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【プロット演習】やればできる子で学ぶラノベ新人賞の獲り方55刷目

990 ◆uN377XmBVY:2024/12/12(木) 22:10:49 ID:4YtJSSsc00
>>989
そもそも、対立を『でーま』とするのが難しいのはあるんですけどね。直感的な面白さではないので。

さて、
エピソードを通じて問題への意識を深化させる場合は『一意』にすることが重要です。

そのエピソードをどういう意味であるか、作者の手によって確定させる。そして、そのように圧縮された意味だけを読者に
記憶してもらう。
こうすることによって、深い理解を必要とするエピソードでもこじつけが必要なエピソードでもわりあいどうにかなります。

例えば、
主人公は人を学ぶロボットだとします。
1章。犯罪者の手によって善人が殺され、その家族が嘆き悲しんだ。ロボットは家族から犯罪者が悪人であると聞いて、
犯罪者を殺害する。家族には感謝される。しかし、犯罪には理由があり、犯罪者が死んだことで犯罪者の家族が嘆き悲しんだ。
「人が死ねば家族が悲しむということをロボットは学んだ」。←『一意』にした
2章。死を願う自殺者の命をロボットが救う。ロボットは「人が死ねば家族が悲しむ」と自殺志願者に説く。だが、自殺志願者は
「家族は見舞いにも来ない。自分が死んであいつらが悲しむとしたら金が手に入らなくなるからだ」という。自殺志願者は
苦痛に苛まれながら生かし続けられている寝たきり大黒柱だった。家族を恨み、死を強く願う自殺志願者をロボットは殺めてやる。
自殺志願者の予想通り、家族は自殺志願者の死を悲しむではなく勝手に死んだことを怒り罵った。自殺志願者を介護していた
医療関係者はロボットに感謝する。
「人は家族を恨むということをロボットは学んだ」。←『一意』にした
3章〜同様にエピソードを積み重ねる。
終盤。『一意』にしたことを基準に、ロボットは人間をどう評価するのかまとめる。人間は利己的。家族を大切にしない。
生きる価値なし。三流芸能人。絶滅させる。
ところが、そんなロボットを壊そうと人間たちが攻め込む。ロボットは不意を突かれて絶体絶命のピンチに陥る。だが、
そんなロボットの前に数人の人間が出てロボットを守ろうとする。彼らはロボットの行いによって救われた人々だった。
1章の善人家族やら2章の病院関係者やら。
攻撃に壊れかかったロボットは、自らを守ろうとした人々を反対に守って壊れ果てる。どうして、自分たちを守ろうとしたのかと
問う人々に、ロボットは「人は家族を守る。そして、人は血の繋がりで家族になるのではないと学んだ。私は人になりたかった」と
答えて停止する。
とかやれるわけです。

エピソードそのものよりもエピソードをまとめて『一意』にする言葉に大きな意味がある。




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