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なでしこ48

1ポリエステル100%:2013/06/04(火) 23:29:20
初めまして。
ポリエステル100%です。
妄想願望lazooでは、雨のち曇りのち快晴ってメチャクチャ長い、無駄に長いやつ書かせてもらってました。
ちんぱるさんの許しも得たので、ここで新しいの書かせてもらいます。
よかったら、読んでください!

2ポリエステル100%:2013/06/04(火) 23:30:12
撿数年前撿

『サッカーU-15日本 対 イングランド。
後半ロスタイムを残して0-0。
白熱の戦いを見せております。
そして、日本。
この時間帯にこの位置でフリーキックを得ました。
勝ち越しゴールとなるのか。』

フリーキック…

『蹴るのはもちろん!
日本の若きファンタジスタ!
背番号14!
小嶋ハヤト!』

今日はなんか調子がいいな。
ゴールに繋がる画が何枚も見えてくる。

壁の選手の表情も、キーパーの表情も。
全部手にとるようにわかる。

気持ちいいな。

楽しいな。サッカー。

『ゆっくりを助走をとり…、
いったぁあああああああ!!!!』

一歩、二歩、三歩……



これ…入るわ……

『入ったあああああああ!!!!!
日本!!ここで勝ち越しゴおぉおぉるる!!!
決めたのは、
背番号14!!!
小嶋ハヤト!!!』

あーなんか!
会場の空も空気も芝もボールも!
ぜーんぶ手に入れた感じ!

サッカーって楽しい……!

3ポリエステル100%:2013/06/04(火) 23:32:37
撿現在撿

「撿撿ま!小嶋ああ!!」

「おわっ!!!」

目の前に突然鋭い眼球がある。

俺はそれに驚いて手にしていたシャーペンを投げ捨てた。

「おはよう。」

「おはよございます…」

「私の授業で寝るとは……
いい度胸ね?」

ニッコリと微笑む女教師。
彼女の名は……

名は………

なんだっけ?

「高橋じゃい!!!
高橋みなみじゃい!!!!」

彼女の名は、高橋みなみ。
一応担任。
担当は……黒板を見たらなんか書いてるし、多分理科。

「まぁ、放課後いらっしゃい。
この前の提出物からぜーんぶのお説教まとめてやってあげるから!」

そう言って高橋先生は俺を睨む。
でも、その低身長で怒られても、正直全く怖くない。

「ついでに!!!
川栄と、島崎!!!
アンタ達も!!!」

『え!?』

「大事なお話ありますから。
ほな、今日の授業お終い!
お疲れ〜」

「ちょ!先生!
まだ後20分も授業が…」

「黙って自習!」

そう言って高橋先生は去っていった。

まぁいい。
もう一眠りしよう。

4ポリエステル100%:2013/06/04(火) 23:33:08
撿放課後撿

(川栄李奈)

「……遅い!!!
何やってんのよ!小嶋!!
もぉぉおお!!トロイ!!」

何故か竹刀を手に腕を組みながら、足を机の上に乗せている高橋先生。
まぁ、そこまでやってもあんまり怖くないんだけど…。

小嶋ハヤトくんは放課後になってもやって来なかった。
ていうか、小嶋ハヤトってどっかで聞いたことあるような…。

あぁ、あれクロネコヤマトか!

「川栄!島崎!呼んできて!」

私がクロネコヤマトくん…じゃなかった、小嶋ハヤトくんの名前に気を取られている間に高橋先生はまた進化していた。
あーあーあー、
今度はサングラスまでかけちゃったよ。

『は、はい!』

高橋先生は物凄くご立腹だ。
まぁ、それでもあんまり怖くないんだけど…。

私とぱるる(島崎遥香)は、顔を見合わせた後、自分達の教室に向かった。

5ちんぱる(板野友美 速報14位→6/8 1位!):2013/06/04(火) 23:37:12
おお!頑張ってください!

6ちんぱる(板野友美 速報14位→6/8 1位!):2013/06/04(火) 23:52:50

りっちゃんとぱるるかぁ〜!
今、僕の中でキているメンバーです!

7ポリエステル100%:2013/06/05(水) 00:33:36
>ちんぱるさん

こんな感じでちょっと書き方変えようかなって思ってます。

出来れば雨雲の人達とは違うメンバー出したいんですよ(笑)

8ちんぱる(板野友美 速報14位→6/8 1位!):2013/06/05(水) 00:34:56

頑張ってください!

これからも応援しています!

9ポリエステル100%:2013/06/05(水) 22:23:56
今思ったらすんげー文字化けしてますね…。
何が文字化けすんのかな?

10ポリエステル100%:2013/06/05(水) 22:26:00

「ねぇ、ぱるる?」

私の声が聞こえるとぱるるは「ん?」と、笑顔で振り返った。

ま、眩しい……!

こんな眩しさ、私にはない…。

「小嶋ハヤトくんってさ、どっかで名前聞いたことない?」

「う〜ん。ない。
…ていうか、何で目閉じてるの?」

ぱるるの輝いている笑顔を見た私は思わず目を閉じていた。

アナタが眩しいんですよ!

「そっか。なら、気のせいか…。」

やっぱり、クロネコヤマトか。

「それよりさ、早くしないと部活遅れちゃうよ!」

「あ!!そうだった!!」

またキャプテンに叱られる。

そう思ったら、私達の足取りは先程までのものとは打って変わって早くなった。

待ってろ!小嶋ハヤト!

11ちんぱる(板野友美 速報14位→6/8 1位!):2013/06/06(木) 20:55:58
つづき、楽しみにしてます!

13板野11位わろたわろた:2013/06/10(月) 18:16:20
文字化けは直して投稿しましょう

14ちんぱる:2013/06/15(土) 16:52:01

ポリエステル100%さん、最近更新が無いですけど大丈夫ですか?
元気かどうか心配です。
これからも頑張ってくださいね。

15ポリエステル100%:2013/06/19(水) 23:38:50
>>14
ごめんなさい。
lazooが復活するっぽかったので、待ってたんですけどまだしないみたいですね。

16ポリエステル100%:2013/06/19(水) 23:39:13
更新します!

17ポリエステル100%:2013/06/19(水) 23:40:37
ー教室ー

「…小嶋くん!!」

教室に入ると大体みんなもう下校していた。
それもそうだ、入学してもう一ヶ月は経つ。
みんな部活動や塾とかいろいろなものに励んでいるのだろう。

しかし、彼、小嶋ハヤトだけは教室のど真ん中で堂々と横になっていた。
丁寧に3、4脚の机が並べられているのは彼の功績だろう。
そこに寝るなんて何と豪華なベットだろう。

「もう……。」

私も遥香も牛のような一言を漏らして、小嶋ハヤトの下へ近寄った。
床には彼のカバンからこぼれ落ちたプリント類が踊っている。

「…ぱるる。起こしてあげて。」

そう言って私は床のプリントを一枚一枚拾い上げる。

昨日行った理科の小テストから、入学時に提出するはずだった書類まで、ありとあらゆるプリントがこのカバンには入っていたようだ。

「……もう、小テスト2点って…。
どうやってこの学校入れたのよ…。」

私も人のことを言えない点数だったが、ここでは黙っておこう。

プリントをすべて拾い上げると、彼の机の上にのせる。
ドンッという音からわかるようにこれはものすごい量だ。

ふと、遥香を見るとまだ彼を起こすのに手間取っている模様。

なかなか大変なのだな。

私も彼を起こしに行こうとした。
が、

バサッ!

また、落としてしまった。

「もー!何やってんの!」

「ごめんごめん。
…ん?……あれ?」

プリントの中には何やら見たことのあるマークが付いているものが挟まれていた。
黒いカラスが写っているあのマーク。

「ええええええ!!!
サ、サッカー日本代表招集のお知らせええええ!?」

そのプリントにはサッカー日本代表と、小嶋ハヤトの文字が印刷されていた。
その単語しか記憶にない。

18ポリエステル100%:2013/06/19(水) 23:41:43

「こ、小嶋くん…。」

遥香は完全に固まっていた。
先程まであんなことしてたのに、今は二宮金次郎像並の硬直具合を見せている。
おかげで小嶋ハヤトの目覚めには私1人で立ち会うことになったというのは、なんとも迷惑な話だ。

流石の私も、彼の前では緊張してなかなか声が出なかった。
中学時代、あのメッシですら注目していたという噂の選手だ。
そんな彼が今目の前にいるなんて…。

「………誰?
何か用?」

彼は目を細めながら言った。

「えっ。
いや……あの……。」

彼の不思議なオーラに圧倒された私は、喉に何かつっかえたように話せなかった。
ここまで「あの。」と連発したのは人生初である。

「……用ないの?
なら、眠り妨げんなよ。
ついでに、30分後に起こし撿撿」

「こ、小嶋くん!
さ、サッカー日本代表の小嶋ハヤトくん!!
サ、サインしてください!!!」

突然目を覚ました遥香が、どこから持ってきたかわからないペンと色紙を持って小嶋くんに飛び込んでいった。

「……。」

普通の人なら、こんな美少女が飛び込んできたんだ。
何も言わずに抱きしめてサインをサラサラと書き上げ、アドレスを聞いて撿撿

しかし、彼は何故か顔をしかめて、遥香をかわした。
まるでこの世が終わるかのように。

そのおかげで遥香は見事にゴミ箱にダイブしていった。

「……小嶋くん?」

「…それ、人違いだから。
じゃ。 」

そう言って彼は私たちの前から姿を消した。
寂しそうな背中は今でも目に焼きついている。

19ポリエステル100%:2013/06/19(水) 23:43:25

「ちょ、ちょっと!
小嶋くん!!!」

「…。 」

逃げるように去っていく彼を追いかけない理由はなかった。
無論、私が追いかけるわけだから彼も逃げるわけなのだが。

「待ってよ!!
小嶋くん!!」

私はついに走った。
これでも一応俊足フォワードと言われた私。
チーム1の足の速さの持ち主だ。

私の足音が近づくのに気づいたのか、彼もすぐに走りはじめた。

彼の試合を見てあまり思わなかったけど、流石にサッカー日本代表、流石に男子。
足の速さでは勝てなかった。

「は、早っ!!!
ま、待ってよ!!」

「…待たねーよ!!
追いかけてくんな!!」

「もう!!待ってって!!」

「待たねーって言ってんだろ!!
来んなよ!!」

「何で逃げ撿撿」

なんで逃げるの!
そう言おうとした瞬間のことだった。

一瞬。

一瞬のことだったけど、

私には何が起きたのかわからなかった。

一瞬のことだから何が起きたのかわからなかったのかもしれない。

走っていた彼は急に膝を蹴られたように崩れたのだ。

私が追いかけたせいなのか、
それすらも定かではない。

しかし、今の彼の様子を見るとそうなのかと思ってしまう。

「小嶋くん…?」

「……見てのとおりだよ。
俺はもう……」

彼は膝を抑えていた。
黒い制服のズボンを上げて、真っ赤になった彼の膝を。

そこから見え隠れする手術の跡を隠すかのように。

「俺はもう……サッカーできる足じゃねぇんだ。」

彼の悔しそうな顔が目に入った。

20ポリエステル100%:2013/06/19(水) 23:44:32

「遅かったな…。
あれ?小嶋は?」

職員室には私一人で向かった。
あんな悲しそうで悔しそうな顔の彼を私は止められなかった。

もちろん、遥香を連れてくるのもめんどくさかった。

「………。」

無言のまま立ち尽くす。
そんな私を見て、高橋先生はふうと息を吐いて背伸びをした。

「…そっか。
まあ、もう部活に行け。
優子には連絡しておいたから。」

まさかそう言われるとは思わなかった。
絶対にまた連れてこいと怒られると思っていた。

なのにどうして?

私の頭の中では1つのことが思い浮かぶ。

撿撿先生は小嶋くんの膝のこと知ってる。

「…先生もしかして撿撿」

「知ってる。
そのことを相談するために呼び出したんだ。
まぁ、すまなかったな。
お前達には少し荷が重すぎた。」

先生は無理矢理作った笑顔で私を見てくれた。

「……小嶋くん。
すごくサッカー好きそうでした。
昔のプレー見てて、画面越しでもそれが伝わるぐらい。
物凄く上手くて……なのに……。」

「……ほーら!
早くしないと優子に叱られるぞ。」

そう言って先生は私の背中を両手で押してくれた。
まぁ、この人一応女子サッカー部顧問だし、サボらすわけにはいかないのか。

高橋先生に背中を押され、私は小嶋くんのことを少し……いや、ほぼ小嶋くんのことを考えながら練習に向かった。

21ポリエステル100%:2013/06/19(水) 23:47:42

ーグラウンドー

「川栄!今のとこパスじゃない!
シュート打て!フォワードだろ!」

はぁ…はぁ…はぁ……。

また叱られた。

今、黄色の背番号10をつけている私を怒った人、彼女が現キャプテンの大島優子さん。
すごく身体能力が高くて、なんでもできるスーパースター。

彼女がいるから、今のうちのサッカーは成り立っているようなものだ。

「はい!」

息を整えてから返事をする。

その姿を見た優子さんは、また私を思い切り睨んだ。

「……バカ栄!
次はちゃんとやって!」

バカ栄…。

この部分だけ聞いたら酷いと思われるかもしれないが、入部当初から言われ続けてきたことだ。
もう流石に慣れてきた。

てか、私元々下手だし!

「はい!」

同じセリフに同じ返事。
私達は何度同じことを繰り返したのか。
まぁ、それだけ私の学習能力がないと言いますかなんと言いますか。

ピッ!

高橋先生のもつ笛が鳴った。

ゴールキーパーの島田さんが、その合図を聞いてボールを蹴る。
破壊力のある島田のキックに、ボールはものすごい音がしたあとにはもうハーフウェイラインのあたりまで跳んでいた。
それを赤いビブスの7番が見事にトラップ。

「島崎!こっち!」

その声を聞いて7番はそのままヒールパスでサイドの選手にボールをはたいた。

柔らかいボールタッチ。
しなやかな身のこなし。

彼女こそ優子さんがいなくなったあとのうちの中心プレーヤーである島崎遥香。
本来はトップ下の位置につきたいが、優子さんがいるから左サイドハーフをしている。
一年生からレギュラーの怪物野郎である。

同級生の私から見ても、やっぱスゴイ。
私なんかとは格が違うよ…。
ありがとう、ぱるる。
全然違う世界の私なんかと仲良くしてくれて。

「うてぇ!!!」

私がボーっとしている間に、ゴール前では長身フォワードでうちのエースストライカーである秋元才加さんが、ゴール前でボールを持っていた。

バシュ!

次の瞬間にはもうボールはゴールネットを揺らしていた。

そう、私達黄色チームはこれで4点目を取られてしまったのである。

22ポリエステル100%:2013/06/27(木) 22:55:50

「あと10分!
黄色!いい加減に点を取れ!」

高橋先生の声が少し怒り口調になってきた。
まあ、それもそうか。
均等になるようにわけたはずのチームでここまで差がつくとは。

「どんまい!どんまい!
優子!川栄フリーだから川栄にどんどん回していこ!」

そう言って宮澤さんは手を叩いた。
彼女はこのチームの精神的支柱であり、副キャプテンを務める。
ボランチから正確なパスが出せるのが彼女の持ち味だ。

そんな彼女の言葉を聞いても(もしかしたら聞いてないのかもしれないが)、優子さんはニコリとも笑わずただゴールを見ていた。

ピーっ!!

高橋先生の笛が鳴り、黄色ボールのキックオフでまたスタートした。

私が優子さんにボールを渡すやいなや、彼女はすぐにドリブルで敵陣へ向かっていく。

1人、2人とかわしていく背番号10の背中は物凄く大きく感じた。
しかし、同時に小さくも感じた。

とうとう1人でセンターバックの篠田さんの前までやってきてしまった。

「優子さんこっち!」

私もスペースを見つけて走る。
篠田さんと一対一をしている優子さんもちらりとこちらをみる。

来る…!
そう思った私はゴールを見た。
あれだけ練習したんだ。
そろそろ決めなきゃ…!

バスっ!!

ボールを蹴る音がした。

ピピィー!!

高橋先生の笛がグラウンドに響く。

23ポリエステル100%:2013/06/27(木) 22:56:19

「4対0で赤の勝ち!
今日は以上!
各自ダウンしてあがり。」

高橋先生の号令のあと、各々がダラダラと歩きはじめた。
私もその中の例外ではない。

スポーツ飲料を口にしながら歩いていると、隣には笑顔の遥香がいつの間にか立っていた。

「お疲れー。
いやぁ、最後の惜しかったね…。」

最後のというのは恐らくさっき放ったシュートのことだろう。

優子さんからのラストパスを受け取った私は、結果的に言うと得点には至らなかった。

ゴールネットを揺らしはしたが、高橋先生の右手が天高く(高くはないかも)挙げられていたのだ。

「オフサイドだったけど…。」

そう言うと私は優子さんにすごく申し訳ないという気持ちに襲われた。
折角のパスをオフサイドだなんて…。
あれが本番だったら…と、考えると背中がゾッとする。

「ま、まぁ。
いいシュートだったよ?」

遥香は笑っていたけど、私は笑えなかった。

「川栄!!」

「ちょ、ちょっと優子!やめなよ!」

何故なら私の目には怒った表情の優子さんが君臨していたからである。

隣には宮澤さんが優子さんをなだめている。

「……ごめんなさい。」

ちょこんと頭を下げる。
それぐらいしかできなかった。

「それで済むわけねぇーだろ!
ふざけんじゃねーぞ!
あれだけ見事なパスなかなか出来ないのに!
それを………オフサイドかよ!
どういう神経してんだよ!!」

「ご、、ごめんなさい……」

「ごめんなさいで済む問題じゃねーよ!
ってさっきも言ったじゃねーかよ!
お前バカ?バカ!バカ栄!」

「バ…バカ栄は言い過ぎじゃ撿撿」

「うるせ!
ちゃんとラインぐらい見ろ!
バカ栄!」

「ら、LINE?
え?
何か送りました?優子さん?」

そう言いながらスマホを確認するが、通知は来てない。

「そっちじゃない!
あー!もう!
最終ラインくらい見ろ!」

「ごめんなさい。」

24ポリエステル100%:2013/06/27(木) 22:57:14
(小嶋ハヤト)

「……姉ちゃんは?」

家に帰るとソファーに腰掛ける母親が見え、素朴な疑問を投げかける。
2歳年上の姉、陽菜の姿が見えないのだ。

「……この前からインドに行ったじゃん。」

ああ、そうか。

うちの姉ちゃんはよく海外へ一人で旅立つ。
何故かは不明。
まあ、自腹で行くし、連絡は取れるし、うちの親はあまり気にしていない。

「インドって……いつ帰ってくんの?」

「うーん。
いつだろう?」

い、いつだろうって……。

俺はそんな母さんを一人残してリビングを後にする。
扉を開けると一番近くに見えるのが俺の部屋である。

バサッとカバンをベットに投げてから、俺は制服を適当に投げた。
しわくちゃになったワイシャツが床に落ちる。

「……思い出させんなよ。
辛くなるだろ…!」

俺の膝はあの試合で…。

ガチャ!

『ただいまぁー!』

玄関の扉が開く音がした。
この声はどうやら姉ちゃんが帰ってきたみたいだ。

俺はのろのろとベットに向かってごろりと横になった。

25ポリエステル100%:2013/06/27(木) 22:57:58
ここまでです。
この小説読んでる人いますか?
できたら、リクエストとかあったら言って欲しいんですが。

26ちんぱる:2013/08/27(火) 00:03:59
ポリエステル100%さん

お久しぶりです!
随分と前から更新していただいていたにも関わらず、
コメント出来ずに申し訳ございません!

リクエストですが、松井珠理奈と渡辺麻友をお願いいたします!

27サウス:2013/08/30(金) 19:17:55
ポリエステルさん!?

前もポリエステルさんの小説読ませていただいてました!

krsloveっていう名前でコメントもさせてもらってました!
覚えてないと思いますが…


また読ませてもらいますね!
また、自分も書いてるのでよかったら読んでいただけたらうれしいです

28名無しさん、いらっしゃい!:2013/09/14(土) 18:46:53
>>27
遅くなりました

覚えてますよ!

はい!

宣伝ですが、Lazooでこの小説をナマズマンって名前で書かせてもらってます。
良かったらそちらもご覧になってください

29名無しさん、いらっしゃい!:2013/09/26(木) 03:35:43
URLください

30ナズーリン:2013/12/22(日) 16:44:05
AKBは馬鹿!

31ポリエステル100%:2014/08/03(日) 00:24:07
Lazooの方も更新せずにやめちゃったんでこちらで続きを書かしてもらいます!
感想やコメント待ってますのでよろしくお願いします!

32ポリエステル100%:2014/08/03(日) 00:25:06

気が付くと俺は大観衆の中のピッチに1人立っていた。

サムライブルーのユニフォームに身を包んでいる。

何故か女子用のユニフォームなことに疑問が浮かんだが、「どうせ夢なんだろう。」と思って何もツッコまなかった。

『小嶋ハヤト。
お主はサッカーは好きか?』

突然耳に入るおっさんの声。
周りを見渡しても、誰も聞こえている風ではない。

ていうか、声は聞こえる割にまったく姿が見えない。
どこにいるんだ?

あたりをキョロキョロと見渡しても、何万人というサポーターの姿しか見えなかった。

『ここだ!ここ!』

「あ?どこ?」

『お前の目の前だ!』

「目のま……うあ!」

言われたとおり目の前を見ると、何だろな。
うーん。
よくわからない怪物みたいな…うーん。

何かよくわからないものが目の前に立っていた。

4つ顔があって、4本手が生えてる…。

き、きめぇ……!

『やっと気付いた?
ったくよー。
んで?お前まだサッカー好きなの?』

怪物はやたらフランクに話しかけてくる。
そんなにフランクに話されても、お前のビジュアル見たら……。

『…どした?』

「な、、なんなんだよ…。
お前…。」

『あ。俺?
ああ。自己紹介してなかったっけ?
ていうか、あれ?
お前の姉ちゃんに聞かなかった?』

「……姉ちゃん?
何を?」

『あれ……?
まだ姉ちゃんと話してない感じ?』

「……何が言いたい?」

『うっひゃー。
めんごめんごー。
ちーとばっかし、早く出てきちまった。』

「……は?」

この怪物…。
意味がわからない。

『すまんかったって!
じゃあ、ま、後で!
うん!後で!』

ボフン!

そう言うと怪物は煙になって消えてった。

何だったんだ?
ヘーンな夢。

33ポリエステル100%:2014/08/03(日) 00:26:01

「ーート!ハヤト!」

目が覚めたら、姉ちゃんの顔が目の前にあった。
良かった。
顔は一つだけだ。

「姉ちゃん…。」

「ただいまぁー!
ご飯だよ〜。」

そう言って俺の鼻を何故か摘んだあと、鼻歌を歌いながら出ていった。

昔から彼女はよくわからない。

ベットから立ち上がると俺の通行を邪魔するこのわけのわからないオブジェも、履いたら幸せになれる幸せサンダルも、手で擦ればオナラの匂いがするトイレットペーパーも、彼女が俺に買ってきてくれたお土産である。

まあ、姉ちゃんの話をし始めるとキリがないからやめにして、夢に出てきたあの怪物は何だったんだろう。
会話したはずだけどあんまり覚えてないな。

「ハヤトー!食べないの?」

扉からまたひょっこりと顔を出す姉ちゃん。

今日はまた一段とハイテンションだな。

「はいはい。今行く。」と、返事して俺は姉ちゃんと母さんが待つリビングを目指した。

この時、少しでも不信感を持ってたら、俺の人生はまた変わっていたかもしれない。

34ポリエステル100%:2014/08/03(日) 00:29:21
もしよかったらTwitterも再開したんで覗いてください
@r_kawaeです!


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