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マジすか学園 episode 0 原点(ゼロ)という名の傷
1
:
high Mt.
:2013/08/28(水) 17:36:08
前田敦子がマジ女に入学するもっと以前の物語。大島優子がマジ女のてっぺんをとるまでの物語を自分なりに紡いでいきたいと思います。小説を書くのは初めてなので、拙いところも有るかもしれませんが、よろしくお願いします。
2
:
high Mt.
:2013/08/28(水) 18:49:26
サアァァァ...
春風に乗り、桜の花びらが舞う。
4月。入学、入社、進級、階級昇進...そしてそれにともなう新生活。世の中の人々が皆ふわつくこの季節。
そんな穏やかな日常をよそに、やはりここだけは殺伐としている。
私立馬路須賀女学園。そこは幾多の猛者が集まるヤンキー学校。
「...さぁーくらの花はぁー...」
そんなマジ女にこの春、ある一人の女子高生が転入してきた。後に、マジ女史上最強と謳われる生徒が。
「別れぇ〜のぉーしーおーりぃ〜...っと」
上機嫌に歌いながら、彼女はついにマジ女の校門へと至った。
彼女の名は、大島優子。
3
:
サウス
:2013/08/28(水) 18:51:28
期待してます
頑張ってください
4
:
high Mt.
:2013/08/28(水) 18:57:02
サウスさん
ありがとうございます。
5
:
ぱんだ
:2013/08/28(水) 21:04:57
自分のペースで頑張って下さい!
6
:
high Mt.
:2013/08/29(木) 06:28:39
パンダさん
ありがとうございます。そう言っていただけると楽になります。
7
:
high Mt.
:2013/08/29(木) 06:39:03
大島がグラウンドに足
8
:
high Mt.
:2013/08/29(木) 07:12:52
大島がグラウンドに足を踏み入れると、流石は天下のヤンキー学校、早速何人かのヤンキーがグラウンドで喧嘩をしようとしていた。
「おお?なんだなんだ、朝から元気いいなぁ。どれ、聞きてえこともあるし、ちょっくら...」
と言って、大島はヤンキー達へ近づいていった。
「なんだぁてめぇ!やんのかコラ!!」
「上等だテメー!やれるもんならやってみやがれ!!」
「おーい、そこのヤンキー諸君」
「あん?」
全員のヤンキーの視線を集める大島。ヤンキー達は当然、眉をひそめる。
「なんだテメー?見ねえ顔だな。転入生か?」
「あぁ、そうだ。今日からマジ女の、大島だ」
「大島だぁ?」
ヤンキーは明らかに大島をびびらせようとしているが、大島は物怖じする様子もなく、平然と言葉を続ける。
「あんたらに、ちょっと聞きてえことがあるんだ」
「あぁ?なんだよ」
「この学校で、一番強ぇーやつは誰だ?」
ヤンキー達はますます怪訝な顔つきになる。
「そんなもん知って、どーしようってんだお前」
「決まってんだろ」
大島はここぞとばかりに声高らかにいった。
「私が、マジ女の頂点にたつっ!!」
9
:
high Mt.
:2013/08/30(金) 06:38:59
グラウンド全体を、一瞬の静寂が包む。そして、
「ぷっ...あっはっはッははは!!」
ヤンキー全員がほぼ同時に吹き出した。
「何だぁ?何がおかしーんだよ」
今度は大島が眉をひそめる。
「てっ...てっ...てめえみてえなチンチクリンがこのマジ女のてっぺんだと!?冗談もほどほどにしとけ!」
「チッ...!?」
10
:
high Mt.
:2013/08/30(金) 07:15:38
「想像しただけで笑えらァ!ぶははっ!!」
「て、めえ...らァ...ッ!!」
人には触れてはいけない「逆鱗」というものがある。例えば大島の場合は人に自分の身長のことを触れられることだったりとか。
「おい、いーこと1つ教えてやるよ」
「あぁ?」
「このマジ女で一番強ぇーやつは、二年の篠田ってヤローだ。一年生の時から注目されてたが、こないだとうとう三年のトップを倒しやがった。それ以来三年は篠田が恐ろしくて、すっかり抗争から手を引いちまったのさ」
「...ほぉー」
話を聞くだけで、その篠田という人物がただ者ではないことが分かった。
「だが、テメーみてーなチビが挑んでも、笑い者になるだけだぜ!怪我したくなかったらやめとくんだな。はっはっは!」
ぶちっ、と。
大島の中で何かが切れる音がした。
「いい加減にしとけや、てめぇらぁああああっ!!」
「おお?なんだ、やんのかてめー!」
開始、五分後。
「誰がチビだ...クソッ!!」
大島は校舎のなかに向かう。グラウンドに残されたのは、
「...ぐあっ...くっ...」
「...げほっ...ううっ...」
一人の女子高生に一瞬で倒された五人のヤンキー達だった。
「あ...あいつ、一体...何モンだ...?」
「ば、化けモンだ...」
彼女達の最大の過ちは、人を見かけで判断したことだ。
18
:
high Mt.
:2013/08/30(金) 19:57:24
大島が校舎に入り玄関を抜けると、教室が見えてきた。とは言え、朝の静けさなどあったものではない。喧騒が廊下まで響いてくる。どうやら一年生の教室のようだ。
「おうおう、元気いいなぁ、一年生。さて、二年の教室は......あ?」
大島は、思わず廊下の奥を見た。複数のヤンキー達が、座って何かを取り囲んでいる。
「なにしてんだ、ありゃ...?」
大島は不思議に思って近づいていった。そして見えたものは、七輪の上で美味しそうな焼き色をしている、焼き肉店の定番メニュー...ホルモンだった。
「おおー!!うっまそー!!」
大島は思わず叫んだ。ヤンキー達が、全員一斉に大島のほうを見る。
「うっせーな!!ホルモン中だよ!」
その中の一人が叫ぶ。彼女はこのグループのリーダー、指原莉乃という人物であった。
「いやー、あまりにうまそうなもんだから。私に一個くれない?」
「な、何いってんだ!これは私らの...」
「そー固いこと言わずにー。ほれ、もらった!!」
言って、大島は素早く箸をとり、一番大きいホルモンをつかみ、ぱくっと一口でたいらげた。
「「「「「ああーーーーっ!!!」」」」」
「おお、うんめぇ〜...」
ヤンキー達の絶叫をよそに、大島は幸せそうに、本当に幸せそうにホルモンを頬張った。
「てめえっ、よくも...っ!!」
「なんだよ〜?いいじゃねーか、一個ぐらい」
「いきなりでてきて、なんだその態度!!なめやがって、てめえ何モンだ!!」
「あー、今日からマジ女の大島。お前らは?」
「私らは、」
「「「「「チーム・ホルモンだ!!!」」」」」
19
:
high Mt.
:2013/08/31(土) 21:41:47
チームホルモンと名乗った彼女らは、最初大島を不審視していたが(というより敵視していたが)それから何となく、とぼけていながらどこか柔らかい彼女の性格に惹かれ、であって二十分ほどで意気投合してしまった。
「いやー、やっぱあんた転入生か。ま、よろしくな」
「おう、よろしく!」
大島と指原がガッチリ握手を交わす。
「そーいや、私お前ら一人一人の名前とかきーてねーや。教えてくんない?」
「おう、私はこのチームのリーダー、指原莉乃だ。ヲタって呼んでくれ。で、こっちはサブリーダーのバンジー」
「バンジーだ。よろしく」
指原の隣に座っているバンジーと呼ばれたヤンキーが握手を求めてきたので、大島もそれに応える。
「で、会計監査のアキチャと、特攻担当のウナギ」
「アキチャでーす」
「特攻てゆーの、やめてくんないかな...」
「で、最後が無口なムクチだ」
「.........」
「」
20
:
high Mt.
:2013/08/31(土) 21:55:06
チームホルモンと名乗った彼女らは、最初大島を不審視していたが(というより敵視していたが)それから何となく、とぼけていながらどこか柔らかい彼女の性格に惹かれ、であって二十分ほどで意気投合してしまった。
「いやー、やっぱあんた転入生か。ま、よろしくな」
「おう、よろしく!」
大島と指原がガッチリ握手を交わす。
「そーいや、私お前ら一人一人の名前とかきーてねーや。教えてくんない?」
「おう、私はこのチームのリーダー、指原莉乃だ。ヲタって呼んでくれ。で、こっちはサブリーダーのバンジー」
「バンジーだ。よろしく」
指原の隣に座っているバンジーと呼ばれたヤンキーが握手を求めてきたので、大島もそれに応える。
「で、会計監査のアキチャと、特攻担当のウナギ」
「アキチャでーす」
「特攻てゆーの、やめてくんないかな...」
「で、最後が無口なムクチだ」
「.........」
最後に紹介された少女は本当にしゃべらなかった。
「ほうほう、なかなかおもしれーな、お前らのチーム。キャラが被ってねえとことか」
「うん、初対面でチームのキャラのことまで心配してくれるなんて思わなかったよ」
指原がツッコんだが、大島は気にしない。
「そんでよー、お前らにちょっと聞きてえことがあるんだが」
大島がホルモンを頬張りながら尋ねる。恐らく廊下に張り紙してある「火気厳禁」の文字は見えていない。
「おう、あんた転入生だから、わかんねーこと多いだろーな。私らも新入生だけど、地元じゃここは有名だから、結構知ってるぜ」
「あぁ、じゃあ1つ...この学校で一番強ぇーやつは、篠田ってヤローなのか?」
大島がその言葉を口にしたとたん、ホルモンの面々は一瞬顔から表情が消えた。
21
:
high Mt.
:2013/08/31(土) 21:57:17
すみません、19は無視でお願いします。ミスが多くてすみません。
22
:
high Mt.
:2013/09/01(日) 21:34:31
(あれ...何か不味いこといったか、私?)
大島が困惑する。するとバンジーが重々しく口を開いた。
「そりゃそーだろーな...あいつにタイマンで勝てるやつなんてそーはいねーよ」
「あぁ、あいつは化けモンだ」
続いてアキチャも苦い表情で言う。
「そーか...そんなに強ぇーのか」
「あぁ。あいつに雑魚を何人ぶつけようが効かねえぜ。人数を全く問題としねーからな」
ヲタも捕捉する。彼女達の表情や話口調から、少なくとも篠田によい印象を抱いてはいないようだ。
「そうか、分かった。ありがとうな」
そしてしばらくホルモンが焼けるのを待っていると、ウナギがおもむろに口を開いた。
「そーいや、人数で思い出したが、私らがここに来る前...矢場久根30人を一人でぶっとばしたやつの話、聞いたことあるか?」
「あぁ、」
と、ヲタが食いつく。
「あの伝説の矢場久根グラウンド乱闘事件か!」
23
:
high Mt.
:2013/09/02(月) 19:23:48
「おう、それそれ。いやぁ、噂だけ聞くと物凄くてよー」
そこからしばらくホルモン達だけの会話になった。そいつは鉄パイプや竹刀を持った相手を軽く一蹴したとか、どれだけパンチを食らってもまるで楽しんでるかのように笑ってたとか、なんとか。
「.........」
そんなホルモン達を尻目に、大島は一人疎外感を覚えていた...簡単に言うとぼっちだった。その様子にヲタが気づいたようで、
「あぁ、ごめんごめん。なにいってるかわかんねーよな」
と声をかけた。
「お、おう...何だ?お前らがさっきから言ってる、『ヤバクネ』って?そいつらが一体どーしたってんだ?」
「3ヶ月前...だいたい1月くらいかな。ここのグラウンドで、隣の矢場久根女子商業ってところと乱闘事件が起こったんだ。つっても、矢場久根の奴らは30人ほどいたんだそーだが、その相手をしたのはたった一人のマジ女の生徒だったそうなんだ。しかもそいつはその人数相手にほぼ一方的に5分もかからずに倒しちまったらしい」
「ふーん...」
24
:
high Mt.
:2013/09/04(水) 19:29:58
「ん...?」
大島はそこでふと、自分の記憶のなかになにか引っ掛かるものを感じた。
「待てよ...ここのグラウンドっつったな?」
「え、あぁ...」
「でもって、相手はだいたい30人?」
「そうだ」
「それを倒したのは、一人だと...」
「そうだけど...何だよ?何か思い当たるフシでもあんのか?」
大島は自分の記憶をたどってゆく。そして1分後、大島はようやく3ヶ月前の記憶にたどり着いた。
「あぁ!それやったの、私だ」
「ふーん...お、いい焼け具合!もらった!!」
「あ!ちくしょー、狙ってたのに!」
ハハハ、と皆が談笑し、雰囲気はとても和やかなものに...
「って、えぇぇえええええええええええええええええ!!?」
は、ならなかった。
「う、嘘つけ!あんた今日転校してきたんだろ?」
「いやー...あん時は色々あったんだよ」
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