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ぷちます!いじめ・虐待専用スレの避難所 九匹目

1名無しさん:2015/09/22(火) 17:44:22 ID:zFF6o5tI
ぷちますキャラ(ぷちます版アイドル・P含む)の精神的・身体的・性的ないじめ、虐待、陵辱、拷問、虐殺、四肢切断、スカトロなどなど、
本スレ、キャラスレ、エロパロスレに書けないような妄想を垂れ流す隔離系スレッド(通称:ぷ虐スレ)の避難所です。

虐待以外のぷちますSSは事前にスレ住人と相談の上で投下の可否を決めてください。
虐待ネタが嫌いな方は見ないで下さい。
気に入らないネタがあっても非難せずにスルーしてやって下さい。
ぷちます以外のアイマス系いじ虐の話題は別スレで。

盗作君が出現しているのでSS作者はトリップ推奨。
書き溜めは可能な限り。他人の投下中の割り込みは避けましょう。


ぷちます! 隔離スレ・SSまとめwiki
ttp://putimaskakuri.wiki.fc2.com/m/

ぷちます!隔離スレ まとめwiki (消滅?)
ttp://putimasisolation.wiki.fc2.com/

本スレ
ぷちます! いじめ・虐待専用 十五匹目 [転載禁止]������2ch.net (dat落ち)
ttp://peace.2ch.net/test/read.cgi/motenai/1416056096/

個別スレ
ゆきぽ いじめ・虐待専用スレ 二匹目
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/16471/1419767659/

前スレ
ぷちます!いじめ・虐待専用スレの避難所 八匹目
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/16471/1424818790/

2名無しさん:2015/09/22(火) 19:37:21 ID:2nuc8vT.
乙りんこ
800作品まであと少し

3名無しさん:2015/09/22(火) 20:38:23 ID:pqtSajHw
オーツ これからも気合入れていこう

4名無しさん:2015/09/24(木) 02:13:30 ID:sMQCGahs
ゆきぽ「……」トテトテ キョロキョロ つスコップ ザクザクザクッ! ゆきぽ「ぽぇ〜」キラキラ イイアナホレマシタ ジャンプ=3 ピョーン クルクルッ オヒルネターイム zzz

5名無しさん:2015/09/27(日) 00:25:54 ID:VuXkDozc
ぴよぴよがおかしいってssを読んだけどいいな、コレ
序盤で終わってるのが悔やまれる

6名無しさん:2015/09/27(日) 20:04:55 ID:ITj9yg12
>>5
検索してみてみたけど、なんかぴよぴよの社畜感が半端ない
たしかに、原作でもぴよぴよの登場シーンて働いているかお手伝いしてるかが
大半だもんな
他の穀潰しは出てきても遊んでるか、物壊してるかぐらいだというのに

7悩みの種:2015/09/28(月) 16:37:16 ID:RERXgeEQ
検索してみたら本当に面白そう。未完なのが悔やまれる。
他にもwikiにまとめられてないオススメのぷちssがあったら誰か教えて欲しいな

『響「はるかさん」』も好きです

8名無しさん:2015/10/01(木) 16:48:01 ID:ATX7K31s
これから!という場面で終わっているだけに未完の作品だと可愛がった末の続きが読みたかったです

9名無しさん:2015/10/03(土) 06:12:05 ID:1ZqdyUTk
肌寒くなってまいりました・・・暑さにバテるぷちどもも良いですが、やはりこいつらには凍える凍死がよく似合う・・・なああふぅ?

あふぅ「ナ?」ビクッ

10アニメしか見てない人:2015/10/04(日) 02:13:43 ID:20VWOv8s
スレ立ておつです。
しばらく見ない間に色々な力作が出て、とても面白かったです。
最近の作品と比べるとちょっと見劣りしますが、書けたので投稿します。
誤字・脱字や御都合主義があるかもしれませんが、生暖かい目で見てくれると嬉しいです。

11アニメしか見てない人:2015/10/04(日) 02:15:34 ID:20VWOv8s
にこやかな暗躍者

パサッ

「ん?何かしら?」

事務所で業務をしていた律子は、転がってきた紙玉に気付きます。

拾って開いて見ると、人間の鼻と目が書いてあります。

「ん〜?」

何の意味があるのか分からず首を傾げます。

律子がその紙に気を取られている時、

「めっ!めめめ〜」

と、隣の部屋でちっちゃんがぷち達に指示を出しています。

その指示を受けてぷち達が一斉に動き部屋を出て、事務所の階段を下り建屋の外に出ます。

「めっ」

「あら〜」

ちっちゃんがみうらさんに声を掛けて、みうらさんが拍手をする体制になります。

スタンバ〜イという謎の音が聞こえ、拍手したパンという音が響きます。
そしてみうらさんの能力、ワープをします。

全ぷちでどこに行ったのでしょうか?

12アニメしか見てない人:2015/10/04(日) 02:18:13 ID:20VWOv8s
「「「「「「「「「「「「「いなくなった〜!?」」」」」」」」」

事務所では所属アイドル達が異口同音に叫びます。

アイドル達は事務所内や周辺を血眼になって探しました。

しかし、影も形もありませんでした。

自分の家にぷちを連れて帰る子もいるので、突然の失踪に皆呆然としてしまい事務所内の雰囲気が重くなっていきます。

それを見てPが、
「まぁ、そのうち帰ってくるって」
と、励ますために言います。

しかしアイドル達は
「「「「「「「「「「「「「プロデューサーは黙ってて!!」」」」」」」」」」」」」
と、再び異口同音に叫びます。

Pは普段冷静な律子も金食い虫のはずのぷちに関することではここまで取り乱すのかと、内心呆れています。

アイドル達はどうするか方策がでず、意気消沈しています。

その時、
「あ〜、君達ちょっと良いかな?」
と、社長が顔を出し皆に話しかけます。

社長は一同の顔を見回して、
「君達に話したいことがあってね。実は―――」

13アニメしか見てない人:2015/10/04(日) 02:22:16 ID:20VWOv8s
一方、事務所から出たぷち達はどうしているのでしょうか?

ぷち達は都内でも有名な桜の名所にいます。

事務所から人間の足で五時間の所です。

ぷちが皆揃って桜の木の下にいます。

実はぷち達はアイドル達に普段のお礼を兼ねたお花見を考えていました。

アイドル達が来た時の動きも打ち合わせが終わり、今か今かと待ち構えています。

最初は緊張交じりだったので、大人しくしていました。

「Zzz……なの……」
「くぅ〜くー♪」
「はっ、はっ」ザクッ ザクッ

しかし、一向に来る気配がなくあふぅは居眠りをし、ちひゃーはボイストレーニングを始め、ゆきぽは穴を掘っています。

ちっちゃん、ぴよぴよ以外のぷち達は緊張感が無くなり、多かれ少なかれだらけてきました。

陽が沈み始めてきました。

アイドル達はもう来ないとちっちゃんとぴよぴよは判断し、事務所に戻ろうと決めました。

「めめめ。……めめめ?」
「ぴ!?ぴぴぴ!!」

事務所に戻る為に、みうらさんに声を掛けるちっちゃん。
しかし何も反応が返ってきません。
ぴよぴよが周りを見渡しますが、みうらさんは影も形もありませんでした。

ちっちゃんは急いで他のぷち達を集めて事情を話します。

「だぞ、だぞ。ないさー」
「とかか」
「ちー」

状況を分かった他のぷち達はやよにみうらさんを探すように言います。

「うー?うっ!うー」

それに対してやよはもう暗くなり今行くのは危ない、明日の朝探すと反論します。

「くっ!くっくー」

ちひゃーがやよに反論します。

帰らないと牛乳が飲めない、と言っています。

あくまでも自分本位な考えで、やよが危険な目にあうかもしれないことを全く考慮していません。

「めっ!めめめ」

ちっちゃんが場をまとめます。
やよの言い分が正しいこと、今日は皆で固まって一夜を過ごそうと提案します。

「しじょ!!」
「なの!なー!!」
「も、もー」
「はぅ!ふぃー!!」

自分勝手なぷち達は当然文句を言います。

「はるかっかー」

はるかさんはどちらにも参加せず、全員から離れたところで鳴いています。

所持金を持っていないのに、やれ、お腹が空いた。食べ物用意しろ。こんな所で寝られるか。ダンボールを用意しろと訴えます。

仕方なくぴよぴよが近くのコンビニから廃棄品とダンボールをくすねてきて、ぷち達にあてがいます。

ほとんどのぷちは本能に忠実なので、満腹になるとすぐにダンボールに入り寝てしまいます。

野外でしかも夜ということで、ちっちゃんとぴよぴよは交代で見張りをすることにします。

14アニメしか見てない人:2015/10/04(日) 02:24:47 ID:20VWOv8s
全てのぷちが目を覚ましたのは次の日のお昼頃です。

腹ごなしをして、やよにみうらさんを探す様に頼みます。

「うっうー」

やよは元気よく駆け出して行きます。

すぐに戻ってくると思っていたが一時間経っても、二時間経っても帰ってきません。

みうらさんに続き、やよまで安否が分からなくなりぷち達に不安と焦り、苛立ちが募っていきます。

「もぉー!!」

特にやよと仲の良かったいおが、ちっちゃんに突っかかります。

それを機にゆきぽ、あふぅ、こあみまみ、ちひゃーと、害獣達がちっちゃんに詰め寄ります。

それをまこちー、ちびき、たかにゃ、ぴよぴよが宥めます。

はるかさんは相変わらず話の輪の中に入っていません。

しかし、苛々は解消されないのかあふぅがちっちゃんに飛び掛かります。

「ぴっ!!」

ぴよぴよが慌ててちっちゃんを抱えて飛びます。

「もー!!」
「なぁー!!」
「とかー!!ちー!!」
「くぅぅぅ!!」
鳴けないゆきぽを除いて詰め寄ったぷち達が口々にちっちゃんを罵ります。

その言葉にちっちゃんはハリセンを取り出し「めっめめめ、め」とぴよぴよに何か言っています。

その額には怒りマークが出ています。

ぴよぴよが素早く動いて害獣の周りを旋回します。

「めっ!!」

そしてちっちゃんが害獣とすれ違う都度ハリセンを叩きつけます。

「ぎ!!」
「な゛ー」
「どが!ぢー!」
「ぐぅ゛!!」
「ぼ!?」

ちっちゃんは徹底的に害獣達を痛めつけました。

何度も打ち据えられた害獣達は、ぐったりと横たわっています。

「めっ!!めー!!めっ、めめめ、め、め、め、め!!!」

その後ちっちゃんは害獣達に説教を始めました。

本来は害獣達だけが正座をさせられるはずが、何故かはるかさん、まこちー、ちびき、たかにゃ、ぴよぴよも巻き込まれます。

ちっちゃんは擁護してくれたことも忘れたのか、擁護をしてくれた五匹がうんざりしそうな顔になる度に叱りつけます。

結局陽が沈むまで説教は続き、明日また方策を考えることにします。

15アニメしか見てない人:2015/10/04(日) 02:30:11 ID:20VWOv8s
次の日、また昼過ぎにようやく全員が起き話し合いをします。

と言っても、ワープできるみうらさんと彼女を直ぐに連れて来られるやよが居ない時点で、資金も無く言語も通じないぷち達では方法は限られてきます。

空を飛べるぴよぴよが事務所まで飛んで行き律子達に事情を伝え、残ったぷち達を回収してもらうことに決めました。

「めっ」
「ぴぃ〜」
ちっちゃんとぴよぴよが最終確認をしている間、他のぷちはする事がありません。

ぴよぴよがくすねてきた廃棄品を食べようと、まこちーとたかにゃが近づきます。

その時、草の茂みがガサガサと音を立てました。
「まきょ?」
「しじょ?」
二匹は何だろうと思い音源に近づきます。

茂みの中から突然大きな野良犬が飛び出してきました。

「ヤ!……ヒュー、……ヒュー」
「じじょおぉぉぉぉ!!!!!!!」
二匹は全く対処が出来ずに犬に噛みつかれます。
まこちーは一言発しただけで首を噛みつかれ空気が漏れる音しか出せなくなります。

一方たかにゃは脇腹を噛まれて苦悶の声をあげます。

「なの!?」
「はぅ!?」
他のぷちが異変に気づきます。

「もー」ミョンミョン
「だぞ」グスン
強力な攻撃を持つ二匹が犬を撃退しようと構えます。

しかし――――

「も゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!!!」
「あんまよー!!!!」
野良犬は一匹だけではなく、もう一匹の犬がいおとちびきの背後から襲いかかります。

前方に気を取られていた二匹は為す術がなく、断末魔をあげます。
あまりの事に残りのぷち達は呆然としています。

その間に二匹の野犬はこあみとちっちゃんの方に駆け寄ります。

「ぴっ!!」
ちっちゃんはぴよぴよに抱えられ難を逃れました。

が―――

「どがぁ!!!!」
こあみは避けられず噛みつかれます。

「ちぃー!?」
こまみが悲痛な声をあげます。

そしてちっちゃんを狙っていた方ははるかさんに狙いをつけます。

「か、かっかー」
はるかさんも急いで逃げ出しますが、犬の足には敵わず噛みつかれます。

「がー!!!!」
はるかさんが断末魔の声をあげます。

「はぅ!!」トテトテ
「なのー!!」ダッ
「くー」スタスタ
ゆきぽ、あふぅ、ちひゃーは自分が標的にならない内にと一目散に仲間を置いて逃げます。

ぴよぴよは急いでこまみも抱え木の上へと退避をします。さすがに犬達も手出しをできません。

やがて諦めて、去って行きます。

周囲の安全を確認し、三匹は地上に降ります。

「ちぃ……」
こあみの無残な死骸を見てこまみは力なく鳴きます。

ちっちゃんとぴよぴよは周囲に声を掛けゆきぽ達を探します。
しかしどこにも影も形もありませんでした。

仕方なく探索を諦め、落ち込むこまみを慰めてまこちー達と合わせてお墓を作りました。

またも日が沈み事務所に行く事が出来なかったちっちゃん達。
ぷちの数も相当減ってしまいました。

明日はもう自分達だけでも事務所に行こう。
三匹はそう決め、木の上に寝床を作り早めに寝ます。

16アニメしか見てない人:2015/10/04(日) 02:35:11 ID:20VWOv8s
次の日の朝。

三匹は急ぎ事務所に行くために、ぴよぴよがちっちゃんとこまみを抱えて飛びます。

「ぴぃ〜?」
「ちー!」
「めっ!」
「ぴ!」

急いで飛んでいるので、苦しくないかとちっちゃん達にぴよぴよが尋ねます。

大丈夫、もう少し速くしても良いですよ、と答えを得たのでぴよぴよが速度をあげます。

もう少しで765プロダクションのあるビルに到着するだろうと皆の表情が緩んだときに、

「……あら〜……」

「め?」

何か聞こえたちっちゃん。

確認をしようとして、

「びぃ゛ぃ゛ぃ゛」というぴよぴよの絶叫と体が下に落ちていく感覚がちっちゃんとこまみを襲います。

「どがっ!!」

ちっちゃんがこまみを下敷きにする形になって落ちたので、ちっちゃんに大きな怪我はありませんでした。

しかし下になってしまったこまみは即死です。

「めめめ」

ちっちゃんが泣きながらこまみの亡骸に謝ります。

「ぴー!!」

再びぴよぴよの悲鳴が聞こえてきたので、ちっちゃんはそちらに顔を向けます。

みるとぴよぴよはタカの集団に襲われています。

タカの鋭い爪や嘴で体中を引っ掻かれて服は破れて、傷だらけになっています。

動きが鈍ってきたところ、一匹のタカがぴよぴよの足を掴み巣へと持ち帰ります。

「ぴぃぃぃぃ〜」

ぴよぴよの声が遠ざかっていきます。

「めめめめ」

ちっちゃんがぴよぴよを呼びますが、もうぴよぴよの姿は見えなくなり声も聞こえません。

17アニメしか見てない人:2015/10/04(日) 02:37:52 ID:20VWOv8s
「めっ!!」

いたたまれなくなったちっちゃんは、事務所に向けて駆け出していきます。

「め〜……、め〜……」

体力が無いちっちゃん。

息も絶え絶えになっていますが、事務所はもうすぐです。

ようやくビルに辿り着き、階段を昇り事務所の前に着きます。

「めっ!!めっ!!」ドンドン

事務所の扉を思いっきり叩きます。

この時間帯なら小鳥やPは出社しているはずです。

しかし、どれだけ叩いても反応が返ってきません。

「めっ!?め??」

想定外の事態にちっちゃんは混乱しています。

ふと表札がある場所に目をやると『765プロ』の字が無くなっています。

事務所が無くなった。

状況を理解すると同時にアイドル達が何処に居るのかが分からず、完全に手詰まりになってしまい、トボトボとビルの外に出ます。

しかしあまりのショックと疲れが溜まったのか愕然とした表情で膝を地につけます。

「め……」

どうしようと絶望に打ちひしがれるちっちゃん。

目の前が暗くなったような気がします。

「め?」

事実、影がちっちゃんに差します。

上を見るちっちゃん。

植木鉢が落ちてきます。

「――――?」

ちっちゃんは首を傾げます。
落ちてくる物が何かは分かっているのだが、何故そんな状況になるのかがまるで理解できず呆然としています。

グシャ

動けず、声も何も発せないままちっちゃんの顔に植木鉢が直撃します。

「め……、め……」

まだかろうじて息があるちっちゃん。

自分たちはアイドルに普段世話になっている感謝をして、花見がしたかっただけなのに……。

そう言ってちっちゃんは息絶えます。

18アニメしか見てない人:2015/10/04(日) 02:42:27 ID:20VWOv8s
後日―――――

こちらは新しい事務所に移った765プロ。

アイドル達は前の事務所にいた時とは比べ物にならない程精力的に働いています。

社長室では社長とPが話をしています。

「アイドル達は皆一生懸命働いています。社長の思惑道理ですね」

「まだまださ。前はぷちという無駄飯喰らい達が居たからね。それに本来得られるはずだった利益と事務所の移転費の回収はまだだしね」

高木社長は冷静に答えます。

「それにしてもこんなに上手くいくとは思いませんでしたよ」と言い、Pはぷち達が出て行った日の事を思い出します。

「君達に話したいことがあってね。実は事務所を移転しようと思っている」

「移転ですか?」律子が一同を代表して疑義をていしました。

「うん。ここも手狭になってきたし、利便もあまり良くない。丁度良い空き物件が安く見つかった。ただ問題があって……」

社長は一息置いて、

「そこはペットが禁止になっていてね。君達が連れてくるあの生物は事務所に連れてこないこと、事務所に置いていた数匹は誰かに飼ってもらう必要が出てきた」

社長はアイドル達を見回し

「そこで君達に相談だが、私としては君達の更なる飛躍のためにも事務所を移転したいと思っている」

「どうかね?君たちの意見を聞きたい」

社長はそう言い、再びアイドル達を見回しました。

アイドル達はぷちが居なくなったことに加えて移転話で軽く混乱状態になっていました。

「それは……、ぷち達にも聞いてみないと分かりません。私達の都合だけを押し付ける訳にもいきませんので」

と律子が、意見を述べました。

「そのぷちとやらは、人間の言葉が分かるのかね?律子君」

とぷちと関わりが無い社長が尋ねました。

「はい。人間の言葉を理解できます。逆にあの子達が何を言っているかを完全に分かる人間は少ないですけど。でも、今日急に居なくなってしまってどうすれば良いのか……」

その言葉に社長は顎に手をやり、

「だとしたら、三浦君にそっくりな生き物に聞かれてしまっていたのかな……」

「え、みうらさんが聞いていたんですか!?」

春香が驚きの声をあげた。

「いや、話を終えた時には部屋にいたのだよ。どこから聞いていたのかまでは分からない」

「そういえば」と律子は何かを思い出してポケットに手を入れました。

「あの……、実はぷち達がいなくなって代わりにこんな紙切れが落ちていたのですけど」

律子が社長に紙を見せた。

その紙を見て社長は再び思案顔になり、
「どうやら、私の話を聞かれていたようだね。みうらさんを介して、他のぷち達にも伝わったのかもしれないな。皆の為に自分の意志で出て行ったのかもしれない」

と、自分の考えを述べました。

「何故、そう思われるのですか?」

貴音が問い質す。

「まず、私の話を聞いてぷち達が一斉に消えてしまったこと。次にこのメッセージだが、人の鼻と目をしているのを見ると、『はな』れて『み』守っています。と言いたいのじゃないかな」

「あの子達自分から出て行ったのかしら……。私達の為に」

律子がそう言うと、伊織が目に涙を溜めながらも

「ちょっとあんた達!あの子達が私達の為にしてくれたのよ。私達も期待に応えないと駄目でしょう!?」

伊織のその言葉にアイドル達は触発され、皆にやる気があふれてくるのが分かりました。

それを見て社長は、

「では、移転する事務所の下見に早速行こう。急だが、二日後にはそこが活動拠点になる。諸君、益々に励んでほしい」

「はい!!」

全員は気合十分に返事をし、とんとん拍子に事務所移転が決まりました。

19アニメしか見てない人:2015/10/04(日) 02:46:59 ID:20VWOv8s
Pが思い出していると、

「あんな害獣に現を抜かしている小娘ぐらい欺けなくてどうするかね」

社長が冷静に答えます。

続けて、
「これで、会社の経営及びアイドル達の意識は正常に戻った。ただしあの害獣達が来る前に戻っただけだ。これから先は、君の尽力に掛かっている。一層の奮起を期待する」

と、Pに発破をかけます。

「はい、一層の努力を行います」

と答えを得た社長は満足に頷き、

「うん、期待している。それじゃあ今日は帰りたまえ。お疲れさん」

「お疲れ様です。お先に失礼します」

Pは頭を下げて退社します。

「ただいま」

Pは家に帰って声を出します。

「あら〜♪」

行方不明になっていたみうらさんが出迎えます。

「あ〜、今日は帰ってきていたのか。それじゃあ夕御飯にしようか」

「あらあら」

みうらさんはとても嬉しそうに返事をします。

(ま、これぐらいは仕方ないか。あの屑達が居なくなったことだし、みうらさんの能力には結構助けられているしな)

と、Pは思います。

20アニメしか見てない人:2015/10/04(日) 02:49:29 ID:20VWOv8s
事務所に度々損害を出したぷち達。

ついに社長の堪忍袋も限界がきてアイドルに不審を抱かせないように、ぷち達を処分することにしました。

処分の対象外はぴよぴよとみうらさんだけでした。

他のぷちは事務所に多かれ少なかれ損害を与えていました。

意外にもちっちゃんも事務所に多大な損害を与えていました。

害獣達の餌や冬服等を社長から事後承諾すら得ずに用意したこと。

気に食わないことで、事務所にいる全員を巻き込んで何時間も説教をして事務を滞らせました。

またそのせいで出演依頼の電話を何度も出られないことがあり、後から知った分の出演料だけでも合わせるとかなりの額になっていたのでした。

社長はみうらさんがPを好きと分かり、害獣駆除に協力すれば彼と一緒に居られる状況を作ることを約束しました。

自分本位な所は多かれ少なかれぷち達にあり、みうらさんも自分の欲の前に仲間達をあっさり除くことを承諾しました。

そしてPに事情を打ち明け、ぷちの性格や普段の行動からぴよぴよを除く害獣達の処分の仕方が決定しました。

そして一部を除きPの予想道理に事態は動いていきました。

21アニメしか見てない人:2015/10/04(日) 02:50:45 ID:20VWOv8s
ぷち達排除のシナリオ、及びその時の状況はこのようになっていました。

まずぷち達でアイドル達に感謝をしようとみうらさんがちっちゃんに提案し、ぷち達を事務所から出しました。

そしてみうらさんは桜の名所に着いた後に一人だけワープをしました。

やよが探しにきたらどこか大きな滝にワープをして小銭を滝壺に放り投げるようにみうらさんに言っておきました。

「うっうー♪」

やよは後先考えずに飛びつき落ちて水の底に消えました。

「あら〜♪」

それを見届けたみうらさんは再びワープ。

事前にPと一緒に捕まえた野良犬に一晩餌を与えず、飢えさせてぷち達の群れの近くにワープさせ、襲わせました。

22アニメしか見てない人:2015/10/04(日) 02:58:04 ID:20VWOv8s
生き残ったぷち達の報告をPにして、ちひゃー、あふぅ、ゆきぽも、逃げ出してすぐ、あるいは寝ている間にワープ能力を駆使して始末する指示をしました。

「くー、くー!!」

犬に襲われ直ぐに逃げだしたちひゃー。
目も瞑り、無我夢中で走りました。

「くっ、くっ。……く?くーーー!?」

必死に走ります。しかし、不意に地面が無くなり、体が落ちていきます。

そのまま川に落ちてしまいました。
泳げないちひゃーは必死に手足をばたつかせます。

「くっ!!ゴボ……。くっくー」
助けを呼ぼうと必死に絞り出す声。
しかしその度に水を飲んでしまい、「ぐー」と一声鳴き川底へと沈んでいきました。

「Zzz……なのぉ……」

逃げ出した後に安全な場所に着き、気が緩んだのかのんきに寝ているあふぅ。

プップー!!と大きな音が響きます。

「な……?」
寝惚け眼で音のした方へ向くあふぅ。
キキィー!!と乗用車が突っ込んできました。

「な゛!?」
急いで避けるあふぅ。
突っ込んできた乗用車を何とか避けましたが、その脇からブロローとトラックが突っ込んできました。

「なびゃあ!!」

あふぅはどうしようもなく、ぶつかってしまいました。

吹っ飛んだあふぅ。
即死でした。

その後も走ってくる車があふぅの死骸を避けたりしますが中には踏みつぶしていく車がありました。

あふぅが飛ばされたのは高速道路なので、車の流れは途絶えません。
あふぅの死骸が原形をとどめなくなるのに時間は掛かりませんでした。

「Zzz……。ぽゆ……」

逃げる途中に見つけたのかダンボールの中で眠っているゆきぽ。

「Zz、はぇー!?」
頬に突然の激痛を受け、目を覚ますゆきぽ。

「ぽ?」
ゆきぽは周りを見回します。しかし何も怪しいものはありませんでした。

「はぅ!?」
今度は足元に痛みが込み上げました。
見るとゆきぽの足元にグンタイアリの大群が居ます。

やがてゆきぽを餌と認識したのか、何匹もの蟻が噛みついてきました。

「ひゅいー!!」
ゆきぽはスコップを持ち応戦するも、数が決定的に違いました。
一匹、また一匹とゆきぽの体に取り付き噛みつき開始。

「はへー」トコトコ
ゆきぽは急いで逃げようとしました。

「ほへぇ!?」ガッ バタン
しかし足を噛まれる激痛に一瞬気を取られてゆきぽは転びました。

「ひぅー!!」ザクザク スポッ

ゆきぽはパニックを起こして、あろうことか地面に穴を掘ってそこに入りこんでしまいました。

「はぅー」

目に涙を溜めて蟻を見つめました。

ゆきぽ痛いんだよ。とても怖いよ。もう止めてくれるよね?
とでも言いたいのでしょうか?
馬鹿ですね。
もうここは食うか食われるかの世界だというのに。

蟻はお構いなしにゆきぽにたかってきました。

「ひぇあ?」
いつもならこれで何とかなってきた経験がさせた行動ですが、今回は完全に裏目になりました。

「ひや、はぅ!!」
蟻の大群がゆきぽの顔を覆いました。
「はぅー」
最後に一声鳴きそれ以降ゆきぽは声を出すことはありませんでした。
顔にはアリがたかり餌にしているので時々モゾモゾと動いていましたが。

やがてゆきぽの白骨だけが残りました。

「あらあら〜♪」

そして次の行動に移るみうらさん。

23アニメしか見てない人:2015/10/04(日) 03:01:21 ID:20VWOv8s
事務所の上に行き、残りのぷちが来るのを監視しました。

そして生き残りのぷちが来たのを確認しPの所に行き、一緒に戻り植木鉢を落としてもらったのでした。

こうして邪魔なぷち達を取り除くことが出来ました。

「しかし、ぴよぴよは無事に保護できると思ったんだけどな」

自分のプランが完璧だと思ったP。

残ったぴよぴよは慰めて、事務所移転をしていたことを伝えてPの家で事務の書類の作成の手伝いをさせる予定だったのでした。

「まぁ、タカに襲われたのならしょうがないか。あ、明日は朝早いから食べたら俺は寝るね」

「あら〜♪」

みうらさんは邪魔者を全て排除してPと一緒に居られる生活をかみしめ、ご飯を食べながら返事をします。

その顔は何の後悔も見られない、とてもにこやかな顔でした。

終わり

24アニメしか見てない人:2015/10/04(日) 03:08:33 ID:20VWOv8s
一つ目の投稿はこれで終わりです。
アニメ版ぷちの一期最終話からです。
アイマスはアニメ関連でで入った人間で、恥ずかしながらまだゲームもした事が無いので、社長のキャラが掴みきれなくて違和感があるかもしれません。
個人的に大塚さんが好きなので、ぷちにも出てほしかったですが。
次はこのスレオリジナルな設定のを投稿します。
また、誤字・脱字があったり、ご都合主義や季節感が違うなどありますが、生暖かい目で見守っていただけるか、スルーでお願いします。

25アニメしか見てない人:2015/10/04(日) 03:10:06 ID:20VWOv8s
Brood parasite

「ぴ〜、ぴよっぴ〜」

爽やかな春の陽気に誘われて、ぴよぴよが気持ちよさそうに鳴いています。

暖かくなる季節は生き物が活発に行動します。

「ぽっ。んしょ、んしょ」ザクッ ザクッ

その中に地面に穴を掘っている不思議な生き物がいます。

この子の名前はゆきぽ。

穴を開けた後にゆきぽは穴に入ります。

いつもなら寝るために掘るのですが、今は何か様子が違います。

顔はいつになく強張り、いきんでいます。

用でも足しているのでしょうか?

「ぽっ、ぷぃ〜〜〜!!」

一際大きな声をあげた後に、体から力が抜けていきます。

「ぷぃ……、ぽへ……」

と肩で息をするほど疲れています。

息を整え、「んしょ」と一声出し穴から出てきます。

「ぽふふ」

と、穴の中を見て笑顔を見せます。

26アニメしか見てない人:2015/10/04(日) 03:12:41 ID:20VWOv8s
その穴の中にはなんと卵があります。

このゆきぽは産卵をしていたのです。

卵の確認をして温める為なのかまた穴の中に戻ります。

さっきまではにへらと笑っていましたが、穴の中に戻ると表情がまた張りつめたものになります。

無事に産卵できた嬉しさでハイな気分になっていましたが、周囲の音や人間の声が聞こえる度にビクッと反応しています。

普段は勝手に人間に寄生をするゆきぽですが、ベビ達が産まれ独り立ちするまでは大人しい気性が嘘の様に狂暴になり警戒心が強くなります。

しかし近くに幹線道路があり夜も交通量が多く、ゆきぽは夜もおちおち眠る事が出来ません。

そんな状態が続き、三日後ついにゆきぽはうとうとしてしまい、「ぴ〜、ぴよっぴ〜」とぴよぴよが近くで鳴いても反応しなくなりました。

そしてそのまま深い眠りに入ってしまいます。

「Zzz……、ぽ?」

暫くしてゆきぽは目を覚まします。

「ぷぃ!?」

うっかり眠ってしまったゆきぽは慌てて卵の無事を確認します。

穴の中を見て無事であると分かり、ほっとします。

穴に戻りまた卵を温めます。

そしてまた三日程寝ずに、その後深い眠りに入るということを何度か繰り返します。

27アニメしか見てない人:2015/10/04(日) 03:13:43 ID:20VWOv8s
ある日、眠りに落ちようとしているゆきぽは足元に違和感を覚えます。

「ぽ!?」

ゆきぽは急いで穴から出て中をのぞきます。

卵がモゾモゾと動いています。

ついに

「いぃ〜」

と卵からベビが生まれてきました。

「ぽぇ〜。ぽ、ぽ。ぷぃ〜」

ゆきぽは次々生まれてくるベビ達に声を掛けます。

卵からは全部無事にベビが産まれました。

ゆきぽにこれまでの疲労とベビが皆生まれてきた安堵による睡魔が襲ってきました。

辺りを見回すと、ぴよぴよが近くの木で鳴き声をあげているだけで、人間や害を及ぼす他の危険なぷちが居ないこともあり、ゆきぽは仮眠をとる事にします。

「ぴぃ〜。ぴよっぴ〜」

ぴよぴよの陽気な声を子守唄にゆきぽは眠りに着きます。

28アニメしか見てない人:2015/10/04(日) 03:15:32 ID:20VWOv8s
「「「「「「「いぃ〜」」」」」」」

「なの〜」

突然、ベビ達の声以外に何か得体の知れない声も聞こえてきます。

「ぽぇ!?」

ゆきぽは慌てて起き上がります。

寝相が悪いため、普段は穴や狭い所で寝ているゆきぽ。

今回は地面に横になっていたので、寝ている間にだいぶ移動してしまいベビ達のいる穴から離れてしまっています。

見ると、穴を覗き込んでいる金髪のぷち、あふぅがいます。

「「「「「「「い〜?」」」」」」」

「にゃはは〜」

何も分かっていないベビ達は不思議そうな顔であふぅを見て、あふぅは食べ物が手に入ったと思っているのか涎を垂らしてベビを物色しています。

「ぽっ!!」スチャ

ベビ達が危ないとゆきぽはスコップを取り出し、普段からは考えられないスピードであふぅに突撃します。

「ぽぉぉぉぉーー!!」

「にゃ!?」

ベビ達の物色に夢中になっていたあふぅはゆきぽの突然の攻撃な対処できませんでした。

ザクッとスコップがあふぅのお腹を抉ります。

「な゛に゛ょ゛ーー!!」

あふぅは夥しい血を出し、断末魔をあげて倒れます。

29アニメしか見てない人:2015/10/04(日) 03:18:35 ID:20VWOv8s
「ぷぃ〜」

そしてベビ達の方を見てもう大丈夫だよと声を掛けます。

「「「「「「「いぃ〜」」」」」」」

しかし、ベビ達は一斉にお腹が空いた。と叫びます。

確かに生まれてきてから、ゆきぽはベビ達に食べ物を与えていません。

「ぽ……」

ゆきぽは思い出したように急いで食べ物を探しに行きます。

「ぽ……、ぽ……、……ぽぇ♪」

見ると、ベンチに座ってお昼ご飯を食べている男性が居ます。

「ぽぇ〜」スッ

ゆきぽはお弁当を貰うつもりで男性の前に立ち両手を出します。

「ん?ふざけんなタヌキモグラ!あっちに行きやがれ!!」ゲシッ

「ぽぎっ!?」

可愛い自分は無条件で食べ物を貰えると思っているゆきぽは、いきなり蹴りを受けたことで驚きの声をあげます。

「さっさとどっか行け!!」

男性が立ち上がり再び蹴る構えをとったので、

「ぽ、ぽひ!!」

ゆきぽは慌てて男性から逃げます。

その後も公園にいる人間に食べ物をねだりに行きますがその度に、
「邪魔だ」
「こっちに来るな」
「目障りよ」

と罵声を浴びせられ、暴力を振るわれる時もありました。

「ぽぇ……」

結局食べ物を手に入れられず、トボトボとゆきぽはベビ達の所に戻ります。

遠目に巣穴の前に人が立っているのが見えます。

「ぽ!?」

ゆきぽは慌てて駆けて行きます。

「へぇ〜もうこの季節か。立派に育てよ」

と言って、ポケットからビスケットタイプの栄養食品を出し、砕いてベビ達にあげます。

「「「「「「「いぃ〜」」」」」」」

ベビ達は食べ物を受け取るとペコペコと頭を下げお礼を言います。

そして、美味しそうに頬張り、直ぐに食べ終わります。

男性はそれを見て移動しようとします。

「ぽ〜♪ぽぇ、ぽ、ぽ、ぷぃ〜♪」

その男性の前にゆきぽがニコニコしながら、立っています。

子供達も貰えたなら、当然ゆきぽにもくれるよねと、言って男性に両手を差し出します。

ゆきぽ自身はまだそれ程空腹を感じていませんが、食べられる機会があるならそれに越したことはありません。

それに、『やっぱり可愛い自分達なら、優しくされて当然だよね』という自尊心を満たしたいのか甘い考えを抱きます。

「どけ」

しかし男性は冷たい言葉とともに、当然の様に蹴りを入れます。

「ぷげっ!?」

その蹴りはゆきぽと、その甘い認識を一緒に吹っ飛ばします。

「ぽぇ……」

起き上がった時にはもう男性はいなくなり、ベビ達も食べ物を食べ終わっています。

30アニメしか見てない人:2015/10/04(日) 03:21:19 ID:20VWOv8s
その後はベビを狙う危険なぷち達は現れず、母子はベビが産まれて以来初めてゆっくりした時間を過ごします。

「いぃ〜」

「「「「「「いぃ〜」」」」」」

ベビ達は一匹を下にして残りのベビが押し競饅頭をします。

母親のゆきぽはそれをニコニコと見つめています。

「ぴよー、ぴよー」

やがて夕方になりぴよぴよもどこかへ帰る頃、母ゆきぽは再び食べ物を探しに行きます。

しかし昼と同じようにゆきぽは通りかかる人間に「ぽぇ」と食べ物をねだっては、
「どっか行け」
「シッシッ」
「来んなタヌキモグラ」
と、罵声とともに殴られ蹴られます。

その度にぼげっ、ぽぶぎ、ぽぎゃと悲鳴をあげます。

「ぽぇ〜ん、ぽぇ〜ん」

ゆきぽは泣きながらベビの所に戻ります。

ベビ達は母親が用意したダンボール箱に入っています。

ゆきぽの姿を見て、食べ物をねだるためにヨチヨチ箱から出てきました

「「「「「「「いぃ〜」」」」」」」

ベビ達は食べ物頂戴とゆきぽにすがります。

「ぽぇ……」

食べ物を持ってこられなかったゆきぽは返す言葉がありません。

31アニメしか見てない人:2015/10/04(日) 03:24:23 ID:20VWOv8s
そこに

「何だこれ?親子……?」
「ほら、春だから例の」
「あーそっか。じゃあ餌をやらないとな」

二人の男性がそう言って親子に近づき、

「ほら、これを食べな」
「早く一人前になれよ」

そう言って持っていたお菓子をベビ達にあげます。

「「「「「「いぃぃ〜」」」」」」」

ベビ達は喜び空腹を満たすため、急いで食べます。

「ぽ、ぽぇ〜。ぽぉ〜、ぷぇ〜、ぷぃ〜」オブオブ

今度はゆきぽも空腹なので、食べ物を必死になってねだります。

「……」
「……」

二人は親ゆきぽを無視して立ち去ろうとします。

「ぽ!?ぽ〜!!」

ゆきぽは慌てて男性のズボンの裾を掴みます。

「おっと、放せよ」

掴まれた男性は、ゆきぽを軽く足で小突きます。

「ぽへ!?」

ゆきぽは裾を放して尻餅をついてしまいます。

「ぽ……。ぽー!!ぽぇー!!」

可愛いゆきぽが頼んでいるのに何でこんなひどいことするの、食べ物が欲しいと言ったらくれるのが当たり前でしょ!!
と、言っています。

「文句でもあるのか、害獣のくせに」

男性がゆきぽの顔を見て言います。

「ぽぇ!?……ぽー!!ぽんがー!!」

ゆきぽは自分が怒れば、必ず謝ってくれると思っていたのにその通りにならなかったことと、空腹も重なって癇癪を起します。

「ぽぇ!!ぷぅー!!」チャッ

スコップを取り出し、威嚇をします。

「こいつ、やる気か?」
「痛い目に合わせないと分からないみたいだな」

男性が思い切りゆきぽを蹴ります。

「ぽぎぃ!?」

まさか攻撃をされると思わなかったゆきぽ。

大きく吹っ飛びます。

「この野郎。害獣のくせに」
「親失格のくせに偉そうにしてんじゃねぇ!!」

二人は容赦なくゆきぽを蹴り続けます。

「ぽぎ!ぷげ!ぽぎゃー!ぷぎー!!」

ゆきぽは悲鳴を上げ続けています。

暫くして、
「おい、もう止めようぜ。このままだと死んじまう」
「そうだな。こいつにはしっかり子育てをしてもらわないとな」

さっき裾を掴まれた男性は、ゆきぽの襟首を掴んで持ち上げます。

「ぽ、ぽぇぇ〜……」

ゆきぽは足が地面に着かないので、苦しがっています。

「いいか、害獣。人様に迷惑ばかり掛けるお前が、偉そうに人間と同じ物を食べようとすること自体が間違いなんだよ。そこの毛虫の死骸でも食ってろ」

そう言ってあふぅの方に投げます。

「ぽげっ!!」

受け身を取る間もなく地面にぶつかり呻くゆきぽ。

その間に男性達は立ち去りました。

32アニメしか見てない人:2015/10/04(日) 03:27:15 ID:20VWOv8s
「ぽ、ぽぇ〜」

散々に自尊心を砕かれたゆきぽは泣く寸前です。

「く〜、くっくくくくく〜、くっ!!」

そこに青い髪のぷち、ちひゃーが音痴に歌を歌いながら近づいてきます。

「く?」

ちひゃーはベビ達を見ると、「くっー♪」と一鳴きしマイクを取り出して歌おうとします。

「ぽぇ!?」

ゆきぽは再び焦ります。

ちひゃーは歌が下手なくせに、けなしたり批判したりすると噛みつく狂暴なぷちです。

それによって、このゆきぽは姉妹を殺されています。

「ぽー!!」タタッ

ゆきぽは再びスコップを取り出し駆け寄ります。

「ぽぉーー!!」

そして「く〜」と歌い始めたちひゃーの脳天に振り下ろします。

「ぐげっ!?」

ちひゃーは汚い断末魔を残して、息絶えました。

「ぽふぅ」

度重なる危機を退けたことで、ゆきぽは安堵の息を吐きます。

しかし、空腹は抑えきれない所まできています。

「ぽ……」

ゆきぽはちひゃーの死体を見ます。

「ぽぇ!」

ゆきぽはスコップを構えると一鳴きしてちひゃーに突き立てます。

何度も突き立て、ちひゃーの体を徐々にばらばらにしていきます。

そして、ちひゃーだった肉塊を食べ始めます。

「ぷべっ!!」

あまりの不味さに、吐き出しかけますが背に腹は代えられず我慢して飲み込みます。

こうして親ゆきぽは飢えを凌いでいきました。

33アニメしか見てない人:2015/10/04(日) 03:30:40 ID:20VWOv8s
ゆきぽの子育てはその後も苦労の連続です。

食べ物はなかなか見つからず、人間にねだったり、時には強奪しようとしたりしましたがその度に、殴られ蹴られます。

「ぽぇ〜ん、ぷぇ〜ん」

ゆきぽは食べ物探しの後何も見つからず、心身に傷を貰いいつも泣いています。

食べ物以外でも、

「なの」
「くっく〜」
「う〜」
「とか!!」
「ちー!!」

と、子供達に近づいてくる他のぷちの撃退もしなければなりません。

ゆきぽは子供に他のぷちが近づくだけで
「に゛ゃ゛の゛〜」
「ぐ〜」
「う゛〜」
「どが〜」
「ぢ〜」

と、その度に退治をしていきます。

そしてその死骸を解体し、自分の食糧としていきます。

子供達も食べ盛りですが、人間達は何故か子供には食べ物をくれる為何とかなりました。

「「「「「「「いぃ〜」」」」」」」

一か月後、ベビ達はまだあまり喋れませんがすくすくと成長しダンボール箱から出て活発に行動します。

親ゆきぽの方はというと、育児の疲れが出てきたのか地面にぐでーと寝ています。

寝相が悪いので、ゴロゴロと辺りを転がっていますが。

本来この時期になると安定して食べ物が得られるように住宅街に行き、どこかの家に侵入するか家の下に潜んで生活をします。

しかしこのベビ達は何故か住宅街に行くのを嫌がり、公園に居たいと駄々をこねます。

結局子供に甘いゆきぽが折れていまだに公園に居ます。

ベビ達が色々動き回るようになると、皆の行動を見張りますが公園の外に出たがるのか度々道路にまで行こうとします。

ゆきぽが声を掛けても聞かず、走って子供を捕まえに行かないといけないので穴を掘る暇さえありません。

こうして、子育ての疲労がピークに達します。

34アニメしか見てない人:2015/10/04(日) 03:34:56 ID:20VWOv8s
ベビ達が産まれて三か月後。

「ぽんがぁぁぁぁぁぁー!!!!!!!」

とうとうゆきぽがヒステリーを起こしました。

満足に穴を掘れず、食べ物も本来はお茶と沢庵が好きなゆきぽにとって他のぷちの肉という生活は耐えられない物です。

「ぽぉぉぉぉぉーーーー!!!!」

ゆきぽはスコップを取り出し構えると、ベンチで昼食を食べているOLに突撃をします。

「え?な、何!?」

女性はゆきぽのただならぬ様子に驚き、貴重品や手荷物を急いで持って避難します。

ゆきぽは真っ先に置いてかれたお弁当に飛びつきます。

近くのコンビニで売っているお弁当で、中にはゆきぽの好きな沢庵も入っていました。

「ぽぉ!!ぽぇぇぇ!!」

ゆきぽは威嚇をし、OLを近づけないようにします。

「ぽぇ♪」

OLが近づいてこない事が分かると、ゆきぽはお弁当にがっつきます。

「ぽ、ぽぽ。ぷぃ〜♪」

久しぶりのまともな食事にゆきぽの機嫌は良くなります。

顔には今までの苦労が吹き飛んだかのような笑顔が浮かんでいます。

しかしそれも長くは続きません。

「ぽぎぃ!?」ゲシッ

いきなり後頭部を踏まれ、ゆきぽはお弁当に顔を突っ込みます。

「ぽぉぉぉ!!」

ゆきぽは先程の威嚇が効くと思い再び力強い声を出します。

しかし、

「何やってんだ!このモグラ」バキッ

「ぷぎぃ!?」

頭を踏んでいるのとは違う男性がゆきぽを蹴ります。

別方向から顔を蹴られて、ゆきぽは叫び声をあげます。

「調子に乗ってんじゃないぞ。この害獣が!!」ドガッ

ゆきぽの頭を踏んでいた男性が再び足を上げてゆきぽを踏みつけます。

「ぷげぇ!?」

ゆきぽは再び顔をお弁当に突っ込みます。

周りにいた人もゆきぽを蹴りつけます。

「ぷげ!!ぼぎぃー!!ぷ、ぷぃー!?」

ゆきぽはご飯を食べてるだけだよ。何で叩かれてるの?

とゆきぽは現状が納得できないのか悲しげな鳴き声を出します。

自業自得だということをまるで理解していない、いかにも害獣らしい自己中心的な考えです。

その態度が更に怒りに火を注ぎ、ゆきぽを蹴る力が益々強くなります。

35アニメしか見てない人:2015/10/04(日) 03:36:24 ID:20VWOv8s
「ぽぇ……、ぷへ……」

散々に痛めつけられたゆきぽ。もう虫の息です。

しかし、ゆきぽの体は頑丈だったので蹴りつける人達も疲れています。

少し息が荒くなり、蹴りつけるのを止めます。

これをどうしようかと相談しようとしたとき、

「「「「「「「いぃ〜」」」」」」」ペコペコ

ベビ達が頭を下げながら近づいてきます。

「いぃ〜、い、い、い〜」

一匹が代表として身振り手振りで説得します。

それを見て、ゆきぽに殺意を抱いていた人達も、

「分かったよ。そこまで言うならこれで止めてやるよ」

男性がそう言って、ゆきぽの周りにいた人達は解散します。

「ぽ、ぽぇ〜♪」ズリズリ

ゆきぽは這いずりながらベビ達の方に近づきます。

ゆきぽの子供達はなんて賢くて優しい子供達なんだろう。そう思いながら。

「「「「「「「いぃ、いぃ〜」」」」」」」

お母さんもう大丈夫だよ。

そう言ってゆきぽに近づいています。

「ぽへぇ♪……ぽ……ぇ」

ゆきぽは安堵から気を失ってしまいます。

子供達が自分を持ち上げて運んでいくのを感じながら。

36アニメしか見てない人:2015/10/04(日) 03:40:53 ID:20VWOv8s
「「「「「「「いぃ♪いぃ〜♪」」」」」」」

「ぽぇ?」

子供達の楽しそうな声に目を覚ますゆきぽ。

周りを見回すと、住処の公園ではなく海辺に来ているようです。

気絶する寸前に運ばれる感覚があったので、ベビ達が運んできたのかな?と、首を傾げます。

そして子供達に目を向けて「ぽえぇぇ!?」と大きな声を出します。

なんと愛しの可愛くて賢く、謙虚で人間からも何かと目を掛けてもらえる自慢の子供達が縦横無尽に空を飛んでいます。

皆とても楽しそうです。

ゆきぽが起きたことに気が付いたベビ達は口々に言います。

「いぃ」お母さん見て

「い、いぃ、い〜」私たち飛べるみたいだよ

「いぃぃ〜」お母さんも私達と一緒に飛ぼうよ

「い〜。いぃ」お母さんもこっちに来てよ。楽しいよ

と、ゆきぽにも飛ぶように促します。

「ぽぇ。ぽ、ぽぇ〜♪」

ゆきぽ達が飛べるなんて知らなかったよ。待っててね、直ぐ行くよ♪

そう言ってゆきぽはニコニコ笑顔を浮かべながら子供達の方に駆け出し、ジャンプをします。


その時、浮かれていたゆきぽに周りは見えていませんでした。
足元の状況と光景を。
そして唇の端を釣り上げ、ニヤリと嫌な笑いをしている子供達に。

37アニメしか見てない人:2015/10/04(日) 04:08:26 ID:20VWOv8s
『ニュースの時間です。本日○○の××大統領が……』

その日の夜の報道番組が流れています。今日一日の日本や世界の動きを伝えています。

その中に突然海にぷかぷかと浮かぶ沢山のゆきぽの水死体の映像が出ます。

『次は今年で三年目になる、ゆきぽの浮かれ自殺の特集です。

世間では道路に穴を開け、家の壁を勝手に壊して入ってきて「ゆきぽ可愛いでしょ?だからゆきぽのお世話をさせてあげるよ」と言わんばかりの厚かましい態度で勝手に住み着こうとする、害獣のゆきぽ。

そのためあふぅ、ちひゃー、やよと同様にゆきぽは政府や自治体から駆除の対象になっています。

しかしゆきぽは一年で二度も出産をし、また繁殖の方法が一切分からず市民からの通報によって捕まえに行くという対処療法しか取れず、なかなか効果的な駆除ができませんでした。

しかし△△県の□□市の職員が、ゆきぽと繁殖時期が近いぴよぴよに托卵を行わせ、ゆきぽの数を減らすことに成功しました。

ぴよぴよに産卵中のゆきぽを見つけさせ、ゆきぽが寝た隙にゆきぽの卵を捨て代わりにぴよぴよの卵を産み付けます。

単純なゆきぽは、卵が偽物である事が分からず、巣穴から生まれてくると姿形が違うぴよぴよの子供を自分の子供と疑わず、懸命に世話をします。

そして子供のぴよぴよ達が飛べるようになると自分も飛べると思い込む性質を利用して海に飛び込ませて処分をしています。

それがこの時期に一斉に起こり、このような光景ができるのです。

また育ったぴよぴよを格安の労働力として、育児や介護施設、現場作業に提供を行い、市の職員や学校職員の補助要員として働かせることで市の財政の二割削減に成功。

子供が産まれた時に親のぴよぴよが子供達に状況を説明し、子ぴよぴよがゆきぽの被害を出させないように我儘を言うなどして、公園などの穴を掘っても害が少ない所にとどめられること。

それ以外にも、過保護なゆきぽは育児中に近づくぷち達を始末するのでこれを利用して先程挙げた害獣達を処分させる等、一石三鳥の効果が見られました。

□□市の職員は、
<地域の害獣が減りつつあり、また賢く力もあるぴよぴよの労働力を得る事が出来るようになりました。
多方面で助かっているとのお声を頂いています。
この方法は、害獣駆除と労働力確保の観点からも有用であり、全国の自治体が参考にするモデルになれればと思っています>

とのことです。

続きましては……』

ニュースが淡々と流れます。

「ぽっ。んしょ、んしょ」ザクッザクッ

「ぴ〜、ぴよっぴ〜」

また、春が来ました。
ゆきぽは己の運命を知らず、浮かれた顔で産卵用の穴を掘っています。

終わり

38アニメしか見てない人:2015/10/04(日) 04:14:38 ID:20VWOv8s
以上で終わりです。
新しいスレになったので、色々な作品が出て読めると良いですね。
また何か思いついたら投稿してみたいと思います。

39名無しさん:2015/10/04(日) 08:44:23 ID:xSNHAsWA
乙です

欲を言うと、語尾に『ます』が続いてちょっと文章が単調になりがちな部分がありますね

意識的に体言止めを入れてみるのも良いかも

内容は個人的には楽しめました

40名無しさん:2015/10/04(日) 09:41:56 ID:tuXC2zws
読みづらい
托卵のアイデアは面白いのにな

41名無しさん:2015/10/04(日) 09:54:04 ID:EgRwqKK6
そういえばぴよぴよとゆきぽは見た目は少し似てるからなぁ

醜いアヒルの子で実は白鳥でした…ならぬ醜いゆきぽの子で実はぴよぴよでしたとかもありそう

42名無しさん:2015/10/04(日) 10:32:35 ID:Zmml/xLk

ちっちゃんってムカつくよね
好きっていう意見も多いけど奇形が偉そうにするな、って思う
ゆきぽをぴよぴよとして売る、っていう小ネタは見かけたけど托卵は始めてかも

ぷちますはアイドルマスターSPの頃の世界だから、社長は亡くなった徳丸完さんなんだよな
明言された訳じゃないけど

43名無しさん:2015/10/04(日) 11:01:28 ID:EYIfvijQ
面白い設定のssでした!

44名無しさん:2015/10/04(日) 18:28:45 ID:0VadBDg.
ぷち毎の代表作を考えてみた

※独断と偏見に基づいてのものです

ゆきぽ……候補多数
あふぅ……なし
ちひゃー……候補多数
やよ……候補多数
はるかさん……『ぷちどるいじめ』
ちびき……なし
こあみまみ……『双子の見分け方』
いお……『ぷちどるいじめ いお篇』
たかにゃ……『食害の果て』
ちっちゃん……なし
ぴよぴよ……なし
みうらさん……なし


……あふぅって意外とあんまりない気が……

あとやっぱり『ぷちどるいじめ』は流石原点

45名無しさん:2015/10/04(日) 18:35:16 ID:0VadBDg.
あ、まこちー抜けてた。

まこちー……なし

46名無しさん:2015/10/04(日) 21:13:20 ID:EgKFI0L2
あふぅはぷち達の敵討ちやロイコクロリディウム・ナノハニゥムetc.
はるかさんハルカモドキ・ロワイヤル
まこちーは仮面まこちー
いおはいおなほ
ちびきは化け物には化け物を
たかにゃは良い子のたかにゃ
ちっちゃんは優等生の闇は深い
ぴよぴよはぷちもえさん
などがありますよ

みうらさんだけは代表作ってほどのものはない気がする
やっぱりワープを処理するのがめんどくさいから?

47名無しさん:2015/10/04(日) 22:04:18 ID:0VadBDg.
『ロイコクロリディウム・ナノハニゥム』を忘れてた…… 事務所のみんなとあふぅのすれ違いが原因で起きた悲劇、って感じが物悲しい作品でした

みうらさんは色んな意味で虐待向きじゃない感じですね

虐待される為に生まれたモンスター、ゆきぽとは真逆な気が……

48名無しさん:2015/10/04(日) 23:00:23 ID:AFzGJg9U
実際に飼えれるぷちどるって少ないと思う

・飼える
ちっちゃん、ぴよぴよ、まこちー、やよ

・欠点はあるが辛抱強く頑張れば飼える
ちひゃー、たかにゃ、こまみこあみ

・その能力ゆえ飼うのにおすすめしない
はるかさん、いお、ちびき、みうらさん

・飼えない
ゆきぽ、あふぅ

みうらさんの場合、ワープの際に巻き込まれたものや動物もせいで部屋が崩壊する危険性もあると
思われ

49名無しさん:2015/10/05(月) 00:19:32 ID:RcWcOukY
ヘリウムガスを吸わせればやよもやよいみたいな高音を出せるようになるのか

そう言えば大人用のヘリウムガスをジュニアアイドルが使用して意識不明に陥る事故がありました
ましてや体の小さいぷちどるなら…
やよ「うー?」ナニソレ?

50名無しさん:2015/10/05(月) 00:33:11 ID:VjLpHHLE
お姫ちんにヘリウムガスを渡して『これを吸わせれば、ぷちは浮きます』(嘘は言ってない)って言ったらどうなるかな?

やよ「うっうー(高音)」

……これが、やよの最期の言葉だった……

51名無しさん:2015/10/05(月) 02:34:34 ID:lD6G.a.c
>>48
あふぅは常に着ぐるみで封印状態にすれば飼える可能性を検討できそう

やよは飼えるけど完全室内飼いじゃない

52名無しさん:2015/10/05(月) 02:40:10 ID:lD6G.a.c
書いてる途中にミスった

やよは室内飼いじゃないと外に出して本能で小銭の音に反応するから、拾って口に咥えた落とし主の小銭が、オラついたDQNなら本気で見捨てないといけないし

53名無しさん:2015/10/05(月) 13:10:36 ID:WUqoSJDA
ゆきぽ→タヌキモグラ
あふぅ→金髪毛虫
やよ→ネコババツインテール
ちひゃー→?

ちひゃーは何もないですよね?

54名無しさん:2015/10/05(月) 14:21:49 ID:VjLpHHLE
ちひゃー→無能

これに尽きる

55名無しさん:2015/10/05(月) 14:48:02 ID:CECPjwQ6
青いゴミ、毛玉、音痴とかね

56名無しさん:2015/10/05(月) 23:27:57 ID:CpeX1xFw
あふぅで何回も読み返したのは金髪毛虫あふぅ(仮)ですね。

57名無しさん:2015/10/06(火) 01:35:03 ID:JwufU/ZA
ちひゃーは無能の他に
「厄介者」が似合いそう

最初の部族の村の人たちから厄介者扱いされ
いまでは千早の家で厄介になってるし

58名無しさん:2015/10/06(火) 02:11:29 ID:cLJNbqeA
ちひゃーに合う言葉だと『はだかの王様』も良いかも

他の害獣と違って実害は出さないけど、世話をする上で手間がかかり過ぎるし無駄にプライドが高いので

59名無しさん:2015/10/06(火) 10:19:41 ID:W/lFhSs6
そうだそうだ、もっとみんなちひゃーを虐めるべき
定期的に投下してくれる人以外はほぼいなくなったな

60名無しさん:2015/10/06(火) 20:13:29 ID:cNrBhPys
そろそろ執行人さんの処刑SSがみたいなぁ。是非ともアガペ像や頭蓋骨粉砕器、赤く焼けた靴、審問椅子等を使って欲しい。ほらやよも待ってます。

やよ「うっうー♪」

61名無しさん:2015/10/06(火) 22:11:11 ID:vC2d7GiM
私は何故にあふぅがまだマシみたいな空気になっているかが不満ですわ。
ゆきぽはスコップさえなければなんとかなりそうな気がします。ウザい分はその度、ビンタやゲンコツくれてやればいいわけですが、あふぅはどうしていいかわかりません。
着ぐるみで大丈夫!って言われても出した瞬間にストレスで暴れ出すのは確実だし、意図的に破壊活動してる分他と比べてタチ悪いですわ。

62名無しさん:2015/10/06(火) 22:44:05 ID:Gh0Bfw9c
あふぅは原作の6巻や最新刊の7巻では何も破壊してないし、暴れてる描写も少なかった気がするのでマシになってるのは確かです

逆にゆきぽはスコップなくても炬燵の天板を叩きつけて破壊したり、ソファーを叩きつけようとしたり床板を剥がすなど破壊神として覚醒してます

63名無しさん:2015/10/06(火) 23:17:30 ID:cNrBhPys
あれ・・・ってことはゆきぽは破壊神 ビルス様の2代目に?

64名無しさん:2015/10/07(水) 09:16:33 ID:n7qOZOos
最近行動がマシになってきた

あふぅがマシに見えるくらいゆきぽが酷い

あふぅは公式でも割と痛い目にあっているので、そこまでヘイトが溜まらない

私の個人的なあふぅ観はこんなとこですかね

ゆきぽは……コイツはもうどうしようもないので、コイツにヘイトを集中させて他のぷちにヘイトが溜まらないように作者サイドが画策しているのでは、と勘ぐってしまうくらいにゆきぽが酷いと思います

65名無しさん:2015/10/07(水) 14:22:19 ID:GtHcSQdg
そうなんですよね

ぷ虐で大人気だから原作者もそういう立ち位置にしたのかなってくらい、最近のゆきぽは破壊特化型ぷちとして活動してます

66名無しさん:2015/10/07(水) 22:32:27 ID:p7BfUweA
グラセフみたいなゲームにDLCでも良いから、ぷち達が登場してくれないかな

マシンガンでハチの巣にしたりライフルで遠距離から狙撃も良いし、集団で集まっていたらロケットランチャーで吹っ飛ばしたり、火炎瓶で焼いたりと何時間でも遊べそう

67名無しさん:2015/10/07(水) 22:36:25 ID:AqeTm/3.
アニメ化した時にゲームを出すべきだったんだよ
しょっぼいミニゲーム集でいいから、動く奇形共をつつき回して遊びたかった…

68名無しさん:2015/10/09(金) 23:02:34 ID:6RTdwGi.
ウィルスを強化して人類を滅亡させるゲームがあるんだが、名前をはるかさんにすると楽しい
風にのって運ばれるはるかさん、突然変異するはるかさん、最終的に人類をヌッコロスはるかさん…

69名無しさん:2015/10/10(土) 00:30:38 ID:mP0TV5lk

ちひゃー精神崩壊させたあと殴り殺したいあふぅは触りたくないから棒かなんかで殴り殺したいゆきぽはスコップぶんどって殴り殺したい犬美にスコップ向けた時点で処刑だろこいつこまみはこあみの目の前で陵辱してやりたい
たかにゃにはエロい事したい脱糞させて録画したものをエンドレスで見せてからブチ犯したいやべっチンポ起ってきたw

70名無しさん:2015/10/10(土) 10:05:42 ID:P4CuoUgM
>>62
>>64

作者「ゆきぽの事は嫌いでも、ぷちます!の事は嫌いにならないで下さい」

71名無しさん:2015/10/11(日) 00:14:06 ID:xROleAUs
ちひゃーの舌引っこ抜いて二度と歌えなくしたらどうなるのかみてみたい
ぷちども芋虫状態にしたらどんな行動とるか楽しみ

72名無しさん:2015/10/11(日) 13:44:11 ID:eD8SSqok
ツイッターを始めたちっちゃん
しかし、普段の愚痴や事務所を破壊するぷちどるを
載せてしまったことにより大炎上

73名無しさん:2015/10/12(月) 19:56:53 ID:wVCyjE9c
傲慢ちひゃーが千早とPに迷惑かけて徐々に信頼が薄れていくssが初めてNTR同人見た感覚と似てたわ

74名無しさん:2015/10/12(月) 20:28:41 ID:wVCyjE9c
ここは生き物苦手板みたいな感じなのね

75名無しさん:2015/10/12(月) 21:05:31 ID:SKSeTjeA
リアル虐待はキツいかな
犬も猫も可愛いから
ただぷちどるはNGなんで

76名無しさん:2015/10/12(月) 21:26:50 ID:pckCG/ok
ぷちどるいじめたいだけで動物とかはかわいいよ

77名無しさん:2015/10/12(月) 22:01:32 ID:ESO5nDL2
動物虐待とかありえませんよ!犬猫はもちろんウサギも鳥も生きてるんですよ!
ぷちどる?あれは虐められるために存在してるんですよ。
こうね、モチモチのほっぺたをムギューっと抓ってナノナノポエポエ泣かせたいと思いませんか?

78名無しさん:2015/10/12(月) 22:54:50 ID:02zr/JCM
人里に降りてきて悪さする猿や猪は処分されてるんだ
人に寄生して悪さしかしないぷちどるが裁かれないのはおかしい

79名無しさん:2015/10/12(月) 23:39:24 ID:iTyODs7w
ぷちに感じるイラッと感は、ギャンギャン吠えるバカ犬に対するイラッと感に通じるのは否めない

飼い主がろくでもないところ込みで

80名無しさん:2015/10/13(火) 06:11:06 ID:Z96RmjSo
人里に降りてきたヒグマが射殺されたらしいけど、ぷちどる達はそのニュースをどんな感じで見てるんだろうか
怖いとかならまだしも可哀想とか思ってたらイラッとくる

81名無しさん:2015/10/14(水) 02:12:55 ID:Sc2r5OCI
野良時代の事なんかすっかり忘れてそう

もしぷち達が世界規模で野生化してたら面白そう
チンパンジーに縄張り争いに負けて子供もろとも根絶やし弱っている所を鳥につつかれ生きながらにして食われるとか。日本だったらカラスが小銭の音にやよが反応するの覚えて車の来る頃合いを見計らって小銭を落とし轢かせて遊んだり食料にしたりしそう

82名無しさん:2015/10/14(水) 13:52:06 ID:bk4Qn.D.
ぴよぴよをしつこくゲレゲレと呼びたい

83名無しさん:2015/10/14(水) 22:13:43 ID:paqMzwkk
ぷ虐でグロを書くやつとか妄想するやつは基本的に中2臭えし現実はひ弱なオタク何だろうなぁ
害獣がどうのこうの言うくせに一番弱そうなゆきぽが一番人気だし

84名無しさん:2015/10/14(水) 22:21:05 ID:yyc4N7eg
一番害獣だから一番人気なんだよ頭大丈夫か?

85名無しさん:2015/10/14(水) 22:27:01 ID:Izo6FkGI
ここまで的外れな意見もひさびさだわ

86名無しさん:2015/10/14(水) 22:44:28 ID:paqMzwkk
いおは?
ビームで事務所は二回は破壊されたな
いおが虐待されるの滅多に見ないわ
人間以外の、しかも創作物なんて絶対に仕返しされない生き物を虐待しているネクラくんに正論はキツかったかな

87名無しさん:2015/10/14(水) 22:54:32 ID:Izo6FkGI
頭ごなしの決めつけを正論と言うバカに言われたくないな
ちっちゃんってこんなにあたまわるかったっけ?

88名無しさん:2015/10/14(水) 22:59:36 ID:paqMzwkk
言い返せてない時点で頭ごなしでも決めつけでもないな

89名無しさん:2015/10/14(水) 23:38:25 ID:ufdF9jDA
いお虐待は結構あるぞ。

90名無しさん:2015/10/15(木) 02:06:45 ID:j0SPpOdo
>>88
久々にこういう奴出て来たな
いおは扱いづらいキャラだから、クズでもあまりssが増えないのよ
愛で派かと思ったけど、だとしたら普通悪いとこ書かないだろうし、どっかの生き物苦手板の人間か?
だとしたらすいません。自分ら先輩みたいにリアルな生き物いくほどガチじゃないんでwww

91執行人 ◆jcMzNHW8Yo:2015/10/15(木) 06:10:11 ID:XRSIkyXo
いおはですねえ、労力に見合わないんですよ。ちびきもそうなんですけど
クズ度でいえば中間ぐらいなので、虐めてもカタルシスが少ないというか

SSはなんといっても『ぷちどるいじめ いお編』が至高です。やよが絡むと面白い
いお単体なら『スぺパププさんの無人島』がオススメ

92名無しさん:2015/10/15(木) 08:57:43 ID:CVWhG6Sw
後はいおなほとか大事なうさちゃんとか
世界の死刑でヤリで串刺しにされる話好き
応援してるやよがウザくてとても良い

93名無しさん:2015/10/15(木) 09:01:15 ID:CVWhG6Sw
いおで思い出したけど、ウサギのぬいぐるみにゴキが引っ付いてたよな
伊織のカバンの中にゴキがいたってことで、どんだけ部屋が汚いんだと
そしてそれを千早の顔にぶん投げるクズっぷり

94名無しさん:2015/10/18(日) 08:17:12 ID:47KkA7s.
ゆきぽが一番弱いとか・・・原作ちゃんと読んで欲しいわ

ちなみに総合値から見てぷちどる最弱はちひゃーだと思う
次点はこあみまみ
(パワー・スピード・知能・特殊能力)
ちひゃーはスピードだけが平均値で他は赤点

95名無しさん:2015/10/19(月) 23:46:36 ID:CVKGThL2
ぷちどるのいる日常、続きが中々きませんね…個人的な希望としては、ラストまでがっつり書き溜めして、何日かに分けてまとめて投下して欲しい

96名無しさん:2015/10/21(水) 16:52:57 ID:n3z6pSi.
二ヶ月近く空くと、さすがに未完アレルギー反応出るよね

比較的数が少ない、な行やま行のssとほぼ同数の未完ssがある現状だと尚更

と言うか、未完、連載中に掲載されているssは20本以上あるけど、完結して晴れて別の行に異動したssは殆ど無いと思うので(もしかしたら0かも……)、日常の作者さんは頑張って完結させてみて欲しい

あと、まとめwikiの管理人さんに質問
ハッキリと『未完』表記があるものと無いものがあるみたいだけど、基準的なものはあるのでしょうか?
ぽえの形とかは経緯から明らかに未完なのに『未完』表記がないのが、ちょっと気になったので

97名無しさん:2015/10/21(水) 17:53:07 ID:Z6lfLUXE
管理人ではないが
旧Wikiの時点で未完表記が付いているタイトルを、そのままにしているだけだと思われる

98名無しさん:2015/10/21(水) 23:42:37 ID:veYJrdvU
ちひゃーがPの変態友達に下利便食わされる話はスゴい良かった
ちひゃーは暴力振るうとすぐ死んじゃいそうだから精神的に殺したいよね

99 ◆K7A2XkjGb6:2015/10/22(木) 00:00:31 ID:1o5xPSnk
「楽園への扉」

とある裏路地では、野良やよたちが群がっていた。
塀に囲まれた施設の裏口が開かれると、中から男が一人出てきた。

「うっうー」

やよたちはその男に群がっていく。
やよが差し出すのは手にした小銭だった。
命よりも大事にしているであろう小銭を男に差し出す。中には、その大きな目にいっぱいの涙を溜めているのもいる。
それでも、得られるもののためにやよは小銭を差し出す。
男は、やよの手に乗せられた小銭を眺めると、幾匹か連れて行った。
扉が閉まる。抱きかかえられたやよの目には、明らかな優越感があった。
残されたやよは、至極残念そうな表情を浮かべたが、小銭を失うことがないことにどこか安堵を得ているようでもあった。

「うー」

「うっうー」

残されたやよたちは、頭を突き付けて相談し始めた。
足らない。足らないのだ。あの扉の向こうに行くには。
大好きな茶色ではだめだった。
銀色のならば行けた。でもそれはなかなか手に入らない。
穴の開いた茶色はダメだった。銀色のなら二枚で行けた。
やよたちは情報をすり合わせていく。
金の価値はわからない。
だが、それに魅了されるやよたちだったが、あの向こう側への魅力に比べれば惜しくなかった。
ここにいる野良やよたちは、あの扉の向こうが何なのかは、知らない。
戻ってきたやよはいないのだ。
だが噂だけが、野良やよたちの中を駆け巡った。
あの向こうには、楽園がある、と。

100 ◆K7A2XkjGb6:2015/10/22(木) 00:01:05 ID:1o5xPSnk
野良の生き物にとって、街中もまた野生である。コンクリ―トで固められた町は、隠れられる場所すらなく、天敵に襲われればひとたまりもない。
やよも、目の前で姉妹や仲間が食い殺される中逃げ回ったこともある。
餌を得るのも一苦労である。生ごみを荒らされるのを避けるために、厳重になった管理によって残飯から食べ物を得ることは難しい。
街中では木の実のなる植物はあまり植えられておらず、民家の果実が落ちていればいいほうである。
都会では虫もかなり減ってきていた。
生まれついての野良やよならば、何とかそれらで食料を得ることもできるが、捨てぷちに至っては、舌が人に与えられたもので肥えているために、虫に手を出すことは抵抗があるようだった。
どことなく、人間的な嗜好を持っているのが、足枷になっているようだ。
ただでさえ少ないパイの奪い合いである。
飼い主に連れられたやよが幸せそうな顔で、民家の扉をくぐっていく。
野良やよにとって扉の向こうとは、想像もつかない幸せの待つところであった。

101 ◆K7A2XkjGb6:2015/10/22(木) 00:02:00 ID:1o5xPSnk
ある日。
大きな塀に囲まれた建物から一人の男が出てきた。
塀に寄りかかり、大事な十円をしゃぶっていたやよをしばらく見下ろしていたかと思えば、声をかけたのだ。
その男は言ったのだ。

「いいところへ連れて行ってやる」

だがお前の大事なものを差し出せ、と。
野良やよは、駆けだした。弱っていたのだろう、少しふらついていたが、その希望にすがったのだ。
野良やよはやり遂げた。男の求めるものを差し出すと、男はその建物の中にやよを連れて行ったのだ。
それを見ていた別のやよによって、その話は瞬く間にやよたちの間に広まった。
温かい建物の中に行ける。それだけでも野良のやよたちにとっては希望だった。
次の日には、その建物の前には、やよたちが集うようになった。
男は、面食らったような顔をしていたが、笑顔を浮かべると声をかけたのだった。
しかし、細かい条件は言わない。
差し出した小銭から、男が満足する量を思ってきたやよだけが建物の中へと入れた。
十円一枚だけでは無理だった。
やよたちは必死になって小銭を探すようになった。
一枚でも得られれば幸せになれるモノから、楽園への引き換え券となったのだ。
しゃぶるためのモノから本来の役割への物をやよが学んだ時だった。
しかし、それは一枚あれば満足するものから集めため込むものへと変化していったのだ。
街に落ちている小銭などたかが知れている。
それを探すために時に野良やよたちの死亡率は確実に上昇した。
食料よりも小銭を求めるようになったのだ。
時には、人間が落としたものをかすめ取ったりした。相手が悪ければ大けがが、最悪では死が待っていることもある。
小銭探しに夢中になるあまり交通事故に遭う、やよもあとを絶たなかった。
だが、なによりも大きな変化があった。

102 ◆K7A2XkjGb6:2015/10/22(木) 00:02:56 ID:1o5xPSnk
「うっうーーーー!!」

「うぅーーー!!」

やよたちが取っ組み合い、争い合っていた。
じゃれあいなどではない。ほとんど殺傷能力のない足と歯しか持たないやよだが、どちらも体から血を流していた。
温厚なやよが争うことなどほとんどなかったのだ。いままでは。
しかし、落ちている小銭は有限。ならばどうすればいいのか。
あるやよが気づき、それを実行してしまったあとは、もう収まりがつかなくなっていった。
なければ、あるところから取ればいい、と。
だが、その建物前ではやよたちは争わない。
ある日、小銭を奪い合って騒ぎになっていた。
今まで、毎日、空が太陽の中天に上るころ姿を見せていた男が出てこなかったのだ。
やよたちは、その楽園の前では争うことを止めたのだ。
しかし、それは何時いかなる時に襲い襲われるかわからない状況を作り出してしまった。

「うぅーーーーっ!!」

噛みつかれたやよが倒れこんだ。

「うー!!」

それでもあきらめないのか、噛みついたやよの頭をぺしぺしと叩いていた。
短く、指も発達してないような前足ではダメージが通らないのか、放す様子もない。それどころか、その抵抗に噛みつく力をより強めていった。
やよの手から力が抜ける。死んだのだ。
同族殺しとなったやよは、小銭を奪い取る。
このころには、もう大体必要な枚数はわかっていた。
これで、届いたのかやよは小銭を握りしめた。
その時だった。
油断なのだろう。
一匹のやよが手にした石ころで、勝利者のやよを襲ったのだ。
漁夫の利を得ようと一匹になるのを待っていたのだ。
石ころで滅多打ちにされたやよ。
転がる小銭をもって走り去っていく後ろ姿を、かすれゆく目で追うが、やよには体を動かす力はもうなかった。
束の間の勝利者も一瞬で、その屍をさらすことになった。

103 ◆K7A2XkjGb6:2015/10/22(木) 00:04:43 ID:1o5xPSnk
日に日に、やよたちは荒んでいく。生きていくことに、金の奪い合いが追加されたためだ。
路地裏に集まる数も減っていた。
男はほぼ毎日やよたちを建物へと連れて行った。全体の数が減ってきているのだろうか。
小銭の奪い合いなどでも数を減らしてきている。
百円。五十円が二枚。十円玉で八十円。
皆ボロボロになりながら、期待した目で男に小銭を差し出す。
男は、八十円を超えた小銭を持つやよたちからそれを受け取ると、やよたちを引き連れて建物の中へと入っていった。

楽園は、拍子抜けするほどなんていうことのない廊下だった。
しかし、熱くもなければ寒くもない。それだけでも、外とは天地の差だった。
連れてこられた部屋にはいくつもの檻。
中には、犬猫などの動物たち。中には、ぷちどるもいた。
あふぅやゆきぽが多かった。

「うー?」

やよが男を見上げる。
ここは一体なんなのか、そうたずねているようだった。
男は、やよたちを開いている檻へと押し込める。

「うーっ!」

戸を閉められそうになったため、させじと飛び出そうとする。が、男は慌てることなく十円玉を檻の奥へと投げ込んだ。

「うーっ!」

打って変わって喜びをはらんだ声でやよたちは檻の奥へと走っていく。
先ほど、一匹のやよが渡した小銭だというのに。
十円を巡って争っている間に、檻は閉められた。
男は振り返ることもなく部屋から出ていった。

「おい、まだこんなことをしているのか」

男の同僚が声をかけてきた。そこには男を非難する色はなかった。

「ん、まぁな」

男も軽く答える。今頃は、炭酸ガスが充満してきているはずだ。

「ほら、見ろよ」

手のひらには、汚れた硬貨がいくつか乗せられていた。

「自分の始末料を律儀に持ってきてくれるんだよ」

その小銭を募金箱に入れると、男は言った。

「今頃は楽園に逝っているさ」

おしまい。

104名無しさん:2015/10/22(木) 00:53:59 ID:y2nj8GsU
おつ
やよ同士の喧嘩とか醜くて見るに耐えないだろうなw

105執行人 ◆jcMzNHW8Yo:2015/10/22(木) 05:58:14 ID:4IkCJRgk
乙ですー。やよ虐は人生

>>96
だいたい>>97さんの言う通りです
でも未完表記のSSは、完結が絶望的な作品だと思っています

106名無しさん:2015/10/22(木) 12:43:49 ID:kjs6Gbbo
面白いssが未完なのはもったいないよね
あうとぶれいくあふぅ、可愛がった末、現実の二匹、ぴよぴよがおかしいetc.
wikiに載ってないのもちらほらあるし

逆にのぞまれないペット、ぷちどるとムカデぷちはあそこで終わりでもいいんじゃないかと

107名無しさん:2015/10/22(木) 16:20:12 ID:7y82nXDc
>>97
>>105

お答え頂きありがとうございます

他の行のssは増えて欲しいけど、未完ssはこれ以上増えて欲しくないですね

108名無しさん:2015/10/23(金) 02:39:07 ID:CZuMOFWw
完全に未完なの勝手に補完して続けるのはさすがにマズイよなぁ…

109名無しさん:2015/10/23(金) 10:19:10 ID:/0HO.pIg
断りさえいれればいいんじゃない
実際読みたいし

110名無しさん:2015/10/23(金) 21:15:33 ID:2yjbaODg
断りさえすればって…
続きが読みたいのは分かるけど、別の人に書いてもらってまで読むたいとは思わんわ
何でそこまで未完に拘るの?この過疎っぷりでssを最後まで投下してもらう方が珍しいのに
そんな書きたいなら一からss書けばいいじゃん

111名無しさん:2015/10/24(土) 07:11:38 ID:vTFoPGOQ
なぜ書いてはダメなの?
罪と罰と愛や可愛がった末にモロ影響を受けてるssは何個も投下されてるのに?
自分で既存の作品をリファインするのはokなのかな?

112名無しさん:2015/10/24(土) 08:52:37 ID:F6Op61t6
>>111
アンタは>>110がその未完の作者以外から続けて書かれるのは好まない人だとは考えられんか?
しかし、>>110だって未完作品から着想を得たモノ、スピンオフ迄否定はしてないだろ。>>110のどこにそれらが書いてあるんだよ?

113名無しさん:2015/10/24(土) 13:45:23 ID:0f4ScJf6
>>110

要約すると『過疎ってるんだから未完でも文句言うな』って事?暴論じゃない?
個人的には更新されずに一年くらい経ったものは、もう作者がぶん投げた作品と見なして、続きを書きたい人がいれば書いてもいいと思うけど
ぶん投げるくらいだから、作品に愛着なんてないだろうし。未完ssの続きを書きたい人の方が、ぶん投げた作者よりその作品に愛着があると言う事を考えるとね。案外良い作品になるんじゃない?
それこそ『続きをいつまでも書かなかったんだから未完ssを補完されても文句言うな』って事で

未完ssを面白く完結できる自信がある人が書く分には問題ないでしょう

あと、『過疎ってるんだから未完でも文句言うな』って言うのは、むしろ逆かと

『未完ssが多いから次第に過疎ってきた』

こっちが正解じゃない?可愛がった末と現実の二匹のダブル未完がライト層のぷ虐離れを加速させたと思う。個人的な意見だけど

114名無しさん:2015/10/24(土) 18:23:47 ID:MMuz9qUg
若者のぷ虐離れが…悲しいね

首を長くして待ってるけどね
のぞペットも日常も飼うということとはも可愛がった末も
趣味でやってることなんだから、「作品を完結させない作者が問題!」っていうのもどうかと思うの

115名無しさん:2015/10/24(土) 18:50:40 ID:uGSFMD5M
>>110の書き込みの者だけど>>112代弁してくれてありがとう
>>113『過疎ってるんだから未完でも文句言うな』
違うね「書き手を含めてここに来る人間が減ったんだから、最初から書き終わってないのに投下するssに
続きを求めたり、完結してくれって律儀に待たない方が良いって事よ(自分は完結しないで投下するssは
基本未完になるって思ってる)

俺は何で他人の作品の続き簡単に書いちゃえよっ考えになれるのかが分からん
上で上げられてる作品の内容、読み返さないと思い出せないけど、面白い、引き込まれる魅力があったんだろう
人によってはその後の続きを色々妄想したりして、ハードルが上がってる状態を別の人間が一つの終わりにまとめる訳だよね?
何でそんな面倒くさい事やりたがるの?そのssの面白い続きが見れるって何で疑わずに思えるの?
その作者の良さや色が消えて、無難にまとまったss程度になったとしたら喜べんの?

ごめん、長くなったけど最後に『未完ssが多いから次第に過疎ってきた』
単純だろ、書き込んで次の書き込みが一日後とかなってきたらそりゃ人も来なくなるわ…

116名無しさん:2015/10/24(土) 19:19:16 ID:MMuz9qUg
ユーチューバー×ぷ虐っていう最高(最低)の組み合わせ
好きなことで、生きていく…ぷちどる駆除士かな?

117名無しさん:2015/10/24(土) 20:02:55 ID:jZ/hJpck
>>108だけど 何気ない書き込みのせいで雰囲気悪くなってすまんかった…
いろんな意見があるみたいだし未完補完は自分の脳内にとどめとくよ

アニメ3期やってくれれば過疎も…

118名無しさん:2015/10/24(土) 23:33:27 ID:F6Op61t6
>>115
恐縮です。
>>110でアナタの考えを理解していたのですが、まさかの>>111で反応してしまいました。

119名無しさん:2015/10/25(日) 00:38:56 ID:Qhm2o6Mk
作者本人が続きを書いてくれるのが一番いいんですけどね……

特に後半や終盤といえるくらいの部分まで書いてあるのに未完のSSはあまりにも勿体なさすぎる

120名無しさん:2015/10/25(日) 19:40:58 ID:C7Md1ojg
ぷちどる達がブロント語で話始めて頭を抱えるやよいと響の画像ください!

121名無しさん:2015/10/26(月) 20:39:39 ID:rU5AdUAw
若者のぷ虐離れってなんだよwww
真面目な話しとるんかボケとるんかわからんわwww

122名無しさん:2015/10/26(月) 22:12:34 ID:VVmFoVHA
ぷちどるイジメbot見ると、いおイジメbotのいおが普通に可愛くて困る

まこちーbotのデブ(直球)呼ばわりが好き

123名無しさん:2015/10/27(火) 15:12:34 ID:TGJUlMbY
本スレが落ちたのが過疎化の始まりのような気がする

連載されてた作品がこっちに移籍したその後を見たら、落ちる事は必然だったとは言え…

124名無しさん:2015/10/27(火) 17:55:25 ID:jg4PKzm2
本スレは過疎ったから落ちたんだろ
過疎ったのはアニメが終わったからだろjk

125名無しさん:2015/10/28(水) 15:19:18 ID:ZTzBQNxw
愛でるのには限界があったんだな
逆にここみたく、悪いところを上げるとキリがない

126名無しさん:2015/10/28(水) 16:07:24 ID:pRzLe3bs
デレアニメも終わったし3期来ねえかな
奇形が動くところを見ると妄想が捗るからさ

127名無しさん:2015/10/28(水) 18:12:32 ID:a6jvAaGE
そろそろ発明シリーズ新作読みたい

128名無しさん:2015/10/29(木) 18:44:26 ID:x5Z0/UD.
みうらさんってある意味理想のぷちだよね

人には迷惑かけないし、たまに人の役に立つ。おまけに、ゴミ共を容赦なく拉致って痛い目にあわせる

129名無しさん:2015/10/30(金) 15:19:10 ID:6HK1GW9s
みうらさんみたいな能力持ちで掴み所のないぷちこそ怖いけどな

130名無しさん:2015/10/31(土) 00:37:01 ID:ktYfFI1A
今日はハロウィンの日だけど、ハロウィンというとブギーマンを思い出す俺。
マイケルマイヤーズがゆきぽで、ローリーがちひゃー。
ルーミス医師がちっちゃんで、他は巻き込まれて死ぬ面々。

異論は認める。

131名無しさん:2015/10/31(土) 01:38:16 ID:Rnq98FjE
闇金ウシジマくんで
ぷちどるくん
やってほしいw

ぷちどるのせいで借金で首回らない765プロ

履歴?が残らない闇金業者に融資してもらう

アイドルを売れと言われそれを拒むと、
「ならその奇形生物を売り飛ばせ」

132名無しさん:2015/10/31(土) 01:41:17 ID:Rnq98FjE
ぴよぴよ、ちっちゃん、みうらさんは業務上必要として連れてかれないけど

ほかのぷちどる達は見世物小屋や裏モノの店に売り飛ばされる

もちろん、ちひゃー&ゆきぽは拷問用

133名無しさん:2015/10/31(土) 04:08:28 ID:84XPmnmo
ウシジマくんなら普通に愛でそうだなw
害獣は樹海にポイで

134名無しさん:2015/10/31(土) 06:52:21 ID:F/1CSo1I
頭めがけて金属バットをフルスイングできる別世界の人間ウシジマくん

VS

飼ってもらってる事務所の床めがけてスコップをフルスイングできる別世界の生き物ゆきぽ

ウシジマくんには是非ゆきぽの頭めがけて金属バットをフルスイングして頂きたい

135名無しさん:2015/10/31(土) 12:33:05 ID:rmSFX0Lk
ゆきぽだけは、帝愛の地下帝国に飛ばされそう。ペリカも貯めずに絶対使いまくるか、班長にぼったくられたりw

136名無しさん:2015/10/31(土) 12:58:11 ID:k9c3koBY
福本伸行がぷちますを描くのか…ある意味虐待だな

137名無しさん:2015/10/31(土) 13:41:59 ID:hJmPpSi2
おぶ……おぶ……

138名無しさん:2015/10/31(土) 21:34:24 ID:fw1Ssaag
はるかさん一匹を研究機関に売れば事務所の今後なんて安泰だろうに

139名無しさん:2015/10/31(土) 23:05:45 ID:Rnq98FjE
ウシジマくんウサギ飼ってるし

「愛情と甘やかしの違いもわからねーから、こんなにこいつらは増長したんだ!」

とか言いそうな気もする

140名無しさん:2015/10/31(土) 23:21:17 ID:JI4o0VGM
ゆきぽ「ぽぉおおおおおぉ……ぽぉ!!」アゼミチトレイン!

141名無しさん:2015/10/31(土) 23:53:50 ID:yKo2hnWI
>>138
そんなあやしげな組織が素直に金払ってくれるとは思えないが

142名無しさん:2015/11/01(日) 00:25:47 ID:pYh93YhA
>>141
「はるかさんをありがとう。お礼にゆきぽを十匹お渡しします」
ゆきぽ達「「「ぽえ〜」」」

143名無しさん:2015/11/01(日) 11:56:51 ID:7S8lZU7I
ぷちますに金の概念持ち出したらとんでもないことになりそう
実際、アニマスでは、あずささんの結婚式衣装の話でSPと真が
繁華街で暴れて店の人たちが修繕費とか請求していたけど石油王の配慮でなんとかなってたし

144名無しさん:2015/11/01(日) 15:32:54 ID:bytokzZw
律子が修繕費云々言ってたから、お金の概念はあるかと

ゆきぽがことさら害獣扱いされているのは、律子のこの一言が大きい

145ぷちどる矯正収容所:2015/11/02(月) 18:41:56 ID:MGap923M
矯正部長&現場取材編2

みうらさんの現場の次ははるかさんの現場。
先ずは矯正プログラムがないぷちどるからという事なのか、それとも石越部長の気紛れか。
そんな事は分かる訳も無く、石越部長について行く。
移動中、私は石越部長に尋ねた。
道明寺班長から話を聞いたが、赤のみうらさんと「預かり」のみうらさんに関しては把握しているのか?

石越「ああ、その辺りは説明していませんでしたね。無論把握はしていますが、『収容』しているのではありませんので、説明の際には含めませんでした」

と石越部長は回答した。
気付くと私は外(収容所敷地内)にいる事に気付いた。よくよく思い返せば、南方氏に所長室に案内されてから、(所長室のある)建物の外に出た記憶は無い。
南方氏が、突然説明を始めた。
自分達がいた建物は、スタッフにもよるが、本棟或いは本庁舎と呼ばれ、所長室を始めとした各部のオフィスや、スタッフの食堂、みうらさん関係の施設があり、また、本棟はちっちゃんとぴよぴよの宿舎でもある。
本棟の他には、研究棟、処理場、各ぷちどるの収容棟があるという。

石越「南方君、迫さんに施設の説明をせずに、所長の所に連れて行ったのか?」

石越部長は呆れた口調で言う。更に、

石越「南方君の急く気持ちは分からんでもないが、ウチの者が相手なら兎角、今は迫さんのという外部の者が相手なのだから…。急いては事を仕損じるぞ」

と言い放つ。
南方氏は俯いてしまった。

石越「南方君、やってしまった事は仕方ないが、糧に出来なければまた繰り返す事になる。それを忘れるな」

石越部長は南方氏を諭すと、

石越「迫さん、失礼しました。改めてはるかさんの現場に参りましょう」

と私に対して言う。
その状況では全くの外野の私は、応ずる他なかった。
はるかさんの現場たる収容棟は、収容所の表門から見て一番左の奥に位置している。
石越部長から、はるかさんの現場に到着したと教えられた時、私ははるかさん達の姿を確認出来なかったら、単なる牧場施設かと思った事だろう。
そのはるかさん達は皆、太陽光対策を施され、放牧場の内側だけとはいえ自由に動き回っているのもいれば、その場にじっとしているのもいる。
その様子は、此処が矯正収容所の敷地内だという事を忘れそうになる。
石越部長がはるかさんについての説明を始めた。
現在、収容所にいるはるかさんはおよそ250体。

146ぷちどる矯正収容所:2015/11/02(月) 18:46:06 ID:MGap923M
梅雨時を除き、日中は私が現在いる放牧場に連れて行き、夕方には放牧場に隣接している収容棟に収容する毎日だという。
また、はるかさん担当班のスタッフは、現在総勢45名おり、うち40名がおよそ250体のはるかさんの世話をしている。平均すると、世話をしているスタッフ1名につき、6〜7体を担当している形だ。

石越「勤務態勢を考慮すると、もう少しスタッフを増員したいところなんですがね」

私は石越部長の説明を聞きながら、放牧場の所々に小屋があるのを認めた。

石越「それは雨除け小屋です。放牧場はそれなりの広さで、日中だけとはいえ、250近いはるかさんを自由にさせていますからね。勿論、雲行きが怪しくなれば、収容棟に収容しますが、間に合いそうになければ、スタッフが小屋に誘導して、雨が止むのを待ちます」

それでも、増殖する事はありそうだと私は思った。

はるかさん「かっか」

1体のはるかさんが柵越しとはいえ、私に近づいてきた。
珍しいのが来たのを感じたのか、私の顔をじいっと見つめている。
この時ふと思い、石越部長に訊こうとしたが、

石越「そろそろ収容棟に参りましょう」

という言葉によって遮られた。
私は訊く機会はあるだろうと自分自身に言い聞かせ、石越部長について行く。そして私の背後には南方氏が。
見方を変えると、この状況は私がこの収容所内で連行されていると思われても可笑しくないだろう。尤も、此処はぷちどる専用だが。
ふと気付けば、はるかさん収容棟の入口に来た。
はるかさん収容棟は思いの外大きく、本棟より大きいと思われる。中に入ると、入口の側に『はるかさん担当班』と書かれたプレートを掲げた扉がある。

石越「先に、はるかさん担当班のスタッフに会いましょう」

石越部長はそう言うと、みうらさん担当班の時と同じく、扉をノックし、

石越「藍沢(あいざわ)、入るぞ」

と言って扉を開け、中へ入って行った。
私と南方氏も続いて入る。
中の広さはみうらさん担当班と変わりないと思われる。この広さで45人は考えられないので、現場対応のスタッフは別室があると思われる。
奥にあるデスクにスタッフがおり、書類を片手にブツブツと呟いている。このスタッフが藍沢氏だろう。

石越「藍沢、ちょっといいか?」

石越部長が声を掛けると、藍沢氏は顔を上げた。そして、石越部長を認めると、慌てて立ち上がろうとする。

147ぷちどる矯正収容所:2015/11/02(月) 18:51:58 ID:MGap923M
石越「座ったままでいい。此方にいるのが、取材にいらした迫さんだ」

石越部長は藍沢氏を制しながら、私を紹介した。
藍沢氏は此方に顔を向け、

藍沢「このような形で失礼します。私がはるかさん担当班長の藍沢です。お話は伺っております」

と言い、私に挨拶する。

石越「藍沢に現場を案内して貰おうと思ったが、その様子だと厳しいな」

藍沢「はい。プログラムのない所ではウチが一番多いのにもかかわらず、超過勤務になってますから…」

石越「分かった。私も全てとは言わない迄も、把握はしているつもりだ。邪魔してすまなかった」

石越部長は藍沢班長にそう言うと、私に向き直り、

石越「引き続き、私が収容棟内を案内します」

と言って、移動を始めた。私は藍沢班長に失礼する旨を伝え、石越部長について行く。
次に石越部長が移動した先は、はるかさん収容室の空室。収容棟入口から見て右手にある。
はるかさん収容室は、現在400室あり、1階100室として4階迄あるが、現在のはるかさんの収容数はおよそ250の為、各個体に1室としている形だという。広さは見た限りでは1畳あるかないかといったところだろうか。
だが、私の中ではどうにも腑に落ちないところがある。
この収容棟の規模からして、まだ、収容棟内に施設があるように思えて仕方ないのだ。少なくとも、降雨時にはるかさんを放しておく施設が。
石越部長は私の疑問を見抜いたのか、

石越「どうやらこの収容室だけで、この収容棟は終わっているとは思っていませんね?」

と私に問い掛けて来た。
私は否定する事が出来なかった。

石越「御心配無く。其処も案内致します。恐らく、迫さんが部外者で初めて御覧になる筈ですよ。この収容棟の『全て』をね」

石越部長の言葉の最後の部分が気になるが、それを私が問える雰囲気ではなかった。

南方「石越部長、まさか…?」

石越「そのまさかだよ。南方君。『アレ』は遅かれ早かれ明らかにしなければならないと私は思っている。その契機が迫さんだった。ただそれだけの事だよ」

南方「責任は誰が持つのですか?」

石越「私が持つ」

南方「…」

このような遣り取りがあっては、問えるモノではない。
南方氏との遣り取りの後、石越部長は収容室よりさらに奥に進み、

石越「此方です」

と私を招く。

148ぷちどる矯正収容所:2015/11/02(月) 18:57:16 ID:MGap923M
石越部長に案内された先には、外の放牧場には及ばないものの、鉄柵で囲われた広めの…屋内放牧場と言うのだろうか?があり、其処に直接繋がっている建物が2棟、それぞれ異なる位置にある。
また、それとは別に屋内放牧場があり、恐らく其方は降雨時にはるかさんを放しているのだろう。尤も、全てを放すには狭い気がするが。
しかし、この程度なら別段隠し立てする理由無いと思われる。となれば、注目すべきは鉄柵の屋内放牧場に繋がっている何れかの建物の中という事になる。
その建物をよくよく見ると、そのうちの1棟の複数ある出入口の1つが、はるかさんやスタッフが其処を出入りするとしても、大き過ぎるのに気付いた。
その建物の中に、その出入口を使うのがいる…?
その時、建物の中から放牧場にスタッフが姿を見せた。

石越「おっ、美濃浦(みのうら)じゃないか」

石越部長がそのスタッフに声を掛けた。

美濃浦「部長?」

突然、石越部長に声を掛けられた美濃浦氏は駆け寄る。その顔は、此処にいる筈のない者が何故此処にいる?といった感が滲み出ていた。

石越「君が此処にいるという事は、剣崎(けんざき)と『巨体さん』の担当番か」

石越部長はそれに構わず、美濃浦氏に問い掛ける。

美濃浦「そうですけど…其方は?」

美濃浦氏は私の存在が気になるらしく、石越部長に問う。

石越「ウチの取材にいらした迫さんだ」

石越部長の回答に、美濃浦氏は目を見張った。そして、南方氏と同様の遣り取りをする。

美濃浦「…よりによって、今日なんて…」

美濃浦氏は深く溜め息をついた。
石越部長と美濃浦氏との一連の遣り取りの中で、私は気になる言葉があった。

巨体さん。

恐らく巨大化したはるかさんを指していると思われる。となると、私が大き過ぎると認識した出入口は巨大化したはるかさん=巨体さん専用のそれという事になる。
しかし、屋内放牧場もそうだが、その巨大化したはるかさん(以後、巨体さんとする)の存在をわざわざ隠し立てする程のものだろうか?
また一連の遣り取りの美濃浦氏の最後の言葉も気になっている。今日は巨体さん絡みで何かあるのだろう。隠し立てする理由があるとすれば、その「何か」が理由としか考えられない。

石越「ところで剣崎はどうした?」

石越部長のその問いに、何かを思い出した美濃浦氏。慌てて巨体さん専用と思われる出入口に向かう。

149ぷちどる矯正収容所:2015/11/02(月) 19:05:25 ID:MGap923M
そして美濃浦氏はその出入口のシャッターを開けた。
美濃浦氏が開けたシャッターの先には確かに巨体さんがいて、その側には、ずぶ濡れになったスタッフがいる。
そのスタッフを見て、石越部長は、

石越「剣崎はまた巨体さんにもちゅられまくったか」

と毎度の事といった感じに言う。それはつまり…巨体さんの…?
そのずぶ濡れのスタッフ・剣崎氏は美濃浦氏と二言三言言葉を交わした後、巨体さんを誘って此方にやって来た。

剣崎「部長、美濃浦から聞きましたが、この方に『アレ』を見せるのですか?」

石越「そうだ。私は何れは明らかになると考えているからな」

剣崎氏の問いに、石越部長は即答する。

剣崎「部長のお考えも分かりますが…『アレ』は巨体さんに担当の交代を告げる意味もあるのですよ」

石越部長と剣崎氏の遣り取りを横目に、私は巨体さんを眺めていた。巨体さんも巨体さんで、珍客たる私をじいっと見つめている。

石越「巨体さん」

石越部長が巨体さんに声を掛けた。

巨体さん「くあっくあ」

巨体さんは視線を石越部長に向け、返事をする。巨体さん自身は「かっか」と言ったつもりだろうが、私の耳にはそう聞こえた。

石越「今回は本当に申し訳ないのだが、『アレ』を見せて貰えないか?」

巨体さん「くあっくあ?」

巨体さんはどうやら何かを石越部長に訊いているようだ。

石越「それはな、今ウチに取材でいらしている方に、包み隠さず明らかにしたいと思っているからなんだ。巨体さんの目の前にいる方が、その方だ」

石越部長の言葉に、巨体さんは視線を私に戻す。その表情は相変わらずだが、私は先に視線を向けられていた時よりも、威圧感というべきか圧迫感というべきか、気圧されている感覚が生じた。
その感覚が消えたと思ったら、巨体さんは視線を再び石越部長に向け、くあっくあっと言い放っている。
それを聞いた石越部長は、私に近付き、

石越「巨体さんは『本気で見るつもりか?見るなら覚悟を決めろ』と言っています。どうしますか?」

と問い掛ける。
私には何を見せたいのか皆目見当がつかない。「アレ」とは何なのかを問おうとすると、

石越「『アレ』とは何の事なのかお教えするのは、先の問いに答えていただいてからです」

と石越部長は言う。
逆に言えば、覚悟が無いなら諦めろという事か…。
私は少し考える時間が欲しいと石越部長経由で巨体さんに伝えると、その場で考え始めた。

150ぷちどる矯正収容所:2015/11/02(月) 19:15:21 ID:MGap923M
此処に至るそもそもの始まりは、この収容棟の規模に対して内部の施設がはるかさん収容室で全てだとしたら、余裕があるのではないかと思ったからだ。
それを石越部長が見抜いて、私を此処へ案内した。
そして、巨体さんと会い、「本気で『アレ』を見るなら覚悟を決めろ」と言われ現在に至る…。
私は石越部長に、先の覚悟について答える前に、1つ尋ねたい事があると言って、訊いた。
はるかさんの収容室で、もし、私に疑問が生じていなければ、私を此処へ案内する事はなかったのか?と。

石越「しませんでしたね。そのような方に『アレ』をお見せしても、ろくな事にならないでしょうし」

石越部長の回答に、疑問を抱いた私でもろくな事にならないと思わないのかと思いつつも、覚悟を決めた事を再び石越部長経由で巨体さんに伝える。

巨体さん「くあっくあ」

石越「『分かった。だが、まかり間違っても吐くな』と巨体さんは言ってますね。また、『アレ』の絡みで巨体さんと話しますので、少々時間をいただきます」

石越部長はそう言って、巨体さんと話し合いを始める。
それが終わる迄の間、私はこの矯正収容所での、此処までの取材を思い返した。
まかり間違っても吐くな…か。
巨体さんのその言葉に、私は「アレ」に血腥いモノを感じている。そして、「アレ」に関わってくるのが…こあみ・こまみと推測する。

石越「迫さん、お待たせしました。巨体さんと話し合った結果、『1組』だけお見せするという事で決まりました。美濃浦、剣崎もそれで了承しています」

巨体さんとの話し合いを終えた石越部長が、その内容を私に伝える。
どうやら私の推測が当たったらしい。
そろそろ「アレ」とは何なのかを教えて貰わなければと思い、石越部長に訊いた。

石越「ぷちどるの『踊り食い』です」

石越部長は即答した。
その直後、こあみ・こまみの声が聞こえてきた。
其方に目をやると、剣崎氏がこあみ・こまみを両手でそれぞれの髪を掴み、ぶら下げて此方にやって来ている。
こあみ・こまみは裸にされていた。
私はそれに驚いた。こあみ・こまみは容姿が瓜二つ。これではどちらがどちらか声以外では判断がつかないだろう。
石越部長は理由を語る。

石越「『踊り食い』に選抜されたこあみ・こまみは、その日の前日に此処に連れて来られます」

石越「連れて来られた日のうちに、服等は処分され、徹底的に洗浄されます。また、それ以降は水以外与えられません」

151ぷちどる矯正収容所:2015/11/02(月) 19:27:27 ID:MGap923M
石越「『踊り食い』を始めた当初は、そうした事はしていませんでしたが、巨体さんが服等を吐いたり、腹を下したりしたのでこうなりました」

また、石越部長はあるこあみを捕まえると、対になっているのであろうこまみがやって来ると、こあみ・こまみだけの不思議な特徴(行動ではない)を語る。

石越「研究部も調査しているのですが、良く分かっていません」

石越部長の説明を聞いているうちに、「踊り食い」の準備が整ったようだ。

巨体さん「くあっくあっくあっ」

石越「『お前に特別に見せてやる。先刻言ったのもそうだが、目を逸らすなよ』と言ってますよ」

いよいよ始まるのか…肚を括った筈なのだが、どうにも落ち着かない。
巨体さんが口を開け、其処に剣崎氏がこあみを放り込む。こあみだと分かったのは、やはり声だった。

こあみ「どがぁぁぁぁぁぁ!!」

しかし、その声も巨体さんの口が閉じてからはくぐもった音にしかならず、また、巨体さんはこあみを噛み砕いているのか、もちゅっているのか、私には分からない状態が暫く続いた。
くぐもった音がしなくなったと思った直後、巨体さんは再び口を開けた。

其処には、こあみの姿は無かった…。

私は思わず吐きそうになった。が、巨体さんの言葉が脳裏をよぎり、辛うじて抑える。

こまみ「ぢぃー!!ぢぃー!!ぢぃー!!」

相方を失ったこまみは助けを求めているようだが、こまみを掴んでいる剣崎氏は動じていない。

巨体さん「くあっくあ」

石越「『後1回だけだ。目を逸らすな』」

石越部長が私に巨体さんの言葉を伝えた直後、巨体さんの口にこまみが放り込まれた。

こまみ「ぢぃぃぃぃぃぃぃ!!」

こまみの叫びも、巨体さんの口が閉じられた途端にくぐもった音となり、こあみの時と同じ状況が繰り返される。
私は吐きそうになるのを堪え、目を逸らさずその状況を見つめる。
くぐもった音がしなくなり、巨体さんは口を開ける。勿論、こまみの姿は無い。

巨体さん「くあっくあっくあ」

石越「『よく耐えたな。どうするのかは分からないが、貴方なら悪く書き立てる事はないと信じる』と言ってます。初対面で巨体さんに此処迄言わせたのは、ウチのスタッフにも居ませんよ」

石越部長はそう言うが、此方はまだ吐きそうで堪えているのだ…。
私が漸く落ち着いた頃には、巨体さんは美濃浦氏と剣崎氏に見守られながら、鉄柵の屋内放牧場内を気儘に回っている。

152ぷちどる矯正収容所:2015/11/02(月) 19:34:23 ID:MGap923M
石越「外に出ましょう。これではるかさんの収容棟は全て明らかにしました。此処について、何かお尋ねしたい事があれば、どうぞ」

はるかさんは家畜として「処理」される際は、増殖させてから行っているのか?

石越「そうです。そして、増殖体を「処理」します」

はるかさんは何故、家畜として「処理」するのか?

石越「家畜故に、食材にする為です。一時期、試験的にちっちゃん、ぴよぴよ、みうらさんを除いたぷちどるを食材にしてみた事がありますが、はるかさん以外は食べられるモノではありませんでした」

巨体さん専用とも思える屋内放牧場の柵が鉄柵なのは、何の為か?

石越「鉄柵は、念の為という意味もありますが、こあみ・こまみの逃走防止を目的としています」

巨体さんは何時からあの状態なのか?

石越「当収容所が出来てから間もなくでしたね。あの時の事はよく覚えています。海水・塩水を被ったわけでもないのに、突然巨大化して、担当スタッフが大慌てで収容棟に入れてましたからね。私はその連絡を受けて、現場に駆け付けたくらいです」

石越「あれ以来、巨体さんはあのままです。研究部では戻す為の研究をしていると米山から聞いてますが、巨体さんは自身の状況に不満はないと言っているので、止めてほしいと伝えてます」

その時の事は所長や米山部長も知っているのか?

石越「勿論です。先に中田に伝え、米山も中田経由で聞いたと後に言ってましたから」

その回答を得た直後、はるかさん収容棟の外に出た。

石越「他に質問はありますか?無ければこあみ・こまみの現場に参りましょう」

153ぷちどる矯正収容所:2015/11/02(月) 19:38:44 ID:MGap923M
はるかさん編終了。
この時間のかかり具合じゃ、終わるのは…1年近く…?

154名無しさん:2015/11/02(月) 21:18:03 ID:CHVWT8N2


言いにくいんですけど、もうちょっと読んでてスカッとする展開を期待しています

155名無しさん:2015/11/03(火) 09:07:30 ID:5nu4gD4c
愛護法と比べてしまう
愛護法は続きが楽しみな作品なんだけどね

156名無しさん:2015/11/03(火) 10:15:00 ID:L0afLweU
うーん……

はるかさんを250体かかえて「職員を増員したい」は無理があるような

いくらでも増やせるはるかさんを間引いた方が早い気がしてしまう。矯正目的じゃなく処理用なんだから、なおさらね

157名無しさん:2015/11/03(火) 17:04:31 ID:IqML6jo2
構成がちょっとね。トリはゆきぽとして、説明回の後はちひゃーかやよかあふぅが無難だったような

みうらさんとはるかさんはそれらの害獣回の箸休めの位置でよかった。説明回2回のあとにみうらさん回持ってきたのは悪手だったと思う

今のままだとそれらの害獣に行き着く前に書く気失くして未完で終わりそう

158名無しさん:2015/11/03(火) 22:43:08 ID:c8xg5zQw
このssってまだ起承転結の起の部分じゃないの?
ケチ付けるの早くない?

159名無しさん:2015/11/03(火) 23:31:46 ID:g/cpcCuw
>>今のままだとそれらの害獣に行き着く前に書く気失くして未完で終わりそう

この文章はただのイチャモンだろ
読者様にも困ったもんだ

160名無しさん:2015/11/03(火) 23:52:40 ID:L0afLweU
コレジャナイ感がすごいからじゃない?

161名無しさん:2015/11/04(水) 01:46:43 ID:IyE9lPI.
敗因はオリキャラじゃないですか?
ぶっちゃけ名前とか興味ないから、部長とか係長とか肩書きだけで良かったと思う
ゆきぽ、アイドルと一緒に・・・の二の舞のような気がして

162名無しさん:2015/11/04(水) 18:28:31 ID:BCazU82Y
コレジャナイ感はすごいね
構成はちっちゃんとぴよぴよ以外の12匹を一部三匹ずつの四部構成にして、各部にクズ四天王のどれか一匹を入れるとか
これなら一部に一回は必ず見せ場が作れるし、勢いでアラも目立たなくなったかも
ぷちが主役なんだからオリキャラは肩書きとかAとか○○とかで記号化して主張しすぎないようにした方が良かった
あと話に関係ない事を書きすぎてる印象

163名無しさん:2015/11/04(水) 21:26:32 ID:0Mz6iw1A
みうらさんは虐待対象じゃないし、はるかさん、こあみ、こまみは処理用
わざわざ苦しめる必要がないから、次の話も虐待描写は期待できそうにない
粛々と話が進みそう
要するに、次回も山場がない
作者さんなりの構成はあるんだろうけど、クズ四匹の出し惜しみは止めといた方がいいと思う

164名無しさん:2015/11/05(木) 02:37:40 ID:wdyZTD9A
構成、構成って連コメか?
大層な言葉使ってるが、要は小説は読む気はない、ラノベみたいに書けってこと?
後あんたの中の考えを押し付けるのやめてくれる、クズ四天王がメインですってssに書いてあった?
過疎ってる中頭からss批判し始めたら、書き手いなくなってマジで終わるぞこのスレ

165名無しさん:2015/11/05(木) 05:23:32 ID:4kR0l.JI
少なくてもこのスレで読みたいのは小説でもラノベでもなくぷ虐ssだからなあ。ぷ虐分が不足してるから、クズ四天王でテコ入れ待望するくらい別にそんな目くじらたてる事でもないと思う
このスレの行く末を憂うのはとても良い事だけどね

あとこの収容所、あふぅを酒にして運営費にしてるみたいだけど…
『愛護団体から批判の的になってる』って、当たり前だろと。矯正プログラムがー、とかの問題じゃねぇだろ

166名無しさん:2015/11/05(木) 06:51:38 ID:is.NteYw
6つも批評コメントが付くなんて大人気だなぁ…

ぷ虐ssを批評するスレではないんだけど
スレの空気を悪くしてるだけって自覚あるのかね?

167名無しさん:2015/11/05(木) 12:54:25 ID:nKYCwDbg
>>164
作者さんかな?キレ方が当事者っぽい
>>165
所長、さらっととんでもない発言してるな…仮にもぷちどる矯正をうたってる施設の収入の『多く』が特定ぷち(あふぅ)を使った酒って…
ぷちどるを守りたい組織の商売じゃないだろう

168名無しさん:2015/11/06(金) 18:45:53 ID:LHK9Yp3Q
『あふぅ酒』ってssは多分この作者さんのだよね
やっぱり虐待分は、ほとんどない
もしかしたらこの人が書きたいのはぷ虐ssじゃなくて、ぷ虐風小説なのかも

169名無しさん:2015/11/07(土) 17:43:12 ID:v4EdVVjw
発想自体は好きなんだけど、虐待要素が少なすぎる。あふぅ酒も徐々に弱っていく様子なんかを入れてもらえたら嬉しかったな〜
施設の説明にも虐待されてる様子が入ればみんな喜んだと思う。

数少ない書き手さんだし頑張ってもらいたい。

170名無しさん:2015/11/08(日) 15:14:45 ID:LJNDeQbQ
あふぅ(はるかさんも?)を殺して売ってる設定は伏線?

どう展開していくのか、期待してます

171名無しさん:2015/11/08(日) 16:09:01 ID:HJ6bRYxI
人間の名字が地元の地名から取っている気がしてならない…

172名無しさん:2015/11/08(日) 17:48:24 ID:CSUMUG2s
前スレで仙台の地名が多いって言われてたね
この収容所の運営って、例えるなら反捕鯨団体の運営費が特定クジラ(ザトウクジラあたり)を売ってる金から出てるようなもんか。色々と闇が深そうな収容所だな…
評価は最後まで見てからにしようよ
今の展開が気に入らないからってケチつけるのはちょっと違うと思うの
早くぷ虐的展開が見たいのは分かるけど

173名無しさん:2015/11/08(日) 23:30:34 ID:RIzdqT.E
ここで落とすなら無理にぷ虐を増やさんとケチつけられ
だからと言って他でやると基本的に受け付けられない。うっかりぷ虐の注意書忘れたら荒らされるし
まぁやってることが異常だからしゃーないんだけどな

174名無しさん:2015/11/09(月) 00:37:05 ID:37SnOUJ2
ぷ虐成分が薄い旨のことわり書きが最初にあったらみんなの反応は違ったのかも知れない。今さらだけど
ぷ虐成分が少ないssは、最初に但し書きをするのが無難だと思う
展開的には、矯正施設をうたったキナ臭い組織と、それを取材するジャーナリストの話になると予想

175名無しさん:2015/11/09(月) 10:30:56 ID:hPyHPFto
ぷ虐スレ立てたらそれだけが理由で荒らされることもあるよね、たとえ注意書きしてても
ぷ虐薄いのはわかるけどまだ最クズゆきぽやDQNあふぅ、無能ちひゃーに池沼やよと素材はまだまだあるから頑張ってほしい

176名無しさん:2015/11/09(月) 19:34:17 ID:37SnOUJ2
ぷ虐スレでぷ虐要素が薄いと、読む側からすれば、どう楽しんでいいか分からなくて戸惑う部分はある
同じようにぷちへの虐待要素が薄い二匹のレジスタンスは765プロヘイト、長靴をはいた猫は罪と罰と愛のifルートって但し書きが最初にあったから、読む側もそのつもりで楽しめた事を考えると、矯正収容所もある程度楽しみ方の提示があった方が、より楽しめた気がする

177名無しさん:2015/11/09(月) 20:49:52 ID:scQ4O8BQ
いい加減この糞みたいな流れやめようぜ
一週間読者様が偉そうに語ってるせいでssの投下一つもないし

178名無しさん:2015/11/10(火) 04:58:10 ID:/WU99j/w
ssの投下一つもないのは、別に一週間読者様が偉そうに語ってるせいだからじゃないと思うの

179名無しさん:2015/11/10(火) 14:28:06 ID:ekXmCIls
流れを変えるのは同意だけど、擁護してる人もいるのに読者様と一括してしまう発言はどうかなって思う

180名無しさん:2015/11/10(火) 17:23:40 ID:4bj1M8qE
>>179
悪いね、一括してるつもりはないよ。擁護してる側の人間だから俺は

181名無しさん:2015/11/11(水) 02:35:38 ID:bScXn1ZU
ゆきぽ「ぽえ〜」

M.D「あらやだなにこの生き物…こんなの誰も拾わないわよ。ほっといて先行きましょ。ごめんなさいね」

ゆきぽ「ぷい〜( ; ; )」

182名無しさん:2015/11/11(水) 13:52:05 ID:hZxXlyPk
拾ってきたで思いだしたけど
ぷちたちってわりと全員が人間のエゴで765プロにいるんだよな
そんで連れて来たら連れてきたで虐待って気が狂っとるわ
結局人間が一番身勝手という

183名無しさん:2015/11/11(水) 18:11:46 ID:KoInwLXc
まあ、ちひゃーといおは、おにぎり一個分の価値しかないし

184名無しさん:2015/11/11(水) 22:08:21 ID:3G.qXeJI
ゆきぽの目の前ではるかさんを切り刻みたい
ゆきぽのスコップを顔や腹にねじりこませたり手足ぶっちぎってダルマにしたい
数匹まとめて串刺しにしてピクピク動いてるはるかさんが見たい
タヌキモグラが小便漏らすまで何匹でもやりたい

あふぅの目の前ではるかさんを調理したい
ちぎった手足を焼いておにぎりの具にしたい
泣いて拒否ってもあふぅの口を無理やり開けて咀嚼させたい
かっかぁ…って悲しそうに鳴きながら目の前で手足を食べられるはるかさんが見たい

185名無しさん:2015/11/12(木) 00:59:49 ID:6bMbFyQw
いいどすね。一粒で二度おいしいって感じで

なんとなく思いついたんですが、はるかさんって元々は感情豊かだったのかも
泣き虫だったり、おこりんぼだったり

ある時、普通の感情を持ち合わせたはるかさんがたくさんいたが、その特殊な特性によって人々に嫌われ迫害され、
伊織に拾われた島に最後の一匹が命からがらたどり着いた。その時から感情に乏しくなったのではないかと

186名無しさん:2015/11/13(金) 07:59:29 ID:GXwBpn7E
地下遺跡もあったから、気の遠くなるほど長い時間をあの島で過ごしてたのかもしれない。そのせいで感情が欠落したのかも

187名無しさん:2015/11/13(金) 10:12:44 ID:eNmVXwcQ
765プロで過ごす内に笑顔や泣き顔を見せるなど感情表現が豊かになったはるかさん
それとは対象的に最近は常にぼんやりしている春香
そう言えば「かっかー」なんて呟いてた気がするが空耳だろうか?

なんてぷちどるがアイドルと入れ替わる話
律子とちっちゃんが入れ替わるのがすごく楽しそう(P的な意味で)

188名無しさん:2015/11/13(金) 10:14:48 ID:eNmVXwcQ
>>186
100万円ボタンを押した春香の成れの果て、とか

189名無しさん:2015/11/13(金) 19:29:43 ID:Y4mRpbwo
自分ははるかさんは産まれて間もないイメージ
最初の頃に比べて成長してる感があるので
逆に全然成長しないタヌキモグラは、好物も相まってババアのイメージ

190名無しさん:2015/11/13(金) 19:40:38 ID:bDwjJj9I
はるかさんって巨大化して海を泳げるはずなのに、なぜかあの島に住み続けていたのか?
地下遺跡も実はなにかを封印していて、そこを守護してたのかも
例えば、大量のゆきぽやあふぅとか

191名無しさん:2015/11/13(金) 23:20:17 ID:HT4TR.XI
そういや、はるかさんがエサか食料として飼われてたSSあったな。

192名無しさん:2015/11/14(土) 18:15:31 ID:rgNMr3dc
>>191
はるかさんの焼肉を食いまくってデブったゆきぽ、デブぽもでてきましたな


はるかさんは、飼い主の技量がもっとも問われるぷちだと思う
欠点の雨に濡れて増えたがるや夜中にものを食べると暗黒化するなどは
原作でもやよいは解決させているし(増えたら戻せる方法も熟知)
現に可愛がるだけしか能がないモンペの真は持て余していたし

193壊れてた事務所:2015/11/14(土) 19:08:41 ID:R7t/WUvI
ザクザク!ザクザク!
「ぽぇ〜」ニッコリ

事務所の床を掘って、くっそ汚い笑顔をしているこの子の名前はゆきぽ。
事務所に損害しか与えない害獣です。
でも、こんなところでにやにやしていて大丈夫なのでしょうか?
ほら、後ろに鬼の顔をした律子さんが立ていますよ。

律子「こら!ゆきぽ!穴を掘っちゃだめでしょ!」ゴゴゴゴ
ゆきぽ「ぽぇ・・・」うるうる
気の弱いゆきぽは律子さんに怒られたと知ると涙目になりました。
穴を掘った罪悪感から来るものではありません。

すると律子さんの先までの怖い顔はどこやら穏やかな顔になりました。
律子「もう〜」なでなで
ゆきぽ「ぽぇ〜!」ぎゅっ
どういう訳だかゆきぽを抱きかかえて撫でています。
そう、律子さんは狂っていたのです。

おや、そこにPさんがやってきました。
P「あちゃ〜またゆきぽ穴掘ったのか??」
律子「そうですよまたこの子ったら・・・。」
律子さんはそっとゆきぽを下ろします。
P「何も泣くほど叱らなくてもいいじゃないか・・
ほらゆきぽおいで〜。」
ゆきぽ「ぽぇー」うるうる。だきっ
なんとPさんまでゆきぽを甘やかしはじめました。
P「ゆきぽは聞き分けのいい子なんだからちょっと
言えば大丈夫なんだよ」なでなで
ゆきぽ「ぽぇ・・ぽぇ///」

その割には事務所は穴だらけですが・・・聞き分けのいい子?
のゆきぽはPさんになでられて泣き止んだようですね。

あふぅ「ナノッーーー」ガシャン!ガシャン!
律子「コラー!!」

小鳥「かわいい」はあはあ

他のアイドル達も似たような感じで害獣たちを甘やかしているのでした。
誰しも叱ろうともしつけをしようともしない空間でぷちたちは本能のまま生きるのでした。
特に甘やかされてるのがゆきぽ。お手伝い?をするところがうけたようです。
損害で言えばまだなしな方ですしね。

???「はぁ・・・・」
その様子に頭を抱える人がいるが一人・・・・。

194壊れてた事務所:2015/11/14(土) 19:10:13 ID:R7t/WUvI
-----数日後たるき亭にて

高木「ぷちどるか・・・。君ィはどう思ってるのかい?」
P「・・・・・・・。」
ぷちどるに頭を悩ませている人物。それは社長さんでした。
ぷちどるの損害や食事代もろもろ事務所のお金でしたから、それは当たり前といえば当たり前でした。
きっと大人のPさんなら分かってくれると思い、そのことについて打ちあげるつもりのようです。

P「可愛いですよねー!俺とくにゆきぽが好きでねーあいつはお茶を入れてくれたりー
肩たたきもしてくれるんですよー!いやとにかく可愛いー可愛いー」
高木「しかしだな・・・!ゆきぽくんは穴掘りが・・」
P「すごいですよね!あんな弱そうなのにコンクリートをぶち抜く力があるなんて!」
しかし、このPさんは思った以上にだめでした。元から穏やかな性格なのもありますが
律子さんや音無さんに流されて可愛いものは正義思考になってしまったのです。

高木「そのせいで会社は火の車だがね・・・。」
P「あはははは!言いますね〜!次の日には綺麗に直ってるくせに〜」つんつん
そう事務所のお金でですが。
高木(・・・・・・酔ってるからか・・いや・・・・。)
P「アイドルにも癒しになってるし天使ですよぷちどるは!」
高木「あははは・・・・・・・・・・」
社長さんにはそうとは見えていないようですが。

高木(彼にも頼れないか・・・・)
その後、律子さん音無さんにもぷちどるの話をしましたが
二人ともが話すのはぷちどるの可愛さだけでした。損害については何も見えていないようです。

ある日のこと
いお「キィーーー!」カッ
また一匹の害獣が事務所の破壊活動に励んでいました。
律子に睨まれた伊織はしぶしぶいおを怒りに行きました。

伊織「コラ!いお!ゴキブリが出たからってビームを出すんじゃないの!
罰として明日のご飯は抜きよ!」
いお「もっも〜」うるうる
伊織「うっ・・・もう仕方がないわね!おやつだけ抜きにしてあげるわ!」ふん
いお「もっも〜」うるうる
伊織「わかったわよ〜」ぎゅっなでなで
いお「もー」
なんということでしょう。怒りに行ったはずなのに抱きしめて慰めはじめました。
それに対して、事務所のみんなも仕方がないなという顔をしています。
しかし、一人は違いました。

195壊れてた事務所:2015/11/14(土) 19:11:42 ID:R7t/WUvI
やよい「・・・・・伊織ちゃん。ちょっといおに甘いんじゃないかな」
そう誰よりも事務所を大切にしているやよいです。
伊織「なによ・・やよい・・・」
やよい「そうやって甘やかすから。いおはまた事務所を壊すんじゃないかな〜って」
やよいだけではありません。ぷちどる苦手の雪歩も伊織を睨んでいました。
雪歩はぷちどるにそこまで愛着がない上に苦手ですからね。

雪歩もやよいも実は、ぷちどるに対するみんなの態度に不満を持っていたようです。
しかし、二人とも気が弱いのでずっと言えずにいました。ここに来て我慢の限界が来ました。

律子「まあまあやよい。そんな怒ることないじゃないの」
P「そうだぞーやよい、伊織はしっかり怒ったんだしそんなこと言わなくても」
やよい「みんなもですよ!ぷち達を甘やかしすぎてます・・・。」
「それって本当にこの子たちにためになるんですか!!」
やよいが怒鳴ります。やよいがこんなに激しく怒るのことははじめてなのでみんな驚いてるようです。

その様子にアイドル達もフォローを入れます
春香「やよい・・ちょっと疲れてるんだよ。ほらスマイルですよスマイルー」
亜美「やよいっち怖い〜」真美「ちょっと亜美!」
真「やよいはぷちどる飼ってないからね〜まこちー飼う前は僕もそんな感じだったよー。」
千早「怒った高槻さんも可愛いわね・・・」
響「やよいは頑張りすぎなんだぞー!なんか悩みがあれば自分に頼って良いぞ!」
雪歩(・・・・・・・。)

やよい「・・・ちょっと私疲れてたみたいですー!みなさん心配かけてごめんなさい!」
やよいは心底みんなに呆れましたが空気を読み、この場は笑ってやり過ごすことにしました。
やよい「ごめんね。伊織ちゃん」
伊織「もうやよいったら」うる
いお「もっ」
P「うん!仲直りだなー」
アハハハハハ
やよい(・・・・・。)
雪歩(・・・・・・・・・。)

その日、やよいは社長に辞表を提出しました。
高木(やよい君が辞めてしまうとは・・・。経営が厳しくなるな・・・・・。)
やよいと言えば「高槻ゴールド伝説」のメインを担っていて一番稼いでいました。
そのやよいがいなくなる。さらに765プロの経営は厳しくなるのでした。

196壊れてた事務所:2015/11/14(土) 19:12:52 ID:R7t/WUvI
-------------次の日

みんなやよいが辞めたと聞いて落ち込んでいる様子ですね。
あふぅ「ナノーー!!」ガッシャン!
ちひゃー「くっく〜♪」ドエンカ
ぷちどる達は平常運行のようですが・・・・。

雪歩「ちょっとちひゃー?ちゃん。今律子さん電話中だからね?」ぶるぶる
珍しいことにぷちどる苦手の雪歩がぷちどる(ちひゃー)を叱りに行きました。
どうやらあの日やよいにフォローできなかった自分に罪悪感を感じていたようです。
せめてもの罪滅ぼしとして事務所を、みんなをなんとかしようとしていました。
ちひゃー「・・・くっ」フン
雪歩「静かにしようね?」ぶるぶる
ちひゃー「くっくー♪くっー」
しかし、ちひゃーを無視し、くっそ下手糞な演歌を続けました。
このくっそ害獣むかつく態度を見ても無理に笑顔を作り、やさしく辞めるよう言うのでした。

ちひゃーもここまでしつこく辞めろと言われたのははじめてだったので
もしかしたら迷惑な行為だったのかと思い、歌うのを辞めました。

ちひゃー「・・・」
雪歩「ちひゃーちゃん!」
雪歩はおそるおそる言うことを聞いてくれたちひゃーを撫でようとしました。
春香「何やってるの!雪歩!!」
春香にはぷちどる苦手な雪歩が撫でるようには思えなく、逆に
ちひゃーを叩こうとしているように見え、叫びました。
雪歩「えっ???」
千早「どうしたの??」
春香「雪歩がちひゃーを叩こうと・・」
雪歩「いやちがいま・・」
春香「嘘だよ!この目でしっかり見たよ!!」
千早「いくら言うことを聞かないからって叩こうなんてするなんて萩原さんひどいわ!」
「大丈夫?ちひゃー」
ちひゃー「くっくー」
ちひゃーはこの時ド下手糞の演歌を歌うのは悪いことではなく
この人が(雪歩)理不尽に止めさせ挙げくに自分を叩こうとしたと認識しました。
そして千早さんにもひどいことしたんだとも。
ちひゃー「シャーー」ガブッ!!
ちひゃーは怒り、雪歩に噛み付きました。いつものような甘噛みではなく、敵に対する殺意の満ちたものでした。
雪歩「キャーーーーーー」
真「雪歩!!!」

所詮ぷちの攻撃だったので怪我にはならず、済みました。
しかし雪歩はぷちどるに2度と関わりたいとは思わなくなりました。
ちひゃーの処分についてですがあれは正当防衛もあると千早と春香が言ったので
1週間の自宅謹慎程度に済んだのでした。

社長さんとしてはアイドルに噛み付く獣なんて事務所に2度と来させないでほしかったのですが
そもそもペットも呼ぶなとも。被害者の雪歩もそれで良いというので我慢したのでした。
これを機にもしかしたら皆がぷちどるについて考えを改めてくれるかなとも思ったのですが・・
その日だけ重い空気が流れ、次の日にはけろっとして、いつも通りのくっそ事務所でした。

197名無しさん:2015/11/14(土) 19:30:40 ID:iaCSZk2w
期待

198名無しさん:2015/11/14(土) 20:15:38 ID:rgNMr3dc
美城・黒井(まじないわ〜

199壊れてた事務所:2015/11/14(土) 23:05:41 ID:R7t/WUvI
その様子に雪歩も辞めることを決めました。そして社長さんもなにやら覚悟を決めたようです。

高木「765プロは倒産だ」
皆「えっ・・・・!?」
高木「無理すれば、まだやっていけるかもしれない・・。しかし、私が限界だ」
うつむく社長さん。暗いオーラが漂ってきます。アイドル達も唖然としています。
律子「そんなどうしてですか??そんな売れてないわけでもないでしょう。」
高木「ぷちど・・・いや君たちだ。私はもうここからトップアイドルなんて出ないと思った。」
P「何を証拠にそんなこと言うんですか!!俺たちは頑張ってきました!それが
今実ってきてるじゃないですか!!」
高木「今の君たちは輝いてないんだ。私も君たちにトップアイドルになってほしくないし、
ならないと思ったそれだけだ。もう終わったことをゴネゴネ話しても無駄だ。私はもう帰るよ」
暗くなる空気。そうここまで暗くなることは初めてでした。
いつもなんとかなるだの考え、笑って過ごしてきた彼女らは。夢から現実に戻され
ただただ涙を流すか社長さんに切れることしかできませんでした。
ここから復活して見返してやろうと思う人も一人もいません。
ただ夢だよね?明日にはどうにかなるよね?プロデューサーがなんとかしてくれる!社長も戻ってきてくれる
などそういった思考が渦巻きました。
自分たちの間違いに気付きません。そしてその後のぷちどる問題もまた・・・・・・・・。

200壊れてた事務所:2015/11/14(土) 23:07:30 ID:R7t/WUvI
---------数ヵ月後
社長さんは新しいアイドル事務所を作りました。
もうアイドル事務所なんて懲り懲りだと感じ、お店でも開こうと思っていたのですが。
ある人物たちのおかげでアイドル事務所の社長をまたやろうと思いました。
そう彼女たちです。やよい、雪歩。そしてぴよぴよ、みうらさん。

高木「うむお茶がほしいな・・」
もぞもぞ「ヴァーイ!」「ぽぇー」
あれ?この声は・・・・・。
はるかさんとゆきぽがお茶を持ってきてくれました。
高木「おお、ありがとう 」なでなで
なぜこの二匹が事務作業を??
この事務所のマスコット及び、事務員との事ですが大丈夫なんでしょうか??

やよい「コラー!はるかさん脱走しない!」ぴしっ!デコピン
はるかさん「かっか・・・・。」
大丈夫です。ちゃんとしつけができる大人達がいますから。
はるかさんも増加しなくなりましたし、ゆきぽももうスコップは使いません。

雪歩「そういえば他のぷちちゃん達はどこに行ったんでしょう?」
ぴよぴよ「ぴー」
おそらくまた甘やかしてるか捨ててるだろうと皆思い沈黙しました。
やよい「きっとみんなと幸せに暮らしてますよーー!」
やよいがそう明るく言うので大丈夫だろうと思いました。

高木「全ぷちは引き取れないことだしまあ引き取りたくないがな。」アハハハハ
雪歩「そうなったらまたあの地獄(前事務所)の二の舞になりそうですぅ〜」ぶるぶる
やよい「大丈夫ですよ!あの方々はいないので!」
ぴよぴよ「ぴ〜」
アハハハハ

ゆきぽ「ぽぇ〜」はるかさん「かっかー」
会話の意味が分からない2匹はきょとんとしています。

このゆきぽとはるかさんは本当にあの事務所のぷちどるなんでしょうか・・・・・
そしてまともだったちっちゃんはいずこへ・・・・・????

201壊れてた事務所:2015/11/14(土) 23:12:15 ID:R7t/WUvI
-----------倉庫
??「くっそ害獣ども!!起きろ!!」どん
ボロイダンボールを蹴ります
「ぽぎゃっ!?」「ぱぅうううう!?」
「ナ゛ア゛ア゛ッ!!!」「くぎぃ!?」「ヴァヴァヴァヴァ!?」「んめ゛ぇ゛!?」

??「今日は誰をしつけするかな〜??」
ダンボールを開けとても楽しそうな顔で言います

ダンボールの中には顔がジャガイモのようにボコボコになり、かろうじて髪でちひゃーと
わかるぷちと、髪も2本しかなく足もない、顔もお岩さんのように腫れている
「は・・・にっ・・!!はにっ・・・」と鳴く謎の生き物、全身火傷を負ったゆきぽらしき
生き物、もう一匹傷のないゆきぽ、手も足もなく死んでいるはるかさん・・・。

そして、眼球がなく、傷だらけのちっちゃん。

??「あちゃ〜はるかさん
さっきの衝撃で死んだかまあ死体からでも増やせるからいいか〜」

??「そうだな〜今日はちっちゃんとゆきぽに頑張ってもらうか」
「ぽぇ!!ぽぇ!!」
火傷ゆきぽは首を全力で振ります。火傷して細くなった目から涙らしきものが出ます
??「じゃあお前の娘に頑張ってもらうかーおいでゆきこー」
ゆきぽはダンボールからすぐさま出て??にしがみつきました
??「やっぱりゆきぽは聞き分けがよくていい子だな〜」
「でも汚い顔でしがみつくなよっ!!」ドカッ
ゆきぽは蹴り飛ばされて壁にぶつかりました
ゆきぽ「ぽぉぉぉおおお―――!!!」
??「もう大げさだな。ゆきぽは〜」

ゆっくりゆきぽに近づいていきます。ゆきぽは逃げる気力もなくそこでもぞもぞしています
??「ゆきぽー実は俺気になってることがあってさ。」
ゆきぽの顔をしっかり掴みます。そしてポケットからナイフを取り出しました。
??「ぷちって目が細いとぶっさいくだよなー」
ナイフでゆきぽのまぶたを切っていきます。
ゆきぽ「ぽがあああああああ!!」
ゆきぽは必死に抵抗しようとしますが??に強く抑えられました。
全てのまぶたを除去できてとても清清しい顔をしています。
??「ごめんゆきぽ。やっぱり大きくても可愛くないな」アハハハハ
ゆきぽは痛さにすすり鳴きます
??「でも気になることってこれじゃなくってさ」
ナイフをゆきぽの目に近づけます。
??「目って半分に切ったら真っ二つに見えるのかねー」
ゆきぽの目にナイフを突き立てます
ゆきぽ「ehfwjfelfmlf;flr[kfrjo!」
痛さのあまり言葉にならない悲鳴を上げます。
ゆきぽ「ぽ」
しばらくは痙攣していましたがその後動かなくなり、ゆきぽは死にました。

??は無表情にその姿を見ていました。うっすら涙が見えた気がしますが気のせいでしょうか??

202壊れてた事務所:2015/11/14(土) 23:13:11 ID:R7t/WUvI
??「お母さん死んじゃったな。仕方がないお前が変わりになるか。
ゆきこ。いやもうゆきぽでもいいのか・・・・」
母親が殺されている間、娘ゆきぽ(別名ゆきこ)は目をつぶり、聞こえないように耳をふさいでました。
そのため、??の声が聞こえなかったようです。

??はその態度にイラつきましたが、蹴ろうとせず、ゆっくりゆきぽを抱きかかえました。
ゆきぽは??に抱きかかえられたことに気付き悲鳴を上げました。
「ぽおえええええええええええええええええええ!!」
??「お前はうるさいのが悪い癖だ。まあ言ったところで
どうせ母親同様言うことなんて聞かないだろうからな」
そう言ってる間もゆきぽは叫んでいました。やめて、助けて。なんで。と・・・・。

??はポケットから針と糸を出しました。
??「いつでもボタンが取れてもいいように持っていたんだが
まさかここで使うとは思いもしなかったな・・・。」
(ボタン外れたらいつもあいつが直してくれたからこれを使う機会なんてなかったな・・・)
??「ゆきぽーよく聞けーうるさいお前のために口を縫い合わせてあげるからな〜」ブスッ
ゆきぽの上唇に針を少し刺しました。
ゆきぽ「ぽんぎゃあああああああああああああああああ!!」
??「少し刺しただけなのにうるさいなあ・・・」ズブズブシュルル
ゆっくりと貫通させていき、糸を通します。白い糸は真っ赤な糸になりました。
ゆきぽは痛さのあまり目が飛び出しそうなぐらい目を開きます
ゆきぽ「ぱぅぅうぱぅうううううう!!!」
??「面白い顔だな」ズブズブシュルルルル
ゆきぽ「ぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」シュルルル
口が塞がるにつれ声もよく聞こえなくなってきました。
??「これでラスト!」ブス
ゆきぽ「・・・・・ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ・・・!!」
口が縫われたゆきぽはまるでグロテスクな人形のようでした。

しかし??はまだ足りないようで不満そうな顔をしました。
??「ぶさいくになったな〜目がだめなのか?」
「ゆきぽ〜お前目がでかいから目渇きやすいだろう?目薬注そうか?」
ゆきぽはやな予感がして逃げようとしましたが、とてとて歩きなのですぐ捕まりました。
??「目を開けてろよ?お前の母親みたいにまぶた切られたくないだろ?」
??が指差す先にはまぶたがなく目が刺されてる母ゆきぽの姿がありました。
ゆきぽ「ぃぃぃぃぃぃ!!」
母親が死んだ悲しみや恐怖で涙がこぼれおちました。
??「目閉じたらあーなるからな?」ポトッ
??は小さなボトルからゆきぽの目に向けて何かをさしました。
ゆきぽ「・・・・・・・ぇぇぇぇぇぇ・・・・・!!!!」ごろごろ

ゆきぽは目から急に熱さと乾きを感じ、壁などに当たりながらもしばらく転げまわりました。
しだいに動かなくなり、ショックからか気絶したようでした。
そのゆきぽを乱暴にダンボールに投げいれました。
ぷち達の悲鳴が聞こえます。
??「次起きたら無理やり目を開けさせるかな〜」
そうあれは接着剤だったのです。ぷち達は??の鬼のような振る舞いに恐怖するのでした。

昔彼はあんなんではなかったのに。なぜと。

203壊れてた事務所:2015/11/14(土) 23:14:24 ID:R7t/WUvI
P「ちっちゃんおいで〜」
彼はそうあの優しかったPさんでした。

765プロ倒産の後、アイドル達になんとかしろと言われたがどうしようもなく・・
そのためアイドル達には役立ずと言われ見放されました。
挙句の果てに一部のアイドル達に害獣たちを押し付けられたのでした。

最初はまだギリギリにぷちどるを可愛がることはできたのですが、
彼が押し付けられたのは害獣の中の害獣たちでした。
彼の家を荒らし、大切なものを壊すぷちもいれば家を掘る、夜中だろうが歌う、
2時間ブラッシング、噛み付く、反抗。大量発生。子供を2匹も出産。そして家を失いました。
最初こそにこにこしたPさんですが家を失い全てを失い、完全に壊れてしまいました。
これも全てぷちどものせいだとあんなに愛していたぷちどるを虐待するのでした。

そんなPさんを放っていけないちっちゃんはPさんのところへ行き、ぷちたちを
虐待してると知り、辞めさせようとしたのですが、ちっちゃんまで虐待されることに。
ちっちゃんなら脱出できそうですがきっと彼を置いていけないのでしょう。死ぬまで傍にいることでしょう。

ちなみに社長さんたちにいるぷちは脱出したゆきぽの娘とはるかさんの分身体です。
実のところ、前の事務所にいたぷちはぴよぴよとみうらさんだけでした。

そういえば、他のアイドル達はどうなったのでしょうか?

ある者はアイドルを続けたが事務所にぷちどるを3匹連れてきて
ぷち達はいたずらしたり金を窃盗した。そして社長を怒らせ首&
多額の損害賠償を払うことに。
ある者はぷちどるを見事豚にし、死亡させて自宅に引きこもったが
友人がアイドルとして頑張っているところを見てもう一度やり直すことを決めた。
ある者はプロデューサーにぷちどるを押し付け、アイドルを続けた。
ある者は親友の言葉を今になって理解し、自分の姉妹として甘やかし傲慢になったぷちを捨てた。
ある者は事務員としてこれからもやっていく様子
ある者はある日、ぷちどるによって家族全員を殺害された。ペットのハムスターのみ生存。
ある者はぷちどるを飼っていなかったため救われた。



ある者は皆の末路を聞き、

「私達だったのよ・・・・間違っていたのは・・・狂っていたのは・・・。」

と話し、その後消息不明になったそうです。

おちまい。

204壊れてた事務所:2015/11/14(土) 23:20:01 ID:R7t/WUvI
基本的にキャラ改変はそこまでしなかったつもりです。
高木社長とやよいと雪歩以外はみんなぷちに過保護な気がして・・
誤字脱字わかりにくいところなど多々あり失礼いたしました。

虐待多かったけどゆきぽは一番好きなキャラです!(普通に)

205名無しさん:2015/11/14(土) 23:53:49 ID:dXGCEQM2
このやよいははるかさんを飼っていない設定なのかな?

206名無しさん:2015/11/14(土) 23:54:24 ID:mVa5zAB6
なかなか珍しい展開でしたね

207名無しさん:2015/11/15(日) 00:11:00 ID:31nsiuFU
乙です。久々に制裁系じゃなく虐め系見たかな
ぷちますのアイドル達って優しい訳じゃなく頭が弱い奴ばっかだもんな
自分で面倒見れなくなったらこうなるわな

208名無しさん:2015/11/15(日) 00:33:40 ID:W8S3jVZw
アイドルやPのキャラを虐待するのにちょうどよくして
ついでにぷちも悪い部分をマスゴミレベルに誇張するスタイルのssばっかだな

209名無しさん:2015/11/15(日) 03:39:33 ID:Qcli.40o
確かに改変されたり誇張されるのが多いのは事実だけど、その部分を差し引いてもぷち達(特にタヌキモグラ)が事務所に迷惑をかけてるのは否定できない

210名無しさん:2015/11/15(日) 11:22:31 ID:AkMl4BQM
ssおつです

原作の事務所は優しい世界だからなあ
働かない者も平等に可愛がられるユートピア
身も蓋もなく言えばアイドルとぷちどるの半分以上が穀潰しっていうロクでもない状態

211名無しさん:2015/11/15(日) 13:14:09 ID:W8S3jVZw
お前らはペットを穀潰しというのか

212名無しさん:2015/11/15(日) 14:07:49 ID:RiH1u83o
全てのぷちが穀潰しという訳ではないけど、同時に全てのぷちがペットという扱いにするのも不可能

213名無しさん:2015/11/15(日) 15:08:20 ID:uG8VmrGI
そもそもペットはあんなに図々しくない
ブラッシング催促してきたり、事務所破壊したり
金ネコババするペットなんて聞いたことない

214名無しさん:2015/11/15(日) 16:04:56 ID:4MGgGk/k
ぷち虐待というよりホラーに近いかもです

P「ただいまー」ガチャっ
ぴよぴよ「ぴー」おかえりなさい
この日はぷち達だけでお留守番をしていたので問題を起こしていないか
Pさんはいささか不安でしたが、何を起きてない様子です。
それどころかぴよぴよ以外のぷち達が見当たりません。

今日事務所にいたぷちはぴよぴよ、ゆきぽ、みうらさん、たかにゃ、ちびきの5匹です。
P「おーいお前ら」
呼びかけますが、反応はないようです。
昼寝かなと思い気にも留めなかったPさんですが。
ぴよぴよ「ぴよ?ぴー」そういえば、ずっと見かけませんね
P「えっ!?」

もしかして、外へ逃亡したのかもと心配になったPさんはぷち達を探しました。
P「おーい!お前ら!どこだー!」
ゆきぽ「・・・ぽぇ〜」ねぼねぼ
すると、ダンボールのほうを見ると寝ぼけ顔のゆきぽがいました。
どうやら先ほどのPさんの声で起きたようですね。
P「ゆきぽーあいつら見かけなかったか?」
ゆきぽは目をこしこしさせ、そして窓の方を指差しました。

すると窓の枠に3つのぷちのシルエットがあるではありませんか。
しかも、窓が開いていました。Pさんは叫びました。
P「おい!お前ら!!危ないぞ!!こっちへ来い!!!!」
しかし、ぷち達はそれをまるで聞こえてないかのように無視します。
Pさんは慌ててぷち達のほうへ行きます。
3匹のぷち達は手を繋ぎ、振り返りました。そして、Pさんを見て微笑むと
ちびき「だぞー!」
たかにゃ「しじょ!」
みうらさん「あらー!」
そのまま後ろに倒れて窓の外へ飛びます。
P「おい!!!お前らーー!!」
Pさんは必死に手を伸ばしますが、届きません。

そして3匹はこっちを向きながら、手をつなぎながらすばやいスピードで落下していきます。
Pさんはその光景を唖然とし見ていました。そして、その瞬間が永遠に思えました。

しかし、その時はすぐ訪れました。
3匹はコンクリートに叩きつけられ、真っ赤な花を咲かせるのでした。

215ぷち自殺さーくる:2015/11/15(日) 16:07:39 ID:4MGgGk/k
--------------------次の日

3匹のぷち達の葬式が行われ、皆涙を流しました。
Pさんはあの時自分が落下事故を止められなかったことを悔やみ、ひたすらに
亡くなったぷち達に謝り続けました。
飼い主だった真美、亜美はもう涙も出ないほど泣いたようです。
そして、響はちびきがなくなったことが受け入れられず、誰が亡くなったんだ?と笑いながら聞いています。
そんな光景を誰も責められず、さらに空気が重くなります。
みうらさんと仲が良かったあずささんはうつむいたままずっと泣いていました。

一部の人たちは悲しみつつも高いところが苦手なぷち達がなぜと疑問に思うのでした。
しかし、そんな疑問も悲しみの空気に消えていきました。

社長さんは自分の責任だと言い、開かないタイプの窓を設置することにしました。
これで、あのような悲惨な事故が合わないようにと。
ほとんどの人たちはぷち達の悪ふざけであのような事故が起きたと思っているようです。


-------------------数ヵ月後

いつまでもぷち達のことで凹んではいられません。
休んでいたアイドルも無事戻ってきたようです。

響もやっとちびきが死んだことについて受け入れることができたようで
だいぶ暗いですが、アイドル(仕事)のときはちゃんと笑います。
他の三人も同様に。

しかし、変わったことがあります。皆ぷちどるたちとひと時も離れないのです。
仕事先でも連れてきてしまいます。ぷちどるは動物と違ってある程度
理性があるのでなんとかなっていますが、ばれたら大目玉では済みません。

それでも、律子さんもPさんも、音無さんもあの社長さんでさえ、何も言えないのでした。
あの事件のあったばっかりでは仕方がないかと。
モラルとしては間違ってるのですがどうしても3匹も死んでしまったこともあり
大人達も感情論になってしまうのでした。

悪夢はそれだけではありませんでした。
Pさんは毎晩あの3匹の落ちる瞬間の夢を見ます。

ちびき「だぞー!」
たかにゃ「しじょ!」
みうらさん「あらー!」

落ちる時も楽しそうにニコニコ笑っていた3匹。

頭が砕け散るときも楽しそうにニコニコ笑っていた3匹。

死に顔も楽しそうにニコニコ笑っていた3匹。

朝目覚めると3匹に謝り涙を流すPさんでした。


そんなある日のこと、気分転換に事務所暮らしのゆきぽ、あふぅ、ぴよぴよと
事務所を掃除することにしました。

ゆきぽ「ぽぇ・・・ぽぇ・・」コシコシ
ゆきぽが床の一点に集中して掃除をしています。気になったPはゆきぽに話しかけました。
P「どうしたんだ。ゆきぽ??」
するとゆきぽはぞうきんをどかしました。
そこには丸くて赤い3つの染みがあり、どうやらいくらこすっても落ちないみたいです。

216ぷち自殺さーくる:2015/11/15(日) 16:08:39 ID:4MGgGk/k

P「そこは俺に任せておけ。じゃあゆきぽは別のところを掃除してきてくれ」
ゆきぽは悪そうにコクリと頷き、ちょっと先で掃除をするのでした。
Pさんは色んな洗剤や、タワシなどを使いましたが一向にこの染みは落ちませんでした。
いくらやっても落ちないので諦めることにしました。いざとなれば張りなおせばいいですからね。

-------数日後の夜

「ぴーーーー」


ゆきぽは突然あの染みを思い出し、落ちたか確認しに行きました。
すると、3つだった染みが4つに増えていたのです。
ここは汚れやすいのかななんて思いながら、もう夜だし寝ようとダンボールの中に入るのでした。

その日の朝

そんな嘘よ・・・
アイドルになんて言えばいいんだ・・
自殺・・・ってことなんですかね・・・・

人間たちがなにやら騒いでいました。
その騒ぎにゆきぽも起きてしまいました。
ゆきぽは目をこしこしさせ、辺りを見ます。
しゃがんで泣く音無さん、ただただ俯く律子さん、布に何かを包むPさん。

3人とも涙を流しています。
何があったのか気になりますが今は空気を読んで
ダンボールの中でじっとしてようと思いましたが。

ふいにあの染みと寝る前に聞こえた何かの声を思い出しました。

すると、体が勝手にPさんたちのところへ動きます。
ゆきぽは動いてるという実感もなく、何も考えてはいませんでした。

P「ああ、ゆきぽ。起こしちゃったか・・・」
ゆきぽがこっちに来るのに気付いてPさんは笑いかけました。
その笑顔はとても痛々しく、ゆきぽにも無理に笑っているとわかりました。
そこでゆきぽは意識が戻り、Pさん達のところに来てしまったと気付きました。
ゆきぽ「ぽ・・・・・。」
どうしよう?とかごめんなさいとかPさんに迷惑かけてしまった
など色んな思考が巡ります。

しかし心の奥底ではとても強い好奇心を持っていました。

ゆきぽ自体そんなことには気付いていません。
P「なんでもないんだ。まだ朝早いし、寝てて良いぞ」
Pさんは遠まわしに寝てろと言ってきました。
どうやらこの事件を隠すつもりのようです。今はなのか。永遠なのか。
そんなことはわかりませんが、ゆきぽにできるのはPさんの言うことを聞くことでした。
ゆきぽ「ぽぇ・・・・・・」コクリ
そのため、何を知らないような素振りでダンボールへ戻ろうとします。

217ぷち自殺さーくる:2015/11/15(日) 16:10:17 ID:4MGgGk/k
その瞬間。

「ナノッ!!」どん!
P「あっ!!」

あふぅでした。こんな朝早く叩き起こされてご立腹のあふぅでしたが
周りが暗いため、体で暴れてはまずいと感じ取り、静かにしていました。
しかし、ゆきぽとにこにこ話すPさんを見て、あふぅの知能では
ふざけあってるとしか見えませんでした。
なので、あふぅはつっこみ感覚で「ふざけてるだけかよっ!」と体当たりするのでした。

あふぅに体当たりされ、Pさんは思わず、包んでいた物を落とします。
「それ」はゆきぽに当たり、衝撃で布が解けました。

ゆきぽ「ぱぅ!!」
なにか重いものが自分にぶつかり小さく悲鳴をあげます。

「それ」はゆきぽの上にのしかかりました。
臭いにおい、そしてゆきぽに何かが這いずりました。

ゆきぽはおそるおそる振り返るとそこには

蛆が這い回る。
血だらけで死んでいるぴよぴよがいました。


ゆきぽ「ぽええええええええええええ!!!!」






その後。ゆきぽはPさんに風呂を入れてもらいました。
ゆきぽ「ぽぇ・・・・ぽぇ・・・・・」
ゆきぽは仲間の死を目の当たりにし、ひたすら泣き続けました。

ぴよぴよの死体はすぐに処理され、まるで元からいなかったかのように扱われました。
アイドル達が出勤してくるとなると律子さんとPさんはぴよぴよはこんな職場は
懲り懲りだと話し、出て行ってしまったと話しました。
死んだなどと伝えるととんでもないことになるんじゃないかと思い、
アイドル達のためにぴよぴよの死は隠蔽されたのです。

いや、アイドル達だけのためではありません。
もしかしたら、ぴよぴよは自殺なのかもしれないと思ったからです。
ぴよぴよはあの3匹の死について一番罪悪感を感じ、
あの日以来、笑わず人形のように作業をしてきました。

そして、ぴよぴよの死体には何度も階段から落ちたような傷がありました。
死ぬまでわざと階段から落ちては階段に戻り、階段に落ちるとそれを繰り返していたようです。

人間達にとってぷちどるは所詮ペットにしか過ぎません。
しかし、ぷちどるにとっては同種で仲間で家族のような存在です。
ぷち達が死ぬことはぷち達にとって計り知れない悲しみなのです。

そのため、これ以上ぷち達を死なせないよう隠すことにしたのです。

アイドル達にもぷち達にも悲しんでもらえず、葬式も出てもらえない
一生懸命にアイドルのため、ぷちのため貢献してきたのに・・・。

ああ、可哀相なぴよぴよ。

しかし、ぴよぴよの死を知ったぷちがいます。
あふぅ、ゆきぽです。
ゆきぽは公言するような子ではないので大丈夫でしょうが。あふぅは・・・・。

218ぷち自殺さーくる:2015/11/15(日) 16:12:25 ID:4MGgGk/k
いえ、大丈夫のようです。
あふぅはあの後自分の罪を知り、一切喋らなくなりました。おにぎりもその日は一切食べませんでした。
律子さんもPさんもあふぅが自殺しないか気がかりで、何かと構いましたが、笑うことなく無反応でした。

あふぅに悪気はなかったのです。ただただ空気を読めるだけの知能が少し足りなかっただけで。
タイミングが悪かっただけで。
しかし、あふぅはずっと自らを責め、飯も食べず、天井を見ながらぼっーとすることが増えました。
あふぅのそんな様子にアイドル達、大人達は不安を感じるのでした。

ゆきぽも深く傷を負いましたが、そんな悲しみもあの染みが全て奪い去りました。
もしかしたら、ぴよぴよが死んだからあの染みは増えたんじゃないかと。

---------それから数日後

Pさんは落ち込んでいるゆきぽとあふぅを見かねて公園で遊ぶことにしました。
P「ゆきぽーあふぅー一緒に公園行かないか??」
あふぅ「・・・・・・・・・・・・」シーン
ゆきぽ「・・・ぽぇ〜」とてとて
ゆきぽも公園なんて行く気はしませんでしたが、自分まで行きたくないと言うと
Pさんが可哀相な気がしたので、行くことにしました。
P(あふぅはだめか・・・。でも一匹で遊ばせるのも可哀相だな・・・。)
すると、ちひゃーまでPさんのところへ来ました。
ちひゃー「くっ!」
P「ちひゃーも行きたいのか??」
ちひゃー「くっ〜!」
ちひゃーとゆきぽは仲が良かったし、二匹で遊ぶほうがいいかと考え、Pさんは
千早を呼びました。
千早「なんですか?プロデューサー??」
P「ちょっとちひゃーとゆきぽで公園に行こうと思って、ちひゃー借りてもいいか?」


千早「え・・・・・・・・」
千早は露骨に嫌な顔しました。はっきりとした拒絶でした。
Pさんは頼りないと思われてることを悟りました。

P「ごめん、なんでもない・・。」
千早「・・・・・ごめんなさい。」

Pさんはゆきぽを抱きかかえ、事務所から逃げるように出て行きました。
ゆきぽはPさんをなでようとしてやめました。
同情しているような態度を取ると余計に傷つけるかもと思ったからです。
ゆきぽ「ぽぇ・・・・・・」
小さく悲しみの声を漏らすのでした。

その後は一人と一匹は楽しそうに砂場で遊びました。
P「ほれー砂のお城だぞ〜・・・・」
ゆきぽ「ぽぇ!・・・ぽぇ・・・」
しかし、お互い楽しくはありません、お互いを気を使って楽しんでいる振りをしました。
最初こそ楽しそうな振りをしていましたが、次第に笑い声がなくなり、お互いに喋らなくなりました。
ゆきぽ「・・・・・」ざく・・・ざく・・・
P「・・・・もう日も沈んだし帰るか・・・・」
ゆきぽは無言で頷きます。Pさんはゆきぽを抱きかかえ、ひと撫でして公園からそそくさと出るのでした。

一方その頃事務所では・・・・・。
千早「春香ーちひゃーしらない??」
春香「見かけないけどどうしたの?」
千早「先まで一緒にいたはずなのに
ちょっと目を離した隙にどこかへ行ったみたいなの・・・。」
すると、千早の元にやよが近づいてきました。
やよ「うっー?うっう〜」
何かを伝えているようです。ぷちどるの言葉のわからない千早は
やよを律子の元へ連れて行きました。
千早「律子。悪いんだけど、なんて言ってるかわかる?」
やよ「うっー!う?」
律子「!!」
律子さんは慌てて屋上へ行きました。ただならない状況に千早も急いで律子さんの後を追います

やよ
ちひゃーさんなら屋上へ行きました。
なんだがゆきぽとPさんに会いに行くとか言ってましたよ?

いつもなら鍵が閉まっていて開いているはずのない屋上のドアが開いていました。

やよ「う?」ぽかーん

219ぷち自殺さーくる:2015/11/15(日) 16:14:51 ID:4MGgGk/k
ゆきぽとPさんはビルの方までたどり着きました。
「くっく〜」
すると上から聞きなれた声が聞こえました。
上を見上げると落ちてくるちひゃーの姿が・・・・
ゆきぽもPさんも何が起きているか理解できません。

Pさんとゆきぽと目が合うとにっこりと笑い、そのまま地面に落下しました。
Pさんとゆきぽはちひゃーの血しぶきを浴びました。
今の時間帯は多く人が通っていますから、叫び声がこだまします。

きゃあああああああ
おい誰か救急車!!
なんだ??なんだ??
いやあああああああああああ

しかし、一人と一匹はそのままフリーズするのでした。

血まみれのまま事務所へ帰るとアイドルの泣き声、ちひゃーの元へ向かうもの
事務所は大パニックになっていました。
血まみれの自分達を見るとアイドル達は気絶してしまうかもしれないと思い、Pさんは
急いで風呂場で血を落とすのでした。
ちひゃーが死んだはずなのに一匹と一人は不思議と涙が出ませんでした。
まるで夢を見ているようなそんな不思議な感覚。
そのため、大パニックとなった事務所に対しても冷静に対処することができました。

ゆきぽは血を落とした後、服も着ないでまるで操られたかのように染みの元へ向かいます。
やっぱり・・増えてる。5つ・・そして、死んだぷちと数が合うのです・・。
ゆきぽ「ぽ・・・・・ぽ・・・・・」
Pさんかちっちゃんに報告しなければと思った矢先。
雪歩「ゆきぽ!!大丈夫だからね!私が守ってあげるからね!!」
雪歩に抱きかかえられ攫われる形で事務所を出るのでした。

ゆきぽ「ぽぇーーーー!!!!」

----------3日後
千早は自宅に篭るようになりました。
他の一部アイドルたちもぷちどる達を守ると言い家から一歩も出ず
24時間ぷち達といるのでした。

そんな監禁生活にぷち達も不満を漏らします。

貴音「外はあぶないところなのです・・・
いつも・・私といなければだめなのです・・」
こあみ「とか・・・・・・。」
こまみ「ちー・・・・・。 」
やよ「うっー・・・・・・・・。」

真「大丈夫だよーまこちー僕がずっーーといるからねー」
まこちー「ヤー!ヤー!!」ふるふる

24時間ぷちといる訳でなくとも家に閉じ込めるアイドルもいました。

いお「もっも〜」うるうる

あふぅ「・・・・・・・。」
あふぅはどうやら今はミキが飼っているようですね。

そして、ゆきぽも
ゆきぽ「ぽぇー!!ぽぇー!!!」出して!!
ゆきぽは雪歩に誘拐され、監禁されているようです。

P「すっかり事務所にいるぷちも減ったな・・・・・。」
ちっちゃん「め〜・・・・」
ちっちゃんは寂しそうに俯きます。
P「でもちっちゃんやはるかさんが来てくれて嬉しいよ。」なでなで
ちっちゃん「めー・・」パタリコ
はるかさん「かっかー!」
P「はるかさんもありがとうなー」なでなで

Pさんはずっとゆきぽのことが気になっていました。
全ての事件に遭遇した自分と同じ同士であり、仲間意識を持ち始めていたのでした。
それと同時に一番悲惨な目にあっているぷちでした。
そのため、ゆきぽが心配でならなかったのです。それに雪歩はいい子ですがドジなので・・・・。

ガチャっ。
引きこもりの貴音が久しぶりに事務所へやってきました。
顔はやつれており、食事もろくにとっていなさそうでした。

P「貴音・・久しぶり。
・・・ろくに連絡もよこさないで3日間休むってちょっとまずいじゃないか。」
貴音はPさんをちらりとも見ず、いないような存在のように扱います。
ふいに目が合ったやよいに話しかけます
貴音「やよい、雪歩殿を知りませんか・・・?話したいことがありまして・・・。」
やよい「今は仕事中だと思いますーそろそろ帰ってくる頃ですよー」
貴音「・・・・・・・・・・・・・。」
すると貴音はそこで動かなくなりました。雪歩をそこで待つようです。

変わり果てた貴音の姿に皆驚き、そして恐怖しました。
アイドルの時の不思議で美しい姿はなく、もはや別の誰かでした。

貴音は全てのぷちをとても愛していました。
貴音にとってぷちとは子供のようなものだったのでしょう。そしてこの連続のぷちの死。
きっと疲れてしまったのでしょう・・。愛するものたちが死んでしまって。

そして、変わり果てた貴音の姿を見てよりアイドル達は悲しむのでした。

220名無しさん:2015/11/15(日) 21:43:16 ID:W8S3jVZw
細かいが貴音は雪歩って呼ぶ
話気になるから早めにおねげえします

221名無しさん:2015/11/15(日) 21:51:43 ID:W8S3jVZw
と思ったが、雪歩殿もいいのか
萩原雪歩に慣れてたからミスったすまん

222名無しさん:2015/11/15(日) 23:59:04 ID:BHQI53OI
SPでは雪歩殿って呼んでたかな?

223名無しさん:2015/11/16(月) 23:54:26 ID:E9zEkJyo
ひとまず乙です
謎ですな・・・。笑顔でダイブして死んだ最初の3匹。飛べるはずなのに転落死したぴよぴよ
そして、高いところが苦手なのに屋上に自ら出向き、なぜか落下してきたちひゃー
増え続けるシミの数・・・・。解決編楽しみにしてます

224名無しさん:2015/11/18(水) 12:06:52 ID:OjvYGH0M
ゆきぽ「ポエェェ〜〜♪」タノシミ

225名無しさん:2015/11/19(木) 17:55:20 ID:wVKuvqKc
あふぅ「ナァ・・・zzz」(ブッ)
金髪毛虫が寝ながら屁をこいています

226名無しさん:2015/11/20(金) 02:05:03 ID:KPaEt9ZM
>>224 確かに続きが楽しみだな。けど、お前はここで死ね!(ピアノ線張った場所に投げ付ける)

ブン!!


ついでに、>>225 お前もだ!

硫酸じゃばあ!

227名無しさん:2015/11/20(金) 20:32:38 ID:vPacBccM
タヌキモグラって、親しくなればなるほど図々しくなるタイプだと思う

某掲示板で

ゆきぽが初期の頃と比べると振る舞いが雑になってきているのは
周りのアイドルやぷちたちを「仲間」とみなした証なのかも知れない

との書き込みから

228名無しさん:2015/11/21(土) 00:06:54 ID:CcJosAZI
なんだそのキョロ充みたいな感想
ぷちなんてペットみたいなもんだし、むしろまだ余所余所しかったんかって話

229名無しさん:2015/11/21(土) 05:28:19 ID:wL5z3DLE
>>キョロ充
じゃあゆきぽが「ぽえ〜」って鳴いてるのは「ウェ〜イwww」って言ってるような感じ?

230名無しさん:2015/11/21(土) 07:57:57 ID:qUOB28co
ジギルとハイドみたいに、実は二重人格で、初期の喋れない状態がジギルで「ぽえー」て鳴き始めたころがハイド
ハイドの状態で虐待なり虐げられるとジギルの状態に逃避するとか

231名無しさん:2015/11/21(土) 13:07:45 ID:CcJosAZI
>>229
親しくなったらそら、少しは図々しくなるもんだってこと
>>227が頭の悪そうなこといったから、単にキョロ充かボッチで友達いないんかって思った

232名無しさん:2015/11/21(土) 16:26:21 ID:eKsmeASg
コンクリートを容易くつらぬく凶器と筋力を持ち合わせた生き物が、物陰からこちらを伺っている

って書くと一種のホラーだよね

233名無しさん:2015/11/21(土) 17:17:55 ID:g16SYKV.
ゆきぽが律子に乗っかるかたちで貴音に説教したのはキョロ充っぽかったな
あと七巻であふぅとはるかさんが寝てるところに一緒になって寝てみたりとか
お手伝いも周りの気を引く為だと考えると、ゆきぽ=キョロ充は、あながち的外れじゃないかと

234名無しさん:2015/11/21(土) 19:40:28 ID:GG4rSDT6
>>229
「ぽぉ〜」(昨日十二時間しか寝てないわ〜)
「ぷぃ〜」(床に穴三つ開けてやったぜ)
「なの〜」(おにぎりだったらいくらでもイケるの!)
「ぽぇ〜」(若いね〜w)

こんな会話してるかもw

235名無しさん:2015/11/21(土) 21:14:56 ID:.aYRFCrk
もうすぐ12月だからぷち達も冬バージョンになるけど、タヌキモグラの場合は行動が雑になるという覚醒イベントも同時発生

まだ他のぷちみたいに外見が変わるだけなら良かったのに……

236名無しさん:2015/11/21(土) 22:41:39 ID:CcJosAZI
こじつけ気味な批判だとかレッテル張りは頭が悪いな
いじめや虐待するのにも自分たちに正義がないとダメってひ弱な考えだ

237名無しさん:2015/11/21(土) 23:18:49 ID:srb2pKPc
>>236

ぷちの虐待は嫌い?
この板は虐待ネタが嫌いな人は見ない!というルールだから、もし嫌いならこれ以上は見ないでね

それでも見て文句を言うなら本当に頭が悪い人なんだろうなって思うから

238名無しさん:2015/11/22(日) 00:28:27 ID:ffoGXsaU
変なのが居着いたか
変な板だから仕方ないか
やよ「うぅ〜?」ヘンナノ?

239名無しさん:2015/11/22(日) 00:46:02 ID:2ra5Mmr.
ぷちどるはみんな仲良しですって感じだけど
絶対、ぴよぴよ辺りは、ゆきぽやあふぅのこと見下してる

「ぴぴぴ」(カタカタカタ)(資料を作成している
「くぴくぴくぴ。ぽえ〜♪」(お茶を飲んでまったり
「zzzzzzzzzzzz」(鼻ちょうちん膨らませてソファーで昼寝

「・・・・・・・ちっ」(クズ二匹みて舌打ちするぴよぴよ

240名無しさん:2015/11/22(日) 10:22:09 ID:mTYKYmW6
>>237
虐待が嫌いならわざわざこんな過疎板に来ねえよアホ
俺は脳みそ足りてないやつが、否定されないのをいいことに筋の通らんこじつけをベラベラと口にできる奴がぷち以上にキモいし頭悪いと思っとるだけ
レベルの低いことを肯定して否定しない頭悪いやつからしたら変なやつかもな

241名無しさん:2015/11/22(日) 12:49:52 ID:H2mDejUE
>>240
この板は気に入らないネタでも非難せずにスルーするのがルールだから、脳みそ足りないのはそちらです

ルールを守らないから頭が悪い変なやつだと思ってますよ

242名無しさん:2015/11/22(日) 13:24:50 ID:mTYKYmW6
>>241
俺はこう言う風潮はどうなん、って感想をのべただけ
誰か(またはお前)を非難したと思うなら、それは被害妄想。
>>237が頭悪いと特定の俺を煽ってきたから、俺も>>240みたくきつい言葉は確かに出したけど
つーかこのくらいで非難とか騒ぐなよ女々しいオタクだなぁ

243名無しさん:2015/11/22(日) 14:41:53 ID:1AKFl04U
>>242
あれだけの暴言を吐いておいて感想をのべただけ……ですか

特定の俺を煽ってきたと言いながら、そのすぐ後に女々しいオタクと他者を煽るのは問題ないんですか?

244名無しさん:2015/11/22(日) 15:57:06 ID:Gsk754Uk
>>242

1:>>236で『こじつけ気味な批判だとかレッテル張りは頭が悪いな』と書き込み

2:>>242で『被害妄想』『女々しいオタク』とこじつけ気味な批判、レッテル張りをする

3:>>236は頭が悪い

はい証明終了。もう黙ってろよ

245名無しさん:2015/11/22(日) 17:58:30 ID:1AKFl04U
>>244
援護射撃ありがとうございました
見事なブーメランです

虐待ネタが嫌いじゃないと言いつつ、こんな過疎板発言
今の流れは昔の過去スレやSSを読めんでいれば、それらの風潮を多く受け継いでると分かるのに、否定し暴言連発

はっきり言って虐待ネタが嫌いじゃないと言われても、本気で疑うレベル、本当にもう来ないで欲しい!

246名無しさん:2015/11/22(日) 21:52:41 ID:mTYKYmW6
>>243
お前は煽るくせに俺が煽り返すのはダメなんか。随分と傲慢な姿勢だな。あふぅ顔負けだ

>>244
こじつけと事実は違うぞ
気にちょっと耳の痛いレスを非難や暴言と決めつけて、頭悪いのかと煽っちゃう奴は女々しいだろ。もしほんとに思ってるなら頭悪い。
まずお前がスルーできてないじゃん。豆腐のメンタルかよ。
気に入らないものへの非難とか勝手に言われても被害妄想ですよ、としか。
現状の不満すらつぶやけないんかね
対して周りに同調したりお手伝いしただけでキョロ充になる謎の理屈とか、ぴよぴよは見下してるとかの妄想に
事実はあるんすかね。どうしてもぷちを悪くしないと気が済まない必死さを察せる
つーかそれで証明完了ってw 証明習いたて中二かいなw

それに過疎も事実だろ。
お前が誇りに思っているのは『二次元上の生物を虐待する文化』だぞ。
虐待を楽しんでいる自分は性格が悪いなぁ、すら思わず、しかもぷちがすべて悪いみたいな風潮が受け継がれているなら
自分の非を認められないひ弱な考えだからな。
なにが『もう来ないでほしい!』だ。
俺はぷ虐見たくなったら来るし、そうでないときは来ないわ。それはお前がどうだろうと知らん

247名無しさん:2015/11/22(日) 22:22:38 ID:p8Ga3tLE
人いないから俺も混ぜてもらおうかな
>>245
こんな過疎板?合ってるよ、ここの人間普通に言うじゃん
今の流れが正しいなんて、個々の好みによって変わるよ
何でゆきぽスレが出来たか分かる?あまりにゆきぽに人気が集中してスレが先細っていくのを懸念したのと
あまりにssが量産されて、頭の時点でコイツ悪いんすよwって雑なフリで入ってオチだけ書くssが出始めたから
地の文なのに〜だから自業自得ですねwとか作者の気持ち代弁させてる変なssもそこから増えてるし
流れが正しさを生む時もあれば、その逆も当然ありうる。流れに全部のっかってるのも気持ち悪いよ

風潮って言葉を使わせてもらうと、いつからssの入り方って主人公は善、ぷちは悪って流れになったんだろ?
未完のぷちをくっつけてとかげにするssみたいにドロドロした悪を久々に見てみたいな

248名無しさん:2015/11/22(日) 22:32:38 ID:/ppSD1jI
一つ一つに反論するとかなり長文になるので書きませんが、一つのレス中に何個もブーメラン投げすぎですよ?
こちらこそあなたがどうだろうと知りませんが、もう一度言います
もう二度と来ないでください!

249名無しさん:2015/11/22(日) 22:49:31 ID:/ppSD1jI
>>247
なるほどな……と思いましたし参考になりましたが、話に混ざるのなら今までのレスを含め>>246の数々のレスについてはどうお考えですか?

250名無しさん:2015/11/22(日) 22:54:53 ID:C/4fCV/k
長い3行で。
それだけの長文書くなら、その労力で自分が思うこんなSSならどう?ってかんじでSS書いていかない?

そっちの方がみんな喜ぶよ。

251名無しさん:2015/11/22(日) 22:58:14 ID:r.3jc70M
まあ過疎よりもましだよ
喧嘩する人たちは感性が若いんだね

252名無しさん:2015/11/22(日) 23:00:48 ID:LjA4Hefw
ちょいとお邪魔しますよ。

>>246のモノと思しきレスを見てると、

虐待ってのは理由が無きゃ、やれねぇのか?理由が無くてもするのが虐待だろうがぁ!

と解釈したのですけれども、相違無いですかね?>>246
もしあるのでしたら申し訳ありません。

で、>>246に対するレスを見ていくと、どうも、

僕らの考えと同じじゃないなら出てけ。何か不満があるなら、二度と来るな

と感じられるんですな。
当事者じゃないからこそとは思いますがね。

こういう状況に至ったのは、(私の解釈が正しいものとして)>>246がそれを明らかにせず、また、>>246に対した面々が、それを汲み取れなかったのが原因ではないかと。

253名無しさん:2015/11/22(日) 23:43:44 ID:/ppSD1jI
喧嘩の当事者である>>245です
虐待ネタは嫌いじゃないと言った>>246の数々のレスは本当に嫌いじゃないのか?という根本的な問題がありました

自分も熱くなってしまいましたが、>>240のレスを含めSS作者様やこのスレにレスをした方々へと受け取れるような攻撃的な暴言でしたので

本当に虐待ネタが嫌いじゃないなら来るなとは言いませんので、自分もこの点を今一度、確認しておけばと思いました

254名無しさん:2015/11/22(日) 23:49:27 ID:r.3jc70M
ぴよぴよ や ちっちゃんを理由もなく虐待できる人っているのかな?
みうらさんも。良いぷちを虐待しにくいのは確かだ

255名無しさん:2015/11/23(月) 00:04:56 ID:vpcpXeDM
長編の続編が来てるのかと思ったら…

ぷちどるってキモいよね
見た目もキモいし人間ぶってる中身もキモい

んでぷちどる虐待も当然キモい
2次元のキャラいじめて喜ぶって相当終わってんなって自分でも思う
ただし面白いから仕方ない

ただこんなキモチワルイ場所で個人が好き勝手に批判し始めたら当然荒む
キモい人ばっかなんだから
せめて言葉は選びましょうよ
ぷちどるじゃあるまいし、分別のある人間なんですし

256名無しさん:2015/11/23(月) 00:43:00 ID:xZr84mJI
>>253
>>247ですが、あなたと>>246の書き込み、自分的には>>246の考え理解できるのよ
あなたからしたら何だこの荒らし?しかも自分に噛みついてくるし、うっとうしいって思ったかもしれないけど
>>246は「ssとそれに至るまでの流れに『まともさ』を求めただけ」だけだよ
ここで言うのは一般的なまともさって意味ではないんだけどね。偏った正しさを正義みたいに扱うのはおかしいって思うってこと

バランスっていうのは何にでもあってさ、「まとも」であるからこそ「危うさ」を楽しめる、そして、そのまたも然り
この虐待スレは他と違って特殊で、その両方が共存してる。だからどっちかに偏るとこんなこともあるさ
ここが出来た時からいる身としては、このヒリヒリした感じも嫌いじゃないけどね

257名無しさん:2015/11/23(月) 01:20:31 ID:XVK.F7OM
今日は美希の誕生日ですね
そういえば、美希の誕生日にあふぅが餌のオニギリ食べるの我慢して
美希への誕生日プレゼントとしあげたSSがあったな

258名無しさん:2015/11/23(月) 02:34:36 ID:xv5b51vs
>>256

>>253ですが、レスありがとうございます
主に自分が喧嘩相手になりましたが、自分以外の特定の方達のレスについても暴言を吐いてたので、あなたのおっしゃる通り、荒らしかと思いました
そうですね……特にゆきぽのSSについてはテンプレと言える流れが出来てるので、偏ってしまってるのは事実なんですよね
>>246はあまりにも言葉使いがアレすぎて論外ですが、あなたみたいな方となら喧嘩になる事もなく穏やかに議論できますし、ヒリヒリするとストレスが溜まるのでオススメしませんよ

259名無しさん:2015/11/23(月) 04:49:05 ID:K1ynt2lU
タヌキモグラの場合は擁護するのが難しい行動を原作で何回もしてるので、悪というか問題児ではあります

260名無しさん:2015/11/23(月) 07:13:45 ID:YSkCR/VM
スレが伸びてたので、一通り見てみたけど…
>>246がただの荒らしにしか見えないのは自分だけ?
日本人のフリをするかの国の人みたい。みんなどの辺で彼の真意とやらを汲み取っているんだろうか

261名無しさん:2015/11/23(月) 07:39:21 ID:qFZIUpc2
>>253ですが眠れなかった……
やっぱり荒らしですよね?

そもそも、自分と喧嘩をする前に他の板でこんなレスがあったよ!と紹介してくれた>>227のコメントに>>231で暴言を吐いてます

その後に自分が言うのは問題ないけど他者から頭が悪いと言われると俺を煽ってきたと発言

>>264ではこじつけと事実は違うとコメントしながら本人が複数回にわたり、こじつけを連発するコメントなど……ツッコミ待ちなのかと思いました

262名無しさん:2015/11/23(月) 07:42:38 ID:qFZIUpc2
264ではなく246だった
未来にレスしてどうする……

263名無しさん:2015/11/23(月) 08:02:43 ID:qFZIUpc2
>>261
誤解を与えるかもしれないのでレスを一部訂正

X その後に自分が言うのは問題ないけど他者から頭が悪いと言われると俺を煽ってきたと発言

○ 本人が他の人に対して頭が悪いとコメントしてるのに自分が他者に頭が悪いと言われると俺を煽ってきたと発言

264名無しさん:2015/11/23(月) 10:11:28 ID:np4abjUE
スルーすればいいのに

265名無しさん:2015/11/23(月) 10:59:40 ID:mP5pnpCo
長文が読めない知能の低いやつのために、やよははるかさん以下の知能ではないことを祈りつつ

要するにお前らは何の根拠もないことを口を軽く発言するこじつけ野郎だが
俺がいう頭悪いな、そういうのを指摘した事実だろう ってことだ

>>その後に自分が言うのは問題ないけど他者から頭が悪いと言われると俺を煽ってきたと発言
お前は煽るくせに俺が煽り返すのはダメなんか。随分と傲慢な姿勢だな。あふぅ顔負けだ
俺は単に風潮に疑問を投じただけなのにな。

266名無しさん:2015/11/23(月) 11:23:44 ID:mP5pnpCo
つーか俺はちゃんと何でそいつが頭悪いかをある程度説明してんだけどな
それが暴言ですか。
根拠も無くそんな感じがするからで>>260みたいにどっかの国の人間だとか言っちゃうのが一番の暴言っぽいけどね

>>自分以外の特定の方達のレスについても暴言を吐いてたので、あなたのおっしゃる通り、荒らしかと思いました
>>一つに反論するとかなり長文になるので書きませんが、一つのレス中に何個もブーメラン投げすぎですよ?
ほらこんな風に根拠のないレッテルや暴言を吐いちゃう。
正論の前に何にも言えなくなったからな。
これを頭悪いって言ったら暴言なんか。

267名無しさん:2015/11/23(月) 11:27:17 ID:9zml29Bs
単純にいまだに長文で言い合ってる所が両方とも頭が悪いよ。

268名無しさん:2015/11/23(月) 12:39:25 ID:efZLm.Rk
ブロント語から面白さを抜いたような文章だな
結論が自己完結してて理解を拒む
何を拗らせたらこうなるの?

269名無しさん:2015/11/23(月) 13:30:18 ID:Ysx1t7wI
>>265
風潮に疑問を投じるだけなら、わざわざ挑発的なコメントにする必要ないと思うんだけど


>>266でこういう事を言うのが一番の暴言っぽいとコメントしてるのに、すぐ前の>>265で長文の読めない知能の低いやつとか、お前らは何の根拠もないことを口を軽く発言するこじつけ野郎...は良いんだ?

たとえ正論?を言ってもこんな事をしていたら反感を生むよ?

270名無しさん:2015/11/23(月) 13:52:52 ID:Esd8GIos
もうぷ虐スレじゃなくなってきたな・・・寂しい。

271名無しさん:2015/11/23(月) 15:04:11 ID:mP5pnpCo
>>269
挑発的も何も、これでムキになっちゃうってメンタルしょぼすぎやろ
多少言葉が悪くなって、正論で突き返されるならまだしも、
筋のない理屈こねて俺個人を攻撃するって俺は悪くないだろ
もし俺に正論が帰ってきたら挑発的だろうがなんだろうが受け入れていたよ
言葉が悪くても、せいぜいコメントをしないくらい

それに長文が読めないのも、根拠も無いことを口にしているのも事実だろ? 
暴言扱いして意見を排斥する暇があれば、受け入れる器を持て

272名無しさん:2015/11/23(月) 15:04:26 ID:xlXztE6M
そろそろ長編の続きを投下しちゃおうかなー?

273名無しさん:2015/11/23(月) 15:04:31 ID:FV9nUZXw
違う風潮ね
偉大な先輩達がこういった路線でと考え、面白いSSや名作が豊富に生まれた訳だけど……

それらSSの展開を参考にして書いたのが広く?読者から面白いと受け入れられてる場合が多いのが、今の現状だし
そこから外れたSSを書くとなると書けても面白いかは別問題だし、相当に難しい

274名無しさん:2015/11/23(月) 15:11:37 ID:FV9nUZXw
>>272
マジですか?長編の続きというとなんだろ……
期待してます!

275名無しさん:2015/11/23(月) 15:13:02 ID:mP5pnpCo
俺は確かに自己完結しているように思えるが、
それはここにマシな意見がないからだ
>>268
お前も俺を自己完結していると思うなら、俺を納得させてみろよ
何も言えないからとりあえず煽っとこうってのはチンパンの行動だな
ぷちを馬鹿にできるか?

276名無しさん:2015/11/23(月) 15:15:26 ID:vjjFqoDE
今までの流れを見ていくと>>271って、原作・アニメ設定至上主義者?

277名無しさん:2015/11/23(月) 15:23:26 ID:FV9nUZXw
>>271の好きなぷ虐SSは何?

278名無しさん:2015/11/23(月) 15:55:29 ID:mP5pnpCo
>>277
名前は基本覚えてないけど
傲慢ちひゃーがどんどん周りの信用失っていく系が一番好きだな
アイドルの性格を基本的に改悪してない上に、
暴力とは違って陳腐な鳴き声の擬音とか少ない
音痴とか騒音被害とか謎の設定出てくるけど、まぁ抜けるからいいわ

279名無しさん:2015/11/23(月) 16:01:43 ID:mP5pnpCo
>>276
至上とはいわんが、妄想の設定で
自分らが正しいorぷちがすべて悪いと思っている奴は女々しいと思っとる

280名無しさん:2015/11/23(月) 16:14:20 ID:xlXztE6M
>>274
虐待の舞台が海外になっちゃんたんだけど、読んでくれる?

281名無しさん:2015/11/23(月) 16:20:07 ID:FV9nUZXw
ぜひお願いします!

282名無しさん:2015/11/23(月) 16:22:09 ID:xlXztE6M
分かった。今書いてるからちょっと待っててね

283名無しさん:2015/11/23(月) 16:36:00 ID:AF/WQJPY
1:ここは妄想を垂れ流す隔離系スレッド

2:妄想とは…根拠もなくあれこれと想像すること

3:つまり、妄想に『根拠がない』『事実ではない』などと言いがかりをつける事自体が間違っている。>>265の言葉を借りると『頭が悪い』

4:>>266で、自分は正論を言っているつもりらしいが、もちろん正論とは程遠い

証明終了。これで屁理屈で誤魔化そうものなら、この人の言葉を借りると、この人が『自分の非を認められないひ弱な考え』の持ち主である事も併せて証明できる。あと『女々しい』も

正直、この人の真意を推し量ろうとした人が多いのに、ちょっとビックリ。この人、ズレまくってるようにしか見えない
何でこれで気を遣われるのかが分からない

284名無しさん:2015/11/23(月) 16:36:42 ID:BkeQQc0.
>>278

>>まぁ抜けるからいいわ

え?

285名無しさん:2015/11/23(月) 17:15:16 ID:FV9nUZXw
>>278
騒音被害を謎設定って言うけど千早はマンション住みだから、マイクを使って歌えば充分にあり得ると思うけど

286名無しさん:2015/11/23(月) 17:21:24 ID:FV9nUZXw
>>285
千早じゃなくちひゃーだった

287名無しさん:2015/11/23(月) 17:42:47 ID:OPDZsq6Y
有り得ること、か
で根拠は?
そもそもアパートで歌った描写、それどころか騒音呼ばわりされた描写すらねーじゃん

288名無しさん:2015/11/23(月) 18:41:45 ID:YSkCR/VM
>>283を都合が悪いからスルーしてるのか内容が理解できなかったのか分からないけど
妄想は根拠のない想像だから、『根拠は?』って聞くこと自体頭の悪い行為

289名無しさん:2015/11/23(月) 18:52:11 ID:OPDZsq6Y
証明完了中学生こばは

〜だと思う、〜が有り得る、とそれが斬みたいに扱い、そして周りも賛同しているやっぱ○○は害獣だなだの騒ぎ出す状況だったら妄想だと言おうが知能足りてないじゃね、くらい迭の反応。
てか妄想だろうとようわから��屈なら頭悪い思うわ。普通なら

290名無しさん:2015/11/23(月) 18:55:48 ID:mHcFbyyE
>>287
そういう描写がないっていうならこのサイトにまとめられてるSSも全てアウトになるよ?
だってぷちの行動や周りの反応も原作の描写にない事ばかりだし

291名無しさん:2015/11/23(月) 19:07:58 ID:YSkCR/VM
ぷ虐好きじゃないタダの荒らしみたいだね

292名無しさん:2015/11/23(月) 19:11:12 ID:OPDZsq6Y
訳あって携帯で書き込どる。やっぱおかしくなったな
まず前レスは有り得るかに対して有り得ないと返したたけなすけど

293名無しさん:2015/11/23(月) 19:12:35 ID:YSkCR/VM
有り得ない根拠は?

294名無しさん:2015/11/23(月) 19:28:09 ID:UGyc0wwU
アンチのんたぬ掲示板
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/anime/10640/1445353899/
チュン(・8・)チュン にお仕置きするスレPart8
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/anime/10536/1442564129/l50
(・8・)ことりちゅんを愛でるスレ
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/anime/10621/1431263001/l50
ぷちます・実装石 ・ゆっくり改変ssもお願いします
チュンチュン語読みにくい
カタカナ・ら行→や行設定は必要ない
語尾にちゅんを追加してひらがな+漢字で表示お願いする

295名無しさん:2015/11/23(月) 19:41:57 ID:vjjFqoDE
主義者さんは、原作・アニメに描写されてないモノは皆、妄想っていう妄想の持ち主だから。

296名無しさん:2015/11/23(月) 20:00:24 ID:6jDH4n/M
仮におまえ杜発言全必妄想なら、妄想上の理由でぷちを害獣扱いしている史なるが、果たして頭悪いって言葉が相応しくないかね

297名無しさん:2015/11/23(月) 20:05:54 ID:mHcFbyyE
えっとごめん
凄く読みにくいんだけどもう少し何とかならない?

298名無しさん:2015/11/23(月) 20:09:24 ID:AF/WQJPY
落ち着いて。愛で厨ぷ虐好き設定忘れてるぞ
多分携帯から書き込みしてるのは、昨日のアレでホスト規制くらったんじゃないかな?それにしても訳分からん誤字が多いな
で?有り得ない根拠は?

299名無しさん:2015/11/23(月) 20:15:46 ID:YSkCR/VM
日本語メチャクチャじゃないですか
果たして頭悪いって言葉が相応しい

300名無しさん:2015/11/23(月) 20:35:51 ID:mHcFbyyE
>>278でちひゃーを傲慢と言ってたので傲慢だと思う根拠は?

301ゆきぽ、アイドルと一緒に虐待される:2015/11/23(月) 20:43:33 ID:Hvyovjcc
奈子のスマホに級友からの着信が鳴る。

船越「奈子ちゃん、げんきー?」

奈子(なにこいつ、なれなれしい)

奈子「元気だけど、何か用?」

船越「えへへ。うん。ちょっとねー……」

奈子「入院生活が暇だから話がしたかったの?」

船越「くすくす」

奈子「なに?」

船越「実は私ねー……」

奈子(早く先を言えよ。つーか私と電話するほど仲良くもないのに)

船越「国境沿いにいるの」

奈子「!?」


★★奈子のクラスでクラス委員をしていた(現在は優奈)船越さんは、
   日本から遠く離れた中東の大地にいた★★


船越「もうすぐ国境を超える。
    今のうちにアラビア語の発声練習でもしておこう」

旅行客をよそおった、ジーパンに粗末なTシャツ。それに日本ではやってる
女性用の小型リュックという恰好。左手にはアラビア語の旅行会話ブック。

イラク人「エスペレ トゥパペル ポルファボル」

船越「シ! アシエス」

302ゆきぽ……(以下、タイトル略):2015/11/23(月) 20:46:02 ID:xlXztE6M
イラク人「ン」

船越「……」

イラク人「ウステ エス ムイ ホベン」

船越「?」

イラク人「ウステ エステディアンテ?」

船越「シ ビエネ ポル トリィスモ」

イラク人「プッ」

船越「ケ エス?」

イラク人「ナディエ ナディエ ロシエント
      パセ アキ ビエンベニド」

船越(ふぅ。簡単な身分確認と入国目的だけで済んだか。
    なぜかスペイン語で会話したけど、私が
    ラテンアメリカ人と勘違いしたのかな?)

イラク人(旅行目的で来るモンゴロイド系人種……
      前にも似たような奴らが来たよ。実にバカだな)

国境を超えて南イラクへの扉を開く。

地獄に等しい世界へ足を踏み入れたのは、
奈子のクラスメートの船越(ふなこし)さんだ。

彼女は世間的には入院したことになっていた。
実は学校をさぼって世界を旅していたのだ。


知り合いを探すために町の中心を歩く。


『うっうー!!』

聴きなれた獣の声。

『アッラー、アサラーム!!』

続いて鼻にかかるアラビア語の叫び。


凄まじい爆発音のあと、お店の内部が吹き飛んだ。

303名無しさん:2015/11/23(月) 20:47:15 ID:XVK.F7OM
このタイミングで投下w

304名無しさん:2015/11/23(月) 20:47:57 ID:xlXztE6M
コンクリの破片が飛んでくる。船越はやよの鳴き声を
聞いた瞬間には地に伏せていたので難を逃れた。

『うーーーああああああ』

『アンブレンシア!! アンブレンシア!!』

警官の格好をした兵士たちが内部へ入って行き、血だらけになった
被害者たちを外へ連れ出す。大人だけでなく、小さな子供も含まれていた。

船越は群衆に交じって一部始終を見守っていた。
救急隊員が被害者をタンカに乗せ、救急車へ運ぶ。

土とコンクリに血の跡が残ってる。

悲壮感漂う殺人現場。まさにこの世の地獄だ。
爆発の後はテロリストたちが襲撃してくる様子はない。

船越「重い……」

ガレキを片づけていると、原形をとどめてない、やよが見つかる。

船越「ヴ……エス インポシブレ!」

スペイン語で『ありえなーい」と言い、腰を曲げて吐いた。
やよの腸がちぎれてあたりに飛び散ってるのだ。

火薬のにおいと血の匂い、贓物のむわっとするおぞましい匂い。
中学生になったばかりの女の子にはたまらない。

船越(ニュースで聞いた通りの地獄ってわけだね。
    ぷちどるは海外にもいて、悪い人たちに悪用されてる)


クルド人「ペルドン エレス ヒナ?」

船越「クラロ ケ シ」

船越「イ、 エレス イザベラ?」

クルド「シ クモセ プエド ディ^ル ペロ ビエンデニード」

船越「... グラシアス」

クルド「アロラ エスタモス エスペランド ポル ティ」

船越「シ シ バモス フントス」

305名無しさん:2015/11/23(月) 20:50:03 ID:xlXztE6M
上は知り合いのクルド人女性と会ったシーンだ。

こんなひどい惨状だけど、ようこそと言われ、
気にしないから早く家に連れてってと船越が答えた。

会話はスペイン語だ。船越はアラビア語が話せないし、
クルド人(イサベラ)は英語が片言で会話ができるレベルではなかった。

船越(私は英会話のほうが得意なんだけど……)

元々現地では彼女と行動を共にする予定だったのだ。

日本国内にいた時にネットを通じて知り合った。

ぷちをテロに利用されてるという話を聴き、
ぜひ現地を旅したいと相談していた。

絶対に来ないほうが良い、後悔することになると言われたが、
諦めなかった。今回の事件のように、地雷を背負わされた、やよの
自爆攻撃の現場を見てみたかったのだ。若さゆえの好奇心だ。

船越の下の名前は比奈(ヒナ)だ。


イザベラ「ここが私たちの家よ」

比奈「へえー。全部石でできてるんだ」

イザベラ「冬は冷えるわ。イスラム国領内なら
      灯油も豊富なんだけど、ここはそうでもないわ」

比奈「ここは南イラク。イラク領内だから国が違うんだね」

イザベラの息子「バブー」

比奈「あなたの子供?」

イザベラ「まだ一歳になったばかりよ」


その次の瞬間だった。

ズダダダダダダd  だだだだだだだだだだだ  ダダダア


銃撃。テロリストの襲撃だった。

警官側と町の中央で銃撃戦になってる。

306名無しさん:2015/11/23(月) 20:54:09 ID:xlXztE6M
現場はイザベラの家からそう離れてない。


比奈「!?」

イザベラ「家から絶対に出ないで!!」


流れ弾に当たったらたまらない。ひんやりとするじゅうたんの
上に猫のようにうずくまり、銃撃がやむのをやり過ごす。


比奈(すごい音……地震の何倍も怖い。あっ、誰か撃たれたみたい)


うぅ…… という、うめき声の後、男が倒れる音。

車のガソリンに引火したのか、すさまじい爆発音がなる。

比奈「まるで戦争だよ!!
    ここはイスラム国じゃないんでしょ!?」

イザベラ「シリアとイラクはどこも地獄よ。
      殺人鬼たちの集会場になってるんだから」

比奈「日本に帰りたいよー!!」

イザベラ「だから来るなって言ったのよ」

息子「ばああああ!! ぽぎゃああああ!!」

比奈(ぽぎゃあ? 赤ちゃんにしては変わった泣き方……)


銃撃は10分ほどだった。また不気味な静寂がおとずれる。

時間としては短かかったが、比奈の心を折るには十分すぎた。

腹に響く射撃音。そしてあふれ出るような殺気。
比奈は頭を抱え、涙を流しながら神に祈るしかなかった。


イザベラ「Crime down !! funa !!」

比奈「Midlle east is a brody hell !!
     i want to see my mama!!」

イザベラ「No!! you can't!! it's not time!!
don't forget you'r porpuse to come to iraq!!」

307名無しさん:2015/11/23(月) 20:56:27 ID:xlXztE6M
英語で落ち着きなさい、この国に来た目的を忘れたの?
と言われる比奈。ママに会いたいとわめいていた比奈も
ようやく冷静さを取り戻した。

比奈「あなた、前より英語がうまくなってる」

イザベラ「あなたがこの国に来るまでに少し勉強したのよ。
      イギリス人みたいに綺麗に発音できないけどね」

比奈「a la proxima.llamame funa.por favor」

   (次からはフナって呼んで?)

イザベラ「si」(うん)

比奈「ahora....tenemmos que conozer lo que
esta pasando en este pais. verdad?」

   (今は……この国で何が起きてるのかを
     知らなくちゃいけない。そうよね?)

イザベラ「si si. jo pienso lo mismo」

    (そうね。そう思うわ)


さて。また事件が起きた。


イラク人の警官「You. you !! don't move!!」

P「な、なんだ!?」

警官「フリーズ!! down on the ground!!」

P「あ……愛 きゃん途 すぴーく 印具りっしゅ!!」

警官「haa!? now you are speaking english!!
anyway raise you'r hands up!!」

(ああ? 英語で話してるじゃないか!!
  いいから手を上げなさい!!)

P「うわ、後ろから手錠をされそうだぞ!!」

別の警官「I know you one of them!!
        where did you come from?」

308名無しさん:2015/11/23(月) 20:58:08 ID:YSkCR/VM
ID:FV9nUZXwはちゃんと読んで感想聞かせてあげるように

309名無しさん:2015/11/23(月) 21:01:14 ID:xlXztE6M
(おまえもテロリストの仲間なんだろうが!!
 どの国から来たんだ!!)

P「イギリスなまりで話すなよ。かんぜんに聞き取れないじゃないか」

比奈「Excuse me sir. please leave him」

警官「ワット?」

比奈「He is not one of them.
   because he is my friend. we are japanese」

警官「Japanese!?」

比奈「yes」

警官「Do you have a passport?」

比奈「Sura.here」

警官「……Hnn. right.you are japanese lady.
   you are a sutudent」
 
比奈「……yes」

P(何を話してるのかさっぱりわからんぞ。
   どうやら俺を助けるために警官にパスポートを見せて
    国籍と旅の目的を証明したいようだが……)

警官「I can't imaige it...you come to this country for a trip?」

比奈「It's not onry for that.
i heared that so many ぷちどるs are useing for a suicide
attack of terrolists. and we want to know about it」

警官「today ぷちどるs are ther weapon.
but it's not you'r buisines.
go back to you'r country」

比奈「Why?」

警官「In iraq everybody are daying by a スーサイド
attacks. thousand of people already are
dead. even a young pretty girl like you」

P(この国ではたくさんの人が死んでる。旅行とか観光目的で
   来るには危険すぎるから帰りなさい。しかし、ぷちが
    テロに利用されてるとはな……)

310名無しさん:2015/11/23(月) 21:04:43 ID:xlXztE6M
比奈「Pretty?」

警官「Yes.you are young .but you are so lovely.
a- after the job,would you like to go to the...」

比奈「I'm afraid no thank you.
i have my boyfrend in japan」

警官「Hunn... i see. go anywhere」

P(さりげなく船越をナンパしてたな。
  仕事帰りにどこかに連れていきたかったみたいだが、
   国内に彼氏がいるからと断られていた)

部下の警官官たちも連れていずこかへ消えてしまった。

こうなるとあたりは静寂に包まれるしかない。

ここが銃撃戦が起きた場所ということを忘れてはいけない。
犠牲者の遺族たちが集まって静かに泣いていた。


P「助かったみたいだな」

比奈「Yes. come wihe me. producer?
   there's a safety place fo you」

P「英語で言うなよ。一言も聞き取れないぞ」

比奈「でもあなた、さっきは理解してるような顔してた」

P「そういえば理解してたな。なんでだろう?
   あえていうなら、気合かな?」

比奈「気合で理解したの?」

P「命の危険にかかわると分かるようになるみたいだな。
   言語って不思議だ」

イザベラ「funa. ja es tarde. vamos a mi casa」
    
    (フナ。もう暗くなるから家に帰るわよ)

比奈「si」 (si = 英語の yes) 

イザベラ「quien es el?」 (その男性は誰?)

比奈「no se come se decil... pero, es mi amigo」

  (なんて言ったらいいか……。友達かな)

イザベラ「verdad? no es tu novio?」

(まさか、恋人じゃないわよね?)

比奈「nadie!!」 (まさか!!)

311名無しさん:2015/11/23(月) 21:07:49 ID:xlXztE6M
イザベラ「jajajaja lo se lo se」 (分かってるわよ)

P「おい。意味わかんない言葉で話すよなよ。
  アラビア語なんてわかるわけないだろ」

比奈「スペイン語よ」

P「そうなのか? どのみち分からん」

イザベラ「soy izabera. es un praser conozerle」

(イザベラよ。初めまして)

P「si. senola.jo tanbien. mi nombre es P」

(こちらこそ。僕はPって言います)

比奈「普通に自己紹介できてるじゃん」

P「あれ? おかしいな」


こうしてPはイザベラの家に厄介になることになった。

なぜPがイラクにいるのか?

Pが不在の中、
国内に残したアイドルたちはどうなってしまったのか?

なぜぷちどるが犯罪に使われてるのか?

すべてはこれから明かされることだろう。



★夜。イザベラの家。


イザベラ「私の夫はイスラム国に行ってしまったわ」

P「え!?」

イザベラ「半年前にね。高い給料に引かれて戦闘員になったの」

フナ「給料ってどのくらい?」

イザベラ「日本円で月給65万」

P「はああぁ!?」

フナ「ろ、ろくじゅう、ごまん!?」

イザベラ「奥さんも、もらえるわ」

P「もらう?」

312名無しさん:2015/11/23(月) 21:10:38 ID:xlXztE6M
イザベラ「国が提供してくれるの。
      主に外国人で白人が多いわね」

P「ていきょうって!! まるで物みたいじゃないか!!」

フナ「その奥さんって人質なんでしょ?」

イザベラ「全部がそうじゃないわ。自分の意思でEUから
      旅立ってくる人もいるから」

P「奥さん連中は家で何してるんだ?」

イザベラ「主に家事ね。旦那の言いなりになって
      家の仕事だけしてればいいのよ」

フナ「男尊女卑……」

イザベラ「その極みね。政治の上にイスラム教があるの。
      宗教の教えが人を支配する。奥さんも4人くらいなら
       好きに持っていいのよ」

P「うーん、やっぱり日本とは違いすぎるな。
  俺、ここに来るまでに死体を見すぎて感覚がマヒしそうだ」

フナ「国境沿いの検問所に警備兵がいたわ。
    殺意がないとわかっていても、機関銃がこっちを
     向いてる時の寒気といったら、言葉では伝えきれないわ」

P「俺なんか首に拳銃を突き付けられたぞ。
   どんなことをしてでも生き延びたいと思ったよ。
    神様を信じる連中の気持ちがわかる」

イザベラ「年が離れてるけど、フナとPは友達なのね?」

P「俺の会社の社長に娘がいるんだが、その友達ってことでいいの?」

フナ「うん。奈子ちゃんの友達だよー」

P(たぶん奈子ちゃんはそう思ってなさそうだが)

息子「バブー」

イザベラ「お腹がすいたみたいね。ご飯の用意をしないと」

イザベラは棚を開けて食材を並べ始める。

P達にはテレビでも見ながら待っててと言う。
好意はありがたいのだが、
テレビはアラビア語放送なので何も理解できなかった。

息子「アラー サラーム アラサラーム」

フナ「この子たちの未来はどうなるの?」

P「……俺たちは自分達が平和な国に
生まれたことを感謝しないといけないな」

313名無しさん:2015/11/23(月) 21:14:38 ID:xlXztE6M
食後、ぷちどるについて話し合うことにした。


イザベラ「ぷちどるには可能性がある。暴力にも使える」

P「さっきのやよの自爆攻撃のことか?」

イザベラ「……ゆきぽも」

P「ゆきぽだって? そういえばこの赤ちゃんは
   たまにゆきぽみたいな鳴き方を……」

ゆきぽ「ぽ」

P「なあ!?」

フナ(比奈のあだ名)「この子……日本にいるのと見た目が全然変わらないんだね」

イザベラ「うちで飼ってるの」

P「バカな……こんな奴を買ったら、家中穴だらけに……」

イザベラ「いいえ。テロリストと戦ってくれるの」

P・フナは衝撃のあまり言葉を失った。

ゆきぽは戦闘能力の高さから対テロリスト用の兵士として使われてる。

場所を問わず穴掘りをするので……


ドッゴオオオン

ゆきぽ「ぽおおおおぎゃああああああ!?」


そこは郊外だった。

地雷をスコップで掘ってしまい、盛大に吹き飛ぶ。

(イザベラが飼ってるゆきぽではない)


ゆきぽ「〜〜〜〜ぽっ……ぽっ……」

両足がない。ちぎれた足の付け根から大量出血。

爆発の衝撃により顔が青ざめ、震えつづける。

314名無しさん:2015/11/23(月) 21:18:09 ID:xlXztE6M
スコップは遠く離れた場所へと飛んで行ってしまった。

あたりの村に住んでる老人が様子を見に来たが、すぐに帰ってしまう。

気持ち悪いくらい目を見開いてるゆきぽを見たことろで
同情の余地などないのだ。

老人「今日も犠牲になってくれてありがとう」


ゆきぽ、やよ、あふぅは群れ単位で村で飼われてる。

普段は檻の中に入れて置き、夜になると解き放つ。

『その辺で遊んでおいで。穴掘りも自由にして良いよ』

場所は地雷原だ。命を代償にした地雷処理だった。


こんな時もある。


村人「戦車が来たぞおおお!!」

女「きゃああああああああああああ!!」

テロリスト「いえええい!!」


戦車と言う名の鋼鉄の鎧をまとい、いい気になってるテロリスト。

村を通り越して町の中心へと侵攻。

いよいよ南イラクの主要都市まで占領されつつあるという
危機的状況だった。


村人「いまだ!!」 ←(コインを戦車に向けて投げた)
 
やよ「うっうーーーー!!」

スイッチ式の爆弾を背負ったやよが戦車に飛び乗る。

タイミングを見計らって村人がスイッチを押すと、
戦車の砲塔が吹き飛んだ。

車内で火災が発生し、戦車のハッチを開けて乗員が次々に出てくる。

武装した市民たちがアサルトライフルで狙撃。
なんと3匹のいおも加わり、ビームを放っていた。

1分もたたずに見事全滅させた。

315名無しさん:2015/11/23(月) 21:18:36 ID:mP5pnpCo
ちひゃーの騒音があり得ない根拠はって、原作にないからで終わりやろ。
今後、ちひゃーの騒音で千早がこいつをどうにかしろって描写が出てきたら大人しく認めるが
ない物に証拠をだせ? 小学生かいな

316名無しさん:2015/11/23(月) 21:21:14 ID:xlXztE6M
ロケットランチャー(RGP)が足りない時などは、
いよのビーム、やよの自殺攻撃などで代用するのだ。

(いよのビームは生身の人間なら一撃で倒せる)

物資に乏しい南イラクの人たちにとって貴重な攻撃手段となっていた。


ーーーーーーー

P「そんなことがあったのか。ぷちどるのおかげで
  南イラクは占領されずにすんでるってわけか」

イザベラ「ぷちどるがどこからわいてくるのかはわからない。
       けど必要な時に必ず現れてくれるの」

フナ「でも、どうやってしつけるの?
    ぷちって人間のいうことはきかないでしょ?」

イザベラ「戦闘用のぷちは、拷問してしつける」

P・フナ「ご、拷問……!?」

イザベラ「まずは、いお、の話をしようかしら」


ここは地下に作られた訓練場。射撃訓練や格闘訓練がメインだが、
敵の捕虜の拷問にも使われる。今回はぷちどるだ。

いお「も?」

イラク軍の兵士「いいか? 今日から貴様はわが軍の兵士だ。
         わがままは許さん」

別の兵士「人間社会の規則をたっぷり教えてやる」

いお「ぼおおっ!?」


いきなり腹パン。呼吸困難になり、目に涙が浮かぶ。

ぷち用の小型手錠をされて椅子に座らされておりおり、自由はない。

兵士「憎いか? ならビームを撃ってみろ」

いお「もおお」

兵士「いいから撃てよ!!」

いお「ぼっ……」

またお腹に一撃。ほとんど間をおかずに食らわされたため、
午前中に食べたものが逆流し、吐いてしまう。

317名無しさん:2015/11/23(月) 21:26:22 ID:xlXztE6M
兵士「休む暇はないぞ?」

パシン パシン

いお「……っ」

往復ビンタ。いおは声を発することなく、冷たい眼で兵士を見ていた。

兵士「もう一度言うぞ? 我々が命じたらビームを発射するんだ。
    さあ、ビームを……」

いお「もおおおおおおおおおおおおお!!」

ついに切れた。最大出力。しかも連射。

椅子から立ち上がり、ジャンプ。

ところかまわず部屋中(全方位)にビームを撃ちまくった。


兵士「ほう……」

兵士2「なかなか生きの良い個体だな」


当たれば、自分たちもただでは済まないのだが、
兵士たちは冷静にビームを避けていた。

彼らは生活の一部が銃撃戦になってる人なので、
射撃方向がわかってる攻撃ではビビらなかった。

まさに百戦錬磨である。 

後の研究でいおを4匹集めてビームを同時発射すると、
戦車のキャタピラをお釈迦(シャカ)にできることがわかった。

兵力不足に悩むイラク人たちにとってまたとない戦力だ。


まこちー「やー!!」

兵士「いいぞ。その調子でうち続けろ」

まこちーは固定式機関銃の射撃訓練を受けていた。

そのほかに地雷の設置や、塹壕作りなど重労働に使われていた。

318名無しさん:2015/11/23(月) 21:30:25 ID:XVK.F7OM
そういえばホラーのSSは続きどうしたんかね?

319ゆきぽ、アイドルと一緒に……:2015/11/23(月) 21:30:53 ID:xlXztE6M
さて。書き溜めた分が尽きたよ

あとは自分のペースで投下するね?
他に投下したい人がいたら言ってくれれば席を譲るから

320名無しさん:2015/11/23(月) 21:40:47 ID:xlXztE6M
P「まってくれ。ぷちを暴力でしつけるのはわかったが、
  反抗はされないのか? 脱走は?」

イザベラ「脱走は夜に多いわね。機関銃で銃殺するわ。
      途中で捕まえた奴は、見せしめに翌朝に公開処刑」

フナ「うわぁ……想像したら吐き気が」

イザベラ「反抗した奴は拷問だね。石投げとか。
      見せしめに背中にむち打ち。最低でも100回」

P「ひゃっかい……」

フナ「そういうのってさ、やる方は心が痛まないの?」

イザベラ「これが神のご意思だから。私たちにはご意思を代行してるだけ。
      ブッタを信仰してるあなた達には人にはわからないと思う」

フナ(私がキリスト教徒だってことは絶対に秘密にしておこう)

P(やべえ。俺がキリスト教徒だってばれたら
   拷問されるんじゃねえの?)

イザベラ「あなたたちの国でぷちがどういう扱いを受けてるかは知ってる。
      フナからたくさん聞かされてるから」

フナ「うん」

イザベラ「日本は甘いよ」

P「甘い?」

イザベラ「ぷちが悪かどうかって? 悪に決まってる。
      日本みたいな先進国では悪でしょうね。
      私たちは善悪で考えない。
      使えるものは何でも利用する。使役する」

フナ「しえき?」

P「家畜みたいに扱うって意味だよ。道具ってわけだな」

イザベラ「必要がなければ一斉に駆除する。
      日本みたいに甘い考えは持たない」

P「それは、ぷちを保護するべきとコーランに書かれてないから?」

イザベラ「そうよ。獣は使役するの。人の役に立たせる。
      そのために主が作り出した」

P(キリスト教徒としてもまったく同意見だね)

フナ(うん。だいたい納得できる。
    日本のぷち愛護団体は世界の基準から外れてるのかな?)

321名無しさん:2015/11/23(月) 21:47:17 ID:mP5pnpCo
証明完了中学生さん待たせてすまないな
妄想だから筋の通らないこじつけをして、
誰かにいやいや、なんでそんな展開になるんだ、お前って頭悪いだろって言われる筋合いがないと
みんなに同調したからキョロ充? いやいやおかしいだろ
妄想だろうが、基本的にそこに至る過程が頭が悪いってわからんかね
つーか筋の通らん妄想でぷちを馬鹿にするって、それって無様すぎるだろ
自分が頭の悪いことを言っているって自覚がないんかね

322名無しさん:2015/11/23(月) 21:53:33 ID:xlXztE6M
話は夜遅くまで続いたが、やがておひらきになった。

Pだけ女たちとは別の部屋で寝ることにした。

夜の間はなにがあっても絶対に外に出ないようにと言われてる。

ペルシア絨毯の上で横になる。
枕は硬くて首がこりそうだった。
ほこりだらけの毛布に車って眼を閉じる。

月明かりが窓から差し込まれていて、
目が慣れると明るく感じられた。

P(なんだか落ち着かないな。今この瞬間にも
   強盗が入ってくるんじゃないかと思うと……な)

護身用にハンドガンを枕元に置いてある。

撃ち方など分からないが、構えるだけでも効果があると教わった。

もっとも、敵の攻撃はとつぜんである。しかもここは室内で逃げ場がない

襲撃された瞬間に死ぬか、重傷を負うことになる。

P(クソっ……アラビア語で挨拶すらできないレベルだ。
   外国で生活するのってこんなに大変なんだな)

恐怖と緊張で冷や汗をかいていたが、気づいたら眠いっていた。

朝。町で人々の行き交う音が聴こえる。

モスクから響くコーランの斉唱。
フランス語とスペイン語を足して2で割ったような音だった。

なぜか中学校の合唱コンクールを思い出したP。


フナ「おはよう」

P「ああ。昨日は寝れたか?」

フナ「疲れたからぐっすりだよ」

P「へえ。意外と肝が据わってるんだね」

フナ(うそだけどね。本当はイザベラにしがみついて震えてたんだよ)

P「イザベラさんの姿が見えないな。どこへ行ったんだ?」

フナ「用があって街に出てるよ」

323名無しさん:2015/11/23(月) 22:04:16 ID:xlXztE6M
P「フナ。飯は食ったのか?」

フナ「まだだよ。冷蔵庫にあるものを適当に使っていいって
     言われてるけど……」

卵が三個と、わずかな量のひき肉とハム。
くさった野菜。黒パンが入っていた。

P「なんか俺たちが食べちゃうと申し訳ないな」

フナ「でもあとで買い出しに行くから
    気にしないでって言ってたよ?」

P「そういうわけに行くか。
   せめて自分の食い扶持だけでも自分で用意する」

フナ「お金あるの?」

P「日本円ならたくさんあるぞ?」

フナ「わあ。諭吉さんがたくさん。
    でも紛争地帯じゃ文字通り紙切れでしょ?」

P「そうだな……」

ゆきぽ「ぽー」

P「げっ、ゆきぽ」

フナ「赤ちゃんはお母さんと一緒に出掛けたのに。
    ゆきぽだけは残ってたんだ」

ゆきぽは赤ちゃん用のゆりかごのなかで寝てたのだ。
毛布にくるまってる姿は、遠目からでは
人間の赤ん坊と見分けがつかないほど。


P「ちょっと商売しにいくか」

フナ「何か売るものあるの?」

P「アイドルのDVDだよ。あとCD?」

フナ「げっ、これ萩原雪歩ばっかり写ってる奴じゃん」

P「日本ではあいつがトップアイドルだからな。
   性格の悪さもトップだが」

フナ「ぷっ!!」

P「貧しい家の子供がDVDとかテントで売ってるの見たぞ。
   俺たちも真似してみよう。町の人たちとの情報収集も兼ねてな」

324名無しさん:2015/11/23(月) 22:13:37 ID:xlXztE6M
フナ「まって。私、アラビア語話せないよ?」

P「なに。世界なんて英語が話せればどうにでもなるのさ」

フナ(なにそのかたよった考え方……)


商店街(ほとんどが露店)へと歩みを進める。

人気の店が所狭しと並んでおり、P達よそ者に空いてる
場所などほぼないに等しい。

フナ「どうすんのよ」

P「あきらめたら終わりだ」

空いてる売り場スペースがあった。
隣で店を開いてる男性に英語で話しかけてみる。


フナ「あのー?」

イラク人「?」

フナ「You speak english ?」

イラク人「??? ?? ????」 (理解できん)

フナ「え!? 全然分かんない」

イラク人「? ?? ??????? ????? ?????????? ?? ??? ????」 

(英語は分からんよ。どこの国から来たんだ?)

P「???? ?? ???????」 (俺とフナは日本から来た)

325名無しさん:2015/11/23(月) 22:25:49 ID:xlXztE6M
フナ「Pすごい!! アラビア語が話せるんだ!!」

P「気合でな。ただ、正確にアラビア語を打ち込んだのに
  2ちゃんで認識しなかったぞ。泣きたい」

フナ「ほんとだ……全部???になってる……。
    もう普通に日本語で表記したほうが良いね」

(ちなみに。昨夜、P、イザベラ、フナはスペイン語で会話していた。
  Pに外国語に知識はないのだが、気合で何とかした)

イラク人「売り場を作るのはスキにして良い。
      我々は外国人や貧しい人にはかんようだ」

P「やさしいなー。本当に助かります」

フナ「Thank you very much sir」

イラク人「……」←無言でうなづく。さすがに簡単な英語は理解できるのだ。

P・フナ(外国人とやもめには特に気を使うように。
      コーランにそう書かれてるのは
      事前に読んでるから知ってるよ)

イラク人「しかし」

P「ん?」

イラク人「珍しいものを売ってるな。家の国ではみないDVDだ」

P「日本製ですよ。よかったら見ますか?」

ついでに持っていたポータブルBDプレイヤーで
ライブDVDを再生する。竜宮小町が得意げに踊っていた。

まばゆい照明を浴びて、伊織の凸が光る。


イラク人「東アジア人ってのは子供をみて楽しんでるのかい?」

P「まあ、確かに子供ですね」

イラク人「いくらだ?」

P「おっ、買ってくれるんですか?」

イラク人「そっちの再生装置の方だ。最新型の携帯か?」

P「ポータブルプレイヤーのことですか?
  これはだめですよ。再生して客引きに使うんですから」

イラク人「そう言うなよ。金なら出すから」

フナ(こんな中年のおっさんが……ははーん。分かっちゃった。
    転売に使うつもりだな? さすが商売上手の中東人)

326名無しさん:2015/11/23(月) 23:01:09 ID:xlXztE6M
PはしつこくDVDを売りたがっていたが、
イラク人は応じない。東アジア人の子供が踊ってる
動画などみて何が楽しいんだと言われ、怒ってしまう。

文化の違いなのか、あずさを見ても中学生くらいの女のこと言っていた。

とにかく店じまいにして、いったんイザベラの家に帰ることにした。


P「なんてしつこい奴らだ!!」

フナ「なんで切れてんのよ。何話してるか全然わからなかったし」

P「うちのアイドルのことをバカにされたんだよ」

フナ「奈子ちゃんから聞いたけど、あなたって
    アイドルのことゴミカスとか言ってるんだよね?」

P「でもなぜか腹が立つんだ!! 外国人に言われたくねえよ!!」

フナ(この国では私たちが外国人だけどね)


商店街を抜けて、人気の少ない場所を通り過ぎていく。

Pがこっちのほうが近道じゃないかと、狭い路地を
選択したのが間違いだった。そこは不良のたまり場だった。


強盗A「〜〜〜!!」

強盗B「〜〜!!」

Pは、恐怖のあまりふるえた。

まだ正午にもなってない。

こんな明るい時間に銃を持った奴らが街中に潜んでいたこと。

彼らがアラビア語で自分のバッグを置いていけと
言ってることは気合でわかる。

フナ(抵抗すれば撃たれる。ポケットに手を入れても撃たれる。
    銃を取り出す動作だと思われるから)

P「……」

強盗C「〜〜〜!!」

要求に応じようとせず、棒立ちのP。

いきりたった強盗が奇声を発してPに暴行を加える。

P「くっ……」

3人の男に囲まれた。

膝蹴りを食らい、背中を蹴られ、頬を殴られる。

327名無しさん:2015/11/23(月) 23:07:12 ID:xlXztE6M
痛みより恐怖の方が勝っていた。

地に伏せると、頭を足で踏まれた。

アラビア語で何か話しかけられ、ズボンのポケットから
財布を盗まれれる。スマホもついでに盗まれた。

バッグの中にはDVDが20本入っていたが、これも取られてしまった。

P(くっ……貴重な商売道具が……)

強盗「Hey you」

P「ぐぅ……また英語かよ。こんな時に外国語で
   話す気力なんて残ってねえよ」

強盗「No.it's not you. I am talking to you. gir」 

フナ「Me?」

強盗「Yes. you must come with us」

フナ「……What will happen? if i say no?」

強盗「We'll kill him」

フナ(私を誘拐させろ、さもなくばPを殺すか……。
    短かったな。私の人生。まだイラクに来たばっかりだけど、
    ついにここまでか)

P(強盗は流暢なイギリス英語で話してやがる……。
  おそらくイングランドからこっちに流れてきた奴らか……)

強盗らはイスラム国の人間ではない。イラクに住んでる、ただのごろつきだ。

しかし、日本にいる不良とは次元が違う。

まず、逆らえば殺されるし、Pのように全身殴打されて
金品を奪われるなど日常茶飯事だ。

328名無しさん:2015/11/23(月) 23:11:58 ID:xlXztE6M
最悪の場合は誘拐されて人質になることもある。

フナちゃんは若い女の子なので、国境沿いのイスラム国に売られてしまう。

そっちは南イラク以上の地獄だ。女は男の所有物。

虐待や拷問、薬漬けなど、あらゆる手段で反抗の意思を奪ってくる。

フナ(あれが誘拐用の車……)

誘拐するときは手錠をしてトランクの中に押し込む。

P(くそっ。もうここまでか)

容赦なく殴打されたPはしばらく動けない。
拳の一撃一撃が重く、骨にまで響きそうなほど痛かった。

平和な世界で生きてきた日本人と違い、銃器の扱いに
長けた者たちは腕力がケタ違いだった。

眼光も違う。修羅の世界に生きてきた者たち。
米国を中心とした資本主義国を憎み、
まっとうに生きる道を自ら放棄した者たち。

根本的に住んでる世界が違った。


強盗「げぇ!?」

ゆきぽ「ぽーー!!」


強盗が転んだ。突然現れたゆきぽに左の足首を切断させられたのだ。

スコップには生温かい血がこびりついてる。

強盗「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!?」

ゆきぽ「ぽっ」

追撃。強盗の首にスコップを突き刺す。

動脈に直撃したため、血のシャワーが噴き出す。

強盗は自分の首元を両手で押さえるが、出血は止まらない。
すさまじい形相で地面をごろごろと転がる。
神の名を何度も呼びながら、やがて動かなくなった。

329名無しさん:2015/11/23(月) 23:13:53 ID:xlXztE6M
恐れをなした強盗仲間の2人はゆきぽを振り返ることなく、
車を大急ぎで走らせる。Pから奪ったものはすべて置いていった。


P「あまりにもとつぜんすぎて……」

フナ「私も同じだよ。このゆきぽは、イザベラさんの家の?」

ゆきぽ「ぽっぽー」

P「ん? 俺たちを守るように家主に言いつけられてたって?」

ゆきぽ「ぽー」

フナ「ひっそりと私たちをつけてた?
    日本語を話してると目立つから控えたほうが良いよ?」

P「うーん、確かにイラクじゃ日本語は目立つか。
  アラビア語と全然音が違うからな」

フナ「今度はスペイン語で話そうか。
    助けてくれてありがとね。ゆきぽ」

ゆきぽ「ぽっ!!」

人が鍛えられていれば、同じようにぷちどるも鍛えられてる。

このゆきぽが良い例だ。イザベラはまだ21と若いが、
鉄の規則でペットのゆきぽを護衛として使えるレベルにまで昇華させた。

修羅の国で生き残るには、こちらも修羅になるしかない。

Pとフナは、銃器と扱いと外国語の学習に力を入れようと心に決めるのだった。

330ゆきぽ、アイドルと……:2015/11/23(月) 23:15:04 ID:xlXztE6M
さて。今日はここまでだね。さよならー

331名無しさん:2015/11/23(月) 23:32:43 ID:XVK.F7OM
すごいなw読んでないけど

332名無しさん:2015/11/23(月) 23:34:59 ID:bf84xHBc
おつです
カオスな1日だったなw

333名無しさん:2015/11/23(月) 23:52:38 ID:bf84xHBc
こうして見ると、言われたことに律儀に発狂して返してる辺りホンモノっぽいな

「違う!俺の考えるぷ虐はこうじゃない!」って叫びつつ、陶芸家よろしく弱ったぷちにトドメをさすPの姿を想像した

334名無しさん:2015/11/24(火) 00:08:16 ID:eVXp90WM
そもそも、別に頭悪くたって構わないんですよね
ぷちにムカついてる人達が集まって馬鹿な事言いあったり、ss書いたり読んだり、みんなここに馬鹿になりに来てるんだから
『こじつけ』『根拠がない』『頭悪い』とか、いちいちネタにめくじら立ててケチつけるのが楽しい人もいるみたいだけど
このスレはこのスレなりの楽しみ方があるんだから、そう言う人は無視。三連休をケチつける為に浪費する無様で頭の悪い人だから
本人に自覚はないだろうけど

335名無しさん:2015/11/24(火) 00:35:54 ID:xLtCQaYs
結局タダの愛で厨っぽいな
好きなssも、何かハッキリしなかったし。昨日彼の真意とやらを代弁した人にも特に反応はしてない

336名無しさん:2015/11/24(火) 00:42:54 ID:nVECVjP.
さすがにもう擁護するような人はいないでしょ?
ただの荒らしなんだから

337名無しさん:2015/11/24(火) 00:49:08 ID:FPOHkEoQ
>>83>>208
この辺も例の正論マンっぽいね
噛みつくような書きこみばかり
議論(という名の暴論)を吹っ掛けて楽しむ荒らしかな

338名無しさん:2015/11/24(火) 00:58:18 ID:QpY18BLI
愛で厨、荒らしとは別だと思う
なんというかぷ虐スレができ始めた頃、こういう人たまにいたよ

339名無しさん:2015/11/24(火) 01:58:56 ID:FPOHkEoQ
当時の人が久々に来たら浦島太郎状態だろうな
今でも続いてるの死刑シリーズだけだし

初代スレより
>>ゆきぽのオーブンは最高だったけどわふぅが勝ち逃げなのがなあ
やっぱ勧善懲悪でしょ
それにしてもやり尽くした感がすげえな
今から新しいネタできるのか?

この後700作近く投下されるとは思いもよらなかっただろうな

340名無しさん:2015/11/24(火) 02:35:08 ID:xLtCQaYs
可愛いぷちを虐める奴らを一刀両断する俺カッケーみたいな人なのかな
勘違いもはなはだしい

341名無しさん:2015/11/24(火) 10:54:52 ID:N2nolkAk
>>339
実際今日数ヵ月ぶりにきてみたがこれもうわかんねぇな…
相変わらずゆきぽアイドルとの人が終わらせる気がないのはわかったわ
にしてもブームが去ったんだろうから仕方ないけど人が減ったもんだ。ナポなりちっちゃんなりいたあの頃がもはや懐かしい

342名無しさん:2015/11/24(火) 13:09:08 ID:dIg4UysE
>>296は主義者さんで、自分へのレスかな?何言いたいのか、ようけ分からんのですけど。
もう、主義者さんの場合は妄想じゃなくて妄執ですね。
その妄執に基づいて、SSを投下してもらいたいものです。

343名無しさん:2015/11/26(木) 11:44:02 ID:8MJFjmfQ
あふぅ「ナノナノナノナノ・・・」

344名無しさん:2015/11/26(木) 12:01:47 ID:eTdks3fc
>>281>>330に何か反応してやるのが筋だと思う
思ってたのと違ったって言うのは痛いほど分かるけど

345名無しさん:2015/11/26(木) 13:26:03 ID:okuG/Stg
ゆきぽ 「ぽぇ、ぽぇ、、、、ぱぅ」

346名無しさん:2015/11/26(木) 18:16:23 ID:UZKDmjuA
久しぶりにSSを書いたのでアップします。

ひさびさなのでキャラも不安定、ぷ虐成分薄めでライトで、相変わらずの誤字脱字ですが、よろしくお願いします。

347まこちーの○営業:2015/11/26(木) 18:17:59 ID:UZKDmjuA
「やー」だいじょうぶですよ真さん。僕は平気ですよ。
まこちーはプロデューサーさんと口論している真に声をかけます。

「まこちーは黙ってて、その話はお断りします。」
しかし真はまこちーの話を聞いてません。

「お前に断る権利はない。」
いつもは弱気のプロデューサーさんも今日は一歩も引きません。��

「そんな、枕営業だなんてありえません」

「あれほど気をつけろって言ってたのに、また太らせやがって。」
「だいたいあの人を怒らせるなって言ってただろ。」
「欲望に支配されたあの人を止めることはおれにはできない。」

よくわかりませんが、すごい人がまこちーを待っているみたいです。

348まこちーの○営業:2015/11/26(木) 18:19:49 ID:UZKDmjuA
「元は僕のせいなんだから僕が責任を取ります」
「それはダメな話だ真。あの人は割れたカチカチの腹筋腹は求めてない。プニプニなまこちーのお腹を所望しているんだ」

「くっ」
「千早の真似しても無駄」

��「てへぺろ」
「今どき?」

��「ウーサミン」
「意味わかんねえよ」

��「まっこまこりーん」
「それが一番最悪だな」

ドヤ顔の決め台詞をぶった切られて、落ち込みまくりの真。

まこちーが枕営業って、何が。

「とにかく真、ぶくぶく太らせたお前と太ったまこちーが悪い、罰として仕方がない」
そんなに大したことはしてないようです。

「まってぇプロデューサー」
じれたPは真の声を無視して、打ち合わせ室にまこちーを連れて行きます。
��
薄暗い打ち合わせ室の中、Pは何もわかってないまこちーに心得を教えます。

「いいか、枕なんて目をつむって100数えて無心で天井のシミ数えてばすぐ終わる。わかった無心だぞ無心」
「やー」

「よしいい子だ。じゃぁそこのソファー目をつむって待っていろ、天井のシミ数えてばすぐ終わるからな」

349まこちーの○営業:2015/11/26(木) 18:20:56 ID:UZKDmjuA
Pに言われた通り目をつむって待つまこちー。

ふごふごと荒い鼻息の黒い影がまこちーの身体に覆いかぶさります。

お腹に重みを感じたまこちーは目を開け、言われた通り天井を数えます。
「まきょー、まきょー…」1、2、3、4…

「はぁ、はぁ」荒い息が聞こえる中、無心で天井のシミを数えるまこちー。
何時しか眠ってしまいました。

350まこちーの○営業:2015/11/26(木) 18:23:01 ID:UZKDmjuA

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「貴音、どうする」
プロデューサーさんの声でまこちーは目が覚めました。��

打ち合わせ室の隅で貴音さんとプロデューサーさんが話しています。。
まこちーが聞いてることは気が付いていないようで、普段の2人から想像できないような悲しそうな顔で相談しています。

「ほんとうに一度だけで…」
「やはり受けるしか…」
「みなさんに迷惑かけるのは、やはり飼い主として責任が」
いつも凛とした貴音から想像できない悲しそうな声です。

「貴音…」
そこにいるPはまこちーの知ってる人と同じとは思えないぐらい辛そうな声で答えました。

まこちーはここにいるのがいたたまれなくなって、見つからないように打ち合わせ室から事務室に戻ります。

351まこちーの○営業:2015/11/26(木) 18:24:32 ID:UZKDmjuA
「あっ、まこちーお疲れ」
まこちーに気が付いた律子が声をかけてます。
「音無さんの枕お疲れ様ね」
今日会った人で律子だけが普段と変わりなくまこちーは安心します。

「枕、まこちー枕、あー」
横には、どこか上の空で鼻血を吹き出す小鳥さんです。
「まこちーが、まこちーが」うめく真

「えっ枕営業!765プロで?なに、なに?まこちー?」
来たばっかりの春香、亜美と真美のはなしにとても混乱しています。

「聞いてよ、はるるん。ぴよちゃんがまこちーのプニプニお腹を枕にしてお昼寝したんだよ。」
亜美のわかりやすい説明ですね。

「枕営業って本当に枕にしたんだ」
ホッとしてる春香。はしゃいでる亜美真美を横目に春香は律子に小さく聞きます。
「ねっ、こあみこまみの件はどうなったの?」

352まこちーの○営業:2015/11/26(木) 18:27:13 ID:UZKDmjuA
先日とある番組の撮影に貴音はPの心配はよそに、こあみとこまみと連れて行きました。

撮影中退屈でPにいたずらを仕掛けるこあみとこまみですが、偶然通りかかったスポンサーの偉い人がそのいたずらに引っかかってしまたのです。
無茶苦茶になる番組、怒るスポンサー…。

打ち合わせ室で貴音とPがしてた話はその対応だったのです。

Pと貴音が出てきました。どうやら打ち合わせは終わったようです。

「今晩、貴音がクライアントに行くことで話が付いた。話はついてる平身低頭(へんしんていとう)で謝れば許してもらえる」
Pは貴音と打ち合わせ室を出るなり、皆に聞こえるように言います。

安心する春香達。もともとこあみとこまみの話を聞いてなかった亜美と真美はいつもの通り
「変身戦闘ってお姫ちん戦うの?」
「でも謝るって言ってる」
「どっち?」

「平身低頭、頭をすごく下げてひたすら謝ることよ」
解説する律子は、すっきりしてない貴音の顔に疑問を持ちます。

353まこちーの○営業:2015/11/26(木) 18:29:12 ID:UZKDmjuA
「?…。今晩、まさか」

律子が聞きただそうとしたその時、Pが先を制し。小さく律子に言います。
「律子、それ以上は考えるな、誰にも気づかれるな。謝りに行くんだ。貴音はひたすら謝りにいくんだ。」
「そうです律子嬢,私は謝りに行くだけです。」

貴音の決意に満ちた悲しい目に律子は何も言えなくなりました。

ふと、まこちーは打ち合わせ室で聞こえた言葉を思い出します。
貴音とPが何度か悲しげに言ってた言葉です。

さっき自分が知ったばかりの言葉。

悲しそうな貴音を安心させるため、今日習得したことを教えようと胸を張ります。

「まきょ、まきょ、やー」貴音さん『枕』は何も考えず、天井のシミを数えていれば終わりますよ。

おしまい

354名無しさん:2015/11/26(木) 19:00:50 ID:jWOrECTg

紛らわしいw
そして貴音は仕方ないね。飼い主が責任とらないと

355名無しさん:2015/11/26(木) 19:44:19 ID:WD0dql9g
まこちーが枕になった理由わからん

356後悔しない人 ◆6aeZdO.uNQ:2015/11/27(金) 00:06:59 ID:qHigWrU.
>>355
その辺はマクガフィンです。
細かく書くと間延びしそうだったので、主題でもないので削りました。

まぁ、まこちーのぷにぷにお腹を見た、小鳥さんのリビドーがとまらなかったってことで。

357貴音のインターンシップ:2015/11/27(金) 02:13:59 ID:Z3Tf6Fjc
初投下です。

勝手に独自の設定がありますが、貴音は主人公のお話です、暴力シーンはほぼありません。

358貴音のインターンシップ:2015/11/27(金) 02:14:36 ID:Z3Tf6Fjc
「減ってますね…」

先月の半分以下の数字が印刷された給料明細を見て、貴音はため息をつきました。

なぜこんなに減ってしまったのか、それは貴音は仕事を回してもらえなくなってしまったからです。

事の発端はゆきぽとあふぅでした。
何度注意しても穴を掘り、事務所のお金を使って何度も修繕させるゆきぽ。
同じく何度注意しても暴れまわり、事務所の物を壊すあふぅ。

奴らを叱りつけるのはPや音無さん、律子でした。
そんな彼らを貴音、雪歩、真はずっと非難し、かつゆきぽ達は悪くないと擁護し続けました。

『ゆきぽ達は仲間なんだから!なんでそんなキツく叱るんだよ!』
『そうですぅ、かわいそうです…』
『もっと優しく言えば分かるのではないですか?』

そうしているうちに、貴音、雪歩、真の3人はとうとう社長の怒りを買ってしまい、次第に仕事が回ってこなくなりました。

彼女達を心配してくれるアイドルもいますが、伊織のような分別のついている人間は当然のことだとほぼ見放していました。

貴音は社長に頭を下げたこともありましたが
『君はなんで今このような状況になっているのか、かつなんで自分が私に対して謝ってるのかわかってないだろう?言葉だけの謝罪というのはとても失礼な事だよ?』
と言われ、取り合ってもらえませんでした。

Pにも恥を覚悟で相談しました。ですが
『言葉で謝るなんて誰でもできる、もうお前は行動で誠意を見せるしかない。どうすればいいのか?そこは自分で考えろ、お前ももう18歳だろ?』
と、キツめの口調で言われてしまいました。

どんどん減っていく仕事と給料。
このままではここにいても自主退社をせざるを得ないと貴音は考えました、しかし貴音にはトップアイドルにならなくてはならないという義務があります。
例え765プロを退社し、他に移籍しようにも社長が手を回したらどこも雇ってくれないでしょう。

しかし、この給料が続けばやよ、こあみ、こまみを養っていく事も出来ません。なんとかしなくては。

そこで考えたのち、貴音は

「副業を、致しましょう…」

そう決意しました。

しかし、この状況で隠れてアルバイトなどしたらそれこそ自主退社下手したら解雇に追い込まれ兼ねません。
そこで貴音はとある芸能系でもなんでもない、従業員50名ほどの小さな企業のインターンシップ(2ヶ月)に申し込みたいと社長とPに申し出ることにしました。

359貴音のインターンシップ:2015/11/27(金) 02:15:27 ID:Z3Tf6Fjc
「ここのインターンシップにいきたいか…」

貴音の申し出に、社長は苦い顔をしました。
ここは社長室。貴音、P、そして社長がいます。

「私は学校を卒業してから社会人としての経験がまるでありません。なので一度、企業で働きに出るべきだと思ったのです」

そんな事を決して思っているわけではありませんが、やよ、こあみ、こまみを養うためにそれらしい理由を必死に取り繕います。
今3匹にはパンの耳くらいしか与えられていないからなおさらです。

ですが社長はうーんと言ったまま喋ろうとしません。
部屋に重たい空気が流れます。

そんな空気を切るように口を開いたのはPでした。

「社長、俺はいいと思います。」
「!?」
「え、でも君ぃ…」

Pの言葉に二人は驚きます。そしてPは続けました。
「確かに貴音は学校を卒業してそのままアイドルとして働いてきた…だから普通の社会人としての常識とかは正直欠けているところがあると思っています。だから一般企業でインターンとはいえ働く事は今後の貴音にとっても765プロにとってもいい結果を招くと思うんです。」

「あ、貴方様…」

Pが味方についてくれると思っていなかった貴音は、思わず泣きそうになりました。涙がこぼれ落ちそうになったその時、

「ただし」

Pは今までにないような厳しい声で言います。
「やよ、こあみ、こまみは決して連れて行かないこと。これを絶対に守れ」
「なっ…」

貴音は反論しようとしますが社長が厳しい口調で言いました。
「ペットを会社に連れて行かないなんて当然の事だよ…もしこれを破った場合、君は765プロとの契約を打ち切る、いいね?」
「………分かりました」

そう言って貴音は社長室を後にしました。
もう後は引けません。


その後、貴音は企業に面接に行き、無事インターンとして2ヶ月間雇って貰えることになりました。

360貴音のインターンシップ:2015/11/27(金) 02:16:03 ID:Z3Tf6Fjc
初出勤の日。
貴音はなれないスーツを着て、会社に向かっていました。

彼女の頭の中は部屋で留守番をしているやよ、こあみ、こまみの事で一杯でした。
3匹は寂しい、連れて行ってとピーピー泣き喚きました。連れて行きたいのは山々でしたが、昨日の社長とPの言葉を思い出し、3匹を置いて部屋を出てきたのです。

「みんな…お腹いっぱい食べられるように私頑張ってきますから、だから待っていてくださいね?」

そう自分に言い聞かせるように呟くと、貴音はオフィスへと入って行きました。


「四条さん!そういう場合は○○してって前言ったじゃない!」
「は、はい申し訳ありません…」
「ちゃんとメモしたの?」
「はい…えっと…たしかここに」
「すぐ見つけて対応できなきゃダメじゃん!」
「はい、以後気をつけます…」

インターンシップは貴音の想像を絶する厳しさでした。
毎日毎日、お局と女上司に叱られています。

貴音が命じられたのは電話の一次受付対応。
マニュアルは当然渡させました。
しかしマニュアル外の難しい電話も数多くかかってきます。やがてマニュアルは余白がないほどメモで埋まりました。

それでもイレギュラーな場合になかなか対応できず、相手を怒らせてしまったりもしました。

また、アイドルとしての仕事も0になったわけではないため、土日はそれをこなさねばなりません。貴音は逃げ出したいと何度も思いましたが、パンの耳をもそもそ食べる3匹を思い浮かべ、必死にしがみつきました。

女上司に叱られて耐えられない時は休憩時間のトイレで涙を流しました。
お局にめげずに何度も質問をし、怒られつつも一度言われた事は二度としないようにと努力しました。

そうしていくうちに、貴音は少しずつではありますが仕事が出来るようになりました。
それとともに、お局や女上司も貴音の努力を認めてくれるようになりました。
周りの社員からも
「君が電話の一次受付してくれるとすごく助かるよ!」
「2ヶ月だけでなくてもっといたら?」
と言ってもらえるようになりました。

認められていくうちに、貴音の心に大きな変化が訪れていました。

361貴音のインターンシップ:2015/11/27(金) 02:17:57 ID:Z3Tf6Fjc
それはぷちに対する考え方です。

まず貴音はやよ、こあみ、こまみをオフィスに連れてくるなんてとんでもない事だと思うようになりました。
3匹がおとなしいとかそういう問題でなく、常識的に考えて新人が「家族だから!」「仲間だから!」とペットを連れてきたら周りはどう思うか?即解雇されてもおかしくない話だと思えるようになったのです。

そしてゆきぽやあふぅの事。
いつまでたっても破壊行為をやめない2匹。
アイドルが働いても、自分が営業して仕事取ってきて売上を上げてもそれらはゆきぽの掘った穴や、あふぅの壊した備品の修繕や買い替えに消えていきます。
そんな2匹の普段の行動がどれだけPや音無さん、律子、分別のつく伊織のようなアイドルの士気を下げていたのか。

そしてもし、この企業にあの2匹が来たらどうなるのか。

みんなで必死の思いで構えたオフィスに穴を開けられて、備品を壊され、みんなの士気を下げて、迷惑をかけて、役に立つことは一つもない。
といってもまずペットを入れる事を許可されることはないでしょうが…

貴音はそんな2匹を擁護し、765プロのために頑張ってくれていた人々を非難した自分を恥じました。

362貴音のインターンシップ:2015/11/27(金) 02:18:35 ID:Z3Tf6Fjc
それから

あっという間に2ヶ月が経ち、貴音はインターンシップの期間を終え、企業を退職することになりました。

退職の際、社長さんを含めた社員の方々から貴音に色紙と花束がプレゼントされました。
色紙にはお世話になった人達からの温かいメッセージがたくさん書かれていました。

女上司からは「キツイことも言ったけど、めげずに頑張ってくれて本当に最初とは別人だよ!トップアイドル目指して頑張って!」
お局からは「1度言われたことは直そうと頑張ってるのすごく分かったよ!今回の経験は絶対四条さんのためになったと思う。一次受付ありがとう、本当に助かりました!」
社長さんからは「もしアイドル活動辛くなったらうちにおいで!雇ってやるよ!」

貴音は彼らからの温かい言葉に感激し、涙を幾筋も流しました。

「ありがとうございます…本当に…」

名残惜しさを感じながら貴音はオフィスを後にしました。
窓からは社員の方々がいつまでも手を振ってくれていました。

その帰り道、貴音は銀行でインターンで稼いだお給料を下ろし、やよ、こあみ、こまみにご馳走を振舞いました。

久しぶりのご馳走に3匹は大喜び。
美味しそうに料理を頬張る3匹を見て、
「今までずっと留守番を頼んで申し訳ありませんでしたね…」
貴音がぺこりと頭を下げます。ですが
「ねーちゃ!ねーちゃ!」(気にしないでよ!ねーちゃん頑張ってたもん!知ってるよ!)
「うっうー!」(貴音さん、私たちのためにありがとうございます)

と言ってくれました。

貴音はその日2回目の涙を流しました。

363貴音のインターンシップ:2015/11/27(金) 02:19:08 ID:Z3Tf6Fjc
インターンシップを終え、貴音は765プロに戻ってきました。

そして貴音は2ヶ月間の報告をのために、社長室にPと共に入って行きます。

「貴音君、どうだったかねインターンは」
「はい、とても貴重な経験でした」
「おう、そっか…なら俺も行かせてよかったと思うよ」

怖い上司いなかったか?どんな仕事をしていたのか?そんな話を少ししていた、その時でした。

「…今まで本当に申し訳ありませんでした」

貴音が深々と頭を下げました。

「私は間違っていました、ゆきぽやあふぅを叱りつける者を非難するなど…とても恥ずべき行為だと分かりました」

前回と比べ物にならないくらい重い空気が部屋に流れます。
そして今回それに切り込んだのは社長でした。

「…そうか、なぜそう思ったんだね?話を聞こうじゃないか、とりあえず一旦頭をあげなさい」
「はい…」

貴音はインターンを通し、物を破壊してみんなの士気を下げて、迷惑をかける、そんな生き物を放し飼いするのは会社として間違っていると思うこと。
まずオフィスにペットを入れる事自体がおかしいということ。

それが分かっていなかった私は本当に社会人としての常識というものが欠けていた。
むしろ18歳にもなってこのくらいの分別が付いていないこと自体が恥ずかしいし申し訳ない。

「なので…今までの無礼は私が悪いです、本当に申し訳ありませんでした」

貴音はさっきより深く頭を下げました。

「四条君、それが本当の謝罪なんだよ…君が反省していることはよく伝わったよ」
「そうだ、貴音はちゃんと他のところで経験を積んで、そして成長して帰ってきた…もういいよ貴音、頭を上げな」

「はい…」
頭を上げた貴音の顔からは、強い決意が感じ取れました。
そしてPは一呼吸置くと

「なぁ貴音、来週響とお台場でイベントがあるんだが…引き受けてくれるよな?」

364貴音のインターンシップ:2015/11/27(金) 02:19:38 ID:Z3Tf6Fjc
「みんなー!ありがとー!」
お台場での大きなステージを成功させ、二人は舞台裏へと帰っていきます。

「貴音、響、お疲れ様、ずいぶんハードだけど大丈夫か?」
「自分完璧だからな!平気だぞ!」
「いえ…私は…ちょっと…」
「もう!2ヶ月オフィスワークしてたからって言い訳にはならないさー!」

あの後、貴音はみんなにも頭を下げ、今後はぷちを甘やかさないようにすると宣言しました。

アイドル達も2ヶ月前とは別人のような貴音の顔付きに気がついていました。また、彼女からは強い決意が感じられたため、皆貴音の宣言を信じることにしました。

この2人を除いては。
「なんだよ貴音!仕事土日以外いないと思ったらさ!それにあふぅ今日も怒られたんだよ!?ちょっとあれ壊したくらいで… 」
「そ、そうですぅ…ちょっと2ヶ月インターンシップしてきたくらいで変わらないですよぉ」

真と雪歩です。
貴音が2ヶ月インターンをしている間に彼女達の甘やかしっぷりは酷くなりました。そのため今全くと言っていいほど仕事がないのです。
その苛立ちを二人は元擁護派だった貴音にぶつけます。貴音はそれを下を向いて、じっときいていました。ほかの皆も反論せず黙って聞いていましたが…

「変わろうともしないあんた達がせっかく変わろうとしている人にそんな事言って良いと思ってんの!?」

とうとう耐えられなくなり、啖呵を切ったのは伊織でした。

「こんな大勢の前で頭深々と下げて、自分の非を認めて!あんた達にこれが出来るっていうの!?いい加減にしなさいよ!!!そんなんだから仕事回してもらえないのよ!?なんで分からないの!!!」

顔を真っ赤にしながら伊織は言いました。
しかし、負けじと真も言い返します。

「大体貴音は卑怯だよ!何がインターンシップごときで社会人ヅラして!意識高い系みたい!」

ワイワイギャーギャーと収集がつかなくなりそうになったその時、

「やめたまえ」
そこに現れたのは社長でした。
いくら普段穏やかといえど社長の一声は鶴の一声。みんな一斉に黙ります。

「話は聞こえてきたよ…そこで私は一つの決断をした、萩原君と菊池君を解雇することを」

「ええ!?」

一斉に皆んながざわめきます。
雪歩、真は信じられないという顔をしています。

「いつまで経ってもぷちを甘やかすことを止めず、挙句には心を入れ替えた四条くんに八つ当たりとは呆れたものだ。我々も慈善事業でないのだよ…芸能事務所だ、稼いでくれないアイドルは切られる、当然ではないかね?」

「それは仕事を回してくれないから…」
真が反論しますが、それをPが制します。

「真、お前仕事場に平気でまこちー連れて行くよな?貴音はそういうビジネスの場にペットを連れて行くのはおかしいって気がついたんだ…お前はそれにまだ気がついていない、きっとこれからも気がつかない、だから仕事なんて回せないんだよ」
「う…でもまこちーはいい子で」
「いい子悪い子以前の問題なのですよ!真!」
我慢できなかったのでしょう、貴音がキツい口調で言いました。

黙っている雪歩にも、Pは畳み掛けます。
「それにゆきぽの掘った床の修繕費やあふぅの壊した備品代、誰が賄っていると思う?今やニート同然のお前ら、ではないアイドル達の稼ぎや俺らの給料なんだぞ?そこのところ分かってるのか?」
「あぁ…」

「そういうわけだ、直ぐに出て行ってくれたまえ」

二人は泣き崩れました。ですがもう全てが遅いのです。もうここでアイドルを続けることは出来ません。

「わかりましたよ…」
「お世話になりましたぁ…」

やがて二人は諦め、軽く荷物をまとめ、出て行こうとしました。

「あぁ、そのゆきぽとあふぅは連れていけよ」
「は!?」

雪歩と真はふざけるなとでも言いたげな顔でPを見ます。しかしPは続けます。

「え?ぷちが大事なんだろ?お前ら信用出来ない俺らにこいつらの面倒見させるって不安じゃねーのかよ?ほれっ」

ダンボールから引きずり出されたゆきぽとあふぅが、それぞれ雪歩と真に歩み寄って行きます。

「ぽえ〜」クイクイ
「なの!」ヒシッ

「……」
内心、これを家で飼うなんてどんな事になるかくらいこの2人でもわかっていました。
でもここまで来た手前、引くわけにはいきません。
結局雪歩はゆきぽを連れて、真はあふぅを連れて事務所を出て行きました。

365貴音のインターンシップ:2015/11/27(金) 02:20:11 ID:Z3Tf6Fjc
貴音はその後仕事も増え、メディア露出も増えてきました。インターンシップ先の方々もとても応援してくれているようです。

また、それに比例しお給料も増えてきました。私生活では響にアドバイスをもらいつつしっかりとした躾を行ったやよ、こあみ、こまみと幸せに暮らしています。

一方で
真は他の事務所に移籍しましたがまこちーを連れて行ったため即クビ。また発情期のあふぅにひっつかれたり、モノを壊されたりしていくうちにストレス溜まりとうとう殺害してしまったようです。
そのことがトラウマになり、以来太ったまこちーと部屋に籠りきりだとか
雪歩はゆきぽを引き取りましたが、お屋敷に穴を開けてしまい、若い衆にタコ殴りにされて殺されました。

「始めは本当にお金が欲しかっただけだけれど…でも…本当にいんたーんしっぷは大切な経験でした」

やよ、こあみ、こまみとパンの耳ではない夕食をとりながら貴音はそうつぶやくのでした。

おわり

366名無しさん:2015/11/27(金) 03:00:06 ID:NImVdeoA
乙!

初投稿でこのクオリティは素晴らしい。次回作も楽しみにしています

367名無しさん:2015/11/27(金) 04:01:05 ID:QNvAvuYw
乙です
電話の対応って嫌だよね〜
こういう真や雪歩みたいな奴は現実でいるからね〜、自分の非がガチで分らない
その癖不平不満はいっちょまえに言いやがる。んで、周りがどう思うかって…このSSと同じですわ

368名無しさん:2015/11/27(金) 04:08:37 ID:cOoh7Bxs
イイハナシダナー

369貴音のイ…:2015/11/27(金) 09:22:04 ID:Z3Tf6Fjc
ありがとうございます!

訳あって今中途でベンチャー企業で働かせてもらっていて、もしここにゆきぽ達が来たらどうなるのか?と考えたのが始まりです

765社長だって苦労してやっとの思いで事務所を構えたのにあんな害獣共に占領されて可哀想すぎる…

370名無しさん:2015/11/28(土) 15:13:03 ID:k.b5cUxM
実際ゆきぽが役に立つ話ってないですよね
お茶出しで役にたってるとか言う輩もいるけど
あんな煎れ方した茶を来客にだすなよw(粉末茶のうえに湯呑を地面におくという)

371 ◆K7A2XkjGb6:2015/11/29(日) 01:26:02 ID:q5jxkN6A
続き
第3部的な感じで

舗装すらされていない山道を抜けて、我々が載った車は足を止めた。
眼前には、人里離れた山奥には不釣り合いな金網のフェンスが行く先を塞いでいる。
嘗ては、人の手が入り管理されていたのだろう、今は野放図になっているが立ち並ぶ杉の木がかつての名残を見せていた。

「ここか……」

車を運転していた事務所のスタッフが呟く。
地図を確認すれば、この道にはかつて小さな村があったという。
林業の衰退によって廃村になった土地を買い取ったのが、PPPである。
PPPが集めたぷちどるたちがこの土地に集められているらしい。
らしい、というのは、真偽不明のメールによる情報でこんな山奥までやってきたからである。
しかし、ほとんど情報のないPPPのぷちどる収容所の情報である。
いきり立つスタッフをなだめることもできずに、ドライバーの一人として、俺も駆り出されたのだ。

車が通れそうな開きには、南京錠がかけられ、車で中に入れそうにない。
流石に私有地の鍵を壊すわけにもいかなかった。
有刺鉄線を上部に這わしてあるから登れそうにもない。
車を隠すとしばらく様子を見守った。今までの道にも真新しいタイヤ痕があったため、最悪数日以内には車が通るだろう。

「いやいや、毛布をだしますよ」

どうやらのんびりした思考になりすぎていたようだ。一人のスタッフがトランクから襤褸毛布を取り出すという。

「手伝うよ」

毛布を重ねるように折りたたんで有刺鉄線にかぶせる。
その時、カシャンとフェンスが揺れる音が聞こえた。
スタッフたちの中に緊張が走る。見つかったのかもしれない。

「ま、まきょ……」

かすれるような小さな声で泣くまこちーが、フェンスにもたれかかっている。ふっくらとしたは見る影もなくやせ細り、ダイエットを失敗したかのよう。
どれだけ山の中をさまよっていたのか、全身は擦り傷などでボロボロだった。
フェンス近くの山端が削れているところからそこから落ちたのだろう。
フェンスを飛び越えようとしたのだろうか。人ならフェンスを飛び越えられるほどの距離だが、ぷちどるの、しかも弱ったぷちどるの足ではそれも望むべくもない。
それでもわずかな可能性に賭けて飛び越えようとしたのだろう。結果はフェンスにぶつかっただけだったが。
毛布をかぶせた有刺鉄線を一番身軽なスタッフが飛び越え、まこちーを抱き上げて、戻ってきた。

「やぁぁぁ……」

スタッフに水を飲ませてもらい。弱弱しく微笑むまこちー。
こんな状況になっても人になつくのは、ぷちどるの本能のなせる業か。
それが、末期の水になってしまったのか、その体から力が抜ける。
心の平穏とともに、その魂を体から離してしまったようだった。

「……」

スタッフが、誰彼となく黙とうをささげていく。
木の根元に小さな墓穴を掘ってあげた。
この中で何が起きているのか、想像はつくが一刻も早く確かめねばならないだろう。
我々は、フェンスを乗り越えていく、PPPどもがぷちどるの楽園と呼ぶ場所へ。

372 ◆K7A2XkjGb6:2015/11/29(日) 01:27:10 ID:q5jxkN6A
フェンスを越えれば、緩やかな上りの傾斜が続いている。うっそうと茂る木々に日の光は遮られ、下生えなどがほとんどなかった。
まこちーが幾日さまよっていたのかはわからないが、すぐ近くには、車が一台通るのがやっとではあるが――道があった。
なぜまこちーがその道を通らなかったのか。
その理由はすぐにわかることになる。

「ぽぇ〜……」

道の真ん中にゆきぽが埋まっていた。
昼寝……ではない。地面に埋まりながら、辺りを油断なくねめつけていた。頬はこけ、目は血走っている。
相当餓えているのだろう。スコップの柄をしゃぶり続けていた。
まこちーはこのゆきぽを避けて森の中へと入っていったのだろう。
森の中では、木の根元に、やよが倒れていた。
木の皮が一部めくれている。

「うぅ……うぅ……」

呻きながら木の皮をしゃぶっている。やよの鼻をもってしても近くに食料がないことが見て取れる。
集落は半日もかからなかった。そこまで大きくフェンスが囲まれているわけではないのだろう。
しかし、ぷちどるの足ではそこまで遠くまではいけない。
人の歩幅にたいして、ぷちどるの歩幅は、数分の一以下と言っていいだろう。身体能力も見張るべきは跳躍力などであって、瞬発力はあっても持続力に乏しい。
頭に飛びつくのは、生き物の最大の死角が頭上であること、首の後ろに乗られても重さをほとんど感じない乗り方を身に着けていることこそ、ぷちどるの生存戦略なのだ。
一切の攻撃力を持たないのも、その愛くるしい見た目も、相手を油断させるための生存戦略ゆえ、と言われている。まぁ、それもまだまだ研究中の話というが。
少なくともゆきぽはスコップという武器をどこからか取り出せることが、その説がいまだ広まらない理由であった。

「隠れて」

メンバーが声をかける。
遠くから車のエンジン音が聞こえてきた。
4WDのトラックが、ガタガタ揺れながら道を抜けていく。
荷台にはホロがかぶされていたが、その中身が何かは、想像がついた。
道の真ん中のゆきぽがエンジン音に気が付いて、目を開く。
待ちわびた獲物ではないが、人が乗っているものという知識はあるのだろう。車の前へと飛び出した。

「ぽ、ぎゅぇ」

しかし、車は止まる気配すらなかった。気が付かなかったということはないだろう。バンパーの下に巻き込まれたゆきぽは襤褸ぞうきんのようになって、道に残された。
首があり得ない方向に曲がっていた。
即死だ。

373 ◆K7A2XkjGb6:2015/11/29(日) 01:32:18 ID:q5jxkN6A
「なっ!」

覗いていたメンバーから驚きの声が漏れた。
平然とゆきぽを轢き殺せた事実に打ちのめされているのだろう。
だが、はっきり言ってPPPが一匹のぷちどるを気にするとは思えない。
すでに餓えに苦しむぷちどるたちの姿がそこかしこに見えるのだから。

「急ごう」

俺は皆に声をかけた。
あの車が向かう先で行われることを見届けなければならない。
坂を上り切れば、あとは下りだった。道の先には、開かれた場所があり、いくつもの民家が立ち並んでいた。
小さな畑もあるが、基本は林業だったのだろう、あまり開けた土地はない。
その中でもぽっかりと開いた空き地に向かって車は下っていった。

俺は、双眼鏡でのぞき込んだ。
メンバーは、ビデオに望遠レンズを装着して、録画している。
朽ちた民家に囲まれている広場には、ぷちどるの姿すら見えない。
しかし、朽ちた民家の中には、動く影。
ぷちどるだろうか。陰から広場をうかがっているようだった。
車から降りた男たちは、のんきに背伸びをしている。
荷台にかけられたカバーを剥がすと、ケージに入れられたぷちどるたちがいた。
ケージは小さめなのか身動きすらとれていなさそうだった。それがいくつも重ねられている。
粗相したまこちーの排泄物が下のケージのぷちどるにもかかっていた。
男たちが、ケージを叩く。匂いに文句を言っているのだろうか。その動きは激しかった。相当ののしられているようだ。
中にいたまこちーは、体を震わせて、泣いている。

「なんてことを」

激高しかけるメンバーを押しとどめ、動きをうかがう。
男は、そのケージを開くと、粗相したまこちーを取り出した。
もう一人の男が、荷台のダンボールからパンをとりだし、そのまこちーに一つ渡す。
まこちーがパンを受け取ると、男はまこちーを投げ捨てた。
次々とケージを開けては、ぷちどるに食料を渡して投げ捨てていく。
あふぅが、まこちーが、やよが、ちひゃーが、こあみこまみが、たかにゃもいた。
投げ捨てられた際に、着地を失敗したちひゃーが、食料を落とした。
物陰から一匹のあふぅが飛び出した。
常とは違う痩せこけた姿だったが、動きは素早い。
頭を打って泣いているちひゃーに目もくれず、パンをかすめ取っていく。
それを皮切りにぷちどるたちが幾匹も廃墟から出てきた。
狙いはぷちどるのパンだが、何匹かは男たちの方にも群がっていく。
男たちは手慣れたものか、まだ残していたパンをばら撒く。
パンを奪い合うように、争うぷちどるたちも、その光景に一時動きをとめた。
それも一瞬のこと、一匹が動き出せば、瞬く間に皆が動き出した。
ぷちどるたちがそれに殺到する間に男たちは車に乗って走り去っていった。

374 ◆K7A2XkjGb6:2015/11/29(日) 01:33:09 ID:q5jxkN6A
だが、目先のパンに目もくれずに、この場から脱出しようとしたのだろうか、車へと飛び乗ろうとしたやよが弾き飛ばされた。
急発進したトラックに轢かれたのだ。男たちが躊躇している様子などなかった。
弾き飛ばされたやよが動くことはなかった。出遅れたゆきぽがそのやよを引きずって近くの民家へ引っ込んでいく。
助けたわけではないのだろうな。廃墟の中で行われている行為を考えまいとした。
車が来た道を引き返していくのを隠れてうかがう。

「映像は取れました」

カメラを持ったメンバーが映像を確認しながら言った。その口調には、PPPの連中への抑えきれない怒りが含まれていた。

「どうする、集落の様子を見に行くか?」

「行こう。でも、気を付けて。普段知るぷちどるとは明らかに違うだろう」

俺がそういうと、ほかのメンバーも頷いた。
パンを配ることによってこの地にぷちどるをしばりつける。
PPPはわかってやっているのだろうか。

人が住まなくなった家というのは朽ちるのが早いというが、それでも十年ではきかないほど放置されている家々ばかりだった。

「バブル期にダム計画でもあったのでしょうかね」

誰かが呟いた。
軽口をたたき合わなければ、緊張が高まりすぎるのだろう。俺自身相槌を打ちながら、トラックが止まっていたあたりへ近づいていく。
ぷちどるたちの視線がこちらへと向けられているのがわかる。
それは人間への期待と恐れ。しかし、トラックに乗って来ていないことがわかるのか、いつもと違う人数に戸惑っているのか、警戒して出ては来ないだろう。
自然、我々の距離は近くなり円形に集まる。周囲を警戒し続けなければならないからだ。

375 ◆K7A2XkjGb6:2015/11/29(日) 01:35:12 ID:q5jxkN6A

「ぽぉぉえぇぇ〜」

ぬらり、とスコップをだらりとぶら下げたままゆきぽが廃墟の中から出てきた。入り口がぶち破られているのは、雨露をしのぐためにスコップで開けたからだろう。
その口元が真っ赤に染まっていた。先ほど、やよを引きずり込んだ個体だった。
口元を拭いもしない。鮮血が顎を伝い、もう元が白色だったなどと誰も信じないであろうワンピースの襟元を汚していった。

「うっ」

女性スタッフが口元を抑える。
彼女も、ぷちどるが酷い目に合った姿は、何度も見てきているはずだった。
だが、ぷちどる自身がそういうことをするのを見るのは初めてだろうし、そんなことをするなんて夢にも思っていなかったのだろう。
しかし、俺は、あの夜見たゆきぽの姿を忘れてはいなかった。そのスコップを揮い、あふぅを狩るゆきぽの姿を。
臆病な性質のゆきぽ。それは正しい。基本的には、危険を恐れ、争いを望まない。
窮鼠猫を噛むの言葉があるとおり、追いつめられたゆきぽはそのたがを外し、鋭利なスコップで襲い掛かるという凶暴性を見せる。
餓えというのは、何よりも辛い苦痛である。

「ぽぽぽ……」

腹が満たされたのか、なんとも嬉しそうだった。もう、このゆきぽは心が壊れているのだろう。
目が虚ろで、我々の姿を気にしていない。へらへらと緩んだ笑顔を浮かべている。愛らしい笑顔などもう失くしてしまったようだ。
ゆきぽの姿が見えたとたん、ほかのぷちどるの視線が消えた。皆、家の奥へと隠れてしまった。
ふらふらと歩いていたかと思えば、地面に穴を掘り始めた。動きだけは普段のゆきぽのまま、穴に張り込むと寝息をたてはじめたのだ。
寝顔だけはいつものゆきぽだった。幸せそうに夢の世界へと旅立っていった。

「なんなんだよ、これ……」

その凄惨な状況にも、彼は、それでもビデオを離さなかった。
俺は、そのゆきぽから大きく距離を取りながらも、家の中をのぞき込んだ。
家に明かりはないが、外からの明かりで何とか中の様子は確認できた。
先ほど引き込まれたやよの死骸には、いまだ幾匹かのぷちどるたちが群がっていた。
あぁ、ゆきぽだけではなかったのだ。餓えに苦しみ共食いにまで至ってしまったぷちどるたちは。
ピスタチオのようにやよの頭は割られている。血にまみれ、白目をむいたやよの顔は苦悶の表情を浮かべている。
車に撥ねられたのは、致命傷であれ、即死ではなかったのだろう。
動けないやよにとどめを刺したのは、スコップでの一撃だった。
よくよく見れば、やよの頭の中身がぽっかりとしていることに気がついた。薄暗くて良く見えないことに俺は感謝した。

376 ◆K7A2XkjGb6:2015/11/29(日) 01:39:01 ID:q5jxkN6A
「ちょっ、なんだよっ、やめろよ」

メンバーの一人が慌てた声をだす。
ふりかえれば、我々は、ぷちどるたちに囲まれていた。
正確には、食料争いに負けたぷちどるたちがこちらにすり寄ってきているのだった。
食料を求めているのだろうか、それとも飼い主になるのを求めているのだろうか。
少なくとも、このような場所からは出ていきたいという意志でもって近づいてきているのは明白だった。

「ナノーっ」

「きゃぁっ!!」

一匹のあふぅが女性メンバーに飛びついていた。

「ナァノっ、なのっナノっ」

エイリアンの幼虫のごとく、ぷちどるは一度張り付いたら中々引き離せるものではない。
食事もまともに取れていないぷちどるたちは必死であった。
今は、人間に警戒心を持っている古参たちも与しやすいと理解すれば、集まってくるだろう。大騒ぎになれば、あの気狂いゆきぽもまた目覚めないと限らない。
焦りは余計に対処を遅らせる。俺は、ナップザックから非常食を取り出すとばら撒いた。
他のメンバーにも促す。

「ナノー」

目先の食料に飛びつくぷちどるたち。
彼女の顔に張り付いていたあふぅもまた同様だった。

「離れよう」

俺は、メンバーに声をかけると、散り散りにならないことだけを気にかけて駆け出した。
今はこの場から逃げることだけに集中したのだった。

377 ◆K7A2XkjGb6:2015/11/29(日) 01:40:34 ID:q5jxkN6A
集落の近くには、小さな小川が流れていた。
狭い土地に小さな畑があることから家庭菜園レベルの農業はやっていたようだ。
一匹のやよがその小川をのぞき込んでいる。
小魚でも取ろうというのか、しかし小川には魚影は無かった。
扱けた頬で、そこをのぞき込んでいる。
じっとそこから動くことはなかった。
これからのことを相談していると、小さな水音が上がった。
かすかな音だ。
見れば、やよの姿がない。
魚を捕るために潜ったのだろう。そう考えた。

「やよって、泳げましたっけ?」

誰かがそんなことを口にした。
皆慌てて走り出した。川面へと視線を向けるが、透明度のある小川にはやよが沈んでいた。
すでに息をしていないのか、気泡も立っていないことからすでに息は無かった。
諦められないメンバーがざぶざぶと川へと入っていく。
まだ冬深くないとはいえ、山の水は冷たいだろうに、彼は気にすることなく手足を濡らしてやよを引き上げた。
川から出るのを忘れたかのように、彼はやよの胴体を包み込むようにして、心臓マッサージを始めた。
人工呼吸と心臓マッサージを繰り返す彼に声をかけることもできずに、我々は彼が諦めるのを待つしかなかった。

「あれは……自殺だったのだろうか」

俺は、誰にともなくつぶやいた。重苦しい沈黙がつらかったのだ。

378 ◆K7A2XkjGb6:2015/11/29(日) 01:41:48 ID:q5jxkN6A
「そんな、ぷちどるが自殺なんて……」

「ない、と思いたいが……」

暴れた形跡もなく、水へと入り込んでいったやよ。餓えで力尽きたのなら、あの場に残っているはずだ。
いや、餓えが我慢できなければ、気狂いゆきぽのように共食いでもして生き残ることを考えるのではないか。
現に、あの場にはやよの姿もあった。ぷちどるの種による差はないはずだ。
共食いをするものと、しないもの。
そう、木の皮を食べてでも生きようとしていたやよ。
餓えに苦しみながら、脱出を目指し、力尽きたまこちー。
それと、共食いを行うゆきぽたちとの違いは何なのだろう。
思い出したのは、あの夜のゆきぽの親子の姿だった。
野良あふぅを一撃で叩きのめし、夜の街へと消えていった。
野良の世界ではあれが普通なのだろうか。
ならば、このやよとあのまこちーたちが特別なのか。
しかし、それならば、もっと多くのぷちどるが共食いで数を減らしているのではないだろうか。
あの集落跡に残ったぷちどるたちもまた、トラックがやってくるのを待っているだけのように見えた。
新入りとともに配られる食料に狙いを定め、体力の温存をしているのだろうか。徘徊する気狂いゆきぽの姿におびえながら。
気狂いとはいえ、ゆきぽの臆病は消えていないのか、弱ったぷちどるだけを狙っているのかもしれない。
我々に襲い掛かるしぐさ気配すら見せなかったことから考えられる。

「……さん、大丈夫ですか」

体を揺すられる感触に、はっと我に返る。
どうやら考え込んでいたようだ。心配気にこちらを見ている彼女に心配ないと答えた。

「日が落ちる前に戻りましょう」

そういうと、彼女は、やよを助けられずに落ち込んでいるメンバーを支えるように歩き出した。
山には、外を目指していくぷちどるたちの姿が見えた。
食料争いに負けたぷちどるたちだ。
山の中をバラバラに上っている数は多くない。大体のぷちどるが食料を得たのだろう。
我々がばら撒いてしまった食料で、多くのぷちどるたちがこの地を居住地としてしまった。
必ず助ける。そう心に誓う。
夕日に染まっていくすり鉢状の村を見下ろしていると、――蠱毒、そんな言葉を思い出してしまった。
不気味なほど村は赤く染まっていた。

379 ◆K7A2XkjGb6:2015/11/29(日) 01:42:37 ID:q5jxkN6A
今日はここまで

またいつか

380名無しさん:2015/11/29(日) 04:59:20 ID:tL1rdmlA
久々におつ
嫌な結末になりそうで期待しています

381名無しさん:2015/11/29(日) 13:09:00 ID:ggnxW3pk
おつっす
久しぶりっすね

382名無しさん:2015/11/29(日) 17:58:25 ID:eqewI7EA
乙です
なんかサイレンの屍人みたいな感じですね

383名無しさん:2015/11/30(月) 15:33:39 ID:JxHulp4E
第3部と聞いて読んでないんですけど>>371さんのタイトルってなんですか?

384名無しさん:2015/11/30(月) 18:53:39 ID:K7eMXElI
>>383
ぷちどるのいる日常〜ぷちどる愛護法

385名無しさん:2015/12/06(日) 06:51:39 ID:Honlc/ls
今年みたいに急激に寒くなると野良のぷち共が一気にぱったり死んだりするんだろうね
親が野垂れ死んで残された子ぷちが徐々に衰弱死していくのも良し

386名無しさん:2015/12/06(日) 21:47:38 ID:rbY6.Gew
ベビポ「パユゥ〜〜(;;)」サムイヨ〜
(ガタガタ)
寒空でベビぽが震えています

387名無しさん:2015/12/07(月) 00:09:17 ID:6NUTX8zY
冬毛

388名無しさん:2015/12/07(月) 02:17:09 ID:HE..zQDw
ベビぽの話とか読みたいなー

389名無しさん:2015/12/07(月) 03:02:11 ID:AGP.IWo6
外で寒そうに固まってるゆきぽ親子
その中の子ゆきぽ一匹だけを連れ出し、家に持ち帰る
風呂に入れて、着替えさせてブラッシング、お茶やたくあんを思う存分に与える
とろけきった顔で甘えてくるそれを、3日くらい適当に甘やかしたら家族の元に返す

さて子ゆきぽは失われた飼い主()を求めて、探し回るのか
それとも束の間の幸運を家族に妬まれいじめられるのか
どちらにせよ一ヶ月もしないうちに一家全員この世にいなくなってるだろうけど

とかとか

390名無しさん:2015/12/07(月) 14:37:46 ID:8rZWRtQM
新しいの来てる
虐待してる人が正常とされるここであえてそれを非難する人が主役という描き方をしてるから違うアプローチが楽しめるな

391ディスカウントゆきぽ:2015/12/10(木) 14:46:56 ID:z4uvuK8E
ガチャ

P「ただ今戻り……」

「いい加減にしなさいよ!あんたたちいったいどっちの味方なのよっ!!」

外回りから事務所に戻ったP、そこに待ち受けていたのは、顔を真っ赤にして目を潤ませている伊織、そしてそれを宥めている事務所のみんなの姿でした。

P「どうしたんですか?いったい」

小鳥「おかえりなさい。実は……」

音無さんの話によると、ゆきぽがまたも炬燵を破壊し、これまた、またも伊織に炬燵の修理を依頼したとの事。ゆきぽが炬燵を壊したのは、これで三度目です。

流石の伊織も今回は腹に据えかねてキレてしまったようです。

真美「ま、まあまあいおりん、しょうがないっしょ→、ゆきぽはこの時期三割増しで雑なんだし……」

貴音「お気持ちは察しますが、受け入れて頂けると……」

真「そうだよ、ゆきぽも反省してるし、ね?」

ゆきぽ「ぷぃー……」シュン

春香「そ、そうそう、『仏の顔も三度まで』って言うし、ね?」

伊織「私は仏様じゃないから三度も我慢してやる気はないわ。それに何でみんなそいつの肩持つのよ?!この時期三割増しで雑だから仕方ないとか、受け入れろとか、訳分かんないわ……」

まるで伊織の方が大人げないかのような物言いをする他のアイドル達。それが悔しいのでしょう。伊織はより一層顔を真っ赤にして、目を潤ませます。

事務所の隅には無惨に破壊された炬燵が置かれていました。

P「またやりやがったか……」チッ

律子「ああ、おかえりなさい。実は……」

P「音無さんに経緯は聞いたよ。それにしても、さっきから聞いてたら一方的に伊織に我慢を強いる意見ばっかりだな。でも考えてみて欲しい、この中で伊織以上にゆきぽに対して我慢をしている人間がいるか?もしいるんだったら手を挙げてみてくれ」

全員「……」シーン……

ゆきぽは飼い主不在の事務所住み、当然そんな人はいません。

P「いないよな?じゃあ何で無責任に我慢しろ、なんて伊織に言えるんだ?おかしくないか?」

雪歩「それは……」

亜美「で、でも、炬燵を直せるのは、いおりんしかいないし……」

P「だから我慢しろ、って言ってるのか?冗談じゃないよな、伊織」

伊織「……ええ」グスッ

伊織の声は少し震えていました。多勢に無勢の中、Pが味方してくれた事で、こみあげてくるものがあったようです。

P「社長もゆきぽに関しては相当我慢してくれてる。本当はたるき亭さんに迷惑をかけた時点でゆきぽは殺処分のはずだったんだ。そこを社長がたるき亭さんに何回も頭を下げて、何とか被害届を取り下げてもらった。知らなかっただろ?もっとも、この事はみんなに言うなって社長に口止めされてたからな。話したのは今が初めてだが」

ザワザワ……

本来、下の階にあれだけの迷惑をかけた動物が殺処分されないなんて有り得ない話です。アイドル達はお金を払って丸く収まったと思っていたようですが、陰では社長やPが何度も頭を下げていたのでした。

392ディスカウントゆきぽ:2015/12/10(木) 14:48:31 ID:z4uvuK8E
P「社長も伊織もさんざん我慢したんだ。これ以上まだ我慢しろって言うのか?」

あずさ「……申し訳ありません」

P「これからの話をしましょう。ゆきぽがこの時期行動が三割増しで雑になるのは仕方がないとみんなは言った。だから我慢しろ、と、受け入れろ、と。そうだな?」

真美「でも、そんな事言っても、誰かが我慢しなきゃ……」

P「その通り。だから伊織以外のアイドル達や、当事者であるゆきぽにも我慢してもらう」

全員「?!」

P「躾も兼ねて、この時期のゆきぽには『三割引きで雑』に接する」

ザワザワ……

律子「あの、それっていったい……?」

P「口で説明するより実際に見てもらった方が早いかもな。明日から『三割引き』で俺はゆきぽに接する。賛成しろとは言わないが、文句も言わせない。余計な真似をするのも許さないからな」

……

次の日

ゆきぽ「ぽ……ぷぁ〜……」

午前10時。ゆきぽが起床しました。昨日はあの後さんざん律子に叱られましたが、何で叱られたかは理解できていません。それどころか

(昨日はこたつ直らなかったな、今日は直してくれるかな)

などと考えてさえいました。

とりあえず段ボールから出るゆきぽ。

(まだお昼ご飯には早いし、何をしようかな?)

そんな事を考えていると、ふと自慢の尻尾の毛並みが乱れている事に気がつきました。ブラシを手に一番近くにいたPの元へ。朝、身だしなみに気を使うところは人間と一緒ですね。

ゆきぽ「ぽ、ぽー」クイクイ

自分で身だしなみを整えられないところは、人間と異なりますが。Pのズボンの裾を引っ張るゆきぽ。Pに尻尾のブラッシングをして欲しいようです。

P「仕事中だ。あっちに行ってろ」カタカタ

ゆきぽの方を見もせずにPは冷たくそう言い放ちます。

ゆきぽ「ぽ?ぽー!ぽー!」

今まで一度もそんな反応をされた事のなかったゆきぽは、言い放たれた対象が自分だと分かっていない様子。それどころか、さっきのゆきぽのお願いが聞こえなかったのかな?と思い、さっきより大きな声でPにブラッシングを要求します。

P「はぁ……」

スッ

Pがパソコンから目を離し、ゆきぽに向き直ります。その目はとても冷たいものでした。

P「仕事中だって言ってるだろ?怒鳴られないと分からないのか?触るな」バッ

ゆきぽ「ぁ、ぅ……」

ゆきぽの手を強引に払うP。

P「仕事の邪魔するな、あっち行ってろ」ドン

ゆきぽ「ぽ、ぽぇ?!」ペタン

そう言ってゆきぽを突き飛ばすP。ゆきぽは尻餅をつきます。

ここまで明確に拒絶されたのは初めてです。しばらく尻餅をついた状態で固まっていたゆきぽでしたが

ゆきぽ「……ぱぅ」ジワッ

ゆきぽ「ぽえぇぇぇぇんっ;;ぽぇぇ〜ん;;」ピーピー

理解が追い付いたようです、さっそく泣きはじめました。

春香「ちょっと!何やってるんですかプロデューサーさん!」

ゆきぽ「ひっぐ、ぱうぅぅぅぅぅ〜っ!;;」ヒシッ

雪歩「よしよし、怖かったね〜」ナデナデ

真「どう言うつもりですか?!さっきから一部始終見てましたよ!」

P「何だ、いたのか。ちょうど良かった。『三割引き』について説明しよう」

393ディスカウントゆきぽ:2015/12/10(木) 14:50:21 ID:z4uvuK8E
事務所にいたアイドル達に『三割引き』について説明するP。

P「『三割引き』の基準として、まず『定価』『十割引き』『五割引き』を決める必要がある。今までどおりに接する事を『定価』としよう。じゃあ、『十割引き』は?」

春香「……殺しちゃう、とか、ですか?」

P「そうだな。殺処分が『十割引き』。じゃあ、次は真ん中の『五割引き』は?」

雪歩「……暴力をふるう、とか?」

P「理解が早くて助かる。そこで『定価』と『五割引き』の真ん中を『三割引き』にしようと思う。『ゆきぽの要求には一切応じない』。この辺が三割引きとして妥当だと、俺は考えた」

真「でもプロデューサーさん、ゆきぽを突き飛ばしたじゃないですか!あれって暴力じゃ……」

P「あのままじゃ裾を掴んだまま離れなかっただろう?それに、急に俺が怒鳴りだしたら周りのみんながビックリするだろうし。そもそもそんなに強く押した訳じゃない。暴力って言えるほどのものではないだろ?」

雪歩「……それは、その……」

真「プロデューサーさんはゆきぽが可哀想だと思わないんですか?!」

ゆきぽ「ぷぃぃぃぃ;;ぷぃぃぃぃ〜っ;;」ピーピー

春香「こんなに泣いて……やり過ぎですよ」

P「俺はゆきぽの気持ちより、社長や伊織の気持ちの方がよっぽど理解できるよ。やり過ぎだとはまったく思わない」

ザワザワ……

他のアイドル達も集まってきました。

貴音「仰っている事は理解できますが、殊更冷たくするのは……」

美希「んー、でも、むしろ今までがちょっと優しすぎだったのかもって思うな」

千早「私もちひゃーが聞き分けがない時は叱っているし、躾は必要よ」

響「躾は飼い主のマナーだからな。ゆきぽは飼い主不在で躾らしい事は誰も何もやってないのは前から自分、気にはなってたぞ」

亜美「で、でも泣かせるのはやり過ぎだYO!」

あずさ「あ、あらあら〜、でもゆきぽちゃんは泣き虫さんだから……」

やよい「仕事中にブラッシングをねだってきたら、断るのは当たり前だと思いますー。そんなので泣いちゃうからって言ってたら躾はできないかなーって」

真美「真美たちはたかにゃを泣かせた事なんてないYO!」

律子「それはたかにゃがいい子だからでしょ?ゆきぽは……本人に悪気はないみたいだけど……ね」

小鳥「正直悪気がない分余計にタチが悪いのかも知れませんね。いけない事はいけない事だって教えてあげないと」

伊織「……昨日の事を蒸し返すようだけど……雑になってるって言うより、どんどんふてぶてしくなってる気がするわ」

P「色んな意見はあるみたいだが、とりあえずこの時期だけは今みたいに俺はゆきぽに『三割引き』で接する事にする。昨日も言ったが、賛成しろとは言わないが文句も言わせない。余計な真似もしないでくれ。突き飛ばしたのが気に入らないなら、今後はやらないが、少し声を荒げる事はあるかも知れない事は理解して欲しい」

ザワザワ……

春香「ゆきぽ、あっち行こ、ね?」

ゆきぽ「ひっぐ、えぐっ……;;」トボトボ

真「ゆきぽ、しばらくプロデューサーさんには近づかない方がいいよ」ボソッ

ゾロゾロ……

みんな別室にひきあげて行きます。

一人をのぞいて

P「……どうした伊織?…俺、やっぱり余計な事したか?」

他のアイドル達の前であからさまに伊織の味方をした事で、伊織と他のアイドル達の関係が悪くなってしまったのかと危惧するP。

伊織「そうね。しばらくの間はみんなとギクシャクするかも、でもね?」

「あんたが味方してくれて、嬉しかったわ、……ありがとう」

P「伊織、お前……」

伊織「……それだけよ、じゃあね」プイッ

そう言い残して別室に向かう伊織。

394ディスカウントゆきぽ:2015/12/10(木) 15:00:03 ID:z4uvuK8E
律子「あはは、伊織らしいですね」

小鳥「でも昨日は伊織ちゃん、可哀想でしたからね。みんなに『我慢しろ』って言われて……プロデューサーさんには本当に救われたと思いますよ」

律子「……ところでプロデューサー殿、昨日の社長の話って、本当ですか?社長がたるき亭さんに何度も頭を下げたって言う……」

P「……社長には俺が喋った事は、内緒にしておいてくれよ。『アイドル達、とくに亜美や真美が気に病むといけないから黙っていてくれ』って言われてた話だからな……」

律子、小鳥「……」

律子「……私もゆきぽには『三割引き』で接する事にします。正直、最近少しふてぶてしさが目に余りましたからね」

小鳥「私も。社長がゆきぽちゃんの為に頭を下げてたのを聞いちゃったら、あの図々しさは受け入れられませんよ」

律子も音無さんも、ぷち達よりも社長との付き合いの方が長いのです。二人とも社長にはお世話になっていましたし、尊敬もしていました。社長がアイドル達の知らないところで頭を下げていた事、それを『アイドル達が気に病むといけないから』とPに口止めしていた事を知り、自分達が社長の優しさに胡座をかいていた事を理解したのです。社長の為にもゆきぽをこのままのさばらせてはいけない、と考えるようになりました。

「めっ」

「ぴぃ」

律子「あら、あんた達も?」

この二匹にとっては、律子や音無さんにとっての社長にあたる存在がPでした。Pが決めた事だからと言うのもありますが、二匹ともゆきぽの傍若無人な振る舞いは腹に据えかねていたのです。

ゆきぽの『三割引き』包囲網が出来つつあるようです。


次の日 午前10時

「ご注文の品をお届けに参りました」

小鳥「お疲れ様です」

何やら注文した品が届いた様子。

ゆきぽ「んゅ……ぽぇ」コシコシ

そのやり取りで目を覚ましたゆきぽ。段ボールを出ると、今日もみんなが仕事をしている事務所の方へ向かいます。
事務所住みのせいか、アイドル達よりいつも事務所で事務仕事をしている三人の方が好きなようです。

その中でも一番好きなのが律子。この事務所のお母さん的な存在ですからね。

昨日怖かったPの後ろを恐る恐る横切り律子の席へ。

(そうだ!律子さんに肩叩きをしてあげよう)

ゆきぽ「んしょ、んーしょ」ヨジヨジ

三割引きの事など何も理解していないゆきぽは律子の椅子の背もたれによじ登り

ゆきぽ「ぽ、ぽ」トントン

律子の肩を叩き始めました。

395ディスカウントゆきぽ:2015/12/10(木) 15:01:34 ID:z4uvuK8E
クルッ

律子「仕事中よ、あっちに行ってなさい」

ゆきぽ「ぽ?」ビクッ

(なんだろう?前にもこんな事があったような……)

ゆきぽの中に沸き起こるデジャヴ。デジャヴと言うか、昨日Pと似たようなやり取りをしたばかりなのですが、もう忘れているようです。

ゆきぽ「ぽ、ぽ」トントン

(今のは何かの聞き間違い。律子さんはゆきぽにそんな事言わない)

気を取り直して再度肩叩きを行うゆきぽ。

律子「……プロデューサー殿、この場合は叩き落としても大丈夫ですか?」

P「暴力と誤解される行為はしない方がいいな。……律子が椅子から立ち上がるのが一番手っ取り早いかも」

律子「なるほど」スッ

グラッ……

ゆきぽ「ぽ、ぽひゃあー?!」

ガシャン

ゆきぽ「ぷぎっ!」ベチャ

律子が急に立ち上がった為、バランスが崩れ椅子は床に倒れました。背もたれに登っていたゆきぽは椅子から投げ出され、床に激突します。

ゆきぽ「ぱう……ぅぅ」イタイ

律子「……仕事中だって言ってるでしょ?怒鳴られないと分からないの?」

ゆきぽ「…ぽ!ぽえぽえ!ぽぅー!」オブオブ

(どうして?ゆきぽ律子さんに肩叩きしてあげてたんだよ?)

律子「誰がそんな事頼んだのかしら?」

ゆきぽ「ぽ……」ピタ

律子「あのねぇ……仕事中に肩叩きされても目線も手元もぶれるし、あんたを落とさないように気も遣わないといけないし、全然うれしくないの。分かる?」

ゆきぽ「ぽうぅ……!」ウルウル

律子「あんたは良かれと思ってやってる事だろうし、邪険にするのも可哀想だと昨日まで思ってたけど、正直邪魔でしょうがなかったわ」

ゆきぽ「ぽぅ…ぅ…ぅっ…!」ウルウル

律子「分かったら、あっちに行きなさい。もうみんなの仕事中にこの部屋でうろつくんじゃないわよ。分かった?」

ゆきぽ「ぷぃ、ぷぃぃぃぃ…!ぽぃぃぃぃ…!」ポロポロ

律子の容赦ない言葉に、ゆきぽは泣きじゃくることさえ忘れて、ただただ心の痛みに震えます。弱々しく声が漏れ、ぼろぼろと大粒の涙を落としながら、『なんで?』『どうして?』それだけが頭の中を駆け巡ります。

(律子さんは優しいお母さんみたいな人だと思ってたのに……)

396ディスカウントゆきぽ:2015/12/10(木) 15:03:13 ID:z4uvuK8E
律子「早く行かないと怒鳴るわよ」

ゆきぽ「ぷいー、ぷいー;;」ガクガク

しかしゆきぽは足がすくんだようで動けません。膝が笑い、肩で息をしてがくがくと震えます。大好きだった律子にこう言う事を言われたのは、相当ショックだったようです。

律子「はぁ……あっちに行ってなさいッ!!!」

ゆきぽ「!!!ぱ、ぱぅーーーっ!」


律子に怒鳴り散らされ、とうとう泣き叫んで別室へと逃げ出してしまうのでした。

亜美「律っちゃんどうしたの?!そんな大声出して」

真美「律っちゃんも兄ちゃんと一緒なの?」

先ほどの律子の怒鳴り声は別室にも届いていたようです。

律子「ええ、私だけじゃなくて、音無さんとちっちゃんとぴよぴよも、この時期のゆきぽに対しては『三割引き』で接する事に決めたわ」

真「そんな……律子たちまでプロデューサーさんに毒されちゃったの?」

小鳥「うーん、私もあまり人の事は言えないんだけど……最近みんな『ぷち目線』になりすぎな気はするわね。社長目線や伊織ちゃん目線で考えるのが事務所のあるべき姿だと思うわ」

P「極端に言えばたるき亭さん目線なら殺処分待ったなしですよね。いいか?被害者がいる以上、ゆきぽは加害者なんだ。加害者を必要以上にかばう上に被害者に泣き寝入りまで要求するなんて事はおかしいと思った方がいい。……俺、間違った事言ってるか?」

シーン……

……ぷあぁぁぁ〜ん、ぱうぅぅぅ〜っ……

静まりかえる事務所。別室からゆきぽの泣きじゃくる声だけが響きます。

反論できなかったアイドル達が別室にひきあげ、入れ替わりであずささん、やよい、響が出てきました。

あずさ「私は、プロデューサーさん達の意見に賛成です。甘やかすだけが優しさじゃないと思いますし……」

やよい「それに、伊織ちゃんの昨日のあんな顔、もう見たくないかなーって……」

響「ただ、躾に暴力を使うのだけは絶対にダメ。それさえ守ってくれるのなら、自分たちはプロデューサー達のやり方に口は出さないさー」

P「もちろん。暴力で何とかしようなんて、初めから思っちゃいないよ」

……

お昼

小鳥「ご飯ですよー」

ゆきぽ「……ぽぇ」グスン

あふぅやアイドル達が預けているぷち達が、おにぎりののったお皿を囲んでいました。すっかり傷心のゆきぽでしたが、ご飯と聞いてそちらへ向かいます。が

小鳥「あら、ゆきぽちゃんのは別に用意してあるわ。ほら、あそこ。どうぞ召し上がれ」

音無さんが指差した先には
皿にあけられたドッグフード、ゆきぽ愛用の湯呑みの中には水道水

ゆきぽ「ぽ、ぽえぇー?!」ガーン

397ディスカウントゆきぽ:2015/12/10(木) 15:04:42 ID:z4uvuK8E
春香「あ、あのー……アレってドッグフードですよね?何かの間違いですよね?」

小鳥「いやだわー春香ちゃん。私たち、ゆきぽちゃんには『三割引き』だって知ってるでしょ?アレがゆきぽちゃんのご飯よ。昨日注文して、さっき配送されたところ」

朝、事務所に配送された品物はドッグフードだったようですね。

亜美「いやいや、ピヨちゃん!それはないっしょー!どう三割引きしたらゆきぽのご飯がドッグフードになるの?!」

小鳥「五割引きが生ゴミだから、真ん中をとってドッグフードだけど……」

真美「いやいや!何で五割引きが生ゴミなの?!ソレ九割引きくらいのヤツじゃん!」

小鳥「えーと、確か九割引きから順に、お米のとぎ汁、雑草、ミミズ、虫だから、五割引きは生ゴミで合ってるはずよ」

真「割引きの内容がえげつなさ過ぎですよ!」

騒ぎを聞きつけたPが説明します。

P「さっき真が『割引きの内容がえげつない』と言ったが、ゆきぽの今までの扱いの『定価』が高過ぎるから、割引きがえげつなくなるのは当然なんだ」

雪歩「高過ぎるって、どう言う事ですか?」

P「考えても見ろ、本来とっくに殺処分されてるはずなのに、こうして生かされてるんだ。この一点だけでも充分好待遇だろ?おまけにこの時期三割増しで雑になるのをみんな分かっているのにも関わらず、鎖で繋がれもしないし、檻にも入れられない、挙げ句スコップも取り上げられない。これはもう破格と言っていいくらいの好待遇じゃないか。『定価』が高いって言うのはそういう事だ。『定価』が高ければ高いほど、『割引き』の幅はでかくなる。100円の1割と100万円の1割がまったく違うようなもんだと思ってくれれば分かりやすいかもな」

律子「それにゆきぽは仲間とか家族とか以前にペットでしょ?ペットにペットフードを与えるのは、別におかしくはないわよね?」

貴音「……私の疑問にお答え頂きたいのですが……」スッ

ここで、ゆきぽ『三割引き』反対派の筆頭、貴音が動きました。

貴音「疑問は二つ。一つはゆきぽへの、この虐待とも言える待遇はいつまで続くのでしょうか?もう一つは、こんな事をして、いったい何になるのでしょうか?お答え下さい」

P「うっ……それはだな……」

口ごもるP。それもそのはず、この三割引き対応は名目上こそ躾でしたが、実際は伊織や、P本人のゆきぽに対する不満のガス抜きが主な目的だったのでした。
もちろん、それを正直に言うと何を言われるか分かったものではありませんからね。

Pが言葉を選んでいた、その時

ちっちゃん「めっ!もー!」

律子「ちっちゃんが代わりに答えるそうよ」

貴音「お気持ちは有難いのですが……私はこの方からお答えを頂きたいのです」

ちっちゃん「めー、めっめっ」

律子「質問に答える前に、いくつかの仮説を用意したから、それを聞いてもらってからの方がより納得して貰えると思う、だそうよ」

貴音「そう言う事でしたら……」

ちっちゃん「めっ、もー」

(ゆきぽも一緒にこの話を聞いてもらいましょう。文字入力と口頭での質疑等を交えますので、口頭は引き続き律子さんに通訳をお願いします)

398ディスカウントゆきぽ:2015/12/10(木) 15:06:58 ID:z4uvuK8E
ザワザワ……

カタカタカタカタ……

ちっちゃんのタイピング音が事務所に響きます。

『まず、『何故この時期のゆきぽは行動が三割増しで雑になるのか』を考えてみました。これは私の仮説ですが、私はこの時期、ゆきぽに尻尾が生えているからではないか、と推察しました。頭や身体と同じくらい大きな尻尾が生える事で身体全体のバランスが崩れて、生活に支障が出ると。みなさんも自分に置き換えて想像してみて下さい。腰に頭部と同じくらいの何かが生えてきたら、間違いなく生活に支障が出るのはご理解頂けると思います。更に言えば、私たちぷちは、もともとがアンバランスな身体のつくりですからね。身体が三割増しになるようなものなので、皆さんが自分の身体で想像したものよりも、更に支障が出ると考えて下さい。普通に生活するのにいっぱいいっぱいで、それ以外の事に対しては注意が散漫に、おろそかになってしまうから行動が雑になる、これが『何故この時期のゆきぽは行動が三割増しで雑になるのか』の私の仮説です。簡単に言うと、身体が三割増しになるので、それに比例して行動も三割増しで雑になるのではと言う事ですね』

P「なるほどね。確かに腰から頭と同じくらいの何かが生えてきたら、邪魔くさくて仕方がないだろうな」

貴音「しかし、それはゆきぽ本人にはどうにもならない事では?この仮説では私は納得できません」

ちっちゃん「めっめっ、もー、もー」

(結論を急がないで下さい。まだ続きがあります)

カタカタカタカタ……

『次に、『ゆきぽの尻尾が生えている時期』です。ここ何年かの傾向として、九月の秋のお彼岸が終わった時期から尻尾が生えてきて、三月の春のお彼岸辺りで尻尾がなくなると言う特徴が見られます。気温の関係で多少の誤差はあるかも知れませんが』

律子「『暑さ寒さも彼岸まで』って事かしら?」

カタカタカタカタ……

『ここで、貴音さんの最初の質問への答えです。今のゆきぽへの待遇は、尻尾が取れる三月のお彼岸くらいまで続きます』

ゆきぽ「ぽえぇっ?!」ガーン

ザワザワ……

貴音「……期間は分かりました。では、もう一つの『こんな事をして、いったい何になるのか?』これについては……」

ちっちゃん「もー、めっ、もー」

(ゆきぽに質問です。何故自分が昨日から冷たい扱いを受けているのか、理解できていますか?)

ゆきぽ「ぽぇ、ぷー……」

(分からないよ……ゆきぽ、何も悪い事してないのに。いい子なのに……)

ちっちゃん「もー!めっ!」

(貴方がいい子かどうかは貴方の行動を見た、周りの人達が判断する事であって、貴方が自分で決める事ではありませんよ。貴方は皆さんに『いい子ではない』と判断されたからこそ、今冷たい扱いを受けている事がまだ理解できていないようですね)

ゆきぽ「ぁぅぅ……」ショボン

カタカタカタカタ……

『先ほどのやり取りで、ゆきぽの理解力の乏しさが分かって頂けたと思います。恐らく、いくら行動が雑になる事がいけない事か言葉で説明しても理解はできないでしょう。ゆきぽの行動が雑になる=皆さんのゆきぽへの対応が雑になると言う躾方法をとる事で、行動が雑になる事がいけない事だと言う本質までは理解できないにせよ、雑な行動の抑止には繋がるのではと考えられます』

響「犬の躾も似たようなものさー。いけない事をしたらこうなる、って言う条件付けで飼い主に従わせるんだぞ」

カタカタカタカタ……

『流石響さん。その通りです。『オペラント条件付け』と言う言葉があります。説明すると長くなるので、興味のある方は調べてみて下さい』

貴音「ゆきぽが今の待遇を受ける事によって、雑な行動を慎むようになると言う根拠は……」

399ディスカウントゆきぽ:2015/12/10(木) 15:08:39 ID:z4uvuK8E
カタカタカタカタ……

『ゆきぽが事務所に来て、この季節をむかえるのは○度目ですが、毎年Pさん達は『初めの年は大人しかった』と言います』

P「確かにな。あまり雑な行動はなかったような気はする。印象だけかも知れないけど」

小鳥「鳴き始めてから、途端に酷くなったイメージですね」

律子「私も音無さんと同じです」

ちっちゃん「もー、もー?」

(初年度はまだマシだったと言う意見がありますが、真さん?初年度以降は雑な行動が目立つのは何故だと思いますか?)

真「え?!僕?……うーん、そうだね……ゆきぽが周りのアイドルやぷちたちを「仲間」とみなした証……とか?」

カタカタカタカタ……

『皆さんはこの事務所以外にも色々と人間関係があると思いますが、親しくなった途端に図々しくなる人っていませんか?』

ザワザワ……

他のアイドル達の周りにも、多かれ少なかれそう言った人物がいる様子。

真「あー……」チラッ

雪歩「……何で私を見るのかな?真ちゃん」

真「いや、別に…」(そんなとこまで似なくてもなぁ……)ボソッ

雪歩は以前、フリフリのドレスを着た真に『誰も望んでない、誰も得しない』と言い放っていたのでした。事務所に来た最初の頃はオドオドしていたのに。
貴音に次ぐ反対派の真が、少し揺らいだようです。

貴音「……私の周りには、そう言った方はいらっしゃいませんが……」

ただ、事務所以外の人間関係はほとんどないであろう貴音は揺らぎません。

カタカタカタカタ……

『今のは余談です。私が言いたいのは、ゆきぽの雑な行動は初年度のように、ある程度自制がきく類のものではないかと言う事です』

千早「確かに……」

春香「で、でも、『借りてきた猫』って言葉もあるし、初年度はそんな状態だっただけじゃ……」

カタカタカタカタ……

『鋭い意見ですね、春香さん。確かにその可能性は否定できません。例えば、猫はテリトリー意識がとても強い動物で、借りてきた猫の場合、テリトリーが無くなった状況にあるため、緊張と恐怖でいっぱいだと言われています。ですから、じっとして今置かれている状況を見極めている状態が、おとなしく見えるところから、『借りてきた猫はおとなしい』と言われているようです。状況を見極め、安全だと思えばマーキング行動をしだしますし、慣れてくるに従い猫本来の行動があらわれてきますから、おとなしいのも、一時との事です。ゆきぽも同様でないとは言い切れません。拾われてきた時は、事務所の状況を見極め安全だと感じたから、マーキングの一種として穴を掘ったのかも知れませんね。慣れてくるに従いゆきぽ本来の行動があらわれてきて、鳴き始めた可能性もあります。現在は事務所全てを自分のテリトリーだと思い込んでいるのでしょう』

貴音「ならば、今の待遇は意味をなさないのでは?」

カタカタカタカタ……

『雑な行動を慎む根拠と言える程のものは、正直今のところありませんが、一つ確実に言えるのは、今年何もしなければ来年以降もずっとこの時期ゆきぽの行動は三割増しで雑なままだと言う事です。去年好き勝手にさせた結果、炬燵を壊して今の待遇を招いたのですから。今季の『三割引き』は、言わば来季に向けたもの、一年先の躾を行うと考えて下さい。今年は今からしっかり躾を行って、来年は行動の改善が見られる事を、私達は期待しています』

やよい「……あのー、ちっちゃんが書き込んでる、『てりとりー』ってどう言う意味ですか?」

あずさ「そうねぇ、この場合、ゆきぽちゃんが安心して自由にできる場所、ってところかしら」

亜美「じゃあ、事務所はゆきぽのテリトリーで、別に間違ってないじゃんか!事務所でゆきぽは自由にしちゃいけないの?」

千早「『自由にしていい』と『自分勝手にしていい』は違うわ。例えば、お店や電車の中で自分勝手に振る舞っている人、たまにいるわよね?そんな人がいたら、周りのみんなはすごく嫌な気分になると思うわ」

雪歩「そ、それは……そう、かも……」

伊織「もしお店や電車の中でそういう人がいたら、お店の人や駅員さんが注意するわよね」

美希「わかった!それでちっちゃん達がお店の人とか駅員さんみたいにするって事だよね」

400ディスカウントゆきぽ:2015/12/10(木) 15:10:50 ID:z4uvuK8E
カタカタカタカタ……

『分かりやすい喩えですね。今までみんなの事務所で自分勝手に振る舞わせていたゆきぽを、これからは好き勝手にさせないようにしよう、と言う事です。ただ、注意しても何がいけないのか見当もつかないようなので、言葉ではなく態度で、目には目を、歯には歯を、三割増しには三割引きを、で接すると。そうですよね?Pさん』

P「だいたいそんなところだ(嘘)」

(俺の思い付きを後付けでここまでにするとは……ちっちゃんは実は営業向きかもな。いつか営業に連れてってみるか)

律子「貴音の質問の答えが、これで出たと思うわ。三割引きの期間はゆきぽの尻尾が取れるまで、目的はゆきぽが事務所で好き勝手したら、それは必ず自分に返って来るって事を身に沁みさせて覚えさせる、ってとこかしら」

貴音「到底納得はできませんが……一つだけ言わせて頂ければ、ゆきぽを泣かせるのは、もうお止め下さい」

小鳥「それはゆきぽちゃん次第よ、貴音ちゃん。プロデューサーさんも律子さんも、仕事の邪魔さえしなければ、あんな態度はとらないわ」

貴音「……失礼します」

ゾロゾロ……

反論できなかったのでしょう。貴音を筆頭に、次々とアイドル達は別室へ。
二人のアイドルを残して。

……

千早「律子が風邪で休んだ時、私が代役をつとめた事があったでしょ?あの時バタバタしてた私に、遠慮がちだったけどゆきぽがブラッシングをねだってきてね……あの時無闇に応えたのが、ゆきぽが図々しくなった全ての始まりな気がして…その罪滅ぼしと言う訳ではないですが、私はプロデューサー達を支持します」

美希「ミキは正直あんまり興味ないけど、千早さんの話を聞いて何となくこっちのみんなの方が正しいと思ったの。多分こっちのみんなには、ゆきぽはお店や電車で騒いだり暴れたりする人みたいに見えてたのかなって。それをちゃんと注意する人が今までいなかったのはおかしいって思うな」

P「そうか……ん?!」

律子「どうしました?」

P「餌のところにゆきぽがいない。あいつら別室でゆきぽに何か食わせるつもりだな」スッ

席を立ち、別室に向かうP。
別室では伊織たちと貴音たちが何やら言い合っていました。

P「……何やってんだ?」

貴音「どっぐふぅどはいささかやり過ぎではないかと……これからはゆきぽの食事は私が管理しますので」ギロッ

ミカンを片手にPにそう啖呵を切る貴音。

P「あのな……今までゆきぽの食事は音無さんに任せっきりだったクセに、今更そんな我儘通る訳ないだろうが。俺は言ったよな?三割引は『みんなに賛成しろとは言わないが文句も言わせない。余計な真似もしないでくれ』って」

真「でも、いくら何でもやり過ぎですよ!」

P「……そうか、じゃあ、こうしようか。『三割引き』期間中にゆきぽに余計な事をした者は、責任を持ってゆきぽを自宅に引き取る、って言うのはどうだ?」

シーン……

静まり返る別室。『可愛い』と『自分で飼う』のは、また別の話ですからね。

要するに皆、『ゆきぽは可愛いけど、自宅で飼うのは嫌』なのです。

伊織「そうね、いいんじゃない?その覚悟があるのなら、別に止めはしないわ」

春香「そ、そう言うのは、みんなで決めようよ……ね?」

雪歩「そ、そうですぅ、プロデューサーさんが勝手に決めるのはちょっと……」

P「確かにな。じゃあ、多数決で決めようか」

真美「いいよ!兄ちゃんのオーボーもこれまでだYO!」

……

このやり取りのすぐ後に無記名投票が行われ、9対6で『期間中に余計な真似をした者は責任を持ってゆきぽを引き取る』が可決されました。

律子「春になって尻尾が取れたら元に戻すんだし、しばらくの我慢よ。ゆきぽも、他のみんなも」

貴音「……そうですね。ゆきぽ、私達と一緒に春まで耐え忍びましょう」

亜美「う〜、春になったらゼッタイ、元に戻してよね!」

P「ああ、約束するよ。我慢するのは社長や伊織だけじゃなく、ゆきぽや他のみんなも少しずつ我慢するのが正しい事だと理解して欲しい」

雪歩が抱き抱えていたゆきぽを、ドッグフードの置いている場所に降ろし、『三割引き』反対派はそそくさとその場をあとにします。

ゆきぽ「ぽえ!?ぽ!?ぷえぇ!?ぷゅええ!!?」

ゆきぽは意味がわからないといった感じで、素っ頓狂な声を出します。

ゆきぽ「ぽー!ぷぃー、ぷぃー!」オブオブ!オブオブ!

『三割引き』反対派の背中にオブオブと手を振ってみるも、誰一人としてこちらを振り向いてはくれませんでした。

ゆきぽ「ぱぅ……」ショボン

401ディスカウントゆきぽ:2015/12/10(木) 15:12:16 ID:z4uvuK8E
空腹には勝てません。皿に盛られたドッグフードを食べてみるゆきぽ。

ゆきぽ「ぽー」カリカリ モグモグ ゴクリ

ゆきぽ「……ぽ!ケホッコホッ、ぺっぺっ……ぷ、ぷえぇぇぇぇ〜ん;;」マズイヨー

あまりの不味さに一口食べるのが精一杯でした。
当然、今まで甘やかされてきたゆきぽは我慢する事など考えもしません。

ゆきぽ「ぽ、ぽー!」トテトテ

音無さんの足元にやって来たゆきぽ。丸っこい手でドッグフードを指し、口元を指し、顔をしかめイヤイヤとでかい頭を横に振ります。どうやら待遇の改善を要求している様子。

その様子を無表情で眺めていた音無さんでしたが

小鳥「……そろそろお昼休みも終わりね。食べないんだったら片付けちゃうけど?」

まったく取り合ってもらえませんでした。

ゆきぽ「ぽー、ぽぽー!」

なおも抗議の声をあげるゆきぽの耳元で、音無さんは凍りつくような冷たい声で囁きます。

小鳥「いい?ゆきぽちゃん、あなたのご飯は今日も明日もドッグフードで、それは春まで変わらないの。死にたくなかったら食べればいいし、食べたくなかったら、死ぬしかないの。分かるわね?食べたくないか、死にたくないかはゆきぽちゃんが決める事よ」

ゆきぽ「ぽ……」ゾクリ

やかましく騒いでいたゆきぽが黙りました。

小鳥「時間になったら片付けるからね」

とりつく島もない音無さん。
ゆきぽはこの後、音無さんに片付けられるまでに、ニ口ドッグフードを口にし、愛用の湯呑みに注がれている水道水で流し込みました。僅かな量ですが、少食なゆきぽにとっては、充分な量です。流石に食べたくない気持ちよりは死にたくない気持ちの方が強かったようですね。

ゆきぽ「ぷいー、ぷいぃぃぃい……;;」シクシク

しばらく口の中のえぐみ、苦味、臭いに顔をしかめて泣いていたゆきぽでしたが

ゆきぽ「……ぽ!」ヒラメキ

何か思いついたのか、湯呑みを持って給湯室へ。

(お茶を飲んで口直しをしよう)

ドサー

湯呑みに粉末茶を入れ、ポットから給湯を試みますが

シュコー……シュコー……

どうやらポットの中身は空のようです。

ゆきぽは特に慌てた様子もなく、ヤカンに水を入れコンロにセット、そして

ゆきぽ「ぽぇ」ガンッ!

コンロのスイッチまで手が届かないので、スコップで殴りつけて作動させます。

迷惑極まりないお湯の沸かし方ですが、これがいつものゆきぽのお湯の沸かし方です。

待つこと数分

ピー……

ヤカンの口の笛が鳴り始めました。当然ですが、ゆきぽにはヤカンからポットにお湯を移すなんて事はできません。

ぷぁ〜、ぷぁ〜

その為、ラッパを吹いて誰かを呼びつけ、お湯をポットに移しかえてもらうのです。

いつもはここでぴよぴよがふよふよと飛んできてくれるのですが……

402ディスカウントゆきぽ:2015/12/10(木) 15:14:03 ID:z4uvuK8E
事務所

ぴよぴよ「……ぴっ……!」チッ!

ぴよぴよが盛大に舌打ちし、その場に居合わせた一部のアイドル達に緊張が走ります。

P「……ぴよぴよ、ついてきてくれ」

ぴよぴよ「ぴぃ」コクッ

無表情でぴよぴよにそう告げ、Pが席を立ちました。

亜美「に、兄ちゃん、暴力はゼッタイダメだからね!」

P「分かってるさ。暴力なんて絶対にふるわない。俺が何をするか気になるんだったら、給湯室まで見に来ればいい」

ゾロゾロ……

今や六名にまで減った『三割引き』反対派が、Pとぴよぴよに続き、給湯室に入っていきます。


給湯室

ゆきぽ「ぽぇ?ぽー、ぱぅー♪」オブオブ ニコニコ

いつものようにお湯をポットに移しかえる為にぴよぴよが来てくれたとでも思っているのでしょう。ゆきぽのその表情は、明るいものでした。

カチッ

取りあえずコンロの火を消すP。そして

P「ぴよぴよ、ゆきぽを宙吊りにしてくれ。なるべく暴力的にならないようにな」

ぴよぴよ「ぴっ」コクッ

Pの指示通り、ぴよぴよはゆきぽが着ているどてらの肩の部分を掴み、宙吊りにします。

ゆきぽ「ぽ?ぽ?」キョトン

P「OK、そのくらいの高さでいい。……さて、と」ゴソゴソ

ゆきぽ「ぽ?ぽやぁんっ///」クスグッタイヨー

Pは宙吊りにされたゆきぽのスカートに手を突っ込み、身体をまさぐりはじめました。

春香「何て事してるんですか!」

貴音「破廉恥な真似はお止め下さい!」

P「勘違いするな。俺が探してるのは……あ、あった」スッ

Pがゆきぽのスカートの裾から取り出したのは、ゆきぽのスコップ。

ゆきぽ「ぽやあっ!ぷぃー、ぷいぃぃぃいっ!;;」ヤダヤダ!カエシテヨー

スコップを取り上げられた瞬間、火がついたように泣き叫ぶゆきぽ。

P「よし、回収終了。次は社長室に行こう。ぴよぴよ、そのままの状態でついてきてくれ」

ふよふよ…ゾロゾロ…

一行は給湯室を出て、社長室へ。


社長室

コンコンコン……

「入りたまえ」

ガチャ

P「お忙しいところ、申し訳ありません。あの生き物から例の凶器を没収したのですが、それを社長室の金庫に保管させて頂けないかと……」

高木「ここの金庫にかね?!金庫の中にはこの事務所にとって大切なものばかりが保管されている。その生き物の凶器をそれらと一緒に保管するのは、いささか気がすすまないねぇ……理由があるのなら聞かせてくれたまえ」

P「理由は二つあります。社長室の金庫なら、いくら怪力のゆきぽでもどうにもならないのが一つ。もう一つは、こいつの目の前でスコップを今、金庫に保管する事で、事務所で余計な事をしなくなるだろうと言う理由です。今、ゆきぽの目の前でスコップをここの金庫にしまわないと、取り上げられて事務所のどこかに隠されたであろうスコップを探して事務所中をメチャクチャに荒らし回る可能性は大です」

高木「なるほど、目の前でスコップを金庫に入れるのは、事務所内でその生き物が暴れないようにする為には必要な手順と言う訳か。それにこの金庫は、正式な手順以外では、それこそガスバーナーで焼き切るくらいでないと開かないからねぇ。保管場所としては申し分ないだろう。分かった、少々抵抗はあるが、金庫の使用を許可しよう」

403ディスカウントゆきぽ:2015/12/10(木) 15:15:15 ID:z4uvuK8E
ガチャ……

社長が金庫を開けました。

高木「入るかね?」

P「何とか入りそうですね……ぴよぴよ、ゆきぽをこっちにつれてきてくれ」

ふよふよ トサッ

ゆきぽ「ぽー!ぽぉー!ぽやっ!ぽやぁーっ!!;;」イヤイヤ!カエシテヨー!バタバタ

ぴよぴよが金庫の前にゆきぽをおろしました。ゆきぽは一目散に金庫の中のスコップへと向かいますが、Pに額のところを押さえられ、スコップには手が届きません。

P「お前のスコップは、春までこの中にしまっておく。社長以外はこの金庫を開けられないから、コッソリ取り出そうとか考えるな」

ゆきぽは額を押さえられたまま、バタバタと手足や頭を振り、スコップを返して、と涙目で必死にPに訴えます、が

高木「それじゃ、施錠をしよう」

バタン カチッ

ゆきぽ「ぽやあーっ!ぽえぇぇぇ〜ん、ぷあぁぁぁあ〜んっ!;;」ビービー!

大切なスコップの入った金庫のドアが閉ざされました。ゆきぽは金庫のドアをドンドン叩いたり、挙げ句は金庫を持ち上げようとさえしましたが、当然ながら金庫はビクともしません。

高木「この様子だと、しばらくはこの部屋に入りたがるかも知れないねぇ……」フゥ

P「追い払う時には、暴力は使わないで下さい。それはアイドル達との約束ですから。怒鳴って追い払うか、あまりしつこい場合は内線でご連絡頂ければ、こちらで対処しますので……失礼します。行こう」

ふよふよ

ぴよぴよがゆきぽを来た時のように掴もうとします、が

ゆきぽ「ぽえっ!ぷぃやぁぁぁぁー!ぽやぁぁぁぁ!」ジタバタ!バシッ

ぴよぴよ「ぴいっ!」イタイッ

ゆきぽは抵抗します。その目に宿る感情は、怒り。
ゆきぽにしてみれば、ぴよぴよに宙吊りにされなければスコップを奪われる事はなかったのですから、怒りの矛先をぴよぴよに向けるのは当然と言えば当然です。

ゆきぽ「ぽえぽーえ!!ぽっぽーえ!!」プンスコ!

とうとうぴよぴよに説教を始めるゆきぽ、でしたが

P「うるせえぞゴルアァァァアッ!!!」ダンッ!

ゆきぽ「ぽっ……ぽ!!?」

Pの怒号が社長室に響き渡りました。ゆきぽのいるすぐ近くの床を乱暴に踏みつけながらの怒号に、怒り心頭だったゆきぽも一瞬で黙りました。

ゆきぽ「ぽ……ぽ……;;」ペタン ブルブル

腰が抜けてしまったのでしょう。その場にへたりこんでしまいました。身体はブルブルと小刻みに震え、顔は真っ青。目からは大粒の涙がこぼれています。

P「ふぅ……お騒がせしました。このくらい怒鳴り付けてやれば大人しくなりますから。さあ、今度こそ行こう」

腰が抜けてしまったゆきぽは、またもぴよぴよに宙吊りにされて社長室を出ます。

ガチャ

404ディスカウントゆきぽ:2015/12/10(木) 15:16:35 ID:z4uvuK8E
アイドル達「……」

ついてきたアイドル達は不満げな顔を隠せません。

貴音「あれではまるで恫喝ではありませんか!」

真「暴力を振るわなければ何をやってもいいんですか?!」

春香「それにスコップ!ゆきぽの宝物を取り上げちゃうなんてあんまりですよ!」

亜美「これは絶対にやり過ぎだYO!」

口々に先程のPの態度を非難するアイドル達。

P「……そうだな。少しやり過ぎたかも知れない。でもな、ぴよぴよが攻撃されたんだぞ?しかも相手は怪力のゆきぽ、ぴよぴよに万が一の事があってからじゃ遅いと判断した。ゆきぽにそのつもりはなくても、ぴよぴよが怪我をしてたかも知れない。ましてやこの時期行動が三割増しで雑になるゆきぽだ。手加減なんて出来る訳ないだろ?」

雪歩「それはそうですけど……」

P「あと、春香は『スコップはゆきぽの宝物』と言ったが、じゃあ、765プロにとって、ゆきぽのスコップは何だ?破壊する事しかしない厄介な凶器だろう?それをこの時期行動が三割増しで雑になる生き物にそのまま持たせとくなんて、常識的に考えておかしいと思わないか?」

アイドル達「……」シーン……

P「心配するな。スコップは春になったら必ず返す。約束するよ。それまでゆきぽにも我慢はさせないとな」

貴音「……極力、怒鳴るのはお控え下さい。いたずらにゆきぽの心を傷つける事には、承服しかねます」

真「そうですよ。我慢させるのと辛く当たるのは違うと思います」

P「分かった。怒鳴るのはもうやめる事にしよう。社長や律子たちにもそう話しておく。この話はここまでだ」

(スコップを取り上げた事でゆきぽの『定価』が下がった事には誰も気がついていないみたいだな……面倒だから内緒にしとくか)

本来なら『定価』が下がった分、今の『三割引き』が適正かどうかを見直すべきなのですが……
アイドル達が気がついていないのをいい事に、そのままにしておくようです。

……

『怒鳴るのをやめる』と宣言したP。明日以降、どうゆきぽに接するのでしょうか?

405ディスカウントゆきぽ:2015/12/10(木) 15:17:30 ID:z4uvuK8E
とりあえず以上です。続きは明日にでも投下します。

406名無しさん:2015/12/10(木) 20:20:27 ID:swxgKh12
おつぽです〜続き楽しみです!

407名無しさん:2015/12/10(木) 20:32:29 ID:pcWgHc5A
とりあえず乙。期待してるよ

408名無しさん:2015/12/11(金) 15:05:59 ID:bEYl0SBA
おつ
あーゆきぽ蹴飛ばしたい

409名無しさん:2015/12/11(金) 20:06:47 ID:xCaCObsY
おつ
甘いこと言ってる奴全員ぶっとばせ

410名無しさん:2015/12/11(金) 21:40:00 ID:UbvYYBpY
期待ワクテカ♪仕方ないんだけど、ぷち擁護派のアイドルは性格悪くならざるをえないなぁ・・・律子か貴音がメインかな?

411ディスカウントゆきぽ:2015/12/12(土) 19:02:29 ID:6n4Ay16A
続き投下します。期待にそえるような出来になっていれば良いのですが……

412ディスカウントゆきぽ:2015/12/12(土) 19:05:42 ID:6n4Ay16A
P「……分かりました。すぐにやめさせます」

昨日の社長の懸念通り、ゆきぽは朝起きてからずっと、社長室のドアをその丸っこい手でドンドンと乱暴にノックしていました。
社長から『まるで借金取りがドアの前にいるみたいで仕事に集中できんよ君ぃ』との連絡を受け、社長室の方へ向かうP。
昨日『怒鳴るのをやめる』とアイドル達と約束したPですが、どうやってやめさせる気でしょうか?

ゆきぽ「ぽぃ〜、ぷぅ〜;;」ドンドン! アケテヨー

Pが社長室の前に向かうと、ゆきぽが和太鼓を叩くように両手でドアをノックしていました。

P「……」

Pは足音を立てずにゆきぽに近寄り

ダンッ!

勢いよくゆきぽのすぐ近くの床を踏みつけました。

ゆきぽ「ぽっ!?」ビクッ

身体をビクリと震わせて身を固くするゆきぽ。

P「……」ブンッ!

ゆきぽ「ぷいぃぃぃっ!ひうぅ〜っ!」ウズクマリ ガタガタ

今度は手を大きく上に上げて、ひっぱたくフリ。

そう、この時期こそふてぶてしい態度が目立ちますが、本来ゆきぽはとても臆病な生き物です。ゆきぽの中で怖いイメージが定着してきたPがそう言った仕草をするだけで、ゆきぽは途端に身を固くして動けなくなってしまうのでした。
後は襟首を猫掴みして、段ボールに連行するだけです。

モノを投げつけるフリや、ビンタの寸止め等も有効でした。10日ほどは毎日社長室参りをしていたゆきぽでしたが、毎日Pにそれらの威嚇行為をされ、次第に社長室へは行かなくなりました。

事務所で仕事をしている人間に構って欲しがる事もなくなり、餌のドッグフードも渋々ですが文句を言わず食べるようになったゆきぽ。

反対派も、P達が怒鳴る事をしなくなり、ゆきぽが泣く事も少なくなった為、以前ほどはゆきぽの待遇の改善を要求する事はしなくなりました。

……

そんな日々が一ヶ月ほど続いた、ある日のこと

貴音「律子嬢、つかぬことをお聞きしますが、ゆきぽはどのくらいの頻度で入浴をさせているのでしょうか」

律子「お風呂の事?あふぅとゆきぽはこの時期三日に一回は身体を洗ってるけど?衛生面に関わる事だから、そこは三割引きしてないわよ。それがどうかしたの?」

貴音「それが……実はやよが最近、ゆきぽの事を臭いと申しておりまして」

律子「私はあんまり気にならないけど……やよが気になるって言うなら、夏場みたいにお風呂は二日に一回にしてみようかしら」

貴音「お手数をおかけ致しますが、是非お願いします」ペコリ

この時は、やよ以外の者はそれほどゆきぽの臭いを気にしていなかったのですが……

……

413ディスカウントゆきぽ:2015/12/12(土) 19:07:07 ID:6n4Ay16A
二週間後

春香「……ねぇ、最近ゆきぽって、臭いキツくない?」

雪歩「最近のゆきぽは納豆みたいな臭いがしますぅ……」

律子「変ねぇ……二日に一回は洗ってるのに。毎日洗わないとダメなのかしら。今まではそんな事なかったんだけど」

真「正直、口臭もキツいよね。たまに吐き気がする時あるし」

嗅覚の鋭いやよに続いて、他のみんなもゆきぽの異臭に気付きはじめたようです。

貴音「律子嬢が入浴させている事は存じ上げておりますが……何故異臭がするのでしょう?」

響「多分だけど、食生活からきてるものだと思うぞ。カルキを含んだ水道水とか、保存料、合成着色料、合成香料みたいな合成添加物が多く含まれてるペットフードを食べ続けると、犬も体臭や口臭がキツくなるって聞いた事があるさー。だからウチでは家族たちの食事はいつも自分が手作りしてるぞ」

亜美「へ〜、食べるものが変わったら、あんな変な臭いになっちゃうんだねぃ。どうすれば臭くなくなるの?ひびきん」

響「無添加ドッグフードに切り替えれば、少しずつだけど臭いはしなくなると思うさー」

貴音「なるほど、では律子嬢、すぐに食生活の改善を……」

小鳥「あら、悪いわね貴音ちゃん。ゆきぽちゃんのご飯は春までの分、もう買いだめしてあるの。今更無添加のドッグフードに切り替える気はないわ。今のドッグフードを捨てるのは勿体ないでしょ?」

律子「ぷちの食事は音無さんの担当だから、私が口出しする権利はないわね」

貴音「そこを何とか……実はやよが最近、事務所に行きたくない、と言っておりまして……鼻の良いやよにはゆきぽの臭いが私達の何倍にも感じられているのでしょう」

真美「たかにゃも最近事務所が臭いって言ってた」

真「まこちーも臭い臭いって言ってるし、何とかなりませんか?」

そのやり取りを黙って聞いていたPが口を開きます。

P「やよ達にも我慢してもらうしかないだろう?この時期のゆきぽについては、全員が少しずつ我慢する。それはぷち達も例外じゃない。それに、事の発端になった伊織の件で、伊織に『受け入れろ』と言ったのは、他でもない貴音だぞ?それともなにか?自分ができない事を伊織には要求してた訳か?」

貴音「それは……その……返す言葉もごさいません……」

P「やよに我慢をさせて事務所に連れてくるか、貴音が我慢してやよを家に留守番させるか、どちらを選ぶかは貴音次第だ」

貴音「……」

このごろ、ゆきぽは臭いと言う理由で、抱っこされたり膝に寝転んで尻尾のブラッシングをされると言う事がなくなっていました。
事務所にいづらくて朝起きて向かう別室でも、心ないぷち達に『臭い』と馬鹿にされ、大げさに鼻をつままれる、文字通りの『鼻つまみ者』でした。アイドル達も露骨に態度には表さないものの、ゆきぽが近づいてくると、少し顔をしかめたりします。
ゆきぽはぷち達やアイドル達のそんな態度や表情を見るたびに、悲しそうに顔を歪め、俯くのでした。

414ディスカウントゆきぽ:2015/12/12(土) 19:08:32 ID:6n4Ay16A
一週間後

昼休み、貴音を筆頭にいわゆる『三割引き』反対派のアイドル達がPの元に集まってきました。

P「どうした?待遇の改善でも訴えに来たか?」

貴音「いえ、私は先日のあなた様のお言葉で目が覚めました。そこで、ここにいる皆と話し合いをした結果……」

「私達も春まで、ゆきぽには『三割引き』で接する事に致しました」

P、律子、小鳥「「「……えっ?」」」

貴音「ゆきぽの今後の処遇ですが、春まで室内飼いをやめると言うのは如何でしょうか?」

春香「プロデューサーさん!三割引きですよ、三割引き!」

亜美「『十割』が放し飼いだから……」

雪歩「『五割』が屋上とかだと思いますぅ」

真「じゃあ、『三割引き』は事務所の外のドアの横辺りかな」

P、律子、小鳥「「「……」」」

あきれた事にこのアイドル達は、自分達の飼いぷちに我慢をさせる気はまったくないようです。飼いぷちのいない春香や雪歩も、臭いゆきぽを完全に見限ったらしく、とんでもない提案をしてきました。異臭の発生源を事務所からつまみ出す事で事態を丸くおさめようという魂胆なのでしょう。

伊織「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!この時期外で飼うなんて、風邪をひくどころじゃ済まないわよ!」

あずさ「……それは流石に躾の範疇から逸脱してるわ」

やよい「最近寒くなってきましたし、外はいくらなんでも可哀想ですー」

真「可哀想なのは何もしてないのにゆきぽの臭いを我慢しなきゃいけないまこちー達の方じゃないか」

千早「ぷち達も貴方達も少しずつ我慢をすれば、ゆきぽを外で飼う必要はないと思うのだけれど……」

貴音「私達が間違っておりました。ゆきぽに対して、関係のない他者が理不尽に我慢を強いられる事など間違っていると言う事に皆、先日やっと気がついたのです。目が覚めた思いでした。水瀬伊織、あの時は軽率な発言をしてしまい、真、申し訳ありませんでした。皆を代表してお詫び申し上げます」フカブカ

伊織「……それは済んだ事だから気にしてないわ。それより、外で飼うのはやっぱりやり過ぎよ」

美希「ぷち大好きな貴音がそんな事言うなんて思わなかったな」

貴音「誤解して頂きたくないのですが、私は今でもぷちは大好きですよ。ただ、『大好き』の中にも序列は明確に存在します。少なくとも私の中ではゆきぽより、やよやこあみ、こまみの方が序列が上です」

ガヤガヤ……

まるで三割引き賛成派と反対派が逆転してしまったかのよう。外飼いを提案する元反対派と、それに反論する伊織たち。

P「……おいおい、いざ自分達とその飼いぷちが我慢する番になったらこれかよ……」

律子、小鳥「「はぁ……」」

まあ、自分達の飼いぷちと事務所の居候を天秤にかけたら、自分達の飼いぷちの方が重いのは当然ですが。

このままでは議論は平行線をたどる事でしょう。

415ディスカウントゆきぽ:2015/12/12(土) 19:12:16 ID:6n4Ay16A
P「そうだな……じゃあ、多数決をとるか」

Pは以前、『三割引きの期間中に余計な事をした人がいたら、責任を持ってその人がゆきぽを引き取る事』を決めた時のように、多数決で決めようと提案しました。これなら票も前回と一緒の9対6で外飼いは否決されると考えたからです。

ところが……

あふぅ「ナノナノ、ナノー!」

(ゆきぽを外に出すのは賛成なノ!あいつ最近臭すぎるノ!)

あふぅのこの一言で、Pの票読みは大きくぶれる事になります。

真美「あふぅは一日中ゆきぽと一緒だからね。ちかたないね」

雪歩「他の子達も嫌だと思ってるのかも知れないですぅ」

貴音「では、今回の多数決は、ぷち達も参加できるように致しましょうか。みんなをこの場に集めて、挙手にて多数決をとりましょう」

……

多数決の結果、賛成17対反対11で、ゆきぽの外飼いが可決されました。

『三割引き』賛成派の9人は反対に挙手、元反対派の6人のアイドルは賛成に挙手、ここまではPの予想通りでしたが……

ぷちの票は当事者のゆきぽを除いた13票。こちらは反対2、賛成11と賛成が圧倒的支持を集めました。

冬の屋外の寒さを身に沁みて知っているちっちゃん(寒そうにしているところを音無さんに拾ってもらった)や、その話を散々聞かされていたぴよぴよ以外は賛成だったのです。

P「……おいおい、仲が良かったちひゃーとか、一緒に釣りに行った事があるたかにゃくらいは反対してやれよ……」

臭くなる以前は、ゆきぽと仲良くしていたぷちもいたのですが、所詮はぷち。臭いのは嫌ですし、我慢する事など考えもしません。
それに、『外で飼う』と言う話だったので、『捨てられる訳じゃないから』と思い、みんな『賛成』に挙手をしたのでした。

貴音「外飼いに理解が得られたようで、何よりです」ニコニコ

真「外飼いが決まった事だし、さっそく引っ越しだね」スッ

響「決まった事に今更文句は言わないけど……防寒対策だけはちゃんとやって欲しいさー」

春香「本来は防寒対策の為にこの時期尻尾が生えてくるんでしょ?たまには本来の目的で使うのもいいんじゃない?あははっ」グイッ

ゆきぽ「ぽぽ?」ブラーン

真がゆきぽの段ボールをドアの外に出し、春香がゆきぽの襟首を汚いモノを持つかのようにつまみ、その段ボールに入れました。文字通り『つまみ出す』と言った感じです。

ゆきぽ「ぽ?ぽ?」キョトン

春香「今日からゆきぽのお家はそこだから。じゃあね」ポイッ ガチャ

春香はそう言い残して、すぐにドアを閉めました。

ドアが閉まってから、しばらくして

ゆきぽ「ぽっ、ぽええぇぇぇーっ!!ぷいぃぃぃぃ!!」ドンドン!

ゆきぽの悲痛な叫びと共に、ドアをノックする音が聞こえてきました。

律子「これじゃ御近所に迷惑よ。中に入れた方が……」

真「大丈夫大丈夫。こうすれは……」スッ

ゆきぽ「ぷあぁぁぁぁん!ぽええぇぇぇ〜んっ!;;」ドンドン!

真「やあっ!」ガンッ!

シーン……

真がドアに前蹴りを入れると、ドアの向こうのゆきぽが大人しくなりました。

真「ゆきぽを脅かして大人しくさせるのはプロデューサーさんがよくやってたからね。騒いだら脅かせばいいよ」

数時間後

ぷぁ〜 トントン ぷぁ〜 トントン

貴音「騒がしいですね……」スッ

ガンッ!

シーン……

この日はゆきぽが何かしら騒ぐ度に、真たちがドアを蹴りつけて大人しくさせました。

416ディスカウントゆきぽ:2015/12/12(土) 19:14:30 ID:6n4Ay16A
結果、ゆきぽは一日中泣いて過ごしました。中に入りたいと泣いてドアを叩けばドアを蹴りつけられて脅かされ、一匹ぽっちで暇なので、太鼓やラッパで遊んでいても、うるさいとドアを蹴りつけられて脅かされる、と言った感じでした。

ゆきぽはドアを蹴られる度に身をすくませ、怯えてうずくまるのでした。

夕方

季節は冬。外はもう真っ暗です。
アイドル達と、その飼いぷち達が次々と事務所を後にします。ドアが開く度に、アイドル達とその飼いぷちが帰る度に、事務所から漏れたであろう暖かい空気が、ゆきぽの頬を撫でました。
みんな飼い主に抱かれ、幸せそうに帰って行きます。暗くて寒い事務所の外に一匹ぽっちのゆきぽにその光景は、まばゆいばかりでした。

飼いぷちのいないアイドル達は、そんなゆきぽを見ないようにして、そそくさと事務所を後にします。

カチッ

事務所の灯りが消されました。ただでさえ暗い事務所の外が、ますます暗くなります。

最後に事務所から出て来たのはPでした。

ゆきぽ「ぱう、ぱうぅー!」ヒシッ

ゆきぽがPの足に抱きつきました。
目に涙をたたえ、口を悲しそうに歪ませながら。

(こんな暗くて寒いところにゆきぽを置いて行かないで!)

今まで散々怖い目に合わされたPの足元にすがりつくゆきぽ。このまま一匹でこの場所で夜を過ごす事への恐怖心が、Pへの恐怖心に勝ったようです。

P「ゆきぽ、俺はもう帰るんだ。離してくれないか?」

Pはいつもと違い、穏やかな口調でゆきぽにそう告げます。

ゆきぽ「ぱぅう〜!ぱうぅー!」イヤイヤ

P「頼むよ……ゆきぽ」

ゆきぽ「ぽぽー!ぽぇーん!!」イヤイヤ

P「…はぁ」

今日ばかりはPもゆきぽに少しだけ、同情的でした。あれだけゆきぽの『三割引き』に反対していたアイドル達や、普段仲良くしていたぷちがいたのにも関わらず、本当の意味でのゆきぽの味方など誰もいなかったのですから、同情するのは当然の事かも知れません。

P「……俺はここまでする気はなかったのにな」ハァ

いつものように脅かして引き剥がすのは簡単でしたが、Pは今日に限り、それをしようとは思いませんでした。

P「……ゆきぽ、そのままの状態で、少し目をつぶっててくれ」

ゆきぽ「ぽ?ぷぃー」ギュッ

ゆきぽは言われるがまま、Pの足元に引っ付いた状態で目をつぶります。

Pはゆきぽを足に引っ付けたまま、事務所に戻りましす。事務所は暖房を切ったばかりで、部屋の空気はまだ、暖かいままでした。
ちなみに事務所の人間が帰ったあとで、あふぅとぴよぴよが過ごすのはこことは別の部屋です。

ゆきぽ「ぽゅう〜///ぱうぅ///」スリスリ

事務所の中に入れてもらえた!

そう思ったゆきぽは目をつぶったまま、Pの足にプニプニのほっぺを擦り付け甘えます。

P「……」ガサガサ……

Pは特に何の反応も示さずに、ガサガサと何かを探していました。

P「お、あったあった」スッ

探し物がみつかったようです。ゆきぽを足に引っ付けたまま、再び事務所の外へ。

417ディスカウントゆきぽ:2015/12/12(土) 19:15:58 ID:6n4Ay16A
ガチャ

またもやひんやりとした空気がゆきぽの頬を撫でます。

ゆきぽ「ぽ?ぽぇ?」

何で外に出ちゃうの?と、ゆきぽが疑問に思った、その時

P「よし、じゃあ、目を開けてくれ」

ゆきぽ「ぽ?」パチリ

カチッ カッ!

ゆきぽ「ぷいぃぃぃいっ!ぁうぅぅぅぅ〜っ!」マブシイヨー!

Pが探していたのは、非常用のLEDライトでした。ライトはゆきぽの目の辺りを照らしていました。

スルッ……

暗いところに目が慣れていたゆきぽは、そのあまりの眩しさに、Pのズボンの裾を掴んでいた手をはずし、自分の目を押さえます。

P「よし、これで帰れるな。新聞紙を何枚か持ってきたから、寒かったら使ってくれ。ないよりはマシなはずだ」

ゆきぽ「ぽぃうううっ!!ぷあぁーん!!」ジタバタ

P「はは、ちょっと眩し過ぎたか?……悪いなゆきぽ。無理矢理引き剥がすのはちょっと気の毒だと思ってさ。俺はお前に少し同情はするが、実際にしてやれる事は事務所から新聞紙を持って来てやる事くらいしかない」

カツカツカツ…… パチッ

P「ライトは明日出社した時にでも元の場所に戻しとくか……じゃあな、ゆきぽ。風邪引くなよ」

Pはそう言い残して事務所を後にしました。今のゆきぽの耳には届いてはいないでしょうが

……

ゆきぽ「ぷぃー!ぷぃ〜い!」オメメガイタイヨー!

でかい目にいきなりの強い光は刺激が強かったのでしょうか?ゆきぽはしばらく目を押さえて悶絶していました。

ゆきぽ「ぷいぃ……ぽ?ぽ?!」キョロキョロ

やっと目が落ち着いてきたゆきぽは、ようやくここで辺りを見回します。そこにPの姿はなく、周囲はLEDライトで眩惑された時よりも遥かに深い闇が広がっていました。Pが帰り際に階段の踊り場の照明を消して帰っていたのです。

ゆきぽ「ぱぅ……」シュン

灯りと呼べるのは、非常口の誘導灯のみ。踊り場の照明のスイッチはゆきぽの手が届かない位置にありました。

ゆきぽ「…ぅぅ〜…ぽぅぅ…」ポロポロ

暗闇の中で、ゆきぽの顔は悲しみにみるみる歪んでいきます。

ゆきぽ「うぅ…!ぽええぇ〜ん!!ぽええぇぇぇぇ〜ん!!!;;」ボロボロ

耐えきれず、とうとう大声をあげて泣き出してしまいました。

ゆきぽ「ぷあぁぁぁ〜ん!!ひっく、えぐっ、ぱうぅぅぅぅぅ〜!!;;」ボロボロ

他のぷち達が飼い主に抱かれて暖かい部屋から幸せそうにお家に帰って行ったのに、自分だけが凍える寒さの真っ暗闇の中に一匹ぽっちで取り残された事が、悲しくて寂しくて惨めでたまらなかったのです。最後の頼みの綱だったPも、ゆきぽを助けてはくれませんでした。
ゆきぽは悲しみとショックで、今しばらく泣きじゃくり続けます。

……そして、数分後

418ディスカウントゆきぽ:2015/12/12(土) 19:17:24 ID:6n4Ay16A
ゆきぽ「ぽぽぽぽ」ニター

ゆきぽの様子が変です。目から大粒の涙をこぼしているにも関わらず、口元はだらしなくゆるんでいました。
ゆきぽは股の間から尻尾を出し、そして

ゆきぽ「んしょ!ん〜しょ!」グイグイ……!

何をする気なのでしょうか?尻尾を自分の頭の方へ引っ張り始めました。

ゆきぽ「ぽんぎいぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!!!ぷぐぐ……ぽぎぎぃ……」ミチミチッ

尻尾の根元から、嫌な音が聞こえてきます。

ゆきぽ「んしょ!ん〜しょ!」グイグイッ!!

額からは玉のような脂汗、目からは大粒の涙。
それでもゆきぽは尻尾を引っ張るのをやめません。

ゆきぽ「ぷぎいぃぃぃぃっ!!!!ぱうううううううううっ!!」ミチミチミチミチッ…

力みからでしょうか、痛みからでしょうか。顔を真っ赤にして更にグイグイと尻尾を引っ張るゆきぽ。尻尾の根元から、尚も嫌な音が響きます。そして

ブチィッ!!!

ゆきぽ「ぽんぎゃああああああああああああああああああああっ!!!!!」

事務所の階段の踊り場に、ゆきぽの絶叫が響き渡りました。

……

P「……ふぅ、家に着く途中で呼び戻されるはめになるとはな」

ぴよぴよから緊急連絡メールを受けたP。帰宅途中でしたが事務所へと駆けつけました。同じく緊急連絡メールを受けた律子と音無さんも、タクシーで事務所へ。三人がビルの前に集まります。

小鳥「ぴよぴよには戸締まりを確認して、何があっても絶対外には出ないように伝えました」

律子「『外からゆきぽの絶叫が聞こえてきた』って内容でしたけど……何があったんでしょうか?」

P「分からない……とりあえず様子を見に行こう」スッ カチッ

律子「流石プロデューサー殿、準備がいいですね」

ゆきぽを眩惑したLEDライトを点灯させるP。出社したら元の場所に戻すつもりのものでしたが、思わぬかたちで役に立ちましたね。

カツン……カツン……カツン……

LEDライトの灯りを頼りに三階まで階段を上がって行く三人。

パチッ

三階の階段の踊り場の照明を点灯させました。

三人が段ボールに近付きます。そこには

律子「ひいっ……」

小鳥「うっ……」

P「これは……」

ゆきぽが段ボールの中にいました。とは言え、その様子は平時の穏やかなものとは程遠いものでした。
大きな目がカッと見開かれ、口も、今にも絶叫が聞こて来そうな感じで大きく開いていました。両手はまるで祈りを捧げるかのように顔の前に掲げられています。そしてその両手には、尻尾がガッチリと握られていました。
段ボールの底には血が溜まっています。

419ディスカウントゆきぽ:2015/12/12(土) 19:18:59 ID:6n4Ay16A
律子「……まさか、死んでるんでしょうか」

P「確認してみよう。……身体はまだ温かいみたいだが……」ピカッ

LEDライトで、夕方ゆきぽにやったように目を照らすP。しかしその瞳には、何の変化も見られませんでした。
瞳孔に光を当て、対光反射がないことを確認するのは死亡確認の一つです。

対光反射、心停止、呼吸停止の、いわゆる「死の3徴候」に基づいて確認しましたが、それらはいずれもゆきぽの死を裏付けるものとなってしまいました。

P「……死んでますね。出血の箇所を確認したい。二人とも、嫌だとは思いますが、ゆきぽを持ち上げて下さい。段ボールの中の部分も確認をします」

ズルッ……

音無さんと律子がゆきぽのどてらの襟首を掴み、おそるおそる持ち上げます。

P「これは……!」

お尻に尻尾はなく、パンツは血で真っ赤でした。

P「パンツを脱がせるか……しかし、やけに脱がせやすい体勢だな」ズルッ……

ゆきぽは腰や足を持ち上げた、まるでおむつを替えるような体勢で死んでいたのでした。

LEDライトで照らすと、お尻にはポッカリと穴が空き、そこから血が滲み出ている事が確認できます。

P「切られたと言うより、引きちぎられた感じだな。切断面が粗い」

小鳥「いったい、誰が何の為に?」

律子「泥棒が事務所に入ろうとしたらゆきぽがいて、騒がれる前に殺した、とか……」

P「それはちょっと考えにくいな。泥棒だったらそんな回りくどい殺し方をする理由がない。尻尾の方も見てみるか……」

続いて、ゆきぽが握りしめている尻尾の根元をLEDライトで照らしてみるP。

尻尾そのものは、ところどころ裂けている部分はありますが、丸々一本健在でした。

律子「断面に何か白いものが張り付いてますね……」

P「なんだろう、こうやって見ると、野菜のカブみたいだな……」

小鳥「……その白いものってまさか、ゆきぽちゃんのお尻の……」

律子「……うっ……ぷ!」

P「律子!」

音無さんの言う通り、尻尾についていたのはゆきぽのお尻の肉でした。

小鳥「律子さん!しっかりして下さい!」サスサス

P「すまん律子、俺が無神経だった……音無さん、律子をお願いします。ここからは俺が一人で確認しますので……」

音無さんは律子を連れて、ゆきぽの段ボールから離れます。

Pは片手でゆきぽの襟首を掴んで持ち上げ、もう片方の手にLEDライトを持って死体の調査を続行します。

P「それにしても……尻の肉ごと尻尾を引きちぎるなんてよっぽどの怪力の持ち主じゃないと……でも尻尾に掴んだような跡はないんだよなぁ……」

尻尾には引きちぎった時に裂けたであろう部分以外の異常は見受けられません。尻尾自体は相当丈夫なもののようです。

420ディスカウントゆきぽ:2015/12/12(土) 19:20:35 ID:6n4Ay16A
小鳥「……!あの……私、犯人が分かっちゃったかも知れません」

律子を介抱していた音無さんが、不意に、そう呟きました。

P「本当ですか?!音無さん、犯人に心当たりでも?」

小鳥「一人、いえ、一匹だけいるでしょ?怪力の持ち主で、現在進行形で尻尾を掴んでいる……」

「つまり、ゆきぽちゃんの尻尾を引きちぎったのは、ゆきぽちゃん本人では?」

P「!……なかなか面白い意見ですが……ゆきぽが自分で尻尾を引きちぎる理由がありません。ブラッシングをねだるくらい愛着のある尻尾を自分で引きちぎるのには、相応の理由が必要でしょう?」

小鳥「え?ええ、まあ、確かに……」

律子「……理由なら、あります」

P「律子?!安静にしてないと……」

律子は、暗がりでも分かるくらいに青ざめていました。しかし律子は言葉を続けます。

律子「思い出して下さい。ちっちゃんが貴音の疑問に答えた事があったでしょう?その時に私は、ちっちゃんの話をまとめて、ゆきぽを含めたみんなにこう言いました」

「『三割引きの期間はゆきぽの尻尾が取れるまで』って。これって、ゆきぽが自分で尻尾を引きちぎる理由になりませんか?」

P「あ……!」

小鳥「……ゆきぽちゃんなら、やりかねませんね」

ゆきぽの思考は非常に短絡的です(泳げない→プールの底を掘る、ドアが開けられない→壁をぶち抜く等)。

その為、『三割引き』の期間は尻尾が取れるまで→尻尾が取れたら、またみんなが優しくしてくれる→だから尻尾を引きちぎろう、と言う思考に行き着いてしまったのでした。

Pが検死を努め、音無さんが答えを出し、律子がその答えを裏付けるかたちで、三人は一つの真実にたどり着きました。

補足をすれば、ゆきぽが尻尾を引きちぎったのは、怪力やこの時期特有の行動の雑さ、短絡的な思考のせいだけではありません。

悲しみや惨めさと言った感情面、寒さや暗さと言った環境面の問題も勿論ありました。雑な待遇を受け続けて、心が限界をむかえていた事も影響していました。しかし、直接のきっかけとなったのは……

PがゆきぽにLEDライトを目に照らした事でした。

421ディスカウントゆきぽ:2015/12/12(土) 19:21:58 ID:6n4Ay16A
強い光は脳を興奮状態にします。暗がりに目が慣れていたゆきぽに浴びせられたLEDライトの強い光は、ゆきぽの脳を極度の興奮状態にしてしまっていたのです。

脳が興奮状態、つまりパニック状態になると、お使いの時にバッタリいぬ美に出くわした時のように、ゆきぽは俄然攻撃的になるのです。その攻撃性が、今回は冷遇のきっかけとなった自分の尻尾に向けられてしまったのでした。

尻尾は、ゆきぽの怪力をもってしても引きちぎる事ができないくらい丈夫なものでした。しかし、脳が興奮状態だった事、この時期三割増しで行動が雑だった事が災いし、ゆきぽはそれでも、いつまでも尻尾を引っ張り続け、その引っ張る力に、生えている土台である柔らかでプリプリしたお尻の肉の方が耐えきれず、お尻の肉ごと尻尾が引きちぎられてしまったのでした。

Pの気遣いが、逆にゆきぽを殺してしまう結果になるとは、皮肉なものですね。

これが、今回の事件の真相でした。ちなみに死因は、自慢の尻尾を自ら引きちぎった事による、強いショックとストレスによる心不全です。

P達は真実に到達しました。しかし、起こってしまった事はもう、どうしようもありません。

……

律子「他のアイドル達には、何て報告したら……」

P「律子は何も心配しなくていい。後の事は俺が何とかするから、事務所に入って少し休め、な?」ガチャ

音無さんに付き添われて、律子は事務所の中へ。

バタン……

事務所の外には、Pと物言わぬゆきぽの死体だけが残されました。様々な要素が複雑に絡み合った結果、ゆきぽの『三割引き』は、悲劇的な結末をむかえてしまいました。
待ちわびていた春を迎える事なく。


P「……そう言えば、ちっちゃんが言ってたな。ゆきぽがこの時期行動が雑になるのは『身体が三割増しになるので、それに比例して行動も三割増しで雑になると言う事』だって」チラ

ゆきぽ「」



「まさか、最期の最期に、自分で自分を『三割引き』するとはな……」



Pはそう言って、乾いた笑みを浮かべました。





ディスカウントゆきぽ 終わり

422名無しさん:2015/12/12(土) 19:30:43 ID:NWEoRIJU
乙。まさか自殺?するとは・・・・

423名無しさん:2015/12/12(土) 19:39:33 ID:qcUVxCwI
頭がいいゆきぽでしたね

424名無しさん:2015/12/12(土) 19:47:09 ID:6VVO7rsU
乙でした
自殺ENDとは予想外の結末

425名無しさん:2015/12/12(土) 20:41:44 ID:B9vZoQZ2
久し振りにきたらまだアイドルと一緒に虐待される続いているのかよ…他のSSは面白かったよインターンシップとか特に

426名無しさん:2015/12/12(土) 21:54:40 ID:05eABg06
乙乙!良作でしたぞ!
貴音変わり身はやっ!そしてあふぅウザッ!

427名無しさん:2015/12/12(土) 23:22:59 ID:fZCeXDgg
乙です
自分はあふぅよりアイドル達の方がウザかった

428名無しさん:2015/12/13(日) 01:37:55 ID:NEm2ERuE
765は本家アイマスのアイドル達と入れ替わって欲しい
自分の場合、貴音が好きだからぷちますの貴音を見ると複雑
初めて貴音のインターンシップを読んだ時は「これだよ、これ!」って思った

429名無しさん:2015/12/13(日) 04:07:44 ID:wJZ2YCGI
ぷちますのお姫ちんも悪くないと思うよ
ぷ虐の貴音はアレだけどね

430ID:Z3Tf6Fjc:2015/12/13(日) 11:01:09 ID:74us1LGg
>>425
>>428
インターンシップ作者です
面白いと言っていただけて嬉しいです

私も貴音が好きで、ぷ虐でもたまには改心する彼女が見たくて書きました

また新作練ろうと思います

431名無しさん:2015/12/13(日) 13:45:49 ID:fyhbj7pM
>>429
ぷちますで貴音がぷちを可愛いがるのは良いんだけど、貴音の性格を考えるとあそこまで無条件に可愛いがらないと思うんだけどな…って強く感じるから

432名無しさん:2015/12/13(日) 14:02:46 ID:fyhbj7pM
>>430
本来の貴音といえるくらい見事に書いて頂いたので感動しました
次回作も楽しみにしてます!

433名無しさん:2015/12/13(日) 15:41:31 ID:mYZ9oVJM
貴音宇宙人説なるものがあるので、ミューティレーションされるぷちどる達とか
もしくは侵略者である貴音の手下だったりして

434名無しさん:2015/12/13(日) 19:14:01 ID:nEJ7kfBY
>>421

最後はタヌキモグラが自分で自分をディスカウント、まさに『ディスカウントゆきぽ』のタイトル通り。お見事でした

435名無しさん:2015/12/13(日) 20:20:47 ID:eXFydLYg
24日はタヌキモグラの誕生日なのでこのまま盛り上げて行きましょう

436名無しさん:2015/12/14(月) 18:57:24 ID:7cF0.wuk
誕生日はいつか分からないが、命日は山ほどあるのがタヌキモグラ

437名無しさん:2015/12/14(月) 21:17:21 ID:HtZ/l/Wg
ほんとーにゆきぽというキャラを創造した原作者の
アカネには感謝感激だ

438名無しさん:2015/12/15(火) 14:32:00 ID:wCXsNGxU
[コレクション]

私は冬が好きだ。なぜかと言うと

ぽぇ〜

そう。ゆきぽに尻尾が生えてくるからだ。

私はその尻尾を集めるコレクターなのだ。スコップも集めてるがね。
尻尾といっても大きさや模様にも色々ある。中でも特に貴重なのがべビぽの尻尾だ。
この時期だと大抵のべビは死んでしまい、中々集めることが出来ない。

この町は野良ぷちが多く生息している。ゆきぽはかなり多い。(なぜかは知らないが)

私の友人達もいい趣味をしている。一人は野良ちひゃーのマイクを奪うこと。友人によるとマイクを奪ってある程度集まったら売って小遣い稼ぎしてるとか。
もう一人の友人は野良やよを見つけてはべろチョロを奪い中の小銭を奪うとか。たまに札が入ってるらしい。楽に稼げるなぁ。
おっと、話がそれたがそれではこれから私の尻尾の集め方を見てもらいましょう。

とある公園

私はここに住み着いてるゆきぽ一家を知っている。茂みの中にダンボールに入って寝ているところを何度も下見で見ているからだ。

439名無しさん:2015/12/15(火) 14:45:23 ID:wCXsNGxU
おや?ゆきぽ一家が何処かへ行くみたいなので後をついていくことにした。

親ゆきぽを先頭に、子ゆきぽ。子ゆきぽの頭の上に・・・おお!べビぽが4匹もいる。尻尾も生えている・・・今日はついてるぞ。必ずその尻尾を貰う!

公園から少し離れた場所で路上販売してる店を発見。あー漬物屋か。なるほど沢庵目当てだな。

親ゆきぽは子ゆきぽをその場所で待ってるように。そして姿を隠すようにと話して自分が餌をとりに行った。ある程度離れたので私は後ろから頭に乗ってるべびぽを奪い、そして子ゆきぽに口を押さえてスタンガンを押し付けた。

バチィ!!

子ゆきぽ「!?〜〜〜ッ!!!」トサ

べびぽ「ポィィィー!?プィィィィーー!ポ・・ポェエェェー!ポャャャャー!」

気絶させた子ゆきぽからスコップを奪い、その場を後にする。

向かったのは先ほど居た公園だ。

ベンチに座り、虫かごに入れたべびぽを一匹取り出し、そしてスコップを奪い、尻尾を取った。

プチ

べびぽ「!?プキャャゥアャィアーーー!!!」

んーいい声で鳴いてくれる。尻尾を取ったべびぽはもう要らないのでたまたま目に入った蜘蛛の巣にくっつけた。蜘蛛の巣って意外と粘着力強いので力も無いべびなら簡単にくっついた。べびぽよ・・そうやって暴れてると余計に糸が絡みつくぞ・・・特に髪の毛が・・・ほら蜘蛛が来たぞ。

こうして一匹目のべびは蜘蛛の餌となっていった。

一部始終を見ていたべび達は既に震えて声も出せなくなっていた。

440名無しさん:2015/12/15(火) 15:01:19 ID:wCXsNGxU
私は手際よく2匹目、3匹目、4匹目とスコップと尻尾を取っていった。

プチ プチ プチ

べビぽ「ポキャーーー1プキキキキキーーー!プィャャアアアアアアアアアーー」

尻尾とスコップを大切にしまって、べビ達の処理を考えていた。

2匹目のべビは透明なケースに入れてカマキリを捕まえてきたのでそのケースに入れて蓋を閉め眺めていると、カマキリが羽を広げ威嚇?ポーズをして暫くしてからべビを挟んで食い始めた。
それを見た私は3匹目のべビの尻に長めの棒を刺した。当然ながらべビは悲鳴をあげたが、身体に蜂蜜塗って・・・お。あった蜂の巣。(この公園だから人が居ないのか)

蜂の巣の近くに尻に棒が刺さったべビをそこいら適当に刺してその場を離れる。

蜂蜜の匂いに気づいたのか、または尻尾を取った場所から出てる血の匂いに気づいたのかあっという間にべビには蜂が群がっていた。

4匹目をどうしようか考えてたとき。

ぇぇぇぇぇぇぇぇええええ!!!!!

ゆきぽの声が聞こえてきた。少し離れて様子を見てると、さっきスタンガン押し付けた子ゆきぽだった。べビが居ないことに気づいて慌てて戻ってきたのであろう。

私は何も知らぬ顔でその公園に入り、悠然と歩いていると案の定子ゆきぽがこちらに向かってきた。

子ゆきぽ「ぽぉぉぇぇぇぇぇぇぇええええええーーーー!!」

私は知らぬ顔で子ゆきぽに聞いた。
なんだ?

子ゆきぽ「ぽぇぇーー!!ぽぇぇえぇええーーー!!」

べビを返せと言ってるのであろうが私はこう言ってあげた。
さっき子供達がべビっぽいのを捕まえたって言って遊んでたな。

子ゆきぽ「ぽ!?ぽええええー!!?」

なんか、あそこで遊んでたぞ?
と言って蜘蛛の巣がある場所とベンチにおいてあるケースの場所と蜂がまだ群がってる場所を指を指す。

441名無しさん:2015/12/15(火) 15:19:36 ID:wCXsNGxU
子ゆきぽは走って教えた場所に向かった。

そして子ゆきぽが目にした光景

それは

蜘蛛の巣にくっ付いてもぅほとんど糸でぐるぐる巻きにされてるべビ

ケースの中でカマキリに食われてるべビ

蜂達に食われてるべビ

蜘蛛の巣にくっ付いてるべびはかろうじで髪の毛が見えるくらい。
ケースの中にいるべビは苦痛な表情を浮かべながらカマキリに食われている。
蜂のところはまだ生きてるのか声が聞こえる(かすかな声だけど)

子ゆきぽ「ぽ・・・・ぽぃやあああああああああああああああああああーー!!」

絶叫してる子ゆきぽを後ろから踏み倒しうつ伏せにさせる。

ドン

子ゆきぽ「ぶぎぃ!?」

そして、子ゆきぽの口の中に4匹目のべビを入れてこう言う。

さっき言ったのは嘘だよ。全部俺がやったんだよ。ニタァ

子ゆきぽ「あ・?ああああああああ!!」

おっと気をつけろよ?今お前の口の中には大事なべビが居るんだぜ?間違って噛んだり飲み込んだりしたら大変だろ?

子ゆきぽ「ぽ!?」

安心しろよ。俺はお前を殺しはしないさ。俺はな。

そう言って尻尾を思い切り引っ張りあげた

子ゆきぽ「あがああああああああああああああああああああ!!!」

そして

ブチ

子ゆきぽ「ぎぎぎゃああああああああああーーー!!」プチ

ゴックン

子ゆきぽ「あああああ・・・ぇ?」

べびの頭「」

あーあ。言ったのに。お前噛んで飲み込んで殺してやんの。

子ゆきぽ「ぁ・・ぁ・・・・ぽぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁあああああーーー!!!」

悲観して泣き喚いてる姿を30分くらいみてたら親ゆきぽが帰ってきた。
尚、盗みは失敗したのか顔中殴られた後が。そして泣き叫んでいる子ゆきぽのところへ走って行く。

442名無しさん:2015/12/15(火) 15:43:39 ID:wCXsNGxU
親ゆきぽ「ぽぇ!?ぽぃぃぃ!?」

子ゆきぽ「ぁぁぁぁ・・あああああああああああああ」

親ゆきぽ「ぽぇ!ぽぇ!ぽーぇ!」

二匹でやり取りしてるところに私が真相とはちょっと違うけど事実を教えた。

そいつ、べビを食ったんだよ。

親ゆきぽ「ぽぇ!?ぷー!ぷぃぃ!!」

嘘じゃないぞ?ほらそいつが持ってるのべビの頭だろ?

親ゆきぽ「ぽ?」

べビの頭「」

親ゆきぽ「ぽ・・・ぽぇぇーーーーー!!!!!?」

そいつな?べビが止めて!何で!?お姉ちゃん!止めてよ!ってずっと言ってたのに口に入れて噛み千切って飲み込んだんだ。ひでぇことするよな。それかよっぽど腹が空いてたのか?

親ゆきぽ「ぽぃぃぃぃぃーーー!」

俺に八つ当たりするなよ。通りかかったらもう喰う手前だったんだ。

そう言って親ゆきぽの顔に砂をかける。

バッ

親ゆきぽ「ぽ!?ぶぎゃああああああああああーー!!」

そして、うつ伏せにしてスコップを回収、尻尾を貰った。

ブチッ!

親ゆきぽ「ぶぎゃああああああああああああああああああああああーーー!!!!」

汚い声で泣き叫ぶ。

さて、どう始末しようかと思ったら怖い人が二人やってきて・・・

二人組み「おう兄ちゃん。そのゆきぽ2匹こっちへ渡してくれないか?」

私は特に逆らいもせず、どうぞ。持ってってください。といった

二人組み「話が早くて済むぜ」

こうして、親、子ゆきぽは二人組みに連れて行かれた。

これは、最近の暴893さんたちのやり方なんだが、野良のゆきぽを捕まえては連れて帰って、腹の中にブツを隠してまた腹を閉じてそして印をつけて外に戻すらしい。それを売人が連絡貰ってゆきぽを放した辺りを聞き、印がついたゆきぽを見つけてまた回収。何処かでゆきぽの腹からブツを出し、腹を裂かれたゆきぽはそこら辺に捨てていく。という手口があるあらしい。売人はヤク漬けにされたやよを飼っているのでそれを連れていくからすぐに分かるとのこと。このやり方は警察犬や警察の目を欺くやり方で、野良ゆきぽの臭いは警察犬でも嫌うらしく近づかない。だから取引が分からないのだ。また、売人が職質をされても野良のゆきぽを回収してるだけ。そう言えば警察も納得していくらしい。基本野良を殺しても警察は逮捕しないからな。そう一人つぶやきながら私は公園を後にした。

さて、また野良ゆきぽを探すかな。冬はいいよな。尻尾が集められるから。

ではまたどこかで。

御機嫌よう。

443名無しさん:2015/12/15(火) 18:20:30 ID:VxaApZyw
乙です
タヌキモグラ一家全員が登場するSSは久しぶりでしたね
スコップはコレクションするのも良いけど、あの貫通力を考えれば売るとかなり金になりそう

444聖なる夜の二人の来訪者:2015/12/16(水) 19:34:58 ID:W0FYVJno
スッ……

クリスマスイブの深夜、765プロ事務所に突然現れた、赤い衣装に白い長い髭を生やした老人。寝ているぷち達を見回し

「ああ、この子だね。今年、良い子でいた君にプレゼントだ。来年も良い子でいるんだよ。メリークリスマス」スッ

その老人はそう言って、ぴよぴよの枕元にプレゼントを置いた後、忽然と姿を消しました。

その数分後

スッ

先ほどの老人のように、またもや事務所に突然、誰かが現れました。こちらも老人。長い髭こそ先ほどの老人と一緒ですが、全体的に暗い感じの出で立ちです。

「こんなに悪い子が二人、一つ屋根の下にいるのはとても珍しいね。金髪の子の方が、とても悪い子だね。メリークリスマス」ドロッ……

その老人はあふぅが寝ている段ボールに、ドロッとした何かを袋から取り出し流し込みました。

あふぅ「zzz……ナァ……ノォ……」ウーン……

ひとたび寝てしまうとなかなか起きないあふぅですが、先ほど段ボールに流し込まれたモノの感触が不快なのか、顔をしかめています。

「さて、茶髪の子の方が、とてもとてもとても……とても悪い子か……『とても』が10以上つくような悪い子はヨーロッパには、いや、こんな子はいまだかつて見た事がない。……さて、始めるか」ギュッ

老人はそう言って、ゆきぽの両耳を掴みます。そしてその手を左右に引っ張り始めました。

ゆきぽ「zzz……ぷいぃ……ぅーん……」ムニャムニャ

ゆきぽもあふぅと同じく、ちょっとやそっとでは目を覚ましません。が……

グイグイ……グイグイ……

ゆきぽ「んぅ〜……ぽ?」パチクリ

耳を引っ張られる感覚に目を覚ましたようです。しかし男は引っ張る力を微塵もゆるめません。そして

ゆきぽ「ぽぉえ〜?!ぷぎぎぎ……ぃぎいいい……」イタイ……ナニ?!ナニ?!

起きたばかりで理解が追いつかない様子。しばらくされるがままのゆきぽでしたが、ようやく目の前の老人が自分の耳を引っ張っている事に気がつきました。老人の手を振りほどこうと手を伸ばします。

しかし、遅すぎました。

ビリビリビリ……ブチィッ!

ゆきぽ「ぽんがあああああああああああああああっ????!!!!」

445聖なる夜の二人の来訪者:2015/12/16(水) 19:36:30 ID:W0FYVJno
「さて、この耳は、この子が何をやっても『可愛いから』で済ませてしまう緑の子にプレゼントだ。メリークリスマス」ポイッ ベチャ……

そう言って音無さんのデスクの上にゆきぽの両耳を投げつける老人。

ゆきぽ「ぽ?ぽっ!」スコップ スッ

ゆきぽは寝ているところをビックリさせられると、スコップを床に垂直に向け、体を回転させながら穴を掘り始めます。

ゆきぽ「ぷいぃぃぃーー!」ギュルギュルギュル!!

「おっと、待ちなさい。起きていきなり人の迷惑になる事をするなんて、本当に悪い子だ」ギュッ グイッ

ギュルギュルギュルギュル……ミチミチミチミチッ……ブチブチッ……!

ゆきぽ「ぷぎぃあっ!ひうーーーっ!!」イタイヨー!

老人はゆきぽの頭頂部の髪を掴んでいました。ゆきぽのスコップの先は床までとどきません。空しく空転するばかりのゆきぽの身体。掴まれていた髪は、ゆきぽの回転によって老人の手に巻きつき、嫌な音を立てます。一部の髪がねじ切れてしまったのでしょう。

「やれやれ、指に絡んでしまったな。それっ」グッ

ブチブチィ!

ゆきぽ「ぴぎぃぃぃぃぃいっ!ぁうあぁっ!」

老人が渾身の力で髪を引っ張ると、頭皮と一緒にサラサラだった髪がゴッソリと抜けました。

「さて、この髪は、この子に妙に甘い眼鏡の子にプレゼントだ。メリークリスマス」ポイッ ファサッ……

そう言って律子のデスクの上にゆきぽの抜けた髪を投げつける老人。

ゆきぽはパニック状態でした。この子はパニックになると、スコップを使い目の前の脅威を排除しようとします。両手にスコップを構え

ゆきぽ「ぽおえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえっ!!!!!」ダッ!

「コンクリートを破壊する力を誰かに向ける事が、どれだけ罪深い事か教えてあげよう」スッ

老人はあふぅの段ボールに流し込んだドロッとした何かを取り出した袋から、鉈を取り出しました。それをゆきぽの右肩に、一閃。

ゆきぽ「ぽおえぇぇぇ……ぽああっ?!」グラリ……ぺチャ

ゆきぽは左手側に転んでしまいました。立ち上がろうとしますが、いつもと何か勝手が違います。バランスが取れないのです。立ち上がろうとすると身体が左に傾き、まっすぐ立ち上がれません。

何か変だな、と思い、ゆきぽが右手を見ると……

右手の、肩から下がありませんでした。

ゆきぽ「ぽ、ぽひいぃぃぃぃぃぃぃぃいっ;;」ブルブル

気づいた瞬間、激痛と恐怖がゆきぽを襲います。

「それが、君が私にしようとした事だ。コンクリートを破壊する力を他人に向ける事は、その対象を不具にしようとする事と同義だ。君が何もしていない犬に先ほど私にしたようにスコップを構えた事は知っている。それがどれほど大それた真似か、その身をもって思い知るがいい。さて、あと、一本」

ゆきぽ「ぽひぃ……;;ぷひひぃ……;;」ズルズル……

ゆきぽにはもう、立ち向かう勇気などありませんでした。ズルズルと情けなく這いつくばりながら、老人から逃げようとします。しかし

ズバッ!

ゆきぽ「ぽんぎゃああああああああああああああっ!!!!!」

残った左手も切断されました。

「さて、この両手とスコップは、アイドル達との軋轢を恐れてろくに躾をしようとしなかった、頭がPの子にプレゼントだ。メリークリスマス」ポイッ ドサッ……

そう言ってPのデスクの上にゆきぽの両腕及びスコップを投げつける老人。

446聖なる夜の二人の来訪者:2015/12/16(水) 19:38:31 ID:W0FYVJno
ゆきぽ「はうー!はうーっ!はうーーっ!!」ズルズル……

両手を切断され、まるで尺取り虫のように老人から離れようとするゆきぽ。失禁してしまったようで、這ったあとはナメクジのように水の筋ができていました。

「やれやれ、悪い子が多すぎてプレゼントが足りないね。君をのさばらせている子があと12名いるが、君は12等分するにはいささか量が少なすぎる。そこで」スッ

老人は袋から、鉄の杭とハンマーを取り出しました。

ゆきぽ「ぽひぃ、ぷぃ〜;;」

「どこへ行かれるのですか(ドミネ・クォ・ヴァディス)?」おまえは磔刑だーッ!! 」

老人はそう叫んで、ゆきぽの尻尾を掴んで逆さに持ち上げました。

「なるべく入ってすぐに目に入る位置にしようか。他の子には消えないトラウマを植え付ける事でプレゼントにかえさせて頂こう」カンッ カンッ カンッ

ゆきぽ「ぷぎぃ!ぱぅあっ!ひぃああ〜っ!;;」イヤイヤ!

尻尾に三ヶ所杭を打ちこまれ、壁に逆さに固定されるゆきぽ。でかい頭を必死に振って、イヤイヤと老人に訴えますが、老人はお構い無しに、次に杭を打ち込む場所をどこにしようか考えていました。

「粗相をした下腹部にするか」カンッカンッ

ゆきぽ「ぽぎゃあっ!ぎっ!ぎっ!ぽごあっ!ぎゃあああああああああああっ!!!!!」

下腹部に杭が打ち込まれました。尻尾に打ち込まれた杭もそうですが、根元までしっかりと打ち込まれており、ちょっとやそっとでは抜けそうもありません。

「最期は一番悪い子の君へのプレゼントだ。君には激痛と恐怖と絶望と死をプレゼントしよう。杭を打ち込む場所は君に決めてもらおうか。どこがいいかね?ここかね?それともここかね?」スッ……スッ……

心臓、喉元と杭の先で指していく老人。眉間を指そうとした途中でゆきぽが一際激しく身をよじらせました。

ゆきぽ「ぽひぃっ!ぷやあっ!;;」

「なるほど、右の目玉をご所望のようだ」

ゆきぽ「ぷいぃぃぃぃぃぃぃぃぃいっ!ぽやっ!ぽやああっ!ひぃうーーーー!」イヤイヤ!ビービー!ガタガタ!

「さて、プレゼントといこうか、激痛と」カンッ

ゆきぽ「ぎッ!ぽぎゃあああああああああああああっ!!!!」ビクンビクンッ!

「恐怖と」カンッ

ゆきぽ「ひぃぎッ!ぷひぃぃぃぃぃぃぃ〜っ!;;」ボロボロ

「絶望と」カンッ

ゆきぽ「ぎッ!ぎッ!……ぁ、ぁ……ぁ」ピクピク

「死を」カンッ

ゆきぽ「……!」ビクンッ!

「メリークリスマス」

ゆきぽ「」

ゆきぽの目に深々と杭を打ち込んだ後、老人は忽然と姿を消しました。

447聖なる夜の二人の来訪者:2015/12/16(水) 19:40:02 ID:W0FYVJno
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「『ぷちどる いじめ・虐待専用スレ』のみんな、メリークリスマス!知っている子もいるかとは思うが、サンタクロースは二人いる。みんながご存知なのは良い子にプレゼントを渡す赤服のサンタクロースだと思うが、私は悪い子にお仕置きをするもう一人のサンタクロース、日本では『黒いサンタクロース』、ドイツでは『クネヒト・ループレヒト』などと呼ばれている。日本ではあまり馴染みはないと思うが、これを機会に是非覚えて頂ければ光栄だ。普段からこの邪悪な生き物を憎む良い子の君達へ、去年の赤服のサンタクロースに続き、今年は『黒いサンタクロース』の私から、ささやかなプレゼントをさせていただいたよ。去年は沢山の良い子達からの願い事があったものだが、今年は残念ながら願い事が少なくてね……赤服のサンタクロースと話し合った結果、私が今年の君達へのプレゼントを担当する事になった。もっとも、普段私は喜ばれるようなプレゼントを考える立場ではないので、去年の赤服のサンタクロースに比べたら、至らない点はあるとは思うが……日本にはまず行く機会がない私だが、今回のクリスマスは特別だよ。私が悪い子に渡すプレゼントは、石炭やジャガイモなど子どもが好まないもの、とても悪い子の寝ているベッドには豚の臓物をぶちまける。金髪の子の段ボールに流し込んだのは、豚の臓物だった訳だね。とてもとても悪い子は、サンタの袋に詰め込まれて連れ去る。しかし、『とても』が10以上つく、これほどまでの悪い子を粛清するのは初めてで、私にとっても貴重な経験になったし、君達にとっても良いクリスマスプレゼントになったのではと自負している。みんな、邪悪な生き物を憎む気持ちを、どうかいつまでも持ち続けて欲しい。それでは、メリークリスマス」




聖なる夜の二人の来訪者 終わり

448名無しさん:2015/12/16(水) 21:46:18 ID:5Yg1gS6M
乙でした
タヌキモグラは最高のプレゼントを貰いましたね
黒いサンタクロースの話は初めて知ったので興味深かったです

449名無しさん:2015/12/16(水) 22:17:19 ID:DTeGJyMM


黒いサンタさんのダークヒーローな感じがカッコよかったです
クリスマスにタヌキモグラが死ぬのが恒例になるといいなあ

450名無しさん:2015/12/17(木) 00:33:14 ID:0ntb6eCg
おつ
苦死にM@Sにふさわしいssですね

451名無しさん:2015/12/17(木) 01:07:16 ID:ECtbwfEU

黒いサンタはいいキャラだな-
たかにゃあたりに石炭あげて泣かしてほしい

452名無しさん:2015/12/17(木) 16:35:09 ID:H0hkse66
クリスマスが終わると年末年始だけどタヌキモグラにはお年玉をあげるのではなく回収しないといけない

453名無しさん:2015/12/19(土) 09:26:53 ID:ms//hVzM
国際色豊かな素晴らしいSSでした
大変に乙

454聖なる夜の二人の来訪者:2015/12/20(日) 20:23:49 ID:8C0KxGC2
タヌキモグラはギャグとは言え不快な行動が多すぎる。
いぬ美にスコップとか、コンロぶっ叩いて点火→ラッパでぴよぴよ呼びつけとか

455執行人 ◆jcMzNHW8Yo:2015/12/20(日) 21:54:24 ID:csLXfWVo
作者の皆さん乙です
今年は寂しい投下回数でしたが、まだ今年は終わっていない


隔離スレチャンネル『ぷちどる達の無人島サバイバル』


ぷちどるの大量発生が騒がれる昨今ですが、世界には未発見の生物がまだたくさんいます。
植物や微生物まで網羅すれば、何億種にも上るでしょう。

ノンフィクションの記録映像をお届けする、ケーブルネットワークチャンネルです。
今回は、無人島に棲むぷちどる達の様子と、そこに同じく存在する生物達の特集です……。


はるかさん「はるかっか!」

――ぷちどるの中でも一際謎めいた性質を持つはるかさん。
オリジナルの個体は、元はとある無人島に生息していました。
時折ロケにも使われているこの島には、奇妙な生物が多く棲んでいます。

スぺパププ「ンブー」

ぷちどる達なら、この島にいても違和感はありません。
ぷちどる虐待反対運動においては、ここをぷちどるの島にしようという声も上がりました。
極力人間は手を出さず、ぷちどるを自然に返す試みです。

ゆきぽ「「「ぽぇぇ!」」」 あふぅ「「「ナノ!」」」 ちひゃー「「「くっ!」」」 やよ「「「うっうー!」」」ζ*゚ヮ゚)ζ

いくらかのぷちどる達が、島へと移送されました。
これは、その後の模様を無人カメラで追った映像です……。

456隔離スレチャンネル『ぷちどる達の無人島サバイバル』:2015/12/20(日) 21:55:25 ID:csLXfWVo
ゆきぽ「ぽぇぇぇっ!? ぽびぃぃぃっ!!」ザブザブ

ゆきぽが海で溺れています。砂浜に穴を掘って埋まっていたところ、
突然打ち寄せた高波に持っていかれてしまったのです。

ちひゃー「」プカプカ

隣では、ちひゃーの水死体が浮かんでいます。こちらは魚を獲ろうとした結果です。
自然は甘くありません。移送直後から、こうした事故は相次ぎました。
ゆきぽは呑気な習性、ちひゃーはその無能さによって、次々と命を落としました。

あふぅ「ナノー!」 やよ「うっう〜(低音)」

あふぅは行動的、やよは野生的で、サバイバルな環境に適応できました。
あふぅは木を登って果物を求め、やよは水場から魚を上手に獲ってみせます。
好戦的でもあるあふぅは、必要な時は他のぷちから食べ物を奪ったりもします。

あふぅ「ナァッノ!!」ブンッ ゆきぽ「ぽ、ぽぇえ!?」

割を食ったのはゆきぽとちひゃーです。 ゆきぽは気が弱く、ちひゃーは能力が弱い。
結局必要な分を集められずに餓死。しばらくもしないうちに島では早くも、
この二種は絶滅寸前まで減ってしまったのでした。

ゆきぽ「」 ちひゃー「」

しかし、能力があってもなくても、この島で生きてゆくのは厳しいのです。
人間の前には姿を現さない、あるいは人間がまだ足を踏み入れていない地帯に、
危険な生物達が多く棲んでいるからです。

それは毒ヘビであったり、毒グモであったり……、

毒ヘビ「ガブガブ」 ゆきぽ「ぽぉおおおっ!? ぽぎゃあああっ!」
毒グモ「ブスブス」 ちひゃー「ぐぅぅぅうっ!? ぅぅぅぅんん!」

毒ガエルであったりもします。触れただけで毒素が沁みるこの生物は、
イタズラ目的や好奇心で触ってきたあふぅを、何匹も昇天させています。

毒ガエル「ケロロ」 あふぅ「」

457隔離スレチャンネル『ぷちどる達の無人島サバイバル』:2015/12/20(日) 21:56:28 ID:csLXfWVo
ぷちには解毒の方法はもちろんのこと、普通の傷を治療する知恵すらありません。
咬まれた傷を舐めて治そうとして、毒素を口からも摂取してしまうのはしょっちゅうです。
そして口を真っ赤に腫れ上がらせ、高熱を出して死に至ります。

ゆきぽ「ぱ、ぱぅ、ぅ……」 ちひゃー「ぐぅるるぅぅうぅ……」

そういうわけでぷちどるは、大きなケガをしたり毒をもらったりした場合、
高確率で助からないと言っていいでしょう。

やよ「うっうー!」ζ*゚ヮ゚)ζ

さてこちらは、やよ。今日も川へ身を乗り出し、魚を獲ろうとしています。
しかし素直に食糧になってくれる魚ばかりではありません。

ブスリ!!
やよ「う゛!? うっぅ〜〜!」Σζ*T0゚)ζ
ナマズ「……」

不用意に手を出してしまい、ナマズの毒針が刺さったようです。
日本にいるナマズよりも毒性の強い種で、激しい痛みをもたらします。

やよ「う゛ぅぅう〜〜!!」ζ*TOT)ζ

水中は魚の王国です。少しでも体が水に浸かれば、攻撃される危険は高まります。

グサリ!!
やよ「う゛ぅ!? ぇぅうううう!!」。゚ζ*>O<)ζ ゚。
淡水エイ「……」

今度はエイの毒針が、体に突き刺さりました。尾をしならせて刺し込む、強烈な一撃です。
毒性もナマズより格段と上であり、こうなるとどうしようもなくなります。

やよ「う゛っ! ぅう゛っ! ぇうっ!!」~~゚゚从ζ*。pT)ζo从゚゚~~ バシャバシャ

体が小さいため、毒が全身に回るのも早いのです。呼吸困難と麻痺を起こし、
その場で溺れた後、死体となって沈むか流されてゆきます。

やよ「」ζ*。b。)ζ

458隔離スレチャンネル『ぷちどる達の無人島サバイバル』:2015/12/20(日) 21:57:45 ID:csLXfWVo
危険はまだあります。天然の発電装置である電気ウナギもいれば――、

ビリビリビリ!!
やよ「うう゛う゛う゛う゛!!」::ζli。'O。)ζ::
ウナギ「……」

群れで獲物に襲いかかる小魚〝カンディル〟もいます。
穴という穴から体内に侵入し、肉も内臓も貪り食らってゆきます。

ワシャワシャ、ムシャムシャ、グシャグシャ!!
やよ「うう゛う゛ぅぃぃぇぁあああああっ!!」::ζ*゙'p。)ζ::

ワニならぬワニガメも。人間の指も噛み千切る、獰猛な肉食獣そのものです。
ベビぷち程度なら、丸ごと噛み砕いて飲み込んでしまいます。

ワニガメ「ガジガジ、バリボリ」
ベビやよ「ウビイヤアアアアアアアアアアアアアッ!!」 ;';;゙p。)ζ
やよ「うっうぅ〜〜!?」ζ*T0゚)ζ

この島ではぷちどる達も、食われる側に回ることが多いというわけです。
あのスぺパププさんも、ぷちを食していたところが目撃されています。
種の存続に危険を感じた結果、ぷち達は子供を大量に産むことで絶滅を防ぎました。

ベビゆきぽ「「「ポエー!」」」 ベビあふぅ「「「ナノー!」」」 ベビちひゃー「「「クッ!」」」 ベビやよ「「「ウッウー!」」」

459隔離スレチャンネル『ぷちどる達の無人島サバイバル』:2015/12/20(日) 21:58:44 ID:csLXfWVo
が、ぷちどるよりもさらに小さい子ぷち達は、当然狙われやすくなります。
森林に潜む捕食者達の、格好の餌食となるのです。

コウモリ「チュウチュウ」 
ベビゆきぽ「ポギャアアアアアアアアアアアッ!?!?」

新種のコウモリに血を吸われています。吸血される量は、子ぷちでは致死量に達します。
干からびて死んだベビぷちの死体が、そこら中に転がっています。

ベビちひゃー「」 ベビやよ「」 ζ>。p。)ζ

もっとも、群れで襲われれば成体のぷちでもひとたまりもないのですが。

チュウチュウ、チュウチュウ、チュウチュウ!!
ゆきぽ「ぽおおぎゃああああああああっ!?!?」
やよ「う゛うううううぅぅぅっ!!」::ζ>゙p。)ζ::

大きなフクロウもいます。ネズミよりも子ぷちを好んで食すようです。

フクロウ「ホーホー」ツイバミ、ツイバミ
ベビやよ「ウ”ウウウアアアアアアッ!!」 ::;'。p゚)ζ::

鳥だけでなく、虫も牙を剥きます。皮膚から寄生して体内に大量の卵を産みつけるハエや、
ありえないぐらい大きいムカデまで。

ヒフバエ「「「ブーンブーン」」」 ベビやよ「ウウウー、ウウウウウウッ!!」::ζ*Tp。)ζ::
ムカデ「ムシャムシャ」 ベビゆきぽ「ポギイイイイイイッ!!」

しかしこの島には、あからさまに危険な生物がいるだけではなかったのです。
それらは森の中で密かに、獲物が飛び込んでくるのを待っていたのです。

460隔離スレチャンネル『ぷちどる達の無人島サバイバル』:2015/12/20(日) 22:00:00 ID:csLXfWVo
ベビやよ「ウッウー!」 ζ*^3^)ζ

こちらは子供のやよ。何やら甘い匂いがする方へ、向かっているところです。
嗅覚に優れたやよは、美味しそうな香りに敏感です。意地汚いこともあって、
親から離れたのも気にせずに匂いを辿って行きます。

ネチャ、ベットリ!
ベビやよ「ウ”ッ!? ウウウウウウッ!!」 Σ ζ*T。゚)ζ

粘液に覆われた、植物の葉に絡め捕られてしまいました。
食虫植物です。この島に咲いているのは呆れるほど大きな品種で、
獲物が動物でも、ネズミや子ぷちサイズなら捕食してしまうのです。

ベビやよ「ウウー!! ウウウウーーーッ!!」 ::*T0゚)ζ:: ネバネバ

葉をぐるりと巻き込み、消化液を分泌して吸収します。
ゆっくりと殺されるか、動けないところを他の動物に食われるかのどちらかです。
こうした天然のぷちどるホイホイは、他にも存在します。

ベビやよ「ウッウー♪」 ζ*゚ヮ゚)ζ

同じようにこちらのベビやよも、甘い匂いに誘われてきたようです。
その植物の葉は袋のようになっていて、蜜が溜まっていることを期待させます。

ツルッ、ボチャーン!
ベビやよ「ウ”ウウウーーーーッ!?!?」 ゚゚从ζ*。p゚)ζ从゚゚

覗こうとして、そのまま袋の中に落ちました。液体でツルツルに滑るのです。
もがいてもよじ登れず、しかも中身は蜜ならぬ消化液です。

ベビやよ「ウウーッ、ウウーッ!!」 ゚゚从ζil゚o゙)ζ从゚゚ バチャバチャ

これが落とし穴式の食虫植物です。やがて疲れ果てた獲物はドロドロに溶かされ、
茎を通じて栄養が本体に吸収されてゆきます。ぷちどるの不幸は蜜の味。

ベビやよ「ウ・・・ウ・・・」 ::U゚'oT)ζ::

461隔離スレチャンネル『ぷちどる達の無人島サバイバル』:2015/12/20(日) 22:01:48 ID:csLXfWVo
捕獲嚢を持つ植物は、自分で消化液を分泌するタイプもあれば、
内在する微生物(バクテリア等)にエサを分解してもらうタイプもあります。
まあどちらにしても、獲物にとっては地獄に変わりありません。

ベビやよ「ウ・・・」 U*。p。ζ デロデロ

他には誰もが知るハエトリソウのような、挟み込んで食らう植物もあります。
牙はなく、こちらも閉じ込めた後に溶かして吸収するものですが。

バクンッ!
ベビやよ「ウアアアアアアッ!!」 ζi゚'p`)ζ

まさに敵だらけ。甘ったれなぷちどる達にはとても過酷な環境です。やよも大人しいので、
完全に野生化できたのは少数のあふぅか、元々ここに棲んでいたはるかさんぐらいでした。

はるかさん「ヴぁー!」「ヴぁー!」「ヴぁー!」ヴァーパッド

誰もがハンターとなるこの島で天寿をまっとうできるぷちは、猛獣と化した個体だけなのです。
ぷちどるの楽園にするつもりだった島は、ぷちどるにとって地獄に一番近い島だったのです。

ゆきぽ「」 やよ「」ζ*´;p。)ζ 

しかし愛護団体も過剰に手出しはできません。弱肉強食は自然界では当然の摂理。
一部の生物だけを特別視するのはおかしな話です。何よりもぷちどる達はすでにこの島では、
他の生態系を支える存在(エサ)にもなってしまったのですから……。


いかがでしたでしょうか。ぷちどるに優しくない世界は、世界中にまだまだあります。
隔離スレチャンネルでは、これからもぷちどるのドキュメンタリー映像を放送してゆきます。
それでは次回まで、さようなら。

たかにゃ「『再見』」

終わり

462執行人 ◆jcMzNHW8Yo:2015/12/20(日) 22:05:27 ID:csLXfWVo
今月は、ガルパンに007にスターウォーズにと映画三昧でした
でもぷ虐のアイデアにはなかなか繋がりませんね
クリスマス年末年始と盛り上がりたいので、どなたか続けて投下してください

463名無しさん:2015/12/20(日) 22:41:43 ID:C7iQYy/.
おつですた
ぷちどるがよく寝るのは野生で無駄にカロリーを消費しないためだったり

映画ならマッドマックスが良かったかな
あの世界では悪さを働ける余裕もないだろうし、ぷちどるは貴重なタンパク源として食われるのがオチですね

464名無しさん:2015/12/21(月) 07:26:37 ID:UbBSBp.c
素晴らしい

465名無しさん:2015/12/21(月) 23:58:35 ID:1wFGqSaQ
はるかっか

466名無しさん:2015/12/22(火) 00:26:36 ID:XVBHu6OY

スターウォーズでしたら、ぷちどるの大半は欲望に忠実なダークサイドですな

467名無しさん:2015/12/22(火) 18:54:06 ID:.Wybncy.
スコップ型やマイク型のライトセーバーか

468名無しさん:2015/12/22(火) 23:14:06 ID:pT3kym1E
ぷちどるは
クローン兵士の代わりに造られた量産兵器だったり(白いマスクをかぶって行進するゆきぽたち

469名無しさん:2015/12/23(水) 09:52:52 ID:qo29TupI
学園艦に大量のぷちどるたちが溢れ これを掃討すべく大洗戦車道の面々が立ち上がる

470名無しさん:2015/12/23(水) 12:52:42 ID:7H1IXIs.
西住殿は自分によく似たぷちどるをどうするかな?

471名無しさん:2015/12/23(水) 23:54:50 ID:90IGIXfU
殲滅するんじゃないですかね 似ていないと周りから言われて スターウォーズでも共和国負けますね

472 ◆K7A2XkjGb6:2015/12/24(木) 15:53:42 ID:N/PpLvYg
乙です

ガルパンはくっそ面白かったな……

六分の一の精巧な戦車でのリアルなゲーム
爆発までもリアルなため戦車を使いつぶしてしまう
酔狂なお金持ちの遊びであった
しかし物事には飽きがくるもの
そのとき搭乗者としてぷちどるを利用しようと考える
爆発する戦車
炎にまみれて転がり出てくるぷちどる
爆発に巻き込まれて吹き飛ぶ肉片

とか

473名無しさん:2015/12/24(木) 21:22:48 ID:/3ImMiiE
お疲れ様です。イブでも元気に更新更新。

ある夜のこと〜まこちー風船〜
「まきょぉ〜〜」モグモグ

 まこちーは今日も幸せそうにゴハンを頬張っている。
 太りやすく痩せやすい代謝の良い体をしているが、太ってお腹がふくらんだ状態のほうが触りごこちが良い。だから、少しずつ食べる量を増やして、運動を減らしている。1年たった今、来た当時よりずいぶんでっぷりした体つきになった。

ほっぺの脂肪で圧迫されたおちょぼ口。
スパッツからはみ出ているぷよよんとしたお腹の肉。
マシュマロのようにぽてっとした腕。
お腹とお尻の肉に押されてずいぶん短く見える脚。
そして、起き上がるのが大変で「まきょぅまきょう」と助けを求める声。

その全てが愛おしい。
 
 …まこちーを太らせているのは触りごこちが良い、という以外にも理由があるからなのだが、そろそろ本格的に始めることにしよう。ということで、必要なアイテムを集め始めた。

474名無しさん:2015/12/24(木) 21:23:31 ID:/3ImMiiE
「すみません。金属板の注文をしたいのですが」
「ありがとうございます。どういったものがよろしいでしょうか」
「1平方メートルくらいで、できるだけ厚めのものを。端になにか器具を取り付けられるものがいいのですが」
「かしこまりました。お客様、そういったものですと既成品では承ることができませんので、2ヶ月ほどお時間をいただきたいのですが」
「はい構いません。それでお願いします」
 つまようじや輪っかのようなものはそのあたりで売っているものを使えばいいが、これだけはそうはいかない。結構な価格ではあったが、やりたいことのためだ。たいしたことはない。
 
2ヶ月後
「ぽえぇ」
「くぅぅ」
「なのぉ」
「まきょぉ」
 例の品が届いた。我が家のぷちたちは、自分と同程度か、あるいはもう少し大きい金属板の搬入にちょっと驚いているようだ。まぁ、普段きみたちがコレを使うことは無いと思うけど。1名を除いてな。

これを空いてる押し入れに設置して、さっそく今日始めるとしよう。ふふふふうふふふ…

475名無しさん:2015/12/24(木) 21:24:42 ID:/3ImMiiE
夜中
「まぁ〜きょぉ〜zzz」
 ぐっすり寝ているまこちーをあの金属板のところまで連れて行く。今日のまこちーへの食事は睡眠導入剤を盛っているので、そうそうすぐに起きることはない。2ヶ月の間にまた少し太らせているから重いけど。
 
「よし。まずは手足を固定して…っと」思わずひとりごとが出てしまう。仕事の時はそんなことないんだけどな。
 別に頭は固定しなくていいか。イヤイヤするまこちーもかぁわいいしな。
 あまり大声を出されては厄介なので、音量を抑えるために口にガーゼを詰めておく。
「はやくまこちー目覚まさないかなぁ…」と、俺は自分でも分かるくらいに歪んだ笑みを浮かべた。

3時間後
「まふぉ?まふぉ?」まこちーが目覚めた。手足がロックされていることが不思議なようだ。つめたガーゼのせいで声がこもっているが、これくらいなら支障はない。
「まこちー。俺さぁ、前からそのぷにぷにのお腹にやってみたいことがあったんだ。協力してくれる?」
「まふぉー!!まふぉー!!」ガチャガチャ
「外してよ!」と言っているが、もとより返答は求めていない。俺はつまようじを手に取り、まこちーのお腹に突き立てた。

「まふぉー」クスグッタイ
まぁ1本目だしこんなものだろう。でもまこちー。その余裕がどこまで続くかな?

〜5本目終了〜
「まふぉぉぉ」
ちょっと痛くなってきたでしょ?お楽しみはこれからだよ…

〜10本目終了〜
ん〜あんまりリアクションないなぁ〜少し強くするか…と、軽く出血するくらいつまようじを突き立てた。すると…
「まふぉぉぉ!!まふぉぉぉ!!」イタイイタイ
するとまこちーは大声で泣き出した。
おおまこちー。やればできるじゃないか。この声だよこの声。俺が聞きたかったのは。どんどんいくよぉ。

〜30本終了〜
「まふぉ…まふぉぉぉ…」モウヤメテ

 なんかぐったりしてきたねぇまこちー。叫びすぎて疲れちゃったかな?それともおねむかな? でもそうはいかないよ。

476名無しさん:2015/12/24(木) 21:25:29 ID:/3ImMiiE

31本目、つまようじを突き刺す。
「まきょおおおおおおんん!!!まきょ、まきょおおおおおおんん!!!!!!」
ガーゼを吐き出し、今までのどれよりも大きな声でまこちーは泣き叫んだ。ああ心地いい響きだ。実に良い。
でも、まこちーのお腹って風船みたいに破裂しないんだね。ちょっとがっかりだなぁ…俺はまこちーの膨らみきったお腹につまようじを刺したらどうなるか楽しみで太らせてたのに…

「ぽぇ〜〜?」
今の叫び声でゆきぽが目を覚ましたようだ。! そうだいいコトを考えたぞ…
「ゆきぽー。おはよう。こっちおいで」
「ぽえぇぇ」トテトテトテ
ゆきぽを招き入れる。
「ぽっ!?ぽえええええ!?」マコチードウシタノ

31本もつまようじを突き刺されて針山のようになったまこちーを見て、驚愕の声をあげるゆきぽ。んん〜この声も良いなぁ…

「静かに」
ゆきぽの口に手を当てる。
「ぽえっ」
「ゆきぽ。キミのスコップを貸してくれ」
それで何をするのか、金属板に固定されているまこちーをみて察しがついたゆきぽは、大きく首を横に振る。

「ぽえぽえぱうぅぅ」イヤイヤ
「いいから貸せ。お前もまこちーみたいにするぞ」
 俺は強い口調と凶悪な表情を作ってゆきぽにすごんだ。

477名無しさん:2015/12/24(木) 21:26:19 ID:/3ImMiiE
「ぽ、ぽぇぇ」スッ
 そうそう。最初からそうしてりゃいいの。そしてそのスコップを手に、まこちーの方に向き直る。
「ま〜こ〜ち〜。コレが何かわかる?」チラチラ
「!!ヤァァァァァ!!ヤアアアア!!」

 ゆきぽのスコップを見てあきらかに怯えた表情になり叫ぶまこちー。そりゃそうだ。下手すりゃコンクリートも突き破るスコップだ。そんなものがやわらかい肌に突き刺されたら…ということだろう。
「ヤァァァァァ!! まきょぉぉぉぉぉ!!」

 泣き叫ぶまこちーの声に恍惚としながら、スコップをまこちーのぷよっとしたお腹に突き刺す。こわれものに触れるような最小限の力で。加減しないとそのダメージでまこちーは死んでしまうだろう。それはあまりに悲しい。悲しいよまこちーぃぃぃぃぃぃ!!

さくっ…
「まぎょぉぉぉぉおおおぉおおお!!」
「ぽっぇぇぇぇぇぇぇっ!!」

まこちーのお腹から血が滴り落ちる。その様を見たゆきぽの絶叫でまこちーの叫び声はかき消されてしまった。うるさいなぁゆきぽ…
「ゆきぽー。少し静かにしよっか」ズボッ
「ぼえっ」

ガーゼをゆきぽの口の中に乱暴に詰め込む。見ている光景と突然暴力を振るわれたショックが相まって、ゆきぽはその場にへたり込んだまま動けなくなってしまった。さぁ静かになったよまこちー。もっと楽しもうね。

サクッサクッサクッ「まきょぉぉぉぉぉぉぉぉぉお!! ま、まぎょぉぉぉぉぉ!!」
ああああああたまらない!!!

サクッサクッサクッ「ヤァァァァァァ! ヤァァァァ…」
いいよまこちー!!もっともっと泣き声を聞かせておくれ!!

サクッサクッサクッ…「ま…きょぉぉ」ガクッブクブク
 ありゃ。気を失ってしまったようだ。よく見たら結構出血している。まだまだ楽しみたかったが、早く手当しないと危険だな。
急いで止血して、明日朝イチで動物病院に行かないと。俺はキミに死なれたら悲しぃぃんだよぉまこちー。

478名無しさん:2015/12/24(木) 21:27:28 ID:/3ImMiiE
「今日はこの辺で切り上げるか。あぁゆきぽ。今夜見たことは秘密にしておいてね。破ったらどうなるか、わかってるよねぇ?」
と脅しながら、ゆきぽの口の中に詰まったガーゼを取り出してやる。
「ぽぇっ!ぽぃぽぃっ!!」ガクガク
「よーしいい子だゆきぽ。今日のゴハンはたくあん大盛りにしてあげよう」

 ああ〜楽しかった。翌日動物病院に行ったら、先生に怪訝な顔をされたが、「サボテンに体ごと突っ込んでしまって…」とごまかしておいた。病院への道中では、まこちーは昨夜の出来事を忘れてしまったかのように俺に抱きついてきた。
「よしよしまこちー痛いだろうこの傷」とお腹をさすってやると、
「まきょぉ〜〜」ととろけた声を出す。かわいいなぁ…

 あれから1ヶ月がたった。あの夜の記憶がぼんやり残っているのか、まこちーはいつも腹八分目程度で食事を終えるようになってしまった。太ることに恐怖を感じているのか、ぷよぷよだった身体もすっかり元通りだ。
風船のようにプシューとはしぼまず、じょじょにしぼんでいったまこちーのお腹。
期待とは違ったけどまぁいいや。

 次はだれを太らせようかなぁ。庭で遊んでいるぷちたちを見ながら考える。
「くっくっ」ちひゃーは…うーん。太った姿が想像できないな。
「はにぃ!はにぃ!」はっはっは。顔から離れてくれあふぅ。彼女はたくさん食べてても太らないからちょっと厳しいなぁ。
「ぽぃ〜ぱぅ〜」ゆきぽはたくあん以外食べないからなぁ。太る要素が見つからない…。
「まきょっまきょっ」……やっぱりキミだなぁまこちー。今はあんまり食べなくなってるけど、今度はフォアグラを作るみたいにして無理矢理食べ物を詰め込んでやろう。そのときはゆきぽに穴を掘らせよう。ふふふふ…

 もっともっといいことしようねぇまこちー。と俺はまこちーに微笑む。欲と劣情にまみれた、知る限り最も邪悪な笑顔で。
「ぽぃぃ…」ガクガクブルブル
「まきょ?」ユキポチャンドウシタノ

押し入れの金属板は、不気味な輝きをたたえながら、次の出番を待っている。

ある夜のこと〜まこちー風船〜<おしまい>

479名無しさん:2015/12/24(木) 21:28:59 ID:/3ImMiiE
連投失礼いたしましたm(__)m

480名無しさん:2015/12/24(木) 21:31:13 ID:SMTd39KM
乙です!まこちーはかわいいなあ

481名無しさん:2015/12/24(木) 23:34:39 ID:CnjeGuEg
おつ
こういう可愛がり大好き
でぶまこちーメインはもっと増えてほしい

482名無しさん:2015/12/25(金) 01:10:54 ID:5a8LsgrE
乙です。
北斗の拳のシンを思い出しましたw
しかし、三大クズまで、飼ってて庭もちということはよほど、金持ちなんでしょうな

483名無しさん:2015/12/25(金) 02:23:10 ID:lKbttJ76
ガーゼを常備してて止血の知識があるから、ひょっとしたら人間を診る方の医者なのかもしれないなこの飼い主w

484誰が殺したくっくーロビン(「駒鳥のお葬式」より):2015/12/26(土) 14:17:34 ID:w.N6bGrw
投稿します。

誰が殺したくっくーロビン(「駒鳥のお葬式」より)
誰が殺した ワガママちひゃーを
それは私よ 千早が言った
頭に乗った あの子の顔を
掴んで投げた 机の角に
「ぐぅぅぅぅぅぅ!!」

怪我した汚した 血が出た血が出た
ちひゃーの顔を 震える奴を
あの子のマイクで 小さなマイクで
叩いた叩いた 頭を割った
「ぐぎゃっ!」「ぐぎゃっ!」「くっ!くぅぅぅ!」ナニスンダヨ
ガッゴッガッゴッグシャ
「ぐげぇっ!」

誰がやったか ちひゃーをやったか
それは私よ 律子も言った
倒れたちひゃーに 生きてるうちに
髪を切ったよ 残らず切ったよ
チョキチョキチョキチョキグィーン「くっ!くぅー!」ヤメテヨ
ザクッザクッザクッブスッブスッブスッ「ぐぅぅぅにゃぁぁぁぁぁ!!」
「ぐぅぅ…ぐぅぅぅ…」ピクピク

ちひゃーはできない もう歌えない
自慢のブラシも 千早が折った
ならば牛乳 最期に飲もう
Pを呼ぼう 飲ませてもらおう 
「くっ…くぅぅ…」

誰がやるか お前にやるか
牛乳なんて お前にやるか
最後の時に 清めてやろう
熱い風呂に 沈めてやろう
「ぐにゃぁぁぁん!にゃぁぁぁん!」「ぐっ…ぐぅぅぅ」ゴボゴボゴボ
「」

誰が掘るか お墓の穴を
それはゆきぽだ Pが言った
ゆきぽのスコップで 小さなスコップで
あいつに掘らせよう お墓の穴を
「ぽぃぃぃ…」

誰が運ぶか たいまつ運ぶか
それは私よ いおが言った
ビームを貯めて 放てるように
私が照らそう ちひゃーも燃やそう
「もっ!」みょんみょんみょんみょん…

誰が担ぐか 棺を担ぐか
それは私よ まこちーが言った
褒美にご飯 あるならば
私が担ごう 棺を担ごう
「やー!」

誰が歌うか 賛美歌を歌うか
それは不要よ 千早が言った
ワガママちひゃーを とむらうために
歌などいらない 言葉もいらない

おしまい

485名無しさん:2015/12/26(土) 15:45:50 ID:duY6vVaQ
乙です。
わがままくっそ害獣ちひゃーが殺されるssはいいなあ

486名無しさん:2015/12/26(土) 22:41:46 ID:m2ztRwN2
クリスマスの日、765事務所にぷちだけでお泊りすることになった。

と、言うのもアイドル達は伊織の家でパーティーするらしいのでぷち達は事務所に預けていく。とのことでした。Pがぷち達に軽くごちそうを振舞って食べ終えてから退社。こうして事務所にはぷちだけとなりました。

けど、まさか

あんな惨劇が起きてたとは・・・・

次の日事務所に出勤したPと律子、音無さん。

そして、事務所のドアを開けると

事務所内は天井から壁まであちこちが血だらけでした。

何があったか分からない3人。

P「な・・・なんだよ・・・これ・・・」

律子「うっ!!・・・・」

音無「ひぃぃぃぃぃ・・・・」

とりあえず、事務所の中に入るP。

P「おーい!誰か居ないか!?居るなら返事しろー!」

すると

ちっちゃん「め〜?」

ぴよぴよ「ぴぃ〜?」

P「お前達は無事だったか!よかった」

ちっちゃん「め?」

ぴよぴよ「ぴぃ?」

P「なぁ、昨日ここで何があったか分からないか?」

ちっちゃん「めー?めーめもーもー」

ぴよぴよ「ぴぃ〜ぴよ」

P「え!?特に何も無かった!?そんなはずは無い!あのな・・・こっちきてくれるか?」

Pについていく2匹。そして、見た光景は

血まみれの事務所

二匹「!?」

皆驚きを隠せませんでした

487名無しさん:2015/12/26(土) 22:52:06 ID:m2ztRwN2
P「そ・・そうだ!防犯カメラ!これをみれば分かる!」

そういって防犯カメラのとこに行くP。後を追うように律子と音無さんもついていきます。

P「これを・・・・このパソコンのモニターにつなげて・・・よし!」

※これからの内容は防犯カメラに映っている出来事です

Pが退社してからの映像。

ぷち達に特に変化は見られません。

そして、12時過ぎ

ここでも特に変化は見られず

1時

ドアの所にクマのぬいぐるみを持った6歳くらいの少女が立っていました。

そして、寝ているぷち達に近づいて・・・・

最初の犠牲はあふぅでした。

あふぅ「zzz」

寝ているあふぅの所まで来ると、その少女がいきなり大人?になったのです。そして、

あふぅの耳元にどこからか出した黒電話を近づけて鳴らし始めました。

じりりりりん じりりりりりん

あふぅ「zz・・・・ンナァ・・・ナァノォー!!」

うるさくて目が覚めて飛びかかろうとしたあふぅ。しかし、

大人になった女性が両手を上に上げてあふぅを驚かせたのです。

あふぅ「ナ!?」

あまりの出来事に固まるあふぅ。

そして

その女性は服の中から小刀を出してあふぅをメッタ刺しし始めたのです。

あふぅ「ナビャ!?ナギャアァァァァ!!ビェェー!ビャ!・・・・」

あふぅ「」

あふぅが死んだのを確かめると次のぷちに狙いをつけに行きました。

488名無しさん:2015/12/26(土) 23:01:31 ID:m2ztRwN2
次の犠牲はちひゃーでした。

ちひゃー「zzz」

寝ているちひゃーのところに行くと、髪を掴んで壁に叩き付けました

ちひゃー「zzz」

バン!

ちひゃー「zzぶぎゅ!?」

痛さで目が覚めたちひゃー

ちひゃー「くぅぅ!?く!?シャー!!」

女性に向かって威嚇し始めたちひゃー。しかし

女性が先ほどあふぅにしたように両手を上に上げてちひゃーを驚かせます

ただ違ったのは、あふぅのときにはあげなかった笑い声をあげていたことでした。

するとちひゃーの所に上からカーテンが降って来てすっぽり覆い隠します。

そして、女性が出刃包丁を出すとそのカーテンに向かってメッタ刺しし始めていきました。

ちひゃー「ぐぎゃああああああああ!?ぐぎいいいいいい!!!!?ぐびゅぇぇーー!」

それで終ったかと思ったらなんと女性は手榴弾をそのカーテンの中に入れたのです。

ドゴーン

ちひゃー「ぐぎゃ!!」

ちひゃー「」

こうしてちひゃーはバラバラにされて殺されたのでした。

ただ奇妙なのは、爆発したのに事務所にはその痕跡が残っていなかったことです。

489名無しさん:2015/12/26(土) 23:10:46 ID:m2ztRwN2
次の犠牲はゆきぽでした。

ゆきぽが寝ているダンボールの中に黒電話を入れて鳴らし始めました。
するとゆきぽは飛び起きてスコップを手に回転して下に落ちていきます

そこに、女性の手が伸びて空中に居るゆきぽを捕まえると、なんと・・素手でゆきぽの腹を引き裂いていったのです。

ゆきぽ「ぽ!?ぽぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃあああああ!?」

それでは終らず、女性はチェーンソーを取り出すと、ゆきぽに振り下ろして切り刻んでいきました。

ゆきぽ「ぽ・・ぽぃやゃゃああああああーー!!!!」

ガリガリ  

ゆきぽ「ぽんぎゃああああああああああああ!!」

バツン

ゆきぽ「ぽ!」

ゆきぽ「」

ゆきぽは真っ二つに解体されてしまいました。

490名無しさん:2015/12/26(土) 23:22:23 ID:m2ztRwN2
その後もその女性はぷちを虐殺していきました。

いお、ちびきを無理やり起こして、チェーンソーを突き刺してスイッチを入れて引き裂いて
殺していき、

いお「もぎゃあああああああああああ!!」

ちびき「あがあああああああああああ!!」

いお「」

ちびき「」

まこちーは、ゆきぽをやったように腹を素手で引き裂かれて殺されました。

まこちー「まぎょおおおおおおおおおおお!!!」

まこちー「」

こあみ、こまみは心臓を取り出されて握りつぶされて殺されました。

こあみ「と!」

こまみ「ね!」

こあみ、こまみ「「」」_

はるかさんはクマのぬいぐるみ?っぽいのを背中にねじ込まれていき、

女性がカウントダウンし始めて・・









ドゴーン

はるかさん「が」

はるかさん「」

一通りぷちを虐殺した女性は両手を叩くとまた少女に戻ってスーッと消えていきました。

この映像を見てた3人は言葉を失ってました。

ちっちゃんとぴよぴよが無事だったのはたまたま、いつもの寝床で寝ていたからでした。

この後、出勤してきたアイドル達、社長もこの光景を見て言葉を失い、映像をみて凍りつきました。そして、この少女が誰も心当たりが無いということと、突然大人っぽくなっても髪が長くて顔が隠れてて分からなかったこと。何の目的でぷちを殺したのか、また何を訴えたかったのかは誰も分かりませんでした。ただ言えるのは、この少女は・・・貞子にそっくりだったと誰かが言ったことだけでした。

491名無しさん:2015/12/26(土) 23:27:40 ID:m2ztRwN2
後に、事務所があった場所に以前井戸があってそこに6歳くらいの少女が殺されたという出来事があったというのをたるき亭さんのオーナーさんから聞かされ、時期が丁度クリスマスの日だったということ、そして、事務所内でにぎやかにしてたぷち達が羨ましくて許せなかったからじゃないかと言われました。(ここはあくまで推測だけど)

もしかしたら貴方のところにも・・後ろをみると・・・・


くーるー きっとくるー きっとくるー

クリスマスの惨劇

糸 冬

492名無しさん:2015/12/27(日) 18:24:45 ID:oWGA5Hlk

エクソシストみたいに幽霊にとりつかれたらおもしろそう

493ジロリ○ンまこちー:2015/12/27(日) 18:46:29 ID:ULIoEpHE
今年ももうすぐ終わりますね。来年もよろしくお願いします。ということで投稿します。ちょっと長いので連投しますね。

最近うちに変わったお客さんがいる。

「まきょっまきょっ」という声を出す、頭がやけに大きい2頭身で、人間に似た生き物。
知性があるのか、食券を買っている。しかもトッピングの注文までできる

飼い主らしき少年と来たこともあった。彼との会話の内容から察するにこの生き物は
女の子であるようだった。食べているときの幸せそうな表情、満足そうな声、
何より、来るたびに丸々と、ぷよぷよと太っていくのがたまらなく俺の感情を刺激する。
可愛い生き物だなぁ…なんとかして自分のものにできないかなぁ…
なんてことを想像しているうちにお昼の開店時間だ。

「まこちー! ここのラーメンおいしいねぇ〜」
「やぁ〜! まきょっ、まきょっ」ヤサイニンニクマシマシアブラカラメサイコウ

ふむふむ。この生き物はまこちーというのか。
名前をいつも聞き逃していたから、これは収穫だ。

「ごちそうさま!」
「まぁきょぉぉぉぉ〜」オイシカッタ
「まきょっまきょっ」モットタベタイ
「ダメだよまこちー。これ以上は食べ過ぎ」
「まきょ…」ワカッタ

このまこちーという生き物は、小さい体のどこにそんなに入るのか、いつも大盛りを注文し、
トッピングも最大限にしていく。スープまで飲み干すのに、それでもまこちーは飼い主の少年に
おかわりが欲しいとねだっていた。

……そうか。この食欲を利用すればいいのか。まこちーが1人で来るときを狙うとしよう。

「まきょー!」ヤサイニンニクマシマシアブラカラメ

いらっしゃいまこちー。
まこちーは大盛りの食券を握りしめトッピングの注文をする。
ダイエットでもしたのか、通常とおぼしき体形になっていた。
…これはむしろ好都合だな。僥倖僥倖。

494ジロリ○ンまこちー:2015/12/27(日) 18:47:42 ID:ULIoEpHE
まこちー以外のお客がいなくなるのを見計らい、シャッターを下ろし、「準備中」の貼り紙をする。さて準備は整った。

「まぁきょぉ」ゴチソウサマ
「まこちーさん。奥にもっとラーメンあるけど、食べていくかい?」
「まきょ?」ダイキンハ?
「サービスだよ。いつもまこちーさんは食べっぷりがいいからねぇ!」
「やーりぃ〜」
「さぁこっちだよ」

どーん。そこには、いつもまこちーが注文する大盛りをはるかに上回るラーメンがあった。

「まこちーさんに食べてもらいたくてねぇ! お兄さん頑張っちゃったよ!さぁ召し上がれ」
「まっきょぉぉぉぉぉぉぉぉ」イッタダキマース

目を輝かせてラーメンにかぶりつくまこちー。みるみるうちにラーメンはなくなり、まこちーの体も膨らんでいく。

「まきょ、まきょぉぉぉぉぉぉ!」ぽよん
「いいねぇ!まこちーさん! まだまだあるよ」どーん
「まきょぉぉぉ!やー!」モットモットー

もう6杯は食べただろうか。まこちーは動くのも困難なくらい、ぼよんぼよんに太った体になっていた。いい太り具合だ。
「まきょ…や…」クルシイ
ぐひゅーぐひゅーと、ものすごい呼吸音で苦しそうに息をしている。まだまだ。

「まだまだあるよ〜ま〜こ〜ち〜」
「や…や…」モウイイ
「食えっつてんだよこのデブがぁ!!!!!!」

乱暴にラーメンを口に押し込む。
「まぎょおおおおおおぅ!?」
「食えっ!食えっ!食ええ!」がぼっずぼっ
「ぎょっ!まぎょっ!ぐぎょっ!」
「…ま…ぎょぉぉ」モウタベラレナイ
「ああ!? もう食えねぇってのか! 情けねぇなぁ!! じゃあまた食えるようにしてやるよ!」

俺はまこちーの腹を踏みつける。その度に…
「まぎょぉぉっ!」「やぁぁぁ!」「ぎょぉぉ!」「まぎょぉうっ!」
と苦しそうな鳴き声を出す。すっごくいい声だよまこちー…

「ま…ぎょぉぉ…」ピクピク

まこちーは嘔吐しながら気絶してしまった。まぁいい。ここに閉じ込めてまた太らせて、またその腹を存分に踏みつけてやろう…

495ジロリ○ンまこちー:2015/12/27(日) 18:48:44 ID:ULIoEpHE
-----------
「プロデューサー!まこちー知りませんか!? お昼食べに行ったきり帰ってこないんです!!」
「落ち着け真。 まこちーはどこに昼を食べに行ったんだ?」
「えーと、確か最近よく行くラーメン屋の…G郎!」
「そこに行って聞いてみたらどうだ? それでもダメったらしかるべきところに連絡する…あっ真…」
真はPの言葉を聞き終わる前に駆け出していった。

「…あれ? 準備中? いつもならこの時間営業してるのに…」
「すみませーん。すみませーん」
真は店内に届くようできるだけ声を張って呼びかけた。
-----------
「…ませーん。すみませーん」
ん。外から声が聞こえる。ちっいいところを邪魔しやがって。回覧板か?

「おとなしくしてろよ!このデブ!」ゲシっ
「まぎょおおっ!!!!!!」

再度ラーメンを食わせ丸くなったまこちーの腹に、強く蹴りを入れる。実にいい声で悲鳴をあげる。

「まきょぉぉぉん…まきょぉぉん…」

すすり泣く声が聞こえる。すっかり怯えているようで、今はもう抵抗もしてこない。少々興ざめではあるが、蹴るといい声で泣くのでそれでいい。

「はーい」
出てみると、まこちーの飼い主である少年がいた。少年だとばかり思っていたが、活発そうなミニスカートを履いている。何だこの子女の子だったのか…
女の子だということがわかると、今までのこの子の言動行動が思い出されて、何かドキドキしてきた。
………そうだ………まこちーを使えば…俺の中で暗い情欲が湧き始める。

496ジロリ○ンまこちー:2015/12/27(日) 18:49:52 ID:ULIoEpHE
「あの〜。この子来てませんか? 探しているんですが…」
「ああ!この子だったら、ラーメンもっと食べたいっていうんで、サービスしてるんですよぉ!
他のお客さんにばれちゃうアレなんで、準備中に」
「何だ…よかった…事故にでもあったのかと…」

安堵している少女を、厨房の奥に案内する。これからすることは外に聞かれてはうまくないので、
シャッターはもちろん閉めておく。
「まきょぉぉん…まきょぉぉん」グスグス
「!?まこちー!?一体どうしたの!?」

まこちーに駆け寄る少女。俺は菜切り包丁をまこちーに突きつけ少女を止める。
「動くなよ。一歩でも動けばまこちーをもっとひどい目に合わせる」

「よくも、よくもまこちーを…」プルプル

少女は怒りに震えている。今にも殴りかかってきそうな気配だ。女の子とはいえ、万が一ということもある。動きを止められるかどうかはわからないが、背脂を大量に持っておく。

「はぁぁぁ…」
少女は力を貯めているようだ。…もしかしてこの子、格闘技でもやっているのか…ちょっと分が悪いな…

「やあああっ!」
少女は一気に突進してきた。いちかばちかだ。背脂をぶちまける。

「やあああっ!へっ?」
大量の背脂に足を滑らせて、背中から、しかも大股開きで倒れこむ少女。
今日は俺ツイてるな。店内の床も脂でツルツルだったのも影響しているかもしれない。

チャーシューを作る紐を素早くつかみ、俺は少女にのしかかる。さぁて…楽しもうぜぇお嬢ちゃん…そしてまこちーぃぃ…

497ジロリ○ンまこちー:2015/12/27(日) 18:51:21 ID:ULIoEpHE
「放して!放してよ!」
女の子というのにすごい力だ。早く動きを封じないと。
「痛っ」
少女の手足をチャーシューを作るように縛り、動きが取れないようにする。さて、始めようか。
シャツを手荒に破り、下着を剥ぎ取り肌を露出させる。
「いやっ!いやぁぁぁっ!」
あまり大きくない乳房だが、鍛えているのか体は締まっている。いいねぇ…
薄桃色の乳首に、背脂をちょっとずつ、すり込むように塗ると、
「あっ、あぅ…」
ちょっと艶のある声が出る。もうちょっと声が欲しいなぁ…
はーいアブラマシマシ〜

ぬるっぬるっべちゃ「ああっん…ああっ」
ぬるっぬるっぬるっくりっくりっ「ふぁぁぁっ…ぁぁぁん」

うんうん。いい声になってきたねお嬢ちゃん。ふと、大股開きになっている下半身に目を向けると、
下着にほんのりとシミがうかがえる。もう一息だな…

ぬるっぬるるっぬるるるっゴシゴシ「ふぁぁぁぁぁん! はぁぁぁぁん!」
「まきょ…まきょぉぉぉ…」マコトクンマコトクンマコトクン

まこちーの泣き声、少女の感じる声を聞きながら、俺は恍惚感でいっぱいになる。でももっとだ。最後の一手。
「まこちー…プロデューサー助け…ふぁぁん!」

背脂を少女の体中に塗りながら、ショーツもおろす。そして、少女の喘ぎ声でギンギンになったアレを、愛液と背脂でぐっしょり濡れた秘部に挿入する。
「あああああああんっ!痛い!痛いよぉ!まこちー!プロデューサー!助けてぇぇぇっ!」
「まきょぉ…まきょぉぉぅ…」ガクガクブルブル

まこちーに助けを求めるということは、こいつも人ひとり撃退できるだけの腕力はあるのだろう。だが残念だねお嬢ちゃん。こいつはぶくぶくに太ってまともに動けないし、何度も何度も言うことを聞かせるために折檻した。俺の姿がある限り、こいつは怯えたままさ。せっかくだ。飼い主が犯されるところをまこちーにじっくり見せてやろう。

パンッパンッパンッぬるっぬるるっ「ぅああああ! いやぁぁぁん!」
パンッパンッパンッぬるるっぬるっ「ふぁぁぁぁぁんん! いやっイっちゃう!イっちゃうよぉぉ!」
「まきょ…まきょぉぉ」ボーゼン

まこちーはこの光景に頭が真っ白になってしまったようで、小さく呻くだけになってしまった。
さて、最後の仕上げだ。

パンッパンっ「あはぁぁぁぁっ!ふあぁぁぁっ!」ガクッ

ふぅ…気持ちよかったぜぇお嬢ちゃん…
「グスッ…っスン…まこちーを返して…ください…お願いだから…お願いだから…」

泣きながら懇願する女の子。あぁいいよ。そんな抜け殻みたいになったまこちーでいいならな。
「きょぉぉ…」

目がうつろ、何度彼女が呼びかけても、涙がこぼれるだけで反応しないまこちー。
「ああぁ。しゃべらなくなっちゃったねぇまこちー。このままチャーシューにしてラーメンの具にしちゃおっかなぁ…お嬢ちゃんもそのラーメン食べていくかい? あははははっ!」

「うああああああん!まこちー!まこちーぃぃぃぃ!」
ほぼ全裸にされていることも忘れ、少女はうつろになったまこちーを抱きしめながら、ただ泣き続けるのだった。
おしまい

498ジロリ○ンまこちー:2015/12/27(日) 18:52:30 ID:ULIoEpHE
連投失礼しました!スレ違いかも…

499名無しさん:2015/12/27(日) 19:21:22 ID:TKPvhXqg

(アイドル含む)なので一応スレチでは無いかと…

500ジロリ○ンまこちー:2015/12/27(日) 19:47:52 ID:ULIoEpHE
≫499
ありがとうございます( ^ω^ )

501名無しさん:2015/12/27(日) 20:32:43 ID:AUNGxeTo

アイドルだからじゃなくて、エロネタおkなのかってことでしょ?

自分はこういうssも見てみたいし
昔ゆきぽにちびき、たかにゃがぷち棒でアレコレするssは
ケモナーじゃないけど良かったのを覚えてるわ

502名無しさん:2015/12/28(月) 18:29:16 ID:QAnoxU5E
おつでした!

503名無しさん:2015/12/29(火) 10:46:37 ID:vkpkNkSw
すれ違いなんて、とんでもない!!
おつでしたー

504名無しさん:2015/12/30(水) 03:39:02 ID:/34PdZ1o
乙です
大掃除の時期だから皆さんの自宅にタヌキモグラが手伝いに来てくれるよ

505少年時代:2015/12/30(水) 13:48:32 ID:K6NEgMsI
私が少年時代を過ごした80年代末〜90年代初めくらいの時代にもし、ぷちがいたら、というお話です。世代の違う方には分かりにくい部分が多々あるかとは思いますが、ご了承下さい。長いのでキリの良いところまで投下して、残りは明日

506少年時代:2015/12/30(水) 13:50:29 ID:K6NEgMsI
19XX年

ある日の昼下がり。小学生中学年の少年たちが、運動公園に集まっていました。

少年A「みんな、遊び道具持ってきた?俺チャッ○マンと殺虫剤持ってきたよ」

少年B「俺は釘!お父さんの工具箱から持ってきた」

少年C「え?またそういう遊び?俺はみんなで遊ぶって言うからサッカーボール持ってきたけど……」

少年D「僕は犬を繋ぐチェーン!今使ってるのの予備があったから一本持ってきたよ」

少年E「俺は兄ちゃんから爆竹貰ってきた!あとマッチも」

どうやらこれから、この運動公園でみんなで遊ぶ様子。
ですが、少年C以外は随分と物騒な物を持ち寄っていますね……

少年A「じゃあ、とりあえず敵役探そうぜ!金髪毛虫はお母さんも先生も危ないから近寄らないように、って言ってたから、他のにしよう」

少年Aがこのグループのリーダーのようですね。

少年B「あっ、A!早速いたぜ!ほら、あそこ」

少年Bが指差した先には、『ひろってください』と書かれた段ボールの中にいる、ゆきぽの姿が。

少年A「またタヌキモグラか……アイツ多いな最近」

少年C「こないだもアイツで遊んだよな」

少年D「たまには他のがいいよね」

少年E「アイツ『がいじゅう』ってヤツらしいぜ。よく分かんないけど、飼っても迷惑ばっかかけるから、すぐ捨てられるってお父さんが言ってた」

少年A「だから多いんだろうな。まぁいいじゃん。ちょうどいいところにいるし、行こうぜみんな」

テクテク

少年Aを先頭に、少年たちはゆきぽの段ボールの元へ。

ゆきぽ「ぽ?ぽぇ〜♪」オブオブ

少年たちが近づくと、ゆきぽは嬉しそうに微笑み、段ボールの中でオブオブとします。少年たちが可愛がってくれる、餌をくれる、挙げ句の果てには拾って飼ってくれるなどとでも思っているのでしょうか。輝くような笑顔で少年たちを見つめます。

507少年時代:2015/12/30(水) 13:51:44 ID:K6NEgMsI
少年A「……」スッ……スーッ……

少年Aはそんなゆきぽの様子など気にもせず、まるで舞いを踊るかのような動きをした後

「燃え上がれ!俺の小宇宙(コスモ)よ!ペ○サス流星拳!」

そう叫んでゆきぽに拳を叩き込み始めました。

ドゴッ!バキッ!ビシッ!ガキッ!ドムッ!……

ゆきぽ「ぽぎゃっ?!ぷぎぃっ!ぷやあっ!ぽんがあっ!ぱうあぁっ!」

少年B「Aってパンチ連発好きだよな。こないだも魁!○塾ごっこでタヌキモグラにフラッシュ・ピストン・マ○ハ・パンチやってたし」

少年C「ところでタヌキモグラは何役なんだ?」

少年D「さあ?『段ボール聖闘士』とかでいいんじゃない?その辺にいっぱいいる雑魚だし」

少年E「もうそれでいいや。じゃあ次俺なA」コオォォォォ……

「廬山昇○覇!」

そう叫んでゆきぽの顎にアッパーカットを放つ少年E。

ガキッ!!

ゆきぽ「ぽごあぁっ!」ベチャッ

ゆきぽの小さな身体は宙に浮き、段ボールの中から強制退出。後頭部から地面に投げ出されました。

ゆきぽ「ぷいぃぃぃぃっ!ぽ、ぽ、ぽえぇぇぇぇ〜んっ!;;」ピーピー

優しく可愛がってくれると思っていた少年たちからの突然の暴力に怯えて泣き出すゆきぽ。

少年C「……今日もこの遊びか。たまにはみんなでサッカーしたいなー」

少年D「Cくんはサッカーチームに入ってるんだから、サッカーなんていつでもできるじゃん。それより、やんないの?聖闘士○矢ごっこ」

少年C「やらないなんて言ってねーよ」コホン

「半死人のおまえごとき鳳凰のはばたきひとつでけしとぶわ!!くらえ、フェニックス最大の奥義!鳳○天翔! 」

少年D「……兄さん?」ピクッ……

そう叫んでゆきぽの顔面に両手でパンチを放つ少年C。

ドゴゴンッ!!

ゆきぽ「ぷぎゃあっ!ぱぅ、ぱうーーーっ!;;」ビービー!

目から大粒の涙をこぼして泣きじゃくるゆきぽ。何故自分がこんな目に合うのかわからないという困惑や悲しみもその涙には含まれているのでしょう。

508少年時代:2015/12/30(水) 13:52:56 ID:K6NEgMsI
少年D「兄さん、僕もやるよ、見てて」ジャラッ……

少年Dはそう呟き、家から持ってきた犬を繋ぐチェーンを構えます。そして

「ネビ○ラ・チェーン!」

そう叫んでチェーンをゆきぽ目がけて振り回しました。

ビチィッ!バヂィッ!!ベヂィッ!!!……

何回も何回も。

ゆきぽ「ぽぎゃあっ!!ぷぎいぃぃっ!!ぽんぎゃああああああああああああああっ!!!!!」

ゆきぽはその小さな身体にチェーンを叩きつけられるたびに、凄まじい激痛や恐怖で絶叫をあげます。

皮膚は裂け、血は飛び散り、みるみるうちにボロ雑巾のようになっていきました。

ゆきぽ「」ピク……ピク……

身体中血まみれになって、ゆきぽは死にました。苦痛と恐怖に顔を歪ませながら。

ついさっきまで輝くような笑顔だったのが、嘘のよう。

少年B「おいおいD、殺してんじゃねぇよ!このタヌキモグラ見つけたの俺だぞ?なのに俺まだ、何もやってねぇし!せっかくキグ○スダンス踊ってたのに」

少年D「あはは……ごめん、Bくん。つい……」

どうやら少年Dはごっこ遊びになると役になり切って自分を見失ってしまう子のようです。

少年A「まあまあ、頭におまるがついてる人のはイマイチ真似しきれないから、やんなくて正解かもな」

少年C「Bが出遅れちゃったのも悪いんだから、そんなに怒るなよ」

少年B「お前が乗り気じゃなさげだったから○河は余るって思ってたんだよ!何だよ、技名だけじゃなくてセリフまで言って実はノリノリじゃねーか!」

少年E「ははっ、Bが慌てて踊り始めたのは面白かったなぁ。じゃあさ!次に何か見つけたらBが一番にやっていいから、な?」

少年B「ちぇっ!分かったよ。じゃあ、その辺探してみようぜ」

ゾロゾロ……

次の獲物を探して、少年たちは場所を移動します。

ゆきぽ「」

血ダルマになった、ゆきぽを残して。

……

509少年時代:2015/12/30(水) 13:54:27 ID:K6NEgMsI
少年D「あっ、ほらあそこ。何か盛り上がって見えるよ!」

少年A「タヌキモグラの頭かも!行ってみよう」

テクテク

ゆきぽ「zzz……ぽぇ」

少年たちが盛り上がっているように見える場所に近づくと、ゆきぽが穴を掘ってお昼寝をしていました。無防備ですね。

少年B「じゃあ最初は俺な!俺が合図したらタヌキモグラを脅かしてくれよ」シャキン

少年Bが釘を三本、それぞれ左手の小指、薬指、中指、人差し指の間から先端を出し、釘の頭を手の中に握りこみました。

少年B「せー、のっ」

全員「わっ!!!!!」

ゆきぽ「zzz……ぽっ!!?」ビクッ!

ゆきぽは寝ているところをビックリさせられると、スコップを床に垂直に向け、体を回転させながら穴を掘り始める習性があります。

ゆきぽ「ぷいぃぃぃーー!」ギュルギュルギュル!!

少年D「あっ、分かった!ウォー○マンのスクリュードラ○バーだ」

少年B「当たり!俺はあんな風にジャンプして回転できないからな。タヌキモグラの方が回ってくれたら、俺はベ○クローを出すだけでスクリュードラ○バーになるだろ?」

少年E「頭いいな。さすがソ連のファイティングコンピューター」

少年B「だろ?じゃあさっそく……」スッ……

「スクリュードラ○バー!」ヒュッ

ゆきぽの脳天目がけて釘を突き立てる少年B、でしたが

ゆきぽ「ぷいぃぃぃーー!……ぷぎあっ!」ギュルギュルギュル!!グリュッ!

少年B「おわっ!?あぶねっ!」ビッ!

カラン……

漫画のようにはいきません。ゆきぽの回転の力に、釘はあっさりと跳ね返されてしまいました。

少年B「……腕巻き込まれるかと思った……指いてぇ」

少年C「大丈夫かよ?!指、ちゃんと握れるか?」

少年B「ああ、骨とかは折れてなさそう。痛いけど……」グッパッ

少年Bは右利き。釘を持っていた手がもし右手だったら、ゆきぽの頭にはもっと深く釘が刺さって回転に巻き込まれていたでしょうし、下手に力んで腕が捻れでもしたら大怪我をしていたかも知れませんね。

少年A「良かったなB、大したことなくて。でも、どうする?今日はもうやめとく?」

少年C「もう普通にサッカーボールでワンバンノーバンかPK合戦して遊ばねぇ?今の、ちょっとやばかったし」

少年B「うーん、でもまだ今日は俺、何もしてないからな。なぁ?D」チラッ

少年D「うぅ……ごめん。で、でも、あのタヌキモグラもしばらく穴から出てこないだろうし、ほら」

ゆきぽは地中深く潜ってしまっていました。臆病なゆきぽは少年たちが穴の近くにいる以上、穴から出てはこないでしょう。

少年E「俺んち、ここから近いし、ウチからティーパック持って来ようか?」

少年B「釣りか……そうだな。じゃあこうしようか。みんな、ちょっとついてきて」

ゾロゾロ……

510少年時代:2015/12/30(水) 13:55:54 ID:K6NEgMsI
少年Bが他のみんなを連れて来たのは、運動公園の端にあるベンチ。

少年Bはポケットをゴソゴソと確認し

少年B「これで何も出て来なかったらCの言う通りワンバンノーバンかPK合戦やろうぜ。それっ」ヒュッ

少年Bがポケットから何かを取り出し、ベンチの上にに投げました。

少年B「サッカーってコイン投げて色々決めるんだよな?」

少年Bが投げたのは、コインのようです。

少年C「コイントスな。コイン投げてコインの表か裏かで決めるんだけど、そのまま落としちゃっていいのか?」

ヒュー……チャリーン

「うっうー!」ダッ!

グイッ

少年B「はい決まり、コイツを使おう。タヌキモグラがいるならコイツがいてもおかしくないと思ってさ。土の地面に落とすよりも、ベンチの上の方が音が響いて釣れやすい気がしたんだ」

やよ「う?うー!」バタバタ ハナシテー!

少年E「頭いいな!さすがソ連のファイティングコンピューター」

少年C「そいつで何すんの?」

少年B「キン○マンの技で友達にかけられるのって、パ○スペシャルとかキャ○ルクラッチくらいだろ?」

少年A「休み時間になるといつも誰かに渡り廊下でパ○スペシャルかけてるもんな。Bは」

少年B「他のはできなかったり、できても危なかったりするやつが多いからな。だからコイツで……」スッ……

少年Bはやよのアゴと足に手をかけ、あおむけ状態で頭上高く持ち上げます。そして

「タワーブ○ッジ!」

メキッ!……ミシミシ……

やよ「うびッ!うう゛ぅぅぅあああぁ!!」

やよの背中を自分の頭にのせ、アゴと足を下にグイグイと引っ張り始めました。やよ本体ばかりか、やよの背骨までキシキシと悲鳴をあげます。

少年A「おお!ロ○ンマスクの技だ!俺、キン○マンだとロ○ンが一番好きだなー」

少年C「ところでネコババツインテールは何役なんだ?」

少年D「ネコババツインテールだから、ネコババマン?ツインテールマン?」

少年E「どっちも何か足んないんだよなぁ」

少年B「ネコババ族のツインテールって名前の悪魔超人にしよう。キン○族のキン○スグルとか、ホル○ン族のホル○ン・ビビンバみたいに」

少年A「ネコババ族って……嫌な一族だな。じゃあ正式名称は『ネコババ・ツインテール』か。ネコババの発音が若干かわるな」

少年E「発音のイメージは巨人の『篠塚』みたいな感じだな」

511少年時代:2015/12/30(水) 13:57:23 ID:K6NEgMsI
少年D「タワーブ○ッジがきめられるんなら、アレもいけるんじゃない?Bくん」

少年C「キン○バスターか!そうだな。これならいけるかも」

少年B「もちろん、フィニッシュはキン○バスターに挑戦するよ。ちょっとD、手伝って。俺がしゃがむからさ、Dはベンチの上に立って……」

少年Bはタワー○リッジをとき、ベンチの前にしゃがみます。少年Dはやよの両足を持ってやよを逆さ吊りの状態に。

少年D「ここをこうして、っと、できた!」

少年B「サンキューD!これで聖闘士○矢ごっこのアレはチャラな」

少年E「『友情パワー』ってヤツだな」

少年B「しかし、こいつのほっぺはブニブニしてて気持ち悪いな……」

やよ「びゃ〜〜〜!びゃ〜〜〜あ!;;」ヤメテー!

逆さのやよの頭を肩で担ぐようにして固定、両手はやよの両足を広げた状態でガッチリ固定。準備完了です。

少年A「大丈夫かB?さっきみたいに怪我すんなよ」

少年B「屁のつっぱりはいらんですよ!よっこらしょ」スッ

やよを担ぎ上げた状態でベンチの上にあがる少年B、そして

少年B「火事場のクソ力!くらえネコババ・ツインテール!」ダンッ

そう叫んで少年Bはベンチの上から勢いよく飛び上がりました。

「キン○バスター!!!」

ダンッ!メキメキッ……ミシッ!

やよ「うびゃああああああああああああああっ!!!!!!!」

両足でしっかり着地した少年B。やよの口からは絶叫が、関節部分からは鈍い音が響きました。

少年A「おお!キン○バスター、ちゃんとできてる!」

少年E「多分マジでキン○バスターきめたヤツって、お前が初めてじゃねーの?B」

少年B「ははっ、よせよ///」テレテレ

少年D「Bくんが機嫌直してくれて良かったぁ」ホッ

少年B「コイツは結局俺が独り占めしちゃったな。AもCもEもやり足りないだろ?まだこの辺ウロチョロしてるヤツらがいるかも知れないから、みんなで探そうぜー」ドシャ

やよ「う……う……」ピクピク

少年C「俺は鳳○天翔きめたから、別にいいよ。AとEが満足したら、向こうのサッカー場でワンバンノーバンかPK合戦やろうぜ」

ゾロゾロ……

次の獲物を探して、少年たちは場所を移動します。

やよ「」ピク……ピク……

両足、背骨、首の骨がヘシ折れたやよを残して。

……

512少年時代:2015/12/30(水) 13:58:35 ID:K6NEgMsI
少年E「あれっ?さっきの穴の中にタヌキモグラがいない」

少年D「ほんとだ。逃げちゃったのかな?」

少年A「以外とまだ近くにいたりして……」キョロキョロ

少年B「あっ!みんなあそこ、あそこ!」スッ

ゆきぽ「ぽー……」ソロソロ キョロキョロ

少年Bが指さした先には、辺りを伺いながら、ビクビクと歩いているゆきぽの姿が。

少年C「俺が捕まえてくる」ダッ!

少年A「Cは足が速ええからな。ウチのクラスのリレー選手だもんな」

少年Cが全力疾走でみるみるゆきぽとの距離を詰めていきます。

ゆきぽ「ぽ?!ぽひゃあーっ!」ダッ!

少年Cに気づいたゆきぽは、捕まるまいとこちらも全力疾走。

少年D「ウソ?!タヌキモグラも結構速いよ?」

少年B「いつもなら逃げもしないで向こうから近づいて来るもんな。マジで走るとあんなに速いんだな。あのCが追いつかないって……」

少年E「つーか距離離れてない?!Cより速ええかも」

少年Cがゆきぽを追うのを、ちょうど真横から見ている四人。少しずつですが少年Cとゆきぽの距離が離れていきます。このままゆきぽに逃げられて終わりかも、と思った次の瞬間

ゆきぽ「ぱうっ!」ペチャッ

少年A「あっ、タヌキモグラがこけた!チャンスだC!」

少年D「これで一気に距離が詰まるね」

少年B「あれ?タヌキモグラ立ち上がらねーぞ?足押さえて座り込んでる」

少年E「ははっ、アイツベソかいてやがる、情けねー」

ゆきぽ「ぷええ〜ん、ぽえぇぇ〜ん;;」イタイヨー

転んで痛い痛いとベソをかいているゆきぽにCが追いつきました。

少年C「はぁ、はぁ……やっと追いついた。よっと」グイ

ゆきぽ「ぷやあっ!ひうぅぅぅぅぅっ;;」ジタバタ!ブルブル!

少年Cはゆきぽの襟首を猫掴みにして持ち上げました。

ゆきぽを素手で捕まえる方法としてはポピュラーな方法です。比較的大人しく普段は動きものろいゆきぽは、この地方では青大将と言う蛇に性質が類似していると言う事から、捕獲方法も青大将の捕獲方法と同じく『まず首根っこを押さえる』が素手での基本的な捕獲方法でした。ゆきぽの場合はスコップを取り出せなくする意味でも有効と言われています。

まあ、ご丁寧に自分で掘った穴に埋まって勝手に身動きをとれなくしてみたり、ティーパックにホイホイ釣られてみたりするので、捕獲方法には事欠かない生き物なのですが……

513少年時代:2015/12/30(水) 13:59:39 ID:K6NEgMsI
少年Cの元にみんなが集まってきました。

少年A「お疲れC。しかしタヌキモグラって足速ええんだな〜。逃げられるかと思ったよ」

少年C「俺もダメかと思った。こけた後にすぐ立ち上がって逃げられてたらヤバかったよ。で、こいつどうする?AかEに任せるよ」

ゆきぽ「ぽやあっ!ぱうぅぅぅぅぅ〜っ;;」ジタバタ ハナシテヨー

聖闘士○矢ごっこの時のゆきぽと違い、捕まって泣き叫ぶと言う事は、これから自分が痛い目にあうと言う事は理解できている様子。以前にも痛い目にあった事があるのでしょう。
しかし、所詮はぷち。『喉元過ぎれば熱さを忘れる』の言葉通り、ボコボコにされても寝たらケロリと忘れてしまいます。だからこのゆきぽは無防備にお昼寝などしていたのです。痛い目にあった記憶が蘇るのは、次に痛い目にあう、まさにその時。つまり今です。ここにきてようやく以前の記憶が蘇り、恐怖に身を震わせているのです。今も以前痛い目にあった記憶がフラッシュバックしているのでしょう。バタバタと暴れ、何とか逃れようとしています。

少年D「あっ、コイツ頭のてっぺんにキズがある!やっぱりあの穴にいたタヌキモグラだ」

少年E「キズがある、か……A、コイツ俺にやらせて!」

少年A「別にいいけど。キズがどうかしたのか?」

少年E「『キズがある』って言ったらアイツじゃん、ほら!」クイクイ

そう言って眉毛を指さす少年E。

少年A「……あっ!分かった!じゃあさ、最後はEに任せるから、最初俺にやらせてくんない?C、そいつそのまま持っててくれる?」

少年E「Aならそう言うと思ったよ。C、しっかり持っててくれよ」

少年C「別にいいけど。何やるの?」

少年E「見てれば分かるよ」

ゆきぽ「ぅぅ……ぽぅ……ぐすっ、ひっく;;」ブラブラ

少年Aと少年E以外は何をやるのか分かっていない様子。

514少年時代:2015/12/30(水) 14:01:34 ID:K6NEgMsI
少年Aは深呼吸をひとつ、そして

少年A「ほぉああああああああああっ!」

ビクッ!

いきなり奇声を発する少年A。さらに

少年A「あたたたたたたたたたたたたたたたたたたた、あたあっ!!!!」

そう叫んでゆきぽに拳を叩き込み始めました。

ドゴッ!バキッ!ビシッ!ガキッ!ドムッ!……

ゆきぽ「ぽぎゃっ?!ぷぎぃっ!ぷやあっ!ぽんがあっ!ぱうあぁっ!」

少年B「出たよ、パンチ連発マニア。なるほど、キズと眉毛と言ったらケン○ロウか」

少年C「ところでタヌキモグラは何役なんだ?」

少年D「さあ?僕、北斗○拳って絵が怖くてあんまり読んでないから」

少年E「コイツはキズがあって、人に迷惑ばっかりかけるヤツだから、一番クズな敵とタヌキモグラじゃない方の呼び方を混ぜて『ジャギぽ』にしよう」

少年A「ふ〜、堪能した。やっぱりタヌキモグラってプニプニしてて殴り心地がいいわ。最後はEに任せるよ。どうするんだ?」

ゆきぽ「ぽあああああん;;ぷあああああ〜んっ!;;えっぐ、ひぐっ……ひうぅぅぅぅぅ〜っ!;;」ビービー!ビービー!

追いかけまわされた恐怖、捕まった絶望、激しい暴力に泣き叫ぶゆきぽ。

少年E「今日俺、爆竹持って来てるだろ?だから……」

「タヌキモグラを『ピブー』させてみようと思って」

少年B「ん?あれって『ピーリー』じゃねえの?」

少年E「その辺はどう聞こえるのか意見が別れるよな。ウチは兄ちゃんも俺も『ピブー』だけど。口の中に火がついた爆竹入れて爆発させたら『ピブー』になるんじゃね?」

少年A「でもさ、コイツの口に爆竹って、そんな簡単に入れられるか?」

少年E「やってみようぜ!A、B、ちょっと口開けさせて固定してくんない?」

少年Aと少年Bがゆきぽの口を開けさせようとしますが……

ゆきぽ「……!ぷぃやぁぁぁぁー!ぽやぁぁぁぁ!」イヤイヤ ジタバタ

少年A「うわっ、暴れる暴れる」

少年B「おいE、ちょっと無理じゃね?口開けさせて固定するなんて、そんな簡単にできそうにねぇよ」

必死に歯を噛み締めている生き物の口を開かせると言うのは難しいものです。

少年C「やっべ、手が痺れてきた。やるなら早くして……また逃げられても今度は俺、知らねえぞ」プルプル……

暴れる生き物を持ち上げ続ける事も、また然り。少年Cの顔には疲労の色が見受けられます。全力疾走の後、逃れようと暴れるゆきぽをこれまで持ち上げ続けているのですから、当然ですが。

少年A「C、無理だったら離しちゃってもいいからな。Bの時みたいになったら大変だ」

少年E「マジか……何がいいアイデアねぇかな」

少年Eが途方にくれていた、その時

少年D「うまくいくかは分からないけど、一つだけ方法があるよ」

515少年時代:2015/12/30(水) 14:02:49 ID:K6NEgMsI
そう言って動いたのは、少年D。ゆきぽの足元に近付きます。そして

コチョコチョコチョコチョ……

いきなりゆきぽの足の裏をくすぐりはじめました。すると

ゆきぽ「ぽ?ぽひゃひゃっ!ぽひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃっ!」ケラケラ

ゆきぽがくすぐったさに耐えきれず、笑いはじめました。

少年A「なるほど分かった!くすぐって笑わせて口を開けさせるって事だな!B、俺らもやるぞ。Fは爆竹用意しとけ」

少年B「よっしゃ!」

少年E「悪い……頼む!」

少年A、B、Dがゆきぽの足の裏や脇腹をくすぐりまくります。

コチョコチョコチョコチョ……

ゆきぽ「ぽひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃっ!ひーひー……ぷひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃっ!」ゲラゲラ キャッキャ!

大口を開けてバカ笑いするゆきぽ。

シュー……パチパチパチパチ……

少年A「E!お前が合図しろ!C!合図したらタヌキモグラの髪の毛掴んで顔を固定してやって!もうちょっとだ、頼むよ。俺とBは爆竹が口の中に入ったら上と下から口を閉じさせる!」

少年E「分かった!行くぞ、せー、のっ!」

少年C「ふんっ!」ギュ グイッ

ゆきぽ「ぽひゃひゃ……ひゃっ?」

バラバラバラバラ……

少年A「B、頭おさえろ!」クグ……

指示を出してゆきぽのアゴを下から押し上げる少年A。

ゆきぽ「ほゅ?ゅむ……」ムグムグ

「お前はもう、死んでいる」

パアンッ!パパパパパパパパパパパアンッ!!!

ゆきぽ「むゅんぐっ?!!!ぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐふぅっ!!!!ゲホッ、グホッ、ふんごおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお゛お゛お゛お゛お゛お゛っ!!!!!!!」バタバタ!バタバタ!グネグネ!

手足をメチャクチャにバタつかせ、声にならない絶叫をあげるゆきぽ、そして

パンッ!パパンッ!パンッ!……

シーン……

爆発音が止みました。

516少年時代:2015/12/30(水) 14:04:09 ID:K6NEgMsI
少年A「……どうだE。『ピブー』になったか?」

少年E「吹き飛びまではしなかったけど……でも、スゲーよコレ!」

少年たちがゆきぽの顔をのぞきこみます。

少年B「おー!こっち側のほっぺ、惜しいなー。もうちょっとで『ピーリー』じゃん」

少年Bが指さした方のほっぺは限界まで膨張して、今にもはち切れそうでした。

少年A「頭まるごと爆発しようとしないで、ほっぺ片側に集中させたらいけたかもな」

少年C「鼻と口から煙出てるよ。目も白く濁ってる。爆竹って威力スゲーんだな。……疲れた」フウ

少年E「一箱全部口の中に入れたからな。お疲れ、みんな!しかしD、くすぐって口開けさせるなんてよく思いついたな!」

少年D「ジョジョの○妙な冒険で、味方のキャラが敵の赤ん坊にう○こを食べさせた時にこうやったのを思い出したんだよ」

少年E「ああ、正直アレ、絵が気持ち悪くて読み飛ばしてるわ、俺」

少年B「実は俺も」

少年D「えー……」

少年C「北斗○拳は『絵が怖い』のに、アレは平気なんだ、変わってるなお前」

少年A「俺もあんまりちゃんとは読んでないな」

少年D「絵は確かにちょっと好みが別れると思うけど、読むと面白いよ」

少年A「うん、今回こうやってヒントもくれた訳だし、コレを機会にちゃんと読んでみるよ」

少年D「Aくんは気に入るかも。今の話はパンチ連発キャラが主人公だし」

少年E「さて、あとはAだけか」

少年A「俺はさっきので満足したから今日はもう、別にいいよ。百○拳もできたし。それより向こうのサッカー場で久しぶりにワンバンノーバンかPK合戦やろうぜ」

少年C「おっ、マジか!」

もちろん、これは少年Aの本心ではありません。でも頑張ってくれた少年Cのやりたい事を優先してあげる優しさを、少年Aはもっていました(パンチ連発マニアではありますが)。それは少年Aがリーダーとしてみんなに認められている理由でもあります。


ゾロゾロ……

少年たちはサッカー場に移動します。

ゆきぽ「」フシュー……

未だに鼻と口から白い煙を吐き続けるゆきぽを残して。

……

517少年時代:2015/12/30(水) 14:05:24 ID:K6NEgMsI
今日はここまでです。続きはまた明日

518名無しさん:2015/12/30(水) 14:21:29 ID:3KURVA1.
たいへんに乙!!!
もっとゆきぽ中心に痛めつけましょうね!
少年Aは作者殿ご自身なのかな?

519名無しさん:2015/12/30(水) 18:30:24 ID:orgeLfQA
乙です
私も作者さんとだいたい同年代なので、懐かしい気分で楽しく読ませていただきました
『ちびまる子ちゃん』のぷ虐版的みたい。後半も期待してます

520名無しさん:2015/12/30(水) 19:29:02 ID:DKj8DK72
乙!
青大将って聞いたことあるけど、どの蛇か具体的にはわかんないな
みやぎ?

521少年時代:2015/12/31(木) 16:19:00 ID:Ms7z.svg
>>518
私の少年時代の立ち位置に近いのは少年Dですね
>>519
書くのも懐かしくて楽しかったです。
>>520
私の地元は九州です。他の地方では青大将とは呼ばないのかも。

コメント頂いた方、ありがとうございます。後半投下します。

522少年時代:2015/12/31(木) 16:22:46 ID:Ms7z.svg
サッカー場は他の子供たちが既に使用していた為、少年Aたちはサッカー場から少し離れた場所へ。

ここにはネットがはられていない、古いゴールの枠が置かれています。サッカー場が他の誰かに使われている時、少年たちはボールとこの古いゴールの枠を使って、さまざまなアイデアを出しあって楽しむのでした。

少年Cはサッカーチームでやる普通のサッカーも好きですが、こうやってみんなでルールを作って楽しむ変則サッカーも同じくらい好きでした。
ボールとゴールさえあれば楽しいゲームにしてしまえる発想が、このくらいの年の子にはありますからね。

少年Cとは対照的に、スポーツが苦手なのは少年D。
今もボールを見当外れのところに蹴ってしまい、みんなで一緒にボールを探している最中。

少年A「確かにこっちの方に飛んでったんだけどなぁ」

少年D「ごめんね、みんな」

少年C「気にすんなよ。ボール見つかったら俺がボールの蹴り方教えてやるから」

少年B「おーい、E。そっちにないかー」

少年E「こっちには……うおっとぉ?!」ガランガランッ

少年Eがバランスを崩して転びそうになりました。

少年E「おぉー、あっぶね」

少年B「どうした?タヌキモグラの穴にでもけつまずいたか?」

少年E「いや、アルミのバケツだ。でも、何でこんなとこに?」

少年Eが怪訝そうにあたりを見渡すと

「ちぃ〜ちっちっち」ケラケラ

「とかかかかかか」ニヤニヤ

双子のぷち、こあみとこまみがいました。バケツを置いたのはこの二匹の仕業のようです。おかしくてたまらないと言った様子で少年Eを嘲笑っています。

少年E「何だお前らか。良かったな、俺たちはぷちとさっきたっぷり遊んできたから、今日のところは見逃してやるよ」

少年A「E、どうかしたか?」

少年E「大丈夫だよ。アホの双子の罠にひっかかっちまっただけだ」

少年C「双子……?!」ピクリ

少年A「そっか。そいつらはほっといて、ボール探すぞ」

少年たちがボール探しを再開しようとした、その時

少年C「B!双子の片っぽ捕まえてくれ!俺がもう一匹を捕まえる!そっちにいるんだな?」ダッ!

少年Cがそう叫んで駆け出しました。

こあみ「とか」チラッ

こまみ「ちー」コクッ

ダッ!

双子は二手に別れて逃げようとします。

少年C「俺は左、Bは右を頼む」ダダッ

少年Cはこあみを追い、少年Bも言われるがままにこまみを追います。

少年D「Cくん、どうしちゃったのかなぁ」

少年A「さあ?後で本人に聞くしかないな。Bもこの中じゃCの次に足が速いし、相手もタヌキモグラじゃないから、すぐ捕まえて戻ってくるだろ」

少年Aの言葉通り、五分ほどで二人は双子を捕まえて戻ってきました。

少年E「おかえり、おっ、何だB、ボール見つかったのか?」

少年B「こいつ捕まえる途中で見つけたよ」

少年Bはなくしたサッカーボールまで見つけて戻ってきたので、あながち無駄足でもなかったようですね。

523少年時代:2015/12/31(木) 16:24:25 ID:Ms7z.svg
少年A「良かったなD、ボール見つかって。で?何で双子なんか捕まえようと思ったんだ?C」

少年C「こいつらは今から『政夫』と『和夫』だ」

少年D「『政夫』と『和夫』って?誰?」

少年C「キャ○テン翼の花○FCにいるだろ?立○和夫と立○政夫」

少年B「立○兄弟って言えよ。下の名前でピンとくるヤツなんているのかよ……」

少年C「こいつら使ってスカイラブハ○ケーンを実現したいと思ってさ」

少年E「スカイラブハ○ケーンか!プールでBとやった事ある」

少年B「プールだと割とうまくいくんだけど、普通にやろうとすると出来ないんだよな〜」

少年C「俺もキャ○テン翼に出てくるシュートは大体やった事あるけど、これだけは無理だったから、コイツら使って実際にやってみたいんだ」

少年B「……双子ってだけで、期待してんのか?さっき捕まえた時もコイツら全然ノロマだったからな。タヌキモグラ二匹使った方がまだ期待できるぞ」

少年C「双子ならではの何かがスカイラブハ○ケーンには必要かも知れないじゃん!それに、俺もサッカーチームのヤツと何回も挑戦したけどダメだったから、タヌキモグラ二匹でも多分ムリだよ」

少年D「そもそもが再現自体が不可能な技なんじゃ……」ボソッ

少年A「Cっていいヤツなんだけど、たまにちょっとバカになるよな……」ボソッ

少年E「まあいいじゃん。ホントに出来たら面白いし。ちなみに、どうなったら成功なんだ?飛べたら成功?」

少年C「飛んだところに俺がセンタリング上げて、ヘッドであのゴールの枠内に入れたら成功にしよう」

少年B「何で飛べる事が前提なんだよ……成功条件厳しすぎだろ」

少年Cはサッカーが絡むとバカになってしまう子のようです。

少年C「『和夫』『政夫』今からお前らに必殺技を伝授する」

こあみ「とか?」カズオ?マサオ?

こまみ「ちー?」ヒッサツワザ?

何も分かっていない様子のこあみとこまみ。そもそもこの二匹には捕まったと言う認識すらありません。
だから捕まった時もやかましく騒がなかったのでした。
実はこの二匹、つい最近まで人間に飼われていたのですが、度の過ぎたイタズラ癖が災いして捨てられていたのです。季節は暑くも寒くもない時期、外で過ごす事も苦ではなく、そのうち飼い主が迎えにくるだろう、と楽観的な野良生活をおくっていました。
お腹が空いたらこの近くの学校などをうろついて女子生徒に食べ物をもらったりしていました(ちなみに、この二匹の真似をした一匹のゆきぽは凄惨なリンチを受けて殺されました)。まあ、そんな生活がいつまでも続く訳などないのですが、そんな事は考えもしません。

今日もイタズラしたり追いかけっこしたり。次は何かな?必殺技って面白そう!などと思っていました。

そんなこあみ達に、少年Cは付きっきりでスカイラブハ○ケーンを指導しています。ちなみに他のみんなはその間、ワンバンノーバンで遊んでいました。

524少年時代:2015/12/31(木) 16:26:43 ID:Ms7z.svg
少年C「みんなちょっと来て」

ゾロゾロ……

少年Cの呼びかけで他のみんなが集まります。

少年A「どうだ?特訓の成果は」

少年C「一応『和夫』『政夫』どっちが上でも大丈夫なように教えてみたよ。見て感想を聞かせて。じゃあ、やってみようか『和夫』『政夫』」

こあみ「とか」グッ

こまみ「ちー」ピョン

地面に構えたこあみの足に飛び乗るこまみ。そして

こあみ「とか!」

こまみ「ちー!」

ピョーイ!

少年B「おお!けっこう飛ぶなー」

少年D「こあみ達の身長考えたら実質立○兄弟より飛んでるかも」

少年E「あとはCがセンタリング決めるだけだな」

少年C「俺は立○兄弟くらいに高く飛ばしたい。そこで、土台を変更したいんだけど、プールで土台やったのってBとEのどっち?」

シーン……

少年B「もう双子関係ねーじゃんソレ!」

少年C「どうせやるならスゲー飛んだ方がいいじゃん!それに高いジャンプの方がボール上げるタイミングがとりやすいんだよ」

少年E「別に蹴って合わせる必要なくね?投げて頭に合わせればいいじゃん!」

少年C「サッカーの技で投げて頭に合わせるとか有り得ないだろ!」

ギャーギャー

少年D「Cくんって、ホントにサッカーバカだよね……」ボソボソ

少年A「まあ、今日はC、頑張ってくれたから、好きにさせてやろうぜ。E、『ピブー』の借りは今日のうちに返そう。土台やってあげてくれ。お前がこの中で一番背が高くて足が長いから適役だと思う」

リーダーである少年Aと、ゆきぽの『ピブー』に貢献した少年Cにこう言われたら断れません。少年Eは渋々ですが、土台役を引き受けました。

少年C「土台役は足を開かない方がいいな……合図を決めよう。『スカイラブ』って言ったらスタンバイして、『ハ○ケーン』って言ったら『和夫』を打ち上げてくれ。センタリングはタイミング合わせて俺が上げるから」

少年Eを交えて、少年Cの指導は続きます。

少年C「よし、テスト飛行してみるか、『和夫』、E、準備頼む」

こあみ「とか」コクン

少年E「よっしゃ」

少年C「スカイラブ」

こあみ「とか」ピョン

少年E「……」グッ

少年C「ハリ○ーン!」

こあみ「とか!」

少年E「……っしゃあっ!」

ピョーーーーーイ!!

こあみ「とぎゃあああああああああああああああっ!!!!」

絶叫とともに、こあみテイクオフ。

少年B「おお!すっげぇ飛んだ!」

少年A「飛距離は充分だな」

少年C「あとは俺がキッチリ合わせるだけだな」

少年D「うん……でも、着地はどうするの?」

少年C「チャクチ?」

少年ABDE「「「「えっ」」」」

少年C「えっ」

こあみ「とぎゃあああああああああああああああっ!!!!」ヒュー……

ドシャア!!

こあみ「」ピク……ピク……

高く飛び上がったあと、顔から真っ逆さまに地面に墜落したこあみ。首が有り得ない方向に曲がっています。

525少年時代:2015/12/31(木) 16:28:22 ID:Ms7z.svg
シーン……

少年C「着地のシーンは……なかったよなぁ」

少年A「ゴール決めたらいきなり喜んでるイメージだな。確かに着地のシーンは見た覚えないよな」

少年D「過程が吹き飛んで結果だけが残ってるよね」

少年B「スカイラブハ○ケーンって言うより、ハリケーンミ○サーくらったみたいになってるぜ?」

こまみ「ち、ちー!」タタッ

グイッ

少年E「待て待て、C、どうする?体操とかもそうだけど、着地が決まらないとなぁ」

こまみ「ちー!ちちー!」ハナシテー

こあみの元へ駆け寄ろうとするこまみをつまみ上げながら、少年Eは少年Cに問います。

少年C「そうだなぁ……」

しばし考えこむ少年C。そして

少年C「飛距離は充分出てたし、『政夫』使って本番いこう。着地のシーンが書かれてないなら、案外和夫も政夫もマジで墜落してるのかも知れない」

少年ABDE「「「「えぇ……」」」」

とんでもない事を言い出しました。

少年A「それはそれでいいけどさ……このままじゃ『政夫』は絶対飛ばないぞ?」

少年C「そこはみんなで説得してさ……そうだ!」

ヒソヒソ……ボソボソ……

こまみに聞こえないように作戦会議をする少年たち。

少年A「うまくいくかは分かんないぞ?あんまり期待しないでくれよな」

少年C「分かってる。うまくいかなかったらあきらめるよ。それとさ、俺が合図しながらボール入れると、多分タイミングが合わなくなるから、合図はAにやって欲しいんだ、頼むよ」

少年A「分かった。『スカイラブ』でスタンバイ、『ハ○ケーン』でテイクオフな」

少年C「ありがとう。じゃあ俺、センタリング上げる位置につくから。あっ、そうだ『政夫』」

こまみ「ちー?」

「ボールは友達、怖くないよ」ニコッ

こまみ「ち?ち、ち?」ゾクッ……

ザッザッ……

そう言い残して少年Cはセンタリングを上げる位置に移動しました。こまみは言葉の意味こそ理解できませんでしたが、言い知れぬ不安を感じました。

残された少年たちは、そんなこまみの説得。

少年B「『政夫』、結論から言うと、『和夫』は無事だ。ちょっと高く飛びすぎて気を失ってるだけだ。なあ?D」

少年D「そ、そうそう、今から僕ら二人で介抱するから心配はいらないよ、『政夫』」

こまみ「ちち?」ホント?

とりあえず二人が、こあみの無事を伝えます。顔から垂直落下して、無事な訳はないのですが……

少年E「それに『政夫』?『和夫』だってちゃんと飛んだんだ。『政夫』だけ飛べないのはカッコ悪いと思わないか?」

こまみ「ちー……」タシカニ……

少年Eがこまみに言います。姉妹であるこあみを引き合いに出して本人にやる気を出させるつもりのようです。こあみがこまみの目の前で飛んだのは事実ですからね。着地は失敗でしたが。
兄がいる少年Eも、いつもこうやって両親にハッパをかけられているのでしょう。

少年A「無事に終わったらキャラメルをプレゼントするよ。どうだ『政夫』、やってみるか?」

こまみ「ち〜♪」アマイノダイスキ♪

こちらはモノで釣る作戦のようです。無事に終わるわけなどないのですが……

『こあみは無事』『こあみができて自分ができないのはカッコ悪い』『終わったら甘いのがもらえる』

ぷちは疑う事を知らず、一丁前にプライドのようなモノを持っていて、おまけに誘惑に抗えるようにはできていません。こまみは少し考え

こまみ「ちー!」ヤル!

結論を出しました。

526少年時代:2015/12/31(木) 16:30:09 ID:Ms7z.svg
少年A「C、オーケーだ。『政夫』の気が変わらないうちにはじめよう。多分これがラストチャンスだから、しっかりな」

少年C「サンキュー、みんな。キッチリ決めるから見ててくれよな」

少年A「よし、行こうか、『和夫』、E、準備頼む」

こまみ「ちー」コクン

少年E「よっしゃ」

少年A「スカイラブ」

こまみ「ちー」ピョン

少年E「……」グッ

少年A「ハリ○ーン!」

こまみ「ちー!」

少年E「……っしゃあっ!」

ピョーーーーーイ!!

こあみ「ぢいいいいいいいいいいいいいっ!!!!」

絶叫とともに、こまみテイクオフ。

(速い!高い!怖い!)

小学生とは言え、自分より何倍も身体が大きい少年Eに下から突き上げられ、こまみは急上昇。ぷちは高い所が苦手で、こまみも例外ではありません。みるみるうちに目もくらむような高さまで上昇しました。

こまみ「ち、ちぃ;;」コチーン

怯えて固まってしまったこまみに、更なる追撃。

少年D「『政夫』ー、ボールボール!」

少年B「すげー!ドンピシャだ!」

こまみ「ちぃ?;;」チラッ

声がする方向を目を向けるこあみ、すると

ギューーーーン!

少年Cが蹴ったサッカーボールがすぐ目の前まで迫っていました。

こまみ「ぢいいいいいいいいいいいいいっ!;;」イヤイヤ!

バチイィィィィィンッ!

こまみ「ちびゃああああああああああああああああっ!」

ボールはそのままこまみの顔面にクリーンヒット。その衝撃で体勢がひっくり返り、今度は頭から真っ逆さまに地面に落ちていきます。

こまみ「びゃああああああああああああああっ!!!!!」

サッカーボールが顔に当たった衝撃、落下の恐怖、目に溜まったいっぱいの涙で、こまみの目に映る景色は、ぐらぐら、ぶるぶる、ぐにゃぐにゃ。

(飼い主さん、こまみ怖いよ……もうイタズラしません!何でも言う事聞きます!だから助けて!!!)

ぷちに『神様』の概念はありません。元飼いぷちのこまみは『神様』のかわりに『元』飼い主に助けを求めます。このへんは普段『神様』を信じてないくせに、どうにもならない窮地に追い込まれた時だけ神頼みをする人間と変わりませんね。

なら、最初からきちんと飼い主さんの言う事を聞いていれば良かったのに。イタズラなんかしないで、良い子にしてれば良かったのに。

まあ、飼い主に放り出された時点で、もうこの双子の運命は決まっていたのでしょう。

ぐらぐら、ぶるぶる、ぐにゃぐにゃのこまみの目にも、一つだけハッキリ認識できる事。

(地面が、近づいてくる……)

こまみ「ち……い」

そう小さく呟いて、こまみの意識は途切れました。

ヒュー……ズシャア!!

527少年時代:2015/12/31(木) 16:31:32 ID:Ms7z.svg
こまみ「」ピク……ピク……

地面に顔から垂直落下して、こあみの後を追うように、こまみは死にました。

少年A「すげー!カンペキじゃん!」

少年D「ちゃんとゴールしたの、僕ら見てたよ!」

少年E「俺も土台やった甲斐があったよ」

少年B「『政夫』と言うより石○みたいだったけどな。顔面ブロック!」

その死を悼む人間は、誰もいませんが。

少年C「みんな、ホントありがとな。これで一つだけ分かった事がある」

少年ABDE「?」

少年C「スカイラブハリ○ーンは失敗すると怪我するかも知れないけど、成功すると大怪我、最悪死ぬって事。着地できないもんな。サッカークラブのヤツらにも今日の事話して、真似しないように言ってみるよ」

これをきっかけに少年たちのクラスや少年Cのサッカークラブでスカイラブハ○ケーンの危険性が伝わり、真似をする者がいなくなるのですが、それはまた別のお話。

こあみとこまみの死は無駄にはならなかったようですね。これがゆきぽだったら、クルクル スタンッと着地を決めて、またややこしい事になっていたでしょうから。

少年A「スカイラブハ○ケーンも終わったし、これからどうする?」

少年B「テニスコートが今さっき空いたみたいだから、向こうでサッカーテニスやるか」

ゾロゾロ……

少年たちはテニスコートに移動します。

こあみ「」

こまみ「」

首が有り得ない方向に曲がった、こあみとこまみを残して。

……

528少年時代:2015/12/31(木) 16:35:46 ID:Ms7z.svg
〜♪

午後5時を告げる音楽が流れました。この音楽がながれると、運動公園で遊んでいた子供たちは、いっせいに帰りはじめます。

少年A「俺らも帰ろうぜ」

テニスコートは運動公園の奥側にあった為、少年たちは他の子供たちを追うように、公園の出口へ。

少年B「楽しかったな〜、ん?何だアレ」

公園の出口で少々渋滞が発生していました。

少年A「何だろう……みんな何か避けて通ってるような」

少年たちは疑問に思いながら、出口の方に向かうと

「ぷぃー!;;」オブオブ!

ゆきぽが公園を出る子供たちの足元をウロチョロとあっちに行ったりこっちに行ったりしながら、悲痛な鳴き声をあげていました。
子供たちのズボンの裾を引っ張ったり、足に抱きつこうとしたりしていますが、皆ゆきぽを見ることなく蹴り飛ばしたり振り払ったりして帰っていきます。渋滞の原因は、このゆきぽでした。

ついさっき捨てられたのでしょう。そのゆきぽの近くには、真新しい段ボールが。

少年C「また捨てられてんのかよ……あのクソ生き物」

少年E「バカだよなアイツ。あんな事しても、誰も拾わねーよ」

少年A「まとわりついてきたら、俺らも蹴飛ばしてこーぜ、行こう」

少年D「……せっかくだからさ、Aくんが持ってきたの、使わない?」

少年B「そうだな。もう少しだけ遊ぼうぜ」

少年A「いいのか?じゃあ……」ヒソヒソ……

本日最後の獲物が決まったようです。

少年Dにチャッ○マンを、少年Eに殺虫剤を渡し、前から少年D、少年E、少年Aの順番に縦一列に並びました。

少年Bと少年Cはゆきぽの横を通り過ぎます。

ゆきぽ「ぽえー、ぷぅー」オブオブ

少年C「触んな」スッ

ゆきぽ「ぷひっ」ペチャ

すがりつこうとするゆきぽの手をかわして、一定の距離をとった後、ゆきぽに向き直る少年Bと少年C。
ゆきぽの孤独感と不安感を煽る役です。この二人は今の位置で待機。

少年A「打ち合わせ通りな。Dは二回目の『め』でチャッ○マンに火をつけて、Eは二回目の『は』でその火に殺虫剤を吹き付けてくれ。じゃあD、頼む」

ゆきぽ「……ぅぅ、ぽえぇぇぇぇ〜ん、ぷえぇぇぇ〜ん;;」シクシク

少年D「ゆきぽちゃん、どうして泣いてるの?」

少年Dが、泣き濡れているゆきぽに優しく声をかけます。顔には優しそうな笑顔を浮かべながら。

ゆきぽ「ぐすっ……ぽ?ぽー、ぽー!」オブオブ!

少年D「一人ぼっちで寂しいんだね。こっちにおいでよ」スッ

両手をひろげて、ゆきぽを呼ぶ少年D。

ゆきぽ「ぽえ〜///」トテトテ

満面の笑顔で両手をあげ、少年Dに駆け寄るゆきぽ。抱っこしてもらいたいようです。

少年ADE「……」スッ

少年Aは腰を落とし、両手首を合わせ、構えをとりました。残りの二人も準備完了。そして

少年A「か〜」

ゆきぽ「ぽゅう〜///」オブオブ

少年A「め〜」

ゆきぽ「ぱぅ〜」ポテポテ

少年A「は〜」

ゆきぽ「ぷぃ!」ヨチヨチ

少年A「め〜!」

少年D「……」カチッ シュボッ

ゆきぽ「ぽぇー♪」にへらっ

ゆきぽが少年Dに抱きつこうとしたその時、少年Dがチャッ○マンを持った手のみをゆきぽの前に出し、ゆきぽを避けるかたちで体を移動させました。そして

少年A「波ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!」バッ!

少年E「……」シュー……ボッ!ボオオオオオ

ゆきぽ「ぼぎゅああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?」アツイヨー!

529少年時代:2015/12/31(木) 16:37:40 ID:Ms7z.svg
少年D「……うわっ、怖いっ」

チャッ○マンの火に殺虫剤が引火し、炎がゆきぽを包み込みました。

ゆきぽ「ぷぎいっ、ぱうあうぅーーっ!!ぱうぅあぁぁああ〜っ!!!」ゴロゴロ

少年B「○めはめ波か!殺虫剤って燃えるんだな」

少年E「パンチ連発から入らないんだな。Aらしくもない」

少年A「……ほら、ドラゴン○ールのパンチ連発キャラって言ったら、アイツだろ?狼牙風○拳の」

少年C「ああ……確かに、気分的に、な。ところでタヌキモグラは何役なんだ?」

少年A「世界一の殺し屋と、さっきぱうぱう叫んでうるさかったからそれを混ぜて、タオぱうぱうにしよう」

少年B「コイツは殺し屋と言うより殺され屋だけどな」

ゆきぽ「ぷぎぎいっ、ぷあぁぁぁぁんっ!」ゴロゴロ

少年E「でもコレ、面白れーな。俺もやりたい事あるんだけど、いい?」

少年D「あっ、僕も」

少年B「俺も」

少年C「せっかくだから俺も」

少年A「いいよ。みんなやれやれ。俺がチャッ○マン役やるよ」カチッ シュボッ

少年E「サンキュー、A!じゃあ俺が殺虫剤役やるから」

少年D「Eくんは誰かに殺虫剤役やってもらわなくていいの?」

少年E「ああ、俺がやりたいのはそのまんまのヤツだから」

シュー……ボッ!

少年E「ヒャッハー!汚物は消毒だー!」ボオオオオオ

ゆきぽ「ぽぎゃあああああああああああっ!」アツイノイヤダヨー!

少年C「じゃあ僕は、魔○師の赤ッ!」ボオオオオオ

ゆきぽ「ぽんがああああああああああっ!」アツイヨー!!

少年B「この木の枝でいいか……ア○アロの杖!」ボオオオオオ

ゆきぽ「ぷぎいいいいいいいいいいっ!ぱうっ、ぱうーーーーーっ!」アツイヨアツイヨー!!

少年C「じゃあ俺は、メラ○ーマ!」ボオオオオオ

ゆきぽ「ぱうあああああああああああっ!!!ぱうぅあうあああああっ!!!」アツイヨアツイヨ、アツイヨォー!!!

少年C「ふう、スッキリした。じゃあ最期はAの○めはめ波だな。今日七時からドラゴン○ールのアニメやるし」

少年D「えっ、今日?」

少年B「お前ドラゴン○ール見てないのか?今日は水曜だろ?A、チャッカ○ン役は俺がかわるよ」

少年E「殺虫剤はいつでもいいぞー」

少年A「よし、じゃあこれで終わりな」

530少年時代:2015/12/31(木) 16:38:53 ID:Ms7z.svg
「○〜め〜は〜め〜波ぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」ボオオオオオ!!

ゆきぽ「ぶぎゃあああああ!ぶおおおお!あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」

……

少年A「ドラゴン○ール、先週はあんまり話が進まなかったよな」

少年C「先週の次回予告だと今日は結構進む感じだったぜ」

少年E「なんかオラ、ワクワクすっぞ!」

少年B「はは、似てねーよ。……どうしたD?もしかしてお前のトコ、ドラゴン○ール映らないのか?さっきも何か変だったよな」

少年D「ん?そんな事ないよ、楽しみだな〜、ドラゴン○ール」

(今日は野球で中止なんだけど……言わない方がいいよね)

ゾロゾロ……

少年たちは家路につきます。

ゆきぽ「」

黒焦げになった、ゆきぽを残して。

少年たちの楽しい一日が終わりました。

……

いつか少年たちは大人になり、今日の事をふりかえって、「昔はひどい事したなぁ」などと思う日がくるのでしょうか。

ただ、それでも今日の事は『少年時代の楽しい思い出』の一ページとして、いつまでも少年たちの記憶に残り続ける事でしょう。






少年時代 終わり

531名無しさん:2015/12/31(木) 19:01:58 ID:HP1oxX6g
おつ!

やったなぁプ一ルでスカイラブハ○ケーンw

532名無しさん:2015/12/31(木) 22:51:14 ID:O2iIC3eU
おつおつ
次回作にも期待

533名無しさん:2016/01/01(金) 20:34:13 ID:dQvc4VMU
明けましておめでとうございます。今年も盛り上げていきたいですね。八巻は五月の末との噂です

>>530
2015年最後のSS、乙でした。他の年代の方の作品も見てみたいですね

534名無しさん:2016/01/01(金) 23:27:41 ID:PhNhA9sQ
あけおめぽ
駆け込みssラッシュが豊作で満足
今年もよろしくお願いします

535名無しさん:2016/01/02(土) 00:15:26 ID:s6ULB0xo
あけおめ!! 今年もよろしくお願いします
誇りと名誉をもってぷ虐スレの未来を祈りましょう

536名無しさん:2016/01/02(土) 00:27:46 ID:kSo5ICcg
あけおめ。ゆきぽの擁護コメがニコニコ大百科に寄せられてましたね。
それによると、律子やPがゆきぽを害獣呼ばわりするのはオーケーとの事。
お墨付きを頂きました。今年もゆきぽを筆頭に、ぷ虐に励みましょう

537執行人 ◆jcMzNHW8Yo:2016/01/02(土) 14:51:32 ID:AVh7xMpU
今年もよろしくお願いします
自分も去年よりは多く投下したいですね

>>530
乙です。「ドラゴン○ール、先週はあんまり話が進まなかったよな」で涙腺緩みそうになりました
敵と睨み合ったままで一話終了、元気玉溜めて一話終了、いつまで経ってもナメック星に到着しない悟空、
はごろもフーズのCM・・・ああ、あの頃に戻りたい

538 ◆1xTf8phKww:2016/01/03(日) 04:20:14 ID:bWsaWanM
遅ればせながらあけおめでーす
なかなか描きたいようなものがなかったりうまーくかけなかったりな日々で昔ほど浮上しませんが、ぷ虐はこれからもだいすきです

即席でいじめられゆきぽかきましたー
羽子板で負け続きで墨だらけなかんじの
ttp://i.imgur.com/LR9n2BC.jpg
いつもどおり汚いのはご了承くださいませー

それではことよろですー

539名無しさん:2016/01/03(日) 05:03:30 ID:GtrIVcHU
>>536
タヌキモグラが嫌われる理由は穴掘りだけが原因じゃないんですけどね。身勝手なとこ(はるかさんに勝手に乗る、ぴよぴよをラッパで呼びつける等)とか卑しいとこ(沢庵独り占め、ティーパックで釣れる等)はどう思うのやら

>>537
いつもまとめ、お疲れ様です。今年もよろしくお願いします

>>538
タヌキモグラの羽子板だけ小さかったりして。素敵なイラスト、これからもお待ちしております

540名無しさん:2016/01/03(日) 12:16:59 ID:wW5alCJM
>>538
かわいそうというか、可愛いですなww

541太鼓:2016/01/03(日) 13:18:06 ID:Aptu310U
今年もよろしくお願いします。投稿します。

-----------以下本編-----------
まったくこいつときたら…ちょっと飯を与えてたら調子に乗って冷蔵庫漁るようになりやがって…漁っても戻さないから大半の食料がダメになっちまったじゃねぇか。

しまいにゃ飯を分け合うのが嫌で他の奴らに暴力を振るうようになった。ただでさえ強い腕力が、体重が増したことでとんでもない威力になっていた。おかげでウチの飼いぷちどるはこいつ以外殺されてしまった。

最後の生き残りだったゆきぽは俺の腕の中で息絶えた。俺の目の前でまこちーにのしかかられて、抵抗もできないまま徹底的に痛めつけられたのだ。最期の「ぱぅ…」は、「たくあん食べたかった…」というものだった。
自分の命が消えゆく時に随分と緊迫感に欠けたものだったが、それがかえって俺の悲しみを増幅させた。

…こいつは、まこちーは、たくあんすら仲間に分け与えないのか。ゆきぽを殴り殺した後、「まきょっ」と得意げに胸を張るこいつを見て、俺はついに爆発した。それが今回の仕打ちの発端である。
まこちーが眠っている間に手足を縛り、こいつが好む「太鼓の○人」のコントローラーに縛り付けた。その丸々と膨らんだ腹、お前がゆきぽにしたように存分に殴りつけてやる。

「ったくよぉ! ちょっと甘やかしたら調子に乗ってぶくぶくぶくぶく太りやがってよぉ!!!!!!」
ドンドンドン
「まぎょうっ! まぎょうっ!まぎょうっ!」ナニスルノ

ドドドドンドドドドンドドドドドドン
「まぎょっ!まぎょっ!まぎょっ!まぎょっ!」イタイイタイ

ドドドドドドドドドドドドド、ドドン
「ぐぎょっ!ぐぎょっ!まぎょおおっ!ギョギョッ!」ヤメテヨ

ドッドドン ドッドドン ドドドドドン
「ヤァァァァ!や、ヤァァァァ!マギョギョギョ!」タスケテ

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
「まぎょぎょぎょぎょぎょぎょぎょぎょぎょぎょぎょぎょぎょ」イタイイタイイタイイタイイタイ

ドドドドドド、カカッ、ドドン!
「まぎょぎょぎょぎょぎょ…ぐぎょっ!」モウヤメテ

ドドドドドドドドン
「………」

ちっ、気絶したか。それとも死んだか。こんなもんじゃ終わらねぇぞ…

「オラァ!!!!!!起きろ!!!!!!このデブ!!!!!!」
ドドドドドドドドンドドドドドドンドドドドドドンドドドドドドン
「まきょ、まきょぉぉぉぉぉ!!!!!!」

「たぬき寝入りだったんじゃねぇか!小賢しい真似しやがって!」
ドドドンドドドンドドドドドドドドンドンドドン
「まぎょっまぎょっまぎょっ!」ユルシテ
「許すわけねぇだろ!黙って太鼓になってろ!」

ドドドドドドドドン!ドドドドドドドドン!
「まぎょぉぉぉぉぉ!!!!!!まぎょおおおおおおぅ!!!!!!」

これはちひゃーの分!
ドドン!
「まぎょっ!」

ちびきの分!
ドドドン!
「まぎょおぅっ!」

やよの分!
ドドドドドドン!
「や゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛っ!」

そして、ゆきぽの分だぁぁぁぁ!
ドッドドドン! ドドン! カカッ!
「ぐぎょおぅっ!」

「ま…ぎょ…ぉぉぉぉぉ…」ピクピク

ふん…今度こそ気絶したか。殺しはしねぇよ…痛めつけて痛めつけて、自分のやったことの罪深さを刷り込んでやる。そうだな…来週の町内会の出し物にこいつを持っていくか。その時は今日みたいないい声で泣いてくれよ。

542名無しさん:2016/01/03(日) 15:04:28 ID:wW5alCJM
すごい攻撃だww

543名無しさん:2016/01/03(日) 18:30:04 ID:0Uz20ZeE
>>539
『怖いから』という理由で、なにもしていない(吠えてさえいない)犬を撲殺しようとする凶暴性
逆に南極でアザラシ?に襲われた時には泣いて逃げ回るへタレ。

無抵抗の相手に対しては滅法強く、攻撃してくる相手に対してはてんで弱いクズぶりも嫌われる原因かと

544名無しさん:2016/01/03(日) 22:24:34 ID:0Uz20ZeE
直接被害にあってないヤツがタヌキモグラを害獣扱いするな、みたいな事書いてたね。小学生の屁理屈に近い
屠殺と殺処分の区別がついてないあたり、案外本当に小学生なのかも

545名無しさん:2016/01/04(月) 14:44:09 ID:7q3ri3oE
ゆきぽが泡吹いて気絶してるところ
ttp://imgur.com/gEYAYIu

546名無しさん:2016/01/04(月) 15:41:35 ID:6qn7/b6s
勝手にぷ虐民にイラついて掲示板を汚してる時点で荒らしですわ
おまけに書いてることも意味不明だし
>>545
いいですね

547名無しさん:2016/01/04(月) 18:46:19 ID:sFUiPFMQ
ギャグ漫画なのに批判してどうする?って書いてあったのにフィクションの虐待にマジ切れするとは…

548名無しさん:2016/01/04(月) 21:45:17 ID:9Rft4eeY
>>545
乙です。このまま顔面踏み砕いてやりたい

ゆきぽの擁護は凶悪犯を弁護するようなものなんでしょうな。どうしてもエクストリーム的にしないとフォローしきれない感じ
それでも『無害』とは誰も一言も書けない時点でお察しだと思う

549名無しさん:2016/01/05(火) 01:46:11 ID:el3U8DnU
自分に不快なモノを罵倒して遠ざけようとしてるだけだ
しかもそれをフィクションではなく実在する人間にやっている
クリスマスにご苦労なこった

550名無しさん:2016/01/06(水) 19:40:28 ID:DyECkUck
>>543
こあみまみにちょっとオラつき気味に接するあたり、自分より弱いと見なしたらあからさまに見下す傾向はあるのかも

551名無しさん:2016/01/06(水) 21:57:03 ID:bzaJW.WA
執行人の推しメンのはるかさんをいじめる勇者はいないのか
がはるかさんはグロ分裂とかアホ習性とか利用し尽くした感がある

552名無しさん:2016/01/07(木) 02:14:08 ID:vgychAgM
でぶまこちーの画像をいくつか
1:起き上がれないでぶまこちー
ttp://imgur.com/L15AhMb

553名無しさん:2016/01/07(木) 02:25:49 ID:vgychAgM
2:捕らえられて切り刻まれそうなでぶまこちー
ttp://imgur.com/KXwTHZQ

554名無しさん:2016/01/07(木) 02:28:08 ID:vgychAgM
3:蹴っ飛ばされるでぶまこちー
ttp://imgur.com/7X84tdE

以上です。連投失礼しました。

555名無しさん:2016/01/07(木) 14:21:16 ID:DwKSewkA
乙です

556名無しさん:2016/01/07(木) 15:02:15 ID:nyI9f4u6
乙です
でぶまこちーはイラッときますねー

557名無しさん:2016/01/07(木) 18:16:40 ID:KfbIgpAY
乙です。年末はSS、年始はイラストが豊作で幸せ

558名無しさん:2016/01/08(金) 10:21:30 ID:3H4aqdao
ゆきぽ擁護派の人達がゆきぽに大切なモノ破壊されて虐待派になるss誰か書いてください

559名無しさん:2016/01/08(金) 19:16:08 ID:djQEihyI
ペットとして不適格
家畜として無価値
破壊行為で人間に害を成す

これで『でも害獣ではありませんよ』と言うのがゆきぽ擁護の言い分。理解に苦しむ

560名無しさん:2016/01/08(金) 21:04:16 ID:Exaf6imY
擁護派に、どこをどう見たらゆきぽが害獣じゃないと思えるのかを逆に聞いてみたい
『害獣』って単語に過敏に反応するあたり、多少は害獣呼ばわりされる理由は理解できてるんだろうけど、反論がお粗末すぎる

561名無しさん:2016/01/08(金) 23:55:23 ID:pzj3oQIQ
自分も前に似たような事を思って虐待派と愛で厨が本気で討論してる場がないか探した事がある

あとニコニコ大百科のタヌキモグラの概要で雪歩同様、お茶を淹れるのが特技。765プロお茶汲み&肩叩き業務担当。
1日の締めに雑巾掛けお掃除もきちんとする生真面目さもある。
アイドル達の頭を撫でて、慰めたり褒めたりする事が多い、実に気が利くいい娘のぷちどるである。

これらの紹介文に納得がいかない
まずタヌキモグラは粉末茶を入れるだけなのに、お茶に関して雪歩と同列扱いと取れるような内容に疑問
次に雑巾掛けや掃除は途中で寝たり破壊するから論外すぎる
最後にアイドルを慰めたり褒める事が多い…ってそんなに描写が多かったか?

562名無しさん:2016/01/09(土) 10:05:14 ID:qDFctKbA
ねえ、ここに突っ込んでくる馬鹿がいない限り擁護派がどうとかの話やめようぜ
良いじゃんお互いすみ分けてんだから、向こうは向こうで好きにやらせとけ
こっちの方が正しみたいな意見なんて何の価値もないわ
こっちはこっちで正しくないことやってんだから

そんなことよりたかにゃでも虐めようぜ♪

563vgychAgM:2016/01/09(土) 17:52:08 ID:CMHTJVKM
ちひゃーを拘束しました。どんなに懇願してもはずしてやらないんだから。
ttp://imgur.com/VhtcZso

564名無しさん:2016/01/09(土) 19:53:46 ID:8gMgtKIQ
>>563
ちひゃ虐うれし〜おつおつ!
絵師もーっと増えたらいいなあ

565名無しさん:2016/01/12(火) 05:45:13 ID:a8.0AU9c
絵師さん大歓迎!あふぅもお願いします。

566名無しさん:2016/01/15(金) 12:57:12 ID:N6fD68jA
あふぅ「ナノナノナノナノ・・・」

567vgychAgM:2016/01/15(金) 14:51:07 ID:b.JnXPoU
あふぅはおにぎり漬けにして太らせた後に拘束しましょうかふふふふふ…

568駅ビルの下で:2016/01/15(金) 16:51:04 ID:yj2T27Tk
SS投下します。ゆきぽスレの書き込みを参考にしました

569駅ビルの下で:2016/01/15(金) 16:51:55 ID:yj2T27Tk
ヒュー……

P「……チッ」

ドアからひんやりとした空気が室内に流れ込む。

P「……」チラッ

昨日ゆきぽがドアをぶち抜いた。律子がお使いを頼んだのだが、二回目と言う事で一回目のように丁寧に注意をしなかったようで、ゆきぽは意気揚々とドアをぶち抜いて出ていったらしい。
今日の午後から工務店が修理をしに来る。それまで、応急措置としてビニールシートとガムテープで養生をしてはいたが、ドアの開け閉めの度にガムテープが剥がれる。いちいち手直しするのも面倒なので、今はビニールシートは養生の体を為してはいなかった。外の空気が流れ込むたびにガサガサと不快な音を立てるばかりだ。

俺と音無さんはその件で昨日ゆきぽを散々叱った。途中で律子が『説明しなかった自分が悪かった』と言って、その場はおさまったが。
その時は目に涙を一杯に溜めてうつむいてたな。
普通ならしばらくしおらしくしていても良さそうなものだが……

ぷぁ〜 とんとん

「くぅぅぅ〜♪」

……これだ。不快な音をさせているのは、ドアのビニールシートだけではなかった。
どうやらゆきぽは叱られた事など寝たら忘れてしまうらしい。今朝も起きていきなり、昨日あれだけ叱られた音無さんに尻尾のブラッシングをねだっていたっけ。

しつこくねだられるくらいなら、手短かに済ませた方が早いと音無さんは判断したのだろう。
額に青筋を浮かべ、引きつった表情でゆきぽを膝に乗せ尻尾のブラッシングをする音無さんと、音無さんの膝の上でとろけ顔のゆきぽを見ると、はらわたが煮えくり返るようだった。

ブラッシングが終わると、音無さんにお礼も言わずに千早が今日事務所に預けるちひゃーの元へ向かうゆきぽの姿を見ると、怒りが殺意に変わる。

俺は『午前は重要書類の作成があるから』と、律子に千早含む午前から仕事のアイドル達の付き添いを頼んだ。もちろんこれは真っ赤な嘘だ。

前々から用意していた計画に必要な要素は、全て揃った。今日の午前中に、俺はゆきぽを始末する事に決めた。

……

570駅ビルの下で:2016/01/15(金) 16:53:02 ID:yj2T27Tk
律子「じゃあ、行ってきます」

P「気をつけてな」

午前組が事務所を出て、事務所に人間は俺と音無さんだけになった。午後組が出社してくる前に終わらせなければ。


「くぅぅぅぅぅぅぅ〜♪」

「ぽぇぇぇぇぇぇ〜♪」


当のゆきぽはまさか自分が始末されるなどとは夢にも思うまい。ちひゃーと一緒に楽しそうに歌っている。

チッ……

舌打ちが聞こえた。音無さんだ。音無さんもはじめの内は、この二匹のこんなやり取りを、鼻血を出しながら悶絶して見ていたものだが……

毎日のように見ていれば見馴れもするだろうし、昨日から今朝にかけてのゆきぽの態度に思うところがあるようだ。

それに何より、ゆきぽには前科がありすぎる。穴を掘りまくってドアを壊して壁を壊してこたつを壊して。しかもそれは事務所内だけにとどまらない。事務所以外だとプールの底、事務所から二階を貫通して一階のたるき亭まで突き抜けた事もある。律子が連れて行った収録先でも穴掘ったっけな。

その度に何度も叱りつけたし、ゆきぽ自身もその場では反省している素振りを見せるのだが、次の日にはケロリとしていて、そしてまた、何か壊す。叱っても毎度毎度反省のカケラも見られない。

こんな事を繰り返していれば、分別のある人間なら頭にくるのは当然だろうな。

スッ……

俺は席を立ち、ゆきぽとちひゃーの元へ向かう。
顔には一応笑顔を作っているつもりだが、ちゃんと笑顔になっているのか不安だ。腹の中は煮えくり返っているからな。

ゆきぽ「ぽ?ぽぇー♪」ニパッ

どうやらきちんと笑顔は作れているようだ。ゆきぽが花の咲くような笑顔を返してきた。

ゆきぽは足を前に投げ出し床に座っている。俺は丸っこくて短いゆきぽの右足に狙いを定め

P「……」スッ

ボキイッ!!

かかとで思いっきり踏み潰した。

ゆきぽ「ぽ…ぎ…ッ?!ぎゃああああああああああああっ!」ゴロゴロ

骨が砕けた感触が、靴越しにも伝わってきた。ゆきぽは踏まれた右足を抱え、床を転がり回る。先ほどの笑顔は一瞬で苦悶の表情へと変わった。

ダンッ!ダンッ!ダンッ!ミシイッ!

ゆきぽ「ぶきいっ!ぽぎゃ、ぽうあぁああぁぁぁぁぁあっ!!!」

続いて左足も踏み砕く。先ほどと違って標的が動いている為、一撃とはいかなかったが。

571駅ビルの下で:2016/01/15(金) 16:54:09 ID:yj2T27Tk
P「昨日の今日で何ヘラヘラ笑って騒いでんだ、お前」

ゆきぽ「ぽあああああああんっ!;;ぁう、ぷいぁあああああああああっ!!;;」ゴロゴロ

P「……転がるのをやめてこっちを見ろ」

ゆきぽ「ぽぇぇぇぇぇえっ!ぁうああぁぁあっ!;;」ゴロゴロ

……聞いちゃいないか。俺はゆきぽの腹をねじりこむように踏み、転がるのをとめた。

グリッ……ピタ

ゆきぽ「ぽひぃっ……んしょ、んーしょ!」グネグネ!

パアンッ!

激しく身をよじり俺の足から逃れようとするゆきぽのほっぺにビンタを一発。

P「聞けよ……こっちを見ろ」ドムッ! グイッ

ゆきぽ「ぐぽぉっ!……ぽうぅ……ひっく……;;」

ラチがあかないので、ゆきぽの腹に膝をおとして俺の視線を下げ、髪を掴んで強引にこちらを向かせた。

P「なぁ……何騒いでるんだって聞いてんだよ」グイ

ゆきぽ「ぽぽ?ぽー、ぱぅー!」スッ

俺の問いかけに対して、ゆきぽはその丸っこい手でちひゃーを指した。コイツの言葉は良く分からないが……

P「……まさか、ちひゃーも騒いでた、って言いたいのか?」

ゆきぽ「ぽ、ぱぅ、ぱぅ!」コクコク

ちひゃーに目を向けると、髪の色同様真っ青になって震えていた。次の標的は自分かも知れないと言う絶望が、その表情からは見え隠れしている。心配するな、今日の標的はお前じゃない。

P「……あのな、ちひゃーは千早が飼ってる家族で、事務所的には千早の業務の為に預かってるお客さんなんだよ。で、お前はどうなんだ?ぷちの中では一番乗りで事務所に来たのに誰も家で飼おうとしない厄介者の居候だ。どうしてお前とちひゃーが同格だって思った?自惚れんなよゴミが」

ゆきぽ「ぷぃー……」シュン

P「誰にも選ばれてないクソのお前とまがりなりにも千早に選ばれたちひゃーを一緒にするなんて、馬鹿じゃないのか?お前」

ゆきぽ「ぽ、ぽいぃ……」ウルウル

P「お前みたいな…その…迷惑者で、…えっと、クズとちひゃーを一緒にしてんなよカスが」

ゆきぽ「……ぱぅ……ひっぐ……ぽぉ…ぇぇぇぇえぇん;;ぷえぇぇぇぇえぇ〜ん;;」ポロポロ

先ほどの激痛に泣き叫ぶ声色とは全く違う、心の底から悲しそうな声で、ゆきぽが泣き出した。

……危うく、音無さんの前で『売れ残り』とか『行き遅れ』とか言いそうになってしまった……この辺の言葉を口にしたら計画が破綻してしまうところだ。

P「そう言う事だ。……こっちの手だったか?さっき身の程知らずにちひゃーを指した手は」

俺はそう言ってゆきぽの手を掴み

ギリギリ……ボキッ!

折った。

ゆきぽ「ぽ…ぉ……ぉおおおおおおぉぉああっ!ぎゃおあっ!!!」

泣き声が、再び激痛に泣き叫ぶものへと戻った。

P「もう方っぽも折っとくか。太鼓を叩いてた悪い手だもんな」ガシッ……グググ……

ボキッ!

ゆきぽ「ぽんぎゃああああああああああああああああっ!!!!あっ、あっ、あぁあぁぁぁああっ!!!」ビクンッ ビクンッ!

打ち上げられた魚のように身を跳ねさせ、口から泡をふくゆきぽ。

ジョロロ……

失禁してしまった。床に垂れ流しはいただけないので、急いで段ボールに叩きこむ。

ドシャ

これで一段落だ。

572駅ビルの下で:2016/01/15(金) 16:55:09 ID:yj2T27Tk
小鳥「……あの、お気持ちは察しますが、少しやり過ぎじゃ……アイドル達にどう説明するつもりですか?」

真っ青になった音無さんが声をかけてきた。まあ、見渡してみると俺以外、ゆきぽを含め事務所のぷち全員が真っ青な顔をしていたが。

P「音無さんさえ黙っていてくれたら、『事故』で済ませられるんですけど……」

小鳥「……いくらなんでもこれを『事故』にするには無理があると思いますよ……四肢全部折れるような事故の言い訳は、私には思いつきませんけど」

P「俺にもこの状態での言い訳は思いつきませんよ。でも、話は簡単なんです」スッ

俺は律子のデスクの一番下の引き出しを開け、今回の計画の『鍵』を取り出した。

小鳥「これって……ゆきぽちゃんの交通系電子マネーですか?」

P「電子マネーの他にもう一つ入ってます……あった」ガサガサ

定期入れの中には小型のGPS端末が入れられている。前回たかにゃと釣りに行った時も、律子はこのGPSの位置情報を頼りにゆきぽ達を迎えに行ったのだった。

小鳥「そうだったんですね……でも、これが何か?」

P「簡単に言うと、『ゆきぽは今空いているドアの穴から外に出て、電車に乗って移動した先で何らかのトラブルに巻き込まれて行方不明になった』って言う筋書きで行こうかな、と。俺がその定期入れを使って最寄り駅からある程度離れた駅まで乗って降りて、その辺に定期入れごと置いてくればそこで消息が途絶えて行方不明の状態になりますよね?」

小鳥「なるほど。行方不明なら四肢が全部折れてても見つからなければ分からないですものね……でも、ゆきぽちゃんもその駅に一緒に捨てるつもりですか?」

P「そこなんですよね……」

最大の問題はゆきぽ本体をどうするか、だ。そこら辺に捨てて万が一発見されでもしたら厄介な事になる。
これさえクリア出来れば……

P「ぴよぴよ、頼みがある。ゆきぽの処分、手を貸してもらえないか?」

ぴよぴよ「ぴっ?」ビクッ

ぴよぴよもまた、真っ青な顔をしていた。あれだけの暴力を見せつけられたのだから、当然だが。
その暴力を振るった俺からの頼みだ。断ったら次は我が身かと思っているのかも知れない。おまけに事務所暮らしのルームメイトであるゆきぽを行方不明にする片棒を担がされようとしているのだから、我ながら酷な頼みをしていると思う。

シーン……

事務所に重苦しい沈黙が流れる。

ちっちゃん「もー、めっ」ポンポン

ぴよぴよ「ぴぃ……」

見かねたちっちゃんがぴよぴよに声をかけた。何と言っているのか分からないのがもどかしい。

しばらくちっちゃんとぴよぴよの会話は続いた。そして

カタカタカタカタ……

ぴよぴよがキーボードを叩き始めた。

『プロデューサーさんの力にはなりたいのですが、血生臭い事ならお断りしたいです』

ああ、そっち方面の心配か。確かにそれも重要だよな。

P「それなら大丈夫。俺の指定した場所にゆきぽを置いて来るだけだから。……頼めるか?」

ぴよぴよは少し考え

カタカタカタカタ……

『分かりました。置いてくるだけなら』

浮かない顔だが了承してくれた。

P「本当にありがとう。助かるよ」

カタカタカタカタ……

今度はちっちゃんがキーボードを叩く。

『ゆきぽ一匹の為にこの事務所は高コスト体質になっていましたから、リストラは妥当な判断だと思います』

ちっちゃんらしいドライな意見だった。

573駅ビルの下で:2016/01/15(金) 16:56:09 ID:yj2T27Tk
P「おかげでどうにか計画通り進みそうです。次の段階に進む前に、音無さんもゆきぽには貸しがあるでしょう?どうですか、最後に」

小鳥「いいんですか?うーん、じゃあ、三発だけ」

……一発じゃ、ないんだな……

P「それじゃ……っと、うわぁ……」

ゆきぽ「ぷぃー;;ぷぃいいいい;;」ガタガタ 

ゆきぽを叩き込んだ段ボールは、水分を吸ってフニャフニャになっていた。
目からも下からも水分が出てれば当然だな。その段ボールに敷いてあるタオル、高かったんだぞ。

P「ちょっと汚いですけど、やります?」クルッ

小鳥「ええ、せっかくですから」

音無さんは軍手をして、既にスタンバイしていた。

フニャフニャの段ボールからビショビショのゆきぽを引きずり出し、床に叩きつける。

ビチャッ

ゆきぽ「ぱうぅ……ぱうぅう……;;」ブルブル

小鳥「一発目」ボンッ

ゆきぽ「ぷきゃあっ!ぽ?ぽえぇ?」

一発目はほっぺにビンタだった。軍手をしているので、あまり音はしなかった。

小鳥「泣きっ面見せれば取りあえずその場はやり過ごせると思ってるところがたまらなく癪に障るわ。……二発目」ドボンッ!

ゆきぽ「ぽごあっ?!けふっ、ゴホッ……ぇぅ、ぷあぁぁぁあ〜んっ!;;」

小鳥「貴方の服は誰が洗濯すると思ってるの?穴掘って埋まって服を汚して、居候がいいご身分よね。ムカついて仕方がなかったわ。……三発目」

ゆきぽ「ぷやあっ!ひぅーーーーーー!!」イヤイヤ!

二発目は腹パンだった。最後はやっぱり……

グチョオッ!

ゆきぽ「ぷいぃいぎいっ!ぴいぃあぁっ!」

小鳥「何で叱られた次の日くらいブラッシングを自重できないのかしら?事務所のみんなを自分の召し使いと勘違いしてない?そう言うところが本当に不快だったわ」

ゆきぽ「ぽえぇぇえぇ〜ん;;ひうぅあぁ〜;;」ビービー

三発目はやはり尻尾だった。

小鳥「あー、靴にオシッコついちゃった……そんなにオシッコまみれにするなんて、朝のブラッシングの時間は丸々無駄じゃない。まったく腹立つわね……」ブツブツ

音無さんも相当鬱憤が溜まっていたようだ。ブツブツ呟いてはいるが、どこかスッキリとした表情をしていた。

小鳥「私の方はこれで。後は捨てるだけですか?」

P「いえ、最後に事務所で『口封じ』をしておきます」ガチャガチャ

小鳥「……ここで殺す気ですか?」

俺は『まさか』とだけ答え、『口封じ』の道具を持ってゆきぽに近付く。

ゆきぽ「ぷぃー;;ぷぃーい;;」モゾモゾ

四肢を砕かれ情けなく寝そべる事しかできないゆきぽ。唯一尻尾だけがうねるようにモゾモゾ動いていて、はっきり言って、キモい。

目は焦点が定まっていない。心ここにあらずといった感じだ。全身の痛みに朦朧としているのか。今がチャンスだ。さっさと『口封じ』を済ませてしまおう。

574駅ビルの下で:2016/01/15(金) 16:57:14 ID:yj2T27Tk
ゆきぽの上唇と下唇を左手で引っ付けて固定する。『おぷっ』と間抜けな声が漏れた。そして右手に持った『口封じ』の道具をあてがった。

バ、チンッ!

ゆきぽ「ぃぎゃ、ぶごあああああああああっ!!!」

俺が持っていたのは、ステープラーとかホッチキスなどと言われている書類を針でとじる道具だ。初手で真ん中辺りをとじられたのは大きい。ただ、激しい痛みで意識が呼び戻されたようだ。顔をメチャクチャに振って必死に追撃から逃れようとしている。

ゆきぽ「ふぃー、はぁうー;;」イヤイヤ!イヤイヤ!

P「よっ、と」ギュッ ギュ

体勢をかえてみた。右膝で顎をおさえ、左足で髪を踏んで顔を固定した。だが、ゆきぽはなおも顔を振ろうとする。髪がブチブチと千切れる音がした。とっとと済ませてしまおう。

バチン バチン バチン 

ゆきぽ「ぎゃあっ!ぎゃっ!ぎっ!……!」ビクンビクン!ピク……ピク……

ゆきぽは口が小さいので、4ヶ所とじれば充分だった。

シーン……

ゆきぽだけではなく、他のぷち達にも『口封じ』をしておこう。

P「よし、これでオーケーだ。あ、大丈夫だとは思うけど、さっきまでの事、今事務所にいない律子や他のアイドル達やぷち達に喋ろうとしたり喋ったりしたら、お前達もこうだから」

俺は事務所にいるぷち達に向かって、そう告げた。

ビクッ!

どいつもこいつも顔から完全に血の気が失せている。

小鳥「大丈夫よ。プロデューサーさんはここにいる良い子のみんなにはゆきぽちゃんみたいな事しないから。もちろん私もね」

ちっちゃん「もー、めっめっ」

ぴよぴよ「……ぴぃ、ぴっ」

音無さん達もフォローしてくれた。ちっちゃんに任せれば今いるぷち達が秘密を漏らす事はないだろう。『すまないが今いるぷち達の事、よろしく頼む』と耳打ちしたら、頷いてくれた。

小鳥「後は始末だけですけど……どこの駅かは決まってるんですか?」

P「○○駅ですね。最寄り駅から近からず遠からずですし、『西口にお茶の専門店がある』って以前雪歩が話してましたから。定期入れも西口出てすぐのところに置いてきますよ」

小鳥「なるほど、ゆきぽちゃんなら、そんな申し訳程度の理由で電車に乗っても不思議ではないですしね」

『秋刀魚が近くの店に置いてないから海に釣りに行こう』などと言い出すヤツだからな。無駄にアグレッシブで思考が短絡的な馬鹿には申し訳程度の理由でも行動するには充分すぎる理由になる。

小鳥「ところで、ゆきぽちゃん本体は何処に置くんですか?」

俺は地図を広げてぴよぴよを呼ぶ。

P「ここが○○駅な。この周辺のビルの屋上がいいな。まず人が昇ってこなさそうなところが理想だ」

ぴよぴよ「……ぴぃ」コクン

小鳥「山の中とか川の側じゃダメなんですか?」

P「○○駅で行方不明になって死体が全く関係のないところから出てきたら色々と面倒な事になる気がしません?それにぴよぴよが山の中に行って午前中までに戻って来れるか分からないですし、第一ぴよぴよが遭難したら一大事です。人が出入りしないビルの屋上で人知れず朽ちてくれるのが理想ですね。名前も顔も知らないそのビルのオーナーには迷惑をかけてしまいますが……それに万が一風に流されて落ちても○○駅周辺で死体が見つかる訳で、辻褄が合いますし」

小鳥「落ちて来たら下にいる人を巻き込んで大事故になるんじゃ……」

P「確かに……でもぷちは首を鍛えてないアイドル達でも普通に頭に乗せられるくらい軽いですし、身体もプニプニしてるから大事故まではいかない……と思いたいですね」

その後音無さんと話し合い、落ちない程度の柵があって、それでいてなるべく人の出入りがなさそうなビルの屋上をぴよぴよに現地で選んでもらう事にした。

P「ワガママな条件になってしまって申し訳ない……頼むよ」

ぴよぴよ「……ぴっ」コクン

……ぴよぴよはちっちゃん程ドライに割り切れていないんだろうな。元気がない。今の俺が何を言っても説得力がないから、俺はただ『頼む』としか言えなかった。

575駅ビルの下で:2016/01/15(金) 16:58:05 ID:yj2T27Tk
やよを連れて空を飛んだ時のような大きなバッグにゆきぽを入れ、いよいよ始末の時だ。

ゆきぽは死んだ魚のような目をしていた。俺はゆきぽに例の定期入れを見せ、話しかける。

P「……これな、お前に渡すように律子に言ったの、実は俺なんだよ。お前の行動範囲が広がると、必然的に事故に逢うリスクは跳ね上がるだろ?事故に見せかけてお前を始末したかったから渡した。お前がこれを一回使った後、外に通じる壁かドアをぶち抜くのを、ずっと待ってた」

「やっと念願が叶った。最高の気分だよ。死ね害獣」

ゆきぽ「……!」ポロポロ

小鳥「泣きっ面見せてやり過ごして来た結果がこれよ。もうやり過ごせる時間は終わったの。さっさと死になさい、害獣」

ガン ずりり

俺達が呪いの言葉を言い放ったすぐ後に、窓枠の下に
頭をぶつけながら、ゆきぽ離陸。

俺はそれを見届け、最寄り駅まで急ぐ。何とか午前中までにケリがつきそうだ。戻る時は切符を使おう。俺の電子マネーに履歴が残ってはまずい。

……

何とか午前組と鉢合わせする事なく事務所に戻る事ができた。事務所に入ると、ちっちゃんが俺に何か渡してきた。……これは、台本?

小鳥「ちっちゃんが色んな状況を想定して作った台本だそうです。私とぷち達は目を通しました。プロデューサーさんも」

台本に目を通して見る。

……最初の台詞が音無さんの『律子さん、ゆきぽちゃん見ませんでしたか?』かよ……全部知ってる身としては白々しい限りだが、どうやらお昼ご飯をあげようとしたらゆきぽがいない事に気がついた設定らしい。中々良くできてるな。

俺の最初の台詞は……『俺は重要書類の作成に没頭してたから、ちょっと気がつかなかったな。ちひゃー、何か知らないか?』か……

……重要書類か、そう言えばそんな嘘もついたな。
適当に取り繕うつもりだったが、下手したらボロが出てたかも知れない。この台本は使えそうだ。

台本のチェックの最中、ふとぴよぴよと目があった。俺より先に帰ってきていたようだ。
『ありがとう』とだけ伝えたら、どこか悲しげな、力のない笑顔を浮かべた。
……俺の身勝手な計画に巻き込んでしまったぷち達や、これから巻き込まれるであろうアイドル達の気持ちを考えると、本当に申し訳ないと、心から思う。
だけどゆきぽはこの事務所に、いや、この世にいてはならなかった。俺が罪の意識に苛まれる程度の対価であの害獣を始末できたのだから良しとしよう、と俺は自分に言い聞かせた。

律子「ただ今戻りましたー」

小鳥「律子さん、ゆきぽちゃん見ませんでしたか?」
……

576駅ビルの下で:2016/01/15(金) 16:59:07 ID:yj2T27Tk
ほぼちっちゃんの台本通りの流れで話は進んだ。事務所にいたぷち達も、俺から見ればヒヤヒヤする場面はあったが、律子たちに気取られない程度には振る舞えていた。

GPSの位置情報を確認し、律子が○○駅に向かうようだ。律子も他のアイドル達も、顔に焦りの色はない。釣りの時のようにすぐ見つかると思っているのだろう。

俺は午後から仕事のアイドル達を連れて、事務所を出た。

……

仕事が終わり事務所に帰る途中、律子から『ゆきぽが見つからない』と連絡があった。

ザワザワ……

周りにいるアイドル達に、衝撃が走る。俺は律子に駅の何口に行けば良いか聞く。もっとも、西口なのは知っているが。

事務所に帰る前に、○○駅に向かう。

……

○○駅に到着。西口に向かう。余裕のない表情でビラを配る律子がいたので、声をかける。

律子「あ……お疲れ様です。」

P「お疲れさん。どこにも見当たらないのか?」

律子「……」コクッ

律子が力なく頷く。他のアイドル達も周囲をキョロキョロ探したり、至るところにティーパックをぶら下げていたりした。通行人はそれを怪訝そうに見ている。

「うー、うー」

やよも捜索に加わっていた。手にはゆきぽの段ボールに敷かれていたであろうタオルを持っていた。

ゆきぽが失禁した為、今朝ゆきぽが使っていた段ボールもタオルも処分して、新しいものにかえていた。そのタオルにゆきぽの匂いはついていない。

……考えようによってはラッキーだったのかも知れない。やよの鼻がどれほど高性能なのかは分からないが、嗅ぎ付けられたら一大事だ。

必死で探すアイドル達を見ていると、申し訳ない気持ちになる。何も言わなければいつまでも探し続けるだろう。

そこで俺は提案を出す

今の捜索は午後9時で一旦打ち切り、明日の早朝から就業時間まで再度捜索するというものだ。

あまり遅くなるとアイドル達の親御さんも心配だろうし、一番の頼りのやよの鼻も、人通りが多いこの時間帯では匂いが嗅ぎ分け辛いのではないか、という理由だ。

この提案を元に話し合った結果、俺と律子以外は帰し、二人でもう少し探す事になった。律子の焦燥しきった顔を見ると、胸が痛む。

当たり前だが、その後の捜索でもゆきぽは見つからなかった。

帰りに律子を車で家まで送る。

律子「……みうらさんがいれば、ワープでゆきぽのところまで連れて行って貰えるかも知れませんね……」ボソッ

……それは今回の計画の最大のイレギュラーだったりする。死体が見つかるのは構わないが、生きたまま発見されるのはまずい。
あの状態で飲まず食わずなら長くても一週間といったところだろうか。早く死んでくれる事を祈るしかない。

……

577駅ビルの下で:2016/01/15(金) 17:00:13 ID:yj2T27Tk
次の日 早朝

遠方に住んでいる春香以外のアイドル達や音無さんが○○駅に集合していた。
やる事は昨日と同じだ。やよも眠そうにしていたが、鼻をヒクヒクさせて捜索活動を行っている。

俺はふと、ぴよぴよはどのビルの上にゆきぽを置いてきたのか気になった。みんなが下を探している中、俺はぐるりとビルの上の方を見渡す。最後に真後ろの駅ビルの上を見ると……

不自然な程にカラスが集まっていた。ここからだと良く見えないので、少し後ろに下がってみる。

この駅ビルの上にビッシリとカラスが止まっていた。おそらく、その中心にいるのは……

P「……!」グッ!

俺は口元を押さえ、うずくまった。

その様子を見て、アイドル達が数名集まってきた。

「大丈夫ですか?!」

「しっかりして下さい!」

「ゆきぽはきっと無事ですよ」

「元気出して下さい、絶対見つかりますぅ」

……アイドル達は、俺が感極まって泣き崩れたと思っているらしい。俺に励ましや気遣いの声をかけてきた。

……絶対に笑っちゃいけない場面で笑ってしまうのは、どういう心理なんだろうな?

腹が痛い、息が苦しい。真実を知っている俺は、この状況が滑稽で仕方ない、可笑しくて堪らない。

「私達の家族を探していまーす」

「どんな小さな情報でも結構でーす」

「ご協力お願いしまーす」

アイドル達が悲痛な声をあげ、ビラを配っている。

必死で探している当のゆきぽが今この時、カラスにその小さくて柔らかい身体を食い散らかされている、この駅ビルの下で。




駅ビルの下で 終わり

578名無しさん:2016/01/16(土) 00:26:58 ID:z0AlYBx6
おつおつ
害獣にふさわしい末路ですね

579名無しさん:2016/01/16(土) 01:06:32 ID:9IdfdaI2
最高でした。
置き去りにされた害獣視点からも
是非見たいです。

580名無しさん:2016/01/16(土) 08:46:54 ID:rzK3aSBs

何気ない書き込みからss一本書けてしまうのがすごい
読んでてぴよぴよが思い悩むだけで胸が痛くなるのに、タヌキモグラはこんな目にあってもスカッとする不思議

581名無しさん:2016/01/16(土) 13:14:40 ID:Lh1QE9Ro
おつ。骨を折るって発想が俺には思い浮かばなかった
ゆきぽの死体を行方不明のままにすれば、ミステリーに発展できそう
参考になるわー

582名無しさん:2016/01/16(土) 19:35:48 ID:7KO.P5kY
乙。豊富な虐待シーン、印象に残るラストシーンなど、完成度の高いss

583名無しさん:2016/01/16(土) 20:58:02 ID:OvULKic.

全員で、ゆきぽ捜索とか暇すぎるんかいw

584名無しさん:2016/01/17(日) 12:17:02 ID:tV7sW1jg
仕事よりもゆきぽが大事なんだろ。

585名無しさん:2016/01/17(日) 12:53:50 ID:kZq.SBo.
原作でも仕事してる描写が少ないじゃん

586名無しさん:2016/01/17(日) 13:03:38 ID:MDeVJSmI
ただ単に売れてないんじゃないのか?

587駅ビルの下で:2016/01/17(日) 13:08:19 ID:fSGFFlYk
書き方が悪かったですね。
早朝から出て業務開始時間まで捜索してると解釈して下さい

588名無しさん:2016/01/17(日) 13:24:38 ID:kZq.SBo.
少し無粋な突っ込みをする人がいるだけですし、面白かったし素晴らしいSSだったのでお気になさらずに
次回作も期待してます

589名無しさん:2016/01/17(日) 19:35:17 ID:MDeVJSmI
俺も全然気にする必要ないと思う
久々に面白いSSが読めてよかったぜ

590名無しさん:2016/01/18(月) 00:38:10 ID:2ihKVOB.
投稿します
ムカデぷち

591名無しさん:2016/01/18(月) 00:39:25 ID:2ihKVOB.
ムカデぷち

皆さんはムカデ人間という映画を知っているだろうかクレイジーな科学者が複数の人間の口と肛門を繋げてムカデ状に繋げるというB級映画である先頭の人は口から栄養を摂取出来るがそれ以降に繋がれている人は先頭の糞を無理矢理食べて生命を維持するという趣味の悪い設定だ
唐突ではあるが私をそれをぷち共で試してみようと思った「うっうー!うー!」「んー!ンンー!」今回私が使用したぷちはネコババツイテールのやよと暴食泣き虫白髪お化けのたかにゃだ、この二匹は睡眠薬で眠らせている間にやよの肛門とたかにゃの口を繋げた
やよには頭から生えているタケノコだけを与える一方たかにゃの汚食事はやよの糞のみだお嬢様気質なたかにゃは辛いだろうが我慢してもらおう
やよ「あぁ〜^」ブチブチブリブリブリィ!
やよは頭が少々弱いのでこの状況でも遠慮なく脱糞する少しは我慢しても良いものだが…

たかにゃ「おごおおお!ごぼっごぼっごぼぼ!」

当然たかにゃはやよの糞を直接口に胃に注がれることになるその顔は涙と鼻水と糞まみれで見るに耐えなかった自分で作っといてなんだが飽きてきたのでそろそろ終わらせようと思う

私は財布から500円取り出す

たかにゃ「ふごっ!?ンー!ンンー!」

ぷちにしては知能が高めのたかにゃがいち早く気付いた10円ですら凄まじい喜びを見せるやよこれから己の見に迫る出来事にその顔はより一層恐怖に歪んでいた

私はその500円を出来る限り遠くへと放り投げた

やよ「うっ!?うっうー!!!!!」

思った通りやよは全力で駆け出した自身の肛門に繋がれているたかにゃなど気にも止めずに

たかにゃ「おごっ…おごあああああああああ!」ブチブチブチィ!

たかにゃがやよ程の運動能力があれば良かったのだが現実は甘くないやよの肛門とたかにゃの口はあっという間に離されてしまった

たかにゃ「ひじょっひじょぉぉおぉぉ!」

口がズタズタに裂けて血が吹き出している歯や歯茎も所々欠けていて顎も外れているようだったあれじやもう二度と食事なんか出来ないだろうな、可哀想に

やよ「やぁぁぁぁぁ!びやぁぁぁぁぁぁ!」

やよは叫び声を上げながらのたうち回っていたそれもそうだろう尻の肉は削がれ血が体力に出ている、傷の具合はたかにゃよりも酷いものであった

やよ「う〜〜ううびゃああああ あああ!!」

のたうち回りながらも少しずつ硬貨へと近付いていくやよ自身の生命の危機に直面しながらも金に対する執着だけはあるようでもはや流石と言いたい

やよ「や…うびゃ!」

しかしながらやよは内蔵をぶちまけて絶命してしまった硬貨まであと一歩と言うところであった、たかにゃの方を見るとまだ息はあるようだったでもまぁ直にくたばるだろうそれにあんな状態なら死んだ方が良い

私は硬貨を拾い財布に入れると次はどのぷちを繋げようかな?と考えながらその場を後にした

終わり

592名無しさん:2016/01/18(月) 12:32:11 ID:gwLEmKZ2
おつ
改行した方が読みやすくなりますよ

593名無しさん:2016/01/18(月) 20:05:12 ID:QXUJLz3Y
まさかのムカデぷちw
おつ
内容は良いのに改行しないから読みづらい…

594名無しさん:2016/01/18(月) 20:50:57 ID:w3xhuSdI
そんな読みづらいか?
たかにゃがひどい目にあうのは胸がスッとしますわw

595名無しさん:2016/01/18(月) 21:40:02 ID:ElzmJ4jQ
感想ありがとうございました
こういうの全く書き慣れてなくて改行のタイミングがよくわからないのですが他の方の作品をみて勉強しようと思います

ムカデぷちは繋げるぷちの組み合わせによっては無限の可能性があると思うのでティンと来た人は是非

596名無しさん:2016/01/19(火) 03:22:34 ID:dDiVLxt.
以前の続編かと思ったが、別の作者なのか

597名無しさん:2016/01/19(火) 16:13:05 ID:hGex3xM2
俺もあれ?っと思った。タイトル被りはまとめる人が悩みそう

598名無しさん:2016/01/19(火) 19:35:12 ID:sXOPc81U
検索かけてみたらもう「ムカデぷち」というタイトルでまとめられてありますね

なのでタイトルは「ぷちを繋げてみよう!」でお願いします

599名無しさん:2016/01/21(木) 11:36:58 ID:nhm9qGPY
年始の話を蒸し返すみたいだけど、今話題のベッキーを擁護するアホタレントとゆきぽを擁護する人間は似ていると思った
ベッキー擁護は事務所の絡みとかあるんだろうけど

600名無しさん:2016/01/21(木) 17:18:23 ID:nQamk.XA
確かに。どちらも『気が利く良い子』扱い(設定)だしね
ただ、両者とも自分自身でその前提を覆してしまっているので、擁護しようがない
無理に擁護しようとしてる人は、もしかしたら『ぷちます!』関連の仕事をしている人なのかも

601名無しさん:2016/01/22(金) 14:13:50 ID:MkxcdMLo
ぷちます8巻が2月26日に発売予定になったね
予想より早い発売に驚いたのは自分だけじゃないはず

602名無しさん:2016/01/22(金) 17:46:19 ID:lhOwjgj6
本当だ。情報感謝。新刊発売でまたこの板も盛り上がればいいですね

603名無しさん:2016/01/22(金) 18:35:00 ID:lliNIqAg
原作から、また新たな虐待が始まる

604名無しさん:2016/01/23(土) 22:59:54 ID:yEsuJV4M
おそ松さんみて思ったんだけど
ぷちますの世界の10年後とかってどうなってるかな?
仮にぷちどるたちが、今の段階で子供だとしても10年も経てばDQN化してそうだし
アイドル連中も大半が三十路手前で、気がつくとぷちどるが来てからというもの
そのお世話ばっかりしていて、恋人やいい人もできずに気がつくと30手前・・

飼い主とペットの関係から反抗期の子供と母親という険悪な仲とかになってそう

605名無しさん:2016/01/24(日) 04:02:05 ID:T/YgmDHE
ぷちどるはあの姿で成体なんじゃないでしょうか
30手前で今のように仕事がない状況だったら...試合終了ですね

606執行人 ◆jcMzNHW8Yo:2016/01/24(日) 06:02:52 ID:MH9h6.SI
新刊が待ち遠しいですね。おはようございます
以前、ぷちどる大サーカスというSSを書いたのですが、その派生作品です


たかにゃの大食いイリュージョン


※某サーカス団の公演にて

たかにゃ「しじょじょじょじょ!」ズルズルズル
P(司会)「ご覧ください、20人分のラーメンが胃袋に消えてゆきます!」

ワーワー、スゲー、ピューピュー

P「お次は巨大お好み焼き! 換算して30人前にはなります!」

たかにゃ「しじょー!」ガツガツガツ

トンカツ30マイ! コロッケ30コ! ギョーザ30ニンマエ! シジョー!!

このサーカス団では、ぷちどるを扱う曲芸で人気を呼んでいます。
ぷちにもそれぞれに役割があり、たかにゃは大食いショー担当です……。

――終演後
律子「お疲れさまでしたー」

たかにゃ「『腹六分』」

真「まだ食べられるみたいですよ。量を増やしてあげましょうか?」

P「しかし、ただ食べるだけじゃ芸がないよな。いつか飽きられる」

食費だってバカになりません。たかにゃ用の飯は、期限切れ間近の値下がり品や、
み〇りフーズから横流ししてもらった廃棄食品がほとんどですが。

607たかにゃの大食いイリュージョン:2016/01/24(日) 06:04:33 ID:MH9h6.SI
律子「ゲテモノ料理を食べてみる、ってのはどうでしょう?」

P「見世物にするなら相当インパクトがないとな。ウジ虫まみれのチーズ、
タコ(丸ごと)の踊り食い、やよの活け造り。どれを試したい?」

たかにゃ「しじょっ!? 『無理』」ブンブン

真「あんまりエグいと、お客さんも引いちゃいますよ」

P「じゃあ、臭い食べ物を平らげてみせるとか」シュールストレミング

たかにゃ「しじょ〜! 『拒否』」イヤイヤ

真「客席にまで被害が及びそうな……」

P「おいおい、あれも嫌これも嫌じゃ、おまえの仕事なくなっちまうぞ?
うちには悪食のはるかさんもいるんだからな。代わりになる」

はるかさん「かっか?」

律子「ダメですよ。はるかさんには別の仕事があるんですから。働かせ過ぎです」

P「なら……激辛料理はどうだ? 辛い食べ物に挑戦する」

たかにゃ「しじょ! 『承諾』」

それならできそうです。たかにゃも仕事を失いたくありません。
用済みのぷちは、いつ虐待用に回されるかわからないのです。

P「明日から特訓するぞ。ちゃんと辛い物への耐性をつけなきゃな」


次の日
P「まずは小手調べ……暴君ハバネロからだ」

たかにゃ「しじょしじょ! 『余裕』」パリポリ

P「おまえの好きなラーメンだぞ。中本の北極ラーメン辛さ2倍」

たかにゃ「しじょじょじょ……『我慢』」ズルズル

608たかにゃの大食いイリュージョン:2016/01/24(日) 06:05:54 ID:MH9h6.SI
P「次は辛さ10倍……」

たかにゃ「し、しじょぉぉお……『悪寒』」ブルブル

P「おっと、水飲むのは禁止な。これ飲め、沖縄のコーレーグース」

たかにゃ「し、ビャ〜〜〜〜〜っ!!」

P「泣きが入るのが早いんだよ! ほら次、四川の地獄麻婆豆腐」

たかにゃ「ビャ〜〜〜! ビャ〜〜〜っ!! 『激辛(げきつら)』

サッサトクエ! ビャーッ!!

こうして、味覚破壊という名の訓練は繰り返されてゆきました。
それからサーカス団は、次の公演日を迎えます。

ワイワイ、ガヤガヤ

P「よし、出番だ。特訓の成果を見せる時だぞ」

たかにゃ「しじょっ! 『万全』」

新しくなった、たかにゃの大食いイリュージョンです。
たかにゃだけではなく、PもPで舞台用の演出を練っていました。

本番時。
たかにゃ「しじょじょじょじょ!」バクバクバク

P(司会)「アンパン30個早食い! けれどもこんなのは序の口です。
甘い物の次は辛い物。30人分の激辛カレーライスを食してみせます!」

ジャジャーン

P「このままでもじゅうぶん辛いのですが、ここへさらに激辛調味料を足します!
辛さは世界屈指の『デスソース』シリーズの一つ、『メガデスソース』です!」

ドボドボドボ……
P「これを数本分、カレーに混ぜてこねくり回しておきます。
しかしいくら口で辛いといっても、お客さまには伝わりにくいでしょう。
そこで実食前に、ここにいるやよにその辛さを体験してもらいます」

やよ「うっう〜?」ζ*゚0゚)ζ

609たかにゃの大食いイリュージョン:2016/01/24(日) 06:07:20 ID:MH9h6.SI
P「ほーら、おいしいカレーだぞ。おまえ用に小分けしておいたからな」つ

やよ「うっうー♪」ζ*○゚3^○)ζ パクパク

P「あーあ、そんな意地汚く頬張ったら……」

やよ「う!? うううううう゛う゛う゛!!」ζil ゚p゚)ζ

P「辛さが襲いかかってきました。いや、辛さというか苦味と痛みですね」

やよ「ぅぅううっうう゛う゛う゛!! ぅう゛ぅぅぅぅぅう!!」::ζli 。p゚)ζ::

P「口から胃にかけて激痛が走っているようですね。皆さんは絶対真似しないでください。
辛さを表す単位をスコヴィルといいますが、タバスコが約2500スコヴィルなのに対し、
メガデスソースは77万スコヴィルだとか。驚くほどの戦闘力の差です」

やよ「ぇう゛う゛う゛う゛!!」::ζ*゙Q゙)ζ::

P「さて、辛さがおわかりいただけたかと思います。いよいよ、たかにゃの挑戦です!
激辛カレーライスのメガデスソースがけ、準備はOK?」

たかにゃ「しじょっ!」ソーファー、ソーグッド・・・ソーホワット!

バッ、ムシャムシャムシャ……
たかにゃ「しじょじょじょじょっ!!」ドドドド

P「止まらない止まらない! カレーが見る見るうちに減ってゆきます!」

たかにゃ「しじょっ! 『楽勝』」

ワーワー、オー、ヤッター

P「クリア! だがこれからが本当の地獄。激辛料理はまだまだ続きます。
取り出したるはブート・ジョロキア! 戦闘力100万スコヴィルのトウガラシ!
料理はこれをふんだんに使った、30人分の特製麻婆豆腐です!」

グツグツグツ……

P「さて私は、保護用のゴーグルとマスクを着けさせてもらいます。
前列のお客さまも、ご注意を。湯気だけで目に沁みる辛さです」カチャ

やよ「うぅ……」ζil ゙o゙)ζ

610たかにゃの大食いイリュージョン:2016/01/24(日) 06:08:54 ID:MH9h6.SI
P「どの程度のものか、またこいつで測ってみましょう。ほら、香りを嗅いでみろ」

やよ「うう゛ぅ! ぇう゛う゛う゛う゛!!」::ζil 。p゚)ζ::

P「汗ダラダラで震えています。もう毒ガスと言っていいレベルですね。
一口放り込んでみましょう。おら、食え!」グイッ

やよ「う゛っ!? うぴぃやぁあああああああっ!!::ζil ゙Q。) ζ::

P「食べ物で苦しんでるとは思えない叫びですね。はたして、これを食せるのか。
たかにゃの第二ラウンドが始まります!」

たかにゃ「しじょっ!」バッ

ガツガツムシャムシャ……
たかにゃ「し〜じょぉおおおおおおっ!!」ズドドド

P「スピードが落ちない! 極力味わわないように流し込んでも、
体内でトウガラシが爆発するのですが、たかにゃは胃袋も鋼鉄製です!」

たかにゃ「しじょっ! 『完食』」

ワーワー、イイゾー、モットヤレー

P「クリア! もうチマチマ辛さを上げていっても埒があきません。
ドカンと段階をすっ飛ばしましょう。最凶の調味料の登場です!」バーン

〝ザ・ソース〟

P「辛さ710万スコヴィル! 一気にフリーザ最終形態クラス!
催涙ガスをも凌駕する、液状調味料としては世界最強の辛さを誇るソースです!」

やよ「う゛……ぅ……」::ζil。q゚)ζ:: ゼエゼエ

P「こいつに、死ぬ前にもう一働きしてもらいます。このソースはどのぐらい刺激的なのか。
スポイトで吸って、両目に注入してみましょう。プシュッとな」チュッ

やよ「う゛っ!? うっうぅあああああああああああっ!?!?」::ζ*l。p*)ζ::

P「網膜が焼けついているようです。このレベルになると、マジで失明します。
皮膚に触れただけで火傷を起こすとも言いますから、粘膜ではなお更でしょう」

611たかにゃの大食いイリュージョン:2016/01/24(日) 06:10:04 ID:MH9h6.SI
やよ「うぅぅぅぅぅぅう!! ぅぁあああああっ!!」::ζ**Q`)ζ::

P「今度はケツに、ソースを塗りたくった割り箸を突っ込んでみます」

ズボッ!!
やよ「うぅう゛!? うっ、ぴゃぁあああああああああああっ!?!?」::ζli*'Q`)ζ::

P「友情出演で、ついでにゆきぽも」グイッ

ゆきぽ「ぽっ、ぽぇえ!?」

P「ソースを、こいつの尻尾にたっぷり塗りたくってみます」ヌリヌリ

ゆきぽ「ぽっ!? ……ぽぉああああああああああああっ!!」

P「いや、はっきりとした火傷はできてませんが、沁み渡るような激痛が襲っているようです」

ゆきぽ「ぽああんっ!! ぽああんっ!!」スッ

ザシュッ、ブチン!!

ゆきぽ「ぽぎぃっ!! ぽぇっ、ぽぇぇ……」

P「スコップで、自分の尻尾を切り落としました。痛風の例えを思い出しますね。
傷口に塗ってみたら……まあ死ぬでしょうね」

ポエエ・・・ ウウウアアアアアアッ!!

P「もはや兵器とも言えるこのソース。用意しました50人分の焼きそばに、
数本分ぶち込んでとどめといきます」

ドボドボ、ドロドロ……

P「完成です、死の焼きそば! さあ食え!」

やよ「うっう゛ぅ!? うっう、ううぁああああああ!!」::ζ*゙;Q゙)ζ:: ゲー

612たかにゃの大食いイリュージョン:2016/01/24(日) 06:11:37 ID:MH9h6.SI
P「すでに致死量分、ソースがかかっています。こいつの最後の晩餐ですね」

やよ「う゛う゛っ!! う゛っ! うっ! うっ……」::ζ*゙'Qll)ζ:: ビクンビクン

P「排泄物垂れ流しで痙攣を始めました。こんなの市販できませんね。
購入に手続きが必要とか、危険物とほとんど変わらない」

やよ「っ……!!」::ζil`゙pll)ζ:: ビクンッ

P「虐待ショーになってしまいましたが、主役はあくまでたかにゃです。
その胃袋は、鉄をも溶かしそうな劇物を収めることができるのか!? 挑戦です!」

たかにゃ「しじょっ!」バッ

ズルズルムシャムシャ……
たかにゃ「し、しじょ……しじょ、しじょ……」ゴホゴホ

P「苦しそうにむせています! それでも手を動かし続ける!」

たかにゃ「しじょぉおおおおおおおっ!!」ズゾゾゾ
ダンッ!
たかにゃ「しじょっ! 『辛勝』」

P「見事クリア! 完食でフィニッシュです!」

ワーワー、スゴイゾー、パチパチパチ

たかにゃ「しじょ〜♪ 『腹六分』」

努力の甲斐あって、たかにゃの大食いイリュージョンは人気の催し物となったのでした。

やよ「」ζil`゙pll)ζ

終わり

613執行人 ◆jcMzNHW8Yo:2016/01/24(日) 06:16:38 ID:MH9h6.SI
デスソース系は食べたことありません。辛い物は北極ラーメンが限界です
最近の研究だと、辛い物食べてると長生きするっていう話です(すげー嘘臭い)

614名無しさん:2016/01/24(日) 06:42:33 ID:T/YgmDHE
乙です。北極は人間の食べるもんじゃないと思いましたね。
カプサイシン取りすぎは脳を壊すって話ですよ

615名無しさん:2016/01/24(日) 11:26:38 ID:2Ka7Yp2.
乙です

>>604
十年も今の感じ続けてたらぷちにしてもアイドルにしてもブッコロコロされててもおかしくないね

616名無しさん:2016/01/24(日) 12:00:08 ID:d7HswUmY
>メガデスソースは77万スコヴィル

乙。想像を絶する世界ですな…
執行人殿の虐待センスはさすがです

617名無しさん:2016/01/24(日) 18:59:31 ID:QMyjDzLg
乙でした
普通の焼きそばではなく激辛ペヤングにソースをかけていたら、Gフリーザになれる

618名無しさん:2016/01/24(日) 22:48:00 ID:/Rlh7LeA
大食いイリュージョン面白かったです
今回はたかにゃが虐待されるのかと思いきや
いつも通りやよでしたねw

619名無しさん:2016/01/25(月) 22:15:21 ID:gC40mWwQ
AAAの「愛してるのに、愛せない」の1サビがゆきぽにぴったりだった
ゆきぽが可愛くて虐めたい派なんだよなぁ

620名無しさん:2016/01/26(火) 00:04:21 ID:i3esvJ3U
リアクションが面白い生き物だから叩いても殴っても面白いんだろーな、って感じ
ゆきぽなら普段は邪険に扱って(仲間外れとか)たまに誉めたりしたい
どっちのリアクションも楽しそうw

621名無しさん:2016/01/26(火) 23:07:52 ID:HNcUycRI
一匹だけ邪険に扱われるぷち・・・

ほらゆきぽお茶だぞー

ゆきぽ「ポエェ〜♪」クピクピ♪

ほらちひゃーブラッシングだぞー

ちひゃー「くうぅぅ〜♪」ツヤツヤ♪


あふぅ「ナノー♪」ワクワク

うっせぇカス!消えろ邪魔だ!

あふぅ「Σナッ!」

一回でも誰かのためになったことあんのかこの穀潰し!出て行け!

あふぅ「ナ〜;;」

622名無しさん:2016/01/28(木) 21:54:54 ID:Hor0Xcn2
冬になると野生の猿が温泉に入ってる映像が流れるけど、野生や野良のぷちとの争いがニュースになりそう

623名無しさん:2016/01/29(金) 00:25:30 ID:AagXq4mU
ちひゃーとかいう特集能力もなくかといって力も弱いしかも世話が一番大変そうなクズぷち爪先がらレンガかなんかで少しずつ叩き潰していきたいですな

624名無しさん:2016/01/29(金) 10:16:08 ID:fX8EFB/6
顔だけだして壁に埋めたい
ご自由にどうぞ、と書いておくと道行く人がストレス解消に殴っていく

625名無しさん:2016/01/30(土) 19:26:17 ID:vyS5U3LI
殴られ屋みたいにお金もらって殴られて、それを事務所の損失補填に充てるとか
払いきるのが先か、死ぬのが先か

626名無しさん:2016/01/31(日) 12:22:51 ID:1oqutA1Q
昨今のベッキーやSMAPの騒動を見てると、芸能界って怖いんだな・・・と感じる
嵐の二宮に触ったとかでジャニヲタの怒りを買って、個人情報バラされた人とかもいるみたいだし
ぷちどるが原因で、アイドル休業とか引退とか、今の765ならありそう

中にも外にも爆弾抱えているようなものだし、Pの胃腸と精神が心配になる(事務所破壊と仕事先にぷちどる連れてくアイドル
原作でも誰かと共演する系の仕事がないのってこのせいかも(765主体の仕事かラジオか冒険モノばっかり
そうだとしたら、やっぱりPヘッドPは有能。共演者の人気に頼らず、売れてないアイドルメインの仕事持ってくるんだから。しかもゴールデン

627名無しさん:2016/01/31(日) 19:56:19 ID:lhFQnSk6
>>621あんまり深く考えずにダラダラ書いてます

P「ほらたかにゃラーメンだぞー」

たかにゃ「(歓喜)」ズルズル

P「ほらちひゃー牛乳だぞー」

ちひゃー「くうぅぅ〜♪」ゴクゴク

P「ほらあふぅおにぎりだぞー」

あふぅ「ナノー♪」オイシソウ♪

P「は?やるわけねーだろ。俺の昼飯だよ」

あふぅ「Σナッ!」ソンナ;;

P「あーおにぎりうまいなーお前には絶対やらねーけどな」モグモグ

あふぅ「ナ〜」ヒドイノ;;

628名無しさん:2016/02/02(火) 00:48:46 ID:pGijypiM
釘の塊入りおにぎりを敢えて奪わせるとか

629名無しさん:2016/02/05(金) 07:29:15 ID:wd5I0W3M
ゆきぽとやよはホントにイラっとする
他のぷちどるはまだ可愛いと思えるのだがあの二匹はダメ

630名無しさん:2016/02/05(金) 17:50:31 ID:bMdzOzeo
ぷちどる小テスト

問題
炬燵からゆきぽの尻尾が出ており、パタパタと動いています。
次の選択肢の中から1つ選び解答しなさい。

1 尻尾を思いっきり踏む

2 尻尾を掴み炬燵から引きずり出して床に叩きつける

3 炬燵に入り足を伸ばす際に思いっきり蹴りを入れる

631名無しさん:2016/02/05(金) 21:59:36 ID:x1t0tmnA
>>630
2で
あと、ゆきぽってアンモニア臭が好きなんじゃないかと
沢庵にも含まれているし、確か足の臭い成分にも含まれているはず
それに、公衆トイレでも沢庵臭い時ってありますし
つまり、あの炬燵のなかのとろけきった顔はアイドルたちの足の臭いを嗅いでほっこりしてたんだよ
しかも、ぷちどるの体格上ちょうど足の臭いを嗅げる高さだし

632名無しさん:2016/02/06(土) 20:10:05 ID:VWewNTEI
ゆきぽは鳴きはじめてから行動がひどくなったからなぁ…
最初は『良い子』設定だったからこそ余計にふてぶてしさが目について、鳴く前の行動まで叩かれはじめた感じ
あふぅは最初からヒール設定だったから、暴れないだけでも株が上がって最近はあまりいじめられなくなった印象

633名無しさん:2016/02/07(日) 19:10:30 ID:Op6hpHXU
>>631
アンモニア臭か…なるほど
あとはドMという可能性もある
掘った穴から頭だけ出したり炬燵に入ってる時も尻尾だけ出したりと急所を無防備な状態にしてるから

634名無しさん:2016/02/07(日) 19:42:24 ID:EVU6FIhA
ゆきぽが入ってる炬燵の中にすかしっ屁してやりたい。出ようとしたら顔面蹴り飛ばして中に強制送還、名付けて炬燵タヌキモグラ叩き

635名無しさん:2016/02/07(日) 19:53:11 ID:Nw.mKpSM
>>633
まあ、あんな甘甘の環境下だと無防備にもなりますわな
しかも、事務所がどんどんぷちどるの家化してきている気がしてならない
あふぅが窓開けて炬燵布団干してる時なんてテロップで「一応ここは芸能事務所です」って補足まで入るし

それに、ゆきぽたちが来てから光熱費は間違いなく上がってるはず
この時期なら炬燵、寝てる時に寒くならないようにとかヒーター、エアコン、ストーブ使用
ぴよぴよは住み込みの事務員さんだから働いてその分稼いでるけど、残り2匹は働くどころか損害しか出さん
ある意味ぴよぴよの稼ぎで飯食ってるようなもんだ(害獣2匹

636名無しさん:2016/02/08(月) 00:49:57 ID:kCcqGSCo
あふぅが窓開けて炬燵布団干してる時なんてテロップで「一応ここは芸能事務所です」って補足まで入るし

原作四巻までしか持ってないけど、そんな事してんだな
いっそ色々補足してくれたらいいのにな

ゆきぽ「ぽえ〜…」ヌクヌクスヤスヤ

「この後事務員がボコボコにして叩き起こしました」とか

637名無しさん:2016/02/08(月) 18:04:11 ID:F2OH4X/c
沢庵を美味しそうにコリコリ食べたり、段ボールの中でスヤスヤ寝たり、事務所をトテトテ歩くゆきぽより、ドッグフードを不味そうにクチャクチャ食べたり、段ボールをかぶってガタガタ震え泣いたり、痛みや熱さで床をゴロゴロ転がり回るゆきぽの方が癒される

638名無しさん:2016/02/08(月) 19:35:00 ID:7m2KPOzY
7巻楽しみだ
どんなヘイトを喚起させてくれるかな

639名無しさん:2016/02/08(月) 20:20:58 ID:SWq58YB.
>>637
ぷ虐ゆきぽの持ちギャグの中だと床ゴロゴロはスカッとしますね
これからも身体を張ったギャグで楽しませていただきたいものです

640名無しさん:2016/02/08(月) 22:09:46 ID:qP44yGBs
冬の間は毎日、キンキンに冷えた麦茶とカチカチに凍った沢庵で良いと思う

641名無しさん:2016/02/09(火) 00:07:31 ID:dsUd1M2.
あのタヌキモグラ、ドッグフードに我慢できなくなったら外に食べにいきそう
饅頭おばさんのところに行ったり、たるき亭にがま口ぶら下げて、ランチ注文したり
一応現金と電子マネー所持してるから、外食はできるはず

642名無しさん:2016/02/09(火) 04:43:50 ID:iMvzkO7I
「たくあん定食5000円ね」
「ぽえ!」サシダシ

とかボッタクリしてても問題ないな

643名無しさん:2016/02/09(火) 17:49:46 ID:hgkrrwLE
5000円…!!

644名無しさん:2016/02/09(火) 23:59:09 ID:OkL5T4zs
ゆきぽ燃やしたい
出来れば雪の上で火だるまにして放置、そのまま雪だるまになって息絶えるまで眺めたい

645名無しさん:2016/02/10(水) 17:16:56 ID:p4LzzDAk
タヌキモグラは髪じゃなくて尻尾だけブラッシングさせる意味が分からない
チャームポイント(笑)だから?

646名無しさん:2016/02/10(水) 23:55:51 ID:X4xhxv4g
>>642
律子「ゆきぽ!5000円も何に使ったの!」

ゆきぽ「ポエェ・・・;;」タクアンタベマシタ

律子「ウソおっしゃい!5000円もするタクアンがあるわけ無いでしょ!」

ゆきぽ「プエェ〜ン;;」シンジテ〜

律子「ホントの事言うまでご飯抜きだからね!」

ゆきぽ「パウゥ〜;;」ソンナ〜

647名無しさん:2016/02/12(金) 00:40:17 ID:LEOwC5Ng
>>646
まあ、金銭感覚ちゃんとしているのは事務経理の仕事しているぴよぴよとちっちゃんぐらいだし
みうらさんもなぜか現金所持してるからましなほうかな?(ローマでワイン購入

他は万札とか見ても紙切れとしか思ってなさそう。やよは本能で飛びつきそうだけど

648名無しさん:2016/02/13(土) 23:05:31 ID:hNUNvPvw
段ボールは中古のお札で出来てるんだぞ、と吹き込むと
事務所中の段ボールを集めてしゃぶりつくやよ
みんなドン引き

トイレットペーパーも中古のお札で出来てるんだぞ、と吹き込むと
トイレにこもりっぱなしのやよ
そのままトイレットペーパーをのどにつまらせて死んだ
小汚ない生き物に似合いの死に方だった

649執行人 ◆jcMzNHW8Yo:2016/02/14(日) 18:47:20 ID:jQgZioGg
投下します


ぷちどるで学ぶ世界の死刑22

今回のテーマ「絞殺刑」

P「絞め殺す処刑法は数多いので、絞首刑と絞殺刑で分けてあります。
以前取り上げたのは首吊り処刑です。今回は趣が少々異なります」

ゆきぽ「ぽへぇ〜♪」ニター ちひゃー「くぅくぅ……」スピー
まこちー「まきょっ♪」デブーン やよ「うぅー……」ζ*=o-)ζ

P「冬場のコタツは害獣捕獲器ですね。一網打尽でふんじばります」バッ

ポエー!? クウウウ!! ヤー!? ウッウー!?

P「首絞めによる殺害法は、頸動脈への圧迫による窒息死を狙ったものです。
縛り首用の縄を使わずとも、首に負荷をかけることができればいいわけです。
両手で直接絞め上げるのも手ですが、せっかくなので関節技をやりたいと思います。
おいデブ、おまえの好きなプロレスにちょっとつき合え」グイッ

まこちー「まきょおっ!? ヤ〜、ヤ〜っ!!」

P「って、こいつ太り過ぎてて首がないな……。ゆきぽにしましょう」ガシッ

ゆきぽ「ぽぉっ!? ぽぇえ!」

P「背中合わせの状態で掴んだ後、両足で首を挟み込んで前転……」グルン

ゆきぽ「ぽぇ、ぽぇええっ!?」

P「超人絞殺刑!」 ※キン肉マン参照

グワァキィ!!

ゆきぽ「ぽんぎゃ〜〜〜〜〜っ!!」

P「絞めつける力が増せば、頚骨や脊髄の破壊も可能になります。
しかしこんなやり方では、いちいち処刑人に怪力が求められることになります」

ゆきぽ「ぽっ……ぽ……」ピクピク

650ぷちどるで学ぶ世界の死刑22:2016/02/14(日) 18:48:25 ID:jQgZioGg
P「だから吊り縄を始め様々な方法や器具が発明されたのです。
とどめといきましょうか。木製の大きな首枷を、こいつに取りつけます」ガチャ

ゆきぽ「ぽ、え、ぇ?」

P「そのまま水平に持ち上げると、宙ぶらりんになります。
この状態で固定してしまえば、首だけで全身を支える格好になるわけです」

ゆきぽ「ぽぉっ……ぽぇ、ぇ……」オブオブ

P「このやり方は中国の『立枷』という絞殺刑が代表的です。
木の檻のような処刑道具で、晒し者にしつつ長く苦しめて窒息死に至らせます。
清の時代、またはもっと古くて明の頃に発明されたとも言われています」

ゆきぽ「ぽ、ぎ、ぎ……」ブルブル

P「日中戦争でも、日本兵の処刑(拷問)用に使われていたそうですね。
小林よしのりが戦争論で、日本兵が変な物で殺されたと騒いでましたが、
なんのことはない、中国の伝統的な処刑法だったのです」

ポエエ・・・

P「まあその場所に体を『固定する』のが絞殺刑の特徴でしょうか。
さて、ゆきぽは直にくたばるので他の奴を始末します」

まこちー「まきょぉ!?」 ちひゃー「くぅぅぅう!?」 やよ「うっう〜〜!?」ζli゚0゚)ζ

P「まず、柱を用意します。ここに受刑者を前向きに縛りつけ、首に縄をかけます。
デブの場合は、肉に食い込ませる感じですね」ギュッ

まこちー「まぎょぉおおっ!」

P「縄を柱の穴から裏へと通し、重りをつけて反対側から絞め上げるようにします。
『絞柱(こうちゅう)』という、明治時代の日本で導入された死刑です」

グググググ……
まこちー「まぎょぎょぎょぎょ!」バタバタ

P「これも受刑者の体は地面から浮かせています。懸垂式ですね。
時間をかけて窒息させるやり方です。こいつらも同じ形でいきますか」

ちひゃー「くぅぅぅ!! シャー!!」 やよ「うぅぅ〜〜っ!!」ζ*T0゚)ζ

651ぷちどるで学ぶ世界の死刑22:2016/02/14(日) 18:50:17 ID:jQgZioGg
P「とりあえず、柱に張りつけられる役はちひゃーにします」グイッ

ちひゃー「ぐぅぅうっ!!」

P「首には縄ではなく、冬毛が伸びまくったこのクソゴミツインテールの髪の毛を直接絡ませます」

やよ「うぅ〜〜っ!? うっうう〜〜!!」ζ*TO゚)ζ

P「ぐるぐるにきつく縛りつけて……。ちひゃーにとって、やよが重りとなる構図です」

ちひゃー「ぐぅぅ!? ぐぐ、ぅ……」

P「ちひゃーは柱に固定されてますが、やよは動けるようになっています。
つまり、やよがちひゃーから離れようとすればするほど、ちひゃーの首に髪が食い込む仕組みです。
ほーらよ、10円やるぞ。取ってこーい!」スッ

ポーイ、チャリーン!

やよ「うっう〜〜♪」ζ*^O^)ζ ダッ

ギュウウウウウウウッ!!
ちひゃー「ぐうううううううんっ!?!?」

P「ちひゃーのことなどお構いなしに、金に飛びつきました。
それにしてもよく伸びる冬毛ですね。遠くに投げたのですが、手の届く範囲でした」

やよ「うっう、うっう〜〜♪」ζ*^ω゚)ζ レロレロ

ちひゃー「ぐ、ぐぐぐぅ……」

P「金に夢中で、ちひゃーが苦しんでるのにも気づきません。
もっと遠くに落としてみましょうか。ここはビルの三階(事務所)なので、窓の外にでも……」

やよ「う?」

P「ほーら、10円玉ならもっとあるぞ。ここから地面にばらまくからな。
欲しかったら外まで拾いに行ってこーい」ジャラジャラ

ポイポイ、ジャリリーン!

やよ「うっう〜〜!!」ζ*゚ヮ゚)ζ ビューン!

P「躊躇せず窓から飛び降りて行きました。はたして……」

ピーン、ギュウウウウウウウウウッ!!
ちひゃー「ぐぎゅぅうううううううんっ!?!?」ミシミシ

やよ「う〜? うっう〜っ!」ζ*To。)ζ ブラーン

P「長さが足りずに、宙吊りになっています。まるでバンジージャンプですね。
しかしやよは地面に激突せずに済みましたが、ちひゃーは大変な目に遭っています」

652ぷちどるで学ぶ世界の死刑22:2016/02/14(日) 18:52:50 ID:jQgZioGg
ギュウウウウウウウ……
ちひゃー「ぐ、ぐぐっぐぅぅぅ……」ギリギリ

やよ「うう〜〜っ! うっう〜〜!」ζ*>O<)ζo ))オカネー!

P「それでも奴は金のことしか頭にないようです。地面に手を伸ばそうともがいています」

やよ「うぅぅぅ〜〜!」

ギュルギュルギュウウウウウ……
ちひゃー「ぐぅ、ぅ、ぇ、ぇ……!」ギギギギ

P「重りが激しく動くもんだから、ますます首に髪が絞めつけられています。
弾力性がある髪なので、首の方が先に破壊されるでしょう……」

ギュウウウウウ、ゴキッ、ゴキッ……
ちひゃー「ぐぅ! ぅ、ぅ……」ビクビク

P「絞殺死体は鬱血で顔が腫れ上がり、舌と目玉が押し出されたようになります」

ギュッ、ゴキゴキゴキッ!!
ちひゃー「っ! ……」ビクンッ

P「終わりです。頸椎が砕けた以上、蘇生措置を取っても無意味です」

やよ「ううぅ〜〜! うっう〜〜!」ζ#T0゚)ζo ))

P「こちらのカスはというと、相変わらず10円玉を拾おうとするのに必死です。
面倒だけど引っぱり戻しましょう。髪を掴んで、と……」

グイッ、ズルズル……
やよ「うー? うっう〜〜!」

P「おし、戻ってきたな」

やよ「うっう〜〜! うーーっ!」ζ#゚o゚)ζ

P「え、お金? そんなことより、ちひゃーを見てみろよ?」

653ぷちどるで学ぶ世界の死刑22:2016/02/14(日) 18:54:00 ID:jQgZioGg
ちひゃー「」

やよ「うーっ!? うっう〜〜〜っ!!」Σ ζ*T0゚)ζ

P「おまえが殺したんだよ。そのクソ長い髪の毛と意地汚さのせいで、
ちひゃーは苦しんで苦しんで、死んでいったんだ」

やよ「ううーーっ!! ううううう!!」。゚ζ#>O<)ζ゚。

P「はあ? 俺はそう仕向けただけだっつの。実際に死なせたのはおまえだ。
いやー、命惜しさに仲間を見捨てる例はよくあるけど、金欲しさに友達殺すのは、
さすがに初めて見るわ。ゆきぽ以下のクズだな、おまえ?」

やよ「うーっ!? うううううう!!」ζil ToT)ζ

P「そんな死刑に値するこいつのために、有名な一品を持ってきました。
ヨーロッパにおいてひと際、絞殺刑が盛んだったスペインで発明された、
『ガロット(ガローテ)』と呼ばれる腰掛け式処刑道具です」

やよ「うぅううううっ!?」

P「椅子に座らせて、首の位置に設けてある鉄の輪をはめ込みます。
後ろからこの鉄環のネジ(クランク)を回すと、首が絞まる構造です」

やよ「うぅーっ!」ζ*Tp゚)ζ

グルグル、ギュウウウウウウッ!!
やよ「ううう゛う゛う゛う゛う゛!!」::ζil 。p゚)ζ::

P「力でいかようにも加減できるので、殺さない程度の拷問にも使えます。
このままにして、ハンマーで手足を潰してもよし、腹パンしてもよし」

ボゴオッ!!
やよ「うう゛ぅ! うっうう゛!」ζ* T0。)ζ ゲホゲホ

654ぷちどるで学ぶ世界の死刑22:2016/02/14(日) 18:55:17 ID:jQgZioGg
P「息も絶え絶えのところで、そこから一気にきつく絞め上げます」

ギュギュギュウウウウウッ!!
やよ「うぅえ゛ぇぇええっ!!」::ζl ゚'Q゙)ζ::

P「でもこのまま殺してもいいのですが、ガロットにはもう一種類ありまして。
続けてこいつを使って紹介したいと思います。一旦、首輪を外して……」

ガチャッ!
やよ「うびゃっ! うぅ〜〜……!」ζil TO゚)ζ

P「いや、許すわけないだろ。他のぷちは万一殺し損なっても構わないけど、
おまえだけは絶対に殺さなきゃ気が済まない。何度失敗しようが必ず殺す」

やよ「ううぅ〜〜!? うううう゛!!」ζil TQT)ζ

P「今度はこっちの椅子に座れ。同じ処刑道具に分類されますが、
こちらはスペインのカタルーニャ地方(元は独立国)で使われたガロットです」グイッ

やよ「うぅぅぅぅ!!」

P「首に鉄の輪を通すのは共通ですが、首の裏側に接する部分に突起があります。
ネジを回すと、輪が絞まると同時に突起が押し出され、頚骨を砕くようにできています」

グルグル、ギュウウウウ、ミシミシ……
やよ「うう゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛!!」::ζil`゚p゚)ζ::

P「突起の代わりに、刃を付けたりもします。絞殺でありながら、首を切って殺す。
ガロットは地味な印象がありますが、かなり残酷な処刑法です」

グルグル、ミシミシ、ビキビキ……
やよ「うっうぅう゛ぇぇえ……!」::ζ;゚皿。)ζ::

P「前からは気道を塞がれ、後ろからは頸椎を圧迫されます。
突起の位置を調整すれば、首から小脳まで押し潰すことが可能です」

655ぷちどるで学ぶ世界の死刑22:2016/02/14(日) 18:57:24 ID:jQgZioGg
グルグル、ベキベキ、グシャグシャ!
やよ「う゛ぇっ!! ……」ζil 。p゚)ζ

P「汚い断末魔の叫びでした。スペインでは公式処刑にすらなったガロットですが、
今一つスマートではない死刑のため、よそではあまり流行りませんでした。
これは同時代のギロチンの存在も大きいと言われています」

やよ「」ζ*i。p゙)ζ

P「さ、他の害獣達も死んだようですし、後片付けといきましょう」

ゆきぽ「」 まこちー「」 ちひゃー「」

ガチャ、ボドン!
まこちー「まぎょっ! ま、きょ……」ゼエゼエ

P「あれ? 生きてる……。デブ過ぎると、首吊りに失敗することがあります。
脂肪の部分で縄が止まるんですね。でも日本の『絞罪器』は、そもそも欠陥品だったそうです。
執行後に蘇生してしまった死刑囚が続出したので、絞柱は導入後わずか二年で、姿を消しました」

まこちー「ま、ぎょ……」ブルブル

P「生還しても、脳にはダメージが残ります。恩赦された受刑者は後遺症に苦しんだそうです。
奇跡なんてタダじゃ起きないってことでしょう」

マギョー・・・

P「以上、ぷちどるで学ぶ世界の死刑22でした」

終わり

656執行人 ◆jcMzNHW8Yo:2016/02/14(日) 18:58:44 ID:jQgZioGg
これで投下本数が60本になりました。ペースは落ちてますがやり切りたいです
しかし自分なんかが、いつまでもでかい顔してるのは良くないと思うんですけどねえ
何か物を書くというのは、地力(文章力、発想力、根性)を鍛えるのに最適ですよ
知識よりも地力を身に着ける方が大切なので、その経験は無駄にはなりません
題材がぷ虐であるのは、以前も言ったようにただの偶然であり、善悪の問題ではありません
というわけで、虐待しようぜ! 
やよ「ううぅぅぅっ!!」ζ*T0゚)ζ

657名無しさん:2016/02/14(日) 19:17:27 ID:Yibp5qMg
乙です
やよの髪で絞殺も久々に見た気がします

今月中に8巻が出るので少しでも勢いが戻ればいいですね

658名無しさん:2016/02/14(日) 20:03:22 ID:Wz9DNayM
乙です
文章と構成力の高さがネタ切れを感じさせませんね

659ゆきぽ師匠のギャグ三連発:2016/02/15(月) 16:22:51 ID:gvBUSWps
>>656
乙です。世界の死刑シリーズは読んだ後少し賢くなった気がして大好きです
及ばずながら私もss投下します
>>639の書き込みから

660ゆきぽ師匠のギャグ三連発:2016/02/15(月) 16:24:14 ID:gvBUSWps
大阪


芸人A「はい!と言うわけでですね、本日もこのコーナー、『あしたのお笑いの星』ですけれども」

芸人B「『あした○ジョー』と『巨人○星』を混ぜて『お笑い』って入れただけのしょうもないコーナー名なんですけど、まあ簡単に言ったら、まだ舞台を踏んだ事のない新人さんに、このコーナーで初舞台を踏んで頂くと」

芸人A「もしその新人さんがブレイクしたあかつきにはですね、『この番組がその芸人さんの初舞台やぞ』って言うてえばれると言う、まあ、非常に安直な企画なんですけど」

芸人B「『ウチらもブレイクに一枚噛んだんやぞ』と。まあまあ、もしこの企画きっかけにブレイクしてくれたら、新人さんにもこの番組的にもおいしいがな」

芸人B「『一粒で二度おいしい』言うヤツやね。それではさっそく、登場していただきましょう。今日の『あしたのお笑いの星』、東京からお越しいただきました、『萩原ゆきほ・ゆきぽ』のお二人です。どうぞ」

パチパチパチパチ……カワイー

雪歩「どーもー、『萩原ゆきほ・ゆきぽ』ですぅ。名前だけでも覚えて帰って下さい」

ゆきぽ「ぽぇ!」ニコニコ

……ザワザワ

芸人A「これはまた……可愛らしいと言うか何と言うか……そっくりですなぁ。ちなみに、どちらがどちらで」

雪歩「私がゆきほで、この子がゆきぽですぅ。私が進行で、この子がボケますぅ」

芸人B「進行。それはアレですか?猿回し的な……」

雪歩「えへへ、さすが芸人さん、分かりやすく例えて頂いて助かりますぅ」

芸人A「……見てみん事には分かりませんね。それでは、ネタの方お願いします」

雪歩「はい。じゃあ最初のネタですぅ。ゆきぽ、お昼ご飯だよ」

ゆきぽ「ぱうー///」ヤッター

コトッ

ゆきぽ「ぽ、ぽえ?」キョトン

芸人A「これは……ドッグフードと水ですか?」

雪歩「はい、ほらゆきぽ。早く食べて」

ゆきぽ「ぷぃー……」イヤイヤ

芸人B「食べませんね……」

雪歩「……なんでやねーん!」スッ

バガンッ!

ゆきぽ「ぽごぁあっ!」

芸人A「いや、アナタ、今スコップどこから取り出しましてん?それにこの子、まだボケてませんよ?」

雪歩「ツッコミから始まる新しいタイプのお笑いですぅ」

芸人B「あら斬新!型破りやなぁ。ボクら芸人には思い付かん発想やね」

雪歩「ゆ・き・ぽ?早く食べて」カンカン(スコップで床を叩く)

ゆきぽ「……う、ぅ……;;」プルプル

スッ クチャクチャ

ゆきぽ「ん〜、ん〜!」ノミコメナイヨー

雪歩「お水あるでしょ?それで流し込んで」

ゴクッ

ゆきぽ「ぶっふ!ゲホッゲホッ……ぽ、ぷえぇぇえぇ〜んっ;;」マズイヨー

雪歩「題して『嫌いなものが給食に出て、放課後残されて先生の前で食べさせられてる小学生』ですぅ」

ドッ!

芸人A「あははっ、いやいやアナタ、そんな世代ちゃうでしょ!ボクらくらいでギリギリちゃいます?コレ分かるの」

芸人B「いや〜、ボクも子供の頃は好き嫌い多くてよう残されましたわ。『アフリカの子供たちは食べたくても食べられへんのやで』とか言われてね」

雪歩「もう一つのタイトルは『世界で一番不味そうに食事をする生き物』ですぅ」

ドッ!

芸人A「あははっ!間違いない!ボクここまで不味そうに飯食う生き物は、ドキュメンタリーで変なモン食わされてるベア・グリルス言うオッサン以来ですわ」

芸人B「テレビの前のみなさん、すいませんね。食事時にこんなネタやって」

雪歩「時間もあるので、このネタはここまでですぅ。残りは後でゆきぽに美味しく頂かせるつもりですぅ。次のネタの準備、お願いします」

ガラガラ……

661ゆきぽ師匠のギャグ三連発:2016/02/15(月) 16:26:30 ID:gvBUSWps
芸人A「これは……おでんですか?」

雪歩「はい、ゆきぽ?さっきは美味しくないの食べさせちゃってごめんね。今度はちゃんと美味しいから大丈夫だよ」スッ(おでんのつゆを小皿に取る)

ゆきぽ「ぅぅ;;……ぽ?」

雪歩「味見してごらん?美味しいから」

ペロッ

ゆきぽ「ぽぇー♪」オイシイ

雪歩「まだ食べられるよね?もう一回お昼ご飯、食べよっか」

ゆきぽ「ぽえ!」コクン

芸人B「あ、これなんか見た事あるヤツや」

雪歩「はい、じゃあゆきぽ、アーン」(煮えたぎったおでんから大根を一つ、箸でつまむ)

ゆきぽ「ぽあーん///」ニコニコ

ザワザワ……クスクス……

雪歩「はいっ」(大根をゆきぽの口に放りこむ)

ゆきぽ「はむっ♪ん?」

ゆきぽ「ぷっ!」カッ!

ゆきぽ「ぁぷいっ!ぁぷいいっ!ぷいぃっ!ぽいあぁぁぁあぁぁぁあっ!!!」ゴロゴロ

ドッ!

雪歩「題して『『壁ドン』の次は『床ゴロ』』ですぅ」

芸人A「ゆきほさん、これ鶴ちゃんのパクリですやん!『ひょう○ん族』で見た事あるわ!」

ゆきぽ「ぷぎぃ!ぱぅうあぁぁぁあぁぁあ〜っ!」ゴロゴロ

雪歩「いつもより余計に回しておりますぅ」

芸人B「それも人のや!ことごとくか!」

ドッ!

芸人A「いや〜、けどオモロイわ〜。ゆきぽちゃんダチ○ウさんばりのリアクションするなー」

芸人B「鶴ちゃんはリアクション芸人の原点やからね」

雪歩「最後のネタですけど、さっきまでのは少し年齢層が上の方向けのネタでしたので、少し年齢層を下げたネタでいきますぅ」

(段ボールを用意する)

662ゆきぽ師匠のギャグ三連発:2016/02/15(月) 16:27:21 ID:gvBUSWps
雪歩「ゆ・き・ぽ?まだおでんいっぱいあるよ?」大根スッ

ゆきぽ「ぽやあ……ぽやぁあ……;;」ガクガク ブルブル

雪歩「ほらほら、遠慮しないの」ジリッ

ゆきぽ「ぽひっ……ひうぅ……;;」イヤイヤ

雪歩「ほら、アーン」タッ

ゆきぽ「ぽひっ……!ぷやあっ、ぱうーーーーーーっ!」ダッ

雪歩「逃がさないよ」(ゆきぽの前に回り込む)

ゆきぽ「ぽやぁっ!ぷやあっ、ひあーーーっ!」ゴソゴソ

雪歩「スコップなら、昨日ゆきぽが寝てるあいだにコッソリ処分したよ?」ニッコリ

ゆきぽ「ぽ……」サアー

(逃げられないと悟ったゆきぽ、段ボールを頭からかぶる)

ゆきぽ「ぷぃー、ぷぃー!;;ぽえぇぇぇ〜ん、はうぅぅう〜っ!;;」ガタガタ ビービー

雪歩「題して『メタルギアソ○ッド』ですぅ」

ドッ!

芸人A「こんなん絶対バレるわ!」

芸人B「ア、アカン、オモロイ……俺これから、ゆきぽちゃんの事、『ゆきぽ師匠』って呼ばせていただくわ」

雪歩「おでんの残りはスタッフさんたちが召し上がるとの事ですぅ。ありがとうございましたぁ!『萩原ゆきほ・ゆきぽ』是非覚えて帰って下さいね」ペコリ (段ボールパカッ)

ゆきぽ「ぱう……ぐすっ、ぅぅ……;;」ピーピー

パチパチパチパチ……

……

『萩原ゆきほ・ゆきぽ』はこの企画で火がつき、バラエティに引っ張りだこになった。雪歩はこれをきっかけにバラエティアイドルとしての地位を確立した。

ネタはどんどん過激になっていき、とうとうゆきぽは新ネタの『ムツゴ○ウさん熊を愛撫』のネタを披露中に熊に食われて死んだ。



ゆきぽ師匠のギャグ三連発 終わり

663名無しさん:2016/02/15(月) 18:51:47 ID:zqu/H0XU
>>656
乙です。相変わらずやよには容赦がないw
>>659
乙です。関西ローカル番組で脳内再生されました。ベア・グリルスを調べたら冒険家の人みたいですね。動画をみたら本当に不味そうにもの食べてて笑えたw

664名無しさん:2016/02/15(月) 21:46:32 ID:sM1D59lc
ゆきぽ師匠おもしれーなw

665名無しさん:2016/02/17(水) 15:22:14 ID:RH2zyrEM

不味そうに食う比較対照としてベア・グリルスは分かりやすいね。嫌そうな顔で口まで運んで、心底悲しそうな顔でクチャクチャ噛むのが容易に想像できる
まあ、ベア・グリルスの食べるものは、でかい芋虫の躍り食いとか、腐りかけの動物の死骸を火を通さず生で、とか閲覧注意レベルのもので、むしろ旨そうに食われたらリアクションに困る食材だけど

666ゆきぽ師匠のギャグ三連発 ビギンズ:2016/02/18(木) 17:50:19 ID:q5uIaMPQ
ss投下します。先日投下させて頂いた、ゆきほ師匠のギャグ三連発の前日譚です

667ゆきぽ師匠のギャグ三連発 ビギンズ:2016/02/18(木) 17:51:26 ID:q5uIaMPQ
雪歩「あの……お話って何でしょうか」

P「いきなり呼び出してすまない。本題に入る前に、ベ○キーが芸能活動を自粛する話は知ってるか?」

雪歩「不倫が原因ですよね?アレ悪いのはどう考えても男の人の方ですぅ。やっぱり私、男の人は苦手ですぅ」

P「はは……まあその辺はさておき、ベ○キーはテレビのレギュラー番組9本、CM10本、ラジオ1本の売れっ子だったんだ」

雪歩「私なんてラジオ番組1本なのに……すごいですぅ」

P「この仕事がほぼ全部違うタレント達に割りふられる事になりそうだ。ベ○キーには同情するが、生き馬の目を抜く芸能界じゃ仕方のない話だ。765プロももちろん、この動きに乗じるつもりでいる。そこで、だ」

「雪歩、バラエティアイドルを目指してみないか」

雪歩「ふえっ?!私が、ですか?で、でも……それってそんな簡単な事じゃ……」

P「雪歩はラジオ番組持ってるし、ウチの他のアイドル達よりも多少は喋りの仕事に心得があると思うし、それに、今回これから話す売り出し方は、雪歩にしかできない。取りあえず話だけでも聞いて欲しい」

雪歩「わ、分かりました。それで、その売り出し方って?」

P「ゆきぽとコンビでお笑いをやってもらいたい」

シーン……

雪歩「……失礼します」スッ

P「待って!行かないで!話だけでも聞いて帰って!」ギュッ

雪歩「……言っていい冗談と悪い冗談がありますぅ。今のは完全に後者ですぅ。百歩譲ってお笑いやるのはまだ分かりますぅ!何で相方がゆきぽなんですか!他のアイドルの誰かじゃダメなんですか?!」

P「まあまあ、おって説明はするから、座って座って。……アイドル同士でのコンビも当然考えたよ。でも、コンビって、コンビ内格差ができてしまう可能性があるだろ?そうなると格が低い方は最悪芸能界からフェードアウトしてしまう。それは避けたい。ゆきぽならその点、踏み台にして雪歩がのしあがっても何の問題もない」

雪歩「う……確かに、他のアイドルとコンビを組んだら、置いて行かれるのはダメダメな私の方だと思いますぅ。で、でも、相方がゆきぽは抵抗がありますぅ」

P「雪歩はゆきぽの事、そんなに嫌いか?」

雪歩「嫌いと言うか、存在自体が許しがたいですぅ」

P「そんなにもか」

雪歩「だって考えても見て下さい。私にソックリな外見で中身はダメダメな私のダメダメなところだけをじっくりコトコト煮込んだような生き物なんて好きになれるわけないじゃないですか」

P「お、おう」

雪歩「単体なら、まだ諦めもつきます。でもぴよぴよなんて見て下さい。音無さんとソックリなのは見た目だけで、中身に音無さんのダメ大人ぶりは全く反映されてません。コレ一体どう言う事ですか?唯一似てるところは養ってくれるパートナーが不在なところくらいですぅ。それもぴよぴよは引く手あまたで音無さんは……」

P「音無さんをディスるのはやめなさい。……まあ、雪歩がゆきぽの事をどういう風に思ってるのかは分かった。でも、最初に話したように、今芸能界は女性のバラエティアイドルに追い風が吹いてる。この機会を逃したくない。雪歩とゆきぽが並んでるだけで絵的に既にちょっと面白い上に、そんなにゆきぽが嫌いなら躊躇なく踏み台にできる。悪くないチャレンジだと思うけどな」

668ゆきぽ師匠のギャグ三連発 ビギンズ:2016/02/18(木) 17:52:29 ID:q5uIaMPQ
雪歩「うーん……で、でも、ゆきぽとコンビでお笑いなんて、どうやって?」

P「少しは話を聞いてくれる気になったみたいだな。取りあえずコンビ名は『萩原ゆきほ・ゆきぽ』にしようと考えてる」

雪歩「……アレに『萩原』を名乗られるのは気分が悪いですぅ」

P「まあまあ。一応候補として『ダブルゆきぽ』とかも考えたんだが」

雪歩「私がゆきぽを名乗るのなんて、もってのほかですぅ!」

P「だろうな。関西出身の女性お笑いコンビ名は海原性が多い。『海原や○よ・と○こ』とかな。あの上沼恵○子さんもデビューは『海原○里・○里』だった。それにあやかって命名したんだ。抵抗があるなら、猿回しの『村崎○郎・○郎』と同じだと考えてもらえたら、いくらか抵抗は少なくなるかも知れない。むしろそっちの方が近いか。やる事は猿回しみたいなもんだ」

雪歩「猿回しってあんまり見た事ないですけど、『反省』とかってやるんですよね?ゆきぽが『反省』やっても笑いが取れるとは思えないですけど……」

P「本当の意味でまったく反省をしないカスだからなあいつは。でも基本はそれと同じだ。ゆきぽのリアクションにお題をつけて笑いにつなげようと思う。ゆきぽの直近三ヶ月の様子を収めた映像がある。特徴的なヤツを三つ選んでみた。俺と雪歩でお題をつけよう」カチッ

(VTRスタート)

(ゆきぽ『ぷぃー、ぷぃー;;』

スッ クチャクチャ

ゆきぽ『ん〜、ん〜!』

ゴクッ

ゆきぽ『ぶっふ!ゲホッゲホッ……ぽ、ぷえぇぇえぇ〜んっ;;』)

雪歩「コレ、確かドアか何か壊した時の……」

P「一週間ドッグフード生活の映像だな」

雪歩「一週間と言わずに一生ドッグフードでよかったのに」

P「実はコレが今回の計画を思い付いた始まりだった。漠然と、何かネタになりそうだなって。ドッグフードを与え続けたら味に馴れてネタにならないからな。簡単に言うとネットの『ボケて』と一緒だ。この様子を見て、俺と雪歩でボケてみて、それをお題にする。何か思い付かないか?」

雪歩「う〜ん、すぐには……でも本当に不味そうに食べますね。ここまで不味そうな食事シーンにはそうそうお目にかかれないですぅ」

P「お、いいんじゃないか?『世界で一番不味そうに食う生き物』とかな。俺が思い浮かんだのは『嫌いなものが給食に出て、放課後残されて先生の前で食べさせられてる小学生』かな」

雪歩「なんですか?それ」

P「昔の忌まわしき悪しき教育だよ。昔は給食を残す事は悪い事とされててさ。食べ終わるまで席を立てない。それが放課後でもだ。冷たくなって更に不味くなった給食を前にどうしたらいいのか分からなくて泣いてる生徒の前に担任が座って『アフリカの子供は食べたくても食べられないのに、食べ物を残すなんてとんでもない事だ』とか精神攻撃までしたりしてたな」

雪歩「うわぁ……そんな事したら嫌いな食べ物がますます嫌いになりそうですぅ……」

P「その通り。まあ一年生まではされるがままなんだけど、それ以降はコッペパンくりぬいて中に嫌いな給食詰めて捨てて隠蔽したり、給食当番に根回ししたり、裏工作を覚えるもんだ。もしかしたらそういう事を覚えさせる教育だったのかもな。少なくても好き嫌いを矯正するような教育ではなかった。……話がそれたな。俺より上の世代向けのあるあるネタとして『嫌いなものが給食に出て、放課後残されて先生の前で食べさせられてる小学生』。それがティンとこない世代向けに『世界で一番不味そうに食う生き物』を使おう。じゃあ、次」カチッ

669ゆきぽ師匠のギャグ三連発 ビギンズ:2016/02/18(木) 17:54:20 ID:q5uIaMPQ
(ゆきぽ『すー…すー…』zzz

律子『ふざけんじゃないわよ』バシャア

ゆきぽ『ぽぎゃあぁ!!?』カッ!

ゆきぽ『ぽええええええええええあぁぁぁ!!ぷいいいいいい!!!』ゴロゴロ

律子『何回言ったら分かるのよアンタは』バシャア ジョバシャア

ゆきぽ『ぽぎゃあああああっ!!!ぎゃっ!あぅあぁあっ!』ゴロゴロ)


雪歩「コレ、確か先月の……」

P「ゆきぽが穴を掘ってお昼寝してるところに律子が熱湯をぶちまけてるシーンだな。何か思い付かないか?」

雪歩「いや……律子さんが特に激昂する事なく淡々と熱湯をかけてるのが怖い事くらいしか……これ絶対笑いにはなりませんよ?」

P「確かに……雪歩がゆきぽに淡々と熱湯をかけたらドン引きされるな。熱湯以外でこのリアクションを引き出すには……そうだ!」

雪歩「何か思い付いたんですか?」

P「熱湯をかけるのがダメなら、熱いものを食べさせるのはどうだ?昔『ひょ○きん族』で片岡鶴○郎がやってたヤツを拝借しよう」

雪歩「片岡鶴○郎さんって、俳優とか芸術とかやってる人ですよね?家族で草津に行った時、美術館があった覚えがありますぅ」

P「世代の差だな。俺が子供の頃、鶴ちゃんはコメディアンだったんだ。動画見てみるか?」スマホ スッ

オデンモッテコーイ!アフイ!、アプイッ! ゴロゴロ

雪歩「ホントですね。この時は太ってるし、いかにもコメディアンって感じで意外ですぅ。若い頃のさ○まさんもいるけど存在感ないですね。何か新鮮ですぅ」

P「これなら引かれずにネタができるだろ。2014年の流行語大賞に『壁ドン』があったから、2016年の流行語大賞を狙ってる体で『床ゴロ』とかどうかな?」

雪歩「絵的に充分面白いから、お題もそのくらいでいいかも知れないですね。でもゆきぽの方が鶴○郎さんより余計に回ってますぅ」

P「それだ!雪歩、ゆきぽが転がり出したら『いつもより余計に回しております』って言ってもらいたい」

雪歩「それって、どういう意味ですか?」

P「昔、海老一染○助・染○郎って芸人さんがいてな。『おめでとうございま〜す』って言いながら和笠の上で毬を回す芸が有名でさ」

雪歩「うーん、聞いた事はあるかも」

P「その中で『いつもより余計に回しております』って台詞があってな。不意討ち気味に使うと一定以上の世代の人達の笑いがとれると思う。よし、次でラストだ」カチッ

670ゆきぽ師匠のギャグ三連発 ビギンズ:2016/02/18(木) 17:55:56 ID:q5uIaMPQ
(小鳥『あーあ、コンロ壊しちゃって。どうしてくれるの?』

ゆきぽ『ぷいー……』シュン

小鳥『反省するフリはもういいわ。アンタなんかにお茶飲む権利なんてないわよ』

ゆきぽ『ぽ……ぽえぇ……』ウルウル

小鳥『だからコレもいらないわよね』愛用の湯呑みガチャーン

ゆきぽ『ぽぁあっ?!ぽ、ぽえぇぇぇえ〜ん;;』

たかにゃ『しっじょおおっ!!!』『お湯』『賠償』『天誅』ビュンビュンビュン

ザクザクザクッ

ゆきぽ『ぷぎっ!ぽぎいっ!ぽんがあああっ!!!』

ゆきぽ『ぽひゃあーっ!ぱう、ぱうーーーーーっ!』タタッ

小鳥『穴掘ったら殺すわよ』

ゆきぽ『ぽひっ……ひうーーっ;;』段ボール カポッ

ビュン ザクッ

ゆきぽ『ぎゃっ!』)

雪歩「これは覚えてます。二週間前ですよね」

P「とうとうコンロぶっ壊した時だな。大変だったんだぞ、この後たかにゃ止めるの。最後のネタ作りだ。生かしておいた甲斐があったと思えるようにしよう。何か思い付かないか?」

雪歩「うーん、難しいですね。泣きながら段ボールを被るところがキモなんでしょうけど……」

P「俺もこれは難しいな……ネタ二つだとちょっと足りない気がするから、何とかもう一つコレでひねり出したい」

雪歩「かくれんぼ、とか」

P「うーん、イマイチパンチに欠けるな。何か横文字で響きがいいのがあれば……」

雪歩「あ、そう言えば真美ちゃんがかくれんぼするゲームがどうとか言ってた気が……ちょっと聞いてみますぅ」スマホ スッ

雪歩「あっ、真美ちゃん?ちょっと聞きたいんだけど。あの、前に話してたかくれんぼのゲームって何て言うゲームかな?……メタルギアソ○ット、えっ、違うの?ド?メタルギアソ○ッド?ん、何でもないよ。ちょっと気になっただけ、えへへ……」

P「メタルギアソ○ッドね、検索してみるか」スマホ スッ

P「これは……!雪歩、ちょっと見てくれ」スッ

そこには、段ボールを被って歩いているソ○ッド・スネークの姿が

P、雪歩「「これだ!」」

雪歩「でも、幅広い年代の方に理解してもらえるか、少し不安ですぅ」

P「確かに。でも行動と語感だけで充分面白いからな。それに、もしかしたらこのネタをきっかけにゲーム会社が何かしら便宜を図ってくれる可能性もある。このネタは『メタルギアソ○ッド』でいこう」

雪歩「ネタは取りあえず以上ですか?」

P「そうだな。後のネタはおいおい考えていこう。初舞台だが、関西ローカルの帯番組で芸人の初舞台を提供してくれるコーナーがあるらしいから問い合わせてみる。これ、さっきまでの話し合いの内容を簡単にまとめたものだ。目を通しておいてくれ」スッ

雪歩「分かりましたぁ。その日までに用意したりとかは……」

P「そうだな、嫌かも知れないが、その日のその時まではゆきぽに優しくしてやってくれ。舞台でいきなり裏切った方が面白いリアクションが期待できると思う」

雪歩「不本意ですけど相方ですからね。分かりましたぁ」

P「ゆきぽのスコップは前日に処分しておこう。最初のネタでゆきぽが渋ったら、遠慮なくぶっ叩いてくれ。ツッコミから始まる新しいタイプのお笑いになるぞ」

……

この日から一ヶ月後、『萩原ゆきほ・ゆきぽ』は初舞台を踏む事になる。



ゆきぽ師匠のギャグ三連発 ビギンズ 終わり

671名無しさん:2016/02/18(木) 20:01:07 ID:e65/Bldo
乙です。
後日談ではなく前日談とは珍しい。
楽しめました。

672名無しさん:2016/02/18(木) 20:07:56 ID:XyuROBcE
乙です
確かに前日談は新鮮な感じがする
自分の顔と似てるぷちが問題行動ばかり起こしてたら、これが普通の対応や反応になるのに普通を理解出来ない人達が沢山いるからな

673名無しさん:2016/02/18(木) 21:53:30 ID:MKHFpTrA
乙です
本編を勢い重視で書いて、前日談で補完する。作品内容も構成も発想が柔軟で面白い
雪歩のゆきぽに抱いてる感情が妙に生々しくていい。次回作も期待しています

674名無しさん:2016/02/21(日) 20:02:37 ID:BuO4XKE2
新刊発売まであと少しですね。6、7巻と比較的大人しかったあふぅは新刊ではどうなんでしょうか。最近発情期芸くらいしかないコイツがぷちの中で一番キャラが弱い気がします
タヌキモグラはヘイト対象になりすぎて、出番が少なくなってないか心配

675名無しさん:2016/02/21(日) 23:01:22 ID:e.xdOed6
あふぅは不憫ネタでしか出番がない印象
本編に出ない方が幸せなんでは?

676名無しさん:2016/02/22(月) 00:02:45 ID:8xPugx0I
あふぅは大人しくなってるのと炬燵を破壊しようとしたタヌキモグラも止めてる点が大きいよね
今はタヌキモグラだけが破壊行為をしてるから余計に目立つし、新刊で新しいネタを提供して欲しいのに、読者からのクレームで大人しくなったら本当に困る

677名無しさん:2016/02/25(木) 21:59:40 ID:3jmQHkt.
考えてみると、ホントに今のあふぅと最初のあふぅって同じ個体ですかね?どのぷちもだんだん調子にのっていくのに、初日から暴れる、ウソ泣きする、股間に頭突きする、オニギリ強奪、他のぷちをダンボールに閉じ込める、他のぷちをいじめる・・・

それが何故か今やただの毛虫に・・・

678名無しさん:2016/02/25(木) 22:42:36 ID:6kewqprc
あふぅは早熟の害獣だったのかも
ちひゃーややよにまで抜かれそうな現状はぷ虐好きとしては複雑な気分。ゆきぽとツートップだった頃が遠い昔のように思える
……実際かなり昔の話なんだけど

679執行人 ◆jcMzNHW8Yo:2016/02/26(金) 06:47:26 ID:..7A1JhQ
ガルパンの4DX版を観てきました
誰かデスレース的な(ぷちを多く轢き殺せば高得点)ぷ虐ss書いてくんないかな・・・

あふぅ虐メインのssは2014年以降、めっきり減った印象があります
ゆきぽが人気過ぎたのと、ちひゃーとやよの台頭のせいですね
ヘイトが和らぐと、虐待の数合わせぐらいにしか使われなくなります

680名無しさん:2016/02/27(土) 11:02:27 ID:hspye18.
とりあえず、みうらさん普段、水瀬家にお世話になってたんかい(8巻参照

681名無しさん:2016/02/28(日) 00:12:21 ID:H7pkGvdY
一番レイプしたいぷちはどいつ?僕はたかにゃ!

682名無しさん:2016/02/28(日) 02:00:23 ID:z2BEUB4o
>>681
お前、あんな獣をレイプなんて発想がおかしいぞ。
ゆきぽなんぞ頼まれても、金をつまれてもやりたくない。
ほんと、発想が異常だよ…。

俺はみうらさん。こたぷ〜んを思いっきり握りつぶしたい。

683名無しさん:2016/02/28(日) 07:22:49 ID:RRD0pIHs
ぴよぴよと 繋がったまま FlyAway

684名無しさん:2016/02/28(日) 12:59:39 ID:Uyw95ubo
夜中にはるかさんに、精力が増強しそうなもの食わせて暗黒化させてから
水で増やしてゆきぽを犯して欲しい(いろんな液でべとべとゆきぽ)

685ゆきぽ、アイドルと一緒に虐待される:2016/02/28(日) 17:46:16 ID:G.XSi7Do
投下します
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

とつぜんだが、フナとPは日本に帰国した。

真冬のピークを過ぎ、まもなく春を迎えようとした時期だった。

人によっては花粉が気になる時期。

ところで、花粉症は一度発症してしまったら後は地獄だ。
個人差はあるが、治るまでに20年近くかかるといわれている。

Pは765プロで営業業務に復帰。一方、フナは……

フナ「三月の第一週か。春休みまでもう少し。期末テストも
   終わっちゃったから、これといってやることないよね?」

委員長「な……」

優奈「フナ……? 入院してたはずじゃ」

ここは奈子の通う学園。

1年4組の教室に突如現れた船越ヒナ。
(苗字からとってあだ名はフナ) 

お昼休みなので騒がしいことこの上ない。

フナ「入院か。そんな設定だったかもね」

野蛮くん「設定だと……?」

虐待派と擁護派の激しい議論は中断され、全員がフナに質問攻めをしたがった。

委員長「諸君。待ちたまえ。船越君には代表して僕が質問する」

フナ「Hola senol.cuanto tiempo!! como estas?」

委員長「no mal. se parece que...tu sientes bien?
no hay nada de programa con tu cuerpo」

フナ「si.si.yo estoy muy bien. puedo estudiar aqui
     con mis amigos y amigas」

686:ゆきぽ、アイドル(以下、略:2016/02/28(日) 17:47:38 ID:G.XSi7Do
委員長「tu amigo de senol p, me a dijo que as estado en iraq.verdad?」

フナ「claro que si.es la verdad」

委員長「cuando llegaste a japon?」

フナ「a la semana pasada」

他の生徒たち「なんて言ってるんだ……?
          英語ではないようだが……」

愛護派の生徒「くぅ。台湾に留学経験がある俺でも一言も聞き取れん」

野蛮くん「な、なにぃ……フナはイラクから帰ってきたようだぞ…」

他の生徒「今の言葉が分かるのか?」

野蛮くん「全部じゃないけど、だいたいな。
      委員長は知り合いのPさんから聞いてたみたいだ。
      フナは健康で学業には問題ない。つまり退院してたわけだな」

優奈「野蛮くん……。ほとんど聞き取れてるじゃない。
    私なんて英語しかできないわ」

奈子(奈子は英語すらできないんですけど……。
    つーか外国語うざい。なんであんなに大声で話すんだろ。
     しかも機関銃みたいに早口)

野蛮くん「ようフナ。スペイン語を聴いたのは久しぶりだからびっくりしたぜ」

フナ「como estas? mi amigo」(げんき―?)

野蛮君「muy bien.gracias.tu habras muy bien」(おうよ。おめ発音うめな)

フナ「gracias.tu tambien」(あんたもねー)

委員長「どちらも素晴らしい発音だ。野蛮クンは本国(かすてぃーじゃ)
     ではなくメキシコ式の発音だな」

野蛮クン「おうよ。近所にメキシコ人の奥さんがいるんだ」


フナは今、クラスで起きてることをたくさん聞いた。

生徒たちは若干名の中立派を除いて虐待派(右派)と
擁護派(左派)に分かれて激論を交わしてること。

学内にぷちどる対策委員のメンバー(奈子など)がいること。

フナ「へー。結構荒れてるんだねぇ。
    もうすぐ2年生のなるのにみんな元気だねよねー?」

奈子「うちは茶番が好きな人が多いから。みんな暇人なんだよ」

野蛮クン「神聖な議論と呼んでほしいな」

委員長「だが、話し合っても永遠に結論が出ないのも確かだ。
     意見をぶつけ合い、お互いの立ち位置を確認するだけ。
     だが、語らずにはいられないのだ」

687名無しさん:2016/02/28(日) 17:51:03 ID:G.XSi7Do
優奈「フナ。あなたはどっち派?」

フナ「私は虐待は良くないと思うかな。
    ぷち全部が悪いわけじゃないじゃん。
     良い個体もいるんだよ。例えばこの子とか」

ゆきぽ「ぽう」

委員長「なぁ!?」

優奈「なんでゆきぽが教室に!?」

奈子「ぶー!!」

扉を開け、片手をあげながら入室するゆきぽ。

奈子は衝撃のあまり飲んでいたミルクティーを吹き出す。
机に広げていたファッション雑誌がだいなしになってしまった。

ゆきぽ「ぽっぽー」

微笑ましそうに生徒たちを見守る姿は害獣とは思えない。
校長先生のように落ち着いた雰囲気だ。

もちろん普通のゆきぽではない。イラクに住んでいたゆきぽだ。
強盗に襲われたPたちを救ってくれた、あの勇敢なゆきぽだ。

虐待派「そんな分析はどうでもいい!! 今すぐゆきぽを捕獲しろ!!
      油断したら穴を掘られて大惨事になるぞ!!」

虐待派女子「こんなこともあろうかと、
       催眠ガスを噴射する手りゅう弾を用意していおいたよ」

擁護派「待て、落ち着け!! 下手な刺激は逆効果だ!!
     ゆきぽに敵意がないのは明らかだぞ」

委員長「虐待派の連中はサブマシンガンをしまえ!! 
     てゆーかどっから出した!?」

虐待派の生徒「ただの電動ガンですよ。安物の」

奈子(本物っぽく見えるのは気のせい?)

ゆきぽ「ぽうー。ぽえぽえ」

野蛮くん「こ、こいつ……。まるで人間を恐れてない?」」

688名無しさん:2016/02/28(日) 17:52:07 ID:G.XSi7Do
優奈「それに雰囲気が他のゆきぽと違うような?
    瞳の裏に強い意志を秘めてるような……
     まるでいくつもの修羅場を潜り抜けた猛者のごとく」

クラスの半分以上のメンバーは第一種戦闘配置になった。

それも無理はない。なにせ害獣の中の害獣と言われる雪歩が、
この学園に当然のように侵入したのだ。

厳しいセキュリティ(校内に127を超える監視カメラ、
用務員と称した戦闘訓練を施された監視委員らが存在する)
をかいくぐって、子供たちのいる教室にまで入って来たのだ。

虐待派の生徒たちが掃除用ロッカーに用意しておいた武器を
取り出し、武装する。まるで、外国軍の侵入に備えて
つねに家庭内に重火器を用意しておく、スイス人のお父さんのようだ。

(壁かけ式のサブマシンガン。床下の手りゅう弾など)

委員長「なんだこのロッカーは!? いつからうちの掃除用の
     ロッカーは武器の貯蔵庫になったんだ!!」

虐待派2「エアガンのことですか? ビッグカメラで安売してたんですよ」

フナ「みんな顔怖いよー? ゆきぽが全部悪いわけじゃないんだから」

委員長「国家に指定された第一級危険生物だ!!
     個体差はあるが、スコップと腕力で軽く大の大人を殺せる!!」

野蛮クン「フナ!! どうやってゆきぽをここまで連れてきた!?」

フナ「どうやってって。普通に歩きてきたんだよ」

フナ(あんなお子様レベルでセキュリティのつもりだったのかな?
    旧ソ連のクレムリンに比べたら甘すぎるよ)

ゆきぽ「ぽえぽえ。ぽーえぽえ」

委員長「……? なにか伝えてるのか?」

フナ「若い子たちは元気だねって言ってるよ」

野蛮クン「若い子たちだと……?」

優奈「まあ。ずいぶんと上から目線なこと」

フナ「嘘じゃないんだよ? このゆきぽは日本よりずっと
    過酷な世界で生きてきたんだから」

奈子「ゆきぽなんてどいつも同じでしょ?」

689お猿さんになるかもね:2016/02/28(日) 17:54:16 ID:G.XSi7Do
フナ「そんなことないよ。人間と同じでぷちどるも
    まったく同じ個体はいないんだよ。
    私たちは家族だけど。同じであるべきだけど。でも違うの」

奈子(でも違う? よく分からない言い回し)

虐待派男子A「殺せ!! ゆきぽを殺せ!!」

虐待派男子B「学園の平和を守るんだ!!」

優奈「なっ……」

虐待派の生徒らが、ゆきぽを半円状に囲み、ナイフや銃をちらつかせた。

修羅場である。

委員長は机の上で肘をつき、両手をあごの下で
組む態勢(ゲンドウポーズ)のまま発言した。

委員長「強硬的だな。今後、君たちの内申点に関わることになるが?」

虐待派男子「先生方の8割が害獣の駆除に賛成してるのは知ってるぞ!!
       僕たちがこれから行う行動は、学園の総意に等しい!!」

虐待派女子「これ以上の問答は無用です!! 害獣の捕獲に移ります!!」

野蛮クン「てめえら!! 4組はまず話し合いで物事を
      決めるって約束だろうが!!」

擁護派女子「少し落ち着きなさいよ!!
       教室内で流血沙汰の事件になるわよ!?」

このままでは血を見るのは明らかである。ゆきぽをかばおうとしてる
心優しく女子たちが攻撃に巻き込まれ、病院送りにされる危険すらある。

さて、優奈は血の気を失い、神に祈るばかりになった。
クラスの長である委員長(男子)は、深くため息をつき、メガネを外した。

最後の説得を試みようと、席を立ち上がろうとした、まさにその時だった。

フナはいつの間にか委員長の後ろに立っており、肩をたたいた。

委員長は驚き、フナを振り返る。

フナはくったくのなえい笑みを浮かべており、彼を落ち着かせた。

その後、わずかに目を細めたかと思うと、
貴婦人のような落ち着きを払ってこう言った。


フナ「諸君……。そろそろお茶の時間のようね?」

虐待派は仰天し、壁掛け時計をみる。

690名無しさん:2016/02/28(日) 17:55:33 ID:G.XSi7Do
まだ昼休みだ。そんな細かいことより、フナの雰囲気に圧倒された。

仕草、声色、表情、すべてに焦りが見えない。
鈍感だからではない。イラク南部の乾燥した、肌にピリピリした空気に
比べたら、ここはどこまでも平和に感じられたのだ。

フナがただそこにいるだけで、威厳のようなものを感じた。

虐待派も養護派も棒立ちのまま動けないでいると、
空いてる席にゆきぽを案内するフナ。


フナ「ゆきぽ、のど乾いたでしょ? 紅茶いれるね?」

ゆきぽ「ぽっぽー」

殺伐とした教室に紅茶の香りが漂い、生徒たちをリラックスさせた。

取り乱した時こそ紅茶を飲んで落ち着こうとする、異国の文化で
育ってきたものの異質さが、逆に心地よくすらあった。

フナは、見た目はどう見ても普通の日本人だ。濃い目の金髪のツインテールで
いかにもオタクが好みそうな女子である。小柄で童顔。

目がぱっちりしててまつげも長い。
入院してなければ学園内でファンがいたことだろう。

実年齢よりもずっと幼く見えるその顔には、他の生徒たちには
ない何かが感じられた。言葉にはできない、なにかが。


野蛮くん「おいおい。教室にティーカップがあるとか……」

優奈「ずいぶん本格的ね。自然と電気ポットやお菓子も用意してあるし。
    学校側に許可はとったのかしら? 委員長?」

委員長「突っ込みどころはたくさんあるが、あえて言うまい。
     帰国と退院祝いとして特別に見過ごす」

フナ「さっすが委員長ー。話が分かる人はスキだよ?」

委員長「ふ…/// ふん/// そうか」

フナ「委員長たちも紅茶飲む?」

委員長「そうだな。せっかくだからいただこう」

ゆきぽ「ぽえ? ぽっえ?」

委員長「ん? クッキーをくれるのか? すまないね」

ゆきぽ「ぽう」

野蛮クン「すげえ。自然に委員長の隣にゆきぽが座ってる。
      しかも紅茶を飲んでる姿が絵になってる」

691名無しさん:2016/02/28(日) 17:58:10 ID:G.XSi7Do
委員長(ゆきぽは緑茶とたくあんを好むんじゃなかったのか…)

優奈「わぁ。この紅茶、すごく品の良い味。
    学校でここまでおいしく入れられるなんてすごい」

委員長「茶葉が開くのは湯が95℃以上だな。
     信じられないことにカップは事前に温めてあった」

虐待派「家で飲んでる紅茶と後味が全然違うぞ……。
     本格的な紅茶ってこんなにおいしかったのか」

奈子(……。くやしいけど本当においしい。
    かおりが良くてリラックスできる。
    それに飲み終わった後に頭がすっきりする)

フナ「入院中に4組は紳士淑女の集まりって聴いてるからさ。
    楽しいクラスになるといいよね?」

委員長「まったくだな。僕たちは争うばかりで
     冷静さを欠いていたと言わざるを得ないな」

フナ「委員長も結構話が分かるんだね。
    もっと頭の固い人だと思っていたんだけど?」

委員長「む。失礼だな。僕だって人の意見を聴く時はあるさ」

フナ「ふーん?」

委員長「あまり見つめるなよ。照れるじゃないか///」

フナ「ふふふ。やっぱ面白いね」

奈子(なに良い雰囲気になってるのあの二人。まじうざい。
    なにげに入院前は委員長コンビだったしね。
     今女子の委員長は優奈だけど)

虐待派の連中も紅茶とクッキーをふるまわれると、フナが
美少女なこともあり男子達はデレデレしていた。フナは愛想が
抜群によく、差別しない主義なので男女共に人気があった。

優奈(船越フナ……退院した初日からクラスの中心的存在なのね)

穏やかな雰囲気でその日の授業を終えた奈子たち。
あっという間に時が過ぎて帰りのHRになる。

担任の先生「もうすぐ新2年生になるわけですから、学生としての
       節度をもったですね……」

奈子(どの教師も同じことしか言わないし、HRって時間の無駄だよ)

今日が今期フルタイム授業の最後の日だった。
来週からは春休み前の半日授業が始まるで、毎日が遊びみたいなものだ。

692名無しさん:2016/02/28(日) 18:00:39 ID:G.XSi7Do
奈子はもやもやした気持ちを抱えながら帰宅。

愚痴をまこちーに聴いてもらおうと思っていた。

奈子「たっだいまー」

まこちー「奈子。太盛が来とるで」

奈子「太盛君が!?」

太盛はキッチンにいて、美留にパンケーキの作り方を教わっていた。

奈子「太盛君……美留に教わるとか意味わかんない」

美留「姉ちゃんのほうが意味分からんわ。
    太盛君と2人っきりなんやから邪魔スンナや」

テーブルには牛乳、薄力粉、レシピが表示されたタブレットなどが並ぶ。
美留と太盛はおそろいのエプロンを着て良い気になっていた。

美留はもちろんノリノリだが、太盛も年下の女の子に
料理を教わってまんざらでもなかった。

邪魔しようにも、本格的なお菓子作りなので初心者お断りの
雰囲気が漂っている。現に奈子にはどうやって作るのか見当もつかない。

料理やお菓子作りができる妹と違って、奈子はこっち方面はさっぱりだ。

奈子「太盛君ってお菓子作りとか興味あるの?」

太盛「んー。イライラした時にキッチンに立つと妙に落ち着くんだ。
    妹のみなみが全く料理ができないから、たまに簡単なものを
    作ってあげると喜んでくれるし」

美留「太盛君の家は両親が遅くまで家に帰ってこないって
    設定だもんね?」

太盛「うん。設定だ」

まこちー「そういう話は影でこっそりとせえや」

奈子「ふん……」

まこちー「なんや奈子。自分の部屋に行ってしまうんか?」

奈子「英語の勉強するの。YOUTUBEで無料のイギリスドラマみてくる」

まこちー「ほう。珍しく勉強熱心やな」

美留「いいことや」

イライラすると、ついぷちに八つ当たりしたくなる。
そんな時に外国のドラマを見てると、嫌なことを忘れられる自分に気付いた。

ドラマは学校から宿題として見るように指定された、
陳腐な恋愛ドラマやコメディドラマだ。

美留『あぁあ!? パンケーキが焦げちゃったよ太盛く〜ん!?』

太盛『ごめん!! ちょっと目を離したすきに!!』

1階から不愉快な声が聞こえる。(奈子の部屋2二階)

奈子はヘッドホンをしてやりすごすことにした。

693名無しさん:2016/02/28(日) 18:03:29 ID:G.XSi7Do
舞台が変わって翌日の学校である。

今日の3時限目の授業は奈子の大嫌いな英語だった。

英語の先生は日本人ではない。中国北部出身の中国人。
大学時代にソ連人の教授からイギリス式の英語を教わった人だ。

英語には厳しく、発音や聞き取り能力など、
生徒にダメ出しをすることで有名だった。

先生は日本人ではないため、日本語には中国語特有のトーンが
含まれてるが、英語の発音は見事だった。

大きな声の英語で注意されると、生徒たちは委縮したものだ。

みんな最初は意味の分からない外国語である英語が大嫌いになった。

だが、先生は英語が国際言語であること、インターネットでは
英語のコンテンツがあふれており、情報を得るために最適な
言語であることなどを熱心に説明した。

やがて生徒たちは反骨心から熱心に英語を学習するようになる。

先生の勧めにより、自宅ではオーストラリアや
イギリスのラジオをたくさん聴くようにした。

1年生が終わるこのころの時期になると、言いたいことが
自然と口に出るくらいのレベルにはなっていた。

先生「さぁー。みなさん。英語の時間を始めますよ!!」

ゆきぽ「ぽえぽえー」

先生「いつも通り話題を決めて自由に話し合ってもらいまぁす!!
    今日の司会進行はゆきぽ君に任せましょうー!!」

野蛮クン「はぁ!? なんでぷちが司会進行なんだ。
      普通は委員長とか優奈に頼むべきだろ!!」

奈子「つーか害獣がなんで授業に参加してんの?」

優奈「高木さん。口が悪いわね?」

奈子「けっ」

ゆきぽ「Miss yuuna is right. watch you'r mouse.nako?」

奈子「はぁああああ!? こいつ何言ってんの!?」

694名無しさん:2016/02/28(日) 18:05:21 ID:G.XSi7Do
優奈「You didn't know that? yukipo speaks english as well」

奈子「知るわけないでしょ!!
    むしろなんであんたは冷静に話してるのよ!!」

先生「It's time for discation. miss takagi?」

優奈「Speak only in english. will you? miss?」

奈子「Wait..wait just a moment please!?
how can yukipo sepaks the human launguage!?
It's impossible! because she is an animal!」

ゆきぽ「alrgiht. let me say that i'm not normal.
i am not an ordinary one」

野蛮「Wow...!! you'r pronunciation is so beautiful.
it sounds like bbc english.yukipo?」

ゆきぽ「Thank you.boy.i've been to england seaval times」

奈子「ちょ……そんなスラスラ話されたらほとんど聞き取れないよ。
    ゆきぽのアクセントがすごく強い。母音の音程が高すぎ!!」

委員長「気合とノリで何とかしたまえ」

先生「さて。今日のお題は何にしましょうか?」

ゆきぽ「ajourdy...let moi falle. qando ju peou vous parlre?」

先生「フランス語は分からないので英語か日本語でよろしく」

ゆきぽ「ぎゃく……たい……。ぴち……ぎゃぁ……」

先生「English please?」

ゆきぽ「Well.today let's talk about the victims of putidoru!!」

先生「The victims ? which one? so many victims in japan」

ゆきぽ「Everyone. who are dead in this country 」

先生「Sorrry. i don't know what you want」

ゆきぽ「Then.i will make it simple.
far right wing people are as the same as psychopaths.
they will kill japanese people in the future !!」

委員長「We already talked about it before」

野蛮「Yes. 8 month ago」

695名無しさん:2016/02/28(日) 18:10:21 ID:G.XSi7Do
奈子「I am sure.i'm not pshycopath !!」

優奈「Are you gouing crazy? miss takagi? how can you say that?
you are the member of taisaku iin.
didn't you remember how many putidoru did you kill before?」

奈子「Sorry.i forgott everything. it's not important for me.
it's not against the law」

ゆきぽ「And...why you hate them? nako?」

奈子「Yukipo type of putidoru, they really like to dig
a big holl in the guraund. even inside of bildings.
they can't live wite humans .they can't live
in the civilization」

虐待派「I agree with nako. how can we live with them!?
we have a responsibility to protect our
country and the civilization!!」

虐待派2「Me too. we should kill them all.
ahu's are idiots.thihya's make a big noise everywhere!!
who wants goddam noises of practicing karaoke?」

フナ「Putidoru has ther spirits. minds. ways of thinking.
which is diffarent between humans and putis?」

奈子「Are you kidding? completely diffarent from human beans」

フナ「Then, let's see my friend.
my firend of yukipo is very smart」

奈子「I know what are you talking about. my family has
makoti who speak japanese fluent.
he's so intelligent. and has a good experience of life」

フナ「You rearry? that's so great!!」

奈子「Yes.he is greatest than ever. but..i think
99 parcent of putidoru are animals. we can kill them」

愛護派女子「You are going too far.nako!! we need more time to think
about it!! we are not bloody animals!!
what the god says in your bible!?」

奈子「putidoru's are extraordinary.that's all
i don't want to cere anymore」

フナ「You just want bloods?」

696名無しさん:2016/02/28(日) 18:12:57 ID:G.XSi7Do
奈子「Yes.bloods of putidoru. our menber really wants it too」

委員長「That's not right for humanrghts」

奈子「There' no humanrights for putidoru's fuckers」

野蛮「What's the bloody hell !!」

フナ「Everybody pay attention please!?」(ちょっとみなさん。よろしいですか?)

優奈「What? sir?」(どうされましたか?)

先生「日本語訳に移ります。いま議論したことを日本語に訳してください。
    誰にしましょうか? 野蛮クンにお願いしましょう」

野蛮クン「えー俺かよ。訳すとニュアンス
     変わるからめんどくせーんだよな」

優奈「ならわたくしがお手伝いします。よろしくて?」

先生「ぜひお願いしましょう」

優奈「まず、ゆきぽさんが奈子さんの口の悪さを注意しました。
    奈子さんはゆきぽさんの英語に驚き、野蛮クンは発音の
     美しさを褒めました。まるでBBCを聴いてるようだと」

野蛮クン「そのあと高木が動物なのにぷちどるが言語を話すなんて
      信じられないみたいなこと言ってたな?」

奈子「たぶんそんな感じじゃない? 忘れちゃったよ」

優奈「で、ゆきぽさんが今日のお題について話しましょうと言いました。
    えーっと、犠牲となったぷちどるについて……?」

先生「Very well.continue please?」(大変によろしい。続けなさい)

優奈「先生がよく分からないと言ったので、ゆきぽさんが言い方を変えました」

委員長「先生は殺されたぷちどるなんてそこら中にあふれてるから、
     何を話したらいいの分からないと言ってたな」

優奈「そう……まさにそれね!!
    そのあと、ゆきぽさんはサイコパスと虐待派は同じだって言ったわ」

野蛮クン「それは今年の夏ごろに話し合ったって話になったな」

優奈「奈子さんが私はサイコパスじゃないって主張して?」

奈子「あってるわよ。そのままの意味でしょ?」

優奈「ぷっ」

奈子「あにあんた? バカにしてんの?」

優奈「どの口がそんなことを言えるのかしら? ご自分が
    対策委員でどれだけ多くのぷちドルを殺してきたか忘れたの?」

697名無しさん:2016/02/28(日) 18:15:59 ID:G.XSi7Do
野蛮クン「まさにその通りの内容を話してたな」

奈子「ゆきぽはおっきな穴を掘るのが好き!!
    どこにでもね!! 屋内でも掘るんだよ!?
     文明社会に適応できないんだよ!!」

委員長「うむ。君が英語で言ってた内容だ」

優奈「すると、虐待派の生徒が支援しました。
    あふぅはバカ。ちひゃーはカラオケの練習をしてうるさい。
     みんな殺しちゃえって」

優奈「私たちの国家と文明を守るための義務がある。
    どうやったらあんなのと一緒に暮らせるんだ?」

野蛮クン「フナがこう言った。私のゆきぽは賢い。
      全部のぷちドルが悪いわけじゃないでしょ」

優奈「奈子さんのまこちーは日本語を流暢に話すし、人生経験も豊富で賢い」

フナ「そうなの!? すごいねぇ!! って私が言いました」

奈子「九割九分ぷちどるはクズばっかりよ。死ねばいい!!」

虐待派女子「もっと考える時間が必要よ!! 私たちは獣じゃないの!!
       あなたの聖書で主はなんとおっしゃった?」

奈子「ぷちは突然変異の化け物。
    あんな奴らに気を使う必要があるの? 必要ないよ」

フナ「あなたは血を望むの?」

奈子「私だけじゃない。対策員の人たちもぷちどるの血を望んでる!!」

委員長「それは人道(人権)に反する」

奈子「ぷちに人権はないんだよ」

野蛮「ちっくしょぉおおお!!」

先生「大変に素晴らしい訳です。細かいところで言い方が違いますが、
    ほぼ満点に近いです。今日の英語の授業はここまでです」

奈子(くっだらねえ授業。けっきょく何語話しても茶番に変わりないじゃん)


帰り道。奈子はいつものように1人で歩いていた。

寒さもピークを過ぎ、明るい時間ならマフラーを
しなくても平気になってきた。

後ろから自分の名を呼ぶ声が聞こえるのだが、めんどくさいので
無視していた。やがてその声はどんどん大きくなり、
とある少女が奈子の横に並んだ。

フナ「奈子ー」

奈子「なに下の名前で呼んでるの。なれなれしい」

フナは誰に対しも花のように浮くしい笑顔。
演技ではなく、ほんとうに人を差別しない子なのだ。

笑顔はコミニケーションの基本だ。
ツインテールを揺らしながら歩く姿は、同性から見ても可愛らしい。

不思議なことに奈子の周りには美少女ばかり集まるようになっていた。

698名無しさん:2016/02/28(日) 18:20:13 ID:G.XSi7Do
フナ「奈子の家寄っても良い?」

奈子「えー」

フナ「不満? マコチーに会いたいんだけど」

奈子「あいつ、おっさんだよ?」

フナ「うちのゆきぽだって若くないよ」

ゆきぽ「ぽえー」

奈子(なんで害獣も一緒にいるの?)

奈子「……ゆきぽって年はいくつなの?」

フナ「今年で23だよ」

奈子「……まじ? 私たちより年上じゃん」

フナ「イングランド出身って設定なの」

奈子「設定か……。ぷちも国際化してるんだね。
    うちのまこちーは大阪府出身だけど」


自宅の玄関前。フナは、奈子が社長の娘の家だからもっと豪邸を想像してたが、
普通の一軒家だった。それは、社長とママがドイツ人のような
質実剛健な生活を好んだためだ。

社長はソ連で働いた経験があるから、成金主義の資本主義帝国のアメリカ
が大嫌いだった。どれだけ給料がもらえるようになっても、
生活レベルは常に一定レベルを保ち、貴族にならないようにしていた。

友達を紹介するため、ピンポンを押してママが出てくるのを待つ。

奈子は英語の勉強の一環として、ママに英語であいさつする。

奈子「hi.I'am back」 (ただいま)

ママ「My dear. she is you'r friend? 」
   (あら。そこの子は友達?)

フナ「It's so nice to meet you ma'am.
my name is hina hunakosi.
everybody call me huna. and...just call me huna please?」

   (はじめまして。船越ヒナです。
     みんなからフナって言われます。フナって呼んでください)

ママ「分かったわ。フナちゃんって呼ぶわね?」

699名無しさん:2016/02/28(日) 18:22:35 ID:G.XSi7Do
フナ「よろしくお願いまします」

ママ「こちらこそ……あら? あなたの後ろに何か」

フナの後ろに隠れていたゆきぽが、
ママに対し「ぽえっ」と発しようとした瞬間であった。

ママは玄関にあらかじめ用意していた撃退グッズ(金属バッド)を
装備し、鬼の形相で雪歩に襲い掛かった。

ゆきぽ「ぽっ」

紙一重で交わした。

ママは天と地をを切り裂くほどの勢いでバッドを振り下ろしたのだ。

直線状に叩きつけられたバッド。地面のアスファルトを砕いている。

先ほどまでゆきぽが立っていた場所だ。

ママ「ふっ」

ゆきぽ「ぽっ!?」

ママは突いた。神速かつ必殺の意思を込めて。

速い。次から次へとバッドがゆきぽの顔をめがけて突かれる。

ゆきぽはバカではない。見事に体の向きを変え、時にはジャンプして
回避する。ゆきぽの目はふしあなではなかった。

ママの踏み込む足に注目し、次の攻撃を予測していた。

ママは、ぷちや男関係の争いで娘たちに家中を
めちゃくちゃにされた経験がある。それも一度や二度ではない。

今年の冬休みに野生のあふぅが侵入し、キッチンや冷蔵庫を
荒らされた時は、冬眠に起こされたクマのような勢いで激怒した。

国から指定された程の危険生物であるゆきぽ
相手となれば、容赦する必要はない。

フナと奈子は目の前で繰り広げられるすさまじい攻防に圧倒されてる。
フナの目から見てもママの身のこなしはみごとだった。

バッドの振り回しだけではなく、効果的に蹴りを放ち、
ゆきぽの不意を突こうとする。揺れるおかっぱをつかもうと
手を伸ばすが、今一歩のところで届かない。

ひらひらするワンピースのすそすら、ゆきぽは触れさせない。
ボクサーのように真横方向に機敏に動く。重心の移動が速いのだ。
残像すら見えるほどの回避能力だった。

700名無しさん:2016/02/28(日) 18:25:58 ID:G.XSi7Do
敵が強ければ、逆に冷静になる。ママの脳みそは次なる攻撃のために
フル回転しており、ゆきぽを抹殺するためのマシーンと化していた。

これが、かつて旧ソ連の国際スパイ組織で活躍していた社長の妻の姿だった

ママ「えらいすばっしこい奴やなぁ!! めっちゃ腹立つで!!」

ゆきぽ「ぽぽぽぽぽ」

回避一辺倒のゆきぽ。ゆきぽには攻撃する意思はないのだが、
ママがそれに気づく余裕はなかった。

そんなやり取りが5分も続くと、両者とも疲れがみえ始める。

特につらいのがママだ。訓練しているとはいえ、年が年だ。
23歳のゆきぽのが長期戦が有利なのは明らかだ。

ママ「ほんまに、はよくたばれや!!」

なんと、最大の武器であるバッドを投げたではないか!!

ぐるぐるぐる

ブーメランのごとき機動を描く。相当な回転力がかかっている証拠だ。

その遠心力のあまり、近くで観戦していた奈子とフナの髪が舞い上がる。

ぐるぐるぐる (まほうじんグルグル)

いよいよバッドがゆきぽの顔面を粉砕しようとしていた。

タイミングよく放たれたそれは、ゆきぽには交わす時間がなかった。

走馬灯すら脳内を駆け巡る。

ゆきぽは、最後まで使うまいと決めていた、最強の武器を取り出すことにした。


ゆきぽ「ぽぎっ!!」


それは、まぎれもなくスコップだった。

ゆきぽの象徴であり、害獣と言われる最大の所以(ゆえん)である。

スコップで暴走するバッドをはたいた。

701名無しさん:2016/02/28(日) 18:28:53 ID:G.XSi7Do
はたいた、というより軽くバッドで触れたと言ったほうが正しい。

それくらい簡単に、バッドは軌道をそれて上空へ飛んでいき、
やがてお星さまになってしまった。

しかし、軌道が変わっただけで回転力そのものは衰えてない。
あと1時間もすればモンゴル上空まで飛んで行ってしまうことだろう。

奈子「ママ!! やめて!!」

ママ「止めるなや。奈子。こいつを家にあげたら大変なことになるで」

ゆきぽ「Stop fighting!!」(やめえや!!)

ママ「!?」

ゆきぽ「There's no reason to continue fighting!!
today i come here to see sir makoti-」

(戦う理由なんてないで。まこちーさんに会いにに来ただけやん)

ママ「イングランド式のアクセントとイントネーションや。
    アメリカ人たちとは品が違うで」

フナ「私のゆきぽは害獣じゃないから安心してください」

ママ「たしかに。めっちゃ文明人って感じやな。
    どこの会社の面接でも合格できそうな品の良さや」

まこちー「こらこら。おまえら。日中からなに騒いどんねん」

フナ「あっ、まこちーさんだ!!」

まこちー「見たことない子やな。奈子の友達か?」

奈子「まあ。そんなとこ」

ゆきぽ「sir makoti-!! I really wanted to see you!!」
     (まこちー殿。あなたに会いたかったのです)

まこちー「英語はわからん。大阪弁で話せや」

ゆきぽ「……!?」

奈子「無理があるでしょ」

まこちー「何が無理なもんか。日本に住んでんやったら日本の言葉を
      話すの筋やで。最近の街中では、若いもん(外国人が)日本人に
      平気で英語で話しかけるからな。何考えとんねん」

ママ「特に白人の人って日本語話してくれないのよねー」

フナ「そのくらい白人には日本語が難しいってことなんですよ」

まこちー「こんなとこで立ち話もあれやから、中にあがれや。
      茶くらいだすで?」

702名無しさん:2016/02/28(日) 18:33:28 ID:G.XSi7Do
まこちーは別室にゆきぽを通すと、一時間かけて大阪弁を教えた。

奈子たちはテレビを見ながらリビングで待つことになった。


奈子「あいつら、何やってるの? お茶覚めちゃうじゃん」

フナ「短時間で日本語が話せるようになるのかな?」

ママ「まあまあ。まこちーさんに任せようや」


やがてリビングにやって来た。


ゆきぽ「待たせたわ。日本語は助動詞の活用が複雑やな。
      発音は超母音のリズムの取り方がムズイな。
       白人にはまず無理やと思うで」

フナ「ゆ……ゆきぽ? 日本語話せるの?」

ゆきぽ「まだ少ししか話せんけど、問題ないと思うわ」

ママ「おおっ、下手な関東人が話す言葉より
    しっくりくるイントネーションや」

まこちー「ぷちどるの語学力なめたらあかんで」

奈子「ゆきぽ、あなたの名前は?」

ゆきぽ「え? ゆきぽやん。知っとるやろ」

奈子「普通に質問に答えられるし、すらすら喋れてる。
    天才すぎでしょ。いっそ語学教室でも開けば?」

まこちー「ゆきぽは金儲けするために日本に来たわけちゃうぞ」

ゆきぽ「日本の惨状を見に来たんや。ここ日本でぷちどるが発生した。
     つまり震源地みたいなもんやな」

まこちー「虐待をどうやったら止めることができるか。永遠の課題やな。
      最近の若いのはしょうもない奴ばっかやで。ほんま」

ゆきぽ「明日、河川敷に行きたい」

まこちー「ほう。対策委員の活動でも見に行くんんか」

フナ「フナも興味あるなー。ここに委員の人がいるし。
    案内してもらうよ?」

703名無しさん:2016/02/28(日) 18:35:57 ID:G.XSi7Do
奈子「今どき虐待なんて誰でもやってるのよ!!」

ママ「明日から休みやな。気を付けていってきいや」


翌日の河川敷である。

やって来たのは奈子、ゆきぽ、フナの3人(?)

真っ先に視界に飛び込んできたのはスーツ姿のお兄さんだった

お兄さん「あー具合わりぃ」

お兄さんはマスクをしており、元気がなさそうだった。

乾燥した空気で喉を悪くしており、微熱がある。
医者から安静にするように言われていたが、
家で寝てばかりいても余計にストレスがたまる。

お兄さん「なんで日本の会社は風で休んだだけで上司に
      嫌味を言われるんだ? こっちは本当に病気で
       苦しんでるのによぉ!!」

お兄さんはテントの中に入り、ペンチを持って出てきた。

テントは対策員たちに必要ないろんな道具が集まっていて、
いつでも自由に使っていいことになっていた。

お兄さん「風邪で体力がないからペンチで軽くいじめてやる。
      指をつねったりな。今日はどいつにしようかな」

ゆきぽ「……」

お兄さん「おっ。いいところに」

お兄さんはゆっくりと距離を詰める。ゆきぽに敵意がないと
思わせるために下手くそな笑顔を浮かべてる。

お兄さん「今月が俺の誕生日なんだ。もうすぐ春も近いし、俺は機嫌が良い。
      よかったら一緒にお菓子でも食べようか?」

差し出されたのはスニッカーズだった。
スーパーで売られてるお徳用なので小さい。

お兄さん「どうした? 食べないのか?」

ゆきぽ「ich weis das sie sind nicht mein freund」

お兄さん「wa...was gesagen sie!? sperechen sie deutch!?」

ゆきぽ「ja.ein bischen」

704名無しさん:2016/02/28(日) 18:42:02 ID:G.XSi7Do
お兄さン「ach...Das ist sehr gut. kenen sie? ich habe im univer...」

奈子「待って。何語話してるのか知らないけど、日本語でお願い」

お兄さん「奈子ちゃんじゃないか。いや、この獣が急に
      オーストラリア訛りのドイツ語で話しかけてきたから」

フナ「ゆきぽはオーストラリアに住んでたこともあるの?」

ゆきぽ「オーストラリアの友達がいただけや。行ったことは一度もないで」

奈子「何で話せるのよ」

ゆきぽ「ぷちどるの語学力なめんなや。どんだけ多くの外人と
     話してきたと思っとんねん。おっと……ちっさな島国に
     引きこもってる連中には想像もできん事やったな?」

奈子「うわ……普通にムカつく。以外に毒舌なんだね。
    しかもプライド高そう。殴っていい?」

ゆきぽ「暴力反対や。ま、外人たちからは皮肉屋ってよく言われるからな」

お兄さん「こいつは何者だ? 見た目は普通のゆきぽのように見えるが……
      実は着ぐるみで中に白人の女性が入ってるとか?」

ゆきぽ「間違いなくぷちやんか。
     最近のぷちどるは進化してんねや。
      頭の中身が20世紀で止まってると時代に取り残されるで?」

お兄さん「……人間と話してる感覚と変わらねえ。
      普通に会話ができると虐待する気が全く起きねえぞ」

魔女「あら。今日は団体さんで来てるのね?」

奈子「魔女……」

魔女「奈子。しばらくぶりね。ごきげんよう?」

奈子「堅苦しい挨拶はうざいからやめて」

魔女「それもそうね。で、そのゆきぽは何者?」

フナ「タ是我的ポン邦!!」

魔女「是アぁ!?」

フナ「タ是ヘン可愛!!」

魔女「我不想シュオハンユィ!! 
    似所、我的ハンユィシュオ的杯不好!!」

お兄さん・奈子(何言ってるのかさっぱりわからん!!)

705名無しさん:2016/02/28(日) 18:45:21 ID:G.XSi7Do
フナ「好あぁ!? 知道了!!」

魔女「ニ是不是中国人!?」

フナ「我是日本人!! 我正在在東京!!」  

奈子「さっきからうっさいわよ!! 今度は何語で話してるの?」

フナ「中国の普通語(共通語)ね」

魔女「最近の女子小中学生なら誰でも話せるでしょ?」

奈子「こちとら英語すらまともに話せんのに、中国語とかもっと無理や!!」

魔女「中国から旅行客が大勢東京に来てるじゃない。
    彼らの会話を聴いてると勉強になるわよ?」

奈子「関係ないわ!! ニワトリのケンカにしか聞こえないよ!!」

フナ「奈子ちゃん? その差別的な発言、地味にムカつくよ?
    普通語の話者が7億人くらいいるの知ってる?」

奈子「だからなんや!! それより皆に分かる言語で話せや!!
    あんたがふざけるせいで話が進まんわ!!」

お兄さん「ここはベルギーと違うんだから。 
       日本語だけで全国どこへ行っても通用する国
       なんだから、もっと日本語を大切にしたどうだ?」

魔女「んもー。おみゃーさんらときたら、できゃー声出すもんで
    でらおそがいでかんのだわぁ」

奈子「に・ほん・ご・で話せ言うとるやろが!!」

フナ「今のは名古屋弁だで。
    れっきとした日本語だがや。おみゃーさん」

お兄さん「奈子ちゃんも関西方言が出てるようだが…」

奈子「家族の影響でこうなっちゃうのよ……。
    好きで話してるわけじゃないの」

お兄さん「色んな言語を聞いたせいで異国の地にいるみたいだよ」

ゆきぽ「間違えとらんわ。言語とはその国の民族の文化そのもの。
     話す言語や方言によって感情表現がまるっきり変わるもんや」

お兄さん「で。おまえはここに何しに来たんだ?」

706名無しさん:2016/02/28(日) 18:46:59 ID:G.XSi7Do
ゆきぽ「虐待の現場をみに。外国でも虐待は流行ってるから
     今更やけど、いちおう気になったので」


少し離れた場所では対策委員たちが元気に活動していた。

ここは日中は人だかりができる。不景気で仕事がないもの、
近所のニートや主婦まで幅広い人種がいる。

ゆきぽは、やよの虐待現場をみた。

犬のリードをつけられてるやよの群れ。全部あわせて10匹以上。
リード(鎖)は、地面に突き刺さった鉄製のポール(支柱)につながってる。

つまりやよは、ポールから限られた範囲しか移動できない。

やよを虐待してるのは25くらいの若い主婦だった。

見るからに美人だ。濃い目のカラコンを入れてるが、目鼻立ちは整ってる。
軽いパーマをかけたセミロングの茶髪。どこにでもいそうな日本人女性
の容姿だが、遠くからでもよく目立つ、不思議なオーラを放っていた。

お兄さん「あの奥さんは最近離婚したんだよ」

ゆきぽ「ストレス解消でこんなことしとるんか」

フナ「離婚なんて最近じゃめずらしくないじゃん」

お兄さん「それがな……2回目なんだよ」

奈子「うわぁ。バツ2とか……」

奥さんはムチをふるい、やよを大いにおびえさせている。
必死に逃げ回ろうにも、リードの制限がある。

適当に振ったムチに不運にも当たってしまったやよは、
文字通り皮膚がそぎ落とされるほどの痛みに大泣きする。

やよ「びゃ」

動きを止めると、またムチが降って切る。

こんどは頭に当たった。髪の毛がごっそりもっていかれそうな勢いだ。
顔面にもみみずばれの跡ができる。

主婦が片手を振り上げ、ムチを振り降ろす。

やよたちは主婦の動きをある程度予想してめちゃくちゃに逃げると、
ほとんど命中しないようになった。
やよは4足歩行できるので動きは機敏なのだ。

やよ「うー?」

チャリーン

小銭をその辺にばらまかれると、みんなが一斉に寄っていく。

707名無しさん:2016/02/28(日) 18:48:15 ID:G.XSi7Do
10匹近くのやよがコインの奪い合いをして混雑してるそこへ

シュ

ムチが襲い掛かる。

やよA「びゃあ」

やよB「びゅうう」

この電流が走るような激痛は、何度食らっても
耐えられるものではない。たまらなくなって逃げ出すと


チャリーン

マリオがコインを獲得した時の音がした。

やよ「うううー!!」

やよ達が学習もせずに殺到するが、そこにあるのは
草むらに隠されたニンテンドー3DS(大音量)だった。

主婦「やっぱり同じ音なら反応するんだ。単純すぎて笑える。
    あははは。バカをいじめるって楽しいなぁ」

美しい主婦は、一匹のやよの首根っこを捕まえる。

そいつに塗装用のスプレーを10秒ほど噴射。

やよの無駄に大きい眼球が銀色に染まる。

やよ「うぎゃああああああああああああああ!!」

魔女「まさに死に等しい苦痛ね。人間なら即失明レベル」

短い手でこすろうとすると、激痛が増すだけ。

草むら(地面)をたうちまわるが、痛みは消えることはない。
銀色に染まった、ドロドロの涙を流し、
自分をこんな目に合わせた人間を呪った。

やよ「うぐうう」

一方的になぶられるだけでは、死を待つだけだ。

ようやく頭を使う気になったのか、鎖でできたリードを
噛み切ろうと必死だ。どれだけやってもやよの歯が欠けるだけで意味はないが。

708名無しさん:2016/02/28(日) 18:53:53 ID:G.XSi7Do
やよC「う?」

やよD「うぅ」

やよE「うぅう!!」

この3匹は、一斉に主婦に襲い掛かった。ふだんのやよが
見せないような凶暴さで主婦の腕に噛みつく。

主婦「いたたっ」

たまらずスプレーを落としてしまう。反撃されるとは思ってなかったし、
本気で噛まれるとけっこう痛い。手で振り払うとやよたちは地面に落とされたが、
起き上がると、今度は足元に噛みつき攻撃をしてくる。

主婦「やだこいつら、けっこう凶暴だったんだ」

観戦していたお兄さんたちからは、獣たちに襲われる美女の姿に移った。

この主婦は最近対策員に入ったばかりだ。虐待とは、獣に反撃される
恐れがあることを想定して行うものだ。その覚悟も必要になる。

遊びだが遊びではない。ある程度の訓練を必要とする組織なのだ。

さすがに見てられなくなったお兄さんが助けに行こうとすると、魔女がさえぎった。

魔女「久しぶりに腕がなるわ」

特に特別なことをしたわけではない。魔女はやよを一匹捕まえると、
服の中から取り出したフォークを左目に突き刺した。

やよ「うばあああああああああああ」

血の涙を流し、戦闘不能。プルプル震えながら、草むらの上で大往生。
深く刺さったフォークは、やよの短い手では引く抜くことは不可能。

それでも引き抜こうと必死だった。わずかにフォークに触れるだけで
激痛が走り、ひたいに汗がにじむ。恐怖のあまり失禁していた。

やよ「ヴヴう……」

その痛みと絶望は、もはや言葉で説明することは不可能。
やがて引っこ抜くのを諦めてしまい、ただ震えるばかりとなった。

眼球から流れ続ける血が、草を染めていく。

やよのおぞましい姿は、見てる者の心を痛めた。

魔女「次は誰かしらね?」

いつも通りの黒いフード姿。フードをかったるそうに
首の後ろに降ろし、人間味のない笑みを浮かべると、
やよ達は一斉に戦意を失う。

気合で負けたら終わりである。

709名無しさん:2016/02/28(日) 18:57:12 ID:58.v0iVo
新刊が発売して最初のSSがこれか…

710名無しさん:2016/02/28(日) 19:02:40 ID:G.XSi7Do
やよのような獣が一定距離以上を保つのは、
相手が、例えば炎のような身の危険があるものと認識してる証拠。

たかが小6の女の子がここまで相手を威嚇できるのは、
対策委員で訓練されているからだ。

太盛「魔女ちゃん。今日はその辺にしておこうよ」

魔女「せまる……さん?」

突然現れた高校生男子の姿に、すっかり戦闘モードを解除してしまう。

太盛はやよのリードとつながってるポールを破壊した。
鎖が解かれたので、やよたちは自由になり、散り散りになって逃げた。

太盛「最近、君に会ってなかったから。心配になって見に来たんだ。
    元気にしてるかなって」

魔女「ありがとうございます。もちろん元気ですわ。
    今日はみっともないところを見られてしまいました」

太盛「いいんだよ。僕は君のことだったら、こういう汚いところだって
    受け入れてあげたいと思ってる。君は僕にとって大切な人だから」

魔女「せまるさん……」

太盛「魔女ちゃん。少し背が伸びたみたいだね」

魔女「成長期ですから。クラスで3番目に大きいんですの」

完全に2人の世界だ。大勢に見られてるのに気にせず抱擁しあい、
愛の言葉を並べてる。特に魔女は先ほどまでの殺気が嘘のように
乙女の顔になっていた。長い黒髪を優しくなでられてる。

魔女の美貌は本物だった。フナは中国や韓国でありがちな
整形を疑ったが、のちに非整形であることを知り、驚愕するのだった。

魔女は本当に安心しきっている。太盛も、魔女の前では
嘘なんてつく必要がなかった。気がきいた言葉も必要ない。

2人の間には長年連れ添った夫婦のような、精神的なつながりがった。

フナ(……この魔女って人、世界中の男から定評のがある中東人並みの美しさ。
    東アジア人でここまで目鼻立ちが整ってる人ってめったに見ないよ!!)

太盛が魔女の前髪をかきわけると、整った美しいひたいがあらわになる。
目元はわずかに細められており、ピンク色の唇から吐息がもれる。

肌も透き通るように白く。およそ外見に批判すべきところが見当たらない。
フナは思わず写メを取りたい衝動にかられた

奈子「ちょっとー。河川敷でイチャラブしないでよ!!」

主婦「アホらし。もう帰ろ」

美しい主婦はため息をつくと、急ぎ足で帰って行く。

何度か振り返ると、
ラブコメしてる若者たちを嫉妬の混じった眼で見つめていた。

711ゆきぽ、アイドルと一緒に虐待される:2016/02/28(日) 19:04:23 ID:G.XSi7Do
ゆきぽ「日本の虐待なんて中東に比べたらたいしたことないわ」

奈子「向こうはそんなにひどいの?」

フナ「うーん。説明するのは難しいね。たぶん現地に行った人にしか
    分からないレベルだから。日本で住んでるってのは
     とっても幸せってことなんだよ?」

奈子「前にママやパパも同じこと言ってた」

ゆきぽ「次は765プロに行こう」

奈子「なんで!?」

フナ「とうとつだね」

ゆきぽ「奈子のお父さんが働いてる場所やろ。
     それにぷちが発生した最初の場所って聞いてるわ。
      一度くらいは行かなあかんやろ」

奈子(あふぅやいお、は外国の島に住んでたような……)


そんなこんなで、次は765プロを訪れることになった。

                つづく

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

投下終了です

712名無しさん:2016/02/28(日) 19:19:56 ID:TUAk7wgo
ネカフェで8巻読んできました。ぷ虐的にはあまり見所がない巻と言った印象
あふぅは不憫キャラでいくみたいですね。いおが『薬飲みたくない』と言った時と比べて周りの反応が違い過ぎるのが、ちょっとかわいそう(しかも、そのいおに『飲むか黒焦げになるか選べ』と言われる始末)
タヌキモグラも、イラつきはしたけど比較的無害だった気がします
あと、みうらさん可愛い

713名無しさん:2016/02/28(日) 21:29:06 ID:U4DUJJ.2
テレビで動物が虐待されているのが流れているんだけど悲しくなってくるわ…糞ぷちが虐待されれば良いのに

714名無しさん:2016/02/28(日) 22:02:31 ID:nmVIyW0g
>>711
何言われても投下し続けられるメンタル強すぎワロタ
この人って執行人さんより前から書いてた人だよね?

715名無しさん:2016/02/28(日) 22:48:55 ID:Uyw95ubo
最近、原作でもゆきぽとかおとなしくなってきたけど
さすがにそろそろ編集あたりがとめたんかな?
あのままいくと、まちがいなくサイコパスだし

716名無しさん:2016/03/01(火) 22:16:56 ID:iwexutls
編集とあとは読者からの意見もあったと思う
このままなら冬場の3割増しで雑になるという設定も控えめな描写になるかも
やっぱ新刊が微妙だとぷ虐も盛り上がらないな……

717よけるさん:2016/03/02(水) 16:29:48 ID:QZb27H1s
ss投下します。>>625の書き込みをアレンジした新巻ネタで。今回のターゲットは新巻で目立ったあのぷち

718よけるさん:2016/03/02(水) 16:31:33 ID:QZb27H1s
今日、ゆきぽが事務所の床に穴を掘った。外回りから帰って来たら、掘った穴の中でスヤスヤと寝ていやがった。前回、アイドル達とは『今度掘ったら殺処分』と約束していたので、本来なら即保健所送りで文句などあろうはずがないのだが……

「「「かわいそう」」」

……これだ。この前約束したはずなのだが、いざ殺処分となると平気で約束を破ろうとする。このやりとりはこれで四度目だ。
二度目に同様のやりとりをした時に『あ、こりゃダメだ』と思っていた俺は、こんな事もあろうかとあるモノを準備していた。

P「じゃあ、床の修繕費はゆきぽに稼いでもらう事にしよう」

俺は用意しておいたモノをみんなに見せる。

ザワザワ……

千早「これは、箱?じゃないですよね」

真美「何かガラス張りでキレ→だねぃ」

律子「高さは1mくらいで、上は1m×2mくらいかしら。長い方の一方と短い方両方の端ににロープが張ってますけど……」

春香「これって、何に使うモノですか?見た目は何かプロレスのリングみたいな……」

P「その通り。これはリングだ。ゆきぽにはこのリングで『殴られ屋』として働いて今日掘った穴の修繕費を稼いでもらう」

シーン……

「「「かわいそう!!!」」」

……はぁ、またそれかよ。それさえ言ってりゃどうにかなるとでも思っているのだろうか?いい加減にしてもらいたい。

P「考えてもみろ。本来は問答無用で殺処分の筈なのに、それを修繕費さえ稼いだら不問にするって提案してやってんだ。感謝して欲しいくらいだぞ?1回300円で殴りたい放題にすれば300〜400回くらいで払い終わるな」

貴音「そのような残酷な提案には承服しかねます!」

P「だったら代案を出せ。お前らは忘れてるかも知れないが、俺は覚えてるぞ。このやりとりはこれで四度目。仏さまでも過ちを許すのは三度までだ。もう『かわいそう』では済まされない。殺処分か殴られ屋以外の案があれば聞くが」

シーン……

事務所に重苦しい沈黙が流れる。

719よけるさん:2016/03/02(水) 16:32:41 ID:QZb27H1s
P「まあいい。少し考える時間も必要だろうしな。先にゆきぽに『殴られ屋』の説明をしておこう」スポッ

ゆきぽ「……ぽぅ?んぅ〜…?」コシコシ

ゆきぽを穴から引っこ抜いてリングに立たせる。

P「ゆきぽ、また穴掘ったんだな」

ゆきぽ「ぽぇ」コクリ

悪びれもせずにあっさり頷くゆきぽ。思わず腸が煮えくり返りそうになる。

P「そっか……お前の掘った穴はみんなが働いて稼いだ金で元に戻してるって事は理解できてるか?」

ゆきぽ「ぽ?ぱぅー」クビカシゲ

……理解できていないようだ。すっとぼけた顔で、今度は首を傾げる。今すぐひっぱたいてやりたいが、その前に『殴られ屋』について説明をしなくては。

P「掘った穴を元に戻すにはお金が必要で、お金はお仕事をしないともらえない。今からゆきぽには簡単なお仕事をしてもらって、俺がゆきぽにお金を払う。そのお金は穴を元に戻す為に使われる。ここまでは分かるな?」

ゆきぽ「ぷぃ」コクリ

P「よし、じゃあこれがお仕事でもらえるお金、300円」チャリ

デスクに300円を置き、三分たったらアラームがなるようにタイマーをセットした。

P「で、ゆきぽの仕事は……」

「俺に三分間殴られ続ける事」ニヤリ

ゆきぽ「ぽぽ?」キョトン

ボゴオッ!

ゆきぽ「ぷぎゃああっ?!!」

キョトン顔のゆきぽの顔面に拳をめり込ませるのは、たまらなく気持ちの良いものだった。心情的にも、感触的にも。清々しいとはこんな気分の事を言うのだろう。

真「ちょっと!何してるんですか!」

P「何って、お仕事」

ゆきぽ「ぽ、ぽ、ぽええぇ〜んっ;;」スコップ スッ

P「ああ、お前のいるそのリング、強化ガラス製だから。走り回る分には強度的に問題ないけど、スコップなんか突き立てたら一発でヒビ、二発で粉々に砕け散るだろうな。底には五寸釘がビッシリ立ててある。穴掘って下に落ちたら刺さりどころが悪いと死ぬぞ。試してみるか?」

ゆきぽ「ぽ……」ピタ

俺の言葉が脅しではないと本能で理解したのだろう。顔を青くして穴を掘るのを止めた。

P「理解できたみたいだな。さあ、続き続き♪」

ドカッ!ガスッ!ドボンッ!

ゆきぽ「ぽぎゃあ!!!!ぴぃい!!ぽっ、ぶっ……ごほほっ!!ぴぃーーー!;;」

雪歩「あの……もうその辺で……」

P「やめないやめない。金は払ったんだから、3分経つか代案が出るまでは続けさせてもらうぞー」ガッ!ゴッ!ゴスッ!

ゆきぽ「ぽぎゃ!ぶぴぃ!ぽがあっ!!」

律子「やめて下さい……代案なら、あります」

ザワッ!

720よけるさん:2016/03/02(水) 16:34:46 ID:QZb27H1s
おいおい、せっかく人が気分良くこのクソ害獣を叩きのめしていたのに。
時間稼ぎなら勘弁してもらいたい。ふざけた案なら即刻却下だ。

P「で?どんな案だそれは?」

「あらあら〜」フリフリ

律子「みうらさんが代わりに『殴られ屋』をやるそうです。避けていいって条件付きですが」

ザワザワ……

P「いや、それはダメだろ。みうらさんはまったくの無関係だぞ?」

律子「無関係じゃないですよ。同じ事務所の仲間なんですから」

亜美「そうだYO!ゆきぽの為にみうらさんがオチゴトするのは全然問題ないじゃんか!」

真「みうらさんなら、まこちーのラッシュもかわしたみたいだし、さっきプロデューサーさんがやってた、イジメみたいな『殴られ屋』にはならないと思いますよ」

真美「ニューチャレンジャー乱入!兄ちゃん、逃げないよね?」ニヤニヤ

……やれやれ、せっかくゆきぽを『殴られ屋』にして俺が一人で三万円分くらいぶん殴ってやろうと思ってたのにな。

P「ワープするのは無しだからな。……お前はどいてろ」グイッ

ゆきぽをリングから引きずりおろし、みうらさんをリングに乗せる。

ゆきぽ「ぽえぇぇぇーん、ひっぐ……ぷあぁぁあぁあ〜ん;;」ピーピー

春香「よしよし、怖かったねー。今みうらさんが仕返ししてくれるからねー」ナデナデ

チャリ

P「……タイマーをセットしてくれ」

追加の300円をデスクに置いて、新『殴られ屋』みうらさんと向き合う。……せめて最初の三分間だけはゆきぽ殴りたい放題を堪能させて欲しかったなぁ……

「はじめっ」ピッ

……

結論から言うと、情けない事に俺のパンチは一発もみうらさんに当たらなかった。
『兄ちゃんくん、どこを殴ってるのかねちみぃ』とか、『ゆきぽを殴ってた時の勢いはどこに行ったんですかー?』などと言う野次も飛ばされたな。

意外にも真が『空手をやってるボクでもみうらさんは無理』とフォローしてくれたが、何だか逆に惨めな気分になった。真に悪気はないんだろうけど。

ただ、俺が一発も当てられなかったとは言え、外でもみうらさんに『殴られ屋』をやってもらうのは抵抗がある。
俺より強い人間なんて世間にはごまんといる。空手はみうらさんと相性が悪いかも知れないが、例えばこれがボクサーとかならまた話は別だろう。

それに、そんな人間に当たったら痛い目にあうのはみうらさんだ。張本人のゆきぽが痛い目にあわないなんて馬鹿げた話だと思う。

ただ、アイドル達の前でみうらさん相手に醜態を晒してしまった俺の言葉に説得力などあるはずもなく……

『ボクサーってナントカ三兄弟とかだよね?何とかなるっしょ→』『そんなにゆきぽを痛い目にあわせたいんですか?』『プロデューサーさんは黙ってて』などと言われてしまった。

律子には『プロデューサー殿の『殴られ屋』と私たちのみうらさん代役の折衷案に、何の問題が?』と言われた。返す言葉もない。

まことに不本意だが、みうらさんを『殴られ屋』としてプロデュースする事になってしまった。

721よけるさん:2016/03/02(水) 16:36:47 ID:QZb27H1s
実際にやってみて分かったのは、三分間フルに動き続けるのはかなりハードだと言う事。特に空振りが続くと堪える。

1ラウンドは二分にしよう。

街中だとみうらさんが音に反応してワープしてしまうな……

遮音性の高い耳栓を選ばなくては。

ホームページもあった方がいいかな?

ぴよぴよに手伝ってもらうか。

……

一週間後、『殴られ屋さん』として新宿で初興行を行った。

みうらさんは12名の挑戦者を相手に一発もパンチを当てさせなかった。

本当はもう少し客を取れるはずだったが、12人目が明らかにその筋の人で、衆人環視の前で一発も当たらなかった事が頭にきたのだろう。『何が殴られ屋だ。殴らせねぇならサギじゃねえか。金返せ』などと凄んできたのでみうらさんの耳栓を外してワープで事務所に逃げてきたのだ。

彼の気持ちは良く分かる。それは俺が一週間前に体験した事だ。そして、彼の言う事も一理ある。『殴られ屋さん』をうたっているのにも関わらず、避けてばかりなのはいかがなものか。

初興行を終えてまたいくつか変更する事に。

P「よし、『殴られ屋さん』から『よけるさん』に名前をかえよう」

何かの宝くじのCMであの具志堅さんが演じていた『よけるマン』から拝借した。

金額は1ラウンド300円から500円に値上げ。そのかわり、KOしたら賞金一万円を出す事にした。この興行は縁日の夜店のようなものだ。多少の射幸心をあおるのは『非日常の演出』には不可欠だからな。

みうらさんはワープできるので日本全国どこでもひとっとびだ。北は北海道から南は沖縄まで、連日興行を行い、存在を周知していこう。

……

大都市を中心に興行を行った結果、『よけるさん』の存在はある程度知られるようになった。今の時代、面白そうなものはすぐにSNSで拡散される。

これまでのようにゲリラ的に興行を打つのには限度がある。悪い意味でも名が知られてしまったからな。そのうち、その筋の人達に縄張り関係で因縁をつけられてもおかしくない。やってる事はテキヤそのものだしな。みうらさんのワープで逃げるのはわけのない話だが、逃げてばかりだと商売にならない。そこで

ホームページに『よけるさん出張サービス始めました』と告知した。

出張の場合の料金はちょっと高めの設定にする。こう言う商売は長く続かない事くらい分かってる。早めに稼いでスパッと終わらせたい。1ラウンド700円にしよう。そのかわり交通費、宿泊費は一切頂かないようにすれば客もお得感が得られると思う。実際交通費、宿泊費はかからないからな。俺たちに良し、客に良しだ。呼ばれた敷地内での興行なら外野から文句は出ないだろう。ある程度名が知られるまでは使えなかった手だ。これからはゲリラ興行を控え目にして、出張の方をメインにしていきたい。
告知したその日に、既にいくつか問合せが来た。

……

『殴られ屋』を始めて二週間、出張サービスの方も軌道にのってきた。対戦相手は百人を超えたにも関わらず、みうらさんは未だに一発もパンチを許していない。
修繕費も完済まであと二千円ほど。だが、稼ぎとは裏腹に俺は現状に退屈していた。

そして、退屈な俺は刺激を求めてしまった。

『ボクサーをみうらさんにぶつけてみたい』

722よけるさん:2016/03/02(水) 16:38:31 ID:QZb27H1s
二週間前の俺なら考えもしなかったし、絶対に避けていた選択だが、みうらさんは強すぎた。少しは苦戦するところが見たい、と思わせるほどに。みうらさんも現状には飽きてるだろうと俺は勝手に判断した。
幸いボクシングジムからいくつかオファーは来ていたので、目を通してみる。

……業界最大手の○拳ジムからオファーが来ていた。早速確認の電話を入れる。すると『ジムの営業時間終了の21時以降に来て欲しい』との事だった。


○拳ジム


22時頃に到着。ドアをノックするとトレーナーらしき人が出迎えてくれた。

「まさか本当にいらして頂けるとは思いませんでした。はじめまして、今からよけるさんに挑戦させて頂くボクサーのトレーナー、△△です」

みうらさん「あら〜」ペコリ

P「出張サービスをご利用頂き誠にありがとうございます。こちらがよけるさんで、私はマネージャーのPと申します」

△△「今挑戦するボクサーを呼びますので……」

△△「ー!ーーー!」

△△さんが耳慣れない言葉で呼び掛ける。

「ー!ーーー」

フードを頭からスッポリ被った男が、これまた耳慣れない言葉で答えた。

△△「『もう少し身体を動かしたい』って。すいませんねワガママ言って」

P「あの、あの方は外国の方ですか?」

△△「ええ、ベネズエラから。アマチュア時代にベネズエラのジュニア選手権を5連覇した逸材でしてね。ウチに来るのが決まる前から私は彼に目をつけていまして。彼のトレーナーになりたい一心でスペイン語を覚えたんですよ」

P「未来の世界チャンピオン候補ですね」

△△「……実は約一ヶ月後にタイトルマッチを控えてまして」

P「凄く近い未来じゃないですか!そんな方にお相手して頂けるとは光栄です」

△△「いえいえ……ただ、こんどの試合は敵地、しかもアウェイには滅法厳しいタイでして、おまけに今は減量の真っ最中。ここんところ流石にちょっとナーバスになってまして。先月20才になったばかりの子にはあまりにも厳しいマッチメークですからね……気晴らしするにも減量中で食事は制限されていますし、日本語はまだあまり話せない上、何よりタイトルマッチを控えた大事な身体なので、一人での外出も制限せざるを得ません。今回のよけるさんへの挑戦が少しは気晴らしになれば、と思いまして。出張して頂けるというのは助かります」

タイはなりふり構わずアウェイの洗礼を浴びせてくる事で有名だ。一筋縄では行かないだろうな。

P「アウェイでタイトルマッチですか……ナントカ三兄弟みたいに国内で、とはいかないものなんですね……」

△△「外国人ボクサーはスポンサーがつかないですからね……ただ、次の試合で勝てばその次からは少しは良い条件でやれるようになると思います。負ければ世界は再び遠のきますが……」

次の試合がこのボクサーにとっての分水嶺になるって訳か。他に良い気晴らしが見つからないので今回依頼をして頂いた、と。

気晴らしどころか自信を失ってしまわなければいいが……

723よけるさん:2016/03/02(水) 16:40:42 ID:QZb27H1s
彼のアップの間にこちらのリングを用意する。

△△「このリングの上で今まで一度もパンチをもらってないんですか?すごいですね……」ペタペタ

みうらさん「あらー///」

P「『マト○ックス』ばりによけますよ」

△△「それは楽しみですね」

△△「ーーー!ーーー!」

「ーー。ー」

△△「『もう少し』だそうです。時間を取らせて申し訳ない。あの……そのお詫びと言ってはなんですが、少し色をつけて1ラウンド千円でいかがでしょうか?それで、できれば2ラウンドお願いしたいんですが……」

こちらとしては願ってもない条件だ。これで修繕費にピッタリおさまる。みうらさん最後の相手が世界戦を控えたボクサーになるというのがラスボス感があっていいしな。
もちろんこの条件で了承した。

△△「彼は17才で日本に来てから、ボクシングに全てを捧げてますからね。私が聞ける範囲でのワガママはできるだけ聞いてあげたいんです。すいません……」

食って寝て遊んでる上にワガママまで言うウチのクソ害獣どもにも見習ってもらいたいもんだ。

P「しかし何でベネズエラから日本に?アメリカの方が本場だし、距離的にも近い感じですけどね、素人の意見ですけど」

△△「理由は2つですね。彼は来月バンタム級でタイトルに挑むんですけど、アメリカではフェザー級以下はハッキリ言って人気がなくて、日本の方が稼げるのが1つ。あと1つはベネズエラは治安が悪いんですよ。2013年にはアメリカの調査会社によって、『世界の危険な国ランキング』で1位だった事もありました」

みうらさん「あらー……」

△△「ナントカ三兄弟の長男がバンタム級王者の決定戦を戦った相手がベネズエラ人なんですが、その選手はデビュー以来23連続KO勝利の記録を持っていたんですけどね。ピストルで撃たれたり強盗に襲われたりして選手寿命を大幅に縮めてしまって……長男と戦った時は全盛期とはまるで別人でしたよ。それで治安の良い日本でボクシングに打ち込みたいと」

……彼が今回必死で目指しているタイトルとナントカ三兄弟の長男の持っていたタイトルが同じものだとは……

△△「まあ、複数階級制覇を視野に入れてますから。本来ならフェザーかスーパーフェザーが彼の適正階級でしょうね。減量もキツいし、バンタムは来月キッチリとりたいところです」

「ーーーーー!ー!」

彼がフードをとった。精悍な中にどこかあどけなさの残る顔立ちだった。

△△「準備できたみたいです。紹介します。彼が今回の挑戦者、ゴンザレスです」

千早が喜びそうな名前だな。

ゴンザレス選手がグローブ等の準備をしているウチにこちらも用意、と言っても耳栓をつけるだけだが。みうらさんの手の構造上、耳栓は自分で取る事はできない。

P「今度の相手は今までやってきた百人以上の相手の中で一番強い。油断しないようにね」

みうらさん「あらー」ドン

胸を叩いて『任せなさい』という仕草をするみうらさんの耳に耳栓を詰める。

P「この子は事情があってリングに上がってる時は耳が聞こえません。なので開始の合図は手で行います。両者の間に私が腕を伸ばして、その腕を上げたらスタートの合図です。声を出すとよけるさんに不利になる為、この行動は無言で行います」

△△「……」ボソボソ

ゴンザレス「……」コクッ

スッ……

両者の間に手を伸ばす。そして

バッ!

ギュンッ!

ゴンザレス「!?」

みうらさん「……!」

△△「すげえ!ゴンの左ショートフックかわしやがった!」

手を上げた次の瞬間に攻防が一つ終わっていた。

724よけるさん:2016/03/02(水) 16:42:32 ID:QZb27H1s
ゴンザレス「ー、ー。」

△△「Pさん、勝手な話で恐縮ですが、1ラウンドはここまでで……」

P「え?!まだ全然時間残ってますけど……」

△△「ええ、その時間は放棄します。そのかわり……」

「2ラウンド目はグローブを替えたい。ラウンド中にグローブを替えるのはフェアじゃないでしょう?ですからこのラウンドは放棄で」

P「え、ええ、そう言う事でしたら……」

△△「すいません、急いで用意しますから」

何かグローブに不具合でもあったのだろうか?ゴンザレス選手も顔色を変えていたみたいだが……

ふとリング上のみうらさんを見てみると……

P「うおっ?!」ビクッ

みうらさんが真顔になっていた。いつもニコニコ笑顔のみうらさんが真顔になると何か不気味だ。……顔色が変わったのはゴンザレス選手だけではなかったようだ。

△△「お待たせしました。2ラウンド目いきましょうか」

P「あ、あの、グローブを替えたのは何でですか?不具合でも?」

△△「ああ、さっき使ったグローブは16オンスって言うスパーリング用の重いグローブで、2ラウンド目からは8オンスって言うサンドバッグやミット打ち……」

「あ、あと試合にも使う軽いグローブです」ニコッ

……俺は思い上がっていた。みうらさんのディフェンスを過信していた。プロボクサーをなめていた。オンスと言う単位はよく分からないが、さっきのグローブの半分の軽さになったという認識で合ってると思う。
それでパンチのスピードが、威力がどれくらい上がるのかは分からないし、考えたくもないが。

△△「ゴンの身体が冷える前に始めて頂いても?」

みうらさんを見ると、まだ真顔だった。心なしか震えているようにも見える。

P「あ、あの、すいません……よけるさん、体調がすぐれないみたいで……残りのラウンドは明日以降って訳には……」

この状況を招いたのは俺のミスだ。みうらさんを巻き込む訳にはいかない。

△△「いやいや、Pさん。そちらも2ラウンドで了承したでしょ?それをアナタねぇ……」

P「申し訳ございません……私の管理が至らないばかりに……」ペコペコ

俺はボロクソになじられても仕方ない、みうらさんだけは無事に帰したい。俺は必死に頭を下げ△△さんに許しを乞う。

△△「アンタねぇ、まさか今ので怖気付いたんじゃないでしょうね?!そんないい加減な覚悟で『よけるさん』なんて看板出してやってんじゃないよっ!」

△△さんがヒートアップしてきた、その時

ゴンザレス「ーーー、ーー」トントン

△△「ん?どうしたゴン」

ゴンザレス「……」ユビサシ

ジムが一瞬静まりかえった。俺は状況を確認するべく頭を上げた。そこには

みうらさん「あ、あら〜、あらあら〜」ドン

今にも泣き出しそうな顔に無理矢理笑顔をつくり、胸を叩いて『任せなさい』という仕草をするみうらさんの姿があった。

△△「体調、戻ったみたいですよ。始めましょう」

P「……」スッ……

みうらさんから差し伸べられた手を、俺は振り払う事ができなかった。後は祈るだけだ。

無事に終わりますように

バッ!

スパパアンッ!ブンッ!

みうらさん「あらあっ?!」

現実は非情なものだ。

△△「返しの左フックは入んねぇか……大したもんだ」

いわゆるワンツーパンチがみうらさんの顔面を綺麗にとらえる。左のフックは何とかかいくぐったようだ。

スパパアンッ!ドムンッ!

みうらさん「あらっ!あらっ……らあぁあっ!けほっ!」

次はワンツーから左のボディ。みうらさんが苦悶の表情を浮かべる。額には玉のような汗。

パンッ ビュッ……ドボンッ!

みうらさん「あっ!あらっ、あがぁあっ!」

今度は左ジャブ→左フックからの右ボディ。みうらさんの身体が『つ』の字に曲がる。聞いた事のない悲鳴が聞こえた。

725よけるさん:2016/03/02(水) 16:44:06 ID:QZb27H1s
△△「フックはしっかりかわしてくるな……」

……俺は何故『ボクサーをみうらさんにぶつけてみたい』などと思い上がってしまったのか。まこちーや俺、今までの百人以上の挑戦者を完封したくらいでいい気になっていた自分を、ぶん殴ってやりたい。

大振りも無駄打ちも一切ない、パンチ一つ一つに意味がある。世界に挑戦するレベルのボクサーが、これほどまでとは……

ゴンザレス選手はボディに狙いを絞ったようだ。その後も何発かボディに入った。

みうらさん「はぁ、はぁっ……」

みうらさんもそれには気づいているようで、腰がひけている。パンチをよける動作も余裕のないものになっていた。

それでも先ほどよりはパンチをよけられるようになっているように見える。少しはパンチに目が慣れてきたのでは、と思いたい。
タイマーの時間はもうすぐ1分が立とうとしている。

逃げ切れるかも知れない。

そんな期待を胸に抱き、リングに目を戻す。すると

みうらさんがゴンザレス選手から見て左のコーナーに追い詰められていた。

みうらさんはパンチをよけていたのではなく、よけさせられていたのだろう。つまりコーナーに誘導されていたのだ。

みうらさん「あら……」サアー

ポストを背負ったみうらさんの顔が青ざめる。

パンッ ドプッ!

みうらさん「あ……がはあっ!ゴホッ……」

今日何発目か分からないボディがみうらさんを襲う。顔は苦痛に歪み、身体は脂汗にまみれていた。

さらに左フックでたたみかけてくる。

ビュッ……

みうらさん「あ、あら!」タタッ

これはかわせた。そのままコーナーから脱出を試みるみうらさん。

「「よしっ!」」

……奇しくもその瞬間、俺と△△さんが同じ事を口にした。

ツルッ

みうらさん「あ、あら?」

みうらさんが足を滑らせた。その時

ブウンッ……ガンッ!!!

みうらさん「あ゛ら゛……!」

ヒュー……ドサッ ゴロゴロッ……ピク…ピク……

シーン……

背筋が凍るような戦慄のKOシーンだった。足を滑らせたみうらさんを待ち構えていたかのようにゴンザレス選手の右のロングフックが炸裂、みうらさんはリングから弾き出され、床を転がり、泡を吹いて気絶してしまった。

いや、待ち構えていたのだ。ボディ狙いは伏線だった。みうらさんに脂汗をかかせて、ガラスのリングで足を滑らせる作戦だったのだろう。そこに右の大砲を叩きこむ為の、伏線。

KOタイム 2ラウンド 1分08秒

726よけるさん:2016/03/02(水) 16:47:00 ID:QZb27H1s
P「みうらさん!!」タタッ

△△「頭は動かさないで下さい。……救急車呼びましょう」

P「いえ、それだとジムのご迷惑になります」

営業時間終了後のジムに救急車が駆けつけるのは色々とまずい気がした。俺はみうらさんの耳栓を外す。

△△「そんな事言ってる場合じゃ……」

P「△△さん、私が持って来たリングは後日回収しますので保管お願いできますか?」

△△「それは別に構いませんけど……」

ゴンザレス「……」トントン

ゴンザレス選手が持って来た何かをみうらさんの口元にかざす△△さん。すると

みうらさん「ゴホゴホッ……!あ、あら?」パチリ

みうらさんが意識を取り戻した。気付け薬だったようだ。

P「ご面倒をおかけしました。では、後日改めて」パンッ

シュンッ

家の近くの夜間診療をやっている病院にみうらさんを連れて行った。後日改めてキチンと精密検査をする事をすすめられたが、とりあえず今のところ問題はないとの事。

家に帰ってみうらさんをお風呂にいれてあげた。かかなくてもいい汗をかかせてしまったお詫びだ。

みうらさん「あ、あらー///」スッポンポン

P「……お腹、アザが出来てるな。目の上も左のほっぺも腫れて……ごめんな」

みうらさん「あら〜」ドン

みうらさんが腫れた顔に笑顔をつくり、胸をドンと叩く。

救われた気がした。

明日は一日、俺の部屋で安静にしていてもらおう。


後日


先日と同じ時間にみうらさんと○拳ジムへ。△△さんとゴンザレス選手が出迎えてくれた。

P「先日はバタバタさせてしまって申し訳ありませんでした。では……」

賞金一万円を贈呈する。

△△「ゴンザレスがお二人にお礼が言いたいとの事です」

ゴンザレス選手は普段はこんなに穏やかな顔なんだな。握手をして

ゴンザレス「アリガトゴザイマス」

日本語でお礼を言ってくれた。

みうらさん「あらー……」ジリッ

みうらさんは俺のふくらはぎ辺りに引っ付いて、それを見ていた。やっぱりちょっと怖いのだろう。
ゴンザレス選手はしゃがんで目線を落とし、みうらさんに話しかける。

ゴンザレス「ーーーー、ーーーー」

みうらさん「あら?あらあら〜」

ゴンザレス「?!ーー、ーーー」

みうらさん「あらあら、あら〜」

何やら会話が成立しているようだ。そう言えばちっちゃんもローマで現地の人と会話ができたと言ってたな。

△△「Pさん、私からもちょっとお話が……」ボソボソ

P「みうらさん、あっちでゴンザレス選手と少しお話ししておいで」

みうらさんをゴンザレス選手に任せて、△△さんの話を聞く。

△△さんの話は、みうらさんをゴンザレス選手のスパーリングパートナーとして譲ってくれないか、と言うものだった。

ゴンザレス選手の左フックは並のプロボクサーではかわせないものらしい。その反射神経はハメドと言う一世を風靡した元フェザー級チャンピオンに匹敵するかも、との事だった。そう言う相手とのスパーリングは刺激になるとの事。
それに加えて拳に負担をかけないプニプニした身体の持ち主である事も大きいようだ。

P「せっかくのお話ですが、あの子は私のモノではないので……私に決める権利はないんです。その話を持ち帰ってみても、ご期待に沿えるような返事は得られないと断言できます」

△△「そうですか……残念です。ゴンの話し相手にもなれるのが分かっただけに、ますます惜しい」

P「はは……もしよろしければ、たまにお邪魔して1ラウンドくらいなら無料で。……ところで、昨日の感想戦ではないんですが」

昨日の一戦は、ゴンザレス選手が俺の想像以上に強かったのが一番の敗因だが、終始△△さんのペースで進められた気がしたので、率直に聞いてみた。
『タネが分かったら何て事ない話なんですが』と前置きした上で、△△さんは昨日の事を説明してくれた。

727よけるさん:2016/03/02(水) 16:52:59 ID:QZb27H1s
まず、一番驚いたのが、待つように要求していたのは、実はゴンザレス選手ではなくて△△さんだったと言う事だった。
実際は△△さんが『もう少し待て』と指示し、ゴンザレス選手は逆に『まだか』と急かしていたとの事。そうやって時間を稼いで、こちらを確実に仕留める策を練っていたらしい。
スペイン語が分からない俺はまんまと騙されていた訳だ。

ガラスのリングを確認した△△さんは、みうらさんに汗をかかせれば足を滑らせる事を確信したらしい。ボディ狙いで汗をかかせる→汗で足を滑らせたところへの右フックの筋書きはここで思いついたそうだ。

……本来ゆきぽがタコ殴りにされる用に作られたリングをそのまま流用した、俺のミスだ。滑り止めの対策はいくらでもできた筈だ。

グローブ交換での揺さぶりは事前に想定していたものだったとの事だ。2ラウンドで確実に葬る為に、初めのラウンドは重いグローブで油断させて、次のラウンドで軽いグローブに替えて仕留める算段だったようだ。

『16オンスで当たらないと判断したらできるだけ早く1ラウンドは放棄する』

これは事前に決めていたらしい。当たらない16オンスで1ラウンドやっても体力の無駄遣いだという判断だったとか。まさか左フック一発で判断するとは△△さんも思わなかったらしいが。

……聞けば聞くほど負けて当然だと思えてくる。俺はボクシングをなめてかかっていたが、この人はみうらさんを一切なめてはいなかった。浮かれて無策で敵地に乗り込んだ俺は飛んで火に入る夏の虫だった。リングに上がる前から勝負は決まっていたのだ。

△△「まあ、ホームのアドバンテージを活かさせてもらった小細工ですけど」

P「とんでもない。私はボクシングを、正直侮っていました。深くお詫び致します。申し訳ありませんでした」

△△「いえいえ……私も昨日はついつい声を荒げてしまいまして。昨日の事はお互いこれで水に流しましょう。ほら、本人たちにわだかまりはこれっぽっちもないようですし」スッ

ゴンザレス選手とみうらさんが仲良く話しているのを指さし、肩をすくめる△△さん。うろ覚えだが、『リングの上で死力を尽くした仲は、百万語のべとついた友情ごっこにまさる』と言う台詞を思い出した。ボクシング漫画の不朽の名作の台詞だ。

ゴンザレス選手の世界戦での健闘を祈り、俺とみうらさんはリングを回収してジムを後にした。

……

次の日、穴の修繕費自体は全て稼ぎ終わった(賞金は俺のポケットマネーを充てた)ので、事務所のみんなに『殴られ屋』終了の報告をした。全てを話したら、事務所の全員にしこたま怒られた。みうらさんがボコボコだから、無理もないが。
俺の好奇心が招いた結果だ、仕方がない、と俺は自分に言い聞かせた。
みうらさんは、ここでも俺をかばってくれたらしい。後で律子に聞いた。

『痛い思いをしたけど、新しい友達ができた。Pさんは悪くない』と。『新しい友達』とは、ゴンザレス選手の事だろうな。

……みうらさんには、頭が上がらなくなりそうだ。
ムカついたのが、ゆきぽも一緒になって俺にぷーぷー説教してきた事だ。問題の元凶はお前だろうが。覚えとけよ。

この一件のほとぼりがさめた頃に、『次に穴を掘ったら殺処分』と改めて提案しようと強く思った。

728よけるさん:2016/03/02(水) 16:54:49 ID:QZb27H1s
一ヶ月後


ゴンザレス選手の世界戦の日だが、当然中継はない。みうらさんは現地に見に行くらしい。現地時間15時半ゴングとの事だ。
タイとの時差は二時間日本が進んでるらしいから、18時過ぎには結果が分かるな。

夕方

カタカタ……

そろそろ始まってる頃だな。万全な状態でリングイン出来ていればいいが……

ドン

P「ん?」

みうらさん「あら〜」ニコニコ

みうらさんが戻ってきた。お土産なのか、タイのシンハービールを俺のデスクに置いて。

P「ずいぶん早いな……で、どうだった?結果は」

みうらさん「あら〜、あら〜♪」シュッシュッ

シャドーボクシングをしながらご機嫌なみうらさんの顔に全部書いてあるな。
どうやら良い結果が出たようだ。

律子「みうらさん、何かいいことあったのかしら。嬉しそうね」

小鳥「いーなー、私もシンハービール欲しいなー」

P「ああ、ほら、この間話したと思うけど、みうらさんの『殴られ屋』の最後のお客さん、今日タイで……」

そこまで話した時だった。

「り、律子さん、ちょっと……」

別室から声がした。律子と音無さん、俺もみうらさんを頭に乗せて別室へ。そこには

ゆきぽ「ぽえ?」キョトン

事務所の床に穴を掘って埋まってる、ゆきぽの姿があった。

律子「……あっちゃー……」

小鳥「……はぁ」

苦い顔をする二人。ゆきぽの事は可愛がっていても、穴を掘る事に関しては、やはり受け入れがたいのだろう。

P「殺処分、だな」

ザワッ!

『かわいそう!』『ひどい!』『プロデューサーさんは黙ってて!みうらさんに怪我させたクセに!』

……などと聞こえてきた。

P「あのなぁ、確かにみうらさんに怪我させた責任は俺にあるけど、もとはと言えばそいつが穴を掘らなかったら、みうらさんは『殴られ屋』をやらなくても良かったんだぞ?そこは見ないフリする気か?」

シーン……

P「正直言ってきりがないんだよこれじゃ。そいつが穴掘って俺たちが稼いだ金で修繕しての繰り返し。この繰り返しじゃ、いつかこの事務所なくなるぞ?ウチは余裕ないんだから。自分じゃびた一文稼げないクセに床に穴はしっかり掘りやがって。そいつに稼がせるか、穴掘りの元から断つか、結論は二つに一つだろ」

「でも、殺しちゃうのはかわいそう……」

P「じゃあ、今度こそゆきぽに『殴られ屋』をやってもらうか。殴られるのが嫌なら、そう簡単に穴を掘らなくなるだろうし、修繕費も殴られただけ出る。罰と実益を兼ねた、いい案だろ?リングもまだ捨ててないぞ」

ザワザワ……

『殴られ屋』と殺処分、どちらを選ぶのかはアイドル達次第だ。『殴られ屋』を選んだら、今度こそ3万円分くらいぶちのめしてやろう。

「あの……選べません……」

P「じゃあ代案を出せ」

シーン……

……あの時と何も変わりゃしない。しばらく沈黙は続いた。そして

「……あの、できればみうらさんにもう一回『殴られ屋』をやってもらって……」

とんでもない意見が飛び出した。

『そ、そうだよね』『最後の日以外は一発も当たってないんでしょ』『そ、そうだね、もう一回くらいなら』

春香「そ、そうだよ!プロデューサーさんが変な外人連れてこなければ余裕だよ、余裕!」

シーン……

場が静まりかえった。みんな俺の方を見て、真っ青な顔になっていた。その表情は慄然としている。

正しくは、俺の頭の上を見て。

今、俺の頭上のみうらさんは、どんな顔をしているのだろう?想像もつかない。

729よけるさん:2016/03/02(水) 16:56:39 ID:QZb27H1s
みうらさん「……」ピョーイ

みうらさんが俺の頭から飛び降り、ゆきぽの頭の上に飛び乗った。

ゆきぽ「ぽぇ?ぽゅええ?」ビクビク

みうらさん「あらー……」スッ

パンッ シュンッ

シーン……

やよい「響さん、聞こえました?最後の……」

響「うん……あんな怖い顔のみうらさん、見たことなかったからな……もう帰ってこないんじゃ……」

ザワザワ……

律子の話によると、みうらさんはワープの直前『さようなら』と言ったらしい。

「……やっぱり、ちょっと図々しいお願いだったかも……」

「でも、そんなに怒らなくても……」

「だ、大丈夫だよ!まこちーが山に置き去りにされた時もみうらさん、ちょっと怒ってたみたいだけど戻ってきたし」

「分かった!ゆきぽも山に置き去りにして反省させる気なのかも」

ザワザワ……

おそらく、戻ってはこないだろう。みうらさんも、ゆきぽも。

試合後の喜びに水を差された事、一度は助けたゆきぽが性懲りも無く穴を掘った事、アイドル達の無責任な提案なども、みうらさんの怒りの理由の一部だろう。しかし、一番の原因は、春香がゴンザレス選手を『変な外人』呼ばわりした事だろう。俺でさえ、あの発言は少しカチンときた。実際にゴンザレス選手と向き合い、敗れ、その後楽しくお話をしたみうらさんにしてみれば、許しがたい発言だったのだろう。

春香「大丈夫だよねー。しばらくしたら帰ってくるよ」

当の春香は軽く考えているようだ。自分がどれだけ不用意で無礼で取り返しのつかない失言をしたのかなんて、考えもせずに。

……

家に帰って今日のタイトルマッチの結果を調べた。
ゴンザレス選手のKO勝ちで、しかもKOタイムは2ラウンド1分09秒。みうらさんをKOしたタイムと近いのは偶然だろうか?それにしても恐ろしい選手だ。

……みうらさんも、この喜びを俺と分かち合いたかったのかもな。なんともやるせない気持ちになった。


二週間後


当然だがみうらさんもゆきぽも消息は不明。最近少しアイドル達も焦りはじめてきた。俺も表面上は取り繕ってはいるが、心の中では『このままずっと消息不明だろう』と思っていた。ゆきぽも、765プロの人間もみうらさんに愛想を尽かされたのだ。

休憩中にボクシングの雑誌を読む。ゴンザレス選手のインタビュー記事が目当てだ。

みうらさんの話もしていた。

『試合の一ヶ月前にスパーを行った。その選手はとても身体が小さくて、ディフェンス技術に優れていて、何よりハートが強かった。スパーは2ラウンドの予定だったけど、1ラウンド終了後、その選手のセコンドが中止を申し出てきた。体重差もかなりあったし、仕方ないかなと僕は思ったんだけど、その選手は胸を叩いて『やる!』ってさ。胸をうたれたよ。その選手の姿から、立ち向かう姿勢を学んだ。スパーの後もその選手と色々話をしてさ。その選手とは日本ではまだ数少ない友人になった。タイトルマッチに向けて、そのスパーはいい気分転換になったよ』

インタビューはその後も続いた。そして一つ、気になる話が


ーータイトルを獲得した今、次の目標は?

『お酒が飲めるようになる事かな(笑い)実はさっき話したスパーがきっかけでできたその友人が、僕の故郷のベネズエラのお酒を持って試合直後のタイに駆けつけてくれたんだ。それも一人でね。試合後の飲酒は止められてるから、次の日に飲んでみたんだけど、僕の口にはちょっと……(笑い)ただ、初めてお酒を口にして、僕も大人の仲間入りをした気分は味わえたよ』

730よけるさん:2016/03/02(水) 16:58:44 ID:QZb27H1s
……タイまでゴンザレス選手にお酒を持って行ったのは、間違いなくみうらさんだ。そして恐らく、ゆきぽが置き去りにされたのは、ゴンザレス選手の故郷。

そう、世界でもっとも危険な国、ベネズエラ。

事務所からベネズエラにとび、お酒を買ったあとゆきぽを置き去りにしてタイにとんだのだろう。

世界一危険な国に置き去りにされて、ゆきぽが生きていける可能性は、0に近い。
食って寝て遊んで穴を掘る事はできるが、その大前提である『生きる』能力は皆無だからな。

出店の店先の食べ物を勝手に食べて、石や棒でメッタ打ちにされ、命乞いしながら殺されるか、イカれたギャングに面白半分にピストルの的にされて、泣き叫びながら蜂の巣にされて殺される未来しか、俺には見えない。まあ、これはベネズエラに対する俺の偏見かも知れないが。

みうらさんは、いつか事務所に現れる日がくるのだろうか。
……休憩時間もそろそろ終わりだし、考えても仕方がない事だ。

……

三ヶ月後

みうらさんとゆきぽが消えて一ヶ月くらいは、ちびきややよに捜索活動をさせていたが、今やすっかり諦めムードだ。

「元気にしてるかなぁ」などと言ってる辺り、生きていると信じて疑っていないようだが。ゆきぽはともかく、みうらさんがどうしているのかは俺も気になる。借りばかりつくってロクに返す事もできなかったからな。


その日の業務が終わり、帰宅すると

「あらあら〜」パタパタ

何と家のドアの前に、みうらさんがいた。手に何か持って振っている。とりあえず上がってもらおう。

手に持っていたのは手紙だった。△△さんからだ。封を開けて内容を確認する。

『まずはこのようなかたちでのご報告になりました事をお詫び申し上げます』とお詫びの文章から手紙は始まった。

みうらさんは今、△△さんの家にお世話になっているらしい。タイでゴンザレス選手にお酒を届けたのは、やはりみうらさんだったようで、ゴンザレス選手から『お家に帰るように』と伝えたが、みうらさんが『帰りたくない』と言うので、仕方なくしばらく預かるつもりで△△さんが家に連れ帰ったとの事。△△さん夫婦は子供がいない為、ついつい情が芽生えてしまい、ズルズルと今日まで一緒に過ごしてしまい、報告が遅れてしまった、との事。

手紙の最後には、勝手な言い分だか、もし叶うのなら、今後も里親を続けさせて欲しい旨が書かれていた。

みうらさん本人の意思を尊重したいので、簡単な質問に首を縦か横かで答えてもらった。その結果みうらさんの心は完全に765プロから離れ、○拳ジムに、△△家にうつっていたのが分かった。なら、答えは一つだ。

俺は『可愛がってあげて下さい』とだけ書いた手紙をみうらさんに渡した。

731よけるさん:2016/03/02(水) 17:00:03 ID:QZb27H1s
次の日

またみうらさんがドアの前で手紙を持って待っていた。中で待ってればいいのに。水泳大会でも、ワープを使わず泳いでゴールしたらしいし、以外と律儀なのかもな。

……何か今日の手紙は妙に重いな。封を開けて中身を確認する。写真が何枚か入っていた。テーブルの上に写真を並べながら、手紙に目を通す。
俺に対する感謝の言葉が並んでいた。こんなに感謝されると、何だか照れくさい。
次に、ゴンザレス選手の初防衛戦が日本で開催される事が決定したらしい。これはチェックしていたので知っていたが。中継はなしで、深夜に録画放送するそうなので、それを見ようと思っていたのだが……

『今回の件でご配慮いただいたP様に、是非ご声援頂きたく思い、最前列の席をご用意致しました』

P「マジか?!」

タイトルマッチを最前列で見られるのは貴重な経験だ。楽しみだな。

『良い試合ができるよう、選手ともども試合に向けて精進して参ります。さて、チケットをお渡しする前に、たびたびで恐縮ですが、お願いがございます』

P「ん?」

『その子もゴンザレスの試合を見たい、と申しておりまして……もしP様がよろしければ、一緒に連れて行っては頂けないか、と』

……うん、何か話がうますぎると思った。ものすごく悪く解釈すると、この席はみうらさんの席で、俺はお目付け役兼護衛兼座布団役って事かな?

『チケットはその子に手渡してあります。是非ご一考下さいませ』

ふと、みうらさんに目をやると、ニコニコしながらチケットを俺に差し出していた。

悪く考えても仕方ないか。みうらさんにはゆきぽの件を含め色々と世話になったし、借りを返すいい機会だと思う。今度は俺がみうらさんの好きにしてあげる番だ。お目付け役兼護衛兼座布団役などと考えずに、エスコート役と考えたら……

P「デートのお誘いって事で、いいのかな?」スッ

みうらさん「うふふ///」コクッ

P「△△さんには『チケットありがとうございます。一緒に行きます』って伝えといてよ、みうらさん」

みうらさん「あらー……」プクー

不満そうにほっぺを膨らませるみうらさん。俺は何か悪い事言ったか?怒りのツボが分からん。こう見えて意外と怒りの沸点は低い子だと言う印象があるので、ちょっとヒヤヒヤする。

みうらさん「あらあら〜」スッ

みうらさんがテーブルの写真を一枚俺に見せた。

みうらさんがいわゆるアマチュアボクシングのコスチュームを身に着けた写真だった。ヘッドギアをつけて、なんだかちょっと恥ずかしそうにしている。

P「この写真が何か……ん?」

分かった。

『みうらさん』は765プロの時の名前。いわゆる『旧姓』(しかも命名は飛び出した直接のきっかけとなった春香)だ。新しい家で幸せに過ごしている人を、わざわざ旧姓で呼ぶのは確かに無粋だ。

写真の中のみうらさんは、胸に『よける』と書かれたゼッケンを着けていた。つまり、そう言う事だ。

P「ごめんごめん、じゃあ、デート楽しみにしてるからね。『よけるさん』」


よけるさん「あらあら〜///」コクッ






よけるさん 終わり

732名無しさん:2016/03/02(水) 19:47:10 ID:mWDU3rdI
みうらさんかわいい

733名無しさん:2016/03/02(水) 23:20:29 ID:mS6yD6T2
乙です
久しぶりにぼこぼこになる、みうらさんを見れて良かったです

もし、ゆきぽだったら鬼槍留ジムにつれていきたいw(尾張の竜

734名無しさん:2016/03/03(木) 07:22:49 ID:Bwaao3Oo
乙です
固定メンバー以外のぷちが久々に見れて嬉しい

ゴンザレス選手の左フックは並のプロボクサーではかわせないものらしい。その反射神経はハメドと言う一世を風靡した元フェザー級チャンピオンに匹敵するかも

チート級の反射神経を持った「悪魔王子」ナージム・ハメドのことかな?

喧嘩稼業の世界にゆきぽを連れて行って連獄を気が済むまで叩き込みたい
もしくは彼岸島の世界でも良いな

P「ゆきぽが事務所の床に穴開けたから、丸太でぶっ叩いてやったぜ」ハァーハァー

春香「よし、でかした!!」

735名無しさん:2016/03/03(木) 19:24:50 ID:T6amdSYU
乙!面白かったです

ワープを封印されて、動けるのは1m×2m四方のみ。下は滑りやすいガラス製で、グローブで揺さぶりをかけられる。おまけに相手はのちに敵地でチャンピオンを2ラウンドで叩きのめす怪物ボクサー……
ここまで揃ってはじめてボコれるみうらさんは、敗れてなお強し。最強ぷちは伊達じゃないですね

これらの設定を違和感なくストーリーに組み入れる手腕はお見事。気が向いたら、次はちびきあたりでお願いします

736名無しさん:2016/03/03(木) 21:13:11 ID:KnfdYJt6
おつおつ
みうらさん虐めは設定が難しいよね

8巻でやよが目開けたまま寝てるのすごくキモくて虫みたい

737名無しさん:2016/03/05(土) 17:51:15 ID:KPXszH1I
ぷちどるってエヴァの世界みたいに祖は違うけど同じ人類だったり
体は肉の塊でどこかにコア(生命の実)が内蔵されていて内蔵とかの類はなし
そんで765プロのアイドル達はぷちどるの転生体だから惹かれあう
体は人間だけど魂はぷちどると人間が混ざってる

738名無しさん:2016/03/05(土) 20:44:50 ID:83Btp34.
タヌキモグラトンネル開通の影響で、公園の砂場が地盤沈下して砂場で遊んでた子供が怪我するってのはどうでしょう?
原因が分かった子供の親が、怒り心頭で765プロに怒鳴り込んでくるとか

書き込みハンターの方、気が向いたら、是非

739名無しさん:2016/03/06(日) 21:07:17 ID:uUtrfKeM
完全に害獣の行動だよね、タヌキモグラトンネル
目を引く派手さがないだけで、確実に迷惑行為

740名無しさん:2016/03/06(日) 23:12:38 ID:Cld9dTCk
8巻だと、こあみまみとはるかさんの絡みは良かったな。素直に可愛いと思えた
タヌキモグラは可愛いと言うよりあざといとしか思えないエピソードしかない

741名無しさん:2016/03/07(月) 17:45:02 ID:OevnCOb.
海でかき氷の売り子してたけど、あの大きさの氷を上からスコップを突き立てただけで真っ二つに出来る凶器度もヤバイし、衛生面でも問題あり

742名無しさん:2016/03/07(月) 19:01:40 ID:tRxq.N3g
まんぜう屋の出番が増えたな。何となくあのキャラ好きになれないんだけど

743名無しさん:2016/03/07(月) 19:13:09 ID:HzXcKNzM
俺はPを警察署?まで強制連行する婦警が嫌い
あれはやりすぎだし読んでて不愉快になる

744名無しさん:2016/03/07(月) 23:29:20 ID:XO73pz76
まんぜう屋のおばちゃんは好きでも嫌いでもないけど、焼肉屋にまでねじ込んできたのは少し違和感と言うか、ごり押し感があった。焼肉屋がおばちゃんである必要はまったくないし

745名無しさん:2016/03/07(月) 23:44:59 ID:HzXcKNzM
タヌキモグラのトンネル開通は原作を読んだ時はさらっと流してしまったけど、大問題になるよね
公園に掘った穴に『そこから帰るんだ』ってテロップが出てたから公園〜事務所までの区間を無断でトンネルを掘った事になるし、国か東京都からガチで訴訟を起こされるレベル
億単位の賠償金?を支払う事になるし、それ以外にも様々な対応に追われる事になるから、普通に765は倒産するんじゃないの?

746名無しさん:2016/03/08(火) 07:38:55 ID:V/x4mEzU
P「あの生き物はウチとは関係ありません」
これでおk

747名無しさん:2016/03/08(火) 11:27:44 ID:2HDYx366
関係ない、なんて言ったらセンテンススプリングが全力を出してしまう

748名無しさん:2016/03/08(火) 16:45:43 ID:RpaQ0jXk
タヌキモグラには前科があるから、たるき亭に取材したら一発でバレるね。ラジオ局の人間からもタレコミがあるかも

749名無しさん:2016/03/08(火) 18:43:54 ID:L4gupI5Q
あとはアイドル達が無責任にタヌキモグラを可愛がるLINEが流失して会見を開かないといけない

750名無しさん:2016/03/09(水) 01:02:09 ID:fB6NwCMM
貴音「せんてんすすぷりんぐ!」

こりゃ炎上しますわ

751名無しさん:2016/03/09(水) 01:51:31 ID:tTrIIaEM
ちっちゃんがゆきぽの動画をようつべ、ニコ動にうpして話題作り、広告塔もしくは人気ぷちにしようとアイドルに提案
二つ返事で了承するアイドル
ちっちゃんが神編集してヘイトを溜めて再生回数爆上げ、驚異の低評価
圧倒的にクソ、謎の高画質、この後完全にいかれてる、俺がこいつだったら頭丸めて号泣して謝罪する、全裸待機など多数タグがつけられる
仕事終わりにゆきぽをパソコンの前に無理やり引っ張りだし、ボロクソに書いてる書き込みだけを一字一句聞かせるちっちゃんに
ポロポロ涙を流しながら嗚咽するゆきぽ。それを肴にビールを飲むぴよぴよ
そして、体調を崩したゆきぽを961プロの事務所前に置き去りにしてくると、複数のまとめサイト、ツイッター(捨てアカ)で961プロのぷちだったと
責任をなすりつけ炎上させる。騒動はしばらくすると沈静化したが、ゆきぽが事務所に帰ってる来ることはなかった…
ある時、ちっちゃんが何ともなしにゆきぽとパソコンに打ち込むと予測変換に 動画 閲覧注意というワードが…

ネタ考えて気が付いたらゆきぽがメイン…もっと他のぷちの出番増えて欲しいですね

752名無しさん:2016/03/10(木) 21:05:04 ID:rhwnbiqY
あふぅは暴れキャラ卒業っぽいし、ちひゃーは本編で空気、何とかやよが使えそうなくらいかな?タヌキモグラが強すぎる

753名無しさん:2016/03/11(金) 00:51:28 ID:7HHxzffY
ちょっと前に、ゆきぽを叩く為に他のぷちを持ち上げる傾向があったけど、原作の方がそれに近い流れになってきたような
他がのぷちが比較的よい子になってきて余計にゆきぽのクソ生き物ぶりが目立つ

754名無しさん:2016/03/11(金) 20:24:02 ID:e.nbgi0I
ゆきぽは穴掘りっていう人に害成すばかりで役に立たない特殊能力だからなあ
かといって穴掘り封印したら馬鹿力だけが取り柄の劣化版まこちーになってしまう

755月日が君だけを変えない:2016/03/12(土) 00:54:44 ID:3/xVUKhk
SS投下します。八巻の感じのまま時が数年経ったら……と言うお話です。

756月日が君だけを変えない:2016/03/12(土) 00:56:07 ID:3/xVUKhk
ぷち達が事務所に来て、○年

いお「もっ、もっ」ピカピカ

はるかさん「かっか!はるかっか」キャッキャッ

いおがおでこから弱いビームを壁に向かって出し、はるかさんがそれを追いかけて遊んでいた。

P「しかし、いおはすっかり角がとれて丸くなったな」

律子「ですね。昔はあんなにツンツンしてたのに」

小鳥「丸くなったと言えば、あふぅちゃんも最近は暴れなくなりましたね」

ぷち達は来た頃に比べて、随分と大人しくなっていた。

律子「はるかさんも随分成長しましたよ。やよいがしっかり躾してるみたいで」

P「昔は何考えてるか分かんなかったもんな。みんな少しずつ大人になってきてるのかも」

小鳥「あら、たかにゃちゃんは逆になんだかどんどん子供っぽくなってますよ」

律子「あはは、確かに。飼い主に似るんでしょうかね?」

P「はは、音無さん、ちっちゃんは音無さんに似ないように気を付けて下さいね」

小鳥「とほほ……善処します」

ハハハハ……

昼下がりの事務所は、和やかな雰囲気だった。しかし

ドガァーンッ!

破壊音が響き、雰囲気は一変する。

律子「……あーあ、またやらかしたわね」ゲンナリ

小鳥「……はぁ」

P「あいつだけだな、変わらないのは」

破壊音の主は、今やこの事務所唯一となった害獣、ゆきぽだった。

律子「何度言ったら分かるのかしら?ドアは壊すものじゃないって事」

ゆきぽ「ぽぇ?ぽー」キョトン

ドアが開けられないから壊したんだよ、と悪びれもせずゆきぽは答える。

ゆきぽだけは、この○年で何も変わらなかった。伊織ややよいのような飼い主に恵まれず、あふぅよりも相当お粗末な頭のゆきぽは、一匹だけ事務所に来た時のままだった。まるで成長していなかった。

小鳥「ホント、一番成長して欲しい子がまったく成長しませんからねぇ……一番最初に来た子なのに」ハァ

P「俺たちも四六時中監視してる訳にもいきませんからね。困ったヤツだ」

律子「ちひゃーなんか、最近は安心して留守番を任せられるようになったって千早が話してましたけど……ゆきぽはいつになったら成長するのかしら。ねぇ!?」ギロッ

ゆきぽ「ぱう……ぅぅ……」ショボン

P「はは、反省してるフリだけはうまくなったけどな」

Pや律子がたまにアイドルを叱る事がある(音無さんはたまにちっちゃんに叱られるが)。そんな時大抵はみんな申し訳なさそうな顔でうつむく。
ゆきぽが今しているそれは、そんなアイドル達の真似事で、かたちばかりのものだ。反省など微塵もしていない。反省できない者が成長などできるはずがないのだ。

757月日が君だけを変えない:2016/03/12(土) 00:57:35 ID:3/xVUKhk
律子「もう無理して飼う必要はないんじゃないですか?他の子と違って役に立つ訳でもないし、飼い主もいないし」ジロッ

小鳥「ですねぇ……。モノを運ぶだけならぴよぴよがいますし、力仕事ならまこちーちゃんがいますしね」チラッ

ゆきぽ「ぽ……?」オドオド

実際、ゆきぽはまったく役に立った試しがない。『穴を掘る』と言う特技は飼うにあたっては迷惑でしかなく、百害あって一理なしなのだ。

P「と、なると、やっぱり殺処分ですかね」ギロッ

ゆきぽ「ぽ……ぷぃー、ぷぃー;;」イヤイヤ

いざ自身に危機が迫ると、涙をこぼして情けを乞う。これもまた、いつもの光景だ。

律子「……そろそろ、真剣に話し合うべき時なのかも知れませんね」

……

その日の午後、アイドル達を全員集めて話し合いが行われ、貴音の提案で『ゆきぽの面倒はぷち達に任せる』事に決まった。

こあみ、こまみはたかにゃ、ちっちゃん、はるかさんにいい影響を受けて少し大人になった。子供社会の問題は、子供同士でしか解決できない事があると聞く。それと同じで、ぷち同士でしか解決しない事もあるのでは?と言う意見だった。

殺処分に抵抗があるアイドル達の支持が集まったかたちになった。

P「そうだな。他のぷち達もだいぶ大人になったし、殺処分の前に試してみるか」

次の日から、ゆきぽはぷち達の監視下におかれる事になった。

……

758月日が君だけを変えない:2016/03/12(土) 00:58:50 ID:3/xVUKhk
ある日

ジョボボ……

ゆきぽがお茶を淹れていた。お茶の入った湯呑みを、頭の上のお盆に投げていた、その時

まこちー「まきょっ」(ダメです)

ゆきぽ「ぽ?」(何がですか?)

こあみ「とかー」(そんな乱暴なやり方だと、湯呑みがすぐダメになってしまいます)

あふぅ「ナノッ」(こぼれなきゃいいってもんじゃねーッス)

こまみ「ちー」(ほら、この湯呑み、底が少し欠けてしまっています)

ゆきぽ「ぁぅぅ……」ショボン

まこちー「まきょ」(一人で出来ないのなら、横着しないでこうやって下さい)スッ

まこちーがお盆を頭の上に乗せ

こあみ「とか」グッ

こまみ「ちー」スッ

こあみがこまみを肩車して、下からこまみにお茶を渡し、こまみがそのお茶をお盆に乗せる。あとはまこちーが運ぶだけ。

律子「見てて安心できるわね。偉いわ、みんな」ナデナデ

まこちー「まきょー///」

こあみ「とかー///」

こまみ「ちー///」

小鳥「これからお茶汲みはまこちーちゃん達に任せようかしら」

ゆきぽ「ぽぇ……」シュン

自分のやり方が否定されたと思い、俯くゆきぽ。


またある日

律子「……」カタカタ……

ゆきぽ「ぽ、ぽ」トテトテ

律子に肩叩きをしてあげよう、と近づくゆきぽ。だが

ちびき「だぞ?」(何をしようとしてるんですか?)

ゆきぽ「ぱぅー」(律子さんに肩叩きをしてあげます)

たかにゃ「しじょっ」『仕事中』『邪魔』『駄目』

ゆきぽ「ぽ?ぽぇ?」(何がいけないんですか?)

いお「もっ、キー」(集中して仕事をしている時は、仕事の妨げにしかなりませんよ)

あふぅ「ナー」(空気読め、って話ッス)

ゆきぽ「ぽうぅ……」シュン

お茶汲みに続いて、またもぷち達からダメ出しされるゆきぽ。そして

律子「音無さん、少し休憩入れましょう」

ゆきぽ「ぽぇ……!」トテトテ

『休憩』と聞き、ゆきぽは自分の段ボールに戻り、ブラシを取り出す。尻尾のブラッシングをお願いするようだ。『仕事中はブラッシングをねだらない』。これは○年かけてゆきぽが学んだ数少ない事の一つだった。忙しい時にブラッシングをねだり、みんなにしこたま怒られてやっと学んだ事だ。

759月日が君だけを変えない:2016/03/12(土) 01:02:42 ID:3/xVUKhk
ゆきぽ「ぽ、ぽー♪」トテトテ

ゆきぽはブラシを持って休憩室へ。すると

やよ「う、う、う」トントン

はるかさん「かっか、かっか」トントン

律子「ありがとう二人とも。最近忙しくて疲れが溜まってるのよね〜」

小鳥「何よりこういう心遣いは本当にありがたいわ」

やよとはるかさんが、律子と音無さんの肩を叩いていた。

いお「もっ?」(どこに行ってたんですか?)

たかにゃ「しじょ」(もうあの子たちが肩叩きをしていますよ)

ゆきぽ「ぽ、ぽえ」ブラシ スッ

ちびき「ないさー……」(まさか……今ブラッシングをねだる気ですか?)

ゆきぽ「……ぽぅ」コクリ

あふぅ「ナー……」(マジ空気読んだ方がいいッスよ……)

ゆきぽ「……うぅ」ショボン

自己中心的で欲望に忠実なゆきぽに空気など読めるはずがない。ただ、かつてはみんなゆきぽと同じ思考だったはずだ。ゆきぽは他のぷち達に不安そうに戸惑いの目を向ける。

いお「もっもっ、キー」(飼い主さんと私たちがお互い譲歩しあって、少しでも良い関係を築けるようにって、みんな飼い主さんに教えてもらってますよ)

ゆきぽ「ぽ……ぷーぷー」(飼い主さんがいないから、知りませんでした)

あふぅ「ナーナー」(ゆきぽマジKYッス。自分も飼い主さんはいないし、昔はヤンチャしてたけど、フツーはどっかで目が覚めるッス)

ゆきぽ「ぽぇ?!」ビックリ

ぷち達はみんな成長していた。ゆきぽだけを置き去りにして。その事実に驚愕するゆきぽ。

小鳥「あ〜気持ちよかった。ありがとう、二人とも」ナデナデ

やよ「うっうー///」

はるかさん「ヴぁーい」ニコニコ

律子「みんないい子で嬉しいわ。……あらゆきぽ、ブラッシング?」

シラーッ……

ゆきぽ「ぽ……ぽ……」ビクビク

他のぷち達からの、冷たい視線。実はかなり以前から今のような視線を浴びせられていたが、ゆきぽがそれに気がつかなかっただけだ。
真実を知ってしまったゆきぽは、穴があったら入りたい気分になる。

そしてそれを物理的にやってしまうのが、この生き物だ。

スコップを取りだそうとしたゆきぽに近づく、一匹のぷち。

ちひゃー「くー、くー」(ブラッシングなら私がしてあげます)

みうらさん「あらあら〜」(ちひゃーちゃん、私が自分で身だしなみを整えてるって聞いてから、身だしなみは自分でやるようになったんですよ)

律子「へえ、凄いじゃないちひゃー。じゃあ、お願いできるかしら」

ちひゃー「くっ」コクン

ゆきぽ「ぽ……」ガッカリ

ゆきぽが思い描いていたのは、律子の膝の上に寝転がり、自慢の尻尾をブラッシングしてもらう姿だった。尻尾の毛並みを揃えてもらう事と同じくらい、律子の暖かい膝の上に乗りたかった。ここ数日ぷち達に(ゆきぽ主観で)冷たく当たられていた為、不安で堪らなかったゆきぽは、愛されている実感が欲しかったのだ。

ゆきぽをクッションの上に寝そべらせ、ちひゃーがブラッシングを開始する。そして

ちひゃー「くっ!」(できました!)

小鳥「よくできました。みんな、ちひゃーちゃんに拍手!」

パチパチパチパチ……

ちひゃー「くっ///」

ブラッシングを終えたちひゃーに、万雷の拍手、そして

シラーッ……

ブラッシングを終えたゆきぽには、冷たい視線。

律子「ホントみんないい子になったわね。……誰かさん以外は」ボソッ

ゆきぽ「ぱぅ……うぅ……」

ここでやっとゆきぽは空気を読むと言う言葉の意味に気づいた。……今の空気は、いたたまれない空気だ。

ちひゃーからブラシを受け取ると、逃げるようにその場を後にする。

小鳥「……お礼くらい言いなさい。落ちこぼれ」

ゆきぽ「ぷぃー……」ズキン

音無さんの言葉が胸に刺さる。臆病なゆきぽには、振り返る度胸などなかった。みんなから背を向け、壁と向き合うようにして段ボールに入る。

760月日が君だけを変えない:2016/03/12(土) 01:04:38 ID:3/xVUKhk
(どうしよう……どうしよう……)

馬鹿なゆきぽにも、現状は理解できはじめていた。

(ものを運ぶのはぴよぴよ、力仕事はまこちーに取られた。お茶汲みはまこちー達に、肩叩きはやよ達に取られそう。どうしよう……)

そもそもこの『取られた』という発想が浅はかそのものなのだが、ゆきぽにそんな事を考える余裕はない。ゆきぽは今しばらく壁を見つめ、現状の打開策を練る。

夕方

一日の締めと言えば床の雑巾掛け。ゆきぽは新品のタオルをビショビショに濡らして床の雑巾掛けを行う。

ゆきぽ「ぷぃー…!ぽぃー…!」ゴシベチャゴシグチャ

はるかさんがそれを不思議そうに見ていた。ゆきぽはそれを自分に向けられた称賛の眼差しと判断した。肩叩きでは先んじられたが、床掃除は自分が先んじた、と。

はるかさん「かっかー」トテトテ

はるかさんがゆきぽに近づく。

ゆきぽ「ぽぇっ♪」ニパッ

ゆきぽははるかさんに、勝ち誇ったかのような笑顔を向けた。だが

はるかさん「はるかっか?」(雑巾、濡らし過ぎですよ?)

ゆきぽ「ぽえぇっ?」ガーン

内心見下していたはるかさんにまでダメ出しをされ、ショックを受けるゆきぽ、更にたたみかけるように

ちっちゃん「ハァ……もー、めっ?」(最近床掃除なんてちっともやらなかったのに、どういう風の吹き回しですか?)

ぴよぴよ「ハァ……ぴぃ、ぴっ」(どうせここ最近の汚名返上を目論んだパフォーマンスでしょう。バレバレですよ)

ゆきぽ「ぷうぅ……!///」カァー

これだけあからさまなパフォーマンスがバレない訳がない。図星を突かれたゆきぽのほっぺが、赤く染まる。更に

あふぅ「ナーナー、ハンッ」(スコップ突き立てて床に穴掘るゆきぽが床掃除とか、もはやギャグッス)

まこちー「まきょ、ヤー」(ちゃんちゃらおかしいですよね。しかもお掃除になってないし)

たかにゃ「ハァ……しじょっ、こあ、こま、やよ」(中途半端にやられてもね……こあみ、こまみ、やよ。手伝って下さい)

ゾロゾロ……

たかにゃが三匹を引き連れ掃除道具のロッカーに向かう。

いお「キー、キー」(掃除をしたいのなら、普段掃除をしている人たちがどうやってるのか、ちゃんと見ないと。そもそも貴方が持ってるタオル、掃除道具じゃないでしょう)

ちびき「だぞ、ないさー」(貴方がやっているのは掃除じゃなくて、ただの目立ちたがりのスタンドプレーです)

ゆきぽ「ぽぇぇ…ぷぃぃ、ぷぃぃぃぃ!; ;」ポロポロ

完全に魂胆を見透かされていた恥ずかしさと、自分の掃除を全否定された悲しさに涙をこぼすゆきぽ。そして

ゆきぽ「ぽえぇぇぇえん;;」スコップ スッ

本日二度目の穴があったら入りたい心境になったのだろう。スコップを取り出すゆきぽ。

761月日が君だけを変えない:2016/03/12(土) 01:05:52 ID:3/xVUKhk
まこちー「まきょっ!まきょっ!」(ゆきぽ、それをしまいなさい!)

ちびき「だぞ!あがー!」(穴を掘ったらもう私達ではフォローできません!ここにいられなくなりますよ!)

二匹の懸命な言葉は、恥ずかしさと悲しさと惨めさで一杯のゆきぽの耳には届いていない。穴を掘って埋まりたい、こうなると他の事はもう、何も考えられない。

ちっちゃん「……」ダッ

いお「……」みょんみょん……

ちっちゃんが両手にハリセンを持ちデスクを駆けおりる。いおはビームのエネルギーチャージを開始した。

ちひゃー「く、くー!」(はるかさん、ゆきぽを押さえつけて!)

はるかさん「かっか?」グイッ

近くにいたはるかさんが、ちひゃーの指示でゆきぽを押さえつけようとする。が

バッ ドンッ!

はるかさん「ケッファ!」ゴロン

元々この二匹では腕力が違い過ぎる。あっさり振りほどかれ床に転がるはるかさん。そして

ザクザク ザクザク!

あっという間に床に穴が掘られた。

ゆきぽ「ぽえぇぇぇえんっ!;;ぽえぇぇぇ……」クルッ……

いつものように飛び上がり、回転しながら穴に入ろうとした、その時

いお「キー!」みょんみょん…

カッッ!!


ボジュウゥゥゥゥ………!

ゆきぽ「ぽぎゅあぁぁぁぁーーー!?」

いおのビームが空中でゆきぽをとらえた。焦げた匂いを撒き散らしながら落下するゆきぽ。そして

ヒュー……スパンッ!スパンッ!

ゆきぽ「ぽぎいっ?!きゅううううっ!」ゴロゴロ……

駆け付けたちっちゃんが、落ちてきたところにハリセンを合わせた。

ゆきぽ「ぱうぅ……;;」イタイ……

762月日が君だけを変えない:2016/03/12(土) 01:06:57 ID:3/xVUKhk
やよ「う?」スンスン

焦げた匂いに気が付き、やよが他の三匹より先に事務所に戻って来た。

ガラン……

バケツが落ちる音がした。それと同時に

たかにゃ「しっじょおおおおおっ!!!」『制裁』『折檻』『天誅』ビュンビュンビュン!

ザクザクザクッ!

ゆきぽ「ぽぎゃ!ぷぎぃ!!ぷいぃあぁぁあーっ!!!」

たかにゃ「しじょ!しじょおっ!!」(恥を知りなさい!このぷちの面汚しっ!!)

ゆきぽ「ぷぅぇぇーん!ぐす、ひぐっ、ひっく…!ぽぅぅ、ぽぃぃぃぃ!; ;」ポロポロ

たかにゃの怒号が響き渡る。こあみとこまみ、やよがたかにゃに必死にしがみついて追撃を止めた。そしてゆきぽはいつも通り、涙をこぼして情けを乞う。

ちっちゃん「……」ユラリ……

ゆきぽ「ぽあぁぁぁーんっ!ぷわあぁぁぁぁーん!!; ;」ビービー!

ビービー泣いてるゆきぽの前に、ちっちゃんが立つ。まるで能面のような無表情で


ちっちゃん「もー、めっ……めっ」(ゆきぽ、もう貴方はこの事務所から出ていきなさい)


と、ゆきぽに告げた。

ゆきぽ「ひっく…ひっくっ…!ぅぅぅ、ぇぐひっく…!;;!!ぽ、ぽえっ!?ぽぇぇ!?」パチクリ

ビービー泣いてたゆきぽが一瞬で泣き止む程の衝撃発言だった。

他のぷち達からも『もうここにいる資格はありません』『もう一緒に過ごしたくありません』『顔も見たくないです』『出て行くッス』などと辛辣な言葉を浴びせられた。

そしていつしか……

『『『出ーてーけ!出ーてーけ!』』』

の大合唱となった。

ゆきぽ「ぱぁぅーーっ!!!ぴぃーー!!!;;」ウズクマリ

ぴよぴよ「ぴっ!」

なおも続く『出てけ』コールを遮ったのは、ぴよぴよだった。

シーン……

ゆきぽ「ぽえぇぇぇえ〜ん;;、ぽ?ぽぽ??」

『ぴよぴよが庇ってくれるのかな?』などと愚かな期待を抱いたゆきぽを無視して、ぴよぴよはそのままふよふよとドアの前まで飛んで行った。そして

ガチャ

ぴよぴよ「ぴぃ、ぴっぴっ」(出て行く時、ドアを壊されたら迷惑ですから。さあゆきぽ、これでいつでも出て行けますよ)ニコッ

酷薄な笑みを浮かべた。

763月日が君だけを変えない:2016/03/12(土) 01:08:04 ID:3/xVUKhk
『『『出ーてーけ!出ーてーけ!』』』

ゆきぽ「ぽ……ぱうぅ……;;」イヤイヤ ガタガタ

『『『出ーてーけ!出ーてーけ!』』』

ゆきぽ「ぷぃーーーー!;;ひぅーーーー!;;」ミミフサギ ブルブル

『『『出ーてーけ!出ーてーけ!』』』

ゆきぽ「ぽぃやぁぁぁぁ!ぽえぇぇぇぇぇん!;;」タタッ

『『『出ーてーけ!出ーてーけ!出ーてーけ!』』』

ゆきぽ「ぽえぇぇぇぇーん!ぽえぇぇぇぇぇぇぇーんっ!; ;」ダダダダッ……

ゆきぽはドアから階段を降りて外に出て行った。

……

ゾロゾロ……

給湯室から律子や音無さん、事務所にいたアイドル達が出てきた。みんな騒ぎに気付いてはいたが、ぷち達の判断に委ねる事にしたのだ。

律子「追放処分か……ちょっと重たい処分だけど、仕方がないわね」

ちっちゃん「めっ、もー?」(私たちの判断は間違っていたでしょうか?)

律子「どうかしらね。でも、ゆきぽの事はあんた達に任せたんだし、誰も文句は言わないわ」ナデナデ

小鳥「例えば学校でも、落ちこぼれはいつか退学させられるんだもの。私はみんなが間違っているとは思わないわ」

……

事務所を飛び出したゆきぽだったが、今の時期は日が落ちるのが早い。事務所に来て以来、夜の外出は一度もない。夜の闇が怖くてどこにも行けない。でも事務所には戻れない。

進退窮まったゆきぽの顔が、絶望に歪んでいく。

ゆきぽ「うぅ…!ぽええぇ〜ん!!ぽええぇぇぇぇ〜ん!!!; ;」ボロボロ

その場で大声をあげて泣き出してしまった。

764月日が君だけを変えない:2016/03/12(土) 01:09:27 ID:3/xVUKhk
「うるせぇな、何だ?」

一階のたるき亭の店長が外の様子を見に来た。

「!…こいつは……」

「店長、なんスか?ガキでも転んで……」

「コイツはウチの天井ぶち抜いた例のクソチビだ。ぶっ殺してやるから裏に連れてけ」

「いいんスか?上の階のペットですよね。面倒な事になるんじゃ……」

「構うこたねえよ。本来ウチの天井ぶち抜いた時点で殺処分されるはずの害獣だ。ちょっとそれが遅れただけだ。昼勤のヤツら、まだ帰ってないよな?あいつらにも声をかけてみよう。取りあえずソイツを店の裏に連れてってくれ」

「了解ーっす」ガシ!

ゆきぽ「ぽや、ぽやぁぁ!ぽびゃあぁぁぁぁ!!」バタバタ

この後、ゆきぽは店の裏で店長と昼勤の従業員たちに殴る蹴るの執拗な暴行を受けて殺された。天井をぶち抜いた時には出せなかった鳴き声で、絶叫をあげながら。

……

求めれば与えられる事が、当然だと思っていた。
与えられたモノを受け取る事が、当たり前だと信じて疑いもしなかった。
そんな甘ったれた害獣の行き着いた先は、飲食店のゴミバケツの中。


月日は、ゆきぽだけを変えなかった。



月日が君だけを変えない 終わり

765名無しさん:2016/03/12(土) 16:15:02 ID:OSAiLmUs
はるかさん「はるかっか」(大層乙です)

766名無しさん:2016/03/12(土) 17:36:08 ID:pTmla43E
乙です
「まるで成長していない・・」(○西先生
なんかゆきぽって、認知症を患って家族の手によって老人ホームや病院に隔離された年寄りみたい

767名無しさん:2016/03/12(土) 20:04:38 ID:w/Ronpho
乙です
タヌキモグラはまだ喋れなかった時は手旗信号で意思を伝えたり、電子マネーの使用に折り紙でカブトガニを折ったりと知能がありそうな描写があるだけに、成長しないのは性質が悪い
8巻でもドリル穴掘りしてたね

768名無しさん:2016/03/13(日) 16:39:09 ID:6WbBNCks
乙です
ぷち達から総スカンくらって追放または復讐は、全盛期のあふぅが得意でしたね
月日が経ちあふぅは単体主演がなくなり、ゆきぽは今でも引っ張りだこ……まさに『月日が君だけを変えない』

769名無しさん:2016/03/13(日) 18:08:01 ID:FzQX6kzs
今のあふぅなら何も破壊しないし、アイドルか律子が飼ってあげても良いんじゃないの?

770名無しさん:2016/03/14(月) 03:35:12 ID:CVv6OqDA
乙です
頭の上に乗せたお盆に湯のみを投げる、で思い出した
タヌキモグラってたまに無意味にアクロバティックな動きをして無駄なパフォーマンスを見せるから自己顕示欲が強そう

771名無しさん:2016/03/14(月) 05:10:56 ID:QA1bbNYM
>>769
ぴよぴよ「ぴぃー」(あのぷちの面汚しと二人きりで事務所暮らしはイヤです)

772名無しさん:2016/03/15(火) 12:19:17 ID:fHMnb832
>>771
じゃあタヌキモグラ処分しよう

773名無しさん:2016/03/15(火) 23:37:41 ID:T7xRln5o
そういえば、これだけ沢山のSSがある中で社長が単独もしくは参加してぷちを虐待するSSはないような……
努力と苦労の末に独立して会社を設立したのだろうし、そんな思い入れのある職場をぷち(特にタヌキモグラ)に破壊されたら自らの手で制裁してもおかしくないと思う
社長が虐待をするSS書けそうなら、誰かお願いします

774名無しさん:2016/03/16(水) 19:37:47 ID:wG43cerQ
ネタが少ないと思われた八巻でも、湯呑みに優しくないお茶汲みや、タヌキモグラトンネル開通を披露して着実にヘイトを溜めるあたりは流石ぷ虐の顔
他の漫画やアニメ、ゲーム等でも害獣と呼ばれて虐待されるキャラはいるみたいだけど、本当の意味で害獣なのはコイツだけだと思う

775名無しさん:2016/03/17(木) 18:51:01 ID:9FWcih2g
トンネル開通とプールの底を貫通、どちらが損害額は大きいのだろう?

776名無しさん:2016/03/18(金) 07:06:44 ID:D5ArHng.

周りのぷち達は優しいなどうすれば良いのか教えてあげているゆきぽはそれに応えられなかったけれど

777名無しさん:2016/03/18(金) 22:21:21 ID:GuYDm5u.
>>773
確かに、社長が直接手を下しているのは無いね。
だけど、俺はPが社長の代替をしていると見てるのよ。
それで考慮するなら、Pが765から居なくなってからってのが作り易いかなと思うよ。

778名無しさん:2016/03/19(土) 21:05:29 ID:J7awz5eo
>>777
レスどうもです
実際に代替だと社長がPに「(ぷちを)どうにかならんのかね?」と言ってPが実行部隊隊長をしてるSSがあるね
Pがいなくなったら765終了のお知らせが流れてしまう

779名無しさん:2016/03/20(日) 21:23:02 ID:JBloME3E
>>775
トンネル開通は賠償だけで済むならまだいいほう
最悪、逮捕案件だぞあれ。その場合、捕まるのはPか社長か

>>779
でも、社長は中の人が芳忠さんだから、ガチでキレたら一番怖そう
笑顔で殺しに来たり(ヤザン、亜人の佐藤

780名無しさん:2016/03/20(日) 23:50:28 ID:Q1ARBhtg
うまる虐待botの中の人がガチで訴訟されかかって示談になったとか
他人に見える場所でこれ見よがしにやってたらさもありなんって結果だよね

781名無しさん:2016/03/21(月) 01:35:59 ID:AXhh.9cA
ゆきぽイジメbotのほうは大丈夫だろうか・・・・
去年の10月から更新止まってるし

782名無しさん:2016/03/21(月) 12:59:56 ID:LCLc/VT6
タヌキモグラの場合は事務所外にまで被害が及んでるからなあ。Pがちょくちょく警察に連行されるのは、765プロに破防法的なものが適用されていて、その中心人物として公安にマークされてるからとか
ちょっとした事で署に連行して、取り調べで余罪を追及するみたいな。そう考えるとあの警察どものふてぶてしい態度も少しは理解できる

783名無しさん:2016/03/22(火) 19:45:35 ID:CFihjOCk
寂しい話だけど、ぷ虐もいつ、どんなかたちでかは分からないけど、いつか終わる日が来るんでしょうね。いつか必ず来るその時まで、後悔しないようにぷ虐に励んでいきたいものです。今、社長が害獣どもを手にかけるssを執筆中です。そのうち投下します。書き手としてはアイデアを頂けるのは嬉しいのですが、一読者としては、たまには他の方が書いたssが読みたい…と言う訳でみんな、虐待しようぜー

>>753
逆もあるかも知れませんね。タヌキモグラがクズすぎて相対的に他のぷち達がいい子にみえるみたいな

784名無しさん:2016/03/22(火) 23:19:37 ID:HpfWLqEE
>>783
遡って見ると、下手なss上げたら、
「俺ならこうしてみせるぜぇ」
ってな具合の突っ込みをする読者様が来襲する可能性があるからね。
尤も、ソイツはそういう突っ込みをした割には、ソイツ版のssを上げちゃいないがね。

785名無しさん:2016/03/23(水) 19:32:40 ID:5UcJiDX.
ゆきぽスレはけっこうキツイ言い方する人が多かった気がする。あんな感じだと書いてみようとは思わないかもね
個人的には建設的な意見はアリだと思うけど、作者さんにしてみれば余計なお世話に感じてしまうんかな

786名無しさん:2016/03/23(水) 21:31:45 ID:Cp75oIyE
つーか>>784みたいな流れってあったっけ?いつの話?

787名無しさん:2016/03/24(木) 00:17:22 ID:Y4RvM4C6
>>786
2chにスレがあった時代の話でしょ。

788名無しさん:2016/03/24(木) 00:37:17 ID:Ht3XUm1c
>>785
言いたい気持ちは分かる。荒いssもあったし、ネタ投下してんのかと思ったらssでしたってクオリティのもあったし

>>783
相対的によく見えるってのはあるよね。俺からしたらちっちゃん、ぴよぴよ、みうらさん以外はボコボコにされても仕方ないと思うもん。事務所にいる人間に迷惑かけた奴は好感度とか関係なしに例えはるかさんだろうと容赦なく叩きのめしてやりたい
後は書き手様がいいss投下したら今の流れもまた変わるかもね。

789名無しさん:2016/03/24(木) 20:50:19 ID:ZKzghZ/w
ゆきぽスレで叩かれてた人って、たぶんぷちますスレでも書いてましたよね。雑な展開、適当なオチ、当然の権利のようにまとめでの訂正要求…叩かれても同情はできない気はします
個人的には『貴音のインターンシップ』の人には是非継続して書いて頂きたいですね

790名無しさん:2016/03/25(金) 14:23:11 ID:wCZ72YaE
今なにかと話題の乙武さんが始球式をしているgifを見て、ぷちが実在したらこんな感じなんだろうな、と不謹慎な事を考えてしまった

791名無しさん:2016/03/25(金) 21:52:46 ID:m7Hn/9XY
仲間だーと思って近づきまとわりつくぷちどる達
それをキレ気味に対応するZ武さん

すげえ見たいですw

792名無しさん:2016/03/26(土) 15:31:34 ID:j4QZ4Apw
ぷちますの765プロってまんまブラック企業
決まった休みはない 給料安い 残業しまくり
資金がない 
ここにぷちどるが加わり
世話しないといけない なぜかやつらの生活費を給料から天引きされる
アイドルがぷちどるに夢中で仕事に支障 さらに増える出費

ブラック企業の実態とかいう内容で番組化できそう(間島Pの一日とかで

793名無しさん:2016/03/26(土) 20:36:11 ID:/GiDRO4g
>>790
動画見たら割と本気でぷちっぽくて草
左投げなんだなZ武さん

794ゆきぽ、アイドルと一緒に虐待される:2016/03/27(日) 19:05:57 ID:gKY6WRkg
投下します

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

場所が変わって765プロ事務所(新宿区)

外国帰りのゆきぽはたった1人?で事務所を訪れたのだった。


ゆきぽ「ほな。邪魔するで」

P「な!?」

雪歩「ゆきぽー? あなた、いつのまに起きて……え?
    あれぇ? うちにいるゆきぽとは別の子ですか?」

Pはパソコンで事務仕事の最中。向かい側の席では
小鳥がめずらしくさぼらず作業していた。

雪歩はキッチンでチョコレートづくりの練習をしてる。
(事務所には雪歩用にキッチンが用意されていた)

スーパーで買った板チョコを粉砕してボールの中でかき回していた。

伊織「うちのゆきぽなら段ボールでおねんね中よ」

伊織はソファでポッキーを食べていた。片手にはティーン向けの
ファッション雑誌。すぐそばにある段ボールでゆきぽが大人しく寝てる。

ゆきぽ「まあ驚く気持ちもわかるわ。とりあえず落ち着いて話しを聞けや」

小鳥がただことではないと思って社長室に駆け込む。

小鳥「高木社長……!!」

社長「うむ。外国帰りのゆきぽ君か。話は妻から聞いてる。
    今日は何のようなのかな?」

ゆきぽ「ちょっと現地の様子を見に来ただけや。
     仕事の邪魔するつもりはないから心配せんといて」

美希「そこにいるだけですでに邪魔なの。
    仕事場に移動するからドアの前からどいて」

千早「なんで人間の言葉を話してるの?
    関西人みたいなしゃべりかたじゃない」

ゆきぽ「なんや? 高圧的な態度やな。私が気に入らんか?」

美希「美希だけじゃないの。みんな同じ気持ちだよ。
    ゆきぽは見てるだけで不愉快になるの」

雪歩「ちょっとまって。なんで今一瞬私の方見たの? ぶっころs…」

795以下 タイトル略:2016/03/27(日) 19:07:29 ID:gKY6WRkg
美希「雪歩とは話してないから黙っててね? うざい」

雪歩(年下のくせに。ぶっころしてやる!!)

千早「そこのゆきぽ。あなた、言葉が話せるからって自分が特別だとでも
    思ってるの? 人間社会を分かってなさそうだから教育してあげる」

3秒後。

千早は床に倒れていた。

Pは大いに動揺し、介抱しようと席を立つ。

雪歩「動かないほうが良いですよ?」

P「なんでだよ?」

美希「うっ……」

美希も床に倒れた。2人とも髪が長いので、背中に打ち込まれた手刀の
あとがメディアに露出することはないことだろう。

ゆきぽの動きは早く、残像すら見えないほどだった。

ゆきぽ「私も若かった頃を思い出すわ。若いときはつい調子に
     乗ってしまうもんや。それが、売れっ子のアイドルやったら
      とうぜんやな?」

社長「妻に聞いた通りの戦闘力の高さだ。うちの売れっ子アイドル2人を、
    後遺症が残らないように細心の注意を払いながら倒すとは」

雪歩「まだ私がいますよ?」

社長「雪歩君? まさかとは思うが、あれを見た後で戦うつもりかね?」

雪歩「はい♪ だって、初めて見た時からこいつのこと嫌いでしたから」

ゆきぽ「なんや? 好戦的なお嬢さんやな。
     若さと愚かさは同じ意味なんか」

雪歩「私はさっきの2人とは違いますよ?」

ゆきぽ「それ、ドラクエとかですぐやられるボスの言いわけやな?
     自分でザコやって証明してどうすんねん」

雪歩は拳銃を取り出し、最速で射撃した。

目標はゆきぽの顔面(おでこ)

しかし、発射音がした頃にはゆきぽを見失う。

ゆきぽは雪歩の頭の上に乗っていた。
まるでぬいぐるみのように寄りかかりながら。

雪歩「……ずいぶんバカにしてくれるじゃないですか?」

ゆきぽ「これが実力の違いや。
     ぷちどると思って舐めとったやろ?」

796名無しさん:2016/03/27(日) 19:10:16 ID:gKY6WRkg
雪歩「ゆきぽが強いことはよく知ってますよ。
    ただ、あなたのように生意気で無駄に俊敏な
    個体がいることに驚いていますぅ」

ゆきぽ「ぷちどるをなめるなゆーとるやろが。
     あんた、ヤクザの家系って聞いてるで。日本のヤクザなんて
      中東のテロリストに比べたら幼稚園児以下やな」

雪歩「あぁ。イライラするぅ。
    私、最近切れやすくて自分でも困ってるんですよねぇ」

社長「き、君たちぃ……。ここは事務所だよ?」

ゆきぽ「十分にわかっとるわ。このお嬢さんらと話を
     しに来ただけやん。おんびんにな」

雪歩「そうですか。あいにくですが、
    私は穏便に済ますつもりはまったくn……」

雪歩の話をさえぎるように扉が開く。

春香「たっっだいまー」

貴音「今日は可愛いお客さんがいますね」

ラジオの収録の帰りだ。深夜ラジオだけではなく、
明るい時間帯の収録も任されるようになった。

2人ともPのおかげで順調に成績を伸ばしていたのだ。

パーソナリティが春香と貴音。ゲストとして765の
アイドル、時にはP本人を呼んで盛り上げていた。

春香は人前では明るく、絶え間なく話し続けるのが
得意なのでラジオ向けだった。

貴音は先週に旅番組の収録があったこともあり、上機嫌だった。

貴音「燃えないゴミが2人寝てますね」

春香「こいつらがアホ面して寝てると平和で良いよねー。
    早く引退すればいいんだよ」

事務所の同僚の美希と千早が気絶してるというのにこの態度。

貴音と春香が愛護派ということもあるが、
そもそも売れっ子アイドルなど商売敵でしかない。
美希や千早など、よく事務所で見かける他人程度に思っていた。

仲良さそうにふるまってるのはメディアの前だけであり、
早く死ねばいいと思ってるのはお互いに同じだった。

春香「雪歩の頭の上にいるゆきぽ……」

ゆきぽ「ん?」

雪歩「……」

貴音「見るからに普通のゆきぽとは違いますね。
    段ボールで寝てるゆきぽとは別の個体ですか」

797名無しさん:2016/03/27(日) 19:11:30 ID:gKY6WRkg
ゆきぽ「するどいなぁ。おじょうさん。
     見ただけでわかるか」

貴音「これでも物の怪の類には詳しいほうですから。
    伊達に京都の生まれではありません」

ゆきぽ「その冷静さ、気に入ったわ。私と気が合いそうやん?」

貴音「そのようですね。初対面でこれほど
    自然に話せる相手は初めてです。生まれは大阪ですか?」

ゆきぽ「ま、そんなとこやな」

春香「雪歩。さっきからおとなしいじゃん」

雪歩「どうやってゆきぽをぶっ殺そうか考えてるんですよ」

貴音「愚か者が。自分の気に入らない相手を
     排除しないと気が済まないのですか」

春香「そのわがままさ、どうにかなんないのかな?
    こんな奴と結婚したいって思う男の人ってこの世にいるの?」

社長「は、春香君……」

伊織「やめなさい春香。また喧嘩してモノ壊すことになるでしょ」

春香「だって雪歩って見てるだけでムカつくんだもん。
    無駄にプライド高いだけでたいして強くないし」

雪歩は黙って耐えていたが、少しすると口角を上げた。
攻撃を始める前の表情だ。

ゆきぽは後回し。まずは春香を攻撃するために、
近くに会った花瓶を手に取る。

すると、Pが雪歩の手を(やさしく)握って語り掛けたのだった。

P「壊したら、おまえに弁償してもらうことになるんだぞ?」

雪歩「……? お金なら吐いて捨てるほどありますぅ」

伊織「大人になりなさいよ。春香が言いすぎなのはわかるわ。
    でもね。普段から雪歩がいばってるのも悪いのよ?
    あんたは敵を作りすぎなのよ」

P「雪歩。アイドル同士の喧嘩は厳禁だって前にも言ったよな?
  おまえほど有名になると24時間パパラッチが張り付いてるんだ。
   週刊誌のいいネタになるぞ?」

雪歩「じゃあ、私の代わりに春香を殴ってくださいよ」

P「だめだ!! いうことを聞け!!
  子供みたいな言い訳が通用すると思ってるのか!!」

雪歩「ちぇ……つまんない」

798名無しさん:2016/03/27(日) 19:13:16 ID:gKY6WRkg
春香、そして貴音をヤクザの目で睨みつけたあと、
キッチンの方へ消えていく。ゆきぽは空気を呼んで雪歩の頭から降りた。

ひねくれてるけどPのことは好きなので、彼に強い口調で
説得されるとつい従ってしまうのだった。

伊織「今日は物を壊されてなくてすんだわね」

P「説得するのも命がけだぜ。寿命が縮む毎日だよ」

伊織「あんな奴、ほんとは私だって大っ嫌いよ。
    売れっ子だからって調子に乗って」

P「伊織は偉いよ。いつも俺のために助けてくれるもんな?」

伊織「それは、Pたのめだから……」

P「伊織だけだよ。俺のことを分かってくれるのは」

伊織「ちょ……他のみんなが見てるでしょ///」

春香と貴音は冷めた目で見ていた。伊織とPは抱き合ってるわけではない。
ただ向かい合って熱っぽい目で見つめあってるだけだ。

気に入らないのはPの態度だ。アイドルには公平に接すると
言ってたのはまるっきり嘘で、伊織のことばっかり見てる。

退院してからというもの、ずっとこんな感じだ。

ガs ガガッ ガタタ ガガ

キッチンにいた雪歩が乱暴に調理器具を扱っていた。
もちろんPと伊織がイチャイチャしてるのが気に入らないのだ。

まな板の上で不必要な音をあげてるが、社長たちは見てみぬふりをした。
これが日常茶飯事なのだから、胃の痛くなる日々である。

春香「伊織のこと、そんなに好きですか?」

P「あ?」

春香「嘘つき。前私のこと可愛いって言ってたくせに」

P「ああ、そのことか。俺はみんなのこと可愛いって思ってるよ」

春香「嘘じゃないですか」

P「嘘?」

春香「貴音さんも言ってましたよ。Pが髪型を褒めてくれたって。
    最近色気が出て可愛いって言われたんですよね?」

貴音「……たしかに、言われましたね」

P「お? 何が言いたいんだ?」

春香「みんなに言ってるんですよね? 可愛いって」

P「そりゃそうだろう。みんな可愛いからな」

春香「本命は伊織で、私たちに行ったのは嘘なんですよね?」

P「嘘なんか言ってどうするんだよ。本当にそう思ったから
   口にしたんだよ。褒めたなのになんで責められてるんだ?」

799名無しさん:2016/03/27(日) 19:14:52 ID:gKY6WRkg
社長(あわわわ。また修羅場かね。
    もう胃薬の飲みすぎで予備がないよ)
   
ゆきぽ(みんなに同じこと言ってたらあかんやろ……。
     どんだけ鈍感なんやこのPは)

社長(日常的に修羅場ってるせいで胃腸がすっかり弱くなった。
   妻の作った揚げ物がほとんど食べられなくなってしまったよ)

ゆきぽ(日本はイスラム諸国と違って複数の妻を持ったら
     あかん決まりや。西側諸国特有の修羅場やん)


社長は音を立てないように社長室へ脱出した。
こんな所にいたところで仕事が進まないし、心がもたない。

小鳥はなれたもので、全員を無視してPCで作業していた。

春香の質問攻めにPが答えられないでいると、
そのまま沈黙が続いた。小鳥がキーボードをたたく音だけが響く。


伊織「もうやめてあげて。Pは疲れてるの。
    営業ってすごく大変な仕事なのよ?」

春香「関係ないよ。私さ、神奈川から通ってるんだけど?」

ゆきぽ(神奈川って日本のどこら辺や?
     日本って地図で見ると弓みたいな形しとるから
     分かりにくいなぁ)


Pをかばう伊織の姿はまるで奥さんのようだった。

貴音は話し合いに興味がないので
千早と美希を起こし、仕事場に向かわせた。

見送りはない。売れっ子アイドルなのでタクシーが待機してるのだ。


春香「おかしいですよね? 
    Pは小鳥さんと付き合ってたはずじゃ?」

小鳥のキーボードをたたく音が止まる。

P「春香。おまえは小鳥さんが
  ここにいるの分かって言ってるんだよな?」

春香「みんな知ってるんだから今更ですよね?
    隠す意味あるんですか?」

P「……」

春香「ねえ、小鳥さん?」

小鳥「ふん……。くっだらない」

春香「なにがですか?」

小鳥「Pを問い詰めたって無駄よ。
    あいつはすぐ他の女に目移りするんだから」

P「なんだその言い方は。まるで俺が女好きみたいだな。
  すげえイライラするぞ。そもそも、ぷちがいなけりゃ……」

800名無しさん:2016/03/27(日) 19:16:30 ID:gKY6WRkg
小鳥「?」

P「……いや。やっぱいいい」

小鳥「なに? 気になるから最後まで言ってよ」

P「ぷちどるがいなければ、こうなってなかったかもな。
  思えばぷちがうちの事務所に来てからすべてがおかしくなった」

小鳥「意味わかんない。
    全部ぷちどるのせいにするつもり?
    あんたがあやふやなのがいけないんでしょ?」

小鳥「春香ちゃんだけじゃなくて亜美真美にも
    可愛い可愛いって何度も言ってるんだよね?
    プロデューサーのくせになにやってるの?
     本当にみんなの世話するつもりあるの?」

厳しい口調が続くと、さすがのPもグサリと来るものがある。

退院してから伊織のことばかり可愛がってるのは事実だった。
入院中で苦しいときに何度もお見舞いに来てくれたのは大きかった。

水瀬財閥の力を借りてゆきぽのクローンを開発したりなど。
わざわざ伊織が大嫌いな父親や兄に頭を下げてお願いしたことだ。

伊織のことは大好きだった。

口には一度もしてないが、態度にモロ出てしまってるが問題だった。

小鳥「あんたさ、これで春香ちゃん達の成績が落ちたらどうするの?
    亜美ちゃんは竜宮だし、律子さんの担当だよ?
    その律子さんだって過労で倒れたことがあってどんだけ苦労したか」

P「律子は今は元気じゃないか」

小鳥「自宅療養中の期間、結構長かったのよ?
    あんたが病院でのんきに過ごしてる間、こっちはね……」

P「待てよ。入院したのは俺のせいじゃねえぞ!!」

小鳥「はぁ? あんたがバカだからトラックにひかれたんでしょ?
    エクアドル人の運転手に迷惑までかけて最低」

伊織「小鳥っ!! Pを責めすぎよ」

小鳥「はぁ……」

伊織「?」

小鳥「伊織ちゃんはすぐそうやってかばうんだから」

伊織「……」

小鳥「本当に何にもわかってないのね。若いから」

伊織「なにが?」

小鳥「伊織ちゃんだって同じよ。飽きられたら捨てられるんだから」

P「俺ってそんな風に思われてるのか。信用ないんだな……」

801名無しさん:2016/03/27(日) 19:18:29 ID:gKY6WRkg
貴音「まあ自業自得なところもありますが、
    悪い人ではないと思いますよ?
    とにかく仕事の面では大変に有能ですから」

春香「ふん。仕事ができても人間的にどうなの。
    人格に問題のある人ってこういう仕事向いてないと思う」

ゆきぽ(この事務所、ほんまに人間関係悪いなぁ。
     いるだけで胃がいたなるわ)

P「入院前も春香とは喧嘩ばっかりだった気がするぞ」

春香「思い出したくもないけど、たぶんそうですね」

雪歩「私とはキッチンで料理してたような気がしますぅ」

春香(ちっ、なんで会話に入ってくるんだよ。ブスが)

P「ま、昔のことだよ。大切なのは今だ。
  次の仕事が入ってるんでな。そろそろ行かせてもらうよ」

春香「また逃げるんですね」

P「なんとでも言え。夜まで事務所に戻らないからな?
  おまえらは今日は仕事はないんだろ? 遅くなる前に帰りなさい」


その日、一番遅くまで事務所にいたのは社長だった。

鍵を閉めてビルを降りる頃には9時すぎになっていた。

自宅は新宿区なので職場からはそう遠くない。

疲れ切ったサラリーマンたちの乗るバスに
揺られ、家族のいる自宅へ着く。

妻「おかえりなさい。あなた」

社長「うむ。今日も精神的につかれる日だった」

40手前の妻。社長とは一回り年が離れてる。

年齢を感じさせないほど若作りで、人からは肌年齢を褒められる。
年の割に子供が小さいこともまったく無関係ではない。
子供から与えられるエネルギーは自然と人を若返らせるのだ。

妻「先に食事にする?」

社長「そうだね。ゆっくり酒でも飲みたい気分だよ」

まこちー「ええな。ちょうど俺も飲むところや」

妻がグラスを用意した。

スコティッシュ・ウイスキーを氷で割る。

社長は大食いではないので、妻が作ってくれたオムレツを
ちまちま食べながら、ウイスキーのグラスを口に運んだ。

802名無しさん:2016/03/27(日) 19:20:29 ID:gKY6WRkg
まこちーは生ハムを食べながら、社長と同じウイスキーを飲んでいた。
夜の報道番組を興味深そうに見てる。

まこちー「日銀がマイナス金利政策やと?」

社長「これもデフレ対策の苦肉の策ですか」

まこちー「銀行に現金預金するのが
      バカらしくなる気持ちがようわかるわ。と言っても
      ほんまに預金おろしに行ってるアホどもは救いようがないが」

妻「まあほんと。ニュースに踊らされるのは日本人の悪い癖ね。
   長期的にみれば景気は緩やかに変動するのに」

まこちー「おっ、今度は米国の選挙の話か」

妻「共和党の代表者が相当なひねくれ者のようね」

社長「アメリカ人とは無知無能の集団だ。
    彼の演説は明らかに低所得者を対象にした、
     陳腐でお粗末なものだ」

まこちー「日本の自動車メーカーを批判してるのは明らかにおかしいな。
      資本主義の自由競争を押し付けてきたのは戦後の
      アメリカやんか。工業製品の輸出競争で負けたからといって
      日本を批判するとかアホすぎやろ」

妻「選挙の手法としてはうまいわね。デトロイトとか
   無法者の集会場として有名だけど、日本の自動車メーカーの
   せいで失業者があふれてることにして支持を集めてるのね」

まこちー「大都市圏に住んでる良い年したおっさんでも
      TPPが何のことかもわかっとらんレベルやからな。
      一般人の教養レベルが低すぎるんや。
      原宿にいる女子高生と同じレベルやで」

社長「おっしゃるとおりですな。他にも……」

社長やまこちーはおっさんらしく社会批判をするのが好きだった。

社長は会社ではアイドルやPの前で立場が弱いので、
相当なストレスがたまる。まこちーは人生経験が豊富だし、
妻は英国(イングランド)に留学した経験がある。

自宅は彼が唯一本音で語れる場所だった。

特にまこちーは良い飲み仲間だった。

まこちーは娘たちの勉強を見てあげたり、
相談に乗ってあげたりもしてくれる。

それは、本来なら父親がやるべきことだが、
仕事人間の社長にはできないことだった。

奈子や美留も学校で悩んだことがあると、
真っ先にまこちーに相談するようなった。

社長(娘たちはもうすぐ春休みか)

企業奴隷たちには無縁のことだが、学生には長期休暇がある。


奈子(そういえば最近、太盛君に会ってないなー)

同時刻、奈子は自室のベッドの上でラインを打とうとしたが、失敗。
ずっと前に美留の妨害交策によって太盛へラインが送れなくなってしまった。

そんな時、フナから着信があった。

803名無しさん:2016/03/27(日) 19:22:52 ID:gKY6WRkg
『奈子ちゃん。明日暇だったら一緒に遊びに行かない?』

奈子「ふん。めんどくさ。でも暇だから行ってあげるか」


そして翌日。

ベルギーで自爆テロがあった。


ママ「なんてことや……!! なんてことが起こったんや!!」


ママはタブレットにかじりつき、ライブストリーミングの
ニュースサイトとBBCで情報収集をしていた。

ママ「大変や!! パリに続いてブリュッセルの地下鉄で自爆テロや!!
    空港も狙われたらしい!!」

とある休日のお昼だった。

リビングで大型テレビを聞き流しながら皿洗いをしていたママ。
家事を忘れてテレビにかじりつき、騒ぐに騒ぎまくっている。

普段の冷静さはなく、テロリストを呪う言葉を連発していた。

美留「なんやママ。うるさいなぁ。
    ところどころ英語が混じるから聞き取れんわ」

2階の自室でドラクエのレベル上げをしていた美留。

3DSを片手に階段を下りてきた。

ママ「見てみいやこのサイト!! 犯人と思わしき奴らの
    プロフィールが乗っとるで!!」

美留「ん? 全部英語やんか。しかも日常会話で使われん
    単語ばっかりや。こんなん読めるわけないわ」

ママ「bloody basterds!!
i know they are jihadist groups of islamic state!!」

美留「イスラム国の仕業って言っとるんか?
    普通に考えてそうやろうな」

ママ「I think all european countries have to
fight against terrorism!!」

美留「ヨーロッパの人らはイスラムが大っ嫌いやから、
    いまさらやな」

ママ「Our japanese people need to unite against basterds!!
i have no fear of musulims religious!!」

美留「そんなにイスラム教徒が嫌いなんか。
    ママが1人だけいきがってもしゃーないやん。
    日本人の90%は外国には無関心や」

ママ「後藤さんと湯川さんがイスラム国で去年亡くなったで。
    あんときは国中が大騒ぎしたやん」

美留「そういやそんなこともあったな。すっかり忘れとったわ」

804名無しさん:2016/03/27(日) 19:27:38 ID:gKY6WRkg
奈子「うっさいわねー。ママの英語声デカすぎだから目が覚めちゃったよ」

美留「姉ちゃん。いま起きたん? 今日はフナっちと出かける日やろ?」

奈子「そうだったっけ? 目覚ましが故障してて起きれなかったよ」

ママ「There were suicide bombing in the metro.奈子!!」

奈子「Metoro...? where?」

ママ「Belgium!!」

奈子「え……まじ? and which metro? mamy?」

ママ「In brussels!! it's the latest news!!
one of the biggest news in the would now!!」

美留「世界一の大惨事って……そんなにひどいんか?」

ママ「当り前やろ!! あんだけテロ警戒しとったベルギーで
    テロが起きたんやぞ!! パリ、イスタンブール、
     ブリュッセル、欧州はどこにいても人が死ぬ!!
      戦場にいるのと変わらんわ!!」

奈子「んー、でもベルギーっていろんな人種が住んでるし、
    自爆テロが起きてもおかしくないような?」

美留「姉ちゃん。ママのタブレットの記事、読める?」

妹からママのIPAD(薄型)を手渡され、あくびをしながら読む奈子。

奈子「自殺攻撃……爆破。つまり自爆か。
    死んだのが現在までに20人……負傷がその10倍……」

美留「なんで読めるんや? 去年まで学校の英語の点数17点やったのに」

奈子「え? 今でも英語のテストは30点以上取ったことないよ?
    英語の資格試験も全部落ちてるし」

美留「なんやそれ。テストで点が取れんのに
    なんで英語の電子新聞が読めるんや?」

※余談だが、作者は高1の冬に英検3級すら受からなかった。
 それ以来、英語の資格試験は受けてない。
  
奈子「My english teacher always says that...
you shuld practice every day!!」

美留「何の練習や?」

奈子「For speaking english」

美留「Do you read any sentence with your voice?
    with english books?」

奈子「Yes.every night.
i have books for basic conversation」

美留「そっか。英語の音読はどこの国の人もやっとる基本やな。
    でも姉ちゃん。前は英語大嫌いやったやん」

奈子「クラスの奴らがよく英語で議論したりしてんのよ。
    ぷちのことでね。
    何言ってるのかわからなくてずっと黙ってたら
    ある日、優奈にバカにされてムカついた」

805名無しさん:2016/03/27(日) 19:30:07 ID:gKY6WRkg
ママ「Then. my princess sterted to learn english herself.
  奈子 learns with biritish tv dramas」

奈子「and bbc radio programmes 」

美留「ねえちゃんは英語話すときによく手が動くな。
    顔つきもかなり変わっとるわ。口も大きく開けとる」

ママ「Yes. she looks like english girl when she speaks engilish」

奈子「奈子は普通に話してるつもりなんだけど、
    勝手に身振り手振りが出ちゃうんだよね」

美留「I speak a lettle. but my sister is so good.
 私は途中でつい日本語が出てまうわ」

ママ「Girls.you know? what is most important for learning?
it is...」

奈子「それは聞き飽きたよ。時間を費やせってことでしょ?」

美留「美留もオーストラリアとカナダのラジオ、スマホで聞いとるわ。
    少しづつ聞き取れるようになってきた」

ママ「just keep learnig」

美留「how much time do i have to spend?
for one year?」

ママ「No. spend more time.
now you are young girl.it's best for leaning.
speak only english in home.
make a new language channel in your brain」

美留「All right mamy. but sometime i am so tired for
listning engilish. because my mather language is japanese」

奈子「あー分かる。私もつかれた時は日本語で話すようにしてる。
    たまにどっちの言葉話してるか分からなくなるときあるし」

ママ「タブレット見ろや。ブリュッセル市民人たちも普通に
    英語でインタビューしとるわ。美留もよう聞いとけ」

美留「……ふぅん」

ママ「what do you think of them? ひどいやろ?」

美留「テロに脅えたら奴らに負けたことになる。
    ここに生まれた市民やから、ここに住む権利がある。
    団結して戦うべきって言っとるな
    つーかベルギー人たち、母国語じゃないのによう英語がしゃべれるわ」

806名無しさん:2016/03/27(日) 19:37:42 ID:gKY6WRkg
奈子「I'm always wondering why japanese can not speak even
hallow or how are you in english? when i go to shopping
in tokyo and kanagawa.i've ever seen japanese who speaks english 」

ママ「I came back to japan after graduating university in uk.
i shockd !! because japanese doesn't want to speak
english as ther second lauguage」

美留「日本の国際データでは、英語が第2公用語になってるみたいやな」

ママ「だから外国人たちが勘違いして日本人に英語で声かけるわけや」

奈子「国際データが詐欺じゃない。パパが言ってたけど、
    首相とか政府の人も話せないんでしょ?
 シリアの難民のほうが英語話せるんじゃないの」

美留「姉ちゃんは英語の点数が低いのに何でスラスラ話せるんや?
    抑揚とかアクセントもかなり外人っぽいんやけど」

奈子「なんでだろ? 英語の方が言いたいことがすっと頭から出てくる」

ピンポーン

奈子「Oh.who is it?」

ママ「I will get it」

ママが玄関を開けると、少し怒った様子のフナがそこにいた。

フナ「hey 奈子!! I've been waiting for two hours!!
do you know how many times did i call you!?」

奈子「Ah...sorry. i was sleeping in my bed.
i woke up at 1 pm today」

フナ「...Sorry.waht you said?」

奈子「I didn't notice your call.
    because i woke up at 1 pm」

フナ「1 pm...!? are you fucking kidding me!?
    you said we meet at the saize restraunt at 11 am」

奈子「Yes ...i know that.but i really like sleeping in holidays.
i sleep more than 10 hours a day」

ママ「Shut up you'r bllody mouse 奈子?
be a good lady.right now you shuld go out with her」

奈子「alright mama.i'll be back at 5」

ママ「分かったわ。きいつけていってきいや」

美留(どこに行くつもりなんや? 暇やしこっそりついていくか)

807名無しさん:2016/03/27(日) 19:39:47 ID:gKY6WRkg
行先は対策員会の活動場所、河川敷だった。

季節は春休み。新学期を間近に控えたこの時期である。


奈子「なんで河川敷? デパートに行くんじゃなかったの?」

フナ「いいじゃん。その日の気分で行先は決めるべきだよ。
    決められた人生なんてつまらないじゃん」

奈子(こいつの言ってること、たまに意味不明)


そこは、いつもの河川敷のように穏やかな雰囲気ではなかった。


男「てめえら、余計なまねをすんじゃねえ。
   少しでも抵抗したらこの女を殺すぞ?」

主婦「ぐ……」


以前やよを虐待していた20代の美人の主婦(バツ2)が人質に取られていた。

背後にいる男に首筋にナイフを突き立てられてる。


主婦「私は今日まだ何もしてないよ!!」

男「黙りなさい!! 貴様がやよをいじめてたのは
   知ってるぞ!!」

男(この女……けっこう色気があって可愛いな……。
   東アジアの女はパンケーキみたいな肌の色をしてる。
   しばらくこのままの体制でいよう)

奈子「あー、最近はやってるぷち愛護団体の過激派だね」

フナ「虐待派を虐待することを生きがいとしてる人たちだね」


男「おい、そこの2人!! 何を見てる!!」

奈子「奈子たちのことですか?」

男「そうだ!! ここが対策委員会とかいう、糞みたいな
   組織の中心地だってことは知ってる!!」

男2「いま、この瞬間をもって対策員会の本部を破壊する!!」

男3「ぷちどるに人権を!! 虐待派には死を!!」


男は他に5人いた。よく訓練され、武装されたテロリストの
ような者たちだ。主婦を押さえてる男は右肩にサブマシンガンを下げてる。

他の者たちはアサルトライフルを構えてるので、
対策員会のメンバーはどうしようもない。

対策員会の人たちは10名ほど現場にいた。

全員がその場で立ち尽くしており、本部のあるテントを
オノやナタで破壊されるのを黙って見ていることしかできなかった。

808名無しさん:2016/03/27(日) 19:42:18 ID:gKY6WRkg
虐待動画を撮影していたキャノンのカメラ、スマホ、ノートPCなど
大切なものが次から次へと破壊されていく。

ポチャ

一眼レフが川に投げ込まれる。

お兄さん「うぁぁぁぁ。俺の魂だったのに...
      いろんな動画を撮影してようつべにうpするのが趣味だったのに」

芝の上でOrzの体制になる。あふれ出る涙が地面を濡らしていった。

他の人たちも同様である。

対策委員の人「高い金出して揃えた機器が……
        こんな一瞬で破壊されるなんて……」

ほかの人「俺は、平日は会社の奴隷だ……。ボーナスを使って
      高いPCやカメラを買ったのに……。休日の唯一の
       ストレス解消方が……」

べつの人「ホームセンターで虐待用に使えそうな道具を
      揃えたのは俺だ……対策委員のみんなのために
       どれだけ出費したと思ってるんだ……」

委員会は、接客業や営業職など対人関係で疲れる仕事の人が多かった。
日本では仕事のストレスは未成年へのセクハラや、自殺に
向きやすい傾向ににある。

犯罪は悪である。それを防いでくれるのがぷち虐待なので、
政府や自治体も虐待を容認してくれていたのだ。

彼らに取って大切な虐待場所を奪われるのは、
例えるなら肉親を失うのに等しい苦痛だ。

特にここで撮影された虐待動画はネット世界では好評であり、
スペイン語やフランス語の字幕までつけて配信したほどだった。

それだけ彼らは虐待という行為に真摯に向き合っていたのだ。
もはや趣味を通り越して人生の一部だった。


男1「今日は物品の破壊だけでかんべんしてやる!!
     貴様らもこれに懲りたら2度と虐待などと言う
      下らんことを考えないこだ!!」

男2「檻に監禁されていたぷちは回収していく!!
    おら、おまえも用済みだ」

ドカ ←お尻を蹴った

主婦「きゃ、ちょっと、蹴ることないじゃない」

男2「ふん。制裁されなかっただけでもありがたいと思え」

男3「さあぷちたちよ。ともに行こう」

やよ「うー」

いお「もー」

809名無しさん:2016/03/27(日) 19:45:20 ID:gKY6WRkg
あふぅ「はぁにぃ」

男4「おまえは邪魔だ」

ドカ

あふぅ「にぁあ!?」

なんと、あふぅには興味がないらしい。


回収していったのはやよ、いよ、ゆきぽ、ちひゃーだけだ。

虐待派に制裁をするほどの覚悟を持つ者たちなのに、
あふぅだけは差別する。よく分からない組織である。


ところで、人とは色々な考え方をもつ生物である。

誰一人として、まったく同じ人間はいないのだ。


お兄さん「うわぁぁあ……うぁぁぁああ……」

今日は暖かい日なのでYシャツ姿のお兄さん。

まだショックから抜け切れてないのだ。
芝の上に大往生し、怪しい顔でゆったりと動く空を見ていた。

長く付き合っていた人が、とつぜん別れを告げたような虚無感。

彼の空っぽにあった心が悲鳴を上げている。
もう会社にも行きたくない。人とも話したくない。

夕飯のおかずを買いに行くのも、作るのもめんどくさい。
この狭く、ちっぽけな世界から逃げ出したい。

心の中で声にならない叫びをあげていた。

そんな彼の脳に飛び込んできたのは異国の言葉だった。

フナ「hallo.wie gehts? mein freund. was machen sie hire?」

お兄さん「ich bin...ich weis night was kan ich gesagen」

フナ「ahu ist da.
she kenen mit ahu spielen jetzt」

お兄さん「nein.ich will night.
ich habe Kopfschmerzen ...
      geben sie mia zeit fur denken bitte」

奈子「今のドイツ語はなんて言ってたの?」

お兄さん「ショックで頭いてえ。
      あふぅなんて今はどうでもいいって言ったんだよ」

810名無しさん:2016/03/27(日) 19:49:39 ID:gKY6WRkg

フナ「私はあふぅと遊んだらどうって勧めた。
    ちなみにスペルは適当だからほぼ間違ってると思う」

奈子「日本人なんだから日本語で話したら?」

お兄さん「この子が自然にドイツ語で話しかけてくるから、
      つい普通に返しちゃったよ。まるで
      オーストリアの奴らに話しかけられたみたいだった」

奈子「How many laungages do you speak フナ?」

フナ「nhh...mabye 6?」

奈子「6!? so wandaful!!」

フナ「I speak english,spanish,portguese,chinease,japanese
and german too」

お兄さん「And. how old are you.pretty lady?」

フナ「13 yeas old now」

お兄さん「You really!? you are very smart and intelligent!!
where did you learn foregin laungages!?」

フナ「Learn? i did nothing. i have been to many contries before.
now i have many foregin friends on my face book」

奈子「お兄さん. you speak english too. and how come?」

お兄さん「I speak with foregin people in my campany.
english is easy to me. it's international lunguage.
but spanish grammer is very very very dificult for me」

フナ「ahh...right.i agree with you お兄さん」

奈子「You know? お兄さん. フナ speaks spanish fluent!!」

(フナはスぺイン後もペラペラなんだよー?)

お兄さん「es verdad...?」(マジでか?)

フナ「si.tengo mucihimo amigos y
amigas en los paises de latino america.」

    (うん。南米にたくさん友達がいるし)

お兄さん「que sueno!! es realidad.?? eres la nina japonesa!!
pero hablas espanol muy bien !! フナ.eres especial!!」

      (まさか日本人とスペイン語で話せる日が来るとは!!
しかもすげーうまいじゃないかフナちゃん!!)

奈子「yo..」(わたしぃ)

お兄さん「nhh? que qieres decil? nina bonita?」

(なんだい? 可愛いお嬢さん)

奈子「hablo...un poco... espanol」(少しならスぺ語話せるよ)

お兄さん「素晴らしいよ奈子ちゃん。話そうとする姿勢が特にね。
      君ならすぐ3か国語が話せるようになるよ」

奈子「でも、学校の英語の点数が低くて困ってる」

お兄さん「学校のテストだって? あぁ、あの意味のない呪文の羅列か」

フナ「日本の学校は読み書きはするけど生の英語は聴かないよね。
    授業中にドラマや映画を見てるほうが勉強になるよ」

811名無しさん:2016/03/27(日) 19:55:22 ID:gKY6WRkg
お兄さん「この国の英語教育は教育じゃなくて
      何らかの暗号解読のための訓練だ。
      字は読むけど音に触れない。触れたがらない」

フナ「例えば、野球部に入ったのにバッドは一度も握らずに
     ずっと習字の練習をしてる感じ?」

お兄さん「si si !! estoy acuerdo todo lo que dices!!
eres tan guapa y inteligente.mi amiga bonita!!」

(そうそう。まさにその通りじゃんかー!!
       君って子は、なんて可愛くてあったまいいんだー!!)

フナ「asi que.somos amigos ahora!!」 (じゃー私たち、友達だよね!?)

お兄さん「qlaro que si!! eres mi buena amiga!!」
    
      (もちろんだろぅ!! 君は最高だぁ!!)

奈子(They speak very fluent like south americans.
i can not understand every single word they said)

(南米人みたいにスラスラ話されると
 マジで一言も聞き取れないんですけど……)


奈子は、友達が流暢に外国語を話してることにあこがれを
通り越して嫉妬すら覚えた。

スマホを取り出し、スペイン語について調べてみる。

・スペイン語は、南米ほぼ全ての国とスペイン本国を
 加えると話者が4億を超える。

・スペイン語を公用語としている国と地域の数は20以上。

・世界で英語、フランス語、アラビア語に次ぐ『4番目』に
 多くの国で使用されている言語である。

・ネット使用の8パーセントをスペイン語が占める。
  英語、中国語に続いて世界第3位である。

奈子(テロリストたちの使ってるアラビア語って……世界言語だったんだ。
    全然知らなかった……世界言語はイスラム教徒とキリスト教徒が
    支配的……だからママがテロのことであんなに騒いでたんだ)

812名無しさん:2016/03/27(日) 20:00:03 ID:gKY6WRkg
さて。お兄さんはフナとの出会いに激しく感動した。
ネイティブ以外で自在にスぺ語を操る人に初めて会ったのだ。

家族のような安らぎを感じていた対策委員本部を破壊されてしまい、
傷ついた心も少しは癒された。だが、それも長くは続かなかった。


お兄さんはその週の金曜日に有休をとっていた。

対策委員会はあれ以降散り散りになってしまい、
委員長とも連絡が取れてない。

いったい愛護派(過激派)とは何者なのか。気になったので
自宅(アパート)のPCで過激派について調べてみる。


お兄さん「まじかよ……」

愛護派とは、SNSを通じて世界規模の集団と化していた。

日本国にもアラビア語を話す集団が潜伏しており、
日本人が何人も拉致されてると書かれている。


偽造アカウントを使って広告サイトとして
機能してるツイッターに潜入してみる。

『We need new members. welcom to join us』


お兄さん(人種国籍を問わず、幅広く募集してる。
      やはり英語のみで募集。給料が結構高いのが驚きだ)

『Die by the name of god. God created the heaven and the earth』

お兄さん(神の名において、死ね……か。
       世界は主によって創造された。
       おそらくアラビア語を英語に翻訳したのか)


『The man arrested for beating two womnes in tokyo.
he is the far left member of ぷちどる あいご』

お兄さん(なに? 過激派の男が婦女暴行で逮捕された!? 
      しかも日本のニュースじゃないか!?)

今お兄さんが見てるのは、虐待派の国際交流掲示板だ。
このサイトでの主要な言語は英語とフランス語となっていた。

男の罪は虐待派の婦女子に暴行をしたこと。

彼は現在、警察署で取り調べを受けてる最中だ。


お兄さん「この男……」

心当たりがあるのだ。

逮捕された時の動画を見る限り、お兄さんたちの対策本部を
破壊した、実行犯の一人で間違いなさそうだった。

美しい主婦にナイフを突き立てていた男だ。

お兄さん「身長、鼻の高さ、肌の浅黒さもぴったりだ。
      流暢な日本語を話してやがったが、
       どっかで教育を受けてたに違いねえ」

813名無しさん:2016/03/27(日) 20:04:48 ID:gKY6WRkg
さらに調べてみると、過激派の国籍が中東諸国やソ連になってることが分かった。

お兄さん(バカな……ソ連は崩壊したからロシアと表記すべきだろ。
      モスクワ大学、サンクトペテルブルク大学出身だと……?)


インターナショナル。

旧ソビエトの誇った国際スパイ養成施設だ。

レーニンの時代にはじまり、それ以降の支配者へと
受け継がれた、世界第一級のスパイ組織である。

かつて奈子の父である社長もここの出身だった。


モスクワ大学・外国語学部出身のエリートは、
米国にスパイとして潜入する際に完璧な米国訛りの英語を使いこなす。

第二次大戦前後にアメリカ政府内に多数のソ連のスパイが潜入していた。

(余談だが、米国、イングランド、スコットランドなどで
  アクセントとイントネーションが異なる。
   耳で聞く限りではほぼ別言語である)

EUの中心はドイツやフランスである。

たとえばドイツ語では、本国の他にスイス、オーストリア、
ルクセンブルクなど多数の方言、アクセントを使い分ける。

先進国の言語ならどの言語でも1年以内で
日常会話に困らないレベルまで鍛えたという。

ソビエト連邦は情報収集を最重要視した国家だ。

その点では、世界の海を支配し、地球上のあらゆる
植民地から最新の情報を仕入れていた大英帝国と同様だ。


社長は、家ではめったに外国語を話さない。

娘たちの英語の教育も乗り気ではなかった。

日本に住すむのは治安的に本当に幸せなことだった。
娘たちには血なまぐさい外の世界を見てほしくなかったのだ。

人種、肌の色、国籍、宗教の違い。殺戮の歴史。
世の中には知らなくて良いことがたくさんある。

英語が分かるとネットの情報量が何十倍にも膨れ上がる。
およそ日本語の文献には存在しないことも。

814名無しさん:2016/03/27(日) 20:15:59 ID:gKY6WRkg
社長は娘たちの前では英語がしゃべれないふりをずっとしていた。

妻とは子供の英語教育を巡ってなんども口論することになったわけだが。

『せっかく両親が英語が話せるうちに生まれたのに!!
  子供達が英語が話せないままやと、ちっぽけな島国に
   引きこもってる状態になるんやぞ!!』

『引きこもりでいいんだよ。大半の日本人は英語に
  無関心だし、白人を見たら逃げ出すくらいなんだ。
  それで良いんだよ。たとえ無知でもね。
  この島国は世界から隔離されてる。とにかく平和だ』

『もし娘たちが学びたいゆうたらどうするつもりなんや?』

『その時は、好きにすればいいさ。奈子なんて英語嫌いだから、
  もし本当に学びたいと思うならね』

『妥協案として、美留にだけは英語を教えてあげたいわ。
  あの子は小学校の成績が優秀や。せやけど、
   日本の英語教育に任せたままやと一生話せないまま終わるで』

『そうか。君がどうしてもって言うなら好きにしてくれ。
  だが、奈子のことはまだ待ってほしい』

一方、キリスト教の教えには妻と同意し、積極的に勧めた。

それなのに姉の奈子が虐待好きになってしまったのは、
疑惑と殺意と裏切りが支配するソビエト連邦で
暮らしてきた社長の血を継いでるからなのかもしれない。

話をお兄さんに戻す。

お兄さん(完璧な日本語を話す外人か……。どうりでやっかいなわけだ。
      対策員会の委員長は、行方不明になってたのか……)


こうなったら、居ても立っても居られない。

気になったことは調べつくさなければ気が済まない性格なのだ。

目立たないよう黒いジャケットを着てアパートを出る。
動きやすいようにジーンズにスニーカー。

キャップを深くかぶり、アパートをあとにする。

815名無しさん:2016/03/27(日) 20:19:40 ID:gKY6WRkg
お兄さん(どこにいても必ず探してやるぞ)

過激派はぷちを何らかの目的に利用してる。

そのために愛護を称して誘拐してることはよく噂されていた。

彼らの潜伏先は東京だと断定されていたので、お兄さんは
手がかりのありそうな場所を地図(スマホ)で探していた。


お兄さん「おっ? あの倉庫はいかにも怪しそうだな」


企業が管理してるわけでもなさそうな、廃倉庫……にしては新しい。

機械の音が内部から響いている。人の話し声も聞こえた。

入り口のあたりに監視カメラがあったので、これ以上近づいたら見つかる。

足元にもトラップと思わしき縄が貼ってある。
まるで子供が仕掛けたようなおそまつな縄である。

おかしいと思ってあたりを見渡すと、

こあみ「とか♪ とか♪」

こまみ「ちちちちち♪」

トラップの正体はこいつらだった。

柱の陰に隠れてるつもりが、頭が大きすぎて丸見えだ。声もうるさい。

お兄さんは地味にイラついので隠し持っていたスタンガンを取り出す。


お兄さん「おい」

こあみ「とっ?」

こあみの口の中にスタンガンを突っ込む。

こあみは苦しそうに手足を暴れさせるが、お兄さんが
こあみの頭をしっかり押さえてるのでどうにもならない。

まだスイッチは入れてない。こあみが涙目になってのどに
引っかかるスタンガンを吐き出そうと頑張っていると、

こまみ「ちーちー!!」

こまみが腕をぶんぶん振り回し、お兄さんの左腕のあたりを
殴っていた。私の妹?に何をするんだと言ってるのだ。

先にトラップを仕掛けてきたのはコイツらなのだが。

別に痛くはない。ただ、害獣に攻撃されてることに
抑えきれないほどの殺意がわいた。

お兄さん「よっと」

816名無しさん:2016/03/27(日) 20:24:09 ID:gKY6WRkg
こまみ「ちっ……!?」

お兄さんは、スタンガンを押し付けてこあみを固定しつつ、
器用にもこまみの髪を掴む。そのまま片手で持ち上げた。

次に、

なんと、

こまみの耳にかじりついた。

こまみ「きいいいいいいいいいいいいいいい!?」

お兄さん「ぎtりぎりぎち」

こまみ「gかがえあえふぇあsgふぇあrsgfだえfsg

3秒後、こまみの片耳がちぎれた。

ちぎったといっても中途半端だ。耳たぶを半分くらい噛み切ったのだ。

お兄さんは、口の中に残る耳の気持ち悪い感触に耐えきれなくて
吐きそうになった。鉄臭い血の味もする。

それ以上に辛いのはこまみである。泥だらけになりがら
地面を行ったり来たり。遊んでみるみたいにゴロゴロ回っていた。

出血量がひどく、害獣には到底耐えきれる痛みではない。
人間だって耳をちぎられたら発狂することだろう。

お兄さん「次はてめえだ!!」

こあみ「があえふぁえふぇふぁふぇあえふぁふぁsf」

ゴム手袋を装備し、こまみの、のどに刺さったスタンガンをオン。

生きのいい魚のようにぴちぴちするこあみ。

5秒続けると、目が白目になる。体は依然として震えつづけてる。

さらに10秒。こあみの髪から煙が出始める。

それを1分ほど続けると、こあみの口から煙が出始め、
振えるタイミングも機械的になって来た。


お兄さんは飽きたのでこあみをその辺に空き地に放り捨てた。

こあみ「……」

全く動かないので死んだのかもしれない。
すごい匂いだ。生物が電気で焼かれる匂いは形容しようがない。

もう触る気にすらならなかった。

次は耳が負傷したこまみの番である。

こまみ「びゃあぁぁあ!! ちぁぁぁぁあ!!」

恐れをなして逃げ出すが、大人の足から逃げられるわけがない。
お兄さんがその辺に落ちていた大きめの石を拾って投げると、
後頭部に命中。簡単に転んだ。

817名無しさん:2016/03/27(日) 20:32:48 ID:gKY6WRkg
足で胴体を踏みつけ、動けないようにした後、
痛んでる耳に直接スタンガンを押し付け、

こまみ「ぎぎぎあいfgだふぁいfs!!」

お兄さん「うるっせえなこの野郎。この小さな体のくせに、
     どうやったらこんなデカい声が出せるんだ」

その次の瞬間だった。

男「きみは虐待派か?」

お兄さん「!?」

背後から声をかけられ、恐怖を通り越して死の気配すら感じた。

ここは、お兄さんの調べた通り愛護派の本部だったのだ。

すっかり虐待に夢中で本来の目的を失ってしまった。


お兄さん「bitte!! ich bin japaner!!
      ich mag sher mit putidoru spielen」

同様のあまり、なぜか下手くそなドイツ語が言葉が口から出てくる。
彼はアラビア語は習ったことがないから、中東人を見ると
本能的に恐怖を感じてしまうのだった。

相手が中東系なのは見て分かった。
堀の深い浅黒い顔をしているし、瞳に光彩がない。

お兄さんの経験上、キリスト教徒の人で
こういう冷たい眼をする人にあったことがない。

彼らが信じてるのは神(アッラー)のみだ。

人権などという概念は初めからなく、コーランの解釈に従って
好きなように人間を痛めつけ、屈服させ、服従させる。


男「言い訳はしなくていいよ。少し奥で話しを……」

お兄さん「bitte bitte !! warten sie bitte!!」

男「何を待てと言うんだ? 無理にドイツ語で話すな。
   しかもスペルが間違ってるぞ。
 いいから奥に入りたまえ」

818ゆきぽ、アイドルと一緒に……:2016/03/27(日) 20:34:51 ID:gKY6WRkg
男の後ろには銃を構えた2人の仲間がいた。
下手に抵抗したら撃たれるのは確実。

お兄さんは、この時点で拷問されることを覚悟した。

会社で奴隷のようにこき使われ、ろくな青春もなく、
つまらない日々を過ごしていた日々。

どれだけの苦しみが待ってるのか知らないが、ここで
自分の人生が終わるのも、ある種の運命なのかもと思った。

男2「落ち着きたまえ。君の語学能力は高く評価してるよ。
   暴行は加えないと約束しよう。大人しくついてきなさい」

お兄さん「分かりました……。抵抗しないことを約束します」


こうして、お兄さんは過激派の本部へと入って行くのだった。

はたしてこの先で何が待ち受けているのだろうか。             


                          つづく

819名無しさん:2016/03/27(日) 20:38:09 ID:tar1YJ3A
続きはチラ裏で!

820ゆきぽ、アイド…:2016/03/27(日) 20:38:35 ID:gKY6WRkg
投下終り

821名無しさん:2016/03/27(日) 21:27:17 ID:N0hYj/t6
誰も望んでいないのに書き続けるその姿勢は、去年の暮れにネット界隈で話題になった、電車に乗りたがる左足の腐ったホームレスを彷彿とさせる

822765プロ天井裏:2016/03/27(日) 23:22:24 ID:SXeu29cI
皆さんお久しぶりです。とある公園シリーズの投下者です。
私生活が忙しくSSを書く時間が作れませんでした

ネタはいっぱいあるのですが・・・

とりあえず第一部って事で投下いたします

1
あふぅ地獄(発端)

春先、それは唐突に訪れた・・・

あふぅ「ナノーナノー」
あふぅ「ナ〜ナ〜」
あふぅ「ビエーッ!ビエーッ!」
あふぅ「ナノナノナノー」
あふぅ「アフゥ・・」

全く何の前触れもなく、ベビあふぅが大量発生したのである。
道路の真ん中で、電柱の下で、壁の上で、民家の庭先で、ゴミ箱の影で・・・うじゃうじゃもぞもぞと群れをなしているのである。

この異常事態に岸田博士は総理大臣・阿野首相に対し即座に大規模駆除を提案し、政府はこれを了承した。
保健所や警察、さらに各省庁の役人を動員し、駆除にあたらせたのである。

保健所員「オラッ!」ビシッ!
あふぅ「ビャッ!」
大きなハエ叩きで手近なベビを叩きのめしていきます。

保健所員「このっ!このっ!」ビシビシ!
あふぅ「ナ゛!」
あふぅ「アブッ!」
あふぅ「グナァ・・」

ちょこまか逃げ回るベビあふぅですが体の弱いベビですので、軽く叩かれただけで動けなくなっていきます。

保健所員「ハイハイっと」ヒョイヒョイ

グッタリしたあふぅを別の保健所員がゴミ袋に回収していきます。みるみる一杯になっていくゴミ袋・・・中ではまだ息のあるあふぅがうじゃうじゃ逃げ出そうと蠢きます

あふぅ「ヤーッヤーッ;;」
あふぅ「ビエーッビエーッ;;」

あとでまとめて焼却処分されます。


別のところではの殺虫剤を使い処分しています

保健所員「この辺かな〜?」ブシュ〜

あふぅ「ギャアッ」
あふぅ「ビャーッ」

それらしい所に殺虫剤を散布し、あふぅを弱らせます

あふぅ「・・・」ピクピク
あふぅ「ナァ・・・」グッタリ

これらもすべて回収し処分されます

順調に進んでいるかに思われたベビあふぅ駆除ですが、思わぬ邪魔が入ります。
ぷちどる愛護団体「Pシェパード」が「残忍」「無慈悲」と行政を非難し、指示した阿野総理と岸田博士を糾弾したのです。

岸田「可能な限りベビのうちに・・・最悪でも半年以内、子あふぅのうちに駆除ができなければ、市民生活は大混乱に陥る!」

岸田博士はそう断言したが、阿野首相と不仲の野党党首は
「根拠が無い!」「良心が痛まないのか!」「総理の人格を疑う!」と個人攻撃と政争の道具とした。これに同調したプロ市民たちの妨害・・・これにより駆除作業は大幅に遅れ、岸田博士の子あふぅのうちに・・・計画は完全に頓挫してしまう。

岸田「というわけだ。そこでお前たちに頼みたい事がある」

子供「何となくわかったよ」

子供「だが断る!」ズビシ!

岸田「まあ聞け。今や政府の動きはパフォーマンス程度しか期待できん・・・かと言ってこのままでは大変な事になってしまう。何とかして今のうちにベビどもの数を減らしておかねばならんのだ」

子供「それはわかるけどさ・・・」

子供「俺たち別に仕事してるわけじゃ無いし」

子供「おつかれっした!」

子供「お先にしつれいします!」

岸田「お前ら泣かすぞ・・・」

823765プロ天井裏:2016/03/27(日) 23:23:47 ID:SXeu29cI
2
子供「まあお約束ってやつさ。で、具体的には何をすればいいのさ?」

岸田「とにかく数を減らせ。捕まえてまとめて袋に入れてくれればこちらが回収して焼却炉で処分する。」

子供「オッケーまかせて。」

子供「狩りまくってやるぜ!」

子供「ヒャッハー!あふぅ狩りだぁー!」

子供「てめぇらの血は何色だぁー?」

子供「君がっ!泣いても!殴るのを!やめないっ!」


岸田「なんじゃい乗り気ではないか・・・」

子供「さて、どうしようかなー」

子供「とにかく数を減らせってんなら狩って狩って狩りまくるしかないな。」

子供「なら手分けして回った方が良いな・・・自分の家の周りから順番に潰していこうぜ」

子供『イエー!』

こうして岸田博士の密命(?)を受け、子供達のベビあふぅ狩りが始まりました

子供「さてと・・」

近くのゴミ箱をどけてみると

あふぅ「Σナッ!」ビクッ

三匹のベビあふぅが隠れていました
(ヒュッ)(ビシッ)

あふぅ「Σニャッ!」

特製のハエ叩きでシバかれて気絶するあふぅ達。すぐさま袋に入れられます。

(ガン!)ゴミ箱を蹴ります

あふぅ「ビエーッ!」;;

中にも隠れていたようです。怯えて泣いています

子供「しかし多すぎるなぁ・・・」

その後も郵便受けの中
あふぅ「ナッ」ビクッ
植木の陰
あふぅ「アフゥ」zzz
停車中の車の下
あふぅ「ナ?」
(ブロロロ)(プチッ)

子供「あ、つぶされた」

824765プロ天井裏:2016/03/27(日) 23:27:52 ID:SXeu29cI

3

町中でもベビあふぅ達はいたるところにうごめいています。しかし当然、元からいるぷち達とも関わってきます。
ちひゃー「くっ?」

物陰に隠れて昼寝していたあふぅをちひゃーが見つけました。
いつも自分が寝ている場所、最近チョロチョロとよく見かける金髪が居座っています
ちひゃー「くっくっ?」

そこは自分の場所だ、どこかへ行けとあふぅを起こします
あふぅ「・・・ナ?・・・ハンッ!」

起こされたあふぅはうす目を開けてちひゃーを一瞥すると鼻で笑いました。

ちひゃー「く・・・シャーッ!」ゴン!
マイクを取り出しあふぅに振り下ろします

あふぅ「ビャッ!」
体の弱いベビあふぅ、一撃でくたばりました。

ちひゃー「ククーッ」よろこびのポーズ
つぶされたベビあふぅを見て、ちひゃーはとある事に気付きました・・・


その頃別の場所ではお腹を空かせたゆきぽがトテトテ歩いていました。何か食べる物はないだろうか・・・あてもなく彷徨います。すると
あふぅ「ン〜ン〜」

見れば電信柱をうんしょなのしょと必死によじ登ろうとするあふぅ・・・しかしうまく登れず目の前でセミのように止まっています。

ゆきぽ「・・・」ヒョイ
それを捕まえるゆきぽ
あふぅ「Σナッ!」
登ろうと必死なあふぅは驚いてナノナノ抗議しています

虚ろな瞳でナノナノ抵抗するあふぅを見てゆきぽは考えました(これ、食べれるかな?)
ベビを食べるなんてダメだよね?怒られちゃうよね?でも・・・ゆきぽお腹が空いてるし・・

(キュルルル〜)考えた途端にゆきぽのおなかの虫が鳴りました。
あふぅ「Σ!」ガタガタ

ゆきぽが何を考えたかわかったのでしょう、必死でジタバタ暴れ出しますが力もないベビぷちにはどうする事もできません
あふぅ「ビエーッ!ビエーッ!」;;

やめて食べないでと泣き叫ぶあふぅ、後ろめたい気持ちがあるゆきぽはベビあふぅを捕まえたまま繁みに身を隠します

食べようか・・・でも・・・怒られるよね・・・ゆきぽ良い子だもんね・・・
でも・・・

基本的に自分を良い子と思い込んでいるゆきぽはベビを食べてしまうと悪い子になってしまうと考えているようです。

一方あふぅは誰か助けて!食べないで!と懇願します。
(ガサガサ)そこにあふぅを探していた子供が現れました

ゆきぽ「Σポエッ!」ビクッ!
あふぅ「ナァ〜」パアァ〜

後ろめたい事を見つかり怯えるゆきぽと助けに来てくれたと思ったあふぅ・・・ゆきぽは怯え、あふぅは満面の笑みです
子供「・・・邪魔したな・・・」スタスタ

あふぅ「Σナッ!」
ゆきぽ「ポエ?」

一目見て事情を察した子供はそのまま立ち去りました。いつもならベビあふぅを助けるふりをしてゆきぽを成敗した後にベビあふぅも始末する所ですが、博士からの依頼はベビあふぅの数を減らす事。ならばぷちの餌でも構わないだろうと見逃したのです

ベビあふぅ「ナ・・・ナァ〜」;;

子供が立ち去りましたので、怒られないと思い込んだゆきぽは命乞いするあふぅをゆっくりと口に運びました・・・(ゴリッコリッコリッ)
ゆっくりと咀嚼するゆきぽ・・・美味しくはないが、食べられる!

ゆきぽ「ポエェッ」パアァ〜
空腹を満たし大満足のゆきぽ。ニッコリと笑います。
(ガサガサ)再び子供が戻って来ました

子供「やっぱムカつくわ!」ゲシッ!

ゆきぽ「ポギャッ!」イタイ;;

子供「今日は見逃してやるけど調子のんなよクソダヌキ!」スタスタ

ゆきぽの笑顔を想像してムカついたのでしょう、戻って来た子供が笑顔のゆきぽに蹴りを入れて立ち去りました

ゆきぽ「グスッ・・・ポエ・・・」;;
痛みに涙を浮かべながらもゆきぽは認識しました・・・この金髪は・・・食べられる!
それは先ほどのちひゃーもそうでした。潰れたベビあふぅを見て、食べ物と認識したのです。
町中のぷち達が、ベビあふぅを食べ物と認識するのに時間はかかりませんでした。

825765プロ天井裏:2016/03/27(日) 23:29:08 ID:SXeu29cI
4
ゆきぽに蹴りを入れた子供はそのままあふぅ狩りを続けます。ゴミ箱や繁みのあふぅを回収して行きます・・・

しかし壮観だったのは駅の駐輪所です。

あふぅ「ナノナノ」
あふぅ「アフゥ」
あふぅ「ナー」
あふぅ「zzz」

自転車のカゴというカゴにベビあふぅが1匹ずつ陣取って丸まっています。

いわばあふぅにとっての一時的な個室のようなものでしょうか?ゆったりとくつろいでいます。

女「あら?なにこれ?」ヒョイ
あふぅ「Σナ!」

いきなりつまみ上げられました。持ち主が帰ってきたようです

あふぅ「ナー!ナー!」

楽しいひと時を邪魔されたあふぅはたいそうご立腹です。ナノナノ抗議しています。

女「ジャマよ。どっかいきなさい」ポイ
あふぅ「ニャノォー」ぺちゃ

そのまま落とされました。それだけでかなり弱り動けなくなります。


子供「さて、こんな時には・・・ぷちジェットスパーク!」ペカー

取り出したのはぷちお仕置き用の催涙スプレーです。危険すぎて生産中止になった物ですが、ある所には有ります。
(ブシューッ)

勢いよく飛び出した薬品が油断しきったあふぅに襲いかかります。成体のぷちどるですら地獄の悶絶、そのまま死ぬぷちも珍しくはありません。

(ナァ)(ギャ)(ビェ)(バ)(グァ)
(ンァ)(ヤ)(ニ)(ン)

悲鳴をあげる事すら出来ず気絶するあふぅ。

子供「さて大量大量」ヒョイヒョイ
かたっぱしから袋に入れられていくベビあふぅ。あっという間に3袋の大豊作です。

子供「さてどうしようか・・・」

ゴミ袋にみっちりと詰め込まれたベビあふぅ・・・とても子供が持ち歩ける重さではありません

(ブロロロ)ビッビッ

A「お疲れさん。回収に来たよ〜」

そこに現れたのは岸田博士の研究所員Aでした


子供「あ、Aさん。助かった〜。
はいこれお願い。」

A「3袋!大漁だね。保健所職員が3人がかりのチームで1袋捕まえたら良い方だったのに・・・」

ライトバンに積み込みながらAは驚きの声をあげます

子供「へへーん、どんなもんだい!」
ドヤ顔で胸を張る子供。

A「すまないねえ・・・本当は遊びたいだろうにこんな事手伝わせて・・・」

子供「なんのなんの!こんなのゴミ拾いみたいなもんさ。」

A「君らぐらいの年でゴミ拾いも面白くないだろうに・・・」

子供「良いんだよ。俺たちは岸田の爺ちゃんに借りがあるんだ・・・」

1年ほど前だったろうか?子供達はなんの知識も用意もないままぷちどると遊ぼうとして、誤ってベビぽを殺めてしまったのだ。それに逆上したスコップを振り回すゆきぽに追いかけられ命からがら逃げ出した。
コンクリートをぶち破り、木を薙ぎ倒しながら追いかけてくるゆきぽの恐怖!

その後、ぷちどるから身を隠すように生活を送り、ゆきぽを見るたびに怯え、他のぷちどもにまでバカにされる始末・・・もう外に出たくない!ぷちどる怖いと怯えていた子供達にぷちどるの知識と、戦う装備を与えてくれたのが岸田博士であった。

ゆきぽのスコップでも壊れない特殊警棒、ぷちジェットスパーク。特殊ワイヤー等々・・・警棒に至っては普通に買えばかなり高額だったが、全員分用意してくれた。

自分達を追いかけまわしていたゆきぽを始末し
、バカにしていたぷちどもを逆に追いかけまわして遊べているのは岸田博士のおかげである。

このお恩はいつか返そうと決めていたのだ。

826765プロ天井裏:2016/03/27(日) 23:31:17 ID:SXeu29cI
5

その日、15袋もの大量のベビあふぅを捕まえた子供達は岸田博士の研究所に戻って来た。

岸田「ご苦労だった。今から焼却炉で処分するが見ていくか?」

子供「もち!」
子供「それより腹減ったー」
子供「メシーメシー」

岸田「わかっとる。出前でもとろう好きな物をを言え」

子供「シースー」
子供「ピザ」
子供「蕎麦」
子供「ラーメン」
子供「カレー」

岸田「種類はまとめんかい!」

A「若いねーちゃん」
B「エロいねーちゃん」

岸田「お前ら泣かすぞ・・・」


相談の結局、ピザのデリバリーで決着した。
配達を待つ間にあふぅの始末を始める事になった

ブロックで作られた即席の焼却炉・・・一見すると駐車場のようにも見える。一部には金網が張ってあり中が見えるようになっていた

あふぅ「ナノーナノー」;;
あふぅ「ビエーッ!ビエーッ!」
あふぅ「ヤーッ!ヤーッ!」
あふぅ「・・・」ビクビク

ただならぬ気配を感じるのか泣き喚くあふぅ
不安そうにウロウロするあふぅ
はやく出せとダダをこねるあふぅ
うずくまり怯えるあふぅ・・・

岸田「さて始めるか・・・」スッ

合図を送ると焼却炉に火が入ります。一気に火がまわり中のあふぅわ焼き焦がします

あふぅ「ギャノォー」
あふぅ「ビエーッビエーッ」
あふぅ「ビャノォー」
あふぅ「ナノーナノォ〜〜」
あふぅ「アアァァ〜〜」

断末魔の悲鳴をあげながら走り回るあふぅ達・・・逃げ場などありはしません

子供「素晴らしい」
子供「ふははは!燃えておるわ」
子供「絶景かな絶景かな」
子供「腹減った〜〜」

程なくピザが届き、子供達は泣き叫ぶあふぅを眺めながら美味しい食事にありつけたのです



数日後・・・

子供達は手慣れた動きでベビあふぅを回収し、ぷちどるどもは自分の食事としてベビあふぅを捕らえていきました。
街中で逃げ回るあふぅと追いかけるぷちども

さらには道路に轢き殺されたベビあふぅの死骸や、川に浮かんだベビあふぅの水死体・・・
大量発生したベビあふぅは順調にその数を減らしていきました・・・

A「以上が本日の結果です。街中のあふぅは順調に数を減らしており・・・」

岸田「・・・順調すぎるな・・・」
A「え?」

岸田「子供達はよくやってくれておる。街中のぷちどもも一役かっているだろう。事故死したものも少なくなかろう・・・しかし、それでも順調すぎる・・・」
A「良い事ではないでしょうか?」

岸田「早いうちに数を減らしたほうが良いのは間違いない!ベビあふぅより子あふぅ、子あふぅより成体のあふぅのほうが始末しにくいからの・・・」
これは当初から岸田が言い続けていた事のはずだ・・・しかし岸田には何か引っかかる所があった・・・

岸田「このままでは終わらん気がする・・・」


続く

827765プロ天井裏:2016/03/27(日) 23:34:29 ID:SXeu29cI
とりあえず以上です。話はできているのですが書くのが追いついてません・・・気長に待ってください。

828名無しさん:2016/03/28(月) 00:20:09 ID:yCm1GlXk
お久しぶりです。久しぶりだからか、文章がです、ます調か、だ、である調か定まっていない感じ。細かいことだけど

>>820
文章からにじみ出る『俺、賢いでしょ』感が最高に気持ち悪い

829名無しさん:2016/03/28(月) 06:06:27 ID:KOi5b5vo
>>821
執行人さんに面白がられている(踊らされてる)

830悪魔裁判:2016/03/30(水) 20:46:00 ID:UQAFLuOs
ss投下します。>>773の方の書き込みから

831悪魔裁判:2016/03/30(水) 20:47:26 ID:UQAFLuOs
765プロ 社長室


コンコンコン……

「入りたまえ」

ガチャ

小鳥「失礼します」

律子「お話があるとうかがって来たのですが……あれ?プロデューサー殿も……」

P「……」コクン

高木「今日集まってもらったのはほかでもない、ウチで過ごしているあの小さな生き物たちの事だ。Pくんからある告発を受けてねぇ」

Pから『ぷち達が事務所の負担になっている』との告発を受けて、今まで静観を決め込んでいた社長が、ついに動いた。

律子「告発と言われましても……特に問題なくやっていますけど?」

高木「アイドル達にもそれとなく聞いてみたが、みんなそう言った。でもねぇ……」スッ

社長が取り出したのは、直近○年分の決算書。見るも無惨な数字が並んでいた。

高木「あまり言いたくはないが、これが『特に問題なくやっている』事務所の決算書の数字に見えるかね?」

シーン……

高木「これが今回のPくんの告発内容だ。Pくんはあの生き物たちを『事務所の負担になっている』と言い、他の人間は『問題なくやっている』と言っている。いわゆる意見の食い違いがみられる訳だ。決算書を見る限りPくんの言い分の方が筋が通っているようだが、秋月くん達にも言い分があるだろう。そこでだ」

「ちょっとした裁判のようなものをやろうと考えている」

ザワザワ……

小鳥「それはいったい誰を、どうやって裁くつもりですか?」

高木「裁きの対象は、もちろんあの生き物たちだ。簡単に言うとPくんが検察側で君たちが弁護側、双方の言い分を聞いて私が審判を下す」

律子「一匹ずつその『裁判』にかけるという認識でいいんでしょうか?」

高木「何匹かは複数で裁判を行うかたちになるが、基本一匹ずつだ。全匹裁判を行い、私が審判を下す。実はPくんの方で段取りは組んである。君たちはこの部屋に連れてこられた生き物たちの弁護をしてもらう」

P「俺が今からここにぷちを連れて来て、どう事務所の負担になったかを社長に説明するから、律子たちはそれに異論があれば反論するという流れで考えてる。俺から何もなければ、ぷちの能力を社長にプレゼンでもしてくれ。実際に今からやってみよう」

律子「ちょっと!何そんな事勝手に決めてるんですか!?」

小鳥「そうですよ!いきなりこんな……」

カンカン

社長が自分のデスクを捺印用の朱肉で、軽く叩く。

高木「静粛に。Pくんから告発を受けて、それを受理したのは私だ。Pくんに文句を言うのは筋違いだよ」

P「言いたい事はあるだろうけど、それはこれから始まる裁判の中で発言してくれ」

高木「開始に先立っていくつか言っておくが、有罪か否かの判断基準は、その生き物が過去にどんなかたちで、どれだけの損害を事務所に与えたかによる。ただ、あの生き物たちは色々な能力を持っていると聞く。有罪でも事務所に貢献できる能力を持っているのなら、執行猶予を付けよう」

小鳥「執行猶予の期間は何年くらいですか?」

高木「執行猶予は無期限だと考えてもらいたい。再犯を犯せば即執行とするが、再犯しなければ何もしない」

律子「ちなみに、有罪とみなされた場合の罰は……」

高木「死刑が基本だ」

ザワッ!

高木「そんなに驚くような事かね?会社に損害を与えるような生き物は生かしておいても仕方がない。君たちは、会社に損害を与えるという事をどこか軽く考えていないかい?」

律子、小鳥「「……」」

高木「君たちの弁護次第では刑は軽くなる。頑張りたまえ」

P「弁護不能の場合は情状酌量を求める手もある。色々と手を尽くせば、大半は死刑にはならないはずだ」

律子「……何を企んでるのかは知りませんけど、分かりました。始めて下さい」

高木「では、これより765プロの裁判を執り行う」カン

社長が開廷のガベル(小槌)がわりに、またも朱肉でデスクを叩いた。

832悪魔裁判:2016/03/30(水) 20:49:21 ID:UQAFLuOs
こうして、ぷち裁判が開廷した。

審判 一回目

ちっちゃん「めっ?」

ぴよぴよ「ぴぃ?」

P「この子たちに関しては俺からは特にありません。これから始まる裁判のチュートリアル的な意味でここに呼んだだけなので」

高木「よくやってくれているよ。この子たちは」

律子「ちっちゃんは賢いですし、ぴよぴよは飛べます。プロデューサー殿を持ち上げて浮いたりもできますよ」ドヤァ

高木「うむ、この子たちは文句なしだな」


審判 二回目


みうらさん「あら〜?」

P「この子も俺からは特に」

律子「この子はワープができます。この場所から隣の部屋でも地球の裏側でもひとっ飛びですよ」ドヤァ

高木「地球の裏側に用はないが、緊急時には頼れるかも知れないねぇ」


審判 三回目


まこちー「まきょ?」

P「基本的には無害です。一度俺が病院送りにされたくらいで。まあ、それはこの子がプロレス技を覚えたと聞いて『どの程度か見てやろう』って俺が誘ったからなんですけど」

律子「成人男性でも大柄な方のプロデューサー殿を水車投げで投げ飛ばすくらいの力持ちなので、力仕事はお手のものです」ドヤァ

高木「ウチは男手が少ないから力持ちなのは助かるねぇ」


裁判 四回目


やよ「うっうー?」

P「この子も無害と言えば無害ですけど……小銭を落とすとネコババしようとします」

高木「あまり気分のいい生き物じゃないねぇ」

律子「ですけど、鼻は警察犬顔負け、耳もすごくいいです。人探しならお手のものです」ドヤァ

高木「なるほど、たびたび迷子になる三浦くんがいるウチにはありがたい」


審判 五回目


ちひゃー「くっ?」

P「基本無害ですね。たまに降りられないのに高いところに昇って手を煩わされますけど」

小鳥「千早ちゃんがこの子を飼いはじめてから、すっかり明るくなりました。セラピーぷちとして一定の役割を果たしていると思います」シミジミ

高木「確かに……如月くんの過去の心の傷は我々には癒せないからねぇ」


審判 六回目


こあみ「とか?」

こまみ「ちー?」

P「イタズラが好きですね。顔に落書きされたりスーツを汚されたりして業務が滞った事があります」

高木「うむ、やっと問題児らしい子達が出てきたねぇ」

小鳥「けど、プロデューサーさん、わざと引っかかってあげてるらしいじゃないですか。ぴよぴよから聞きましたよ」ニヤニヤ

律子「『プロデューサーさんは優しい』とも言ってましたね。身体を張って相手してあげてるんですよね?」ニヤニヤ

P「え……?!」

高木「そうなのかね?」

P「え……ええ、遊びたい盛りですから、イタズラに引っかかってあげないと可哀想と言うか……遊んでやるのも勤めかと……」(今更本気で引っかかってたとは言えないな……)

高木「それで業務に支障が出るようでは困るよ君ぃ。以後気を付けたまえ」

P「は、はい。申し訳ありません」ペコペコ

律子、小鳥((ちょろい))

833悪魔裁判:2016/03/30(水) 20:51:23 ID:UQAFLuOs
審判 七回目


あふぅ「ナノッ?」

P「有害です。『消耗品費』『雑費』の二項目の数字が悪化したのはコイツが暴れてモノを壊したのが原因の一つです」

律子「でも、最近は落ち着いてきています。直近の決算ではその二つの項目の数字が正常範囲内におさまっているのは決算書を見ればお分かり頂けるかと思います」

高木「ふむ……確かに」ペラッ

小鳥「この子はぴよぴよと同じで事務所暮らしです。割と仲良く過ごしてますよ」

高木「ふむ、行動が改善されているのなら、ぴよぴよくんの話し相手として置いておいてもいいかも知れないねぇ」


ぷち裁判 八回目


たかにゃ「しじょ?」

P「食い意地がはってます。あずささんの写真集の撮影の時はお土産物のお菓子を無断で食い散らかしました。お土産屋さんには俺がケチョンケチョンに怒られましたよ」

高木「浅ましくていやしい生き物だねぇ」ハァ

たかにゃ「しじょ!?」『ショック』

小鳥「でも、それ以降そういう事は一度もありませんし、その事はもう、水に流してあげたいですね。反省はしているみたいですし」

たかにゃ「きゅ〜……;;」『猛省』『慙愧』ホロホロ

律子「この子はこうやって筆談ができます。これをいかしてAD役も何度かやってもらいました。ちっちゃんほどではありませんが、賢い子ですよ」ナデナデ

たかにゃ「び〜〜〜っ;;」ギュッ

高木「その子のAD役が本当に仕事に必要なのかは私には分からんが、現場を知っている秋月くんがそう言うのならそれでいい」

P「少し休憩を入れましょう。俺の見立てでは、次の子たちからが本番です」

……

15分間の休憩の後、審判再開

834悪魔裁判:2016/03/30(水) 20:53:42 ID:UQAFLuOs
審判 九回目


ちびき「だぞ?」

P「この子は泣くと化け物を召還します。過去に二度それで事務所の窓ガラスを割りました」

高木「貴様が犯人かあっ!!!」

バチイィィンッ!!

ちびき「あがぁあっ?!!」

高木「どいつだ!どの化け物がやった?!そいつを出せ!」ドゴッ!ガスッ!

ちびき「あんまよー!だ、びゃーーーっ!;;」

律子「社長?!落ち着いて下さい!」オロオロ

小鳥「いきなり暴力は酷いですよ。何をそんなに怒ってるんですか?」オタオタ

P「俺から説明しよう。ちびきが召還した鳥が窓ガラスを割った後、地面に落ちたガラスをたるき亭の人たちと掃除したのは、社長と俺だ」

律子「えっ……」

小鳥「それは……知りませんでした。でも、何故社長が?」

P「たるき亭の店長さんが、何かあった時の緊急連絡先として、社長の携帯の番号を聞いていたみたいで。俺は社長に電話で呼ばれて一緒にガラス拾いですよ。アイドル達には怪我をさせられないという理由で、社長は事務所には連絡はしなかったそうです。たるき亭の人たちに白い目で見られながらの作業は辛いモノがありました。店長さんは『高木、ふざけんなよ!』ってキレてましたね。バイトの小僧まで真似して『高木、モタモタしねえでさっさと拾え!』とか言い始めて。その小僧は店長さんがたしなめてましたが、社長は胸中穏やかではなかったでしょうね」

律子「そんな事が……」

P「二人とも知らなかっただろうが、ぷちが何かしでかした時は、全て社長と俺で尻拭いしてた。……ちびき以降の弁護はそれを踏まえた上で発言した方がいい。これが『裁判』だって事、忘れてないよな?ぷちの能力のプレゼンは、ここから先に備えての予行演習だった。社長が有罪だと判断した場合は……分かるよな?」

律子、小鳥「「……」」ゴクッ

律子も音無さんも、これまでがあまりに順調過ぎた為、これが『裁判』だと言う事を忘れていた。二人の間に、緊張が走る。

高木「出せ、出せっ!」ゴンッ!ビシッ!

ちびき「あがっ!ぎゃっ!びえー!;;」

コカトリス「……」ビクビク

窓ガラス破壊の実行犯、コカトリスが召還された。コカトリスの釈明が→ちびき→律子の順で翻訳される。

律子「『あの頃はガラス割っちゃダメとか知らなくて、結果的に迷惑かけたみたいでホントすいませんでした』と」

高木「……本当にそう言っているのかね?」

小鳥「嘘は言ってないと思います。ちびきちゃんの召還獣は、ある程度の理性や知性は持っていますから。今の鳥さんのように、最近は理由もなく暴れなくなりましたし、加減もある程度できるようになりました」

高木「なるほど。とは言え、こんな化け物が何か我々の役に立つとは思えないねぇ。生かしておいても百害あって一利なしだ」

律子「えーと……この子の鳥は人を乗せて空を飛べます。みうらさんは住所不定で肝心な時につかまらない可能性がありますが、この子は響に飼われてるので身元ははっきりしていますし、いざと言う時でも安心です」

高木「ほう。じゃあ試しに私を乗せて空を飛んでみせてもらおうか。試乗の意味もあるが、私は子供の頃、『ニ○スのふしぎな旅』と言うお話が好きで、大きな鳥の背に乗って空を飛ぶというシチュエーションには憧れがある」

P「分かります。俺も子供の頃読みました。いい話ですよね」

律子「そ、それじゃちびき、鳥さんを一回戻して屋上に行きましょう」

高木「屋上についたらまた、この子をひっぱたけばいいのかな?」

ちびき「だ、だぞ!ないさー」ブンブン

小鳥「ちびきちゃんは自分で呼べるから大丈夫です」

一行は屋上へと向かう。

バサッ、バサッ

高木「おお、これは!これはすごいぞ!受ける風がきもちいい!きもちいい!」 」

……

高木「ふぅ、堪能した。子供の頃の憧れがこんなかたちで叶うなんて思ってもみなかったねぇ」ニコニコ

律子「じゃあ、ちびきは……」

高木「非常時の移動手段として事務所で過ごす事を認めよう。そのかわり、もし今後事務所に害をなした場合、猟○会に依頼して化け物もろとも撃ち殺す。三度目はない……いいね?」チラッ

ちびき「だ……だぞ、だぞ!」コクコク

高木「よろしい。判決は死刑だが、能力に免じて執行猶予付きとする」

小鳥「初めての有罪判決ですね……」ボソボソ

律子「残ってる子は何らかのかたちで事務所に被害をもたらした子ばかり……気が抜けませんね……」ボソボソ

835悪魔裁判:2016/03/30(水) 20:55:10 ID:UQAFLuOs
審判 十回目


いお「もっ?」

P「ゴキブリに驚いて額から出るビームで壁をボロボロに破壊しました。大破が一回、軽度の破壊も数回あります」

高木「アレは貴様の仕業かあっ!!!」

バチイィィンッ!!

いお「もごぁあっ?!!」

律子「ちょ、ちょっと待って下さい!壊した壁はちゃんと修理したじゃないですか?」

P「律子……前から気にはなってたけど、お金さえ払えば何でも解決するって思考、改めた方がいいぞ。ホリエ○ンじゃあるまいし」ハァ

高木「このビルはウチの所有物ではない。壊したものを元に戻すのは当然の事だが、それで全て解決と考えるのは、あまりに幼稚だとは思わないかね?君もそろそろ大人の仲間入りをする年だろうに……」フゥ

P「『他人の所有物を壊したけど、修理したから問題なし』なんて理屈は通用しないんだよ。被害者の立場になってみろ。もし律子の家が誰かに壊されて、同じ事言われたらいい気分はしないだろ?」

高木「しかもそのお金はみんなで頑張って稼いだ大切なお金だ。決して無駄遣いしていいお金ではないのだよ?」

律子「ぁ……それは……おっしゃる通りで……すみません……」ショボン

P「当然この件は社長と俺がビルの所有者さんに平謝りして……あっ!」

いお「キー、キー!;;」みょんみょん……

非常事態と判断したいおがビームを放つべくエネルギーチャージを開始した。

高木「貴様!性懲りもなく!」ガッ

社長が応接用のガラスの大きな灰皿を掴み、そして

ゴヅッ!

いお「キ……イ゛ィィィあああああっ!」

思いきり、いおの額に叩きつけた。

高木「こんな厄介な額は私が叩き砕いてくれるわ!このクズがっ!」

ガツッ!ゴツッ!ゴンッ!

いお「「も゛ぉぉおお!! ぎっ!ぎぃいいいぁあああああ!!」

小鳥「しゃ、社長!私たちの弁護がまだです!少し落ち着いて下さい」

高木「私は至極落ち着いているよ。弁護はこいつの額をカチ割ってからで構わないだろう?またビームを撃たれてはかなわん」

いお「キッ……もっ、びゃ〜〜〜;;」ビービー

律子「この子のビームは確かに危険ですけど、役に立つ使い方もできます。とりあえずいおが泣き止むまで時間を下さい」

高木「5分与えよう。ビームなんぞが何かの役に立つなどとは思えないがねぇ」

5分後

いおはまだ完全には泣き止んでいないが、律子の指示は聞いているようだ。

律子「この子は以前、照明係をつとめてくれた事があります。ビームは照明にも使えるんです。さあいお、社長にいおの明るいの見せてあげて」ナデナデ

いお「ぐすっ……;;もっ」コクン

パアアアアアア……

高木「ほお……これはなかなか……照明としては充分な明るさだ」

小鳥「非常時には懐中電灯のかわりになれます。どうでしょう?」

高木「うむ、では最後に一つ」

社長はホワイトボードに

【・・・---・・・】

と書き込み、『これと同じように光らせてみなさい』といおに告げた。

短く三回、少し長く三回、また短く三回、書いてある通りにいおがおでこを光らせる。

高木「合格だ。今のはSOSのモールス信号。世界共通のものだから、秘境ロケ等の時は万が一に備えてこの子を連れて行くといい」

小鳥「じゃあ、いおちゃんは……」

高木「非常時の照明及び緊急時の救難信号として事務所で過ごす事を認めよう。そのかわり、もし今後事務所に害をなした場合、私が君の額をコナゴナに叩き砕く。……いいね?」チラッ

いお「キ……も、もっ!」コクコク

高木「よろしい。この子も判決は死刑だが、能力に免じて執行猶予付きとする」

小鳥「これであと、二匹ですね……」ボソボソ

律子「残りの二匹は……厳しいですね……」ボソボソ

836悪魔裁判:2016/03/30(水) 21:03:20 ID:UQAFLuOs
審判 十一回目


はるかさん「かっか!」

P「以前分裂、増殖して事務所をメチャクチャにしました。つい最近は分裂したさに水を出しっぱなしにして水道代が大変な事になりました」

高木「何をしとるんだ貴様はあっ!!!」

バチイィィンッ!!

はるかさん「ヴぁうあっ?!!」

小鳥「ちょ、ちょっと待って下さい!この子はさっきの子たちと違って被害は事務所内ですんでるじゃないですか?何でそんな……」

P「……それ本気で言ってるんですか?事務所がメチャクチャにされたんですよ?それを『被害は事務所内ですんでる』だなんて感覚が麻痺してるとしか思えないですよ……」ハァ

高木「あまり私を情けない気分にさせないでくれたまえ……事務所内なら幾ら被害を出しても構わないと?」フゥ

小鳥「ぇ……いえ……あの、私、そんなつもりじゃ……」シュン

律子「水道代の件は美希がちゃんと仕事して……」

P「……またそういう話か?」ギロッ

高木「星井くんが仕事をして返せば万事解決、と?」ジロッ

律子「……今のは失言でした、すみません……」シュン

はるかさん「かっか?」トテトテ

もちゅもちゅ

はるかさんがうなだれている律子の手を甘噛みする。『元気を出して』と言っているようだ。

高木「弁護を先に聞こうか。この生き物には何が出来るのかね?分裂、増殖以外で」

小鳥「巨大化……とか」

高木「……言いたい事はそれだけかね?」スッ

社長がいおを打ち据えた灰皿を手に取った。

律子「あ、あとは事務所のムードメーカー的な存在で……今も私の事、元気づけようとして」

はるかさん「///」もちゅもちゅ

P「たまに場違いな行動でムードを変える時はあるけどな。ああ、今もそうか」

高木「今のだらけた事務所の体たらくを見ると、ムードメーカーと言う弁護はむしろ私には逆効果だねぇ。他には何かないのかね?」

シーン……

高木「ないのなら死刑だな。秋月くん、それを手から引き剥がしたまえ。君が手を噛まれる怖れがある」

律子「嫌です!はるかさん、私の手から離れちゃダメよ!」

はるかさん「ヴー」コクン

高木「やれやれ、仕方がないねぇ……」

律子、小鳥「「……!」」ホッ

社長の『仕方がない』と言う言葉にホッとする二人だったが

高木「君ぃ、今事務所に刃物はあるかい?生憎社長室にはペーパーナイフしかなくてね。動かないのなら逆に好都合だ。眉間に風穴空けてやろう」

P「大きめのハサミで良ければ。その子は脳が小さそうですから、一撃で仕留められるか……心臓を串刺しの方が手堅いのでは?」

律子、小鳥「「……!」」ゾッ……!

想像を絶する物騒なやり取りが聞こえてきた。

小鳥「あの……冗談ですよね。そんな残酷な……」

律子「お二人とも何か怖いです……何でそこまで……」

P「こんな生き物生きるに値しないからだよ。本当は二人とも分かってるだろ?」

高木「この事務所の誰もが口にはしたくないだけだろうが、もっともな意見だと思うね」

P「一度事務所をメチャクチャにしたにも関わらず、未だに増殖したがる生き物なんか殺すべきだろう。手に余る」

小鳥「『生きるに値しない』と言うのは、ちょっと乱暴な意見だと思います。存在を否定するのは可哀想です」

高木「『可哀想』か……それを言うなら私はPくんが一番可哀想だと思うがね。たくさんの責任を背負い愚痴をこぼせる相手もいない。そんな彼が自分一人では手に負えないと私に直訴してきた。その心情やいかばかりか……それとも君たちは、優しさをむける相手はPくんではなくて、面倒事ばかりを持ち込むこの生き物たちが優先と言う認識でいるのかね」

「そんな事が……あってたまるか」ブルブル

律子、小鳥「「……」」

P「社長……」

静かに怒りに身を震わせる社長を前に、言葉が出ない律子と音無さん。

837悪魔裁判:2016/03/30(水) 21:05:06 ID:UQAFLuOs
高木「食べ物を与えたり一緒に遊んだりするだけで、面倒事に一切対処しなくてもいいのなら、そりゃ可愛く思えるだろう。でもね、この生き物は君たちのオモチャではなく、一歩間違えば事務所やその周りにまで被害を及ぼす危険物だ。君たちが盲目的に可愛がっているその陰で、面倒事の一切を引き受けている人間や、実際に被害をこうむっている被害者が存在している事を、忘れて欲しくないねぇ。……時間をかける気はない。次を弁護側の最終弁論としよう」

律子「……情状酌量を求めます。この子が事務所をメチャクチャにしたのは私を含む他のアイドル達の責任でもありますし……何よりこの子はやよいのペットです。いくら社長と言えどもやよいの承諾なしで処分するのは……」

高木「ほぅ?高槻くんのペットなのかね?それは知らなかった」

高槻家は経済的に厳しいという先入観がある為、やよいが飼っているとは思っていなかった社長。

律子「あの子なら増えたはるかさんを元に戻せますから」

高木「なるほど。適任という訳か。……Pくん、判決の前に用意してもらいたいものが……」ボソボソ

社長の指示でPは事務所へ。3分ほどして

P「お待たせしました」

その手には大きなハサミが握られていた。

小鳥「……有罪……ですか?」

律子「……そんな……納得できる説明をお願いします!」

高木「判決を言い渡す。この生き物は今後事務所への一切の出入りを禁ずる。以上だ。高槻くんが個人的に飼う分には構わないが、事務所への持ち込みは許さない。これが私にできる最大限の譲歩だ」

P「妥当な落としどころかと」

律子、小鳥「「……」」ホッ

高木「説明を、との事だったが、高槻くんはウチで数少ない稼げるアイドルだ。その生き物を私の独断で処分すれば事務所に対して不信感が芽生えるだろう。それは避けたい。高槻くんと仲の良い水瀬くんや、高槻くんを気に入っている如月くんにも影響が出るだろうしね」

小鳥「ホッとしました。でも、それなら何故ハサミを?」

高木「それはね……」

P「……」ぽたっ

はるかさん「ヴ?」

未だに律子の手をくわえているはるかさんの頭に液体をかけるP。手に持っていたのは、炭酸水。

しぽんっ!

「はるかっか!」

はるかさんの分裂体が一匹、元気良く跳び跳ねた。

838悪魔裁判:2016/03/30(水) 21:06:26 ID:UQAFLuOs
はるかさん「ヴ?」キョトン

高木「文字通り、『指をくわえて』見ていろ……こうする為だッ!」

ザクウッ!

「か……っ……がああああああああああああっ!!!」

はるかさん「ヴ?ヴっ?!」

社長がはるかさんの分裂体の眉間にハサミを突き立てた。

「ヴおおおおおおおおおっ!!!か゛っ、か゛あああああああああああああっ!!!!!」ゴロゴロ

高木「Pくんの言う通り、一撃では死ななかったね。脳が小さいのか、脳の位置がここではないのかは分からんが」

激痛にのたうち回るはるかさんの分裂体を足で押さえつける社長、そして

ジャキン、ジャキン

「か゛あっ?!こ゛あっ?!ごおおおおおおおおおっ!!」ビクンッ!ビクンッ!

高木「さて……」ツカツカ

分裂体から切り取った、何かを持って社長ははるかさん本体へ近付く。はるかさんはなおも律子の手をくわえたままだ。律子から『離しちゃダメ』と言われている以上、律子から離れるように言われない限りは離れないのだろう。

はるかさん「ヴ?」ビクビク

高木「貴様は今後事務所への出入りを禁止する。もし事務所で見かけたら、即処分だ。万が一事務所で貴様を見かけるような事があったら、『分裂、増殖』ではなく、『分解、解体』してやる。1ヶ所1ヶ所、順番にな」

はるかさん「ヴー、ヴー……」ガタガタ

高木「こういう風にな……これが何だか分かるかね」スッ

社長が手のひらの肉片を見せる。

はるかさん「ヴ、ヴー?」キョトン

高木「貴様には見えているだろう?秋月くんの手に吸い付いて、だらしなく伸びた……」

小鳥「……あ、あっ……!」スッ

痛みに悶える分裂体を音無さんが指差す。その分裂体は、赤い歯が剥き出しになっていた。

「貴様の、唇だよ」

もちゅ……ちゅるん

はるかさん「ヴぁ……ヴぁああああああああああああっ!!!」ガタガタ ガタガタ

「ごおおおおおおおおおおおおっ!!」

P「ステレオで聞こえるとうるさいですね」

高木「そっちの唇無しはデモンストレーション用だから、もう処分して構わんよ」

ゴキッ

「ごおお……ぎゃっ!」

Pが無造作に分裂体の首をへし折った。

律子「何て事を……何故こんな残酷な事……」

高木「努力と苦労の末に設立した会社を破壊された。私の努力と苦労の結晶を土足で踏みにじった。これでは理由として不足かね?君たちは、まだ理解できていないようだね」

「私はね、本気で怒っているのだよ」

シーン……

はるかさん「ヴぁああああああああああああっ!!!ああああああああああああんっ!!!;;」

静まりかえる事務所に、はるかさんの慟哭が響く。

高木「心配するな。貴様が事務所に立ち入らなければ、『アレ』のようにはしない。ただ、一歩でも事務所に足を踏み入れたら、ああなる。ゆめゆめ忘れぬ事だ……いいね?」

はるかさん「ヴぁあああああんっ!がっがああああっ!;;」ポロポロ

高木「……返事がないねぇ」

小鳥「……あの、この子も飼い主のやよいちゃんもまだ幼いですし、私が後見人になるという事でこの子の返事のかわりに……」

高木「よろしい。飼い主の高槻くんと後見人の音無くんに免じて、死刑から減刑、無期限の事務所出入り禁止とする……Pくん、次で終わりかね」

P「そうですね。残りはあと一匹です」

律子、小鳥「「……」」ダラダラ

839名無しさん:2016/03/30(水) 21:06:33 ID:kwJFT4XY
乙です。
最初はあっさりですけど、だんだん社長が本気出してきてますね。
残り2匹が楽しみです。

840悪魔裁判:2016/03/30(水) 21:07:40 ID:UQAFLuOs
審判 十ニ回目


ゆきぽ「ぽぇ?」

P「コイツについては枚挙にいとまがないといったところです。まずプールのスタート地点の底から、ゴール側のプールサイドまで掘り進んだ事があります」

高木「あの時始末しなかったあの日の私を絞め殺してやりたいね」

P「ラジオ局の床にも穴を掘りましたね。その件と併せて生放送で好き勝手やらせた番組のディレクターは地方に飛ばされました」

高木「彼の権限でアレが何とかなるとでも思っていたのかねぇ……自分が取り扱っているのは公共の電波だと言う事を理解できていなかったようだ。もっとも、ソレをホイホイラジオ局に連れていったウチの立場上、あまり悪くは言えないが……ねぇ?!」チラッ

律子「……軽率な行動をしてしまい、申し訳ありませんでした……」シュン

高木「まったくだ。人一人の人生を狂わせてしまった事は自覚しておきたまえ。アレで終わってしまったらタダの放送事故だからと言う事で、局と相談してしばらくあの生き物たちのコーナーを設けてはみたが、菊地くんに似た生き物は割と好評だったね」

P「余談ですが、一番不評だったのがコイツの『今日のひとこと!』コーナーでした。あと、亜美と真美にビックリさせられた時に例のたるき亭事件を起こしました」

高木「……私が一回り以上年下の店長から『高木』呼ばわりされる事になったきっかけだね。致し方ない、上の階のペットが天井を破壊して仕事場をメチャクチャにしたら、私だってそうなる」

P「あと、地下に勝手にトンネルを掘っているらしいです。公園の砂場から出てきた穴から事務所に戻ったとか……あとは、事務所の床に穴を掘ったり壁を壊したりは当たり前といったところです。『修繕費』の数字が大きすぎて、毎回決算報告の際は税務署と一悶着ありますね。会社のお金は会社のお金だからこそ、色々面倒だってのに……」チラッ

律子「……すいません……」シュン

律子が消え入りそうな声でそう答えた、その時

スッ ガチャンッ!

ゆきぽ「ぽんぎゃあああっ?!!!」

高木「むしろ、何でコイツは未だに事務所にのさばっているのかね?」ワナワナ

相当な力で叩きつけたらしく、ゆきぽの頭部に叩きつけられたガラスの灰皿が、粉々に砕け散る。

ゆきぽ「ぽぅああっ!ぽぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!」ゴロゴロ

高木「ふぅ……」ツカツカ

社長はデスクの横に立て掛けてあった、パッティング練習用のパターを手にした。

頭部の焼けるような痛みに悶絶していたのも束の間、ゆきぽは気持ちを落ち着けようとスコップを取り出す。

ゆきぽ「ぽえええん;;」スコップ スッ

高木「ふざけるな貴様ッ!」

ドゴンッ!カランッ……

ゆきぽ「ぷぃいああっ!ぽおおおおお!ぱうーーーーーーーっ!!!」ゴロゴロ グネグネ

フルスイングされたパターの先は鈍い音を立ててゆきぽの背中にめりこんだ。スコップはその反動でゆきぽの手を離れ、壁際の床に転がった。

高木「動けなくなるまで叩きのめしておくか……」

うずくまって痛みと恐怖に震えているゆきぽの後頭部を、背中を、脇腹をパターで叩く、叩く、叩く。

ゴツッ!ドムッ!メリッ!

ゆきぽ「ぷぎぃっ!ぱぅあっ!ぽんがあああああああっ!!ぽ、ぽえぇぇぇーんっ;;」

ゴッ!ガッ!ドムンッ!

……

ゆきぽ「……ひぐっ、えっぐっ……;;」ピク……ピク……

うずくまって泣き叫んでいたゆきぽは、ついにはその場に倒れ伏し、嗚咽をもらしてときおり身体を痙攣させるように震わせる以外は動かなくなった。

841悪魔裁判:2016/03/30(水) 21:08:42 ID:UQAFLuOs
高木「さて、殺す前に一応だが弁護を聞いておこうか。この生き物、破壊以外に何ができる?」

小鳥「……力持ちなので、力仕事が……」

P「力はありますが、制御不能です。力仕事が即破壊行為に繋がる危うさがありますね」

律子「……あとは、お手伝いを少々……」

高木「……私をバカにしているのかね?」

律子、小鳥「「……」」ブンブン

P「お茶汲みは我が物顔でやりますが、粉末茶をお湯で溶かすだけなので、別に他のぷちでもできます。肩叩きもしますが、こっちの都合はお構い無しで、大事な書き物をしている時でも平気で肩叩きをしてくるので、正直ありがた迷惑です。床の掃除は床を濡らすばかりで何の役にも立ちませんし、挙げ句掃除の途中で寝てしまい、後片付けはコイツ以外の誰かがやるハメになります。やよいに似たぷちの方がバケツとモップで綺麗に掃除ができますね」

高木「あきれた。厄介者の上に役立たずではないかね。ちなみに飼い主は誰かね?」

P「いません。ぴよぴよと美希に似たぷちと事務所で暮らしていますが、特にぴよぴよの話し相手にはなっていません」

高木「はははは、情状酌量の余地が微塵もないねぇ。この生き物に人の愛情を受ける資格はない」


律子、小鳥「「……」」

律子も音無さんも、それは分かっていた。ただ、そう思いたくなかっただけだった。だが

律子「……殺すのは……嫌です……」

小鳥「……殺したら私たちが悲しいから、では情状酌量は頂けませんか?」

この二人には『ゆきぽは不要』とまで割り切る事はできなかった。

高木「プール、ラジオブース、たるき亭。このどれか一つだけでも万死に値する上、地下トンネルと言う不発弾まで作ってしまったからねぇ。コレが生きていると非常に都合が悪い。何かの拍子で地下トンネルが見つかってしまったら765プロは終わりだ。どんな法にふれるのか分かったもんじゃない。コレを消して知らぬ存ぜぬで押し通すしかない。方々への口止めに奔走する事にならなければいいが……」

「私はこの会社を守る。この生き物の事はあきらめなさい。君たちにできる事はそれだけだ」

そう告げて、社長は倒れ伏して震えているゆきぽ目掛けてパターをメチャクチャに降り下ろす。

ゴンッ!ガンッ!ゴヅッ!
ガギッ!

ゆきぽ「ぽぎいっ!ぷがあっ!ぎっ!ぽごおおおおっ!ひうぅ、ひぃあーーーーっ!!!;;」

律子も音無さんも、その場にへたりこんで呆然とその様子を眺めていた。Pはそんな二人の様子と、ゆきぽを叩きのめしている社長の姿を複雑な表情で交互に見ていた。

高木「言うまでもなくコイツは死刑だな。コイツの頭蓋骨を砕く音を閉廷のガベルのかわりにしよう」スッ

ゆきぽ「……ぽ……え……!」ガタガタ

高木「死ね」ビュン

ゴッ!

ゆきぽ「ぽ!……おぉぉぉ……」

ゆきぽ「」

ゆきぽの頭蓋骨が陥没する鈍い音が社長室に響き、裁判の閉廷を告げた。

……

842悪魔裁判:2016/03/30(水) 21:10:02 ID:UQAFLuOs
P「ただ今戻りました」

高木「お疲れ様、実はね……」

はるかさんの分裂体とゆきぽの死体を保健所に届けて戻って来たPを迎える社長。

P「律子が退社、ですか?」

高木「ああ、この事務所にはもういたくないと言って辞表を。恐らく音無くんや他のアイドル達も何人か続くだろう。無理な注文かも知れないが、君には分裂を最小限に食い止めて欲しい。無論私も最悪のケースは想定しておくが……」

P「……俺が告発をしなければ、こんな事には……」

高木「気にする必要はない。君が一人で抱え込む必要はない事だ。むしろよく勇気をもって告発してくれた。……私はただ、この会社を守りたかっただけなんだけどねぇ……」フゥ

P「心中お察しします……告発を受理して頂いた事が間違いではなかったと思って頂けるよう、今後も業務に励みます」

高木「そう言ってもらえると、救われた気分になるよ。失なわれるものは少なくないと想定できるが、君が私の決断を意気に感じてくれるなら、それでいい。それに一番の害獣は駆除できたからねぇ。地下トンネルの不発弾に関してはいつ爆発するか、今後も不安な日々をおくる事にはなるが……」

P「害獣じゃ、ないですよ」

高木「ん?どういう意味だね?」

P「今日の裁判でのやり取りを見て確信しました。ぷちは可愛らしい見た目で人に取り入り、たぶらかし、堕落させます。またそれとはうらはらに、特定の人間に対しては大切なものを踏みにじって、凄まじい憎悪の対象となります。普段温厚な社長が、我を忘れる程に」

高木「私の大切な会社で好き放題破壊の限りを尽くしていたからねぇ。年甲斐もなく頭の中が真っ白になるくらいの怒りを覚えた」

P「破壊されていたのは物理的なものだけじゃなかったんです。トップアイドルを目指して全員同じ方向を見ていたはずの俺たちは、あいつらが来てから、てんでバラバラの方向を見るようになっていた。だから俺は律子や音無さんと、最後まで話が噛み合わなかったんだと思います。人間関係も目に見えない深いところで破壊されていたんです」

高木「うむ……」

P「そしてやがて、関わる全てを破滅に導く。告発をして、受理されていなかったら、壊れていたのは俺だったでしょう。告発を受理されたら受理されたで、この有り様です。恐らく、社長がどういう選択をされても丸くおさまる選択肢はなかったと思います」

高木「君と事務所を取るか、秋月くん達を取るか、いずれかしかなかった訳か……」

P「裁判の目的は事件の真実を明らかにする為だと聞いた事があります。今回の裁判で、やっと分かった。中には有益な者もいますが、ぷちは謎の生き物でも害獣でも何でもないんです。あいつらは……」



「ただの、悪魔ですよ」




悪魔裁判 終わり

843名無しさん:2016/03/31(木) 07:52:40 ID:nhY00NHM
感動した

844名無しさん:2016/03/31(木) 19:02:00 ID:FKZZVZ1Y

事務方の仕事をしていると事後処理とかが想像出来て頭が痛くなる
律子や小鳥さんもそこらへんはわかると思うんだけどなー

845名無しさん:2016/03/31(木) 21:23:07 ID:/eC5ekZE

社長の立場からのクズ四天王はぷ虐のクズ四天王と顔ぶれが異なりますね。一匹を除いて

>>844
とんでもない内容の決算書を作成して、報告に頭を悩ませるPに、『気合で』とか言いそう

846名無しさん:2016/03/31(木) 22:48:52 ID:FKZZVZ1Y
律子がぷちどるの負債やらなんやらを背負い過ぎて少しずつ壊れていくような、そんな話があったらなー

847名無しさん:2016/03/31(木) 22:50:15 ID:OkGiHWPU
>>845
社長のクズぷちは他人に物理的被害を及ぼすぷちだな。

あふぅとかちひゃーは被害があったとしても765プロ内で納めることができるからね。

848名無しさん:2016/03/31(木) 23:19:31 ID:BwTgB.3Y
>>845
設定が面倒くさいからssに中々登場してこないだけで、本来ボコボコにされるべきぷち達だけどね
今回は社長が殺意の波動に目覚めて違和感なくぶっ叩いてたけどw

>>844
大人組含めて女性がクズなのがぷちますクオリティーですから

849名無しさん:2016/03/31(木) 23:26:24 ID:hTa9KYQs
ぷちと言う名の悪魔にたぶらかされていると思うと、アイドル達や音無さんの奇行も理解できる気がする

ぷち=悪魔は真理かも

850名無しさん:2016/04/01(金) 20:07:49 ID:ImyEorns
悪魔なら七つの大罪にぷちどるを当てはめたらどうなるかな
ほとんどがゆきぽとあふぅになりそうだけどw

851名無しさん:2016/04/02(土) 04:06:22 ID:pP3jluGw
傲慢(ちひゃー)、嫉妬(ちひゃー、ちっちゃん)、暴食(たかにゃ、まこちー)、色欲(あふぅ)、怠惰(あふぅ)、貪欲(ゆきぽ)、憤怒(いお)

とか

852名無しさん:2016/04/02(土) 04:10:32 ID:pP3jluGw
あ、貪欲にはやよも入りますね

853名無しさん:2016/04/02(土) 22:30:59 ID:dZW0YMdk
傲慢(あふぅ)・嫉妬(あふぅ)・暴食(あふぅ)・色欲(あふぅ)・怠惰(あふぅ)・貪欲(あふぅ)・憤怒(あふぅ)・・・あれ?

854名無しさん:2016/04/03(日) 17:40:55 ID:Nd0m67X.
悪魔かぁ良い表現だな貴音とかぷちに憑かれてぷちキチになってしまったからなぁ

855名無しさん:2016/04/03(日) 21:13:04 ID:8wHs075.
リクエストに応えて良いssを書いてくれるのは嬉しいですね

856名無しさん:2016/04/04(月) 00:20:02 ID:9PufjB0Y
ぽへぅー

857名無しさん:2016/04/04(月) 01:21:35 ID:iIpd6xCo
ぷちます新アニメ始まったな
インスピレーション湧くなwww

858名無しさん:2016/04/04(月) 06:08:28 ID:HoG1Ofqk
乙。ラジオ局のアホディレクターがしっかりペナルティを受けててスッとした。ラジオ局の件は、聞いてる側のリスナーからしたら、雪歩の番組でゲストの真がトチ狂って『まきょー』と叫んでるようにしか聞こえないだろうね。そんな事も想像できないヤツはクビでもいいわ。下手すりゃ局長クラスのクビも飛ぶ

ちゃっかりぷちがレギュラー化したのは、『先日の奇妙な鳴き声は、真ではなくこの生き物ですよ』とアピールする為の大人の事情

859名無しさん:2016/04/06(水) 22:17:42 ID:ClDhl.LY
ジョジョの4部アニメも始まったし、毎週金曜日が楽しみ

860名無しさん:2016/04/07(木) 18:19:55 ID:L5pavbG2
そもそもあの漫画にでてくる人間で
ぷちどると直接接触する人間は超人みたいなものだからなんとかやっていけてるようなもの
(耐久・防御のP 殺意の波動律子 万能まんじゅうおばさん 影薄い社長 頭メルヘン小鳥さん)
他のモブとかは遠巻きにみてるだけとかだし

861名無しさん:2016/04/08(金) 22:49:06 ID:419EfxV2
「壊し屋ゆきぽ」

765事務所

P「いいか。お前達。物はな、生きてるんだ。だから壊したりするとその物を殺していることになるんだ。だから物を壊すんじゃないぞ」

Pがぷちたちに紙芝居を見せながら物の大切さというのを教えています。

音無「ほんとにあれでうまくいくんでしょうか」

律子「不安しかないけどね」

この二人はこれがうまくいくとは思っていないようです

p「あふぅ。おまえよく事務所内を荒らして物を落としたりして壊してるが・・その物の親がお前に復讐しにきたらどうする?」

あふぅ「ナ・・ナノ?」

P「ようはお前が壊した物のように今度はお前がそういうふうにされるんだよ。お前が壊した物達によってな」

あふぅ「ナ・・・・」

P「もう物を壊さないって約束するか?」

あふぅ「ナ!ナノ!ナノ!」

P「嘘はつかないよな?もし嘘ついたら・・・舌を閻魔様に引っこ抜かれるからな。こういうふうに!」

(閻魔様の絵を見せる)

あふぅ「ナ!?」ガクガク

P「約束守ればいいだけだ」

p「さて、ゆきぽ。お前もだ。お前も床に穴を開けたり壁やドアを破壊するなよ?」

ゆきぽ「ぽ?!ぽぇ!」

P「もし、次床に穴開けたら・・・その時はお前の子供が穴開けた床の親や壊した物の親が復讐するからな?勿論お前に反撃は出来ないぞ。先にやったのはお前だからな。いいな?」

ゆきぽ「ぽ!?ぽぃやぁぁぁぁー!!」

P「穴開けない、ドア破壊しない、壁破壊しない。簡単なことだろ?やらなければいいんだ」

ゆきぽ「ぽ・・ぽぇ」

P「うん。約束だぞ」

862名無しさん:2016/04/08(金) 23:26:38 ID:419EfxV2
次の日

律子「キャー!!」

P「どうした!?」

律子「ゆきぽが・・・床の子供を・・・殺してるんです」

昨日言われたことをもう忘れてるこの馬鹿。

律子の反応は昨日あの後にPから言われてやった演技でした。

アイドル達も賛成しているので問題はありません

P「ゆきぽ・・・お・・おまえ・・・なんてことしたんだ」

ゆきぽ「ぽ?ぽぇ?」

P「おまえがやったことはだな・・床の子供を殺したんだよ!そして殺した子供の死体にお前は埋まってるんだよ!」

ゆきぽ「ぽぇ!?ぽぇ!ぽーぽー!」

P「昨日言ったよな?物も生きてる。って・・・あそこの床見てみろ。色が違うだろ?あれな?床のお母さんだよ・・ぬれてるのは泣いてるんだよ」

ゆきぽ「ぽ!!!?ぽぇー!ぽー・・」

P「何で泣いてるかって?それはお前が今殺したからだろ!床の子を!母親は止めて!って言ってたのに!」

ゆきぽ「ぽ!?ぷぃぃぃぃー・・・」

P「今床のお母さんが言ってたよ。お前の子を殺してやるって。お前に拒否権はないぞ」

ゆきぽ「ぽぇ!?ぷゃゃゃあ!ぽぃやああああーー!」

P「お前がやったんだ。やられても文句は言えないよな?先に殺したのはお前だから」

そういってダンボールに入ってるべびぽを一匹取り出すと

無造作に床に落としました。

すると

パカ

べびぽ「ポ?ポギュ!?・・・・ポ・・・ポェ・・・」

べびぽ「」

床が空いてなかにあった物で串刺しになりました

(参照北斗でラオウの息子編に出てくる敵でコウケツが最後死ぬときみたいな感じ)

ゆきぽ「ぽぎゃああああああああー!!?」

P「当然の報いだ。お前が先にやったんだから文句はないよな?」

ゆきぽ「ぽぇぇぇぇー!;;」

P「じゃあなんで床に穴開けたんだよ。空けなければよかっただろ?」

ゆきぽ「ぽぎぎぎぃやあああああああー!」

悪魔でも自分が被害者面する馬鹿

863名無しさん:2016/04/08(金) 23:27:48 ID:419EfxV2
P「そこまで言うなら今までお前が壊してきた物の全てにお前の子供を殺させる」

そういってダンボールを持って給湯室へ行くP

その後を慌てて追う馬鹿

P「さて、お前がスコップで叩いたこのガスコンロのつまみ部分な?これコンロの胸な?お前はそれを引っ叩いて潰していった。それはもうガスコンロさんはお怒りだわな」

カチ

ボオオオオオオ

P「さてお前の子供がどうなるかな?」

そういうとべびぽを鉄製の箸で掴むと火が出てるコンロへ

べびぽ「ポキャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアプキャアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」

P「熱いよな?恨むならお前の母親を恨めよ?これはガスコンロさんの怒りのオーラなんだから」

尻を炙られ続けられるべびぽ

ゆきぽ「ぽぎゃアああああああ!ぽぇー!ぽぇーー!」

ゆきぽは止めて止めてと言いますがやめてもらえるはずも無く

P「疲れたな。網焼きにするか」

そういって網を乗せてその上にべびぽを乗せました

べびぽの焼ける匂いが漂ってきます

ゆきぽ「ぽぎぁぁぁあああああああああ!!!」

するとゆきぽがスコップを持ってPに突撃してきました



P「サラダ油バシャア」

ツル

ゆきぽ「ぽげ!」

カラン カラン

スコップを取り上げるP

ゆきぽ「ぽ!ぽぇ!ぽぇ!」

返せ!と喚くゆきぽ

P「ん?じゃあ返すぞ。いいな?放すなよ?」

ジュウウウウウ

ゆきぽの顔面にスコップを押し付けました(火で炙って)

ゆきぽ「ぽんぎゃアアアアあああああああああああああ!!!!!」

P「返せっていうから返したのに」

その後

ドアに挟んで首が取れて死んだべびぽ

壁に向かって投げられて壁に赤い花を咲かせて死んだべびぽ

コタツを壊してたこともあったのでコタツの鉄板の上に固定されて焼かれて死んだべびぽ

ソファーの脚の下に押しつぶされて死んだべびぽ

生きた蛸に食われて死んだべびぽ

ゆきぽの子供は一匹残らず死にました

ゆきぽ「ぽひゃひゃひゃ;;」

もう壊れてしまったのかずっと笑ってました

最後は親のゆきぽをアクリル製の箱に入れてみうらさんでワープして海に捨てました

今頃ゆきぽはクレバスに落ちていることでしょう

床に穴を開けなければこんなことにはならなかったのに・・壊し屋ゆきぽの最後はあまりにもあっけないものであった。

続く?

864名無しさん:2016/04/08(金) 23:41:39 ID:rHlz3cP6
社長「続きたまえよ。きみぃ」

865名無しさん:2016/04/10(日) 10:10:46 ID:WEwEnFEc

正直、ゆきぽは殺すだけじゃ物足りないから
カーズやボス、最近ではアンジェロみたいに永遠の責め苦を味あわせたい
穴掘ったらクレDで床と一体化させて、永遠に誰かに踏まれ続けるとか

866名無しさん:2016/04/11(月) 01:59:53 ID:d5Qip6BQ
ゆっくりは勿論、のんたぬ虐待に比べるとぷ虐のssや絵の質はかなり劣っている
昔はよかったーなんて声もあるけど、美化されてるだけ。中2レベルばっかだったしな。
じゃあ、2つのコンテンツに比べ、何が欠けているのか、それは虐待を楽しんでない事だと思っている

867名無しさん:2016/04/11(月) 02:19:23 ID:d5Qip6BQ
ぷ虐ssって、虐待に至るまで結構待たされるじゃん?
ゆきぽはどれ程に迷惑な奴で、765プロのアイドルやP に(ファンタジーなら世間に)嫌われているかを描くのにすっげえダラダラする。
のんたぬやゆっくり虐待は、動物を害獣扱いすることはあっても、ssの大部分が動物の誹謗中傷……って見たことあんまないわ。つーか、愚痴るだけで、ぷちがあっさり死ぬだけってのよく見かけるわ。
別にゆきぽが害獣だろうとどうでも良い、またはゆきぽが好きだけど、虐待するの別、って言う層は居なくなる。これは大きな痛手だろう、いろんな考えがあるからどんどん洗練されるのに、ここは極左集団みたいだ

868名無しさん:2016/04/11(月) 02:26:44 ID:d5Qip6BQ
ちなみに、のんたぬ虐待(以下、の虐)は多分、ここ以上に虐待する動物を嫌っとる。荒らし何かも、愛で厨の

869名無しさん:2016/04/11(月) 02:37:28 ID:d5Qip6BQ
ちなみに、のんたぬ虐待(以下、の虐)は多分、ここ以上に虐待する動物を嫌っとる。荒らし何かも、愛で厨のスレに粘着しまくっとった。あらキチガイだわ。
でも、作品の完成度は悪くない。おバカな動物がどんどん現れて、怒濤のように虐待する様は痛快だ。
これは、あいつらがキチガイだからできるこなとだ。ここは、虐待をするのに言い訳をしてしまう。理性なんかプライドなんかわからんが、ショーもないこだわりを持ってる。それが捨てられたら、ssの質はどれだけ上がるのかを思うと、惜しいな。

870名無しさん:2016/04/11(月) 02:59:35 ID:d5Qip6BQ
ミス多いな、ごめん。

結局、『ゆきぽを非難できる部分はなにか』を探るのではなく、『ゆきぽをどうすれば楽しめるのか』をもっと考えるべきだな。
雑談もなんか虐待の面白アイディアより、あら探しのが断然に多い気がする。正直、アンチスレにすらええやん…………てのが個人的な感想
あと、あんまりアイドルたちの性格改悪するのやめたれや。ぷちが好きで建物壊したり、人間より上だと思っていたり、救い様のない害獣って描写は、まだ良いとしても、アイドルがグズだったらアイマス好きな奴はここに来れなくなる。
あ、ぷちは屑なんだから、アイドルたちは解放されて幸せのはずだ!ってのは無しね。そこまで行くとやべえ宗教だ。

871名無しさん:2016/04/11(月) 03:22:12 ID:d5Qip6BQ
とりあえず、ぷ虐の知名度がないのは何でだろうなぁ、って自分なりに考えたのが以上の事。
もっと柔軟になれば、いろんな人が興味を持ってくれると思うんだ。アイマスの二次創作は傑作多いし、何よりバラエティーのあるクリエーターかある。
まぁ、3期もワンチャンあるし、俺みたいに再放送でちょっと覗きにくるやつもいる。今までににない姿を見せれば、少しずつ人も増えていくんじゃないかな。

いきなり長文で、ここの非難をしては悪かったな。しかも寝ぼけてて誤字も多いし。
また今度にぷちますぬいぐるみでオナホ作る予定だから、完成次第、紹介していくわ。
今後はここが盛り上がれば、と願ってるわ

872名無しさん:2016/04/11(月) 06:35:16 ID:dyj63RDA
寝ぼけた頭でぼんやり読んでて色々考えたが纏まらない

>>871
wikiのssは読みました?
ぷちどるいじめや死刑シリーズは面白いですよ

873名無しさん:2016/04/11(月) 09:23:04 ID:iMbPiy0g
理屈や能書きはどーだっていい。関係ない
とにかく読んでスカッとできりゃそれでいい

874名無しさん:2016/04/11(月) 17:22:59 ID:386kldaU
はいはい

875名無しさん:2016/04/11(月) 22:03:56 ID:tGEV0lQ2
>>871>>236かな?季節の変わり目に定期的に現れるな

876名無しさん:2016/04/11(月) 22:52:17 ID:njKWy.HM
>>875
その通りだけど、勘違いしないでほしい
半年前は、喧嘩腰の方が刺激できると思ってコメントしていた。今回も、最初こそそのつもりだったけど、前回の二の舞だから、あんまりキツイ言葉は控えるようにしてる。あの時はすまなかった。
の虐やゆ虐の作品に触れて、やっぱりここは『虐待をしていない』って感じ、過疎化している原因にもなっていると思った。
ネットにいるような人は、陰気なアンチスレより、過激な暴力の方が魅了されるし。

877名無しさん:2016/04/11(月) 23:00:28 ID:njKWy.HM
長文を投下してごめん。
今度はちゃんとssを書いてまた来る。
絵も未熟ながら練習してる。いつか見せれるレベルになればいいな。
今度は作品を投下して実績を作ってからこう言うこと言うようにするわ

878名無しさん:2016/04/12(火) 11:04:42 ID:f8HH/uUw
春だなぁ

879名無しさん:2016/04/12(火) 22:09:07 ID:cE6Bczu.
>>876
SSを書いて投下してくれるのなら大歓迎だけど、かなりハードルを上げてしまう発言が多かったから大丈夫なのか……

880名無しさん:2016/04/12(火) 22:34:34 ID:ZAJMxRj2
>>879
前に登場した時のレスの内容を思い返せば、
かなり厳しいだろうよ。

881名無しさん:2016/04/12(火) 23:24:55 ID:1x8z5lkA
この子の考察面白いと思うよ。んで共感したのは

雑談もなんか虐待の面白アイディアより、あら探しのが断然に多い気がする

これな。ピークの時は色々みんな出してたし、流れから生まれる面白さもあった。今はというと
今日だけの書き込みで見たら>>877が良いssが書けるかどうかのやり取りだけだぜ。こんなんでじゃあ俺も書き込もうってならんわな
まあ、盛り上げようって人がいるのは自分的には嬉しいよ

882名無しさん:2016/04/13(水) 00:00:00 ID:aSr3lUmI
ホントにぷちますはゲーム化するべきだったと思うんだよな
育成系のゲームで手軽に害獣共をどつき回したいんだよ

883名無しさん:2016/04/13(水) 07:48:06 ID:u5Qo5bcA
ぷ虐の虐待面白アイデアはぷ虐全盛期に既に語り尽くされたからじゃない?避難所だけでも10スレ完走してる訳で
のんたぬ虐待スレはアニメ特需で全盛期なんかないし、ぷ虐に比べて後発だから、まだ虐待の面白アイデアは残ってると言う点を考えたら、単純比較していいのかどうか。単純比較して『劣っている』と言い切っていいのかどうか
あと、粗探しが何を指しているのか今イチピンとこない

884名無しさん:2016/04/13(水) 08:01:09 ID:y7Nudm3E
ぷ虐シコシコマンだったか

885名無しさん:2016/04/13(水) 08:08:26 ID:Ulc6BSpE
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886名無しさん:2016/04/13(水) 11:05:30 ID:.rlF7Zjs
出されたアイディアから>>842の方が『悪魔裁判』のSSを書いてくださり、みんなで楽んだのに何を言ってるんだろ?
気軽に雑談も出来なくなるような雰囲気や流れが確立したら、それこそ本当に終わりだと思う

887名無しさん:2016/04/13(水) 15:56:49 ID:4xoz5M6c
自由にレスしたらいけないのか?

888名無しさん:2016/04/13(水) 16:09:04 ID:ZOpZ9muw
いんじゃね?
ぷ虐は自由!
ちひゃー「くっ!」ジユウ!

889名無しさん:2016/04/13(水) 16:14:00 ID:u5Qo5bcA
第一、ゆっくりやのんたぬと違ってぷちは特殊能力(一部を除く)持ちの危険物だからね。ゆっくりやのんたぬと同じように虐待したら『特殊能力で何とかなるじゃん』ってなってしまう
危険物を処理する過程を書かなきゃいけない訳だから、虐待に至るまでの前置きが他の虐待モノより長くなるのは当然の事だと思う。特殊能力を無視して書いたらリアリティーがなくなるしね。ゆっくりやのんたぬみたいな感じで虐待しろ、と言うのは、魚で言うとイワシやアジみたいな感じでフグをさばけ、と言ってるようなもの
だから特殊能力処理で労力がかかるちびきやいおはぷ虐ではイマイチ人気がない。あと、前置きでぷちの害獣っぷりを書く事は、虐待シーンでのカタルシスに繋がるから必要だと思う。この辺は人によって好みが別れるかも知れないけど

890名無しさん:2016/04/13(水) 19:15:10 ID:fMYVtEK6
ゆっくりやのんたぬと違って、もともと、ぷちますは公式に設定されてるキャラだからね。

ゆっくり達とちがって、2次創作として固まった共通認識設定が、完全に越えれない壁として存在し、それが創作の自由度を阻害する。

つまり、公式でアイドルがぷち達を可愛がってるって大前提が存在する。
だから、始めに何故虐待されるかを提示する必要性をあげなければならなくなり、言われる通り間延びする羽目になるんたけど…。

なんか、解説を長々する感じが、オリジナル設定の説明ばかりの間延びしたSS書いて来そうで、あんまり期待出来ないなぁ。

891名無しさん:2016/04/13(水) 19:59:52 ID:Lis24Xh2
起承ぷち殺のテンポの良いssが望まれていることですね?

892名無しさん:2016/04/13(水) 20:59:32 ID:IGXS3Upw
そもそも、ぷ虐はアンダーグラウンドなんだから、アイドルの性格を改悪したらアイマス好きの人が来れなくなるだの、知名度とかそこを気にする必要あるの?
そりゃ盛り上がった方が良いのは事実だけど1人でも多くの人が来てください、注目してください、なんて大々的に言えるようなジャンルでもないでしょ
自分の書いたSSを読んで面白いと言ってくれたり好きになってくれる人が少しでもいれば、ラッキーというスタンスで良いんじゃない

893名無しさん:2016/04/13(水) 21:29:22 ID:IGXS3Upw
>>890
ただ書いたSSが受け入れられなかった場合、前回みたいに大暴れする可能性がある
その時は管理人である執行人様に言えば規制してもらえるのかな?

894名無しさん:2016/04/13(水) 22:10:49 ID:v/RCg2Sc
他はどう思っているかは分からないけど、また、俺から見てかなりのハイレベルだとは思うけど、
俺は前回登場時に見せたこだわりを、どうSSに反映させるのかを見てみたい。

895名無しさん:2016/04/13(水) 22:14:43 ID:lavWyyKU
>>894
それ、ハードル上げる虐めじゃん。

896名無しさん:2016/04/13(水) 22:24:21 ID:IGXS3Upw
昔はよかったーなんて声もあるけど、美化されてるだけ。中2レベルばっかだったしな。

前回に続いて今回もこういう発言をしてるからハードルを上げざるを得ないし、自分から上げてるんだよな

897名無しさん:2016/04/13(水) 22:28:46 ID:BqpkupRc
人が多くても少なくても厳しく見られる人っているからね。今長いss投下してる人も
盛り上がってた時に書いてたみなしごの人も叩かれてたからね
少なくとも書き溜めて投下してれるとありがたいね

898名無しさん:2016/04/13(水) 22:30:18 ID:Im2pdUH6
自分の作品を中二レベルって言われたんで、どれだけすごいのを出して来るのか楽しみにしてる。

899名無しさん:2016/04/13(水) 23:51:50 ID:IGXS3Upw
今度は作品を投下して実績を作ってからこう言うこと言うようにするわ

実績を作るとの事ですが、その際は本人だと分かるようにレスをしてもらえると、こちらも評価しやすいです

900名無しさん:2016/04/14(木) 07:23:00 ID:T1volqrQ
900レス目に、今噂の彼ののんたぬ虐待スレでの発言をどうぞ

338 : 害獣のんたぬバスターズ 2016/02/19(金) 23:13:27
ぷちます虐待ってところにいたけど
正直、ここは楽しそうに虐待していると思うわ
あそこのSSは獣をいかに害獣かを描写するのにばかり枠を割くからな
ここはぶっ飛び具合が大好き。一発抜けそうだわ
ID:/BNf1qn60

こいついっつも一発抜いてんな

901名無しさん:2016/04/14(木) 15:05:32 ID:RhLufYQ.
長いことss書いてないけど最近ちっちゃんとは別の変なのが来てるな。自分はあんまり面白い話書けないからromしてたけど期待しよう

902名無しさん:2016/04/14(木) 16:10:19 ID:TICAKzts
発言は実績を作ってからという、その意気や良し
ぷちどるオナホでお茶を濁すのは勘弁
>>883虐待方法には限りがあるからね。もがき苦しんだりのたうち回ったり泣き叫んだりしつつも、致命傷にまでいたらないようなモノとなると尚更
色んな意見があって、結局はシンプルな殴る蹴る、鈍器で殴打、熱湯や火あぶりに行き着いた感じ

903名無しさん:2016/04/14(木) 17:03:21 ID:.f.QDGhc
でも実績を作る前にも発言しちゃったのは痛かったね

904名無しさん:2016/04/14(木) 18:06:04 ID:Pea5BN9k

よく>>875の人は今回の彼が前回のキチ○イと同一人物って気づきましたね
言われてみれば確かにそれっぽいけど

905名無しさん:2016/04/14(木) 20:08:49 ID:J1sjP8vM
確かに気づいたのは凄い
あと前回の時もそうだけど、今回だと特に>>881みたいな無意味に共感、擁護してるのは何?

906名無しさん:2016/04/14(木) 20:21:45 ID:.lBtv0A2
>>905
自演じゃね?

907875です:2016/04/14(木) 21:15:22 ID:T1volqrQ
>>904
断定形を多用するところとか、妙に自信満々で偉そうな文章に見覚えがあったので。三連休の間ずっと張りついてたりとか、最後の発狂ぶりを含め、前回のインパクトはすごかったですからね

で、カマかけてみたら当たりだったと
半年たった今でも根拠のない全能感に溢れているのは変わらないみたいですね

908名無しさん:2016/04/14(木) 21:26:17 ID:J1sjP8vM
前回はPCと携帯からレスしてたみたいだだから、自演というのもあり得るかも
あとさ過去にSSを書いた事のある立場だから言わせてもらうけど、あれだけの事を言ったんだし、もし作品を投下しただけで実績だと言われても困るから、実績を作ると言ってる彼のために、どの程度のレベルから実績と言えるか決めない?
書いたSSを否定されるどころか、好きなSSまで否定されたので、自分としては『大雪の夜』を超えるクオリティなら実績と言えるかな

909名無しさん:2016/04/14(木) 21:34:45 ID:J1sjP8vM
熊本で強い地震が起きましたが大丈夫ですか?

910名無しさん:2016/04/14(木) 22:05:51 ID:esTBYCvM
>>895
>>894だけど、前回登場時の当人のこだわりってのは、
俺だけが思ってるかもしれないけど、ここの存在の否定なんだよね。
なんで、俺が当人が投下するであろうSSに、こだわりをどう反映させるか期待しても、罰は当たらんと思うわけで。

ちょっと長くなった。ごめん。

911名無しさん:2016/04/14(木) 22:21:15 ID:H52MiZmE
ごめんね>>881は俺の書き込みだから彼の自演じゃないよw

俺が共感したのは一文だけで全部じゃないし、みんなは嫌いだろうけどこの程度の奴いても俺は許容できるよ(愛で派は無理だけど
自分に噛みついて来たら全然切り伏せるし。例えたら監獄学園のシンゴみたいなこういうクズがたまにいてくれると燃えるんだわ

912名無しさん:2016/04/15(金) 06:09:55 ID:hTL1Xa1g
執行人さんぐらい書けば実績と認められるんじゃない?
もちろん数だけじゃなくある程度の質も必要だけど
みなしごさんは数書いても認められなかったし

913名無しさん:2016/04/15(金) 10:40:24 ID:athGSFA6
一定のクオリティを保ちつつ、彼が言っていた事が全部作品に反映されているモノができたのなら、実績と認めていいと思う。個人的には、できた作品を読んで、『この人の言う事も一理あったんだな。俺ちょっと頭堅かったな』と思わせてくれればOKかなと。まあ本来、どんな実績があってもあんな放言は許されないけどね

実際この人の言う通りに書いてキチンと面白いのにするのは難易度高いし、もし言ってる通りに書いて面白いモノができたら、それは新しいぷ虐になると思う

書けたら…だけど

914名無しさん:2016/04/15(金) 12:14:13 ID:7gTcIBj2
半年経っても批判しかしてねーし
無理では?

915名無しさん:2016/04/15(金) 12:34:31 ID:YB5ewmLY
>>913
どちらかとすると頭が堅いのがあっちのほうの気がするからねぇ。
あっちが思う「SSはこうあるべき」って思いを押し付けてきてる感じが。

思いの何ヶ所かは共感出来ることあるけど、さて、実際SSを書くとしたらそう思い通りにならない事が理解できない上に偉そうな態度に嫌悪感しかない。

ネット発祥で自由に世界設定出来るゆっくりやのんたぬと違い、公式で緩やかなぷちます世界の上でぷ虐が行われている。何よりぷちます自体が「喋れない」ためSSで感情表現に工夫が必要って相違点を解ってないのに、あの態度って…。

まあ、自分も人のぷ虐SSが納得できなくて、ぷ虐SS書き出しところもあるから、この後どんなSSを出してくるか、それでいてどんな考えをもつか、暖かく見守ってもいいと思う。

916名無しさん:2016/04/15(金) 16:30:01 ID:/pmJg/zI
押し付けるばかりか否定も一緒だから余計に性質が悪い
彼の言う事や求めてるものをシンプルにまとめれば『俺が一発抜けるSS』だと思うよ

917名無しさん:2016/04/15(金) 19:47:11 ID:ZjxJVD7U
のんたぬ知らなかったから調べたけどデフォルメ成分が薄くて幼児虐待にしか見えないし俺には合わない。その点ぷちどるは強烈な殺意を誘発させてくれる。

918名無しさん:2016/04/17(日) 06:53:34 ID:iAhJ5w8.
あふぅ「ナノナノナノ・・・」

ゆきぽ「ポポポポポポ・・・」

919名無しさん:2016/04/17(日) 20:06:39 ID:0PrMYJ9U
ちひゃーとたかにゃレイプするss書いてるんだけど書いてる途中で興奮しちゃって抜いちまって賢者モードになって断念しちまうんだよなぁ

920名無しさん:2016/04/17(日) 22:07:39 ID:4/EsERXU
>>919
えぇ...

921名無しさん:2016/04/17(日) 22:23:25 ID:ybM49oYk
オナニーの報告とかどうでもいいです

922名無しさん:2016/04/18(月) 00:59:51 ID:6CLYBs/Q
ss投下しまーす!オッスオッスばっちし

タイトル『死ぬより辛いこと』

923死ぬより辛いこと:2016/04/18(月) 01:01:50 ID:6CLYBs/Q
響「プロデューサー!自分もう限界さ!」

息を荒くしながらPにそう告げるアイドルの片手には小型犬が1匹入るか入らないかの小さめの檻が握られていた

P「ハァ…響でも無理だったかお疲れさん」

バツの悪そうに髪をかくPの視線はその檻へと向けられていた

ちひゃー「くっ!シャーッ!」

檻の中には蒼い毛の奇形生物が入っていて今にも飛び掛かろうとしていた

思い返せば1週間程前千早から相談を受けた事がきっかけだった

千早「プロデューサー…少し相談が在るのですが」

相談と言ってもアイドルとしての活動にではない千早は765の歌姫としてだけではなく様々な方面に活躍の場を広げていった
順風満帆と言っても良いだろう1つの問題を除いて

千早「最近ちひゃーに手を焼いていて困っているんです…」

765プロダクションの歌姫である如月千早彼女は72であるというふざけた理由だけでちひやーを押し付けられた

ちひゃーも初めの内は食事の用意やブラッシング等自分の世話をしてくれる千早に対して感謝の気持ちを示していたが千早が必要以上に甘やかしてしまったこととぷち本来の厚かましい性質のせいですっかりあふぅ以上のワガママぷちになってしまっていたそこでPはあふぅを更生させた実績のある響にちひゃーの世話兼躾を頼んだのである

響「犬美が大人しい事を良いことに好き勝手したり…そのあとなんてハム蔵をマイクで殴ったんだぞ!?自分が何かされるならまだしも家族に危害を加えるのは許さないさー!!」

P「そうか…すまなかったな響」

P(響でも無理だったならもう最終手段を使うしかないな…心苦しいけど)

Pは最終手段と言ったものの何も殺傷処分するという訳ではない人里離れた所に捨てるだけ最もちひゃーの身体能力では野生で生きていくことは困難だろうそれでも殺してしまうよりはましだと考えての事だった

ブロロロロキッガチャ

ちひゃー「くぅー…くぅー…」

そこには睡眠薬ミルクを飲んでぐっすりと眠っているちひゃーがいた傍らには少し悲しそうな表情のP

P「元気で暮らせよちひゃー」

Pは寝ているちひゃーを段ボールへ入れて木の根本へ置くと車を走らせ来た道を戻っていったもうこの場所に来ることはないだろう

そこへ一人の男が現れた

俺「ゲヒッ!」

924死ぬより辛いこと:2016/04/18(月) 01:21:36 ID:6CLYBs/Q
ちひゃー「くぅ?くぁぁぁ…」マブシイ

どうやらちひゃーが目覚めたらしい睡眠薬の影響だろうか何時ものクッソ煩いバクオン目覚ましは鳴らなかった

ちひゃー「くぅ?くー!!!」

俺「おはようちひゃーちゃん!」

ちひゃー「くぅ?!シャー!!!」カミツキー

ちひゃーは男にいきなり噛み付いたちひゃーからしてみれば何時ものように食って寝て目が覚めてみれば見知らぬ場所で髪の毛がフサフサな男が大声であいさつをしてきたのだ噛み付くのも当然だろう

俺「大丈夫!大丈夫だからね?!怖かったね!よしよし!」

男はそういってちひゃーの頭を撫でようとするそれに応戦するちひゃー

一人と一匹の攻防は5分ほど続いた

ちひゃー「ゼェ…ゼェ…」

所詮ちひゃー身体能力同様体力も無いので直ぐにバテてしまった一方男の方はニコニコと笑っていた

俺「あ!喉乾いたよね?ハイ!好きでしょ?牛乳」

男は牛乳をちひゃーに差し出す最初こそ警戒していたちひゃー

925途中送信しちゃった///:2016/04/18(月) 01:31:16 ID:6CLYBs/Q
ちひゃー「くぅ?くぁぁぁ…」マブシイ

どうやらちひゃーが目覚めたらしい睡眠薬の影 響だろうか何時ものクッソ煩いバクオン目覚ま しは鳴らなかった

ちひゃー「くぅ?くー!

俺「おはようちひゃーちゃん!」

ちひゃー「くぅ?!シャー!

ちひゃーは男にいきなり噛み付いたちひゃーか らしてみれば何時ものように食って寝て目が覚 めてみれば見知らぬ場所で髪の毛がフサフサな 男が大声であいさつをしてきたのだ噛み付くの も当然だろう

俺「大丈夫!大丈夫だからね?!怖かったね! よしよし!」

男はそういってちひゃーの頭を撫でようとする それに応戦するちひゃー

一人と一匹の攻防は5分ほど続いた

ちひゃー「ゼェ…ゼェ…」

所詮ちひゃー身体能力同様体力も無いので直ぐ にバテてしまった一方男の方はニコニコと笑っていた

俺「あ!喉乾いたよね?ハイ!好きでしょ?牛 乳」

男は牛乳をちひゃーに差し出す最初こそ警戒していたちひゃーだったが自分の欲求には勝てなかった

ちひゃー「ゴクゴク…クッ?!」

俺「あー気付いちゃったかな?それ最高級牛乳!ちひゃーちゃんに飲んでもらいたくってさ」

ちひゃー男を無視してゴクゴクと牛乳を飲んでいた思えば最近は怒られてばっかりいて牛乳も一日コップ二杯しか飲ませてもらえなかったでもここは沢山牛乳が飲める!

そんな事を考えていたちひゃーの顔面をゴルフクラブが打ち抜いた

926途中送信しちゃった///:2016/04/18(月) 01:33:00 ID:6CLYBs/Q
パパっとヤって今日はおしまい!

927名無しさん:2016/04/18(月) 02:22:35 ID:9gjIPVt2
>>922
確認。
>>871さんだよね?

928途中送信しちゃった///:2016/04/18(月) 21:31:52 ID:MMOTS2g2
>>927違います私は>>919です時々現れてはぷちをレイプしたい的なレスを書き込んでクールに去っていく私です

ながらですが良ければお付き合いくださいまし

929死ぬより辛いこと:2016/04/18(月) 21:32:51 ID:MMOTS2g2
ちひゃー「ふげぇぇぇぇぇ!」

鼻血のアーチを描きながら吹っ飛んでいくちひゃー飲みかけの牛乳と鼻血とでその顔面はグシャグシャになっていた

俺「ああっ!ごめんねちひゃーちゃん大丈夫!?だってちひゃーちゃんが僕のこと無視するから…」ギュウウウ

ゴルフクラブを力強く握りしめた男は怯える子供のような口調で言った

ちひゃー「…!?…?!!?」

突然の事態に状況が飲み込めていないちひゃーであったが徐々に冷静さを取り戻してやっと気付いた自分は暴力を奮われたのだと

元々しつけとしてPや千早や響から折檻を受けることはあったしかしどれも平手打ち程度のものだったしどこかに愛情のこもった内容だったしかし先程ちひゃーが受けたそれは愛情など欠片もこもっていないただの暴力であった

俺「ブツブツブツブツ…」

ちひゃー「くっくううぅ」

何時ものちひゃーなら威嚇なり噛み付くなりするだろうしかし今は本能的にしてはいけないと思った

俺「ちひゃーちゃん大丈夫?怒ってない?」オドオド

ちひゃー「くっ!くぅくぅ!」ウナズキー

俺「そっかぁじゃあ」

俺「しゃぶって」ボロン

男は自らのイチモツを取り出すとちひゃーの顔にグッと近付けたそれは鬼頭の周りににはカスがびっしりとこびりつき醜悪な臭いを放っていた

ちひゃー「くぅ?ぐえっ」クサイ!

ちひゃーは男のそれから顔を反らし明確な拒否の反応を示したしかしそれは男の怒りを買うことになる

ちひゃー「ぐっ!?ぐ…ぐごこっ…」

ちひゃーの細い首(?)をゴツゴツとした手が力強く締め付けていた

ちひゃー「ぐげっ…おごっ…」

俺「あぁ!ごめんねちひゃーちゃん大丈夫?死んじゃだめだよう!」オロオロ

ちひゃー「ゴホゴホッハァハァ…」

俺「だってちひゃーちゃんがしゃぶってくれないんだもん!僕もうちひゃーちゃんの首絞めたくないよぅ…」

ちひゃー「くひっ…」ゾクッ

『この人間の命令に従わなければ次は何をされるかわかったもんじゃない』
ちひゃーはしぶしぶ男のそれをくわえる事にした

930名無しさん:2016/04/18(月) 23:55:42 ID:s075Lh1E
変態おにいさんモノか大好き

931死ぬより辛いこと:2016/04/19(火) 20:34:49 ID:hgJANa/w
ちひゃー「ぐっ…ぐえぇ…」

俺「あぁ〜^良いゾ〜これ」

ちひゃー「うぐっ…うえええええええ!」オボロッシャー

男のそれのあまりの臭いと先っぽについているカスの汚さでちひゃーは盛大に吐いてしまった吐瀉物は当然のように男のそれにもかかってしまう

俺「てめーふざけんじゃねぇぞごらああああ!即尺が売りのまなみちゃんですら笑顔MAXで旨そうにしゃぶってくれるんだぞゴラッ!」バシーンッバシーンッ

ちひゃー「ぐべっぐべぇっ!」

男は渾身の平手打ちでちひゃーを殴り付ける握り拳で殴ってしまうとやり過ぎて死んでしまう可能性があったからだ

抵抗する気力を削ぎつつ適度にダメージを与えるには平手打ちが効果的なのを知っていた

俺「ハァハァ…お前もう許さねぇからなこのやろうがお前今からちひゃーちひゃーちゃんのまんこぶっ壊すからね!?良いね!!?」

俺「ローションはねーからちひゃーちゃんの吐瀉物でいっか」ヌリヌリ

ちひゃー「くっ?!くぅぅぅ」

ちひゃーの恥部に男のイチモツあてがわれたちひゃーは短い手足をバタバタさせるが

俺「せーのっ!ふん!!!」ブチブチィッ

ちひゃー「ぐぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

ちひゃーの小さな身体に男のイチモツが一気に突き刺さった

932死ぬより辛いこと:2016/04/19(火) 21:46:00 ID:ZF3nBb9g
俺「やっぱ半分位しか入らなかったか〜」パンッパンッ

ちひゃー「グエッ!グゲェッ!」

俺「そしてイグッ」ビュルル

俺「間髪入れず尻穴イッてQ!」ブスッ

男はちひゃーの尻穴に飲んでいた高級牛乳を注ぎ込んだ
顔を真っ赤にして耐えるちひゃーしかしそれも直ぐに限界がきた

ちひゃー「くぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ(ブチブチブリュリュブリブリミチィ!」ブシャァァァ

ちひゃーの糞尿と注入された高級牛乳が汚い虹を描いていた

俺「はーい尻穴にも入れるよ〜」ミチミチ

ちひゃー「グギィィィィィィ!」

ちひゃーはその後も数時間に渡り男の暴力を受け続けた

そして一ヶ月後

俺「ふんっふんっ」パンッパンッ

ちひゃー「………」

身体中は痣だらけ片方の目は潰れ性器は腫れ上がり肛門からは臓器のようなものが飛び出していた
それでもちひゃーは生きていた大好きな主人や友達に合うために

俺「…ちひゃーちゃんさ?もしかして765プロに戻りたいとか皆に会いたいとか思ってる?」

俺「それは無理だよぉだってちひゃーちゃん捨てられたんだよ?」

ちひゃー「くっ?くーくーくー!」チガウモン!

俺「違わないよ?もし捨ててなかったらとっくの昔に探しにきているハズだよね?もう生きててもしかたないでしょ?だから殺してあげるね」ギュウウ

ちひゃー「ぐっ…!」

ちひゃーの首を締める男ちひゃーは先程否定して見せたが心では薄々気付いていた自分は捨てられたのだと

それでも僅かな希望を持って苦痛に耐えてきたでもそれも今日で終わりこんな状態で生きていくよりは死んだ方がましなのだから

俺「なぁんちゃって」パッ

ちひゃー「!?」

俺「僕ちひゃーちゃんの大好きだからね!殺したりなんかしないよ」

俺「死ぬまで一緒だよ!ちひゃーちゃん!」

終わり

933名無しさん:2016/04/19(火) 21:49:58 ID:ZF3nBb9g
以上になりますもっとねちっこく虐待したかったのですがヤル気が続くうちに仕上げてしまいました

駆け足になりすぎたのが悔やまれますが完成したので良いかなと思いますありがと
うございました

934名無しさん:2016/04/20(水) 11:19:09 ID:d/mgNlQc
あとは誰か絵を上げてくれるのを待つのみ
短い手足バタつかせるところとか、想像するだけでイラつくなw

935名無しさん:2016/04/20(水) 20:31:22 ID:.OUVFNz2
ゆきぽ「ぽー!!ぽぇ!ぽー!ぽー!ぷー!」フンス!

丈助「てめーいまなんつった!!」

ゆきぽ「ぽ!?ぽぇ!?」

丈助「俺の髪がフランスパン見てーだとぉーコラァ!!」

ゆきぽ(ぽぇーーー!?ぽぇー!」

丈助「確かに聞いたぞゴラ!」

丈助「どらららららららああああああ!!!」

ドゴドゴドゴドゴドゴドォォォォーン!!

ゆきぽ「ぶぎゃあああああああああああああああー!!」

丈助「永遠に床と同化して生きろ!今までお前が穴開けた床や壁、ドアの分も含めてなぁ!」

936名無しさん:2016/04/21(木) 14:35:26 ID:KtcVVPto
ぷちどるの死刑シリーズでじゅうさつ

937名無しさん:2016/04/21(木) 14:47:28 ID:KtcVVPto
間違えた……

ぷちどるの死刑シリーズで銃殺刑がないのはシンプルすぎて苦しまないからなのか
イスラム国はツッコミ所がありすぎる色々な方法で捕虜や人質を殺してるよね
例えばボートに乗せてボートごと爆破して殺したりとか、もし良ければ管理人さん、死刑シリーズの番外編でイスラム国はどうでしょうか?

938執行人 ◆jcMzNHW8Yo:2016/04/22(金) 02:05:32 ID:dHzawdq2
>>937
銃殺はかなりポピュラーでもあるので、まとめるのが容易ではないのです
確かにシンプル(死に方が同じ)なので、普通に書いてもつまらなくなりそうです
まあそれでもいつかは書くつもりでいます。死刑シリーズは全部で30回を予定しています

939名無しさん:2016/04/22(金) 20:21:12 ID:XYGHkxao
>>938
回答ありがとうございました
そうすると電気椅子やギロチンなども難しそうですね

すいません、あともう一点質問させてください
『クロックタワー・ぷちどるハンター』は4話の最後に続編へ続く予告がありましたが、これも時間があればいつか続きを書くという事でよろしいでしょうか?
初めて読んだ時は逃げ回るぷちの緊迫感がはっきり伝わる描写により、とても面白くてSSの世界観に引き込まれたので続きを待ってます

940名無しさん:2016/04/22(金) 20:24:26 ID:XYGHkxao
ぷちどるハンターではなくぷちどるハントでした
好きなSSなのにタイトルを間違えるとは失礼しました

941執行人 ◆jcMzNHW8Yo:2016/04/23(土) 02:12:09 ID:Rf96KsHY
>>939
まあ気長に見てもらえると助かります
ぷちどるハントは、実は別シリーズに繋がる予定です
筆が進まなくなったのは、ハードキル(殺してばかり)に飽きてきたからです
ぬるいイジメでも書けるといいんですけど、意外と難しい

5月になれば時間に余裕ができるので、その間に色々書いていきたいです

942名無しさん:2016/04/23(土) 14:02:29 ID:g.0PWe5k
生かさず殺さずは難しいですからね

はるかさんの増殖からヒントを得て、はるかさんの細胞から作り出した自己再生薬
実験体として選ばれたのは、片腕を切断されたゆきぽ
さっそく投与したところ、腕が生えてきて成功かと思ったら、生えてきた腕がどんどん肥大化していき
次第に所々にはるかさんの顔が現れ始め、巨大な肉塊の腕に引っ張られるクリーチャーゆきぽ

とか虐待とは関係ないけどこうやって化物化して虐げられていくとかどすかね?

943名無しさん:2016/04/23(土) 21:17:05 ID:BbbKUdb.
ソフトな虐めなら

タヌキモグラがたくあんをかじるたびに「ヤメテ!」「イタイ!」と裏声で言ってみるとか。しまいには口に運ぶたびに「イヤダ!」「コワイ!」と言うようになり、どうしたらいいか分からなくなり、ぷぃぷぃ泣き出すタヌキモグラ、とか

944名無しさん:2016/04/24(日) 00:50:33 ID:swiF295I
ぷちますもゲーム展開しててくれればな〜
某ネズミのマスコットだってKHで鍵剣振って戦ってたんだし
ぷちますも戦闘ゲームだしてほしい(雑魚敵の前で放置されチクチクHP削られたりとか
もしくはモンハンみたいな育成ゲー

945名無しさん:2016/04/24(日) 21:50:17 ID:qCQAgxns
ぷちの口にドライアイスを入れて鼻と口をガムテープで塞いだら顔面爆破ショーが楽しめそう

946名無しさん:2016/04/25(月) 01:35:49 ID:Or3A5z/A
ぷちますアニメイライラ溜まるわー

947名無しさん:2016/04/27(水) 21:58:09 ID:NS90DLoc
ゆきぽ「ポォエエェェ〜〜♪」

暖かくなって野良ゆきぽが遠吠えしています。

948『人気動画チャンネル!ゆきぽTV』:2016/04/28(木) 02:33:16 ID:pwMId2mw
初投稿。過去の作品やレスに影響を受けて作成しました。
何卒、宜しくお願い致します。

949『人気動画チャンネル!ゆきぽTV』:2016/04/28(木) 02:34:50 ID:pwMId2mw
P「皆さん初めまして、Pと申します。この度『ゆきぽTV』という動画チャンネルを立ち上げました。今日は主役となる僕の可愛いペット、ゆきぽを紹介します。」

ゆきぽ「ぽえ〜?」

P「ゆきぽ、カメラの向こうの皆がゆきぽの可愛い姿を見てくれているぞー」

ゆきぽ「ぽえ〜♪」

P「ほら、見てください!サラサラの髪の毛!もちもちのほっぺた!特に素晴らしいのは、このふわふわの尻尾!こんなに可愛い生き物はなかなかいないですよ!」

ゆきぽ「ぷぃっ!ぱう〜///」

P「さて最初の動画なんですが、"踊ってみた"に挑戦してみたいと思います。なんとこのゆきぽ、こうみえて運動神経がとてもいいんですよ!ねぇ、ゆきぽ。」

ゆきぽ「ぽえ〜///」

P「そろそろ始めようかな。ゆきぽ、準備はいいかな?」

ゆきぽ「ぽえっ!」

P「それでは踊ってみたいと思います。『ゆきぽの尻尾を掴んで湘南○風の曲に合わせて振り回してみた』です。どうぞ!」ギュム

ゆきぽ「ぽ、ぽえ〜!?」ブラーン

(♪睡蓮の花のように 朝日に向け今日も歌う)

ゆきぽ「ぱぅぅ!ぱぅぅ〜!」オブオブ

(♪俺!俺!俺!俺!Ole!Ole!)

P「あ〜 真夏のジャンボリ〜♪」ブンブン

ゆきぽ「ぽぇぇぇぇぇぇ〜っ!」

P「あ〜 悪ノリのハートビ〜♪」ブンブン

ゆきぽ「ぱぅうあぁぁぁあぁぁあ〜っ!」」

P「あ〜 灼熱のジャンボリ〜♪」ブンブン

ゆきぽ「ぽぃゃあああああああ〜っ!」

P「あ〜 冷めないでサマードリ〜♪」ブンブン

ゆきぽ「ぽえぇぇぇ〜ん;;」

・・・・・
・・・


P「はぁ・・・はぁ・・・いやぁ良い運動になりましたねー。気持ちよくなって歌っちゃいましたよ。どうだいゆきぽ、みんな楽しんでくれたんじゃないかな?」

ゆきぽ「ぷぃ〜!;;ぽえぇぇぇ〜ん、はうぅぅう〜っ!;;」

P「それでは今回の動画はここまで!次の動画もゆきぽと一緒に遊びたいと思いまーす。ご視聴ありがとうございました!」

ゆきぽ「ぽやあ……ぽやぁあ……;;」

・・・・・
・・・


950『人気動画チャンネル!ゆきぽTV』:2016/04/28(木) 02:37:46 ID:pwMId2mw
現代の情報社会、表もあれば裏もある。

これはとある動画投稿サイトで公開された映像である。
ゆきぽの嗜虐心をそそる外見とリアクションの良さが大ウケし、初投稿にも関わらず10万再生を記録した。

熱狂的なファンも増え、彼らの動画投稿を待ちわびる者も少なくない。



『人気動画チャンネル!ゆきぽTV』



【ゆきぽ】ドッキリを仕掛けてみた!【神リアクション】

P「ハローぽえぽえ!Pでーす。新しい挨拶と共に今日もゆきぽTV始まりますよー。前回は沢山の再生ありがとうございました。動画の編集について勉強してみたので、今回からはカットやテロップも使っていきます!さて、気になる今日の企画は・・・」

[ゆきぽにドッキリを仕掛けてみよう!]ジャン!

P「ゆきぽのリアクションが大好評でしたので、今回はちょっとゆきぽにドッキリを仕掛けてみたいと思います。では、まず下準備をしていきますね。」

[カット!]バン!

P「おはようございまーす(小声)。お昼寝中のゆきぽです。寝顔も可愛いですねー。」

ゆきぽ「ぽぇ……ぽぇ……」スヤスヤ

P「実はこのゆきぽ、寝起きがかなり悪いんですよね。下手したらこの部屋が崩壊しかねないんで、叩き起こすのはやめておきましょう。じゃあ何をするのかというと・・・」

[ラッパにデスソースを塗ってみよう!]ジャン!

P「ゆきぽは楽器の演奏が好きで、ラッパを吹きます。今回はそのラッパのマウスピースに激辛デスソースを塗りたくります。」

[念入りにデスソースを塗りたくるP]デン!

P「これでバッチリですね。では、優しくゆきぽを起こしてみましょう。ゆきぽー、一緒にお茶飲もうよー」ヒソヒソ

ゆきぽ「ぱうぅ…ぽぉ〜…?」

P「たくあんもあるよー。」ヒソヒソ

ゆきぽ「ぽぉ…ぷぃ〜」

P「おはよう、ゆきぽ。もうお昼だよ。一緒にご飯食べよう。」

ゆきぽ「ぽぉ〜、ぽえ!」

P「よしよし、食べ終わったら尻尾のブラッシングもしてやるからなー。」

ゆきぽ「ぽえー♪」

P「そうだ、実はゆきぽのことを可愛いって言ってくれてる人が沢山いるんだよ。良かったね、ゆきぽ。」

ゆきぽ「ぷぃ〜///」

P「もっとゆきぽの可愛いところを見てもらおうよ。ラッパの演奏とかしてみたらみんな喜ぶんじゃないかな。はい、ラッパ。」

ゆきぽ「ぽぉ〜、ぽえっ!」

P「ではお聞き下さい。ゆきぽがラッパを演奏してみた!」

951『人気動画チャンネル!ゆきぽTV』:2016/04/28(木) 02:38:22 ID:pwMId2mw
ゆきぽ「ぽえっ!」スチャッ

ぷぁ〜 ぷぁ・・・

ゆきぽ「ぶほっ!?ぷぎゃあああああ!!!!」ジタバタ

P「どうしたんだゆきぽ(棒読み)」

ゆきぽ「ぽがああああああ!!!ぎゅぴぃぃぃぃぃ!!!!!」ジタバタジタバタ

P「もしかして前回振り回されてただけだったから踊ってるのか!?ゆきぽはブレイクダンスもできるんだなあ!」

ゆきぽ「ぽぎい!! ぷい゛い゛い゛!!!」

P「なんだ?口の中が辛いのか?ほら、水あるから飲んで落ち着け。」

ゆきぽ「ぽぉ〜・・・ぱぅ・・・;;」クピクピ

P「ごめんな、誰かがイタズラしてたのかもしれないな。お口直しに沢庵とお茶持ってきたから、一緒に食べよう。はい、沢庵。」

ゆきぽ「ぷぃ〜・・・」コリコリ

[ついでに沢庵にもデスソースを塗ってみました☆]デン!

ゆきぽ「ぷえ゛っ!ぷぅぅぅぅぎゅぁぁぁぁぁぁっ!」

P「あぁ!大丈夫かゆきぽ!そうだお茶だ!ほら、入れたて熱々のお茶だぞ・・・ってうっかり転んじゃった!」バチャン!

ゆきぽ「ぽんぎゃあああああああああああ!!」ゴロゴロ

P「おぉ!今日一のリアクションだねえ!流石ゆきぽだよ!これでまた人気が上がるね!」

ゆきぽ「ぷぃー、ぷぃー!;;ぽえぇぇぇ〜ん、はうぅぅう〜っ!;;」

P「それでは今回はこの辺で!またお会いしましょう!バイバイぽえぽえ!」

ゆきぽ「ぽぉ〜;;、ぷえぇぇえぇ〜んっ;;」

・・・・・
・・・


952『人気動画チャンネル!ゆきぽTV』:2016/04/28(木) 02:39:52 ID:pwMId2mw
【超魔術!】ゆきぽのマジックショー【きてます!】


P「ハローぽえぽえ!Pでーす。今日もゆきぽTV始まりますよー。ほらゆきぽ、皆さんに挨拶しようねー」

ゆきぽ「ぽぉ・・・」コソコソ

P「あれ、今日はちょっと恥ずかしがってるのかな?どうしたんだい、ゆきぽ?」

ゆきぽ「ぷぃ〜・・・」コソコソ

[毎回撮影で酷い目にあってるので警戒してる模様]デン!

P「そういえば、ゆきぽのファンからメッセージがきてましたよ。ちょっと読んでみましょうか。」

[ハンドルネーム『ぽえっとLOVE』さん]デン!

『Pさんゆきぽちゃんハローぽえぽえ!ゆきぽちゃん可愛いです!ファンになりました!私の実家はお茶の栽培をしてるので、今度おいしいお茶を贈りますね!』

P「ということで何とゆきぽ宛てにお茶が贈られてきました!他にも沢庵や楽器など、ダンボール箱いっぱいに届いています!」

[ダンボール箱にドッサリ!]デン!

ゆきぽ「ぽわぁ〜///」

P「これも全部ゆきぽが可愛いから貰えたんだよー。良かったねー。」

ゆきぽ「ぽぅい〜///」

[※手紙も差し入れも全て僕が用意しました(笑)]デン!

P「じゃあ今日もゆきぽの可愛い姿を見てもらおうか!」

ゆきぽ「ぽえっ!」

P「さぁ、今回の企画はこちら!」

[ゆきぽ、手品に挑戦!ビックリイリュージョン!]ジャン!

P「ゆきぽと一緒に手品をしていきたいと思います!」

ゆきぽ「ぽえ〜?」

P「まずは僭越ながら僕の手品を。ここにガラスのコップがあります。種も仕掛けもありません。」

ゆきぽ「ぽぉ〜」

P「このコップを新聞紙に包んで金槌で叩きます。」パリン!

ゆきぽ「ぽえっ!?」ビクッ

P「おっと、ゆきぽは大きい音が苦手だったね。ごめんごめん。それで新聞紙を開くと・・・はい、割れちゃってますねー。」

ゆきぽ「ぽえ〜・・・」

953『人気動画チャンネル!ゆきぽTV』:2016/04/28(木) 02:40:36 ID:pwMId2mw
P「では割れたコップをもう一度新聞紙で包んで、魔法のダンボール箱を被せます。そして呪文をかけます。いきますよ、ぽえぽえぽーえ!」

ゆきぽ「ぽぉ〜?」

P「・・・あれ、ゆきぽ。窓の向こうで沢庵が飛んでるよ。」

ゆきぽ「ぽえ?」

P「ほら、あっちあっち」サササッ

ゆきぽ「ぱぅ〜?」

P「あぁ、もう見えなくなっちゃったな。残念残念。ほら、手品の続きだよ。さっき割れてたガラスのコップが、ダンボールをよけると・・・なんと元通りになってます!はい、拍手ー。」

ゆきぽ「ぽえっ!?ぽえぇ〜!」パチパチ

[Pのイリュージョン大成功!]デン!

P「さぁ、この手品を今度はゆきぽにやってもらいます!やりながら説明するから、ゆきぽにもちゃんとできるぞー。可愛いだけじゃなくスゴイところも皆さんに見てもらおう!」

ゆきぽ「ぽえっ!」

P「次はそうだな・・・よし、ゆきぽが愛用している湯のみでやってみようか。」

ゆきぽ「ぽっ・・・ぽえ〜?」

P「大丈夫、ゆきぽなら絶対できるよ。この湯のみを新聞紙に包んで・・・と。じゃあゆきぽ、スコップでこの湯のみを割ってみよう!」

ゆきぽ「ぽえっ!?ぷいぃ〜・・・」

P「あっ、動画で言うのは初めてですね。ゆきぽは穴掘りが得意でマイスコップを持ってるんですよ。可愛い上に力持ち!ゆきぽは可愛いだけでなくカッコいいなー。」

ゆきぽ「ぽ・・・ぽえぇ〜///」

P「さっき僕が言った呪文をかければしっかり元通りになるから。」

ゆきぽ「ぽぉ〜・・・ぽえっ!」

P「それじゃあ景気よく愛用の湯飲みを壊しちゃおう!」

ゆきぽ「ぽおえええええええ!!」ガシャーン!

P「うわー、破壊力バツグンですねー。どれどれ、木っ端微塵ですね。でもさっきの呪文をかければ元に戻るからなー。それじゃ新聞紙に包んでダンボール箱を被せて・・・と。」

ゆきぽ「ぽぉ〜」

P「じゃあゆきぽに呪文をかけてもらおう。ぽえぽえぽーえ!だからな。間違えるなよー。」

ゆきぽ「ぽえっ!」

P「それでは!ゆきぽのスーパーイリュージョン!」

ゆきぽ「ぽえぽえぽ〜え!」

P「上手に唱えられたなー。偉いぞー。ではではダンボール箱、ご開帳ー」パカッ

ゆきぽ「ぽえぇ〜///・・・ぽ?」

P「あれ、新聞紙に包まれたままだな。中身は・・・壊れたままだ!残念!」

ゆきぽ「ぽえぇ!?ぽぉ〜!ぽえぽえぽ〜え!」

P「おー、諦めないですねー。いい心がけです。頑張れゆきぽ!未来のスーパーイリュージョニストゆきぽ!」

ゆきぽ「ぽえぽえぽ〜えぇ!ぽえぽえぽ〜えぇぇぇ!」

P「頑張れ頑張れ!種も仕掛けも全くないけど頑張れ!」

ゆきぽ「ぽえぽえぽ〜えぇぇぇぇ!;;ぅぅ・・・ぽえぽ・・・ぽぅえぇぇぇ〜!ぷあぁぁぁぁん!!;;」

P「うーん、ゆきぽには手品はまだ早かったかなー。というわけで今回は失敗!」

[ゆきぽのイリュージョン大失敗!]デン!

ゆきぽ「ぽえっ、ぽえぇぇぇぇ〜んっ!ぽゅえぇぇ〜〜んっ!!;;」

P「それではまた次回の動画でお会いしましょう!バイバイぽえぽえ!」

ゆきぽ「ぷっぴぃぃぃぃ!!ぽあああ〜〜んっ!!;;」

・・・・・
・・・


954『人気動画チャンネル!ゆきぽTV』:2016/04/28(木) 02:41:51 ID:pwMId2mw
【電撃】ゆきぽの体当たりチャレンジ【ネッ○ワーク】

P「ハローぽえぽえ!Pでーす。今日もゆきぽは元気でーす。」

ゆきぽ「ぽぇ〜、ぷぅ〜」トントン

P「先日ちょっと悪さをしたので、ご飯抜きにしてケージの中に入れてます。とりあえず出してやりますかね。」ヒョイ

ゆきぽ「ぽぉ〜!ぽぇ〜!」プンスカ

[自分が悪さしたのに何故かPに説教しだすゆきぽ]デン!

P「ごめんなーゆきぽ。お詫びに今日は沢山可愛がってやるからなー。」

ゆきぽ「ぽぇ〜!ぽぽぉ〜!」

P「当然だよ!なんて言ってそうですねー。本当に生意気なヤツだな(ボソッ」

P「じゃあまずは定番のこれからいこうかな。」


[クラッカー口内破裂!]ジャン!


♪デデデデデデデデ

P「これ知ってる方は肘をカクカクさせて踊ってくださいねー。ではでは・・・」

P「ゆきぽ、ご飯抜きにして悪かったな。お腹空いてるだろ?特別にこの高級沢庵を食べさせてやるぞー」

ゆきぽ「ぽえっ!?ぽぉ〜///」

P「ほら、可愛く食べるところをみんなに見てもらおうか。はい、お口開けて。あーん。」

ゆきぽ「ぽわぁ〜ん///」

P「隙あり!」ググッ

ゆきぽ「ふぉえっ!?ひょぉぉ〜!!」ジタバタ

P「せーの!」パァン!

ゆきぽ「ふぉんあああああああああ」ビクビクッ

P「素晴らしい!体も張れる愛玩動物!ゆきぽ!」

ゆきぽ「ケホッ・・・ケホッ・・・ぽ、ぽやぁ・・・;;」

P「どんどん行きましょう!続いてはこちら!」


[布団圧縮袋即身仏!]ジャン!


♪デデデデデデデデ

P「布団圧縮袋にゆきぽ入れまーす」ポイ

ゆきぽ「ぷぃっ・・・ぽぉぽぉ!」パンパン

P「あとは簡単!掃除機を入れてスイッチオン!」ギュオーン

ゆきぽ「ぽえっ!?ぽぉぉぉおおお〜〜〜」パンパン

P「まだ吸えますねー」

ゆきぽ「ぷぅぅぅぅぎゅぁぁぁぁぁぁぁっ!」ベチャー

P「いい感じに圧縮できたねー。出したらペランペランなんじゃないの?」スポッ

ゆきぽ「ぷやぁぅぅ・・・ぽぉ・・・ひっく;;」

P「疲れてきちゃったかな?じゃあラストはこれだ!」

955『人気動画チャンネル!ゆきぽTV』:2016/04/28(木) 02:42:45 ID:pwMId2mw
[爆竹地獄!]ジャジャーン!

♪デデデデデデデデ

P「尻尾をロープで結んで、こちらの装置にゆきぽを宙吊りにしていきます」

ゆきぽ「ぽえ〜!ぽぉ〜!」ジタバタ

[宙吊り装置の材料はホームセンターで揃えました!]デン!

P「ロープの長さを調整して、ゆきぽの頭が来る位置にを設置する・・・と。頭大きいから体半分以上入ってるけど、まあいいか。」

ゆきぽ「ぽぉ〜!」ジタバタ

P「ゆきぽのリアクションが見えるようにカメラアングルを調整して、準備完了!よしゆきぽ、覚悟を決めろ!男を見せるんだ!・・・あっ、お前メスだっけか?どっちでもいい!いくぞ!」

ゆきぽ「ぷやぁ〜!」ジタバタ

P「爆竹投入!せいや!」ポイポイ!

パンパパンパンパンパパン!

ゆきぽ「ぽんぎゃああああああああああ!!」

P「まだまだあるよ!そぉい!」ポイポイ!

パンパパンパンパパパンパパンパパパン!

ゆきぽ「ぽがぁぁあああああぁああ!!」

パパンパンパンパパパン!

ゆきぽ「ぽ・・・ぽぉぉ::ぽあああ〜〜んっ!!;;」

P「今ので終わりかなー。いやー今日も良い泣き声がお届けできるよ。またファンが増えるぞ!良かったな、ゆきぽ!」

ゆきぽ「ぽやぁぁぁ!;;ぷいぃぃぃぃぃ〜〜!;;」

P「それではまた次回の動画で!バイバイぽえぽえ!」

ゆきぽ「ぽぅえぇぇぇ〜!ぷあぁぁぁぁん!!;;」

・・・・・
・・・



P「やっぱり身体的に痛めつけた方が動画の伸びがいいな・・・だがゆきぽは1匹しかいない。そこの兼ね合いが今後の課題だな。・・・おっ、先月の広告収入は20万か。これはまだまだ稼げるな。」

ゆきぽ「ぽえっ、ぽえぇぇぇぇ〜んっ!ぽゅえぇぇ〜〜んっ!!;;」

P「チッ、うるせえな。事務所だけでなくアイドル達の夢まで壊しやがった癖に被害者面か。直ぐにでも殺してやりたいけど、使える内は生かしておいてやるよ。それまで頑張れよ、人気者のゆきぽちゃん。」

ゆきぽ「ぷびゃあぁぁ〜ん!!はうぅぅ〜〜っ!!;;」




『人気動画チャンネル!ゆきぽTV』 終わり

956『人気動画チャンネル!ゆきぽTV』:2016/04/28(木) 08:31:25 ID:pwMId2mw
>>955 「ゆきぽの頭が来る位置にを設置する」→「ゆきぽのあたまが来る位置に金属製のバケツを設置する」ですね。
脱字失礼致しました。ちなみに私は本編で貴音がゆきぽの尻尾を踏んで転ばせる件でぷ虐に目覚めました。
今後とも質の高いSSが書けるよう精進します。

957名無しさん:2016/04/28(木) 09:20:18 ID:n5dGEDSs
おつぽ
ハローぽえぽえw

958名無しさん:2016/04/28(木) 10:48:22 ID:EnUFIblM
>>947
その遠吠えに反応した野犬が野良ゆきぽに襲いかかる。

959名無しさん:2016/04/28(木) 21:25:20 ID:zWQPXH3I
乙です。私がまだ書き始めて間もない頃、「「」の中の文末に『。』はいらない」と指摘を受けた事がありました。諸説あるみたいですが…
「」の文末に『。』をつけるかつけないかは統一した方がいいかもしれないですね

960名無しさん:2016/04/30(土) 08:21:37 ID:Ju7o2Ino
YouTuberやニコ生主をやるぷちどるってのは妄想のしがいがあるなw
「歌ってみた」を投稿するちひゃーとか最高にうざそうw

961名無しさん:2016/04/30(土) 13:25:20 ID:ZLW3tf/c
みうらさんがいないため、高速道路を使って仕事のロケ現場に向かうがGWの帰省ラッシュに巻き込まれるPとアイドル
Pのうんざりした一言を聞き「まかせろ」とばかりに、前方の車を次々に能力で蹴散らしてスペースを空けていくぷちどる

962名無しさん:2016/05/03(火) 12:36:58 ID:J43MiLUs
今日はゴミの日だ!
「ぽえー」「くっ」「う?」「ナノ!」
ゴールデンウィークに何をして遊ぼうか話し合っていたようです

963名無しさん:2016/05/03(火) 15:42:03 ID:GRgyKspc
死ね、ひねくれアホ

964名無しさん:2016/05/04(水) 20:19:08 ID:CzVOOJt2
「ぽえ」(GWに遊びに行くから電子マネーチャージしてください
今日も今日とて働きもしないで事務所の金を食い漁る
ニートモグラ

965『安心!安全!ゆきぽ虐待プログラム』:2016/05/07(土) 16:02:55 ID:1QiGkLHc
突如現れた、謎の生物ぷちどる。発生当時はそのあいくるしい見た目から、ペットとして飼われていましたが、飼うには問題が多く、現在ではペットとして飼われる事はごく稀です。可愛くも嗜虐心を煽るぷちどるを虐待することは、運動などよりもはるかに高いストレス発散効果があるという、とある研究機関の発表により、ぷちどるは次第に虐待の対象となりました。この生き物を虐待し殺すことで、それまで起きていたイジメ問題やストレスによる自殺、家庭内暴力、児童虐待などは殆ど無くなったと言われています。その一方で、不用意に虐待を行い、強烈なしっぺ返しを喰らったと言う話も、よく耳にします。本DVDでは、ぷちどるの中でもそういった報告が一番多いゆきぽにスポットをあて、安心、安全なゆきぽ虐待方法を紹介させていただく事で、皆様の、より充実した虐待ライフのお手伝いをさせて頂きたく、作成したものです。


この度はDVD『安心!安全!ゆきぽ虐待プログラム』をご購入いただき、真にありがとうございます。厳しいストレス社会の強い味方!生きるストレスリリーサー、ぷちどる。中でも、捕獲が容易な上、その見た目や仕草に嗜虐心をそそられるゆきぽは一番人気です。

しかし、ゆきぽはコンクリートをも容易に貫くスコップと怪力の持ち主。下手に手を出すと大怪我をさせられる恐れがあります。また、虐待しようと不用意に自宅に連れ込んだ結果、床や壁、ドアを破壊されて逃げられた、などという事もよくある話です。

このDVDでは、安心、安全にゆきぽ虐待を楽しむ為の手順の紹介の他、皆様がより虐待を楽しめるような提案等をさせていただきます。

プログラムは、大きくわけて4つ。

○捕獲
○下準備
○虐待
○処分

この4つをこれから実際に行いつつ、その際のポイントを解説していきます。ポイントについて更に詳しく知りたい方は、是非当社のホームページをご覧下さい。

それでは、早速始めていきましょう。土曜日の夕方にゆきぽを捕獲し、下準備を済ませて、日曜日に目一杯虐待を堪能するプランをご提案致します。


土曜日


○捕獲


※用意するもの:ティーパック、段ボール、テグス、鈴、ライター

汚れてもいい服装でおこないましょう。ゆきぽはティーパックを吊るしておくだけで簡単に捕獲できる事は皆様ご存知かと思います。
捕獲場所ですが、基本どこでも捕獲は可能です。お茶の匂いを嗅ぎ付けては、どこからともなく現れ、ティーパックに卑しく食いつきます。今回は私の家の近くの小さな公園を選びました。

時間帯は16時〜18時くらいが狙い目です。一日の大半を寝て過ごすゆきぽも、この時間帯は活動しています。

ジャンプしてようやく届くくらいの高さに吊るしましょう。腰の高さくらいが目安です。当然高さに個人差は出ますが、ゆきぽの跳躍力を考えたら誤差の範囲内です。テグスで適当なところに結びましょう。吊るす場所は公園のフェンスなどで大丈夫です。

ポイント:テグスとティーパックの間に小さな鈴をつけるのがポイントです。鈴をつけておけば、ゆきぽがかかった際には鈴が鳴ります。ゆきぽは臆病なので、貴方がティーパックをじっと見ていると警戒して罠にかからない場合があります。貴方は公園のベンチで人待ち顔でスマホでもいじりながら、鈴が鳴るのを待ちましょう(当社では、取り付けが簡単な『ゆきぽ捕獲専用鈴』を取り扱っております。詳しくはホームページで)。

966『安心!安全!ゆきぽ虐待プログラム』:2016/05/07(土) 16:04:57 ID:1QiGkLHc
待つこと数十分

チリンチリン…

かかりましたね。行ってみましょう。

ゆきぽ「…」プラーン

用意していた段ボールをゆきぽの下に置きます。フェンスに結んでいたテグスは、結び目をライターで炙ると簡単に焼き切れます。

ポイント:嫌だとは思いますが、家に連れ帰るまではゆきぽに優しく接しましょう。ゆきぽに警戒心を抱かせる事は虐待失敗の原因となります。頭をなでて、笑顔で『かわいい』『良い子』『賢い』などと褒めちぎりましょう。少々わざとらしくなっても構いません。ゆきぽ自身、自分の事を「自分はかわいくて良い子で賢くて、可愛がられるのが当たり前の愛されるべき存在である」と言う認識でいますので、それらの甘言をあっさりと真に受けます。むしろ大袈裟なくらいがちょうどいいのかも知れません。

ゆきぽ「ぽえ。ぽぇ〜///」テレテレ

「もうすぐ新しいおうちに着くからね、ゆきぽちゃん」ナデナデ

ゆきぽ「ぽぇ!」ニコニコ

ガチャ


捕獲したサンプルゆきぽを無事自宅に連れ帰りました。これで『捕獲』は完了です。


○下準備


※用意するもの:いらないタオル、段ボール

いきなりですが

ポイント:ゆきぽは絶対に床に置かないように!ゆきぽは知らない場所に来たら、まず最初に縄張りを主張する目的でその場に穴を掘るというとんでもない習性を持っています。床に置くのは床に穴を掘らせようとしているようなものです。

それでは、連れ込んだゆきぽはどうすれば良いのか?ここからが重要です。
まず真っ先に向かうのはお風呂場。お風呂場についたら浴槽にゆきぽを投げ込みましょう。もう優しくする必要はありません。

グイッ ビタンッ!

ゆきぽ「ぽぇ〜♪…ぽ?!!」

そして冷たいシャワーを水圧最大でゆきぽの顔目掛けて浴びせかけましょう。

ジャアアアアア……

ゆきぽ「ぷはあっ?!ゴホッ、ゲホホッ、ぽ、ぽえぇー?!」

浴槽を使う理由は二つ。浴槽はぷちの体長と同じくらいの高さの為、一気にのぼってくる事ができないと言うのが一つ。もう一つは、浴槽は表面がツルツルした材質のものが多く、水に濡れると更に滑り易くなります。ぷちのツルツルスベスベした手足との相性は最悪。よじのぼれないように浴槽の栓は洗い場の方に出しておきましょう。この状況で水圧最大の冷たいシャワーを浴びせる事で、ゆきぽは完全に貴方のコントロール下に置かれる事になります。


※スコップの回収


まずはこれを回収しない事には始まりません。手順ですが、まずとにかくひたすら顔にシャワーを浴びせましょう。正面、右、左、顔が向いた方にシャワーを向けます。

ポイント:洗い場と逆方向、つまり壁側からは絶対にシャワーを浴びせないようにしましょう。偽りの安全地帯を作ってやるのです。馬鹿なゆきぽでも、しばらくすると壁側を向いていれば安全だという事に気がつきます。

ジャアアアアア……

ゆきぽ「ぽぃぃぃぃぃぃっ!ぷやあぁっ!」ブルブル

壁側を向いてうずくまって震えているゆきぽの背中に注目してみましょう。濡れて衣服が身体にぴったり張り付いた背中に不自然な膨らみが見られます。これがスコップです。襟口から回収しましょう。

スッ…

ゆきぽ「ぽ?ぽええっ!」クルッ

ジャアアアアア……

ゆきぽ「ぱぁうっ!?ガボッ…ぽひぃいぃぃぃ〜っ!」

スポッ

回収する際、嫌がって抵抗しようとしますが、顔にシャワーを浴びせてやれば簡単に怯みます。スコップを複数所持している個体もいますので、一本回収した後も念の為に、再度背中の確認を行いましょう。

おや、このゆきぽももう一本持っているようですね。

スッ

ゆきぽ「ぽ、ぽやあっ?ぷぅー!」ジタバタ

ジャアアアアア……

ゆきぽ「グボッ…ゲボッ…ぷいっ、ぷいーーーーーっ!;;」

スポッ

最大の脅威であるスコップの回収は完了です。これで、まずは一安心といったところです。

967『安心!安全!ゆきぽ虐待プログラム』:2016/05/07(土) 16:06:28 ID:1QiGkLHc
※無力化


とにかく力が強いゆきぽ。安心、安全な虐待の為に、無力化は欠かせません。今回は一発でゆきぽを無力化する方法をご紹介いたします。

ゆきぽ「ひうぅ…;;」ガタガタ

相も変わらず壁側を向いてうずくまっていますね。ぽてっとした手は顔を覆っています。シャワーで狙うのはゆきぽの耳です。私は右利きなので、狙いやすい右耳を狙います。

ジャアアアアア……ブプブッ……

ゆきぽ「ぽひっ?!はうううう〜っ!」イヤイヤ クルッ

右耳を狙うとゆきぽは身をよじって左を向きます。左を向いたら、後頭部を殴ってうつ伏せになるように転ばせましょう。足下は充分滑りやすくなっていますので、それほど強く殴らなくても簡単に転びます。ここは左の裏拳で転ばせます。

ゴン!

ゆきぽ「ぱうっ!」ぺチャ

ギュム

倒れたら右足でお尻を踏み、固定しましょう。

お尻を踏んで固定したら、シャワーをとめます。足の下でジタバタと暴れていますが、この状態なら手も足も出ないので、まだ慌てる必要はありません。

ゆきぽ「ぷぃやぁっ!ぽあぁっ!ぽぽーーー!」ジタバタ

シャワーをとめたらお風呂場が急に無音になる為、ゆきぽは戸惑い一瞬動きが止まります。その瞬間が最大のチャンスです。

ジャアアアアア……キュキュッ シーン…

ゆきぽ「ぽー!…ぽ?ぽゅえ?」ピタ キョトン

ゆきぽの動きが止まったら、浴槽の縁に座るように腰を落とし、左手で頭頂部の髪を掴み、真上に強く引っ張りましょう。

グイグイ…

ゆきぽ「ぽっ?!ぽぎぎ…ぷぐぐぅ…っ…!」

ゆきぽの腕が浴槽の底に届かなくなるくらい引っ張り上げましょう。これでゆきぽは死に体となります。

グイグイ

ゆきぽ「ぃぎぎぎぎぎぃ〜…ぷあぁ…あっ…!」バタバタ、バタタッ

腰を支点にして上体が完全に直立した状態になりました。短い手は浴槽の内側を虚しく滑るばかり。次に右手でゆきぽの後頭部の髪を掴み、左手と一緒に一気にゆきぽの後方へと力を加えましょう。

ググイッ!……ビキッ!

ゆきぽ「ぽんぎゃああああああああああああああああああああああっ!!!!!!」

腰のあたりから鈍い音がしました。ゆきぽを一発で無力化するには、腰椎をへし折るのが一番手っ取り早いです。両足を一発で無力化できます。詳しく説明すると長くなるので、興味のある方は『腰椎骨折 下半身麻痺』などで検索してみて下さい。

ポイント:髪は必ず後方に引っ張りましょう。下に引っ張ってしまうと負荷が腰にではなく、首にかかる為、頚椎が折れてしまい最悪死ぬ事があります。仮に一命を取り留めたとしても、首から下が麻痺するので、その後の虐待が味気ないものになってしまいます。今の段階はあくまで『下準備』であるという事をお忘れなく。お尻を踏んで上半身を直立させた時点で、弓なりになった腰椎には既にかなりの負荷がかかっていますので、勢いはそれほど必要ではありません。しっかりと後方に力を加えるよう意識しながら髪を引っ張って下さい。

ゆきぽ「〜〜〜…!〜〜〜〜!!」ビクンビクンッ

ビクンビクンと上体を痙攣させていますが、足はダランとして動いていませんね。ゆきぽが悶絶しているうちに、回収したスコップを片付けて、今後の準備をしましょう。少し休憩をいれて、ゆきぽの状態が落ち着いたら次の段階に進みます。

968『安心!安全!ゆきぽ虐待プログラム』:2016/05/07(土) 16:08:27 ID:1QiGkLHc
まず、スコップはクローゼットの中にでもしまっておきましょう。いらないタオルを段ボールに入れて、お風呂場に戻ります。

腕力ばかりに目がいきがちですが、ゆきぽの力の源は、その強靭な足腰にあります。仮に今、ゆきぽが持ち前の馬鹿力で私を投げ飛ばそうとしてみても、足腰に力が入らない状態では不可能です。そんな事をすれば、体重の軽いゆきぽ本体の方が自分の馬鹿力に振り回されるだけです。
ただ、この状態でも両腕の力は健在です。両腕で何かを引きちぎる等のアクションは可能なので、多少の注意は必要です。

ゆきぽ「えっぐ、ぐすっ、ひっく…ぷぃぃぃぃ〜;;」ガタガタ

浴槽に突っ伏して顔を手で押さえて泣いていますね。私は虐待の時にゆきぽが腕をバタバタさせてのたうち回ったり、腕だけで不様にはいずり回る姿を見るのが好きなので、腕は封じない派ですが、腕力が気になる方は、ゆきぽが恐怖と痛みで動けないでいる今のうちにビニール紐等で腕を縛ると更に安全です。
縛り方は色々あります。詳しくはホームページをご覧下さい。


※無力化 続き


ゆきぽ「ぽああ〜ん、ぅえ、グス、ぷえぇ〜ん、ひっく;;」

もう一度水圧最大の冷たいシャワーを浴びせます。ただし今度は、浴槽に栓をします。

ジャアアアアア……

ゆきぽ「ぽ…!ぽひぃぃぃぃぃ!」ブルブル

もうこのシャワーの音自体が恐怖の対象となっているようですね。シャワーを出した瞬間に顔を引きつらせて怯えはじめました。
お構い無しに顔に浴びせてやりましょう。

ジャアアアアア……

ゆきぽ「ぽっぷあぁぁ!!!ゲホッ、ゴホホッ!ぷあっ、ぷあぁぁーーんっ!!」ウズクマリ

先ほどのように浴槽に突っ伏しますが、今回は栓がしてあります。水は徐々に浴槽にたまり、そして

ゆきぽ「…ぶふっ!ゴホッ、ゴホッ!ひぅーー」ザバッ

たまらず空気を求めて顔を上げるゆきぽ。先ほどの腰椎折りが成功ならば

ゆきぽ「ぽえぇぇ〜ん、ぷええーんっ;;」プルプル

両腕で上半身を起こし、まるでアシカのような姿勢をとります。この手順は無力化がキチンと成功しているか否かの確認手順です。

ポイント:ゆきぽが立ち上がってしまった場合、それは残念ながら無力化の失敗を意味します。腰への負荷が不充分、力の方向が不適切、若しくは捕獲した個体が頑丈な個体だった等の原因が考えられます。詳しくは当社ホームページをご覧下さい。メールでの問合せも受け付けております。

無力化に失敗してしまった場合でも再チャレンジは可能ですが、当然最初とは違い、次は狂ったように暴れるので、おすすめはしません。『もったいないから』『せっかくだから』と無理に再チャレンジを試みて、怪我でもさせられたら元も子もありません。

無力化に失敗してしまった場合は、シャワーでゆきぽを牽制しながら暴行を加えるショートプログラム『暴行シャワー』がおすすめです。殴る蹴るの他に、掃除用のスチールたわしで皮膚を思いっきりこすってやったり、シャンプーを目に入れてやったり……捕獲から帰宅までのゆきぽの不愉快な笑顔や仕草の記憶が鮮明なうちに虐め殺すのも、また一興です。割りきってこちらをお試しする事をおすすめします。

969『安心!安全!ゆきぽ虐待プログラム』:2016/05/07(土) 16:09:54 ID:1QiGkLHc
さて、無力化に成功したサンプルゆきぽの方に戻りましょう。無力化の確認が取れたら、顔ではなく頭からシャワーを浴びせ続けましょう。顔に浴びるのは嫌なので、うつむいた状態でひたすらシャワーに打たれるゆきぽ、やがて

ゆきぽ「ぽ……ぽひいぃぃぃぃぃ!」ブルブル

水位がゆきぽの顔のすぐ近くまで上がってきました。アシカ状態なのでその状態になるのはあっという間です。下を向いている為、絶望の表情を見られないのが残念ですが。ゆきぽは恐怖に身を震わせ、やがて

ゆきぽ「ぽ…」

ザブンッ

精神的ショックやストレスで気を失い、糸が切れたように水中に沈みます。ゆきぽを浴槽から引き上げて、いらないタオルで猿ぐつわを噛ませて段ボールに入れてベランダに運びましょう。これで、明日までベランダに一晩放置です。これで体力を低下させます。『活きが落ちるのでは?』と思われるかも知れませんが、虐待するにあたり興ざめしない程度の体力は残ります。豚の角煮をつくる際の下茹でのようなものだとお考え下さい。余分な体力を落とし、おいしいところだけを残すイメージです。

ポイント:時期により放置する場所や時間は異なります。詳しくはホームページで

両腕フリーの場合は雨戸も閉めておいた方が無難です。以前、空腹状態の無力化ゆきぽをベランダに出して、窓ガラス越しに見せつけるようにして沢庵を食べる遊びをした事があるのですが、その時ゆきぽは、何と両腕で加速し勢いよく頭からガラスにダイブ、ガラスにヒビを入れたのです。あの時のゆきぽは、アシカなどという生易しいものではなく、まるでTV版エ○ァで第14使徒を捕食した時の初○機のようでした。…まあその直後に暴走したのは私でしたが。ベランダでゆきぽに馬乗りになってタコ殴りにしてなぶり殺してやって私自身はスッキリしましたが、ご近所への騒音は相当なものだったでしょう。いまだにあの時の事を思うと、近隣のみなさまに対して申し訳ない気分になります。

話がそれましたが、両腕フリーのゆきぽなら、その気になればガラスにヒビくらいは入れられるという事です。

ベランダにゆきぽを出して雨戸と窓を閉め、ゆきぽ虐待の下準備は完了です。

ポイント:明日何をするかは、今日あらかじめある程度決めておきましょう。いざ虐待、という段階でノープランだと、やりたい事が多すぎて逆に何をしたら良いのか悩むものです。週末の夜、プレミアムビールを飲みながらゆきぽ虐待プランを考えるのも、また乙なもの。

今宵、私は寒くもなく暑くもない部屋の中でほろ酔い気分で虐待プランを考えながら加虐心を高め、サンプルゆきぽはまだ肌寒いベランダにびしょ濡れのまま放置され、徐々に体力を低下させていく…よく『他人の不幸は蜜の味』と言いますが、『ゆきぽの不幸は極上の美味』だと私は思います。ビールが美味しくて、ついつい飲み過ぎてしまいそうです。ゆきぽ虐待で一番楽しいのは、案外この時間なのかもしれません。年甲斐もなく子供の頃の遠足前夜のようなハイな気分です。そして

・餌やり、からの制裁
・ドラゴンボ○ルのアレ
・焼き印
・ブルドッグ
・殴る蹴るの暴行

虐待プランが完成しました。明日はこんな感じで虐待を進めていきます。今ご覧いただいている皆様の今後の虐待の参考になれば幸いです。

明日が楽しみですね。では、今日はここまで。お休みなさい。

970『安心!安全!ゆきぽ虐待プログラム』:2016/05/07(土) 16:15:46 ID:1QiGkLHc
取りあえず以上です。作中の土、日の過ごし方と現実時間をリンクさせたいので、続きは明日。

971名無しさん:2016/05/07(土) 19:22:07 ID:jRuSXAF2

金曜日の会社帰りにゆきぽを捕獲して
土日の休みにかけて虐待してやりたいですな〜w(会社でのストレス発散

972名無しさん:2016/05/08(日) 04:20:03 ID:2p3ZfWVA
おつぽ!続きが楽しみです

973『安心!安全!ゆきぽ虐待プログラム』:2016/05/08(日) 11:09:59 ID:gTNunXZU
日曜日


○虐待


※用意するもの:ガムテープ ビニールシート 新聞紙他 虐待の内容によって用意するものは異なります。


ポイント:ドアや窓には、近所迷惑にならないよう、防音の為にガムテープで目張りをしましょう。昨日とは比べ物にならない絶叫をあげます。完全に防音はできませんが、やらないよりはマシです。
また、ゆきぽの体液で床を汚されたくない方は、事前に床や壁のマスキングをしておく事をおすすめします。今回はビニールシートと新聞紙を使います(当社のホームページに『防音』『マスキング』について詳しく取り上げています。気になる方は、目を通してみて下さい)。


おはようございます。現在時刻は11時。準備は整いました。さっそく虐待に取りかかります。

ガラガラ…

ゆきぽをベランダから室内に入れます。

ゆきぽ「ぽ…ぇ…zzzz」ウーン……

まだ寝ています。険しい寝顔ですね。ベランダの窓も閉めたら目張りをして、とりあえず起こしましょう。(ユサユサ)

ゆきぽ「んゅ……ぽぇ」コシコシ


・餌やり、からの制裁


「ほら餌だ。こっちまで来い」

ゆきぽ「ぽぇ、んしょ…」ベタッ ズルズル

両足が段ボールから抜けてないので、まるでヤドカリのようです。
昨日あんな目にあわせた私の顔を見ても怯えていないあたり、もしかしたらここに連れ帰った私と、お風呂場の暴漢は別人だとでも思っているのかも知れません。特に恐れもせずに私の足元まで這ってきました。

「ほら、口開けて」

ゆきぽ「ぽあーん」アーン

ポイッ

ゆきぽ「…」モグ…

ゆきぽ「…ぽ!!?」カッ!

ゆきぽ「こっほ!ケホッ、ケホッ!」バタバタ

ゆきぽ「んー、んー!ぺっ、ぺっ!」

ゆきぽ「ぽ…!ぽっぽーえ!!ぽえぽーえ!!」プンスコ!

スッ…

ゆきぽ「ぽっぽ!ぽ…」ブンブン

バチィンッ!!

ゆきぽ「ぽ!!?」ゴロゴロ

ゆきぽ「ぽおえー!?」ベチャ

ゆきぽ「……ぽ…ぽえぇぇ〜ん、ぽええぇーん;;」ピーピー

虐待する上でのゆきぽの魅力を紹介できるよう、私なりに考えてプランを立てました。

まずはゆきぽの性格。何故か大人しいと言われていますが、実際はかなり生意気で、餌が口に合わないと説教してきます。その生意気なところを引き出して、イラッときたところをすかさず制裁するのは気分がいいものですよ。

さて、生意気なところを引き出す食べ物ですが、酸っぱいものか苦いものが効果的なようです。ちなみに今回私が与えたのは、駄菓子の酢いか。値段も手頃でおすすめです。

ポイント:必ずしも餌を与える必要はありません。ただ、餌を与える場合におすすめしないものがあります。それは、虫やミミズ等です。野生のゆきぽはこれらをよく食べている為、特に嫌がらず食べます。まったくリアクションが面白くない上に、ゴキブリをスナック感覚でムシャムシャ食べたり、ミミズを噛み潰して謎の液体を床にこぼしたり…どちらが虐待されているのか分からないような気分になります。避けた方が無難です。

974『安心!安全!ゆきぽ虐待プログラム』:2016/05/08(日) 11:11:59 ID:gTNunXZU


・ドラゴンボ○ルのアレ


さて、ゆきぽに限らずぷちは体重がとても軽い事はご存知かと思います。これも虐待する上での魅力です。その軽さを活かして、某メガヒット漫画のワンシーンを再現して見ましょう。

なるべく高く上げたいですね…今腹這いの状態ですから


ゆきぽ「ぽえぇーん、ぷぃー、ぷぃー;;」

まず左足で腹を蹴って浮かせましょう。(ドプッ)

ゆきぽ「ぽぶぉっ?!」フワッ

そして右足で蹴り上げます。なるべく水平に上げたいですね…ゆきぽの顔の、口下あたりを蹴り上げてみましょう。(ガンッ)

ゆきぽ「むぷぎゅっ?!」フワリ

ダッ!

蹴り上げたら、素早くゆきぽの背後に回って…

両手の指を組んでゆきぽの背中に叩きつけるっ!

ドゴオッ!!

ゆきぽ「ぽぉおぉ…おっ!」

ベヂャアッ!!!

ゆきぽ「ぽぶぅぎゃっ!…ぁ…ぁ…」ピク…ピク…

ドラゴンボ○ルでよく見る、蹴り上げ→背後に回って両手の指を組んで背中に叩きつけるアレの完成です。

今ご覧になっている皆様の中にも、子供の頃真似をして叩きつける側の小指を痛くした方もいらっしゃるのではないでしょうか?ゆきぽは軽い上に身体がプニプニモチモチしていて柔らかいので、指へのダメージは少ないです。…思っていたより、ちょっと痛かったですが…。貴方も大好きな漫画の思い出のワンシーンをゆきぽと共に再現してみてはいかがでしょうか。

975『安心!安全!ゆきぽ虐待プログラム』:2016/05/08(日) 11:13:09 ID:gTNunXZU


・焼き印


これはそのまんまですね。ゆきぽの魅力である甲高い叫び声を堪能できるのがこれです。使うのは金属製の焼き串、これをコンロで赤くなるまで熱します。狙うのは背中です。

ゆきぽ「ぷぃー、ぐす、ひっく…」メソメソ

ゆきぽは服を脱がせようとすると必死になって抵抗してきます。無理矢理脱がせて抵抗されても面倒くさいので、メソメソ泣いているうちに、裁ち鋏でワンピースの背中の部分を真っ二つにカットしておきましょう。余談ですが、冬場尻尾が生えている時期には、尻尾を縦に真っ二つにカットして二本にする『キングギドラ』という虐待が楽しめます。

ジョキン ジョキン ハラリ…

服は着てるのに背中が剥き出しです。まるでびんぼ○ちゃまのようです。シミ一つない白い背中が少し艶かしく感じますね。

焼き串も赤くいい感じに焼きが入ってきました。始めましょう。火傷をしないように気をつけて、それっ

ジュジュウ…

ゆきぽ「ぽいぃぃぃぃっ!ぴぃああっ!!」バタバタ ズルズル

おお、まるで競泳のバタフライのように床を這って逃げようとしています。いったいどこに逃げようというのでしょうか?

ガシッ ズルズル…

逃げ場などありません。ゆきぽの足を引っ張って元の位置に戻しましょう。

ゆきぽ「ぷやあっ!ぽやっ!はうぅぅぅうぅぅ〜っ;;」バタバタ!バタバタ!

こういう不様な姿を見られるのが両腕フリーの醍醐味です。

せっかくの焼き印なので、背中に文字を書いてみます。シンプルに『バカ』で。では

ジュウジュウ ジュジュウ…

ゆきぽ「ぷいっ!ぽいぃっ!ぷあああああああっ!」

絹を裂くような悲鳴とは、こういう悲鳴の事を言うのでしょうか。

ジュジュウ ジュウジュウ…

ゆきぽ「ぽひぃっ!ぷひゃあ、ぱぅ、ぱうーーーーー!」

打撃系では決して聞く事のできない、美しいソプラノの悲鳴をお楽しみ頂けると思います。

ゆきぽ「ぷいー!ぷいぃぃぃいぃぃぃ!;;」ゴロゴロ グネグネ

床に背中を押しつけて熱さを和らげようとしています。虐待において血や体液対策は不可欠です。床のマスキングはお忘れなく。


ポイント:もう1つの注意点として、皮膚を焼くと嫌な臭いが発生する事は覚えておきましょう。換気扇はあらかじめ回しておいた方が無難です。

976『安心!安全!ゆきぽ虐待プログラム』:2016/05/08(日) 11:14:36 ID:gTNunXZU


・ブルドッグ


ぷちの魅力と言えばやはり、スベスベのきめ細かい肌と、プニプニモチモチした感触でしょう。それを一番堪能できる部位が、弾性に富んだほっぺです。

ギュム ギュム

ゆきぽ「ぱぅ;;…ぽ?」

まずは人差し指と親指で、最初はそっと、徐々に力を入れていきます。

ギュム ミチチ…

ゆきぽ「ぽぃ…」

ムギュゥゥゥゥ…

ゆきぽ「ぽ!?ぽぅ!ぽぉえ〜〜!!;;」

ガシッ ガシッ

ゆきぽが私の腕を掴みます。私の腕を振りほどく気でしょう。両腕フリーの為、サンプルゆきぽの両腕の力は健在です。コンクリートをぶち抜けるゆきぽの力なら、容易く私の手を振りほどけるでしょう。

ゆきぽ「ぽぃやぁっ!ぽぅーーー!」ググッ ビッ!

ブリンッ ブリンッ

ゆきぽ「ぷんがああああああああああああっ!あっ、あぁっ、ぷぃあーーーーーーっ!」ゴロゴロ

力づくで振りほどいた先には、強烈な痛みが待っていますが。『じゃんけんブルドッグ』(地方によって呼び名は異なると思いますが)という遊びがあります。あれのじゃんけんと、『たてたてよこよこ』を省いて、つねるのが私、最後の『ブルドッグ』(もしくはまるかいてちょん)をやるのがゆきぽです。

さて、次からが本番です。

スッ…

ゆきぽ「ぽ…ぽうぅ…」イヤイヤ

ムギュ ムギュ

ゆきぽ「ぷぴいぃぃぃぃ!」

グニグニ ワシワシ

今度は五本指でガッチリと。そのままワシワシと乱暴にゆきぽのほっぺを揉みしだいていきます。白くてスベスベで、指に吸い付くような肌触り、マシュマロを思わせる柔らかな感触、豊満な質感。少々下品な喩えですが、女性の乳房を思わせます。実際、ぷちに劣情をもよおす方もいらっしゃるとか。

ゆきぽ「ほへ、はふっ、ふひいぃぃぃぃ…」パタパタ

強引に振りほどくと痛い目にあう事は学習したようです。振りほどこうと手を伸ばしては思いとどまるの繰り返しで、短い腕を上下にパタパタとさせています。

もう充分堪能したので、『ブルドッグ』でしめましょう。

グニニ…ドカッ ビッ!

ブルルン ブルルッ

ゆきぽ「ぽっふぁーっ!ぴいぎいぃぃいぃぃっ!」ゴロゴロ

ほっぺを思いきり握った状態から、額に膝蹴りを入れ後方にはじき飛ばして『ブルドッグ』は終了。流れるように最後の虐待へとうつりましょう。

977『安心!安全!ゆきぽ虐待プログラム』:2016/05/08(日) 11:16:17 ID:gTNunXZU


・殴る蹴るの暴行


これはもう説明不要ですね。(ツカツカ)

ゆきぽ「うぅ…!ぽぅえぇぇぇえぇーんっ!!ひぐっ…ぷあぁぁあぁ〜ん!!!;;」ビービー

ほっぺを押さえて痛い痛いとビービー泣き叫んでいるゆきぽの前髪を掴んで持ち上げます。まずは頭からですね。

ガンッ!ゴンッ!ゴヅッ!

ゆきぽ「ぷぎっ!ぽぎっ!ぴぎいっ!」

単調になりがちな手や足への感触に変化をつけてくれるのが、ゆきぽの身体の中では比較的固いこの頭部です。プニプニモチモチも良いものですが、拳にガツンとくるこの感触もまた、良いものです。

ガンッ!ガンッ!ガンッ!

ゆきぽ「ぽひっ!ぱぅあっ!ぴぃいっ!」

テーブルの角にゆきぽの額をぶつけ、更にハードな手応えを楽しんだ後は、そのまま引っ張り上げるように持ち上げ、顔面にいきましょう。

ゆきぽ「ぽ、ぽやぁっ!ぽやぁあっ!!ぷぃーーー!!!!」イヤイヤ!ブンブン!

ナルシスト気質のゆきぽは、顔を殴られるのを極端に嫌がります。顔と両手を必死に振って泣いて嫌がりますが、その仕草は喩えるなら、スイカにかけるひとつまみの塩のようなものです。より一層こちらの加虐心をひきたててくれます。

ドゴオッ!メキッ!ズガンッ!

ゆきぽ「ぽぎゅあっ!ぴぎゃっ!ぽっぶあっ!ぴいぃやぁーーーーーーーっ!!!;;」ビービー!

ああ気持ちいい。やはり顔への打撃に対するリアクションは格別です。拳を叩きこむ度にゆきぽの顔は私の拳を包み込むように凹み、表情は苦痛に歪みます。いつもは眠たげでどこかうつろな大きな垂れ目は、恐怖一色に彩られ、大粒の涙が溢れています。

ポイント:顔面への攻撃はゆきぽが比較的元気なうちの方が楽しめます。あまり後回しにすると蓄積したダメージや疲労でリアクションが薄くなってしまうのです。美味しいものは最後までとっておきたいタイプだという方もいらっしゃると思いますが、美味しいものには、より美味しくいただけるタイミングというものがあります。

ゆきぽ「ぽひぃぃぃぃぃ!!ぷやぁぁぁぁ!!ぽえ、ぽえーーーっ!!!;;」イヤイヤ!ギュッ

ブンブン振り回していた腕で、顔を覆いガードを固めるゆきぽ。これで自慢の可愛い顔を守っているつもりでしょうか。甘いですね。

「オラァッ!!」ドゴンッ!

ゆきぽ「ぽぎ……っ!!ぎゃあああああああああああああっ!!!!」

ベチャ ゴロゴロ

両手で髪を掴んで、ゆきぽの腕の隙間からねじ込むように顎に膝蹴りを叩きこむと、一際大きな声で泣き叫びました。床に落ちて転がったので、焼き印の時に背中の部分を切ったワンピースが脱げかけてますね。邪魔くさいので脱がせてしまいましょう。

バサッ

ゆきぽ「ひうぅ…ぽ、ぽやぁんっ!///」バッ

イラッ…

…あわてて胸を隠すゆきぽのその仕草が、どうしようもなく癪にさわりました。

スッ…ドボンッ!!

ゆきぽ「ぽっ…おぉぉぉぉぉぉ…っ!がはっ、こほっ…〜〜…〜〜〜ぁ!!!!」グネグネ!グネグネ!

怒りにまかせてどてっ腹をかかとで思いきり踏みつけてやります。顔は目を大きく見開き、口をパクパクさせて必死に空気を吸おうと苦悶の表情を浮かべ、胸を隠していた手で必死に腹を押さえて上体だけでグネグネしています。身体は脂汗でグッショリですね。

たびたび下品な喩えで恐縮ですが、男性が股間の急所に何らかのダメージを受けた時のリアクションに酷似しています。痛みを与えているという実感では、腹部にまさる部位はありません。

ゆきぽ虐待の魅力を一通り堪能したところで、仕上げといきましょう。イラつかせてくれた分、徹底的に叩きのめしてやります。

ドカッ!ゲシッ!ボコッボコッ!メリッ!……

茶髪の頭を、うつろな瞳の顔を、腫れ上がったほっぺを、ぽてっとした腕を、柔らかいお腹を、『バカ』と書いた背中を、メチャクチャに殴り、蹴り、踏みつけます。

ゆきぽ「ぷごあっ!ぱぅあっ!ぽぎゃんっ!ぎゃんっ!!ぽんぎゃあああああああああああああああああああああああああっ!!!!」

……

日頃溜まったストレスや鬱憤を、全て目の前の小さな柔らかい生き物めがけて爆発させます。打てば包まれるような感触と、絶叫が織り成すハーモニー。心躍る、至福のひとときを存分にお楽しみ下さい。

978『安心!安全!ゆきぽ虐待プログラム』:2016/05/08(日) 11:17:44 ID:gTNunXZU


○処分


※用意するもの:燃えるゴミ用のゴミ袋


ポイント:死体はその辺に遺棄しないで、キチンと処分しましょう。私の住んでいる地域では、ゆきぽの死体は燃えるゴミとして出せますが、お住まいの地域により異なる場合があります。事前に調べておきましょう。

ぷちどる虐待についての国の見解は、否定でも肯定でもなく、いわば黙認といった状態なので、他人に迷惑をかけなければ特に何かを言われることはありません。ですが、マナーを守らない人が増えると、いつか何らかのかたちで規制されてしまうでしょう。禁止にされてしまう可能性すらあるのです。マナーはしっかり守りましょう。ポイ捨て禁止。

ゆきぽ「…ぽ、ぇ…」ピク…ピク…

おや?まだ生きてますね。ゆきぽはぷちの中でもタフな方です。頑丈にできていなければ、一瞬にしてコンクリートに穴を掘る衝撃に身体が耐えきれる筈もないので、当然ですが。あの荒っぽい無力化も、ゆきぽの頑丈さあってのものです(同様の無力化を他のぷちで試したところ、はるかさん以外は死にました。ちなみにはるかさんは、後頭部がお尻につくまで折り畳んでもケロッとしていました)。

もう充分虐待は堪能したので、搾りカスのコイツには死んでもらいましょう。

最期は、私の少年時代の憧れの空手家、スイス生まれの青い目の侍の必殺技で

スッ…

ゆきぽ「……ぁ、……ぁっ!」ガクガク

ゴギィンッッ!!

ゆきぽ「ぎゃっ!……ぁ……」ビクンッ…

ゆきぽ「」

脳天に左足での踵落としを食らわせ殺害し、虐待は完了。とどめは脳天に肘か踵がおすすめです。

ゆきぽを思いきり虐待して殺すと、何ともいえない達成感、爽快感、満足感が得られます。その余韻に浸りながら、休日の午後のゆったりとした時間を過ごすのは良いものです。ゆきぽの死体はゴミ袋に入れておきましょう。回収する人がビックリしないように、ゴミ袋には『ぷち』と書いておくのもマナーです。

私の住む地域では、月曜が燃えるゴミの日なので、休み明けの出勤前にゴミ置き場にゆきぽを捨てて終わりです。月曜日が燃えるゴミの日ではない地域の方も、腐敗する前には捨てられるでしょう。ぷちの死体は割と日持ちします。スコップは粗大ゴミで、有料となってしまいますが、娯楽の費用と考えると安いものです。

……

979『安心!安全!ゆきぽ虐待プログラム』:2016/05/08(日) 11:18:44 ID:gTNunXZU


月曜日


ゴミ置き場にゆきぽの死体を持っていくと、『ぷち』と書かれたゴミ袋が3つもありました。私は近所付き合いなど殆どないのですが、顔も名前も知らない同好の士がご近所にいらっしゃるというのは、少し嬉しいものですね。休み明けの憂鬱な気分の月曜日の朝、ゴミ置き場で心が洗われる光景を見る事ができました。また1週間頑張ろうという気持ちにさせてくれます。憂鬱な気分と一緒にゆきぽの死体をゴミ置き場に放りこんで、処分は完了。これで虐待プログラムは全て完了です。

……

いかがでしたか?ゆきぽは
見た目や仕草が嗜虐心をそそり、捕獲も容易ですが、その一方で危険な面も持ち合わせてもいます。しかし、手順にそって脅威を少しずつ取り除いていけば、安心、安全に虐待ができます。まだ未経験の方も、また、以前失敗してしまった方も、これを機にゆきぽ虐待にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?


※もっと詳しく知りたい、ゆきぽ以外のぷちの事も知りたい、という方がいらっしゃいましたら、是非当社のホームページをご覧下さい。



『安心!安全!ゆきぽ虐待プログラム 』 終わり

980名無しさん:2016/05/08(日) 12:30:43 ID:ifK8umZk
乙です。
あの柔らかい害獣を殴ったら、最高の感触でしょうね。

981名無しさん:2016/05/08(日) 15:19:14 ID:ubYxr.Cs
大変に乙
こんなストレス解消が現実にもあったらなぁ

982名無しさん:2016/05/10(火) 12:53:17 ID:lD3Av.GU
本当に出会える出会い系ランキング!
ttp://deai.erosoku.top/ranking/type2

983名無しさん:2016/05/11(水) 19:04:26 ID:7hwuAMTY
そろそろこのスレも埋めましょう。ss投下するには窮屈ですし
次スレで、例のあの人の処女作が読めたらいいですね

984名無しさん:2016/05/11(水) 19:30:29 ID:pz2WF/BI
では、埋め

985名無しさん:2016/05/11(水) 21:04:58 ID:5og8m7O2
『ぷちどるのいる日常』が半年くらい更新されてないのが気になる。

986名無しさん:2016/05/11(水) 23:35:46 ID:BpQeTyoU
元本スレの2本は、避難所に移ってから話を拡げ過ぎて畳めなくなった印象

987名無しさん:2016/05/11(水) 23:49:55 ID:rnPVJSEE
>>983
はっきり言って俺は期待してない、シコナーがネタ探してたまたまここに入ってきてイキったら
ここの住人にに叩かれてひよって何か書きますって言ったように感じたから
多分もう来ないと思うわ

988名無しさん:2016/05/12(木) 00:21:19 ID:1qXS9t1A
>>986
人間対ゴキブリが人間対人間になって一気に以前の勢いがなくなったテラフォーマーズみたいになって悲しい

989名無しさん:2016/05/12(木) 17:15:58 ID:vUWF6G.k
日常の方は、まとめて読んだら楽しめそうなので、間隔が空くのは気にせずに完結まで書いて欲しい
そっちじゃない方はとっとと打ち切れ。醜い

990<削除>:<削除>
<削除>

991名無しさん:2016/05/13(金) 12:51:57 ID:WNI1MwWg
新スレ

ぷちます!いじめ・虐待専用スレの避難所 十匹目

ぷちますキャラ(ぷちます版アイドル・P含む)の精神的・身体的・性的ないじめ、虐待、陵辱、拷問、虐殺、四肢切断、スカトロなどなど、
本スレ、キャラスレ、エロパロスレに書けないような妄想を垂れ流す隔離系スレッド(通称:ぷ虐スレ)の避難所です。

虐待以外のぷちますSSは事前にスレ住人と相談の上で投下の可否を決めてください。
虐待ネタが嫌いな方は見ないで下さい。
気に入らないネタがあっても非難せずにスルーしてやって下さい。
ぷちます以外のアイマス系いじ虐の話題は別スレで。

盗作君が出現しているのでSS作者はトリップ推奨。
書き溜めは可能な限り。他人の投下中の割り込みは避けましょう。


ぷちます! 隔離スレ・SSまとめwiki
ttp://putimaskakuri.wiki.fc2.com/m/

ぷちます!隔離スレ まとめwiki (消滅?)
ttp://putimasisolation.wiki.fc2.com/

本スレ
ぷちます! いじめ・虐待専用 十五匹目 [転載禁止]������������������������2ch.net (dat落ち)
ttp://peace.2ch.net/test/read.cgi/motenai/1416056096/

個別スレ
ゆきぽ いじめ・虐待専用スレ 二匹目
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/16471/1419767659/

前スレ
ぷちます!いじめ・虐待専用スレの避難所 九匹目
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/16471/1442911462/

992名無しさん:2016/05/13(金) 18:52:21 ID:g7X.pUJ2

あくまで個人的な意見ですが…このスレ完走したら終わりでいい気がします。人が少ないのは仕方ないにせよ、あまりに活気がなさすぎます
寂しい話ですが、もうぷ虐は終わってしまったのでしょう。埋める人すらいない現状でこれ以上惰性で続けても…もう終わっているからこそ、せめて最後はキレイなかたちで、と言うのが、煽りなしの私の偽りのない想いです

993名無しさん:2016/05/13(金) 21:31:36 ID:NB36TJMo
いや、別に終わりも何もないでしょう

994名無しさん:2016/05/13(金) 23:54:53 ID:85WyiQCY
P「まだだ、まだ終わらんよ」

995執行人 ◆jcMzNHW8Yo:2016/05/14(土) 02:02:06 ID:O89te1w6
新スレのリンクを貼りました。wikiからどうぞ

すべての作者さんが筆を折らん限り、終わらないのです
誰もいないならいないで、自分が好き勝手書かせてもらいます。まだ100本書いとらんわ

996後悔しない人 ◆6aeZdO.uNQ:2016/05/14(土) 03:00:40 ID:oPJd3YTo
忙しいから書いてないだけで、ぷ虐書く気はぜんぜんあるから、
ぷ虐を堂々とできる場所をなくさないください。

997名無しさん:2016/05/14(土) 12:49:46 ID:0ZawBA3k
ぷ虐はみんなの心の中に…

ぷちますの最終回ってどんなんだろね

998 ◆K7A2XkjGb6:2016/05/14(土) 12:54:40 ID:moGhefhg
なかなか書く暇取れなくてすまない

999名無しさん:2016/05/14(土) 13:53:27 ID:XaLlHQdg
タヌキモグラが真面目に更生してテレビ版エヴァの最終話みたいにスレの住民、みんなが「おめでとう」と言った時がぷ虐の終わり?

1000名無しさん:2016/05/14(土) 16:28:28 ID:5tZpduKU
埋めるよ、ぷ虐はまだまだ終わらへんで〜




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