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OP投下スレ

27 ◆wKs3a28q6Q:2012/05/13(日) 11:27:05 ID:Q/4nBtBM

折り鶴を始め広げたものをしまいながら、少女が問う。

「……他に何か質問はあるか」

殺し合いをさせておいて、説得力のない台詞だ。
そんなことを思いながら、恭子がすっと手を挙げる。
顎で促され、恭子は質問を改めて開始した。

「その、戦いの場になる島って、どんなとこですか」

それによっては、今いる位置の参考になるかもしれない。
そう思って、尋ねてみた。

「ここは、木間氏島と名付けられた人工島だ。今回のために作られた、な。
 家屋を壊そうが誰にも迷惑はかからんから安心していい」
「キマシ島って、なんでまたそんな名前を……」
「鬼に魔族に死ぬって最初は書こうと思っていたらしいが、あんまりにもあんまりなため変更になってな……」
「ああ……名前って大事だもんな……」

没キャラのどうでもいい質問を挟み、恭子が再び質問をした。

「もう一ついいですか。
 ……何で私達が選ばれたんですか?」
「聞いてなかったのか? 意味など無いかもしれないし」
「何か重大な意味があってのメンツかもしれない、ですか?」
「……分かってるじゃないか」

ちらりと恭子が楓に目配せをする。
合図を送られるまでもなく、楓はいつでも飛び出せる体勢だった。

「ということは……“私達が”殺し合うことに意味がある、という可能性は否定できないと」
「……だったらどうした?」
「いえ、ただ――――それだったら、貴女は私達を殺しちゃ困るんじゃないかなと思ったんで」

勢いよく腕を振り上げ、恭子が合図を送る。
弾丸のように飛び出した楓が、ナビゲーターの少女の体を地面へと押し付ける。
そこに、ノリノリで洋榎が加わり、次いでよくわからぬままに亜美と真美が加わった。
やや遅れて、とてとてと風香と史伽が駆け寄っていく。

「や、やりましたね!」
「まあ、拉致の際に首輪を付けられとらんかったから出来ることやで。
 多分、勝手に首輪弄って死なれでもしたら困るからそうしたんやろうけど、裏目に出たな」

後は、どう帰るのか吐かせるだけだ。
その後拉致られ返したり、口を割らない可能性もあるけれど、恭子はそこまで絶望視していなかった。
何せこちらには、ナビゲーターの少女と同じく“魔法”について知っているらしい楓がいる。
彼女がいれば、ある程度は何とかなるだろうと思ってのことだ。


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