何か、狙っているな……だったら……」ガシッ
リュウ「……タイミングを合わせて、うおおぉぉっ!」
実況「さぁ、そして、ベガの身体がロープの反動で戻って……いやっ!」
ベガ「フン、タイミングをずらしてやろう……」
リュウ「何っ……!? う、うおっ……ベガがまだ来ていない……!」ピョンッ
実況「ベガは、ロープを上手く掴んで、身体を預けるっ! 後ろ手でロープを上手く掴み、ロープの目の前で上手くストップっ!」
元「……ベガ君も、よく見てた。読みと判断能力もある」
実況「リュウは、ドロップを既に仕掛けているが……あるはずのベガの身体が、そこにはないっ!」
-
リュウ「……くそっ!」ドスッ
ベガ「ハハハ、馬鹿め……」
実況「リュウのドロップキックが空を切るっ! 自ら、背中をマットに叩きつけられる結果となってしまったぁ!」
ベガ「これが、楽して勝つと言う事だ。わかるか、リュウ……?」
リュウ「……まだまだっ!」ムクッ
ベガ「フン、どうやらわかってないみたいだな。ならば……!」ダダッ
実況「さぁ、リュウはすぐ様、立ち上がるが……その起き上がりに合わせて、ベガも突っ込んで来ている!」
元「……さぁ、何を仕掛けてくるか」
ベガ「ハーッハッハ! いくぞ、リュウっ!」ズザーッ
リュウ「……うおっ!」バタッ
実況「ここは、スタンディングのスライディングっ! リュウの足元狙っていきます! 立ち上がったリュウの身体が、今度はうつ伏せにダーウンっ!」
元「……トリッキーな技だよねぇ、アレも」
実況「スーピーディな攻防を制したはベガか!?」
元「いやぁ、でもそこまでダメージは、ないと思うよ、リュウ君も。すぐに起き上がるんじゃない?」
-
リュウー! ガンバレー!
ベガ「……フン、こんな奴が頑張った所で、このベガには勝てんよ」スッ
リュウ「……くそっ!」
実況「おっと、ベガは腕組みなんかをして……まだまだ余裕綽々といった感じか?」
元「う〜ん、そうだねぇ……」
実況「これ、私、シャドルーを応援するする訳ではないんですが……リュウはまだダウンしているんですし、背中でも踏んづけてやれば、いいんじゃないかと思うんですけど、どうなんでしょう、元さん?」
元「いや、僕もそう思うよ。ベガ君には、フットスタンプとかも、あるしね……だから、まぁ、慢心でしょう……慢心……」
バイソン「ハハハ! ベガ様いいぜ、もっとコケにしちまって下さいっ!」
サガット「やはり、ベガ様は、格が違う……この勝負、俺達の勝ちだな……」
実況「コーナーにいる、サガットとバイソンも、盛り上がっているでしょうか? しかし、これはリュウにとっては、少々屈辱的な行為ではないでしょうかねぇ?」
元「まぁ、そうだけど……結構、神経逆撫でする事になってると思うよ? リュウ君だって、ここでは終わらないよ」
-
リュウ「……くそっ!」ムクッ
ベガ「……ようやく、起きたか。遅いぞ、リュウ」サッ
マケルナー! リュウー!
実況「さぁ、そしてリュウが立ち上がるっ! ベガも、その姿を目に捉えると、サッと腕組みを解き、戦闘体勢っ!」
リュウ「この野郎、ふざけやがって……はあぁっ!」シュッ
ベガ「おぉ〜っと、得意の蹴りか……面白い……」
実況「そして、ベガに対して、ミドルキックっ! その脇腹に打ち込んでいくっ! さぁ、ベガの飄々とした表情を打ち崩せるか!?」
リュウ「はぁっ……! たあぁっ……!」シュッシュ
ベガ「うおっと……おっと……!」
イケー! リュウー!
実況「さぁ、リュウの得意の蹴りのラッシュが始まったぁ! 連続で蹴りを仕掛けて……ベガの身体を押し込んでいくっ!」
元「いやぁ、これ受け流されてるようにも見えるけど……どうなんだろ……?」
-
リュウ「……はぁっ! たぁっ!」シュッシュ
ベガ「これは、いい蹴りだ……やはり、空手軍団だな……んっ……?」ドスッ
リュウ「よし、コーナーまで追い詰めたぞ……ベガっ!」
ベガ「……んっ? おっと、ここはコーナーか。追い詰められてしまった」
イイゾー! リュウー!
実況「さぁ、リュウが連続の蹴りのラッシュでベガを一歩一歩と追い詰めていったぁ! そして、コーナーサイドまで持っていったぁ! ベガの背後にはコーナーマット、もうここには逃げ場はないぞ!?」
ベガ「……なぁ〜んてな? 甘いよ、フンっ!」ガシッ
リュウ「……うおっ」
ベガ「……フンっ!」クルリ
実況「おっと、しかし、ここでベガが掴み掛かったっ! そして掴み掛かったまま、クルリと回転して体を入れ替えたっ! 今度は、リュウの背にコーナーマットがある状態です!」
元「う〜ん……やっぱりねぇ、ベガ君誘ってたよ……」
-
ベガ「私を追い詰めていたつもりの様だが、追い詰められていたのは、お前の方だったんだよ! ハーッハッハ!」ググッ
リュウ「……う、うおっと」
実況「さぁ、そしてベガはリュウの身体を前屈みにして、自身の股下にリュウの頭を押し込んだっ! パワーボムの体勢か、これは!?」
ベガ「……ちょっと、近すぎるな、位置を調整しよう」
リュウ「……くっ!」
実況「さぁ、そしてベガはリュウをパワーボムの体勢のまま……一歩後退! これは、何か間合いをはかっているんでしょうかねぇ、元さん?」
元「これはねぇ……多分、投げっぱなしでいって……あそこのコーナーマットにリュウ君の身体をぶつける気なんでしょう……」
実況「おぉ〜っと、ターンバックル・パワーボムかっ!? あの位置から、投げっぱなしでぶつけるのか!? これは少々、デンジャラスな香りがしてきました!」
リュウー! タエロー!
リュウ「うっ……くそっ……」
ベガ「ハーッハッハっ! いくぞ、リュウっ……!」ググッ
-
リュウ「……うおおおっ!」ググッ
ベガ「……チィっ、粘る奴め」
実況「これは、リュウも必死に堪えるっ! 踏ん張って、ベガを投げにいかせませんっ!」
元「そうですねぇ。ここは耐えましょう」
ベガ「無駄な足掻きをするんじゃないっ……! もう一度だっ! フンっ……!」ググッ
リュウ「……させるかああぁっ!」
実況「さぁ、もう一度仕掛けようとするベガだが……やはり、リュウは踏ん張って耐えますっ!」
元「……これ、喰らうと喰らわないでは大違いだからね」
ベガ「くそっ、これで決めてやる……こいつの身体をガッシリ掴んで……いくぞっ……!」
リュウ「そのまま掴んでなっ……! うおおおぉぉっ!」ググッ
ベガ「……う、うおっ!」
実況「さぁ、そしてパワーボムの体勢に捉えられているリュウが、上半身を起こし……そのまま、身体を掴んでいるベガを持ち上げたぁ!」
元「よし、返しましたね」
-
リュウ「……はあぁっ!」ドスッ
ベガ「……うぐっ!」
実況「リュウを背中から掴んでいたベガは、そのまま一回転っ! コーナーの目の前に、クルッと回転して、背中から落ちます!」
元「いいですよ!」
実況「ベガのターンバックル・パワーボムは、不発に終わったぁ! ここはリュウが一歩上をいきましたっ!」
イイゾー! リュウー!
リュウ「ピンチはあったが……作戦に変わりなしだっ……! オラッ、ベガ起きろっ……!」
ベガ「……ううっ」
実況「さぁ、そしてリュウはベガの身体を引き起こします!」
元「ピンチの後にチャンスは必ずやって来ます。リュウ君、いきましょう」
サガット(ここはトラースキックでも、いい場面だったんじゃないかな……? まぁ、あの位置で起こすって事は、雪崩式攻撃なんだろうが……)
-
リュウ「オラッ……!」ドスッ
ベガ「……ぐっ!」
イイゾー! リュウー!
実況「そして、ベガの身体を、コーナーへと押し込みますっ!」
リュウ「……うおおぉぉっ!」ググッ
ベガ「……くそっ!」
実況「そして、ベガの身体を抱え……コーナーポストの上まで持ち上げますっ! どうやら、雪崩式攻撃の様だっ!」
元「いい状況だけど、油断は禁物だよ」
イケー! リュウー!
リュウ「いくぞ、ベガ……ここから、投げてやるっ……!」
ベガ「くそっ……少々、油断したようだな……」
実況「さぁ、リュウが今セカンドロープに足を掛け……いやっ、トップロープまで昇ったっ! トップロープまで昇ったぞ!?」
-
リュウ「オラッ……!」ググッ
ベガ「うぐっ……!」
実況「さぁ、そしてリュウは……ベガの脇の下から自身の腕を通し、その背中でロックっ! ベガの両腕の自由を奪います! これは、ブレーンバスターではありませんね? 元さん、これは何でしょうか……?」
元「恐らく、雪崩式のダブルアームスープレックスでしょうね」
実況「はい、そうでしたか! リュウは雪崩式ダブルアームスープレックスを狙っているっ! またの名を雪崩式人間風車ぁ!」
リュウー! イケー!
リュウ「さぁ、ベガ……いくぞっ……! うおおおぉぉっ!」ググッ
ベガ「う、うおおおぉぉっ……!」
実況「さぁ、リュウがいったぁ! 自らの身体を後方に反らし、コーナーポスト最上段から、ベガの身体を投げていくっ!」
元「いいですよ!」
実況「おぉ〜っと、しかも、これは投げっぱなしだぁ! 投げっぱなしの雪崩式ダブルアームスープレックスっ!」
ワー! ワーワー!
-
ズドーンッ
ベガ「……うごおおぉぉぉっ!」
実況「さぁ、トップロープからフワリと投げられたベガの身体が、激しく激しく、マットに叩きつけられたぁ! これは、流石のベガにも効いているか!?」
元「えぇ、効いていると思いますよ!」
リュウ「よしっ、これで終わりだっ……!ケンっ、ヤムチャっ……! サガット達を、抑えておいてくれっ!」
実況「さぁ、そしてリュウは素早く起き上がり、付近のコーナーポストへと昇っていくっ! 同時にケンとヤムチャにも、何か指示をしたぞ!?」
元「……おっ、決めにいったかな?」
ケン「よしっ、これで終わりだっ! ヤムチャも、気力を振り絞れっ!」
ヤムチャ「うっす! まだダメージは残ってますけど……いってやりますよ!」
ワー! ワーワー!
実況「さぁ、そしてケンとヤムチャがリングになだれ込んで来たっ! そしてサガットとバイソンの元へと突っ込んでいくっ!」
元「分担作戦だね。これで決めちゃいましょう!」
-
ケン「……オラァ!」ガスッ
サガット「……ぐっ!」
ヤムチャ「うるぁっ!」ガスッ
バイソン「……くそっ!」
イイゾー! イイゾー!
実況「分担作戦成功っ! ケンはサガットに……ヤムチャはバイソンに仕掛けて、両者を場外へと突き落としますっ!」
ケン「さぁ、後はお前が決めるだけだっ! リュウ、やっちまえっ!」
リュウ「あぁ、勿論だっ! ここで決めてやるぜっ!」
リ・ュ・ウ ! リ・ュ・ウ !
実況「さぁ、リュウもコーナーポストの上で、待機完了っ! そして、ベガに狙いを定めているっ!」
元「さぁ、決めちゃいましょう!」
-
リ・ュ・ウ ! リ・ュ・ウ !
ベガ「くそっ、サガット達がやられたか……三体一ではないか……これは、マズいぞ……」ムクッ
リュウ「後は、ベガっ……! お前だけだっ! うおおおぉぉっ!」
実況「ベガが今、ゆっくりと起き上がるっ! しかし、そんなベガにリュウはもう狙いを定めていたぁ! そして、コーナーポストから……今、リュウが跳んだああぁっ!」
ワー! ワーワー!
リュウ「ミサイル竜巻旋風脚だあああぁぁっ!」ズガアアァァ
ベガ「……ぐわああああぁぁっ!」バターンッ
実況「コーナーポストからのミサイル竜巻旋風脚が、ベガにクリーンヒットォっ! これを、喰らいベガはダーウンッ! リングに大の字だっ!」
元「さぁ、後はフォールだけですっ!」
-
ワー! ワーワー!
ケン「さぁ、リュウ、決めちまえっ!」
リュウ「あぁ、わかってるっ! これで終わりだ、レフェリー、カウントを!」
ダン「……オーケー任せておきな!」
実況「さぁ、そしてリュウはベガをフォールに入ったぁ! 今、レフェリーがやって来ます!」
ケン「ヤムチャ、油断するんじゃねぇぞ! あいつらは何しでかすか、わかんねぇんだから……しっかり見張っておけっ!」
ヤムチャ「俺はバイソンですね! わかってますっ!」
実況「さぁ、サガットとバイソンはまだ場外でダウンしているっ! そして、ケンとヤムチャも、その二人を見張っているっ!」
元「こりゃ、万全の体勢だね」
実況「さぁ、もう邪魔者はいないっ! 後は3カウントの音を聞くだけだぁ! そして、レフェリーが今、カウントを取り始めたぁ!」
-
ダン「ワンっ……!」
イイゾー! リュウー!
ダン「ツーっ……!」
ワー! ワーワー!
ダン「……スリ」
ベガ「……フンっ」グイッ
リュウ「……何っ!?」
ダン「カウントはツーだ! カウントはツー! まだ、決まっちゃいねぇぞ!」
ザワ……ザワ……
実況「いやっ、何という事だ! ギリギリでベガが返した! 実に驚きだ、カウントは2.9っ! 2.99でありますっ!」
元「おぉ……凄い底力……」
実況「完全に決まったと思ったのに……やはり、相手はシャドルーのベガっ! 底知れぬ力を持っているとでも言えばいいのでしょうか!?」
元「まぁまぁまぁ……でも、やっぱり、有利な状況である事は変わらないし……ねぇ……?」
-
今日はここまで
-
乙
サガットの心の声が気になる
この辺りにリュウの課題があるのかな
-
トラースキックに行っていれば「空手軍団」としての連帯も見せられたし、ヤムチャ、ケンとの格の違いも見せられたからな〜。
現状のリュウに必要なのは自分が上がることじゃなく、下を引っ張れる余裕と大物感かなぁ。
-
乙!
カウント2.9!!
こういうの好きだなあ
-
一回くらい勝敗の決まってない試合もやってほしいな。ヤムチャの能力的にはまだまだ厳しいだろうが。
なんか弱小団体ほど勝ち負けとかにうるさそうなイメージがあるなぁ。
-
>>844
ブックのないプロレスってプロレスじゃないのでは…?
-
おつ
この攻防もアドリブでやってるってことか。
二人ともすげぇな。
>>841
>>842
なるほど。
人間には普段からコミュニケーションとってる/とってないで声をかけやすい/かけにくいっていう心理があるから、ケン→ヤムチャが作った流れに乗るっていう発想が出なかったのかもね。
リュウがトラースキックにいってたらメチャ熱い展開だつたねぇ。
-
乙っした
ベガ様強ぇな
-
ケンは地獄車は使わんのかな?
見た目の派手さからしてプロレス映えする技だと思うんだが。
-
>>844 >>845
実際に決まってるかはともかく、勝敗がわからないままで読みたいってのはあるかな。
今だと俺らも試合表みれてるし
-
>>848
かっこええな
確かにリュウは巴投げ
ケンハ は地獄車ってイメージあるね
-
試合時間はあと5分くらいと思ってるけど、合ってるかな??
>>849
個人的には表があった方が色々想像出来て好きだけど、たまには良いかもね
-
表をやめてほしいとかは、否定はしないけど、俺は望まない。
作者に任せるんだけど、技とか少しの反映なら気にしないんだけど、最近要望が多すぎて変な影響が出ないか心配。
書くも書かないも自由だが、要望カキコに思ってる人もいるってことを出しておく。議論も目汚しだからしたくないし。
応援してるよ
-
ケン「リュウ、慌てるんじゃねぇっ! 今のが最後の力だ! そうに決まってるっ!」
リュウ「……あぁ」
ケン「もう一発いって……今度は完全に決めちまえっ! 俺逹はここで見張ってるから……いけぇっ!」
リュウ「わかった、そうさせてもらうっ! よし、ベガ起きろっ……!」ググッ
ベガ「ううっ……うっ……」
イケー! リュウー!
実況「さぁさぁ、返されてはしまったが……有利な状況だという事に、以前変わりはなしっ! サガットとバイソンはまだ、場外だっ! ここがチャンスと言わんばかりに、リュウがベガを引き起こしますっ!」
リュウ「フィニッシュにしてやるっ……! いくぞ、ベガ、うおおおぉぉっ!」ブンッ
ベガ「う、うおおっ……!」
ワー! ワーワー!
実況「さぁ、そしてリュウがベガをロープへ振ったぁ! 狙いは勿論、昇龍拳かぁ!?」
-
リュウ「……とどめだっ!」ダダッ
ベガ「……ううっ」
実況「さぁ、リュウもロープに走り、その反動で勢いをつけるっ! そしてベガの身体も、ロープの反動で戻ってきたぁ! 互いの身体が今、正面衝突寸前っ!」
ケン「リュウっ! 決めちまえっ!」
ヤムチャ「決めて下さいっ!」
キメロー! リュウー!
実況「そして、リュウが拳をグッと構えたぁ! さぁさぁ、繰り出せ昇龍拳っ!」
元「……いけっ!」
リュウ「……うおおおぉぉっ! 昇龍拳っ!」ズガアアァァッ
ベガ「……ぐわあああぁぁっ!」バターンッ
-
ワー! ワーワー!
実況「決まったぁっ! 昇竜拳が完全に、ベガにクリーンヒットォ! ベガの身体が大きく大きく吹っ飛んだぁ! そしてダーウンっ!」
元「……よしっ!」
ケン「よし、いいぞリュウっ! さぁ、これで終わりだっ!」
ヤムチャ「決めちまって下さいっ!」
実況「ピクリとも動かないベガっ! そして、場外でお休み中のサガットとバイソンっ! さぁ、後は決めるだけだ、リュウっ!」
リュウ「よしっ、これで決まりだっ! レフェリー、カウントを!」
ダン「よしっ! 任せておきなっ!」
ワー! ワーワー!
実況「勝利はもう、目前っ! さぁ、そして今、レフェリーがカウントに入ったぁ!」
-
ダン「ワンっ……!」
キメロー! リュウー!
ダン「ツーっ……!」
ワー! ワーワー!
ベガ「う、ううっ……」スッ
ダン「あっ……おっと、カウントストップだ……」
実況「おっと、ここでレフェリーがカウントを数えるのを、ツーで止めます。これは、どういった事なんでしょうか?」
元「……あぁ、くそ、ロープブレイクだ」
リュウ「おい、レフェリー、どうした!? 何故、カウントを数えないっ!?」
ダン「足だ、足……ベガが足をロープに伸ばしやがった……こりゃ、ルール上ではロープブレイクだ……」
ベガ「吹っ飛んだ位置が幸運だった……助かった……」
リュウ「……くそっ!」
-
実況「またもや、決まらずっ……! 寸前の所で、ベガがスッとロープへ足を伸ばしましたっ! これには、リュウも悔しそうな表情っ!」
元「吹っ飛んだ位置が悪かったね……不運としか言えないね……」
リュウ「くそっ……だが、三度目はもうないぞ、ベガっ……! 起きろっ! こうなったら、真・昇龍拳で決めてやるっ!」
ベガ「あぁ、ううっ……時間だ……時間を稼ぐのだ……」
リュウ「……何をしている! 早く起きろっ!」
ベガ「サガットとバイソンが……起き上がるまで……時間を稼ぐのだ……」
実況「さぁ、だが今のは、かろうじて逃れただけに過ぎないっ! 次こそは決めてやれ、リュウっ!」
元「そうですね。そうそう幸運も続かないだろうし……今度はリュウ君も、位置を調整して、決めにいくと思いますからね」
実況「さぁ、ベガを引き起こそうとする、リュウっ! もう、ベガには完全に体力は残っておりませんっ! 足に力が入らず……立ち上がるのも、一苦労だっ!」
-
リュウ「……何をやってる、ベガっ! 早く起きろっ!」
ベガ「くっ、無理矢理引き起こそうとは……こうなれば仕方がない……! フンっ……!」ドスッ
リュウ「……うぐっ!」
実況「おぉ〜っと! ここでベガが、リュウの股下へと手を差し伸ばし……そのまま振り上げたぁ!」
元「……あぁ、くそっ」
実況「これは金的攻撃っ! 金的攻撃だぁ! リュウは股間を抑えて蹲るっ!」
ブー、ブーブー
リュウ「く、くそっ……! 卑怯な真似を……」
ベガ「ふう、危なかった……」
ケン「お、おいっ……! てめぇ、何やってやがるっ!」
ベガ「黙れ小僧、勝てばいいのだ、勝てばっ! おい、サガット、バイソン、何をやってるっ! 早く私を助けに来んかぁ!」
-
サガット「くっ、ベガ様のピンチだ……俺より、お前の方がダメージは軽いっ! バイソン、走れっ!」
バイソン「任せておけっ! こうなりゃ、暴れまくってやるぜっ! 後の事は任せるぞ、うおおおぉぉっ!」
実況「おぉ〜っと、ここでバイソンが凄まじい形相でリングに雪崩込んできたぁ! ベガのピンチに真っ先に駆けつけたのは、サガットではなく、狂える猛牛バイソンっ!」
元「まぁ、サガット君はダメージ大きいからね……ここ、バイソン君止めれるかが……勝負の分かれ目です!」
バイソン「うおおぉぉっ! 先ずはケンからだ!」
ケン「……バイソンっ!」
バイソン「先ずは、ボディだっ! オラよっ!」ドスッ
ケン「……うぐっ!」
バイソン「そして顔面っ……! うるあああぁぁっ!」ズバーンッ
ケン「……ぐわあああぁぁっ!」
実況「バイソンは先ず、ケンに突っ込み……そのボディに強烈な、パンチをお見舞いっ! そしてグラついたケンの顔面に拳を振り抜いたぁ! これにはケンもダウン! 場外へとエスケープします!」
元「まだです! まだ、ヤムチャ君がいます!」
-
ヤムチャー! オマエガ、トメロー!
ヤムチャ(これは想定外の場面……やられる場面……だけど、俺も動かなきゃ……バイソンさんなら、わかってくれるっ!)
バイソン「次は、ヤムチャっ! お前だっ!」
ヤムチャ「させるか、バイソンっ! オラっ、蹴りを打つこむぜ!」シュッ
実況「さぁ、ヤムチャっ! バイソンを止めれるか!? バイソンに蹴りを打ち込むっ!」
バイソン「甘ぇんだよ、この糞がっ!」ガシッ
ヤムチャ(……よしっ!)
実況「おっと、だがしかし、その蹴りをバイソンは左手で小脇に抱え、受け止めたぁ! 暴走モードのバイソンは強いっ! よく見えてます!」
元「いや、まだ延髄斬りがありますっ! 打ちましょう!」
ヤムチャ「くそっ……だけど、延髄斬りがまだあるっ……!」
バイソン「……させねぇよ、糞がっ! 間髪入れずに行くぜ、オラアアアァァッ!」ズガーンッ
ヤムチャ「うおっ……う、うぐああぁぁっ!」
実況「いや、延髄斬りにはいけないっ! ヤムチャの足を掴んだまま、間髪入れずに、アッパーカットをヤムチャの顎へと打ち込んだぁ! 少々、危険な体勢での攻撃だぁ!」
元「あ〜、くそっ……いけなかったか……」
実況「この攻撃には、ヤムチャもダーウンっ! そして、場外へとエスケープします! バイソンが一人でなぎ倒したぁ!」
-
リュウ「ううっ……くそっ、バイソン……」ブルブル
バイソン「さぁ、後はそこで股間を抑えて、蹲ってる奴だけだ……いくぜっ……!」
ベガ「……ふう、頼りになる奴だ。今の間に、少々休んでおこう」ペタッ
実況「おぉ〜っと、バイソンは、まだいくか……? リュウをギロリと睨んだような気がします」
元「いやコレ、確実にいくよ……だってバイソン君だもん……」
実況「おっと、ベガは完全にリングに座り込んでいます! これは、バイソンに任せて……自分はしばらく、体力回復の時間を作ろうという事でしょうか?」
元「……そうでしょうねぇ」
バイソン「オラオラ、リュウっ……! 行くぜっ!」ダダッ
リュウ「ううっ、くそっ……!」
ベガ「ハハっ、いいぞ、バイソンっ! 派手に決めてくれ」
実況「さぁ、そしてバイソンがロープに走ったぁ! ベガはその様子を、座り込んで、ただただ眺めているっ!」
-
サガット「バイソン、いいぞ……よし、そろそろ俺も、ベガ様を助けにいくか……」
実況「さぁ、バイソンがロープの反動をつけて……そしてリュウに向かっていくっ!」
バイソン「うるあああぁぁっ! バイソン式、アックスボンバーだっ!」ズガーンッ
リュウ「……ぐわあああぁぁっ!」バターンッ
実況「そして、リュウに繰り出したぁ! バイソン式アックスボンバー! これは、平たく言うと、リュウの顔面を殴っているだけですっ! 反則技ですっ!」
元「というか、よくよく考えたら……ケン君、ヤムチャ君、リュウ君……皆に反則をしているじゃん……?」
実況「バイソンの反則技のオンパレードっ! この辺りが元さんが試合前に言っていた『自分達のペースに持っていく戦い方』というものなんですかねぇ?」
元「まぁ、言ってたけどさぁ……? 実際見ると、気持ちのいいもんじゃないね、やっぱり……」
ブー、ブーブー
サガット「よ〜し、バイソン、よくやってくれたな……」
バイソン「ガハハ! 遅いぜ、サガットちゃん」
実況「確かに、気持ちのいいものではないっ! それは場内のこのブーイングが物語っている! そして、サガットもリングインして……今度は、シャドルーがリング上に集結、そしてケンとヤムチャは場外……と、先程とは真逆の形になってしまいました!」
元「ちょっと、マズいねぇ……リュウ君、ピンチだねぇ……」
-
サガット「よ〜し、バイソン……では、合体技でも繰り出してやるか……?」
バイソン「おう、そうだな! サガット!」
ベガ「……いや、合体技はいい。どうせ、そいつはもう終わりだ」
サガット「いや、しかし、ベガ様……」
ベガ「バイソンのアックスボンバーを喰らったんだぞ……? もう、終わりだろう……それより、場外にいるケンとヤムチャに戻って来られる方が厄介だ……」
サガット「……確かに」
ベガ「そうだな、バイソンの方が、まだ元気かな……? だから、バイソンは場外にいる二人を止めておいてくれ……」
バイソン「……わかりました、了解です!」
ベガ「それで……サガットは、そこのリュウを引き起こせ……」
サガット「了解です! オラっ、リュウ、起きろっ……!」ググッ
リュウ「……ううっ」
ベガ「……そして、私は休憩だ」
実況「おっと、そしてベガはリング上に座り込んだまま、サガットとバイソンに何やら指示してます! サガットはリュウを引き起こし……そして、バイソンは場外へと向かったぁ!」
元「……バイソン君に、ケン君達を止めるよう、指示をしたかな? こりゃ、厄介だ」
-
サガット「さぁ、ベガ様……リュウを起こしましたよ……ぶん投げましょうか……?」
ベガ「……い〜や、後ろから羽交い締めにしろ」
サガット「了解です……オラァ……!」ググッ
リュウ「……うっ!」
ベガ「決めるのは、勿論私だ……いい休憩も出来た……さぁ、そろそろ終わりにするか……」ムクッ
実況「さぁ、そしてサガットが後ろからリュウを羽交い締め! 身動きを封じます! そして、ここで座り込んでいたベガが、立ち上がったぁ!」
元「……あ〜、上手く体力回復されちゃったかもね?」
ベガ「おい、リュウ……随分と舐めた真似をしてくれたなぁ……? だが、これがシャドルーの力だ……」ググッ
リュウ「くっ、くそっ……卑怯な手ばかりを使って……何が、力だっ……!」
ベガ「なんとでも言え……楽して勝つに越した事はないだろう……? さぁ、終わりにしようか……リュウ……」スーッ
実況「さぁ、そしてベガはリュウの口元を掴み……挑発でもしているんでしょうかねぇ? おっと、そしてここで、リュウの目の前で、ゆっくりと首を掻っ切るポーズをしたぁ!」
元「……ベガ君も、決めにきたかな? でも、まだチャンスはあるよ?」
-
ベガ「ハーッハッハっ! これで終わりだっ……! リュウっ!」ダダッ
リュウ「くそっ……来る……」
サガット「大人しくしておきな……! お前は逃がさんよ……!」
実況「さぁ、そしてベガがロープへと走ったぁ! 狙いはおそらく、サイコクラッシャーアタックっ!」
ベガ「ハーッハッハ! これで私達の勝ちだっ……!」
リュウ「くそっ……くそっ……!」
リュウー! ニゲロー!
実況「さぁ、ロープの反動をつけたベガが戻っていたっ! リュウに狙いを定めているっ! そして、くるかくるかくるかっ……!?」
元「……逃げて、サガット君への同士討ちをさせましょう!」
ベガ「死ねえええぇぇっ! サイコクラッシャーっ!」ゴオオオォォォッ
リュウ「……ぐわあああぁぁっ!」
実況「ダメだ、逃げられないっ! ベガのサイコクラッシャーアタックが、リュウに直撃だああぁぁっ!」
元「……あぁ、くそっ」
-
リュウ「うっ……がっ……」バターンッ
ベガ「これで、二人目だっ! 今日一日で二人も仕留めたぞ! フハハハハハハ!」スーッ
実況「さぁ、そしてベガが満足気な表情をして、仕留めたと言わんばかりに素早く首を掻っ切ったぁ! これはこれは……マズい状況か……!?」
元「ケン君とヤムチャ君は……あぁ、くそっ……!」
バイソン「オラオラ、交互に踏みつけてやるっ! 死ねや、カス共!」ガスガス
ケン「……ぐっ!」
ヤムチャ「……うぐっ!」
実況「ケンとヤムチャは場外で、バイソンに捕まっているっ! これは助けに来れないっ!」
ベガ「さぁ、フォールだっ! これで……シャドルーの勝利だ! カウントを取れっ!」
ダン「……よし。わかったよ」
実況「そして、ベガがフォールに入ったぁ! 今、レフェリーがカウントを取ります!」
-
ダン「ワンっ……!」
リュウー! ガンバレー!
ダン「ツーっ……!」
リュウー! マケルナー!
ダン「……スリ」
リュウ「……うおおおぉぉっ!」グイッ
ダン「おっと、カウントはツーだ! カウントツー! まだ、終わっちゃいねぇぞ!?」
実況「ここで、リュウが意地を見せたぁ! 根性、気力、精神力っ! 己の全ての力を振り絞り、返したぁ!」
元「よ〜しっ! いいですよ!」
実況「カウントは2.9っ! 2.99でございますっ! この試合、まだまだ終わってはいませんっ!」
ワー! ワーワー!
サガット「なんだと……? 返しただと……!?」
リュウ「くっ、ううっ……空手軍団は……負けねぇっ……!」
-
ベガ「……おい、レフェリーよ」
ダン「カウントはツーだ! まだ、終わってねぇぞ!」
ベガ「……ふざけるな。お前のカウントが悪い」ググッ
ダン「うおっと、何すんだよ……胸ぐら掴むんじゃねぇ!」
実況「おっと、ここでベガがレフェリーに何やら文句を言っております。カウントが遅かったとでも言ってるんでしょうかねぇ? あ〜っと、胸ぐらを掴んだ! これはいけません!」
元「カウントは、普通だったよ」
ベガ「私のサイコクラッシャーを喰らったんだぞ!? 見てみろ、コイツはもうピクリとも動いてないではないか!? 私の勝ちは一目瞭然ではないか!」
ダン「だから、最後の力を振り絞って返したんだろ……えぇ、そうじゃねぇのかよ!? とりあえず、この手ぇ離しやがれ、ボケっ……!」
ベガ「レフェリーがその口のきき方は何だ!? お前は中立の立場じゃないのか? それとも、何か……? お前は空手軍団に依怙贔屓でもしてるのか!?」
ダン「中立の立場で……ちゃんとレフェリングしてるよ! だから、とりあえず、落ち着けこの野郎っ……! 手ぇ、離せって……」
ベガ「……この野郎? ほ〜ら、やっぱり空手軍団に依怙贔屓しているんではないか? お前には空手軍団にも、そういう口のきき方をするのか、あぁ?」
-
ザワ……ザワ……
実況「おっとおっと、ベガはかなりヒートアップしているようです! こういったベガは少々、珍しくですね、元さん?」
元「……珍しいね。だから、結構ベガ君も追い詰められて、焦ってるって事なのかな?」
ダン「おめぇらが、好き勝手やるから、俺だってこういう口のきき方になるんだっ! 俺も人間だから、好き嫌いぐらいはあるんだよ、ボケっ!」
ベガ「ほら出た、本音が出た。それは、我々シャドルーの事が嫌いで……空手軍団に依怙贔屓してるという事ではないか……今のカウントだって、遅かったよな? そうだろ?」
ダン「……だから、何でそうなるんだよ、お前はバカか!」
ベガ「そもそも、今日のお前の不手際は、これで二度目だぞ……? 一度、サガットがヤムチャをフォールして、我々の勝利の場面があった……しかし、お前が寝ていたせいで、決着はつかなかった……」
ダン「……俺を突き飛ばしたのは、誰だ? その、おバカな脳ミソでよく考えてみろボケ!」
ベガ「そして、今回はカウントが遅かった……二度も続く偶然に、その口のきき方……これは、もう完全に偶然ではない……お前は空手軍団に、肩入れをしている……」
ダン「俺は、レフェリングに誇りを持ってやってるんだ……それにケチつけるってのか? へ〜、言ってくれるなぁ、ベガ……反則負けにしてやってもいいんだぞ……? 侮辱行為って理由にゃ、充分だ……」
ベガ「出たよ出たよ。反則負け……こういう時だけ、レフェリーの権限を使うってのか……もう、いいよ……」
-
ベガ「や〜めだ、やめ……こんな試合では、もう勝てん……おしまいだ……」
ダン「……おっ、やっと手を離しやがったか。何だ、コイツは」
実況「おっと、ここでベガはレフェリーの胸倉から手を離し……やってられないよ、なんて感じで両腕を広げます!」
ベガ「……サガット、帰るぞ。バイソンも呼んで来い」
サガット「……えっ!?」
ベガ「空手軍団の刺客の者が、こんな所に紛れておったのだ……これじゃあ、勝つ事は出来ん……もう、おしまいだ……」
サガット「いや、ベガ様……決着はまだ、ついてないではありませんか!?」
ベガ「……だから、コイツが空手軍団の刺客なら、我々に勝機はないと言ってるだろう? ホラ、バイソンを引き連れて来い。帰るぞ」クルッ
サガット「いやっ……待って下さいよ、ベガ様っ……!」
ザワ……ザワ……
実況「おっと、ここでベガはダウンしている、リュウにクルっと、背を向け……えっ、コレ元さん……? ベガは帰ろうとしているんですかねぇ……?」
元「え〜っと……そうなのかな……?」
実況「これは、試合放棄という事でよろしいのでしょうか……? あ〜、しかし、サガットは今、必死にベガを引き止めようとしていますっ!」
-
サガット「ベガ様落ち着いて下さいっ……! このままでは、試合放棄になってしまいます……」
ベガ「……私は冷静だ。どうせ勝てない試合なんだから、引き返すのは当然だろう?」
バイソン「お、おいおい……こりゃ、どうなってるんだよ、サガット……?」
サガット「バイソン……とにかく、ベガ様をコーナーに戻らせろ! このままでは、試合放棄で負けになってしまうっ……!」
バイソン「ちょっと、待てよ……俺達の圧勝じゃねぇか!? 何でそうなるんだよ、おいっ!」
ベガ「……レフェリーが空手軍団の刺客だったのだ。完全に油断した。私達の圧勝だったのに、勿体無い」
サガット「そうです、我々の圧勝です、後は3カウントを取るだけです……だから、ベガ様……ここは、落ち着きましょう……一度コーナーに戻りましょう……」
ベガ「その3カウントが取れんと言ってるのだ……わからん奴だなぁ……」
サガット「じゃあ、こうしましょう……! バイソンにTKOを狙ってもらいましょう……それなら、我々の勝ちではないですか……よし、バイソン……お前、行け!」
バイソン「……えっ、俺? それで、TKO狙うの?」
-
実況「お〜っと、何とかシャドルーはベガを自軍コーナーまで連れていき……まぁ、試合放棄からは、逃れる事が出来ましたかね……?」
元「……うん、そうだね」
実況「あっ、そしてここでベガはバイソンにタッチ! 交代です、ベガは引き下がります!」
元「まぁねぇ……あんな、ベガ君に続けてもらうのも……とういうか、本人は続ける気なかったみたいだしねぇ……」
バイソン「と、とにかく……行ってくるぜ……!」
ベガ「……レフェリーは空手軍団の刺客だぞ? どうせ勝てんよ」
サガット「いやいや、ベガ様大丈夫です……! バイソンには、TKOがあります! TKOがっ!」
実況「あ〜、そしてバイソンも多少、戸惑ってるんですかねぇ……? そして、コーナーにいるベガはもう、目に見えてわかるような、ふて腐れた態度! これまた、いつ帰るのかわからないと、こちらも心配になってきます!」
元「う〜ん……まぁ、サガット君も、頑張って宥めているねぇ……」
実況「少々、場内が騒めいておりますが……まぁ、試合権利はバイソンに移り……リュウ対バイソンの対決となりました!」
ザワ……ザワ……
リュウ(くそっ、完全に勝ち逃げじゃねぇか、ベガ……ここでバイソンに勝っても……何の価値もねぇよ……!)
-
今日はここまで
>>852
要望カキコに関しては、俺がそれを取り入れて、自分の書きたい事が出来る……って時だけ、拾うようにしている
『これ使って面白い事が出来そうだな』なんて思っても、進行状況で無理に組み入れてしまう場合になる時は、勿体無いけどスルーしてる
変な影響はもう、とっくに出てますよ。ここまで長引いてる事自体が予想外だよ。その辺は、付き合ってくれてる皆に感謝だね
でも、毎日皆のレス見て2828しながら、高いモチベーションでやってるよ。まぁ、忘れた頃にポンと拾う場合もあるだろうから、あまり期待しないでおいていて下さい
試合表の件に関しては、すぐに取り掛かるのは無理だろうけど、覚えておきます
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乙!
ベガのアドリブなのか現場監督の指示なのか
どっちにしても分かりにくいな
リュウを試しているか
続きがきになるぜ
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乙乙!!
やっぱベガ様かっけーわw
影響……難しいなあ、先読みとか明らかな地雷は控えてるけど雑談所に行くべきなんかね?
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乙
リュウは正攻法でフォール2回、ベガは反則使って1回
観客はリュウの方が強くなったと思っても良いはず
あとはバイソンに対して快勝すれば価値はあると思うけど…
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乙!
わくわくしながら読んでると事前の試合結果のことは忘れてしまってるわw
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おつ!
拗ねちゃったベガ様可愛いw
サガットさんの中間管理職っぷりがたまらなく好きw
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乙です
舐めプでバイソンに交代→勝利ってなるのかと思ってたけど、まさかこういう展開になるとは思いもしなかった
いい意味で裏切られた気分。しかし、ベガさんってこれをアドリブでやってるんだよな。やっぱこの人すげーや
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打ち合わせしてないのに試合作ってるしホントスゲーわ
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乙っした
リュウもスネて…無理か
ケンもヤムチャも体力少ないし
バイソンに快勝するか動けなくしてサガット呼ぶかだな
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>>876
リュウ的には2.9で返して反撃→苦し紛れに暴走バイソン出す→返り討ち勝利みたいに考えてたんじゃね?
したら追い詰めるどころかベガ様にお膳立てまでされちゃって、あのままだったらヤバかった感が残ったままになっちゃったのが気に食わないんでしょ。
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完全にベガ様が試合作ってるな
リュウが挑戦してる壁は高いな
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リックフレアみたいな選手が出てこないかなぁ
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リュウ(ちくしょう……なんとかベガをまた引きずり出さねぇと、喰われたままだ……だが、試合はもう終わりに向かっている……あの野郎は、もう出て来ねぇだろ……)ムクッ
実況「さぁ、ここでリュウが立ち上がるが……やはり、もう限界寸前なのか……!? 足に力が入っていませんっ!」
元「まぁ、ベガ君がレフェリーと揉めてたから、ちょっと休めたけど……その前に、大技バンバンと喰らってるからね……サイコクラッシャーに、バイソン式アックスボンバー……」
リュウ(ベガだ……一撃でいいっ……! 格上のベガに大技仕掛ける事が出来たら、俺が持っていけるっ……! その状況を、今から作り出さねぇと……!)
バイソン「え〜っと……TKO狙いだったな……よしっ、いくぜっ!」
リュウ(さぁ、どうする……時間はもう少ないぞ……何かないか考えろっ……!)
バイソン「バイソン、いっきまぁ〜す!」
実況「さぁ、そしてバイソンが仕掛けるっ! ベガは引き下がったが……まだまだ、リュウのピンチは続いているっ!」
-
バイソン「オラッ、バイソンパーンチっ!」ガスッ
リュウ「……うぐっ!」
実況「そしてバイソンはリュウにフックっ! これは、反則だぁ! リュウの頭部がグラつくっ!」
バイソン「もう一丁っ! バイソンパーンチっ!」ガスッ
リュウ「……ガッ!」ヨロッ
実況「そして、二発目ぇっ! これを喰らい、リュウはフラつき、前のめりの体勢に! バイソンがラフ殺法で攻めていくっ!」
バイソン(反撃のチャンスも作ってやらねぇとな……相手は格上のリュウだし、試合も終盤だ……暫く寝てて、回復もしてるだろうし、早め早めにいくか……)ググッ
リュウ「……ううっ」
リュウー! ガンバレー!
実況「さぁ、そして……今度はバイソンが、少々大振り気味に構えたぁっ!」
-
さあ、どうする
-
バイソン「その後頭部にいくぜっ! 覚悟はいいな、リュウっ!」
リュウ「うっ、ううっ……」
バイソン「うおおおぉぉっ! いっくぜぇ、バイソンパーンチっ!」ゴスッ
リュウ「……うぐっ! う、ううっ」ガクッ
実況「そして、リュウの後頭部に拳を振り下ろしたぁ! これを喰らい、リュウは片膝をついてしまいますっ!」
バイソン(おいおい、避けねぇのかよ、リュウ……わざわざ大振りにしてやったってのに、片膝までついちまったよ……どうすっかねぇ……)
リュウ(どうせ、バイソンには勝てるんだ……! 今、大切なのは、ベガを引き出す事だっ……!)
バイソン(……とりあえず、挑発でもしておくかねぇ? ほら、早く反撃しろよ。もう、試合終わっちまうぞ? それとも、丸め込みか何かで終わらせるのか? 相手は俺だってのに)
リュウ(……何をやってる、バイソンっ! 時間が残ってねぇんだ! もっと仕掛けて来いっ!)
-
バイソン「どうだ、見たかっ! この俺がリュウを押してるぞ! これ、凄ぇんじゃねぇかぁ、オイっ!」
ブー、ブーブー
実況「さぁ、バイソンは得意げな表情をして、両手広げてアピールだ! 何を自慢気に! 反則王が何を言うか!」
元「……ねっ?」
実況「リュウ、頑張れっ! そこにいる、反則王をぶちのめしてくれっ! おぉ〜っと、私の願いが通じたのか!? リュウが、立ち上がったぞ! そして、バイソンに仕掛けるっ!」
リュウ「うおおっ……!」ヨローッ
バイソン(何だよ、その遅ぇパンチはよぉ……! いくら何でも、ソレ喰らう訳にはいかんだろ……!?)
実況「……あぁ! だが、これは見るからに力がないパンチ! もしくはエルボーバットか!? やはり、リュウにはもう体力は残ってないのか!?」
元「……今日のリュウ君、追い詰められてるねぇ」
-
バイソン「そりゃ、喰らう訳にはいかんだろ……よっと……」バシッ
リュウ「……うあっ」
バイソン「……ほぉ〜れ、よっと」ガスッ
リュウ「……うぐっ」
実況「力のない、リュウのパンチをバイソンは軽くブロックっ! そして、再びフックを仕掛けますっ!」
リュウー! ガンバレー!
バイソン(ほら、また大振りでいってやるから……今度はちゃんと避けろよ……! よっと……!)ブンッ
リュウ「……うぐっ!」
バイソン(だから、何で喰らうんだよっ……! 本当に丸め込みで、試合終わらせるつもりなのかよっ……!)
実況「そして、再び大振りのパーンチっ! リュウの頭部が激しく激しくグラつきます!」
元「ちょっと、リュウ君危ないねぇ……ケン君と、ヤムチャ君になんとかしてもらいたいけど……まだ、場外だね……」
-
ヤムチャ「ここから、リュウさんが反撃っすね……そろそろ、俺達も、コーナーに戻ります……?」ボソッ
ケン「……いや、まだ寝ておけ」ボソッ
ヤムチャ「えっ、でもリュウさんがフォールにいったら、俺達止めに行かなきゃいけませんよね……?」
ケン「それしてぇなら、もうとっくに反撃しててもいいよ……リュウがバイソンの攻撃を黙ってあれだけ、喰らっているんだ……何か、企んでんな……」
ヤムチャ「……もう、試合は終盤っすよ?」
ケン「リュウと一番付き合いが長い俺が言ってんだ……間違いねぇよ……とにかく、まだ寝てろ……先輩の言う事は聞いておけ……」
ヤムチャ「……うっす」
ケン「……そもそも、こんな場外でお喋りしてんじゃねぇよ。客席に聞こえちまうぞ? まぁ、今は声援が結構起きてるから、大丈夫だとは思うけどよぉ?」
-
リュウー! マケルナー!
リュウ「くそっ、バイソン……もっとだ、もっと来いっ……!」
バイソン(……誘ってる? 何か考えがあるのか?)
リュウ「……俺は負けないっ! もっとだ、もっと来いっ!」
バイソン(場外にいる、ケンとヤムチャ君を、何とか呼び寄せたいのか……? リュウらしくねぇな……まぁ、従っておこうか……リュウだってキャリアは長ぇんだ、そんなに無茶はしないだろ……)
実況「さぁ、ここで、自分を奮い立たせるように、叫んだぁ!」
バイソン「だったら、お望み通り、もっといってやるよっ……! オラァっ!」ガスッ
リュウ「ぐあぁっ……そんな、攻撃なんて効かねぇぞ……! もっとだ、もっと来いっ……!」
バイソン「この野郎っ……! 舐めやがって、うおおおぉぉっ!」ガスッ
リュウ「……うぐっ!」
サガット「……今日のリュウ少し、らしくありませんね」
ベガ「経験上、リュウの手の内は読める……だが、もう手遅れだ……少し、意地悪をしてやるとするか……」
-
実況「さぁさぁ、リュウがバイソンに滅多打ちだぁ! これはこれは……空手軍団のピンチかぁ!?」
元「リュウ君の目は、まだ死んでいませんっ!」
リュウー! マケルナー!
リュウ「そんな、ヘボパンチじゃ、俺は倒せねぇぞ、バイソンっ……!」
バイソン「この糞がっ……! 口ばかりは、達者な野郎だなっ……!」
リュウ「本気で俺を倒したいなら……もっと、見せてみろ、バイソンっ……!」
バイソン「だったら、お望み通り、やってやるよっ……! こっちはTKO狙いなんだ……! 一生物のTKOにしてやるっ!」
リュウ「……来いっ!」
バイソン「ぶっ壊してやるぜぇっ!」
-
バイソン「うおおおぉぉっ!」ガシッ
リュウ「……ぐっ!」
実況「おっと、ここでバイソンがリュウの頭をガシッと掴んだぁ!」
バイソン「……オラアアァァっ!」ズガァーッ
リュウ「……うぐううぅぅっ!」ヨロッ
実況「そのまま、強烈なヘッドバッドをリュウにお見舞いだぁ! 強烈なヘッドバッドっ! これにはリュウもフラついて、ダーウンっ!」
元「……いやっ、違うっ!」
バイソン「……逃がさねぇぜ?」ドスッ
リュウ「……うおっ」
実況「おぉ〜っと! バイソンはフラついた足を踏んづけて……強引にその動きを止めたぁ!」
元「バイソン君、勝負かけてきましたね! ダーティブルーですっ!」
バイソン「とどめだリュウっ! 死ねえええぇぇぇっ!」ズドーンッ
リュウ「……うおおおぉぉっ!」バターンッ
実況「そして、無防備な体勢になったリュウの顔面に振り抜きのストレートっ! これはバイソンのダーティブルーだっ! ダーティブルーっ!」
元「……くそっ」
実況「これには、リュウも大きくダーウンっ! これは、決まってしまったか!?」
-
ヤムチャじゃないけど心配になるな…
-
バイソン「よし、レフェリーっ! フォールだっ! カウントしろっ!」
ダン「仕事はしてやる……だが、ケチつけんじゃねぇぞ……!」
実況「さぁ、そして今、レフェリーがカウントを数えますっ! リュウ、再び粘りを見せる事が出来るかっ!?」
ケン「ヤムチャ、リュウがピンチだ! もたもたしてんじゃねぇっ!」
ヤムチャ「……はいっ! 行きましょうっ!」
実況「おっと、だが場外でケンとヤムチャが、立ち上がったっ! リュウのピンチに駆けつける事が出来るかっ!」
元「早く、早く……! 急げ、急げ……!」
実況「さぁ、そして今レフェリーがカウントに入ったぁ! ケンとヤムチャ! カットは間に合うか!?」
ケン「……うおおおぉぉっ! 行くぜっ!」
ヤムチャ「はいっ……! 行きましょう!」
-
ダン「ワンっ……!」
リュウー! マケルナー!
ダン「ツーっ……!」
ケーン! ヤムチャー! イケー!
ダン「……スリ」
ケン「……うおおおぉぉっ!」ドスッ
ヤムチャ「……うるああぁぁっ!」ドスッ
バイソン「……ぐっ、くそっ!」
ダン「カット成立っ! カウントはツーだっ! まだ、終わっちゃいねぇぞぉ!」
イイゾー! ケーン! ヤムチャー!
実況「ギリギリ、ケンとヤムチャのカットが間に合ったぁ! バイソンの背中にスレッジハンマーを繰り出し……ピンチのリュウを救いますっ!」
元「よ〜し、いい動きしてましたしたよ!」
リュウ(よ〜し、いいぞ……ケン、ヤムチャ……ナイスタイミングで入ってきてくれた……!)
-
リュウは何を狙ってるんだろ?
-
サガット「チィ、惜しい所で……ベガ様、とにかくケンとヤムチャを止めましょう……」
ベガ「……ほら、見てみろ? 今のカウントも遅かったではないか。アイツは、絶対に空手軍団の刺客だ」
実況「さぁ、ケンとヤムチャの力によって、何とかピンチの間逃れたリュウですが……ここでシャドルーの二人が、リングになだれ込んできますっ!」
元「……ここ止めれるかが、勝負の分かれ目ですよね」
リュウ(そうだ……こういう状況になれば……お前も来るしかないよなぁ、ベガっ……!)
ベガ(……フン、望み通り来てやったぞ、リュウ)
ケン「チィ……ベガとサガットが来やがったか……」
ヤムチャ「くそっ……さっき、俺はベガにズタボロでしたからね……何とかサガットを止めてみます……ケンさんは、ベガを……!」
ケン「三番弟子の癖に、無茶言ってくれるねぇ……まぁ、それが妥当な選択でしょ……」
リュウ「無理するな、二人共! 自分に見合った相手とやれ! ヤムチャはバイソンを……ケンはサガットだ……! そして、ベガの相手は、俺だっ!」
ベガ(バイソンに負けてまで、私とやり合う事を望んだか……まぁ、そうだろうな……エースが、こんな全盛期を過ぎた相手に負けたままでは……終われないよなぁ、リュウよ……?)ニヤニヤ
-
リュウ「ヤムチャっ! お前が先陣を切れっ! バイソンに狼牙風風拳を仕掛けろっ!」
ヤムチャ(えっ……? 狼牙風風拳していいの……?)
リュウ「……何をやってるっ! 早くしないと、バイソンが体勢を立て直すっ! 早く仕掛けろっ!」
ベガ「……サガット、二人掛かりでケンを倒そう。死にかけのリュウと、雑魚のヤムチャはバイソンに任せればいい」
サガット「あっ、はい……わかりました……」
バイソン「チィっ……! 惜しい所でカットされちまったが……ここで全員仕留めりゃ、俺達の勝ちだっ!」ムクッ
実況「おっと、ここでバイソンも起き上がるっ! 乱戦にバイソンも加わってしまうのか!?」
元「リュウ君は、まだダウンしてるし……ちょっと、厳しいねぇ……ケン君と、ヤムチャ君の二人で、あの三人は……」
ヤムチャ(なんだか、よくわからねぇけど……わからねぇけど……)
リュウ「ヤムチャ、行けっ……! お前の力を、見せてやれっ……!」
ヤムチャ(俺の兄弟子が、指示してるんだ……だったら、弟弟子の俺は従うべきだろっ……!)ググッ
実況「さぁ、リングの上がゴチャゴチャと乱戦気味になってきましたが……おっとっ! ここで大きな動きを真っ先に見せたのは、何とヤムチャっ! そして、あの構えは!?」
元「狼牙風風拳ですね!」
-
狼牙風風拳キタ!
-
!!
-
ヤムチャ「いくぜ、バイソンっ……! うおおおぉぉっ!」
バイソン「しまったっ……! あの構えはっ……!?」
イケー! ヤムチャー! ロウガフウフウケンダー!
実況「ヤムチャがいったぁ! バイソンにいったぁ! 狼牙風風拳だぁ!」
元「そうですね。ここがベガ君やサガット君相手より、バイソン君に仕掛けて……先ずは頭数を減らしましょう!」
ヤムチャ「ハイッ!」
バイソン「……ぐっ!」
ヤムチャ「ハイッ!」
バイソン「……ガッ!」
ヤムチャ「ハイッ! ハイッ! ハイッ!」
バイソン「あっ……がっ……ぐっ……うおおぉ……」
ヤ・ム・チャ! ヤ・ム・チャ!
実況「ヤムチャの狼牙風風拳っ! 得意の打撃の連続攻撃、雨嵐っ! バイソンは、完全に生きるサンドバッグと化してしていますっ!」
元「よ〜し! いけ〜!」
ヤムチャ「……これで、フィニッシュっ!」
バイソン「……ぐわあああぁぁっ!」バターンッ
実況「さぁ、そして両手で最後の一撃を叩き込むっ! これでフィニッシュだっ! ヤムチャがバイソンを狼牙風風拳で仕留めたぁ!」
-
カッケー
-
イイゾー! ヤムチャー!
ヤムチャ「よ、よし……やったぞ……!」
サガット「……バイソンをやったぐらいで調子に乗るなよ! 格の違いを見せてやるっ!」ダダッ
実況「おぉ〜っと、だがしかし……バイソンを仕留めたヤムチャの元に、サガットが突っ込んできているぞ!?」
元「あら、正面からだけど……これ、今体勢崩れてるから、マズくないかい……?」
サガット「死ねえええぇぇっ! ヤムチャっ! うおおおぉぉっ!」ドスッ
ヤムチャ「……うぐっ!」
実況「サガットは、ヤムチャの正面からタイガーニーっ! ヤムチャの身体か『く』の字に折れ曲がるっ!」
サガット「次は顎だ……うおおおぉぉっ……!」ズガッ
ヤムチャ「……うあぁ」
実況「そして、顎を捉えるショートレンジのタイガーアッパーカットっ! ヤムチャの身体がクルリと一回転したぁ! そして、サガットは体勢を低くして……」
サガット「……死ねええええぇぇっ!」ズガーッ
ヤムチャ「……ぐわあああぁぁっ!」バターンッ
実況「タイガーアッパーカットで、その顎を振り抜くっ! タイガージェノサイドだっ! サガットのタイガージェノサイドが、ヤムチャに炸裂だぁ! ヤムチャは大きくダーウンっ!」
元「……あぁ、これはもう、ヤムチャ君立てないね。でも、まぁバイソン君倒したからよし!」
-
サガット「雑魚がっ……! そのまま、場外で寝てろ……一生なっ!」
ケン「ヤムチャ、安心しろ! お前の仇は俺がとってやる……! サガットお前も場外で寝てなっ……!」
サガット「……ケンっ!?」クルッ
ケン「喰らえっ!」ガスッ
サガット「……うおっ」
実況「おぉ〜っと、今度はケンが仕掛けたぁ! 振り向き様のサガットの顎に、ショートレンジの昇龍拳を打ち込むっ! サガットの身体がクルリと一回転したぁ!」
元「……おっ、ひょっとするとこれは」
ケン「オラオラオラオラっ!」
サガット「ガッ……ぐっ……うがっ……うおおっ……」フラフラ
ケ・ン! ケ・ン!
実況「さぁ、得意の蹴りのラッシュだぁ! 右足一本でサガットに打ち込む打ち込む打ち込むっ! ダウンすら、させてもらえない蹴りの嵐、嵐、嵐ィ! サガットはもう、フラフラだぁ!」
ケン「とどめだっ! 神龍拳っ……!」ズガアアァァッ
サガット「……ぐわあああぁぁっ!」バターンッ
実況「そして、フィニッシュっ! 顎元に打ち込む昇龍拳でサガットを仕留めたぁ! ケンの神龍拳っ! ケンの神龍拳がサガットにクリーンヒットォ!」
-
イイゾー! ケーン!
ケン「へっ、やったぜっ……!」
ベガ「なかなか、いい技だな……しかし、青臭い……」
ケン「……ベガっ!」クルッ
実況「さぁ、ヤムチャとサガットが、順々に場外に落ちていって、リングに上が見やすくなってきたが……おっと! ここで、ベガがケンの背後から、そっと忍びよっていたぁ!」
ベガ「ハーッハッハッハ! いくぞ、ニープレスナイトメェアッ!」ガスッ
ケン「……うぐっ!」
実況「そして、振り向き様のケンに仕掛けるダブルニープレスっ! クルリと不思議な動きで一回転して、ケンに膝を浴びせていくっ!」
ベガ「ハーッハッハッハ! まだ、終わらんぞっ!」ガスッ
ケン「うぐっ、ぐっ……!」
実況「おぉ〜っと、ベガはその勢いのまま、もう一回転っ! 連続でのダブルニープレスだぁっ! ベガの身体が摩訶不思議な動きっ! クルリクルリと、回転しながら、どんどん勢いをつけて、ケンに膝を浴びせていくっ!」
ベガ「これで、とどめだっ……! ハーッハッハッハ!」ズザーッ
ケン「……ぐわあああぁぁっ!」
実況「そして、その勢いのまま、ダウンしたケンにスタンディングのスライディングを当てて、場外へと押し出していくっ! これはベガのニープレスナイトメアっ! ニープレスナイトメアだぁ!」
-
これは凄いな
-
面白い展開だな
-
実況「最後にリングに残ったのは、ベガっ! やはり、ベガだったか!」
元「……いやっ!」
リュウー! イケー!
ベガ(……さて、これで)
リュウ「ケンとヤムチャが、頑張ってくれたんだ……俺だって、頑張らないといけない……」
ベガ(いいタイミングで起きがったなぁ……リュウよ……)
実況「リュウが立ち上がっていたっ! ここでリュウも、根性を見せたぁ! その視線の先にベガだっ! ベガを捉えている!」
リュウ(……次は、お前の番だぞ、ベガ? まさか、逃げるなんてみっともない真似はしないだろうな?)
ベガ(借りを返しに来たか……うむ、そうでなくちゃね……リュウの意気込み、正面から受け止めてやろうではないか……)
リュウ「さぁ、いくぞベガっ……! うおおおぉぉっ!」
実況「さぁ、そしてリュウが仕掛けたああぁっ!」
元「いきましょう! ここさえ、倒せば勝利はもう、目前ですっ!」
-
今日はここまで
-
リュウ、イケー!
-
おっつ!
-
ってオイ!w
毎度いいところで切るなぁw
おつおつ!
-
>不思議な動きで一回転して
やばいこのベガ様絶対に舞空術使ってるww
-
サイコパワーじゃないのかそこは
-
乙です。
大技の応酬良いね。これぞ6人タッグマッチの醍醐味
-
乙
狼牙風風拳が決まって良かったな
リュウの意図も伝わって安心した
それにしても元さん、いつにもましてはしゃいでるねw
-
乙!!
今日の第五試合は盛り沢山でお得な試合ですな!!
やっぱベガ様が居るから?
-
第六試合のヒューゴザンギとかどれだけ派手になるんだ…
祖国とギガスの打ち合いは見映え良さそうだけど
-
乙!
ほんとに良いところで切るなあw
-
乙っした
大技連打は手に汗握る
出来ればラストまでズガガガガーンと行って欲しかったが…しかたあるまい
そろそろ次スレか
アク禁とか充実してきたけど…戻る気は無いかな?
-
アク禁してもID変えたら通っちゃうからなぁ…
アク禁させる手間もかかっちゃうし
-
>>922
そうまでして戻る理由が見当たらないんだが。1が書きやすい環境で思う存分書いてくれればどこだっていい
今回は盛り上がったな!全日全盛期の武道館のような盛り上がりだ!
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ベガがリュウに対して格上感だしてて違和感あったが、今回の感じだとリュウの反発心を刺激するかケンやヤムチャと連携するよう誘導したかったのかな?
試合後のリュウが楽しみ
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>>リュウの意気込み、正面から受け止めてやろうではないか……
ベガさんかっこよすぎ!!
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俺が何レスか前にリクエストした展開キターーーー!!
やはりセミとかメインのタッグ戦にこの展開は熱い!!!
さて次戦は第5試合か、第2試合か、それとも心境地か……
期待しています!!
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>925 実際ベガが格上だからね
ザンギを筆頭にベガそしてリュウだろうけどベガとリュウの間はかなりのまだ壁があるんじゃないかな?
ザンギもまだリュウにはタイトルは任せられないと判断してるし。人気はいいとしてまだまだ実力が足りなさすぎるんだろうね
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リュウー! イケー!
リュウ「……はあああぁぁぁっ!」ドスッ
ベガ「……うぐっ!」
実況「リュウの強烈なボディがベガに炸裂っ! 土手っ腹に正拳突きを打ち込み、ベガの動きを止めたぁ!」
元「さぁ、いきましょうっ!」
リュウ(……借りは、返すぞっ! ベガっ……!)
ベガ「ううっ……ああっ……」
リュウ「うおおおぉぉっ……! 真・昇龍拳っ……!」ズガアアァァッ
ベガ「……うぐああぁぁっ!」バターンッ
イイゾー! リュウー!
実況「そして、ベガの顎に打ち込んだぁ! 出たぞ出たぞ出たぞっ! 決まったぞ! 真・昇龍拳がベガに炸裂だぁ!」
元「よ〜しっ! リュウ君、頑張ったっ!」
実況「これを喰らい、ベガは大きく大きく大きくダーウンっ! そして場外へと転がり落ちたぁ!」
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リ・ュ・ウ ! リ・ュ・ウ !
実況「最後にリングに残ったのは、リュウだっ! 勝ち残ったのはリュウだぁ!」
元「さぁ、後は決めるだけですっ!」
リュウ「よ〜しっ! これでフィニッシュだっ!」
イケー! リュウー! キメロー!
実況「リュウが叫んだっ! 吠えたっ! 声高々にフィニッシュ宣言っ! フィニッシュ宣言でございますっ!」
リュウ「これで、終わりだっ……! バイソン、起きろっ……! うおおっ!」ググッ
バイソン「あぁ……ううっ……」
リュウ「……行くぞっ!」ガシッ
実況「さぁ、そしてリュウがバイソンを引き起こし、前のめりの体勢にして、バイソンの頭を股下へと持っていったぁ!」
元「よ〜し、パワーボムだっ!」
実況「さぁさぁ、後は持ち上げて、その身体を叩きつけるだけだぁ! 空手軍団の勝利は、もう目の前だぁ!」
-
リュウ「……うおおおぉぉっ!」ググッ
バイソン「……ぐおぉっ!」
キメロー! リュウー!
実況「そして、リュウがバイソンの身体を頭上まで持ち上げたぁ! おぉ〜っと、高い高いっ! これは高角度のパワーボムかっ!?」
元「滞空時間も長いですよ! いいですよ!」
リュウ「終わりだ、バイソンっ……! うおおおぉぉっ……!」ズドーンッ
バイソン「……く、くそおおおぉぉっ!」
ワー! ワーワー!
実況「さぁ、そしてバイソンの身体をマットに戦きつけたぁ! 滞空時間の長い高角度のパワーボムっ!」
元「……よ〜しっ!」
実況「リュウはそのまま、上からバイソンを押さえ込んでフォール体勢っ! そして、レフェリーがやってきたぁ! 後は3カウントを聞くだけだぁ!」
ダン「よ〜しっ……! カウントだな、任せておけっ!」
-
ダン「ワンっ……!」
ワー! ワーワー!
ダン「ツーっ……!」
リ・ュ・ウ ! リ・ュ・ウ !
ダン「……スリーっ!」
リュウ「……よしっ!」
ワー!ワーワー!
実況「ここで決着ゥ! 3カウントだぁ! 試合を制したのは、リュウっ! リュウです! リュウの高角度パワーボムで試合は決着ですっ!」
元「いや〜、見応えあった試合だったね……」
リュウ(バイソンは、いつでも勝てるんだ……こいつに真・昇龍拳を決める事より……ベガに決める事の方が大事だっ……!)
ベガ(真・昇龍拳の後に、パワーボムで決着か……リュウ、メインディシュの後に、オードブルはいただけないなぁ……これじゃあ、終われん……まだ、終われんよ……)
-
うおっ
そう終わるのか!
-
ベガ「……バイソン、今助けてやるぞっ! うおおおぉぉっ!」ダダッ
リュウ(……ベガっ!?)
ベガ「……フンっ!」ガスッ
リュウ「……ぐっ!」
実況「さぁ、このタイミングでベガが素早くリングインして、リュウにカットを浴びせていきますが、時既に遅しっ! 3カウントで、レフェリーは止めましたが、恐らくもう、5カウント以上は経っているでしょう」
元「……だから、あの時ベガ君が下がったのは、間違いだったね。自業自得だよ」
ダン「おい、ベガ! もう試合は終わってんだから……余計な事を……」
ベガ「……黙れ、空手軍団の刺客の者がぁ! 貴様がまた、肩入れをしたのだろうっ!」ドスッ
ダン「……うおっ」ドテッ
実況「おっと、ベガは興奮しているんでしょうかねぇ!? レフェリーを突き飛ばしましたっ! これはいけませんっ!」
ベガ「これで、本来の正しい、試合形式へと戻ったという訳だ……空手軍団の刺客の者が消えさえすれば……我々、シャドルーが勝利するのは、当然の事だ! いくぞ、リュウっ……!」
リュウ「……べガっ! コイツ!」
ベガ「泣き叫べっ!」スーッ
実況「おっと、ベガがリュウを視線に捉えて、素早く首を掻っ切ったぞ!? ちょっと待てちょっと待て……試合はもう決着したんだぞ!? まだ、何かしでかそうというのか!?」
-
ベガ「……ハーッハッハッハっ!」ガスッ
リュウ「……うぐっ!」
実況「ベガがダブルニープレスを仕掛けたっ! 仕掛けたぞ!?」
元「……いやっ、違うっ! 勢いが止まってませんっ!」
ベガ「ハーッハッハッハっ! これが、本当の決着だっ! 死ねえええぇぇっ、リュウっ!」ガスッ
リュウ「……うぐっ!」
実況「お〜っと、その勢いのまま、もう一回転っ! これはニープレスナイトメアか!? もう、試合の決着はついたというのに、ベガがニープレスナイトメアをリュウに仕掛けたっ!」
元「回転した勢いのまま……スタンディングのスライディングディングには、いかずに……ベガ君の構え、見て下さいっ! これ、ニープレスナイトメアでもありませんっ!」
ベガ「ハーッハッハッハっ! ナイトメアブースターっ!」ゴオオォォッ
リュウ「くそっ……くそっ、ベガアアァァっ……!」バターンッ
実況「ダブルニープレスで回転して、自身に勢いをつけて……そのまま、リュウの目の前でググっと構えて、サイコクラッシャーアタックっ! ベガのナイトメアブースターだっ! ナイトメアブースターっ!」
元「痛いの喰らっちゃったけど……で、でもねぇ……!?」
実況「そうです! 試合はもう終わっています! 決着しているんですっ!」
-
リュウ「……この野郎」
ベガ「……これで、止めだっ! フンっ!ドスッ
リュウ「……ぐああぁぁぁっ!」
実況「ベガはサイコクラッシャーアタックでリュウをダウンさせると同時に、高く飛び上がり、腕を組んだままのフットスタンプっ! リュウを踏みつけ 、止めを刺します!」
元「いや、でも、バイソンが……もう、止めを刺されてるんでしょ……?」
実況「おぉ〜っと、そしてベガはリュウをフォールの大勢に入ります! 何度も繰り返すようですが……試合はもう、終わっています! リュウの3カウントで、試合は決着しました! 勝者は空手軍団です!」
ベガ「レフェリー、フォールに入っているぞ! さぁ、カウントを取れっ!」
ダン「何やってやがる、突き飛ばしやがって……試合は終わってんだよ……フォールなんかにゃ、いかねぇよ……」
ベガ「お前は、空手軍団の刺客だ……私は、お前になど話していない……さぁ、中立の立場であるレフェリーよ……カウントを取るのだ……」
サガット「……はっ、ベガ様、わかりましたっ!」
実況「おっと、ここでサガットがリングインして……リュウをフォールしている、ベガの隣に伏せます! おいおい、ちょっと待て……! 何をやっているんだ、サガットは!?」
-
サガット「ワンっ……!」
ザワ……ザワ……
サガット「ツーっ……!」
ザワ……ザワ……
サガット「……スリーっ!」
ベガ「ハーッハッハッハっ! 見たか、私達の圧勝だ! この試合、私達の勝ちだっ!」
実況「そして、サガットがカウントを取りますっ! 3カウント……決まってしまいましたが……いやいやいやっ……!」
元「もう、試合はリュウ君の勝ちで終わってます……ねぇ……?」
ベガ「さぁ、レフェリー、勝者を讃えるのだ……私の勝ち名乗りを挙げてくれ……」
ダン「……あのなぁ、ベガ? よく聞けよ?」
ベガ「……お前には、言っていない」
サガット「勝者は我らがベガ様だ! この勝負、シャドルーの圧勝だっ!」ググッ
ベガ「こっちのレフェリーはわかっているな……仕事が出来るタイプだ……」
実況「……あぁ〜っと、これは勝ち名乗りなんでしょうか? サガットがベガの腕をググッと挙げて、勝ち名乗りなんでしょうかねぇ? いやしかし、この試合の勝者は、間違いなくリュウ! 空手軍団であります!」
-
ブー、ブーブー!
ベガ(フッ、リュウよ……入団当初から、期待されて、ずっと恵まれた道を歩んできたお前が『負ける事』を覚えてくれて、私は嬉しいよ……)
ダン「てめぇら、勝手な事ばかりしてんじゃねぇぞっ!?」
サガット「お前が、空手軍団に肩入れしてるからだろが!? バイソンの時のカウントも早かったよなぁ、あぁっ!?」
ベガ(私は、お前程期待された存在ではなかった……ずっと、ザンギエフの影だった……負け続けのレスラー人生だ、ずっと泥水を啜ってきたよ……)
実況「さぁさぁ、レフェリーとサガットが激しく揉めていますねぇ……そりゃ、そうだ! 試合が終わったのに、これだけの騒動を起こしているのですから!」
元「……これもう、どっちが勝ったかわかんないよね〜」
ベガ(これが、負け犬……ジョバーのやり方だ……形式上の勝ちなんて、くれてやるさ……ハハハ、悔しいか……? 悔しいだろう……? 少しやりすぎたかもしれんなぁ……?)
リュウ「ベガっ……ふざけやがってっ……!」
ベガ(その悔しさをバネに……また、私に挑んでくれ……『負ける事』を覚えたお前だったら、必ず出来る……お前の言う通り、私の身体にはもう、ガタがきている……リターンマッチは、そうそう長くは待てんぞ……?)
-
ブー、ブーブー
ベガ「ハハハ! 空手軍団を潰されたのが、相当悔しかったようだなぁ!?」
サガット「……そのようですね。しかし、今日の試合の勝者は、間違いなく、我々シャドルーですっ!」
ベガ「そうだ、サガット……その通りだ……三回ぐらい決めたんじゃないかな……?」
サガット「そうですね。自分がヤムチャを一回……そして、ベガ様が、リュウを二回……ですね」
ベガ「それだけ決めれば、もう充分だろう……よ〜し、空手軍団はもう終わりだな! サガット、バイソンを起こせ……帰るぞ……」
サガット「そうですね……バイソン、起きろっ!」
バイソン「あぁっ……ううっ……ダメだ、サガット……動けねぇ、肩貸してくれ……」
サガット「……仕方ないな。よしっ、ほら、掴まれ」ググッ
バイソン「あぁっ……ううっ……サンキュ……」
ベガ「ハーッハッハッハっ! 我々、シャドルーの勝ちだっ! 圧勝だっ! これが、シャドルーのやり方だっ!」
ブー、ブーブー
実況「さぁ、ベガは満足気な表情で、そしてサガットはフラフラのバイソンに肩を貸してやりながら、今退場しますっ! 繰り返し、申し上げておきますが、今日の試合の勝者は空手軍団っ! 空手軍団でありますっ!」
元「う〜ん……ちょっと、嫌〜な、結果になっちゃったね……」
-
ケン「……おいおい、ベガの野郎、やり過ぎじゃねぇのか?」
ヤムチャ「……ケンさん、俺達はどうします?」
ケン「……とりあえず、リュウの所行こう! リングに上がろう!」
ヤムチャ「……うっす」
実況「さぁ、ここでケンとヤムチャが、リングに駆け上がり、リュウの元へとやってきました!」
ケン「おい、リュウ……しっかりしろ!」
ヤムチャ「……大丈夫っすか?」
リュウ「う、ううっ……」ムクッ
実況「さぁ、ここでリュウが上体を起こした! どうやら、無事だったようです! ケンとヤムチャから、安堵の表情が伺えるような気がします!」
-
リュウ「……くそっ、ベガっ!」ドンッ
ケン「……おいおい」
実況「お〜っと、ここでリュウが、悔しそうに拳を叩きつけた!」
元「まぁ、気持ちはわかるよ……勝ってた試合なのに、最後に変な事、されちゃったからねぇ……」
リュウ「……ベガの野郎、やりたい放題だ」
ケン「まぁ、だから最後にさ……お前に喰われて……アイツも、悔しかったんだろ……」
リュウ「てめぇの格、守る為ってか……くそっ、ふざけんじゃねぇっ……!」ドンッ
実況「あ〜、リュウはかなり悔しがっていますっ! まぁ、そうでしょう! そうは、なりますでしょう!」
元「まぁ、こりゃ、次に……ちゃんとした形で決着つけるしかないね……今度は完膚なきまでに、叩きのめしてやりましょう」
実況「そうです! 本日の試合は空手軍団の勝利だったのですっ! ベガがした行為は無意味な不意打ち、悪足掻きィ! だったら、その行為すら起こせないように、叩きのめしてやればいいだけの話だぁ!」
-
ダン「気分じゃねぇかも、しれねぇが……一応、聞くよ……勝ち名乗りはすんのか……?」
リュウ「一応、してもらおうかな……? それと、レフェリー……マイクを貸してくれ……」
ダン「……オーケー、マイクだな。ホレ」
実況「さぁ、ここでマイクを握ったぁ! さぁ、何を言うのか……場内が、静まり帰ります!」
リュウ「……皆に、聞くよ」
ザワ……ザワ……
実況「おっと、リュウは意外と落ち着いていたか!? 静かなトーンで切り出します!」
元「……あんたが、うるさきゃ、意味ないよ」
リュウ「今日の試合……勝ったのは誰だ……? どっちが、強い……? 皆は、もうわかってるよな……?」
リュウダー! カラテグンダンダー!
実況「さぁ、リュウは改めて、本日の試合の勝者は誰かを問いただしますっ! そして、場内からはその答えが返ってくるっ! そうだ、今日の勝者は空手軍団だ! リュウだっ!」
-
リュウ「そうだ、勝ったのは俺達だっ! 最後に、わけのわからない、騒動があったが、勝ったのは俺達だっ!」
ソウダソウダー!
リュウ「ヤムチャもやったっ!」
ヤムチャ「……えっ?」
ヤムチャー! ガンバッタゾー!
リュウ「ケンもやったっ!」
ケーン! カッコウヨカッタゾー!
リュウ「そして、俺が決めたぁ! 今日の試合は、俺達の勝ちだっ! そうだろっ!?」
ソウダソウダー!
リュウ「ふざけんじゃねぇぞ、シャドルー……! 次はこうはさせねぇぞ……正面だっ! 正面から叩き潰してやるぜ、この野郎っ!」
ワー! ワーワー!
実況「さぁ、リュウは声高らかに、リベンジ宣言っ! リベンジ宣言ですっ! 次はこうはさせないと、力強い言葉で約束したぁ!」
リュウ「さぁ、レフェリーっ! 改めて勝ち名乗り上げてくれっ!」
ダン「オーケー! 今日の試合の勝者はリュウだっ! リュウの勝ちだぁ!」
ワー! ワーワー!
実況「さぁ、そして今レフェリーがリュウの腕を挙げたぁ! 本日の試合の勝者はリュウっ! リュウですっ!」
-
ーーー
ベガ「……エリートらしいマイクな事だ」
サガット「……エリート?」
ベガ「サガット、クイズだ……我々のマイクパフォーマンスと、空手軍団のマイクパフォーマンス……その違いは何だと、思う……?」
サガット「我々は、空手軍団と違って、汚い言葉を発する事が出来る……ですかね……?」
ベガ「私の考えてた答えとは違うな……私の考えてた答えは『我々はファンの同調を得る事が出来ない』だ……なんせ、我々はヒールだからな……」
サガット「……そうですね。我々の場合は、何を言っても、返ってくるのはブーイングばかりです」
ベガ「リュウはファンの同調を得ようと得ようとばかりしている……今のマイクで、何度ファンに質問を投げかけた……? ザンギエフさんは、どう思うかはわからんが……」
サガット「……」
ベガ「……ハッキリ言って、ヒールである、私の好みではない」
サガット「……そうですか」
ベガ「私への不平不満……そういった物を言って欲しかったよ……まぁ、これは私がジョバーだから、そう思うだけかもしれないがね……」
サガット「……その辺りは違いますからね。難しいです。さくらちゃんなんかは、ジョバーでありつつ、ファンの同調を得ているではありませんか?」
ベガ(……少し、求めすぎかな? 私も、焦っているのかな? 今日の試合、珍しく、動き回っていたからな。省エネスタイルに切り替えたってのに)
-
ーーー
実況「さぁ今、空手軍団が揃って退場しております! 場内からは、暖かい拍手だっ!」
リュウー! オマエノカチダゾー!
リュウ「あぁ、そうだっ! 俺の勝ちだっ!」
ケーン! カッコイカッタヨー!
ケン「嬉しい事、言ってくれるねぇ……ありがとな!」
ヤムチャー! オマエモヨカッタゾー!
ヤムチャ「うっす、ありがとうございますっ! 今日は俺も頑張りましたっ!」
カラテグンダンー! ツギモカテヨー!
ヤムチャ(前半の足の引っ張り具合……ちょっと心配だったけど、終わったら、そうでもなかったよ……いや〜、よかった……本日によかった……)
-
実況「さぁ、本日の試合は、空手軍団の勝利となりました! では、この試合の見所を、元さんと振り返っていきましょう!」
元「……えっ、嘘? この試合、振り返るの?」
実況「……そりゃそうでしょう、元さん? 貴方は解説者なんですから、しっかりと元さんの目線から見た見所なんかを、視聴者の方にも、教えてあげないと?」
元「いや、だってさぁ……? 見所、多すぎて、もう覚えてないよ……僕、後半ずっとテンション上がりっぱなしで『おぉ!』とか『いけっ!』としか、言ってなかったと思うよ、多分」
実況「という事は……いつも冷静な、解説者である元さんのテンションを上げてしまう程の、ド派手な試合だったという事で、よろしいですね……?」
元「僕、結構冷静じゃないけどね……うん、でもド派手だった……ほら、大技がバンバン飛び交って……」
実況「あの辺りは、空手軍団の連携が取れてきている……と、言ってもいいんでかね……?」
元「あ〜、そうだね。結構、連携取れてきてるんじゃない? ケン君とヤムチャ君も、何か合体攻撃やってたじゃん?」
実況「あ〜、はいはい! ありましたねぇ!」
元「うまい具合に、三人力を合わせてやってたんじゃないかな? 個々の力でなんとかするんじゃなくて……それぞれの、力を合わせると、それは何十倍ものパワーに跳ね上がります」
実況「元さんがいつも、おっしゃられている、連携を取れ……という事ですね?」
元「そうです。それで、そこが出来ていた空手軍団が、今日の試合を制したんでしょう」
-
元「まぁ、最後にね……ベガ君に変な形で仕掛けられちゃったけど……リュウ君がリング上で言った通り、今日の試合は誰が勝ったか……誰が強いのか……それは、ちゃ〜んと、皆わかってます」
実況「そうですね、ベガの悪足掻きっ! 酷いもんでした!」
元「……ただね、僕としては、やられたら事は、しっかりと返してほしい」
実況「ほ〜う、元さんはリュウのリベンジを望んでいると?」
元「まぁ、負けてはないから、リベンジって言い方は変だと思うんだけど……やっぱり、あぁいう事されたら、心の中にモヤモヤしたものが残っちゃうでしょ? 僕だったら、同じ事をベガ君にやりかえしちゃう」
実況「ほ〜う、元さん、少し過激な発言ですねぇ……あ〜、しかし元さんの現役時代も、そこそこの悪党……」
元「……やめてよね。僕は改心したんだから。今は和やかな、ただのおじいちゃんですよ」
実況「アハハ! では、元さんの現役時代の話は置いておいてね……まぁ、私も実は望んでいたりします! やはり、リュウには是非とも、やりかえしてもらいたい物です!」
元「まぁ、次にリュウ君が、ベガ君と戦う時……期待だね?」
実況「なる程、元さんありがとうございました! さぁ、残念ながら、ここらでお時間となってしまいました! CMの後はメインイベントっ! ストリートプロレスに240cmの化物が乗り込んで来たぁ! 正体不明のジャイアントレスラーっ!」
元「……いや、ほとんど答え言っちゃってるじゃん」
実況「そして、立ち向かうは、こちらもジャイアントレスラー、赤きサイク……おぉ〜っと、この先は言えないっ! とにかく、超獣大決戦っ! 超獣大決戦でございますっ!」
-
今日はここまで
-
おつ
-
乙
最後のはア然としてたけど、いろいろな思惑があって、楽しみが増えた
ヤムチャも第五試合で続けられそうな気がするし、更なる活躍を期待
-
乙!
ベガさん流石っす
-
乙
ベガ様も色々あるんだなあ
-
早くリュウがバトンを渡せるようになって欲しいってのは、最初の頃から言ってたしなあ
-
乙っした
超獣対決かー
燃えるっす
-
乙!
ベガ様粋やなー燃えるなー
ジョバーかっこええ
ヒューゴザンギ楽しみや
-
乙!
第4スレまでいって初めて、ザンギエフの狙い通りに動いてきたかな
-
今日、バックステージネタやって次スレ移動くらいですかね?
反省会の前にヒューゴ対ザンギするんかなぁ?
-
たぶん試合詳細はないでしょ
反省会でちょっと触れるくらいじゃないかな
-
次スレってことは耐えの一週間がくる
ジャンプより長い一週間になりそうやで
-
おつ〜
次スレも楽しみにしてるよー
-
ーーー
プーアル「リュウさん、ケンさん、ヤムチャ様、お疲れ様でした! 凄い試合でしたよ! 皆さん、それぞれに見せ場があって……まさか、ヤムチャ様にも見せ場があるだなんて!」
ヤムチャ「まさかって、何だよ。まさかって……俺、頑張ったんだぞ、プーアルっ!」
プーアル「そういう意味じゃないですよ、ヤムチャ様……だって、ヤムチャ様、今日は狼牙風風拳、使う予定はなかったじゃないですか……」
ヤムチャ「あっ、なる程……そういう事ね……」
リュウ「……結局の所、ベガに持っていかれたけどね。まぁ、ヤムチャ、よくやってくれたよ」
ヤムチャ(おぉ、リュウさん相手に、褒められたぞ……やったぜ……!)
プーアル(……でも、ここで調子に乗っちゃダメですよ)
リュウ「……ったく、ベガの野郎、やりたい放題だ。キャリアが長ければ、何したっていいのかよ」
ケン「まぁまぁまぁ……次の時に、やり返せばいいじゃねぇかよ……真・昇龍拳も入れれたんだし……今日の所は上出来じゃねぇのか……?」
リュウ「……結局、その後にナイトメアブースターもらっちまったけどな。くそっ、あの野郎、隠してやがった」
-
リュウ「とりあえず、次だな……くそっ、ベガの野郎、覚えてやがれよ……次はボコボコにしてやる……」
ケン「……リングの上でな。リングの上で」
リュウ「わかってるよ、そんな事は……ただ、明日の試合……ベガに逃げられそうな気もするよ……」
ケン「アイツは勝ち逃げ多いからね……まぁ、ザンギエフがどう動くかだな……」
リュウ「くそっ、ベガめ……」
ケン「まぁ、終わった事、ウダウダ言っても仕方ねぇよ。話題変えようぜ? ホラ、試合前に言ってた合体技……あれ、どうだったよ……?」
リュウ「……あぁ、アレか。というか、お前ミサイルキック使えたんだな、ヤムチャ? 前は持ってないとか言ってなかったか?」
ヤムチャ「あっ、それは……」
ケン「コイツ、何にも出来ねぇから、急遽覚えさせたんだよ……大変だったんだぜ、こっちは? まぁ、ケン・マスターズ流格闘術の門下生って所だな」
リュウ「……なる程」
ケン「……で、どうする、使うか? アレをベガに当てれば、なんとかなるんじゃねぇかな?」
-
来たか!
-
リュウ「俺は、合体攻撃でやるより……俺、一人でベガに当てた方が、いいと思う……」
ケン「ふ〜ん……そうか……」
リュウ「ほら、アイツに二人掛かりで攻撃して倒しても、また後からゴチャゴチャ言いそうだろ……?」
ケン「……まぁ、そうかもね」
リュウ「だから、あれは、ケンがヤムチャと使ってやれよ。気が向いたら、俺も参加するよ」
ケン「……だってよ、ヤムチャ?」
ヤムチャ「あっ、はい、わかりました!」
リュウ「……とりあえず、今、俺は大事な時期なんだ。だから、余計な事だけはしないでくれ、頼んだぞ?」
ヤムチャ「……今日、俺、何かマズい事、ありましたかねぇ?」
リュウ「……今日は特にない。大丈夫。その調子でやってりゃ、いいよ」
ヤムチャ「う、うっす……! ありがとうございます!」
-
リュウ「結局の所、ベガをどうやって倒すか……だよなぁ……真・昇龍拳喰らって、平然と立ちあがられちゃ、こっちはどうしようもねぇよ……なぁ?」
ケン「なぁ? そりゃ、言えてらぁ」
リュウ「真・昇龍拳に変わる……新たな必殺技……って、所かねぇ……」
ケン「……何か、プランでもあんのか?」
リュウ「ねぇよ、ちくしょう……この辺り追求してみっかねぇ……」
ケン「まぁ、無茶はすんじゃねぇぞ……最近のお前は、ちと考えすぎだよ……」
リュウ「わかってるって、程々にしておくよ……まぁ、とりあえず、シャワーでも浴びながら考えてみるよ……早いうちに何とかしねぇと……引退って形で、逃げられちまうからな……」
ケン「まぁ、頑張ってくれや。こっちも手伝える事があるなら、手伝うから……なっ、ヤムチャ……?」
ヤムチャ「う、うっす……! 俺も、力になります!」
ケン「気軽に声かけてくれてもいいんだぜ、リュウ?」
リュウ「まぁ、その時になったら声をかけるよ……気を遣わせて悪いな。ケン。まぁ、とりあえずシャワーでも浴びて……さっぱりしてくる……」
プーアル「リュウさん、お疲れ様でした! ヤムチャ様の面倒見て頂いてありがとございます!」
ヤムチャ「リュウさん、ありがとうございました! 俺、明日も頑張ります!」
リュウ「……お〜う、頑張ってくれや」
-
ヤムチャ「リュウさんみたいな人でも……やっぱり、新技とか覚えなきゃいけないんですねぇ……」
ケン「……まぁ、その辺が、エースの悩みなんじゃねぇのかね? お前のレベルとはまた違うよ」
ヤムチャ「あぁ……やっぱり、俺より高いレベルで、って事っすか……?」
ケン「そりゃそうだよ……お前は、今まで誰かが使った技を覚えたり……ちょっとアレンジしたらいいレベルだろ……?」
ヤムチャ「ウルフバスターは、スパインバスターのアレンジですもんね……」
ケン「……リュウの場合、そうもいかねぇ。アイツは、今までの先人レスラー達が誰も使ってないような、新しい発想で作っていかなきゃいけねぇ」
ヤムチャ「……あぁ、それは俺より、段違いにレベル高いっすね」
ケン「そんなもん、ポンカラポンカラ出て来ねぇっての! あ〜、こりゃまた今日も愚痴聞く羽目になりそうだ……」
ヤムチャ「……ケンさんも、苦労されてるんですね」
ケン「リュウの悪口言ってんじゃねよ。俺は好きでやってんの! 好きでリュウの愚痴聞いてるんだから、苦労なんてしてねぇよ。お前、リュウの目の前で、その口きけんのか、おい……?」
ヤムチャ「あっ、すんません……今のは、なし……! 今のは、なしで……!」
ケン「まぁ、今日はお前の愚痴はなさそうだから……一つ、助かったよ……合体攻撃、貰えてよかったなぁ? ヤムチャ?」
ヤムチャ「あっ、そうですねぇ、合体攻撃貰えましたね!?」
-
俺のなかでケンの評価うなぎ登り中
-
相変わらずリュウ大好きだなケン
-
ケン「ヤムチャ……リュウから許可は出たけど……一応、確認しておくぞ?」
ヤムチャ「あっ、はい……」
ケン「あの合体攻撃……俺とお前の合体攻撃だけど……俺はリュウと、あの合体攻撃をする場合もある……」
ヤムチャ「そうですね。考えたのはケンさんですしね」
ケン「俺のものは、空手軍団のもの……空手軍団のものは、リュウのものだ……だから、これから先、どうなるかわかんねぇが……あの合体攻撃攻撃、リュウがお前を誘ってくる事もあるかもしれない……」
ヤムチャ「……リュウさんが、俺をですか?」
ケン「その時は、ド派手に決めろ。リュウとお前が使う事は認めてやる。使っていいのは、リュウ、俺、そしてお前……この三人だけだ……」
ヤムチャ「空手軍団のメンバーだけですね」
ケン「そう。だから、例えばお前はダルシムさんとタッグ組んだ事あったけど……そういう時は、使うんじゃねぇぞ? あの人は空手軍団じゃねぇんだから」
ヤムチャ「わかりました。リュウさんとケンさん……空手軍団の中だけですね」
ケン「君が空手軍団を脱退する事になったら……折角完成した合体攻撃は使えないようになります……さぁ、ヤムチャ君、これからも頑張りましょう」ニヤニヤ
ヤムチャ「いやいや、脱退は困ります……脱退は……!」
ケン「発破かけてやってんだよ! 一々反応するんじゃねぇ!」
-
ホモかな?と脳内変換してしまってつらい
-
ケン「今日は、リュウもお前に文句言ってなかったんだから……そこん所は、大丈夫だよ……多分……」
ヤムチャ「多分っすか……大丈夫だと、いいんですけどねぇ……」
ケン「ちっとは空手軍団らしくなってきたじゃねぇか、お前もよぉ。お前、ここまで何試合だ? スポンジみたいに吸収するような人間だな? やっぱり、元がスッカスカなのかね?」
ヤムチャ「いやいや、そういうワケじゃありませんよ……やっぱり、俺には才能……」
プーアル「そうです、ヤムチャ様はスッカスカです! ケンさんの言う通り、スッカスカのスポンジ人間なのですっ!」
ヤムチャ「……うわ、プーアル酷い」
プーアル「ちょっと褒められると、すぐ調子に乗っちゃうんですから、ヤムチャ様は……僕だって、本当はこういう事、言いたくないんですよ……?」
ヤムチャ「嘘つけ、プーアル……」
ケン「いいマネージャーついてるじゃねぇか。そうか、お前の成長はプーアル君のおかげなんだな。よ〜く、わかった!」
ヤムチャ「……ケンさんまで、酷いや」
ケン「まぁ、その調子で頑張ってくれよ。お前がもっとらしくなったら、綺麗なお姉ちゃんのいるお店に連れて行ってやるよ。今日もサガット達と飲むのか……?」
ヤムチャ「あ〜、多分、そうなると思います……」
ケン「だったら、あまりリュウを怒らせるような真似はしないでくれ……って、言っておいてくれ……お前らがやりたい放題した後、全部被るのは俺なんだから……ってな?」
ヤムチャ「あっ、はい……わかりました。伝えておきます……」
ケン「じゃあ、まぁ今日の指導は以上かな……? 明日もこっちで出来るといいな?」
ヤムチャ「あ〜、そうですね……結構、結果は出したつもりです……まぁ、リュウさんが、その場面を作ってくれたってのもありますが……」
ケン「リュウに感謝しておけよ〜? じゃあ、まぁ、俺もシャワー浴びてくるよ……」
プーアル「ケンさん、お疲れ様です! ヤムチャ様のご指導、ありがとうございます!」
ヤムチャ「ケンさん、ありがとうございました!」
ケン「……お〜う、明日もこっち来いよ〜」
-
ヤムチャ「……うん、珍しい。今日の俺は珍しい」
プーアル「珍しいって、どういう事ですか? ヤムチャ様?」
ヤムチャ「今のやりとり見てただろ、プーアル!? 誰にも怒られなかったんだよ! 誰にも怒られてねぇじゃん、コレ!」
プーアル「……喜び方が、小さいですよ、ヤムチャ様。怒られなかった事を喜ぶんじゃなくて、褒められた事を喜びましょう」
ヤムチャ「おぉ、そうだな……俺、今日、結果残したんじゃねぇか……? コレ、結果残したよなぁ、プーアル!?」
プーアル「案外、飲み会でサガットさん達にダメ出しされたり、するかもしれませんよ……?」
ヤムチャ「……ま〜た、そうやってプーアルは意地悪を言う。プーアル酷いよ」
プーアル「一度、結果を出しただけで……満足しちゃダメなんですよ、ヤムチャ様……継続して、結果を出していかないと……」
ヤムチャ「本当、ケンさんの言う通り……プーアルは優秀なマネージャーだよ……まぁ、でもそうだよな……ここで満足してるようじゃ、ダメだ……明日からも頑張っていかないとな!」
プーアル「その意気です、ヤムチャ様! なんだか、昔の眼に戻ってきたような気がしまよ!」
ヤムチャ「……そろそろ、サガットさん達も来るかなぁ? う〜ん、どうしよう、俺もシャワー室使わせてもらおうかな? あ〜、でもなぁ?」
プーアル「使えばいいじゃないですか、ヤムチャ様? 試合終わりだから、仕方ない事かもしれませんが……ちょっと、臭いますよ? 汗臭いです」
ヤムチャ「いや、わかってるけどさぁ……? やっぱり、メインイベント見たいんだよ……? だって、240cmだぜ、プーアル?」
プーアル「……も〜う。じゃあ、僕タオルか何かとって来ますよ。ヤムチャ様はそこで見ておいて下さい」
ヤムチャ「お〜う、悪いな、プーアル! 早く、持って来てくれ。プーアルも一緒に見ようぜ!」
-
ーーー
ダン「ベルトを掛けたこの一戦……互いのプライド……そして、生き様……己の全てを、ぶつけ合い……そして、一つのベルトを奪い合う……栄光を手にする事が出来るのは、どちらか一人だっ……!」
ワー! ワーワー!
ダン「さぁ! いよいよ、メインイベントだぁ! 皆様、その目に焼き付けて下さいっ! 60分一本勝負でございますっ!」
イイゾー! ハヤクミセロー!
ダン「最強の刺客がやってきたぁ! このストリートプロレスも飲まれてしまうのかぁ!? ジャイアントレスラーっ……!」
ワー! ワーワー!
ダン「ヒューゴー選手の入場ですっ!」
ワー! ワーワー!
実況「さぁ、いよいよメインイベントっ! 最強最悪の資格がやってきたぁ! 身長240cm……体重200キロの人間離れしたモンスターっ! ジャイアントレスラー、ヒューゴーっ!」
ポイズン「……フンっ」
実況「さぁ、先ずはポイズンが、その姿を現したぁ! ヒューゴーとポイズン……奴らが、目をつけたのは、このストリートプロレスっ! このストリートプロレスも……その巨体の餌食となってしまうのかぁ!?」
-
ポイズンー! ポイズンー!
ポイズン「声援を送る相手を間違ってないかい……!? あんた達が、声援を送る相手は誰だい!? あたしかい……? それとも、チャンピオンかい……? 違うだろ!?」
ヒューゴー! ヒューゴー!
ポイズン「そうさ、わかってるじゃないか……! さぁ、あんたの出番だよっ……!」ググッ
実況「さぁ、そして……ポイズンがググッと鞭を振りかぶり……」
ポイズン「ヒューゴーっ! 目に物見せてやりなっ!」ビシッ
ヒューゴー「うおおおぉぉっ!」
ヒューゴー! ヒューゴー!
実況「地面をビシッと叩いて、ヒューゴーを呼び寄せるっ! ヒューゴーが今、その姿を現したぁ! デカいっ! デカいぞ! なんだこの人間離れしたモンスターはっ!」
ポイズン「うちのヒューゴーは、この程度じゃ満足しないよっ! あんた達の、力はそんな物じゃないだろうっ!」ビシッ
ヒューゴー! ヒューゴー! ヒューゴー!
実況「さぁ、ポイズンが鞭を振り回しながら、先陣を切ってリングに向かっています! そして、その後ろから、ゆっくりと歩くヒューゴー! しかし、やはりその体格っ! 歩いているだけでも威圧感があるっ!」
-
ヒューゴ対ザンギ編やるんだ!!
ち超期待!!
-
ーーー
ヤムチャ「……うおぉ、凄ぇ。なんだ、ありゃ。もう人間じゃねぇよ」
プーアル「ヤムチャ様、タオル持ってきましたよ〜!」
ヤムチャ「おう、プーアルありがとう……それより、あれ見てみろ……人間じゃねぇ……もう人間じゃねぇよ……」
プーアル「……うわぁ、凄いですねぇ」
ヤムチャ「……そりゃ、あんな人なら、凄い戦いを期待しちゃうよ。というか、あの人投げる事なんて出来るのかねぇ?」
プーアル「そうですよねぇ……ザンギエフさん、投げれるんでしょうか……?」
ヤムチャ「あの人、相手に……どう戦うんだろうな……? これ、結構気になるぞ……」
プーアル「ヤムチャ様だったら、どう戦います?」
ヤムチャ「俺……? 俺はわかんないよ……あんな、大きい人、どうしようもねぇよ……今日だって、サガットさん投げれなかったんだぞ……?」
プーアル「わからないって……ヤムチャ様……」
ヤムチャ「だから、こうやって勉強してるワケだな……だって、ザンギエフさんも大きい人だけど、あの人に比べたら、やっぱり小さいもん……だから、ザンギエフさんの戦い見たら勉強になるだろ……」
プーアル「そうですね。勉強ですね!」
さくら「……ヤ〜ムチャさん?」
ヤムチャ「……ん?」
-
さくら「お疲れ様っす。また勉強中っすか?」
キャミィ「お疲れ様です」
ヤムチャ「おぉ〜、さくらちゃんに……それに、キャミィさん……」
さくら「今日は、キャミィさんも反省会に参加して貰おうと思いましてね……飲み会メンバー、一人増員って所っす!」
キャミィ「よろしくお願いしますね」
ヤムチャ「あっ、そうなんだ……こちらこそ、よろしくお願いします。キャミィさん」
さくら「今回の反省会は……ヤムチャさんも、色々意見出して下さいね?」
ヤムチャ「俺の意見って……俺、まだまだ、新米だよ……? そんなに意見出せないよ……」
さくら「まぁ、キャミィの試合で……自分だったら、どう動いたか……そういった物を言ってくれるだけで、いいっすから……そういう所に、ヒントが隠されたりするもんっすよ」
キャミィ「お手柔らかにお願いしますね?」
ヤムチャ「……ん?」
プーアル(……あっ)
-
ヤムチャ(俺は今日、ずっとケンさん達と……)
プーアル(……ずっと、合体攻撃の練習しましたよねぇ)
ヤムチャ(つまりだ……それは、つまり……)
プーアル(……ヤムチャ様はキャミィさんの試合、見ていません)
ヤムチャ(やべぇぞ、コレっ……! 試合見てない……なんて、言っていいもんじゃねぇよなぁ……? サガットさんや、さくらちゃん達は、いつもいつも俺の試合を見ててくれたのに……)
プーアル(……はぁ、どうしてこうなっちゃうんでしょうか)
ヤムチャ(こりゃ、マズいぞ……ピンチだ……非常にピンチだ……! さぁ、どうする、俺っ!)
さくら「……ヤムチャさん、どうかしたっすか?」
ヤムチャ「あ〜、いやいや……なんでもないよ〜! とりあえず、ヒューゴーさんの試合はね……勉強になりそうだから……この試合だけは、勉強させてよ?」
さくら「そうっすね。ヒューゴーさんの試合は、見ていきましょうか!」
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ヤムチャ(つまりだ……話を纏めると、こうなる……ヒューゴーさんの試合を見つつ……キャミィさんの試合を見ていない事を誤魔化す方法を考える……)
プーアル(……ヤムチャ様、誤魔化す方法考えてるでしょうね。必死です)
ヤムチャ(勿論、ヒューゴーさんの試合で、自分自身が学ぶ事を忘れてはいけない……それを考えつつ、キャミィさんの試合を見ていない事を誤魔化す方法を考えるんだ……!)
プーアル(上手くいってきたと思ったんですが……一つ上手くいくと、また一つトラブルが起きます……なかなか、上手くはいかないもんですねぇ……)
ヤムチャ(人間追い詰められれば、結構出来るもんだ……俺は、このプロレス団体でそれを学んだぞ! だから、今回だってきっと出来るさ! さぁ、考えるんだ……考えるんだ、俺っ!)
プーアル(『プーアル! プロレス団体で少し上手くやれてきたぞ!』とは、言い出しそうですが……さて、今回の問題は上手く解決出来るかどうか……)
さくら「……そういや、ちょっと何か臭わないっすか? ここ」
キャミィ「……もしかして、ヤムチャさん、シャワーまだですか?」
ヤムチャ(そうだっ! 考える時間は、シャワータイムだってあるんだっ! さぁ、考えろ! 考えるんだ、俺っ! 何故なら俺には夢があるっ!)
プーアル(……もう、無理じゃないかな、コレ。臭うって言われてますよ、ヤムチャ様)
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ヤムチャ「プーアル! プロレス団体でやっていくのは難しいぞ!」
ーー完
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終わりか
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このスレはここまでです
また一週間後ぐらいに始めます
それと多少のお知らせがあるので、お知らせスレの方もよろしくお願いします
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乙!
続き楽しみだなあ
それと、ゴメン!
この板このスレしか見てなかったです
他も見させてね
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おっつ!
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乙
どうせバレるから早めに謝っとけw
2試合とも本当に面白かった
ヤムチャ以外のキャラの話も楽しみ
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おむ
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乙!
一週間楽しみ!
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間違えたwww
おつ!
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おむふいた
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乙です!
長い一週間が始まるぜ。。
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乙!!
コメントで消費しまくってゴメン!!
やーホントヤムチャ成長したなあ
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乙っした
またお預けの一週間か
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おつおつ
あと、バルログキモイー
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>>993はバルログさんに謝れwww
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∑(´゚ω゚`;)ハッ!!!!
連載お休みなの忘れてた
>>994
ヒールにはご褒美だぞww
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バルログ「ありがとうございますッ!」ビクンビクン
やっぱキモいな(断言)
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ベルト戦じゃないけど、メインでベガーリュウとかどうだろう
最近ずっと出てるザンギエフを休ませる意味もある
リュウ勝ちの内容も、セコンド・バイソンを悪用したベガ勝ち
或いは、純粋シングルでリュウに勝たせて客の反応次第でベルトも…
とか妄想、本編が待ち遠しい
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続き来てないか毎日見に来てしまう
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http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/17040/1425992607/
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