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ある研究所

1 : 名無しさん :2013/07/14(日) 02:20:38

「No.21入れ。」
「はい。」
ガシャッと閉められた部屋には、3人の男がいた。
「お、新人じゃん。俺、鷹飛(たかと)。16歳、よろしく。あっちで読書してるのは、秋人(しゅうと)19歳だよ。後眠ってるのは、丑太(うた)17歳。君は?」
「甲斐(かい)です。13歳です。」
「かいくんかぁ。ってことは、犬?」
「は、はぃ。」
「じゃあしゅうとと同じだね。しゅうとは秋田犬大型犬なんだよ。ちなみに俺は鷹だよ。ほら、これ羽。」
「すごーーーい。」
鷹飛は、隠していた羽を広げた。
「でうたは、牛だよ。」
甲斐の研究所での生活が始まった。


設定
ある研究所
人間に突然変異で動物の遺伝子が混じった人間が研究材料として連れてこられ集められた研究所。

数は世界中に100もいないため、本能的に子孫をのこせるようにと雄でも子供が産めるようになっている。
ここの研究所では、強制的に人工的に妊娠させ、出産させる。
この施設には雄しかいなく、20人ほど生活している。

甲斐 13歳。 甲斐犬の遺伝子をもっているが、親の遺伝子にチワワも入っており、小柄。入所直後に妊娠させられている。研究所最年少。

鷹飛 16歳。 この部屋のムードメーカーでこの施設の皆はお友達。鷹の遺伝子をもっており、背中に羽が生えている。すでに二度と出産している。現在臨月で、子供は卵から産まれてくる卵生タイプ。


秋人 19歳。一番冷静沈着で頭がいい。仏頂面のわりに面倒見がいい。秋人は、5度出産している。1ヶ月後が予定日の5つご妊娠中だが、体格がいいのと犬がたということであまりお腹が目立っていない。


丑太 17歳。丑太は、牛の遺伝子を持っており、出産が一番きつく、難産体質だが、体はものすごい丈夫につくられている。3度出産している。眠るのが大好き。丑太の予定日は、2か月後。


"
"
2 : 熊女 :2013/07/15(月) 00:05:30

「せっかくだから俺がこの研究所で行動できる範囲の案内をしてあげるよ。」
「鷹飛は、臨月だからあまり動かないほうごいい。俺が行く。」
今まで本を読んでこちからを見ていなかった秋人が本を閉じた。
「えーーーー。俺も行きたい!ダメ?」
「しょうがないなぁ。いくぞ。」
秋人は、どうやら鷹飛に甘いようだ。
丑太は、眠って起きないようだ。


3 : 名無しさん :2013/07/15(月) 03:40:53

「ここが食堂。毎日栄養を考えたご飯が出るんだよ。俺のおすすめは、チキン南蛮だよ!あ、今日の献立にはいってる!!」
鷹飛は、今日のランチメニューをみて喜んでいた。
「出産してから1週間は部屋での食事になるがな。」
「3日連続のお粥はさすがにあきるよね。」
この施設では、出産してからすぐに子供と引き離されるが、産後のケアはしっかりされており、1ヶ月、1日三回は検診にドクターがやってくる。
また1ヶ月休み、種付けされるのだ。
「つぎは、健診室。種付けされた俺たちは週に1回健診受けなくちゃいけないんだよ。で、臨月になったら、毎日健診がはいってくるんだ。めんどくさいよね。」
ちょうど臨月の鷹飛は、嫌そうにいった。
他の施設としてドーム型の人工的に作られた森や湖もあるらしい。


4 : 名無しさん :2013/11/01(金) 02:11:38

「お、鷹飛珍しいじゃん。臨月になってから中々部屋からでなかったのに。」
案内の途中、廊下で鷹飛の友人にあった。
「鷲豪(わこう)久し振り。いつ産気付いたらまずいからって秋人が。」
「鷹飛が無理をしなければこんなに口を酸っぱくしていわない。」
「もうー。あ、で、わこう、こいつは、甲斐。可愛いだろ?」
「あー所のやつらが話していた最年少か?」
「そうみたい。」
「俺はわこう」


5 : 名無しさん :2013/11/01(金) 02:14:30

「あ、甲斐です。」
「よろくな。」
「ちなみにわこうは鷲だよ。」
「わぁー。」
大きな翼を広げた鷲豪に甲斐は感激していた。
「わこう〜。」
「げ、うるさいのが来た。」
駆け寄ってきたのはネズミ系の女性だ。


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7 : 名無しさん :2019/09/09(月) 00:05:47
「ちょれ〜!!♡」
鷲豪が振り切る間もなく、ネズミ系の女性に、臨月のお腹を抱き付かれてしまった。

「ちゅかまえた♡しょみちゃんの王子ちゃま、ポンポンお腹のわこうちゃ〜ん♡」

「おい、鼠美、何だよ!?俺の腹に何すんだよ!!」
「だって、あたちとわこうちゃんの”愛のけっちょう(結晶)”なんりゃも〜ん!!」
「って、おい!!腹ん中の卵が割れて、子供まで死んじまうじゃねーかよ!!いい加減、放してくれよ!!」

皆が、どうしようも出来ず、呆れかえるような目で見てしまうしか出来無いような有様になってしまっている中、甲斐は呆気にとられつつも、鷲豪にこう答えた。

「鼠美(しょみ)と言うのですか?この人。」


8 : ゾロ3557 :2019/12/30(月) 14:43:14
>>7
臨月なのは鷲豪ではなく鷹飛ですよ。鷲と鷹同じ猛禽類なので紛らわしいですけど。
そもそも鷲豪は妊娠していると言う言及がないですよ。
なのでそれのフォローを・・・・

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ああそうだけど・・・・って俺は鷹飛だ!!!そもそも鷲豪はまだ妊娠していないだろう!!!」
「んんんん?あっまちゅがえたっ、ごめんね〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
鷹飛は突然のことに一番重要なことに突っ込むのを忘れていた。
「あの鷹飛さん鼠美って・・・・・」
「ああネズミ系だからなのかわからないが・・・・・あまり頭が良くないんだよ、同じ猛禽類だからって俺と鷲豪を間違えるんだ。」
鷹飛は気まずそうにそう言った。
「ごめんねわこうまちゅがえちゃった〜〜〜〜〜〜〜〜〜。」
「わりぃな鷹飛、いつもことだから許してやってくれ。」
鷲豪は鼠美の頭を撫でながら言った。


9 : 正和 :2019/12/30(月) 14:59:47
「それよりもお腹の方は大丈夫か?」
鷲豪がそう鷹飛に伺う。
「割れてねーから気にするな。それよりも自分が妊娠した時気をつけろよ。」
「わかーってるよ。」
鷹飛と鷲豪そう何気なく話していると・・・・・・・
ドクンッ!!!
「うっ!」
鷹飛が突然お腹を抱えてうずくまる。
「おい鷹飛?」
秋人が声を掛ける。
「おいまさかさっきので?」
鷹飛の異変に鷲豪が焦る。
「あせ・・・・るな・・・お前の・・彼女のせいじゃない・・・・・」
そして鷹飛はそのまま地面に座り込んだ。


10 : ゾロ3557 :2019/12/30(月) 15:16:01
「仕方ないな鷲豪医者を呼んできてくれ。」
「わかった。」
「あっわこうがいくならしょみも!!!」
秋人に言われて鷲豪が医者を呼びに行くと鼠美もその後を追っていった。
「ちょうどよい甲斐お前が見る初めての出産だ。よく見ておけ・・・・と言っても産卵だがな・・・」
「はい。」
甲斐は秋人に言われた通り鷹飛の出産を見守ることにした。


11 : 正和 :2019/12/30(月) 15:38:33
甲斐が鷹飛を見守っていると、30分経つ頃に鷹飛の卵が見え始めた。
(意外と出てくるのが早い、卵だからかな?)
甲斐はそう考えながら鷹飛の出産を見ていた。
そうしている内に卵が徐々に出てきたかと思うと。
ジュルゥリッ!!
卵はあっという間に大きな音と共に産まれたのであった。


12 : ゾロ3557 :2019/12/31(火) 08:22:59
「比較的楽に産まれたな鷹飛。」
秋人がそう言う。
「産むのはこれで3回目だからめ、慣れるよ。」
鷹飛は疲労の色を見せながらも笑顔で答える。
「今回のを含めて3回目なんだ。」
甲斐は出産がスムーズに終わったことに納得した。
「あっ、もう産まれたのか。」
鷲豪と鼠美が医者を連れて帰ってきた。
「無事に産まれたみたいですね。母体の方も特に異常なしですね。」
医者はテキパキと進めていく。
「では卵は孵卵部屋へ移動させます。」
医者がそう言うと何人ものスタッフが現れ鷹飛の卵を大きなキャリアーに乗せて運んで行った。


13 : 正和 :2019/12/31(火) 18:00:30
卵は産まれたからと言ってもすぐには孵化しない。
最低でも3週間はかかるのだ。
その間母体を卵に付きっきりにするつもりは研究所にはない。
その為卵生の者の為に作ったのが孵卵部屋なのだ。
孵卵部屋はわかりやすく言えば孵卵器を大きくしたものである。
そこで卵は孵るのだ。
そして3週間後・・・・・


14 : ゾロ3557 :2020/01/01(水) 20:57:22
甲斐は鷹飛、秋人の3人で孵卵部屋に来ていた。
ちなみに丑太はいつものように寝ていたため置いてきた。
「もうすぐ卵か孵るんですね。」
甲斐はわくわくした状態で卵を見ながら鷹飛に言う。
「うん、もうすこししたら・・・・」
鷹飛が言っている途中で卵が動いたかと思うとその殻にヒビが入り始めた。
「わあっ・・・・・」
パキパキ、パキパキ・・・パリッ!!
オギャア!オギャア!
そして大きな戸音共に卵は割れその中から赤子が姿を現し元気な産声を上げた。


15 : 正和 :2020/01/03(金) 19:01:07
「わあ、鷹飛さんおめでとうございます!!」
甲斐は鷹飛の子供の誕生を祝う。
「と言ってももう3人目だから。それに産まれた子供は親と引き離されるから。」
「あっ・・・・・」
この研究所では産まれた子供は専用の施設で育てられる。
それを聞いた甲斐はシュンとしてしまう。
「とは言っても会うことは出来るからね寂しくないよ。」
暗くなった甲斐の顔を見た鷹飛はすぐにそう付け足していった。
「そうなんですね。よかったです。」
「ただ親子はともかく、他人はそうはいかないからね・・・・・」
「?」
鷹飛の言葉に甲斐は疑問を抱く。
「実はな近々鷹飛はな他の施設に移ることが決まっているんだよ。子供と共にな。」
甲斐の疑問に秋人が答えた。
「ええっ!!鷹飛さん他の施設に行ってしまうんですか!?」
「うんそうなの鳥系専門の施設にね。あと鷲豪も一緒にそこに移ることが決まっているんだ。」
「そんな折角仲良くなったのに残念です。」
「施設に移る前に出産を君に見せることが出来て良かったよ。」
鷹飛はすまなさそうな顔で甲斐にそう言った。


16 : ゾロ3557 :2020/01/03(金) 22:00:16
「っ!?鷲豪さんも鷹飛さんと一緒に別の施設へ移動ってことは鼠美さんはどうなるんですか!?」
「安心して甲斐くん、鼠美ちゃんは併設してあるげっ歯類系専門の施設に移動が決まっているから。」
「そうなんですねよかったあ。」
「同じ屋根の下とはいかないけど、鳥系専門の施設からげっ歯類系専門の施設の距離歩いて行ける距離にあるから。」
そのことを聞いて甲斐は一安心した。


17 : 正和 :2020/01/13(月) 21:35:15
その後甲斐達は鷲豪と鷹飛と鼠美ら3人の送別会を開催した。
「元気でな。」
「そっちこそ。」
「みんなてがみかくからね。」
「鼠美さん僕も書きますね。」
甲斐は鼠美にそう返事した。
そして数週間後、鷲豪と鷹飛と鼠美ら3人は別の施設に移ったのだった。
それから1ヶ月後、今度は秋人が出産する番が来た。


18 : ゾロ3557 :2020/02/02(日) 00:37:14
秋人の出産何の予兆もなく突然始まった。
「うっ・・・・」
とある日秋人は苦しそう顔をしてその場で屈んだ。
「どうしたんですか秋人さん!?」
甲斐が秋人に心配そうに声を掛ける。
「どうやら産まれそうだ。」
「大変医者を呼ばないと!!」
秋人からそう言われた甲斐はすぐに医者を呼びに行った。


19 : 正和 :2020/02/06(木) 00:25:28
甲斐が医者を連れて戻ってきた頃には秋人は既に破水し一人目の頭が見え始めていた。
「もう頭が出ている・・・」
甲斐は思っているよりも早く産まれそうだと感じた。
「思っていたよりも進行が速いなまあ楽に産まれるのならそれでいいけど。」
秋人の容態を診た医者はそう言った。


20 : ゾロ3557 :2020/02/11(火) 23:14:37
医者の予想通り一人目は頭が見えたかと思うと少しずつ順調に進んでいった。
「おお、もう産まれそうだ。」
そう言い医者は産まれてくる赤ん坊を受け止める為に毛布を用意する。
ズリュリュリュッ!!!
ボトッ!!
ホギャアホギャア!!!
そして大きな音と共に出てきた赤ん坊は産声を上げ始めた。


21 : 正和 :2020/02/17(月) 23:54:07
とは言えまだこれで終わりではない。
秋人は五つ子を妊娠しているので、さっきのと同じ事をあと4回しなければならないのだ。
とは言え秋人は体格がいいのと犬型なので、人間のそれとは違いほぼ安産なのだが。
そして休む間もなく二人目の胎児の頭が見え始めた。


22 : ゾロ3557 :2020/02/18(火) 19:05:51
2人目の出産もスムーズに進んだ。
秋人は体型のよさに加え既に5回の出産を経験しているからである。
ズリュリッ!!!
ボトッ!!
ホギャアホギャア!!!
そして2人目も簡単に産まれ、すぐに3人目の頭も出てき始めた。


23 : 正和 :2020/02/22(土) 14:39:24
ズリュリッ!!!
ボトッ!!
ホギャアホギャア!!!
その三人目も順調に進んであっという間に産まれてきた。
「もうこれで後二人ですね。」
甲斐は秋人の出産を見るのは大切なことだった。
何故なら甲斐も品種が違うとはいえ同じ犬型だからだ。
それに秋人よりは少ないが甲斐も多胎妊娠であり、三つ子を身籠っている。
秋人の出産を見ることは甲斐にとって自分が出産する時に参考になることだった。


24 : ゾロ3557 :2020/02/23(日) 12:17:36
それから四人目もすぐに頭が見え始めたかと思うと順調に進み・・・・・
ズリュズリュ・・・ズリュッ!!!
ボトッ!!
ホギャアホギャア!!!
「すごいもう四人目も・・・・・」
あっという間に産まれたのだった。
(秋人さん今回でもう六回目で慣れているからか順調に産まれてきてる多分次の五人目も・・・・)
この時甲斐は思わなかった。
五人目の出産が思わぬ難産になるとは・・・・・・


25 : 正和 :2020/02/29(土) 00:21:20
甲斐は五人目もすぐに産まれてくるだろうと思っていた。
しかし胎児の頭が見えてこなかった。
その内息んでいる力が強くなっているのか、秋人の顔が真っ赤になってきた。
(どうしたんだろう、秋人さんの五人目の赤ちゃん全然見えてこない。)
甲斐は段々不安になってきた。


26 : ゾロ3557 :2020/03/01(日) 18:46:12
そしてそれから30分くらい経った時にある音が響いた。
ブリュッ!!!!
甲斐は五人目の頭が出てきたのかと思って見てみると・・・・
「お、おしりっ!?」
それは胎児の尻だった。
「中々出てこないと思ったらやはり逆子だったか・・・・・」
それを見て医者はそう言う。
秋人の五人目は逆子だったのだ。


27 : 正和 :2020/03/03(火) 23:57:49
「この様子だと自力で産むのは難しそうだなお腹を押そう。」
そう言い医者は秋人のお腹を押し始めた。
「うぐっ、ぐああああ!!!」
秋人は痛さのあまり悲鳴を上げた。


28 : ゾロ3557 :2020/03/07(土) 16:13:25
医者がお腹を押し始めると胎児は少しずつ進み始めた。
「うげっ!!うごっ!!!ぐああああああっ」
その間も秋人は痛さの悲鳴を上げ続けた。
そして胎児は腰の辺りまで出てきた。


29 : 正和 :2020/03/14(土) 18:19:51
「よし後は引っ張って出そう。」
医者はそう言い胎児の腰を掴み引っ張り始めた。
ズルズル・・・・・・・ジュッポンッ!!
おぎゃあおぎゃあっ!!
引っ張られた胎児はあっという間に出てきて大きな音と共に産まれた。


30 : ゾロ3557 :2020/03/15(日) 23:43:55
「無事に産まれた良かったぁ・・・・・。」
甲斐は全員無事に産まれたことに安堵した。
その後産まれた赤ん坊は全員特に問題の無い健康優良児だった。
秋人は今回が6度目の出産だったことと、合計で23人も産んだことから秋人はその功績から出産は暫らくお休みとなった。
秋人の次の妊娠は甲斐が出産を終えてからの予定だ。


31 : 正和 :2020/03/20(金) 08:49:37
そして1ヶ月後。
「丑太さ〜〜ん起きて下さ〜〜い。」
甲斐は寝ている丑太を起こそうとしていた。
丑太は普段時間を殆ど寝ており起きている時間はあまり多くない。
甲斐は起きている丑太と話せたのはほんの数回である。


32 : ゾロ3557 :2020/03/22(日) 08:41:53
「んっ?あっ甲斐くんおはよ〜〜〜。」
「おはようではないですよ、もう9時ですよ。」
丑太は今回は起きてくれたようだ。
「じゃあご飯食べに行こ〜〜〜〜か〜〜〜。」
丑太はそう言い起き上がろうとした途端・・・・・
「うっ!!」
突然丑太は痛そうな顔をしその場で蹲った。


33 : 正和 :2020/03/24(火) 00:29:51
「う、丑太さん!?」
丑太の突然の事態に甲斐は狼狽える。
「どうした甲斐?」
「あっ秋人さん!」
甲斐は秋人に丑太の容態を伝えた。
「どう考えても産気づいたようだな。俺が医者を呼んでくる。」
秋人はそう言い医者を呼びに走って行った。


34 : ゾロ3557 :2020/03/29(日) 22:49:40
秋人が呼びに行っている間に丑太は破水した。
「あっ破水した。」
気付いた甲斐は何かうわ言のようにそう言った。
「待たせたな連れてきたぞ。」
そうしている内に秋人が医者を連れて戻ってきた。


35 : 正和 :2020/03/29(日) 23:43:42
「もうもうそろそろだとは思っていましたが・・・・・」
医者はそう言い丑太の容態を診る。
「破水はしたようですね。」
そう医者は言った。
「うう〜〜〜〜、うううううう〜〜〜〜〜〜〜〜〜。」
丑太は激痛のあまり唸るだけだった。


36 : ゾロ3557 :2020/03/30(月) 17:26:11
「またいつものように難産のようだな、仕方ないすまないが秋人くん手伝ってくれ。」
「わかった。」
医者は秋人に手伝いを頼んだ。
そして医者と秋人は丑太のお腹を押し始めた。


37 : 正和 :2020/04/01(水) 17:23:35
「うぐっ!!うがあああっ!!」
お腹を押されたことによる激痛に丑太は悲鳴を上げた。
「今度のは今までのよりもさらに中々進まないぞ。」
医者はそう言いつつ丑太のお腹を押し続けた。
「あがあっ!!おごおおおおおおっ!!!」
その間も丑太は悲鳴を上げ続けた。


38 : ゾロ3557 :2020/04/06(月) 23:08:09
しかし秋人と医者の二人が押しても胎児は中々進まない。
「ぶぎいいいいいい!!!ぶもおおおおおおおおおお!!」
その間も丑太は悲鳴を上げ続けた。
「ぼ、僕も手伝います!!」
その様子を見ているだけではいられなくなった甲斐が声を上げる。
「君がでも・・・・」
医者は甲斐に手伝わせるのを躊躇う。
何故なら既に妊娠している甲斐のお腹は大分大きくなっているからだ。


39 : 正和 :2020/04/11(土) 17:31:49
「構わない。」
「えっ?」
そう言ったのは秋人だった。
「押すだけなら問題ないだろ。ただ全体重を掛けることはするな。体が屈む格好になるから。」
秋人がお腹を押すだけなのを許可した。
ただ体重を掛けずに手で押すだけなのは、殆ど効果が無い。
秋人は形だけでも甲斐に手伝っていると思わせたいのであろう。
「秋人君がそう言うのならわかったよ。」
医者はやれやれと言った感じで承諾した。


40 : ゾロ3557 :2020/04/16(木) 12:05:26
こうして微力ながら甲斐も丑太のお腹を押すことになった。
「では再開するぞ。」
医者がそう合図をすると、3人で丑太のお腹を押し始めた。
「ぶもおおおおおおおおおおおぉっ!!ぐもおおおおおおおおおおおおおおおぉっ!!!」
相変わらず丑太は激痛に悲鳴を上げるだけだった。


41 : 正和 :2020/04/16(木) 18:05:58
そしてそれから1時間がたった頃にようやく胎児の頭が見え始めた。
「よしやっと頭が見え始めたぞ。」
医者が甲斐と秋人の二人にそう言う。
「とは言えこっからまた時間が掛かるはず・・・・」
過去の丑太の出産を3回とも手伝ったことがある秋人は経験からそう言った。


42 : ゾロ3557 :2020/04/16(木) 22:53:48
秋人の言う通り頭が見え始めてからも中々進まなかった。
胎児の頭が完全に出たのは30分後だった。
「ふう〜〜〜頭が完全に出たとは言えまだまだこれからだな。」
医者も丑太の出産の担当を過去にしていた為か、慣れている様子だった。
その間も3人で丑太のお腹を押し続けた。


43 : 正和 :2020/04/18(土) 19:03:11
それからさらに30分が経った頃に胎児は肩の辺りまで出てきた。
「よしやっと肩の辺りまで出てきたぞ!!あともう少しだ!!!」
そう医者が言った。
しかしここで思わぬことが起きる。
体力を大分消耗したのか丑太が息むのをやめてしまったのだ。


44 : ゾロ3557 :2020/04/20(月) 19:00:18
「まずいな、体力を消耗しすぎたか。」
丑太の様子を見た医者がそう言う。
「丑太さん・・・・」
「うう・・・・・うううううう・・・・・・・」
甲斐が声を掛けるが、丑太は唸り声を上げるだけだった。
「仕方ない引っ張って出そう。」
医者がそう提案してきた。


45 : 名無しさん :2020/04/21(火) 02:42:21
秋人は丑太の足を開かせて痛がって無意識に閉じないように固定する。
「よし、ひっぱるぞ!」
医者は肩を掴みゆっくりと引っ張り始めた。
「ううう!!」
「もう少しだから、我慢しろよ!」
丑太はさらに股が開かれる苦痛に唸る声を上げつつ足を閉じようとしてしまう
ため、秋人が抑えつつ声をかける。


46 : 正和 :2020/04/21(火) 10:33:06
しかし胎児が大きいからか、中々進まない。
「うぎいいいいいいいいいいいいいいいっ!!!うごおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!」
丑太は激痛のあまり咆哮の如き悲鳴を上げた。
「大きくからか引っ張っても中々進まない、こりゃかなり手強いぞ。」
医者が引っ張りながらそう言った。


47 : ゾロ3557 :2020/04/21(火) 11:12:36
それから医者が引っ張り続けているものの、胎児は中々進まなかった。
「ぶごおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!ぶもおおおおおおおおおおおおおおっ!!!」
その間も丑太は悲鳴を上げ続けた。
「3人が引っ張った方が早いかも。」
秋人が医者にそう提案した。
「その方がいいかもしれんな。」
医者は提案に乗った。
そして医者と秋人と甲斐の3人で引っ張るために丑太が足を閉じないよう手足は紐で固定された。


48 : 正和 :2020/04/21(火) 11:55:56
「よし、いっせーので引っ張るぞ!!」
「「はい」」
「じゃあ、いっせーの!!!」
医者の掛け声で秋人と甲斐も医者と一緒に胎児を引っ張り始めた。
「ぐおおおおおおおおおおっ!!!」
相変わらず丑太は悲鳴を上げるだけだった。


49 : 名無しさん :2020/04/21(火) 15:59:58
三人で引っ張っていくお陰がゆっくりだが身体もでてきて腰辺りまでは引っ張り出された。
「よし、あとはお尻が抜ければすぐだな。」
医者は丑太の様子を確認する。
その間に秋人は羊水でよごれたタオルを取り替えている。


50 : ゾロ3557 :2020/04/21(火) 17:05:19
しかし今度はお尻が抜けそうになかった。
「どうやら今回の子はお尻が大きいみたいだな。」
医者がそう言う。
「じゃあ紐で引っ張ろう。」
秋人がそう提案する。
「そうじゃな。」
医者はそう言い胎児に紐を結びつけた。
牛の獣人は本物同様胎児が出にくい時は紐で引っ張ることがあるのだ。


51 : 正和 :2020/04/21(火) 17:13:03
そして再び医者と秋人と甲斐の3人で再び引っ張り始めた。
「いっせーのっ!!!」
「ぶもおおおおおおおおおおおっ!!ぐもおおおおおおおおおおおおおおっ!!」
丑太は再び叫び声を上げた。


52 : 名無しさん :2020/04/21(火) 18:09:48
ズボッ
「ぎゃあああぁぁぁぁぁぁあ!!」
「ふぎゃああぁ!」
紐で引っ張った瞬間、お尻の一番幅をとっていたところが抜けた瞬間、残っていた羊水と共に丑太の赤ん坊が勢いよくでてきて産声をあげた。

「ぁあ、ぁは、はぁはぁ、、う、まれた?」
丑太はいきも耐えたえできく。


53 : リリ太 :2020/04/22(水) 02:25:40
丑太の出産も終わり、数週間が過ぎ
甲斐のお産の予定日がきたが、1週間たってもいっこうに生まれる気配がなかった。
甲斐は小型犬の血筋だということもあり、秋人の時とは違い前にも横にも大きくお腹が
迫り出している。

「まだお腹が下がってきてないし、
今日も子宮口も開いていないね。」
甲斐は毎日の検診を受けにきていた。

「そろそろ赤ちゃんたちを外に出してあげないといけないし、
陣痛を促してみようか。」


54 : 名無しさん :2020/04/24(金) 04:31:22
「?」
甲斐は何をされるか分かっておらず首を傾げた。
「秋人、逃げないように足を抑えててくれ。」
付き添いにきていた秋人に医者が指示をする。

「な、なに?」
甲斐はびくつき秋人の方をみる。
「痛くはないはずだ。」
医者はそういうと甲斐の片手でイチモツを触り、もう片方は
女性器に当てる。


55 : ゾロ3557 :2020/04/24(金) 09:12:28
そして医者は甲斐に陣痛促進剤を打った。
「うっ。」
陣痛促進剤をを打たれた甲斐は最初は特に何もなかったが数分してから腹部が痛み始めた。
「うっ、ぐっ。」


56 : 正和 :2020/04/24(金) 11:53:32
「うっ、あっ。」
腹部の痛みは陣痛だった。
そして陣痛が起きてから数十分後。
パシャッ!!!
何か音がしたかと思うと甲斐の股間から水が出てきた。
破水したのである。


57 : リリ太 :2020/04/24(金) 13:45:48
「もう破水したみたいだな。」
秋人は四つん這いになって陣痛に耐えている甲斐の
背中をさすりながらいう。
「ただ、まだ子宮口は5cmだ。
辛いだろうが、お前さんの身体じゃ全開になるまでは
でてこん。まだ息むなよ。」
医者は甲斐の内診をしていう。
「うぅうう!
だしたいぃ!」
促進剤の効果か子宮口が完全に開いていないにもかかわらず、
胎児は降りてきようとしており、いきみたい衝動にかられる甲斐だった。


58 : ゾロ3557 :2020/04/24(金) 14:04:08
しかし胎児は徐々に降りてきていた。
「うう・・・ううう〜〜〜〜」
甲斐はとうとう我慢できずに無意識に息み始めてしまった。
「うんーーーーーーーっ!!!うぐーーーーーーーーっ!!!」


59 : 名無しさん :2020/04/24(金) 14:20:26
「いきんでも辛いだけででてこん。
今はいきみを我慢するんだ。」
いきんでしまう甲斐に伝えるが、甲斐も聞いている余裕はなさそうだ。
胎児は子宮口からさわれると頃まで来ているが今の子宮口の広さじゃ
頭が出るはずもない。


60 : ゾロ3557 :2020/04/24(金) 14:37:02
しかし3人の胎児達は早く産まれたいのか無理やり進もうとしていた。
ミチミチミチッ!!
「っ!?〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
甲斐のアソコから嫌な音が出る。
胎児が無理やり進んで出口を広げようとした為、甲斐に激痛が襲う。


61 : 名無しさん :2020/04/24(金) 14:55:45
「しょうがない。
このままだと甲斐の身体がもたない。」
「ん、$&%#%!!!」
そういうと医者は甲斐の中に手を入れ、でてこようとする赤ん坊の頭を無理矢理グイグイ
押し戻したため、甲斐は戻される激痛に声にもならない悲鳴をあげた。
一度子宮に戻されたせいか少し落ち着いた。
そして踏ん張りにくくする様に足を持ち上げて腰を浮かし、
踏ん張れないようにした。


62 : ゾロ3557 :2020/04/24(金) 15:04:55
それから30分ぐらい経った頃。
「よし完全に開いているなもう息んでいいぞ。」
やっと子宮口が全開になった。
医者にようやく息んでもいいと言われた甲斐は早速息み始めた。
「ふんーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」


63 : 名無しさん :2020/04/24(金) 15:30:44
胎児はゆっくりだが降りてこようとしていた。
ただ甲斐の体に比べて大きく成長した胎児たちは
スムーズとは行かないが少しずつ進んできている。
「よしよーし。」
医者は甲斐の体に手を入れ様子を確認する。


64 : ゾロ3557 :2020/04/24(金) 15:43:22
「よし少しずつではあるが進んでいるな、もう少しだ頑張れ。」
「はいぃぃ・・・・・」
医者は少しずつ進んでいることを確認した。
そして数十分たった頃に一人目の頭が見え始めた。


65 : 名無しさん :2020/04/24(金) 18:43:59
「頭が見えはじめた。
もうすぐ1人目がでてくるぞ。」
医者はいきむたびに少し出ては引っ込む
胎児の頭で股がさけないように保護する。


66 : ゾロ3557 :2020/04/24(金) 20:50:41
そうしている内に胎児は頭が出たままになった。
「よしもう少しで一人目が産まれるぞ。」
医者はそう言った。
その間も甲斐は息み続けた。


67 : 名無しさん :2020/04/25(土) 04:46:54
「ううぅ、、おおきぃ!!」
甲斐はいきみながらも
胎児が出ようとする感覚に声を上げる。
ただ胎児が大きく成長したせいかこめかみあたりで
詰まってしまい甲斐がいきんでもなかなか出てこない。


68 : ゾロ3557 :2020/04/25(土) 13:04:47
「おや詰まってしまっているようだな。よしお腹を押そう。」
医者は甲斐のお腹を押して出産を助けることにした。
「ではいくぞ。」
医者はそう言うと甲斐のお腹を押し始めた。
グイ
「ぐえええええええーーーーーーーーっ!!!」
甲斐は痛さのあまり悲鳴を上げてしまった。


69 : 名無しさん :2020/04/25(土) 15:08:30
「胎児がでてくるためだ。
我慢して。」
そう言いつつグイグイ甲斐のお腹を押し始めた。
「ぎゃぁああああ!」
「ぴっちりはまってるな。」
押してもぴったりハマった大きい頭が出てくる気配がない。


70 : ゾロ3557 :2020/04/25(土) 15:17:43
「俺も手伝おうか?」
その様子を見ていた秋人が医者に声を掛けた。
「おおそうだな一緒に押してくれ。」
こうして秋人は医者と一緒に甲斐のお腹を押し始めた。
「「せっーの!!」」
「ぎょえええええーーーーーーーーーーーーー!!!」
二人がお腹を押すと甲斐はさらに大きな悲鳴を上げた。


71 : 名無しさん :2020/04/25(土) 16:25:28
ずぼ!バシャー
栓が抜けたような音と共に胎児の頭が一気に
でてきたかと思うと栓をされてて出てこれなかった羊水も一気に出てきた。
「ぁあ、はぁ、、」
甲斐はあまりの痛みと胎児の出る感覚に息もたえたえで呆然としている。

「先生!ウサ
が産気づきました!」
「うぅ。。。せんせ、い、もう、で、でそう、、、」
1番安産と言われている兎の遺伝子をもったウサが産気づいてやってきた。
同室の羊遺伝子をもった明に連れてこられたウサは既に破水しているのか床が羊水で
濡れている。
よく見ると既に第1子の頭が出ている。
本来兎の遺伝子をもった子は医者の介助もなく出産することがおおいが、
ウサは今回10つ子を妊娠していたため、未熟児も計算して
医師の元でうむことになっていた。


72 : ゾロ3557 :2020/04/25(土) 17:30:36
「仕方ないウサの方は私がやる。その間頼むぞ秋人君。」
「わかった。」
医者はそう言いウサの方に行った。
その間甲斐は秋人がお腹を押すことになった。


73 : 正和 :2020/04/25(土) 17:33:16
そして秋人はより強く甲斐のお腹を押した。
「ぎゃあああーーーーーーーーーーっ!!!!ぎええええええーーーーーーーーーーっ!!!!」
その間も甲斐は悲鳴上げ続けた
そしてついに
ジュルリッ!!!!
オギャアッ!!オギャアッ!!!
一人目がようやく出てきた。


74 : ゾロ3557 :2020/04/25(土) 17:35:53
「よし一人目が出たな。」
秋人がそう言っていると既に二人目の頭が見え始めていた。
一人目が通って出口を広げたからか、二人目は比較的順調に進んでいた。
その内頭が完全に出たままになった。


75 : 名無しさん :2020/04/25(土) 17:41:22
「あぁ!また、うぅぅ!でてきそう!」
隣のウサはすでに1人出産が終わり2人目が出てこようとしていた。
「あぁん!」
ウサの場合、胎児が小さすぎるせいか陣痛の痛みはあるものの
胎児が出てくる感覚に感じ始め、時折喘ぎ声が漏れる。


76 : ゾロ3557 :2020/04/25(土) 18:23:31
その頃甲斐の方はと言うと既に二人目は腰の辺りまで出てきていた。
「一人目が道を広げてくれたお陰でスムーズだな。」
秋人は二人目の出産が順調なので甲斐のお腹を押すのをやめていた。


77 : 名無しさん :2020/04/25(土) 19:55:48
「んぅううううう!」
ずるり
「ふぎゃあ、ふぎゃあ!」
2人目はすんなり甲斐いみきだけで生まれてきた。


78 : 名無しさん :2020/04/26(日) 04:32:07
3人目もすぐに生まれてくるかと思ったが、
すぐに次の陣痛が始まらず、小休憩になった。
ウサの出産の間に医者がへその緒の処理をしつつ、
甲斐の3人目の胎児の位置を確認するとまだ上の方にいることと、
どうやら逆子のようだった。
そのため、ウサの出産が終わるまで急いで出産させようとはせず、
自然に任せることになった。

「うぅううう!で、でそぉおおお!」
一方ウサは既に5人目を出産しようとしていた。
ウサは立ったまま壁に手をついていきんでおり、
その股間からは5人目の頭がいきむたびに見え隠れしている。


79 : ゾロ3557 :2020/04/26(日) 08:10:32
一方甲斐に異変が起きた。
「んっ、ぐううううっ!!」
甲斐が苦しそうな声尾を上げた。
どうやら胎児が突然降りてきたようだ。
そのため陣痛が始まったようだ。


80 : 名無しさん :2020/04/26(日) 14:38:54
「あ、、、先生!」

秋人は甲斐の様子をみていた秋人だが、
甲斐の様子に焦り出す。
甲斐の股からは片足の指先がみえていた。
「不全足位か。片足は完全に上向いてるな。
まだ片足を引き抜けそうにないな。」
医者は呼ばれて甲斐の中に手を入れて逆子の状態を確認する。


81 : ゾロ3557 :2020/04/27(月) 12:49:22
その間も子宮は胎児を押し出そうと収縮していた。
「ううううううううっ!!!」
甲斐はその痛みで声をうめき声を上げ続けていた。


82 : 名無しさん :2020/04/27(月) 19:23:04
「あぁああ!?こっちもぉおおお!」
「あ、ちょっといくから少し待って!
キャッチするから待って!」
「む、むりぃ!!!」
息むのを我慢しようとしても未熟児の胎児は自然とでてきてしまい、
医者は今にも立ったまま産み落としそうなウサの方に一回戻る。


83 : ゾロ3557 :2020/04/27(月) 22:48:47
その間はまた秋人一人で甲斐の出産を助けることになった。
それから少ししてから・・・・・・・・
ボコッ!!!
「うっ!!」
甲斐のお腹が一瞬動いたかと思うと胎児の両足が揃った。
どうやら胎児が足を動かしたようだ。


84 : 名無しさん :2020/04/28(火) 00:36:30
「足が両足でたな。」
秋人は甲斐の様子を確認しながらいう。
「んぐーーー!」
ただ足がでてきたがなかなかその先が進まない。
「どこかでひっかかってるかもしれないから、体制かえでみてくれるかい?」
医者はウサの介助をしながら秋人に指示を出す。


85 : ゾロ3557 :2020/04/28(火) 12:51:37
「わかった。」
秋人は医者に指示された通りに甲斐の体を動かして体勢を変えてみる。
そうすると僅かではあるが進み始めた。


86 : 名無しさん :2020/04/28(火) 14:53:55
「運べそうなら産み綱あるところで和式で用を足すようにしゃがませる体制とらせてみてくれ。」
「わかった。」
秋人は肩を貸して甲斐を移動させ、
しゃがむような体制をとらせる。
「甲斐、これを引っ張って息むんだ。」
上から伸びている紐を甲斐に握らせる。
甲斐の会陰からは胎児の踝までの足が飛び出している。


87 : ゾロ3557 :2020/04/28(火) 16:19:10
そして甲斐はその状態で息み始めた。
「うぐうーーーーーー!!!んんんんんーーーーーーーーーーーーーー!!」
胎児は少しずつではあるが進んでいた。


88 : 名無しさん :2020/04/28(火) 16:45:30
「で、な、ぃぃい!んんーーーー!」
甲斐は大分疲れてきたみたいで弱音がでてくる。
「少しずつでてきてるから、頑張れ。」
秋人刃、甲斐を励ます。
「ぎゃあぁぁあああああ!あ、あ、むりぃ!!」
しばらく息んでいても膝辺りからでてこなく、
秋人が引っ張ろうとすると中の胎児の体制が悪いのか胎内で胎児がひっかかり、甲斐は内蔵を引きちぎられるのではという、痛みに悲鳴を上げる。


89 : ゾロ3557 :2020/04/28(火) 17:19:51
「仕方ないもう一度お腹を押すか。」
秋人は甲斐のお腹を再び押すことにした。
「ぐぎゃああああああああああっ!!!ぎええええええええええっ」
再びお腹を押された甲斐は大きな悲鳴を上げた。


90 : 名無しさん :2020/04/28(火) 18:11:15
しかし10回ほどお腹を押しても一向に出産が進む気配がなく、どこかで引っかかってるのは明白だった。

「こまったな。
甲斐もつかれてきてるし。」
甲斐は疲労の蓄積でだんだん息むちからが弱くなってきてる。


91 : ゾロ3557 :2020/04/28(火) 18:42:11
「やむを得まい秋人君、胎児を引っ張って出してくれ。」
ウサの介助をしている医者が指示をしてきた。
「でも・・・・」
「少しずつでいい、もし無理そうなら言ってくれこっちももう少しで終わるから。」
ウサは最期の一人を産み落とそうとしているところだった。
「わかった。」
秋人は医者に言われた通りに胎児を引っ張って出すことにした。


92 : 名無しさん :2020/04/28(火) 18:51:49
「はぁ、はぁ、はぁ、ぅうー、ぎゃあぁぁあ!
もぉ、むり"ぃーー!」
甲斐の息むタイミングに合わせ、
秋人がお腹を押すと痛みで甲斐は
息むのをやめ、悲鳴を上げる。
「でないな。」
秋人がお腹を押しても甲斐がいたがるだけで進展はなかった。
「お待たせ。」
「どこかでひっかかってるのか押してもでてこない。」


93 : ゾロ3557 :2020/04/28(火) 19:05:18
92>>
あのう91の投稿で自分はお腹を押してではなく胎児を引っ張ってと書いたのですが・・・・・・・・・・


94 : 名無しさん :2020/04/28(火) 21:53:52
「あ、ひっぱってくれた?」
「あ、押してました。」
秋人もなかなか犬系で生まれない甲斐をみて
心配してテンパっていた。

「あーでもひっぱっても手かな?
引っかかってどうだな。」
甲斐の様子を見ていう。
「ちょっと甲斐を抑えててくれる?
多分激痛で暴れるだろうから。」
そういうと医者は手に潤滑剤を垂らす。


95 : ゾロ3557 :2020/04/28(火) 22:07:09
そして医者は甲斐のアソコに手を突っ込む。
ズボッ!!!
「ギャー――!!!!」
甲斐は突然の痛さに悲鳴を上げた。
そして医者は胎児の体を掴んだ。


96 : 名無しさん :2020/04/28(火) 22:19:28
「甲斐、暴れるな!」
秋人は痛みに暴れる甲斐を必死に押さえつける。
「これは、子宮内手がひっかかてるかも」


97 : ゾロ3557 :2020/04/29(水) 08:30:58
医者は胎児を手を動かそうと試みた。
「ぐえええええーーーーー!!!ぎええええええーーーーーーーーー!!!」
甲斐は痛さのあまりさらに悲鳴を上げた。


98 : 名無しさん :2020/04/29(水) 14:49:08
「もう少し我慢して。」
そういい、先生が胎児の手を動かした瞬間。
グリュリ
「ぎゃあぁあああああ!
ゲボっ、オェええええぇ、オェぇええ!」
胎児がズレた瞬間、痛みもだが突然嘔吐し、
吐き気が止まらないようで、周りが汚れていく。


99 : ゾロ3557 :2020/04/30(木) 13:05:55
「秋人君、私は手が離せないのですまないが掃除しといてくれないか?」
「わかった」
医者に頼まれた秋人は甲斐の吐しゃ物を掃除することにした。
「よし胎児にの位置を正常にしたぞ。これで進むはずだ。」
医者はようやく甲斐の胎児の位置を直した。


100 : 名無しさん :2020/04/30(木) 14:16:14
「ぁぁ、はぁ...。」
その間にも何度も悲鳴と嘔吐を繰り返し、
胎児が正常位置になる頃には
体力の限界もきており、弱々しく呼吸をしている。」


101 : ゾロ3557 :2020/04/30(木) 14:21:15
「仕方ないあとは引っ張って出そう。」
医者はそう言い胎児を掴み引っ張り始めた。
ズリュズリュズリュ・・・・・・
「ぎょえええええええーーーーーーーーーーーーー!!!!」
甲斐は激痛のあまり叫び声を上げた。


102 : 名無しさん :2020/04/30(木) 15:41:56
「ぁあ、ぁあ、はぁ。。。」
身体はひっぱりだしたため、
残りは頭だ。
「秋人、甲斐の股を開いてくれ。」
頭が出やすいようにガバッと足を広げさせる。


103 : ゾロ3557 :2020/04/30(木) 15:55:03
医者は秋人が甲斐の足を広げたのを確認した後、胎児の胴体を掴んだ。
そして医者はゆっくりと胎児を引っ張った。
ズリュズリュズリュ・・・・・・・・


104 : 名無しさん :2020/04/30(木) 16:10:03
甲斐自身、体力に限界で力が入っていないせいか
頭をゆっくり旋回させて胎児の頭を
引き抜いていく。
「げぼっっ」
引き抜かれる感覚にもう胃は空っぽのため
胃液を吐き出す甲斐。
「もう少し、ほらあと一踏ん張りだよ。」
医者はこめかみまで引き抜いていた。


105 : ゾロ3557 :2020/04/30(木) 22:54:49
「よしこれで・・・・・最後だ!!!」
医者はそう言い引っ張った。
ズポンッ!!!
ホギャアホギャアッ!!!
大きな音がしたかと思うと産声が響いた。
「甲斐くん3人目も無事に産まれたよ。」
医者は産まれたばかりの3人目を甲斐に見せた。
「全員産まれたんだ・・・・・・」
疲労困憊の甲斐は弱弱しくも嬉しそうに言った。
「頑張ったな甲斐。」
秋人も頑張った甲斐を労わった。
こうして甲斐の初めての出産は無事に終わった。
そしてこれからも甲斐達は出産をしていくであろう。

ある研究所
  END


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