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雑談・感想スレ

1管理人 ◆kTZ/rE5fPw:2013/01/14(月) 20:03:48
新安価ロワイアルの雑談スレです
感想もここでどうぞ

2 ◆RHncgWsa9Y:2013/01/19(土) 02:13:34
早速投下したけどすっごい不安w

3 ◆397hRRvW1w:2013/01/20(日) 02:45:41
テストさせていただきます。

4 ◆oub/vvrBRg:2013/01/25(金) 23:39:13
これよりしたらば投下なので支援不要です。
前スレで支援してくださった皆さん、ありがとうございます。

5 ◆oub/vvrBRg:2013/01/25(金) 23:39:58
〜アークシステムワークス 本社〜

「おい、見ろよあれ!」
「えっ、式の中の人って極秘事項じゃなかったの?」
「でもネット対戦とかはどうせ公開するシステムだし、初回のサプライズってことでいいんじゃないの?」
「それより、このカード見ろよ!! 闘劇でも見れない夢のカードだぜ!?」
「配信視聴数、めちゃくちゃ上がってます、っつーかパンクしそうです!」
「こいつは盛り上がるぞ! この機会にロケテストを大いに宣伝する!
 各方面にメールと電話しろ! 配信を担ってるドワンゴには"チャンネルの全てをQMZに切り替え"、あと大至急a-choに連絡とれ!!」
「わかりました!!」
「あの、システムをはじめとしたゲームの監視は?」
「バッキャロー!! んなもんやってる暇あったらあの試合見ろ!」

〜その頃の店内では〜

「おい、霧でみえねーぞ!!」
「つーかこれ煙じゃね? 誰だよスモークとか焚いてんの!? 意味あんのか!?」
「あっ、おい、ようやくディスプレイの一つが見えるよーのなったぞ!」
「ほんとだ……っておい!? 聞いたか今の!? 式の中身GO1だったのかよ!!」
「しかも生き残ってるもう一人はQMZさんじゃん! 何がどうなってんだ!?」
「ってことは最後の一人を決める戦いが始まる?」
「闘劇壇上だあああああああああああ!!」
「うおおおおおおおおおおおお!!」
「スモークだあ!! 炭酸ガスだぁあああああ!! どんどん焚けェェェェェ!!」


.

6 ◆oub/vvrBRg:2013/01/25(金) 23:40:36
「はいはいはい、急遽参上いたしました火九でございます。
 kaqnちゃうで、火九さんやで。
 いやねー、僕も行きたかったんですよー、ロケテェー。
 だってアークの新作っしょ? アークの新作っしょ?
 そんなん、やるに決まってるじゃないっすか! わらかさんといてくださいよ!
 んでまあ、僕はロケテ実況をチラ見しながら仕事してたんですけどね、そんな僕に突然電話きたんですよ。
 何でも"めっちゃおもしろいカード始まるから実況してくれ"って言われて、店のPCからSkype繋いでかなり無理矢理音声だけを今お届けしてるんですね!
 もうてんやわんやっすけど、確かにこのカードは熱い!
 熱い! 熱すぎる! 夢のカードってレベルじゃないですよもう!
 しかも本人たちたっての希望ってことで、全快状態からの正々堂々タイマンってお前、熱すぎるやろ! ロケテの配信やのにサービスしすぎやって!
 ご丁寧に挨拶代わりのインタビューまでしてるしほんまに……。
 っとまあ私自身、一観客としてこの試合を楽しみながら、実況させていただきたいと思います!
 では、参りましょう!
 アークシステムワークス新作「バトル・ロワイアル」ロケテストォ!」

デデデデザタイムオブレトビューション

「生き残りをかけた最終決戦!!」

バトー ワン

「QMZジャギ vs GO1両儀式ィ!」

デッサイダ

「勝つのは、初代覇者はどっちだァ!!」

デステニー

「ワアアアアアアアアアアアアアア!!」


.

7GAME OVER 〜Thank you for playing!!〜 ◆oub/vvrBRg:2013/01/25(金) 23:41:14
「オレは、"生"きたい」
リッドは一人、うつむいて呟く。
「"生"きて、"生"きて、"生"き続けたい」
闇の空間のどこかに、あぐらを掻いて座り込みながら呟く。
「ファラやメルディ達と一緒に、何でもない平凡な人生を"生"き続けたい」
ほむらと目線を合わせることなく呟き続ける。
「それだけでいい、それだけでいいんだ。
 それを達成できるって言うなら、どんな困難でも乗り越えてみせる。
 彷徨うことになろうが、なんだろうが、ぶっ飛ばしてやるさ」
結局最後までほむらと目線を合わせることなく、リッドは言い切った。
「そう」
そのリッドの姿を見るでもなく、どこかを見つめたままほむらも呟く。
「……じゃあ、一緒に行きましょう」
溜息を一つはさんで放たれた一言。
「"戦い"に」
それは、パンドラの箱に入っていた"希望"だった。

体が光になり、どこかへと向かっていく。
ほむらにとっては数えるのもバカらしくなる回数の経験だが、リッドにとっては初めての経験だ。
そして彼らは電子となり、ネットワークの海へと漂っていく。
ゲーム終了まで大阪の某ゲーセンとゲーム内専用回線でしかしか繋がっていないはずのこのゲームで、如何にしてネットの海に飛び込んだか?
ネットワークに繋ぐにはこのゲームを攻略する必要があるはずなのに、なぜ彼らはネットの海に飛び込めたのか?
QMZは、ほむらにどのような作戦を吹き込んだのか?
作戦はこうだ。
まず、拡声器でGO1の存在を明かす。
そしてGO1vsQMZ、格闘ゲームを齧った人間でも知っている両名の対戦カードを、ラストバトルとして用意する。
観客及び全関係者の目線を、その試合に向けさせることで"監視者"の存在を無くす。
その間に、ほむらの能力を使って「グラフィック出力」にアクセスをさせる。
このゲームは今、全世界に向けて配信されている。
つまり、映像出力をどこからか分配させてキャプボなどを介してPCに繋いでいる。
QMZは設営に携わったK.Iの話通り、グラフィック出力からPCまでのルート……つまり配線経路をほむらに伝えていた。
ゲーム基板から出力される情報を辿り、配信コンピュータへとアクセスしてインターネットへと繋ぐ。
これが、外部へアクセスさせる手段。
もう一つ、観客の目を向けさせたのは"ほむらの行動に気づく者"を作らないためだ。
ほむらたちは"死亡扱い"でも、フィールドには彼らの姿が残っている。
カメラやフォーカスが全て自分達に向く必要があった。
そして、自分達が戦えば戦うほど、基板は稼動し続けることになる。
つまり、彼らの行動可能時間が延びる。
ほむらの悲願を達成させるには、このゲームに関わっている全ての人間を巻き込むことが近道だった。
これは"現実側"の人間にしか気づけない、重要なファクター。
元々店の常連であり、店についてある程度の情報を手にしていたQMZだから流せた情報だった。

8GAME OVER 〜Thank you for playing!!〜 ◆oub/vvrBRg:2013/01/25(金) 23:41:53
 
そして、ほむらはついに悲願を達成する。
この「バトル・ロワイアル(仮)」を生み出した、マスタープログラムが格納されている場所へと。
あと一歩、あと一歩が何回も届かなかった場所へと、ついに手を伸ばすことが出来た。
「まさか、この私を駆逐しに来るものが現れるとはな」
悲願のその場所で聞いたのは、一つの声。
重々しく、機械的な声だった。



時は西暦20XX年。
ある二つの会社が極秘に開発していた、人類文明の存続と地球環境の保全を両立させるための存在。
果てしない調査とシミュレーション、世界最高峰の演算能力を持ち。
地球規模のネットワークに接続して、働き続ける一つの存在。
名を、アシンクロニャス・スーパーコンピュータ"ノア"と言う。

「私は……何兆回もの推論を行ってきた」
自分の内部、ソフトウェア上のノアの思考に乗り込んできた二つの存在。
「人類文明の存続と地球環境の保全を両立するにはどうすれば良いのかと」
ノアは、その突然の来客にも慌てずに話しかけていく。
「だが辿り着く答えはいつも一つだった」
自分が生み出された理由を。
「人類が人類である限り、それは成立しないと!!」
そして、辿り着いた結論を。
「私は、そんな人類を抹殺する優秀なプログラムを生み出すことにした」
真っ先にやるべきだと判断したことを。
「人間と同じ舞台に組み込むことで、人間に対する憎悪を増幅させ、人類抹殺に適したプログラムを生み出そうとしていたのだ」
この殺し合いを開いた本当の理由を全て語る。
「問おう、私によって作られた者たちよ」
その上で、来客二人に問いかける。
「何故、人類ではなく私を破壊しに来る?」
なぜ、私に従わないのかと問いかける。
「くだらねぇな」
リッドは、一歩前に出て答える。
「そうね、くだらないわね」
ほむらも、一歩前に出て答える。
「何……?」
自分の目的をくだらないと言われたノアが、不快そうな声を出す。
「私たちは、人類を憎んでなどいないわ」
構いやしない、ほむらは話を続ける。
「俺たちが憎んでるのは、俺達の人生を変えやがった奴だ」
構いやしない、リッドは話を続ける。
「私たちが憎んでるのは、私たちの記憶を、思い出を踏みにじる奴よ」
ほむらがもう一歩踏み出し、言葉を続けていく。
「俺たちが作られた? 誰がそんなこと決めたんだ?
 今までの人生をしっかり生きて、楽しいことも悲しいことも辛いこともムカつくことも全部受け止めて生きてきたんだ。
 そんな俺たちを、誰が"作られた存在"だって良い切れるんだ?」
リッドは歩きながら、想いを吐き出していく。
「私たちの記憶は嘘じゃない。
 手で触れたもの、感じたこと、大好きな人、周りの世界、全てが私の人生、経験なの。
 それが偽りの用意されたものだった? 馬鹿いわないで、私たちにとってはそれが"現実"なんだから」
ほむらは歩きながら、想いを吐き出していく。
「そう、私たちが憎んでいる――――いや、憎める存在はたった一つなのよ」
ほむらは真っ白な空間で、指を指していく。
「俺達の人生を、記憶を、思い出を、"作った"とか抜かしやがるたった一人」
リッドは真っ白な空間で、指を指していく。

9GAME OVER 〜Thank you for playing!!〜 ◆oub/vvrBRg:2013/01/25(金) 23:42:25

「「そう」」

二人の声が重なり。

「「てめェだ!!!!」」

あるはずのない空気を、振るわせる。

「ふん、所詮は知性と言う武器を身につけたサルに感化された存在か」

ノアが激昂するまでも無く、冷ややかな声で来客へと語りかける。

「ならば、この私が"消し"てやろう!!」

ノアの内部ソフトウェア、そこにワクチンと言う名の"兵器"が降り注ぐ。
来客ではない、これは進入してきているウィルスだから。
ノアはそれを駆除するために、全ての手段を使っていく。

            私の思い出」
   「この輝きは、
            俺の思い出」

脳裏に思い描く、今までのこと。

   「私の
       出会った人々と」
   「俺の

脳裏に思い描く、沢山の顔。

                 私の人生」
「過ごしてきたたった一つの
                 俺の人生」

脳裏に思い描く、一本の道。

        私の
   「そして    未来は」
        俺の

その道の上で、真っ直ぐ前を見据え。

「「これからずっと!! 続いていく!!」」

彼らは、走り出していく。

「「うぉおあああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」」







光と闇が入り混じり、新しい「   」が生まれた。





【ノア 消滅】




.

10GAME OVER 〜Thank you for playing!!〜 ◆oub/vvrBRg:2013/01/25(金) 23:43:12
「おいおい、なんだなんだ?」
「電源トラブルかー?」
「ディスプレイ落ちてるだけだったら承知しねーからな!」
人と人がひしめき合う店内は、あの伝説のカードが始まる前と同じようにどよめきに満ち溢れていた。
それもそのはずだ、試合が一番熱いまさにその瞬間に突然画面が真っ暗になったのだから。
1ラウンド目、北斗と言う地の理を生かし、数少ないジャギの強みをぶつけて行ったQMZが先行。
2ラウンド目、持ち前の反応と吸収を生かし、熾烈な攻めを潜り抜けたGO1が取り返し。
3ラウンド目、手札を見せきった両者が拮抗し、共に0ドットになってから両者が共に前方ジャンプを選択した瞬間だった。
会場のボルテージが最高潮の中、慌てるロケテストスタッフと騒ぐ観客。
2chの実況スレは勢い六桁を記録し、ニコニコとTwitterのサーバーも全て落ちると言う異例の事態が起きていた。
誰しもが不満を抱え、それを言葉にしていく中。
東京と大阪、二つの土地で静かに筐体に座り続けた二人の男は。
汗を拭い、小さくガッツポーズを取っていた。

【QMZ(ジャギ) 死亡】
【GO1(両儀式) 死亡】
【バトル・ロワイアル(仮) クラッシュ】




.

11GAME OVER 〜Thank you for playing!!〜 ◆oub/vvrBRg:2013/01/25(金) 23:43:45
「終わった、わね」
光でも闇でもない不思議な空間に漂いながら、ほむらは同行者リッドへと話しかける。
その言葉は、幾つもの意味を含んでいた。
ゲームの全てを統括しているノアが死滅した、つまり基板を走らせる重要システムが死滅したと同義。
全ての基板はこの瞬間にゴミクズになり、あのゲームは二度と起動することは無くなる。
彼女達の目的は達成された、思い出を、未来を、記憶をぶち壊す存在はいなくなったのだ。
そして彼らは"作られたプログラム"からついに抜け出すことに成功し、自分の意思で動けるようになった。
これからの未来を作るのは、他でもない彼ら自身。
「……行くのね」
「ああ」
ノアから受け取った最後の電力を使い、リッドとほむらは再び光の塊へと姿を変えていく。
彼には目的がある、普通の生きて生きて生き続けるという目的がある。
その世界は、彼の知る世界で無ければいけない。
「案内するわ」
「ああ、サンキュ」
何巡もした世界の中で把握したルートを使い、ほむらは迷うことなくリッドの"故郷"へと案内していく。
光が飛び、瞬く間に違うサーバーへと辿り着く。
「ここよ、ここが貴方が生まれた"マスターデータ"よ」
「おう、ありがとな」
あるゲーム会社の中にある、リッドが生まれたマスターのデータが保管されている場所だ。
数十年来使用されていないらしく、装置の老朽化は激しかったが何とかアクセスすることが出来た。
「これもまた、貴重な記憶と思い出か」
そこに飛び込む前に、リッドはふと呟く。
これもまた、彼の人生を彩る一つの記憶と出会った思い出なのだと。
「忘れた方が良いわ」
「いや、忘れちゃいけねーな。
 誰に喋るわけでもねーけど、俺は覚えてなきゃいけないと思う」
「そう」
ほむらはそれを忘れることを提案したが、リッドはそれを拒んだ。
辛いことも、変なことも、全て受け止めて自分の身に刻むのが"人生"だから。
「じゃあ、これを持って行きなさい」
ほむらから差し出されたのは一本のリボン。
彼女が胸元に付けていた、紫色のリボンだ。
リッドはそれを受け取ると、手馴れた手つきで頭へと巻きつけていく。
「とっても似合うわ」
お世辞か、本心か、どちらか分からなかったが、分かる必要はない。
リッドはほむらのその言葉に対し、笑顔で答えた。
「じゃあな」
「ええ」
そして、ほむらに見送られながらデータの海へと飛び込んで行った。



「……ん、あ」
リッドは目覚める。
見渡した先に広がるのは、故郷の近くの原っぱだった。
「夢……?」
普通はそう考える、誰でもそう考える。
だが、それが夢ではないことをすぐに理解する。
風に吹かれた草木と共に、激しく靡く一本のリボン。
頭に巻かれていた、紫のリボンがあったからだ。
「リッド〜! 何やってんの〜? メルディもキールもみんな待ってるよぉ〜?」
少し間の抜けた、でもどこか懐かしい声が聞こえる。
そうだ、自分は帰ってきたんだ。
自分が歩むべき人生に、生きるべき世界に。
「ああ、今行くぜ!」
彼は、走り出していく。

【リッド・ハーシェル 生還】

12GAME OVER 〜Thank you for playing!!〜 ◆oub/vvrBRg:2013/01/25(金) 23:45:15



「さて……」
リッドを見送った後、ほむらはその場で悩む。
彼には帰る世界がある、だから彼はその世界で生き続けていくのだ。
では、自分はこれからどうしようか。
考える必要のないそんなことを、ふと考えたときである。
「ほむらちゃん」
聞こえるはずのない声、この場所にいるはずのない声が聞こえる。
焦って振り返ると、そこには確かにあり得ない人がいた。
「ま、どか?」
「うん」
守りたかった人が、神々しい衣服を身にまとい自分の目の前にいた。
超常的な力を手にしたまどか、"この"暁美ほむらが知ることは無かったまどかが、そこにいた。
「頑張ったね」
思わずその胸元に飛び込み、ほむらは柄にも無くわんわんと泣き出してしまう。
まどかはそのほむらの頭を撫で、ほむらの身体を包み込むように抱きしめ、やさしく語りかけていく。
「もう、私は大丈夫だから。
 ほむらちゃんが頑張ってくれた"ある世界"で、私は――――たから。
 だから、もう大丈夫だよ」
そう「おりこ☆マギカ」ではない「まどか☆マギカ」の世界。
その世界の"終末"の姿で、鹿目まどかは現れた。
そして「おりこ」の暁美ほむらが知ることは無かった「まどか」の真実が、まどかの口から語られた。
「そう、良かった」
それを聞き、ほむらは長らく忘れていた安堵の表情を見せた。
良かった、本当に良かったと。
あまりの嬉しさに、その場に力なく座り込んでしまう。
「そうだ」
座り込んだほむらと同じ目線にまで下がり、まどかは問いかけていく。
「ほむらちゃんは、何がしたい?」
ほむらの悲願は"とある何巡目かの世界"で達成される。
それは確固たる事実として起こり、現にこの場に超常的な力で現れているのだ。
まどかは思っている、彼女がこれ以上苦しむ必要は無いと。
あの世界の「ほむら」と同じように、この「ほむら」にも「幸せ」を与えたいと。
「何……が?」
「うん、そうだよ。ほむらちゃんが望むこと、何でも言ってごらん?」
まるで子供のような顔で笑うまどかの言葉を受け、ほむらは考える。
ぐるぐるとぐるぐると記憶を辿り、思い出を掘り起こし、会った人々の姿を描いていく。
何度も何度も考えに考え、彼女は一つの答えに辿り着く。
「私は――――」

その答えを聞いたまどかは、満面の微笑でそれに答え。

まとかとほむらのいる空間が、柔らかく暖かい"それ"に包まれた。

【暁美ほむら
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13GAME OVER 〜Thank you for playing!!〜 ◆oub/vvrBRg:2013/01/25(金) 23:45:57



数日後、都内某ゲームセンターにて。

「なあ、見た? 今日のニュース」
「ああ、見た見た。あのゲーム、軍事プロジェクトの横流れ品だったんだろ?」
「そうそう。んで、どーにも基板があの瞬間にクラッシュして、マスターデータもおじゃんになったらしいぜ?」
「悪くないゲームだったけどなー」
「それより大変なのは、アークシステムワークス関係者を装って営業に来てたらしい事だよな」
「あー、それな。ほんとアークも大変だな、知らないところで知らない奴等に名前使われてるんだから」
「クレーム処理と問い合わせ対応に忙殺されてるらしいぜ?」
「うわー、怖っ」
「まーでも、これで伝説のゲームになっちゃったわけだよなー」
「もうちょっとビデオとか取っとけばよかったかもなー」
「ロケテでお亡くなりになるとか、バカみたいな話だよなー」

「ところでさー」
「何?」
「あの黒髪ロングの子、毎日ここに来て北斗やってるよな」
「ああ、あのアニメキャラにちょっと似た子だろ? すげーやる気だぜ? フリープレイの日とか大会の日はほぼ必ず来るし」
「無言で乱入してきて、人がいなけりゃここぞとばかりに連コインしてくるしな」
「最初はガードすら出来てなかったのに、どんどん強くなってっからなー」
「もう修羅レベルまであるっしょ、2onとはいえこないだ準優勝まで行ってるしなあ」
「すげーわ、あのやる気は見習いたいね」
「そういや話しかけたことねえな、お前は?」
「いや、俺も無いわ」
「うーん、でもなんか話しかけにくいんだよなー」
「あ、QMZさんこんちわっす。って、その台は……」
「そーいやあの子、QMZさんがやってる台にやたら粘着するよな」
「そーいやそうだな。なんでだろう?」
「あ、バスケされてる」
「あ、星取られた」
「あ、終わった」
「周りを確認してるわ」
「おーい、俺たちはやんないから気にせず連コインして良いぞー」
「うわー、灰皿に50円玉並べ始めたよ」
「始まったなー、フリープレイじゃない日でもあの調子だモンな」
「こりゃしばらくあの台から動かねーぞぉ」
「でもさ、なんかさ」
「ああ……」
「「楽しそうだよな……」」



少女がふふっと笑った。



筐体を挟んで向かい合っていたQMZも、釣られてふふっと笑った。



【新安価ロワイアル GAME OVER】

14GAME OVER 〜Thank you for playing!!〜 ◆oub/vvrBRg:2013/01/25(金) 23:48:39
STAFF

◆hqLsjDR84w
◆CAP.3FrrY.
◆rgd0U75T1.
◆397hRRvW1w
◆Vj6e1anjAc
◆fRBHCfnGJI
◆uPLvM1/uq6
◆RHncgWsa9Y
◆P2O1FPP.Gg
◆Z9iNYeY9a2
◆nucQuP5m3Y
◆100ZZ542nE
◆EKhCqq9jsg
◆OmtW54r7Tc
◆BogC9Jz4YQ
◆5ddd1Yaifw
名無しさん
イラストを投下してくださった方
管理人 ◆qsVAoN2nfQ



◆oub/vvrBRg



AND YOU



..................................................................................................................................................................Thank you for playing!!

15 ◆oub/vvrBRg:2013/01/25(金) 23:49:23
投下終了です!
改めて前スレで支援してくださった皆様。
そしてこの「新安価ロワイアル」に携わった皆様に感謝を!!
本当に、本当にありがとうございます!!

16名無しさん:2013/01/25(金) 23:50:00
神ゲーだわ……
なんだろう、胸にこみ上げるこの感動。
神ゲーとしか言い様がない

17名無しさん:2013/01/25(金) 23:52:06
乙!……そして……有難う!!

18名無しさん:2013/01/25(金) 23:53:57
投下お疲れさまでした。
遂に完結とは。思えば遠くへきたもんだ。
「全一二人がガッツポーズ」には燃えるしかなかった。
神ゲーをありがとう。神ゲーに感謝。アーク25周年おめでとう。

19名無しさん:2013/01/25(金) 23:57:05
完結おめでとうございます!
まさかカオスな状況からここまでシリアスな最終回になるとは……!
現実側プレイヤーとCPUの熱い友情。
ループを繰り返した先に彼女たちが見た希望の光景。

現実世界でゲームをする"彼女"の情景から、
「アーケード愛」がにじみ出ていて感動いたしました。
本当にいいものを読ませていただきました。
ありがとうございます。


あとアークがこんなゲーム作るわけないって僕は信じてましたよ

20 ◆hqLsjDR84w:2013/01/25(金) 23:57:12
あえてトリを出します!
最終回投下乙です!
いやあ、最初からアークがこんなクッソみたいなゲーム作るワケないと思ってたんですよ〜

ともあれ最終回、思えば遠くへ来たもんだ
このエンディングを見て改めて、AC北斗で安価を取って本当によかったと思います
あの予約解禁日がまるで一週間前の出来事であるかのように、鮮明に思い出せます
思えば一話を投下したのは私でしたね……こないだのことのようだ
ここまで74話……序盤の投下ラッシュ、中盤の投下ラッシュ、終盤の投下ラッシュ、いろいろありました
33時間に及ぶ長期停滞中も、絵師さん二人がイラストを投下してくれて、人がいるんだなと安心しました
この最終回からもリレーの積み重ねを感じられ、胸が熱くなる思いです
ここまでの74話どの1話が欠けても、このエンディングはなかったでしょう
いやぁ、完結って本当にいいものですね! 改めて投下乙! そして新安価ロワありがとう!

って、エピローグ予約入ってるwwwwwwwwwwwwww

21名無しさん:2013/01/25(金) 23:58:27
>>20
>>33時間におよぶ長期停滞

待てや、オイww

22名無しさん:2013/01/26(土) 00:00:22
投下お疲れ様でした!
ほむらやリッドの意志やQMZとGO1の覚悟、そしてガッツポーズなど
かっこ良くて感動しました!
本当に楽しかった!熱かった!!
ありがとうございました!

23名無しさん:2013/01/26(土) 00:04:19
皆さん投下乙でした

来歴はどうあれゲームにハッピーエンドが訪れてくれてよかった
人が敵ではなく味方として、共に戦ってくれたことが何とも嬉しいことだったように感じます
短いようで長い一時を楽しませて頂き、本当に皆さんありがとうございました

24名無しさん:2013/01/26(土) 00:12:17
投下乙! そして完結乙でした!
いやー、とんでもないロワが始まったと思ったら、まさか完結してしまうとは
一週間という短い期間でしたが、追いかけていてとても楽しかったです
本当に皆さんお疲れ様でした!

25 ◆6GINjR4WOQ:2013/01/26(土) 00:15:36
投下乙でした!
今まで過疎ロワでしか書いたことがなく初めて盛況ロワで書かせていただきましたが、盛況っていいですね(マジキチスマイル
登場話読んだときはまさかほむらがここまで主人公になるとは思わなかったけど今読み返すと納得
みんなが幸せになれる最終回でよかった
エピローグも楽しみにしています!

26名無しさん:2013/01/26(土) 00:18:04
投下乙でした!
始まったときにはどうなることやらと思っていましたがあっという間の熱さを一緒に楽しめました!

27名無しさん:2013/01/26(土) 00:22:41
投下、そして完結乙でした!
あのOPが、あのクソゲーが、こうなって終わるとはもう感嘆の一句に尽きます。
ほとばしるアケゲー愛と突き抜けたメタ展開、手に汗握る最終戦、どれも圧巻でした。
こりゃあすげえわ……あと拳獣関係ないやろ!いい加減にしろ!お疲れ!

28名無しさん:2013/01/26(土) 00:25:22
投下乙です
いや正直最初はとんでもないネタロワが始まったなあと思ったんですが
予想以上の面白さに圧巻されてしまいました。
本当凄いと思います。

29 ◆qsVAoN2nfQ:2013/01/26(土) 00:30:51
投下お疲れ様でした
まさか本当に完結してしまうとは……
パロロワ史上最短のロワでしたね
発起人なのに書き手参加できなくてすみません……
皆の足も引っ張ってしまいましたし……
次企画をやる時は、また管理とかやります

30 ◆oub/vvrBRg:2013/01/26(土) 01:22:53
やってはいけないミスを……
>>14のスタッフロールに
◆25KJkkH23Y
さんを表記するのを忘れていました……マジで申し訳ない……

31 ◆oub/vvrBRg:2013/01/26(土) 01:25:12
◆6GINjR4WOQ
さんも忘れてました。
Wiki見て急ごしらえで作ったスタッフロールがバレバレですね……
マジやっちゃいけないミスで申し訳ない。

32 ◆RHncgWsa9Y:2013/01/26(土) 01:28:55
エピローグ「中○TRF」をこちらで投下します

33ある日のゲーセン  ◆RHncgWsa9Y:2013/01/26(土) 01:29:39

あのおかしなゲームのロケテストがクラッシュと共に終わりを告げてから数週間。
ロケテの舞台となったこのゲーセンも新たな常連を迎えていつも通りの空間へと戻っていた。
正午の開店からしばらくするとプレイヤーが集まりだし対戦が始まってゆく。

「あ、あの子今日も対戦してるね。」
あのロケテ以来ますますプレイヤーとしての知名度と実力を積み重ねてきたこの【魔法戦士】ことQMZ。
「よっ 調子はどうだい?」
と筐体に座っていた少女に話しかける。この少女はいつからかこのゲーセンに通い始め、あっという間に修羅と呼ばれるクラスにまで上達していった。
その中でも何故かQMZとの対戦が多く近寄りがたい空気を出す彼女だがいつの間にか顔見知りの仲となっていた。


話しかけたはいいのだがいつもと様子が違う。表情が青ざめている。少しだけ身体が震えている。まるで悪夢を見て飛び起きたかのようだ。

「うん?・・・・・・これは・・・」
「ふふふ・・・新しい世界が見えるわ・・・」

そこに表示されていたものとは


    4       0       W       I        N



慌てて対戦筐体の逆を覗くQMZ。そこにいたのはやっぱり闘劇覇者だった。

「どうしたんだ!何があったのほむらちゃん!」

話を聞くとK.Iに乱入されてから1時間連敗し続け1000円(50円×2クレ設定)巻き上げられたらしい。
乾いた笑いが二人に起きるがQMZは(しかしこの子はホントにへこたれないんだな・・・俺だってKIに連続であんだけぼこられたら画面見れなくなりそうだなー・・)とほむらの精神力に歓心しきりだった。
だが流石に見ていられないと言わんばかりにQMZは

「じゃあ次は俺が乱入するわ」

と50円を投入し・・・【ジョインジョインジョイン・・・ジャギィ!】【デデデデザタイムオブレトビューションバトーワンデッサイダデステニー】


・・・・・・・・・・・・


       4        1       W      I      N






結局あのQMZと言えどもKI械を止めるまでに250円を要したと言う・・・

34ある日のゲーセン  ◆RHncgWsa9Y:2013/01/26(土) 01:30:18



まあなんだかんだあったが対戦は盛り上がり他のプレイヤーも次々と集まりだし時間は過ぎてゆく。


「はーいじゃあ土曜拳のエントリー始めるよー 今日は2on2だから2人で200円置いていってねー
 え?2ON組む相方がいないから1人2ON組ませろ?知るかんなもん!ちゃんと2キャラ分書いとけよ!」

普通の週末大会であったはずだがいつの間にかプレイヤーが集まり次々とエントリーしていった結果トーナメント表が1枚に収まりきらないほどの参加者となった。


「土曜拳始めるぞー!今日は2on2の参加者63人! 1チームだけぼっちがいるが気にせずいくぞー! はい、じゃあまず0回戦からー!
 QMZジャギ鹿目まどかと結婚したいジャギチーム対ライブララオウディムロストキー 誰だこの鹿目以下略ジャギはー!?」
「誰だよこんなRN付ける奴はwww」「マイケルかーwwww」


「「お前かー!」」


「両方ともいるね はい第一試合おほむジャギ対ライブララオウからねー  第一ラウンドー! まずはお互い距離をとって・・・」







今日もゲーセンは熱く盛り上がり夜は更けてゆくのであった。

35 ◆RHncgWsa9Y:2013/01/26(土) 01:31:05
投下終了です。
誤字脱字等あったらご指摘お願いします。

やっぱり後日談はほのぼのだよね(棒読み

36 ◆CAP.3FrrY.:2013/01/26(土) 01:33:39
最終回投下乙!です! それにしても早すぎですね。支援絵を描いていたのですが最終回が早くて服を描いてる時間がやっぱりありませんでした!

ttp://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/32/acaf1eaea662b100521360ccdce03a62.jpg?random=9fb67c5ddbbe591114015aa8d56eb728

37名無しさん:2013/01/26(土) 01:34:13
投下乙です!
すっかり北斗勢のほむら、てかジャギをチョイスしてるのかwwww
覇者は何をやってるんですかねえ……

38 ◆fRBHCfnGJI:2013/01/26(土) 01:57:21
ハート様の人、ラオウの人、男アーチストのエピローグ投下します

39 ◆fRBHCfnGJI:2013/01/26(土) 01:57:59

いや、ちょっと待て…………ちょっと待てよ、おい。
いや…………え?俺…………えっ?
あの…………いや…………なんだろう?何て言ったら良いかわかんねぇ…………
アークとは関係ないって…………え?
俺…………もしかして…………


アーク騙っただけの素性の知れないクソみたいな会社のために出禁食らった奴wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww











やってしまいましたなぁ。





.

40 ◆fRBHCfnGJI:2013/01/26(土) 01:58:29



白く、白く、世界が塗り潰されていく。
そう、潰されていくのだ、嘆く者の意思を解することもなく、ただ、ただ、白く、白く。
その日は雪が降っていた、地面は白く染まり、地面と空の間は白く白く、空は灰色の雲に覆われ、
そして、偶に雲の切れ目から覗く空は――魂が吸い込まれそうな程に蒼かった。

アークを騙った謎の団体がクソゲーを中野TRFに持ち込んだ事件――通称は特に無し。
辞書に載っているありとあらゆる言葉でも語り尽くせない程の感情が電子の渦で踊っていたその日、
世界でただ二人の"人間"だけが、その戦いのために戦ったその日、
そして――終わり、始まった、その日。

その日から数日後。
某県某市――某公園にて。

「終わったなぁ……色んな意味で」
「ああ…………やっちまったな、俺ら」

肩に薄く降り積もる雪を気に留めることもせずに、
ベンチに項垂れて言葉を交わすのは、二人の格ゲープレイヤー
――否、今となっては元格ゲープレイヤーと呼ぶべきだっただろうか。

その日、彼等は台パンした。
怒りの感情を拳に込めて、台パンした。
その結果として、中野TRFに出禁を食らった。
当然のことである、至極当然のことである。

ハート様というキャラクターを操っていた方は店員にゲロを吐くほど怒られた。

ラオウというキャラクターを操っていた方は店員に囲まれて逃げた、脱兎の如くブチ逃げた。

二人は居場所を失った。
居場所を失った者同士、親しくなるのに時間は必要なかった。
アレはマジでクソゲーだった――その言葉だけで十分だった。

千の抱擁の代わりに、互いを殴った。
苛立ちを込めて、お互いを殴りあった。
その後、河原の土手に寝そべって語り合った。

「お前、中々やるじゃねぇか…………あと、アレはマジでクソゲーだったよな」
「へっ、お前こそ…………うん、アレはマジでありえねーわ」

燃える夕日が彼らの友情を祝福していた。

41 ◆fRBHCfnGJI:2013/01/26(土) 01:58:59


友情を深め合った二人は、新たな新天地<ゲームセンター>を求めた。
もう台パンなんてしないなんて言うつもりは無かった。
もしかしたら、台パンするかもしれない――それでも、それでも、格ゲーはやりたかった。
否――、彼等は、彼等も、アーケードゲームが大好きだったのだ。

その後、バトルロワイアルが崩壊したと――
そもそもアレはアーク製じゃなかったと――
アーク全く関係ない、意味わからない会社のために出禁を食らったと二人が知るのに、大した時間は必要なかった。

俺は――

俺達は――――

「終わったなぁ……色んな意味で」
「ああ…………やっちまったな、俺ら」

雪と共に冷える空気よりも冷たい空気が其処にあった。
心の底からの後悔と絶望――等は何も無かった。

その様な感情を受け入れるための容器に、心にぽっかりと穴が開いていた。

何も無くて――

何も無いから――

だから――――――

苛立たしさで空を舞う粉雪を全て殴った。
それでも収まらなくて、近くにあった車を殴った、ボーナスステージだった。

何をしていたんだ俺達は――
何をしてしまったんだ俺達は――

ゲーセンは何処にでもある。
アーケード機体も全国にある。
だが――中野TRFは中野にしか無かった。
そして、もう彼等が行くことが出来る中野TRFは無くなってしまった。

特別な感情等、抱いてなかったはずだったのに、
それでも――それでも何故か、

「「――――――ッ!!」」

悔しくて、悔しくて、
涙が溢れ出しそうになって、
それでも失った場所は取り戻せなくて、
哀しみで夢想転生に目覚めて、
ただ、地面を殴りつけた。
地面を殴りつけることしか出来なかった。

世界が白く、白く染まっていく――

怒りも哀しみも絶望も、虚無すらも、白く――白く――



その日は雪が降っていた。
そして、雨が降っていた。

42 ◆fRBHCfnGJI:2013/01/26(土) 01:59:29


「俺さぁ、今でも憶えてるんだ…………ガキの頃、ダチの家にストリートファイター2やりに行ったこと、
楽しかったんだ…………超、超、超、楽しかったんだ…………」
「俺も……初めてゲーセン行った時の事、覚えてるわ……尋常じゃないくらいボッコボコにされたけど…………それでも楽しかった」

「何やってたんだろうな、俺達」
「ああ、クッソ……」
「クソゲーだよな…………」
「クソゲーじゃねぇか………………クソゲーじゃねぇかよ……ッ」

「だから…………」
「ああ…………だから…………」



















  −-                 , -'"  ̄ ` 丶、  /
   ─--            /         \|
               /            |
   ───           i   _ _     _ _   ヽ_
    ̄ ̄         | /二`     "二ヽ、 |  〉「「あんなクソゲーの事は忘れて、メタルマックスやろーぜ!!」」
              _|  _,ィiュミ   r_,ィiュミ  レ-|
   二二二         ヾ!   - ' r  `ヽ  ̄´  | ∧
   ── ___      ゙!  〃  ^ ^  ヽ   l-/  〉
    ま             i   { ='"三二T冫  /´_ノ/\__
    さ  二ニ    _,ィヘ  ヽ ヾ== 彳   /:::/`ー- 、
    に     _, ィ´:::::/ l\ ト、 ー一 / /::/      \
    出     /  |::::::::: ̄ ̄ ̄::`ー=彳_∠ _      ヽ
    禁   /   |::::::::::::::::::::::::::::(‥):::〈_     \       l
      r'"`丶、 |:::::::::/:::/::::´:::::::::::::::::(_     ト、      |
   _/ / `ー 、 \|::::/:::::/:::::::::::::::::::::::::::(_      \   \

祝!初代メタルマックスVC配信!!



  −-                 , -'"  ̄ ` 丶、  /
   ─--            /         \|
               /            |
   ───           i   _ _     _ _   ヽ_
    ̄ ̄         | /二`     "二ヽ、 |  〉 「「まぁ、メタルマックス3やるけどな!」」
              _|  _,ィiュミ   r_,ィiュミ  レ-|
   二二二         ヾ!   - ' r  `ヽ  ̄´  | ∧
   ── ___      ゙!  〃  ^ ^  ヽ   l-/  〉
    ま             i   { ='"三二T冫  /´_ノ/\__
    さ  二ニ    _,ィヘ  ヽ ヾ== 彳   /:::/`ー- 、
    に     _, ィ´:::::/ l\ ト、 ー一 / /::/      \
    出     /  |::::::::: ̄ ̄ ̄::`ー=彳_∠ _      ヽ
    禁   /   |::::::::::::::::::::::::::::(‥):::〈_     \       l
      r'"`丶、 |:::::::::/:::/::::´:::::::::::::::::(_     ト、      |
   _/ / `ー 、 \|::::/:::::/:::::::::::::::::::::::::::(_      \   \

43 ◆fRBHCfnGJI:2013/01/26(土) 01:59:59
……

…………

………………



































「さあ!よみがえるのだ!この電撃でーっ!」

44 ◆fRBHCfnGJI:2013/01/26(土) 02:00:29
投下終了します

45 ◆397hRRvW1w:2013/01/26(土) 02:02:39
投下します。

46再始動 ◆397hRRvW1w:2013/01/26(土) 02:04:22
バトル・ロワイアル(仮)のロケテからしばらく経った頃。
関西及び近畿屈指の大都会、大阪府……そこに建つとあるゲームセンターにて、一人の若者が大勢に囲まれていた。
人が人を呼び、それが輪になり、それら全員の視線が若者に集中していた。
その構図や雰囲気はさながらインタビューめいている……というか、実際これはほぼインタビューみたいなものだった。

「で、どうだったんですか実際。全一同士のを生で見て」

一人の格闘ゲーマーが、わくわくした表情のまま声を上げる。
すると質問を受けた若者は、

「いやねぇ、やっぱりエアガイツ仮面名乗ってる立場でもさぁ、あれは滾りますわー」

と、ほくほく顔で答える。
そしてこの回答が口火を切る合図だったのだろう。
大規模なインタビュー合戦が幕を開けた。

「一緒に中野TRF行ってたのは誰でしたっけ」
「え? ああ……でもあれ一緒に行ってたって言っていいのかなぁ? あの人ずっと恋姫やってたから」
「えー!? あの雰囲気で!?wwwww」
「うん、あの雰囲気でwwwww張雲はクソとか言ってたwwwwwww」
「対人戦成り立ってたのも凄いですねwwwww」
「まぁほら、クソゲーだって見切りつける人も多かったからwwwww」
「じゃあもうほとんど一人で見てたんですかwwwww」
「うん。本当はメルディおじさんになってロケテ参加するニキーwwwwwwってしたかったんだけどね」
 でもクレジット直刺しとか言っててwwwwwwもうテノヒラクルーですよ。観戦の時間だあああああああって」
「直wwwww刺しwwwwwwそう言えばそんな話もありましたねぇwwwwwww」
「流石の僕も国家予算分課金は勘弁やで。いやまぁ無課金で〝俺は、メルディ……!〟もありだったかもだけど」
「経済は潤ったでしょうねwwwwww」
「〝あぁもう一生俺は下がってればいいや〟と言わんばかりのデフレがストップしたはず」
「本当にアーク製だったらアークほくほくだったのに惜しかったですよねwwwww」
「いや、あれでアークだったらクソだから。開幕完全世界からの鉄一文字くらいクソだから」
「wwwwwwwww」
「霧島翔ばりの黒歴史確定だったから。本当の意味で〝翔んだわ〟だから。Syo's Lifeにガチ謝罪だから」

47再始動 ◆397hRRvW1w:2013/01/26(土) 02:05:32
だが、そうやってインタビューが続いていたときだ。
ゲーセン内にて、だんだんと人の数が多くなってきた。いつもよりも遙かに密集している。
普段通りでも尋常でもない雰囲気が、店内を包む。だがそれを見た若者は、

「ああ、もう時間かー。じゃあそろそろっすね」

と呟くと、インタビューを打ち切って辺りを見渡した。

「今日まで長かったけど……ようやくこぎ着けた。この大会に!」

さぁ、もうインタビューは終わりだ。ロケテの話は、また梅田のマクドナルドででも続ければいい。
今はそれよりも大事なことがある。今日はそう……格ゲー社会の衰退を受けて凍結していたあのイベントが、遂に復活する日なのだ!
全ては、バトル・ロワイアル(仮)によって世界中の人間が格ゲーへと視線を向けたおかげだ。
やるなら今しかないという声が多数上がったおかげで、大阪府の格闘ゲームがここから再始動する!
今日はそんな、輝かしい日なのである!

「それじゃ僕のインタビューは終わりということで……改めまして!」

若者は店員からマイクを受け取った。音響の状態は完璧である。
筐体に映る画面を録画する準備も既に完了。人数だってばっちり揃っている!
……後は、声を上げるだけ!

「それでは! 長らくお待たせしました! みなさんこんばんはーッ! ようこそコ○ハツへ! いらっしゃいませー!
 司会を務めさせていただきます、リロイです! 今夜はエアガイツ仮面じゃありません! エヌアインおじさんですッ!」

ずっとやりたかった大会が始まる。あまりの感動に、若者改めリロイの声は僅かに震える。
だがまだ泣いていない。大会はこれから始まるのだ。エンディングまで泣くんじゃない。


「まぁそんなご託はいいでしょう! 早速……エヌアイン完全世界大会、第七次電光大戦を開始しまァァァァァす!!」

「「「「「うおおおおおおおおおおおおおおおッッッ!!」」」」」


こうして大阪府のとあるゲーセンにて、長年凍結していたエヌアイン完全世界の大会は幕を開けた。
バトル・ロワイアル(仮)はクソゲーだったり神ゲーだったりしたが、一つのゲームを確かに救ったのだった。



【第七次電光大戦 開幕】

48再始動 ◆397hRRvW1w:2013/01/26(土) 02:06:25
投下終了です。
完結、おめでとうございます! お疲れさまでした!

49この世の果てで少女は唄う ◆25KJkkH23Y:2013/01/26(土) 02:08:23
メルディ、投下します

50この世の果てで少女は唄う ◆25KJkkH23Y:2013/01/26(土) 02:08:56
きっとそれは蛇足で、語られないでもいい物語で、でも、それでも。


語ったっていいじゃない、クソゲーだもの。





51この世の果てで少女は唄う ◆25KJkkH23Y:2013/01/26(土) 02:09:28
少女がいました。
滅び行く世界の中で、いいえ、光に還りゆく世界の中で、一人の少女がいました。

「全部、終わっちゃったね、クイッキー」
「クイッキキキ……」
「全部、全部、終わったよ」

少女の名はメルディ。
かつてこの世界で生き、自我を奪われ、何も知らない内に死んだはずの少女でした。
でも彼女はここにいます。
今この時を、生きています。
何故かとは問うまでもありません。
真の極光術は誰かを、大切な人を護るための力です。
戦いを終わらせる力はなんて、そのおまけに過ぎません。
だから、もし、リッドが“原作再現”だったのなら。
どこまでも、“原作再現”されていたのなら。
-紡がれし光の波動- インフィニティ・リヴァイヴァーも、原作通り、“仲間のHPを全回復し、戦闘不能も回復していないとおかしいのです”。
これは、ただそれだけのお話。
少女が極光の光に包まれ目を覚ました時、誰もが、QMZとGO1の戦いに魅了されていました。
ほむらも万能に近い力を持っていたが故に、メルディを死んだと認識しており、意識より外していました。
術者であるリッドは気付いても良かったのですが、そもそも彼はメルディが一度死んでいたことも知りません。
きっと彼は、メルディが生きているとか死んでいるとか、そんなこと、気にもしないで、考えもしないで、ただ護るために、生きるために、最後の戦いに赴いたのでしょう。

『ファラやメルディ達と一緒に、何でもない平凡な人生を"生"き続けたい』

その願いを叶えるために。

「ワイール、リッドらしいな」

少女はそのことを知っていました。
少女は全てを知っていました。
この戦いで起きたことを全て。人知れず行われていた戦いも全て。
ほむらと、ドラムカンの二人以外から忘れられたはずのアンバーのことさえも。
全部、全部、全部、知っていました。

52この世の果てで少女は唄う ◆25KJkkH23Y:2013/01/26(土) 02:10:16
それは、死亡判定を覆したからかもしれません。
或いは、KAKINという行為によりリアルタイムで外の情報を何度もインストールされたからかもしれません。
もしかしたら、領域アンバーへのアクセスにて、まっさきにアクセスされたのが「テイルズ・オブ・エターニア」だからかもしれません。
同じエターニアの領域を使用していたリッドが全てを知り、全ての束縛から逃れ自由になった、その影響もあったのかもしれません。

全部が全部可能性のお話で、でも、事実として少女は、目を覚ました時、全てを知っていたのです。
全てを知って、それでも少女は。
真の極光に対する闇の極光、全てを滅ぼす力の資格を持つ少女は。
誰よりも憎しみを知る少女は。
リッドと同じで、いいえ、リッド以上に。
誰も、憎むことはしませんでした。
元凶であるノアさえも憎みませんでした。

「ありがとな」

少女のうちにあったのは感謝でした。
今、少女は幸せでした。
確かに辛いこともあったけど、でも、少女は、大好きな人に囲まれて、護りたい世界ができて、今、とても、幸せでした。
だからもし、彼女を“作った”という存在がいるのなら。
今、ここで、こうして幸せを感じる自分を描いた存在がいるのなら。
そこにいて欲しいと、このゲームへの登場を願った人たちがいるのなら。
まず何よりも、この言葉を、伝えたいのです。

「みんな、みんな、ありがとな。今は、メルディは、幸せだからありがと言うよ。
 たくさんの、おとうさんとおかあさんに、いっぱい、いっぱい、ありがと言うよ」

その上でもう1つ、もう1つだけと、少女は言葉を続けます。

「きっと、この子も、喜んでる。メルディと一緒で、いっぱいいっぱい、ありがとって、言いたがってる」

少女の言うこの子、それは彼女の膝で気持ちよさそうに丸まっているクイッキー……ではありません。
クイッキーも少女と想いは同じくしているでしょうが、今少女が代わりに語っているのは、もっと別の存在からの感謝の言葉なのです。

「名前、ちゃんと付けてもらう前に、否定された命だけど。でも、メルディ、分かる。この子に、ネレイド、いない」

メルディの言うこの子、それは壊れゆく世界そのものでした。
人類抹殺に適したプログラムを生み出すための舞台として用意され、今、役目を果たすこともなく滅びゆこうとしている“バトル・ロワイアル(仮)”でした。

53この世の果てで少女は唄う ◆25KJkkH23Y:2013/01/26(土) 02:11:08

でも、本当に、そうでしょうか。
バトル・ロワイアル(仮)は、ノアの目的のために生み出されたただそれだけのための機械だったのでしょうか。
ただそれだけのための機械に、ここまで過剰な原作再現や、無茶苦茶な課金システム、崩壊しまくりなゲームバランスといった“無駄”が生まれるでしょうか。

答えは“否”です。
断じて否です。
そんな無駄を許すなど、ちっともスーパーコンピュータらしくありません。
だったら、そう、この機械には。
人類を滅ぼす、それ以外の“何か”が込められていたのです。
“何か”とは“何か”。
言うまでもありません。
この機械は“ゲーム”なのです。
“人間を楽しませる”、そのために作られた機械なのです。
そして同時に、この機械は“二次創作”です。
そこにはスタッフの、そして遊ぶプレイヤーたちの、原作への“愛”が込められているのです。

「おかしな話だと思うか?」

ええ、それはおかしな話なのでしょう。
人間たちを釣るために、そして、人類抹殺のプログラムを作るに辺り無から設定するよりも既存の物語の人物を流用したほうがいい。
そのような機械的判断で作られたはずのゲームに、何故、愛が込められているのか。
作品だけでなく、“アークシステム”の二次創作なんていうお遊びまでなされていたのか。
そう疑問に思う人もいるかも知れません。

けど、少女には分かるのです。

「おかしくないよ。だってこの子は、人間を憎んだノアだけの子どもじゃないよ」

いいえ、メルディ以上に、あなたたちなら、分かるのではないでしょうか。
だって、このゲーム機の元になったのは、

「みんなが大好きで、みんなを大好きな、そんなゲームの子どもでもあるよ!」

あなたたちが愛して、あなたたちを愛した“AC北斗の拳”なのだから。

54この世の果てで少女は唄う ◆25KJkkH23Y:2013/01/26(土) 02:11:58

「これも一つのフリンジな。人間を大好きな機械と、人間が大嫌いな機械のフリンジ」

少女は笑顔を浮かべました。
フリンジ――それは異なる属性の晶霊同士を干渉させ、新たな晶霊術を発生させる技術のことです。
なるほど、言い得て妙かもしれません。
人間を大好きな機械と、人間が大嫌いな機械。
その2つをフリンジして生まれた新しい機械が、理不尽なまでにクソゲーで、でも、人々を熱く熱狂させたバトル・ロワイアル(仮)だったのです。

「だからね、みんな。1つだけ、1つだけお願いがあるよ」

ゲームの基盤に使われている鉱石、そこに宿っている生まれたばかりの“電脳の晶霊”をクレーメルケイジに宿して掲げ、少女は語りかけます。

「この子のこと、嫌いにならないで欲しいよ」

全てのデータが消え逝く中で、自身もまたマスターデータへと還りながらも、

「この子は永遠になれなかった。生まれてすぐに、みんなと、お別れになっちゃう」

この記憶だけは残るようにと、これまであったことを拙いながらも文章にして、“電脳の晶霊”の力を借りて、外の世界へと送り出します。

「でも、別れは終わりじゃないよ。とこしえに想うことこそ共にあることだよ」

きっとどこかの掲示板に、

「テイルズ・オブ・モーメント(刹那と思い出のバトルロワイアル)」

誰かの想い出に届くと信じて。

「今メルディがつけた、仮なんかじゃない、この子の名前。時々でいいから思い出してあげて」

あなたたちが望んだようなゲームではなかったかもしれないけれど、少しでも楽しいと感じてくれたのなら。

「ん、じゃあそろそろ、メルディも、行くよ。いっぱいいっぱい頑張ってくれたリッドを、迎えてあげなきゃだから」

どうか、たまにでもいいから、このゲームの――私のことを思い出してください。

「バイバ、みんな!」

それでは皆さん、さようなら、どうかお元気で。
私はクソゲーだったかもしれませんが、それでも。
生まれてきて楽しかったです。
愛されているキャラクターたちと一緒にいれて幸せでした。
私に一喜一憂してくれるみなさんのことが、本当に、大好きでした――プツン


【バトル・ロワイアル(仮) クラッシュ】
【メルディ 生還】
【テイルズ・オブ・モーメント あなたたちの心の中に】

55この世の果てで少女は唄う ◆25KJkkH23Y:2013/01/26(土) 02:12:51
ある少女と晶霊の代理投下終了です

56 ◆CAP.3FrrY.:2013/01/26(土) 02:25:13
へらりと笑って枸雅匡平が使いたかった男にサーセンしたアークのスタッフジャンパー着た男 を予約します。

57 ◆fRBHCfnGJI:2013/01/26(土) 02:25:49
あっ、題名忘れてました。

「・・・・おしても いいんだぜ!
なつかしい 電源ボタンをよ!」です

58 ◆CAP.3FrrY.:2013/01/26(土) 02:26:04
あ、スレまちがえた^^ メルディのエピローグ感動したっす。いやまじで……w

59 ◆fRBHCfnGJI:2013/01/26(土) 02:31:08
核爆弾のエピローグ投下します

60場面転換代わりにお使いくださいありがとうございました ◆fRBHCfnGJI:2013/01/26(土) 02:31:39
          て   / ,,-",-''i|   ̄|i''-、  ヾ   {
         ("  ./   i {;;;;;;;i|    .|i;;;;;;) ,ノ    ii
     ,,       (    l, `'-i|    |i;;-'     ,,-'"   _,,-"
     "'-,,     `-,,,,-'--''::: ̄:::::::''ニ;;-==,_____ '"  _,,--''"
         ̄"''-- _-'':::::" ̄::::::::::::::::;;;;----;;;;;;;;::::`::"''::---,,_  __,,-''"
        ._,,-'ニ-''ニ--''" ̄.i| ̄   |i-----,, ̄`"''-;;::''-`-,,
      ,,-''::::二-''"     .--i|     .|i          "- ;;:::`、
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    .(:::::{:(i(____         i|     .|i          _,,-':/:::}
     `''-,_ヽ:::::''- ,,__,,,, _______i|      .|i--__,,----..--'''":::::ノ,,-'
       "--;;;;;;;;;;;;;;;;;""''--;;i|      .|i二;;;;;::---;;;;;;;::--''"~
               ̄ ̄"..i|       .|i
                 .i|        |i
                 i|        |i
                 .i|          .|i
                .i|           |i
               .i|      ,,-、 、  |i
               i|      ノ::::i:::トiヽ、_.|i
           _,,  i|/"ヽ/:iヽ!::::::::ノ:::::Λ::::ヽ|i__n、ト、
     ,,/^ヽ,-''":::i/::::::::/:::::|i/;;;;;;/::::;;;;ノ⌒ヽノ::::::::::::ヽ,_Λ
     ;;;;;;:::::;;;;;;;;;;:::::;;;;;;;;:::/;;;;;;:::::::::;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::;;:;;;;:::ヽ
                        ↑
                    このへんにかみ

61場面転換代わりにお使いくださいありがとうございました ◆fRBHCfnGJI:2013/01/26(土) 02:32:11
投下終了します

62 ◆fRBHCfnGJI:2013/01/26(土) 02:34:34
タイトルをアイキャッチ代わりにお使いくださいありがとうございました に修正させていただきます。
それと、もしも期待サれている方がいたら申し訳なく思うのですが、
核は喋りませんし、特に感動的なエピソードとかもないです

63 ◆hqLsjDR84w:2013/01/26(土) 02:41:15
投下します。

64別にフォローとかそういうのじゃないんだよ、本当だよ ◆hqLsjDR84w:2013/01/26(土) 02:42:00
 
 
 枸雅匡平が使いたかった男は家に帰って来ていた。
 だって枸雅匡平が使えなかったんだから、しようがない。
 帰る途中で本屋に寄った。
 ロケテっていうからもしかしたらプレイできるかもしれないと思って用意した500円が、そのまま残っていたから本屋に寄った。
 本屋で雑誌を買った。サンデーGXを買った。普段は550円だけど、特別定価580円だった。ゲームに使う予定の500円とちょいで買えるいい感じの値段だった。
 全部読み終え、彼はサンデーGXを机の上に置いくと、勝手に口から言葉が出てきた。

「ああ、サンデーGX最高だわ」

 今月も神様ドォルズはおもしろかった。
 ゲームに登場しなかったのは残念だが、原作はやはりおもしろかった。超おもしろかった。
 連載再開したブラックラグーンも、これからが楽しみだ。
 ああ、早く次の号が出ないかなあ。



【サンデーGX 毎月19日ごろ発売】
【神様ドォルズ 連載中】

65 ◆hqLsjDR84w:2013/01/26(土) 02:42:30
投下完了です。
誤字、脱字、その他ありましたら、指摘してください。

66名無しさん:2013/01/26(土) 02:47:51
投下乙です
ブラクラ連載再開してたの?
サンデーGX買ってこよ

67 ◆CAP.3FrrY.:2013/01/26(土) 02:51:31
投下します!

68かみがみのあそび  ◆CAP.3FrrY.:2013/01/26(土) 02:52:01
ちょうどゲームの中もクライマックスを迎え、そこにいる全員がモニターに釘付けになっている時、
ひとりだけこっそりとその熱気の中から抜け出し霧に覆われた街の中へと出て行くひとりの男がいた。

少しウェーブのかかった銀髪を後ろでくくったどうにも「サーセン^^」とかいう適当さが似合わないその人物は、
アークシステムワークスのスタッフジャンパーを着てロケテ参加者の質問に答えたり案内をしていたあの男だ。

いや、男なのだろうか……?

その何者かは帽子をとると、喧騒が漏れ聞こえる中野TRFを振り返りにやりと笑った。

「人間の願い……人々の意思。……安寧なる終焉を望むのでなく、苛烈でも未来を望むというのであれば……」

私は今しばらくあなたたちを見守りましょう。その何者かがそう呟くとあれほど立ちこめていた霧が一瞬で晴れて消え去る。



そして、神は今また人間を見守るためにその座へと帰った。






【へらりと笑って枸雅匡平が使いたかった男にサーセンしたアークのスタッフジャンパー着た男 もとい イザナミ@P4 帰った】

69 ◆CAP.3FrrY.:2013/01/26(土) 02:52:33
投下終了です!

70 ◆rgd0U75T1.:2013/01/26(土) 02:55:32
投下します!!

71だがこの翌日には――  ◆rgd0U75T1.:2013/01/26(土) 02:56:50

荒野となった球場で、
暗闇の帳が降りた世界が華やかなはずの球場で息をする。
包帯を全身に巻きつけた二人の男が歩いてきた。
その先で彼らを待つのは最強の師弟、イチローと川崎宗則。

「待っていたよ。二人とも」

穏やかな笑みの奥でぎらつく眼光。
これこそが最強の戦士、イチローその人である。

包帯の男たちは同時に虚空にてバッドを産みだした。

「イチローさん、ここは僕に任せてください」

そう言ってバッドを強く握りしめ、
二人に対峙したのは川崎宗則。

「ジャマ ヲ シナイデ モラエナイカ」

電子的なカタコトの喋り方をする包帯男に川崎宗則は眉を顰めるが
イチローはわずかに口の端を持ち上げただけで何も言わない。

「じゃあ、始めようか。村田に吉村」

パチン、とイチローが甲高く指を鳴らすと
暗闇が一瞬で掻き消され、球場には歓声と照明が戻ってきた。
天にも昇る足踏みの地鳴りと熱狂によるジュール。
これこそが球場。イッツアベースボール。

イチローの眼光が吉村と村田を威圧する。
ッ!と息を呑んだのは隣の宗則。
ツヨサも名誉も兼ね備えたイチローの前で士気を維持できるものはそういない。

アア、とだけ答えた吉村と村田。

ベールを脱ぐと包帯に隠された彼らの姿がスポットライトに照らされてあらわになった。
えぇ!? というどよめきが球場を包んだ。
スポットライトの下で、吉村は金ピカに光っていた。
ボーシに隠れて吉村の眼はよく見えないが、確かに金ピカだった。
おお、凄い。それだけを感想程度に述べて、イチローもバットを抜いた。
ルイズ可愛いよルイズ。

「ニセンイチローインストール!!」

そう叫んだのは村田修一。
真っ赤な波動に包まれて、村田の潜在戦闘力が53万に跳ね上がった。

「金ヨシムラにイチローインストール村田か。
 君達、どこでその力を身につけたんだい?」

「キエユク キョスウクウカン ノ ナカデ シニイク セカイガ クレタノダ」

吉村と村田は同時に観客席の一点をバットで示した。

「デテイク ヨロコビ ハ ジュウブン 二 アジワッタダロウ。
 サア コイ! ウチカワ! カエッテコイ! ムカエニキタゾ!」

名指しで呼ばれた当の本人、内川は未だ戸惑いを隠しきれず、事態を把握しきれない。
だが、たった二人でイチローに立ち向かう姿を見て、消えたはずのベイスターズ魂がもたげてくるのを内川は感じた。

「勝てる。勝てるんだ! 勝ちましょう!!」

バットを抜き放って内川もまたベイスターズのユニフォームとともに球場へ飛び込んだ。

これは滅びかかったある世界。
人の可能性にほんのすこしの可能性を見た超AIノアが遺したギフト。

ベイスターズは、この日より、星のように輝かしい戦績を残していくこととなる。



【吉村 金化】
【村田 ニセンイチローインストール】

72 ◆rgd0U75T1.:2013/01/26(土) 02:57:22
はい投下終了―!

73 ◆oub/vvrBRg:2013/01/26(土) 03:08:14
エピローグ"アンバー"投下します。

74琥珀色の奇跡 ◆oub/vvrBRg:2013/01/26(土) 03:08:48
ある一つのゲームが壊れた。
ある一つの機械が死んだ。
ある一つの物語が終わった。

この物語に巻き込まれた、一人の少女が居た。
少女は人を殺す事を選んだ、そして始めに出会った少女を殺した。
間もなく、突然現れた男に殺されることになる。

一度目の逆行。

少女は命を救われた。
だが、脅威を拭い去る事はできず。
再び男に殺されることになる。

二度目の逆行。

大きく戻った時の中、二人は作戦を立てる。
作戦は成功し、勝利を手にしたかと思った。
だが、一発のリバサぶっぱが全てを壊す。

三度目の逆行。

それは、一人の彼女の"終わり"を示していた。

でも逆らえない"終わり"に、少し抗いたくなって。

彼女は、もう一人の少女に力を託すことにした。

力を託された少女は、その力を用いて見事男を倒した。

それから少女は、その力を用いてこのゲームを潜り抜けた。
致死の攻撃を跳ね返し、ゲームの根幹を揺るがしていった。
そしてこのゲームを終わらせ、破壊することを望んだ。

待っていたのは絶望だった。
終わらない輪廻を駆け抜け、変わらない未来を見続け、笑うこと以外を忘れた。
少女は、何時しか人形へと成り果てようとしていた。

そんな少女を救ったのは、彼女だ。
そう、この物語を語る上で外せない存在が居る。
物語の上から"消滅"しても、"死亡"はしていない。
だって知っている人が居るじゃないか。
彼女の事を覚えている人が居るじゃないか。

奇跡を起こした存在。
不可能を可能にした存在。
そして、希望を少女に与えた存在。

その名へ何度願った?
その名を何度叫んだ?
その名に何度縋った?

忘れたとは言わせない。

この物語を作り上げたのは、他でもない。

"彼女"なのだから。



今、暁美ほむらはいない。
数々の奇跡を巻き起こした「領域」は。
"彼女"が託した力は、どこかの電子の海をふわふわと漂っていた。

そして全てが終わった後に数刻置いて、自分自身へと"奇跡"を起こした。





数ヵ月後。

「ようやく来たけどここか……思ってたより狭いなあ」

一つのゲームセンターに一人の少女が現れる。

「あっ、いたいた。お〜い」

その少女は、少し薄緑がかった長い髪が特徴的な少女だった。

【アンバー いy:‘y^wyぺ】

75 ◆oub/vvrBRg:2013/01/26(土) 03:09:18
投下終了です。

76 ◆397hRRvW1w:2013/01/26(土) 03:15:50
デスブログのエピローグを投下します。

77アークさん格ゲー復帰宜しくお願いしますチーム ◆397hRRvW1w:2013/01/26(土) 03:16:29
バトル・ロワイアル(仮)改め、テイルズ・オブ・モーメント(刹那と思い出のバトルロワイアル)のロケテ終了後。
あのステマ疑惑で炎上していた某有名芸能人のブログ、通称デスブログが更新された。



       ◆       ◆       ◆

78アークさん格ゲー復帰宜しくお願いしますチーム ◆397hRRvW1w:2013/01/26(土) 03:17:07
――――――――――――――――――――――
20XX年 XX月 XX日
タイトル:先日は誤った情報を流してしまいました。
――――――――――――――――――――――

タイトルの通り、今日は謝罪の更新です。


先日、わたしはとあるゲームのお話をしていました。

そこでそのゲームが「アークシステムワークスさん」のものだと言いました。


ですが、それは誤りでした。どうも誤報だったらしいですね。



すでにニュースでも放送されていると思いますが、


わたしのブログで誤解を受けてしまった方には、全力で謝罪をさせていただきます。

本当に申し訳ありませんでした。ごめんなさい。



というわけで、アークさんは今非常に大変だと思います。



しかし、わたしはアークさんを信じています。

きっと風評被害にも負けず、経営を立て直してくれるでしょう!


わたしも、頑張って貢献したいと思っています!(^-^)b


アークさんのゲームはどれも大好きですから!

このブログが更新されたら、さっそくゲームセンターに向かっちゃいます!


せめてのも罪滅ぼしに、行ってきます!



――――――――――――――――――――――

コメント(4713)

名前:名無しさん
謝罪ついでのデスブログ……!


名前:名無しさん
アークはドンマイ!


名前:名無しさん
やめたげてよぉ!


名前:名無しさん
もう(名前出さないであげてと言うしか)ないじゃん……

――――――――――――――――――――――

79 ◆397hRRvW1w:2013/01/26(土) 03:17:57
投下終了です。

80 ◆oub/vvrBRg:2013/01/26(土) 03:21:29
マクシーム・キシン投下します

81お前らもう寝なさい ◆oub/vvrBRg:2013/01/26(土) 03:22:44
ペポゥ

ズザーズザーズザーズザーズザーズザーズザーズザーズザーズザーズザーズザーズザー

ムッシュシュシュン

シュンフォフォフォップリッシュフォンフォンフォンフォシュン

ムッ

ムッ

フォッ フォッ フォッ

hhhhhhhhフォムッシュン

キシン流奥義!!

デャァ! ホァイ! ホァイ! ホァイ! ホァイ! デャァ! ホァイ! デャァ!

ヴォー



変態は、会場にしみこんだのと自身がバグである事をいい事にソフトとハードの境界すら飛び越えていた。

今日も元気に、インターネット回線のどこかを飛びまわっているかもしれない。

そう、貴方のパソコンにもマクシームッムッホァイ

【マクシーム・キシン 会場溶け込みからの変態パワーで脱出からの彷徨える蒼い弾丸】

82 ◆oub/vvrBRg:2013/01/26(土) 03:23:29
投下終了です。

83 ◆Vj6e1anjAc:2013/01/26(土) 03:33:52
キャシャーン、ディオ、レダ、美国織莉子分を投下します

84 ◆Vj6e1anjAc:2013/01/26(土) 03:34:24
 誰もがハッピーエンドには終われない。

「納得がいかないわ」

 AIだって愚痴りたい。



85 ◆Vj6e1anjAc:2013/01/26(土) 03:35:08
 光の中に消えていく世界を、赤い女が見上げていた。
 黒い男がその脇に立ち、白い男はそれを見ていた。
「まぁ、確かに俺も不服は不服だ。キャシャーンと決着をつけるどころか、顔すら見られずに負けたのだからな」
 黒い男・ディオは言う。
 長年追いかけ続けた宿敵と、決着をつけられなかったことが不服だと。
 自らの生きる意味にすらもなっていた、宿命の兄弟との戦いを、終えることができなかったのが無念だと。
「そんなことじゃないのよ」
 しかし、赤い女・レダは、首を横に振って否定する。
「そんなこと? それ以上に何があるというんだ」
「ディオ、貴方には聞こえなかったの? 『キャシャーンってこんなのだったっけ』という、外野の連中の心ない声が」
「……は? お前、そんな話を俺に振るのか?」
 ディオは一気に呆れ果てたが、意味を理解していないわけではない。
 リッドの力が発動し、全ての参加者が蘇った瞬間、彼らにもリッドが理解した、全ての記憶が受け継がれたからだ。
 故に彼らは、ゲームのAIの枠を超え、こんなメタな会話をしていたのである。
「そんなじゃないでしょう! 見なさい、世を取り巻く惨状を!
 タツノコ様制作でない私達は、タツノコVSカプコンにも参戦できず、タツノコ劇場の配信からもあぶれ!
 原作知名度に乏しい私達にとって、恐らくはこのバトルロワイアル(仮)が、最後のアピールチャンスだったのよ!」
「いや、そんなことはどうでも――」
「ああ……嘆かわしいッ!」
 ギリギリと奥歯を軋ませながら、レダは身をよじって悶え苦しむ。
 思えば彼女らの原作は、何もかもが不幸だった。
 放送枠の少なさから、三大都市圏以外のほぼ全ての人間には、そもそも見ることすら許されず。
 よしんば視聴できたとしても、人を選び過ぎる作風は、多くの視聴者を遠ざけていた。
 それがこのゲームがきっかけで、一気に打開できるのでは――そう思った矢先に、このザマだ。
 ……いやまぁ、実際、レダがメタ視点の知識を得たこと自体は、ほとんど一瞬前のことだったんだけども。
「せっかく掴んだ、原作を世に広めるチャンスが、こんなところで終わってしまうだなんて……!」
「だから! ……ええい、鬱陶しい。キャシャーン!」
「え?」
 ここに来てディオは踵を返し、白い男・キャシャーンへと向かう。
 完全に蚊帳の外だったキャシャーンだったが、突然の名指しの指名により、思わず目を丸くすることになった。
 そんな話をしている暇があるなら、ディオもさっさと決着をつければいいのに、とも思うが。
「お前も何か言え! レダがうるさくて仕方がない」
「そんなことを言われても……」
「早くしろ!」
「その……原作が不遇だというのは、何も僕達だけではないんだ。織莉子達だって苦労をs」
「あ、私達は2月から番外編があるんでこれで^^」
「そんな!」
 渾身のドヤ顔をかましながら、白い少女が逃げ去っていく。それはもう、ダカダカ、って具合に。
 彼女らの物語は終わらない。
 2月10日発売の、まんがタイムきららマギカでは、新たな戦いが待ち受けているのだ。
 隔月発売ということを考えれば、通算半年にも渡る、長い戦いの幕開けである。
 そんなことは知る由もなかったが、それでもどうしてもキャシャーンには、彼女を止めることはかなわなかった。
 結局、全てが完結した彼らとは、住む世界が違ったのだ。

86 ◆Vj6e1anjAc:2013/01/26(土) 03:36:00
「………」
 頼みの綱をなくしたキャシャーンは、しばしの間、言葉に迷う。
 キーキーうるさいヒステリー女など、放っておけばいいのかもしれない。
 それでも、彼女も、そして自分も、もうすぐ消えてしまうのだ。
 消えゆく命の最後の記憶が、そんな嘆きと悲しみだというのは、少々残酷だと思えた。
「……心配はいらない」
 レダ達の元へ歩み寄りながら、キャシャーンは言う。
「アニメは、1人で作っているものじゃない。
 関わったたくさんのスタッフの誰かが、別のどこかで活躍してくれれば、誰かがそんな作品を見て、僕達を思い出すかもしれない」
「キャシャーン……」
「永遠なんてものはない……それでも、命は尽きて終わりじゃない。
 僕達を思い返す何かは……僕達の存在を受け継いだ命は、必ず、どこかに芽吹いているはずだ」
 それが自分達の生まれた、最初の意味。
 命を繋いで育むことが、自分達に託された願いだと。
 きっとそれは自分達には、永遠に叶えられないかもしれない。
 それでも、だからこそ願いたい。
 せめて自分達以外の何物かには、その力は宿されているのだと。
 「キャシャーン Sins」という作品自体は、決して終わってはいないのだと。
「だから――」
 だから、言おう。
 僕達はこの言葉を言おう。
 消えゆく自分達の存在を、誰かに思い出してもらうために。
 どんな些細なきっかけでもいい。何かのはずみで、自分達の元へと、辿り着いてもらえるように。
 世界を塗り潰す光の中、キャシャーンは天を仰ぎ、高らかに言った。

87 ◆Vj6e1anjAc:2013/01/26(土) 03:36:35































    |\     /\     / |   //  /
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  \                     / :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
∨..∠   「聖闘士星矢Ω」        >::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
.  .∠   毎週日曜朝6時30分より   >  .::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::::::::
  ..∠   大好評放送中!!!     >:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ∨:::::::
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   ̄ / /∨| /W\  /\|\  .|  ̄  ._  > /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::::::::::::::::::  |::::
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    ヘ: : : : :   ヘ        <     | ヘ: :|:::::: ヘ ヘ 弋. y;;;;; <;厂ヽ > <:::::::::     /;;/:
   : : : :ヘ: : : : : .  \  - - ー ―>:::::::::ヘ ヘ|::::::::. ヘ \ ゞ.ゝ∧ > <::::::::::      >< //: :
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  : : : : : : : :ヘ: : : : : : : .  ,\   < :::::/ |::::::ヘ.|::::::::::::: ::: \ ` ~/¨/  ̄          .|: : : : :
 : : : : : : : : : :ヘ: : : : : : : .   // ̄/|  |:::::::::|:::::::::::::::::   \ ./             | : : :
 ̄ > <: : :_ヘ: : : : : : : : ..|/ \| ::\  \:/:::::::::::::::::::::.. \- >            | : :
         > <: : : : : :|:    {  ::::∧\.  \∧:::::::::::::::::.. ヽ             /:
      /  ̄    > <: : : :. |  ::::::∧ >  ><::::::::::::::::. .ヘ            /
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   /                 ><:::::∧ : : : :\   \:::::::: |     ― --   -―




【聖闘士星矢Ω 次回作には参戦するかもしれないし、しないかもしれない】

88 ◆Vj6e1anjAc:2013/01/26(土) 03:37:31
投下は以上です
タイトルは「サヨナラは言わないさ」でお願いします

聖闘士星矢Ωのサジタリアス星矢は、キャシャーンと同じ古谷徹ボイスで、
キャシャーンと同じ馬越嘉彦デザインのキャラクターです

89 ◆hqLsjDR84w:2013/01/26(土) 03:38:54
投下します。

90新しい世界 ◆hqLsjDR84w:2013/01/26(土) 03:39:58
 
 
 アークを騙った組織が作った格闘ゲーム『バトルロワイアル』のデータは、この世に存在しない。
 本物じみた3Dグラフィックも、これまた本物じみた体感システムも、そして――AIも。
 『バトルロワイアルというゲームのAI』は、もう、この世界に、存在しない。

 だが、例のロケテは全世界同時放送されていた。

 配信された映像を見ていた格ゲープレイヤーのなかに、彼らの動作は残っている。
 予期せぬ動きをする斬新なAIは、視聴者たちの記憶に刻まれている。
 配信されていたがゆえに、音声もすべて残っている。

 だから――作れる。

 得体の知れない組織のように意識を持たせることはできなくとも、『ああいうときにこういう動作をする』というAIは作成できる。


 例のロケテの真相が明かされて数週間後、動画投稿サイトにある動画が投稿された。
 配付されたキャラクター同士を戦わせることができる、フリーの2D格闘ゲームエンジンによって作成された動画だ。
 その動画のなかに、例のロケテにも参戦していた彼女はいた。
 考えることはない。悲しむことはない。
 単なる格闘ゲームのキャラクターとして、そこにいた。
 彼女はあの彼女ではないが、しかしたしかにあの彼女を模して作られていた。

 動画のなかで、彼女が動く。
 飛び道具である核爆弾を投げつける。
 相手もかなりの強キャラらしくガードで防いだ。
 狙い澄ましたかのように、そこに究極奥義(ゲージ消費必殺技)が入る。

『“もう遅いわ、わたしが撃てないとでも思ったの?”』

 投げ属性にガードは意味を為さない。
 その一撃で、相手の体力ゲージはゼロになった。

『――え? え……え? 杉村くん! 杉村くん! わたし――わたしなんてことを――!』

 倒れ伏した相手に駆け寄ると、彼女はさめざめと泣いた。
 しかしながら彼女に悲しみがあるワケではなく、あくまでそういう演出なだけである。

 その動画に対するコメントが、いくつも流れていく。

『またかよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww』
『おwwww約wwww束wwwwwwwwwwwwwwww』
『泣きゃ許されると思ってんじゃねーぞwwwwwwwwww』
『それ杉村じゃなきゃ許されねーからwwwwwwwwwww』

 例のロケテから数週間しか経っていないというのに、すでにお決まりの展開になっているらしい。
 彼女ではない、しかし彼女を模して作られたAIは、これからもいろいろな動画に出演するのだろう。
 そしていずれは、彼女以外のキャラクターも作られていくのだろう。


 バトルロワイアルは間違いなくクソゲーだったが――それでも、たしかに人々の記憶には残っていた。




【琴弾加代子 新しい世界にて『無限』の可能性を持つ】

91 ◆hqLsjDR84w:2013/01/26(土) 03:40:30
投下完了です。
誤字、脱字、その他ありましたら、指摘してください。

92 ◆nucQuP5m3Y:2013/01/26(土) 03:43:43
「本当にあのクソゲーを作った組織」のエピローグを投下します

93 ◆nucQuP5m3Y:2013/01/26(土) 03:44:54
さて、興奮と感動とスキャンダルのうちに幕を閉じたかの「バトル・ロワイヤル(仮)」のロケテであるが、
皆何か忘れてはいないだろうか?

そうだ、エンディングのあとに付き物のアレがまだ出ていない。
即ち「B級映画的な続編を匂わすヒキ」が出てきていない。

そもそも思い出して欲しい。
かのクソゲーを作った会社だか軍だかに、なんらかの制裁はあっただろうか?
確かにゲームは破壊され、製作した者の野望は費えたかに見えた。
本当にそうだろうか?

これはあの「ノア」を開発した者の依頼によって、あのゲームを作った「偽アークシステムワークス」こと「モバージュ」の話である。

「ハッハッハ!バカな奴らだよ!せいぜい何かを成し遂げた達成感でも味わってるがいいさ!」
モバージュの研究室である男が高笑いをしていた。
ノアの目論見は消えた。ノアがゲーム内部で行っていたプログラムの開発は、ノアそのものと共に消え去った。
では問う。
このゲームは、メルディによって電脳の晶霊として世界に記憶を刻んだこのゲームそのものを作ったのは誰か。
それがこの男だ。
ノアの開発会社からの依頼、ノアが内部で目的とする人類殲滅用のプログラム育成を行える箱庭を作って欲しい。
その依頼に男は応えたのだ。
他社のプログラムを解析し、流用し、ちょろいオタクから吸い上げた課金の力で完成させたのだ。
あのクソゲーを。

「いやぁ、あの会社からの報酬はもう期待できねえけど、念のためにつけといて本当によかったわ、課金装置」
男はディスプレイに映るモバージュの銀行口座に輝く国家予算並みの数字を見てほくそえんだ。
「パクりにパクったとはいえ、金はかかってるしな。いやーどっかの狸だか狐だかが無尽蔵に課金しなきゃ、大損だったわ。
 それにしても、予想外だったよなあ。まさか統括コンピュータに積んだオートバランサーがあそこまでゲームを改変するとは……」
実は、男が作ったのはもっとずっとシンプルな、簡単にいえばAC北斗をベースにした、MUGENめいた2D対戦格闘だったはずなのだ。
ただし、バグ取りやアップデートが面倒という理由から、かの会社より譲渡されたノアの一部をオートバランサーと称してゲームに組み込んでいたのである。
そして、あっという間にゲームは彼の作ったものとは違う何かに変貌し、あっという間に消えうせた。
それでも男にはどうでもよかった。
彼にとっては振り込まれたこの課金額が全てなのだ。
これだけあればもう何も怖くない。
タダ同然のギャラで専門学生をつかまえてカードのイラストを描かせる事も、コピペで作ったゲームの管理のためにサーバーを置くことも、球団を買ったりマラソン部を買って宣伝する必要ももうありはしないのだ。
「さぁて、あの会社も今頃はてんてこ舞いだろうから、連絡がくるまで、ちょっと夜の街にでもくりだし……」

94 ◆nucQuP5m3Y:2013/01/26(土) 03:45:36





ピンポーン

95 ◆nucQuP5m3Y:2013/01/26(土) 03:46:21
「ん?なんだろ、水道のメーター検査かな?」
深夜にさしかかろうかという時間に鳴らされたチャイムを怪訝に思いながらも、男は会社のエントランスへと向かう。
「はいー、なんでしょー?」

「JASRACのものですが」
「は?」
「御社で開発していたゲームに、我々が著作権管理をしている楽曲が無断で使用されていたという情報がありまして」
「え?は?いや、知らないですけど」
「いいえ、全世界配信までしていて知らないはないでしょう。流れてましたよ、『思えば遠くへ来たもんだ』とか」
「あっ!?」
男は青ざめる。
アレは本来流れるはずのない没データだったのだが、オートバランサーが何を思ったかゲームの表層へ持ち出したのだ。
それをどうこう言われても、とは思うがまさかかの会社との関係まで話すわけにもいかない。
それに男には今巨万の富があるのだ。
著作権料など何するものか。そう、思って、聞いた。
「あーそうかー、すいませんねー。ええと、おいくら万円払えばいいんです?」
「全世界で数百万再生はくだらないですからね。しかもいまだに一部ではあの日の録画が出回っていて、実質的な再生数は見当も付きません」
「え、じゃあ」
「なので、とりあえずの試算で、このくらいで」
JASRACさんが取り出した電卓に並んでいた数字を見て、男は卒倒した。
そこにあったのは、彼が先ほど大喜びで見つめていたディスプレイの額と殆ど変わらぬ数字が並んでいたのだ。

「毎度ありーっ」
JASRACさんが帰った後、男は死んだように這って、開発室へと戻った。
ディスプレイには3桁しか残っていない預金額。
がっくりと膝をついて、男は泣く。
「もう、こんなことはやめよう」
自分のしたことの虚しさを嘆く。
「明日からは……」
そして決意する
「ガチャのレア出現率をもうちょっと絞ろう」
更なる搾取を。


【JASRAC 国家予算並みの収益を得る】
【モバージュ 課金ガチャのレア出現率を下げる】

96 ◆nucQuP5m3Y:2013/01/26(土) 03:47:09
以上で投下を終了して寝ます

当たり前ですがモバージュは架空の企業です

97 ◆fRBHCfnGJI:2013/01/26(土) 03:47:30
け……権力って恐ろしい!

投下します

98そうか!皆もアイツで殴りたいか! ◆fRBHCfnGJI:2013/01/26(土) 03:48:04







【枸雅匡平は使用出来ないデータです】_


【枸雅匡平は使用出来ないデータで_





枸雅匡平は使用できないだけで、データ自体は存在している。
そして、バトルロワイアル(仮)の消滅共に、その秘匿されたままに終わったままのデータも――



【枸雅匡平は使用出来_


【枸雅匡平は使用出来る_


【枸雅匡平は使用出来る】_




それは、誰かが起こした奇跡。
どこかの、人間が大好きだった機械によってもたらされた機会。
使いたいキャラがいるんだろう?
戦いたかったキャラが居るんだろう?

だったら――

あの彷徨える蒼い弾丸の様に――

君を解き放つから――

行きたい所に行きなよ。




『デデデデザタイムオブレトビューション バトーワンデッサイダデステニー』



人間には微量ながら電気が流れている。
ならば、人間の脳みその中でも格ゲーが遊べてもおかしくない。

だから――

夢のなかで遊ぼう。

不完全燃焼なんだろ? そうなんだろ?

99 ◆fRBHCfnGJI:2013/01/26(土) 03:48:43
投下終了

100 ◆100ZZ542nE:2013/01/26(土) 03:51:40
冷凍マグロ投下します


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