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選ばれし子供「デーモンの捕虜になったわけだが」
70
:
ナクル
:2013/12/06(金) 22:16:23
ベルフェモン「グオオオオオオオオオオオオ!!!」
アルファモン「選ばれし子供♀だけは……っ!」
サーベルレオモン「……アルファモンは頑張るねぇ」
サーベルレオモン(……まあ、でもどうせ死ぬんなら)
サーベルレオモン(ちょっとカッコよく死ぬ方が、ちょっとはいいよね)
サーベルレオモン(別に俺の死んだあとの世界がどうなろうと、知ったこっちゃないんだけど)
サーベルレオモン(ならちょっとカッコつけて死ぬのも、アリっちゃありかな)
サーベルレオモン「……選ばれし子供♂」
サーベルレオモン「君は、次は死亡フラグの無いパートナーを見つけるんだよ」
選ばれし子供♂「……え?」
サーベルレオモン「俺は死ぬだろうけど、まあ、選ばれし子供♂くらいは生きられるようにしてあげるからさ」
選ばれし子供♂「サーベルレオモン……?」
サーベルレオモン「ほら、来る。危ないよ。身体を丸めて、頭を守って」
選ばれし子供♂「サーベルレオモン……嫌だ……嫌だあああああああああああ!!!」
71
:
ナクル
:2013/12/06(金) 22:23:59
選ばれし子供♂「うわああああああああああああ!!!」
ヘルムモン「ギャアアアアアアアアアアアアアア!!!」
選ばれし子供♂「……う……生きてる……そうだ、サーベルレオモンは……」
サーベルレオモン「……ここに、いるよ」
選ばれし子供♂「サーベルレオモン! 無事だったんだ!」
サーベルレオモン「……」
選ばれし子供♂「サーベルレオモン……?」
サーベルレオモン「いや……そういえば、忘れてたなって思ってね」
選ばれし子供♂「忘れてたって、何を……? うわ、よくみたら凄い血が……!」
サーベルレオモン「それは大丈夫、問題ないよ」
選ばれし子供♂「問題ないわけ……! ちょっと、サーベルレオモン、どこを見てるんだよ?」
サーベルレオモン「……あれだよ」
72
:
ナクル
:2013/12/06(金) 22:29:21
デーモン「ぐおおお……」
スカルサタモン「デーモン様……!」
デーモン「このデーモン……己の矜持にかけて……!」
ヴァンデモン「……デーモン様……!」
デーモン「自分以外の手でサーベルレオモンが傷つけられることを許すことはできん……!」
選ばれし子供♀「……うわぁ……そういうシナリオかぁ……」
選ばれし子供♂「え、ちょ、どういうこと?」
サーベルレオモン「俺がデーモンのドストライクゾーンに入っちゃったってことだよ」
選ばれし子供♀「デーモンは身をていしてベルフェモンの攻撃を受け止めた、と」
選ばれし子供♂「……お、おう」
アルファモン「サーベルレオモン! ありがとう、お前のおかげだ!」
サーベルレオモン「あ、うん。そだね」
スカルサタモン「デーモン様……だからその趣味は大怪我モノだって言ってたのに……」
73
:
ナクル
:2013/12/06(金) 22:35:27
ヴァンデモン「まだやはりコントロールが不完全なようだな」
スカルサタモン「ベルフェモンが眠ってしまった……よかった」
サーベルレオモン「それは好都合」
スカルサタモン「な、なんだお前は」
サーベルレオモン「えい」
デーモン「グハァッ」
スカルサタモン「ヒィッ、で、デーモン様!」
選ばれし子供♂「容赦ねぇ! 必殺技とか使って最後は決めようよ!」
サーベルレオモン「だってデーモンに狙われるの嫌だし。必殺技とか正直疲れるし」
デーモン「サーベルレオモンの脚に踏まれて絶命……わが生涯に一片の悔いなし……」
サーベルレオモン「ほら本人もそう言ってるし」
選ばれし子供♂「まあ本人がそう言ってるなら……」
74
:
ナクル
:2013/12/06(金) 22:40:43
アルファモン「あ、見て! 選ばれし子供♀!」
選ばれし子供♀「デーモンが踏まれてる様とかほんと見物」
アルファモン「そっちじゃなくて! ほらあそこ!」
選ばれし子供♀「ん……あれは、現実世界へのゲート?」
アルファモン「そうだよ、きっとベルフェモンの一撃で時空が歪んでゲートが開いたんだよ!」
選ばれし子供♀「合理的に見せかけて凄く適当に理由づけしてない?」
アルファモン「きっとあと3分くらいしか持たないよ!」
選ばれし子供♀「その情報どこから手に入れたのか全くもってわからないけど謎の説得力があるよね」
選ばれし子供♂「まあ、でも本当なんだろうな」
サーベルレオモン「ほら、選ばれし子供♂には帰るべき場所があるんだろ」
選ばれし子供♂「サーベルレオモンも、一緒に……」
サーベルレオモン「それはできない。俺は現実世界にはいてはならない存在だから」
選ばれし子供♂「……」
75
:
ナクル
:2013/12/06(金) 22:45:07
選ばれし子供♂「……そ、そうだ! ケガの手当だけでも!」
サーベルレオモン「だからこれは大丈夫だよ」
選ばれし子供♂「そんなにべったり血が付いてるのに大丈夫なわけ」
サーベルレオモン「俺の血じゃない。ヘルムモンの血だよ」
選ばれし子供♂「ああ……」
サーベルレオモン「後で洗浄費はヘルムモンに請求するから、選ばれし子供♂は気にしないで」
ヘルムモン「……くっ……俺破産するんじゃないかな……」
サーベルレオモン「ほら、時間稼ぎはいいから。帰れなくなるよ?」
選ばれし子供♂「……わかった。行く前に一つ、約束してくれよな」
サーベルレオモン「内容によるけどね」
選ばれし子供♂「死亡フラグだからって、何かを諦めることをしないこと」
サーベルレオモン「フフッ……難しいけど、努力するよ」
選ばれし子供♂「約束だぞ! ……じゃあ。長生きしろよ!」
サーベルレオモン「ああ……元気で」
76
:
ナクル
:2013/12/06(金) 22:49:55
選ばれし子供♀「あーあ……帰る前にタダでケーキバイキング行っておきたかったんだけどなー」
アルファモン「急展開にしてしまって、すまなかったな」
選ばれし子供♀「まあ、仕方ないか。アルファモン、世話になったね」
アルファモン「こちらこそだ」
スカルサタモン「このパートナーシップの原動力ってほんとどこから来てるんだ」
選ばれし子供♀「味わってみたい?」
スカルサタモン「ングフウッ! ゴフッ……殴られ役じゃないと思ってたのに……」
選ばれし子供♀「……んじゃ。またね!」
アルファモン「ああ、……またな」
スカルサタモン「……ずいぶんあっさりしてたなぁ……」
アルファモン「ああ……少し、目が潤んでいたがな」
77
:
ナクル
:2013/12/06(金) 22:56:50
サーベルレオモン「……行っちゃったね」
アルファモン「そうだな」
サーベルレオモン「……また、来るかな」
アルファモン「そうだな」
ヘルムモン「二度と来ないでいただきたいんだが」
アルファモン「デジタライズ・オブ・ソウル!」
ヘルムモン「ンゴフッ! ゲフッ……必殺技の使いどころがおかしい……」
サーベルレオモン「そういえば俺も使ってなかったなぁ。せっかくだしここで」
ヘルムモン「やめてください死んでしまいます」
ボタモン「ポポポポーウ」
サーベルレオモン「あ、ボタモン。こんなところに隠れてたのか」
ヘルムモン「すっかり作者に忘れられていたのかと」
ボタモン「死ね」
ヘルムモン「おい」
ボタモン「ポポポポーウ」
サーベルレオモン「ハハッ、ボタモンはかわいいなぁ」
アルファモン「まったくだ」
ヘルムモン「おい」
ボタモン「ポポポポーウ ポポポポーウ!」
78
:
ナクル
:2013/12/06(金) 22:57:27
ボタモン「お わ り」
79
:
ナクル
:2013/12/06(金) 23:01:09
本作が、私にとって初めてのSS、そしてNEXTのSS掲示板にとっても初めてのSSとなりました。
おい、こんなんでいいのか、と。
正直勝手がわからずリアルタイムで書き進めていましたが、あ、これ絶対書き溜めておいた方がいいやつだと途中で気づきました。時すでに遅し。
リアルタイムで書いていた名残のようなものが、それはもう袋を開けようとしたら力を入れて爆発してしまった時のポテトチップスのごとく随所に見受けられると思います。口調とかせめて統一しろよ、というような。あとネタ切れ感もやばいですね。はい。
でも書いてる時は楽しかったです。苦しかったですけど楽しかったです。
なんか>>ってやって台詞とか募集するのもやってみたかったのですが、ちょっとハードルが高そうだったので見送りました。あとやってレスが来るのかもわからなかったので。とりあえず特に技術面から見送って正解だったのではないでしょうか。はい。
80
:
ナクル
:2013/12/06(金) 23:01:41
書いてみたら案外楽しいかもしれないので、ちょっと息抜きなどにSS書いてみるのもおススメかもしれませんよ、とだけ最後に残して。ここいらで筆をおかせていただきます。
お目汚し失礼いたしました。ここまでお付き合いありがとうございました。
ナクルでした。
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