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迷宮と女冒険者IF 3

148クリム ◆NXDHWWcMxw:2022/01/18(火) 23:41:46 ID:uEbR.zaw
>>147

・<K>淫気汚染:▲「快楽値」+10(40)「淫気量」-2(40)
・※<K>媚薬:▲「快楽値」+4(44)「媚薬値」-1(9)
 ※この増加で75以上にはならない。
・<K>淫気媚薬ガス吸引:▲「快楽値」+7(51)「淫気量」+4(44)「媚薬値」+1(10)

『っ、ぅ、んっ…❤❤ っ…!❤❤❤ っぁ、んっ…!❤❤❤ …は、は……ぁ…………ぁ………………っ❤❤』

剣に縋り付き、甘い余韻に朦朧と揺蕩うクリムの意識は……しかし、さほど間を置かず余韻が引いたことで直ぐに正気に戻っていく
絶頂に震え脱力した身体、汗でぐっしょりと濡れたシスター服、甘い疼きを発する乳首や秘裂、べちゃべちゃに濡れて気持ち悪い感触を伝える下着
身体の内側からくすぶり続ける官能の火種が、ジリジリと果てたはずの身体をまたしても昂らせつつあった
けれどそれらが一切気にならないほどに、クリムは込み上げる感情の波に呑まれていた

『そう、ですの、ね……もう、わたくしの、唇…は…………初めて、なのに……わたくしは…………ぐすっ』

力無く震える右手を動かして、そっと指先で唇を撫でる
柔らかく、張りもあり、健康的なピンク色の唇……まして今は吸血鬼化し、容姿も絶世の美女と呼べる姿へ変わっているのだ
クリムにとって亡き母とよく似たこの姿は、大好きな母の血が自分に流れている証明であり、誇りなのである
何れ誰かと恋をして、絆を紡ぎ、身体を捧げる……年頃の少女ならば誰もが思い描く理想を、クリムも当然夢想することもあった
しかし、その為の一歩は――永遠に失われてしまったのだ
脳裏を過ぎる醜悪な雑魚妖魔――ゴブリン――の姿
悍ましい股間の肉棒、それが眼前に迫り恐怖が込み上げ……容易く唇を押し開き、口内を蹂躙される
身体の一部とは思えない熱さ、生身とは思えない硬さ、汚らしいそれに喉の奥まで犯されて吐き気を催してしまっている
それなのに、あの瞬間にクリムが感じていたのは……紛れもない快感だった
舌を押し退けられ、血管が浮いた肉の棒に擦り付けられるのが痺れるほどに気持ち良かった
息が出来ないくらい深くペニスを突き入れられ、ゴブリンの股間に顔を埋めた無様で屈辱的な体勢で……けれど、気持ち良かった
――子供の頃に夢見た、愛しい誰かとの幸せな気持ちになれる甘い口付け
そんな秘められた乙女の願望が、醜悪なゴブリンの口腔レイプに上書きされてしまう
指先に触れる唇の感触は、普段と何ら変わりない
しかしクリムは其処に悍ましさを感じてしまう、気持ち悪いと感じてしまう、決して消えない苦痛を感じてしまうのだ

『っ、ぐすっ、うぁ、あ、あぁぁ……! わた、くしは……あぁぁ……ひっく、うぁっ、ぐすっ、っ……!』

剣に縋り付く指から、力が抜ける
辛うじて保っていた支えが無くなり、ガクガクと震える膝は容易く決壊し、クリムはぺたんとへたり込んでしまう
真紅の剣が硬質な音を立てて床に転がり、身に纏う赤いオーラが霧散した
ボロボロと涙が溢れ、嗚咽が込み上げ止まらない
両手で唇を覆い、収まらない悲しみにしゃくりを上げる
顔を伏せ、涙がぼたぼたと太腿を、床を、胸を濡らして行く
妖艶な美女、吸血鬼化したクリムはそうとしか言えないほどに大人びた美貌を誇る
けれど今この場に居るクリムを見て、そう思えるものはいないだろう
それほどに頼りなく、罅割れ、砕け、心折れた幼い少女の如き有様のクリムがそこに居た
背を丸め、何度も何度も肩を震わせ、嗚咽を上げ、涙の粒が零れ落ちる
子供のように泣きじゃくるクリムは、何もかも忘れて悲しみに暮れる事しか出来ないでいた……

・<K>心が限界:▽「精神」-5(1)


……
………


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