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| （__人__） | ｜ｰ一.｜ OF THE UNITED STATES
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/{＼ ー ノ'-､ | | PROTECTOR OF MEXICO
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/ ／ ! |ー rｰ| | | |ーrf ﾘ ―― やる夫は合衆国皇帝になるようです ――
／ / ! l| | | | l l| l | ノートン一世一代史
｛ ／{ ＼ ／ ｜ | ＼/ﾊ }
＼ ' | | | |
* かつてアメリカに実在した変人「ノートン一世」ことジョシュア・ノートンを扱うスレです。
* スレタイに「学ぶ」という言葉は入っていません。察して下さい。
* ネタバレ、雑談する時は他の読者のことも考えた上でやってね。
前スレ
1スレ目 ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/15956/1457798685/
2スレ目 ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/15956/1461409299/
まとめサイト（ありがとうございます！）
やる夫が人生でいいじゃない ttp://yaruoislife.blog.fc2.com/blog-category-241.html
嗚呼！ やる夫道 ttp://gokumonan.blog87.fc2.com/blog-entry-7311.html
泳ぐやる夫シアター ttp://oyoguyaruo.blog72.fc2.com/blog-category-523.html
.
もくじ
1スレ目 ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/15956/1457798685/
プロローグ 「伝説の章」
第一章. 「受肉の章」
第二章. 「黄金の章」
第三章 「浮華の章」
第四章 「転落の章」
2スレ目 ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/15956/1461409299/
第四章 「転落の章」 （続き）
第五章 「覚醒の章」
第六章 「試練の章」
番外 「巡礼の章」
3スレ目
第七章 「烽火の章」
・
・
・
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主要参考文献
Drury, William. Norton I: Emperor of the United States. New York: Dodd, Mead & Company. 1986.
Cowan, Robert Ernest. Norton I: Emperor of the United States. Quarterly of the California Historical Society, Oct 1923.
その他参考文献
Bain, David Haward. Empire Express: Building the First Transcontinental Railroad. New York: Penguin Putnam Inc., 1999.
Chaffin, Tom. Pathfinder: John Charles Fremont and the Course of American Empire. Norman, OK: University of Oklahoma Press, 2014.
Delgado, James P. Gold Rush Port: The Maritime Archaeology of San Francisco's Waterfront. University of California Press, 2009.
Graysmith, Robert. Black Fire: The True Story of the Original Tom Sawyer--and
of the Mysterious Fires That Baptized Gold Rush-Era San Francisco.
New York: Crown Publishers, 2012.
Neville, Amelia Ransome. The Fantastic City. Boston: Houghton Mifflin Company, 1932.
Sherman, William T. Memoirs of General William T. Sherman. Digireads.com Publishing, 2015.
Starr, Kevin. California: A History. New York: Modern Library, 2005.
Stevenson, Robert Louis. The Wrecker. Gutenberg Library.
The Virtual Museum of the City of San Francisco. ttp://www.sfmuseum.net/
University of California, Riverside. California Digital Newspaper Collection. ttp://cdnc.ucr.edu/
植松三十里(2010) 『咸臨丸、サンフランシスコにて』 角川文庫
中濱博(2005) 『中濱万次郎―「アメリカ」を初めて伝えた日本人』 冨山房インターナショナル
福沢諭吉(2010) 『福翁自伝』 講談社学術文庫
平山洋（2008） 『福沢諭吉』 ミネルヴァ書房
船の科学館(2007) 『資料ガイド７ 咸臨丸』 日本海事科学振興財団船の科学館
参考にならない（金返せ系）文献
Alef, Daniel. Joshua Norton: American Emperor and Protector of Mexico (English Edition). Santa Barbara: Titans of Fortune, 2008.
.
まだ全然書き溜めが進んでいないのですが、前スレが埋まりそうなのでとりあえず立てました。
すみませんがもうしばらくお待ち下さい。
ごゆっくりー
前回、トランザメリカ・ピラミッドの下にニアンティック号という船が埋まっているという話をしましたが、
これ、可愛い生き物を乱獲しては屠殺し生体改造して闘鶏みたく殴り合わせて虐待するという、国会でも話題になるくらい社会問題化している某スマホゲームの製作会社の名前の由来です。
進捗は50レスくらい。週末は頭が痛くてあまり進みませんでした。頑張ります。
コーヒー飲み過ぎた？
あの社名ってそんな由来があったのかよｗ
なんだってそんな縁起の悪い命名してんだかｗ
２０世紀初頭のニューヨークのスラム街では道路挟んだ左右の建物に紐とおして
洗濯物が通行人の頭上で旗のようにぶらさがってたもんだが
住宅地では何ブロックも確保できる外部の目をふさげる広い敷地のあるところでないとやりにくい
確か州の条例でも禁止しているところもあったりとか。
あとメリケンの人の常識的な感覚でも拒否しているような書き込みを見たこともあったな。
アニメの感想の書き込みで
「日本のアニメの風景はうらやましい。でもあの洗濯物を外干しするのだけはやめてもらいたい」とか。
割りと一般的にそういう感覚があるようだ
外干ししなくなったのは乾燥機が普及した1950年代以降、という話もあるな
もっとも、１９２０年代には３〜４人に１人程度の自家用車所有者がいたともいう
現代のアメリカでユダヤ移民というのでさえ１９世紀末〜現在のイスラエルや旧ソ連からの移住者で随分異なるという
リベラルや左派の人は嫌いな事が多い
一騒動ありそうだ
どっちが大統領になっても、騒動が起きることしか想像できないですがｗ
この事態を打開するためには
ノートン陛下御自らが大統領選に出馬するしかないのでは?
共和党のトランプ候補って
割とマジでノートンさんが立候補して当選するようなものだと思うわｗ
妄想乞食の陛下と比べられるレベルの人材じゃないと思う
うちの国の麻生のときとかもそうだったが、マスコミってのは肯定したいものの悪い面や否定したいものの立派な面は隠すところがあるからなあ
大富豪なめすぎｗｗｗ
皇帝関係はほぼ収穫ゼロでいじけてたとかいったしょうもない事情が重なって、なかなか書き溜めが進んでいません。
もうちょっと時間を下さい。
その頃にはもう当時の日本とは関わらないような人だったのがなあ……
ゆたーりでいーんだぜ。
かの国の人との面白体験があれば、それでもかまわないんだぜ。
たけしとさんまのあの番組で存在を知って驚いたなあ。
このスレじゃ幼少期はともかく中年期はユダヤどうこう言われていないね。
自分がユダヤ人であることを否定したユダヤ人をテーマにした映画を
シオニストの発言力の強い現在のユダヤロビー、ハリウッドが推進するとは考えにくい
熊澤天皇や葦原将軍の映画ないし。
征き征きて皇軍
天皇制反対の勢力がスポンサーになってくれたからでしょ
熊澤天皇や葦原将軍の映画化にはスポンサーになってくれる勢力がいなかったということ
すげえ超大作でいくら読んでも終わらない
最近では原作の映画化も聞かない
トムソーヤにしても差別語を理由に学校図書禁止じゃなかったか？
皇帝の勅命が下るまで全裸待機
ttp://i.imgur.com/PWPoWBG.jpg
皇帝のお膝元に行く機会があって資料とか写真とかは増えているんですが、肝心の書き溜めの方が進んでません。
大変申し訳ありませんが、もうちょっとお待ちを。
>>46
やらない夫の現代アメリカでの影響力がどれくらいなのか・・・ちょっと作者には分かりかねます。
図書禁止になっていることで有名なのは「ハック・フィンの冒険」の方ですね。
のんびりモードの米国訪問レポでもかまわんぞｗ
マーク・トウェイが米国文学の祖とされているのは
アメリカの抱えている社会問題を克明に書いた最初の作家だからみたいだね
(作品としては「ハック・フィンの冒険」がそれにあたる)
今はそうった露骨な話は避けられる傾向にあるから、
映画化されないのも仕方ないね
サウスパークでゲイ小説扱いされてましたな。
頭おかしいんじゃないか
最後に映画化されたのは1993年なのでさほど古くはないし、最新のSFX使いまくってリメイクしたくなるようなネタでもないし。
利益上げるためにとにかく付加価値をいっぱいつけろってのはよく言われる
ガンダムやら北斗の拳やらエヴァンゲリオンやらが再利用されてるし
女の子ばかりの萌えアニメが量産されてるし
大ゴケするのが怖いんだもん。
「責任者」って「責任から逃げ回るのが仕事の高給取り」と言う意味だぞ。
コケた責任を取らされたいのか？
既に在るものを焼き直していけば、一定の評価は得られる。
旧作のアレンジだの、どこでも見るようなハーレムだの、金太郎飴の量産の半分は製作側の都合なのだ。
既存の物差しでしか評価できないブタがそれを求めているってのが、残りの半分。
旧作の焼き直しや萌え豚とやらを叩いてる硬派様が1番金を出さないからな
逆に予算は潤沢にあるのに、クソみたいなもんが出来上がったりもするから、
無難にリメイク物や原作物に落ち着くわけよ
せっかくスタッフが気合い入れてオリジナル企画立てたのに
えらい人の「セラムンより売れる確証よこせ」の一言でご破産・リメイクに企画変更の挙句爆死……
大きな成功がなければ冒険できるけど、一度でも成功体験ができちゃうとそれにひきずられるのはどうしようもない
みんなコケてしまって
世界が終わるまでガンダムで食っていくしかなくなったとかなんとか
無理矢理ロボットコラボシリーズが主力になってたんだな
昨今の、放送延期とかは、アタリショックならぬ深夜アニメショックの始まりなのかも。
強引にフィルム以外の業務を広げていって生き残ったんだよな
でも当時は多くの社員は「フィルムが絶好調なのにその利益を捨てて事業を多角化するなんて馬鹿じゃねーの？」と社長に大反発してたという
まだまだ海のものとも山のものともつかない新しい物を見て、今現在の利を捨てられるってのは英断だと思う
例の先物取引失敗の時点で既に壊滅的だったけどギリギリ家屋敷程度は残らなくもない状態から完全破産に至ったのは裁判続けたせいだし
今現在
富士フイルム 「化粧品作っています」「健康薬品作っています」「しかもけっこう業績いいです」
……デジカメですらねえｗ こんなの想像出来ませんｗ
カネボウももともとは紡績会社
企業の歴史のなかではよくあること
一方ライバルだったコダックは倒産したというオチ。
目の付け所は良かったけど
あまりにも早すぎて他所に追いつかれてしまったという悲劇だな
アメリカに文字通り100倍返しされたみたいな
大学翻訳センター「化粧品やシャンプーリンスを作ってます」
タイトー「実はロシア系ユダヤ人が作った貿易企業が元です」
フロムソフトウェア「もともと農業用のソフト作ってました」
オーバーフロー「官公庁に納めるソフト作る企業が母体です」
元はゴールドラッシュ時代の雑貨屋だそうです。
あと一週間くらいで投下出来るよう努力します。
本筋とはまったく関係ありませんが、巡礼中にサンフランシスコのチャイナタウンで見た看板ふたつ置いてきますね。
女装ショップ ttp://i.imgur.com/evXCkdV.jpg
世界は人参であ ttp://i.imgur.com/Kjh0bGF.jpg
対立皇帝、ガンダム、おぱんちゅ
おう、その世界人参についてレポートしろください
気になって仕方がないｗ
待ってます
>女装ショップ
中国語の女装・童装って単語の意味は婦人服・子供服のことかと
Ladies Fashion って書いてあるもんね
San Joseにも世界人参中心ってあるらしいが漢方薬屋なのかな・・・
ええ、「女装」ショップはただの婦人服屋ですよ。
「世界人参中心」もただの朝鮮人参屋です。
そう、表向きはね……
馬鹿！>>91さんはそれを分かった上で誤魔化そうとしてくれてたのに！
速く誤魔化すんだ！
ん？こんな時間に来客かな？
続きはあとでレスするぜ
実はあそこに最初にコインを置いたのは4年前にお参りした作者なんです。
日本からも表敬者がいるんだよ、と分かるように、たまたま手元にあった50円玉と10円玉を置いていったのですが
それ以降参拝した人の写真を見るとどんどんコインが増殖していて、ひそかに驚いていました。
んで、こんなこと書いて何を言いたいかっていうと……
作者が前回置いてった50円玉をネコババした反皇帝ゴミカス野郎。
先生怒らないから手を挙げやがれっ！！
そうとでも思うのが精神衛生に良いと思うんだ
娘が重度の心臓病で、医療費が足りなくてつい……（東京都在住、男性、36歳、童貞）
「よかった、重度の心臓病の子供はいなかったんだな」
このコピペでテリーマンが使われるのが納得いかない。
突っ込みどころ多すぎるわｗｗ
今いるところの電力がどうも安定していないので
もし何の前触れもなく投下が止まったら「ああ、停電なのね」と思って下さい。
７． 烽 火 の 章
BRIMSTONE
1861 - 1863
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┌───────────────────────────┐
│人類が増えすぎた人口を新大陸に移民させるようになって .│
│既に三世紀が過ぎていた。 ..│
└───────────────────────────┘
|ミヽ、_ ,.
ｎ ｀ー'´
_ ,.ィ''´｀''‐ｫ
|ミヽ、_ﾞヾ'''ト k,'_''j,.ｨﾞ' .
|| ｀ー'´ l ｀''‐､,,_ ' .
|| λ ヾ ' .
__,. r:''"~"''ｬ. λ '. ヽ ' . ,、
λ｀''ﾞｰﾆ,,ｵ´ / '. ﾊ ' . ,ｨﾞ/
} ~"ム、-－;;;TT:ｰ- ､ ' . ハ ,ｲｼﾞ
∧ ,,,,__,. 'ヽ'., ;;;; |::|:': , ｀ヽ、 l ,,ｲｼﾞ
∧ ~ヽ~"''ｰ-''',,'l:_|::: ' , ヽ l , :,ｲｼﾞ'
厶 --──r:‐-､丶 ~"''ｰ- ',_,_ ﾞ' . ,. ' ,ｲｼﾞ.'
-ｬ'´,,,||_ ,; | |::: ., ｀ヽ ﾞ: , バ'' ' ,ｲｼﾞ .'
ハ ~"''＝‐-=..,,_ λ. : ' ,ｌ. ,ｲｼﾞ .'
λ,} ~;.;i :,. ' ,lｲｼﾞ .'
/ λ ;.;.l ＿,,,._'ﾞ ,ｲｼﾞ .'
,,,;'_´ﾑnァn;;i'"~"TT'::::''ｰ-.;.;.;!r''f＝＝=ォﾞヽ,ｲｼﾞ ..'
=､ー-~"ニ'',,ｰ_! | :::: r;'~ ; ,'i＝＝==L,ｲｼﾞ .'
. λV ~":''''ｦ;.;.;''~ｨ'ｌﾆ'''＝=,ｲｼﾞ ..'
. λV ﾃィ;.;ィ"λ,,,,__,ｲｼﾞ〔 .'
'"ﾞ'ri. ,ﾗィ;.;.;ィ'"ィ'ﾞlニニニニi. ,'
斤三:! _ム;.''~;" ゝ＿＿＿,ゝィオ
7'' ､ ,,_! _,,,,,ﾉ ,:,:,:,:'_,, -;;'ﾆ.~─‐‐,.ィオ';:┘
{､｀'' ､ハ-‐''"~ |,ｲ,ｪｬ;'ﾆ~,''.~-‐''",.'~,ィ",＞''"
〕':､｀''7－---,r'' ‐'l"ゝ~. _,,... ｧ/,r'" |,. '
{ゝ、 DDD＿ﾉ,,,.. ｀┴´'"｀;ｰ・-‐l l:〔 ｀''´
ﾞ!｀'‐-￣￣__,,.. -‐ ''"~ _,,l !:lﾞ!
ﾞ!､' .,,_￣ _,,,... -‐ '''"~ !l::!ﾞi'
λ｀ ,_ ~"~ _,,.. -‐ ''"~ l.!:l''yﾞ
ゝ ~"'''' "~ ,!l::!.ﾘ
ヽ ,!l::!ｿ
ゝ、 7,'７'
｀ゝ ,, ..///
｀''ｰ- ..,,_''".イ
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│ ｺﾛﾆｰ .│
│北アメリカ大陸には数十の巨大な 州 が築かれ…… .│
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("⌒ﾞ~⌒ﾞ⌒)
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│人々はそのコロニーが連邦となった人工の新国家 ..│
│「アメリカ合衆国」に住んでいた。 ....│
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│その人類の第二の故郷で、人々は子を産み、育て…… │
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│……そして、死んでいった。 .│
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:: ； ・ ）ヽ (丶 )ヽ （ （ ） （ ;; ∧,,∧.ｎ ;）__） ） （____） ） ）） ； '-.. ',:; .::） て:;;':.
)`､ （ （ .） ）ノ | : ) ＿,,,-､__.... (´xωx)ﾉ . （／（＿）ヽ ）ヽ ;; ..:.（ノ （::..
( （__ノ （.`-' `-' :~〜--〜lヽlヽ(つ ﾉ ､.､. ） ( （ ）ヽ ∧,,∧ 〃 ,ゞ.:.
ヽ_,). γ⌒`ヽ∧ ∧ (;;:.. (_rｰｕ .ｎ__ｎ .（_（_） ） （ （. ｏ(ω・u ):::: .:ｿ （: :.
（ ,,)-､,,(*x x). , ‐- ､と,＿#｀⌒つ,,∧ﾉ .; ; ヽ_） ） . ..ヽ c )（ ）:::...
.
┌────────────────────────────┐
│ ﾀﾞﾌﾞﾙｵｰｴｲﾃｨｰﾌｧｲﾌﾞ ...│
│米国建国歴 0 0 8 5 。 ..│
│ .│
│奴隷制の維持を望む南部の11州は「アメリカ連合国」を名乗り │
│合衆国政府に独立戦争を挑んできた。 ｜
└────────────────────────────┘
ヽ
い､――――――――――――――――――――‐-､_＿ , --､ ／ ／
l￣∬ ｀ﾞ`フ‐‐' ｀､ _/ ___ /
', ∠,..-‐'＾`‐-‐'"ヽ＿_ _,.-‐"〃´｀i /´ 〈 〉
l ∧,,∧ /＾ﾞンヾ、 ｀ﾞ‐､ ／ ,.ノ └､〆 ｀´
l （｀・ω・）＿＿, ＿⌒） .} r' l r'｀´ ／￣￣￣ __,-‐'
/ （ つ'''n'''￣ ￣ _） { ∫ ´｀l┘ i｀‐‐'´ r'´
', しｰ-Ｊ ∧,,∧ い′ く_,.-‐'"´ __く，
ﾉ （｀・ω・）＿＿, ＿⌒） ／´ ﾟ ‘
ゝ （ つ'''n'''￣ ￣ _） γ
弋 しｰ-Ｊ ∧,,∧ ､∫/
入 （｀・ω・）＿＿, ＿⌒） ::::::::::::::::::::::::::≦
! （ つ'''n'''￣ ￣ _）.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::彡
ヽ､_ :::::::::::::::しｰ-Ｊ.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_彡
＝｀‐-､ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::CONFEDERATED::::::::::::::::::::r‐'´
',―‐-､ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.STATES OF.:::::::::::::::::::::::::／
', ｀'‐-､_＿_┌─､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.AMERICA:::::::::::::::::::::::::::/
', ∧ ＼:::::::::::_:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_,-‐‐-､ __:::::::::(
弋_/´ ヽ ::::::::::::: ／￣｀ﾞ‐-‐く ｀´ ヽ:::::',
ヽ:::::::::／ }:::::::{
ヽ ', ( ',:::::::',
ヽ ｀┘ ヽ::::!
ヽ | ｀´
ヽ l
.
┌──────────────┐
│戦争は膠着状態に入り…… .....│
└──────────────┘
／ ,イi、ヽ､ ｀ヽ､
/ /,ｨ' ゞ､_ﾞi. ＼
/ / i｀ゝ!!'"´ ,!. ＼
/ / ゝゞk,ｲﾚ′｀丶 ＼
,! ｲ _,､､ゞ､,ィｰ- ､, ＼ ＼
＼ i,ｨﾆ,､ｰ一 ''''' ｰ-､ ｀丶､ ＼ ＼
,ﾌ'´ ｀ ｰ-､ヽ､ ヾ ,!
ﾞーt=r＝＝＝=r=＝＝t＝-r''p, ', ／
,ﾘ´ﾞ,tﾃtｧゞ｀ﾞrﾞ'ｴiｯ-､'"´ } ヾ!'"´
,l,〉 '´,! ﾞi｀ヽ ､ / ,ｲヾ!
{ ヽ r' , ,! ,ｲﾚﾘ
,! ｀ﾞ,ｲ´｀ヾ '"´｀ヽ､.,, ,ｨ ; /
l ,;'､､-‐'-‐-､,,,._,ヾ }ｲ
ﾞ､ ｀ﾞ /,!
,k ´""｀ , ｲ_」､
,ｲゞ､ _ , ィ'ﾞi ,!
,!ゝ' ｀iﾞ"'''ｰ ''iﾞiﾞi", .:.;:;:;:;,! ,{三i
_,､-‐'"`ヽ､ l:;:;:;:;:;:;:;|,i |:;:;:;:;:;:;:;,| ｀"|､_
´￣ ｀ヽj:;:;:;:;:;:;:;|,i |:;:;:;:;:;:;:;,! ,イ､_ ￣｀ｰ- ､_
` '
､ ﾉヾ '
)ヽ/ ヽ､ﾉ|ノ´
――---―z＿------- ―=＝ ﾆ ニ二 二ニ ﾆ ＝=――---―z＿＿＿＿＿＿
) （
, '´⌒`Y´⌒` ､
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＿＿＿ .┌i｢ﾞil
／,,/,rf,,,､ｰ＼ ! :l i
,;ﾉへﾞ／ ＼, ＼ r‐､. ﾞi ヽヽ
ij ､ i ／ ,ﾐ l i.__,>-┴-ﾞ l!
〈'-=j";'==･=' ヾr=､! r'＿,.--､__ l!
l .ﾉ ￣ﾞ ,ﾘy.,! レ'"二:､ !
l ヾﾞ> , ／ .ﾄ-'" ノ ,! .!
ヽ. [￣ヽ ,｢! rヽ. く ./ i!
ヽ└=-' _／! l 人(ﾄ､ ヽﾞy ,!
,ﾄ.二._／＿_,┴i _ﾉ. ＼ﾄ､ j_ｦi）
｢r=t;TﾞFf 二! ] li _,.-―-､_ ｢ﾄー' ＼_／,ﾘ
_,..:-r-‐j=ミ- l __ヲ_,.-‐＜)ニニf =､＼＼＼ 入ヽ i､_ﾌ[/
,r=―‐ｯ=＝‐‐'",.ﾆ‐‐≧十'ﾞ ＞-､ ,rﾞー-ﾆ､_＼＼>､＿,.-／ ＼＼ し ,r'
,ﾚﾀ__／ ＼ i' ,r‐‐i l ! f"｢￣＞ﾞi / ￣￣ ＼ー' :ﾀﾞ
V// r.､｣ .l ￣!L.j l .L｣ i" i しr ﾞｰr'
ﾚﾚ' i .L_ l .l ./ ＿ .l i -=;' ,／
( "i ┌‐' .l ヾ' ｢! ! l l ,ﾌ .ﾉ -‐┘ /
,ﾚ.ノ .ﾄ-- ヽ､ ﾞ" l .i! l! ﾞ"／ -ﾆﾌ ＿ ／
] ! し== ,.-､_ﾞ‐-' ! ﾞー",.:-‐‐-､ﾞ`i / ￣ﾞｰ--､＿___／
.
┌───────────────────────┐
│4年あまりの戦いで、連合国と合衆国は .│
│総人口の2%に相当する62万人を死に至らしめた。 .│
└───────────────────────┘
. ... ...... ... .... ...
... . . .. . ... .... ... . ... ...... . ..
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',:'':';:;.（｡ω｡ ）二二⊃ ⊃;',:'':'`:: （,,ﾟωﾟ） ∩∩'';:;..,"'`::'＿＿＿＿_;:;∧∧:":,.
"'''.''' ∨∨"'"''"'"' " "'''.''' "'''.''"'"''"'"' "'':';:;..,"'`',:⊂／ ／`::'::''::',:''⊂＿⊂二二（,,ﾟωﾟ）つ''
::';:; ∧∧＿＿＿＿_:":,.::''" ;; （｡ω｡ ）二⊃ ::∧ ∧:;..,"'`',:'':
⊂（,,ﾟωﾟ）二二つ＿⊃,"'`',:'':'`::':' "'`: :'::',:'':';:; ＿＿ ..,"'`',:'':'`⊂（ﾟωﾟ； ）――つ"'`'
'':'`::'::',:'':';:;..,. ⊂―――';:;∧ ∧:;..,"'`',:'':'`::'::'': （｡ω｡ ）:'`::'::',:` ⊂（＿＿＿＿＿＼つ
⊂＿⊂二二（"ﾟωﾟ）つ ∨∨"' ::'::',:'':';:;:;..
"'"'''':'`::':;:;..,"'`',:'':'`::'::'':':';:"'"''' "''''':'`::':':', :'':';:;:;..,"'`',:'':'`::'::'':;:;.., "'`',:'':'`::'::''
.
┌─────────────────┐
│人は――みずからの行いに恐怖した。 .│
└─────────────────┘
:.:.:.:. ::::;:;:;:;:;:; :.:.:.:.:.:.:.:.....ー-､ . ´ , . ｀ . ∩
:.:.:.:.:. .::::;:;:;:;:;:;:;...:r〜ｰ､_._,.._,ノ /弋ゞ／ . , / . . ｀ . |lｌ| _」
:::.:.:.:.: .:.::;:;:;:;:;:;:;:;r' ':i:i:ｉ:yﾞ / / :! : . ｀-―┐ _ ,､ |/i`ｰ' /
:::.:.:.:.:.:;:;:;:;:r'~⌒′ {:i:i:ｉ/ ′ ,′ ! ﾊ i. /ｉ : i :. ゜,:i:iﾘ γ´ ｀ｰ'( / '| / /
:::;:;:;:;:;:;:;:;:::ヽ=-､ _,...、_ :i:i:i| i : ｛ ﾊ、! ヽ {V ! |: | ヽｌ i ゜:i:} ): . .r'⌒' ﾉ/ 丁i /
:;〔|l|}:;:;ﾊ:;:;::::::.:.:..´.:.:.:.:.. ｀ヽ ｝:i:i| | ! |､! {⌒};;、￣｀ ＾⌒｀ヽ!ｲ | ヽi }:i{ ゝ〜'.: .:..､__,.. 、_!ｲ ′/
;ﾄ'|ｌ{:;/ｌ|{:;:;:;:::::::.:...:.:.:.:.:.:.:.... 'ｰ- ∟;1i {＼ {＾｀,斗=tﾐ r;;､ ,,ィ=ミ､ ＼! :ﾊ {:i:|'´...:.:.:.:.::::... .:.:.: .:::.:.. !/ !
:|ll||l}{|l||liYﾑ｀ｰ､:::.::;:;:;:;:.:.:.:.... ﾉ:|.! ﾄ､ﾄヽ!y《 {ぅリ! ヽ:;;) {ぅ｡} 》ﾞ /| ﾊ! .┘.:.::::::.:.::::.:.:.:.. . .:л:. / /ﾞi
;:｀~..ヽｌ|lｌ||ｌ|l| ﾉ.::::;:;::::::.:.:.:.:... /:i:ｉ| . V｀ヽ!;;{(`r‐‐" .: ;; `ヶ;;');;γﾚ'i ヽ＼:::::::.:.:.;-‐-､__,ノ⌒ / /i| |
:;:::.:.:.:.:.｀ヽ||l| _{:.:;:;:;:.:.､.:.々.:.:. /:i:i:i:| i {（｀{ ~ }.′ ' ゛ };;{ ;;!´)ﾉ :! |:i:iヽ.ゝ｀~-ヽ . fｰ'! .1 ｌ| |
:;:;:::.:.:.:.:.:.:.:.ヽll||}::;:;:.:.厂｀~ ｀んf rﾉ lヽ ＼ゝ {{ ,ｨ=== ､ ;;;}f;ﾚｲ: :! {￢弋;-､:::::.:.｀Y⌒ｰ'|!/i/l .1| |
;:;::.:.:.:.:.:.:.:..... Yl|L):;r' |ﾚﾞi ｌ ‘:, !:Τヽ) ￣ﾟ..￣ ,ｨ;;/ｲ::iﾉ :! i V.:;1 '._,ゝ〜.:.:::...:.:. 」 |/ i ! /
:;:;:;:;:;:;::::::.:.:.:.ﾉｌ|ｌ|lL:' r┐ |i:. ! :l ハⅥ::i:::::}＞ . イ:::i:ﾚ/ , ﾘ {'. V！! . :.:.ﾉｰ'rt__r‐| / '| /
;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ﾉｲl|l||ｌl|l|凵ｌ|| /ｲ :l ,::::∧V:l:r┴;;;r‐｀tっ´┴┤::!'/ / ':. rﾍ ∨:ﾊ!/´ ||ｌ|ｌ|ｌ|ｌ| i!/ ,! /i
､:;:;:;:;:;:::.;ノ(ｉｌ|ｌ|l|ｌ|l|ｌ||ｌ|||. ,ﾉ＼' |:ｉ :l,:::::'::∧vﾉ_ /;;ﾉ 乂/ / ,ｲ:::::.ヽ_ ヽ ' く.｀⌒ｰ'||ｌ|ｌ|ｌ||| i! / /.１
:;:;:;:;:;:;::::.（人l|ll|l||l||||ｌ|||. ﾉ:i:i:i:i:｀:ぇｰ-､―=ﾍ>｀ミヽ- ﾆﾆﾆ - 彡〈,ｲ! :|;ゝ＜:i:i∨/ヽ‘:..:.:.:. 「ｲ||ｌ|ｌl| i!′ i!./ｌ
;:;:;:;:;:::::::::::.:.:.:.｀＾ヽｌ|ll|lｌ| ん:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ヽ:{´ r';;;;し;｀ ゛¨¨ヾ´¨¨ヽ´" ｀匕:i:i:i:i:i:i:i:i:i〉 ‘: '. _n」||ｌ|l|ｌ||| i! , ! /
:;:;:;:::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:....)|ｌ|ll| /r〕:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:｝r;;;;;;/´ .,,;;;> 丶 Υ:i:i:i:i:i:i:i:ﾄ､ ! : ||l|l|l|ll|lｌ|lｌ| i!./| /
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(_)Y´ヽ (_)二ヽ＿＿ ＼／/＼.:.:.:::::::|ヽ __ノ.| | .::::::.:,r─ ‐ l.:l!V ＼(_)´￣￣｀V //:::::::::
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V ー- ' / ヽ / Hヽ __ノ | |.:://rﾆﾆ〈V / i |＿!＿ ノ.::::::::::::::::::
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... ./ | / / 木幾 重力 皇 帝 .￣￣ﾄ､.:｀ヽ |二二二ソ |:::::::::/
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/ / | /.. 〈〈 / /. / ∧＼.../ / . 〈〈 / / // V../ .
..￣ ￣￣￣. ￣￣.. ￣ ￣ ￣ ...￣￣ ￣ ￣ .
MOBILE EMPEROR NORTON
「ノートン、帝位に立つ」
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／ _,ノ ヽ､_
｜ ( ●) (●） こんばんは
. ｜ （___人__）
| ｀ ⌒´ﾉ 進行役のマーク・トウェインだ
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人､ |
,ｲ:. ﾄ､ヽ、 __ ,_ ノ
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,. -ｭ,ﾆニ弌垳ト､
／r'^ _rﾍ-ﾍ/＾ヽr宀､
/!７ト､7′ 〃 ｌ ヽ ヽ
、 / l//L｣| ∧ｌ | ! |l ｜ ! ヽ
|:l / 〃 ||丁l トH､lV| |l /l } l |
ヾヽ / 〃 |l | ｌ抔卞｀ヽ{ /-ト/ //ﾘ
＼ ヽ:∨ |」 /ｌ| ｌﾄヽ￣ ﾚ'戎ｼ' ／ ′ ツッコミ役の水銀燈です
⌒ヽ!ヽ._j＼＼ / 八 |ヽ __ ' ∠r1=彳
::..::..::..::..::..｀::..::ヽ/ ﾊ ヽ‐ >､ ,. イ| }::..｀ヽ、. よろしく
::..::..::..::. ／⌒ヽ､ヽjノヽ.∨r 芥､/:./ /::..::..::.､＼
::..::..::.::./:.:.:.:.:.:.:.:.:ヾ⌒Tlヽ｝l,ハ/-/ 〈::..::..::.｀ヾ＼ヽ
::..::..／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∨_ || ヽ:ﾚ':.:ヽ::..::..::.くヽ.j
::.r'´.:.:.:..::.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∨_ ||ｰrﾍ.:.:、:.:.＼ヽヽ:〉
仆､ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ∨_l〉 ri心:.:',:.:.:.:.:ヽ｝
′ ＼_.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ∨_ ゞ=仆ヽ.:.:_ノ
, 〉个､:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.∨_ ｌ }〉:.}'´
| く_/^ﾄ､>:.∧:.:.:.:.:.:.:.:.:. ∨_ﾘ 〈|:.ハ
| //:.:.:||:.:./ ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∨┐r':.:{ ､ヽ
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｜ ( ●) (●） …………
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、 / l//L｣| ∧ｌ | ! |l ｜ ! ヽ
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⌒ヽ!ヽ._j＼＼ / 八 |ヽ __ ' ∠r1=彳
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仆､ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ∨_l〉 ri心:.:',:.:.:.:.:ヽ｝
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_.,ノ ヽ､,_ ＼
(＝ ) (＝ ) | アカン、ボツだボツ
（__人___） u | ⌒ヽ
'､ | ____ ,.-、ヽ､. 4ヶ月も投下サボってガンダム仕立てのオープニング作ったのに
,,. -ｰ| |ヽ__∠___ゝ」 r'
/ .::::::、::| /ｨ::::〔 _,.-ｰ ｀'r-、. 全然笑えねえ……
l :::::::::::::::::ヽ__､____,. ":::/:::〔／ l:::. ヽ
」 ::::l:::::::::::::::「二二::::／ :::::::ﾄ､ y |::::::. ',
l ::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r l:::::::: i
/ :::::;;:ｰミ､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ､＿ ノ L::::|
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/ ::::::::::::::::::::/ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::「 :::::::::::::::: ||
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/ {i7:::::／ i ＼:::::ヽ
;′ {|::::/ l i | ヽ:::::
ﾄ、 ,′ {|:/ ｌ | |｜ | | | | Ｙ|
|:::＼ ｜ {|| | |｜l十￢ | /｜ | |
＼＼:::＼ | ﾞ| | 斤==ミハ || /ﾄ､ｊ | ||
::::::＼＼:::＼. | | | | {:::::;;;| ﾘ| ／癶〈| | ハ アニメじゃなくて現実世界のお話だから
::::::::::::＼〉 ::::＼ | ｜ | ヽ ＼￣ (::;;バﾚ | ,∧｜
:::::::::::::::::::::::::::::::＼| ｜｜ ＼ ＼ , ｀ /! |〃ハ_! -―. 気が滅入ることおびただしいわね……
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::::::::::::::::::::::::::/ 厂￣＼ ｌ ｌ＼ イ｜l/ーく::::::::::::＜￣￣
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／ 〔 Ｌ::.::.::.::.::.::.ｊ＿__ﾉ::::::ﾍ ',＿___ ＿jﾍ V::.::./ /＼[＼::::
｀ ト ／::.:: ヘ :::::::∧ ∨ｰ┴;ヱ、::', ';:.:/ /
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.
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／￣￣＼
／ _,.ノ ⌒
| （ ー）（ー） ちなみに、日本では南北戦争と呼び習わしているが
.| （___人__）
| ﾉ ｼﾞﾞ･ｱﾒﾘｶﾝ・ｼｳﾞｨﾙ･ｳｫｰ
| |_,-‐、_ -、 アメリカではシンプルに 「 米 国 内 戦 」 だ
.人､ 厂丶,丶 v 〉 ｻﾞ･ｼｳﾞｨﾙ･ｳｫｰ
_,／::::ヽ､.,ヽ., ___,く_ソ __ノ. いや、単に「 ザ・ 内 戦 」と呼ぶ方がむしろ多い
_, ､ -― ''"...:::::::::＼::::::::::::::::::::( 〔"ﾆ‐-、
/.::::::: ':､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r ／⌒ヽ:::::: )
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V／.....￣ ',::::|
:::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〈 :::::::::::::::... ',::i
:::::::::::::::!::::::::::::::::＼:::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ ::::::::::::::::::. ',
-‐,コf7{{辷ｆﾘﾉﾍ,
／ __{仏:'／:｀¨:^三≧,
/:７://:::::::_:_彡'^¨⌒丶
/ }:厶:/::∠}厂 ＼ ＼
/ _＿__｣水くﾌノ^´ .′ 丶 . 、
/ /::/ ７::/∧:} /, //! . . ｝ l i
/ ＼Ｖ介{:し:ﾉ ｜十-Li j/ } ﾊ|
/ // |:トｆ |ｉ_｣土z,＼ ァｨ/ / }
/／ // ｉ |:| 丶 个i､ 炒` '仞/}}j/ アメリカでまとまった内戦は
‐= _ ／ 〈/ l |:| `ﾄ . ＼ 〉ｉ{ {{
￣≧=-く 、 八ｌ｣ l八 ｀¨⌒ _, ｲ八}｝=-‐. 後にも先にもこれ一度しか起こってないからね……
_＿＿,≧ニニニ≧ｘ ）＼ // ﾍ 个ﾍL_ ´／厶'′
二ニニニニニニニニニﾆ≧ｘ彡'ﾍ ｢¨::7了f千{≦=―-
_厶三ニニニニニ＞=≦ﾍ乙1 |:::/r介ﾊi| トく,⌒´
_ -=ニ=‐ｧ=ニニニﾆ／::::::::::::::::::＼) l⌒レｆじﾍ |i:::::ﾏ⌒ｰ ｧ.
ﾆ=-_厂/ニニニﾆ／ ::::::::::::::::::::::::::::ヽ, | 〈∧〉}八:::::＼＾´
/／ _,厶イ/ﾆ＞'::::::::::::::::::::::::::::::::::::Vﾊ八／丁｢/f刈〉::::::::〉
′_彡 7／八ｌﾄ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::Vﾍ, 〉/ /`辷八::::::/
〃 ／ ｊ八::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〉:::＼ { { }｝:::{
/ 介ｘ:::::::::::::::::::::::::::::::;／:::::::::::::ﾏﾊ_ } {じく＼
: ／/ 'ヘ:::__:::::::::::;厂:::::::::::::::::::::::＼廴} ﾉ乂)） :.
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.
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／￣￣＼
_ノ ヽ､_ ＼ ｳｫｰ･ﾌｫｰ･ｻｻﾞﾝ･ｲﾝﾃﾞｨﾍﾟﾝﾃﾞﾝｽ
（●）（● ） | しかし、南部では 「 南 部 独 立 戦 争 」 と呼ぶ人もいる
（__人___） ｜
| u |. 南部自治の為に戦った、正義の戦争だというわけだ
| .|
ヽ 、 ,ｲ さすがにここ20年ほどは減ってきているようだがな
／ヽ,ー- ﾄ､
_, ､ -─ '".:.ヽ:.:.＼__ /ノ ﾄ、__
__ ,. ー 、...:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:....
＼ r 、 _ ＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::'ｰ､
} }/ ) V::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
/:ゝ/ ./ __ V ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i:.:.:.＼
}:::::ゝ ソ ,Y i::::::/::::::＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:.:.:.:. ＼
ｉ:/ i:ｨ::ヽ | l i ! | ｉ i ｉ ! l ､ ヽ
l:l_/!:レ'::〉 / | .li l ! | | l | ! | | ﾊ
./:/ｉ ﾄｒ‐i´ .!‐トl､! l ! | | / | ! | | | |
::/ .ｌ |:| ! .l≡＞≧l＼ ｌ .// ﾚ// ./ .ﾊ.!
| |:| ヽ |ﾔ''{ fﾝ}ヾﾐ ∨/ム一〈/ / / l|
| |:| |ヾ､ `'~ ィtfｿ7／,}／ " ,ｨ 戦争から150年もたってるのに
| ヾ | `~ / ／ｨ| ／/
.! i＼ __ ´ <"ｲ l」 ／.:::/. 心の傷跡は消えていないのね
! .ﾄ､.,へ ‘‐ ´ イ i ／/／.::.::./,─ｧ
.l l::::::::二_＞ -､.＜ ,| !: : : : -- ―<＿
ニﾆiハ |::／／７只ﾄ､＼ ／:l .ﾄ､: : : : : : : : :‐-
:::::::::ヾ∧ |::＼｀´,ｲ |:L/厶ー:| .!:::＼ : : : : : : : :
:::::::::::::＼ﾍ/ ¨ i:! ￣ .}:::::::::| .!:::::::::ヽ : : : : : :
/////////////////////////////////////////////////////////////
.
┌─────────────────────────────┐
│ということで、これから数年合衆国は戦禍に苦しむことになるのだが │
│やる夫の住むカリフォルニア州は意外と平和であった。 │
└─────────────────────────────┘
（ ヽ ―――― ○ ――――
, ⌒ヽ ( ） ／/ | ＼
（ ' （ ヽ⌒ヽ 、 ／ / | ＼
ゝ ｀ヽ( ） | (⌒ 、
( ､⌒ ヽ （ ヽ
( (⌒ ） (
, ⌒ヽ _,,.,..,......
（ ' .ｒ‐'''"~ |.|
~|¨|¨"i | o ゝ ｀ヽ ,. ．r'" '"''''''''''''''''''i――┐. .| |.|
. ! .! ! , ﾐく_）ттттr .h．.,_ｕ !!! |_|i` ､ ( -'"._,Ｌ ‐''"＝＝'''Ｔ "Ｔ |＿| |.. ..| r.1. .!.!
. ! ｰ!┌.. 卵}}.―‐r.- .|. i⌒j―~┤ｒ- _ ｭｮ"' レ"~ r.1 ｢~.|-.ｎ-|｢Γｌ | .|,．､ | | |^| ,...､ |
_ﾚさ/.| . こﾊﾂ | .| .|,<ゝ'＿ｲｨ_＿_.i⌒Ｌ ､．,． (.ｦ,-､,.､ /¨)ﾉ.)-､ｭ ! .|〈ｆ ),ﾄ､ﾉヽ,r>',.! .,ｆ ζ.ヽﾄ._,ｨ.| ,､ヽ
. ',ｉ .| ノﾆﾆﾊ、 ..| .| .|l,.,_.| __ |〉-.r '''''''ヽ='ィ `､ぅ`,'.} Y{ ''ｒ'.Yヽiﾆ./'｝f''｛ ｝ｆ,.)､><ﾆェェ f_,.-'-亠,､(ノ
┌─r''1.i__.| ノ}. | .|_,...._,Ｌヽ.,'´ ヽ‐_.ｉ1_┘､_i二二っ_ヾi¨¨i },'/..l l.ﾋi .l'f､)ィ' i'"1 i ｌ. i `i i.',ヽ~,.' .ｨ i.i-
｜ |_,.|ｺっ,,１i_ | .|￣ Ｔ,､mi i_ ,.7A.fヽ_―――．< ~ヽi.゛1 l l ｌl,.､ i.iｰ'ヽﾆ、､i.l .l_.l lll.',ヽ'<_/j ﾄi′
⊥．⊥L．‐ ''" l | .| /皿皿` ．_,ィ(,,,,､)_., ､|ｽ.｢｢￣「￣|__}ｆ"ヽ_ .i ^ﾄ|ｲﾄ､|./. <ﾉ､ﾂくヽﾞ､.i i.ﾉﾘ "lﾖ.ﾉ〈_ ,' .|￣
- ．_ _,.．-'''ｰ-‐Ｌ」口 , -'"_ﾌζ(`ｰ'―`-'"~| l .| .| |ニニｺ¨ Ц~i ii.Ｔтl只´ l.l _〉J',l ll l ~ l ､￣.ﾄ､|ニ
．_ _,.｀＞´ | .}_ｔ_ |,ｨ'＿＿｀'＿`´_`ー_―_''_'ﾄ.ト_''_''"¨_┐ィ=.l └｀.}_ﾉ ｉ.Y_ _j `i´.,' }i l'./| l l', .',
‐'" | ._j ｢￣|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_|┘<ヽl―.､. Ｊl.l ｌ. ｉ. l"''~l i｀ﾄi ﾄ.､ ｉ l ', .ｉ---
.|' ,．．．_,r''>-､ .| ｆ.Y iYﾞ､ヽ〉Ｖ.>ヽi i ﾉ┌.────┐ ﾞ､ - - 、.､_) ｀ l l .i .l"""
.レ rﾉヽr,>＜.ヽ,-ﾞ､ ､..|, 〉‐ﾝt ｿヽr">､ノ7-Y７ ,.､ _.,.､ !""".|. / (◎ ◎）ヽ ､_ .l ト┤
／､,>｀ﾄ､ﾉ_, ノ､( ヽ_ヽ‐/j ｎ .|l ,.-L__l ,r-__,..､l',( __,< ),.>ｸ､-.､,..`､ ゝ（_人_） ノ ~ ｀"´
／,,r''ヽ-'ヽ｛,r-_ノ.Ｙ |./,ｨ<ﾍ,ｲ< ﾞ､,' |ノf Y. Ｙ.¨)'i-( ヽ>-<~ヽr-.<)､)`､. / ヽ
／,,.､ ｀>''"''"ヽ,r' .〉- l,.r＝|.ﾉ i i i ', .ll .ﾚ'-'ｉ.i `‐'ｨ|`rY 口 ',ｺ ﾄ､´ ', } }`､. （| |）
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ |￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ |￣￣￣￣￣￣￣￣ |....し Ｊ
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ |＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ |＿＿＿＿＿＿＿＿ ﾄ､
ｰ‐―――――――――――――――――――――――――――――┤
ー―――┬―――――‐ｰ┬―――――ｰ‐┬──────ー┬───┘
.
┌──────────────────────────────┐
│カリフォルニアの住民が圧倒的に北部を支持していたため │
│南部シンパだった知事も連邦に残ることを選ばざるを得ず…… .│
└──────────────────────────────┘
_....-‐‐ヽ::ヽ,.≦:フ_
,...‐´￣::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ､
,,´ｨ:´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ､
. /:::,::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
. /:,ｲ::::::::::::::::／ﾏ:::､:::､::､::::::::::::::!
|//:,ｨ:/!::/!/ ﾍ:',ヽ::､:::､::::::::::}
l/.l/,,i/=!ミ､＿_,ﾍi=ヽl､､ヽ__:::! まあ俺、ほんとは奴隷支持者なんだけど
i!| =ﾆﾞ=i!二i!=ﾞﾆ= i!''|ヽ',:|
lヾ ___,ｲ'￣ ゞ ＿ ノ' !´j.!| さすがに連邦離脱はないわ……
,,〉! L _| |ノ:::|ヽ
. ,,/´. .l rｪｪｪｪｪｪｪｪｒ | ｀ i. . ',､. カリフォルニアは北部に味方します（一応）
｡s≦´./. . . .i ,}────{､ .! .! . . ﾍ.≧. .s｡
｡s≦ . . . . /. . . . .l ==== _ノ ! . . . ﾍ. . . . . . .≧.s｡
｡s≦. . . . . . . . ./. . . . . .!｀ー ､ ノ￣ ,,,i. . . . . ﾍ . . . . . . . . . . ≧s｡
. . . . . . . . . . . ./. . . . . . |ﾐ,､ ￣￣ ,,イ;;;! . . . . . ﾍ. . . . . . . . . . . . . . ≧､
. . . . . . . . . . ./ . . . . . . |ヾミﾐー-===-‐彡;;;;／|. . . . . . ..ﾍ. . . . . . . . . . . . .／ . ∨
. . . . . . . . . /.／＼. . . | ＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ''''''' i. . . . . . . . ﾍ. . . . . . . . . . ./ . . . . ∨
. . . . . . . . / '. . . . .＼. ! ￣￣￣ l. . .,､. . . . . .ﾍ . . . . . . . . /. . . . . . .∨
【 ジョン・ダウニー知事 】
John Downey (1827 - 1894)
.
┌────────────────────────────┐
│主戦場であった奴隷州各州は東部・南部ばかりであり、 .│
│遠いカリフォルニアにわざわざ出兵する余裕はなかったのだ。 │
└────────────────────────────┘
ヽ
い､――――――――――――――――――――‐-､_＿ , --､ ／ ／
l￣∬ ｀ﾞ`フ‐‐' ｀､ _/ ___ /
', ∠,..-‐'＾`‐-‐'"ヽ＿_ _,.-‐"〃´｀i /´ 〈 〉
l ∧,,∧ /＾ﾞンヾ、 ｀ﾞ‐､ ／ ,.ノ └､〆 ｀´
l （｀・ω・）＿＿, ＿⌒） .} r' l r'｀´ ／￣￣￣ __,-‐'
/ （ つ'''n'''￣ ￣ _） { ∫ ´｀l┘ i｀‐‐'´ r'´
', ｶﾘﾌｫﾙﾆｱ しｰ-Ｊ ∧,,∧ い′ く_,.-‐'"´ __く，
ﾉ:::::::::::::: （｀・ω・）＿＿, ＿⌒） ／´ ﾟ ‘
ゝ::::::::::: （ つ'''n'''￣ ￣ _） γ
弋:::::::::::: しｰ-Ｊ ∧,,∧ ﾄﾞﾝﾊﾟﾁ ､∫/
入::::::::::: （｀・ω・）＿＿, ＿⌒） ::::::::::::::::::::::::::≦
!:::::::::::::: （ つ'''n'''￣ ￣ _）.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::彡
... , － - ::::::: :::::::::::::::しｰ-Ｊ.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_彡
.... / ；；（◎ ◎..-､ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::CONFEDERATED::::::::::::::::::::r‐'´
. ゝ （__人）.....',―‐-､ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.STATES OF.:::::::::::::::::::::::::／
..... ﾊ ヘ__ ', ｀'‐-､_＿_┌─､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.AMERICA:::::::::::::::::::::::::::/
ξﾉ〉 ヾζ .', ∧ ＼:::::::::::_:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_,-‐‐-､ __:::::::::(
（__／ ＼_） 弋_/´ ヽ ::::::::::::: ／￣｀ﾞ‐-‐く ｀´ ヽ:::::',
ヽ:::::::::／ }:::::::{
ヽ ', ( ',:::::::',
ヽ ｀┘ ヽ::::!
ヽ | ｀´
ヽ l
.
┌───────────────────┐
│現場にいたアメリアちゃんからの報告。 │
└───────────────────┘
＿, -――-
, .:´: : : : : : : : : : : : : : : ｀
／: : :.:／: : : : : : : : : : : : : : : : ::.＼
／: : : ／: : : : : :/: : : ,､: : : : : : : : : : : ＼
/: : : : /: : : : : :.:./ ＼､/＼: : : : : : ヽ : : : :.｀ヽ
,.′ : : /: : : : : ::.:/ ＼､/ ヽ: : :,' : : i| : : : :､: : ＼
i: : : : :.|: : : : : ヽ.′: :./ ｀丶､}:.:/､: : .i| : : :.ヽ＼: : ヽ
}: ::| : :i|: : : : : : :|: :.／ i::,' ',: : i|､._:.: : |: : :ヽ: ::',
,′ l: : i|: : : : : : :ﾚ' ,ｨｆ示ミ ﾚ' i人|´ヽ:.:. | : :.i:.∧:.l
i.: : :人: i|: : : : : : : :ヽ 〃lir'::i} x=ﾐ |:.:.:|.: ::.|:| i::|
,′´:. : ヽ|: : : : : : : : :::. 弋ﾞﾟﾘ ir'l }}∧ノ:＼.|:.ヽﾚ' 南部人はあまり声を上げないようにしていて
}: : : : : : /: : : : : : : : : ::.ヽ ﾋﾘ '/.:.: : : : : : :.|
/: : : : : /.l.: : : : : : : : : : : .',""" ' ""ハ.:〈 ＼ : : :|. 北部人も空気を読んで南部への批判は控えていました
∠ : : : : :/:.:.|: : : : : : : : : : : : :', .:.:.:.:..:ヽ ヽ.:.|
/ : : : / : :.i:.: : : : : : : : : : :l: :l r=_7 八:.:.:.:.:.:.＼ ∨. このカリフォルニアだけでも戦火から守るべく
, -―∨ヽ_／＼| : : : :ヾ: : : : : :l : | イ:.:.:..ヽ.:.:.:.:.:.{
￣ ｀ヽ ヽ|/＼: :/ヽ{＼.:.:i : | ＜:.:.:.:.:{＼.i､ :.:.:.:| ギリギリのところで暴力から踏みとどまる努力をしていたのです
' , ' , . ∨ ＼ ヽ|V´ ≧:´､:.::i｀ヽ:.:.:.＼ ｀ヽ |
i ヽ ／}/..／/､_＼{ ヽ:| ｀￣
| } ／＼爪.＼|::::::ｈ､
|｀ヽ ヽ /,､|| ＼.|::::::| { ヽ
{ {{ ||{|| }}ｉ:::::ｌ | }
} i ｀=i.|`T' |:::::|/ 〈
: ,′,' }| |i .|f ￣ ヽ
V／ ij, ij /__￣｀ ',
/ 〉__ ヽ }
| ヽ ヽ ﾉ
.
, -── ‐- ,
, ´ : : : : : : : : : : : : : : ｀ . . ､
／ : : : : / : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
, ' : : :／ : i: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
/ : : : /: : : :|: : : : : : : : :', : : : : : ､ : : : : : : .
. / : : : /＼: : ;| : | : : : : : : ﾄ, : : : : : :' : : : : : ::',
,' : : : :/, : : ｀/､', :! : : : : : : | ヽ : : : : :ヽ : : :', : '
' : : : :,' : ＼/ ' :',: : : : : :｜ /＼: : : : :', : : |: : ',
': : : : :| : : :/ ヽ'､: : : : ::| ', : : : i : : !: : :'
|: : : : ::|: : :,' ｀ ヽ : ::｜ , : : |: : :| : : |
|: :|: : : ',: : | xテﾁﾐ ヽ; ::| ﾃチﾐx .', : :!: : :!: ::｜ ですから、東部での悲惨な話は聞こえてきてましたけど
|: :|: : : :ヽ :! レ::ハ ヽ|レ::ハ } | :;' : : | : : |
|: :|: : : : :｀'| .弋__:ﾉ 弋__:ﾉ | |: : : |: : :'! . 西部の我々は結構楽しくやっていたのですよ！
|: :|: : : : : : , , 'ﾘ: : : :| : : |
|: :|: : : : : : :', ,' : : : : :| : : |. 私の回顧録にも戦争そのものの話はあまり書いてません
',| |: : : : : : : :､ i ￣ l ': : : : : : !: :i |
!｀! : i : : : : : :＼ '､ ﾉ ／i : : : i: : :|: :l｜.
ヽ､! : : : : : !: : _' ､ , _': : :|: : : :,': :/: ∧|
, -‐､-､; : : : |r‐| | ｀ - ´ |, |-､:|: : :/__/r-'､ !
／ ／ i-,ヽ : |.{´ ＼ ／ .! .: |: :/_.}‐'-､ ヽ
,| ´ / /_ .ヽ,!:| ｀>_< |.: .:レ'.:{ ＼ ｀ i
/.:| ' ' }.: .: .:! , ' , | i ヽ ' .: .: | /ヽ, |.ヽ
. | .:|. /.: .: .: |. / /i .| | ', ヽ / .: .: | ヽ, .|.: .|
.
┌─────────────────────────────┐
│サンフランシスコ市もやっぱり北部支持者の方が多数派であった。 │
│ └───────┐
│現在、市の中心部に「ユニオン・スクエア」という大きな広場があるが ...│
│ ﾕﾆｵﾝ ..│
│南北戦争中に 北 部 支持者のデモに使われていたことからのネーミングである。 │
└─────────────────────────────────────┘
／ /..::.:..:: .:.::＼
|￣|￣￣￣￣|´
| | [] ...:. .:::|
__ __ | | . : : : :ﾛ.::| ;ミ
/:/＼ /:/＼ | |.: :.: :.:.::.:.::.:| 彡ミ ;ﾐ、
＿ | .| .:|__|_|＿:|＿＿＿＿＿＿＿ /⌒) ＿＿＿_＿|_ |.::.:..:.[]::.:.::.:| 彡ミﾐ、 ;彡ﾐ
. ＿__|:| | | :|...:::|. ┌┬┐ . :┌┬ｉ : .::┌┬ | T/⌒) ┐ . :┌┐|. |.: :.: :.:.:.:.:..::| 彡ミ彡ﾐ 彡ミﾐ、
＼∠、 :.::::|:| ト､. l.└‐┴┘└┴─┘└──┘└ |`７'..:/ └─┘└l::.|.:.::.[]:.::＿ :| .＿ ,彡彡ミ幺彡彡 ､,，
:::...＼.＼ ベ| |::∧＿|__[]..::[] ＿＿[] .:.:[]..__: :.[]: :.:[]. : : |/...::::)::７ []:.: : []: :.::|: |.:::. ／／＼／ ／＼'／￣／＼:ﾞ;;ﾐﾞo;ﾐ
‐- ,_＼.＼.| |￣...:.::／＼￣.:.::::／＼￣／＼ﾍ. : : : : : :/＾7＜:〈 . : : : : : ::/￣ ∠／. : : : ＼／ : : : :.＼／ ;.:ﾞ;;ﾐyゞ;ﾐﾞo
.: ::: : : :|::.::.ﾄ|_|;;;;:::／. :ﾛ : ＼:／.: : : : Υ :.: :.:.|::|: : : : ／...::|::::|/|＼. ∩.:.::.:|￣ .:| | : : :.::[] []:|ｪｪｪｉｪｪｪｪ| ﾐヾ:;”ﾞ':,oヾﾐ
::.: : : : :|ｺ:.:|:.: |￣|: :.::.::..: : . ::| ..::_ .::[].::| : :.:ﾛ::|::|:. :／／ト､У〕:|:....;＞.| |. :..::| . :| |. ＿.:.:.:. : :|.lニニ|l .:.:|┌ヾ':,ゞ;ﾞ;”;ﾐ;:ミ
工エエ|::.:.:旧:|::...|.::[].. .: :.ﾛ.::| ./:ﾊ.:..:: :|. .::.:: .:|::／／.:::::;＞|::::|/ﾍ｢ ｰ┴─ｰ|＿_;;| | |〒|:. :[] :|:| .:::::::||＝|│｜.::.[]:::}iｌ|{´
: :∠7ﾍlｺ:::|::.:.|.ﾛ:|: :.＿. ..::..:.:|. |:|n| :[]::|:П:..::.ﾚ:￣＼∧l＼|工] ｌ;,_|_|⊥|＿＿|｣ ===ｌ|＿|┴┴──|i|l|
: :|ｪ| .:::::|:.:.|:::..|::::.| .:|襾|.: : : :|: |:||||,;,:.:⊥!‐'''" [ニニニ|ﾆ] ﾙﾍ:
: :|ｪl:∩ ﾄi:.|::::.l＼|_;;||;;:|L:: -‐'''"~ | . : :.:.:.| .
: :|ｪ|:|;'|:.|:| |='′ | .: : .:.| . .
: :|ｪ|:|;'|::l_ﾚ' ' 、 /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ .
: :|ｪ|:|;'|::|. ｱﾒﾘｱ ...| 戦争が始まった時は .| 、
: :|ｪ|:|;;ﾚ'. '´ ヽ . ＜ 実に三万人がここに集結し .| .、
: :|ｪﾚ ｌ tﾉヽヽ） l | 連邦への忠誠を誓ったのですよ .|
／ '. ｌﾘ､ﾟヮ ﾟ|l)ﾙ .`.ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ 、
(|,i芥(_|) ` 、
〈ｌ_|_i_>
しし'
現在のユニオン・スクエア（再掲） ttp://i.imgur.com/OpwT7n1.jpg
.
┌────────────────────────┐
│本作に登場した軍人達も、大部分は北軍に残った。 ......│
│まいどお騒がせフレモントを筆頭に…… ｜
└────────────────────────┘
＼ ／
ヽ / 来 嫌
征 俺 ! ＿＿＿＿_ / ん な
く は | ／三∠二￣ | で も
だ | ／三三三三三三≧=-､ | 良 ん
け | ／三三三三三三三三三ﾆ＼ | か は
| ／三三三三三三三三三三三三＼ :|
| |三三三三三三三三三三三三三三＼ |
/ |三三三三三三三三三三三三三三三.＼ ＼
ヽ / /三三三三三三三三三三三三三三三三ﾆ＼ ＼
＼ ＜ /三三三三三三=ﾄ､＜三三三三 /-､ヽ三 ﾄ､ ｀ヽ ＼＿_ ／
／ ＼ 〈三三三三三三三ﾄ､ ＼>:,.へ三三ﾐヽ }三ﾆ＼＼ |／ ￣￣
/ ヽ |三三三三三三ニV／イｨt刈ﾄ､ﾆV ﾉ /三三三＼
ヽ |三三三三三|＼三《 爪＿_ 彳 ＼j' /ﾆ三ミ､ヾ￣ヽ
の 奴 :. 八三ﾄ､三ﾄ､ {ハ ＼ 乂 ￣ ﾐ 「 Vﾆﾊ乂 ← 方面軍指揮官として短期間活躍したが
み 隷 i ＼! ヽハ ヽ}:ﾊヽ ＼| ﾐ､ | !厂｝. 勝手に奴隷解放宣言なんか出しちゃって
来 解 | ＼ 八 {::::{_,. - 冫 ∧ /: :八＿ リンカーンの逆鱗に触れ失脚。
よ. 放 .:| ／ヽ ｀ヾ〈 ＿,イ/ /:／:／ : : : ├ ､
者 ! ／三三 ＼ ー＝二vﾍＶ ／ ／: : : : : : / / ＼
/ _,.-=≦三三三三ヽ ￣／ ／: : : : : : ／ /: : : : ＼
/ -=≦三三三三三三ﾆゝ-／￣: : : : :＿＿＿／:／: : : : : : : :＼
＼ ＼ ／三三三三三三ﾆ／: : : : : : ／ : : : : ／: : : : : ／￣￣￣￣￣ヽ
＼＿＿＿＿＿__／￣ ∠三三三三三三三三／: : : : : : ／ : : : : :／: : : : : : : : :／￣￣￣￣ヽ }
/三三三三三三三三∠: : : : : : ／: : : : : ／: : : ／: : : ／: : : : : : : : : : : : :＼
／|三三三三三三三三三≧､: :／: ＿＿／: : : : / : : ／: : : : : : : : : : : ＼ : : : : 〉
､ |三|三三三三三三三三三三冫 :／: : : : : : : : : /: :／: : : : : : : : : : : : : : : : ＼: :/
≫､ |三ヽ三三三三三三三三 ／/／: : : : : : : : : : /／: : : : : : : : : : : : : : ＿＿＿__〈
三≫､ / ＼三＼三三三三三ニ／: :〈 : : : : : : : ＿＿/ ￣￣￣＼: : : : ￣￣: : : : : : : : : :〉
三三≫､ r‐/三三＼三三三三三三ﾆ| | :/∧ : : : : ／: : : /／三三三＼＼: : : :￣￣￣￣￣￣＼
三三三≫､ 〉 {三三ﾆ ,.--､三三三三三 | | /: : :＼／: : : : :/ 三∧三三三| |＿＿_: : : : : : : : : : : : : ＼
.
┌───────────────────────────────┐
│酒のしくじりで軍をクビになった後ヒッキーニートを決め込んでいたが │
│戦争で復活し、なんと北軍の総司令官にまで出世した呑兵衛グラント。 ......│
└───────────────────────────────┘
:::::;.-､:::::::::::/＾丶.::::::::::::ヽ.
::::{_,リ､::::::///77 〉::::::::::::ﾊ. 「 /＿＿ ┬┌ｒ┐
::::::ノ!:::＼＼,、ﾌ/__:::::::::::::::} /土l土ヒ. エ. l工.| _∟ l l レ (＾) .
／/::＼ヽ:＼＼'（ }:::::::::/ / │ヽヽ. 二|二 」 / こ （__ ！
/::くﾓｯﾐ:＼:＼ヽ¨´:::::::/ この戦争は無理な
/:/:;へ--ヽ:＼ ヽ＼::::/ ことばかりして来た
.;:/ノ l ｀く,.:ヽ＼Ｙ 戦争だった…
:::/ ! , ドﾝ‐＼＼
::;' {-:､__ｊ./、 ＼ヽ 無理だとか無駄だとか
_＿_ ヽ'-'/ ｀ ‐- -' いった言葉は
､ ｀ｰヽﾌ/ 聞きあきたし
￣ヽ ./ 七_ヽ -ｔ,.､ _∟ ナ ｌ -‐ l ┼
ノ / (ﾉ ） /| し / こ '二) .ﾚ ､__ ﾚ ｒj-､
ﾆ二.ヽ/＿,,. -‐:┐ __
|::::::_ -‐ ｡￣l:::| 日v日 _ノ 幺 -ｔ,.-､ ニ､
l￣ │ ﾆl:::| │天亅 |. 小 /| .<ﾒ、_,ん
:＼ ＞､ ＿|::l__,.ヘ
.
┌─────────────────────┐
│自警団騒ぎの時はグズで役立たずだったのに │
│いざ戦争が始まると別人のように機敏に働き │
│南軍侵攻を押しとどめて見せた老将ウール。 │
└─────────────────────┘
／￣￣￣￣＼
／￣／ 二ヽ――ｧ_― ､ ファ〜〜
. ／ ＿{ （__ヽ}ーｰ/､__) } ￣￣＼ 泣けるな〜〜
{ / 人＿__,ﾉｰーﾍ＿＿人 }
. ＼_( （ ● i ● ) )＿__,ノ まだまだ働けたのに
. ( ( Ｕ ‘ｰ'＾ｰ' Ｕ ) ) 戦争の後半はリンカーンにジジイ扱いされて
. ( ｰ UｰｰｰｰーU一' { 左遷されちゃって泣けるな〜〜
. ( )
(二{蕊 ,蕊二)
.
┌────────────────────────────────┐
│自警団騒ぎの時、シャーマンに修理中の船を一隻しか融通してくれなかったが|
│南北戦争では合衆国海軍を率いてニューオーリンズやモービルを攻め取り ｜
│ついでに体育会系の名言も残していったけちんぼファラガット提督。 │
└────────────────────────────────┘
/￣￣￣￣￣￣￣ヽ
＜ き、機雷です！ |
| 進めません！ |
＼人_从人_人_从_人_从_人_从__人从ﾉ／
＜ ＞
＜ 機雷がなんぼのもんじゃあ！ ＞...＿_ ← このセリフ、今でもよくアメリカで引用される。
＜ 全速前進せえええ！！ ＞::::::::::＼ 実際にこんなこと言ったのかどうかは疑問らしいのだが
＜ ＞....￣＼| 細かいことを気にしてはいけない。
／Y⌒YW⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒YY⌒WY＼ ＼ ＼＿＿＿＿＿＿
|_/|:::/ /! |-/-ﾊ !斗-.、 ヽ三三三三三}}
ﾜｰ . ／,ｨ´ | |/ｆ似}乂ﾉ{似ゝ.! }Ⅰ:.ⅠⅠｚ=========ｚ、
ﾄﾞﾄﾞｰﾝ ..／／ .ﾊ .!.ミ=‐¨´ ' ｀¨// .!Ⅰ:Ⅰ:: / □ □ / .∧
／／ ／ | | 代 f::::::::〉ィ / ./Ⅰ::Ⅰ/ □ □ / ∧
ｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ .-=彡´／ / | ﾇﾒﾒﾒ≧--≦≧x ./: Ⅰ::: / □ □ / ∧
／ ／ /__γ´///.////ヽ}}//././.＼.==/ □ □ / / .∧
／/ ./ . γ´//{/.//.///////}}/////.//＼≧=======≦ ./ ∧
ﾄﾞﾄﾞｰﾝ ..../ / ./| {////{/////.////./}}/////.////.＼ V. / ∧
. | | | ｌ ／{////乂///////／冂（）/.////////＼ V / .∧
. ﾜｰ . 八 ＼／//Ⅳ/////＞===≦三三三≧V////////＼ V ∧
. ﾜｰ . ＼{///././乂///////Ⅳ .| ◇ .| ⅥV///.///.//≧x V ∧
爪/////}ili≧//≦ⅣΔ |. ! ⅥV//////／::::::::＼ V ∧
Ⅵ//.//}|ix≦三三三≧===========V//{￣三）:.::〉::〉:〉＿_V＿＿＿＿_∧＿＿＿＿＿＿＿＿_＿_＿＿_
ﾜｰ . Ⅵ////Ⅳ |lil| Ⅵ ..／ ￣ | | ≧=≦´／￣￣￣￣￣ /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣／＿___＼
. Ⅵ///Ⅳ .|lil| Ⅵ ／ | | ／／ ./ ／／:::::::::::＼＼
. ｘ≦.三三.三.三Ⅳ |lil| Ⅵ .! | |＿/ / | | |:::::::::::::::::::::| |
{__{三.三.三.三.Ⅳ |lil| Ⅵ .| .廴_廴_））| | | |:::::::::::::::::::::| |
// .／／{{. |lil| Ⅵ .| | .| | ＼＼:::::::::::／／
. // ／／〃{{. |lil|. Ⅵ ＼__＿＿＿＿＿_廴廴＿＿＿＿＿＿__廴＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＼￣￣／
. // ／／ {.{ ＼ |lil| .Ⅵ ≧z、 / 〇 ∧//////////＼￣V￣￣￣￣.∧￣￣￣￣￣￣￣￣￣
// ／／========={. Ⅵ ≧======}}/ ∧/////////////＼ V ∧
// , 〃≧======ｚ_{{ Ⅵ 匕三三彡////////.///////＼ .∧
{{ i 廴_彡 ／∨::::::≧==z Ⅵ .z≦:::::::::::::::::::V/////////////././/＼.=======彡
. Ⅵ .／/.∨::::::::::::::::::::≧===z_＿＿_z===≦:::::::::::::::::::::::::::V.///././////////////＼
≧====／///∨:::::::::::::::::::::::::::::::／///////＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::V/////.//////////////＼
.
┌────────────────────────────┐
│そして、南北戦争まで大した実戦経験がなかったにもかかわらず .｜
│グラントがもっとも信頼する将帥の一人として才能を開花させた .│
│コワモテ銀行マンのシャーマン。 │
└────────────────────────────┘
__
_＿/ ￣ヽ.__
__∠ /／〉 /）ﾉ‐┐
l / ヽ { {／─<Ｔヽ
／/／/＾＼ｒヘ,へ,__ |_| ト､
|／ｌ ／{､_ {┴ ､_ノ､ﾉ ﾉﾐ}ヽl }､
ﾚ'|}／小V､._i /ィ_フ,l | / l
ヽ〈 }｀ｰｔ:ﾃミヽ 斤ｔﾃﾗｊﾉ / l /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
ｒ┴ﾄ､ ＾￣i |-、￣ l/＾!／ ＜ サンフランシスコのペテン師共の小ずるさには .|
lﾍ、| ヽヽ' 、│ｆ/.. | ちょっとばかり苦しめられたが |
ヽ〈 l. ー ==イ !ｲ| | それに比べたら南軍の将軍共など甘い甘い！ .|
|｀ｰ! ヽ--‐' ! | ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
│| ＼ _,. .,_ ／l l,l ↑
| l 丶< _У l.リ､ ノﾌ!. ほんとにこんな感じの言葉を残している。
／l |_,..-─.:::::￣::::.‐-.､|:::::l ＼___ /、/ __. よっぽどイヤだったのね、銀行のお仕事。
／ ／´l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::l:::::::＼ ＼￣/､ /￣ ＼
/ /／:/::::::::::::::::::::::::::::::::::::_L::::::::::ヽ / i ＼
,.イ {:::_:::::--─:::::‐-:::::::::;::'´:::::::::::::::::::| ﾉ -┴‐┬--,-ｒ‐ヮ
,.ィ´ ￣￣￣￣ ヽ::::::::::::::::::::::::::::::｀:::::::::::::::::::::::::::::|//´ ー'二￣二二ワ
／ / /⌒ ､ ∧::::::::::::::::::::::::::::::l:::::::::::::::::::::::::/ ／ '´＿L --一'
./ / ／//⌒ ＼⌒ヽヘ:::::::＿__:::::::::::::|:::::::::::::::::::::/ ／ / ＼
/ ／／´￣ ヽ::::|::::「:| ヽ／｀丶、__＿／ ／ / ）
.
┌─────────────────────────────┐
│こう書くと、「ええい、カリフォルニアの軍人は皆バケモノか！」と .│
│思うかもしれないが、そういうわけでもない。 .│
└─────────────────────────────┘
__＿,... -‐─－- ､
,. -‐'´ ｀ヽ、
／ ＼
,／ ／ ／ ＼ ヽ
, ' ∧ / ＼ ＼ `､
/ ∧ ,ｲ l ＼ ＼ `ー- ､
,' ′ ､/ | │ ＼ ヽ、 〉
/ ﾄ､ ∨ ､ ﾄ､＼ ヽ ＜
| / ﾄ､＼ ＼_,＼ ､ >､＼ |＼ ヽ
ﾚ' l ヽ￤ ､〉 ,≧ｚx､ }ﾉ ｀ヽ、 1850年代のサンフランシスコに
// /,小､ |孑ｧ=ﾐ 〃 f癶ﾊ〉｀T Ｔ´ ￤
,// // ﾉ川 i |{{ {ｒ小} ﾄいﾘ ∨ i | フッカー大佐という方がいらっしゃいました
. ／'´ﾚ′ {/ 从| ､少' ﾞｰ'" ヽ、 | } |
{ 廴_ ''' ､ "" _ﾉ＼ | 从ﾉ 郊外に農場をお持ちで
{ ヽ ｀ヽ、 , /´ l }l ヽ、 l |ノ.
、 ＼ ､ ｀ ´ ∠.._ j从ﾄ､ハ N とっても素敵なパーティを催して下さいましたのよ
＼厂￣´ ＼/'´￣｀._ ｲ:::::::::::::::‐- ､V＾V
/:::::::::::::::::',::::::::::::::｝::｝`ー－'´/ |:::::::::::::::::::::::::＼ 私も、何度も彼とダンスしたものです
∧:::::::::::::::::: ::::::::::〈:::〈 ＼ ／ ,':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
}:::::::::::::::::::::::::､:::::／,二二ユY ミ､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::〉
|::::::::::::::::::::::::::::V {＿彡' 介Ｋﾊ＼::::::::::::::::::::::::::::/
|::::::::::::::::::::::::::::::}`ー－'ｱ / | |::} }:::::＼:::::::::::::::::::/
.
=============================================
／ : : . ｀ヽ
（ : : : . . . : : . . ∧
. γ⌒ : : : : : : : : . ヽ
〃 ＿_ : : : : : : : : : . ，
ゝ ´ : .｀ヽ . : : : ＞ﾍ : : : : }
. ｀ヽ : : ハ : : /ノ V : . : : : .′ /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
l : :' 〃7 r‐' ∨.: : . : : l | それはもう、すごいイケメンで |
{ : :′{ Ⅵ _ ヾ γ ヽ : :l | モテモテでいらっしゃいました ....|
Y {ｨミｘ ｀ 斗 ｾ ﾋ_⌒ヾ く |〈:｛ l: :{ ヽ＿ ￣￣￣ヽ
ヽ:.弋ﾋｯ:､ ` ´ ´-ゞ' ´ | |( ﾉ ﾊ∧ | グラントさんとかシャーマンさんとか |
` j レゝイ } } | まるで目じゃなかったですね . |
. r===ﾍ / r- ﾑ /_ / ｿ ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
. |l|///∧ ｀＿,. ， //:::::::::::::::::::｀ヽ
＜∧ ≧ﾄ､_|l|////∧ ｀ﾆ ´ .ｨ//:::/｀ ＜:::::::/
/<l>/／::::::::: |l|＿///∧ ／ ,//:::/ ミ☆ﾐ/:::::/
ｰ一（:::::::::::::::::::く(////´:｀.:Τ-´ｘ‐//:::::::＞... _/:::::/
ハ/ ` ー┐::::::::}｝γ´.:.:／.:.:.:/.:.:.:＞＞:::::::＞─く
:V⌒ヽ ＿_j::::::::〃/.:.:.:./.:.:.:.:./.:.:.//´:::::::::´::::::::::::::::::｀ヽ
/:::::::::::::::::::＿ヽ{{/{.:.:.:/.:.:.:.:./.:.:.//::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::／ ￣｀ ｰ ＜.:.:.//::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::/ ｀ヽ::::_/::／￣￣ ｀ ＜::
::::::::::{ 、 ヽ ∨イ ｀
【 連邦軍人 ジョー・フッカー 】
Joseph Hooker (1816 - 1879)
=============================================
.
／: : : : :／: : : : : : : : : : ヽ: : ＼: :＼
. : ／: :／ : : ／ : : /: : : : : : : : : : : : : ヽ
/／: : : : : : : ∧ : : :/: :.:.: : : : : : : : : : : : : ヽ
/': : : : : : : : / : ヽ／|: ;､: : : : ヽ: : : : : :ヽ: : : :
/ : : : : : : : :/ ＼:/ 、_l {_,ヽ : : : }: :i ヽ : : } : : :|
: : : : : /: : : :l : : :/ ヾ : : : ﾊ ﾄ: :i: : : : : : l
ｌ : : : : .: : : : :|: : :/ｨ=ｧ- ､､ i: /｀jﾒ､V: :} : : : 〈
|: : : .:.:.:. : : : :ｌ: :/ヽんＪｱ` j/ _ﾆ__ } / : : : : ヽ ま、カッコよさで戦争勝てたら世話ないんですがねｗｗｗｗ
∨.:.:.:.:.: : : : : ∨ ゞ‐'′ んJｱ//}: :/i : :ﾊ:}
|.:.:.:.:.:.: : : : : : ヽ :::::::::: ゞ '' /ｲ.:./:.ﾉ.:/〃. いざ南北戦争が始まると
ｌ:.:.ｉ.:.:.: : : i: : : : ; 、 ::::::/.:.:.:〈 :ヽ//′
ヽ|､.:.: : : ｉ: : : : i {::::｀ﾌ ／:.:.:.:. :}: : } フツメンのシャーマンさんやグラントさんはあんなに活躍されたのに
ヽ.:. : ｉ:.:. : : |丶、｀ ´ _. .:´.:.:.:.:.:. : / : ﾉ
ヽﾍﾊ:.: : r'ト､__,＞ " }へ_.:.:.:.;∠.／. フッカーさんの軍功はほぼゼロでしたｗｗｗｗｗｗｗｗ
, イ⌒¨¨´ {ヾﾉ { ｛ﾍ ／ _ﾉ／ ＼
/ ｜ ﾆ _レ' 人_＼} ／ ｀７´ ヽ. イヒヒヒｗｗｗｗｗｗｗｗ
,′ | ／_ニヾ_f___ﾆ ｀ヽ / ﾉ V
{ ヽ/ ｰ-､ }ﾉｲ-‐ { lﾉ′ }
┌─────────────────────────────────┐
│……と、アメリアちゃんはけっこう容赦なく斬り捨てているのだが │
│困ったことに、作者的にはシャーマンの方がよっぽど男前に見えるのだ。 .│
└────────┐ └───────┐
│21世紀の日本人男性と19世紀の白人女性の好みの違いというだけなのか .│
│それとも写真に見えない何かがあるのか……。 │
└────────────────────────────────┘
みなさんも自分で確かめて下さい。
フッカー ttps://commons.wikimedia.org/wiki/File:Joseph_Hooker_-_Brady-Handy.jpg
シャーマン ttps://commons.wikimedia.org/wiki/File:General_sherman.jpg
.
┌─────────────────────────┐
│ま、こんなチョイ役の奴がブサメンでもフツメンでも .│ ::::::::::::::::::::::: :::::::::::::::
│ぶっちゃけどうでもいいか。 └───┐.::::::::::::::
│ .│::::::::::::::
│フッカーの戦績に興味のある人はwikipediaでも勝手に読んで下さい。 .│::::::::::::
│アメリアちゃんに煽られても仕方ないレベルだとだけ言っておく。 .│:::::
└─────────────────────────────┘
::::::::::::::::::::::: :::::::: ::::::: ::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::: ::: :::::::: :::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::. ,r─-‐'"´￣＼....::::: :::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ／ ／ 〉.::::::: :::::::: ::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::: ＿／ /／ 〈.:::: :::::::::::::::
:::::::::::::::::: / /,r彡、 〈.:: :::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::: i _／ヽ__,ｨ⌒ヽ 〉 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
| / ,r'^) ﾘ（ r‐､ ＼/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::/ ! （／ ＼ ) i
:::::::::::::::::〈 ∩ | | ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::.... 〉 | | | Ｏ Ｏ ! /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
:::::::::::::::::::::::::::::::::. /⌒ヽuﾘ _人_ ,′ ＜ 俺、リー将軍を撃破して |
:::::::::::::::::::::::::: . | ／,>､ ｰ' /:::::::::::::::.. | 汚名を挽回するんだ…… .....|
l／／:::::::.＼＿_ ＿＿, イ 、 ::::::::.ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
:::::::::::::::::::::::::::::::: l／:::::::::::/^!/ﾊ「^Y^ﾊ / /ヽ ...:::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::. }:::::::::::/＿l/__l| l ! l/_/:::::::| . ::::::::::::::::::
:::::::::::::::::. |::::::::/:::::::::::::::::＼!/／:::::::::::i:＼ ::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::. ＼/::::::::::::::::::::::::l |:::::::::::::::::{:::/〉:: :::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::: :::::::::::l::::::::「二7:::::::| |:::「二7:::!/ ）.:::::: :::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::: ::::::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::::::::::::::: :::::::::::::
.
┌───────────────────┐
│ここまで北軍派しか出てきていないが .｜
│熱狂的な南部支持者もいることはいた。 │
└┐ └──────┐
│あの決闘裁判官テリーなどは南軍に参加すべく .│
│堂々と街の中心部を行軍し退去したが │
│北部支持者も彼らを敢えて追うようなことはしなかった。 │
└─────────────────────────┘
=‐-:､,.┬┴┬┴┬┴┬||[][][][][][][][]||┴┬┴┬┴┤/| ［￣￣￣￣￣］
| ＼. ┴┬┴┬┴||[][][][][][][][]||┬┴┬┴┬┤/| ￣￣￣￣￣
| ヽ.┬┴┬┴┬||[][][][][][][][]||┴┬┴┬┴┤/|
|二二二二|┴┬┴┬┴||[][][][][][][][]||┬┴┬┴┬┤/|
|＿＿＿＿|┬┴┬┴┬||[][][][][][][][]||┴┬┴┬┴┤/| ＿＿＿＿_
|￣￣￣￣|┴┬┴┬┴||[][][][][][][][]||┬┴┬┴┬┤/| |≡≡ii≡≡|
|□二二二|┬┴┬┴┬||[][][][][][][][]||┴┬┴┬┴┤/| |≡≡ii≡≡|
|＿＿＿＿|┴┬┴┬ [二二二二二二] ┴┬┴┬┤/| |≡≡ii≡≡|
|￣￣￣￣|┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┤/| |≡≡ii≡≡|
|二二二二|l |￣|┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬.┏┓ |≡≡ii≡≡|
|. ,ﾊiヽ.. . /´ ヽ ,ﾊiヽ.. . /´ ヽ ,ﾊiヽ.. . /´ ヽ..
ノ"･,,'' ﾐl从ﾟ- ﾟ.i ノ"･,,'' ﾐl从ﾟ- ﾟ.i ノ"･,,'' ﾐl从ﾟ- ﾟ.i
｡,,／ ) ヽﾐ⊂ )／⌒＼ミミ彡(｡,,／ ) ヽﾐ⊂ )／⌒＼ミミ彡 (｡,,／ ) ヽﾐ⊂ )／⌒＼ミミ彡
二 ﾉ ∪" ） ﾉ ∪" ） ﾉ ∪" ）￣￣￣
( 、 ..）__＿彡( ,,.ノ ( 、 ..）__＿彡( ,,.ノ ( 、 ..）__＿彡( ,,.ノ
/／（ ﾉ ﾉ.ノ ( ＿＿＿＿. ＿＿ノ ( /／（ ﾉ ﾉ.ノ (
// ＼Ｙﾌ .. 〆 .い. .,.‐´ '',,`',:::::::｀‐､ // ＼Ｙﾌ .. 〆 .い
（ﾉ くﾉ //.. .／::::::::'ﾞﾞ, ';'`､,;;:::::;;;;;＼ ...（ﾉ くﾉ //
くﾉ ＝/:::::::::::::;;'ﾞ´ `､ ;彡;;;;;:::＼.＝３３ くﾉ ＝３
.{::::::::::::::::`::::',ッ'';;'';'';';';;;`､彡彡;';;;;;;ｉ
i';::::::::::::; .:::;:,＿＿＿＿_､,＿＿,::; ;::ｉ
；‐,'-,;__;..::'::|ﾞ i::;; ;::i
/::::｀'‐,r':; ,::;;;}‐──────‐}: :, ;;ﾞｉ
.iﾞ;::::` .::;´:::: ::::}￣￣￣￣￣￣￣}:';; .:ﾞｉ アイルランドヤクザのブロデリックをブッ殺して以来
.ﾞi::::: ,::: .::::: _,;;lﾞ＿＿＿_,..､_＿＿_|:;, '' ,;;i.
.iﾞ:::`::::;;;`..;` ::|;;;;;`‐゜ｰ';;;;; i;`‐゜‐';l:;'::';,,ﾞｉ カリフォルニアに居づらかったが
,-ﾞ:: ::;',:::::ﾞﾞ'ﾞ _;;;} l:::::: i:::::; Y'
.∠;;:`.::;`::::: ;;;;''ﾞ::| l:::::: i:;' ;;, ﾞｉ. これぞ再起のチャンスだ！
. .＿､ﾞｨ;;::::`:::';::''`;;;;:: ,;|,. ､ ﾞｨ,,,__}::: i:::;' ;;i'`
. ￣￣ ';;;;'''',,,'::::::::'::::;':::}:`､ ￣ﾆニ¨ /; ノｰ'´＼ 南軍に加わって一旗上げてやるぜ！
. ﾞ,,_ッ;;:::::::::.::;`:;;;;}::::::`､ ''' /:; ;i`､ ＼
'''' ッ:;;;; .:;;''`:ｉ :::::::＼,, _/:::;i` ｉ .`､ ＼
ッ'''::::. ':::::::i :::::::::::￣''';;ﾄ' ﾞ | `､
.
┌─────────────────────────────┐
│ただ、そんな向こう見ずな連中はごく少数であり、それよりも .│
│傭兵を雇って南部に派遣する方が流行っていたようである。 ....│
└─────────────────────────────┘
,,,､､､､,,
,､ '":::::::::::ヽヽ'"~~~~~~~~''ｰ､
r"''iiYr:::::::/"）" ":::::,､ '"~~~;;;;;i
t,y /: ::ii:::iii'（''":::::､'"ﾉﾉﾉ;;;;;;ﾉﾉi,
ゝ､iiii||ii､'''､､､-'",､ " ""t
. i:::~'' ｰ-- ｰ '''" :::t
. |::"::":::: ::|
. i:: :: ;;;;::i
. ,､,ﾘ ::::､,, ''ヽ, ''"r ,,,､- ﾘ-､
. ij'､i :::zz≧zzzｯ,, t,r-≦;;;;:: ir'ﾘ 私とて、南軍勝利の為に命を捧げる覚悟はある……！
. |i'>i ~｀'｀´":::::i| }::｀｀´'''":: iiir'
. ヽ:::';::: ｀~';;;;;;::::i{, i ､, ｲ'/. だが、年を取ったわしは君のような元気な若者を支えるべく
ヽ ,t,(ii ::: "ヽ､（ )ノ ),, ﾚ'
___~i{ ヽ､'ｰ彡ニ￥ミﾐﾆ彡 ｲ' 後方で金儲けに専念した方が合理的だと思うのだよ
" ~ |t ::￣"''''^竺^''''' ~ ﾘ:|''''''ｰ､,-､,
-､,, |:::ヽ' t'-zｰｰ--'" , 'r,ir⌒>ﾀ⌒ヽ けっして臆病だから言っているのではない！
t'､'ｰ-'- ､::ヽ, ::: ／彡'''"ﾌ /⌒ヽヽ､ ,,,,,,,,,,,,,,､､､,,
､､i､ヽ~'-､ヽ;::ヽ､;;;;;,,,,／／::: ::: / |t };ヽy) ）''" ::::::::::::::)ｰ― ､,,,,,,,,,,
））t itii､ヽヽii~''t ､:::::／:: ::::: ／し')tﾚツノ ::::::::;;､- '"::: :::::::: :::~ヽ､
⌒));;;;;;;;t,,,t '' ヽt,）/ :::: :: ,,､-" （;;;;ｿ/;;;ヽ､,,,,,,,､-'" :::::::::: ,,,,,,,,,,,,,,,,,,,ﾘ
））（(飛､ヽ(((@ﾐ)ﾂ⌒）"（ Ｃヽﾉ〈区|ﾐ;;;;;;;i :::::::::: ,,,､-i"ﾘﾘjjjjjjjjﾘﾘヽ
（;;;;ヽｰ､;;;;ヽ'ｰ"" ）r -ゝ ﾘ ）i､tｭ;;;;;;;;;;;;;;;;ﾉ三i―''''"ﾘ|ﾘﾘﾘﾘﾘﾘ ﾘﾘﾘﾘﾘt
ゝ＝）ｰ､r" y彡rｰ''"兀'"刀";;;;;;;;;;;;､-'ヽ ﾉ;;;;;;;;;;;;ﾘ|ﾘﾘﾘﾘﾘﾘ ﾘﾘﾘﾘﾘ|,
,Y'（(こ''(（ｰｰz"ンﾚr､） 彡 ,,,,､-'ii~勿~~）） ,､'";;||i|;;;;;;;;;t|ﾘ ﾘ||||ﾘﾘﾘ| ﾘﾘ|ii
t､,, ミtｰ)）y__ 〈 ン )）~'''ｰ---ｰ'";;;;ﾘ;;;iii;;;;;;;;;;;;｀'""'ｰ"''''~'ｰﾘ｀t'
;;;;r (,､-､y ＠（ (y＜~）三(ﾍt /;;;;;;;;;;;;;;;;;""ﾉ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i＼､､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ ヽ
.
ｰ=二‐ 〃////《_》レ,ヽ く
＝二 / {｛,ﾚ＝‐ ノ ｝ 〉
＝二 / // , ミ ,. -‐ ´ ,/ ＜
＿, { ﾚ} { ミ（ /＄ ／ 〉 えっ、南部の為に戦えば５０００ドルくれるの！？
ノr彡 ヽゝヽ/⌒ ｀ー ´ ＜
_// ,（,ノr＄} ｀⌒､""´,,. ｲ 〈. 行くよ、行く行く行く行く！
｛｛{｛ }ー´〈i、 － ,,. イ_／ヽ ｝
_ノノ | ＿r ,,. -‐ ´ｙ≦く ＜ どーんと任せちゃって！！
／ィ ヽ＜ く::く_ｭ≠￣::/⌒ゝ , ＼
_／ / ＼＼＼:::::{⌒´ ｝ } }く
ﾉ /´ ＼＼ヽ::ヽ ﾄｲ｜ ＼.
,／ , ｉ ', ', }=} r≦｝ } ノ
〃/ / / | | } | |≧=＝´ ／ / ⌒ヽ
{{/ / ｲ //| | { ヽ―… ´ ／ ／ /
｛ / | | | |´＼ヽ―‐… ´ ／::::.r⌒∨⌒ヽノ⌒
ヽi | | {,ﾊ.｜,ヽ r::. /::::::::: | ＿_/三三Q
ヽヽゝ } } |ｉ（ .::.... ノ::::::::::./／７三>三ｨｭ/
ヽゝ ﾚﾚﾍ ヽ―‐ ´.::::::::: イ三/ /:/
.
┌──────────┐
│なお、オチは…… ...│
└──────────┘
/ 詐 お お ....|
| 欺 ま ： .|
ﾞ'l 師 え ： .|
,､ヽ // .は |
（（| ・・ .|
从|＿__ ...| -‐ 7'⌒ ｰ- ､
ﾐ,,､-ｰｰヽ ＿_,,r ..|. ／: : : : : :/: : : : : : : : :＼
´:::::::....lj | ／ ヽン |. / : :/ : : : : | : : : : : : : : : : :＼
::::::::::::.... |／:::u ', ...| /: : ⊂ﾆﾆ／| : : : : : :|: :ヽ : : : ＼
彡ｰ-､:::.. l .| / : : ⊂ﾆ⊃__ | : |: : : : |_ : : : : : : : ヽ
,,､=ﾐ,"ﾞ ｀ﾞ''"´"´_, l ......| / : : : | : : /￣八: |＼: : ｢＼|:: : : : :│ ',
彡,,,,,ヽ､ノﾉ､,,∠､ ﾞ' | ..|. ′:/ : | : / ∨ ＼| │.: : : : :| i
イｰﾟ-':彡', ',:::'-ﾞ､) } ......|. /: : :| : : : : | -― -- |: : : : :| |
彡:::::::ｲ } ',〉::... ', .....| ｉ: : : |: : : ∨ｘ=＝ ==ミ、 |: : : : :l | ,′ ほとんどの連中が戦場に行かず
.::::::::Y"z{ ノ)（::. u ,} .| |: : : | : : : | .:.:::::. ::::.:.:. /|: : : : :l |ノ
- ｰ'''''"｀''ｰ''"ｰ ､,,_ｲ} .|. V| : | : : : | ､ _, ｛ｲ: : : : :|ﾉ. 前金持ってドロンしちゃいましてね……
ｰ ''''ｱ三三三ﾂ､,,彡} .....| { : | : : : |＞ .,,＿＿＿. イ､|: : /:/
::::ｲ.|:::ｰ ､;;;:::::::|l| ﾘｲ |. ＼∨＼|::::ヽ::_＼xヘ/::::::::∨／|/. それがサンフランシスコに伝わってからは
::. '､,,,､-ｰ-､,j | ,' .....|. {::―-､／::（´｀} Y⌒)-::{´ /
'､从ｯｯ､,､-､,,, / .|. ∧:::::::/:::::::::ﾍｰ{ハ-∧::〈 誰も傭兵なんか雇わなくなりました！
､ヽ从:ｨ'´ ｀ﾞ'''"//､ .| /::∧:::::::::::::::::::∨｣｣V:::::::::}
::｀' ､从|ll､,, /同）" .| ,′:::::＼＿::::／o::::::{::::::::::/ えへへ
､:::::::｀'ｰ､,,,,,､-'ううl|ﾐ ......| |:::::::::::::::::::::::::::::O:::::::＼_ノ
)））ヽ::::::::／二ﾌﾘｲlﾞ' ......| |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〈
((ﾉﾊ(~''Y（（|冗l|ﾘ;;;;;; .| |＼:::::::::::::::::::::○::::::::::::::〉
从ll|し|）） |l| l/l（;;;; .|. ｛ /＼::::::::::::::／＼__／＼
ミ､ｧそ三,＿ ＼ .|
从Y'Y;;予―ｲ|llffﾘヽ .|
ヽ､从ﾉﾉﾉ シ 仁ｲヽ ....|
乙 ミマ二彡)'"ﾚlll|| ....|
┌────────────────────┐
│やっぱり手厳しいアメリアちゃんであった。 .│
└────────────────────┘
.
┌──────────────────────────────┐
│カリフォルニア人には、しょせん対岸の火事だったのかもしれない。 .│
│ ......│
│緊迫しつつも、なんとなく間が抜けた微妙なムードの中、 │
│やる夫だけは戦争を見つつ切歯扼腕していた。 │
└──────────────────────────────┘
/ﾆＹﾆヽ
/（ ﾟ )( ﾟ ）⊂） で、皇帝
.／::::⌒｀´⌒::::⊂）
.／| ,-）＿＿＿（-⊂） あんたは南北どっちの味方なんだっていうｗｗｗｗｗｗ
.／ | l |-┬-| l |
／ ＼ `ー'´ ／
（ ＼
＼＿ | ＼
(＿）￣￣＼ ／ |
） ししし |＼ ／ ／
（＿⊃＼ ＼ ／
/ ＼ ／
/ .＼＿／ /
/ ./
./ /
/ / /
./ 人 ＼
|ミ ＿＿＿|
＿＿＿ ノ L |ミ |デリバ|
／ ⌒､ |ミ |.人妻・|
.／ "'=-,,,_川_,,,-='" ヽ 人 |:0A0-1| やる夫？
/ （ ◎ ） 川 （ ◎ ） ヽ ＿ ＝ ∩ て . ￣￣￣|
ｌ ⌒（__人__）⌒ | ￣ ﾉ ! て ﾊﾞ |. やる夫はどっちも認めないお！
ヽ､ | | ノt－ー -＝──￣/ { て ﾝ |
イ ゛ー |'"Ｙ"'| ─ " ! 二 ─ ＝ { つ て !! |
／ ! 〆＼｀:┴ " .イ=-－─ ─ ＝ ─ ￣ て ＿＿|
／-ー '' "ヽ、ノ |! / ⌒ |融資|
/ _ - '" |! ./ |ミ |即金|
ヽー '' i |! / |ミ |0B0‐|
| |!
.
(⌒ヾ｀
ゝ´ ,）)
(（ ⌒ゝ lij
ｰ" ミ ＿＿＿ デイヴィスめ！
ノ(_ ＼
／"＼,, ､／"｀` ＼. リンカーンめ！
／ （ ◎）´｀（◎ ） ＼
| '" （__人__） "' |. やる夫の帝国をおもちゃにして
＼ ` ⌒ ´ ／
／ ゝ ｀` ィヽ. 殺し合いを……！
=============================================================================================
,､ .| __,.-‐'´￣￣｀ー‐-､
／/ | ,.-'´ ._＿__ ､ __ . ｀ｰ-､
／／／） | ./冫／ ｀ｰ^ヽ〉 ｀＾'｀ｰ-､. ｀､
／,.=ﾞ''"／ _,r'三￣｀ヽ､ .....| / / ｀､ ｌ
i f ,.r='"-‐'つ /ﾍ/"￣ﾞ＼,ミ＼ | | | ｌ |
/ _,.-‐'ﾞ~ ,! ､!r r｡-r ﾐ i .| .l .| .| |
,i ,二ﾆｰ; ﾄﾞﾂ ヽ￣ fハ, il ......| | | __ / ＿__ | |
ﾉ ilﾞ￣￣ l ｰ-＿ﾞ ,､/ / ......| ｌ_ !. _〆￣ ＼ 〈_∠＿___ゝ‐､ ﾉ |
,ｲ｢ﾄ､ ,!,! ﾞ! )二｣ﾞ ,!i Y | i´ l .| ￣(｀・‐テ7i ; lヾ＾・::テ .| ｌ＾i
/ iﾄヾヽ_/ｨ"＿＿＿. ヽ.t _／,! i .....| | 〉| | ｀三ヲ/: l ｀≡ｦ .j |ｲ.|
r; !＼ヽi._jl/ﾞ_ﾌﾞ,ﾌヽヾｰtｰ:､__ ,ﾄf-≦-=､＿,L ...| ヽ'^i ヽ l l .; i´ |//
∧l ＼ﾞ7'ﾞ .j!/ / ／＼jr=ﾆ:ｰ-ﾞ┴､ ﾞﾐ三ヽi]l｢/l | ｀ｌ ｀i ,.-┴-､,..-┴-､ ﾉ |'´
./ i ! ＼.// /./ .／ ＼ ┌‐ヽミ≦‐十'"! .| | .Ｖ ヽ/ |
/ iﾞi / ￣￣￣ i .l ｯｰ-､＼_ミ｢彡ﾞｰ=r.､ .| .| ´'''''""´｀￣´｀ﾞﾞﾞﾞﾞ｀｀｀ ｊ
ノ ヾ､ / i! ! ＼_￣i i l r‐へ__＼ｰ-､ ......| |｀ヽ´, ￣￣ ､｀ .／|
/ ﾞ''y' l .i ､ l !.j .l l ｢,＞ ﾞt.,＞‐fi |-―'´|｡､ ＼__,.､,.､__ __,.､,.､,.-' ト-､
!､ﾟ､ヨ | l^l^l | Ｅ三| ￣
.｀ｰ―┘― ト|-|― └―'"´
－ .| .| |
=============================================================================================
./ﾆＹﾆヽ
/ （0)(0）ヽ （いつからお前の帝国になったんだっていうｗｗｗｗｗｗ）
／ ⌒｀´⌒ ＼ _
| ,-） （-、.| ヽ＼
| l ヽ＿＿ ノ l | ヽ .ヽ_
＼ ｀ ⌒´ ／ （ ）
.
l
',
|
_,!－' ￣￣ ' ｰ ､ , - '´
, '´ 丶. -――- ._ 丶. _, '´
, ' ,. :'´: :|!; : : : : : : : : ヽ, - '、
/ ／: :, : : :ﾍ|: : : : : : : : /: :＼ ﾍ
/､/: : : :i: : : :〉!､.ｲ_,､_; :イ: : : : ヽﾊ やる夫が……
i l: : :_;└ ､｣ ,:┘;.-'-､: : : / !
l l: [i ＼-､, ､_ゝ／ ヽl}: : l ! いちばんうまく
ト､ l; i}´ （◎） （◎） ｛j: :/ ／!
_, - i'´lヽl: [ｌ、 （__人__） /j: //＿｣_＿＿__ ｶﾞﾝﾀﾞﾑ
,. :':´: : ￣ﾌｰｽﾍ:ヽ>､ |r┬-|、 ,ｨノ:.//´＼: : : : : : : ¨ヽ. 合衆国を扱えるのに……
/-――-イ＿/: :i＼:ヽﾍ_,.ゝｰく∠／:./:.ﾍ.＿_｣-‐ '´￣¨ヽ:l、
／ /个 ￣l ＼: : : :＿_: : : ／ lー┘ 个＼ ＼､
厶=x､. i | 弋 ヽ======イ / ｜ i z=＝ ﾇ
／ ヾx| l 丶、 |: : :|} /_ノ l / ／´ ＼
／＝=z､ l | 三t!:_:_ｌ三ﾁ´ l /! / ,r '二二¨」、
／ ヽ ｣l, ! ´|: : :!´ ｷ l /ゝ / '´ ヽ
／ l／ ﾍ ', !: : | ｜ / /´ ＼ / ヽ
／ ヽ ヽ |: : j l! / / ﾞヽ、 ヽ
， ，:‘. 。 + ，..
’‘ + ，.. . ..; '， ，:‘
. .; : ’ ' ，:‘.
あ あ ，:‘. +
.. ' ，:‘. . ...:: ’‘
’‘ /ﾆＹﾆヽ こ ん な に も 「で ？」 っ て い う
/（ ﾟ )( ﾟ ）ヽ 。
／::::⌒｀´⌒::::＼ 気 持 ち に な っ た の は ，:‘. 。
| ,-）＿＿＿（-、|
| l |-┬-| l | 初 め て で す .. ' ，:‘.
:: .＼ `ー'´ ／ .. ' ，:‘.
.
┌───────────────────────────────────┐
│しかし、戦場からはるか遠くにいるやる夫に .│
│戦争を止める力などまったくないことは明らか。 │
│ │
│彼に出来たのは、兵士達との連帯を示す為に軍服をまとうことくらいであった。 ...│
└───────────────────────────────────┘
／ ￣ ＼ ｢l「l｢ｈ
／ -l⌒l 、} __ | |｜| |
／ ／ 人_ﾉ 仏 - └ ､ヽ ￣ !
（_ / c∠二≦二}つノ } l / |
／ ─ ― ､ ｈ.＿_ｲ
／ （ ◎） （◎）' | |
| （__人__） | ｜ｰ一.｜ ∧＿∧ ∧＿∧ ｸｽｸｽ
＼ ｀ ⌒´ ／ | | ﾌﾟｰｯ . (∀｀ ). （´∀｀ ） ∧＿∧
/{＼ ー ノ'-､ | |. （つ ⊂ ）......⊂⌒ ヽ... （ ´∀｀ ）
r=ﾆ,二| ＼｀ ー-r--イ | }} ￣ﾉ! | （ | │ ∥ ( ⌒ .∪） し し ）
/ | ∟ _ ＼ /＾＼ |/_ }} ! | し（＿_） ∥ .（ （ .<. く く く
人_ | く ＼〉-〈/ / }} | ＿＿／ ∥ （＿（＿_）. （＿（＿）
/ l r―― ト _ У_／r―‐i} |／
/ ／ ! |ー rｰ| | | |ーrf ﾘ
／ / ! l| | | | l l| l |
｛ ／{ ＼ ／ ｜ | ＼/ﾊ}
＼ ' | | | |
.
┌──────────────────────────┐
│北軍の軍服の横流し品だと思われる。 ｜
│南軍で戦う為に脱走した連邦兵士が捨てていった軍服が │
│タダみたいな値段で手に入ったのであろう。 ..│
└─┐ └┐
│米墨戦争時代の放出品のボロいサーベルを下げれば ......│
│なんとなく皇帝っぽく見えなくもなかった。 │
└─────────────────────────┘
／￣￣￣＼
／ ＼ ノ ＼
´ （◎ ） （― ） 、 みんなやる夫をバカにして！
i （__人__） ｉ
i￣（ ｀― ´ ）￣i まともに扱われていないことに
> / ー‐ァ､ ,ｒ― < /
' ./ ―‐ ´＼ ｀ ― ´ヽ ヽ やる夫が気がついていないとでも思っているのかお！
/ 、 :: O／..:::::::｜ ::::
ｉ i:: ＼／::::::::::::: ｜ :::: i i
| | :::: |::::::::::::::::::::｜ :::: | |
| | :::: |::::::::::::::::::::｜ :::: | |
| | :::: |::::::::::::::::::::｜ :::: | |
.
＿＿＿
. ／ ＼ 新聞だって、やる夫の味方じゃないお
. ／ ─ ─＼
. ／ （◎） （◎） ＼ エヴァンズ編集長の「アルタ・カリフォルニア」なんか
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／ いつもやる夫の書いてないニセ勅旨を載せてるし……
.. ＼ヽ、___ ーー ノﾞ-､
, ノ::::｀'‐ゝ､｀""￣ /!ミﾆー､ 今日なんかひどいお
,､-o''＞フヽ;::::::::::::::＼---ｒ';;;::::::::::ゝ==､.＿
,､‐' ｀,､-'ﾍｚ;::::::::::｀‐､ｿフ::∧Ｖ;|ｌ;;／´`'''' ＝＝｣ヽ
／‐彡'´:::::::::::lZl::::::::::::::::`‐､ﾉ;;;| （;;;'´;:::::::::::':､::::::::::::|;:::',
./:::::::::::::'､:::::::::::::lZ!:/::::::::::::::::::;';;;;ｙ::ヽゝ＿____: ゝ;;;;;;;l;;;;;;;l......＿
.|:::::::::::::::::＼:::::::::|Z|!::::::::::::::::::::::::/::::/ゞ'´ ￣￣￣｀｀〜＝＝＝ｦ
.',:::::::::::::::::::::＼:::::|Z|::::ｒｈ::::::::::::::/:::// /
};;;;;:::::::::::::::::::＼:Ｅlニ０ﾆﾆｺ::/::::// , ／
.'｀;;;;;;;;;;,,,,,::::::::::::::::lz|::::/∥::::::/:::// ､'´ /
.
γ´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
| 「朕ノートン一世は、大統領、副大統領、 .|
| ならびに国会下院議長の職を |
| 本日をもってここに廃止することを宣言する。」 ....|
ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__,ノ
／￣￣￣＼
／― ー ＼
／ （ー） （◎ ） ＼ まあ、ここまでは認めてやってもいいお
. | （__人__） |
＼ ｀⌒´ ／ 実際、リンカーンはクビにしてやりたいし……
＿＿＿＿_ﾉ`------､r<'´::{
＝ｒ＝＝=l::l ﾉ‐'´｀ヽ､､._
//::::::::::::::::l',ヽ /rゝ==‐‐ }:ヾミヽ
/::::::::::::::::::::ヽﾍ} ﾆﾆｒイ‐‐‐- 〉 : : :
:::::::::::::::::::::::::::/:::::::::｀`｢`'‐- ﾉ|:.: : :
::::::::｢ﾌ:::::::::::/::::::::::::::::::::フ ﾉ ﾚ､::..:
:＝(ｒ:）＝:::/::::::::::::::::::::/イ /:.. ヽ:
::::/ﾒ´:::::::/::::::::::::::::::://--ゝ,／::::::::./
::/ﾒ|:::::::::/::::::::::::::::://::::::::::::Y:::::::::::/:::
.
γ´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
| 「……また、上院には、次回の選挙までの間 |
| しかるべき民主党員を暫定大統領として指名し |
| 朕が後日出す指示に従い内閣を再構築するように命ずる。」 .|
ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__,ノ
( ⌒ )
γ⌒ ⌒ヽ
ゝ ノ ポッポー
| l |
＿＿＿_
／ ＼
／ 一 ﾉ ゝー ヽ だけど、なんだおこれは！
／ (◎) }lil{ (◎) ',
＿_| ノ（ (__人__) | やる夫はリンカーンの共和党も嫌いだけど民主党も嫌いなんだお！
(´ .＼ ⌒ ｜ / ／
｀`ﾞ''ｰ､ ＞ｰ- ｀´ --‐ '’ 民主党員がやる夫の名前を勝手に使っているに違いないお！
｝ ﾍ
.{ j､ }
} :! `ｰ' ペシッ！！
/ ／ ヽ } |l!il|
（ / ヽ ! γ ｀ﾟ´ ヽ て
`ｰ' `ｰ' {＿＿＿jzz， て
） て
ゝ⌒ ﾍ/⌒ヽて
.
:::::::::::::::::::::::::: :::::::::::::::::::::: ::::::::::::::::::::::::::: ::::::::::::::::::::::: :::::::::::::::
:::::::::::::: ::::::::::::::: ::::::::::::::::::::::: :::::::::::::: :::::::::::::::::
:::::::::::::: :::::::::::: ::::::::::::::::::::: ::::::::::: :::::::::::::::::
::::::: ::::::: :::::::::::::: :::::::::::::::::::: ::::: :::::::::::::
:::::::::::: :::::::: :::::::::::: ::::::::::: ::::::::::
::::::::::::::: :::::::: :::::::: ::::::::
::::::::::::::::::::::: :::::::: ::::::: ::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::: ::: :::::::: :::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::::: ::::: :::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::: ::::::: :::::::: ::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::: ::::::::::::: ::::::: :::::::::::::::
:::::::::::::::::: -─‐──‐-、 ...::::: :::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::: ／ ＼ /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
／ ; ヽ.::::::::::::::::::::::::::::| やる夫は、この悲惨な戦争を.|
:::l U l ＜ 止めたいだけなのに…… .....|
::::::::::::::| , 、 ; |⌒´⌒｀ヽ、::ヽ＿ ￣￣￣￣￣￣￣ヽ
::::::::::::::::::::::::::::...!、 _ノ" "ヽ、__ ∪ .. | なぜ、誰も支持してくれないんだお…… |
::::::::::::::::::::::::::::::::: ヽ (（ー） （ー） ):: /⌒゛` .. ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
:::::::::::::::::::::::::: /ヽ∪（_人__）∪__ ,ノ| , | ..::::::::::::::::::::::::::::::::
/ /` ⌒ ´ |. | , !
:::::::::::::::::::::::::::::::: / ∪ |∪`-,,,.|" |___,ノ |
:::::::::::::::::::::::::::.. /. / | | | ,lー─- 、
:::::::::::::::::. , --‐-ー、_/∪ l ∪ ,| | ,／ ） ）:::::::::::::
:::::::::::::::::::::: く / / ァ- ,ノ ＿ ＼ノ＾ノ^／⌒ヽj＼ ／＾ー-‐'::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::`ー' ー´￣ （＿） （＿(_イ_,イ、_,ィ'´__/ ￣ :::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::: ::::::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::::::::::::::: :::::::::::::
.
┌───────────────────────┐
│やる夫は大真面目に合衆国皇帝をやっていたが │
│戦争がいまひとつ現実感を欠くせいもあってか │
└─┐ └─┐
│相変わらず、やる夫は街の人からは .....│
│お笑い担当としてしか受け止められていなかった。 ....│
└───────────────────────┘
:|_|:
[,,,,,,,,,,,,,,][i :|_|:
|[][]|[][]|i :|_|: ＠===================================＠
|[][]|[][]|i :|_|: {|| ||}
|[][]|[][]|i :|_|: {|| ||}
[~~~~~~][i :|_|: {|| コミック・オペラ ||}
:|_|: {|| 「一日皇帝 ノートン一世」 ||}
:|_|: {|| 主演 ウォルター・ブレイ .||}
:|_|: {|| ||}
:|_|: {|| 本 日 開 演 ||}
[,,,,,,,,,,,,,,][l :|_|: {|| ||}
|]､∧∧|l :|_|: {|| ||}
|](ﾟーﾟ*,|l :|_|: {|| ＿＿＿_ ||}
|]/ ⊂ )|l :|_|: {|| ／_ノ ヽ_＼ ||}
[~~~~~~][l :|_|: {|| ／（ ◎） （ ◎）＼ ||}
:|_|: {|| ／ ::::::⌒（__人__）⌒::::＼ ||}
:|_|: {|| | ￣ | ||}
:|_|: {|| ＼ ／ ||}
:|_|: ＠===================================＠
[,,,,,,,,,,,,,,][i :|_|: {|| NORTON I, EMPEROR FOR A DAY ||}
|[][]|[][]|i :|_|: ＠===================================＠
|[][]|[][]|i :|_|:
|[][]|[][]|i :|_|: |]￣￣￣￣￣￣￣}
[~~~~~~][i :|_|: |]{}Tucker's Hall...{}|
:|_|: |]＿＿＿＿＿＿＿}
:|_|: ||:::: ＼| ||┌─────┐
:|_|: ||:: | ||│9:30 - 17:30│
:|_|: ||:: | ||└─────┘
[,,,,,,,,,,,,,,][i :|_|: ||:: |＿||===============[]
|[][]|[][]|i :|_|: ||:: |_|| [Ticket Will call.| ||┌─┐
|[][]|[][]|i :|_|: ◎]}={::}={[◎ :||:: |_|| {}＿＿{} {}＿＿{} ||│上│
|[][]|[][]|i :|_|: ||Opera || :||: ∧∧|_|| | |_|| | |_|| ||│演│
[~~~~~~][i :|_|: ||Theater|| :|| ( ﾟДﾟ|_|| | |_||＿| |_|| ||│中│
:|_|: ◎]}={::}={[◎ :|| (っ旦|_|| | |_|| | |_|| ||└─┘
￣￣￣￣￣|￣|￣￣￣￣￣￣||:. |￣￣￣|_|]￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣... - －、
| | :||:: |-=-=-=|_|] ◎ ◎）；ヽ
| | :||:: |=-=-=-|_|] （人__） ノ
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ . （つ につ
／ ／ゝ 〉
(__/ (___/
.
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
| ／ |
| ／ |
＿＿＿＿＿＿＿＿| | |
| ∥ | |
| / ,;'"CROヽ ∥ | |
| // i )ﾐ/ﾉ） )）,〉. ∥ |￣￣￣||￣￣ | |. ＿＿＿＿＿
| / ﾉl(ｌ!ﾟ ヮﾟﾉﾘ /∥ | || | . ／.::::::::::::::::::::::::::.ヽ
| (つlXl つ /∧＿∧ || |.. |.:::::::::γ⌒Ｙ⌒ヽ::.|
| ┌──┐,r（ ,） |.. |::::::::/ ⌒ 偽 ⌒ | さあさあみなさん
￣￣￣￣￣￣￣ヽ ） ∧∧. |:::::::〉 （ ●） （●）|
￣￣￣￣￣￣￣￣| O | ( ,,). （@ ::::⌒（__人__）⌒) 皇帝即位二周年を記念した喜劇だよ！
| ∧∧ ,ﾍ_,ﾍ. | |r┬-| |
. ( ) (ⅴ｀ ) ,へへ. ＼ `ー'´ ／. 笑いあり涙ありの傑作だよ！
￣￣￣￣￣￣￣￣（| |) （ |<´ ,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノﾞ-､.
: | '; ＼_____ ノ.| ヽ i. もしかしたら皇帝おん自らのご来臨もあるかもね！
| ＼/ﾞ（__)＼,| i |
＞ ヽ. ハ | |｜
ｒ'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'ヽ
（ ）
） ……こいつもやる夫をバカにして…… ....（
（ 誰が行ってやるかお ）
. ＿＿＿＿＿. ） （
／ ＼.. 丶〜'⌒'〇'⌒'〜⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'´
.. ／ ＼ Ｏ
／ ＼ o
.. ／ ┛┗ ＼.. ﾟ
／.. ┓┏ ＼
| |
| |
..＼ ／
＼ ／
/ 〈
.
┌─────────────────────────┐ .＿＿
│皇帝がタダで劇場に入れたというのは本当らしい。 ...│ . /- - ヽ
│ .....│ ..◎）◎） l! ,､-
│初日の客席に皇帝がいないと観客ががっかりするので .....│ ....(人__） l-''"´
│招待状を出すのが慣例になっていたのだ。 │....' ヽ__,､-'":´::;;ゝ、
└─────────────────────────┘ ...._,,,ィﾍ_,､-' ヾ,-へ..
l ' （‐へ |: ///＼ r'´ .::: .:',.
>-ﾍ_ ＼､ l _.ｒヘ!/ , >V ／..:::::::l..
ヽ::::::::＞､_ヽ-､ｒ' :Y/ ...:/｢-! ／::::::::::l
ヽィ::: ﾃ￣`ヽ:://:::::::/./..::l :::::::::l--...
, - ､ ＼;:::} ｀ }`‐ ､_/__:|,､:/ .::::::/‐‐.
.rfﾆ､ヽ / ｀ ヽ､ ｀ヽーｒ/::::::::/::............＼::::::::::/.
.l｡ ｡ f9i / .::::::::...... ｀‐､ `└､:_:. ＿＿＿＿.::::::::/.
.t≦_ﾉゝ､ ,,....,,,,__ ,rrテ≡＝=
.｀フﾞ´,,:: -- ::､ ,r''"''''''ヽ:::｀ヽ. （〃彡三ミミ::｀ヽ
.,rﾆｭf::r-‐t::::::::ヽ f´,,..、 r"::::::::::i /"~´ i三ﾐ::::i,
./,,, Y.. -‐ ヾ::::::::l ノﾞ f･= 7:::::::::::l. f:､ ‐-:、 (ミﾐ:::::::l.
....ﾑﾟﾞﾞ' く､'ﾟ` ﾞ'"):::l ヽ'' ﾞ'⌒ﾘ:ﾉ ﾉﾟｦ ''・= ﾘ::r-､ﾘ
.l=,,;;:. l=､ ..::" ,)ヽ、 j⌒ ﾄ'"fノ l (-､ヽ'" ﾞ'´ﾉ),）
......／`ゝ-''^ヽ''" ,/: : : :＼ ヽ、: : : '" ノ^i, lｨｰ-､ ﾉ-ｲ..
..../rf´ i′ ,f^ヽノ:,. - - 、 ヽ,,. -ﾃ） ,／ ｀ヽ、 t_ﾞﾞ _,,.. :: " l、.＿＿.,.
.ﾞ'ﾞ l l: : j :f´: : : : : ヽ,/ '''"´ ,,.: - ヽ ｀ﾕﾞ" ,ノ::ゝ､.::::
.! /: :ﾉ l: : : : : : : ノ, ,:'" ﾞヽ i,.r‐(´::::〉 ,.ｨ":::::/::::::.:::
..../-‐-/: :/: l: : : : : : ,/ / / ,f´:::,::ヽfﾄ--テ:::::::::ノ::::::::: |
_,,..::-,テ /`7: :（: : : : : /ヽ/ 〃 ﾘ:::,'::::::ゝ!r7/ｰ一'":::::::::::::.;;;
.｀_,:ｨ''" _,r''" f: : :ト---ヲ / fﾉ /::/::::::://://::::::::::::::::::::::::::::
.-‐-‐'''フ" ,.ﾉ,:::::」､,:r'" ,i / /::/::::::://://::::::::::::::::::::::::::::::
.､..､く´＿,,∠"ｨ''"´ ／ ,> /＼、 ,ノ:::/::::::://://:::::::::::::::::::::::::::::
.´ ,ﾍr:､-､=---／ ,:ｲ ,ﾉ ｀ﾞヽ､／:::::i':::::://:://::::::::::::::::::::::::::::::::::
.
┌───────────────────┐.::::::::::::::::::
│が、「一日皇帝ノートン一世」なんぞには ......│.:::: . ..::::::::
│さすがに皇帝も出席しなかっただろう。 .....│.....゜.::::::::::::
└───────────────────┘.:::: . . . ..::::
:::: :::::::::.....:☆彡:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::。::::::::::::::::::::::::::゜:::::::::: ...:: :::::
:::::::::::::::::: . . . ..: :::::::::::::::::::::::::::::。::::::::::::::::: :::::::::::.... .... .. .::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::: :::: ::::::::::::::::。:::::: :::::::::::..... . .::::::::::::........ ..::::
:.... .... .. .::::::::::::: :::::::::::::::::::::::: ::::::::。::::::::::::::::::.... .... .. .:.... .... ..
:.... .... ..:.... .... ..... .... .. .:.... .... .. ..... .... .. ..... ............. .. . ........ ......
:::::::::::::::::::: ..::::: ...＿＿＿:::::::::::::::::::: ..::::: . ..:::::::::::::::::::::::::::: ..::::: . ..::::
:::::: ..::::: . ..::::: ／::::::::: . ＼:::::::::::::::::::: ..::::: . ..::::::::::::::::::: ..::::: . ..::::::::
... ..........／:::::::::::: ｀ﾟ o:。.. .... .. ..... .... .......... .. . ........ ......
... .....／:::::::::::::::: ＼.... .. .:.... .... .............. .. . ........ ......
..... ..........|:::::::::::::::::: |.... .. ... .... .. ..... .... .. ..... ............. .
..... .......＼::::::: ／.... .. ........ .... ............. .. . ........ .....
... ..........>:::: < .... .. .:.. .... ..... ............. .. . ........ ......
... ........（ |:: / ）.... .. .:.... .... .. ......... .. . ........ ......
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... ...... ....|:::::::::人 /::.. .... ....... .... .. ..... .... ......... .. . ........ ......
... ..........ヽ::::::ヽ,.Ｌ＿).... .. .:.... .... .. ..... .... .. ..... ............. .. . ........ ......
... ...... .... >__ノ三三.... .. .:.... .... .. ..... .... .. ..... ............. .. . ........ ......
.. ........ ..........三三三三.... .. .:.... .... .. ..... .... .. ..... ............. .. . ........ ......
. .. ... 三三三三三.... .. .:.... .... .. ..... .... .. ..... ............. .. . ........ ......
.
┌────────────────────────┐
│さて、皇帝の御座所はコマーシャル通り624番、 │
│3階建のホテル「ユリーカ・ロッジング」に移っている。 .....│
│ここは彼が死ぬまで住んでいた場所である。 ....│
└────────────────────────┘
|==|==|==| |==|==|==| |==|==|==| |ニニ||ニニ||ニニ||ニニ||ニニ||ニニ||ニニ||
| | | | | | | | | | | | |=l====l====l====l====l====l====l====l_
|＿|＿|＿| |＿|＿|＿| |＿|＿|＿| | }三三三{ }三三三{ }三三三{ |
￣￣￣￣ ￣￣￣￣ ￣￣￣￣ | || || || || || || || || || |
二二二二 二二二二 二二二二 | ||==||==|| ||==||==|| ||==||==|| |
I／ｌ⌒ｌ＼I I／ｌ⌒ｌ＼I I／ｌ⌒ｌ＼I | || || || || || || || || || |
|==|==|==| |==|==|==| |==|==|==| | || || || || || || || || || |
| | | | | | | | | | | | | |二二二| |二二二| |二二二| |
|＿|＿|＿| |＿|＿|＿| |＿|＿|＿| |＿＿＿＿＿＿＿________＿＿＿________＿|
￣￣￣￣ ￣￣￣￣ ￣￣￣￣ |ニ二二二二二|二二二二二|二二二二二|
三三三三三三三三三三三三三三三三三≧ | |l二l || l二l| | |
|| | |l二l |l| l二l| | || | | |l二l || l二l| | |
====||======| |l二l |l| l二l| |======||======| | |l二l || l二l| | |
|| | |l二l |l| l二l| | || | | |l二l || l二l| | |
|| | |l二l |l| l二l| | || | | |l二l || l二l| | |
|| | |l二l |l| l二l| | || |二二二二二二|三三三三三|二二二二二|
＿＿||＿＿＿| |l二l |l| l二l| |＿＿＿||＿＿＿|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＼
二二二二二=l|三三三三三|l=二二二二二二| ＼
ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ]＼￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
==========================================================================================
現在のコマーシャル通り624番。ミニ公園になっている。
ttp://i.imgur.com/2ffnRXd.jpg
.
┌──────────────────────────┐
│わずか2.7m x 1.8mの小部屋であるが、最上階であり ....│
│なんと一晩50セント(約1400円)もする上等な部屋なのだ！ │
└──────────────────────────┘
|
ニニニ] |ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆoﾆﾆﾆﾆo､ﾆﾆ
|| | ＿＿＿_.....Ζ .r'<V>ヽ∠､─,､
|| |.. ＿|軍|＿＿| Ｚ .| ｌ ： .ｌ│ | l | ← クローゼットなどないので軍服は壁にかけてある。
|| | ー ー） ヽz ｰ|_,､_ｰ' └|＿_ｊ
|| | ,､..（人__） uノ.＿＿＿＿＿＿___
|| | ヽﾞl | //|
|| | （⌒)Jし(⌒ノ. // l＿＿＿＿＿
|| | |. ￣ ￣￣￣￣￣￣￣| | ./
|| | |_ｌ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ｌ_|/
||／
／
.
┌──────────────────────────────┐
│……というととんでもない部屋に聞こえるが、この半世紀後の1908年でも│
│最安のカプセルホテルもどきなら20セントで取れたという証言があるので│
│50セントはドヤとしては比較的マシな方だったと思われる。 ..│
└──────────────────────────────┘
＿＿
＿ ´ -- ￣ 、
ｱ⌒Ｙ／ / ＼ ｀＼
. ´ / / ／ {
. , ./ :| ./i{ 、
/' / 乂.' ∨ , ｜ /
， ／/ ./ ∧ | ﾄ ∨ /
/ ′/ / .′ ＼ l├ﾍ ∨ /
i / i ./ / ./ ＿_ -― 丶 , | ’ ∨ 友人が20セントの宿に泊まっていたのだが
| l/ ∧ ′ :|′ ､ ./ .ﾘ ＿__， i :| }!
.乂 { ! .' ‘| |＿＿__ ヽ/ r匕:「 }Ⅳ :| 大部屋をパーティションで区切ってあるだけで
＼ l∧ | i{ 匕n｢ ｀ / ｔ_り ∧ !
￣ |{ 、| ヾ 乂り i , セキュリティもプライバシーも皆無だったな
、 八 丶 圦 ′
＼ ＼ 八｝ / あと、とにかく臭かった記憶がある
＼､ (⌒＼ _ , |/
／^＼＞ . ´
／ / ∧ト . ≧s｡. ＿_ イ _
{Ⅳ ｀ .＿_ | ∧ ｒ ､ （ ＼
_.′ /Ｖ ∨ { ∨r＼ ｀ 、
/ ＼ ./ r〈 ‘､ , 圦 ー }
／: : : : ＼ .′∧ﾉ＼ 〉≧s｡.＿_ 〉 Ｙ＞―‐ }
. ィ(: : : : : : : : : 丶 i ∨ }ﾄ､ ＼ : : :， ＼ / ｛_ ｜
. ―一 ∨: : : : : : : : : :`弌./ { }|∧∨ }: : ∧ 〈 ｛￣￣ }
.′ ∨ : : : : : : : : : : / 〈_,/:! }__ノ: : : :∧ /ヽ ／ ￣￣ノ}
:{ ￣ ､ ∨ : : : : : : : : : ＼ j ‘ ∨: : : :∧ {,八} { ／ ./
:{ ＼. ∨ : : : : : : : : : : ≧〈 Ｎ: : : : : : }／ 〈＿_＞ ´ /
∨ : : : : : : : : : : : } ＼ |: 「￣￣ :| ∧
∧ }: : : : : : : : : : : : :＼/∨: |: : : : : :| ／} ＼
∧ 丶 : : : : : : : : : : : : : 〈:Ｏ: ー―:｜ ／ /
. ∧ 、 : : : : : : : : : : : :‘，: : : :/⌒ヽ ∠＿ ／|
、 ＼: : : : : : : : : :_.｡s≦￣ ∧ 、 ／ |
', ＼ ／￣､ }: : : : : : : : 〈 ′ >イ{ |
′ ／ ＼: : : : :＞ ^∨ { / 圦 ﾉ
', ／ }ｒ ´ ∨ .ｲ ＼ ／
′ /＾＼ ′ 〉、 ／ ′ ￣
､__ . イ＼ . ＜:| ＼. ｲ: : ′
【 商船船長 フレッド・クレビンガット 】
Fred Klebingat (1888 - 1983)
.
┌───────────────────────────┐
│参考までに、現在サンフランシスコ中心部にある .│
│「エンペラー・ノートン・イン」という皇帝にあやかった安宿では .|
│風呂トイレ共同で月1500ドル、つまり一日約5000円である。 ......│
│（日払いと月払いでは直接比較にはならないのだが） ｜
└───────────────────────────┘
. ::::| ,r=======y
: , :::| (⌒) |:::::| (⌒)
＿＿＿＿_ ＿＿＿_ ＿＿＿_ .:| : ∞ ￣::::|:.:..| ￣・〜
|| , |ｉ―ｉｉ―ｉ| |ｉ―ｉｉ―ｉ| | ? .|::::.|
E ..||. ||＿||＿|| ||＿||＿|| | ＼('A`) ..|:::::|
N || :||―||―|| ||―||―|| |..... l（ l） ...: : |::...|
.......I ....O || ' ||＿||＿|| ||＿||＿|| | | | . |:::..|
===. || '―――' '―――' | , ＼ |::.:.|
|| ;; | ＼.|:::..|
＿＿＿＿||＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿| . |:::..|
――――`i ' . : |::...|＼
￣￣￣￣~ |:::..| ＼
, ' ; |:::::| ＼
|:::::| ＼
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_ノ,
――――――――――――――――――――――――――――――――― '"
エンペラー・ノートン・イン
入り口 ttp://i.imgur.com/KpojVa0.jpg
並び ttp://i.imgur.com/m0zlpxN.jpg （中央左）
さっき出てきたユニオン・スクエアから徒歩5分と、立地は申し分ない。
皇帝に特にゆかりがあるわけではなく、勝手に名前を借りてるだけの模様。
.
┌───────────────────────────────┐
│皇帝の部屋に置かれた唯一のデコレーションは │
│雑誌から切り抜かれたイギリスのヴィクトリア女王の似顔絵であった。 .│
└──────┐ └──┐
│彼女はやる夫より一歳下の43歳。 ......│
│愛する夫アルバート公子を前年失い、未亡人となっていたが │
│やる夫がそういう意図をもって飾っていたのかどうか……。 │
└───────────────────────────┘
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
|┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓|
|┃ ／￣￣＼／´￣￣￣｀ ‐ 、 ┃|
|┃ / ／￣＞ ＼ .┃|
|┃ / / / / / │ l ヽ ┃|
|┃ │/ / / / 丨 l 丶 〆 l . ┃|
|┃ ∪ 凵 ││l 」へ」vヘノ ＼l │ ┃|
|┃ │∨´ ヽ/ （ ﾟ ） │││ .┃|
|┃ │ │（ﾟ ） │ │││ .┃|
/￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ...|┃ │ │ ヽ │││ ┃|
| 女は30すぎてからが華だお！ ｜.|┃ ││＼. ι二つ │││ ┃|
| セイバーたん独身ENDなんて ....| .|┃ │││＼ イ | ││ ....┃|
| やる夫は認めないお！ .| .|┃ │ 丿 「｀―ー´ │| l ハ ...┃|
ヽ＿＿＿＿＿ ＿＿＿＿＿＿＿＿/...|┃ ∟」´ ／卜、＿ 丿レ´＼ ヽ ┃|
.. Ｖ..＿ .|┃ .┃|
. ／ ⌒ ⌒＼ .|┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛|
.. ／ （⌒） （⌒）＼ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
.... ／ ///（__人__）///＼
| u. `Y⌒y'´ |
＼ ﾞー ′ ,／.
/⌒ヽ ー‐ ｨヽ.
/ rｰ'ゝ 〆ヽ
.... /,ﾉヾ ,> ヾ_ノ,|
.... | ヽ〆 |´ |
.
┌─────────────────────────────┐
│皇帝の朝は早…くもない。 │
│8時前に身なりを整え、下に行って宿代を払うのが日課であった。 │
└─────────────────────────────┘
| | | | ＿＿_ | | | |
| | | l ／,.-┼-､＼ | | | |
| | | | | Λ__,|,__Λ | | | | |
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| | | | | |f⌒ﾞ|ﾞ⌒f| | | | | |
| | li<￣ﾞ>、 |_|_____|_____|_| | | | |
＿＿__________| | ｒ'| |￣| |￣￣￣￣´ ｀￣￣￣￣￣`''ｰ''´￣￣￣
i込込込込iｒ‐厂| | | | |＿＿＿＿___i<￣ﾞ>, ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__
ーー―‐厂| | | | | | |ー――――| |￣| |ー――――――――――――
| ', l／:| | | ｢｢｢￣｢｢￣「「| | | |￣｢｢￣｢｢￣｢｢￣｢｢￣｢｢￣｢｢￣｢｢
'、У ,.ｲ| | | |｣｣＿｣｣＿」」｣ | | |＿|｣＿｣｣＿｣｣＿｣｣＿｣｣＿｣｣＿｣｣_
/.:.;ｲl l.| | | l二二二二二| | | |二二二二二二二二二二二二二
|.:.｛ l／| | | | ､__,､__,､_,. | | | |}`ｉｰ――i"{ | | | |
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＿_________j| .:|/ 厂´ﾟ￣| ｝l込上ｌ｛. | | | |}_{＿_|＿_}_{_込込ﾋ/ /|込込込
＿＿______{| .:| |＿_____| ⌒⌒⌒ﾞ | | | |＿＿_____________,／ ,.ｲ|j|
＿＿＿___{|:.:{ _,| | | |＿＿＿＿＿| | | |＿＿＿ ＿＿＿_イ |,!'/
＿＿＿＿{|:.:∨ ,.| | | |厂厂厂厂厂| | | |厂厂厂＿|軍|＿＿|!ｲｼ′
＿__________{|:.:.:∨i| | | |辷辷辷辷辷| | | |辷辷辷...● ●） ヽ...'′
＿__________ｌiﾄ､__}fﾍj＿j/ ',i＿j/. /つ､__） ノ
＿＿＿____lli:::::::| V _＼
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＿＿＿＿＿,ノ ） ` （_／
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￣￣￣￣￣´
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,ﾍ
／:o:＼
, ' i:::::o:::i. ｀ ､
, '､ '､ i::::o::i / i` .､
ｨヽ､ ヽ.,､-‐'¨¨¨`'‐-./ ／/|
/､,i .'､ゝ／- __,.‐‐､__ -ヽ. /i ∧
,' i i '､i ,rﾀ´_ ゝン_ ｀`ヽ V.ｨ./. ',
| ‐‐-i n.'､/ ---､ニニ,---.V ｸ/‐‐ |
V ＿_i iﾍ.| ｨ≧ ､ _ _, ≦ャ | iﾘ/--. / ヒッヒッヒッ……
V V ゝ 亡ケ_ﾏフ f././､_ /
. ヽ' ´ ゝ:ﾍ._‐.ノ｀ﾆ´ゝ､ノiﾊ､ ／､ 毎日金がよう続くことじゃの、皇帝
／＼.'´7ｸﾚ:ﾍ ヽ;;;;;/./ｹN. ／ .ヽ
/｡'ヽ ｀ゝ ､, i__ヽww/__i,､- ' ｡.ﾊ. 50セント前金で納められなんだら放り出すから
7:＼｡'ゝ Vi i i i iV ,､｡ .,､‐エ
/::i::::::＼｡＼.＿／i i i i i ＼ ／｡ ／:i::::::::|. 油断せぬことじゃな
{::::::i::::::i:::::＼__. i i i i.i.i､ __, ､‐'::::i:::::::::::::}
ヽ::::::::::i:::::::'､:::i. i.i i i.i.i i::/:::::::::ゝ:::::::/
ゝ::_i:::::::::::::i. i.i.i i.i.i. i::::::::::::::i_::／
/:::::::::::::i i.i i.i.i i::::::::::::::::::＼
／:::::::::::::::i i.i.ii/ i::::::::::::::::::::::ヽ
f::::::::::::::::::::i i.i,' i::::::::::::::::::::::::::i
i:::::::::::::::::::::｀ ' ‐ ､ ii' ,､‐ ' ´::::::::::::::::::::::::::ﾘ
/:::ニニ:::::::::::::::::::::::::｀´:::::::::::::::::::::::::::ニニ:::へ
【 宿屋「ユリーカ・ロッジング」の主 アルフレッド・バブコック 】
Alfred Babcock (???? - ????)
_,,..-―‐-..,,_
,,-''" ｀ヽ、
／ l| ＼
/ U .ヽ
,' l ヽ
l ＿＿＿＿l ヽ-―‐tｲ''"´ ',‐-、 も、もちろんですお、バブコックさん
,-''"| ｀′ ｀′ .〃 .lヽ .'.,
| l'´.', ≡≡／ ヽ≡≡彡 ,' ヽヽ_
/ | .'., （ .,、 ） / .／ ヽ、
/ ＼ ヽ、 ｀￣ ´ ｀ ￣´ ／ ／ _,,..-'
{ ｀''-‐"ヽ-..,,__ __.／￣￣´ .,,..イ ∨
/.T ‐-..__ ＿.ヽ￣￣￣／,..-――‐'" / ∨
r┘ ',. ￣￣ 〈￣＼ .／イ´ / / ∨
| ヽ-、', / .ヽ /／ ∨
./ ヽヽ .', ロ ｀ロ ヽ、 / .∨
/ 、＿_ ', _/ ＼| L__ ∨
┌────────────────────────────────┐
│バブコックや、彼から後年宿屋を譲り受けた者の証言では │
│やる夫は生涯一度もこの50セントの支払いを滞らせたことはなかった。 ...│
└────────────────────────────────┘
.
┌──────────────────────┐
│こうしてその晩のねぐらを確保したやる夫は .│
│隣のもっと上等なホテルに行き、 .│
│ロビーに備え付けてある新聞を読むのである。 ...│
└─┐ ┌──────────┘
│むろんタダで。 .│
└─────────┘
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼
／（ ◎） （◎）＼ さて、今日のトップ記事は
／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼
| |r┬-| | 「南軍がまた快進撃を続けている」かお
_＿ ＼ `ー'´ ／ ＿_＿
ヽ ￣｀"￢ｰ--､,,,_ _,,,､-ｰ"´￣´....,., ／ 戦争は早く終わって欲しいものだお
∨ ;:;:;;;;:;:;:;::;:;;;:;:;;:; ｀Y´ ;;::;;:::;:;:;:;:;;;:;:;:;::; /
', ;:;:;::;::;:;;;:;;:;:;::;;:;;:;: i ;;:;:;:/￣￣/;;:;:;: / それと……
', ;:;::;;::;::;:;;::;;;;:;:;;:;: i ;;:;:/ijknw/;;:;::: /
｛⊃;;:;:;;:;::;:;;;:;::;:;;::: l ;;:;;:;;:;:;:;;;:::;:;;:;⊆｝
ヽ⊃)￣7;;:;:;:;::;;:;: l ;:;:;:;;:;::;:;::;;::; ⊂ﾉ
/ /_＿7;;:;;;:;;::;;;; l ;;:;;:;:;:::;:;;::;;;:;: /
/ ;:;:;:;;;;::;:;:;:;::::;;;:;:; ! ;;:;::;:;:;;:;;:;::;:; ｛
ノ /￣/￣/ii7lkl/7 i []ikllihXCV ﾍ､_
￣｀"￢--､,,,.__￢ ｝L ]_,,,､-ｰ"´￣
￣｀´￣
.
. ／￣￣￣＼
. ／─ ─ ＼ 「フランス皇帝ナポレオン三世、メキシコを侵略！？」
/ （◎） （◎） ヽ
| （__人__） u. |. な、なんということだお……！
＼ ｀⌒ ´ __,／
. ／ ＼
|￣￣￣￣￣Ｙ￣￣￣￣￣|
（,,) | (,,）
| | |
┌───────────────────────────┐
│……ちょっと脱線するが、久しぶりにメキシコの話をしよう。 ...│
└───────────────────────────┘
.
┌───────────────────────────────┐
│13年前の米墨戦争に敗北したメキシコは混乱の極みにあった。 │
└───┐ └─┐
│カトリック教会を政治から完全に排除したい自由派と ..│
│教会の残留を望む守旧派が相争い、内戦にまで発展したのだ。 ......│
└─────────────────────────────┘
＿＿＿＿＿＿＿ ＿＿＿＿
l l | i
.l 教会氏ね .l | 坊主は .i
.l l ○､ |...帰れ .i
(三}＿＿＿＿＿{三} 〉 〉 .-ｰ-| i
l l l l .rｰｰｰ､γ⌒ヽ'≡≡ f ．．!mn----nm r＝＝、
_______ /.l l / / iﾉノ ゞ i ’Дf ． ．i弋 Д/ /γ￣￣` i ゜Д゜j
f jjjjjjjjjjj/ ,l l f￣￣ヽ/ / r t ‘ｬ‘jｰ､ ノi Д j ( ノ （ ノノ人ヽ i＼∨ ＼
jjjqﾟАﾟjj. /...l ゝjｰ=,二ニ= i i__ i .i＿ヾ＿ ヽ＿i い、‘o‘丿ヽ i ＼ i＼＼
γ(三} 〈 Y ヾ￣￣ji ┌∪ｰ----ｰ∪ｰ∪---∪-------ニニ∪ニ∪-ｰｰ∪ｰ-ｰ∪┐
∨ / .｀. ..i ヾて i | l
t i | メキシコはカトリックのもんじゃねえ！！ l
.
┌───────────────────────────────────┐
│当初はアメリカが支援していた自由派が有利だったが、 .....│
│南北戦争のどさくさにまぎれて、フランスが守旧派と組んで介入し始めたのだ。 .│
└───────────────────────────────────┘
;;;;;;;;;;;;;:;:;:;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;:;:;:|:|:::::ヽ
;;;;;;;;;;;;:;:;:;:;:;:;;;;;;;;;;:;:;:;:; |:|:::::l ｝ メキシコのリベラルどもは
;;;;;;;;;;;;;;;;:;:;:;:;;;;;;;;;:;:;::::: |:|／:::l
;;;;;;;;;;:;:;:;:;| ;:;:;:;:;:::::: |:|/:::/ わがフランスに対する債務を履行しようとしない！
;;;;;;;;:;:;:;:;:;| :;:;:::::::: |:|／
;;;;;:;:;:;;:::;:;| :::::: |:| 貿易上の約束を守らせる為に
;;;;;:;:;:;:;: `‐´ ヾ |/ ,--､
;;;;:;:;:;:;:;:;:;: ,. ｲ /ﾄ､ ,,ｨ''^＼ { ヽ フランスはやむを得ず兵を出すのだ！
;;;:;:､_,.. -‐'´, へ //;:;:;ﾄ､__ _i´ ヽ,_丿ヽ ヽ:::‐´ヽ ／｀ヽ
;;;:;:;: ` ーﾆ´ ＼＼/;:;:;:;| 弋─-- {,ヽ-‐ヽ:: ＼__ヽ:::: ヽ / /
;;;;;:;:;:::::::::::::::::: /＼>;:;:;| ＼ l¨ヽ:: ヽ:::: ＼ ﾍ:::: '､--i:: |
;;;;;＼::::::::::: //;:;:;:;:;:;:| ヽ l:: ﾍ::: ヽ::::: ヽ '､::: ﾍ |::::: |
;;;;;;;;;;;＼＿＿／/;:;:;:;:;:;:;:|ヽ､ > l:::: ヽ::: ＼::::: ヽヽ:::: ∨:::: ﾄ
;;;;;;;;;;;;＼ __／;:;:;:;:;:;:;:;:;| ヽ､ ／ i::::::＼:::: ヽ､::: `y::::: ヽ::: | i
;;;;;;;;;;;;;;／^＼;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;| ::::: ｀`ヽ､ l::::::::ヽ::::::: i::: :: | ヽ
;;;;;;;;;;く ,>､;:;:;:;:;:;:;:| ::::: `ヽ､ l:::::::::::ヽ::::::: :::::: :: | |
;;;;;;;;;;;;ヽ /;:;:;:＼;:;:;:;:;| :::::: / ヽ::::::::: :::::::::: :::::: :: ;;| |
;;;;;;;;;;;;;;;;i＿/;:;:;:;:;:;:;:;＼;:;| :::::::: /: ヽ::::::::::::::::::::::::::::: ;;;;|;;;;|
;;;;;;;;;;;;;;;;/| ヽ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:Y :::::::::: / :: ＼:::::::::::::::::::::::::: ;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;| |:: ∨;:;:;:;:;:;:;:;:;:| ::::::::::::: i :::: ＼::::::::::::::::::::::: ;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;| |:: ヽ;:;:;:;:;:;:;:;:;:| :::::::::::::: | :::::: ヽ :::::::::::::::::::: ;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;| |:: i;:;:;:;:;:;:;:;:;:|:::::::::::::::: |:::::::::. ｀ヽ､__:::::::::::::: ;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;| |: |;:;:;:;:;:;:;:;:;|::::::::::::::::: |::::::::::::. |;;;;;;;;;ヽ__;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;| !: |;:;:;:;:;:;:;:;:;|:::::::::::::::::: |:::::::::::::::. {;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;| .|;:;:;:;:;:;:;:;:;|::::::::::::::::: |::::::::::::::::::. |;;;;;;;;;;;;;;;;;;／;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;|. |;:;:;:;:;:;:;:;:;|::::::::::::::::: |::::::::::::::::::::. |;;;;;;;;;;／;;;;;;;;;;;;;;;
.
::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;｀ヽ､::::::::::::::::::/
:::::::::::::::::::::::::::::＿＿＿;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;｀ヽ､:::::::/
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ー--､_;;;;;;;;;;;;;;;;;;｀ヽ′
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ー--､__/
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ、
:::::::::::｀ー―――----､＿＿＿＿::::::::::::::::::::::::::｀ー-､
:::::::::::{ |:::::::| ｀ヽ､＿＿,.-‐〈￣￣￣￣｀ー｀ヽ､
:::::::::::ヽ |:::::::| ヽ、＿＿＿,.-‐一'´ ……へー、ご立派なことで
:::::::::::｀′ｊ:::::::| -＿_ゝ
ヽ､＿ノ!:::::::ｌ ´ヽ、 / んで、本音は？
ｌ:::::::ｌ、 ヽ-､＿＿ゝ
ヽ:::::::ヽ ｀ー--!､
―--､ ヽ:::::::ヽ、 ー-< ,ィノ|_,
::::::::::::::::::::::｀ヽＬ:::::::::::｀ヽ、 ,ィﾉ｀ｰ'´:::::::ノ′
＿＿＿＿＿＿ヽ、:::::::::::｀ヽ-ｲ′:::::::::::::::／
:::::::::::::::::::::::::::::::::｀ー――---､＿＿＿／
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::￣￣｀ー――--､
__ ＿
_,､-‐‐'ｰ- ､,_ヽ_
／ ,､ -‐ ''"´;: ; ヽ
/ ／ ,､‐''"´´ ;: ;;`ヽ
/ (／ ,､-‐''"´´ _, ,丶 かーっ！
i (ゝ ／, , ､ｰ''"､´ _ヽ
| /'''_ｰ-<___, -'´ lｰ''"ノ ヽ. , へ､ _ ヤンキーどもが内輪もめしてる間に
､ 'l { ｀ヽ;ｰ-､-,ｰ‐,r''1 ; ;ヽ<''ﾍ ヽー---‐'''"""""
r､ iヽ ヽ' ｀' .|､ ,. | | 銀鉱山の権益を頂戴すんに決まってんじゃないの！
{λヽ.ヽ ,,ｿ ヽ-' t' __ﾉ ,______
＼ゝ､iヽｰ '`ー'''`1´ ~ヽ､､､／~ ￣￣,~"＝... 言わせんな恥ずかしい！
､‐'''''ヽ ｀'ﾍ.',ヽ , ､ { ,､- '´
/ ＼ ヾ ヽ⌒ヽ ヽ { , ‐､_ ／
. | ゛‐-ｰ'.,!＼＼__ ｀ヽ. ,､ ／ ｀'´ ,
､ / / | ＼ ＼゛､ｰ'>' ﾉrｰ' ´ | , ／
r; / / |＼,_＼ ｀""´r''| ト､ | | ／
ｉ / | フ 丶､___ノヽ. |/ / ／
ｒヽ＼ ( | ,ﾍ | | ヽ ＼ ∥/ ／
【 フランス皇帝 ナポレオン三世 】
L'empereur Napoléon III (1808 - 1873)
.
＿ ＞-‐ ｀ヽ从 ＼ ｉ } -‐ｧ
_ ＞ _ - ‐ ≦´ ＼丶 丶 :l /;／
＜ _ ∠_ 丶ﾄﾐ 丶l:ｌ /´
＼ 丶 - ‐ ￣ ／￣´ ＼_ ＼从/
_丶 ｰ = 彡ミ ／ ヽｰ-ミ丶 , l
. ＼ ｰ=ミんヘ,〉 ＼沁､ヽ ｣ ｌ{
_丶 }ｌ rｰ〈 ｀` ｀´ ノﾌ
. ＼ 八 ヽ _} {7´
. 丶 ﾐｰ-b ト_、 ＿ ',
ハ ノl￣￣￣| ＼ `ｰ-_､ ヽ ... _,>
｀丶､／ フ} ノ l三三三l ＼｀ヽr＞／
. ＼/ 厂 } ＼ 二´..ｲ
ﾏﾆ=ミ } } ＼ /::::|
丶 ｀丶、 } 丶、 /¨¨´
＼ 丶、 r――'
}＼ ＼ /_. ,. -‐- ､ ミ
ﾉ ＼.... ,. ´: : : : : : : : : : :丶 ._
／ }、／ : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼.}｀`丶、
／ }..,ゝ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ .＼
. ／ } l: : /ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : :} ..＼
{: / _. ＼: : : : :,. ‐ ｀ヽ: : : : : }
〉l./ ヽ `ｰ '´ ,. へ <: : : : /
{ l} =､ヽ i__／- ､ 〉,-､/
ﾚ } { eﾉ //< } ／ヽ 俺は叔父貴のような軍事の天才じゃねえ……
{ ノ // ノ./ / /
l r ヽ ) //ー ' / / だがその分、もっともっとうまく政治的に立ちまわって
ヽ｀ヽ二二ﾆﾆ ／ ミヽ-- ､__} .,'
〉 {＿＿ ／ ／:;} ヽ / .l--‐‐. フランスの為に世界を盗ってやんよ！
,. ／{ ー , ´:/｀ｰ<´｀丶< {
‐ ´ ／ >､__,. ":;:;:;:;:;:ヽ__ノ⌒丶､ .〉
/ ｲ:;／‐‐＼:;:;:;:;:;/ 〉〈,. - ､_ 〈
/ /／:;:;| /ヽ:;:;:/./ / ､__ /
/ /:;:;:;:;:;ﾉ-イ:;:;:;:∨ { ＞"´ ／
/:;:;:;:;:;/ /:;:;:;:;:/ ヽ / ／
/:;:;:;:;:/ ./:;:;:;:;/ ', 弋´
/:;:;:;:;/ /:;:;:;:;/ 〉､ ／¨ヽ- ､
/:;:;:;:/ /:;:;:;:;:/ <:;:;:´:;:;:;:／ !
/:;:;:;/ .|:;:;:;:;/ / ヽ:;:__／ ヽ
/:;:;:/ |:;:;:;:| / <￣ ＼
|:;:;:;| |:;:;:;:| / ＼ ＼
|:;:;:;| |:;:;:;:| ./ ヽ
|:;:;:;| |:;:;:;:| / ヽ
┌───────────────────────┐
│英雄皇帝ナポレオン一世の甥、ナポレオン三世。 ......│
└┐ └─────────────┐
│幕末の日本においても徳川幕府を支援して情勢を引っ掻き回し ....│
│司馬遼太郎に「いんちきくさい、世間師のにおいのする敏腕家」と評された皇帝が ..│
│新大陸にも手を伸ばそうとしていた。 .│
└────────────────────────────────────┘
.
┌────────────────────────┐
│だが、世間師皇帝ナポレオン三世は知らなかった。 │
└─┐ └───────────┐
│ボナパルト家より何世紀も前からフランスに君臨してきたブルボン家の末裔が . │
│正統なる合衆国皇帝として、このサンフランシスコにおわすことを！ │
└──────────────────────────────────┘
＿＿＿_
／ノ ヽ､_＼
／（ ◎）}liil{（◎）＼ あの成り上がり者め！
／ （__人__） ＼
| ヽ |!!il|!|!l| / | このノートン一世が保護するこのアメリカで
＼ |ｪｪｪｪ| ／
／ `ｰ' ＼ |i 火事場泥棒を働くとは……！！
／ ヽ !l ヽi
（ 丶- 、 しＥ |そ ドンッ！！.
`ー､＿ﾉ ∑ l､Ｅ ﾉ <
.
∩＿
〈〈〈 ヽ
＿＿＿_. 〈⊃ }
／ ＼ | |
／ ヽ、 _ノ ＼ ! ! やる夫は今後、メキシコも守るお！
／ （◎） （◎） ＼| l
| U （__人__） .| ／. ボナパルト家になどメキシコを渡せるかお！
＼ |i||||||i| ／／
/ ＿＿｀ ー' /
(＿＿＿） /
┌─────────────────────────┐
│これが、有名なやる夫の称号―― ..│
│「合衆国皇帝にしてメキシコの護国卿」の由来である。 │
└─────────────────────────┘
.
///////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
／￣￣＼
／ ヽ_ .＼
（ ●）（ ●） ｜ アメリカには建国初期から
（__人__） |
ｌ｀ ⌒´ ｜ 「南北アメリカ大陸はすべて合衆国の縄張りであり
{ ｜
{ / ヨーロッパ勢力の介入は認めない」という考え方がある
_. -: ´Λ _.へ｀ 、
r＜: : : : /:|: :、 ￣r' ＼ :＼_. 「モンロー・ドクトリン」と呼ばれる方針だ
/: : :ｌ : : : : : :＼`IエL>、 >ﾍ::Λ
|: : : ﾄ､: : : : : : : : : : : : : `ｰ／ : : V |
〈: : : :::: _ -￢-－―-､: : く:r ､: : : V ｝
/: : :_ン´: : : : ＼ ,___, ｨ ）: : :`く : : : ヘ|
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
========================================================================
,. -―- ､__
__ ___／_____ ＼｀ヽ
,.ｨ7ﾌ´／ 〃´,.ﾆ ｀ヽ､ ', }＼
,.イ{（ { / ,.//,∠二. ＼ ヽ ヽ ｉ }＼
,.!! ｌ ', ヽY´//彡__｀ヽ.＼ ヽ ', ! ! j /丿}ヽ
〃{ﾄ､ゝ＼,| ' ｛イ}ヽ. Y }V } } jﾉノノ ,.' ' ﾉ }
,ｲｌ ',＼ヽヾ,!l Y⊥⊥j_j_j厶厶=-‐＜__／ ／!
. {{ ヽ. ＼ヽヾ!ｌ｜j ＼ ´_ノ＼
/ﾄ､__ ゞﾆニヾjﾘﾉ/ ｀ﾐ.二ﾆ ヽ
ﾄ{ヾﾆﾆ 二ヲ¨´＿ __ ミ二ニ ヽ
Λヽﾐ二二彡::／⌒ ー= ,. -‐'⌒＼ ﾐ三二ﾆミ､
| '、､ゝ辷彡:′ ,.二二ヾ、 ´ ,ニﾆ、 ﾞ }二ニニ ミ､
Λ ヽ＼ミﾆ'::: _,.ｨｱ(威)ヽ::', ,.ｨ威)ぅx,_ 三二 ﾆ＿ﾐ｝ 中南米に喧嘩を売りよるドアホウは
{{｛＼ ＼ミミ::::"´｀¨¨¨´ .: ｀¨¨¨´｀ 二ﾆ=<⌒ヽ＼
ゞ ＼ヽ',ヽヽﾐ ::. :: :. !イ） ） ｝ 〉 ） ｝ うちがイてもうたるさかいな！
＼ﾉﾉ/ , }}} !:. ::. ゝ´ﾞ::.´` ． ,{{ {／／__ﾆ´丿
〃 〈 〈〈Λ',:.:::: :. ,. －-－ ､ '_ヾ∨ﾆ７ﾌア′ マワしたろか、ワレェ！！
{{辷__ ﾆ{{,ﾊ ,:.:::.::. く='ニ二ニ=,ゝ ^ｰｧ'ﾉ三_,.イ
{辷＿三>ノΛ:.:.:.:. `ｰ ---‐ ' /!Уｲﾑ//／
辷三シ巛（（心、:.:. . , ´ﾘ{ 辷シ（__,.ｲ
`ｰ=辷_＼_辷ﾉ!＼:.: . . ／ 〃＼ゝﾆ=‐'/
｀下三ニﾊ::.:.｀` ‐---‐ ' ´ {{ 辷ﾆ`ｧァ'´
ゞ二ジΛ:::::.:.: : : . ゞ､＿ ／
辷厶Λ:::.:.: : ｀ヽ､_ ＿_
jﾊﾊ: : : : . ,. '"´ ｀丶、
j::: : : : ／ ＼
,'j:: : : : ,.' ヽ
/ :: : : . , ヽ
/ '.
【 第五代合衆国大統領 ジェームズ・モンロー 】
James Monroe (1758 - 1831)
========================================================================
///////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
.
///////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
／￣￣＼
_ノ ヽ､_ ＼
（●）（● ） | もともとはラテンアメリカ諸国が欧州から独立することを支援するという
（__人___） ｜
| u |. 高邁な発想だったと思うのだけど、ご多分にもれず
| .|
ヽ 、 ,ｲ 合衆国がボス猿になることの正当化に使われてな……
／ヽ,ー- ﾄ､
_, ､ -─ '".:.ヽ:.:.＼__ /ノ ﾄ、__ ややこしくなるから、そっちに踏み込んだ話はやらないが
__ ,. ー 、...:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:....
＼ r 、 _ ＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::'ｰ､
} }/ ) V::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
/:ゝ/ ./ __ V ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i:.:.:.＼
}:::::ゝ ソ ,Y i::::::/::::::＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:.:.:.:. ＼
ｉ:/ i:ｨ::ヽ | l i ! | ｉ i ｉ ! l ､ ヽ
l:l_/!:レ'::〉 / | .li l ! | | l | ! | | ﾊ
./:/ｉ ﾄｒ‐i´ .!‐トl､! l ! | | / | ! | | | |
::/ .ｌ |:| ! .l≡＞≧l＼ ｌ .// ﾚ// ./ .ﾊ.!
| |:| ヽ |ﾔ''{ fﾝ}ヾﾐ ∨/ム一〈/ / / l| こういう思想的背景があったから
| |:| |ヾ､ `'~ ィtfｿ7／,}／ " ,ｨ
| ヾ | `~ / ／ｨ| ／/. やる夫が「メキシコの護国卿」を名乗ることについては
.! i＼ __ ´ <"ｲ l」 ／.:::/.
! .ﾄ､.,へ ‘‐ ´ イ i ／/／.::.::./,─ｧ. 誰も違和感を感じなかったわけね
.l l::::::::二_＞ -､.＜ ,| !: : : : -- ―<＿
ニﾆiハ |::／／７只ﾄ､＼ ／:l .ﾄ､: : : : : : : : :‐-
:::::::::ヾ∧ |::＼｀´,ｲ |:L/厶ー:| .!:::＼ : : : : : : : :
:::::::::::::＼ﾍ/ ¨ i:! ￣ .}:::::::::| .!:::::::::ヽ : : : : : :
///////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
.
┌───────────────────────────────┐
│やる夫の護国をもってしても、フランスの国盗りは止められなかった。 │
│ ....│
│メキシコを侵略したナポレオン三世は、同国の守旧派を手なづけて │
│オーストリアの王族を傀儡の皇帝として祭り上げさせたのだった。 .│
└───────────────────────────────┘
,..＜:::＞､ /::::::::::::/::::::::::::/:::::::::::::::::::::i::::::::::::::::::::::',:::',
':::::::::::::::::::ヽ、 /:::::::::::/:::::::::::::/::::::::::::::::::::::::i:::::::::::::::::::::::!::::i
/::::＿:::::::::::::::::} ,'::::::::::::/::::::::::::: /::::::::::／::::::::::::|:::::::::::::i:::::::::i::::l
l:::::| _＼__ノ∨ l:::::::::::/:::i::::::::: /＿::／|::::::::|::::::::|:::::::::::::l:::::::::l::::l
{_ヾ7 心ゞ,イ.b i:::::::::/:::/::::::丁:::／￣i::::::::l:::ｰ∧一:::::::|!:::::::|'ﾘ
γ‐--､ ヾ|:{ , ゝ }--‐一'_ノ::::┌i:::/::::::/斤心ヘ i:::::::::i::::ﾒ≦i::::::::::::i:!::::::!
/￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽﾍ〉ヽ-=-'λ＼ ＞:::::｛ ﾚ' |:::::7ﾚ近::｝ /:::／|:/近:｝l::::::::::ハ:::::!
| んじゃ頼むわ .| ヾ､ ＿ j:∧... _,＞::::::::i ヘ|:::/ ゞ‐" /／ ′ゞ‐' l:::l:::/ ∨ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
| ハプスブルグ家の ＞ . ﾍ;7､久/ﾍ /￣｀￣｀＼:|:/ ′ ､ ∧!/ γ´
| 坊っちゃんよお .| ＿ ﾍ:::ﾊ｀ヽ:::ﾍ ￣| ﾊ. ＼|＼ ___ __ / ′ミ､ /
ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ .／ ﾊ:::ﾊ ヽ:ﾍ ﾊ ﾊ _{i ヽ _ ノ ／）{ ヽﾔノ ,
｜ λ ﾍ ﾊ:::ﾊ ﾍ:ﾍ ｜ﾊミt // ｀＼ ＼ ／ .ｰ' { |｀´ ,
l ｜l ﾍ ﾊ:::::} j__}::ﾊ | _,,,､､久 ｀ｰ､,_´ !i＼__ ｀ ,
| ﾊ ﾍ ヽ、..,､､---ｰ＜´.:.:.:.:.:.:.:丶 'ｰ､,!i ﾍ｀"≧￢‐-､ ,_ .|
/￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ.丶 丶:.:.:.:.:.:.:.:＼ /;;;;;;;丶 ∨.:.:.:.:.:.:i; .! ｀丶 ...._
| 民が俺を求めているのです . | ' , 丶::.:.:.:.:.:.:.:.＼ /＼;;;;､/ﾍ∧:.:.:.:.:.:.:.i ,′ 丶.:ノ| ,ｨ､
| 必ずやメキシコ人を ＞ ., 丶:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼/ i;;;;;;丶 丶.:.:.:.:.:.:',{ 丶 刀ク:.:L_
| 幸せにしてみせましょう！ .| . i 丶:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼ l;;;;;;;;;丶 ,':.:.:.:.:.:.:.:', 丶.....ト､:.:.ﾚﾚYへ＿＿厂ヽ
|￣ . ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ l ｝.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::::':､,,!;;;;;;;;;;;;∨:.:.:.:.:.:.:.:.:.', 〉フ:.:.＼:.:.:.ノ/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.）
| |俐俐俐俐少" _{.<´ i ,'.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀'-､;;;;;/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i 〈 . ヽ:.:.:.:.:Yｧく:.:.:.:.:.:.:＞ '
| |俐俐俐俐リ ﾍ.厂 l ,':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i ', ｀ー=" ￣￣
| |俐少＜ ム＿. / ! ,':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:[_]:i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:! ', ..￣￣￣￣￣￣￣￣
| |川￣￣￣￣. ,' / /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:i ', ..
【 メキシコ皇帝 マクシリミリアーノ一世 】
Maximilliano I (1832 - 1867)
.
┌─────────────────────┐
│だが、ナポレオン三世も守旧派の富豪たちも │
│この人選を激しく後悔することになる。 .│
└┐ └───────────────┐
│マクシリミリアーノは、君主は人民の下僕だと真面目に信じている善良な若者であり、 .|
│支配者階級の操り人形に甘んじるようなタマではなかったのだ。 ｜
└────────────────────────────────────┘
/￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
| メキシコは貧富の差が激しすぎる！ |
| 自由派の主張の一部を取り入れて |
| 富豪と教会から庶民を守ろう |
ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿ ＿＿＿＿＿＿＿/ ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:ｉ:.:|Ｗｗﾊ.:.:.:.ヽ.:.:ヽ
. /::::::::::::::::::::::::::Ｖ::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ ./.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:/.:.:/ｉ:.:| !.:.:!:.:.:.:.:.:.:',
/:.:.:.:.:.::::::::::::::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ /.:.:/.:.:/.:.:.:.:.:/.:.:.:.:/.// !.:,' ｉ:.:.!:.:.:.:.:.:.:.:!
. /: : : : : : ::::i: ::::ﾊ:: :::::::: : :::ﾄ:::::::: : i: : :::::::::::ヽ .ｉ.:.:/:.:/.:.:/.:.:/:.:,.斗 // ｉ/ --､ ｉ.:/:.:.:.:.:.:.:!:ｉ
/: : /: /: ::::::|::::/ V::ﾄ::::::: :::| ＼::: :V: : :::::::::::| .|./!.:.:!:.:.:!.:.:/イ // / ｀ﾒ､ |..:!.:.:.:.:!:|
|: :/: /: :/:::::|∠─ V| ヾ:::::::|￣ V:::::i:::::::::::::::::} ....| |.:.:ｉ:.:.:ｉ.:.:| |斗≠ / ≠=､ |:.:!.:.:.:.:!:|
.... ﾚ.|:.::::|:::i:::::/:/ .､ﾊi ＼:::ﾚｨ--V::ﾄ::::::::::::::::ヽ | |.:.:ｉ、.:ｉ:.:|./ﾄ:::::::ｉ} ﾄ::::心、!:/.:.:.:.:!:|
.|::::::|:::l::/|::ﾚｲ飛ゝ ヾ| 'ｊ及ｧVﾊ::::::::::::::::ﾊ ....ヽ |.:.:ｉヽ:ヽﾄ ｖ':::::}| ｒ':::::ﾘ |/:.:.:.:/!.:|
|::::::|:::K .V 辻 tｊ} 弋 ｿ ' ﾊ::::::::::::ﾄ;;ゝ ...|ｲヽ..＼ﾄ. V少 ｖﾆｿ 厶 イ:.:.!.:|
. |::::∧:r-､ ゞ- '´ ￣ i .ﾋ V:ﾊ::::i::＞ ../ |:.:.:.:.:.:.:ﾊ ::::: ､ ::::: /ﾉ:.:.:.:.:.:!.:|
. |::/ |:|ﾚヽ i レｲ/'ﾘ::::::＞....../ |.:.:.:.:.::!:.!ﾍ、 ｒ ｧ /:.|.:.:.:.:.:.:.!.:|
. ヾ. | ヽ∧ ＿ r‐ム::ﾊ／ ..../ |:.:.:.:.:.:!.:|.:.:.＞､ ィ´:.:.:|.:.:.:.:.:.:.!.:|
. V:::/ ヽ､ ／'´ / |ｒ―‐-､!:.:.:.:.:.:ｉ` ､. '´|.:.!..Λ..!.:.:.:.:.:.:.!.:|
. ヾi }＞ , イ / | |!_, ィﾘ. /￣ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
| ｀ - ´_ -┴┐ . / /| |ｉ / | マクシリミリアーノ様は名君になります .|
r‐'V/￣ /::＼ . / /_|／￣ヽ|| | | あなたの為なら私はなんでもします！ |
. / /:::::入 ./::::::::::|""＼.../ .／::::| |ﾍ !ー-､ , -. ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
. ／:/ /:::::::::::∧ /::::::::::::|::::::::::::" - ､ .:::::::| |:∧ ＼ ./ /:.:.:.:.:.:.:/::::::::::::∧
. ／/:::::|V∧::::::/ ＼/::::::::::::::|::::::::::::::::::::::
. ／:::/:::::::| /:=:::i /::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::: 【 マクシリミリアーノの夫人 カルロータ皇妃 】
. /:::::::::|::::::::| /::/::::| /:::::::::::::::::/::::/::::::::::::::::: Carlota de Belgica (1840 - 1927)
┌─────────────────────────────────┐
│とはいえ、マクシミリアーノのビジョンは独りよがりな夢物語であり │
│メキシコ人に受け入れられることはなかった。 │
│彼は貴族も民衆も味方に付けられず、いばらの道を歩むことになる……。 ..│
└─────────────────────────────────┘
======================================================================
｀フﾞ´,,:: -- ::､ ,r''"''''''ヽ:::｀ヽ. （〃彡三ミミ::｀ヽ
,rﾆｭf::r-‐t::::::::ヽ f´,,..、 r"::::::::::i /"~´ i三ﾐ::::i,
/,,, Y.. -‐ ヾ::::::::l ノﾞ f･= 7:::::::::::l. f:､ ‐-:、 (ミﾐ:::::::l
ﾑﾟﾞﾞ' く､'ﾟ` ﾞ'"):::l ヽ'' ﾞ'⌒ﾘ:ﾉ ﾉﾟｦ ''・= ﾘ::r-､ﾘ
l=,,;;:. l=､ ..::" ,)ヽ、 j⌒ ﾄ'"fノ l (-､ヽ'" ﾞ'´ﾉ),）
／`ゝ-''^ヽ''" ,/: : : :＼ ヽ、: : : '" ノ^i, lｨｰ-､ ﾉ-ｲ
/rf´ i′ ,f^ヽノ:,. - - 、 ヽ,,. -ﾃ） ,／ ｀ヽ、 t_ﾞﾞ _,,.. :: " l、
ﾞ'ﾞ l l: : j :f´: : : : : ヽ,/ '''"´ ,,.: - ヽ ｀ﾕﾞ" ,ノ::ゝ､
! /: :ﾉ l: : : : : : : ノ, ,:'" ﾞヽ i,.r‐(´::::〉 ,.ｨ":::::/::::::
/￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ: ,/ / / ,f´:::,::ヽfﾄ--テ:::::::::ノ:::::::::
| バカじゃねえのか .| .ヽ/ 〃 ﾘ:::,'::::::ゝ!r7/ｰ一'":::::::::::::
| この皇帝 | / fﾉ /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿/..,i / . | 俺達が皇帝にしてやったのに |
､..､く´＿,,∠"ｨ''"´ ／ ,> /＼、. | 利権取り上げるってか？ .|
´ ,ﾍr:､-､=---／ ,:ｲ ,ﾉ ｀ﾞ ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
======================================================================
/￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ へ、‐ ￣￣￣ _ ‐
| 貴族のくせに | ..-――‐- ､ ／ へ／ヽ/｀ヽ‐ﾍ-／､｀ｰ､｀ヽ
| 正義ぶってんじゃないわよ .|..／ ｀ヽ/ / / / | ´| | ヽ
ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ ＿＿ ヽ、 / / / /. | l | | ',
/ /´＿＿＿｀ヾ、 | | | l ! | l | | !
＿_ / r'´, 、 、､＼ヽ | | | __|_ !_ｲ | | | !
＿＿ ⌒ヽ,r '´ 、 ｀ヽ〈 /´ /__/ ヽ ',‐| ､!ヽ.| | ｢Ｎ| | //_!｀ﾒ､/| | !
∠/‐O‐/＜ヽ/二二二| V / /´l_| |lＮ_.| | | | l! |/l｡:|ヽ / /|｡::::ヽ、| | | |
Lr''´/￣｀ヽ /l、､ヽ、ヽ＼ | ﾄil/Ｖlｲﾟ:|` l! ｲﾟ:::|〉 ! ', Ｎ! |:::| '´ |:::::::ﾉ/ | | | |
////|! |_|_| ､ ! Ｎ┬ゝ┬‐ l ! ! ｀| |ゞ' ゞ-' | | ﾄ､! l""丶 """' | | | |
!l l´!l ヽ＿ | |lＮ i lV /） ､＼ | l､ ' _ / | | | |ヽ ‐ | | | |
∧l´ _ // | ﾄ､｀__ ./ ∧ﾄ､ ＼ !､_,＼ _,. /___/',. | | | i＼ _ / /l ｲ /
///`ト- '//--＼| r‐/／/￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ / ／l/l/ | /
! l !/´/ // ＿｀', / （ ｀ | ほんとにメキシコのこと思ってんなら |..../／::::ト､
!／_イ_〃!'´ ｀|/ ヽ| ｀. | 退位して帰んなさいよ |:::::::＿ノ::::::＼
======================.ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/===========
.
┌──────────────────────────────────────┐
│と、はた迷惑なインチキ対立皇帝共に話がそれたが、われらがノートン皇帝の日課である。 │
│新聞をじっくり読んだ後、やる夫はポーツマス公園に歩いて向かう。 ...│
└──────────────────────────────────────┘
..◇・。..☆*。
゜゜・*:..。.。★◎＠ ○☆。..:*・゜
゜゜・*:..。.。◇＠☆*・゜★。。.:*・☆*・。..:*・゜
。..:○★◎☆。∂∇。★◎*・゜゜。◎★
◎☆◇☆。*・.。..☆◎。.:☆◇*.....。
゜゜・*:..。.*・☆◎。＿＿☆◎*・。..:*・゜ ゜
＼ ／
＼ ／
. ∧＿∧＼ ／
（ ・∀・） ∞ 皇帝陛下！
/ つ つ△
〜( ノ お花を受け取り下さい
しし'
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼
／（ ◎） （◎）＼ ウム
／ :::⌒（__人__）⌒::::＼
| |r┬ i | 大儀であるお
＼＿＿ `ー‐' ＿＿／
/::::::::ﾊ＼/Vヽ/;:i:::::::ヽ
| :::r::ｌ::ｌ ﾊ |:7::::::ｌ::|
┌───────────────────┐
│しおれかけた花を一輪貰って胸に差す。 .....│
└┐ └────────────┐
│売れ残りの花を一晩取っておくだけで「皇帝御用達」を名乗れるのだ。 │
│花売りにも悪い話ではない。 │
└───────────────────────────────┘
.
┌───────────────────┐
│やがてやる夫はポーツマス公園に着く。 .│
└┐ └──────────────────┐
│この公園は米墨戦争でサンフランシスコを制圧した軍艦にちなんで命名されているが、 .│
│土地っ子はメキシコ統治時代の「ラ・プラザ」という名前で呼ぶのが普通であったらしい。 │
└─────────────────────────────────────┘
⌒::.;;.⌒⌒/ /|￣￣￣￣￣/ /::. :; ;⌒⌒:.:⌒:;⌒;;⌒
.. ,::.; / /|￣￣￣￣￣/ /.., ,; .: ,,｡,.（◯） ::
: :::., / /|￣￣￣￣￣/ /,,; （◯） ::: ヽ|〃 ;;:
. ,:.; / /|￣￣￣￣￣/ /.., ,; :ヽ|〃 ,,｡, ::;;,
⌒::.;;./ /|￣￣￣￣￣/ /::. :; ;⌒⌒:.:⌒:;⌒;;⌒
.. / /|￣￣￣￣￣/ /.., ,; .: ,,｡,.（◯） ::
:/ /|￣￣￣￣￣/ /,,; （◯） ::: ヽ|〃 ;;:
/ /|￣￣￣￣￣/ /.., ,; :ヽ|〃 ,,｡, ::;;,
/|￣￣￣￣￣/ /::. :; ;⌒⌒:.:⌒:;⌒;;⌒
/|￣￣￣￣￣/ /.., ,; .: ,,｡,.（◯） ::
./|￣￣￣￣￣/ /,,; （◯） ::: ヽ|〃 ;;:. ＿＿＿_
.|￣￣￣￣￣/ /.., ,; :ヽ|〃 ,,｡, ::;;, ／ ＼
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ,,,,,,,,,,,,,,,,, ＿＿＿ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.／ ─ ─ ＼
,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,;,,ヽ ○ヽ ,,,,,,,,,,,,,,,;,,,,,,,,;／ （◎） （◎） ＼
〜 `∧＿∧） 〜 . .| （__人__） |
〜 （ ・∀・）ヽ ＼ ｀⌒´ ／
（ 上]). .／＼ ／ヽ
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::人 ヽﾉ:::::::::::::::::::::::::/:::::::::::i::ヽ`介´/::::i::::::::::ヽ
（_（_＿）. {::::r:::::::ｌ::::ヽ| | i::::::7;;;;;;:ｌ::::}
}::::|::::::::::＼;;;i,,/:／:::::::::i:::::{
┌────────────────────────────┐
│ということは、やる夫もおそらく「プラザ」と呼んでいたのだろう。 ....│
└────────────────────────────┘
.
それなりに好かれてるのなぁ
┌────────────────────────┐
│ポーツマス公園……もとい、プラザは現存するが ..│
│現在は隣接する中華街に完全に取り込まれており、 ..│
│暇そうな華僑のじーさん達であふれ返っている。 │
└────────────────────────┘
＿| |＿へ. ヽ .イ⌒＼
／ '‐‐‐‐‐へ. | | | |, :‐:‐:┴:､
//| 中 |/ / Vゝ:_:_:_:_:_:ハ
.へ.// | ‐- -‐ |／.. ,o∞∞o、 | 中 |
{＿/厂|| _,＿_,_､ | 8 ,. -‐⊂⊃ ､ | ‐- -‐ |＼_
/∧/ | ／ - | |. 8 / ヽ | ./｀ｉ‐‐ｉ | _|/ヽ
＿ --:､ X / |. 8│ 中 !. | L__|＿| | |:_:|へ|.
＿／／ ,-､_} .へ.＿ | ＿.イ 8│ -､ r‐│ へ | | / ﾉﾉ
: : : / /: : :＼┘ ゝ ./└‐|￣|V 8│ ､_/ ヽ.│. ／￣| `'‐|―|へ――:､ ＿＿
‐:イ |: : : : : :}￣`‐ ／ ／|。 |... 8│ / ￣｀│| . ／ ￣ / /::::::＼
:::: |___ノ: : : : : / ／ ／ ﾟ 。 .|ﾆ8 ､ / | '..... { ￣ ＼ .イヱ|ヱ|7| ||ﾆl ｌﾆ|:|
／ ゝ:_:_:_:/ ／ ／.....ﾟ,,.-‐―-:'､..} 〕/‐- ＿ イ＼......7 Y .∠ヱ|∠イ .| ||豆寸|:|
／ ;;;;;;;;;;ヽ ﾉ ヽ、 ,仆--／ ＿{＿∠.イ＿_ イ￣￣ ｀Vハ ゝ::::::::::/
/ ;;;;;;;;;;;;;、 ＼... | ／:::::::::::::::::::::::::::::::: |＿＿＿/ ＼ 二二}
| 中 ;;;;;;;;;;;;i .￣ ｀Ｙ´￣.| |::::::::::::::::::::::::::::::::::::／:::::::::::|/ / /
| ;;;;;;;;;;| .|.. | |:::::::::::::::::::::::::::::／::::::::::::::::/| / /
| ― ― ;;;;;;;;;l .|.. | |::::::::::::::::::::::::::ヘ :::::::::::::::::| /
| ;;;;;;;;ilﾟ。 . 人 | ＼::::::::::::／ ＼::::::::::::| /
| ﾉ ＿ヽ ;;;;;;;;.;;;;;ヽ 。.￢ ￣￣ゝ＿＿＼.イ{ ＿_| ＼:::::::ﾄ､＿＿_イ
!/ ヽ;;;;;;/i;;;;;;;;ヽ、。
/ ＼ ヽ;;//;;;;;;;;;i;;;;;;ヽ､_ 。▲
／) ￣￣;l;ヽ;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`‐-､
＿ / :/ |;;;; /;;;;;;／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ヽ、
ノヾ `‐-" ｌ , -‐"i /;;;ノ;;;;;;;／;;;;;;,-‐;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾞヽ,
ﾉヽ | ／ .ヽ!;;:／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;li
l , :l / , ;/ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ
( ヽノ .i i; ;l ,, ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
ヽ､ ＼l/_,-‐ ､:;| :;＼,,-‐;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
ヽ､i ＼i;;;;;:)）;| ;;;;;;;;;/ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;‐､;;;;;;;;;;/
＼ ＼´）;;| ;;;;;;;/ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼;;;;
現在のポーツマス公園
中華風遠景 ttp://i.imgur.com/sv7iET4.jpg
園内のじーさん達 ttp://i.imgur.com/bpreoEQ.jpg
（日曜に撮った写真なので、無職のじーさんばかりというわけではない。たぶんきっと）
.
┌──────────────────────────┐
│この当時のプラザは中華街と同化こそしていなかったが、 ....│
│やっぱり無職ルンペン達のたまり場になっていたらしい。 ...│
└──────┐ └──┐
│彼らの多くはゴールドラッシュの生き残りであり │
│物乞いをしては無料の昼飯で飢えを凌ぐという │
│皇帝と大差ない生活を送っているのだ。 │
└──────────────────────┘
よう、皇帝！ 皇帝、今日も元気そうだな
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__∧＿∧＿＿＿＿＿＿___∧∧＿＿＿＿＿＿＿＿＿
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;┌―――――――┐/;;;;;;;;;;（´Д｀ ）;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;(ﾟДﾟ ,,)Π;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;┌―――――――┐/;;;;;;;;;;;;;／ Π ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;／ `| ｜;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;┌―――――――┐/;;;;;;;;;;;;;;;| | | ⊂二);;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,|、.、 ,└⊂);;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;┌―――――――┐/;;;;;;;;;;;;;;;;;;| | └┘|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;( ヽ二⊃'⌒);;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;┌―――――――┐/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;(/ / /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼__ヽy ／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;┌―――――――┐/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ / /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;（＿___／_）;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;┌―――――――┐/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;(__（＿/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
┌―――――――┐/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
┴―――――..＿＿__―――――――――――――――――――――――――――
／_ノ ヽ＼
／ （ ◎） （◎）、 ウム、出迎えご苦労であるお
／::::::::⌒（__人__）⌒＼
| |r┬-| | . みんなも元気そうでなによりだお
＼ `ー'´ ／
⊂⌒ヽ 〉 ＜´/⌒つ
＼ ヽ / ヽ /
＼_,,ノ |､＿ノ
.
┌────────────────────────────┐
│彼らは、やる夫を奇矯な言動もろとも暖かく迎え入れていた。 │
└┐ ┌─────┘
│やる夫も夢破れたフォーティ・ナイナー ―― ......│
│つまり、仲間であったからだ。 .│
└─────────────────────┘
∧＿∧:::
（ ´Д｀）::::: どうでえ皇帝
／ 丶' ヽ:::::
/ ヽ / /:::: 次の新しい勅令はいつ出るんだ
/ /へ ヘ/ /:::::
/ ＼ ヾミ /|:::. 東部の戦争の話になるのか？
（__／| ＼___ノ/::::::
/ /::::::::
/ ｙ ）:::
/ ／ ／::: ＿＿＿_
／ ／:::: ／ ＼
／ ／::::: ／ -‐´ ｀ー＼ うーん……
（ く:::::::: ／ （◎） （◎）＼
|＼ ヽ::::: | （__人__） |. それよりも、メキシコに関する
| .|＼ ＼ ::::: ＼ ｀ ⌒´ ／
＼ .| .i::: ＼ ⌒i:: > ー‐ <. 勅令が先決かお……
＼ | /:::: ヽ 〈:: / ／￣彡ﾐヽ、
＼ | i:::::: （__ノ: / ヽ / / ヽ ヽ
__ノ ）::::: ヽ. Ｙ / | |
（＿,,／＼ ヽ ノ ヽ ノ
.
┌──────────────────────────────┐
│その中に一人、「やる夫の侍従長」というあだ名を取った │
│「阿ハウ」という清国人がいた。 │
└──────────────────────────────┘
,.f"ﾐﾐヾ､
f";;;;ノ^〃=ミﾐ;､、
ﾉ彡ﾘﾉ／ 清 ＼
|ﾘ||ﾘ／ ─ ─ ＼
(川／ （●） （●） ＼ 皇帝、いつもお疲れ様アル
||ﾄ| ／_人_＼ .|
iﾘ＼ §｀ ⌒´§ ,,／
人＿ ー‐＝丁
_, ､ -― "::::l:::::::＼ｰ-..,ノ,､ ﾞ,i ､
/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_ l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::／:::::::＼ﾞ'' ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::＼::::::::::＼ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::＼:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;:::::::::::::::::::::::＼:::::ﾞ､|||:::/::::::::::|:::
【 中国系フォーティ・ナイナー 阿ハウ 】
Ah How (???? - ????)
////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
,.:::''::´::￣::`:::.、
／:;: '´Ｔ 丁l `ヽ::}
/{:::/ ｌ |ｌ ﾄ､ ｌ Nﾄｌ iﾊ
lｄｂ| ｌ k_ィヽﾚ仁ﾘｌ│
| ∧l lK◯ ○ｿｲ ほんとはA Howはアホウと読むんじゃないかとも思うんだけど
,ｌ （ｌ ぃ ,-┐,从|
l ヽ ﾄゝ､ニ イﾄ､ﾄ､. それだとあんまりにもあんまりなので ,..).､__
|/≪T ,バ､:文:｀Yラ､ゝ ..,,_ .ｲ:::・:(＜ ｱﾎｰ
Ｎ≠{〈:::::::〉:;i:::}:::〉≧. 本スレでは敢えて阿ハウと音訳するわね !:::::｀'::::::::!ｿ ,..).､__
ヾ≦ﾊＺi::ﾍ;:::〈ｌ:::|j≧ ｀＞:::::ノ.. ..,,_ .ｲ:::・:(＜ ｱﾎｰ
／:::::::ﾊ:::KＸl:_:ﾄ､ く/ゝゝ !:::::｀'::::::::!ｿ
∠::::::::::::{ﾐk::〉Xl,ｿ::::＞ ｀＞:::::ノ
|:::::::::::｀^^ＫＸヽノ く/ゝゝ
////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
.
┌────────────────────────────────┐
│当時の中国系移民のほとんどのように、彼は姓しか名乗っていない。 │
│ ｜
│他の者たちと同じように、福建省や広東省のあたりから来たのだろうが ...｜
│下の名前、どういう漢字を当てるのか（賀？侯？）、正確な出身地、などなど │
│身元の一切が不明である。 │
└────────────────────────────────┘
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼ 阿ハウ、なんで下の名前は使わないのかお？
| （__人__） |
＼ ｀⌒´ ,／
／ ー‐ ＼
,.f"ﾐﾐヾ､
f";;;;ノ^〃=ミﾐ;､、
ﾉ彡ﾘﾉ／ 清 ＼
|ﾘ||ﾘ／ ─ ─ ＼ 我々清国人は軽々しく本名を名乗らないアル
(川／ （●） （●） ＼
||ﾄ| ／_人_＼ | どーしても下の名で呼びたかったら
iﾘ＼ §｀ ⌒´§ ,／
. / .| | | ヽ. ジョンでもマイクでも勝手につければいいアルね
/ | | | _ ヽ
. { ￣|￣||￣|￣ }
ゝ ＿|＿||＿|＿＿__ ノ
.
┌───────────────────────────────────────┐
│当時の清国は、「天王」を自称するインチキ教祖様が10年ほど前に始めた太平天国の乱や │
│その前に起こったアヘン戦争などで、乱れに乱れていた。 ....│
└───────────────────────────────────────┘
≦///////////ヽ| | （
≦//////////////| | ）
≦////////////////| | （
ﾜｰ ≦/////////////////| | ）
ﾜｰ x≦/////////／＼￣￣￣￣￣￣｀＞、 ／
＜///////////ﾑ////＼ ﾉ//ヘ |
ﾜｰ ｀''ｰょ/////ﾑ/////／￣￣￣￣＞.////| ノ
｀￣￣|lヽ//／＿＿ ＿＞//| （
ﾊﾔ￣ / ,=＝｀ｱ─.x´, =､ヽ￣ ７ ヽ
ｼﾞｬｰﾝ ﾊ|｀= |／,, ⌒ヽﾏ;i;i;i;i.ﾀ─ヾ| ﾉ ）
ｼﾞｬｰﾝ！ ﾊﾔ i! ｛ 0 ﾉｿi;|;i;.｛ 0 ソ|￣７. ノ なぜじゃ！
ﾊlヽ=-.| ﾐミ≡彡 1z三! .i! ﾉ. {
ｼﾞｬｰﾝ ハｬ、 i! し j u /__7 ｀ｧ なぜ天父は奇跡を示されぬ！
ｼﾞｬｰﾝ！ ム二,＼.| ,才≠≠弌、 /__ノ ゝ
／三ニ7// ゝ u ´ ￣￣￣ ソ|ﾆヘ | キリストの弟たるこのわしが負けるとは……！
_ -イ三三ニ7//＿ ヽ､ ￣ ノ ﾏﾑﾆﾆﾍ |
, イ´｀ヾ 三三ニ7// ／ｰ''＞ア─＜r/ ﾏﾑﾆﾆﾍ ｀ーｧ
,＜´ ｀＜、ヘ三ニ7//f込:{ (＿__／|＿| | ﾄ＿) }ﾏﾑﾆﾆﾆヘ ￣｀ -──――っ
,＜´ ｀＜、＞-.// ＼f込f込| .|込| |f込辷ﾉ.ﾏﾑ／ .／｀ヽ ヽ r─‐'´＿/｀ヽ
/ ,＜´￣￣＞、｀＜、ソ. ＼.f込i! i似1.|f込／. ﾏﾑ／ ヽ ﾉノ
/／ ソ人人∠ﾍヘ ｀ ─' ￣. | .|￣| |￣￣￣＿＿＿,─ ﾑ ／´￣￣´
./｀ ─-‐´人人.// ﾍ. ＼＿＿＿＿＿___i! i!. | |＿＿／从.| |人ヘ ﾑ
/,人_,人_人_人.// ／| |从从从／ { }￣{ } ＼从从i!. |人人ヘ ム
/人_,人_人_人_// ﾏ 1 .|从从／ .／ ﾋﾉ￣ﾋノ＼ ヽ从| |‘，人人ヘ
./人_,人_人_人_// ﾏ | |从从 / ｿ | |从.| | ‘，人人ﾑ
/人_人_人_人_.//. ﾏ. i!. |从从_＿T-ｰ ￣￣￣￣￣￣＼i!. /＼ ‘，人人ﾑ
. /人_人_人_人_.// ﾏ. 1￣￣￣￣ ＼|. /ﾊ‘，人人ﾑ
. /_人_人_人_人.// ﾏ | | / ﾊ ‘，人人ﾑ
/人_人.人人人// ﾏ |─────――┐ ┌───.1ノ ﾊ .‘，人人ﾑ
.. ./人_人_人人人// ﾏ i!==========┐. i!＝=∽＝=i!.┌==== ∧ ﾊ ‘，人人ﾑ
../人_人_人人人// ﾏ .|㏍㏍㏍㏍㏍K|. i! | |㏍㏍KK| .ﾊ. ‘，人人ﾑ
【 太平天国の勘違い天王 洪秀全 （1814 - 1864） 】
.
┌─────────────────────────────────────┐
│阿ハウも戦争中の祖国にいるよりは金鉱で一発当てよう、ということで .│
│ｻﾝﾌﾗﾝｼｽｺ │
│旧 金 山 （今でも中国語ではこう書くこともある）に出稼ぎに来たのかもしれない。 │
└─────────────────────────────────────┘
,,ッﾐﾐ゛f.,､
,ﾉ;ﾐミ=ﾞッ^!､;;;;゛f
／ 清 ＼(,ﾘミ_(,
／ ─ ─ ＼ﾘ||ﾘ| サンフランシスコの漢字表記は「旧金山」以外にも
／ （●） （●） ＼川)
| ／_人_＼ |ｲ||. 音訳の「桑港」や「三藩市」もあるアル
＼, §｀⌒ ´§ ／ﾘi
丁＝‐ー ／人 前者は現地の日系人、後者は中国人がよく使うアルね
, i,ﾞ ､,!､,..-ｰ／:::::::l::::゛ ―- ､ ,_
_,-､"::::::!ﾞ|||||l _､<､;::::＿|::::::::::::､:':ﾞ::;;;;;;ﾞｉ.
,-'ﾞ::::::::::<／l i||ﾞ ''ﾞ／:::::::＼::::::::::::::i:::::::;;;;;;;;;;;|
,.f"ﾐﾐヾ､
f";;;;ノ^〃=ミﾐ;､、
ﾉ彡ﾘﾉ／ 清 ＼
|ﾘ||ﾘ ／ ─ ─＼ ちなみに、「新」金山はオーストラリアのメルボルンのことアル
(川／ u （●） （●） ＼
||ﾄ| ／_人_＼ | サンフランシスコのちょっと後にゴールドラッシュが始まったアルね
iﾘ＼ §｀ ⌒´§ ,／
／ ＼
／ ヽ ヽ
（ 丶- 、 __ﾉ ）
`ー､＿ﾉ （＿,,-─´
.
┌──────────────────────────────────┐
│2016年現在、サンフランシスコの華僑コミュニティは市長を輩出しているくらいで、 .│
│もはや白人たちから表立った差別は受けていない。 │
│（表立っていない問題は山積みだが、書き出すとキリがないので割愛する） .│
└──┐ └─┐
│だが、1860年代当時の扱いは奴隷以上人間未満のものでしかなかった。 │
└─────────────────────────────────┘
_＿＿___
／::::::::::::::::::::::::｀ヽ
／〃〃:::::::::::::::::::::::::::｀ ､
／:::::::::::::::／.ｨ//:／"´｀ヾ::ヽ
i:::::::::: ///／ /// ﾐ:::::',
|::::::, /// / ハ ミ::::',
l:::::::ｒ＝=､,,_ ,ｒ==＝ミ ミ:::::}
';r;;_仁三三}⌒{三三 气_ ｒゞ:/ 俺は中華系二世であって
｛ﾍ;,V三三/ ∨三三.ｊＹ/7ｿ
ヾ∧`ー＜/ `ー‐＜ /ｿﾉ この当時の清国移民の子孫じゃないんだけどね
ヾj､ ｀ヾ'^ .:ﾚ′
ﾍ ヽ二二ﾌ ｲ.
|ヽ ﾞ￣´ ,.':::|、
／iヽ ヽ ＿_ __ , ′／!ヽ、
／::::::i ＼ ＞ "´ !:::::::｀:､._
_.,､.:.:'/::::::::::::i /´;;｀ﾍ. i::::::::::::ﾍ:::`:..:..、
.,､..:.:':´::::::::::/:::::::::::／! ∧;;;;;;;;;,ﾍ iヘ:::::::／::::::::::::::｀::...､_
/´:::::::::::::::::::::::::::ヽ／:::::::i ／ ∨;;;/ ＼i::::::::＼:::::::::::::::::::::::::::::::::｀::ヽ.
/::i::::::::::::::::::::::::::／:::::::::::::::! /;;;;;;'. !::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::,'::::i
/:::::!::::::::::::::::::::::::ﾍ::::::::::::::::::i ,';;;;;;;;;;'. i:::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::/:::::::i
/::::::::';::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::i ,';;;;;;;;;;;;', i:::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::./::::::::::!
【 現サンフランシスコ市長 エドウィン・リー 】
Ed Lee (1952 - )
.
┌───────────────────────┐
│世界中から集まったフォーティ・ナイナーの中でも │
│中国人は異様であった。 ..│
└┐ └──────┐
│中国人いじめに負けないよう大団体を組み、 │
│軋轢を避ける為に、敢えて人気のない鉱区をちまちまと掘り、 │
│キリスト教にも西洋文明にもまったく興味を示さず同化を拒否する。 │
└─────────────────────────────┘
''';;';';;'';;;,.,
''';;';'';';''';;'';;;,.,
;;''';;';'';';';;;'';;'';;; ｻﾞｯ
;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;
vymyvwymyvymyvy ｻﾞｯ
vymyvwymyvymyvyyvyyvy
/ニヽ /ニヽ /ニヽ /ニヽ /ニヽ /ニヽ ｻﾞｯ
（ω・´）. （ω・´） （ω・´） （ω・´） （ω・´） （´・ω）
ムy ×ゝムy ×ゝムy ×ゝムy ×ゝムy ×ゝムy ×ゝ
ﾟし-J＼ .ﾟ,.f"ﾐﾐヾ､ ﾟし-Ｊ＼ ﾟし-Ｊ＼ ﾟし-Ｊ＼ ﾟし-Ｊ＼
f";;;;ノ^〃=ミﾐ;､、
ﾉ彡ﾘﾉ／ 清 ＼ ｲｴｽ
|ﾘ||ﾘ／ ─ ─ ＼ 我ら偉大な漢民族が、耶蘇なんか拝む必要ないアル
(川／ （●） （●） ＼
||ﾄ| ／_人_＼ | 耶蘇がそんな偉い奴なら、とっととあのニセ天王に罰を与えて
iﾘ＼ §｀ ⌒´§ ,／
. / .| | | ヽ. わしらの故郷を平和にするアルね
/ | | | _ ヽ
. { ￣|￣||￣|￣ }
ゝ ＿|＿||＿|＿＿__ ノ
.
┌──────────────────────────────┐
│そんな不気味な中国人を、カリフォルニアの白人は徹底的に虐げた。 .│
└┐ └────┐
│彼らは米国市民権を得ること、アメリカ人と結婚することを禁止された上で、 │
│「外国人専用」の法外な採掘税を取られ、犯罪からもロクに守られなかった。 │
└──────────────────────────────────┘
/ く ど ど ヒ ......|
払.....税 頑 も ＼ ｝ う う ャ ＼人_从人_人_从_人_从_人_从__人从ﾉ／
え.... 金....張 っ /＿Ｌ〃 / し し ハ ...＜ ＞ ._
ね.....が....ら と く // ,」_〃〉 た た ハ. ＜ チャイニーズは消毒だー！ ＞:/_
え . ね /＿〃 // ＼ ｜ 〈 ...＜ ＞ .
ぞ え { ノ ＿〃 , く_∧ /... ／Y⌒YW⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒YY⌒WY＼
（ と / ッ ノ {｛ ﾊ ゝ∨⌒∨⌒ , | ミｰ::::::_::_::::::::::/ ﾄ
） 〈r‐r/＾) ッ ゝ , く_ィ ( ( r-く く く .| 彡〃´＼:::..｀ヾﾊ |乂
（ /^ｰ' し'＼ 彡ｲー、 r ｰ<>＼ゝゝ | 彡/:::: _ ＼::::::入 ﾄ､j )
{ }ヽ_ノLrg}=-j_<戓＞ く ＼ | 彡ﾄ､__r──=ｰ- ﾏ } (
Y∧ /＼∧ /⌒ ｜ }_i}￣く. r 、 / |＼ .| 彡| ’::..￣`７ ゞｰ{l r' ヽ
∨ }_＿_∨＿/＾｝ / / ゝゝ＝==＝イ ./ゝゝ ..| 彡人ﾉ:::. /ｰ=ﾐ / ゞ=ミ {
rＺ三ｚく {_ノ￣￣￣´ノ( (_ c -〜 // っ } ﾚ}ゝ | /￣L. 彡ｿ::::ト､::. |`ｰ1{ |_ ﾄ､_} )
,z＜ ＼>､_ノ ー彡｛てﾆﾆﾆﾆｨつ っ/イ{ ゝ .| ／三三三≧=彡く::::::::::. ＼ ｰ=彡.ｲ､＼＿___ _ { (
＿__ /Ｖ ー彡∧ t:.. / :|::＼ .....|〃⌒ヾ三三三三三三≧ｘ: `ｰ一''｜}:::::.ﾆ二三≧ｘ . ⌒ヾ }
.::::::::ゝ、 ｲ /￣￣＼ ノ彡j{、(:: ／￣´ }ゝゝゝ |ゞ::::/´///｀ヾ三三三三/⌒ヾ､__＿＿/l:::〃 ｀ヾﾆ二三≧ｘ__ ){
＝く＼_>、 :/／￣￣｀＞―彡,イ ￣￣´ /´ /＿ ....| |/////////＼ﾆ二三乂 人ｰ====彡::ゞ. _ .ﾉﾆ才" 〃 (
≧:::::} /´.: .:::::／⌒.:.:.::::::/oヽ―――‐.:ｏ :::イ::::::: | |////////_彡'`ｰ=:====:=彡 _ノ ｰ=Ⅵｰ=彡''ﾆ二三{{ }}
ヾ::j/.::::::::／｝.:.:.:::::::::／＼:::::..Ｑ .: .:::,,. -‐ 7::: ..| ト-=彡´￣ ､i:::::::::::| i Ⅵ::／ニ二三 `ｰ=彡''
ﾚ'::::::／ /.:.::::::::::/ ￣〃￣´ /:::: .| |::::::|::::: }:::::::::::| | 〉"=ニ二三三三／
／＝イ /:::::::::::::/ / /:::::: ...| |::::::ゞ::: /|:::::::::::| 人 ／ニ二三三三彡''
.
┌──────────────────────────────────────┐
│ついでに言うと、中国人女性の渡航は男性よりはるかに厳しく規制されていたため、 ...│
│カリフォルニアにたどり着けた者は需要と供給の関係から娼婦になる者が多かった。 .│
└┐ └─┐
│これがまた、「中国人は売買春するけがらわしい民族だ」と糾弾の対象となった。 .│
└───────────────────────────────────────┘
,,f"〃f"ﾐﾐヾ､
＿ ﾉ彡ﾘ〃^^=ミﾐ;＼ そんなこと言われても
ノ ／ ,f"ﾐﾐヾ､ ＼
／ ／ ゞミx彡' ＼. わしだって普通に嫁が欲しかったアル……
| |::.. 清 ...:::::| ｼｬｵｼﾞｪ
ヽ -一''''''"~~｀`'ー--､ ／-一'''''''ー-､.. 村のマドンナだった或奈 小 姐 にはフラレたし……
ヽ ＿＿＿＿(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒＿(⌒)⌒)⌒))
。
o
○
⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ
/￣ヽ-‐ '´￣￣｀ヽ､´￣ヽ
ヽ__／:::::::::::::::::::::::::::::::::＼ノ
//::::::::::::::::::::::::::::::::::::､::::ヽ
〃::从::从::从::从::从:ｌ::|::: i| ﾒｲｸﾞｫ
ﾚ!小ｌ（ ー） （ー）从:::|;::i| たとえ渡航許可が下りて 美 国 (米国のこと)に行くことがあっても
ﾚ⊂⊃ ､_,､_, ⊂⊃:／~|
ヽ、 ゝ._） / ／. あんたと結婚することだけはないから
ヘ,､ __, イ~＼ ~＼ ／
ｒ:::ヽヽ:ｰ|:ヽy/:::::::::1ｰヽ、＼ ／. 安心するアルよー
{::::::::Ｖ:::＿=＝:::::::::::::／,1 ＼
|ノ''＝￣::::::::::::::::::: r" /＿＿__)
::::::::::::::::::::::::::::::::`／
:::::::::::::::::::::::::::::／ 旦
⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ
.
┌───────────────────────────────────┐
│売春は中国人の専売特許じゃなかったのだから、ひどい言いがかりではある。 .│
└─┐ └┐
│ ﾒｲﾃﾞﾝ･ﾚｰﾝ .│
│たとえば、ユニオン・スクエアの横にある「 乙 女 小 路 」という小さな通りなどは │
│その手の女性がたむろしていたから、2016年現在でもこういう名前なのだ。 .│
└──────────────────────────────────┘
／: : : : : : : : : : : : : : : : :.:＼
: : : :/: : : : : : : : : : : : ヽ : : : : :ヽ
_/.: : :/ /: : :/: : : :.|: : : : :',∨: ‐ｔｒ┴-ミ
. ／: ′: :.:ｌ: |: :.:/l: : : : :|、: : ＼',∨:/ﾊТ' ､:＼
/: ／| l: : :.l:⊥:.」_|_ : : : | ＼: ____|:|/:,': ' | ＼:＼
/／ | | : : |: |∨|八: : : :| ￣＼:.:.|:|:/|: ::|| ヽ: |
|:| :|八: :.|:Y忙㍉ 代朮Y|:| /: : || | | ヤッホー、私のこと覚えてる？
|:| |:.＼|: l乂_ソ 乂_ツ |:|Y: :.:.|| | |
|:| |: : :.|: |, ::::: , ::::: _|:|′ : || | | 5章でブンヤのトーマス・キングを社会的に抹殺してやった
_ |:| ！: : l: 込 ､ _, . ｲ: |:| : : : || | |
.〈＼ | | :|:| : :八|:.:.个 _. イ、:.:.:.|:|: : :.:八 | | コールガールのベル・ライアンよ！
', | | :|:| ∧: : :V_,／､|_｀´ _,｣ﾉ＼: lﾉ: : /__: ', | |
. 〉 ∨ L____|:| /:∧: .:.∨| /^U^l //: : :/ ∧ ', :| |. 私みたいな白人の売春婦もいっぱいいたのにね……
. /＾＼ ,.ィ´:|: /:/ '＾', : : ',|／＼_|/＼ //: : :/ / ′:, , ,
{＼＼)￣| ＼', /:/ { :}: : :.|￣￣ ｢」￣ /: : :/ / | : ', //
. ＼｢ ( ) | | |:∨: : : j /ﾊ: : |Ｖ__／八＼:|: : :.|`く l_: :∨′
/ ―― / ∧(＼: / ///|: /|/＿_∧∧_｜: : | ∨ |: /:＼
. 八 / l＼ 厂// | j/ o} :|｜:.| }` ‐=Ｌ,_: : : ヽ
. ＼￣ ヽ// 八 八 |八:.| 八 / 〈 : : : : :
`ｰ＜ // ,,l个ｒ- ｛ ＼ {: ｒ' _,}: : : : :|
. /`┬ /才／:| 叭 o', У'⌒＼ ヽ: : : : |
// : ア´ ／ ／| l |／ } __ｒ‐┴ |＼: : |
: : : :|￣||￣ l :| |_ﾉ ｛ ｢／⌒ ＼ |ノ: :∧::|
|｜ : | || l :|/ { o} | }ノ:|: :/ } |
|八ﾊ:|＿||＿_|／ ＼ ｛ |_|_|__|__|__〉_/: | ／ /:/
| ／ l ∪ l | |ﾉ:、 ＼ﾉ ／
|＿＿{ o { ∧j_|ﾉ:::::lーヽ}
/￣￣＼＿ ＿/ /|彡へ|::::::＼_ ヽ
| | | | ｌ ￣ / /＿| .＞ミ|::::|￣:,
Т`'ト Ｌ_| | | / ∧/＿| _／￣￣ヽl＼::',
|:::::::|:::::|:::::Ｔ=---':l::|_］ ´ `ト:|::|
. ＼::|:::::|::::::|:::::::l:::: |_lﾉ、 |_う′
| ＼l＼｣＼_｢´|―‐| |
', | | |
現在のメイデン・レーン ttp://i.imgur.com/i3OIZfz.jpg
今は高そうなブティックが軒を連ねており、コールガールなど影も形もない。
ttp://i.imgur.com/U0UOs7C.jpg
これを見るとシャネルが入り口の門をスポンサーしているらしいが、
「メイデン」のほんとの意味を知っててやってるのか、ちょっと聞いてみたい。
.
┌──────────────────────────────────────┐
│それでも多くの中国人が鉱夫や小作農、召使、単純労働者としてアメリカに残ったのは .│
│ひとえに金を稼ぎ、故郷の家族を楽にする為だった。 .....│
└──────────────────────────────────────┘
／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
| 終いにゃ耕すぞ！ｺﾞﾙｧ！ ................:::::::::::::::::::::::::::::::::::.............
＼＿＿＿ ＿＿＿＿＿＿ ............::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..............
|/ ミ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿
ヽ ＼ .／＼|／／／／／／＼
.／ ＼ ＼ .／／／ .|＿__|.／／／／／:::::＼＼
∧＿∧／ ￣ ／∠∠∠∠∠∠∠∠∠／:::::::::::::::::＼＼
（；´Д｀）. i i i ￣| ┌┬┐┌┬┐ |::::::::::::::::::::::::::::|￣
''""~"'''"/ ヽ''"~"＿＿i i i--､ .| ├┼┤├┼┤ |::::::::||||||||||:::::::| / ）
./| | | | ￣￣￣ |:::::| ..| └┴┘└┴┘ |::::::::||||||||||:::::::| ./ /
iiiiiiiiiiiii/ ＼ヽ／| |iiiiiiiiiiiiii::.. ﾉ__ﾉ..||￣||￣||￣||￣||￣|| |::::::::||||||||||:::::::|../ /
/ ＼＼| | ||＿||＿||＿||＿||＿||＿|＿_.||||||||||:::::::|/ /
/ /⌒＼ し(メ .i i i . ..||￣￣||￣￣||￣￣||￣ || ||乃三../ /＿∧ , -つ
／ ／ > ） ＼ ﾉﾉﾉ / / ´Д｀） ／__ノ ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
/ / / ／ .＼＿ ｻﾞｯｸｻﾞｯｸ / ＼ ／ / ＜ ﾋｬｯﾊｰ！給与は送金だー！
し' （＿つ /:::::/::... ｻﾞｯｸｻﾞｯｸ .| へ／ ／ ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
ノ・ ./∴:・: | ﾚ' /､二つ
''""~~"'' | ／
/ ／
. / ／
/ /
／ ノ
_/ ／
ノ ／
⊂ -'
.
┌────────────────────────┐
│そんな中、のうのうと浮浪者の生活に甘んじ、 │
│帰国しようともしない阿ハウは目立ったに違いない。 ......│
│ ｜
│やる夫の取り巻きの中、唯一名前が残るくらいには。 ｜
└────────────────────────┘
,.f"ﾐﾐヾ､
f";;;;ノ^〃=ミﾐ;､、
ﾉ彡ﾘﾉ／ 清 ＼
|ﾘ||ﾘ／ ─ ─ ＼ だって、そんなあくせく働いたって
(川／ （●） （●） ＼
||ﾄ| ／_人_＼ .| 誰も感謝してくれないアルから……
iﾘ＼ §｀ ⌒´§ ,,／
人＿ ー‐＝丁 皇帝の侍従長やってる方が気楽アルね
_, ､ -― "::::l:::::::＼ｰ-..,ノ,､ ﾞ,i ､
/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_ l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::／:::::::＼ﾞ'' ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::＼::::::::::＼ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::＼:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;:::::::::::::::::::::::＼:::::ﾞ､|||:::/::::::::::|:::
.
ジョン万次郎はトラブルなかったのかな？
┌────────────────────────────────┐
│この後、やる夫はタダ飯を食いに行ったり、「徴税」をしたりする以外は .│
│終日広場でぶらぶらしていたようである。 │
└────────────────────────────────┘
ｺﾞｰﾝ
ｺﾞｰﾝ……
,.f"ﾐﾐヾ､
f";;;;ノ^〃=ミﾐ;､、
ﾉ彡ﾘﾉ／ 清 ＼
|ﾘ||ﾘ／ ─ ─ ＼ ′
(川／ （ ●） （ ●）＼ ‐
||ﾄ| ／_人_＼ | 、
iﾘ＼ §｀ ⌒´§ ,／. ＿＿＿＿＿
人＿ ー‐＝丁 ／ ＼
_, ､ -― "::::l:::::::＼ｰ- ..,ノ,､ ﾞ,i ､. ／ ＼
/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_ l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_ ／ ‐-､ ,.-‐ ＼
／ ., ーヽ ,'. ｰ-、 ＼ おっおっ、もうお昼かお！
／ （ ◎ l l ◎ ） ＼
| ｀ｰ ノ ヽ.ｰ ' |. では行くとするかお！
| "⌒（_＿__人_＿__）⌒ﾞ |
＼ ! ,-ｰ- 、! ／
＼ ｀ーｰ ´ ／
/ 〈
.
＿＿_ ＿＿_
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|土土|二l二F土土土土土土土土土土土土土土|二l二F土|
|土土|二l二F土土土土土土土土土土土土土土|二l二F土|
|土土ｌ二l二F土土土土土土土土土土土土土土ｌ二l二F土|
|土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土|
|土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土|
|土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土|
|土土土土土土土土土土土土土Martin & Horton's...土土|
|Ｊ : : : : ,.'⌒ヽ: : : : : :,.'⌒ヽ : : : : : : : : : : : : : : : : :＿＿__ : ﾚ|
|J : : : :├┼┤ : : : :├┼┤: : : : : : : : ,ィニニヽ: :| Pub｜ ﾚ|
|J : : : :├┼┤ : : : :├┼┤: : : : : : : /Λ 人 Λ', ¨不¨¨ : ﾚ|
|Ｊ : : : : lﾆﾆゴ: : : : : :lﾆﾆゴ : : : : : : : ﾄ|＜(__)＞ﾄ|: :|｢ｌ|.:.: :.:ﾚ|
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|Jｭｪｭｪｭｪｭｪｭｪｭｪｭｪｭｪｭｪｭｪｭｪｭｪｭｪｭﾄ| ｌ ｌ￤lｪｮﾄ|ｭｪ., -- 、
|J : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ﾄ|_|_|_j_,!_l_ﾄ| :./ ヽ /￣￣￣￣￣￣
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ￣. ゝ ノ ＜ めーし .
（| |） | めーし
| | | めーし♪
＿＿＿＿ し Ｊ. ヽ＿＿＿＿＿＿
.. ／ ＼
／ ─ ─ ＼ヽ ））
／ / （●） （●） ＼＼ ））
／ ./ （__人__） | ＼
（＿__ノ＼＿＿ ＿＿_,,人__＿）
| ⌒ ）ﾉｼ
（,_,_ﾉ―‐（,_,_ﾉ⌒ｉ,,_j
.
=‐-:､,.┬┴┬┴┬┴┬||[][][][][][][][]||┴┬┴┬┴┤/| ［￣￣￣￣￣］
| ＼. ┴┬┴┬┴||[][][][][][][][]||┬┴┬┴┬┤/| ￣￣￣￣￣
| ヽ.┬┴┬┴┬||[][][][][][][][]||┴┬┴┬┴┤/|
|二二二二|┴┬┴┬┴||[][][][][][][][]||┬┴┬┴┬┤/|
|＿＿＿＿|┬┴┬┴┬||[][][][][][][][]||┴┬┴┬┴┤/| ＿＿＿＿_
|￣￣￣￣|┴┬┴┬┴||[][][][][][][][]||┬┴┬┴┬┤/| |≡≡ii≡≡|
|□二二二|┬┴┬┴┬||[][][][][][][][]||┴┬┴┬┴┤/| |≡≡ii≡≡|
|＿＿＿＿|┴┬┴┬ [二二二二二二] ┴┬┴┬┤/| |≡≡ii≡≡|
|￣￣￣￣|┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┤/| |≡≡ii≡≡|
|二二二二|l |￣|┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴, -―ー- 、 |≡≡ii≡≡|
|＿＿＿/￣￣￣￣￣￣￣ヽ┴┬┴┬┴┬ ／ノ ヽ､_ ヽ て...￣￣￣￣］
≡≡≡ | わんわんお！ | . ┴┬┴┬┴..'＝= =＝＝ ､ そ ん？
三三三 ヽ＿＿＿＿＿＿＿/.....┬┴┬┴ ' ＝ ＝＝ l
二二二二二|＿|┴─┴─┴─┴─┴─.{ 〈_,ｨ､＿,ノ }. シッシッ！
､. ﾚ'＿,ﾉ .. ﾉ
〃 |￣ ＼￣￣￣￣＼ ／ ヾ .＞ ＜、. お前らにメシなんかやらないお！
＼ | ● ● ＿＿ / ー―- .､ r 、 ヽ、
￣￣￣ ＼ .`ー―- ､_ノ l ＼ ＼
|____／ ▼ |＼ 〃 ..,' l ヽ _,ﾉ
ヾ | ＿人| l |
| ＿ ＿＿＿＿ .弋 ｲ
＼ ／ ＼ .| /ー ―一、 |
｜ ｜ ／ ─ ─ ＼ヽ し ､_,!
（_＿.／ / （●） （●） ＼/￣￣￣￣￣￣￣ヽ
／ ./ （__人__） || わんわんお！ |
（＿__ノ(⌒)⌒)⌒) /⌒)⌒) ヽ＿＿＿＿＿＿＿/
.
, ---- 、
, -─ 、,／,ム二二ヽ
,.-/／⌒｀V／::::::::::::::::::｀>. 、
入.!',.. ‐' :￣￣￣｀ . ＜:::{:ヽ ヽ
/イ ': : : : : , イヽ、＿, へ ヽ: :ﾊヾ、
.,ム:/!｀ヽ: : : : : : : : : : : : :ヽヽ :ﾑ
/: : :i: : : /:ﾊ: : : : : :i : : : : : ﾊ: :i: :ﾊ
.i: : : :!: : /!i ヽ:i、: :|ヽ: : : : : i: :!: ﾄヽ
{: : : : ﾄ: iﾊ:! ヾヽ: ! , 孑: : : !: i: :}ヾ、
.!: : : :─--ミ ‐爪_＿!:i: : !,、: :! バマ―！ ラザラス！ やめときな
ヾ: : !x‐r,‐ﾐ r'::i 灯 /.^i: : !
ゝﾑ`弋:} ゝ ' ,ﾑｲ,.ノ : , そいつにねだったって
!: ﾊ ''' ' , ''' .ｲ : : : ,
!: : ゝ 、 ー‐ , イ : : : : i うちのタダ飯のおこぼれしか出てこねえよ
i: : : : : : :コ ‐＜ !、: : : : : : !
,: , -- ' r ' ゝ!ヽ : : : : !
,-ヽヽ { ｀ ' ! ｀ ‐r、!
/ ＼ .ヽ / / .ヽ
,.-' i ! ヽ ヽ＿＿/ ,／ / i、
／ .ヽ! ｀ゝヽ:::::/ , ' ヽ i !
r'─ .! `V／ ! .!ﾊ
【 居酒屋の主人 クラーク・マーティン 】
Clark Martin (???? - ????)
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼ あ、マーティンさん！
／ -=・=- -=・=-. ＼
| u , （__人__） U | まったく困りますお
＼ ..｀ ⌒´ .〆ヽ
/ ヾ_ノ 朕の首都で野良犬を放置されては
/rｰ､ |
/,ﾉヾ ,> | /
ヽヽ〆| .|
.
. /ﾆＹﾆヽ
/ （0)(0）ヽ お？ どうしたっていう皇帝ｗｗｗｗｗ
／ ⌒｀´⌒ ＼ ﾆﾔﾆﾔ
| ,-） （-、.| バマーとラザラスは
| l ヽ＿＿ ノ l |
＼ ｀ ⌒´ ／ お前の犬じゃないのかっていうｗｗｗｗｗｗ
＿＿＿
／ ＼ 冗談じゃないお！
／_ノ ヽ､_ ＼
／（◎）三（◎）) .＼ こんな汚い野良犬
| （__人__） |
＼ |r┬r|i' ／. なんで皇帝が飼わないといけないんだお！
／ ｀ー'´ ＼
.
///////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
／￣￣ ＼
／ __,ノ ｀⌒
| ( ●) (●） バマーとラザラス！
| （___人__）
|. ` ⌒´ﾉ この二匹はプロローグで登場していたので
| |
iヽ | 記憶力のいい人は覚えているかもしれない
}:::.`＞ ｰ-´-くヽ- 、___、
_/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ７¨:.ヽ
__／.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/.::::::::::＼
,.-<:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧
r´.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/.:::ヽ
}:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/.:::::::::::::::::::＼
f:::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i: /.::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/.:::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V::::::::::::::::::::::::::::::::::::.＼
/.:::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::rヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
〃///ヾ i ll i ! l i l | l ヽ ヽ
. i:|//i::i 》 /| li !ﾒ l l ! i | ', ',
〆i !:Ｌ〃 i ', | ! | l ﾄ, ! / l ! i } !
// / |:|'" i 斗弋Ｔ､‐- ', | ヽ ! /i /! /! ! l. } |
/ i |:l ', i弋ゝ‐-Ｙ=､丶｀ ',.| /_.!ﾑ､/_l / / ﾊ !
. | !:l ∧. ! ﾋ_q ）＿ヽ ﾚ' ﾚ' 7 ﾒ .ｲ / l ! やる夫が野良犬を二匹飼っていて
. l |:|. ,ﾍﾍ ,r‐‐tｧ/ ／| ,/ ﾚ
. l l｣ i ヽゝ:::::::::::.. ゞﾟノ/／ﾉ |,ｲ いつも劇場に連れてきていた……って話よ
! ﾄ､ ! .:::::..´ソ" l:｣ ,-'´
i |. 丶 ､_ ,､_ ´ ／', , ／／. 劇場に行っていたというのは本当らしいけど
. ', ﾄ､ ゝ . ‐/ ﾌ_,, ｨ ´ !,〃 ,..-'´:∠＿
. ', |::::｀:‐-.､｀＞ . _ / /l´ ﾞ!i lｲ/:::::::::::::-= 二､_ 犬の方はどうなんでしょうね
､_＿_ﾍ !::::::;ｨ;=＝,‐､ ;_/ / ! !| |::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::ｆf《ﾍ i::≪::::::〃!,ｨ´｀‐-ヾ､l_／_il l､::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::ゞ》 ﾍ. ﾄ､::::ﾞ彳/ゞ/r‐---､i／´::::| /:::＼:::::::::::::::::::::::::::
///////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
.
┌─────────────────────────┐
│バマーとラザラスは、市民に大人気の野良犬であった。 │
└─────────────────────────┘
／￣￣￣￣＼ /￣￣￣￣￣￣￣ヽ ＼ ヽ / / ／
／ ● ●､. | わんわんお！ |
|Y Y. ヽ＿＿＿＿＿＿＿/ (Д´) ∧＿∧ ∧＿∧ やったー！
| | | ▼ | ノノ⊂（∀・ ）､（∀｀∧ ∧
| ＼／ ＿人.| ┌ < (^ニ /l .(Дﾟ,, ) 庶民の味方、バマ―とラザラスだ！
| ＿＿＿ノ （_┌ （_ ○ﾆ ○v
＼ .／ ＿＿＿＿ し l l l ＼
｜ ｜ | ／ ⌒ ⌒＼
（_＿）＿） . ／ （ ●） （●）＼ヽ
. ／ /::::::⌒（__人__）⌒::::＼＼/￣￣￣￣￣￣￣ヽ
. ／ ./ |r┬'| | . | わんわんお！ |
. （＿__ノ(⌒)⌒)⌒)ー '/⌒)⌒)⌒)ヽ＿＿＿＿＿＿＿/
.
┌────────────────────────┐
│居酒屋マーティン＆ホートンズの近所をうろつき .│
│厄介なネズミを片っ端から捕らえてくれるこの二匹は .│
│やる夫なんぞよりよっぽど社会に貢献していたのだ。 ....│
└────────────────────────┘
/＼Ｙ/ヽ
/ （ 0) (0）ヽ か、カリフォルニアユウエンチネズミだっていう！
. ／:u.⌒｀ ´⌒＼
|::::::::::-） ＿＿ （-| あれだけは絶対に当スレに入れちゃいかんっていう！！
l::::::: ヽ|!!il|i|!l|. l |
. ＼:: lｪｪｪｪ| ／ バマ―、ラザラス、駆除しろっていう！！！
. /⌒〜"￣,￣￣〆⌒,ﾆつ
| ,＿_＿ﾞ＿__､rヾｲｿ⊃
| ｀l￣ ／￣￣￣￣＼
| | ／ ● ●､ /￣￣￣￣￣￣￣ヽ
|Y Y ＼.＜ わんわんお！ |
| | | ▼ |. ヽ＿＿＿＿＿＿＿/
| ＼／ ＿人.|
| ＿＿＿ノ
r⌒ヽｒヽ ﾝ，
/ i／ | ヽ ＿＿＿＿ /￣￣￣￣￣￣￣ヽ
./ ／ / ) __ ／ ＼ /＼. ＜ わんわんお！ |
./ ／ ／ /／ ＼ ／ （ ●） （ ●）ヽヽ＿＿＿＿＿＿＿/ ﾊﾊｯ♪ ＞
/ .／ /￣､⌒) ／ / （__人__） ＼＼
.ヽ､__.／ ／ ⌒ヽ￣／ / ｀ ⌒´ | ＼
r ／ |（＿__ノ＼ i⌒＼ ／ __＿）
/ ﾉ ／ ⌒ヽ, ＿.ヽ .＼__／
/ / / .／ |.／ｰ､＼ ＼
./ ／/ ／i, ﾉ ＼＾ .i
/. .／ ./ ／､/ ヽ､_../ / . ヽ､__ノ
i ／ / ／ | ./ ／/ ／
i ./ ノ.＾/ .ヽ､_.／ ./ ／
i ./ |_／ / ／
i / ノ.＾/
／ / |_／
(_／
.
┌─────────────────┐
│新聞も、犬たちが大好きであった。 .│
└┐ └────────────────┐
│紙面の埋めネタ提供者としては皇帝以上に使い勝手が良かったのだろう。 │
│なんぼ誇張・捏造したって文句を言われないのだから。 │
└─────────────────────────────────┘
n .η
_ l.i//yｳ
X’ 'ｰｧ
_,.z､ _=-‐､ ｨi/ r-'´¨
,ィ´,.=,.=､ﾍ::v'＾=､ / 'vﾍ
,.=- /: //: /_/iｲﾉ! ﾄ､:`:,', .∧ `=〉
.{i .,':./: ,./.../,ｲ: :/!i-=,: :',',ヽ /:.:.:.｀･｡_/
｀¨i:.,'//: /'’ ﾑ/.l八-,ヽ: :l)ﾒ/:.:.:.:.:.:.:/
{(_l／ｲ/"⌒/ｲ. ´⌒｀'ﾏil l./:.:.:l:.:.:.:.l みなさーん！
`ｰｧ'ｲ/."" r‐‐ ‐t ""l:i=./:.:.:.:.l:.:.:/
/ﾊ.ii/=-' ﾏ:::::::ﾒ ,ﾒ:,〉':.:.:.:.:.l:/.. あのワンちゃんたちがまたやってくれました！
()ﾊ: :.,ヘ,_｀ ´,.ィ'’/:l:.:.:.:.:.:.l'
J_ﾉﾊ_./{, .}`li:',ﾄ:.:.:.:.:.:./ なんと一日で400匹ものネズミを始末してくれたのですよ！
,.-=! l:.l 〉ﾑ〈l:.l: 〉:.:.:.:.:./
/:.:.l :ﾏ:l:.:',./-iﾑ:l/:.:}:.:l/
/ｱ:.:l:.:.:.}l:.:.'., .ﾑ/!_,.ｨ:ﾏ
{:.:.:,:.i:`,Ji-‐''`'¨(ゝ:ll:.:.:!
<'''’:.:l:.:.:li:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ll:.:.|
ﾑ:.:.:.:.:l:.:.:il:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..ll:.:.',
/:.:.:.:.:il_,.:.li:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}i:.:.ﾑ
./:.:.:.:.:.:l:.:.:.:ll:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:iﾄ､:.ﾑ
/:.:.:.:.:.:.:/:／ll:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.ll ＼':,
∩＿
〈〈〈 ヽ
〈⊃ }
/ﾆＹﾆヽ .| |
/（ ﾟ )( ﾟ ）ヽ ! ! 犬のエピソードに合わせて店の宣伝とか入れてやったら
／::::⌒｀´⌒::::＼| /
| ,-）＿＿＿（-，| ／. 広告料せしめられるから一石二鳥、もとい二犬っていうｗｗｗｗｗｗｗ
､ |-┬-| ／
/ ＿ `ー'´ / ユウエンチネズミと違ってキャラクター料もかからんっていうｗｗｗｗｗｗ
(＿＿＿） /
＿＿ | ｜ うはｗｗｗｗ俺天才っていうｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
ノ /
―- ( ￣`) ﾉ
`￣７ /／
￣￣￣ /| /
―- ／,|(
(〈 丶ヽ
.
┌───────────────────────┐
│一度、野良犬排除条例を杓子定規に解釈した警察が .│
│ラザラスを捕獲して屠殺しそうになった時などは…… │
└───────────────────────┘
,ィ⊃ , -- ､
保 . ,r─-､ ,. ' ／ ,/ } ち
{ ヽ ／ ∠ ､＿__/ |
健 ヽ. V-─- 、 , ',_ヽ / ,' ょ
ヽ ヾ､ ',ﾆ､ ヽ_/ ｒｭ､ ﾞ､ /
所 ＼ l ﾄこ,! {`-'} Y っ
ヽj 'ー'' ⊆) '⌒｀ !
ま , ､ l ﾍ‐--‐ｹ } と
ヽ ヽ. _ .ヽ. ﾞ<‐y′ /
で .} >'´.-!、 ゝ､＿ ~ ___,ノ
| －! ＼` ｰ一'´丿 ＼
来 ﾉ ,二!＼ ＼___／ /｀丶､
/＼ ／ ＼ /~ﾄ､ ／ l ＼
い
；＿＿＿＿
／ ⌒ ⌒ ヽ；
：／u （ ＞）}liil{（＜）ヽ＼；
／ / ::::::⌒（__人__）⌒::::＼＼
；／ ./ u | ＼
；（＿__ノ(⌒)⌒)⌒) /⌒)⌒)⌒) ）；
.
/:.:.:.l:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:./:ｲ ヽ:.l:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.',:.:.l＼
/:ｲ:.:,:.:.:.:.:.l:.ﾄ:.:.:.ll:.{ ',:ﾄ､:.:|ヽ:.__l:.:.:.:l:.ヽ
l:l:.:.:ｲ:.:.:l:.:|_| ',:.:.|ﾘ ﾘ ,斗!´ ﾘl:!:.:.:.|､:.:..
|:./人:.:.:.:|ﾘ ﾄ-!､ ,ｨ示オ!:.:.,:.lヽ:. おい、腐れ官憲野郎
|/ｲ:.:.:､:.:.|下示ォ 込j |:.:./､!:
､:|:l,:.:,ヽ:.:. 込ｿ , |:./ｲ/:., あたしの店の人気者を
l从l:.l,ゞ,ミ､ /,-':.:.:.:,
'，:ｰ-`､ vっ ,.ｲ:.:l:.:.:.:.:.:. どうしてくれんだい！
l:.:.:.l:.:l:.＞ . _ ,.イ:.:.:|:.:.:.,:.:.:.:.:.:.
|:.:.:.|:.|:.:.:.:.:.:lr,l ￣ !ﾆヽ､:.:.l:.:.:.:.:.:.
|:.:.:.|, -r''"´ { _ ,- / ｀ｿ｀ヽ､:.:.:.
|:.:,ｲ | ,＿_｀_＿,/ / /｀ヽ:.
,:.:/ l､ ､ l::::::::::::::::/ ／ ／ / ､.
,:.:.ﾄ, ＼ ＼ ,:::::::::／,. -´, - ´ / ,:.､
/:.:,' Ｙ ｀ヽ､ﾍ::::/イ_, - ´ l l ,:.:.
/:.:., l' ｀ ij￣ |,! ､:.:.
,:.:.:.:l | 〈 ',:.:.:､
/ﾆＹﾆヽ
/ （0)(0）ヽ 市による不当な弾圧だっていうｗｗｗｗｗｗ
.／ ⌒｀´⌒ ＼ ﾆﾔﾆﾔ
. | ,-） （-、.| こりゃあ新聞が売れまくる予感っていうｗｗｗｗ
. | l ヽ＿＿ ノ l |
.＼ ｀ ⌒´ ／ もしかしたら自警団がまた出来ちゃったりしてっていうｗｗｗｗ
. , '´７::::|.７ 「i .}::::ヾー､
|ヽ:::::|∧|/| .| ! |∧|:::::::|ヽ
|:::i::::::::lﾆﾄ i | |.,|ﾆl:::::::::i:::::|
/::ﾊ:::::::lﾆ|::＼／:|ﾆl:::::::::|::::ヽ
〉:::::|::::::lﾆ|::::::||:::::|ﾆl:::::::::|::/::|
. i::::::::!::::::::::|::::::||::::::ヽ_::::::::!::::::::|
|::::::::r::::::lﾆ|::::::||:::::::::＼::::_}:::::::::〉
〈::::::::|:::::::::::|::::::||::::::::::::::Y |ｿ::::::::|
|:／:|::::::::::/===l=====::l＿人:::/
┌────────────────────────┐
│居酒屋の店主と新聞の編集長達が大騒ぎして │
│市議会に圧力をかけ、無事釈放させたのであった。 ...│
└────────────────────────┘
､__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人___人__人__人__人__人__人__,
_） （_
_）_ ┃ ┃ ┃ （
.） ┏━━ ┃ ┃ ┃ （
_） ┃ ━━━━ ┛ ┛ （
_） ┃ ,╋ ,╋ ,╋ ,╋ ,╋ ,╋ ┛ ┛ （_
_） （_
） （.
⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y .
キャー！ ワー！
ワー！ ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ
/￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ ウォー！
| 政府の横暴反対！ .| 、MVvvMvyvMVvvMvyvMVvvMVvvMvyvMVvvMvyvMVvv、MVvvMvyvMVv
ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ﾍ＾Λ＿ﾍΛ＿ﾍ＾－＾Λ＿ﾍ＾－＾Λ＿ﾍ＾Λ＿ﾍヘ ＿,.ヘ ,.ヘ ヘ ＿,.ヘ ,.ヘ
ﾍ＿＿Λ ﾍ＿＿Λ ﾍ＿＿Λ ﾍ＿＿Λﾍ＿＿Λ ﾍ＿＿Λ ﾍ＿＿Λ/￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ ヘ ＿,.ヘ ,.
ﾍ＿＿Λ ﾍ＿＿Λ ﾍ＿＿Λ ﾍ＿＿Λ＿＿,/ヽ＿ /ヽ＿＿,.ヘ /ヽ | ラザラスを返せ！ . |...,.ヘ ,.ヘ
/＼＿＿_／ヽ /＼＿＿＿ /＼＿＿_／ヽ _／ヽ /＼＿＿_／ヽ. ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿/＿＿ /＼＿
／ ＼／ ／ ＼ ／ ＼ ／ ＼ ／ ＼
| | | | | | | | | |
| | | | | | | | | |
| | | | | | | | | |
＼ ／＼ ＼ ／ ＼ ／ ＼ ／ ＼ ／
／｀ー‐--‐‐―´＼ ／｀ー‐- ／｀ー‐--‐‐―´＼ ／｀ー‐--‐‐―´ ／｀ー‐--‐‐―´＼ ／｀ー‐--‐‐―´＼
.
┌───────────────────────────┐
│さて、伝説によれば ｜
│やる夫はこの二匹の飼い主ということになっているのだが…… . │
└┐ └──┐
│言うまでもなくデッチ上げである。 │
│ドヤに泊まっているような男がどうやって犬を飼えたというのか。 .│
└─────────────────────────────┘
,．- ‐── ‐- ､
,r'´ `ヽ
,ｲ u. jﾄ､
/:.:! j i.::::ﾞ,
i:.:.:| ＿,, ,､--､ !:;;;;|
|;;;;j ,r''"二ヽ r'⌒ヽ !;;;!
,ﾍ;;i! ,,_r ･,ﾝ.:! {〈･_,>､,, jﾍi! わ、わしは確かに見たんだ！
〈 j>j､ "´, ｲ `ヽ ,':::〉!
`ゝ.｀, ﾉ､__,入 j::rソ 1862年に二匹の犬を連れていて
｀ﾞi / ,r===ｭ, ｀, '.:〔_
}! ! i.:::::::::::.:! ;! .!::::j::｀` ー----─r- ､ わしがサンフランシスコに着いたのが1873年で……
, ｲ.:ﾄ､ ﾞ===='′ ,ｲ!:::::!::.:.:.:. ﾞ, `ヽ
_ノ /j.:::!:ﾄヽ､ ´￣｀ ,ノ´ ,ﾘ::::.:!:::.:.. i. ＼ あ、あれ？
,.r'´ /.::!:::::::| ｀ヽ`"""´ /ノ.:.:.:.:.::!:.:. | !
／ .:|.:.:.:::ﾄ､ ﾘ ／ !:. ! |
／ l , へ＼! /'7ヽ |: j |
/ l／^ヾ:::ﾄ､! j! l 〉､ | | . |
,/ i .::| i| j! | / `ｰ'′ ! j! !
j! .:.:.:i:.:.:| ヽ| /,ﾉイ / ljﾚｲ |
/ﾄ､ .:.:.::::::l:.::| `y'/ r─---ｲ=='ﾞ ﾘrﾞ'/ ,j!
【 プロローグで吊し上げ食らった戦犯の一人 フリーモント・オルダー 】
.
┌──────────────────────────────┐
│だいたい、当時の新聞を調べても .│
│やる夫と犬達が一緒になにかしたという記事はひとつもないのだ。 │
└──────────────────────────────┘
＿＿＿
. ／ ＼
. ／ ─ ─＼ バマ―とラザラス、そしてやる夫は
. ／ （●） （●） ＼
| （__人__） | 新聞のネタのツートップだったのです
＼ ｀ ⌒´ ／
.. ＼ヽ、___ ーー ノﾞ-､ 彼らに本当に関係があったのなら、コラボ記事が沢山あるはずです！
, ノ::::｀'‐ゝ､｀""￣ /!ミﾆー､
,､-o''＞フヽ;::::::::::::::＼---ｒ';;;::::::::::ゝ==､.＿ それが存在しない以上、飼い主説は否定せざるをえません
,､‐' ｀,､-'ﾍｚ;::::::::::｀‐､ｿフ::∧Ｖ;|ｌ;;／´`'''' ＝＝｣ヽ
／‐彡'´:::::::::::lZl::::::::::::::::`‐､ﾉ;;;| （;;;'´;:::::::::::':､::::::::::::|;:::',
./:::::::::::::'､:::::::::::::lZ!:/::::::::::::::::::;';;;;ｙ::ヽゝ＿____: ゝ;;;;;;;l;;;;;;;l......＿
.|:::::::::::::::::＼:::::::::|Z|!::::::::::::::::::::::::/::::/ゞ'´ ￣￣￣｀｀〜＝＝＝ｦ
.',:::::::::::::::::::::＼:::::|Z|::::ｒｈ::::::::::::::/:::// /
};;;;;:::::::::::::::::::＼:Ｅlニ０ﾆﾆｺ::/::::// , ／
.'｀;;;;;;;;;;,,,,,::::::::::::::::lz|::::/∥::::::/:::// ､'´ /
【 前にも登場したコスプレ郷土史家の方 】
.
┌─────────────────────────────┐
│飼い主どころか、やる夫はこの犬たちを嫌っていたようである。 .│
│理由は明らかではないが、容易に想像はつく。 ....│
└─────────────────────────────┘
＿＿＿_
／ ＼
／ ⌒ ⌒ ＼ ﾓｸﾞﾓｸﾞ
／ （◎） （◎） ＼ ともかく、野良犬はいけませんお
| ､" ﾞ)（__人__）" ） ))
＼ ｡｀ ⌒ﾟ:j´ ,／ あれは衛生上の害でして
／ ヽ
/ ｱ￣~〉==ﾆ⊃ ヽ ネズミを駆除するという利益を勘定に入れたとしても……
/／ ｀‐‐r´ ﾏ ヽ
/ ／ ﾏ ヽ
|__＿/ ＿ ＿ _ l ｝
｜ , - rｲ〕:.:: .: .:.:.r久=､- ､} r=､ｧ/
￣￣〈 く:.:.:....:ｔァ:.:.::.:..c:.:ﾍ _ﾌ し Y ￣￣￣
＞- 二二二二二 -く.＿.ノ
_＿＿＿
＿＿__ _ -=ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/
｛ﾆﾆﾆﾆ=-. . .┴. . . . -=ﾆﾆﾆ/
ﾏフ´ . . . . . . . . . . . . . . . マ
/.. . . . . /＾｀ヽ ／＼ . . ＿.ヽ
/./. .｀ . /. . . . . . . . . . . . . . . ＼
/./. . . . ..′ . . . Λ. . . . .＼. . . . ..
｛/ . . . . /|. . . . ./ ｝ . ﾉ、 . | . . . . .
|. . . . ./__|＿. ./ 厶ィ＿＼.|＼. . . ｝
|.｛ . . .|__｛_ . /｀ ´ _, 斗┐. . .ﾟ
|.｛ . . .ﾄ _ﾉｌト ´ｉ_)刎 }. 厶 あーはいはい
|.ｌ|＼ ｛ 匕ﾘ 辷'ｿ }/ )
|八. . ｛ ﾊﾊ ' ﾊﾊ 厶イ. あたしとしては、あんたにもあの二匹と仲良くしてほしいんだがね
,′ . .从 f y ｲ. . ..|
./. . . . . . . ≧ ＜....|. . . | うちに客を呼んでくれるという意味では同じなんだから
/. . . . . . . . . . . . .| 〕T爪卜ミ.......|. . . |
/. . . . . . . . . ._／ / ／＼__｀ーく_ |
/. . . . . . ../￣〈 ｛ ／＼＿／ ／＼
.
┌────────┐
│「同族嫌悪」。 .....│
└────────┘
/ : : : : : : : ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i
./ : : : : : : : : ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
./ : : : : : : : : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
/ ￣｀ヽ: : : : : : : ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
./ ／ ＿ : : : : : : : : ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
./ ∧ i ―｀ヽ : : : : : : : : :::::::::::::::::::::::::::::::::./￣￣￣￣￣￣￣ヽ
/ ∧ |― ＝／ : : : : : : : : : ::::::::::::::::::::::＜ そ、そう…… ...|
./ ∧ |i | ―‐/ : : : : : : : : ::::::::::::::::::::::.| ですかお…… ....|
../ ＼ |i | ─/ : : : : : : : : : :::::::::::::::ヽ＿＿＿＿＿＿＿/
/ .＼ | : : : : : : : : : ::::::::::::::::::::::::
./ ＼ |i | _＿| ／
./ ＼ i ─i ／
. / ヽ |i ヽ ,／
/ ｀ |i―￣＼ ／
｀ヽヽ――＿ゝ､ ／ ／
ー─ ´ ／
｀ー-- - ´
┌────────────────────────────────────────┐
│国を、人を救うために「皇帝」となったのに、提供出来ているのは新聞の小ネタだけ。 .....│
│市民のおこぼれで生きるしかない自分の身が、この犬達の身上と重なったのではないか。 ....│
└────────────────────────────────────────┘
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ｷﾞｷﾞｰ
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::::::::::::|:::::＼＼ノノノ ! :::l￣￣￣￣|:::::|::::
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| ……失礼しますお |:::::|:::::::::::::::::::::|:::::|::::
ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿/.:::::|:::::::::::::::::::::|:::::|::::
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￣ ￣:＼:::＼::|::::|lll| ￣￣.| | あれが有名なノートン皇帝か
::::::::::::::::::＼::::`:::::!lll! ::::::::::.| │
:::::::::::::::::::::: ＼:::: !lll! :::::::::.| | あいつ、よくここに来るのかい？
:::::::::::::::::::::::::::::＼|lll| :::::.| |
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::. ヾ .、.ヽ /､ﾞ
::::::::::::::::::::::::::::::::::::,. --─.、 .i:ヽ .ヽ /ﾉﾉ
. ,. . -/"二ﾆ ヽ:i ＿.}: }─-- 、 <｀ )
... ／-‐ムﾆx、: : ｀!:Y: ／,-..、: ｀ヽ、 ..｀ヽl
,／x＜⌒:::＞-⊥∠ヽ:::::｀＞x:xヽ .|ヽノ
. , "＜:::::::r"￣ : : : : : : : ｀ヽ:::::::::::::ヽヽ、
. ,..＜:::::::::::／: : : : : : : : : : : : : : :＼::::::::::ヽ、x
. ヽ￣フ ": : : : : , : ⌒: : : : : : : : : : V:::::＿ヽ:::ヽ、
. , レ"/:／: : : :/ : : / :, 、 ﾊ : 、:: : :｀ ": ﾊ｀Yx＜
... /:.!: ://: : : : :/ : ,イ: :/ V: :V:ﾊ: :ヽ: : :x : i: : i: ﾊ
.. i: :! /Y: : : : :/: 乂 i: ｲ i: : :}X,i: : :}: : : i: :!: : ﾄ: :i
.. !: !ｲ !ｲ: : : !iV/!/｀ト! !ﾉ!七!:ﾄ、 !: : : !:,: : : !.i: !
....,.:/ !: ｲ:i: : :!,r=ｧミ、Y !ﾉ .!i .V ! : : !: : : : ! !:}
....V .Y !:!、∧ {::::`） テ示｀ァ!: : :!: ,ｲ: :! .!' おう、毎日のように来るぞ
. ∧r、ﾊ,,,,｀¨ . ゝ- ' /／/,/ .}:/
... , __,>rxヽ ＿__ '''' /7 i/ i / そんなことも知らねえってことは
. ム.∧ヽゝ 、_ 〈' ｀') ,人=x:ﾊ
... /xヽゝ< .ヽ ｀-- ' , - ＜7ノ^）ヽ.、 お前よそもんか、どこから来たんだ？
... ,/i ヽヽ ＼、 .ト --イ ／ ｲ:ﾊ
...／/! `＼ ) .ﾉ （ rイ ／ ﾄ : ヽ
...／/"、 V"¨⌒｀ヽx ,/!, -‐-x, ＜ !、ヽ:.ヽ
...／:i .＼ .ﾑ-─-、/、,.ｲ ＿__ i ￣ ハ. ＞x:ヽ、__, ,
...: :./V ヽ./ /ヽ:/!,イ ｀ヽ ! : ヽ ｀ -─ "
...:ノ .V ./ .（ Y.ヽ ! i /:ﾊ,ﾊ:ヽ、
... ! .r' /_.⊥ !' .{ /、ハ! ヽ:ヽ、
... 八 i.i / ｀.! i.! ｀ }、 ﾊ
... .V / | / ｀ .┘
. V ／ .V /
. ｀ - ' ｀ __ .ノ
.
/´〉,､ |￣|rﾍ
l､￣￣了〈_ノ<_/（＾ｰヵ L__」L/ ∧ /~7 ／）
二ｺ ,| r三'_」 r--､ （/ /二~|/_/∠／
/＿＿」 _,,,ﾆｺ〈 〈〉 /￣ 」 ／^ヽ､ ／〉
'´ （__,,,-ｰ'' ~~￣ ャｰ-､フ /´く／／>
`ｰ-､__,| `"
＿＿＿
,,.-''"´ ｀ .､
／ ヽ
./ ',
l l
/ l
〈:::::::::::::::::::::::::::::::::::: |
|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: / フッ……
ｌ ::::::::::::::::::::::::::::: .′
ｌ／ ::::::::::::::::::::::::::: ,'. 聞かれたからには答えねばなるまい、常識的に考えて
（ __ 人 ） {
／ /／ ）ﾆ=''´ ./ .| 我こそは、ミズーリ州ハンニバルに生を受け
ﾂ二二二／ .／＿_ .／ |
/ ／ ／''"__,ノ ′ .| ある時はミシシッピ川の水先案内人、ある時は南軍の兵士
/ / ／ ／,.-''"）_ _,,-''´ / ヽ＿_
,' /'´,,..-''´| / ＿ ＼/｀ヽ、. そして今はネバダ準州はバージニア・シティに在住し……
_ ´l / ./ | ´ / / ＼
,,..-''" | .l ./ / イ / / ＼
.
＞zz､＼:};ィﾆ＞
, :≪⌒: :／: : ｉ/:＼≫x
／: : : : : : :/ : : : ﾉ: : : :ｉ: : :＼
/: : : : :i :＼/: :.:／l: : : : :|: : : :ﾊ〉
./: ィ: : : | :/} ＼:′ |: : : ;.ィ´: : :.:i:､
};′}|: : :.|;' ｉ芯ミ }r:＜_ |:/ : |: |:ﾊ
八: : | ヒ:リ , ん:ﾊ′: |ハ.:| いや、そういうのいいから
}＼{ ' ' ﾞマソ: : :ﾘi }ﾉ
./: :.八 _ ' ' /: :イ
/: : : : : ＞ _´ ノ: : : :i
, ': : : : : :_:＿| i爪: : : : : :|
／: : :._r‐' { rj {¨⌒ヽ_: :八
: : : :/ ＼ |ヽ. ／ } / }､: :＼
: : :/ i ＼ | ＿＿ ﾉ／ / ∨: ﾊ
: : ′ | ＼:::::::／´ ﾊ ∨: |
: ﾉ | Y | ∨j
/ 八 | ﾉ V
/:.〉. | ＼ { ∨
／￣￣＼
／ ヽ､_ ＼
（●）（● ） | て、「テリトリアル・エンタープライズ」紙の派遣記者
（__人__） u. |
.（｀⌒ ´ .| サミュエル・ラングホーン・クレメンスだ
.{ |
ｼｭﾝ . { ﾉ ペンネームのマーク・トウェインで覚えてくれ
ヽ ノ
∧ ∧ ⌒ヽ.
i ∨ ｨ |
.! ﾟ | |
.| ﾟ | |
.
///////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
,:'イ ,:: r--t____, ､ t::.. ﾍ
. /i , _r'￣ ゝ'´Y `Y
. _,.--}〃/ ' /!' }| !廴ヾ｝
. Y::>'´ィ:::}| | { i / }|.| ., /}| /ｲ } }:ヽ
_ zV/:/:::/.{ i ===x. j |/ｲ.x===/ ﾘ::::ﾊ 水先案内人だったことは知ってたけど
r≦´＜.／`/:::/ 八 Vi {ﾟ::ﾘヽ '´{ﾟ:::ﾘ〃 .／::_:::/
彳 ／ /´ ! | ＼ﾍ ｀¨ , ｀¨厶イ/{:{ヾ.',.. 南軍の兵士なんかやってたの、あんた！？
. , ' ≠/ { {', ヽ ｒっ / { i:| |:| ,
..... / ／' ハ ヾ､ {:＞ . . ＜:{∧{ i | | ∧
.. / ／／ / ∧ V＼ V:ﾉヽ 孑 'ﾊ_,､!:::ﾍ-:| | ',､ }',
... / ／／ / 〈 ヽ ∨ ＼ ／ j}､ヽi}⌒ｲ :り!∧V} ',
./／／ ,:' ./ {_, : ´ ＼ Y{ ヾ:/>＜ﾆﾆﾆ≦ } ',}.ﾄ, ',
../,'／ ィ' ./ ／ r ∨{r===t_j⌒ー'´ヽ＞ﾘ Vﾊ
.{,'＜ / /./ 〈 , -- ､_:. ::{ ７､ ヽ 〈薔〉 }｛ﾍ! }
.| ./ /./ ヽ r==x i Y__,.､ V 7 /_ノﾘ }7
......../ / ,′ , ｲ ／ﾌY T ー─-vィ ／ ／∧
／￣￣＼
_ノ ヽ､_ ＼
（●）（● ） | ミズーリ州は南北の境目にあって、州の中で争っていたんだ
（__人___） ｜
| u |. その煽りを食らって、民間の水先案内人をやってた俺は失業しちまった
| .|
ヽ 、 ,ｲ しょうがないから、1862年6月に義勇軍に入ったのさ
／ヽ,ー- ﾄ､
_, ､ -─ '".:.ヽ:.:.＼__ /ノ ﾄ、__ ただ、その部隊はたった2週間で解散しちまって
__ ,. ー 、...:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:....
＼ r 、 _ ＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::'ｰ､ 俺はその後軍には戻らなかった
} }/ ) V::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
/:ゝ/ ./ __ V ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i:.:.:.＼
}:::::ゝ ソ ,Y i::::::/::::::＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:.:.:.:. ＼
///////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
.
┌───────────────────────────────┐
│特に南軍に思い入れがあったわけでもないらしいトウェインは .│
│でもしか軍人をやめて西部行きの馬車に飛び乗り ｜
│カリフォルニアの東隣、ネバダ準州(1864年に州に昇格）に引っ越す。 │
└───────────────────────────────┘
///////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
i"ヽ ＿,,＿／ﾞi
.i.ノ . ⌒ili⌒ヾﾉ
_ .ｼ," （●' '●） ミ
彡:= (_人_) =:ミ
ヾ . (⌒) (⌒) ﾞ、
/{:::/ ｌ |ｌ ﾄ､ ｌ Nﾄｌ iﾊ
lｄｂ| ｌ k_ィヽﾚ仁ﾘｌ│
| ∧l lK◯ ○ｿｲ ネバダっていったら、ラスベガスのケバケバしいカジノよね
,ｌ （ｌ ぃ ,-┐,从|
l ヽ ﾄゝ､ニ イﾄ､ﾄ､. なに、ギャンブルで一発当てようとしたの？
|/≪T ,バ､:文:｀Yラ､ゝ
Ｎ≠{〈:::::::〉:;i:::}:::〉≧
ヾ≦ﾊＺi::ﾍ;:::〈ｌ:::|j≧ ┌───────────────────────┐
／:::::::ﾊ:::KＸl:_:ﾄ､ │自重という言葉を知らない街 ネバダ州ラスベガス ....│
│ttp://i.imgur.com/2V4TWnG.jpg ..│
└───────────────────────┘
／￣￣＼
／ ヽ_ ＼
| （⌒ ）（⌒） まあ、一発当てようとしたのは間違いないが
. | （__人__）
| U ｀ ⌒´ﾉ ラスベガスは20世紀まで存在しなかったからな……
. | |
. ヽ | 当時のネバダは巨大なシルバーラッシュに湧いていたから
ヽ __ , _ ノ
_,,,, ｢:::ｰ----ｰ"::i、___ ..銀鉱山でしばらくツルハシとスコップ振るってたんだよ
_,,..r''''"::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／:::::::`''ｰ-､
／::::::r::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ..ヽ
ﾉ ::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::／}
l :::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r::::::/::::ハ
///////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
┌────────────────────────────┐
│しかし、鉱夫なんて儲からないのは第三章でおさらいしたとおり。 │
└──┐ └┐
│例に漏れず生活が成り立たなくなったトウェインは .│
│現地の新聞に駆け込み、記者にしてもらったのであった。 .│
└──────────────────────────┘
///////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
/{:/ｌ |ｌ ﾄ､ ｌ Nﾄｌ`iﾊ
l∞|ｌ kﾉノヽﾉ｀ヽﾘiｌ ｌ|
|∧l lK ◯ ○ ｿｲ| なんちゅう行き当たりばったりの人生……
,ｌ （ｌ ぃ ,-┐ ,从!|
l ヽ ﾄゝ､ ニ イ ﾄ､ｌﾄ､ ていうか、新聞記者なんてよくなれたわね
|/≪T ,バ､:文:｀Yラ､ゝ
Ｎ≠{〈:::::::〉:;i:::}:::〉≧
ヾ≦ﾊＺi::ﾍ;:::〈ｌ:::|j≧
／:::::::ﾊ:::KＸl:_:ﾄ､
∠::::::::::::{ﾐk::〉Xl,ｿ::::＞
|:::::::::::｀^^ＫＸヽノ
／￣￣＼
／ _,.ノ ⌒
| （ ー）（ー） 子供の頃、兄貴の新聞社で写植工やるかたわら
.| （___人__）
| ﾉ ちょこちょこ記事を書いていたこともあったんだよ
| |_,-‐、_ -、
.人､ 厂丶,丶 v 〉
_,／::::ヽ､.,ヽ., ___,く_ソ __ノ
_, ､ -― ''"...:::::::::＼::::::::::::::::::::( 〔"ﾆ‐-、
/.::::::: ':､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r ／⌒ヽ:::::: )
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V／.....￣ ',::::|
:::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〈 :::::::::::::::... ',::i
///////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
.
┌──────────────────────────────┐
│この4回目の転職でトウェインはようやく当たりを引いた。 .｜
│軽妙かつ皮肉な語り口で権威権力をものともせずにぶった切る │
│トウェインの記事は、ネバダのナウでヤングな鉱夫にバカウケしたのだ。│
└──────────────────────────────┘
_＿＿＿
＿＿__ _ -=ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/
｛ﾆﾆﾆﾆ=-. . .┴. . . . -=ﾆﾆﾆ/
ﾏフ´ . . . . . . . . . . . . . . . マ
/.. . . . . /＾｀ヽ ／＼ . . ＿.ヽ
/./. .｀ . /. . . . . . . . . . . . . . . ＼
/./. . . . ..′ . . . Λ. . . . .＼. . . . ..
｛/ . . . . /|. . . . ./ ｝ . ﾉ、 . | . . . . .
|. . . . ./__|＿. ./ 厶ィ＿＼.|＼. . . ｝
|.｛ . . .|__｛_ . /｀ ´ _, 斗┐. . .ﾟ
|.｛ . . .ﾄ _ﾉｌト ´ｉ_)刎 }. 厶 そうかい、銀山の新聞記者かい！
|.ｌ|＼ ｛ 匕ﾘ 辷'ｿ }/ )
|八. . ｛ ﾊﾊ ' ﾊﾊ 厶イ. で、わざわざサンフランシスコまで何の用だ？
,′ . .从 f y ｲ. . ..|
./. . . . . . . ≧ ＜....|. . . | 何か気になったことでも？
/. . . . . . . . . . . . .| 〕T爪卜ミ.......|. . . |
/. . . . . . . . . ._／ / ／＼__｀ーく_ |
/. . . . . . ../￣〈 ｛ ／＼＿／ ／＼
.
＿ .／￣￣＼
l⌒! /(⌒)ヽ .／ __,ノ ヽ､_
ｌ l ｰ'／.ノ ｜ (● ) (● ) ああ、魔都サンフランシスコの恥部を暴きに来た
l .ｊ l i .｜ （___人__）i
｀´ ｀´ | ﾉ. 実は、ネバダの鉱夫の間では
○ ○ .| |
人､ | 黒い噂が流れていてな……
_,／(:::::ヽ､ __ ,_ ノ
_, ､ -― ''"...:::::::＼ ::::::::::::::::::7、
/.;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..-､_
丿;;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾞ'ｰ､
r ;;;;;;;;;;;;;;;;:::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |:: !
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/ ,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::|;;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |:: i
/ ,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:'''丿;;;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: l:: !
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_,. -=＝ニニ=- ..,_
,. ≪ニニニニニニニﾆ≫ 、
／ﾆニニニニニニニニニニﾆ＼
. _ ,.ｲニニニニﾆ-‐ 二二 ‐=ニニニニY
. //{ニニﾆ〃´‐ ¨´ ￣ ヾニニ/
. /≫'｀ ＜ / / / /! ､ ヽ Y///￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
,. '´::::::::::／/ i i / i l i l i. './.| エイダ・アイザックス・メンケンって美人女優が |
. ／:::::ヾ::::::/r'ｲ l l ! !.l -十 ､.j i....| ニューヨークから来てるだろ？ |
〈::::::::￣ヾX/|. {. l ,.x‐十 ハ/ i,.z=ミ | ヽ＿ ￣ヽ
. ヾ:::::::;.ｨ//,Y八 '. ,z示ミ、 匁:ﾘj′ / l.. | 戦争捕虜の役を演じていて |
く≦///ィ≫,､i .,_ヽ 匁ﾘ 、 i ,' ! | 馬に縛りつけられて舞台に出るそうだが…… |
i// イ::j///}-､__ 人 , 、 / .! ' ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
. ￣!､::////j!::}ﾆY≧=-､ ,.ィ ヽ ',
ヾ////::{ニjニﾆﾆﾊ≧ -く.rく｀ヽ Y ヽ
. /´〉,､.ヾ/ニニニﾊ｀ヽ {. !.,_ ﾊ i
. l､￣￣了〈_ノ<_/ .ニニニﾆﾆﾑ. i_/ヽ fﾆ! !ヽ ヽ/￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
. 二ｺ ,| /j iニニニニニニﾊ lニニ｀ヽミ..,{ﾆﾑ、. | あー、あの大根役者がどうかしたのか？ |
. /＿＿」 / ゞ--､ニニﾆﾆ!ニ!lニニニﾊﾆﾆ≫､ﾑ、| まさか……！？ .|
. / ､{. ／ ∨ニニ八ノﾉ三三三ﾉニニﾆ.Yﾘ.ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
, ,. ' / ∨ニﾆ/イ-===-イ八ニニニi' ｲ
. ,. ´ ／ ∨ニi'、!ニ!iニニﾆﾆヾニﾆｲ i. {
. / / ,. イ |￣|rﾍ ., ∨ニﾆ｀ﾆ!iニニニﾆﾆ!f´ﾆ! i八. 乂＿,
. iイ ／ （＾ｰヵ L__」L// | }ニニﾆﾆ!iニニニﾆﾆ!iﾆﾆ! } '. ー一'
l/ . r三'_」 ..ｲ {. Yニニニﾆj.!ニﾆ7ニニ!ニﾆ! j｀ヾ
. ,' ′.! i. ヽ.,_ '. /ニニﾆﾆ./'ニﾆ/ニﾆﾆ!rニﾆヽ. / Y
i { 八. ! _z≪ニニﾆ／ｲﾆﾆ/ニニﾆ!{ニニﾆ Y{ ノ
. 八 {.../~7 ／） ニニﾆﾆ／ｨ´ニニニニﾆ/}ﾊニニニi乂＿,
... /二~|/_/∠／ ニニニ.／ｲニニニニニニjlﾉ ヾニﾆ=z,､
. /￣ 」 .,ｲ{.ニニニニ.／ｲニニﾆﾆ／!ニﾆﾆ/!. ヽニﾆ=ﾍ、
... ~~￣./::} !ニニニ.／ｲﾆニニニ/ / jニニ/.{ {ニﾆﾆヾ、
. ,.':::::Y!ニニ／ｲニニニﾆ／ / {ニニi!j〔 Yニニﾆ｝
. /:::::::r''∨／. ∧ ≫' ´ / Yﾆﾆi.!ｲ /!‐ ￣ヾ,
y::::::::::..r--､ （/.∧ , ,.jニﾆ!/{ .ィj ! i , }
!:::::::::::._,,,ﾆｺ〈 〈〉:ﾍ.. / ,.:'´::jﾆィY:::::ﾏ l ! lﾉイ
. l:::::::::（__,,,-ｰ'' .::::::::::::::iーく. ィ::::::::::j/jｲ::::::::::', !ｨ∪
. |::::::::::::::::::i/:::::::::::::::::::::!' /::::::::::::::::i'/:::::::::::::::: ',
..... !:::::::::::::::::::::＿::::::::::::::::iヾ::::::::::::::::::':::::::::::::::::::::::'
..... '.:::::::::::,z=ニニﾆ= ､:::::l. !::::::::::::::::::::::::::,z==ミ:::'
... ',::::::/ニニニニニﾆヾ! '.:::::::::::::::::,zﾆニニﾆﾆヽ
. ／^ヽ､ ／〉.ニニニ! ';:::::::::::;ｲニニニニニﾊ
. ャｰ-､フ /´く／／> ニﾆ! ';::::::/ニニニニニニﾆ,
. `ｰ-､__,| `" .ニﾆﾆi .ヾ:iニニニニニニﾆﾆ'
!ニニニニニニﾆﾆ; !ニニニニニニﾆﾆ'
'.ニニニニニニﾆﾆi '.ニニニニニニﾆﾆi
',ニニニニニニニ! ',ニニニニニニニ!
【 舞台女優兼エッセイスト エイダ・アイザックス・メンケン 】
Adah Isaacs Menken (1835 - 1868)
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.
.r-、 _００ /::::'┴'ｒ'
.|::::'´::::r┘ !「`L00、|.l└ｸ_;厂 /
.|::::「|:::| l| |Lｎ:::r┘|.l _lﾆユ、 ./
.￣└r''"´］_ l| | ｒﾞ=ﾞ┐ |└ァ::/ / /
､ヽ、 ,ゞ´_::::| l| |「二:::7 .|.l └′/ / ／
. ＼＼｀´ |:::|. l| l 〈::/ ､ ! '／
_＿＿＿
／ノ〃ヽ､_＼
≦ﾟ≧:ﾐ≦ﾟ≧ ＼ おぱんちゅ穿いてねえって噂でな！
|（__人__） |
.{ |ri-| | 読者を代表して拝みに来たのさ！！
{ | | | |
{ ﾆﾆ´ .|.
{ /
ヽ /
＿_|＼ ／|_＿_
＞ ∨／:::::::::| ＼＿ノ（_
...∨￣￣＼ 厶-─=z‐-､ （_
. /＼::::::::／⌒ﾞ￣￣＾Ｙ´￣ ｀ア （
. |::::ノア7 ＼_,/| 人_|メ く
. |ｲ l il ∩ |/ ∩ V＼ ヽ
/│八八 / Ｕ/////∪ ' ∨ な、なんだってー！！
L_i ,（ (∧| ,v――､ }＼|
∨ `ーﾄ､_/＿＿＿} イ＿_
乂 ＼∨/／乂 ＜
／/ ｀ア ｢￣￣|∧＼ ）
.....／ / 〈,,斗、 |_ハ ）/
｛ ／＼＿{_{_ノ─ 个ｰ'
∨ ﾉ ,L.
く＿＿／＼＿_/
｛三三,艾三ﾆ|
... ﾚr--､} V=-､}
｀| | | │
.
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,,,,,-;;;―;;;;-,,､
／;;;,'''- ― - ､;ヽ
/;／ i l l l ヽ
/ﾚi i l__lゝ ll ﾄ､」| | l
/￡l l r ヽﾊﾉr ヽll .l
/ l llﾘ ○ ○ l / ……お……おぱんちゅ……？
l （l ゝ ┌‐┐ / |
l l ゝ､└‐┘イ ﾊ
| | ゝゝﾌくi‐ヽ
|/| | / `ヽ Y/ >
| |ヽ ﾉ .l/ | |
| ／ | lイヾ| |
|／ |＿l ×|.」＼
／ ヽｲ| ×Uヽ ＼
／￣￣＼
_ノ ヽ､_ ＼
（＝ ）（＝ ） ｜ いや、その、すまん
（__人__） U |
ｌ｀ ⌒´ ｜ 俺も若かったんだよ
. { U ｜
{ /
_. -: ´∧ _,＿_ _.へ｀ 、
r＜....::::::::::ゞ::::::::::::r' ＼ :＼_
/.::::::ｌ:::::::::::::::::::::::::::::L>、 >ﾍ::ヽ
| :::::::ﾄ､::::::::::「|:::::::::::::::::::`ｰ／:::::::::V::|
〈:::::::::::::::::::／へ、:::::::::::::::::∧::::::::::::::V ｝
/::::::_ン´「 ヽ｀ヽノ:::::::::::::::::::Λ::::::::::::::ヘ}
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
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： ,.:::''::´::￣::`:::.、：
： ／:;: '´Ｔ 丁l `ヽ::}：
：/{:::/ ｌ |ｌ ﾄ､ ｌ Nﾄｌ iﾊ
： lｄｂ| ｌ k_ィヽﾚ仁ﾘｌ│：
： | ∧l lK◯ ○ｿｲ： あやまれ、このエロ親父！
：,ｌ （ｌ ぃ || ,-┐||从|：
：l ヽ ﾄゝ､ニ イﾄ､ﾄ､： トウェインさんは立派な文豪様だって信じてた
：|/ T ,バ､:文:｀Yラ､ゝ：
：Ｎ≠{〈:::::::〉:;i:::}:::〉 ： 当スレの読者全世界800億人にあやまれ！
：ヾ ﾊＺi::ﾍ;:::〈ｌ:::|j ：
：／:::::::ﾊ:::KＸl:_:ﾄ､：
：∠::::::::::::{ﾐk::〉Xl,ｿ::::＞：
：|:::::::::::｀^^ＫＸヽノ：
／￣￣ ＼
ヽ _,.ノ ノL＼
（●）（● ） ⌒ | ＿ しょ、しょうがねえだろ！
（__人＿） | ＿......-::::::::::::::::::ヽ
}ﾄ┬r} | ＿／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼. 銀山の荒くれ男共が読んでくれるのは
'､｀⌒ ´ |＜:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l:::/:::::::::::＼
| ｨ {:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}/::::::::::::::::::::＼ こういう下ネタ記事だったんだからさ！
,.＜`._`ｰ─_´__ノ::::::::::::::::::::::::::::/:::／￢＜_/::::::::::::::::::::〉
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::{/／ ＼::::::::::::::::::人
. ／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::} ヽ::::::::／ ヽ、
／::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i `￢ 〉
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| { 、_ ､`〉
}:::::::::::::::::::::::::::∨::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| ヽ Y` /
V:::::::::::::::::::::::::::＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| └´￣
ゝ:::::::::::::::::::::::::::::＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｲ
ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::＼:::::::::::::::::::::::::::::::::{
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── 、
. / ヽ
,′ `､
| _ .', ……ちなみに、穿いてた
/y^YﾍﾊLヽ f＼ , ＼＜
人! .| ﾄ､ヽ＼`ｰ,’ 〉}/ /:::::`-＜__
/::::::^ゝへ_ ` ___ｨ_/ /:::::::::::::／:::::＼
.j::::::::_ﾑｭｰ､＼／:::::::::| /:::::::::::::::::::::::::::::::Y
/:＼/.::::::::::::::〉〈::::::::::::::{::::::::::::}/::::::::::::::::::::}
}:::::/::::::::::::::::ｲ:::}:::::::::::::::{::::::::::/:::::::::::::::::::::,'
/／::::::::::::::::Λ{;;;|:::::::::::::::i:::／::::::::::::::::::::::ｲ.
.}':::::::::::::::::::/::::N;;;|::::::::::::::::V:::::::::::＼＿__/ |
ﾍ::::::::::::::::/::::::::::V|::::::::::::::::::V::::::::::::＼::/..:::ｉ
.ゝ..___, ハ::::::::::::::{::::::::::::::::::::'.::::::::::::::７::::::::{
,.:::''::´::￣::`:::.、
／:;: '´Ｔ 丁l `ヽ::}
/{:::/ ｌ |ｌ ﾄ､ ｌ Nﾄｌ iﾊ
lｄｂ| ｌ k_ィヽﾚ仁ﾘｌ│
| ∧l lK///////ｿｲ 氏ねよ
,ｌ （ｌ ぃ//////从|
l ヽ ﾄゝ､ -_ イﾄ､ﾄ､
|/≪T ,バ､:文:｀Yラ､ゝ
Ｎ≠{〈:::::::〉:;i:::}:::〉≧
ヾ≦ﾊＺi::ﾍ;:::〈ｌ:::|j≧
／:::::::ﾊ:::KＸl:_:ﾄ､
∠::::::::::::{ﾐk::〉Xl,ｿ::::＞
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/ (√丶丶´v 〉 ……肌色の、タイツを……
ﾉ U { ) j
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_, ､ -― ''":::::::::::::＼::::ヽヽ., __r ／⌒ヽﾆ‐-、
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丿::::::::::::::::i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::( :::::::::::::::... '.,::: |
r ::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ ::::::::::::::::.. '.,::i
/ ::::::::::::::::::::::: !:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ ::::::::::::::::::. '.,
/ ::::::::::::::::::::::::::!:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ ::::::::::::::::::::. '.,
＾⌒＾⌒^ｰｒ､:::::ｙ=l=x
li | il |il l | ト《_八_》
|il|ｉ|l i|ｌi|ｌ|lil|ｌi|i| ｌ`介'i′
|li|ｌ|ｌ i|li|ｉ|ili|ｌiｌliｌｉ|il| il |
|il| | l l |ｌ|ｉ |li li|ｌ|li|ｉｌ| |
l l| ハl | l斗ｆＴ7从i|l | 引っ張んな
.:.:::::.: 0′ /l|iｌiｌ｜
.:.:::::::::::.:.:. 'il |ｌiｌ|｜
/ヽ / i| | ｌiｌ｜
⌒ _イ|l ｉ| |厶ｲ廴
≧==≦〈{|:::::＼/三三≦
〈八〉 〈{|:::::::::::Ⅵ三三{
^⌒Y⌒〈{|::::::::::/l|丁ヾ{￣
〈匂〉 〈{|::|::::::|｜i| l|
ｎｎｎｎrタ::::|::::::|｜i| |l
///////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
.
日 凸 ▽ ▽ Ⅱ
≡≡≡≡≡≡≡ ∧ ∧
Ⅱ ∩ ［］ ％ 曰 ( ﾟДﾟ,,)
＿＿＿＿＿＿＿＿＿___|つ∽）_
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
━┳━ ━┳━
― ┻ ―― ┻ ――――
／￣￣＼
／ ヽ_ .＼
（ ●）（ ●） ｜ …………
（__人__） |
ｌ｀ ⌒´ ｜ あれが、皇帝か……
{ ｜
{ / なんだかなあ……
_. -: ´Λ _.へ｀ 、
r＜: : : : /:|: :、 ￣r' ＼ :＼_
/: : :ｌ : : : : : :＼`IエL>、 >ﾍ::Λ
|: : : ﾄ､: : : : : : : : : : : : : `ｰ／ : : V |
〈: : : :::: _ -￢-－―-､: : く:r ､: : : V ｝
/: : :_ン´: : : : ＼ ,___, ｨ ）: : :`く : : : ヘ|
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
＿＿＿＿
___,. イニニニニﾆ＼
＼ﾆニ/___ノｰ┐＿＼＼
＼人_ｿ ﾏｮｧ≧ |__}ﾆ} なかなか笑かしてくれる人物だな
〈fﾊ| frｮ }_ノ } }
_/ ｰ{ --､' / _ノノ 東海岸でも記事になっているというが
{ﾉ//∧. ヽ /}
／￣￣｀( {イ { ∧'⌒ヽ_ ｲノ 確かに金になりそうだ
／/ /〉∧ Vﾍ }二／〈ﾉ
/ V .〈/〈/∧ Vﾍ. }/∧
{ } 〈Vﾍ ∧ｌ}
〉ｎ ∩∩ :} 〈 Vﾍ ´}」
{ {ﾉ U U .ﾉ Vﾍ__ノ}」＼__
{ イ〉 ｎ Vﾍ_.ﾉﾉ | |
| ｎ／ }/ U ｎ |♀| }ﾉ
ｈ U ｎ ｎ }. U |上| /
|ﾉ ∪∪lｎ ｎ ｎ | O|/ /}
| :|U U U 人|ﾉ / /
|ｎ ｎ | n n ｎ /イ
.
__ __ __
（＝‐ .'⌒i__
｀‐‐--ｲ／ -.ヽ、
| , ⌒ヽ
ゝi ,-.ヽ、__
. ヽ,∠、 ゝ-}、
, --x、__/:／＿＿｀ゝｧ-.、
,-ｧ-ヾヽ:!／:::::::::::｀フ ヽ┘
／／::::;＞' ￣￣｀＞x!: ヽ.ヽ、
, '-┐／;-- : : : :へ、 : ヘヾヽヾ 、
. ／ ,'~: :i : : : : ﾊ: : : : ヽ : : :ヽ.、 .i
. , ' .i ;￣:!: : : :i ヾヽ : i 、: : : :i .|
. /. ,ｲ:i: : :ﾄ.、 ﾄ| ヽ,x: 」 ヽ : : | .|
.ヽ ./ | |: : :ﾄ ‐十 ' ,x‐ﾐｧ.i: :!:i | なんだい、ブンヤみたいなことを言って
. ＼ ヽ!: : :i.x‐ｧﾐ r'z.} |: |ｲ |
ヽ ｀ヽ: ヽ弋zi . ''' ノ!'ノ .| あんたもトウェインさんと同業なのか？
＼ ∨ Lヾ、''' 、 ノ .ｲ | !
ヽ .ヽ ＞- __ .イ ヽ !i
＼.ヽ | i-、 ,-i i i|
. ﾄヽ ヽ ヽ | / |、
. |:｀:i ｀ 、ヽ7.／ .iﾊ
, : : ! ｀ i:!' |:ﾑ
/ : 八 i i: :ヽ
. /: : : : :ヽ .| .|: : ﾑ、
/: : : : : : : i | ヽi: :ヽ、ヽ、
_,,. -‐::::::::::::‐..､
,. ＜:::::::¨ニ ミ､｀:::ヽ::ﾊ
／:::::::::::::-‐三三ﾆ::)ヽ}:::::::ﾉ
／::::::::::::-‐ ¨::::::::::::／::::/::::::;::ﾘ
,.:':::::::::::::::::::::::::::::::::::::"::::／::::::,ﾉヽ!
,.ｲ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＞'" ｌ
,＞::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＞'" .ﾊ ｉ
〃ﾆ::::::::::ﾄ;/ヽ／"／/／ / 丶、 /,ｒ_lﾊ まあ、似たようなものかな
ｰ＝ﾗ:::::::::ﾍ ,.､ ./.,, __ ∨,ｯﾌ.!..,,_
／ﾚ/＞''">‐- ､ﾍ/ ヽ.,ｨｔテｧｼ ! l ￣ヽ‐､---= 名前はエド・ジャンプ
l´ ', ｢ハ ｀┘ｉ ｀¨ ´ , ', l、ｌ Vヽ ＼
＼ヽし､ ヽ. L､.ィ ,ｉ ¨ ＼',l /i／ 職業は……風刺漫画家だ
／l｀¨Ｉ´'､ ｀ _,, =' ) ／l ｉ / / ／
／,ｨ:/ Ｆ.i ｀＞ ..,_ ｀ ｰ''丁/: : l___ l:i./／─.
l＼i:/ !ｉ ! ヽ ¨ ｰ‐ ':/: : : : : :｀＞"´￣
l ｀ ー- ..,,__ 〈 /: : : : : :／¨ヽ
／ヽ、 ￣￣l |.∨; : : : ／ニヽ ,ﾉ /
／ ＞ ..,,__ _.. -‐┘! （ 〉: : !、 _ノ └
,.' ¨"´ ￣ ＿,,.. ／ ｌl: : ,ﾉ｀¨ /､ /
/ / ／ ｒ┴ｧ/ ､ / ｀ /
【 漫画家 エドワード・ジャンプ 】
Edward Jump (1832 - 1883)
.
／＼／/: : /¨`: : , :へ: : :_, : ､: ヾ//
/: ／//`¨¨ /: : : : : : : ハ: : : : ム: :`i
i / ,/:/ : : : / : : , : ﾊ : : : ，: :ﾊ: : :， {
/ / /: : : /:i: : :/i / V!､ _廴_: :!: : i Y
/: ,: : : : ;斗‐/ i/ ヾ!'V:i ヾ｀ヽ: ! :〉
,: : !:,i: : "i:ﾊ: i ! V ﾏ:i: : !/
i: :,!:ﾊ: : : ! !＿_ ,x＝ミ,!! : i:! へえ、漫画家なのか！
!:.ﾊ:! ﾏ: :ﾑ〃⌒` ,,,,, !: :/|
ヾ ` ﾄ: : ﾑ ''''' ' ﾉ /, {. そりゃいいや、ウチの店にも一枚描いてくれよ
ゞヾ ヽ r ｀} /／" ﾑ
!: :｀＞-. _｀‐_‐_'. .＜: : : '¨7. サンフランシスコらしいのをさ
.i: :, へ:＿: : | |: : : _: : : :i
/`¨" ヽ" .i_ イ ゝ-"i ヽ-.ﾑ
ノ＿_ ヽ ヽ.ﾑ＿_ __ _ -! ／ ヽ
/" ._｀ヽ ヽﾑ ｀ " ! / 人
／/ ／ﾉ ＼ ヾ.i ＿＿＿ / ' ／" ゝ、 , 、__ ノ
／: :/ / ,ﾍ-､ ヽ ヽ//////7" ／ / ﾊ￣￣
＿＿
,r'三三三三三≧:､
（/三／__,､￣¨`ﾍヲ
｀T_/ﾝ_,小ヽ｀ﾍ_j
{ﾍﾌ f lミｿ ああ、いいよ
/ ｜ ｀〈
ヽ‐ ﾉ ／￣｝ もちろんお代は頂くがね
!__´-ヶ'￣＼＼
/ .| ヽ.
,'ﾊ リ ﾍヽ
〃 ﾉ | | ヽ
// / | |rrrfrrrr
// l | | |
r─ ､＿＿ ./〈. | .| | |
＼ ￣￣ヽ,.、 | ﾊ. !三. / ,ﾉ |
＼ ⊂ﾆ｀ヽ,- ｧ/ ノ'￣￣ / ／ |
＼ ｀r‐ﾑｭ -' ∠ユ、 |
＼ ／ ／ ヽ＿＿_____,ｌ
＼＿ __/ ／ .| ﾍ
>- ｀(´ ヽ ,／ | ﾍ
‘＜ ン´￣丁¨´ | ﾍ
广´ | | ﾍ
ム----──| ､＿,. -__､＿ノ
| ｲ´
| //
.
＿＿_
,.ｧフ::::::::::::::::::｀＞.､
〈:{:/:::::::::::::::::::::::::::::彡 そういや、画商も同じことを言ってたな
lヽ'＾ヽ'＾ヽ'＾ヽ‐tノ
l ,ﾊ､ﾊ ﾊ,.-､,ﾊ |─＜＼ . この街では、ゲージツ的な風景画なんかより
ヽ.でｊフ レ,ｨ.Ｎ＼ ヽ ＼
／ /, ﾄｲ }｀! } |. 地元の人物だと分かるような漫画の方がよく売れるんだとさ
／￣＼ ｀‐､ l // | ﾊ
| ＼ ヽ. こ ／____／' ∨ 〉 . ノートン皇帝なんて絶好のネタだ、スケッチしとこう
_ｒ‐=ﾆ´＿＿n ヽ l ｀¨´ｰ┴┬'o / ヽ|
. ﾉ .／||＼ﾉ ヽ| ｏ_, V ＼
ｰ───----- ./ || ｌ へ、 ／ ｏ ＼ { ＼|
＼ | | l | } ￣ ／＼ ,ﾊ-､ ＼ |
＼ ｀ヽ{ l_ﾉ ￣＼ ｏ／ ＼ |'⌒ ｀|
＼ ｀┘ ＼／ / | l￣ |
／￣￣＼
_ノ ヽ､_ ＼
（●）（● ） | なあ、ジャンプさんよ……
（__人___） ｜
| u | 風刺画家って自分で言ってたけど、こうやって実際に皇帝を見た今
| .|
ヽ 、 ,ｲ 皇帝を風刺して楽しいか？
／ヽ,ー- ﾄ､
_, ､ -─ '".:.ヽ:.:.＼__ /ノ ﾄ、__
__ ,. ー 、...:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:....
＼ r 、 _ ＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::'ｰ､
} }/ ) V::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
/:ゝ/ ./ __ V ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i:.:.:.＼
}:::::ゝ ソ ,Y i::::::/::::::＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:.:.:.:. ＼
.
＿＿＿＿
___,. イニニニニﾆ＼
＼ﾆニ/___ノｰ┐＿＼＼
＼人_ｿ ﾏｮｧ≧ |__}ﾆ}
〈fﾊ| frｮ }_ノ } } どういうことだい？
_/ ｰ{ --､' / _ノノ
{ﾉ//∧. ヽ /}
／￣￣｀( {イ { ∧'⌒ヽ_ ｲノ
／/ /〉∧ Vﾍ }二／〈ﾉ
/ V .〈/〈/∧ Vﾍ. }/∧
{ } 〈Vﾍ ∧ｌ}
〉ｎ ∩∩ :} 〈 Vﾍ ´}」
{ {ﾉ U U .ﾉ Vﾍ__ノ}」＼__
{ イ〉 ｎ Vﾍ_.ﾉﾉ | |
| ｎ／ }/ U ｎ |♀| }ﾉ
ｈ U ｎ ｎ }. U |上| /
|ﾉ ∪∪lｎ ｎ ｎ | O|/ /}
| :|U U U 人|ﾉ / /
|ｎ ｎ | n n ｎ /イ
／￣￣＼
／ _,.ノ ヽ､_
| （ ●）（●） 俺も、「愛すべきバカ親父」という趣旨であいつの記事を書いたことあるよ
.| U （___人__）
| ｀ ⌒´ﾉ 今日までは、エヴァンズが配信してる記事を鵜呑みにして
| |_,-‐、_ -、
.人､ 厂丶,丶 v 〉. ノートン一世は頭のおかしいフリをしているだけの
_,／::::ヽ､.,ヽ., ___,く_ソ __ノ
_, ､ -― ''"::::::::::::＼::::::::::::::::::::( <"ﾆ‐-、 ピエロか詐欺師だと思い込んでいたからな
/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r ／⌒ヽ;;;;;;; )
;;;;;;;;;;;:::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;V／.....￣ ',;;;;|
;;;;;;;;;;;;;:::|;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;;;〈 ;;;;:::::::::::... ',;;i
;;;;;;;;;;;::::!;;;;;;;;;;::::::＼::::::::::::::::::::::;;;;;;;;ﾊ ::;;;;;;;;::::::::. ',
/￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
| だけど、あのノートンはとても演技しているとは思えなかった .|
ヽ＿＿＿ ￣ヽ
| 自分の事以外では見せる知性 |
| 常人なら聞くに堪えないであろう嘲罵に耐えるあの顔 |
| そしてあの光のない目…… |
ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
================================================================
＿＿
,..-''"´ ｀"''-、
／-――- -―＼
/ ＿, ＿ ',
,' 弋◎ イ◎７ ',
l ｀¨¨´／ .＼ ¨¨´ l
l （ ,、 ） l
'., ｀¨¨´ ｀¨¨´ /
ヽ、 ＿＿ ／
r''"´:::::::/´| _,,..-''´ヽ
__|::::::::::::/::::::ヽ、 |:::::::〈.、__
_,,..-‐''"´ |＼.／,::::::::::::| |:::::／-ヽ、｀''-..,,_
|ヽ | __ '.,::::::::::＼. .l／::::| ＜_ .|
| ヽ ￣／ '.,::::::::::::＼,':::::::::::', .| .|
| ヽ ＼ ヽ:::::::::::::::::::::::::::::', | .|
| ヽ ＼ ヽ:::::::::::::::::::::::::::', | |
| l ＼ |:::::::::::::::::::::::::::::| l .|
| | ＼|:::::::::::::::::::::::::::::| ,' |
================================================================
.
／￣￣ ＼
_.,ノ ヽ､,_ ＼
(＝ ) (＝ ) | ノートンは、自分の世界の中では大真面目なんだ
（__人___） u | ⌒ヽ
'､ | ____ ,.-、ヽ､. それが俺達の世界とは異なるから苦しんでいる
,,. -ｰ| |ヽ__∠___ゝ」 r'
/ .::::::、::| /ｨ::::〔 _,.-ｰ ｀'r-、. 可哀想な奴なんだよ
l :::::::::::::::::ヽ__､____,. ":::/:::〔／ l:::. ヽ
」 ::::l:::::::::::::::「二二::::／ :::::::ﾄ､ y |::::::. ',. ……笑いものにするのは、ちょっと残酷じゃねえか？
l ::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r l:::::::: i
/ :::::;;:ｰミ､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ､＿ ノ L::::|
/ :::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::く:::::::::::::::: i::|
/ ::::::::::::::::::::/ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::「 :::::::::::::::: ||
/ ::::::::::::::::::::/ ＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::V :::::::::::::::: |
.
,.,.,.,.;.;.;.;ヽ.
ヽヽヽ､／￣￣￣￣￣
;.;.;.;ヽヽヽヽヽヽ/ |､l/.l二 ┼‐､､
;／|;ヽヽヽヽヽ/. |ﾉ|､ﾉ | ﾉ こ
:.:.:.:.:|／:.＼ヽヽ;| ￣＿
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼;.;.| ∠ ┼‐､ヾ
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ| o__） ﾉ ､ﾉ
.:.:.,ﾍ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ、 ＿＿＿_＿＿
∨ |:.:.:.:.:.:.:.:.:／|:.:.:.:.:)ﾉ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
ヽ_::::::|:.:.:.:.:.:／ ,':.:.:.:.:.:.:.:.:,:.／',:.:.:.:.:.
ー-､ヽ::|:.:.／ ,':.:.:.:.:.／´ ',:.:.:.:.
､-'､_,ヽゝ´:::::::.. '-‐'´_, -―‐'ヽ |/::::
ヽ._`､＞}:::::ヽ二ニ＝"―-- 、 ヽ.::/
:::::::::::::::/ ::::＜￣`､ー-､ｰ―'/
:::::::::::, '.::::. :::::.. ｀ー-｀ｰ''" 〉
::::::::::/ :::. ::::::: .:::::::〈
|::::::<＿ノ_ ::, :: .:
|:::,ﾍヽ、 ` > .: .:
|:/l',`ー‐、 .: .: .,'_
|{ (ﾐ=ミ､ ヽ. .: .: ,'_:::
|'､ ￣｀`‐､ゝ :: .: ,ﾍ_i!_
｀` :: / |!_,
＿／´/｀ｰ,::
／ ￣￣＼
／ _ノ´ ⌒ ´-
| （ ●)（● ｀
｜ (＿人_） へ？
｜ ﾉ
| |
_ｲヽ､. , |
ノ.......::::::::｀ ｰ─ｧ≦
,.＜...:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
／..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..＞、
∧:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ
Λ::::::::::::::.ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: j
{:::::::::::::::::::::::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ,.::: i
,'ﾄ::::::::::::::::::::..V:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::Λ::: ｉ
i:ﾊ:::::::::::::::::::::..V:::::::::::::::::::::::::::::::::::::Λ::::: |
＿ ＿
| | | | ＿＿
|￣| |￣| | | | | ＿＿＿ ／ ／ |￣|
| | | | ￣ ￣ ＼＿_ | ￣￣ ／ ／
／ | | ＼ ∧ |/ ＜二二二二＞ ／￣￣ ／
￣￣ ￣￣ |/ ￣￣￣
|ｌ!ｉ│iｌ |ｉ! ／:::;':::::i::::::::::::';:::::::::::',:::::::::::::::!:::::::ヽ i| !i| !ｌｉ| ｌ|i│ｉｌ!ｌｉ|
|ｌ!ｉ│iｌ |ｉ! ／i:::::::i:::::::l:::::::::::::i:::::::::::;'::::::::::::;':::::::::::i .iヽ-' i| !ｌｉ| ｌ|i│ｉｌ!ｌｉ|
|ｌ!ｉ│iｌ |ｉ! ::::::';::::::';::::::l:::::;ﾍ:ﾉ::::/ヽ:::::;.､:::/:::::::::::/ ,. l .l !ｌｉ| ｌ|i│ｉｌ!ｌｉ|
|ｌ!ｉ│iｌ |ｉ! ::::::::'::i丶､:::::/ ヽ' ';i':', ヽﾍ:::::ノ＜´ .l か マ 思 こ.!ｌｉ| ｌ|i│ｉｌ!ｌｉ|
|ｌ!ｉ│iｌ |ｉ... :_::::::::l ｀ .i:!l:i i ヽ!ヽ｀l:l l ァ ン. 想 の.lｉ| ｌ|i│ｉｌ!ｌｉ|
|ｌ!ｉ│iｌ |!:.. ｉ ￣ l:!l::l l. l ﾉ､ノ .ｌ | ガ.. や....ジ .ｉ| ｌ|i│ｉｌ!ｌｉ|
|ｌ!ｉ│iｌ |......ﾉ i ,.､/ l:;!､ _! l ,ﾞi / | を 感 . ャ :!| ｌ|i│ｉｌ!ｌｉ|
|ｌ!ｉ│iｌ |. l ,.ヘ / ﾞソ _.. ∨:l ;' .l 〉. | 描 動 ン....| ｌ|i│ｉｌ!ｌｉ|
|ｌ!ｉ│iｌ | . l /＼/ i ｀' . r‐ ニ-‐v ヽ!i: l__/ |. い...の . プ | ｌ|i│ｉｌ!ｌｉ|
|ｌ!ｉ│iｌ |......i i丶ｉ -‐.＿ .._', _;! / iｶﾑｲ l/./ ヽ.. | て....た....が | ｌ|i│ｉｌ!ｌｉ|
|ｌ!ｉ│il . ', トｉヽ､__/¨rゎヽﾐヽ‐ ヽ｀¨ ｌ/￣ヽl ッ い め .ｌ|i│ｉｌ!ｌｉ|
|ｌ!ｉ│iｌ ヽﾄ:ｉ^ ｀丶┴'"´i ', ､ i ｕ lヽ,.､ l !!. る に ｌ|i│ｉｌ!ｌｉ|
|ｌ!ｉ│ｉ!..... ∧＼!､ U 丶､i. ,!' _ l 〈 〉' と l|i│ｉｌ!ｌｉ|
|ｌ!ｉ│il.. ∧ ', ,.--‐'´ノヽ l ヽ 思 ｌ|i│ｉｌ!ｌｉ|
|ｌ!ｉ│iｌ.. /｀ヽ_',＼ / ¨,.￣-‐､._', lヽ ＼ っ .ｌ|i│ｉｌ!ｌｉ|
|ｌ!ｉ│il:. / / l l ',. ヽ. i;､i i i ! ', ヽ. て ｌ|i│ｉｌ!ｌｉ|
|ｌ!ｉ│iｌ:. / / l. l. ヽ. ＼. !; ',. l ｌ. / / い ｌ|i│ｉｌ!ｌｉ|
. l ', ＼ '＼.'--一" ﾉ i /l /＿ た
l ヽ ＼ ､ヽ､... イ ノ// く の
. ! ＼ ', 丶､ ヽ -‐ ¨ // i
. ＿＼ ｀丶' ､＿ヽ＿＿ノ / /
. /¨ ヽ＼ ｆ / ／
,' ＿.. ', ＼ !○_.. -‐''7 ／￣｀ヽ
i ! /-‐' ヽ', ＼￣ ／ ／ !∨´￣￣｀ヽト'´￣｀ヽ
.. ‐-､ﾉ. ', i ﾉ＼ 丶､／ ／ /
. i" ',＼-‐''" / ヽ､ l ○ ／
.
＿
__,,.. -ｧ:::´:::::__:｀ｰ:-.､
,ｒ'::::::::::/:::::::／:::::_:::::::-‐＼
ﾉ::::;:､／ヽ_/;:ﾍ／__::::::::_:＿ﾐ、
ヽ:/ ｀´ ＼_::::::::::｀＞ｧ
/_,.ﾍ／＼,／＼ L::::::::::::::{. 僕は「金」と「笑い」のためにマンガを描いているんだ！
/＾ヽ_ ｰィ'' ｒzﾗ ｀¨ﾊ Ｌ::::::::::ﾌ
Y<_ｒｿ ｀￣ .}└_ l:::::/´ 笑わせて金が取れれば
l;; 「｀ヽ ﾉヽﾉ¨ヽl::/
l _｀-‐ 、 ' 〈1 l/. 他の事はどうでもいいんだ！
l }‐二二ﾖ /ノ ,ﾉ ,.-､
l ´-‐ -- /丶く_ i____>
ｌ ...::::::... ／/ l〈. } .ｒ「 l / ,ｨ ＼
｀丶::::::::::::;.ィ / l ｀ ／ Ll_/-' ﾄ､ l
ﾊ::｀:::´: / l､ ／ / ／
＿l L.__ l 〈 __ /､ ,. '
__ ＿／ _＿! ¨ﾆヽ.___,／ l-､ ｀/¨
/´ ｀ヽ￣-‐ '´ ￣｀丶 ＼(_) / ヽ､/_―-､
/i ＼ ＼ ｌ ／/ `７ ヽ
.. / ! ヽ ＼ｌ ／＼ /ヽ. i
i l ', 〈 ＼､ ､ハ ヽ l
｀ｙ ∧ ） ヽ/､ )､ i/ )'
/ ',┌┬┬┬┬┐ ﾉ 丿 / ／l
／￣￣＼
__ノ ヽ､,_ ＼
（●）（● ） | お、おう……
（__人___） |
|｀ ⌒´ u. |
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ヽ .ｲ
__「ヽｰ'ーｰ"／7_
_, ､ -― ''":::＼:::￣￣:::::/::::::ヽ、
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l ;;;;;::::::::::::::::::|;;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |:::::::: |
.
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,.:''::´::￣::`:::.、
／; '´Ｔ 丁l `ヽ:ヽ
/{:/ｌ |ｌ ﾄ､ ｌ Nﾄｌ`iﾊ
l∞|ｌ kﾉノヽﾉ｀ヽﾘiｌ ｌ|
|∧l lK ◯ ○ ｿｲ| あなた、ネバダに帰った後
,ｌ （ｌ ぃ ,-┐ ,从!| ＿＿＿＿＿
l ヽ ﾄゝ､ ニ イ ﾄ､ｌﾄ､ / / /... やる夫をバカにする記事を書くことを止めてるのね
|/≪T ,バ､:文:｀Yラ､ゝ / / /
Ｎ≠{〈:::::::〉:;i:::}:::〉≧ / / /
ヾ≦ﾊＺi::ﾍ;:::〈ｌ:::|ji二二二/＿＿＿＿/
i￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣i
／￣￣＼
／ ヽ_ .＼
（ ●）（ ●） ｜ 当時の俺はしょうもないことばかり書いてた三文記者だったけど
（__人__） |
ｌ｀ ⌒´ ｜ ああいう人をいたぶるのは俺の流儀じゃなかったんだ……
{ ｜
{ / だけど、ジャンプはそうじゃなかった
_. -: ´Λ _.へ｀ 、
r＜: : : : /:|: :、 ￣r' ＼ :＼_. 俺はそれを後で知ることになる
/: : :ｌ : : : : : :＼`IエL>、 >ﾍ::Λ
|: : : ﾄ､: : : : : : : : : : : : : `ｰ／ : : V |
〈: : : :::: _ -￢-－―-､: : く:r ､: : : V ｝
/: : :_ン´: : : : ＼ ,___, ｨ ）: : :`く : : : ヘ|
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
///////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
.
かなしいなぁ
┌──────────────────────────────┐
│ということで、困った奴に目をつけられてしまったやる夫であった……。 │
└──────────────────────────────┘
二二二二二二二二i}
二二二二二二二二i}
二二二二二二二 ／ ＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿ |x≦三三三三三ﾐヽ
| | |三三三三三三三ﾉ .
| | |寸|: : ｀¨¨¨´: : : ｌ:|)
| | | | : ∧∧∧∧ﾊ|_
| | | fi∨ﾏﾓﾃ ｀モﾃ | }＼
| | | 人_} ､ ﾚ'＼ﾊ
| | |'f7 ∧ -‐､ /}｀ヽ ! |
| | |l /{ li＼. ￣ ／l/ l|｜
| | |イ ＼ 丁 ／/ }__〉
| | | ＞ﾉ{__＿＿＿＿＿
| | | ＿＿_. ／ ＼
| | | ∨ ＿_.／ ＼ ））
| | |l/ 二／ , --､ ,.-- 、 ＼
| | |l{ ／ ., ーヽ ,'. ｰ-、 ＼ ））
| | |／ （ ◎ l l ◎ ） ＼ ♪〜〜〜〜
| | || ｀ｰ ノ ヽ.ｰ ' |
| | || '⌒（_＿__人_＿__）⌒｀ |
| | |..＼ ｀ｰ--‐´ ／
| | |＞..＼ ／
| | | / 〈
.
┌───────────────────────┐
│そんなやる夫に、新たなライバルが現れる。 │
└┐ └────┐
│先程出てきた頭でっかちメキシコ皇帝マクシミリアーノに続き │
│またしてもオーストリア人であった。 .│
└───────────────────────────┘
／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
/: : : : : : : : : : : : : : : : :.、: : : : : : : : ヽ
/: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
|: : |: : : : : |: / ＼: : /|: : r ､ : : :.|.: : : ﾄ､:|
|: : |: : : : /!/ | :/ |:.:(ヽ､｀＼:|.: : : | V
＜ : ｣_: : / _ _|/ ﾚ. ＼ ＼ ＼ : | ノートン一世？
＜:: |. 小{ ｀ﾞ'''''' ‐-＼ ＼ ＼_
厶ﾍ ﾊ U ､ r--‐-､ >､ ｀ヽ 誰だそれ、知らねえよ
＼_! ' ` ‐-､ ｀` `､
_, r´:/ : :| ヽ r‐--っ ／＼ `､ それより貴族たちをなんとか……
_, r ´:.:.:.:./:.:.:.:.::| | ＼ ￣ ／ヽ :｀ヽ ヽ
_, r'´:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:| ＼ ヽ _ , ィ ´ |::.:.:ヽ: : `､ `､
_, r ´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.| >-､ー_'/ !::.:.:.:.:ヽ: : ` 、 __ ＿__i__
/ﾞ: : : : : : : : : : : : ヽ:.:.:.:.:.:.／i! /ﾍ i. / 入 |＼.:.:.:.:.ヽ;,r'`‐´_,,..---┴‐,
l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼／:.:.:.:!'! /ヽ､ヽrk'´:_,r､ ｲ:.:.:＼／ _>-‐'´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l
.
いや、創作のために回りを顧みない点では同じか…
┌───────────────────────────────┐
│マクシミリアーノとの最大の違いは、 │
│こいつもやる夫と同じ妄想系サンフランシスコ市民だったということ。 .│
└───────────────────────────────┘
＿＿＿＿＿_
／ ＼ , , ／＼
／ （◎） （◎） ＼. 朕は正当なるオーストリアの王なるぞ！
| ＼ ・・ ／ |
＼ | ◎ | ,／. ひかえおろう！
. /⌒〜"￣,￣￣〆⌒,ﾆつ
| ,＿_＿ﾞ＿__､rヾｲｿ⊃
| ｀l￣
【 オーストリア王？ ジョージ・ケーニッヒ 】
George Koenig (???? - ????)
.
///////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
／￣￣＼
／ ヽ_ ＼
| （⌒ ）（⌒） 実際、ケーニッヒって
. | （__人__）
| U ｀ ⌒´ﾉ ドイツ語で「王」って意味なんだよな
. | |
. ヽ | そこから妄想こじらしたのかな？
ヽ __ , _ ノ
_,,,, ｢:::ｰ----ｰ"::i、___
_,,..r''''"::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／:::::::`''ｰ-､
／::::::r::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ..ヽ
ﾉ ::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::／}
l :::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r::::::/::::ハ
,ｫｪ､＿__
,.f込ｔﾝ:::::::::::｀ ヽ、
／::::;. -‐ ´￣￣｀丶＼
〃::／ ＼ヽ、
. ll::/ l 、 ヽY ＿
ll::l} ｌ | l | l lイﾆ}|
ll;;l} l､ | | ｌ、 -l‐七/ｖ' lミ彳、 ケーニッヒなんてザラにある名字なのに
. _,'Vｉ l,x tT二ｔ,|ヽ,ノ,ｨT}｀'j ｌ ||〃へ.､
／<//l､ ヽヽｨf_lｊ` ¨ ∠ノlﾉ.|| l ヽ>. ほんとにそれが根拠なら
ヽ／/{∧ ＼＿. __'_, ,ｨ′l ﾚ. l
. / //'l | ＼__＜. ､ __`_´.ｲ,ヽ ＼,__ l やる夫がまともに見えてくるレベルのダメっぷりね……
/ l_| |_! ｌ ｌ l'ー--,＜└vヽ ＼＼!
. / ,ｨｰ-.‐| |'′ //lＹﾐヽ|l ハ 、 ヽ:.＼ ﾍｪｰﾍｪｰﾍｪｰ
/ /.::::::::::::{ ＼ｰtfﾉｌi 斤 l:::::|j＼ l:::::::.＼
/.:::::::::::::::ヽi＼ ヽ ￣l｣ |/ |::.Ｙ :::`'::::::::::/. ﾒ ／））))
. /.::::::::::::::::::::::|:::l ヽl_,､_ｒ､,_,､r､l'|:::::',::::::::::::::/ ﾒ／／//,′
〈:::::::::::::::::::::::::l:::::＼ﾞ ' | l / ' ,}::::/:::::::::::ハ ﾒ／'´ﾉゝ／ 彡
. ＼:::::::::::::::::::i､:::::::::＼ 仍} ,/:::::ｌヽ::::::::::::::', ／{ -ィ/"⌒ヽ
T :::::::::::/ ＼:::::::::::` - ､／::::::::l ヽ::::::::::..ﾚ'::::::::ヽ-ｲlニニﾆl
|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|
///////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
.
┌────────────────────────────────┐
│ここで、やる夫とケーニッヒの頂上対決とかあったら面白かったのだが .│
│残念ながら、やる夫のリアクションは一切伝わっていない。 .....│
└────────────────────────────────┘
＿＿__
／: . :_.＿:_, :ヽ
〈: . ;仁 -ー-≧: ＞
＞: .;r‐: . : . : . : . ＼_＿ﾉ
,ｲ ／: . ;ｲ: . /: . : . : . : . : . ﾏ'´
{:ゝ/: . :./.〃:∧: .Ⅵ;ヘ: . :＼: .:. ﾄ,
__ `7: .／:./:l. :| ヽ: | ＿≧-:.:ヽ;_Ｖ: l
./ﾊ! /／ミ y‐大弋 ﾉ: 厂 ∀ー: 一ｬ'
乂辷ｫ;/ k｣j_ﾄ代ﾓｭﾃﾐ〈 弐う水: . :| : . :. ノーコメント、ですか……
,ｨ ／: ﾊ ハ:ﾍ ゞ-' ,ヾ:.､￣ﾉ∧: ｌ. : . ! ヾ:
ｰ=≠≦; 1;ﾒ ﾉ: ∧ ヽ;ゝ /: .;ｿ: . :.:ト､_ﾉ:} 困りましたね、それじゃ記事になりません
／ |;! ＼,ｲ: . {: .＞､ ^ ｨヽ;.y': . : . :.r‐一
rく 乂 〉|: . : Y./ゝｭこ _,ﾊ: l:,f: . : . : ﾊﾞヽ
／:: :: :＼ ／::ﾌ: ,彡:ﾊ//三三l ﾚ: ﾘ.|: |,从/ ﾉﾂ
, ＜:: :: :: :: :: ::.>_/::r彡: . ／::∨ 〉⌒〈|/: , :ﾉノト-ヘ
f:: :: :: :: :: :: :: ／:: ::ノ: . :,イ三三Ⅴ＝＝!: . : /_｣|:: :: :: ヽ
|:: :: :: :: :: :: ;ｲ:: :イ: . :／:,ﾉ//:: :: :: :: :: ::ﾉ: . /＝=!:: :: :: ハ
＿＿__
／_ノ ヽ＼
／ （ ◎） （◎）、 そんなこと言われたって
／::::::::⌒（__人__）⌒＼
| |r┬-| |. 合衆国皇帝ともあろうものが
＼ `ー'´ ／
⊂⌒ヽ 〉 ＜´/⌒つ. そこらへんの狂人にいちいち反応なんかしてられませんお
＼ ヽ / ヽ /
＼_,,ノ |､＿ノ
.
┌──────────────────┐
│というのも、ケーニッヒはすぐに逮捕され、 │
│精神病院送りにされてしまったからだ。 .│
│オーストリア王のご治世は短かった。 │
└──────────────────┘
／￣￣￣＼
/ ＿ ￣￣＼
ヽ |☆| ）
/──二二二二二二ｌ
ヽ二二二二二／ 丶
/__ |
| ひ | │ /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
ノ | | | こ、このオーストリア王を |
(;;;） | | | 逮捕するとはけしからんぞ！ .|
ヽ | ヽ ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ /
＼＿＿＿＿＿ノ ＼＿＿/ Ｖ＿＿_
__| / /￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ .／ ＼
/ ヽ＿＿＿＿/. | はいはい、続きは ..| .／ _ノ ヽ､_ ＼
／| │__丿;;;＼_/＼＿/.| 黄色い救急車の .| .／ oﾟ⌒ ⌒ﾟo ＼
/ ヽ/|ヽ;;;;;;;;;ﾉ/ ＼......＜ 中で聞こうねー .| . | ＼ ・・ ／ |
| | | /;;;;;|/＼─... ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ .＼ | ◎ | ／
/ | |/;;;;;;;/ >＿＿ / | __＿￣＿＿＿＿／;;;;;;ヽ
j | | |;;;;;;;/ /|--┌│ | │ / ヽ;;;;;| /⌒ｌ;;;;;;;;;|
| │ | |;;;;;/ /│ ││ | │ │ |;;;;;Ｌ＿＿_/ /;;;;;;;;;|
ﾉ | │ |;;/ / |＿__|__| │ | / |;;;;;;;;;;;;;;;;;／ /;;;;;;;;;;;|
| | |__|;;/ ／ | │ | |;;;;;;;;;;;;;;／ ／;;;;;;;;;;;;;|
ﾉ | ＼|／ | │ / /;;;;;;;;;／ ／;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
／ | ／￣丶 | （⌒（⌒ヾヾ／ ／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
/ ヽ＿＿＿＿＿＿彡（￣￣ヽ￣| | （ ( |ヾ＿__／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
／＼ /;;;;［＿＿］;;;;;;;;;;;彡（二二 ││ / （＿(＿ノゞゞ|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
ゝ＼＼／￣| ￣￣巛（＿＿__ノ＿／ 彡彡 |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;／|
（Ο Ο)＼_ノ 彡彡∠彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡 |;;;;;;;;;;;;;;／￣￣￣ /
( Ο丿 | ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣| ヽ;;;;;／ /
￣ | │ | / /
.
┌─────────────────┐
│かと思えば、何年か先の話になるが ｜
│ニューヨークにも対立王が出現！ │
└┐ └─────────┐
│「ステリファー王」と名乗るこの男は、やる夫と違い │
│ほんとに高級ホテルで代金を踏み倒して回っていたのだ。 │
└──────────────────────────┘
, ' ⌒ ヽ. |§|:. , ' ⌒ ヽ.. |§|:. , ' ⌒ ヽ.. |§|:.
||: : |: : || |§|:. ||: : |: : ||. |§|:. ||: : |: : ||. |§|:.
||―|―|| |§|:. ||―|―||. |§|:. ||―|―||. |§|:.
||: : |: : || |§|:. ||: : |: : ||. |§|:. ||: : |: : ||. |§|:.
||―|―|| |§|:. ||―|―||. |§|:. ||―|―||. |§|:.
||: : |: : || |§|:. ||: : |: : ||. |§|:. ||: : |: : ||. |§|:.
￣￣ |§|:. ￣￣ |§|:. ￣￣ |§|:.
====================|§|====================|§|====================|§|======: :
圖圖圖圖圖圖圖圖圖圖|§|圖圖圖圖圖圖圖圖圖圖|§|圖圖圖圖圖圖圖圖圖圖|§|圖圖圖
====================|§|====================|§|====================|§|=====: :
∧＿∧ ￣ ￣ ￣::::::::::::: : :
.(ΘsΘ)_ ／|
,ﾊ､､ﾊ （∪⊂|＿| ∧＿∧ .ｒ' _ ヽ＞
彡*ﾟーミ , ￣￣￣￣Ψ￣￣￣￣ `ヽ（∀｀* ）_ ヽ n‐`ﾉ
と y )つ∇ (Ξ) ﾞ┴ ﾞ（EE）∇ と ~：~ ）|| （ ﾉ⊂）
||（;;;,⌒).ﾞ|ゝ、 （ﾐ//） ,ｲ（ （〜/⌒|| γ￣▼￣￣Ψ￣￣￣￣￣ `ヽ
||￣iiＪＪ.|| |￣||￣||￣|￣|￣|￣|￣||| しし ii￣''|| | /bbb/ ﾞ┴ﾞ ∧ ∧O）∇ |
...| | || || | | | | |||::::::::::::::.......::.... ||ゝ、 （///）. ( .,,) ,ｲ::
..⌒⌒"⌒"⌒'⌒"⌒⌒"⌒" || |￣||￣|￣|￣| .ii''"~"''ii: ￣|||::::
＿＿＿_ | | || | | | .||:::::.::. ||: |||:::::
／ ＼ ⌒⌒"⌒"⌒'"⌒||￣￣||"⌒"
／ ヽ
／ （ ー） （ー）' いやー、働かずに食うメシはうまいねえ！
| （ﾄｪｪｪｪｪｪｪx ,--､
＼ ＼ェｪｪ< ヾ zヽ.
＿＿__／ ＼／| ｜
| | / / ＿＿ﾉ
| | / / |
| | （ ￣￣￣⌒ヽ. |
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|
【 自称王 ステリファー・モールトン 】
Stellifer Moulton (???? - ????)
.
天皇の自称はだいたい、後南朝の末裔なんだよねｗ
f^ヽ ／',
|:.:.:. ヽ ／ !
|:.:.:.:.:.:.ゝ-─-< |
/:.:.:.:.:.:.:.:.. u ',
,'.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ,
,:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.: ‐- , あのー、ステリファー様
!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.: l
';.:.:.:.:u.:.:.:.:.:.:.:.: -― /-──- ､ そろそろお支払いをして頂かないと……
ヽ､:.:.:.:.:.:.:.:.::.: ／ ヽ
／:.:ﾞ"''':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:... / ﾉ
／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.. | ／
＿＿＿
／ ＼
／（―） （― ） ＼ サインしてやる、ツケにしときな
／ （ﾄｪｪｪｪｪｪｪｪｲ） ヽ ｸﾞﾋﾞｯ
| γ⌒)⌒ヽｪェ／ | いずれ連邦政府から350万ドルの振込があるから
＼( ^/ (★/ij ／ ｸﾞﾋﾞｯ
/ { ,(⌒ヽ/ ヽ それで払ってやんよ！
| / i ー ' ｨ }
ヽ＿ﾉ | |
┌──────────────────────────┐
│……というホラで、ホテルの支配人達を騙していたらしい。 .│
└──────────────────────────┘
.
┌─────────────────────────────────┐
│さらに、もと新聞記者だったステリファーは自分の新聞社を立ち上げる為に │
│ニューヨークの同業他社に出資を強要しようとした。 ...│
└───┐ └─┐
│その額、一口50万ドル（14億円)！ ..│
│50セントの課税で満足していたサンフランシスコの皇帝とは格が違う。 ....│
└───────────────────────────────┘
／￣￣＼
/ ｀ あー、なんだ？
' （◎） （◎）|
|_＿ﾄｪｪｪｪｪｲ/. このダビデ王の血を引くステリファー王の為に
ｆ￣ ７ｪｪェ/ '､
,.-=う≦ミ /｀T´ ヽ .'ヽ__ . 50万ドルポッキリ出せねえってかあ？
./ -＜ ヾ|￣7ヽ≦､￣ ､ l｀￣￣￣ ―-― ―‐‐- ､__
/ ＼ |::.:::j:::∧ ＼ Y γ入＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
ゝ ﾊ i , .| ﾍ;7､久/ﾍ / {'￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ｰく ＼ γ´
|. |'/ L＿ ﾍ:::ﾊ｀ヽ:::ﾍ ￣| ﾊ { __ ミ､ /
｜ .|' ／ ﾊ:::ﾊ ヽ:ﾍ ﾊ ﾊ ）{ ヽﾔノ ,
｜ λ ﾍ ﾊ:::ﾊ ﾍ:ﾍ ｜ﾊミt､ ｰ' { |｀´ ,
l ｜l ﾍ ﾊ:::::} j__}::ﾊ | } ヽ＼ __ ｀ ,
| ﾊ ﾍ ヽ、ﾊ::'イﾍﾊ::::ﾊ| | ヽ ＼ ,..＜:::::::::::＞......, |
} -=ﾐ､ ヽ ＼ﾍ:l ﾍ:::::| ｀ヽ ﾍ ＼ ,..＜::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＞‐┴...,＿ _
,ｲ ｀ｰゝ-､ ヾ、 ﾊ:::|_ ＞-､ﾍ,...＜:::::::::::::::::::::::::::::::;ィ＝､:::::::::::::::::::::::::::::ノ| ,ｨ､
＜ ﾍ_ ゝ ＼ _｣__ヽ_,,,--‐＜:::::::::::::::::::::::::::／"￣:::::::::::::＼:::::::::::::::::::::{刀刀ク:.:L_
＜ ＞｀ー―-､γｸへ _ノ }￣::::フ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／::::::::::::::::::::::::::::::::|￣|￣｀＜lヲ勹ト､:.:.ﾚﾚYへ＿＿厂ヽ
|￣￣￣￣￣|俐俐俐俐俐利'イ :..ﾄ､ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＞':::::::::::::::::::λ:::／::::::ﾊ | フ:.:.＼:.:.:.ノ/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.）
| |俐俐俐俐少" _{ :::::ﾍヽ /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／:::::::::::::::::＞ ' ｀7:::::::::::::ﾊ | ヽ:.:.:.:.:Yｧく:.:.:.:.:.:.:＞ '
| |俐俐俐俐リ ﾍィ､__,γ' {:::::::::::::::::::::::::::::::::::::＞':::::::::::＞'＿＿＿＿_ﾍ:::::::::::: ﾊ|＿＿＿＿＿｀ー=" ￣￣
| |俐少＜ ム＿＿＿≧ムイ――――――イ――'￣´ ＞＜ {::::::::::::::ﾊ .￣￣￣￣￣￣￣￣
| |川￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ |￣￣ l:::::::::::::::ﾊ￣￣￣￣￣ ＝――=---
| |川 |. ﾊ:::::::::::::::ﾊ
.
┌─────────────────────────────┐
│ま、サンフランシスコの皇帝と違って │
│誰一人としてステリファーの募金には応じてくれなかったのだが。 .│
└─────────────────────────────┘
/￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
＜ Ｑ： サンフランシスコには皇帝がいるそうですが？ ....|
ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
＿＿＿
／ ＼
／ ＼ あー、ノートン一世とか言ってるらしいなあ
／ （◎） （◎） ＼
| 〜〜〜〜（ | だがな、本物の王はダビデ王の末裔たるこの俺様一人！
＼ i_i_i ／
/ || ヽ あんなんはニセモンだ、いずれ潰してやる
（ ヽγ⌒) | モグモグ
＼＿＿／
.
/￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
＜ Ｑ： お、おだやかじゃあないですね…… . |
ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
./ - _::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::- ',
/ ｀丶:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::__ -‐ ',
./ ＼ ヽ:::::::::::::::::::::::::::::{__ -‐ ',
/ ￣￣￣ ≧ミ `ｰ':::::::::::::::::::::::::::::::/ x≦￣￣￣ ',
./ ､ i ◎ i｀ヽ }::::::::::::::::::::::::::::{ /／ i ◎ } / ', ニセ皇帝なんざこのステリファー様の敵じゃあねえ
{ ＼ ゝ -- ' ::::::::::: :::::::::::::' ゝ -- '／ }
i ´￣￣￣ ￣￣￣｀ | ギタギタにのしてやんよ！！
| ､ -ｧ |
| ＼`ト． , イ i/ !
＼ ＼{ ｀ト―┬―┬―┬―┬―┬彳 }__/ ／
┌────────────────────────────┐
│大陸の反対側にいるサンフランシスコの皇帝に喧嘩を売って ....│
│何をしたかったのかよく分からないが…… │
└────────────────────────────┘
.
┌────────────────────────────┐
│これを聞きつけたエヴァンズがほっとくはずがない。 ......│
│さっそく「アルタ・カリフォルニア」紙に挑発的な記事が載った。 .│
└────────────────────────────┘
． ﾍ、
_,. -‐ ': : : : : ﾍ
． ''": : : : : : : : : : : : :ﾍ
＿＿,. ‐''": : : : : : : : : : : : : : : : : : :ﾍ
＿_ . -‐ ´ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ﾍ
i￣￣ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ﾍ、
i, : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ﾍ
i, : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
ﾆﾆﾆﾆi, : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
ﾏ三三i, 皇 帝 が ま た ひ と り..: : : : : : : : ＼
ﾏ三三i, : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ‐´＼
ﾏ三三i,....例のマクシミリアーノ以来、王やら皇帝やらがアメリカの流行病になっているようである。
ﾏ三三i,...われらが愛するノートン一世陛下に、ニューヨークで起こった症例のことをご注進したい。
ﾏ三三i, : : : : : : : : : : : _,. ´ ＼
ﾏ三三i,「ダビデ家の王子にしてアメリカの運命の守護者、ステリファー王」を名乗る男のことである。
ﾏ三三彼はある程度の教養があり贅沢な趣味を持っているようで、ボストンやニューヨークなどの
ﾏ三. 一流ホテルを全て泊まり歩き……: : : : :＼
ﾏ三三i, ． ''": : : : : : : : : :＼
ﾏ三三i、 ´: : : : : : : : : : : : : : : : :＼
ﾏ三三i, ,. ‐''": : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 丶
ﾏ三三i,- ‐ ‐ ´ : : : .
ﾏ三三i, : : : . .、 ´
＼三ﾆ＼ ｀ 、 ´
＼三ﾆ＼ ｀ 、 ´
＼三ﾆ＼ ヽ、_ ‐ ´
＼三ﾆ＼ ´
＼三ﾆ＼ ／
＼三ﾆ＼ _,. ´
＼三ﾆ＼ ． ''"
＼三ﾆ＼ ‐''"
.
┌───────────────────────┐
│そして「ギタギタにのしてやる」というインタビューが .│
│「アルタ・カリフォルニア」に掲載された翌日、 ......│
│実に口汚い皇帝勅令が発令される。 │
└───────────────────────┘
/ﾆＹﾆヽ
(ヽ /（。 )(. ﾟ）ヽ /) /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
(((i )／ ::::⌒｀´⌒::::＼ ( i.＜ 皇帝がお怒りっていうｗｗｗｗ .| 、
／∠_| ,-）ﾄｪｪｪｪｲ（-，|＿ゝ . | おーこわｗｗおーこわｗｗｗｗｗ .| ﾍ
( ＿＿＿､ |-┬-| ,＿....ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ : :ﾍ
| `ー-'´υ /´ .＿＿,. ‐''": : : : : : : : : : : : : : : : : : :ﾍ
| / .... -‐ ´ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ﾍ
i￣￣ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ﾍ、
i, : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ﾍ
i, : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
ﾆﾆﾆﾆi, : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
ﾏ三三i, 簒奪者と偽者には死を！ : : : : : : : : : : : : ＼
ﾏ三三i, : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ‐´＼
ﾏ三三i,. 奴の首を切ってしまえ！ お前が人をギタギタにするのも今日限りのことだ。
ﾏ三三i, ニューヨークの正統なる警察に命ずる。 : : : : ‐ ´ ＼
ﾏ三三i, ダビデ王家の王子を僭称する、かのステリファーなる人物を逮捕し
ﾏ三三i, 朕の帝国法廷にて詐欺の罪を裁く為に ＼
ﾏ三三i、. 鎖につないでサンフランシスコに連行すること。 ＼
ﾏ三三i、 _,.-: : : : : :＼ 合衆国皇帝にしてメキシコの護国卿
ﾏ三三i, ． ''": : : : : : : : : :＼ ノートン一世
ﾏ三三i、 ´: : : : : : : : : : : : : : : : :＼
ﾏ三三i, ,. ‐''": : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 丶
ﾏ三三i,- ‐ ‐ ´ : : : .
ﾏ三三i, : : : . .、 ´
＼三ﾆ＼ ｀ 、 ´
＼三ﾆ＼ ｀ 、 ´
＼三ﾆ＼ ヽ、_ ‐ ´
＼三ﾆ＼ ´
＼三ﾆ＼ ／
＼三ﾆ＼ _,. ´
＼三ﾆ＼ ． ''"
＼三ﾆ＼ ‐''"
.
///////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
′ ／ L':./:.:/ｧ l! ヾ ＼
/ / 「_ 水_フ / / / ! l l !
.′ / 〃/:.:|!` /j∠j/j /| l! ! │
.′ .′ 「_jl＞＜フｲ/__' `く/_/jリ l
_ _ _ ＿ _ / / / ∧! |||| | l ' ､fijﾊ /x' / '′ これ、またニセ勅令でしょ？
(＿l j_ r_z_ヽ＿ / / .:: /l |||| | |i! ::::::｀ fiTイ
ゝ| 〉‐､'ー‐' ） . '′ . :::::// |j`Nヾi ｨ::: │ 皇帝らしく振る舞おうとしているやる夫が
. ゝヽ r‐- ｲ／ ／ ::::.／ .イ | r__､ /⌒i !
` T`─ | _／__ ::::／ ／ |: | ／ｰl | ! 「首を切ってしまえ」なんて
. / ! r-─ｫ -‐:: :::::::: ｀ヽ-－' 三ミ|:: へr‐ ´ . ｲ |
（ ﾉ ＿.j / / ::::::::::::::::/!::::ll ＼三fl三|:: ト_j _ イi::り ,! おバカなセリフ、使うはずがない
f⌒Y'´ |/ /| :::::::::::::::::i ::::::|! V lj三|:: /::| Y '⌒ヽ|,|/イ !
ﾉ γ⌒ V rイ:::::::::::::::::::::::::::::ﾊ V／,!/ : :|: |/ ｀ ｧ:|
r-‐ァ _ノ!∧::::::::::::::::::::::::::/:::lぅ 〃 /| : :::|: | ＿ _ /::! !
| ヽ / / j:::::::::::::::::::::::::::）:::!ぅ ヽ ' | : :::|.丁 ト‐〈::: ! !
∧ ＼,＿ノ _ノ|::::::::::::::__ ::／:::: トー ､） ヽ:::::| / ／⌒ﾝ
r′ ＿ノ _／ ∧:::::::イ:::::::::::::::::::|ァ ﾉ´7ｰァ「￣ V⌒Y ／ |
／￣￣＼
／ _,.ノ ｀⌒
| （ ●）（●） まあな……
.| （___人__）
| ﾉ 確証はないが、おそらくクロだろ
| |_,-‐、 ／ ⌒）
.人､ 厂丶,丶,丶´ ／￣ やる夫も怒って勅令を書くことはよくあったが
_,／( ヽ､.,ヽ., ___,く_ソ __ノ
_, ､ -― ''"::::::::::::＼:::::::::::::::::::::( <"ﾆ‐-、 それでも普通はこんな言葉遣いはしない
/::::::::::':､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r ／⌒ヽ::::::: )
丿:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V／.....￣ ',:::::|
i .:::::::::::::::::::::|;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 〈 ::::::::::::::... ',::.
/ ..::::::::::::::::::::::!;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::＼:::::::::::::::;;;ﾊ ::::::::::::::::::.. ',
///////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
.
┌────────────────────────────┐
│「アルタ・カリフォルニア」の読者にとっては残念なことに │
│皇帝 vs 王の夢のカードは実現しなかった。 ..│
│ .│
│ステリファーがホテルのツケを踏み倒したかどで逮捕され、 .│
│ニューヨークの精神病院に送り込まれてしまったからである。 ....│
└────────────────────────────┘
／￣￣￣＼
/ ＿ ￣￣＼
ヽ |☆| ）
/──二二二二二二ｌ
ヽ二二二二二／ 丶
/__ |
| ひ | │ /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
ノ | | | おいバカやめろ！ |
(;;;） | | | ダビデ王の末裔たる俺を逮捕するとは…… .|
ヽ | ヽ ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ＿＿＿＿＿/
＼＿＿＿＿＿ノ ＼＿＿/ Ｖ＿＿_
__| / /￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ . ／ ＼
/ ヽ＿＿＿＿/. | はいはい、続きは ..| .／ ＼
／| │__丿;;;＼_/＼＿/.| 黄色い救急車の .| .／ (○） （○） ＼
/ ヽ/|ヽ;;;;;;;;;ﾉ/ ＼......＜ 中で聞こうねー .| ...| ┌ｪｪｪｪｪｪｪｪ┐ |
| | | /;;;;;|/＼─... ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ . ＼ Lｪｪｪｪｪｪｪｪ._ｌ ／
/ | |/;;;;;;;/ >＿＿ / | __＿￣＿＿＿＿／;;;;;;ヽ
j | | |;;;;;;;/ /|--┌│ | │ / ヽ;;;;;| /⌒ｌ;;;;;;;;;|
| │ | |;;;;;/ /│ ││ | │ │ |;;;;;Ｌ＿＿_/ /;;;;;;;;;|
ﾉ | │ |;;/ / |＿__|__| │ | / |;;;;;;;;;;;;;;;;;／ /;;;;;;;;;;;|
| | |__|;;/ ／ | │ | |;;;;;;;;;;;;;;／ ／;;;;;;;;;;;;;|
ﾉ | ＼|／ | │ / /;;;;;;;;;／ ／;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
／ | ／￣丶 | （⌒（⌒ヾヾ／ ／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
/ ヽ＿＿＿＿＿＿彡（￣￣ヽ￣| | （ ( |ヾ＿__／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
／＼ /;;;;［＿＿］;;;;;;;;;;;彡（二二 ││ / （＿(＿ノゞゞ|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
ゝ＼＼／￣| ￣￣巛（＿＿__ノ＿／ 彡彡 |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;／|
（Ο Ο)＼_ノ 彡彡∠彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡 |;;;;;;;;;;;;;;／￣￣￣ /
( Ο丿 | ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣| ヽ;;;;;／ /
￣ | │ | / /
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r ¨¨¨＾＾ ￣ . ¨¨^^＜云､＼
. / ., ^^寸 .ヽ
/i / / l l ヽ、 ヽ ﾏｭ､_
. /.」 . i ./ .|.. l .i ﾍ .ヽ l ﾏﾑヽi
/ ﾏi .i 卞‐ﾚ.| i .ﾊ斗爪 . i i≧ｭ}
. }| . | .{i辷tz ﾏ .i ./_zx==≠..i . ﾑﾏ入>
ﾏﾉi .ﾚ..弋ソ...,弋ﾚ´ 辷iり./∨../ゝﾑ もしかして
', iﾆi :::::: ､ ::::ゝ-tっ./ / i ﾏ」
.. ∧ﾄ ﾍ. ､_ _ ｲイ . i{ 」. このステリファー王とやらがホテルで食い散らかした逸話が
/ | 乂>､ ‐ ｀ イ , ﾚ圭L
____ .{ﾆﾑ/| |ﾌ｀ ｒ≧ー≦=ﾆ.ｲ´i..| |圭圭少 どっかでやる夫と混同されて
. 守圭圭圭 | | 少//}iﾄ､圭圭{ .| | ﾚｭ=ｭ､圭≧ｭ
ｭﾆﾌ￣＞､| i.l-‐ ﾏ=/.ﾉi{=|圭少 リ i三三少ｭ圭< タダ飯伝説が出来上がっちゃったんじゃない？
. 少ﾏ三三ﾆﾆ.i .ﾘ X / iii{¨/-‐ .i .|三三三ﾆ>､ﾑ
У三三三ﾆ.| .| ¨ ¨ | .!三三三三ﾆ}
ﾏ三三三ﾆ | .| ., .i .|三三三三ﾏ
／￣￣＼
／ _,.ノ ヽ､_
｜ ( ○) (○） 真面目に文献で検証しようとしたら
｜ U （___人__）
.| ｀ ⌒´ﾉ__. 卒論一本分くらいの調査が必要になるだろうが
| _／ ￣＼ヽ
人､ '､／ ￣ ヽ '､. タイミング的に十分ありえるな、それ……
_,／(:::::ヽ､ __'-r´￣ヽ v
_, ､ -― ''"::::::::::＼ :::::::::::::::j_γ |
/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ r、
丿;;;;;;;;;;;:::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ゞニﾆ彡〉,
. i ;;;;;;;;;;;;;;;;::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::( :::::::::::::::::∧^
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::!:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧ :::::::::::::::::∧i
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::|;;;;;:::::::::＼::::::::::::::::::::::::::::∧ ::::::::::::::::∧|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;丿;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧ :::::::::::::::::::v
;;;;;;;;;;;;;;;;;;／;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧ ::::::::::::::::::ﾉ
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.
北朝に連なると元皇室のあれこれと結びつくからやばいしな
系図も記録類もしっかりしているし
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.. , -‐―- ､ , - ― - ､
／:: :: :: ＼ヽヽ､ .／￣￣ ＼ ／/:: :: :: :: :: ::ヽ
.|:: :: :: :: :: ::ヽ､:: ヽ､ ／__,.ノ ヽ､,_ ＼ ,-/:: i:/::／⌒:: :: :: ::|
..v:: :: :: :: :: l:|Y⌒ ､｀、 ｌ ( ＝ ）（ ＝ ) ｌ-'´:: l:: /::l '´:: :: :: :: :: ::/
v:: :: :: :: ::l::ヾ:: :: |:: :: :l. （___人___） .|:: :: :: 〉ﾚ´:: :: :: :: :: :: ::/ というのは、この3年後くらいの1867年に
.. l:: :: :: :: ::|:: ∧:: ::l:: :: ｌ ｀ ⌒ ´ 'J |:::::::::::Sﾚ‐i:: :: :: :: :: ::/
v:::lヽ:: ::|::l:: ::｀ヾ＿ i |;;-っ´:: :: |:: i:: :: :/:: / サンフランシスコで出版された童話に
.. ｌ::|;;ｌ:: ::|:::!:: :: :/:.ヾ =', /L,／´ヽ:: :: ::l::|::/:: :/
';!::ｌ:: ::|:: :: ::/:. :.,,＞》'ヽ､.＿,＿／:::ゞ ヾ､ ヽ;; :: |::ｌ:: :/ 「市中どんなレストランでもタダ食い出来る男」として
.. ';:: ::ｌ:: :::/:. :.ヽ'´:.i｀ヽ:. ニ二ニ :.／ :. :. ｖ:. :. l::|:: :: :/
.. i:: :::ｌ:: /:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :!::l::l:: :/. ノートン一世が登場するんだよ！
.. ∨:::|::/:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. v:ｌ::/
.. |;: :ﾚiヽ､:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. |､/ これを見つけたときは驚いたね
.. ∨ ｌ :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: Y
ヽ:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ::| >>1が使ってる種本の作者もおそらく知らなかった本だろう
/.f７.:::::刈ｰ'^ｰ'^ｰ'^ｰ'ﾍｰマ}:::ヽ
. / xﾘ::xFﾉ l l .l .ｌ. l ﾏﾍ
/ ｛{l::/ﾉ .ｉ .| ll | l| |! | ! | l| ﾊ
. / ｛{:/ﾉ ｌ .l l ｌ l || |ｌ | | | ｌ| ! llﾊ
/ ｨﾘ{ l| 十 t .⊥ｌ l| ハ.} , ｨ 千 l l| .|
. /, .//|:}ﾄヽｌﾍlr=tzぅﾐヽﾘ ﾘj 斗 T７/ハ l､ ええ？
.、 .// 〈〈_}小ﾉハ ヾ弋ン` ゞ ' 〃ｲ ﾘﾍヽ
l:ﾄ:. // 〈.{ /ﾊ､}.〉＼__ ' u ｲ / l .l::|// それって、モロ同時代の資料じゃない！
、 ﾍ!:V./ ゞｲ 1トム‐ｲ ＼ ､-.. _, ／/ / l.l:}.1 .＿
i;＼ヽ;i〉./ _〃∠ﾉ1 / }| ﾉ1 ヽ － イ / / /千1!|Yﾁi;i;i;i卞z,,_ もしかして、前回の投下で出してた「タダ飯はウソ」という説
i;i;i;i;Y// //⊥ｰ |｜|_ﾉ´ } ﾍ.:::::´:y:::ム/ / /ム!|:!||;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i≪_
i;i;i;i;i;{/ 〈〃::::::ヽゝン⌒ ,､ Y｀ｰt:::/イ〃/::::＼ﾄi;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;≪ 変えないといけないとか……
i;i;i;i;i/ ノ:::::::::::::::≧ x _, -､く ＼ヽ }|´__ //:::::::::::::＼i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;
i;i;i;/ /::::::::::::::::::::::::〈 ＼ ｢ ヽ _ く. l ||:::::::::::::::::::::::::l;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;
i;i/＿ ､|＿_::::::::::::::::::::::ヽ__,. -＜ ヽｰ"' ||:::::::::::::::::::::::/;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;
l:t- 水ｰ::l:}::::::::::::::::::::ヽ ＼ ｀ ＿>--ﾊ才1::::::::::::::/i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;
|:|／ｨ|ﾄヽ:l:l::::::::::::::::::::::::＼ へ__> ヽ |::::::::::::/;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;
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.
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／￣￣ ＼
／_,ノ ｀ヽ､_＼
| ( ●) （● ） | それはない、この本はあくまでフィクションだからな
| (___人___） .|
| ｀ ⌒ ´ | だが、1860年代中頃には
| ,. -'-､
', ｊ_ r＝、`.、. すでにやる夫にそういうイメージがつきまとい始めていた、という証拠ではある
__ jﾊ. __ 、__ﾉ__,. -､ ｀ {
_,. -= '''' ´ ..::ヽ:::::::::::::: ﾉ,. - ﾄｰ- ､ _ . そして居酒屋ビュッフェのタダ食いというだけで
... ノ´ ...::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i ｬ '!,:::::::::::..＼
. / ...::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'ヽ_〉 i,::::::::::::::::::.. こんなに早くネタが定着するとは思えん
/ .::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::八 ／｀x--、:::::::: l
/ .::::::::::::::::./::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〉::::/:::::::::::::::＼:::: l
/ ｊf７::::::::／￣￣￣￣￣ ＼:::::＼
/ {i7:::::／ i ＼:::::ヽ
;′ {|::::/ l i | ヽ:::::
ﾄ、 ,′ {|:/ ｌ | |｜ | | | | Ｙ|
|:::＼ ｜ {|| | |｜l十￢ | /｜ | | あっという間に忘れ去られたステリファーの事績を
＼＼:::＼ | ﾞ| | 斤==ミハ || /ﾄ､ｊ | ||
::::::＼＼:::＼. | | | | { | ﾘ| ／癶〈| | ハ. 何も知らないやる夫になすりつけた疑いがある、と……
::::::::::::＼〉 ::::＼ | ｜ | ヽ ＼￣ 〈_,バﾚ | ,∧｜
:::::::::::::::::::::::::::::::＼| ｜｜ ＼ ＼ , ｀ /! |〃ハ_! -― もしほんとなら、その童話作者はとんだ無責任な奴ね！
::::::::::::::::::::::::::::::::::::| ｌ | ￣ ー=;- "/｜/″／::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::/ 厂￣＼ ｌ ｌ＼ イ｜l/ーく::::::::::::＜￣￣ ねえ、その本どこで見つけたの？
:::::::::::::::::::::::/ /::.::.＼ ＼ l l:::::::::r‐＜ﾍ ｌ 〈::.::.::ヽ＼::::::::::::＼
::::::::::::::::::::: | ｌ::.::.::.::.::.＼__ ヽ ｌ ｌ::::::::ﾄ＼__∧ Ｙ::.::.:ｌ ＼::::::::::::＼
￣＞::::::::::::| ｌ::.::／::.::.::.::.::＼|::ｌ ｌ:::::/￣ ＞ﾍ ｌ::.::.j＿ :::::::::::::::
::::::／￣￣ｊ ｊ／::.::.::.::.〈￣￣}ﾚﾍ ∨ ﾍ ｌ::.l::.::.::〉 〉:::::::::::::
／ 〔 Ｌ::.::.::.::.::.::.ｊ＿__ﾉ::::::ﾍ ',＿___ ＿jﾍ V::.::./ /＼[＼::::
｀ ト ／::.:: ヘ :::::::∧ ∨ｰ┴;ヱ、::', ';:.:/ /
| i く::.:／::.::.::.＼/:::::', ｉ 匸{〈匀}くl| |〈 〈
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.
////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
── 、
. / ヽ
,′ `､
| _ .', それがな、国会図書館の蔵書カタログで
/y^YﾍﾊLヽ f＼ , ＼＜
人! .| ﾄ､ヽ＼`ｰ,’ 〉}/ /:::::`-＜__ 「Emperor Norton」で検索したら唯一ヒットする本が
/::::::^ゝへ_ ` ___ｨ_/ /:::::::::::::／:::::＼
.j::::::::_ﾑｭｰ､＼／:::::::::| /:::::::::::::::::::::::::::::::Y それなんだよ……
/:＼/.::::::::::::::〉〈::::::::::::::{::::::::::::}/::::::::::::::::::::}
}:::::/::::::::::::::::ｲ:::}:::::::::::::::{::::::::::/:::::::::::::::::::::,'.
/／::::::::::::::::Λ{;;;|:::::::::::::::i:::／::::::::::::::::::::::ｲ.
.}':::::::::::::::::::/::::N;;;|::::::::::::::::V:::::::::::＼＿__/ |
ﾍ::::::::::::::::/::::::::::V|::::::::::::::::::V::::::::::::＼::/..:::ｉ
.ゝ..___, ハ::::::::::::::{::::::::::::::::::::'.::::::::::::::７::::::::{
_,､、
-{勾｣｝― _
-――- ､::.::.::. .＼
／ ＼::.::.::. .＼
／ ＼::.::.::ｌハ
' .′ | ﾄ､ヽ ヽ ヽ::.|_ l
/ ｌ | ｜| | 斗 ┼l| // 小ヽ l オーマイガッ……
l｜ | | ｜|.イ | | l ﾉ || 〈〈_ﾉ:||:ｌ_〉〉l
| | _|ム、 |ﾍ ヽ＞==十Ｆ| ﾄ-r1ヾ.r′l
| ｌ 、 ｜,,≧、ヽ ﾍ __ ノ l | | |:| |:| l ィ ／
ヽヽ＼ 〈ﾍ _〕 ￣ ﾉノ ｌ|:| |:| ｌ /{ イ ∠ ィ三／
|:ト ヽiｌ|〈 ´｜ | | l /三/／三三∠ ィ彡
|:| |､ __,. ｨ ｜ | | /／{ノ}ﾉ三三三三三三二ニ
| ト ｀ ´┐ ／ ｌ ｜∨三三三三三三三三三＜⌒
ノ ｲ |＞'´∠ ﾍ ／' ├┴―-､三三三三三三≦￣
/ ／ ,ｨ ´l {Ｙ::/ ,ﾉ.::.::.::.::.::. .＼三三三三三ニ=
/ / ´_ 二二ｱУ ;´::.::.::.::.::.::.::.::.:.ヽ三三ｱ⌒ヾﾐ、
／ ´_ 二二ｱ'〃 /.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::ド⌒ヾ
∧ _,二二ﾕ l ｌｌ /.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::. | l
┌ / ヽ.r┬１ヱこ⌒ｰ|八/.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:|ｌ l
|Ｖ ｲ |.::|{包｝ｊ｝／.::.::.ﾄ ::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:: ｲ￤ l
|ﾉ ／/ ／.::.|｀冖 /.::.::.::.::.jﾉ::.＼ ::.::.::.::.::.::.:イ | ｌ l |
┌────────────────────────────────────┐
│May Wentworth作 "Fairy Tales from Gold Lands"という本です。 ......│
│国会図書館の電子カタログでは"Mary Wentworth"となってますが、正しくはMay。 .│
└────────────────────────────────────┘
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.
┌─────────────────────────────────┐
│他にもサンフランシスコには、ジョージ・ワシントン二世なんてキャラもいた。 │
└───┐ └┐
│合衆国初代大統領ワシントンの生まれ変わりを自称しており、 .│
│ノートンと同じように「アルタ・カリフォルニア」紙でネタにされている。 ....│
└──────────────────────────────┘
|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l
i三｀`ｰ- ､,,_;:;:i;:;:;:;:;:;:;:;:;::--‐‐一=ミﾐ三三ﾆニi
i三 ,--､ ｀`"´￣_,,,,,､ ミﾐﾆ=ニ三三i
|彡, ヾ＝' !ﾆ彡' ,ｼミﾐ三ﾆ三ミﾐi
|;ﾂ : . ｀ﾞヾミﾐ三ニミﾐ'
l;| ｰ-- ' .: ,,.... ,ｨ -ｰ‐-､ ヾミﾐﾆ三ﾂｰ-､
l;l ､_ _ .: ｀ﾞ;:' ヽ ミﾐ三ﾆﾉ⌒i.|
∥ ヾ◎'孑 :. '､ヾ弌◎='"´ ミﾐﾐﾐｼ:｀） i.l 麻呂と結婚してくりゃる者は
l ｰ‐'" .: ヽ＼￣ ミミﾐ' ノﾉ//
', ,.:: ､,. ミﾐ/ '/ おらんかのう……
', / :. __ い､. ミｿｰ-;"
l / ` ｰ‐"´′ ヾ ミﾂiﾉｿ
l ' : : ヽ､ 〃 i､ヾ､
', _,､-ﾆ=ﾆ＝=､,, 〉 /ﾉl
ヽ ヽ､`ﾞ"´,,／ ,,､ ,. ／ ,' i,-‐- ､
ヽ ｀ﾞﾞﾞﾞﾞ ´ .／／／, -‐'"::::ヽ
ヽ. , ／,,. '／ '"::::::::::::::::::::ヽ
`ー--‐一''"´ ／::::::;;;;---‐‐‐‐‐‐┴-､
/ｌ | _,, -‐'''"´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ
_,,,,,,,／/､y-‐'"´;;;;;;;;;;;;_;;;;::-‐一''''"´￣￣￣￣￣￣`ー-
_i_,, -‐"´;;;;;;;;_;;;-‐'''"´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
i"´￣;;;;;;;;;;;;;;;-‐''"´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
【 フレディー・クームズ、自称ジョージ・ワシントン二世 】
Freddie Coombs, a.k.a. George Washington II (???? - ????)
.
┌────────────────────────┐
│ワシントン二世がやる夫と大きく違った点はふたつ。 ..│
└┐ └─┐
│カタギの稼業とはお世辞にも言えないが、 │
│頭蓋骨から性格を診断すると謳う「骨相学者」としての ｜
│定職を一応持っていたことと…… │
└─────────────────────────┘
/;:;:;:;:;:;:/:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l
/;:;:;:;:;:;:/:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l
/､;:;:;:;:;:/:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l
,ｨ{;:;:＼;:;:/;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l
.i;/＼;:;:;X､＿＿＿＿＿＿＿__j
,....､ ＿＿__ ﾘ (ﾐ､ヾL;:__;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l
/ ヽ..._／二二二ト､ r‐ュ /_,, ｀´ .: r=｀､` '' ‐r―--＝=〈
／ ｒ┴┴‐┼──‐弋三三マヽ / ﾄ◎y ｀~´ ,ノ::::::::::::::::::::ﾉ
j ￣＞──┴─ ､:.:.:.|─‐９|<7|l ,' ｀`ラ, ,ｨｴ二丶、^ヾﾐ:::::::::::::ｨﾍ ふむふむ……
f' ７´ ´¨｀ヽ｀ヽヽ:::::::__ヽ|}}─ j|^:|Yl ! ,.. / .: 'ヾ◎≧ｧﾐ ,}::::::::::ノｸﾉ
j ､l::;′ Y:::::l:::l::::{ ヾ!|!ｭ:.:.:l|:::V ﾞl,/ (;' ,rぅ､、 ,':::::r'"(.イ 貴公の頭蓋骨、「善意」と「自尊心」が皆無で
l l:::| ||:::::|:::|::ﾊ ＼_:.:.:ﾄ､::ﾄ＿_,,.ｨ'l ﾍ`ﾆ"´ ヽ _,. ,':::ｸ>-ﾍ-ゝ､、
l ｀ヽヽ ＿_ノ/.::/::/:::::/ヽ ￣ヽr‐'´ /l'! lﾄﾐ三=ァｨ` ,:" , ,ﾙｲ /:.:.:.::/ ﾘ ｀`t､ー-. 「戦闘心」と「物欲」が高いでおじゃるな
' ／ マ＝∠∠∠∠ -'" ∨ {i,ヽ丶-‐ '"ノ ,/,／:::://:.:.:.:.:/ / ヽ:::
' ﾊ::::｢ -r ､ ∨ ヾ.丶.,＿_,, -‐'" ／ﾉ:.:._／／ }:: 新聞記者なんか天職ではおじゃらぬか？
} ﾊ::::∨ ヽ ヽ、 ゝﾐミ三ニ＝≦,,ムﾆ彡'" ノ::
/ ヽ:::ヽ ヽ ＼'"::::::::::::::::l::::::::::::::::::::::丶､＿＿,,r ''":::::::
. /ﾆＹﾆヽ
/（。)(. ﾟ）ヽ ｎ こいつは驚きだっていうｗｗｗｗｗ
.ｎi 7 ／::::⌒｀´⌒::::＼ l^l.| | /）
l^l | | ｌ ,/ ) | ,-）ﾄｪｪｪｪｲ(-､| | U ﾚ'/／) 俺の職業当てられたっていうｗｗｗｗｗ
', U ! ﾚ' / | l .|-┬-| l| ﾉ ／
/ 〈. ＼ `ー-'´υ ｒニ |
ヽっ `ヽ l
／´￣￣ ノ
.
┌─────────────────────┐
│それと、おぱんちゅ……(ｹﾞﾌﾝｹﾞﾌﾝ ｜
│女の子を露骨に口説こうとしていたことであった。 │
└─────────────────────┘
┌───────────────────────────────────┐
│ ワシントン二世夫人 .〈::::::::::::::::::::｀丶､/＿:_:_:_:_:_::::::::::::::::::::::::::: ///│
│ 大募集中！ /ミ了`ｰ- ､::::::/::::::::::::::::::::::::￣:::::`::::―‐
│ 詳しくは麻呂のツイッター垢まで .lミミ (三ｼ`‐--- ＿＿＿::::::::::::::::: │ このポスターを見れば
│ lミｼ ,. ヾ三) }三三三 │ 嫁候補が一斉に
│ | / fi7 . " ｀、 : _ _ ヾ三ミ三 ...│ 押しかけてくるはずでおじゃ！
│ ,＼__ノし/／ .| ! ' ､==z､ヽ|: , '" 丶 ｀}ミミミ .│
│ / ..)/⌒ |i| ｀ ｀◎彡/ ､ｰ==､、: |ミミﾐ ..│ /;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|;:;:l
│ ￣￣ l⌒＼ lﾘ _/ `◎ﾆ｀` |ミﾐ/ .│ /;:｀丶､、_;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l;:;:;l
│ ! ヽ .,. ''´￣￣￣｀ヾ!:、 f´'′ :^ヽ ,.lミ/ ,ｨヽ /､;:;:;:;:;:;:;:;:;:｀`;:ｰ‐--;､、;:;:;:;:;|;:;:;l
│.. / /／ l ｀ :r '´`^'､__,.-､ノヽ、 ,. " }ｼ / / /:::::｀::`::―--:::z､、;:;:;:;:;:;`'ｰ-+-┤
│ ／⌒ト､/. _,. -‐ 'ﾞ´ヽ ｛ ､-- ､:.:＿_ ヽ... ' /｝＼ .. / / /::::::::::::::::::::::ﾐﾐ' ｀ ‐- ､＿/＿l
│ r-='´ ヽ _,. -‐ ''"´ /,ハ ヾ｀ヾｴｴェｪｪ＞- , 'ノ ﾊ / / {::r＝､:::::,,ｯ' ヾ三) r-､ ﾘ
│ | ＿∠ ノ | ,. -, {{（ ヽ ｀丶｀二ﾆ´ ／´ | / / ,ィヽ | / ! ゞ◎ヽ / /＿`" ﾘ
│ ,. '´} ⌒´ ｀V i //ヽヽ、 ,ﾍ , '´ ,ｨ≦´￣￣ ｀ V / l〈__ j. ,.' l ﾑ◎` ,'
│'´ 〉 -‐く 、ヾ、 ＼＼| ヽ、 ,. -,:'´ | ￣￣￣ ｀V / ヽ‐' ／ l l ,'
│ ヽ ￣ / ／ヽ、｀`ｰ`､_｀丶＞---_彡'"´ ／ | ￣￣￣Vﾘ Y ＿ ﾘ `ー ､__,､） /
│ ﾊ ／|/ ／ ｀ ‐- 、｀ ‐--｀ﾆ＝=----――'´／ | ´ ｌ￣ﾊ l /_,x＜/l ／_＿,,....､__ l ./
└───────────────────────────....＿＿__j .j 'ｰ' ﾝ::::::::::::j .ﾍ / |‐'‐‐- -''ﾘ/ ,.'
:::::::::::::ﾘ ／:::::::::::::::| .ﾍ l ヽｭｪｪｪン ／
::::::／! .／ :::::::::::::::::::| ﾍ ヽ ヽ ｰ‐‐"／
／:::::| ,ｨ':::::::::::::::::::::::::∧ ヽ ＼ ﾝ'
::::::::::lヽ__／ l::V:::::::::::::::::::::::::∧ ／＼ ＞ｰ "|､
::::::::::l ／:::lﾊ::::::::::::::::ヽ::::::::l-‐' ﾊ _/＿__|ﾊ
::::::::::｀ー'---.':/:::::::::::::::::::::ｌ::::::l l / l /:::::＼
.
┌─────────────────────────────────┐
│このアホ、ほんとに嫁募集ポスターを街中に貼って回ったのである。 .｜
│ところが、どっかのイタズラ者がポスターを剥がしてしまったからさあ大変。 │
└─────────────────────────────────┘
|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:||;:;ヽ,ヽ,:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l
l;:;:;:＿＿＿jl|＿ヽ,ヽ,:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l そんなっ・・・！
,ｲ::7´ ,r=ぅ r- ､ヽ,ヽ,`i丶､;:;:l バカなっ・・・！ バカなっ・・・！
/::::ｼ "´ u ｀ ~´ ヽ,ヽ,ミ:::`'i! なんでポスターなしっ・・・・・・！
）::/ ,. -－ ､ , -－ ､ ヽ,＼:::::},
l:::l.:.,ｨ'｡｀> y'.: ィ'｡｀'ｧ､:.:.. ＼.＼l なんでこんな・・・・・・
､_ }::l:.:.｀￣,.:'´ .: :u｀ﾐ￣ .:.:.:.:.:. l:::＼ ＼ あってはならないことがっ・・・・・！
､_｀'-､_ l::l , ' ,r' ヽ、u :.:.:. }:::/^＼ ＼
｀' -､,｀' -､ N! u /ﾞ'^'- '^'ﾞヽ l::fｸ //.＼ .＼ どうして・・・ ポスターが持っていかれている・・・・・・
｀'ｧ､＼ l l! / ,..,_,..、 丶 |j~ .l:lぅ,ﾉﾉ ＼ .＼ なんで・・・ 貼ったのに・・・
＼ ＼.しi i ,ｲｴｴｴ>､ ヽ ,l:ゝ- ' ＼ ＼ こんな・・・・・・・・・
＼.＼ヽ. l l l{､:.:.:.:ﾉ:.:.:l） l ｲ::ﾉ ＼ ＼
＼.＼ ! l ヽゝｪｪｪｧﾂ } ,/:::ヽ ＼ ＼こんな理不尽なことが
＼.＼. `ｰ-‐ '" ノ ,ィ'{^~ﾞﾞ´ ＼. ＼麻呂の身ばかりにっ・・・・・・！
人. ＼ u ,ィ" Y lﾄ、 ＼ ＼
_/:.:.:ヽ＼ ＼--‐ '"´ / ハ ＼ ＼
_,,‐〈:.:.:.:.:.＼ ＼ ＼ |j〜/ /:.:.＼､,,__ ＼. ＼
,r‐-‐ ''"^ヽ 丶､:.:.:.:.:＼ ＼ ＼u ／／:.:.:.:.:ヽ } lｰ-- ､、 ', ',
,, - '" 丶、 ｀` ｰ- ゝ ヽ＼ ＼∠∠.:-ｭ:.:.:_,:ノ / ｀ 丶､ ヽ ヽ
.
｜DAILY ALTA CALIFORNIA |
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
＿ ＿＿＿＿＿＿
|| i ;;;;;;;;;;;;) i
|| i;;;;;+;;;;-;+; +:;;;;i ||[三] □[:!/]|
|| i ; .+ . + / , + . .i |.|=========|
|| i___________________,.i | |[[;;;] [iiii] □|
|| ＝＝ |. |=========| .|
|| |.. ||@] [[=] □.|.. |
_..|| ＿＿＿＿＿__|. |=========|＿.|
ii~⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒i :::::::＼.| Pamphlet | ＼
--、_____________________ _-- ￣￣￣￣￣ ＼
i ＼＼_______________________＼ ＼
::::＼ ） ）_________________________） ）
|＼￣￣￣￣￣￣＼
| | .＼＿＿＿＿＿＿＼
:::::::::::| |-----------| |
::| | ＿_i.i⌒⌒⌒⌒⌒i
|＼i.i .i
:::」＼ i＿＿＿＿＿i
::::::::」 ｰ |__
./ﾆＹﾆヽ ｳﾁ
/ （0)(0）ヽ ……それで、なんで新聞社に来るんだっていうｗｗｗ
／ ⌒｀´⌒ ＼ _
| ,-） （-、.| ヽ＼ 犯人は分かってるっていうけど
| l ヽ＿＿ ノ l | ヽ .ヽ_
＼ ｀ ⌒´ ／ （ ）. だったら警察に行けよっていうｗｗｗｗｗ
.
ﾄ､;;;;;;;;;;;;;;;｀ ` '' ー -- ‐ '' ";;;;;;;;;,:ィ;:;!
,';:｀`' ‐ｮ ､ ,_ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; , - '"l;:;:;:;:l
l;:;:;:;:;:;:;ﾐ ｀ ` '' ｰ -‐ '" ,ﾘ;:;:;:l
l;:;:;:;:;:;:;:ゝ く三) (三ｼ ｀ヾ;:t、
fﾐ{;:;:;:;:f'´ _＿ ,,.ノｨﾘ!iヾ､.,,＿＿ };f }
l ﾄl;:;:;:;:l ､,ィ◎tｭ､ﾞミ:::::{,'ィt◎ｱﾁ l:l, 「ポスター剥がしは犯罪じゃないから知らん
ﾞi,tヾ:;:;:! ｀ヽ 二ノ :::::::::ﾄ ` ‐t"i´ l:l:f
ヽ`ｰ};:l ） ） ,r':::::::::ヽ ） ） ﾘ_）. 民事で解決しろ」って言われたでおじゃる！
｀"^l:l （ （ ,/ﾞｰ､::::::;r'ヽ（ （ l
ﾞi ）ノ `'" 丶 ） ,' でも、麻呂は訴訟するような金を持っておらぬのでおじゃる……
ﾞl､ （ （,ィ─＝＝─ヽ （ ,}/
',ヽ, ） ）ヾ┼┼┼,ｼ' ） ）ヽ
} 丶（ `ﾞ＝=＝'′ /ノ:.:.:ヽ
/l 丶、 ,.ｲ:.:.:.:.:.:.:.:丶､、
,r'"^l ! ` ー‐;オ´:.:.:.:.:.:.:.:.:.,ノ ,}、
,. -ｧ＝く（:.:.:.l l ／/:.:.:.:.:.:., - '" ,／ ヽ、
|
＼ __ ／
＿ （ｍ） ＿
|ミ|
／ .｀´ ＼ だから、せめて話を新聞に書いて
. /ﾆＹﾆヽ
/ （0)(0）ヽ 犯人に赤っ恥をかかせたいっていう？？ｗｗｗｗ
／ ⌒｀´⌒ ＼
| ,-） （-、.| よしよし、そういうことなら乗ってやらんでもないっていうｗｗｗｗｗ
| l ヽ＿＿ ノ l |
＼ ｀ ⌒´ ／ 犯人は誰だっていうｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
.
┌┐ r‐――‐ 、
| | | r--- 、 ｌ
| | └┘ ノ ﾉ
| | i"´／
|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;i!:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:| └┘ └┘
|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;i!:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|. ┌┐ ┌┐
|三三ﾆ￣￣｀ﾞﾞﾞ'''''''ｰ‐'-一''''''""´´￣￣ﾌ三三ヽ └┘ └┘
|ﾐ三三､、 ｨ三ヲ : (三ﾆ; ノ三彡彡ﾍ
|ミミﾐﾂ″ .: . ﾞヾ彡彡彡l
rミﾐｿ ,. ＿,,-‐ ､ __ :, -‐‐_,,,..,_ ､ ヾ彡彡l,_
. { ミﾐ .,ｨ"；◎ヽ､ ) (: ,ｨ"；◎`ゝ. 彡彡r､i それはもちろん決まっているでおじゃる！
! lﾐﾐ :: . ｀￣"´＾ : ｌ::.､ ｀..￣"´. :: 彡'ﾘi i}
',ヾﾐ, : l:::. ..彡ﾂ ）/ ノートン一世と名乗っている
i ､ﾐ ::.. , . : : ヽ. .::::彡i.ノ/
!､_ﾐ: :::.. /ヽ =､__,.ｨ= ﾉ::. ..::::::彡i ﾉ あの頭のおかしい野郎が犯人でおじゃるよ！
ﾐ : : ::.. / : : ヽ. ..::: : : :彡‐´
ヾ,: : : : :. ,ｨﾆﾆ=ﾆﾆ=､_ ', . : :: : :〃ゞ
ヽ: : : : :. /､^'＾＾T＾＾｀`ｰ､ i : :; : ://、
ヽ: : : : | ﾄ､_ .! _,,ｨiｦ′,': :,' : /ﾄ:||ヽ､
ヽ: : : ヾTｴｪｪｪｴｴﾝ′ ,' :/: / 〉′i::＼
ゝ: : ｀ｰ-----‐´ ノ /:/ / /::::::::ヽ-､
ｨ‐':| |.＼ ／´ / ／:::::::::::::::ヽヽ、
／ /:::| | ｀ ､,,＿＿＿,,..／ ／ ／::::::::::::::::::::ﾉ ﾄ、
,. -‐''"´/ /:::::ヽヽ ／ ／::::::::::::::::::::／ ﾉ ｀ｰ､
.
/ﾆＹﾆヽ
/ （・)(・）ヽ の……ノートン？
／ ⌒｀´⌒ ＼
| ,-） （-、.| あいつがそんなことをするとは……
| l l |
＼ ｀ ⌒´ ／ 証拠はあるんかっていう
ノ ＼
／´ ヽ
| ｌ ＼
ヽ -一''''''"~~｀`'ー--､ -一'''''''ー-､.
ヽ ＿＿＿＿(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒＿(⌒)⌒)⌒))
l::::::::::::::::::::::::l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l
l-､＿::::::::::::::i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l
/:::::::::::`'ｰ､_/_;;;;;;;_,.-――'´~￣'}
ﾉ`'ｰ-,.､_::::::::i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_i
i;;;;;l `'ｰ,l_,.-――――i￣￣'l
l;;;;;i (ﾆﾆ) (ﾆﾆ) ノ;;;;;;;;;;;;i
l´;;r' _,, _,,. ヾ､;;;;;;;;;;;;l
l;;;;i ,＿､ ,__､ ヾ;;;;;;;;/ｭ
ヾi <,rｯ_> <,rｯ_,> i;;;;;;;;l } それは……
.l! ~ ~ l;;;;;/ /
l l､ l;;;/_ﾉ ないでおじゃる
'i r' ,_､ヽ ,l;/
ヽ ゛'`ｰ' '~ ,ﾂ
ヽ i .! ヽ ,/
ヽ ,r‐==‐-､ i /i
／iヽ ヾﾆﾆﾆ_ﾌ ﾉ ／ iヽ､
／ .l ヽ､ ／ / ! ＼
／ ヽ ヽ＿＿_／ ,/ ﾉ ノ＼
.
/;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|;:;:l
/;:｀丶､、_;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l;:;:;l
/､;:;:;:;:;:;:;:;:;:｀`;:ｰ‐--;､、;:;:;:;:;|;:;:;l
/:::::｀::`::―--:::z､、;:;:;:;:;:;`'ｰ-+-┤
/:::::::::::::::::::::::::::::::ﾐﾐ' ｀ ‐- ､＿/＿l
{::r＝､::::::::::::::::::,,ｯ' ヾ三) r-ﾘ
',;l /ﾆヾ::::::::::,:'" ‐ -､、 `"l
ヾi（ (ろ::::::::,' ｰr‐｡ｭﾞ:' ,ィ二j
ﾄ､`ﾐ,ｿi::::;' `＝' : ﾄﾐﾟｼl だけど、麻呂は確信しているでおじゃる！
彡:::7-ｲ ';::' r‐､ l /
'ｲ::' li ヾ' ／ `ｰ､__ﾉ / こんなことをしでかすのは、あのペテン師以外ないでおじゃる！
, ィ^lﾉ'' i l l / , -‐-J,_ /
/:.:.ヽ＼ i l l l に￣ア /
,rく__:.:.:.｀丶ヽ、 、ヽl {, ヽ二ﾉ /
, -ゝ、｀丶､:.:.:.:ヽヽ 丶､ヾ、 ,/
,, - '"´ ｀丶､、｀` ｰ`≧―`ミﾆ=-ｧ≦ｰ--、
r''" , -‐ヽ､ ヽ、丶､_ ＿,ﾉ ＼
{, /:.:.:.:.:.:.:.＼ ＼ ヽ.｀ ￣￣ ´ ヽ ＼
r‐ ' _ノ
/ﾆＹﾆヽ ＿ ) (_
/ （0)(0）ヽ （⊂ﾆﾆ⊃) ただの思いこみじゃ話にならんっていうｗｗｗｗ
／ ⌒｀´⌒ ＼ ｀二⊃ﾉ
| ,-） （-、.| （( ￣. オーギュスト・デュパンみたいな探偵でも雇って
| l ヽ＿＿ ノー┼￢Ｕ
＼ ｀ ⌒´ ／ 出直して来いっていうｗｗｗｗｗｗ
／ ヽ
/ ヽ
| | |
ヽ_| |丿
| |
┌──────────────────────────────┐
│デュパンはアメリカの作家エドガー・アラン・ポーが1841年に書いた ......│
│世界初の探偵小説「モルグ街の殺人事件」の主人公である。 │
│ ......│
│ワシントン二世はともかく、文筆業のエヴァンズは読んでいたであろう。 .│
└──────────────────────────────┘
.
」:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|
|丶､:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;: -t、
| :.:丶、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:_,. - ;:'´:;ｨ彡!
｀ト､、_:;:;`:;――――‐:;':´:;:;:;:;:; イ三ミ! そ、そんな金はないでおじゃる
|ミミﾞ`iｰ ､＿＿＿＿,.∠三ｦ´:.:.lミミﾐ!
|ミミミ'、 '-‐ '′:、 ,:'" ,.: :.:'､ミミl しかし、動機は分かっているのでおじゃるよ！
lﾐミミf^ ,. .. .、 ,:'´ :.､:ヾﾐﾐ!
f'､ミミ! .:' ＿ :.丶 ,' ,ｨ6ミ'､.:.:.|,={.
',ヾミ;} ､'´◎:)）.: :.. 〈 ^､◎彳.:.:l{:.:.|
', ヾj ｀三´ﾉ : i:. -‐' .:.:.'.:.:,'
', l ― ' '、:. .:.:.:.l:./￣｀`ー-- 、
,. -ﾍ_j、 .: , -､ ',:.ヽ、.:.:.:.:.lﾍ、 ｀` 丶、
,.- '´ //,ハ ,'`^ ｰ;‐':.:.:.:丶:.:.:/ヽヽ i丶、
,. ‐'´ ,l | i:.:.:.ヽ. : ＿,...、:.:.:.:.:/:.:.:.', ', |三lト､
,.ｲ| | l:.:.:.:.:lゝ、 ,.';´-‐ 'ヾ〉:.:.:/:.:.:.:.:.! l |三l ヽ
// l, l '、:.:.:.','､ヽ ｀ヾ:三ｼ/:.:.:/}:.:.:.:.:/:/ |三l ヽ
,',' '､'､ヽ:.:.:.ヽヽ丶 丶ﾆノ:.:.//:.:.:.:./:/ |三l '、
,',' ヽヽ丶:.:.:ヽヽ丶、＿＿.:ノ/:._,. 彡' |三l 丶、
/ﾆＹﾆヽ
/（ ﾟ )( ﾟ ）ヽ ほほう、それはそれはっていうｗｗｗｗｗ
／::::⌒｀´⌒::::＼
| ,-）＿＿＿（-、| 皇帝がポスター剥がしなんてことに労力を使う理由は
| l |-┬-| l |
＼ `ー'´ ／ (⌒). なんだっていうｗｗｗｗｗ
/ ﾉ ~.ﾚ-r┐､
./ ノ__ | .| | |
| 〈￣ ｀-Lλ_ﾚﾚ
| ￣｀ー┬--‐‐´
.
┌┐ r‐――‐ 、┌┐ r‐――‐ 、┌┐ r‐――‐ 、
| | | r--- 、 ｌ. | | | r--- 、 ｌ. | | | r--- 、 ｌ
| | └┘ ノ ﾉ | | └┘ ノ ﾉ | | └┘ ノ ﾉ
「;:丶、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:_;:｝. | | i"´／ | | i"´／ | | i"´／
ﾄ､;:;:;:丶､:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:_;:;: --―;:''"´;:_」.. └┘ └┘.. └┘ └┘.. └┘ └┘
{::ﾄ､:;:;:;:;:;:｀ '' ー―――;:;: '' "´;:;:;:;:;:;:;:;:;:;_ ,.ィ彡!.. ┌┐ ┌┐.. ┌┐ ┌┐.. ┌┐ ┌┐
l::l 丶､:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:_,. -r=＝ﾆ二三三 }. └┘ └┘.. └┘ └┘.. └┘ └┘
',:i r- ､、` ' ―――― '' "´ ,ｨ彡三三三三三/、
|| ヾ三) ,ィ三ﾐｦ ｀丶三三三三三ん',
lj ﾞ' ― '′ ヾ三三三ﾐ/ ）}
| , --:.:、:.. .:.:.:.:..:.:... 三三三ﾂ ） /
| fr‐t-､ヽ. .:.:. '",二ニ､、 三三ｼ,rく / そりゃあ、あのブ男
l 丶◎ ' ﾉ :ヾイ◎::ノ`:.:. 三ｼ r'‐' /
', ﾞ'ｰ-‐' ｲ: : 丶三-‐'":.:.:.. 三! ,' /. 麻呂がモテモテなのを
', /.: ﾐﾂ/ー'′
', ,ｨ/ : .:'^ヽ、.. jｿ,ト､ ねたんでいるに決まっているでおじゃるよ！！
',.:/.:.,{、: .: ,ノ 丶:::.. -､ ,ﾊ l、
ヽ .i:, ヽ､__, イ _｀ﾞヾ ﾉ / ,l l:ヽ
,.ゝ､ト=､ェｪｪェ=テアヽ } ,/ l l:.:(丶、
_r/ /:.｀i ヽヾェェシ／ ﾞ' ／ ,' ,':.:.:｀ヾヽ
_,,. -‐ '' " ´l. { ｛:.:.:.:', `.':==:'." ／ / /:.:.:.:.:.:.} ト―-- ,,＿
一 '' "´ ',ヽ丶:.:.:ヽ、 ⌒ ,r'" / /:.:.:.:.:.:.:ﾉ,ノ | ｀`丶、
ヽ丶丶､:.:.ゝ､ ＿＿_,. ｲ / /:.:..:.:.:.,ｨｼ′ |
｀丶､ ｀`"二ﾕ、_,.,＿＿＿＿/__,/;: -‐ '" ／
.
∩∩
| |.| | ＿
● ● ● ● ● ● ● ⊂ニニ三三|―|
| |.| | ￣
∪∪
/ ﾆＹﾆヽ
/ （○)(○）ヽ
／ ⌒｀´⌒＼ ……お、おう……
／..∧ ,-） （-、＼
|....（__;） . l ＿＿ l |
＼ ｀ ⌒´ ／
,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノﾞ-､.
: | '; ＼_____ ノ.| ヽ i
| ＼/ﾞ（__)＼,| i |
＞ ヽ. ハ | |｜
___|二ニｰ-､、;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|;::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l
/rヽ三三三三三─‐-- ､;:;:;:;:;:;:;:|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l
',i ,-三三三三三、 _,.ニ､ｰ-､!;: -‐二￣彡′
',､、ヾ三三'"￣￣ `ー‐" ヾ-'" .〉′
ヽ ヽヾ三,' :::..,. -‐- ､ _,,..-‐､、,'
｀ー',ミﾐ ::.弋◎''ｰ､ i'"ｨ'◎フ l′ どうでおじゃるか、目から鱗が落ちたでおじゃろ？
／:l lﾐﾐ ::::.. 二フ´ l ヽ､.ノ ,'
,.-‐フ:::::| |,ミ l / では記事の方、よろしく頼むでおじゃる
／r‐'":::::::::| |ヾ ／__. l /
_,. -‐"i .|::::::::::::::::::',.',. ＼ ⌒ヽ､,ノ /ヽ,＿
" l ヽ:::::::::::::::::ヽヽ. ＼ ＿,＿,.､〃 ／l | ｀ﾞ'ｰ-､、
',＼＼:::::::::::::::ヽ＼ ＼ ､.￣⌒"￣／:::::| | ｀ヽ、
＼＼＼;::::::::::::＼＼ ｀､.__ ￣´￣／::::::::::l | ＼
ヽ ＼｀ｰ-､::::::ヽ ヽ ￣フフ::::::::::::::ﾉ ./ ｀ヽ､
｀ー-二'‐┴┴､＿_／‐'‐´二ｰ'".ノ
￣｀ー─--─‐''"￣
.
/:;:;:｀`丶､、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l
|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;｀`T;:;:ー――;:;:'';:";:´￣;:;|
/三'ー- ､:;:;:;:;:;|:;:;:;:;:＿＿＿;:;ｮ――彳
!三、 r=ぅ｀￣￣,二、 _Z三三ミ'、
,'ミ'^ ￣ ﾞー' -ﾆ,三三三;}
lﾐ,! '´￣｀ﾞヾr'_ ､_,-' " ﾞﾞ " ' 'ヾ三三ﾑ、 それと、編集長が以前の記事で
{ﾐ! ｀､二ﾆ'` =ｷ ー‐--_;彡' ｝三ｼT'i|
ヾ! ,ｨ: :.､｀￣´ ,}三/i Y/. 麻呂をあの汚らしい男と引き比べて書いていたでおじゃるが
l ! ／(_ ,,..ﾉヽ }三ﾘ ﾚ/
{ l, / ｀"´ ヽ }三､_ノ. 麻呂はあいつのような狂人じゃないでおじゃるよ！
｀'､ ' fｴェｪｪz､、 ', 彡z‐ミ、
ヽ ﾞﾄﾐ二二≧) ; i ｼ｝ ヽ、 一緒にするのは止めてほしいでおじゃる！！
ヽ `'ｰ'-'-'‐'′ﾉ ,' ／ / /:.ヽ
ゝ.丶￣￣´ '" ノィ" / /:.:.:.:.ヽｰ ､
／ｲ｀i ､ ＿＿_,. ィﾞ´ヽ',／ ／:.:.:.:.:.:.:.） ,}、
_,. -―ｧ' /:.:.l 丶 :.:.:.:hj. ／ ／:.:.:.:.:.:.:.／ ／ 丶、
_,. - '´ ｛ ヽ:.:.:ヽ ヽ、 } ／ ／:.:.:.:.:._,.:-'ﾞ ／ ＼
/⌒Ｙ⌒uヽ
/（○) (○）ヽ ……お、おう……
_ ／::::⌒｀´⌒:::: ＼
／´ | ,-） （-、|
/' | l ヽ＿＿ノ l. |
,ﾞ ／ ) ＼ `⌒´ ／、
|／_／ ヽ
/／ 二二二7 u' __ ヽ
/'´r -―一ｧ"i .-‐ ＼
/ // 广¨´ /' /´￣｀ヽ ⌒ヽ
ﾉ ' / ノ :::/ / ヽ }
_／｀丶 / ::i {:::... ｲ
.
＜ ﾄﾞｽﾄﾞｽ
/ﾆＹﾆヽ
. /（ ﾟ )( ﾟ ）ヽヘ いやー、とんだアホがいたもんだっていうｗｗｗ
／::::⌒｀´⌒:::: ＼＼
/^| ,-）＿＿＿（-、| } おかげで記事ネタには困らんけどっていうｗｗｗｗｗｗｗｗ
|: | l |-┬-| l | |
ゝ＼ `ー'´ ＿／ｲ
＼;"ヽ::... ∠ ヽ ＼
γ⌒:|:: .}" ⌒＼ ＼
| ;/ / ,ｨﾍ. ＼ ヽ
| / / ﾉ ＼___ノ
| " / /
ゝ__ﾉ /
/. ..ｆ
┌─────────────────────────┐
│こうして、モテモテ大統領閣下が皇帝を断罪あそばす .....│
│お怒りの声が「アルタ・カリフォルニア」に載せられる。 .│
└─────────────────────────┘
.
┌─────────┐
│そして翌日…… ..│
└─────────┘
／￣￣￣＼
..／ ＿, 、＿. ＼ 編集長、あの記事で
／ （◎ ） （◎ ） ＼
| （__人__） | ワシントン二世を自称する痴れ者とやる夫を一緒に扱っておられましたな！
＼ ｀ ⌒´ ／
〆~＼ ／ヽ やる夫はあんな狂人ではありませんお
／:::;;;､:::::::i::ヽ`介´/::::i::::::::::ヽ
<:::::::::::<|:::::::ｌ::::ヽ| | i::::::7;;;;;;:ｌ::::}. 同じ扱いをされると困りますお！
. ＼::::::::＼:::::＼;;;i,,/:／:::::::::i:::::{
． … ．
：/ノＹﾆヽ ：
：/ （0)(0）｡ヽ ： う……うぷぷ……
：／::::⌒｀´⌒::::＼ ：
：| ,-） （-、.|： そ、そうだなっていうｗｗｗｗｗ
：| l rヽ／⌒ヽノ | ：
：＼{／ ／／：
.
＿＿＿_
／ ＼
／ ＿, 、＿. ＼ それにしても腹立たしいのはあのワシントン二世を自称するペテン師！
／ （ ◎） （ ◎）ヽ
.l ⌒（__人__）⌒ | 彼に関する勅令を書いてきましたので
＼＿＿ ｀ ⌒´ ／
／::::::::ゞ､＼ﾊ 介 / / ヽ よろしくご掲載願います
/:::::::::,':::::::::::ゝー―n〆つ━━r､
|:::::::::ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;__|_|､_ミﾌ:::::(彡}
|:::::::::::::::::::::::::::::ヽ/:/
(⌒) cっ ＼＿ ／
Ｃ ⌒) C_ 3 iﾞa ｢≠ヽ
ﾞｰヘi .|｢ | ／L,e| | 勅令は大好物だっていうｗｗｗｗ
ヽ,「￣|｢￣￣ヽ￣ヽ_|_
/ ц凵 ＼ 早くよこせっていうｗｗｗｗｗｗｗ
| |
（ （_ |
`ー､＿＿＿＿／jー- |
|ヽ/￣￣/" ｜
`ー￣￣ ――'
.
/ ノ Ｙ ヽ
(ヽ /（ ﾟ )( ﾟ ）ヽ /) ということで、自称皇帝様が
(((i ) ／::::⌒｀´⌒::::＼ ( i)))
／∠_| ,-） （-，|＿ゝ ＼. 自称モテモテ国父様を断罪し返しているぞっていうｗｗｗｗ
( ＿＿ l ヽ＿＿ノ ,＿＿ ）
＼ |r┬-| ／´ お前らありがたく読みやがれっていうｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
| | | | |
| | | | |
`ー'´
． ﾍ、
_,. -‐ ': : : : : ﾍ
． ''": : : : : : : : : : : : :ﾍ
＿＿,. ‐''": : : : : : : : : : : : : : : : : : :ﾍ
＿_ . -‐ ´ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ﾍ
i￣￣ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ﾍ、
i, : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ﾍ
i, : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
ﾆﾆﾆﾆi, : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
ﾏ三三i, : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
ﾏ三三i, 「ワシントン二世」を僭称する本名クームズ教授は、危険な扇動家である。
ﾏ三三i, : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ,. ‐''" ＼
ﾏ三三i,. クームズ自身および公共の福祉の為に、市警察はよろしく彼の身柄を拘束し、
ﾏ三三i, 州立精神病院に最低30日は収容すべし。. ´ ＼
ﾏ三三i, 丶: : ::: ‐ ´ ＼
ﾏ三三i、 ,｀、´ ノートン一世
ﾏ三三i、 _,.-: : : : : :＼
ﾏ三三i, ． ''": : : : : : : : : :＼
ﾏ三三i、 ´: : : : : : : : : : : : : : : : :＼
ﾏ三三i, ,. ‐''": : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 丶
ﾏ三三i,- ‐ ‐ ´ : : : .
ﾏ三三i, : : : . .、 ´
＼三ﾆ＼ ｀ 、 ´
＼三ﾆ＼ ｀ 、 ´
＼三ﾆ＼ ヽ、_ ‐ ´
＼三ﾆ＼ ´
＼三ﾆ＼ ／
＼三ﾆ＼ _,. ´
＼三ﾆ＼ ． ''"
＼三ﾆ＼ ‐''"
.
┌─────────────────────────────────────┐
│これを見たワシントン二世、ほんとに精神病院送りになると思ったらしく .....│
│ただちにサンフランシスコから逐電してしまい、二度と現れることはなかったとさ。 │
└─────────────────────────────────────┘
,彡ニ三三三三三三三ﾆ=ヾ;:;:;:;:;:;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i;:;:;:i'
,彡ニ三三三三ニ三三ニﾆ;〃ヾ､;:;:;:;:;:;::;:;::;:::;:/;:;:/
,彡彡,'',ﾆ=ﾐﾐミ三三三三ニﾆ彡 ｀ﾞﾞ''ｰ-､;:;／;;:;/
',彡'/ r' ﾉヽヾミ三三三三三彡' _,,,,,,､ヽ;:;ｨ''|
彡'|.|（‐'''" 'iﾐﾆニ三彡"´￣ ｀ﾞﾞｰ' ;;;:|
. 彡i､ヾ (' ヾミﾆ三' __,,､ ....ﾉ /
彡ゝ ｀'' " |ミﾐﾐ' ,;'´ ,, ｧ'
'彳｀ー‐i |ﾐﾐﾐ' ｀ﾞﾆｼ' |､ﾆ' 麻呂のハーレムの夢が
--､/ i |ミﾐ .,,r‐''" | ﾉ
く'ﾉ :i ミﾐ ´ ., ' |' あのインチキ皇帝のおかげで……
､＼ .l ヾ .ﾉ（_,,､. |
:＼ヽ, ヽ ／ ｀t‐一'
::::ヽ ヽ ｀::. ,; ' .:i
:::::::ﾍ ヽ ｀::. ''"⌒ﾞ''一ﾉ
::::::::::ﾍ.ヽ ヽ､ ｀ ー'ｰﾉ
::::::::::::::ヽﾍ ｀ｰ┬‐一;;''""´
＼､:::::::::ヽヽ /::ﾍ ） ｀ﾞ'ｰ､_
〃｀ﾞｰ､;;;;＼＼ /i:::::::丿 ' , ' , '｀ﾞヽ､
.
┌────────────────────────────┐
│帝都サンフランシスコは今日も平和であった。 ....│
└────────────────────────────┘
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:: :: :: ::⊂二⊃ :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ::
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :⊂二⊃ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
, 'ﾆ￣ﾆヽ
（ 二ニ ﾆ）
／~＼ ヽﾆ＿ﾆノ ,／⌒ヽ
＼ 〜 ､ ／⌒ヽ,, ／ ＼ ／ ^ヽ､
ヽ,,,／ ＼_ ,,,,,／ '''' ＼,,,／ ＼ ／
~ ー '
￣￣￣|＼ ／|￣￣￣￣￣￣￣￣￣
田 田 |:::..| ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ |.::::| 田 田 田 田
|:::::| |iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii|;;;;;| |:::::| 日
田 田 |:::::| | ＿_ ＿＿＿＿＿_ ｜ | |:::::| 田 田 田 田
|:::::| | |//| |//////////| | | |:::::| 日
=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=
.
┌────────────────────────────┐
│……意向をまたガン無視された皇帝約一名の胸中を除けば。 .....│
└────────────────────────────┘
＿＿＿__
／ ＼
.. ／ ─ ─ ＼ エヴァンズ編集長め……
／ -=・=- -=・=- ＼
| （__人__） U |. やる夫とあのクルクルパーを一緒にすんなって言ってるのに
_＿＼ ｀ ⌒´ ／ ＿_＿
ヽ ￣｀"￢ｰ--､,,,_ _,,,､-ｰ"´￣´....,., ／ この記事、全然直ってないお……
∨ ;:;:;;;;:;:;:;::;:;;;:;:;;:; ｀Y´ ;;::;;:::;:;:;:;:;;;:;:;:;::; /
', ;:;:;::;::;:;;;:;;:;:;::;;:;;:;: i ;;:;:;:/￣￣/;;:;:;: /
', ;:;::;;::;::;:;;::;;;;:;:;;:;: i ;;:;:/ijknw/;;:;::: /
｛⊃;;:;:;;:;::;:;;;:;::;:;;::: l ;;:;;:;;:;:;:;;;:::;:;;:;⊆｝
ヽ⊃)￣7;;:;:;:;::;;:;: l ;:;:;:;;:;::;:;::;;::; ⊂ﾉ
/ /_＿7;;:;;;:;;::;;;; l ;;:;;:;:;:::;:;;::;;;:;: /
/ ;:;:;:;;;;::;:;:;:;::::;;;:;:; ! ;;:;::;:;:;;:;;:;::;:; ｛
ノ /￣/￣/ii7lkl/7 i []ikllihXCV ﾍ､_
￣｀"￢--､,,,.__￢ ｝L ]_,,,､-ｰ"´￣
￣｀´￣
.
///////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
／￣￣＼
／ ヽ､__ .＼
（⌒）（⌒ ） ｜ このインチキ国父様、後年ニューヨークで見ただろ！
（__人___） |
ｌ｀⌒ ´ ｜ まだワシントンごっこしつつ女の子引っ掛けるという
| ｜
| 、 _,.ーへ 無駄な努力をしてやがったから
_. -: ::::ヽ_＿「 v、___
__,. ＜::::::::::::::∧:::二〈 、 ∨:::::＼ エッセイでネタにしてやった記憶がある
／:::::::ヽ :::::::::::::::::::::::::::::::ヽ_〉、 -ｰ､:::::∧
/::::::::::::::ﾄ､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ｰ／ ::::::::＞:､::ﾊ
〈::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::く::::::::::::::::::::::::v::、
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::Λ::::::::::::::::::::::::ヽ|
,,,_
∠てYフ大>､_
／／イ⌒⌒ ｀丶
ｒくL/∠. / ヽ 丶
ゝ..水､ｊ} i | ヽ i ､ ヽ
}71|¨´｜ l、 i i i i, |ｌ l ﾄ
,ｊ:| |:|丶. ﾄ､|へﾄ. l l 从ﾘ,i i !
/|:| |:| . ヽ|弋ｊ下ヽﾘ}ィテ}/.}ﾙ 同じ誇大妄想狂患者でも、やる夫と違ってえらくぞんざいな扱いね
/ ` "ﾍ＼＼ , 彡ﾙ |
/ /∧ ﾄ_､ ー__‐'／ .{ ｜ どこで差がついたのかしら？
､＿/{ { /ムﾊ ｌ ＞ｚ＜ﾑ} レ
_＞￣ ￣￣／: : : ﾍ Vく/7水{ソ ｊ l､: :ヽ 慢心、環境の違い……
＞ /: : : : : : :ヽﾍ ´ |:|Vﾍ/// ∨: :ヽ
＜＿／ .{: : : : : : : : : ヽY ｊ」厂レﾊ {/!/: :ヽ
∠.. イ ィ／ゝ: : : : : :ノ: : : ＼ 〈Yﾌi}: }ｒ／/}: : /
ﾚ1′ | | ﾍ: : : :'､: : : : : :＼､V ﾉﾉ: :'ｒ':／
l | ､ ﾄｌ､ﾄﾍ: : : :＼:__: ィ-‐＜ ﾍ__ノ´
'i ﾄ ヽ ヽ: : : : :「 L ゝ ﾌ {
ﾞヽヽi 「￣ | ￣{ ⌒ゝ ｺ ﾄ 、
.イ: : : :＞ フ_ ﾌ ､{┴く⌒ヽ
／／: : : :/: : : : : :⌒＜コエ＞ｪ､ｊェ7
／: :/: : : : :∧: : : : : : : : :厂 {ｿ⌒ヽ:::::｀ヽ
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／￣￣ ＼
_.,ノ ヽ､,_ ＼
(＝ ) (＝ ) | だって骨相学なんて、この当時すでに学界から否定されてたんだぜ！
（__人___） u | ⌒ヽ
'､ | ____ ,.-、ヽ､. そんなものをまことしやかに売りつける詐欺師と
,,. -ｰ| |ヽ__∠___ゝ」 r'
/ .::::::、::| /ｨ::::〔 _,.-ｰ ｀'r-、 現実認識がちょっとずれてるだけで基本善良な皇帝じゃ
l :::::::::::::::::ヽ__､____,. ":::/:::〔／ l:::. ヽ
」 ::::l:::::::::::::::「二二::::／ :::::::ﾄ､ y |::::::. ', 比べもんにならねえよ
l ::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r l:::::::: i
/ :::::;;:ｰミ､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ､＿ ノ L::::|
/ :::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::く:::::::::::::::: i::|
/ ::::::::::::::::::::/ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::「 :::::::::::::::: ||
/ ::::::::::::::::::::/ ＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::V :::::::::::::::: |
／ ´::::::::::ﾒ込ﾒ::.､
／, ' ´￣￣｀ｰ ‐-:::::.＼
, '／ ＼::.ヾ
＿ Y〆 , l ヽ::l
|{ﾆﾈｌ l | l ｜ l {l::ll
, ヾミl vヽ十‐l- ,ｌ | | ,l {l;;ll
,.∠从|| l i_'"{Tﾄ乂,ｒ'|tニTtx,l iVヽ でも骨相学、依然として一般人には人気あったんでしょ？
<／｜ ||弋 ゝ ¨ ´i_rft // ,l∨冫
! ｌｊ ￣l 丶 ､_`__ ＿／ ／}ハ/ 今のプラズママイナス水素水クラスターなんちゃらみたいにさ
! ＿_／ ﾉ､ヽ｀_´__ , ゝ__／ | l｀从
／::／ 〃v┘＞--一l l l !_| |_!l＼ そういう人にはワシントン二世とやる夫の区別なんか
／.;／ , ハ ／ﾐYﾐ＼ ｀i |ー‐-､ ヽ
／::::::l ／i_|::::l 圦 ~ 介 ／ }::::::::::∧ つかなかったんじゃない？
∨:::::::´:::::Y.:::| ⅤＬ/／ ／iノ:::::::::::::∧
∨::::::::::::,':::::|'l,t､,t､_t_､| ／t､l::::|::::::::::::::∧
八:::::::::冫::::{ ､丶 l ／ ´,' /::::::l:::::::::::::::::::〉
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,. -ｰ' 二二二 ｰ- ､
／／:￣__::::::::::::::::￣｀:::ヽ
／〃'::::::/´ﾉ〉):_ノ_ﾉ::::::::::::::::::＼
//´::::::__,ｨ:ゝ-':__,:::-──- ､::::::::::ヽ
/ﾞ::::::::::／￣￣＼ ヽ＼ ヽ ＼::::::::ﾊ__
!:::::::／ ｉ ヽ ', ヽ ＼ ヽ>,仁》
＿ |::::ハ ', ｉ ｝ ! ! ',<ノ||＼
《ﾆﾊ_ゞ、 ＼ ＼ ! || | |__ || l | ＼>
ｿ|| ＼＼ ＼ ＼ | .从,ｨ匕Lィ|| | | 〈´ そういや、よく考えてみたら変よね
| '､ ＼＼,＞≧ゝ, |/ /,ｨﾇﾆﾐ、|i | ｌ |
ハ ＼ `卞代ﾂﾐ ヾ′ ''' / // ﾄ､ , --─.::´ 大口の踏み倒しをやったステリファー王はともかく
.｀ヽ、 〈/|:} ヽ,＼ ＼`¨´ 、 / // / ｌ ヽ ／::::／:::￣
／:::;:ｨ:::::＼ //| |＼＼, __＞ - ´ ｲ!// / ! ∨:::::::::':──-:::､ なんでオーストリア王は収容されて
. .. ::／::::ハ::::∨ﾑ'〉 ｢｀:::ゝ,＼_ ≧ｭ,fヽ_ .ィ─ﾍ,ィ l |l /::::__::::＼:::￣｀ヽ
. .. .:. ::::／／__;／:::::| |::::::::::ﾍ !:::::::l |::::ﾊ;:::::_:::::ヽｌ ｌ| 〈::::::::::＼:::::＼::::ヽ. ワシントン二世は高飛びを強いられて
. ::／;::/／/::::::::::: ! / :::::::::::::} |::::::::l !/ ∨ ｝/::::/ / ﾊ｀ゞ ､::::＼＼:::::ヾ
∨／!:::::::::::::::| /:::::::::::::::::| |::::ノ| ト-ｰく /_｣:::/ / /::::ヽ:::ヽ＼:::ヽ ＼. やる夫だけがのほほんといられたのかしら？
／／|:::::::::::::::ﾚ ::::::::::::::::::| |::_〉 } ─ｰ､ヾ才／} /:::::::::::＼:＼＼〉＼
,／／ ／ﾍ:::::::::::::::::::::::::::::::::::! /:::〉ﾍ! ￣＼ヽ)=::､/ /::::::::::::::::::::::::::＼ `
./／ ／／ 人::::::::::::::::::::::::::::::::|/::{ ｀入_ ゝ}_ソ/｀´}/::::::::::::::::::::::::::::::::::}
/´／／ ／ /｜::::::::::::::::::::::::::::::::::（＼__ ￣Z_r､_｢| ノ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾄ､
/／ ／ // ヽ;__::::::::::／:::::::::::::::〔 ゝ,＞､ _,ィ'７´}:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::! ゝ､
.{′ / // / | | ￣｀斗､:::::::::::::::＼r ､ Y 厶ﾉ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ ）
／￣￣＼
_ノ ヽ､_ ＼
（●）（● ） | 正直、よく分からんが
（__人___） ｜
| u | やる夫は新聞に変な投書をする以外は無害だったから
| .|
ヽ 、 ,ｲ 他の連中と違って危険視されていなかったのかもな
／ヽ,ー- ﾄ､
_, ､ -─ '".:.ヽ:.:.＼__ /ノ ﾄ、__ ちょっと理由としては弱いが……
__ ,. ー 、...:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:....
＼ r 、 _ ＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::'ｰ､
} }/ ) V::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
/:ゝ/ ./ __ V ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i:.:.:.＼
}:::::ゝ ソ ,Y i::::::/::::::＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:.:.:.:. ＼
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.
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,ｫｪ､＿__
,.f込ｔﾝ:::::::::::｀ ヽ、
／::::;. -‐ ´￣￣｀丶＼
〃::／ ＼ヽ、
. ll::/ l 、 ヽY ＿
ll::l} ｌ | l | l lイﾆ}|
ll;;l} l､ | | ｌ、 -l‐七/ｖ' lミ彳、
. _,'Vｉ l,x tT二ｔ,|ヽ,ノ,ｨT}｀'j ｌ ||〃へ.､ フリーメイスンの元仲間たちが
／<//l､ ヽヽｨf_lｊ` ¨ ∠ノlﾉ.|| l ヽ>
ヽ／/{∧ ＼＿. __'_, ,ｨ′l ﾚ. l. やる夫を密かに支えたりしていたところを見ると
. / //'l | ＼__＜. ､ __`_´.ｲ,ヽ ＼,__ l
/ l_| |_! ｌ ｌ l'ー--,＜└vヽ ＼＼!. やる夫には他の連中にはなかった人徳や愛嬌があったのかもね
. / ,ｨｰ-.‐| |'′ //lＹﾐヽ|l ハ 、 ヽ:.＼
/ /.::::::::::::{ ＼ｰtfﾉｌi 斤 l:::::|j＼ l:::::::.＼. 実際に会ったことのあるトウェインさん、そこんとこどうなの？
/.:::::::::::::::ヽi＼ ヽ ￣l｣ |/ |::.Ｙ :::`'::::::::::/
. /.::::::::::::::::::::::|:::l ヽl_,､_ｒ､,_,､r､l'|:::::', :::::::::::::/
〈:::::::::::::::::::::::::l:::::＼ﾞ ' | l / ' ,}::::/ :::::::::::ハ
. ＼:::::::::::::::::::i､:::::::::＼ 仍} ,/:::::ｌ｀ヽ:::::::::::::',
T :::::::::::/ ＼:::::::::::` - ､／::::::::l ヽ:::::::::..ヽ
／￣￣＼ｰ-､ ＿ｒ‐- ､
__ノ ヽ､,_ ＼. 7;:::::::::＼__
（●）（● ） | 〃:::::::::::::::::::｀ ''‐-､_ 俺がやる夫を嫌いじゃなかったのは事実だ
（__人___） |‐≦ｲ::.::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、
|｀ ⌒´ | └‐-､__::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ それ以上のことは……
| | ｀ヽ.::::::::::::::::::::::::::}
ヽ .ｲ __,. -＜丶､.:::::::::::::::::/ ここで言うことじゃないな
__「ヽｰ'ーｰ"／7一＾V::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｒ´
_, ､ -― ''":::＼:::￣￣:::::/::::::::::::.､::::::::::::::::::::::::::::::::::／. 次回以降の本編を見て判断してほしい
/;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::.／
丿;;;:::::::::i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i:::::::::::::::::_ｒ'´
i ;;;;;:::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i::::::_､-'ﾞ´
/;;;;;::::::::::::::::!::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!／
l ;;;;;::::::::::::::::::|;;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l′
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.
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／￣￣＼
／ _ノ ヽ､_ ＼
. | （ ●）（● ） | そうそう、変人といや、前回出てきた裸族の「キング・オブ・ペイン」覚えてるか？
. | （__人__） │
| ｀⌒ ´ |. 作者が先日サンフランシスコに行った時
. | |
. ヽ /. キング・オブ・ペインそっくりの上半身スッポンポンなホームレスに声をかけられるという
ヽ /
> < ある意味貴重な経験をしたそうだぞ
| |
| |
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./!､ / ./l_,,,,
/ .| _, - ‐ /l- ､ _ ./ //, /
l､ ヽ. , .'::: ､>'-'' <_ _ヽ､l ﾉ/' /
ヾ l, '___r,ﾆ､ｰ<(_ )<-‐ヾ==ﾋ'_ノ
`､ノ'_ﾉ`i' ヾﾐ､.'〈`/`T //ヾﾐ ',
__.|_i'::::::::,/二とヾ､l||'､,,,!,とて)ヾ .l
/ ,,-､|:::::::::::ｰ=-- '''';;;i ｀'''''' /i
', .',:::::l:::::::::: , ‐-ヽ､_ノ-‐‐､ .∨ _,,,=-.'￣`ｰ-､_
', l::::.:::::::: ,l州州l川ll州州 |l , ' 二`ｰ ⊇
l ｰ.;::::::::. / / `l::::/`ﾍ ,' ./ _,‐--⊃.‐'
`ｰ-',::::::::::l.l ', |:/ ﾉノ ,/ ヾ,`'''''' __
ゝ､::::::`... `ｰ―',/ ／ ./ , ::::,' ,r=＝''' 二ｰ--.､
|`ｰ=､___ ｀ﾆ ', ' ./ / ...:::,' _./,,,,,,___,,,/::::::::_ｰ ﾆ'ﾉ
_,,,,,,,/:::､::::: ￣i | / / :::::,' ／ ..::､::::::::::_, ｰ--ﾆﾉ'
, ' ヽ､_,,,,,===.'=!､__ ./ ..::' ::::::,' ／ ..:::::::/￣
/ ::::' ヽ::::::::::::::::,' .／ .::/::::/
.|.. ...::::. .....:::::`:::::::;::::.''''=‐--､/ ..::ノ:::::/
|::::.........:::::::::::::::::::::...........::::::::::::::-==ノ::/ .:::::::l::::::::／:::::／
|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,,,=-'............:::::::::::::::::::::::／
|:::::::::::::::::::/'￣￣￣￣￣￣￣|ｰ､::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ
.|::::::::::::::::::|:::::::::::::::::... .| ￣￣'''''''='''''
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/::::-‐ ￣￣￣ ‐- ､:::::::ヽ
/／. u l l ヽ::::::`､
.//. l､ l＿_ . l＿_/l_ 〉 ト､::ｌヽ
l l二二lメヽー‐l`､ 7l / l 〇〇ヽ
l l ﾄ l/l ヾヽ､. l V‐ﾚ-､l u ｌ/＾` ヽ
l l. l`ヽ-‐ u `､l ｒ'⌒､`l l lヽ ヽ ちょっと風が出ていたので、薄手のセーターを着て海沿いを歩いていたら
.l 〉`lV`ｒ'⌒､ !l!lll!! ゝ--' l ﾉl. ｌ l ヽ
l l`ヽヽゝ.-' u ﾉ/.l ﾉノ. ヽ. 「俺みたいに年中裸にしろよ、寒くないぜ！」って明るく言われて
l l. ヽ＼u -‐―‐-､ u.// ／::フ､ ヽ
ヾ l､`‐ _ `―一 ´-‐//::::ヽ `ｖ lヽ.ヽ. このスレを思い出して背筋が寒くなったんだって……
ヾ_l､lヽ l フ`ニ>'￣ｙ/::::::::::::ゝ ‐-l ､､`､
`､ﾆハУ::::::::::〈./::::::::::::__::::〈 >-‐ ' ヾ
l`- .>::::::::::::::::::::::::::::l ヽ:::ヽ l
､二く. /::::/l:::::::::::::::::::::::l. ヽ:::＼∠＼
.／L/::::/ l::::::::::::＿_,､::l >::::::ゝ l￣
∠:::</::::/,‐ﾚ＾ﾏ／ ）(〈＾7::::::／l ﾉ
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.
┌─────────────────────┐
│週末になると、やる夫は礼拝に出る。 │
│ ..│
│土曜日はユダヤ教のシナゴーグで。 .│
│日曜はキリスト教各宗派の教会を週替りで。 ...│
└─────────────────────┘
／ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾊ
. / .:/:.:.:／:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:/,ﾍｨ1:.:.:.:.:. 〉
{ .:/.:.:/:.:.:.:.:.:/.:.:,〈:.:.:.:j !ミｼ{:.:{i:. （
ﾚ'i.:.:/:.:.:.:.:.:ﾊ:.:/ ﾊ.:.:〈〈 }:.:!i:.:i: }
. 乂.:{ ,.へ__} |=}≧丈z}_} {ｨ孑ﾊﾘ
. -=彡 ﾚ{ - i 刈亠ｲ`ｿｿ il圷ﾉﾘﾉ 陛下、風変わりな礼拝の仕方ですな
=≦三:.:.:.:ヽzｿ ﾐ i| ′
z彡:.:.:.:.:.:.:ハ ヽ 」ｲ 結局、どこの宗派に所属しておられるのですか？
/ ｨ.:}:.:.:.:.:こﾑ `ー―‐'´:.:ﾐ=-
. {/ !:ﾊ:.:.:.､ミ=- ＼＿___/.:i:.ヽﾐ=-
|￣￣￣￣}―‐┴‐1^iﾊﾉ
厂`: : : : : : : : |:::::::::| ::l::| :|‐、
_ -‐ ´-: ､: ｀: :―-: :{＿_::j__j∧/ ﾑ` ‐- . . ＿
´: : : : : : : : : : :＼: : : : : : ｜ }::ﾍ::::ヽヽ ﾊ: : : : : : : : :｀f´: ヽ
.: : : : : : : : : : : : :ﾉ: : : : : : :|i :|:::::::}::::::ヽ＼: : : : : : : : : l: : : :!
: ヽ : : : : : : : : : : : : : : : : : |i :|::::::::ヽ:::::::', ﾊ: : : : : : : :/: : : :l
: : : `,: : : : : : : : : : : : : : : : !i :!::::::::::::}::::/|: :|: : : : : :∨: : : : :!
: : : : `,: : : :／ : : : : : : : : : !i :!｀:---ｚ'´::|: :|: : : : : : :', : : : : !
: : : : : :': :〃: : : : : :.: : : : : :!i :!::::＿| |＿:|: :|: : : : : : : ',: : : : |
: : : : : : V: : : : : : :.:.: : : : : :|i :|└‐┐ ｰ┘ |: : : : i : : :i: : : : |
: : : : : : :|: : : : : : :.:.:: : : : : :|i :|::::::::::| |::::::|: :|: : : : l : : :|: : : : !
: : : : : : :| : : : : : :.:.:.: : : : : :|i :|::::::::::|_|::::::|: :|: : : : l : : :|: : : : |
【 牧師 O. P. フィッツジェラルド 】
Oscar Penn Fitzgerald (1829 - 1911)
-―─- 、
／ ＼
′ ⌒ ⌒ , キリスト教の信心と道徳を奨励するのは
i （ ―） （― ） ｉ
| (__人__) | 皇帝の義務ですから……
､ ノ
⊂⌒ヽ ＞ ＜_/⌒つ でも、特定の宗派を贔屓するわけにもいかないので
＼ 丶′ 7
＼ ノ ﾄ､_/ 順繰りにお邪魔しているのですお
. ′ |
. i |
乂 ｲ
| /ー―一 、 |
し′ ､_ｊ
.
__＿
_＿／￣｀´:.:.:.:.:.i_＿_
/:.:／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!:.:.:.: i
ノ:.:.:.:.:.:.:.／/ /::/::/:ﾊﾍ:.八
.:´:.:.:.:.:.:.:.イ:.:/:へ/::/:/"｀Ｖ .:.:｀ヽ
/:.:.:.:.:./／!/ｉ:.从ィ芝ﾄ㍉ Ⅵ:.:.:.ﾘ
ﾘ:.:.:. /ｲ⌒ﾚ' ハﾘ┴┴ ｘｲハﾊﾉ なるほど、それはご立派です
ヽ:.:.:〈て（ ヾ: ヾｿﾉﾘ
八:.:!ヽつ :. 、＿ ｲ それにしても、ユダヤの礼拝にも出ておられるというのは
-=彡:.:.ｲj:.:ハ: ｀ ｰ/
イノ:.:.:イ八:.:.ﾍ ､ ｀"/i 珍しいことですな
ｲ:.ｲ:.:.:.i:.:.:.: ﾐ彡 ｀ ー - 〈:::ト､
从ﾘ:.:ﾊ!:.:.:ヽ＼ー―ｖ「￣｀ヾミ. やはり、噂通りユダヤのお生まれで？
Ⅵ￣￣￣￣|:i:i:i:i|:i:__rﾍミ=ｰ
__ ...ｒ┘､ :::::──L:i:i:ｉ|:i:_::|:::|、
. . ..:.:.:.::::::::::::::::::::::＼:::::::: |::::|:i:i:i:i:i:i:i:::i:::｀:::.....、__
. . ..:.:.:.:::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::|::::|:i:i:i:i:i:i: ﾍ::∨:::::::::::::::::＼
. . ..:.:.:.:::::::::/::::::::::::::::::::::::::i::::iヽ:i:i:i:i:i:i ﾊ::∨::::::::::::::::.:.:.:....
. . . .:.:.:.:::/:::::::::::::::::::::::::::::l::::l:i:i:＼i:/:i: ﾍ::∨::::::::::::::::.:.:.:....
. . .:.:/::::::::::::::::::::::::::::::::l::::l:i:i:i:i:i「i:i:i:i: ﾍ::∨:::::::::::::::.:.:.:....
＿＿＿_
／ ＼
／_ノ ヽ､_ ＼ いやいや、違いますから
／ （◎） （◎） ＼
| （__人__） u | やる夫はブルボン王家の末裔ですから
r､ r､＼ ｀ ⌒´ ,／
ヽヾ 三 |:l1 > ー‐ ヘ ユダヤ人なんかじゃありませんお
＼>ヽ/ |｀ ｝ ヽ
ﾍ lノ `'ｿ ｲ | | ただ、敬意を払っているというだけですお
/´ / ./ | | |
＼. ｨ_ノ .| | |
| | |
.
＿＿＿
／＼三三ノ'＼
／ （◎）三（◎） ＼ _＿ そ、それはそうと、最近は教会を政治化するやからが多くて
／ ） （__人__） | 〈〈〈 ヽ
| u. |!!il|l| / / 〈⊃ } やる夫は大変悲しんでおりますお
＼ ﾞー ′ / | |
/⌒ヽ ー‐ ｨ＿＿＿/ ! 牧師がお説教の時に南部や北部を支持する演説をするなど
/ _ノ
/ /i ┌─一'´ あってはならないことですお！！
| l | |
. | | l |
. 〈 〈 l |
!i i i ! l |
ﾞﾞﾞﾞ｀´ |
. ＿ ＿_
／￣ : : ｀Y´: : : ￣＼
ﾉ: : ／: : : : : : : : ｀ヽ : : ﾐ､
/: : /.: : :/: : : : : : : ヽ: ＼: ﾐ､
. /: : / / :/ i {ﾐＶｉ}:ｉ:ｉ ヽ＼ }: :ﾐ､
// /{ / :/ 人│ |:|:ﾄ､ :l_刈 : .::|
И/l И≠ナ-ﾐ| |从∠|L」: .::Ｎ
′} ,ﾊV< 何ｶヽ / <何｀>.:ﾄ､/ そ、そうですか……
ﾉ,ゞﾑ ｀¨´" |:. ｀¨´.::ﾑ八 ,
`ｰ彡'／,:∧ ､ j:::. u..::/个ｰミ彡
ｰ彳/ .//爪＼ z==ｭ ／ﾉl li:lヽﾐ=‐'
. И /.从ｌﾄﾐ､ ＼ ／_彡ﾉﾉl:l:l:Ｎ｀ ← 南部応援が嵩じて、自分の教会をわざわざ「南部教会」と改名した奴
. Ⅵ刈川込_ ｀¨´ `-彡川Ⅳ
┌|￣¨|三三王三三|¨￣h_
一¨￣＼:i:i:i:|┐三王三┌|:i:ｉ:/:i:ｉ:￣¨ｰ--､_
:i::i:i:i:i:i:i:ｉ:ヽ:ｉ:|:i|.三.王.三.|:i|:ｉ/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iｰ‐-､_
:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ:|:i|.三.王.三.|:i|:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i／｀l
.
＿＿＿_
／ ＼
／ ＿, 、＿ ＼ やる夫がヴィクトリア女王のように
／ （ ―）三（― ） .＼
| '" （__人__）"' |. 教会が主催する戴冠式を受ければ
＼ ` ⌒ ´ ／
／ゝ "` ｀ヽ.. 各宗派も、やる夫の言う事を聞いてくれるかも……
／ ＼
_,-‐'｀ー'｀ヽ∧‐-,
∠:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:<
∠:.:／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼:ヽ、
∠:.:.:ｲ.:/:.:ｌ:.:.:.:.:l.:.:l:.:l:.:l.:.:.:|｀
!ィ |l/l/､|∨:./,斗/l/|;､/
< ﾍ千ュヾＶ ｨヒュﾘl ﾞ> そ、そうでしょうか……
ヾ、 u. : //
/.:ヽ. ｀´ ,ｲ:ﾍ
彡.:l＼￣￣／l:.:ミ｀
|｀ｰ‐/７-―'´￣|＿
,-―――'´￣￣l:_,／ .'-'´>、:::::::/::::｀￣｀ー- ､＿_
/:::::::::::l::::::::::／:::::l´//´/´,-／,>:::/::::::::::::::::::::::::::::::/::::｀l
|::::::::::::ﾍ:::::/::::::::::::7. ´ / ／: ::/::::::::::::::::ﾍ::::::::::/::::::::::|
. /:::::＼:::::ﾍ/::::::::::_/ /::::::::/:::::::::::::::::::::::ヽ:::/:::::::::::::!
|:::::::::::::＼:::::::::;イl _／::::: ::/:::::::::::::::::::::::::::::!/:::::::|:::::::|
. V:::::::: ::::::::::::/:/ ｀￣二!V::: ::/:::::::::::::::::::::::::::::::l:::::::::::!:::::〈
Ｖ:::::::::::＼/:<, -―'´:::::|::∨/::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::|::::::::ヽ
. |::::::::::::／::::::::: :::::::::::::::!＿「|＿:::::::::::::::::::::::::::::!::::::::::|:::::::::::|
|:::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::/ ‐┐i‐┘:::::::::::::::::::::::::|:::::::::::!:::::::::::|
l:::::::::::l::::::::::::::::::::::::::/:::::::::| .!::::::::::::::::::::::::::::::::!|:::::::::|::::::::::::|
|:::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::!,」:::::::::::::::::::::::::::::::| !::::::::l:::::::::::::|
.
┌───────────┐
│そして勅令が下る。 .│
└───────────┘
． ﾍ、
_,. -‐ ': : : : : ﾍ
． ''": : : : : : : : : : : : :ﾍ
＿＿,. ‐''": : : : : : : : : : : : : : : : : : :ﾍ
＿_ . -‐ ´ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ﾍ
i￣￣ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ﾍ、
i, : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ﾍ
i, : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
ﾆﾆﾆﾆi, : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
ﾏ三三i, : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
ﾏ三三i, ユダヤ、カトリック、プロテスタント各教徒の指導者に、ここに命ず。
ﾏ三三i,. 朕を神のご加護の下、合衆国皇帝及びメキシコの護国卿として戴冠させよ。
ﾏ三三i, : : : : : : : : : : : : : : : : : ‐ ´ ＼
ﾏ三三i, 朕の手および国璽により、1862年7月10日をもって告知するものなり。
ﾏ三三i, 丶: : ::: ‐ ´ ＼
ﾏ三三i、 ,｀、´ ノートン一世..＼
ﾏ三三i、 _,.-: : : : : :＼
ﾏ三三i, ． ''": : : : : : : : : :＼
ﾏ三三i、 ´: : : : : : : : : : : : : : : : :＼
ﾏ三三i, ,. ‐''": : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 丶
ﾏ三三i,- ‐ ‐ ´ : : : .
ﾏ三三i, : : : . .、 ´
＼三ﾆ＼ ｀ 、 ´
＼三ﾆ＼ ｀ 、 ´
＼三ﾆ＼ ヽ、_ ‐ ´
＼三ﾆ＼ ´
＼三ﾆ＼ ／
＼三ﾆ＼ _,. ´
＼三ﾆ＼ ． ''"
＼三ﾆ＼ ‐''"
.
┌────────────────────────┐
│言うまでもなく、戴冠式など誰もやってくれなかった。 ......│
│ │
│やる夫は、ふたたび敗北を味わった……。 .│
└────────────────────────┘
／ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾊ
. / .:/:.:.:／:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:/,ﾍｨ1:.:.:.:.:. 〉
{ .:/.:.:/:.:.:.:.:.:/.:.:,〈:.:.:.:j !ミｼ{:.:{i:. （
ﾚ'i.:.:/:.:.:.:.:.:ﾊ:.:/ ﾊ.:.:〈〈 }:.:!i:.:i: }
. 乂.:{ ,.へ__} |=}≧丈z}_} {ｨ孑ﾊﾘ
. -=彡 ﾚ{ - i 刈亠ｲ`ｿｿ il圷ﾉﾘﾉ いやあ、さすがにそこまで
=≦三:.:.:.:ヽzｿ ﾐ i| ′
z彡:.:.:.:.:.:.:ハ ヽ 」ｲ 冗談に付き合うつもりは……
/ ｨ.:}:.:.:.:.:こﾑ `ー―‐'´:.:ﾐ=-
. {/ !:ﾊ:.:.:.､ミ=- ＼＿___/.:i:.ヽﾐ=-
|￣￣￣￣}―‐┴‐1^iﾊﾉ
厂`: : : : : : : : |:::::::::| ::l::| :|‐、
_ -‐ ´-: ､: ｀: :―-: :{＿_::j__j∧/ ﾑ` ‐- . . ＿
´: : : : : : : : : : :＼: : : : : : ｜ }::ﾍ::::ヽヽ ﾊ: : : : : : : : :｀f´: ヽ
.: : : : : : : : : : : : :ﾉ: : : : : : :|i :|:::::::}::::::ヽ＼: : : : : : : : : l: : : :! / ￣三ミ、
: ヽ : : : : : : : : : : : : : : : : : |i :|::::::::ヽ:::::::', ﾊ: : : : : : : :/: : : :l （ 三三）
: : : `,: : : : : : : : : : : : : : : : !i :!::::::::::::}::::/|: :|: : : : : :∨: : : : :! ゝ 三ノ
: : : : `,: : : :／ : : : : : : : : : !i :!｀:---ｚ'´::|: :|: : : : : : :', : : : : ! とノ 三三|）
: : : : : :': :〃: : : : : :.: : : : : :!i :!::::＿| |＿:|: :|: : : : : : : ',: : : : | / y 三三|
: : : : : : V: : : : : : :.:.: : : : : :|i :|└‐┐ ｰ┘ |: : : : i : : :i: : : : | （＿人＿ィ_ツ
: : : : : : :|: : : : : : :.:.:: : : : : :|i :|::::::::::| |::::::|: :|: : : : l : : :|: : : : ! 三三三三三
: : : : : : :| : : : : : :.:.:.: : : : : :|i :|::::::::::|_|::::::|: :|: : : : l : : :|: : : : | 三三三三三
.
┌───────────────────────────┐
│それからしばらく後。 ...│
│トウェインがとっくにネバダに帰っていたと思われる頃になるが .│
│とんでもない事件が起こる。 ｜
└───────────────────────────┘
.;;: | ..| | | || || ／|| || || ||／
┌┬┐ ┌┬┐ .|､ └| | | || || || ||;:,. || ||
├┼┤ ├┼┤ .| ..| |┘ .[ニニニニニニ] [ニニニ
├┼┤ ├┼┤ .| ..| | | '':,;:
└┴┘ └┴┘ .:; |､ └| | |;.,.
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿|／,...| | |＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_￣ｌ,ｉ| | |======================================
.＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿､|:::|.~ | | |￣￣￣￣[ニニニニニニ]￣￣￣￣￣[ニニニニ
ψ ψ .／／ ||:::| /￣￣￣￣￣￣ヽ|| ／|| || ／|| || ／||
. Ω Ω ／／ ／.||:::| | めーし . |.| || ／|| || || ||／
＿＿＿_ .....||:::| | めーし . |.| ／|| || ／|| || ／||
／⌒ ⌒＼...||:::| ＜ めーし♪ . |.| || ／|| || || ||／
:::::::::::::::::::::::::::::／（ ◎） （◎）＼.:::|.....ヽ＿＿＿＿＿＿/.|| || || || || ||
:::::::::::::::::::::::／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼/⌒）|. |ｉ..| [ニニニニニニ];:,､ [ニニニニ
.＿＿＿＿.| |r┬-| | ﾉ |. |ｉ..|
_＿＼ `ー'´ ／/ .| |._|ｉ..| ;.'. .,:゛
;:..... （⌒ |_,,,ノ .| | |＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
""''''''ヽ_ |.;|:::|／ |.=.=| |======================================
￣￣￣￣￣....| | ~ ''─‐'' ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
| |
i ￣＼ ./
＿＿＿＿＿＿.＼＿ |/＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
============. _ノ ＼＿＿_）==================================================
''::;.,,... （ _／ .'';;'..,.
|＿ノ''
.
─┬┬─────────────────────────────────────────
││~''- ,,_ ||二二二二二二||二二二二二二||二二二二二二||二二二二二二|| ||
││ ~|'- ,,_... ||. ||二二二二二二||二二二二二二|| || ||
││ .| |''- ,,_.||. || || || || ||
││ .| | |..||. || || || || ||
││ .| | |..||. || || || || ||
││ ..＿＿＿＿＿＿||. || || || ||───── ||
││ .i' ,--, ,--, ,--,.l||＿＿＿＿＿.....|| || || ||.l￣l l￣l l￣l.i ..||
││ i'l二ll二ll二ll二l l||＿＿＿＿＿| || || || || l＿l l＿l l＿l..i..||
││ .i'l三ll三ll三ll三l l.|| | || || || ||..l￣l l￣l l￣l 'i.||
││ i'圭圭圭圭圭圭l.|| | || || || || .l＿l l＿l l＿l...l||
││.i'＿＿＿＿＿＿l || | || || || ||| ..||
││二二二二二二二||二二二二二二||二二二二二二||二二二二二二||二二二二二二||二二二二二二||
─┘│＿＿＿_
──／ ＼ て
／ ― ヽ そ
／ （ ◎） '､ そ ん？
| （__ﾉ_）
＼ ｀_⌒ あの画商に飾ってある絵……
／ ＼
.
┌──────────────────────┐
│ふと画商のショーウインドウを覗いたやる夫は .│
│一瞬凍りついた。 │
└──────────────────────┘
＿＿＿＿＿
／ '⌒ヽ ; '⌒ﾞ＼ || ||
／ ∪ ＼ || ||
／ ／´ ｀ヽ /´ ｀ヽ ＼ ｏ ｏ
／ （ ◎ l l ◎ ） ＼
／ ヽ_ _ノ ヽ_ _ノ ; ＼
| ; ''"⌒'（ i ）'⌒"' ∪ |
| ∪ ｀┬─'＾ー┬'′ |
＼ |/⌒i⌒､| ／
＼ !、＿＿,! U ／
／ ､_＿__,, ＼
/ ヽ
| ､ , |
.
┏┓ ┏┓
┗╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋┛
┏╋──────────────────────────────────────────────╋┓
┃｜ ｡ ｜┃
┃｜ ｡ O ＿＿_
┃｜ ﾟ ｡ ＼ヽ ／ u ヽ ｀ ､ ﾟ ｜┃
┃｜ - ･｡ / ； ﾟ（◎） ─＼ @ ｡ ｜┃
┃｜ , ﾟ 0 ─ { U u (_人__)（◎）.| ／ ｡ ,'´￣￣｀', ｜┃
┃｜ ﾟ ,,､,ｒ-'⌒l u /亠､/ ｡ﾟ / o ,! ハ ハ ! ｜┃
┃｜ ｡ ﾟ ｒ-'⌒`ー-'´ヾ, 〈r┬/u / ｡ ･ﾟ ｌ フ ム ｌ ｜┃
┃｜ ヾヽ､＿,,,､-､/ミ,ヽ ￣ ノ_, -イ-､＼ ∠ ハ ッ ｊ ｜┃
┃｜ ー = ＾〜､￣r'´￣｀''ｊヽ､ 〃ヾ ﾟ ｡ ヽ フ / ｜┃
┃｜ ｊヽｊｖｉ､人ノｌ__ / / ヽ´｛ミ,_ ￣｀'''-ヽヾ ｀￣￣ ｜┃
┃｜ ） ハ ７ / / ｀'＝'´ｌ ￣ｉ'-､＿,,ﾝ ﾉ ｡ ｜┃
┃｜ ） フ て / / !。 ｌ ｌ - ニ ｜┃
┃｜ ７ ッ （ _＿ヽ､__ｌ ___ .!。 ｌ＿_ｌ__,-=-,＿＿_
┃｜ ） !! （ ,-＝-, ∠ヾゞゝヽ ,-≡-,ｌ ｌ-=二=-, ｜┃
┃｜ ＾⌒~＾⌒＾~⌒＾└==┘ ￣￣￣ ヽ==ﾉヽ=ﾉ＼＿_／ ／￣￣￣￣＼ ｜┃
┃｜ ､◎ ◎ ＼. ＿＿＿＿ .｜┃
┃｜ ／ Y Y|. ／ ＼ ｜┃
┃｜ | ▼ | | | ／ ─ ─ ＼ ｜┃
┃｜ |.人＿ ＼／.／ （◎） （◎） ヽ ＼
┃｜ !､＿＿＿. | （__人__） ヽ ＼ .｜┃
┃｜ ＼. ／＼＿＿ ＿＿_,,人__＿） .｜┃
┃｜ | ｜ ｜ | ⌒ ）ﾉｼ ｜┃
┃｜ ┏━━━━━━━━━━━━┓ ＿_）. （,_,_ﾉ―‐（,_,_ﾉ⌒ｉ,,_j .｜┃
┗╋───────────────.┃ THE THREE BUMMERS ┃ .────────────────╋┛
┏╋━━━━━━━━━━━━━━━.┃ by Ed Jump .┃ .━━━━━━━━━━━━━━━━╋┓
┗┛ ┗━━━━━━━━━━━━┛ ┗┛
.
┌────────────────────────────┐
│「ザ・スリー・バマーズ」。 ｜
│「バマ―達三人」とも「無職三匹」とも読めるタイトルのその絵は ｜
│あの漫画家エド・ジャンプの手による風刺画であった。 .│
└────────────────────────────┘
. ‐=ﾆ二三三三三三三三三三＼
＼三三三三三三三三三三三＼
｀ﾐ三三三∧三三三三三三三三}ミ､
ｰ=ﾆ二ﾊ/∨ ∨ｰ=ﾆ三彡'三三三ﾉ三}
ミ三_厶‐く三＼∠__ |三三彡=--くﾉﾆｿ
￣/⌒} }辷フ〔＿_｀ヽ ￣| ／｀V
{廴｢ }´ 弋ッう ＼|＿／} /
｢￣￣＼＿_ ＿__/ ﾉ７ / ＾￣ __,化__ﾚ'/
.. ＿____/ ／ /／{丙〈 { ｢ドｸ/´}
∧ | { ∨∧ 弋ト__ﾉ{ l//｀/
＼ | | / r‐＿ r―{ l/｀/
} | | ′ ｀|ヽ ￣| | |｀/
. / | | ｉ ト _ |__〔__ | | │{
{ | | l ,ノ￣l ／￣ ﾉﾉ ,ﾉ ﾉ
＿__ ∨∧ l / __／ ／
.. ￣＼ ∨∧ ＼ | { ／
... ＿＿ { ∨∧__／＼ |ﾄ＼＿＿___/} ＼
＼） ∨￣ﾉ | ｢￣冂 /
. {/ / ／＼| l |ー{
. | /＿_／＼____＼______廴__ソ ﾉ
. l | ￣￣i￣|‐r┘
. | │ l |│
！＼＿ | |！
. ｌ l │|
. | ＼＿／ / / |│ ＿＿＿
| ´￣{ / i l ∨￣￣￣￣＼ {ﾆ二二二ﾆ}
/{_￣￣ｊ___／__/ | } ￣￣＼│ |ｰ―――‐|
} / )-‐… ¨ ￣{ | ___,ノｰ‐ }ﾉ | l
. / ,l l /￣ {ｰ| | │
. ／ ／∧│ ｌ ／───‐（_／―‐| |─
実物の写真
ttp://i.imgur.com/VuWGrve.jpg
.
┌─────────────────────────┐
│その絵のやる夫は――タダ飯をむさぼり食らっていた。 │
└─────────────────────────┘
..__ .,,;-=-ーｧｿ ｒｲ⌒ヽ,,_、 / i 人 ノ l
_i ｀'＜´_:::::::::::〃::::::/ ,r;;;、 ヽt ,' ' ,_,,ノ `─-‐' ヽ l
:::〉/ / /:::::::::∥:::::::｛ i;;;;;ヽ ヾ',,_ i ∴;;;;｀､ l ∴ /
∥∨ ./::::::::::∥:::::::::::｝ !;;;;;;;;;ヾ ヾ, | __,,_ | .ノ;;;;;=-´ .l. ;;;;;; ／
i.i l::く:::::::::::::i.|::::::::::::::｀'-t;;;;;;;;;;;＼ ｛ iゝ,、 ,=-'´｀ー"'´-ｧー==-^::;;;;;;;;;; l ::::゜j /
||:::::ヾ´::::::::::｛i::::::::::::::::::::::ヽ--;;,,"''=- ＼ヾ..,,=-'"´ ;;;;;''",,=-'´:::::::::,ノ:::／ .l ∴ ／
ﾘ:::::::::::::::::::::::i !:::::::::::::::::::::::::::::｝;;;ヾﾊ;;;;,,,,_"",,;;;"_ ノ"'´￣::::::::::::-="´:／──‐ l. ヽ
',::::::::::::::::::::::::' ,:::::::::::::::::::::::::::::"''7ﾐ/、""''''' ノ´::::::::::::::::::::::::::::::::;;;=-"ｉ_/ / ＿ '. ヽ
ヽ:::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;:/;; /::::""´::::::::::::::::::::::::::::::,=-'"´ / ￣￣ ヽ
:::' ;,:::::::::::::;;;;;;;;;;;＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;', i;;;;;;;;;;;彡;;,,,,ﾉﾝｿ,,,,::／"
;;;;;＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヾ{;;ノ -、;;;;;;;;;;;;;;;;;;／ ┌┐［］［］┌┐┌┐ ┌┐［］［］┌┐┌┐
ヽ;;;;;;;｀ヽ、;;;;;;;;;;;;-='""7｀ー'"´ヽヾ_ソ ヽヾ-ｧｿ ┌┘└─┐││││┌┐┌┘└─┐││││┌┐
;;;;＞-ー-'"´ | | .￣ ｀-イ └┐┌┐│└┘└┘││└┐┌┐│└┘└┘││
| | | | | | ││││ ┌─┘│ ││││ ┌─┘│
| | | | | | └┘└┘ └──┘ └┘└┘ └──┘
| | | | | |
┌────────────────────────────────┐
│そして下には、タダ飯が落ちてくるのを待つバマ―とラザラスがいた……。 │
└────────────────────────────────┘
ッ ＼ ／￣￣￣￣／ ￣| ﾞッ
＿＿ ◎ ◎ | ／. ＿＿＿＿
／ ￣￣￣..... ／ ＼
ﾞッ ／| ▼ ＼____| ／ ─ ─ ＼
|人＿ |.. ／ （◎） （◎） ヽ ＼
＼＿＿＿ |...| （__人__） ヽ ＼
＼ ／.....＼＿＿ ＿＿_,,人__＿）
| ｜ ｜ . | ⌒ ）ﾉｼ
（＿（＿_）. （,_,_ﾉ―‐（,_,_ﾉ⌒ｉ,,_j
.
┌──────────────────────────┐
│絵にはタイトル以外何も書いていなかったが、 .│
│やる夫にはまるでジャンプが語りかけてくるように思えた。 ....│
└──────────────────────────┘
⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ
x≦三三三ﾐ､
_／三三三三三ﾊ
ノ彡三三三三三三し!
／彡ｲ三三三三三三三ﾉ
>彡イ三三三彡イ,､∧∧
≦三三三三彡::::/∨: : : : ::}＿＿ /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
＼三{∨∨＼/: : : : : :/V|ﾊ ＜ 「皇帝」だと？ |
∨: : : : : ::,､: :/l/, ィVﾉ . | 笑かしてくれるなよ、おっさん |
／ rV∨＼/_ ｀'イfGﾉ |へ. ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
_ノ ∧ﾍ弋fGﾉ} | }ｦ∧ | ￣￣｀ ､
／ T＼ }_〉,ｨ / / / | '， ! / }
／⌒＞ ､ }ﾌ {＼ ≦イ ./ / |-i{}i-! } / '
/ ＞､ ＞ __/ｰ/ ! ｜ ,' ヽ|/ /
,' ＼ ＼---＜ィl ＼/ﾊ ￣￣ / ,. --──{ ,'
{ ＼ ∧ニ}ニ ! } ∧ }／ ｜ /
| ｀＞ }コ 夕､ | ∧ ,' ! '
. ＼ ｀ヽ ロ | ∧ ./| | /
＼ ＼ | } / ﾉ } ./
⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ
＿＿＿_
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／:::::::::: ＼
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＼:::::::::::::: ／ヽ
/::::::::: くゝ ）
；|:::::::::::: ／ ；
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ｘ＜:::::::::::-‐=ミ::::::;､::}::::::ﾘ::ﾉﾉ
. ／:::::::::／::￣:::::/＼/ ∨＼:{:_{
/::::::::::::::::::::::::/￣ ﾊ | ヽ
ノ:::::::／ :／￣ /´＼/ ｒ'＾ヽ } l
. _／ ::::::::::::／ 「,ノ"´￣ ｆ芸ｧ │| /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
三彡::::::::ノ /三｢ ,ｨ圻' ヽ ﾟ，. ＜ お前なんかただの残飯を漁るニートだろ？ |
￣￣￣‘，/＼/ ニ{_ ^￣ ｰ' . | 皇帝どころか、まともな人間ですらない .|
. 〈ニﾆ,ﾆ､彡' _ノニ二オ... | あの犬共と同列のゴミッカスなんだよ！！ .|
∨ﾆ{ r ＼ ＼ ｀ ｰ─一' ！ ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
. ヽ八＼ 〈_＼ ￣}´│ //
＼ ー一' ヽ__ __,ノ //
. ￣厂〉 ￣ ￣ {＿__
∨{ ＼ |￣} ） , --─＞───=≦￣|
（ ￣≧=ー-----ｒ' //{＿rく ／ ｀寸
／￣￣￣≧=一'⌒ヽ =ー----{_,ノ_' | / ／ ,ﾊ
〈/ ＼ ∨ ｰ‐-----ヽ（{_） { } ／ ﾉ / /人
. /＿ ヽ ＼＿＿ ＿} _,ﾉ ／ ／ ﾉ ／/ {＼
′ ｀ﾟ 、 ＼ ＼ ＼ー--===＼/.／ ／ ヽ--一' ／＿___,ﾉ /
. i ＼ |￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|└─く__／￣￣ /
. |＼ ＼ | | / | 厂￣￣}│
. | ,ﾉ ヽ | | / ノ } 人
⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ
／ ￣￣￣ ＼：
：:／ ::::＼：
;： | :::::::| ：
＼.....::::::::: ::::, ／
r " .r ／ﾟ。
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：|::|: .::::| :::|：
：`.|: .::::| :::|_：
：.,': .::（ :::}：
：i `.-‐"
.
⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ
＿＿
_,. ‐彡三三ミヽ、
,.-彡彡彡彡‐'::::｀ヾﾐ|
彡彡彡彡‐'::;;∠ヾr'ヾ;!
＜三三‐'´:::「"t;;ヾﾌﾞ ,ﾞkﾃ /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
ヾ三r'::::::「ﾐ/ヽ ゾ !. ＜ そんな貴様を、ぼくのネタにしてやるんだ |
ヾヽ/ iヽ, ヽ ｰ=ラ |. | どうだい、これで貴様も社会の役に立ったろう .|
ヽﾆゝ, ｰ' |ﾍ. ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿ ￣ヽ
|「~!￣｀"'ｰ-,.‐' ｀′ | ありがたく思うがいいさ！ |
__| ｀′ ヽ | ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
＿rﾞ,.ﾆｰ-､,__ ヽ ヽ=,､
,.-'ﾞ--､｀'ｰ- ｀''ｰ｀/￣二ﾆ＼
r7""'''‐-､, ヽ ＼,. --<' ＼
|'⌒''ヽ､_ ｀'ヽ､ ｀ー'T"|＼ヽ ヽ
! i ｀ ヽ ＼ V | |:::::::ヽ |
. ヽ | ＼ | l l |::::::::::::ヽ|
. || ! ＼ l l / |:::::::::|ヾ:|l、
. |＼ ﾉ | / |ヾ::::::| ||ヽ
|::::ヽ l ヽ | r'"' |:::::::L-ヽヽ
|lヾヽ _,.-7ｰ|_ |::ヽ 〉::::::;:---! ）、
| ヾヽ ,.／/ｲ'| ＼!:::::ﾞ'´::::／ | / ヽ
ヽ ヽ| !'′! ! ヽ ､|:::::::／! ,.ヾﾄ l＼
⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ
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／::'⌒:::::::::::; '⌒ﾞ＼
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／::／´ ｀ヽ::::::::::/´ ｀ヽ ＼
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／::::::::::::::ヽ_ _ノ::::::::::::ヽ_ _ノ ; ＼
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| .| i‐ ./ .,i",..-'"＿＿＿＿__｀'''ｰ- ..,,＿＿. ! ! ./ ｌ | r-､ 廴__ノ ＿＿
.,／ / / ／ .'!ﾞ ／ ´ ＿____￣ﾞﾞ''フ ＿｀-ﾞ” ! ! ,! .! .| 廴ノ ＿_ ._..-'"゛
---'┌─────────────────────┐ ..| | l l .lﾞ.´ (＿_)_.. ‐'"
＿ │その瞬間、やる夫の中で何かが切れた――。 │ l ,!l lﾞ / ＿r‐'" ﾝ-､
._,└─────────────────────┘ ! .l! | .| .／￣⌒ _...i、.,i'⌒..ｌ .lﾞ .|
''"゛ / ,ﾉ_,,..二,ﾞ_￣ﾞ''′ ._..-'"..,..-''lレ＿＿___ ｀'-、ヽ. .l .! l ., ‐､ / .ｌ | .| 廴ノ
./ iﾘ ."″__,,＿__、 ￣ﾞﾞﾞ_,.. -'彡-'"゛ ｀ゝ､ .て￣ ヽ│| │ ,,=､, .! . ｌ l. l .ヽ__ノ
/ / ﾞ‐''"゛ ￣ﾞ,ﾞ二-''"ﾞ._.. ｰ''''''"ﾞ^ﾞﾞ ￢-..、 ＼ ＼ .ﾍ.ｌ.ｌ .l .! ｌ 廴__ﾉ ゝ ノ
/ ./ .ir‐''''￣￣￣￣ ―-､ 厂￣ ｀'､ ｀'-、｀'-..,ﾞl .ｌ!.ｌ ヽ廴__l
./ ／ ,.. ｰ''″ .ﾞﾞ=ﾆ二二ﾆ=‐､ ヽ. ! ! ＼ ｌ,` `<
ﾉ゛.／, / ´,,, -‐'''' ￣￣ '''''― ..,,__,ﾞ"''i . ｌ. ,,..-┐ ＿_／ . _,,．-ゝ＿ ヽ ヽ
ﾆ彡'ﾞ,／″ r‐ '"´ﾞ''-、 .r‐―ｯ . _,,.. -┘ . ..!..__''―''''"´ ／ | .ヽ .ヽ _rｰ''"￣
" .／_./ 'l / .! ,"￣/ | r-―-、 ﾌ__..i'''''7 .,ｰ-, ...ヽ ｌ. .／
./ ／ ..ｌ - ' " ヽ＿._,,-一'.. ￣￣"7 / .' ___ ￣￣ 〉,,..-┘ ￣￣,'" -'^ >., ./
. i＿, ヽ> ＼_,,.r―.- .,, / / ∧_,..ヽ ￣ 7 ' ヽ ┌ '"7 ,L_.'ｰ-, ^>.ｌ ./
.,、 ｀ﾞ''' < ,.-'' "'、 ヽ / ./ ／ / ,' / └-' / ,' / /......ｌ. !
｀ﾞ''ｰ- ＿ ヾ_/ >. ./ ,' / ヽ,,..' ／ ,' < / <__/...! ｌ l
――-----―ｰﾆ ∠..__/ <__./ < ／ ` ' . (, ヽ .ｌ .! .! .,, .、.|
._.. ‐',ﾞ. ＿イ'" , / // .／._,,. .｀ﾞ''ｰ ., ｰ ﾉ ヽ .ｌ..ｌ .ｌ ! ヽ,,〉.l
＿=ﾆﾞ‐'ﾆｒ'" _..-'' ／ .,iｼﾞ ,i′./ ｌ / / ＿＿＿＿＿_. .ヽ .ｌ . ｌll、 .ｌ .| iｰ-､ .|
.'“ﾞﾞ´ _..-'"._,, -'"゛,／゛ ., ツ゛ ./ ./ / .lﾞ / l／ ,,,）!､,,, ＼..､ `― 、 ! `.ｌ .ｌ .!.|＿_ゝ.!
...-'',ﾞ.. -'"゛ ,..-'゛ _ ''ン゛ .,rﾘ ,i′ / lﾞ.....／ `´⌒゛' ＼.''-､. ! .! .| ! .｝ ー'､ ＼
'"´ ,..ｒ'" _／／ ／,i"/ / /.／ ‐-､三三三三,.-‐ ＼....| ! ! .｝ │ ! ,ノ ｀''-..＿＿＿
._..-'" ,／ﾞ.／ / / ,i′ /....／ 三三, ーヽ三|三,'. ｰ-三三 ＼ ..l .| | l .!.i'" .! .i冖j .r―､ ,-
.-'" ／ ／ .／ .,/ﾞ./ /／ 三（ i!三三i! ）三 ＼ / / l. ｌ.ｌ .l │ l l !.|
.,..‐" .,／ .／ / ./ /..| 三三｀＝ノ三||三ヽ.＝ '三三 |/ ./ ，.| ｌゝ
.,／´ . ／ .／ / . / ! | ,,,,,,,,,,, 三（_＿__人_＿__）三 }.i .| . ｌ |.ｌ ヽ, ￣￣￣￣￣￣￣
_／゛ .／ ./ / . l. ＼i rﾞ (i++++++++++i) ,,,ノ（,,,,／ ...i′ l .ｌ ｀'ｰ ＿
／ .,／ ./ ./ ! .|＼ ￣￣￣￣￣ ￣／./ . l l ｌ .〔-- ￣￣￣￣
/ 〈
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＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐―￣￣―‐―― ＿＿＿￣￣――― ＿＿＿――￣￣＿＿＿￣―＝＝
――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝＼人_从人_人_从__人从ﾉ／ ＝＝ ￣――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━
＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐.＜ ＞ ＝＝ ￣￣￣ ――＿ /´ ム -イ;‐ｧ...―
＿＿___. ＜ 侮辱ですお！ ＞ ,! 〃 /
／ ＼. ＜ ＞ ／ ｨ! |ｌ ｉ¨７
／ﾉし' "＼ , ､..／Y⌒YW⌒⌒YY⌒WY＼ ／ ;'´ i ｌ| | |
／ ⌒(（ ◎）ヾ'（◎）ヽ, i| |i l ／| !: ! |L/| !〉
| "⌒（__人__）⌒ﾞl i| |i { |.／ l |! l | .|__| /`l
＼ `i ヾ/´ ／ i| ＼ |l|w/L ,r_／.. | l! | | ,､ l |/ 〉
／￣ ⌒ヽ i| |i.＼＼{ｗ└ ¨ ´ ／. ! |l' | | ,l | l |ﾚ'
/ ,、 | ,i| |i......＼´ 彡x.. | |! .|／ ,! L.-ヾi=,'
. | || ／ ／ i| |i.... > ； ’ ∠─. |／ _,.-'´ _, - '_´
. ヽ、 ヽ､ ／ ／ i|i |i ／ }| |_,.- '´| L-'´_|
/ ,＼ ＼, ／ | i|i |i..／´ヾ, r､r‐|＾` ,.-'´ ,.-'"
| ヽ＼ ゛^`1 j|iヽ i|i. /／ }´ |,.- '´| | ／|
. ／ /￣ﾞｉ, ^ ,.,r' j|i ＼ i|i. / |,i ／／ ＿＿ _
( / `＼ ' ＼ヽ ヽ i|i ／ ｨ' ／＿＿ノ ／丿
`ー‐'′ . ＼ // |__ i|i く／レ ／ ／
＼;; ＼,, ＿) i|i ,____,. - '´ ／
＼,:;＼ " i|i /＿＿__,／
. ＼,// i|i
`ｰi|′
＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐―￣￣―‐―― ＿＿＿￣￣――― ＿＿＿――￣￣＿＿＿￣―＝＝
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＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐― ―――― ＝＝ ￣￣￣ ――＿――￣＿＿＿￣―
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┌────────────────────────┐
│やる夫は、ショーウインドウをステッキで殴りつけた。 .....│
│何度も、何度も。 .│
└────────────────────────┘
__/￣/＿_ ./77 ＿/￣/_ ./￣/ ./''７
/__ __ /.￣ /__ ＿/ ,ノ￣7 ￣ / /
_./ // / ./__ ＿_//￣ ／ ＿__ノ /
|___ノ.|___,/. /＿/ 7＿/ /＿___,.／
__/￣/＿_ ./77 ＿/￣/_ ./￣/ ./''７
/__ __ /.￣ /__ ＿/ ,ノ￣7 ￣ / / .三///
_./ // / ./__ ＿_//￣ ／ ＿__ノ / 二 ///
|___ノ.|___,/. /＿/ 7＿/ /＿___,.／ ﾆﾆﾆ 三//
＼´ 彡x . / / 二二 ///
>. { ； ’ ∠─ . // 三///
＼ |l|w/L ,r_／....../ ／ 三二 ///
＼＼{ｗ└ ¨ ´ ／ / r~￣`ヽ'＼人_从人_人_从_人_从_人_从__人从ﾉ／
＼´ 彡x .../ / ＿＿＿_ （ ⌒} ＜ ＞
/.> ； ’ ∠─ ....／_ノ ＼ 彡 /. ＜ 侮辱です！ .＞
／ }| !| （|{（◎ ） ＼ / ＜ これは侮辱ですお！！ . ＞
／´ヾ, r､r‐|＾`.!i （ﾉ､__） ⌒:::: `, ＜ ＞
/／ }´ ....!| i‐┬| |.... ／Y⌒YW⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒YY⌒WY＼
/ ｌ___|_| ／
`/⌒ ､
＼ ＼＼
.
┌────────────────────────────┐
│それは、平和で善良な皇帝であろうとし続けたやる夫が │
│生涯でただ一度だけふるった暴力であった――。 │
└────────────────────────────┘
／{⌒Y^Yﾂﾍ
/{/{_人 ﾉ / ハ
ﾉ ==ｧ（_f⌒}ノヽ/.ﾊ
} //＼_ r=ﾐ∨ }
∨〉 〈_e_ U_e_〉u}く や、止めて下さい！
{∧U ^ U }ﾘ}
人∧u (三_) u ﾉノ うちの店に何するんですか！
＼ ー' ／}_r── ､
}≧F}ﾆﾉ≧ミ＼ヽ＼＿___
ノ二二ニニﾆﾆ＼ﾆﾆ}ニニ＼_
／-{二二ﾆx＜´￣￣＼l|ﾆﾆ／⌒＼
/ﾆニ{ニﾆ／ oニニニニﾆ}￣∨ニニ∧
. ∨ﾆﾆ{-／ニニ o二二ニﾆ} ＼ﾆニ人
人ﾆﾆVニニニニニニニニ） ＼二 }
/ﾆﾆﾆﾆ八ニニニニニニﾆﾆ｀＞ .., 〈｀¨´}
. /ニニﾆﾉ ＼ニニニﾆoニニニニニ} ｀¨´
{ニニ／ }ニニニニニニニﾆﾆ.ノ
＿＿＿
／＼ ／ ＼
／（◎） （◎.） ＼ 止められません！
／ （__人__） ＼
| |::::::| ノ（ | これは侮辱ですお、あなた！
＼ l;;;;;;l ⌒ ,／
／ヽ `ｰ´ ｨ⌒ヽ
rｰ'ゝ 〆ヽ .)
ﾉヾ ,> ヾ_ノ,ヽ}
ヽ ヽ| ヽ_ノ
.
二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二
7 7
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.:.:.::::／ .:.:::.:.. || .:.:::::.:.:.. ..:.:.:..／ ／ .:.:..:┏┛┗┻╋┛.. | ５月下旬
.:. .:..:::::::::.:.／|| .:.:.:.:::::::... ／ .:.::::::::.: ┗┓┏┓┃... .:. | 発売予
.:.:::::::::／ ／.: ||:.:. .:.:::::.:.:... .:.:.. .:. |....┃┃┃┃ ┏┳┳┓／
. :.::::::: ／ ／.:.:.::. || ､ﾊ,:::::::::::､ ノ 、 ※ ::. | ┗┛┗┛ ┗╋┛┃ ／
.:.:.::::／ .:.:::.:.. ||^ < て..◎ ◎） ヽ || ..:.:..:| | .:.:::::.:.:... ┗━┛ . .::::
.:. .:..:::::::::.:. ､ﾊ, 'Y''~ヾ..（人__） ノつ.:::::.: |＿|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
￣￣┏┓┏┳┓￣^ < て..￣. i .⊂二 ﾉ￣￣￣|＿┏┓┏┳┓＿＿＿＿＿_
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:┐ n /〉 <ヽ /^〉' : : : :
: :! }”/ ,､ <｀ヽ ./:::/.,､ .: : : :
⌒!ｨ f¨ﾟ{ <´ 'ヽ Vハ |ヽ Y¨! |::::}ｲ { , -ー ､ _ /¨> r-‐,､ <⌒!
::〈人_r-ｰ- ､_r＜}| ＞::::￣:｀ヽ__, - ､__r ､r=¨>‐-! /:::::}＿_Vﾍ }:::|__}::::{.ィ1.|:.:.:.:.:.:.}_, くﾉ￣! ./;;;;;;;;;}_, ﾍ⌒',
/:.< /::::::::::::::::Y::/|i /::::::::::::::::::::::Y:.:.:.:.:.YVｲ!:::::}::::::::|/::::::/:ァ＜! V_::| ',く/⌒!}:.:.:.:.:ノ/ /:/^V__〈ヽ;;;;;/_!__ノ::::::ヽ
:.:.:./￣￣￣￣￣￣ヽ::::::::::::::::::: l:.:.:.:.:.:.|ィ ゝx}:::::: |::::::/:.:/ / > ¨⌒ヽ:'. V¨¨ヒ{_. V==<:::::｀ヾア´:f⌒!ヽ:::::}
＼.| 皇帝だ！ .|.:::::::::::::::::∧:.:.:.:./￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ:::::::::}:' V::::/￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
......ヽ＿＿＿＿＿＿/.::::::::::::::::/|ﾚVW.| 皇帝が荒ぶってる！ .....|::::::::!:/ ./::::| 頑張れ、こうてーい！！ .|
｀Yﾟ￣ ＿/VﾚvｲW:::::｀ー-ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/::::::::|' /::::::.ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
、 f´￣::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::| ヽ .|:::::l::::i::::::| /:::::::::| ＞- ._ }} |:.: |ヽ:::::::
.
ー .._,;ゝ..,,、 ｀'-､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.ｌ- i､、ﾞゝ､,､ヽ、 .i〉;;;;;;;;;;;;;;;;;;/゛ '" .,..-/!彡'".りシ',ﾞ_ _..-
ﾞ'''-､｀'-､ ｀'-_;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ｀'ﾐ〟 ｀'''.ｌｼ､ .ｌ.;;;;;,i∴;;.″ ,- , ;;ｿ｣彡" .,ﾉ".｀--│ _..-'";;;;;;;
┌────────────────┐ ...ﾞ'､"x. l;;;;;|. ..!./ / .,rｼ",il'" 亠 ._iir㍉;;;;;;;;;;;;;;;
...,,、. │そして、ついに悲劇が起こった……！ │ .. ｌ;;;丶;;;;｝ ｀ .,;;ｿ゛ ´ /ﾞ;;;;;;;; ／
ー......└────────────────┘ ..l-'､.ｌ.;;;;;;;;;.! .,il″ _,, -'";;;;;;;;;;;｀￢
..,,..........ﾌ;;;;;;;;｀''‐ ,,、 ,ﾞli/､ ｀'､.ｌ, .｀'/'./ ;;;;;lﾞﾞ ./ , r二-''''"￣￣´ﾞ''y;;;;;
^ﾞﾞﾞﾞﾞﾞ'''''".'''''.'''ヽ-..;,ﾞﾆ＿ ｀ﾞﾞ''''＞x, ﾞ ll、 .!､/.ｌ;;;,! i' ''" ｀-￢'''
｀'''｀-ヽ,, |､｀''ﾆi几 ″|;;'!
..,......xi， ｀'''ﾐ;;ｘ、 ´ .｀ l､ l､;.ｌz'ｱ .,i;;|lrl!!!!¨'″ ,,,
￣ ..,,u．.-..、 ｀''ｽｯ、 y ..、 !li `l/ l/ ..il′ ,,iｌ'"´
:ﾆﾆ;;;;ｭiｘ..,,,,,_. .｀'s､ ﾞ''く、 |;,_｝ .ゝ .″,l′.,， .,.″ .＝ .r!″ '.ｌy
. ｀''-ﾞ二;;;;｀ﾞ''''､. ＿ __ iﾘ.,〃 , .｀ j,i′ l!
＿__,＿_＿_＿_＿_i;;;;;;;;;;;;"― ..,_. ┌ ┐ ┌ ┐|┌ ┬┐ ┌-...l;;ﾘ" i､ .,ij" _,/.ｌ_、 ,,irｰ .∧ ._.
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.xｯ----｀│ │ | | └ ┴┘＿_|￣l_＿‐┐ ＿_ ..ｺ;;-､___,.. -";;;;;~ﾞｨ
.,ﾝ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,..一'''''''ｰ､,;;;;;;;;｀'ｰ- ..／ / l ヽ＿ ￣ |＿_ _＿| ＿┐ | || ;;ヽ ＼ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;./ ｀くv !l |￣ __／ ヽ＼__ | | ‐┘ └―i l￣| |＿l ＿. ｜ ｜ ヽ,,,,ﾞ' ＼ ;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i‐′. ￣ ￣ └┐ ┌‐┘ ￣ ／ ／ .|＿| . ﾞ".! ! `ぃix,;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ : _,i〟 _..〟 | |＿l ／ ／//.、.ﾘi !＞ ﾞ'ｉ ｌヽ.;;
;;;;;;;;;;;;./ ,..r/「″ ,,rj″ Y''フ'´ .▽ ,.￣ |￣| ,.ｌ|x, ﾍ.ｌ.ヽ
;;;;;.／ .,r彡'" '!レ'" .// .,r､ f'"｀''./ ;;;;;;;;. ￣ ┘ ..,,,｝;;;;;ヽ ｌ"l,.
／ ´ 、 ,ノ;/ ¨゛ .,,〟 .ヽ;;;;;;;;.ｌﾞ'!)i、｀＼;;;/'''''-＼, ∨
,,、 ,,〃 .,..;;ﾆi / ´ ヽ;;;;;;;ﾞ;;､ ` ﾞ'ﾐ､ ﾞﾞ'ﾆ;;､
,i彡 /│ ″.,〃 .,i;; .,-、 .i;;;;;i .ｌ.;;;;;|..ﾞ'|l、 ﾞ'li、 ﾞ'ﾐ
,iｸ゛ l";!I ., ―--ｸﾞ .n /゛ l/ .ﾞ‐'" .ｌ;;;;;.ｌ .ﾞ'ｆ、 ﾞ.ｌx ﾞ'
.,l .,ﾝｸﾞ ,． / ;;;;ﾞ‐',,､;;;;.;i′ :!┤ .lL .` ｌ;;;;;.ｌ ﾞ|''､ . ｌヽ
.,l| ../ ;/ 〃 ./ ;;;;;;;;ｒ'" !" .lﾞl : |;;| ｀ ﾞlｭ !;;;;;.! ﾞ'ｉ;ヽ i､ ゛
, !｝ ,i";;;;lﾞ ,iﾘ ,／;;_ﾝ-/ |;l l´;;;.ｌ ｌ;ヽ 〟l;;;;;;.ｌ .`┤ .ﾞ┘
.
┌─────────────────────┐
│ショーウインドウはなんともなく .....│
│やる夫の杖の方が折れてしまったのだった。 ......│
└─────────────────────┘
｛:.:.. ヽ
ヽ..:.:.:.:.⌒ヽ､、 ﾉ
｀:.:ー:.:⌒ヾ :(（
_.,..:.:.:::.:.. .. ..ﾉ .:）
.:.:::"´ ｀" . ..:′
i.:.:: ....:.:.:.:..... .:.::"´
j . .:´ ｀ " ＿ l'''l ＿ l'''l /:l
{ .:.:´. |;;,,. | ∟,|::|＿,､ ,＿ ,| ∟,|::|＿,､ ,､|:::L
ﾉ {´. |;;,,. ヽ;;l ;, |::;――-;::/ ,.､_|::/＿ |::;――-;::/ |/７:/ ● ● ●
{ :.:. ヽ;;l _､-''７ ソ ヽl /,;/ /:;.―-;::::/ ヽl /,;/ !/
｀ヾ: :.. ＿__､-'''ﾞ´:::,､-ﾞ､;:::::''７ ∠-' ｀´ /::/ ∠-'
........_ ｀:. :､、... |:::::::::::;;､-''´ ＿ﾆコ::!―i ／ ´
.:´ ｀ｰ:.. ｀:.. .:. |;;､-''´ |,,;;;,､-''''ﾞﾞ´
ー ´ _..._ :.:. :. . ,ｲﾀ
..::´ ヾ、 .:: },ｲﾀ
..ﾉ .:: ﾉ ,ｲﾀ ﾀﾄ,
_....ノ ﾉ ..:′ ,ｲﾀ ﾀﾄ,
:. :.. ,ｲﾀ ﾀﾄ, ﾀﾄ,
:. :.:.. ,ｲﾀ... ﾀﾄ, ..:.:.::"´｀ヾ､.. ..,r:.:⌒:.:ヽ
ヽ、...｀ :.....__...:.,〈ﾀ. ﾀﾄ, . ......,,ノ :.. （ {
｀ ー" // :. γ´ ..:.:.. ::. )ﾉ ｀:.:ー:.:
// .:. ..:.: "´ ｀ヾ,....ヾｰ:.:′
// ..:: .:.:__ } .,.ﾉ⌒ヾ、
〃 ｀ｰ..:.: "´ :..
′ ｀"
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, ' ヽ
/ u. ＿_,ノ ′' ｰヘ Y .;'⌒ヽ、＿ノ⌒ヽ、＿
| 《 ・ ） （ ・ 》 ! / ヽ
| ｀ ￣ ´ ｀¨ヽ } .＜ ……あ…… ）
V u. ヽ. ＿_人＿丿 / ） ノ
∧￣ﾍ ‘--―‐′／ .ヽ、_ノ⌒ヽ、＿ノ⌒~
／::::::::::ヽ ＼ ＿＿_／
／::::::::::::::::::::ヽ. ＼_, -'´
/:::::.＿:::::::::::::::::::ﾍ .>ﾊ
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,, -‐- ＼ | |／⌒ヽ
（ ⊂ニニ / ／⌒) ） (ヽ、００ ∩
｀ｰ――'′ し∪ （ノ ⊂ニ、ﾆ⊃ ⊂ ⊃
／￣ー―‐ 、 ,, -‐- ＼ | |／⌒ヽ 〇 〇
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:::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ ｀ｰ――'′ し∪ （ノ
:::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ::::i ., -―- 、 ___
:::::::::::::::::::_＿_ノ､/〉' ／::::::::::::::::::て/::_:::ヽ
:::::::::::::::/ u て;/7 /::::::::::::::::::;ｧ､､:::「ｪ ヽ::〉 __
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:::::::::::j u ､ ´_}ヽ.|::::::iｵ/u ﾆi < iヽｧ/:::::r----J .r:´二ﾆヽ
::::::::::i （二７´_.L., ､ハ 〉 _ _ﾏ/ﾝ::::r ' ;tr /;j i::/r-､r-| r一ー､
::::::::::|、 .r ' c ／､:.:.:ヽ ヽ ｰ」: : : : ii ヽu.___､/ ＿ん' ｀´ム.' |:::r―┤
:::::::::／￣ ´」ｰ／:.:.:.:.＼:.:.＼＼__j: : : : : ヽ ヽフ｀ヽ´ | | ヽ'ｰン､ _/ﾊu.'_' |
i:i i:::i:iヽi ´ !':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼:.:.',:.:i: : : : : : : :「=| : : : |: ! ７!｀:´|< ７ﾏ.ヽー'
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┌─────────────────────────────┐
│自分を認めない現実世界に対する .│
│やる夫のささやかな反逆行為は、みじめな敗北に終わった……。 │
└─────────────────────────────┘
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:.... .... ..:.... .... ..... .... .. .:.... .... .. ..... .... .. ..... ............. .. . ........ ......
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:::::: ..::::: . ..::::: ／::::::::: . ＼:::::::::::::::::::: ..::::: . ..::::::::::::::::::: ..::::: . ..::::::::
... ..........／:::::::::::: ｀ﾟ o:。.. .... .. ..... .... .......... .. . ........ ......
... .....／:::::::::::::::: ＼.... .. .:.... .... .............. .. . ........ ......
..... ..........|:::::::::::::::::: |.... .. ... .... .. ..... .... .. ..... ............. .
..... .......＼::::::: ／.... .. ........ .... ............. .. . ........ .....
... ..........>:::: < .... .. .:.. .... ..... ............. .. . ........ ......
... ........（ |:: / ）.... .. .:.... .... .. ......... .. . ........ ......
... ... .......`|::::::: /'.... .. ...... . .. ..... ............. .. . ........ ......
... ...... ....|:::::::::人 /::.. .... ....... .... .. ..... .... ......... .. . ........ ......
... ..........ヽ::::::ヽ,.Ｌ＿).... .. .:.... .... .. ..... .... .. ..... ............. .. . ........ ......
... ...... .... >__ノ三三.... .. .:.... .... .. ..... .... .. ..... ............. .. . ........ ......
.. ........ ..........三三三三.... .. .:.... .... .. ..... .... .. ..... ............. .. . ........ ......
. .. ... 三三三三三.... .. .:.... .... .. ..... .... .. ..... ............. .. . ........ ......
.
┌──────────────────────────────────┐
│そしてしばらく後。 │
│やる夫は街の商人から代わりの杖と、なぜかド派手な羽つき帽を贈られていた。 │
└─┐ └┐
│当然、宣伝目的だったのだろう。 .│
│杖はともかく、帽子は10年前に流行が終わっていた在庫処分品だったし。 .│
└─────────────────────────────────┘
/ i、
/! iﾍ
/ i _,,､､,,_ l ﾍ
/ レ ´ ∧ `ヘi: ﾍ
〈 : ＼,,/ ﾍ_,,／ : 〉
/＼ ｀ ､ ,' ',, "／ ',
/ ＼_/i iﾍ_／ : ',
l ／〈ヘ ／〉＼ : i
| ／ ﾍ | / ＼i: l
i ノﾉ＞-､,,_ ∨ _､-ｰﾍヽ、 i
/ ／< ￣ ヽ＞''＜/￣ >＼＼i 赤くてツノがついていると
／／! ｀ｰ- ' ｀ｰ ´ |＼＼
／／. |´￣￣ （__人__） ￣￣｀| ｀＼ 通常の３倍人気が出るというけど、ほんとかお？
＼ ｀ ⌒´ ,／
/⌒ヽ ー‐ ｨヽ
. . / ,⊆ニ_ヽ、 |
/ ／ r─--⊃、 |
| ヽ,.ｲ ｀二ﾆﾆうヽ. |
.
┌───────────────────────────────┐
│それはいいのだが、先日の事件が報道されてしまった為 │
│やる夫は街を歩く度に「バマ―！」と声をかけられるようになっていた。 │
└───────────────────────────────┘
ヽ､人＿人＿人＿人＿人＿人＿人＿人＿人＿人＿人＿人＿人
､）
_) バマ―！ よう、皇帝！ バマ―！！
）
⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ
|| |! / ／
|| | / ／ / i、
バマーーッ ,-‐-､ ／ ／ /! iﾍ
,. - ─- 、 |_!_!ｭ } ／ / i _,,､､,,_ l ﾍ
/ ノノノノハヽ `'}‐┴､ バ、バマーーッ！！ / レ´::::::::::::::::::`ヘi: ﾍ
i ,-､_{＿＿＿ l' ,. -─- ､ ｛￣｀{ ／ /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
} | r} ` / -' | |`i ／ ,ﾍr^､ | }_, ,! -‐- ､ ／ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
{ 'ｧ' `ー'/,_ ）!／ﾘノ二二jﾉノ`i, / ＿i l:::::::::::::::::::::::::::::::::┏┓┏┓.i
,-ｿ ､ ノ/ﾆ| `i／/ - r {⌒ / |＿_∠＿_,へ ／￣￣ヽ ,-rrr､. |::::::::::::::::::::::::::::.┏┛┃┃┗┓
/#＼ ､ `='ノ iﾆij ,ﾆﾞ | ｀i /| r､/＿＿,|￣/ ノノﾉij iっ,!,!,!. i:::::::::::::::::::::::::::::┗━┛┗━┛
＼＃i＼ ￣,ﾉ`i ヽ |r┼-､ i' v{_ （__ﾊ_! | _ノ^i'_ﾌ'i,! `i {. /:::::::::::::::::::::::::::::┏━┓┏━┓
＼i＃|＼==|/`|＼＼`ｰ| ´|ﾆ､ヽ | i ` ,.-ｉ{ }､|- ,-'i |＼_|>. ／／! :::::::::::::::::::::::.┗┓┃┃┏┛
＼|ヽ ｝ ﾉ i ＼ | 〉' `ｰ'/ ,<j 二ﾉ /ｿ ヽ._`ﾌｧ-ｧr{`ｰ-1. ／／ | :::::::::::::::::::::::::::::┗┛┗┛｀＼
Ｏ|/ |l/ i ﾉ´| / /_ノ＼＼ "{ヽ /ｉ｢|i､rr､/|ﾍ! /ﾉ | | :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |
| ﾘ /∧ V_i/ ヽ_|＼ノ|ﾍ !| !|.| | |/ |-── ' ＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／
|０` | / ヽ＿/|＼ ､ `| {| |゛゛| | ,. -‐'´..:::::::::::::::::::::...｀丶､
| | /ﾉ | ＼ ﾘ | ﾉ ri ﾉ | ﾉ .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::....ヽ
┌────────────────────────────┐
│ ﾊﾞﾏｰ ｜
│「無職者」という言葉は「怠け者」というような意味にも取れる。 .│
└┐ └─┐
│野良犬の名前でもあるし、いずれにしろロクな言葉ではない。 .│
│やる夫のストレスは通常の３倍のスピードで溜まったことだろう。 .│
└─────────────────────────────┘
.
┌────────────────────┐
│バマーコールがよっぽど腹に据えかねたのか、 .│
│やる夫は珍しく乱暴な勅令を出している。 .│
└────────────────────┘
． ﾍ、
_,. -‐ ': : : : : ﾍ
． ''": : : : : : : : : : : : :ﾍ
＿＿,. ‐''": : : : : : : : : : : : : : : : : : :ﾍ
＿_ . -‐ ´ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ﾍ
i￣￣ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ﾍ、
i, : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ﾍ
i, : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
ﾆﾆﾆﾆi, : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
ﾏ三三i, 近頃、盗人や売国奴のたぐいのならず者に扇動されていると思われる、
ﾏ三三i, . 人類の恥さらしである低劣なるクズ共が徒党を組んで ＼
ﾏ三三i,. 朕が劇場やホテルに出入りするたびに「バマ―！」と呼びかけるようになっている。
ﾏ三三i, : : : : : : : : : : : : : : : : : ‐ ´ ＼
ﾏ三三i, 警察はこのゴロツキ共を鎖につなぎ、強制労働に就かせて、礼儀作法を教え込むこと。
ﾏ三三i, これに必要な全ての権限を警察に与えることを、ここに布告する。 .＼
ﾏ三三i、 ,｀、´ ノートン一世
ﾏ三三i、 _,.-: : : : : :＼
ﾏ三三i, ． ''": : : : : : : : : :＼
ﾏ三三i、 ´: : : : : : : : : : : : : : : : :＼
ﾏ三三i, ,. ‐''": : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 丶
ﾏ三三i,- ‐ ‐ ´ : : : .
ﾏ三三i, : : : . .、 ´
＼三ﾆ＼ ｀ 、 ´
＼三ﾆ＼ ｀ 、 ´
＼三ﾆ＼ ヽ、_ ‐ ´
＼三ﾆ＼ ´
＼三ﾆ＼ ／
＼三ﾆ＼ _,. ´
＼三ﾆ＼ ． ''"
＼三ﾆ＼ ‐''"
.
┌───────────────────────────────┐
│そんなある日、ラザラスが死んだ。 .│
│子供を噛んでしまい、仕返しにネコイラズ入りの餌を食わされたのだ。 ....│
└───────────────────────────────┘
,. '"´￣ ｀､
／ ヽ
/ ノ, (○) Ｙ __
i （○) ､__ ) ヽ. ,⊆.己 に二二l └┘/7
| '､__／ ! ｀ﾌ_厂 ＜ノ
| /
| ／
| _,,.. -‐'"´
| , .'"´
i .!
ﾞ､ ﾞ､
＼ ヽ
ヽ ! ／￣￣￣￣＼
ノ／ ､○ ○ ＼
i'／ ／ Y Y|
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＿＿＿＿ |.人＿ ＼／ |
／ ノ ヽ､_ ヽ !､＿＿＿ |
／ （ ー）}liil{（ー）ヽ＼ ＼. ／
／ /::::::⌒（__人__）⌒::::＼＼ | ｜ ｜
／ ./ ヽ |.!!il|!|!l| / | ＼ （＿（＿_）
（＿__ノ(⌒)⌒)⌒)ｪｪｪ|/⌒)⌒)⌒) ）
.
┌─────────────────┐
│庶民のヒーローが毒殺されたのだ。 .│
│街は騒然となった。 │
└─────────────────┘
ィ≠＝ミ ､
.: ´／ ヽ}
/:／
{/r､ __
_ ..（｀ﾆ7ﾉ j_ノ ﾉ _
ﾄ､／r―＜ ´ ´ イノ´/:｀ヽﾉ}
_.. -‐.:＜ﾐ､ -一 ′: : :〈
>､ Ⅵ‐一 ´: : ﾉ : ィ: : : : :ﾊ
.: ´:.:.:.ヽ 〉: ｰ=彡イ ､/_{: : :|: : : :.
厂:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:〉_. ィ≠=ﾐ､ //: :ム=ミ: |: : l: :ﾄ､ }
. /:.:.:.:.:.:.:.:.:.＜{:／ 小 rｯ V/:／ rｯ 〉ﾄ､: ヽﾄ､ :ｰ― :ノ 皆さん落ち着いて！
〈:.:.:.:.:.: ´／:{／:イ ハ ｰ=彡 ´ ｰ=彡ﾍ、:ー` ￣￣
｀ヽ:.／:.:／l:.:.ー==='.≠ ' __ /ーへ:ヽ ＿＿ 犯人が見つかっても
＼:.:.:.:.:.l:.:.:.:l: : : 人 r ´ __｀ﾕｲ: :/: : | ー― ´
＼:.:.:.、.:.ト､ : i! }＞-く ｀ヽrﾊ｀ー 、＿_ 裁判はきちんと受けさせないといけませんよ！
ｰ=＼:.:.:. !:.lヽjﾚ: ｀Tヽﾉつ ／ Ⅵ i:.:.:.:.:.ヽ
|ヽ:.:l＿＿_....に二}‐‐ｧ ﾉﾑ' i!:.:.:.:.:.:.:}
|i:i:iY:.:.:.:.:.:.:.:.:.ゝ一'／ イ: 人 ﾉ:.:.:.:.:.:/
|i:i:i:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:} }:.:.ｰ.:´:.:}´￣ ＼／ ｀ ー′
￣'.:.:.:.:.:.:.:.:.:.//:.:.:.:.:.:.:./
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{:.:.:.:.:.:.:.:.://:.:.:.:.:.:.:}
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/ ﾆＹﾆヽ
/ （●)(●）ヽ ラザラスは市の英雄だったっていうｗｗｗｗ
／ ⌒｀´⌒＼
／ ,-） （-、＼ 市葬を要求するっていうｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
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( ＼ ／ ＿ノ ＼／ ＿ノ
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┌────────────────────────────────────┐
│結局、犯人は見つからず、エヴァンズが提案した「市葬」も行われなかったのだが ..│
│懲りないジャンプは、市葬の想像図を漫画として発表した。 │
└────────────────────────────────────┘
/;;;;/:ﾚ'´::::::＼ﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐ
／￣￣￣￣￣￣＼ >'´:::::::::::::::::::::＼ﾐﾐﾐﾐミ
| ハ ハ ハ | /ﾍ／|::::::::::::::＿:::::｀ヽﾐミ
| | | ヽ !-‐''''´ └┬┐::｀
| ハ ハ ハ | /r=､,ノ ､､_i_,. ＼.|::::::
| | / ／ '´｀ヾゝ-‐ !-i:: 犬の為に市が総出で葬式やるってんだぜ！
| ハ ハ ハ | / | ､ /ヽ
| | /r､,└‐'' |. こんなお笑いのチャンス、逃してたまるもんか！
| ハ ハ ハ |/ |;;'-ﾆ_‐---､ .／ l
＼＿＿＿＿＿＿／/ ､ヽ､_ ｀_フ'´ ／ ｜
__／| ｀ヽ､二 ／ ／ﾉ
／ ﾉ .| ／ ／´
ﾉ-‐'´ .＼_ __／ ｀ﾌ´
ヽ―― '''' ""￣ /´｀)
.
┌─────────────────────────────┐
│その葬式では街の変人たちが総出でラザラスを弔っていたが .│
│神父として式次第を仕切っていたのはもちろんやる夫であった。 .│
└─────────────────────────────┘
-‐―‐ -
／ ヽ
＼
/ /z:､ _
| Vﾘ ＼ ＿ 斗＜￣ | | !
| ｀¨¨ }刈 }} __j L _
｀¨¨¨¨¨´ └┐r‐┘
（＿_人 ,′ _|_|_
. ＼ ＼:.丶 _ ノ ／>‐=′
＿＿_/¨〕iト ￣ ｡o≦ '´ ﾉ┐
. ∠＼ ＼=≧=ミ. r=====≦＼ / ,イ
/ニニ 丶 寸ﾆ=｝―‐!ニﾆ= | 〕 ､,/ |
}ニニニﾆ＼ 寸=L |ニニ斗＜ニニ‘:, ／
|二二ニニﾆ≧o｡ ＿_三{ 斗＜二二二ニニ ‘:,
|二ニニニニニニニニニニニニニニニニニニ|／
|二ニニニニニニニニニニニニニニニニニニ|‘:,
|ニニ＼二二ニニニニニニニニニニニニ｡o≦ﾆ‘:,
|ニニニ丶ニニニニニニニニニニﾆ｡o≦ ｛ニニ 丶
|二二二ニ〕iト--‐―――‐====≦ﾆ‘:, ｛二二ニ＼
|ニニニニニニ｝ ｛二二二ニニ｝ ｛二二二ﾆ丶
|二二ニニニニ｝ ｛二二二二ニ｝ ｛二二ニニﾆ＼
|二二二二ニニ｝ ｛二二二二二｝ ｛二二ニニニﾆヽ
|二二二二二二｝ ｛二二ニニﾆ=｝ ｛＼ニニニﾆﾆ=-
|二二二ニニニ ｝ ｛ニニニニニ ｝ ｛ ヽ ニニニﾆﾆ=-
|二二二二二ニ ｝ ｛ニニニニニ ｝ ｛ ＼二二二ニニ ＼
.
┌────────────────────────────┐
│ジャンプの漫画は新聞で流布され、画商で土産物として売られ .│
│全米に拡散されていった。 ...│
└─┐ └┐
│それと共に、おもしろおかしく歪められた皇帝のイメージも。 ..│
└───────────────────────────┘
__x≦二≧x.＿
x≦´ﾂ/＼,､三三三三ミ
ﾉ川/｀´ ＼/＼,､三ﾐ}
｀Y´ ,､_,へ､ ∨|ﾂ
|∧/ イrf赱⌒し'⌒ヽ/ 「エンターテインメント」だよ！
|/rｬ} ￣ | )ﾘ/ｌ}
∧｀く , i {/ V 「エンターテインメント」こそが作品に生命を吹き込むエネルギーであり
∧ r==､ ! }円ﾍ 「エンターテインメント」こそがリアリティなのさ
∧ ｀rク / ∨ ﾍ
∧ｰ一' / ∧
円 ーr＜, ＜´￣￣ﾉ⌒i__
∨ fｌ|O ＿, イ ´ 人_, ─┐
＿_r‐ﾉｌ|＞ ´ ／ l{
／ ／´ ､､_i_i__ ,八
／ ／Oﾆ , -､ｌ⌒iMK //∧
__ﾉ ／O r|ー | ├く^ ∧
/ O ./＼＼ _,/ { {- }__∨ ﾉ
／O , イ ∧== //__ |_. l- | ∨＿ ／
／ , ＜ /＿＿＿',== // .ﾉ 〈 | } イ{
／／ / }＿ { { ／ ／
/ / /＿＿＿ 人 人 ｰ __, ｰ／}｀ヽ一'´>
.
┌────────────────────┐
│ジャンプはそれを理解していたのだろうか。 │
└────────────────────┘
＿
__,,.. -ｧ:::´:::::__:｀ｰ:-.､
,ｒ'::::::::::/:::::::／:::::_:::::::-‐＼
ﾉ::::;:､／ヽ_/;:ﾍ／__::::::::_:＿ﾐ、
ヽ:/ ｀´ ＼_::::::::::｀＞ｧ
/_,.ﾍ／＼,／＼ L::::::::::::::{.
/＾ヽ_ ｰィ'' ｒzﾗ ｀¨ﾊ Ｌ::::::::::ﾌ 味は見ないのかって？
Y<_ｒｿ ｀￣ .}└_ l:::::/´
l;; 「｀ヽ ﾉヽﾉ¨ヽl::/ アホかお前
l _｀-‐ 、 ' 〈1 l/
l }‐二二ﾖ /ノ ,ﾉ ,.-､ あんなロクに風呂にも入ってなさそうな中年男を！
l ´-‐ -- /丶く_ i____>､
ｌ ...::::::... ／/ l〈. } .ｒ「 l / ,ｨ ＼
｀丶::::::::::::;.ィ / l ｀ ／ Ll_/-' ﾄ､ l
ﾊ::｀:::´: / l､ ／ / ／
＿l L.__ l 〈 __ /､ ,. '
__ ＿／ _＿! ¨ﾆヽ.___,／ l-､ ｀/¨
/´ ｀ヽ￣-‐ '´ ￣｀丶 ＼(_) / ヽ､/_―-､
/i ＼ ＼ ｌ ／/ `７ ヽ
.. / ! ヽ ＼ｌ ／＼ /ヽ. i
i l ', 〈 ＼､ ､ハ ヽ l
｀ｙ ∧ ） ヽ/､ )､ i/ )'
/ ',┌┬┬┬┬┐ ﾉ 丿 / ／l
/ / ､ :::::i ￣￣￣￣￣ / ハ/ ／ヽ
/ / |:::::::::ハ (＿, -‐i'¨フ, ) )
/ / |:::::::/ i ,ｒ‐ '"~ " -‐ﾆ,,―,ー,-々丿 /
i / |:::ノ ;; /:: ー- l.!-‐,ー〒'／丿)
.
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＿＿_
／:::::::::::::::＼
/／￣￣ ＼:::＼
__ｒ!" /i ,ｨ、 ＼:ﾊ
l/7 l! i | ﾊｌ ヽ| ﾞ}:ト､
（_ｲＮ◯ ゝﾉ ◯| （」ｰ' このジャンプって野郎
./ l ! △ ,少ｲ !＼
| ＼ ,イｉ | アメリアちゃんや耄碌じいさんのオルダーより
ﾉｨ ≧＞ニﾌヽ≦ | |
〃 | i ゞ:ヽノ:::ノ ﾉ）.| よっぽど悪質な戦犯じゃね？
!.| /:i::::Ａ:::ヾヽ// ｀
ﾞ ｀ｦ:/Ｘヽ:::f〈 ,.- '二つ. なんでプロローグで吊し上げなかったの？
＜7:／.><.＼:ヽ｀{ﾟx ｡ ﾄ､
⌒ヽｆﾆ!~lﾆﾗヽ! ゝ-<＾ヽ)
ゝﾉ .レ′ ＼,.､）
／￣￣＼
／ ヽ_ .＼
（ ●）（ ●） ｜ それがな……
（__人__） |
ｌ｀ ⌒´ ｜ 数年後、ジャンプはサンフランシスコを離れて
{ ｜
{ / ニューヨークやシカゴに引っ越すんだが……
_. -: ´Λ _.へ｀ 、
r＜: : : : /:|: :、 ￣r' ＼ :＼_
/: : :ｌ : : : : : :＼`IエL>、 >ﾍ::Λ
|: : : ﾄ､: : : : : : : : : : : : : `ｰ／ : : V |
〈: : : :::: _ -￢-－―-､: : く:r ､: : : V ｝
/: : :_ン´: : : : ＼ ,___, ｨ ）: : :`く : : : ヘ|
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
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.
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, ノ ､ 、
. l（● ●）| シカゴじゃ笑いが取れなかったのか、変なスタンドに取り憑かれたのか
. | (_人_) |
. ヽ ノ 事情はよくわからんが
/ ヽ
|| ||. 仕事も家庭も行き詰まって、自殺しちまうんだ
. （| |）
.し Ｊ
////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
,. '"´￣ ｀､
／ ヽ
/ ノ, (○) Ｙ __
i （○) ､__ ) ヽ. ,⊆.己 に二二l └┘/7
| '､__／ ! ｀ﾌ_厂 ＜ノ
| /
| ／
| _,,.. -‐'"´
| , .'"´
i .!
ﾞ､ ﾞ､
＼ ヽ
ヽ !
ノ／
i'／
!
,. -=ニﾆ=- .._
／r'"‐ﾆ二‐- ｰ-ミ-､_
《 巛 へ､`ミ三ニ-≧:::::＞
｀Y |! ｀￣~""I厂!:::／
rＶヽ／＼／ヽ∠ヽﾚﾍ､__
,. ィ|.ﾄ|~云i。j 斥。ﾃ }Yｲ|へ.`ﾍ、
/,|::::| ヾ|l ''ﾞ}::. ｀ /|.ヌﾍ ≠ くト､_
__ノ"/|::::| r< |ｉ {._,. //ヾij::::! く| ）!
_/ r‐'ﾞ |::::| ﾄ' ::ヽ. ⊆⊃ /l. |l::::|.、〔/／八
_ノ-=ﾆ 〃 |::::| ..:::::::::＼"~ ／ノ り ||::::| ,.ｲ／ ＼
}r''"⌒ヽ ヾ. |::::|｀￣"'' n￣ n !j l|:::::|ﾉ/∠ ___, く＾
八,' !）}'ﾉ |::::l. !j !j !j /|:::::| 厂´i ヽ ＼
／ ヽ. },〃 |::::| n n 〈/,'::::;' |ヽ `‐-､
７>-､..__ ｀ヽ/∠^ |::::| !j. !j /;;;:/./ ＼. ｀、
/ / ｀八ヾ レっlニ!;;:::--‐ つ ／ /ﾆ７/ ｀ .
.
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／￣￣＼
_ノ ヽ､_ ＼
（●）（● ） | なんか死体蹴りしてるみたいで後味悪かったから
（__人___） ｜
| u |. 吊し上げるのやめたんだ
| .|
ヽ 、 ,ｲ 死人もなにも全員とっくに死んでるだろ、ってツッコミはなしな
／ヽ,ー- ﾄ､
_, ､ -─ '".:.ヽ:.:.＼__ /ノ ﾄ、__
__ ,. ー 、...:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:....
＼ r 、 _ ＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::'ｰ､
} }/ ) V::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
/:ゝ/ ./ __ V ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i:.:.:.＼
}:::::ゝ ソ ,Y i::::::/::::::＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:.:.:.:. ＼
＿＿
ｨｧ:::::::::::::-､_
／/::::_ｪｪｪｪｪｪ_::::ヽ
. /n/イT| |! |! |! j ｀ヾﾍ
{⊂i⊃j j !廾 ! i|ナT⊂ﾄ,
i⊂j⊃┯┯｀ j┯┯て!
.' /N じ じ N | アメリカでも、ギャグ漫画家って
|! 人 _ ｲ ! /
|! |! |＞- _rf i| ! | | 精神病むものなのね……
| '. i, j| /::ﾗT::}j ! ! j .! !
|{ N v | }::::少::|| ! !ｲ |ｲ
| '. !j:::::::::::::ﾘ j/ li !
Ｎ '. ｲ:::::::::::::::i ｲ N !
////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
.
┌───────────────────────────┐
│ところで「ラザラス」とは、新約聖書で死からよみがえった男 .│
│「ラザロ」から名前を取っている。 .│
└┐ └─┐
│だからというわけではないだろうが、ラザラスは剥製にされて │
│マーティン・アンド・ホートンズに展示されることになった。 ｜
│つまり、ある意味復活したのである。 │
└────────────────────────────┘
＿＿＿＿
／ ＼
／ ─ ─ ＼ヽ
／ / （○） （○） ＼＼ __ __ __
／ ./ （__人__） | ＼ （＝‐ .'⌒i__
（＿__ノ＼＿＿ ＿＿_,,人__＿） ｀‐‐--ｲ／ -.ヽ、
こて ) ! ＼ | , ⌒ヽ
ｉ_..j⌒＼ _._.）⌒ヽ_._.） ＼ ゝi ,-.ヽ、__
[ LAZARUS ] ＼ ヽ,∠、 ゝ-}、
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ , --x、__/:／＿＿｀ゝｧ-.、
/ﾆＹﾆヽ ,-ｧ-ヾヽ:!／:::::::::::｀フ ヽ┘
. /（ ﾟ )( ﾟ ）ヽヘ /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ ／／::::;＞' ￣￣｀＞x!: ヽ.ヽ、
／::::⌒｀´⌒:::: ＼＼＜ お前、思い切ったことしたっていうｗｗｗ | ., '-┐／;-- : : : :へ、 : ヘヾヽヾ 、
/^| ,-）＿＿＿（-、| }.| 高くついただろっていうｗｗｗｗｗ .| ....／ ,'~: :i : : : : ﾊ: : : : ヽ : : :ヽ.、 .i
|: | l |-┬-| l | |. ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/...., ' .i ;￣:!: : : :i ヾヽ : i 、: : : :i .|
ゝ＼ `ー'´ ＿／ｲ /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ ./. ,ｲ:i: : :ﾄ.、 ﾄ| ヽ,x: 」 ヽ : : | .|
＼;"ヽ::... ∠ ヽ ＼ | ラザラスとバマ―は |......ヽ ./ | |: : :ﾄ ‐十 ' ,x‐ﾐｧ.i: :!:i |
γ⌒:|:: .}" ⌒＼ ＼ | 大事な客寄せだったからな！ ...| . ＼ ヽ!: : :i.x‐ｧﾐ r'z.} |: |ｲ |
| ;/ / ,ｨﾍ. ＼ ヽ.. ヽ＿ ￣￣ヽ.ヽ ｀ヽ: ヽ弋zi . ''' ノ!'ノ .|
| / / ﾉ ＼___ノ | バマ―はまだ生きてるけど ＞ . ∨ Lヾ、''' 、 ノ .ｲ | !
| " / / | 一匹だけじゃ寂しいじゃないか！ .| .....ヽ .ヽ ＞- __ .イ ヽ !i
ゝ__ﾉ / ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ ..＼.ヽ | i-、 ,-i i i|
/. ..ｆ ﾄヽ ヽ ヽ | / |、
|:｀:i ｀ 、ヽ7.／ .iﾊ
, : : ! ｀ i:!' |:ﾑ
.
::::::... ..丶
:::::::.... ...＼：
:::.' ──-.. ＼：
:::::::... ⌒__丶 ＼ ;'⌒ヽ、＿ノ⌒ヽ、＿ノ⌒
:::::::::.... .'::. ）.ヽ .ヽ.： ./ ヽ
:::::::::::.... __ ..丿 ヽ ： .＜ そ、それは……！ .）
:::::::::::... ヽ .ヽ. ） （
:::::.._ ﾉ ヽ.___＿丿 .丶.... ヽ、_ノ⌒ヽ、＿ノ⌒ヽ、＿
::::::::::::::.... ..::ﾉ .）
:::::::::::.. ../ .ﾉ：
:::::::::.⌒ " ..ﾉ： .ﾜﾅﾜﾅ
:::::::::::::::::.... ....::::::../
:::::::::::::::::::::.. ......::::.／：
/: : : : : : : : : :/=ミ__V＼ V: : : : / l: ﾊ: : : : : : : : /: : : : : : : : :}
l : : : l :!: : : :〃 二ヾﾐ､＼V: : :/ l: ! l: : : : : : : /: : : : : : : : : :!
{: ﾊ´l:ﾊ: : : / ん: . : } 〉｀ ゝ∨{ // !: : : : : :/j: : : : : : : : : : }
{: ﾊ Vﾍ: : { _{‐し: ｿ ∨｀ｰ--／─/:-:､:＿/ l : : : : : : : : : :,′
∨ !∨ ヽ:{ ｀ ‐´ ﾃ二/＝≦ノ｀ヽ: : : : : : : : : :l お、皇帝らっしゃい！
!: { V ／/ ん: : :ィ´ ヾz/:/: :/: : : : : : !
Vﾊ ´ {‐:し :ﾘ ／ /:/: :/: : : : /: :/. 今日もタダ飯食らいに来たんか！
Vハ ┌v-- _ ｀'ｰ'く /:ｲ: :/: : : : //:/
l: : :＼ { ｀ｰv┐/ ／ / ／ /://:/: : : : //:/ どうよ、お仲間のこの勇姿！
l: : : : :＼ ｀ ､ ﾉ /:/7:/: : : : ｲ ﾚ′
/: : : : :l : :＼ ￣￣ /´ /:/: : ／: l
l: : : : : ﾊ: : l-＼ ＿ .ィ:ｰ‐/: : ／: : : {
/: :/: : :l V:′ ￣￣ /￣￣￣|:l: : !: : /:／l: : : : : {
/: :／⌒i⌒ﾉ {⌒ヽ､ V: : l : ´: l : !: : : : :|
／⌒＼／ ヽ く ＼/ ヽ ､／⌒ヽ : : : : : : : !
.
＿__、
,,, -'''"´ .｀ﾞﾞ''ｰ ､,
_..-'" ｀''-､、
／ ｀''-、
／ ＼
.／ ヽ,
./ ヽ
./ ヽ
./ ―-..＿___, i 、 ｌ
/ ,．.、 ` " ､ ｌ ……悪いですが
! ,i ､ ＾ ! ,,ﾉ ヽ,,_ ｌ
.,! .ｌ弋ﾌ､/ - l 、 . 二'ｰ ､、 | それを飾るなら
ｌ. ﾞ＞'ﾞ " .''i.二,、 ｀ﾞ'‐ ｀''-､ !
_|， / ｌ,弋ア--ヽ/ /. やる夫はもうここに来ませんお
. ‐'″ ﾞ‐{ ｀ﾞ''―-‐" /
｀'- -‐| ″ ,／
｀' !ｰﾐi､_. _./ _／'ｰ､,
｀'-,,｀''二二コ _,,.. -'"゛ .｀''-、
｀''ｰ--､, ___,,,.... -‐"゛ ＼
￣￣￣ﾞ´ ＼
. ≧=ニ二ニ=- |/xzzzzzzzx,、
⌒≧=弓弖水佳圭圭圭「
´ ア⌒>-ｨ圭ア.::.:.:.::.:.:.:. : へ.｀ヽ.
／ ,､イ圭ｱ:.:.:.:. : :/｀ヽ./:. : :Y｀ヽ へ
く圭佳/::.:.:.:. : :/:.:.:.:.:.:.:.: i:. |:.:.:.:.:.:. : ＼
个寺′:.:.:. : ,′:. : /:/. |...|`ﾏ/:.:.:.:.:.:.:.〉,
|:. : |:.:.:.:.:.:.:｛:.: |:. /.|{ : :|...| ﾏ/:.:. : //ハ
|:. : |:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:|７ ト,、|从 、_ﾏ}斗:.:.:.:.:i:|
|:.:.:.ﾔ:.:.:.:.:.:.|:.: 「￣「￣,〉 ７'刈:.:.|: 从
|:.:. Λ:.: Y＾ヽ:.,{ 戈_/ {/ ):/|: ,′ へ？
|:.:. {i价,､|｛ ｺ ､､､､ ヽ､､､仗 |/
人 :.八.:.价,､┘ u 人
. ｛ ＼:.:.:.八ｉ..,圦} - ‐ ／＼＼
＼:. : /. Λ. ≧=‐=彳￣入＼＼
/ く く} |V . λ ＼＼
}＼ ＼ ＼ Λ:., }＼ ｀`)
厶 ＼ ＼ ＼ ,′ﾏ / ｝ ハミ
{ ｀ヽ,:｀マ_/＼ ＼ ＿＿〈/.: ,′ Λ ｀＼
{ i ≧ミ㍉,..｀寺圭〈/ /.. ハミ㍉｀ヽ
. ｛ ﾊ} ≧ミ㍉｝/ Λ ＼
,
._＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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. |:::::l￣￣￣￣|:::::||:::::l￣￣￣￣|:::::|
. |:::::|:::::::::::::::::::::|:::::||:::::|:::::::::::::::::::::|:::::| 彡 ﾊﾞﾀﾝ
. |:::::!:::::::::::::::::::::!:::::||:::::!:::::::::::::::::::::!:::::|
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_.i:ヽ、＿＿＿::::::::::::::::: ||:::::::::::::::::::::::::::::::: |
` -: : /二⌒｀￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
:.: : : : : ヾ:::ヽ-- . 、
:: : : : : : :!:::::ヽ: : : :ヽ、
:: : : : : : |:::::::::｀..、: : :ヽ.‐┐
: : : : : : :i::; -.x／: : : : -i: :i
: : : : : ﾄ !: : : : : : : : : : :! : |
: : : : : |ヾ!: : : :|i: :| |: : /!: :!
: : : : : |: :ヽ: : :|' ⌒i: : i,ｲ:/ あ、あの……
:. :.: : |: i: : : : : ! .!: :| |/
.: : : |ヽ!: : :／ ,人:i !
.: : : : |, __／ u. ' ヾ ﾉ
: : |、 i(( ／
: :.|ヽ: |￣｀＞'、 -＜
: :i ヽ !. , > 、
: ! ヾ! .／ /｀.＞x
::i＿＿_＞ ' , ' .ヽ
:! ,／ .Y
i＿＿_＞ ' 、i |
┌──────────────────────┐
│この日を境に、マーティン・アンド・ホートンズは │
│皇帝という大事な客寄せをひとつ失った。 │
└──────────────────────┘
.
┌───────────────────────────┐
│店主には、やる夫の思いが生涯分からなかったのだろう。 .│
└───────────────────────────┘
＿＿＿
／ || へ￣ ヽ
／ ﾉ || // | ＼
/ ＿／ || // /＼ ＼
￣￣ ヽ/ ノ Ｙ ヽ/ ＼＿_ﾉ
(ヽ /（ ﾟ )( ﾟ ）ヽ /) あの皇帝、犬どもを嫌っていたけど
(((i ) ／::::⌒｀´⌒::::＼ ( i)))
／∠_| ,-） （-，|＿ゝ ＼. メシ食うのやめるほど嫌いだとは意外っていうｗｗｗｗ
( ＿＿ l ヽ＿＿ノ ,＿＿ ）
＼ |r┬-| ／´
| | | | |
| | | | |
`ー'´
__ r -r-―-ゝVム ､:.-､
,.ノ: : : :｀:´:.ヽ:,:r:-､: : ヽ;;;;､ヽ!
ーァ: : : : ィ: : : :,i: : : : : : : : ヽ;;;r､|
/: : :/i/_|: : / |:i: : :,: : : : : : |: : l
|,i: : /- ､ l:./ /_|:_/_|:i: : : : :|: :.|
!.l:i:.:| {_ｿ ´ -r-､/.|: : : :/: : |
ﾘ.!ヾ ' !_ソ' l: : : :/: /:/ 人気者同士、仲良くすればいいのに
ヽ ､ ,/ィi,./: /ﾚ
/:i＼_ ＿＿__, r.―.i: :/. 何が不満なのかねえ……
/: i:,: ',| ト-､:__: : :|
,「/´ / ´ , ／ ／,へ: |
/ | | | ／ ／／ !:.!
/,ｲ | |ー-／ ／／ .|:.:!
,r|/ ヽヽ|:::/ ／ '´ ､ ! ヽ|:.:.､
| | ヽﾚ, - '´ .|./ .|:|ヾ.､
,.| ﾞ､ ﾑ !' |:.ﾞ､ ヽ
i人_.} ,.. |､ ! |:.:.:| ＼
/ | | ヽ｀ ,ハ |:|i:.|
.
┌────────────────────┐
│その数年後、バマ―も浮浪者に蹴り殺され .│
│ラザラスの後を追った。 ...│
└┐ └───────┐
│この時、トウェインはサンフランシスコを離れていた模様だが │
│これを聞いて、バマ―への追悼文を寄せている。 │
└───────────────────────────┘
_＿＿__
´ ｀
′: : : : ＼
: : : : : : : : i
i : : : : : : : : : : |
ﾞ<.、: : : : :_; :､ ＿ あの老犬バマ―が死んだというのに、
__ﾄゝ.!^≦z.､: : |:|＞=≦.:､.:ﾆ=‐- ,
_,､,r':ハ: .:i ´ .; ; : : : |i .:.:..:.:.:.:.: ..:.: ,r'⌒ヽ､ ラザラスが死んだ時の半分も騒ぎになっていない。
,r'／ .: .: .:(.人.__＿) !l:!._､／.::.:.:／.: ﾞｉ
ﾘ : : : : : : : ﾞｉ´. ｀: : : :､,r': :／:|.:.: ..:.:l／: : :彳 ﾊ......たぶん、バマ―はいろいろ積み重ねてから死んだからだろうな……
ﾉ!ﾞｉ : : : : : : :.ト-‐‐=ﾆ ､＜: : : |: /: :､:.V . : : :_:_ ､ゝ{
,r'リ:ﾍ: : : : : : ::ﾚ＾＜:ヽ::ﾊ: : :＼|i :､: :.:l.:} : :＜.: : : l 歳とか。名誉とか。病気とか。ノミとか。
／ゝ:_:_: :.＼ : : : : : : :: :｀ソ|: : : : :.: : . :.:.:.｀l <: : :¨.:ﾆ:, i
_r'. .: ;: : : : .:.:.:.ｉ : : : : : : :. : !i:.: :､:.:..:.:.:: : ::.::.::.:.>.:イ＜ Y
| |,r'ﾆ=‐--=≦ ＼: : : : : : : !l:､:＞ : : : .: ., .::.厶イ: : ＞ , {
__| | : .: -‐=ﾆ.: .:_､,rﾍ: : : : : : ヾ.: : : : : : : :. .／ : : ＜:.ﾞｉ}
γ､ Y｀ヽ : .:.ﾞｉ_＞-=≦､ﾄ:,:_:_:_:_:_:.!j: : :､-=≦｀'r:ﾄ｀≦. Y |
iヽ.Li.メ{ ｉ ir'γ'二￣' :.ﾞｉ.:￣ !i.: : i:￣.:¨.:ﾆ=‐- !: :.ｉ. ﾄ､!
ｌｰj:| |::. .ﾉﾍ/´ .‐―.:........:.:.:.:.::!i:..j...!i: :.:j,: : : : : : : : : :.ヽ:.ﾞｉ :,r'
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／.: : : : : : : : : : : : : : :ヽ:ヽ
／:; -‐ l￣￣ 「 ¨¨ ー- 、: : ヽ
/:/.! l |ヽ: : :ヽ
|/ | i { .! | ! ! ヽ: :.|
牙" ! ! | ,' | !l |｜l ﾞ天!
l .∟L」_|. / ｣Ｌ∟ ┬ / i |
,ｲ | ＿＿l // ＿__ﾚ! | l |ヽ、 誰が劇画調でうまいこと言えと
/ i. ヽゝ¨ノヽ／ '´ゝ¨ノ/／l/|ﾊ. | ,-―――
＜;; ;; ;: ;: ;: :: ヽ| | ￣「 、 イl !/:|/|／:: :: :; :; :; ;;
∠;; ;; ;; ;: ;: ;: :: :＼! l |＼ ｰ==一 l:| ,'ー-､:: :: :: :; :; ;; ;;
.厶ィイ.Ｚ:;;_;;_;: ;: ::/ｌ ｌ |: : l＞ ＿ ＜/ ': : : : : V:: :: :; :; :; ;;
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/ ／/ /: : : :', lヽ!:{l {l: :/「´「ヽ: :.l ,': : : : : : : : :＼ ヽ',￣
/ / { /: : : : : :ヽ: : :l} V l| |l ∨ /: : : : : : : : : : : :〉 ﾊ
{ ! く: : : : : : : : :＼:{l ヽ/| |ゝｲ|/: : : : : : : : : : :／l ヽ |
／￣￣＼
__ノ ヽ､,_ ＼
（●）（● ） u. | そ、そんなこと言われても
（__人___） |
| |. 俺、ブンヤだったから
| |
ヽ .ｲ_ うまいこと言うのが仕事だったし……
__「ヽｰ'ーｰ"／ L
_, ､ -― ''":::＼:::￣￣::::／::::::ヽ、
/;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀'ｰ､
/ r二＼;;;:::i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ､
i ;;;::::::::＼＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'､:::: !
/;;;;;:::::::::::::У￣＼ｰ, :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: i:::::: |
l ;;;;;::::::::::::/／￣}<r´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |:::::: |
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┌──────────────────────────────┐
│……こんな感じでおバカをやってるやる夫と愉快な帝王達をよそに ..│
│東部では凄惨な殺し合いが続いていた。 .│
└──────────────────────────────┘
＿ /_=:o=_ゝ
/´☆:::ヽ,,.､） .,､.,､,;;⌒!､､ ､∴ ,,,(‐0;;-#);;;!､ （,,,.,,,,.,､ ,,,,,.,.,
っ(ﾞ-;i!#とｷ;;#｀つ ~（@っ(#｡';0､) ,;@つ,;ξ(,;´;ｑﾞ)U∴@）（@;;';;@(#｡;;_ｷ) ,;;@＞
゛゛;`'゛ ゛゛∨'';ﾞﾞ'`ﾞ;~ ゛'ﾞ゛゛゛''゛゛∵゛゛';;゛'ﾞ゛゛;゛゛''`'゛
ゝ_=o:=_ﾞｉ ;::､､ -‐ ''''_,,二､...-‐:::''''::゛゛:::゛:::三 -‐ '''゛゛~ :::''':::゛゛゛´ ,,,,,∧
__,,,､(,, .::) -‐ '''゛゛゛´:::::::::_;;;:::::､､ -‐ ''''゛゛´(#。o。)’,'・; _,,・：；_=o: ,,,,。(Д_,,)
:':,,´:::::“;;, ;;;:::::､､､..::‐, /´☆#ヽ ∩ ｀;。,;ﾟ.*.,,;ﾟ;:;:ﾞ＿,,つ
‐ ''::,,ｨ つ´ l,ｿ::::ゝ .....､‐ﾍ⌒;;,,｡;,_;;)つ ￢=ｔ＝‐ ゛゛゛ ,r'# ）ゝヽ ⊃
'''':::::::.. ￣ ::'‐`:::(,r':::::::::'''''' ....::('（ と ∩,r'＿）
∧,,,,, ｀""":::'''::: ~""''' ‐- 三:::":::""::''' ':: ''' ‐- ､､::; /_=:o=_ゝ
(,,_Д)。,,,, :o=_；：・,,_ ;・',‘(ﾟQ。#)｀" "''' ‐- ､､:::::;;;_:::::::::｀"" (::. ,,)､,,,__
と,,＿ﾞ:;:;ﾟ;,,.*.ﾟ;,。;´ ∩ /´☆#ヽ ,‐::..､.＿＿＿＿__:｀,,:':
⊂ ,r'ゝ（ #ヽ """ ‐＝ｔ=￢ と(ﾟp,;｡,,;;⌒ﾍ‐､..... ゝ::::/´ﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ:≧ー───┐
（＿ヽ∩ つ ）')::.... '''''':::::::::ヽ):::`‐'::... { {ニニニニニニニニニニﾆﾆ/
（＿） ::..､､､:::::; . ∩,,. ;・',‘ ,':,∴.:＼ニニニニニニニニニニﾆﾆ/
∧__∧∴∵ ﾐ,,。,.;⊂(。 (0メy';，o. ミ==ニニニニニニニニﾆ(⌒)/〉
、⌒⊃｡д-)⊃ ＠,,､;;,y`ミ:;;::;') ∪∪ __ 三ミﾆﾆﾆr‐くニニﾆ(0)＼≧ﾐﾆ//
（＿＿ ,,,,,,,.∞∽∞ __,,,,,_;:):∴;;";*; l☆ミ=ﾆﾆﾆﾆ{｛〉 ＼_{{ニニﾆ:＼ﾆ∧｀ヾ
と::::;; ::／※／ /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ .二二二二人__ ＼__ﾆﾆﾆ{＼（＼
;;(｡A｡)つ ,,,,,,,＿.| また何千人も死んじまった…… .| ./ﾆﾆﾆﾆﾉ⌒ ｌ| U }/⌒ ､ { ＼＼
ww ~;;:::::;:;:::; ;;*☆_.ヽ＿ ￣￣￣￣￣ヽ.../´ { r┘｛ _}_｝ }
| もう綺麗事言ってる場合じゃねえぜ ＞ .＼ U -‐r' {─一 .}
| いかなる手段を使っても戦争は終わらせる ....|.....二二二ﾆﾆ} ーr' （（ {--- }
ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/....ニニニニﾆ:|‐┬一' ｛_┬ { ))
|ニニニﾆY'⌒Ｙ(__）二|//ニﾆﾆﾆ:l { ‘，__
ﾉニニニﾆ.乂_ノニﾆﾆ :|/|＿＿I_|li| ∧_ 〉ﾆ}_
ｲニニニニニニニニニニニニニニ|＿/ﾆ} /ニニ}
.
┌─────────────────────┐
│グラントやリーは、同国民が争う虚しさを胸に ..│
│戦い続けるしかなかった……。 │
└─────────────────────┘
.. . ... .::::.. . . .:: : :.. . ... ::: :::.. ... .. .. . ... ... ..::. .. . .. . .. .::::: :: :. ... .::::: :... . .:::
:::....::::::........ . .::::::... .... ..::::::::::::::::....::::::........ . .::::::... .:::::........ . .::::::... .... ..::::::::: . .::::::... ....:::::::::
,_:::....::::::........ （ ... ..::::::::::::::::....::::::........ . .::::::... ..ｉ ...:::::::｀⌒ :::::::::....::::::........ . .::::::... ....:::::::::
: ﾞﾞ"'ｰ-､,, ..::::） ﾉ::::::........ . | /|:::....::::::........ （ ::::::::
: : : : : : : ｀（（ ,,,;）..::::::::::::::::...| . -≠＝ミＶ'｜ 、::::::....::::::..） ﾉ:::::... ....:::::::::
: : : : : : : : ） ﾉ ､.. .. . ... | ／ / , | |ヽ.....( :::: :: （（ ,,,;） :... . .:::: .. .
: : : : : : : : （ _ ⌒) `ｰ（. |∨ ハ/ , | '，.;;. .. ｀⌒） ﾉ .. .. . ... ... ..::. .. . .
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~~^^;:;:'',,,,.....=) ﾉ-;;;;;~~^（（. ∧ ＼' V ' ', .^^'',,~~~~~（ ( ''~~^^~~~^
"^ )ﾉ ）i ヽ | l' ／ ′ . ''.,,.....=) ﾉ-':
⊂（ ﾟДﾟ.;..'.'';;;" ;..,"'`（ _ | ／＼{ヽ ／|／ .:' ＼ . "^ )ﾉ :',:'':（
| ＿＿ ＼|／ __ -=、 ＼..../￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
∩∩'',,..... }// <￣ >｀Y´ <￣ > ＼ /＜ 攻め込んで来た連邦軍はことごとく退けた…… . |
:⊂／ ／`:"^..//ｲ ￣ ／i'ヽ ￣ へ、 ＼__彡. | だが、北への侵攻はどうやっても成功しない！ |
（｡A｡ ）二...___// 八从￣ 〈 ￣ 彡ｲ∨二ニ＝‐. ヽ＿＿＿＿＿＿＿ /
／ ／八_彡ｲハ r-_ﾍ u. /）/ニニニ＝ー＜辷_彡へ、 （ | このままでは削り殺される…… |
;'"'"''::',:＿＿＿. 彡イ／_/_/_ﾆニﾊ＼ ／,厶 仁ニニニﾆく///乂＿＿圦....=) ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
（｡Д｡ ）二二⊃ ／ニニニニﾆ辷＝ﾐ≧≦彡 /ニニニニニニ//| | | | |l |ヽ ..)ﾉ
∨∨"'"''"'"' " ／ニニニ／:.:iニ辷＝ﾐ`ｰｔ=彡イ -＝＝＝/ﾆ〈//| | | | |l |＼＼;;"
/ニニニ／.:ﾍ|:.|二二ﾆ> -＝＝＝/ニ∧/,l...八八 八人ﾆﾆﾆヽ
/ニ／￣:.:.:.:.:.: |:.|二| ／∨＼ く二二二二ニ/:.:.',二ニニニニニニニﾆ＼
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.
┌────────────────────────┐
│ ﾉﾛｼ .｜
│その東部から、まがまがしい黒い狼煙が │
│耳をつんざくような雄叫びと共に ｜
│サンフランシスコに向けてじりじりと進み始めていた。 ....│
└────────────────────────┘
|
＼ ／
,.-'⌒ヽ, ／⌒＼
,.‐､,ノ⌒ヽ_ ノ ヽ、 ― （ ﾟ ∀ ﾟ ） ―
,ﾉ ノ ヽ＿_ (´ ,ノヽ ) ＼＿／
(´ (⌒´ ＿,.-――' ,.-' (´ ｀)｀ｰ-､/ ノ⌒ヽ、
｀ー-―'´ (´ ,ヽ、 (⌒ ヽ、( ,;ヽ
｀ｰ-'´ ⌒'ー､,,,,,,,,..,,.-'￣￣ ｀ー'´ ´
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（:: .（ ﾌﾞｵｵｵｵ……
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┌─────────────────────────┐
│何者も、その行く手を止めることは出来なかった。 .....│
│山も、谷も、原住民も、動物達も、すべて排除されていく。 │
└─────────────────────────┘
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＼ ／
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,.‐､,ノ⌒ヽ_ ノ ヽ、 ― （ ﾟ ∀ﾟ； ） ―
,ﾉ ノ ヽ＿_ (´ ,ノヽ ) ＼＿／
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｀ー-―'´ (´ ,ヽ、 (⌒ ヽ、( ,;ヽ
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／ ⌒ヽ
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ﾉ:::::::::::ヽ.. ブオオオオオオ……
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（つ （
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│あたり中を暗闇に染め上げる煙。 │
│だがそれは、戦争の硝煙ではなかった。.│
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＼ ／
,.-'⌒ヽ, ／⌒＼
,.‐､,ノ⌒ヽ_ ノ ヽ、 ― （ ﾟ ∀ﾟ；；） ―
,ﾉ ノ ヽ＿_ (´ ,ノヽ ) ＼＿／
(´ (⌒´ ＿,.-――' ,.-' (´ ｀)｀ｰ-､/ ノ⌒ヽ、
｀ー-―'´ (´ ,ヽ、 (⌒ ヽ、( ,;ヽ
｀ｰ-'´ ⌒'ー､,,,,,,,,..,,.-'￣￣ ｀ー'´ ´
'´ ⌒｀`ヽ、 _r'⌒(
ヽ ノ｀...:.:::::ヽ
::: ） ｒ‐‐‐--､ r' .: ｀ヽ
｀:::::::::::: ﾉ -‐''''''´ ヽ_. ).::.:. .:.:.:::::::::)
ヽ, ／ ｀`-､. く.:. .:.:.:::::: ⌒
--､ ,:´ ::::::::::::::. ...::::::::::::::::::: ヽ .:.:.:::::::.:. .:.:.::::::
｀ヽ､ ＿＿00 __ｎ____ __ｎ____ __ｎ____ __ｎ____ __ｎ____
..::: ヽ └‐┐l └ｧ┌┘ └ｧ┌┘ └ｧ┌┘ └ｧ┌┘ └ｧ┌┘ ○ ○ ○
..:: ...::::::::.... ｝ !..(ノ く.ｲ_! .....く.ｲ_! .....く.ｲ_! .....く.ｲ_! .....く.ｲ_!
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.i:::::::i ＞㍉. ^ ム二二ﾆ ヽ ＼人_从人_人_从__人从ﾉ／
i:::::::i .／ j. ／i ____｀ヾ二二. V. ＜ ＞
....i:::::::i ...／ イ. /.／::::::i ⌒ ＼ 二二. { Y ', . ＜ リ .わ ＞
....i::::/ ...{ （ へ. i::::::／ .○ Yﾆﾆ込ｨ :} jヽ, イヽ......＜ | .し ....＞
.....i/ .| 弋 i／ .∨辷ﾆﾆﾉ ﾉｨ≦ﾆﾆﾆﾘ. ＜ ラ .が ＞
人 ヽ j⌒ }｀Vﾆﾆ＞'''レ′.....＜ ン ....セ ＞
／ > } .:i:i:i:i:i:i:. . i ﾄ Oヽ 八. ＜ ド ン ＞
. ／ ／ 丿,;i:'´ -==ミ:i:i:.（ i | Y ／. ＜ ・ ト .＞
／ ／ ／.i:i ,..く ヽ ヾi:. ⌒ イ (ヘ.. ＜ ス .ラ ....＞
-一 ／ .i:i ／ﾆﾆﾆｰ＜ ｀寸ヾi:i.. r ノ } /.. ＜ タ .ル ＞
| :i:i: ム斗＜⌒ヽﾆﾆー< 辷ﾆ㌘㍉ ﾉ/.. ＜ ン ・ .＞
| :i:i. / ＼⌒ヽ｀''＜＿ノ} i:i／./. ＜ フ .パ ＞
| .i:i: {ﾆﾆﾆ＼ 人ﾆﾆﾆﾆ/ .i:iﾑイ ＜ ォ .シ ＞
| .:i:i |⌒Yﾆﾆ＼ ）ﾆﾆ/ .i:i.| ＜ | ....フ ....＞
| .:i:i |ミ j ｀ヾﾆ辷=ｰ--一=ﾆﾆﾆ/ .:i:i | ＜ ド ......ィ .＞
| .:i:i ≧=ー j ）⌒>ｰく二ﾆﾆ=i :i:i | ＜ で ...ッ ....＞
| .i:i 弋 ｀￣￣￣￣￣ ≧＜Y⌒{ :i:i │ ＜ あ ......ク ....＞
| .i:i ー-- ＼ ﾊ :i:i.│ ＜ | 鉄 ＞
| .i:i ≧=ー-=ミ V ）ﾑ | ＜ | 道 ＞
| .i:i ミﾆ=一 ' ｀.. ＜ | 社 ＞
| .i:i 丿 ＜ る . 長 ＞
弋 .i:i ≧==──-- ／. ＜ ！！ ＞
｀¨''＜ ｀ヽ ／｀ヽ. ＜ ＞
＜ ﾉ ／ ＼. ／Y⌒YW⌒⌒YY⌒WY＼
＞ー----イ ＼
.
┌─────────────────────────────┐
│「大陸横断鉄道」！ │
│ .│
│戦争中にもかかわらず――いや、だからこそ、着工された .｜
│カリフォルニアと東部をつなぐ、歴史的プロジェクトであった――。 │
└─────────────────────────────┘
／ ＼ ..| | . .＿:_:_l |. . .)⌒ ⌒ヽ
, ,...| | .: || :l | :: : . . :,
/ ',.....| .;||{￣|l |: : ||⌒ rzzzzzzｫ
,' ,......| . .||￣¨l |￣|| ⌒ヽー_ γ´:| |ヽ
, _____ ____ ｉ . | :. ||＿_:l |＿||⌒ヽ ⌒ 「l 斗|‐:| f⌒ヽ |..,_
. {: , ｲ圭圭込 /圭圭ヽ .:} | ￣¨.l |~￣ ⌒＞≦￣ ,.｡s=ﾆ| ＿弋__ノ_ ＿｀
. ! {圭圭圭圭ﾄ､＿, i! ､＿ ｲ圭圭圭} ! | l | ,. 'ﾞ ／,.｡+'"⌒ ＿_|｡s≦ﾆ=-=≧s｡,`ヽ､_＼
. ／{: ｀≧圭圭圭} {圭圭圭≦´ }＼ _l |｡o≦ ,,.イ--ミ ,.ィ´ ／.／ ＿＿＿｀ ヽ (＿)i|
/ { 乂￣弋ﾝ ノ ｀Y´乂 弋ﾝ￣ノ |: ハ..ｬ≦￣:ｌ | ｡s≦||| | :l :| | / ./ |＿＿＿|=ﾑ Ⅵ:::::||
. / ｲ:ﾄ,, ￣￣, イ | ト､￣￣ ,,|,ｲ ', _,,.. -ｰl |´ |||_|_____|__,|_|__{ { ＼ｨ=x |:::::||
ｌ / :| | ｌ ￣ ゞ⌒|⌒''} ￣￣ 八 〕 ! l | ,.｡s≦||| |:|￣|ー| |llﾊ. , ゝノ ＿:} }二ﾑ
{ ｌ 八 ＼ / ∧ ﾊ /: / .:} rtゥf「|l ||:|:|:|:|:l:||| |:|￣─l| 川ﾑ. ′ .「l ア::┐ r‐:|┐
ヽ ｀ヽ' , ｀ ＼ ／ {У .:/:|:|:|:|:|:|:l ||:|:|:|:|:l:|||_|:| ＿l|ﾉ8il| ゝ ゝ ＿,. ' ／＿_|__,|,,|_
. ∧ ! ヽ ／ ￣ ＼＿^二^＿／ ￣ ＼ :! ,ｲZZZZZ|:l |-‐=ﾆ¨:||::::| |￣||￣￣￣≧s｡ ∩ ｡s≦￣￣￣ | |
/ ーｌ |{ ﾄ二ニrｰr-r-r-ニ二 イ }| ｌ／ハ : : :::::::|:l |: : : :::::::||::::| | ○ E三三三三三ヨ ○ :|
イ / .:} .:{{ ｀{￣{￣{￣|￣}￣}￣}´ }} | :}_ .ZZZ|:l |: : : :::::::||_:ｉr彡＿＿＿＿___||Ｆt＿___Ft|＿＿＿____|__|
∧ / :} {{ ＼￣￣￣￣￣￣￣／ .:}} l l ト､.==::l |＿＿__,||_|i||:| ||＿,//＿＿|/＿＿＿_[廴＿__'/,＿|__|i
∨V ,' {{ ｀ ───── ´ }} ｌ ,ｲ ｌ : ＼..:l |:|ア777||ﾉﾘ|:| || // ,ィ⌒ヽ _ '/, 「l
: ∨V l {{ ｰ=ﾆニニﾆ=- }} l ∧V : : : ｌ＼ : |.:' ´└||彡|:| ｀ |ﾄ､＿__f二二|_| |_//＿＿＿＞＜
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／ ─ ― ､ ｈ.＿_ｲ !二 | / | |―' !二. ! ＼. {＿} ! ＼
／ （ ◎） （◎）' | |
| （__人__） | ｜ｰ一.｜ OF THE UNITED STATES
＼ ｀ ⌒´ ／ | | AND
/{＼ ー ノ'-､ | | PROTECTOR OF MEXICO
r=ﾆ,二| ＼｀ ー-r--イ | }} ￣ﾉ! |
/ | ∟ _ ＼ /＾＼ |/_ }} ! |
人_ | く ＼〉-〈/ / }} | ＿＿／
/ l r―― ト _ У_／r―‐i} |／
/ ／ ! |ー rｰ| | | |ーrf ﾘ ―― やる夫は合衆国皇帝になるようです ――
／ / ! l| | | | l l| l | 「烽火の章」 おわり
｛ ／{ ＼ ／ ｜ | ＼/ﾊ }
＼ ' | | | |
.
次回、トウェインがサンフランシスコにふたたび現れ、やる夫はサンフランシスコから一歩踏み出す……。
「憫笑の章」です。
うーん似たような狂人は他にもいたのに、ノートンがこんなに有名になったのはなんでしょうねえ
南北戦争は戦場となった東部ばかり注目されるけど、
西部カリフォルニアはこんなのだったんだ。
なまじ常識と矜持があるからか辛かっただろうなー
面白かったです。
元ネタやXあたりの死滅率と比べたら少ないと思ってしまうけど
50人に1人ってよっぽどの引きこもりや限界集落民でもなきゃ知人の1人ぐらいは死んでる計算なんだよな
運良くそれが死なねえかなあって嫌なやつやキモいやつだったとしても自分やマシな方の知人だった可能性を考えたら恐怖だよなあ
皇帝がついに全国区に出るのか。
対立皇帝たちもジャンプも誰も幸せになってない…
無常なり…
お疲れ様
うーん周りだけは激動
この内戦のもっともヤバいのが、
肌の色も同じ、言葉も通じている所謂同種族の人間同士だから
本来なら殺し合うのに手加減とかためらいがあるはずなのに
それでいてこの死亡率だからねえ……。
重火器の急激な進歩で、現場も指揮官も誰もが対応出来なかったとはいえ。
>>214-219
この時代のアメリカって、なんだかんだで転職のチャンス多かったんだね
肉体労働から物書きにあっさり鞍替えなんて、同時代のフランスなら大学中退くらいでないとジャーナリストになれない
剥製になったラザラスを観たくないって陛下のお気持ち、なんとなくわかるような・・・
何も知らない一般人から見ればやる夫もただの詐欺師然としてるおもしろオジサン扱いだったんだろうなぁ
本人は大真面目なのが本当に可哀相
アメリカじゃ今でも「戦争」というとWW2じゃなくてシビルウォーを意味するらしいね
第一次世界大戦のことを指すらしい。
第二次世界大戦の当事者は、アメリカとソ連か
ドイツ人でも「あの戦争」とは第一次の方か？
第一次大戦の欧州は第二次よりもひどい
毒ガスが当たり前に使われてて地獄とかそんな生易しいものじゃない
ヒトラーは従軍中毒ガスにやられて失明しかけた
それで第二次大戦中兵器として毒ガスの使用を禁じたという
なおユダヤ人の処刑には毒ガスを使いまくっていたもよう
中国に工場を作って日本兵に対して中国兵が使用するのはOK
生産に入る前にナチと国民政府が提携解消したからソ連がその需要を掻っ攫ったけど
東部戦線は第二次大戦の方が酷いけど
食事は酒場の無料サービス品
衣類は周囲からの好意＆在庫処分で提供されたもの…
「アメリカ合衆国皇帝」の名を自分のためにはほとんど活用しようとしてないのがすげぇな
だからこそ他の凡百詐欺師たちと違って市民から人気あったんだろうけど
つーて10年前にもあったけどｗ有栖川宮詐欺事件
以前から当スレではローカルルールとして現代政治の話題を禁止しておりますが、
昨日の米国大統領選の話題も控えて貰いますようお願いします。
了解です。
その程度だな
とロースクールの学費で多額の負債抱えた挙句開業や就職ままならないも現代じゃ、ほとんど別の国みたいな気がする
マーク・トゥエインみたいな肉体労働者やってた人間が三文とはいえ新聞記者やって文豪にまでなれる
こっちの方は現代のアメリカでももしかしたらありうるのかな？
ジェームズ・エルロイが３０過ぎまで定職に就かずにいたのに、なぜか作家として成功している
現代はアメリカに限らず高等専門職へのハードルが高すぎる
貧民がのし上がる道が少しずつ減ってる感がある
スポーツと芸能界くらいかな
アメリカだとごみ回収業が今のところ高収入らしい
法曹の資格に厳格な基準が設けられたのは弁護士の行状のせいもあるだろう。
・イギリスの場合
1.何かしらの功績を挙げてＳｉｒの称号を取りましょう。
2.子供に必死に勉強させて名門パブリック・スクールに入学させましょう。
3.そこでコネと人脈を作り、シティの銀行辺りで働くなり、官僚になるなりさせましょう。
これでようやく（子供が）上流階級入りだからなｗ
実は米国でロー・スクールが一般的になるのは弁護士協会が会員の底上げを図り始めた19世紀末からで、
この時代の弁護士のほとんどは独学か徒弟出身なんです。
>>139で久しぶりに出てきた決闘裁判官テリーは当然法曹の資格を持っていますが、学校には行かず叔父の弁護士事務所で修行しています。
>>350で初登場のリーランド・スタンフォードも弁護士あがりですが、こいつは富裕層出身なので例外的にロー・スクールを卒業しています。
リンカーンが特殊なのはそこではなく、貧乏だった中で働きながら猛勉強してのし上がったというところですが、
今なら奨学金制度が整っていますから、頭が良ければ貧乏でも一流大学に行けますし、その方が高効率です。
21世紀にリンカーンが生きていれば、独学などしていなかったでしょう。
どーしても借金せずに勉強したいというなら、ROTC(卒業後数年兵役を勤め、その後予備役に入る代わりに学費が出る制度）
や陸海空士官学校もありますし。
まあ、あと数年もすれば一周回って「ネット教材で独学すれば大学行かなくてもいいじゃない」という風潮になるかもしれませんが。
何を言いたいかと言うと、「XXは学校も行かずに偉くなった！しゅごい！」というのは時代背景も合わせてみないといけないということで。
子「父ちゃんと同じくらいの頃、リンカーンは大統領になったんだぞ」
OK？ AC。
学校の英語教材で「子供が誰でも大統領を目指せる」とかの大嘘の文章読まされたなあ
ま、リンカーンの時代なら階級の視点からは結構実態に近かったかもしれないが、それも白人プロテスタントの男性限定
それも東欧や南欧の出身者でなく英仏やオランダ、ドイツ系の移民の子孫だろう
ニューオーリンズでマフィアが警察署長殺害したのがきっかけで、市民が監獄でイタリア移民をリンチしたのはもう少し後の時代かな？
本国のイタリア政府のした「海軍を送り付けるぞ」という脅しがアメリカ合衆国に通用した時代でもあるが
イギリスで優秀な学力あってもオックスフォードやケンブリッジ嫌って北米の大学かロンドン大学にいく若者は多いという
同じ言語話して同じ人種・民族の場合でさえ階級文化というのは根深いんだな
アメリカ人の場合、欧州の貴族ほどわかりやすくはないが名門・名族は厳然として存在する
ちょうどこのスレの舞台になってる時代に勃興した一族が多いようだ
マルコ・ルビオって候補の画像に注意書きがついてて、
「当選したら初のイタリア系大統領」
ってあって、アングロサクソンしかなったことないんだなぁと実感したよｗ
ケルト人の末裔の男が大統領なってるよ
いや、白人ではってことだろうけど
いや、黒人が大統領になったのに、未だにイタリア系が大統領になってないのにびっくりしたってだけなんだけどねｗ
ルビオ氏はキューバ移民二世のヒスパニック系って聞いたけど
いやネットで見かけた画像だったし、あぁそうなのか程度のことなんだけどな。
なお副大統領でいいなら、第４第大統領のジョージ・クリントン大統領がアイルランド移民の息子だそうです。
現駐日アメリカ大使なんて正に名門一族だしなぁ。
着任時の日本の歓迎ムードはすごかった。
祖父のプレスコット・ブッシュは銀行マンで共和党の大物
ニクソンを政治家に引き立てた
アイルランド系ギャングは振るわなかったようにいわれるけど
本スレの時代のカリフォルニアだと政治家として成功してたりするな
昇進した連中の子孫は裏街道をさよならしたんだろ
『帝国』ならいざしらず皇帝なんてどうでもいいだろうね
先週から風邪気味で、もしかしたらインフルかもしれません。
150レス完成。もう少し頑張ります。
明日9:00pmくらいから投下します。
今回のキーワード： イスカンダル、理系、ロードローラー
待ってたぜー
ロードローラーってことはディオがまた出てくるのか
宇宙の彼方の方か
ディアドコイを呼び出して全軍突撃する方か
シャーマン将軍の再登場かな
┌──────────────────┐
│本編を始める前に、お詫びしておきます。 .│
└──────────────────┘
＿＿＿＿＿＿
| ＿＿＿＿ ／ 作 :::::::::::::::＼
| | / ／ ∧ ＼:::::::::::::::| 第一章で、やる夫が南アのアルゴア・ベイに在住していたと書きましたけど
| | | /＿ヽ :::::::::::::|
| | .| / ＼ ::::::::::::|. 実は1841年に家族ぐるみでケープタウンに移住しています
| | | .....:::::::::::::::::::/
| |＿＿＿＿ ヽ .....:::::::::::::::::::::::<. 資料を読み間違えていました……
└＿＿＿／￣￣ :::::::::::::::::::::::::|
|＼ | ::::::::::::::::::::::|
＼ ＼ ＼＿＿＿ ::::::::::::::::::::::|
|
|
|￣￣￣￣ヽ あと、アルバート・エヴァンズは「アルタ・カリフォルニア」の編集長じゃなく
|作 ＼∪ |
|＼ │ 記事に署名することを許された記者でした……
|￣＼ ∪ |
| ／ これも読み間違いです
|￣￣￣ ＼
(⌒ー─' ）
,r-──-､
／ ヽ_
/ 作 〉l^l^)
l / ＼ //ﾉ ｿl おいは恥ずかしか！
ﾊ /＼ / /
/ /￣ヽ l lヽ 生きておれん……
/ ﾍ ＼_ ﾑ ｲ `ー─-､
/ / ´ | .l / ∨
/ / ﾍ l | ,' l
. / ,' ∧ | | ﾉ ﾊ
/ .l / ヽ | ﾚ' ノ l
/ l ノ ヽ | ／ }
∧ / ,〆 ﾍ l / l
ヽ､＿,ﾉ'´ ∨l / ﾉ
', | / ,'
ﾄ､ ノ ﾉ
`ー'
＿ //
'´r=＝ﾐ､ //
,卯,iﾘﾉ）)）〉 //
／`-|l〉# ﾟДﾟﾉヽ ﾉ∩// , .＼人_从人__人从ﾉ／
ﾚ V|!/i)卯i )ヽ! ⊂ //⌒ヽ∵; ∵＜ ごっ！！ ....＞
＜二二二二[]と彡 // ,∀,)つ ／Y⌒YW⌒Y⌒WY＼
l,†/しｿﾉ //
＼人_从人_人_从__人ﾉ／//
＿＿_ ＜ 介錯しもす！ ＞/ ｻﾞｼｭｯ！！
/ ﾉ ヽ ／Y⌒YW⌒⌒Y⌒YYY＼.
| (- (- ＼人_从人_人_人从ﾉ／
|.u (_人_) |. ＜ 合掌ばい！ ＞
. ヽ_ __,riri, ／Y⌒YW⌒⌒YY⌒＼
. （ '__,ー'ヽ
.. |￣ ｙ'
.. | ,＿、 |
.. ∪ ∪
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８． 憫 笑 の 章
PASQUINADE
1862 - 1865
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".......:::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ま::::::的:::::フ.::::.六::::::~~ ''' ｰ-
:::::::::::::::::::''''''''''' れ.. 豪::::. ォ....二''''''''''''''''::::::::
た.. 雨.....ル... 年: : : : : : : : :
､,;;;; ::::: //... に ニ.....一 . ,,,,,,､-'
:::::::~' ､;ﾚノ ・・ ア. 月. " ,､-':::
:::::::::,'（(ｲ(（ ｿ" : : :从:::::..... ... は. ":::::::::
:::::::,'ﾂｯ（:Y 〉人::::::::;;;;;;;;:::::::::: ,, ...::::::::::）（:::: ::: :::､..|ｰ､::',ノ:::::::::::,､
~' ､i i;;;ﾘ")f::ﾘ):::::ゝ乂:::Y::::::::::::ミ::::y(::::::::::ｰ､:~' ､:::ノﾂ {:::;;;;i|〉:::,､ '"
ニ=( 彡ﾘ"}､〈' ' ' '::::: ::ﾉ）::::ﾐ:(::::: 'ｰ､ノ ノ::::(（ )))Yrノ､）|〆:::::::::::
::::::',ゝｼｲ （::::: (⌒":::::::::: 乂....ﾉノ,､ '~ ヽ ｰ ､ﾘ―---::::
::::::::',{ {jj:: '-､::Y::(（ ::ミ:: ....,,,,,,:::"""" " "乂 彡::::／/:;:;:;:'､' ､,:::::::::::
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ミ|iii~'-if､ﾏ――― ―＝ｰ三三二＝――=＝=;;ｲ彳ﾂ:;:从Y)）､;;;;;;;;
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三::: }}ii|::j::|||:;:;:;:;:;:;,､-ｰ'";;;;"""""" ;; j;;} ::;:;:;:;:/ｿ从ﾉﾉ:;:;:;:／;;~'''"
二::::::::三=+}{;;;} :」} |;;l j| :: :: j;;;} |;;} ,,/〆/:;:;:;:;://::|;;|}
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.
;;⌒ 、
（;;; ,,;; ヽ、 ;;⌒ 、
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: : : : : : : : : : : : : : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.見.: : : : : : : : : : : : : : : : :
/ え ./
..: + .: . * ... た ....+ :. +
^~~~ ,.‐''"￣｀丶、.^ ..: 〜〜〜 :: ::. ~^^ :. ^~~~^
／ ＼ + *
／´ ＼..~^ : ~~^^ :. 〜〜 ::. ~~~~
/ |＼_＞､_ ､r‐､ ＼
ﾚ! ｜|_| |/_ ヽ＼} ＼
|八|-／>､∪_ u`i ト､ ＼ /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
/ / ,くｨ夕u' | |/ ｀`‐- ､_.､__＼. | だからあんな低地に |
|/ / /_ヽ┐u | ,| / ,-,.=====ゝ. ＜ |
ヾ' / r┘|.l__人 | /＼// ＼ | ｻｸﾗﾒﾝﾄ |
＼ ） | N / //＼.／´￣｀丶.. | 州 都 を作るなと言ったのに……！ ..|
｜u | /|(l(l｢| | | |. ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
｜ u｜ / | ヾ-ｲ .|｜ l、
_| |/| | ＼＿|_|,. く. ＼
ハ.＿__ハ >､ ＼ ＼ ＼
【 もともとのサクラメントの持ち主 ジョン・サッタ― 】
.
ｺﾞ ｺﾞ ｺﾞ ｺﾞ ｺﾞ ・ ・ ・ ・
, ':::::ヽ: 滅 ..資 ..だ
{:::::::::::| 亡 ..本 ..が
＿ ノ|i::::::: ∧_＿ し 主 ：
┌ ''"::::::il::l::::::::::::|::::i:::::::::￣",ヽ て .義 ：
.l::::∥:::::l::l', :::::::::::::|:::::::::::::∥:::i い..__.者 ‐‐ ''''"
.､ , /l::∥::::::i::lゝ::::: |::::|:::::::::':∥::::ゝヽ ..._,,.. - ‐‐ ''''な.;;;;,.共,,;;;;;;;;;;,,,,,
;;;,`';;.､ ,,r'.∧ |::|l::::::::i:|´::::::::: |::::|:::::::,':∥／,ﾊ:::＼ ."';;; ;; ,;;; ;.か.. は....;,,,;;
;; ;;;,`';;.､ ,:r';;.∠:::i:::',:|l::::::::l:lヾ:::::::::::ﾞi:::::|:::::;:∥:::,ｲ:::::::::::::＼,,;;; ;,,,;;; ;;;;;っ....,,,,;;;
,,;; ,,;;;, ,r'";;;,, .{:::::､:ヾ:::::::::::::l::r'´:::::::::┘:::i::::::∥::::/:::::::::::::／, ,,,,,,;;;;; , ;;た.;;
;;;; ,r'";;;; ,,,.＼::ゝゞ;;::::::::l::l::::::::::::::::::|::::';::::Y:::/::::::::::::く.`';;､_ . ！ __,, - ''""
;;;; ,r'",,,;;;;,, ,,,,,,;;;;; .ヽ､:::::i:::::::::{::l:::::::::::::::: }:::::',::::ゝ,::::::::::::::/ .__,, -‐- ,... ,-‐‐''''",,;; ,,;;;, ,;;
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.i:::::::i ＞㍉. ^ ム二二ﾆ ヽ ＼人_从人_人_从__人从ﾉ／
i:::::::i .／ j. ／i ____｀ヾ二二. V. ＜ ＞
....i:::::::i ...／ イ. /.／::::::i ⌒ ＼ 二二. { Y ', . ＜ リ わ ＞
....i::::/ ...{ （ へ. i::::::／ .○ Yﾆﾆ込ｨ :} jヽ, イヽ......＜. | ...し. ....＞
.....i/ .| 弋 i／ .∨辷ﾆﾆﾉ ﾉｨ≦ﾆﾆﾆﾘ. ＜ ラ ..が .＞
人 ヽ j⌒ }｀Vﾆﾆ＞'''レ′.....＜. ン .....新 ...＞
／ > } .:i:i:i:i:i:i:. . i ﾄ Oヽ 八. ＜ ド ..任 ＞
. ／ ／ 丿,;i:'´ -==ミ:i:i:.（ i | Y ／. ＜ ・ ...カ ....＞
／ ／ ／.i:i ,..く ヽ ヾi:. ⌒ イ (ヘ... ＜ ス .リ .....＞
-一 ／ .i:i ／ﾆﾆﾆｰ＜ ｀寸ヾi:i.. r ノ } /..... ＜ タ ..フ ＞
| :i:i: ム斗＜⌒ヽﾆﾆー< 辷ﾆ㌘㍉ ﾉ/.. ＜ ン ..ォ .＞
| :i:i. / ＼⌒ヽ｀''＜＿ノ} i:i／./.. ＜ フ ..ル ...＞
| .i:i: {ﾆﾆﾆ＼ 人ﾆﾆﾆﾆ/ .i:iﾑイ ＜ ォ .ニ ....＞
| .:i:i |⌒Yﾆﾆ＼ ）ﾆﾆ/ .i:i.| ＜. | ...ア.. ....＞
| .:i:i |ミ j ｀ヾﾆ辷=ｰ--一=ﾆﾆﾆ/ .:i:i |. ＜ ド ......州 . .＞
| .:i:i ≧=ー j ）⌒>ｰく二ﾆﾆ=i :i:i | ＜ で ...知. ....＞
| .i:i 弋 ｀￣￣￣￣￣ ≧＜Y⌒{ :i:i │ ＜ あ ......事 ......＞
| .i:i ー-- ＼ ﾊ :i:i.│ ＜ | ＞
| .i:i ≧=ー-=ミ V ）ﾑ | ＜ | ＞
| .i:i ミﾆ=一 ' ｀.. ＜ | ＞
| .i:i 丿. ＜ る . ＞
弋 .i:i ≧==──-- ／. ＜ ！！ ＞
｀¨''＜ ｀ヽ ／｀ヽ. ＜ ＞
＜ ﾉ ／ ＼.... ／Y⌒YW⌒⌒YY⌒WY＼
＞ー----イ ＼
.
_ -‐ ‐- ､
／ __..,､ ` ､ヾ ､,ヽ
／ , 'ン//ﾐ __ ヽ,ヾ､｀ｭ､
/ ヾ彡_入 三`ｰ､ﾉ ｿ三ﾝ､ ＼人_从人_人_从_人_从_人_从从ﾉ／
/ ,ｲrｯｧ｀ﾍﾙ"´ヾﾍrｯﾕ ,〉. ＜ ＞
r'⌒ヽ ￣￣'"´ｲ ﾞi ,ﾊ｀" ｀ヽ. ＜ 就任式に向かえい！！ ＞
{ l´入' ､_ , -＝i⌒,ｭー仁､_ リ ＜ ＞
| l | 〉Y`ｰ‐'´/ｒ'二ﾆ=-､__,-‐,.､ 〈..... ／Y⌒YW⌒⌒Y⌒⌒Y⌒YY⌒WY＼
ヾﾍ_,-､ ! ::: i:/i＿_j }` t ィﾍ i:l {
. ﾄ‐-､ l :: l:l ﾚｰ-＝‐=ﾐﾓ-ﾍ:i i|
| ::: ｀Y : l:l ', _ -‐く ｭｭﾑ! |
', :: | l: ﾍ ヒン´二 ￣ ｀ヾ‐､
. i :: { l:l ､＿t'´ ＼≦ ヽ __
. r‐-...__ﾍ.＿＿l:l ﾍ. , ‐-ﾍ } ／ i
「￣￣＞´////// ─ -∧ i __ﾊ､ _.ノ -‐'' /
. i|／ //＞≦三二＞≧_=ﾍ`ｰ'´_ノ ;iヽ-=＝-‐''´ ゞ ノ
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(ﾆﾆﾆﾆﾆ)
(ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ㍉
弋ﾆ／ ｀
ｰ- / u ヽ
ﾆﾆﾚ'⌒ヽ i({三ヽ '
.ﾆﾆY {( } ヾ込|
ﾆ7人 ＼ ヽ 込 9イ し、しかし、この洪水でサクラメント市は完全に水没しております！
／ ゝy u ~~ ヽ
/ ,wwwv ｭ__j スタンフォード様のこのご自宅も、知事の公邸も
. ＼ ''ムﾆﾆ7′
..ﾆﾆ＼弋 `ー-f 二階の窓からボートで出入りしなきゃいけない有様で……
ﾆﾆﾆ＼＼ `ーr‐'
. ﾆﾆﾆﾆﾆ＼＼＿,_j
.＼ﾆﾆﾆﾆﾆ7Y7{__
ﾆﾆ＼ﾆﾆﾆ///ﾉﾆヽ､
ﾆﾆﾆﾆ≧‐┴'ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ≧ｰ-
ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆヽ
.
_ , -‐ ''´￣'' ‐､ ﾍ |l { { ', ／￣￣／
／::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ, ヽ､ il | ', , -‐‐ ､ ／ ￣￣￣￣￣￣／
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ､_ ＼ ', lil ﾉ ,':::::::::::::::::::ｉ ／ ／
. レｰ´"ヾ､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀"ﾞ`'ヾヽ ', {i' ／::::::::::::::::::::::} ／＿＿／￣￣￣／ ／
く￣ ＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ } l| /:::::::::::::::::::::::::::::l ／ ／
＼ `ヾ､:::::::::::::::::::::::::::::::／ , 'ノ /:::::::::::::::::::,ｰ‐ i ／ ／
＼ ◎ ￣_弋:.:.ー-イ__イ／／:::::::＞ー / ／＿＿／ ／￣￣￣￣￣／
...:.:.::::::::`::-‐::'":::::::::::.へ｀ヽ‐- く ｰ‐'◎ / ｲｰ､ ／ ＿_ ／
.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::::::ヘ｀ー ' Y:.｀ﾞ..ｰ..'"" {;; i ／＿／ ／ ／
| ......:.:.:.:.::::::::::::ﾍ |:::::::::.:.:.:.:.... ヽ; l ／ ／
ヽ ...:.:.:.::::::::／⌒ ,.,.,.,.,.|_::::.:.:. }; | ￣￣＿ ＿ ＿
:.:.ヽ ＿:.::ﾍ.. :::::::::.. ﾞi `l::::.:.. l; ,' ／／／／／ ／
:.:.:.:| ／;;;;;;;;;;ヽ, .:.:.::::.:............ l∠::::.:.:. /: / ￣ ￣／ ／
:.:.:.:} i´, ´⌒ヾ､` ､_ ＼_:::::;;∠ -‐､:.:. , ' /;/￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ .￣
:.:.:.| / / _ ｰ`ｰ-≡ { ､三二ｰヾ ｉ:.:.::::::'ﾞ,'::r | わしが新任カリフォルニア州知事 ..|
:.:.:.| / / ／´ ＿__ ` ‐- ｰ ､ ヽ.|.:.::::::..{;;..＜ リーランド・スタンフォードである！ .|
:.:.:{ / / , t二t─‐tﾆｰー一 ､ ヽ | |.:.::::::: ∥...ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
:.:.:| / / ゝ-‐ ￣￣￣ "''一‐- ､ｉ l i |.:.:::::. ∥
:.:.:| / / ヾ::::::::::::::.:.:.:.:.......... ヽ }il.:.::::: ∥
:.:.:l 川 ` ､::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.::.:... ノ |li.:.::::::∥
／::::::＼_＼人_从人_人_从__人从ﾉ／
ｌ:::::::::::/:::::..＜ ＞ ヾ三三三三三三≧:.､
／￣::::::::::::::::.＜ お、オッス！！ .＞ .〉､三＞' ¨¨¨¨ .'＜三ヽ
ｌ、::::::::＿＿:::.＜ ＞../ ﾊ __ ﾉ三ﾆ',
＞'￣... ／Y⌒YW⌒⌒Y⌒YY⌒WY＼ ..､ .／ ヽ ,ｲ三三::!
/ iiiiiミ ,へ（:::::::::::::::ヽ ﾊ .r ｡,}__,'r ｡_ｯ .} ヽ三三:{
/ ||||,へ, ヽへ＼::::::::::::: .{.ﾘ ｀¨ﾌ ',｀ ｰ /丶}ﾆ/ ヽ'
ｉ|||ｌｌｉｉ,ヾヽ|||/O/ , ））ﾉ |:::::::::::: ...〈ー‐{_r―ヽ _, イ .!ﾆ!',}..}
||'' ＿''ll ｌ''ヽ-' ' ' ヽ ﾉ:::::::::::: ..} //――ミ', ／}ﾆ}‐ノ
``| '、０ｌ| |::ヽ ,,,,,,,、 <ー─ .| .}ﾆﾆﾆﾆミ} .} 彡‐〈}
ｒ┤、￣|_ |::::）／イ￣ｌ | ＼ .| {￣￣.｀¨´ ,ﾞ ,'
|::ヽ | ,,,,,ｊ `イ ／ｌノ | / .| ￣￣｀ ,' {
>::::| ヽ ｌ' ,イ ／ｌ／、ﾉ ﾉ // ..{ . ,....:≦三',
ヽ-ｙーヽ ヽ<＾／、／ /// ./≧'¨,丶､_,..:≦三三三ﾆ{
|::::::::::＼ ヾ-`' ノ ／// .. _/三三三三三三三三三:::',__
┬┬┬ｊ￣| | ヽ＿＿__／ //
┼┼┼ｌ○| | ヽヽゝ ／//
.
/￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
| ……わ、わしが新任州知事（ﾊｸｼｮﾝ） .|
| リーランド・スタンフォー（ﾊｸｼｮﾝ） . |...八 .ﾉ
| ……ドである…… | . ゝ. . イ
ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ ￣
l|
ll
,ll
Vx_z ´そ
ll∨/＞K ｘ‐i
. ll Ｌ///∧ .ﾑ-1
. ll Ⅳ//∧ ﾑ' ! どんぶらこっこ
〈≧≦////∧ _ﾑ' l
. ll .Ⅳ////＞ ´.ﾑ' .k. どんぶらこっこ
ll .7/＞ .´ィ´.ﾑ' ﾑ.
{ニニ´ｚ ≦ ＜ﾑ' .ﾑ∧
. l =＝-‐ ´ ﾑ' ﾑ//ヽ.
≧ｚｘ._ ﾔ､ ﾑ' ﾑ///７ _.xz≦￣
≧ ｚｘ ._ ﾔ＞､. ﾑ' ﾑ//// _.xz≦
￣ ｀" ―--.`ｰ=≧ｘ ム' ﾑ//Ｚ＿＿ -‐ ´￣
` ≧―ム'____,ﾑ＜´
┌────────────────────────────┐
│州都サクラメントは3ヶ月以上にわたって冠水状態が続いた。 │
└───┐ │
│10年前、サッタ―の土地をよってたかって横領した │
│恩知らずのカリフォルニア人共に天罰が降った…… ......│
│と、迷信深い人なら言うかもしれない。 │
└────────────────────────┘
.
┌─────────────────────────────┐
│洪水は巨大な湖をカリフォルニア州の中部に作り出していた。 │
│その大きさは南北480km、東西32km ｜
｜（つまり東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県を合わせたより巨大！） .│
│そして水深は最大10mにも及ぶ。 .│
└┐ └─────────┐
│現在「セントラル・バレー」と呼ばれ、全米の野菜・フルーツ・ナッツの過半数を生産する ....│
│世界でも指折りの農業地帯が、そっくり水の底になったのだ。 .....│
└──────────────────────────────────────┘
￣￣''''''''''''''''''''―‐――――'1
1 |
,' 」
! │
丿 ::::::::::: !
ゝ ::::::::::: |
´ﾞゝ ::::::::::: 1
ﾞl、 ::::::::::: │
′ ::::::: l
'、 ::::::::::: r'、
＼ ::::::::::: ''＼
＼、 ::::::::::::::: 州都....ﾞヽ、
ヽ ::::::☆::::: ｻｸﾗﾒﾝﾄ ｀ゝ、
へ,,_、 ::::::::::: ｀' ､
'‐○Ｔ'、 ::::::::::::::: ﾞ＼
帝都 ..ﾍ "′ :::::::::::::::::: ﾞ＼
ｻﾝﾌﾗﾝｼｽｺ . ﾞ ､__ :::::::::::::::::: ﾞゝ_
｀ゝ :::::::::::::::::::::: ｀＼
│ ::::::::::::::: ﾞ＼
ヽ、 ::::::::::::::: ｀' ､
ﾍ、 :::::::::::::::::::::::::: ｀＼
＼_ ::::::::::::::::::::::::: `' ､
ﾋ、 :::::::::::::::::::::: `＼
〉 :::::::::::::::::: 弋
〉 ﾍ、
｀''''''ー‐- 、 _ ﾌ ､
......､-＿､`‐-..- 、 ,'′
｀´ ﾍ- 、 ｝
丶 - ､ ｀＼ 'くゝ、 f′
- 、 ｀'、 ﾞ''′ └ 、
''┘ │ ＿_＿....--┘
ー―''''￣￣
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,,,一"ﾞ丶、 : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.:: : : : : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : : : : : : .:.:.:.:.:.:
〃´::┌────────────────────────────────┐ .:.:.:.:.:.:.:,、
/ :;:.│村も、道も、電信柱も、農場も、牛も馬も、すべて飲み込まれていった。 │ . ..:.:.:.:.:.:.::::,ｲｿﾂ
/ └────────────────────────────────┘..:.:.:.:.:.:.:.:.:::::,〃 .;.;
ｼ :;:;:;:;:;:;:;:;:;:; ;, : : : : : : : : : : : : : : :.:.:.:.: : .:.:.:.:;;,〃 :
:;:;:;:;:;:;:;:;`; : : : : : : : : : : :.:.:.: ﾉッ´
:;:;:;ii :;:;:;:;:;:; ''; : : : : : : : : :.:.:.: r´ﾘヾ
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:; i.i ;:;:;::;:;:;:; ヽッ、 : : : .: ,! :;:;ヾ;;,,
i / l ;:;:;:;::;:;:;:;:;:;:;1, : : : .:.: ,! :;:; ,,;"
i i i i i :;:;:;:;;:;:;:;:;:i ,、,.、 ,,,、 : : : ,,;ﾍ、 ! :;:;:;ﾞ:;,
i i i.i i i i、 i｀;:;:;:;:;:;"、 ,、_ ,,;´ ｀:;:;`ｖ´" ｀"`ヽ、 . ,' :;;` 、 ,.、! :;,;;
:; i i i i j i:;:;:;:;:;:;ﾚ`´:;:ヽ/" :;:;:;:;:;:;:` 、 ;:;:;:; ;ヘ.,,;;;'''"｀ヽノ :;:;:;:丶 ,;"´ :;;! :;,,;;''
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｀ヽ i i、 ;:;:;;:;:;;i.. / :;:;:;:;:;:;:ヽ、 :;::;;i ,;! ::;:;;〉
｀ぇ;=-+、__ :;;:;:;;｀V ;:;:;:;:;:;:;:ヽ、 ;:;:;:i ,;! :;,;´
`ヽ;ｰ‐‐‐'~｀----‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐=≡ニヲ :; '､
,,________;;---‐‐‐‐‐‐‐‐一`三三三三三二= =二三´ー‐‐‐‐‐ァ´
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=-_-=-_-=-_-=- -=-_-=-_-=-_-=-_-/ヾ∧ . _-=-_-=-_-‐--‐--=-‐--_-=-_-=-_-｀丶,,,,,Ｙ,,,,,,,
=-_-=-_-=-_-=-_-=- _-=-_-=-_-=-_-=-_-彡| ；° ＼ .-=-_-=-_-=-_--‐--=-_-=-_-=-_-ノWWWWww
‐-=‐‐-=‐‐-=‐‐-=‐ =‐‐-=‐‐-=‐‐-=‐‐-彡| 丶.＿） .-=‐‐-=‐‐-‐-‐-=‐-=ノWWWWWWW
‐-=‐‐-=‐‐-=‐‐-=‐‐ =‐‐-=‐‐-=‐‐-=‐‐-= =‐‐-=‐‐-=‐‐-=‐‐-=‐ノWWWWWWWＷｗ
.
┌───────────────────────────────┐
│特に、牧畜を主ななりわいとしていたメキシコ系のカリフォルニョ達は │
│この洪水で家畜を3割失うという致命的なダメージを受けた。 ...│
└───┐ │
│カリフォルニョがカリフォルニアの大地主から最貧層に転落する │
│転換点のひとつとなるイベントであった。 │
└───────────────────────────┘
;'⌒ヽ、＿ノ⌒ヽ、＿ノ⌒ヽ、
|;;,,.＿:::::| ,.-- ､/... / ヽ
/ t＿ノ:::l_ /::/:::/:::/ヽ . （ ははは…… ）
〈,---､,ノ i ,,,,/‐。‐ ､:/:::: i.... ） 飲みでもせんと （
(,-‐- ､}- ' | /;へ:;;::-､,,,;｡ヽ,ﾉ.....＜ やってられんのう…… ） ＿/ |: :
(,-‐-,f'ヽ | i/ ヽ:|l;;;;;;i .:￣`.） ノ ┬- ､ ;. ":;";i:;.:; ,.,,.､;:;:;":;";`;/|! l |: :/
-〈 /Tl :|'i ::i ﾉ /〃 ヾ.､ ﾞ||;;;;;;l .: :.ヽ、_ノ⌒ヽ、＿ノ⌒ヽ、＿ノ⌒. ...|! ＼. ll:; "：、;:":;";`;:ｰ┤.! i. : :
>人l,,!λ!〈 i ､ﾃ ｀''ミ。 ll´,Y: ＼ : : :....: :. . : : : : :ﾄ､ : : :. ∧ !l;.〃:;". :; ,.,,.､.:.:./ ＼ .l: :
´ ｝::::/'｀/;;;, l 〈 ヽ､.u. ｌｌ 'ﾉ . .: : : : :. : : : : / ＼ : : :. / iﾄ､. :.:.:._｣ | |!: :
/ :::/ }/;;;;;;:;, l λー―'iヽ !!´i ....￣￣ ￣￣￣￣￣ ￣￣￣ ￣￣￣￣￣￣ :.::._l ヽ l! . |!､ :
/ :/{ li;;;;;;;:;;;､ i i,.-､./ / ﾉ＼ ...∩∩〜ｈ ｈ ｈ ｈ. 〜- 'ｈ .:./ ノ .ヾ＼
/ |l ] l|;;;;;;;;:;;;;;､ ゝ､,,,ー' __,,ノ /:::::::ﾉ＼..〜|● （ （￣~ω） （ω￣~） ） ●|〜* 〈 ／ l ､
./ |l[ l|;;;;;;;;::;;;;;;;;、 ,,,,,..{f::::;;ﾘ￣ヽ ノ::::::/;;;;;;;;;ヽ....ﾍ⌒▲⊂ 。 。つ ⊂。 。 ⊃▲⌒丶 . .／￣￣￣￣ヾ |
ｌｌ ] l|;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;';;;;;;;;｀='il＝llヾ_）:::::::／;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ .. Ｖ~Ｖ Ｖ~Ｖ~~ ／´＼::; /＼!
ｌｌ[ .l|;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;i:::ｌｌ:::::ｌｌ:::::::::／;;;;;; ,;;; ,;;;;;;;;;;;;ヽ －≡― ＿＿ ∧ ＞―-へ〈 .:::',
ｌｌ ]ｌｌ;;;;;;;;;;: ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;ｌｌ==ｌｌ＝ ';;;;;;;;;;;::;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;i ／￣ ＼ /::.; :.;"｀７ ＼:.:/:
ｌｌ[ ｌｌ;;;;;;;;;;; :;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;（ﾉ;;;;i,）;;;;;;;;;;;;;;;;;::;;; ;;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;iー―, ,-―― '.. ∧ .:;:.:∧ / ＼|
ｌｌ ]ｌｌ;;;;;;;;;;;, ;;;;;;;;;;;;;;;;;;､,:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;' ;;::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i ノ '.-. |:.;.ヽ: : : : : : : .::＞､ -＜: : : : : : : ___」_./>
ｌｌ[ ｌｌ;;;;;;;;;;;;,,'';;;;;;;;;;;;;;ヽ'''''' ''''''''::::;;;;;;; '::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i .―＝ ￣￣ ─ﾆ ￣￣￣ ￣ ￣≧── '´
-￣ ＿ ―-ﾆ＿ ―＿ ―ニ- ― 二
.
┌────────────────────────────────────┐
│干魃にあえぐ今のカリフォルニアでは、この洪水のことはほぼ忘れ去られている。 .....│
│しかし、基本的な地形が変わっていない以上、大洪水がふたたび起こるリスクは .│
│2016年の今でも残っているのだ。 .│
└────────────────────────────────────┘
／
／
／ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_
／ ／ /|
／ ￣￣￣￣￣￣￣.／ ￣￣￣￣￣￣ / :|
／ ＿＿＿＿＿＿＿／ .＿＿＿＿＿＿＿__/ :|
||￣ (ﾆﾆ)____＿__| |||￣ (ﾆﾆ)____＿__| || : ::|
||￣ : ｀┯ ::|￣￣|||￣ : ｀┯ ::|￣￣|| /
|| ┷ |￣￣||| ┷ |￣￣||/
~ ￣￣~~ ｡ ￣￣~~
. / ,.ィｆ三ﾆヽ ＼
/ :.｛_,///ﾉ⌒ ｰ' ',
,ｲ三ミ ≧彡ヒ五ｿ.:.. ｌ´ヽ '， 「州の経済は25%縮小の見込み、税収は予算比大幅な未達」か……
{{化孑 ー |r} | ｉ
〉 ゝ-=_^ン 〈. |二' ∧ 州政府に破産申請させるしかあるまい
( r―― ´ ￣ ', ｰ.: ﾍ
ヽ ｙ -‐‐-― 丶_'， ｜ ﾐ. 就任していきなりこれとはついておらぬ
|｜ 三 ‘， :| 幺
|｜ } :ﾊ .:| ＼
ﾊ｜ :. .:|｜／.: ／;';';';'｀:.....
ｉ / :.. .:.:l／ ／;';';';';';';';';';';';'｀;'::::::::::::::...
ヘ丶 ..:.:／:/ ／;';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';'
....:::´;';';'| ー――― ..:/.: ／;';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';' ← 水びたしのサクラメントでは仕事にならないので
.........::´;';';';';';';';'| }:. }!:. .:.' ／;';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';' サンフランシスコに避難したスタンフォード知事
........:::::::::;';';';';';';';';';';';';';';';';';';';| !: {:. ／;';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';'
.:;';';';';´;';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';':'| :. ／;';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';'
;';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';'.| ／;';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';'
.
┌────────────────────────┐
│しかし、スタンフォードは落ち込んだりはしなかった。 .│
│彼が州知事になったのは、目的ではなく手段。 │
│彼の夢をかなえる為。 ｜
└─┐ ┌─────────┘
│そして、その夢とは…… │
└────────────┘
/ヽ､ ヽ､ >､
｀ヽ､＞ ､ ｀ヽ､ >､ .,r-､
.,ィ ´ .ヽ ｀ヽ､＞ ､ `>､＞ ､／ ｀,´ヽ_
／ .ヽ . ｀ヽ､＞ ､_/ .>／ ／ ,,｀ヽ
/ i ,,､r-＞ ､_ヽ/ {ヽ､ / ／ ｀ヽ、
i′ .| .／ `''i, l ヽ､/ .／ .i ',
| .| / ,､rｪ::､ >.-i､ .iヽ､ ./ ノヽ､ゝ､
| |.,r! ,:イ圭r:㌢ i /＼',_ .!ヽ ィ´7ヽ､_i フッフフまあよい、洪水ならいずれ引く
| |,'圭ｪｘ:j マ:㌢o─ｧ ゝ_ ゝ､ﾉ ﾉ｀`ト､＿ノ
.| |Vアoｪｧ ヾ￣ ｀マ､_ ゝ、 そしてその時こそ……
.| .i′} . / _ヽ_ Y /＼ `
! /. ｛ マ フ彡r＝ヾ:､ } ! ｀.＼ﾞ''''''ヽ
∨ /. .i r＝"_,,r------ィi! '_人 .ヽ ＼
.∨ ／ .| i! .rﾆr───‐ ' i! ! ＼ .ヽ ヽ
_,､r''¨´ヽ.i′ | i! , _,,,r -,,,,,r i! ! ヽ ,,i, ヽ
r' ´ _,,､r-､ヽ .j i! ｀´ i! ! _,,r>'圭圭l
厶匕´ ::ヽヽ . i i! i;;,, i!_ノ., ,:ィlll圭圭圭圭l
i′,, _,,､r-=''ヽ､ヽ}-､ .! i! _,,,,,,,,__ _,,rィ,:ィ圭圭圭圭圭圭
./ ´ :: ヽi_ } .ゝ_,,r''"´￣ ｀ ´／,:ィ圭圭圭圭圭圭
i _,,､r-=''´ヽ､ﾉ Y / i i ／,:ィ圭圭圭圭圭圭
〈 :: i＿ﾉ. ,,::＜i′ ! ! .／.,:ィ圭圭圭圭圭圭
ヽ 7''¨7: / i:＜圭圭l ／.,:ィ圭圭圭圭圭圭
ヽ ./ ./r'´ .|圭圭圭l ／ ,:ィ圭圭圭圭圭圭
.i /圭圭圭l / ./圭圭圭圭圭圭
| /圭圭圭llll / ./圭圭圭圭圭圭
.
,ｨ
......,, ,,. ,. .／::i
/ | /| ／| _,,.ｒ':/ ／::| ／::::::/
/:::::i /::i |:::::i ./'''"´:::::/ .／:::::::| ./::::::::::/
/::::::::i |::::! .i::::::i /::::::::::,,./／:::::::／ /::::::::::/
i::::::::::i i::::i i:::::::i/:::;.r''" ／:::::::／ /::::::::／
. i:::::::::i. i::::i,/i:::::/'"´ .／:::::::／ ./::::::／
. i:::::::::i. i:::/::::i:::/ ／:::::::／ /::::::/
.. .i:::::::::i i/:::::::i/:| ／::::::::／ /::::::/
i:::::::::"::::::::::／ |:::::::／ /::::::/
. i:::::::::::::::／ i::／ ./::::::/
i:::::::::／ i/ /:::／.─-=ﾆ
..i::::::::i ／.../／ ＿__ ｀ ＜
.i:::::::i ＞㍉. ^ ム二二ﾆ ヽ ＼人_从人_人_从__人从ﾉ／
i:::::::i .／ j. ／i ____｀ヾ二二. V. ＜ ＞
....i:::::::i ...／ イ. /.／::::::i ⌒ ＼ 二二. { Y ', . ＜ リ .わ ＞
....i::::/ ...{ （ へ. i::::::／ ＄＄ Yﾆﾆ込ｨ :} jヽ, イヽ......＜ | .し ....＞
.....i/ .| 弋 i／ .∨辷ﾆﾆﾉ ﾉｨ≦ﾆﾆﾆﾘ. ＜ ラ .は ＞
人 ヽ j⌒ }｀Vﾆﾆ＞'''レ′.....＜ ン ....セ ＞
／ > } .:i:i:i:i:i:i:. . i ﾄ＄＄ヽ 八 .＜ ド ン ＞
. ／ ／ 丿,;i:'´ -==ミ:i:i:.（ i | Y ／. ＜ ・ ト .＞
／ ／ ／.i:i ,..く ヽ ヾi:. ⌒ イ (ヘ.. ＜ ス .ラ ....＞
-一 ／ .i:i ／ﾆﾆﾆｰ＜ ｀寸ヾi:i.. r ノ } /.. ＜ タ .ル ＞
| :i:i: ム斗＜⌒ヽﾆﾆー< 辷ﾆ㌘㍉ ﾉ/.. ＜ ン ・ .＞
| :i:i. / ＼⌒ヽ｀''＜＿ノ} i:i／./. ＜ フ .パ ＞
| .i:i: {ﾆﾆﾆ＼ 人ﾆﾆﾆﾆ/ .i:iﾑイ ＜ ォ .シ ＞
| .:i:i |⌒Yﾆﾆ＼ ）ﾆﾆ/ .i:i.| ＜ | ....フ ....＞
| .:i:i |ミ j ｀ヾﾆ辷=ｰ--一=ﾆﾆﾆ/ .:i:i | ＜ ド ......ィ .＞
| .:i:i ≧=ー j ）⌒>ｰく二ﾆﾆ=i :i:i | ＜ で ...ッ ....＞
| .i:i 弋 ｀￣￣￣￣￣ ≧＜Y⌒{ :i:i │ ＜ も ......ク ....＞
| .i:i ー-- ＼ ﾊ :i:i.│ ＜ あ 鉄 ＞
| .i:i ≧=ー-=ミ V ）ﾑ | ＜ | 道 ＞
| .i:i ミﾆ=一 ' ｀.. ＜ | 社 ＞
| .i:i 丿 ＜ る . 長 ＞
弋 .i:i ≧==──-- ／. ＜ ！！ ＞
｀¨''＜ ｀ヽ ／｀ヽ. ＜ ＞
＜ ﾉ ／ ＼. ／Y⌒YW⌒⌒YY⌒WY＼
＞ー----イ ＼
┌─────────────────────────────┐
│……彼の本業である大陸横断鉄道で、しこたま儲けることであった。 │
└─────────────────────────────┘
.
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｀丶､
｀丶､
ヽ
l
＼ l
＼ l
ｘ ＼ k ﾔﾙｵ ｽﾚ
〃 γ ＼ ／ l. 読者諸君、よくぞ殺褸夫界の数多なる嵩嶺の中より
{i { ● }>､ﾉﾘ xく●} l!
ﾍ、`ｰ‐'′/ ﾍ.ﾞｰ'ノ:! ｽﾚ
￣ ￣ l 当合衆国皇帝嵩嶺に馳せ参じたり！
／ ∨ /
/ ∨. わしがこの嵩嶺の進行役
l ﾉ |
>､＿＿_／ ゝ､__ノ ﾔﾗﾅｲｵ ﾄｳｪｲﾝ・ﾏｰｸ
./ l// / 殺羅那威夫 こと 頭英院魔躯 であーーる！
｜ l/ /
| ! ′
| ! i
､ ！ / l
丶、 ｀ ｰ---" !
丶、 ｀￣´ ノ
＞－----－''"
＿rｘvｘvｘvｘｬ―- 、
,ィｆ＞^厂{爻}勹⌒＾下ミ ｀ヽ、
rfﾌ::.::.::.:_｀ー'＾ー'::.::.::.::.::.::.::ヽ>､ヽ
＿fｦ::.::.rｘtﾀ^⌒＾⌒^X≧z::::.::.::.::.:::圦ﾊ
/r‐ｖ':r彡 |l| l|l| l ｉl ｌi l l| !l| ｌ|ﾄミｋ::.::.::.:Vfハ
{〈 ィ/＾ ,1ｌ ｌ|l !|l| |l|| |l | ｌ | ｌ |l| ! |ヽ>、::.:V! l|
｀７/ // ll| |l| |l!| |l!| ｌ| ｌ | l | |ｌ| ! |//＾ヽ:/⌒》
/丁7 ｌ| l l|l |l| |l!| |l!| |l |l l|ｌ | |l| | |ﾄﾐ=彳|厂´|
ﾚ⌒l| ｌ| | |l| !l| !ｌ| |l | || |l |l| | l|! | |ﾚ⌒ヽ|ﾚ⌒!
/|ｌ |ｌ！ |仆ミ｣ｌ ｌ| ｌ |､｣ 斗 ヒて {{ィ/77ﾊ＼j
. //lハﾄ､ヽf予ｔぇﾐ xfぞ牙ァ '/// l |! | | そ、そしてわひがこのスレのフッコミ役
/// 7∧ヽﾊ ﾞー'′ ﾞー' //ﾊ /! j l | |
〃 // ハ/小::::::::: ､. ::::／〈// l｜| | ! | 水銀燈であーーー……
″{ { ,' // |l ヽ、 f⌒ヽ ／// ハ | | | ﾄ､ , =彡
⌒ヾﾒ､/,'＿川 |｀丶､ ､___ﾉ , イ // ,ｌ lﾙ' l| | ∨∠/三
:―::.::厂:.:.:/// |!| l|l /｀fT!＾ヽ￣} ' / | |l ＼_!｣ / 彡竺三
ー=彳:.:.:.///:｀Yヽﾙﾍ /」ﾄ､／:/ /ﾊ/⌒7:´:.:.:.:｀ヽ三三三
'⌒Ｖ:.:.:.:.{ l {:.:.:.:＼ <ヽ:.:.jj:.:.:.:./ //ノ:.:.:.;':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼三三
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､ ,.､ﾟ 。
∧i ヽ-‐'ヽ、。・ ﾟ o
, 、, r'/ ∞ } fﾆ､i V⌒'|/ か、カット！
,,;ﾞ::::::::ヾ ,,／!.:: ::/j_ `ｰ' j,:: ∞! , 、
ﾌ:::::::::::::::::::ゞ':: :: !/ﾊ ヽ_, ｲ }}:＼::ﾚ´〃::｀ヾ. また噛んじゃった！
7::::::::::::::::::（:: :: :: :{ｌ 薔 |}::ﾉヽ::ﾉ::::::::::::::::`ﾐ､
. /〃::::::::::;,〃´ゝ､_:: ::ﾞ=∞=″:: :: ::{:::::::::::::::::::::;ゝ､
. '″:::::;,.'' // /:: ::.介:: :: ｌ`ｰ'´ `ﾞヾﾞ＼ﾞヾ､ヽ
／ 〃:::;ゞ / // /:: :: :}{:: :: ::l ｌ| i ＼ ヾ＼
,ﾚ' / / /}:: :: ∧:: :: ::{ iｌ ｌ! ＼
,.:-‐イ´:＼/｀Ｘヽ／ヽ
...... ,. -───‐ｧ'´.:::／:: :: :: ::/／ 入:: :: ＼､_
.／.:: ::. ::.::: :: :::／.: ::／:: :: ／:: / ＼／ ＼:: ::.＼｀:.､
＼::.:: :: ::, ‐'´.:: :／/:: :: ×.:: ::/ ／＼ ＼:: ､:＼::＼
／￣￣ ＼
_,ノ ヽ､,_ ＼
（●）（● ） | しっかりしてくれや……
（__人___） |
'､｀⌒ ´ .| もう何ヶ月リテイクしてんだよ、これ
| | _
ヽ 、 ｲ / /７
ｨヽ-ー ≦ノ7 ,ｨｊ / /
_, ､ -― ''"....:::::::::::::::::::::::::::ﾄ、 |.!l l ！ /ﾆ!
/.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::...... -、 l Ｖ /
丿.:::::::::::::::i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r::::{ l ./
r :::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀,:::i .∧、_ ,ﾉ
/.:::::::::::::::::::::::!:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',:i /:::::::::...ﾞ7
/.:::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V /::::::::::::::/
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.
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／ ＼::.::.::. .＼
／ ＼::.::.::ｌハ
' .′ | ﾄ､ヽ ヽ ヽ::.|_ l
/ ｌ | ｜| | 斗 ┼l| // 小ヽ l
l｜ | | ｜|.イ | | l ﾉ || 〈〈_ﾉ:||:ｌ_〉〉l
| | _|ム、 |ﾍ ヽ＞==十Ｆ| ﾄ-r1ヾ.r′l
| ｌ 、 ｜,,≧、ヽ ﾍ __ ノ l | | |:| |:| l ィ ／ も、もうヤメにしましょうよ
ヽヽ＼ 〈ﾍ _〕 ￣ ﾉノ ｌ|:| |:| ｌ /{ イ ∠ ィ三／
|:ト ヽiｌ|〈 ´｜ | | l /三/／三三∠ ィ彡. 解説＆ツッコミを男塾風にするなんて
|:| |､ __,. ｨ ｜ | | /／{ノ}ﾉ三三三三三三二ニ
| ト ｀ ´┐ ／ ｌ ｜∨三三三三三三三三三＜⌒. 安直なネタで乙を取ろうとしなくても……
ノ ｲ |＞'´∠ ﾍ ／' ├┴―-､三三三三三三≦￣
/ ／ ,ｨ ´l {Ｙ::/ ,ﾉ.::.::.::.::.::. .＼三三三三三ニ=
/ / ´_ 二二ｱУ ;´::.::.::.::.::.::.::.::.:.ヽ三三ｱ⌒ヾﾐ、
／ ´_ 二二ｱ'〃 /.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::ド⌒ヾ
∧ _,二二ﾕ l ｌｌ /.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::. | l
┌ / ヽ.r┬１ヱこ⌒ｰ|八/.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:|ｌ l
|Ｖ ｲ |.::|{包｝ｊ｝／.::.::.ﾄ ::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:: ｲ￤ l
|ﾉ ／/ ／.::.|｀冖 /.::.::.::.::.jﾉ::.＼ ::.::.::.::.::.::.:イ | ｌ l |
|＼ ' ｆ::.::.::.:.＼_/.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:｀＞┬rく | l| l l l
┌ﾍ 八::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.://.:|:|:||:ﾄヽl || | |ｌ l
／￣￣＼
_ノ ヽ､_ ＼
（●）（● ） | おいおい
（__人___） ｜
| u | この章で乙を稼がなくていつ稼げってんだよ
| .|
ヽ 、 ,ｲ 当スレで一番読んで貰わなきゃいけないところだろ
／ヽ,ー- ﾄ､
_, ､ -─ '".:.ヽ:.:.＼__ /ノ ﾄ、__
__ ,. ー 、...:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:....
＼ r 、 _ ＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::'ｰ､
} }/ ) V::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
/:ゝ/ ./ __ V ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i:.:.:.＼
}:::::ゝ ソ ,Y i::::::/::::::＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:.:.:.:. ＼
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／￣￣＼
／ _,.ノ ヽ､_
｜ ( ⌒) (⌒） なにしろ、このスレでもっとも重要なキャラクターである
｜ （___人__）
.| ﾉ__. この頭英院魔躯様が
| _／ ￣＼ヽ
人､ '､／ ￣ ヽ '､. サンフランシスコのマスコミ業界に爆誕するんだ！
_,／(:::::ヽ､ __'-r´￣ヽ v
_, ､ -― ''"::::::::::＼ :::::::::::::::j_√ |. まさに山場といっても過言ではなかろう
/.:::::::ﾞ:':､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ r、
丿::::::::::::::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ゞニﾆ彡〉,
. i ::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::( :::::::::::::::::∧^
/.::::::::::::::::::::::!:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧ :::::::::::::::::∧i
::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::＼::::::::::::::::::::::::::::∧ ::::::::::::::::∧|
:::::::::::::::::::::::丿::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧ :::::::::::::::::::v
:::::::::::::::::::::ｲ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧ ::::::::::::::::::ﾉ
_＿,、
,.-‐' -,=＝＝〔{〈包}ﾍ、
／ _f〆:::::::::::::::::::弋之ｿ:::＼
/ {i7::::::::／￣￣￣￣￣ヾ::',
/ {i7:::::／ ,' ｌ l l l , ',
l {i7:／ l ,| ,! l l ﾄ、 l, ﾊ
,l 〆 | l | ﾊ ﾊ| l / ﾘ |. l | l|
l 介 l | l |__|＿'_' l/ __'_l_'r',', l|
! ! ! .ﾊ l､|:::::::::| |:::::|r l l ﾘ いや、もっとも重要なキャラクターはどう考えても
! | | | 弋 ゝ:::::::| |:::::|l |,lﾚ'
! | | | T'´ `ー´ `ｰ'; |ﾘ. ノートン一世皇帝陛下だと思うけど……
| | | ,ﾊ |', _,ノ l|
! ,l ,l ,'ﾊ | ｀ﾆ､r‐､‐ T´ 川
| ,l ,l /..ヾ |',=ﾆ| /::｀| | |
| | / /:::::｀::'、 |〈包}/:::::::| | |
l / ,'::::::::::::::',ヽ､ﾄ ', ﾚ'::::::::| | |
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／￣￣ ＼
⌒´ ヽ､,＿ ＼ いーの、こまかいことは！
♪ ..（⌒).（⌒ ) |
♪ （__人___） .| せっかくの売名のチャンスだ、やる夫なんかに出番はやらずに
'､｀ ⌒´ |
♪ | |. 俺の活躍をじっくりねっとりとオーバーに描写してやんぜ
| /ﾚ、
,. -ｰー-ヽ__､____,. "/::::）- 、＿.... 何百レスくらい消費出来るかな……
／:::: ::::::::::::::「二二二 :::::::／::::::::ノ::::::＼
,'::::::::::r:::_,,. -‐、.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧
.＿＿＿＿＿＿＿＿_,'＿__／／,.-‐ ＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧
ヽ､... ___ __ ,ｰ,ｰ､-、＿／／ ノ -‐ V:::::::::::::::::::::::::,′::::::::::::::}
ヽ＿'、｀'v l l .}＿｀-/_ノI_ﾉく__ヽ ）ヽ::::::::::::::::ﾉ::::::::::::::::::/
ヽ ヽヽヽ ヽ⌒ }v､l:::::::::::::::人___／:::::/:::::ヽ/::::::::::::::::::::::l
｀'ｰ-ー＝-ノ::::::l::::::::::::::::::::::ヽー::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::/
V:::::::ノ:::l:::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
ｨ‐r=;､
, -‐いゞｿﾒｰ -､
／::, - ‐ ― ｰ - ､::ヽ
/::／ ヾ::｀
i::/ / /
i | | l | | | | |__|
ｌ | |__| | | | ￣ | |
ｌ ! _!＿_ ヽﾊ ﾉ┬―ｩ 読者の皆様、上のAAにご注目下さい
|｀､ヽ.__ノ ヽ-‐' / ｌ
r" | | iぃ ＿ / | 「公私混同」という言葉を絵に描いたような
（ =‐' | | ｌ ゝ､___ヽﾉ_ ,ｨ ´| l i
ゝ-'ﾞ ≪T|ヽi | ｌ_ ｝:/兀ヾ:{､__| !Ｔ≧ 世にも珍しいクズでございます
r､ .≦≠〈::ヽ!::｛{〜〜〜}｝:レヽ≧
__ゝ 〔[｀ヽ三/:: :: :::｛{ 薔 }｝:: :: ::
ヽ ﾉ〔 [ j:: :: :: :: :: :: ﾞ 〜 ″:: :: ::i
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.
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＿＿＿
／:::::::::::::::::ヽ ＿＿＿＿
／ :::::::::.／￣￣ ＼____ ,. --ｰ.....:::::::::::::::::::.. ＼
/ :::::::::: ⌒´ ヽ､,＿ ＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: i
. | :::::::::::（⌒).（⌒ ) |::::::::::::::::::γ:::::::::::::::::::: ﾉ ふふふ……甘いな銀ちゃん
. | :::::::::::（__人___） .|:::::::,. -ーy:::::::::::::::::::: /
. | :::::::::::/::'､ |￣ _/::::::::::::::::::::: / この程度のクズっぷりでツッコんでいるようでは
| :::::::/::::: | | ／):::::::::::::::::::::: /
| :::::::::::::／| /ﾚ-,.ｲ:::::/:::::::::::::::::: /. 本章では身がもたないぜ
i ::::::::::::::::. ヽ__､____,. "/／::ﾉ.:::::/:::::::::::::::: j
r/:::::::::::::::::「二二二 ::::::::::／::::::::ノ::: ､:::: ／/
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／:::r
,,,,,-;;;―;;;;-,,､
／;;;,'''- ― - ､;ヽ
/;／ i l l l ヽ
/ﾚi i l__lゝ ll ﾄ､」| | l
/￡l l r ヽﾊﾉr ヽll .l
/ l llﾘ ○ ○ l / へ？
l （l ゝ ┌‐┐ / |
l l ゝ､└‐┘イ ﾊ
| | ゝゝﾌくi‐ヽ
|/| | / `ヽ Y/ >
| |ヽ ﾉ .l/ | |
| ／ | lイヾ| |
|／ |＿l ×|.」＼
／ ヽｲ| ×Uヽ ＼
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.
┌────────────────────────────────────┐
│アメリカ大陸横断鉄道を語るということは、二人の「変人」を語るということである。 │
│といっても、やる夫や前回出てきた不遜なる対立皇帝どものことではない。 .│
└────────────────────────────────────┘
| ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ|
|丶､;;; _;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_,: ィ";_|
.ﾄ､;;;;;;｀ ` '' ー --- ‐ '' ";;;;;:ィ;:;!. ／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
{;:｀`' ､ ,_ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; , - -'ヽ;:;:;;;{. /: : : : : : : : : : : : : : : : :.、: : : : : : : : ヽ. ＿＿＿＿＿＿
l;:;:;:;:;ﾐ ＿` '' ｰ -‐ '" ﾘ;:;:l.. /: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ', ：／ '⌒ヽ ; '⌒ﾞ＼ ：
|;;;;;;rﾞ '´ﾞ゛ﾞ゛ﾞ`ヽ /'ﾞﾞﾞﾞ゛`ヽ';;;;|. /: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : ! ： ／ ∪ ＼ ：
rヾ;;;;;| r旬-､ ｨ旬-､ |;;| . |: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|.... ／ ／´ ｀ヽ /´ ｀ヽ ＼
|`ヽ;;;| ｀￣´ ｉ`─'ﾞ };|´）.....|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/ |:./⌒ヽＶ: |.: : : | V..： ／ （ ◎ l ιl ◎ ）∪＼ ：
ヽ |::| / r '､ u !:| / . ＜ : ｣_: : / 〈 {} |/ ﾚ {} }|:./ヽ: : | ： ／ ιヽ_ ∪ノ ヽ∪ _ノ ; ＼
!､ |:} し 弋r､_r-ﾉ |:lﾉ... ＜:: |. 小{ _,,.. - ､-.,_ ﾚ{: :.|ヽ:|.. | ; ''"⌒'（ i ）'⌒"' ∪ | ：
`'| ,ｨ' ヽ /´.... 厶ﾍ ﾊ ､ {ﾊ/ V..： | ∪ ｀┬─'＾ー┬'′ | ：
| | ,ィ=＝､ `､ U/ ＼_! ＿ ' ! ：＼ ι |/⌒i⌒､| ι ／
| ヽ. ヽｉ}⌒⌒}lノ ./. ヽ ／ ｀t ／ ＼／⌒⌒ヽ !、＿＿,! U ／ ：
./|ヽ u ヽ 弋､ｪｪｪﾉﾉ /::/ ___,ｒ| ＼ { / ／. ： ／ 〉､_＿__,, ＼
,r'ﾞ^| | ＼ ､ ｀──'´ﾉ／ ／:/::::| ＼ ヽ ｀_⌒ ィ ´ ： / / ヽ ：
´ ヽ{::::::| ＼ヾ､ ノ'ﾞ/::::＼... ／::::::/::::::| ＼ ´ ∧＞､. ： | | , | ：
／:::::::::::/::::::::| ＼ / !＼::`ｰ- ､
::::::::::::::/:::::::::∧ /二＼ |::::::ヽ::::::::::::＼
::::::::::::/::::::::::::::∧ヽ /: : : : :}ヽ!::::::::::〉:::::::::::::::
.
今のオタク界隈には、「異世界で現代知識生かして俺無双」系の始祖と宣伝した方がよいかと思います。
┌──────────────────────┐
│「鉄道狂」エイサ・ホイットニーとセオドア・ジュダ。 .│
│ ｜
│彼らは医学的に頭がおかしかったのではない。 ..│
｜ └──┐
│ 鉄道にかける情熱と執着があまりにも激しかった為に │
│ 「変人」呼ばわりされるようになった男たちであった。 │
└─────────────────────────┘
>´ ￣ ヽ
斗ー-、 ﾅ从ﾘ:人 {
/ ,=-、_i} ｲt':!: ,_!_:::|:} }
{ i}!^ _、ﾉ| 冫{人_´_ノヽﾊ＿ _
{∧ ¨」｀} .,.-=＝≦ヽ_! :.::i::_＞≦γ⌒)_＿
/ 八ー / ..._＞≦=≧ミﾐ> ヾ_＿ _,-＝” イ三二 ヽ_
, ＜⌒ヽ::ヽ T | ..゛ーﾉ丿￣ヽ巛＿ 三＿ ＞イﾉ⌒:::::ヽ⌒"
/ , ´, ＼::、 ヽ .../／:.／ .人 ≦::::::!::::::∧
{ / , }::::ﾊ__V.....γ:.:.／ノ 彡三≧ｘ＿＞ﾆ三≧ｘ!:::::: i
/ ￣ /:: }::::::<>:}.....!:.:,彡¨ 一" ﾉ イ三川三≧ｘﾍ..:::ゝ:: |
{ / ..:: }_／::::::::::::::} ノ⌒.:.:≫彡イ≦-=＝＝＝=≧ｘ::!:::: i
! !, / ノ::::::::::::::::::::/}:.,ｨ≦〈 !::::γレ -=＝＝＝=- ｲ|::::: {
/! 、}/＿__ノ￣￣:} ﾘ:.i::.. ＼ﾚ'ﾚ川以Ｘ三フ彡ヽ 〈 |::} :::: ヽ!
{／⌒ヽ}:::::::::::::::::::::::/ .| .!::::::ヽ.゜。＼≦三≫≪巛三二 }::∨:: {
{ }:::::::::::::::::::::::}....| ﾘ:::}:: ゝ=,彳! 彡彡 .个ヾ三ミﾐｲ::::::ヽ::: ﾊ
..V /i］i］i］i］i］i［ﾛ］.| ﾘ:::ﾚ'::::}::j |≦三フ |彡三＝=ゝ::::::ヾ;.:. ミ
..ﾊ {￣＞――-〈 | j::::! ::::::::}ｿiｲ二ﾆ＝ .以イ:: λ:::::::’，:. ヽ
{-ー}／: : : !} }..l /:::!:::!::::: {" 三三ノイ彡:::: ’，:::::ヽ: ＼
| ⌒}: : i} }.i人::!:::::::::::}::〉 :::三彡イ::彡: ﾍ::::::::::ゝ .,＿＿ ＼
ヽ、、 ｼ: : !} }...:.|:::!:::ﾚ':!γ 廴 ,.彳 イ ,.^y':::::::::::ハ ＿:.:.￣....ー＝＝ー- 、
{ ー´!: : ヽﾉ !}.:.:.}:::!:::: ∧ :.:ー=＝¨:.:rｲ :: ::ヾ::!:.::::::::::::::::::::}:.::;..,. ＼ :....:.:...:...:.:. }
.......{ ! !ｌ }:.:.:.リ:::::! !:.{二三三彡 :ｿ彡 .}::::::::::::::!:::::!:::’，:.;.:::;:;::;:::::. .:.:.:.:.: ﾉ
{ ! ! }:..:ﾄ::!:::: !::: |! く:::::::::::::::::ﾘ三二 ≪!:::!::::::::::!::::!::::::.}:.:.:.:.:.:.;.:.;.:;::.＼ :.:.:/
／:.:.:.:.: ﾚ:::::::::ﾉ:::! !:ﾍ Y{::::::::::ｲ〉≦三≧ｘ!:::!:::::::!!: .:| :.::::i :.:.:.j:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヾ 人
/:.:.:.:.:. ｲ:.:::! /!::::} |:: 冫-=＝":::| ¨:::::::::|!::!!.::::! :::::::! ::::i :.:! !:.:.:.: :.:.:人:.:}
.〈:.:.:.:.: /:.:.ﾚ' }:.:.:! !:::ヾx!|:|:|ﾘ:|:ﾉ| ..::::::::! :! !:::! ::::!! :::::| :.:.!:.:.:.:ﾘ:.:.::.::::ﾘ:.:.／
ヾ:.. /:.:.::!: !::::! !:.:.:.i:ヾ三 彡}: ..::::::ﾘ !::!:::} ::!:| i:::| :!:.:.:.i.:::::::.:.:.! ﾚ'
） .::::: ::! ﾘ:.:. !:.:.:!ミ:::::::::.:.}: ..:::ﾐ|: ! ::::: !::ﾘ: ::::! :.:.:.:.:!:.:.:.:.:.:.:{
/:.Ｖ.::::::::::ﾘ };::! !.:.:.:冫ﾐ:::::.:.|:! ..::::ﾐ|:. ! :::: ::::!:.:.:.:. |::! :.:.:.:.::.:.:. __ ）
. {:.:.:.}:.:.:.:.:ｒ' :.:.!!:.:. :|:.:. ﾏﾐ::::.:.:{:.| ..::::..ﾘ ::::.:!:.: !: :.:.:.: |:! .:.:.／⌒"
ゝ:.!:.:.:.:.!:! ::::!!:::!: ::! !:ﾊ::::.:.:..|:.:.! .:.::::.i| !:.:. !::| ﾚ::...:.:...:: :レ'¨
＞ :.: :.:.!:::: :ﾘ :.:.: :ゞ::.:.:..{:.:.| ..:::.. l :.:.:::!:::! :.:.:.:.:.:..:.:.}
.
┌──────────────────────────────────┐
│一人目の変人ホイットニーは、中年になるまでは鉄道とは縁もゆかりもない、 .│
│ただの貿易商の親父であった。 │
└──────────────────────────────────┘
,,, -'''"""""""''-- ,__
／ ／,, __ `ヽ､
／ ／／／ .. ... ヽ
/ ,､i i / //／ ／ 'ヽ
/ i,,/ ``､ヽl i i / ノ ノ ﾉ / ヽ
/（ i' ..::::::``ii, , //ﾉノ／,; ',,, ﾉﾉ l
iヽ/ ..::: ::: ） ） 彡 彡' |
;ミ! :: ..: :: ／ノ 彡 _,, ' .ﾉ
;ﾐi（((ii,､ : : :::: ／. 彡 _,, ' .ﾉ
__,,, --------;ﾐlヽi_＼(( Ｏ .: 彡 ノノ.ﾉ
::::::::::::::::::::::::::::::`| ''＼ｕ`､ﾐi､' i､＿,,,,, -'''))) ヽン ／ ﾉ 「綿繰り機」を発明したイーライ・ホイットニーは俺の親戚だ！
_________::::::::::::::::::| ￣~/ ミ `､ｰｕ-';_,;;;;''' ）,ﾉ） ﾉ､
|:::::::::::::::::| .......:: / '~ :::ヽ￣~~~ /__ノｰ'---､__ あれは、南部の奴隷農業の生産性を激増させた
. !:::::::::::::: l| .: , ./､ ､ :. ..:;;/､ `:: ヽ
i:::／￣'i | ::.ヽ ヽ ｰ'''' : .::;i~ :: ::. :: 19世紀初頭最大の発明のひとつであったが
:.. ヽ : ,i | .~''- ,,,,___ ,;/`::.. :::__,, ----=
:::::::... ヽ : i ::| .:"'' ..,,, ／i`:::::: .::::::.／ イーライ自身はさほど儲けることは出来んかった……
＼::::::... ＼| :::| ::: ,, -''"::: ＼ :::::::／
;;;;;;＼:::::...... ＼:: `''- ,,_,, -''" .:_;;--''" ＼/;;;;,／ :::::: 俺はもっとうまく立ち回らねばな
;;;;;;;;;;;;＼::::::... ヽ､ :::::::::::: , -''" ,::ヽ､／ :::::::
;:;;;;;;;;;;;;;;;;`'- ;,,__ `---<'~.........:::::::;;;'''ノ;;;;;;;;;;）:: :::::::::::
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`''- ,,_______,,`-''''''''''''''//ﾉ）;;;;;;/ ::::::::::::::::::
【 貿易商 エイサ・ホイットニー 】
Asa Whitney (1791 - 1874)
.
┌──────────────────────────────┐
│しかし、妻をお産でなくしたホイットニーが、傷心旅行も兼ねて .│
│1842年に清国へ商用で出かけた時に見た光景が、彼の運命を変えた。 │
└──────────────────────────────┘
/￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ .从}＼}＼}＼}＼}＼､
| ああ？ |..＼}: ＼:::::::::::::::::::::::::::::}＼
| 労働者の分際で ＞ _ : : :.:::::::::::::::::::::::::::::::ハ
| 「賃金を上げてくれ」だとお？ .| ._二=- ､: :. ::::::/::::::::::::::::::从
ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/...三二: : ＼: 〃::::::::::::::::::::::::}/}
￣ ＼, : :}::／⌒ヽ＼:::::::/:::}
＞─── ､ /⌒V Vﾊ:::::::::.′
／ ／{ ,}::＼ | l { / } } |::::::/{
. / 「::::: { ⌒丶人:::::| |_ ` ´ 八,;| :::::/ ＿＿ ／
|/ |::::::::{厂。) V⌒ | }＼ (_∠ﾌ7 }7):::/ ／ ＼
.. 八 |::(・{⌒¨¨ / } }:::} 乂￣ } ¨¨ /八::{ _ }/ } ハ ,／
. }| :::::{/⌒V }ﾉ:: } } ムノ _, 「 } 从 ＿ | ( ( 厂 |／:::::::
|::::::::}-一' :| ＼ | ¨二¨¨ ノ ハﾆﾆ≧､ }￣) )／⌒) /} :::::／
|::::::::厂¨¨ .ノ 丶 ＿＿ ＿_八 ﾉ ／/ ＿ ∧ﾆﾆﾆ＼, ／V⌒}_⌒¨¨ }八／
. 八:::::{＿__, イ / ／ﾆﾆﾆﾆ＼/ﾆﾆ／| ￣￣ / ／} }＿}ﾆﾆﾆ_ハ／ }/二ﾆマ∠ } 入
／/}::::::::} ＿＿ ／(_ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ／⌒乂＿＿_,ｲ }／ /ﾆﾆﾆﾆﾆ=＼／::}乂二フ 二八 ＼
／￣V´ 乂￣{￣￣{ {／ ￣ ∨ﾆﾆﾆﾆﾆ／￣{＿{＿{＿}＿}／ ￣.:′ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＼::}＼＿＿ イ ∠
(￣ {{￣￣ }／￣￣ ／ }ﾆﾆﾆﾆＶ ミ/厂 ／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ⌒＼} ＿＿＿_/ﾆ
{{ - ′ ＜二ﾌ ＜二) :}ﾆﾆﾆﾆ{{ {/ 〆ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆイ￣￣¨¨ヾ＼ ／|ﾆﾆ
⌒V {{ ミ{ 彡 {＿＿＿＿_八二ニ八 {彡 ／/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ／ ＼＼/:::/|ﾆﾆ
/ ,八 ミ{ 彡 厂 / ＼ﾆ∧ ＼ { ／ /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ∠_ ハ_∧/::!ﾆﾆ
∧ ミ{ 彡 / ヘ,_{ ＼ﾆ} ＼ { _／ ／/_ﾆﾆﾆﾆﾆ∠¨¨¨¨⌒ }ニ|::::乂_
{⌒ .∧ミ{ 彡 ／(￣￣ ＼ }ﾆ} ﾉ＼ ￣ ／ /ﾆﾆﾆﾆ,／ }ニ|:::::::::::
∨乂ﾉ ∧ { ／(￣￣⌒ ＼ }/＿_ 丶 |ﾆﾆﾆ／ ／ } }ニ|:::::::::::
. ∨ ＼ / (￣￣ ＿＿＿ 二￣/ﾆﾆ/ ￣⌒＞ |ﾆﾆ/ / / ＼＼ヽ :}ニ|:::::::::::
. ＼ /⌒/ ／ ￣ """ {ﾆﾆ_{ ､ ｀＞/ / / /ﾆl/:::::::::::
＼{ { """" {ﾆﾆ={ ＼ / / / /ﾆl/::::::::::::::
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ｱﾜﾜﾜﾜ ﾋｨｨ
_, ,_ _, ,_ ∧＿∧ _, ,_ _, ,_
:(；ﾟ∀ﾟ)ﾟ∀ﾟ；): （ ´Д｀；）:(；ﾟ∀ﾟ)ﾟ∀ﾟ；): ｶﾞｸｶﾞｸ
:( `⊃⊂´ .): ( ⊃ ⊂):( `⊃⊂´ .):
:と_ _))(_ _つ: .し⌒し :と_ _))(_ _つ:
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.
. ／ ﾊ 人_人_人_人_ .く /
. / -= ヽ ヽヽ } } } / ^}._ ／) . （. .ー―‐‐' ノ 働 お ＞
. } 、 i , / /} . //´)な 手 （ ヽ け ら ＼ ＿＿＿__
. {! / 彡!-^¨^¨^ ＜ ／ヽ-=≦、 !} //. . ) | を （. .〉 働 ｜ / ／ ＼
. / _≦ 彡}^¨ : : : : : ::::::＾¨＾¨＾ へ } ）:: } i} . //.... ) | 休 （.r冖‐､＿_. } け ｜ ゝ ヽ
. }! ﾐ} j : : : :: :::: :. :: }/ﾚ .:: } i} . //... ) | め （. _/二ゝ―' ノ ぇ | / ,人/ ヽ
. / 彡 ミ} /ミﾐ≧＝=_、 ヽ::: ::O ./: } i}. ヽニニr.).っ る ( .{!＿_｝ く // っ 〉 ､ﾌ / /＼ Yﾍ
. {! / ﾐﾉ ヽミﾐ/´ ¨ヽ ≧＜ {! -‐=≡ミx} } .｛Ｖ / }! } ヽ ・・ /.', 、 Ｚ r' , ＼/ ヾ.ヽ
. 〉 / ﾐ! {{ ｨｭ｀≦ﾐ} {{ ｨｭ ヽ {// ｀..⌒Ｙ⌒Y⌒´ , j}´￣} ） ( ', ﾐ _} （、 ｛ 爪_ / /}i }
. {! /⌒ヽ | ゞ======彡. ゞ=====彡.i}....,r=ﾆ二¨ ＼=ｲ/_{=ｧ＼∠ゝ- ｲ ⌒V⌒Y＼/⌒ ﾄﾐ _｝ {_＼{_(ｲ_｡7∠ィiｌﾉ-
. {! { !＾} {!.| J :::::::::::::::::: ﾊ ::::: i/ 三/´ ｀ヽ､＼三彡' ヽ } ｛ {.: .:::::::::::∧kｰ-＜｡≧⌒ミ ｛ｌ|ｌ!ニ,
. .{! { ! | | :::::::::: : 〉 } .⌒´￣ _ﾐ} } ｀丁´ / / / ―==rニ) ＼,ゝヘ.::::::{ ヽゝ 彡^ r_j__ｨ ィ ,l|||三!
. {! ヽ⌒} | ::i . i / ｊ } ノミ}｛ ｛ 厶ノ-‐' ,, 辷} ーr‐' .:::::ヽ }ﾄ、 ヽ‐--= ´/ ,i|l|l三|
. {! |ー{ |. ::} .し ｀ー, } ´＿,≦三ﾐゝ＼__廴__/ .r{{‐y‐ｧ' / ヽ .:::::::::} l|ｉ! 弋三- ´/ ,|ｌ|l|!厂}
. {! !| ﾚ、 / , -=-、 /..￢}丁´ ｀￣￣/ヽ=ｲ rゝイ ｛_ ｨ' ／＾) .:::| `ｌ|ｉl、,ヽ‐ ⌒´ｉ|ｌ||ｌiィ /
. {! .!| .:::ﾊ /^- -} / /￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ.{彡廴彡｛. ￣ヽ.:::::| ヾｉ|ｌ|ｉ|l||ｉ|l|i|ｌ|r'／／
. {! /! .:::ﾊ ヽ j ヽ -- ┘ / ≫x...| な、なんなの .| ./＾}＿__} ∧.::{ ミミ'弍二二二／ ／
. /^＼ヽ!l .:::ﾊ. ヽ ...........: /::::::.....＜ この世紀末……！ |..ｲ∨ {￣＾＼_ ーヘ＞. ミミミ|彡彡´ ／＿
. / ヽ!1 .:::＼ ヽ:::::ﾉ /:::::::...... ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿/....' } -r‐-ｲｰ＼_r￢―=rっ ｀ヽ､ﾐミミ}彡彡 /:::::＼
. ./ ヽ ..::::＼ , --、 /{⌒i:::::::::::::::::::... : ::ヽヽ . | / ｰ/ ＼=‐} ｨｰ{ //ﾐ) ｀ミミ{彡 /:::::::::..
. / ＼ ..::::＞ 、 { {＿}: { ￣Ｖ⌒i:. ::::::::::::::::://＿_ゝ-― ´￣て /-=/ }=‐つ〉 ｰ'ｰ' ＼ ｛:::／＾)
. ./ ＼ ＿__ : { i} ヽ ヽ¨´ヽ::::::::::::::::://
. / , --、ヽ― 、 } } } { }::::::::::: , '
/ {＿} } } i￣| .| ／| | |＾ヽ/ /￣￣≧=- 、
. / / / } } } } } ヽ
.
/￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
| ヒャッハー .|
| 劣等人種は消毒だー！ ＞
ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
／ ／ ¨｀ー、 !}
/ ミ ::: 彡Ⅵ ^¨/／ !} /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
!」 / ヽ ﾐ〉 ヽヽ. ― Ⅵ !:::} {/ ／¨^¨ {彡 i} | 生きていられるだけ ...|
ﾉ //￣ヽ} ﾐ/¨ :: ::::::: Y´￣ ミ Ⅵ !::} {/ / ヾ彡 i} | ありがたいと思え ＞
{! { |/⌒/ﾐ/ ..:::. ::::::::: ＼ヽ fう ,Ⅵ }/ !/ ヾ / | この虫ケラが！ .|
{! | |{ /ﾐ/ :: ::: : :::::::::: :＼ゝ、 !}Ⅵﾐ＿〉○/ } !}彡! ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
{! { ゝ/ / :: .. し : : :::::::≧ー--ゞ≧彡 〉:/／ / ／
{! ヽ{ :/ ::::!} : ::::::::::::::::＞ー－ }z＝=＝三ヾ !} 1}
/ {/ ::::!} / | ⌒ヽ￣ミ彡/ / 船長が船員をゴミのように扱っている！
/ / ::} J { ⌒ヽー } ＼ぅ ）ﾐ彡/ i}
ノ / ::} ヽ ) ＿ノ:::::::::ヽヾ ｼ ／. 植民地の住民は、白人の奴隷同然だ！
彡 , ―- 〈 ー´ ::::::} /／
〉 ﾐ∧ _＞ ー- 、 :/ / 強い者が弱い者を虐げる様が、これほど醜いとはっ！
ヽ＼ / i} ∧ 〈〈 ー=- 、ヽ ヽ ) / / ,
ヽ＼ i} ∧ 、 ＼ / し
ヽ＼ i}! .∧ ￣::ー 、 } / ／
ヽ＼ / !:: : ∧ ヽ::::::ヽ / / ／
ヽ＼ i} !:: :∧ ＿}::. ／ ／
ヽ＼ !: ∧ /::::.. ／
ヽ＼ ヽ ／:::::::: ／
.
),,､-',､'ノ,､-':ノ " , ,r ）'''ノ
,,､ノ" "//:::::::ゝ,､-'r"彡＜ｰ'''"=|
)ヽ" ,rr'"/''""///シ::: 彡ヽ｀ヽ）三:::ヽ
､i"((::::､| i|" -､､ヽ":::::" "ﾘ ｿ 三:: |
ﾉ'":::::::::ヽ､,,, ﾚii"ヽヽ i::::: :::: / "､, ミミ=|
,〈ﾂ:､､ ､ミシ" ::::::::::::|ﾘ/:::::::::::::::",,,､-'"））ﾂ ヽi.
ヽ ミﾐﾂi"" :::::::ﾘ|:::" ,､-''"..- ''""::''彡 ''-､ ノ 金儲けが……
t 'ミ |iii ,,:::::::::Ｏ::: :tｰ'"::::;;彡､-ｰ''ｰz彡 ,r"~''"7='<ヽヽ
ﾐﾆｷ'tt､, りt t,,,;;~/:/" (;;ﾟ;ﾑ-''""" :::::::::|!!||i z/ヽヽt~'i. 搾取が、これほど苦しいのなら……
i/''ｷ ,､,,,,､-'",,､,ヽ ":::::''''" ｰｰ､ "i:::::::::::::::::|iiﾘ|i,/r ":ﾘ ） ヽ
ゝ1 iミ::::;彳ゝ),r'"|,, ::::::::::ヽ }::::''' ::::::::'从ii"-ｰ"／t tﾘ . 金などいらぬ！
ヽ'ミﾐ:ii,,r｀" ﾉ〈 _,,,,,,, ､"" :::::',i ヽ't､,,,ノ|i ヽ ヽ
｀tiiヽ" '-､（ 'ヽ､ ｰ, -' ', |::::::::::i|ツ i､
ヽヽ ヽi ~'｀"イ ', i:::::::::｀'t,,,,i,, ））
｀''t ', ::ii::;;､====z＝､',. i::::::::: 'ｰ"ヽ
ヽ ', ::r､~,､-'''"ii~ii､}}ii Ｕ j::::::::: it ヽ
ヽ '､ tii|i､ii,､-ｰｰii}} iii､ ／:::::::::::::: ii|
ヽ ヽ, iiii ;;;''"~~~:::: |ii iii ／::::::::::::::::::: ii|i
ヽ, ヽ ii;; ;;;;;;::: :: ii} }"／::::::::: :::::::::::::'' ii|i
. ヽ､ ii;; ;;;::: :: iii／:::::::::iii､ :::::::::::::"
ヽヽ,ヽ､,､-ｰｰｰ'":::::::::::'' ､,iii､::::::::::::::'" :::::::
ヽ::'''"::::::::::::::::::::::::::: "ii､:::::::::::::: :::::::::
ヽ::::::::::::::::::: ::::::::::::::........ iii､:::::::: :::::::::
, -ヽ :::::::::::~' ､, ::::::::::: 'ii ::::: :::::::::::
, '"::::::::ヽ :::::::::::::::~'-､ ::::::: iii:::: :::::
,､'":::::::::::::::::::ヽ :::::::::::::::::ヽ : '"ij| :::::
／ ::::::::::::::::::: ヽ :::::::::::::::::' i ::::::
┌──────────────────────────────────┐
│清国のビジネスで成功し、そこそこの金持ちになっていたホイットニーは │
│以後は貨殖をやめ、人類の幸福の為に余生を使うことを誓ったのだった。 │
└──────────────────────────────────┘
.
┌───────────────────────────────────┐
│帰国した彼が目をつけたのが、大陸横断鉄道という壮大なコンセプトであった。 .....│
└───────────────────────────────────┘
,,,,,,__,、 _
,r ' ., , .ii, , .))｀｀｀ ヽ,,
ｆ｀、__(_(_((iii,ﾍ__ﾉﾉﾉ .｀、
< 彡 .:: :::ﾉﾉ::::.. ´彡'、
f 彡ri、 ::::'' ::::::, ,, , ﾐ .'i
(,(ﾉl vゝﾆﾆﾉ'((ﾆﾆﾆノﾉﾐ f 鉄道のメリットに疑問の余地はないのだ！
frゝ '─’ゝ l ｀‐¨‐'´ / /,
'、ﾞ.', r__ゝ........:::::ｙﾉlj 清国や日本との取引の経路が南アフリカ回りではなく、太平洋になるだろう
< ,t', ｬ,-----.ｧ::::::,',-.'
',/ ', .' ,r--ｧ/ :::: / 'ﾉ つまり、合衆国は西洋と東洋をつなぐ架け橋になっていくのだ
,'. ヽ ￣ ´::::::, .'::::l
／ヽ´,' ::::ヽ＿＿, .'::::::::::l .ヽ＿＿. その経済価値は計り知れない！
, -f _, -/l ::: :::::::::::::::::::: .l;;; l─- 、、
ヽ-、, ' .l ／ l;;;l :::::... :::::::: ::::: l;;;;l ', ',',-v--─--
／／ .', //l_ :::::... :::::::::: :::::／ノ .', .',',
// l 丶<── 、 ,──;;;／ ﾉ ',',-u--、
_ ゝ- 、 ヽ─── ／ , - 'f ____ .',',-, r‐ 、
f ヽ o ./ l ｀ヽ、 ｀── ´ ,r ' l o .f ）o',f ,'
｀--' .ﾄ、 丶、 丶 , - l ｀- ' //-- '
.
, ≦￣≧ 、
/ ,＝ﾚ＾=、ﾊ
{,伝ｧﾟ zｆﾁ } !}
| r== 、 } !} ＞{_￣￣ ／
{ {::::::..! / !} ＞－=- 、＞－＜ノ / ／
ヽ＿_ , ノrﾚ、.／ ::／ { /
￣￣￣}｀ヽ__＞ - ―-、, ＜ ￣＞、＿＞{ ::: ／ ..::/ ...........::::::} :::::...:ヽ /
}ヽ ::: ＼: ／￣ ...::::／ ＿＿＞ ´ :::::::::::::ヽ ＿＿_／
｀ ＜ / ＼ ＜::::::::::::::::::ヽ ::{ ...::::::／:::::::::::::::::::::::::::::::::.. ＿＿＞´
｀＜＿_ 、 ..:::::/ ,::::}:::::ヽ＿＿＿ノ ヽ＿＿＿ ＞ｲ:::::::::::::::::::::::::::: , ＞´
｀ ＜＿＿ノ:::::/ ::: ／! :::::::::::: ＿＞ ´ さらに国内では、合衆国の西部と東部がひとつになる！
{ :: .. ／￣!}￣ ヽ:: ／! 、 ::::::::::::/
V ー:::{ !} ! }:::: ／! 、 } ／. 我が国のさらなる団結に繋がることは言うまでもない
ヽー-:::::-ー┼―--}::::::... }, ＞´
Ｖ :::::::::........i} i }::::::／ ／ 今は敵対している原住民たちを友とすることも可能となろう
}::::::::::::........i}.........::::::::{ ! }
{［［［［［［［〈ロ〉］］］］］ ］ ］ } ビバ・人類の幸福だっ！
〉≦￣￣￣￣￣≧- ＿_}
{ /、＿＿＿ ＞ ´ ＼ }
{/ ^ - ! - 、 ＼}
{ -= { - }
/ -=≧!≦＝－ -=}
┌────────────────────────────────────┐
│もちろん、大陸横断する鉄道というアイデア自体はホイットニーより前からあった。 .....│
│というか、鉄道を知ってる者がアメリカの地図を見れば、誰だってそれくらい思いつく。 │
└────────────────────────────────────┘
.
┌──────────────────────────────────────┐
│だが、技術的、経済的な困難を解決する現実的な案は誰も出せておらず、 │
│「ワープエンジンを開発すれば、イスカンダルからコスモクリーナーを取ってこれるから .│
│福島第一原発も簡単に除染できるんじゃね？」というレベルの与太話に留まっていた。 .....│
└──────────────────────────────────────┘
＋ ﾟ . ＋ . . ．ﾟ .ﾟ。ﾟ 。 ,ﾟ．。ﾟ. ﾟ．。 .。
． . ﾟ . o ﾟ 。 . , . .o 。 * .ﾟ + 。☆ ﾟ。。． .
。 ｡ *。, + 。. o ﾟ, 。*, o 。.
ﾟ o . 。 . . , . , ｏ 。ﾟ. ,ﾟ 。 ＋ 。 。,ﾟ.。
ﾟ , , 。 . ＋ ﾟ 。 。ﾟ . ﾟ。, ☆ * 。ﾟ. o.ﾟ 。 . 。
。 . ．。 o ．. 。 ﾟ ﾟ , 。. o 。* 。 . o ,. -ｰｧｰ ､..
。 . 。 ． .ﾟo 。 *． 。 ．......／ 廴ﾉ | .
。 . ． . . ． 。 ﾟ。, ☆ ﾟ. ＋ 。 . ／廴） _ ＿__ _|。
ﾟ 。 ﾟ . +。 ﾟ * 。. , 。ﾟ +.. ／ ／´／´三} | ..
。 . . 。 。ﾟ. 。* 。[辷5ｲ] ／ ,.イ´ ／三三ヲ/ . ちょっとデスラーシメてくる
. 。 ﾟ ﾟ。 。, . ー丑丹丑‐' ／ ,.-＜.ノ {ニニﾆヲ/ ....
ﾟ .ﾟ ﾟ 。ﾟ + 。. +。.､ ﾏﾇ冂{[＿ ／ ,..イ { {＼ ',､ ＼三ヲ/ ...
ﾟ。ﾟ+ﾟ`, o。。.ﾟ*。ﾟ 。.ﾟ 。. ＼此亜沙''´‐''´ ｌ ＼ｰ'人＼ ／ ...ﾟ
。, .ﾟ。 + ☆。,ﾟ. o。 。+ / ７￣｢ ‘’l l二l＞'´ ｀７´ .. .
ﾟ. ｏ * 。ﾟ。ﾟ.。ﾟ。+ﾟ. ___,,Ｌム辷j_ ＿j_ __ ＿_｣二ｌ＿＿__/
ﾟ` .ﾟ .ﾟ. ﾟ. . ﾟ . ￣￣辷_:::::〈:::::::/::::::::::::／l二l:::::::::::::: ＼ ...ﾟ .
. . . , 。 八__r=.;;_:{:::::::::::::{ ::::::::::::::::::::::::::. ｀ヽ ....
。 ｰ辷_'ー'う‐- ..;;j_::::::::::::::::::::::::::::: ::}.....。
, . .. ￣ ｀'' ‐ ..;;_::::::::::::: ,ノ
￣￣￣
.
┌─────────────────────────┐
│そこに解決の糸口を見出したのがホイットニーである。 │
└─────────────────────────┘
,,, -'''"""""""''-- ,__
／ ／,, __ `ヽ､
／ ／／／ .. ... ヽ
/ ,､i i / //／ ／ 'ヽ
/ i,,/ ``､ヽl i i / ノ ノ ﾉ / ヽ
/（ i' ..::::::``ii, , //ﾉノ／,; ',,, ﾉﾉ l
iヽ/ ..::: ::: ） ） 彡 彡' |
;ミ! :: ..: :: ／ノ 彡 _,, ' .ﾉ
;ﾐi（((ii,､ : : :::: ／. 彡 _,, ' .ﾉ
__,,, --------;ﾐlヽi_＼(( Ｏ .: 彡 ノノ.ﾉ
::::::::::::::::::::::::::::::`| ''＼ｕ`､ﾐi､' i､＿,,,,, -'''))) ヽン ／ ﾉ
_________::::::::::::::::::| ￣~/ ミ `､ｰｕ-';_,;;;;''' ）,ﾉ） ﾉ､
|:::::::::::::::::| .......:: / '~ :::ヽ￣~~~ /__ノｰ'---､__ 技術問題は、測量調査が進めばやがて解決されるだろう！
. !:::::::::::::: l| .: , ./､ ､ :. ..:;;/､ `:: ヽ
i:::／￣'i | ::.ヽ ヽ ｰ'''' : .::;i~ :: ::. :: 話が全然進んでいない本当の理由は
:.. ヽ : ,i | .~''- ,,,,___ ,;/`::.. :::__,, ----=
:::::::... ヽ : i ::| .:"'' ..,,, ／i`:::::: .::::::.／ 国会内の利権争いで案をまとめることが出来ないからだ！
＼::::::... ＼| :::| ::: ,, -''"::: ＼ :::::::／
;;;;;;＼:::::...... ＼:: `''- ,,_,, -''" .:_;;--''" ＼/;;;;,／ ::::::
;;;;;;;;;;;;＼::::::... ヽ､ :::::::::::: , -''" ,::ヽ､／ :::::::
;:;;;;;;;;;;;;;;;;`'- ;,,__ `---<'~.........:::::::;;;'''ノ;;;;;;;;;;）:: :::::::::::
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`''- ,,_______,,`-''''''''''''''//ﾉ）;;;;;;/ ::::::::::::::::::
.
i／ ,,,r ヾ
／ -'‐'´ ヽ ｀ヾ
f ヾ､ ヽ ∧,'
N .|' l | |l ﾞゞ i ! ｌ ﾞl l'
}l l l |l l ! /l } 'l | ' "ﾘ
l ﾍｌ l l i !/ ｌ , , ' ﾂ, }}' とはいえ、政府のあり方を変えるのは難しすぎる！
ゞ 三／｀゛゛ｰ､_l l| l ﾉ ﾉノ-'‐ｭ'〈 ﾉl
l｀ =〈 | ヾ､ l l ,ﾉ,／ | ヽ彡 ｼ . 民間でなんとかするしかないが、資金調達が問題だ……
ll ｰ-ｌ l ゞi}ｼノ | l l'´ ノ,
l ≡ｌヾ､ｰ､ヽ l )) ﾉ /r‐‐'彡= /... 建設費を全額株主から出資してもらうのは現実的ではないし
ゞ "l ヽ､ヾ､ ＼ (ﾆ) / ／,r‐‐' l' ,,/
ﾘゞ=ｌ ...ミ ､＿､ヾ. l } f ' ﾂ´ノ_, ｨｧ lﾐｌ l. 政府から補助金を貰うのも限界があるから
l lｷ ヽ_弋'`ﾆｭｷ ﾒ∠ﾆﾁ',ノ ｌﾃ ﾉ
, -‐- ､/´,フ´ `l､ .l ￣￣｀ﾞﾞ l f￣￣ ｌｼ/|ヽ､_ ＿ ,.かなりの部分を銀行から借りる、ということになる
/´:;:;:;:;:;:;:;:;/:;:;/ l ヾﾄ .| l´ l ヽ:;:;:;:;ｌ:;:;:;:;:;:;｀` ､
/:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/:;:;f ノ l| ∧ ‐,一 < ､ l ,ｨ> ｰ､,, l' |i l ヽ:;:;ﾍ:;:;:;:;:;:;:;:;:ﾍ､
￣｀ﾞｌ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ｌ:;:;lｨ ´ .| ||.∧ ､ｪ､_ ｀-' _,ｪｧ' l il! ﾄ ｀l:;.ﾍ:;:;:;:;:;:;:;:;:∧ ヽ‐
/:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l:;:;:;l i| i il! ﾍ ヽ ｰ =-‐' ./ / i! ヾ､ l:;:;l:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l ｌ
l:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l:;:;:;l ｨﾘi!i! l .i! ヽ .`ｰ‐‐一´ ./ .i! l ヾi!i!ｪ .l:;:;.ｌ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l l
ｌ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ｌ:;:;:;.l""´ i| i ヽ ￣￣￣ ./ l ｌ ｌ:;:;ｌ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ｌ ｌ
.l:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;.l:;:;:;.l ,,ﾘ l ヽ､ ./ l l､ ｌ:;:;.l:;:;:;.:;:;:;:;:;:;:ｌ
l:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l:;:;:;.l ノﾉ l ` -‐- ´ l' i ヾ､_ _ l:;:;:;l:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ｌ
.
, ＿＿
＞ ´ ￣ヽ
／ / =-、 ＼
/ / ,
{1 、{ / , ／ ,、 ﾐ }
{1 }｀^¨^ﾍﾍ＾¨＾¨^ {! 、}
{! } } {ﾉﾚ' {!=- , !}
{! }ﾄ、_}。/ _,ｨ≦ﾐ} ヽ=- !}
ヽ{ｒｪｭi ｒァﾔ〉 {/^, !}
{ { / {ン:. ﾉ 借金というからには返さんといかんわな……
∧ { 、 / ｀ヽﾚ'
∧ }: ! }─-、＿ だが、鉄道というのは稼働開始まで数年かかり
∧ こヽ ／::. ! /::::::::＞, 、
＿人＿＿_.／:::.. / /:::::::::::::/ ヽ. それまではビタ一文売上が立たないのだ！
,斗-{::::::::::::::/: : : : . :: / ヽ/:::::::::::::/ -
, ＜￣γ .::/::::::::::::/ : : :: .!:: ＿ ﾊ:::::::::::/:. その期間、株主から貰った出資金で利子を払うしかない
／ ´ /::::::::::::/、 /, ＜ ﾊ::::::::::/:
/ .: /:::o::::::/ ヽ ,＿／ /::::::::::::/.....
,{ 、 {- ﾉ/:::::::::::/ γ ´ ／::::::::::::/／ ..{
／ / _ノ/:::::o:::::{! /::. ／::::::::::o:::/ ! {
/ , ＜ ´ {:::::::::::::::{!::.. , :::::::.. ／:::::::::::::::::::/:::.. { ﾊ
{ / !l {::::::::o:::::{! {: ／:::::::::::o::::::::/:: ヽﾊ ｀
{ }::....{:::::::::::::::::{!＿＿＿／:::::::::::::::::::::::::{::: ヽ
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│| │ |i. __入::,-<⌒} /ｨ＼ i| i: :: 了i...| つまり、民間の投資家がうかつに鉄道に手を出してしまうと .|
│|. , '¨ -= -＼,ヘ〈” }::｝ﾉ :｝ .: .: i|..＜ せっかくの出資金が設備投資に回されずに |
│ ,:’ i: :'" ::.ヽ ＼ ｨ'_ｸ,ﾊ :j i :{| 利子に消えてゆくのを、呆然と見ているだけになる…… |
│.. i| 八 :: ⌒｀¨¨ヽ ':〈:: .::У,'/iヽ＿ ￣ヽ
│|. , '⌒;: ´¨¨ﾐ}｛ ::、 __,:':,://八=ﾆ| そしてそのうち金がなくなり、めでたく倒産と相成るわけだ！ . |
│|∥.｛ i{ ,:'::人ﾐﾆ_::; ::.::>'"¨'¨:＞<>'¨ }.ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
│|. イ __:: _ ノ'=━≡＝ミ=― '::_:＜_｀＞´<>'":／-==ﾆ|
ｒ'⌒ ｝ i| { ｀¨¨｝ミ=--<> '’_彡':: : ' :: :-=i
::⌒ヽ- ﾐ |i ∨:/三ﾆ=-::三ﾆ=___-=ﾆ｝___ __
:: :: :: : :: :ヽノ ∨三ﾆ=- -=ﾆ|___,.-=＜彡' ＼___ -= ━
｝:: :: : ::,:’ ＼ -=ﾆ :=-i|ミ:ミ、ヽ＼-- =ﾆ=-＼
:: ::; : ' ＼-=ﾆ :-/i}i｛::i |:: .:＼ ｀¨⌒ヽ=-=: .、
=ミ／ ＼-=ﾆ ﾉﾉ ｝}-<_::_ij ＼=-::｝
{ ＼______彡ﾉ ｀¨¨
,} 〉
j }
{,ｿ
.
/ r ゞr‐ せﾐt ｰ､｀ミｔ
f r r r‐ !ｿ ‐､
l l ﾊﾍ i i f ｌ ) ) ,ｨ
ミ｀｀ｰゞヾヽ ! ﾉﾉﾉノ ´
三 ｀｀｀ ｰ )ﾉ´´
ﾐ ﾉ/
三 i:i:ik､ '´｡ ,,ｨ i i,､
l ｔ巛ミｔ ､_ __ ,ｨ彡彡ﾂ lﾐｆｬl
l iﾐ ｌ 弋ーｒｯ-ﾐ:l k'ﾃ‐ｆｯ￣〉 lﾐ ﾉｌ これでは誰も大陸横断鉄道に投資出来ん！
ヽﾍ ｌ. ｀ ￣ヾミ| ｀ ￣ ￣ lﾉ/ 〉
N｀ﾊ ヾｌ fノk〈. /＼... しかし、俺はすばらしい解決策を思いついた！
＞‐ i ∨l｀l (_l _ﾉ ｆ lﾉ / ＼
＞ ´ .ｌ V ﾊ ､ ｀´ ﾊ l＿＿/.
l ´ ト-‐ﾆ´ｌ ', ｀ ｰ 一 ´ / F三/
l l三 三ｌ ∧ ￣ ｀ / lﾆﾚ'
l l三三 l ヽ ｒ‐'､ ﾉ_
∨ ∧三r‐l ＼ ＿ ｲ ∨ ﾚ'l´ ヽ
ヽ､‐ヽ ∧ｼ l ! _. ヽ'´ .i ∨ ,ｨ彡
∨ ＼ ＼ ヽ r‐､ ﾞi´ ∨ iｰ‐ l ,ｨ彡三
.
／ ￣￣ ヽ
/ ﾐー-、 -彡,
, ⌒ ≧=-{ {. 。!/ } }>― - 、 鉄道会社に、自己資金で線路を敷設させる見返りに
. / } :::∧| 込ｧ ｨ少 |/:::::/ ヽ
.. , 斗」 -=≦ } ::o:: ! {, !:::o:{ =-,ヽ 政府は線路を中心に幅100kmの国有地を
. / }:::::::::ヽ ﾄ― ｲ /::::::::{ , {
. ヽ/ , !} /:::::::::o:::｀ ー ´::::o:::ヽ / { 鉄道会社に無料で譲渡する！
ノ ヽ＿／ ／::::::::::::::::::::。:::。:::::::::::::::::} / 〈、
. ノ:::::::::ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:::.:.:.:.:.:.:.:.::.:.: :ヽ ＿＿＿＜ 会社はこれを分譲してキャッシュを手に入れればよい
ヽ＿ ﾉ ー― ´ヽ::::::::::::::::::{:::::::::┼::::::::::::.::／￣{ (＿＿}ヽ ＼
＼:::::::::::::ト::::-＋-::::イ:/ / ヽ＿＿＿＿〉 ﾊ.
}三三三≧ｘ≦三// /＿/ }.:.:{ } ﾊ
／^}ZZZＺzzzzZZ// {＿＿／.:{ ＼__| !} ＼
／⌒/ーヽ ｀¨¨¨´ // /＿＿ノ.:.:.:ヽ＿」＼ ヽ＿
<ニﾆノ - 、::Ｖ::::/ /.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:/ ＞ 、/ ヽ＿
／ ヽ__/＼ {.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:/ ヽ ヽ ＼
／ ＿／ / ｀ー ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ 丶＿＿ヲ＼_）
...／ {／ ／/ }.:.:.:.:.:.:.:./
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
↑
｜ この土地が
50km. 鉄道会社の所有物となる Π rｰｰｰ-、 ｔ＝＝＝＝i ,,,,,,,,,
｜ __ ﾛ┴―――rt-┘ ー―┬丹―ｰ`i ロロ冂| |ニニニニt＿＿＿ iニ
↓ 丨￣ 己 i i i i=≡≡≡三三三圭三三 .| ニ....|...||ノ ＼ .|冂
┿┿┿┿┿┿┿┿┿┿┿┿┿┿┿┿┿┿┿┿┿┿┿┿| .「 .|＝＝＝＝＝＝三ｱ辷＿ｊ＿＿＿└===_!_.i|| | ||-|
↑ ﾋｊ_._／|＿|キ夂.〆⌒ヽ.γ￣ヽ.γ⌒ヽ斗孑￣ ＆匁 =|＝＝＝＝＝＝＝＝＝ .||_.|
｜ ◎ニニ◎ .弋ニフ.弋ニフ.弋ニフ ﾚ ◎ ◎♯◎ ◎♯◎
50km ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
｜
↓
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
.
,,, -‐―ァ‐- ､
. ,,-''´ ／ --― ｀`ヽ、
／ / ／ -― -ゝ、
. ／ ,′/ ＼
j | / ミ',
| /､、_ { / ‘,
. { / ｀`丶ﾍ x-―=＝冖 ミ i
〉:i ﾉノ ヾ j たしかに国有地は減るが、合衆国政府の懐は別に痛まんのだ
{ { 0 ミ ミ
} /､、 :. ..: ミ } なにせ今は空っぽで無価値な土地ばかりだからな！
. ):| ｀''￢＝ ::.ｰ＝===彡 ﾐ ＼l
ト| =＝ミ / z==ミx ﾐ/ ｀ヽ ミ. だが、鉄道が通るとなれば住む者も必ず出てくる！
ヽ| / ﾘ } /
| ./ ｲ ミ.. そうすれば税も取れるようになるから、政府も儲かるぞ！
！ ヽ, _ / ／! /＿
‘, r ´ .ﾉ } ｀＞､、
_ -‐ マ三ア / } ∠ -‐''´ .〉
< ‘, ｰ一 / ,, - ''´ /
ヽ ＿_＿ __,, -―ー- ''´ /
｡z≦´ ｀ヽ /
.｡z≦ ≪ ,,z＝=シー- ,,_ /｀`丶、
＞''''¨７ ｀`ミ＝彳 ヽ ｰ=＝＝ ／
∧ ／(_ .／! ,z=＝x､ ,z＝=x、 ',ミx､、 ／ ￣｀`ヽ、
{ Y / { (( )) // )) ヽ } 一''´
┌────────────────────────────┐
│厳密に言うと、原住民を虐殺しないと「空っぽ」にならないのだが .│
│まあ細かいことはおいておこう。 │
│とにかく、これは誰も思いつかなかった画期的なアイデアであった。 │
└───┐ └────┐
│ホイットニーは早速提案を小冊子にまとめ、政治家にバラまいた。 │
└─────────────────────────────┘
.
┌────────────────────────────┐
│この頃の大統領は、メキシコからカリフォルニアをふんだくった .│
│ﾏﾆﾌｪｽﾄ･ﾃﾞｽﾃｨﾆｰ ......│
│「明白なる天命」 を標榜しているあのポークである。 ....│
└┐ │
│米国の拡大に必要なインフラを作るというホイットニーの案は、 ..｜
│時代の趨勢にはよくマッチしていた。 │
└───────────────────────────┘
／￣￣＼-‐ァ７ヽ , '⌒ヽ
, ' , , ,／ _ﾐ＼//__∧ ,.' ＼
, ィ´ /// / ｀ﾞﾞ └'"|∧ _-_､__,' ',
〈 / , /// / , ！ ﾄ､ ,'´ ／￣￣￣￣￣
／ / /// ' /｀ ／ ,.ィﾌ| | ∧;' / 「侵略」だと！？
／ / ' '/ ./＼ ｌ::／ｰ∨l! ', | 言葉に気をつけろ！
|／￣｀ヽ. // ,ｨヵヽ ,,. ､､ ‐ｔｒテｫV! } |
. / /／_ ∨/ ,/￣ ,ノ ヽ ￣ ∨ ; l 「国防」というのだよ
／￣｀ヽ.| l /´:::） / / ヽ__,_／ l＼ :. ＜ 「侵略」ではない
/ / ,.‐:､ l lヾ='-‐' ／ ＿_ ､ : |＼ヽ l …………
. { l（ ｰ',. -＼ヽ.＿_,.イ ヽ＼ ノ-+ +＼ ,: |､_∧ | わたしが下す
￣＼ ヽ／ _...、ヽ// / |::::| ﾑ-──-' | /∧ l 「命令」のことはな
. ｀Ｙ / /{:::::） } /l ｝:::l ヽ-‐ ‐--' , '´￣｀ヽ. ∧ ＼＿＿＿＿＿＿
,ｨ:::ﾄ ∨l ヽ｀ｰ‐' ／＼ ./::::;'__ ; ',/∧ ／ |
｀ﾆ´ }＼.__＿_／＼| |l｀/ヽ:/ ｀ヽ ,. '⌒ヽ ／'､ ;. ＼ｰ‐一' /
. ＼_＿__,ノ｀ヽノ ／￣￣/ヽ / ）／￣＼ ' ,_ _,ﾉ ,/:、 ／＞-‐─く
{ （::::） ｝ , ┴─,､ ノヽ./ ヽ ',／
人_ ﾞ=彡' 〈 / ＼ｰ一'/￣＼ /⌒ヽ ､_ ､ ;
ﾉ ￣ ＼__,ノ一 ' ＼/ ＼ ｀ﾞ'' ,: '
┌───────────────────────────┐
│しかし、提案を受けた国会議員達の受けは今ひとつだった。 ....│
└───────────────────────────┘
-､ｰ ､
_,,ィ＝´￣ﾊミ ヽﾄ＿
-=彡彡,､,、ﾍﾍ ヽ ﾐ く
＜彡, /ﾞﾞﾞﾞVﾘ､ﾍ ヽミ ヽ｀
＜彡' ｿ ィﾉkｧ从lﾘヽミ ゝ. ……国の土地を切り売り……というか
'ｯ､|ｬ 、 ｀ ~´ ﾘ〉ﾌ N
ﾘ〈 ,ｨ'ﾊ弋 タダで払い下げるのか……？
ｒｭ ヽ =‐ /ﾉｲリN｀
ｲ二二ﾌ_ ﾞ ''''i "イﾌ7― - 、 . いくらなんでも乱暴すぎやしないかね？
=＝≠l ｲエ´_ rく´ ﾄ ／ ／ ／ ヽ
＿/ ≠三,´＿ ／/ﾉヽ'/ / / ｀i
/ ＼__ノ「 / / /〉 .〈/ / ｉ/ 〈
/ ∨ 「ｉ! .,ﾌ /´ /＜｀ ヽ ∧
/ /／ / /ｌ / / ヽ ｉ,
/ {´ / / ｌ／{ / ヽ ｉ,
ｌ ﾄ /,ｲο / / ヾ . / ｉ,
{ ﾚ/ ﾚ´ ＼ﾄ /／ ｉ,
ヽ ＞-,´ / l ＼l ｀〉 }
ゝ--´ / / ｉ ヾV i
／ / ο ｉ / /
ノ / ! ヾ / /
／ / ヽ / /
／ ヽ
/ / { i i i } i}
{ !} } } } } ! } i}
} , { ヽ ! / / ,_ ー^彡 .ﾉ i}
〈 ヽ 、 、ー^¨ {彡 i}
V ミ ヽ ヽ ヽ ヽ ヽ } }/, } ﾍ / ,!}
{ ミ^!!^¨/{!¨^¨^¨^¨^:! } /::::::::::::::::. J }/ !}
ヽ } i1 : ::.: }/ .:::::: :: /i/i/i } / /_ｨ -― ￣￣
{!: 、} 1 { :: :: ..:::::::::: / } } ,- /{! ＿
ー---――、＿ ヽ !} ´^ヽ } :: / :: ／ /}i/i/ }/／ ゝ-― ≦
ヽ ＼ ＞´/::ヽ!} {＼ ヽ O / ::: ／ ／, } { {1
＿＿＿＿＿/ ト´ ...!|::::::{ヽi ヽ_ニ＼} { ヽ ィ ´,ｨ≦彡´. | }⌒ ヽ＿＿ -=＝ タダで渡すんじゃあありませんっ！
}ヽ,,＿| ..::::::!|:. :.{ ≧≡=-ヽ} 〈 <-=≦´ i | 〈- 」/
/ ^ / .::::::::::!|: :::ヽ i ｀¨¨¨::{ ／´¨¨¨｀ し |::::::￣ {! , 鉄道建設のリスクへの見返りなのです！
＿ ---― < ⌒/ ::l|:: ::::::::、し /::: | |::::::::/ ー/￣￣￣
! }一 :!|:: :::::::∧ 〈＿_＾ﾉ ｀ヽ ,:::::/ { なぜこんな簡単なことが分からぬのですか！
ノ |!::| .:!|:: ::::::::::∧ , ＿＿＿＿, ｨ≦ /::::/ ー──
-― ￣ ヽ...|!::| !|::. :::::::{! 、 ヽ＿＿＿ ＜. } /:::::/ ! /:::::::
}} .|!::|::. :!|:::. :::::{! {∧ V / } /:::::/ :/ .:::/:::::::
ノ |!::|:::. !|:::::. ::::{! {::∧ |＿＿＿ン ﾉ ./:::::/ / / .:::/::::::::::
/ ー-＜ .|!::|:::::.. :::!|:::::::. ::::{! ＼::∧ ー― ≦ ´ /:::::/ / / .:::/:::::::::::::
.
リンカーンもグラントも黒人奴隷はあかんけどインディアンジェノサイドはオールオッケーだしなｗ
┌──────────────────────────┐
│特に強硬に反対したのは、まいどお騒がせフレモントの岳父 │
│ベントン上院議員だった。 │
└──────────────────────────┘
＿＞ ‐ ＜
／.:.:.:.:.:.´.:.:｀.:..:ヽ
〃.:.:.:.:_.:_.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾊ
,.:.:.:.:.:.:.{--ヽ.:ヽ.:.:.:.:.:.:ﾊ
,.:.:.:.:.:.:ﾊ l ﾊlヽ.:.:.:.:.::ﾊ
,.:.:.:.:ll:/-} .l仁ｒｧヽ.:_.:ヽ} ホイットニー氏は「自分が儲けようと思っているわけではない」と言うが
lﾊ.:.:.l 仍 ｲ
ヽ.:_l L ィ.:/. 実際には広大な土地の払い下げを受けようとしているのだろう！
ヽ -‐ー / {.:l
从|ヽ,,;,;,;,/ .L{_ それに、私はフレモント君のレポートを見て知っているのだ
「- ｀ﾞ´- ´ .ヽ
／l/ l /ヽ _ ﾆ-/: : ヽ. ホイットニー案のルートは険しい峠が多すぎて、突破不可能だとね
。s≦: l lﾆ-=-ﾆﾆ／/: : : : :l: : : ≧s。
r-=´:./: : :.l > /l ヽ ,: : : : : :l: : : : : : : : ｀ヽ
,: : : :./: : : :.l {_/ ｌ__ヽ /: : : : : : l: : : : : : : : : : :|
,: : : : .ヽ:.／:.l /l ll /: :＼＿_:/: : : : : : : : : : :.l
.,: : : : :.／: : : l !」 li ／: : : : : : ヽ: : : :/: : : : : : : :l
i: : : l: :ヽ: : : : ヽ ／: : : : : : :.／==: : l: : : : : : : : :l
l: : : l: : : ヽ: : : : ／: : : : : :＞: : : : : : : :l: : : : : : : : :l
／ ／ ¨｀ー、 !}
/ ミ ::: 彡Ⅵ ^¨/／ !}
!」 / ヽ ﾐ〉 ヽヽ. ― Ⅵ !:::} {/ ／¨^¨ {彡 i}
ﾉ //￣ヽ} ﾐ/¨ :: ::::::: Y´￣ ミ Ⅵ !::} {/ / ヾ彡 i}
{! { |/⌒/ﾐ/ ..:::. ::::::::: ＼ヽ fう ,Ⅵ }/ !/ ヾ /
{! | |{ /ﾐ/ :: ::: : :::::::::: :＼ゝ、 !}Ⅵﾐ＿〉○/ } !}彡!
{! { ゝ/ / :: .. し : : :::::::≧ー--ゞ≧彡 〉:/／ / ／
{! ヽ{ :/ ::::!} : ::::::::::::::::＞ー－ }z＝=＝三ヾ !} 1}
/ {/ ::::!} / | ⌒ヽ￣ミ彡/ / ち、違う！
/ / ::} J { ⌒ヽー } ＼ぅ ）ﾐ彡/ i}
ノ / ::} ヽ ) ＿ノ:::::::::ヽヾ ｼ ／. 私は断じて私利私欲の為に動いているのではない！
彡 , ―- 〈 ー´ ::::::} /／
〉 ﾐ∧ _＞ ー- 、 :/ / そして鉄道は今の技術でも可能なのだ！
ヽ＼ / i} ∧ 〈〈 ー=- 、ヽ ヽ ) / / ,
ヽ＼ i} ∧ 、 ＼ / し フレモントとて西部を全て走破したわけではないだろう！
ヽ＼ i}! .∧ ￣::ー 、 } / ／
ヽ＼ / !:: : ∧ ヽ::::::ヽ / / ／
ヽ＼ i} !:: :∧ ＿}::. ／ ／
ヽ＼ !: ∧ /::::.. ／
ヽ＼ ヽ ／:::::::: ／
.
┌────────────────────────────┐
│正直、ベントンが純粋に国益を考えて反対したとは考えにくい。 │
└┐ └───────────┐
│当時、別途鉄道ルートを探索していたフレモントに手柄を立てさせたかったのと、 │
│ホイットニーが提案していたルートが自分のミズーリ州を通らないのが嫌だったのだろう。 .│
└───────────────────────────────────────┘
／ ＼
, ヽ ヽ ﾉ ヽ
/ ＼ , ＝＝＝ =- 、 /⌒ ,ﾍ -、.ﾊ
/ ｨ彡 ／ ┘└ ｀´ ＾ヽ } } ヽ }
ﾊ ﾐ/. ┐┌ ﾚノ :{! }
{! ﾐ} 、 { } {!:}
{! l ﾐ} ヽ＼ O , , ／^^i}{!:} おのれ、ベントンの政治ゴロめ！
{! ! i} / ニ＝=- 、ヽ / ／ ＿, {!}
{! ! i} {,_/, -≧＞、」! } {ｨ ／ ヽ:ﾚ 自分で実際に行ってルートを調べたこともないくせに
.{! /^ヽﾑ 〈 o 〉ｧ、 }〈 O.ノ.|
'{! { {^ヽ'ﾑ ´ ー―≦ ヽ .} ｀¨¨¨´ . | ネチネチとケチつけやがって！
{ﾊ { {::::;'ﾑ ..:::::::: / }ヽ:::. :: ﾄ- -――― - 、
,{ ヽ＼_ﾊ} ::::::::::::ヽこ_ノノ . ﾊ::::::::::::ﾊ ｀ ＞、
,＜::/{! /ヽ＿_} ::: ,＿＿、 ::: / ﾊ }:::::::::::::ﾊ :::
:::::::::} レ .:::ﾊ :: /::::::::::::::} ::./ /: : }:::::::::::::::ﾊ ヽ:::
:::::::::} | .::ﾊ 〈⌒＾⌒)::} :, / : :.}:::::::::::::::::ﾊ ﾊ
::::::::ﾊ il 、 ! ..::::::、 、 ヽニニｼ .:; / / }::::::::::::::::::::::V ← ドシロートばかり集めた探検隊で西部に出かけて
:::::::::::ﾊ .::ヽ ー― ノ / ! }:::::::::::::::::::::::::V 遭難しかけている
::::::::::::::ヽ 、 ..::＼ :: :. ノ / ..:::}::::::::::::::::::::::::::}
::::::::::::::::::ヽ ..::::::￣￣￣ . / :}:::::::::::::::::::::::::::} Ｙ
:::::::::::::::::::::::＼ ＼ ::::::::: / .::::}:::::::::::::::::::::::::::} }
:::::::::::::::::::::::::::::＼ ＼ ヽ/ ::::／ .::::::}:::::::::::::::::::::::::::} /
┌─────────────────────────────────┐
│動機はともあれ、大御所ベントンの反対に遭ったホイットニーの提案書は ....│
│上院の小委員会で何年も審議されず、放置プレイを食らうことになった。 ..│
└─────────────────────────────────┘
.
爺ちゃん殺されて没落食らって一族の仇みたいなんだからしゃーない
┌─────────────┐
│それから6年間が過ぎた。 .│
└┐ └──────────────────┐
│ホイットニーは「鉄道狂」とレッテルを貼られるのもいとわず、 .│
│当初予定していたルートが開拓され私有地に変わっていく ｜
│（つまり鉄道会社に払い下げることができなくなる）のにもめげず、 ｜
│私財を投じて鉄道推進の運動家を続けていた。 │
└───────────────────────────────┘
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
|┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓|
|┃ 第一回 アメリカ大陸横断ウルトラ鉄道講演会 ┃|
. ｒ-^ヽ_ .講師 エイサ・ホイットニー様 .┃|
. {ヽヽヽ ヽ .━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛|
. （ヽ＼ヽ, ＼ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
. ＼ } } , -― - 、
. ﾊ ! }＼ / ヽ
. ｀ ー、 ＞ 、＿ {/^¨^ﾚ＾:}ﾐ ﾊ /￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
. ＼ ヽ {ｪｪ ﾟｪｪ }｀{ i} ＜ 合衆国のみんな！ .|
. ﾊ ::.. } ﾊ {¨´〈｀¨´ {ｼi} ヽ＿ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
. ヽ ノ! }― 、, { ﾄ-ｲ /レ'. | カリフォルニアに行きたいかーーーっ！！ |
ヽ＞´ ヽ― 、_ ヽ_こ__／ il | ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
｀ ＜:、 、 ヽ: ＼ー..〉 ::. ., i ヽ＿＿ , 斗 ― 、
ﾊ ヽ }::::/ / :: /:::::::::／ .:: ＼
ﾊ 、 }:::{⌒ _＞ ´ ./:::。::/ , ∧
ヽ ヽ 、, ＜/::::{ / ／:::::::::::{/ ﾊ
｀ ＜ ー/::. /:::o::｀ー― ´:::::o:::::::::{ , ::.. . }
V {: /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ ::::{ /、
| ｢|.....;;;ﾊ ヽ
. |￣￣| ‐┼‐ ‐┼‐ ‐┼‐ ‐┼‐ ‐┼‐ ‐┼‐ ‐┼‐ |｣ .:: ::::{ ﾊ
. ＿ノ ノ| ノ| ノ| ノ| ノ| ノ| ノ| 0:::￣:::ヽ ヽ. !}
ヽ::::::::::ｨ ≧ ´￣￣ ｀ ≦ 、:::::::::::::ノ＞ 、:: ヽ
}:／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼::::/ { （ ﾊ
ヽ::::::, ＞ ´￣￣ ｀ ＜:::::::::::/ { }
{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::{ ヽ :／￣￣￣ヽ}
^［［［［［［ｴﾛｴ］］］］］ ］ ］ ］］ Ｙ }
.
┌─────────────────────────────┐
│彼がPRの為に行った一般大衆向けの講演は連日大入り満員。 │
│大陸横断鉄道建設の機運を高めることにおおいに役立った。 .│
└─────────────────────────────┘
/￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
| どんなことをしても |
| 行きたいかーーーっ！ . |
ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ＿/
Ｖ
､__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人___人__人__人__人__人__人__,
_） （_
_）_ ┃ ┃ ┃ （
.） ┏━━ ┃ ┃ ┃ （
_） ┃ ━━━━ ┛ ┛ （
_） ┃ ,╋ ,╋ ,╋ ,╋ ,╋ ,╋ ┛ ┛ （_
_） （_
） （.
⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y .
キャー！ ワー！
ワー！ ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ
ウォー！
MVvvMvyvMVvvMvyvMVvv、MVvvMvyvMVvvMvyvMVvvMVvvMvyvMVvvMvyvMVvv、MVvvMvyvMVv
Λ＿ﾍ＾－＾Λ＿ﾍ＾－＾Λ＿ﾍ＾Λ＿ﾍΛ＿ﾍ＾－＾Λ＿ﾍ＾－＾Λ＿ﾍ＾Λ＿ﾍヘ ＿,.ヘ ,.ヘ ヘ ＿,.ヘ ,.ヘ
ﾍ＿＿Λ ﾍ＿＿Λ ﾍ＿＿Λ ﾍ＿＿Λﾍ＿＿Λ ﾍ＿＿Λ ﾍ＿＿Λ ﾍ＿＿Λヘ ＿,.ヘ ,.ヘ ヘ ＿,.ヘ ,.
ﾍ＿＿Λ ﾍ＿＿Λ ﾍ＿＿Λ ﾍ＿＿Λ＿＿,/ヽ＿ /ヽ＿＿,.ヘ /ヽ＿＿,.ヘ ＿,.ヘ ,.ヘ ヘ ＿,.ヘ ,.ヘ
/＼＿＿_／ヽ /＼＿＿＿ /＼＿＿_／ヽ _／ヽ /＼＿＿_／ヽ /＼＿＿_／ヽ /＼＿＿＿ /＼＿
／ ＼／ ／ ＼ ／ ＼ ／ ＼ ／ ＼
| | | | | | | | | |
| | | | | | | | | |
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＼ ／＼ ＼ ／ ＼ ／ ＼ ／ ＼ ／
／｀ー‐--‐‐―´＼ ／｀ー‐- ／｀ー‐--‐‐―´＼ ／｀ー‐--‐‐―´ ／｀ー‐--‐‐―´＼ ／｀ー‐--‐‐―´＼
.
Λ
/￣￣￣￣ ￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
| ﾊﾞﾂｹﾞｰﾑ ｜ ┃ ┃ ┃
| 銀行の取り立て は .|. ┏━━ ┃ ┃ ┃
| 怖くないかーーーーっ！！ .| ┃ ━━━━ ┛ ┛
ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ ┃ ,╋ ,╋ ,╋ ,╋ ,╋ ,╋ ┛ ┛
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／￣￣ ＼
⌒ ｀⌒ ＼
( ＞) ( ●) | ネットどころかTVもラジオもないこの当時は、専門家による講演会が
（__人___） |
'､ | 知的好奇心を満たしてくれる娯楽として人気があったんだ
,,. -ｰ| |ヽ__＿
/ .::::>-、_ ___ /ｨ::::::::::::..｀' ｰ-、 俺も、金が必要になるとやっていたな
l :::::/／／／ ,ヽ__,. ":::/::::::::::::::::::::::.. ヽ
」 :::/ 代_|二::::／ :::::::::::::::::::::::::::::::..＼
l ::::/__ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::: i
L√:::::＞､＜:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l :::::::::::::::::: |
ﾊ::::::::::::::::v":::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| :::::::::::::::::::: |
ﾊ::::::::::::::::: 〉ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| :::::::::::::::／::||
ﾊ:::::::::::::::::: i／＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::;| ::::::::::::::::::: ﾉ::|
〃///ヾ i ll i ! l i l | l ヽ ヽ
. i:|//i::i 》 /| li !ﾒ l l ! i | ', ',
〆i !:Ｌ〃 i ', | ! | l ﾄ, ! / l ! i } !
// / |:|'" i 斗弋Ｔ､‐- ', | ヽ ! /i /! /! ! l. } |
/ i |:l ', i弋ゝ‐-Ｙ=､丶｀ ',.| /_.!ﾑ､/_l / / ﾊ !
. | !:l ∧. ! ﾋ_q ）＿ヽ ﾚ' ﾚ' 7 ﾒ .ｲ / l ! あー、プロローグでちょっと触れてたわね
. l |:|. ,ﾍﾍ ,r‐‐tｧ/ ／| ,/ ﾚ
. l l｣ i ヽゝ:::::::::::.. ゞﾟノ/／ﾉ |,ｲ やる夫についての講演をしたけどウケなかったって
! ﾄ､ ! .:::::..´ソ" l:｣ ,-'´
i |. 丶 ､_ ,､_ ´ ／', , ／／
. ', ﾄ､ ゝ . ‐/ ﾌ_,, ｨ ´ !,〃 ,..-'´:∠＿
. ', |::::｀:‐-.､｀＞ . _ / /l´ ﾞ!i lｲ/:::::::::::::-= 二､_
､_＿_ﾍ !::::::;ｨ;=＝,‐､ ;_/ / ! !| |::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::ｆf《ﾍ i::≪::::::〃!,ｨ´｀‐-ヾ､l_／_il l､::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::ゞ》 ﾍ. ﾄ､::::ﾞ彳/ゞ/r‐---､i／´::::| /:::＼:::::::::::::::::::::::::::
////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
.
┌────────────────────────┐
│しかし、肝心の国会はあいかわらず冷淡であった。 .│
│ └───┐
│後の南北戦争に至る問題が山積みだったということもあるが、 .│
│ホイットニーが彼らの権力・物質欲をうまくくすぐるような仕業を .│
│一切しなかったという問題もあった。 │
└────────────────────────────┘
ﾚ;;;;;／;;;;;;/;;;;;;;;::::::::::;;;;;:::::
"""ﾘ"(( （''|ii,,,､-'ｰ-''(:ﾉﾉ
ii､-'"―､;; ii､〉 ひ 7;;
省 媚 ｀(｀ﾉ ： {彡
み び {;;;;） 退 >彡
ぬ ぬ i"::/ ! !. か （:::;;;
! !. | ;;;ヽ＿ ぬ / |
ﾏ-i,､-､r''" ;;;;;;ﾉYi )''" し
::::､ ii､ t;;; :::::;;;;i':::::U ::::::::
::::::ヽ ヽ,,~ヽｰ､;; ::::::（ ::::::::r
::U::: ｀' ､ヽ､､ t;;;|ヽ;;;ヽ○ノ;;;
::::::::::;;､､､;;;;≧ミ=､,n,|ヽ;}ii |;;;;;
Z:r"タ"'",＝､''''ｰ､~'ｰ､ﾉﾉ|,i;ｰ
三＞'=='="ﾁ＝ｰ':｀'"､;;;;;ン
U " ::::::::::::::;;;;;;'''"ヽ|;;j彡"
､::: ::::::::::::::,ｲ:::;;;;;;;~'-､,j;;jｰ''": ┌───────────────────────────┐
:､ ', U ::::::::::::::U::;;;;;;;;;;;､ ﾘ;;;| :". │ホイットニーには、ビジネスのセンスはあったかもしれないが │
:::t ':, ::::::::::::::::::::''"（⌒ /;;ヽ │退いたり媚びたりする政治のセンスは決定的に欠けていた。 .│
:::::t ヽ ::::::::（j: ::::ヽ｀'（;;;;;;;）''". │そして鉄道敷設とはすなわち政治なのだ。 ...│
::::::::t U::::::::: _,,,､;;_ﾞ' ､;;;;;;;､ノ . └───────────────────────────┘
::::::::::', :::::::: ｲ'r､､"'''ｰ―ｰ-''"
::::::::::::ヽ ::::::: ij（'ﾌﾞ ｀""｀´´"´
::::::::::::::ヽ u ......~'''""~~￣￣￣
:::::::::::::::::ヽ :::::J::::::::::::r;;;;;;;;;;;;ヽ
|.| ::::::::::::::::::::::ヽ::::::::;;;;;::::;;;;;
U :::::::::: :::::::::::::ヽ
::::::::::::: ::::::::::
::::::::::
.
┌──────────────────────────────────┐
│そして1851年――何年にもわたって採決が延期されていたホイットニー案は .│
│ついに完全に否決されてしまう。 │
└──────────────────────────────────┘
,ー＾-、 , ― 、斗-＜_斗-、＿＿ ＿ _
{_ヽ≦￣ __彡' -‐}::: :: ） <^っ
. _／⌒i＿＿_ノ ⌒Ｙ´-ー＝＿ノー^￣￣ヽ_）
_{ ／ ＿_,ィ ニソ/}ー ´
. /ン^ヽ _／!__ ＿!}=-イノ ヽ｀
. / /{ -ヽノ !＿ ノ !／ ちゅどーん
. ﾊ ノ ト＿ ,≦［［｛{{∧ ´.
. 〉ー' ノ ヽ}〉´::/:::::::::、::} __,,:::========:::,,__
. ハ !1} { ,:::::::::::::::.........ハ ...‐''ﾞ . ｀ ´ ´､ ゝ ''‐...
. {ヽ＿ノ ／ ヽ:::::、::::::::.! ヽ ..‐´ ﾞ ｀‐..
. / ﾊ / ＿ /...::::::、::::::{ ﾊ ／ ＼
.. ／ rヽ/ / 土/ヽ:::::::／＼:::::ヽ ∧.;;;;;;;;;;;;;::´ ヽ.:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.................
{ﾉ ///j {=（ 〉）=}:::/ .V::::.{＿_∧ .' ヽ ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ;;;;;;;;;;......
.... （/J^ V王 .Ｖ::::ヽ .Ｖ::::::::........ヽ/ ﾞ: ﾞﾞﾞﾞﾞ;;;;;;
. ヽ-≦￣￣＼ ゝ＿_／￣＼ ﾞ; .............;;;;;;;;ﾞﾞﾞﾞﾞ
. |_/ヽ￣￣＼| ﾊ＿ヽ／￣＼.................. ................................;.......;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ
. ヽ∧ ￣＼} ヽ＿ヽ／⌒}.ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ;lﾞﾞﾞﾞﾞ
ヽ:::::::{ ヽ_ヽ／:!;, ､ .,, ` ; ､ .; ´ ;,il||iγ
ヽ:::ﾊ ヽ:::::ヽ_..; . ., ,li ' ; .` .; il,.;;.:||i .i| :;il|l||;(ﾞ
V::::ヽ_ ＼:::::〉.ii,..,.i||l´i,,.;,.. .il ｀, ,i|;.,l;;:`ii||iil||il||il||l||i|liiﾞゝ
V::::::::} Ｖ∧.|||li||i||iiii;ilii;lili;||i;;;,,|i;,:,i|liil||ill|||ilill|||ii||lliﾞ/｀ﾞ
Ｖ::〈 ヽ_｝ ゞ;iill|||lli|llii:;ﾞ|lii|||||l||ilil||i|llii;|;_ﾞι´ﾟﾞ´｀ﾞ
ヽ:::} ´ﾞﾞ´｀ﾞ｀｀´ﾞ｀ﾞ´｀｀´ﾞ｀ﾞﾞ´´
.
┌──────────────────────────────┐
│財産を使い果たしたホイットニーに、もはや活動を続ける力はなかった。.│
│彼は鉄道と完全に縁を切り、寂しい隠遁生活に入る。 │
└──────────────────────────────┘
／ ￣￣￣￣ ヽ
/ / ＼
ﾊ '´ 、 !} ﾊ
ﾊ / } i i}
{! 、、 ／ヽ i! i}
{! ｒ＝===≦ｼ i! Ｖ ﾊ
ヽﾊ 。 、 ﾊ/^!、ゝ、＿＿ 燃え尽きた……
ｨ＜ヽ!}≧=、 ,ｨ≦ミ {t } ﾚヽ::::::::::::::::>、＿ 、
, -＜￣ ヽ /! ﾊ ≡= =≡ :|::. :: ﾊ::::::／ ' ::::.. ＞、. 真っ白に燃え尽きたよ……
／ :::. :: ﾊ:! !ﾊ {_, :::.. /::. ///::/ :::.. :. ﾊ
/ :: / {:::l l:::}＼ -‐ ﾊ:: ! /::Ｖ::/:::.. :: ﾊ
ﾊ :: / / {::::l__l:::}: : ヽこ__,/::.. /::::::::/ :: :: :: }
{ ..::::... { ! {::::::::::::} :::::::: ::: /:::::::::ﾊ::: ::.. .::: }
／ ⌒ヽ::::::.../ ..::: {:::o::::: }: ::: : ! ／/::o::::::ﾊ:! ...::: /
/ / ,:ヽ::/:: {:::::::::::∧｀＞ｘ＜´ /:::::::::::::}:::.....::..... ...:: ｨ≦ヽ
/ / ﾊ }::{ /:::::::o::::::∧＿_|＿_/::::o:::::::::} ヽ::::.. / / }
,/ ノ ..:::::ヽ ／::::::::::::::::::::::::::::::i! ::::::::::::::::::::::::}-― /::/ {: }
／ / ヽ ｘ＜ ￣￣￣＞ 、-、o, - ――- 、- 、::ヽ {:i !: }
/ , ..:: ::.. / , -――- 、 ヽ／ , -―- 、 ヽ ＼:::＼{ !: !: . /
{ , ⌒ヽ{ /:::::::::::... } / /:::::::..... ヽ ＼ ヽ::ﾊ::::::.... ...::: :: ﾊ
{ ! ＞-- 、＼::::::::::::::::::::... / { {::::::::::::::...... } } }::::>、＿＿ノ .:: ﾊ
{ / ヽ }::::::::::::::::::ノ { ヽ:::::::::::::::::::./ /} ,ｨ≦ ヽ＼ ! }
┌───────────────────────────┐
│大陸横断鉄道は彼の存命中に完成するのだが、 .│
│その頃彼はすでに完全に忘れ去られた存在であった……。 │
└───────────────────────────┘
.
┌────────────────────────────────┐
│二人目の「変人」セオドア・ジュダは、ホイットニーと違い理系であった。 ....│
└──┐ └┐
│東部でエンジニアとして修行し、鉄道敷設の経験を積んだ彼は、 │
│ゴールドラッシュ期の1853年にカリフォルニアにスカウトされて赴任する。│
└──────────────────────────────┘
| / ヽ,
美..そ .速 ど 鉄 .お | ,,,(ゝ'"""~~~ ~ ヽ-､, | そ t
し.. し . く. こ 道. れ | ,r'""''rriii､iiri ii､､ ji t "'-､ |. i
い .て . ：. よ は の ,ゝ Ｊ r,,",､,,,,i(|t,,､､-､i,､::::､-､~'z i う |
！ ：. り. ／ ,ﾐゝir:ﾘrzｯ) ､'-≠手t:::::ﾂﾘ' |,,,､,, t ﾘ
も. ／ ,､-''"~~ ''ｰｰ-､ j(( i|〉:| 'iヽ, ::::j_riﾂ'}::: ""'')） ,,､ ヽ /
ヽ､＿＿＿＿_／ ,r'~:'"::/"::" ii:::::ｰ､ ~''ｰ- ､ ,r'"ｰ((ﾐii| '=;;;=- ::::::::{,ツXﾉ､_::::: ~~)ﾘ ~'-､ ＿／
,,､-"/~ ::'"ｰ､ ノ::: ~''' ､ ~ ''''ｰ"､('ii）i|i: ,,,,, :::/Kﾘ|了/､):::::iiii ｀=ﾏ)) ﾉ／
,,､-'" ,,､z'__ ji,,, r､ 十､:: :::: ,, ,,,,~' ､ヽ":::::~'''ｰ''"::４"(iヱｲ~|ヽ::::jjj ''''t＿
'--ｰ''ﾌ ,/ ﾙｰ/j|. / ~'' ､ ::: ::::: :::: ヽヽ｀:::::::::'"ﾉ:: {itiijjj}||≧z､､}ヽY''Y''Yヽr､ミ-）
/ ﾙ-/ j j （,/ '､ :: :: ::: :::: ヽ~'~､~~'''ｰ ､ ,／::::::::::::::::::~'' -)~)Z入(~ヽ､）ヽ
'ｰ ' | ,ﾉ |,ノ ､- ''''' ｰヽ :: :: :: ::::::: ~''ｰ―､~' ､::::::::::::: ~''::ヽ"マｰ芒iｰ､）
. ~ ,､ '" ::::::" ヽ ::､ ::: '':::::::'""::: ..... ::....::::: ::::ヽ､iiii ら⌒）､
／ ,,,::::'''" ~'-､' ､,, ;;;;::::''";;;; '''''':::::::::::::::::::: "'':::::::::::'''" |ijjj|| （~'i⌒)）
. i' :: ,, :::r~'''ｰ-- ､'''" :::::........... :::::: ｀'::......::::::ﾘr'"i､'' ））'i⌒)）
i| :::::::|i,,,,,,,､､-''"""~~:::i| ~'ｰ､ ''':::::::::::::::''" ...........''''"" ﾘ ﾂﾂﾘ ﾘ ゝｰ'､
j ::::::ti"~~ :::| ~' ､､､;;; ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: / ツ /ﾉ （ ::ヽ,
,,､-' :::''"ヽ;:::::::::.................:::t::::::::::::::::::::::::::::::::::~''ｰ ､;;;;;;;;;;;;;､､-ｰ''''";;;;;;::::::::: i' （((ii （ ヽ :i
r"::::":'" ヽ､;::::::::::::;;､- '" ~'ｰ---::､､､､;;;;;;;::::::::::::::;､-'"::::::::::::::::::"::" '" j （((ii シ ﾘﾉ :ﾘ
/::" ::" :::ﾉ~'''''''" :::" ""''''':::: ~~~~~ :::::::::::::::"::" :::::ノｼ :） /:::／
ノ :::''" ::: /;;;;:::: ::;;;;;;;;:::ii ｰ-､;;;;;;;;::::::::::::::::::'''" ;;;;::::::''''"::::::::::'''" ::::;､ '"ii ~'ｰﾘﾘ )） /／
【 鉄道技師 セオドア・ジュダ 】
Theodore Judah (1826 - 1863)
.
┌──────────────────────┐
│彼が手がけたのは「サクラメント・バレー鉄道」。 .│
└┐ └───────┐
│金採掘の資材需要が年10万トンにも及んでいることに着目した .│
│カリフォルニア初のローカル鉄道であった。 .│
└─────────────────────────────┘
γ⌒” ￣ ¨ﾉル'⌒≦_＿
彡 ー三⌒
丿 ⌒ﾐ
ー=彡 ミ
} 二三彡リ ヽ ﾊ
γ:／三彡ｲ! ! |! | i |! ! i ﾘ}
ﾉ ::三 彡リ从ﾘ:人リヽﾘ:::: i |
ノ :::::イ彡ｲ ≦"⌒ヾ= /l从ﾘ!|/:i !}リ
彡彳 r=γ::: <ﾆｯﾃ=， γ⌒¨ﾘﾉ|!
ﾚ’ 彳{..人{::: ¨⌒”" |ｆｯﾃYｲﾊ! 東部で似たようなプロジェクトはいくつも手がけている……
ノ 彡人ヾ_ヽ:;, _ }⌒”ﾘﾘ
} 彡 人 ≧,_, ::: ， ;:´ /ﾉ 金さえ手当出来ているのなら、さほど難しい話とはいえんな
_ﾉ ﾉﾉi i..Ｙ .::| 'ー=＝-、 /!"
,.イ ,彳八 i 人 :::ヽ r‐， ー= '' /ﾄl
γ 爪ｲ〉i }i ﾉ .:.:::::::}._i Y /_.:ﾘ
彡 {〈 ﾄi ヽ{ ） :::..: i | ｲﾉﾉ⌒!
彡 ﾉ人 ト、Xi :.:. } ヾ-＜=¨ , 〈
爪_＿ 人 ＼} :.:.:....ﾉ ／ ﾉ＝=ー- 、
γ⌒ニ二＞ｲイ :} {¨゛ヾ八 ::: i ／} ¨Y )≧ｘ
.
┌─────────────────────────────────┐
│ところでこの鉄道、創業者の一人は我々がよく知っている某銀行マンなのだ。 │
└┐ └─┐
│債権回収だけでは退屈になって、ベンチャー起業にも手を出していたらしい。 .│
└──────────────────────────────────┘
ﾄ､
/ | |
ミ￣｀ヽ､,,ﾉ'''ノ'''/ ,/ﾉニ＝'
.＿ミ' | ﾄ､､ ,,ノ ,//,,ノ,ﾆ''_ノj_,,
ﾐ : : : : |〉｀l ）|/,,/ / /三／彡' ＿
ミ::::::∠＿ミ--ﾉ ,,_,,彡_,ｲ_ノ￣ミ､ T _,,ｨY彳⌒
｀l､_ト-‐''⌒三く {::::::::<三/ﾊＶミ＿ Lｲﾉ／ 銀行員が副業しちゃいかんという法律はない
＿ノ / rj ｎ ,,;ｴ !:::::::::::: ヾ´ ﾉハ ﾉ::∠ ＿
＜二_ﾉ/ ﾄ'j 彡 l::::::::::::::: r'|,,ｲヽ:::::-､ ﾞi /.......ﾞl それに、儲けたかったら事業主が基本よ！
ヽ--'ノ ト|ニ-､:::::::::::::::: j Vﾄ､:::::::|,/ ::::::: ﾉ
ﾞﾗ＿ﾉ.|/ / ,､ ＼:::::::::: /:::＼,,-┴‐'_ハ＿_/. サラリーだけでは、いくら高給取りでもたかが知れているからな……
{ 「 V┴ﾍ:::::::::/:::::／ ＿,-//､＿_,,ト､_
Vヽ: ｀ヽ└,､'::::／r∠ く .{::::::::::: |┐.ﾞl
ゝ､＿__.}_,-ﾉ_:::|_/ノ ヽ ＼ﾞー-ｲ,,l_ |｀ヽ
,-─ｪ| {::::::,,-l／::::|::∠､: : :: ﾉ--､ / .ﾊ:::::|
／::／ハヽ__//:::::::::／: : ::}__,ｨ'､＿ﾉ /./｀V .|::::|
_∠_／:::::::::::::,フｲ / l´: : ::／| | |::::ヽ {_ﾞ=ノ ／|:::}､
_∠ |／::::::::／/ | ｀ーｲハ.l-ﾄ､ハ::::|／ ／ ,,ｲ |_|:/ﾉ
／ |::::::::::/ /::::::,⊥＿__ | ﾊヽヽ|:::::rﾆ､イ ／:::| l |Y
/ ,,-‐'':::｀ーｲ /_,,／/::: ヽV::::::ﾊヽ＼{__ﾉ‐'´::::::::,ト|_j´
j::::::::/::::::::::::::::::://|:::::::::::ﾉナ-､＿＿}::::::::::|.|:::::::::::￣￣￣|,L/
/ /::::::::::::::::／: 〈〈::::::∠__}＿＿}:::::::∧:::::::||:::::::::::::::::::三」ﾞｰ'
ヽー'--､＿／|::::::::|.|:| {＿__}＿＿_::::::|＿:::::::||::::::::::::三＞ﾉ´
{三三|||:::::::::::}:::::::::::::::::::| ﾄ::::::ヾ､三三ﾉ |
.
┌─────────────────────────────────┐
│ところが、この鉄道はずさんな事業計画に加え │
│4章や5章で語ったゴールドラッシュ後の不景気のせいで資金調達できず、 │
│ジュダが到着して間もなく不渡りを出して倒産してしまう。 │
└─────────────────────────────────┘
,.,;v'ﾚｲ!,,..;:--- ::..、＿ _＿＿_ _ ,,..............
ﾉr'^/¨厂'i /__ . : .:.:.⌒}￣￣￣ ＼ ’: :.. 。
,’:.ﾚ'!_/リ¨{_/¨.'^;_、:.:.:.:.:.:.:.,’: : : : : : : : : : : : : : : : :}: : : : : : : : ヽ
ﾊ:.:.:.:.:.:.:.:{ ' _/'¨^＼:--='_:.:.:.:.:.:.＿:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ,’: : : : : : : : : :: : : : : :i| やっぱり金の問題かよ！
〃:.:.:.::.:ｒ'¨¨>、 '" ) .,イ￣ ⌒ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:,::’: : : : : : : : : : : : : : : ,:’
ﾚL:.:.厂:.Ｔ¨: : : ￣:.:.:.:.::::イ__,:’ i ⌒ヽ ,ｲ j !Ｔ¨¨:: : : : : : : : ::.:.:.:.:.:.:.:.:／. しかし、エンジニアのおれには
ｨ'¨¨¨¨¨¨¨ハ‐‐┴＜- :、: : : : .: ::::::::}ﾆ'¨i ＼/ ./:.:.:.} ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:., ｨ'¨¨〈
,.イ: : : : : : : : : : :..⌒ヾ ￣¨¨ヾ￣￣¨ヽﾆ人:.:.:） ＼:.:.:.:i|: : ￣￣￣ ／;;:i どうしようもない……
／: : :: : : : : : :: : : : : : : ＼ ハ:.ﾉ:::.: : : ／:;:!: :::|
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼ ヽ/⌒ヾ丶 :;} : : : : : ／ヽ: : !::::::i
⌒７⌒¨¨¨¨¨¨¨¨¨ :.:.ﾆ＝-＼＼: : : : ＼ヽ__ i :∧::.:.:. , ’::.:.: ! :::::::::::l
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.
┌───────────────────────────────┐
│シャーマンも早々に諦めていたのか、 │
│創業者の癖にビタ一文出資してなかったというからひどいもんである。 ....│
└───────────────────────────────┘
| 三＿二 / ﾄ⊥-（(｀⌒)､_i | |
〉─_,. -‐='＼ '‐＜'´＼/´､ｦ _/､ |
|,.ノ_, '´,.-ﾆ三-_＼ヽ 川 〉ﾚ'＞/ ﾉ
〈´／／´| ｀'t-t_ｩ=､i |:: :::,.-‐'''ﾉﾍ| せ、戦争も投資も
. r´｀ヽ / ｀"""｀j/ | |くゞ'ﾌ/i/
. |〈:ヽ, Y ::::: ,. ┴:〉: |/ 見切り千両と言ってな……
. ＼ヾ( l u. ヾ::::ﾉ |、
j .>,、l _,-ニ-ﾆ､, |)） ははは……
! >ﾆ<:| ､;;;;;;;;;;;;;,. /| ＿__,. -､
| | !､ .| | （ ヽ-ゝ _i,.＞-t--､
ヽ| | ヽ＼ _,..:::::::. / .| ｀''''フく ＿,. -ゝ┴-r-､
..|.| | :::::ヽ<::::::::::::::::>゛ |＿ ＿,.-''"´ ／￣,.／´ ゝ＿'ヲ
..| | | ＿;;;;;;;_￣￣ | ￣￣ / _,. く ／ ゝ_／￣|
:.ヽ‐'''!-‐''"´:::::::::::::::::￣￣｀~''‐-､_ / にﾆ'／,.､-t‐┴―'''''ヽ
＼＿:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ / / .（_ヽ -'__,.⊥--t-⊥,,_
＼ ￣＼―-- ､ _::::::::::::::::::::＿＿::/ / ／ ￣ ） ﾉ__'-ﾉ
＼ ＼::::::::::::::｀''‐--‐''´::::::::::/ / ／ ／￣ rt‐ﾗ'￣￣ヽヽ
ヽ ヽ＼ ＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ / ゝﾆ--‐､‐ |
l ヽヽ ＼:::::::::::::::::::::::::::::::/ /‐＜_ ヽ |ヽ
.
┌────────────────────────────┐
│結局、新しい株主はシャーマンを含む旧役員を全員追っ払い、 │
│ジュダを使って鉄道の一部を1856年になんとか開通させた。 │
└────────────────────────────┘
zzzzzzzzzzz :::::::::::::::::'´ : : ::.
辷辷辷辷辷xx ﾏ¨¨¨¨7 . . : : : : : :.
｀ . γヽ / .ィ=ミ
｀ . 人_ﾉ--'-＜ :|‐‐┐＿ _八{ (爪_}///｀ヽ
＿＿＿＿ ＿＿＿ ｀ヽ. . '´￣｀ヽ､ ｀ヽ､ﾉヽ‐'::::::::二≧x / )__ _刈//rﾍ=ﾐ
ﾏﾑ// ￣＼ヽ.∧¨Τ￣ v─‐､ ,ｲ |二二l ヽ二ﾆr┤ﾟ｡:::::└┘＿≧s｡,-ミ __ / {√ / { =ミ
lﾏY :|￣￣||ヽ/¨Ⅵl / .|,' ,ヘ Ⅵ ﾘ ￣Ｙ::::::::::::::| ||‐.|l|｀ -－＝ : : : }r‐ {茫苳 筏禾ミﾐ
l |:| |. _」 |l | |l | ＿」{ {Dｿ }ｺ.:| |¨lﾄ､::::::... . . : : : : : : : : : : : : : __||__ __人 } ､ } )
l |:| |.¨¨¨..| |l￣| |l | | ﾟ｡ ∨ ./ .:| | |ハ:::::. : : : : : : : : : : : : : : : :___|L厂 ヽ刈 - 一 イ へ
l |:| | ,,| |l | |l | 〃¨アﾉゝ ＿_/￣/¨|____.| l 幵幵l{:(__: : : : : : : : : : : : : : : : : 「_＿ ＿ ハ ￣ ﾉ/: : : :＼
l |:| ￣￣ | |l￣| |l | |l {{ {{ {____{∩---|ﾉ | | | ゞ======: : ‐- -‐≦:::::::::||: : : : ::`; i⌒ ｰ /: : : : : : :丶
l |:| | |l | |lｱＴj=====[]====[]=====Llr'´｀} /j幵__ｿ. ∨:. :.:.:/ : : : : : ::＼ __ -‐=::::||::: /)⌒|..} 厂∨: : : : : : : : : :＼
ﾉ_|」 ---─┴┴‐‐ ┤┴── .{{zzzzz{{zz─‐.Ｙl{-{_j/ ./¨7‐＜｀.ｰ=彡ヘ__: : : : : : : :｀Y´ : : :l|::/ r―′..《 乂_ 斗-‐=≦: : :
￣ |￣二二二{ _}H{＿fﾄxH二弋ｿi ﾘ_/_/三二|l|.＼:: :: :: :｀ヽ: : : ::} }: : : : :||i＿| ｀ヽ__」{{ ／: : : : : : : : : :／
.... . -=ﾆ二三三三三|￣ア‐-ミ ∨_________/≧s｡l{＝f__ﾉノ{└'ﾉｲ ﾉﾘ．-.＼: :: :: :: : ::..//: : : : :八___い_/⌒ヽ/: : : : : : : : : :／
三三三三三三三三三l|‐‐ { ￣VV￣￣＿＿/{zzﾘ l|しs｡-=ﾆ¨￣ く:::::::: /: : : :／ 〉___{__{_⌒ヽ/: : : : : : : : : :
;三三三三三三三二ﾆ└‐‐ﾟ｡＿ {二二二} ∠二ソ¨´ , ｀ヽ/: : ／ f廴{__i廴」 ｉ: : : : : : : : : : :
三二ﾆ=-─ ¨ ,..．-‐‐ `ー…ァ''´￣ ,． '"... __Xく f辷{__i辷「 |: : : : : : : : : : :
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／／: : : : : : : : } f辷{__{辷「 |: : : : : : : : : : ::::|
／／: : : : : : : : : : } f辷{__{辷」 |: : : : : : : : : : :::::|
【 新経営者 ジョン・ロビンソン 】
John Robinson (???? - ????)
.
┌──────────────────────────────┐
│一方、建設中にカリフォルニア東部の山脈地帯を歩き回ったジュダは .│
│大陸横断鉄道の夢に取り憑かれてしまう。 ....│
└──────────────────────────────┘
..,,;;
＿__ ''ﾞﾞ""ヾ.,
／￣/i:i:i＼ ''';;
／ ノi:i:i:i:i:i:i＼ ..__..,;ﾞﾞ ,,.;;;::､__,,....
／ ﾉ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:｀,,､＿__ ..,.,::;;;,,,,
.......,,,, ...::::;;;;;''""""''::;;;,,,,,..:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:;.;;..;; ﾞﾞヾ,,,,..,
,,;;;""" """::;,,,, __／,,,;:::"""''ﾞﾞ／i:i:i:i:i:i:i:i:i::i:i:...;;""
,,..;;'';;''"";;;;, '''';;,,,,,,:::"""／ ノi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｿ,,
／＼__,,..;; ,,,....,..,,,,:" ___ .／ /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i...;;'''"" :::::::::'' ..,,,..;;;'''ヾ
ノ :::::::::::::＼;;;;:,,,..;;;;""／ ／i:i:i:i:: /i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i....ノ....,.,...,,;;;::::: ::,,,:::;''"ﾞ iil|||
:::::::::::::::::::__ｨ≦￣｀＜ {:i:i:i:i:i:i: /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i,,ｿ ,,,.....,,,,,....,..,::,::::''""/ ＼__／￣|||
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＾､ノ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i／,.,,... /i:i:i:i:i:i:i∧ ／i:i:i:i:／kkkkk;
∧ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼i:i:i:i:-=＝'-:、"ヾ:""ﾞﾞ ...,,ゞ＼i:i:i:i:/／:i:i:i:i／kkkkkkkﾉ
爻ヾ∧:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..;;;i{ ｝,;;''' 〜'"/￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
ﾊﾊ从'从∧::::∧::::::::::::::::::::::::::::,,;.;.''. ｛ :,:: i从{ i ﾐ:::::::::::＜ 出来る……出来るぞ！ |
ﾉﾉゞゞ"ヾハ∧从∧:::::::::::::::::::::::''''""｝ﾊ|”i|ﾞ¨!|: ﾊ::::::::::::: | おれには、鉄道を東に通すルートが見える！ |
〃ﾞゞ∧ﾉﾉ',ゞ从ﾞゞソ∧,,::::__ __-=｛ﾊ八ﾞ'=::/i i ｛___ ____ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
∧ﾞミ爻彡从爻"ﾊﾊ.-=ﾆ'" ⌒ ﾐ〈⌒ヽi:}〕¨´ |⌒¨¨｝ ｝ ｝ ミ从ミゞ',从ﾘ冫';',彡ﾝゞ,
爻Y;'ハﾘ从ｿゞミ. 〔::__::__ ﾆ=、:: ＼ ＼-='ﾆ __イ ／ ／；.,∧ﾞヾ彡,,"彡ゞ,,∧ゞ;,ﾞヾ"
iiiiｿヾii彡Y;;ミソハ. /¨⌒::: :: ヽ 、 ￣ ,:: ' __ノ:: :: | . ,ヾ::爻::;人ﾝ;爻ﾊﾊﾉ爻ゞ;
||||||||||ゞ八;;";;}iiiii.../:: :: :: :/:: :: ｝:、 ＼__ __ _イ ﾉ ::¨:- :ﾆ:、 爻ﾝiiiiiiソiiiii',ハヾソiiiiii
,,．゜｡:：: ,"・｡;, ,..../:: :: :: :: :: ::ノﾆ=-=- ＿＿ ___ イ:: :: :: :: :::-’:。.ii;|||||||||,,｡･ ：,;;‥ ,:;．
： ;・' ,¨ 。-=:: ::ﾟ :: :: :: : :: ,ｲ｛ :.｝ﾆ=- =- -=ﾆ三｛:: :: :: :: :: :: ::::｝ =‥"ヾ,,。ヾ､ ,,::':
¨¨＿.,-='::: :: :: ::/ :: :: :: ,:’ ::i ) 〔ﾆ=- =-== ﾆ三三:、:: :: :: :: :: ::::ヽ.....ﾆﾞ"¨ﾟ｀ゞ，,,．:･。
ニ:: :: ::: :: :: :: :: :: :: :: : /: iﾊ ｝ﾆ=- ¨¨¨¨- =ﾆ三ﾆi。_:::: :: :: :: ::｝...＿＿￣￣二¨¨"
＿:: :: :: :: :: :: :: : :: :: ::/ i ハ 〔ﾆﾆﾆﾆ =--=ﾆ三三/ﾊ ｝ :: :: :: : ::＼ ￣￣＿＿___
┌───────────────────────────────┐
│ジュダは1859年、カリフォルニアで「太平洋鉄道会議」を主催した後、 .│
│参加者を代表してワシントンに赴き、ロビー活動を行った。 │
└───────────────────────────────┘
ﾐ⌒ ¨｀ﾐ
ヽ ,’ , , ヽ＼ 、＼
い､―. iｲ 彡' /!:iﾚi|ﾘ! | :l v!| i ﾐ ―――――――――‐-､_＿ , --､ ／ ／
l￣∬... イ i/!/ﾊ,ﾐ;,,_ｊﾍ!iｖi⌒!ﾘ! ミ ｀ﾞ`フ‐‐' ｀､ _/ ___ /
', _,〃 人:ﾊ{,ｔｪｮ,ﾐ} iﾚｨｮｧ}ﾄ' ヽ ∠,..-‐'＾`‐-‐'"ヽ＿_ _,.-‐"〃´｀i /´ 〈 〉
l. ｝' /ﾊVﾍ! ⌒" {¨｀ i !: i 人 /＾ﾞンヾ、 ｀ﾞ‐､ ／ ,.ノ └､〆 ｀´
l. ／ i{ :! ﾚ }ﾊ _．_:'___ ﾊY人从 } r' l r'｀´ ／￣￣￣ __,-‐'
, :’ :.} 人爻ﾄ :’。 ¨こ'" /!Y ﾉ; !{ { ∫ ´｀l┘ i｀‐‐'´ r'´
＿＿,.ｲ -= ＜ヽ乂｛ !::::＼ ,' ::ﾄ爻 i:ﾐ い′ く_,.-‐'"´ __く，
::イ¨ -＝ ’Y ｝__ :! :/｝:::¨::¨´:: ;ﾄ-'ﾊ-'乂゛-=- 、__ ／´ ﾟ ‘
::: :::⌒¨ヽ _ 、:: :: :: ＼⌒¨ヽ::!:: i:: /:_乂厂:: ノ ）-''⌒ヽ γ
::: :::' ヽ:. ’。 ::、 :＞-━ -'::彡' :: :: ∠´ ノ ﾉ¨ヽ ､∫/
ﾆ 。:: :: :: :＼:: :' 、 :: :: ｀¨¨￣＿;: :: :: : , :' , ﾉ __ 彡ﾍ ≦
三:ﾊ、:: :: :: ::゜。 ＼ ヽ:: :: :: :. :. :' : . :. ／ ／_ -=ﾆ'ﾉ 彡
:!::'´::ﾊ:: : ’。 _ヽ :.: :.:., : ／ :,..イ〃´i: : }::’。 _彡
:i :: :: :: ＼:: :: ::＼:: , ＿ _ :.:. ￣ ,〃 , . ｲ:i:|:｛: :｛: : ﾘ: : :| r‐'´
'’:: ::,:: !: 个:、 :: ::ヽ:: :: -= -―＝''’¨ - '´ ,.ｲi::!|:.:｝! :.: : : i| : :i ／
:: :::/ :: ,ﾊ!:i!:::i::、:: : : =- _＿ ノ¨i:|: : :: :: !: . : i: : : : : ::i! /
:: /:: ::/: :|::|::::!:: ::i:、_ __ :: :: :: ::, ::': i :: ::｝ :: :: ｛:: :: :: 、 :: ::┃ ._,-‐‐-､ __ (
:,' :: ,: :: ::!: |::: |:: :: :i乂ﾊ＝-━ ..ノ¨:i :: :: :: :｛ : . : : !: : : : ’。: : : { .￣｀ﾞ‐-‐く ｀´ ヽ ',
:: :: :: :: :: i::|i:: :!:: :: ｝:: ｝::｀¨¨ ＝━―:: :彡'⌒i｛i| :: :: :: :: :: : : : : : : : : : : 、: :::: } {
:: :: :: :: :: |:: i: :: ::: ::i::!: : :: ,,:’: _＿＿ :-=＜:｛:!:: :: :: :: :: :: :: _ ＿: : :: :: ::ヽ:｝ ', ',
:: :: :: :: ::::!:: !:: i: :: ::!::｝ﾚ'¨イ´: : : ::::: :::::: ::: =ミ、:: :: :: ::, :＜´ ⌒:¨ ::｀¨:: :::: :: ::} ヽ !
┌──────────────────────────┐
│議員にうまく取り入って国会議事堂に部屋を貸してもらい ......│
│大陸横断鉄道の資料室にしてしまったという。 │
└──────────────────────────┘
.
┌──────────────────────┐
│ジュダの提案はホイットニーと基本的には同じ .│
│鉄道会社に土地を払い下げるというもの。 ..│
└─┐ └───┐
│鉄道のメリットを必死で説いて回る彼は .│
│いつか「クレイジー・ジュダ」と呼ばれるようになった。 .│
└────────────────────────┘ .ｨi| ,ｨ:iｲ
!| i| |┃i|
,ｨi/|i/i }! i| |i |i'ﾞ ,ｨ'”｝ﾟﾞ}
《 | i》}i| i| |! ｨ!' j⌒i ,:'’:、/ ,/
: ;'’:、 i；i ｨi __ｚ-= =- __ __ ;’://:/,ｨi ﾉ ﾉノ :../.:: /^i
:!＾:ヽ ’。 | iﾚ'ﾞ /i =ﾆ :; ; ^⌒ﾐ i '／ｨ':/ ,’ ji' :; ' ,: ' ,iｲ
_ _》:、 :.。 ’。___ i|iｲ_,ｨi:/ ｨ'{: ¨{ |i {/／! / i :v'!,/ /,:ﾞ
,. ｛ ’:。 ::、 :。 ‘:, 【 ¨ﾟV// i ﾚi/ ｝:|! / i ﾚ'!|: 《 ,:’ {,:'’,:’
i{ : ヽ :、:;':、 }、ﾊ-=' _i' /ｲi{! _} :// /i :、 ､＼ヽ。 ) }i/ ,.ｲr１/ :.}! :;:"ﾞ ! /,
r'ﾐ ﾊ, :’。 __ {¨ﾞ:、 } ,:',:’ :i|! iﾚ'ii| / ﾊj i/_iﾊ| ||:、iヽﾊ ir ,ﾆi|/i|! |i ;’:； .;/,: ｨ:ﾟ¨}
’; :’。 ＼ ＼{ ﾟ :、 ﾍ, ＼｝;:' :ｲ (";:《i} {ﾉノi{^i| {::|{ !ﾘi⌒i)ﾉ }_ i| ,ｨ!:＾：。_ /⌒! ,;' /-=:、
':、 .ﾊ、 ヽ:,:'八＼人_从人__人从ﾉ／!i＼ヽ,ｨ_ { ’。 ｆ◎ﾐi:{i◎ﾗ 八__ ⌒) ｨi //_ / ﾉ / ,:'" __ノ
:'¨｀， ＼ :;' ,...＜ ＞{＼ ヽi|! |ﾄ: i||i ¨ﾟﾞｒ_:|j⌒, |i 廴〕_)） ﾉﾉ: // ﾞ i} ﾟﾞﾞ{ {_ノ :,'" ﾉ
ﾞ。 〕:、. ヽ' :/ :!...＜ 鉄道！ ....＞{ :’。 (（⌒}_ﾊ ﾞﾐ:=-'=ｲ 爪: ﾉ ｝,:’ ;' /'′,, ,;ｒ' 'ﾞ八 ,ヽ/ :/
::, }ヽ/ ;:: i ＜ ＞.:ﾄi､|=-!:＼/: 〕iヽ i|⌒:'..ﾉ,:':|i )/ 儿i, /, i| :i| !, :、iﾚ'-=、
’。 :｝ :}ﾞ'-='／Y⌒YW⌒Y⌒WY＼.!|i､i !|!、 ＼ { i∧_”¨'"/:;_i :/| /:' :/'/, /;}| ! } :r'__, : ' ___
ﾞ:i、 ｒ': :；{: i| i┃＼人_从人__人从ﾉ／j :〕¨´ 〉i/ :!i ,: :' ,’/, / // ! |{ 厂 :,:'⌒ヾ、 __-= ' _｝
i|i,、 ,；'" i|i､┃ !||.. ＜ ＞ .、 i |／/i/ ;/,:’ ; ' ,, _; _:_ノ;'../// 乂__ノ-= ::ﾐ.__-='
’:、'"” ,:'^ :’i| i|:......＜ 鉄道！ ....＞二=―=':<,/,/:i＼人_从人_人_从__人从ﾉ／" -=/ :{__ -=ﾆ-= --:、
i{ﾟﾟヽ:’; ,, ,, ,,:’ i,i, |i... ＜ ＞._｝_ ’ }｝ ,.ｲ: /i..＜ ＞ .,’i√:r' i: :、___ノ
__;、 _, ’ 。 :i{¨¨ﾞﾟ'：。 ; i;..／Y⌒YW⌒Y⌒WY＼’。-=<-'i :i:,’ i..＜ 金失 道 ！！ ＞ . i ;｝ i ﾞ¨'=-=ﾆ--:、
(_ ｀ﾟﾞ'=- ;;' ;乂__, :、、 i:、 ,:i:| |:i:} } : :| i|卅x -()+。*i| |..＜ ＞...::' i { :i {__ { ___ノ
r'ﾟ:、_;: ｀ﾞﾟ¨’ , } ｀¨ .:i:、 :、 ,, ::i': ! i:i:| !i i ：:||i i |:〕ｘ c/i| |i.／Y⌒YW⌒⌒Y⌒YY⌒WY＼ :i: :i 【 ¨ﾟ；¨
ト。_＾¨ﾞﾟ -=' i{ i! :i|i、 ::':: ::' :ﾉ:；!| i|。V 、iトi-i=*+¨i┃i| i !i |： i i , :；:i / /,'/ヽ, _ i }i =ﾆ:、
.
┌─────────────────────────────────┐
│ホイットニーの失敗から10年近い歳月は政府の姿勢を変えており、 ......│
│反応はまあまあ良かったのだが ......│
│それでも採決には至らず、ジュダはいったんカリフォルニアに引き上げる。 .....│
└─────────────────────────────────┘
/ / 儿{ | i |i { ｀¨¨ =ﾆ ’.＼ﾐｘ i ｝‐=ミ i | i ｝ ｝ 純粋なホイットニー・モデル――
,:'// // ,i }i/⌒ヽi｝ヽ :: :: r')ﾉ ｝|!⌒)八‐=ミ’。 ; : ｛ ＜__
{i/// j i| ｨ!{ ｨ({j八{ : :: :: : ｝ ,/八 :: :｝人 ；: / j ; ヽ ==ﾆ 民間の金だけで作るというのは無理がある！
iﾚ i| r' 乂 ｲir'′ :: :: :: ｒ' / i｛＼)《 〈 | ｝ |ﾉ⌒ヽ
ヽ{｛ |i iﾚ':Y '" :: :: :: :: |ﾐ=｛i l｛＼} } 〉 i: | i !| ﾉ ｛ ＼) ） 政府の債務保証などの援助が必要だ
ヽi {i ﾊi |i :;. :: : |!‐=ミ{ ;}ﾉ ﾉi ヽi |i :! { ; 乂
!ﾊ{ j ,:! :: :: 乂i⌒ヽ ｝ ﾉ|从 八__. ’。 '*。 しかし、具体的なプランがなければ政府の動きなど期待出来ん
{_,.=┐__,,_ :: ::ﾉ)【(!ヽ∨ｲ!!{ ’。 -=ﾐ ミｘ'
ﾞY彡' ,ｲi{ :｛＼ :｝ﾉi:ハ ｀ﾟ*。 }i| !| i 、 まずは足元を固めてみるか……
ﾞﾟヽ:': ,:' ii:}⌒ヽﾉ)｛ ｝ﾐヽ＼ヽ i ｝ ,’ ,: i |! ’
}i ′:|人 } r'} i } i i. ｝｝ﾉﾉ :; |!:! | ノ 乂___*’ ミｘ‐=
:; /:/i｛:i｛ }ノ｝_ﾉノ ﾉﾉ ﾉ ｛｛ ﾉﾉ i:｛ -=ﾆ- ー=彡
,:*'’￣ ¨ﾟ ヽ。 ___乂___ イir”i ’。 ｝ﾉ / ｝! : ; ﾉﾉﾉ ’*。 ⌒ ”゛⌒ミ%。
,’ -=━=- 。 ⌒¨¨¨ｒ' 人 i=-ｲ ,’ j | ｛｛ ' ｛ ｝ ヽ＼ ⌒
⌒
.
┌───────────────────────┐
│そして山ごもりを始めたジュダは翌1860年、 ....│
│ついにカリフォルニア東部のけわしい │
│シエラネバダ山脈を通過するルートを発見する。 .│
└───────────────────────┘
__＿
__}ヽ-='¨ ⌒ヽ一'{
/{ｒ<⌒ ⌒ヽ ＿_＿____,,,.. ､,,, ._,,,.. -､_ __
｛ ⌒ヽ 彳;;,卩″ ゛
ノ⌒ Y( _..,,／ﾞ.ｰ'''"｀'． .‘ﾞﾞﾞﾞ´ .,.. -./ ﾞ./
ｒ'⌒ ｝ ｉ″ ． ._,,.. -'"ﾞ,l,ﾞ二--‐'￣ ﾞ
｛ﾉ i /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
__彡 i i ＼ ヽ＼ 、 } ＜ この「ドナー峠」は鉄道には理想的な地形だ！ |
＞ __ | :| :!: {、 ヽ |＼＼ヽi｛...ヽ＿ ￣ヽ
,’/i __ i }i | i | i |:i |::ヽ | V{_i.|__ ヽi |｛... | 西側はゆるやかな坂をまっすぐに上るだけ！ ..|
i儿, ﾆ_ ! | | ! ,’!{ :| { ﾚ'{ }{,,≠¨i{⌒! | i...... | 東側は川沿いに平原部に出ることが出来る！ |
__ﾉ 乂__ i | iﾚ!/≡i=i/ﾐxi｛ riｲ{iｒｨ'芥ﾃ ｝｝ｒ... ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
｛ ｛ 爻ﾐ ｝|{'¨ ,ｘ‐t=r-iﾉ i 《^⌒"”” :|: i| ｝.､、 , ’ ,: ,;'ヽ ''/
｝ )ﾉ {⌒i从 +'¨¨¨'ﾟ⌒)｝ i:, i i｛ i ﾉ)./ ｀ｰi￢ ､ ≠¨'ﾉ / / :／ ,:’「″
ﾉ /¨i | i Y｛ :::: :; ::: j{_ |ﾉ ｝i| {.'! ､|, .lﾞ.ﾆ= }'¨ / / ／ ／._,,､ﾞ"
i{ ﾘ乂__ 人 ::: -=ﾆﾗ |{ ∧ ｝｝...,,.│.l | .!i{ i| / / ,: ,: ____
: ::, : :-==-ミx、 :’。 : : :: ｀¨ｒ' ＿__, ﾊ {ﾉ Y¨¨ : :. ,:’ ﾊ , : ｛_.／ / ／ ｛_ﾉ
::/ : : : : : _ :__-=ﾆ｝iﾍ __ _:==ﾆ¨_;≠ 厂V:: i:ﾉ : : ::、 / ｛__ノ / -=' ／
: : : : : r‐''⌒¨¨辷iﾉ从 ｀¨¨¨¨ ,.. ,’:::｛ :ﾉ｛＼: ヽ＼./ ,. ﾆ=- '“ ／
乂: : :// : : : : __ __ﾐｘi人_ ::"⌒' ,: : ｝ ｝::｛ : : ’。: i: i::.. ::; ;::' _ -= -
::儿/ /: : : : :' c : : : : :乂_〕ix ::. / 八乂ﾉﾉ : : : :.... i| ; :: :: __..イ. . ! /
:: ::｛ ﾍ＼_: : : : : : : : -= ﾆ::ﾆ=-::、 __ -= ___ﾉ ::ヽ＼ : : :. i| :: ｛__ ＿ ___＿.｀
:: ::i| i :｀¨ヽー=: :／／ : : : : : : : :｀¨¨V-=ﾆ: : : : : : : : ｝i : : :.....ﾉ :: ::' r ｝
:: :: ヾ_ _ : : : : : >／ : : : : :c : : : : : ｝ ｝ : : : : : : :c: : ://: ／＿___ ..:: _＿ ＿ -=ﾆ.│
三ヽ。 : : ::／/＾¨ : : =- : : : : : : :| 〔 : : : : : : : : _.://: ／／ ¨¨ヽ。 :: _-=ﾆ...,,,..「 .|.! .| /
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: :: ＼＼ヽ｛ : : : :C: : : : : : : : : .// : : : : : : : : : : .:｛-=ﾆ＼＼ //: ＼ ／
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¨¨ ＼ -=ﾆ ｝i｝
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│そして山ごもりを始めたジュダは翌1860年、 ....│
│ついにカリフォルニア東部のけわしい │
│シエラネバダ山脈を通過するルートを発見する。 .│
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ｒ'⌒ ｝ ｉ″ ． ._,,.. -'"ﾞ,l,ﾞ二--‐'￣ ﾞ
｛ﾉ i /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
__彡 i i ＼ ヽ＼ 、 } ＜ この「ドナー峠」は鉄道には理想的な地形だ！ |
＞ __ | :| :!: {、 ヽ |＼＼ヽi｛...ヽ＿ ￣ヽ
,’/i __ i }i | i | i |:i |::ヽ | V{_i.|__ ヽi |｛... | 西側はゆるやかな坂をまっすぐに上るだけ！ ..|
i儿, ﾆ_ ! | | ! ,’!{ :| { ﾚ'{ }{,,≠¨i{⌒! | i...... | 東側は川沿いに平原部に出ることが出来る！ |
__ﾉ 乂__ i | iﾚ!/≡i=i/ﾐxi｛ riｲ{iｒｨ'芥ﾃ ｝｝ｒ... ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
｛ ｛ 爻ﾐ ｝|{'¨ ,ｘ‐t=r-iﾉ i 《^⌒"”” :|: i| ｝.､、 , ’ ,: ,;'ヽ ''/
｝ )ﾉ {⌒i从 +'¨¨¨'ﾟ⌒)｝ i:, i i｛ i ﾉ)./ ｀ｰi￢ ､ ≠¨'ﾉ / / :／ ,:’「″
ﾉ /¨i | i Y｛ :::: :; ::: j{_ |ﾉ ｝i| {.'! ､|, .lﾞ.ﾆ= }'¨ / / ／ ／._,,､ﾞ"
i{ ﾘ乂__ 人 ::: -=ﾆﾗ |{ ∧ ｝｝...,,.│.l | .!i{ i| / / ,: ,: ____
: ::, : :-==-ミx、 :’。 : : :: ｀¨ｒ' ＿__, ﾊ {ﾉ Y¨¨ : :. ,:’ ﾊ , : ｛_.／ / ／ ｛_ﾉ
::/ : : : : : _ :__-=ﾆ｝iﾍ __ _:==ﾆ¨_;≠ 厂V:: i:ﾉ : : ::、 / ｛__ノ / -=' ／
: : : : : r‐''⌒¨¨辷iﾉ从 ｀¨¨¨¨ ,.. ,’:::｛ :ﾉ｛＼: ヽ＼./ ,. ﾆ=- '“ ／
乂: : :// : : : : __ __ﾐｘi人_ ::"⌒' ,: : ｝ ｝::｛ : : ’。: i: i::.. ::; ;::' _ -= -
::儿/ /: : : : :' c : : : : :乂_〕ix ::. / 八乂ﾉﾉ : : : :.... i| ; :: :: __..イ. . ! /
:: ::｛ ﾍ＼_: : : : : : : : -= ﾆ::ﾆ=-::、 __ -= ___ﾉ ::ヽ＼ : : :. i| :: ｛__ ＿ ___＿.｀
:: ::i| i :｀¨ヽー=: :／／ : : : : : : : :｀¨¨V-=ﾆ: : : : : : : : ｝i : : :.....ﾉ :: ::' r ｝
:: :: ヾ_ _ : : : : : >／ : : : : :c : : : : : ｝ ｝ : : : : : : :c: : ://: ／＿___ ..:: _＿ ＿ -=ﾆ.│
三ヽ。 : : ::／/＾¨ : : =- : : : : : : :| 〔 : : : : : : : : _.://: ／／ ¨¨ヽ。 :: _-=ﾆ...,,,..「 .|.! .| /
--=ﾐ。＼ :i / : : : : : : : : : ｀¨¨¨:_| ! : : : : : -=ﾆ : : :／ ｛〔｛_ﾉ /_〕 ｝。 _-=ﾆ
: :: ＼＼ヽ｛ : : : :C: : : : : : : : : .// : : : : : : : : : : .:｛-=ﾆ＼＼ //: ＼ ／
: : : : :＼＼:ヽ。 ＿ _: : : : : : :..// : : : : : : : : : : ノ¨¨ =ﾆ ’。三 __ノ Υ
¨¨ ＼ -=ﾆ ｝i｝
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┌───────────────────────────┐
│地形は理想的だが、ドナー峠には積雪という問題があった。 ....│
│1840年代には、移民のパーティが雪に埋もれた挙句、 ......│
│食人行為に及んだ悲劇が発生しているくらいだ。 │
｜ └──────────┐
│今でも冬にはサンフランシスコの住民がスキーを抱えて押しかける豪雪地帯である。 │
└──────────────────────────────────────┘
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┌─────────────────────────────┐
│とはいえ、これより良い山越えルートは結局見つかっておらず、 .│ ...,
│現在も高速道路や鉄道は依然としてドナー峠を通っている。 ....│ ,:' ,
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│完璧な解ではないとはいえ、ついに技術的な目処をつけたジュダは ..│
│「セントラル・パシフィック鉄道株式会社」をつくるべく、投資家を募り始めた。 ...│
└──────────────────────────────────┘
_ ,, .... ,,、＿_
／ｨ彡彡彡'三三≧､
, 'ィ//ﾙｲ,ｨ/ィ彡'三三ミ≧､
,!ﾉｲｨﾉﾊfr'ﾉｨ//r''^`ミﾐヾミ'､_'、
/!/fｗﾘ八l|l|/,イ ヾﾐ'､ﾒﾐ､_ヽ、
{i |l|W小fﾘﾘﾉ/}_|_ l|l｛{ﾄミヾﾐゝ､__,
）!l|l|fﾘﾉﾊfi{fﾓﾘﾐ;ゝ:ｨ'tiﾃ!lﾄﾄﾐｿ}｝ ヽ｀`ヽ ……なるほどなるほど、ミスター・ジュダは金はないが技術と構想がある
,川h{i洲{｛ﾘ丁´ l:{:｀~尢',l|l|巛 ＼ '､
ﾘﾉﾉ八ｲﾄﾐメ、 ':,:.:.ﾊﾐﾘ!ﾄ､ﾐヽ、 ヽ だから我々投資家と同等の出資比率と取締役会の席を保証しろ、と
ノｨｼｲ卞ミﾐヾ,､}＿ｰ_',:./ﾊ｝}l{ ヾミ'、
,.彳｛{/ﾘﾄﾐ',',i|､l｀ﾆﾆ,´ｨi{l｛lﾄ't'､ ｀',ﾘ 結構、それでいきましょう
,. '´:/:::::|jﾂ ﾘ}}iliﾘt洲Wjﾘﾂ}｝ﾘﾄ､',ﾐヽ ゝ
'´::::::::/:o::::|{ヾﾊﾘﾊ{ゞ'､' 'fｼ'､//{｛!ヾﾐミ', 我々はイコールパートナーです
:::::::::/:o:::::::|:.:.:｀ﾒ'､(ヽ丶 j入::ヾﾘゞ,ﾉﾘヾj
::::::/:o::::::::::|:.:.:.:{:.八} | ）〈:.:ヽ:/o､fﾂ'ｰ'- 、
:::/:o:::::::::::::|:.:.:.:V､_ﾘ |::. ヾ:.ヽ:::::{il､::::::::::::ヽ ,. -‐､
:::ヽ:::::::::::::::|:.:.:.:.:∨|｀` ‐::、.:}:..:'､::jﾘoヽ::::r‐､:ゝ-､ -‐ '´ ／
:／:::::::::::／￣￣ ｀ヽ |:.:.:.ヽ::::::くr‐'､ﾌヾ_ﾌ ＼ ､_, '´
:､:O::::::/ か ', |:.:.:.:.:ヽ::{ﾆt‐'ヾ" ＼ _,, 〉/ﾄ,
::ヽ:O:::| け | |:.:.:.:.:.:ヽ'､,_'､,_,ヽ _ノ:.l::|
:::::ヽ:O| な ｜ |:.:.:.:.:.:.:.ヽ`ｰ-､- ‐- '´:.:./:::|
::::::::',::(| さ. |6ヽrﾍ:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:::「｀ヾ:､:.:.:.:/:::::l!
::::::::::',::| い |ヾｿt9ﾄ､:.:.:.:.:.:.:.:.:}､|::::::｀:―:'::::::::l|
:::::::::::l::ヽ |:.:.ヽ/:｝:〉:.:.:.:.:.:.:./::ヽ::::::::::::::::::::::::ﾄ､
::::::::::::|:::::ゝ､_ /:.:.:.:.ヽj/:.:.:.:.:.:.:./:::::::: ﾄ､:::::::::::::::::::::l:!ヽ
::::::::::::|::, -一' ／:.:.:.:.:.:.:.ﾘ:.:.:.:.:.:.:./i::::::/l:::'､:::::::::::::::::::::l:::ヽ
::::::::::::l/ ＜:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l|:.:.:.:.:／:/!:: /|::':::::`:::::::::::::::::::::ヾ::ヽ
⌒> ﾐ儿,./ i/ / / ! ｝、
（ /i 乂/ / ,ｲ〃! / , ｝ ! ﾄヽ ＼ヽ '。ﾊ
/｝ ミi|/i/｝i//:/ /i / ｝| 、,i、i ｝i ｝ i | ｛ （
!' / /i人 | |ri!/ﾊ､i / i | i | i | i /_! /! | ! ｝ i|
ノ .!| ﾐ¨ヽi/=-}ﾄﾐｘi|乂iﾉ_,,.iｨﾁ¨＾ﾚ !/ ｝i ゝ ｝
/ / i人｛!| ¨ﾐ艾ﾃミ､ ｝ ¨ｨ代ﾃﾗ'” iﾉﾉ:i ＼| ありがたい！
/ ｝ i ﾊ ”¨¨¨" ! iﾐ"¨¨¨” ..::|/ﾉ| ｝ i
, ' ｛ヽ _〉 :'， | ;:: ::,’⌒ヽ_ ＿｝ よろしく頼む、ミスター・ハンティントン！
ｨ ,i个 ､ｨi ::', ．:、_:}_,. ::/i/⌒¨ヽ ⌒|
r='⌒ﾐ、 i｝ : |i r=:、__＿ __,.ｨ' / i| ｝ ’
/ ＝- ⌒) ::i:ヽ ヾ;:- =--';〃 //⌒¨¨ ﾐY
i /⌒"┴=-:ハ ::ミ三彡 , ’i__ ﾉﾉ＼;〃
| 〃=- -=━ﾍ、 ／／ } i_ イ // Y
.
┌────────────────────┐
│ジュダが集めた4人の強力な共同経営者。 │
│ ﾋﾞｯｸﾞ･ﾌｫｰ │
│人は、彼らを 「四人組」 と呼んだ。 .│
└────────────────────┘
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}i （ <’i〔 ⌒⌒,=ﾆ⌒＝⌒¨≒ ____
{（ i'｛¨¨ ⌒( ｛｛ __,.＜⌒〃⌒ー=彡У￣￣￣￣
У｛ {∧-=ミ -―= 乂ミ 彡¨⌒⌒ヽ‐=ミ/
-=彡 -=ﾉ ≠⌒ミ、ミ彡'/ /ﾊ ｛{ -=ミ:___彡:
_ノ ／⌒ﾉ｛ ノ ___ -=ミ ノ⌒ﾊ ｛ 乂__ -=ミ.!|
（ '’ // _ イ ﾊ,:'⌒ミ、 (（ i ｛, ー=⌒ミﾉ）｜
( / ﾉﾉ⌒__ノノ i{（ ｛｛ ｝ミ，｝｝i〉、ヽ,＼ ﾉﾉﾊ
,: ﾉ!⌒ {｛ ﾊ { ｝} ,:'｝} ｝｝ } i〈〈 ＼＼ヽ,ヽ。＼
ﾉﾉ {｛/ // _j ｛｛ i|i / ； i i }ﾉﾉ i ｛ i } }i |}ヽ,＼
（ （ 〉〉》ﾉ ｛ 〉〉 ﾉ|i｛ ｛i |｝ i|{｛i ｝} ）) }i ｛ ｝i ｝⌒ミ、
ノ 乂｛ ,〃/i ｝}｛丿} ｝ ^} ｛｛ ） ） } ｛ ｉ| /,/｝ ）） ミ⌒
{ ,' _ﾊ{ ﾊ/ , 〃(｛ ﾉ ﾉ ｛ ｛ } ｝ ﾉ ｝从/ ／}（（ -―=
（（ : ｉ 》 ｛__ ﾉﾊ ﾉ｛ ﾉ:: :: ::｝ ｝ ｛ ｛ノ/八{／／} ｝:}ミ。-=ミ
⌒ ) ｉ i {｛ （ r=ミｘﾚ(｛ :: :: ｝｝ ｛ﾊ{｛八 }i/ } || ﾉ ｝ミ=-
（ i| | i|（__八{ ;:;.:..:¨ﾐ{｛ｭ :: ::ﾊ{__:-=≠⌒,: / 〃⌒Ｖ }}ー=彡
｝i｝i |i {、ハ ¨ﾟﾐﾓ芯ﾟﾐ:。 r≠芯y芋¨ r 人 _..}__八ヽ＼ さて、読者諸君にわたしの新しい投資家たちを紹介しよう！
ﾉﾉ:.八 ﾉﾊ.,}! ｀¨¨": ::i ' ⌒¨¨””゛ .:' /,/{冖=-v} ⌒ヾ
彡' 彡' Υ__ イﾊ: | ,:/7ﾊ爪＿ 人__＿ミ、.. 彼らは金を出すだけではない！
{¨＼ }i ﾉ{i|:ﾊ ..:" | ";:.. ,: / /://ﾉﾉ ⌒} ｝-=⌒
八,,ﾉ '。__-=《 {|::: :, ，ヾ_,= ' ﾊ 乂ノ｛/{ -=ミ ） ｝ . 技術屋のわたしを助け、文系の仕事をしてくれる
＼ 人. ∨ 彡) |:: : : 、＾ヽ=ﾐ:r-=≠'¨ ／,/ ｛ (乂＿｝ }I〈
V ’， Ｖ ﾉﾉﾊ..:: :.ヽ__ ﾐこ;:" ／ ::,' ﾉﾉ ）)乂 ｝ ｝ﾉ-. ありがたい仲間達である！
∨ハ, ヽ ﾉﾉﾊ :／:;ｲ ／ｉ}⌒i ｛／{＾i } ﾚ' ⌒!
ﾊ ’、ﾊ, Ｖ ,:′'¨八＿＿／ / | ／ ヽ/／ ／⌒:。
} ’， ＼} ∨ ｝ ｀}::、 /^' ﾉ ／ ,:':’ ／ ／
＼ :， i} ∨} i|-=。 ,.: {レ' ／ ／ ;／
＼! i{ i¨! | ﾐ, :,: ／i！ ,: '’ ／
:、 "' ; ヽ ， ::Ｖ :/ , / ／ ／
__＼ { 、 / / ,:' / /〔}
ヽ i:: :i| / ⌒¨=- '⌒ ﾉ
¨¨’。 } ﾊ :;:: ;;' __ ／
＼ / } :: :::: ::. //⌒¨¨
＼ ﾊ i :: ::: /
.
/￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
| まずはさっきのコリス・ハンティントン！ .|
| ゴールドラッシュで儲けた金物屋だ！ |
| 政界工作はお手の物だぞ！ |
ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
_,.ィ'三三二ﾆ二三ミー ､、
,ｨ'´ィィィィ彡三ﾆｴﾆ二三ミミヽ
,ｨf//ｨ'ｨ'ｨ'ｨ'／ィｼ' ｀`ヾヽﾐﾐﾐヽﾐﾐヽ
ノｨ'//,'ｲ///,ｲ!lj/ l|lﾄﾐﾐﾐtゝ､ミ'、
//ｲ{|{lh{lilililil|l| |i,' li八ﾐヾ｀ヽヽﾐ':、
ﾊ{｛{N､',',',､{（(li| |l ,.........||＿!l|l|lﾄﾄゝﾐヽ丶、
!|l{lﾄi､',ﾐﾐﾐ','ji|l|l!:||:.i /:.:.,:'ｨﾘftiﾐkjljljlj|j|トミミミ≧ｭ､、
､ヾミﾐヽヽ',',}｝l|:.||: | ,':.:.: ｀`lF彡ﾄ'ﾘl|l|l|l|lﾄ､liトミ三ﾐﾐヽ
ハ',',}｝}iﾄＮ|}|ljj|:.|! !:.:.. |l ｛l|l{lﾘﾊﾄl|l|､}〉| ｀ヾヽヽ
. ﾊﾘﾄﾐ',W八ﾘﾉﾂ'.:.ﾘ ,..、 |l |ﾄﾄWl|l|l|lNjljl| ヾｿ}
. {{{{｛lﾘﾊﾘllﾂﾉ/.:.:/: '―' '、.:ﾘト､{｛､',NNhﾄ、 ﾉﾘ′
,）}Ｗ/}｝ﾘﾉ,ｲ:,､'＿＿＿＿＿,.ﾒｨﾘj}j＞､{（(NﾄV、 ,ｲjﾘ
. ｲﾉﾘ//ﾊ}l//ｲ/｀ ―----― ´ /ﾘﾉﾊﾉﾊﾄﾐヾミﾐﾐゝ､/ﾉ/
//ｲﾉﾊﾘﾉｲﾉﾄi{、｀:.:.‐;,-;,‐.:.:´ ｲﾂﾉ八ﾄﾐﾐト｀ヾヽ、ﾐ｛{{/ー- 、
｛{{i{i{i{(({i{i{i|l|l|ﾘﾊﾄi､,ｲi{,,,}iﾄ､ｨﾂ{fﾘｲ ﾊliliﾄミヾヽ',iﾄﾐヾWト､ ヽ
,}）}）}lﾄiﾄl|l|l|l|| `ﾂﾉﾘ{｛{M}｝lﾘｨfｲヾ! LlLlレ‐=ﾐ)}lト}|l|liヾ'、ヽ、
､__,.ノｨﾒｲﾄ'､',',lililili|::..'´,ﾝiﾒ!ﾙｲl/lｲ八`/ {´￣/ Ｗ!,ﾘﾘﾊ ヾﾐ､i}
｀ﾆ彡'´ 'ﾘ ヾ',lNi|l:.:.:、 ´jﾂ ヾ' / ,':: '、::/ ヾﾐ彡小、_, ﾘ
, - ､_,. -'´ ／ /| ヾ',W :. / ' ,':: ∨ X` ,ﾉ '′
‐ '´ ／ ,':| ',iﾘ .::ﾉ /::: / ∧`ー-、
／ /:::| }ﾄ、 / ,':::: / ∧､ 丶､__
／ /::::::| ,ノﾉヾ、ヽ /:: ／／:｀`丶、 ∧ヽ、
／ /.:.:.:.:l ,ｨﾂ′ 丶、 ノ::./ /:::::::::::::::::::::`丶、 ∧ ヽ、
／ , ':. -‐|=彡' /^ヽヽ .:.:. /ノ:::: 〈丶、ﾍ ＼
'´ , ':: | ./:::::::丶', // ', ＼〉
、_,,.. -― /::: | /:::: ヾ! ,'/ l
´ /:::: | / .ヽ ,' l
/:::::. .| / '、,' l―- ､、＿
,':::::::: | / .Y:::. l ｀
,':::::::::: | / 〈::::: l
【 賄賂バラマキ屋 コリス・ハンティントン 】
Collis Huntington (1821 - 1900)
.
/￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
| 次にハンティントンの店の共同経営者であるマーク・ホプキンズ！ ....|
| 営業はてんでダメだが、経理にかけてはプロだ！ |
| サイフの紐を守るのは彼の役目だぞ！ |
ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
/ :、 ＼:::::::::::::/＼::::::::::::::/ ／_,,ハ:::::::::::{// 厶＜ /.:::}
＿_/__＼ ＼ｰ=' ∧＼:::::///／ _ ヽ.ﾍ::::::::l///＼ }.:'::::::′
::::::::::::::.ヽ＼ ｰ' l ＼ヽ{'//／ _Y ∧／/∧ }／.:::::::/
`丶、::::! >‐- ミ ｀T// ｘく:ﾊ} //＞.::"::::::::::::/
､ ＼| / ＼__ ｀丶、 ∨ ﾞ℃}::ﾘ-‐ｧく｢/:::_;::::::::::::::／
', トミ八{ ｒ::‐-=ﾆ三‐┘{___,ﾉ厶斗、 }i/ /=-‐ ´
∧ { | | ＼_||:::､ｔ‐テ‐‐=≧{:::彡ｔテｧ:;:)イ /
/∧ ヽ.i| | | |ﾄヾ｀二三´.::::::{ トミﾆ:∧ ﾉ/
///ヽ | | | ||:::..、 ＿__,(_ , '{、 .::∧ ∨
////,|｀| | | ||:. { { { ､__ ｀ｱ＾〉.ｲ ,
//// | | | ||::::.､ヾー====r‐' /l l| ',
//// | |＜(￣"￣''＾` ＜爪 }/＼ｌ| l i ',
二二＼| | | ＞'"￣￣`丶｀ヽｒ‐ ｉ ｌ ｉ ',
:::::::::::.ヽ| | ∠( _,-――'''ヽ ヽ. ｜｜ ｌ ',._＜_￣｀ヽ. __ . -‐
::::::::::::::::| | | ｢_,{＿＿__ ', ∨ ｜｜ ∨//∧ }
／｝::::::::| | | { 、__ ', { ｜｜ V///} 厂￣
_,丿::::::::| | | ヽ、 くﾄ { | | ､彡'゛ /
【 カネの亡者 マーク・ホプキンズ 】
Mark Hopkins (1813 - 1878)
.
/￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
| 洋服屋のチャールズ・クロッカーだ！ ...|
| 人夫頭からのし上がった武闘派だ！ ...|
| タフな交渉は任せておけ！ |
ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
∨::::::::::::ﾍ::::ﾊ:::::ﾉl::::::/l::::／'"::／彡:::::/
∨ヾ､､ﾍ::ヽ:ﾊ:ﾉ "ｲ:::r':::::':;;;,::::'"::::::::Ｙ
Ｙ::::::;;;;::::::::｀`'":::::::ｨｲ'""´ {:.:.:.:.:.:.:.:.{
.}:.:Ｙ ｀`ヾｿ/'"´ ﾍ: : : : ::;'
';;} i i .Ｙ: : : :},__
r‐-;;}.i :;i _,,.r〉-彡彡ｿ r､Ｙ
ヾ///ﾃｮｭｭzzzzzzｬ彡/////ノヾ'" /ヽ }
Ｙ/////ｲ"ヾ,//////＞' ｨ ./
', ｀`ヾ=ﾊ ヾ=‐'" .//, /
.ﾍ /ﾉ ,, ､. /_,.ｲ
ﾍ （__.,ｨ. ' l |
ヽ ､_ﾆ＿_,,ｨヽ /, l
ヽ ヽ＿,,, ∠; ﾍ＿
ﾍ ∠ ; ',::::
,,ｨ}.ヽ ,,／ ,' ',:::]
,..ィ/::::::} ｀`"´_ .,' ヽ
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【 ブラック上司 チャールズ・クロッカー 】
Charles Crocker (1822 - 1885)
.
/￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
| そして弁護士崩れの八百屋、リーランド・スタンフォード！ .....|
| 口下手だが意外と社交的な人望家だ！ |
| 彼が社長として全員を束ねてくれる！ |
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,r'"´丿ヽ￣｀ヽ､
／ ,r;:;:､ ⌒ ,ｨ;:!
/ ,ｲ;:;:;;:;::ゞ､ i ,r;:;:;:,､j
_」 ,′'´r ｪｪ-､ j;:ｲｪｪ､l､
/ ゝ,ｲ j `ヽ｀"´.::;; ﾄ､"´ ヾi
! ,ｲl〈〈 ,ィjﾊﾉ｡ ｡,j､､,,. l
| Y」 i; ,r'´r-､ﾆﾆﾆ ＝ i! ,/
! ,' / ,ｲ,ゞ-j!ｰi!ーl-{ i! |
,＞,ｲ ,! i/ ,! il,!
/.:.:/ i .,' / -‐' "´￣￣｀`､ﾊヽ
／.:.:/ | ,' ／ ‐'´￣￣｀`ヽ `j ,!
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【 ゼータク好きの怠け者 リーランド・スタンフォード 】
Leland Stanford Sr. (1824 - 1893)
※ 実は当初はこの他にも数名いたのだが、早々に脱落したので省略する。
.
/￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
| この4人はカリフォルニア州では共和党の有力なメンバーであり、 |
| ジュダはそのコネをフルに活かしてワシントンで売り込みを掛けた。 |
ヽ＿＿＿＿ /
| その結果、1862年7月にリンカーンはついに決定する。 .|
ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
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,r'´ ＼
／ ,r'´ T ヾ.:. :. . .＼
／ ,．'´ / 人 !:.:.:.:.:.:.:. .ヽ
,/ ,ｨ´ , -‐{〈 ﾄ､戌ｲ j､.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:',
,/ ,ｲ'"´ ヾ､ヽ1ﾚ / ＼:::::::::::::::::',
/ ,' , ．-─ ｰゞ- ｲ-､､ ヾ!:::::::::::::i
/ ,' ,ｨr'´ ´ ￣￣￣￣ ｀`ヽ/i;:;:;::::::::|
l ,ｲﾚ'"Tﾌゝ､ー - - ＿__,ノ;:l;:;:;:;::::::!
ﾞ､. . .:.:.:::l/ ,j ﾞ ｰ‘´フ"下≦ﾓｧｰ､Y;:;:;:;:;:::/ 大陸横断鉄道の計画は東西に分割する！
ヽ.:.:.:::j ､ 1 ;: . -‐'´ .::;j;;;:.ゞｰ- ''1j;:;:;:／
`ｰi ,ｲl l､ ( r=ｭﾊ;;;.:. .: .: .:j,ﾊ"´ そして太平洋からネバダ州に至るまでの西半分は
|〈jk ﾞi ', ,r'"´¨ ｀`ヾ,.:.:.:,ﾞ.:1!
ヾｿ ヾ;ﾞ _ ,,,,､､､､,, j.:.j.:.ﾘ′ セントラル・パシフィック鉄道会社に委託することを
`ﾄ, ''"ﾞ´ ｀"'''.:.:.:.:!
| ; ､ ｰ;:;:;:.:.:.: .: ..:.:.:.:.:.:,!. ここに発表します
|. ﾞ､ ;. . :.: .:. :.:.:.:.:.:,'.:./
_」_,,,ゞ ,;:;:.::. :.:.:.:.: .:. :.:.:;:;:;L
「 ├-‐'''ﾞ「 i iｰ--‐'''"iﾞ´ i
{三」,! | l | | 三1
_」 ＿| ＿__」 | |＿ ＿_ ,L_ __ ,,」＿
-‐ '''"´ j 7! ﾆ二二 , ￣ ｀''ー
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.
ヒェッ……
┌─────────────────────┐
│ジュダの熱意は完全勝利を勝ち取ったのだ。 .│
└─────────────────────┘
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ﾘ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :八
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :彡⌒
彡::./: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ::i: : :}: : : : : : : : : : : : : : :/
/:/ : : : : : : : : : /;: : : :j : : }! : : :: : i: :ﾘ: :/.}::/!: ,: : : 人: : : : : : ミヽ
ｒ': : : : : : : : : |: : i |: :/:i|: ::/ }: : :ﾊ: ;i::/|:.} j;! ﾚ': : : :,.ｲ.}: : : : : : : :⌒¨¨彡 昔、ホイットニーが提案していたよりは少ないが
. i|: : : : : : : : i: {: : | {: :| |: :! |: : j |:/ﾚ,.ｊｲ⌒¨!ﾊ:. : :rﾘ |: : : : : : : : : : : :::＼_＿
人: : : : : : : :i 人:.{__ヽ! {:.:| }: / ﾉ'ｨﾁ¨_,,xｨi¨ ’，ﾄγ:!: : : : : : : : : : : : : : :⌒， 政府の土地の無償譲渡も盛り込まれているし
,’: : : : : : : :: : i:{X¨¨¨¨ヽ､i乂 ﾚｨ=¨ri弋riﾗ'” }:! i .ﾘ: : : : : : : : : :: : : : : : : : ゜。
彡⌒: : : : :: : : : : ヽ:.＼ :ﾐ¨ﾟﾞ'ﾓﾃｔヾΥ:}i '⌒¨¨ ＿ 八 _ﾉ:.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ彡 鉄道会社の借金を政府が保証する仕組みもある
/: : : : : : : : : : :人.: :} ’⌒¨¨:: .;}i＿_,._,;: -= ¨ ￣⌒￣ ¨ ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : :ミ
..／: : : : : : : : : ,:´: : :入 ヽ :｛:;:::;ﾉ __＿,;'_ _＿ ＼: : : : : : : : : : : : : : : :ﾐヽ.これでようやく事業が出来るぞ！
: : : : : : : : : :イ: : : : : : : }-ﾄ 、 i :i:¨¨¨,: ￣ ;r'¨￣￣ ＼¨¨ ￣￣i|¨¨¨⌒
: : : : : : : : : : : : :i : : : : ::j! 八 ,;: ¨ヽ_ノ ,:ｨi{: ＿＿ ::、 ’。
: : : : : ,': /: : : : 人: : ::イ ﾊ 'ー:;;ﾆ=-''¨_ノ:i｝'¨¨ ’:。
: : : :::/ /: : :／{::/⌒::..ｲ ;/ ’、 ヾﾐ=ﾆﾆ='"^i、 ＿＿,_,.. ｀ヽ ＼
: ::.:.:/:/: :, ’ 人:r': : ::ｲ! ＼ ¨": __ _-=ﾆ¨¨
: : :_:._:ノ 〉:/: : : イ:} ＼ r':::¨} ＿＿__
¨￣ / {:.:Υ⌒):.:.:Υ⌒ヽ_ ゜。 ヾ-='' 7¨¨ 八 ¨ﾗ>:。_ __
{ 八:（:.:.:ｲ:⌒八:.:.::._}:.:）_ ｀¨¨¨:: ;:' ∨¨ ＼::..
.
┌──────────────────────────────────┐
│狂喜したジュダはカリフォルニアにいる共同経営者達に電報を打っている。 .│
└──────────────────────────────────┘
/ / / 乂ﾉ:i 从ﾉ__ﾘ / i} /’。 i〈
/ / /-━' /¨¨＾¨} ﾊ., i i ! |ﾉ
./ / , ’:: ::./ ,:’ ﾉ ハミxﾘ ﾉ ﾉ /i|
. /ノ : :: _乂{_i_{__ﾉ i',’ V/ﾊ,, ! / i_
ﾆ'”~ ｒ:，ﾐv、::: ^”" {/ /' ｝
'^”ﾐｘ乂::ノ ’ﾐ:: :: :: :: : ＜.._＿ __＿ ,,..
: '＾¨¨”'' =-x,,} ': ::: :: ,: :: :{:三:ミx__i⌒I| i
:: __⌒" ,.::.: :: ｒ'";__: ""¨⌒)i｝///:|
::: "゛' i<ミ;、. : ;: :::::::::// ' /ﾉ
:::: |!:::^¨ミx,、..::::/ -= 彡 ☆
::::: :.: , :.. ...... ｝ :: ”¨::/ , / 諸君、ようやく巨象を動かせたぞ！
:::: :: : {:__ :;:-; :: :_,:'/: ::: :::/ iレ
:: :: ::. ,._ ・ 、::⌒"-'"::': :: .: ::/ :/） さあ、これからは象に手綱をつけないとな！
::: :: :: {iiﾐ三ニ━-::､!｝_:,:: ::: :: :: :: :: : /／｛
:: :: :. ’。ﾐ:､__ ¨¨ﾐ:!i:iii｛.:: :: :: :: :: :: / i ｝
:: :: : :: :＼!i:i:iﾐ､:: ::｛iﾘ:: :: :: :: :: :,: i ’,
:: :: : ::"''=:三彡':: :: :: :: : ;:’ !.｝ 〈
:: :: : :: :: :: :: :: :: :, ｲ: i ｛ i ｝
/////////////////////////////////////////////////////////////////
＿ 「巨象も踊る」って有名なビジネス本があるから
,'´r=＝ﾐ､
〃∩卯,iﾘﾉ）)）〉 アメリカでは行動が遅い組織を象になぞらえることは知ってたけど
⊂⌒ |l〉l.ﾟ ｰﾟﾉl
｀ヽっ/⌒/⌒/ｃ こんな昔から使われていたのね
. .ノ ､ 、
∬ － ●） l 象は共和党のシンボルだから
・━m（人__） |
. ｈヽ .ノ それにも掛けているのかな、と思ったんだが
ヽ ヽ
. | | | そっちが定着したのは1870年代以降らしいな
. ゝl lし'
... ｀(＿ﾉ
/////////////////////////////////////////////////////////////////
.
////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
, - ' ´孑ヌ -｀ : ､
／j⌒__{ 辷杉'r'￣ヽ-ヽ
,:'イ ,:: r--t____, ､ t::.. ﾍ
/i , _r'￣ ゝ'´Y `Y
_,.--}〃/ ' /!' }| !廴ヾ｝
Y::>'´ィ:::}| | { i / }|.| ., /}| /ｲ } }:ヽ
_ zV/:/:::/.{ i ===x. j |/ｲ.x===/ ﾘ::::ﾊ それにしても
r≦´＜.／`/:::/ 八 Vi {ﾟ::ﾘヽ '´{ﾟ:::ﾘ〃 .／::_:::/
彳 ／ /´ ! | ＼ﾍ ｀¨ , ｀¨厶イ/{:{ヾ.', . 1862年って、南北戦争の真っ最中じゃない！
, ' ≠/ { {', ヽ , 、 / { i:| |:| ,
/ ／' ハ ヾ､ {:＞ . . ＜:{∧{ i | | ∧. そんな大変な時に鉄道を作ろうとしたの、リンカーンは？
/ ／／ / ∧ V＼ V:ﾉヽ 孑 'ﾊ_,､!:::ﾍ-:| | ',､ }',
/ ／／ / 〈 ヽ ∨ ＼ ／ j}､ヽi}⌒ｲ :り!∧V} ',
./／／ ,:' ./ {_, : ´ ＼ Y{ ヾ:/>＜ﾆﾆﾆ≦ } ',}.ﾄ, ',
/,'／ ィ' ./ ／ r ∨{r===t_j⌒ー'´ヽ＞ﾘ Vﾊ
.{,'＜ / /./ 〈 , -- ､_:. ::{ ７､ ヽ 〈薔〉 }｛ﾍ! }
| ./ /./ ヽ r==x i Y__,.､ V 7 /_ノﾘ }7
./ / ,′ , ｲ ／ﾌY T ー─-vィ ／ ／∧
7 ,' { ,:'./ , '〈:/ }::', |ﾍ -:::::::::::::' r≦::::ヽ: } i .∧
／￣￣＼
／ ヽ_ .＼
（ ●）（ ●） ｜ 戦争中だからこそ作ろうとしたんだよ！
（__人__） |
ｌ｀ ⌒´ ｜ ホイットニーの言っていた通り、鉄道は西部の各州を
{ ｜
{ / 合衆国につなぎとめる重要な装置だし
_. -: ´Λ _.へ｀ 、
r＜: : : : /:|: :、 ￣r' ＼ :＼_. 兵士や軍需品を輸送する手段でもあるからな
/: : :ｌ : : : : : :＼`IエL>、 >ﾍ::Λ
|: : : ﾄ､: : : : : : : : : : : : : `ｰ／ : : V |
〈: : : :::: _ -￢-－―-､: : く:r ､: : : V ｝
/: : :_ン´: : : : ＼ ,___, ｨ ）: : :`く : : : ヘ|
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
.
┌───────────────────────┐
│こうしてようやく鉄道は実現に向けて動き出した。 │
│しかし、ジュダはすぐに思い知らされる。 .....│
└───────────────────────┘
＿ ｖﾉﾒｊーv, ﾉ=-
＿ﾆ⌒ ＝ ﾉﾊー 、
⌒ ミヽ
／ く
／ ミ⌒
{ ,.ｲ/ ／ ／/ //! ーイ Ｖ!
ノ! ﾉ／ﾊ /／!ハ/ /／}/ | /!ﾊー 'ﾊ- ヽ ヽ ホプキンズ！
ノ{ ／ ﾉ八!＾ヽ,!八iＸ彡⌒!¨ﾘﾊﾄー イ 八
} ノ八ﾚｲr'"cヽ冫〈ィ゛o癶ﾒイ人ﾐｘ ﾍ ヽ＼. 工事の総元請けがクロッカーの会社に
ﾉ八ﾉノイ! "￣/ ;;:: ⌒¨´ ムイ } }川 ⌒
!人 〈_ , ;;::＝≠ー彡Vﾏ／イ.Ｙ { ミ. 決まったというのは本当かっ！？
∧ ,.__ ,,..._ ;:i ;; /＿乂 ∨ ﾊ ﾊ Y _＿__
ヽ |ー‐-,ﾍ i i!!彡乂! Tﾐ_ ﾉ-― ' ¨￣￣::::.:::::::::::
| i/_, ｿ :;; | 爪 ＞ｲ ／...:.:.:.::::::::::::::::::::::::::
i ー￣~ !: ／彳⌒ ／..:::.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::
’、 ,. '彡" 0/≠- ／...::.:.:.:.::.::.::::::::::::::::::::::::::::::
ｒ'ﾒ - ...._ イ ノ ハ /⌒ヽ ﾉ:.:.:.:.::.:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
＼ | ∧ / l∧ / l, l--:::l
＼ | ヽヽ/ l ∧_ / l l /､｀:::::! ヽ ､
､ ＼ .l ,....:.:.:.:.:.:.:.:., - ､:.:＞､l },／､＼:::/ , - ―-, ））
,.＼ ヽr ´:.:.:.:.:.:.:.:.:./ , ´_l:.:.:l-' /､ヽ ヽ::/ , ´ / ヽ
＼ ヽ､_∧､:.:.:.:{ / r-ミ/ /､ ヽ:::／ |ー--- ''´ .l､ ,ｨ
┬┬┬ ､＼ー`-､ミ|{/ ,-､ﾐ! /､/,_／ l /＿ ,.-:.:.:.:／ｿ／｀ヾ 厳正なる審査を経て決まったのだ
. ! ! | .l＼.＼ ∨{rｫ|}／ l/ /{､:.:.:.:.-r''´r-／ /
:::::::::::::{´｀ヽ､::} l`ー二∨!_ﾉrｪｧl∧ l _､彡､ゝノ''´ ／ ＿. 何か問題でも？
￣￣｀ヽ }｀ヽ､ゞ /ー=ｪｨ }`ｰli| ', ､ / {__, - '´ ／ｨ＿／___ ＼
li | i|､ヾ､_}i´|､ , ｪ__ｿ､l il', i,ﾊ _l ／ /:::::::::::::::::/ /
| i| i! ヽ､_|i l|､,. { ｨ- ‐_´彡i ﾊ i∧-､_, - '´ { ´ ／}::::::::::::::／ /,
_- ､_,|_i|_|＿lr-!i iﾊi lii ､ xl } ヽl| i l:::::::ヽ }-――,} ソ::::::::／ ／/
--ヽヽ､:::::::::＞|i | ､| | i ! l }i | ﾊ::::-'_ﾉ-ィ-／ ／ -､:／ ／ /＼
＿＿＼｀ヽ-ｨ:::li | ﾊ!. i | i l | |i ,i }::/ / {'´ _,. イ:/ ,-､ ヽ ／ / ヽ
＼ ｀つ ）:|i | }! | | ', |l i | l/ / | /:: -'二/ / ノ
::::::＼――下::::l､i ､i ヽ i i, l ／/ | /´／ ´
.
〈＼ ・’
〉 Ｖﾊ __；!i_ _ -= ；’ __ノ
¨=ﾟ ﾊ:/ Υ ヽ,: _ ＼
ﾆ=≡′ ;//＼_ﾐ } 〃 i ク ..お
-=ﾆ' j|/^； 》 ¨¨≒ﾆ _ ﾉ ロ
；'ｲ; '”； 】〃 /¨ﾐ。' ” _,r fvtr..... ッ . の
《__ ,:’ ,ｲ 》 __ -=¨´ └┐..カ
・ﾟ． ｛ ； , }i i/ﾊ、 / ／.....｜ ....れ
＼ '" " ｛ }i＼,ヽ ,:' , ⌒＼...！
｛ ｛ ﾉ '" /} j /i|/} i|＼ヽ ／
} =- ＿ -=ﾆ{ }, / //==zﾉ /} }i }ﾊ人____ {
/ | / /i 〃ﾞｆ¨c¨ﾐｚﾉﾉrz'^}// 〈⌒ ⌒ 茶番だ！ 利益相反取引そのものじゃないか！
. ′ ； ,〃 ﾞ 《 ⌒¨ ＾ {⌒´}i,' 《
, ' 乂 ｉ| 〉 ﾞ-=' / } }i}. だいたい、クロッカーには鉄道工事の経験などない！
＊ }i-= 、|i i| i /^=-=7: ′i ｝
{｛ } }ヽ．ﾟ，} {:i⌒__{! / ｛
i | /ハﾆ=-ヽ ＼ ｀¨¨´ /i} i｛ 〉
i┃ , ／/ ＼ﾆ=-＼＼＿"_/ i i /
|i 彡 ′ ｝ﾆﾆﾆ}＼¨¨ /}/ } {-=― __
}＼ __ _＿ ⌒¨¨ ; i|ﾆﾆﾆi| } i/ﾆ} 〉 ¨¨=ﾆ
＼＼ ￣冖ﾆﾆ ／ jﾆﾆﾆ《 ﾉ/ 〈_j / i（＼ -=ﾆﾆﾆ。
〉━=ﾆﾆﾆﾆ ／, //〈＿/=i= =／ ¨⌒＼:＼＿ ﾆﾆﾆﾆ
ﾄ､ ∧ ,ｨ
|:::.､ / | ', /〃
.::i=､ ､ /＼ 厶大ﾐｘ ／i ィ /7::′
}::}=ﾊ i ＼v ＞:::´:/'⌒:v.:｀.:＜ .レ彡7 v7::{
l:::|=={ ､トﾐｘく.:./＼:{:v⌒:v:／ヽ:.:／イ/ ,人{::::|
ヾ:＼ｸ７7＼ `´ 1 (O) r ' ´／/77７／::::ﾉ
＼:::三三zY`三三≧;大≦三三'{ rく三三::::／
`ミ三{ヾﾐY;｀ニﾟﾌ" _ ｀ﾆﾟﾆ´.;Yﾉ┐三ﾆ／ 最初は経験豊かな下請けを使い
7∧i小;.. ,K:>ﾍ ..:;小ｨ∧￣´
/////ハ Ｙ´‐ ＝ ‐｀Y ﾊいくヾ＼ 工事をやらせながら技術を盗むそうだ
///////ﾊ;. : ,:ﾆ水ﾆ、 ;ｲ川 ﾄﾐ＼ヽ＼
. ////////ｲiハ/小!川Y川 i|八 ＼ヾ＼丶 ああ見えて作業監督の経験はあるから大丈夫だろう
_＿__ｒ ､＿厶//////ｲi〃/ ﾊi |! il| Y ヽ ヾ＼ ヽ＼
ト―-｀Y}::::::::::７////ﾊ/ :′i| i | i| ﾊﾄ__＼＼ ヾﾐ＼
├―- 廴ｰ=ｧ////ハ{ i ! : l ,人 ｖ､ ヾニニﾆ７＿
::L _＿ｒ､_ﾌﾉ//////∧{:.| :| j ﾊ /爪ヽ V 厂￣ 7:::::::::
.
/ :、 ＼:::::::::::::/＼::::::::::::::/ ／_,,ハ:::::::::::{// 厶＜ /.:::}
＿_/__＼ ＼ｰ=' ∧＼:::::///／ _ ヽ.ﾍ::::::::l///＼ }.:'::::::′
::::::::::::::.ヽ＼ ｰ' l ＼ヽ{'//／ _Y ∧／/∧ }／.:::::::/
`丶、::::! >‐- ミ ｀T// ｘく:ﾊ} //＞.::"::::::::::::/
､ ＼| / ＼__ ｀丶、 ∨ ﾞ℃}::ﾘ-‐ｧく｢/:::_;::::::::::::::／
', トミ八{ ｒ::‐-=ﾆ三‐┘{___,ﾉ厶斗、 }i/ /=-‐ ´
∧ { | | ＼_||:::､ｔ‐テ‐‐=≧{:::彡ｔテｧ:;:)イ / そしてクロッカーには取締役を辞任させたから
/∧ ヽ.i| | | |ﾄヾ｀二三´.::::::{ トミﾆ:∧ ﾉ/
///ヽ | | | ||:::..、 ＿__,(_ , '{、 .::∧ ∨ 利益相反もセーフセーフ
////,|｀| | | ||:. { { { ､__ ｀ｱ＾〉.ｲ ,
//// | | | ||::::.､ヾー====r‐' /l l| ',
//// | |＜(￣"￣''＾` ＜爪 }/＼ｌ| l i ',
二二＼| | | ＞'"￣￣`丶｀ヽｒ‐ ｉ ｌ ｉ ',
:::::::::::.ヽ| | ∠( _,-――'''ヽ ヽ. ｜｜ ｌ ',._＜_￣｀ヽ. __ . -‐
::::::::::::::::| | | ｢_,{＿＿__ ', ∨ ｜｜ ∨//∧ }
／｝::::::::| | | { 、__ ', { ｜｜ V///} 厂￣
_,丿::::::::| | | ヽ、 くﾄ { | | ､彡'゛ /
x'⌒ ヽ,
彡 ゝ
,´’ ヽ＼
ﾉ /ﾘ乂从ﾘ人 ＼ ）
ｲ /〃/:::::::::::::{' r'::::ﾍ,/ / !
i'¨;}. i'¨Ｙ//:人!⌒'':' ,__{;_::::..::Y ）） なにを白々しい！
i i|. / :ｲi¨:Ｙ}:i ヽ!;ﾍ / （（
|: 乂 :ﾘ_i :i:∧ rニ;ｭ:; / ｊ ヽ) クロッカー本人は辞任したが
i¨Υ；:!・,:;'ｒ¨；.L_.ﾉ¨i '⌒¨ / i く
} ;{ !i!;：i!',;;:;;ﾄ::/: ∧_ ;;＿:/:/ 人 { その代わりに奴の兄のエドウィンが取締役になっているではないか！
ヽ_:Ｘ:;ﾊ:i!;; :; i: 厂:.:.:了ｺi__| iＩ { } :Iヽ
⌒ヽ＼:.:.i!；!; :.; /＼:.:.:.:i:j气ﾃ|＿!＿ﾘ_/＿
} ﾄ- >=ﾅx--彡iヽ-Ｌ//∠ ⊥,＼＼＿ヽ、＼
／ :.／ / ¨ /|ミ!⌒ﾘ //-'’ }ﾄ-------<
:.:.／ /:!:{ / 〃 ∟:.:.: .: : : : :＼
.
┌───────────────────────────────┐
│四人組はジュダの想像をはるかに超えて強欲、かつ悪辣だったのだ。 │
└──┐ ┌────────┘
│人はかれらにもう一つの仇名を与えた。 ..│
│ ......│
│ ﾛﾊﾞｰ･ﾊﾞﾛﾝ ......│
│「泥棒男爵」と。 .│
└───────────────────┘
,、 , -=- 、
____)⌒Ｖ} ^ ⌒ ¨¨⌒¨¨孑=-
, ’ ¨⌒ﾐ__
_{｛ ⌒
r ' ¨ミ
i/ / ヽ 、 ＼ 、 ））
ﾉ 、 =-' i :、}＼ヽヽ }::､＼＼ヽ i {（
, ,'; 〃ミ=- ' :! i iィﾘｮｘi｛ :i::}:::.. i|__i } i{ﾉ
, -≠ : i: ' ﾐ、 -= j|/^!ix____ﾟﾐ!}∧i｝}ィ'¨_x〕i/
i ,:' ;〃＾ﾐ'ｲiﾘ＾i{ﾐ;'¨ｃ¨_ﾐi{ﾉi {ィo__i}.｛ i スタンフォードが鉄道会社社長のまま
イ .,: |_i{｛ rﾍ:: ::.. "'¨⌒¨" ’。⌒ :i|ﾉ
_ｒ' , ,'’ !| / :人 ¨ﾍ :: :. ､__ _.〉 ,’ 知事になったことといい……
_//__＿i__/ iｲ乂ノ }＼__:}:: :: __:..__¨'., /
＝-- ¨¨ =-｛_ イ从厂:'。 /-=---ｲ ::. なんという腐敗した奴らだ！
三ニﾆ==- 、 ¨¨¨＞ｘ i:::} |i⌒＾⌒i:} ;′
三三ニﾆ=━ミ ＼ﾆ=-ヽ. ｀¨¨ニ¨ 見損なった！
三ニﾆﾆﾆ=━-ミ、 __＼c ｝〕ｘ. ,
三三三ﾆﾆ＝━=ﾆﾆﾏ/¨¨⌒’。_｝｝ i〕ｘ､ /＿
三三 ﾆ三ﾆ=━=ﾆﾆﾏx、 V/ ¨¨'=-━≠=ﾆ’。 , -= 、 ≠⌒Ｖ⌒
ニニニ=ﾆ三三ニ≧--=’。 i {、 {_ヽ 〉〈 :， /⌒ , ∨ _,':/:. /
ニニﾆ=ﾆﾆ三ﾆﾆ=,’ﾆﾆﾆi| >。 ’。 ｃ 〕i-'ｒ‐｝｝ (___ノ{' 〔___ノﾉ__ /
ニ ﾆニﾆ=ﾆﾆニﾆ孑=-ﾐ::i| i:::〉 -= iﾐ、 ／ｲ厂 ;〃ﾄ， 二 :: 〔___ノ
ニﾆ== =ﾆﾆｒ'＾¨´ : ＼ヾ :ｖ'⌒ ’。＼__,'／ i } { {ｲ }’。 , ⌒ヾ ｝ ¨ ::-=、
ニニニﾆ=━-ﾐ { 〈⌒>’。=’。 {ﾚ'⌒ヾ___ﾉﾉ,:'’{ ） ハ ’。 ｛ i ｀:イ ::、
ニニﾆ,:’ ＼⌒ヽ-= _ノ } :. i|、 i ｝¨¨ ﾉﾉ 】 :; : 乂_ﾉ ::、 ..'
:ﾆﾆﾏ’ 、 ,.-ﾐ、_≧i¨ i| ; ヾ=━=-_'__ノ:ｲ【┃ i 乂 '，=- i
ﾆ彡| i =个=〈 __ﾉ 〉¨:ｲ! /⌒:， ’。_ ’。 ）〉￣ } ﾉ!| ; ’。 ゜ -= 、 __ ,,...
. r' ⌒ :.。ｲ i{｀¨¨ }__ i{ 。＾Ｖ⌒:ｘ; '/-━=ﾆイi}/八 :。 Υ__} 〔
::| '" ﾟＶ゜:,’ '⌒>=＾::、 》 :; ∨//ハｘ__ x' /i:ﾊ ’。 i ＼ }ミ ｀¨¨
_i_iヽ、 V ::i ,:',..ィ:’ '。 cＶﾏﾆニi ヾi{:::i:{ : i ;i ’。 i【三ﾆ
⌒ヽ=-ﾐ＜_} ｝.. : :.! ／ |i c i iﾆ=三:。 ’;:i/ﾊ、 :’。 : :i i|ﾆ=
＼i }｀;¨¨: :: :: ,: ;. ／} :!| | ___ '。//ﾆﾏ Ⅵ }｝ i :| /ﾆ
＼ __Ｖ/ :: :: :: ::,'斗'ﾆﾏ |{ :i'”⌒'i//=ﾆﾆ。 i|’。 i| i | ,’ﾆ=
:、 〈__ﾉ} ;: :: イﾆﾆﾆ,:’ iﾄ-= ='¨i } :: ﾆﾆ。 i{ i |i | | /ﾆ=
'＾ - ' ,: '’／ﾆﾆﾆイ ;: | i ::ﾆ三} i| || i i| ;i /ﾆ
,: , ’／:,'ﾆﾆﾆﾆi i i {ﾆ=ﾆ三:i ┃i | !| : /ﾆ
ノ /ﾆﾆﾆﾆ | | | |:ﾆ=三ﾆ| ! | | :;. ≠=
-== ' 〃ニニニi| ! i |三ﾆ=ﾆ:i i| i i /i
.
┌─────────────────────────┐
│そして数ヶ月後、さらにジュダを驚愕させるニュースが。 ....│
└─────────────────────────┘
. / ,.ィｆ三ﾆヽ ＼
/ :.｛_,///ﾉ⌒ ｰ' ',
,ｲ三ミ ≧彡ヒ五ｿ.:.. ｌ´ヽ '， わしがカリフォルニア州知事
{{化孑 ー |r} | ｉ
〉 ゝ-=_^ン 〈. |二' ∧ リーランド・スタンフォードである
( r―― ´ ￣ ', ｰ.: ﾍ
ヽ ｙ -‐‐-― 丶_'， ｜ ﾐ
|｜ 三 ‘， :| 幺
|｜ } :ﾊ .:| ＼
ﾊ｜ :. .:|｜／.: ／;';';';'｀:.....
ｉ / :.. .:.:l／ ／;';';';';';';';';';';';'｀;'::::::::::::::...
ヘ丶 ..:.:／:/ ／;';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';'
....:::´;';';'| ー――― ..:/.: ／;';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';'
.........::´;';';';';';';';'| }:. }!:. .:.' ／;';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';'
........:::::::::;';';';';';';';';';';';';';';';';';';';| !: {:. ／;';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';'
.:;';';';';´;';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';':'| :. ／;';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';'
;';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';'.| ／;';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';'
_彡ノ⌒ー＝¨¨＾＝-ｘ＿
〃 ⌒、
／ ミ
}/ ﾐ
彡.// , ; :; : }¨Ｘ⌒
,.イ /〃/ 从 人 i | | ヽ＼ヽ＼ 人 }
/〃儿i / / :ﾘ/i八∧ }:| ）}儿/:! /} :! i ﾘ
リ」! !i iﾘ | ﾘ !从¨ﾞ!<_,,!|:|ﾚ'"⌒i|ヾ!人 ｿ
i爪ﾘ爪人.( ｼﾞ'ﾋﾗヾﾘﾘ::.ﾄﾚ'ﾋﾃ"ﾐ.|从イﾘ あいさつはいい、スタンフォード！
ﾚ'{:i ）) ）ヽﾉ ⌒¨¨¨ﾌ/:.:.| 「¨¨¨ ,’/ﾘ リ
ノﾉ :|i（（ﾊヽﾉ! ,,_ :.:}:} }/ 〃 | 貴様、クロッカーの兄のエドウィンを
/〃 ﾄ-:ﾘハ-| ,._i:;¨_、 | :/人 ＼
八ﾘ ／⌒ヽ: i人 〃ニニﾆ! ,’ﾘソ 儿ﾊ 州最高裁判所の判事に任命したそうだな！！
. ﾉﾉi／ ＿} ::.:、 └=:.::＝┘ / ﾚ'⌒ヽ ￣¨¨¨¨¨¨
¨¨¨¨¨¨ﾌ ,'’ ／ 人:..:＼ ;;: /:./ ’， ＼
:{ ／ ’ヽ:.:.:.、 /:.〃⌒ヽ i ＼
／ 〃⌒¨ヽ- ー'’_ﾉﾉ ）} 人
.
__＿, -‐ー‐- ､
, ´ ＼
／, ー ､_ ヽ
,イ"´ , ;' _ "ヽ, ﾍ
, '⌒ヽ ;| ,／ , -‐‐-､ i
,'ﾞ:::::::::::｀､ { / _, '"´::::::::::::::::ヽ ,:} |
ﾍ__,'^ヾ::::::ﾊi |;;く_:::::;;;;::::∠ ⌒ ｰ' |r y
ゝ 弋_'ｰ'ﾗゝﾞ"ｰ-;;, ﾆ'ｰ'ﾆﾗ '､ わしがカリフォルニア州知事
l ,' :.:.''"{;| `ヽ';:.:.. l|´ヽ l
{ | ;;/' ┐ { |r} | ｉ リーランド・スタンフォードである！
ゞﾍ ﾞﾞ"ゝ-‐'^ ﾞ''''' ┌ノ |二' /
`゛ﾘ ,´二 二 二二｀ヽ |{ {ｰ t'
| }i ､, -‐‐‐- _ ヽl | |;, ﾍ
| |l ､ _______ ,` ｌ| ;; ';; ﾍ=､
| ,;' ｀ 三 ｀. || ; / ; 冫}ヽ
};/ ≡ || / ;,／〃三ヽ
∠ﾍ 三 || ＜"／ /三三 三 ヽ
t三三ﾍ 三 イ;;'" ／ /二 三 三∥＝
-‐ .∥三三./lゝ ─── ＜:;:;'" ／ ／/三 三二=∥三三
三三三三三 ∥三三/ i::ヾ'';:;:;:;:;:;:;:;; '" ／ ／ /三三三三∥三三三
三 三 三三 ∥ 三./| |: ;:;:;.. ／ ／ /三三 二＝∥三三三
三三 三 三∥ 三 / | | ;:;'' ／ ／ /三三三二=∥三三三
ミ⌒ ／ / /i / | / { / ＼ /!:: i ＼ ＼
/⌒ // / i / { /-┤!_ | :ﾘ } ! l :ﾊ :! | i
/ { // ／{ i 〃ﾘ''⌒リミ } :! / /./／-| }/ 人
/.７/ rﾘ-=彡ﾊ!/ ｭｮｪｘ ,_ ） /ミ> / / /ﾁ气ﾘ/／ .ﾉ
/ / ﾚ⌒７ミ ,.ｼ' Ｃ VT彡イ/≦ｮｭ、,/´ / 〈
, -人__{ //＼ =ｖ＞-’⌒¨’/／ {/_,. Ｃ Vィ ） それはもう聞いた！
/ /／ } | 〉 〃 ! ⌒¨ーく/ //
{ i | ／| ! ;! 〉 ⌒} L _. 貴様、鉄道関係での裁判を我が社に有利にする為に
У/￣/ハ ⌒ ( ,.ヽ/:i ,’ 彡
イ＿_ イ/ 人＿,ｨ ． i!^´ / ミ. こんな公私混同をやったんだな！？
／ /i:! Ｔ | ィ⌒ニ;ヾ、 / ;⌒
_＿彡' ! :! i ('￣¨::::;;::У , ミ- _ 恥を知れ！！
/爪/ /i | :八 八￣¨'-::/ /:、 ﾐ⌒
/ i ! !:| ＼ ¨⌒'::´ ﾊ_ ＼⌒ヾ-<イこ⌒
| ｒ' i ＼ } / i } } ﾘ ）＝=-----
| | ;; ＼ ' ,’ ;! / /='〃:/:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.
i| | ＼＼ :| ＿_ _/ / ﾚ' 人 ＼⌒)::::::::::::::::::::::::
i i 〉 :＼ ー -
.
_ , -‐ ''´￣'' ‐､ ﾍ |l { { ',
／::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ, ヽ､ il | ', , -‐‐ ､
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ､_ ＼ ', lil ﾉ ,':::::::::::::::::::ｉ
. レｰ´"ヾ､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀"ﾞ`'ヾヽ ', {i' ／::::::::::::::::::::::}
く￣ ＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ } l| /:::::::::::::::::::::::::::::l
＼ `ヾ､:::::::::::::::::::::::::::::::／ , 'ノ /:::::::::::::::::::,ｰ‐ i
＼ ◎ ￣_弋:.:.ー-イ__イ／／:::::::＞ー /
...:.:.::::::::`::-‐::'":::::::::::.へ｀ヽ‐- く ｰ‐'◎ / ｲｰ､ わしがカリフォルニア州知事
.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::::::ヘ｀ー ' Y:.｀ﾞ..ｰ..'"" {;; i
| ......:.:.:.:.::::::::::::ﾍ |:::::::::.:.:.:.:.... ヽ; l... リーランド・スタンフォードである！！
ヽ ...:.:.:.::::::::／⌒ ,.,.,.,.,.|_::::.:.:. }; |
:.:.ヽ ＿:.::ﾍ.. :::::::::.. ﾞi `l::::.:.. l; ,'
:.:.:.:| ／;;;;;;;;;;ヽ, .:.:.::::.:............ l∠::::.:.:. /: /
:.:.:.:} i´, ´⌒ヾ､` ､_ ＼_:::::;;∠ -‐､:.:. , ' /;: /
:.:.:.| / / _ ｰ`ｰ-≡ { ､三二ｰヾ ｉ:.:.::::::'ﾞ,'::r /
:.:.:.| / / ／´ ＿__ ` ‐- ｰ ､ ヽ.|.:.::::::..{;;／
:.:.:{ / / , t二t─‐tﾆｰー一 ､ ヽ | |.:.::::::: ∥
:.:.:| / / ゝ-‐ ￣￣￣ "''一‐- ､ｉ l i |.:.:::::. ∥
:.:.:| / / ヾ::::::::::::::.:.:.:.:.......... ヽ }il.:.::::: ∥
:.:.:l 川 ` ､::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.::.:... ノ |li.:.::::::∥
⌒,¨￣: : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
//: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :}
}ﾚ: : : : :/: : : : : : ::/ﾊ : : : : : : :: : : :: ﾐ
ﾚ'ﾘ;: : /i: :ﾊ: :ﾉ{: / }: : : : : : : : :: :}: 儿
Υ⌒iﾘ ﾚ'!__ｨ'⌒_!:.: !:_: : : : ://: : : :Υ もういい！
{ﾘ{¨ｃ Υ i;:ｨ;c¨¨'厂ﾉﾑｨ‐ｖ' ｲ__: : : ::L
/:!:l¨¨¨,’ ;ヾ冖 ¨⌒;´ / } i: : : : ）: : : :ミﾐ 貴様、わたしとまともに話す気ないのだな！
八:|;; く,,..., | ）} 人: : 人: : : : : : :}
ノﾊ: : :};;;; ,.i¨-:.､ ｨ'’: : : : ): : : : : ﾑ
＿ﾉ: : : : : :、 iﾄ- =!} ./¨￣ }: : : : :⌒ヽ⌒ : :V/
,. . :::.::::::::::::.:¨:.:.:.:ｺ!r: : : :: ; {L:;;;,ﾉ , ’:.:.:.:::,iＬiｲ}:: : : : :} :: : : : :/
／::::::::::::::::::::::::,ｨイ¨¨¨¨)） 彡} ⌒ji! ,.: :._＿ｨiｲ |人: :人 :: : : : ::（
／:::::::::::::::::::::::::/ （（ ）└‐:: :: -イ=二三 -=三∟＿＿:.:.:.:.:.:.:.:.:.:）
／:::::::::::::::::::::::::::〃三二 (（Υ) //￣ 彡⌒ ¨¨¨¨¨¨/⌒¨¨
┌───────────────────┐
│スタンフォードは極端な口下手であった。 ....│
｜ └────────────────┐
│ほんとにこんな感じで会話が成り立たないことがよくあったらしく、 .│
│ビッグ・フォーの他のメンバー達もお互いへの手紙でブツブツ文句を言っている。 │
└────────────────────────────────────┘
.
┌─────────────────────────────────────┐
│スピーチも原稿の棒読みだったようで、よくこれで選挙に勝てたものだと思うが ...│
│当時の民衆は口八丁手八丁のインチキ政治家共に飽き飽きしており、 .│
│重々しくゆっくりと読み上げるスタンフォードの方が信頼出来るように見えたらしい。 ....│
└─────────────────────────────────────┘
_ / / / ',
i:＼ / , イ三ヽ { i
i:i:i:i:＼ r-l { 三三 } l /／ {|
i:i:i:i:i:i:i:＼ / V ｀,≧三} l,/ , ィニヽ |
i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:＼ / ﾊ ヽ 。ヽ_7 {彡三三ノ !
i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:＼ { ( 〔 ,,≧ｰ' t 。 ノ ,ｲヽ わしがカリフォルニア州知事
i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:＼ ∧/ !, ｨ ヽ 〈 _ / 〉- 〕/ }
i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:＼ / / / ∧/ ＼, 二二ニ} /ﾊ} ,' リーランド・スタンフォードである！！！
i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:＼_＿＿_ ,ｲ / / / ＼＿|＿|_|_,ｲ ! l ｙ /
i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:／i:i:i:i:i:i:// / ﾊY´ ￣ )￣｀ヽ ! | :ｰ'l
i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:／i:i:i:i:i:／// ,' ! { |￣|￣|￣|￣|ｲ, | :/ / ｀ヽ_ ＿＿＿＿＿＿＿__
i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:／i:i:i:i:i:／i:i:i| | :i { ￣￣￣￣￣ !/ / i:／i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:＼
i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:／i:i:i:i:i:／i:i:i:i:i:i| | :| ! ｀￣￣/￣￣´ /／／i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i
i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:／i:i:i:i:i:／i:i:i:i:i:i:i:i:i∧ | ', / ／i:i／i:i:i:i:i: , イ ￣￣ ＼i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i
i:i:i:i:i:i:i:／i:i:i:i:i:i:i:i|i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:∧ ! 入_＿_ ,ｲ ／ i:i:i:i:i:i:i:i:i:／ ／ ￣ ｀ヽi:i:i:i:i:i:i:i:i:i
i:i:i:i:／i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i|i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:∧ ｀ ／i:i:i:i:i:i:｀ ー´i:i:i:i:i:i:i:i:i:i／/ . ´ ',￣ ＼i:i:i
i:／i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i|i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:∧／i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:, ' ￣￣￣/ l/ ,' :} ヽ＼
i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:{i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i／i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i, イ ! { ,' ',
i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:{i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i／｀ ― ￣ ｰ=ﾆニ二 _＿_ ', ＼ / }
i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:{i:i:i:i:i:i:i:i:i:i{ ＼ ＞ _＿_,／ .:}/, /
i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:{i:i:i:i:i:i:i:i:i人 ＼＿/ // /
i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:{i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:＼ } , / , ｲ
i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:{i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:＼ _＿__ イ ー 7＼ / /
∧＿∧ ∧＿∧ ∧＿∧
（´∀｀ ） （ ´∀｀） （ ´∀｀） ＜ 「汚職も州の負債も経済問題も大陸横断鉄道も
⊂ つ （ ｀∽) （ ） ぜーんぶ俺が解決する」って言ってるんだね！
（ （ （. ｜ ｌ ｜......｜ ｜ |
（＿（＿）. （＿__）__）.....（_＿）＿） ＜ よくわからんけどすごい迫力だぞ、スタンフォード！
.
頭のネジが3本ほど抜けている連中しか出てきていねえ……
┌──────────────────────────────────┐
│なお、この最高裁判所人事の件はさすがに問題となり、 │
│スタンフォードが一期二年で知事を辞めざるを得なかった原因の一つとなる。 ....│
｜ └───┐
│それはともあれ、ビッグ・フォーはジュダをうとましく思い、追い出すことを考え始めた。 │
└──────────────────────────────────────┘
ﾄ, ∧ ,ｨ
i:ﾍ / | ', /〃
i:iﾆ! /', ム∧ﾐｘ ./i ｨ ./7::′
i:iﾆ! i ｲ::⌒::｀ヽ.ﾚ彡7 v7::{
〈:iﾆ! {ヽi.::::, ､:::::::::..ノ /_ノﾆi::i
i:ﾏ7ﾊ{ノ1(0) r ' ｀ヽ/iTiノ（
ゝ､ﾆl⑪:::::::::::: ⑪〈::::::::⌒ ジュダはどうも理想論に走りすぎるきらいがある
ヽ|l⊃/ ､_,､_,ヽ⊂⊃ﾍ~´
._/ﾊ .i､ ゝ._） j ji∧ﾍﾍ 彼の言うとおりにしていたら倒産するぞ
<´￣´iﾆi.＞,川川ﾘiｲ~ァ＝―-､､
.ヾ :::::ｉﾆﾍ::::ﾘ川ﾘii:::r'/ﾆ'´:::::::::: 》
〈 ゝ、iﾆij:::iii.Vﾘ.ii://ア:::::::::,::' ∧
∧_ﾐx.≧jﾆii Ⅵｿ/〈＞ '' ¨ ~´ .∧
＿.. -‐‐- ..__
Y三三三三三三≧=- _
. {三三三三三三三三三≧=- _
从ﾆ二三三三三三三三三三三≧ｖ
. /::::::::::::::￣≧=-三三三三三三三三jﾚ
/::::::::::::::::::::::::::::::::::￣＞＝ﾆ三三三才ノ
|::::::::::::::::::::::::::::::::::::<´ ＜三彡'
|:::::::::::::::/ﾆヽ─ ／ ─ﾄ､ ＼ 「´
|:::::::::::::/ ﾚう√￣￣＼::::＼ V|
|:::::::::::::ヽ ( r′ ＼::::＼jｿ 優秀ではあるが、技師など代わりは利くのだ
|:::::::::::::_∧_j ￣ i{
厂￣ | r_ ﾊ . 邪魔なら始末すればよい
／ | ＿{￣
:＼ l ＼ ´_「
: : :＼ | ＼ 「
: : : : :＼ i| ＼ .ﾉ
: : : : : : :＼ i| 厂￣
: : : : : : : : :＼! /
: : : : : : : : : : :＼ ,/
: : : : : : : : : : : : :＼{
: : : : : : : : : : : : : : :＼
: : : : : : : : : : : : : : : : :＼
,r'"´丿ヽ￣｀ヽ､
／ ,r;:;:､ ⌒ ,ｨ;:!
/ ,ｲ;:;:;;:;::ゞ､ i ,r;:;:;:,､j
_」 ,′'´r ｪｪ-､ j;:ｲｪｪ､l､ わしがカリフォルニア州知事
/ ゝ,ｲ j `ヽ｀"´.::;; ﾄ､"´ ヾi
! ,ｲl〈〈 ,ィjﾊﾉ｡ ｡,j､､,,. l リーランド・スタンフォードである
| Y」 i; ,r'´r-､ﾆﾆﾆ ＝ i! ,/
! ,' / ,ｲ,ゞ-j!ｰi!ーl-{ i! |
,＞,ｲ ,! i/ ,! il,!
/.:.:/ i .,' / -‐' "´￣￣｀`､ﾊヽ
／.:.:/ | ,' ／ ‐'´￣￣｀`ヽ `j ,!
_／.:.:.:.:i l ゝ､_ ,:;' ヽ ー' /ヽ
＿,,,／.:i|.:.:.:.:.:.:| ﾞ､ ,:' /.:.:.:＼＿
＿,ィ´.:.:.:.:.:.:.:.:i|.:.:.:.:.:.:| `ゝ､. : . : . : . : . : . : .／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀ヽ＿_＿
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i|.:.:.:.:.:.:| i ｀`ｰ ､.:.:.:.,､-‐,ｲ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i|.:.:.:.:.:.:| l ￣ //.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
.
ミ⌒ ／ / /i / | / { /;; ＼ /!:: i ＼ ＼
/⌒ // / i / { /-┤!_ | :ﾘ;；;;!;；} ! l :ﾊ :! | i
/ { // ／{ i 〃ﾘ''⌒リミ } :!l!;};;i;;;/ /./／-| }/ 人
/.７/ rﾘ-=彡ﾊ!/ ｭｮｪｘ ,_ ） /ミ>;:/ / /ﾁ气ﾘ/／ .ﾉ
/ / ﾚ⌒７ミ ,.ｼ' Ｃ VT彡イ/≦ｮｭ、,/´ / 〈
, -人__{ //＼ =ｖ＞-’⌒¨’/／ {/_,. Ｃ Vィ ） バカな！
/ /／ } | 〉 };;-;..,。 ;≡ 〃 ii;l;⌒¨ーく/ //
{ i | ／| ! ;! i! ；=-:;;;.,: 〉 ;；i!i冖!:} L _. 奴ら、結託してわたしを外し、会社の方針を決めようとしている！
У/￣/ハ ⌒ ； ;i! ( ,.ヽ/:i 】i ,’ 彡
イ＿_ イ/ 人＿,ｨ ji ． i!^´ / ミ. 持ち分も発言権も20%ずつ平等だったのではないのか！！
／ /i:! Ｔ | / ィ⌒ニ;ヾ、 / ;⌒
_＿彡' ! :! i !； ('￣¨::::;;::У , ミ- _
/爪/ /i | :八 i!j 八￣¨'-::/ /:、 ﾐ⌒
/ i ! !:| ＼ ¨⌒':;´ ﾊ_ ＼⌒ヾ-<イこ⌒
| ｒ' i ＼ } / i } } ﾘ ）＝=-----
| | ;; ＼ ' ,’ ;! / /='〃:/:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.
i| | ＼＼ :| ＿_ _/ / ﾚ' 人 ＼⌒)::::::::::::::::::::::::
i i 〉 :＼ ー -
.
┌───────────────────────┐
│そして1863年7月、ホプキンズが爆弾を落とした。 │
└───────────────────────┘
ﾄ, ∧ ,ｨ
i:ﾍ / | ', /〃
i:iﾆ! /', ム∧ﾐｘ ./i ｨ ./7::′
i:iﾆ! i ｲ::⌒::｀ヽ.ﾚ彡7 v7::{
〈:iﾆ! {ヽi.::::, ､:::::::::..ノ /_ノﾆi::i
i:ﾏ7ﾊ{ノ1(0) r ' ｀ヽ/iTiア::/
ゝ､ﾆl● ●〈::::::::／ えー、セントラル・パシフィック社取締役会の皆様――
ヽ|l⊃/ ､_,､_,ヽ⊂⊃ﾍ~´
._/ﾊ /⌒l j ji∧ﾍﾍ 着工から一年、節約に励んでおりましたが
<´￣´iﾆi/ /l|川ﾘiｲ~ァ＝―-､､
.｀i.＜:ｉﾆ| l.川ﾘii:::r'/ﾆ'´:::::::::: 》 ほんとに資金が底を尽きそうです
ﾄ, ∧ ,ｨ
i:ﾍ / | ', /〃
i:iﾆ! /', ム∧ﾐｘ ./i ｨ ./7::′
i:iﾆ! i ｲ::⌒::｀ヽ.ﾚ彡7 v7::{
〈:iﾆ! {ヽi.::::, ､:::::::::..ノ /_ノﾆi::i
. ＿ .i:ﾏ7ﾊ{ノ1(0) r ' ｀ヽ/iTiア::/_
く ● >ゝ､ﾆl⌒ ⌒〈::::::::く ● > ということで、皆様には当初のお約束どおり
＼／ ヽ|l⊃/､_,､_,.ヽ⊂⊃ﾍ~´＼／
./⌒ヽ ._/ﾊ .i､ ゝ_） .j ji∧ﾍﾍ/⌒i. 出資金1500ドルを振り込んで頂きたい
.＼ ヽﾆi.＞,|l || l|ﾘiｲ~ァ＝-/ /
.ヽ ）ﾍ::::ﾘ ||.ﾘii:::r'/ﾆ'´::/ /》. よろぴく！
.
_彡ノ⌒ー＝¨¨＾＝-ｘ＿
〃 ⌒、
／ ミ
}/ ﾐ
彡.// , ; :; : }¨Ｘ⌒
,.イ /〃/ 从 人 i | | ヽ＼ヽ＼ 人 }
/〃儿i / / :ﾘ/i八∧ }:| ）}儿/:! /} :! i ﾘ
リ」! !i iﾘ | ﾘ !从¨ﾘく_ !|:|ﾚ'¨⌒i|ヾ!人 ｿ
i爪ﾘ爪人.( ｼ¨ﾋﾖヾﾘﾘ::.ﾄﾚ'ﾋﾖ¨ﾐ:.|从イﾘ なっ！？
ﾚ'{:i ）) ）ヽﾉ ⌒¨¨¨ﾌ/:.:.| 「¨¨¨ ,’/ﾘ リ
ノﾉ :|i（（ﾊヽﾉ! ,,_ :.:}:} }/ 〃 | わたしは金持ちではない！
/〃 ﾄ-:ﾘハ-| ,._i:;¨_,. |j .| :/人 ＼
八ﾘ ／⌒ヽ: i人 〃ニニﾆ! ,’ﾘソ 儿ﾊ . わたしは技術を、あなた達は金をというのが
. ﾉﾉi／ ＿} ::.:、 └=:.::＝┘ / ﾚ'⌒ヽ ￣¨¨¨¨¨¨
¨¨¨¨¨¨ﾌ ,'’ ／ 人:..:＼ ;;: /:./ ’， ＼ . 当初の約束だろう！
:{ ／ ’ヽ:.:.:.、 /:.〃⌒ヽ i ＼
／ 〃⌒¨ヽ- ー'’_ﾉﾉ ）} 人
/ :、 ＼:::::::::::::/＼::::::::::::::/ ／_,,ハ:::::::::::{// 厶＜ /.:::}
＿_/__＼ ＼ｰ=' ∧＼:::::///／ _ ヽ.ﾍ::::::::l///＼ }.:'::::::′
::::::::::::::.ヽ＼ ｰ' l ＼ヽ{'//／ _Y ∧／/∧ }／.:::::::/
`丶、::::! >‐- ミ ｀T// ｘく:ﾊ} //＞.::"::::::::::::/
､ ＼| / ＼__ ｀丶、 ∨ ﾞ℃}::ﾘ-‐ｧく｢/:::_;::::::::::::::／
', トミ八{ ｒ::‐-=ﾆ三‐┘{___,ﾉ厶斗、 }i/ /=-‐ ´
∧ { | | ＼_||:::､ｔ‐テ‐‐=≧{:::彡ｔテｧ:;:)イ / 我々はイコールパートナー！
/∧ ヽ.i| | | |ﾄヾ｀二三´.::::::{ トミﾆ:∧ ﾉ/
///ヽ | | | ||:::..、 ＿__,(_ , '{、 .::∧ ∨ 金もイコールに負担しないといけないのです
////,|｀| | | ||:. { { { ､__ ｀ｱ＾〉.ｲ ,
//// | | | ||::::.､ヾー====r‐' /l l| ', ハンティントンやクロッカーはちゃんと金を出しましたぞ
//// | |＜(￣"￣''＾` ＜爪 }/＼ｌ| l i ',
二二＼| | | ＞'"￣￣`丶｀ヽｒ‐ ｉ ｌ ｉ ', あなたはどうするのですか？
:::::::::::.ヽ| | ∠( _,-――'''ヽ ヽ. ｜｜ ｌ ',._＜_￣｀ヽ. __ . -‐
::::::::::::::::| | | ｢_,{＿＿__ ', ∨ ｜｜ ∨//∧ }
／｝::::::::| | | { 、__ ', { ｜｜ V///} 厂￣
_,丿::::::::| | | ヽ、 くﾄ { | | ､彡'゛ /
┌────────────────────────────────────┐
│1500ドルは今だと500万円弱くらい。 .│
│ジュダくらいのエリートなら、自分で持ってなくても簡単に借りられただろうから │
│なぜここで噛み付いたのかちょっと疑問が残る。 ｜
│ .....│
│この後どんどん増資を要求され、いずれ潰されるという展開を予見したのかもしれない。|
└────────────────────────────────────┘
.
┌─────────────────────────────────────┐
│ジュダはようやく自分がハメられたことを悟った。 ..│
│ ...│
│資金ショートというのは、たしかに事実であったが―― .....│
│四人組は、これを口実にジュダから会社の持ち分を取り上げようとしているのだと。 ...│
└─────────────────────────────────────┘
,ィ、 ,、 / l ヽ
,'i ヽ' ヽ ./ . l ヽ ,／´＾v'＾､
,'.l .ﾄ ヽ､V,' _,,､'-‐''"￣/ , -､'､ '､
. l .l ＼ ＼r''"´/ｨ､ヽ / .／ __ヽl、 '､
--､ ヽ ｀ヽ､ヽ'"/ l ヽ.ヽ､,,/ /.／´__ヽ.l ヽ,,l _,､-''´ﾊ
l＼ ヽ、 ｀"´ ｀-r" / ／__ ヽl,／'､ヽ ノ ,l
ー┴-ヽ ヽ─--- ､. . 'v' /／ヽヽ l''"7ヽ l／,イl
::::::::::::::::::l l｀"''ー---＝-､､.l 'ｲ .O.l::/ ヽ,､-'"/ l__.ィ
:l￣｀ヽ:::::l ! /::r＝＝--､､l:::ヽノ;/_＿＿ ／／l l ヽv'::
::l ‐ッ､ヽ､ '､ fl:.:.｀､ー┴'-ｦ:::::: K‐Ξー--'7r'"_l＿l__」／::::／ 困りましたね、ミスター・ジュダ
,ﾊ l ヽ ヽ'､ l.|:.:'"'' '"''":.:.:: ,,.l､｀'亠'::::l /__:::::::::::::::::::::／
/ﾊ 'vr"^/ｲ!｀i.|.r' , _r'_,,:::..l ｀" ':,'／, /:::::::::__,／. 追加出資に応じて頂けないというのなら
/ ﾊ ヽ ,'i l.| l.l'"'' ,r''"､､ ｀''"^ヽ ､il/l'イ/￣￣
,/ ヽ .ヽ,'.l l.| l | ,:' ,r-----､" l ,/ lﾊ/ あなたの持ち分はなくなってしまいますよ？
/,ﾍ､,' l l| l|､,, ;' ￣二 ' '.,ﾊ l l
/ ///,' l || ||//ヽ､,,ィ ,ィ1"''ヽ /l l l |ヽ
/ /// ,' l .l | ll// /ヾｨr'1l l l.lヾｲl .l l lヽ＼
/// .,' .l .| | l|// / i l l.| l l l l l .'､.'､'､ ヾ＼
/// ,' .| l | l.|l l l l .| l| i l l l |.ﾄ '､ '､ト､ ヾ＼
"''ー､l .l! l | l | ! l l.| l l l l |.l'､ '､ '､ヽ ヾ＼
::::::::::::l .l .l | | l.|l l l | l .|. | l l l |ヽ ヽ ヽヽ ヽ＼._
:::::::::: l l| .| l .l l| l .l .l l | l l l |､ヽ ヽ ヽヽr'"￣｀ヽ､-───､'''"
｀ー''"l l | l | l .l l | l l . l .l .l l ; lヽ､ヽ ヽ￣:::￣ヽ ヽ_,,､-‐'''"l:::::
く;;l l l l | ll l l l l l l .l l l､lr:::ヽ ヽ ヽ::::::::::ノ ,ﾉ__＿＿/::::::::
.
┌─────────────────────────────┐
│ジュダは激怒した。 ..│
│必ず、この暴戻なる文系の利権ゴロ共を ......│
│セントラル・パシフィック鉄道会社から除かねばならぬと誓った。 │
└─────────────────────────────┘
ヽ|ﾊ | ,' ＿＿＿_＿
） !ｌ ! ／ ／
/:ｌ ｌ＿_∠ --──'
,.'::/／＿＿＞--──‐.､
::::'─=─‐tｧ──=‐:::/ｌ|ヽ なに、経営方針が気に入らない？
::ｉ: :::`ミ三三三彡'::::::ｌ|!ｌ|i|
::| : :::::::::.... /l|!ｌ|i| だったら、我々の株を全部お買上げ頂くしかありませんな
::| ､:::::::::::::::::.. .../l|ｌ|!ｌ|i|
::| )::::::::: .:::/l!||ｌ|!ｌ|i|
::|.....::::::: ヽ :/lｉ|!||ｌ|!ｌ|i|
:::::::::::::::::::::ｉ }. /|ｌ|ｉ|!||ｌ|!ｌ|i|
:::::::::::::::::::,' ./! lｌ|ｉ|!||ｌ|!ｌ|i|
＝ = - , ｌ |ｌ|ｉ|!||ｌ|!ｌ|i|
:::::::::.... /l |ｌ|ｉ|!||ｌ|!ｌ|i|
＿ ｖﾉﾒｊーv, ﾉ=-
＿ﾆ⌒ ＝ ﾉﾊー 、
⌒ ミヽ
／ く
／ ミ⌒
{ ,.ｲ/ ／ ／/ //! ーイ Ｖ!
ノ! ﾉ／ﾊ /／!ハ/ /／}/ | /!ﾊー 'ﾊ- ヽ ヽ
ノ{ ／ ﾉ八!＾ヽ,!八iＸ彡⌒!¨ﾘﾊﾄー イ 八
} ノ八ﾚｲr'"cヽ冫〈ィ゛o癶ﾒイ人ﾐｘ ﾍ ヽ＼ き、貴様……！！
ﾉ八ﾉノイ! "￣/ ⌒¨´ ムイ } }川 ⌒
!人 〈_ .., Vﾏ／イ.Ｙ { ミ
∧ ,.__ ,,..._ /＿乂 ∨ ﾊ ﾊ Y _＿__
ヽ |ー‐-,ﾍ i彡乂! Tﾐ_ ﾉ-― ' ¨￣￣::::.:::::::::::
| i/_, ｿ 爪 ＞ｲ ／...:.:.:.::::::::::::::::::::::::::
i ー￣~ ／彳⌒ ／..:::.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::
’、 ,. '彡" 0/≠- ／...::.:.:.:.::.::.::::::::::::::::::::::::::::::
ｒ'ﾒ - ...._ イ ノ ハ /⌒ヽ ﾉ:.:.:.:.::.:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
.
┌──────────────────────────┐
│ジュダは政治がわからぬ。 ......│
│ジュダは技師である。大自然を組み伏せ、鉄道を敷設した。 .│
│ ...│
│けれども邪悪に対しては、人一倍に敏感であった。 .│
└──────────────────────────┘
ま 追 会 き お | }v'゜ i iミ；:〃/i /://: // / /:i :} i i | | | | ヽ ）
っ....い 社 さ れ { 〃 ,.. ,.人ヽ/i/ :| |=i}､i / ,’/:....!ﾘﾊ: | |. |:i i.|i { i _） 思 今 神 美 文 よ
て 出...か...ま は!( r'¨i" '" 人I ヽi |!'¨儿i|:¨亅i /ﾊ:/i,}¨:| |_,}亅ﾚ!ﾘ乂 { ） い 日 が し. 系 い
い ..す...ら....ら... 儿{ﾚ',.,._ ,.,イ:Yi { （!|:i r'"ﾓﾃﾐ以:.:} :./气ｨ'”⌒:.人!ﾊ } ））／ 知 こ 許 く が か
た ..日 を.......／ _,ｨ' i/// !人＼ゝﾘ ⌒｀¨¨¨汽 /:.イ ｆﾃ¨ヾ:"i:.| :|' 人勹 ら そ さ 輝 理 ！
! !....を i¨>=―汽ﾊ、_i个 个X!::.:. : : : i:'¨ {:'iﾘ"¨¨¨"” リ.儿_r' i .}. せ. ぬ く 系
,--ｲ厂 ,::' Vﾊ 彡::|.:.: .: : .::.:.:{ :| :{::.:.: /イ|: ”乂／ て そ. の こ. よ
⌒V¨ i⌒¨¨ﾍﾚ'i/¨¨ ' ＜ 人＿ir'|:.:.::|..:. :.:.:．:ヽ __:},'′:.:::.. /:i"⌒:} {⌒ヽ く. の. だ と り
:: ::.::.:.:|-ﾆr―‐ｲ彡⌒¨ﾊ’,,r' 。 ＼:| :. 厂¨ﾆ''ニ'¨ﾊ ;::. /:.:ｒ'⌒゛i卜 ,_)） ,’ れ こ は
!.:::_＿ﾚﾍi{ {ｒ' ゜¨”:; }:.i| i| }i、 {i::、 ｀'¨⌒ :,’ ,;"::ｨ′ :iﾊ 个:⌒i る と /
. i′ 、 ゛ 卜,＿ ;イ::儿 :.:、 i:.::、 ir'ﾍ_ ＿_,,.:/ :,:.:/¨¨¨＼ :.:..i ’。ヽ:V を (⌒
¨ヽ % i:.:.乂:,:’ｲ ’。:. iﾚ'个， ¨{二 ¨二:ﾉ /⌒ ﾊ }___| ’r'’i⌒ヽ, _＿＿ {⌒:.⌒":、
'， %, :,:':..了:.!:" 从 ＼＿_ / :|:.:.’。 "⌒ "¨'｀ /__ :./乂 i| iﾄ､!_ :i _ﾚｲ¨i |!:::::::::＼!... . . .. .::.:ヽ
:’。 i} :i:.:.:ﾉ:.:/ !:| :i' ＼ !:. 八 :. / }:| :;'iﾉ ,’ | | :i|¨¨!￣ﾘ¨:iﾘ::::::::::::::::::::.:.:.:.::.:.:.:.:::::＼
;i} :.乂'’彡イ:.:......亅i }} }i }｀¨¨¨i¨¨ 八 .:::i/ﾊi¨¨¨! ! :| ,’ i |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
.
┌──────────────────────────────┐
│ジュダは、単純な男であった。 ..│
│ ......│
│四人組を追い出す為には、新しい投資家を見つけないといけない。 .│
│ジュダはニューヨークに走った。 │
└──────────────────────────────┘
￣￣⌒Ｖ∟/!
（
て＿
土 _ゝ （
(ノ ） ,’ _,iL
! ﾊ/⌒γ'//＾ ¨ﾉﾙ'ﾚﾍ
土 _ゝ | ノ ﾉ
(ノ ） i 八 /
（ !(_/ （( ⌒)
土 _ゝ ,! ﾐ -､_.) ／ ／ }
(ノ ） ｌ __彡' / }/ ／／, / ﾑ
| ミ _彡 /／ / /／} /! ,!⌒}
土 _ゝ { _彡 /⌒! 〃⌒ﾐミ ／／/ // } !|. /ヽ
(ノ ） i⌒ _彡ｲﾘ .ﾉ / 八 }／//⌒ﾚﾍ/./ |'/ .}|
| /￣i -ｲi 〉,_∧＼〈 Υ ＼ ¨:;ミｭｮx,.}/;, //}./ l/
| | /彡' Ｖ ﾘ-ｲ （ 、ﾊ ⌒iﾚ' ¨ヽ,c,, ヾﾐ '´// / i| |）.}
.・ ・ ／/ )ハ/ i（ / ’ーｲ ⌒¨'¨ ｲ__ _/ハ ;!ﾚ
厂彡' ,.ｲ/Ｖ /:. |:!:/ ﾄヾ}ノy' ./
⌒∨八'´⌒γ }ｲ 〃}:: ;!/ /,':¨⌒ ,..、､ |¨'/ /^'
／ ／⌒}八/ ,;' ﾊ ,:' ／¨ﾐヾ,.._ !ｒ-' ,’〃/⌒＝= '¨¨¨¨
/〃⌒ ﾊ; ノ ﾚ',..ｨﾊ /:.:.’, /⌒i:.:.:.::.:ﾐｘｲ: /-<⌒!⌒¨ヽ＼:.:.:.:....:..:...
ﾘ }⌒∨ /彡' ﾉ i!:.:.:.:.:， i{ !:.,:'.):/ ,ｨﾍ ＼ ＼ ＼＼:.:.:.:.::
ノ |! // ,.'’ /⌒Ｙ:.:.:.:. :i|;,.. /' ,:’＿.ﾊ ヽ＼ ＼ }:.:.:.:.
{ 〈:. }' /⌒¨У / .:.:.:.:.'， { ヾ,.._/ , :: ¨¨￣ﾊ i!ﾊ ﾘi i |:.:.:.:.:
’， }:.:. i:.:. ｲ /' X_＿ :.:.:. } ⌒¨ /⌒ヽ ;! !ﾚ-;|! i i| ⊥ l:.:.:.:
} ,:' /:.: i:.!.,／ , :’ ,.._ ¨ヽ人＿＿ ,:=ー, 、 ⊥ ﾘ !| :! | Ｔ .ﾊ:.:.:.:.:.
! i{..... '’ :./ / ;} :.¨¨⌒¨ ヽ {⌒¨>=、! | |:.,:' ! ヽ:.:.:
’、 {; :. イ__,..ｨ / /,'⌒ C r=ｘ ¨=.、 ，i⌒Ｖ | }:.:.
} ....,,, ノ Ｃ ヽ.'. r‐,、八 ＼ ハ .〉{. Υ,: {
人 :.:.::::::.:::........:::::::-≠ | | | } ＼ ’，!{ i|. Υ :| | 八
/ __¨=-:.:.:.:.:.:.: ∠..＿ 斗-、’， ¨ヽ ） ,.!ﾘ ¨ヽﾉ } i ヽ
. / 7 // : : :¨＝ｲ // ¨¨¨ Ｖ! }_ ＼ iヽ!:.:.::. :.}:; ! :〜| ＼
../ /,'-_//）） ..::.:::::.::/. /., Ｏ |iヽ ¨ーく;:.:. ;: / ,' i ）
,' へ -=''....:::::.:.:.::/ // }| ';__:... :.:.:.. ;: ..:.... ..: / / |
¨¨¨:.ハ¨¨ ＿ノ/ ＼:.:. :.: :....:::::::::::...:...ｲ{:/ !|
:.:.:/:V¨¨¨ ￣ } ':， :; :.:.:.::::::::::::.:.i人
.
┌─────────────────────────┐
│……もちろん、鉄道はまだ出来ていないからパナマ経由で。│
└─────────────────────────┘
, . ,-､. . . .ｰ‐- ､
,ィ:.｀:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
ﾑ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ'ゝ
.. /´〉,､ {イ从ﾉW}ヽvヘ;_;',:ヽ::::::::::ゝ
l､￣￣了〈_ノ<_/ l/}/、 |/＾＾∨ﾑヽﾍ::::::::::ゞ､
二ｺ ,| ｀＾Vv _, , .._ﾑ}ゞ::::::::ゞｲ Λ
/＿＿」 |￣|rﾍ .ｲゞ'"´ ﾊゝｲイ::::::::::: :ヽﾌ- ､ ／〉/{ノ }
'´. （＾ｰヵ L__」L/ ヽ从Λィ´´:ノ: :.:ノゝヽ:ヽィ´_ /;';'{/; {＿ /{
. r三'_ .ﾏ"´: : ｀彡'"´ゝ'"´,.:':.ハ:ゝ:ヽ,ノ;';';';';';'从 ／ }＼/;,.|＿_
∧ .`ーr=:=≠ィ´:.:.: : : : : :.:.',:.ゞ:{ゝ､从;';';';';'; ,ｲΛ/;';';';';';'{,／
r--､ （/ .}:.:.:.:.:.:.:.:.:ゝ'"´: :.: {'ｰ'^⌒＾⌒^¨':.、.';';'l/／;';';';';';';〈
_,,,ﾆｺ〈 〈〉 .,':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ゞ'"´γ¨ -=ﾐヽ ＼..´;';';';';';';';'／{＿
..（__,,,-ｰ''. /~7 ／）:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ゞ'.ノ ^^¨ ∧ ＼ ｛ .{／{／;'ヽ{,／
/二~|/_/∠／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ゞ'.i/ ;: ,′∨ ...) ）;'ヽ/;';';';';';';'}＞
. /￣ 」 / :.:.:.:.:.:.:.:.ゞ'". ｛// i ﾆ= 、 ,′. ∨ .{;';';';';';';';';';';';';'マゝ
. ~~￣ ／ :.:.:.:.:.:.ゞ'"´: : : ｛{ﾍ{ __ ｛ }..{ !.ﾐ､ ）｝- 、.;';';';';';';';〈ゝ-イ
／^ヽ､ ／〉.:.:.:.:.:.:ゞ'"´: : : : : : :. i| ｝i...人___ ノ..i | ｝ ））___ ./／⌒ヽ{
ャｰ-､フ /´く／／> .ゞ'"´;._;._;._;._;._;._.:.’ｖ'〃Ｙ｝i / ﾉﾉ ⌒Ｔﾆ =::、ゝ
... `ｰ-､__,| `".ゞ'"´: : : : : : : : : : :.｀｝ ｝Yi八{ ｲﾊ -=、 ⌒＼:: :＼＿
. /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ゞ'"´: : : : : : : : : : : : :.!:::人iﾉi ｝ ｝ ｝三 ’。
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ゞ'"´: : : : : : : : :.___ _r'ﾆ三{ 〕} ＼ ) ｝ |i ｛ i i⌒)_三｝
,.'.:.:.: : : : : : : ゞ'"´: : : : : : :. ，ﾆﾆ＝-=≠ }V｝／｝i/ { ｛ : 〕 )）ﾆ
. /.:.:.:. : : : : : : ゞ'"´: : : : :..。-ﾆ三ﾆ=-=ニi 乂i〕 /i｛ i i i ｛ 〈 ﾆﾆ ｲ
. ﾉ: : : ､: : : : : :ゞ: : : : :.:. :.ｒ'ﾆ三ﾆ＝-=ﾆ三八 ｛/}＼ :}/ヽ__ i{ ｝ﾆﾆ'
／ﾆ三ニ__-=ニ三ﾆﾆ∨{_｝ ’。 ＼＼｝ ｛ ｛ |ﾆﾆ
i| -=ニ|!iﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆＹY〕 *' Υ}/｝ i ｝ ｝ iﾆﾆ
-= '⌒i|/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ}＼｝＼!i |i{｛ﾆ{｛ヽ i ｝ 〕 _乂ﾆ
＼|iiﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆT ｝i |i ｝ﾆﾆ｝〕 ! | i ｝ﾆ
| iﾆ三=ﾆﾆﾆﾆﾆﾆi¨＼i i| Ｙiﾆ ﾚぅﾉ ﾉﾆﾆ
乂三ﾆ＝ﾆﾆﾆﾆﾆ} i| i } i |ﾆ_彡'｛ i|_ : }:ﾆﾆ
;〃:ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆi ｝|i: i i|ﾆﾆﾆﾆ乂｛ i/ﾆﾆﾆ
,イ｝ __ /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ| ﾉ i| |iﾆﾆﾆ｛ﾆﾆ｝ ｛ﾆﾆﾆﾆ
.. /. i } / ｝ ィ´ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ｛ ,’i ｉ |iﾆﾆﾆﾆﾆﾆノ)｝ﾆﾆﾆ
. { } ｝__ ,.イ / ,: ﾆ !ｲﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ、 i| |i*。 |iﾆﾆﾆiﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
.. { ＼ ⌒ ｝__ イ i | ! |ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=＼i|⌒iﾟ「 i|ﾆﾆﾆ|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
｛＼ /i !| i i i |､!ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ’。 i ’。 }ﾆﾆﾆ!ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
｛ヽ i i| i| i ’。ﾆi三ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆｉ:| | ’。 'ﾆﾆ:|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
＼_＿＿ ｛ __ ＿ _ -=ﾍﾆi三ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆi | i i ’。ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
¨¨¨ ¨¨´ }ﾆi三ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ| i | | }ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
.
┌───────────────────────────┐
│そう、パナマ。 ...│
│フレモント夫人やシャーマンの娘をむごくも退けた .｜
│疫病、害獣、盗賊が跳梁跋扈する、あの人外魔境である。 ....│
└───────────────────────────┘
.l~|.l~l
__/￣/＿_ Ll Ll
/__ __ / ./￣/ ./''７
_./ // / 三二二二ヽ￣ .／ /
|___ノ.|___,/ ._,,-'' .／
￣￣
⌒,¨￣: : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
//: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :}
}ﾚ: : : : :/: : : : : : ::/ﾊ : : : : : : :: : : :: ﾐ
ﾚ'ﾘ;: : /i: :ﾊ: :ﾉ{: / }: : : : : : : : :: :}: 儿
Υ⌒iﾘ ﾚ'!__ｨ'⌒_!:.: !:_: : : : ://: : : :Υ
{ﾘ{¨ｃ Υ i;:ｨ;c¨¨'厂ﾉﾑｨ‐ｖ' ｲ__: : : ::L な……
/:!:l¨¨¨,’ ;ヾ冖i¨⌒;´ / } i: : : : ）: : : :ミﾐ
八:|;; く,,..., i! | ）} 人: : 人: : : : : : :}. なんだ、これは……！！
ノﾊ: : :};;;; ,.i¨-:.､ ;ji ｨ'’: : : : ): : : : : ﾑ
＿ﾉ: : : : : :、 iﾄ- =!} ./¨￣ }: : : : :⌒ヽ⌒ : :V/
,. . :::.::::::::::::.:¨:.:.:.:ｺ!r: : : :: ; {L:;;;,ﾉ , ’:.:.:.:::,iＬiｲ}:: : : : :} :: : : : :/
／::::::::::::::::::::::::,ｨイ¨¨¨¨)） 彡} ⌒ji! ,.: :._＿ｨiｲ |人: :人 :: : : : ::（
／:::::::::::::::::::::::::/ （（ ）└‐:: :: -イ=二三 -=三∟＿＿:.:.:.:.:.:.:.:.:.:）
／:::::::::::::::::::::::::::〃三二 (（Υ) //￣ 彡⌒ ¨¨¨¨¨¨/⌒¨¨
┌────────────────────────┐
│たしかに1850年代中頃から鉄道は通じていたが、 │
│だからといって災厄がなくなったわけではないのだ。 .│
└────────────────────────┘
.
┌───────────────────────────────────┐
│ジュダはパナマで黄熱病に感染し、ニューヨークに着くと同時に死んでしまった。 │
│ │
│弱冠37歳、「クレイジー・ジュダ」のあっけない最期であった……。 ...│
└───────────────────────────────────┘
ミ⌒ ／ / /i / | / { /;; ＼ /!:: i ＼ ＼
/⌒ // / i / { /-┤!_ | :ﾘ;；;;!;；} ! l :ﾊ :! | i
/ { // ／{ i 〃ﾘ''⌒リミ } :!l!;};;i;;;/ /./／-| }/ 人
/.７/ rﾘ-=彡ﾊ!/ ｭｮｪｘ ,_ ） /ミ>;:/ / /ﾁ气ﾘ/／ .ﾉ
/ / ﾚ⌒７ミ ,.ｼ' Ｃ VT彡イ/≦ｮｭ、,/´ / 〈
, -人__{ //＼ =ｖ＞-’⌒¨’/／ {/_,. Ｃ Vィ ） わ、ワニが……
/ /／ } | 〉 };;-;..,。 ;≡ 〃 ii;l;⌒¨ーく/ //
{ i | ／| ! ;! i! ；=-:;;;.,: 〉 ;；i!i冖!:} L _. 空を飛んでいる……
У/￣/ハ ⌒ ； ;i! ( ,.ヽ/:i 】i ,’ 彡
イ＿_ イ/ 人＿,ｨ ji ． i!^´ / ミ
／ /i:! Ｔ | / ィ⌒ニ;ヾ、 / ;⌒
_＿彡' ! :! i !； ('￣¨::::;;::У , ミ- _
/爪/ /i | :八 i!j 八￣¨'-::/ /:、 ﾐ⌒ /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
/ i ! !:| ＼ ¨⌒':;´ ﾊ_ ＼⌒ヾ-<イこ⌒ | 幻覚症状が出ている…… ＞
| ｒ' i ＼ } / i } } ﾘ ）＝=----- | 可哀想に、もうこの人も助からんな…… . |
| | ;; ＼ ' ,’ ;! / /='〃:/:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:. ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
i| | ＼＼ :| ＿_ _/ / ﾚ' 人 ＼⌒)::::::::::::::::::::::::
i i 〉 :＼ ー -
.
┌────────────────────────┐
│邪魔者が勝手に自滅してくれた形になった四人組は │
│ジュダの功績も自分たちのものとしてしまい .│
│意気揚々と建設を進めるのであった……。 ....│
└────────────────────────┘
,､,..､,,..,.,__
r'ﾞ´^'~ .::::::::::::::::::ﾞi
{ .:.:.:::::::::::::::::::::::}
Yﾐr= ､;:;;:i; '"''~i::!
}:::L j _..ﾑ{
k=弋_:::::>‐K:::ノ}) 鉄道は誰が始めたのかって？
ヽﾍ ､_j ｀ ′
｀ﾄ､ -‐ ∧. 俺達に決まっているだろ
} ＼ "゛ /i: ヽ､_
_..． '゛ﾄ､ ￣ } l ¨‥- .._
＿ イ ヽ ﾚ _..．= ¨⌒＼
／ ￣ ¨¨ =-､」 ／ -… ¨￣ ヽ
/ ｀^´ i
.... ,,、＿_
／ｨ彡'三三≧､
, 'ィ///ィ彡'三三ミ≧､
,!ﾉｲｨﾉﾊf/r''^`ミﾐヾミ'､_'、
/!/fｗﾘ八 ヾﾐ'､ﾒﾐ､_ヽ、
{i |l|W小f l|l｛{ﾄミヾﾐゝ､__,
）!l|l|fﾘfﾓﾘﾐ;ゝ:ｨ'tiﾃ!lﾄﾄﾐｿ}｝ ヽ｀`ヽ ジュダって男ですか？
,川h{i洲{´ l:{:｀~尢',l|l|巛 ＼ '､
ﾘﾉﾉ八ｲ ':,:.:.ﾊﾐﾘ!ﾄ､ﾐヽ、 ヽ.. 彼はもう辞めてしまいましたよ
ノｨｼｲ卞ミ}＿ｰ_',:./ﾊ｝}l{ ヾミ'、
,.彳｛{/ﾘﾄﾐ'｀ﾆﾆ,´ｨi{l｛lﾄ't'､ ｀',ﾘ カリフォルニアにいたくなかったようですね
,. '´:/:::::|jﾂ ﾘ}}iliﾘt洲Wjﾘﾂ}｝ﾘﾄ､',ﾐヽ
::::::::/:o::::|{ヾﾊﾘﾊ{ゞ'､' 'fｼ'､//{｛!ヾﾐミ',
:::::/:o:::::::|:.:.:｀ﾒ'､(ヽ丶 j入::ヾﾘゞ,ﾉﾘヾj
::/:o::::::::::|:.:.:.:{:.八} | ）〈:.:ヽ:/o､fﾂ'ﾘﾄ､＼
/:o::::::::::::|:.:.:.:V､_ﾘ |::. ヾ:.ヽ:::::{il､::::::::::::::ヽ
ヽ::::::::::::::|::::::::∨|｀` ‐::、. :}:..:'､::jﾘoヽ:::::::::::::|
,r'"´丿ヽ￣｀ヽ､
／ ,r;:;:､ ⌒ ,ｨ;:!
/ ,ｲ;:;:;;:;::ゞ､ i ,r;:;:;:,､j
_」 ,′'´r ｪｪ-､ j;:ｲｪｪ､l､ わしが元カリフォルニア州知事にしてセントラル・パシフィック社長
/ ゝ,ｲ j `ヽ｀"´.::;; ﾄ､"´ ヾi
! ,ｲl〈〈 ,ィjﾊﾉ｡ ｡,j､､,,. l リーランド・スタンフォードである
| Y」 i; ,r'´r-､ﾆﾆﾆ ＝ i! ,/
! ,' / ,ｲ,ゞ-j!ｰi!ーl-{ i! |
,＞,ｲ ,! i/ ,! il,!
/.:.:/ i .,' / -‐' "´￣￣｀`､ﾊヽ
／.:.:/ | ,' ／ ‐'´￣￣｀`ヽ `j ,!
_／.:.:.:.:i l ゝ､_ ,:;' ヽ ー' /ヽ
＿,,,／.:i|.:.:.:.:.:.:| ﾞ､ ,:' /.:.:.:＼＿
＿,ィ´.:.:.:.:.:.:.:.:i|.:.:.:.:.:.:| `ゝ､. : . : . : . : . : . : .／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀ヽ＿_＿
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i|.:.:.:.:.:.:| i ｀`ｰ ､.:.:.:.,､-‐,ｲ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i|.:.:.:.:.:.:| l ￣ //.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
.
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／￣￣＼
／ _,.ノ ⌒ ﾚｷｼｶｲｻﾞﾝ
| （ ー）（ー） ぬう、これが噂に聞く 歴 史 壊 慘 ……！！
.| （___人__）
| ﾉ
| |_,-‐、_ -、
.人､ 厂丶,丶 v 〉
_,／::::ヽ､.,ヽ., ___,く_ソ __ノ
_, ､ -― ''"...:::::::::＼::::::::::::::::::::( 〔"ﾆ‐-、
/.::::::: ':､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r ／⌒ヽ:::::: )
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V／.....￣ ',::::|
:::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〈 :::::::::::::::... ',::i
:::::::::::::::!::::::::::::::::＼:::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ ::::::::::::::::::. ',
-r=y=y=y､､
／z〆..::::::::::{f勾::::::..ヽ
／x<..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
/.f７.:::::刈ｰ'^ｰ'^ｰ'^ｰ'ﾍｰマ}:::ヽ
. / xﾘ::xFﾉ l l .l .ｌ. l ﾏﾍ
/ ｛{l::/ﾉ .ｉ .| ll | l| |! | ! | l| ﾊ
. / ｛{:/ﾉ ｌ .l l ｌ l || |ｌ | | | ｌ| ! llﾊ
/ ｨﾘ{ l| 十 t .⊥ｌ l| ハ.} , ｨ 千 l l| .|
. /, .//|:}ﾄヽｌﾍlr=tzぅﾐヽﾘ ﾘj 斗 T７/ハ l､ し、知っているのか頭英院！？
.、 .// 〈〈_}小ﾉハ ヾ弋ン` ゞ ' 〃ｲ ﾘﾍヽ
l:ﾄ:. // 〈.{ /ﾊ､}.〉＼__ ' u ｲ / l .l::|//
、 ﾍ!:V./ ゞｲ 1トム‐ｲ ＼ ､-.. _, ／/ / l.l:}.1 .＿
i;＼ヽ;i〉./ _〃∠ﾉ1 / }| ﾉ1 ヽ － イ / / /千1!|Yﾁi;i;i;i卞z,,_
i;i;i;i;Y// //⊥ｰ |｜|_ﾉ´ } ﾍ.:::::´:y:::ム/ / /ム!|:!||;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i≪_
i;i;i;i;i;{/ 〈〃::::::ヽゝン⌒ ,､ Y｀ｰt:::/イ〃/::::＼ﾄi;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;≪,
i;i;i;i;i/ ノ:::::::::::::::≧ x _, -､く ＼ヽ }|´__ //:::::::::::::＼i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;
i;i;i;/ /::::::::::::::::::::::::〈 ＼ ｢ ヽ _ く. l ||:::::::::::::::::::::::::l;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;
i;i/＿ ､|＿_::::::::::::::::::::::ヽ__,. -＜ ヽｰ"' ||:::::::::::::::::::::::/;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;
l:t- 水ｰ::l:}::::::::::::::::::::ヽ ＼ ｀ ＿>--ﾊ才1::::::::::::::/i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;
|:|／ｨ|ﾄヽ:l:l::::::::::::::::::::::::＼ へ__> ヽ |::::::::::::/;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;
////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
.
////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
＿＿
／ ヽ
/ __,.ノ 、 中国・唐王朝の二世皇帝・李世民は
| （ ●)( 兄の李建成を殺害し帝位についたが、
| （＿_ﾉ｀,. 自分の簒奪を正当化するために、
| ﾝ′ 建成のみならず父の李淵、弟の李元吉、
_ﾉ ｀､ 7 そして唐が滅ぼした隋王朝の皇帝・煬帝の功績を
,ｲ:. ヽ､＜ヽ,、___ ﾉ 正式な歴史書から抹殺し、悪行を捏造することを命じた。
,. -ｰｰ -‐ ´:::::::::::::::::::::::::::::7
／..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: く'、 結果、真相は修復不可能なところまで歪められてしまい、
. ｛ :::::::::::::::::::::.ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::.. ､_ 唐の滅亡後に「唐書」を著述し同王朝の歴史をまとめた劉昫は
'| ::::::::::::::::::::::..｀、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::..｀ヽ 「李世民により歴史が惨酷に破壊されてしまった」と嘆いた。
'| ::::::::::::::::::::::::::::i_::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ::ゝ
ﾄ､:::/ ／￣｀` ﾊ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!:::::::.ヽ. この故事から、事実を歪めることを「壊惨」と呼ぶようになった。
`,ﾍ ´:::::::::::::::::. ﾊ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::_,rｰ'､. なお、現在の日本では「改竄」の文字が当てられることが一般的だが
}:,∨ :::::::::::::::::: ﾄ､:::::::::::::::::::::::::＞＜￣＼::..＼ これはあまりにも不穏な字面を嫌った将軍・徳川綱吉が改めさせたものである。
. }:::∨::::::::::::::::､-''ﾞ~￣￣￣￣:::::::::...＼ ム:::::ヽ
l::::∨ :::: ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,.､／...:::::::::ヽ}.. 民明書房刊 「新釈・説文解字」より
{::::::＼,::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／"￣:::::::::::::::::::::::::ﾉ
,..:::´::￣::ﾞ::`:::、
{::,/´ l丁 Ｔ｀' :;:＼
ﾊi ｌｲN ｌ ､ｲ ｌ| iヾ:::}ヽ.
| lｋ_ィヽﾚ仁ﾘ ｌ .|ｄｂl
|､ﾄ○ ◯/ l ｌ∧| ! …………
||从.┌-､∠ / . ｌ）ﾄ､ｌ、
,ｲ,ｲゝ ニ イｲ ／ | !
<､ラY´:文:､バ, T≫ﾞｉ||
≦〈:::{:::i;:〈:::::::〉}≠ＺＺ
≦j|:::ｌ〉:::;ﾍ::iＮﾊ≧ッ
,ｲ:_:lＸK:::ﾊ:::::::＼
＜::::ｿ,lX〈::kﾐ}:::::::::::＼
ト,r'Ｘ>!^^´::::::::::|￣
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,..:::´::￣::ﾞ::`:::、
{::,/´ l丁 Ｔ｀' :;:＼
ﾊi ｌｲN ｌ ､ｲ ｌ| iヾ:::}ヽ.
| lｋ_ィヽﾚ仁ﾘ ｌ .|ｄｂl
|､ﾄ○ ◯/ l ｌ∧| ! …………ごめん、あんまりおもしろくなかった
||从.┌-､∠ / . ｌ）ﾄ､ｌ、
,ｲ,ｲゝ ニ イｲ ／ | !
<､ラY´:文:､バ, T≫ﾞｉ||
≦〈:::{:::i;:〈:::::::〉}≠ＺＺ
≦j|:::ｌ〉:::;ﾍ::iＮﾊ≧ッ
,ｲ:_:lＸK:::ﾊ:::::::＼
＜::::ｿ,lX〈::kﾐ}:::::::::::＼
ト,r'Ｘ>!^^´::::::::::|￣
／￣￣＼
_ノ ヽ､_ ＼
（＝ ）（＝ ） ｜ そ、そう……
（__人__） U |
ｌ｀ ⌒´ ｜. 男塾全巻読破して考えたネタだったのに……
. { U ｜
{ /
_. -: ´∧ _,＿_ _.へ｀ 、
r＜....::::::::::ゞ::::::::::::r' ＼ :＼_
/.::::::ｌ:::::::::::::::::::::::::::::L>、 >ﾍ::ヽ
| :::::::ﾄ､::::::::::「|:::::::::::::::::::`ｰ／:::::::::V::|
〈:::::::::::::::::::／へ、:::::::::::::::::∧::::::::::::::V ｝
/::::::_ン´「 ヽ｀ヽノ:::::::::::::::::::Λ::::::::::::::ヘ}
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
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,〃
, 「;ｲ:! _,ｲ/
{i:i:i:i:i:},, }:i:i:i:i/, そんなことより、早くやる夫を出してよ
､ Ⅵ:i:i:iﾐi ,:i:i:i:i:i:/_,,
ヽⅥ:i:i:i:}:'i:i:i:i:i:i:∥. いい加減飽きてきたんだけど……
ヾ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｱｨ
＞‐,,ﾆf:ir,_ー ､ヾ:i:i:i:i:i:i:i:i:'Ⅳ ,....--=======--.､
,ｨ',ｨf辻;>{_iﾄ､ヽー,-== ､i:i:i:シ＿__,. -=´:::＿＿;::::::＞'"ｱ"{ー- _ ＿
. ∥f;ﾍ!^~ ミヽ; }i.}i {::::::::::::::lfァ. ヽ::::::<::::::::::｀ヽ__} r' ( r' ー- ､ア´ /:::}=---,
凶}> ､ヽl､灼｀ ヽヾ::::::ノ{_i::::｀ー-､ヽ＿:::::::::::::｀ヽ __ ) 勹. __/ {Y::::ﾑニ>'＿_ /7zz.､ ,.､.＿
, -' 辷!> l ミx､.ゝ _ , ,!V=rくr く^ｰ=:::::::ヾ:〈 ｀ヾ:::::::::::::.､_ ( _「 ⌒, __ノヽ.￣ ) i {ニニニﾆﾆ==ﾆﾆ@ﾆ==-､
_＿ゝ'／ゞﾍ ヽ__ﾄ､灼 _,.ｲ, -┴‐ﾍ_) ｀{__, ヾ:::::>､_ ヾ::::::::::::::::=-､__フ ,' (__ } ,) !.{ニニニﾆ===--=ﾆニニﾆ)
({￣￣'´ {i_乂>､ }:..ヽニヽ /|_fr_,--ヽ廴_(_, -=l::::::::::::::}{::ﾏ::::::::::::::f ＜:::>､__,-'__ノｪｪf_ノ┴‐ ￣ ￣￣
｀ ￣ ｀ヽ〈¨¨¨乂 ｀¨¨¨¨ニ=-､ /::::＞｀<ー‐┘>'ヾ::::::::::::≧s,｀ <:::::｀=､_j:>''"
. ｀ﾞ ￣￣ ´ /:::::ヽ<^´::::_／´ ｀ー=:::__ゝ'^":::::::::::::::＞
/::::::, - '"￣ ￣￣￣￣
/''"´
／￣￣＼
／ ヽ_ ＼
| （⌒ ）（⌒） すまん、そうだな
. | （__人__）
| U ｀ ⌒´ﾉ. そろそろサンフランシスコに舞台を移すか
. | |
. ヽ |
ヽ __ , _ ノ
_,,,, ｢:::ｰ----ｰ"::i、___
_,,..r''''"::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／:::::::`''ｰ-､
／::::::r::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ..ヽ
ﾉ ::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::／}
l :::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r::::::/::::ハ
////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
.
┌──────────────────────────────────────┐
│実は、セントラル・パシフィック鉄道の西の終点は200kmほど内陸の州都サクラメントであり │
│そこから太平洋の沿岸までのルートはまだ決まっていなかった。 .│
└──────────────────────────────────────┘
￣￣''''''''''''''''''''―‐――――'1
1 |
,' 」
! │
丿 !
ゝ |
´ﾞゝ 1
ﾞl、 │
′ l
'、 r'、 ← 大陸横断鉄道はこのあたりを越えて来る
＼ サクラメント ''＼
＼、 ☆ ﾞヽ、
ヽ ｀ゝ、
へ,,_、 ｀' ､
'‐ ]○ サンフランシスコ . ﾞ＼
ﾍ "′ ﾞ＼
ﾞ ､__ ﾞゝ_
｀ゝ ｀＼
│ ﾞ＼
ヽ、 ｀' ､
ﾍ、 カリフォルニア州 ｀＼
＼_ `' ､
ﾋ、 `＼
〉 弋
〉 ﾍ、
｀''''''ー‐- 、 _ ﾌ ､
......､-＿､`‐-..- 、 ,'′
｀´ ﾍ- 、 ｝
丶 - ､ ｀＼ 'くゝ、 f′
- 、 ｀'、 ﾞ''′ └ 、
''┘ │ ＿_＿....--┘
ー―''''￣￣
.
┌─────────────────────────┐
│この地図をよく見てほしい。 ...│
│あなたなら東からくる鉄道をどこまで引っ張るだろうか。 ....│
└─────────────────────────┘
丶
' ' '1､、 ..‐ゝ
｀ ''.. '、 /ﾞ'' ハ _ _ 州都ｻｸﾗﾒﾝﾄ →
１ ﾞ ヽ ∟ ヽ、 ..-‐'"｀ゝ ┘ （地図の外、
! ﾍヽ 冖- 」ゝ、`＼ r ､.... 、 │ ｻﾝﾌﾗﾝｼｽｺから140km)
ｌ ｀ ゝ ..--－´ ｀'' －ｉ ′ '''ﾅ 冫 .. 冫
./ 、 `－ 1 丶ヽ、 ／ -'ゝ､＿_....､ _ _.. 'J/ （''' ノ
/ ..ｌrソ ﾉ 湾 '' ン=' ヽ、 '' _,, ﾆ ∟ 二 ..f _.... ﾆ '' ‐'r''´ ..ゝ⊥
/ ヾvゝ､ ′ _''′ ﾞ 亡 ‐''´ ´ ｀ﾞ'''''''ｰﾊｌ１ ::」-..- - ′ ｀
../ / ｀丶、 `ｰ 、 t --'‐′ ￣"´｀丶‐′
｀′ ｀ ､ .. '' ｀ _,,-'′
ﾞ ､ ∟ ﾞ―
゛ 、 ﾍ ､ ヽ 、 ﾞ''、､､
''ｰ'""丶 .... - ヽ 、 "''￣∟
｀ﾞヽ.. ｀ゝ -' 丶 ∟
｀..、 ヽ _ ..、 ┤
''｀ﾞ´ ....---､ ﾞｰ ..丿○ ｵｰｸﾗﾝﾄﾞ ┌─────────────────┐
－:::::::☆ 、 に广'‐ 、 .│::::::::: 現在のサンフランシスコ市域 │
│ｻﾝ:::::::. ￤ ﾞ｀ ....ヽ、 . ｜ |―――| だいたい10km .｜
'. ﾌﾗﾝｼｽｺ. '、 丶 ′. └─────────────────┘
太平洋 ヽ::::::::::::::::ｉ'''｀ ﾞ'- '、
j 々 ｻﾝ .ヽ、
1 │......ﾌﾗﾝｼｽｺ湾.....ｌ
「 "卜 ヾ丶
│ ｀‐‐┐ ..!
´゛ ' 、 ''ヽ、
'、 ン ..′ ヽ、 _
':_-.. ’ 〒 ,,....:..､ ｒ／｀" （、
'､ ｀￣''"'''、 ''‐'' ､
│ ｀＿ ' ‐ ,, 丿
ヽ ￣｀''‐‐-‐′
'、
ﾍ
.
┌───────────────────────────────────┐
│当時、この地方最大の都市はサンフランシスコだったのだが │
│同市に直結する為には南に百数十kmもの大回りをするか、 │
│湾をまたぐ最低6-7kmもの橋を作らないといけないのだ。 ......│
│ │
│ということで、鉄道は対岸のオークランドまでというのが常識的な結論であった。 .│
└───────────────────────────────────┘
|//|￣ |..,,＿＿＿＿＿＿＿_＿ ￣￣￣/ ￣￣￣￣~"'''〜､ ／|//|］
|//|~"''|＼ ,,.＞r─＜=- ──z─z───━━|／|//|］
|//| |-‐ ''"´ ￣￣ `、 ￣「￣￣￣￣￣~"''〜x.､、／ |／|//|］
|//|~"" ＼ `、 ￣￣/ ／｀丶､,.|／|//|］
|//|. ＼ `、 / ／ |"＾|//|
|//| ＋ ＼ `、 / ／ |//|
|//| | .＼ `、 / ／ .|//|
|//| |｀"'' .,,_ +. ＼ `、 / ／ |//|
|//| | ト ＼ `, / ／ |//|
─|//|─‐.、rrrrr|￣￣l＼.,_ ＋ ＼ ＿rｭ＿rｭ＿ ／ .::;';';';';';';';:::.. |//|
￣|//|￣￣|￣￣| | l `| .,_ ─||二二二二.l|─γ;';'(;';';';';';';';';';γ;';';';';';';';';:::.. |//|
￣|//|￣￣￣|｡s≦二≧ー┐|＿ || || ノ;';';';::)';';';';';';';';'ﾉ;';';';';';';';';';';';:: |//|
|//| | _,,..└ "~￣ || _,,,..,,,_ || (;';';';';'(;';';';';';';';';';(;';';';';';';';';';';';';';'; |//|
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＿|//|___,,.. -‐ ''"´ : : : : . . ／ ./ .:.: `、..＼ .: :: :| : 乂';';';';';';';';';';';';彡|//|
: : |//|: : : : : : : : : : : : . . ＝＝＝＝＝. .:.:. .＝＝＝＝＝ . . : : : : : : : : : : : : : |//|
: : |//|: : : : : : : : : : .. ／ ./ .:.:.:. `､ ＼ . . : : : : : : : : :|//|
: : |//|: : : : : : .. ニニニニニニニニ .:.:.:.:. ニニニニニニニニ .. .. .: : : : :|//|
: : |//|: : .. ／ /. .:.:.:.:. `、 ＼ . . : :_|//|＿__
: :. ニニニニニニニニニニニ .:.:.:.:.. ニニニニニニニニニニ 二二ﾆ=-＼
／ /. .:.:.:.:.:. `、 ＼ ￣￣￣￣
ニニニニニニニニニニニニﾆ .::.:.:.:.::. ニニニニニニニニニニニニニ
／ / .::.:.::.:.::. `、 ＼
三三三三三三三三三三三三 .::.::.::.::.::. 三三三三三三三三三三三三三三
.
┌────────────────────────────┐
│だが、それでは収まらないのがサンフランシスコの商人達。 │
│ .│
│対岸のオークランドが鉄道の終着駅になってしまえば ......│
│太平洋から入ってくる船は全部そちらについてしまい、 │
│物流から外れたサンフランシスコは衰退してしまうではないか。 │
└────────────────────────────┘
,,.. ―- ､,
／:／~"ヽ::::::ﾞ'' -､、
./:::/υ＼ ヽ＼＿,,....＼
/‐〈, ヘ、 ＼ ､''‐- _,, ＼i
/ム〃!!ﾞヾヽ、|i ﾞ''‐''_,,-―i-
/!トi/.＼＼_｡」>=- ム=＝=i,
./::ﾄ-/ ''ヽﾞ'‐-／ Y｡二フ.ﾝ 鉄道なんか出来てみろ！
::::／/, =ﾐ､､,,（ υ ﾄ-‐''7
／ /〃//ﾞ〉ﾐ;;_''ﾞ'‐-‐,,,_-i/ わが海運会社が潰れる！
./〃￣~ﾞ‐-'_ﾃテﾗヮ､ /
（((ﾌ7ｧ､,_ ￣""^//. 絶対ダメだ！！
＼￣ﾞ'ﾒ-ｴェn-,,,_//ﾞ''-､,,_
.＼ ＝= ﾞ'~"",/＼/: : ヘ、
＞-‐''"~/: :/: /:"''ﾒ､: /＼
‐､ , -/::::::::::::::|/: :/: / : /: : /＼/ヽ
ooo∞/::::::;;:::::::::|: /: /: : /: : /: ://: : :i
ヽ /::::::::| ＼:::|/: /: : /: : /: :// : : : |
＿＿＿
,, - '''", ） )ﾞﾞ'' - 、
／ / ﾉ ( / ／ ＼
／ノ ､ヽ、( ／, _,, =＝― ヽ
-＝=､、ヽ,,二,,,／／ ヽ （ ( ､i
// ﾉ ヾ､ ｿ ) ） 丶 _L
/ ' ｌ /,,,-－｡―ァ 彡/ ,,、i
|ミニニ・≧ i |ニ三三彡" ｌ ）| わしの馬車運送会社も潰れてしまうではないか！
! ,￣￣,7 / ! ヽ ヽ 、 ⌒i |
| ﾉ ハ ﾉ i l i ヽ、ハ ヽ ヽ .⌒| l 鉄道などゆるさんぞ！！
| （ / ) ヽ､ ） 、ヽノ i
.l i i. i | ヽ ! l r" | i i i i i iヽ、 ﾉ
l ,' l | .| ﾞー‐'" | l l .l .| l ! | T"
| l | | |王lヨヨヨヨ王| | l | | |. | ト､、
| ! l l ｌ ＿＿＿ l. l l l { l .l | l ヽ
l ﾉ / ―― ヽ ヽl ! ! ﾉ l./| l ｌヽ―- ､,,_
,, - ''ヽ _ノヽ,i 、 ￣ , ﾉ >､ ノ//: | | i
''" / ::;ヘ、ヽ i ﾉ ノ::":::::＞‐''" // |::: l | |
....:::/ ::l /l￣￣:::::::::::''" // |:::::::| |::::|:::::::::
:::::::::::::/ :::l l::| ＼ // |::::::::| |::::|:::::::::::::
.
. -=ミ､
{: :{ ＞: ＼ー- ミ
r‐ 人: :､: : : : ヽ : : : :｀: .､
{／: : :＼ヽ: : : : : : :、: : : :＼
. : : : : : : : : ｰ` : : : : : ヽ: :､: : :
/ : /: : : : : : {: { : : : : : : : :‘，＼: ‘，
{: : { : : : メ､八:从 : : : : : : : i} ､: ＼
ーゝ: :`トミ､{: { 从_: : : : : ﾘ: : ｰ==ミ :、
ｰ=彡从 込ﾂ i从 xzミ¨¨` : } : :ﾊ : :＼ヽ} 当紙は鉄道のオークランド延伸に反対します！
八: :ゞ { 込ツ> } ｰ=彡人: : :‘，
ｰ=彡人 〈､ ¨¨ /: :/ }: : : : ヽ: : :} スタンフォード知事たち泥棒男爵どもは排除されないといけません！
{ : ＼ - ､ /: :/: 人:ノ: : ハ/
/:ヽ: :}.ヽ、 -‐彡: :／:.:.:.＼:/ }
／: : イ {､/: :イ : ／:.:.:.:.:.:.＿ヽ
ゝノ´:.:.| 人У／. ´:.:.:.:.:≠ ¨¨ ﾐ､
／ .》､:.:.:.:! /ｰ{: :{／:.:.:.:.:.〃:／￣:.:.:}:.'.
〈 |:.:》､:.|/ /): :):.:.:.:.:〃:／ﾄ､.:.:.:.:.:′}
!// 》､_ノ:{:／:.:.:〃／:.:..{ 〉:, イ_ノ
/ ノ Ｙ ヽ
(ヽ /（ ﾟ )( ﾟ ）ヽ /) 鉄道は金満政治の象徴っていうｗｗｗｗｗｗｗ
(((i ) ／::::⌒｀´⌒::::＼ ( i)))
／∠_| ,-） （-，|＿ゝ ＼. 悲しみを怒りに変えて、立てよ市民っていう！！ｗｗｗｗｗｗｗｗ
( ＿＿ l ヽ＿＿ノ ,＿＿ ）
＼ |r┬-| ／´
| | | | |
| | | | |
`ー'´
┌─────────────────────────┐
│サンフランシスコは市をあげて鉄道の敵となった。 .│
│ .....│
│今から見れば滑稽な時代錯誤だが、 ....│
│生活かかっていると思っている当人達は必死である。 .│
└─────────────────────────┘
.
世民の所業はマジだから困る……
┌──────────────────────────────────┐
│一方、これまで今ひとつパッとしなかったオークランド市の住民たちは ...│
│いつも上から目線のサンフランシスコに一発かましてやれるチャンスに興奮。 ....│
│鉄道を熱烈歓迎するようになっていた。 .│
└──────────────────────────────────┘
/￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
| 市民の諸君！ |
| オークランドはサンフランシスコにかわり . |
| 新しいカリフォルニアの大都市になるのです！ |
ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
f¨ﾞ!
:┐ n /〉 <ヽ /^〉'
! }”/ ,､ <｀ヽ ./:::/.,､
⌒!ｨ f¨ﾟ{ <´ 'ヽ Vハ |ヽ Y¨! |::::}ｲ { , -ー ､ _ /¨> r-‐,､ <⌒!
::〈人_r-ｰ- ､_r＜}| ＞::::￣:｀ヽ__, - ､__r ､r=¨>‐-! /:::::}＿_Vﾍ }:::|__}::::{.ィ1.|:.:.:.:.:.:.}_, くﾉ￣! ./;;;;;;;;;}_, ﾍ⌒',
/:.< /::::::::::::::::Y::/|i /::::::::::::::::::::::Y:.:.:.:.:.YVｲ!:::::}::::::::|/::::::/:ァ＜! V_::| ',く/⌒!}:.:.:.:.:ノ/ /:/^V__〈ヽ;;;;;/_!__ノ::::::ヽ
:.:.:.:}|:::::::::::::::::::|:{:. }:!:::::::::::::::::::::::: l:.:.:.:.:.:.|ィ ゝx}:::::: |::::::/:.:/ / > ¨⌒ヽ:'. V¨¨ヒ{_. V==<:::::｀ヾア´:f⌒!ヽ:::::}
＼f':!::::::::::::::::::lﾊ:.:ﾘ'.:::::::::::::::::::::::∧:.:.:.:./ ＞ｲ::! :::: |:::::{Y/' 〈 /:::::::::::::::::}:' V::::::::::{ .} .}::::::::::|:.:.:.:.|:.:.:|:.:.}-:'
ヾ!,､:::::::::__/_／ ヽ::::::::::::::::/|ﾚVWハ/::::::::/:::::: |::::::|ﾊ V!::::::::::::::::::!:/ ./:::::::;:::Y /^!:::::::{:ﾄ､: |:.:.:|:./:::::
｀Yﾟ￣ ＿/VﾚvｲW:::::｀ー-::＿_／:::::::::/:::::::| ヽ ｀!:::::i:::::::::::|' /:::::::/L_| ￣⌒¨}＞ﾍ}:.:.:|”::::::::
、 f´￣::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::| ヽ .|:::::l::::i::::::| /:::::::::| ＞- ._ }} |:.: |ヽ:::::::
.
┌────────────────────────────────────────┐
│たった8kmしか離れていないのに、野球やアメフトのチームすら別々という │
│今日も残るサンフランシスコとオークランドの対抗意識は、この時始まったのかもしれない。 │
└────────────────────────────────────────┘
_,,,,,,__
｛__,,,,,,_｝.. ＿/＼／＼/＼／|＿
_,,..-{ '''￣',',,_ ＼ ／
／ 'i,`ー',' `i ＜ セーフ！ ＞
/ ､, `'`' l ／ ＼
.i 'i, As i'`i l ￣|／＼/＼/＼/￣
i i'- ,,,_____,,,,' ﾄｰ',
L＿i' .l ,i /_,,_
.l.i .i ／＼ ∨. ,r~ `i
.l i .i i' 'i, i. -''T､￣~i__,,,,,
l,i .i i' ,,,,, 'i, ,,!ミ'､_,ﾄ--'''~ ~~''-,,,_
,i巛》i' i' `i 'i, ,i'~ ,,,GIANTS .`ｰ､
/ i'＿i-,,,,_ i _,-'､ ,,--''' _,, - ''~`,
_,, -'''-､--''''~~ _,, - ､､-''~,,-,''`-､／ `ｰ;--,,,,/ _,,i'
,三~'''''''~~'''ー''~_,, '- ', ｛ `ｰ _}}-''~`､'i, .'i,__ 'i, / ／~
,三~'''''''~~￣~'''~ _ ,' _,,-`ー''~,,-'`､,-,'''ｰ-~~),,__ 'i,( ~'''ｰ- ,,,__
三'￣ ''''ー--ー'''''~~￣ ~ ''''' ~~~~￣ `ー--- ,,,,, -彡'i,~''ｰ- ,,,,_ _,,-''''､
-=ﾆ-ﾆ~ =ﾆ-ﾆ-'― ,,,,,,,＿＿
￣ '''''''ー―
【 1989年ワールドシリーズ サンフランシスコ・ジャイアンツ対オークランド・アスレチックス 】
第３試合の開始直前に大地震が発生し、球場が大揺れするのを全米が生中継で目撃することになった。
数週間の遅れの後、なんとか再開したシリーズの結果はオークランドのストレート勝ち。
.
┌─────────────────────────┐
│そんなみみっちい空気を背景に、やる夫はある日 │
│湾を渡ってオークランドに行く渡し船に乗るのであった。 │
└─────────────────────────┘
ヽ、
iヽ
! ヽ. ﾞヽ. _
|. ヽ !ヽ |l ヽ、 f!
| ヽ. l ｀||. iヽl|
|. ヽ !|:ヽ. !. ﾞ!!、 .i
| ヽ|:!: ヽ l :||:ﾍ. :l!
| |:|:..: ヽ.! |:!: ﾍ :ll
| | !ﾞ､:. ヽ l:|.: ﾍ: !!
. ! | !::ﾍ :ﾞl:| : ﾞ||
. ! :|::! : :ﾍ : |:|､＿＿＿_
i ＿_,,,,|::|: : :. ﾍ :. ／ ＼
''"~~,' ;l : |::|~~"''‐. ／ ⌒ ⌒ ＼
. ,,_ ,' ,' !: |::|: :...／ （◎） （＜） ＼
,,.ｨ介丈''''ー--､ !: :..| （__人__） |
_ｎ二n.!nニｎ二ｎ廿iヽ=.＼ ｀⌒´ ,／. 皇帝たるもの、たまには帝都の外に出ないと
〕ニニニニ|二,,_'''ー~~-.／_∩ ー‐ ＼
. λ~~~~~""λ'''''ー-￣ （＿__＿） |、 ＼. しもじもの生活がわからんお！
ﾞゞ弌ﾇ.~~"ﾘ~~~~~"""""".| |/ ／
. ﾞl7∧ ;';;‐ -＝== = ‐| ⊂ ／
V ∧.V,,,.." '''-‐ ''' | し'
＼ ､／ ／
＼／ ／
＿／ ／｀`l
（＿_＿_／（＿/
.
┌─────────────────────────────────┐
│ちなみに渡し賃はタダである。 ...│
│ │
│別に船主がやる夫に本心から敬意を払っているわけではなく、 .....│
│やる夫から金を取ったことを新聞にネタにされるのが嫌なだけであるが。 .│
└─────────────────────────────────┘
∧＿∧
（ ´∀｀） 皇帝も、州軍のパレードを見に行くのですか？
（ ｀∽)
｜ ｌ ｜
（＿__）__）
＿＿__
／_ノ ヽ＼
／ （ ◎） （◎）、 ウム
／::::::::⌒（__人__）⌒＼
| |r┬-| |. 閲兵は皇帝の大事な仕事であるから
＼ `ー'´ ／
⊂⌒ヽ 〉 ＜´/⌒つ 朕が自ら出かけるのだお
＼ ヽ / ヽ /
＼_,,ノ |､＿ノ
.
┌────────────────────────────┐
│州軍なるものは、5章の自警団騒ぎの時に説明したが .....│
│要するに有事の際だけ兵士に変身する民間人の部隊である。 .│
│ └────┐
│この日は近隣の州兵部隊が総集合してパレードすることになっていたので ..│
│見物人も大量に詰めかけていた。 │
└─────────────────────────────────┘
＼＼ ／／ ＼＼ ／／
+ ＼＼ ／ + + + ＼＼ ／+
+ +
+ ∧∧ ∧∧ ∧∧ +. + ∧＿∧ ∧＿∧ ∧＿∧ +
(´ω｀)∩(´ω｀∩( ´ω｀) （ ´∀｀∩（´∀｀∩）（ ´∀｀）
+ （( （つ ﾉ （つ 丿 （つ つ )） + + （( （つ ノ（つ 丿（つ つ )） +
| （ .ﾉ〜（_ヽﾉ 〜） ） ） ヽ （ ﾉ （ ヽノ ） ） ）
∪∪ し∪ ∪∪ （＿）し' し（＿） （＿）＿）
/⌒｡＼ /⌒｡＼ /⌒｡＼ ./⌒｡＼ /⌒｡＼
⊂＿＿__⊃ ⊂＿＿__⊃ ⊂＿＿__⊃ ⊂＿＿__⊃ ⊂＿＿__⊃
（ ,,ﾟДﾟ) （ ,,ﾟДﾟ) （ ,,ﾟДﾟ) .（ ,,ﾟДﾟ) （ ,,ﾟДﾟ)
|つ | |つ | |つ | |つ | |つ |
| ⊃ .| ⊃ .| ⊃ .| ⊃ .| ⊃ .∧
し' し' .し' し' し' |__|
/⌒｡＼|
⊂＿＿__⊃
/⌒｡＼ /⌒｡＼ /⌒｡＼ ./⌒｡＼ /⌒｡＼ (ﾟДﾟ,,)') ∧＿
⊂＿＿__⊃ ⊂＿＿__⊃ ⊂＿＿__⊃ ⊂＿＿__⊃ ⊂＿＿__⊃ | つ| / ・＿）
（ ,,ﾟДﾟ) （ ,,ﾟДﾟ) （ ,,ﾟДﾟ) .（ ,,ﾟДﾟ) （ ,,ﾟДﾟ) γ⌒!"(,, ﾉ"!´ /
|つ | |つ | |つ | |つ | |つ | 彡 ､_|___ヽ_)_,l ﾉ
| ⊃ .| ⊃ .| ⊃ .| ⊃ .| ⊃ 〉 ,〉〈 〉 〉〈
し' し' .し' し' し' (__/ヽ_) (_/ヽ_)
/⌒｡＼ /⌒｡＼ /⌒｡＼ ./⌒｡＼ /⌒｡＼
⊂＿＿__⊃ ⊂＿＿__⊃ ⊂＿＿__⊃ ⊂＿＿__⊃ ⊂＿＿__⊃
（ ,,ﾟДﾟ) （ ,,ﾟДﾟ) （ ,,ﾟДﾟ) .（ ,,ﾟДﾟ) （ ,,ﾟДﾟ)
|つ | |つ | |つ | |つ | |つ |
| ⊃ .| ⊃ .| ⊃ .| ⊃ .| ⊃
し' し' .し' し' し'
.
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼ .|.「「「l_ヽ あー、そこの二等兵君！
／ （◎） （◎） ＼ ,:､!j l l l }ヽ
| （__人__） |＼/⌒ ヽヽヽ . 司令官殿に、皇帝が閲兵する準備が出来たと
＼ ｀⌒´ ,／ 〈/ｌ ｌ ｌ ｌ.} 〉〉
／ ー‐ ＼ |.!JJJ' 伝えてくれお
.| | ノノ
{ |
＿ _
γ´-─- ヽ
,ﾚ', -─‐-､|
〈, ｲ（//）( 7) ああ？
K>.;:",;:;:;:.::}-┐
ヾ;:;;:;;(固);!‐-′ なんだてめえは？
,ィ⌒Yﾆﾆヽ__ヽ7r‐- ､
/_ﾉ;.:;.:;:L.:.:.::::::.:.,,/:.:::.:;.:.!
／.:ノ;:;;;;;;:;:;;;:;:;::::::::;:;:;:;:;;;:;:;;:ﾄ､
/ .:.:i」;:;;;;;;:;:;:;;:;:;:.:;:;:;::;::::;:;::;:;:/:::.ﾞ,
/ .:.:::ﾘ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;:;;;;;;;;:;:;:;;:/:::::.:.|
,/ .:.:.::::1;:;:;;;;;;;;;;;;:;:;;;;;;;;;;;;:;;_」_:::::.:.:.:.|
i .:.:.::::::::!;:;;;;;;;;:;rｰ「ニ二n圭8::::::::.:.!
|.:.:.::::::::人;;;;;;;:;仁抂i^i^i;;!ｲ::;7::::.:.:/
!.:.::::::::l /::./´￣`つ;:」JJﾉ;/:::::.:./
ヽ.::::::」:::::入 ＿｀ﾐ7:|｀i |;;;;;;:;:;;:ノ
｀`7::::::.:.:.::.::.:. ..|_」」.:.:.::「
/::::::.:.:.:.:.:.:.:ﾉi:.. .:.:.:.:::::i
.
┌───────────────────────────────┐
│皇帝にとって不幸なことに、サンフランシスコの外から来た州兵達は .│
│彼のことをまったく知らなかったのだ。 .│
└───────────────────────────────┘
＿ _
γ´-─- ヽ
,ﾚ', -─‐-､|
〈, ｲ（//）( 7) わけわかんねえオヤジだな……
K>.;:",;:;:;:.::}-┐
ヾ;:;;:;;(固);!‐-′ 消えな！
,ィ⌒Yﾆﾆヽ__ヽ7r‐- ､
/_ﾉ;.:;.:;:L.:.:.::::::.:.,,/:.:::.:;.:.!
／.:ノ;:;;;;;;:;:;;;:;:;::::::::;:;:;:;:;;;:;:;;:ﾄ､
/ .:.:i」;:;;;;;;:;:;:;;:;:;:.:;:;:;::;::::;:;::;:;:/:::.ﾞ,
/ .:.:::ﾘ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;:;;;;;;;;:;:;:;;:/:::::.:.|
,/ .:.:.::::1;:;:;;;;;;;;;;;;:;:;;;;;;;;;;;;:;;_」_:::::.:.:.:.|
i .:.:.::::::::!;:;;;;;;;;:;rｰ「ニ二n圭8::::::::.:.!
|.:.:.::::::::人;;;;;;;:;仁抂i^i^i;;!ｲ::;7::::.:.:/
!.:.::::::::l /::./´￣`つ;:」JJﾉ;/:::::.:./
ヽ.::::::」:::::入 ＿｀ﾐ7:|｀i |;;;;;;:;:;;:ノ
｀`7::::::.:.:.::.::.:. ..|_」」.:.:.::「
/::::::.:.:.:.:.:.:.:ﾉi:.. .:.:.:.:::::i
／￣￣￣＼
／ ＼
/ ─ ─ ヽ
| （◎） （◎） | …………
＼ ∩（__人/777／
／ （丶＿//// ＼
.
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （◎） （◎） ＼ まあ、君も無知なだけなのだから
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ,／ 仕方ないお
/⌒ヽ ー‐ ｨヽ
/ ,⊆ニ_ヽ、 |
/ ／ r─--⊃、 |
| ヽ,.ｲ ｀二ﾆﾆうヽ. |
＿ _
γ´-─- ヽ
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〈, ｲ（//）( 7) ？？？？
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ヽ.::::::」:::::入 ＿｀ﾐ7:|｀i |;;;;;;:;:;;:ノ
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／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （◎） （◎） ＼ まあ、君も無知なだけなのだから
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ,／ 仕方ないお
/⌒ヽ ー‐ ｨヽ
/ ,⊆ニ_ヽ、 |
/ ／ r─--⊃、 |
| ヽ,.ｲ ｀二ﾆﾆうヽ. |
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γ´-─- ヽ
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〈, ｲ（//）( 7) ？？？？
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.
/￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
| おーい |
| 司令官殿に取次を…… |
ヽ＿＿＿ ＿＿＿＿＿＿＿/
Ｖ
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼ ,､-─- ､
／ （◎） （◎） ＼ /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ .／ ＼
| （__人__） | | あっ！ ＞ ,′｡_,.-－､° ',
＼ ｀ ⌒´ ,／ | てめえ、勝手に入るな！ | ..! -〈 ｡ 丶 _,.!、 ||
/ ::::i ＼ ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ .r'ィﾞ｢ヾ:､＿,.､-''"⌒) .||
/ / ::::|＿/ ￣ﾑ |:|_ ィ'"￣ヽ､ ||
＼／ ::| `<!ﾚ'´ﾆ￣｀`''ｰl.||
| ::::| ｷｭﾑ ＿,,..､-''"＾丶、丶、￣三!L、
i ＼ ::::/ ｷｭﾑ ＿＿,,.. -ｧ''"￣｀｢´｀ヽ丶､ ヽ. i ￣|ヾ!
(( ....＼ |::／ ⊂ニ"￣ i | / | | |′
|＼＿／/ ＼ ＞ー-ゝ､＿_ ／ |／｜|!
(( ..＼＿／ `ｰ'´ ＿ ￣￣￣￣|￣＼ / ヾ 、 l三_| |
／ _ヽ _／__r｢丁丁x! rェ 工_
. ／ ヾ／_ ￣￣ | iｆ !二エニ´ l ｀7 ） ）
／.／ へﾁ､_｀ヾ､ _| ｣ |｜| |_x] j l/･/./
`<／ ｀￣`<Yナ''´ ト| rィT T x] i’ i￣厂!
|_∟ﾌ 天＿ └＝ァｭノ
下-‐"＿＿￣｀"''ｆ_
/´￣ ﾊヽ｀｢ヽ| `ヽ､
/＼ | ､ヽ ,ヽ
,ｲ＼､ |=＝彳 |
.
,． -‐- ､
／∥ ∥ ＼
/ " " ﾉ!
ﾄ ＿＿＿＿／ |､
, - ､ ＿__Y(ﾄｲ) (ﾄｲ) 〉イｲ＿＿, - ､ おい、侵入者だ！
｡ ﾟ」二7〉ー‐:lヾ彡' ヽ≡彡} |ﾉ!-─〈/二ヽﾟ ｡
｡ ﾟィﾁ{＿ ＼ rrh__y'⌒ヽ__rrn'ヽヽ￣／ ＿}ユｭﾟ ｡. みんな、取り押さえろ！！
｡ﾟ∧少ｼ┬|＿_,/{:|:|:{八Υ ﾉﾊ{:|:|:}ﾉ } {＿.ﾉ7 /｀寸ムﾟ｡
｡ﾟ∧V／ ヽ} | ', ｀T´ヽ.二 ..ノ｀¨´ / ,' | |/ 〃ﾞ寸ﾑﾟ｡
｡∧V/＼ ﾉ .! ', }､ ｀￣￣´ _/ ,' .! ! ハV∧｡
｡∧V/＼ ヽ|ー┼─-' Τ￣￣Τ´└─‐┼‐┤ ／ | V∧
｡∧V-､,, ｀ ﾊ ｌ | .| ! | ／ヽiV/!
｡iV/!: : : :.''-､,,ヽ ヽ 三三 |三三三|:三三三/ | -‐' .}lV/!
｡{二}: : : : : : : :｀'‐､」__/¨''=三三三!三三三|ー‐ ﾊ ／ {lV/!
｡(＠^7>ｰ-,､: : : : : : : : <ヽ､ ｀''=三!三三ﾆ/ l hヽ__.,．'´l((@)
ゞ>Oヽ⊥」_￣¨''‐-､, : :.｀ヽ｀ヽ､｀''=三三/ー‐ 〈 ﾚ─＼ }〉〉.〉
＿＿__
／_ノ ヽ＼
／ （ ◎） （◎）、 まあまあ、落ち着いて
／::::::::⌒（__人__）⌒＼
| |r┬-| | やる夫は合衆国皇帝……
＼ `ー'´ ／
⊂⌒ヽ 〉 ＜´/⌒つ
＼ ヽ / ヽ /
＼_,,ノ |､＿ノ
.
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／ ＼＼人_从人_人_从_人_从_人_人从ﾉ／
, ; ／ ＜ ＞
c=＝ｰ＾ /li ＜こ＿ .:; イ.:.:.:.:.::.:＼ : :. ＜ うるせえ！ .＞
z ,ｨ≦ ﾑ}|/__／´⌒ ／.:.:::::.:.:::.:.:.:.:ヽ.. ＜ ブッ殺してやろうか！！ .＞
__ -一 .:fr'/{ﾐ ,彡／ ,／.:.:.::::／.:.::::ﾉ＿,,,:::-一.＜ ＞
c=＝ ¨¨ ／^{ノ ilil/／ /⌒´￣￣￣`7´ / ／Y⌒YW⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒YY⌒WY＼
ｃ に≠==ー 厶- il,／ 〃 ｰ／, { { i ヽ
`ーﾄ､ 〃 {i ﾍ. :丶ヽ: : :ヽ: : : : : : : : : : { :＼
C °。 : . ﾍ にﾍ,{i ヽ.i{ . . . . . : : : : ヽ、:＼: : : :＼: : : : : : : : ヽ. : :
: ', ,〉ｨﾍ ヾミ{!. : : : : : : : : : : : : : :＼. :＼: : : 丶: : : : : : : : ＼
. ｨー- く {^ヽ人 ﾍ≧ー‐rｰ宀7⌒ヽ. : : ヽ､__. : : : : :＼. : : : : : : :
＼人_从人_人_从__人从ﾉ／ . ヾ ¨＞く__ノ ＿,人___／, ¨¨¨"￢ｒ一=,,___ : :
＜ あわびゅ！ ...＞ .ﾍ､＿＿ 彡彡 ´ _ ｰ
／Y⌒YW⌒⌒YY⌒WY＼....... : : : ´¨¨￢ , ／
./ ヽ、 ／
.
(⌒;;从⌒ (⌒;;从⌒）
バキ (⌒;;从⌒从⌒从⌒⌒;;从⌒从 ドカ
∑⌒;;(´三(ﾊﾞｷ´∪Ｗ⌒;;(ｱﾎﾞｰﾝ´´ ;;）
(´⌒;;(´三ｱﾎﾞｰﾝ(´⌒;;(´⌒―⊂;;(´;;ﾄﾞｶ)
ドカ∑´⌒つ;;(´三(´⌒;;(´⌒Ｗ;;( ;;;;;) バキ
.. (´⌒ﾊﾞｷ;;(Ｗ´三(Ｗ´ﾄﾞｶ⌒;;(´ﾊﾞｷ(´ ;;;;;)
(´⌒;;∑(´三(´⌒;;(´⌒;;(ｽｶ´;;;;;;;)
f¨ﾞ!
:┐ n /〉/￣￣￣￣￣￣ヽ <ヽ /^〉'
! }”/. | いいぞー！ ....| ..,､ <｀ヽ ./:::/.,､
⌒!ｨ f¨ﾟ{ ヽ＿＿＿＿＿＿/ <´ 'ヽ Vハ |ヽ Y¨! |::::}ｲ { , -ー ､ _ /¨> r-‐,､ <⌒!
::〈人_r-ｰ- ､_r＜}| ＞::::￣:｀ヽ__, - ､__r ､r=¨>‐-! /:::::}＿_Vﾍ }:::|__}::::{.ィ1.|:.:.:.:.:.:.}_, くﾉ￣! ./;;;;;;;;;}_, ﾍ⌒',
/:.< /::::::::::::::::Y::/|i /::::::::::::::::::::::Y:.:.:.:.:.YVｲ!:::::}::::::::|/::::::/:ァ＜! V_::| ',く/⌒!}:.:.:.:.:ノ/ /:/^V__〈ヽ;;;;;/_!__ノ::::::ヽ
:.:.:.:}|:::::::::::::::::::|:{:. }:!:::::::::::::::::::::::: l:.:.:.:.:.:.|ィ ゝx}:::::: |::::::/:.:/ / > ¨⌒/￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ .ヾア´:f⌒!ヽ:::::}
＼f':!::::::::::::::::::lﾊ:.:ﾘ'.:::::::::::::::::::::::∧:.:.:.:./ ＞ｲ::! :::: |:::::{Y/' 〈 /::::::::::::.| もっとやれー！ .|.::::|:.:.:.:.|:.:.:|:.:.}-:'
ヾ!,､:::::::::__/_／ ヽ::::::::::::::::/|ﾚVWハ/::::::::/:::::: |::::::|ﾊ V!::::::::::::::ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿/:::::{:ﾄ､: |:.:.:|:./:::::
｀Yﾟ￣ ＿/VﾚvｲW:::::｀ー-::＿_／:::::::::/:::::::| ヽ ｀!:::::i:::::::::::|' /:::::::/L_| ￣⌒¨}＞ﾍ}:.:.:|”::::::::
、 f´￣::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::| ヽ .|:::::l::::i::::::| /:::::::::| ＞- ._ }} |:.: |ヽ:::::::
/￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ....━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
| こ、皇帝が……！ |
ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ ヽ ＿--､, -ｚ._
｛ ﾉ u ｀ﾆﾆ´ ヽ.) _,-ｰvｰｚ_ ＞::::::::::::::::::＜
. ｛ Ｌ_ r=＝= u.==､l′ ｲ ,､,､,､,､,､ ヽ /::::::::;:::ﾊ:::､:::::ヾ
{r=ｉ| r ｡＝ ｡=､ | | l--､ v,.-ヽ| ｲ:::ｨ/K u >ﾍﾄ:::|
{|L||ij ｀ニ7 lﾆ´v| 1|⊂･ ･⊃|,l .ｈ:｢こ･j=｢･う]:ｎ
{`ｧ| r─' L＿｣ ｰ､| ｛ｆ|L ∪ v」|ｆ） |f||:￣,」 L￣:||ｊ.|
_／{/ :| |（二二ニ二）|. ｀|.⊂ニつ l´ ヽl ‘‐ｕ‐’v:ﾚ'
-‐'''"´::|:::::ﾄ､ ヽ_ , , , ,一, , _人 ,ゝ､.二. ｲヽ_ _/l.ヾ二二ﾌ∧
:::::::::::::::|::::::| ＼ ￣｀¨ﾌ丁 |:::: ＼-‐''"´|: :|､.＿_,.|: :|: ｀＞ｰ''"´|: :|＼.二.／|: :「｀'''ｰ- .、
::::::::::::: |:::::│ ＼__／ |:::::|::::::::::: ＼ : |,.へ. /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ.:│: : : : : l:ヽ.
::::::::::::::|::::::::| ,.ｲ:ヽ. ,|::::::|::::::::::::::::::〉、 : : | 俺達の皇帝が…… .|.: |: : : : : :|: ハ
:::::::::::: |::::::: |ヽ／ 〉:〈.∨|:::::::|:::::::::::::::/::::| : : : :.ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ .; : : : : :|/: : l
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┌──────────────────────────────┐
│帝都サンフランシスコの住民が唖然と見守る中、 │
│皇帝の深い愛を知らぬオークランドの蛮族共は │
│まるでそれが見世物でもあるかのように歓声を上げるのであった。 ..│
└──────────────────────────────┘
.
┌─────────────────────────────┐
│結局やる夫はパレード中、番人小屋に留置されるハメになった。 │
└─────────────────────────────┘
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__./
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..::..:|
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::::|
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／ ＼: . :::|
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ノ ヽ､_ .ヽ.:: | ﾜｰ ﾜｰ
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;oﾟ（◎）) (（ ◎）)ﾟo ヽ|
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| （__人__）' i:| ｽﾞﾝﾁｬｶｽﾞﾝﾁｬｶ
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼_｀⌒´ .⌒ゞ'´|
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::~'/⌒/⌒/ / |::|
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::（つ/＿/ /＼ .|::|
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::（＿＿＿_/ ヽ:|
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: / / / ＼ ._ﾉ|
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::(_＿(_＿_）::￣::::::::::::|
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
.
┌────────────────────┐
│サンフランシスコは赫怒した。 .│
│普段皇帝を笑い者にしている新聞は │
│突然忠良な臣民になったがごとく吠えた。 .│
└────────────────────┘
/ﾆＹﾆヽ
/（ ﾟ )( ﾟ ）ヽ
／::::⌒｀´⌒::::＼ 皇帝に何たる扱いっていうｗｗｗｗｗｗ
| ,-）＿＿＿（-、|
| l |-┬-| l | オークランド市は国家反逆罪に問われるべきっていうｗｗｗｗｗｗ
＼ `ー'´ ／l!| !
／ ＼ |i
／ ヽ !l ヽi
（ 丶- 、 しＥ |そ
`ー､＿ﾉ ∑ l､Ｅ ﾉ
. -― =ミ ､ ｨ≠ミ､
-==x≦: : : : : : :≧=ミヽ/:/ ヽ
_ ／: : : : : : ／: : : : : :Ⅵムへ }
{:r'／ : : :-一／: : : : : : : :ﾉﾉ : ﾊ: ﾊﾄ、 ﾊ
乂`ー―: :イ: : : :_: : : : 彡:': ノ: ﾉ': :}: V: :}
ｨ≠＝≦: : : ＞: 彡: : : : :´:_:｀ヽｰ≦彡イイ ｲ:ノ:イ
〃 ／: :／: : : : : : : : :／Y_r心／: :／ﾐｰ{､:|: ﾑｲ
{{ {:{/ : ｰ{==≦: : : : :／ ー＝彡 イ´rｯ }: }八 :ノ だからオークランドの田舎者はダメなのです！
乂ー＜:_:_:_:_:_: :イゝ } ｀彡ﾍ: : ヽ乂
. {: :{ ＞:――一 :´:/八 __ ' 人: :ヽ: :ー ｀ こんな奴らに大陸横断鉄道の終点など任せてはいけません！！
ヽ:〉人:Ⅵ: :{ { : : ':{ ＼ こ ﾝ ／､: ＼: ＼ .
-―＜: : :｀ ＜:ヽ､: : :乂 ＼ イ: :ヽ}＼: : ｰ':}-イ:.:.:.
／:≠＝ミ:.:｀ヽ.:.:.:.:.ﾊ:}: : ＼: :≧、 /ﾊ ´: :.|: : :ﾉ} ヽ￣.:.:/:.:.:.:.:
.. ／:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.＼:.:.＼/: ｲ: : : : ヽ ヽ/ }、 ｰ=彡':.:.:.:.:／:.:/:.:.:.:.:_
／.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.{V´}: :ﾊ: : : } ／{ヽ｜}＼: :｀ヽ:.／:.:.:./.． ´
.
＿＿＿＿＿＿＿ /￣￣￣￣￣￣ヽ ＿＿＿＿
l l . | こうてい！ .| . | i /￣￣￣￣￣￣ヽ
.l 鉄道反対 .l ヽ＿＿＿＿＿＿/ . | NO! i | こうてい！ .|
.l l ○､ |OAKLAND.. ヽ＿＿＿＿＿＿/
(三}＿＿＿＿＿{三} 〉 〉 .-ｰ-| i
l l l l .rｰｰｰ､γ⌒ヽ'≡≡ f ．．!mn----nm r＝＝、
_______ /.l l / / iﾉノ ゞ i ’Дf ． ．i弋 Д/ /γ￣￣` i ゜Д゜j /￣￣￣￣￣￣ヽ
f jjjjjjjjjjj/ ,l l f￣￣ヽ/ / r t ‘ｬ‘jｰ､ ノi Д j ( ノ （ ノノ人ヽ i＼∨ ＼. | こうてーい！ |
jjjqﾟАﾟjj. /...l ゝjｰ=,二ニ= i i__ i .i＿ヾ＿ ヽ＿i い、‘o‘丿ヽ i ＼ i＼＼. ヽ＿＿＿＿＿＿/
γ(三} 〈 Y ヾ￣￣ji ┌∪ｰ----ｰ∪ｰ∪---∪-------ニニ∪ニ∪-ｰｰ∪ｰ-ｰ∪┐
∨ / .｀. ..i ヾて i | オークランドは死ね！！ l
t i | Go Niners! Beat Raiders! .l
ｒ'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'ヽ
（ ）
） 突然街中が味方してくれるのは .....（
（ 嬉しいけど……なんで？？ .）
） （
丶〜'⌒'〇'⌒'〜⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'´
Ｏ ＿＿＿
o ／ ＼
ﾟ ／ノ ＼ u. ＼ ！？
／ （◎） （◎） ＼
| （__人__） u. |
＼ u.｀ ⌒´ ／
ノ ＼
／´ ヽ
┌──────────────────────┐
│皇帝は一躍ローカルメディアで時の人となった。 .│
└──────────────────────┘
.
┌───────────────┐
│さらに、奇妙なことが起きた。 .│
｜ └─────────────┐
│「皇帝ネタならサンフランシスコの新聞がタダで宣伝してくれる」 │
│ということに気がついた近郊の都市が .│
│サンフランシスコの新聞にこぞって投書し始めたのだ。 .│
└─────────────────────────────┘
＿__ r-------- ､ 陛下、我がメリーズヴィル市と隣のオロヴィル市は
ヽ::::￣￣｀:::‐::::､_:‐::､_｀.‐..､
,-＼::::::::::::::::::::::::::::｀::-:､ヾ､::Vl..... 帝国でもっとも進歩的で、もっとも忠誠厚き街であります！
|::::::::＼二:::‐::､_::::::::::::::ヾ:ヾ､､そ
. !::::::/´ ｀ ‐ ､｀:::::::ヾ､::ヾ､ヽ､. 両市をつなぐ鉄道の開通式にご招待したく！
!::::{ー､. ｀_,,,｀ヾ､ヾ､ヽヾヽ ,
ヾヽ{T.｡､ ヽｨ'"r.｡,､.ヽヾヾ､ヾヽ｀ヽ _,. ‐'" _, ‐'"
. ヾ!｀'''ノ ー-‐' !/ヾr.ヾヽ｀ ＿＿,, - r'´ ,. く
. {""｀､＿_,､ """/ _ノ｀ .ヽ .＿_ , - '"´ .∠ﾉ ､_,r'" ヽ､
. ＼ }(＿_ﾉ ノ ヽ- ､, ‐'", ‐'"´｀／ .／::/ ‐- ､: : :> } }､
. ＼￣´, - '´_, -/: : : |: / ./ ./:::::;;{ ｀ヽ ,ノ } }
/∧￣, ‐'"::::::/: : :／７ : : :{::::::::{ヽ､. ヽ／ _, ノﾉ
, ‐'"/ .|::::><:::::::::::::::/ - '"O .!: : : : : : : : : : : : : :{ヽ､:::｀ー＝─ヽ }￣ゝ_／
, ‐'" /_ /:/iiiヽ::::::::::/ ./: : : : : : ; : : : : : : : :｀-＝=-, -'´ ｀ー '
ﾊ _, -彡/ノ>||||!ヽ:0/ O ,{: : : : : : : : ヽ､＿＿＿,,, -'"
. | l .|⊂ln//:/||||/:::::/ /: :ヽ､: : : : :／´
. / | | E,//:/||||./:::/ O .／: : : : ｀ー/´
┌∧ムＹﾔｧｨ-――-＜ﾆ=こヽ、
,.ィi/ >ﾆ≡三..._ ＼,,､Σヽ
＞ﾍ,,.ｨ'´,ｨ／ ｀ヽ、 .ハ ｀!ﾉ、
＼／ , ./ / ,. ,. ヽ .ﾊ ﾉﾉｊﾊ_,.ﾊ ｊ
/ / ,' .,' .,' .l .ハ ',.ヽ i |彡ﾉﾉﾊ_,ｨﾉ
l.i i .i ii i i ', .i i ',ｊ ｊ ﾉﾉｲ |_ﾉ
ｰi .ｬ.ﾆ_‐┴┴ｰﾞ┴┴''ｿ彡ｼソ./
`､i,弋) ''てら) .,ｲ{6ﾘﾝﾉ.ｿ 皇帝陛下がわがペタルマ市にご行幸あそばすことがあれば
ｊ.i 〈 ￣´ ハ Yﾞ_シ′
(｀ﾄ､ ---‐' ,,ｨリ''ﾍ ）. 市をあげて歓迎するでありましょう！
ξ ＼ __ , ｨ_''∠┐ '´
,.､.､ ,ｨ･' ./::::::::::::::::;ｨ
/ ,ﾉ.,ﾚ､,,ｨ･"ｨ‐''"´'ヾ≠7'" `ヽ､._ _....._
ｊ´ ｆｒ´.,ィ.)､',.ヽ、.,へ _,,..ﾞﾆ'' ‐- ／ .,ィミ=ｭ
,ｋ''7 | i .i.._`‐ｬＬﾆ○-._ ｆ _,､イ _,.イ ぐﾞ､､`:.､
,.､ .,,ィ''ﾞ´.ト ､､,,__ }^ﾞﾍ..ｨ'ﾞ| ｀ヾ┴ﾆ-‐''"´,ｨ''ﾍ;::::::ヾ;:::ﾊ
く 〉,,ｨｨ"´ .,､ゝ‐,ｨ/ /:::::::://::::¨¨7"''^^ﾞ:Ｈﾞ~{{:::::::::ヾ;:::::::l::::ﾘ
廴)" .ｆ::::ｆ;ｨﾞハ ./:::::::::{{::::::::::〃::::::::::::i:ﾍ::ヾ､:::::::::!:::::::;;::<、
';::/::: i.,.ﾍ ./_＿:::::!:::::::::{{::::::::::::::ﾘ／ゝ､_ﾞ;;;;､-‐'"::ヾ;::ヽ
.,':::::: i _Yヽ:';::::｀ii:ヽ:､._!:::::::_;::ｩ'´ .ｆ::{{::::::ヾ:::::::::i!:::ﾘ
,'::::::::: i" .', ﾍ::::::::ii:::::::::::√´::::ﾉ ﾍ::ヾ､:::::ﾞ､:::::/ｼ′
.
＿＿＿_
／ ＼ ペタルマはこのサンフランシスコから北に60km……
／ ＼
／ ＼ メリーズヴィルとオロヴィルに至っては州の中心部
| ＼ ,＿ |
/ ｕ ∩ノ ⊃―）／ 200kmも離れているお
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| | これまでやる夫が聞いたこともなかったような街の人達が、なぜ？
＼ ／＿＿＿ ／
.
／）
／／／）
／,.=ﾞ''"／
／ i f ,.r='"-‐'つ＿＿＿_
/ / _,.-‐'~／⌒ ⌒＼ まあ、細かいことはいいかお
／ ,i ,二ﾆ⊃（ ＞）. （＜）＼
/ ﾉ ilﾞフ::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼. やる夫の誠意が通じているのは嬉しいことだお！
,ｲ｢ﾄ､ ,!,!| |r┬-| |
/ iﾄヾヽ_/ｨ"＼ `ー'´ ／
┌──────────────────────────────────────┐
│彼らの不純な動機を知ってか知らずか、やる夫は両市の招待に応じることを伝えた。 .│
│1864年1月のことだった。 ....│
└──────────────────────────────────────┘
.
┌─────────────────────────────┐
│皇帝になって以来――いや、もしかしたら .│
│カリフォルニアに来て以来初めての遠出だったかもしれない。 .│
│ .│
│やる夫はまず、州都サクラメントまで蒸気船で川をさかのぼった。 │
└─────────────────────────────┘
./''''''''''''''―‐―――‐一――――――‐ｒ
`l、 |
l │
,' !
│ ﾄ
./ l
丿 l
│ l
ﾞ┐ ||
ゝ │
│ l
/ ○ ｵﾛｳﾞｨﾙ |l
ヽ ○..ﾒﾘｰｽﾞｳﾞｨﾙ _│
ｨ ﾍ廴
ﾞゝ ｀'ゝ
ゝ、 ◎ 州都ｻｸﾗﾒﾝﾄ .`' ､
ゝ ﾞ＼
,' 、 ﾞ＼
｀ ﾞｰ..ぇ `'ゝ
` ☆※ 魔窟ｵｰｸﾗﾝﾄﾞ ﾞ' ､
帝都ｻﾝﾌﾗﾝｼｽｺ、`－. `＼
ﾍ、 ﾞ＼
ﾞ'-- 、 `' ､
太平洋 .│ `ゝ、
.
┌──────────────────────────────────┐
│サクラメントに着いたやる夫は、この年4月に部分営業を開始する予定だった ....│
│セントラル・パシフィック鉄道を視察し…… .....│
└──────────────────────────────────┘
ﾏﾏニ7
＿＿＿＿＿＿_＿||￣|＿＿＿_
/ 寸////////////||＿|///////＼
＿＿＿＿__,/ / 寸///////////////////////,＼
ﾊ/////////_,/ Y^Y＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾|＿,,.. ＿
/∧////_, - '′ ハ| | ハ _,.｡ ｧ7ﾌ////＞＜
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿//__`T￣ ハ ∩ |:::| | |:::| ＿ _,.｡ -ｧ7///////＞ `｀ ｀
竺竺竺竺竺竺竺竺竺竺竺竺竺竺竺竺竺≧s｡|::::| |::|_|..」斗rｬヤI「:.:.:个x////////＞''" |⌒|
∠＿||＿＿||＿＿||＿＿|＿＿__jI斗r≦i:i:i:i:i:＞-=ﾆﾆ二三三三三o≠''”|| ”''+s｡.,_|¨:|竺竺竺竺竺竺竺
＞＜||＞＜||＞＜||＞＜||＞≦i:i:i:i:i:i:i:ｉ＞＜三三三三三｡o≠''“ _｡o=≠≠=ﾐf⌒Y |:: |＼＼＼＼＼＼＼＼
￣￣￣￣￣￣￣￣＿‐‐|::|‐‐…=≦三三二二ﾆ=--=ミ┐￣:ｱ´/__|:.:.:.:.:.:.:.:.:| |::厂ⅧYYYYYYYYYYYY
＿｢二二ﾆ=-‐_r￢冖'Ｔ二¨|rrrzz|| | |:::|i:i:||¨| |┴─「」‐ｲﾆニｱ⌒ ヽ￣~|..|￣¨| |￣
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::::~./ (≡ ≡）ヽ｀ 〜＝ﾆ二二三三三 . r'ﾞ´^'~ .::::::::::::::::::ﾞi.===「| |ィ==rｧ=rr==「」⊆M⊇＿）⊥|_|_| | | | |
￣(ヽ （_人_）/^)....‐ _ ￣＾＾{ .:.:.:::::::::::::::::::::::} 乂ﾉ| |ｌ{==弌ﾏﾊ二|___|」ﾆ|ﾘ____ﾉ:_:_:_:_:_:_￣￣
:.:.:..ヽ /:.:.:.:.＼- ＿¨ ‐ ＿... Yﾐr= ､;:;;:i; '"''~i::! ....￣ ｀'´ ゝ' 乂ノノ__,乂ﾉﾉ:_:_＿＿＿￣￣¨
￣ | | . ￣￣￣￣￣￣￣二二二.}:::L j _..ﾑ{ 二二二二二二二二二二二二二彡`｀￣¨
..... .し Ｊ.────────￣ ⌒.k=弋_:::::>‐K:::ノ}) /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
二二二二二二二二二二二二二二 . ヽﾍ ､_j ｀ ′ ￣.＜ おい、誰だあの態度のでかい男は ...|
[]二二二二二二二二二二二二.....｀ﾄ､ -‐ ∧ .ヽ〕ト . ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
ﾛ二二二二二二二二二二二二 . } ＼ "゛ /i: ヽ､_ . ⌒ヽ〕ト. ￣ ─- ＿
_..． '゛ﾄ､ ￣ } l ¨‥- .._
＿ イ ヽ ﾚ _..．= ¨⌒＼/￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
／ ￣ ¨¨ =-､」 ／ -… ¨￣ | 知らねえんですかい、クロッカー親分 .|
/ ｀^´ | あれがサンフランシスコのノートン一世ですよ . ＞
| ､ | ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
{ ヽ | 人
У { ! /,,丁ヽ i: ヽ
/ ＼ _ -…- _ /´ } ,
.
車輪みたいに真摯に頑張ればチャンスはあるということなのかもな
┌────────────────────────────────┐| |辷|ｌ ｌ|=|l州{ |ΞﾆΞﾆΞ|:i州:|:i:i
│州議会も傍聴し…… ....│|ｉ|迄|ｌ ｌ|=|l州{ |ΞﾆΞﾆΞ|:i州:|:ｉ:ｉ
│（なお、この時期スタンフォード知事はすでに任期切れで退職している。） .│|ｉ|辷|ｌ ｌ|=|l州{ |ΞﾆΞﾆΞ|:i州:|:ｉ:ｉ
└────────────────────────────────┘.ｉ|迄|ｌ ｌ|=|l州{ |ΞﾆΞﾆΞ|:i州:|:ｉ:ｉ
ｉ:ｉ|:州i:|ΞﾆΞﾆΞ| lli州=|l l|辷､` .: | |辷|ｌｌ|ｌ|;i|;ｉ;ｉ;ｉ;≦,::::. ≧;ｉ;i;i;|i;|ｌ|ll|辷|:|_‐_‐_‐_‐_|ｉ|辷|ｌ ｌ|=|l州{ |ΞﾆΞﾆΞ! 州:|i:i:i
i:i:|:州i:|ΞﾆΞﾆΞ| lli州=|l l|l､`｢丶 .: j|__!i|迄rrrｧi∟二}}|i(__}! l{{ニニi;|ｌ|ll|迄|:|_‐_‐_‐_‐_|ｉ|迄|ｌ l|=|l州{ |ΞﾆΞﾆΞ! 州:|ｉ:i:i
ｉ:i:|:州i:|ΞﾆΞﾆΞ| }}州=] ､`ヒ|:i|‐_＼｢{＾Y!zz｛iし'ｉ;i｢;ｉ;ｉ;ｉ/;;;;;Ｗnヽ;ｉ;ｉ;ｉ;|i;|ｌ|ll|辷|:|_‐_‐_‐_‐_|i|辷|ｌ ｌ|=|l州{ |ΞﾆΞ=Ξ|:i州:|:ｉ:ｉ:
ｉ:ｉ:|:州i:|ΞﾆΞﾆΞ| }}州=_`l|迄|:i|_‐_ rｾト/lh､｛∨;;;;};ｉ;ｉ;ｉ;;;;{:::Vﾘi;;;;|;ｉ;ｉ;ｉ;|i;|ｌ|ll|迄|:|_‐_‐_‐_‐_|i|迄|ｌ l|=|l州{ |ｬrrｧ ﾆΞ|:i州:|:ｉ:i:i
ｉ:ｉ:|:州i:|ΞﾆΞﾆΞ| }}リ､`ｉ ｌ|辷|:i|_‐_ |;;;;Vｎ;;;;}｛;;;Гニニｚｚｚｚﾘｚｚｚ沁二二|辷|:|_‐_‐_‐_‐_|i|辷|ｌ l|=|l州{ __し!__ ﾆΞ|:i州:|:ｉ:ｉ:ｉ
i:i:i|:州i:|Ξﾆ- - 、.}l､`ｉ=| ｌ|迄|/ニニニニ[ ]⊥ }芹芹芹芹芹芹芹芹芹 {‐ ⊥ニニニニニ:,ｉ|l l|=|l州/;;;;∨;;ｉ;.=Ξ|:i州:|i:ｉ:i:i
i:i:i|:州i:|. / (◎ ◎）ヽ.州=| ｌ|辷}}云云云云云云}|lr|ΞΞΞ,:::::､ΞΞΞ |r|{云云云云云云{{r|l l|=|l州{;;{;;;;|u;l};〉Ξ|:i州:|i:ｉ:ｉ:i
i:i:i|:州i:.(V) （_人_）(V)...i|=| ｌ|迄|^^^^^^^^^^^ⅱｉ:ｉ|ｌ |:|: : : :_,,{__,ﾘ,,,_: : : : :|:|:i|ｉ:ｉⅱ^^^^^^^^^^^|r|l l|=|l州}<ヽ;と彳=ﾆ|:i州:|:ｉ:i:i:i
===== （っ) た) .｣=ｌｰr ‐| : : : : : : : : : ⅱｉ:ｉ|ｌ |:|: : :∥;;;Ｖ|n;;c､: : : |:|:i|ｉ:ｉⅱ : : : : : : : : : |┼┴|l州 ｢;;｢ﾞヽ;;}ニﾆﾆ======
----┴. | 「 .∟ ∟!┴‐| : : : : : : : : : ⅱｉ:ｉ|l／: : 彳};;;;;;U!;{;;}ヽ: : |＼i:i:ⅱ : : : : : : : : : |┴∟|＿| };;|ニ{;;{ニﾆﾆ∟ニニ
ＺＺＺＺＺ....し Ｊ:::::::::::::::::::::::::| : : : : : : : : : ⅱ／l |:|: : j| ｒ―Υ―ﾟ,: : .:|:|:i|＼i{:. : : : : : : : : .:|:::::::::::::::::::::ｰ':::lＺＺＺＺＺＺＺＺＺＺ
:ハ::ハ::ハ:ハｰ┴ｧ'''ニニニニニニニニ7¨¨¨_｣L｀`''ｰ- | }_____|____{ ﾟ,-ｰ''`｀ _｣L¨¨¨',ニニニニニニニニ''ヽ―-ミ:ハ::ハ:ハ:
:}={::}={,､rf㌻'｢「 l il川ⅱ^^^^^^^ﾞⅱ|:i:∥＝＝ァ==== ﾉ ‐―┴―‐ |=====ャ＝＝i{{:ｉ:|{{^^^^^^^^ⅱ川 |i ﾞ,¨｢|（ ﾐh｡},_{:}={:
::,､rf㌻/ハ {_| ｌ ,′|ｌ川ⅱ : : : : : : ⅱ|:ｉ:);i(:ｉ:ｉ:i:);i(二二二ニニニニニ|ニニ,;;;;;;;,(:ｉ:ｉ:i);i( :|{{: : : : : : : ⅱ川 |:ｉ ﾞ, !]_} ハ } ﾐh｡,_
゛ }={,ハ }={ ｢| |,ﾞ i:|ｌ川ⅱ : : : : : : ⅱ|:ｉ:|;i;|:ｉ:ｉ:ｉ|;i;|,,,;_: : : : : : : : ;､: : : : |: : :八⌒入:ｉ:i|;i;|:i:|{{: : : : : : : ⅱ川 |ｉ:ｉ , | } }={ {_,}ハ
:} {_,} }={ {_,} }jﾚ′i:ｉ|ｌ川ⅱ : : : : : : ⅱ|:ｉ:|;i;|:ｉ:ｉ:ｉ|,;;;;;;;;;}!: : : : : : :|Ｏl: : : :|＿＿_∥::::::.i:|;i;|:i:|{{: : : : : : : ⅱ川 |:ｉ:i ',|( { } } { {_,}
{ Г} {_,}_､rf〔 ,′i:ｉ:|ｌ川ⅱ_______＿,ﾞ |:ｉ:|;i;|:ｉ:ｉ/h､;;//｢￣￣￣'一'￣こｰー=彡ノ::::jｉ|;i;|:i:| ﾞ,＿______ⅱ川 |:ｉ:ｉ| ',ﾐh｡,,_）( ｢ }
ﾉ 〉､rf〔､丶｀ ′ j:i:ﾘ‐┴―――ｰﾞ ,:!'''|;i;|i:/,;⌒{ミｧ ､＿___ｔz｢￣] ｀` 千::::::::|:i|;i;|'''|:, ﾞ,―――┴┴:i:i:|i ﾞ, `丶ﾐh｡,_(
f〔､丶｀,､rfi{:i:| {|//|＿＿＿＿__ー{/_,,|;i;l/,;;;L;;;つ‐'二ー┘j|∨ｉ| |::::::::::|:ｉ);i(,,｣ﾟ,}一＿＿＿＿_| ﾞ;ｉ:|:} |ﾐh｡,_ ｀丶ﾐ
｀ ,､rfi{:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:乂 ﾐh｡,'/|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| i|＝==ニＺＺＺzzzzzzzzzzzzzｚｚzzzzzｚｚｚＺＺＺニ==＝|i |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|ﾑ_,,,.ィﾞ__ノ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉﾐh｡,_
.
┌──────────────────────┐
│そして、おさだまりの勅令を発するのであった。 .│
└──────────────────────┘
∩＿
〈〈〈 ヽ
＿＿＿_ 〈⊃ }
／⌒ ⌒＼ | |
／（ ◎） （◎）＼ ! ! カリフォルニア州議員の諸君！
／ :::::⌒（__人__）⌒:::::＼| l
| |r┬-| | ／ 朕の出す勅令がこの州の法として扱われるという
＼ ｀ ー'´ ／／
/ ＿＿ / 法律を可決するお！
(＿＿＿） /
ﾄ, ∧ ,ｨ
i:ﾍ / | ', /〃
i:iﾆ! /', ム∧ﾐｘ ./i ｨ ./7::′
i:iﾆ! i ｲ::⌒::｀ヽ.ﾚ彡7 v7::{
〈:iﾆ! {ヽi.::::, ､:::::::::..ノ /_ノﾆi::i
i:ﾏ7ﾊ{ノ1(0) r ' ｀ヽ/iTiア::/
ゝ､ﾆl● ●〈::::::::／ （誰？こいつ……）
ヽ|l⊃/ ､_,､_,ヽ⊂⊃ﾍ~´
._/ﾊ /⌒l j ji∧ﾍﾍ
<´￣´iﾆi/ /l|川ﾘiｲ~ァ＝―-､､
.｀i.＜:ｉﾆ| l.川ﾘii:::r'/ﾆ'´:::::::::: 》
.
┌────────────────────────────────────┐
│そして数日後、バレンタインデーにはメリーズヴィルからの迎えの馬車が現れ…… ....│
└────────────────────────────────────┘
.
i´￣｀i
, ---───────--､.⊂ニ二⊃
ヽﾆニニニニニニニニﾆﾆｿ （,, ﾟДﾟ)
|:::::::::::::::{|￣￣||::||￣￣||:| /~つ∞つ､ ＿
|:::::::::::::::{|＿＿||::||＿＿||:|ｰﾑ.＿,バ､ ￣｀ヽ.___ lヽ_ lヽ_
|:::::::::::::::{|￣~[|||:::::::::::::::::::ゝ＿_|:､_）､_） ｀' ､ 彡 ・彡 ・ ゝ､,,
|:::::::::::::::{|＿＿||:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ 彡 彡 ,ヽ,__/
, =＝=､、r 、r -´⌒ゝ-、─, =＝='､、 〃,ﾞ.〃,ﾞ'´￣~「:|￣!｀､/
〃＼| ／. ﾉ.:.、.:.:.:＼.:.:.:ﾍﾍ.〃＼ | ／ヾﾆﾆﾆﾆﾆﾆ（（ヽ, |::| 丶,'
||―.＋ ｲ.:へﾑ.:.:ﾍ.:.＼.:.:ﾍﾍ 、..＋― || ）) |.）) | // ￣ l //
ヾ／ |../ｲ.:.:厂 ヽ.:ヽヽ.ヽ.:.:.:ﾍゝ、 ＼〃 | |l...| |l || l
`＝=´|.:.:.| ⌒ヽ ヽ! ヽ＼.:.ﾍ.ﾍ =＝' .ﾋl.l .ﾋl.l l11
Wﾍ <ﾋﾘ) ヾ 〈ﾋﾘ)ﾍﾍ ｀ /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
ハ ﾍ ´¨ 」 ´¨ｸﾉ ﾍ.. | ノートン一世陛下ですね！ .|
ヽ、 r―-ｧ ノ´.. ＜ ささ、どうぞ |
ｺ>｀ﾆ´ イ. | メリーズヴィルにご案内します！ .|
／|: ＞=＜∧、. ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
_ イ ,': :/三〉: : :| ヽ、
. _ ィ ＜ / |∨: )ﾆ|へ/! ヽ＞ 、
. γ / /|: : :/三!: : :| 、 ヽ ＞ 、
. i | ´＜ノ｜: :|三ﾊ: : :| ゝ 〉 i ∧
. | | ＜__ 乙|: : |三ハ: :ﾘ ＼ | ∧
. ﾉ ', ', 、>ゝ々∨三三ﾚ1 ﾟ / | / ∧
. f／ ',i! 、ﾑ ﾍﾍ三三// ﾟ/ ﾚ' ゝ
. / i! 、´ﾍﾍへﾚ'// ﾟ/ / L
. ｲ } ＼ ﾍ三// ﾟ/ ん ゝ
. / /| ＼ ﾍV/ ﾟ/ / ヽ ＼
/ / ヽ| ＞ト― イ / ヽ ＼
.
ー─'"￣ =- _ ／ ／ ,｡o≦', ﾏ≧s｡., ｀`'＜≧s｡., -= ￣ | :: : |
┌───────────────────────────────┐ .| :: : |
│やる夫を同市の一流ホテルに案内し、豪華な夕食をご馳走した。 ..│ .| :: : |
│（話が盛られている可能性はあるが、一応新聞にはそう書いてある。） ....│ .| :: : |
ｌ. └───────────────────────────────┘ .| :: : |＿,,....。｡｡ --‐
| r────‐||¨T二ﾆ≠=-- ＿＿￣”“ '' ー-| |--ー= ￣:|:::|::| ＿ -┬…宀冖丁¨ | :: : |:::|i:ｉ| | |
| ||r| |￣￣ﾞ| || |二二二二:ｌ| |〉 / /∧| |¨ ‐┬-＿|┬=f ''T￣||:::|::::|:|￣|￣￣|_| |::::::::::::::::::: | │::::::|:::|i:ｉ| | |
| ||::| |:_:_:_::::| || | |:_:_|:_:_|:__| | | / / .| | | ││:|:|..|___,| ||:::|::::|:|￣￣l￣__| |───‐┘ | :: : |:::|i:ｉ| | |
| ||::| ＿___＿_,|| |＿＿___＿_,| | /_/______| |', | ││:|:|..|＿ ||:::|::::|:|￣|￣￣|_| |＿＿_ ＿ .| :: : |:::|i:ｉ| | |
| ||::| |:::::::::::::::::|| |:::::__::::_:::::::: | | |:|:|￣l:| | | l__,|:::|:|││ ||:::|::::|:|￣￣l￣__| |:::::::::: |│ :| | :: : |:::|i:ｉ| | |
lニニニニニニ|| |ニl |‐||ー‐ | |…什… .| |￢￢￢ |::::|:::|:|└┴─||:::|::::|:|￣|￣￣| | |:::::::::: |│ :| | :: : |:::|i:ｉ|_,,|_,,|
|¨¨¨¨¨_¨¨¨,,¨,,|| |¨|¨:|r┴─┴‐.┐ | | | |::::|:::|:|/￣￣二二ニ≠=--_-_-_---- ..|..|,,,_|＿| :: : |:::|i:ｉ|ilililiｌ|
|}ﾆﾆﾆ{:::::|｀ｌﾆﾆ|| |＿_,| ＿___＿___,|ﾞ:ﾞ:ﾞ:ﾞ:ﾞ::| |ﾞ:ﾞ:ﾞ:ﾞ:ﾞ:ﾞ | |::::|::/￣::::7ー‐┐──--, ￣￣ ー---i}}_:::::::|:::|i:ｉ|lilililｉ|
|}ﾆﾆﾆ{￣ヽlﾆﾆ|| |＿.＿＿＿_ .....|￣＼::| |:_:_:_:_:,,.|/￣７_:_::::::/:::::::: ::|::::::::::::::::/￣ ¨７/￣ ーrーｧ∥:|::::::|:::|i:ｉ|ilililiｌ|
|--─r…￢'' ¨|| |／ ＼_-_-_-_-_ｭzzzz弋＿￣ ￣ …┴- ＿/{::::::::::::::: |/:::::::::::::斗==ミ､::|::::::|:::|i:ｉ|lilililｉ|
|-‐… '' 二r'´ ／ ⌒ ⌒ ＼ ﾓｸﾞﾓｸﾞ.:_:_:)─---ミｰ- ＿ ￣ ー__」s≠'´￣ __ - ｀|::::::|:::|i:ｉ|ilililiｌ|
_,,|=＝＝ ﾞ￣|／ （⌒） （⌒） ＼｡., `ー‐ ' -＜二}l￣ =- ＿ /￣ ／ , . : ´￣ ﾐﾐ彡i:|ilililiｌ|
＿,,.. - | ､" ﾞ)（__人__）" ） )).7ｰt--rｧｧァﾌ￣∨:::ト． ,.. __/ / ／ _,. -=≦￣|__|￣`Yil|ー- _
¨￣::|＼. ＼ ｡｀ ⌒ﾟ:j´ ,／._:_ノ∧ﾉ:::/i:iﾘ:{:::::/ヽ::∨{:::::＞ ' ´ _/＿」 ｡｡ -=ﾆ二三三二ィ≧=--=≦lil|｀` ｰ
::::::::::| ＼... ／ ヽ:::::::Vi:i/７i:i:/i:/＼{i:i〈＼Y＾ヽ,x=ﾆ二三三三三二ﾆ=-::＞- ￣ }_j}: : |ﾊ|lilililil|
-_-_:ヽ `r'./ ｱ￣~〉==ﾆ⊃ ヽ/i:i:}〈＼{i:iｌ|::::/ﾍi:i|:: ﾘ{ |i:i:|｀`￣..,_「￣__,|＼｀Y´／ /::j}: :::|: |≧=≦｀Y
-_-_::::::＼...../／ ｀‐‐r´ ﾏ ヽ/-_Vi:i:i:}i_‐_‐_'┘ｰ_|``|i:i:| ｀`丶､| |i:|i:i| /::/: : :::|:::|----=彡
_‐_‐_‐::::::: / ／ ﾏ ヽ._-_＼/〉_‐_‐_‐_‐_乂_|i:i:|｀丶､ l| |i:|i:i| / ≧s｡..,|_」 ／
-_-_-_-_::::|__＿/ ＿ ＿ _ l ｝.._‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐_|i:i:ト.． ｀`丶､_ﾉ| |i:|i:i| / _‐_‐_‐_‐／
｜ , - rｲ〕:.:: .: .:.:.r久=､- ､} r=､ｧ/
... ￣￣〈 く:.:.:....:ｔァ:.:.::.:..c:.:ﾍ _ﾌ し Y ￣￣￣
＞- 二二二二二 -く.＿.ノ
.
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,.:::''::´::￣::`:::.、
／:;: '´Ｔ 丁l `ヽ::}
/{:::/ ｌ |ｌ ﾄ､ ｌ Nﾄｌ iﾊ
lｄｂ| ｌ k_ィヽﾚ仁ﾘｌ│
| ∧l lK◯ ○ｿｲ なによこの嘘つき！
,ｌ （ｌ ぃ ,-┐,从|
l ヽ ﾄゝ､ニ イﾄ､ﾄ､ ホテルでタダ飯を食ってたって記事なんか
|/≪T ,バ､:文:｀Yラ､ゝ
Ｎ≠{〈:::::::〉:;i:::}:::〉≧ ないって言ってたじゃない！
ヾ≦ﾊＺi::ﾍ;:::〈ｌ:::|j≧
／:::::::ﾊ:::KＸl:_:ﾄ､
∠::::::::::::{ﾐk::〉Xl,ｿ::::＞
|:::::::::::｀^^ＫＸヽノ
／￣￣＼
_ノ ヽ､_ ＼
（●）（● ） | さすがにサンフランシスコ市外に
（__人___） ｜
| u |. 賓客として招かれた時の話はノーカンにして欲しいだろ
| .|
ヽ 、 ,ｲ 滅多にあったことじゃないし
／ヽ,ー- ﾄ､
_, ､ -─ '".:.ヽ:.:.＼__ /ノ ﾄ、__
__ ,. ー 、...:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:....
＼ r 、 _ ＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::'ｰ､
} }/ ) V::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
/:ゝ/ ./ __ V ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i:.:.:.＼
}:::::ゝ ソ ,Y i::::::/::::::＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:.:.:.:. ＼
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.
┌─────────────────────────────┐
│翌日、やる夫はメリーズヴィル駅に案内され、 .│
│州兵の大歓迎（！）を受けた後でVIP達とお召し列車に乗り…… │
└─────────────────────────────┘
╋━╋ ・・ ╋━╋ ・・ ╋━╋ ・・
┃ ┃┃┃ ┃ ┃┃┃ ┃ ┃┃┃
━┛ ━┛ ━┛ ━┛ ━┛ ━┛
∧∧ ／ ∧∧ ／ ∧＿∧ ∧＿∧ ∧＿∧ ∧＿∧
(,,ﾟДﾟ)／ (,,ﾟДﾟ)／ （ ・∀・） （ ・∀・） （ ´Д｀） （ ´Д｀）
( つ〆 ( つ〆 （つ≠∩∃===┯ （つ≠∩∃===┯ （つ≠∩∃===┯ （つ≠∩∃===┯
∧∧ つ／ ∧∧ つ／ ∧＿∧ Ｙ ∧＿∧ Ｙ ∧＿∧ Ｙ ∧＿∧ Ｙ
(,,ﾟДﾟ)／ . (,,ﾟДﾟ)／ （ ・∀・）_） （ ・∀・）_） （ ´Д｀）_） （ ´Д｀）_）
( つ〆 ( つ〆 （つ≠∩∃===┯ （つ≠∩∃===┯ （つ≠∩∃===┯ （つ≠∩∃===┯
∧∧ つ／ ∧∧ つ／ .∧＿∧ Ｙ ∧＿∧ Ｙ ∧＿∧ Ｙ ∧＿∧ Ｙ
(,,ﾟДﾟ)／ (,,ﾟДﾟ)／ .（ ・∀・）_） （ ・∀・）_） （ ´Д｀）_） （ ´Д｀）_）
( つ〆 ( つ〆 （つ≠∩∃===┯ （つ≠∩∃===┯ （つ≠∩∃===┯ （つ≠∩∃===┯
〜| つ 〜| つ 人 Ｙ 人 Ｙ 人 Ｙ 人 Ｙ
し'´ し'´ し（＿_） し（＿_） し（＿_） し（＿_）
∧∧ ／ ∧∧ ／ ∧＿∧ ∧＿∧ ∧＿∧ ∧＿∧
(,,ﾟДﾟ)／ .(,,ﾟДﾟ)／ （ ・∀・） （ ・∀・） .（ ´Д｀） （ ´Д｀）
( つ〆 ( つ〆 （つ≠∩∃===┯ （つ≠∩∃===┯ （つ≠∩∃===┯ （つ≠∩∃===┯
∧∧ つ.＿＿＿_∧ つ／ ∧＿∧ Ｙ ∧＿∧ Ｙ ∧＿∧ Ｙ ∧＿∧ Ｙ
(,,ﾟДﾟ).／ ＼)／ （ ・∀・）_） （ ・∀・）_） （ ´Д｀）_） （ ´Д｀）_）
( つ.／ ⌒ ⌒ ＼ （つ≠∩∃===┯ （つ≠∩∃===┯ （つ≠∩∃===┯ （つ≠∩∃===┯
∧ ／ （◎） （＜） ＼ .∧＿∧ Ｙ ∧＿∧ Ｙ ∧＿∧ Ｙ ∧＿∧ Ｙ
(,,ﾟ | （__人__） | ..（ ・∀・）_） （ ・∀・）_） （ ´Д｀）_） （ ´Д｀）_）
( つ.＼ ｀⌒´ ,／ （つ≠∩∃===┯ （つ≠∩∃===┯ （つ≠∩∃===┯ （つ≠∩∃===┯
..〜|......／_∩ ー‐ ＼ 人 Ｙ 人 Ｙ 人 Ｙ 人 Ｙ
（＿__＿） |、 ＼ ....し（＿_） し（＿_） し（＿_） し（＿_）
| |/ ／
| ⊂ ／
| し'
＼ ､／ ／
＼／ ／
＿／ ／｀`l
（＿_＿_／（＿/
.
┌─────────────────────────────────────┐
│到着先のオロヴィル駅では馬車に乗せられ、大歓声の中パレードで引き回され…… .....│
└─────────────────────────────────────┘
|| |! / ／
|| | / ／ , -―- ,
ホアーーッ ,-‐-､ ／ ／ ／_ ,r=ィ:.::.:＞､
,. - ─- 、 |_!_!ｭ } ／ ／.`ー介´:.:.:.:.:.:.:.:.＼
/ ノノノノハヽ `'}‐┴､ ホ、ホォォォーッ！！ /.:.:.:.:.:.:.:魔:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:＼
i ,-､_{＿＿＿ l' ,. -─- ､ ｛￣｀{ ／ / .:.:.:..;:ｨ¨X¨>'￣＞-､:.:.:.:.:.＼
} | r} ` / -' | |`i ／ ,ﾍr^､ | }_, ,! -‐- ､ こうてーーい！ l : .:.:∠ｨ之xrfrｸﾌr=ｨ:＾:.:.:.:.:.:.:.:>,
{ 'ｧ' `ー'/,_ ）!／ﾘノ二二jﾉノ`i, / ＿i ', .:.:.:.k企nrtttrn企升ﾄ､:.:.:.: l:.:.:ﾑ
,-ｿ ､ ノ/ﾆ| `i／/ - r {⌒ / |＿_∠＿_,へ ／￣￣ヽ ,-rrr､. ∨:.,<＞'"´￣￣｀ ‐-､≧xrﾄ､ ..:l
/#＼ ､ `='ノ iﾆij ,ﾆﾞ | ｀i /| r､/＿＿,|￣/ ノノﾉij iっ,!,!,! rｸfﾆ二二ニニニﾆﾆﾆr'￣ﾄ､}:::ﾉ
＼＃i＼ ￣,ﾉ`i ヽ |r┼-､ i' v{_ （__ﾊ_! | _ノ^i'_ﾌ'i,! `i {. ーr==、 ゝ,_＿__,. }イ
＼i＃|＼==|/`|＼＼`ｰ| ´|ﾆ､ヽ | i ` ,.-ｉ{ }､|- ,-'i |＼_|> }{{:::::}}! :.ｲ{:::::::} ｊ. |
＼|ヽ ｝ ﾉ i ＼ | 〉' `ｰ'/ ,<j 二ﾉ /ｿ ヽ._`ﾌｧ-ｧr{`ｰ-1. iﾞ ￣ j ￣｀¨¨ ` |
Ｏ|/ |l/ i ﾉ´| / /_ノ＼＼ "{ヽ /ｉ｢|i､rr､/|ﾍ! /ﾉ | ゝ ＿人 ＿＿__,.ﾉ .ｲ
| ﾘ /∧ V_i/ ヽ_|＼ノ|ﾍ !| !|.| | |/ |-── ' }{ ｊ r´K.
|０` | / ヽ＿/|＼ ､ `| {| |゛゛| | ゝ`=======' j ,r外､
| | /ﾉ | ＼ ﾘ | ﾉ ri ﾉ | _, イ´ヽ, , イ !:.ﾑ
_,_,_,,,､__,イ:／.:.:.:.:l:ﾄー――一 ' ´ ,ｲ:.:.:.:.:＞､
北!ﾋ!j.:.://.:.:.:. : : l !:ﾄ､ ＼__ノ _／/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＞､
""＞::://.:.:.:.:.:.:.:. l !:l:.ﾍ AﾆﾆA /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
∠.:.:.://.:.:.:.:.:.:.:.;斗!:j:.:.:ﾍ l__}傘{A_/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
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.:.:.:.:.:.l_l=イ:.:.／／／>.:.:.:.:ﾍf~ｰ' ｰ'.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／／／／:.:.:.:.:.:.:.ﾍフ r/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
┌──────────────────────────────┐
│市の有力者と知的な会話を楽しみつつ、優雅な夕食会を過ごした。 .│
└──────────────────────────────┘
_ x＜.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:、.:.:ヘ、|i
ヽ.:.:.:.:.＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼.:.:.:.:.＞x.:.寸!
_ノ＼.:.:.:.:＼.＞.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼.:.:.:.:.:＞.:.:.:ト-
|".:.:.:.:.:＼.:.ﾍ.:＼.:.:.:＞.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼.:.:.:.:.:.:.:＞x
|.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼ﾍ.:.:.＼.:.:.:.:＞／.:.:.:.:.:.:＼＝＝＝＝-
|.:.:.:.:.:.:.イ⌒ヽﾍ.:.:.:.＼.:／＞＞.:.:.:.:.:.:.＼ヽ.:j 皇帝、最近連邦政府が発行を始めた
|.:.:.:.:.:.:.:.| ＼.:.:.:.:.:＼弋じ|>｀ヽ ||~~｀ヽﾚ'
|.:/V.:.:八／二二ヽ ｀ヽ＼´~ |／ﾚ' ｸﾞﾘｰﾝﾊﾞｯｸ
ﾚ' V.:.:.:へ弋じﾘ ヽ ｀ r-ﾉﾚ' 紙 幣 についてどうお考えですか？
|.:.:ハ.:.:lヽ~´ | / V|
|.:/ V.:| 乂 ｀ _ -ァ / （
ﾚ' Ⅵ ヽ、 ~ " / 八
' ＞ 、 ／ ／: : :弋 、
T " イ: : : : : : / ＞ 、
／: |_ ＜ ": : : : : : : :/ ￣｀―― 、
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／j:f三三∧: : : : : : : / .| |
／ /: !三∨: :乂: : : : :/ | |
＿＿＿
／ ＼
／ ⌒ ⌒＼ あれは違法ですお
／ （ ⌒） （⌒）＼
i ::::::⌒ （__人__） ⌒:: i. 金に兌換できない紙幣など外国が受取りませんし
ヽ、 `ー ' ／
/ ┌─┐ 政府がデフォルトするリスクもありますから
i 丶 ヽ{ .茶 }ヽ
ｒ ヽ、__)一(_丿
ヽ、___ ヽ ヽ
と_＿＿_＿ノ＿ノ
//////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
.ノ ､ 、
｡ ● ●） l 当時の合衆国の通貨事情は非常にややこしくて、それだけで中編スレ一つ書けちまうんだが
＼ （人__） |
. （^ヽ ノ 合衆国が金本位制に本格的に移行するのは1879年で
.... ＼ .ヽ
.. | | | それまではこういう紙幣を出したり出さなかったりとフラフラしてたんだ
.. ゝl し'
. ｀(＿ﾉ
//////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
.
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼
／（ ◎） （◎）＼ しかし、紙幣がダメというわけではありません
／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼
| |r┬-| | もっと利用者保護の法規制をしっかり作り込めば
＼ `ー'´ (⌒)
＞ ﾉ ~.ﾚ-r┐､ 紙幣を合法な通貨とすることも可能だと
/ ノ__ | .| | |
| 〈￣ ｀-Lλ_ﾚﾚ. やる夫は考えておりますお！
| ￣｀ー┬--‐‐´
／.:／＼.:.:.|.:.へ__
/.:.:イ.:..:.:.:ト寸ﾘ.:.:l.:ﾍ
|.:.:./彡:／ｰ、ﾉ.:.:.j.:.:.｀
レ'（ イ ｀じﾘ|.:.:.:.:ヽ おお……
ヽ.:.:ゝ. L个!
∨ ゝ rｧ /宀 さすがは皇帝、このような事まで
i ＼＿ノ
イ:＞__r＝V＿ よく考えておられますな！
ィ＝／/.:.:/三V.:.:.| ヾ――― 、
γT " ,／ /.:.Ｙ./V.:.∨.| ヽ / ﾊ
i | ヽ、ｲ.:.:.:/三.:.:.:.:.:j ﾉ | / i
/ | ＜". |.:.:.,'三|.:.:.:.:./ヽ＜ |/ ｜
ｲ 人 V !.:./三|!.:.:.:/ ﾟ/ Y ∧
/ / i V |V三三.:.:/ ﾟ/ .| i
./ ノ | V 八三三∨ ﾟＶ V |
＿_-＜ "ヽ /| ﾏ V三三 ﾟ／ !、＞ ﾍ
イ{ | !ゝ｀ヽ ｀Ｖ | ＼ V三 ﾟ／ ―┴┘ ∧
L｛｛-V斗ィノ＿/ | ＼Ｖ ／ ∧" ―――┴,
|////////|：：：：：：| ||| ./ V ／///////ハ
.
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼
／ （⌒） （⌒）＼ いやあ、皇帝ともなると
／ ::⌒（__人__）⌒::: ＼
| |::::::| ,---、 通貨の規制についてなど
＼ `ｰ' しＥ |
／ l､Ｅ ﾉ ひとりでに詳しくなるものですお！
／ ｜ |
（ 丶- 、 ヽ_／ ははは……
`ー､＿ﾉ
┌───────────────────────────────────────┐
│この日この場所に限っては、やる夫はまさしく皇帝として取り扱われたのであった……。 .│
└───────────────────────────────────────┘
.
┌───────────────────────────────────┐
│やる夫をもてなした甲斐はあって、サンフランシスコの住民はみんな ....│
│彼がオロヴィルやメリーズヴィルに出かけているということを知ることになった。 ...│
│これらの街の知名度、イメージは大幅に向上したことであろう。 .│
└───────────────────────────────────┘
rfﾆ､ヽ
l｡ ｡ f9i
t≦_ﾉゝ､ ,,....,,,,__ ,rrテ≡＝=-､
｀フﾞ´,,:: -- ::､ ,r''"''''''ヽ:::｀ヽ. （〃彡三ミミ::｀ヽ そういや最近皇帝を街中で見ねえよなあ……
,rﾆｭf::r-‐t::::::::ヽ f´,,..、 r"::::::::::i /"~´ i三ﾐ::::i,
/,,, Y.. -‐ ヾ::::::::l ノﾞ f･= 7:::::::::::l. f:､ ‐-:、 (ミﾐ:::::::l
ﾑﾟﾞﾞ' く､'ﾟ` ﾞ'"):::l ヽ'' ﾞ'⌒ﾘ:ﾉ ﾉﾟｦ ''・= ﾘ::r-､ﾘ. 知らんのか、「アルタ」のエヴァンズが書いていたぞ
l=,,;;:. l=､ ..::" ,)ヽ、 j⌒ ﾄ'"fノ l (-､ヽ'" ﾞ'´ﾉ),）. オロヴィルに招待されて行ったって
／`ゝ-''^ヽ''" ,/: : : :＼ ヽ、: : : '" ノ^i, lｨｰ-､ ﾉ-ｲ
/rf´ i′ ,f^ヽノ:,. - - 、 ヽ,,. -ﾃ） ,／ ｀ヽ、 t_ﾞﾞ _,,.. :: " l、
ﾞ'ﾞ l l: : j :f´: : : : : ヽ,/ '''"´ ,,.: - ヽ ｀ﾕﾞ" ,ノ::ゝ､. へえ……物好きな連中だな
! /: :ﾉ l: : : : : : : ノ, ,:'" ﾞヽ i,.r‐(´::::〉 ,.ｨ":::::/:::::: でもそういう洒落っ気、嫌いじゃねえぜ
/-‐-/: :/: l: : : : : : ,/ / / ,f´:::,::ヽfﾄ--テ:::::::::ノ:::::::::
. _,,..::-,テ /`7: :（: : : : : /ヽ/ 〃 ﾘ:::,'::::::ゝ!r7/ｰ一'":::::::::::::
｀_,:ｨ''" _,r''" f: : :ト---ヲ / fﾉ /::/::::::://://::::::::::::::::::::::::::::
-‐-‐'''フ" ,.ﾉ,:::::」､,:r'" ,i / /::/::::::://://::::::::::::::::::::::::::::::
､..､く´＿,,∠"ｨ''"´ ／ ,> /＼、 ,ノ:::/::::::://://::::::::::::::::::::::::::::::::
´ ,ﾍr:､-､=---／ ,:ｲ ,ﾉ ｀ﾞヽ､／:::::i':::::://:://::::::::::::::::::::::::::::::::::
ｰフ´ > ヽ`ｰ､／ ／く _,,..ィ''"ﾞ' ＿,,:ｨf-:､::::::!::/｀ﾞﾞフﾞ':::::::::::::::::::::::::::::::::::::
／ ／ ,,ゝヽ, ） ,.／ ｨ'" r-‐ ''",., ヾ:l:/ f"´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
┌────────────────────────────────┐
│作者も、カリフォルニアの地名にはそれなりに詳しい方のはずなのだが .│
│こういったあまり目立たない街の存在など、皇帝の事績でもなければ .│
│永遠に知ることもなかっただろう。 .│
└────────────────────────────────┘
.
┌─────────────────────────────────┐
│……と思ってスレを書き溜めていたら、突然事情が変わりやがった。 .│
│ │
│2017年2月現在、メリーズヴィルとオロヴィルはダム決壊の危険があるため │
│住民全体が避難するという、とんでもない騒ぎに巻き込まれているのだ。 │
└─────────────────────────────────┘
,: ' / ' / / ,:'/, :'/ /' / / ,:'/,: ' / ' / / ,:'/, :'/ /' / / ,:'/,: ' / ' / / ,:'/,
:'/ /' / / ,:'//,: ' / ' / / ,:'/ , :'/ /' / / ,:'/ ,: ' / ' / / ,:'
/,: ' / ' / / ,:'/, :'/ /' / / ,:'/,: ' / ' / / ,:' / / ,:'/,: ' / ' / / ,:'
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:'/ /' / / ,:'//,: ' / ' / / ,:'/, :'/ /' / / ,:'/,: ' / ' / / ,:'
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/ / ,:'/,: ' / ' / / ,:'' / ' / / ,:'/, :'/ /' / / ,:'/ / / ,:'/,: ' / ' / / ,:'
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/,: ' / ' / / ,:'/, :'/ /' / / ,:'/,: ' / ' / / ,:' / / ,:'/,: ' / ' / / ,:'
,:'/, :'/ /' / / ,:'/,: ' / ' / / ,:' / / ,:'/,: ' / ' / / ,:' / / ,:'/,: ' / '
/' / / ,:'/,: ' / ' / / ,:'/, :'/ /' / / ,:'/,: ' / ' / / ,:'/,
:'/ /' / / ,:'/ /,: ' / ' / / ,:'/, :'/ /' / / ,:'/,: ' / ' / / ,:'
/,: ' / ' / / ,:'/, :'/ /'' / ' / / ,:'/, :'/ /' / / ,:'/ / / ,:'/,: ' / ' / / ,:'
,:'/, :'/ /' / / ,'/, ' / ' / _;;;;;;ヽ/ ,:' ,:'/, :'/ ∧_∧ / / ,:'/,: ' / ' / / ,:'
/' / / ,:'/,: ' / ' / / ,:'/, '/(*/) ) /' / / ,'/,: /)´Д)っ' / ' / / ,:'/,
:'/ /' / / ,:'//,: ' / ' / //,:'/,ﾉ :'/ /' / / ,:'/,: ' ﾉ ' / / ,:'
/,: ' / ' / / ,:'/, :'/ /' (ノ＾ヽ) / / ,:'/, :'/ (//' ヽ)/ / ,:'/ ,: '
''"""'''''"""''""'"""'''''"" ,:'/, :'/ "''""''"""'''''"""''""''''""''"''''"" ,:'/, :'/ "''"""'''''"""''"''"""'
:::....::::::........ ,:'/, :'/ ::::::从 MwM 从 MwMmw M从 MwM 从 MwMmw MwM''"""'''''"""''""''''""'
从 MwM 从 MwMmwMwM 从WＹWﾉM MWＹMWﾉWＹWﾉMﾉMＹWWＹWﾉM MWＹMWﾉWＹWﾉMﾉMＹW
.
┌─────────────────────────────────┐
│サンフランシスコどころか、全世界で連日名前を報道されることになるとは ..│
│やる夫を招いた市の有力者たちも想像だにしていなかっただろう。 │
│ │
│まったく笑えない話なのだが……。 │
└─────────────────────────────────┘
／ヽ―--、 /| /|
ｒ――---‐‐- ＼＿＿＿ ノ |／/｝
| へ ＼ ＼ 、 ヽｲ |／ |
| |/////｀ヽ、 ＼. ＼ ＼ ＼ ｀、| /
＜ 冫 l入/∨lλｲヽ、 ｀、. ＼ ＼ ﾍ ,′
／ ＞ ／ ＼ ∧ ＼ ＼ ﾍ /
, '／ ∧ ／./ , -‐ ∧. ＼ ｀ヽ、 | |
/／ /／/ /ヽ ,,≠ 、 ＼∧＼ ＼―---- |
／ / 弋 ｲｒ=、、｝ゞ-≦γ'冫 ノ .＼＼＼ ｀ヽ、＼ ｝
/λ｛ソイ ≦￣￣ ||| ｀、＼ 、 ＼/
/ / ! _ /＼ ＼ ＼ /
彡 ｛ ヽ＿ -‐ 、 ∪ / .／＼ ＜￣/
| ｒ ＿-－- 、ヽ ∠ へ ｀ヽ亅/
| ｛| ｛////////ゝ_l /／ 卜 冫 ／
ｉ ｝ ゝ _///λ/// ｨ ／ ／
i |/// ￣ / ヽイ ／
｝ ∨′‐ __二ノ ／ ∧/
| ｀￣￣ _ イ / |
ヽ--- 、‐― ― ￣ |
／ ＼ -‐∧ / |＼
ﾞ――――／／ /:∧ ｀、 / / ｀、
／ /: : :ｌ＼ ゞ / / ヽ、
／ ｌ: : : ｌ／ 入 イ / ＼
.
┌─────────────────────────────────────┐
│1864年のやる夫に話を戻す。 │
│オロヴィル市から帰ってきた翌３月、やる夫はペタルマ市にも赴く。 ...│
│ ...│
│同市で彼の到着が報道されると、彼のもとに山のように手紙や電報が押し寄せた。 │
└─────────────────────────────────────┘
＿＿＿
／⌒ ⌒＼ ━━┓┃┃
／（ ○） （○）＼ ┃ ━━━━━━━━
／::::::⌒（__人__）⌒:::: ＼ ┃ ┃┃┃
| ゝ'ﾟ ≦ 三 ﾟ｡ ﾟ ┛ /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
＼ ｡≧ 三 ＝=- | 皇帝！ ＞
-ｧ, ≧=- 。 | 陳情がたくさん来ております！ .....|
ｲﾚ,､ ＞三 ｡ﾟ ･ ﾟ ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
≦｀Vヾ ヾ ≧
｡ﾟ /｡･ｲﾊ ､､ ｀ミ ｡ ﾟ ｡ ･
＿,,,,,,,,., ィ彡ﾆﾆﾍ
//二三＞ |＜l三=ｰ`ｰ‐''''' l l
|`l l＞三≧＞‐ﾍ ｒ- .. _ ｌｌ ﾞl､ l l ,,.､
ィ≧ラヽ _,, -ﾆﾆﾆﾆl ll /ｨク／ll ll＜i＼＞､ ｌｌ .l l l//､＞､
＜彡" l i〈_lーニ─"ll ll 〈ｰ''"´ ll l ￣￣ 7, ｌｌ l l l' l ヾソヽ
ヽ l l:､ :ll.l ll ヽ l.l ＿,, -ﾆﾆ _ll .l '/ ヽ /
ﾍ l l'i` ll l ll ﾞ､ ll l〈ｰニニ＝ ７ l / / ハ
／ ﾍ l l;i ｌｌ l ,ll ', l l l l l＿＿lﾐﾆﾆ/ / / ヽ
／ ∧ l l ﾊll二|i| ,l l l l l l――l / / / ヽ ヽ
／―‐／―――――――――――――――――――――――――――――‐ヽ ―ヽ
／＿_／＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_ ヽ＿_ヽ
| | 人 人 人 人 人 人 人 人 人 人 人 人 人 | |
| | （ ）（ ）（ ）（ ）（ ）（ ）（ ）（ ）（ ）（ ）（ ）（ ）（ ） | |
TﾆﾆＴ ￣￣￣l￣￣￣￣l￣￣￣￣l￣￣￣￣l￣￣￣￣l￣￣￣￣l￣￣￣￣l￣￣￣￣ TﾆﾆＴ
.|. | .| .| .| .| .| .| .| | .|
.
┌───────────────────────┐
│……ちなみに、全部イタズラである。 ..│
│ │
│たとえば、「バージニア州リッチモンドより」と称する │
│こんなケッサクが新聞に載せられている。 .....│
└───────────────────────┘
／ミミミミミミミ川＼ ． ﾍ、
／ミミミミ／＼ミ川川|/＼ _,. -‐ ': : : : : ﾍ
／ミミミ／ ＼|/ ヽ ． ''": : : : : : : : : : : : :ﾍ
../三三三| | .＿＿,. ‐''": : : : : : : : : : : : : : : : : : :ﾍ
/三三三＞ ＼ ／ <| . -‐ ´ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ﾍ
|三三三／ 〈＿＿__ )) ＿＿） .: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ﾍ、
..|三（⌒|｜ ＼＿0> <__0/ .: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ﾍ
|ミ（6 |_| ／ |＼ 〉 : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
| し ／ | | : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
丶| | 〈 」〉 |. ノートン皇帝殿下。 .: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
｜ | ＿＿ / : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ‐´＼
｜ ＼ ー / 貴殿が合衆国大統領を自称するあの大売国奴、エイブ・リンカーンと連絡を取っていると聞き
｜ ＼ | |..... 小生は大変心を痛め、残念に思っております。本当のことなのでしょうか？
|￣￣￣￣ ＼＿＿＿/ : : : : : : : : : : : _,. ´ ＼
|￣￣￣￣￣￣￣| | |￣| もしそうなら、もはや貴殿を友人としてみなすことはできません。 .＼
| 二二二＼＿| | |_/二.. 南部は貴殿のことを、この戦争を終わらせる希望の星として見ていたのですが。
二二二＿_| | |_二| . ただちにご返答を頂きたい。 .: : :＼
ﾏ三三i, ． ''": : : : : : : : : :＼
ﾏ三三i、 ´: : : : : : : : : : : : : : : : :＼ 敬具 ジェファースン・デイヴィス
ﾏ三三i, ,. ‐''": : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 丶 アメリカ連合国大統領
ﾏ三三i,- ‐ ‐ ´ : : : .
ﾏ三三i, : : : . .、 ´
＼三ﾆ＼ ｀ 、 ´
＼三ﾆ＼ ｀ 、 ´
＼三ﾆ＼ ヽ、_ ‐ ´
＼三ﾆ＼ ´
＼三ﾆ＼ ／
＼三ﾆ＼ _,. ´
＼三ﾆ＼ ． ''"
＼三ﾆ＼ ‐''"
.
┌─────────────────────┐
│この手紙を真に受けたやる夫は怒り狂った。 ..│
└─────────────────────┘
ﾉ Ｌ＿＿＿_
⌒ ＼ ／ ＼ リンカーンもデイヴィスも、まだこんな争いを続けたいのかお！
／ （◎） （◎）＼
／ （__人__） ＼. 敢えて言おう、カスであると！
| |::::::| |
＼ l;;;;;;l ／l!| !
／ `ｰ' ＼ |i ＿ _
／ ヽ !l ヽi | l [l] |￣| /l | |
（ 丶- 、 しＥ |そ | 二l ￣/ [][]∧.|_|
`ー､＿ﾉ ∑ l､Ｅ ﾉ < |__| |￣／ <_/ <>
ﾚY^Ｖ^ヽｌ ￣
.
┌──────┐ .(⌒)
│ペタルマ市 │ ／
｜電報受付 ｜ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|
└──────┘...ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆi |
| || ／ | ／ ||. |
| ||／／,_._ .. |／／,_._ .. ||. |
| || :::;: ;:; :／:;| :;:::: ::; ／:;||. |
| ||＿＿＿＿|＿＿＿＿||. |
| ＿ .|
| [__,ノ＼ ,,,_＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_,|
＿＿＿＿＿___ |__＿__ ＼
／. _＿＿_┻__ /'| ＼
──‐､＿＿＿＿__/ | ＼
(ぃ) |＿,|＿＿＿| |
ーl |―' |＿＿＿| |
ニリｺ＿＿|＿＿＿| |＿
| | | | /
| | |＿＿＿|,/
＿＿＿
／ ＼
／⌒ ⌒ ＼ ……ということで、ワシントンとリッチモンドに一通ずつ電報をお願いしますお
／（◎ ） （◎ ） ヽ
| （__人__） |. リンカーンとデイヴィスをサンフランシスコに呼び出して
/￣￣￣/| ＼ ｀⌒ ´ ／
. / ⊂てヽ ／ ヽ. やる夫が仲裁してやるのですお
/ // ｨ `´ ／| ｨ |
[三三三]/ .＼__／ | | |
/: : : : /: : : .:': : .|: : : : |: : :|: : : : :|: : : : :ヽ: : : : : :.:ｌ.:.|: : : : :
.' : : : : ': : : :. | :ｌ.:.|: : : : |: : :|: : : : :|: : : : : :| : : : |: : ｌ.:.|ヽ: : : :
ｌ : : : :.|/|: : :.:| :|.:.|: : : : |_:_:」 --:.､|: : : : : :| : : : |: : ｌ.:.| .:.＼ :
|: : : : :| 」_:_:_:|_:|.:.|: : : : | : |_:_: :_:.|`: | : : :| : : : |: : ｌ.:.|.:.:.:.:.:ヽ
|: : : : :|._l>‐‐´`ｰ'───‐'rｧ'マ`'く､|:ー亠─┴‐r＜ .:.:.＼i
|ﾊｰ'爪 ,ｨナメ、 '´{r'｡::.) ｝} }〉ｰ.: : : : : : :| ヽ}＼: :.:| は、はあ……
|.ハ/{ {r'｡..)}` 弋ｭ...ソﾉ/|: : |: : : : :.:..:|､ ハ: :＼!
|: : { 弋_.ツ ´¨¨¨´ |: : |: : : : :.:.:.|ノー‐-./ それでは、承ります
|: :.ﾊ ｀¨ | |: : |: : : :.|: : | : : : ／: :
|: :. ﾊ '､ u. |: : |: : : :.|: : |: :／ |: : :
|: : |: ::、 __ |: : |: : : :.|: : |'´ |: : :
|: : |: : :ヽ ‘ｰ ` |: : |: : : :.|: : | |: : :
|: : |: |: : :ヽ、 ー /|: : |: : : :.|: : | |: : :
|: : |: |: : : :|: ＼ . イ !: : ': : :.:.:|: :.′ |: : :
|: l |: |: : : :|: : ! ＼ ＿ -＜ / : /: : : :.:|.:/ |: : :
|: l |: | : : :」-┘ |::::|ﾊ //:./: : : : :// .|: : :
|: l |: ＞'´ |::::| .| //.:厶/--‐'´＼ . |: : :
.
＜ ﾄｺﾄｺ……
, ‐二 ￣ '‐,,,,_
/ / , i , , ＼
ﾊ ! il ! ﾊ ヽ ,ヽ
i ﾊ ! i l l ! ! ! ヽ
! i i i .l l ! ! ! !
i. l l l, ＿,!__＿／__,＿/ /
! .l l .│ N いやー、あれが有名なサンフランシスコの皇帝なのね！
ｌ l .l l. '´￣ , ´￣`.|.|
l .l .l ./ ﾄ､ '''' ｒ==┐ '''' .}.| サイッコーにウケるんですけど！
. ! .ﾚ'¨´ヽiへ. _ ､__,ﾉ ,.イ/
l {::::::::::⌒ヽ_/ } ｰ‐＜.__/ このネタ、新聞に売れるね！
i ヽ:::::::::::／､ 〈 , '"＼ﾉ‐;:::ゝ-、
. l {:::::::ﾊ ヽ Y｀‐┴､＼::__＼::）
l. |:ヽ{ ヽ_ゾﾉ‐一’ |ヽ、::::/
. ! |:::<｀¨´(__ノ ─ﾗ !:::::>::|
. | |:::::＼:||,､ ､ヽ=´ /:::/:::::|
＼. |::::::::::::||"´｀''m/:::/::::::::|
j:::::::::ｒ┴-- ｀ｰ‐ '⌒:::::|
/:::::::::ﾏ二 |::::::::::::::,ﾉ
/::::::::::::::i ｰ 一 '´￣::.￣
,':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
┌───────────────────────────────────────────┐
│ペタルマの電報受付係は、やる夫の出した電報を打電せずに新聞社に回してしまった。 ..│
│今の基準で言うと、職業倫理的にアウトなのであるが、当時は何も言われなかった模様である。 .│
└───────────────────────────────────────────┘
.
┌─────────────────────────────────────┐
│そして翌日、リンカーンとデイヴィスからの「返答」がペタルマの新聞に載せられた。 ....│
└─────────────────────────────────────┘
／ ,イi、ヽ､ ｀ヽ､
/ /,ｨ' ゞ､_ﾞi. ＼
/ / i｀ゝ!!'"´ ,!. ＼
/ / ゝゞk,ｲﾚ′｀丶 ＼
,! ｲ _,､､ゞ､,ィｰ- ､, ＼ ＼
＼ i,ｨﾆ,､ｰ一 ''''' ｰ-､ ｀丶､ ＼ ＼
,ﾌ'´ ｀ ｰ-､ヽ､ ヾ ,!
ﾞーt=r＝＝＝=r=＝＝t＝-r''p, ', ／
,ﾘ´ﾞ,t◎ｧゞ｀ﾞrﾞ'ｴ◎-､'"´ } ヾ!'"´ 皇帝陛下、大変申し訳ありませんが
,l,〉 '´,! ﾞi｀ヽ ､ / ,ｲヾ!
{ ヽ r' , ,! ,ｲﾚﾘ 小生はカリフォルニアに行く時間が取れないのです
,! ｀ﾞ,ｲ´｀ヾ '"´｀ヽ､.,, ,ｨ ; /
l ,;'､､-‐'-‐-､,,,._,ヾ }ｲ ジェフ・デイヴィスというならず者をとっちめるのに忙しいもので……
ﾞ､ ij｀ﾞ /,!
,k ´""｀ , ｲ_」､
,ｲゞ､ _ , ィ'ﾞi ,!
,!ゝ' ｀iﾞ"'''ｰ ''iﾞiﾞi", .:.;:;:;:;,! ,{三i
_,､-‐'"`ヽ､ l:;:;:;:;:;:;:;|,i |:;:;:;:;:;:;:;,| ｀"|､_
´￣ ｀ヽj:;:;:;:;:;:;:;|,i |:;:;:;:;:;:;:;,! ,イ､_ ￣｀ｰ- ､_
_,..----､_
／ ,r￣＼!!;へ
/〃/ ､ , ;i 私にカリフォルニアに来いというなら、まず500ドルを送金してくれ！
i,__ i ‐◎ｧj,ir◎ﾞ)
lk i.l ／',!ﾞi＼ i ズボンがもう一着しかなくて、しかも尻のところが破けているのだ！
ﾞiヾ,. ,..-ﾆ_ /
Y ﾄ､ ij-:=┘i おぱんちゅ丸出しでは恥ずかしくて皇帝に拝謁出来ぬ！
l ! ＼＿＿j'.l
｣-ゝr―‐==;十i _,r--――､
.ﾄ､.j.!ﾚ'￣三! ＞ｰr‐r‐r‐＜ _,.r<"｢ l__＿__
＿＿__,..r--r＝ヾヽj,r―'"≦＿_￣￣r―'"＼＼ ＼r",.-､, ＼
∧ ﾄ-'‐'"三へ＞ﾄ-‐'"~ ﾞi / ＼＼(_.人 ヽ._ ヽ
ﾚ'へ._ﾉi ｢ ＼ ﾞl //./",｢￣／ / / ヽ-ゝ. ＼ /
ﾚ'/／ .l l ! ! i/./ ./ / / / ,（ ＼ ノﾊ
ﾚ'/ .! ! i ﾞ'! ￣ ∠, / ヽ.＿ ,ﾀｰ '",〈 !
/ﾞ" ,r'" .l‐=ﾆﾞ,｢l ! ｢￣!. ／.／ ｰ==' .l.ﾄ､. -‐'"/!.ﾄ,
／ .ﾄ- ﾞー―┘!└‐'='-‐" ヽ._/ ､ ﾄﾐ､￣￣._ﾉﾉli＼
.
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ U _ノ ヽ_ ＼ いや、そんな金ないし……
| （一）|lil|（ー） |
/ ∩ノ ⊃_） ／ デイヴィスめ、やる夫にたかろうとするとは……
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
┌─────────────────────────────────┐
│やる夫がカツガれていることに気づいたかどうかは定かではないが ......│
│とにかく、両大統領をカリフォルニアに呼びつける話はこれっきりになった。 │
└─────────────────────────────────┘
.
/////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
,____
__f薔薇ﾌ=-
ｭ云ﾆ≧==云少ｭ＞
r ¨¨¨＾＾ ￣ . ¨¨^^＜云､＼
. / ., ^^寸 .ヽ
/i / / l l ヽ、 ヽ ﾏｭ､_
. /.」 . i ./ .|.. l .i ﾍ .ヽ l ﾏﾑヽi
/ ﾏi .i 卞‐ﾚ.| i .ﾊ斗爪 . i i≧ｭ}
. }| . | .{i辷tz ﾏ .i ./_zx==≠..i . ﾑﾏ入>
ﾏﾉi .ﾚ..弋ソ...,弋ﾚ´ 辷iり./∨../ゝﾑ. やる夫を大事にしているように見えるけど
', iﾆi :::::: ､ ::::ゝ-tっ./ / i ﾏ」
.. ∧ﾄ ﾍ. ､_ _ ｲイ . i{ 」 結局は利用しているだけなのね
/ | 乂>､ ‐ ｀ イ , ﾚ圭L
____ .{ﾆﾑ/| |ﾌ｀ ｒ≧ー≦=ﾆ.ｲ´i..| |圭圭少 対オークランドのプロパガンダのネタとしてしかり
. 守圭圭圭 | | 少//}iﾄ､圭圭{ .| | ﾚｭ=ｭ､圭≧ｭ
ｭﾆﾌ￣＞､| i.l-‐ ﾏ=/.ﾉi{=|圭少 リ i三三少ｭ圭< 宣伝材料もしかり……
. 少ﾏ三三ﾆﾆ.i .ﾘ X / iii{¨/-‐ .i .|三三三ﾆ>､ﾑ
У三三三ﾆ.| .| ¨ ¨ | .!三三三三ﾆ}
ﾏ三三三ﾆ | .| ., .i .|三三三三ﾏ
ﾏ三三ﾆ／ﾍi. ､/ .l .人三三ﾆﾆﾏ
/ 》三ﾑ‐ｔ ﾌ__ __,,r.i-､ _＿ _ r‐７三三少
. / ｒ-´ ﾏ三i１ ゝ <-´{ゝ / iヽ i<r=」´ / .《三三/､ヽ
／￣￣＼
／ _,ノ ヽ､_
｜ ( ●) (●） そう、まさに「利用」だ
. ｜ （___人__）
| ｀ ⌒´ﾉ タダ飯にありつけた時も、善意からじゃない
.| |
人､ | 利用価値があるからだったんだ
,ｲ:. ﾄ､ヽ、 __ ,_ ノ
,. -ｰｰ -‐ ´::::::::::::::::::::::::::::::::7 もちろん、それが悪だとは一概には言えんけどな……
／..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ト、
.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.. ＼､_
::::::::::.＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..... ヽ
:::::::::::::..ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::...ﾍ
:::::::::::::::::::V:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |::
:::::::::::::::::ｲ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: l::
::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |:|
/////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
.
┌───────────────────────────┐
│大統領呼び出し騒ぎが終わってしばらく経った、1864年6月。 │
│ある若い新聞記者がサンフランシスコに引っ越してきた。 │
└───────────────────────────┘
ｉ⌒ｉ⌒ｉ⌒ｉ⌒ｉ⌒ｉ⌒ｉ⌒ｉ⌒ｉ⌒ｉ⌒ｉ⌒i´￣｀i
| | | | | | | | | | | |ニ二⊃ ,、
| | | | | | | | | | | |;; ﾟД) _〈 i、
| | | | | | | | | | | |'~ﾌ∞､ ＿ ＿__ __ _ _､シ从ヾ、
| | | | | | | | | | | |/_,ハ ＿ ￣_,,シ:'｢|ヽ.・ヽヽ ＿ ＿
|＿|＿|＿|＿|＿|＿|＿|＿|＿|＿|＿|三}､_）./7 /⌒ ￣|| |.|_ へ.､｡_）. ＿＿ | | | |
|三三三三三三三三三三三..., -‐1ﾄ､ ,r≠‐-､ .{ ノ ||（ ,Ｕ |＿__ | !__| !__l
|三／´|｀ヾ三三三三三／´／ |j /＾､ ヽ.ニニニ０ニｺ/. ＿_l |
└ﾞ（─＠─）========（ ／ Xｿ ｀ー- ｲ . | } j |＿＿_|
＼._|_,ノ .／ l ヽ ﾄ､＿ _,イ _,/_｝
,ｲ ､ λ | ￣ l |￣￣￣|
r=ｹ―-､ ヽ' ＼..＿.. 1 ./ └―┐ l / 7 /7
ゞ彳 ｀>､ ＼ ./, | ｿ /￣￣￣￣ヽ ┌―┘ | / //./.
./ ｀i:::､ ｀ｰ//1|'ﾞ | グへ | ￣￣￣ ￣ ¨
_, -‐7 .l|ヽl`ト､ ヽ＿＿＿＿/
__,. -＜ ﾍ/ .ｌl ヽ|j ｀ ､ 七ﾆ.､ヽ ┌―┐
. / ｀ヽ ∨ / .|ﾍ i ﾄ､ ヽ、 .／ﾍ.z‐､ヽ/￣￣￣￣ヽ ニｺ｜[][]
. f ヽ ∨ ﾄ､ .| ＼ ヽ(__人__ム'＼ .|,.-.. | グへ | └―┘
. r┘ ', .l-―＼ .| ｀i' ヽ._j 」 } ／ |,.‐ ヽ＿＿＿＿/
. /¨ヽ＿ ', 三￣ ヽ | ､ | /|￣ /,厶ｲ」 / Vｹ l-､ .|￣￣￣| 「 ｌ「 ｌ
. .厶 ￣ |1 .',l ヽ .ﾊ |,イ / /7￣|ヽ !/￣￣￣￣￣ヽ.. ￣￣ | | | 」| 」
. r' ｀ｰ- ＿ |」 _ -‐| ヾv′| ｀'ｰ- .ｱー‐| | |.| グヘヘヘ | |￣￣ l
. _,ソ ー ￣ 「 .l ﾊ | / ./|｀ｰ一ヽ＿＿＿＿＿/ . ￣￣￣
. / ／ ∨ l l l .| / {..| .,ｲ |.l
. / ハ ヽ l l l l ,/ｌ｀ヽ .ﾄ.l､_／/'l | l
. ./ / V /ヽ､ ﾍ l .l / ,ｲ l| ∨ lヽ__,ノ ｜ ! /￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
. / ./ V /｀ヾｿ ﾑ .l/ ,ｲ .l ﾘ ∨ .| | .| | グヘヘヘヘヘヘヘ |
. ./ / ヽ / / ｀ ､lﾑイ／｜ l/ ∨ | l..| ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
. / / ∨ / ...l ／ .∨ .∨ l.| |
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／￣|
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／７ |__／＿＿
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／ / |__/ ＼ |
／ / ￣￣|／
￣￣￣ ノ｀} _＿＿＿＿＿＿_
|_／ └────ｧ ∠_＿＿_ 〈￣|
└────┘ ＼| ＿
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.r-、 _００ /::::'┴'ｒ'
.|::::'´::::r┘ !「`L00、|.l└ｸ_;厂 /
.|::::「|:::| l| |Lｎ:::r┘|.l _lﾆユ、 ./
.￣└r''"´］_ l| | ｒﾞ=ﾞ┐ |└ァ::/ / /
､ヽ、 ,ゞ´_::::| l| |「二:::7 .|.l └′/ / ／
. ＼＼｀´ |:::|. l| l 〈::/ ､ ! '／
＿＿＿＿＿＿_/ / / ', ', {
:::::::::::::::::::::::::::::::/ / / ハ ', ', ＿_ , -ト
' - 、, _:::::::::::::::弋_ / / ', ',＿ ,..､..-―::' "::´::::::::::::::::
´" ' ‐- 、＿￣ ' ｰ-― ' "´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼人_从人_人_从_人_从_人_从_人_从_人_人_从__人从ﾉ／
＿_ .| 个ト::::::::::::::::::::::＿:::; -‐十７ ‐- ､＜ ＞
￣｀ ' ヽ, .:! 十干ミ｀'ｬｰ ￣r＝ミぇ | ＜ ゲーッハッハッハッハッハァァァァァァ！！ ＞
＿ ヽ,ｲl ≦ﾟ≧ } ≦ﾟ≧ / | ＜ 人_从_人_从__人从ﾉ／
:::::::｀l lﾉ:! / ｜..／Y⌒. ＜ ＞
:::::::::::l lｱl ´ ヽ ::::::::::. ＜ この街にも才能を理解出来る奴がいるようだな！！ .＞
:::::::::::::! （:θ弋l ゝ 人 ｝ .' / / !:::::::::::::. ＜ このマーク・トウェイン様をわざわざスカウトするとは！！ ＞
:::::::::::::::l よ, ヽ￣￣￣^^^７ .ノ ／ /:::::::::::::......＜ ＞
::::::::::::::::ｌ ヽ Y´￣~￣／ ／／ /:::::::::::::::...／Y⌒YW⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒YY⌒WY＼
::::::::::::::丿 ', ｛ ／ ∠／／ /::::::::::::::::::
ー―''´ 人 ひ〜' ／=＝" ノ::::::::::::::::::::::
.
ヽ __ イニニニニ≫'´ _ ィ彡'´
V≠ニニニニニ=＝''´ x≪ ヽ
}二二二二≠´ x≪ |
イ⌒¨ ´ x≪ |
． ´ x≪≫''⌒ヽ i _＿＿
≠ ＿_ .斗r弋え ﾍ==彳ゞ'′ ﾉ |´￣￣≧=‐-} 約束しよう、ミスター・バーンズ！
｀￣￣￣ ∧ ｰ彡} ヾ ￣´ |_ ．イ´ /
'. r≦´ /. このトウェイン、必ずや「モーニング・コール」紙に
∧ ヽ }
／ ﾍ | ､ ﾐ /{. かつての栄光を取り戻してやるとな！！
． ´ 从(＿__ゝ ＿__.ﾉ j /ハ
＜ ・＝===──- / イへ
ヽ } ー---- | ／ y'⌒ヽ
＼ ゝ ／ ｰ=彡 ､ ゝ--彳｀
>､ _＼ ＿ イ ｀ ．
x≪≫´ヽ ／ ¨「 ｀ ー-
「￣ ´ ／ /⌒ヽ__ / } ≠
／ /¨´ ／ //⌒/.:::::::}/ ／
/ ／ {/ /.::::::::/ ／ ／
} { ヽ /. :| }=ミ:/ /⌒Y´
./ | ＼ /..:.:..| /.::::::/＿ { ｰ'‐-=ミ
∧ } /. :/: :／￣ ｀ヽ ｀ヽ
/ ', {/. :/._:」､ ｀¨ V
! |=彳/ ｀¨ !
} |: : :」 |_
| |: / ｀¨ Vヽへ
/| |:/ヽ / /} ＼
＿_ _____ ＿_____
,´ _,, '-´￣￣｀-ゝ 、_ イ、
'r ´ ヽ、ﾝ、
,'＝=─- -─=＝', i
i ｲ 、ノｲ ＼_ルヽｲ i | お、おう……
ﾚﾘｲi (ﾋ_] ﾋ_ﾝ ).| .|、i .||
!Y!"" "" 「 !ﾉ i |. よろしく頼むぜ、トウェイン君
L.',. O u. L」 ﾉ| .|
| ||ヽ、 ,ｲ| ||ｲ| /
レ ル｀ ー--─ ´ルﾚ ﾚ´
【 モーニング・コール編集長 ジョージ・バーンズ 】
George Eustace Barnes (1827 - 1897)
┌───────────────────────────┐
│トウェインはネバダから配信していた記事を評価されて .│
│「モーニング・コール」新聞に引き抜かれて来たのであった。 .....│
└───────────────────────────┘
.
┌───────────────────────────────────┐
│「モーニング・コール」はゴールドラッシュ時代から発行されていた新聞である。 │
│ │
│初代編集長のロバート・ニューエルはこの頃もう辞めてニューヨークに帰り、 │
│あのエイダ・アイザックス・メンケンと結婚して有名になったりしている。 │
└───────────────────────────────────┘
. ｀ ´ ､
／ / ﾊ ､
. , .' ' ﾞ ! ﾞ . ヽ
' .! l ! .! l ﾞ! l. i
. ; 'i_,.{ ;! }! !; !l. i! ;! ﾞ. _＿＿ _ゝ＝=ヘ､ ＿__
i / !ハ从乂 Vﾘ从人 l.i ＞.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`´.:.:＜.
l i.fﾞｉ 'ﾞi.戍｀ ´'ﾞ戍 !`! .!:. ＜￣:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ.
l !l. !ヽ ￣ ｌ. ￣ ! i ／￣.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ゝ
. i ! ! ! ; |. ／:.:／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヾゝ
l ヽヽヽ ､― ｧ .! .i.!. ￣/:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|′
,'!. ヽ. ｀ヽ .ｨ | ｌ.!. !/!:.:!:.:/ﾊ:.|:.ﾄ、:.ト､:.|ヾ|ﾍ!ヽ!:.:.:.:ヾ!
/.! .!＼. 丶,.． i .: ! ｌ .. ∨ﾚﾍL_」ﾍ!ヾ}､,りrt≦二ﾘr‐:.!
.' ' ' i iヽ. }_,.. ｨヽ: l .! 、. rﾗにﾃ! ヒ少 ﾚゝ ｝
/,. ヽ ､ ‐ヽ i⌒!. ; .ﾉ､_ ! ヽ 丶. !ﾍ ゞ=′ ｀￣´ ソノ
. {, ‐.、: i }.ﾞ.l !､ - ' ヽ . ヽ ヽ. ヾﾍ ′ /ﾘ
/ ﾞ ､ ! ＼ .! ヽ { : .i ｀ ヽ､ ＼ ´ ￣ ／ |
,' l 丶 .{ ＼ !. ヽ ヽ ; ﾞ ＼_＿ ／ / |
i ゝ ..、.∧ ヽ_/ }. }: , !. 「::::||::| 「|￣￣￣￣|
!i . )'/,＼ ,' /. l .! __,,､r┤:::||┘ |:|_:_:::::::::::::￢￣`ｰ...､,,_
,'.! :. （.i////,＼ ./.! /,i .!. rー..'':::"´:::::::::＼::::|| ､ _|:|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀::ーｒ､
. / .! :. ,ﾞ////////,lﾆl ,.'/.! : ,' i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::|| |:|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／:::i
. ,.' .l :: ,.／'/////////lニl （.{ {. i !... i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::||ﾍノ;;|:|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::ﾄ、
{ .l : ／//'//////////!二l ヽ; ,'i { ' l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::||ヾ／!:!::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i:::::/::::::::::::!::!
. ヽ レ‐'.〈////(ﾞｰ- ､/////lﾆニ二ﾆ（ ( ﾞ:{ );〉＿ｌ::::::',::|::::::::::::::::::::::::::|| |:|::::::__＿＿＿_:::::::::::::|:::/::::::::::::::!:::|
,' ` ｰ- V/'"二￣ ｀ <//!ニニニニ},'从ﾊ{|///|::::::::',|::::::::::::::::::::::::::|| !:!::::::｀￣￣￣´::::::::::::!:/::::::::::::::::!::::i
【 ジャーナリスト ロバート・ニューエル 】
Robert Henry Newell (1836 - 1901)
仕事をしない役人をおちょくった本がベストセラーになり、リンカーンも愛読していたという。
.
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／￣￣＼
／ ― ＼
| ⌒ ⌒）. 「エイダ・アイザックス・メンケンって誰？」って首をひねってる人に教えてあげよう
. | _ﾉ ､_! ヽ
| ﾄｪｪｪｲ} 前回俺が取材していた舞台女優だよ
..| ヽニｿ}
ヽ }. ほら、おぱんちゅはいてない……
,ｲ:....ヽ ノ
,. -ｰｰ -‐ ´::::::::::::::::::::::::::::::::7
／..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ト、
.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.. ＼､_
::::::::::.＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..... ヽ
:::::::::::::..ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::...ﾍ
:::::::::::::::::::V:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |::
:::::::::::::::::ｲ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: l::
::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |:|
＿rｘvｘvｘvｘｬ―- 、
,ィｆ＞^厂{爻}勹⌒＾下ミ ｀ヽ、
rfﾌ::.::.::.:_｀ー'＾ー'::.::.::.::.::.::.::ヽ>､ヽ
＿fｦ::.::.rｘtﾀ^⌒＾⌒^X≧z::::.::.::.::.:::圦ﾊ
/r‐ｖ':r彡 |l| l|l| l ｉl ｌi l l| !l| ｌ|ﾄミｋ::.::.::.:Vfハ
{〈 ィ/＾ ,1ｌ ｌ|l !|l| |l|| |l | ｌ | ｌ |l| ! |ヽ>、::.:V! l|
｀７/ // ll| |l| |l!| |l!| ｌ| ｌ | l | |ｌ| ! |//＾ヽ:/⌒》
/丁7 ｌ| l l|l |l| |l!| |l!| |l |l l|ｌ | |l| | |ﾄﾐ=彳|厂´|
ﾚ⌒l| ｌ| | |l| !l| !ｌ| |l | || |l |l| | l|! | |ﾚ⌒ヽ|ﾚ⌒!
/|ｌ |ｌ！ |仆ミ｣ｌ ｌ| ｌ |､｣ 斗 ヒて {{ィ/77ﾊ＼j
. //lハﾄ､ヽf予ｔぇﾐ xfぞ牙ァ '/// l |! | | よし、黙れ
/// 7∧ヽﾊ ﾞー'′ ﾞー' //ﾊ /! j l | |
〃 // ハ/小. ､. " ／〈// l｜| | ! |
″{ { ,' // |l ヽ、 - ／// ハ | | | ﾄ､ , =彡
⌒ヾﾒ､/,'＿川 |｀丶､ , イ // ,'ｌ lﾙ' l| | ∨∠/三
:―::.::厂:.:.:/// |!| l|l /｀fT!＾ヽ￣} ' / | |l ＼_!｣ / 彡竺三
ー=彳:.:.:.///:｀Yヽﾙﾍ /」ﾄ､／:/ /ﾊ/⌒7:´:.:.:.:｀ヽ三三三
'⌒Ｖ:.:.:.:.{ l {:.:.:.:＼ <ヽ:.:.jj:.:.:.:./ //ノ:.:.:.;':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼三三
////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
.
士郎よ、麻婆神父を「お義父さん」と呼ぶことになるのだが、よいのか？
┌────────────────────────────────────┐
│「コール」は他紙の半額というのを売りにして部数を伸ばしていたのだが、 .│
│ここ数年は低迷していた。 ......│
│ .....│
│例のエヴァンズがライバルの「デイリー・アルタ・カリフォルニア」に移籍してしまい、 ....│
│お笑い記事を書ける記者がいなくなってしまったのだ。 ......│
└────────────────────────────────────┘
＿_＿ _____ ______.
ネ _,, '-´￣￣｀-ゝ、_''
, ﾝ 'r ´ ヽ、 記事に署名してくれなきゃ転職する？
i ,' ＝=─- -─=＝ ;
| i ｲ ルゝ､ｲ;人レ／ﾙヽｲ i でもさ、文章に責任を持つのはこのバーンズ編集長なんだから
||. i、|. | (ﾋ_] ﾋ_ﾝ) i ﾘｲj
| iヽ「 ! "" ,＿__, "" !Y.!. 個別記者の名前なんて書いたって意味ないだろ？
.| |ヽ.L.」 ヽ _ﾝ ,'._.」
ヽ |ｲ|| |ヽ､ ｲ|| |
ﾚ ﾚル. ｀.ー--一 ´ル レ
/二二Yﾆヽ
/ （ ゜）(゜）ヽ 俺自身の名前が売らなきゃ
／ ::::⌒｀´⌒::::＼
| ,-） （-| 出世も不可能だろっていうｗｗｗｗｗ
,┤ i〈 ､＿＿＿＿_, 〉 /
/ ! ヽ＼+┼┼+/ / やってられるかっていうｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
__/ ヽ `ー‐‐'´ /
, -‐''" i ＼ 人
-''~ | ＼`ー----‐'´! iヽ､
ヽ ＼ / i ｀ヽ､
＼ 丶＿／ | ＼
ヽ ／Ｏ ＼ | ＼
.
┌──────────────────────────────┐
│……ということで、対抗策としてトウェインが招かれたのであった。 .│
└──────────────────────────────┘
,- 、_
,...--─- 、 ( ,´ヽヽ_ ヽ、 ,-┐
／ :::::::::::::::ヽ、 <ヽヽ .ヽ ヽ ヽ.（ .ヽ クククク……
/ ∠ :::::::::::ヽ ヽ ヽヽ ヽゝ ヽ、 l
l ／;;）） ::::::::::::丶 ,-ゝ、ヽゝ 、 l ネバダで見せた俺の社会風刺の腕前
l ヽ｀´ ヽ ::::::::::丶 ヽ ヽゝ 、 ヽ l ,-、
ﾋヾ) , _,ノ ::::::::::::丶 ヽ、_ , -─´ 丶 . この街でも存分に発揮してみせよう！
ヾ , ゝ‐ ´ ...::::::::::::::::::｀ ヽ、 .／ l
｀ｌ. / :::::::::::::::::::;;::::l .,、__ >´ , -‐ ´:;:;l.... 楽しみにしてな、バーンズ編集長
ヾ :::::::::::::::;;;;:::::l〈.ｌl ｀ヽ < , -‐ ´:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l
ヽ .／l ., ﾍ :::::;;;;;;;;::::丶ll l Ⅱｌ >´:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ｌ
／ l´ ヾ.、;;;;;;;;:::::::::〉,!ゝ‐‐ゝ─ ´￣ ヽ、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l
〈 l, -,.l.〉.、;;;;:::::::::l∧:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ヽ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l
丶 ‐´O lゞヽ ヽ::::::::::l ヽ:;:;:;:;:;:;:;:;:;::;:;:;:;:;:;:ヽ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l
,_´-:;:;:;:;:;:;:;lヽ ｀ ヽ、 l / .丶;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ヽ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l
,、_ - ´:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l ヽ、 ─- l/ / .丶:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:丶;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;l
＿_ _____ ＿_____
,´ _,, '-´￣￣｀-ゝ 、_ イ、
'r ´ ヽ、ﾝ、
,'＝=─- -─=＝', i
i ｲ i ノ ｲ人レ ＼ルヽｲ i | き、君は
ﾚﾘｲi (ﾋ_] ﾋ_ﾝ ).| .|、i .||
!Y!"" ,-‐､ ""「 !ﾉ i | . ローカル記事担当なんだがな……
L.',. ｀⌒´ L」 ﾉ| .|
| ||ヽ、 ,ｲ| ||ｲ| /. ま、まあ、ゆっくりしていきたまえ
レ ル｀ ー--─ ´ルﾚ ﾚ´
.
┌────────────────────────────┐
│「モーニング・コール」の本社ビルはやる夫の宿の隣。 .....│
│トウェインは必然的にやる夫とよく顔を合わせることになった。 ..│
└────────────────────────────┘
＿＿__
／_ノ ヽ＼
／ （ ◎） （◎）、 あ……
／::::::::⌒（__人__）⌒＼
| |r┬-| |. 以前に会った新聞記者のトウェインさんじゃないですかお
＼ `ー'´ ／
⊂⌒ヽ 〉 ＜´/⌒つ. ネバダからまたいらしたのですかお？
＼ ヽ / ヽ /
＼_,,ノ |､＿ノ
／￣￣＼
／ _,ノ ｀⌒
｜ .（ ⌒）（⌒） 実は、こちらに転職したんですよ！
. ｜ （___人__）
| ﾉ 市内のニュースを拾って歩くことになりましたので
.| |
人､ |. よろしくお願いします
,ｲ:. ﾄ､ヽ、 __ ,_ ノ
,. -ｰｰ -‐ ´:::::::::::::::::::::::::::::7
／..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ﾒ、
｛ :::::::::::::::::::::.ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::.. ､_
| ::::::::::::::::::::::..｀、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::..｀ヽ
'| ::::::::::::::::::::::::::::i_::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ::ゝ
ﾄ､:::/ ／￣｀` ﾊ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!:::::::.ヽ
`,ﾍ ´:::::::::::::::::. ﾊ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::_,rｰ'､
}:,∨ :::::::::::::::::: ﾄ､:::::::::::::::::::::::::＞＜￣＼::..＼
. }:::∨::::::::::::::::､-''ﾞ~￣￣￣￣:::::::::...＼ ム:::::ヽ
l::::∨ :::: ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,.､／...:::::::::ヽ}
{::::::＼,::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／"￣:::::::::::::::::::::::::ﾉ
.
∩＿
〈〈〈 ヽ
＿＿＿_ 〈⊃ }
／⌒ ⌒＼ | |
／（◎） （◎）＼ ! ! じゃあ、やる夫の勅令は
／ :::::⌒（__人__）⌒:::::＼| l
| |r┬-| | ／ これからはトウェインさんのところにも
＼ ｀ ー'´ ／／
/ ＿＿ / 持ち込んでいいのですかお？
(＿＿＿） /
／￣￣＼
／ _,.ノ ヽ､_
｜ ( ○) (○） うーん……
｜ U （___人__）
.| ｀ ⌒´ﾉ__. いや……
| _／ ￣＼ヽ
人､ '､／ ￣ ヽ '､. それは、ちょっと……
_,／(:::::ヽ､ __'-r´￣ヽ v
_, ､ -― ''"::::::::::＼ :::::::::::::::j_γ |
/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ r、
丿;;;;;;;;;;;:::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ゞニﾆ彡〉,
. i ;;;;;;;;;;;;;;;;::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::( :::::::::::::::::∧^
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::!:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧ :::::::::::::::::∧i
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::|;;;;;:::::::::＼::::::::::::::::::::::::::::∧ ::::::::::::::::∧|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;丿;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧ :::::::::::::::::::v
;;;;;;;;;;;;;;;;;;／;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧ ::::::::::::::::::ﾉ
┌────────────────────────────────┐
│お隣にもかかわらず、トウェインが皇帝をネタにすることは稀であった。 │
│ ..│
│彼が皇帝に同情していて書きづらかった、というのはもちろんあるのだが、 │
│実はもっと切実な事情があった。 .│
└────────────────────────────────┘
.
／￣￣＼
／ ヽ_ ＼
| （⌒ ）（⌒） 陛下の御用達新聞は「アルタ・カリフォルニア」紙だ
. | （__人__）
| U ｀ ⌒´ﾉ というイメージが市民の間で定着してしまっているじゃないですか
. | |
. ヽ | そうなると、うちのバーンズ編集長が皇帝を使うのを嫌がりましてね……
ヽ __ , _ ノ
_,,,, ｢:::ｰ----ｰ"::i、___
_,,..r''''"::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／:::::::`''ｰ-､
／::::::r::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ..ヽ
ﾉ ::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::／}
l :::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r::::::/::::ハ
=========================================================================================================
＿＿＿
／ || へ￣ ヽ
／ ﾉ || // | ＼
/ ＿／ || // /＼ ＼
￣￣ ヽ/ ノ Ｙ ヽ/ ＼＿_ﾉ
(ヽ /（ ﾟ )( ﾟ ）ヽ /) こんな使いやすいネタ、人に渡せるかっていうｗｗｗｗ
(((i ) ／::::⌒｀´⌒::::＼ ( i)))
／∠_| ,-） （-，|＿ゝ ＼. 皇帝の妄想は俺の新聞こそにふさわしいっていうｗｗｗｗ
( ＿＿ l ヽ＿＿ノ ,＿＿ ）
＼ |r┬-| ／´
| | | | |
| | | | |
`ー'´
( ⌒ ⌒ ）
（､ , ,）
|| |‘
＿_ _____ ＿_____
,´ _,, '-´￣￣｀-ゝ 、_ イ、
_'r ´ ヽ、ﾝ、 ﾌﾟｸｰ
,'＝=─- -─=＝', i
i ｲ iゝ、ｲ人レ／_ルヽｲ i | わが「コール」が「アルタ」のネタを使ってるように見せたくないの！
ﾚﾘｲi (ﾋ_] ﾋ_ﾝ) | .|、i .|
!Y! "" ,‐―（ "" 「 !ﾉ i | 駄目駄目駄目ったら駄目！
L.',. L」 ﾉ|.|
| ||ヽ、 ,ｲ| |ｲ/
レ ル｀ ー---─ ´ルﾚ ﾚ´
=========================================================================================================
.
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼ わかってます、「ブレティン」のフィッチさんも最近取り上げてくれないし……
／ ＼
| ＼ ,＿ | でも、エヴァンズはやる夫の勅旨を変に改ざんしたり
/ ｕ ∩ノ ⊃―）／
( ＼ ／ ＿ノ | | ゼロから捏造したりするので
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／ やる夫も困っているのですお
=========================================================================================================
＿＿__
／: . :_.＿:_, :ヽ
〈: . ;仁 -ー-≧: ＞
＞: .;r‐: . : . : . : . ＼_＿ﾉ
,ｲ ／: . ;ｲ: . /: . : . : . : . : . ﾏ'´
{:ゝ/: . :./.〃:∧: .Ⅵ;ヘ: . :＼: .:. ﾄ,
__ `7: .／:./:l. :| ヽ: | ＿≧-:.:ヽ;_Ｖ: l
./ﾊ! /／ミ y‐大弋 ﾉ: 厂 ∀ー: 一ｬ'
乂辷ｫ;/ k｣j_ﾄ代ﾓｭﾃﾐ〈 弐う水: . :| : . :. 皇帝がうちの「ブレティン」に送ってくる勅旨って
,ｨ ／: ﾊ ハ:ﾍ ゞ-' ,ヾ:.､￣ﾉ∧: ｌ. : . ! ヾ:.
ｰ=≠≦; 1;ﾒ ﾉ: ∧ ヽ;ゝ /: .;ｿ: . :.:ト､_ﾉ:} 「アルタ」に載ってるのに比べていまいち面白くないのよね……
／ |;! ＼,ｲ: . {: .＞､ ^ ｨヽ;.y': . : . :.r‐一
rく 乂 〉|: . : Y./ゝｭこ _,ﾊ: l:,f: . : . : ﾊﾞヽ. 人気でないし、もう載せるのやめよっかな
／:: :: :＼ ／::ﾌ: ,彡:ﾊ//三三l ﾚ: ﾘ.|: |,从/ ﾉﾂ
, ＜:: :: :: :: :: ::.>_/::r彡: . ／::∨ 〉⌒〈|/: , :ﾉノト-ヘ
f:: :: :: :: :: :: :: ／:: ::ノ: . :,イ三三Ⅴ＝＝!: . : /_｣|:: :: :: ヽ
|:: :: :: :: :: :: ;ｲ:: :イ: . :／:,ﾉ//:: :: :: :: :: ::ﾉ: . /＝=!:: :: :: ハ
ヽ_:: :: :: :: :: :: :: : l. : .:.,〃//::∧:: :: :: :: l: . :ﾘ |:: :: :: :: :: |＿_､
ーー- ―‐.|: . ;4:: :| |::.∨:: :: :: :: ヽ; {:| |:: ::!:: :: :: :: :: :: :.,
,j从{ {:: :! !:: :: :: :: :: :: :: ::}ﾙ j:: ::|:: :: :: :: :: :: :: :,
/ﾆＹﾆヽ
/（ ﾟ )( ﾟ ）⊂） どうせあいつの妄想の産物なんだから
.／::::⌒｀´⌒::::⊂）
.／| ,-）＿＿＿（-⊂） いくらデッチ上げたって誰も困らんだろっていうｗｗｗｗｗｗ
.／ | l |-┬-| l |
／ ＼ `ー'´ ／. せいぜい面白くしてやるっていうｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
（ ＼
＼＿ | ＼
(＿）￣￣＼ ／ |
） ししし |＼ ／ ／
（＿⊃＼ ＼ ／
=========================================================================================================
／￣￣＼
／ _,.ノ ヽ､_
| （ ●）（●） 気持ちはよく分かりますけど、バーンズ編集長にも一理あるんです
.| U （___人__）
| ｀ ⌒´ﾉ 私みたいな新参者が皇帝を記事にすると
| |_,-‐、_ -、
.人､ 厂丶,丶 v 〉. ネタをパクっていると思われて
_,／::::ヽ､.,ヽ., ___,く_ソ __ノ
_, ､ -― ''"::::::::::::＼::::::::::::::::::::( <"ﾆ‐-、 読者から軽く見られてしまいますのでね……
/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r ／⌒ヽ;;;;;;; )
;;;;;;;;;;;:::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;V／.....￣ ',;;;;|
;;;;;;;;;;;;;:::|;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;;;〈 ;;;;:::::::::::... ',;;i
;;;;;;;;;;;::::!;;;;;;;;;;::::::＼::::::::::::::::::::::;;;;;;;;ﾊ ::;;;;;;;;::::::::. ',
＿＿＿
／ ＼
／ ＼
／ ノ ヽ､_ ＼ ……そうですかお……
| （ ◎） （◎ ）. |
＼ ｌ^l^lｎ__人__) ／
／ヽ L⌒ ´
ゝ ﾉ
.
┌────────────────────────────────────┐
│トウェインも、まったくやる夫をネタにしなかったというわけではない。 │
│ .....│
│サンフランシスコに装甲艦の部品を運んできた輸送船が湾内で沈没してしまい、 .│
│これをペリー少佐という軍人がうまく引き揚げたという事件があったのだが…… │
└────────────────────────────────────┘
. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
. . . . . . . . . . . . . . . . . . . ⌒)_ . . . . . . . .
. . . ⌒Ｙ⌒ . . . . . . . . . . . ） . .
. . . . . . . . . . . . . . . . . .
. . . . . .
. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .⌒V⌒. .
. . . . . . . . . . . . . . . . . . .. . . . . . | .| . . . . . . . . . . . . . . .
'T,,||､|| || ||, T
_._._._._._._._._._._._._._._._._._._._.__.__.r‐─'ﾖHﾆﾆﾆﾆﾆﾆ!ﾖH‐‐‐､_.__.__.__.__.__.__.__.__.__.__.__._.__.
. . . . . . . . . .. ,. '"´￣￣￣｀ヽ､.ﾟ"'^`~ﾞﾟ"'^`~ﾞﾟ"'^`~ﾞﾟ"'^`~ﾞﾟ^`~'^`~ﾞﾟ^`~'^`~ﾞﾟ^`~
. . ._ . . . . .／ ｀ヽ
/ ,: ヽ ',
,′,′ j.:.!
i .:,ﾞ ,,_ ＿,, ,,.＿__ ',.:! 「コマンチ号」は、有名な装甲艦「モニター」の戦訓を参考にした
l .:', ´｀ｰ'=' ｀` ´ﾞﾞ'='‐' ｀ 'i
⊥.;' ﾞ´ ,:.i ｀ﾞﾞ ',j. 初の量産型装甲艦「パセイック級」のうちの一隻である！
/ハ '､ ,:.:.‐.:､ ,.ｲハ
{ い.:.:ヽ ,,,,ヽ.:.:'´､､,, .;'´ﾉ.: ﾉ 38サンチ回転砲塔という大火力を装備した、連邦の再先端技術の結晶だ！
ヽ _ﾉ.:.i {{ﾞﾞﾞ-ﾆﾆﾆ-､ ;! ; レ'
i ;! j! ,′ . これを失ってはサンフランシスコ湾を守れん
ﾊ､ ;;;､､,,,,;:;;;:;､,,ﾉi ノ
i.:.:ヽ､｀ヾ;:;:;;;;;;;;:;:;r'´/i
... /|.:.:.:.:.:.＼ ｀ﾞﾞﾞﾞﾞﾞ´ ／.,′
/ {.:.:.:.:.:.:.:.:.＼ Y／.:.:.:ﾄ､
_／ ';.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i i|.:.:.:.:.:.:{ 丶､
'"´ ';.:.:.:::::::::::.:,lﾘ.:.:.:.:.:.:i ｀丶､
i.:.:.:.:.:.:.:.:.:} }.:.:.:.:.::j
l.:.:::::::::::::.:l l.:.::::::::l
【 エドワード・C・ペリー陸軍少佐 】
Maj. Edward C. Perry
本件以外の事績は不明。
.
┌───────────────────────┐
│サンフランシスコ市が、このペリー少佐を表彰した │
│セレモニーについて、やる夫を引き合いに出している。 │
└───────────────────────┘
／￣￣￣ヽ
/ ヽ
| _,ノ ヽ､_ | 装甲艦を回収したペリー少佐には
| （●）（●） |
| （__人__） | 市長は銀の盾を刻みこんだ杖を贈呈した
ヽ. ﾉ
.> く 杖は5キロより多少軽く、ノートン皇帝の御物の複製だったかもしれない
／ ヽ ｶﾘｶﾘ
＿/((┃))＿＿_＿i |
.. ／ /ヽ,,⌒) ￣￣（,＿,ノ ＼
／ /＿＿＿＿＿＿＿ヽ.. ＼
.￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
.
///////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
,.:::''::´::￣::`:::.、
／:;: '´Ｔ 丁l `ヽ::}
/{:::/ ｌ |ｌ ﾄ､ ｌ Nﾄｌ iﾊ
lｄｂ| ｌ k_ィヽﾚ仁ﾘｌ│
| ∧l lK◯ ○ｿｲ 5キロの杖って……
,ｌ （ｌ ぃ ,-┐,从|
l ヽ ﾄゝ､ニ イﾄ､ﾄ､. 杖の適正な重さってどう考えても数百グラムでしょ？
|/≪T ,バ､:文:｀Yラ､ゝ
Ｎ≠{〈:::::::〉:;i:::}:::〉≧.
ヾ≦ﾊＺi::ﾍ;:::〈ｌ:::|j≧
／:::::::ﾊ:::KＸl:_:ﾄ､
∠::::::::::::{ﾐk::〉Xl,ｿ::::＞
|:::::::::::｀^^ＫＸヽノ
＿＿＿
／:::::::::::::::::ヽ ＿＿＿＿
／ :::::::::.／￣￣ ＼____ ,. --ｰ.....:::::::::::::::::::.. ＼
/ :::::::::: ⌒´ ヽ､,＿ ＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: i
| :::::::::::（⌒).（⌒ ) |::::::::::::::::::γ:::::::::::::::::::: ﾉ
| :::::::::::（__人___） .|:::::::,. -ーy:::::::::::::::::::: / そうだよ
| :::::::::::/::'､ |￣ _/::::::::::::::::::::: /
| :::::::/::::: | | ／):::::::::::::::::::::: /. それが何か？
| :::::::::::::／| /ﾚ-,.ｲ:::::/:::::::::::::::::: /
i ::::::::::::::::. ヽ__､____,. "/／::ﾉ.:::::/:::::::::::::::: j
r/:::::::::::::::::「二二二 ::::::::::／::::::::ノ::: ､:::: ／/
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／:::r
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///////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
,.:::''::´::￣::`:::.、
／:;: '´Ｔ 丁l `ヽ::}
/{:::/ ｌ |ｌ ﾄ､ ｌ Nﾄｌ iﾊ
lｄｂ| ｌ k_ィヽﾚ仁ﾘｌ│
| ∧l lK◯ ○ｿｲ じゃあなんなのよ、この兵器みたいな杖！
,ｌ （ｌ ぃ ,-┐,从|
l ヽ ﾄゝ､ニ イﾄ､ﾄ､ 装甲艦なんか使うより
|/≪T ,バ､(⌒)｀Yラ､ゝ
Ｎ≠{〈:::::::V~~}::}:::〉≧ レベルを上げて物理で殴れってこと！？
ヾ≦ﾊ＼:__;;:/:〈ｌ:::|j≧
／::::::::::::::::KＸl:_:ﾄ､
∠:::::::::::: l :::::ＫＸl,ｿ::::＞
|::::/ｌ::＋:::ＫXＸヽノ
／￣￣ ＼
⌒´ ヽ､,＿ ＼
(● ) (● ) _,-|、 おいおい、ちゃんと読んでくれよ
（__人___） r' l |.lヽ
'､｀⌒ ´ l i | l} } 5キロ「よりは多少軽い」と書いてあるだろ
| l l, |. l ﾉ__ _
| / /ｨ::::::::.. ヽ 何キロ軽かったかは言っていない
_,,ィ'´:::ヽ__､_r'´ ／:/:::::/::::::::. ヽ
__ __ ,. ''´..::::::::::::::::「:::::人＿＿..ry:::::::::::::::::::::::::. ',
,.- v ヽ r´ ...:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〈::::::::::::::ム:::::::::::::::::::::::::: l
rｰ、 ヽヽ }＿::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,ｨ::::::::::::::::::::ﾊ:::ﾉ::::::::::::::::: l
r ヽ ｀ ､_」イ_] |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V::::::::::::::::::::ﾊ:::::::::::::::::::::: i
i >､_〉-".| ,,,,,, |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V::::::::::::::::::::ﾊ:「 ::::::::::::::: !
ヽ ） | | ,,;;'' |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V:::::::::::::::::::ﾊ::::::::::::::::::: |
///////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
.
///////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
,.:''::´::￣::`:::.、
／; '´Ｔ 丁l `ヽ:ヽ
/{:/ｌ |ｌ ﾄ､ ｌ Nﾄｌ`iﾊ
l∞|ｌ kﾉノヽﾉ｀ヽﾘiｌ ｌ| , ‐=ﾆヽ
|∧l lK ◯ ○ ｿｲ|. !_i ） ）
,ｌ （ｌ ぃ ,-┐ ,从!| ＿ノノ
l ヽ ﾄゝ､ ニ イ ﾄ､ｌﾄ､ //￣
|/≪T ,バ､:文:｀Yラ､ゝ ◎
Ｎ≠{〈:::::::〉:;i:::}:::〉≧
ヾ≦ﾊＺi::ﾍ;:::〈ｌ:::|j≧
／:::::::ﾊ:::KＸl:_:ﾄ､
∠::::::::::::{ﾐk::〉Xl,ｿ::::＞
|:::::::::::｀^^ＫＸヽノ
／￣￣ ＼,-、_
_,ノ ヽ､__ ／ / ,〉、
（●）（ｰ-/ ´／ /), サンフランシスコ市の態度には腹が立っていたんだよ
. （__人＿,{ / ' ´ﾐ､
'、`⌒ ´V __ <､ 街を守る為の最新兵器を救った英雄なのに
| 〈´／::::::Λ
| ﾔ::::::::::::::Λ. こんな適当な景品を渡すだけで済ませようとしていてな……
`ｭ`ｰ─ｰV::::::::::::::Λ
/ﾑ _ , ｰ ' V::::::::::::::Λ、
_,. -／::::::::::::::::::::::::i::::::::::::::::::::Vﾍ
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｉ::::::::::::::::::::.∨}
j :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｉ::::::::::::::::::::::ﾚ;
i :::r ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〉､:::::::::::::::::::ﾉ
. ｉ :::| ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`:::-==:::イ
. | :::| :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
///////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
.
///////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
／￣￣＼
__ノ ヽ､,_ ＼
（●）（● ） | それで、皇帝をダシにしてあてこすりを書いたのさ
（__人___） |
| |. これくらいなら、ネタにしてもパクリ扱いされないし
| |
ヽ .ｲ_ 皇帝の勅旨を捏造してるわけでもないから俺の良心も痛まん
__「ヽｰ'ーｰ"／ L
_, ､ -― ''":::＼:::￣￣::::／::::::ヽ、
/;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀'ｰ､
/ r二＼;;;:::i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ､
i ;;;::::::::＼＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'､:::: !
/;;;;;:::::::::::::У￣＼ｰ, :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: i:::::: |
l ;;;;;::::::::::::/／￣}<r´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |:::::: |
,. -ｭ,ﾆニ弌垳ト､
／r'^ _rﾍ-ﾍ/＾ヽr宀､
/!７ト､7′ 〃 ｌ ヽ ヽ
、 / l//L｣| ∧ｌ | ! |l ｜ ! ヽ
|:l / 〃 ||丁l トH､lV| |l /l } l |
ヾヽ / 〃 |l | ｌ抔卞｀ヽ{ /-ト/ //ﾘ
＼ ヽ:∨ |」 /ｌ| ｌﾄヽ￣ ﾚ'戎ｼ' ／ ′ 皇帝の持ち物なんて使い物にならないボロばっかりでしょうから
⌒ヽ!ヽ._j＼＼ / 八 |ヽ __ ' ∠r1=彳
::..::..::..::..::..｀::..::ヽ/ ﾊ ヽ‐ >､ ,. イ| }::..｀ヽ、. それのレプリカ、しかも5キロの杖なんて渡すっていうのは
::..::..::..::. ／⌒ヽ､ヽjノヽ.∨r 芥､/:./ /::..::..::.､＼
::..::..::.::./:.:.:.:.:.:.:.:.:ヾ⌒Tlヽ｝l,ハ/-/ 〈::..::..::.｀ヾ＼ヽ... ペリー少佐への侮辱……
::..::..／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∨_ || ヽ:ﾚ':.:ヽ::..::..::.くヽ.j
::.r'´.:.:.:..::.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∨_ ||ｰrﾍ.:.:、:.:.＼ヽヽ:〉 . と、言いたかったのね
仆､ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ∨_l〉 ri心:.:',:.:.:.:.:ヽ｝
′ ＼_.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ∨_ ゞ=仆ヽ.:.:_ノ
, 〉个､:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.∨_ ｌ }〉:.}'´
| く_/^ﾄ､>:.∧:.:.:.:.:.:.:.:.:. ∨_ﾘ 〈|:.ハ
| //:.:.:||:.:./ ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∨┐r':.:{ ､ヽ
!| //:.:.:.:||:./ ｝:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∨.:.:.:.| l |
///////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
.
///////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
_＿_＿
:::::ｒ乞ト.::::｀丶、
::::ヾこﾝ:::::::::::::::＼
＾⌒＾⌒^ｰｒ､:::::ｙ=l=x
li | il |il l | ト《_八_》
|il|ｉ|l i|ｌi|ｌ|lil|ｌi|i| ｌ`介'i′
|li|ｌ|ｌ i|li|ｉ|ili|ｌiｌliｌｉ|il| il |
|il| | l l |ｌ|ｉ |li li|ｌ|li|ｉｌ| |
l l| ハl | l斗ｆＴ7从i|l | …………
◯ /l|iｌiｌ｜
'il |ｌiｌ|｜ 解説してもらってなんだけど
/ i| | ｌiｌ｜
￢ _イ|l ｉ| |厶ｲ廴 あんたのお笑いのセンス
≧==≦〈{|:::::＼/三三≦
〈八〉 〈{|:::::::::::Ⅵ三三{ なんか高尚すぎて理解できないかな……
^⌒Y⌒〈{|::::::::::/l|丁ヾ{￣
〈匂〉 〈{|::|::::::|｜i| l|
ｎｎｎｎrタ::::|::::::|｜i| |l
／￣￣＼
__ノ ヽ､,_ ＼
（●）（● ） | す、すまん
（__人___） |
|｀ ⌒´ u. | だけど当時の読者は抱腹絶倒だったんだぜ
| |
ヽ .ｲ ……たぶんきっと
__「ヽｰ'ーｰ"／7_
_, ､ -― ''":::＼:::￣￣:::::/::::::ヽ、
/;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀'ｰ､
丿;;;:::::::::i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ､
i ;;;;;:::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'､:::: !
/;;;;;::::::::::::::::!::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: i:::::: |
l ;;;;;::::::::::::::::::|;;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |:::::::: |
///////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
.
┌───────────────────────────────┐
│トウェインは簡潔な文章の中にピリリと皮肉を効かす事を得意とした。 .｜
│ ....│
│これを迎え撃つエヴァンズは冗長で大げさな文章を垂れ流す芸風。 │
│ ....│
│二人はまったく相容れず、すぐに不倶戴天の敵同士となった。 ...│
└───────────────────────────────┘
／￣￣＼
／ _⌒ ＼
| （●）（ー） エヴァンズの無味乾燥な文章、読んでられねえぜ
| ⌒（_,,人__） ﾎｼﾞﾎｼﾞ
| ∩ノ |;;;| } 脳みそが絞りきったオレンジみたくスカスカなんじゃねえの？
| ／＿ノ"' }
/ヽ/ / }
( ヽ /＿ ノ
7.ヽ＿_/ ＼
(ヽ (ヽ ( i))) /) /)
(ヽ(((i (ヽ((/ﾆＹﾆヽ ( i)))/) /) ネバダの砂漠から来やがったあの田舎者
((i(ヽ(((i )/（ ﾟ )( ﾟ ）ヽ ( i)))/) i)))
(ヽ (((i ) ／::::⌒｀´⌒::::＼ ( i))). マーク・トウェイン（水深二尋）というペンネーム使ってるけど
.(((／∠_| ,-）＿＿＿（-，|＿ゝ ＼/)
( ＿＿､ |-┬-| ,＿ ）. 名前のほんとの由来、知ってるかっていうｗｗｗｗｗｗ
((＼＼ | `ー'´ /´ ／／＼)
(/ (((i )| / ( i)))( i))). バーでいつも二人分飲んでるからだっていうｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
(/ ＼) ＼)
////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
＿
,'´r=＝ﾐ､
〃∩卯,iﾘﾉ）)）〉 「作者のアホ、文豪にこんな2ちゃんねるみたいなセリフ喋らせんな」と思うでしょ？
⊂⌒ |l〉l.ﾟ -ﾟﾉl
｀ヽっ/⌒/⌒/ｃ.... ……悪いけど、これ実際に書かれた文章の直訳よ
////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
.
＿＿
／ . ＼
／._ノ三ﾆヽ、＼
| （⑪）（⑪） .｜ エヴァンズめ、俺が飲んだくれだと！？
. | （__人__）.. |「ｒｰ＿＿ヽヽ
| ｀ ⌒ | .＼ ＼┌ｰｚ＿_ ┐７.... あの才能なしのクズが！
. ヽ , ィ==‐､/ /￣￣乙/ ／
ヽ ﾉ⌒) ∨/ ／￣￣／| やる夫を毎日のようにネタにしてなければ
/ (_￣__／￣`く.＿ __∠ -┘｣
| /〃 ＼ '" ＼ -┘ てめえの記事なんざ、誰の笑いも取れねえよ！！
| ./¨＼ ＼,_ ｀`ヾ}
. 人''" ＼ ､__ ｀ ､_/ ﾉﾉ
〈 " ＼ __.ヽ ヾ､._,)'´
／,ﾊ. ヽ. ､__｀ン{ 〃
く / ∧ !､_ ｀'_,／
┌────────────────────────────┐
│トウェインがやる夫をあまりネタに使わなかった理由には │
│やる夫を濫用するエヴァンズへの対抗意識もあったのだろう。 │
└────────────────────────────┘
.
._ _ _
(ヽl_l_ll_l,l
ヽ ｒ
│ |
|／￣￣＼
／ ＼ ノ 俺なんか、馬がすべったとか馬車が暴走したとか自殺未遂だとか
| （ ●）（●）
. | ノ（ （__人__）... そんなつまらねえ小ネタを毎日必死で集めてきて
| ⌒ ｀ ⌒´ﾉ
. | }.. 無理やりお笑いに仕立ててんだぞ！
. ヽ }
ヽ ノ ＼
l/ く ＼ ＼
| ＼ ＼ ＼
| |ヽ、二⌒).､ ＼
／￣￣＼ ヽ＿,
／ ノ ＼ ＼ ヽ(_／
| （◎）（◎） | ) ( それをエヴァンズの野郎
| （__人__） | ノ (｀
.| |!i!i!i!i| .} ´⌒＼. 適当に皇帝の勅旨を捏造するだけで金を貰いやがって！
. .| |i!i!i!i:| }
ヽ ｀ ⌒´ } そんな怠け者にとやかく言われたくねえわっ！！
_,r､ ヽ ノ
_j'､_ノ }｀ ¨¨ {
. ,ﾉ Yヽ￣" ⌒ﾞヽ
｢ ヽ ヽｊ＿. i }
,イヽ､ ｀,__,ｨ､__) | |
( ﾄ､ Yrイ | |
￣ "￣ | | |
.
日 凸 ▽ ∇ Ⅱ
≡≡≡≡≡≡≡ ∧ ∧
Ⅱ ∩ ［］ ％ 曰 （ﾟДﾟ ;）
＿＿＿＿＿＿＿＿_|つ∽）_
―――――――――――
＿＿
━┳━ ━┳...； ／ . （＼ ；
￣ ┻ ￣￣￣. ；／ ヽ,,,)ii(,,,ノ＼；
； | （｡ ）).(（ ゜） .| ； もっと腹が立つのは、あんなクソみてえな記事なのに
； | （__人__） | ；
； .| iｌ´ |r┬-|｀ｌi } ；. 自分のペンネームを使わせて貰えてんだぜ！
； | !ｌ ヾｪｪｲ ｌ! } ；
； ヽ ノ（ / ； 俺は署名記事を書かせてもらえねえのによ！！
； ﾉ ヽ ⌒／⌒ ヽ ' ,
； ／ ＼' ,
, ' / へ ＼' ,
； （ ヽγ⌒) | ＼ ＼' ,
￣￣￣＼＿＿／￣
＿＿＿＿＿
／ ＼
／ ＼
／ ＼ ま、まあ、落ち着いて
／ ∧ .＼
／ （__;） ＼. トウェインさん……
| |
| |
＼ ／
＼ ／
/ 〈
／￣￣＼
／ _ノ ＼ ＼
| （ ○）（○） ＼ ＼ これが泣かずにいられるかってんだ、皇帝さんよ！
. | oﾟ （__人__） ＿＿
| 0 ｀ー'´ﾉ´￣ ￣＼. 「コール」の紙面には「マーク・トウェイン」の名前はどこにもねえんだよ！
. | ／ } ＼
. ヽ ／ } }て・，‥¨ 俺の名前が新聞に載るのは
ヽ ノ ＿＿＿ ＿ﾉ そ¨・：‘ ．
/ く ＼ YY￣￣YY＼ 「アルタ」でエヴァンズが俺を叩いている時だけって体たらくだ！！
| ＼ ＼ ・； ∵ ．.＼
| |ヽ、二⌒)､ ． ＼
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽへ＼
／ （ ―） （―） ヽ し、下積みって大事だと思いますお
.l .u ⌒（__人__）⌒ |
＼ ｀ ⌒r'.二ヽ< やる夫も、若い頃は……
／ ｉ＾Yﾞ r─ ゝ、
/ , ヽ._Ｈﾞ ｆﾞﾆ、|
{ { ＼｀7ｰ┘!
.
_,. -┬ ｆﾆト､
r'´ ､r | | ,.L |
| （_ノ j {. '､＼
| }‐イ-上 〉. ＼ 俺ァただのルーキーじゃねえんだよ！
| ﾉ´ /)ﾟo |
i ｒ‐‐人__） .|. ネバダでマーク・トウェインっていやあ
ヽ .ノ ｀ ⌒´ . |
i !, ﾉ それなりに名の売れた記者だったんだ！
.', ヽ、 . /
＼ . ヽ、 それをバーンズの野郎、俺を駆け出し扱いしやがって……！
＼ |.i
| . | |
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ _ノ ::::::: ゝ､ ＼
| （○） （○） u | …………
＼ （__人__） ,／
／ ｀⌒´ ＼
.
,, -─- ､._
／ ヽ
/ |
|_ノ ヽ､_ |
（─）（─ ） | すまじきものは宮仕え、ってか……
,（__人__） |
ｺﾞｸﾘ r/ ﾌ | やれやれ
/ﾐｼ / /
|つ-,,_/ _ﾄ. ＼
ヽ _ ｨ ヽ
＼_／| | |
/⌒￣￣￣ ﾉ
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽへ＼
／ （ ―） （―） ヽ …………
.l .u ⌒（__人__）⌒ |
＼ ｀ ⌒r'.二ヽ< やる夫は思うんですけど
／ ｉ＾Yﾞ r─ ゝ、
/ , ヽ._Ｈﾞ ｆﾞﾆ、| トウェインさん、新聞記者には向いてませんお
{ { ＼｀7ｰ┘!
.
.／￣￣＼
.／ ＼ て
| ー ‐ i そ
| （ ●） （ ●） そ あん？
| （__人__）
| `⌒´i
ヽ. ﾉ
ヽ ノ
.> <
| |
| |
＿＿__
／_ノ ヽ＼
／ （ ◎） （◎）、 やる夫はご存知の通り
／::::::::⌒（__人__）⌒＼
| |r┬-| |. サンフランシスコの新聞は毎日全部読んでますけど
＼ `ー'´ ／
⊂⌒ヽ 〉 ＜´/⌒つ. トウェインさんの文才はこの街でもトップクラスですお
＼ ヽ / ヽ /
＼_,,ノ |､＿ノ
.
ぐびっ , 一一 ､
__ノ ＼ ＼
ぐびっ ／￣））））（＞）（＜） ヽ
{ ∨￣ヽ￣ヾ __）⌒'''' | …………
i ヽ､_ノ＿ノソ |
/ / / ij ／ フンッ
/ / （ ／
/ / ヽ ー ／
〈 /ー─' 〈 <
ヽ､＿＿､ ￣ヽ
| ｨ }
＿＿＿
／_ノ '' 'ー＼
／ （ ◎） （ ◎）＼ それをあんなつまらない地元ネタの記事に
／ :::::⌒（__人__）⌒::::＼
| ｀'ーｎl^l^ｌ | 消費するのはもったいないですお……
＼ l っ/
( ゝ. なんか書いてみたらどうですかお？
ｉ ＼
小説とか、戯曲とか
／￣￣＼
／ ヽ､_ ＼
（＝）（＝ ） | …………
ﾌｰ （__人__） |
.ｲ⌒ヽ ／￣~''＼ |. ……なるほど
ゝ___ﾒー ヽ､）｀ｰﾍ ＼ |
{ ij＼ ＼ ﾉ. それもひとつの案だな
ヽ ＼ ＼
|￣￣| ﾉ ヽ､_ 〉
.| ⊂ソ ＼_ノ
| ＿ | |
.
ぐびっ , 一一 ､
__ノ ＼ ＼
ぐびっ ／￣））））（＞）（＜） ヽ クソッ！今宵は飲んでやんぜ！
{ ∨￣ヽ￣ヾ __）⌒'''' |
i ヽ､_ノ＿ノソ |. もっと持ってこいやあ！
/ / / ij ／
/ / （ ／
/ / ヽ ー ／
〈 /ー─' 〈 <
ヽ､＿＿､ ￣ヽ
| ｨ }
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ -=・=- -=・=-. ＼ あ、あの
| u , （__人__） U |
＼ ..｀ ⌒´ .〆ヽ やる夫は飲めませんので
/ ヾ_ノ
/rｰ､ | 消防士のソーヤーさんでも呼んできますお……
/,ﾉヾ ,> | /
ヽヽ〆| .|
.
///////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
,.:::''::´::￣::`:::.、
／:;: '´Ｔ 丁l `ヽ::}
/{:::/ ｌ |ｌ ﾄ､ ｌ Nﾄｌ iﾊ
lｄｂ| ｌ k_ィヽﾚ仁ﾘｌ│
| ∧l lK◯ ○ｿｲ ねえ、これ史実？
,ｌ （ｌ ぃ ,-┐,从|
l ヽ ﾄゝ､ニ イﾄ､ﾄ､ あんた、ほんとにやる夫と一緒に酒場でクダ巻いたりしていたの？
|/≪T ,バ､(⌒)｀Yラ､ゝ
Ｎ≠{〈:::::::V~~}::}:::〉≧
ヾ≦ﾊ＼:__;;:/:〈ｌ:::|j≧
／::::::::::::::::KＸl:_:ﾄ､
∠:::::::::::: l :::::ＫＸl,ｿ::::＞
|::::/ｌ::＋:::ＫXＸヽノ
／￣￣＼
／ _,ノ ｀⌒
｜ .（ ⌒）（⌒） ……文献では、そういう証拠はどこにもないよ
. ｜ （___人__）
| ﾉ だがね、この時期のやる夫を誰よりもよく観察していたのは
.| |
人､ |. このマーク・トウェイン様だと自負している！
,ｲ:. ﾄ､ヽ、 __ ,_ ノ
,. -ｰｰ -‐ ´:::::::::::::::::::::::::::::7. 「あってもおかしくなかった」とだけ言っておこう
／..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ﾒ、
｛ :::::::::::::::::::::.ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::.. ､_
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ﾄ､:::/ ／￣｀` ﾊ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!:::::::.ヽ
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.
これの原文（英文）、いったいどんなんだよｗ
┌─────────────────────────────┐
│そんなある日、 │
│やる夫は過去を嫌でも思い起こさせる名前を二つ新聞で見る。 .│
└─────────────────────────────┘
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼
／（ ◎） （◎）＼ 「共和党急進派のジョン・Ｃ・フレモント、リンカーンと取引成立
／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼
| |r┬-| | 大統領選から離脱、支持者にリンカーンに投票するよう呼びかけ」かお
_＿ ＼ `ー'´ ／ ＿_＿
ヽ ￣｀"￢ｰ--､,,,_ _,,,､-ｰ"´￣´....,., ／
∨ ;:;:;;;;:;:;:;::;:;;;:;:;;:; ｀Y´ ;;::;;:::;:;:;:;:;;;:;:;:;::; /
', ;:;:;::;::;:;;;:;;:;:;::;;:;;:;: i ;;:;:;:/￣￣/;;:;:;: /
', ;:;::;;::;::;:;;::;;;;:;:;;:;: i ;;:;:/ijknw/;;:;::: /
｛⊃;;:;:;;:;::;:;;;:;::;:;;::: l ;;:;;:;;:;:;:;;;:::;:;;:;⊆｝
ヽ⊃)￣7;;:;:;:;::;;:;: l ;:;:;:;;:;::;:;::;;::; ⊂ﾉ
/ /_＿7;;:;;;:;;::;;;; l ;;:;;:;:;:::;:;;::;;;:;: /
/ ;:;:;:;;;;::;:;:;:;::::;;;:;:; ! ;;:;::;:;:;;:;;:;::;:; ｛
ノ /￣/￣/ii7lkl/7 i []ikllihXCV ﾍ､_
￣｀"￢--､,,,.__￢ ｝L ]_,,,､-ｰ"´￣
￣｀´￣
.
┌────────────────────────────────────────────┐
│8年前に落選したフレモントは、奴隷問題に関してはラジカルと言っていい改革派であった。 │
│この戦争でも、方面軍司令官をしていた時に勝手に奴隷を解放させて軍をクビになったくらいである。 .│
｜ ┌──────────────┘
│その後も、彼はリンカーンのやり方を生ぬるいと感じていたため、 │
│より急進的な連中を集めて対抗出馬するつもりだったのだ。 │
└─────────────────────────────┘
,イ ／i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!≧x．
/i:!ﾚi:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i≧x、
li:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!＜￣｀ヽ リンカーンめ、奴隷を解放すんのに持ち主に補償したいじゃと！？
|i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:ヽ
|i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!ト､i.、. 奴隷なぞ持っちょる悪人ば、破産させっばよか！
〉i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:|＼:|￣/￣≧xi:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!:＼｀ヽ
. /i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!/ ＼i:!i:!i:!i:!| i j ,/／ ／１|l|l!＼|＼i:!i:!i:!i:!:i. 南部の連中に遠慮しても、何もよかこつなかど！！
/i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!/ 、｀ ＼i:!i:!i:く 〔ノ'' ／ 川i! ∨＾Yｉ:!ﾊ|
|i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i|`≧ミゞz､＼i:!i:!ヽ≦zzzz彡" !｀; |ﾑ!￢、
!i:!ﾊi:!i:!i:!i:!i:!!ﾄ:!zr――ｧ7">＞､:!`ヽﾆ=- u ⅰﾉ∧: ヽ: ＼ー- ．_
!| |i:!i:!i:!i:!i:!| ヾミ≡彡"／-=ΞΞニニ＝‐二._ ﾚ∧: ヽ: :｀､: :ヽ: : : : : ｀ヽ⌒＼_
! !i!i!i!i!i∧ゝ -==ﾆΞ三三ヽΞ -=υ三￣ |'/∧: : i: : ヽ: : :i: : : : : : : :＼ヽ:
＼i:!i:| !∧ | -=ﾆ三三〈ゝ -´ ∪ ｜'//|: : |:､: :}i: : :!: : : : : : : : : :ヾ:
>ﾍ （ ﾍ. U ∪ =ﾆΞ ,. -＿ ､ 八∧|: : |: :｀T!⌒Yr-――--:､:_:
」: : ＼ヽﾍ ﾆΞ三／≦__y_）'/〃: :ﾘ: : |: : : }!: : :}!: : : : : : : : : : :
／: ﾄ: : {!: :ゝ∧ , ＿,二ﾆ=ｧ≡＜￣ヽ /}!: : :/.: : :|: : :！: : :!: : : : : : : : : : :
厂i: : : :ﾄ､: :}!: : :{// ､ { 〔ゝ／ ／-=三=- //}!: :/.: : : :|: : : : : : : : : : : : : : : : : :
/ｉ: : !: : : :ゝ、:{!: : :∨/|ヘ ￣ ´ ￣三￣ ／//,: :{: : : : : | : : : : : : : : : : : : : : : : :
: |: : : :／: : : : :}!: : : ＼＼/＞ Ξ . イ////: : : ∨: : :,′: : : : : : : : : : : : : : : : :
: :ヽ厂ヽ: : : : : :＼: : : :.＼＼ /////777///////: : : : : ∨:./: : : : : : : : : : : : : : : : : : :
:／:｀:､: : : : : : : : :.＼: : : }|: : ＼＼ ///////〉//: : : : : : :.∨: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : : : : : : : : ＼:.}|: : : : .＼＼=-､ ﾉｲ : : : : : : : : |!: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
.
おもしろいな
┌─────────────────────────────┐
│ところが、リンカーンやフレモントと対立する民主党の公約を見て .│
│フレモントは愕然とする。 .│
└─────────────────────────────┘
__
＿＿＿ ＼ ｀ 、 ﾄ、
_＞ ｀` ヽ ，
-‐ ｧ ‘，
／ }_
／ ,, }
／＿_ /⌒Y ／}／〃 /
// , {⌒jイ ／ 弋tﾃ7 /／}/ 民主党め、勝ってんのに停戦して南部の奴隷制を容認したいじゃと！
//_ 乂 ｰ }_／ ￣ }/ ＼
￣ } ハ U ___ ､. なんと女女な、許せんばい！！
/≫j／V r __ ７￣ ｵｲ
__ / ≫ ｰ‐- ７ 俺とリンカーンが票を奪い合って、民主党に勝たせるごつくらいなら……
／ ＿ ミ ､ ≫ r- ＿__/
/ ／ ＼ ＼ / 〉/⌒＼
. / / /⌒＼ } ＼ { /〈 } }
/ / / } } ` { V∧ /.∧
./ / / /⌒V} } | } } ハ ヽ＼「}
{ { { { V .! ! //V ∧ } }
.
／/ ／:三三三三三≧=-______＿__
///／ ／￣￣￣_＞三三三三≧＜´
/|//ﾚ'/／ ／三三三三三三三三三ﾆ≧=､_
|i!//!／ ／三三三三三三三三ﾆ ＜￣￣￣｀
|!V -=≦三三三三三 ＼三＼三三＼
|V ＼ ＼三三三三三 ＼三＼三三＼
// ∧ |＼ ＼ ＼三三三三三.＼三＼三三＼ ｵｲ
__ji!|N!ﾆ| |三.＼ ＼ ,.ｨ≦≫＜_「＼三VNﾄ､＼「￣ ヽ ……俺は選挙ば降りて、おんしを応援するばい
／ { i!三ﾆ.! |∧三.ヽ､__＼v´ _,.斗刈 V |ﾉ/ﾆ ﾄ､「ヽ
::.:.:.:.:Vﾍ三 ヽ!三＼「 ＼ ￣V´｀こ ノ 「三N おんしを狙うて共和党全体を誤チェストするんは本意やないからな
:.:.:.:.:.:.:Vﾍ三ﾆヽN三＼! `ー | Vi!、
:.:.:.:.:.:.:.:.ヽヽ＼ハ ｀ヽ「| ∧i! ∧. ただ、出来れば俺の顔ば立つよう計ろうてたもんせ
＼:.:.:.:.:.:.:.:＼＼_∧ :! _ / i V:.:∧＿
:.》｝､:.:.:.:.:.:.:.:.＞':.:.∧ ヽ-'´／ / :| ://:.:.:.:.:.:〉＼----
／ ≫ｧ‐＜:.:.:／／:.＼｀ヽｰ=ﾆ二＞､./ | //:.:.:.:.:.∧:.:.:.ヽ:.:.:.:.
＞':.:./:.:.:.:.:／ﾆ//:.:.:.:.:.:＼`ー‐'´ / V/:.:.:.:.:./:.:}:.:.:.:.:|--､
|:.:.:./:.:.:.:／三.//:.:.:.:.／三 ヽ.＿__／ ／/:.:.:.:.:./:.:/:.:.:.:./:.:.:.:.
|:.:/:.:.:../三ﾆ//:.:.:.:./三三三三彡' ／／:.:.:.:.:.:/:.:/:.:.:.:./:.:.:.:.:.:
V:.:.:.:.:.|三三＼:.:.:∧´￣＼ﾆｒ‐〈:! ＼＼:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:
｜:.:.:.:.|三三三＼|八 ! | ヽ＼:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
∧:.:.:.:.|三三三三ヽ ＼ } ./ 〉:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
／ ,イi、ヽ､ ｀ヽ､
/ /,ｨ' ゞ､_ﾞi. ＼
/ / i｀ゝ!!'"´ ,!. ＼
/ / ゝゞk,ｲﾚ′｀丶 ＼
,! ｲ _,､､ゞ､,ィｰ- ､, ＼ ＼
＼ i,ｨﾆ,､ｰ一 ''''' ｰ-､ ｀丶､ ＼ ＼
,ﾌ'´ ｀ ｰ-､ヽ､ ヾ ,!
ﾞーt=r＝＝＝=r=＝＝t＝-r''p, ', ／ ありがとうございます
,ﾘ´ﾞ,tﾃtｧゞ｀ﾞrﾞ'ｴiｯ-､'"´ } ヾ!'"´
,l,〉 '´,! ﾞi｀ヽ ､ / ,ｲヾ! では、フレモントさんが以前から主張されている意見を容れ
{ ヽ r' , ,! ,ｲﾚﾘ
,! ｀ﾞ,ｲ´｀ヾ '"´｀ヽ､.,, ,ｨ ; / 逓信省長官を解任することにしましょう
l ,;'､､-‐'-‐-､,,,._,ヾ }ｲ
ﾞ､ ｀ﾞ /,! これであなたのメンツも保たれるはずです
,k ´""｀ , ｲ_」､
,ｲゞ､ _ , ィ'ﾞi ,!
,!ゝ' ｀iﾞ"'''ｰ ''iﾞiﾞi", .:.;:;:;:;,! ,{三i
_,､-‐'"`ヽ､ l:;:;:;:;:;:;:;|,i |:;:;:;:;:;:;:;,| ｀"|､_
´￣ ｀ヽj:;:;:;:;:;:;:;|,i |:;:;:;:;:;:;:;,! ,イ､_ ￣｀ｰ- ､_
┌────────────────────────────────┐
│どうせ本選で勝ち目がなさそうだから、と思ったのかもしれないが │
│フレモントが珍しく大局的な視点から行動した、と好意的に解釈しておこう。 .│
│いずれにしろ、フレモントは指名を辞退し、政治からも引退を表明する。 ..│
└────────────────────────────────┘
.
＿＿__
／_ノ ヽ＼
／ （ ◎） （◎）、 東部の連中が相変わらずやる夫を認めないのは腹が立つけど
／::::::::⌒（__人__）⌒＼
| |r┬-| |. 国内の分裂が減るのはいいことだお
＼ `ー'´ ／
⊂⌒ヽ 〉 ＜´/⌒つ フレモントさんの英断だお！
＼ ヽ / ヽ /
＼_,,ノ |､＿ノ さて、その次は……
.
＿＿＿
... ,‐-､ ／ ＼
. / ./ ／ ノ ＼ ＼
. / / ／ （◎） （◎） ＼ 「ウィリアム・Ｔ・シャーマン将軍、アトランタ市を占領」！？
. 〈_./ ..| u. （__人__） | ＿＿
<> ＼ ｀ ⌒/￣￣⌒/⌒ /. あの銀行家が……！
（⌒ / / /
i＼ ＼ ,(つ / ⊂)
| ＼ y(つ＿＿./,＿＿⊆)
| ヽ＿ノ |
===============================================================
／ﾟ｡
／/ ∧ /＼＿ ＿
／ / ∧／＼/ ＿ﾟ｡__／／
／ / ,ｨ介ﾄ､__/__／￣＼∨ /
| ノ ／iﾉ ﾘ ｀￣} / / ∧
|＿ ＼ 〈{rｖ‐くjﾘ} ∧￣} / |＼／ ノ
厂￣｢} 人___ノ 厶ｨ'___| ｊノ ∧ ∠｡.__,
／ 乂＿_}H{ /r_虍ﾗ ＼＿／￣＼＿,ノ
i / {_ノr 虍广∨ /ﾋ彡'⌒ヽ.〉
| l{ ∟| ￣〈｀ヽ -┐ V /ﾊ }|
＼＿＼ | r __｀´-‐= ニ} 〈/,ﾉﾉ|
〉/ﾊ| Ｖ￣￣:: : :│ |r‐／∧
. //'⌒| }::::::::: r┬ j l |Ｏ） |＼ヽ
／ ｆ | |＿__/_/_/ | ｌ| } |
｀ﾟ 廴＿__,ノ ,ﾉ l ! | | |
i ＜ | l |_|＿＿__
|__, z7ﾌ,ヽ.__,｡ ´ ＿__∨＿＿ﾉ 人
＼/////＞‐=ﾆ二￣三三 ∧ ／ /ノ ）ィ7´
}＞‘´三三三三三三三ﾆ／ ／ /
/三三ニ三ニ三ニ三ニ／ , ﾟ´ /
／￣￣￣＼ /￣￣≧=ｰ‐---一/三三三ニﾆ＞=ニ二／ ／ /
. / ／三三三三三_,ﾉ三三ﾆ＞‘´二ニﾆ／ ／） /
＿___, ／ /'´三三三三二ﾆヽ二ﾆ／ニニニﾆ／ ' / / /
／ /ニニ二二二二二ニニニニニニ厂 ／ / / /
. ／ /三三三三三三三三三三三三三| ﾉ l |│ ／
. , ﾟ´ /三三三三三三三三三三三三三ﾆ＼ | ｌ |/
/ ／） /三三三三三三三三三三三三三三三〉 V
. { / 三三三三三三三三三三三三三三 / ＼
===============================================================
.
┌─────────────────────────────────┐
│神経質でデリケートなシャーマンは、ぶっちゃけ軍人向きの性格ではなかった。 .│
│ │
│リンカーンにケンタッキー州方面の司令官に抜擢されたことを喜ぶどころか │
│「そんな重要な位置につけねえって約束だっただろ！」とキレたり、 ....│
│「こんなの勝てるわけねえ」とうつ病になって前線から遠ざけられたり。 │
└─────────────────────────────────┘
| 三＿二 / ﾄ⊥-（(｀⌒)､_i | |
〉─_,. -‐='＼ '‐＜'´＼/´､ｦ _/､ |
|,.ノ_, '´,.-ﾆ三-_＼ヽ 川 〉ﾚ'＞/ ﾉ
〈´／／´| ｀'t-ゞ_ｩ=､i |:: :::,.-‐'''ﾉﾍ|
. r´｀ヽ / ijﾞﾟﾟ""｀j/ | |くゞ'ﾌ/i/ 戦争やだ
. |〈:ヽ, Y ::::: ,. ┴:〉: |/
. ＼ヾ( l u. ヾ::::ﾉ |、 戦争出たくない
j .>,、l _,-ニ-ﾆ､, |)）
! >ﾆ<:| ､;;;;;;;;;;;;;,. /| ＿__,. -､ いっそのこと死にたい……
| | !､ .| | （ ヽ-ゝ _i,.＞-t--､
ヽ| | ヽ＼ _,..:::::::. / .| ｀''''フく ＿,. -ゝ┴-r-､ ↑
..|.| | :::::ヽ<::::::::::::::::>゛ |＿ ＿,.-''"´ ／￣,.／´ ゝ＿'ヲ ほんとに自殺を考えていたらしい
..| | | ＿;;;;;;;_￣￣ | ￣￣ / _,. く ／ ゝ_／￣|
:.ヽ‐'''!-‐''"´:::::::::::::::::￣￣｀~''‐-､_ / にﾆ'／,.､-t‐┴―'''''ヽ
＼＿:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ / / .（_ヽ -'__,.⊥--t-⊥,,_
＼ ￣＼―-- ､ _::::::::::::::::::::＿＿::/ / ／ ￣ ） ﾉ__'-ﾉ
＼ ＼::::::::::::::｀''‐--‐''´::::::::::/ / ／ ／￣ rt‐ﾗ'￣￣ヽヽ
ヽ ヽ＼ ＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ / ゝﾆ--‐､‐ |
l ヽヽ ＼:::::::::::::::::::::::::::::::/ /‐＜_ ヽ |ヽ
.
┌─────────────────────────────────┐
│だが困ったことに、シャーマンは有能で、しかもプロ根性の権化であった。 ...│
│嫌々であっても戦場に出ると身体が勝手に動き、手柄を立ててしまうのだ。 │
│ │
│そんな彼を、人材不足の北軍がいつまでも放っておくわけがなかった。 ..│
└─────────────────────────────────┘
,r'´ ＼
／ ,r'´ T ヾ.:. :. . .＼
／ ,．'´ / 人 !:.:.:.:.:.:.:. .ヽ
,/ ,ｨ´ , -‐{〈 ﾄ､戌ｲ j､.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:',
,/ ,ｲ'"´ ヾ､ヽ1ﾚ / ＼:::::::::::::::::',
/ ,' , ．-─ ｰゞ- ｲ-､､ ヾ!:::::::::::::i
/ ,' ,ｨr'´ ´ ￣￣￣￣ ｀`ヽ/i;:;:;::::::::|
l ,ｲﾚ'"Tﾌゝ､ー - - ＿__,ノ;:l;:;:;:;::::::!
ﾞ､. . .:.:.:::l/ ,j ﾞ ｰ‘´フ"下≦ﾓｧｰ､Y;:;:;:;:;:::/ シャイロ―の戦いで乗騎を三頭も撃ち落とされ
ヽ.:.:.:::j ､ 1 ;: . -‐'´ .::;j;;;:.ゞｰ- ''1j;:;:;:／
`ｰi ,ｲl l､ ( r=ｭﾊ;;;.:. .: .: .:j,ﾊ"´ 自身も二箇所負傷したにもかかわらず
|〈jk ﾞi ', ,r'"´¨ ｀`ヾ,.:.:.:,ﾞ.:1!
ヾｿ ヾ;ﾞ _ ,,,,､､､､,, j.:.j.:.ﾘ′ 反撃を成功させた功績、見事である！
`ﾄ, ''"ﾞ´ ｀"'''.:.:.:.:!
| ; ､ ｰ;:;:;:.:.:.: .: ..:.:.:.:.:.:,!. 准将から少将に昇進させよう
|. ﾞ､ ;. . :.: .:. :.:.:.:.:.:,'.:./
_」_,,,ゞ ,;:;:.::. :.:.:.:.: .:. :.:.:;:;:;L
「 ├-‐'''ﾞ「 i iｰ--‐'''"iﾞ´ i
{三」,! | l | | 三1
_」 ＿| ＿__」 | |＿ ＿_ ,L_ __ ,,」＿
-‐ '''"´ j 7! ﾆ二二 , ￣ ｀''ー
// / //／ / | ／/
ﾉ ∨///i/ l /―'´ /
ノ ﾚ ! | | / r‐''´
r――' ノ／ | | /
／ r‐''´/ / ／ ／ ） |ヽ /｀ヽ
/ i / L |/ / / | |ﾆ--、|
| ヽ、 ヽ | // / / __ ﾉ
L_ |＼ ヽ ｜ ヽ| i / / / | V
＼/ ヽヽ | __＼ |/ / ／ | ヽ
/ ＼ |__/ | ｀|,.／ ,.-'´ﾐ-ゝ
/ r‐--i´｀'´ヽ） / /´ ／ 彡ﾐ
r' /| ｀'''-＼ /// /-'┃ﾐ彡//）|
／ ヽ | ﾍ＼ ｀´ / / ,.-ﾆﾍヽ/）/ﾉヽ,_ （言えない……
／ | | ＼-､_（（( | /_,.=tラﾌ Y//ヽ＼＼
人 ヽ ヽ＼ゞゞ | | ｀''''''´┃ |J |川川 「臆病者のシャーマン」とまた新聞に書かれるのがイヤだから
｀'ヽ | | :::::::| /|| ┃ |ｰﾍ川リ
ヽ | |､ ┃ //: : |川 迎撃の準備をわざと怠っていたなんて言えない……）
ヽ !_-フ ┃/ /: : : :|
／: ヽ ｒ三ﾆ‐、 ／／: : : : ||
／: : : : : ヽ ー―┃ ／／: : : : : /: |
/: : : :: : : : : ヽ, ┃'´‐': : : : : : /: : :ヽ
/: : : : : : : : : :ヽ:￣￣: : : : : : : :／: : : : : :|
.
┌─────────────────────────────────────┐
│やがてシャーマンは自ら申し出て、もともと目下だった同僚グラントの副将となった。 ......│
│ ...│
│アル中の大将とうつ病患者の副将というこの凸凹コンビは、 │
│リンカーンの覚えはめでたかったものの新聞からはダメ出しの嵐であった。 .│
└─────────────────────────────────────┘
／´￣￣￣￣｀ヽ
{ |
}_＿__ ＿...(__)_囮| ひでえ話だ、飲まんとやってられんよなあ
ヾ:::::::::::ヽ.＿＿＿_＞
ミ:::::::::ﾉ -ｰ -､(::} ｳｰｲ
ミr'ヽ'' // | l:)ﾉ ／'rｲｲvｲ ﾉ|イ,へ､
ﾞヽ_ ' i. lV l~V,イ^ﾚ' ν;;/ ﾉ て､.
〃 `ｰ ￣ , '_ /し' / ,ｨγ'｀ヽ ヽ ノ￣;; `>
,ｌﾞ￣￣￣ｌ｀ ´ｌ┐|rn `> /ヽﾉ♥,三ヽﾊイィ ;,,'`て
／￣ヽ ￣￣ | >、 ￣ﾞｰ､. 〃 _イノﾚ ｀ヽし| ｌ │て'"
ｏ|‐-‐‐ヾ ＼ | / ● ● V|て ま、言いたいやつには言わせておけ
゛ﾍ⊃ ､_,､_,⊂⊃ ;;ﾒ
/⌒l,､ __, イァ★. ようやくまともな上官が来てくれて俺は満足だぜ
/￣ ｲ《::::::::::::::》 〉＼
/ l. |::::::::::::::|| || 〉
.
┌──────────────────────────────────────┐
│だが二人は予想に反して善戦を続け、1864年には南部の中心部への攻勢に転ずる。 .│
│シャーマンは南軍の裏に回り込み、連合国の要たるジョージア州に攻め込んで │
│9月に州都アトランタを落としたのであった。 .│
└──────────────────────────────────────┘
ヽ
い､――――――――――――――――――――‐-､_＿ , --､ ／ ／
l￣∬ ｀ﾞ`フ‐‐' ｀､ _/ ___ /
', ∠,..-‐'＾`‐-‐'"ヽ＿_ _,.-‐"〃´｀i /´ 〈 〉
l /＾ﾞンヾ、 ｀ﾞ‐､ ／ ,.ノ └､〆 ｀´
l } r' l r'｀´ ／￣￣￣ __,-‐'
/ { ∫ ´｀l┘ i｀‐‐'´ r'´
', い′ く_,.-‐'"´ __く，
ﾉ ／´ ﾟ ‘
ゝ /ｿヘﾍ γ
弋 'v=0=w` .､∫/
入 ( ﾟ∀ﾟ ) : : : : : : : : : ☆≦ ﾜｼﾝﾄﾝ
! : : : : :..⊂ヽ::::ﾉiゝ: : : : : : : : : 彡
ヽ､_ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :. 〈j' 〈∪: : : : : : : : : _彡
＝｀‐-､ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ー'.: : : : : : : r‐'´
',―‐-､ : : : : : : : : : : : アメリカ連合国 : : : : : ｱﾄﾗﾝﾀ ☆ ／
', ｀'‐-､_＿_┌─､ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :: : : : : : : : : /
', ∧ ＼ _ : : : : : : : : : : : : : : _,-‐‐-､ __ (
┌──────────┐ 弋_/´ ヽ: : : : : :: : : ／￣｀ﾞ‐-‐く ｀´ ヽ ',
│r‐-､_ │ ヽ: : : ／ } {
│ ｀', ／｀‐-┐_,-‐ .| ヽ ', ( ', ',
│ ∧/ N |´ | ヽ ｀┘ ヽ !
│ ‐'´ ≧ | .| ヽ | ｀´
│ `>､〈⌒ﾞ'‐-､ .| ヽ l
│ ・．．，イ´ ｀ ヽ .|
└──────────┘
.
┌───────────────────────────┐
│南部の経済・軍事のかなめだった美しい都市アトランタ。 .│
│ .│
│そこが陥落したという知らせは北部の士気をおおいに上げ │
│リンカーンの再選に繋がった。 ..│
└───────────────────────────┘
i|
rll,
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i| ／t_l::＼ l|
fﾆ} |￣.,ｲ} ,｀ fi{
/, l,＼ ＿_ -r /}/ｲ ﾉイ },ｲ ＿ /-ﾄ､
./-T=-,}_ ＿ -ﾆﾆT.t_.l_t_.〃/ ｉⅳ 〈 ﾉ八..r y ー- ､ ,f-=-,ヽ、
|-ii|-p->ﾆニ=T,t_l_t,T_|_t_l_h_.Ⅵ y.乂_K“｀ⅵ.ー- ' ' ニ f￣i￣ﾄ､ ＿＿r-i-､__ __ ,ﾍ
|-ii| |_t_l_t_l_t_l_t_l_t_|.tl-=ﾆニ}} ｿ`ⅸ,､/__./,′ ＜´￣ r,＿l＿,}--≧´-='T￣￣ﾄ､}-.､. /し/ .}
,､ |__i|__,}_t_l_t_l-=ﾆニＴ´￣ Fﾆ...N{. ､_`_ .}r′. t-w＿ -{日|.[i].|_ﾛ__ﾛ__呂,|-==.┴,} |.＿ 〉 ゝｲ}
＿＿ {::},,､,､|_,,i|__,l＿＿,}￣i＾ir-}￣|ｰ-|f三.}八 __”゛.从 ,ｨ'⌒''*ｘl厂´|_ﾛ__ﾛ__呂_l_,ii_,ii..，*''（￣Ⅸi冫 くノ
r-i===0iﾆﾆiヽ-|TYTニニニf⌒ヽ,=亠=＝,亠|...{{ .Ｘ: : .Ｘ {斗*㍉〃{ ／ﾄ､_____...i_i i_i .|.,，* { 〉ｉ:ｉ>'
| ﾛ ﾛ .ﾛ ﾛ.| | ￣￣￣￣￣| rr |｀T￣｀ / ｒミxi}ｒ≦i:i:ｉ:,ｚｚｚくi:} .} .{I ′.ゝ′ ヽ. _/ /`ｰ{
| ﾛ ﾛ .ﾛ ﾛ.| |TT TT.TT.TT| _.,，*､／ /ｘ≦==くi:i彳i:i:i:i:i:i/ { .{I / .ｲ:v_ｿ} し ./
| ┌┐ .| |―――――,|_／ ／{ｉ /i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ/ , .i} ⅳ＾{I ./ ／ , i}.ｉ/} ..::} ,."
.. ._.＿_{::::}＿_,|__,|＿＿＿＿＿.{ 〃 i} .{i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ/ / i} .ⅵｉ.′ / {／〃′ ..::} ／
て_ｱ/”ヽ { {i ,′i:i:i:i:i:i:i:i:i:≧ｘi:i:{ / .} .Ⅵ / .〃 _/′ .／ _:_ﾉ／
{_う ゝ ′〉 ,.斗*''¨ .ⅵ {i/i:i:i:斗*''¨i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ/ / i{ .Ⅶ{__ｘく: : : *''
≧ｘ人_ ｲ／⌒ヽ {: : __ ⅶ/./i:i:i:i:i:i:i:i:イ{”“ミi:{ .{ ,.ヘ{__ :}/“⌒”''*､ ＿＿____ ,，*'
`ｰ㍉イi:iI} ＼-‐ｘ}: : “￣”“*Iｉ{ .{i:i:i:i:i:i:〃i:ｉ:乂_i:i:i:{_.／i:i:i:i:i⌒ヽ. i{
..{I＼.ｲ ヽ. I}ヽ: ｘイ// {i:i:i:i:≠i:i:i:i:i:i:{i､i:ｉ:Ⅳi:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ:iﾑ iﾄ､
..`*==ｘ ＼ .ⅶ } // .{i:i／i:i:i:i:i:i:／i:i:`*ｰi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iノ.＼ ヽ
.≧x､ ”¨ ｘ≦”ﾉv ∧i:i:i:i:i:i:''¨i:i:i:ｉ}ﾄ､／^Vi:i:i:i:i:i:i/ﾞ ）___）
.`ｰ=ｘ_ ＿___.／ /x≦′}＞､i:i:i:i:i:／{I /＼斗*{ト､_..斗*''¨ ._
￣￣ .{ｉ{ ′: : Ⅵ〃 /.ｉ`ｰ=ｲ＼ .`*ミ____≧===ｘ }
乂___: : 斗*''¨}i乂/ /i:i:i:i:i:i:i:i}＼＿______________ノ
*''¨ ／ ／Vi:i:i:i:i:i:/ I} ／
ゝ､く / .Vi:i:i:i/ _.,，*''¨
.
∧＿∧ あのー、シャーマン将軍
（,；´∀｀）
（ ⊃⊂） アトランタを落としたのはいいのですが
／_,ノ） .）
（＿） （＿）. 敵が取り返しに来たら守りきれませんよ……
＿, --／ }ilil ､
ﾉ./{_/ :/ }
{人_{__／___ノ}__
ﾉ{三(^^)三三/ヽﾐヽ そんなことは、攻める前から分かっていた
)ﾉ∧_{ :{_/rｧ Vﾉヽ }
／ﾆ∧|_ |/ニ∨＞o｡ 市民に全員市街地から退去するよう命令しろ
/ ﾆニ∧一' /ﾆ():/ ＞--､
//_r=くヽ.∧一 '））ﾆ/ ／ ハ. そして……
{/≦ミヽ }〉ニﾆﾆ／ ／ |
くﾆﾆヽ |ﾆニ／ / :|
／ }＿_{: |ニﾆ} {￣｀ヽ }
／ {三ﾐ}＼__ノﾉ＼{＿_ ／⌒ ／}
i ∨ /} {三ノノ ＼ ／__/
| ∨/___/｀¨¨´ ＼ ／ﾆ :/
/＼ ／ﾆﾆ:{ } / :/
/⌒ヽ__ ≧＜ﾆﾆﾆニ＼ /ﾆﾆﾆ {
{ ∨ ＼ニニ, -≧x ／＼ニニ}
ﾄ､ } /--- ＼/⌒i___.人＿__ イ⌒＼ ＼ 人_
{::::＼／ ｛ ）） ヽ ∨} (
＼ ＼-＜ } ∧ }ﾉ }
. ／＼ ＼ / }＼__ﾉ
.
{ ､
＼＼
／￣￣￣＼厂(_ﾄ､) ＼＿＿
. ＼ー=≦ ＿__ l{ | ＼＿__ }!
. ￣￣／￣￣ヽ |i lﾄ､ ＼ } l l|
＿＿__／r―＿i | |i j}＼ ＼__ | ｌ|＼__
-‐=ﾆ二三__ -=ァ / | | |ｉ / jﾊ { l＼ﾘ ﾘ ,ノ( ＿,,.
／ ＿＼／⌒i { { l l | / / / / ＼_ ＼_/{ ｛ | ..‐ 二 l
／￣/ /二 / /} 人 ＼ ＼l| |厂￣￣∨/ ,ﾊ |/{／､_｣ ￣ ll
/二二| ｛ノ_j仁ﾄ､＼＼__｣/ i{ ／} |ノ ﾉ/......ィ /{
. {／ r┴ﾉij仁r―}ﾄ､＿__/ ／＼ ＼ /j /￣＼/.: : : :そ }/
. | └し'´ ＿＿__}[／_〈 j[__|j_jﾊ jﾘ_／／＿ | : : : : : 丶.ｌ二二l ＿｢_l_ i┐
. |＿／ j/ /￣￣}[￣ ∨ ｉ{ /⌒ｰ‐く￣＼￣)ﾉ / }: : : : : : :.:ヽ }＼ ｢ ｌ┐ .,､ ― ､｢`ｌ- _
| j/ }ﾄ､＼ { } j}八 ﾉ＼__j} (_／ ': : : : : : : : :.}ﾊ:.:.{ ‐-－－‐-,ｒ'' _. ｀ヽ ⊥_
. | / }茫ぅﾐ∨_,ノ ヽ_／＼__rｆ ￣}.⌒ヽｰ-ミ: : :ﾉし: :.し イrヽ rヽl' イﾛヽ l ｌ ヽ
| i ＾⌒ヽ ＼__,ﾉ ＿jz彳彡'＾ ／ノ: ｊ -ミ: : : : :.､:.:}: : : : : ﾉ .==＝=＝＝==＝＝==,>､_l_l
！ l ／ 厂,ｨ符ﾃ/＿＼__／／ .:ノ: : : :｀丶: : :ソ: : :.／ !|￣￣￣￣￣~!`'‐ﾆl
∨ﾊ ／／i ∠ｲ 厂￣￣ ) ／: : : : : : : : :Y´: : : /{ ｊしｲ..lｌ llｴll llｴlｌ,|┌‐i‐┐_
V∧ ＼__ V´__/ )辷＝彡' . /{_//': : : :ノ : : : : :ﾉし{: :.:{/ ノ: :.:廴.ィ /{ ￣￣＼ ､＿,,_,＿
／＿_ } } i ⌒ヽ＿ ／ ＼.: :そ ノ /: : :／⌒ヽ : : ﾊ: :ﾉ: : :し イ / : : : : : : :そ }/ ￣￣~|ｌi|￣￣￣
. ／／ / ！ ＞ ､__ ／´￣＼ヽ: 丶 }: {: : : :j: : : : : : :/: :ﾉ}: ｀ヽ: :.:／ ﾉ'⌒ヾ: : : : : 丶 |｢_l ｢_l ｢_ｌ,|iｌ| ｢_l ｢_l
／￣￣＼￣_／≧ー＞ __ { ／￣￣ jﾄ､) : :.:ヽ/:ハ: : :ﾉ: : : : :／ : : /: : : :}: :′ ｲ }: : : : : : :.:ヽ }＼=====!.l|――ｰ‐
＼ ＼三三三三三＞' / ／ ヽ .し＼人_从人_人_从_人_从_人_从_人_从_人_从_人_从_人_从_人_从__人从ﾉ／
￣￣＿＿___＼/ 人__ ／ ／ヽ :ﾉ. ＜ ＿＿_ _ _n＿_ ∩ ∩ ＞
／⌒ヽ／ / r一' ／ / ／ j}.､:.:.＜ └‐┐l ＿__ ,ノ / └i┌z」 に二二l ∪ ∪ ＞_l
. / | | | ｰ'／ /{ :ソ.＜ ...(ノ ｀ｱi′└1_| Ｕ ○ ○ ＞
| | | | ､__,ノ / } :／Y⌒YW⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒YY⌒WY＼
. | | | | ／ {: :.ノ /: : :／⌒ヽ : : ﾊ: :ﾉ: : :し イ _//': : : :ノ : : : : :ﾉし{: :.:{
. | | │ ＼＿＿＿＿＿＿＿＿,r／.ﾊ: :ﾉ: :}: {: : : :j: : : : : :./: :ﾉ}: ｀ヽ: :.:／ノ /: : :／⌒ヽ : : ﾊ: :ﾉ: : :し イ
..┌────────────────────┐.: : :ﾉ: : : :.／ : : /: : : :}: :′ ｲ {: : : :j: : : : : :./: :ﾉ}: ｀ヽ: :.:／
..│一応軍需施設だけ焼く予定だったのだが、 .│./: : : : :/: :/: : { : : : /: :し':八 .ノしｲ : : :.／ : : /: : : :}: :′ ｲ
..│そんな器用なことが出来るわけもなく │.':八 .ノしｲ: : : : }: :ノし': : : : /: : : : :/: :/: : { : : : /: :し':八 .ノしｲ
..│アトランタの大部分が灰燼に帰したという。 │
..└────────────────────┘
／
／
.
┌─────────────────────────────────────┐
│..こうしてアトランタを戦略的に無意味にしたシャーマンは、更に恐るべき命令を出す。 .│
└─────────────────────────────────────┘
∧＿∧
（； ´Д｀） 「次は大西洋岸のサバンナ港まで進軍しろ」、ですか？
_, i -イ、.
（⌒` ⌒ヽ し、しかし、糧食が足りませんが……
ヽ ~~⌒γ⌒）
ヽー―'^ー-'
〉 |
/ |
{ }
| |
{ ,イ ノ
.
＼ノ⌒ ミ'/＿＿＿＿,._,. -‐'／-､
/_/ .）ﾆ二二ﾆﾆ‐--,.-､- ､,_
￣￣￣＼ ／ /ヽ//￣~ﾌ;;ﾌ三ミ／,､／￣￣￣
略. .| .ヽヽヽ ｀´ .ノ／/三/ /／ あ 途
行 奪 L._ ） ﾉ_,.,,,;'／,./ ＼=!// ..る 中
け し ┌´ /＜（;;;i''_,ｨ''／ |/ で に.
て.／ ｀ヽ／ ._!''´ ﾉ r'´| は 市
＿＿／ .／ .|:::::. .(´〉| な 街
∠,,,,,,,_ ﾉ ヽ,ﾉ| ..い や
.｀''‐､ノ ./ | か 農
r´‐-､ ./ ＜＿ 園
l´｀~'''｀ _,., / //＼＿.が.
.ﾌ"'''' / ｀ヽ､ // /〉ﾉ /
./ ／ ＿｀'''''''┴-- ､,ﾉ_,.-
し‐''フ´ _,.-‐'´＿二--二ﾆ'／
｀ﾌ _,. =ﾆ‐''´￣ ／
. /~ヽ /~~ヽ
. | |i ＿∧ゝ ﾉ
.. ノ ﾉ *´Д｀）/ ええええええええええ！？
. （ ノ ソ
.. ヽ ヽ 相手は軍人じゃないんですよ！
. ＼ ＼
. ＼ ＼ 民間人を巻き込むんですかァァァァァァァ〜〜〜！！
＿ ／ .＼ ＿
/ミ （⌒Ｙ. ／￣.＼ .＼ ﾐヽ
￣＼ ,_ _,／ ＼,_ _,ﾉ
.
」ヽr‐-ゞ｀`vｉレヽ∧
､-ミ' 人 ｀ﾞ‐-' ''､ ´V__7
__ゝ__,､-,z |二二ﾆ､__ヽ､ﾆく
,ヘ_-‐ヾ〈 (､:´ //ヾl/ _/ノ､_‐-ゝ7
f へ「llﾉ＼ヽ/';／';‐=二-7 ヾ,､l'´ヽ
( （_:::ﾌ-ヾｉ :): :{/､_ ﾉ /rュ/ ; V lヽ| 関係ない
ヽっ（::ﾚ=トゝ､」ヾ-'､`￣,,_ ﾞ, 了_l､
/ ,J ｉ::））:::::::::::|'__ ヾ,'´´ ; V､`,. というか、むしろそれが目的だ
ゝ_7､ヾ､l:::::::::::::ヽ､7 _ ; !)」 ヽ
_ ´ 丶ゝ､:::::::::::::,:_-‐ﾆﾌ' : /::､ ＼｀'､ 行け
} ヽ lゝ､:::::::､｀‐￣__;; /:: ; V､
| l ヾ､ﾊ:::::::｀:::´;; __ /:::: ; ; ; ヾ
! ノ､ lｉﾍ::::::. ,´////>':::::: _ -‐フ`
ｉ : } l」｀､＼:.' ///／:::::::;;／.....o..//
ｉ､:´ ｉ ＿__┌‐-､ ヾ:::｀:::::´:::::_:／....0.......// ,'
l､: V }} 」.＿ | ｉ:ヽ:;;;┌l「l................../／
ゝ ､/ へ」l_ ｀ｉﾉ､ l_:::::::::| | L......／::/
>'´,, '/ }}ヽ=´ 7 「V-'＼ヽ..／:::::://
) _ ,,-‐へ ＼ .l [l|...o.....／:::::::::://
ヽ´ ￣ }}＼l .| ／/'ゞ‐'´:::::::::::::::://
＿ ノヘ
ｆ´∧) ∧ｙ ）ヽ、
（´Д｀;／ / , ヽ、 は、ハイィィィィィィィ〜〜〜〜〜！！
|｀ヽ／ ／ ／｀ ）
.し（､＿_／〉 ﾉ
／ 〈
ノ 、 ＼
／ ／＾＼ .＼
／ ／ ,;ヘ_）.＼ ＼_＿＿＿_
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ （＿_,_／‐‐‐‐‐‐‐＼＿＿＿＿ （‐‐‐‐‐‐‐‐
＼_）
.
＿＿_ } ﾄ､
|＿_:|_| ―く ）ヽ ＿, ﾎﾞｯ！
ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ| | |ﾆﾆﾆ∧（ :| ⌒)ﾉ
/＿＿＿＿＿____.|＿_ﾚ＿__/,ｲ ) / （ } ﾄ､
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_／ /'´ ,ィ ―く ）ヽ ＿, ﾎﾞｯ！
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/しl､ /:::し!ﾆﾆﾆﾆ／＾＼ﾆﾆ（ :| ⌒)ﾉ
＿＿＿＿＿＿＿＿＿__/| ﾉ―ｧ ノ: ::イ＿／ ＿ ,ｲ ) / （
＿＿＿＿＿＿＿＿＿_/l、（ /-'´: : :::ノ＿＿_|＿|_|／ /'´ ,ィ＼
＿＿＿＿＿＿＿＿_／ ⌒)r―''´￣＿＿＿＿＿/しl､ /:::し!＼
＿＿ :::||| ﾘ |￣ | ﾉ―ｧ ノ: ::イ.|￣
エ エ::|:|_|_|:|エ :エ||| |_|_| ｪｪ| ＿＿＿_ l、（ /-'´: : :::ノ :|
エ::: |:|_|_|:| エ ||| |_|_| | ||_|_|||_|_|| ⌒)r―''´￣ .:|
. ￣￣ ::|||ｪｪ ￣ | ||_|_|||_|_|| ||_ﾘ_|||_|_|| .:|
::: エエエ||| ＿ ＿＿.-::|: ￣￣￣ ＿_＿. ￣￣￣ |
＿＿ :||| |_|_|:| i⌒i||l| |＿＿＿＿|::[]|[]::|＿＿＿＿＿＿|
|:|_|_|:| ||| |_|_|:|o￣:|:- | . :::::::::::::::::|: o|o :|::::::::::::::::::::::::::::::::|、
|:|_|_|:| エ エ|||: | | |＿＿＿＿|＿|＿|＿＿＿＿＿＿| ヽ、
￣∩ ￣￣ ::エ |||: | |＿| )ﾆ)ﾆ)ﾆ)ﾆ)ﾆ)ﾆ)ﾆ)ﾆ)ﾆ)ﾆ)
￣|＾|＿＿＿＿＿＿|||＿ﾆ=-=ﾆ￣ ＜)'´
| :| ＜)＞'´
二)二)二)二)二)二)二)二)二)二)二)＞'´
} ﾄ､ ﾎﾞｯ！
ゝ.;:_:_;:;:_:_;:;:_;:_:_;:―く ）ヽ ＿,_;:|| /
ミゝ､＿＿_／＼二｀ （ :| ⌒)ﾉ:_||ー========----......＿＿
ゝミミミ ／ ／＼ ,ｲ ) / （＿||三三三三三,ｨ=‐--,,,..三三,kﾆ} ﾄ､ﾆ､
彡彡／ ／lll;lll;／ /'´ ,ィ,',',.ﾍ,',',',',',',',',','/,',',',',',',',',',','/,',',―く ）ヽ ＿, ﾎﾞｯ！
彡／ ／ll;ll;ll;ll;/しl､ /:::し!,','},',',',',',',','ﾊ,',',',',',',',',',','7,',',',',',',' （ :| ⌒)ﾉ
／ ／l;;l;l;l;l;l;l;l;| ﾉ―ｧ ノ: ::イ__＼￣￣∨ ＼,',',',',',',','|,',',',' ,ｲ ) / （
;／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l、（ /-'´: : :::ノ,',',',',',＼,',',','＼,',',','＼,',',',.ﾍ, ／ /'´ ,ィ;
:_:_;:;:_:_;:;:_:_;:;:_:_;:;⌒)r―''´￣_ゞ;; iiニ三f;|＿/＿＿ヾ´／ ,／/しl､ /:::し!
_;:;:_:_;:;__:_;:;:_:_;:;:_:_;:;ﾘ:_;:;:_:_;:;:_:_;:_|; ||k三三|_} ﾄ､:_:_;:;:_:〈__／:| ﾉ―ｧ ノ: ::イ
_;:;:_:_;:｢_,:,.,:,.,:,.,:,.,:,.l!;:_:_;:;:_:_;:;:_:_;:;|; ||三 ―く ）ヽ ＿,_;:;|:_:_;l、（ /-'´: : :::ノ
_;:;:_:_;:l.,.,.,:..,:,..:,..:,.,:l!;:_:_;:;:_:_;:;:_:_;:;|; ||_三三|_（ :| ⌒)ﾉ_|_:_;:;:_⌒)r―''´￣
_;:;:_:_;:l_:_,:_,:_,:_:,:__｣!:::::_;:;:_:_;:;:_:;:;:|; ||三二,ｲ ) / （:;:;:|_;:;:_:_|;|:.ﾘ.:.:.:
_;:;:_:_;:;￣￣￣￣:_:_;:;:_:_;:;:_:_;:;:_;:|; ||[三／ /'´ ,ィ: ﾎﾞｯ！:;|;|:.:. .
_;:;:_:_;:;:_:_;:;:_:_;:;:_:_;:;:_:_;:;:_:_;:;:_:_;:;:|; || /しl､ /:::し!_|_:_;;:;_|;|::
_;:;:_:_;:;:_:_;:;:_:_;:;:_:_;:;:_:_/￣/￣￣｀!;;;;;| ﾉ―ｧ ノ: ::イ:;|:;:_:__:|;|.
_;:;:_:_;:;:_:_;:;:_:_;:;:_:_;:;:__| i;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;l、（ /-'´: : :::ノ_:;|;:_:_;:_|;| /
_;:;:/￣￣￣/l:_;:;:_:_;:;,ｨ´⌒i;;;;;;;;;;;;;|;;／,.⌒)r―''´￣:;_:_;::|_;:__:;:i;| ,.-''"
_;/_;:;;_;;:;;:;_/__:_;:;:_:_;:_|ﾐ_ ノ..{ { {ﾘ ﾞﾐ､ ﾝ::::--┴-―┴'""´
｀ ┴―┴――┴―'''"´
.
＿＿＿
-一'´: : : : : : : : : ｀:: ..､
,.:´: : : : : : : : : : : : : ､: : : : ::.＼
,.′: : : : : : :＼: : : : : : ＼: : : : : :ヽ
. /: : : : : : : : : : : :＼: : : : : : ヽ : : : : : ,
.:: : : : : : : : ::,､: : : : :＼ : : : : :､ : : : : : i
i: : : : : : : : :.:i ＼: :.＼ ヽ: : : : :＼: : :.:.!
|: : : : : : : : : | ￣ヽi＼{＼Nヽ.公ｲ∨ ＼人_从人_人_从_人_从_人_从_人_从__人从ﾉ／
|: : i: : : : |: : | ｧ≠示ミ Vﾂ , ＜ キャーーーーーーーーッ！！ . ＞
|: : |: : : : !:.从 -=二= , ⊂} ／Y⌒YW⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒YY⌒WY＼
八: :∨厶ｲ: : :.＼ ⊂:::⊃ u !
:: :.Y, -ヽ::「⌒ ⌒} 八 ﾉ
ﾉ: :八 〈 人 （ _ﾉ /: : 彡' ﾉ
. ｰ=彡: : :､ ＞―゜' ｀-.､ ﾉ ｀ｰ゜ /: :.､＿彡'
＼: : : : : : : : 彡' .ﾉ ― - '／ ヽ, ― .､
゛: : : : : : : : : :彡' ∧ ／ ＼
. |: :∧: : 「￣ ＼ / / ﾊ
ﾉノ }:/.| ＼ Y´ / / / i
ﾉ' | _j-<＼ :i / / |
ﾚ ,く ヽ ヽ. ＼ ｜/ / |
／∧ ヽ ゛ ゛ ） |' i |
／ / i / j | ヽ
（ i l / / :し ﾉ
ハ ! } / / 「
.
,,,、__,, ___
__,,-´" ´"ヽ、,
,,-´´" ｀ヽ、_
/" ,, ,,r,、 .."丶、,,
/ ／" ｀ ヾｿ、 ... .. ::::::."ミ_
ィ..:/ "ゝ、 :::: ::.... .:.:::::::,rヽ
!..::ﾐ ｀^￣ "ハ;:;: :;:..... :::::::ヽ、
丶::r´" ｒ ,、__,, 、 ﾐ;::: ::::::::::::. .:::::、ﾐ ＼人_从人_人_从_人人_从__人从ﾉ／
!´! ゝ "´f´ヽ ゝ !;::: :::;:;::::::::::::::::::::ゞ ＜ 北軍よ！！ ＞
ハ "i`、 ｀ゞッ´ ヽ;:::............:::::::::::.;.;.:::::::::ﾐ ＜ 北軍の兵隊がー！！ ＞
!:::: 、ゞｿ " ﾐ;:;::::::::::::::::;:;:::::::::::彡｀ｿ ／Y⌒YW⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒YY⌒WY＼
ﾐ::::｀、 /;:;:::::;:;:ｒヽ:::::::::、ｿゝ´
ﾍ::::ﾐ ヽ ﾐｿ´::::;:ｿ....ﾐ::::/
ゝ::::｀、 、- ｰ､ 冫;:;:/ ﾐ,,ﾐー-、
ヽ::::ﾐヽ、｀ー ´ ｿ彡 ﾐ、／´ヾ,,、
ｿ ｀丶 イ::. ／"" ´ゝ｀ｿ^ー--""、
｀ ´ ｒ´ヽ、 ,,/ｿ ゞ //´ 、/ ｀ヽ
.!:::::::ゞ´:::: ／ //" :::´
,,ｿ:::::::::::::::....... //" ::: .......
/"ﾍ::::ヽ....／.::;,,,___《ｿ-,、 ! _ .........:::
,/´::::::::::ゞ_,,-´""´ ﾍ__ﾉ /"ヽ____,,--ー-
|::::::::::::::i｀ヽ ｒ-イ 〉 /´_===--ー
ゝ:::::::::::ゝﾉ ゞソrー-く ゞ´.:::::::::::.;.;.;
.
._y-、 ,-'､ ,,-､
.i--､;;- ﾞ‐'~゛ /'i i''ｯ ,l''i _ / ,i′ ./ /
.￣./ ,i′ ＜./ .,ﾆゝ .〈ﾆ"",,ﾆゝ 〈ﾆ"",,ﾆゝ .l二二ﾆﾆﾆ‐ .{ﾞ,'.{,/ﾉ.ゝ / / ,i'./
i;;;;;;ﾆ彡′ ,,∠＞ ! ,,∠＞/ ,,∠∧/ _..;;／ , !'゛ .,./"
ゝ'" `ｰ′ .ﾞｰ" '!'"´ 〈./ .,',,ﾉ
. . .:,;;'人,,ノ;ﾉヾ;,., ﾞ : . : .
人,,ノ;ヾ' . .:', .:.、: . . .: . : ﾞ 、. . 、、. . ﾞ、: . . .: . : ﾞ 、. . 、、. .
. ;' (' ,:.:'(,(,从:.、 ／￣￣
＼ ＼ ,;ﾉ' ,.,;ッ(,;!､,,人';;／,:. . . ＼人_从人_人_从__人从ﾉ／
￣￣|＿_ ＼＼ 、（;, .:. ,':. . 'ッ;!､,,人 ＜ 焼き尽くせ！ ＞
∃ | | | ｌ:.;'ﾉ'ﾞ ') '; .从ッ(,; ／Y⌒YW⌒⌒Y⌒YY⌒WY＼
|田 | | ﾞ;,'（;:,. ｌ | | | 田|
∃ | | |';,' ノ . .. ... .. ... . ... ... . .. . ｌ | | | ｜ 田 田
|田 | .',´)' ..... .... ..... -| | | 田| ＼人_从人_人_从__人从ﾉ／
∃ | | ?,(;'.". .... ..... ? | ｜ 田 田 ＜ 奪い尽くせ！ ＞
| .... 一 ;,:ノ' .... ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::. .... ー- | ／Y⌒YW⌒⌒YY⌒WY＼
? ￣ ,（:'" ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ￣ ? -
';;';'';';';;;'';;'';;;;;''';;';'';';';;;'';;;
;;''';;';'';';';;;'';;'';;;;;''';;';'';';';;;'';;'';;; ＼人_从人_人_从_人_从_人_人_人从ﾉ／
;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;; ＜ 二度と戦争出来ないようにな！ ＞
vymyvwymyvymyvy、 myvwymyvymyvy、 ／Y⌒YW⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒YY⌒WY＼
ヽ(ﾟдﾟ)vヽ(ﾟдﾟ)yヽ(ﾟдﾟ)v(ﾟдﾟ)っ (ﾟдﾟ)vヽ(ﾟдﾟ)yヽ(ﾟдﾟ)v(ﾟдﾟ)っ
⊂( ﾟдﾟ ) と( ﾟдﾟ ) 〃ﾐ ( ﾟдﾟ )っ ( ﾟ⊂( ﾟдﾟ ) と( ﾟдﾟ ) 〃ﾐ ( ﾟдﾟ )っ ( ﾟдﾟ )つ
ゝηﾐ ( ﾟдﾟ )っ ﾐ） ⊂( ﾟдﾟ ) .(彡ηゝηﾐ ( ﾟдﾟ )っ ﾐ） ⊂( ﾟдﾟ ) .(彡η ｒ
しu(彡η ｒ⊂( ﾟдﾟ ) .ゝ.η.ミ） i_ﾉ┘ しu(彡η ｒ⊂( ﾟдﾟ ) .ゝ.η.ミ） i_ﾉ┘
. i_ﾉ┘ ヽ ηミ）しu . i_ﾉ┘ ヽ ηミ）しu
（⌒） .| （⌒） .|
三`Ｊ 三`Ｊ ドドドドド
どどどどどどどど
.
-‐ '´￣￣｀ヽ､ ＼人_从人_人_从_人_从_人_从_人_从__人从ﾉ／
／ ／" ｀ヽ ヽ ＼ ＜ ＞
//, '/ 〜〜 ヽﾊ ､ ヽ ＜ お、お願いですじゃ！ ＞
〃 {_{ ／ ＼ﾘ| ｌ │ i| ＜ この綿繰り機を壊されたら ＞
ﾚ!-（◎）―（◎） 从 |、i|. ＜ プランテーションはもう破産…… ＞
ﾚ⊂⊃u､_,､_,u ⊂⊃ |ﾉ ＜ ＞
ヽ (((ゝ._）)) j / ／Y⌒YW⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒YY⌒WY＼
ヘ,､ __, イ.
ｒ ヽヽ::::::|ヽ`ー'´,1ｰ:::::ヽ、
_ ＿ _
, ´／／ ｀`ヽ
/･ ･ ',
/ ･ ･ ﾄ､
! ･ ･ . :.: .:. i ! ＼人_从人_人_从_人_从_人_从_人_从__人从ﾉ／
ir‐ ､ ,r‐‐‐-､ … i !. ＜ ＞
ir式) ( rェｧ.:ノ 二ﾆ］］. ＜ どけババァ！ ＞
`ﾆ´ `ﾆﾆ´ . :' .:.:〔_ ＜ 戦争資金を生むプランテーションを ＞
`ﾄ､ .: .: .: ,.ｲ:::.ヽ.. ＜ 残しておけると思うか！ ＞
l：： ：： ,.ｲ/ ／.:.`ヽ.... ＜ ＞
∧：： ：： ,.ｲ.:.:レ′.:.:.:.人__...／Y⌒YW⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒YY⌒WY＼
/ /ヽ__＿∠::::::::;':::;'.:.:／.:.::::::.:.`ヽ,,
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＼人_从人_人_从__人从ﾉ／
＜ ヒィィィィィ！！ .＞
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| | ﾛﾛ | | | | | |
| |＿ ＿_ﾛﾛ _ _ _ _ | | | | | |
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;..;;,::,..~"⌒ヽ (,, ζ;;, ﾞ;`（´⌒;;:⌒∵⌒｀),， ;: ,,; ﾞ ﾞ"
と;_、-'"~⌒､,; ,,;;`ﾞﾞ' (´:（´;⌒;从;;人;;;⌒｀）,ﾞ. :::''" .,,, ;; ''"" .,,;;'" ,,.
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/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:__.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾐヽ､
./.:.:.:.::.:.:..:.:.:.:.:／ ｀ヽﾐ:.:.:.:.:.:.彡 ' ´ ＼.:.:ヽ ｀
l.:.:.／ |:.:.:／ ,へ ,へ /.:.:.:.ヽ､
ﾚ' l:.:.l ／ ｀ヾﾆ二i 辷彡‘¨＼ﾍ.:.:.:.:丁ヽ
.V l ,f ⌒ ヽ ,f ⌒ ヽ ∨.:.:.l
',ﾍ l l 0l l l l 0l l V彡'ヽ ど、どうか馬だけはお目こぼしを！
/ミ〉 .ﾍ し’ﾉ -ｰ- ﾍし’ .ﾉ ヽ l
l ー＝=ｯ､. Y ソ__,z==＝一 ﾉ 農耕が出来なくなります！
V ｀ヾミ三三＞ー＜三三彡ﾞﾞ V´
i ￣￣ ￣￣ l
.l ｰt=＝ﾆﾆﾆﾆ二つ ﾊ
ヽ / ﾍー- ､
, ｨ＜/ ヽ､ ｲ ヽ
／ / | ゝ ､ , ' /
./ | ｀ ー====一 ' ´ /
/ .| /三三ﾍ /
_冖___
. ／ | | ヽ
/ | | ヽ
. |∪ └|
. ( ニニニニニ ｌ ああ？
. 〕ｌ ｌ-‐‐i i‐‐--ｌ〔
. （ ヽ .,,,,ｌｌ,,,.. / ） 聞こえんな、叛乱軍の手先め！
. ／￣ト､ ヽ ,' /--､
. / ,'| i＼(0)只(0)/／￣｀ヽ､ 抵抗するようならてめえの命も貰うぞ！！
. |__／ | ﾍ＿＿／ | ヽ､
. |＼＿| ,' |＼ ヽ
. | | i ﾍ ＼―----'ﾞ
. | | | ＼| |
..|￣￣ﾍ￣ ´｀''‐‐----,' ﾍ |
. | |ヽ ヽ ＿＿--i
. 〈 へへｌ/___,----､ ﾍ´___ |
. |＼＼＼|￣|i i i i｀ニニ＿／／＼ ＼ |
. |へ＼＼＼ |冂冂| |冂 ／ ／ﾍｌ
.
/⌒i
_,,..､ .| / ,..-､ /`l _
.l l | /´ l,､_ノ l |/ 〉
.| i' '´_,,、 . ,-､,-‐'''"＼ l |ﾚ'
| し''´ 」 . l ._‐t .| ヾ'
| ,,.-''´ ヽ┘ l /
| .| ! .! ＼人_从人_人_从_人_从__人从ﾉ／
l､_ﾉ ､ __/ l ＜ か、神様あああ！！ .＞
｜￣ __,! ／Y⌒YW⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒YYWY＼
└-...‐''ﾞ .
＿_,ｨｧ..,─､ ./::＼ｨﾍ ,,
. Ⅴ:::/ ./::::::」,.-､|:::::_/.|::::〉
/:::::〉 レ'´ ー'.レ'_,.ｨ￣ ",勹
. ｆ::::::レ＜´|. _／:::::/;; ＿」:::::二>
,ｲ ＿」::::::::_;＞‐'_／:::_::::::::|./´:::::_:::｢
. /::'＜:::_::::::Г __ .｢:::::／ .|:::: l.ﾚ'./:/|:::| ＼人_从人_人_从_人_从__人从ﾉ／
/:::::_;.匕..|:::::| .｢::::|ﾚ'´ ._」:::::{ /:/ .|:/ ＜ あ、あんたああ！！ . ＞
. レ'´ /::::| |:::::| .|:::/ .／::::_／ .ﾚ′.´ ／Y⌒YW⌒⌒Y⌒Y⌒YY⌒WY＼
. /::::: | |::::::〉ﾚ′_／:: ／
|:::／ |:::/ ｆ:::::／
ﾄ､ ﾚ′ l/ .|／
/ | |
ミ￣｀ヽ､,,ﾉ'''ノ'''/ ,/ﾉニ＝'
.＿ミ' | ﾄ､､ ,,ノ ,//,,ノ,ﾆ''_ノj_,,
ﾐ : : : : |〉｀l ）|/,,/ / /三／彡' ＿
ミ::::::∠＿ミ--ﾉ ,,_,,彡_,ｲ_ノ￣ミ､ T _,,ｨY彳⌒
｀l､_ト-‐''⌒三く {::::::::<三/ﾊＶミ＿ Lｲﾉ／
＿ノ / rj ｎ ,,;ｴ !:::::::::::: ヾ´ ﾉハ ﾉ::∠ ＿
＜二_ﾉ/ ﾄ'j 彡 l::::::::::::::: r'|,,ｲヽ:::::-､ ﾞi /.......ﾞl ……最低限生きるもの以外
ヽ--'ノ ト|ニ-､:::::::::::::::: j Vﾄ､:::::::|,/ ::::::: ﾉ
ﾞﾗ＿ﾉ.|/ / ,､ ＼:::::::::: /:::＼,,-┴‐'_ハ＿_/. 物資はことごとく奪い、工業施設はすべて破壊しろ
{ 「 V┴ﾍ:::::::::/:::::／ ＿,-//､＿_,,ト､_
Vヽ: ｀ヽ└,､'::::／r∠ く .{::::::::::: |┐.ﾞl . 鉄道も、工場も、例外なくだ
ゝ､＿__.}_,-ﾉ_:::|_/ノ ヽ ＼ﾞー-ｲ,,l_ |｀ヽ
,-─ｪ| {::::::,,-l／::::|::∠､: : :: ﾉ--､ / .ﾊ:::::|
／::／ハヽ__//:::::::::／: : ::}__,ｨ'､＿ﾉ /./｀V .|::::|
_∠_／:::::::::::::,フｲ / l´: : ::／| | |::::ヽ {_ﾞ=ノ ／|:::}､
_∠ |／::::::::／/ | ｀ーｲハ.l-ﾄ､ハ::::|／ ／ ,,ｲ |_|:/ﾉ
／ |::::::::::/ /::::::,⊥＿__ | ﾊヽヽ|:::::rﾆ､イ ／:::| l |Y
/ ,,-‐'':::｀ーｲ /_,,／/::: ヽV::::::ﾊヽ＼{__ﾉ‐'´::::::::,ト|_j´
j::::::::/::::::::::::::::::://|:::::::::::ﾉナ-､＿＿}::::::::::|.|:::::::::::￣￣￣|,L/
/ /::::::::::::::::／: 〈〈::::::∠__}＿＿}:::::::∧:::::::||:::::::::::::::::::三」ﾞｰ'
ヽー'--､＿／|::::::::|.|:| {＿__}＿＿_::::::|＿:::::::||::::::::::::三＞ﾉ´
.
┌─────────────────────────────────────┐
│こうして、1864年のクリスマスまでにジョージア州のインフラは徹底的に破壊された。 ......│
└─────────────────────────────────────┘
＿＿＿＿
|三三三三|
|三三三三| ＿＿
,,,,.. |三三三,,,/. |＝＝|
ヾ"";,, .|三三;;::"". |＝＝|
,,,.:/" ＝| |三三;;:,,..∥￣/ ,|＝＝|
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|:::::::::,,|＝＝＝|／|三三三三|:::::::::::::::|,＝,＼|llll;;::::|
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,,,,,, |:::::::::::|＝＝;:":::::::|三三三三|:::::::::::::::|.＝|:::::" ,,;;"＼
∥|＿/|;;::::／＼,＝";,,＼:|,,:;;,::;,三三|::::::::::::::::|＼,|::::／＼ヽ,,:
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TニTニTニTニTニTニTニTニT《
三三三三:.三」L三三三」L三三〉〉
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＿＿r|8||＿＿＿_」L三三} /:く く＜ :l|＿＿＿＿」L＿＿
|ll8||￣l「￣￣￣|{|回L〈 _:〉〉: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 》l》￣￣|「「三三三鬥}￣:;#《
＿＿|ll8L :|「}三三{]《__: :_/: : : : : _/: : : : : : : : _: : : : : /: :: : : : _/く_ _:.:|8{三三回「三三}＿:._
: : : : : : : : : : : :_/ : : : : : : : : : : : : :_/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : _/: : : :: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
.
┌─────────────────────────────────────┐
│シャーマンが行軍中真っ平らにした地域は約450km、幅45km。 .│
│奇しくも、数年前カリフォルニアを押し流したあの洪水とほぼ同じ面積であった……。 │
└─────────────────────────────────────┘
/ｿヘﾍ
'v=0=w` リンカーン大統領へのクリスマスプレゼントだよ！
[] ( ﾟ∀ﾟ )
||＿＿＿_.ノ（. つ¶つ¶_＿_＿
/￣:ｌ: .―:ｌ:――――:ｌ:/＿＿_ヽ,―、
ゴロゴロ…… | :|:./ E:|: 北軍.l :|:|: : ￣￣||`ｌ
／￣￣ヽ￣ヽ EEEEl :|:|:＿＿:＿＿_||._|
/ ,●、 | |７７７７７７|:| ｌ, ―┴、┴――、
ｼﾞｮｰｼﾞｱ .| ●| |.● | |/////// .:|:| ／ ヽ ヽ
ヽ `●' .| |＝＝＝＝:|:| |＝=㊥＝＝l＝＝＝|
↓ ヽ＿＿__／_／￣￣￣￣￣~'ヽ＿＿＿__/＿＿__/
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣'"''''''''''''"'"''"'"'"'"''''''''
.
/⌒|＿__／⌒ヽ
○。 | .| ヽ /。/ こ……ここまでやったんです！
＜| .| |ﾉ/ / ・
。・ | 丶 ヽ./ サウスカロライナ州は見逃して
ヽ ヽ
＼ ＼ くれますよねェ〜〜〜〜〜〜〜
＼ ＼
/ 丿 ＼
/ ／＼ ＼
／ ／ ＼ .＼
／ ／ ＼ ヽ
丿⌒￣￣￣⌒ ／ ノ⌒￣￣￣ 丿
|＿つ￣￣￣￣￣ |＿つ￣￣￣￣￣
| 三＿二 / ﾄ⊥-（(｀⌒)､_i | |
〉─_,. -‐='＼ '‐＜'´＼/´､ｦ _/､ |
|,.ノ_, '´,.-ﾆ三-_＼ヽ 川 〉ﾚ'＞/ ﾉ
〈´／／´| ｀'t-t_ｩ=､i |:: :::,.-‐'''ﾉﾍ|
. r´｀ヽ / ｀"""｀j/ | |くゞ'ﾌ/i/ ダメだ
. |〈:ヽ, Y ::::: ,. ┴:〉: |/
. ＼ヾ( l ヾ::::ﾉ |、
j .>,、l _,-ニ-ﾆ､, |)）
! >ﾆ<:| ､;;;;;;;;;;;;;,. /| ＿__,. -､
| | !､ .| | （ ヽ-ゝ _i,.＞-t--､
ヽ| | ヽ＼ _,..:::::::. / .| ｀''''フく ＿,. -ゝ┴-r-､
..|.| | :::::ヽ<::::::::::::::::>゛ |＿ ＿,.-''"´ ／￣,.／´ ゝ＿'ヲ
..| | | ＿;;;;;;;_￣￣ | ￣￣ / _,. く ／ ゝ_／￣|
:.ヽ‐'''!-‐''"´:::::::::::::::::￣￣｀~''‐-､_ / にﾆ'／,.､-t‐┴―'''''ヽ
＼＿:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ / / .（_ヽ -'__,.⊥--t-⊥,,_
＼ ￣＼―-- ､ _::::::::::::::::::::＿＿::/ / ／ ￣ ） ﾉ__'-ﾉ
＼ ＼::::::::::::::｀''‐--‐''´::::::::::/ / ／ ／￣ rt‐ﾗ'￣￣ヽヽ
ヽ ヽ＼ ＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ / ゝﾆ--‐､‐ |
l ヽヽ ＼:::::::::::::::::::::::::::::::/ /‐＜_ ヽ |ヽ
.
┌───────────────────────────────┐
│「船で戻ってこい」というリンカーンとグラントの指示をわざわざ断って │
│シャーマンは陸路北に向かった。 ....│
│ ....│
│通り道にあるサウスカロライナ州は、真っ先に連邦を離脱して │
│南北戦争を引き起こした、いわばA級戦犯の州である。 ...│
└───────────────────────────────┘
ｨ ｨ
＿＿＿..,,,ｨ=- ､ ／{ ／/＿＿ ,, ｲ/
/ r=''´￣ヽ .::ヽ i 人r''r／＝-ｖr＝-ヾ
r>''´´{ ::. ', .::i ﾉ / ﾆ.Y ﾚ=イ ヾ､_＞-､''ー ｧ
斗 { ', ', {彡r--､Vrilil> Y─-､ ＼ _
i''´ ..:i { ゞ､_ ヽ ｲ/ /ﾐ /｀´⌒}::i ./;;;;;;;::::::＼ー{￣
ｲ .:i { ..::: ﾊ .} ﾄ/ .人ヾ_／｀i/≧ｲゞ＞x /ハ 命令は……
/ ﾉ .| { :::: i | il / i≧-､ ／┴'''´ Ⅵ Yミﾐ
/ ,' ..:: .{ ..:: i ::::... ...::: } ﾊ ヽ ..ﾄ￣ﾉ Y / r::ﾉ人ﾐ､ゝ. 言うまでもないよな？
..{ il ..: .{ ..:: ｀ :::......::: / ≧ﾐ＞=- ヽ '´ ｵｲﾊﾐﾐﾐ
..ﾄ ｀ :: ｀ :::.. :::::. { i '-＝='´ |iY iミミ
..ヽ ヽ ヽ ::. iﾄヽ''￣￣￣＼ﾊ ''''''´ 人_ r────── ､
ヽ;;::... ヾ il::::i::＼_ ヽ＼}＿＿ イ──/ ＼
｀､:::. /::::/::::::il::T､ ヽ ＼ _, - -::､:/ ｲ
｀ー ､::.. ／::／:::::::/::/i ヽ V ＼ ＼ Y::.._ /
＞ ､_＿ ／:::::/:::::::／::/:::il } ヽ ﾄ､ ＼ V ヾ / |
/ /:::...:.:廴￣￣::::::／::::／::／::／=-､ ヽ } il } / |
i li::::::ｲ::::::ト- - ''´:::::／::／::／ ヽ i ﾊ } - イ .ﾉ
i li:::::/:::::::il､ ｀ー-''´／:::／ Y / . 人ﾉ V/ i .il /
イ.i il:::::::::／::::::＼ ￣ヾ ﾚ/ Y /i /
r ''´ iil:::／::::::::::::::::::＼ ￣ V ./ il イ
人 ﾊ:::::::::::::::::::::::::::::::＼＿＿ィ=- ＿ / /＿/ /
-=イ .ｲ il:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::://＼ ｀ ヽ ノ ＿＿/ ./
-＝彡il /}}:::::::::::,:::-::──-::､::::://＝= ｀ヽ ＞＝- - '' ´:::::... ./
.
┌────────────────────────────┐
│そんな連中が赦されるはずもなく、ジョージア州と同じく │
│ロードローラーにでも掛けられたかように蹂躙されてしまった。 ..│
└────────────────────────────┘
/ｿヘﾍ
'v=0=w`
[] ( ﾟ∀ﾟ )
||＿＿＿_.ノ（. つ¶つ¶_＿_＿
/￣:ｌ: .―:ｌ:――――:ｌ:/＿＿_ヽ,―、
ゴロゴロ…… | :|:./ E:|: 北軍.l :|:|: : ￣￣||`ｌ
／￣￣ヽ￣ヽ EEEEl :|:|:＿＿:＿＿_||._|
/ ,●、 | |７７７７７７|:| ｌ, ―┴、┴――、
ｼﾞｮｰｼﾞｱ .| ●| |.● | |/////// .:|:| ／ ヽ ヽ
ｻｳｽｶﾛﾗｲﾅ ヽ `●' .| |＝＝＝＝:|:| |＝=㊥＝＝l＝＝＝|
↓ ↓ ヽ＿＿__／_／￣￣￣￣￣~'ヽ＿＿＿__/＿＿__/
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣'"''''''''''''"'"''"'"'"'"''''''''
.
＿＿
／|: : :.:::|
l | : : : :|
| |: : :. .:|
| |: : : :.:|
iv'ﾍ | |:|ｌ＝=|
| ;`;| | |:|》: ::::| i'1
| ;'l:| i'`'i 、 ／| |:|＼ : | . |;'|
!:`l'| ζ＼ |;`;| ∥ 〕 .| |:| || | ./＼ ＿.|;'|
-､_|_.;l:| ＼';､＼ :|':i;;| . i'1 ||／> r┘.:| |:| ||::| | ∥‐┘ .:|';|──へ
ｰ|＿}:;| ＼';､.＼|;';;;| ./〉 |;|＿r／／ /|￣＼:| |:| ￣ .:〃..／>.::|;'|::::::::::::
-|＿|`|＿r:‐:‐:‐:‐＼';､＼;| r‐//┐_|:|::::::::;⊥、r/.::| .:::::::|／＼/＼ 《 . ー--=ﾆ __／ / / , / :::::: | |ｉ i ＞―- .
ｰ|＿};|::::::::::: : :: : {二l＼;i`!､::://:::::::::::::::::::r| .::| /.:::::<＼／ 〈:::.:... ＼ 》 ' .::.∠ﾆ-‐ｧﾞ / / ｉ { / /::::::::::: | ｉi ト､ ､__/ ,<⌒ i
-|＿|￣/＼:::::::/`|＿{┬| |;､＼::::::::i'|::::::r┴冂、 .:::::|::＼＼ _＿＿__:::::.:..〉″へ:::::/ .| / // { ｛ ｉi / / ::::::::::::｜ⅱ |＼＼/ |__ |＼
ｰ|＿}::/ ､';';〉.:/ /{＿|┴lニニニニﾆｌ.r┴､_|_|_|:>:::::＿＿＿|」＿＿:l;_;_/／..::. ｀〈 :/ ／{/ 八 八 ∨ / ::::::::::::::: | ⅱ | ∨ 〉_,〕/ |＼
-|＿;l'_;_;_∠;/_/___l_,,:;;}┬┴┬┴┬┴┐::| .:::|_rｪ┘＿＿;!＿__;!＿＿;|＿;_;:::.:／ :/ '､{ ＼ （ V＼ ∨ :::::::::::::::: ﾉ 八 { ｝ 〈_,／｡ / ＼
~゛'' ┘⊥ ｣_ | |{＿|┴┬┴┬┴┬┴┤ .:|＿;!＿＿;!＿＿:l＿＿;!＿＿;|<___;_.{ ＼ ＼/::/ ヽヽ::::::::::__彡'ﾞ::::| ） ｡ ﾟ／ ､ ＼
~゛'''' ┴'::⊥Λ/￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ...../＜＞::. ∠./::/ ﾉﾉ::::('⌒ :::::::::::| ｛_／＼ ＼ ＼.
｀ , ' . ｀ ∨| 戦う覚悟もなく戦争に加担した者共に |.─‐-､ ...:.〈::::ー=彡:::::::::::::::::::::::::::::| | :::::＼ ＼
,... | 戦争の本当の姿を知らしめねばならん ....| .'"ヽ┴-､_;_;_;_;.｀¨¨¨〕:::::::::∠＼__ ::::::::| | i ::::::::::＼ ヽ
ヽ＿＿＿＿＿＿＿ ￣ヽ ﾄ--/.. ...:::::::./|. ＼ｰr＿,--一':::::::; 丿| ::::::::::::::::＼
` ., ｀ ,. | ……戦争に栄光などない |.!─l二二二l/... 〈 _＿_,，:::::::::::::/ ....:::::::::| i:::::::::::::::::::::_='⌒
| すべて、地獄よ ＞ 〕:::::::::::::::::::::/ ...::::::::::::::: | |::::::::::::::_='⌒
ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ .__-=|:::::::::::::::::_厶イ ::::::::::::::::::: | |:::::_-='⌒
__-=⌒^个ｰ-‐=ニ⌒ヽ :::::::::::::::::::::| __-='⌒
__-=⌒ ⌒>'^ __-='⌒}:::::::::::::::__-=^
.
////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
／￣￣＼
／ ヽ_ .＼
（ ●）（ ●） ｜ 「戦争は地獄だ」というシャーマンの有名なセリフが
（__人__） |
ｌ｀ ⌒´ ｜ 実際に使われたのは、だいぶ後のことなんだが
{ ｜
{ / シャーマンの気質を考えると、この当時からそう思っていたんだろうな……
_. -: ´Λ _.へ｀ 、
r＜: : : : /:|: :、 ￣r' ＼ :＼_.
/: : :ｌ : : : : : :＼`IエL>、 >ﾍ::Λ
|: : : ﾄ､: : : : : : : : : : : : : `ｰ／ : : V |
〈: : : :::: _ -￢-－―-､: : く:r ､: : : V ｝
/: : :_ン´: : : : ＼ ,___, ｨ ）: : :`く : : : ヘ|
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
／＞－'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ｰ-､＼
／ ｘ‐^=^=^＝＾＝＾＝^＝^=^ｰｘ ＼
〆 ＼ハ
| | | | l ヽ 、ﾊ
| |｜ | | | | ｌ l ちなみに、正確なセリフは
l | l｜ ﾉｲ | | | ﾄ､二丶
| | l｜ |ｌ |ｌ ﾊ | | |＼｝ |. 「君達は戦争に栄光を求めているのだろう。だがね、あそこには地獄しかないぞ」
| 斗－┼ ､ |l 斗－/ } | ; |｜ヽ＼
＼l_,x≦三メ、 |l /厶≧xj_ﾉ / |└‐' _丿 なんだけど、これはよりによって
代¨丁 ｌ ヽ＼ ｊl ／イ ｌ 厂}｢ｲ |`TＴ´
｜ `ｰ‐' ヽ／ `ー' / /| | | シャーマンが軍学校の卒業式で来賓としてスピーチをした時の話だそうよ……
＼ l / ／ ｌ | |
l＼ ' ／/´ / , ! ^
ｌ ｌ、 _,..、,,.. ｲ 〃 厶 -―＜
ｌ｜ ト イ ′〃 /.::.::.::.::.::.::.::..｀ ､
::l l | |::.::.::＞ ＿ ＜::.::.:|┤〃 /.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.: .＼
::.:l l |ｰﾍ ::.::.::.::／〔_〕二 ヽ | ″/＼::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:: .＼
::.::l |》 ＼／イ ハヽ_ノ丿! /l::.::...＼::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:.ヽ
::.::.ハ |》 〈 〈ノ /| ｀TＴ | /《|::.::.::.::..＼::.::.::.::.::.::.::.::.::./.::.::.:〉
.::/.:: }ﾉ》 ー ｲ | |弋 l/ 《|::.::.::.::.::.:..＼::.::.::.::.::.::./.::.::.:/
/.::.::.::.:|》 ＿∠.ノ⌒Y⌒ヽr―‐v'ﾞ´￣〉.::.::.::.ヽー― '.::.::.:/
::.::.::.::く￣`〈 ヽ | l| ｜ /.::.::.::.::.::.:.ﾞ, ::.::.::.::.::厶
////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
.
┌────────────────────────────┐
│南部にはもはや戦争を続ける体力も気力もなかった。 .│
│1865年、南軍は降伏し、この悲惨な戦争は終わりを告げた。 .│
└────────────────────────────┘
､Х＼
〈`
／＼
／/.:::.:.::〉
〉へ::.:/ﾇ/〉
/'个ｙ´￣Lﾑ、
|:.'.;| [] . :::.ヒ!
__ |;'.:.| . : : : :ﾛ.::|
/:/＼ |.:::;|.: :.: :.:.::.:.::.:|
┌个┐| | .:_|＿＿＿. /⌒) |_.' |.::.:..:.[]::.:.::.:|
| .:|...:|/:/...:.:|..: : : : : :.:｀L..r─┬i | T/⌒) .//| |.: :.: :.:.:.:.:..::|
＼ | └┴┬i::::|==========|: : ://__. |`７'..:/´ rr┴' | |.:.::.[]:.:: : : :|
:::...>、 |[]..::[]. 〈〈::::|::::::[]::::.:.:[]..r､]: :.[_[;;::::.. |/...::::)::７ ─]:]:.: : | | :.:: ::..::.::.:::.|. ┌::､ /〉
‐く.:〈 ,、 |. : : : :.: :＼:|:::::::::::::::::::::/. : : : : :〉〉:: /＾7＜:〈 .:::::// : : :| | : :.::.::.:::..::.:|-┘:::L、r‐//┐ ,、
.: ::L└i _ .||＿ | : : : : : :、 〉〉/〉::::::;;:::〈 : : : : : ｀｀／...::|::::|/|＼ ..::｀刀.:.::|_|ﾄ､:.;:..::..::.::_|:::/Tl::::;二/ﾑ、| || ＿r─
::.: :└i:| //＼| ::::ﾄ､＿_ : : :||＿'//､п∥::.:l| : : : : ／／ト､У〕:|:....;＞.|::|..::./rへ/ﾚYL;/:>┘/ﾄ┘.//::::.｀L「|-┘/:::ﾄyｨ
工エ::「 /〈. ::〈|-､_/::::::..＼r':.|.::[,/T>.:/ﾛ〃乢.: :／／.:::::;＞|::::l/ﾍ｢ └─匚|＿_| :| |:L:冂_| :|┐ .::::::ｉr==| |.:::.｢.:[]:}iｌ|{´
: :∠7ﾍlｺ:::|:.:..|-i_::_r√ソ＼>へ:| :|:ln| :]:|:П叮 ￣＼∧l＼|工] ｡ｌ;_|_|ー|＿＿!｣====ｌ|＿<>‐┴─|i|l|
: :|ｪ| .:::::|:.:.|:::..|::::.|＼.::::》: :::L;:.::r| .L/∟ﾛ⊥!┘ [ニニニ|ﾆ] ﾙﾍ:
: :|ｪl:∩ ﾄi:.|::::.l＼|_;;||;;:|L:<)┴‐'''"~ | . : :.:.:.| .
: :|ｪ|_|::|/＜＞｡ | .: : .:.| . .
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_〈l〈V＼|コ ＿,‐| .: : .:.| 7!＿ 、
:ﾄ|ｪ|:|;;ﾚ' rｭ ´ ' / / ﾞ'ｰ-‐''´// /| 、
: :|ｪﾚ / lニﾆﾆﾆﾆﾆl/ //
／ ' 、 ` lニニニニニﾆﾆﾆﾆl/ 、
` 、
.
┌───────────────────────────────┐
│やる夫は、かつて自分の商売を潰した男が破壊と死を振りまく様を見て .│
│何を思ったのだろうか……。 │
│ ....│
│伝えるものは何もない。 .│
└───────────────────────────────┘
-─‐──‐-、
／ ＼
／ ; ヽ やる夫が……
l U l
| , 、 ; |⌒´⌒｀ヽ、 やる夫が、皇帝としての力を
!、 _ノ" "ヽ、__ ∪ ＼
ヽ (（ー） （ー） ):: /⌒゛` l: 出せていないから……
/ヽ∪（_人__）∪__ ,ノ| , |
/ /` ⌒ ´ |. | , !
/ ∪ |∪`-,,,.|" |___,ノ |
/. / | | | ,lー─- 、
, --‐-ー、_/∪ l ∪ ,| | ,／ ） ）
く / / ァ- ,ノ ＿ ＼ノ＾ノ^／⌒ヽj＼ ／＾ー-‐'
`ー' ー´￣ （＿） （＿(_イ_,イ、_,ィ'´__/ ￣
⊂ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ⊃
⊂ニニニニニニニニニニニニニニニ⊃
⊂二ニニニ⊃
.
┌──────────────────────────────────┐
│さて、そんな凄惨な世界と比べればのどかな話なのだが ......│
│トウェインと編集長バーンズの関係はどんどんトゲトゲしいものになっていた。 .│
└──────────────────────────────────┘
〈777とヽ
t```て_)
| |
／￣￣＼|
.ヽ､ ._ノ ＼
（●）（● ） | 毎日毎日、こんなちんまいネタばかり拾う生活！
（__人__） |
（｀⌒ ´ ノ（ | もうやってられねえよ！
{ ⌒ |
{ ﾉ.
ヽ ノ
> ヽ|
| |
| .|
＿_ _____ ＿_____
,´ _,, '-´￣￣｀-ゝ 、_ イ、
'r ´ ヽ、ﾝ、
,'＝=─- -─=＝', i
i ｲ iゝ、ｲ人レ／_ルヽｲ i |
ﾚﾘｲi (ﾋ_] ﾋ_ﾝ ).| .|、i .|| …………
!Y!"" ,＿__, "" 「 !ﾉ i |
L.',. ヽ _ﾝ L」 ﾉ| .|. （トウェイン君、才能はあるんだから
| ||ヽ、 ,ｲ| ||ｲ| /
レ ル((┃))-─ ´ルﾚ ﾚ´ 腐らずにゆっくり仕事してくれないかな……）
＿__ヽ,,⌒)＿＿＿＿_i |＿ ｷｭｯｷｭｯ
.. ／ （,,ノ ＼
／ ＼
.￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
.
┌───────────────┐
│そして5ヶ月経ったある日…… ...│
└───────────────┘
＿_ _____ ＿_____
,´ _,, '-´￣￣｀-ゝ 、_ イ、
'r ´ ヽ、ﾝ、 トウェイン君……
,'＝=─- -─=＝', i
i ｲ i ノ ｲ人レ ＼ルヽｲ i |. 君はやっぱり地元ネタの記者なんて向いてないんだよ
ﾚﾘｲi (ﾋ_] ﾋ_ﾝ ).| .|、i .||
!Y!"" ,-‐､ ""「 !ﾉ i |. 前から言ってる創作活動とかに
L.',. ｀⌒´ L」 ﾉ| .|
| ||ヽ、 ,ｲ| ||ｲ| / 方向転換した方がいいんじゃないかな……
レ ル｀ ー--─ ´ルﾚ ﾚ´
┌──────────────────────┐
│なんだかんだいってまともな性格のバーンズは │
│仕事をサボりがちのトウェインに ..│
│なるべく優しく引導を渡したつもりであった。 │
└──────────────────────┘
.
＿＿
／::::::::::::＼
／ __ノ::::ヽ そ、そうですか残念です……
| （;;;;;;）::::）
.| ::（;;;人） 。
| :::::::::rつ o
.| :::::::(（三） Ｏ ｒ'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'ヽ
ヽ ::::::::::(::::<. 〇 ＿＿ ）
ヽ ::::::::::／∧::::∨. ） ／ . ＼ （
∠::::::::::::/⌒ ∧:::ヽ. （ ／._ノ三ﾆヽ、＼ ）
(:::::＼ ／:::::::/;;;;;;;;;;) ） | （⑪）（⑪） .｜ クビってことかよ！ （
|＼::::::::::::／| （ . | （__人__）.. | ）
|:::::＼_／:::::| ） | ｀ ⌒ |. そうかいそうかい、こんちくしょう！ .（
（ . ヽ / ）
） ヽ / （
（ / ヽ ）
） | ｜ （
（ | ｜ ）
丶〜'⌒'〜'⌒'〜⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'´
┌─────────────────────────────┐
│だが、トウェインはそう受け取らず、 ...│
│自分が無能のレッテルを貼られたと感じて .│
│内心激おこぷんぷん丸で「コール」紙を去っていったのであった。 .│
└─────────────────────────────┘
.
┌─────────────────────────────┐
│トウェインは、この挫折体験のことをいつまでも根に持っていた。 ..│
│ .│
│はるか後年、サンフランシスコを焼き尽くした1906年の大地震では │
│「コール」紙の本社も焼けてしまったのだが │
│その写真を見せられたトウェインはこうのたまったそうである。 │
└─────────────────────────────┘
.r-、 _００ /::::'┴'ｒ'
.|::::'´::::r┘ !「`L00、|.l└ｸ_;厂 /
.|::::「|:::| l| |Lｎ:::r┘|.l _lﾆユ、 ./
.￣└r''"´］_ l| | ｒﾞ=ﾞ┐ |└ァ::/ / /
､ヽ、 ,ゞ´_::::| l| |「二:::7 .|.l └′/ / ／
. ＼＼｀´ |:::|. l| l 〈::/ ､ ! '／
＿＿＿_
／ ﾉ_ ヽ,,＼
／ ≦ﾟ≧ﾐ:≦ﾟ≧ ザマアｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
| （__人__）|
| |r┬| } 40年もかかったけど
| | | | }
. |. ｀ﾆﾆ } ようやく天の報いを受けやがっただろｗｗｗ
. ヽ }
ヽ ノ
.
//////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
-―- _
／r辷}厂:::::::::{弐込ﾘ.
／rア.::::::::::芸云芸=ミx:::.ヽ_
' f7.::::_j厂 艾::::V{
.′ｆ7.::_j{., // / ハ艾:ﾊ
{{二}/_j{ / // / ' /// /, } iハ:}
;ffく{i{〉.:{:{芹ミﾒ､/ /// // /|｜ :}!
/イﾊ{≫ iﾊ.r=ミ心/// /厶斗ﾘ/ !介
. / :{i{ハ从|{杙 {r::ﾘ^ }ｲ云zx才 .从{ ………………………最低
/ :}i} i:八乂 , , , 弋fﾘｲ /ｲ:i:}
. / / | :八 _ ′'' ' 彡ｲ{:ﾘ |乂 . イ
. / / / /, ｜{从＼ ｀ イ ハi :i|{ ': :/才＝ーｧ
ー-=ミ｀ヾﾒ. 从i:乂 }:≧=-＜(/ /, /‐-ﾐ 八ノ. : : : : : : : : :｀ー-ミ
才￣. : : : : : :ﾊ __ハ 辷刈り.:::::jｱ.//.:.:.:.:.:.∨. : : : : : : : : : : : : : ｀ヾ
≧=ー. : : : : : : : /.:.:.:.:ア/八{i{.:.:.:乂 /ｲ.:.:.:.:.:.:.. ∨. : : : : : : : : : : : :｀ヾミ
７. : : : : : :-‐. : : }.:.:.:r弌ｘ__ _￣乂{{/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾊ: : : : : : : : : : ｀ヾー-弍
⌒7. : :ｨ : : :乂イ.:}:/i fr爻ｨ⌒} .く.:.:.:.:.:_彡.:.:.:.:}乂: : : : : :＼: : :.乂
. /才f. ; 彳( {.:.:.:/.:{ ⌒} , ﾉ }.:ｰ-.:.:.:.:.:._彡' ＼ : : : : : ＼(
}/ }//.:.:.:{:.:.乂 _＿__ .才゛.:.:.:.xf斗く ! i {｀ ＼(⌒ヾハ
. ／＞'"´才ーｧｰf.:.:.:＞‐-ミ.:_//{/{iメ ' i:| ハ
. /.:.{ {{_ .ノ_厂 {f ＼-く:ハ八/ :从(
八:.∧ _jj {{ ⌒7八 ､｀Y7ﾞｲ}i}./
／￣￣＼
／ _,.ノ ヽ､_
｜ ( ○) (○） み、認めたくないものだな
｜ U （___人__）
.| ｀ ⌒´ﾉ__. 若さゆえの過ちというものを……
| _／ ￣＼ヽ
人､ '､／ ￣ ヽ '､
_,／(:::::ヽ､ __'-r´￣ヽ v
_, ､ -― ''"::::::::::＼ :::::::::::::::j_γ |
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丿;;;;;;;;;;;:::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ゞニﾆ彡〉,
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/ ｌ 〈(７::r‐'ﾉr‐く＞=彡ｲ | |l l | ｌ | 〔(_ﾉハl l |
|ｌ |〔(/:::ﾉ/rﾍ／ イl| ｜ l| |ｌ |i | |ｌ l| ｀ 二}∨厶、
|l |〔(|〈_/rﾍ/イ ｌ｜|￤ l||ｌ ｉ| ｌ|￤|l|l|ｌi||ｌ| l|l l く<フ 小二)〕
|l |〔(|（||Ｖノl i|ｌ| |l | |l |l|l|ｌ | |ｌ|il| ｌ|l|ｌ|l||ｌ| l|ｌ| |ｉ ヽイ 7Ｙ,ニ、
|l |〔(|ﾉ|| |)〕| |ｌ|ｌ|ｉ|| | |l |l|l|ｌ | |ｌ|ll| ||l|ｌ|l||ｌ| l|ｌ|_|l |〈〈__/ 小､_ﾉﾘ
|l |〔(|彡=く | |ｌ|||ｌ|| | |l l|ｌ∥| |ｌ|ll| l∥|_」!イ | |l | |ト-1l| |ト-く
||／ｲ|く__ﾉ八|ｌ||||ｌ| | |l l| | | | | | Τ|l j≫≦ミﾒ |ｌ| |:| | |ｌ | |
||ヾノ小ｰく | |ｌ|||l | ｌ | ⊥ | ｌ | | | |〃ｌ o l |ｌ|〈ﾉ | |l | | 「若さ」ァ！？
||／ｲｌ|く__〉〉|l |ｌ|, イ | | | ｌ ｌ | ｌ ､=彡 ｌﾘ | |l|丨 | |
||ヾノ小ー1丨ﾍ| | ≫＝ミ / | |l|｜ :| | サンフランシスコ大地震って
|| | |il |il |ili |il |l 〃{ o | |l| ｜::| |
|| | |il |il |ili |il l:: ヽ=彡 ､ ハｌl|亅::| | あんたが何歳の時の話よっ！
|| | |il |il |ili |il |:∧ /ヽ ィ /| |ｌ＼i:::::| |
|| | |il |il |ili |il |: /∨ ﾉ ┐ ＜ __／ / l| |ｌ｜|::: | |
|| | |il |il |ili |il | ｌ ﾄ l´ ノ ｲ_.∥|ｌ｜|-..| |
|| | |il |il |ili |il |｜ | |___| ｛ ＿_ ／ ／|∥|ｌ｜l:::::::＼
|| | |il |i,- ──-ヽ ＼ ＼ヽ ￣ ｀ヽ_／::::::|∥|ｌ｜|:::::::::::::＼
|| | |／:::::::::::::::::::::::::＼＼ ｀ |::＼:::::|／|ｌ｜|:::::::::::::::::::＼
|l／::::::::::::::::::::::::::::::::::::|￣`ー― ---､〈￣廴ノ⌒７ |ｌ｜|:::::::::::::::::::::::::＼
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r┴f⌒ト-ｲ⌒Y⌒7 | | l⌒|ｌ｜|::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
, ´ ￣￣ ｀ 、
/ ヽ
/ _,ノ_ ｀ヽ-、
/ (√丶丶´v 〉 ……な、ななじゅう……
ﾉ U { ) j
,.ｲ ､ V / いっさい……
,／(:::ヽ.ヽ { r
_, ､ -― ''":::::::::::::＼::::ヽヽ., __r ／⌒ヽﾆ‐-、
/::::::::ﾞ:':､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V／.....￣ '.,:::::
丿::::::::::::::::i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::( :::::::::::::::... '.,::: |
r ::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ ::::::::::::::::.. '.,::i
/ ::::::::::::::::::::::: !:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ ::::::::::::::::::. '.,
/ ::::::::::::::::::::::::::!:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ ::::::::::::::::::::. '.,
//////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
.
日 凸 ▽ ▽ Ⅱ
≡≡≡≡≡≡≡ ∧ ∧
Ⅱ ∩ ［］ ％ 曰 ( ﾟДﾟ,,)
＿＿＿＿＿＿＿＿＿___|つ∽）_
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
━┳━ ━┳━
― ┻ ―― ┻ ― ＿＿＿
／⌒ ⌒＼
／ （ ◎） （◎）＼ トウェインさん、「アルタ」で読みましたお
／::::::⌒（__人__）⌒:::::ヽ
| |r┬ | （ヽ | 泥酔して逮捕されて留置場で一晩過ごされたとか！
＼γ⌒=/⌒ヽ＿(⌒ |/
/ ( ^=/ / ヽ ノ＼. エヴァンズが大喜びで書き立ててましたね
| / ,(⌒ヽ/ ＼
ヽ＿ﾉ ー '
／￣￣＼
／ _ノ ヽ､_ ＼
.| （ ●）（● ） | いや、あれは冤罪ですってば！
.| （__人__） │
| ｀⌒ ´ | 私、ここの警察署長が警官の暴行を隠蔽しているってことを
.| |
r､ r､ヽ /. ちょっと前にスッパ抜いたじゃないですか
ヽヾ 三 |:l1.ヽ /
＼>ヽ |｀ ｝ > < それで睨まれちゃいましてね……
ﾍ lノ `'ｿ ヽ
/´ /,1 | |
＼ ノ .｜ | |
.
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼
／ （⌒） （⌒）＼ ああ、ネバダの新聞に配信したっていうあの記事ですかお！
／ ::⌒（__人__）⌒::: ＼
| |::::::| ,---、. 「コール」をクビになってもフリーランスで頑張っておいでのようで
＼ `ｰ' しＥ |
／ l､Ｅ ﾉ やる夫もちょっと安心しましたお
／ ｜ |
（ 丶- 、 ヽ_／
`ー､＿ﾉ
／￣￣＼
／ ＼
| ⌒ ⌒ だから言ったじゃないですか
. | （__人__）
| ｀ ⌒´ﾉ 「マーク・トウェイン」の名前はそこそこ売れてるんですよ
. | }
. ヽ } おかげ様で食べるには困りません
ヽ ノ ＼
/ く ＼ ＼
| ＼ ＼ ＼
| |ヽ、二⌒)､ ＼
.
.r-､ ／￣￣＼
／て ) ／ ＼ ／
（ _ﾉ ﾌ. | （ ●）（●） あとは、こないだの話にもあった
ゝ、 〈 | （__人__）
/ ハ ヽ. | ｀ ⌒´ﾉ . 創作もちょっとやってみよっかな、って……
/〃 ﾍ ＼ . | }
ｉ ！ ＼ ｀ ーヽ }
丶丶 _ ＞ ヽ ノ､
ゝ'´- ､_ y-､ ＼
〈 ￣ う /､ ヽ
`ー― ￢､__ノ | > /
| r'＾ヽ'´ _／
| `く__ノ´
＿＿＿_
／_ノ ヽ_＼ おお！
／（ ＞） （＜）＼
／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼ やるんですかお！
| |r┬-/ |
＼ `￣'´ ／ 楽しみにしていますお！
.
/////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
／￣￣＼
／ ヽ_ .＼
（ ●）（ ●） ｜ この頃、俺はもう毎日の新聞ネタ探しに
（__人__） |
ｌ｀ ⌒´ ｜ 汲々とする必要がなくなっていたこともあって
{ ｜
{ / サンフランシスコの文人サークルに出入りするようになっていたんだ
_. -: ´Λ _.へ｀ 、
r＜: : : : /:|: :、 ￣r' ＼ :＼_
/: : :ｌ : : : : : :＼`IエL>、 >ﾍ::Λ
|: : : ﾄ､: : : : : : : : : : : : : `ｰ／ : : V |
〈: : : :::: _ -￢-－―-､: : く:r ､: : : V ｝
/: : :_ン´: : : : ＼ ,___, ｨ ）: : :`く : : : ヘ|
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
_,z=＝＝＝=z､
／'´ _, -――- ､＼
// ／ / l ｌ ＼ﾊ
ｌj_/l | l l! / / ｌ ヽ|
くノ! | | l ＼ ! l / ｲ l|
/ｌ:'┘ＮT ,ﾍX ノ _メl /ｲ|
// | ト ｰ┘ ｲ 'ﾉﾁ / | へえ、そんなおしゃれなもんが出来てたの
/ ! l、 ＿' ｀ / / l, ィ
／/ :! ｌ|＼ ｀ ´ ｲ' / / /. かつてのゴールドラッシュの街がねえ……
/ / ＿_l Ｖ {＞＜}__/「Y/ /
/ /／ ＼|ー‐ 八 ｰ/r:| /￣ヽ
／! // ､ {j￢￢￢{j〈 ヽ |ﾄ、
/／ l : :/ : :}: {j┌{こ}┐{jﾄ､└ｿﾉ卜、
/ﾊ l: : / . : / {jL/ ヽ｣ （＿Y´￣｣: :.',
,/ | ヽ l: / . : :/ └'ｰ'ｰ'ｰ ＼＿ｒ'ノ| :.ヽ
l , ィ､. : : / . : :: :::::::::::::::::::|ヽ┘ l : : l
／￣￣ ＼
_.,ノ ヽ､,_ ＼
(＝ ) (＝ ) | おしゃれなんてもんじゃねえよ
（__人___） u | ⌒ヽ
'､ | ____ ,.-、ヽ､. みんな得意分野はお笑いやホラ話ばっかりだったからな
,,. -ｰ| |ヽ__∠___ゝ」 r'
/ .::::::、::| /ｨ::::〔 _,.-ｰ ｀'r-、
l :::::::::::::::::ヽ__､____,. ":::/:::〔／ l:::. ヽ
」 ::::l:::::::::::::::「二二::::／ :::::::ﾄ､ y |::::::. ',
l ::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r l:::::::: i
/ :::::;;:ｰミ､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ､＿ ノ L::::|
/ :::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::く:::::::::::::::: i::|
/ ::::::::::::::::::::/ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::「 :::::::::::::::: ||
/ ::::::::::::::::::::/ ＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::V :::::::::::::::: |
/////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
.
┌─────────────────────────────────┐
│トウェインは若い作家たちが発行を始めた文芸誌「ザ・カリフォルニアン」に ....│
│時々寄稿し、批評家・創作者としての経験を重ねていく。 .│
└─────────────────────────────────┘
/:;ｨ::::::::::::i＼＼＼＼＼,.//// i::::::＞､ﾍ;;/／ __ i
＿＿＿ i:::i l::::::::::::lヽヽヽヾ○ﾞ ,.○ _.. ィ´ ） ） ／ } ,!
∨._＿_ o７７''‐- ..!,,_ ＼ / _..＜ ＿ ／/ ^_=ﾆ i
ヽ;ヽ､_＼! { ｀ﾞ＞ ､ ﾞV∨ ／ _.. -‐=＝‐-Y ／＿ﾉ ﾉ
!. r‐- ､＼＼ _,,.. -‐- ..,,_ ｀i.l!!'," ／,. ﾆ‐ ミ l:::|l 二-､ !
ヽ ヽ-‐" .＞｢r::',￣_,,...ニ､＞､!';;l i/／ ＝= ｀/ i//;'´‐--.' / なにい、出版社が見つからん？
', ',￣¨＞｡',',::::ｉ'´ =＝_..ゝ.八 ol ﾞ丶､￣¨ﾞ"＿//r─‐┐ i､
ヽ¨"r‐‐-､∧:i｀ｰﾆ¨=イ..-‐ヽﾉ‐‐=ﾆ‐￣‐- ..,,__｀ﾆ二,ノ､ ﾞi. よしよし、俺が蝶・サイコーな本に仕立ててやる
ﾄ,ヽ._／__,,.｀¨￣／.//´ l ヽ..＿‐'"ヘヽ! ',i,-､ !.l
';:ﾞi ヽ¨___ノ ／_／/. ヽドﾍ "/!i｀＞ ､ oヽ､"/ 大船に乗ったつもりでいやがれ！
';::＼__,..イ"ｹ¨,,＜｀.___,,.. -ﾞ"‐─‐ ''"´｀i i::::::::::ヽ ト､＼
';:::',ヽｌ ／', ＼ ,､ r-‐…'' ¨￣ﾚ!/l ,'::::::::/_,入ヽヽ ',
. ';::'／ i'､:::::::ﾞ､ ',ヽ! ｀ l .,':::::// ｀ヽ､ ',
. ｉ / ! ｉ,.へ､:::::ﾞ､∧ ,.＿ ,. --トｙ .,'::://! ＼.',
,' l/./ ＼.､::ﾞ､ヽ' ﾚ! ｀Ｙ lヽi .,'/ / l
i / ＼ヽ ＼ ! l lノ／ / l
ﾚ ｌ ＼ ﾞ.l l l,. / l
/l ＼｀', l / .l ＼
／ l ﾞヽ', i´ l ＼
／ ! ヽ _ .ﾉ .l ＼
【 チャールズ・ヘンリー・ウェブ 】
Charles Henry Webb (1834 - 1905)
/////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
／￣￣＼
／ _,ノ ｀⌒
｜ .（ ⌒）（⌒） ウェブは後にパロディやユーモア文学の大家になった
. ｜ （___人__）
| ﾉ 俺が最初に文学で「笑い」を目指したのは、こいつの影響があったのかもしれん
.| |
人､ |. 俺の最初の単行本を出版してくれたのもこの男だ
,ｲ:. ﾄ､ヽ、 __ ,_ ノ
,. -ｰｰ -‐ ´:::::::::::::::::::::::::::::7
／..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ﾒ、
｛ :::::::::::::::::::::.ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::.. ､_
| ::::::::::::::::::::::..｀、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::..｀ヽ
'| ::::::::::::::::::::::::::::i_::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ::ゝ
ﾄ､:::/ ／￣｀` ﾊ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!:::::::.ヽ
`,ﾍ ´:::::::::::::::::. ﾊ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::_,rｰ'､
}:,∨ :::::::::::::::::: ﾄ､:::::::::::::::::::::::::＞＜￣＼::..＼
. }:::∨::::::::::::::::､-''ﾞ~￣￣￣￣:::::::::...＼ ム:::::ヽ
l::::∨ :::: ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,.､／...:::::::::ヽ}
{::::::＼,::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／"￣:::::::::::::::::::::::::ﾉ
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.
/:::::/::::::':::::'::':':::'::::' ''::,:, ''::::,: '',::,':',,':.,'':::'.:'::':::::::::::':,
/:::::/:':':::l.:':' :'.' ''::l!,:,:::::::',::::::::',:::::,:::::,::,:,::,::.:: ,.,'::::::::::'､
. .{::::::/,, ,::l!::: .::,:: ,::l:::::::::::;/l::::::;/|:::::/|:::::;::::::::,:::,l,,:',';::::,
. l:,:,.:l!,:::,::::l!::::.:::::.:::l!/!::::〃l::::;〃l:::/ .l:::ﾊ:::::::::::::',':::,':.::l
..l::::::l!:::::::::l!:::::::::::::::ll=l::/=ｧｫlk,､ l:/ l:/ l::::l､::::::l:,:::,:,::l
..l:::::l!::::::::::l!:::::::::::::::l'l､lﾄ;;;;;ﾞﾘl ヾ l/ .ﾘk=j;;l l::::::!::l::::::,l
..l:::::l::::::::::::,l::::::::::::::ll.=."'＝''‐ i ft;;;ｿｹl;::/::::l;::::/ トウェインさん、編集作業が終わったら一緒に……
. l:::::l::::::::::::l:::::::::::::::ll ＿＿_,,,...､､-＝l,`'''ﾞ' ' ./::::::::l::::/
. l!::::l::::::::::::l;::::::::::::::ll ￣￣ ﾉ｀ヽ､./::::::::::l!:/ いえ、なんでもありません
. ヽ;:l!:::::::::::::l:::::::::::::ll ､...,,__ ' ./::::::::::::ﾚ'
＼::::::::::l;::::::::::::ll ￣ ／!::::::::::::l
.＼:::::l;:::::::::::ll, .／:.:.l::::::::::::l
lヽ;l::::::::::ll `ヽ､ ／:.:.:.:.:.:l!::::::::::l
l .l;:::::::::l! `'i- 'ヘ､l:.:.:.:.:.:.l!:::::::::l
＿ ﾉ. ';::::::::l! f ｀`'‐､:.:l::::::::l
. ／ ､~`'''''‐､, .ヽ:::::l! .l!_ `l!::::::;'
/ ;;;;,,,,,_';;;;;;;;;`''ヽ;::l! lヽ`'':､,,rﾍ, .l!::::/
,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ:ﾄ､ .,､- '´ ヽ, ヽ, l!:::/
【 詩人 イーナ・クールブリス 】
Ina Coolbrith (1841 - 1928)
ブレット・ハートの女弟子。
カリフォルニア州の初代桂冠詩人となる。
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＿＿＿
／:::::::::::::::::ヽ ＿＿＿＿
／ :::::::::.／￣￣ ＼____ ,. --ｰ.....:::::::::::::::::::.. ＼ イーナは晩年、州を代表する詩人になったが
.. / :::::::::: ⌒´ ヽ､,＿ ＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: i
. .| :::::::::::（●).（ー ) |::::::::::::::::::γ:::::::::::::::::::: ﾉ この頃は、どうも俺に気があったようでね……
...| ::::::::::::（__人___） |:::::::,. -ーy::::::::::::::::::::: /
...| :::::::::::/::'､ |￣ _/::::::::::::::::::::: /. ただ、彼女はバツイチで子供を赤ん坊の頃に亡くしていて
...| :::::::/::::: | | ／...::::::::::::::::::::: /
| :::::::::::::／| /ﾚ-,.ｲ:::::/:::::::::::::::::: /. それをみんなから隠していたんだ
i:／:::::::::::: ヽ__､____,. "/／::ﾉ.:::::/:::::::::::::::: j
...r:::::::::::::::::::「二二二 ::::::::::／::::::ノ::: ､:::: ／/. それが原因なんだろうが、あまり積極的に迫ってこなかったなあ
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／:::r
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r;r‐r/`!
(二〈_L (｀ヽ{二l＞-
l｀ （ ｀`/
ヽ l
,.-|,. -'´l
r'‐'´:::::: |
!:::::::::: |
|::::::: |
|::::::: | _ ､ _
.|::::::: | ＼`'''ｰ- ､＼｀丶､
.!:::::::.. .:: | _,.. -‐''':: :::::::::::::::::::...丶､ トウェイン！
|:::::::: .:::: |-二;;;::::::::...:....... .:::::: _,. -
|::::: .::::: .:::} ／::::::::,-､::::.._;:-‐ﾆ;;;::::::..＼ 全然売れねえぞーー！
.|::...:::::: .:::〈∠::::::::::/ )/／....＼ｌ／:::;,,. -;‐
|:::::::::: .: l／:::::::::ｌ _ '´ '''"´ﾐ::::::ト､ヽ
|:::::::: .:: .:: ﾄ,ﾌ:::／｀l ,. -=_-､´l!'|::;' ヾ! /
|:::::: .: .:: .::::::.ヽ冫 ' 〈 ﾞ､:::: >' ﾉ l/ _ /
!:::: .: .:..::::::::::::...＼ ヽL／／ _,,... -一 ''/-ヽ-'ﾞ｀､
l::: . .::::::::::::::::::o／ rｰ──く,r､‐ｧ‐r､-ー''''''' "´ ..::::! -､_,.ﾍ_)
!:..: .::::::::::::::..／ヽ`ー‐'ﾞレ'´: ::::::: l ll l:::: ............:::::::::::::::r一､/
.,': ..::::::::::o,イ´ r ､ﾞ､‐r''´::::::: ::::: l ll !:::::::::::::::::::::::_,,... --‐一''´ /
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./.:::::::,ィ´ .,' ! !｀' ヽ:::::: :::::|'´ ｀丶､
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./:o:, ';;l;;;;! l l ヽ:::.:::!
/:::; ';;;;;l;;;;| l ! ヽ::::|
/:; ';;;;;;;l;;;;;;! l |;ﾞ､:!
./:/;;;;;;;;;l;;;;;;;| l |;;;ﾞ､
【 ブレット・ハート 】
Bret Harte (1836 - 1902)
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／￣￣ ＼
_,ノ ヽ､,_ ＼
（●）（● ） | ゴールドラッシュを題材にした詩で、一時期は俺より有名になった奴だ
（__人___） |
'､｀⌒ ´ u | サンフランシスコにいた頃は、親友みたいに付き合っていたんだが
| |
ヽ 、 ｲ 後年、こいつがとんでもないクズだと分かってしまってね……
ｨヽ-ー ≦ノ7
_, ､ -― ''"....:::::::::::::::::::::::::::ﾄ、 それで犬猿の仲になってしまった
/.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::........--、
丿.:::::::::::::::i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r::::: {
r :::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀,::::i
/.:::::::::::::::::::::::!:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',::i
/.:::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V
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.
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＿r=ｧ=､ィfZｧ､,、
, ´fフ:´-=_:三ｰ_ｰ^ヘ
／ _r/／'_ｧ'='^ー'｀´｀ ^ｰ＼
/r＝､ｿィｰ'7´ ヽ
ﾊ L／ｲ| ヽヽ ヽ l
, ｿ/ l ﾊﾚ´イ{ { |{. ｜ | ﾊ
//:/ ﾉj ｀´i |｀ヽト ､ |:ヽ. } , ﾘ ｜!
ハ:{／ｲ: { 小7ﾃﾐﾄ､ {ヽ!: / / / l l
ヽ.＿ヽｰ ､ / /／ |:. ヽ. { '赳ハ＼ }:/_ｵメﾘ ｲ/ 「犬猿の仲」じゃなくて
￣二ﾆヽヽ/ -ﾍ､:.. l:... lト＼｀ /ｨ亙ﾌ'´／/′
ヽ､＿ _-ｧ.:´__::.::.::.:ヽ::＼ j:〉..:.l:... l! ,! ７´ | /. あんたが一方的に嫌っていたんでしょうが……
_,._-ﾆ-ｧ‐´ィ二;:-- ､::.::..｀ヽ､..:∧:.. lﾄ_､ ｀ 丶 イ.: j| /{ ﾉ′
‐ ´/´ ／´￣´／::.::.::.::.::..‐.-_､::＼:.ヽ:.. l::.::＞ー＜l!:..:.|:. ﾘ‐／/ﾚ ハートがイギリス領事の仕事に応募した時に
/′ ／-‐ｧ::´::, ｧ::／.::.:￣:.｀ヽﾄ､.V／::}:ﾊ:{ﾄヽ/!:. !:/‐'::/
／´ ／::.:／ノ／..::..::.::.::.::.::.:..:ヽヽヽ=l:| ト='ｲ-!: /::;∠ イ_ ┌────────────────────────┐
／´ ／イj/ｲ'／.::.::＿.::.::.::.::.::.::.::.::.｀ﾄi｀j:|__ヽ＼ﾉ人::.::.::∠´ │「こんな嘘つきで泥棒でインチキでスノッブで │
/' イ/ // ﾉ/:.‐..´...::.......ｰ ::.::.::.::.::.::.:K/:ハ.｢jﾌス::.:.｀:くヽ │底なしののんだくれで卑怯者で金に汚い詐欺師を │
／// ／ｲ.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.{_j jｧz く::.::..::..｀ヽ、 │合衆国を代表させて外国に送るなんてとんでもない」 .....│
| / ハ..:..::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.ﾄj / ヽｿﾝV...:.::.::..} ヽ. └────────────────────────┘
｜ ,ｲ :..＼::.::.::.::.::.::.:＿:.::.／__::.:イ}_ j l r}::.::.::.../ ヽ
l l | ..:..:|｀＞ｫr＜ __::.::.::.::.:ヽ}､ /l j_{ﾉ::.::／:..:.. l l ヽ... って手紙送りつけて妨害したのはどこの誰よ
ヽ. ! ! ..:..:.|{{´/小ヽj}:r＜ヽ.ヽ:.::.::.::.::ヽ} /rｿ:}／K｀=i:.|｜ﾄ l
ヽ{ハ :.／iﾍ:.´/ﾊ｀::.r-｀ヽ l:,､;､::.::.::.::.V'::./_;､::ﾄVﾉ/! |!| l |
＿＿
／ 丶
ヽ､ ､__,ノ `
. (●）（●.） ノＬ｜ た、たしかにその手紙は俺が書いたが
(_人＿） ⌒ ｜
|｝r┬‐| | __ お前は知らねえんだ！
'､｀⌒ ´ , ﾄ、 _r┘ ｀ヽ、
｜ ､ ,ｲﾉ:::｀ｰ‐ｰ-r'‐、'ヽ `、{ ハートの野郎が、俺に何をしたのかを！
`ｫﾆﾆ二´:::::::::::::::::::::::::{ ､ ｀ |
_/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ,」 |、
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| |､{
r'':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ＿,.／ ノ Y
/.::::: ,::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〈──::::::::::|
/::::::::/.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｌ::::::::::::::::::::|
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.
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, '〆.:.:.:.:.〆 ｀ ､
／｛f7.:.:.:.:〆 ＼
/ -∠.:.:.∠ / l ＼ ＼
≪_ﾊハ.:V､＼ | | | l ヽ
/ヾｲ ｲﾊノ／ | |ヽ |＼ ' ! l ',
./ /:/／!l l:l∠ |庁ﾞﾄ､|､ ｀ , |! ! l |l |
,'l::l/. !| l:l ＼ | 仆｛!ﾝヽヾ { | ／ K/ /
, ' |::| ｌ| |:|＼ ＼ ｀￣¨｀ ﾚrﾃ/ //／ いや、ちゃんと調べはついてるから
l::ｌ ｌ| |:| ｌ＼ ＼ 、｀¨/ ｲﾚ´
l/ ｌ| |. 丶-ー ___ / / 1870年代に戯曲を合作しようとして、それが大コケしたから
ﾊ ト、 ‘ ‐'´ ｨ /
／ハ l:＼:＞､ ___ ／|／| 「全部ハートが悪いんだ、俺の責任じゃない」って言って回ったんでしょ
／ ∧ l:::/:.:7爪::.:7 l | /
￣｀ー_＜:::ヽ Ⅴ::/ 小ヽ::| l | /
::::::.ヽ⌒マ}:::::ﾄ、Ⅴ/::||::L::.ﾄ､l //
:::::::::::::::::::::マ}::::ﾄ､Ⅴ:::l|::ﾍ｀ｰ| /'ﾍ
:::::::::::::::::::::::::::マ}:::::|<Y⌒Y>:| /::::::ﾍ
:::::::::::::::::::::::::::::::マ}::{ﾍ薔ﾑ}:::l/:::::::::::ﾍ
── 、
. / ヽ
,′ `､
| _ .', …………
/y^YﾍﾊLヽ f＼ , ＼＜
人! .| ﾄ､ヽ＼`ｰ,’ 〉}/ /:::::`-＜__ フン
/::::::^ゝへ_ ` ___ｨ_/ /:::::::::::::／:::::＼
.j::::::::_ﾑｭｰ､＼／:::::::::| /:::::::::::::::::::::::::::::::Y どうせ俺なんか理解してもらえないんだ……
/:＼/.::::::::::::::〉〈::::::::::::::{::::::::::::}/::::::::::::::::::::}
}:::::/::::::::::::::::ｲ:::}:::::::::::::::{::::::::::/:::::::::::::::::::::,'
/／::::::::::::::::Λ{;;;|:::::::::::::::i:::／::::::::::::::::::::::ｲ.
.}':::::::::::::::::::/::::N;;;|::::::::::::::::V:::::::::::＼＿__/ |
ﾍ::::::::::::::::/::::::::::V|::::::::::::::::::V::::::::::::＼::/..:::ｉ
.ゝ..___, ハ::::::::::::::{::::::::::::::::::::'.::::::::::::::７::::::::{
/////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
.
┌──────────────────┐
│作者、声を大にして言いたい。 .│
└──────────────────┘
／￣￣￣￣￣＼
| / 作 ＼ ヽ トウェインを口汚い煽りキャラにしたことで
| ノ( ／＼. |
| ⌒ ／ ￣ヽ | 読者からお叱りのコメントを貰ったりしたけど
＼ ／l!| !
／ ＼ |i.. 別に根拠もなくそんなことしたわけじゃねえっての！
／ ヽ !l ヽi
（ 丶- 、 しＥ |そ
`ー､＿ﾉ Σ l､Ｅ ﾉ <
ﾚY^Ｖ^ヽｌ
.
┌────────────────────────────────┐
│それはともかく。 .│
│ ..│
│南北戦争が終結した数ヶ月後、トウェインはサクラメントの新聞と契約し ......│
│サンドイッチ諸島（ハワイ）へ取材旅行に行くことになった。 │
└────────────────────────────────┘
メ从ｲ爻ミヽ从f'"´ヾ从メミ从ｲ､ ∧
人㍉ミ｀ヽ｀ヽ 从ヽヾ ｲ从メ入 ∧ ＿__|::|＿__ l⌒⌒l
,ｨ从 ハ ﾐ ﾐ､ 〃 ミ ィ彡'"´从ﾒ .＿_|::|＿__ （::: :::( |〜⌒
从メﾐ=ｖメﾐ y ゞミξ ィ==彡'"´彡ﾐ （:: :( （::::::::（. ||
ミ ミ㍉爻 入ノ ゞﾐ ヾ ｘ彡爻ﾒ .（::::::’（ _＿_|::|＿＿ ＿_|:|＿＿ /)
人 ミ ゞﾐ";ｲ 从 爻､ ミ爻彡ｲ ....＿＿|::|＿＿/::: :::/ /::: :/ /)//
彡 ヽ ミ 彡 从从〃 ノ;l ﾒ〃ﾐ 爻ミメ､ /:::: ::/ヽ::::: ::/ （::: :（ //ヽ/)
彡 ｀ヽメ７´彡マキ≧rﾒ从ｲr≦≠爻ﾒ （::::＿＿::（ |::| |::| //ﾉﾉ/丿
爻 三彡ミ r辷tｧｭ,;ゞ;;..::辷tｧｭ 爻ﾒ __|::|＿＿/ ￣/ /::: ::（ ///ﾉﾉ/ﾉ
彡 〈 r｀ヽﾐ ,.;;'"´ ',::::: ﾐ´ ../ ::/::: 丿/;;:: ;;;; （/.//ﾉﾉ./ﾉﾉ ＿＿＿_
彡 ﾍ ',λﾐ ,;;'´ ,......: 〉:: / |:::::: :::（:::: / ﾉﾉﾉﾉﾉ //|ﾉﾉ/ﾉﾉ ＿）＿＿＿)
. ヽヾ ヽー ､ "´ ゞ‐ ´; / .）::::::: :::::: / |::|ﾉﾉ |:| //|:| /ﾉ,―――（ （
｀ミﾐ ｀‐'', "´ ,' .ﾉﾉﾉ＿|::|_____ ﾉﾉ|::|ﾉ___｢￣￣￣￣￣￣ﾉ:::￣￣／ ）￣
从ﾒ .:::ヽ ;'"⌒ヽ ,'....（;;;;;;（ ＼＼lllllllllllllll＼;;;;;;;;;;;|::|;;;;;;;;＼::￣￣￣￣￣￣￣￣;;;;;ノ￣;;）
. ＿＿,ミ :::::::::＼ ,ゞ'";;ﾞ ,' ....VVVV二二二二二二二二＝＝＝＝＝二二二二二二二二]V
／三三｀ヾ .::::::::::::::::＼ ,.:::: ,'ｌ . VV￣＼ ――"──゛"────────,,,"───/VV
,ィ´ヽ ｀ヽ三ニム .:::::::::::. ;, : ::｀:. ､_;;;＿,':;| .ヽ ―――─────────────／――――――
ー‐='´ー―-＼ ｀ヽニﾆ｀ヽ;:::. ﾐ .::::::::::::'"´/ﾐｰﾐ,__ /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ.:::::::::::::::::::::::::: （
｀ｰ-=ミx;:.｀ｰ=ミ｀ｰ=ミ三ニ=｀ヽ ;ﾐ ;::: ﾐ /三三/ ｀ｰ=. ＜ ワイハーに出張か…… .|〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
＿＿;;; :: ｀ヽ;; ;;:ヽ ＼三ニニ＼ﾐ ::: ﾐ {三三/ 三 . | うらやましい野郎め |: :::::: ::: :::::::: :::: ::::::: :::: :::
'"´￣｀ヽ､: : ヽ; ;; ＼ ｀ｰ=ミ三ﾆヽﾐ :: ﾐ {,ﾆﾆﾆ}三三三 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
｀ｰ=ミ､; ; r｀rｭrｭrｭノ ｀ヽ三ﾊ :ﾐ :..｀ヽニ} ﾊ
三三三二ニﾆ=‐｀ー'"´ ミ ｀ヽ ＼ハ ｨ彡 ヽ/｀ヽ三三三二ニﾆ=ﾍ
｀ヽ ｀ヽミ ＼ ﾐ ） ﾍ;;;彡 :: ::} Λ
三三三二ニﾆ=‐ﾐ ｀ヽ ミ ヽ ﾐ,/ :/ミﾊ ; : :/三三三二ニﾆ=ミ }
｀ヽ ミヽ ヽ ヽﾐ ﾐ／:／ミ; ﾍ / 三三二ニﾆ=ミ |
.
／￣￣＼
／ ― ＼
| ⌒ ⌒） そうだろうそうだろう
. | _ﾉ ､_! ヽ
| ﾄｪｪｪｲ} エヴァンズの奴、今頃嫉妬で発狂しそうなんじゃねえか！
. | ヽニｿ}
. ヽ }
ヽ ノ
.> <
| |
| |
_,.ｙﾄｰゞｒッヽｖ,､_,.
,rk´ﾐ､''ﾅ;;爻'､ｰ;;〃彡;,.
vf戈ﾊﾄｼ〈'"ﾘﾞ､ヾ､;;jﾘ､〃､
Ｙﾒ从k;;､;;ij;;;ii;ヾ;ｯ;仆､ヾくｿ
}ｿﾘ"i!;;;;;l;;i;;､;;:;:;;:;';;;};;iﾘドｼゞ, 明日の「アルタ」にどんな世迷い言が並ぶか
ﾂ;;;;;;;;;;ﾄ､;;_ﾘ;;;i!;;ﾄ;=;､t;;;ｌ;;ﾋ'
ｦ;i!､:::r',;､=;'､;"ﾘ,､=;''"ﾘ;ij´. 今から楽しみだな
};lヾ;;j ￣´.〃ｌﾞ￣´ ,';ｨ′
ｒ‐､ 7;;;;|', =､j,. /仆､. また皇帝の勅旨でも勝手に捏造するのかな……
} ,! _ ゞ;|:ヽ ,:ニ> /:: ﾚ ｿ＼,.､- ' "´;;￣::
j _,!ﾉ ）"￣＞.ﾆﾄ､:＼` "'' /／／,r／:::::::_,..､''' ..,,
ﾌ ,､'-‐'ｌ"￣ﾘ;/::;;/::} `:::｀:ー'／'∠;:／｀ﾞヽ・．‐´ おーい！ ＞
‐' 冫‐i '"フ:;/::;;;{! `ｒ‐'"フ´〃ｼ:;;/ " ヽ､. ﾘ'" ,､_,
. '",.ィ/￣_:;/::;;ｲ `'ー ''／ｦﾘ/;/r'/,r─‐-､ (∴,､-''"
'二⊃ヾ/.:;;/ ｀ｰ-‐/Ξ/ｯ/ｒﾚヘ{ |￣| ｀''"
.
__
＿ rｪｪﾆi_iｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪ ∧ lﾆl＿＿lﾆl
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ﾆﾆﾆﾆﾆﾆｺXXX＼XXXXXXXXXXXXXX＼===========ｪ ＿ ,---------／___ﾛ__ﾛ__ﾛ__l.／:::::::::
i1|i1|i1|i1| XXXXX＼XXXXXXXXXXXXXX＼ ｉ._H__H_|_H_| ./:::／::::::::::::::::::::::::::::|;;;;|［i .［i .［i∠;;;;;;;;;;;;;;; .
￣ ￣ ￣|========ｺ====================ｺH__H_|_H_|/／:::::::i^i::::::::::::::::: :: |iiii|-------| {i {i {i
i｀!|[]_[].| ｉ「! ｉ「! ｉ「! |_l]__l]__l]__l]__l]__l]__l]__l]__l]_|ｉH__H_|_H_|￣|I￣I I￣I￣I￣ |iiii|［i .［ｉ .［ｉ |-------
H |ｉ---|__l」__l」__l」_|====================.!.H__H_|_H_|::|::|I￣I￣I￣I￣I￣ |iiii|-------| {i {i {i
i｀!|[]_[].| ｉ「! ｉ「! ｉ「! |_l]__l]__l]__l]__l]__l]__l]__l]__l]_|ｉH__H_|_H_|::|l:|I￣I￣I￣I￣I￣ |iiii|［i .［ｉ .［ｉ |´~"''‐- ､
H |ｉ---|__l」__l」__l」_|====================.!.H__H_|_H_|::|l├┬┬┬┬┬┬|iiii|-------| {i {i {i
i｀!|[]_[].| ｉ「! ｉ「! ｉ「! |_l]__l]__l]__l]__l]__l]__l]__l]__l]_|ｉH__H_|_H_|;;|l :::::::::::::::::::::::::::::::: ＼|┬┬┬. |.｀ﾞ''ｰ-､,_
-壬ｉ:￣|__l」__l」__l」_|=======／￣￣￣＼===.!:ヽ∧∧∧!/!::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: !＼
i⌒Ｙ⌒i|⌒ii⌒Ｙ⌒ii⌒Ｙ ／ノ ヽ､ ＼ . iI::::||:::||/￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ.::::::::::::::::
|::::::::::::::i|:::::||::::::|::::::||::::／ （ ◎）}liil{（◎） ＼. .ilｌi. ＜ 良かった、間に合いましたお！ |三i lｌi三三
lｌi三三i lｌi三三i lｌi三...| （__人__） |..||--- ヽ＿＿＿＿＿ ヽ|----|
||----| ||----| ||--- ＼ ヽ |!!il|!|!l| / ／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| トウェインさん！ . | . ilｌi三
／::ノ"''ﾌ:ﾉ|ﾞ x ''|ヽ!:::_,,,L,,ﾉ,,ﾉ_ノﾞ>i、. | ソーヤーさんも！ | | ||--
i／ﾍ" ﾑﾉ:::::| i::::! |-''"::::/ ﾞヾノヽ. ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
/（:::::::ﾞソ"_;;;;;;ﾉ: :V: :ヽ ''"ヽi、 をノ
（::::ヽ,ノ"!,,_::;／: :i: :i: : :ヽ_;;:::::"ヽi、
^ﾞ''" ／::::;ｼ: : : : i , -ii !、＼::;;ノ::::）
（::::ヽへ、: : : i i/ ﾞ''ヽ,/
.
／￣￣＼
／ _,.ノ ヽ､_
｜ ( ○) (○） あ、皇帝！
｜ U （___人__）
.| __ﾉ__. 来てくれたんですか！
| _／ ___＼ヽ_
､ '-／____ヽ |
ﾉ ､ .＿'-〈 、ヽ |
,´ ヽﾉ} |
/ { /
./ / / {
|゛ l!!
! ,i .〟., /
| ,..ｌ! 儿〃ilﾞ、 ,i7,ﾊ ﾞ'i
. ! ,-./ ;;;;;;;;;;;´'!.ｌ|,.ll..i/./ ! _ |!′
｝ / . ゝ-､.;;;;;;;;;;;;;;;;ﾞ'''ﾘ゛ ii广ﾞlll, ｌ,! ／
! ,i''i i′ ,.. r┬ﾍi､,,_;;;;;;;;/ .|;;;;´´;;;;;;ﾞ.ｌ. i〃
! ! ,l、 / .｀'ｰ｀-Ｙ..,,,,丁ﾞ.,,,,_.";.___i,,..､,;;;|、 . ／
! | 「.ｌ. ! " |.'!ﾐﾋ,/ﾞ''､ .´/ ,,_.ｌ， たまに飲み屋で話していたのは知っているが
./ ｌ .| i'..ｌ l ! ｀´ ./ ._./
/ .ヽ.`ヽ.|! ﾄ .,/ィ゛ 見送りに来るくらい仲が良かったのか？
.／ﾞlﾞ /ヽ .ﾞ,l、 〃
./ .! vll! .ﾞ'+l′ ''.,".‐ /
. _./ .! ／ ` l! .ｌ ,,, /
゛ .l゛ .l! 'ヽ ...、´ ./､,
.| - ﾞ'x ilﾞ .ヽ
.| ‐ l./ .＼ ,ｉlＵ .ｌ,,
! ! '′ .＼ / ! ｀''- ....,,、
ヽ .､ .″ .`ﾆ''''V''" / ｀''‐､、
..ｌ. `． '″ / ｀''‐..、
ヽ 'ﾞ> ｀''ｰ ..,、
.″ " ｀'''‐
.
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （◎） （◎） ＼ 仲が良かった、といいますか……
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ,／ 新聞記者で、やる夫のことをただのネタとして見ていなかったのは
/⌒ヽ ー‐ ｨヽ
/ ,⊆ニ_ヽ、 | トウェインさんだけでしたから……
/ ／ r─--⊃、 |
| ヽ,.ｲ ｀二ﾆﾆうヽ. |.
／￣￣＼
／ _ノ ヽ､_ ＼
. | （ ●）（● ） | …………
. | （__人__） │
| ｀⌒ ´ |
. | |
. ヽ /
ヽ /
> <
| |
| |
.
, ── ､
／ ＼ ) )
/ヽ､_ ヽ
（⌒） | お見送りありがとうございます、陛下
（（___） |
（ ´ .| ところで、例の創作、ようやく日の目を見そうですよ
{ |
ヽ ﾉ
ヽ ノ
〉 ＼
| ヽ
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼
。o（゜＞） （＜゜)o 。 マジですかお！？
／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼
| |r┬-| | て . タイトルは？
＼ `ー'´ ／( ｀´) そ
／ ＼ﾉ ﾉミ
|＼ ＼・ ・ ＼____ノ
.
／￣￣＼
／ ＼
. | | 「カラヴェラス郡の有名な跳び蛙」って短編なんです
. | │
| | ネバダの銀鉱山を舞台にしたものでしてね
. | |
. ヽ / 文芸誌の「カリフォルニアン」にいずれ掲載されますから
ヽ / _rm,
.> < ） ｿ .読んで下さいね
|. ｀ヽ /
| |ヽノ
,.-、
. ／ﾞ(_ )､ ＿＿＿
. （ _ノ" i ／ ＼
ゝ、 〈 ／ ― ― ＼
,〃 ﾍ ﾄ／ （ ◎） （ ◎） ヽ おおっ！
7 , 弋 │ （__人__） |
ｉ ！ ＼ ＼ し′ /. 毎月チェックしておきますお！
ヽ ゝ､ .＞ _／
. ｀＞｀- ,_ ,.-､ ＼
. 〈 ￣ ´) | ﾊ
ゝ--― -､__.ノ |> !
｜ ／｀''" _／
| `く__, ｨ"
┌────────────────────────────────┐
│この短編は東部で好評を博し、トウェインがジャーナリストから作家へと ...│
│活動の軸足を本格的に移すきっかけとなった。 .│
└────────────────────────────────┘
.
┌──────────┐
│そしてその頃…… ......│
└──────────┘
ヽ、 |
iヽ .|
! ヽ. ﾞヽ. _ .....|
|. ヽ !ヽ |l ヽ、 f! |
| ヽ. l ｀||. iヽl| ....|
|. ヽ !|:ヽ. !. ﾞ!!、 .i ..|
| ヽ|:!: ヽ l :||:ﾍ. :l! .|
| |:|:..: ヽ.! |:!: ﾍ :ll |
| | !ﾞ､:. ヽ l:|.: ﾍ: !! .|
. ! | !::ﾍ :ﾞl:| : ﾞ|| .|
. ! :|::! : :ﾍ : |:|､: !|､ ......|
i ＿_,,,,|::|: : :. ﾍ : | !ﾍ. |:!ﾍ .|
''"~~,' ;l : |::|~~"''‐ﾍ !.| ﾍ. |:|: ﾍ ..|
. ,,_ ,' ,' !: |::|: : : : ! ! : ﾍ !:!: /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
,,.ｨ介丈''''ー--､ !: : :. : |::| .: ﾍ.!:!-:.| トウェインめ、カリフォルニアを離れたことを .|
_ｎ二n.!nニｎ二ｎ廿iヽ=､ニ.''|::|7'':ｰ-ヾ|.....| 一生後悔させてやるっていうｗｗｗｗｗｗ .|
〕ニニニニ|二,,_'''ー~~-ﾞ''ﾞ-ﾞ'' 'ｰtT,,.ｪL斤;ヽ＿ ..￣￣￣￣￣￣ヽ
. λ~~~~~""λ'''''ー-￣~./＼Ｙ／ヽ｀''_'',."~ﾘ. | 「トウェインは遊郭で散財したあげく |
======================/ （ー)(ー） ヽ.========.| 性病をもらってしまったので |
／::::⌒｀ ´⌒::::＼ ＜ 別の性病に感染したら今のが治るんじゃないかと考えて |
| ,-) ヽ＿＿ノ（-、|. | ハワイのねーちゃんとヤリに行くことにした」…… |
| l |r┬-|| |.. ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
＼ `ー'´ ／
／ ＼
＿/((┃))＿＿＿＿_＿i | ｷｭｯｷｭｯ
. ／ /ヽ,,⌒) ￣￣￣￣￣（,,ノ ＼
／ /＿＿＿＿＿＿＿＿＿ヽ.. ＼
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
.
/ﾆＹﾆヽ
/ （0)(0）ヽ /￣￣￣￣￣￣ヽ
／ ⌒｀´⌒ ＼ ﾆﾔﾆﾔ. ＜ ………… .|
| ,-） （-、.| ヽ＿＿＿＿＿＿/
| l ヽ＿＿ ノ l |
＼ ｀ ⌒´ ／
／ ＼ +
|￣￣￣￣￣￣￣￣| ﾄﾝ
_（,,) （,,)__
／ | トウェイン |. ＼
.. ／ | |. ＼
.
＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐―￣￣―‐―― ＿＿＿￣￣――― ＿＿＿――￣￣＿＿＿￣―＝＝
――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━＿＿＿￣― ―――― ＝＝ ￣――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━
＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐― ―――― ＝＝ ￣￣￣ ――＿――￣＿＿＿￣―
/ﾆＹﾆヽ
/（。)(. ﾟ）ヽ ＼人_从人_人_从_人_从__人从_人从ﾉ／
／::::⌒｀´⌒::::＼ ＜ ＞
| ,-）ﾄｪｪｪｪｲ（-、| ＜ ムキー！ ＞
| l .|-┬-| l |. ＜ いまいち決まらんっていう！！ ＞
＼ `ー-'´υ／ ＜ ＞
|￣￣￣〉,ァ''" ＼｀ﾆﾆ´／ﾞア´￣｀/￣...／Y⌒YW⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒YY⌒WY＼
| ｀ｒ´､、__ l ! ｨ彡,ｬｧ'" ,,..,,、＼ |
,-┴-､ 〈.,, ｀`''ヽ,,, ''"´ ﾞ''ヾﾐ,rく |＿_
/ .-┬⊃トウ'< ,;,, ;;; ,,;; ,fr::<イン ｒﾆ-─｀､
! ;;ﾆ| > ';;;;;;;;;;;' ,!;V:.:ﾉ ｀┬─‐ j
＼＿| '< ':;;;;;:' ,;;/;;:.:/:〈 ' |二ﾆ ﾉ
| < 人＿＿,,,;;;;;ノ/N/:/:.< |`ー"
|＿＿／:ト-―ﾃ" ⌒ `ヾj ::;;;;}/:.:.:∠＿＿＿_＿|
l ' -:十:‐' ﾞl, 〃:.:.:/:.リ ビリィィィ
＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐―￣￣―‐―― ＿＿＿￣￣――― ＿＿＿――￣￣＿＿＿￣―＝＝
――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━＿＿＿￣― ―――― ＝＝ ￣――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━
＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐― ―――― ＝＝ ￣￣￣ ――＿――￣＿＿＿￣―
┌──────────────────────┐
│案の定、エヴァンズはトウェインの不在を狙って │
│中学生レベルのくだらない中傷を │
│西部の新聞という新聞に垂れ流すのであった。 ......│
│ │
│下には下がいるとはよく言ったものである。 │
└──────────────────────┘
.
＿ ＿ ＿＿_ ＿＿_ ＿＿＿_ ＿＿_ ＿ ＿ ＿＿
/∧ / / // 〉 〉 7 /ﾝ ） ￣7 /￣ // 〉 〉 /∧ / / ./ /
// V../ 〈〈 / / / ∧＼ ./ / 〈〈 / / // V../ / /
￣ ￣ ￣￣ ￣ ￣ ￣ ￣￣ ￣ ￣ ￣￣
／ ￣ ＼ ｢l「l｢ｈ
／ -l⌒l 、} __ | |｜| |
／ ／ 人_ﾉ 仏 - └ ､ヽ ￣ !
（_ / c∠二≦二}つノ } l / | ┌‐ .ﾄ､ /|..┌‐､ .┌‐ ...|二) ｆ⌒! |二)
／ ─ ― ､ ｈ.＿_ｲ !二 | / | |―' !二. ! ＼. {＿} ! ＼
／ （ ◎） （◎）' | |
| （__人__） | ｜ｰ一.｜ OF THE UNITED STATES
＼ ｀ ⌒´ ／ | | AND
/{＼ ー ノ'-､ | | PROTECTOR OF MEXICO
r=ﾆ,二| ＼｀ ー-r--イ | }} ￣ﾉ! |
/ | ∟ _ ＼ /＾＼ |/_ }} ! |
人_ | く ＼〉-〈/ / }} | ＿＿／
/ l r―― ト _ У_／r―‐i} |／
/ ／ ! |ー rｰ| | | |ーrf ﾘ ―― やる夫は合衆国皇帝になるようです ――
／ / ! l| | | | l l| l | 「憫笑の章」 おわり
｛ ／{ ＼ ／ ｜ | ＼/ﾊ }
＼ ' | | | |
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次回、やる夫に魔の手が……。
「甘受の章」です。
DIO今までコミカルな描写多かった分怖ぇ…
皇帝が痛い目にあうのか、こんなおっさん痛めつけてどーすんのよ
魔の手って、何がくるんだろう？
そらシャーマン戦車に乗るのを拒否する連中も出るわなぁ、えげつねぇ……。
アメリカの歴史ものとしても面白い
なぜDioAAなのかよくわかったｗｗｗ
トウェイン屑すぎる
少しは無法者たちを諭す以外で他人を悪くは言わない陛下を見習うべき
なんなんだこの漫画チックな世界は……これがあの西部劇の世界というのか……
朝日新聞も真っ青の捏造バッシングの帝王だからなぁ、トウェイン
損な役回りを買って出る「変人」と悪辣な四人組か
こういう人たちって現代のアメリカにもいるのかな
それとスタンフォード氏、超一流大学の名前になってるけど、本人は口下手だったのか
トゥエインさんあんた・・・そりゃ聖人だなんて思っちゃいなかったけどさ・・・
「優秀ではあるが、技師など代わりは利く」
が泣けた
本当にこういうこと言ったんなら技術者軽視はどこも変わらんなー
普通にいるよ
優秀だけど経済的政治的能力のない技術者が優れた発明をするけど
それで儲けるのは資本家だけってのはアメリカの伝統
>>706
技術者になるなんて馬鹿、資本家になって技術者を奴隷にするのが賢いやつっていうのがアメリカの若者の一般認識だからなぁ
だから技術者を目指す人は、自分は技術者方面でしか生きられないって覚悟完了した科学オタクくらい
有名なスティーブ・ジョブズやビル・ゲイツだって実際の技術的な発明は部下の技術者が全部やってて本人はプレゼンや経営が上手いっていう資本家タイプの人間だし
文系が上、技術屋なんぞ道具って
日本みたいに商売センスのない技術上がり社長のせいでコケたりそもそも良い技術あるのに規模を伸ばせなかったりもどうかと思うけど
儒教ってよりも資本主義的な思想だね
技術者は現場の労働者にすぎなくて、労働者を束ねて働かせる立場の資本家が一番強い（偉い、ではなくて強い）っていう考え方
技術者の大量流出で一発で企業が傾きそう
技術者にしても労働条件や賃金にいいところに行くだろうから
当たり前やん。
アメリカの技術屋は転職してなんぼだぜ。
会社側もそれは分かってるから有能な技術者は厚遇するよ
グーグルなんて技術者の平均年収は一億円以上だしね
その代わりに会社内で育ててくれたりはしないから完全に自力で即戦力にならないといけないし、実力が給料分以下と判断されたら将来性とか関係なく即クビにされるけど
仕事はできてるから有能っちゃ有能だけど極端だなぁと思ったｗ
アメリカは転職が気軽というか
自分に合った仕事が見つかるまで転職するのが普通らしいね
よくアメリカは能力主義っていうけど、厳密には役割主義なんだよね
例えばアメリカでコンピューターに詳しい人が清掃会社に清掃員として就職した場合、清掃が下手だと容赦なく速攻でクビになる
一方日本だとコンピューターに詳しい人が清掃会社に清掃員として就職した場合、清掃が下手でも
「あいつは清掃は下手だけどコンピューターに詳しいからサーバー管理者として会社に残しとこう」となる場合も多い
アメリカではそうは絶対にならない
あと、日本だとベテランで清掃が上手い熟練社員は新人社員より給料が高いけど、アメリカではベテランも新人も熟練者も清掃員なら全員同じ給料で昇級はない
清掃員という役割で給料が決まるのであって清掃能力の高い低いは給料には関係しないという考え方
ぞぐぞぐの駄犬め……間抜けとは貴様のごときを言う！
>>506
ドナー・パーティはゴールドラッシュのちょっと前の時代の話です。
第2章を書く時にちょっと迷ったのですが、外しといて正解だったかなと。
>>598
鋭い。実は、ニューウェルとメンケンはすぐ離婚してます。
>>625
ほうほう、原文を読みたいと。
頭英院魔躯 "Dry as a squeezed orange must be the brain that moved the indicting of that paragraph."
でっていう "The aborigine from the land of sagebrush and alkali [had been given his pen name by friends]
for doing the drinking of two."
改めて読み直してみたらトウェインの文はちゃんと直訳していたけどエヴァンズの悪口を丸めてしまっていた。
原文の方がもっとひどいっていう。
>>628
トウェインとノートンが実際に仲が良かったという証拠はどこにもないんですがね。
哀れに思っていたことは確かだけど、黙って見てただけかもしれない。
本スレでの二人の交流は多分に作者の希望的観測が入っていると思ってください。
>>706
さすがにこんな暴言は記録には残ってません。
ジュダへの仕打ちを見ると、それくらいのことは考えていたんだろうなあ、と思えるというだけです。
>>707
昨今はそうでもないと思いますよ。
なにせここ30年くらいはアメリカで理系オタク起業家が成功しまくってますから。
ビル・ゲイツは凄腕のプログラマ（MS-DOS以前のマイクロソフト製品は全部ゲイツが自分で書いたもの）だし
ジョブズだって学校教育を受けたエンジニアでないというだけで、商品開発は自分で全部細かいところまでマネージしてましたからね。
（自伝を読めば分かりますが、「プレゼンがうまいだけの人」というイメージは実態とはまるで違います。）
そしてゲイツやジョブズから衣鉢を受け継いだグーグル、フェイスブック、テスラなどのトップも技術屋ばかりです。
ホンダは今でも社長は現場出身者というルールを貫いてる
42歳で任天堂の社長になった岩田氏は元は下請けのプログラマー
原文をリクエストした>>625だけど、やべー、分からんｗ
やはり教科書的な日本化された英語しか知らないと
（しかも成績もたいして良くないｗ）
こーゆー原文はやはり難しいなぁ。
すみません、indicting(告発する)じゃまるで意味が通じませんね。
正しくはinditing(書き留める)です。
この誤植に加え、トウェインの文は倒置法を使っているので余計わかりにくくなっています。
"the brain that moved the inditing of that paragraph must be dry as a squeezed orange"と書き直すと少しは文法解析しやすいのでは。
逐語訳すると「この段落の著述を動かしていた脳は絞ったオレンジのように乾いていたのだろう」となります。
エヴァンズの文は文法的にはそれほど難しくないと思います。ややこしいのは語彙ですね。
aborigine = 土人（オーストラリアのアボリジニーと同じ)。要するにレイシストな煽り。
sagebrush = ヤマヨモギ（西部の乾燥地の代表的な植物)。不毛な土地の代名詞。
alkali = アルカリ。ここではalkali soil(アルカリ塩性土壌)の略。これも不毛な土地のこと。
doing the drinking of two = 「二人分の飲むことをする」。正しくは最後に"people"という言葉が入る。
この時点では４人組の素性は自営業者で大したものではないんだな
弁護士だったくせに口下手というスタンフォード氏、ハリウッド映画みたいなのが弁護士とは限らんのね
よく政治的手腕と富を手にできなもんだ
詳しい解説、ありがとう。
マジに勉強になったっす。
……こういう解釈とかは、教科書的に学ぶだけでは
身につかなさそうだなぁ。
外国語だとなおさらだよね
アボリジニ＝土人って訳すのを脳(というか良識)が拒否するもん
橘南谿が自分の地元の人間を土人と呼んでいるが、別に悪い意味じゃない。
しかし今では拒否感が出る現代人。言葉って不思議。
どうも島崎藤村あたりから「南方の未開生活をする人」を指す様になったらしい。
無論彼の発明ではなく、彼の時代の文章に始まったということだけど。
ヤマヨモギって、日本で言う蓬屋のヨモギ、ペンペン草に相当するのか。
でも両方とも情景はずいぶん違いそうだし、言葉って面白いな。
ぞぐぞぐさんありがとう。
言葉の意味とかイメージってのは集団での使い方次第だから時代やグループごとにいくらでも変わるんだよね
ニグロだって今だと黒人差別の代名詞的な言葉だけど昔は黒人自体が「俺達はニグロだ！黒人（アフリカンアメリカンとかブラックとか）だなんて呼ぶな！」って
自ら自分たちを好んでニグロって呼んでた時代もあったし
俺の持っている絵本は親父はターバン巻いているし、おかんはサリー着ているし、でサンボだけ黒人というすげえ不自然さ
トラは森にいたうえにその森はどうみてもジャングルじゃなかった
そもそもインドじゃナンはあんまり食べないんやで
ごくたまに作るおやつって感じ
わーははははははーｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
作者並のダジャレのセンスですね。水銀燈さん、座布団全部持っていきなさい！
えー、すみません。ちょっと先月から某国（皇帝の国ではない）で仕事にハマっていて、なかなかエディタを立ち上げる元気も湧きません。
70レスくらいの書き溜めはあるので、GWまでになんとかならないようなら予定よりちょっと短めのを投下するかもしれません。
明日の晩までにはなんとかAA貼りが終わりそうなので、20:00から投下させて頂きます。
次回のキーワード
ソレスタルビーイング、萌え萌え未亡人、エロ本
９． 甘 受 の 章
ACQUIESCENCE
1865 - 1868
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┌─────────────────────┐
│1866年4月16日、ウェルズ・ファーゴ運送会社 .....│
│サンフランシスコ事務所―― .│
└─────────────────────┘
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.{/ﾞ'､}|||/／ .i| };;;ミ ボス、東部から届いたこの荷物
Y _ _ .i|,];;彡
i ・ .〉. ・｀ H;;;ﾐミ. 返品だそうです
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.}.|||| | ! l-'~､ミ こっちの上の箱からクセー油が漏れ出して
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.{/ﾞ'､}|||/／ .i| };;;ミ. 下の箱にもダラダラこぼれてましたんで
Y _,, ､_ i|,];;彡
i ・ .〉. ・｀ H;;;ﾐミ 両方とも受け取り拒否されまして……
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x≦〃〃／ミﾐミﾐミ､
／ﾉノﾉ〃ヾ⌒彡ミミﾐミﾐ､ あー、こりゃ文句も言われるわ
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. {ﾐ'''´ {∠仡孑 `ヾﾐﾐ毛刈 この上の箱の荷主にはクレームを入れんとな……
';ﾊ, ｀〕､ Yミ ;:::: ∨ソYﾊ x≦￣ア´
}:( くﾂ1 | っ {::: ｰりﾘ ／ :::::::／:::::
. ヾ:ヽ ,ﾉヾｰ'⌒ヽ ヾ Y￢从 〃:.:.:.／:::::::::::
. ｀ヽ { √￣~｀ヾ Y ヾﾘ ||:.:／ :::::::::::::::
沁ヾ ⌒ :／ /∧:::::::::::::::::::::::
ﾊ r::.......,..::／// ／:::::::::≧=＝＝＝
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. | （__人__） │.... 進行役のマーク・トウェインだ r.//, 'ハ ﾊiﾚ7〃ヾ::.､ヽ
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ヽ / そしてツッコミ役の水銀燈よ.../⌒ヽ__|ﾍ 弋_ﾉ j /⌒i !＿
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| |. よろしくね /:::::/| |:: :: ::{ 薔 }:{ﾍ､__∧ |⌒⌒
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. _,,rf‐=〃〃彡彡三ミｭ､
. rf〔ミ《巛彡;,彡´`ﾞ巛三;;ﾐミｭ
. {ミミﾐ》i!rf¨ﾞ;::. ミミミミミﾐ
ミ广ﾞﾞﾞﾞ,´ /:: .___::... ｀`'ﾐﾐミミミｭ
ﾐ1 :;;; ::ゞ‐ｔｧ=‐ .､::....ﾐﾐミミミﾐ､
. ﾐi =ｔｧ.》 ;;;;: ';:::..ﾐ)刀ミミﾐ､ 油が漏れてる箱の宛先は
ii! ﾞﾞﾞﾞ〈,．,,､ ,.'::::...､夕ﾞミミﾞﾞﾐ､
`､ ,;;;;;;;;;;;;;;;,,､ ',;:::::ll;;::. レ巛ﾞ､ﾞ､‐-､, -‐‐.. 大陸横断鉄道の建設現場、と……
ヽ lili!'ﾞﾞ¨ﾞﾞﾞ｀`` ﾞ:::.》: ',ﾐミﾚ′;;:::
', 'ﾞﾞﾞﾞﾞ` ;; ／;;:. ',ﾐｿ;;::... ／ . で、送り主と中身は？
, ﾍ ;;,,,,,, ;; ／;:: : ;;:. 《;::.. ／
／;;;;;;;! ''ﾞ´ ／;;: : ;;;::. 》;;:. /
／;;;;;;;::::::｀','⌒´:::::::::: _;;;.. ‐-､;;;||;;:. /
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ヾ､'i,';||i !｝ 'i, ﾞ〃
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.}.|||| | ! l-'~､ミ
,＜.}||| il／,‐'liヾ;;ミ 「ユナイテッド・ステーツ・ブラスティング・カンパニー」っつうところです
.{/ﾞ'､}|||/／ .i| };;;ミ
Y _ _ .i|,];;彡 . スウェーデンの企業の子会社みてえですぜ
i ・ .〉. ・｀ H;;;ﾐミ
{ （ _,:､ ﾞ};;彡ﾐ 中身は……
ﾞi ||^!,彡ミ ＿,,＿＿
ﾞi ﾞ二ﾆ´ .li, ﾞiミミミ=三＝-;;;;;;;;;''
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| （ ●）（●） ／ ´ ~￣~ ｀ ヾ::.ヽ＼
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ヽ ノ ………… .lﾍ⊃ ､_,､_,⊂⊃j/ ! !
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ｲ, ﾉﾘ r"""ﾘ{~ヽ￣''''}{ﾐ ﾞ'l 「ノーベル株式会社」の「にとろぐりせりん」、だと？
（ lｲ ￣:::-(,,､lヽ￣ﾉ:| jヽ)
（ ｨt:|ﾂ r''ヽ;ノ'､, 'ｨ::'|/l,}ﾘ なんだそりゃ？
ﾉ.{ﾞ=:| /:/ ,､― -､;j '': |シ )
{ 〉i::|. ﾞ'" ﾐ,､-､;}, l 从 ）
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Y _ _ .i|,];;彡 分かるくらい頭がよけりゃあ
i ,=.〉 ,＝､ H;;;ﾐミ
{ （ _,:､ ﾞ};;彡ﾐ 運送会社なんかに務めちゃいませんぜ
ﾞi ＿___ .||^!,彡ミ ＿,,＿＿
ﾞi ヽr-ノ li, ﾞiミミミ=三＝-;;;;;;;;;''
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ヽ `ー'´ ノ lﾍ ヽ._） j/ ! !
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. _,,rf‐=〃〃彡彡三ミｭ､
. rf〔ミ《巛彡;,彡´`ﾞ巛三;;ﾐミｭ ははは、そりゃそうだな
. {ミミﾐ》i!rf¨ﾞ;::. ミミミミミﾐ
X ／ ....ミ广ﾞﾞﾞﾞ,´ /:: .___::... ｀`'ﾐﾐミミミｭ.. じゃあ箱をブチ割って中身を詰め直すか
./ /丶 .....ﾐ1 :;;; ::ゞ‐ｔｧ=‐ .､::....ﾐﾐミミミﾐ､
十＋ ﾐi =ｔｧ.》 ;;;;: ';:::..ﾐ)刀ミミﾐ､ . ちょっとハンマーよこせ
| ii! ﾞﾞﾞﾞ〈,．,,､ ,.'::::...､夕ﾞミミﾞﾞﾐ､
`､ ,;;;;;;;;;;;;;;;,,､ ',;:::::ll;;::. レ巛ﾞ､ﾞ､‐-､, -‐‐
ヽ lili!'ﾞﾞ¨ﾞﾞﾞ｀`` ﾞ:::.》: ',ﾐミﾚ′;;:::
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,＜.}||| il／,‐'liヾ;;ミ
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Y _ _ .i|,];;彡 あいよ、合点承知の助！
i ・ .〉. ・｀ H;;;ﾐミ
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i;;ii:i;;i￣|rニユ l |l i: i:二i, .;';':;:';'::;:';'; ,. '':';;:::;:;;:爿|:::.:.....i| ､ ´ , ′ ..|i.:.:....;';':;:';'::;:';'; ,. '':';;:::;:;:;;::::.:....;'.､ヘ ,,ｨ ,, ‐" ,, ‐"
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韭| |:::.. .. |巫|il］il］|_三‐┬ lil「l￣|i､_ｒ lil「l韭l《ｆﾆﾆll￣'' ;~'',;''ﾟ ;~'',;'', ;~,;''ﾟ ;~ﾟ''ﾟ ;~'',;'',;''ﾟ ;~,;, ‐''"~￣.つ ＿/｀
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/／ (◎ ◎） (（◎(◎） ＼＼人_从人_人_从_人_从_人_从_人_从__人从ﾉ／
/／ (◎ ◎） (（◎(◎） ＼ ＜ ＞
.| |.| ( . (（_人_人__） |. ＜ な、ななななんだお！？ .＞
.| |.| ( . (（_人_人__） |. ＜ 砲撃でも受けているんかお！ ＞
＼＼ ⌒Jｊｊ｀ ／,／ |.....＜ ＞
＼＼ ⌒Jｊｊ｀ ／,／ | ／Y⌒YW⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒YY⌒WY＼
ノ ＼＼| | |
ノ ＼＼| | |
／´ |
／´ |
| ｌ |
ヽ -一ー_~､⌒)^),-､ |
ヽ -一ー_~､⌒)^),-､ |
ヽ ＿＿＿＿,ノγ
ヽ ＿＿＿＿,γ⌒
＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐―￣￣―‐―― ＿＿＿￣￣――― ＿＿＿――￣￣＿＿＿￣―＝＝
/ Ｙ ヽ
/ （○)(○）ヽ. ━━┓┃┃
／:::::::⌒｀ ´⌒:＼ ┃ ━━━━━━━━
| ,-) ヽ＿＿ノ（-、|. ┃ ┃┃┃
| l ゝ'ﾟ ≦ 三 ﾟ｡ ﾟ ┛
＼ ｡≧ 三 ＝=-＼人_从人_人_从_人_从_人_从_人_从_人_从_人_从__人从ﾉ／
ノ -ｧ, ≧=- 。. ＜ ＞
／´ ｲﾚ,､ ＞三. ＜ ば、爆発音！？ ＞
| ｌ ≦｀Vヾ ヾ ＜ 戦争はもう一年前に終わったのにっていう！！ ....＞
ヽ -一''''''｡ﾟ /｡･ｲﾊ ､､ ｀ミ.＜ ＞
ヽ ＿＿＿＿(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒ ／Y⌒YW⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒YY⌒WY＼
――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━＿＿＿￣― ―――― ＝＝ ￣――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━
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＿＿＿＿＿＿_ ＿ _
／ ＼ , .:':{＠}:::..ヾ ヽ､
__／ ＼ ／ ´ ~￣~ ｀ ヾ::.ヽ＼
／. 、 | r.//, 'ハ ﾊiﾚ7〃ヾ::.､ヽ
|. ,(⌒(○)ヽ | Ｌl ! { ノ ヽノ ｀ヽ l/| !:厶l
l ｌヽ )＞ ／ /Vi 小○ ○ ﾉ ｌ下､_〕
/ ヽ＼ `(__,(○) / ／ j||l⊃ ､__/| ⊂⊃ i !__ﾄ
| ＼ ￣￣￣￣￣￣ ＼ /⌒ヽ__|ﾍ ゝ_/ .j /⌒i !＿
| |ヽ、二⌒)､ ＼ ＼ /:::::| l＞､||.__ イァ/ /│;; ::＼
/:::::/| |:: :: || 薔 }::{ﾍ､__∧ |⌒⌒
＼< ＼|:: :: ||:∨:::/ヾ:: :: ::> |
/////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
.
┌─────────────────────────────────────┐
│死者15名、重軽傷者数十名。 ...│
│ ...│
│ニトログリセリンの「衝撃ですぐ爆発する」という特性を知らない運送業者の不注意は │
│周囲を巻き込み、シャレにならない大事故を引き起こしてしまった。 ..│
└─────────────────────────────────────┘
,ィ!´￣｀`i''ー─- ､､､,,_
イ三二二ﾆﾆﾆゞ ( j〉 」´￣￣｀`ー-､ヽ .,.:,..:.. .,.:,..:..
... ,... ｀`ｰ─'"´ ￣￣￣￣
,ィゞ .,.:,..:.. .,.:,..:.. ... ,...
ー＝==＝- ー＝==＝-
... ,... .,.:,..:.. ... ,... .,.:,..:..
＿, -─‐- ､ー‐-､ー-､ ;: ;:;: :;:;: ; ; ,ィゞ
,ｲ､,r'⌒ヾ ヽ ヾ ｀`''ー- -､-‐''"´ヽ;;: :;:; ;:; :;:; ;: . .,.:,..:..
,r/ (::;;:;:;;/ー-､ j `, ＿ /ィ´ ;:; :; ;:; : ;: ,ィゞ
ヽ 「i''ー'"´ ,r-‐'ー''''"´￣
,ィ!´￣｀`i''ー─- ､､､,,_
イ三二二ﾆﾆﾆゞ ( j〉 」´￣￣｀`ー-､ヽ .,.:,..:.. .,.:,..:..
... ,... ｀`ｰ─'"´ ￣￣￣￣
,ィゞ .,.:,..:.. .,.:,..:.. ... ,...
ー＝==＝- ー＝==＝-
... ,... .,.:,..:.. ... ,... .,.:,..:..
＿, -─‐- ､ー‐-､ー-､ ;: ;:;: :;:;: ; ; ,ィゞ
,ｲ､,r'⌒ヾ ヽ ヾ ｀`''ー- -､-‐''"´ヽ;;: :;:; ;:; :;:; ;: . .,.:,..:..
,r/ (::;;:;:;;/ー-､ j `, ＿ /ィ´ ;:; :; ;:; : ;: ,.-'''"-─ `ー,--─'''''''''''i-､,,
ヽ 「i''ー'"´ ,r-‐'ー''''"´￣
.
┌──────────────────────────┐
│慌てたのは、ニトログリセリンを東海岸から取り寄せていた .│
│セントラル・パシフィック鉄道の四人組である。 .│
└──────────────────────────┘
_ ,, .... ,,、.＿_
／ｨ彡彡彡'三三≧､
fr'ﾉｨ//r''^`ミﾐﾐﾐﾐヽﾐﾐヽ {
ｿﾉ八l ヽ!l|l|lﾄﾄゝﾐ ；
； .〃 {{＼ u ／!l|l|lﾄﾄゝﾐ
li':./ﾉ● ●ﾄ'ﾘl|l|l|l|lﾄ. ｶﾞｸｶﾞｸ と、とりあえずセントラル・パシフィック鉄道の名前が出ないように工作しとこう！
.i':.|l⊃ ､_,､_, ⊂⊃ﾄl|l|l､ﾄ
川| { } |l{lﾘﾊﾄl||､} { 責任問題にされたらたまらん！
；: l|i/⌒l,､l⌒ヽ ﾘ}}iliﾘﾄ､',ﾐ ；
. ｶﾞｸ …/:/ //ﾊ＼ ヽWl::::::::ヽ. うちは悪くない、うちも被害者、いいね！？
; .|;::| l:ヽ００l | :::::.::::::::| ;
ﾄ, ∧ ,ｨ
i:ﾍ / | ', /〃
i:iﾆ! /', ム∧ﾐｘ ./i ｨ ./7::′
i:iﾆ! i ｲ::⌒::｀ヽ.ﾚ彡7 v7::{
〈:iﾆ! {ヽi.::::, ､:::::::::..ノ /_ノﾆi::i
i:ﾏ7ﾊ{ノ1(0) r ' ｀ヽ/iTiア::/ 今回はそうするしかあるまい……
ゝ､ﾆl● ●〈::::::::／
ヽ|l⊃/ ､_,､_,ヽ⊂⊃ﾍ~´ だが、同じような事故が現場でも起きているというではないか
._/ﾊ /⌒l j ji∧ﾍﾍ
<´￣´iﾆi/ /l|川ﾘiｲ~ァ＝―-､､ そのニトなんとかを使うのはやめたらどうだ？
.｀i.＜:ｉﾆ| l.川ﾘii:::r'/ﾆ'´:::::::::: 》
＿ __ _＿ __ _＿_＿ __ _＿ _
{ｉ::::::::::|::|::i::|i::::|::|il:::|∨:://:::::∧
∨l:::i::|::|::l::|i::::|::|il:::|/:://::/::ハ}
ト-=ﾆi川ﾘ斗‐=…寸ニ二三i}
|::::::::::::::::::::::::....... ∨ﾆﾆﾆﾆi}
|:::::::::::::::::::;::'´ ∨ﾆﾆﾆﾘ
「::::‐＜:::::´ ＿__ ..,,,＿∨ﾆ∨
＼:::::::::}ﾆ「::::::::::::::／￣ ﾊ_ﾆ) それは困る！
{:::`ｰｲ´｀ヽ…＜ /(う/
∨:::::しﾆヽ /とﾝ 従来の爆薬とは比較にならぬ破壊力なのだぞ！
〉､::::ト‐-ミ / 「
/ }::＞=＜_ ／ i| あれがなければ、トンネルを掘ることが出来ない！
/ ''"´∠二ー'／ l|､_
-‐=/ =‐-､) 「￣≧=─ ＿
-‐=ﾆ / .. _ ｀} / l| ニﾆ=─
-=ﾆ￣ ／ __ Y ,/ | ニﾆ=‐
／ ;} ／ 人_ノ _＿ i|
/ | ／` < -=彳￣ヽ ／´ /|
.
.. /
/ ./ ／ ﾜｲﾜｲ
../ / ／ ｶﾞﾔｶﾞﾔ
/ / ／
. -‐
_ｎ__ r‐─┐00. __ｎ__ .__ｎ＿ __
└i七┐ に二二l ｀ア／ ,ｺ lﾆ, ７,仁ｌ己 l | ｎ
（r匕r'_） ヽつ .`弋ﾆク .〈ﾊ⊆广 .Ｌ.ﾕ U
__＿ r‐─┐00. __ｎ__ .__ｎ＿ __
.. └ｰｔﾉ に二二l ｀ア／ ,ｺ lﾆ, ７,仁ｌ己 l | ｎ
广ｰ┐ ヽつ .`弋ﾆク .〈ﾊ⊆广 .Ｌ.ﾕ U
￣￣
. ヽ ＼
.. 丶 ＼
..i, 丶 ＼
i, 丶 ＼
__＿, -‐ー‐- ､
, ´ ＼
／, ー ､_ ヽ
,イ"´ , ;' _ "ヽ, ﾍ
, '⌒ヽ ;| ,／ , -‐‐-､ i
,'ﾞ:::::::::::｀､ { / _, '"´::::::::::::::::ヽ ,:} |
ﾍ__,'^ヾ::::::ﾊi |;;く_:::::;;;;::::∠ ⌒ ｰ' |r y
ゝ 弋_'ｰ'ﾗゝﾞ"ｰ-;;, ﾆ'ｰ'ﾆﾗ '､ ……わしがセントラル・パシフィック鉄道社長
l ,' :.:.''"{;| `ヽ';:.:.. u. l|´ヽ l
{ | ;;/' ┐ { |r} | ｉ リーランド・スタンフォードである……
ゞﾍ ﾞﾞ"ゝ-‐'^ ﾞ''''' ┌ノ |二' /
`゛ﾘ ,´二 二 二二｀ヽ |{ {ｰ t'
| }i ､, -‐‐‐- _ ヽl | |;, ﾍ
| |l ､ _______ ,` ｌ| ;; ';; ﾍ=､
| ,;' ｀ 三 ｀. || ; / ; 冫}ヽ
};/ ≡ || / ;,／〃三ヽ
∠ﾍ 三 || ＜"／ /三三 三 ヽ
t三三ﾍ 三 イ;;'" ／ /二 三 三∥＝
-‐ .∥三三./lゝ ─── ＜:;:;'" ／ ／/三 三二=∥三三
三三三三三 ∥三三/ i::ヾ'';:;:;:;:;:;:;:;; '" ／ ／ /三三三三∥三三三
三 三 三三 ∥ 三./| |: ;:;:;.. ／ ／ /三三 二＝∥三三三
三三 三 三∥ 三 / | | ;:;'' ／ ／ /三三三二=∥三三三
.
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,. -ｭ,ﾆニ弌垳ト､
／r'^ _rﾍ-ﾍ/＾ヽr宀､
/!７ト､7′ 〃 ｌ ヽ ヽ
、 / l//L｣| ∧ｌ | ! |l ｜ ! ヽ
|:l / 〃 ||丁l トH､lV| |l /l } l |
ヾヽ / 〃 |l | ｌ抔卞｀ヽ{ /-ト/ //ﾘ
＼ ヽ:∨ |」 /ｌ| ｌﾄヽ￣ ﾚ'戎ｼ' ／ ′ ダイナマイトが発明されたのはちょうどこの年なのね
⌒ヽ!ヽ._j＼＼ / 八 |ヽ __ ' ∠r1=彳
::..::..::..::..::..｀::..::ヽ/ ﾊ ヽ‐ >､ ,. イ| }::..｀ヽ、 ニトログリセリンを珪藻土に染み込ませて
::..::..::..::. ／⌒ヽ､ヽjノヽ.∨r 芥､/:./ /::..::..::.､＼
::..::..::.::./:.:.:.:.:.:.:.:.:ヾ⌒Tlヽ｝l,ハ/-/ 〈::..::..::.｀ヾ＼ヽ 安全性を飛躍的に高めた……
::..::..／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∨_ || ヽ:ﾚ':.:ヽ::..::..::.くヽ.j
::.r'´.:.:.:..::.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∨_ ||ｰrﾍ.:.:、:.:.＼ヽヽ:〉
仆､ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ∨_l〉 ri心:.:',:.:.:.:.:ヽ｝
′ ＼_.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ∨_ ゞ=仆ヽ.:.:_ノ
, 〉个､:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.∨_ ｌ }〉:.}'´
| く_/^ﾄ､>:.∧:.:.:.:.:.:.:.:.:. ∨_ﾘ 〈|:.ハ
| //:.:.:||:.:./ ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∨┐r':.:{ ､ヽ
!| //:.:.:.:||:./ ｝:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∨.:.:.:.| l |
／￣￣＼
_ノ ヽ､_ ＼
（●）（● ） | ダイナマイトが普及するまでは
（__人___） ｜
| u |. このように直にニトログリセリンを搬送していたんだとさ
| .|
ヽ 、 ,ｲ 考えただけでゾッとするわな
／ヽ,ー- ﾄ､
_, ､ -─ '".:.ヽ:.:.＼__ /ノ ﾄ、__
__ ,. ー 、...:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:....
＼ r 、 _ ＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::'ｰ､
} }/ ) V::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
/:ゝ/ ./ __ V ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i:.:.:.＼
}:::::ゝ ソ ,Y i::::::/::::::＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:.:.:.:. ＼
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.
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, '〆.:.:.:.:.〆 ｀ ､
／｛f7.:.:.:.:〆 ＼
/ -∠.:.:.∠ / l ＼ ＼
≪_ﾊハ.:V､＼ | | | l ヽ
/ヾｲ ｲﾊノ／ | |ヽ |＼ ' ! l ',
./ /:/／!l l:l∠ |庁ﾞﾄ､|､ ｀ , |! ! l |l |
,'l::l/. !| l:l ＼ | 仆｛!ﾝヽヾ { | ／ K/ /
, ' |::| ｌ| |:|＼ ＼ ｀￣¨｀ ﾚrﾃ/ //／ そういや、このウェルズ・ファーゴ運送会社って、前にも出てきたけど
l::ｌ ｌ| |:| ｌ＼ ＼ 、｀¨/ ｲﾚ´
l/ ｌ| |. 丶-ー ___ / / 西部劇とかでよく出てくる乗合馬車を経営しているところよね？
ﾊ ト、 ‘ ‐'´ ｨ /
／ハ l:＼:＞､ ___ ／|／|
／ ∧ l:::/:.:7爪::.:7 l | /
￣｀ー_＜:::ヽ Ⅴ::/ 小ヽ::| l | /
::::::.ヽ⌒マ}:::::ﾄ、Ⅴ/::||::L::.ﾄ､l //
:::::::::::::::::::::マ}::::ﾄ､Ⅴ:::l|::ﾍ｀ｰ| /'ﾍ
:::::::::::::::::::::::::::マ}:::::|<Y⌒Y>:| /::::::ﾍ
:::::::::::::::::::::::::::::::マ}::{ﾍ薔ﾑ}:::l/:::::::::::ﾍ
／￣￣＼
／ _,ノ ｀⌒
｜ .（ ⌒）（⌒） そうそう、よくホールドアップの被害に遭うヤツだ
. ｜ （___人__）
| ﾉ 当時の西部の物流を牛耳っていた大手の会社だから
.| |
人､ | 西部劇にもよく出てくることになる
,ｲ:. ﾄ､ヽ、 __ ,_ ノ
,. -ｰｰ -‐ ´:::::::::::::::::::::::::::::7
／..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ﾒ、
｛ :::::::::::::::::::::.ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::.. ､_
| ::::::::::::::::::::::..｀、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::..｀ヽ
'| ::::::::::::::::::::::::::::i_::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ::ゝ
ﾄ､:::/ ／￣｀` ﾊ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!:::::::.ヽ
`,ﾍ ´:::::::::::::::::. ﾊ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::_,rｰ'､
}:,∨ :::::::::::::::::: ﾄ､:::::::::::::::::::::::::＞＜￣＼::..＼
. }:::∨::::::::::::::::､-''ﾞ~￣￣￣￣:::::::::...＼ ム:::::ヽ
l::::∨ :::: ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,.､／...:::::::::ヽ}
{::::::＼,::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／"￣:::::::::::::::::::::::::ﾉ
/////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
.
/////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
〃///ヾ i ll i ! l i l | l ヽ ヽ
. i:|//i::i 》 /| li !ﾒ l l ! i | ', ',
〆i !:Ｌ〃 i ', | ! | l ﾄ, ! / l ! i } !
// / |:|'" i 斗弋Ｔ､‐- ', | ヽ ! /i /! /! ! l. } |
/ i |:l ', i弋ゝ‐-Ｙ=､丶｀ ',.| /_.!ﾑ､/_l / / ﾊ !
. | !:l ∧. ! ﾋ_q ）＿ヽ ﾚ' ﾚ' 7 ﾒ .ｲ / l !
. l |:|. ,ﾍﾍ ,r‐‐tｧ/ ／| ,/ ﾚ 「巡礼の章」でも話が出たウェルズ・ファーゴ銀行は
. l l｣ i ヽゝ:::::::::::.. ゞﾟノ/／ﾉ |,ｲ
! ﾄ､ ! .:::::..´ソ" l:｣ ,-'´ この会社とルーツは同じなの？
i |. 丶 ､_ ,､_ ´ ／', , ／／
. ', ﾄ､ ゝ . ‐/ ﾌ_,, ｨ ´ !,〃 ,..-'´:∠＿
. ', |::::｀:‐-.､｀＞ . _ / /l´ ﾞ!i lｲ/:::::::::::::-= 二､_
､_＿_ﾍ !::::::;ｨ;=＝,‐､ ;_/ / ! !| |::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::ｆf《ﾍ i::≪::::::〃!,ｨ´｀‐-ヾ､l_／_il l､::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::ゞ》 ﾍ. ﾄ､::::ﾞ彳/ゞ/r‐---､i／´::::| /:::＼:::::::::::::::::::::::::::
＿＿
／ ヽ
/ __,.ノ 、
| （ ●)( 100年以上前に運送部門と銀行部門が分社化したんだ
| （＿_ﾉ｀,
| ﾝ′ 前者は第一次世界大戦の時に国有化されて消滅したが
_ﾉ ｀､ 7
,ｲ:. ヽ､＜ヽ,、___ ﾉ 後者はM&Aを繰り返して今も残ってるってわけさ
,. -ｰｰ -‐ ´:::::::::::::::::::::::::::::7
／..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: く'、
. ｛ :::::::::::::::::::::.ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::.. ､_
'| ::::::::::::::::::::::..｀、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::..｀ヽ
'| ::::::::::::::::::::::::::::i_::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ::ゝ
ﾄ､:::/ ／￣｀` ﾊ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!:::::::.ヽ
`,ﾍ ´:::::::::::::::::. ﾊ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::_,rｰ'､
}:,∨ :::::::::::::::::: ﾄ､:::::::::::::::::::::::::＞＜￣＼::..＼
. }:::∨::::::::::::::::､-''ﾞ~￣￣￣￣:::::::::...＼ ム:::::ヽ
l::::∨ :::: ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,.､／...:::::::::ヽ}
{::::::＼,::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／"￣:::::::::::::::::::::::::ﾉ
/////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
.
┌───────────────────────────────┐
│この事故より前、クロッカーは困っていた。 .│
│大陸横断鉄道の工事の為に連れてきたアイルランド系移民労働者が .....│
│真面目に働かないのだ。 │
└───────────────────────────────┘
ミミﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐヾヾ川ﾘﾉノ彡彡/
ミミﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐヾヾ川ﾘﾉノ彡彡|
ミﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐヾヾ川ﾉノノノ彡 |
" ヾ |
:: ﾘ ヽ
:: :::: _,. ヽ
¨ﾆ''=‐- ..,,_ :::::: :: ,. ≦ニニﾆ＼
ニニニニニニ｀ヽ____/ニニニニニﾆﾆ＞
.,ニニニニニニニニニニニニニ＞'" | おい、ストローブリッジ！
｀''＜ニニニ／::| | ＼ﾆ＞'" |
｀¨¨７:::::::::! : ＼::::::: ,'. また給料日の直後に脱走者が大量に出たそうだな！
::::::{:::::::::::| . ,'
::. :::ヾ:::::::::} / ﾊ. 給料上げろというデモは絶えないし
::::. ::::::{::::（ ） }: l ',
:::::. ::::::::ヾ:__`ー' ´ ,' ',. お前、奴らの扱いが荒すぎるんじゃねえか？
:::::::. :::::::::::::::::::}￣:} ,' ',
::::::::. ::::::::::::::::::::､＿_,.........,_ / ',
::::::::::. :::::::::_r'"¨'ｰ--‐'´￣ /::: ',
::::::::::::::. ::::::::＼:::::::::::: _,..: ／:::: ',
.
｀ヽ＼ヾ＼ヽヾ乂从人ﾉノ/／／
｀ ヽ/"￣゜ヽ==‐- 、彡ヽゝ
ｒ' (⌒⌒）ミ/｀ヽヾ
| {辻l/丶・≠ ﾑ/ ヽ
! γ´｀Y´ / | クロッカー親分、そうは言いましても
', /ゝ...ノ ', |ｒ´
ヽｲ（ ｰ=‐´） / アイルランド人は野獣みたいなもんですからね
ヽ ｀ ^ ´ ｲ ／'ｈ
,,..-''"ﾞ´￣｀ﾞﾞ''ｰi^ｉト‐--‐イi^i'"ﾞ` /^l／／／. 鬼みたいな態度で臨まないと働かないんですよ
＜;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;(＼乂乂乂/）;;;;r' / ' ∠＿｀ﾞ'＞
/ ﾞヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼ ／|;;;;/ ー－三)
,' ∠ﾞﾞ''''ｰ-;;;;;;;;;;;;;;＼ ／;;;;;;|/＿ ＿／"~´ ヽ
/ ﾞﾞ''フ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;／／;;;;;;;;｀ヽ、 ｝
| '''"ﾞ´｀ﾞﾞﾞ''''ｰ一'''"ﾞ´｀ヽ;;;;;;;;;;;;;;フ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;丶|
| ／ ／ / ／ !;;;;;;;;;;;;;;｀ゝ｀ﾞﾞﾞ''''ｰ-－ヽ
ヽ / / ／ ／/｀ﾞﾞﾞ''''"´ /
＼ ヽ ／ / ／
【 超ブラック現場監督 ジェームズ・ストローブリッジ 】
James Harvey Strobridge (1827 - 1921)
┌─────────────────────────────┐
│クロッカーも甘ちゃんには程遠かったのだが、このストローブリッジは │
│その彼もドン引きするくらい過酷だったらしい。 │
└─────────────────────────────┘
.
＿ __ _＿ __ _＿_＿ __ _＿ _
{ｉ::::::::::|::|::i::|i::::|::|il:::|∨:://:::::∧
∨l:::i::|::|::l::|i::::|::|il:::|/:://::/::ハ}
ト-=ﾆi川ﾘ斗‐=…寸ニ二三i}
|::::::::::::::::::::::::....... ∨ﾆﾆﾆﾆi}
|:::::::::::::::::::;::'´ ∨ﾆﾆﾆﾘ
「::::‐＜:::::´ ＿__ ..,,,＿∨ﾆ∨ だが、東海岸から連れてきてもすぐ逃げるばかりで
＼:::::::::}ﾆ「::::::::::::::／￣ ﾊ_ﾆ)
{:::`ｰｲ´｀ヽ…＜ /(う/ 在籍者が800人を超えないのではな……
∨:::::しﾆヽ /とﾝ
〉､::::ト‐-ミ / 「. やはり、清国人を雇うしかないか
/ }::＞=＜_ ／ i|
/ ''"´∠二ー'／ l|､_
-‐=/ =‐-､) 「￣≧=─ ＿
-‐=ﾆ / .. _ ｀} / l| ニﾆ=─
-=ﾆ￣ ／ __ Y ,/ | ニﾆ=‐
／ ;} ／ 人_ノ _＿ i|
/ | ／` < -=彳￣ヽ ／´ /|
/ ;l ／ ＼ ノ´ |:i:i:{ ／i:|
,/ j／ ﾞく l|:i:i:ﾄ､ ／:i:i:ｉ:|
/ ／ > |i:i:i:i:i:≧=--=≦:i:i:i:i:i:ｉ:|
.
｀ヽヾ＼＼从人从从|i人从,'/,,/／'从彡
＼ヾヽヾ／￣￣o))=＝＝=ｰ-
ヾ／ ,'/⌒｀Y⌒｀ヽ 彡
/ ,'/(;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;｝ 彡
| ＿.、,'/ ヽ;;∠・ﾌ;;;/ 彡 そりゃ困りますぜ、クロッカー親分！
| √・γ⌒｀ヽ＼;;;;;;/ 彡
{ ｀ー｛ ｝ ｀Y アイルランド人はカトリックのクソ野郎ですが、一応白人ではあります
| 廴 ノ;;ヽ |
i ,'/;;;;-一'ﾞ ヽ:;ｉ | それを清国人なんて！
ﾞｉ /:|;;|-一''∨|;;|,＿...,, -一っ
ﾞヽ! |;| ／~''"´（'"ﾞ´~￣~. 黄色い猿に作らせた鉄道になんか俺は責任は持てませんぜ
Ｙ|;| r' /" /;;ｉ⌒｀っ
';（_＿..,/;;;ｉ
ヽ;;;;;;;;;;:ｉ'" /
ヽ .,/
ー‐' '' イ
＿.. -‐‐- ..__
Y三三三三三三≧=- _
. {三三三三三三三三三≧=- _
从ﾆ二三三三三三三三三三三≧ｖ
. /::::::::::::::￣≧=-三三三三三三三三jﾚ
/::::::::::::::::::::::::::::::::::￣＞＝ﾆ三三三才ノ
|::::::::::::::::::::::::::::::::::::<´ ＜三彡'
|:::::::::::::::/ﾆヽ─ ／ ─ﾄ､ ＼ 「´
|:::::::::::::/ ﾚう√￣￣＼::::＼ V|
|:::::::::::::ヽ ( r′ ＼::::＼jｿ だが、清国人の手でも借りないと
|:::::::::::::_∧_j ￣ i{
厂￣ | r_ ﾊ. そもそも鉄道は作れんところまで来ている……
／ | ＿{￣
:＼ l ＼ ´_「 それに清国人は真面目に働くし、なにより安いぞ
: : :＼ | ＼ 「
: : : : :＼ i| ＼ .ﾉ
: : : : : : :＼ i| 厂￣
: : : : : : : : :＼! /
: : : : : : : : : : :＼ ,/
: : : : : : : : : : : : :＼{
: : : : : : : : : : : : : : :＼
: : : : : : : : : : : : : : : : :＼
.
｀ヽ＼ヾ＼ヽヾ乂从人ﾉノ/／／
｀ ヽ/"￣゜ヽ==‐- 、彡ヽゝ
ｒ' (⌒⌒）ミ/｀ヽヾ
| {辻l/丶・≠ ﾑ/ ヽ
! γ´｀Y´ / | そりゃあ、安かろう悪かろうなんじゃ……？
', /ゝ...ノ ', |ｒ´
ヽｲ（ ｰ=‐´） / 清国人は洗濯屋や小間使いには向いてるかもしれねえですが
ヽ ｀ ^ ´ ｲ ／'ｈ
,,..-''"ﾞ´￣｀ﾞﾞ''ｰi^ｉト‐--‐イi^i'"ﾞ` /^l／／／ . 体格が貧弱ですから、土木工事は無理でしょう
＜;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;(＼乂乂乂/）;;;;r' / ' ∠＿｀ﾞ'＞
/ ﾞヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼ ／|;;;;/ ー－三)
,' ∠ﾞﾞ''''ｰ-;;;;;;;;;;;;;;＼ ／;;;;;;|/＿ ＿／"~´ ヽ
/ ﾞﾞ''フ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;／／;;;;;;;;｀ヽ、 ｝
| '''"ﾞ´｀ﾞﾞﾞ''''ｰ一'''"ﾞ´｀ヽ;;;;;;;;;;;;;;フ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;丶|
| ／ ／ / ／ !;;;;;;;;;;;;;;｀ゝ｀ﾞﾞﾞ''''ｰ-－ヽ
ヽ / / ／ ／/｀ﾞﾞﾞ''''"´ /
＼ ヽ ／ / ／
,､,..､,,..,.,__
r'ﾞ´^'~ .::::::::::::::::::ﾞi
{ .:.:.:::::::::::::::::::::::}
Yﾐr= ､;:;;:i; '"''~i::! とりあえず試してみよう
}:::L j _..ﾑ{
k=弋_:::::>‐K:::ノ}) 50人ほど雇ってくるから
ヽﾍ ､_j ｀ ′
｀ﾄ､ -‐ ∧. まず荷車押しからやらせてみろ
} ＼ "゛ /i: ヽ､_
_..． '゛ﾄ､ ￣ } l ¨‥- .._
＿ イ ヽ ﾚ _..．= ¨⌒＼
／ ￣ ¨¨ =-､」 ／ -… ¨￣ ヽ
/ ｀^´ i
| ､ | }
{ ヽ | 人
У { ! /,,丁ヽ i: ヽ
/ ＼ _ -…- _ /´ } ,
┌─────────────────────────────────────┐
│清国人採用と聞いて、アイルランド系労働者はビビって賃上げ交渉を取り下げたが │
│クロッカーはそれでも構わず導入を断行。 ..│
│ ...│
│給金は白人の一月30ドル宿つきに対して26ドル宿別という .│
│まるで使えないことを実証するのが目的と思うような劣悪な条件で始まった。 │
└─────────────────────────────────────┘
.
┌──────────────────────────────────┐
│だが、清国人たちの働きぶりを見て、クロッカー達は思い出すことになる。 .│
│「そういや、こいつらの先祖は2000年前に ..│
│俺たちよりもっとブラックな上司の下で万里の長城を築いたんだった」と。 .│ ﾄ､ ∠三三
└──────────────────────────────────┘ ||||ｌi､ ∠三三三
三三ヾ｢｢｢｢｢｢｢|||||」 L|||||｢｢｢｢｢｢｢」三三
三三ヨﾚﾚﾚﾚﾚﾚﾚﾚ| ｌｪ:|ェ|:ｪｌ ｌｪ:|ェ|:ｪｌ ﾚﾚﾚﾚﾚﾚﾚﾚ|三三三
三三ヨ| | | | | | | | | L⊥⊥_l L⊥⊥_l | | | | | | |<三三三
三三ユ.:| | | | | | | | ||:::||::|| ii | l .ｲ: ,'|..||: ﾄ. :| | ..||:::||::|| | | | | | | | |三三三
三三三℡｢｢｢||｢｢｢｢｢||｢｢｢｢｢|「｢｢|ｔｔｔｔｔt|「｢｢｢｢||｢｢｢| |: / |: /.:|..||: l:‘，! ! ｢｢｢|ｔｔｔｔtt|「｢｢｢｢||｢｢｢「「「「||｢｢:l｢｢「||E三三三
三三三三℡ |ﾚﾚﾚﾚ.|ﾚﾚﾚﾚ.|ﾚﾚﾞltｔｔｔｔt|ﾚﾚﾚﾚ|ﾚﾚ. | | | |/ :ｌ..||: | | | | ﾚﾚﾞ|tｔｔｔｔt|ﾚﾚﾚﾚ|ﾚﾚﾚﾚﾚﾚ.|ﾚﾚ.|ﾚﾚ.∠三三三
三三三三三℡｣｣｣｣｣｣｣｣｣｣｣｣｣｣｣ lll |｣｣｣｣｣｣｣｣｣.| | | |! :! ||: | /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ.＜三三三ﾆ
三三三三三三℡:| | | | | | | | | | tｪｧ |l | | | | | |. | | | |-‐┴||ｘ |....| なに、人が集まらない？ .| 三三三三=
三三三三三三三℡ | | | | | | | | l|l |l | | | | | |. | L∠l!..:Ｌ＿.ﾉ:ﾄ，＼_|....| YOU強制動員しちゃいなよ | 三三三三
三三三三三三.∧ | / ./l| ＼ ヾ| `７ﾞ .:ヽ＿ ｜...三三三三
三二ニ=-'''''''''¨|'∧ l.,|､ ,. Y / ﾞﾄ､ ヽ.（ ） / .／|... ＜ 到着が遅れても死刑 |.....三三三ﾆ
￣.. .ヘ ﾚ'∧ |_| | :ｌ | ｌ ヾ‐《l℡ `,V/ ,.件ﾘ /. | 納期が遅れても死刑ね♪ .| . ﾆ三三三
{//ﾍ. |//ﾑ. | |十| | /| ｊ. ‘，|ﾄｪﾄ､ 「 '7 /ｪｲ/ !.. ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
V//ﾍ V//ﾑ_ | | |.:|├ｚ/ :| ヽ. ､! Y ﾄ! |:'ｲ:γ/ | /. |/ .,'ｲ
.__ V//ﾍ(´ー‐彡} |_| |_|.:| ./ ∧ V ｣＼|: !ll | !l |/ / ∧ ﾉ`ヾ／/
|/7>x. V//ﾍﾞ'7777ﾍ ／ ヽL/ X V ｌ ﾄ､ ||l | !| ｲ../ ∧∠￣ミ ／}〔,..イ
ﾏ///べ////////∧ / ハ／/ `ﾞ１ 'ｌ :| ｌ l . l ! |ｌ/＼∠ミﾒ Y ヾ .人／
`マ////////////へ､_ ! 八 :| |.:| l . l ! ||＿彡＼ 》 《ー＜ ヽ
_,.ｘzzZ////////////////77zzzzzz7777>丁T ＝十フ.:| l . l ! | ＿彡Y 《 〉､ i
∠//////////////////////////////>'´ / ／ﾞ :ﾚ〈 :l ,V ＿L＿X Yﾍ〈. i!
＿|ミ:｀〈////////////////＞'´ V. / ./ .,.ｲ ＼. ＼:/ ,.ィ'´ ./ﾍ ＿ﾉ !__ゝゝ
..|三三三 V////////////シ´ ヾ/｀ヽ ／ ／ ,.ｲヨ! ＼ / {ﾑ ヾ￣¨¨ _」
..|三三ﾆ／`マ////////ｼ´x / ∠二z__／ |三}: ＼. / ﾏﾑ ＼ ＼
..|三三（ `ミ三三三彡 3ﾑ. / / |三℡. ＼/ ﾑム. ＼ （
..`マ.／ ＼ ￣￣ }333ﾖ i ｌ |三三ﾆﾄ､ | ,ｲ三ﾆ℡ . ＼ ゝｧ
ヾ ／＼ .ｲ333ｦ ｊ ｌ |三三三ﾆト､,.ｨｘ :| .xｪ､ｲ三三三℡. ＼{
【 秦の始皇帝 贏政 (紀元前259 - 210) 】
┌────────────────────────────┐
│ ｾﾚｽﾃｨｱﾙｽﾞ │
│この頃、清国人は 天 空 人 と呼ばれるようになっていた。 ......│
│ .│
│儒教や道教が天を尊しとしているからである。 ....│
└────────────────────────────┘
_
. ／ ／/ / / ﾚ1｜ lヽ .＼､.._ ＿＿ ヽヽ
. ／ / / ／ .ィ / / / | ∧ 丶::;;_￣ ::::::::::: ｀＞.j: :}
.. , ' / ' / ' ／７ ′ﾑﾑ. / ! | , ＜::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ
/ / / , / ∠､ |｜ / ﾞ| | ∧ .―::':´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾞ､
. l/′｜ l∠＿≧Ⅵ/ | l ﾊ ｰァ:::::::::::::::::::::::ノ ::::::::::::::::::::::::::::::::::∧
. / | | | `ﾍ心ヽl |´ -=Ｖ | | .'´:;ｨ:::::::::_/:::::'":::::＜::::::::::::::::::::::::::::::::.∧.
.. / | 丶 ゝ `し 勹心 N |｜' /:::::::/｀T::ﾁ:::!:::::::::::i::::::/:::i::ﾊ:::::∧:::::: ＼
. ゝﾉ｜ |丶≧=‐ { ￣リﾞ| |｜/: :i: :ｉ::::::ト廴ﾊ::::::::: ｉ:::/!::/!少!::::::::i::::::::::::::｀::ア
...... ゝﾆ ｨﾍ. ゝ ｒ 丿 ､__／ /// l |｜ ,} .:::i::::::ｉ xz≧:::::::::::;/ｨ≦zx i:::::::::i:::::::::::::＜.,.
. / ゝﾆﾍ ､ ﾆソ ､＿_ `彡'/ /| | `ﾆｿ .V:V:::ﾊ 弋ｿ＼::::{ 弋ｿ /:::/::/::::::::::彡'´
.ゝー ', | 个ｊﾉﾘ ‐-｀ ， ゝ=彳ィ彡 ﾍ. | .Ⅵト:ゞ ￣ ﾉ｀ ゝ. ￣/:::ｲ::/::::厂´.
. ｀¨７ | L..)､ ∠ﾝ｛ { ， ｊ/ .ハ:::八. ｀ '"／:::::ク
. { | __ﾉ ＼ ィ { ゝ.ﾆｿ ´ リ ＼ ´ ｀ イ:::／"
.... ，＼ ＼ ､＿__／ / ∨⌒)ヽ ヾ ＼ __,.イ. |ー-､
/{ ﾉ ﾄ.ヽ , ｛ ｀¨´ ﾉ i ｀ ー―― '"´￣ L_
. ゝニ' / l | | ﾉ ゝソ ‐＜ ., -‐ィ j．.._ ,. - L＿
_／/ / .リﾉl ｒ |、 ＼ .,. ./ i / i ､￣ ー ..,彡' ／ ＼ _
. ゝ, ／ ' | ＼ ヽ ,}: :i i .i ､ ｀ ￣ ／ .／: :｀:ヽ
. / , / '. / ヽ 、 ゝﾆｿｚ..! i ー― ｧ '´ 彡'´: :./: : : :.!
| ｛ ､ ゝ_ノ) ハ / ﾉ'」＼ヽ ､ヽ く,_ . |_ ｀ミｰ=＝ニ 彡.:'´: : : :.:./: : : : :.!
. V{＼｛ヽ ≦ ￣＼ ﾉ／￣￣／ | ｊハ l| | ﾍ`ー‐ .| ｀:ト ､ ＿,..彡..': ´: : : : : : :.:.:/: : : : : :.!.
. ` =-i` Vl ￣`"ー―--‐ﾆニ ｨ ∨ l l|/ ﾍ |: : :! | /: : : : : : : : : : :./: : : : : :.:.|
. ｜､ﾝﾉ ￣￣￣ / ∨ ノ'＾` =- Z |: : :| |o i: : : : : : : : : : : :i: : : : : : : :|
┌────────────────────────────┐
│中国四千年の歴史への畏敬の念を込めた ...│
│「清国人はまるで天使みたいだ」という意味の呼び名であって…… │
└────────────────────────────┘
.
┌──────────────────────────────────┐
│……というのはもちろん嘘。 ......│
│ │
│宗教から文化からはてはメシの好みまで、何もかも西洋人には理解不可能な │
│清国人の頭の中身を揶揄した言葉であった。 │
└──────────────────────────────────┘
_, ,．≦三
/(ｆう⌒Y ¨ ￣ ミ¨二ニﾆミ 、
,乂ﾝ', ‐l ￣￣ ミ ､ ＼＿_＼ /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
ｒ‐彡 ／/ ! ｛｀ ミ、丶 ヽ ＼ ＜ ＜ 我是頑駄無！ 我們是頑駄無！！ ｜
iﾍｒ／ , ,｜ ' ､＿》､ { 、 ＼ 丶 ﾐ,......... | （俺がガンダムだ！俺達がガンダムだ！！) |
､___,／ V ∠}八 乂 ｒ==弐 ＼ ｰ ＼.......ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
,＞=彡 八{ｒ=弌〉ヽミｰ `ミ =- (＼丶
; ｨ ´{ { , ﾄ ｝丶 |,l ｒ ＼ヽ! 何言ってんだあの清国人
i八 いノ i ,ｒ=＝ ､ iﾘ ハ ; 、ヽ 中国語でガンダムってああ書くんだったっけ
／ ｜ ﾘ , -ﾐ, _从｛_ﾉ /＾ヽ{ヽi ∧∧ ∧___∧ ∧＿∧
Y ｨ 从ミ=- V⌒ ,ﾉ ｒ弌 { (,,ﾟДﾟ) （ ´∀｀ ） （・∀・ ,,）
ﾍ八{ノヘ 〉､ ゝ=_彡 , ! 乂 (i i) （ ） （ ）
气〉、 ／ ! ｛､ ＼ 〜| |. i i | ｜ ｜
ぃ〉、 イ ,弋 い｛￣｀ し`Ｊ （,__,ﾊ,__,） （＿（_＿）
ノ ‘， ￣ i ｝ﾉｰ _
〃, ／,〉 :. | ノ′ `丶､
′{' ／ ‘，ヽ l `ー‐――- ､
／ } ; , ￣ ＼
, ノ , ／ ＼
__,／ '､ /〈 _／ ヽ.
,． ´ ⌒ヽ ヽ / , -‐ ｛
／ ー--― ､ _ ' 、
; ／ 丶 ′ ＼ __ -‐=
i , i `;￢＝ﾐ,
. 〉. ﾉ : / ! ＼
; ヽ ; .: / ; ＼
. ,! ＼＿ | 、 , 八 ＼
. ／ ヽ ,ｒ气 ,. ‐ ..,, ／ /
; T ´ ‘,､ ／ ‐--‐ '^ .′
l 丿 ! ` --‐ /
.
┌──────────────────────────┐
│クロッカー達も天空人呼ばわりしていたクチではあったが ..│
│内申、彼らが役に立つことを認めざるを得なかった。 .│
└──────────────────────────┘
｀ヽ＼ヾ＼ヽヾ乂从人ﾉノ/／／
｀ ヽ/"￣゜ヽ==‐- 、彡ヽゝ
ｒ' (⌒⌒）ミ/｀ヽヾ
| {辻l/丶・≠ ﾑ/ ヽ いやー、驚きましたわ親分！
! γ´｀Y´ / |
', /ゝ...ノ ', |ｒ´ あの天空人共、アイルランド人なんぞよりよっぽどよく働きますぜ
ヽｲ（ ｰ=‐´） /
ヽ ｀ ^ ´ ｲ ／'ｈ. これならもっと欲しいです
,,..-''"ﾞ´￣｀ﾞﾞ''ｰi^ｉト‐--‐イi^i'"ﾞ` /^l／／／
＜;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;(＼乂乂乂/）;;;;r' / ' ∠＿｀ﾞ'＞
/ ﾞヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼ ／|;;;;/ ー－三)
,' ∠ﾞﾞ''''ｰ-;;;;;;;;;;;;;;＼ ／;;;;;;|/＿ ＿／"~´ ヽ
/ ﾞﾞ''フ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;／／;;;;;;;;｀ヽ、 ｝
| '''"ﾞ´｀ﾞﾞﾞ''''ｰ一'''"ﾞ´｀ヽ;;;;;;;;;;;;;;フ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;丶|
| ／ ／ / ／ !;;;;;;;;;;;;;;｀ゝ｀ﾞﾞﾞ''''ｰ-－ヽ
ヽ / / ／ ／/｀ﾞﾞﾞ''''"´ /
＼ ヽ ／ / ／
∨::::::::::::ﾍ::::ﾊ:::::ﾉl::::::/l::::／'"::／彡:::::/
∨ヾ､､ﾍ::ヽ:ﾊ:ﾉ "ｲ:::r':::::':;;;,::::'"::::::::Ｙ
Ｙ::::::;;;;::::::::｀`'":::::::ｨｲ'""´ {:.:.:.:.:.:.:.:.{
.}:.:Ｙ ｀`ヾｿ/'"´ ﾍ: : : : ::;'
';;} i i .Ｙ: : : :},__
r‐-;;}.i :;i _,,.r〉-彡彡ｿ r､Ｙ そうかそうか、そりゃよかった
ヾ///ﾃｮｭｭzzzzzzｬ彡/////ノヾ'" /ヽ }
Ｙ/////ｲ"ヾ,//////＞' ｨ ./. じゃあどんどん増やすか
', ｀`ヾ=ﾊ ヾ=‐'" .//, /
.ﾍ /ﾉ ,, ､. /_,.ｲ 奴ら、本国からいくらでも湧いてくるからな
ﾍ （__.,ｨ. ' l |
ヽ ､_ﾆ＿_,,ｨヽ /, l
ヽ ヽ＿,,, ∠; ﾍ＿
ﾍ ∠ ; ',::::
,,ｨ}.ヽ ,,／ ,' ',:::]
,..ィ/::::::} ｀`"´_ .,' ヽ
.
┌─────────────────────────────┐
│人材派遣会社といくつも契約を結んだ結果、清国人は増えまくり ......│
│セントラル・パシフィック鉄道は結局12,000人も抱えるに至った。 │
└─────────────────────────────┘
｀丶 、 ＼ ／ ,. ' ´
｀丶 、 ＼ ／ ,. ' ´
｀丶 、 ＼ ／ ,. ' ´
｀丶 、 ＼ ｾﾝﾄﾗﾙ･ﾊﾟｼﾌｨｯｸ鉄道 .／ ,. ' ´
｀丶 、 ＼ . 取締役会 .／ ,. ' ´
｀丶 、ニニニニニニニニニニニニ ,. ' ´
i |!!| |!!| i
i |!!| |!!| i
i |!!| |!!| i
┌┐┌┐┌┐┌┐
r､fi ,. '――――――――――- ..,, / 7 ＿
ri' i fi'i ,. ' ´ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ﾞ丶、゛'' ..,/ / rヽ
rｰi fi'´i ,. ' ´ ,. '´i／￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼i ﾞ丶、 ゛'' ./ / /￣7
ii i ,. ' ´ ,. '´i ／ ＼i ﾞ丶、 ゛''/ ../
ii ,. ' ´ ,. '´i ／ ＼ ﾞ丶、 ゛'' ..,,
,. ' ´ ,. '´ ／ ＼i ﾞ丶、
,. '. ﾄ, ∧ ,ｨ ＼ ﾞ丶
i:ﾍ / | ', /〃 .￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
i:iﾆ! /', ム∧ﾐｘ ./i ｨ ./7::′
i:iﾆ! i ｲ::⌒::｀ヽ.ﾚ彡7 v7::{
〈:iﾆ! {ヽi.::::, ､:::::::::..ノ /_ノﾆi::i
. ＿ .i:ﾏ7ﾊ{ノ1(0) r ' ｀ヽ/iTiア::/_ クロッカー君が清国人採用に踏み切ったおかげで
く ● >ゝ､ﾆl⌒ ⌒〈::::::::く ● >
＼／ ヽ|l⊃/､_,､_,.ヽ⊂⊃ﾍ~´＼／ 人件費は減るわ工事は捗るわで、もうウハウハです
./⌒ヽ ._/ﾊ .i､ ゝ_） .j ji∧ﾍﾍ/⌒i
.＼ ヽﾆi.＞,|l || l|ﾘiｲ~ァ＝-/ / 以上、財務責任者からの報告でしたっ！
.ヽ ）ﾍ::::ﾘ ||.ﾘii:::r'/ﾆ'´::/ /》
_ ,, .... ,,、＿_
／ｨ彡彡彡'三三≧､
fr'ﾉｨ//r''^`ミﾐﾐﾐﾐヽﾐﾐヽ
ｿﾉ八l ヽ!l|l|lﾄﾄゝﾐ
〃 {_｀ヽ ノ !l|l|lﾄﾄゝﾐ いやあ、ひさびさのグッドニュースだよ
li':./ﾉ● ● ﾄ'ﾘl|l|l|l|lﾄ
川|l r─ｫ |l{lﾘﾊﾄl|l|､} これで私も東部で賄賂バラマキ……
r‐‐-､＿ _l|i '､_ノ ﾘ}}iliﾘﾄ､',ﾐ
. ｛ (｀ . │::::::::::::::ｿ/ﾊﾂﾉﾉWl::::::::ヽ もとい、ロビー活動に専念出来るというものだ！
"ヽ │::::::::::::::ヽ０００/ l::::::::::::|
な、社長
.
ｒ'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'ヽ
（ ）
） わしは知事の選挙戦の時 （
（ アンチ清国人ムードを煽りまくって ）
） 勝ったのだが、大丈夫なのか…？ （
（ ）
..丶〜'⌒'〇'⌒'〜⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'´...ｆ三ﾆヽ u. ＼
Ｏ / :.｛_,///ﾉ⌒ ｰ' ',
o ,ｲ三ミ ≧彡ヒ五ｿ.:.. ｌ´ヽ '， わ、わしがセントラル・パシフィック鉄道社長
ﾟ {{化孑 ー |r} | ｉ
〉 ゝ-=_^ン u. 〈. |二' ∧. リーランド・スタンフォードである……
( r―― ´ ￣ ', ｰ.: ﾍ
ヽ ｙ -‐‐-― 丶_'， u. ｜ ﾐ
|｜ 三 ‘， :| 幺
|｜ } :ﾊ .:| ＼
ﾊ｜ :. .:|｜／.: ／;';';';'｀:.....
ｉ / :.. .:.:l／ ／;';';';';';';';';';';';'｀;'::::::::::::::...
ヘ丶 ..:.:／:/ ／;';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';'
....:::´;';';'| ー――― ..:/.: ／;';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';'
.........::´;';';';';';';';'| }:. }!:. .:.' ／;';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';'
........:::::::::;';';';';';';';';';';';';';';';';';';';| !: {:. ／;';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';'
.:;';';';';´;';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';':'| :. ／;';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';'
;';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';'.| ／;';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';'
┌────────────────────────────────────┐
│スタンフォードはさぞかし居心地が悪かったことだろう。 .....│
│実際、この言行不一致が新聞で暴露された時、彼は相当人気を失うことになる。 │
└────────────────────────────────────┘
.
┌─────────────────────────────────────┐
│クロッカー達は清国までわざわざスカウトを送ったらしいが │
│すでにこの頃、清国人はカリフォルニアで結構なコミュニティを形成していたという。 ....│
└─────────────────────────────────────┘
＿＿＿＿
_. -‐'´ : : : : : : : : : ｀丶、
／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
／: : : : : : : : ／ : : : : : ヽ : : : : :＼ ｀二ﾆ=-
/: : : : : : : : : :/: : : : :/ : : : ! : : : : : : ヽ: ＼ みなさんお久しぶり！
/: : : : : / : :.:.:/: : : :／| :ｉ: : :|: : : : : : : : '; : : :
/: :./: : :/:.: .:.|/: :＼/⌒|: |: : :|: :＼ : : : : :| : : : ', 本スレのアイドル、アメリア・ランサム・ネヴィルです！
{: :/: : : | : / :| ＼ :/ ∨: : :ﾄ､: : ヽ : : : |: : : : |
∨ : : : :!:.: : :.| : : / ノ ｛: : : | ＼ : : : : :|: : : : | 私がサンフランシスコに着いた1856年の時点で
/ : : : :/V.: : :l : /x示㍉ハ: : :| `ｰヽ: : : : : : : :ﾘ
. / : : : :/ ハ : : Ⅵ{ﾄ ﾉ:i| ': : | ／∧: :/: : : : :| すでに清国人向けの劇場まで出来ていたんですよ！
/: : : : : : : : :'; : : : .弋うｿ ∨ z=≦ ∨: : : : : |
ｉ : : l: ,′: : : | : : : :| ､､､ /: : : : |.: :j. 1866年には当然それよりももっと増えていました
| : :∧|.: : : :.:.| : : : :| ' ､､､ : : : : : |: /
| :/ |.: : : :.:.|.: : : :.| ゝ _, 厶 : : : : j/ | /
|/ 八: : : : :ﾚﾍ: : :|＼ . イ: : :| : : : / _ ／
＞'´ ￣ ＼|＼ ＞‐ｧ＜: : : :!/ : | : : / / }
/ 寸^＼∧ ｀|: : :/＼/| : / | ! ／）
/ }ﾊ/ ｝{ ＼|:／ ∨'´ │ {／／
|/|ヽ| |/＼＼ } ﾄ /^つyく
| _ |/|/ﾞﾚﾍヽ ∨∨ | ＼ { ｀〈__ ｝
| ｀⌒＼〈 |│ }､ ﾍ | ｝、 ヽ ′/
| ヽ、|│人〉´＼} ＼ } 〈
| 〈/ | |/i | ∨ ＼|
＼ / | |. l | ∨ /^7 }
┌────────────────────────────────┐
│スタンフォードの清国人排斥公約が有権者にウケたのも ......│
│実際に清国人が目のつくところに沢山いて、目障りに思えたからだろう。 .│
└────────────────────────────────┘
.
┌────────────────────────────┐
│ただ、天空人もさすがにモビルスーツは持っていなかった模様で │
│山岳地の岩盤を切り崩してトンネルを作るのは困難を極めた。 │
│ .│
│そこでクロッカーは爆薬に手を出し、冒頭の件に至ったわけである。│
└────────────────────────────┘
'i､
ｌヽ
ｌ .ヽ
ﾞl、 ヽ, 'i、
ｌ ヽ .ｌ!、
'l,i､ . ｌ ヽ ｌヽ
.,ｌ ＼ .ｌ, .ヽ .ｌ ｌ. ,ﾍ .,ﾍ
.. .,ﾍ .,ﾊ';ヽ ＼ ｌ .ヽ .ｌ .ヽ 、. ,ﾊ';'ヽ、. ,ﾊ';'ヽ、.
,ﾊ';'ヽ、. ノﾊil;:.ヽ ＼ . ｌ. .ヽ.ｌ ..ｌ.ゝ . : .:,..,ﾍ ノﾊil;:ヽゝ . : .:,.. .. .ノﾊil;:ヽゝ . : .:,ﾊ
ノﾊil;:ヽゝ,, ...: .:,ﾊ. ヽ ＼ ｌ ｌ.ｌ .ｌ, |i.,ﾌ.ﾊ';'ヽ、 __,.,,, ノ'ﾉ,'ﾊハ,ゝ..... ,ﾌ;:,'ゝ-.,,, ノ'ﾉ,'ﾊハ,ゝ..... ,ﾌ;:,'ゝ-
...-.,,, ノ'ﾉ,'ﾊ _、 ヽ ＼ .ｌ .ﾞ′ . ｌ .||...ﾊil;:ヽゝ ノﾉ;:'ﾍ;;ﾊﾊﾞゝ, ﾌ.:;ilゞ,ﾊ.:.....:.,ﾍ'ﾍ;;ﾊﾊﾞゝ, ﾌ.:;ilゞ,ﾊ.:.....:.,ﾍ
.,ﾊ.:.....:.,ﾍ'ﾍ;; ＼ﾞ''ｰ ､、 .ヽ ﾞ' l ｌ .!.ｌ.ﾉ,'ﾊハ,ゝ ﾊ 彡ﾞ;:.'ﾊヾゞ';'ヽﾍ;;ﾊﾊﾞゝ;>.:,ﾊ';'ヽ、 ゞ';'ヽﾍ;;ﾊﾊﾞゝ;>.:,ﾊ';'ヽ、
ﾞゝ;>.:,ﾊ';'ヽ、 ゞ'＼ ｀ﾞ''ｰ ,,、 .ヽ ｌ .| .ｌ.'ﾍ;;ﾊﾊﾞ ノﾊヽ、,ﾂﾉﾉ;:'ﾊ;;:. ノﾊil;:ヽゝ ノﾊil;:ヽゝ...;;:. ノﾊil;:ヽゝ ノﾊil;:ヽゝ
.ゝ ノﾊil;:ヽゝ...;;:.. ＼. .｀''ｰ ヽ ./⌒iｌ ! !.;;:. ゞﾉｖﾉ;:,l'ﾚゝ,ﾊ';'ｼハﾉｼ;:,ﾍ, ノﾉ ノ'ﾉ,'ﾊハゝ ﾉｼ;:,ﾍ, ノﾉ ノ'ﾉ,'ﾊハゝ
...ﾉ ノ'ﾉ,'ﾊ.┬- ..,,,,_. ＼. _,,..､ .| / ,..-､ /`l _ﾍ.:;ilゞ ﾊ';'ヽ..::...,ﾍ、ﾊ.:;>ﾍ.:;ilゞ ﾊ';'ヽ..::...,ﾍ、ﾊ.:;>
'ヽ..::...,ﾍ、ﾊ..＼ "'''- ．_＼ ..,ﾍ. l l | /´ l,､_ノ l |/ 〉ﾊ';' ﾊ';'ヽﾊil;:ヽﾊ,ﾊ';'ヽ、 .ﾊ';' ﾊ';'ヽﾊil;:ヽﾊ,ﾊ';'ヽ、
..il;:ヽﾊ,.ﾞﾞ'｀-￢┴ . .,ﾍ .,ﾊ';'ヽ、... | i' '´_,,、 . ,-､,-‐'''"＼ l |ﾚ' _,,..、 ,..､.l;:ヽゝﾌ
..ｌ; ノ ─＝二″ ,ﾊ';'ヽ、. ノﾊil;:ヽゝ . : .:, | し''´ 」 . l ._‐t .| レ' ヽ ｀ｰ､ ／ アハ,ゝ
.;:.'ilゞヾﾉｖﾉ;:,l'.;:, ノﾉハﾊｌ;:.'ilゞヾﾉｖﾉ;:,l'..ﾚ;;:ノ..| ,,.-''´ ヽ┘ l / r‐､,,,-----――-、 ヽ､ 'l ／ ／..ﾉハﾊ.:;
ﾊﾚ;;:ノﾉハﾊ フﾉ;:,'ﾊﾉハﾊﾚ;;:ノﾉハﾊ. ﾊノﾉ;:'. | .| ! l ｀――''''''''''''''''''''′ ｀ｰ',／ /ノﾉ;:'ﾍ;;ﾊﾊ
ﾞゝ;>.:,ﾊ';'ヽ、 ゞ';'ヽﾍ;;ﾊﾊﾞゝ;>.:,ﾊ';'ヽ、.ゝ ノﾊil.l､_ﾉ ､ .__/ l ／ /´ ノﾊil;:ヽゝ
.ゝ ノﾊil;:ヽ. _ --- __ .il;:ヽゝ ノﾊil;:ヽゝ..ﾉ ノ'ﾉ,'ﾊハゝ ﾉ. ﾊヾゞ;｜￣ | 「 ／..ノﾉ ノ'ﾉ,'ﾊハゝ
. {::::::r ､___フ └-‐'"'''‐'′ ｀''"
. |r-ﾍ- ､_|_
. j!r ｀¨_Y′ いい響きじゃねえか
. __/ | ＼´7′
.... /::::｀ ‐- i¨′
.... /.::::/::::::::::::｀`}┐
.... }:::::::::::::::::::::::::::::|、
...... ,:::::::::::::::::::::::::::::::::}
.. j:::::::::::::::::::::::::/::::::|
... /.:::::::::::::::::::::::/:::::::/
.... ＼::::::::::::::三::::::::::::7
.
.
┌────────────────────────────┐
│そんなこんなで、山の方では難工事が続いている中 ..│
│サンフランシスコはまたもや新しい王族を迎えていた。 .│
└────────────────────────────┘
†
| x=x
|:| |nn|
|:::| γ´ﾊ￣｀ヽ
|:::::| / / j} :. :. :.ﾟ｡
八_八 {_.:＿ﾉ___}__:.__}
|:| ￣ | |nnｎｎｎｎｎnn| r─┬━┯━
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿___＿＿__,|:|_∩_|＿＿＿＿＿＿＿＿ .|ﾓﾓﾓﾓ＞'＾'＜丁￣「￣TﾆTﾆﾆTﾆﾆTニ丁丁二二
::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:イ:|:|::|==_|::└┬─ー.┬.┤:::::::|二|＿「「」TTTTＴﾆﾆ|￣~:|_|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆT二二l＿
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: .:.: tzzKニT二ト.￣...|_|:|::|==_|t::ｪｪ|〕:|::::::|:::||:_:|:_:_:_:|＿|＿_|ｨ⌒f¨¨¨| |丁| 「」 |: : | ﾛ ﾛ ﾛ ﾛ ﾛ ﾛ |「::┌￣
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_|ΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞ_‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐::,_ ::,_ ::,_ ::,_ |ΞﾆΞﾆΞﾆΞﾆΞﾆΞﾆΞﾆΞﾆ
.
┌───────────────────────────────┐
│え？ 「どうせまたインチキ対立皇帝のたぐいだろ」？ ....│
│ ....│
│失礼な。 │
│当スレでもたまにはれっきとしたほんまもんを出すこともあるのです。 ...│
└───────────────────────────────┘
＿,. ‐ｧ=ｰ- ､ ＿,. -へ.
＿ ＿, ィ´ .::::／ .::::::. Y´￢ﾐｘへ. ﾍ
i´::::::::｀.:ミｘく .::::/ .:::: 、::::: { :::: {:/ﾍ. 〉∧
r:|.::::::: .::: rﾍﾍ.::ヽ、:.､:::::.ヽ::.〈ﾍ. 〈:::,小从 ::::.,
l::|. ,.: .:::{/Y∧::::.. ヾヽ、::}::.〈ﾍ. 〈 ﾉﾉ 小.::::ﾍ
}:|.:Y.:::: ,小.r冖ﾍ.::.ヽ ::}:小:ﾊ::. 〈ﾍ.::く廴ﾉﾉ/.:,小.
j:|,小、{:::{:::ﾊ Y::ｧ廾ト乂:::.. Ｖへ.辷彡〃ﾉ:::〉
.ｲ:::い、ヽ::j.⊥ ﾉｲｘ;=ｧ=トﾐ爻ｘヽ:::::V.:://,:::〃
/从:::ﾄ､!::Ｙ´>ｘ=、 ノ ″ivr:しﾞ》Y小、:::::V/｛::/廴.ｨ
:,小、八ﾄｘ爻代vﾊ ゞ-''ﾟ" ﾉ川介ﾊ/廴_二ﾆく
｛ 八:::ト廴爻辷_ゞﾟ′ '"´_彡' ｲ:|〈 /癶Yﾊ ｝
ヽ ｀ー―う,小.'" ′__, .仟爻乂!::Y〃辷彡'
イ彡{ｉ少ｘ、 ´ ／ 〔うУ_丿人辷´
乂廴弋辷う≧ｘr ´ {（_（乂（
,.-‐…ﾐ廴/.:::::::___ﾉ| ,乂_::::...、｀
/ . . . . . .／ ｢Y´ヽ_丿 .:: |:::::::::ト--. .､
/ . . . . ／.:::::::|｜ ｀ヽ _,. ‐--- |:::::::::| . . . . . ,
/. . . . .く .:::::::::::|｜ _/´〉 |:::::::::| . . . . . .′
_,ノ. . . . . .У＞イ｜レ'⌒〈 |:::::::::| . . . . .／.｝
} . . . . .／{|. . . 八 |' ,／⌒Ｖ´ |/＼｣ . . . /. . 〈
ﾉ . . . V. . .{l . ./.::::::| '´ 二ﾆ⊃ ,小、. .ヽ. ./. . . /〉
__,厶斗イ |::.. ﾞ| /.:::＞' 〔_ﾉ _ ｲ-| . ＼. ..〈 . .／ . 〉
）-‐=,..へ！-‐ヾ"´ ﾉ三三三二二| . . /》.:｜. . /./. .,
/.／￣. . . . { . . . .| . ィﾆ三ニ三二ﾆ二コ| . /》′.' . . . . . . .′
У . . . . . . .ヽ . . r≦三二二三三二ﾆ二三| /》′ｲ. ./ . . . . . ∧
〈 / . . . . . . . . . 〈.イ}三三二ﾆ＝ﾆ二三三三l/》′ V. ./ . . . . 人
〈 . . . . . . . . . . . /.:《}三二ニ＝＝＝ニ二三l》'"/ ∨. . . . ／. . . ヽ
〈 . . . . . . . . . .ｲ. .:《}三三二ニ＝ﾆニ二三l》' / く ＿,∠. . . . . . .|
ｰﾆ辷彡‐_以. . 《}-=ﾆ二二ニﾆ＝＝=={|. .{ ｆ￣ . . . . . . . . . . . |
〈／ . . /》 ￣￣￣￣￣￣{|../〉 У＞ 、. . . . . . . ./
／. . . . // : {|./.＼ くｘく／／＼ . . . r '
/. . . . . .//ヽ、 :} 《 . . ／ ヽ ／ | ｝. . /
j、 . . . . 《｢≧=‐- __ / 》'´ .ｨ｝ . へ.__/
/// ー―《|三三三二＝|三二ﾆ＝ﾆ三| くヽ-'
〈// / / / 《|三三三二＝|.=＝ﾆ二二三| i
〉≧====≡三三二ニ＝|＝二ニ=ニ三| ﾚYﾞ|
【 ハワイ・カメハメハ王朝 エマ王太妃 】
Emma Kalanikaumaka'amano Kaleleonalani Na'ea Rooke (1836 - 1885)
.
まあ、鈴木は怨爺だからな
┌──────────────────────────────┐
│エマは有名なカメハメハ大王の弟の曾孫として生まれ、 .....│
│長じてハワイ王のカメハメハ四世と結婚。 .│
│ハワイでもっとも高貴で幸せな人生が約束されているかに見えた。 .│
└┐ └───┐
│ところが、この数年前に幼子を熱病で亡くし、そのショックで夫も倒れ病死。 │
│あわれ、王妃エマは20代で未亡人になってしまったのであった。 .│
└─────────────────────────────────┘
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,/｀.lﾞ'''''''''、. , -〃´:::::::::_/￣￣＼::::::::::::´￣＼
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.,,lﾞ'｀ .''ｰ,,,ｒ'"-、.. /::::::::'::::::::::/:::: /::::::::::::::::::∧::ﾊ:::::::::::::::|＼
,/ .│ .ﾞ'、. .':::::::: |::::::::::|:::::/::::/::/:::,:::::|} V/|:::::::::::::::,::::}
: ,i´ -r‐''''''''),､.―ｰ:r,|. {::::::::::{:::::::::,':::/::::/::/_:/_/::| }::|:::::::::::::V
/.!.i、 ｀ﾞﾞﾞ'''｀ｲ|,.ﾞ'''''''´ ＼ 、::,::::V:::/::::::::::,}イ::/|:/|:/ (:Tヽ:::|:::::::＼
│!lﾞ`-,,、_,,,-''ﾞ‐'"-,,、.,ﾞl | }/::::::／::/:/:::/,:ィ亢ミ､{ ｨ}/ﾐﾊ: |:::: |:､:::.
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ﾞ,!',ji､;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_.| {::::::::{:::ヽ:::}ｰ ∨＼ , 彡イ＼:::}
:|: ｀ﾞl,,,,_;,,,、;;;;;;;;;.;,/ﾞ｀| 乂:::人:/:ｲ:⌒::} ､ ＿ 人:::} }:ﾉ
:|: .ﾞl:`":ﾞl_,,､,/ﾞ" :|,,_ }/ 从}∧:VI ｀ . (_ノ イ}/ ∨ )'
._,- | ﾞ'i､: ::｀: : :lﾞ｀ﾞ"ｰ､, ´￣￣＼＞' ｀ -r- ´ ,..-r-- 、
: _,／＿、..＿,_､-"、: : ＿＿_: :....../--- ､ V:::l ､￣ ヽ {＞- ´,}::::} ハ
: ,,,-‐''/'''~ﾞ,,,＿,,_: : : : ｀''-,＼.-‐": : : ｀￣..., ＼ ∨} ＼｀..ー―......,ハ::| / ∧
.,-ｒ'" ｀'r,,,,,,.⌒''''-、r‐',!',!r: ,/'''''''''"ﾞﾞﾞ,i| ＼ヽ::､ ｀ -- ､_／ }::∨ / |
.,/,/｀ ,/,r: :.,-‐: .ﾞ',,,,,,,、 ｀'ﾉ":"ヽ,i´ ｀'／. | ＼}:〉、＿＿o}}__ ヽ::∨
ﾞ,i´ ./ .|: ,i´ ｀'-_: │ ｀ﾞ／. . }ﾉ ､￣ |ー=L:｣ ﾊ
│ .lﾞ.: ":" : `ヽ-,,,_ │ : ._,,,￣.... ∧ 、| ＼_' ヽ' }
、 .---、: : : : ,/ﾞi |: i､'i": : : { ＼ ＼ , ―― ´ ｀ ー ､ ∨
" .ゝ: : : : : : : : : : :｀‐": : "‐: : : : : : :| ＼ } { } }
【 ハワイ四代国王 カメハメハ四世 】
Alexander 'Iolani Liholiho, King Kamehameha IV (1834-1863)
.
頑駄無はチャイニーズじゃねえ、ジャパニーズだ
これだから西海岸のアホどもは
┌─────────────────────────────────────┐
│夫と子に先立たれた後、エマは学校や教会の募金など、慈善事業に力を注いでいた。 │
│ ...│
│今回も、募金の為にはるばるイギリスまで行ってメル友のヴィクトリア女王とお茶をした後 │
│帰りにサンフランシスコに立ち寄ったのである。 │
└─────────────────────────────────────┘
__＿___ ー ｧ、´￣￣ ￣￣￣￣ ｀` ｰ- 、
_／`:＜: : : : : : : :＞､ / 丶、 丶、
:'７ : : : : : : : : : : ￣＼:｀ヽ ／ 丶、 ／＼
' : / : : : : : : /Ｖ'７ : : : : :＼: ヽ_ ／ ,. --- 、 ／ ＼
.|: / : : : : :} : 仔‐i{ : : ! : : : : :Ｙ: :ﾄ､....／ ／ ＼ ,. -‐‐ ‐ - 、 ／ ＼
.|/:./ / : :_/: : ｢｀´}}: : :|ｉ: : : : : |: ｲ: | .,ｨ'i/ ´ ヽ、＼ヽ.
／／ / : ´/⌒:ﾉ 〃⌒:|ｉ､: : : :├ｲ:｜── -- ／ ヽ、 、 ヽｰ メ、
〃〃 :/ : :,斗=ﾐ( l }=ミ八}: :} : :|i/.:/ .,' //、 、 ＼ ヽ ﾊ/ }〈!
.｛八{ : { : : ｛ ﾋツ ヽ ﾉﾉ }ｒ心刈ﾊ : ﾘ / ...', i i i i ＼ヽ.__ヽ V V/ﾉ
ヽ ＞) : : ゝ, , , `ﾞ' ノ 丿:ｲ:｛ ', ﾊヽ i i ≦ ＼rr‐ｧ| il | i ,. -- ‐‐ ‐‐ -- - 、
〃:人∧ ､ _ ' ' んく: (人{ .|. iNﾍヒｊ ー'' | li |ﾒ、
.V( ） 丶､ .イﾉ:ﾉ: :）:) ) . l | llﾍ ____, | il |i i
.) ＿}≧ ´ 人(⌒ﾌ´ i | il l ＼ ／| il |_./
__,.＜Y:´:::::／ ｊ i::＞- 、 .ノく o | li | >-r ' ﾉ.ﾉ.ﾉ ! ＼
.／ i::::::::::i ､ i:::::∧ ＼ <／ ＼ .从.ﾘ ／／レ'´￣ ＼」 ＼
.／ i::::::::::i ゝ '´￣i::::::::::i ＼.....ij ヽ /／／ ／Hヽ / >‐へ ヽ
....／ i i i::::::::: i i::::::::: ! ! ヽ . ヽ ／／ <／/ i 〉／ 」 ', ヽ
. .／ :､ i:::::::::∧ ､ i,へ:::::!. ∧ ',／／ | .| | | ｌ / i
／ 二ニ＝=- . /ﾚ'´ ハ.＼ :. ／i＼ ヽi.､ / i ／／! i_」i_」. i/ i
. ― - ― ' ´ / く i// ｀ー´//i 〉. ヽ ./| . _／／ i,. -‐ ､i ,.. -‐- 、 i / __ __ _
. ..＿ ,′ ヽ i////ii////! / } /i/´____ Y i. ', i ／ .／ / ´
..ゝ ! ￣ ＞'{ ､!// 7 ///.i/ i /...____ 〉＼ｰ } ', ﾚ' ／ ./
ヽ ／ V i|///////// / /..__ _ ﾉﾉ. 〉八. ヽ / /
＿＼/ .V i|//////// / { .. __ ｀ヽ._ ___／ ￣￣￣` ｧ' /
ヽ i |/////// i ／ ∧ ._-_ ｀/ i /
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. ￣ ﾊ _/ .i | ! { | ./ `ー ‐‐ ‐‐ ‐ ´ ヽ
↑
子を亡くした未亡人同士で意気投合したらしく、この二人はずっと手紙をやり取りしていた。
.
┌───────────────────────────┐
│当然、サンフランシスコ市はこのVIPを総出でお出迎えした。 ....│
└───────────────────────────┘
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i{ r┬= '' 丁￣ ',
」.,､--‐‐､ } { '､
‐r''"￣ | ∨ ', ＿ ＼
} { ＿/,.､-‐''"~「「＿二ﾆ=-‐‐ナ
─┼ﾉ__,.､丶廾''￣_∠-‐ 7￣ : ′ {
ｰ「」-‐…7¨「￣ :| | { { ',
|| { { | | ', ', ﾟ。
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rrr-‐ ｧ''￣/￣ 〈￣ | | | ﾏx. ', `､ '､
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: : : : ﾒ､リ ', _」. ‐r‐/ _',___,,.. -r:r‐{ 圦Ⅵ 寸=-┬ : : : : : : : : :.,. .-‐=＝＝ｰ.. .､
: : : : / `{ _,.x≦-‐ュ七|ｰ=≦-─ '''７¨￣ :| | '. , ヽ :| : : : : : : : :..rくY´彡'´￣｀ヽ: : : ｀ヽ
: : : :/ ¨|￣ { | ＾'| | { | :| ::, ′ 寸 : : : : : :. , ´ ｀ﾞﾞﾞﾞ´ ｀ヾ: : : ﾞ;､
:: ::==ﾒ､ | ', _」 ┬| | | ＿」⊥ :, ', : : : :. / i: : : : ﾞ;､
: : // ｀`ヽ| _,｡s≦⊥ﾉ┴| _,.､-‐…ォ_二|;;|_ '. '/:, ＼ : : : .′ ィ´￣｀`'' l: :｀ヽ: :ﾞ;､
: ://| ''i|￣ ／ / =十￢冖7¨￣ / : ＼| ∨｀`〜､、 ＼ : : :.i '´ ｀` .,､､､,,__ ﾄ､:ヽ: : : :}
/ | | i| ／ | | Ⅵ ／ .| ,' | 廴_｀`〜､、｀`丶､ ＼ : :.l .ｨ・ﾝ ゞ'='ｰ ﾄ､: r‐: : :j!
====|=====', { { ∨ | | .| } ｀`丶 ｀丶､＼`ヽ､ :.| ． ﾉ し' ！: :i!
: : |γ´￣∧ ＼,.､┬r二i{ { '､ ＿」,. ┬ｧｰ-､ ｀丶､＼ ｀ヾ､. ,′ ( _.,,,. 入 しﾉ: :ｿ
: : 弋￣`'弌三≧|| ト．二__圦/￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ..; / _ ＿｀ヽ rくﾞ｀Y
: : : ＼..,_ `弌ﾆﾏﾑΤ／／ | おお、あれがエマ王太妃の船じゃな ....|.i ´ ﾆこ´ ﾉ ！
￣⌒ ＼｀`〜- 二_ー‐弌...| 祝砲よーい！！ ＞ ...( __ ＿, |
〜､、￣⌒＿≧s｡.,’‘ ･｀''．ー.ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/..:ヽ ノ´￣￣:￣:|
ー=ﾆ二￣ ＿≧s｡..,, ’’‘ ･ ･ ･ ￣･￣･ ＼〉 /´ : : ｀`〜､.＞=rrr‐＝＝イ: : 「彡」: : :.|
: : ⌒'〜､、'´´´ ⌒ ｰ=≧s｡..,,＿＿ ′｀ヽ､ : :. 「「::::iT「:::::::::::::::l: : : : : . : _:＿L_
: : : : : : ⌒＞〜〜-─- ⌒≧s｡., ￣￣”“'' …ー} : : :⌒'〜.._」」::::::」j」::::::::::::_」, ´. : : : : : : : ￣:｀丶､
: ｀`ーー＝彡'´ : : ノ´´´´￣⌒⌒´´｀` ー- -ミ:.ー- -‐‐. __ ＿＿_ ノ´. :. :. :. ｀孑'´￣. . :. :. :. : : : : : : : : : : : : : : : :｀丶､
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ヽ ヽ | .|.ヽ ヽ （＿＿_） ､ 〈 く/ ヽ＿_,」 + ） ﾐ;;★:;:;:;ﾐ/ / | |/ /
ヽ ヽ,, ´∀｀） ヽ ヽ ´∀｀）__ﾉ ヽ__） / ,ﾍ | __,, '´￣｀ヽ__ (･ω･´/ / （・∀・ / /
,.へ ■ヽ ヽ ｰ､ ヽ ｰ､ / / |. | ★(（ﾊヾヽ,.べ, ミ三彡 ｆ ,- ｆ＋
l ｧ'＾▽＾) i ,rｭ ', i rｭ ', ||| （ 〈 .| .| ﾊ^ω^*`ｧノｭﾍ | / ｭﾍ |
ヽ ○.| /{＿〉,.へ∧ ∧{＿〉 << ＼ ヽ .| .| Ｏ☆ﾞ _ノ＿,｝ ） | 〈＿｝ ） |
| ､ 〈 | 〈 l ｧ'；・∀・) ＼ノ |＿,,| ノ´￣ゞ⌒'ｰｧ ! ||| / ! |||
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└─┘ └─| エーマ！ . | └─┘ | エーマ！ . | ┘
ヽ＿＿＿＿＿＿/ ヽ＿＿＿＿＿＿/
,.,=ﾆ二ニ= ､
/' ＿ ヽ',
.ii ヘ `¯_ ',i エマ殿下、サンフランシスコにようこそおいでませ
／),､ fヽ ¯~ i `¯ヽ ' ヽ
/ ／ノ .{Y ´Y´｀ ヽ .rﾉ わたくし、当地駐屯軍の司令官のハレックと申します
/ ' ∠ ‐, i (―ニ― } ) ｊ]
〈r ' , _ﾆ¯ｧrヽ_ ヽ．．＿rｰ, どうぞごゆっくりおくつろぎ下さい
,'' _.イ _F i ￣|￣ | ﾆl,、_
,r'7i i´ i ヽー‐jj/-‐ ‐'"/ ¯¨"ｱ｡ﾟ>‐､
,r' ,／ } `ｰ/- ‐ '＿＿＿_ ./¯ ヽ
r' ,f ヽ ,.ｲ / L＿＿＿i ,' ',
／／ i ＼ ヽ‐i .,' .r‐―――i i ,' i
.' ヽ 〉 ,' 'ー " ¯ 〈 ,' ヽ
ヽ ／ ＿/＿ ＼`､ ´ , _ﾆ ﾞ､
／ ￣ / ¯" ｰ _, ヽ > ／ `､
／ ,' ¯ _Y ．‐"''‐- ､ `､
／ ,' ,．-''"´｀ヾ¯ `､
ー' i ,' ,．=ヽ ヽ .〉
i i / ヽ ', /
【 元合衆国陸軍総司令官 ヘンリー・ハレック 】
Henry Wager Halleck (1815 - 1872)
.
. /´.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::､:::::::丶::::::::::::＼
. !:::::::::::::::i´::::::: ﾄ:ﾄ､:::::::::',:::::::::::＼::::::::::::ヽ
i::::::::::::::::i:::::::::::ｆ`"ﾍ:::::::::i::::::､ ::::::＼::::::::::::..
j.:.:i.:.:.:.i.:.i.:.i.:.:.:.i }.:.:.:.:}:.:.:.:.ヽ.:.::::::＼::::::::::.
. /,::::!:::::::i:::i:::i:::::::i !::::‐ハ､--::',:::i::、:::、::::::}
//.:::i!:::::::ｉ ;i斗‐‐{ ､:::/ ,⊥＼:::i:::rｧヽ:::ヽ:/
.:::i::::::il:::::::〈:::八;ｘ=ミ、 }ﾉ〃于ミxヽ:ﾊﾍ｜:::｛ あらあら、ご丁寧にどうもありがとうございます
!::ﾊ::::{ヽ::ヽ:::iY´〕 ::ﾊ ′ 廴::_ﾉУ/ノ人:::::＼
ヽ、ゝＶ:ヽ:::ｰﾐ ゞ-‐′ , , 厶ｨﾞ:::::|ヽ:::::｝. サンフランシスコ市民の皆様にも
/.:::/.::{::::｀:一 ´´ ′, /.::::ﾘ :::::!ヽУ
!::::ﾊ::::ﾄ､ヽ::込. ｀ ｨﾞ/.::/}::::::ﾉ ﾉ. どうか神様のお恵みがありますように
i:::{ ヽ! ヽ｀ト､:＞- 、 __ . ´ !ﾊ:/.ﾉ／
ヽ′ ｀ヽ ヾ ヽへ;ﾊ | ′´
＿_,.. 斗 ト､r-- ､
_,. r‐j´::::::| ､__,.-､ _〕:::::::ト､
/ ｀ i :::::::|ｧﾝ′ ｰ-､ニ´-i::::::::!´ ヽ、
. / ! :::::// i__,,..イ:::::::! ヽ、
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し ⌒Ｊ. し ⌒Ｊ. し ⌒Ｊ. し ⌒Ｊ. し ⌒Ｊ. し ⌒Ｊ. し ⌒Ｊ
/￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ .┏━━━┓ ┃┃┃
| こっち向いてー！ ...| ┃ ┃ ┃┃┃
ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ ┃ ━━━━━ ┃┃┃
━┛ ・ .・ .・
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┌───────────────────────────────┐
│1/4白人の血を引き、ヨーロッパ式の帝王教育を受けたエマは ......│
│立ち姿も振る舞いもヴィクトリア女王が絶賛する美しさだったという。 .....│
│ ....│
│サンフランシスコ市民はあっさりと萌え殺されてしまった。 .│
└───────────────────────────────┘
.
| ｢|
|￣￣| ‐┼‐ ‐┼‐ ‐┼‐ ‐┼‐ ‐┼‐ ‐┼‐ ‐┼‐ |｣
＿ノ ノ| ノ| ノ| ノ| ノ| ノ| ノ| 0
、 、 、 、 、
/っﾉ /っﾉ /っﾉ /っﾉ /っﾉ
/ / / / / / / / / /
/ / ∧＿∧ / / ∧＿∧ / / ∧＿∧ / / ∧＿∧ / / ∧＿∧
＼＼（、 ）＼＼（、 ）＼＼（、 ）＼＼（、 ）＼＼（、 ）
/っﾉ ⌒＼ /っﾉ ⌒＼ /っﾉ ⌒＼ /っﾉ ⌒＼ /っﾉ ⌒＼
/￣￣￣￣￣￣ヽ / / / / / / / /
| エーマ！ . |..＿∧ / / ∧＿∧ / / ∧＿∧ / / ∧＿∧ / / ∧＿∧/￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
ヽ＿＿＿＿＿＿/ ....）＼＼（、 ）＼＼（、 ）＼＼（、 ）＼＼（、 | エマちゃーん . |
/っﾉ ⌒＼ /っﾉ ⌒＼ /っﾉ ⌒＼ /っﾉ ⌒＼ /っﾉ ⌒| 可愛すぎるー！ .|
/ / / / / / / / / / ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿/
/ / ∧＿∧ / / ∧＿∧ / / ∧＿∧ / / ∧＿∧ / / ∧＿∧
＼＼（ ）＼＼（ ）＼＼（ ）＼＼（ ）＼＼（ ）
＼ ⌒＼＼ ⌒＼＼ ⌒＼＼ ⌒＼＼ ⌒＼
＿＿__ /ヽ / /ヽ / /ヽ / /ヽ / /ヽ
／ ＼
. ／ ＼
. ／ ― ー ＼ /￣￣￣￣￣￣ヽ
| （◎） （◎） | ＜ ………… .| /￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
. ＼ （__人__） ／ ヽ＿＿＿＿＿＿/ | あれ、皇帝陛下？ ＞
. ノ ｀ ⌒´ ＼ ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
／´ ヽ
.
ｒ'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'ヽ
（ ）
） お？ （
（ なんか記事ネタになりそうな…… . ）
） （
丶〜'⌒'〇'⌒'〜⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'´
Ｏ
o
ﾟ
／￣￣ ヽ,
/ ',
.ｌ{0} /¨`ヽ}0} , 皇帝陛下、どうしたんですか
.ｌ ヽ._.ノ ',
ﾘ ｀ー'′ /￣/￣/ エマ王太妃をお迎えするところに加わってるもんだと
（ 二二つ / と）
| / / / 思ってたんですけど
| ￣￣|￣
＿＿＿_
／ ＼
／ ⌒ ⌒＼ ああ、やる夫もそう思って
／ （ ◎） （ ◎）ヽ
l ⌒（__人__）⌒ | ここまで来たのだけど……
＼ ｀ ⌒´ ／
／ ヽ
.
＜ ﾜｰﾜｰ
ｴﾏﾁｬｰﾝ！
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼ ハレック将軍が、やる夫の命令を待たずに
／ （◎） （◎） ＼
| （__人__） | 勝手に祝砲を打って式典を進めてしまっているから
＼ ｀ ⌒´ ,／
r､ r､／ ヘ やる夫が今更でしゃばるのはよろしくないお
ヽヾ 三 |:l1 ヽ
＼>ヽ/ |｀ ｝ | |
ﾍ lノ `'ｿ | |
/´ / |. |
＼. ｨ | |
| | |
／￣￣ ヽ, ありゃま……
/ ',
{0} /¨`ヽ {0}', ま、あの人は教養人で頭も腕もいいのに
ｌ ヽ._.ノ ', 初回カリフォルニア州上院議員選挙でフレモントに負け、
ﾘ ｀ー'′ ヽ. 南北戦争中は総司令官の座をグラントに取られ、
（ ）. . 戦後はシャーマンとケンカしてカリフォルニアに左遷されたという
| |. 負け犬の香りが漂う人生を送ってますから
| |. 皇帝とちょっとキャラがダブる気がしますね、当スレ的には
.
＿_＿__ ━┓
／ ― ＼ ┏┛
／ノ ( ◎) ＼ ・ 「当スレ」？
. ｜ ( ◎) ⌒） |
. ｜ （__ノ￣ /
. ｜ /
＼＿ _ノ＼
/´ |
. | / |
／￣￣ ヽ,
/ ',
.ｌ{0} /¨`ヽ}0} , い、いやなんでもないっす
.ｌ ヽ._.ノ u. ',
ﾘ ｀ー'′ /￣/￣/ それで、こんな隅っこにおられたのですね
（ 二二つ / と）
| / / / たしかに、今出ていかないのはマナーとしては正解でしょうが
| ￣￣|￣
.
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼ もっとも、後でやる夫一人で
／ （◎） （◎） ＼
| （__人__） | エマ様を訪問するつもりではいるお
＼ ｀ ⌒´ ,／
/⌒ヽ ー‐ ｨヽ
/ ,⊆ニ_ヽ、 |
/ ／ r─--⊃、 |
| ヽ,.ｲ ｀二ﾆﾆうヽ. |
／￣￣ ヽ,
/ ',
{0} /¨`ヽ {0}.', お？ おっおっ？
ﾜｸﾜｸ .ｌ ヽ._.ノ ',
ﾃｶﾃｶ ..ﾘ ｀ー'′ '. それはまさか、あの萌え萌え熟女の王太妃様に
／⌒ r^ー-──'⌒ヽ
（ ､ `ｰ───-､ | 「愛してますケッコンしてくれ」……
ヽ､ ｀ー──^-､ /
ﾉ｀ー───-' /
／ ﾉ
/ ∠＿
| f＼ ﾉ ￣`丶.
| | ヽ＿＿ﾉー─-- ､_ ）
. ｜ | / /
｜ ｜ ,' /
／ ﾉ | ,'
/ ／ | /
_ノ ／ ,ﾉ 〈
( 〈 ヽ.__ ＼
ヽ.＿> ＼__)
.
-―─- 、
／ ＼
ｼﾗﾝﾌﾟﾘ . ′ ⌒ ⌒ , エマ陛下はヨーロッパからお帰りになったんだお
i （ ―） （― ） ｉ
| (__人__) | イギリスやフランスの宮廷で、やる夫がどれほど知られているのか
､ ノ
⊂⌒ヽ ＞ ＜_/⌒つ. 聞いておきたいんだお
＼ 丶′ 7
＼ ノ ﾄ､_/
. ′ |
. i |
乂 ｲ
| /ー―一 、 |
し′ ､_ｊ
ｒ'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'ヽ
（ ）
） ちぇ （
（ この人、こういうとこが ）
） 無駄に真面目なんだよな…… .（
（ ）
丶〜'⌒'〇'⌒'〜⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'´
Ｏ
o
／￣￣ ヽ, | |
/ ', | |
.{0} /¨`ヽ {0} | | ほうほう、それは面白そうですね
ｌ ヽ._.ノ ', / /
| ｀ー'′ ＼/ / きっとヨーロッパでも有名だって教えてくれますよ
| / /
| ー' ＼
＼ ＼
＼ |
. /＼ |
/ / ＼. |
/ / |. |
. | | |. |
. | | |. |
. | | |. |
.
┌─────────────────────────┐
│残念ながら、やる夫に関する報道はここで終わっており ....│
│実際に会えたのかどうかは分かっていない。 ..│
│まあ、会えなかったと考えるのが普通だろうが…… ｜
└─────────────────────────┘
__
＿ rｪｪﾆi_iｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪ ∧ lﾆl＿＿lﾆl
;';';';'＼／X＼XXXXXXXXXXXXXX＼---lﾆｺ---lﾆｺ-､ ＿i:.:i＿ ＿ ／.:.i[]:.:.:.:i[].:.:＼__
;';';';';';';'＼ XX＼XXXXXXXXXXXXXX＼::::::::::::::::::::::::::i:::＼ ／.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼ ／:::∠＿＿＿＿＿／:::::
ﾆﾆﾆﾆﾆﾆｺXXX＼XXXXXXXXXXXXXX＼===========ｪ ＿ ,---------／___ﾛ__ﾛ__ﾛ__l.／:::::::::
i1|i1|i1|i1| XXXXX＼XXXXXXXXXXXXXX＼ ｉ._H__H_|_H_| ./:::／::::::::::::::::::::::::::::|;;;;|［i .［i .［i∠;;;;;;;;;;;;;;; .
￣ ￣ ￣|========ｺ====================ｺH__H_|_H_|/／:::::::i^i::::::::::::::::: :: |iiii|-------| {i {i {i
i｀!|[]_[].| ｉ「! ｉ「! ｉ「! |_l]__l]__l]__l]__l]__l]__l]__l]__l]_|ｉH__H_|_H_|￣|I￣I I￣I￣I￣ |iiii|［i .［ｉ .［ｉ |-------
H |ｉ---|__l」__l」__l」_|====================.!.H__H_|_H_|::|::|I￣I￣I￣I￣I￣ |iiii|-------| {i {i {i
i｀!|[]_[].| ｉ「! ｉ「! ｉ「! |_l]__l]__l]__l]__l]__l]__l]__l]__l]_|ｉH__H_|_H_|::|l:|I￣I￣I￣I￣I￣ |iiii|［i .［ｉ .［ｉ |´~"''‐- ､
H |ｉ---|__l」__l」__l」_|====================.!.H__H_|_H_|::|l├┬┬┬┬┬┬|iiii|-------| {i {i {i
i｀!|[]_[].| ｉ「! ｉ「! ｉ「! |_l]__l]__l]__l]__l]__l]__l]__l]__l]_|ｉH__H_|_H_|;;|l :::::::::::::::::::::::::::::::: ＼|┬┬┬. |.｀ﾞ''ｰ-､,_
-壬ｉ:￣|__l」__l」__l」_|====================.!:ヽ∧∧∧!/!::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: !＼
i⌒Ｙ⌒i|⌒ii⌒Ｙ⌒ii⌒Ｙ⌒ii⌒Ｙ⌒ii⌒Ｙ⌒ii⌒iI::::||:::||::||:::||::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i＼＼::::::::::::::::::
|::::::::::::::i|:::::||::::::|::::::||::::::|::::::||::::::|::::::||::::::|::lｌi 三三ilｌi三三 i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: lｌi三三i lｌi三三
lｌi三三i lｌi三三i lｌi三三ilｌi三三i lｌi三三i||----| ||----|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::||----| ||----|
||----| ||----| ||----| ||----|||----|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::lｌi 三三ilｌi三
||----| ||--
＿＿＿
／ ⌒ ⌒＼
／ （⌒） （⌒）＼ え、エマ陛下でいらっしゃいますね！
／ ///（__人__）///＼
| u. `Y⌒y'´ |. やる夫は合衆国の皇帝、ノートン一世と申す者ですお……
＼ ﾞー ′ ,／
/⌒ヽ ー‐ ｨヽ
/ rｰ'ゝ 〆ヽ
/,ﾉヾ ,> ヾ_ノ,|
| ヽ〆 |´ |
.
┌───────────────────────┐
│ちゃんと会えていたが、やる夫が自慢出来るような │
│成果が出せなかっただけ、という可能性もある。 ..│
└───────────────────────┘
ｒ'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'ヽ
（ ）
） うわあ…… （
（ これはアカン奴だわ ...）::::/.::::::::::::::::::::::::::∧}//'}:::::::::::::::::::::ﾄ､
） （.:::/.:::/.:::::::::::::::::::/^^''^^/.:::::::::::::ｉ::::::|::.ヽ
..丶〜'⌒'〇'⌒'〜⌒'〜'⌒'〜'´./.:::/.:::::::::::::ﾉ:::::{ /.::/.::::::::::|::::::|::::::}
Ｏ ′ /:::::::::八／.::::」::::-‐ ≠ミ:::::〉 〈::::」_:::::::::::ト::::{::::/
o ...{ .:::{.:::::::/〃 .:::::::::|::::::／）八:::.( }:::ﾊ::i｀::::::i::::::.∨
ﾟ 八:::::)::::/.::{ .:/ .::::/}／z=＝ミ＼{ ﾉノ=}从:::::::::::::::::.ヽ
V.:::/.::::ﾊ::{ｉ::::::{ 〃' ん:::::} ん小 ﾊ:::}.:::::::::i:::::. 合衆国にも皇帝がいらしたのですね、知りませんでした！
ノ.::::′::{ )从::::.､ ヒ::ソ ヒ:ｿ /.::丿.:::::::i|:::::|
〃.:::::八 ::::ﾄ､ ー＼rゝ " ! ＿_ﾞ/イ } } .:::::八リ 私、夫が亡くなってから政治に疎くなりまして……
{::::::ｲ::::(＼(::.厂㌧ u. ゝ- ､ ∨厶イ:::::::ヽ
.ゝ(人::::.ヽ:::(.:::::(::::|＼ ー－ ,ハ, ∨ ﾉ:::::::ノ. ええ、ヨーロッパにもそのような噂は、まだ……
):::人::::ヽ::::);| 丶 イ, ´ 〉く::::::〈
´ )::ノ､( | ＞ ._ ィ ／ / ).:ノ.
丿 |/ { /
,へ-‐ l{ ,ﾊ /__
/｀ヽﾍ//∧ ﾄ､ {/∧ ｰ-
/ ∨/∧ ｀ ヽ V/∧ ｀ヽ
＿＿＿_
／ ＼
／ -‐´ ｀ー＼
／ （◎） （◎）＼ そ、そうですかお……
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／ 残念です
> ー‐ <
. / ／￣彡ﾐヽ、
/ ヽ / / ヽ ヽ
ヽ. Ｙ / | |
ヽ ノ ヽ ノ
┌──────────────────────────────┐
│王侯貴族なんて客をうまく言いくるめて帰すのが仕事のようなもの。 .│
│本物の王妃に会えて目を輝かせているやる夫をあしらうことなど ....│
│エマにとってはなんでもないことだっただろう。 .│
└──────────────────────────────┘
.
┌───────────────────────────────────┐
│確かなのは、やる夫の部屋の壁に飾ってあるヴィクトリア女王の似顔絵の隣に .│
│エマ王太妃の似顔絵がひっそりと現れた、ということだけであった。 │
└───────────────────────────────────┘
.＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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|┃ ／￣￣＼／´￣￣￣｀ ‐ 、 ┃|┃New! ┃|
|┃ / ／￣＞ ＼ .┃|┃ _ __ /⌒＼ー- 、 ┃|
|┃ / / / / / │ l ヽ ┃|┃ ..i／ ヾ //ﾊ ＼ーv 、 .┃|
|┃ │/ / / / 丨 l 丶 〆 l . ┃|┃ .| ヽ }Vｲ i i |Y.＼ ..┃|
|┃ ∪ 凵 ││l 」へ」vヘノ ＼l │ ┃|┃ .' ! i ﾉ｀´| ! ﾄ. ヽ l |ｿ! i .┃|
|┃ │∨´ ヽ/ （ ﾟ ） │││ .┃|┃ ..| ﾚ'ﾙ{ ｀ヽメ´＼ i i Vﾊ l} ┃|
|┃ │ │（ﾟ ） │ │││ .┃|┃ ..| { 斗ゝ. ◎ ｀ヽ ! V ﾘ ┃|
|┃ │ │ ヽ │││ ┃|┃ 人人◎ """ }ノ Y } { ┃|
|┃ ││＼. ι二つ │││ ┃|┃ .ルﾉ ヽ"" r‐ 、 _ノ _ノﾙ' .人 ...┃|
|┃ │││＼ イ | ││ ....┃|┃ 人 | ヽ .ｲ（ （ﾙ' ) .┃|
|┃ │ 丿 「｀―ー´ │| l ハ ...┃|┃ . ＞: └─ ' _.イ.ｲ ）⌒) . ┃|
|┃ ∟」´ ／卜、＿ 丿レ´＼ ヽ ┃|┃ ┃|
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..￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
＿＿＿_
／_ノ ' ヽ_＼
／（≡） （≡）＼ ヴィクトリアたんもいいけど
/ /// （__人__） /// ヽ
| |r┬-| | エマたんも捨てがたかったお……
＼ ｀ー'´ ／
/ _ノ（ξ）、_ ＼
（＿＿_／ ＼＿＿_）
| /
| /
| ｒ /
ヽ ヽ_／
>__ノ;:::......
.
┌─────────────────────────────────┐
│エマがサンフランシスコに来たことは、多大な経済効果をもたらした。 .│
│マスコミはしばしの間やる夫を忘れ、エマとハワイに夢中になった。 │
└─────────────────────────────────┘
/ ﾆＹﾆヽ
/（仡ﾄ)(仡心） __人_ 当「アルタ・カリフォルニア」紙はこれから数週間
弋cｿ弋cｿ ..｀Y´
／ ⌒｀´⌒＼ ハワイの歴史、資源、貿易について
／ ,-） （-、＼
| l ＿＿ l | 毎日真面目な特集記事を載せるっていうｗｗｗｗ
＼ ＼ ／ ／
,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノﾞ-､. うはｗｗｗｗまるで新聞みたいっていうｗｗｗｗｗｗｗｗ
. :´: : : / : : : ′ : : : : : : : :＼ : :ヽ
/: : : : : :|.: : : :.| : : : : : : : : : : : :＼ ’，
.′ : : : : il : : : :|: : : : : : i : : : : ヽ: :.，
': : : . . . . .il. . . ..|. . . . . .ﾄ､ . . . . . : ＼ ＼､
, : : : : : : : 八!: : :|、: : : : l八 :_:＿: : : : :＼ ＼
{: : : : : : : : :从 :__|:_: : : : :|. ¨＼: : : : : : : : :ヽ: :Y
|.: : : : : i: : :√}从|＼: : :从 _≧ｭ､.,_: : : : : :＼
八: : : :/: : :7 _ ヽ: :ゞ ,x≠ﾐ.、Y :￣弋=､: :, 本日、王太妃様は学校と毛織物工場を訪問されました！
＼_/__,.．イ.: : :ﾉ{ ,.x≠ミ､ ＼丶 .}: : : : : :, )ﾉ
/ヾ、＿彡イﾞ: | ＼丶._ 从: : : : .:, 明日は湾岸の防衛施設を訪問されるご予定です！
. {: : ／: :／ヾ : :＼ ' ｰ一 从: : : : : :|
／: :／: : : :.＼ : :＼ ＿. ｧ ,.: :{: : : : : : :l それにしても王太妃様、お美しくて気品がおありですよねえ！
ｰ=≦- イ: : :|: : : : : ＼: : ＼_ _ｨ": :｜ : : : : : |
{ : : : : l : : : : : : : ヽ: : ヽ≧.. ｰ {. ‘,: : :l: : : : : : :ﾄ､ )、
. 〉ﾞ: : : :.ヽ: : : :.} : : :{≧ｰ一 }. ‘; : }、: : : : 人_｀¨´ : )
乂 : : : ;ｘ}.: : :八: :.ﾉ ＼ ﾉ メ_メ : : : : :(} {:ｉ:ｉヾ¨´
. _ ＞ｲ:ｉムイ: : ヽ(､ ..ﾇ⌒K }i:iﾑ: : : : :＼i:i:iム
. /i:i:ｉﾑ 寸∧ : : : :{i:i＼、 ／ }ﾆ{ ＼.!:i:i:i:ヽ: : : : :.＼:i:iﾑ
}:ｉ:i:i:i:ｉﾑ 寸ｉl : : : ;}:ｉ:i:i:i:ｉ〈､ ./ニヽ /:i:i:i:i:i:i＼: : : : : ヽ:iﾑ
ﾉ:i:i:i:i:ｉ:ｉ:ｉﾑ 寸: : :/i:i:i:i:i:i:i:i:i∨二二∨:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:＼: : : : :):ｉﾊ
.
///////////////////////////////////////////////////////////////////////
＿＿
ｨｧ:::::::::::::-､_
／/::::_ｪｪｪｪｪｪ_::::ヽ
. /n/イT| |! |! |! j ｀ヾﾍ
{⊂i⊃j j !廾 ! i|ナT⊂ﾄ,
i⊂j⊃┯┯｀ j┯┯て! やる夫が皇帝を名乗った頃から思ってたんだけど
.' /N じ じ N |
|! 人 _ ｲ ! /. アメリカ人って王のいない国を作った割に
|! |! |＞- _rf i| ! | |
| '. i, j| /::ﾗT::}j ! ! j .! ! 王とか皇帝とかいう肩書に弱すぎじゃない……？
|{ N v | }::::少::|| ! !ｲ |ｲ
| '. !j:::::::::::::ﾘ j/ li !
Ｎ '. ｲ:::::::::::::::i ｲ N !
／￣￣＼
／ ヽ_ .＼
（ ●）（ ●） ｜ 実際に妹がいない奴に限って妹キャラに萌えたりするだろ？
（__人__） |
ｌ｀ ⌒´ ｜ それと同じじゃねえの？
{ ｜
{ /
_. -: ´Λ _.へ｀ 、
r＜: : : : /:|: :、 ￣r' ＼ :＼_
/: : :ｌ : : : : : :＼`IエL>、 >ﾍ::Λ
|: : : ﾄ､: : : : : : : : : : : : : `ｰ／ : : V |
〈: : : :::: _ -￢-－―-､: : く:r ､: : : V ｝
/: : :_ン´: : : : ＼ ,___, ｨ ）: : :`く : : : ヘ|
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
///////////////////////////////////////////////////////////////////////
.
┌─────────────────────────┐
│このプチハワイブームでおおいに得をしたのが、 .│
│ハワイへの取材旅行を終えて │
│サンフランシスコに戻ってきたばかりのトウェインであった。 │
└─────────────────────────┘
.．
.｜
. ．＿∧＿ ．
.∨ ☆.
゜ 。 ｜ ☆ °
.． ゜
＊○○○○＊
○○○ ☆☆☆ ○○○
○○ ☆☆☆☆☆☆☆☆ ○○ . ☆ 。
○☆☆◇◇ ◎◎◎◎ ◇◇☆☆○
○☆☆◇◎◎○○○○◎◎◇☆☆○
○☆◇ ◎◎○ ☆☆☆☆ ○◎◎ ◇☆○ .．
○☆◇◎ ○ ☆＊※※※※＊☆○◎◇☆○ .｜
/￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ ○☆◇◎○＊※*【ネ 兄】*※＊☆○◎◇☆○ ．＿∧＿ ．
| エマ様万々歳！ ....| ☆. ○☆◇◎○☆＊※＊☆＊※＊☆○◎◇☆○ . ∨
| ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ ○☆☆◇◎○☆※※※※※ ☆○◎◇☆○ ｜ ° .．
| おれは！ ついに！ |....。○☆☆◇◎ ○ ☆☆☆☆ ○ ◎◇◇☆○
| 金の匂いのするネタを手に入れただろ！ .| ○☆☆◇◎◎○○○○◎◎◇☆☆○
ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ ○☆☆◇◇ ◎◎◎◎ ◇◇☆☆○
Ｖ ○○ ☆☆☆☆☆☆☆☆ ○○
／￣￣＼ ＋ ○○○☆☆☆ ○○○
ｍ ｎ _∩ ＊ ／ _ノ ヽ､_ ＼ ∩_ ｎ ｍ .＊○○○○＊
⊂二⌒ __） | （⌒）（⌒） | （ _⌒二⊃ .．
＼ ＼. |//（__人__）///| ＊／ ／ .｜
＼ ＼. ＋ | |r┬-| .| ／ ／ .☆ ．＿∧＿ ．
＼ ＼. | `ｰ―' |. ／ ／ ∨ ☆
＼ ＼. ヽ / ／ ／ ゜ 。 ｜ ☆ °
＼ ＼ヽ ＿ ／ ／ ..．
＼ ￣` , '￣ ／
/ /
.
┌────────────────────────────────┐
│トウェインのハワイ紀行文は契約先の「サクラメント・ユニオン」だけでなく │
│カリフォルニア中の新聞に配信されていた為、 .│
│彼はいっぱしのハワイ専門家として名が通るようになっていた。 ..│
└──┐ └─┐
│こら、そこ、「半年行ってきただけの旅行者が偉そうに」とか言わない。 │
└───────────────────────────────┘
/´Ｙ｀ヽ 「アルタ」の編集長、トウェインの記事を載せやがった！
o ﾟ ﾟo/(／)(＼)ヽoﾟ ﾟ o
／ ⌒｀´⌒ ＼ 悔しいっていう！！
| ,-）＿＿＿（-、|
| l ｀⌒´ ｌ |. だけど俺の担当外だから止められないっていう……
＼ ／
o
Ｏ
ｒ'⌒'〜'⌒'〜'〇'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'ヽ
（ (ヽ三/) ）） ）
） ( i))) （
（ ／￣￣＼ ＼ ）
） ／ _ノ ＼ ） （
（ | （ ＞）（＜） ざｗｗまｗｗｗあｗｗｗｗｗ .）
） . | ///（__人__） （
（ | ｀ ⌒´ﾉ ）
） . | } （
（ . ヽ } ）
） ヽ ノ （
（ ⊂ヽ γ く ）
） i !ｌ ノ ﾉ | （
（ ⊂ｃノ´| ｜ ）
丶〜'⌒''⌒'〜⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'´
.
┌───────────────────────────┐
│商売っ気がそれなりにあったトウェインは ..│
│行く先々でハワイについての講演をして回ることになった。 .│
│ .│
│この講演料で結構稼いだらしい。 │
└───────────────────────────┘
┌────────────────┐
│ Mr. MARK TWAIN ..│
│Tales from the Sandwich Islands ......│ /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
└─────────────.＿＿ . ┘ | ハワイ人は板の上に立って波に乗るという |
／ ヽ. ＜ 「さーふぃん」という遊びをするんですよ ....|
/ ＼ . ヽ＿ ￣￣￣￣ヽ
i ＼. | 私も試してみましたが、全然ダメでしたね…… .|
l 、__,ィ、 ＼. ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
V ﾍ _ノ-､ ＼
｀ゝ 、___ノ } ＞、＿ __ /7,、 /7,、 _
'､丿_ ,. /} ／/ : :/. : 二ﾆ{ ｀ﾏ:ヽ ,.- ､ ./_/ヽ> ./_/ ヽ> //
｀ヽ 、 /;:' ,.ｲ / : : :i : : : :.｛¨V ＼:Y / _ // ﾍ
.. __ `-ｭ＜ｨ＜／ ,ｨ'"´ : : : : ∧ ＼ ∧ { // ﾍ ﾚ ヽ>
( ｀､ _／イr;;;;;/У: :｀ヽ､ : : : :i { ' ､ ヽ ｀ﾄ､ /ﾉ ヽ>
r-、 ヽ ∧､ { : :ﾉ/〉-{／ : :／ : : : : : :i :〉、 ヽ ',ﾊ /7
} r-、 〉、 ヽ ｀､| :i,';;;;/ : : :/ : : : : : : : ｨ:( ＼ _ヽノ }:ﾊ /./ ｒ､
} } {_／ { {、 }λ:|;;;;/ : : /. : : : : : : : : : : ﾍ . : : : : r）､:. /7,､ /_/ ヽ.｣
} } {r-､ ,'⌒ ', /:'〈:'|;/ :.／ : : : : : : : : : : :V: :.｀ヽ : : : : ._// : :.. ./_/ ヽ>
ヽ}､ .i { r-､ 人ｭ､ /:λ',:r :./ : : : : : : : : : : : : : :'､: : : : 〉二ﾆ／ : : :
.. ⌒}､└i 'ト ィ ﾉﾉ:.｀ヽ､ /. :} : :i : ,' : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ : :{-´ : : : : : :
.. ⌒--へ // : : : : ＼ r'´｀.i : : Y : : : : : : : : : : : : : : : : : : :V : V : : : : : : :
',ヽﾆノ : : : : : : : :ヽ人ミヾ', : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :V : } : : : : : : :
.
┌──────────────────────────────┐
│ただ、このダメ男は方々で借金をこしらえていたので │
│稼いだ金は右から左へと消えてしまい、手元には残らなかった。 .│
└──────────────────────────────┘
,, ＜ ￣￣￣￣￣＞ 、 お、おながいじまずだ、持っでいがないで！
／ ＼
,. -ｰ─､ｲ ミ_〉. その金があれば、ハワイ旅行記を単行本化して
i ﾘ ､ ー＜／ ＿|／ ／}
! } ／ッ 三ﾞｉ､＜.＿＿＿,､＜ }人. もっともっと稼げるのに……！
｀ -─＜(,<／ ﾞｉY _,;ミト ヾヽ
_ ＼ | ゝ ￣￣ ! ヾ V
ミ_ッ-／｛ン |''─----──┴'｀､ﾉ
´'''ー(,＿＿_ ,.ッ
／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣7
| ／｀ー ､ ／ﾍ /
| ／::::ﾐ‐-､__｀ ー ' ／ ,ﾍ
| ＼:::::. ｀ー ﾆ|| ||レ' |
| l「jl |┳━━━━━━━┓ ふざけるなっ！
| ｌ「jl |::| ::iilllllll|━| ::illllllll|
| ヽN:::＼::iillllllll/ ::ﾄ､:iillllllﾉ どうせエタって海外に高飛びするつもりなんだろう！
／| /：| ￣ 7 :l ￣ 7
／ | /::: ：ヽ (＿ _:ﾉ ,' わざわざネバダから追いかけてきた債権者の身にもなれっ！！
::::::::: |/::: ：ヽ r――─┐ /
::::::::: |＼: ：ヽ ￣￣￣ /
::::::::: | ＼ ：＼ ￣ /＼
.
///////////////////////////////////////////////////////////////////////////
＿＿
／ 丶
ヽ､ ､__,ノ ` へ、偏向報道だ！
. (●）（●.） ノＬ｜
(_人＿） ⌒ ｜ 俺を貶める陰謀に違いない！
|｝r┬‐| | __
'､｀⌒ ´ , ﾄ、 _r┘ ｀ヽ、 これだからリベラルのメディアは……
｜ ､ ,ｲﾉ:::｀ｰ‐ｰ-r'‐、'ヽ `、{
`ｫﾆﾆ二´:::::::::::::::::::::::::{ ､ ｀ |
_/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ,」 |、
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| |､{
r'':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ＿,.／ ノ Y
/.::::: ,::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〈──::::::::::|
/::::::::/.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｌ::::::::::::::::::::|
. /::::::::/.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::|
/::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |::::::::::::::::::::|
. /:::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/|::::::::::::::::::::|
/::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〈. |::::::::::::::::::::|
＿rｘvｘvｘvｘｬ―- 、
,ィｆ＞^厂{爻}勹⌒＾下ミ ｀ヽ、
rfﾌ::.::.::.:_｀ー'＾ー'::.::.::.::.::.::.::ヽ>､ヽ
＿fｦ::.::.rｘtﾀ^⌒＾⌒^X≧z::::.::.::.::.:::圦ﾊ
/r‐ｖ':r彡 |l| l|l| l ｉl ｌi l l| !l| ｌ|ﾄミｋ::.::.::.:Vfハ
{〈 ィ/＾ ,1ｌ ｌ|l !|l| |l|| |l | ｌ | ｌ |l| ! |ヽ>、::.:V! l|
｀７/ // ll| |l| |l!| |l!| ｌ| ｌ | l | |ｌ| ! |//＾ヽ:/⌒》
/丁7 ｌ| l l|l |l| |l!| |l!| |l |l l|ｌ | |l| | |ﾄﾐ=彳|厂´|
ﾚ⌒l| ｌ| | |l| !l| !ｌ| |l | || |l |l| | l|! | |ﾚ⌒ヽ|ﾚ⌒!
/|ｌ |ｌ！ |仆ミ｣ｌ ｌ| ｌ |､｣ 斗 ヒて {{ィ/77ﾊ＼j
. //lハﾄ､ヽf予ｔぇﾐ xfぞ牙ァ '/// l |! | | いや、リベラル関係ないし……
/// 7∧ヽﾊ ﾞー'′ ﾞー' //ﾊ /! j l | |
〃 // ハ/小. ､. " ／〈// l｜| | ! | なんなら、プロローグの時みたいに証言者を召喚してあげましょうか？
″{ { ,' // |l ヽ、 。 ／// ハ | | | ﾄ､ , =彡
⌒ヾﾒ､/,'＿川 |｀丶､ , イ // ,'ｌ lﾙ' l| | ∨∠/三.
:―::.::厂:.:.:/// |!| l|l /｀fT!＾ヽ￣} ' / | |l ＼_!｣ / 彡竺三
ー=彳:.:.:.///:｀Yヽﾙﾍ /」ﾄ､／:/ /ﾊ/⌒7:´:.:.:.:｀ヽ三三三
'⌒Ｖ:.:.:.:.{ l {:.:.:.:＼ <ヽ:.:.jj:.:.:.:./ //ノ:.:.:.;':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼三三
///////////////////////////////////////////////////////////////////////////
.
―― 同時代人の証言 ――
┌──────────────────────────────────┐
│マイケル・デ・ヤング Michael H. de Young (1836 - 1925) .│
│ │
│新聞「サンフランシスコ・クロニクル」のオーナー。 │
│「クロニクル」は本スレで登場してきた新聞で唯一、現在まで生き残っている。 ....│
│なお、市の観光名所のひとつ「デ・ヤング美術館」は彼の創立による。 ......│
└──────────────────────────────────┘
/￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
| Q：マーク・トウェインがあなたに金の問題で |
＜ 泣きついてきたことがあったそうですが？ |
ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
i!i!i!i!i!|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿..＿,..----- ､
i!i!i!i!i!| ＿,. ´ =- - ≧-
i!i!i!i!i!| { / _ =- =- ｀ヽ
i!i!i!i!i!| /｀ ,ｲﾊ { ｀ ー- ≧-'
i!i!i!i!i!| ｢ ヾ､{ |ム从､l l |､__,. ,イ 7
i!i!i!i!i!| { ィイ{从≧=-､}从,.ィ彡´､/￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
i!i!i!i!i!| r─-.イ彡' { tぅ /'::l､ tぅ ﾉ. | わしが直接金を貸したりしたことはないが |
i!i!i!i!i!| Ｖﾍ |￣. 从=ｲ' ｀ ¨´/ l::: ｀¨ ´..＜ 「次の講演は新聞社主催ということにしてくれ」と ..|
i!i!i!i!i!| .Vﾊ |j｣L.＜⌒￣￣￣￣￣￣.⌒＞.ヾ{rﾑ､ ＿_､ |:: _,.＿, ..::| 頼まれたことならあるな |
i!i!i!i!i!| Ｖﾊ |￣ ≧‐┬------┬‐≦ ｢..ヽ{ }l / i ﾊ ｀l´ l l ﾊヽ ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
i!i!i!i!i!| |/ﾊ!＿＿＿_,＞|:. . . .:|＞ﾄ､_ ｢.....乂| } l { ￣￣´l} l | ,ｲ≦､｀'
i!i!i!i!i!| Ｋ＿_＿_＿_ﾉｉ |:. . . .:|:,. '´￣｀`. /ｲヽ| l | ｀¨ |l! l/ |}从 }
i!i!i!i!i!|￣￣￣￣￣￣ .| r──ー､ | | |:. . . .:|｢ ,ﾆ￢=─'_!.{/| ､从 从' ﾄ､} /./
'''''''''''' | | | | | | |:. . . .:|| | | |￣. _/{{ | :. ー― ´ / / ∧､.l
| |_| | |_| (乂:.. .:乂| |: . Ll ／/: :＼、 :. / ／ ': : :}::
|_| .::Ｌ!. .: .:.:.:￣￣＾:..＿....:::/:::∧: : : : ､､ ／ ' : : : ∧::::::::l::｀::::ー------
---::::::::::::::´::::／:/::::/: : ､ : : : ＼ ､ ／, : : : : : /: :|:::::::::',:::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::':::::/::::::{: : : : :､: : : : :＼/／: : : : : :/: : :!::::::::::::,::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::|: : : : : :＼: : : ／ : : : : : ／: : : :|::::::::::::}::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::|: : : : : : : : ､:/: : : : : : :,:' : : : : : |::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::
.
/￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
＜ そりゃまたなんで？ ....|
ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
,.. - ￣ ､
,. ´=- ｀ ､
r-'/ =- ､ ｀ ､
{ { l l ､ ＼ ヽ ｀イ
∨从{､ l ｀ ､ ＼ ' /
{イ/ｨ=ミ､ { | |､ ＿,.ｨ=- ｲ
､≦ ｢ tｫV从ｨ-tｫ ､}ー≧=- /
Ⅵ ー/ ー‐ ' }彡'､彡' トウェインは無頼派文士みたいな奴で、借金王だった
〈ﾄ､,.-〈__,--､ ,.イ|{_ﾉ≦､
} | ,､＿＿, ﾑ .: |ｲ,从(_ だから、講演の場にも借金取りが出張ってきて
:.|l | ｰ | l| l 八∨ー'_
_.......:::::´从! } l!,...イ/／:|:::::}:::::::ー::::........＿. 入場料を差し押さえてしまうのさ
＿.......-:::::::´::::::::::::::::/::/ rー‐' イ ／,:': :|:::::|:::::::::::::::::::::::::::::::
イ:::/:::::::::::::::::::::::::::::::::/::/: 〈 /: ／／: : :|:::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::/::/ : l/} ,: ／／: : : :...|:::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::'::::::::::::::,.- ､::::::::::/::/{: : :| :／／: : : : :/: :|:::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::
/:::::::::::::/(}r/)}::::::/::/: |: : :|l／／: : : : :／: : :|:::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::乂-_ノ::::/::/: : |: : :|／: : : : :／: : : : ::|:::::|:::::::::::::/￣｀ヽ::::::::
:::::::::::::::::::::::::::: /::/: : : |:.／: : : : :／: : : : : : : !:::::!:::::::::::{(|MM|)}:::::::
:::::::::::::::::::::::::::::{:::{: : : ／: : : : :／: : : : : : : : : |:::::|::::::::::::､L＿｣ﾉ:::::::
:::::::::::::::::::::::::::::|:::|: ／: : : : :／: : : : : : : : : : : |:::::|:::::::::::::::::￣::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::|:::|/: : : : :／: : : : : : : : : : : : : |:::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::
rｰ=≦¨¨ ￣ ¨ ､
}⌒ヽ ､ ｀≧ｰ
_/ ' /r从 ､'. ヽ ｀¨7
{ ､＿ｰ= ､ ＼ ; _､从､_ _,イ 〉
乂､__,.ｨ ｢｀tｫ､}/ｲｨｫ 'ｱ }≧=-' ｳﾁ
≦=/〈 ｀￣/:l ､￣´ 〈-_.ィ... そこで、新聞社主催ということにしておけば、入場料は新聞社のもの！
ｰ={､l ｀,--〈 ,..:--､ ｲ }イ/
.从_| { i ,---- ､i } ;ｲ=ｲ. 借金取りも手を出せなくなる
{/ |Ⅵ l | ｰ |l | ｲ､｢
l从| 从{､＿__,从' l|从.. トウェインには、後でわしがこっそり払ってやればいい
./|从 :. , ／: ト､
.＿_.....:::::/:::|: : ＼ :. , ／: :/:l|:::::＼､＿＿
::::::::::::::::::::/:::::/:::::{,: : : : ＼ ／ : : / : |:::::|:::::::::::::::::::::::::::―:::::..........＿_
.:::::::::::::::::::::::::::::/::::::∧: : : : ／ : : : / : : |:::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ､
.:::::::::::::::::::::::::::,:::::::::{: : :､: :/ : : : : / : : : |:::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::ヽ
.:::::::::::::::::::::::::::{:::::::::| : : ∨ : : : : / : : : : !:::::!:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::
:/ ,::::::::::::|:::::::::| : : / : : : : /: : : : :...|:::::|::::::::::::::,. ⌒ ヽ:::::::::::::::::::::::::::,:::::::::::::
.{ }::::::::::::|:::::::::| : / : : : : /: : : : : :...|:::::|:::::::::::::{ }:::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::
.::､＿_ノ ::::::::: |:::::::::|: ,' : : : : /: : : : : : : :|:::::|:::::::::::::乂＿_ノ:::::::::::::::::::::::,::::::::::::::::::
.
/ レ' ｀丶
〈Vf ミヽ
,-=^ }人} i ､ ヽ
ムｲ / 'ﾏ 〈 ＼ ､ i ＼
} /＝ﾐ､＞=へヾ}､ト､} . テｱ 可哀想だったから協力してやったのだが
ﾉ ハ. =ｦ ; ｰ= ﾄz＿_＞ ´ /
< / _廴_i＿,_ j / }＿___ ノ / あの男が合衆国を代表する文豪になるとはな！
〈^ _ヾ' ,_,＿ ﾊ ／}ﾘ ノ ｱ
. T ￣: ー，＿＿ .........====} .厂__ } { 爪ミ==== ヲ いやあ、驚きだわい
. {ｱ´ _ - ¨¨¨ﾃ二二 -‐ ¨¨^ﾍ!/ 〉.ﾘ ﾉ! }ﾊー:r ´
ヽ . - ´ノ } .ﾚ'＞ ' ﾘ / ﾘ/く
ﾊ ／¨) ｀ rー- ´ ./ x≦ﾃ⌒ヽ------ァ
| ／ .xz} /x≦ ／::::::::::::／::::::
} .ｲ ___.／./} x≦ ／::::::::::::／::::::::::::
＿ﾉ }' . ＜￣￣ア／ 〃 x≦ ／::::::::::::／::::::::::::::::::
¨¨ - ＜ . ＜:::::::::::::::::／／ 〃 x≦ .ｲ:::::::::::::::/:::::::::; -ミ、::
....＿ ｀ ＜):::::／／ ﾑz≦ ／ /:::::::::::::::/::::::;イAイ }::::
¨ － ._ ｀ ＜/ }／ ／ ./::::::::::::::::/:::::::{ム==ｱ::::::
｀ﾟ ､ ｀丶／ ／ /:::::::::::::::::/::::::::::｀¨¨¨´::::::::
/////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
＿ .ノ ､ 、
,'´r=＝ﾐ､ ○ ○） l
卯,iﾘﾉ）)）〉 ほれ、グウとでも言ってみなさい .（人__）.u|
／`-|l〉l.ﾟ ｰﾟﾉlノ＼ /^) .ノ
ﾚ´V|!/'i)卯iつVヽ! ……グ、グウ…… ..ヽ ⊂ニ〕
''y /x lヽ | /
l†/しｿ†| ゝl |
lﾉ ﾚ ｀(＿ﾉ
/////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
.
┌──────────────────────────────────────┐
│金こそ身につかなかったが、講演したおかげでトウェインはますます知名度を稼いだ。 ......│
│腹の虫が収まらないのはエヴァンズである。 │
└──────────────────────────────────────┘
/＼Ｙ／ヽ
/ （ー)(ー） ヽ あの田舎者め！
／::::⌒｀ ´⌒::::＼
| ,-) ヽ＿＿ノ（-、| 俺様のペンの力で
| l |r┬-|| |
＼ `ー'´ ／ 二度と表を歩けないようにしてやるっていうｗｗｗｗｗ
／ ＼
＿/((┃))＿＿＿＿_＿i | ｷｭｯｷｭｯ
.. ／ /ヽ,,⌒) ￣￣￣￣￣（,,ノ ＼
／ /＿＿＿＿＿＿＿＿＿ヽ.. ＼
.￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
.
┌────────────────┐
│そしてある日「アルタ」は報じる。 │
└────────────────┘
/二二Yﾆヽ
/ （ ゜）(゜）ヽ おいお前ら、聞いて驚けっていうｗｗｗｗｗｗｗ
／ ::::⌒｀´⌒::::＼
| ,-） （-| トウェインの野郎、なんと週刊「パシフィック・アピール」の
,┤ i〈 ､＿＿＿＿_, 〉 /
/ ! ヽ＼+┼┼+/ / ピーター・アンダースンと肩組んで歩いていたっていうｗｗｗｗｗｗｗ
__/ ヽ `ー‐‐'´ /
, -‐''" i ＼ 人
-''~ | ＼`ー----‐'´! iヽ､
ヽ ＼ / i ｀ヽ､
＼ 丶＿／ | ＼
ヽ ／Ｏ ＼ | ＼
.
ふうん……
で、それが……？
rfﾆ､ヽ
l｡ ｡ f9i
t≦_ﾉゝ､ ,,....,,,,__ ,rrテ≡＝=-､
｀フﾞ´,,:: -- ::､ ,r''"''''''ヽ:::｀ヽ. （〃彡三ミミ::｀ヽ
,rﾆｭf::r-‐t::::::::ヽ f´,,..、 r"::::::::::i /"~´ i三ﾐ::::i,
/,,, Y.. -‐ ヾ::::::::l ノﾞ f･= 7:::::::::::l. f:､ ‐-:、 (ミﾐ:::::::l
ﾑﾟﾞﾞ' く､'ﾟ` ﾞ'"):::l ヽ'' ﾞ'⌒ﾘ:ﾉ ﾉﾟｦ ''・= ﾘ::r-､ﾘ アンダースン？
l=,,;;:. l=､ ..::" ,)ヽ、 j⌒ ﾄ'"fノ l (-､ヽ'" ﾞ'´ﾉ),） 誰……？
／`ゝ-''^ヽ''" ,/: : : :＼ ヽ、: : : '" ノ^i, lｨｰ-､ ﾉ-ｲ
/rf´ i′ ,f^ヽノ:,. - - 、 ヽ,,. -ﾃ） ,／ ｀ヽ、 t_ﾞﾞ _,,.. :: " l、
ﾞ'ﾞ l l: : j :f´: : : : : ヽ,/ '''"´ ,,.: - ヽ ｀ﾕﾞ" ,ノ::ゝ､
! /: :ﾉ l: : : : : : : ノ, ,:'" ﾞヽ i,.r‐(´::::〉 ,.ｨ":::::/::::::
/-‐-/: :/: l: : : : : : ,/ / / ,f´:::,::ヽfﾄ--テ:::::::::ノ:::::::::
. _,,..::-,テ /`7: :（: : : : : /ヽ/ 〃 ﾘ:::,'::::::ゝ!r7/ｰ一'":::::::::::::
｀_,:ｨ''" _,r''" f: : :ト---ヲ / fﾉ /::/::::::://://::::::::::::::::::::::::::::
-‐-‐'''フ" ,.ﾉ,:::::」､,:r'" ,i / /::/::::::://://::::::::::::::::::::::::::::::
､..､く´＿,,∠"ｨ''"´ ／ ,> /＼、 ,ノ:::/::::::://://::::::::::::::::::::::::::::::::
´ ,ﾍr:､-､=---／ ,:ｲ ,ﾉ ｀ﾞヽ､／:::::i':::::://:://::::::::::::::::::::::::::::::::::
ｰフ´ > ヽ`ｰ､／ ／く _,,..ィ''"ﾞ' ＿,,:ｨf-:､::::::!::/｀ﾞﾞフﾞ':::::::::::::::::::::::::::::::::::::
／ ／ ,,ゝヽ, ） ,.／ ｨ'" r-‐ ''",., ヾ:l:/ f"´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
ヽ ニﾆ
｀__ ノ _ ノ ＼＿／￣＼＿／￣
┌────────────────────────────┐
│読者のほとんどは、何のことかさっぱりわからなかっただろう。 .│
└────────────────────────────┘
.
,.f"ﾐﾐヾ､
f";;;;ノ^〃=ミﾐ;､、
ﾉ彡ﾘﾉ／ 清 ＼
|ﾘ||ﾘ／ ─ ─ ＼
(川／ （●） （●） ＼ ある夫にも分からないアル
||ﾄ| ／_人_＼ .| *
iﾘ＼ §｀ ⌒´§ ,,／ もしかしてこの二人、断袖之契 でも結んでるアルか？
人＿ ー‐＝丁
_, ､ -― "::::l:::::::＼ｰ-..,ノ,､ ﾞ,i ､
/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_ l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::／:::::::＼ﾞ'' ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::＼::::::::::＼ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::＼:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| 【 * 断袖之契 = アッーな関係のこと 】
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;:::::::::::::::::::::::＼:::::ﾞ､|||:::/::::::::::|:::
∩＿
〈〈〈 ヽ
＿＿＿_ 〈⊃ }
／⌒ ⌒＼ | |
／（ ◎） （◎）＼ ! ! 阿ハウが分からないのも無理ないお
／ :::::⌒（__人__）⌒:::::＼| l
| |r┬-| | ／ 実は、アンダースン氏は黒人なんだお
＼ ｀ ー'´ ／／
/ ＿＿ /
(＿＿＿） /
.
┌────────────────────────────────────┐
│そう、アンダースンは当時非常に珍しい黒人のジャーナリストだったのだ。 .│
│ │
│「パシフィック・アピール」は当時参政権どころか、裁判所で証言することすら │
│許されなかった黒人の人権改善を訴える新聞であった。 .│
└────────────────────────────────────┘
__＿___
.． ´:.:.:.:.:.:.:.:.:｀:.:..､
／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
. , ′:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ.
. ,'.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:〃:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:',
{:./⌒Ｙ_＿＿_,r――- 、:.:.:.:.:.:.:.:.i
'.{ て):.:.:.:.:.:.￣ﾍ:::::γ⌒ヽ、__:.:.:.:}
{ト､ヽ:.:.:.:.:.:.:.:＼:.＼ゝ__ ノ⌒ヽ-<j 「編集者とジャーナリストが肩組んで歩いた」はニュースにならねえが
__＿＿／:`{}{}_｝:.:.:.:.:.:.::::::｝.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.{ j
／. . . . .｀ヽ:.:.:.:.:.:.:j:.:.:.:.:.:.:.:'´.:.:.:.:.:.:.:ﾑ:.:.:.:├r ' `ｰ=彡′ 「黒人の」と頭につけるだけでスキャンダルになる……
. /...,. . ／: :｀ヽ＼:.:.｛:.:.:.:.:.:.:.:.ｨ:.:.:.:.:.:.:.:｀ヾYソ丿 . : .:〜彡
,く. ./. ./... . . . . ..ヾ＼＼:.:／:::{:.:､ｰ‐==-､::::, ´ て´. トウェインよ、これだよ
. . . .＼: { . . . . . . . ∠ハ:.:.:ﾐ::::::｛:.:.:.｀`ｰ=才く . :〜´
. . . . . .｀＼. . . . . . . . . .｀Ｙ::彡:::::`ｰ彡{:.:ィ ＼> : : .. 俺はこういうクソッタレな世界を変えてえんだ
. . . . :ヾ. . ..＼. . . . . . . :}.:}:.:.:乂从:::::::::_У 彡 : . .
. . . . . :ハ. . . .`＼. . . . :}:.}:.:.:.:.／:"´￣｀ヽ (（ .:）)
. . . . :/. . . . . . . . :ヽ. . :.}.:}:.:.:.ﾊ. . . . . . . . } `ー: . .
. . . 〃. . . . . . . . . ..}＼人:.:.:/:∧. . . . . . 人＿
. . . . . . . . . . . . . . 八. :｀Ｙ:.:.:.:.:.:.}ﾄ､. . ／ . . ｀Ｙ｀ヽ
. . . . . . . . . . . . . ..{. :.｝. ..|`ー=升! ∨{. . . . . . }:.:.:.:',
. . . . . . . . . . . . . . し′. .｝圭圭７ . .V . . . . . ﾘ:.:.:.:.:',
【 黒人人権運動家 ピーター・アンダースン 】
Peter Anderson (1822 - 1879)
.
.r-､ ／￣￣＼
／て ) ／ _ノ ＼
（ _ﾉ ﾌ. | （ ●）（●） エヴァンズのアホには勝手にさえずらせとけ！
ゝ、 〈 | （__人__）
/ ハ ヽ. | ｀ ⌒´ﾉ. そんなことより酒だ、酒！
/〃 ﾍ ＼ . | }
ｉ ！ ＼ ｀ ーヽ } 皇帝もまだプラザにいるだろうから、捕まえて連れてこうぜ
丶丶 _ ＞ ヽ ノ､
ゝ'´- ､_ y-､ ＼.
〈 ￣ う /､ ヽ
`ー― ￢､__ノ | > /
| r'＾ヽ'´ _／
| `く__ノ´
｀Ｙ . . . :つ /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:'.,
.人: . .Ｙ´ : .. /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:',
（.: . . し彡 . . . : j ,′.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',
（: . . ｀Ｙ: : . ′ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i
ミ: : . |.:.:ﾍ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./.:.:.|.
:彡:./¨Ｙ|:.:.:.:}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i .:.:.:|￣ﾐヽ
.丿: ｛{ハﾍ:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: {:.:.:.:/⌒ヽ}
(. : . . :∨ 小ｋ.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀ヽＹ´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:Ｖ´｀Ｙ/ ∧
.）: . :ハ、_j＼γ ⌒ ヽ云テ云７ ⌒ ヽー /}入_Уﾊ:＼、
（ : .. :.｀Y{}{}r┐:.:{ },バ:.:バＫ戈癶 }／／{}{}//⌒7´ ははは
.｀Ｙ: : . . .:｀）从:.:.乂_＿_人:.:.:.:.:.::乂_＿_人:.:.:从／:｛: :/
. ﾍ: : . ._丿 . : : 从:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./.:.:|! 、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:从:.:〃ﾊ/. トウェインには敵わねえな……
／:人: : . . . . : 八从:.:.:.:.:,r―､_＾ー'＾_,.:--ｭ:.:.:.://ー､: :/
. ／ :.＼:.:.{しﾍ: . 八{:.:.}:.从、::乂ヽｒ-r-r-r-ｱ乂r--く.:.:.:.:.∨ よし、一杯やりにいくか！
: : : : : Ⅵ: :｛: : : :_丿: : : Ⅵ从:.:.:ヽ二二二＞＼ヽ: :__,ノ.:.:.:|
: : : : : : :.｝: :＼丿: . . ｀）Ⅵ从乂;;;;;;从;;;（__:.:.:.:.＼＼｛`ｰ:.|
: : : : : : : : |＼ヽ⌒｀Ｙ: . . :}:Ⅵ:::::::::::::::::::::::::::::｀Ｙ:.:.:.}＼＼､:.:＼
: ',.: : : : : :.}: : :｀`ミ=ァ: . . : : : Ⅵ:::::::::::::::::::::::::::::::}.:.:.:.:Ｙ:.:`ーヽ:.: ＼
:.:∨: : : : :i|: :.: ／/小､二ニー乂::::::::::::::::::::: 乂/.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.
:.:. ∨: : :./! : //:.:し{: : : : : : : : : : 乂::::::::::::ノ: : {:.:.:.:.: {.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼.:.:.:.:
:.:.:.:.:＼彡′ {{:.:.人 ＼.: : : : : : : : : : : : : : : : :.人:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
.
┌─────────────────────────────────────┐
│トウェインはクズだったかもしれないが、平等主義のクズであった。 ...│
│友達を作る時も敵を作る時も、社会的地位や肌の色をまったく気にした様子がない。 │
│ ...│
│実際、例のハワイ滞在記でも、原住民を思い切り茶化してはいるが .....│
│当時の白人としては珍しいほど見下していない書き方になっている。 ...│
└─────────────────────────────────────┘
で、どうなんだ
旅行記を出版する金は集まりそうなんか？
, - ‐ - ､ ＿＿ いやー、厳しくてねー
,':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.', / ヽ
_j:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.i_ / ヽ そろそろ婚活もしたいし
{:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.} | _r_-‐ ､. いっそ東部に帰っちまおうかなって……
ｒ‐=ﾆ￣￣￣￣￣￣ﾆ=､ | {=＝ ヽ.､_
| ＿＿＿＿ ＿ / | ｀⊂、 ,ﾉﾉ:::｀::....､
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ﾊ ／|/:ヾｰ--ｰ" ゞ:::::::::::::::/::::ヽ. ﾟ'*。::::::::::::i} .￣￣‘:::::::i} ≧- ＿|i::::／
７ | ￣ , /ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::i ﾟ'*。:::::i} ‘:::::i} '::::.`守
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l:::::ｌト-ゝ==- '´丁::::i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::∧／⌒ヽ
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,.:''::´::￣::`:::.、
／; '´Ｔ 丁l `ヽ:ヽ
/{:/ｌ |ｌ ﾄ､ ｌ Nﾄｌ`iﾊ
l∞|ｌ kﾉノヽﾉ｀ヽﾘiｌ ｌ|
|∧l lK ◯ ○ ｿｲ| …………
,ｌ （ｌ ぃ ,-┐ ,从!|
l ヽ ﾄゝ､ ニ イ ﾄ､ｌﾄ､
|/≪T ,バ､:文:｀Yラ､ゝ
Ｎ≠{〈:::::::〉:;i:::}:::〉≧
ヾ≦ﾊＺi::ﾍ;:::〈ｌ:::|j≧
／:::::::ﾊ:::KＸl:_:ﾄ､
∠::::::::::::{ﾐk::〉Xl,ｿ::::＞
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ﾊ ／|/:ヾｰ--ｰ" ゞ:::::::::::::::/::::ヽ
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／; '´Ｔ 丁l `ヽ:ヽ
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|∧l lK ◯ ○ ｿｲ| …………
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|/≪T ,バ､:文:｀Yラ､ゝ
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／:::::::ﾊ:::KＸl:_:ﾄ､
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|:::::::::::｀^^ＫＸヽノ
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／￣￣＼
__ノ ヽ､,_ ＼
（●）（● ） | せ、せっかく「実はいい奴」アピール出来たんだから
（__人___） |
|｀ ⌒´ u. | ちょっとくらい褒めてよ……
| |
ヽ .ｲ
__「ヽｰ'ーｰ"／7_
_, ､ -― ''":::＼:::￣￣:::::/::::::ヽ、
/;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀'ｰ､
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i ;;;;;:::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'､:::: !
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l ;;;;;::::::::::::::::::|;;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |:::::::: |
,.:::''::´::￣::`:::.、
／:;: '´Ｔ 丁l `ヽ::}
/{:::/ ｌ |ｌ ﾄ､ ｌ Nﾄｌ iﾊ
lｄｂ| ｌ k_ィヽﾚ仁ﾘｌ│
| ∧l lK◯ ○ｿｲ ……たぶん、読者の評価は
,ｌ （ｌ ぃ ,-┐,从|
l ヽ ﾄゝ､ニ イﾄ､ﾄ､ マイナス100点がマイナス80点になっただけだと思う……
|/≪T ,バ､:文:｀Yラ､ゝ
Ｎ≠{〈:::::::〉:;i:::}:::〉≧
ヾ≦ﾊＺi::ﾍ;:::〈ｌ:::|j≧
／:::::::ﾊ:::KＸl:_:ﾄ､
∠::::::::::::{ﾐk::〉Xl,ｿ::::＞
|:::::::::::｀^^ＫＸヽノ
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.
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／￣￣ ＼
_.,ノ ヽ､,_ ＼
(＝ ) (＝ ) | だいたいなあ、俺が「コール」からクビになった本当の理由は
（__人___） u | ⌒ヽ
'､ | ____ ,.-、ヽ､. ならずもの共が清国人二人の辮髪を結んでから殴って追っ払うという
,,. -ｰ| |ヽ__∠___ゝ」 r'
/ .::::::、::| /ｨ::::〔 _,.-ｰ ｀'r-、. 陰湿ないじめをしている、って書こうとしたからなんだぞ！
l :::::::::::::::::ヽ__､____,. ":::/:::〔／ l:::. ヽ
」 ::::l:::::::::::::::「二二::::／ :::::::ﾄ､ y |::::::. ',. バーンズの野郎、清国人が大嫌いだったから
l ::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r l:::::::: i
/ :::::;;:ｰミ､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ､＿ ノ L::::| . そんな話題でも同情的な記事を載せんのがイヤで……
/ :::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::く:::::::::::::::: i::|
/ ::::::::::::::::::::/ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::「 :::::::::::::::: ||
/ ::::::::::::::::::::/ ＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::V :::::::::::::::: |
＿＿_
／:::::::::::::::＼
/／￣￣ ＼:::＼
__ｒ!" /i ,ｨ、 ＼:ﾊ
l/7 l! i | ﾊｌ ヽ| ﾞ}:ト､ いや、バーンズがレイシストだったのは事実のようだけど
（_ｲＮ◯ ゝﾉ ◯| （」ｰ'
./ l ! △ ,少ｲ !＼ あんたがクビになったのは単純に仕事しなかったからだと思うわよ……
| ＼ ,イｉ |
ﾉｨ ≧＞ニﾌヽ≦ | |
〃 | i ゞ:ヽノ:::ノ ﾉ）.|
!.| /:i::::Ａ:::ヾヽ// ｀
ﾞ ｀ｦ:/Ｘヽ:::f〈 ,.- '二つ
＜7:／.><.＼:ヽ｀{ﾟx ｡ ﾄ､
⌒ヽｆﾆ!~lﾆﾗヽ! ゝ-<＾ヽ)
ゝﾉ .レ′ ＼,.､）
///////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
.
┌──────────────────────────┐
│トウェインはこの後、やる夫や文筆家友達に別れを告げ ....│
│サンフランシスコを去って東部に戻っていった。 .│
└──────────────────────────┘
二二二二二二二二二二二二二≦ ≧二二二二二二二二二二二二
. |:| |:| |:| |:| |:| /i |:| |:| |:| |:|
. |:| |:| |:| |:| |:| |:| |:| |:| |:| |:|
. |:| |:| |:| |:| |:| |:| |:| |:| |:| |:|
─承──牟──承──牟──丞千 破乱 少欲 大中小承──牟──承／ ヾ} {、 ／ヾ
ニニニニニニニニニニニニニニニニ∨ニニ∨ニニ Wニニニニニニニニニニ〃巛爻从乂冫卅
三三三三三∠三三三三三三二二二二二二二二二二二二二二二二二二二{:::::::::::::（￣ﾉ ﾌ::::::::::
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──────────────────‐┬────────────ヾ::::::::::l | |::::::::::
＿_＿＿＿__＿＿＿＿＿＿＿三三三三三_三__|三; ; ; ; ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿W/＼XYZ
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: : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : ＞三三三フ
──────── '───────────────────<＿三三三＞─────
. _,,.. - ､ ∨W∨/
. ,.-' ｀' ､.
. ,r' ,rfn､ ＼ それでな船長、俺が船に乗るちょっと前に
...... ,' ,rffn. '" ヽ
. .i '" ,riiﾆヽ. ',. 俺をブタ箱にブチ込みやがったバーク警察署長が
. { ,riiﾆヽ _. ',
. ! ,.. _,,.. -‐' _,..r' i 選挙で負けただろｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
. ', '､., __ ,.. -‐''"ﾞ } |
...... `､ ヽ ! } 俺の暴露記事の威力、思い知ったか！ｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
. '､ ヽ ./ !
. ＼ ｀ヽ==＝'ﾞ ,'
. ' ､ / .
. `''‐ . r' ＼
/ く ＼ ＼
| ＼ ＼ ＼
. | |ヽ、二⌒) ＼ ＼
.
／￣￣￣￣｀ヽミﾐ《ii(!!!/ヽ､/ヾ彡彡'三ミミヽノヽ
| フンッ |iｯ､ヾ!i川（ ﾒ彡ﾐ彡'´,＝=ヾ巛彡
ゝ､＿＿＿＿ノ ｀ﾞ''‐=ミヽ/=ヽi|/／彡》ﾐ)､ヾ､メノ
ミミﾐﾐﾐミミミi ヽ ヾミツ''' ﾍ彡ヽ ﾘ／
ﾐﾐﾐ／￣ヾツ ヽ ヽ ） |三ｷ´（(ﾐ､＿ノ
ﾐﾐ/:::::::::: ＼ i | |､ ヾヽ
ﾐ/::::::: ,ｧェ三ミミﾐｬ、 ヽ .i ｌ / ｒi》ミﾆﾐｬ､、
ﾞ:::::::: ' ヾミｯ､,, 丿i::i i ./,ｯ彡ﾉ‐-─､ヽヽ､
:::::::::::: ‐-､＿_、ヽヾミﾐ彡ﾉﾉ彡'_ノミミﾐヽ-彡ヾ、
ヽ:::::::::. ｀ ｀‐-',‐｀ゝ、ﾞ' /-‐'´)ミﾐﾐ=-｀´ヽ ヽ やるじゃねえか
:::::i-､::::: ￣ノ ..:ヽ !ヽ | ヾミﾐヽ
::: |:::::ヽ ::: ／´／ ..:::::::_i i ::／ミ=＝-. 俺は知っての通り、サツとは相性が悪いから
:::..ヽ::::__ﾉ ､ （ ｀ ）/ミヾ））
:ヽ､>´: ! i ⌒ ''´/ミ＜ﾊ そういう話は嫌いじゃねえな
:::::::ヽ:::: ヽ ,／,二ﾆ'ﾌ/!i|川 ﾘ
::::::::::ヽ:::: ) , =ﾆ､_'ー-' .i'-‐┴‐-=､＿. ただ……
:::::::::.. ヽ､_ヽ ｀ー‐,';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;｀ヽ、
｀'ヽ‐::::: ﾞヽ、:: ／ヽ、, /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、
;;;;;;;;＼ ヽ、;::.... ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ｉ
／￣￣＼
／ ヽ_ .＼
（ ●）（ ●） ｜ 読者のみなさん、この人覚えているか？
（__人__） |
ｌ｀ ⌒´ ｜ 第三章でやる夫を無理やり自警団に加入させた
{ ｜
{ / ならずもの船長のネッド・ウェイクマンだよ
_. -: ´Λ _.へ｀ 、
r＜: : : : /:|: :、 ￣r' ＼ :＼_ この頃はサンフランシスコ - パナマ航路の船長をやっていたのさ
/: : :ｌ : : : : : :＼`IエL>、 >ﾍ::Λ
|: : : ﾄ､: : : : : : : : : : : : : `ｰ／ : : V |
〈: : : :::: _ -￢-－―-､: : く:r ､: : : V ｝
/: : :_ン´: : : : ＼ ,___, ｨ ）: : :`く : : : ヘ|
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
.
_/__＼:::::＼::ヽＶ´ ／ ＼＿＿:::::::＼＿,
. ／/￣＼:::::＿＿/ / ＿＿＿ }￣::::::＼::::::＼
ｉ{ /:/⌒/￣＼ { /j／⌒ ) ＼::＼:::::＼__::＼＿,ノ
/:/:::ノ::} ﾊ＿__ l rくノ,ｨ__ﾃ ラ ﾄ､::ヽ::￣i＼::{＿_,ノ ん？
､_j:_{／ノ/ 厶-=ミﾄ､i ∨└‐一´ノ } 厂＼::::}:::::｀:＜＿
'⌒}_j／::ﾉ∨ ,ｨ__ﾃﾗ ヽ { ＼ ノ{ r_ﾉﾊ:ﾘ＼::{:i￣＼. 誰と話しているんだ？
. ￣ﾉ:／::}:;ﾊ^一 ´ ／} ヽ ／ 人{＼::::{:{:::::}八＿
／}:/／::∧ / ,ﾉ⌒厂) / ＼/ | ∨:|:::ｉ{＼:＼＼
／/:::／::人____ ‘ー'´ ,ﾊ |_／ ∨:::ﾘ::}::):::j}
{ ノ{:::{::::/::＼ﾄ､ ） r―‐､___ } j ＼{_:jr‐┴
. ___,ノ人ヽ}::::::人__} i ,ﾉ'´￣__,ノ j／/ ＼ ＼＼
'⌒ｿ::ﾉ／:::::| i＼ ￣ -―く{ | / ＼ ｀}
'⌒ヽ_ノ::／l:::ノﾊ} ｌ ＼V´ ,ﾉ / ソ
j{／{ ／jﾉﾉ| ｌ ＼___ イ ′ ／
／￣￣＼
_ノ ヽ､_ ＼
（●）（● ） | いえいえなんでもありません
（__人___） ｜
| u | あなたが昔自警団にいたことを思い出しただけで……
| .|
ヽ 、 ,ｲ それで、俺の話を聞いて「ただ」というのは？
／ヽ,ー- ﾄ､
_, ､ -─ '".:.ヽ:.:.＼__ /ノ ﾄ、__
__ ,. ー 、...:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:....
＼ r 、 _ ＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::'ｰ､
} }/ ) V::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
/:ゝ/ ./ __ V ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i:.:.:.＼
}:::::ゝ ソ ,Y i::::::/::::::＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:.:.:.:. ＼
.
＿ィ彡'/)ﾉヾ 川//／ｨ彡三彡'彡三ミヾ}
ミヾﾘ彡({ {///////ｨ彡イ三≧三彡三＼.
彡三三ミヽ{ { { { ﾘ///彡イ≧三ニ≦,三≧＝‐'⌒
_彡イ￣｀ヾ《ﾄヾ|ﾘ/ﾘノ/,ィ彡＝＜三ﾐヽ≦ミヽ,
三彡! 、 ＼ヾ川ﾘ＿／ |ミ三≧三三ミヽ
＞,ﾉﾉ ＼ `ー'¨./ , ミ三三彡ニミヾ| 船長ってのは、船内では絶対権力者でな
彡',ｨ三ヽ 〉 / ／ ＼彡イ三ミヾﾘ
（{〈!⌒ヾﾐ＼_｣ ,′ ,/__,.ｲ三ミヽ ﾄニ三ミﾐ}({. サツの役割をする義務があるんだ
廴} 弋辷ｘミ_| | ,/彡三彡'´￣｀ヾ |辷彡'ミﾐ|ﾉ`ｰ'
（{((,//{ ￣´ ヽ ﾚ'´.<弋t三ｧオ'´ ﾘﾗ./ミヾﾐヽ . ペルー行きの船で殺人があった時、容疑者が四の五の言うから
､＿/ 》!|/ ﾄ .} ` ￣´ / /!ヾ､ﾄﾐ三彡'⌒
（{ﾉ川 /| /´_,ノ l'¨ /_ -、 ヽ , イノ .ﾄ} ||ミ三≧ヽ. 俺はもう裁判の終わりを待たずにそいつを引きずり出して……
,／ｨ彡' /∧ / r‐' `(＿)､..ﾉ ＼_ /,イ} ﾄ巛ミ三≦三ミヽ
|//ｨ//,′ ∧. {〈__,ｘ─-'-､ ､｀ヽ/)_ノ lヾﾐ三三ミヾ｝} ヾ!
{{/| |,__| ∧ `iヾニﾆ:.ﾐヽ＿__，ﾘ /'´ .∨ﾘ）)ミ))ヾ川ﾄ､＿
／７ ノ| ∧ `ー--‐'´ ／／ .|￣＼‐､ノ（(ミ三彡'⌒
/.::::/ .| ∧ /´￣￣ヽ , イ ﾄ、 |::..＼ミ三彡'⌒
./.:::::::| ｜ ヽ、 ／ / / /.:::::::::＼
／￣￣＼
／ _,.ノ ヽ､_
｜ ( ○) (○） ま、まさか……
｜ U （___人__）
.| __ﾉ__
| _／ ___＼ヽ_
､ '-／____ヽ |
ﾉ ､ .＿'-〈 、ヽ |
,´ ヽﾉ} |
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.
..,,..........ﾌ;;;;;;;;｀''‐ ,,、 f⌒ﾐ`ニキ'"三三ミﾐヽヽ`il））メナ彡ﾅシﾉﾉﾌｲく,ノ三ﾉr=ヽ' ., r二-''''"￣￣´ﾞ''y;;;;;
^ﾞﾞﾞﾞﾞﾞ'''''".'''''.'''ヽ-..;ｰ=、 ﾞゝ'彡≫三≡ﾐﾞi`i l l lﾉ,r'ﾘﾉッシﾉ彡ﾉﾉｼ/F三ノﾆﾄ ''" ｀-￢'''
´~ゝ-ゝ<ﾘ彡ﾉﾉ三ミﾐﾐfi l lゝi ﾉﾉﾉノﾆ彡三彡彡jﾉﾖ'ﾉ巛ﾐ＞'"二ヽ
..,......xi， ^`ー三くj〃彡三≡ヾ.ゝt t ）l ン"´ ﾞヽ､iミ彡ﾉシ人ミ三彡ﾆ=-!!!¨'″ ,,,
￣ ..,,u．.-..、 ､,:r''7ヘ又彡ｼ,r/'"~｀ﾞﾞﾞ`'二ﾆ:;､＿,,.,., ｀ﾞﾞヾミミ三彡ブ＞∈ﾆ ...,,iｌ'"´
:ﾆﾆ;;;;ｭiｘ..,,,,,_. . ,'ﾆキ王彡彡彡;,fﾉ -＝,=＜ l /,∠(＿,.,.,、 ﾞiﾐ彡彡三ﾉ∠ﾆ＿ .,.″ .＝ .r!″ '.ｌy
. ｀'､_,r=''7ヽ≡彡三彡'" '''"~,r''') `' ﾞi f‐-:,ﾆィ=､ヽ ﾄﾐﾐミ三≫にﾆﾆ､ヽ., .｀ j,i′ l!
＿__,＿_＿.＝〃ーヽヽfrﾐ三f'f ,,r;;ニ彡'´ `ヽ, ﾉ ﾉ.'･'´￣ i,ミ三ヽﾌ./￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ ._.
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`ｰ=''"~`ヾミ》彡/'ｲ (:ﾉZﾆr・ゞ i f `"_,,二ﾆヽ┤ﾐﾐY人 | そうだ！ .|~ﾞｨ
.,ﾝ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,..一',,ノ-r'彡〃:┤ ,,..,. ￣",:' ,r j t`ヽ,、＿,ﾆﾆヽ`t三彡..＜ |.;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;./ ,r''＞=‐ﾅ〃ﾌﾉノ:ﾞi'',r'',.=‐,'".ノ(_rゝ_ﾉ'" ,.,..,.、_´~） l ) ）ミﾐ. | 船の舷側から |;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i..｀~ f ､__,>ｦr7ﾉF彡 i （ r=''" _,.,.,.,.,.,.,.:ィ",.,-､=､,フ ｲ ﾉﾐﾍ. | 吊るしてやったのさ！！ .|;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;/......ゞ､＿彡ナ7ﾉｼﾉfr(ゝ､tヽ /,r‐―一 '"_,.,.,､ﾉﾉ^iﾌ′ l`ヾﾐr十.ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ .;;
;;;;;;;;;;;;./ '"~フﾌr/ﾉﾐヽソ l' ﾞi〈〈(ヽﾉ'ｰ''"^´ ~`ｦ^i ,ﾉ :,ヾ''ー--＝=:、;;;;.ｌ'!ﾐiv ､ ,.ｌ|x, ﾍ.ｌ.ヽ
;;;;;.／ .,r彡' ﾆf‐ﾅ''チ,r=ゝﾉ、 ﾞい''^',,.ｨrー'＝'ｰメ/ ,' ,/′':, i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`ヽ、 . .ﾞ'-､''-..,,,｝;;;;;ヽ ｌ"l,.
／ ´......（ ,r''サ;;;;;;;;;;;,ｨ ､.ﾞヽ、ﾞtヾ､ｰ＝''"ﾞﾞ~´,ノ ,' / : ﾉ,ヾ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼,,_.i、｀＼;;;/'''''-＼, ∨
／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/人 ':, ｀ヽ、 ｀ﾞﾞﾞﾞ´~´￣ / ,:' / l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;｀ﾞﾞ`'''ヽ､,,.､ ﾞﾞ'ﾆ;;､
. ,,ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;t ''"ﾞt ﾞ;, ｀ヽ. / ,:' /` /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;..ﾞ'li、 ﾞ'ﾐ
. ,.:ｨ'''"~´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾞゝノ＼ ﾞヽ ヽ、 _ノ ,' '^,,.ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;....ﾞ.ｌx ﾞ'
. ,:r'´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽノヽ、､、 ヾ `''''''"´/ ,' ,.:ィ ''";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;..... ｌヽ
／￣￣＼
━━┓┃┃ ／ ヽ､_ ＼
┃ ━━━━━━━━ （≡）（≡ ） |
┃ ┃┃┃ 从,_人__）⌒:::::: |
┛ 三 ≧ ',,._. |
. ﾟ ｡ﾟ 三 ≧ ﾟ'ゝ､ |
-=＝ 三 ≦ ﾉ
。 -=≦ ,ｧ ノ
. ﾟ ･ ﾟ｡ 三＜ ､,Ｊ > ヽ
≦ ッ ッV´ | |
.･ ｡ ﾟ ｡ ミ´ ､､ ﾊﾄ･｡ | |
.
まあ海賊船とかじゃあまりに独裁的だとクーデター起こされるけど
ﾒヾヽミﾐヽﾐ/彡‐ﾞ´''!彡三三三シヽソチ=-ミ/ ./
ミミミﾐミミｼ '.（ ./ ヽﾐミミ三=ミミｭ─--ナヽ=ノ_:::: ,／
ミミ/￣｀´ヽ､ i ､ ｒｭ､_ﾋミミミﾐｯ _ﾆ彡''-=,''´| ｀￣´￣i
'´￣｀ヽ ヽ ヽ.｀ﾋ=彡‐''^ )彡ミ三ﾐ ,r==i´ |
:: ＝ﾆ''/彡 .i ヾﾅ-,ｒｸ´ ｀ヽ彡ミ三メミ‐' i ﾄ､
:: /彡'´ _ ' ヽ. |/ ﾉ,ﾚ'^ヽ|彡ミキ);;;;;;;;;i ＼ もちろん、俺は敬虔なクリスチャンだから
/ﾐｦ/=､ ヽ ＼´ -''￣ ヽ､ミヾキ､;;;;;ノ ＼／i | ＿
ミ彡/./-､ノ⌒ :::.. ､ｒ''ヽ､_,ｒヽ ヽ;;;;ヽヽこ_ i､ ￣￣ ヤツを吊るす前に、ちゃんと聖書から
ミ' ._メ‐'´｀ノ :::::/ ',、ﾞ ' ／｀iヽ|;;;;;;;ノ;;;;;;;;;;;;＼._
iﾐノ/´'´￣ :::/、 !'_ノ／^'ｉ| ヽｉヽ-､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;iii｀＝=──- 神様のありがたいお言葉を読んでやったぜ
::::´ ／'' / ／／／ ヽ. ＼＿,＼;;;;;;;;;;;;;;;;;!!ii;;;;;;;;;;;;;;;;;;
:: /／ _, .／ '´r'' ‐''｀' 'iヽ ヽ iヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;!i;;;;;;;;;;;;;;;
: '' / / r‐'´r‐''´ﾆ-'二＿,ノ´ ﾉ .） i / |iiiiｉ;;;;;;;;;;;;;;;;ﾞ;;;;;;;;;;;;;
'ヽ .（ ヽ＿｀￣｀''ｰ─---‐.'´ ィ .i:::/ .|iiiｉｉiii;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
ﾘヽ、::ヽ-＝ ￣｀ ￣｀''´ ノ :/ |iiiiiiii;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
ﾘﾘｉ|ヽ-‐=＝＝=-‐─=キ-── ' ´ / |iiiiiiii;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
川!＼:::: ￣ ｀ヽ、 / |iiiiiiｉ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ○）（○） い、いやあ、きっついな……
. | U （__人__）
| |r┬-| 俺なんか、これから処刑されるヤツに聖書を読んでやれって言われても
. | ι `ー'´}
. ヽ u } どこから読んでいいかさっぱり……
ヽ ノ
/ く ＼
| ＼ ＼
| |ヽ、二⌒)､
.
(｜ ＼ヾ } } } トミヾヽ ,））} ､∨ /// /,//ｌ ///ノ川 l }＼ ＿＿_
,ﾒ､＿ｘ≦ヾ } } ﾄ / j／∧ﾐ､《( { }.} ,Ｖ!{ {∨//,ﾉﾉ／,ｲﾉﾉﾉ ノ,／ ｀下リ
（／⌒ヾﾐヽ}}|,ﾘ／ﾉ/,///}} } 》 /ﾉﾘ/ﾘﾉ爪.∨（（/// /≦三ﾐ ＼ 〈/
／｀ー=ﾐ三}|ｌ|ｌ|/{ {{{ { {////V/////// |ｌ ﾄヾ＼ }lV /彡三三 ＜,
￣＼＿＿/jﾘl//{ {ﾄ､Ｖ,/,{ {///////// |l | ｌ}} } }| !| {.Ｙ ,ィ彡 ＿＿＞ /〉 ﾄ、
,／ヽ _}/!{{{ { { ヾﾐヽﾐ{ { V///// /// 川 ﾘﾘ ﾘ,川ｌ |ﾘ///∧.＼ 〈/ ∪
{ ,／/爪爪ヾミ三ミ,》ﾐヾVﾉl ｌ ｌ//////////彡ｲﾘ }///!{ }}// ＼
／.:./{ ﾄ､辷三三ミ/ ＼ﾐヾ!.{ {///ﾉﾉ∠三三彡イノ/川 ///, ／ /〉 ﾄ、
/.:.:.:.:.{､ﾐミ三三≧シ }〉`ー─‐一''´ }三三彡彡ｲ ﾉ //∠＿＿_ 〈/ ∪
/三ヽヾ三三彡／ _ ,ィ ｊ（､_ 〃 ￣ヾﾐr‐､三彡ｲ/､＿_ノ／
/⌒ヾ ミ三三{∧彡ミ辷彡'{ { ヾミﾐ辷彡ミ=､ }、 }彡 ／ ／ /〉 ﾄ、 俺だってそんなの知らねえよ！
.:.:.:.:.. ﾄﾐ三三入_》 `≦,＼_ ﾍ！／ _ノ/,ﾆ≧‐' .{ﾉ,/彡' ￣￣Z 〈/ ∪
.:.:.:.:.. ヾﾐ三三彡{ `ｰ､｀⌒ｰ}ﾐﾉ r=√ ＿ﾉ /!¨ ー─一 ´ /〈 パラパラっとめくって
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: . ＼ x‐=っ__ﾉ { _ ∠二x‐ ./ |、 ＿_ / ＜, /〉 ﾄ、
::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : { rf'￣(_/ ´__)`ー‐=ﾐヽ .イ .| ＼ ＼,／ ＿＿＞ 〈/ ∪ 適当に目についたところを読み上げただけさ！！
:::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : ヽヽ＼r､ゝ-′ ,二ﾆ=f'} } ,ノ ｀ー─‐／ ＼
､::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::::::.. ＼ Ｖ｀二二ノｰｸ`7′ ／ ´￣｀ヽ ／ , ＼ /〉 ﾄ、
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＼ ￣￣￣￣￣￣,ノ| ヽ二二イ /＼ { /.:∠ /〉 ﾄ、
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::∧ 〃 ＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..＼ ∨ /.:::.＼
＿＿
／ノ ヽ＼
／（○）（○) ＼ そ、そうなんですか……？
| （__人__） ｕ｜
| |
. | |
. ヽ /
ヽ /
／ ヽ
| |
| |
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（ 〉三彡ミミ刈//ﾉｲ{{//川ﾍミ川|彡ヲ刈三ヾｰ'
>ｬｯv彡三彡ミﾐゞゞ{{{ﾍ{≧ミﾐ刈}〃川彡彡}!}三≧≠⌒
{! >ﾐミ三三≧ミミ＞ミﾐミﾐ川川彡彡彡三彡≦三ミミ≧xｲ_,r
_ `y∧／彡≧ミﾐ/ ゛ヾﾘ〃´ "ｼ≦ミ≦三≧ミ<
／,≧x＝>ミ三三彡゛ "彡ミ≧彡三ミト-
,ム三ﾐX三三≧ｲ _, -=一'{ .r＝- ､ }三ﾂ彡彳´ ゛ﾐ､
{;'´￣7>ミ三彡彡! ,r'´￣ ヽﾐﾐ ､ l 川√ ゛>ヽ ｿ三≦ミﾐ､ ゞ､_ノ あの時は……そうそう、あれだった
,!＿,〃,f彡三彡彳 ヽ､ﾆ二 _ヾﾐﾐｯ | r彡"_ 二ﾆ ヶ ﾚ⌒)ミミミゝ
,f"ヽ＿//〃ｧ7ﾊ 八 ＞- ｨﾊＹ ､l Y ≦ -イ },ﾉ/三ミｼ彡≠､ /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
{､_ム彡"ﾍ//彡"三ﾊ_ﾉ ゝ、 ////_ノ l l ヽ、///// ノf_/三ミﾐﾂ | 「あの方が私に口づけしてくださったらよいのに。 |
,x三ミ=-=彡≦三彡f { ）ヽ ／ , 、 ＼ ,r´ イﾊミﾐⅦ!{ _ﾉ ＜ |
,r≧三彡7/彡ｦ ゝ { 〉 ゝ--< ハ ,ノ Vﾙミﾘゞ＝≦､. | あなたの愛はぶどう酒よりも快く |
_,ﾙ′ //彳彡ｲ ∧.（ ノ二 ｰ' 二ヽ {ノ ノ ﾄミ三≠≦ミﾐｯ'⌒......| あなたの香油のかおりはかぐわしく、 .|
,ｲ/彡ｲ川i! ヽ入￣`ー.￣.一'￣ / ／ ドミ三三ミﾐ≦､.... | あなたの名は注がれる香油のよう。 |
ノ ﾙ1{ ﾘ彡! ヾ ,r' ￣ `ヽ 〃 |ミ三ミﾐ≦､__ ヾ!..... | それで、おとめらはあなたを愛しています……」 |
_,ム斗イ 八 ,ﾊ { } / 厂`ヾー-＜⌒ヽ . ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
.／/////// / ヽ ゝ ー 一 7 ハ 〉/////＞､
<///////// ノ ﾊ / ゝ ./////////∧
, ｎ ／￣￣＼ .ｎ
. / / ｊ.´_ノ ヽ、u'l lヽ、 *
/,ｲ / （○）（○） .ｌ i i i そ、それ、ソロモンの雅歌……
〈 .ｒ {u （__人__） .i. } } 〉
', ｉ. ', ｀ ⌒´ / / よりによって、そんなところ読まんでも……
.i l. ,' ./
. ヽ､_.ｲ、. 人 ﾉ
ヽ 〈_ノ ﾉ
| .／
| . |
* なぜか旧約聖書に収録されてしまっている紀元前のエロ本。
.
┌─────────────────────────────────────┐
│なんとかウェイクマンに吊るされずに東部にたどりついたトウェインは ｜
│イスラエルに取材旅行と称して遊びに行ったりベストセラーを出したりするかたわら .│
│やる夫について講演をして回ったのだが、 .....│
│西部のことがよく分かっていない東部の田舎者達にはいまいちウケなかったそうな。 .....│
└─────────────────────────────────────┘
┌──────────┐
│ Mr. MARK TWAIN ...│
│ ROUGHING IT │
└────────／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●） サンフランシスコにはノートン一世という変人がいまして……
| （__人__）. ｒｍ､
. | ｀ ⌒´ﾉｒ川 || 自分が合衆国皇帝だと思いこんでる人ですわ
| }.,! ノ'
ヽ }ﾓニｶ 帽子も杖もタダ、メシもタダ、渡し舟もタダ、劇場もタダ
ヽ ノｿ.:.::.:/
/:::::.､ﾍﾔ／.:...／ そんな感じで地元の人に扱われてまして……
. |:::::::::..｀´.:.:.:／
. |:::::::::::.:::::.i´
rfﾆ､ヽ サンフランシスコ？
l｡ ｡ f9i. そげんこつ田舎町、どげでもよか
t≦_ﾉゝ､ ,,....,,,,__ ,rrテ≡＝=-､
｀フﾞ´,,:: -- ::､ ,r''"''''''ヽ:::｀ヽ. （〃彡三ミミ::｀ヽ 西部の大荒野ならともかく
,rﾆｭf::r-‐t::::::::ヽ f´,,..、 r"::::::::::i /"~´ i三ﾐ::::i, 町の話ば聞かされても……
/,,, Y.. -‐ ヾ::::::::l ノﾞ f･= 7:::::::::::l. f:､ ‐-:、 (ミﾐ:::::::l
ﾑﾟﾞﾞ' く､'ﾟ` ﾞ'"):::l ヽ'' ﾞ'⌒ﾘ:ﾉ ﾉﾟｦ ''・= ﾘ::r-､ﾘ
l=,,;;:. l=､ ..::" ,)ヽ、 j⌒ ﾄ'"fノ l (-､ヽ'" ﾞ'´ﾉ),） タダ飯とか、話盛りすぎだろｗｗｗｗ
／`ゝ-''^ヽ''" ,/: : : :＼ ヽ、: : : '" ノ^i, lｨｰ-､ ﾉ-ｲ
/rf´ i′ ,f^ヽノ:,. - - 、 ヽ,,. -ﾃ） ,／ ｀ヽ、 t_ﾞﾞ _,,.. :: " l、.
ﾞ'ﾞ l l: : j :f´: : : : : ヽ,/ '''"´ ,,.: - ヽ ｀ﾕﾞ" ,ノ::ゝ､
! /: :ﾉ l: : : : : : : ノ, ,:'" ﾞヽ i,.r‐(´::::〉 ,.ｨ":::::/:::::: そげんこつよかエマたんば話はよ
/-‐-/: :/: l: : : : : : ,/ / / ,f´:::,::ヽfﾄ--テ:::::::::ノ:::::::::
. _,,..::-,テ /`7: :（: : : : : /ヽ/ 〃 ﾘ:::,'::::::ゝ!r7/ｰ一'":::::::::::::
｀_,:ｨ''" _,r''" f: : :ト---ヲ / fﾉ /::/::::::://://::::::::::::::::::::::::::::
-‐-‐'''フ" ,.ﾉ,:::::」､,:r'" ,i / /::/::::::://://::::::::::::::::::::::::::::::
､..､く´＿,,∠"ｨ''"´ ／ ,> /＼、 ,ノ:::/::::::://://::::::::::::::::::::::::::::::::
´ ,ﾍr:､-､=---／ ,:ｲ ,ﾉ ｀ﾞヽ､／:::::i':::::://:://::::::::::::::::::::::::::::::::::
ｰフ´ > ヽ`ｰ､／ ／く _,,..ィ''"ﾞ' ＿,,:ｨf-:､::::::!::/｀ﾞﾞフﾞ':::::::::::::::::::::::::::::::::::::
／ ／ ,,ゝヽ, ） ,.／ ｨ'" r-‐ ''",., ヾ:l:/ f"´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
.
呼吸が持たない
ですよね
白饅頭なんかより春夏さん…じゃなかった、エマたんだよなあ
////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
＿rｘvｘvｘvｘｬ―- 、
,ィｆ＞^厂{爻}勹⌒＾下ミ ｀ヽ、
rfﾌ::.::.::.:_｀ー'＾ー'::.::.::.::.::.::.::ヽ>､ヽ
＿fｦ::.::.rｘtﾀ^⌒＾⌒^X≧z::::.::.::.::.:::圦ﾊ
/r‐ｖ':r彡 |l| l|l| l ｉl ｌi l l| !l| ｌ|ﾄミｋ::.::.::.:Vfハ
{〈 ィ/＾ ,1ｌ ｌ|l !|l| |l|| |l | ｌ | ｌ |l| ! |ヽ>、::.:V! l|
｀７/ // ll| |l| |l!| |l!| ｌ| ｌ | l | |ｌ| ! |//＾ヽ:/⌒》
/丁7 ｌ| l l|l |l| |l!| |l!| |l |l l|ｌ | |l| | |ﾄﾐ=彳|厂´|
ﾚ⌒l| ｌ| | |l| !l| !ｌ| |l | || |l |l| | l|! | |ﾚ⌒ヽ|ﾚ⌒!
/|ｌ |ｌ！ |仆ミ｣ｌ ｌ| ｌ |､｣ 斗 ヒて {{ィ/77ﾊ＼j あんたさ、率先してやる夫を講演のネタにしといて
. //lハﾄ､ヽf予ｔぇﾐ xfぞ牙ァ '/// l |! | |
/// 7∧ヽﾊ ﾞー'′ ﾞー' //ﾊ /! j l | | よくプロローグで他所様を戦犯よばわりできたわね
〃 // ハ/小. ､. " ／〈// l｜| | ! |
″{ { ,' // |l ヽ、 。 ／// ハ | | | ﾄ､ , =彡
⌒ヾﾒ､/,'＿川 |｀丶､ , イ // ,'ｌ lﾙ' l| | ∨∠/三
:―::.::厂:.:.:/// |!| l|l /｀fT!＾ヽ￣} ' / | |l ＼_!｣ / 彡竺三
ー=彳:.:.:.///:｀Yヽﾙﾍ /」ﾄ､／:/ /ﾊ/⌒7:´:.:.:.:｀ヽ三三三
'⌒Ｖ:.:.:.:.{ l {:.:.:.:＼ <ヽ:.:.jj:.:.:.:./ //ノ:.:.:.;':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼三三
── 、
. / ヽ
,′ `､ だ、だってさ、嘘は言ってないし……
| _ .',
/y^YﾍﾊLヽ f＼ , ＼＜ そもそもウケが悪かったんだから広まってないはずで……
人! .| ﾄ､ヽ＼`ｰ,’ 〉}/ /:::::`-＜__
/::::::^ゝへ_ ` ___ｨ_/ /:::::::::::::／:::::＼. 俺は悪くない……はず……
.j::::::::_ﾑｭｰ､＼／:::::::::| /:::::::::::::::::::::::::::::::Y
/:＼/.::::::::::::::〉〈::::::::::::::{::::::::::::}/::::::::::::::::::::}
}:::::/::::::::::::::::ｲ:::}:::::::::::::::{::::::::::/:::::::::::::::::::::,'
/／::::::::::::::::Λ{;;;|:::::::::::::::i:::／::::::::::::::::::::::ｲ.
.}':::::::::::::::::::/::::N;;;|::::::::::::::::V:::::::::::＼＿__/ |
ﾍ::::::::::::::::/::::::::::V|::::::::::::::::::V::::::::::::＼::/..:::ｉ
.ゝ..___, ハ::::::::::::::{::::::::::::::::::::'.::::::::::::::７::::::::{
////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
.
┌──────────────────────────────────┐
│そんなトウェインを尻目に、東部ではまたまた政治的な騒ぎが起こっていた。 ..│
│ │
│終戦直後にリンカーンが暗殺された後、大統領に繰り上がった ......│
│副大統領アンドリュー・ジョンソンの件である。 │
└──────────────────────────────────┘
,．‐'"´ ﾞi
,．'´ ,． ,.ィ:::::.､ ﾞi
／ ,r'´,． - ‐─一 '7‐=氷‐〉. |
／ ,．‐'"´ 〈.::ﾄVﾉノ /
（ _／ ,rr_ ‐ ─ ＝＝=z..､､ レ'´
｀`Ｔ´ rＯく.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.く
レイｨ彡ﾗ'´,.z=ヾ､.::::::::::::::::.:.:.:.:.:.ヽ ＼
〈ﾚ⌒ヾiｲ . ,rtﾃﾃﾐヽ､::::::::::::.:.:.:.:.ヽ ＼
i い〉l」 ;. ´￣ -‐'´.: 下‐'｛ ￣￣ リンカーン大統領の死は残念だったが
`ﾄ､（::. `;: | 〉
l∧ ,.ｨ´,,._ 」､/ 今は私が大統領なのだ！
j! `'. ,r'´ い ,′
_」 ', / -‐ ーく ,′ 戦後処理はリンカーンの方針を必ずしも踏襲はせず
「::.丶､ `ヽ ！ ´￣￣ ﾘ
|:.:.:.:.:.::.丶､j::;;ﾄ､ j! 私の好きなようにやらせて頂く
_」:::::::::::::::::::.:.:丶､ゝ､ _＿ノ
_ノ^｀`ヾ:::::::::::::::::::::::::l￣｀`i1「 |::「
,､､-‐''¨´. :. :. :.:::::.:.`ヾ:::::::::::::::::| ll| |:::L
-…"´ .:. :. :. :. :. ::::::::::: :.｀`ヾ:::::L jl|_」ノ ¨`ー- ､､_
.: .:. :. :. :. :. ::::::. :. ､_ 二ﾆ子‐' ` ¨ー- ､､_ ＿
ｰ-｛〈 `くヽ`ヽ
li | ＼＼＼
ヽﾆﾆﾆ二二￣￣`ヽ li | rt=＝ ┴＝=ｭ､ ｀`Y^ヽ
￣￣ li | 「━━ ╋╋┻`ヽ . i ::| ﾞ;､
【 第17代大統領 アンドリュー・ジョンソン 】
Andrew Johnson (1808 - 1875)
.
┌───────────────────────────────────┐
│南部びいきだったジョンソンは、黒人に投票権を与える法に拒否権を発動したり │
│戦後すぐに南部の国会議員に国政復帰させるなど .....│
│せっかくの勝利を台なしにするような政策を進め、北部の国民を愕然とさせた。 │
└───────────────────────────────────┘
_ ＿
,. '"´ ｀`丶､
／ ／人:ヽ ｀ヽ､
／ 〈-=〈〉=‐〉 ｀ヽ､
／ ,. -‐＼ Yﾉ/´￣ ｀丶､:. ＼
/ , ´ ｀¨´ ＼: . }
/ / ,. -‐───‐-...､ }: : . :j
〈 . : : :| , . ::´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀ヽ={_:_.ノ
｀丶､: :K::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:., イミ}
iミ{:.:.｀丶､::::::::::::::::::,.:.:ｨィｪ‐:''｀jﾐｿ
{ﾐﾐ};;:;:;-ﾞｰ '='ﾞ不: :.､｀ﾞﾆﾞ:.´.:.:.:iﾐ! 贔屓も何も、私は南部のテネシー州出身さ！
i:い ﾞﾞﾞ´ .:::i::::::. .: ﾞﾞ´ ﾘﾊ
',い ,.::;{ :;､ ｲ:) }. 連邦離脱には賛成出来なかったから北部に残ったが
ヽ j ,r'´ヾ; ,_ノ ｀ヽ ﾚ'ﾉ
｀} i __,,. ＿.,, ｧ- }! i´ 戦争が終わった今、南部との融和を図るのは当然だろう？
;;;, ﾄ､ ｀ﾆﾆﾆﾞﾞ ´ ﾉ /!
;:;;ﾄ､ ｀ﾞﾞﾞﾞ"´ / ﾘ
.:;;{: :ヽ､ ／ !
「`ー--ゝ､_＿_ イ ,r‐‐┴:.┐
|: : : 「「ﾆﾆﾆT ﾆﾆヽ: : : : : : L
_」: : : :i |:::::::::i | |:::::::::::l: : : : : ﾉ ｀ヽ､
_,.rくく ヽ: : l L:::::::l | |:::::::::::L: : ／ ｀` ｰ-- ､､___
_ ＿ -‐ "´ . :. :. :｀ ¨¨ ｀`Yﾉ´ ￣
;:;:;:l;|l;| l! |;! i!|;ｌ !l;|ｌ;:i!:i!;:i!|:i!;:i | || | | || | > ,r`ー'､,く, __,,ﾉ'´｀'ゝ,,_ ＿_
:;:;:il| l! i! _j/ !､__ |! _|! ｉ!;:;ｉ!;:i!l;i!;i!i. l l | l| ﾐr'‐､ﾊ_,rﾞi Z ヽ ｒ'`''´ﾞZ,/ .／ , 、＼
;:i:i!/´,二､ :､ ::' ,二､＼|:;ｊ:;i!;i!|:iﾄ!` i!l ﾟ ﾉ. ・ .|〈 ｌ|{ｪ}ｉ{ｪ}ﾘ | ? |
;|l ./ o, | | ､.| o, ヽ ﾉ' |!li;:;i!;:i､ ﾞi _`_,, u,!7 ﾞｌ ,ﾆ, ﾉ ＼＿_,／
￣￣＼‐' :| | ``―'"///|/|;:;i!;:i;:､ _,,､,-､､__ .i､ '--' ,/ /￣￣`く`二'>ﾞj´￣￣ヽ
￣＼. |,､ u |/ |!;:;i!;:iﾞｊ!ヽ:)‐ﾆ>>`ir/ `ー7/,r‐r‐ ､:.:.:.:.:.:.:/`ヽ､,r'´ヽ:.:.:.:.:./
‐|‐ l ‐|‐ |.,､/ ､ Ｕ ｌ､/;:;!:;:i!;! :.:.:`-'￣:.|:.:j ヽ /ｲく:.:.:l:.:.:.ヽ:.:.:.:.:|ｲﾁｬ｢| ￣ |:.:.:./
(ﾒ｀j しd‐ |‐=''⌒'ｌ! u ,'|;:;i!i!{`j!i! -j:.:.:.:.:.:.:.j:./＼＼＿//:.:.:.l:.:.:.:.|`}三|ﾊ゜ﾗl l .|三{
‐|‐ ‐l‐ .|ｰ'一'ｰ| ,' |ﾊ!ｿ` ,rヽ／￣l｢l'''‐ｔ三‐,ﾆ＼/:,／￣￣＼|_,rｭ‐.､|」r‐三l｜
(ﾒ`j (ﾒ`j |‐─ｖ^ｉ|ｉ / ヽｉ ￣|:.l:.:i!:.:.:.:.:ll:`'---! `‐'`／ は | 三┐|/ ∠i､ﾄ|
ｒ‐‐､ -l- |ｰー一ｉ|!,/ / |:.!:i!:.:.:.:.:.:ll:.|￣|:.:.:.:|￣| ぁ |__/匸_」Ｌ＿｣ヽﾉ
ｒ‐' (ﾒ｀ｊ |ｰ‐ ､ｊ,ｊ// ／ /:.:.:.:.:/:.:.:.:ll:.| └‐┘ |､ !？ ,/ }ー───{
0 -l- | `‐ニ/: / /:.:.:.:.:/:.:/.:.:ll ￣'''''''''─┘＼＿＿／:| | .ｌ| |ｌ |
(ﾒ｀ｊ. .|---‐''::: / ／:.:.:.:.:/:.:/.:.:.:.ll:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.| | `''l|ｰl!'' |
＿＿＿＿,／
.
┌──────────────────────────────┐
│北部の政治家もマスコミも民衆もこれに強く反発し、 │
│ジョンソンは弾劾裁判で解任寸前まで追い込まれるハメになった。 ...│
└──────────────────────────────┘
''';;';';;'';''';;';';;'';;''';;';';;'';;;,.,;''';;';';;'';;''';;';';;'';;;,.,'';;''';;';';;'';;;,''';;';';;'';''';;';';;'';; ''';;'''';;';';;'';''';;';';;'';;''';;';';;'';;;,.,
';;';'';';''''';;';'';';''';;'';;;,.';'';';''''';;';'';';''';;'';;;,.';;';'';';''';''';;';'';';'''';;';'';';''''';;';'';' ;'';';''';''';;';'';';'''';;';'';';''''';;';'';';''';;'';;;,.
';;''';;';'';';;;''';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';;;''';;';'';';';;;'';;'';;;'';;';'';';;;'''';';;;''';;';'┌─────────┐.;''';;';'';';;;''';;';'';';';;;'';;'';;;
;';';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;';';;'';';';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;';';';;'';;';'';│売国奴を追い出せ！.│;'';';';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;;
vymy vymyvvv┌───────┐.myvymyv.└─────────┘ .yvvvymy vymyvvymyvymyvy
MVvvMVvvMM│ジョンソン反対 │ vvMMV vvMVvvMMVvvMvyvMVvvMvyvMVvv、Vvv
Λ＿ﾍ＾－＾Λ └───────┘ ＿ﾍ ┌──────────┐....＿ﾍ＾－＾Λ＿ﾍ＾
ﾍ＿＿Λ ﾍ＿＿Λ ﾍ＿＿Λ ﾍ＿＿Λ │戦争はなんだったんだ │...ﾍ＿＿Λ ﾍ＿＿Λ
＿＿,/ヽ＿ /ヽ＿＿,.ヘ /ヽ＿＿,.ヘ └──────────┘....../ヽ＿＿,.ヘ /ヽ＿＿,.ヘ
/＼＿＿_／ヽ /＼＿＿／ヽ /＼＿＿_／ヽ _／ヽ /＼＿＿_／ヽ /＼＿＿_／ヽ
／ ,,,,,,,ﾉiヽ,,,,,,:::i|li＼／'''''' '''''' ＼ ／'''''' '''''':::::::＼ ／'''''' '''''':::::::＼／､-―' ﾞ､ー-::::＼
. |（○）, ､（○）､ :|（○）,lilililili､（○）､:| |（●）, ､（●）､.:|､（ |（●）, ､（●）､.:| （○）, ､ （○）､ .|
| ⌒,,ﾉ(､_, )ヽ⌒ u.:::| ,,ﾉ(､_, )ヽ､,,.....:::| | .,,ﾉ(､_, )ヽ､,, .::::|_, )|...ひ ,,ﾉ(､_, )ヽ､,, ::::| ,,ﾉ(､_, )ヽ､,, .::::|
. |.u (＾・＾> ｡.:::::::| U ｀-=ﾆ=- '...:::::::| | .｀-=ﾆ=- ' .:::::::|ﾆ=| ｀［王l王］' ..:::::| ｀-=ﾆ=- ' :::::::|
＼ ﾟ ⌒´ u .::::／＼ ｀ﾆﾆ´ . :::::／ ＼ ｀ﾆﾆ´ .:::::／ﾆ´ ＼ ｀ﾆﾆ´ .:::::／＼ ｀ﾆﾆ´.....:::::／
／｀ー‐--‐‐―´＼ ／｀ー‐--‐‐―´＼ ／｀ー‐--‐‐―´＼-‐‐ ／｀ー‐--‐‐―´＼ ／｀ー‐--‐‐―´＼
.
┌───────────────────┐
│もちろん、某皇帝も、怒りの勅令を…… │
└───────────────────┘
＿＿＿_
／ノ ヽ､_＼
.. ／（ ○）}liil{（○）＼ な！？
／ （__人__） ＼
| ヽ |!!il|!|!l| / | こ、この記事は……！！
_＿.... ＼ |ｪｪｪｪ| ／ ..＿_＿
ヽ ￣｀"￢ｰ--､,,,_ _,,,､-ｰ"´￣´....,., ／
∨ ;:;:;;;;:;:;:;::;:;;;:;:;;:; ｀Y´ ;;::;;:::;:;:;:;:;;;:;:;:;::; /
', ;:;:;::;::;:;;;:;;:;:;::;;:;;:;: i ;;:;:;:/￣￣/;;:;:;: /
', ;:;::;;::;::;:;;::;;;;:;:;;:;: i ;;:;:/ijknw/;;:;::: /
｛⊃;;:;:;;:;::;:;;;:;::;:;;::: l ;;:;;:;;:;:;:;;;:::;:;;:;⊆｝
ヽ⊃)￣7;;:;:;:;::;;:;: l ;:;:;:;;:;::;:;::;;::; ⊂ﾉ
/ /_＿7;;:;;;:;;::;;;; l ;;:;;:;:;:::;:;;::;;;:;: /
/ ;:;:;:;;;;::;:;:;:;::::;;;:;:; ! ;;:;::;:;:;;:;;:;::;:; ｛
ノ /￣/￣/ii7lkl/7 i []ikllihXCV ﾍ､_
￣｀"￢--､,,,.__￢ ｝L ]_,,,､-ｰ"´￣
￣｀´￣
ﾉ Ｌ＿＿＿_
⌒ ＼ ／ ＼
／ （◎） （◎）＼ いったいこれはなんだお！
／ （__人__） ＼
| |::::::| | 許せんお！！
＼ l;;;;;;l ／l!| !
／ `ｰ' ＼ |i ＿ _
／ ヽ !l ヽi | l [l] |￣| /l | |
（ 丶- 、 しＥ |そ | 二l ￣/ [][]∧.|_|
`ー､＿ﾉ ∑ l､Ｅ ﾉ < |__| |￣／ <_/ <>
ﾚY^Ｖ^ヽｌ ￣
.
┌──────────────────────────┐
│……「アルタ・カリフォルニア」のエヴァンズに捏造された。 .│
│平常運転である。 │
└──────────────────────────┘
． ﾍ、
_,. -‐ ': : : : : ﾍ
． ''": : : : : : : : : : : : :ﾍ
＿＿,. ‐''": : : : : : : : : : : : : : : : : : :ﾍ
＿_ . -‐ ´ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ﾍ
i￣￣ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ﾍ、
i, : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ﾍ
i, : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
ﾆﾆﾆﾆi, : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
ﾏ三三i, : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
ﾏ三三i, 首を斬っておしまい！ : : : : : : : : : : ‐´＼
ﾏ三三i, : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ,. ‐''" ＼
ﾏ三三i,. アンディの奴もここまでだ！ .: : : : : : : : : : : : : : : ‐ ´ ＼
ﾏ三三i, : : : : : : : : : : : _,. ´ ＼
ﾏ三三i, ここに連邦最高裁判所に命じる。: ‐ ´ ＼
ﾏ三三i、. 朕の権威と権限を簒奪した罪につきアンドリュー・ジョンソンを裁き、 .＼
ﾏ三三i、 有罪が判明した場合は斬首か、 .
ﾏ三三i,.. 当地に彼を護送し朕の靴磨きをやらせるか、いずれかの刑に処すること。
ﾏ三三i、 ´: : : : : : : : : : : : : : : : :＼
ﾏ三三i, ,. ‐''": : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 丶 ノートン一世
ﾏ三三i,- ‐ ‐ ´ : : : .
ﾏ三三i, : : : . .、 ´
＼三ﾆ＼ ｀ 、 ´
＼三ﾆ＼ ｀ 、 ´
＼三ﾆ＼ ヽ、_ ‐ ´
＼三ﾆ＼ ´
＼三ﾆ＼ ／
＼三ﾆ＼ _,. ´
＼三ﾆ＼ ． ''"
＼三ﾆ＼ ‐''"
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ ＼
| ＼ ,＿ | エヴァンズの奴、またやりやがったお……
/ ｕ ∩ノ ⊃―）／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
.
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ -=・=- -=・=-. ＼ だいたい、「首を斬っておしまい」って台詞
| u , （__人__） U |
＼ ..｀ ⌒´ .〆ヽ. 「不思議の国のアリス」の女王の決め台詞じゃないかお！
/ ヾ_ノ
/rｰ､ |. ステリファー王の時も使っていたし
/,ﾉヾ ,> | /
ヽヽ〆| .| エヴァンズめ、どんだけ二次元に毒されてるんだお……
┌───────────────────────────┐
│なお、「不思議の国のアリス」が出版されたのはこの前年。 │
│流行には敏いエヴァンズであった。 │
└───────────────────────────┘
.
/////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
／￣￣＼
／ _,ノ ｀⌒
｜ .（ ⌒）（⌒） さて、ここで考察してみたい
. ｜ （___人__）
| ﾉ もしやる夫がエマたんに拝謁出来たとしたら
.| |
人､ |. どういう格好で行ったのだろうか？
,ｲ:. ﾄ､ヽ、 __ ,_ ノ
,. -ｰｰ -‐ ´:::::::::::::::::::::::::::::7
／..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ﾒ、
｛ :::::::::::::::::::::.ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::.. ､_
| ::::::::::::::::::::::..｀、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::..｀ヽ
'| ::::::::::::::::::::::::::::i_::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ::ゝ
ﾄ､:::/ ／￣｀` ﾊ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!:::::::.ヽ
`,ﾍ ´:::::::::::::::::. ﾊ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::_,rｰ'､
}:,∨ :::::::::::::::::: ﾄ､:::::::::::::::::::::::::＞＜￣＼::..＼
. }:::∨::::::::::::::::､-''ﾞ~￣￣￣￣:::::::::...＼ ム:::::ヽ
l::::∨ :::: ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,.､／...:::::::::ヽ}
{::::::＼,::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／"￣:::::::::::::::::::::::::ﾉ
_＿,、
, __-,=＝=＝=〔{〈匀ﾍ
／_f〆::::::::::::::::::::::弋之ｿ::::＼
/ ｊf７::::::::／￣￣￣￣￣ ＼:::::＼
/ {i7:::::／ i ＼:::::ヽ
;′ {|::::/ l i | ヽ:::::
ﾄ、 ,′ {|:/ ｌ | |｜ i | | | Ｙ|
|:::＼ ｜ {|| | |｜l | | ｌ /| | |
＼＼:::＼ | ﾞ| | | l/ﾚ十ﾒ.,|| /| ｊ | ||
::::::＼＼:::＼. | | | | ===ミ ﾘ| ／ﾅﾒ､| | ハ この疑問に大変興味深い答えを出してくれるという
::::::::::::＼〉 ::::＼ | ｜ | ヽ ＼"" -=、ﾚ | ,∧｜
:::::::::::::::::::::::::::::::＼| ｜｜ .＼ ＼ , "/! |〃ハ_! -―. スペシャルゲストが見つかったので
::::::::::::::::::::::::::::::::::::| ｌ | ￣ ‐- /｜/″ ／::::::::::::::::::::..
::::::::::::::::::::::::::/ 厂￣＼ ｌ ｌ＼ イ｜l/ーく::::::::::::＜￣￣. 召喚しようと思います
:::::::::::::::::::::::/ /::.::.＼ ＼ l l:::::::::r‐＜ﾍ ｌ 〈::.::.::ヽ＼::::::::::::＼
::::::::::::::::::::: | ｌ::.::.::.::.::.＼__ ヽ ｌ ｌ::::::::ﾄ＼__∧ Ｙ::.::.:ｌ ＼::::::::::::＼
￣＞::::::::::::| ｌ::.::／::.::.::.::.::＼|::ｌ ｌ:::::/￣ ＞ﾍ ｌ::.::.j＿ :::::::::::::::
::::::／￣￣ｊ ｊ／::.::.::.::.〈￣￣}ﾚﾍ ∨ ﾍ ｌ::.l::.::.::〉 〉:::::::::::::
／ 〔 Ｌ::.::.::.::.::.::.ｊ＿__ﾉ::::::ﾍ ',＿___ ＿jﾍ V::.::./ /＼[＼::::
｀ ト ／::.:: ヘ :::::::∧ ∨ｰ┴;ヱ、::', ';:.:/ /
| i く::.:／::.::.::.＼/:::::', ｉ 匸{〈匀}くl| |〈 〈
| i ＼ヽ .::.::.::.::＼:::| |―-ゞｰﾍ/〉| |ヽ:i ,
| i ＼＼.::.::.::.:ヽ| | ...::.::.::＼/:| / /:l |
/////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
.
―― 同時代人の証言 ――
┌─────────────────────────────┐
│アンブローズ・ビアス Ambrose Bierce (1842 - 1914?) ......│
│ .│
│作家、ジャーナリスト、コラムニスト。超ブラックな風刺を得意とした。 .│
│「悪魔の辞典」の作者、といえばピンとくる人も多いだろう。 ....│
└─────────────────────────────┘
/￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
＜ Q： あなたもこの頃のノートンを知っていたそうですが？ |
ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
|
| i'i~7ニニニニニニ }ＩＩ{ ニニニニニニi~i'i
| |,lll::::::::::::::::::::::::::::::::| ||::::::::::, ィ ﾉ!|l |
| | l|::::::::::::::::::::::::::::::::| ||:,/ /:::::! }! ／::ｌ|i l
| lﾆ|:::::::::::::::::::::::::::::.i､ j:{/::::::::ﾚ/ '":::::::ｌ ,.ィ
| |li|::::::::::::::::::::::::::::::}:::Ｙ::::::::::::::::::::::::::::::j／:::/
| l. | :::::::::::::::::::::ヾ:ｖ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ おうよ
| ＿＿＿＿＿_|,l|l ::::::::::::::::::::::._j::∧/´￣｀!::::::::::::::::::::::::::Ｚ, ,ｨ'´ ＿__
^ｰ' ￣￣￣￣..Y_ __ ｊ_;;;:::::::::::::::::::::∠ノ_,ﾉム‐ '"／￣＼ 南北戦争後に除隊してから
. ／´｀l {．} k{．}ｼﾞ ,r ｀V匀:::::::::::::::::::::::::::::::∠,＿＿
／／ .l＿＿ ,. ── ／￣￣￣￣￣ く´.、｀~´ ｊ:! !}!ﾍ::::::::::::::::::::::::::::::::::＜￣｀＼. 1872年にイギリスに行くまでの間は
l｀ヽ ／ ／ｌ. ／ ＿＿{‐_-_-‐''"/ ７ /￤ !::::::::＼::::::::＼::＼:::｀ヽ- ､
| |／ ／ ／ ／. ／´￣￣くー‐ ''／ /／ {Y} j::::::::ヽ::＼::::::::＼::＼::::＼ ＼ サンフランシスコでブンヤをやっていたからな
| ￣￣ﾞl／ l二二二二二二二 ／￣/:ヾ二 ／/ ﾊ:::::::::::::::::::ヽ::::::::::＼::＼::::＼ ＼
￣￣￣ |_|,l. ／￣￣/::::く＿／:::i{｀Tヽ }:::::::!::::::::::::::ヽ:::::::::::＼:::::::::::＼
／ ／/::::::::::::::::::::::::Mｎ､ ,｣:::::::::!::::::::::::::i :::::::::::ヽ:::::::::::::::::::>
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣./ ,'::::／|::::::::::::::::::::Ｕ:〔ﾄｒﾍ}:::::::::l :::::::::::::l ::::::::::::::ヽ:::::::::::::{
/ ｊ::/ ｊ::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::! :::i :::::::l :::::::::::::::::ヽ:::::::「
| ｌ:! ｊ/i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V::ｌ :::::::l :::::::::::::i ::::::::::::!
! |! / く::::::::::::::::::::∧::｢!ﾄ､:::::::::::ｌ:::| :::::::| :::::::::::::! ::::::::/
| ∧ ｒヽ:::::::::::::::l ｌ:|∥ ヽ:::ｒ-|:::| :::::::! ::::::::::::::::::::::{
￤ ）ﾉ ｌ:::::::::::::::∧l ﾘ l| // ｣:::!::::::r､::::r‐i:::::::::::::
!,// rヽ::::::::∧! ヽl! ﾉ // /::::::::::::Y|::::! /::::::::::
ソへ{:::::::::::/ l| l} ｒ‐'"‐(:::::::::::::::::l |/ !::::::::::
く/⌒:::::::::∠､-ﾉ}＿/〜V― ､>:::::::/>:リ＿ｊ:::::::::
ｒ‐┬く￣厂>:::::::::::∧:::ヽ:::､:::::::::::/ >::::::::::::::::::::::::::::::::::::
.
/￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
＜ それで、やる夫はどんな格好をしていましたか？ ....|
ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
}:::::::::::ヾ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
＼ |:::::::::::::::＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
ﾄ､ .}V:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
}::::＼ 〉::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
＼:::::｀＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
ヽ::::::::::::::::::::::::::::r ﾆ ヽ::::: ::::::>ー- ､:::::: あいつは、人様のカネで生活するのが
＼”::::::::::::::::::::::::::{ ゞ' .ﾉノ / ヽ::
ム:::r- ､::::::::::::::｀¨¨´ .ィ ./::: 当然の権利だと思い込んでた奴でな……
-=ﾆ:::::い .} x ≠x ミ=x }:{ _. イ::::::
-=ミ､__フ´ {{ ＿＿__フ'( .{ 父::::: ま、王やら皇帝やらになりすましてるクズによくありがちな話だな
≠ﾑ / _. -‐ 二二__::::::::} ､. 〈 〈X〉
/爪ｲ ＿ イ i＞'´::::::/ .i :i ｒ〜. 何の役にも立たねえ人生を、人のスネをかじりながら生きるってのは
､ .L_V＞''｀￣::::::＞'´ i ﾉ ヽ／
＞＝ﾑ:::::::＞''二￣＿＿ _／. / .|
､＿＿.. ≠=-:::::::::}￣ ／ / .j
ミ､:::::::::::::::-====ミく ／ 〈
＿二ﾆ=-::::::::::-=ミハ .／ }
. -=二:::-===二二:::ム ＿. ｲ /
-＝::::::::::::::::::::::-=＝二二==丁 ＼ ﾊ
-=＝:::::￣￣__:::::-=＝=三￣::::::/¨> ＼＿ L＿
-=＝::::::￣::::_:::::-==＝::::::::::::::／7'､._ }
-=＝=＝::::::＿:::::--=::::￣:イ::/ィ:::::::::ﾑ〉
-= 二=-:::::::::-==＝::イ::／ /ｲ /:::::::::::::爪ﾉ¨} く＼ノ
.
l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| i
＼､|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;Ｍ､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾊ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾚ,.ィ´
- ､､,_」;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ Ｎ､;;;;;;;;;;;;;;;;;/ ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;Ｎ ヽ;;;;;;;;;/ ｌ;;;;;;;;;;;;;;;;;/
＿｣;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾄ! ∨∨ |;;;;;;;;;;;;;;７´
￣｀ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾄ､ ‐ ､ ｀i;;;;;;;;;/
＿>;;;;;;;;;;;;;;;;Ｎヽｖ- ‐ ﾐ:､__ _,,ｨｧ￢､ｖｊ!;;;;;/ 実際、23年にわたって働かずに
ヽ、｀ヽ;;/ｒク7;;;ﾄ､ﾐｉ{ {:::〉 l}>-ｚ=i <i{ 〈:::} }/ Vﾆ,ヽ ,_,ィ＝-､ ＿＿,rー ､
';'､ { !､ﾚﾊ､! ヾﾐ=－ｼﾞ~´ ｀ﾆ=‐'" ,}K // /／＿, ／,ィフ;;;;;／⌒ヽ ゼータクな服を着てゼータクなものを食う
＼};;;ヽ、>､ － i ヽ、 /ﾞ '^! ､、 ./ﾉ-'/ /;;{'´ ＿,/;∠ノ;;;;;∠,__＿＿
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;｀￣| }､ / ＿＿_ ＿＿ l ﾉl|'IIﾞ_,ノ-';;;;ﾉ'´;;;;;;／;;;;;;;;;;＿;;､-‐＜´ 生活を送れたってこたあ
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;／| ヾﾐーﾑ三三三三三ﾐﾆジﾉⅲ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;'ー'´;;＜￣｀
;;;;;;;;;;;;;;;ｒ‐＜|!ヽ,l ｀ヾﾐ{从儿从儿从州' /Y＾＾i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;. 相当ずる賢かったんだろうな！
;;;;;;;;;;;;;ナ' ノ ｀ﾄ､ ｀'ﾐ三三三三三ﾂ ハ ヽへ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;Ｉニｺ / ! |ヽ､, ｀￣´ ｀￣´ /! Ｚ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;. 狂人なんてとんでもねえ話だ
;;;;;;;;;<, /{ | i､ヾ冖''´ ｀ア´ i } IニI;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;匕 ヽ〉 ｌ | ヽ ＼＿＿＿/ l ′ _,}_;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;レ1 ヽ! ｀￣＼ ／ ｌ | ｀丁;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;匕┐ ! ､_/／ / K;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;Uｖi } ヽ ´ ／ ｒ ､Y;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾙ'〉,, ′ ､＿, ｒ‐､ ｒ ｖﾍ_};;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i/〃viｲﾌ､_,, n n ,_,ﾊ しﾄ､};;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;厂´ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾞ´;;;;;;'‐''ｌjY^ｌｊ＾ﾞW;;;;;;;ヽﾉ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ }∧;;;;;;;;;;;
.
/￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
＜ いや、ゼータクといいますが、彼がドヤ住まいだったことは .|
| 本物のノートンをよく知ってたあなたも承知の上でしょ？ |
ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
ヽ;. ＼|.;.;.;.;.;.;.;.;∨ ＼.;.;／ ∨.;.;.;/.;.;.;.;./;.;／
＼.;.;ヽ.;.;.;.;.;.〃::::::::::::::::::Y:::::::::::::::::::: } .;.;.;.;.;.;.l/／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／/ ／
ヽﾍ.;.;.;.;.;.;./::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ﾊ.;.;.;.;.;.／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／ ／/
￣￣｀ヽ、 ＼.;.;.;.;.;{::::::::::"｀ヽ:::::::::::::/""￣￣}ｌ.;.;.;./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／＿＿／:∠＿＿＿＿＿＿
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼ ＼;.;jヾゝ≠ヽ::::ヽ:::::/....xテヽ〆l-‐く.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／ ……へ？
.:.:.:.:.:.:.:.:.::xく＞‐く::Z{:::圦 fう ,ﾄ:::j::::::ﾚ=ｲ fう 尢 ｌ::Z::>＼:.:._/〉:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:二＝=-
-=:.:.r=､＞::::::::::: ヽﾑ:::::::`ー'´:::ﾉ'⌒ヽ `ー'¨´/ﾑ／ `〈/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:≧ﾆ＝=- ＿
:.:.:.:r≧'::::::::::::::::::::::ィﾍ＼:::::::::::::}:{｀´}:{ ‐ｧ l{} ヾ､ r=≠ｧ :.:.:.:.:.:.:.:＿＿＿.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀ヽ､.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::
:.:.:.::.:.〉:::::::::::::::::: '":::::: ｌ:::{:ヽ::::::::＿＿＿/__,〃 l:{} ￣＞.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.―‐.:.:--.:.:__＼:.｀ヽ￣
:.:.:.:.:.r'ク :::::::::::::::::::::::::: !::ヾ`ｫｩtｧtｧtｧtｧv7//:,'(^^) r=≠ｧ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ＼.:ﾍ
:.:.:.:.:. ¨`Ｖ〉:::::x=＝-::::∧ ゞ:二二二二 ン /! `" ｨ＝=x-､/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼:.:.:.:.:＼ﾍ
￣二ﾆ＝勹ｴ>:::＿::::::} ::＼:::::::-‐:::::::‐- ／/ .:/::::::／:::::＞'.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:＼.:.:.:.:.:.:＞￣ ヾ!
:'´.:.:.:.:.:.:／::７／´ ｀ヽ∠::::',::::::::::::: / ／ .:::/_:／rﾍ'´＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼.:.:.:.:＼.:.:.:.:.:.:.:.:＼.:.:.:.ヽ
.:.:.:.:.:.／::::::〃 __／∧1ゝ:::＿___ノ／ tﾍ≦{ヽ':::ヽ〉::::::ヽ.:.:.:.:',.:.:.:.ヽ.:.:.:.:.＼.:.:.:.:＼.:.:.:.:.:.:.:.:＼ー｀=‐-
.:.: ／:::::::::::i{ ／::::::f /:::l::::::::::::::::::/／ (メ＼〉:∨:::::::::::::::::::ﾊ.:.:.:.:lヽ.:.:.:.:`､.:.:.:.:ヽ.:.:.:.:.:`､.:.:.:.:.:.:.:.:.＼.:.＼
／::::::::::::::::{! ／::::::／ !:::::{::::＼:::::r!:::fﾍ'"{ﾉ::::::::::::::::::::::::::::::::::::l.:.:.:.:|::::＼.:..:.:lヽ.:.:.:.ヽ.:.:.:.:.:＼.:.:.:.:.:.:.:.:l＼.:{＼
::::::::::::::::::::/>rく::::::／ /:::/`/〉､ﾊ:_!j'":{_j::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|∧:.l::::::::::＞.:l::::ヽ.:.:.:.:`､.:.:.:. {＼.:.:.:.:.:| ヾ
::::::::::::::::::／:弋ﾉﾍ＿_／::::∧::｀::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: :ヽ|:::／|::::ﾍlー-ﾍ.:.:.:.:!＼.:.:.ヽ ＼.:.:l
:::::::::::::::/:::::::::::厂'´:::::f勺/:::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ／ |::::::::l:::::::::::＼:.| ＼.:.:.ヽ ヾ{
.
/￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
＜ メシも満足にありつけずに身体はガリガリ、服はボロボロ |
| そういうのを実際に見てたんでしょ、あなた？ ｜
| それなのに「ずる賢い」とか言われても…… ｜
ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
ヽ;. ＼|.;.;.;.;.;.;.;.;∨ ＼.;.;／ ∨.;.;.;/.;.;.;.;./;.;／
＼.;.;ヽ.;.;.;.;.;.〃::::::::::::::::::Y:::::::::::::::::::: } .;.;.;.;.;.;.l/／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／/ ／
ヽﾍ.;.;.;.;.;.;./::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ﾊ.;.;.;.;.;.／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／ ／/
￣￣｀ヽ、 ＼.;.;.;.;.;{::::::::::"｀ヽ:::::::::::::/""￣￣}ｌ.;.;.;./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／＿＿／:∠＿＿＿＿＿＿
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼ ＼;.;jヾゝ≠ヽ::::ヽ:::::/....xテヽ〆l-‐く.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／ …………
.:.:.:.:.:.:.:.:.::xく＞‐く::Z{:::圦 fう ,ﾄ:::j::::::ﾚ=ｲ fう 尢 ｌ::Z::>＼:.:._/〉:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:二＝=-
-=:.:.r=､＞::::::::::: ヽﾑ:::::::`ー'´:::ﾉ'⌒ヽ `ー'¨´/ﾑ／ `〈/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:≧ﾆ＝=- ＿
:.:.:.:r≧'::::::::::::::::::::::ィﾍ＼:::::::::::::}:{｀´}:{ ‐ｧ l{} ヾ､ r=≠ｧ :.:.:.:.:.:.:.:＿＿＿.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀ヽ､.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::
:.:.:.::.:.〉:::::::::::::::::: '":::::: ｌ:::{:ヽ::::::::＿＿＿/__,〃 l:{} ￣＞.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.―‐.:.:--.:.:__＼:.｀ヽ￣
:.:.:.:.:.r'ク :::::::::::::::::::::::::: !::ヾ`ｫｩtｧtｧtｧtｧv7//:,'(^^) r=≠ｧ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ＼.:ﾍ
:.:.:.:.:. ¨`Ｖ〉:::::x=＝-::::∧ ゞ:二二二二 ン /! `" ｨ＝=x-､/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼:.:.:.:.:＼ﾍ
￣二ﾆ＝勹ｴ>:::＿::::::} ::＼:::::::-‐:::::::‐- ／/ .:/::::::／:::::＞'.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:＼.:.:.:.:.:.:＞￣ ヾ!
:'´.:.:.:.:.:.:／::７／´ ｀ヽ∠::::',::::::::::::: / ／ .:::/_:／rﾍ'´＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼.:.:.:.:＼.:.:.:.:.:.:.:.:＼.:.:.:.ヽ
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.:.: ／:::::::::::i{ ／::::::f /:::l::::::::::::::::::/／ (メ＼〉:∨:::::::::::::::::::ﾊ.:.:.:.:lヽ.:.:.:.:`､.:.:.:.:ヽ.:.:.:.:.:`､.:.:.:.:.:.:.:.:.＼.:.＼
／::::::::::::::::{! ／::::::／ !:::::{::::＼:::::r!:::fﾍ'"{ﾉ::::::::::::::::::::::::::::::::::::l.:.:.:.:|::::＼.:..:.:lヽ.:.:.:.ヽ.:.:.:.:.:＼.:.:.:.:.:.:.:.:l＼.:{＼
::::::::::::::::::::/>rく::::::／ /:::/`/〉､ﾊ:_!j'":{_j::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|∧:.l::::::::::＞.:l::::ヽ.:.:.:.:`､.:.:.:. {＼.:.:.:.:.:| ヾ
::::::::::::::::::／:弋ﾉﾍ＿_／::::∧::｀::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: :ヽ|:::／|::::ﾍlー-ﾍ.:.:.:.:!＼.:.:.ヽ ＼.:.:l
:::::::::::::::/:::::::::::厂'´:::::f勺/:::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ／ |::::::::l:::::::::::＼:.| ＼.:.:.ヽ ヾ{
.
/￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
＜ ……なんとか言えよ、戦犯 .|
ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
ヽ;. ＼|.;.;.;.;.;.;.;.;∨ ＼.;.;／ ∨.;.;.;/.;.;.;.;./;.;／
＼.;.;ヽ.;.;.;.;.;.〃::::::::::::::::::Y::::::::::u.:::::: } .;.;.;.;.;.;.l/／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／/ ／
ヽﾍ.;.;.;.;.;.;./::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ﾊ.;.;.;.;.;.／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／ ／/
￣￣｀ヽ、 ＼.;.;.;.;.;{::::::::::"｀ヽ:::::::::::::/""￣￣}ｌ.;.;.;./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／＿＿／:∠＿＿＿＿＿＿
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼ ＼;.;jヾゝ≠ヽ::::ヽ:::::/....xテヽ〆l-‐く.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／ いや、俺風刺ライターだし……
.:.:.:.:.:.:.:.:.::xく＞‐く::Z{:::圦 fう ,ﾄ:::j::::::ﾚ=ｲ fう 尢 ｌ::Z::>＼:.:._/〉:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:二＝=-
-=:.:.r=､＞::::::::::: ヽﾑ:::::::`ー'´:::ﾉ'⌒ヽ `ー'¨´/ﾑ／ `〈/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:≧ﾆ＝=- ＿ ネタにマジレスされても困るんだけど
:.:.:.:r≧'::::::::::::::::::::::ィﾍ＼:::::::::::::}:{｀´}:{ ‐ｧ l{} ヾ､ r=≠ｧ :.:.:.:.:.:.:.:＿＿＿.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀ヽ､.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::
:.:.:.::.:.〉:::::::::::::::::: '":::::: ｌ:::{:ヽ::::::::＿＿＿/__,〃 l:{} ￣＞.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.―‐.:.:--.:.:__＼:.｀ヽ￣
:.:.:.:.:.r'ク :::::::::::::::::::::::::: !::ヾ`ｫｩtｧtｧtｧtｧv7//:,'(^^) r=≠ｧ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ＼.:ﾍ
:.:.:.:.:. ¨`Ｖ〉:::::x=＝-::::∧ ゞ:二二二二 ン /! `" ｨ＝=x-､/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼:.:.:.:.:＼ﾍ.
￣二ﾆ＝勹ｴ>:::＿::::::} ::＼:::::::-‐:::::::‐- ／/ .:/::::::／:::::＞'.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:＼.:.:.:.:.:.:＞￣ ヾ!
:'´.:.:.:.:.:.:／::７／´ ｀ヽ∠::::',::::::::::::: / ／ .:::/_:／rﾍ'´＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼.:.:.:.:＼.:.:.:.:.:.:.:.:＼.:.:.:.ヽ
.:.:.:.:.:.／::::::〃 __／∧1ゝ:::＿___ノ／ tﾍ≦{ヽ':::ヽ〉::::::ヽ.:.:.:.:',.:.:.:.ヽ.:.:.:.:.＼.:.:.:.:＼.:.:.:.:.:.:.:.:＼ー｀=‐-
.:.: ／:::::::::::i{ ／::::::f /:::l::::::::::::::::::/／ (メ＼〉:∨:::::::::::::::::::ﾊ.:.:.:.:lヽ.:.:.:.:`､.:.:.:.:ヽ.:.:.:.:.:`､.:.:.:.:.:.:.:.:.＼.:.＼
／::::::::::::::::{! ／::::::／ !:::::{::::＼:::::r!:::fﾍ'"{ﾉ::::::::::::::::::::::::::::::::::::l.:.:.:.:|::::＼.:..:.:lヽ.:.:.:.ヽ.:.:.:.:.:＼.:.:.:.:.:.:.:.:l＼.:{＼
::::::::::::::::::::/>rく::::::／ /:::/`/〉､ﾊ:_!j'":{_j::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|∧:.l::::::::::＞.:l::::ヽ.:.:.:.:`､.:.:.:. {＼.:.:.:.:.:| ヾ
::::::::::::::::::／:弋ﾉﾍ＿_／::::∧::｀::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: :ヽ|:::／|::::ﾍlー-ﾍ.:.:.:.:!＼.:.:.ヽ ＼.:.:l
:::::::::::::::/:::::::::::厂'´:::::f勺/:::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ／ |::::::::l:::::::::::＼:.| ＼.:.:.ヽ ヾ{
.
/￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
| ほうほう、笑いを取るために誇張したネタだったと…… ｜
| ｜
| ネタといえば、あなたの有名な著書「悪魔の辞典」の完全版で .|
＜ ｴﾝﾍﾟﾗｰ |
| 「 皇帝 」を引くと、こう書いてありますね |
ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
|┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓|
|┃ ｴﾝﾍﾟﾗｰ ｷﾝｸﾞ ┃|
|┃ 皇帝 ： 王 よりひとつ上に位置するもの。 .┃|
|┃ ｴｰｽ ┃|
|┃ つまり、A のこと。 .┃|
|┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛|
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
ト､}i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:}Ii:i:i:i}{i:i:i:i:i:i:i:}i:i:i:i:i} ／}
{i:i:Ⅵi:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:}Ii:i:i:i}Ii:i:i:i:i:i:i:Ii:i:i:i:i}i:i:ｉ:{
{i:i:i:Ⅵi:i:i:i:i:i:i:i:}Ii:i:i:ｉ|ｉ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i,:i:i:i:ｉ{ ,.ｲ
トⅵi:i:Ⅶｉ:i:ｉi:ｉ:ｉ:ｉ}Iｉ:ｉⅥi:i:}i:i:i:i:i}i:ｉ:/i:i:i:i:/ﾁi:/
.ⅥⅥｉ:ｉⅦi:ｉ:i:i:i:从ｉ:ｉ:}Iｉ:/i:i:i:i:ｉ}i:/i:i:i:i:/i:ｉi:/
ⅥⅥi:ｉⅦ㍉ｨ^乂i:i}Iｉ{i:i:i:i:ｉ:八i:i:i:ｉ/i:i:ｉ/
＼ _㍉ｉｉiⅥi:{i:i:/ ｀:Ⅵi{i:ｉ:／ : :}i:ｉｲi:i:ｉ/
＼ }＼ .{I { ＼i:i:i:ｉⅥｉv′ -=ｘ `i : {＞气{i:i/ｉｉｉ/ ああ、それは俺が新聞の連載に書いたけど
Ⅵｘ{i:i:i:Ⅵ {I‐=ミｘｉ:ｉⅥｉﾄｘ=‐x､ く冫,ｨ≦刈i:i:i:/′ }
ト= ..Ⅵi:i＼i:Ⅵ乂}I}⌒>i:{^ⅵIｉ{ 燧 I}iﾒ≧くi{ﾞ 燧i〉}:i/イ /}／ ／ ,.． 生前に出した単行本には入れられなかった奴だな！
i:i:i:i:ミｘｉⅥi:i:ｉ:＼i:ｉ:ｉ:从､I} {/ⅵ{ｉ .`冖彳'.,rくﾏ,≧=:ﾞ iﾄｘi/}／i:i:i:／ィイ{/ ／
i:i:i:i:i:i:i:i:i:i≧ｘi:i:i:＼i:i:i:i:i:i＞ﾁ/i}ﾄ､.::´ ‘´.ｒ'ｊ: : ::､=彳}i}i:i:i:i:i:i:くi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i: ノートンのことを無意識に考えて書いたのかもしれん
i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:㍉i:i:i:i:i／.: : {//i} . Ⅵ:rzzzz}zzzｘ,_/: }ｉ}i}i:i:i:i:i:i:i:i:≧ｘi:i:i:i:i:i:i:i:i:
i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:く“7 , .ノ:, iIﾄ､ ｉ从ﾄxⅥﾄｲｨ7/: /Ⅵ≧ｘi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:. よく覚えてないけどさ……
i:i:i:i:i:i:i:i:i:／i:i:i:i:i:i:I}.′ “ ./ /: ∧`ｘ≧ﾆﾆﾆ彡':./ : I: : : }i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:
:i:i:ｉ:ｉ:ｉ:／i:i:／i:i:i:i:I乂 { Ⅵ{ヽ.Y ＾く:::＞イ.ｲ: : : : : : }i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:.
i:i:i:iｉ/i:ｉ:／i:i:i:i:i:i:i:i:く／{ ⅵ .}}I: : ＼ ...__i:::／::{: : : : : : 八ヽi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:
i:i:i:i:{／i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iⅥi} ‘ { て..ﾉ: : : :{: : : : :r㍉i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:
i:i:i:i:{i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:X＾>}:: ＇ }: : :／}: : : 刈ki:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:
i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:气x/７）､./: : : : :{: ≠Ⅵi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:
.
/￣￣￣￣￣￣ヽ
＜ ………… .|
ヽ＿＿＿＿＿＿/
:::::::::::::::::::::V从从从从从从从＼ V从从从从从,ィ从
:::::::::::::::::::::ヾ从从ヾゞ从ｲﾊヾ｀ﾞ ｀'Y从从从/ｲ Vﾊｌ
::::::::::::::::::::::::Y从从从从!ヾﾘ V从从从' Yｲ!
::::::::::::::::::::::::::V从从从トゝ ﾊ从从ｲ }ﾘ
::::::::::::::::::::::::::::ゞ从从从! / ー-- ､ ヾ从ｊ ｿ
:::::::::::::::::::::::::::::ト､ｲ从|｀ ､._ ヽ Vｲ , - ｊ!
::::::::::::::::::::::::::::{ ヾﾊ! ヾ7l ＿,x==ｭ､ ﾊ ／ /
::::::::::::::::::::::::::::! Vﾊ ﾉﾊｭ7ｲr ｡ヾ{ ｲ ,x=ﾍｨ あっあの、わかんない？
:::::::::::::::::::::::::::::! // ヾ/ﾊ ゞ'_ﾉゝ ヽｧ' ｲ{ (;j ｱ
:::::::::::::::::::::::::::::ﾍ ﾊ ヽ ｀ー'~´ ノ´ ｰ､｀ヾ='ﾊ トランプでキングの上はエースだけど
::::::::::::::::::::::::::::::::}{ﾄハ __ //////// ｲ ,ｨ ｒ, }////〉
:::::::::::::::::::::::::(⌒⌒) l| ｀ヽ､ ｀ヽ 〈 ｒｿ 7 ｊ ／ エースって１でもあるから
:::::::::::::::::::ｲ ＼／ ﾊ {ﾊ､ }! ≧､
::::::::::::::::::}ソ ノｊ! V//｀ー‐--ｭ､_,,-‐＝＝ｼ ´ー､. 皇帝なんて回り回って最底辺だって意味で、うん……
:::::::::::::::::ﾊ/ ハ Vヾｒ､ｒｧｯｒ,ｖｒ,iｧィ/VX' ＼
:::::::::::::::::{ イ ヾヽ ｀ヾ＝=≧ｲゝ'Vｲ='ｿ ヾ-'
:::::::::::::::::ゝ Y/＼ ￣｀ ¨¨ﾟ ７ ヽ
::::::::::::::::::::)ヽ }//!＼ /l ゝ'
.
/￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
＜ ……この本、筒井康隆がわざわざ翻訳してたり ｜
| 昔から評論家が絶賛してたりするんだけど |
| その割にはこのジョークつまらないね .|
ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| i
＼､|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;Ｍ､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾊ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾚ,.ィ´
- ､､,_」;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;┛┗ Ｎ､;;;;;;;;;;;;;;;;;/ ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;┓┏ ....ヽ;;;;;;;;;/ ｌ;;;;;;;;;;;;;;;;;/
＿｣;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾄ! ∨∨ |;;;;;;;;;;;;;;７´
￣｀ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾄ､ ‐ ､ ｀i;;;;;;;;;/
＿>;;;;;;;;;;;;;;;;Ｎヽｖ- ‐ ﾐ:､__ _,,ｨｧ￢､ｖｊ!;;;;;/ /￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
ヽ、｀ヽ;;/ｒク7;;;ﾄ､ﾐｉ{ {:::〉 l}>-ｚ=i <i{ 〈:::} }/ Vﾆ,ヽ.... ＜ うっ、うっせえな！ .|
';'､ { !､ﾚﾊ､! ヾﾐ=－ｼﾞ~´ ｀ﾆ=‐'" ,}K // /. ヽ＿ ￣￣￣￣￣￣ヽ
＼};;;ヽ、>､ － i ヽ、 /ﾞ '^! ､、 ./ﾉ-'/ /;;{'... | 俺が生前に出した単行本に |
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;｀￣| }､ / ＿＿_ ＿＿ l ﾉl|'IIﾞ_,ノ-';;;;ﾉ'... | 収録されてねえ時点で ..|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;／| ヾﾐーﾑ三三三三三ﾐﾆジﾉⅲ;;;;;;;;;;;;;;;;;;.. | いろいろ察してくれよ！ |
;;;;;;;;;;;;;;;ｒ‐＜|!ヽ,l ｀ヾﾐ{从儿从儿从州' /Y＾＾i;;;;;;;;;;;;;;;;... ヽ＿ ￣￣￣￣ヽ
;;;;;;;;;;;;;ナ' ノ ｀ﾄ､ ｀'ﾐ三三三三三ﾂ ハ ヽへ;;;;;;;;;;;;;;. | 筒井訳にも入ってねえだろうが！！ |
;;;;;;;Ｉニｺ / ! |ヽ､, ｀￣´ ｀￣´ /! Ｚ;;;;;;;;;;;;;.. ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
;;;;;;;;;<, /{ | i､ヾ冖''´ ｀ア´ i } IニI;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;匕 ヽ〉 ｌ | ヽ ＼＿＿＿/ l ′ _,}_;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;レ1 ヽ! ｀￣＼ ／ ｌ | ｀丁;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;匕┐ ! ､_/／ / K;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;Uｖi } ヽ ´ ／ ｒ ､Y;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾙ'〉,, ′ ､＿, ｒ‐､ ｒ ｖﾍ_};;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i/〃viｲﾌ､_,, n n ,_,ﾊ しﾄ､};;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;厂´ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾞ´;;;;;;'‐''ｌjY^ｌｊ＾ﾞW;;;;;;;ヽﾉ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ }∧;;;;;;;;;;;
.
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,.:::''::´::￣::`:::.、
／:;: '´Ｔ 丁l `ヽ::}
/{:::/ ｌ |ｌ ﾄ､ ｌ Nﾄｌ iﾊ
lｄｂ| ｌ k_ィヽﾚ仁ﾘｌ│
| ∧l lK◯ ○ｿｲ ……あの
,ｌ （ｌ ぃ ,-┐,从|
l ヽ ﾄゝ､ニ イﾄ､ﾄ､ まったく参考にならなかったんだけど……
|/≪T ,バ､:文:｀Yラ､ゝ
Ｎ≠{〈:::::::〉:;i:::}:::〉≧
ヾ≦ﾊＺi::ﾍ;:::〈ｌ:::|j≧
／:::::::ﾊ:::KＸl:_:ﾄ､
∠::::::::::::{ﾐk::〉Xl,ｿ::::＞
|:::::::::::｀^^ＫＸヽノ
／￣￣＼
／ __,ノ ｀⌒
| ( ⌒) （⌒) ビアスみたいな有名な奴だって
.| （___人__）
| ｀ ⌒´ﾉ. やる夫の間違ったイメージを垂れ流していたという
| |
,. --、― --ｰ y:ヽ 丿 興味深い事実が分かったじゃないか
/ ::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::..＼ __ _ r.〉
/ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..... ＿ ｨ＼ 「参考になる」なんて一言も言ってないだろ？
/／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.. ヽ
ノ ..::::::::::::: ／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.. 丶
/ ...::::::::::::::: /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.. ｀,
/ ..:::::: -、::: /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.... ｀,
i :::::::::::.. -‐-、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: r/ノ::.. `、
ヽ::::::::::::::::::::.. ＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: j::::::::::::::::.. ヽ
＼::::::::::::::::::::::.. 、::::::::::::::::::::::::::::::::::::: /ヽ:::::::::::::::::::.. ･、
＼:::::::::::::::::::::.. ＼:::::::::::::::::::::::::::: / ヽ::::::::::::::::::::::::.. 、
/////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
.
┌───────────────────────────────┐
│実際のところ、この頃のやる夫は困窮を極めていた。 │
│ ....│
│フィッチによると、軍服のズボンのお尻の部分が破けてしまっていた為 │
│この頃は下半身だけ民間服を来ていたらしい。 .│
└───────────────────────────────┘
／ ￣ ＼ ｢l「l｢ｈ
／ -l⌒l 、} __ | |｜| |
／ ／ 人_ﾉ 仏 - └ ､ヽ ￣ !
（_ / c∠二≦二}つノ } l / |
／ ─ ― ､ ｈ.＿_ｲ
／ （ ◎） （◎）' | |
| u. （__人__） | ｜ｰ一.｜
＼ ｀ ⌒´ ／ | |
/{＼ ー ノ'-､ | |
r=ﾆ,二| ＼｀ ー-r--イ | }} ￣ﾉ! | ∧∧∧∧∧∧∧
/ | ∟ _ ＼ /＾＼ |/_ }} ! | ＜ キモー―！！ ＞
人_ | く ＼〉-〈/ / }} | ＿＿／ ∨∨∨∨∨∨∨
/ l r―― ト _ У_／r―‐i} |／ ,ｨWv、
/ ／ ! |ー rｰ| | | |ーrf ﾘ ､Mイ r:-､
／ / ! l| _(⌒i_ .| | l l| l | ､_,ｨ⌒ヽ ･ﾆ{ﾐヾヽ
｛ ／{ ＼. _/ーｿノ-ヽ .＼/ﾊ} ･ﾆlN l l ﾄ、 l､ﾄﾐjiL、
＼ ' |.. (｜＞ ＜ |) .| ,＞'"^ヽ Y´ﾘ ヽ
. (O人 (王|￣￣￣￣| l:::::::::::::::ヽ / ',
(⌒( ｦ見せられ| |::::::::::::::::::Y´イ l,
/￣￣|ないよ！| l::::::::::::::::::::l´ l ヽ,
. ∧ ○|＿＿＿＿| ／／}:::::::::::::/ l＿＿／
. ／ ￣/￣く ⊂ゝ' /::::::::::::,' // | |
. `／ ／~￣) ﾉ /::::::::::::::{ H, H
. (__ノ (＿_) ノ::::::::::::::::ヽ、 l::l _l::l
｀ヾ::::r-､:::「´ ,ノ」 '‐┘
ヾヽ _〉::l、
ヾヽー-'
ノ__」
.
┌────────────────────┐
│困りきったやる夫は、市会議に陳情した。 │
│というか懇願した。 ...│
└────────────────────┘
／ ⌒｀''"⌒｀ヽ、
／,, ／￣￣￣￣＼ 合衆国皇帝たるやる夫がまともな格好でいられるよう
/,／/:: ＼
;/⌒'":::.. |⌒ヽ. 市の予算で服を買って欲しいお！
/ /､:::::... /ヽ_ ＼
_＿（ ⌒ー-ｨ⌒ヽ、 /⌒`ー'⌒ ）. お願いだお……
━━━`ー──ゝィｿﾉー‐ヾy＿ﾉー─ "
.
-─‐──‐-、
／ ＼
／ ; ヽ
l U l
| , 、 ; |⌒´⌒｀ヽ、
!、 _ノ" "ヽ、__ ∪ ＼ それからもうひとつ
ヽ (（◎） （◎） ):: /⌒゛` l:
/ヽ~゜（__人___）~__ ,ノ| , |. 市中の新聞社を一社、やる夫の正式な報道機関にして欲しいお！
/ /` ⌒ ´ | | , !
/ / | `ー-,,,|" |___,ノ |. エヴァンズの「アルタ・カリフォルニア」は勅令を捏造し放題だし
/ / | | | ,lー─- 、
, --‐-ー、_/ l ,| | ,／ ） ）. フィッチの「ブレティン」はあんまり取り上げてくれないから
く / / ァ- ,ノ ＼ノ＾ノ^／⌒ヽ.j＼ ／＾ー-‐'
`ー' ー´￣ (_イ_,イ、_,ィ'´__/ ￣ やる夫は困っているんだお……
.
┌────────────────────┐
│言うまでもなく、市には完全に無視された。 │
└────────────────────┘
/￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
| 新聞見ましたかな？ | /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
| ノートン皇帝の陳情の件 | | はっはっは |
ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ | あんなのまともに受け取っていたら |
,､‐'"´￣｀ヽ, ,､.| 我々にいくら金があっても足りませんな |
´ ,r'"｀`ｰ- Y ＿ ＿ r'"´ ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
. ,!´ レ'´ ,､-'´ヽ, -‐- ､ },r'ﾞ´ ｀ヾ ,!. /´￣｀ヾ ヽ
/ ＝= 斤/ / _,i ﾞ｀ヽ､ i! -‐､ ,ｨﾆ､ i ,ｲ / `､ ﾞi
､ ,:; ,」,/ ヽ ,ヽ ,! ヾ 'ﾞ~`, ,!ｲj !,ｨ=- V､ l
, ､ ,〉 ,r､ / ,ｨｪY､-‐''"´V ｀､ 」 - ヽ ｀`j / ;:.´ ｿ ,!
ヽ､ ' ￣Λゞ-─‐- ､ ﾘ -‐､ ｿ ヽ,' ｰ-‐ ,! /ﾄ､,､ ゝ､ Yゞ ｲ
`, ｀ヽ､‐'ﾌ´ ヽ ｰ{ '"´:;V!ﾄ､ ｀､ // !＼丁｀, ,i ,人
..:ヽ ,ィ｀7 `, / ,:;;;:;! ,! , ィ´ゝ-‐'´/ !.;.;.;｀i / ,ィ／ヽ
.:.:.:i＼ヽ〉 iﾉ `､ '´ i 〉 ,､‐'/.;.;,! ｀ゝ＜´ ,!.;.;.;.;.;｀`ー, -‐'´: : : : : ｀､
.:.:.:.:＼,! i ,ｲｲヽ ｀､ !人 ,､‐'´.;.;/.;.;.;.;ﾄ､/} ,/｀ー/／.;.;.;.;.;.;./: : : : : : : : : : : `､
＼.:.:.:.:i / / ! l ゝ- ゝｲヽ ｀ヽ､ /.;.;.;.;.;.;.;.;＼ /i /^i / ￣!.;.;.;.;./: : : : : : : : : : : : : ,i
.:.:.:＼.:.:i /｀V | ／＼/､/ ﾄ､!.;.;.;.;.;.;.;.;.;i￣.;.l / | /.;.;.;.;/.;.;.;,/: : : : :,､-─- ､､: : ,|
.:.:.:.:.:.:.:.:〉-‐─- ､ _ ,ィ /＼!'´ ,! ￣/ i }.;.;.;.;.;.;.;.;.;!.;.;.;.;,ﾘ | ,/.;.;.;.;/.;.;.;./: : : ／: : : : : : : : ヽ､!
.:.:.:.:,r'´二二ﾆヽｰ- ､! / ,ｶ ,! / | i.;.;.;.;.;.;.;.;.;ヽ.;.;.;＼ i/.;.;.;.;/.;.;.;./: : : /: : : : : : : : : : ,!: :,!
'"´::::::::::::::::::::::｀`丶､ Y´ d | ! / ,/￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ: |
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`''ｰ､ | ,! / ,| あの男も、いいかげん皇帝ごっこをやめて | .,!
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼,! ﾚ ,!.| 真面目に働けばいいのですが .||
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ /. ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/.: ,!
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::久 ,! |.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;/.;.;.;.;.;.;.;.;.;,ｲ: : : : : : :.|: : : : : : : : : : : !: : ,!
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〉 | |.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.:/.;.;.;.;.;.;.;.;／: : |: : : : : :.|: : : : : : : : : : :,!: : ,!
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| | ヽ､.;.;.;.;.;.;.;/.;.;.;.;.;.;／: : : : ,!: : : : : /: : : : : : : : : : /: : ,!
.
┌─────────────────────────┐
│そしてエヴァンズも、やる夫の不信任発言をスルーして │
│またまた勅令を捏造するのであった。 .│
└─────────────────────────┘
/ﾆＹﾆヽ
/(●)(●)ヽ おいお前ら、皇帝がまた勅令を出されたっていうｗｗｗｗ
／::::⌒｀´⌒::::＼
| ,-）＿＿＿（-、| 皇帝に服を買ってやるまで、市長と市議員は全員コート着用禁止！
| l ｍj |┬-| l |
＼〈＿_ﾉー'´ ／ クロウリー警察署長は違反者を逮捕するようにっていうｗｗｗｗｗｗ
| ノ ﾉ |
｜ |
ノ l l|
Ｙ;´ ／ ﾉ|
l ＹΣ彡／ |
ゝ､ ,ﾍ,__ ｨ （ ﾍﾟﾁﾍﾟﾁ
＞ > `> >
（ ,（ (,＿（
.
┌───────────────────────────────┐
│その一方で、やる夫は市外からはなぜかモテモテ状態が続いており .│
│前回出てきたペタルマ市に再度招かれたり…… .│
└───────────────────────────────┘
┌∧ムＹﾔｧｨ-――-＜ﾆ=こヽ、
,.ィi/ >ﾆ≡三..._ ＼,,､Σヽ
＞ﾍ,,.ｨ'´,ｨ／ ｀ヽ、 .ハ ｀!ﾉ、
＼／ , ./ / ,. ,. ヽ .ﾊ ﾉﾉｊﾊ_,.ﾊ ｊ
/ / ,' .,' .,' .l .ハ ',.ヽ i |彡ﾉﾉﾊ_,ｨﾉ
l.i i .i ii i i ', .i i ',ｊ ｊ ﾉﾉｲ |_ﾉ
ｰi .ｬ.ﾆ_‐┴┴ｰﾞ┴┴''ｿ彡ｼソ./
`､i,弋) ''てら) .,ｲ{6ﾘﾝﾉ.ｿ 前回の経済効果はなかなか良かったぞ
ｊ.i 〈 ￣´ ハ Yﾞ_シ′
(｀ﾄ､ ---‐' ,,ｨリ''ﾍ ）. もう一度来て貰うとするかの
ξ ＼ __ , ｨ_''∠┐ '´
,.､.､ ,ｨ･' ./::::::::::::::::;ｨ
/ ,ﾉ.,ﾚ､,,ｨ･"ｨ‐''"´'ヾ≠7'" `ヽ､._ _....._
ｊ´ ｆｒ´.,ィ.)､',.ヽ、.,へ _,,..ﾞﾆ'' ‐- ／ .,ィミ=ｭ
,ｋ''7 | i .i.._`‐ｬＬﾆ○-._ ｆ _,､イ _,.イ ぐﾞ､､`:.､
,.､ .,,ィ''ﾞ´.ト ､､,,__ }^ﾞﾍ..ｨ'ﾞ| ｀ヾ┴ﾆ-‐''"´,ｨ''ﾍ;::::::ヾ;:::ﾊ
く 〉,,ｨｨ"´ .,､ゝ‐,ｨ/ /:::::::://::::¨¨7"''^^ﾞ:Ｈﾞ~{{:::::::::ヾ;:::::::l::::ﾘ
廴)" .ｆ::::ｆ;ｨﾞハ ./:::::::::{{::::::::::〃::::::::::::i:ﾍ::ヾ､:::::::::!:::::::;;::<、
';::/::: i.,.ﾍ ./_＿:::::!:::::::::{{::::::::::::::ﾘ／ゝ､_ﾞ;;;;､-‐'"::ヾ;::ヽ
.,':::::: i _Yヽ:';::::｀ii:ヽ:､._!:::::::_;::ｩ'´ .ｆ::{{::::::ヾ:::::::::i!:::ﾘ
,'::::::::: i" .', ﾍ::::::::ii:::::::::::√´::::ﾉ ﾍ::ヾ､:::::ﾞ､:::::/ｼ′
,':::::::::::. !‐-! }::::::||:::::::::::l:::::::/''ﾝｭ...＿＿`;;--ｬ-‐''"!
.ｆ:::::::::::. ｊヽ. | ｊ''":::ヾ､::::::';＜´￣_ﾍ :::::::::::::::ﾞヾ､;;;:::::l
,.ｨ7:::::::::..' ,'､. ﾞｊ .ｊﾞ:::::::_:;;:_`ー/´ヾ´.／ﾍ .:::::::::::::::::::';ヾ::::::!
. ／/::;'::::::::' / .',./ノ_;､､ﾆ三ﾐ ｼ′ .K ,ハ .::::::::::::::::::::::`::ソ
.
┌──────────────────────────┐
│湾の対岸に出来たばかりの │
│カリフォルニア大学（現UCバークレー校）に視察に行って .│
│世間に毒されていない素直な若者と交流したり…… .│
└──────────────────────────┘
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ―
／ （ ●） （●）', 。 なぜ合衆国に皇帝が必要なのか
| （__人__） │ /
＼＿ ｀ ⌒´ ／ /
/ ￣ヽ 介/;￣ lヽ、 ,rE)
. │ | ゝヾ, / ７ | ｿ◇'
. | | ＼ ﾟ|／ |＼／＿＿＿＿Ｅ[]ヨ＿＿＿＿＿＿＿_＿＿＿
＿|＿_|＿_＿ﾟ|＿_＿|＿ -‐ ￣￣＿ ､
|＼ ヽ⌒ヽ⌒ヽ ＼ -――‐- ､ ／￣ヽ´ / ＼ ヽ、
|＼＼ ⌒ ⌒ 甘 ＼. ／ / へ__｢￣｀ｰへ----ﾍ | ヽ
| ＼|￣￣￣￣￣￣￣￣￣| ／ ＿＿ ヽ、 / / | ヽ ヽ、 | | ',
/ /´＿＿＿｀ヾ、 | / / | | l l | | i
＿_ / r'´, 、 、､＼ﾞ'.| ! l ! | | l l | | |
＿＿ ⌒ヽ,r '´ ｀ 〈 /´ ,--､/ ヽ r‐!‐､｀l | ! l l ! | | l _L.-! ! |
∠/‐O‐/＜ヽ/二二ヽ V / / ｌ!_| |Ｎ__|_ l l | ! ｌT''‐L'､ |_|/イ_/! /! ! ｌ |
Lr''´/￣｀ヽ /l、､ヽ___| | ﾄl/Ｖｲ ｡ l! ｡ |l l | ! l !/ｌ｡:| ヽ/ /|。::ヽ、| | | |
////|! |_|_l ､ ! ト､ ´,-､| l ヽ ＼`| |ー, ｰ‐' l | VヽＮ| l:: l ! !::::::ﾉ/ | | | |
!l l´!l ヽヽ | |Ｎ |ﾟ' ﾟ‐''| |）、､ ＼ ｣ ｌ､ --┐ / | | |ヽ""丶--┐"""' | | | |
r―-､l ﾟ ﾟ ；// lr‐ヽフ | | ヽー‐､.!､_,＼`ｰ' _,../__/ ', | | ﾄ､ ヽ_ノ . ｲ ∧/Ｖヽ|
｀（ヽ ヽト- //, （´ ﾄ‐/ / / | l | ｌ｀´r| ∧. ! ! ∧ ＞- . _ イ´ l /::/:::/ヽ、_
!｀ヽ ＼//／ ヽ !/ イ レ' / / / /＞´/＿ ／ ヽ.|∧/Ｖヽ|_...,--､__| ／|/:::/／::::::::::::｀::....､
!／_＼ ｀´ ／＼ ＼| /― / //i´ i´―‐ﾝﾞ /´｀ヽr‐、 ／::（､ ｀ ｀ヽ::::/:::::::::::::::::::::::::::::::＼
/`/♀lr｀ー‐´ / ＼ ＼ / / //| ! | / ｒ' ＜ヽ | |/|::::::l´ |V:::::::::::::::::::::::::::::／´｀ヽ
※ 理由は分からんが、実際ウケは良かったらしい。
1960年代にLSDのメッカとなるUCバークレー校だけに、何かキメてたんじゃないだろうか。
.
┌───────────────────────────┐
│カリフォルニア州の北隣にあたるオレゴン州のファン達から ......│
│なぜか立派な錫杖をプレゼントされたりしている。 .│
└───────────────────────────┘
{ 、
{＼ 〕'，
＼ヽ} }-:､___
. 7{ ﾄ､ ヽ｀ヽ､__
. / {: { ｀ヽ.}i ヽ｀ヽ.
{ `､{ ＼ } } ＼
{ 、 ｀} ＼ | ﾑ-､ ヽ 錫杖の取っ手はマホガニー材で出来ており
| ＼ '， x==ミ} 〈_,ﾉ :}i }. 人間の手がもがく蛇を捕らえる形になっていた。
ゝ､ ＼∨:::::::::::∨ ノﾑﾉ
∨＞=ﾐゝ::::::::ノ{ ／ / }. 蛇の胴体はブドウの蔓で作られ、杖の本体に絡みつくよう造形されていた。
. ∨{{ 〃 ｀≧x|i{ 厶イ
ゝ､≧＝＜__/´/⌒ヽ 杖は中空になっており、中には散弾の弾が仕込まれていて
＼__,.イ {｀7 } 皇帝が歩くとガラガラヘビのような音が出るようになっていた。
ゝ､__7 /｀)
{ ι {_
｀ｰｫ }
｀ヽ∧
ﾏﾑ
ﾏﾑ
ﾏﾑ
┌───────────────────────────────┐
│……ということらしい。 ...│
│ ....│
│やる夫は生涯何度も杖を貰っているが、この杖が一番気に入っており ....│
│ここぞという時は必ず携帯していたそうな。 │
└───────────────────────────────┘
.
まあ娯楽の少ない時代だしな
内容もヘボかったが何より翻訳がクソ寒くて読むのが苦痛だった記憶がある
┌───────────────────────────────────┐
│そんなこんなで波乱万丈とも呑気ともいえない日々を過ごしていたやる夫だが .│
│翌1867年1月に大変なことが起こった。 │
└───────────────────────────────────┘
.;;: | ..| | | || || ／|| || || ||／
┌┬┐ ┌┬┐ .|､ └| | | || || || ||;:,. || ||
├┼┤ ├┼┤ .| ..| |┘ ｒ'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'ヽ
├┼┤ ├┼┤ .| ..| | |....（ ）
└┴┘ └┴┘ .:; |､ └| | |;.,. ） そうだ、今日は趣向を変えて （
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿|／,...| | |....（ 行ったことのないホテルで新聞を読もうかお ）
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_￣ｌ,ｉ| | |==. ） （
.＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿､|:::|.~ | | |....（ 「パレス・ホテル」を試してみるかお…… ）
ψ ψ .／／ ||:::| | | |.... ） （
. Ω Ω ／／ ／.||:::| | .._| |.. 丶〜'⌒'〇'⌒'〜⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'´
／／ ／ ||:::| | |. |ｉ..| . Ｏ..／|| || ／|| || ／||
／ .||:::| | |. |ｉ..| .|o ..|| ／|| || || ||／
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::||:::| | |. |ｉ..| .||. ﾟ.||. ＿＿＿_ || ||
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::||:::| | |. |ｉ..| [ニニ . ／ ＼ .[ニニニニ
.＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿.||:::| | |. |ｉ..|. ／ ─ ─＼
";,: |:::| | |._|ｉ..| ;.'.. ／ （◎） （◎） ＼ ..,:゛
;:.. . |:::| | | |＿＿＿＿.....| （__人__） | ＿＿＿＿
:,:; ' .,.;|:::|／ |.=.=| |=========..＼ ｀ ⌒´ ,／ .=========
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣~ ''─‐'' ￣￣￣￣￣ / ::::i ＼..￣￣￣￣
/ / ::::|＿/
＼／ ::|
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿. | ::::| ｷｭﾑ.....＿＿
================================================. i ＼ ::::/ ｷｭﾑ .======
''::;.,,.. '';;'..,. ＼ |::／
|＼＿／/
＼＿／
.
┌──────────────────────────────────┐
│ちなみに、以前に観光案内で紹介した現存のパレス・ホテルは創業1875年。 │
│ここに登場する1867年当時のパレス・ホテルとは完全に無関係である。 ..│
└──────────────────────────────────┘
|┃
ｶﾞﾗｯ. |┃
|┃ ﾉ// .／￣￣￣ ＼
|┃三 ／ ＼ ／ ＼ 臣民の諸君、ごきげんようだお……
|┃ ／ （◎） （◎） ＼
|┃ | （__人__） |
|┃三 ＼ ｀ ⌒´ ／
|┃三 ／￣￣￣￣￣￣￣ ＼
.
,.､ ,.､
(｀ヽ ! ヽ()() ,.-- ､ i i
| } ヽ ヽ ＿,,.. -―-､ ヽ､_ ヽ / /
/ / i i ヽ､＿＿,.､＿〉 ／/`'ノ /
r' ! へ! ! { '-' /
｀ー' ｀ヽ､ノ ｀ヽ､_ノ
、＼＼ ヽ -‐L.. ｣ﾆ＝‐- L_ / / ／ ／
＼ヽ ＼＼ ヽ . ｀ ､ / / ／ ／
. ＼ ´ ::::..、 ／ --‐‐
ヽ、 ／ _.. -‐=＝＝=‐- .._ .:::::::::::ヽ __
.三二ニ＝=‐-=≦ __ __ ≧z二ﾆ＝-‐ =＝ﾆ二￣
ｰ-＝=ニ二三ﾆ二二三三三式 丁八三三三三三二ﾆ二三三三二ニ二￣
| ￣丁人 人:} ｉ:::人 人| 丁//,丁￣￣
| | ｰ-‐〃.:.::| |:::ヽ＼ｰ-‐＜::::::| |////| き、君！
| ! ／ ｜ |::::::.ヽ ＼ | |////|
| ! ｉ |::::::::. } |////|. そんなみすぼらしい格好でホテルに入ってきたら
| ﾄ､ / _,.. j::ヽ::::::.... U ﾉ |////|
､__＿＿＿_|＿__|＿＿＿＿ゝ-､三r-ﾉ‐-::::::::.... イ! |////|. お客様がよりつかなくなるでしょう！
￣|￣ 丁¨ ‐-―‐' } ｢ ゝニ二ニニニ＝＝==…―‐
| | ⌒ヽ '⌒ ＜.::::::::::::::::| |////l さっさと出ていってください！
| | く ―― ､_,. -‐- __ヽ:::::::::::| |////|
| ｜ ＼ . イ:::::::::::| l////|
| | 、 /｀ ‐--＜::::::(ﾉ::::::::::| l////! ‐-＝ニ
L.. _|:::｀＞ ､ vwv .::::::::ニ=-‐| l////! ‐-
／ ＼__{／ | {::::＼ _川 {＿,.:::::／::::::i:.:.:.:lL ﾍ./// 、
, ／／ -‐く.: :＼ | |:::: ｰ----‐＜::::::::::::}: : :|＼ー一 'ﾞ ＼ ヽ 、 ｀ .
／／ / ＼ヽ.: .:＼::::::.. ヽ .:::::::::::::::::::::::/ : : ｊ ＼ ､＼＼ ヽ＼ ｀
.
＿＿＿_
／ ノ ヽ＼
／ （◎）}liil{（◎） え！？
／ （__人__） ヽ
| |!!il|l| |
＼ lｪｪｪl ／
/ ヽ
しヽ ﾄ､ﾉ
| __ |
!___ノ´ ヽ__丿
┌─────────────────────────────┐
│やる夫はホテルでこんなことを言われるのに慣れていなかった。 ..│
│ .│
│皇帝にこんな暴言を吐いたことを新聞に書かれたら │
│特大の炎上ネタになるからだ。 ..│
└─────────────────────────────┘
.
┌──────────────────────────────────┐
│このホテルの主人、新参者だったのか、よっぽど町の事情に無知だったのか ....│
│はたまた炎上商法を試そうとしていたのか定かではないが、 .│
│とにかくやる夫を追い出しにかかった。 ....│
└──────────────────────────────────┘
＿＿＿_
／_ノ ヽ、＼
／（◎） （◎ ）.＼
／ （__人__） u ＼. やる夫はいやしくも合衆国皇帝ですお
ｎ|i 7 ｀ ⌒´ ｎ|
l^l | | ｌ ,/) U l^l.| | /） そのような物言いをされては後に引けませんお
', U ! ﾚ' / ー‐ | U ﾚ'/／)
{ 〈 ﾉ ／. 貴人にはそれらしき礼儀を……
..i, ."⊃ ｒニ /
."'""⌒´ `''""''''
. ｎ. ＿__ ｎ _ｎ_◎
. 弍_爻. `つ_) l l└i七. ｎ ｎ.
（ ⊂′ ＿＿_. LＫ⊆T. l｣ l l.
. ￣ ／ | |. rリ
. , イ_＿＿__|_|≧r｡ _
. ／ ........................................ ｀ ､
ﾄ､ ＿＿_／..........._ ｡r≦￣￣￣￣≧r｡ _ ＼＿_ , イ
＞三三三三三三三三三三}{三三三三三三三＜
/......../ | 乂＿＿_ノ ﾉ ｌ 乂＿＿_ノ,| ..|.ヽ ああ、もう仕方ないな
| ........|...| : ', | ..|...|
| ........|...| :. , | ..|...| . そんなこと言うなら警察呼んじゃうよ！
| ........|...| xxxxxxx :. xxxxx | ..|...|
| ........|...| ::. '， | ..|...|. いいんだね！！
| ........|...| (_ハ ﾊﾉ | ..|...|
ー=＝≡ニ二≧二二二彡― ｖ ミ二二≦二ニ≡＝=一
| ........|...| | ＜＿＿､＿,＿｀＞| | ..|...|
| ........|...| | ＼ ／ | | ..|...|
| ........|...| | ＞―＜ _| | ..|...| ─┼─
ト| ........|...ﾄ､ ー | ..|...| ─┼─
|..| ........|...| ＼ 从 ｲ| ..|...| │
. V, ...... |...l ｀ ､＿＿＿ｌ;;;;ｌ,＿_／ !__|__!
. ＿＞―＜ ∨ :::::::::∨::::::/.:} !＞r｡ _
／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l＼ Ｖ ::::::::::::::: / :} /.:.:.:.:.:.:.:.:＼ | | /
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ! ＼ Ｖ:::::::::::::/ .:}／| .:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ＼ /
.
-――
／､__/ヽ;ｨ'ｌ: : ヾ.､
/: : :>/´ ヾ,ﾌ: : :.',:',
,′: : ｱ_、 ノｧ: : : : ｌ_:!
!: : : :_:_:´Ⅴ｀ﾞ-.－､: |}:ｌ へい、警察でーす！
. !: （::::::::::::::::::::::::::;ノ: :ﾘ:!__
',: : ｀: .ー┬: :´: : : :,: {::}:｀;ヽ 今日はどんな御用で？
. 〉; : : : : : |: : : : : :/／:::;:'::::ﾊ
i:;;;;ﾍ; : : : : !: : : :／:::;:::´::::::::::!
ｌ:::::{::::;≧_ :__: ｨ/-r´:::::::::::::::::|7､
>;::V::／ { |ﾆｌ:::::|::::::::::::::::／::::::::＼
/::::/::/ ,' } ┤:::|::::::::::／::::::::::::::::::::＼
r-';:::,'::/ ' ハ ゝ -;r::´::::::::/{:::::::::::::::::::::＼
/ｰ､:;:|::ﾊ ,' i__ﾉ┴'/:::::::::＼::'::ｌ;:':::::::ヽ::',:::;:::::ヽ
. /::::::/::ヽ} ! /'::::::::::〃:::＼::::;::::::::::::::::::::::::::＼
┘:::::ｌ::N:「从＿__| /;::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
ヾ:::`:::〉ｰ::W| | | ｌ | ,'::ｌ:::::::::::::::::::::::::,':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ
/ｰ/::::::::::::::Nvvv /::::i::::::::ｌ:::;イ;:|::::′::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ
【 警察官 アーマン・バービエ 】
Armand Barbier ( ???? - ????)
__/⌒_ i i
／ .ﾞ|_| ￣｀ヽ
f |||||||| ﾞｉ
| ､____________________,|,
|ミ≡≡≡≡ ≡≡=彡
| | :| ＝ﾉ ﾞｉ､＝ || | バービエ君、この汚いホームレスが居座ってしまって
| | :| u ,､,.〉 || |
. ｰ‐|─|‐抂─ノ‐ｖ-､‐刊┼─ 出ていってくれないんだ！
／＼.| :| } ｀ヾ`ｰ''ﾌ. ｆ|| .|ヽ
/ ヽ￣＼＿_ｆｆｆ__／￣ ＼ なんとかしてくれよ、頼むよ
| ﾞｉ ヽ jｊii / / ﾞｉ
.
＿ /.- ──-、
／ ＼ ヽ
,-──- ／ ／＝--ｯ =r、
／´ <(⌒)>＼ | ! ｿ─ 〃 |
∧ ィ77777777777‐、 ＿.へ.／ （. / /
∧ ｛/////////////） /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ ..ソ─''ﾞﾞ′./＾|
|目 ｀‐´ .￣￣|￣｀ヽ|. | ちっす！ | .r───´／〉
|:::: .| .│. ＜ おいてめえ、浮浪罪で逮捕する！！ |...＼二二二／
ヽ:::::::::::::::::::::::::′:::::::/... ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/...／
〈::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ / ＼‐´|＿|___|_〉
ト:::::::::::::::::::::::::::／ ,r‐-、 ___,ir‐=/ / ￣ /
| ＼ ／|￣￣ / ./ ヽ￣￣ ／. / /＼|
,ｨﾍ:＿＿＿／|／ / /_／ / / ｀
,y´＼|_|＿|＿|／ / / ＞´￣￣
／ | ＿＿ ＞´
／ | |＿＿＿＞´
/ | ／￣￣￣,＞´
/ |/ ＞´
. /.| │ ￣ﾚ′
/ | | / ﾍ
| ＼ ヽゞ ﾍ
＿＿＿
／ .u ＼
／(（◎）) (（◎）)＼ な、なんのことだお！？
/⌒)⌒)⌒).:::: （__人__） l_j :::＼ /⌒)⌒)⌒)
| / / / |r┬-| | (⌒)/ / / /／ . やる夫は、合衆国皇帝……
| :::::::::::(⌒) U .| | | ／ ゝ :::::::::::/
| ノ | | | ＼ / ） /
ヽ / └ー.┘ ヽ / ／
.
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ﾞ:, | | ,:ﾞ
ﾞ:, ,.;-=＝=-;、 _.,.;-=＝=-;., ,:ﾞ
ﾞ:, ,rﾞ´ ,..;-‐‐-;、 ﾞヽ、 ,.,r'ﾞ ,.;-‐‐-;.、｀ﾞヽ ,:ﾞ
ﾞV´ ,.ｒﾞ ﾞ:;、ヽ ¨ﾞﾞ‐┐ ┌‐ﾞﾞ¨ ,r' ,.;:ﾞ ﾞヽ ﾞVﾞ
,.-ﾞﾞﾞ´ ヽﾞ; o ﾞ、 ,.ﾞ o ;ﾞ,r' ｀ﾞﾞﾞ-、
,.-‐´ ｌ、 , } .} h-ｒﾞﾆﾆヽ─‐‐r'ﾆﾆﾞｒ-h {. { , ,.ｌ ｀‐-.,
/ ﾞヽ、} ノ ﾉ ﾉ jFﾞヾﾆﾆﾌ￣￣ヾﾆﾆッﾞFj ﾞ;, ﾞ;, !､ { ,.,r'ﾞ ﾞｉ
ﾞ; -‐、 ﾞｌ rﾞ-ｒﾞ´.}´ o rﾞ ﾞr o ｀{.｀ﾞﾞ;-ﾞr ｌﾞ ,.‐- ;ﾞ
./ﾞ; ヽ{ ,.-‐、 }ヾ, ﾉ／ﾞー-‐┘ └‐-ーﾞ＼(, , /{ ,.‐-、},/ ;ﾞﾞｉ
.＼ﾞ; ´ﾞﾞｌ,; l /ﾞヽ{/ ﾞｉ},r'ﾞﾞｉ l ;,ｌﾞﾞ｀ ;ﾞ／
ヾ;, ﾞ=-‐ﾞ´ ﾉ (, ｀ﾞ‐-=ﾞ ,;ｯ
ヾー‐ﾞﾞ´ ,.;ﾞ.ｿ _,n＿00 ＿ __ .ヾ.ﾞ;、 ｀ﾞﾞ‐ーｯ
＼ ,.;-ﾞ´／... └l ｎ | 辷l /７ _,n___ └┘/7 ＼｀ﾞ-;., ／
｀ﾞヾ.,,／. U Ｕ くノ `l_ﾔ′ ＜ノ ＼,,.ッﾞ´
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
-──…─---
／´,--──‐‐‐──----＼
／ ／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
／ ／: : : : : : : : : : :__∧___: : : : : : : : : ヽ
/ ／: : : : : : : : : : : ｲ´,. ⌒ヽ｀ﾌ: : : : : : : : ﾍ
/ /: : : : : : : : : : : :: ＜.{ }: ＞: : : : : : : : ﾍ
/ /: : : : : : : : : : : : : :: 厶` ｰ ' ハ: : : : : : : : : : ﾍ
|./: : : : : : : : : : : : : : : : : :.｀Y´: : : : : : : : : : : : : :ﾍ ああ？
|ﾐ: : : : : :ィ７７７７７７７７７７７７７７７７７７７‐、.|
|ﾐ: : : : :（////////////////////////////ﾟ.）1 犯罪者がウダウダ抜かしてんじゃねえ！
|ﾘ: : : : : ヽ//////////////////////////ソ. 1
|: : : : : : : ｀ ──────┬───── ': : /. ひざの皿抜き取るぞコラァ！！
∨: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.||: : : : : : : : : : : : :/
∨: : : : : : : : : : : : : : : : : : : ||: : : : : : : : : : : :/
∨: : : : : : : : : : : : : : :: : : :.||::::::::::::::::::::::::::::/
∨:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::||::::::::::::::::::::::::∨
∨: :.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::||:::::::::::::::::::／:!
∨: :.:::::::::::::::::::::::::::::::::::}}::::::::::::::∠三i|
∨: : : :.::::::::::::::::::::::::〃::::::::＞´ ﾍ
', ￣￣{ﾞ￣￣￣￣ ＞´ / ﾍ─-、
人 ヾ ゝ ／ /r⌒￣ゝ￣｀ヽ｀ヽ
.
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
,-‐―――-、
_.. -―-..＿ ＿＿＿_ .（ ___（警）___ ）
（ (警) ﾞ ／ ＼ ..ゝ､＿＿＿,ノ
ゝ二ニニﾆ:／ _ノ ヽ､_ ＼ .ｒ|| ー, ､ー ||i
｀iυ υ／ oﾟ⌒ ⌒ﾟo ＼. ｀|ヽ い ｒ |´
| .|_､.....| （__人__） |.＿ ヽ 〈＝〉 /
ヽー.. ＼ ｀ ⌒´ ／ .｀ヽ_＿..-i^｀ー‐´^i-ー､ _
＿ゝ― ＜ ＞ `ー '´ . ^ ／ | ＼_／ | ヽ
／ ﾍ＼ ／ ｀ ー‐ ´ ＿＿＿＿ Ｖ <_>Ｖ ｀i
./ ヽ | ,: : :´ : : : : : : : : : : ::..、....Ｖ |
,, ' : : : : : : : : : : : : : : : : : ｀:丶、
, ': : : : : ___.∧_＿ : : : : : : : : : : : :ヽ
,':: : : : : : 〉,. ⌒ヽ《: : : : : : : : : : : : : :ﾞ,
,' : : : : : ＜.{ }: ＞: : : : : : : : : : :.∩
,': : : : : : : :厶` ｰ ' ハ:: : : : : : : : : : : :.|_|
,: : : : : : : : : : :.｀Y´:￣ : : : : : : : : : : : :.|_|
{: : ＿＿＿＿＿_＿＿＿＿＿＿__:.:.: :|_| いや〜
|／///////////////////(⌒):ﾟ∧:: :l_|
ﾄ,:////////////////////777/:丿::/ } 正義の味方をすると気持ちいいな〜〜
',. ￣￣￣￣￣||￣￣￣￣￣￣: : : : :/
,: : : : : : : :.....: ||: : : : : : : : : : : : : : :.;.ｲ
、: : : : : : : :: ||: : : : ......:::::::::::::::::: ／:!
＼: : :::::::::::: ||::::::::::::::::::::::::::::: ∠三i|
＼: ::::::::: ||:::::::::::::::::::::::::／: :.:./: |
{` ､ : :ヾ:::::::::::::::::::／.:/: ﾊ
ﾄ､ ` ｰ - ‐ ' ":´:.:.:./ :／ :＼
ﾊ .＼ ／ .／＼. :＼
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
_j＿|__ 〔
｀ .
／ :::::..
＿＿__〃 _,. : ´￣￣￣￣｀` : ._:::::::ヽ.
:三三三三二二二}エ{二二二三三三三三三三
￣| |入_＿__ノ::| i::人_＿__ノ:i ｜'/T¨¨￣ べ、べつに逮捕まで
| | 〃.::::| |:::::.＼ | | //|
| | | l:::::::. } | //| してくれなくてもいいんだけどな……
| ト ｛ ､___j,ﾊ::::::.. ｕ ﾉ | //|
￣￣丁 Tニ==―' ｝ i ::::ー----┼ ┼ 7T¨¨￣
| | _. ⌒¨¨⌒丶:::::::::::| ｜//|
| | ＼ ￣｀´￣ .ｲ::::::::| ｜//|
| |> . /＞‐--‐＜:J:::::::::| ｜//|
L.. | :::::＞､ }川_＿..::／ﾆﾆ| ｜//|
_＿,.＞へ.{ {:::: ｀ ｰ--―＜::::ｉ: : :ト--‐'"
＼: :＼:::.. 丶 ..:::::::::::ノ : : | ＼
.
┌─────────────────────────┐
│……こうして、やる夫はめでたくブタ箱の住民となった。 .│
└─────────────────────────┘
／ || || || ,／ .|| |; : " ; : ;:ﾞ: ;": :; ; : ;:ﾞ: ;";ﾞ|; ; :: : :;: ;": :"#
| |l || ||,／|| || || |; ::ﾞ .:; : ;:ﾞ: :; ; ; : ;:ﾞ: ;": :; ﾞ; |: : ;; |＼ :: ﾞ::
| |l ||,／|| || || || | ; : ;:ﾞ:# ;": :; ; : ;:ﾞ: ;": :; | :: | ||.＼ ; ;"
| |l／.|| || || || || |; : " ; : ;:ﾞ: ;": :; ; : ;:ﾞ: ;"ﾞ;| ;; " .| || || ＼ ;
／..|| || || || || || | ;;: ; : ;:ﾞ: ;": :; ; : ;:ﾞ: ;": :; ﾞ|;; ; ﾞ ＼ || || |
| || || || || || || || |; ::ﾞ .:; : ;:ﾞ: :; ; ; : ;:ﾞ: ;": :; ﾞ; |: : ; ; ": ＼.|| |;
| || || || || || || || |; : ;:ﾞ: ;": :;: ;": :; ; ;:: .: " ;; ﾞ:::| :: ; ::; .; ﾞ＼! :
| || || || |ﾚ|| || || | ; : ;:ﾞ: ;": :; ; : ;:ﾞ: ;": :; # |;;";;ﾞ ;; " :: ; ::
| || || |ﾚ|ﾚ|| || || | ;;: ; : ;:ﾞ: ;": :; ; : ;:ﾞ: ;": :; ﾞ| :: ;: :;: ;": :; ; ;
| || |ﾚ|ﾚ||_|| || || |;; : " ; О ﾟ ｡ ノ 、｡ ﾟ О .ﾞ; |:: :;: :: ;
| |ﾚ|ﾚ||_|| || || || | ;;: ; ,; ;:ﾞ∩/｡◎ ◎｡ヽ∩...;": :; | : :;: ;": :
ﾚ|ﾚ||_|| || || || || ￣￣￣￣. 弋ゝ （_人_） ノノ....￣￣￣＼ : ;": :;
ﾚ||_|| || || || || | | .＼: :;: ; ;; ":
|_|| || || || || | | ＼: :;:: :; ;
√ r─―ｧ.）
ｰ'' 一
.
┌───────────┐
│そして午後になった。 .│
└───────────┘
{三三三}
| |
＿＿＿＿＿_[S]＿[F]＿[警]＿[察]_|_[署]＿＿＿＿＿
／＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_＼
＼┌―――――――――――――――――――― ┐ ／
｜|￣|￣| |￣|￣| TニニニニT |￣|￣| |￣|￣|｜
｜|＿|＿| |＿|＿| .|:{工}: :{工}:| ロ |＿|＿| |＿|＿|｜
｜ |: : : : : : : :| |
｜ |: : : : : : : :| |
｜|￣|￣| |￣|￣| .|: : : : : : : :|. |￣|￣| |￣|￣|｜
｜|＿|＿| |＿|＿| .|: : : : : : : :| ロ |＿|＿| |＿|＿|｜
｜ |: : : : : : : :| |
｜ |: : : ☆.: : .:| |
｜|￣|￣| |￣|￣| {三三三三三} |￣|￣| |￣|￣| .|――┐
｜|＿|＿| |＿|＿| ||:::∥:::::∥:::|| |＿|＿| |＿|＿| .| |
========================||:::∥:::::∥:::||===========================
＿＿＿＿＿＿＿＿＿_＿_＿_||／￣￣＼jj＿_＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_
.
. /: :ハ: : |: :|: : : : : : : : :| : : : : : : : : |: : : : : : : : : : : ﾊ
/ 〃 : : :|: :|: : : : : : : : :| : : : : : : : : |: : : : : : : : : : : : |
. / /.l :: : : :l : !: : : : : : : : :!: : : : : : : : :ﾄ : : : : : : : : : : : | へ ､
/ / | .: : : : l : |: : : :{: : : : :|ヽ: : : : : : 八: :＼: : : : : : : :｜ }: }
{ :{ |/: : : : | 八 : : ‘， : : | ＼:_:_:_:_ : ヽ: : ＼: : : : : : ! ﾉ:ﾉ
.Vﾑ. |: : : : : | _:ムミ: :‘， : ! 7´＼: : : ＼:＼ : : ー:―┴‐: =彡 ねねね、マーティンさん
VⅥ: : : : : Ⅳ:/ ヽ、 :‘，:! xz≦ﾐ:､7: ＼:ゝー――一、´
.V Ⅵ: : :／:茫示ﾐ＼ : ＼ 代zンノ＼: : ヽ: : : : : : : : : ＼. なんかすごい捕物があったみたいね！
ゝ: |:x／∧乂zン 丶: : `: . __ ー-` : :＼: : : : : : ＼
ｰ ==彡: :/ :∧ :. ｀ ー- 二二ニﾆ才＼: : : :ヽ、: : : : : ヽ
/: : : : /{:/: :ﾊ } 八 : ヽ、＿ :￣:二二ニニ===ミ ､
. /:ﾊ : : ム乂: 八 ヽ、 . ′:ﾄ、: : : : : | : : : : : : __ : ｀> -､ ヾ:.
Ⅳ }／ ﾉイ: : :＼ ､_ __.. ’ ｲ: : : :}: ＼ : : : |: : , -‐ ´ ﾉ／ / ﾘ
. ′ ノｲ: /: :|:｀ : . ー ／ :ト､: :ﾘ: : : :＼ ｜:/ '／ /
/ |/{: : :!: : : : :≧x､. _ ／ :{ /: : : : : : :Ⅵ/ / ｰ ､
八: : :.、＼＼ / ィ: : : : : : :ﾘ / 廴 __
{ ＼: :.ヽ: ＼ヽ /´ !: : : : : : :ﾊ ｀´ }
‘， ` ゝ＼: ヽﾄ､ | : : : : : : : } /
ヽ Ⅵト:ヽ: }: :＼ |: : : : : : : / /
＼ 乂: : :＼ : : ＼ !: : : : : : / /
,.:＝::::::::￣::::￣￣｀ﾞー-､
／.:::::::::::::::::＿＿::::::::::::＿ ｀ー-z,
. /.::::::r´￣フ.:::::_::::.ヽ｀ﾞﾞ´ _二｀;;.::ｿ:
/.::::::::i ／.::::／_｀ヾ;:.ヽ ／.::::::.ヽヾi
l:::::::::::} ヽ／／ ｀ヽヽ.::Y:::／≧::::i .ﾘ
ir-､.;/ ,′ ・ i i;;_;;//・ ｀Y i あ、「ブレティン」紙のフィッチさんじゃないか
Yﾞ,rvi::j ヽ＿＿/ ￣ヽ.＿__/ /
. | .r゛ﾞ ' / ＿ 〈゛. ｛i なんのことだい？
l ヽl ´ ; ,｀´ ´ iリ
. ＼｀ｰ_ /｀ー--=､＿＿ ,; i!
i!ﾄ i｀￣゛ー--―´/ ﾉ
/ヾ ＼ ヾニ二.＾ーy/ /
-―＝´ ｀､ヾz､.＼,; , ￣ , ／
i ｀:､ ＼＼ , ; ,; /
| ｀:､ ＼ヾ＝≡＝≡ﾁ
【 ウィリアム・マーティン巡査 】
William Martin (???? - ????)
.
／｀ヽ
＿_ /. ⌒L ﾆ=-
乂x≦ ≧//≧x
／ ´ ミ{' ＼
ｰ=彡 〃 ´ ヽ
/／/ / ﾊ
,x==彳 { ′从 人 }
／ / / /_メ、从{ メ |ﾆ=-
ｲ / /弋赱ヽⅥ{ｨ赱7ヽ.八 とぼけないでよ
／/ ′ 从 }`ｰ } : ＼ﾉ
〃 .′ { { { r 、 ' ｲ ｜ ノートン皇帝を逮捕しちゃったんでしょ！
{{ { ゝ＼ ヽ `ニフ／八 ﾊi、
` 乂 ､ヽ ＼ ≧=- 彳∨ ヽ } ＼_ノ
ｰ=彡へ ヽ ＼ ヽ `=-X´ / } } 乂
xく ∨ } ＼〉、/=∨ 从 i| ､
′ 乂__ノ＿ノｰ ＾ー 一 ´) ハiﾄ､}
| , - ' ヽｰ―≪ / }}ﾊ
〈ｰ=彡_{ ､ ヽ ヽ 〉-‐; ヾ /ﾊ ﾘ
/ { ﾉ r_〉 /_/ ムイ } } |
| xく＼ ､__´ ィ´ } } 人 !
| ﾊ ` ≧==彳 // r‐z ､ }
|｀/八 ﾉ 〃 (_人 ヽﾊ
. 八′ `ーz≦ {{ /`ｰ､ ∧ }
. / /' (`ヽ / } ;
、__ノ }} `ｰ=彡ｲノ
/ }} `ー ´
./{ }} }
/ {{ 八 ﾊ
＞: : :―― . - . ｚ
: : : : : : : : : _＿: :/
: : : : : : :r彡:::::::ミ､
: : : : : : :i |:::::i⌒ヾ:::ｰz
: : : : : : :ﾊゞ;;j i 9jーﾍ ほんとか！？
: : : : : : : :} ｀ ⌒ー rー )
: :/⌒ヽ:〈 ゝ ＞- ､ゝY 俺は聞いてねえぞ！
: { ハ .}≦ } | .ヽ !
:ハ { ri ミ !.｜∨∨ゞ´ いったいどういう理由で！！
: : ゝ｀ -､=. '.:::::::::{
: : : : ＞ソ = '.::::::::!_
＝ミ´ i = ゞ⌒ノ￣｀ヽ
､ ｀ヽ ゝ._;._;._;._;._;._;._メ
＞､ ＼ /
. ＼ ＼ ／
.
. :´: : : / : : : ′ : : : : : : : :＼ : :ヽ
/: : : : : :|.: : : :.| : : : : : : : : : : : :＼ ’，
.′ : : : : il : : : :|: : : : : : i : : : : ヽ: :.，
': : : . . . . .il. . . ..|. . . . . .ﾄ､ . . . . . : ＼ ＼､
, : : : : : : : 八!: : :|、: : : : l八 :_:＿: : : : :＼ ＼
{: : : : : : : : :从 :__|:_: : : : :|. ¨＼: : : : : : : : :ヽ: :Y
|.: : : : : i: : :√}从|＼: : :从 _≧ｭ､.,_: : : : : :＼
八: : : :/: : :7 _ ヽ: :ゞ ,x≠ﾐ.、Y :￣弋=､: :, 「浮浪罪」だってさ！
＼_/__,.．イ.: : :ﾉ{ ,.x≠ミ､ ＼丶 .}: : : : : :, )ﾉ
/ヾ、＿彡イﾞ: | ＼丶._ 从: : : : .:, 笑っちゃうよね
. {: : ／: :／ヾ : :＼ ' ｰ一 从: : : : : :|
／: :／: : : :.＼ : :＼ ＿. ｧ ,.: :{: : : : : : :l
ｰ=≦- イ: : :|: : : : : ＼: : ＼_ _ｨ": :｜ : : : : : |
{ : : : : l : : : : : : : ヽ: : ヽ≧.. ｰ {. ‘,: : :l: : : : : : :ﾄ､ )、
. 〉ﾞ: : : :.ヽ: : : :.} : : :{≧ｰ一 }. ‘; : }、: : : : 人_｀¨´ : )
乂 : : : ;ｘ}.: : :八: :.ﾉ ＼ ﾉ メ_メ : : : : :(} {:ｉ:ｉヾ¨´
. _ ＞ｲ:ｉムイ: : ヽ(､ ..ﾇ⌒K }i:iﾑ: : : : :＼i:i:iム
. /i:i:ｉﾑ 寸∧ : : : :{i:i＼、 ／ }ﾆ{ ＼.!:i:i:i:ヽ: : : : :.＼:i:iﾑ
}:ｉ:i:i:i:ｉﾑ 寸ｉl : : : ;}:ｉ:i:i:i:ｉ〈､ ./ニヽ /:i:i:i:i:i:i＼: : : : : ヽ:iﾑ
ﾉ:i:i:i:i:ｉ:ｉ:ｉﾑ 寸: : :/i:i:i:i:i:i:i:i:i∨二二∨:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:＼: : : : :):ｉﾊ
. ＿ -──- ､
{ ヽ
. ﾉ-─-､ ＿＿_ ',
. ,' ＿ ´u ＿_ ｀l |
,.匕--､ヽ{レ'´, --､ヽヽ |
r| こ,｡rﾞ'ーr'^ヽ L,} ! ,ｨュ､ おいおい
|l / ﾆ,`''ﾟ'ﾞ |_/ん.ﾘ}
| {__,r┘ ,, ,, u .!ﾚ' // こりゃあ騒ぎになるぞ……
｀ ', ,, ,"-‐-､' r.､／
ハ 弋ｴ´| | l } ,' ﾄ､ 誰が皇帝を逮捕したか、聞いてるか？
┌‐､ ,,,, ~"''ー 'ﾞ ／／ .ヾ'ｰ-v
,＞ '"∧ . ', _,_,_,_,_, イ／ /
. /| / | レ'´ _ ｀Y ´ ,r'ﾞ
./ | '┬! '´ , -┴.うﾞ⌒＼／
! | l | / '' ""}
. V / " ~~}
. ／ ,ノ´ ￣￣￣
/´
.
.． :´へ: :´: ￣ :`: .､
／: : : /: :ﾍ:ヽ{￣｀ヽ: : :＼
／: : : : :/: :/: :/: : : : : ﾊ: : : :.
__ . : : : : : : /: :/: :/: : : : : : : .! : : :.i
. /:ﾍ:､ /: : : : : :./{: :/: : {: : : : : : : :｜ : : |
{ { ﾘ/ : : : : : ｲ{从{ : : ﾄ､: : :_:_: :.八: : : |
: :.、{: : : : ／´人{｀ヽ: :{ ヾ: : :｀: : : ヽ:人: ノ} .ｲ
ヽ: :ー＜: : ｲr芹ミ: : :ゝ ィ芹ｱ: : : : : : :彡ｲ :ノ アーマン・バービエって人らしいわ
＞: : :ィ´:{ ､込ﾝ ｀ヽ: :弋ﾝ: : :＞ ´: : : ＜
／／: : /: :八 { ¨¨¨¨´/ｰ=ﾐ: : : : : :ﾐ､ . ｵｰｸｽｼﾞﾘｱﾘ
ｲ／ {八:{ /: :∧ ＿ ＿ 人: : : :＼: : : : } 補助警察官 ね
{: { ｰ=彡ﾘ: : ｲ: : ＼ ｀ﾆ ¨´ イ }:ヽ: : }: :ヽ:∨
ヽゝ ｰ=彡: :小: { }＞ ＜ | ﾉ : :}:/: : : ﾊ:}
/ ｲ:. : : } ヽ}-ﾊ ／: : : ﾉ': : :ノ ﾘヽ
. /: 八 : : ﾊ / i! イ : : { :ｲ: { ´ ＼
{: : : :从/ { { /､ ﾑ : 八 {ヽゝ }
ﾊ : 人/ | Ⅵ ヽ ／ ﾊ: : : ヽ .| / /
ノ : ∨ ＼ .! } ＼ ／ ﾉ: : ｲ:} ｜ ./ 〈
／: : ／〉 i! ヽj ｌ:.＼ヾｲ ∠ イ: : :! | / / }
〈: : ／: :/ i! / !:.:.:.:ヽ／｀ヽ{.! : 人 | / /
. 〉´: :／ヽ i! / /:.:.:.:.〃:.:.:.:.:.:〉／: : } .! ./ {_
/: :／ 〉 / /:.:.:.:.:.:{:.:.:.:.:.:.:〈 }: : : :/｜ / 〉、
／.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀::ー－-､
, '.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／
〃.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,::::ﾆ=--イ
/.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_:彡＝､::::＞'´ r==ミ '.
,ﾞ.:::::::::::::::::::::::::::::::::＞ '´ ｀´ ∧:r.､:::::ヽ
!:::::::::::::::::::::::::::::::::::| ,イ≧:..., ヽ ∧:,ﾞ ＼::∧ ー っ
|:::::::::::::::::::::::::::::::::::| 〃.:=ミ::::::::::＞ｚﾁ:::::; ＿ ｀´ } ﾛｰｶﾙ
i:::::::/｀ヽ:::::::::::::::::::| /.:/ ＞､' .::::::::::ﾉ'´__,ﾟ' ∨. やっぱり 地域警察官 の仕業かよ！
∨::{ ､ 丶:::::::彡ﾞ 〉Z ＞'´__,:° ＞ー- ､
ゞi { ヽ .∨:ﾑ ´ i. ｜ あの役立たずどもめ、今日という今日は許さんぞ！！
∧ } ﾍハ:::::} ﾉ 〉 _,'
' .＼(ﾑ ゞミ ､ , ､ ,ゝ-=へ_ノ '
＼｀ r'彡 ､ ｀,. －- .;' , , , ;′
／＞へ, , , Y´ ｀ー､/ '＼
＞ 'ﾞi////}. ∧ { ＋ ＋ + ノ ,ﾞ//｀ー- _
´////|///,;|､ ＼ , ｀ー―=＝≦ ､｀ ,)/////｀ヽ///｀ー - _
/////|///｜＼ ｀ ､,' ﾞ, 、､｀ﾞヽ＞´ } ＼////,∧///////////｀ .
/////|///,;| ＼ ､≧‐-‐=＝' ´ ,' .∨///,∧//////////////｀ヽ
/////|///,;| ＼ ,.へ ,' ∨///,∧////////////////＼
.
┌───────────────────────────────────┐
│マーティンが「補助警察官」と聞いていきりたったのには理由がある。 ..│
│ │
│この頃のサンフランシスコでは、前警察署長がコスト削減のため .│
│正式な警官をたった72名しか雇わず、66名を民間にアウトソースしていたのだ。 │
└───────────────────────────────────┘
,. -‐- 、 ／´ ￣ ｀ヽ ｎ
/ ﾆﾆ、ヾ r',.ﾆ二ヽ ｝-=ﾆ二,¨ｽﾘ
. { r',ﾆ-- ′-‐ﾆ.ヽ {. /／
} ! r jﾆ,ﾍ ｆrヽ＼ヽ＼.ヽ. ／
ノﾉノ,.イ/ }.ﾊ. ､ ｌ│、ヽ,ﾚ7 l＼
(.く ,ｲｆ十- {（-}.}‐!ﾄ､ヽ ! / /! ＼ヽ.
rリ ハい） jハ(__{! し !.|'イ { ＿.二,
ﾉ, ) |.⊆ﾆ･! .i⊆ﾆ.･う, ｀i.ｆ,ヽ ) ） ｰtﾏﾉ だって公務員より派遣の方が安いでしょ……っ
（ (r | ┐_´j | ｀￣┌ ||rj }｛（ jﾉ´
) ） |ﾄ､ ヽ、 _つ _,..イ.ﾚ‐く.ヽ.ヽ,ｲ , -─. これは当然……
〜‐く.'_ ||ｌゝソﾉ='{ し-ｰくl」/ ,_- ､`ｰ（（､_ノ r'´￣
二ﾆ=‐-¨,ﾆ´＜Zｴ`ｪ'エ7ヽ. くl_:_ン.ﾉﾆ））‐-､二￣ 当然の摂理ざんす！
_,r- ｲl.ﾋﾃﾃﾃﾃﾃﾃﾃﾃ'//`;‐-:イ‐-（（¨ﾆ._ｰ-
ニ:-‐_'ﾆ| ヽ.ﾆﾆニニ二ノ./ /|: : : :|: : : jﾉ: : : : :
‐'' ¨: : : L.＿_ｰ一 _/ /::|: : : : |: : : : : : : : :
: （:_: : : :./: : : :｢￣ ｀¨ ノ :::|: : : : :|: : :O: : : : :
､ ヾ'￣￣'＼:|::＼. ／::::::: ! : : : : |: : : : : : : :
´) ﾉ_7:7ヽ._くヽ;::::::Ｘ::::::::::::: |: : : : : |: : O: : : :
（ (: ././ｰ;:- ,二;__:' : :ヽ:::::::::|: : : : : :|: : : : : : :
.¨)j/./ー-;- ,_.二ﾌ: : :.∧:::/| : : : : : | : : : : : :
:-ヾｼ─-;-_.二ﾉ::::〉ｰ〈:::::V::|: : : : : : |: : : : : :
,.-─‐----イ::::::::l: : : :l:::::::::l: : : : : : :| : : : : :
【 前警察署長 マーティン・バーク 】
Martin Burke (???? - ????)
前回、警官暴行の実態をトウェインにスッパ抜かれたのを逆恨みして
ブタ箱にぶち込んだりしたが、結局落選してしまった人。
.
あ、この警官、ヒモ生活してる人間の屑だ
┌─────────────────────────────────┐
│ ｵｰｸｽｼﾞﾘｱﾘ ....│
│正式には「補助警察官」と呼ばれた彼ら派遣員は、正規の警察官と違って │
│給料を市からではなくパトロールする地域の企業から貰っていたため ｜
│その企業の近所でしか仕事をする義務がなかった。 │
└─────────────────────────────────┘
.................... ........:::::::::::............ .........................................:::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::............................... ::::::::::::::::::::::
_,,|,,＿_,,|,,＿_,,| ﾞ'';;;;|; γ￣|￣ヽ γ￣|￣ヽ ;;'
,,＿_,,|,,＿_,,|,,_|; '| l!┼┼┼l! l!┼┼┼l! [「二二二二二
_,,|,,＿_,,|,,＿_,,|;; | l!┼┼┼l! '7;, l!┼┼┼l! ';; || |￣￣￣||￣
,,＿_,,|,,＿_,,|,,_|ﾞ;;;, | ;; l!┼┼┼l! l!┼┼┼l! || |┌─┐||┌
_,,|,,＿_,,|,,＿_,,|;;;;;; ﾞ:. | l!┼┼┼l! l!┼┼┼l! || |└┐ ||
,,＿_,,|,,＿_,,|,,_|;;;;;;;;; | [￣￣￣￣] [￣￣￣￣] # ,;|| | │Ⅱ||Ⅱ
_,,|,,＿_,,|,,＿_,,| ;;;;;;;;;;;| ｀´￣￣｀´ へ ｀´￣￣｀´ ::|| |└┘ ||
,,＿_,,|,,＿_,,|,,_|;; ／ | メ ;; ;;''; ＿|| |＿＿＿||＿
_,,|,,＿_,,|,,＿_,,|／..／| ';, ;; ,,;;''| |ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
￣￣￣￣￣|／ .|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣| |ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
￣￣￣￣￣￣ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣Lｌ..-≠､.ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
-≠-
-≠､ ` ,. .--,､─. .､ ､
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿../ /: : ｧ｀ ¨ヾｨ: :ヾヽ ≠
――――――――――――――――――――――./: : ＜､ _ノ＞: : :!:i |
..... ,': :＿_ゞ_v_ヾ_:_: : :.|: ! ≠ だってさ、市の反対側の地域まで行かされて
...,,....... ..... ......,,,,... i（:::::::::::::::::::::::::::::ヾ:ｌ=! ｌ
, -､--､__ |:////Τ////７/:,'ﾐ!. 怪人と戦うとか、面倒じゃん？
／ ､ ', いヽ. ',: : : : :|: : : : : : : //
＿,ィ´ i |､ ! | ぃ ‘，: : :ｌ: : : : : :,ｲ;ｲ この地区だけ面倒みてる方がラクでいいよ
_ﾉ ___／ヽ- `´ヾ､j_} __〉､: :|: : : :／;／|
-- ' ´ _, ､ / /::::::::::} |`ヾﾆﾆ ´イ´│ト、
_,`ー'′ L::::★// | |ｌ ' ＼
／､ {二ﾆ ､ ｀ヾ/ヾ､ｌ ｀ / | ＼
／ ＼ ｌヽ´_ ｀ヾヽ/ ヽ ／￣ ー── ＼
.
┌─────────────────────────────────┐
│ ﾛｰｶﾙ ......│
│この為、市全体を縄張りとする正規警察官からは「地域警察官」と呼ばれ │
│蔑視されていた。 ..│
└─────────────────────────────────┘
＿＿
_,, - 77ﾌ////ﾌﾅ - ､
, '//////////////////ﾅｰ ､_,,ﾉﾉ
／///////////////////////////
.,.'/////////////////////// ' ' ' <
,'///////////////////// ' , ; //; ',,,
.i'//////////// ' ＿_ ' /// ' '//,'
i///////// ' , ; ////; , , ヾ/// _,,_ '//,
.{////////, //// ' ' '//////ﾉ'~ `｝ 巛 ローカルどもめ！
i/////////, /// _,-'''' /////､_ ,’ ',,}
',/////////, ///, '~ ,’,,~~ `',~ ', 遠出もしないラクな稼業で
',//_,,_ ' '/// ~'''~ `ｰ-‐' ,‐''‐`` ) ﾉ }
.'､,'', ,>､ '//, '､⌒>ノ +. わしら正規警察官よりも高給を取りやがって！！
'､ ', ,>､ 三 ､､ , ; -_ﾆ_‐｝ +
'､ '､_ ､彡 ',-'~,-‐'~￣ ､ ,'､,,,,,,＿,,,, -
`i-､__,'､彡 `'~ ヽ,::::::::',::::::::::::::
, ' /' `<_' , ､ _,>,'::::::::::',:::::::::::::
＞'7:::::,' ~'ｰ､_ ￣~'ｰ'-,,'_,_,,,; -`‐''~ ,.'::::::::::::::i::::::::::::
_＞'~:::::/:::::::i ￣~''ｰ''''~ , ':::::::::::__:::i::::::::::::
:::＞＜/::::::::{ /圭', , '::::::::::::::i i::i::::::::::::
:::::::::::/:::::::::::i , '圭甲', , '::＼::::::::::::i i::i:::::::::::
:::::::::/--::::::::', ／ /圭式 ', , '::::::::::::＼::::::i i::i:::::::::::
.
┌───────────────┐
│当然、ローカル達も反発する。 │
└───────────────┘
. -──…─- .
／ トﾍｨ ヽ
/ <(⌒)> .
.′ ﾍ7^ |
| ｌヨ ｡-───‐- ..._ ｣
| |ヨ （;;;;;;;::::::::::::::...............｀ヽ 俺達だって能力的には正規に負けていねえんだ！
| ｌヨ ￣¨ …─-:::::::::::::;;;ﾉ
’ ヽ{ .′ 厂. 今に見てろ、あっと驚くような手柄を立ててやらあ！！
}==rﾍ / /
／￣丁〉 / ′
; ＼ ′／
{ ヾ≧=- イ （￣`ヽ、
ⅰ / /^Y⌒Y⌒Y⌒ヽ}
/ │ i │ ||
｀￢＝==ｰ---─{ │ i │ |l
ｌ | j │ }
┌───────────────────────────────┐
│この功名心の暴走が、今回の逮捕劇を招いたことは想像に難くない。 .│
└───────────────────────────────┘
.
丶 (⌒)
＼ ／
|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|
| iﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆi |
| || ／ | ／ ||. |
| ||／／,_._ .. |／／,_._ .. ||. |
| || :::;: ;:; :／:;| :;:::: ::; ／:;||. |
| ||＿＿＿＿|＿＿＿＿||. |
| ＿ .|
| [__,ノ＼ ,,,_＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_,|
＿＿＿＿＿___ |__＿__ ＼
／. _＿＿_┻__ /'| ＼
──‐､＿＿＿＿__/ | ＼
(ぃ) |＿,|＿＿＿| |
ーl |―' |＿＿＿| |
ニリｺ＿＿|＿＿＿| |＿
| | | | /
| | |＿＿＿|,/
. ,.ィ ´ ﾚ┴ ､ヽ,
. , ﾍ, レ 1 }_入 .
.く ,ゝ'´ ゝ､__,.べ,ノヽ
y '´ , r '',,.ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ, '.y'
.-‐9＜´＿＿＿＿,ム`K
r ､,ﾉノ '’_９,ｿ Y'舌`代_ ……まるまるうまうま
i..ﾊ .| ',￣ .| f
い| i | !j . -y’ | .ﾘ. なるほど、事情はわかりました
.`┤}.} __ /,ﾉ
'ﾄK, '´ﾆ'’ 〃 で、どうすんです先輩？
|_{ { .｀' ,,_＿_,,八
`弋 '’|｀ヾ
＿＿__
z≦三三三≧=ｚ.､
,z≦三三三三三三三三≧､
＿z≦三三三三三三三三三三≧:､
ミ≧三三三彡'ﾞ´￣_＿__｀ﾞヾ三三三!
｀ﾞY´￣ ／.::::::::::ヽ |三三三!
〃:::::::::.ヽﾍｿ/.::::／､ヽ::::j |三彡'´ヽ
ﾐ:::/´＞､::､ノ:::/／´ﾟゝ｀ﾞ ヾ彡'/´ i ローカル共にお灸を据えてやるいい機会だ
ヾ' i ﾟ>ー'´≦￣´ }ﾐiﾉヽ｀ﾘ
ﾄ} ｀ﾞｰ「 _ k ヘ ノ ﾐj )/ j 皇帝と、その逮捕したバービエって野郎を
ヾ! 〈 _z=､ｿ ノ｀ﾞ､ ﾞ゛f丿〃
ヾ' ｰ'´＿＞'´>+'´ ﾄ､／ﾞi 取調室に呼び出してくれ
ヽγ￣￣￣ j ,ト､
i ｼ ／/ 〉ー-､＿＿＿
〉､,_,;＿,;;_,_,,_;_;_z≦ﾞ'´￣／ ,ｆ-､＿＿＿
,.:＜／ ヾ＝---＜ ／ /
￣ﾞ´/ ヽ 〃'´｀y ／ /
/ /´／.:::::::::.ヾ＿彡'´ /
.
＿＿＿＿＿＿＿＿
| |::| |::| |::| |::| |::| |
| |::| |::| |::| |::| |::| |
／￣￣＼ . | |::| |::| |::| |::| |::| |
／./ ‐Φ‐＼ . | |::| |::| |::| |::| |::| |
| 目 ⊂ニニ⊃.| | |::| |::| |::| |::| |::| |
ヽ! || ./ |￣￣￣￣￣￣￣￣|
ヽ〟＿_|| _/. ￣￣￣￣￣￣￣￣
_,, ゝ ＿＿_ ＿＿＿_
.......rｭ,―― 、 ｒ”:::::::::::::::ヽ、 ／ ＼
∥| / ｆ::::::::::::::::::::::ﾔ ／─ ─ ＼
∥ ヽ__／ !::::::::::::::::::::rｲ ／ （◎） （◎） ＼
..∥ ヽ::::::::::::::::/ｿ | （__人__） u. |
∥ ＿_ ｲ二二二ﾆト、＿ ＼ ｀ ⌒´ ,／
|| / /ヽ / ヽ.
|| ./ ! / ﾊ、 .i }
||＿ / | 〈_ ﾊ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
__／〈 ! /＼_ ＼ / ￣￣/
..... ヽ/ ￣￣￣￣￣ ヽ Y ヽ＿_ノ /＿＿ /
―――| | |――──────―――――
|,＿､|,/
（ﾞ ）)
.
＿＿__
,，≪///////≫ ,_
／////////////// ∧
／//////////////////∧
__／'/////////////////////∧
≧//＿＿_///―――〈///////∧
了´,..―─∨ ,..:――､∨//////,|
|!/::::/⌒ヽ::∨:::; ― ､::: ∨{/__///| えーと、ノートンさん
人_:{ i⌒ヽl:::::::/'⌒ヽ }_:｣∨（⌒Ｖ |
. {＼ ､ ｡ﾝ‐'‐･‐一' ］)_ﾘ}/|＿＿ それでは規則通りの取り調べを行いますね
＼ヽ ￣{_, ┐.:＿: |ー' / |＞ｘ _
}_}__ ‘ｰｒ': :/＿_） _］ ／ | ＞ｘ _. まずはフルネームとご職業を
＼ ￣ l／／/ / /
_ｘ＜ ＼i＿,:＿＿j／／ /｡z≦三{ /
|￣三≧z｡_ _ｘ＜ / l‐―一 ,｡z≦三´ | /
.. │ ￣三≧z｡_ / ［ｌ |／｡z≦三´ | ′ ／
. | ￣三≧z｡_〈 ｡z≦三´ | i ／
| ￣三≧≦三´ /￣￣￣＼ ／
. ／| | | / /￣￣＼ ＼
. ( ￣ヽ | | (__ﾉ ＿__ ＼
. （ ｀ー‐く | | (__／ ＼
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ _ノ ::::::: ゝ､ ＼ じょ、ジョシュア・エイブラハム・ノートン
| （○） （○） u |
＼ （__人__） ,／ 職業は……皇帝ですお
／ ｀⌒´ ＼
.
,.:＝::::::::￣::::￣￣｀ﾞー-､
／.:::::::::::::::::＿＿::::::::::::＿ ｀ー-z,
. /.::::::r´￣フ.:::::_::::.ヽ｀ﾞﾞ´ _二｀;;.::ｿ:
/.::::::::i ／.::::／ ｀ヾ;:.ヽ ／.::::::.ヽヾi
l:::::::::::} ヽ／ ＿__, ヽ.:Y::／｀ヾ:::i .ﾘ
ir-､.;/ ヽ＿＿/i;;_;;/ ､ _, i ジョシュア・エイブラハム・ノートン、皇帝ですね……
Yﾞ,rvi::j ￣ヽ. ￣ /
. | .r゛ﾞ ' / ＿ 〈゛. ｛i はい、じゃあ次はご住所を
l ヽl ´ ; ,｀´ ´ iリ
. ＼｀ｰ_ /｀ー--=､＿＿ ,; i!
i!ﾄ i｀￣゛ー--―´/ ﾉ
/ヾ ＼ ヾニ二.＾ーy/ /
-―＝´ ｀､ヾz､.＼,; , ￣ , ／
i ｀:､ ＼＼ , ; ,; /
| ｀:､ ＼ヾ＝≡＝≡ﾁ
＿＿＿
／ ＼
／ノ ＼ u. ＼ コマーシャル通り648番……
／ （◎） （◎） ＼
| （__人__） u. | ユリーカ・ロッジングというホテル、ですお
＼ u.｀ ⌒´ ／
ノ ＼
／´ ヽ
.
く///―┐/////////,l
Ｙ⌒ヽ }//r―〈////|
. ＿_____〈{し―|‐｀Ｙ {ﾊl } ///| ほうほう、ホテルにお住まい、と……
.. ｌ{｢￣￣ 〈 ﾟｰ' ,ﾊ_}_ﾉﾉ/＿ﾉ
l{｢ ｰく__r┐ ]￣＿__{＿＿__ では、ポケットの中身を拝見します
.. l{｢ _ /￣ jリ￣￣￣￣_,ノ ＼
. l∧_／ ） 人＿l／￣￣￣￣ ＼ これも規則ですのでね
/ （ / ／￣￣￣＼
. | { {／￣ ＿ } ＿
. │ l| { '´￣ | ／
／￣￣￣＼
／ ／ ＼ ＼
／ （◎） （◎） ＼. は、はいですお……
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／
／ ＼
.
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
/￣￣￣￣￣￣￣ヽ
| どれどれ…… ....|
ヽ＿＿＿＿＿＿＿/.三三三ミﾐ＼
|li//;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;// l::l::::＼＼
|li//;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;// l::l::::::::::＼＼
|li//;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;// l::l:::/:... :::::＼＼
|li//;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;// l::l:::|::::::::＼:::::＼＼ /7‐―
|li/////////////////// l::l:::i＼::::::::.... :::::＼＼... /./ <
|li/////////////////// l::l:::i ::::＼（）:::＼:::::＼＼ / / <
|li/////////////////// l::l:::i ::::::::::＼:::::::: 、:::＼ﾉ. / /￣￣
|li/////////////// *.// l::l:::i ::::::::::::::::＼::::::/|:::::il|:|. . / /
`ー────── ／´￣ `ヽ +.::::::::::::::::::＼|||:::::il|:| / //￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
.... * ｌ i ´￣ヽ .ij.＼:::::::::::::::::::: li|:::::il|:| . / /..| ホテルのカギ―― .|
.... ／´￣ `ヽ + l .!／／ﾉ ii ＼::::::::::::::::li|:::::il|:|. / / | これでご住所は確認出来ますね . |
ｌ i ´￣ヽ .ij ヽ` ─´ ノ ..＼ :::::::::li|:::::il|:| . r―|￣|. ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
l .!／／ﾉ ii.... ＋￣￣ . ＼:::::li|:::::il|:|....../ / f―ｬ |
.. ヽ` ─´ ノ . ／´￣ `ヽ + ＼li|:::::il|:|. / └/-ア | |
.. ＋￣￣ ｌ i ´￣ヽ .ij ^＼il|:|. ｀丶二二二ノ
l .!／／ﾉ ii .＾ . 己
ヽ` ─´ ノ 己
＋￣￣ 己
/￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ..⌒v⌒）
| そして小銭が合計4ドル75セント、と…… .| .;;;;;;＞
| 相違ありませんか？ | .メ
ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
＿＿＿_
／ ノ ＼＼
／ （◎） (◎）＼ あ、ありませんお
／ ∪ （__人__） ＼
| ｀ ⌒´ |
＼ /⌒)⌒)⌒) ／/⌒)⌒)⌒)
ノ | / / / (⌒) ./ / /
／´ | :::::::::::(⌒) ゝ ::::::::::/
| ｌ | ノ / ） /
ヽ ヽ_ヽ /' / ／
ヽ ＿＿ ／ / ／
.
z-z=≦三三三三≧z-､
｀ﾞﾐ≧三三≧≦三三≧ﾐ､
〃≧三ﾐz､ﾞ'z彡三ミz､ミ!
|ﾐ|｀ﾞ/ ヾ≧≦〃 ヽ｀ﾞ}ﾐ| ﾛｰｶﾙ
ｒ=ミ| ｰ--', r＝､ｰ-―' |ソ､ ところで、優秀な地域警察官のバービエ君！
{ jヽ! 〔´￣｀〕 i/j }
',｀ﾞ| ´｀´｀ |´,ﾉ 「浮浪者」の定義を教えてくれないかなあ……？
ヽ| ,;rｰ､;, 〃ﾞ
r-〉、,;, ir--〉 ,ｲ
z=＝≦ ＼＼,; , ,￣ ;, ;;／ﾉ｀≧＝=z､
＞＜＿_＿zゝ ＼二ニニ二≦ /＿_＿＿＞＜
. / ＼lj ＼ /ヾｚｿ'＼ / ／ ヽ
../ i| ＼/ ｜o ヽ/ / i
,' _Lニニヽ | _＿__, / l
! ｚ≦├―- ､ ＼ ＞-＝ ｀ﾞﾐ､/ _＿__ |
| ／ ヾ二 ＞ー'´ l | | |l j/ /i 〃´ ｀ﾞヽ. !
i／ ／, ／, , i i | l | | | |j〃,/ ' 〉 ―--､ ｀ヾ.
j / / / / / | | | | !,｜ | !／ヾー┴--､ ｀ﾞヽ i
ヽ〃 / / /, | | | | | !彡'゛i j | | ヾ ､ヾ＼ ／
Y i i i i i | | | | ／/ // / /,/ i ヾ､＼ ＼_ ﾉ
ヾ_| j | l | l ! !,／ ｀＞ ､,/ // 〃! i ヾ､ ／
｀ﾞー―――-'´ "'''- ．._j i ! ､,／
￣￣
/ ヽ
. / ・ ﾍ -───‐…‐‐--- ､
| ・ .| ／: : __/ヽ;ｨ'ｌ: : : : : : : : : : : : : ｀ヽ
| ・ .| ／:: ＜/´ ヽ＞.: : : : : : : : : : : : : ｀ヽ
| 二, .| ／: : : アヽ ノフ: : : : : : : : : : : : : :',.: .ﾍ
| .／L | /: : : : : : :ソ´∨｀ﾍ: : : : : : : : : : : : : : : : :',. : ﾍ
| |. /ィ´７７７７７７７７７７７７７７７‐‐、: : : : : ゝ...:ﾍ
', (⌒. / ィ´////////////////////////O）: : : :.: :.Eｿ..ﾍ
.ヽ ！ ＞. （.//////////////////////////∨: : : : :. .Eｿ: : ｝
. ゝ､ ／ ヽ三三三三三三三三三三三三ノ : : : : :: .Ｅｿ: :: |
￣￣ |: : : : : : : : ||: : : : : : : : : : : : : : : : : :U: :. : :.Ｅｿ.:: : |
|: : : : : : : : ||: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :〃:::::::/
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ﾏ: : : : : : : ||: : : : : : : : : : : : : : ::::::::::::::::::::::::::::/ﾍ
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ヽ::::::::::::{{::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＞´: : : : : :｝
ヽ、::::::{{::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＞´:._.:_::._.:_::._._ﾍ
＼::::ヾ::::::::::::::::::::::::::::＞´/ |ヘ
ヽゝ ./..￣￣￣/ / .| ヘ
| |/ /. / |⌒ゝ｀ヽ
.
＿
,, - " I 「 7 ー- ,,
／ ゝ 彡ミ / / へ
／ﾍ ,, -※ ☆ ※ー- ,, へ
(＼／ ミ∞彡 " - ,, へ
┤ ＿ ,,,,, ＿ "-,, へ
i- " ＿＿＿ ＿ ,,,ﾛ oi "-,,入
,, ＿,," __,, -ーヾ<,,／__ ﾍ " - i ﾉ
..-"＝ノ | ",-ー＼! √.┌ｏ ヽ /＼へ〜ー ノ 高給取りのバービエ君はどうやら忘れているようですね
ム/| ,,__( ９ｿ ー-ゝｲ / /|＼ √ﾍ ヽ
| | | ／ | / | |/.ﾍ ﾄ .ﾍ 浮浪者とは「住まう場所を持っておらず
.| | | く - | | | |) ,| .| ﾍ |
| | | | | .| |／ ./ﾍ. 買ったり借りたりする財力もない人」のことを言うのですよ
ヽﾍ', ヽ-ニ二７ | | | |__／| /
入', ヽー ヲ .| | // / / ./
/ / .', 二 ﾍﾚ / / /|
| | |ヽ ,, - " / | | | | / |
.| | | ー┐ " ,, ,ー| | | | | .| |
ヽ | | | | |,, - " .| | | | | .| .
＼ﾍ | ∠＿＿＿,,,,,,,,, ゝ| | / | .|
,,,, -ー "＼￣.| | | | |.ﾘVレ ﾚ
-───‐…‐‐--- ､
／: : __/ヽ;ｨ'ｌ: : : : : : : : : : : : : ｀ヽ
.／:: ＜/´ ヽ＞.: : : : : : : : : : : : : ｀ヽ
.／: : : アヽ ノフ: : : : : : : : : : : : : :',.: .ﾍ
/: : : : : : :ソ´∨｀ﾍ: : : : : : : : : : : : : : : : :',. : ﾍ
/ィ´７７７７７７７７７７７７７７７‐‐、: : : : : ゝ...:ﾍ
ィ´////////////////////////O）: : : :.: :.Eｿ..ﾍ あ、はい……
（.//////////////////////////∨: : : : :. .Eｿ: : ｝
ヽ三三三三三三三三三三三三ノ : : : : :: .Ｅｿ: :: |
|: : : : : : : : ||: : : : : : : : : : : : : : : : : :.U: : : :.Ｅｿ.:: : |
|: : : : : : : : ||: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :〃::::::::/
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.ﾏ: : : : : : : :||: : : : : : : : : : : : : : : ::::::::::::::::::::::::::::/
..ﾏ: : : : : : : ||: : : : : : : : : : : : : : ::::::::::::::::::::::::::::/ﾍ
.ヽ::::::::::::::{{.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／: : ﾍ
ヽ::::::::::::{{::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＞´: : : : : :｝
ヽ、::::::{{::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＞´:._.:_::._.:_::._._ﾍ
＼::::ヾ::::::::::::::::::::::::::::＞´/ |ヘ
.ヽゝ ./..￣￣￣/ / | ヘ
| |/ /. / |⌒ゝ｀ヽ
.
＿＿__
z≦三三三≧=ｚ.､
,z≦三三三三三三三三≧､
＿z≦三三三三三三三三三三≧:､
ミ≧三三三彡'ﾞ´￣_＿__｀ﾞヾ三三三!
｀ﾞY´￣ ／.::::::::::ヽ |三三三! それで、賢いバービエ君にお聞きしたいのだが……
〃:::::::::.ヽﾍｿ/.::::／､ヽ::::j |三彡'´ヽ
ﾐ:::/´＞､::､ノ:::/／´ﾟゝ｀ﾞ ヾ彡'/´ i ノートン氏は明らかに定住所があり
ヾ' i ﾟ>ー'´≦￣´ }ﾐiﾉヽ｀ﾘ
ﾄ} ｀ﾞｰ「 _ k ヘ ノ ﾐj )/ j. 生活に必要な金も持っている！
ヾ! 〈 _z=､ｿ ノ｀ﾞ､ ﾞ゛f丿〃
ヾ' ｰ'´＿＞'´>+'´ ﾄ､／ﾞi. この人は浮浪者と言えるのだろうか？
ヽγ￣￣￣ j ,ト､
i ｼ ／/ 〉ー-､＿＿＿
〉､,_,;＿,;;_,_,,_;_;_z≦ﾞ'´￣／ ,ｆ-､＿＿＿
,.:＜／ ヾ＝---＜ ／ /
￣ﾞ´/ ヽ 〃'´｀y ／ /
/ /´／.:::::::::.ヾ＿彡'´ /
-──…─---
／´,--──‐‐‐──----＼
／ ／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
／ ／: : : : : : : : : : :__∧___: : : : : : : : : ヽ
/ ／: : : : : : : : : : : ｲ´,. ⌒ヽ｀ﾌ: : : : : : : : ﾍ
/ /: : : : : : : : : : : :: ＜.{ }: ＞: : : : : : : : ﾍ
/ /: : : : : : : :u. : : : :: 厶` ｰ ' ハ: : : : : : : : : : ﾍ
|./: : : : : : : : : : : : : : : : : :.｀Y´: : : : : : : : : : : : : :ﾍ い……
|ﾐ: : : : : :ィ７７７７７７７７７７７７７７７７７７７‐、.|
|ﾐ: : : : :（////////////////////////////ﾟ.）1... 言えません……
|ﾘ: : : : : ヽ//////////////////////////ソ. 1
|: : : : : : : ｀ ──────┬───── ': : /
∨: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.||: : : : : : : : : : : : :/
∨: : : : : : : : : : : : : : : : : : : ||: : : : : : : : : : : :/
∨: : : : : : : : : : : : : : :: : : :.||::::::::::::::::::::::::::::/
∨:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::||::::::::::::::::::::::::∨
∨: :.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::||:::::::::::::::::::／:!
∨: :.:::::::::::::::::::::::::::::::::::}}::::::::::::::∠三i|
∨: : : :.::::::::::::::::::::::::〃::::::::＞´ ﾍ
', ￣￣{ﾞ￣￣￣￣ ＞´ / ﾍ─-、
人 ヾ ゝ ／ /r⌒￣ゝ￣｀ヽ｀ヽ
.
ｎ _＿ __＿ ｎ ｎ
| |└‐ｔﾉ .＿_ .└ｰｔﾉ ｌ｣ l l
Ｕ につ つ) 广ｰ┐ .rリ
￣￣
､_ ___,,,,,,-─ﾆﾆﾆﾆﾆ─- ､
､ヾ三三三三三三三三三三三二ヽ､
`,ヾ､ニﾆ=ﾆ三三三三三三三三三二､
,'// _,,,,;;;;;;;;;,,,､`ﾐ彡─''''''ﾆ三三三三二,
,,'// ,/// ' '-､ミﾐ､ _, -''三'''ｰ ､`''ミ三三三i
,;; /// ' ',三三三ﾆ-ﾆ三三; ',三三三i
!､ 三i' ,-''''ヽ 三三'' _ `ﾐ三ミ, ,'三三三}
r'>'￣ ' } 三'/ /~ ｀'､ '三ﾐ}.,'三ﾆ=ﾐ',' そんな彼を、なぜ逮捕しちゃったのか
i`i i'~￣. ' ! 二ﾆ ヽﾆ' _ '',
i i r''''~ -､ ,',' / ', } 我々無知無能で給料の安い正規警察官達に
','､ '､_ _,-､ ﾉ . .__ 彡 i'-､' ,!
'､ゝ . . . -_,,'.. '-‐'~_,,`, )丿/ ご教示頂けませんかねえ……？
'､ ',‐-‐'''~__,,,,, -'''~ ﾉ ､ ,'
,i',_ ゝ~~￣ _,,,,,__ _,／ /`,ｰ'~
＿／::{｛ `ｰ､,,,/＿,, -`' ﾒ /
,,,,, --‐‐::::::::::::,'::::::::{ '､ ／`i'',
::::::::::::::::::::::::::::::i:::::::::::',` ､`- ､_ _,_,, -'~ _, !,:::.､_
,,, -‐‐''''~~￣,'::::i~~i::::'､ `'ｰ-ﾐ,_''''~~~＿ _,, -‐'~ ',::::::'`ｰ､_,
:::::::::::::::::::::::::::i':::::l＿l::::::::ゝ ￣~,~金 ､_ ',::i~i',､_:::::::`...,,,,__
:::::::::::::::::::::::::::{::::::::::::::::::::::::::` ､ ／',圭圭;'＼ 'i:l_.l:'､ `:::...､:::::::i`:...､
-───‐…‐‐--- ､
／: : __/ヽ;ｨ'ｌ: : : : : : : : : : : : : ｀ヽ
.／:: ＜/´ ヽ＞.: : : : : : : : : : : : : ｀ヽ
.／: : : アヽ ノフ: : : : : : : : : : : : : :',.: .ﾍ
/: : : : : : :ソ´∨｀ﾍ: : : : : : : : : : : : : : : : :',. : ﾍ
/ィ´７７７７７７７７７７７７７７７‐‐、: : : : : ゝ...:ﾍ
ィ´////////////////////////O）: : : :.: :.Eｿ..ﾍ う……
（.//////////////////////////∨: : : : :. .Eｿ: : ｝
ヽ三三三三三三三三三三三三ノ : : : : :: .Ｅｿ: :: | ぐ……
|: : : : : : : : ||: : : : : : : : : : : : : : : : : :.U: : : :.Ｅｿ.:: : |
|: : : : : : : : ||: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :〃::::::::/ その……
|: : : : : : : : ||: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.::::::::::::/
.ﾏ: : : : : : : :||: : : : : : : : : : : : : : : ::::::::::::::::::::::::::::/
..ﾏ: : : : : : : ||: : : : : : : : : : : : : : ::::::::::::::::::::::::::::/ﾍ
.ヽ::::::::::::::{{.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／: : ﾍ
ヽ::::::::::::{{::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＞´: : : : : :｝
ヽ、::::::{{::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＞´:._.:_::._.:_::._._ﾍ
＼::::ヾ::::::::::::::::::::::::::::＞´/ |ヘ
.ヽゝ ./..￣￣￣/ / | ヘ
| |/ /. / |⌒ゝ｀ヽ
.
-――
／､__/ヽ;ｨ'ｌ: : ヾ.､
/: : :>/´ ヾ,ﾌ: : :.',:', ノし
,′: : ｱ_、 ノｧ: : : : ｌ_:!.... て
!: : : :_:_:´Ⅴ｀ﾞ-.－､: |}:ｌ ( そ、そうだ！
. !: （::::::::::::::::::::::::::;ノ: :ﾘ:!__
',: : ｀: .ー┬: :´: : : :,: {::}:｀;ヽ こいつは狂人なんです！
. 〉; : : : : : |: : : : : :/／:::;:'::::ﾊ
i:;;;;ﾍ; : : : : !: : : :／:::;:::´::::::::::!
ｌ:::::{::::;≧_ :__: ｨ/-r´:::::::::::::::::|7､
>;::V::／ { |ﾆｌ:::::|::::::::::::::::／::::::::＼
/::::/::/ ,' } ┤:::|::::::::::／::::::::::::::::::::＼
r-';:::,'::/ ' ハ ゝ -;r::´::::::::/{:::::::::::::::::::::＼
/ｰ､:;:|::ﾊ ,' i__ﾉ┴'/:::::::::＼::'::ｌ;:':::::::ヽ::',:::;:::::ヽ
. /::::::/::ヽ} ! /'::::::::::〃:::＼::::;::::::::::::::::::::::::::＼
┘:::::ｌ::N:「从＿__| /;::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
ヾ:::`:::〉ｰ::W| | | ｌ | ,'::ｌ:::::::::::::::::::::::::,':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ
/ｰ/::::::::::::::Nvvv /::::i::::::::ｌ:::;イ;:|::::′::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ
＿＿＿
／_ノ ヽ＼
／ （◎） （◎） ＼ ええええええええ！？
／ u （__人__） ＼
| |i!i!i!i!| u |
＼ u |;;;;;;;;;| ／
／ ｀⌒´ ＼
(<<<) （>>>）
|、 i、 ,i /
ヽ＿/ ヽ__/
| |
.
-‐…‐- ､- ..
／ ＼ ヽ
/ ,､ ヽ ハ
′ {Y⌒Yﾌ. i │
{ く弋__ﾉく | │
Y´:丶 ＿＿＿＿＿＿_ ｈ | こんなヤツを野放しにしておくと
ﾏ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::） }ﾖ .|
';＞‐-:::r──── ' }ﾖ ﾉ 自分自身にも周囲にも危険を及ぼすから
{{ ﾉ／|
' {{ / .ﾉ. やむを得ず拘束したんです！！
ﾞ:､ {{ 厶イ |
＼ {{ ´/ i |＼
／/::〉＞-‐＜. / .| {:::::＼
,. :＜/::::i:八 } / 人:::::::ｉ＞. ､
_ ＜ /:::::::|:::/:＼ _ -‐=彡:::ﾊ:::::| | ＼
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽ__ .＼
／ （◎）!i!i（◎） ＼ そ、そんな！
| （__人__） u |
.＼ ）t-ﾂ ／ やる夫は……
/ ⌒´ ＼
＼＿（__） i＼(__)
| |
.
-――
／､__/ヽ;ｨ'ｌ: : ┛┗
/: : :>/´ ヾ,ﾌ: :┓┏
,′: : ｱ_、 ノｧ: : : : ｌ_:! てめえは黙ってろ、煮えた鉛飲ませんぞ！
!: : : :_:_:´Ⅴ｀ﾞ-.－､: |}:ｌ
. !: （::::::::::::::::::::::::::;ノ: :ﾘ:!__ 先輩、私は市を狂人から守ろうとしていたんです！
',: : ｀: .ー┬: :´: : : :,: {::}:｀;ヽ
. 〉; : : : : : |: : : : : :/／:::;:'::::ﾊ. そうですそうですそうなんです！
i:;;;;ﾍ; : : : : !: : : :／:::;:::´::::::::::!
ｌ:::::{::::;≧_ :__: ｨ/-r´:::::::::::::::::|7､
>;::V::／ { |ﾆｌ:::::|::::::::::::::::／::::::::＼
/::::/::/ ,' } ┤:::|::::::::::／::::::::::::::::::::＼
r-';:::,'::/ ' ハ ゝ -;r::´::::::::/{:::::::::::::::::::::＼
/ｰ､:;:|::ﾊ ,' i__ﾉ┴'/:::::::::＼::'::ｌ;:':::::::ヽ::',:::;:::::ヽ
. /::::::/::ヽ} ! /'::::::::::〃:::＼::::;::::::::::::::::::::::::::＼
┘:::::ｌ::N:「从＿__| /;::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
ヾ:::`:::〉ｰ::W| | | ｌ | ,'::ｌ:::::::::::::::::::::::::,':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ
/ｰ/::::::::::::::Nvvv /::::i::::::::ｌ:::;イ;:|::::′::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ
＿__
, -＜￣::::::::::::｀丶
.／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ
/::::::::::::::::::::::::, ---- ､::::::::_j
.__.ノ:::::::::_......_r '´., ´￣｀ヽ}:::::l ヽ
`ー ､ｒ ´f´￣ヽ_/::/⌒Xﾂ ^ﾍ' '.__ お、おう……
,ハ /::/^ヽ::::::ﾑ・´_ノ u ヾ _j }: :
厂二)三 ´ﾟ_ア 三 . . . 〃 ｺ_,ﾊ: :
.〈 -―､〉 ヽ__f . -‐ ､ ｱ /}: :
, 」 ヱーﾍ_ ｊ∠ --‐ ' ./ ./！: :
: :{_ ￣｀丶_j .､／／ !: : : .
: : : :｀ヽ ヽ_,__. ┴`く＜＿_ l: : : : :.
: : : : : :} /: /:＼ ハ::〈 ｀!: : : : : : .
: : :＞ ' ,ハ:} : : : ＼ ',:::＼/: : :/: : : : : : .
イヾ ＼ ,ハﾍ:｀丶＿: : ＼__::::l: ; ｲ: : : :O: :/: : .
/: : 」}L＿＿_＞ー-へｲ: :ヾー---{: : : : :
./: ／ ＼:: : : :O: : ; へ: : : ヽ : : : :＼_x-‐ ´
/ '´ ＼: : :／ー--べ「: :＼: : : /
／
---＜
-‐…‐- ､
／::::::::::::,､: : : :｀ヽ
/::::::::::::{Y⌒Yﾌ: : : :ﾍ､
|:::::::::::く弋__ﾉく: : : : : |
|::::.｡_:_: ｀Ⅴ´_:_: _:_ : .|
｛::（.///////////.）: ｝ だから、こいつは留置場に放り込んでおいて
|::::｀‐‐‐-┬──´.: /
ヽ::::::::::::::::|: : : : : : / 明日にでも狂人委員会に掛けてしまうべきですっ！！
|::::::::::::::::|: : : : : : |
.≦´| ｀＞‐---‐＜´ 1.≧
≦´/////////////∨ .1.ヘ.｀≧
≦´///////////////∨ ｝二｝ ｀≧
／////////////////////.／ ／ ｀≧
.///////////////////二二ヽｲ´＿＿＿＿ ｀≧
///////////////////////////////＼ | ｀ヽ
///////////////////'┼､ヽ//////////ﾍ ∨ ｝
///∧///////////////ﾉ､ﾉ////////////.｝ ∨ |
|///∧//////////////////////////////| ∨///∨ﾊ
l////∧/////////////ﾅ ヽ//////////// .∨///∨ ﾊ
//////∧/////////////ｄ､////////////,'／/////ﾍ ﾊ
///////.∧/////////////////////////／ ｝//////ﾍ ﾊ
|///////∧////////////‐l┐ヽ｀｀//////// | //////ﾍ ／
／￣￣￣＼
γ⌒) (⌒ヽ
／ _ノ ノ ＼ ＼ `､ 狂人……委員会……！
（ < （◎） （◎） | ）
＼ ヽ （__人__） ／ ／
.
ｒ'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'ヽ
（ ） .....＿＿__
） うるさくなるぞー （，≪///////≫ ,_
（ わしゃ知らんぞー…… ）../////////// ∧
） （..//////////////∧
..丶〜'⌒'〇'⌒'〜⌒'〜'⌒'〜'´ ///////////////∧
Ｏ .≧//＿＿_///―――〈///////∧ ……ふーん、あっそう
o .了´,..―─∨ ,..:――､∨//////,|
ﾟ |!/::::/⌒ヽ::∨:::; ― ､::: ∨{/__///| じゃあ、そう記録しとくわ
人_:{ i⌒ヽl:::::::/'⌒ヽ }_:｣∨（⌒Ｖ |
. {＼ ､ ｡ﾝ‐'‐･‐一' ］)_ﾘ}/|＿＿ がんばってね、優秀なバービエ君
＼ヽ ￣{_, ┐.:＿: |ー' / |＞ｘ _
}_}__ ‘ｰｒ': :/＿_） _］ ／ | ＞ｘ _
＼ ￣ l／／/ / /
_ｘ＜ ＼i＿,:＿＿j／／ /｡z≦三{ /
|￣三≧z｡_ _ｘ＜ / l‐―一 ,｡z≦三´ | /
.. │ ￣三≧z｡_ / ［ｌ |／｡z≦三´ | ′ ／
. | ￣三≧z｡_〈 ｡z≦三´ | i ／
| ￣三≧≦三´ /￣￣￣＼ ／
. ／| | | / /￣￣＼ ＼
. ( ￣ヽ | | (__ﾉ ＿__ ＼
. （ ｀ー‐く | | (__／ ＼
ィ'ﾆ二ﾍ- |
／ﾚ' ,ノ￣￣｀ヽ
./三ヽ ._＿,,ｨr―───´ ｀ヽ ｀ﾍ
/≡ ゝ゛ | ｝
./ ﾞﾞ''―─―─‐----、 .1 |
|三三 ﾘ |
|======== 〃 /
| . ＿＿＿＿＿ノ /⌒ﾍ/
| ,z=ミ、 / / ＿＿
| ￣￣￣￣￣ヽ ゞ=彡 ,ィ´＿＿｀`ヽ
| ｀ヽ ソ ／／: : : : : : : ::ﾍ
| ｝ / /ｦ/.: : : : : : ::,､: : :ﾍ
| .|ﾐ′ ＿＿ /E/ト＾ヽ: : : <( )ゝ::::|
∨ ￢───-ｰﾍ＿＿ ノｿ /´ ＼ ￣ヽ ノ.|/: :.＼ ` ､:::｀v´::::::|
::∨ ヘｿヘ「￣ .＼ ﾍ ﾏ: : : : ＼ ｀ヽ:::::::::/ ありがとうございます！
.:::∨、 | ｀ゝ ｀ ﾍ. ',.: : : : :/＼_＿つ′
::::::∨ | ｀ヽ. | ﾍ. ',: : : /::::::::::::／ このアーマン・バービエ、正義の味方ですので！
ｷ.∨ ｀ミ三三三三三 / | } | ﾍ. ',::::´::::::＞´
ｷ ∨ ,／ | | / ＼ ヽ＞´
.ｷ::::::ﾞゝ-＿＿＿＿＿ｒ'" | / / `≠″ヘ
ｷ::::::::::::: ￣￣￣´´ |./ / ヘ
.',::::::::::::: / ヤ--|-、 |ﾍ
.',::::::::::::: / .ヽ ノ | ヽ
',::::::::::: / ヽ -┼- ＾', ｀ヽ
｀ゞ::::: ／ -┼- ', 〕
.
┌───────────────────────────────────┐
│狂人委員会（Lunacy Commission)は州レベルの機関であり、 .│
│州立精神病院送りにするかどうかを決定する力があったらしい。 .│
│ │
│以前出てきた偽オーストリア王ジョージ・ケーニッヒも狂人委員会に掛けられて ....│
│精神病院送りになっていた。 .│
└───────────────────────────────────┘
⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ
／￣￣￣＼
/ ＿ ￣￣＼
ヽ |☆| ）
/──二二二二二二ｌ
ヽ二二二二二／ 丶
/__ |
| ひ | │ /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
ノ | | | こ、このオーストリア王を |
(;;;） | | | 逮捕するとはけしからんぞ！ .|
ヽ | ヽ ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ /
＼＿＿＿＿＿ノ ＼＿＿/ Ｖ＿＿_
__| / /￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ .／ ＼
/ ヽ＿＿＿＿/. | はいはい、続きは ..| .／ _ノ ヽ､_ ＼
／| │__丿;;;＼_/＼＿/.| 黄色い救急車の .| .／ oﾟ⌒ ⌒ﾟo ＼
/ ヽ/|ヽ;;;;;;;;;ﾉ/ ＼......＜ 中で聞こうねー .| . | ＼ ・・ ／ |
| | | /;;;;;|/＼─... ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ .＼ | ◎ | ／
/ | |/;;;;;;;/ >＿＿ / | __＿￣＿＿＿＿／;;;;;;ヽ
j | | |;;;;;;;/ /|--┌│ | │ / ヽ;;;;;| /⌒ｌ;;;;;;;;;|
| │ | |;;;;;/ /│ ││ | │ │ |;;;;;Ｌ＿＿_/ /;;;;;;;;;|
ﾉ | │ |;;/ / |＿__|__| │ | / |;;;;;;;;;;;;;;;;;／ /;;;;;;;;;;;|
| | |__|;;/ ／ | │ | |;;;;;;;;;;;;;;／ ／;;;;;;;;;;;;;|
ﾉ | ＼|／ | │ / /;;;;;;;;;／ ／;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
／ | ／￣丶 | （⌒（⌒ヾヾ／ ／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
/ ヽ＿＿＿＿＿＿彡（￣￣ヽ￣| | （ ( |ヾ＿__／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
／＼ /;;;;［＿＿］;;;;;;;;;;;彡（二二 ││ / （＿(＿ノゞゞ|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
ゝ＼＼／￣| ￣￣巛（＿＿__ノ＿／ 彡彡 |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;／|
（Ο Ο)＼_ノ 彡彡∠彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡 |;;;;;;;;;;;;;;／￣￣￣ /
( Ο丿 | ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣| ヽ;;;;;／ /
⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ
＿＿＿_
／ ∪ ＼
γ⌒) ノ三三三ゞ(⌒ヽ やる夫も……
／ _ノ （＞）三（＜） ＼ `､
（ <:::∪:::::（__人__）:::::∪| ）.. やる夫も、ああなるのかお……
＼ ヽ ::∪::::｀ ⌒´∪::／／
.
/￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
＜ や、やる夫が…… .....|
| 精神病院…… .|
ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
＿＿
_,, - 77ﾌ////ﾌﾅ - ､
, '//////////////////ﾅｰ ､_,,ﾉﾉ
／///////////////////////////
.,.'/////////////////////// ' ' ' <
,'///////////////////// ' , ; //; ',,,
.i'//////////// ' ＿_ ' /// ' '//,'
i///////// ' , ; ////; , , ヾ/// _,,_ '//,
.{////////, //// ' ' '//////ﾉ'~ `｝ 巛 おい、皇帝を留置場に戻しておけ
i/////////, /// _,-'''' /////､_ ,’ ',,}
',/////////, ///, '~ ,’,,~~ `',~ ', 俺は署長に事情を説明してくるから
',//_,,_ ' '/// ~'''~ `ｰ-‐' ,‐''‐`` ) ﾉ }
.'､,'', ,>､ '//, '､⌒>ノ +
'､ ', ,>､ 三 ､､ , ; -_ﾆ_‐｝ +
'､ '､_ ､彡 ',-'~,-‐'~￣ ､ ,'､,,,,,,＿,,,, -
`i-､__,'､彡 `'~ ヽ,::::::::',::::::::::::::
, ' /' `<_' , ､ _,>,'::::::::::',:::::::::::::
＞'7:::::,' ~'ｰ､_ ￣~'ｰ'-,,'_,_,,,; -`‐''~ ,.'::::::::::::::i::::::::::::
_＞'~:::::/:::::::i ￣~''ｰ''''~ , ':::::::::::__:::i::::::::::::
:::＞＜/::::::::{ /圭', , '::::::::::::::i i::i::::::::::::
:::::::::::/:::::::::::i , '圭甲', , '::＼::::::::::::i i::i:::::::::::
:::::::::/--::::::::', ／ /圭式 ', , '::::::::::::＼::::::i i::i:::::::::::
. ,.ィ ´ ﾚ┴ ､ヽ,
. , ﾍ, レ 1 }_入 .
.く ,ゝ'´ ゝ､__,.べ,ノヽ
y '´ , r '',,.ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ, '.y'
.-‐9＜´＿＿＿＿,ム`K
r ､,ﾉノ '’_９,ｿ Y'舌`代_ 署長、ブチ切れるでしょうねえ……
i..ﾊ .| ',￣ .| f
い| i | !j . -y’ | .ﾘ
.`┤}.} __ /,ﾉ
'ﾄK, '´ﾆ'’ 〃
|_{ { .｀' ,,_＿_,,八
`弋 '’|｀ヾ
.
丶 (⌒)
＼ ／
|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|
| iﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆi |
| || ／ | ／ ||. |
| ||／／,_._ .. |／／,_._ .. ||. |
| || :::;: ;:; :／:;| :;:::: ::; ／:;||. |
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| ＿ .|
| [__,ノ＼ ,,,_＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_,|
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／. _＿＿_┻__ /'| ＼
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ーl |―' |＿＿＿| |
ニリｺ＿＿|＿＿.., ------──── ､
| | | ／ ヽ
| | | / r ──-- 、,, ---─ヽ ヽ、
/ / ,,__ ,__ ヽ |
. γ / ＼ ／ ヽ ヽ |
| / /⌒＼,ﾊ ﾊ,／⌒ヽi !_ | バークのヤツが汚しに汚した市警のイメージを取り戻すのに
. | "" ⌒o / o⌒ヽ | |⌒ヽ
i`| ￣ 〈 ￣ | |γ |. 私がどれくらい苦労していると思っているんだ！
ヽ| く 〉 "__丿
ヽ ／ llll ＿ ＼ i~ それをローカル共め、こんな阿呆なことで騒ぎおって！！
| | ,-─'´￣ ヽ | /
. | i~￣ "￣ / / | マーティン巡査、新聞にこのことは漏らすなよ！
. l `~￣"~￣´ ／ /
. ヽ, `----────' /
【 パット・クロウリー警察署長 】
Pat Crowley (1831 - 1907)
.
.. -―.＝＝::- ..
／.::::::::::::::::::::::::::::::::::.｀ヽ
:::::::::::::::::::::::::::: Y´ 二ヽ:::＞
::::::::::::::::::::::::::::: | /:,ﾍ:ﾊヾ!
:::::::::::::::::,へ::::z:i ゞ'_^_ジﾉ 手遅れですぜ
::::::::::::::/ {りi::{ u ーﾟ, ヽ
::::::::::::∧ ゞヾ' ､ ゝtノ. さっき「イブニング・ブレティン」のフィッチが
ゞー---ー' rー-､ノ
￣｀ヽ i, ゝ' ´｀Y. ニタニタ笑いながら出て行きやがりました
. ＼ .ゞ:､,_;_i_;_i_ジ
｀ー-､
∠_＿∨＿＿＿ , ≧9
,K,r_､Y ｲ,∠ヽ>.|_ .fﾍ マジかよ……
`i´''ﾟf´_`￣ .| lh|
__', ﾉ-┘ ｀ヽ, ´, ﾘ 派手に炎上するな、これは……
斤''"∧{.､ﾂィl"「`ﾊ . 「,ｨﾞ.
| || ,' ', ￣￣￣ . ィﾞ /
l .|| ＼∧ ￣,不､´ ん,
「, || 〈 ',／ 〉〈 ＼ / o
｀|| .＼＼ | | ／ 'ﾞ
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│ところで余談だが、人類史上最強の炎上ツール（当社比）であるツイッターの本社はサンフランシスコにある。 │
│ .....│
│煽り耐性のやたら低いこの街の歴史とは何の関係もない……と、思いたいが……。 ....│
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あと55レス。
別に暴れてもいないし、居酒屋でタダ飯食って働いていないだけだし
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:::::::::::.／ : : : : : : : ___ノ'′ ﾞヽ､___ /￣￣￣￣￣￣ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::.l : : : : : :.; '⌒｀ ´⌒ヽ. ＜ 神様…… .|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
. | : : .::;;（｡ｏ〇 ） （ 〇o｡）;;::. ヽ＿ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
. l : : : :°oﾟﾟ~'"´ ｀"~゜oﾟ;°.... .. | やる夫は、あなたに与えられた使命を ....|
. ＼ : : : : : : ｡;ﾟ（ j ） ; ｡＋....... | 果たせていませんお |
. ＼: : : : : : ::`┬‐'´｀ｰ┬′ + ／........ ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
. ／ヽ: : : : : : : |/⌒⌒､| イ＼
. : : : : : : :ﾟ: : : ﾟ´￣~:j￣｀ ; ＼
. : : : : . : : . : : ; '"｀` ＋ ＼
. : : . : . : . : . : . °
. : . : : . : . +
.
_..．-――― - ､
／ ＼
／ ／ ﾞ＼_ ＼ 人はやる夫を皇帝とは認めず
/ｃ（≡ ） （≡ｒぅ ヽ
/ o（ 人 ） u ﾍ. 南北戦争を止めることは出来ず
i ° Т´＿｀Т´ o° ’
! ` ⌒ "´ | やる夫が何をしようとも
＼ ￣ ´ , ′
> ／ このように、狂人として扱われるばかり……
／ - 一… ¨￣＼
.
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:::::::::: : : : : : :: : : : : :^^:::::::::::::ｶｱ:::::: : : ::::::::::::::::::::::::::: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
::::::::::::::::::: ::::::: : : : : : : : ^^: : ::::::::::::::: {三三三}:::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::ｶｱ:::::::::^^::::::::: ^^:::: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :::: :::::::: : : : : : ::::::| |::::::::::::::::::
:::::::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::::: : : :: : :::::::::::: : : :::. ＿＿＿＿＿_[S]＿[F]＿[警]＿[察]_|_[署]＿＿＿＿＿
::::::: ::::::::::: ::::::::::::::::::: :::::::::::::::::::: :::::::::／＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_＼
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: :＼┌―――――――――――――――――――― ┐ ／
;;;;;;::;;;;;::::::::::::::::::::::::::: ::i;;:::::::::::::::::::: :::::::::::::::.｜|￣|￣| |￣|￣| TニニニニT |￣|￣| |￣|￣|｜
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::;;:: ; ;ii;;:;::::::::::::::::::::::::::::::::::::.｜|＿|＿| |＿|＿| .|:{工}: :{工}:| ロ |＿|＿| |＿|＿|｜
;彡ミ;ﾐ〃ヾ ; ;;;ixi;;; ;;:;;;;;;;;;;::::.｜ |: : : : : : : :| |
｀ﾐ､;彡｀i､ﾐ｀,,,,----"ix;i;;^^^^^^^^^ｰｰ---.｜ |: : : : : : : :| |
/￣￣￣￣￣￣￣ヽ.xi;;(,;:,ゞ;:〃:;ヽ'fl;;;;;;ミ｜|￣|￣| |￣|￣| .|: : : : : : : :|. |￣|￣| |￣|￣|｜
| あなたは…… ....|.xi ;;;,;:,ゞ;:〃:;ヽ'l;;;;;; ｜|＿|＿| |＿|＿| .|: : : : : : : :| ロ |＿|＿| |＿|＿|｜
ヽ＿ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ |: : : : : : : :| |
.. | やる夫が皇帝の器でないと | |: : : ☆.: : .:| |
.. | 断罪されておられるのでしょうかお…… ...| |￣| {三三三三三} |￣|￣| |￣|￣| .|――┐
.. ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ . |＿| ||:::∥:::::∥:::|| |＿|＿| |＿|＿| .| |
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│さて、フィッチである。 .│
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／: . :_.＿:_, :ヽ
〈: . ;仁 -ー-≧: ＞
＞: .;r‐: . : . : . : . ＼_＿ﾉ
,ｲ ／: . ;ｲ: . /: . : . : . : . : . ﾏ'´
{:ゝ/: . :./.〃:∧: .Ⅵ;ヘ: . :＼: .:. ﾄ,
__ `7: .／:./:l. :| ヽ: | ＿≧-:.:ヽ;_Ｖ: l
./ﾊ! /／ミ y‐大弋 ﾉ: 厂 ∀ー: 一ｬ'
乂辷ｫ;/ k｣j_ﾄ代ﾓｭﾃﾐ〈 弐う水: . :| : . :. いやあ、警察も腐りに腐ったって感じねねえ！
,ｨ ／: ﾊ ハ:ﾍ ゞ-' ,ヾ:.､￣ﾉ∧: ｌ. : . ! ヾ:.
ｰ=≠≦; 1;ﾒ ﾉ: ∧ ヽ;ゝ /: .;ｿ: . :.:ト､_ﾉ:} そろそろペンの力でぶっ叩いておかないと、って思ってた矢先に
／ |;! ＼,ｲ: . {: .＞､ ^ ｨヽ;.y': . : . :.r‐一
rく 乂 〉|: . : Y./ゝｭこ _,ﾊ: l:,f: . : . : ﾊﾞヽ. 格好のネタが来てくれたわ
／:: :: :＼ ／::ﾌ: ,彡:ﾊ//三三l ﾚ: ﾘ.|: |,从/ ﾉﾂ
, ＜:: :: :: :: :: ::.>_/::r彡: . ／::∨ 〉⌒〈|/: , :ﾉノト-ヘ 皇帝さまさまね！
f:: :: :: :: :: :: :: ／:: ::ノ: . :,イ三三Ⅴ＝＝!: . : /_｣|:: :: :: ヽ
|:: :: :: :: :: :: ;ｲ:: :イ: . :／:,ﾉ//:: :: :: :: :: ::ﾉ: . /＝=!:: :: :: ハ
ヽ_:: :: :: :: :: :: :: : l. : .:.,〃//::∧:: :: :: :: l: . :ﾘ |:: :: :: :: :: |＿_､
ーー- ―‐.|: . ;4:: :| |::.∨:: :: :: :: ヽ; {:| |:: ::!:: :: :: :: :: :: :.,
,j从{ {:: :! !:: :: :: :: :: :: :: ::}ﾙ j:: ::|:: :: :: :: :: :: :: :,
〉::〉〉:: :: :: :: :: :: :: :://:: :/＼:: :: :: :: :: :: ::,
〈::〈〈:: :: :: :: :: :: :: :://:: :/ .＼:: :: :: :: :: ::,
}::.ｌ ｌ:: ∧:: :: ::∧::ｌ ｌ:: ::{ r=≠:: :: :: ::〉
/:: | |:: ∨:: :: ::∨::| |:: ::.l ／:: :: :: :: :: /
{:: ::| |:: :: :: :: :: :: :: | |:: ::.| .／:: :: :: :: :: ／
.
.．-‐ ¨¨ ￣￣ ¨¨ :ヽ _
≠ﾐx≦ミヽ、ー―:=ミヽ : : : : : ＼｀ミｰ:､
,／ ／: : : : : ＼:＼=ﾐ : : ､｀ヽ: : : : : : :＼＼: ヽ
〃 /: ＜ : : : : : :ヽ: ヽ ヽ: : ＼:＼: : : : : : :＼ヽ: ＼
/ { ./: : ＼:＼: : : : : : ﾏﾑ : ＼ : ＼: :ｰ-: : :_:_:_ヽ＼: ヽ
{ :Ⅳ: : {: : :＼:ヽ、:_:_:_:.Ⅵ : : : ＼ : ＼｀ ー―― ､≠､:ﾊ
:. :!{: : : :､: : : : ー――`}ﾅ : : : : : ＼ : ヽ:{⌒ヽ: : : ヽ Ⅵ
ヽ:＼: : :＼: : : : ＼ ､:ｰ=ミ:_:_:_:/:_:_:ヽ : }!rハ }: : : : ＼ﾘ クロウリー署長やマーティン巡査は
{＼:ヽ : : :ヽ: : : : :＼ｰ: :､:ｰ-≧rく ¨}Ⅵヽ ﾉ八: : : : : ヽ
∨: :ｰ-` : /＼: : : : ヽVﾊ /{. ゞ' ノ ﾘ: {´/ : ヽ: : : : : :＼ 「今回やらかしたのは正規じゃなくローカルの奴だ
V : : /: ∧＿｀ ＜:_:_ !小′¨¨´ ′ .{ｌ: : :.ﾄ､: : : : : : :＞ー‐'
∧: /: /: ∧ x≠斧ﾐ |: |ｰ ヽ 小: : |＿ー_‐_=_=_=ミ､ 俺達のせいじゃない」って言うだろうけど
/ノ乂ノ:＼: :ヽ.`ー¨ ' |: | :､ _ /i !: : :.|:.:.:.:.:'//三三ミx ヽ
´ ´ ＼ : :ー=≧、 ! :! ｰ ／::} /i:i l: : : l:.:.:.:'//:.:.:.:.:.:.:.:.:.:≧x 警官は警官でしょ！
ヽ、 : : :ｰ 、 レ く{::_ノ .:i:i/ /l: : : |:.:〃.′ -‐.:.¨¨:.:.:.:.:.＼
/: :ﾒ､ー--≧ ．. ／i:/ /.｜: :::|〃:{:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ. 私、権力者に忖度とかしない性分なのよね！
/／ ヽ: :/:.:.:.:.:|: :i｀¨¨/{｀ヽ/ヽ l: : : |:{{:.:V:.:.:.:.:.:.:.:.:-‐:.:´.:.:.:.:.:.:.
/´ r 、 }/:.:.:.:.:.:.}: :} : /:.:|{｀ヽ} 小: :｜}}:.:}:.:.:.:.:／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}
{ ヽ {:.:.:.:.:.:./／{: :{:.:.:| ヽr=ﾐV八: l〃:ﾉ:.:.／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./
:. 〈:V:.:.::/´:.:.:.Ⅵ!:.:.:', }=才／:}:.!／:.:.′:{｀ｰ- ´}:.:.:.:.:.:.:./
∧ ∨:.:.:.:.:.､/:.:ヽ{ヽ:.:V///〃人:}:.:.:/:.:.:.:.:＼ ｰｧ:.:.:/
/:.∧ Vヽ:.:.:.:′:.:.:.:.:.:＼//:.／:.:.:.ヽ:/:.:.〈ヽ:.:.:.:.ー‐.:′:/!
. /:.:.:.:∧ .{ ∨:{__:.:.:.:.:.:.:.:.:.У´:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:×＼____:.:.:.:./:.|
/:.:.:.:r‐へ ､ ` ｀ヽ:.:.:.:.〃:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.／:.:.:.`ー‐.:´:./:.:.:|
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│ということで、さっそくその日の夕刊に、フィッチの火を噴くような論説が掲載された。 ......│
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． ﾍ、
_,. -‐ ': : : : : ﾍ
． ''": : : : : : : : : : : : :ﾍ
＿＿,. ‐''": : : : : : : : : : : : : : : : : : :ﾍ
＿_ . -‐ ´ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ﾍ
i￣￣ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ﾍ、
i, 本日、ジョシュア・A・ノートンがパレス・ホテルで逮捕されてしまうという、ありえない過失が発生した。
i,. 彼は現在、「精神錯乱」という馬鹿げた罪状で監禁されているという。
ﾆﾆﾆﾆi,
ﾏ三三i, 真のサンフランシスコっ子が皆知っている通り、ノートン皇帝と呼ばれているこの人は心優しい帝王であり、
ﾏ三三i, 冤罪をデッチ上げた警察の不届き者達の方がよっぽど頭がおかしいと言わざるを得ない。
ﾏ三三i, 陛下の忠実なる臣下達にこの事件が知れ渡ったあかつきには
ﾏ三三i,. 叛逆者共はおのれらがいかに狂っているか思い知ることになるであろう。
ﾏ三三i,
ﾏ三三i, 警察がこのていたらくでは、我々はかつての自警団のやり方に戻らざるを得ないのかもしれない。
ﾏ三三i、 ,｀、´
ﾏ三三i 正義を知る市民のみなさん、明日予定されている狂人委員会の公開審問会には必ず出席しよう。
ﾏ三三i,これはサンフランシスコ市史上に残る汚点である。一刻も早く修正しなければいけない。
ﾏ三三i、 ´: : : : : : : : : : : : : : : : :＼
ﾏ三三i, ,. ‐''": : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 丶
ﾏ三三i,- ‐ ‐ ´ : : : .
ﾏ三三i, : : : . .、 ´
＼三ﾆ＼ ｀ 、 ´
＼三ﾆ＼ ｀ 、 ´
＼三ﾆ＼ ヽ、_ ‐ ´
＼三ﾆ＼ ´
＼三ﾆ＼ ／
＼三ﾆ＼ _,. ´
＼三ﾆ＼ ． ''"
＼三ﾆ＼ ‐''"
┌───────────────┐
│これを見た市民は怒り狂った！ .│
└───────────────┘
＼ ＼ ＼
＼ ＼
＼ ＼ ヽ人_从人__从_从人__从人_人_从人
＼ ノ ヽ
＼ ＜ ………なんていう事を！？
＼ ヽ イ
＼ ＼ Y⌒YW⌒Y⌒WW⌒⌒YW⌒Y
＼ ＼
ヽ ＼ ＼ ＼ ,.:.::;: .: ;: ;:;､､
,,,､､jNﾚ'.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀ヽ
,〃;:;:;jiﾄ､.:.:::::::::::::::::::::::::::.:.ヽ
〃.:;:;:;:;jjﾄ､.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::::::::::::::ﾄ､
!:::::,! ﾘﾘ^ﾊ⌒ヾ)`ヾﾐﾐﾐミミミヽヾ
,．-‐'''"´ ￣ ｀`ヽ､ ﾘ:::! `ヾミﾐﾐﾐﾐヾ;!
,.ｨｲ `ヽ !::!,,､=ｲ ｀`'''''`ヽﾐ ﾄﾄﾄ;;;;;;;;;;;;!
ｲ ,ｨｨ､ iNi ヾ! ｨﾎ! 乏ﾕ､~ ﾄﾄハ;;;;;;;;!
,..ｨｲﾊハ `ヾ iNi! ,! l ,' ´￣ . ﾐ !;;;;/
V V_,,ノ ﾄﾄﾄ､､_ ｀`ヾ i:|;;| ,．'"´二 ｀ヽ l j!.:, ﾘ_ノ/V
. Vﾊrﾓ `ﾓｭ､ ｀ヾ;r ､ :l:::! / ,, ', ', /`''''''´ヽ j ,,ノ;V
. `1 ﾉ l:l l ! ! ,r彡 ﾐヽ .ﾄ､ ! ' rﾆﾆﾕ /;;;;;;;;/
. ', ` ﾘソ ! )`'ｿ ''`~ ,ｲ;;;! ', ー /.:;;;;;;/
i､ rﾆｭ ノ ､ ﾍ ', /`'''ヽ H;;ﾉ ',.j ,.イ ハ､
|.ヽ ,. ｲ i..:l::::::';.::::::', l ! ﾆﾆ ! jﾚ コ"""""´ / Vヽ
|::l:ll:｀T´ ,′!::l:::::::',::::::::',ヽ ,. イ L / ! / / |＼
|::l:ll:::::| V::::::::l:::::::::! 「￣ / 〉 ,. ｲ / ／ |
＞_ソ ` ー-r ＜〈 /,､-‐'´ / 〈 ／ |
,. ィ´ ／／ ⌒ヽ ,､-'´ / ヽ ／ |
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┌─────────────────────────┐
│翌日、彼らは狂人委員会に大挙して押し寄せ、 │
│町のアイドル、ノートン皇帝を解放するよう迫った…… ....│
└─────────────────────────┘
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./ 7
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ﾆ ﾆ二7 / / / 7
/ / /二二二 ﾆﾆ ﾆ二7 / / ／
.../ ／／/ / /二二二 ﾆﾆ ﾆ二7 ＿／ ／
/ ／／ ./ / ／／/ / , . ／ ￣ ￣￣ ￣ ￣￣￣
／／ / / ／／ / / ￣ ￣ ￣￣ ￣￣ ￣／ ／￣￣
／／ / / ／／ / / .ﾆ 二二 ﾆ≡≡三三三
／／ ./ / ＿＿＿＿＿ _ ／ ./ / ﾆ ≡ 二二 ≡三三三三三三三
/ / .|.:.:に＿＿」」:::::::Y^^^`ヽ___ . :. :. :. :.: .: .:.|､ ＝ ﾆ 二三 ≡三 三三 三三三三
|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:_ノ |┘. : .:. :. :. :. :. :. .p'ﾞ;;.:O . :ｑ .: ;:;ﾞ ,ﾞ,od .:'`;:; , ﾆ三三三三
￣￣￣￣ く | .: .:. :. :./」二」p'ﾞ;;.:O . :ｑ .: ;:;ﾞ ,ﾞ,o彡ﾐﾐヽ ＿＿.: ;: ;:; ;:;;:;:;;
. :. :. :. :.: .: .: .:. :. :. :. :.: .: .:. :. :. :. :. :.: .: .:.｀`ヽ ,､､ノヽo b .〔」ﾞ''' ''l〕.: :;:; p'ﾞ;;.:O ｑ .: .::.}-',ﾐﾐﾐ!「 -‐ ─ヽ; :; ;;;;;;
.../ l. :. :. :. :.: .: .:. :. :. :. :. :. :.: .O od .:'`;:; ,.: ;oV"´ 1 ..」ゝ‐/:`ｰ-､ 「￣ | L_ノｼｼ , - ─ ミﾐヽ;:;:;;
/ | p'ﾞ;;.:O od .:'`;:; ,.: ;oQ r;;;;;;;;;､p o ..:.,,､､､､', 1 .::.:.:::〈瓜ﾉ:::::::::',〈⌒〕二二ﾆ‐.:::::::::ﾉ - ─ ミﾐ _丿;:;;;
.|. ム) p'ﾞ;;.:O od .:'`;:; ﾉｰ`ﾐﾐ! 彡',',',',',',;', l!.:.:::::::::::::::::.:...:: /ハ`ヽ-─-､.:::::::ノ.:.＼ ﾉ ﾆ三
ﾚ彡ﾐ |:::::l ,;彡ミﾐヽ },_, ｲ:::::::::ハ;;';';';'';';'';;;! il!.:::::.:.:.:.:,r ‐く ﾉ ﾉ__/｡:::.:. /. :; :; :;: ;V . :. :ィｲ三三
l彡彡_ﾉ.::ﾉﾐyｲ彡ミミﾐﾐ;:y.:.::::.:.::::::::::.:}‐､i;;:r ,;:;:;:;:;! ll!;:;:;;:;:;;/jjjjjijijﾚ;:;:;;! i! /.: ;: ;: ;: ;:;ニ三 三 三三
ﾚ.:.:. ﾆ三三 〉彡ミﾐﾐﾐﾐﾉｨｲ彡 ミﾐヽ.〈 ソ;:;;;;;:;:;| llll!;:;;;:/jjlijiijijiﾘ;:;:;:;:;! ﾘ ,..イ. :; ; ;;;;; ﾆﾆ 三 三三三三
.:.:.:.:ﾆ三三ハ彡ミﾐﾐﾐ,'ｨｲ彡 ミﾐミﾐﾐ',ﾊ ,r-─ﾉ ﾉ;:;:;ヾ州州ｼ;:;:;:;;ﾉ レ'´. :; :;:;;:;: ;;ﾆﾆ ニ 三 三三三三
.:.二三三/ ヾ彡ﾐﾐﾐ{ｨｼﾞ jijijijijijijiiiji! ﾌ""´￣7 /iijiijijijijjijijjijijijijiijｨイ; :; :; :;ﾆﾆ 二 三 三三 三三 三三
iﾆ,r'"´ ゞ;:;:;:;:;{jijijijijijijiiijijijijijl! / .:;1ij1iji1ji1ji1ii1i1l1lj1i1j; :; :ﾆﾆ ニ三 三三 三三三三三
|/ ,. .: :;:;;:;;;;;;;;;;;;:{jj州州州州州 / .:;1jli1jkl1jlk1jil1j1kj1klj1li1jil1kj ﾆ 三 三三 三三 三 三
| .:ｨｲ.:;:;:;;:;:;:;;:;:;:;:;:;;:;{州州州州州! / .:;jl1jil1;k1;1kk1||1||1||1|1||1|1|1|||||三三 三三 三三三三
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┌───────────────────────┐
│……とは、ならなかった。 .│
│ │
│炎上を予見したクロウリー署長が、 .│
│宵口にやる夫を無罪放免してしまったからである。 ....│
└───────────────────────┘
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'///////人 | ￣￣＼ ＼/
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/⌒ヽ////{ /::::/⌒ヽ::::〕i＜＿＿_)
＼ }//｢ u￣ 「 ‐tｆノﾘﾉ その、大変済まなかった
. l }ﾊ└ ┘ ｀ニ´ ＼
. ヽ ﾉ} { ,ィ'⌒ヽ _{. 不届きな部下は叱りつけておくので
＼⌒ヽ ／ ⌒iｰ┘
//｀ー| {r― ､_川,ﾉ どうか根に持たないで欲しい
￣￣│ ￣￣￣｀.
＼ ）
ｒ'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'ヽ
（ ）
） ＿＿＿_ （
（ ／_ノ ヽ_＼ ）
） ／｡（⌒） （⌒）｡＼ よ、よかった……！ ...（
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（ ＼ `ー'´ ／ ）
） （
..丶〜'⌒'〇'⌒'〜⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'´
Ｏ ＿＿＿_
o .／ ＼
ﾟ ..／ ─ ─ ＼
／ u. （◎） （◎） ＼ いえいえ
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ,／. 誤解が解けてなによりですお
r､ r､／ ヘ
ヽヾ 三 |:l1 ヽ
＼>ヽ/ |｀ ｝ | |
ﾍ lノ `'ｿ | |
/´ / |. |
＼. ｨ | |
| | |
.
,.f"ﾐﾐヾ､
f";;;;ノ^〃=ミﾐ;､、
ﾉ彡ﾘﾉ／ 清 ＼
|ﾘ||ﾘ／ ─ ─ ＼
(川／ （●） （●） ＼ 皇帝、お迎えに来たアル
||ﾄ| ／_人_＼ .|
iﾘ＼ §｀ ⌒´§ ,,／
人＿ ー‐＝丁
_, ､ -― "::::l:::::::＼ｰ-..,ノ,､ ﾞ,i ､
/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_ l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::／:::::::＼ﾞ'' ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::＼::::::::::＼ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::＼:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;:::::::::::::::::::::::＼:::::ﾞ､|||:::/::::::::::|:::
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼
／ （⌒） （⌒）＼ お、わざわざ感謝するお、阿ハウ！
／ ::⌒（__人__）⌒::: ＼
| |::::::| ,---、. それでは帰るお……
＼ `ｰ' しＥ |
／ l､Ｅ ﾉ
／ ｜ |
（ 丶- 、 ヽ_／
`ー､＿ﾉ
.
,｡ ＼ ･:* :･ﾟ '☆,｡･: *:
＼ ☆
,｡ ･ :* :･ﾟ' ☆ ; .
ヽ ヽ
☆ * ・
･
☆
,｡ ･ :* :･ﾟ'
＿_ ＿ ＿_ ,＿ ＿_ ＿_ ＿
. ＿_ |..,.f"ﾐﾐヾ､ ....＿_ |ﾛﾛ|／ ＼ ＿_ |ﾛﾛ| ＿_..|ﾛﾛ|／ ＼
＿|田.f";;;;ノ^〃=ミﾐ;､、 |.|ﾛﾛ|_| ﾛﾛ|＿|田|.|ﾛﾛ|_|田|.|..＿＿__.ﾛ|＿
.........ﾉ彡ﾘﾉ／ 清 ＼........................................................／ ＼.....
|ﾘ||ﾘ／ ─ ─ ＼ ／ ＼
(川／ （ ●） （ ●）＼. ／ ／） ノ ' ヽ､ ＼
. ||ﾄ| ／_人_＼ | | ／ .ｲ '=・= =・= u|
iﾘ＼ §｀ ⌒´§ ,／ /,'才.ﾐ) （__人__） ／.
人＿ ー‐＝丁 | ≧ｼ' ｀ ⌒´ ＼
_, ､ -― "::::l:::::::＼ｰ- ..,ノ,､ ﾞ,i ､. ／＼ ヽ ヽ
/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_ l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
Λ
/￣￣￣￣ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ Λ
| 皇帝、一日幽閉されただけでよかったアルね .| / ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
| 私の国では捕まった皇帝はロクなことにならないアル .| | ……西洋ではもっとひどいお |
ヽ＿＿ ￣ヽ......| |
| 蛮族のウェイターをさせられたあげく殺されたりとか ...| | ペルシャ人に負けて捕虜にされたローマ皇帝は |
| 兄弟もろとも皆殺しにされたりとか…… | | 皮を剥がれて剥製にされちゃったらしいお…… |
ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/......ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/
.
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼ とはいえ、こうしてすぐ釈放されたのは
／ ⌒ ⌒ ＼
| ,ﾉ(､_, )ヽ | やる夫の人徳のなせるわざだお
＼ ﾄｪｪｪｲ ／
／ _ ヽニｿ, く. はっはっは
,.f"ﾐﾐヾ､
f";;;;ノ^〃=ミﾐ;､、
ﾉ彡ﾘﾉ／ 清 ＼
|ﾘ||ﾘ／ ⌒ ⌒ ＼
(川／ （●） （●） ＼
||ﾄ| ／_人_＼ | はっはっは
iﾘ＼ §｀ 二´§ ,／
. / .| | | ヽ
/ | | | _ ヽ
. { ￣|￣||￣|￣ }
ゝ ＿|＿||＿|＿＿__ ノ
.
__＿＿
／ ＼
.. ＿ ／ ＼ ／ ＼
.. ＼ ／ （◎）i!i!（◎） ＼ ……あれ？
＜ ..| u , （__人__） |
.. 厶 ＼ .｀⌒´ 〆ヽ
/ ヾ_ノ
/rｰ､ |
/,ﾉヾ ,> | /
ヽヽ〆| .|
,.f"ﾐﾐヾ､
f";;;;ノ^〃=ミﾐ;､、
ﾉ彡ﾘﾉ／ 清 ＼
|ﾘ||ﾘ／ ─ ─ ＼ ′
(川／ （ ●） （ ●）＼ ‐ どうしたアルか？
||ﾄ| ／_人_＼ | 、
iﾘ＼ §｀ ⌒´§ ,／. トイレアルか？
人＿ ー‐＝丁
_, ､ -― "::::l:::::::＼ｰ- ..,ノ,､ ﾞ,i ､
/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_ l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
.
_＿＿＿
／ ＼
／ ＼
／ ＼
| ＿, ／ | …………
＼（ー⊂ヽ､∩ ｕ ﾉ
| | ゝ＿ ＼ ／ ). サイフとホテルのカギ、忘れた……
| |＿＿＼ ” ／.
＼ ＿＿＿ ＼ ／
┌──────────────────────────────┐
│余裕こいたフリをしつつ、よっぽど釈放されたのが嬉しかったのか ....│
│返して貰わずに帰ってきてしまったやる夫であった。 .....│
└──────────────────────────────┘
.
┌────────────────────────────┐
│翌朝、サイフを取りにきたやる夫と阿ハウを見たエヴァンズも │
│もちろんお祭りに参加した。 │
│ .│
│エヴァンズはクロウリー達と関係が良かったのか、 .....│
│フィッチと違って警察をある程度擁護している。 ..│
└────────────────────────────┘
/ﾆＹﾆヽ
/（ ﾟ )( ﾟ ）⊂）
.／::::⌒｀´⌒::::⊂） 地域警察官のアーマン・バービエがノートンを逮捕したのは頂けないけど
.／| ,-）＿＿＿（-⊂）
.／ | l |-┬-| l | クロウリー署長が彼をすぐに釈放したのは
／ ＼ `ー'´ ／
（ ＼ いいことだっていうｗｗｗｗｗｗ
＼＿ | ＼
(＿）￣￣＼ ／ |. さすが正規警察官、話が分かってらっしゃるっていうｗｗｗｗｗｗ
） ししし |＼ ／ ／
（＿⊃＼ ＼ ／
/ ＼ ／
/ .＼＿／ /
/ ./
./ /
/ / /
./ 人 ＼
.
┌───────────────────────┐
│この時、彼が書いたやる夫の寸評は有名である。 │
└───────────────────────┘
/＼Ｙ／ヽ
/ （ー)(ー） ヽ
／::::⌒｀ ´⌒::::＼
| ,-) ヽ＿＿ノ（-、|
| l |r┬-|| |
＼ `ー'´ ／ ． ﾍ、
／ ＼ _,. -‐ ': : : : : ﾍ
＿/((┃))＿＿＿＿_＿i | ｷｭｯｷｭｯ .． ''": : : : : : : : : : : : :ﾍ
.. ／ /ヽ,,⌒) ￣￣￣￣￣（,,ノ ＼ ...＿＿,. ‐''": : : : : : : : : : : : : : : : : : :ﾍ
／ /＿＿＿＿＿＿＿＿＿ヽ.. ＼ . : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ﾍ
.￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ . : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ﾍ、
i, : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ﾍ
i, : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
ﾆﾆﾆﾆi, : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
ﾏ三三i, ノートンはかつて真っ当な商人であった。 .: : : : : : : : : : : : ＼
ﾏ三三i, : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ‐´＼
ﾏ三三i,. そして彼が皇帝の紫衣をまとうようになってからは.. ‐''" ＼
ﾏ三三i, 血を一滴も流さず、誰からも奪わず、どの国も侵略しなかった。 .＼
ﾏ三三i, 彼の同業者共の及ぶところではない。..: _,. ´ ＼
ﾏ三三i, 丶: : ::: ‐ ´ ＼
ﾏ三三i、 ,｀、´ ＼
ﾏ三三i、 _,.-: : : : : :＼
ﾏ三三i, ． ''": : : : : : : : : :＼
ﾏ三三i、 ´: : : : : : : : : : : : : : : : :＼
ﾏ三三i, ,. ‐''": : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 丶
ﾏ三三i,- ‐ ‐ ´ : : : .
ﾏ三三i, : : : . .、 ´
＼三ﾆ＼ ｀ 、 ´
＼三ﾆ＼ ｀ 、 ´
＼三ﾆ＼ ヽ、_ ‐ ´
＼三ﾆ＼ ´
＼三ﾆ＼ ／
＼三ﾆ＼ _,. ´
＼三ﾆ＼ ． ''"
＼三ﾆ＼ ‐''"
.
/////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
／￣￣ ＼
. _.,ノ ヽ､,_ ＼
. (＝ ) (＝ ) | このエヴァンズの言葉が、やる夫の逝去時にニューヨーク・タイムズに掲載された……
. （__人___） u | ⌒ヽ
'､ | ____ ,.-、ヽ､. と、Wikipediaに書いてあるし、他でもそう書いてあることが多いんだが
,,. -ｰ| |ヽ__∠___ゝ」 r'
/ .::::::、::| /ｨ::::〔 _,.-ｰ ｀'r-、. 実際に「ニューヨーク・タイムズ」の訃報記事（1880年1月10日）を読んでみたら
l :::::::::::::::::ヽ__､____,. ":::/:::〔／ l:::. ヽ
.. 」 ::::l:::::::::::::::「二二::::／ :::::::ﾄ､ y |::::::. ',. そんなこと一言も出てこないんだよなあ……
.. l ::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r l:::::::: i
.. / :::::;;:ｰミ､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ､＿ ノ L::::| . おさだまりのタダ飯話ばかりだった
.. / :::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::く:::::::::::::::: i::|
../ ::::::::::::::::::::/ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::「 :::::::::::::::: ||
/ ::::::::::::::::::::/ ＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::V :::::::::::::::: |
,.:''::´::￣::`:::.、
／; '´Ｔ 丁l `ヽ:ヽ
/{:/ｌ |ｌ ﾄ､ ｌ Nﾄｌ`iﾊ
l∞|ｌ kﾉノヽﾉ｀ヽﾘiｌ ｌ|
|∧l lK ◯ ○ ｿｲ| 「タイムズ」は公式サイトで1851年以降の記事が全部検索出来るようになってるけど
,ｌ （ｌ ぃ ,-┐ ,从!|
l ヽ ﾄゝ､ ニ イ ﾄ､ｌﾄ､..... 「ノートン皇帝」で引っかかる記事は、即位間もないころのが一本と
|/≪T ,バ､:文:｀Yラ､ゝ
Ｎ≠{〈:::::::〉:;i:::}:::〉≧.. この逝去記事しかないから
ヾ≦ﾊＺi::ﾍ;:::〈ｌ:::|j≧
／:::::::ﾊ:::KＸl:_:ﾄ､ それ以外の機会に掲載されていた、ということもなさそうね
∠::::::::::::{ﾐk::〉Xl,ｿ::::＞
|:::::::::::｀^^ＫＸヽノ
/////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
.
┌──────────────────────────────┐
│やる夫は釈放されたものの、炎上は完全に収まったわけではない。 │
│矛先が向かったのはもちろん新聞に身元バレしてしまった .｜
│若いバービエ巡査であった。 │
└──────────────────────────────┘
/ ヽ
. / ・ ﾍ -───‐…‐‐--- ､
| ・ .| ／: : __/ヽ;ｨ'ｌ: : : : : : : : : : : : : ｀ヽ
| ・ .| ／:: ＜/´ ヽ＞.: : : : : : : : : : : : : ｀ヽ
| 二, .| ／: : : アヽ ノフ: : : : : : : : : : : : : :',.: .ﾍ
| .／L | /: : : : : : :ソ´∨｀ﾍ: : : : : : : : : : : : : : : : :',. : ﾍ
| |. /ィ´７７７７７７７７７７７７７７７‐‐、: : : : : ゝ...:ﾍ
', (⌒. / ィ´////////////////////////O）: : : :.: :.Eｿ..ﾍ な、なんで俺が署長に怒られてんの？
.ヽ ！ ＞. （.//////////////////////////∨: : : : :. .Eｿ: : ｝
. ゝ､ ／ ヽ三三三三三三三三三三三三ノ : : : : :: .Ｅｿ: :: | 俺、仕事してただけだし……
￣￣ |: : : : : : : : ||: : : : : : : : : : : : : : : : : :U: :. : :.Ｅｿ.:: : |
|: : : : : : : : ||: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :〃:::::::/
|: : : : : : : : ||: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.::::::::::::/
.ﾏ: : : : : : : :||: : : : : : : : : : : : : : : ::::::::::::::::::::::::::::/
ﾏ: : : : : : : ||: : : : : : : : : : : : : : ::::::::::::::::::::::::::::/ﾍ
ヽ::::::::::::::{{.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／: : ﾍ
ヽ::::::::::::{{::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＞´: : : : : :｝
ヽ、::::::{{::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＞´:._.:_::._.:_::._._ﾍ
＼::::ヾ::::::::::::::::::::::::::::＞´/ |ヘ
ヽゝ ./..￣￣￣/ / .| ヘ
| |/ /. / |⌒ゝ｀ヽ
.
.,.ィ.い ,
,ｨ代シｰ弋∠ -'‐＜壬 ﾍ
. |､ｼ' ヽ≦ .',
. ﾄ/,ｨff7ｧ ,ィT乃 ､ f三 |
f八ｼ,ﾆV〉, ,ｲﾙとﾆヾツ E三 |
. ﾉ{ / \小,ｼ´ ', i三ｦ┴､ 誤認逮捕は誤認逮捕だ！
N ､＿rﾟ ﾟ ､＿ノ i | ﾄ､ |
. .|.| ,|'' '''i‐- ,, ｀| h |. 我々は民主主義国家の警察なんだ！
. ',i ／ ` ｰ'⌒ | .ﾘ |
ヽ{ ＿ ! ,ﾉ 人権を侵害するようなことは出来ない、いいね！
', '´ ~"'' ／T´
''7i .／ ,ﾉ~"''
.~" '' ‐-＝ﾆ "~-‐.''~
＿__
, -＜￣::::::::::::｀丶
.／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ
/::::::::::::::::::::::::, ---- ､::::::::_j
.__.ノ:::::::::_......_r '´., ´￣｀ヽ}:::::l ヽ
`ー ､ｒ ´f´￣ヽ_/::/⌒Xﾂ ^ﾍ' '.__ お前のおかげで警察のイメージがダダ下がりなんだ！
,ハ /::/^ヽ::::::ﾑ・´_ノ u ヾ _j }: :
厂二)三 ´ﾟ_ア 三 . . . 〃 ｺ_,ﾊ: : ﾛｰｶﾙ
.〈 -―､〉 ヽ__f . -‐ ､ ｱ /}: : まったく、地域警察官の癖になにしてくれんだよ！！
, 」 ヱーﾍ_ ｊ∠ --‐ ' ./ ./！: :
: :{_ ￣｀丶_j .､／／ !: : : .
: : : :｀ヽ ヽ_,__. ┴`く＜＿_ l: : : : :.
: : : : : :} /: /:＼ ハ::〈 ｀!: : : : : : .
: : :＞ ' ,ハ:} : : : ＼ ',:::＼/: : :/: : : : : : .
イヾ ＼ ,ハﾍ:｀丶＿: : ＼__::::l: ; ｲ: : : :O: :/: : .
/: : 」}L＿＿_＞ー-へｲ: :ヾー---{: : : : :
./: ／ ＼:: : : :O: : ; へ: : : ヽ : : : :＼_x-‐ ´
/ '´ ＼: : :／ー--べ「: :＼: : : /
／
---＜
.
┌─────────────────────────┐
│ ﾛｰｶﾙ ...│
│ヘマをやらかした地域警察官達へのあてつけのように ...│
│正規警察官達はやる夫を見ると敬礼するようになった。 │
└─────────────────────────┘
＿
. / V´￣ヽ / /｀ ､
/ヽ,{ ト / / /＼
.,η......ヽ,ﾑ`==='ﾞ ＜ ｀ ､/ /＼
κ// .,ノ'"~￣ ~ "'' ﾐ「ﾄ､ ＼//
/ //i . .....|｀f,≦､--,==＝弐｀'く ヽ,.
／ / 'r'.、 ..ﾉ } ､彑 ｀厂匁 ゝ､｀ヽ r あ、皇帝！
. / ｲ .ゝ} ..{ / l / ￣ // |｀l l`|
_/ .{ i / .〈_ハ / _ { l トj | ご機嫌うるわしゅう！
/iヽ, ノ _.ノ ..｀い `､_＿__, い./´,ﾉ
. / ,{/｡＼/〉 _', ｀ﾆ"´ ,.ｲ`l ﾘ /
/ ＼_／| .{,ﾊ,＿_____ ／ ｿ ,ﾙ' （ノ
. / / - ...-‐ｧ| | ／ ／ ゝ,＞ '
/ /, -'" .ﾆﾆ/,ﾊ ', ／ ,ム-┐ /|
／）
／／／）
／,.=ﾞ''"／
／ i f ,.r='"-‐'つ＿＿＿_
/ / _,.-‐'~／⌒ ⌒＼
／ ,i ,二ﾆ⊃（ ◎）. （◎）＼ ウム、お役目ご苦労様だお
/ ﾉ ilﾞフ::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼
,ｲ｢ﾄ､ ,!,!| |r┬-| |
/ iﾄヾヽ_/ｨ"＼ `ー'´ ／
┌──────────────────────┐
│そしてやる夫は鷹揚に挨拶を返すのであった。 .│
└──────────────────────┘
.
┌────────────────────────┐
│するとローカル達も合わせざるを得ないわけで…… │
└────────────────────────┘
. -──…─- .
／ トﾍｨ ヽ
/ u. <(⌒)> .
.′ ﾍ7^ |
| ｌヨ ｡-───‐- ..._ ｣
| |ヨ （;;;;;;;::::::::::::::...............｀ヽ あ……
| ｌヨ ￣¨ …─-:::::::::::::;;;ﾉ
’ ヽ{ .′ 厂. 皇帝……
}==rﾍ / /
／￣丁〉 / ′
; ＼ ′／
{ ヾ≧=- イ
ⅰ / ＼
＞ .._
｀￢＝==─----‐= ´ `ヽ
＿＿＿
／ ＼
／ノ ＼ u. ＼
／ （◎） （◎） ＼ き、君は……
| （__人__） u. |
＼ u.｀ ⌒´ ／
ノ ＼
／´ ヽ
.
ｒ'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'ヽ
（ ）
） やべえよやべえよ （
（ 「次しくじったらクビだからな！」って ..）
） 脅されてるし…… （
（ ）
丶〜'⌒'〇'⌒'〜⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'´
Ｏ
o
ﾟ
-‐…‐- ､- ..
／ ＼ ヽ
/ ,､ u. ヽ ハ
ﾋﾞｼｯ '／ ) ′ {Y⌒Yﾌ. i │
_∠ / / .{ く弋__ﾉく u. | │ あ、あの！
／ / .′/.....Y´:丶 ＿＿＿＿＿＿_ ｈ |
／ ／／ ／ ..ﾏ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::） }ﾖ .|. 先日はすみませんでしたっ！！
／ ′ し^ヽ .';＞‐-:::r──── ' }ﾖ ﾉ
／ / / . {{ ﾉ／|. 若気のいたりで、ご迷惑を……
.../ ./ ｲ . ' {{ u. / .ﾉ
/ .' / .ﾞ:､ {{ 厶イ |
/ / .＼ {{ ´/ i |＼
´ ／ ／/::〉＞-‐＜. / .| {:::::＼
＞ ´ ,. :＜/::::i:八 } / 人:::::::ｉ＞. ､
＞ ´ _ ＜ /:::::::|:::/:＼ _ -‐=彡:::ﾊ:::::| | ＼
／ ノ´ ￣
.
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （◎） （◎） ＼ ……いいんだお
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ,／ お役目ご苦労様だお
/⌒ヽ ー‐ ｨヽ
/ ,⊆ニ_ヽ、 |
/ ／ r─--⊃、 |
| ヽ,.ｲ ｀二ﾆﾆうヽ. |
-――
／､__/ヽ;ｨ'ｌ: : ヾ.､
(ヽ /: : :>/´ ヾ,ﾌ: : :.',:',
(ヽ ,′: : ｱ_、 ノｧ: : : : ｌ_:!
!: : : :_:_:´Ⅴ｀ﾞ-.－､: |}:ｌ
. !: （::::::::::::::::::::::::::;ノ: :ﾘ:!__ は、はっ！
',: : ｀: .ー┬: :´: : : :,: {::}:｀;ヽ
. 〉; : : : : : |: : : : : :/／:::;:'::::ﾊ ありがとうございますっ！！
i:;;;;ﾍ; : : : : !: : : :／:::;:::´::::::::::!
ｌ:::::{::::;≧_ :__: ｨ/-r´:::::::::::::::::|7､
>;::V::／ { |ﾆｌ:::::|::::::::::::::::／::::::::＼
/::::/::/ ,' } ┤:::|::::::::::／::::::::::::::::::::＼
r-';:::,'::/ ' ハ ゝ -;r::´::::::::/{:::::::::::::::::::::＼
/ｰ､:;:|::ﾊ ,' i__ﾉ┴'/:::::::::＼::'::ｌ;:':::::::ヽ::',:::;:::::ヽ
. /::::::/::ヽ} ! /'::::::::::〃:::＼::::;::::::::::::::::::::::::::＼
┘:::::ｌ::N:「从＿__| /;::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
ヾ:::`:::〉ｰ::W| | | ｌ | ,'::ｌ:::::::::::::::::::::::::,':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ
/ｰ/::::::::::::::Nvvv /::::i::::::::ｌ:::;イ;:|::::′::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ
.
, -- 、
/ ヽ
ゝ ノ
. （| 三|）
ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ | 三三|
し Ｊ三
三三三三三
三三三三三
＿_
rｧ':;´:─:.､: ､
rｱ: /: : : : : :ｌ: :ヽ
(;ｼ:r=: : : : : : !: : |
|: :≡: : : : : :i: : :ｌ
. !: :|: : : :_:_:/: : /
. ',: :{: f: _:_:_{:_ヾ_
＞'´＿＿＿＿_＼
, ィ´ ＼
／ ／ ＼
,′/ ; ‘ ,
┌┌' ', ﾍ
. 〉 } ｀ ∨ ﾊ
/ ′￣ 7ｰ / , !‘，
t＼' ' { " |／
/＼`ー──一ﾉ |
! Τ￣ Τ´ ヽ !
┌─────────────────────┐
│やる夫の後ろ姿は、どことなく元気なかった。 │
└─────────────────────┘
.
=‐-:､,.┬┴┬┴┬┴┬||[][][][][][][][]||┴┬┴┬┴┤/| ［￣￣￣￣￣］
| ＼. ┴┬┴┬┴||[][][][][][][][]||┬┴┬┴┬┤/| ￣￣￣￣￣
| ヽ.┬┴┬┴┬||[][][][][][][][]||┴┬┴┬┴┤/|
|二二二二|┴┬┴┬┴||[][][][][][][][]||┬┴┬┴┬┤/|
|＿＿＿＿|┬┴┬┴┬||[][][][][][][][]||┴┬┴┬┴┤/| ＿＿＿＿_
|￣￣￣￣|┴┬┴┬┴||[][][][][][][][]||┬┴┬┴┬┤/| |≡≡ii≡≡|
|□二二二|┬┴┬┴┬||[][][][][][][][]||┴┬┴┬┴┤/| |≡≡ii≡≡|
|＿＿＿＿|┴┬┴┬ [二二二二二二] ┴┬┴┬┤/| |≡≡ii≡≡|
|￣￣￣￣|┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┤/| |≡≡ii≡≡|
|二二二二|l |￣|┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬.┏┓ |≡≡ii≡≡|
|＿＿＿＿|l | |┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬ [二二二] ［￣￣￣￣￣］
≡≡≡≡≡| |┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴ | | | | | | ￣￣￣￣￣
三三三三三| |┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬ | | | | | |
二二二二二|＿|┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴ | | | | | |￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
／ ￣￣￣ ＼：
：:／ ::::＼： ……やる夫は
;： | :::::::| ：
＼.....::::::::: ::::, ／. 皇帝なんかの器じゃないのかもしれないお……
r " .r ／ﾟ。
：|::| ::::| :::i. でも、だったら何のために、イギリスから南アフリカに
：|::|: .::::| :::|：
：`.|: .::::| :::|_： そしてカリフォルニアにまで来て……
：.,': .::（ :::}：
：i `.-‐"
.
_-─―─- ､._
,-"´ ＼
/ ヽ
/ ＿／::::::＼_ヽ
| :::::::::::::: ヽ
l u （ ◎)::::::::::( ◎) でも、やる夫には天命があるはずだお
` ､ （__人_） /
`ｰ,､_ ／. やる夫にユダヤ人の家に潜伏させ /￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
／ `''ｰ─‐─''"´＼ | あ、あれ？ ＞
この地に導いてくれた、神様の…… | ジョシュアさん？ ....|
ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿/
＿＿＿
／ ⌒ ⌒＼
／ （⌒） （⌒）＼ ジョシュア・ノートンさんですよね！
／ /// __´__ /// ＼
| |r┬ | | ほら、私です！ ネイサン・ペイサー！
＼ ﾞー' ,／
/⌒ヽ ｨヽ 昔南アフリカに漂着して
/ rｰ'ゝ 〆ヽ
/,ﾉヾ ,> ヾ_ノ,|. あなたのお父さんにお世話になった船乗り……
| ヽ〆 |´ |
＿＿＿
／_ノ ヽ＼
／ （○） （○） ＼ あ、あーーーっ！！
／ u （__人__） ＼
| |i!i!i!i!| u | あなたは！！
＼ u |;;;;;;;;;| ／
／ ｀⌒´ ＼
(<<<) （>>>）
|、 i、 ,i /
ヽ＿/ ヽ__/
| |
////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
,.:::''::´::￣::`:::.、
／:;: '´Ｔ 丁l `ヽ::}
/{:::/ ｌ |ｌ ﾄ､ ｌ Nﾄｌ iﾊ
lｄｂ| ｌ k_ィヽﾚ仁ﾘｌ│
| ∧l lK◯ ○ｿｲ ペイサーは第一章、やる夫の若い頃の話に登場している人よ
,ｌ （ｌ ぃ ､_ _ ,从|
l ヽ ﾄゝ､ __ イﾄ､ﾄ､. 忘れてた人は読み返してみてね
|/≪T ,バ､:文:｀Yﾗ_n
Ｎ≠{〈:::::::〉:;i:::;ﾍ:_;_{__)
ヾ≦ﾊＺi::ﾍ;:::〈≠≧
／:::::::ﾊ:::KＸ::ヽ、
∠::::::::::::{ﾐk::〉Xﾄ::::::＞
|:::::::::::｀^^ＫＸヽノ
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⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ
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ﾉ Ｌ＿_|＿_
⌒:::＼:::::／::＼
／ <●>::::<●>＼ なんでお前はそう神様に失礼なのだ！
／ （__人__） ＼
| |::::::| | 我らユダヤ教徒が契約を結びし……
＼ l;;;;;;l ／l!|
／ `ｰ' ＼ |i
／ ヽ !l ヽi
（ 丶- 、 しＥ |
`ー､＿ﾉ ∑ l､Ｅ ﾉ
ﾚY^Ｖ^ヽ ﾜｺﾞﾝｯ！
＿＿__
／_ノ ヽ＼
／ （ ●） （●）、 ユダヤ教なんてオワコンだお、親父
／::::::::⌒（__人__）⌒＼
| |r┬-| |. 旧約聖書なんて絶対にミリオンは取れないお！
＼ `ー'´ ／
⊂⌒ヽ 〉 ＜´/⌒つ. 時代はキリスト教の新約聖書だお！
＼ ヽ / ヽ /
＼_,,ノ |､＿ノ
⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ
.
⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ
＿___ ＿ 00 __ ∩ ∩
Ｌr┐ ! └‐┐ | └┘/7 ∪ ∪
くノ ┌‐┘ | ＜ノ ○ ○
（VV） | .￣￣ ..i ＼人_从人_人_从_人_从__人从ﾉ／
|=| ミ | ,,,,,､-l l l、 |. ＜ ＞
l l / ＼| |. ＜ バカモン！！ ＞
/￣(_ヽ ノ::､_ | ||ヽ___,,,､-'''''´￣ ＜ 神を冒涜するか！！ ＞
, ‐―、 ヽ＿ ￣;;;;;ノ｀ ＜ ＞
／ ＼, / ヽ::::ヽ , ヽ、 ／Y⌒YW⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒YYWY＼
／ ヽ､ ヽ＿＿,,,,:;;;;ﾉ ;l ） （_
/ ＿_ ヽ/｀´ ::､:::::ヽ ￣ヽ; i ノ （~ヽ
.i / ＼ l､＿＿;ﾉ;;;;;_ﾉ ／＿＿＿
| | |⌒ヽヽ ヽ_ i' ; :） _,, 〃=iヽ<.i '''''―-
| .l |. Vi ＿..ヽ―=＝ﾆ-'''_ // ﾉﾉ| |
| ⌒ヽ＼＿ﾉ（＿ _ ＿.... _. _)/ じ'´/ i ＼人_从人_人_从__人从ﾉ／
ヽ γ⌒ヽ._ノ（_ ＿ .._i ..＿）ヽ-‐'' / ＜ ＞
ヽ / .i | 人 | ⌒ヽ/⌒ヽ... ＜ ろぷ！！ . ＞
＼/ | ＼＿_ノ⌒＼_丿 ／ l.. ＜ ＞
/ | ／ ﾉ. ／Y⌒YW⌒⌒YY⌒WY＼
＿＿＿_
／ ＼
／ ― ― ＼
／ （○） （○） ＼
| ' |
＼ 冖 ／
⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ⌒丶、＿ノ
ｒ'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'ヽ
（ お、親父…… ...）
..丶〜'⌒'〇'⌒'〜⌒'〜'´
Ｏ ...＿＿＿_
o .u ＼
／....ﾟ..＼ ／＼
／ し （＞） （＜） ＼
| ∪ （__人__） J |
＼ u ｀⌒´ ／
.
＿＿＿_
／ ＼
i⌒', ／ ⌒ ⌒＼
| つ ／ u ( ○)liiil( ○) ＼ お、思い出しましたお！
| | | （__人__） |
| | ＼ |r‐- l u.／. ユダヤの祈りの会で
| ￣￣ ,- 、 ｀ー'´ ＼
＼_＿＿_ ヽ ヽ＿＿_) |. やる夫が騒いで叱られた時のことを……
＼⊂_ /
＼ ｀ー─── ' ヽ
) ＼
／ ＼
／ ／´`＼ ＼
! く´ ＼ ﾍ
＼ ＼ ヽ ﾍ
(´____＿___ノ ヽ ヘ
｀￣ ￣ ∨__＿___｀)
＿＿＿
／ ＼
／ ⌒ ⌒＼
／ （ ー） （ー） ＼ ？
| u ___´__ |
ヽ、 `ー '´ ／ ああ、そんなこともありましたっけ……
ノ ＼
.
∩＿
〈〈〈 ヽ
＿＿＿_ 〈⊃ }
／⌒ ⌒＼ | |
／（ ●） （●）＼ ! ! そんなことより！
／ ::::: __´___ :::::＼| l
| `ー'´ | ／ 有名なノートン一世の名前はジョシュアだと聞いていましたが
＼ ／／
/ ＿＿ / あなたの事だったんですね！
(＿＿＿） /
知りませんでした
ｒ'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'ヽ
（ ）
） まずい、まずいお！ （
（ ）
） この人がやる夫がユダヤ人だっていいふらしたら ....（
（ やる夫は誰からも皇帝と認められなくなるお…… ）
） （
丶〜'⌒'〇'⌒'〜⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'´
Ｏ
o
ﾟ
＿＿＿_
／ ノ ＼＼
／ （◎） (◎）＼ そ、そうなんですお
／ ∪ （__人__） ＼
| ｀ ⌒´ | ここじゃなんですが、とりあえずやる夫の部屋に……
＼ /⌒)⌒)⌒) ／/⌒)⌒)⌒)
ノ | / / / (⌒) ./ / /
／´ | :::::::::::(⌒) ゝ ::::::::::/
| ｌ | ノ / ） /
ヽ ヽ_ヽ /' / ／
ヽ ＿＿ ／ / ／
=====================================
.|Y^Y^ｼ´￣￣￣|l￣￣￣ヾY^Y^ ||ニニ
.| ﾉ / |l ヽ l ||l]]]]]]
.i ノ |l ヽﾉﾉ ||l]]]]]]
. ﾛ |ｌ ロ ||l]]]]]]
. | ヽ |l / l ||l]]]]]]
,ﾉ从,,ゝ ＿＿＿__|l＿＿＿＿/'从l ||l]]]]]]
／ ￣￣ ＼
／ノ ヽ__ ＼
===================.／（◎） （◎ ） ＼ なんで皇帝を名乗ることになったのか、お話しする前に
|. （_人＿） u |
＼ ｀⌒ ´ ,／. 昔のことはみんなに黙っていて下さるよう約束して下さいお
/ ヽ
./ l ,/ / i
(＿) (__ ノ l
／ ／ ___ ,ノ.
!､＿__!､＿_＿＿_つ
／￣￣￣ ＼
／ ノ ヽ ＼
／ （ー） （ー） ＼ なんの為にこんなことされてるのか分かりませんけど……
| __´ _ |
＼ ￣ ／ まあ、分かりました
ノ ＼
あなたの父上にはお世話になりましたから
.
＿＿＿ ……ふむふむ
／ ＼
／ ノ ヽ＼ あなたがジョン・ノートンさんの実子ではなく
／ （ ●） （●）＼
| ' | ブルボン家のご落胤ですって？
ヽ、 ⌒ ／
ノ ＼. 頭がおかしくなったんじゃありませんか？
__＿＿
／ ＼
／ ＼
それ、ほかの人にもよく言われますお ／ ⌒ ー ＼
| （◎） （◎） |
＼ （__人__） ／
／ ｀⌒ ´ イ｀ヽ、
, ' ｀￣ ＼
┌─────────────────────────────┐
│統合失調症の人の常として、やる夫は自分が皇帝であることは ....│
│終生疑うことはなかったであろう。 │
└┐ └──────┐
│しかし、ペイサーと会った頃は、先日の逮捕劇によって、 ....│
│自分が如何に受け入れられていないか、現実を悟りつつあったのではないか。 ..│
│ │
│そう思うと、ペイサーにきつく口止めした心理もなんとなく想像がついてくる。 ......│
└───────────────────────────────────┘
.
┌────────────────────────────────┐
│そしてこの頃、南の方ではとある対立皇帝が終わりを迎えようとしていた。 . │
└────────────────────────────────┘
／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
/: : : : : : : : : : : : : : : : :.、: : : : : : : : ヽ
. /: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
|: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/ |:./⌒ヽＶ: |.: : : | V
＜ : ｣_: : / 〈 {} |/ ﾚ {} }|:./ヽ: : |
＜:: |. 小{ _,,.. - ､-.,_ ﾚ{: :.|ヽ:|
厶ﾍ ﾊ （ ( ､ ) ） {ﾊ/ V
＼_! ) ） ＿ ' （ ( !
ヽ （ ( ／ ｀t ) ） ／
___,ｒ| ＼ { / ／
／:/::::| ＼ ヽ ｀_⌒ ィ ´
／::::::/::::::| ＼ ´ ∧＞､
／:::::::::::/::::::::| ＼ / !＼::`ｰ- ､
::::::::::::::/:::::::::∧ /二＼ |::::::ヽ::::::::::::＼
::::::::::::/::::::::::::::∧ヽ /: : : : :}ヽ!::::::::::〉:::::::::::::::!
.
┌───────────────────────────────────┐
│メキシコのマクシミリアーノ一世は南北戦争の隙をついて権力を掌握したのだが │
│その戦争が終わった今、合衆国はマクシミリアーノの背後にいるフランスに │
│手を引くよう強い圧力を掛け始めていた。 │
└───────────────────────────────────┘
_ ＿
,. '"´ ｀`丶､
／ ／人:ヽ ｀ヽ､
／ 〈-=〈〉=‐〉 ｀ヽ､
／ ,. -‐＼ Yﾉ/´￣ ｀丶､:. ＼
/ , ´ ｀¨´ ＼: . }
/ / ,. -‐───‐-...､ }: : . :j
〈 . : : :| , . ::´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀ヽ={_:_.ノ
｀丶､: :K::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:., イミ}
iミ{:.:.｀丶､::::::::::::::::::,.:.:ｨィｪ‐:''｀jﾐｿ ナポレオン陛下！
{ﾐﾐ};;:;:;-ﾞｰ '='ﾞ不: :.､｀ﾞﾆﾞ:.´.:.:.:iﾐ!
i:い ﾞﾞﾞ´ .:::i::::::. .: ﾞﾞ´ ﾘﾊ. 当方のゴタゴタの間
',い ,.::;{ :;､ ｲ:) } ・ ・
ヽ j ,r'´ヾ; ,_ノ ｀ヽ ﾚ'ﾉ メキシコの面倒を見てくれたのは感謝するが
｀} i __,,. ＿.,, ｧ- }! i´
;;;, ﾄ､ ｀ﾆﾆﾆﾞﾞ ´ ﾉ /! それもとりあえず解決したので、手を引いて貰えないかな？
;:;;ﾄ､ ｀ﾞﾞﾞﾞ"´ / ﾘ
.:;;{: :ヽ､ ／ !
「`ー--ゝ､_＿_ イ ,r‐‐┴:.┐
|: : : 「「ﾆﾆﾆT ﾆﾆヽ: : : : : : L
_」: : : :i |:::::::::i | |:::::::::::l: : : : : ﾉ ｀ヽ､
_,.rくく ヽ: : l L:::::::l | |:::::::::::L: : ／ ｀` ｰ-- ､､___
_ ＿ -‐ "´ . :. :. :｀ ¨¨ ｀`Yﾉ´ ￣
,ｨﾁ￣￣｀ヽ､
／: : : : : : : : : : ＼
/: : : : : : : : : : : : : : ヽ
{: : : : : : : : : : : :／＼: }
{: : : :/｀`ー--' ／｀ ヽ|
!: : /--─ '' ´f |:|
〉: :{ ＝・= { =・=.{^i さすがに海の向こうでアメリカとケンカするのは無理だな……
{´｀i:{ ヽ }ﾉ
ヽヽ|| / }. そろそろ手仕舞いするべきか
`t}､. /
/ｨﾆ`ー─-ｭﾞ/
＼ｰ '´￣￣.ﾉ､＿＿＿,. -─-､
, ----──‐八＼ ＿_／| ヽ ヽ
/ / 〉:;`ヽ､ ノ:;:;:ﾄ ＼ }
{ / /{:;:;:;:,r'´⌒!:;ハ ヽ |
', { { |:;:;:;:ハ___ﾉY:;:;| ヽ .|
.
／: : : : : : : : : : : : : ::＼
/: : : : : : : : : : : : : : : ::::::::ヽ
,i: : : : : : : : : : : : : : ::::::::::::::::'､
/: :,ﾍ: : : : : : : ::::::::::::::::::::::::::::::::}
/: :/ ＼: : : :::::::::::::::,. ヘ::::::::::::|
{: ://^ヽ ＼__ - ''´ : : : ヽ:::::::|
|: { ＼ _ -‐丶`i:::::|
!:ヽ /´e ヽ 〈i-/ e｀ヽ: : :}::::| ……てなわけで、諦めが肝心って言うだろ？
>､| { ﾉ､ 丶 ノ: : |::ｨ^ヽ
{h|{ } : : |::| ｲ/. ハプスブルグ家の坊っちゃんよ
| | : :|::| }/
ヽ | ヽ :/::i_/ 適当なイスは用意しておくから、ヨーロッパに帰って来な
｀i /::/
ヽ ∠二二フ ミ
ヽ -- /
ヽ 〃
__|＼ ／/
／}:;t_ ｀ ー '´ {ヽ
_／ /:;:;:;:｀ー- ､ ノ:;:;:ﾄ､
_ -‐‐ ''´/ {:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;／Yヘ:;:;:| ヾ丶_
‐ '´ { ヽ:;:;:;:;:;:;:;ﾊ'´￣｀iヽ;| ＼ ｀ヽ､
＿＿＿∧,､.＿＿＿＿＿＿＿∧,､.＿＿＿＿＿＿＿.┏━┫
￣￣￣`'` ￣￣￣￣￣￣￣`'` ￣￣￣￣￣￣￣┃□┃
┃88┃＿＿＿∧,､.＿＿＿＿＿＿＿∧,､.＿＿＿＿＿＿
┗━┛￣￣￣`'` ￣￣￣￣￣￣￣`'` ￣￣￣￣￣￣
. ／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
/: : : : : : : : : : : : : : : : :.、: : : : : : : : ヽ
. /: : /:: : : / : : :.!:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
/: : /: : : : :|: : ／|: : : : :|: : |: : : : :',: : :ヽ : !
|: : |: : : : : |: 7‐- |: : :,/|: : /-‐'|: :|.: : : ﾄ､:|
|: : |: : : : /!/ｨ==､| :/ |:./ ,==､Ｖ: |: : : | V
＜ : ｣_: : / 〈 仇ﾘ |/ ﾚ 仇ﾘ〉|:/ヽ: : | だが断る！
＜:: |. 小{. ｀ ´ ｀ ´ ﾚ{: :.|ヽ:|
厶ﾍ ﾊ ､ {ﾊ/ V. 俺はメキシコの皇帝になったんだ！
＼_! ＿ ' !
ヽ ／ ｀t ／ この国の人達を守る！
___,ｒ| ＼ { / ／
／:/::::| ＼ ヽ ｀_⌒ ィ ´ アメリカの圧力になど負けない！！
／::::::/::::::| ＼ ´ ∧＞､
／:::::::::::/::::::::| ＼ / !＼::`ｰ- ､
::::::::::::::/:::::::::∧ /二＼ |::::::ヽ::::::::::::＼
::::::::::::/::::::::::::::∧ヽ /: : : : :}ヽ!::::::::::〉:::::::::::::::
.
┌──────────────────────────────┐
│フランスが撤兵し、アメリカは叛乱軍に武器を横流しするなど .│
│だんだんと首が締まっていく中、マクシミリアーノはあがき続けた。 .│
└──────────────────────────────┘
￣ヽ､
_ ,-─ ､,〉ゝ－-::... 、
,..::´:::::ヽ:::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::`＼_
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ
, ':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/:::.／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
,/::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ｌ
l::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｌ
|/|:::::::::::::/:::::::::::::::::ﾊ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｌ
|::::::::::::::::::::::::_:::/ ｌ:::::::::::::::::::|＼:::::::::::::::::::::::::::ｌ:::::::::|
|:::::::::::::::::::::::::/≧､ｌ:::::::::::::::::::| ＼斗::::::::::::::::ｌ:::::::::ｌ
|:::::::::|:::::::::/l::/ｲ⌒ﾞ`ﾒ::::::|＼::ｌィ千代`:::::|:::::::::ｌ:::::l〉ﾘ アメリカの南軍の逃亡兵をメキシコに移住させろ！
|::::::::/|:: / ﾘ弋､ _ﾉｌ ヽ| ヽﾚ; __ｿ ｌ j|人:::::::ｌ:::::|
. |::::/ |:::fzlｌ ＾ー‐'´ ＾ ‐-'´ jｌノ:::::l::l::て 武器を持たせてもう一度戦わせるんだ！
|/ ヽ.:::|ﾍ i /ィ<"j ﾒ_／
ゝ;八 /二二ヽ /ｲ 北軍がメキシコの叛乱軍と結託していた、という事実を知れば
x > ､ ｛ ｝ ｲゝ:::｀＞-､
〆::::;//ﾊ` ヽ--- '′ <´/ ｌ）:::}:::::::::::::::` ､ きっとこちらに味方するはず！
／/:::::// ＼ ｀‘´ / /::::7::::::::::::::::::::ﾊ::l
ﾉ::::/::::::《〈 ヽ／ﾍヽ ／ /::::/::::::::::::::::::::::/::::l
.
＿ _
γ´-─- ヽ
,ﾚ', -─‐-､|
〈, ｲ（//）( 7) マクシミリアーノ様！
K>.;:",;:;:;:.::}-┐
ヾ;:;;:;;(固);!‐-′ 武装した叛乱者が増えています
,ィ⌒Yﾆﾆヽ__ヽ7r‐- ､
/_ﾉ;.:;.:;:L.:.:.::::::.:.,,/:.:::.:;.:.! このままでは……
／.:ノ;:;;;;;;:;:;;;:;:;::::::::;:;:;:;:;;;:;:;;:ﾄ､
/ .:.:i」;:;;;;;;:;:;:;;:;:;:.:;:;:;::;::::;:;::;:;:/:::.ﾞ,
/ .:.:::ﾘ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;:;;;;;;;;:;:;:;;:/:::::.:.|
,/ .:.:.::::1;:;:;;;;;;;;;;;;:;:;;;;;;;;;;;;:;;_」_:::::.:.:.:.|
i .:.:.::::::::!;:;;;;;;;;:;rｰ「ニ二n圭8::::::::.:.!
|.:.:.::::::::人;;;;;;;:;仁抂i^i^i;;!ｲ::;7::::.:.:/
!.:.::::::::l /::./´￣`つ;:」JJﾉ;/:::::.:./
ヽ.::::::」:::::入 ＿｀ﾐ7:|｀i |;;;;;;:;:;;:ノ
｀`7::::::.:.:.::.::.:. ..|_」」.:.:.::「
/::::::.:.:.:.:.:.:.:ﾉi:.. .:.:.:.:::::i
＿＿_
..::´::::::::::::::::〃⌒ヽ､
_ ／::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::＼
ｊ/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/:::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
i::::::/::::::i::::::::!:::::::::::::､::::::::::::::::::::::::::',
.|:::/::::::::ｉ::::::∧:::::::::::::ﾄ､::::::::::::::::::i､::l
､__Ⅳ::::/:::i:::::ﾒ__!::::::::::::匕ヽ:::::::::::::ハ:|
ﾌ::l::ｒ'l:::/!::/ｾﾐl::::::ﾊ:::尨_ハ::::::i:::ﾄ､`! 畜生！
´￣]八!/i」:i ￣ !／ Ⅳ 小ハl －､_
／ ｊ､八i ´ ｊ〉 爪i:::::::::::::::::::::::::ﾊ. 武装して徒党を組んでる者は問答無用で死刑だ！
／:::::::ハ::::ｊヽ､ ｔ ＝ヽ ｨ:::::::!:::::::::::::::〉:::::,:: !
／:::::::::::::::｜:::::{ ＞ __／ ,!:::::::!:::::::::::〈:::::::/::::{ 容赦するな！
, :::::::::::::::〈::::l::::::::ｔ/ ∨;;;;/ヽ !:::::::i:::::::::::::::ｖ::/:::::｛
. /::::::::::::::::::::::::,:::、:::::＼ {::::::} ':::::::::!:::::::::::::::ﾚﾞ:::::::::i
{:::::::::::〈｀ヽ:::::ｊ__::＼::::::::ヽ::::} /:::::::::::〉:::::::::::::{:::::::::::::ヽ
. 〉::::＼::ヽ ∨ )::}:::::>= ､::,｀=ｖ:::::::::/::::::::::::_′::::::::::::::ﾞ,
|:::::::::::丶} ;' 厶_/ // /!:::::::/:::::::::::::! {::::::::::::::::::::!
|::::::::::::::::∨ / / // ,..::!:::::/:::::::::::::::}！::::::::::::::::ⅰ
{::::::::::::::::..′/、 / 〃丶,′!::::.ﾞ::::::::::::::::ヽｊ:::::::::::::::::::｛
ヽ::::::::::::〈 ﾞ ｙ / /､丿ｲ:::::::::::::::::::::::〉::::::::::::::::::ム
丿:::::::＿_>、 ′ ′／／::::丿::::::::::::::::::∠::::::::::::::::::::::::}
┌───────────────────────────────┐
│処刑された者は一万人を超えたが、それでも叛乱は収まらなかった。 .....│
└───────────────────────────────┘
.
/::::::::::::/::::::::::::/:::::::::::::::::::::i::::::::::::::::::::::',:::',
/:::::::::::/:::::::::::::/::::::::::::::::::::::::i:::::::::::::::::::::::!::::i
,'::::::::::::/:::::::::::::/::::::::::／::::::::::::|:::::::::::::i:::::::::i::::l
l:::::::::::/:::i:::::::::/＿::／|::::::::|::::::::|:::::::::::::l:::::::::l::::l
i:::::::::/:::/::::::丁:::／￣i::::::::l:::ｰ∧一:::::::|!:::::::|'ﾘ
_ノ::::┌i:::/::::::/斤心ヘ i:::::::::i::::ﾒ≦i::::::::::::i:!::::::!
＞:::::｛ ﾚ' |:::::7ﾚ升::｝ /:::／|:/辻:｝l::::::::::ハ:::::! カルロータ、君はヨーロッパに戻って
_,＞::::::::i ヘ|:::/ ゞ‐" /／ ′ゞ‐' l:::l:::/ ∨
￣｀￣｀＼:|:/ ′ ､ ∧!/ 各国から援軍を乞うんだ
＼|＼ / ′
_{i ｀ ￣´ ／. ローマ法王にもアピールしてきてくれ
// ｀＼ ＞ _ イ
_,､-;'´;;;i `ｰ ､, _ﾉ iヽ、
_,､-;;"´;;;;;;;;/;;;;;l ／ﾍ l;;;;;ﾍｰ,,､
_,､-;ｰ'´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;ヽ ／::::::::∨;;;;;;;;ﾍ;;;;;｀';;;;;;;､_
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼:::::::::.,
,.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::,
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.,
/:::::/:::::::::::::::::::::::／::::::::::/:::::::}V∧//i::::::::::::::::::ｉ:::::::
.::::::/;:::::::::::/::::::::/::::::/::::/::::::::::}/ Ⅵ::i::::::::::::: }:::::::i
i::://::::::::::/::::::::/::::::/／::::::/:::/ |::l :::::::::::::|:::::::|
}/:i::::::::::::'::::::::/::::::/-―}:::/j:/ ―- |::|::: /:::::::|:::::::|
} |:::::::::::i:::::::::::::::/ j/ / |＼/:::::::: |:::::::|
|:::::::::ｉ{:::::::＿ﾆﾆ≦ / _≧ﾆ==}_}/}:::/:/ |:::::::| 嫌です！
∧:::::从::〃拆r:℃「 仞r℃汽::}/:/::::|:::::::|
∨:::::Ⅵ{ 乂辷り 乂辷り /}:/::::: |:::::::| 私は最後までマクシミリアーノ様と一緒に……
ｉ|::::::::::八 :::::::::::: ; ::::::::::::::: / ::::::::|:::::::|
ｌ|::::::::::|:::へ、 _ _ ／::::::::::: |:::::::|
ｌ|::::::::::|::::::::个 个::::::::::::::::::|:::i:::|
||::::::::::|/:::::ｌ:|::／}＞ __ ＜{＼|ｌ::::::::::::::i::::|:::l:::|
||::::::::/::::::::「 ノ 乂 }::::::::::::::l::::|:::l:::|
x≪⌒/:::::::::::| { } |::::::::::::::l:::i|_｣i::{
/ﾆﾆ:∨:::::::::::::| ; |:::/::::::::|:::l|〕}≫x
. /ﾆﾆﾆ/::::::::::::::::| ＼ ／ :|/:::::::::::|:::l|/ﾆﾆ圦
.
┌──────────────────────────────────┐
│マクシミリアーノもすでに最悪の事態を覚悟していたのかもしれない。 │
│ │
│因果を含めて送り返されたカルロータは │
│欧州の各国を駆けずり回って哀訴したが、はかばかしい結果は出なかった。 │
└──────────────────────────────────┘
_,. -‐‐- ､
／:::::: : : : : : : : : : : ＼
／::::::::::::::::::: : : : : : : : : : :＼
/:::::::::::::::::::::::::::::::: : : : : : : : : : ヽ
|::::::::::::::::::::::::::::::::::::: : : : : : /|: : |
|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: : :／ ヽ: :}
∨:::::::::::::/｀`ヽ､＿＿／ ／ }:/
ヽ:::::::::::/ ,r' {:{ヽ シャルロット（カルロータのフランス語読み）ちゃんよ……
/⌒i::::{ ,-----‐i〉 {＝'´ {{ﾉ
{ ( ヾヽ ＝=＝ ヽ .} そりゃあ無理だ
＼ゝヾヽ / |
`ゝ_ヾヽ ／⌒`─‐--､／>. 今、プロシアが勢力を強めているから
/:;:;:ヽヾ> ,,..-‐／ ⌒ﾆヽ､_ ／／
{:;:;:;:;:;! ヽ,. - ‐ ''´ ﾍ ｀'< ヽ ウチにはアメリカと戦争する余裕なんてないんだわ
,. ‐ ´:;:;:;:;:;＞'´ ヽ ＼､ ヽ }
__／:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/ >､ ヽ__ﾊ`ヽ ﾍ´
-‐'´:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:/ ,. ヘ ゝ,,. 」:;:;:;∧ ヽ ヽ
:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/ Τ`‐‐'´| ｀i´:;:;:;:;:;:;:;:∧ .ゝﾉ
:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/ !:;:;:;:;:;:;:;| |:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ヽ
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::∧:::::::::::::::::::::::::::::::::|
/::::|/::::::::::::::::::::::::,､丶 '' |::/::://｣／/,::::::::::::::::::::::::|
/::/::|:::::::::::::::/:::／ :/:::/＾⌒`丶|::::::::::::::::::::::ｉ|
′:::::|::::::::::: /∠ -‐ .:/:::/ |::::::::::::::::::::::i|
. :::::::::::|::::::::::/ -‐==ミﾒ､ ／// ﾍ、 |::::::::::::::::::::::i|
／|::::::::::|:::::: 〈/ ㌻＾℃ ／ .:/ . ＼ .:::::::::::::::://::i| そ、そんな無責任な……！
／ .:|::::::::::|::::::::| __) ｝ ／ ｧ=ミ ＼′:::::::::://:::: |
_,, -‐= |::::::::| ﾟ込炒 〈/ ㌫V::/::::::::://::::::｜ あの人をオーストリアから引きずり出して
.. / ／.........| |::::::::| .:.:.:.. Ｊ _ﾉ∧〉::::::::::/:ﾞ::::::::: |
/／.............｜ |::::::::| V炒 /:::::::／:::｢￣｀`丶、 メキシコくんだりまで送り込んだのは
／.....................| /:::::::∧ ′ :.:.:... ／::::／::::::: |...................｝
_,,................................ | ./:::::: / : :＼ r‐ 、 ∠／::::::::::::: |.....................ニ=- あなたでしょうに！
......................................./:::::: /ﾞ : : : : ＼ ‐-┘ _,, ^⌒ |i::::::::::::: |................/.............
................................... /:::::: / : : : : : : -‐=ﾆ.: : : : |i::::::::::::: |............ /.............
＿_,,, 匕二`ヽ､ __,,, --‐- ､
／::::::::::::::::::::::弋 `ヽ _, --､ --─ ''''"￣ ヽ
ィ:::::::::::::::::::::::::::入＼ `--| ヽ ___,,y |
|:::::::::::ィ‐‐--‐' /`｝| ,.-|＿| _,, --─ ''"￣／ ／
'､::::::::::| _,ノ" 何ﾐ-‐' ｀`´ ／ ／
＼::::::!､´ｲ可 ヽ ヽ , -‐ ､ .／ .／ だから、奴個人は俺が保護するって言ってんじゃないの……
<^､ﾍ 冫 i__,,. -‐' i^ヽ" ／
＼ゞヽ ＿_, |ヽ ／ だけど、メキシコ全体を救うのは、フランスの手に余るんだ
~｀ﾐ> ∠-'´ ｝ ヽ | ／
,.ｨ'´ﾄ｀ヽ､ ´ ノ ＼ | ／ 悪いこたあ言わねえ、旦那には早く帰って来て貰いな
／ | | `ヽ､ﾆ厂 |ヽ > |／
__,,,. -‐'´ | ﾄ､. / ^' ﾄ､| ヽ ／ _ |
/ | | ヽ,/＼ | ヾ￣ | |
| ヽ | ヽ i^i | | |
( ヽ ｀`フ | .| ヽ. | | |
_,,.. -‐……‐- ､
,r''"´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
／::::::::::::::::::::::::|ヽ/|:::ｉ:::::::::::::::::ヽ
／::::::::::::::::::::/ｌ:::::lヾｰ|:::!i::::::::::::::::::::',
/::::::::::::::::::/:::/ ｌ:::ｉ:ｌ |::ｉ !:::::ｉ:::::::::::::::ｌ
/:::::::::/::::::/:::/ l:::ｌ:l ..,_｜! ｌ:::::l!::::::i::::::::l
{:ｉ::::::/::::::ｲ:::/ﾞ~ ｌ::iｌ:! ﾞ!ｌ' +::::ｌｌ::::::ｌ::::::::ｌ
ｉ|ｌ::::::::::::::{i:/ ｌ:/ｌ! ,,ｨ灯沁､!::::::l:::::::::ｌ ……ああ……
ﾘ !::ｉ:::::::::::! ,ｨﾁ圷 c;;;;r} ﾞ!:::/::::::::::i!
ｌ:ﾊ:::::::::ｌ″c;;rｉ 之ツ/／:::::::::i:::ｌ! 神様……
ﾘ ヽ、::ヽ,ゝ‐' ､ ／ｌ:::/:::::::ｌ::::ｌi
i}::ﾊ. ｀ ,ｲ:/::::::::ｌ:::::ｌ i
ｉｌ:::::ヘ ., ´ ｀ ／ ｌ/::::::::::!:::::ｌ i
/ｌ:::i:::::::::::＞ .. ．'´ /:::::::::::!::::::ｌ i
/ ｌ:::ｌ::::::::::i:::::, -,} /::::::::::::ｌ::::::::ｌ. i
/ l:::ｌ::::::::::l‐'´ y' ,/:::::::::::::ｌ｀ｰ ､ｌ i
/ !::ｌ::::::::::ｌ / , -／/:::::::::::::/ ／::ヽ. i
/ ｌ::ｌ::::::::::ｌ / ／ /:::::::::::::/／::::::::::::} i
/ ｌ:ｌ:::::::::::ｌ / ／ /:::::::::::::/´:::::::::::::::::i i
/ l:ｌ::::::::::::l ｌ/ /:::::::::::::/::::::::::::::::::::::l i
.
┌─────────────────────────┐
│結局、マクシミリアーノは忠誠を誓う部下たちを捨てて ....│
│自分一人メキシコから脱出することを潔しとせず、 .....│
│最後の最後まで戦い続け、ついに捕虜となった。 │
└─────────────────────────┘
／｀`ー‐＜⌒ヽ､
/ ７
ヽ {
/ ＿＿〉
├------─ '´: : : : :ヽ_
,. ‐<: : : : : : : : : : : : : ___／ ｀` ‐-､
_／ ｀ー─--─ '´￣ ＿__,.＜二
＜二,,＿＿＿＿＿＿,,.. --‐､'「::>､ ｀ヽ､ マクシミリアーノさん……
／ ｨ^〉} { ・)i i､･ ﾉ }::}^| ＼
／ {（〃 ￣￣ | { ￣ |::|）| ＼ 個人的には、貴方の事は嫌いではありません
／ ヽヾ 〈＿, .|::|ノ ＼
／ ｀} , へ､＿＿__ |:} ／ しかし、貴方はメキシコ人の血を流しすぎた
｀ヽ､ 〃 / ／´ :::::ヽ |:} ／
__,..＞､ /|> ヽ、＿ :::ﾉ}ﾉﾊ ／ 申し訳ありませんが、死んで貰うしかないのです
´￣ _,. -｀ヽ､ /: |〉 ￣￣ ／ .|: i ／￣￣￣｀`ヽ､
,. -‐‐ '´ _,. -‐゛ i: : ﾊ､___,. >-､ / |: :| ∠二二`─--､ >､
_,. -‐ '´ |; :ｲ i ／!::::::`ｰﾊ |: :| ￣| ＼ /
i | : | ! ./ ヽ:::::/ ヽ .ﾊ : | / Y
ﾍ | : :| ∨ /^ヽ ∨ | : | / |
ヽ |: : :| /::::::::i |: : | / |
【 自由派の首領 ベニート・フアレズ 】
Benito Juarez (1806 - 1872)
::::::／::::::::::::/／::::::::::::::／／::::::／::::／:::::i:::::::::i::::::::::::::::l:::::::::::|
／::::::::::::::::/::::::::::::::::／´:::::::::／::／::::::::::::l:::::::::l:::::::::::::::::!::::::::::l
::::::::/´i::／::::::::::::／::::::,,,､,／:::::::＼,,∧:::::l::::::::,'::::::::::::::::ﾉ:::::::::;!
:::::/ ::::!/::／/:::::::::／ /::::::::::／´ ∨/::::i:::::/::::::::::::::::/i::::::::::/
:::::｀::::::／ ./::::::／ /::::／ ﾒ::::::!::/::::::::::::::::/ ｌ::::::/
:::／／ /::／ /／ ﾐk., /:::ﾍ::／::::::ﾊ::::::/ ｌ:::/
/／'., ' , ∨ / ﾞヾミk/:::::／）ﾉ:::/ /::::/ i:/ ああ、分かっている……
/ ゝ /::／i //:::/ /:／ /
ﾍ ／´ ',/／／´ 貴方を許す
'､
_ゝ そして、私のことも許して欲しい
、 ／ ´
;;', ／｀ ､ , ′ 願わくば、私の死がメキシコの為にならんことを
;;;;', ／ ｀` ､ , "
;;;;;ヾi `´
;;;;;＼＼
;;;;;;;;;;;＼＼
;;;;;;;;;;;;;;∧ ＼
.
: : : : : : : : : : |: : : : : : : : : : : |-|l―|-ヽ-: : : ヽ: : : : : : :＼: :.＼
: : : : : : : : : :/＼: : : : : : : : :.:|: ハ :| ＼: : : :ヽ: : : : : : :.ヽヽ:.＼
: :|: : : : : : :/ ／l: : : : : : : : ﾊ:l |:|二二､ヽ: : : l: : : : : : : : ヽ＼: ＼
: :|: : : : : :/／ |: :|: : : : : :j |:l |:| ∨: :ﾄ､: :＼: : : : :l ＼|
: :|: : : : : :|' | .|: :!: : : : :./ .ﾘ ﾚ ミ=＝≡〉:.:.| ヽ: :ヽ: : : :| ビバ、メヒコ
: :|: : : : : :| .| ´l: :|: : : : / ';.:j ﾄ|: :|ヽ:.:.:|
: :|: : : : : :| |ll:: : : :/ 三 ．" V ｌ ヽ| ヽ :j ｲﾝﾃﾞｨﾍﾟﾝﾃﾞﾝｼｱ
: :|: : : : : :| lハ: :./;; ＼ ゛' ｌ }| V ビバ、 独 立 ……
: :ヽ: : : : :| ﾉ／V ヽ |_/ｊ
: :: ::ヽ :: : lｒ‐､_,／ " ． j |_ﾉ
: :: :: ::ヽﾄ lT~ " , , j
: :: :: :: : | ＼l ;;; ,=＝ヾ、 /
: :: :: :: : | | | ;;; /_,-‐"^ヾ /
ｒ―― | | | ″ | | ｀ー-/
ヽ ￣ヽ l | | | | /
┌──────────────────────────────────┐
│遺言を母国語のドイツ語ではなくスペイン語だけで残し、 ......│
│最後に兵士に金を渡して「親が悲しむから頭だけは撃たないでくれ」と頼んで ..│
│マクシミリアーノは帝王らしい立派な死を遂げた。 ...│
│ │
│享年35歳。 ......│
└──────────────────────────────────┘
.
擁立しようとした人たちの思惑を全く考えようとしないあたり、王族らしいけど。
┌──────────────┐
│一人残されたカルロータは―― .│
│ .....│
│発狂した。 │
└──────────────┘
|/.:.:.:/.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:／.:.:.:.::／.:.:.:.:.:/<ヽ.:.:i.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|
.|i.:.:.:/.:.:.:.:/.::.:.:.:.:.:/.:.:.:.:／.:.:.:／;;//iﾍvwｖ| :|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|
|.:.://.:.::.::/.::.:.:.:.:/.:.:.:／:.:.:／;;／/// .|.:|.:.:.:i.:.:.:.:i.:.:.:|
|:.:| |.:.:.::.:i.:.:.:.:.:::i.:.:.://.:::..／;;;／.// |:.:|i.:..:i.:.:.:.:i.:.:.:|
|:.| .|.:.:.::.:i.:.:.:.:.:i.:.:/ｰ;;／ソ／ // -＝=､_.|:.| |.:.::i.:.:.::i.:.:::|
.|:| .|.:.:.:.::i.:.:.::.:i.:.:ﾑ;ｒ-y,ﾈ' // -_､,,,,__ .|:;ﾍ|.:..:i.:.:.:i.::..:| 嘘ですマクシミリアン様が死んだなんて信じません
ii |i :i.:.::i.:.:.:.:|ﾔｹiﾃうﾄ`:::::,/'´:::::'´,ｹﾈﾃﾞﾇ;., |.:.:i.:.:/|.::.::|i きっとすぐに帰ってこられるのですそして添い寝してくださるのです
.` |iﾄ,.:i..:i.:i.:..:|{_|;:::::`}:| ／::::::::::::::::::|{::::::f;;ｲｿ:.i.:.ｲ./.:.:.::|i. マクシミリアン様が私を置いて死ぬなんてありえませんありえません
|i|i.:.::ﾄ,.:iヾ;;:| ｬ:::::,ソ:::::::::::::::::::::::::::.ｾ_:::::ソ/.:.:/.|/.:.:.:.:|.i. 私とマクシミリアン様は一生幸せに暮らすと約束したのです
.|i|i.:.:.:;iヾ;ヽトヽ￣ . .~￣ /イi.:.:|i.:.::.:.:.| .ｉ . あんなに私を愛しているとおっしゃってくださったのです
.|i |:i.:.:.:.:i..:`,ﾐ:ト､ i: ' /V::./.:.:.:.:.:|| i すぐにメキシコを取り戻して下さいますそしてメキシコ皇帝と皇妃として
|i .|.:i.:.:.:.:i.:.:.:.:トト`: .､. -:‐ , ｒ'´.:::|.:.:/.:.:..:.::|| i ずっと幸せに暮らすんですそうなんですだから死んだなんて嘘言わないで
|i |:.:i.:.:.::.:.:i.:.:.::i.:|;:;:;:;::`i ､ __ , . ｒ'´;:;:i:;:;;:/:/.:.:.:.::.:.:|.:| ii みんなマクシミリアン様が嫌いだからそうおっしゃるのでしょう
. |i |;:;:;i:;;:;:;:;:;:i;:;:;:i:;|_,／ i :ト､;;;;i;;;//;:;:;:;:;:;:;:|;:;::| .ii 私信じませんからずっとお待ちしていますから……
.|i .|;:;:;:ﾄ;:;:;:;:;:;:;:i;:;::i:| ＼/';: /;:;:;:;:;:;:i;:;:::| .ii
|i .|;:;:;:小;:;:;:;:;:;:;::i;:;::|＿,,...,,_ ._,,,＿＿:/;::/;:;:;:;:;: /:|;:;:;::| .ii
ﾉ'´ |:ﾊ;:;:;:;:;:;:;:;:i :|`ヽ, , ｒ'´/;:/;:;:;:;:;;:/;:/＼;::| ii
. / |:| .ヽ,;:;:;:;:;:;:;i:|= =`=､ ,ｒ'´ _./;:/;:;:;:;:;;:/;::/ ＼ .
┌────────────────────────┐
│彼女は夫が死んだことを認めようとせず、 ...│
│愛する夫の遺品にすがるようにして長い余生を送り │
│1927年に死去する。 ......│
└────────────────────────┘
.
.. .... .. .:.:.:..: .:.:.:. . ... :. .:.:.:.: .: .... .:.:.:..... .. .... .. .. . ... :. .:.:.:.: .: .... .
" ; ;ヾ ; " " ヾ ; " ; " ; ; ヾ, .. .:.:.:.: .: .... .:.:.:...... .... .. .:.:.:.:. .. ... ....:.:.:.: .: .... .:.:.:.. .. :... .. ..
; ;ゞ ;" "ゞ ; ; ; ゞ ; ;ヾ ; ; ヾ ;ゞ . .:.:.:.... .:.:.:..... .. .. :. .:.:.:.: .. .:.:.:.:.:.:.:.... .. . . ..:.:.:..: .:.:.:... .
" ; ;ヾ ; " " ヾ ; " ; " ; ; ヾ, . .. .... .. ......:.:.:.:.:... .. . .. ...:.:.:.:.:.... .. .. .... .:.:.:.:.:...... .. ... .
; ;ゞ ;" "ゞ ; ; ; ゞ ; ;ヾ ; ; ヾ ;ゞ .. .... ...:.:... .. . . .. .:...:... .. . .. .. . .. .... .. ..
" ;ヾ ; ;";ヾ; ;"/" ; ;ヾ ;ヾ "" .. . .... ... . . . ..... .
ヾ ;"; "i "; ;ヾ; ;ヾ; ;ﾒヾ "
゛ ヾ;ｉ;;ｉi ;ｉiメｿ ヾ; ;ゞ "
""|l!|| ｌｌ|ｿ ""
ｌ;l!ｌｌ |l| ,,,,,, , ,,,,,, , ,,,,,, , ,,,,,, , ,,,,,, , ,,,,,, , ,,,,,, , ,,,,,, , ,,,,,, ,
|:l||ｌ |l| ,,/￣￣￣￣￣￣￣ヽ.. ﾞ,,iiiii;;;::. ﾞ ,,iiiii;;;::. ﾞ,,iiiii;;;::. ﾞ ,,iiiii;;;::. ﾞ,,iiiii;;;::. ﾞ ,,iiiii;;;::. ﾞ
|;l!ｌ| ||ｌ i.| なんという |::::iii＿＿＿＿＿＿＿_ :::::::iiiii;;;;;:::::::iiiii;;;;;:::::::iiiii;;;;;:::::::
|ilｌ|| ｌｌl | ことだお…… ..| ⌒|≡≡≡≡≡≡≡|⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
二ｌliｌ|ｌ ｌ!| ヽ＿ ＿＿＿＿＿/二.｀┳━━━━━┳ 二二二二二二二二二二二二
､.,.|::ｌ|| !!|､.,.,. Ｖ..＿＿_ ,.､.,┴ ,.､.,.,,.､.,. ┴.､.,.,
. .／ ＼ .,.,,.､.,.,,.､
. .／ ＼ /￣￣￣￣￣￣￣ヽ
.. .／ _ノ ::::::: ゝ､ ＼ | よっ、皇帝！ . ＞
. ..| （○） （○） u | ヽ＿＿＿＿＿＿＿/
.... _＿...＼ （__人__） ,／ ＿_＿ .,.,,.､.,.,,.
.... ヽ ￣｀"￢ｰ.｀⌒´. _,,,､-ｰ"´￣´....,., ／
.... ∨ ;:;:;;;;:;:;:;::;:;;;:;:;;:; ｀Y´ ;;::;;:::;:;:;:;:;;;:;:;:;::; /
. ', ;:;:;::;::;:;;;:;;:;:;::;;:;;:;: i ;;:;:;:/￣￣/;;:;:;: /
.. ', ;:;::;;::;::;:;;::;;;;:;:;;:;: i ;;:;:/ijknw/;;:;::: /
. ｛⊃;;:;:;;:;::;:;;;:;::;:;;::: l ;;:;;:;;:;:;:;;;:::;:;;:;⊆｝
.. ヽ⊃)￣7;;:;:;:;::;;:;: l ;:;:;:;;:;::;:;::;;::; ⊂ﾉ
. / /_＿7;;:;;;:;;::;;;; l ;;:;;:;:;:::;:;;::;;;:;: /
.. / ;:;:;:;;;;::;:;:;:;::::;;;:;:; ! ;;:;::;:;:;;:;;:;::;:; ｛
.. ノ /￣/￣/ii7lkl/7 i []ikllihXCV ﾍ､_
. ￣｀"￢--､,,,.__￢ ｝L ]_,,,､-ｰ"´￣
￣｀´￣
.
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （◎） （◎） ＼ あれ？
| （__人__） |
＼ ｀⌒´ ,／. マーティン巡査？
／ ー‐ ＼
,,-''"￣￣ " '' ､
／ " ､
γ .＼
/ √".ニ､''ヽ､ "ｯ
/ /γ ヽ '","ニ''､''...彳
| ｲ/ γ⌒ヽ 'i,γ ヽ ||
√ﾍ .|.i .i ,.､.'i, .' γ'⌒'ヽ i.ii 実は俺、定年退職になったんでな！
|∩|| .|~ ''''' ' . ! 'i,__ﾉγ^i .ﾋﾂiﾄ,
iγi ミ , ⌒ヽ ' イｲ これからは、お前さんと一緒の宿屋に移って
'i. ﾂ γ^ 、 , -､,,,,i . ||.|
~│ ｲ _ .ゞｯ,, ゝ-､ノ |リ. のんびり引退生活をエンジョイしようと思うんだ
.│ .|" ゝィ､_ "-"-"┐ ﾚ [二
/ ＼ ＼ _ "‐ 〜ｯ / i
ノ .| .＼ ."＜ "ヾ‐‐､ / / |
./ | "-,, " ‐- イ ｵ .|
ﾉ 'i, ＞―‐､─イﾉ"'i, .|
.
∩＿
〈〈〈 ヽ
＿＿＿_ 〈⊃ }
／⌒ ⌒＼ | |
／（ ◎） （◎）＼ ! ! そうですかお！
／ :::::⌒（__人__）⌒:::::＼| l
| |r┬-| | ／ 歓迎しますお
＼ ｀ ー'´ ／／
/ ＿＿ /
(＿＿＿） /
,.:＝::::::::￣::::￣￣｀ﾞー-､
／.:::::::::::::::::＿＿::::::::::::＿ ｀ー-z,
. /.::::::r´￣フ.:::::_::::.ヽ｀ﾞﾞ´ _二｀;;.::ｿ:
/.::::::::i ／.::::／_｀ヾ;:.ヽ ／.::::::.ヽヾi
l:::::::::::} ヽ／／ ｀ヽヽ.::Y:::／≧::::i .ﾘ
ir-､.;/ ,′ ・ i i;;_;;//・ ｀Y i それはそうとして……
Yﾞ,rvi::j ヽ＿＿/ ￣ヽ.＿__/ /
. | .r゛ﾞ ' / ＿ 〈゛. ｛i 今朝の新聞、見たか？
l ヽl ´ ; ,｀´ ´ iリ
. ＼｀ｰ_ /｀ー--=､＿＿ ,; i! メキシコの皇帝が銃殺された話
i!ﾄ i｀￣゛ー--―´/ ﾉ
/ヾ ＼ ヾニ二.＾ーy/ /
-―＝´ ｀､ヾz､.＼,; , ￣ , ／
i ｀:､ ＼＼ , ; ,; /
| ｀:､ ＼ヾ＝≡＝≡ﾁ
.
_-─―─- ､._
,-"´ ゝ ＼
/ ヽ
/ ::::／::::::::＼::ヽ
| / ヽ ｀::::´ /｀ヽ 見ましたお……痛ましいことですお
l （ ○ﾉ::::::::::ヽ○.;l
` ､ （__人_） .;/ 特にカルロータ妃はブルボン家の傍系の人ですから
`ｰ,､_ ／ﾟ
／ `''ｰ─‐─''"´＼o やる夫にとっては遠縁の親戚に当たりますし
ｒ'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'ヽ
（ ）
） まだその設定引っ張ってるんだ （
（ ）
..丶〜'⌒'〇'⌒'〜⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'´
__, -Ｏ.≦三三≧z - ､
≧三....o....三三三三三≧:､
〃´二｀. ﾟソ´￣二｀ヾ三三ﾐ､
〃,´三ﾐz z彡三ミi ヾ三三'j
li| ｀ﾞ/ ｀ミ､彡彡ﾞ￣｀'ﾞ゛ ヾ三≧!
,ij ｀ーoﾞ'〃 ー-o-, i,ｲ ｀j そ、そうだな……
| ! ￣´ ー､ ﾞ￣´ ﾐ′ソ
｀i ヽ_,r ,｀' / -ノ/
. ｜ , 、､､ 毛´
',; -―-､ﾞ ﾞ/'-､
＼,; ;;.,／ ／ ＼__
／｀＞K'-'-'-'-'´ ／ 〃≧､
´￣/ /／゛ﾞ＼ ／ ／ー､ ＼
z-z=≦三三三三≧z-､
｀ﾞﾐ≧三三≧≦三三≧ﾐ､
〃≧三ﾐz､ﾞ'z彡三ミz､ミ!
|ﾐ|｀ﾞ/ ヾ≧≦〃 ヽ｀ﾞ}ﾐ| それでよ、皇帝は
ｒ=ミ| ｰ--', r＝､ｰ-―' |ソ､
{ jヽ! 〔´￣｀〕 i/j } 「メキシコの護国卿」とも名乗っていたよな？
',｀ﾞ| ´｀´｀ |´,ﾉ
ヽ| ,;rｰ､;, 〃ﾞ. なんか勅令出さんでいいのか？
r-〉、,;, ir--〉 ,ｲ
z=＝≦ ＼＼,; , ,￣ ;, ;;／ﾉ｀≧＝=z､
＞＜＿_＿zゝ ＼二ニニ二≦ /＿_＿＿＞＜
. / ＼lj ＼ /ヾｚｿ'＼ / ／ ヽ
../ i| ＼/ ｜o ヽ/ / i
,' _Lニニヽ | _＿__, / l
! ｚ≦├―- ､ ＼ ＞-＝ ｀ﾞﾐ､/ _＿__ |
| ／ ヾ二 ＞ー'´ l | | |l j/ /i 〃´ ｀ﾞヽ. !
i／ ／, ／, , i i | l | | | |j〃,/ ' 〉 ―--､ ｀ヾ.
j / / / / / | | | | !,｜ | !／ヾー┴--､ ｀ﾞヽ i
ヽ〃 / / /, | | | | | !彡'゛i j | | ヾ ､ヾ＼ ／
Y i i i i i | | | | ／/ // / /,/ i ヾ､＼ ＼_ ﾉ
ヾ_| j | l | l ! !,／ ｀＞ ､,/ // 〃! i ヾ､ ／
｀ﾞー―――-'´ "'''- ．._j i ! ､,／
￣￣
,.f"ﾐﾐヾ､
f";;;;ノ^〃=ミﾐ;､、
ﾉ彡ﾘﾉ／ 清 ＼
|ﾘ||ﾘ／ ─ ─ ＼
(川／ （●） （●） ＼ それは阿ハウも気になってたアル
||ﾄ| ／_人_＼ .|
iﾘ＼ §｀ ⌒´§ ,,／. 何も言わないのアルか？
人＿ ー‐＝丁
_, ､ -― "::::l:::::::＼ｰ-..,ノ,､ ﾞ,i ､
/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_ l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::／:::::::＼ﾞ'' ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::＼::::::::::＼ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::＼:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;:::::::::::::::::::::::＼:::::ﾞ､|||:::/::::::::::|:::
.
／￣￣￣＼
／ ／ ＼ ＼
／ （◎） （◎） ＼ ……もう、そっちの呼び名は返上するつもりだお
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／
／ ＼
,.. . -‐=＝:.:ﾆ二ニ:.:ミ.
／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀:.:.､
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:才ｧ
′.:.:.:. ／￣＿__￣｀ヾｱ .-=ﾐｰﾐ:.:.:.ｲ
:.:.:.:.:.: / ／.: -=ﾐ:.:ヽ／.:.:.:.:.:.:.:ヽ v.:.{
}:.:.:.:.:.{. /.:./ V:.:.:.:.:.／⌒ヾ:ﾊ}:./
/⌒v.:.} }:.:.{ r ⌒，ゞ:.:.:才，｀ヽ }才.ﾊ へ？
{ ﾊ }才≠ ー- 彳 ｀ヽー " ′}
{ }.} }:.{ i r' :}ﾊ i , なんで？
∨ヾ }:{ U 乂r- ､__.ﾚﾉ !/
＼ 毛 ｀ﾞ , , ; ;_;_ ; ; ; , , ｲ′
',i ､ ,才" j,.に｀ヽノ /
.才 .＼ ゝ '" , /＼
／. :{ ヽ ≫ , , ,/ }: : ＼ｰ- ..,
. イ. : : :∧ ＼ ＞≠-i-i-≠彳 }: : : : }: : : : : : ー-. ..,_
: : : {: : : : : : ＼ー- ..,_ }ﾉ _,...才ｲ. : : : {: : : :ー- : : ..,_: ﾊ＼
-‐: {: : : : : : : : .＼ ￣￣ ／. : : : : }: : : : : : : : : : : : : }: :.ヽ
: : : {: : : :_,.. -‐ｰミヽ .／--: ､: : : ′. : : : : : : : : : : ::}: : .∧
.
＿＿＿_
／ ＼
／_ノ ヽ､_ ＼
／ （◎） （◎） ＼ あんな乱れた国
| （__人__） u |
r､ r､＼ ｀ ⌒´ ,／ もう面倒見切れないから……
ヽヾ 三 |:l1 > ー‐ ヘ
＼>ヽ/ |｀ ｝ ヽ
ﾍ lノ `'ｿ ｲ | |
/´ / ./ | | |
＼. ｨ_ノ .| | |
| | |
┌───────────────────────────┐
│挫折につぐ挫折にもめげずに頑張ってきたやる夫が出した .│
│初めての敗北宣言であった。 ......│
│ .│
│彼も疲れてきていたのかもしれない。 │
└───────────────────────────┘
.
┌─────────────────────────────────┐
│この数年後、彼がジョン・シャーマン上院議員（シャーマン将軍の実兄）に .│
│送ったという手紙でも、これまで決してこぼさなかった愚痴が見られる。 │
└─────────────────────────────────┘
． ﾍ、
_,. -‐ ': : : : : ﾍ
． ''": : : : : : : : : : : : :ﾍ
＿＿,. ‐''": : : : : : : : : : : : : : : : : : :ﾍ
＿_ . -‐ ´ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ﾍ
i￣￣ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ﾍ、
i, : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ﾍ
i, : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
ﾆﾆﾆﾆi, : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
ﾏ三三i, この国を統治することに対する朕の愛と誇りは.: : : : : : : : : ＼
ﾏ三三i, . どんどん失われつつあります。: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ‐´＼
ﾏ三三i, : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ,. ‐''" ＼
ﾏ三三i, 朕が何をやっても、結局は感謝されずに終わるだけではありませんか。
ﾏ三三i, : : : : : : : : : : : _,. ´ ＼
ﾏ三三i, 金もなく、服もなく、宮殿もなく……: ‐ ´ ＼
ﾏ三三i、 ,｀、´ ＼
ﾏ三三i、 _,.-: : : : : :＼
ﾏ三三i, ． ''": : : : : : : : : :＼
ﾏ三三i、 ´: : : : : : : : : : : : : : : : :＼
ﾏ三三i, ,. ‐''": : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 丶
ﾏ三三i,- ‐ ‐ ´ : : : .
ﾏ三三i, : : : . .、 ´
＼三ﾆ＼ ｀ 、 ´
＼三ﾆ＼ ｀ 、 ´
＼三ﾆ＼ ヽ、_ ‐ ´
＼三ﾆ＼ ´
＼三ﾆ＼ ／
＼三ﾆ＼ _,. ´
＼三ﾆ＼ ． ''"
＼三ﾆ＼ ‐''"
.
┌───────────────────────────┐
│だが、将来が見えずに少々投げやりになってきたとはいえ .│
│やる夫は皇帝になることを諦めたわけでは決してなかった。 .....│
└───────────────────────────┘
-―-
／ ｀
' ＼
/ ､
' }>,
／ ＼ ／ ｲ /
/＿i （ ◎） （ ◎） ／: : /
＼ ｀ー､（__人__） ｒ―. . ´: : : :.人
＼: : ヽ｀⌒´ !: : : : : : :.／: : .＼
）--},不￣ ）--― ´: : ／￣ ＼
／: : /丶 :: ｀ ､{:.: : : : :.: :／: : : : :.:.-'､
/.:.: : //:::::::＼:: .i: : : : : : /: : : : : : : : : : ＼
/: : : /´:: ○／___i: : : : : : ヽ : : : : : : : : : : : ＼
/: : :./:::::::::／￣￣|: : : : : : :.:.＼: : : : : : : : : : : '､
./: : :./ :: ／::::::::::::: ｜:.: : : : : : : :.:＼.:.: : : : : : : : :.:＼
/: : :./ イ:::::::::::::::::::::: | : : : : : : : : : : : ＼:.: : : : : : : : :.:.＼
イ: : :./ ::｜:::::::::::::::::::::::|: : : : : : : : : : : : : :.＼__／: : : : : : :.ｉ
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│その証拠に…… .....│
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│やる夫の部屋の壁の似顔絵ハーレムには、ひっそりと .│
│カルロータ王妃が加わっていたのであった。 │
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／ ─ ― ､ ｈ.＿_ｲ !二 | / | |―' !二. ! ＼. {＿} ! ＼
／ （ ◎） （◎）' | |
| （__人__） | ｜ｰ一.｜ OF THE UNITED STATES
＼ ｀ ⌒´ ／ | | AND
/{＼ ー ノ'-､ | | PROTECTOR OF MEXICO
r=ﾆ,二| ＼｀ ー-r--イ | }} ￣ﾉ! |
/ | ∟ _ ＼ /＾＼ |/_ }} ! |
人_ | く ＼〉-〈/ / }} | ＿＿／
/ l r―― ト _ У_／r―‐i} |／
/ ／ ! |ー rｰ| | | |ーrf ﾘ ―― やる夫は合衆国皇帝になるようです ――
／ / ! l| | | | l l| l | 「甘受の章」 おわり
｛ ／{ ＼ ／ ｜ | ＼/ﾊ }
＼ ' | | | |
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次回、やる夫がついにこの世界で役割を見い出す……のか？
「天命の章」です。
もしかして陛下ハーレムが実現していたら…って設定でその手のゲームを出したら売れるんじゃないか？
メキシコ皇帝落ちるで、皇帝一人か
どういう役割があるんだろうな
>>796
＞実際に妹がいない奴に限って妹キャラに萌えたりするだろ？
なんて的確なたとえ……つまり、やる夫は義理の妹だったんだね！（）
うむ、章立てがかっこいい……
>>784
/￣￣￣￣￣￣ヽ
| エーマ！ . |..┌─┐ ┌─┐ /￣￣￣￣￣￣ヽ.....┐ ┌─┐ ┌─┐
ヽ＿＿＿＿＿＿/ .│ │ │ │ | エーマ！ . | . │ │ │ │ │
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_ ∩ _ ∩ _ ∩ ∩ _ ∩ _ ∩ _
( ﾟ∀ﾟ)彡 ( ﾟ∀ﾟ)彡 ( ﾟ∀ﾟ)彡 ヽ(ﾟ∀ﾟ ) ヽ(ﾟ∀ﾟ ) ヽ(ﾟ∀ﾟ ) ♪ ｽﾞﾝﾁｬｶｽﾞﾝﾁｬｶ
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ヽ＿＿＿＿＿＿/ ヽ＿＿＿＿＿＿/
,.,=ﾆ二ニ= ､
/' ＿ ヽ',
.ii ヘ `￣_ ',i エマ殿下、サンフランシスコにようこそおいでませ
／),､ fヽ ￣~ i `￣ヽ ' ヽ
/ ／ノ .{Y ´Y´｀ ヽ .rﾉ わたくし、当地駐屯軍の司令官のハレックと申します
/ ' ∠ ‐, i (―ニ― } ) ｊ]
〈r ' , _ﾆ￣ｧrヽ_ ヽ．．＿rｰ, どうぞごゆっくりおくつろぎ下さい
,'' _.イ _F i ￣|￣ | ﾆl,、_
,r'7i i´ i ヽー‐jj/-‐ ‐'"/ ￣¨"ｱ｡ﾟ>‐､
,r' ,／ } `ｰ/- ‐ '＿＿＿_ ./￣ ヽ
r' ,f ヽ ,.ｲ / L＿＿＿i ,' ',
／／ i ＼ ヽ‐i .,' .r‐―――i i ,' i
.' ヽ 〉 ,' 'ー " ￣ 〈 ,' ヽ
ヽ ／ ＿/＿ ＼`､ ´ , _ﾆ ﾞ､
／ ￣ / ￣" ｰ _, ヽ > ／ `､
／ ,' ￣ _Y ．‐"''‐- ､ `､
／ ,' ,．-''"´｀ヾ￣ `､
ー' i ,' ,．=ヽ ヽ .〉
i i / ヽ ', /
【 元合衆国陸軍総司令官 ヘンリー・ハレック 】
Henry Wager Halleck (1815 - 1872)
┌───────────────────────────────────┐
│確かなのは、やる夫の部屋の壁に飾ってあるヴィクトリア女王の似顔絵の隣に .│
│エマ王太妃の似顔絵がひっそりと現れた、ということだけであった。 │
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／（≡） （≡）＼ ヴィクトリアたんもいいけど
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| |r┬-| | エマたんも捨てがたかったお……
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/ _ノ（ξ）、_ ＼
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│やる夫の部屋の壁の似顔絵ハーレムには、ひっそりと .│
│カルロータ王妃が加わっていたのであった。 │
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カルロータ皇妃は義姉のシシィことエリザベートの陰に隠れがちだけど、
こっちの方がより悲劇の皇妃って感じがする
そう言えば、シシィはアメリカに縁がないからやる夫の似顔絵ハーレムにはないのねｗ
アメリカに来た清国人には、太平天国のごたごたで本国から逃げ出した人も多かったそうな。
・・・戦乱から逃げた先でブラックな職業について亡くなった人も多いと思うと、なんとも言えない気分になります。
>>796 >>968
私の友人に妹持ちが多いけど、妹萌えの人はいないなあ。
まあ、一人は現実に妹がいるから逆に萌え系妹に憧れるとは言っていたけど。
こちらを埋め切ったら移って下さい。
【ノートン一世】やる夫は合衆国皇帝になるようです4【米国史】
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/15956/1494772312/
それなりに庶民には好かれてたんだな
>>950
善人だからと言って暗君にはならないとは言えないんだな
本にまとめて欲しいわ
アメリカの皇帝と言えば、ブラジル帝国が崩壊したのはノートンが死去した後の1889年か
最後の皇帝のペドロ2世は今でも人気があり、王党派もかなり盛んに活動してるけども
>>887
,.:＝::::::::￣::::￣￣｀ﾞー-､
／.:::::::::::::::::＿＿::::::::::::＿ ｀ー-z,
. /.::::::r´￣フ.:::::_::::.ヽ｀ﾞﾞ´ _二｀;;.::ｿ:
/.::::::::i ／.::::／ ｀ヾ;:.ヽ ／.::::::.ヽヾi
l:::::::::::} ヽ／ ＿__, ヽ.:Y::／｀ヾ:::i .ﾘ
ir-､.;/ ヽ＿＿/i;;_;;/ ､ _, i ジョシュア・ノートン、皇帝ですね……
Yﾞ,rvi::j ￣ヽ. ￣ /
. | .r゛ﾞ ' / ＿ 〈゛. ｛i はい、じゃあ次はご住所を
l ヽl ´ ; ,｀´ ´ iリ
. ＼｀ｰ_ /｀ー--=､＿＿ ,; i!
i!ﾄ i｀￣゛ー--―´/ ﾉ
/ヾ ＼ ヾニ二.＾ーy/ /
-―＝´ ｀､ヾz､.＼,; , ￣ , ／
i ｀:､ ＼＼ , ; ,; /
| ｀:､ ＼ヾ＝≡＝≡ﾁ
＿＿＿
／ ＼
／ノ ＼ u. ＼ コマーシャル通り624番……
／ （◎） （◎） ＼
| （__人__） u. | ユリーカ・ロッジングというホテル、ですお
＼ u.｀ ⌒´ ／
ノ ＼
／´ ヽ
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北宋の天才芸術家兼皇帝「まったくだ」
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│クロッカー達も天空人呼ばわりしていたクチではあったが ..│
│内心、彼らが役に立つことを認めざるを得なかった。 .│
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｀ヽ＼ヾ＼ヽヾ乂从人ﾉノ/／／
｀ ヽ/"￣゜ヽ==‐- 、彡ヽゝ
ｒ' (⌒⌒）ミ/｀ヽヾ
| {辻l/丶・≠ ﾑ/ ヽ いやー、驚きましたわ親分！
! γ´｀Y´ / |
', /ゝ...ノ ', |ｒ´ あの天空人共、アイルランド人なんぞよりよっぽどよく働きますぜ
ヽｲ（ ｰ=‐´） /
ヽ ｀ ^ ´ ｲ ／'ｈ. これならもっと欲しいです
,,..-''"ﾞ´￣｀ﾞﾞ''ｰi^ｉト‐--‐イi^i'"ﾞ` /^l／／／
＜;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;(＼乂乂乂/）;;;;r' / ' ∠＿｀ﾞ'＞
/ ﾞヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼ ／|;;;;/ ー－三)
,' ∠ﾞﾞ''''ｰ-;;;;;;;;;;;;;;＼ ／;;;;;;|/＿ ＿／"~´ ヽ
/ ﾞﾞ''フ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;／／;;;;;;;;｀ヽ、 ｝
| '''"ﾞ´｀ﾞﾞﾞ''''ｰ一'''"ﾞ´｀ヽ;;;;;;;;;;;;;;フ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;丶|
| ／ ／ / ／ !;;;;;;;;;;;;;;｀ゝ｀ﾞﾞﾞ''''ｰ-－ヽ
ヽ / / ／ ／/｀ﾞﾞﾞ''''"´ /
＼ ヽ ／ / ／
∨::::::::::::ﾍ::::ﾊ:::::ﾉl::::::/l::::／'"::／彡:::::/
∨ヾ､､ﾍ::ヽ:ﾊ:ﾉ "ｲ:::r':::::':;;;,::::'"::::::::Ｙ
Ｙ::::::;;;;::::::::｀`'":::::::ｨｲ'""´ {:.:.:.:.:.:.:.:.{
.}:.:Ｙ ｀`ヾｿ/'"´ ﾍ: : : : ::;'
';;} i i .Ｙ: : : :},__
r‐-;;}.i :;i _,,.r〉-彡彡ｿ r､Ｙ そうかそうか、そりゃよかった
ヾ///ﾃｮｭｭzzzzzzｬ彡/////ノヾ'" /ヽ }
Ｙ/////ｲ"ヾ,//////＞' ｨ ./. じゃあどんどん増やすか
', ｀`ヾ=ﾊ ヾ=‐'" .//, /
.ﾍ /ﾉ ,, ､. /_,.ｲ 奴ら、本国からいくらでも湧いてくるからな
ﾍ （__.,ｨ. ' l |
ヽ ､_ﾆ＿_,,ｨヽ /, l
ヽ ヽ＿,,, ∠; ﾍ＿
ﾍ ∠ ; ',::::
,,ｨ}.ヽ ,,／ ,' ',:::]
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なんつうかマクシミリアンって直属の上司だったら本当厄介だよね
物事の流れが読めてないから見捨てたいけど、この人悪い人じゃないんだよなあって感じで
皇帝の似顔絵にカルロータが加わったのも、同じブルボン家ってことで皇帝なりに思っていたんだと
思うと切なさもあったり
中国だとガンダムは高達という字が当てられてるんだっけ
ガンダムファイト＝世界高達骨牌拳
徽宗はとにかく消極的で国を傾けたって感じ
現行のアイルランドスレや完結した南北戦争スレと合わせて
19世紀アメリカ史の勉強になります
FAガンダムは「全装甲高達」だってさ
高達でガォダァって感じだね
あんまりガンダムっぽくは聞こえない気も
BB戦士のNo100ぐらいで
と思ったけど、あれは全武装だった
かなり無理矢理字を当てるみたいで(日本なら片仮名を使うけど中国にそれに相当するものはないので)
マクドナルドなんか『麦当蒡』だからね
発音としてはmai dang f?ngで
どこがマクドナルドやねんって感じだが
そーいう文化なので仕方ない
でもむこうはむこうでひどいらしいぞミハエル・シューマッハ（ドイツ）なんか勝手に英語読みでミカエル・シューメーカー呼ばわりされるんでちゃんと呼んでくれる日本戦がうれしいとか言ってたとか
アメリカ人「日本人はMcDonald'sをMAKUDONARUDOとかいうどこがMcDonald'sやねんって感じの意味不明な発音で話すらしいぜHAHAHA!!!」